#シドニー暮らし
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Jacaranda mimosifolia
シドニーに来て、2ヶ月が過ぎた。 ここにくることをすごく楽しみにしていたし、楽しい生活が待っていると思っていたけれど、実際は苦労したり苦しんだり、不安に飲み込まれることも多かった。
今日の17:00までの時間は、そんなシドニーでの苦しい経験の1つだった。
ありがたいことに、異国にいてもリモートでの日本の仕事は減るどころか増え続けた。これが嬉しいことだとわかっていたから、慣れない生活と並行して夢中になって頑張った。頑張れが頑張るほど結果は出て、責任は増し、私以外に解決できない問題も増えた。「何かあったとき、最後の要」になってしまうことが増えた。
それは家庭でもそうだった。恋人からは、「何かを成し遂げてくる気がするから」と海外に行くことを応援してもらった。けれど実際はシドニーで知り合いを作るどころか、毎日毎日必死で働いて、責任のあるプロジェクトをたった一人で孤独に支え続けるような気持ちになった��側に恋人や犬たち、両親など心の支えになる人たちがいない中で、ただ責任ばかりが増えていく。恋人が期待していた英語環境での仕事はできていないし、ユニークな経験もできず、日本で培ったスキルを南半球から垂れ流している状態だった。
同じ頃にインターンで入った日系メディアでも同じ思いをした。メンターになるような人と出会えることを期待したものの、実際は私がリードして組織を変えてほしいというオファーでインターンからテンポラリーになる打診をもらった。仕事を評価されることは何よりも嬉しい。これほどに光栄なことはない。でもどこに行っても「最後の要」になる重圧に次第に耐えられなくなった。
その上、恋人と私で目指してきた自己実現とは程遠く、東京でもできたであろう仕事で責任ばかりが増える。評価はされているのに自己実現はできていないという嬉しさと悔しさのバランスが取れない日々が続いた。
そして今日、お風呂に入るときに自分の首と足が驚くほど細くなってしまったことに気付いて、あまりにゾッとして取り乱した。重圧に耐えきれず折れる未来が見えてしまったんだと思う。しばらくはその恐怖に泣いて、ウトウトと現実逃避をしていたけれど、夕方、意を決して外に出た。
私は悲しくなったらいつも、日本のお米で握るおにぎりを食べにとあるお店に行く。メソメソしながら家を出た。でもカラッとしたシドニーの空気と、植物に溢れた街に少し呼吸が楽になった。住宅のベランダと植物が絡み合って、ジャングルのようなアパートメントのような複雑な構造をとる街並みをかいくぐると、大きな道路が現れる。いつもは忙しない車の通りが今日は比較的穏やかで、車の流れが止むのを待っている時には、きれいな夕焼けが見えた。
ふたたびジャングルのような住宅街をくぐり抜けると、スタージャスミンの香りがふわっと広がる。この道は何度も通ったけれど、この香りに気づいたのは初めてだった。シドニーについて2ヶ月がたって、季節が変わったのだと気付いた。
そしてその先には小さな公園のような場所に長いベンチが���くつか置かれている。そしてそこには南半球で有名なジャカランダの木があった。本来なら11月が開花時期なのに、ここのジャカランダはもうしっかり咲いていた。 私にとってこのジャカランダの花は、ずっと見たかった花なのだ。『ミラベルと魔法だらけの家』という作品で、美しいバラを咲かせる能力があり、完璧を求められているキャラクターが、自分らしさを取り戻して想いのままにジャカランダを咲かせるという歌があり、ジャカランダはどんなものなのだろうとずっと気になっていた。そんなジャカランダが、季節でもないのに私の目の前に現れたとき、思わず涙が溢れた。
結局私は、この苦しみを誰と分かち合おうか、誰に背負ってもらって楽になろうかと考えていたのだ。そしてその本音に気がついてしまった。でもジャカランダやスタージャスミンを見た時、夕焼けとシドニーの乾いた空気に自分の心が満たされた時、私は私がこれまで積み上げてきたものの中から、自分を救い出せるんだと思った。たくさん見た映画、好きなドラマ、読んできた本、経験、好きなもの、好きな味。この積み重ねが増えていけばいくほど、私は自分の人生を自分の力で満たしていける。
恋人や犬や親が側にいないから、私の心はいつまでもからっぽだと思っていた。でもどれだけかけがえのない存在であっても、「誰か」や「何か」がいないと自分を成立させられないままでは、あまりに未熟すぎる。もちろん無理に離れて暮らす必要はないけれど、たった人生の中の1年、近くにいないだけでもろもろと崩れていてはだめだと思った。他者を大切にすることと、支えがないと生きていけないことは違う。
もう時期ジャカランダはもっとたくさん咲く。今回は私を救うためのような1本が小道に咲いていたけれど、もっとオーストラリア中が美しい紫色に染まるだろう。それを見届けるまでは、ひとまず私はここにいようと思う。
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オーストラリアに来て一番気に入ってるのは、 結局さんさんとした太陽な気がする。 メルボルンはオーストラリアの中では天気が不安定と言われてるんですが、 それでもオゾン層に穴が空いちゃってるからなのか、 晴れた日の太陽のまぶしさはちょっと日本と違う気がする。 露光時間を間違えちゃった写真みたいに街がぱーっと明るくなる。 そして、さんさんとした太陽の下で ホットパンツを履いてみんながビーチへ・・とならないのがメルボルンの好きなところだ。 エメラルド色のきれいなビーチのあるシドニーやケアンズなどに比べて、メルボルンの海は、正直日本の海水浴場とあまり変わらない。 なので太陽の下ですることと言えばテラスでコーヒーを飲んで、 おしゃべりをして、読書をして、またコーヒーを飲む。文化系。
カフェはどこも混んでます。止まらないおしゃべり。
いつまでもだら��らしてたいけど、閉店は早め。 街ゆく人の格好も、なんというかモテようと思ってる感じがあまり感じられない(失礼) 悪い意味じゃなく、自分のスタイルがあることの方が大事、という空気がある。 文化系が太陽の下でストレスなく暮らせる街、という感じがして、すごく居心地が良い。
ビビッドな色が多いのに、イケイケ系にならない絶妙なダサ加減。なぜ。
そんな街に暮らして気になってるのが、日本聴いてた音楽が聴きづらくなったこと。 くるり、NUMBER GIRL、銀杏BOYZ、、、 学校や仕事の帰り道、東京の雑踏の中でイヤホンで繰り返し聞いて ヒリヒリした孤独感とか、何者にもなれない焦燥感とか 自分の中に溜まった��ガティブなカスをまるめては黒いエネルギー源にしてたのに さんさんとした太陽光の下では全く効力をもたない。 こんなにいい天気だと、そんなものをちまちま丸めるのがあほらしくなってしまう問題である。 暗い部屋でせっせと孤独を研いでいたのに、 突然パーっとカーテンを開けられて、アレ?て滑稽になっちゃうみたいな感じ。 同調圧力に対する違和感、反骨精神がものづくりのエネルギーだったのに 突然全部を許容されてしまって、拍子抜けする。 何かを作らなきゃ、やってられない!という衝動がない。木漏れ日の下でコーヒーを飲みながら、節約して、たまーに外食して、8時ぐらいに仕事を終えて、好きなこと書くことができたら、それでいい気がしてきちゃう。 居心地の良さを感じると同時に、これでいいのかな、というなんとも言えない後ろめたさを感じたりする 全然違うけど、去勢された猫ってこんな感じなのかな ということで、環境を変えたことによって私的電力の切り替えを求められているこの頃。 いままでのエネルギーは石油みたいなもんで、爆発力はあっても自分への負担も大きかった。 ちかごろのサステナブルとやらの流れにのっとって太陽光発電に切り替えたいところですが 太陽光発電がまだちょっとこころもとなく感じるのも正直なところ。 気候や天気が与える影響って大きい。 今まで使っていた電力が使えない違和感を感じつつ 新しい環境で何が生産できるのか、実験してみる手もあるか。 そんなこんなですが、太陽のまぶしいメルボルンも最近はけっこう寒い。 こないだ無口なインド人の友達が、こっそりジャケットを開けてベストを見せてくれると 赤いランプが点灯してて、ヒーターが回ってました。 「上に着るジャケットを普段よりワンサイズ小さくすると、さらに暖かく感じられる」はずかしそうに教えてくれた。 インドに比べたら、そりゃ寒いよね。 そーいえばインド映画のダンスは、とんでもない暑さをクリエイティブに昇華した結果なのかなとか、どうでもいいことが頭をよぎりました。 エネルギー問題は、今後も考えていく課題になりそーです。 まったく、意識高いにんげんになったもんだわ。
失礼なこと言ってごめんよ、猫。 怒ってるんじゃなくて、俺を構え、と離してくれなかった。
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【オーストラリアの田舎で暮らせば⑤家庭菜園のガーデン・ベッドで育てる夏野菜】
南半球の冬の終わりから始めた家庭菜園の準備と、初夏(12月)からの収穫の記録。シドニーなどの都市部と比べて、地方部では日中と朝晩の気温の寒暖差が激しいため、なかなか思った通りには成長しなかった野菜も。 https://nichigopress.jp/topics-item/57685/
#オーストラリア#田舎暮らし#日豪プレス#七井マリ#オーストラリアの田舎で暮らせば#nichigo press#country life#海外生活#mari nanai#australia#country living#移住
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遺し伝える
全ての因子を情報と仮定できるならば、
生物学的にDNAをたくさん残すよりよりも、
思想、知恵、知識、方法をたくさん遺したい。
どこかで誰かの何かに役に立つかもしれない。
どうか日々楽しく暮らせるように。
私の座右の銘は 「いつも心に太陽を」
映画のタイトルです。 いい映画です。
ちなみにイソップ童話の「北風と太陽」が好きで。
何事もプランAは「北風と太陽作戦」です。
暖めて脱がします。
「いつも心に太陽を」のテーマ曲もあるんですが、
今頭に浮かんだのはこの曲でした。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)3月28日(火曜日)
通巻第7688号
シンガポールが中国脱出の大富豪たちの伏魔殿に化けた
不動産は14%値上げ、インフルは5・5%、贅沢品を爆買い
************************
大金をもってシンガポールへ逃げ込む。嘗て中国大陸の富豪は香港へでた。ダミー企業、ペーパーカンパニー、国籍(パスポート)買い、何でもござれだった、ところが、香港が中国共産党に飲み込まれて以来、安住の地ではなくなった。香港の有名俳優ジャッキー・チェンは共産党への入党を表明した。
豪シドニーとカナダはバンクーバーへの移民が目立ち、かれらの不動産爆買いが現地の住宅価格を五割がた押し上げ、とくに豪国民は移民中国人に批判的となった。それでも蝗の大群は次々とやってくる。
穴場はシンガポールだった。ドバイも税金逃れに天国だが、ちと遠い。
シンガポールなら住民の七割は中国人だ(最近、インド、アラブ諸国、そして韓国からの移民が増えた)。
2022年統計で425軒の豪邸の契約がまとまった。シンガポールの不動産価格は14%の値上がりとなった。シンガポールは外国人に不動産買いを認めていないのでレンタル料金は33・2%のアップ、商業ビルの賃料は二倍となった。
最高級ゴルフ場会員権は66万ドルとなって、2019年比で二倍に跳ね上がった。
数千万円の高級車が次々に売れる。豪華レス���ランは連日満員。ブランド品もいまでは香港より売れる。
このため、スーパーマーケットを調べると食料品は8%の値上げとなっていた。
サントリー「響」の年代物オークションで史上空前の高価買い入れも彼らだった。
2020年八月、サントリー最高酒齢シングルモルト「山崎55」が、香港で開かれたボナムズのオークションに出品され、8515万円で落札された。落札はシンガポール在住の華人だった。
かくして中国人富豪はシンガポールを伏魔殿に化かした。
おりからシンガポールの李首相は中国を訪問中。ボーアオ会議で講演後、広東省と江蘇省を訪問した。
▲馬雲が杭州に出現した
アリババ創業者のジャック・マーが、1年以上の海外旅行の後、中国本土に戻って杭州市に彼が設立した学校を訪れた。
2017 年にアリババの創業者が資金提供した、幼稚園から高校までをカバーする私立学校の教師と生徒と「チャットGTP」などについて話し合ったとか。
スペイン、オランドを彷徨い、農業技術開発センターを視察し、またイスラエル、米国に旅行し、半年にわたって滞在した日本でも、近畿大学のマグロ養殖実験場を見学しており、ビルゲーツ同様に次世代農業技術に異様な興味を示した。
馬雲に帰国をうながしたのはどうやら中国政府で「自由時報」に拠れば、民間企業の新しい分野の活動を取り締まっていながら、他方で中国は世界に向けて、「民間企業を支援する」と獅子吼し、中国政府は、ジャック・マーを政府と民間部門の評判を修復するための最良の候補者と見なしたようだ。
ボーアオ会議で李強首相は「グローバル路線で中国が成長する方針には変わりない」と打ち上げ、海外企業の進出継続をうながした。
アップルCEOのティム・クックも訪中し、就任後初めての李首相と会見した。
事情通に拠れば、新首相の李強が「民間企業への確固たる支援を強調するためにジャック・マーが中国に不在であることは、起業家や世界の投資家の間で北京を不信にする可能性があるため、帰国をうながしたのだ」と分析している。
海外流浪といえば、タイのタクシン・シナワット元首相だ。タクシンはたびたび日本にも来ているが、頻度多い訪問は香港で、ここで次女の貝東丹(ペイトンタン)とも会った。���女は5月の総選挙に立候補を予定し、将来の首相候補のひとり。
タクシンは東京で共同通信とのインタビューに応じ、16年にもわたって海外を流浪しているが、近くタイに戻る可能性があると述べた。
タクシンは 2006 年の軍事クーデターで追放され、英国と日本で暮らした。帰国すれば2 年の懲役を宣告されており、選挙結果をまって恩赦を狙っての帰国となりそうだ。
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パックを開けなくても牛乳が新鮮か分かってしまうアプリ 2024.11.07 07:00 author 岡本玄介 世の中にはパック詰めしたは良いけれど、飲み切ることなく腐ってしまい、捨てられる牛乳がけっこうあるのだそうです。口が開いていればグラスに注いで目で見たり、臭ったりして確認ができます。でも未開封だと状態が分かりませんよね。 この牛乳、まだ飲める? シドニーにあるニュー・サウス・ウェールズ大学では、スマートフォンが持つ機能を活用した検知アプリ、「VibMilk」の開発が進んでいます。 パックの横に貼り付けてアプリを起動すると、中の液体の揺れで振動信号を読み取り、機械学習アルゴリズムの解析で23段階のpHレベルに振り分けるとのこと。 新鮮な牛乳は値が6.6ですが、腐るにつれて凝固していき、4.4で完全に腐った状態になります。 知っておきたい、AI時代のPCの選び方 知っておきたい、AI時代のPCの選び方 Sponsored by HP Japan Inc. 241106_milk2-1 Image: UNSW 大量に廃棄される牛乳を救おう 世界では毎年、乳製品の20%が廃棄されているとのこと。そのほとんどが牛乳だと考えられています。食品廃棄物の削減と、食品の安全性向上が主な目的でこのアプリが生まれたのだそうです。 飲めるという判断もできる たとえ賞味期限内でも、管理が悪いと傷んでいる可能性もありますよね。逆に保管状態が良ければ、賞味期限を過ぎても飲めることもあるかと思います。 特に牛乳が不足している時期や、食糧不足の地域ではこのアプリは重宝されるでしょう。 みんなが持ち歩くガジェットになるかも みんなが持ち歩くガジェットになるかも Sponsored by Nicebuild LLC 使い方がチョイ面倒 パックの横に貼り付けるには、現状だとセロテープを使うことが推奨されています。野暮ったいですが、悪臭を嗅いだり味わうよりマシですよね。 Source: UNSW, IEEE Xplore via NEW ATLAS
パックを開けなくても牛乳が新鮮か分かってしまうアプリ | ギズモード・ジャパン
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『ぼくの言葉を誰かがきいてくれて 人の上に落ちる薬莢が 1g減るかもしれない...』
<あないすみーやそこ ><saki・sohee><とれたてクラブ>の3人展『ぼくの言葉を誰かがきいてくれて 人の上に落ちる薬莢が 1g減るかもしれない…』をtwililightで開催します!
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会期:2024年4月4日(木)〜4月15日(月)※ 火曜定休
場所:twililight 東京���世田谷区太子堂4-28-10 鈴木ビル3F
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プロフィール
●あないすみーやそこ
東京生まれ、女子美術大学卒業。2017年からオーストラリア在住。 自身の近くで起きていることを大切に、日常と社会との接点に線を描いていくように、作品制作を行なっている。 近年の活動では、一時的に移民として暮らす人々についてのペインティング展示”Temporary”(2022)、メルボルンのブランドHighteesによるレジデンシープログラム「Climate Action」をテーマにしたコレクション制作(2022)、旧正月を祝うシドニー市主催「Lunar New Year Festival」のバナーアート制作“Rabbit Family on New Years Day” (2023)、ボンダイビーチ壁画制作(2023)等。
クライアントワークではイラストレーション、モーショングラフィック、イラストエッセイ制作等。 他にもZINEやコミック、グッズ制作等を行なっている。
●saki・sohee
2001 年生まれ、兵庫出身、済州島の血が流れる在日コリアン。日本からアオテアロア・ニュージーランド、そして現在居住する台湾と、拠点を変えながら渡鳥のように生活する。自身の在日コリアンとしての民族的アイデンティティと国外生活で得た移民としての経験を通し、ディアスポラの生と人権に焦点を当てナラティブを広げる。植民地主義の歴史を問い直すプロジェクト”複数形の未来を脱植民地化する”主催、社会と日常の問いを見つめるマガジン” over and over”共同編集者。また、歴史的/文化的ナラティブを重視し、抑圧への抵抗として社会規範に問いかけることを目指したグラフィック・レイアウトデザインの制作を行う。
●とれたてクラブ
漫画家。代表作はフェミニズム漫画の傑作「なかよしビッチ生活』。
アリサとのポッドキャスト『うんこうんこフェミニズムラジオ』を配信中。
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企画:Candlelight、twililight
協力:NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)
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展示は会期中、twililightの営業時間にいつでもご覧いただけます。
以下イベントは、Googleフォーム(https://forms.gle/mc3k1gmpo8st3vZy6 )から事前予約制。
先着順で満員次第しめきりです。
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【オープニングイベント:朗���+トーク】
saki・shoee
惠愛由(BROTHER SUN SISTER MOON)
※saki・soheeは台湾からのオンライン登壇です。
日程:4月4日(木)
時間:19時30分開場 20時開演 21時終演
会場:twililight
料金:¥2,600
定員: 22名
情報保障:
・登壇者の発言はすべてUDトークを使用します。各自のスマホ等から手元でUDトークをご覧いただけるように共有QRコードを最初に提示します。
・朗読の時間は、サポートスタッフが必要な方の隣で読んでいる部分がわかるように用意したスライド原稿を指し示します。
✧
「植民地主義/脱植民地主義への眼差し」をテーマの中心に据えて、<惠愛由による朗読>と<惠愛由、saki・soheeの対談トーク>を行います。詩や日記といった「祈り」にも近いような営みと人々の生の繫がり、自身が不在である時間軸や土地を想うことと今を生きること…。
「朗読+トークイベント」という感覚的に美しさや楽しさを受け取れる手法を通して考えるのは、加害に向き合ったり・被害の記憶をたどったりする際の痛みを無効化するためではありません。むしろ、ケアとして作用できるものが同時に存在する場だからこそ、それらの生身の痛みをきちんと感じながら、持続的に、確かな眼差しで、これからも対峙していくためのきっかけになれるのではないかと思い開催します。
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【クロージングイベント:ゆるやかな対話会】
とれたてクラブ
竹中万季(me and you)
福富優樹(Homecomings)
日程:4月15日(月)
時間:19時開場 19時30分開演 21時終演
会場:twililight
料金:¥2,800
定員:18名
情報保障:
・お客様も含め、発言はすべてUDトークを使用します。UDトークの画面をプロジェクターで投影しますが、各自のスマホ等からもご覧いただけます。
・手話通訳士が2人います。手話を使用したほうが、自分の意見を伝えやすい/相手の発言を理解しやすい という方もぜひご参加ください。
✧「日常と政治と社会と…どう向き合ってる?」というテーマのもとに集い、お客様も登壇者も1つの輪になって座りゆっくり対話をはじめてみる会。展示を見てみての感想、日常のもやもやのシェア、登壇者3人と話してみたいことの持ち寄り、取り留めもない話だけど誰かと喋りたい、あまり喋らずただ場に居合わ��たい…など内容も参加方法もゆるやかに自由です。ちっぽけな1人では抱えきれない、許しがたいことや心を砕かれるようなことがたくさんあるから、そんな夜にあったら救われるお茶会のようなイメージでみんなで集まれたら嬉しいです。
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Let’s go to the party#札幌の姉弟#北海道#札幌#猫#猫のいる暮らし#コント#hokkaido#sappooro#オーストラリア#シドニー via YouTube https://www.youtube.com/watch?v=ctkBVjTKxGY
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TEDにて
ハナ・ブルクシュトゥマ:印刷できる柔軟な有機太陽電池?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
見慣れた太陽電池とは違い、有機太陽電池は、インクに溶かせる化合物でできていて、単純な手法で好きな形に印刷できます。
それによって得られるのは、軽量で柔軟で半透明な、太陽エネルギーを電気に変えるフィルムです。
それが、どうやって作られ、世界の電力事情をどう変え得るかを、ハナ・ブルクシュトゥマが解説します。
私が左右で違う靴を履いているのに気付かれたかもしれません。
見た目がおかしいし、履き心地がすごく変ですが、これで示したいことがあったんです。
左の靴は、持続可能なフットプリントを示していて天然資源を地球が再生できる範囲内で利用し、二酸化炭素を森や海が吸収できる範囲内で排出します。
安定した健全な状態です。今日の状況は、むしろもう一方の靴のようです。大きすぎます。2017年には、地球が再生できる1年分の資源を8月2日の時点ですでに使い切っていました。
これはいわば、ひと月分のお金を18日までに使い切ってしまいその月の残りは、借金で暮らすようなものです。
そのようにして何ヶ月か過ごすことはできるでしょうが、暮らし向きを改めなければそのうち大きな問題を抱えることになります。
この過剰利用の破壊的影響については、みんな知っての通りです。
地球温暖化、海面の上昇、氷河や極地の氷の融解、ますます極端になっていく気候、この問題の大きさには苛立ちを禁じ得ません。
これが余計に苛立たしいのは、解決法があるというのに、みんなやり方を変えようとしないことです。
今日は、新しいソーラー技術が持続可能な建物の未来にいかに貢献できるかという話をします。
エネルギー需要の4割は、建物で消費されているためこの消費に取り組むことで地球温暖化ガス排出を大幅に減らせます。
持続可能性の原則に沿って設計された建物は、必要な電力を自分で作り出します。
これを実現するには、たとえば断熱性の高い壁や窓を使うなどして、まずエネルギー消費を極力抑える必要があります。
そのような技術��、既に商品化されています。でも、普及に時間は膨大にかかるのも事実です。
それから温水や暖房のためのエネルギーが必要です。これは太陽熱利用システムやヒートポンプで地面や大気から再生可能な形で得ることができます。
この技術も既に利用可能になっています。でも、普及に時間は膨大にかかるのも事実です。
あと必要なのは電気です。
再生可能な発電方法は原理的にいくつかありますが、屋根に風車のある建物や水力発電設備のある庭というのをどれほどご存じでしょうか。
たぶんあまりないでしょう。理に適わないからです。でも太陽は、屋根や壁面に豊富なエネルギーを送ってくれています。
このエネルギーを建物の表面で集めることの可能性はとても大きなものです。ヨーロッパを例に見てみましょう。
太陽に対して適切な向きであまり陰にならない面をすべて使うなら太陽電池から得られる電力で総エネルギー需要の3割を賄えます。
でも、現在の太陽電池には、問題があります。
費用効率は良いのですが、デザイン的にはあまり柔軟性がなく美観という点で問題になります。
太陽電池のある建物というとこのようなものをイメージするでしょう。
レイカーツワイルの言うように、さらに発電効率も何回かイノベーションが必要です。
太陽光発電所には、良いでしょうが建物や通りや建築物となると美観が問題になります。太陽電池のある建物をあまり目にしない理由が、ここにあります。
単にそぐわないのです。
私たちのチームでは、まったく異なる太陽電池技術に取り組んでいます。
有機太陽電池です。「有機」というのは、光の吸収や電荷輸送に金属ではなく炭素を主体とした素材を使っているということです。
私たちが使うのは、真珠の首飾りみたいに異なる繰り返し単位が連なった高分子化合物とフラーレンというサッカーボールみたいな形の小さな分子の混合物です。
この2つを混ぜて溶かしインク状にします。すると柔軟な素材のロールに連続的に塗装するスロットダイのような印刷技術を使って印刷できるようになります。
印刷された薄い層は、太陽エネルギーを吸収する活性層になります。
この活性層はとても効率的です。ほんの0.2μmの薄さで太陽エネルギーを吸収できます。髪の毛の太さの100分の1という薄さです。
別のたとえをするなら、この高分子1キロでインクを作ったならその量でサッカー場の広さの太陽電池を印刷できます。
有機太陽電池は、極めて少ない原料で製造できこれは持続可能性という点で重要なことだと思います。
印刷するとこのような太陽電池モジュールができます。これはプラスチックフィルムのように見え性質も似ています。軽量で曲げることができ半透明です。
それでも屋外の太陽光や室内の光を集めることができ、ご覧のとおり小さなLEDを灯せます。これはプラスチックの形で使え軽量で曲げられる点を生かせます。
軽量という点は暖かい地域の建物では重要です。屋根が重い物を余分に載せられるようには、デザインされていないからです。
たとえば冬期の積雪は、想定していま��ん。重いシリコン製の太陽電池は使えませんが、この軽量なソーラーフィルムならぴったりです。
曲げられるという点は、膜状の建築構造と太陽電池を組み合わせる場合に重要になります。
シドニーのオペラハウスの「帆」が、発電所になるところを想像してみてください。この太陽電池フィルムはまたガラスのような通常の建築資材と組み合わせることもできます。
どのみち外壁のガラスは、多くの場合、安全合わせガラスとして膜を挟んだ構造になっているので製造プロセスでもう一層、膜を追加するのは大変ではなく、それによって太陽電池を含んでいて発電のできる建築材料ができます。
見た目が良いという以外にも、この統合型の太陽電池には大きな利点が2つあります。
はじめにお見せした屋根の上の太陽電池を覚えていますか?
この場合、最初に屋根を葺きそれから2番目の層として太陽電池を設置します。これは設置のコストを高くすることになります。統合された太陽電池の場合、建築現場で設置する物は1つで済みます。
建物の外側と太陽電池を同時に取り付けられるのです。設置コストを節約できるだけでなく資源の節約にもなります2つの機能が1つの要素に統合されているからです。
前に光利用の話をしました、私はこの太陽電池パネルが気に入っていますが、皆さんの好みやデザイン上の必要は違っているかもしれません。でも大丈夫、この太陽電池は印刷過程で形やデザインを容易に変えることができます。
これは建築家や建物の所有者に柔軟に対応でき好きな形でこの発電技術を取り入れてもらえます。
これが研究所の中だけのものでないことを強調しておきたいと思います。広く普及するまでには、まだ何年かかかるでしょうが、もう商品化の間際に来ており、すでに製造ラインを持つ企業が何社かあります。
企業では製造能力を拡大しており、私たちもインクを量産できるようにしています。
フットプリントは、小さい方が快適です。
適切な大きさ適切な規模です。私たちはエネルギー消費を適切な規模に戻す必要があります。建物をカーボン・ニュートラルにするというのも重要です。
ヨーロッパでは、2050年までに既存の建築の脱炭素化をするという目標を掲げています。そのために有機��陽電池が大きな役割を果たすと期待しています。
実例をいくつかご覧にいれましょう、有機太陽電池を大々的に印刷した初の商用事例です。「商用」と言ったのは、太陽電池が産業設備に印刷されたということです。
これは「ソーラーツリー」という名で2015年ミラノ万博のドイツ館です。日中には日よけとなり、また夜の照明のための電気を作っています。
太陽電池の形に六角形が選ばれた理由が分かりますか?
簡単です。建築家は、床に影で模様を作りたいと思いそう依頼し、その通りに印刷されたのです。実際の製品とはだいぶ違いますが、この自由な形の作例は私たちの予想以上に訪れた建築家達の想像力を刺激したようです。
こちらの事例は、私たちがターゲットとしているものにより近い形のものです。ブラジルのサンパウロにあるオフィスビルで半透明な有機太陽電池パネルがガラス外壁に統合されていていくつもの役割を果たしています。
1つには、中の会議室に日陰を提供すること。
もう1つは、革新的な方法で会社のロゴを表示することです。そしてもちろん発電によって建物のエネルギー消費を抑えています。
これは建物が、エネルギーの消費者でなく生産者になる未来を指し示しています。太陽電池が建物の外面に調和して取り込まれて資源効率と見た目の良さを両立している様を見たいと思います。
屋根用にはシリコン製の太陽電池が適する場合もあるでしょう。でも、すべての外壁やその他の部分も生かそうと思うなら半透明な部分や曲面や日よけなどには、建築家が望むどのような形にもできる有機太陽電池が大いに役に立つことでしょう。
ありがとうございました。
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
注意事項として、基礎技術にリープフロッグは存在しません。応用分野のみです!
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
(個人的なアイデア)
電気を作る熱力学のサイクルで熱効率は、ほぼ50%、45%~50%の効率まで高めることは可能ですが・・・
高温の物体から熱を受け取り、電気という「使えるエネルギー」に変換できる機械を一般的に「熱エンジン」と呼んでいる。
高温の物体から受け取った熱エネルギーのうち、どれだけ活用できたかという比率を「効率」と物理学では定義している。
この効率は、原理的に超えられない「カルノー効率」という上限があることが知られている。
カルノー効率が達成されると、効率は上がるが、同時に仕事率がゼロになる現象。
つまり、熱エンジンの効率を最大限に上げると出力がほぼゼロになることを意味しています。そして、効率100%は物理的に不可能ということです。
中世で試行錯誤が行われたことに終止符が示され、機械での永久機関は作れないことが、この現象から理解できます。エネルギー保存の法則からも理解できます。
他には、燃料の持つエネルギーをどれだけ動力として取り出すことができるか?これをエンジンの熱効率と定義しています。
2020年の段階で、ガソリンエンジンの熱効率は最高で40%前後あり、10年くらい前までは30%程度。低燃費の技術競争もあるけどカルノー効率から限界も見え始めています。
だから、ガソリン自動車から電気自動車へ世界中の法人が開発を加速して切り替えている潮流があります。
その他には
日本の法人99%は、自転車操業これが普通。世界でも経済的に普通。
再分配、事前分配をする政府は、一部の大企業や裕福層から増税が原則です。
民主党以前の連休が少ない日の多いのはパンデミック分散対策の一環かもしれない?女性活躍ウィズ実力!能無しがトップにつくと女性でも、権力濫用。混乱必死です。
そして
プラネタリー・バウンダリー提唱者のヨハン・ロックストロームもSDGsに採用されてる。
SDGsは、一神教での法人倫理を統合し数値化している可能性もあります。
多神教ではブッダの八正道です。
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。具体的にSDGsの数値を示さない権力濫用の口実に注意!
これらの源流は、Spaceship Earth(宇宙船地球号)のバックミンスターフラー。
バックミンスターフラーは、思想家というか製品デザイナー?
ガイア理論の方が馴染みがあって、こっちの方が腑に落ちるが、それがスティーブジョブズに継承し、今のAppleParkに繋がる影響を与えた。
AppleParkは、バックミンスターフラーの弟子が建築しています。
経済学者で、ケンブリッジ大学名誉教授のパーサ•ダスグプタが、イギリス政府に提出した報告書の中に登場。
経済学を学ぶと、登場する資本や労働などの生産要素の投入量と算出量の関係を示す生産関数があります。
こうした関数は、様々な前提条件に基づきますが、経済学者は、収穫逓減の法則と言うものをよく知っています。
このような人工的な生産関数とは、他に天然由来の生産関数。
つまり、自然から収穫できる生産関数を導き出し、地球全体の生産関数というエコシステムを数値化することでバランスをコントロールできるかもしれないというアイデア。
ここでは、自然資本と呼びます。
自然資本を加味すれば現在の経済成長ペースがどこまで持続可能かを分析することもできます。
人間は、国内総生産GDPを生み出すため、自然から資源を取り出して使い、不要になったものを廃棄物として自然に戻す。
もし、自然が自律回復できなくなるほど、資源が使われて、廃棄されれば、自然資本の蓄積は減少し、それに伴い貴重な生態系サービスの流れも減っていくことになります。
さらに、教授は、経済学者も経済成長には限界があることを認識すべきだと説いています。地球の限りある恵みを効率的に活用しても、それには上限があります。
したがって���持続可能な最高レベルの国内総生産GDPと言う臨界点の水準も存在するということが視野に入るようにもなります。これは、まだ現時点では誰にもわかりませんので解明が必要です。
なお、地球1個分は、ずいぶん昔に超えています。
<おすすめサイト>
デイビッド・マッケイ: 再生可能エネルギーの現実
ダニー・ヒリス: 太陽光を使った地球工学は進めるべきか?
レイ・カーツワイル:今後現れるシンギュラリティ(技術的特異点)を学ぶ大学
Solar Roadways(道路としても敷き詰めて活用できる太陽光発電パネル)
「考えるクルマ」が世界を変える―アーバン・モビリティの革命
Powerwall 2 & Solar Roof Launch - Teala Motors
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
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study abroad diaries 〜メルボルン編〜
みなさん、はじめまして!/こんにちは!/久しぶり! WIC66期の飯田祐月です。
WICでは、内務/広報/スピコンのサブを務めていました!(懐かしい)今回のブログでは、自分の留学先であるオーストラリア・メルボルンについて紹介しています!「66期なんていつの時代だよ」と思われ���かもしれませんが、��張って書いたので、ぜひ最後まで読んでいって下さい!それではどうぞ〜~
まずは基本情報から。メルボルンは、シドニーに次ぐ第二の大都市です。日本で例えると、シドニー=東京、メルボルン=大阪、みたいな感じ(らしい)。メルボルンの *CBDエリア (Central Business District) には、多くのオフィスビルが建っていて、普段からとても活気が感じられます。その一方で、ビクトリア州立図書館や *フリンダース駅といった由緒ある建物も少なからずあり、まさに歴史ある大都市です。
<写真は上から、メルボルンCBD、ビクトリア州立図書館、フリンダース駅>
ところで、みなさんは『オーストラリア』と言われた時に、どのような『人』のイメージが浮かぶでしょうか。「ブロンドヘアで、目が青くて、背が高くて…etc」もちろん、そのイメージは間違っていません!ですが、オーストラリアという国は、移民政策に積極的であったり、留学先として人気であるということから、そうではない人もたくさんいます!中国、韓国、インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、インド、スリランカ、イラン、ケニア、ブラジル、チリ、フランス、ドイツなど、世界中から多くの人が集まっています。また、オーストラリアで生まれ育ったアジア系・アフリカ系の人も少なくはなく、上のようなバイアスをもたないで生活することがとても大事になります!特に、先ほど触れたメルボルンCBDにはとても多くのアジア人が暮らしています。
続いては、「メルボルンの朝/昼/夜」というテーマに沿って、さらに詳しくメルボルンを紹介していきます!
メルボルンの朝といえば、「カフェ」です。メルボルンには独自のカフェ文化が浸透しています。日本と違って、ローカルなカフェが大多数を占めているため、みなさんが愛してやまない、緑色のロゴで有名なあのカフェはとても少ないです。僕は、(朝起きることが出来て、時間があったら)コーヒーを飲むので、おしゃれなカフェの多いメルボルンでの生活がとても好きです。ここに、個人的におすすめなカフェの写真を貼っておきます!
① Good Measure (写真を撮���忘れたので、Google Mapからお借りしました)
② Top Paddock Café
もうひとつメルボルンのカフェ文化について好きなポイントがあります。それは、オーダーする時に自分の名前を伝え、自分のドリンクが完成すると、店員さんが自分の名前を呼び知らせてくれるというところです。(テイクアウェイする時)これは、アメリカなどの国でも同じだと思いますが、日本ではあまり馴染みのないことだったので、個人的には新鮮で、またフレンドリーさを感じることができるのでとても気に入っています。実際、自分が名前を伝えた際に、日本人だと気づいてくれ、そこから会話が弾んだことが何度もあります。ただ、自分の名前「Yuzuki」は聞き取りづらい&馴染みのない名前であるた「Yusuki/Suzuki/Yusuke…」など、惜しい名前で呼ばれることも多いです笑
お昼は、大学にもっとも人が集まる時間帯ですよね。続いては、メルボルンでの大学生活について紹介していきます。僕は、現在モナシュ大学という大学に留学しています。この大学は、メルボルンに4つのキャンパスを持つ他、マレーシア・イタリア・南アフリカなどオーストラリア外にもキャンパスをもつ、とても大規模な総合大学です。留学生比率も約40%と、他の大学にも比べ高くなっています。メインのキャンパスは、メルボルンCBDから電車とバスで約1時間離れたクレイトンという街に位置しています。広大なキャンパスには、*特徴的な建物が数多くあり、何度見ても飽きません笑
<特徴的な建物の写真>(はじめてみた時の感想: 「なにこれ。」)
モナシュ大学では、2セメスター制がとられており、セメスター1は2月から6月まで、セメスター2は7月から11月までとなっており、セメスター1と2の間には中〜長期の休みがあります。この休みの間に、母国へ帰国をしたり、シドニー・ゴールドコースト・アデレード・タスマニアといったオーストラリア国内の他の都市へ旅行にいく留学生がとても多いです。セメスター期間は、多くの学生が4つの授業をとっており、それぞれの授業についてLectureとTutorialがあります。(週8コマのイメージ。) Lectureは大きな教室で教授が50人↑の学生に対して授業を行うというもので、Tutorialは、20人↓の学生に対してTutorが1人つき、Lectureへの理解を深めるために行われます。ちなみに僕は、Introductory Econometrics, Corporate Finance, Introduction to data analysis, Commercial banking and finance という授業を履修しています。
夜になりました。ここでは、“メルボルン×ナイトライフ×満喫する方法”という切り口で話を進めていきたいと思います。メルボルンのナイトライフを満喫する上でおすすめなのが「ナイトクラブ」です。(*あくまで個人の意見です)ナイトクラブと聞くと身構えてしまう人が多いかもしれませんが、自分自身、危険な経験をしたことは一切なく、むしろ、ナイトクラブを通じてたくさんの友達が出来ました笑
メルボルンのクラブについて少し説明をさせて下さい。メルボルンには、いくつかのタイプのクラブがあります。アジアンクラブ、ホワイトクラブやゲイクラブなどで、タイプによって客層が変わります。入場料は大体$30AUD-$40AUD(¥2700-¥3600)で、「ゲストリスト」を持っているとそこから、$5-10割引されます。「ゲストリスト」とは、「プロモーター」と呼ばれる、各クラブのプロモーションをSNS上で行う人がもつ、特別割引のようなものです。(クラブの入り口で、プロモーターの名前を口頭で伝えると、割引を受けることができます)また、プロモーターには、集客1人につき$5-10の報酬が支払われます。つまり、プロモーターと来場者には互恵関係があります。流れている音楽はクラブやその日のDJによって異なりますが、人気の洋楽、K-popやEDMが流れていることが多いように感じます。DJが毎週のように変わるクラブもあり、人気のDJがやってくる日にはとても混雑します。
これ以上ナイトクラブについて書くと、「メルボルン=ナイトクラブの街」といった誤ったイメージや「メルボルン留学について知りたかったのに、ナイトクラブの情報しかない」といった感想をもらいかねないので、この辺にしておきます。長々と失礼しました。気になる方は直接聞いてください笑
メルボルンへ留学に来たら、「メルボルン内で旅行をしてみたい!」という方も多いと思います。そこで、最後に、自分が実際に行った場所を紹介して、このブログを終わりにしたいと思います。ちなみに、オーストラリアは右ハンドル右側通行なので、国際免許があれば普通に運転できます。(交通ルールは少し違うので注意!)
1. モーニントン半島
大学の友人たちと車3台で行きました。 モーニントン半島は、メルボルンCBDから南の方角へ車で約1時間30分ほどのところに位置しています。Mornington Peninsula Hot Spring という屋外温泉施設があります。僕は、真冬にいったのですが、気温の割に水温が低く、とても寒かったです笑 また、施設内にいくつかある温泉が離れており、凍えながら移動した記憶があります。やはり、温泉に関しては、日本が一番ですね〜
(Mornington Peninsula Hot Springの写真はGoogle Mapからお借りしました。(本日2度目))
2. グレートオーシャンロード
メルボルンのCBDからへ時間運転すると、グレートオーシャンロードと呼ばれる、海沿いのとても長い道路にたどり着きます。車内から見る景色は圧巻です。グレートオーシャンロードの近くには*Great Ocean Road Wildlife Park や *Port Campbell National Parkがあり、前者ではカンガルーと触れ合うことができ、後者では圧巻の眺めを楽しむことが出来ます!
(カンガルーの座り方が可愛い。)
3. ヤラバレー
母と母の友人がメルボルンに来た際に行きました。素敵なエアビに泊まることができ、さらに優しい現地の方のおかげで、50匹以上のカンガルーを見ることができました!(カンガルーを見すぎると普通に飽きます。)
周辺にはたくさんの ワイナリーがあり、ワインのテイスティングをすることが出来ます。ちなみに、僕は運転をする必要があったため、ワイナリーで、アイスラテやコーラを飲みました。(親孝行は、こういうもの。)
テイスティングをしたい人は、バスツアーを申し込むのが良いと思います笑
(車の音に敏感な野生のカンガルーに、奇跡的に近づくことが出来て幸)
ここまで、メルボルンの留学生活について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
今回のブログに載っていないメルボルンの魅力はまだまだたくさんあります。
発展した中心地区とそれを囲む大自然をもつメルボルンは、留学先にも、旅行先にも、とてもおすすめです。今回のブログを通じて、少しでもメルボルンに興味を持っていただければ幸いです。ここまで読んで頂きありがとうございました!
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持っているだけでワクワクしてくる本をゲットしました! 寝る前に読んでいこうと思います。 #プログラミング #ゲーム #スマホ #クソゲーを作ってみたい #つくることが楽しい #何かをつくりたい衝動 #ゲーム #ゲーム好き #ゲーム好きと繋がりたい #動画 #海外 #海外で暮らす #youtube #youtuber #シドニー #オーストラリア #ワクワク #料理好きと繋がりたい #自由 #番組 #夢#hydeman0714 #kiyoshi8568 (Artarmon, New South Wales, Australia) https://www.instagram.com/p/B902Ya7AWNB/?igshid=7e3vh7w30z3e
#プログラミング#ゲーム#スマホ#クソゲーを作ってみたい#つくることが楽しい#何かをつくりたい衝動#ゲーム好き#ゲーム好きと繋がりたい#動画#海外#海外で暮らす#youtube#youtuber#シドニー#オーストラリア#ワクワク#料理好きと繋がりたい#自由#番組#夢#hydeman0714#kiyoshi8568
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2024年3月12日(火)
近鉄百貨店@あべのハルカス9階の<SPACE9>で開催される<ハルカス寄席>、原則火・木の開催で低料金、可能なら毎回聴きたい番組が多い。後期授業が終わってから1月・2月・3月と、それぞれ1回ずつ通うことができた。今日は3月最後の鑑賞日、京都駅で早めのランチ=かき揚げうどんを頂いて、京都→大阪→天王寺、一部二部を通しで楽しんだ。テレビのお笑い番組など観ることはなくなったが、落語のライブは飽きることがない。反知性主義の現政権に対抗するには、歴史/文化/生活の上に成り立つ大衆芸能としての落語、強い味方になるのだよ。
5時30分起床。
6時、洗濯。
朝食。
珈琲。
弁当*3。
可燃ゴミ、30L*2&45L*2。
ヤクルトさんから、野菜ジュース購入。
8時30分、ツレアイ(訪問看護師)は雨の中を自転車で出勤、午前中に訪問2件。
Mac用の外付けCDドライブ、ダイブ長い間使っていなかったが、久しぶりに繋いでみても反応しない。仕方なく、amazonで新しいものを発注したのが昨晩到着、以前購入した(中古の)<栄光の上方落語>CD10枚を読み込んだ。
今日は<ハルカス寄席>に露の新治師匠の出番、強い雨の中を梅小路京都西駅11時1分の電車、すぐに京都駅着、ホームで早めのランチにうどんを頂き、新快速で大阪、環状線内回りで天王寺、近鉄百貨店に到着する���
一部・二部通しで2,000円、雨の平日にしては結構な客の入り、十分に楽しませていただいた。
同じルートで帰宅、すぐに今日の簡単なレポートを<まいどおおきに露の新治です>の管理人に送信する。
ツレアイは午後には帰宅、あれこれ買物。
私が夕飯準備している間に、彼女はココに点滴。
🍶+🍷で慰労会。
録画番組視聴、刑事コロンボ。
第50話「殺意のキャンバス」/ Murder, a Self Portraitシーズン 1, エピソード 50 天才画家マックス・バーシーニは、妻でマネージャーのヴァネッサ、前妻のルイーズ、モデル兼愛人のジュリーと共に生活し、奔放な創作活動をしていた��ある日、ルイーズが心理学者シドニーと暮らすと宣言するが、バーシーニは、ある秘密がシドニーに漏れることを恐れ、ルイーズ殺害を企てる。
片付け、入浴、体重は250g増。
パジャマに着替えて日誌書く。
なんとか3つのリング完成、あたたかくなるまでは無理しない。
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自分もテレビに出ている活動家のように強く楽しく一人前にならないといけないとゆーは思っていた。強く楽しく生きている人もいるのだから、そんなふうになれないのは自分の責任だと思わされていた。しかし現実の高い障壁を目の前にして、自分を肯定することはゆーにはあまりにも難しかった(日暮れ pp.39-40)
「人は人を変えることができない。できるのはまず自分が変わって、それがきっかけとなって他の人も変わる、そんなことだけだ」 (太陽花たちの旅 p.61)
「安心して。確かに大変なこともたくさんあるけど、楽しいこともたくさんあるものよ。そして自分自身を変える力がなくても、私達はずっとここにいるの。常に複数形で、いるのよ」(夏の白鳥 p.155)
夏子は思った。歴史の中で、いつだって女は男の影にいる。戦争の歴史も、経済成長と破綻の歴史も、同性愛者の歴史でさえも、そう。それについて夏子はもう怒りを感じるほどの元気はない。しかし、「彼ら」とは違う「わたし」の、「わたしたち」の歴史も、この地にはきちんと刻まれるべきだと、夏子は常に思っている。(夏の白鳥 pp.176-177)
「誰にでも過去はあります」と香凜が言った。「誰かの今を愛するということは、過去も含めて全てを引き受けることだと思います。違いますか?」「いい覚悟です」香凜の質問に、男はにこりと笑った。「しかし必ずしも全ての人が、誰かを好きになる時にそんな覚悟ができるわけではないと思います」(深い縦穴 p.220)
香凜は暫く黙り込んで考えた。自分にとって、変えられるものとは何だろう。変えられないものとは何だろう。何かを変えてまで守りたいものとは何だろう。何かを失っても変えたくないものとは何だろう。(深い縦穴 p.222)
「海外に移住することを考えませんでしたか?」 暁は訊いた。シドニーのマルディ・グラを一度見てみたいなと思いながら。「そこまで身軽にはなれなかったな」 「何が重かったんですか?」 「両親とか、友人とか」少し間が空いて、夏子が言葉を続けた。「あとは記憶かな」 「記憶?」 「記憶は負担でもあり、心の支えでもあるの」 記憶を紡ぎ続ける限り、人は生きていける。時間が流れ続ける限り、夜はいつか明けるというのと同じように。そして人間が紡いだ記憶と、時間は、いずれ歴史になり、次の時代の下支えになる。自分が子供なんて作らなくても、自分の遺伝子なんて後世に残さなくても、自分が刻んだ命の軌跡は人間の営みと共に、連綿と受け継がれていく。歴史を知るのは郷愁に浸るためではなく、自分のよって立つところを確認するためである。それが確認できれば、今ここにいる自分の存在にも意味が見出せるように、暁には思われた。(夜明け pp.279-280)
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BACK TO WEST 4 - Geraskier modern AU
Chapter 4 ハングリーバード
「君の髪、すごく綺麗だね」 組んだ手の甲に顎をのせながら���っとりとした顔でヤスキエルが言うと、向かいの席に座る白い髪の男――ゲラルトは、眉を寄せて手元のメニューから顔をあげた。 「それって染めてるわけじゃないんだよな?」 「ああ…地毛だ」 「そうなんだ、珍しい色だよね。光に照らされるとさ、銀色に光ってとても奇麗だよ」 ゲラルトは目線だけを横へ向けると「…ありがとう」と居心地の悪そうな顔で返事をした。 「よく言われるだろ?」 「…そうでもない」 「ほんとに?こんなに素敵なのに」 ヤスキエルが驚いたように返すと、ゲラルトは何も答えず固い表情のまま手元のメニューへと視線を戻した。ヤスキエルはすでに注文する料理を決めていたので、メニューを見る代わりに海へと視線を向けた。太陽の光を受けた水面がキラキラと輝いている。 二人はレストランのテラス席に座っていた。と言っても店の前の歩道にテーブルが並べられているだけの簡素なテラス席だった。テーブルの間を縫うように進む通行人が二人の横を通り過ぎていく。少し落ち着きはないかもしれないけれど、オーストラリアの陽気を堪能しながらランチを味わうにはこのテーブルがもってこいだろう。すぐそばに立つ、葉の生い茂った街路樹が二人のテーブルに心地よい日陰を作っていた。木漏れ日がゲラルトの頭に降り注ぎ、日の当たるところだけその白い髪が銀色に光っている。その光景が美しくて、いつまでも眺めていられそうだとヤスキエルは思った。 レストランの向かいには、ターコイズブルーの海をたたえたシドニーの入江が広がっていた。 ヤスキエルとゲラルトは、まだシドニーにいたのだった。 意気揚々とローチ――ゲラルトのキャンピングカーに乗り込んだものの、出発してから五分も経たないうちにヤスキエルの腹が盛大に鳴ったので、まずは先にランチを済ませておこうとローチを停めて近くのレストランへ入ったのだった。The Butcher's Blockと店名の書かれたレストラン正面の大きなガラスが太陽を反射し眩しく光っていた。 体長が五十センチメートル以上はありそうな大きな鳥が、ゆっくりとした動きでテラス席の間を歩いていた。長いクチバシの先端から首の途中までが真っ黒で、頭部についているはずの目がその黒に埋もれて少し不気味な印象を与えている。体は汚れているのかくすんだ��色で、尾羽は黒かった。その大きな鳥が食べ物を探すようにテーブルの下を彷徨っている。ゲラルトは特に気にしていない様子なので、どうやらその辺によくいる鳥のようだ。昨日もホステルの近くで見かけたのを思い出した。こんなに大きな鳥が当たり前に近くにいる事がなんだか不思議だった。イギリスだと動物園か、よっぽど自然の多い場所でしか見られないだろう。 少しすると、さっき二人を案内してくれたラテン系の若い女性スタッフが黒い巻毛のポニーテールを揺らしながらオーダーを取りにやってきた。ヤスキエルはビーフバーガーを注文し、ゲラルトはブルスケッタを頼んだ。女性スタッフは訛りのあるアクセントで陽気に返事をすると、蛍光色のスニーカーをキュッキュッと鳴らしながら店内へと戻っていった。 「ブルスケッタってどんな料理だっけ?」 ヤスキエルはテーブルの上のメニューに視線を落とした。 「スライスしたパンの上に具材が色々のってる。ここのブルスケッタはフェタチーズと生野菜と…確かポーチドエッグだ」 「ふーん、なんか朝食みたいだね。ランチにしては少なさそうだけど…肉も魚もないし。君ってベジタリアンなの?」 「違う、腹が減ってないだけだ。…お前と違ってな」 ゲラルトは、こんなに早くランチにするのは不服だと言いたげな顔をしていた。 「仕方ないよ、昨日遅くまでナイトクラブで遊んじゃったんだから。寝坊してホステルの朝食逃したんだよ。わざわざ朝食付きのとこに泊まったのにさ…スタッフの子が余ったクロワッサンくれたから良かったけど。今日はまだそれ一個しか食べてないんだからお腹も空くよ」 当然の事だと言わんばかりにヤスキエルは口を尖らせた。 昨日はホステルの十人部屋に宿泊し、着くなり同室の若者数人と仲良くなったので彼らと一緒にシドニーの街へ繰り出したのだった。最初にシーフードマーケットへ行き、実のたっぷり詰まったロブスターと殻付きの大きなホタテを堪能した後、バスでボンダイビーチに向かって観光客で賑わう浜辺に腰をおろし、海を眺めながらパッションフルーツ味のアイスクリームを楽しんだ。日が暮れてからはライトアップされたオペラハウスを横目にバーとナイトクラブをはしごした。晩ご飯はほとんど食べていなかった。ホステルに戻ったのは午前三時を回っていただろう、そのまま服も着替えず寝てしまい、朝起きたらチェックアウトぎりぎりの時間になっていたのだった。パサパサのクロワッサン一個だけでは空腹が満たされる訳もなかった。 ヤスキエルはテーブルに置かれたグラスを手に取り水を一口飲んだ。氷の入っていない液体はこの暑さでは物足りなく感じる温度だった。 「まあ、ブルスケッタでお腹いっぱいにならなかったら、僕のビーフバーガー分けてあげてもいいよ」 「牛肉は食べない」 ゲラルトは言った。静かな、しっかりとした口調だった。 「そうなの?」ヤスキエルはきょとんとした顔を向けた。「それって…環境のためとか、そういうやつ?」 「ああ、そうだ」 「なんだっけ、牛の吐く二酸化炭素のせいで温暖化になっちゃうんだっけ?」 「少し違うな。牛のゲップに含まれるメタンが地球温暖化の原因の一つになっている」 「ふーん、メタンね。…メタンとサタンで韻踏めそうだな…でもちょっとクドいか…まあいいや。でもさっきベジタリアンじゃないって言ってたよね。牛肉食べないなら何の肉食べるんだ?豚肉?鶏肉?」 「豚はたまに食べるが、大体は鶏肉だな。あとは…」ゲラルトは海の方へ顔を向けると、思い出したように視線をヤスキエルへと戻した。「カンガルーだ」 「そうだ、カンガルー!」 ヤスキエルは興奮気味に指をパチンと鳴らした。 「オーストラリアじゃカンガルー食べるって聞いたんだよ!僕も食べてみたいと思ってたんだ。あ、もしかしてメニューにカンガルーあったのかな?くそう、それにすれば良かった」 ヤスキエルは悔しそうにメニューを覗きこんだ。カンガルーなんて他ではまず食べられそうにない。ぜひ試してみたかったけれど、メニューのどこを見てもカンガルー料理は載っていなかった。このレストランでは扱っていないようだ。 「別に今食べなくてもいいだろう。スーパーに行けばいくらでも売ってる」 「そうなの?じゃあ、君がカンガルー料理作ってくれるのか?」 ヤスキエルが期待のこもった表情で顔をあげると、整った顔を胡散臭そうに歪めた男は「俺じゃない。お前が、作るんだ」と言った。 「ああ…そうだった」 ローチに乗せてもらう条件としてヤスキエルが道中の料理担当になっていたことを思い出した。 「まあ、他のお肉と変わんないよね。なんとかするよ」 ヤスキエルはメニューを脇へ押しやりながら軽い調子で言った。 「でもさ、カンガルーってこの国の固有種だろ?そんな貴重な存在食べちゃっていいの?しかもあんな風にぴょんぴょん跳ねて可愛いのに、可哀想だと思わない?」 「地産地消は良い事だと考えている」 ゲラルトは確信を持ったような表情で答えた。この男は、自身が口に運ぶものに対して彼なりの信念を持っているようだ。 「なるほどね…そういう考え方もあるか」 体を椅子の背もたれにあずけて店内へ目をやると、スタッフが特大のスペアリブステーキを運んでいるところが見えた。 ゲラルトはグラスから水を飲むと、思いついたように口を開いた。 「イギリスだってウサギを食べるだろう?あいつらも跳ねるぞ」 「確かに…それは考えたことなかった。可愛さで言ったら、どう見てもウサギの勝ちだもんな」納得した顔で頷いた後、ヤスキエルは反論するように口を尖らせた。「でも可哀想かもしれないけど、ウサギのシチューは美味しいよ」 ウサギのシチューはヤスキエルの父方の祖父母の家に行くといつも出される定番メニューだった。トロトロに煮込まれたシチューの中のウサギのモモ肉のほろほろとした食感と、鶏肉よりも野性味の強い味がヤスキエルは好きだった。 「…というか、なんで僕がイギリス出身だって分かったの?言ってなかったと思うけど」 「お前のアクセントを聞けば分かる」 ゲラルトは大したことじゃないという風に言った。 「ああ、なるほど。そりゃそうか」 考えてみれば出会って間もないとはいえお互い第一言語は同じなのだから、アクセントから出身地が分かってもおかしくはなかった。 「そういえば君もさ、ちょっとイギリス訛りがあるよね?」 「父親がイギリス人だ」 「あーやっぱり!」 ヤスキエルは嬉しそうにテーブルを叩いた。振動でゲラルトの前に置かれたグラスから水がこぼれた。 「そういう事だろうなって思った。イギリスには住んでたことあるの?」 「ああ…生まれたのはイギリスだ」 ゲラルトはこぼれた水に眉を寄せながら答えた。 「俺が七歳の時に家族でオーストラリアに越してきた。母親がオーストラリア人なんだ。それからは、ずっとここだ」 「そっか。イギリスではどこに住んでたの?」 「ブライトンだ」 「わあ、いいとこじゃないか!海辺の街なんて憧れるよ。あそこはビーチの近くにステージがあるから良いよなあ、前に行った音楽フェスも最高だった」 ロンドンで生まれ育ったヤスキエルからすると、ブライトンは独自の文化を持った開放的で魅力的な街だった。このオーストラリアで知り合ったばかりの目の前の男が、ヤスキエルの憧れるブライトンに子どもの頃住んでいたというのは不思議な感じがした。彼はそこでどんな子供時代を過ごしたのだろうか。 ゲラルトは目の前の入江を眺めていた。ブライトンの海を思い出しているのかもしれない。イギリスの中でいえば、ブライトンの持つ雰囲気はオーストラリアらしいと言えなくもなかった。 「そういえばブライトンのフェスに一緒に行った女の子のママが、ウサギのシチュー作ってくれたことあったな」 ヤスキエルがポツリと言うと、海を見ていたゲラルトがヤスキエルに視線を戻した。 「その女の子とは半分付き合ってるような感じで、大学の夏休みにその子の実家に行ったんだけど、その時にウサギのシチューを出してくれたんだ。シチューのはずなのに異様に辛くてさ、もしかてあれはカレーだったのかな?とにかく、もうどうしようもないくらい辛くて…何とか全部食べたけど、次の日僕のお尻は一日中火を吹いてた。あれは悪夢だったね…」 あの時はシチューの中の強烈な香辛料にヤスキエルの胃腸が根をあげたので、翌日タバスコを直接塗られたとしか思えないほどの痛みを尻の穴に感じながら一日中トイレに篭る羽目になった。悪夢というよりは何らかの地獄だった。 「同じもの食べたのに彼女と彼女の家族は全員なんともなくてさ…みんな胃袋どうなってたんだろ。でも…彼女自体は優しくていい子だったなあ。トイレに篭りっぱなしの僕のことすごく心配してくれたし」 ヤスキエルは頬杖をつきながら、ため息をついた。 「…でも結局、彼女とはうまくいかなかったけどね」 「また辛い料理を食べさせられそうになったのか?」 「違うよ、振られたのは僕の方だ」 「…何をしたんだ?」 「あー…」ヤスキエルは気まずそうに肩をすくめた。「僕が…彼女のいとこと寝ちゃったんだよね」 二人でベッドにいるところを見つかって、怒り狂う彼女に全裸のまま外へ追い出されたことを思い出して、ヤスキエルは苦い顔をした。ゲラルトへ目線を向けると、唖然とした顔がヤスキエルを見ていた。 「そんな顔しなくてもいいだろ。その子とはまだちゃんとした彼氏彼女になる前だったし、それにそのいとこの彼すっごく可愛かったんだよ!笑った顔がちょっとハリー・スタイルズに似ててさ。しかもキスが天才的に上手いんだ。そんなの抗��ると思う?」 「…彼?」 「そうだよ。まあ彼とはその後何回かデートして良い雰囲気だったのに、向こうが他の男と仲良くなっちゃって僕はあっさり捨てられたけどね。ほろ苦い思い出だな…」ヤスキエルは想いを馳せるように遠くを見た。「ああ…でも彼とのキスは最高だった…」 甘美な記憶を引きずりながら目の前の男へ視線を戻すと、ゲラルトはほんのし少しだけ気まずそうな顔をした。大きな手で水の入ったグラスを持ち直すと、気まずさを悟られまいとするように口を開いた。 「お前は、バイセクシュアルなのか?」 「あー、そうだね。うん、僕もずっと自分をバイだと思ってた」 ゲラルトとは正反対に、ヤスキエルはあっさりとした口調で返した。 「…思ってた?」 「うん。でも最近はパンセクシュアルなんだろうなって思ってるんだよね。そっちの方がしっくりくるから」 「…パン…なんだって?」 「ああ、パンセクシュアルを知らないか」 思わず驚いたような声が出ていた。普段、身の周りでヤスキエルのセクシュアリティを知らない人はいなかったので、自身の性的指向が認知度の低いものだということを忘れていた。少し新鮮な気がした。 「…まあ、そうだよね。君っていかにも典型的なストレートの男って感じだし、LGBTQの文字の後にずらずら続いてるアルファベットに関心なくても、別に驚かないよ」 ヤスキエルのためらいのない物言いにゲラルトは気を悪くしたように眉を寄せた。後ろにアルファベットが続くことを知らない、という顔かもしれなかった。知らない人も多いのだろうとヤスキエルは想像した。LGBTQの後に続く頭文字は年々増え続けていて、それは多様な仲間を誰ひとり取りこぼさないようにするためだという事を。 ヤスキエルは大げさに両手をあげると、全く悪びれない調子で言った。 「ごめん、人のセクシュアリティを見た目で判断しちゃいけないよな。悪かったよ」 ゲラルトは言いたい事はそれじゃないという顔をしたが、ヤスキエルは気にせず続けた。 「パンセクシュアルってのは、どんな性別でも恋愛対象になる人のことだよ」 「それは…バイセクシュアルとは違うのか?」 「うーん、ちょっと違うんだよね。何て言えばいいのかな…恋愛する相手の性別には拘らないし、好きになる基準にはならないって感じかな。たとえ男だろうと女だろうと、ノンバイナリーだろうとね」 「ノンバイナリー?」 「あー、それもか」ヤスキエルはまた驚きの声をあげていた。「えっと、ノンバイナリーは性自認が男でも女でもない人の事で…まあ、詳しい事は自分でネットで調べてよ。たぶんウィキペディアに詳しく書いてるから。LGBTQほにゃららの、ほにゃららの部分をいちいち君に説明してたらキリないからさあ」 ヤスキエルは片手をひらひらと振りながら、もう片方の手でグラスを取るとぬるい水を口に含んだ。 「僕のセクシュアリティに話を戻すとさ、恋愛に関して言えば僕にとって性別は服みたいなもんなんだよね。その人がたまたま身につけてるものっていうか。相手がどんな服を着ていようと構わないんだ」 グラスをそっとテーブルに置く。 「別にその相手が途中で服を着替えても気にならない。着てる服は重要じゃないんだよ。だって、僕が見てるのはその人自身だからね。その相手が素敵だと思ったら…」ヤスキエルは首を傾け、ゲラルトの目を見つめると微笑んだ。「好きになっちゃう」 ゲラルトは少し驚いたようにその黄色みがかった目を開いた。そして、考えるようにして目線を下へ向けた。 「…なるほど」 「まあ、別に理解してくれなくてもいいよ。そういう人がいるんだって思ってもらえればさ」 ヤスキエルはゲラルトを見つめたまま口の両端を上げ、ニッと笑った。ゲラルトはまだ思案するように沈黙していたが、しばらくしてから口を開いた。 「…その…悪いが俺は…」 「…何?」 「お前とは…」 歯切れの悪い調子だった。 「ん?」 「そういうつもりでお前をバンに載せたわけじゃ…」 「ちょっと、もしかして僕が君を口説こうとしてると思ってるのか?まさか!それだったらとっくにそうしてるよ!」 ヤスキエルは笑い声を出していた。ゲラルトは納得がいかないように、じとりとした目をヤスキエルに向けた。 「何?」 「…俺の髪を褒めただろう」 「はは!あんなの口説いたうちに入んないよ!君の白い髪が素敵だって思ったから、その通りに言っただけだ。良いと思ったら僕は誰に対してもあんな風に褒めるんだ」 「…なら、本当にそういうつもりじゃないんだな?」 ゲラルトはまだ少し疑わしげな様子で、念を押すように聞いた。 「ないよ」 ヤスキエルはきっぱりと答えた。 目の前の男に対して本当にそういう気がないのかと言われると嘘になったけれど、それは隠しておくことにした。まだシドニーすら出ていないのに、ここで旅の仲間を解消される訳にはいかなかった。自分の気持ちを優先したせいでイギリスに帰れなくなるなんて事は避けたい。 「そうか」 ゲラルトは小さく息をついた。その表情から安堵した様子が伺え、ヤスキエルは思わず目を逸らしていた。長いくちばしの大きな鳥がまだ食べ物を探し回っているのが視界に入り、何故かそれからも目を逸らした。 気まずい雰囲気を打ち消すかのように、さっきの女性スタッフが軽快にスニーカーを鳴らしながら二人のテーブルまで料理を運んできた。 「はい、お待たせ」 ゲラルトの前にグレーのプレートを置く。 「ブルスケッタと…こっちのバーガーはあなたね」 ヤスキエルの目の前にビーフバーガーとフライドポテトの載った木製のプレートが置かれた。バーベキューソースと揚げたてのフライドポテトの香りがヤスキエルの鼻をくすぐる。ゲラルトの頼んだブルスケッタも、トーストされたパンの上に飾りつけられたトマトやケールの彩りが美しく、想像していたよりもずいぶん美味しそうだった。 「あ、メニューを下げるの忘れてた。もらっておくね」 スタッフがテーブルの反対側に置かれたメニューを取ろうと手を伸ばしたので、ヤスキエルの目の前にあらわれた彼女の二の腕にタトゥーが彫られているのが見えた。水彩画のようなタッチで繊細に描かれた薔薇と、美しい幾何学模様が組み合わさったデザインだった。 「わお…君のタトゥー素敵だね」 ヤスキエルが感嘆の声をあげると、メニューを手に取ったスタッフは嬉しそうにちょこんと肩をすくめた。 「ありがと」 「君によく似合ってるよ。このタトゥーが君の美しさに文字通り華を添えてるって感じがするね」 ヤスキエルはにっこりと笑顔を作った。 「ありがとう!でもそうやってナンパしようとしても無駄だからね。残念だけど私にはもうボーイフレンドがい���の」 彼女は陽気な、しかし釘を刺すような声で言うと、くっきりとした濃い眉をあげた。 「だろうな、君みたいな人を放っておくやつがいるわけないよ。君のボーイフレンドはとってもラッキーだな」 「そうよ」 チャーミングな笑顔を見せると、スタッフは踊るようなステップで店の中へと戻っていった。ヤスキエルが彼女の揺れるポニーテールからテーブルの正面へ視線を移すと、呆れた顔をしたゲラルトと目があった。 「…お前の言ってることがよく分かった…」 「だろ?僕はいつもこうだ。良いと思ったらそれをすぐ口にする。さあ、料理も来たんだし、早速食べようよ」 両手をイタリア人のような仕草で動かし「ボナペティート!」とデタラメなアクセントで言うと、ヤスキエルはビーフバーガーを両手で持ち上げた。厚みのあるフライドオニオンの下には、こんがりと良い色に焼けた肉厚のパティが鎮座し、その上のチーズがとろりと溶けてパティの下のシュレッドビーフに垂れている。それが全て白ゴマと黒ゴマのたっぷりついたバンズに挟まれていた。この大きさならナイフとフォークを使った方が奇麗に食べられるだろうけれど、この料理の美味しさを本当の意味で味わうなら、手でつかんで食べるのが正解のような気がした。溢れだす肉汁と濃い色のソースが絡みあって下へと垂れ、そのしずくがバーガーを持つヤスキエルの指をつたってポタポタとプレートの上に落ちた。 ヤスキエルは大きく口をあけた。 勢いよくかぶりつく。 噛みごたえのある食感と共に、がつんとくるような濃厚な牛肉の味と、ジューシーなバーベキューソース、揚げた玉ねぎの甘く香ばしい香りが口の中いっぱいに広がった。 「オーマイグッドネス…」 ヤスキエルは天を仰いだ。 「なんて美味いんだ…」 ビーフバーガーは信じられないほど美味しかった。こんなにもしっかりと肉そのものの味を感じたのは初めてだった。今まで自分が美味しいと思って食べてきた牛肉は一体なんだったのだろう…イギリスに戻ったら牛肉を口にする度に今食べている肉の味が恋しくなってしまいそうだった。 「オーストラリアのビーフがこんなに美味しいなんて知らなかったよ…」 ヤスキエルは目を閉じてビーフバーガーの味を堪能しながら、ほとんど喘ぐような声を漏らした。 「君がこれを食べることがないなんて残念だ…こんなに美味しいのに」 「牛肉が美味いのは知ってる…昔は普通に食べていたからな」 ヤスキエルは夢から覚めたように目を開けた。 「美味しいって知ってるのに、食べたくならない?」 「自分の好みよりも、優先すべきものがある」 「…ふーん」 素っ気なく返事をすると、ヤスキエルは二口目にかぶりついた。ビーフの肉々しい味が口の中を満たし、ヤスキエルはまた知らずに目を閉じていた。 自身の信条に基づいて食べるものを取捨選択するという感覚がヤスキエルにはよく分からなかった。周りにベジタリアンやヴィーガンの友達は多いけれど、ヤスキエル自身は食べるものについて気にかけた事はない。食べたいものはなんでも食べる。ヤスキエルはそうやって生きてきた。 ビーフバーガーをじっくり味わっていると、アジア系の三人組がレストランから出てきたのが目に入った。はしゃぐように歓談しながら、食事をするヤスキエルたちの横を通りすぎていく。ヤスキエルは口をモグモグと動かしながら彼らの会話に耳をすませてみた。けれど、彼らが何語を話しているのかヤスキエルにはさっぱり分からなかった。 プレートから綺麗な狐色に揚がったフライドポテトをつまみ上げる。 「あの子たち、どの国から来たんだろ」 ���ラルトは目だけをちらりと向けると「…さあな」と興味なさげに答えた。 「昨日さ、ホステルで同じ部屋になった子たちと一緒にシーフードマーケットに行ったんだよ。彼らは確か韓国から来たって言ってたかな…違う、中国?いや、台湾だ」 ヤスキエルは頭の中の地図を確認するように目を上へ向けながら言った。数ヶ月に渡ってアジア諸国を旅したはずなのに、ヤスキエルの脳内にあるアジアの地図はいまだに霧がかかったみたいにぼんやりとしていた。 「そのシーフードマーケットでさ、カウンターで注文して待ってる時に僕の横にアジア系の小柄な女の子が二人並んだんだ。どっちもおしゃれで可愛いらしくてさ、僕はニーハオって声かけたんだよ。そしたら二人ともそれまで楽しそうにお喋りしてたのに急に黙って、愛想笑いしながらどっかに行っちゃったんだ」 ゲラルトは不思議そうに眉を寄せた。 「まあ…僕が悪かったんだけどね。一緒にいた子たちが、あれは日本人だよって教えてくれたんだ。なんで分かるのって聞いたら、話してる言葉と、あと服装で分かるって言ってた。日本人だったらコンニチワって言わなきゃいけないのに、僕が勝手に一緒にいた子たちと同じ中国人だって思いこんでニーハオって言っちゃったんだよ。だって僕には見た目だけじゃ全然違いが分からなかったからさ」 ゲラルトは黙って話を聞いていたが、静かに口を開いた。 「確かにヨーロッパから見れば、アジアの国なんてどれも同じに見えるだろうな」 ヤスキエルは首を傾げた。 「オーストラリアは違うの?」 「まあ、物理的に距離が近い分、アジアひとかたまりで見ることはない…おそらく」 「へえ、じゃあ君は見ただけで、誰が中国人か日本人か分かるってこと?」 ヤスキエルが興味深そうに聞くと、ゲラルトは何も答えずに肩をすくめた。 「それは…分かるって意味?それとも分からないって意味?ジェスチャーだけで何が言いたいか理解できるほど、まだ君と充分な時間過ごしてないんだけど」 ゲラルトは小さくため息をつき、少し考えたあと口を開いた。 「分かる時もあれば、分からない時もある。分からなければ何も言わないか…」ヤスキエルに目線を合わせると、響くような、低い声で言った。「直接相手に聞くだけだ」 ヤスキエルはしばらくゲラルトの黄色い目を見つめ返した後、鼻から息を漏らしながらドサリと椅子の背にもたれた。 「人を見た目で判断するな…か」思案するように上を見上げる。「僕が入れるタトゥーのフレーズはこれで決まりかもね…」 「タトゥーを入れたいのか?」 「まさか!タトゥーは格好良いけど、針で体を引っ掻かれるのは嫌だよ。なんでそんな痛い思いをしてまでタトゥーを入れたがるのか僕には全然分かんないな。自虐趣味があるとしか思えない」 ヤスキエルが言い切ると、ゲラルトはまた肩をすくめ何も言わずにブルスケッタの残りを食べ始めた。ヤスキエルも食事に戻ろうとしたが、ふと手を止めて、顔をあげた。 「…待って。もしかして君…タトゥー入ってるのか?」 「…さあな」 ゲラルトは顔を上げずに答えた。 「誤魔化すって事はやっぱり入ってるんだな。入ってなかったら、入ってないって言うはずだ。どこ?どこにタトゥー入れたんだ?」 「お前に関係ないだろう」 「言いたくないような際どいとこ?お尻とか…まさかペニスじゃないよね?分かった!元カノの名前入れちゃって後悔してるパターンだな。今だったら消す方法もあるみたいだよ、高いらしいけどね。調べてみたら?」 勝手な決めつけでペラペラと喋るヤスキエルを睨みつけると、ゲラルトは怒ったように鼻から唸り声を出した。獰猛な野獣が威嚇するような声だった。 「わお凄いね、そんな恐ろしい音どうやって顔から出すの?」 ヤスキエルの感心したような声に、ゲラルトはすでに深く刻まれた眉間の皺を更に深くさせた。 「悪かったよ、もう言わない。君のプライバシーを尊重する。それに、これから四六時中一緒にいるんだ、君のタトゥーを見るチャンスなんていくらでもあるしね」 ゲラルトがまたじとりとした目を向けたので、ヤスキエルはうんざりした声をあげた。 「だから、そういうつもりじゃないって。僕にだって好みがあるんだから。あのさ、毎回このやり取りするの面倒だからさっさと僕に慣れてくんないかな?」 ゲラルトは鼻からふん…と音を漏らすと、フォークでトマトを突き刺し口に入れた。ヤスキエルもポテトを乱暴につかむと口に突っ込んだ。二人ともしばらく黙って口の中のものを咀嚼した。 「Hola!」 少し離れたところで元気の良い声がしたのでそちらを向くと、レストランの入り口で先ほどの女性スタッフが、同じラテン系の若い男に抱きつき頬にキスをしていた。どうやら彼が、彼女のラッキーなボーイフレンドのようだった。 その足元に視線を落とすと、テーブルの周りをずっとうろついていた大きい鳥が、誰かが落としたらしいソーセージのかけらをその長いクチバシでつついていた。この鳥はヤスキエルと同じように目の前に出されたものなら、なんでも食べそうだった。 「あの鳥はなんて言う名前なの?」 つまんだフライドポテトで鳥を指しながら、ヤスキエルはゲラルトに顔を向けた。 「…ああ、あれはビンチキンだ」 「ビン…チキン…?ビンって、ゴミ箱のビン?ゴミ箱のニワトリってこと?」 「そうだ。あいつらはそこらじゅう徘徊して、人の食べ残しを狙ってゴミ箱を漁るからな。好かれてはいない。元々は魚や貝をつかまえるためにあれだけ長いくちばしになったんだろうが、今は人間が出したゴミを漁るのに便利に使っている」 「へえ、なんか皮肉だね。チキンって名前だけど、見た目はニワトリっぽくないよね」 「ああ、種類でいうとトキの仲間だ。正式名は…たしかオーストラリアン・ホワイト・アイビスだ。おそらくシドニーには年中いるが、南の方に生息してるやつらは、冬になると北のあたたかい場所へ移動する。寒さにはあまり強くないからな」 「ふーん、よく知ってるね。君って鳥とか動物に詳しいの?」 「少しな」 「じゃあ僕にオーストラリアの動物のこと色々教えてよ」 「興味あるのか?」 「もちろん。こんなに見たことない生き物がいっぱいいる場所は初めてだ。知らないことなら僕は何でも知りたい」 「…そうか」 ゲラルトは薄く口角を上げた。その表情が少しだけ嬉しそうに見えて、ヤスキエルも自然と笑顔になっていた。 ゲラルトの額にかかる細い髪の束が日に当たって銀色に輝いている。柔らかくウェーブしたその髪は絹糸のようにも見えた。もし彼の髪に触れたら、その肌触りもやはり絹のように滑らかだろうか。 「あのさ」ヤスキエルは口を開いた。「あらためて言うけど、僕をローチ…君の車に乗せてくれてありがとう。君は命の恩人だよ。教えてくれたら料理だってすぐ上手くなるし、僕の歌で稼いだお金で最高級の料理をご馳走するから、楽しみにしててよ。もちろん牛肉抜きのやつ」 顔をあげたゲラルトは少しの間ヤスキエルを見つめていたが、テーブルへ視線を戻すとフォークをパンのかけらに刺した。 「…分かったから、黙って食べろ」 「うん」 ヤスキエルも下を向いた。木製プレートの上のビーフバーガーはあと一口になっていた。名残惜しい気持ちでそれを口に放り込み、モグモグと顎を動かしながらその味を噛みしめた。 残り少なくなったフライドポテトを掴もうとした時、ビーフバーガーのソースで濡れた指が滑りフライドポテトが一本テーブルの下にぽとりと落ちた。すると、とっくにソーセージを食べ終えていたビンチキンがそれに気付いたように目ざとく首を持ち上げた。ゆっくりとその大きな体を揺らしヤスキエルの元へやってくると、落ちたフライドポテトを長く黒いクチバシで持ち上げ、羽を広げながら器用に喉の奥へと放り込んだ。背の部分とは違い、広げた羽の内側は新しいシーツのように真っ白で、ふわふわとした羽毛が心地よさそうだった。ヤスキエルは目の端でそれを眺めながら小さく笑んだ。 顔を海へと向ける。 遊覧船らしきフェリーが横切っているのが見えた。 キラキラと光る海面が眩しくて、ヤスキエルは思わず目を細めた。 街路樹の葉のさわさわと揺れる音が、鳥たちのやかましい鳴き声と共に聞こえる。 そこらじゅうに漂うオーストラリアの陽気が、ヤスキエルに笑いかけているようだ。 その空気をしばらくじっと味わった。 楽しい旅に、なりそうだと思った。
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The Butcher's Block - シドニーのレストラン https://goo.gl/maps/kJVjGhAioJEKAout7
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あんにょーーん(´ー∀ー`)2022.6.12
前回に続き映画の感想ブログ後半です!!
「マリグナント 狂暴な悪夢」
あお評価★★★★★星5
さすがジェームズワン!!と唸ってしまいました。
ジャケットから想像するにレトロチックなホラーなのかなと思っておりました。こういうジャケットって昭和の香りがするしw昔のホラー雑誌みたいな雰囲気がバンバン出てましたので(サスペリアとかを連想してしまったw)そんな感じなのかと思っていたら、もうねーこれは全く想像していなかった展開がきましたね。
これは絶対にネタバレされない内容なので深掘りはできませんがww
私の予想だにしない展開、随所に散りばめられた違和感を最後で「そういうことかーー!!」って払拭できる観客の想像を裏切るホラーだと思いました。
ジェームズワンに拍手を送りたい。そしてファンでいさせてくれてありがとう←
まんまとしてやられたわ。
いやこれは勘のいい人にはわかるのだろうか?いやわかんないでしょう!
題名からも全く想像できないし、話の運び方が本当に秀逸だと思ってしまった。
真相がどうなのかと観客に提起しつつ、いや本当はこうだよ、こうだよ、こうなんだよーーーんみたいな監督の遊び心みたいなものを感じました😂
私はこういう映画が本当に好きだなーー。ゲームと同じで結末がわかってしまうと2周目は楽しみ半減するんだけども、それでも何回も観たくなるホラーだと思う。観ながらどういうことなんだろう、もしかしたらこうなのかな…という仮定を覆してくる映画はそんなに多くあるものではないと思います。
それをホラーでやってのけるのは、シャマランとジェームズワンくらいなのかもしれません←
(スティーヴンキングもかな…完全に偏った贔屓だけどw
いやーー面白かった。しかもこれR18+だったのよ。どんだけグロいんだろうと覚悟していたけど、そうでもなかった気がする←
SAWで鍛えられているのでしょうね…いや、うん。苦手な人はかなりの衝撃があるかもしれませんw
やっぱり発想が面白いし、そこに挑戦していくってことがすごいと思いました。
今後も追いかけるよーージェームズワン作品を〜笑
「スクリーム(2022)」
あお評価★★★☆☆星3
日本では劇場公開されなかったみたいですね。スクリームもホラー界での代表作品ですよね。1〜4は視聴済みで、ドラマはまだ観ていませんが……。
今回のスクリームは原点回帰がテーマで、ストーリー中でもよく原点回帰という言葉を使われていました。
その為すぐ犯人がわかってしまったのよね←
というかね、途中で変なシーンがあってそこで私はわかってしまったんですよ。
とある高校生の女の子が自宅で1の時みたいに変な電話がかかってきて、例のお面を被った殺人鬼から襲われて刺されるんですよ。だけど奇跡的に一命を取り止め、離れて暮らす姉にその一報が入ります。
姉は彼氏と一緒に妹の元へ行くんだけど、そこはかつての主人公シドニーが暮らしていた故郷であり、ゴーストフェイスの殺人鬼がまた出現してしまったということ��今までの事件の生き残りである人達に協力を仰ぐという流れになるんですね。
生き残りの人達って言っても3人だけなんだけど、続編の悪い部分はずっと頑張って生き残った人を最後で殺すという部分ですよね←
そこはなんでなの!!!いいじゃん、そこは生き残らせてよ!!!やっとの思いで生き残って、シリーズでもずっと健在だったのに。しかもそれ以来ずっと平和に暮らしながらも心の傷は癒えないまま生活してたのに。どうしてそんな人を殺してしまうのよ!!!
という怒りが湧いたり湧かなかったりラジバンダリ←
そして入院している妹を見舞いに行くんだけど、そこには妹の親友がいて姉が親友と自分の彼氏に「2人きりにしてくれる?」って言うんだけど、そこで親友が彼氏に向かって「いきましょ」みたいな馴れ馴れしい口調で言うんですよ。そこで
はぁ???何やこのブス私の彼氏に向かってしかもほぼ初対面のくせして馴れ馴れしいな、ほんで何も言わんと一緒にでていく彼氏よ貴様どういうつもりなんじゃクソか?
(口悪すぎて草
って姉目線になって←コイツらできとんのかいワレェ
という出来事からすぐに犯人が導き出せたので、そこのセリフはどうにかならんかったのか?と脚本に疑問を抱きました←
そしてあれだけ原点回帰ということを言われたら、今回も犯人が2人いるということは序盤でわかるので、多分スクリーム観てきた人なら誰もが犯人に気づいたことでしょうww
それくらいチープなお話だったということです←
それでも楽しめたし、スクリーム好きとしては合格点ですよお(何様
「バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」
あお評価★★★☆☆星3
主役級の俳優さんが不在の映画って感じ←
華もないしそもそもクレア役の人が嫌いなのでその時点でだめだよね
(なぜ観たんだ←
でもそれでもまぁまぁだったよ。なんかねー、ゲームキャラとあまりにもかけ離れすぎててこれはブーイングものではないのかって心配になった程だったよ。特にレオン。ゲームではすっごいサラサラヘアーでイケメンキャラなのに、この映画のレオンは顔が濃い中東系みたいな髪の毛くるくるのイケメンだった🤣
イケメンだからいいんだけどさ(いいんかい
なんかもう序盤からこのレオンがよちよちなのよね。バブレオンと呼ぼう←
新米警察官で上司に指示をもらわないと動けない何ともバブバブ度の高い警察官で、とってもダサいです。
そのバブレオンを愛でる映画だったのかな…今思えば←
ラストではそのバブレオンも少しは成長していたと思う…多分🤣
でも建物とかハンバーガー食べながらタンクローリーみたいなの運転しているおじさんとか、とてもゲームらしい設定がたくさんありました。ただ、点滅シーンが長くてそこはマイナスポイント。
暗くて何があってるかわからなかったり、ゾンビが喋ったりゾンビになりかけなのかなんなのか←
そして科学者のおじさんの最終形態がダサかったな…
ウェスカーもダサいしね…ジルもジルじゃないしw
初めは良かったんだけど、終盤がなんとも残念な感じがしました。ゲームキャラがあまりにも有名すぎるというか、やっぱりそれなりに名の通った俳優さんを起用しないとどうしてもゲームに負けてしまうというか←
結局2流3流と言われてしまうのかなと。
なんで?
(知らんわい
「カオス・ウォーキング」
あお評価★★☆☆☆星2
こちらもトムホランド主演の映画。終始面白くなかったでぇえす←
うーーーん、SFものとしては設定があまりにも薄いです。ノイズといって思っていることが頭のあたりから映像のような煙のような目に見えて聞こえる形で周りの人にも知られてしまう世界なんですよ。
この惑星に来てからそうなったらしいけど、女性はそのノイズはなぜか出ないという設定や、トムホが暮らしていた集落では女性が1人もいなかったんだけどそもそも村長みたいな人が女性を皆殺しにしたみたいな展開になってくるんだけどなぜ殺したのかもわからないし、そこへ宇宙船でやってきた女性が何をしたかったのかもよくわかりませんでした。
結末も「で?」みたいな感じで終わったしw馬や犬が死んだ部分が悲しいだけで、何も残らない作品でした←
マッツミケルセンは何がしたかったの!?
女性を殺してしまったらもう子孫繁栄できないじゃないか!滅ぶ道を歩みたかったのか?
意味不明である。
そして人生で初めて女性に出会ったトムホが心の中で(可愛い、声が高い、金髪可愛い)みたいなこと言ってたけど、女の人の声全然高くないしむしろ低かったし←
なんかティーン向けにしたいのかわからないけど、あまりにもお粗末な設定だったと思います。トムホの可愛さを観たい人だけ観たらいいと思いますw
「キャッシュトラック」
あお評価★★★☆☆星3.5
ステイサムは正義!ではなかった!!!←
現金輸送の会社に転職したステイサム。厳しい試験をくぐり抜けギリギリ合格って感じだったんだけど、絶対手を抜いて合格しているだろって雰囲気がバンバンでていたのよね。
そして現金輸送中に襲撃に遭い、仕事仲間を殺されたくなければ言う通りにしろと襲撃犯から言われるんだけど銃で反撃に出たステイサムはやはり本物だったw
1人で襲撃犯を壊滅させ、見事仲間を救ったんだけどそれにはとある理由があった!!みたいなストーリー。
これがまだ息子を殺された善人のステイサムが復讐でこのセキュリティ会社に入り殺した襲撃犯を探して裁きを下すみたいな内容だったらまだ楽しめたと思う。
結局ステイサムも同業者で、犯罪組織のボスなのよね。そこがうーーーん。
私はこういうクライムアクションこそ、正義が勝って欲しいのですよ。こんな不公平で理不尽だらけな世の中だから、映画くらいは正義が勝って欲しいんです、そして希望を持たせてほしい。
だけどこの映画はそうじゃないのよね。
悪には悪で対抗する、とか。この場合の正義はどこにあるのでしょうか。FBIも結局ステイサムと裏で繋がっているというか利用していただけかもしれないけど、そこもなんか考えようによっては汚い現実だなと思ったよね。
悪に手を染めてその仕事場に息子を連れてきてしまったが為に他の同業者に息子を殺されてしまったという出来事は、言ってしまえば自業自得の出来事であり自分の不注意であると言えるのでそこを復讐のためと言われても、私は納得できませんよぉココココ
ただねー、久しぶりにジョシュハートネットが出てて「ウッヒョーーー」ってなったしステイサムさんかっこよかったからそこは良かったんだけどね。
ステイサムさんって身長高いイメージあったんだけど、ジョシュがデカすぎて小さく見えちゃったよねー。
そしてジョシュの役が初めは嫌な奴だと思ったんだけど、襲撃されてからの手の震えや気が動転するシーンはめっちゃ笑いましたwwダサキャラだった🤣🤣それがとても可愛かったです。
そしてジョシュの結末があまりにも不憫だったwあれはもうコメディです←
敵役にはバーンノーティスの人とかクリントイーストウッドの息子とか出てたよぉ。
あとこのカット無駄に長くない?みたいな部分もいくつかあって、途中何度も寝落ちしそうになりました←
とにかくテンポが悪い←笑
とこんなところで10本の映画の感想を終わりたいと思います。今回も好き放題言いたい放題でしたが、そろそろこのブログは社会的に抹殺されないでしょうか←心配です🤣
新作映画をたくさん観れて満足ホクホクです。
他にも観たい作品はたくさんあったのですが、とりあえず一旦これにておしまいです。
近いうちにワイスピ祭りとホビットからロードオブザリング祭りをしようと思っております🤣全部長いやーーつw
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