#夫婦円満起業
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2024年12月21日(土)
今日は冬至、冬のピークであるが、言い換えれば峠を越えて明日からは春に向かう日でもある。朝から年内最終落語で天満天神繁昌亭へ向かい、夜はお風呂に柚子ならぬ奥川ファームの無農薬レモンを浮かべて疲れを癒す(モデルのツレアイには了解済み)。今年も残すところ後十日、幸い私も家族もコロナもインフも無縁な日々、このまま無事に年越しした���と心底思うのだ。
5時30分起床。
洗濯開始。
いつも通り、彼女が息子たちの朝食を用意して、私が夫婦の朝食を準備する。何と言うことか、撮影を忘れてしまった。
洗濯物を干す。
珈琲を入れる。
昨晩露の新幸さんにメールで予約を入れた1/11(土)の落語会、定員20名と激戦であったが何とか予約を取れてホッとする。
彼女はキルト展で忙しいが、私は年内最後の落語会で天満天神繁昌亭へ向かう。
今日は朝席の<月刊笑福亭たま>、たま君が偉いのは朝席と夜席、両方で自分の会を展開し、しかも若年層の割引が高いこと。さすがマーケティングがしっかりしており、そのせいか、客席もほぼ満杯。詳細は省くが、笑利君の代演の米輝君が���い、できることなら追っかけしたくなるような存在である。
阪急桂駅で下車、運良くすぐに市バス33系統が来てくれた。西大路七条で下りて買物に。
今春のキャンペーンでnanacoのアプリを入れていたが、今日の買物で残高6円、無事に役割終了、アプリを削除する。
明日に依頼していた奥川ファームの定期便が本日到着、次男が受け取ってくれていたので、開封して最低限の処理をする。
<もったいない本舗>に送付する段ボールのパッキング、結局今回は6箱となってクロネコに集荷を依頼する。蔵書整理もほぼ目処が付いて、春からは床の見える書斎が復活することであろう。
食材の関係で、今夜は鶏ムネ肉のカツに決定、早めに準備開始。
今夜もつれ合いは遅くなるので、息子たちの夕飯開始。
19時30分に彼女が帰宅、すぐに三男とともにココに点滴。
20時になって、ようやく晩酌開始、いつも通り🍶+🍷。
土曜は寅さん、録画モードで鑑賞する。
さくら(倍賞千恵子)は息子・満男のためピアノを買う夢を語るが、博(前田吟)はつれない。妹の願いを耳にした車寅次郎(渥美清)が手に入れてきたのはおもちゃのピアノ、それが原因で大ゲンカに…。再び旅に出た寅次郎は、北海道・網走で旅回りの歌手リリー(浅丘ルリ子)と出会い、意気投合する。生まれや育ち、現在の生業も自分の身の上に似ていて、妙に心に残る存在のリリー。地道に生きようと思い立った寅次郎は北海道の農場で働き始めるが、3日と持たず寝込んでしまう。迎えにきたさくらと柴又に戻った寅次郎は、ある日、とらやの店先でリリーとばったり再会。派手で美しいリリーが寅次郎に腕を絡める様を見て、柴又の人々はざわめく。家庭に縁が薄かったリリーはとらやでの家族団らんに感激。それを見た寅次郎はリリーへの愛しさが募り…
私はこの作品で、浅丘ルリ子がちゃんとした俳優であることを認識したのだった。
片付け、入浴、体重は50g増。
ハーパーのハイボール舐めながら日誌書く。
歩数が少し届かないが、まぁよしとしよう。
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格��疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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--深海人形特別篇-- 様々な人間の思惑が絡み合ってこその戦争
※今回はSS二本立て(一部英訳付)。
※閲覧・キャラ崩壊注意
※クロスオーバーネタ注意
※雑多にネタをぶち込み
--此れが人の望み、人の夢、人の業!他者より強く、他者より先へ、他者より上へ!
----ラウ・ル・クルーゼ
--そして滅ぶ!人は滅ぶべくしてな!
--君の歌は好きだったがね、だが世界は歌の様に優しくは無い
--私は結果だよ、だから知る!自ら育てた闇に食われて人は滅ぶとな!
----ラウ・ル・クルーゼ
※シロッコ=伝説の超コーディネーター説
※反出生主義ガチ勢が書きました。
※コズミック・イラ(=種シリーズ)力が高いです。
…俺は昔、遺伝子工学(※筆者による補足 丁度コズミック・イラの若き時代のギルバード・デュランダル議長みたいな感じ)の博士で、地球連邦とか言う地球発祥ならではの、特権階級振りと贅沢と傲慢と不遜の権化としか言い様の無い所が研究資金を出す職場に勤めて居た。其処で、デザイナーベイビーを作る研究の計画で主任だった。自分で言うのも何だが、凄い博士(ヤツ)だった。
そして、俺には、其の時に----数え切れない程の生命(いのち)の犠牲を積み上げて迄----作って無事完成した個体が居た。
決して俺の子供では無いが、其れは何と無く、俺の子みたいな物だった。
そして、其の子供は途中で夭折する事も無く、成人し、大人になった。今は"パプティマス・シロッコ"と呼ばれて居る様だ(※…ところで、彼は、今も尚、沢山の兄さん姉さんの犠牲あって自分が存在して居る事を覚えて居るだろうか?)。
さて、彼の製造(?)には、此の様な経緯があった。
俺は元々とある有数の理科大学で研究者をして居たが、ある時に時の連邦が俺をスカウトして来たのだ。其処で、俺は、パトロンになってくれた其のお偉い様方に(※今考えて見れば傲慢無礼にも)要望を伝えた。
「クローン製造の研究をさせて欲しい。」…と。
然し、どう言う訳か、連邦��上は、俺は『クローン製造学(※…と言う名前の割には、実際にはクローンを一体も作れた試しが無いと言う……)専攻』だったのに、クローンの研究では無く、パトロン事業却下への保険の代案として出した、『デザイナーベイビーの研究』だけを認めた。…何故だ?クローンとデザイナーベイビーの研究には、一体、倫理的にも何の差があると言うのだ?
…されど、わざわざ潤沢で高額な研究資金を出してパトロンになり雇ってくれる以上、俺は其の『仕事』を蹴る事は出来無かった。
…当然の様に研究は難航した。多くの幼なくて幼くて小さくて儚い命が犠牲になった。あっさり書くがそんな物だ。……水子供養は心を込めて沢山したよ。自分達の申し訳無さと無駄の多さと罪業を悔やむ為にも。
だが、十数年経っても、最早、連邦も計画を中止する事は出来なかった。何せ、国家予算に匹敵して已まない莫迦高い金を注ぎ込んで進めた計画だ。
誰だって成功させたい。誰だって追い求めた理想と程遠い完成度と質でも「失敗作だから。」と「壊したくは無い」。
…然し、其の後御上の面子自体が変わって、心変わりしたのか、事業仕分けとやらの余波で、本格的に此の計画は終わりを告げた。終了した。
…たった一人の、デザイナーベイビーとしてやっと作り出された男子を残して。其れから、何年も、何れだけ幾ら研究を続行しても、其の男子以外の完全な個体をついぞ俺達は作り出せなかった。上は十何人もの自分達の理想を体現した、完成度と質の保証されたデザイナーベイビーを欲しがって、完成を待ち望んで居たにも関わらず。あれだけ、湯水の様に投資し、計画を見守り、金を掛けたのにも関わらず。其れ等が上にとって只唯一の評価基準だった。だから、計画は打ち切られた。俺達は何処迄も悔しかった……。
…。
後日。
今迄散々連邦様の為に働いて来て上げた筈の研究所を閉鎖する為、其の研究所を後にする研究員の一人が悲痛に嘆いた。
「…上の軽率な判断で、全部、今迄の命も、報われない、居た堪れない様になってしまった。……本当に悔しい!!!!自分達が、こんな命を弄ぶ研究をし続けたのは、結局、何の為だったんだよ??!???!!!!」
其の時、丁度俺の脳裏に此の言葉が過る。
----命は産まれ出る物よ!創り出す物では無いわ!
其の言葉を聞いて、所謂"サイコパス"の名を欲しい儘にした筈の、俺は生の感情と共に言う。
「…結局求めて居た者を創り出せはしなかったな。俺達は。未だ時期��早だった様だな……。…でも、あの子は本当に可哀想だ。…そして、何故か、デザイナーベイビー研究だけを承認して、素直にクローンを作る研究をさせてくれなかった上を俺は怨むよ。」
…其の後、俺は研究者を辞めて、連邦と縁を切り、元の鞘である理科大学に教授として戻った。
……で、其れから、俺が噂に聞いた所によると、其の男子は、ありとあらゆる育成と実験をする為、とある仮設夫婦の元で育てられる事になった。更には、其の夫婦の間に自然出生した妹が居るらしい。……円満な家庭だと良いな。
…。
「今日も研究所に来てくれたのか!」
「博士、戦車の話しよ〜〜!!!!」
「まーた戦車の話か……。本当に戦車マニアだよな……?」
「何で?何で??戦車好きだもん。」
楽しそうに笑って無邪気に抱き付くのを見れば、そりゃ誰も言えないさ。誰の口からも、この言葉を。
お前は初めから「失敗作」だったなんて……。
…。
※…以下、クロスオーバー注意
※SEED Freedom×ファンタジーストライク・YOMI(Mobile suits Gandam Seed freedom + Fantasy Strike and YOMI series)。
---どこで終わりにすればいい?敵である者を、全て滅ぼして…かね?
----アンドリュー・バルトフェルド
…ハインラインは、何故か魚人達の住む沼地へと酒瓶を持ってやって来て居た。
「何故此処に来た?どうしたものか。君の様な部外者は……。」
すると、ハインラインが何時もの早口で説明する。
「途中で変わった思想を持ってそうな厳つい方に酒瓶を持たされて此う言われました。…貴方は、人類しか居ない世界から来たイレギュラーな旅人、…だからこそ、少しだけでも、人間以外の種族、友人のアーカガーグに挨拶して来なさいと。自分でも面白いと思ったから此うしてやって来てるんですけど。ですけど、随分田舎的な発想ですね。……嗚呼、……其れにしても、面白い。魚と仲が良いんですね。」
流石のアーカガーグも其う言われてムッとする。
「魚人が魚と仲が良くて何が悪い?」
「其れは良い事ですね。…私の世界では、自然の人類(ナチュラル)と新鋭人類(コーディネーター)が其々種自体の存亡を掛けて絶滅戦争と言う名の生存競争してますよ。」
其れを聞いたアーカガーグは酷く驚く。
「何じゃと?!異種族同士でも無いのに絶滅戦争じゃと?!!其処迄お前達はするのか?!」
「素晴らしい。理解出来た様ですね。魚の割には賢いので感心しました。魚は頭の悪い種が非常に多いので。」
ハインラインは何時もの調子だ。だが、其れを言われた方は。
「…呆れたモノじゃ…!今時流行らんぞ魚人差別なぞ……!」
「生憎、コズミック・イラの地球圏には、知的生命体レベル迄進化した魚は生息して居ませんし、異次元人、異星人にすら会った事が無いので。私には、接し方の感覚が分かりません。」
「……??」
流石の、魚人界隈屈指の賢者で知られるアーカガーグも困り果てて居た。
「…さて、あれからフラグストン兵器開発工廠の上司から此う聞きました。此処の世界の人々は、昔から異種族間で激しい戦いをして居ると。」
「何が言いたい?」
あの温厚で知られるアーカガーグが凄む。すると、ハインラインは、続けて、此う語り出す。
「少し前にも言った様に、私の世界では、自然の人類と新鋭人類とで互いに互いを潰し合う絶滅戦争をして居ります。是非、貴方方も其うしては如何でしょうか?人類を一人残らず潰して仕舞えば、後は、人類以外の好き放題でしょう。」
「何と、救い様の無い程に野蛮な……!!」
次に、ハインラインは、何処か重苦しい虚無を感じさせる様に、無気力に言った。
「其うですね。格が違うんですよ。コズミック・イラは。負の方向にね。貴方方も歴史に一度は絶滅戦争をしてみれば良い。きっと私の世界よりも楽しい事態になりますよ。」
「確かにな。お前達の様な野蛮な人間が蔓延れば、ワシ等は最も簡単に絶滅させられてしまうであろう。だが、其の時は、逆に、魚人達は人間達に絶滅させられる前に、彼等を絶滅させるであろうな。じゃが、結局は、ワシには何も関係無い。」
「……矢張り、魚類と人類は理解し合えないみたいですね。」
そして、最後にハインラインは、アーカガーグへと某人物に頼まれた酒を渡して去って行った。
…。
※解説?
相当前からコズミック・イラは地獄、鬼畜共の世界だと言われて久しいが、此処で作中のコズミック・イラで起きた出来事を書いて置こう(※ほんの一部だけでも)。
・ナチュラルの捕虜なんているかよ!(※連合の兵士達を戦時条約に則って捕虜にもせず其の場で処分)。
・本拠地に攻め込んで来た宇宙の化け物共を味方ごと大量破壊兵器サイクロプスでレンチン
・目の色が違うわ!
・デストロイガンダム(の使われ方)
・血のバレンタイン事件
・↑の報復として地球に投下されたニュートロンジャマーの所為で連合のナチュラルが餓え、凍えにより大量に減少(※一説には犠牲者数10億人)。
・ブルーコスモスの存在其の物
※結論:此んな世界に救いなんて何処にも無い(※ゲッター線でも降り注がない限り���!!!)。
…。
English ver
Heinlein had somehow come to the swamp where the fishpeople lived with a bottle of wine.
Arkagarg Said.
"Why are you here? An outsider like you can't just go to ......."
Heinlein explained in his usual rapid-fire manner.
"On the way there, a stern man who seemed to have some unusual ideas took me by the hand with a bottle of wine and said to me: "I've been thinking about you for a long time. You are an irregular traveler from a world where only humans exist, and because of that you should go and say hello, even if only a little, to a non-human species, your friends the Arkagag. I thought it was interesting, so I came here. I'm not sure if it's a good idea or not, but it's a very provincial idea. ......Aha, ......And even so, it's interesting. You're very friendly with fish."
The quintessential Arkagarg was miffed to hear that.
"What's wrong with a fish-people being friendly with fish?"
"I guess that's a good thing. In my world, the naturals and the coordinators are fighting a war of extinction for the survival of their own species."
Arkagarg was astonished to hear that.
"What do you mean? A war of extinction between two races that are not even different from each other? That's what you're going to do? "
"Excellent. You seem to have grasped it. I am impressed by your intelligence for a fish. Because Fish are often the dumbest species. "
Heinlein was his usual self. But the person who was told that...
"I'm amazed...!It's not fashionable nowadays to discriminate against merfork......!"
Unfortunately, fish that have evolved to the level of intelligent life do not inhabit the Cosmic Ila's earth sphere, and I have never met an inter-dimensional person or even an alien. I don't know what it feels like to interact with them.....? "
Even Arkagarg, who is known as one of the wisest fishmen in the world, was troubled.
"Well, since then, I've heard from my boss at the Fragston Weapons Development Arsenal. He told me that the people of this world have long been engaged in fierce interspecies warfare.
What do you mean?"
The famously mild-mannered Arkagarg was horrified. Heinlein continued.
The famously mild-mannered Arkagarg was horrified. Heinlein then continues.
Heinlein continued,
"As I told you some time ago, in my world, the naturals and coordinators in a war of extinction, mutually little by little near annihilating each other. Why don't you do the same? Once you have destroyed every last human being, the rest will be free to do as they please. "
"How irredeemably barbaric ......! "
Next, Heinlein said listlessly, with a sense of heavy emptiness in his voice.
"That's right. It's not the same thing. Cosmic Ila is different.but It's to a negative direction. You should try an extermination war at least once in your history. I'm sure it will be more fun than my world.
"Indeed. If barbarians like you spread, we will be exterminated most easily. But then, on the other hand, the Merfork will exterminate them before the humans do. But in the end, I have nothing to do with that. "
......It seems, after all, that fish and mankind do not understand each other."
Finally, Heinlein gave Arkagarg the licker that someone had asked him for and left.
…。
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自分の生命の実相が“神の子”であり、完全であるという真理を心に念じつづけた結果彼女は完全に癒された : 生きることの素晴らしさ
"生きることの素晴らしさ
自分の生命の実相が“神の子”であり、完全であるという真理を心に念じつづけた結果彼女は完全に癒された
2019/03/24 09:400
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真理を念じ続けて癌を癒された80歳代の
老婦人の実例である。
自分の生命の実相が円満完全であることへの「信」が
神癒をもたらした模範的な実例だ。
神のお造りになった自分や世界は
完全であるしかないという「信」が
神癒の根本だ。
(参考 奇蹟の時は今 J.E.アディントン 谷口雅春訳 日本教文社)
<癌の末期の80歳代の老婦人>
【こんな話がある。80歳代の老婦人が多くの医師から、“もうあなたは癌の末期ですよ”と宣言されたのであった。彼女をとりまく周囲の人々には実際そのように見えたのであった。なぜなら彼女は既に羸痩(るいそう)し切っていて、まさに臨終近しと見えるほどに衰弱していたからであった。彼女はどんな栄養をもとることができなかった、そして彼女の親族縁者は毎日、彼女の死のしらせが来るであろうと待っていた。】
<自分の生命の実相が“神の子”であり、完全であるという真理を心に念じつづけた結果彼女は完全に癒された>
【しかしながら、この患者自身は決して望みを棄てなかった。彼女は神癒が起るのを求めつづけていた。彼女は心霊治療家の言うことを信じ、その治療家と共に、自分の生命の実相(ほんとのすがた)が“神の子”であり、完全であるという真理を心に念じつづけたのであった。彼女は“自分”の実相は“神の心”の中に描かれた“聖なるアイディア”そのものであり、神は彼女を神のイメージとして神の如くに造りに造り給うたのであるから、神はそのつくりたる自分を完全健康であると見ていられるのである、という真理を素直に受け入れていたのである。彼女も心霊治療家も病気の力を否定した。そして“癌”という語に何の力もみとめなかった。ところが愈々“最後の時”と普通人なら言うかも知れない時が来て、彼女の症状に劇的変化が起ったのであった。彼女は完全に癒されたのであった。ふたたび彼女は以前の症状を全然あらわすことなくして、人生をエンジョーイすることが出来たのであった。彼女の神癒は、彼女を知っているすべての人々にとって明々白々の出来事���あったので、どんな懐疑論者といえども、それを事実として認めざるを得なかった。医者はこの奇蹟に驚いた。どうしてあの女の癌症状が変化して消えたかを説明することができなかった。】
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2024年3月1日
能登地震の倒壊家屋、元日のまま 「一歩一歩進むしかない」(共同通信 3月1日)
石川県輪島市の「輪島朝市」周辺に残る焼け焦げた車両���1日午前
発生から2カ月となる1日になっても、多くの家は倒壊したままで元日と変わらぬ光景が広がる。能登半島地震で大きな被害を受けた石川県ではいまだに1万人以上が避難所にいて、自宅に戻った人も断水などで不自由な生活を強いられている。「大変だけど一歩一歩進むしかない」。輪島朝市の焼け跡に早朝から手を合わせる人の姿も見られた。
朝市近くに住む主婦(77)は倒れかけた家屋を指さし「早くつぶしてくれないと危なくて」とつぶやく。道路には屋根瓦やくぎが散乱したままで「ちょっと歩くだけでも危険を感じる」。
珠洲市飯田町の浜田博司さん(80)は応急危険度判定で「危険」とされた自宅の再建をあきらめ、金沢市の賃貸住宅に家族4人で移る。「未練もあるが2カ月の避難所生活の大変さは体験しないと分からない」と話した。
津波の被害が大きかった珠洲市三崎町では地面が隆起した波打ち際に船や家電、布団などが残されたまま。川端国夫さん(73)は「崩れた建物も撤去してもらわないといけないが、いつになったら業者が来るのか」と力なく話した。
石川6市町から1400人超転出 地震2カ月、人口流出に拍車の懸念(朝日新聞 3月1日)
6市町の転出者数
能登半島地震で特に大きな被害を受けた石川県内の6市町で、発災から2カ月で1400人超が別の自治体に転出していたことがわかった。転出には至っていないものの他の自治体に避難している被災者も多く、今回の地震をきっかけに人口流出に拍車がかかることが懸念されている。
1��時点で6市町に出された転出届の集計(速報値含む)によると、1月と2月の転出者数は計1449人。昨年同期の計602人に比べて2・4倍となった。地震が起きた元日時点の6市町の人口(11万9650人)の約1・2%にあたる。
1~2月の転出者は多い順に輪島市417人(前年同期196人)、七尾市405人(同200人)、珠洲市240人(同45人)、能登町163人(同57人)���志賀町129人(同82人)、穴水町95人(同22人)だった。
また、石川県は1日、2月1日時点の県内の人口は110万6278人で、地震発生の元日時点から1570人減になったと発表。内訳は死亡が出生を上回る自然減が1030人、転出が転入を上回る社会減が540人で、1971年4月の調査開始以来、自然減は過去最大、社会減は1月の数値としては過去最大だったという。
大森凡世(かずよ)能登町長は朝日新聞の取材に「ショックだ。生活の場を少しでも早く提供しない限りはこの状況は変わらない」と危機感をあらわにする。
衆院予算委に臨む岸田文雄首相=2024年3月1日午後5時36分、岩下毅撮影
予算成立にこだわる岸田首相、弱体化を懸念か(朝日新聞 テーマ特集:岸田政権)2024年3月1日
新年度政府予算案をめぐる1日の審議は深夜に及んだ。年度内成立が確定する2日までに衆院を通過させようと自民が強行し、野党が抵抗したためだ。誰よりも2日の通過にこだわったのは岸田文雄首相本人だった。
1日の衆院��会議は、拍手とヤジ、双方が飛び交う騒然とした雰囲気となった。
「予算審議は円満にやってきたのに、強行するなんてありえない」
立憲民主党の山井和則氏の衆院本会議での「演説」は、記録が残る1972年以降最長の2時間54分間にわたった。小野寺五典・予算委員長(自民)の解任決議案を説明する場だが、国会混乱の発端は裏金問題にあるとして、裏金作りに関わった自民議員を一人ずつ読み上げて指弾した。
自民の強行に対し、野党はそろって批判した。日本維新の会の馬場伸幸代表は「原因は与党にある」と指摘。国民民主党の玉木雄一郎代表も「上半身は謝っているけれど、下半身は蹴飛ばしているような対応だ」と首相の姿勢を批判した。
ただ、この日深夜、立憲は態度を軟化させ、2日の採決に応じた。
強行は首相の強い意向とされる。年度内の自然成立のめどが立たないまま衆院を通過すれば、その後の参院審議でも野党の攻勢にさらされる可能性がある。自民幹部は「何か一つでも問題が起きて審議が止まれば、とたんに見通せなくなる」。野党側は、二階俊博元幹事長や萩生田光一前政調会長らの参考人招致を求めており、こうした要求にも応じざるをえない可能性が出る。
首相自ら衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席したり、政倫審と同時並行で予算委を開催したりするなど異例の対応が続いたことも、予算案の年度内成立を確定させたいとの強い思いの表れだ。
そこまでして自然成立にこだわるのはなぜか。首相周辺は「年度内成立ができなければ、政権の統治能力が問われ、内閣支持率がさらに下がりかねない」と危機感を漏らす。参院中堅が「ここまで自然成立にこだわるのは、政権の弱り具合を首相自らが認識しているからだ」と指摘するように、自然成立が確定できなければ政権の弱体化に拍車がかかる。
とはいえ、こうした事態を招いたのも首相自身だ。強行姿勢を続ける首相に対し、自民重鎮はこう指摘した。「判断が遅すぎる。派閥解散にしてもそう。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)もそう。対応がすべて後手に回っている」(三輪さち子)
繰り返す「在日特権」論は100年前のドイツと同じ 社会保障の行き詰まりを「あいつらのせい」に転嫁(東京新聞)2024年3月1日
根強く繰り返される「在日特権」という言説。だが、税制面での特権について国税庁は2月28日、国会で「ない」と明言した。昨年11月には自民党の杉田水脈衆院議員が「実際には存在します」とX(旧ツイッター)に投稿するなど、保守系国会議員やネット右翼らの「ある」という主張はやまないが、政府が公式に否定した格好だ。杉田氏を含む裏金議員の問題が問われた政治倫理審査会開催の日に、本当の特権は誰にあるか考えてみた。(岸本拓也、西田直晃)
◆国税庁が国会できっぱり否定
「国税当局が、対象者の国籍や特定の団体に所属していることをもって特別な扱いをすることはない」
「在日特権」について「ない」と答弁した国税庁の田原課税部長=衆議院インターネット審議中継の動画から
在日コリアンらへの憎悪をあおる悪質なデマとして知られる「在日特権」について議論された28日の衆院予算委員会分科会。高橋英明氏(日本維新の会)が、税制面の優遇などがあるのかとただすと、国税庁の田原芳幸・課税部長はきっぱりと否定した。
高橋氏が「朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)とか、それに関わる法人個人にも一切の優遇措置はないのか」と重ねて問うと、田原氏は「繰り返すが、特定の団体なり、その会員に対して、特別な取り扱いをすることはない」と明言した。
在日特権は、在日コリアンが、日本社会で優越的な「隠れた特権」を持っているとする言説で、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などが主張してきた。内容はデマにあふれ、ネットの検索動向を示すグーグルトレンドによると、14年をピークに世間の関心は薄れていった。
◆杉田水脈氏の「存在する」発言で再燃
しかし、特定民族などへの数々の差別発言で知られる自民党の杉田水脈衆院議員が昨年11月、X(旧ツイッター)で在日特権は「実際には存在します」などと投稿して批判を受けると、その言葉がにわかに注目された。
ただ、これまでも特権の存在は、ことごとく否定されてきた。在特会がやり玉に挙げてきた在日コリアンらに認められている「特別永住資格」もその一つ。1991年の出入国管理特例法で定められ、一般の永住者と違い、入国審査時の顔写真の撮影や指紋採取などが免除される。
韓流ショップや韓国料理店が並ぶ新大久保で、旭日旗などを掲げてデモ行進する在日特権を許さない市民の会(在特会)=2013年3月17日、新宿区で
これらは特権なのか。特別永住者について議論された2014年10月の参院内閣委員会で、山谷えり子・国家公安委員長(当時)は「特別永住資格は特権ではなく、法律や通達に基づくもの」と答弁。当時、在特会関係者と一緒に写真撮影したことが問題視された山谷氏でさえ、特権とは言わなかった。
◆特別永住資格には「歴史的な背景がある」
改めて出入国在留管理庁に聞くと、担当者は「歴史的な背景がある話で、優遇や特権と呼ばれるものとは性質が異なる」と話した。
日本は1910年に日韓併合で朝鮮人を「日本国民」にして、労働力として日本で炭鉱労働などに従事させた。しかし、終戦後の52年にサンフランシスコ平和条約が発効されると、在日コリアンらの日本国籍は剝奪された。
すでに日本に生活基盤のある在日コリアンらが引き続き暮らせるよう韓国政府と議論。その子孫を含め、安定的な生活が送れるように整備されたのが特別永住資格だった。先の担当者は「日本への定住性が強いことや、日本国籍を失わせてしまったことへの配慮は必要で、結果的に一般の永住者と違いが生じた」と説明した。
生活保護を巡っても在日コリアンが「優遇」されているとの主張もあった。改めて、厚生労働省保護課に尋ねると、担当者は「特別永住者だからゲタを履かせることはない。日本人と同じように、支給要件に合致すれば出すし、しなければ出さない」と否定した。
◆「荒唐無稽なデマ、口にする国会議員がいることに驚き」
在日特権は存在しない。政府があらためて示す見解に対し、ジャーナリストの安田浩一氏は「そもそも、この文言をまだ持ち出す人がいることに驚き。荒唐無稽なデマに過ぎないのに。ましてや国会議員が口にするのは異常としか言いようがない」と絶句する。
その上で、在日コリアンの置かれた現状について、「現実には多くの在日コリアンが日本国籍を取得している。優遇措置が存在するなら、わざわざ日本国籍を取得する必要はない。むしろ、日本人と同様に税金を払いながらも、外国人参政権がなく、政治参画の機会すら持てない。そちらのほうが問題だ」と指摘。「マイノリティーがこうした差別を訴えると、『不当な利益を求めるな』という主張が横行しがち。現代における差別扇動の典型的な表現だ」
◆差別のために妄想とデマを寄せ集める、レイシストの作法
ネット右翼の中には、過去に一部の自治体が行っていた在日コリアンへの税の減免措置を「特権だ」と決め付ける言説もある。安田氏は「植民地時代に国籍を一斉に剝奪され、終戦直後には社会保障から排除された無権利状態だった。行政による必要な措置であり、それは特権でも何でもない。在日コリアンを差別したいがために、あらゆる妄想の産物やネット上のデマを寄せ集め、形式的な理由をつくり、武装して差別の正当化を図る。それがレイシストの作法だ」。
今回も、国税庁が在日特権を公式に否定したにもかかわらず、いぜんネット上には、「実質的に特権まみれ」「通名悪用すればいくらでも悪さできる」「ナマポ(生活保護)在日に優先してんじゃん」といった書き込みがあふれる。こうした排外主義的な動きの源泉に何があるのか。
「ヘイトは愛国心の発露ではなく、『政府は私を大事にしてくれるのか』という不安感の裏返しでは」と語るのは、駒沢大の山崎望教授(政治理論)。「社会保障や安全保障の行き詰まりを考えたとき、国に見捨てられる恐れが潜在意識の中にある。その点が日本人と関係のない人々の排除に向かっていく」
東京造形大の前田朗名誉教授(人権論)は「『日本人が損している』『本来得られるはずの利益が得られていない』といった思い込みが背景にある。下に見ている旧植民地出身者に目を付け、そのいびつな感情を『あいつらのせいだ』と転嫁している。100年前のドイツでも、ユダヤ人に対して同じ見方をしていた。世界中どこでも起きうる現象形態だ」と話す。
◆「特権があって当然」という思いがあるからでは
本来なら、政治家はこうしたヘイトやレイシズムに歯止めをかける立場だ。だが、岸田文雄首相が22年に杉田氏を総務政務官に起用するなど、自民党内には、歯止めをかけるどころかヘイトを容認したり、拍車をかけるよう動きや発言が後を絶たない。
前田氏は「一部の地方議員にも排外的な言説をあおる動きがあるが、『差別するつもりはない』という言い訳がまかり通っている。歴史認識の違いで済まされてしまい、議論が成立��ないまま、差別と迫害につながっていく」と危ぶむ。
2月29日から岸田首相らが出席して始まった政倫審では、「政治資金は非課税」といった政治家への税制上の優遇措置も問われている。安倍派から寄付された計1564万円が政治資金収支報告書に不記載だった杉田氏、同氏を重用した安倍晋三元首相の名を冠した安倍派の幹部らは裏金疑惑にまみれている。存在しない特権を唱えたり黙認したりしてきた側が、「政治家特権」を享受してきた。
山崎氏は言う。「政治家には『特権があって当然』という思いが多かれ少なかれあるのでは。特権を持っていい人、よくない人という線引き、奇妙なおごりや選民意識が見え隠れする。非常にゆがんだ意識だ」
◆デスクメモ 「在日特権」などのヘイト言説は、旧ツイッターなどで根強く使われる。根拠を示さず短く攻撃的に言い切ってしまう危うさ。旧ツイッターより8字少ない132字制限のこのメモを5年9カ月書いてきて、痛感している。自分はきょうで最後。今まで本当にありがとうございました。(歩)
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「選挙前に負担増の話はするな」解散風で財源問題先送り予算規模は当面「3兆円台半ば」として、当初見込んだ3兆円からさらに5,000億円ほど積み増したんですが、財源をどう確保するかは、年末の予算編成までに結論を出す、としています。ありていに言うと、「これをします、あれもします」という“いい話”は具体的に並ぶけど、痛みを伴うかもしれない財源の話はぼんやりしたまま。岸田首相は「先送りという言葉は当たらない」と言いますが、これはやはり先送りでしょう。背景にあるのは、解散風です。早ければ7月、遅くとも秋には衆議院を解散するんじゃないかという観測が強まる中、「選挙前に負担増の話なんかすると票が減る」という与党内の声です。でも、それってごまかし、有権者を馬鹿にした話じゃないですか? 「国民に実質的な追加負担を求めることなく進める」と言うなら、具体的に中身を示すべきですよね。児童手当をもらっても扶養控除廃止なら「子育て罰」実は、今回、対策の目玉になっている児童手当をめぐっては、旧民主党政権時代も含めて過去にも「話が違うじゃないか」というごまかしが繰り返されてきた経緯がありますので、まずはここからお話しします。子ども一人当たり1万円の児童手当は、来年度から対象を高校生まで拡大して、所得制限も外す方針です。3人目の子どもからは3万円になります。ただ、財務省は対象を高校生まで広げるなら、これまで高校生のいる家庭に認めていた扶養控除を無くすことを求めていて、これについて6月1日の会見では「検討課題」と述べるにとどまりました。もし扶養控除を無くした場合、年収が一定の水準を超えると、月1万円の児童手当をもらっても、かえって手取りは減る家庭が出る――いわゆる「子育て罰」になるからです。所得制限こそ不平等で時代にも合わない同じことは過去にもあったので、簡単に児童手当の歴史を振り返ります。日本の子育て支援策は長らく本当に貧弱で、今から半世紀前の1972年に児童手当が導入された当時は、5歳になるまで月額わずか3,000円。それも「3人目の子どもから」というのが、35年も続きました。それが2005年、女性一人が生涯に産む子供の数=合計特殊出生率が過去最低の1.26を記録してようやく見直され、2007年6月からは、2歳まで月額1万円、3歳から小学6年まで5,000円が支給されるようになりました。ただし、年収が一定額を超えると支給されない「所得制限」付きでした。「お金持ちまで支給する必要はない」というのは、当時、世論の大勢でもあったんですが、実はこの所得制限自体が不平等なんです。理由は所得の計算方法で、簡単に説明すると、例えば「夫の年収が1,000万円で妻は専業主婦、子ども1人」の家庭は夫の年収が上限を超えるので児童手当はもらえませんが、夫も妻も年収500万円の共働き家庭なら、夫の年収が限度額以内なので満額支給です。世帯年収は一緒なのに、です。これは、そもそもの制度設計が古いためで、共働き世帯が半数を超えた2000年代にはもうそぐわなかったんです。年少者扶養控除廃止で「逆転現象」起きたままそれが大きく変わったのは2009年。所得制限なしに中学生まで月額2万6,000円を支給する公約を掲げた旧民主党に政権交代した年です。実際は「財源不足」を理由に、半額の1万3,000円で2010年から支給が始まりました。ただ、このとき子ども手当の支給と引き換えに、中学生以下の子育て世帯を対象とする「年少者扶養控除」も廃止されました。支給額が公約の半分になったにもかかわらず、です。結果、実はこの時から、年収が一定額を超える家庭では、手当で受け取る額より税負担が増える逆転現象が起きていました。そして旧民主党政権末期の2012年に、所得制限が復活します。だったら年少者扶養控除も元に戻すのが筋で、実際、年末の総選挙で自民党は控除の復活を掲げて政権を奪還しますが、あれから10年たった今もそのままです。
財源どうなる?扶養控除廃止なら「子育て罰」…児童手当の問題点を整理 - RKBオンライン
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#地位や名誉より愛が欲しい❓ 億万長者の豪邸から見えるドバイの景色✨ 道端の草をかじるような生活から たった一代で築き上げられた莫大な資産✨ そのマインド、ノウハウ、情報源を 吸収したいと思いませんか❓😄✨ これは絶好のチャンスです‼️ ある人に、このチャンスを教えてあげたら、 「地位や名誉より、今は愛が欲しい」と 言われました😳… 愛…❓❓❓ 相手への愛を表現するにも、 お金がなかったら話にならないのに😣 いくら愛し合ってても、 毎日、マヨネーズごはん🍚じゃ 嫌気がさして、いつか爆破するよ💥🤬 欲しいものも買えないような生活じゃ 毎日、ネガティブなことを言い合って、 イライラ募り、ケンカばかりになります😢 いくら子どもを愛してても、 突然、病気や怪我を治す莫大な費用が 必要になったらどうするの❓❓❓ 泣く泣く、子どもに対して 何もできない自分を責め続けるだけなの❓❓😣 そんな、情けない人生はイヤだよ‼️‼️‼️ 問題を解決するための、行動を起こすには、 お金がいるんだよ‼️‼️‼️😤 キレイごとを言って現実を見てない あなたの言うことを、誰が信用するの❓❓❓ 一方で、私の言う意味を���解し、 どんどん行動して人生激変されてる方も おられます😄✨ 今後は、そういう人とだけ、 付き合っていきたい😌 堕ちる人は、ドン底まで堕ちて、 堕ちてから、私の言ってた意味を 知ればいい。 ほんと、ドン底経験しないと、 分からない人って多いな。😢 なんでそんなに、自分から進んで 苦労するのが好きなんだろう❓ 昭和から引き継がれてる古い義務教育と、 農耕民族の村意識がすり込まれた結果かと。 ほんとうに幸せになりたければ、 古い価値観を捨てて、 新しい時代を切り開いていきましょう‼️ 私といっしょに成功したければ まずはLINE友だちになりましょう😊✨ 🔻プロフィール欄へ🔻 https://kumikosalon.com/mail-magazine/ お金持ち、億万長者になるために 必要なことは全て教えます‼️ やるか❓やらないかは、あなたの行動次第です。 ⚠️億万長者からの極秘プレゼント配布中✨⚠️ ☾︎✴︎.*·̩͙ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ .*·̩͙✴︎☾︎ サッサと稼いでラクになろう❗️ 労働型ビジネスをやめて資格や好きなことで 毎日、遊ぶように稼ぐ方法🔥🤩🔥 ☾︎✴︎.*·̩͙ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ .*·̩͙✴︎☾︎ こんなお悩み、いっしょに解決しませんか❓ ●借金返済で追い詰められている ●資格を取ったのにお金に換えられていない ●好きなことで 安定して稼ぎたい ●インスタやSNSから集客できていない ●収入は増やしたいが 副業をする余裕はない ❤️久美子のミッション スマホ1つで好きなことをお金に変え すべての人が幸せに生きる方法を 世界中に広めます。 #人生激変 #引き寄せの法則 #超インスタ #SNS集客 #インスタ集客 #女性起業家 #好きなことを仕事に #自分ビジネス #夫婦円満起業 #テロメア #再生医療 #telomere #若見え #アンチエイジング #年齢不詳 #金脈コンセプト #好きなことで稼ぐ #学生弁当 #TikTok集客 #エタニティ #学生さんに正しいビジネス教えます #元小学校教師 #億万長者になりたい https://www.instagram.com/p/B5l2cjqA3i8/?igshid=12erzfeg75oxq
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2024年8月8日(木)
今日は母の祥月命日、旅立ったのは2013年のことだ。下肢の皮膚ガンが転移して厳しい状況となり、緩和ケア病棟に移っていた。普段は次兄夫婦が面倒を見てくれているが、前期の学務を終えてやっと夏休み、私が病室に泊まり込んだ翌朝のことだった。次兄が仕事に出かけて私一人で見守っていたとき、静かに息を引き取ったのだった。私にすれば、母が私が来るのを待っていてくれたかのように思えたものだ。5人兄姉の末っ子、私の名前だけ母がつけてくれたこともあって、そんな連想をしたのかもしれない。ともあれ、���掌。
5時15分起床、体重は250g減。
日誌書く。
朝食。
洗濯。
珈琲。
弁当*1。
プラゴミ、30L*1&45L*2。
ツレアイの職場経由で出勤。
タイムカードは8時46分。
換気、ラジオ体操第一、お茶。
iMacのOSアップデート。
今日も<NPO法人東北笑生会>の活動記録の整理作業。
明日からの関東遠征の旅程確認。
ラジオ体操第二。
名神の渋滞が激しいため、早めに退出して下道で帰路へ。
さすがに時間はかかるし、燃費も悪い。
今年もローソンの<ガチャ祭>開始、大門町のローソンまで歩いてATMで10万円下ろし、AppleGiftcardを購入する。自宅に戻ってすぐにガチャチャレンジ、結局¥1,200ゲットに留まる。カードは即Accountにチャージ、残高は¥219,880となった。
ライフ西七条店で黒ラベル6缶セットwithタンブラーを購入、コレモ七条店でトマトと細うどん購入。
macOS, iOs, iPadOsのアップデート。
ツレアイから連絡、早めのバスに乗れたとのこと、すぐに夕飯準備に入る。
明日から関東遠征、今夜は冷蔵庫掃除。ポークステーキ・鱧煮・コロッケ・シシャモ・鱧キュウ・トマトとレタスのサラダ、黒ラベル。
録画番組視聴、名探偵ポワロ。
第1話「ポワロのクリスマス」/ Hercule Poirot's Christmasシーズン 6, エピソード 1 クリスマスを前に、ポワロは罪に満ちた過去を持つ富豪シメオンの屋敷に呼びつけられる。やがてシメオンの親族が集まると、シメオンは家族に激しく悪態をつ き部屋から追い払ってしまう。しかし、ほどなくしてその部屋から奇妙な叫び声と物の崩れ落ちる音がし、喉を掻き切られたシメオンの死体が発見される。妻の 実家でくすぶるジャップ警部を呼び出し、ポワロの捜査が始まる。
片付け、入浴、血圧は103/64。
ハイボール舐めながら日誌書く。
歩数もクリアしての3つのリング完成。
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居酒屋海猫
夜おそく城崎温泉駅に着いた私たちは、鳥取砂丘の風砂にまみれた体を引きずりながら赤提灯を探していた。八月の曇った日曜日だった。色浴衣の観光客はもはや見えず、ただでさえ重いリュックとキャリーバッグに覆い被さったいやらしい笑みのような真夏の夜のどろりとした湿気、その中を歩くことは、かつて小学校のプール授業で体験した着衣水泳を思い起こさせた。前日は京都から岡山、津山及び奈義へ、今日は鳥取から移動して疲労が溜まっており、暗がりのなか私たちの口数は少なかった。
「海猫」は温泉街のはずれにあった。大規模な旅館をいくつか通り過ぎ、「おでん(安心して飲める店)一品料理」と書かれた横に細長い電飾看板が目に入った時、私たちは同時にふうと息をついた。長旅の疲れを温泉で癒そうと今回最後にこの地に赴いたのだが、海と山のあわいに数々の文学作品をあたためた香り高い風土をゆっくり味わうため、地元民の集いそうな小さな飲み屋をあえて——とはいえ偶然地図で見つけたに過ぎないが——選択したのだった。
短いのれんをくぐって引き戸を開けると、主人と思しきおやじさんが「電話くれた人かい? 駅から歩いてよく来たね」とくしゃくしゃの笑顔で迎えてくれ、私たちはL字型のカウンターの端に席を占めた。先客はよく日に焼けた青年三人ともの静かな老夫婦の二組のみで、どちらも近くに住む者らしく、おかみさんが酒を注ぎながら会話に相槌を打っていた。ビニールカーテン越しにビールと梅酒のソーダ割りを頼む。後で聞けば、うちは北の端っこだから他所から人が来るのは珍しい、とのことで、私たちの来訪を不思議に思ったそうだ。調理場の奥の天井近くに据えられたテレビにはオリンピックのバレーボールの予選が映し出されており、おかみさんが点数を気にして時おり手を止め見入っている。壁の一部はマジックで描かれた落書き、いな多くの寄せ書きで埋められており、その上に常連客の写真が貼られている。目の前の曇った冷蔵ガラスケースにはサザエやサーモン、イカ、うなぎなどの食材が陳列されており、見ているだけで楽しい。青春18きっぷでの旅、それも目的地をこれでもかと詰め込んだ強行軍ゆえ、ようやく落ち着いて座れたところで尻が痛いままだったが、年季が入った店内の飾らない雰囲気に私は早くも安らぎを感じ始めていた。
壁面のメニューを見渡すと、百円から一番高いものでも七百円と、かなり良心的な値段である。青とうがらし、せせりポン酢、ホルモン、チヂミとお願いすると、覚えられなかったようで、ひとつずつ二度繰り返す。料理は夫婦分担で手際が良い。テンポよく出されたつまみに口を付けると、どれも家��的な味がしてほっこりした。小腹が満たされたのでタバコに火を点ける。いい感じに酔いが回り体の力が抜けていく。追加で大根とすじのおでんも注文する。出汁がめっぽう旨い。老夫婦は相変わらず話しているのかいないのかわからない。青年らは二軒目にスナックを欲していたが、おかみさん曰くどこも休業中だそう。荒くれ者らしい無遠慮な言葉遣いで礼を言って彼らが出て行った後、一転して静まった店内に日本対イランの点差が僅かであることを実況アナウンサーが告げた。
少し前からおやじさんの姿が見えないと思ったら、ラーメンの出前に行ったという。「宅杯ラーメン」なる行灯を引っさげて宿の前まで車で出向き、屋台さながらその場で作って手渡すそうだ。そういえば店の前にもラーメンと書かれた看板があったし、事前検索でそれについてのレビューも目にしていた。ハイボールと梅酒ソーダをおかわりしてから、締めに頼むことにしたが、塩バターか油そばで私たちは大揉めに揉め、あっち向いてホイでなおも決着がつかず、とうとう譲らなかった私に彼女が根負けする形で、地方にしてはあまりお目にかからないであろう油そばに決まった。おやじさんが帰ってきたのでお願いすると、なぜかおかみさんが作り始めた。そういえば、後から入ってきた小田和正似のスーツの男性は醤油ラーメンだけ食べていたし、おやじさんはしばらくして二度目の出前にいそいそと出かけて行った。どうやら城崎に数少ないラーメン屋として重宝されているようだ。
「こげーなとこまで来て、どこに泊まるの?」
手の空いたおやじさんが私たちに尋ねる。水郷です、と答えると、「そりゃまた遠いとこ、南の端だね。帰りは送って行きますから」との温かい言葉。すでに足が棒のようだったので、感謝しつつ甘えることにした。遠慮はいらん、とおやじさんが笑う。はいよ、とその奥から皿に盛られた油そばが出てきた。チャーシュー、もやし、ねぎ、紅生姜がトッピングされており、底に醤油ダレが沈んでいる。甘えついでに卵も乗せて欲しいとせがむと、「ちょっと産んでくるわ」とおかみさんが笑いを誘う。黄身を落としてかき混ぜれば醤油の香ばしい匂いが漂ってくる。争うように箸を伸ばしてズズズとすすると、これが大正解、パツパツの細麺に濃厚なタレが絡んでめちゃくちゃに美味しいのだった。思わず、最高や、と呟くと彼女は無言で大きく頷いた。夏バテとは縁遠い私たちの、最後まで勢いの変わらない動物めいた食欲を前にして、麺はあっという間になくなった。残り少ないグラスを傾け、改めてテレビを見やると日本がマッチポイントにさしかかっていた。が、幾度となく相手側の好プレーに阻まれている。
「ジュース(デュース)ばっかじゃダメやねぇ、ビール飲まんと」
爽やかな顔立ちだが勝利への確信と喜びを、ネットを見据えて緊張した表情の下にかたく閉ざす選手たち、そのサーブ、トス、アタックごとに体全体で反応し一喜一憂するおかみさんはとても可愛らしい。プレーの合間を縫って会計を頼むとふたりで四千円強と驚くほど安かった。おやじさんが出て行ってまだ帰ってこないのでしばし歓談に興じる。この季節、平日はまいにち沿岸で花火が上がるという。「水郷さんのすぐそばなんやけどね」とのことだったが、私たちにとってはどんなスペクタクルに出会うよりも、この場所で何にも変えがたい時間を過ごせたことの方が幸福だった。
赤いユニフォームがブロックしたものの、ボールがコートの外へ大きく跳ね出る。ああもう、とおかみさんが嘆息した直後、「お待たせしました!」と戸が開く。名残惜しいが私たちは先にゲームセットだ。感謝を伝えて外に出る。ボロ車で悪いけどねぇ、と言うおやじさんに、彼女が旅の思い出に一緒に写真を撮りたいと伝えると、店内のおかみさんを呼び出してくれた。ひょうたんの形をした看板の下、皆でピースしたその写真を見返すと今でも涙が出そうになる。車が走り出してからも手を振ってくれたおかみさんは日本が準々決勝に進出する瞬間を見ただろうか。
「さっきはマスクしたままでごめんねぇ、癖になっちゃって」
銀の軽バンのハンドルを握ってそう言うおやじさんはどこまでも優しかった。端っこから端っこだけど、車ならすぐだったでしょう、と手を振って宿の前から去るその後ろ姿に、ふたりで頭を下げて別れを告げた。宝石のような一日が終わる寂しさは、そばを通過する豊岡行きの列車がたちまち轟音で吹き飛ばしてくれ、それと引き換えにかどうか、空を仰ぐと星々が満天にきらめいていた。
明日の湯巡りを前にして真心の温泉に浸った湯上がりの気分に満たされた私たちは、海猫という店名の由来をついぞ聞きそびれたが、またこの巣に飛んで戻ってこよう。
本当に、いい夜だった。
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2024年1月24日
AFCアジアカップ カタール2023 グループステージD組 第3節 日本代表 3-1 インドネシア代表@Al Thumama Stadium/6分 PK 上田 綺世、51分 上田 綺世、88分 オウンゴール、90+1分 Sandy Walsh
能登半島地震で原発は「警戒事態」だった…政府と自治体の対応を振り返る 指針に書かれた「避難の準備」は(東京新聞 1月24日)
能登半島地震では北陸電力志賀原発を巡る危機も看過できない。実は今回、立地する石川県志賀町で震度6弱以上を記録したため、国の原子力災害対策指針が定める緊急事態区分の一つ「警戒事態」に当たると原子力規制庁は判断していた。関連情報の周知や避難の準備が求められたが、震災対応に追われた地元自治体は手が回ったのか。複合災害に対応できるのか。(曽田晋太郎、西田直晃)
◆自治体職員も多くが被災して登庁ができない大混乱
「阪神大震災の経験が生きなかった。経験を生かす以前の話だった」
そう話すのは神戸市危機管理室の課長、渡辺智明さん(58)。6日から11日にかけて能登半島先端にある石川県珠洲市役所に入り、避難所運営のニーズ調査を担った。都市部で起きた阪神大震災とは異なる混乱ぶりがあったという。
珠洲市は地方の過疎地。人口は約1万2000人。職員数も神戸が2万人だったのに対して400人ほど。3〜4割は被災して市役所に来られない状況だった。
渡辺さんが現地入りした段階でも被害の全体像がつかめておらず、避難所の数や避難者数も不明だった。情報発信もままならず、飲料水などの物資が必要量以上に届く事態に陥った。
「珠洲市は人手不足で満身創痍だった。体系的に動けておらず、機能不全の状態だった。初動の局面からなかなか先に進めない状況になっていた」
◆震度6弱以上で「警戒事態」 原子力災害対策指針
震災対応で大混乱した今回の地震。原子力災害でも重要な局面が迫っていた。
志賀原発は停止中だったものの、立地する志賀町では元日に震度7、6日に6弱を記録した。その一方、原子力災害対策特別措置法に基づく原子力災害対策指針では「原発所在市町村で、震度6弱以上の地震が発生した場合」などを「警戒事態」と判断する基準の一つに定めている。
警戒事態は事故対応の初期段階に当たる。住民対応を円滑に進める名目で規制庁���自治体は少なくない業務を強いられる。指針などによれば、職員の参集、関連情報の収集や周知のほか、環境モニタリングや避難の準備が必要になる。
避難の準備で対象になるのが、原発の5キロ圏の高齢者や妊婦ら。搬送先や輸送手段の確保も求められる��
◆警戒本部を約5時間半で「廃止」 何を急いだのか
規制庁によると、警戒事態に該当するかの判断は同庁が行う。今回のケースでは、志賀町で震度6弱以上を観測した2回とも警戒事態に認定し、原子力規制委員会・内閣府原子力事故合同警戒本部が設置された。
ただ警戒本部は1日が約5時間半、6日が約40分で廃止された。この間、原子炉の「止める・冷やす・閉じ込める」の機能や使用済み核燃料の冷却状態を確認したという。
富山大の林衛准教授(科学技術社会論)は「志賀原発に異常はないとしつつ、変圧器の油漏れや電源喪失などの情報がどんどん出てきた。規制庁は異常の把握を途中でやめ、『大丈夫でしょう』と決めたように見える。なぜ本部を急いで廃止したのか。信頼性を失う判断ではなかったか」と疑問を呈する。
「情報が錯綜すれば自治体の混乱を招きかねない。不具合の原因が究明できていないので、いつ危険な状態になるか分からない。規制庁はきちんと地震の影響をチェックすべきだった」
◆石川県「国からの指示が特になかった」
国もさることながら気になるのが、志賀原発を巡る地元自治体の動き、特に石川県の対応だ。
志賀町出身で社民党県連代表の盛本芳久県議は「県は北陸電力の発表を追認するだけで、原発に関する独自の情報発信がほとんどない」と不信感を示した上で「タブー視されているかのようで、県の動きが見えないことに不安を感じている」と嘆く。
実際のところ、県はどのように動いたか。
県原子力安全対策室によると、元日の地震発生の約45分後、「事故現地警戒本部」の設置を国から文書で要請される直前、県独自の判断で拠点の志賀オフサイトセンターに職員2人を派遣した。地域防災計画では震度5以上なら全職員登庁と定め、担当者は「すぐに県庁の受け入れ態勢をとった」と説明する。
その後、北電から安全性の情報提供を受けながら、周辺の空間放射線量を測る緊急時モニタリングの準備を整えたが、道路の陥没や隆起が相次ぐ中で様子見に徹した。担当者は「初動の迅速さ」を強調し、原子力災害対策指針が定めた通りの対応を説明。「規制庁と相談しながら対応を判断していた」とのことだった。
ただ、5キロ圏の高齢者や妊婦らの避難準備は、立地町の志賀町に呼びかけていない。「国からの指示が特になかった」(県危機対策課の担当者)ためという。
◆地震に原子力災害が加わると「対処できるレベルをはるか��超える」
志賀町によると、警戒事態で避難準備する対象者は少なくとも233人(2023年11月時点)が該当し、5キロ圏で生活する住民の約7%を占めている。実際に避難となると、震災対応と並行した動きが求められる。
今回の地震でこうした原発対応に追われた県と志賀町に対し、盛本氏は「災害対応は本当に大変だった」とねぎらいつつ「原発の様子が気になる県民は多い。余震の際には『原発は大丈夫か』と不安が募る。もっと情報を集約してほしかった」と注文する。
警戒事態からさらに状況が悪化すると、自治体などの負担がはるかに増す。
避難を強いられた住民の誘導、避難者の体に付着した汚染の程度を調べるスクリーニング、甲状腺被ばくを軽減する安定ヨウ素剤の配布なども必要に。目の前の災害対応の中、対処しきれない事態が待ち受けている可能性が高い。
新潟国際情報大の佐々木寛教授(政治学)は「能登半島地震では、水道破裂や道路陥没、電気不通が相次いだが、そこに原子力災害が加わると、単一の自治体が対処できるレベルをはるかに超える」と指摘する。
「原発事故は十中八九、地震や津波と併発する複合災害。どの自治体も人員、物資ともに不足する」
◆国民を守るための方策が「簡略化」される懸念
さらに佐々木氏は「原発事故の対応に手が回らないという理由を付け、防護策の簡略化に向かうのが怖い」とも警戒する。
5キロ圏を例に取れば、今の指針では警戒事態よりも深刻な「施設敷地緊急事態」や「全面緊急事態」で避難の開始を想定するが、労力の問題から「5キロ圏でも屋内退避になってしまうかもしれない」と見通す。
5キロ圏外でも「頑丈な建物に退避」が原発対応の基本とされかねない一方、今回の地震で建物の損壊リスクが明らかになっている。そんな中、屋内退避で難を免れるのに限界があるのは明白だ。飛散した放射性物質にさらされたり、体内に取り込んだりすることで、被ばくを強いられる可能性が高くなってしまう。
佐々木氏は「原発が重大な事態に至らなくとも近くに住む人は不安を抱え、外に逃げてもいいか、屋内にとどまるべきか、迷いを生じさせる。それほど原発は厄介な存在だ」と訴える。
◆デスクメモ 地震や津波の対応に奔走する自治体には頭が下がる。自身や身内が被災した例もあるだろう。彼らに原発対応まで求めるのは申し訳ない。災害時に負担を強い、疲弊を加速させるのが原発という存在。佐々木さんの言うように厄介であり、罪深くもある。そんな原発は本当に必要なのか。 (榊)
【速報】岸田総理 北陸4県を対象に旅行代金を割り引く「北陸応援割」を実施すると明言(TBS NEWS DIG 1月24日)
能登半島地震を受け、岸田総理は北陸4県を対象に旅行代金を割り引く「北陸応援割」を実施すると明言しました。
岸田総理「ゴールデンウイークまでの3月・4月を念頭に北陸4県を対象として、1泊2万円を上限として旅行代金を割り引く『北陸応援割』を実施する」
参議院予算委員会で岸田総理は「北陸地方には営業が可能な地域でも予約のキャンセルが相次いでいる宿泊施設が多数存在している」と指摘したうえで、3月から4月にかけて石川・新潟・富山・福井の北陸4県への旅行代金を最大で1泊2万円割り引く「北陸応援割」を導入する考えを表明しました。
あす、政府がとりまとめる被災者支援のためのパッケージに盛り込むとしています。
”自衛隊の初動に遅れ”との批判に反論 岸田総理「迅速に取り組んだ」(テレ朝news 1月24日)
岸田総理大臣は、能登半島地震で自衛隊の初動が遅かったとの指摘に対し、「遅れがあったということは当たらない」と反論しました。
立憲 杉尾秀哉参院議員「自衛隊の派遣。今回は明らかに遅いし少ないというふうに言わざるをえません。人災の要素があったということについての総理の受けとめを伺います」
岸田総理「発災直後から自衛隊も含めて救命救助に迅速に取り組んだところであります」「地理的な制約の中でも初動対応に遅れがあったということは当たらないと考えております」
岸田総理は、地震発生が日没直前で、半島という地理的な制約もあり「情報収集に大きな困難が生じた」と振り返りました。
そのうえで、「夜を徹して情報収集し現地に速やかに入るよう指示した」と強調し、自衛隊は救命救助や物資の輸送に即座に取り掛かったと反論しました。
食事提供めぐり2次避難断念 被災住宅で生活続ける人も 石川(NHKニュース 1月24日)
石川県の被災した地域では、2次避難を希望しているものの避難先で食事が提供されないことから、被災した住宅での生活を続けているという声が上がっています。
石川県珠洲市の沿岸部に住む80代の両親がいるという40代の女性によりますと、両親の自宅は地震の揺れにより屋根が落ちたり、壁が崩れたりしたため、一度は避難所に行きましたが、母親が足が悪く歩行に介助が必要で、トイレのたびに避難所を移動する負担が大きく、現在は自宅に戻って生活をしています。
これまで両親の食事や洗濯などの世話をしていた別の親族の仕事の都合で珠洲市内から出られずにいましたが、このまま壊れた自宅に住み続けるのは危険なため、2次避難をしたいと、今月20日に石川県の窓口に相談しました。
しかし、担当者から「県内に食事が提供できる2次避難先はない」と説明を受けたため、食事付きを希望したところ、「2月下旬から1か月間であれば石川県加賀市で食事付きの2次避難先がある」と提案されたということです。
珠洲市から加賀市までは車で3時間以上かかり、親族でサポートすることが難しくなることから2次避難を断念し、現在は、民間の賃貸住宅を活用した「みなし仮設住宅」など、別の制度の利用を検討しているということです。
40代の娘は、「国は『2次避難先でも、被災地の避難所と同じように衣食住の提供などの支援が行われるよう徹底する』と発信していますが、実際にはそれが徹底されていないと感じた。余震によっていつ自宅が崩れるかも分からず、高齢者など避難を希望する人たちが安心して生活できる避難先を確保してほしい」と話していました。
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米軍の弱体化
いざとなったら米軍が助けに来てくれる──。そんな戯言を言える時代は過ぎ去りました。いまや米軍を〝スーパーマン〟のごとく頼ることはできません。
米軍は現在も世界最強の軍隊ですが、その力はこの20年で低下しています。また中国軍が急激に力をつけ、いまやアジア太平洋地域のパワーバランスは逆転しつつあるのです。
現に8月、シドニー大学米国研究センターによる報告書では、米国は太平洋における軍事的優位性をすでに失っており、同盟国を中国から防衛するのは困難になる恐れがあると警告しています。
冷戦の真っ只中だった1980年代、アフガニスタンを侵略し、北海道をも奪おうとしたソ連に対して、当時のレーガン政権は圧倒的な軍事力と経済力を背景に、日本やドイツなどの同盟国と連携して立ち向かいました。「侵略は許さない」という態度を示すだけでなく、軍事力を徹底的に強め、ソ連を心理的に屈服させようと考えたのです。その戦略は的中し、ソ連は侵略を断念。冷戦は終結しました。
その後、米国は国内問題に専念しようとしますが、9.11同時多発テロが起こります。米軍の戦略は「テロリストたちをやっつけない限り、米国の平和は守れない」と主張するネオコン勢力に引きずられ、ソ連や中国といった「大国相手の戦い」から「テロとの戦い」へとシフトしました。米軍の役割が「正規軍との戦い」から、イスラム過激派らのテロを防ぐことに変わったのです。この戦略転換が、今日の米軍弱体化を招く一つの要因となりました。
ところが、米軍がいくら中東の紛争に関与しても平和と安定は訪れず、紛争は拡大するばかり。兵士たちも自爆テロなどで死傷し、国民の不満も高まった2009年、「対外戦争で米国の若者を殺さない」と主張したオバマ〝民主党〟政権が誕生します。
オバマ大統領は「米国は世界の警察官ではない」と広言し、急激な軍縮を実施。世界の平和と安定を維持するための努力も怠(おこた)りました。米軍関係者が自嘲的に〝米国封じ込め政策〟と呼んでいたのが印象的です。
息子ブッシュ〝共和党〟政権時代の「テロとの戦い」への方針転換と、オバマ〝民主党〟政権による〝米国封じ込め戦略〟によって、米国の軍事戦略から中国やロシアの脅威は軽視され続けてきました。特に急速に国力をつけた中国に対しては、国内のパンダハガー(Panda Hugger:パンダを抱擁する人)と呼ばれる親中派によって、軍拡に対応するどころか、中国と組んでテロを防ぐ方向に誘導されていったのです。
かくしてこの20年間、政党は関係なしに、米国は「世界各地のパワーバランスを維持しながら紛争を抑止する」というレーガン政権の外交・安全保障戦略を見失っていました。
思い返してみれば米軍は1991年の湾岸戦争以来、正規軍と血みどろの戦争をしていません。いまの幹部も正規軍との戦争経験がない人がほとんどで、正規軍、しかも大国の正規軍との戦争をできるのか、米軍内でも多くの人が不安を持っている実情です。
同盟国を守る「能力」の低下
危機感を抱いたトランプ大統領は政権発足後、「国家安全保障戦略」で中国とロシアを「現状変更勢力」、いわば〝敵〟として位置づけました。さらに「国防戦略2018」でも中国を念頭に、「大陸間角逐」こそ最大の脅威であると再定義し、軍事費を毎年7兆円程度増やして懸命に軍拡しています。大国との戦争を念頭に置いた軍事戦略に回帰させたのです。息子ブッシュ政権以来となる国家戦略の全面的な転換でした。
トランプ氏が当選した直後のマスコミの論調を思い出してみてください。「トランプは安全保障の素人だ」「孤立主義を採用しアジアへの関与が失われ、日本も危うい」などと不安を煽(あお)っていたでしょう。実体は正反対で、トランプ政権はまともな対外政策に回帰させたに過ぎないのです。
しかし一度、軍縮した影響は計り知れません。まず国防産業が衰退しています。トランプ政権は現状から80隻増となる350隻の軍艦をつくると明言しましたが、製造を急いでもつくり終えるのは2050年になると言われています。そこでアジア太平洋地域に兵力を優先的に振り分けるべく、トランプ政権はシリアからの撤兵などを断行したわけです。
2019年10月27日、米国特殊部隊の奇襲作戦によって、ISの指導者アブ・バクル・バクダディが死亡しました。この作戦についてトランプ大統領の発言と記者会見の���容がホワイトハウスより発表されましたが、それを読むとトランプ大統領は「私は兵士たちが(シリアやトルコから)家に帰ってほしいし、何か意味のあることと戦ってほしい」とはっきりと言っています。トランプ大統領は限られた兵力を「意味ある戦い」に振り分けたいと明言しているのです。
さらに米国のインテリジェンス能力も落ちていて、トランプ政権は必死に立て直しを行っています。オバマ政権時代、予算削減のため情報収集の担当者を次々とクビにして、情報収集体制はボロボロになりました。平壌の空爆と金正恩の「斬首作戦」が実行されなかったのも、インテリジェンス能力の低下によりミサイルや核が保管されている地下の軍事秘密基地、さらに金正恩の居場所や本人確認のDNA情報の入手ができなったことが理由の一つだと言われています。
いまもマスコミでは「トランプは日本を守る気がない」「同盟関係を重視していない」との声が支配的ですが、このようなトランプ大統領の姿勢は「意志」ではなく、「能力」の問題なのです。トランプ大統領がいくら同盟国を守りたいと思ったところで、現実に同盟国を助ける能力を失いつつあるというのが正しい見方でしょう。
もちろん、圧倒的な核戦力によって中国軍が米軍に手出しできないのは事実で、日米同盟は「抑止力」として機能しています。しかし、いまや米軍が「通常兵器」で中国に対抗できなくなりつつあるという現実を踏まえ、同盟国である日本は防衛体制を全面的に見直さなければなりません。
「在韓米軍不要論」の深意
もう1点、日本が直視すべきなのは米韓関係です。
米国側は韓国に対する嫌悪感がこれまでにないほど高まっています。日米間で北朝鮮をめぐる協議をしているときも、「慰安婦問題で日本は謝罪をしていない」「日本大使を韓国に戻さないのはおかしい」と難クセをつけてくるのですから当然です。
米国は七十年前、韓国の赤化を防ぐために朝鮮戦争を戦いました。その記憶がある米軍の幹部たちは、「我々は北朝鮮から韓国を守ろうとしている���、もし韓国で被害が出たら〝米軍のせいで犠牲になった〟と言ってくるに違いない。こんな連中を助ける必要があるのだろうか」と思い始めているのです。
米国も当面は韓国への影響力確保の観点から米韓同盟を維持していくでしょうが、米軍を韓国に駐留させておくリスクが高まってきていることも無視できません。
戦闘機などの整備の一部は現地、つまり韓国企業が担いますが、文在寅政権は発足直後、北朝鮮のスパイを取り締まる国情院(国家情報院)の長官に極左の徐薫氏を起用しました。その結果、北朝鮮のスパイを取り締まる機能は麻痺し、韓国企業には労働組合を通じて北朝鮮のスパイが入り込んでいると思われます。そうなると、もはや韓国企業に在韓米軍の艦艇や戦闘機などの整備を任せることはできません。
軍事戦略面からも、米軍が韓国に駐留する必要性は低下してきています。米国にとって最大の脅威は、中国海軍のSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)です。いまのように軍事バランスが不均衡なままでは、SLBMを搭載した中国の原子力潜水艦が太平洋へ進出し、米国本土を核攻撃できるような状況が生まれかねません。すでにそうなっているという分析さえあります。このままでは、核戦力の優位すら危ぶまれることになります。
そこで日本・ベトナム・フィリピンに地対艦ミサイルを配備し、中国海軍を抑え込む「ミサイル・バリア構想」を在韓米軍が担う方向で議論が進んでいます。在韓米軍の一部がベトナム、フィリピンなどに展開していく、という話です。台湾海峡危機に対応するためにも、限られた部隊を韓国に置いておくよりは日本に戻し、日本・台湾ラインで中国海軍を抑え込んだほうが効果的と考えられています。
圧倒的な物量不足
冒頭でも指摘しましたが、とにかく米軍はいま、中国軍と比べて物量で劣勢に追い込まれているのです。
北朝鮮漁船による瀬取り、台湾海峡や尖閣諸島など東シナ海の問題、南シナ海における「航行の自由作戦」を主として担当するのは、駆逐艦です。現在、これらを担う米海軍の第7艦隊の駆逐艦はわずか8隻、潜水艦を含めても艦艇は70隻しかありません。日本の海上自衛隊の兵力は135隻で、日米両国の兵力を合計すると約205隻となります。
一方、中国海軍の駆逐艦は公表しているだけで33隻、潜水艦を含めれば750隻あるといわれ、艦艇の数だけを見ても中国の兵力は日米両国の約4倍もあるのです。
しかも中国は「ロケット軍」というミサイル専門部隊をつくっていて、いわゆる〝空母キラー〟といわれる対艦弾道ミサイルなどを次々に開発しており、その膨大な、かつ高性能のミサイル攻撃を仕掛けられたら、現在の日米両国のMD(Missile Defense:ミサイル防衛)体制ではとても対応できません。
昨年来、英国・フランス・オーストラリア・ニュージーランドなどが南シナ海と東シナ海に軍艦や飛行機を派遣しているのも、米国一国では中国海軍を抑止できないからだと見るべきでしょう。
「ハイブリッド戦争」に備えよ
中国の軍拡の源は、潤沢な資金です。資金が枯渇(こかつ)すれば軍の整備ができなくなり、動かない戦闘機や艦船が増える。物量で劣っているのなら、まずは貿易戦争で経済力を徹底的に奪うしかない──米中貿易戦争は、物量で劣る米国の〝時間稼ぎ〟という側面もあります。
またトランプ政権が最も警戒しているのは、中国の「ハイブリッド戦争」です。ハイブリッド戦争とは、電磁波、プロパガンダ、サイバーなど、ネットワークや通信を破壊する手法で2014年、ロシアがクリミア半島を占領したときに用いられました。ウクライナの国会議員の携帯電話を使えなくさせたり、フェイクニュースを流したりして抵抗能力を徹底的に排除したのです。
実際に習近平政権は台湾などを念頭に、ハイブリッド戦争を実行するため、準備を進めています。2015年12月、人民解放軍の大改革を行い、陸海空とロケット軍の4軍に「戦略支援部隊」を加え、5軍体制としました。戦略支援部隊は通信機能を麻痺させるために通信の基幹部分を抑えたり、プロパガンダを行う専門部隊で、ハイブリッド戦争遂行のために創設されたのではないかといわれています。
ハイブリッド戦争に対抗するには、敵国の通信技術が自国に流入することを防ぐ必要があります。だからこそトランプ政権は徹底してファーウェイを締め出しているのです。さすがに防衛省は『防衛白書』などで中国のハイブリット戦争について注意を喚起していますが、日本の経済界の反応は鈍いと言わざるを得ません。
今年はトランプ政権が宇宙軍を創設する法案を提出したことも話題になりました。これも中国の軍拡に対抗するものです。中国はミサイル戦や通信戦を念頭に、宇宙軍を強化しています。中国の宇宙空間での覇権を許してしまえば、いざというとき米軍の通信機能は麻痺させられ、中国の攻撃に全く対応できなくなってしまうのです。
日本海の争奪戦
マスコミが大々的に取り上げ��ことはありませんが、日本海の争奪戦はすでに始まっています。
東シナ海では中国の軍艦や公船による尖閣諸島周辺への領海空侵犯が常態化、中国軍機を対象とした航空自衛隊のスクランブル(緊急発進)回数は過去最多を更新しようとしています。
日本海では2017年、対馬海峡を中国軍機が初めて通過し、昨年度は7回通過、過去最多を更新しています。2019年に入ってからは中国軍機とロシア軍機が竹島上空を合同飛行し、ロシア軍機は領空侵犯しました。そして空自機と韓国軍機がスクランブルしています。
そんななか、韓国の国防費が日本の防衛費を上回ったというデータが公表されました。経済不況に苦しんでいるにもかかわらず文政権は国防費を増やし、昨年は日本が約5兆3999億円、韓国が約5兆5310億円と初めて追い抜かれました。
さらに「緊張緩和」と称して38度線に配備していた韓国軍を減らし、『国防白書』からも「北朝鮮は主敵」という文言を削除、来年度の国防予算には「周辺国に対抗する戦力を確保する」という項目を新設しています。「周辺国」には当然、日本も含まれます。文政権は「李承晩ライン」の復活を狙っているでしょう。
1952年、当時の李承晩大統領は国際法に反し、竹島も含む漁業管轄権を一方的に主張しました。韓国はその後、日本と国交を回復する1965年までに約4000人の日本人漁師を拘束し、8人を死亡させています。先日、鹿児島に出張した際に李承晩ラインで拿捕された枕崎の漁師の親族の方とお会いしましたが、拿捕された漁師たちはヒドい虐待を受けたと聞きました。
今後、文政権は日本の漁船や輸送船への嫌がらせを行い、尖閣と同じように「サラミ戦略」で対馬海峡を含む日本海を〝韓国の海〟とすべく、動き始めるでしょう。
一方、日本海の豊かな漁場である大和堆では北朝鮮漁船が違法操業を続けています。そしてその北朝鮮漁船をロシアが拿捕した──すでに韓国、北朝鮮、ロシア、そして中国による〝日本海の争奪戦〟が始まっているのです。
一体、どれほどの人が、日本海が尖閣諸島海域のような「紛争海域」になると想定しているのでしょう。「北朝鮮の違法操業はけしからん」程度の認識のままでは、ますます危機に追い込まれていくことになります。
継戦能力低き自衛隊
「日本の自衛隊は優秀だから、韓国軍相手ならば大丈夫」という声も聞かれますが、もし一触即発の事態になったとき、憲法9条に縛られた自衛隊法の解釈では初動の遅れでやられてしまうでしょう。
実際に2016年には元空自航空支援集団司令官の織田邦男氏が、東シナ海上空で中国軍の戦闘機が空自機に対し「攻撃動作を仕掛け、空自機がミサイル攻撃を回避しつつ戦域から離脱した」とする記事を発表しました。攻撃動作を仕掛けられたことは、冷戦時ですらありませんでした。
事実関係は防衛省幹部も大筋で認めたようですが、萩生田光一官房副長官、河野克俊統合幕僚長(ともに当時)はこれを否定しました。あくまで推測ですが、空自機が攻撃動作を仕掛けられながら戦域から離脱したことが判明すれば、同盟国である米国から「何という弱腰」と批判されることになるからだと思われます。
しかし中国の戦闘機と日々向かい合っている空自としては、攻撃動作を仕掛けられた場合に「戦域を離脱し領空侵犯を容認する」のか、「阻止するために反撃する」のか、政府に方針を決めてもらわなければ困ります。だからこそ、あえて情報を漏らしたのかもしれません。
領空侵犯を容認したら、「領空侵犯しても反応してこなかった」と中国に制空権主張の根拠を与えることになります。「撃墜もやむなし」と指示するには国際的な世論戦で負けないための宣伝能力の強化、日米連携の深化、敵基地攻撃能力の保持が不可欠です。
中国は「世論戦」を重視し、米国をはじめ主要先進国に中国が有利になるようなニュースを流す体制をつくり上げています。予算は1兆円とも言われ、米国のケーブルテレビで中国政府が作成したニュースを流したり、ニューヨーク・タイムズには中国共産党の機関紙『人民日報』の英語版が織り込まれているほどです。
一方、慰安婦問題という例を挙げるまでもなく、日本の対外宣伝力の弱さは知られています。韓国に対する「ホワイト国除外」でも、広報不足により国際社会では「日本が経済力で劣る韓国をいじめている」と報じられていたほどです。いまの状態で中国や韓国との間で紛争が起これば、日本は「悪者扱い」される可能性が高いと言わざるを得ません。
それだけでなく、中国は「日本政府から戦闘を仕掛けられた」と宣伝し、ミサイル攻撃を仕掛けてくる可能性すらあります。事実、米国務省の「中国に関する年次報告書2014」では、中国は短期激烈戦争(ショート・シャープ・ウォー)として「大量のミサイルを短期間に日本列島に発射し、米国の助けが来る前に日本を降伏させる」というシナリオが検討されているほどです。
日本はMDシステムを導入していますが、これだけで日本全土を守れるわけではありません。MDシステムは2段階に分かれていて、第1段階ではミサイルが大気圏にいる間に海上自衛隊のイージス駆逐艦が察知し、迎撃します。第2段階では、イージス駆逐艦が撃ち漏らしたミサイルを大気圏突入段階で空自の迎撃ミサイル、ペトリオットPAC-3で対応する仕組みになっています。
問題は第1段階では日本列島全体をカバーしていても、第2段階になるとPAC-3を配備している半径数十キロしか守れないことです。つまりPAC-3が配備されていない札幌を除く北海道、青森を除く東北、新潟などの日本海側、中国、四国、南九州はミサイル攻撃にまったく無防備なのです。
そしてそもそも防衛費の関係で在庫を抱えておらず、対応する迎撃ミサイルの数も足りていません。ミサイルだけでなく弾薬や燃料も不足していて、元自衛隊の幹部が言うには「おそらく海上自衛隊の護衛艦などが戦闘状態に入ったとして、戦い続けることができるのはせいぜい十数分だろう。自衛隊の基地が相手から攻撃を受けずに戦い続けることができたとしても1カ月持つかどうか」とのことでした。
トランプを救った安倍外交
米軍の弱体化と中国の軍事的台頭、米韓同盟の変質──日本を取り巻く安全保障環境の変化に、安倍政権はどう対応しようとしているのでしょうか。まずは外交戦略です。
トランプ政権は当初、中国に対抗するためにロシアと組もうと考えました。ところが関係改善は進まず、アジア諸国と関係を強化する方針に転換します。しかしフィリピンのドゥテルテ大統領は反米、ベトナム戦争の記憶があるベトナム、さらに核武装に踏み切ったインドなどとも関係は良好とはいえません。さらに「一帯一路」による買収工作で、中国批判を口にできない国も多くなっていました。
途方に暮れていたトランプ政権に救いの手を差し伸べたのが安倍首相だったのです。安倍首相は第二次政権が発足した2012年12月、英文で「アジアの民主的セキュリティ・ダイヤモンド構想」という英文の論文で、日米同盟を広げて東南アジアやオーストラリア、インドにいたるまでの連携網を構築する構想を発表しました。
この構想に基づき「地球儀を俯瞰する外交」で当該国との関係を深化させていったのです。特にインドとは同盟関係と言えるほど良好な関係を保っています。
一昨年、アメリカで会った米軍の元幹部は「セキュリティ・ダイヤモンド構想がなければ、南シナ海や東シナ海での中国の横暴は��らにひどく、紛争が勃発していたかもしれない」という認識を持っていました。
安倍首相がトランプ大統領とゴルフをラウンドしたり、トランプ大統領が安倍首相の誕生日を祝う姿に「アメリカの言いなり」「対米従属」と批判する向きもありますが、安倍外交が米国の大統領から頼りにされていることの証明です。
トランプ政権と日本との関係が良好でなければ今頃どうなっていたことか、想像するだけでゾッとします。
こうした戦略的な外交ができたのは安倍首相個人の資質だけでなく、政治の仕組みを抜本的に変えたことも一因です。第二次安倍政権は、発足と同時に日本版NSC(国家安全保障会議)を創設し、軍事・外交・インテリジェンスを連動させた安全保障戦略をつくる体制を構築しました。
内閣人事局は「官僚いじめ」か
これまで日本の安全保障戦略は、防衛省が策定してきました。しかし霞が関で防衛省は3流官庁といわれていて、防衛庁時代は他省庁から相手にされず、防衛費の折衝すら直接財務省とできなかったほどです。
しかしNSCは内閣総理大臣直轄なので、安全保障戦略の主導権は官邸に移動し、ほかの省庁を巻き込んで安全保障政策を策定できるようになりました。そのような意味で、この改革は画期的といえます。
防衛、安全保障は防衛省の管轄と思われるかもしれませんが、住民保護や通信なら総務省、軍需産業による武器・弾薬の補給なら経済産業省、自衛隊の移動や戦闘機の離着陸なら国土交通省、戦闘によるけが人の対応なら厚生労働省……基本的にすべての省庁に関わっています。
NSCの話になると出てくるのが「内閣人事局」です。マスコミは内閣人事局を安倍政権批判の道具にして「官邸が好き勝手やるためにつくられた」「役人いじめ」というのですが、それは霞が関の現実を知らない人の謬論です。
内閣人事局は総合的な国家戦略を策定するための〝道具(ツール)���にすぎません。さらにいえば、国益を考える有能な官僚を守るための道具です。
官僚たちにとって、守るべき最大の原則は「前例踏襲」──先輩たちが行ってきたことを守り、否定しないこと。これこそ出世の必須条件です。しかし「前例踏襲」では肝心の「国益」が守れないことも多い。
そんななか、安倍政権が内閣人事局をつくったことで幹部官僚人事を左右できるようになり、おかげで「国益のため前例を変えたい」と考える幹部官僚たちは上司に対し、「内閣人事局のせいで官邸からの指示には逆らえないので、やむを得ず先輩たちのやってきたことを改革します」と〝言い訳〟ができるようになりました。官邸が〝悪者〟になることで、各省庁の「前例踏襲政治」を改革しようとする国益重視の官僚たちを守ることができるのです。
「省庁縦割りの前例踏襲政治」から「内外情勢に機敏に対応できる国益重視の政治」へと官僚機構を変えるための道具が、NSCと内閣人事局というわけです。
令和の「富国強兵」を
NSCといえば9月、2つの大きな動きがありました。
まずNSCの実務部隊であるNSS(国家安全保障局)局長が外務省出身の谷内正太郎氏から、警察庁出身で首相側近の北村滋氏に変わりました。北村氏はインテリジェンスのプロで、拉致被害者奪還のためにウラで動き回ってきた人物です。
この人事はトランプ政権の方針と関係しているでしょう。トランプ政権はインテリジェンスに軍とCIAを使っていて、国務省をあまり関与させていません。というのも、国務省はパンダハガーだらけで情報がすぐ中国に漏れてしまう恐れがあるからです。国務長官にCIA出身のポンペオ氏を起用していることからも、トランプ大統領が国務省の官僚たちを信頼していないことはわかります。
一方、日本で国務省のカウンターパートは外務省なので、トランプ政権は外務省や外務省出身の谷内氏にできるだけ情報をわたさずに、内閣情報官だった北村氏にわたしていたという噂(うわさ)を米軍関係者から何度なく聞かされました。
外務省は谷内氏の後任にも同省出身者が就くことを期待し、谷内氏もそれを希望したようですが、外務省は外されることになりました。
この人事について朝日新聞は「官邸主導が強まる」「官邸にノーを言う人が少なくなる」という論調の記事を掲載していましたが、外務省は自分たちがNSCの主導権を握りたい、朝日もパンダハガーが多い外務省に担わせたいという意志が伝わってきます。
安倍政権としては北村氏をNSS局長に据えることでインテリジェンス重視を明確にし、トランプ政権との連携をさらに深めようとしているのでしょう。とはいえ、外務省などの抵抗が予想され、予断を許しません。
もう1つは、NSSに技術流出や産業スパイに対応する専門担当部局として「経済安全保障部門」を設置するという報道が出たことです。これまで技術流出や産業スパイに関しては経済産業省が外為法(外国為替及び外国貿易法)や不正競争防止法などを通じて対応してきましたが、中国企業による知的財産窃盗問題などには十分に対応できずにいました。
安倍政権としてはNSSに経済安全保障部門を新設することで、米中貿易戦争に対して的確、かつ迅速に対応しようとしているのでしょう。これらの動きにも大いに注目しておきたいものです。
米国は一枚岩ではありません。アジアの平和のために日本は弱い方がいいと考える「弱い日本派(ウィーク・ジャパン)」と、強い日本がアジアに安定をもたらす「強い日本派(ストロング・ジャパン)」が存在します。これまで日本は米国の「弱い日本派」によって、軍事的に抑え込まれてきました。
しかし幸いなことに、トランプ政権は中国の軍事的台頭に対抗するため、「強い日本」を求めています。危機はチャンスです。「強い日本」再建に向けた絶好のチャンスを生かすためにも、憲法改正だけでなく、デフレからの早期脱却、対米依存の是正を前提とした防衛費のGDP比2%増など、令和の「富国強兵」を断行したいものです。
江崎道朗(評論家・拓殖大学大学院客員教授) 1962年生まれ。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフを務め、安全保障、インテリジェンス、近現代史研究に従事。『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(PHP研究所)、『日本は誰と戦ったのか─コミンテルンの秘密工作を追及するアメリカ』(ワニブックス)、『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(祥伝社新書)ほか著書多数。
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[インタビュー]「強制動員の真相究明からしっかり行い、『被害者性』を回復せよ」
去年10月の最高裁判所の判決以後、日帝強占期の強制動員被害賠償問題が韓日対立の中心懸案として浮上した。問題解決のためにムン・ヒサン国会議長は、韓日企業と一般人の自発的基金で慰労金を与えるいわゆる「1+1+α」を打ち出して推進中だ。果たして強制動員問題とは何であり、どうすれば良いのだろうか。長らくこの問題に取り組んできた日帝強制動員・平和研究会のチョン・ヘギョン研究委員(59)に会って尋ねた。
チョン研究委員は「まず政府が乗り出して『当時どんなことが起きたのか』の真相究明からきちんと行わなければならない。そして、中断された被害支援の受付も再開されなければならない」として「そのように責任ある姿勢で取り組んでこそ、日本も『無条件に知らない振りをすることはできない』と思うようになるだろう」と述べた。ムン議長の「1+1+α」に対しては「歴史問題を韓日関係の側面からだけ見て、外交政策の手段にしたもの。歴代政権が全てそのような取り繕い策で取り組んだからいまだに解決されずにいる」と否定的に評価した。
< ハンギョレ >
取れ高の高いインタビューです。読んだ感想はあくまでも個人的な意見で、素人の思うところを述べただけですが、素人が「?」と思う専門界の意見って、はたして読んだ韓国の人が理解できているのか?という疑問は残りますね。結局、専門家の言うとおりだろうと無批判に受け入れてれば、日本が悪いしか残らないでしょう。
―どのような方法で強制動員を行ったのか。
「企業が募集する方式、官で斡旋する方式、徴用令による徴用、このように3種類の方法があった。初期には募集と官斡旋が多く行われた。ところが、ますます募集と官斡旋に反発する人々が増えた。夫が行ったが生活費を送金をしないから飢え死にするようになったとか、息子が死んだが誰も責任を負わなかったとか、そのような抗議が頻発した。動員をしに行くと人々が鎌や竹槍を持って警察と対立することも起きた。それで後には日本政府が徴用対象を拡大した後に徴用するようになった」
専門家ってどこを調べたんだろう?って感じの認識ですが、募集や官斡旋って言わば「出稼ぎ労働者募集」ですよ。そこに応募して働きに出た旦那が稼ぎを仕送りしてこなくて、残された家族が困窮した。日本でもよくある話でしたが、それで竹槍もって暴動とかありえない。たいていは、動員を請け負った半島の業者が 手数料を受け取るために、適当なことを言って人数をかき集め、その不満を「日本が支払ってくれないからだ。日本が悪い」で逃げたのが原因でしょうね。そんなこと、素人でも予想がつく。
統治している地域でそのような暴動があれば、当然治安の維持に必要な措置はとられますよ。今ほど法の遵守がきちんとしていない時代のことゆえ、強引なこともあったかと思いますが、それをもって日本の統治時代が不法で暗黒な時代だったとはとうてい言えません。
戦局の悪化や時代の求めるものもあって、徴用にシフトしたのも単に半島だけの事情ではない。そのずっと前に日本内地の日本人の方が過酷な強制力で働いているし戦争で戦っていることをまったく無視した物言いと言わざるを得ない。この言い方では、日本が悪行を行うことに朝鮮人が正義の抗議を行ったことへの対策として強制的な動員を増やしたとしか読めないが、あきらかにミスリードである。
―強制動員は合法的なことだったのか。
「国際労働機構(ILO)で『強制労働禁止協約』が1929年に作られた。日本は1932年に批准した。自ら批准した国際協約も破ったのである。当時連れて行かれた所は、炭鉱、軍需工場、工事現場、飛行場、港湾、製鉄所、造船所のような所だ。南洋群島と満洲には集団農場もあった。農作業を行い無水アルコールのような原料を軍に納品した。最も多く行った所は炭鉱だ」
戦時中の国民総動員の非常時ということもあって、徴兵、徴用が行われたわけで、それは単純な意味の強制労働禁止とは相容れないだろう。徴兵、徴用ともに給料は支払われているので、奴隷制とも違う。
そもそも、それを言うなら、今、韓国で行われている徴兵制だって強制労働禁止協定違反ではないのか?休戦中とは言え、喫緊の戦争状態ではないのに特別な事情がない限り、全員兵役に就かせるのだから、戦時中の徴用よりも具体的な理由がないことになる。徴兵制を敷いている国はほかにもあるが?
―これらの労働条件はどのような状態だったか?
「最も劣悪な場所は、炭鉱と土木・建築工事現場だ。元々日本の炭鉱は囚人労働から始まった。その結果、労務管理が荒かった。一般工場は相対的に勤労条件が良い方だった。しかしながら、勤労条件は職種や場所により千差万別だった。比較的良い条件で働いた人たちもいる。炭鉱も古い所は坑道が狭くて条件が劣悪だった。九州には特に軍艦島のような海底炭鉱もあり、作業が非常に大変だった。一方、サハリンは近代採炭施設も備わっているほど比較的良好だった。にも関わらず、彼らに労働者の権利は許されず義務だけ負ったという点は、すべて同じだった。どの資料にも『退社』という表現はない。『逃走』があるだけで、どこでも逃走者には苛酷だった」
炭鉱が囚人労働の場っていったいいつの時代のことを指して言っているのか(笑)佐渡島かよ。
関係してくるあの当時なら、炭鉱夫��専門技術職で、危険な分、知識と経験のある職人は高収入を得られた現場。エネルギー政策の柱でもあるわけだし、単に過酷なのが囚人労働の場からスタートしたから…というのは、専門家にしてはお粗末。もっともそういった社会学者でもないしイメージと先入観だけの話。過酷な現場がそれ相当の高収入である点もわざと?無視してる。金が欲しければ危険を承知で潜る炭鉱夫もいただろう。
それに徴用や出稼ぎの半島出身労働者をそんな危険な現場に放り込んだところでミスをしでかして死ぬぐらいならまだしも、周りを巻き込んだ災害に発展してしまう可能性があるわけで、経験のない奴はできる仕事も限られて低収入なのは当然だし、労働力を失うことを考えれば無理矢理働かせる意味がないわ。
―政府が1965年の韓日請求権協定で無償3億、有償2億ドルを受け取ってからも強制動員被害者には出し惜しみしたが。
「1970年代に初めて補償したが、死亡者・行方不明者約8500人にだけ30万ウォン(1970年代初頭の相場で約23万円)ずつ与えた。廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権の時に、再度この問題が大きくなると慰労金をまた支給したが、死亡者・行方不明者2000万ウォン(約180万円)、負傷者300万~2000万ウォン(約27万円~180万円)だった。生存者は医療支援金として年間80万ウォン(約7万円)を支払われる。合計7万2000人余りが約6000億ウォン(約550億円)を受け取った。
文政権は日本の支払った5億ドルの根拠たる日韓請求権協定も無視しようとしてますよ。最初は金を受け取ったことを国民に知らせず、インフラ整備などに使って近代化したのちに、しぶしぶ支払ったことで、日本からの金を認めたことになりますね。その額にしても550億円。
ところが排除された人々がいる。日帝が外国にだけ連れて行かれたのではない。国内動員もあった。例えば、忠清道の人が済州島の軍事施設の建設に動員された形式だ。延べ人数が650万人ほどになるのに全て除外された。被害申請も難しかった。それで『大して多くもないお金だからもらうのはやめよう』と諦める人が多かった。申請期間も2008年9月から2014年6月まで4回にわたって一時的に運営して終了した。申請者が急増して財政負担が大きくなるのを懸念し、消極行政をしたのである。強制動員名簿は今も発掘されている。被害者が追加確認されているが、今は申請することもできない」
韓国内の徴用に対しては韓国政府が責任を負うのは当然ですよね。そこに日本政府が入り込んでやれと言うならやったけれど、主権国家たる自負がゆるさなかったわけだし。その結果、まともな調査やフォローをしないまま、被害者が置き去りにされたとしてもそれは韓国政府と韓国民の間のこと。そのことをもって、日本が再度、謝罪と賠償をしろというのはおかしな話なわけですね。
―私たちはなぜ、そのようにならなかったのか。
「私たちが『被害者性』を失ったからだ。被害者性には真相究明の意志がある。何が起きたのか、それを知ろうとする。それを知るようになれば、私たちの権利とは何であるのかも自然に分かるようになる。また、二度とこのような事が繰り返されてはならないという���発防止の意志を共有する。初めから私たちに被害者性がなかったのではないだろう。最初はセウォル号の遺族のような心境だったはずだ。1945年に解放されて強制動員の被害者たちが団体を作って請願もした。しかし、うまくいかずうやむやになった。政府からおとなしくしていろと何もできないようにされたのだ。乗り出せばアカ扱いされた。そのため被害者がどこかに行って訴える所もなくなった。『私たちの父がどこで亡くなったかご存じですか』と尋ねる所もなかったのだ。そのため在日同胞らがこの方たちを迎えて訴訟をするようになった。初めから何を経験したのか関心を持つ機会を逃し、すぐ訴訟してお金を受け取らなきゃならない、という段階に行ってしまったのである。これは政府がそのように作ったもの。初めから(政府は)『私たちの父はどこに行ったのか教えてください』と聞かれれば調査もして、また『あなたはこのような権利がある』と教えなければならなかった。そのようにして真相究明も行い、権利も取り返し、二度とこのような事が起きないようにしなければならないという所まで行くはずだったが、これが全てもつれてしまった」
真相究明は、被害者を置き去りにした韓国政府のあり方への責任問題なのに、日本が統治したことが悪いとしたのが、先の大法院の判決理由なので、そこをごっちゃにしたまま何の真相究明ができるか。そこまでいくなら、併合された経緯もきちんと見極めた上での話だが、論拠も検証もなく、一方的に不法だからとした思考停止状態で話を考えていけば、二度と起きないようになど夢のまた夢。目的はなんだ?と、改めて問いたい。
―今の雰囲気では、日本が資料提供に協力しない可能性が高いと見られるが。
「強制動員関連の一次資料は、大部分が日本が作成した資料にならざるを得ない。それでも資料が日本にだけあるのではない。当時の日本には連合軍の捕虜がいたため、米国、英国にも資料がある。国際赤十字社があるスイスにもある。また、満洲に駐屯した関東軍は資料を焼却できずに土に埋めて逃げたが、それを先日、中国政府が発掘した。シベリア強制労役に連れて行かされた朝鮮人兵士1万人余りの資料はロシアにある。また、個人的にこれらの資料を収集して追跡した方々もいる。そのような資料から確保していって始めることができる」
すでに、アメリカ政府にある文書、資料を、大きな予算を投じて調査した結果が出ている。その結果、日本が拉致など不法な強制的行為によって労働力や慰安婦を集めて強制労働させた証拠はひとつも見つかっていない。そういった過去の検証などをあえて無視してきたから、また、自分たちでやろうという無駄な努力を求めているんだよ。もっとも、自分たちの願う結果が出るまで調査は終わらない…とか、どっかの野党のようなことをしていればスポンサーから食い扶持が降ってくるならどうぞご勝手に。
未だに新事実とか、新たな証拠が確認された!とか、韓国や半島寄りの日本マスコミから出てきているけれど、どれもこれも既知の情報を練り直しただけだったり、徴用して労働管理していたり慰安所を運営管理するための通達だったりしていて、そこに不法や強制労働を強いた証拠などないし、むしろ、先入観なく見れば、できるだけ労働者や労働条件、衛生管理などをきちんとするようにという意図の元で出された通達や、管理文書だったりして、そもそも不法に拉致してきたり、逆らえば殺されてたりするものをそんなきちんと管理している手間がいるか?という疑問のほうが大きくなるようなものばかり。
―ムン・ヒサン国会議長が「1+1+α」を打ち出した。韓国と日本企業、国民の自発的な寄付金で寄金を作り、慰労金を与える案だが。
「その提案には重要な規定がある。基金からお金を受け取れば二度と権利の行使はできないのである。日本が6月に韓国政府が提案した『1+1』案は拒否して、ムン議長案は歓迎した背景の中心だと思う。
思いっきり本音がダダ漏れしてますが。基金からお金を受け取れば二度と権利を行使できない文国会議長案は被害者への礼儀がないですって(笑)。
被害者の権利を二度と行使できないのは被害者の意思とは違うから、賛同を得にくいって、そこを突っ込んだら「金の問題ではない。真の謝罪が必要だ」とオウムのごとく喚くんだろうけど、謝罪をしても「真の謝罪ではない」金を受け取っても「謝罪が足りない」、被害者をかさにきて横暴を押し通すことに批判しても「加害者が盗人猛々しい」と叫ぶ。こういう権利を残せ!ってことですね。
もちろん、後で書かれている「被害者中心主義国家」において被害者はヒエラルキーの頂点であり、絶対的指導者ですから、彼らはことあるごとに日本を中傷し、非難し、政治を動かそうとするでしょう。それが国民の意思ですから。その地位を手に入れさえすれば、子孫まで安泰。そのために是が非でも被害者として、加害者から謝罪、つまり被害者認定を受け取れなければならないのです。金を受け取ったら権利を放棄したことになり、今後、同じことで被害者になることは許されないのだとしたら、やっぱり嫌なんでしょうねぇ。
しかしこの提案は、被害者社会に対する礼儀ではないと思える。この提案の意図は、差し押えられた日本企業の資産の現金化を防ぐということだ。歴史問題を外交政策の観点からのみ見ている。歴代政権がこのような取り繕い策で解決しようとしたため、いまだに解決することができないのだ。被害者中心主義と言いながらも、実際に訴訟した人々の意思も尋ねなかった。そのように恩恵を施すようにしながら韓日関係悪化を防ぐためにこれに同意せよということだが、そのような方式では解決されることにはなり得ないだろう」
すごいね。被害者社会とか、被害者中心主義って初めて聞きました。韓国ではこういった概念が説明泣く通じるってことですね。それくらい、韓国内では被害者の立場が強く、一般社会の概念とは別個の正義や価値観があるってことです。まさに「我が正義は法を超越する」…です。
韓国では一般の国民は被害者社会を尊重し、被害者中心主義国家として被害者が満足するまでフォローしていくことを国是としている国だからこそ、加害者がいなければならない。反日は日本がある限り続くし、被害者中心主義国家である限り、日本は加害者でなければならないので、はい、解決は韓国がさせません(笑)
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2022年11月4日(金)
私にとって最大の記念日を明日に控え、ランチは前祝い(?)の刺身定食を七条千本の<魚問屋ととや>でいただく。というのも、ツレアイからすでにプレゼント(=お小遣い)をいただいたから。食後は<天満天神繁昌亭>へ、露の新治主任興行5日目、平日とは言えなかなかの入り、トリネタは<抜け雀>。十分に英気を養ったところで、明日からの新しい生活(?)を元気に始めよう。
5時起床。
日誌書く。
普段は私が日誌を書き終える頃にツレアイが起床、まずは息子たちの朝食を用意してくれる。月水金は、2男のおにぎりも。その後、私が夫婦の食事を用意するという流れだ。
食べ終えると、洗濯をセットし、珈琲を入れ、弁当を用意する。
可燃ゴミ、20L*1&30L*1。
私は在宅ワークの日、ツレアイを職場まで送る。
来週の「共生社会と人権(人権論)」のレジュメ作成、テーマは「同和問題」。参考資料として用いる大阪府の人権啓発パンフレット「ゆまにてなにわ」の記述があまりにも薄いので、<狭山事件>を中心に現実の問題としてアッピールする。
糠床メンテナンス、ニンジン・キュウリを漬ける。
半熟酢卵を仕込む。
里芋を煮る。
早めのランチは<ととや>へ、初めて入ったが、日替わりの刺身定食をいただく。これで935円はお値打ち。
露の新治さん主任興行5日目、平日だが客の入りも上々、途中何度か携帯電話が鳴ったので心配して���たのだが、トリの「抜け雀」は邪魔が入らずホッとする。いつもなら、サゲの<駕籠かき>の仕込みをするのだが、今日は忘れていたようだ。
いつも通り、桂駅で揚げ物を購入、フレスコ七条点でレタスを買い足して帰宅。
週末なので息子たちはスパークリングワイン、ツレアイの帰宅は少し遅くなったが、🍶+🍷で慰労する。
録画番組視聴。名探偵ポワロ。
(22)「100万ドル債券盗難事件」
世界が愛した名探偵、エルキュール・ポワロ。アガサ・クリスティー原作の人気シリーズ。豪華客船から消えた100万ドルの債券。ヘイスティングスは怪しい音を聞いていた。
ある銀行が事業拡大のため、100万ドルの債券をアメリカに運ぶことになった。だが担当者に不審な事故が続いたため、若いリッジウェイが代行することに。監視役を頼まれたポワロはヘイスティングスとともに客船に乗り込むが、リッジウェイは連夜、ギャンブルに夢中になっていた。そしてニューヨークに入港する前夜、トランクから債券がなくなっているのをヘイスティングスが発見する。
片付け、入浴、体重は50g増、よく食べたからね。
週末はミニ旅行、食べ過ぎないように気をつけねば。
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【小説】透明な犬
「犬を買ってきたんだ」
帰宅した私に、夫は開口一番そう言った。
「犬?」
「うん。タエコも犬、好きだって言ってただろ」
このマンションはペット禁止だよ。
私はそう言いそうになったが、口をつぐんだ。部屋の中を見回す。天井の照明さえ点けられていない薄暗い部屋。夫のパソコンのディスプレイだけが、やけに眩しかった。部屋の中に、四つ足の獣の姿はどこにもない。
「その犬は、どこにいるの?」
私がそう尋ねると、夫は、ははっ、と軽い笑い声を上げた。
「嫌だなぁ、タエコには見えないのか?」
そう笑いながら言った彼の目線は、ディスプレイに向けられたまま、一度もこちらを見なかった。
マイクロフト、とその犬は名付けられた。
夫が子供の頃夢中で読んでいたのだという、シャーロック・ホームズの物語に出てくる、シャーロックの実兄の名前だ。
犬が我が家に来てから、夫の生活は変わった。
アラームをいくつかけても朝なかなか起きることができなかった彼は、毎朝5時に起きるようになった。そうして犬を連れて散歩に行く。散歩から帰って来ると、犬に水を与え、それから私たち夫婦の分の朝食を作る。
犬に餌をやるのは、必ず私たちが食べ終わってからだった。
「犬っていうのは、群れで生活する生き物だ。群れの中には上下関係があって、犬は上下の戒律を厳しく守る。先に食事にありつくのは群れの中で上位の者。下位の者はその後だ。マイクロフトに僕たちよりも先に食事を与えてしまうと、彼はこの家の中で最も偉いのは自分なのだと思い込んでしまう。これは、マイクロフトのしつけのためにも必要なことなんだ」
そう言いながら、夫は皿をドッグフードで満たした。
家を出るのは、いつも私の方が先だ。朝食の後片付けをして、身支度を整えたら、私は勤務しているデザイン事務所へと向かう。その頃夫は、洗面所で髭を剃っている。今までは、まだ布団の中で不機嫌そうにうなっていた時間帯だが、犬が来てからは機嫌よく「行ってらっしゃい」と言ってくれる。
夫の会社は、フレックスタイム制というのだろうか、出勤時間が個人の自由なのだ。遅くとも、午前11時にまでに出社していればいいのだという。始業が遅くなっても構わない分、終業も遅くなる。定時でも20時、残業すると日付けが変わってから帰宅することも珍しくなかった。
だが、犬が来てからは夫は定時で帰宅するようになった。そうして、犬を連れてまた散歩に行く。夜の散歩から帰って来る頃に合わせて、私が作った夕飯を食べ、そしてまた、犬に餌をやる。
その後は、夫は持って帰って来た仕事をこなす。もともと、自宅に仕事を持ち帰って来ることが多かったが、きっちり定時で帰って来るようになってからは、毎晩必ず自宅で仕事をするようになった。
私は台所を片付け、風呂を洗って浴槽にお湯を張り、私が先に、それから夫が入浴し、自動洗濯機を回し、洗濯物を浴室に干して乾燥モードのスイッチを入れる。
私の家事がひと段落する頃には、夫の仕事もおおかた片付いており、眠るまでの2時間、ふたり一緒に映画を観たり、ソファで各々読書をしたり、他愛のない話をしたりして過ごす。そして手を繋いでベッドに向かい、おやすみと言って電気を消す。
そして次の朝が来ると、夫は私より一足先に目を覚まし、犬を散歩へと連れて行く。
穏やかな日々。ささやかな幸福。緩やかに流れていくふたりの時間。
犬が来るまで、私たち夫婦には、こんな風に共に過ごす時間はなかった。夫も私も、それぞれ激流のような仕事に流され、明日も机の上の書類を処理するために飯を食い、クライアントに円滑に商品を提案するために睡眠を必要としていた。
どんなに仕事が上手くいっても、家に帰ると何もかもが空っぽで無性に腹立たしかった。案件をいくら片付けても、家に帰れば何ひとつ片付いていないシンクや、畳まれもせず散らかった洗濯物が待ち構えていた。真夜中を過ぎないと帰宅せず、翌日も午前10時過ぎまで眠っているだけの夫への恨みつらみが、埃のように部屋中に降り積もった。その埃を払う暇さえないほど消耗し、疲弊していた。
だが、犬が来て、夫の生活が変わったことで、私の心境も変わりつつあった。今までは、夫に夕食を作ることがあんなに嫌で嫌で仕方なかった。スーパーで割引のシールが貼られて安売りされていた惣菜を、あたかも私が調理したかのように皿に盛りつけて出していたりしていた。でも今ではそんな過去が、自分でも嘘のように思える。
ただひとつ、私たちの間には重要な問題が残されていた。
私には、犬の姿が見えないのだ。
姿が見えない。手で触れることも、鳴き声を聞くこともない。
夫は犬のために、餌皿にドッグフードやら水やらを入れて置いておくが、それが目の前で減っていく様子も見たことがない。ただ、少しの間、目を離した隙に、皿が空になっていたり、量が減っていたりする。犬用のトイレは、夫が几帳面すぎるくらいマメにきれいにしているが、いつ見ても、そこに犬の糞尿がされた様子はない。臭いもしない。
夫は散歩に犬を連れ出す時、首輪とリードを手に持って出て行くが、犬がそのリードを引っ張って先へ進んで行くところを見たことはない。道中、犬がした糞を入れるためのビニール袋とスコップも、いつも綺麗なままだ。
夫は私に、「タエコには、マイクロフトが見えないのか? すぐそこにいるのに」なんて言うが、本当に夫には、その犬の姿が見えているのだろうか。
おかしいのは私なのか、それとも夫なのか。
ある晩、同僚との飲み会があった。
職場でほぼ同時期に入社した私とその他女3人、「大きな仕事にけりが付いたから」だとか、「今週の上司なんかむかついたから」だとか、何か適当な理由をつけて毎月のように集まって飲む。その夜もいつもの居酒屋で卓を囲んだ。
「そういえばさ、うちの旦那、想像妊娠したんだよね」
会話の弾みで思い出したかのように、サオリが唐突にそう言った。その一言に、私は面食らった。私を含め4人全員が既婚者だが、お互い、結婚生活についてはあまり深く突っ込んだ話はしてこなかった。全員、まだ子供がいないのもあって、夫婦間の話はなんとなくタブー視されていた。
入社したのが同時期というだけであって、中途採用で入社した4人なので年齢はバラバラで、サオリは最年長だった。もう40歳近い。
「ほら、うちって、不妊治療に通ってるじゃない。もう5年くらいになるのかな。いろいろ方法は試してみてるんだけど、まだ子宝に恵まれなくてさ。そしたら旦那がさ、想像妊娠した訳よ。想像妊娠って、もちろん女がなるんだけど、ちょっと調べたら、やっぱり赤ちゃんを強く望んでいる人に出ることが多い症状なんだってね。男でそういう症状になったって症例があるのかはわかんないけど、やっぱ旦那は子供が欲しいんだろうなって思ってさ。いや、あんたが妊娠した気分になってどないすんねんって、そう思ったけどね? だって男は、産めない訳じゃない。まぁ、想像妊娠しても産める訳ないんだけどさ、そもそもね」
私たち4人は全員がハイボールのジョッキを片手にほろ酔いだった。そのことが、この中の誰もが、胎内にもうひとつの生命を宿していない何よりの証明のような気がして、つまみで頼んだ焼かれたモツが、なかなか飲み込めないままいつまでも口の中にいた。
私の夫は、なんだろう。あれは、なんていう症状なんだろう。犬の姿が見える。いないはずの、犬の姿が。イマジナリーフレンド?
私は犬の姿が見えないことについて、夫に追及していなかった。犬の存在・不存在が問題なのではなく、夫が私と向き合って生活を営んでくれることが嬉しかった。私たちの生活が平穏に続いていくことが、私の最重要項目であった。
子供を望むがゆえに、胎内に生命を宿していないにも関わらず、そう錯覚してしまう症状。
家の中に犬がいると、透明な犬がいるはずだと、そう錯覚している夫は、一体何を望んでいるのだろう。彼は一体、何を渇望しているのだろう。
その日の飲み会はどこかしんみりとした雰囲気で終わり、早々と切り上げることになった���別れ際、サオリは「なんだかごめんね、次はぱーっと、なんか楽しい話をして飲もう」と明るい声音で言った。その声が、努めて明るく振る舞っているようではなく、本当に、正真正銘に朗らかな色を帯びていたので、私は少し元気が出た。
帰宅すると、夫は家にいた。いつもなら、犬の散歩に出掛けているはずの時間だが、ソファに腰掛けたまま、電源の入っていない、真っ暗なテレビを見つめていた。
「どうしたの」
私はそう声をかけたが、夫は私に背を向けたまま、振り返りもしなかった。
「マイクロフトは、どうしたの」
夫はただ黙っていた。黙ったまま、首を横に振った。
それから、ずいぶん長い時間をかけて、夫は言葉をひり出した。
とてもたくさん苦しんで、たった一言だけ言った。
「もう、仕事辞めたいんだ」
窓が開いていた。細く開けられたその隙間からは、猫くらいだったらすり抜けて外へ出て行けそうな気がした。窓からは夜風が吹き込んできていて、カーテンの裾を揺らしていた。
部屋の中はあの日と同じように薄暗くて、テーブルの上では夫のパソコンのディスプレイだけがいつまでも白く光っていた。
そうして、犬はいなくなった。
*****************************
あれから、三ヶ月。
私たちは今まで住んでいた部屋を引き払い、新しい家へと引っ越した。
引っ越ししたことで、私の勤めるデザイン事務所は少しばかり遠くなり、仕事帰りに集まるのがなんとなく億劫になってしまって、女4人での飲み会は開かれなくなってしまった。
ちょうど、4人の中で最も若かったカナコが妊娠したのもあって、サオリに遠慮をして、そしてサオリ自身も、私たちに遠慮をして、4人それぞれがお互いに距離を置く結果となった。私たちは自分が傷つかないために、そして、誰かを傷つけたりしないように、そうやって透明な膜の中へとこもる。
私と夫は、変わらず穏やかな生活を送っている。
夫は仕事を辞めた。今は友人の仕事を手伝いながら、新しい職を探している。
仕事をしていなくても、夫は変わらず朝5時に起きる生活を続けている。犬の散歩にも出掛ける。
今度の犬は、ワトソンと名付けられた。捨て犬の保護施設から夫の手によって引き取られてきたその犬は、右の後ろ足を少し引きずって歩くからだ。それでもワトソンは元気いっぱいで、ドッグフードを部屋中にまき散らすし、ときどき排尿を失敗する。トイレットペーパーを転がして遊ぶのを覚えてしまって、最近は手を焼いている。食事も、私たち夫婦が食べ始めるよりも先に早くくれと、催促するように鳴いて、ちょっとうるさい。
「飼い犬はワトソンだし、いっそのこと探偵事務所にでも就職すれば?」
「僕はホームズって柄じゃないよ」
夫が笑う。笑って、私の顔を見る。私も、つられて笑う。
犬が吠える。何か不服そうだった。
ペット可の物件に引っ越してよかったな、と思う。
明日は私も早起きして、ワトソンの散歩について行こうか。
夫と手を繋いで、静かな川べりの道を、朝陽に照らされてどこまで行こうか。
透明ではない毛並みを撫でてやりながら、そんなことを考えた。
了
※いいねした人をイメージして小説を書く
瀬野さん(@snhmar)
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