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#ほぐし堂熟睡
myonbl · 2 years
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2022年10月11日(火)
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私の職場(私立女子大学)では、今日で後期第3週の授業が終わる。当初は月曜日が在宅ワークの予定だったが、急きょ授業が入ったことで通院・買物などの用事ができなくなってしまった。対策として、今週から火曜日を在宅ワークの日としてあれこれ雑事を片付けている。弁当作りは毎日のことだが、時間を見計らってスーパーの見切り品をチェックするのが楽しい。夕飯には時間をかけた無水チキンカレーを用意、兼業主夫ならではの充実した一日となったのだ。
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5時30分起床。
日誌書く。
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朝食は、そば+そば湯+ヨーグルト。
可燃ゴミ、30L*2。
ツレアイの弁当と珈琲を用意し、職場まで送る。
久しぶりに、ヤクルトさんから野菜ジュースを購入する。
昨晩から仕込んでおいた無水チキンカレー、地鶏のモモ肉を当初は丸ごと入れておくのだが、柔らかくなったところで鋏を入れて身をほぐす。
昨日の関東煮の残り汁に、サトイモと厚揚げを追加する。
ダイソーで買物、スプレーボトル*3。
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息子たちのランチは炒飯、私は昨晩の残り物を頂く。
軽く午睡。
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橘蓮二の近刊が届く、小三治本を読了してから楽しもう。
iOS を 16.0.3 にアップデート。
セントラルスクエア花屋町店で買物、20%引きで銀鮭西京漬/塩はたはた/豚ロースをゲット。
豚肉を昆布締めにする。
半熟酢卵を仕込む。
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息子たちの夕飯、無水チキンかカレーに酢卵トッピング+トマトとレタスのサラダ。ツレアイが買い物して帰宅、平日ではあるが3男が買ってくれた酒を味見する。
録画番組視聴。
サラメシ シーズン12 (21)「社長念願の小さな社食▽サラリーマンラッパー」
初回放送日: 2022年10月9日
東大阪市にある物流会社に3年程前、小さな社員食堂ができた。社食は社長の念願!調理スタッフは、60代の女性2人。 “おふくろの味”にこだわったサラメシを拝見!▽三重県の工場に勤める伊藤純さん。勤務を終えるとラッパーJEVAに大変身!クラブで活躍している。「サラメシ」の大ファンだという伊藤さん。働く人たちと昼食をテーマに曲を作り歌っている。JEVAのラップにのせて、伊藤さんのランチタイムをお届け!
早めに切り上げて、片付け+入浴。体重は昨晩から350g減、よしよし。
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無事に3つのリング完成、水分は1,600ml。
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ophelia333k · 2 years
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2022年7月26日
 アナイス・ニン(Anaïs Nin)の日記を読んでいる。具体的には、『リノット 少女時代の日記』というタイトルで出版されているもので、1914年から1920年までの間、アナイス・ニンが日記をつけ始めた11歳からの日記。アナイス・ニンはよく知られているように、11歳の時から60年間以上にわたって日記を書いているわけだから、そのすべてが本として出版されることはおそらくないし、また、時期によってもその内容は異なっている。一般に、アナイス・ニンは『北回帰線』で有名なヘンリー・ミラーの愛人であったパリの時期が有名だけど、矢川澄子の『「父の娘」たち 森茉莉とアナイス・ニン』で高く評価されていた少女時代の日記から読み始める。
 1919年8月21日(16歳)の日記では、
「ねえ、ママ、教えてちょうだい。人は恋を経験するでしょう。恋が終わってしまったら、そのあとに、何か、まだ、ステキな経験が待っているの? そのために���生きていきたいって思うような、どうしても、それが欲しいって思うようなものが、人生にはあるの?」
「私が欲しいと思うものは、二つありますよ。健康と成功。どちらも、とても大切なものだからね。愛が何よりも「大切だと思っていたのは、若いときでしたよ」
「じゃ、今は、愛について、どう考えているの?」
「そうねえ……愛についてですか? 考えることもないわね」
〈ときどきは、違うのかなとおもいながら、でも、私は、やっぱり、王子様や王女様が住んでいる物語の世界を信じていく。『レ・ミゼラブル』に登場するあの牧師のような人物は、きっと、いるはずだと信じる。すくなくとも、私の心の中には〉
 みたいなことが書かれていて、(あえていくつもの差異を無視してしまうのなら)、幻想と物語の世界に浸かってその力を、物語の世界を信じようとする態度は、二階堂奥歯の『八本脚の蝶』にも通ずるところがある、というか、先がけだったと思う。
 『「父の娘」たち 森茉莉とアナイス・ニン』で矢川澄子は、「少女」という概念について多くの作家たちが文章や物語を書き続けて来たものの、それをふまえて「少女の心理なるものが真に描きつくされたことがはたしてあったろうか(p107)」と問う。
 実際、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』にしろ、ナボコフの『ロリータ』にしろ、澁澤龍彦にしろ、太宰治(何回か前の日記に、『女生徒』と有明淑の話をしたけれど)にしろ、少女が描かれる、あるいは論じられるとき、その多くは(「文学」と呼ばれていたものの構造上)、男性作家たちに描かれていたものであり、また、少女自身が文学史に残るような作品を記すことはほとんどないこと、そして、女性が「少女」について書くとしても、それは「少女」が「女性」になったあと、その過ぎ去った「少女」を描く、という形でしか描かれることがなく、やっぱり「少女」は逃れていく、あるいは変形され、歪められた形でしか存在することができない。矢川澄子によれば、「総じて子どもというのは同世代の語り手をもたぬ不幸な世代(p108)」でしかありえない。
 その意味で、アナイス・ニンの日記が特異的なのは、それが11歳から、すぐれた知性と想像力で書かれていること。自分の中で、重要な日記というのは他に二階堂奥歯『八本脚の蝶』と、(太宰治の『女生徒』のモデルになった)『有明淑の日記』があり、これらは素晴らしいものだと思うけれど、両者ともに、18歳を越えてからの日記ということもあり、(そして単純に、なぜ少女自身が少女の心理を文字として描き出せないのかと言えば、それは表現や言語の習熟の問題なわけだけど、彼女は11歳にして優れた表現力を持っているという意味で)やっぱりアナイス・ニンの日記は他に類を見ない、と思う。
***
 ここ数日くらい、かなりバタバタしていて、かなり重要な締め切り二つを、ともに当日のギリギリの時間帯に出したりしていた。ちょっとした綱渡りのような一週間。バイト先では話の通じないおばさんから訳の分からないことを言われ、別のバイト先の人は「あのおばさんに自分の親を中傷されたら、そのときはあのおばさんのことをどついてやってもいいですよ」と、実践的なアドバイスをくれた、祇園祭の夕方から夜、にはあまり客が来ないラブホテルの清楚の、休憩時間に隠れるようにしてドゥルーズを読むし、「宇宙は薔薇の花の形をしている」と教えてくれるおじさん、フラクタル構造の世界と、のどぼとけ、『さよならを教えて』の「流れとよどみ」、神様はきっと無限の相似形だからきみのその身体の中にだけある、そしてきみの身体の中にはまた別の宇宙があって、その宇宙の中にはまた宇宙があって、その無限が神様きっと、ふらくたる、ふらふらになる。気が付いたら意識が消えたり点いたりしていて、睡眠薬を飲んでいるせいか、自分のツイートの三分の一くらいは意識がないときにしている。朝起きたら勝手にツイートが増えているのは少し怖いし、記憶がないのは、五億年ボタンみたい。
***
 よく、人が「いま暇だから~」とか、「暇すぎるから~」みたいなことを言っているのを観測するけれど、自分は要領が悪すぎて、「暇」という状態をもう何年も、(小中学生の頃以来)、感じられたことがないから、人が言う「暇」という状態が不思議で仕方ない。
 というのは、別に自分が充実していてたくさんの予定があって多忙だから、ということではなくて、繰り返しになるけれど、要領が悪くて仕方がないのだ。人が一時間でやるようなことを二時間かけてやるし、細かいこともすべてひとつのタスクとして捉えてしまうから、用事がやむことがない。
 ただ、「暇」という言葉は方便として使われていることも多い気もしていて、実際にどれだけ用事があるか、というよりかはその人のメンタルの問題のような気もする。そもそも、自分の場合、「○○をやらないと」と思いながらそれに取り組むまでの数時間、ただひたすら「○○をやらないと」と思っているだけの時間があったりするから、それも原因だし、やりたいことの量と、自分の処理速度が全く釣り合っていないこともあるかもしれない。
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violence-ruin · 2 years
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罪なる庭で(at the orchard of redemption)
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 錆びた柵のむこうで、檸檬の樹たちが未熟な実を揺らしていた。
 私は鉄扉をくぐり、果樹園に入る。午後の光はこの先にある真夏の烈しさを忍ばせ、僧衣に隠れていない部分が灼けて痛む。
 歩いているうち、鮮やかな黄色が目を刺した。
 ある一つの樹にだけ熟した果実が生っている。その側に立つ影は樹にほとんど同化していた。
「リーマスさん」
 名前を呼び掛けると、男は顔を上げてこちらを見た。
 葉影に紛れて、顔はよく見えない。灰色のものが混じる髭の中に、謹厳に結ばれた唇が見える。後退した額に生え残っている髪が、水鳥の冠羽のように輝いた。
 いつ見ても、ゴーレムだとはとても思えない。しかし、身に付けている黄色い衣が、彼が罪人であることを証明している。
「七月になりましたよ。今日はいいものを持ってきました」
 ちいさなベンチを目の前に置いた。普段なら、この果樹園を訪なう信徒たちが休めるよう、木陰に置いているものだ。リーマスさんの視線がゆっくりと私と椅子の間を往復した。
「座ってください。見てるだけで疲れちゃいます」
 ちょっと待ってみたけれど、動く気配はなかった。私は大仰に肩をすくめ、収穫に取り掛かる。
 呪刑官のつくるゴーレムには、人間にあるはずの微細な動きがない。微かなみじろぎ、呼吸による胸の膨らみ、眼球の震え、鼓動。それらが欠落した身体は、外見が人間らしいがゆえに違和感を与えたが、次第に慣れた。
 帰ろうとしたところで、唸り声が聞こえた。
「ゴーレムは疲れない。学校で習わなかったか」
 足を止めて振り返った。木漏れ日のなかで、リーマスさんは不機嫌そうに私を睨んでいた。
「疲れない。快適そうですね」
「感覚がないんだから快も不快もない」
 果樹園を出て聖堂へ帰ると、呪刑官が説教台の前に座っていた。私は、今日の分の収穫を渡した。数を確かめると無言で頷き、足早に立ち去った。
 呪刑官がここへやってきたのはつい先日のことだった。聖堂の裏の果樹園を使用する、という決定事項を伝えに来たのだった。そして、いちばん魔術への耐性が高い私を管理者に指名した。
 罪果の採集が聖堂で行われるのは、聖職者たちが生まれつき魔術を拒絶する体質を持っているからだ。果樹園には呪刑官たち自身が入れなくなるほどの強い防護の呪文を幾重にも張る。聖職者なら、中に入ることができる。
 あの檸檬の樹の根本には、リーマスさんの身体が埋まっている。魔術を掛けられた樹が、彼の記憶を吸い上げ、結実する。ひとつひとつに宿主の記憶が封入されたその実は罪果と呼ばれ、呪刑官のみが口にすることを許されている。呪刑官は、その果実に封じ込められた記憶を追体験し、真実を得る。
 私の仕事は、罪果を余さず採集して呪刑官に渡すことだった。
 *
 ミサが終わり、鐘が鳴る。信徒たちは立ち上がり、世間話に興じながら帰っていく。
 首都から遠く離れたこの聖堂を訪れるのは大体が地元の人々で、近所の大学からも学生が訪れる。彼らの卒業と入学で年月の経過を感じる。今年も、新しい顔がちらほらと見えた。
 回廊を巡りながらステンドグラスや聖遺物たちを眺める彼らを横目に、燭台を倉庫へと運んでいると、後ろから声を掛けられた。
「あの、すみません」
 顔を上げるとくろぐろと濡れた瞳がこちらを見ていた。新入生だろう。
「果樹園には誰でも入ることができると聞いてきたのですが、門に鍵がかかっていて」
「ああ」
 間の悪いことだ、と内心でため息をつく。
「今年は開けてないんです。ものすごい毛虫が出て、葉がダメになっちゃって。前までご案内することはできますけど」
「そうなんですか」
 青年は微かに目を伏せて、残念です、とだけ言い残し、出口へ歩いていった。申し訳ないなと思いながら、私は果樹園へと足を向けた。ちょうど収穫の日だ。
 リーマスさんはいつものように檸檬の木の下に立っていた。ベンチには土埃が付いている。
 収穫しながら、私は理髪師よろしく話しかける。
「息子さん、元気にしているといいですね」
 リーマスさんは首都に住んでいた。魔術師として警備に従事しながら、かつての恋人が遺した子どもを預かって、つましく暮らしていた。
 恋人は人狼との間に子供をなしていた。性徴期を迎えた子供は狼と化し、何人かの市民を襲い、郊外の家畜を殺害した。狼化を抑制する措置を怠ったことについて、リーマスさんは既に罪を負っている。
 子供の行方は分かっていない。リーマスさんが何か手を回して逃がしたことは明白だった。リーマスさんは、自分に口止めの魔術を施していた。呪刑官たちが束になって記憶の錠をこじ開けようとしても、だめだった。言葉か、物か、音か……何が鍵になっているのか、わからなかった。
 だから、からだに檸檬の樹を植えられ、魂を土人形に移し替えられた。呪刑官たちは血眼になって記憶を暴いている。
 蝉の声を聞きながら果実を籠へ放り投げていると、珍しくリーマスさんの方から話しかけられた。
「きみは、魔術を感じられないんだな」
「ええ。見えず、聞こえず。目の前で死の呪文を唱えられてもへっちゃらですよ」
 返答はなかった。私は、リーマスさんとの会話が途切れることを気にしなかった。
 高いところにある実を取ろうと、必死で脚立から腕を伸ばした。どうにかもぎ取った実を満足しながら眺めていると、葉擦れと蝉の声の間に小唄のような呟きが聞こえた気がした。呪文だと思った。告解の典礼文であることに思い至るまでに時間を要した。
 硝子玉の瞳が、脚立に座る私を見据えていた。
「あの子は、人狼であるだけでなく、きみと同じ体質だった」
 私の手から、檸檬が落ちて転がった。
 魔術が効かないということは、魔術による防疫や治療を施すことができないということだ。市居の人々は日常的に地域の治療師たちから病除けを受け、治療を施してもらう。でも、私たちは自然治癒に任せるしかない。
 魔術が身体をすり抜けていく子どもたちは親元から引き離され、教会のもとで保護される。私は孤児院からそのまま修道院へ移った。けれど、人狼の子供がこの体質だったら、どうなるのだろう。魔術によってしか抑制できないのだ。
「あの子を手元に置き続けたのが間違いだったんだろう。何も手を打てなかった。人狼の形質が発現したと疑うべき状況に直面しても、まだ信じられなかった。見て見ぬふりをしたんだ。
 罰せられるべきはおれだ」
 孤児院を脱走して下町で吸血鬼に噛まれたという腕白な男の子がいた。その子の姿を二度と見ることはなかった。
「あなたは、息子さんに逃げてほしいのですか」
 リーマスさんは目を伏せた。
「時間をやりたかっただけだよ」
 *
 八月になるころには、新しい実が付かなくなっていた。
 おそらく、そろそろ記憶が尽きるの��ろう。その後で、リーマスさんにはどんな裁きが下るのだろうか。  
 ミサの準備をしながらそんなことをぼんやり考えていると、いつのまにか告解の時間になっていた。
 落ち着かない気持ちで告解室に座っていると、控えめに戸が開いて、信徒が入ってきた。
 仕切りを開くと、ちいさな手が隙間から覗いた。
 互いに誦唱を済ませると、相手は凛とした声で話し始めた。
「司祭さま。ぼくは人を傷つけました」
 言葉が途切れる���無言で続きを促すと、手が服の裾を掴んだ。   
「無意識でした。最初のときは、何が起きたのか分かりませんでした。ふと意識を失い、次に目覚めたときには見知らぬ家に血塗れで立っておりました。何が何やらわからぬまま、手頃な服を奪い、家へ帰って血を落としました。それから何週間か経ち、今度は家畜の骸たちの中に立っていました。そういうことが何度か続きました」
 聞き覚えのある声だった。残念です、という声の響きとともに、黒い瞳を思い出した。
「父には心配を掛けたくない一心で、黙っていました。でもある日、父はぼくを鍵の掛かった部屋に入れました。
 窓から、円い月が見えたことだけを覚えています。
 次に目覚めたとき、部屋の鍵は開いていました。父からの置き手紙には、長期の出張へ行くから南に住む知り合いのもとへ行くように、と書いてありました。
 その方は、ぼくを快く迎えてくれました。でも、満月の夜になると、ぼくに強い睡眠薬を飲ませて、外から鍵の掛かった部屋に閉じ込めます。
 父が逮捕されたと知ったのは最近です。
 ここまで、檸檬の植えてある教会を訪ねてきました。父は、よく檸檬を買ってきたものです。檸檬の樹が沢山生えているところで生まれたからだと、南を訪れてはじめて知りました。父の魂が選ぶ果物は、檸檬の他ないはずです」
 指から力が抜け、裾がぱさりと音を立てて落ちた。
「果樹園を見せて下さらなかったのは、この聖堂だけです。持ち出した睡眠薬は先月の分で尽きました。せめてこのミサだけ最後まで聞かせてください。そうしたら、呪刑官のもとへ出頭します」
 少年は、静かにブースを出ていった。
 引き戸に何かを挟まれたのか、私は外へ出ることができなかった。入れ替わりに告解をしにきた信徒に事情を話してこじ開けてもらったけれど、記憶の中の姿はあやふやで、聖堂のどこにも見つけることができなかった。
 途方に暮れて、果樹園へと向かった。けれど、リーマスさんを見た途端、来たことを後悔した。何も言えるはずがなかった。
 踵を返そうとしたが、肩を掴まれて振り向かされた。私がいつまでも目を合わせないでいると、腕に食い込んでいた指の力が抜け、腕が力なく垂れた。
 リーマスさんは私の手を引いてベンチに座らせ、自分も隣に腰を下ろした。
 はじめて書店に連れて行ったとき、とリーマスさんは話しはじめた。
「あの子は自分で絵本を選んできた。変わり者の吸血鬼たちの話だ。人の血を吸う代わりに、檸檬の実を齧って飢えをやり過ごすんだ」
 ミサが始まる時間だった。鐘の音が遠くから響いてきた。それが止むと、鳥と蝉の声ばかりがあたりを満たした。
「おれに見えるのは青い炎だけだ。樹も、果実も、同じ色に燃えて、おれを焼こうとしているみたいだった。この果樹園でほんとうの色を纏っているのは、きみだけだった」
 リーマスさんはそれきり何も喋らなかった。私は目を閉じて、冷たい炎に包まれた果樹園を想像した。けれど、再び目を開けると、そこには元通りの世界があった。枝葉と果実の緑が陽光のなかで燃え立ち、蝶の羽が鬼火のようにひらめいた。
 私たちはそのまま、ミサが終わるまでとなりに座っていた。
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社会人の方があまり行わない正しい姿勢を身に着ける方法   それは、姿勢良く歩くことです。    耳、肩の先、骨盤、くるぶしが直線になるよう    姿勢を意識してあるく事で骨盤の位置が引き締まり正しい姿勢に戻ろうとする効果があります。  肩こり腰痛予防はお気軽にご相談くださいませ  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 体の調子を整え 疲れや不調を整えるブログです。 お気軽にご覧くださいませ。  ブログ→ https://ameblo.jp/saisaisai441entry-12447509987.html 整体ほぐし堂熟睡【骨盤矯正・姿勢矯正・猫背・自律神経・不眠症・リンパケア】ホームページ→ https://jukusui.amebaownd.com ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ◼︎住所所在地 ご来店、ご出張 🏬店舗:大阪府羽曳野市軽里3-3-8 🌞営業時間 8:00-20:00 年中無休 予約優先 飛び込み歓迎 当日予約歓迎 ☎️受付番号090-8388-4036🙇‍♂️ 🚋最寄駅 近鉄南大阪線古市駅徒歩5分  整体 ほぐし堂 整体 熟睡 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ お問い合わせ・ご予約  整体 ほぐし堂 熟睡【骨盤矯正・姿勢矯正・猫背・自律神経・不眠症・リンパケア】 Tel:090-8388-4036 LINE@→@lyf6735f 検索にて追加くださいませ。  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  【下記お悩み相談受付中】 #肩こり #腰痛 #頭痛 #自律神経失調症 #不眠 #不安 #冷え性 #全身の疲れ #慢性的な疲れ  ライン@検索にて追加ください→@lyf6735f ブログ→ https://ameblo.jp/saisaisai441entry-12447509987.html ホームページ→ https://jukusui.amebaownd.com  #整体 #マッサージ #大阪  #猫背 #姿勢が崩れる原因 #両肩がすぼんだ姿勢 #血流改善 #腰痛  #首こり  #むくみ #癒し  #ほぐし堂熟睡  #全身の疲れ #自律神経の乱れ #ストレッチ式整体 #前傾姿勢 #自律神経改善 #followall https://www.instagram.com/p/ByrYfjsgRcK/?igshid=1911nsd95irdw
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tsuntsun1221ts · 3 years
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2021.08 常念山脈縦走(1日目)
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大天井岳デカイ!
夏山シーズン1本目は燕岳・大天井岳・常念岳・蝶ヶ岳と、常念山脈の主脈たちを縦走。燕岳は新日本百名山であり、また近くにある燕山荘は山小屋のランキングで常に1位を維持し続けている。大天井岳は常念山脈最高峰、常念岳は日本百名山、蝶ヶ岳は槍ヶ岳~穂高連峰の山並みを眺める絶好のスポットということで、通過するどの山も個性が強く、それらを1泊2日で攻略する。総距離30.2km、累積標高差約2700mと普通なら行程に3日間かけるものだが、若いうちの体力でなんとか2日間でいけるのではと思い挑戦してみる。
2日間終えた感想を始めに言っておくが、2日目に関しては体力の限界ギリギリで、特に常念岳の通過はテント泊装備にはハード。
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最初に山頂を踏むのは燕岳となるが、その登山口である中房温泉までは毎度おなじみ毎日アルペン号を使用する。途中の道が大型バス走行不可なため、小~中型バスで運行される。今回自分が乗ったのは小中どちらかわからないが、座席は7列しかない(小型かな?)。しかし座席間隔はいつもの大型バスよりも広かったし、コロナで利用者が少ないからかバス会社の配慮なのか、1人2座席確保できた。バスが小さいとかなり窮屈な思いをするかと思っていたが、全くその逆でいつも以上に快適。しかし中房温泉への道中はかなりの悪路らしく、たまにバスが大きく上下に揺れそのたびに目を覚ました(朝4時か5時くらいだったか)。道の様子は寝ていたので目視していないが、大型バス通行不可��いうことだから車のすれ違いなんかはかなり大変なんだと思う。
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0540に中房温泉に到着、名前の通り周囲に少し温泉臭を漂わせているが、この時間は当然まだ開いてない。夜行バス以外にも早朝バスが運行しているらしく、人気の山である(それ以外にも表銀座縦走コースの出発点でもある)ことと日曜であるということで、日帰り登山者も含め多くの人が集まっていた。温泉の周囲で準備を済ます(トイレあり)。さすが北アルプスといったところ、気温は15℃くらいと涼しい。まぁこの時点ですでに標高1500mと並の山くらいはあるし。
【コースタイム】中房温泉(0625)→第一ベンチ(0655)→第二ベンチ(0715)→合戦小屋(0840-0850)→燕山荘(0930-0945)→燕岳(1005)→燕山荘(1025-1100)→蛙岩(1130)→喜作レリーフ(1250)→大天荘(1320)
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中房温泉から燕岳へ至るここ「合戦尾根」は北アルプス三大急登のひとつである。実際に登った感想としては、まあたしかに急なのかな?という感じ。北アルプスの山々には岩稜帯をよじ登ったりする場所もあるし、それを含めればいくらでも急なところはあるけど、そういうのではない普通の道としてはまあ納得か・・・?という感じ。そこまで気張る必要もないかと。
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有名な急登ということで途中にはいくつも広い休憩スペースが設けられている。ちょうどいい間隔でもあるので、ベンチに到着したらちゃんと休憩し、また次のベンチまで頑張るというペース配分で登ると良い。3つ目のベンチまでは急登の中にも平坦な道がたまに出てくるが、そこから先は山頂まで登り坂のみとなる(休憩できるスペースはある)。
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2時間ほど登るとこの合戦尾根のオアシスである合戦小屋に到着する。なにがオアシスかって、ここで売られている名物のスイカは、汗をかいて疲れた体に糖分と水分を補給してくれる、まさに砂漠の中のオアシスである(塩をふれば塩分も補給できる)。値段は500円だが山の中だし、またひとり分としては妥当な大きさのものだと思う。・・・自分は食べなかったけど、周りの人たちは全員食べてた。さぞかし普段食べるスイカよりも美味しいことだろう。
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合戦小屋の先は森林限界となり風通しも良くなる。朝のうちは晴れいて日差しを暑く感じたが、この時間は周囲に雲が湧いて幾分動きやすくなる。その分景色は犠牲になるが。
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登り始めて約3時間、燕山荘の少し手前で稜線に出ると、先程まで登っていた斜面の向こう側の景色が見えてくる。雲が湧いてそんなに良く見えないけど、ここまで登ってきた達成感はある。
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そしてすぐそこに「泊まってよかった山小屋ランキング」(だったと思う)で毎年1位を獲得する燕山荘。山小屋の中では大きい方で、そもそも外観が最近建てられたように綺麗に見える。売店のグッズも豊富だし、小屋案内のスタッフもとても多い。
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さて、まずは1つ目の山頂を踏むために燕山荘に荷物を置いて水と貴重品だけ持って燕岳へ向かう。さっきから雲で覆われたり晴れたりを繰り返しており安定しない。
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途中何箇所もコマクサの大群生があり、こんなに咲いているものなのかとたまげた。もっとポツンポツンと生えているものかと。ただし時期は終わりかけなのか、花は萎れがちで元気はなかったかな。コマクサは高山植物の女王と言われていて、自分もこの目で見るのは初めて。
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約20分で燕岳に到着。ガスって景色はあまりない。
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燕山荘の方を振り返ると、遠くの方に見えたり雲に隠れたり。そこそこの距離があるな。すぐに小屋に戻る。
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山荘に戻る途中に雲の間から槍ヶ岳が一瞬だけ姿を現した。この日他の山をちゃんと見ることができたのはこれが最初で最後だったかも。あと燕山荘~燕岳の間に有名なイルカ岩があるのだが、どれだかわからずにスルーしてしまった。
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山荘に戻ったらちょうど昼食が始まる時間。まだ1030と早いが朝も早かったのでいただくことに。注文したのはインドチキンカレー(1000円)。 スパイシーなカレーにココナッツクリーム的なのが味をマイルドにして相性が良い。食堂とトイレの利用で山荘内に入ったが、まあいろいろ充実してそうで、初めての山小屋泊にはおすすめ。
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昼食を食べ終わったら燕山荘をあとにし大天井岳へ向かう、ここからは楽しい縦走路だ!向かう先は信州川(左)から湧き続けるガスに覆われており、ゴールの大天井岳は見えない。どれくらい長い縦走路なのかも確認できない。
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途中にガンダムみたいにかっこいい岩がそびえるが、名前は「蛙岩」。どうこからどうみたら蛙なのかはよくわからなかったが、岩自体は大きい。
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道中の半分くらいは稜線から少し下がった山腹を巻くのと意外と樹林帯も多く、思っていた開放的な稜線歩きとは少し違った感はある。またずっと水平というわけではなく、大きく下りその分登り返すこともあるので足に来る。
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相変わらず槍・穂高方面は雲に覆われ見えない。まぁ今日が駄目でも明日見れればいいか。
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ガスの奥に見えるのが大天井岳なのかなぁ?と思いつつとりあえず進み続ける。
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山荘から約1時間半で大天井岳の近くまで来た。目の前には巨大な大天井岳がそびえるが、雲に覆われていて写真を撮ったときはその存在に気づいていない。手前は長い下り坂で、当然それ以上の標高を登り返すことになるが、この最後の登りがとてもキツかった(しかし2日目の常念岳の登りのほうがその2倍キツかったというのはまだ知る由もない)。
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とりあえず一番下まで下ったところから上を見上げる。ちょうど雲が晴れて姿が見えたのだが・・・おぉこれはデカイ。山腹を右下から左上へ上がっていく直線の登山道が確認できる。
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これを登ればゴールであり本日最後の踏ん張りどころ、とりあえず先に進む。階段が設置されているのは最初だけ。
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またこの階段のすぐ近くには喜作新道を開削した小林喜作のレリーフがある。喜作新道が作られたことにより、槍ヶ岳に「到着」するまでに4日間も要していたところ、1~2日で済むようになったとのこと。また槍ヶ岳の近くに小屋を建てる際、80キロの荷物を背負って3000m級の山を登っていたとか。
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再び雲に覆われどれだけ高度を稼いだのかもわからなくなる。
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たまに雲が切れてさっき歩いてきた縦走路が見下ろせる。まぁまぁ登ってきたな。しかし離れた場所から大天井岳の高さを確認できなかったから、あとどれくらい登ればいいのかがさっぱりわからない。
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山荘の500m手前から「大天荘(本日のゴール)まであと○メートル」と、100m単位でカウントしてくれる看板が立っているのだが、300mは進んだだろうと思ったら100mしか進んでなかったのに愕然とし、これを4回繰り返した。そもそも中房温泉から燕岳まで1200mくらい登ったのち、そこそこ大きなアップダウンのある縦走路で体力を消耗したあとに長大な登り坂が控えているのだ��らたまったものではない。むしろこの看板のせいで気が遠くなる気がする。
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延々と続くように思えた坂を登りきり、大天荘へ到着。あとから確認すれば30分しか登っていなかったが、とにかく景色が見えず自分の位置が確認できなかったのと、最後の上りで疲れていたというのもあり体感はもっと長く感じた。
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テント幕営料は2000円。テントは貼れなくなることはないとHPに乗ってた気がするが、見渡す感じは50張りくらい?小屋の近くに張るよりも、少し下ったところのほうが槍~穂高が連なっている景色を目前にすることができ、素晴らしい景色を心ゆくまで堪能できる。この時はなんとか穂高の一部(前穂高岳)は見えたが、他はやはり雲に覆われていた。青いのは自分のテント。
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夜行バスで熟睡できなかったので1時間くらいテントの中でお昼寝していたら、雷のゴロゴロという音で目が覚めた。明日進む常念方面は雨が降っているように見えるから、そのうちこっちにも雨雲が来るなと思い、15時から本降り、近くでも雷が落ちた。1700夕食、雷はまだ遠くで鳴っているが雨は止み曇り空。2000就寝。
2日目に続く
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hananien · 3 years
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【SPN】庭師と騎士
警告:R18※性描写、差別的描写
ペアリング:サム/ディーン、オリキャラ/ディーン
登場人物:ディーン・ウィンチェスター、サム・ウィンチェスター、ボビー・シンガー・ルーファス・ターナー、ケビン・トラン、チャーリー・ブラッドベリー、クラウス神父(モデル:クラウリー)
文字数:約16000字
設定: 修道院の囚われ庭師ディーン(20)と宿を頼みに来た騎士サム(24)。年齢逆転、中世AU。
言い訳: 映画「天使たちのビッチナイト」に影響を受けました。ボソボソと書いてましたがちょっと行き詰まり、詰まってまで書くほどのものじゃないので一旦停止します。
 自分のことなら肋骨の二本や三本が折れていたとしても気づかないふりをしていられるが、部下たちを休ませる必要があった。
 王国騎士の象徴である深紅のマントは彼ら自身の血に染められ、疲労と傷の痛みとで意識がもうろうとしている者も数名いた。何よりも空腹だった。狩りをしようにも、矢がなく、矢を作るためにキャンプを張る体力もない。  一度腰を下ろせばそこが墓地になるかもしれなかった。  辺境の村を救うために命じられた出征だった。王はどこまで知っていたのか……。おそらくは何も知らなかったのに違いない。そうだと信じたかった。辺境の村はすでに隣国に占領されていた。彼らは罠にかけられたのだった。  待ち構えていた敵兵に大勢の仲間の命と馬を奪われ、サムは惨めな敗走を余儀なくされた。  森の中を、王城とは微妙にずれた方向へ進んでいるのに、サムに率いられた騎士たちは何もいわなかった。彼らもまた、サムと同じ疑いを胸に抱いていたのだ。全ては王に仕組まれたのではないかと。  誰一人口には出さなかったが、森の中をさ迷うサムに行き先を尋ねる者もいなかった。  なけなしの食糧を持たせて斥候に出していたケビンが、隊のもとに戻ってきた。彼は森の中に修道院を発見した。サムはその修道院に避難するべきか迷った。森は王国の領内だ。もしも王が裏切っていた場合、修道院にまで手を回されていたら彼らは殺される。  だが、このままでは夜を越せない者もいるかもしれなかった。サムは未だ六人の騎士を率いていて、王国よりサムに忠実な彼らを何としても生かさなければならない。  サムはケビンに案内を命じた。
 ディーンは自分の名前を気に入っていたが、今ではその名前を呼ぶ者はほとんどいなかった。  修道院では誰もがディーンのことを「あれ」とか「そこの」とか表現する。もしくは彼自身の職業である「庭師」とか。彼自身に、直接呼びかける者はいない。なぜなら彼は耳が聞こえないし、口も利けないから。  ディーンは今年で二十歳になる……らしい。彼は子供のころに両親を盗賊に殺されて、もともと身を寄せる予定だったこの修道院に引き取られた。ただし支払うべき寄付金も盗賊に奪われたので、修道士としてではなく庭師として働いて暮らしている。  夜中、ディーンはフラフラになりながら修道院を出て、納屋に帰り着いた。家畜小屋の横の納屋が彼の住処だ。神父が彼に酒を飲ませたので、藁の下に敷いた板のわずかな段差にも躓いてしまった。  そのまま藁の中にうずくまって、眠ってしまおうと思った時だ。納屋の戸の下の隙間から、赤い炎の色と複数の人影がちらついて見えた。  ディーンは、静かに身を起こした。少し胸やけはするが、幻覚を見るほど酔ってはいない。ディーンがいる納屋は、修道院の庭の中にある。修道士たちをオオカミやクマから守る塀の、内側だ。修道士たちは夜中にうろついたりしないから、この人影は外部からの――塀の外、森からの――侵入者たちのものだ。  門番の爺さんは何をしていたのか。もちろん、寝ているんだろう、夜更かしするには年を取りすぎている。今までも修道院が盗賊被害には遭ったことはあるが、こんな夜中じゃなかった。オオカミにとってはボロを着ていようが聖職者のローブを着ていようが肉は肉。強襲も山菜取りも日差しの入る間にやるのが最善だ。  では何者か。ディーンはそっと戸を開けて姿を見ようとした。ところが戸に手をかける間もなく、外から勢いよく開けられて転がり出てしまう。うつ伏せに倒れた鼻先に松明の火を受けてきらめく刃のきっさきを見て、そういえば、神父に持たされたロウソクが小屋の中で灯しっぱなしだったなと気づく。  「こそこそと覗き見をしていたな」 ざらついて低い声がディーンを脅した。ディーンはその一声だけで、彼がとても疲れて、痛みを堪えているのがわかった。  「やめろ、ルーファス! 何をしている」  若い男の声がした。ディーンを脅している男は剣のきっさきを外に向けた。「こいつが、俺たちを見張っていた。きっと刺客だ。俺たちがここに来るのを知っていて、殺そうとしてたんだ」  刺客、という言葉に、側にいた男たちが反応した。いったい何人いるんだ。すっかりと敵意を向けられて、ディーンはひるんだ。  「馬鹿な、彼を見ろ。丸腰だ。それに刺客なら小屋の中でロウソクなんて灯して待っているわけがない」 若い声の男が手を握って、ディーンを立たせた。俯いていると首から上が視界にも入らない。とても背の高い男だった。  「すまない、怖がらせてしまった。我々は……森で迷ってしまって、怪我を負った者もいる。宿と手当てが必要で、どうかここを頼らせてもらいたいと思って訪ねた」  背の高さのわりに、威圧的なところのない声だった。ディーンが頷くのを見て、男は続けた。  「君は――君は、修道士か?」 ディーンは首をかしげる。「そうか、でも、ここの人間だ。そうだろ? 神父に会わせてもらえるかい?」 ディーンはまた、首をかしげる。  「なんだ、こいつ、ぼんやりして」 さっき脅してきた男――闇夜に溶け込むような黒い肌をした――が、胡乱そうに顔をゆがめて吐き捨てる。「おお、酒臭いぞ。おおかた雑用係が、くすねた赤ワインをこっそり飲んでいたんだろう」  「いや、もしかして――君、耳が聞こえないの?」 若い男が自分の耳辺りを指さしてそういったので、ディーンは頷いた。それから彼は自分の口を指さして、声が出ないことをアピールする。  男の肩が一段下がったように見えて、ディーンは胸が重くなった。相手が自分を役立たずと判断して失望したのがわかるとき、いつもそうなる。  彼らは盗賊には見えなかった。何に見えるかって、それは一目でわかった。彼らは深紅の騎士だ。王国の誇り高い戦士たち。  幼いころに憧れた存在に囲まれて、これまで以上に自分が矮小な存在に思えた。  「聞こえないし、しゃべれもしないんじゃ、役に立たない。行こう、ケビンに神父を探させればいい」 疲れた男の声。  抗議のため息が松明の明かりの外から聞こえた。「また僕一人? 構いませんけどね、僕だって交渉するには疲れ過ぎて……」  「一番若いしまともに歩いてるじゃないか! 俺なんか見ろ、腕が折れて肩も外れてる、それに多分、日が上る前に止血しないと死ぬ!」  ディーンは初めて彼らの悲惨な状態に気が付いた。  松明を持っているのは一番背の高い、若い声の男で、彼はどうやら肋骨が折れているようだった。肩が下がっているのはそのせいかもしれなかった。ルーファスと呼ばれた、やや年配の黒い肌の男は、無事なところは剣を握った右腕だけというありさまだった。左半身が黒ずんでいて、それが全て彼自身の血であるのなら一晩もたないというのも納得だ。女性もいた。兜から零れた髪が松明の炎とそっくりの色に輝いて見えた。しかしその顔は血と泥で汚れていて、別の騎士が彼女の左足が地面に付かないように支えていた。その騎士自身も、兜の外された頭に傷を受けているのか、額から流れた血で耳が濡れている。  六人――いや、七人だろうか。みんな満身創痍だ。最強の騎士たちが、どうしてこんなに傷ついて、夜中に森の中をゆく羽目に。  ディーンは松明を持った男の腕を引っ張った。折れた肋骨に響いたのか、呻きながら彼は腕を振り払おうとする。  「待って、彼、案内してくれるんじゃない? 中に、神父様のところに」 女性の騎士がそういった。ディーンはそれを聞こえないが、何となく表情で理解した振りをして頷き、ますます騎士の腕を引っ張った。  騎士はそれきりディーンの誘導に素直についてきた。彼が歩き出すとみんなも黙って歩き出す。どうやらこの背の高い男が、この一団のリーダーであるらしかった。  修道院の正面扉の鍵はいつでも開いているが、神父の居室はたいていの場合――とりわけ夜はそうだ――鍵がかかっている。ディーンはいつも自分が来たことを示す独特のリズムでノックをした。  「……なんだ?」 すぐに扉の向こうで、眠りから起こされて不機嫌そうな声が聞こえてほっとする。もう一度ノックすると、今度は苛立たし気に寝台から降りる音がした。「なんだ、ディーン、忘れ物でもしたのか……」  戸を開いた神父は、ディーンと彼の後ろに立つ騎士たちの姿を見て、ぎょっとして仰け反った。いつも偉そうにしている神父のそんな顔を見られてディーンは少しおかしかった。  ディーンは背の高い男が事情を説明できるように脇にのいた。  「夜半にこのような不意の訪問をして申し訳ない。緊急の事態ですのでどうかお許し頂きたい。私は王国騎士のサミュエル・ウィンチェスター。彼は同じく騎士のルーファス。彼は重傷を負っていて一刻も早い治療が必要です。他にも手当と休息が必要な者たちがいる」  神父は、突然現れた傷だらけの騎士たちと、さっき別れたばかりの庭師を代わる代わる、忙しなく視線を動かして見て、それから普段着のような体面をするりと羽織った。深刻そうに頷き、それから騎士たちを安心させるようにほほ笑む。「騎士の皆様、もう安全です。すぐに治癒師を呼びます。食堂がいいでしょう、治療は厨房で行います。おい」 目線でディーンは呼びかけられ、あわてて神父のひざ元に跪いて彼の唇を読むふりをする。  「治癒師を、起こして、食堂に、連れてきなさい。わかったか?」  ディーンは三回頷いて、立ち上がると治癒師のいる棟へ駆け出す。  「ご親切に感謝する」 男のやわらかい礼が聞こえる。「……彼はディーンという名なのか? あとでもう一度会いたい、ずいぶんと怖がらせてしまったのに、我々の窮状を理解して中へ案内してくれた……」  ディーンはその声を立ち止まって聞いていたかったが、”聞こえない”のに盗み聞きなどできるはずがなかった。
 明け方にルーファスは熱を出し、治癒師は回復まで数日はかかるだろうといった。サムは騎士たちと目を合わせた。今はまだ、森の深いところにあるこの修道院には何の知らせも来ていないようだが、いずれは王国から兵士が遣わされ、この当たりで姿を消した騎士たち――”反逆者たち”と呼ばれるかもしれない――がいることを知らされるだろう。俗世から離れているとはいえ修道院には多くの貴族や裕福な商家の息子が、いずれはまた世俗へ戻ることを前提にここで生活している。彼らの耳に王宮での噂が届いていないことはまずあり得なく、彼らがどちらの派閥を支持しているかはサムにはわからない。もっとも王が追っている失踪騎士を庇おうなどという不届きな者が、たくさんいては困るのだった。  出征の命令が罠であったのなら、彼らは尾けられていたはずだった。サムの死体を探しに捜索がしかれるのは間違いない。この修道院もいずれ見つかるだろう。長く留まるのは良策ではない。  かといって昏睡状態のルーファスを担いで森に戻るわけにもいかず、止む無くサムたちはしばらくの滞在を請うことになった。  修道院長のクラウス神父は快く応じてくれたが、用意されたのは厨房の下の地下室で、そこはかとなく歓迎とは真逆の意図を読み取れる程度には不快だった。彼には腹に一物ありそうな感じがした。サムの予感はしばしば王の占い師をも勝るが、騎士たちを不安させるような予感は口には出せなかった。  厨房の火の前で休ませているルーファスと、彼に付き添っているボビーを除く、五人の騎士が地下に立ち尽くし、ひとまず寝られる場所を求めて目をさ迷わせている。探すまでもない狭い空間だった。横になれるのは三人、あとの二人は壁に寄せた空き箱の上で膝を枕に眠るしかないだろう。  「お腹がすいた」 疲れて表情もないチャーリーが言った。「立ったままでもいいから寝たい。でもその前に、生の人参でもいいから食べたいわ」  「僕も同感。もちろんできれば生じゃなくて、熱々のシチューに煮込まれた人参がいいけど」  ガースの言葉に、チャーリーとケビンが深い溜息をついた。  地下室の入口からボビーの声が下りてきた。「おい、今から食べ物がそっちに行くぞ」  まるでパンに足が生えているかのように言い方にサムが階段の上に入口を見上げると、ほっそりした足首が現れた。  足首の持ち主は片手に重ねた平皿の上にゴブレットとワイン瓶を乗せ、革の手袋をはめたもう片方の手には湯気のたつ小鍋を下げて階段を下りてきた。  家畜小屋の隣にいた青年、ディーンだった。神父が彼を使いによこしたのだろう。  「シチューだ!」 ガースが喜びの声を上げた。チャーリーとケビンも控え目な歓声を上げる。みんなの目がおいしそうな匂いを発する小鍋に向かっているのに対し、サムは青年の足首から目が離せないでいた。  彼はなぜ裸足なんだろう。何かの罰か? 神父は修道士や雑用係に体罰を与えるような指導をしているのか? サムは薄暗い地下室にあってほの白く光って見える足首から視線を引きはがし、もっと上に目をやった。まだ夜着のままの薄着、庭でルーファスが引き倒したせいで薄汚れている。細いが力のありそうなしっかりとした肩から腕。まっすぐに伸びた首の上には信じられないほど繊細な美貌が乗っていた。  サムは青年から皿を受け取ってやろうと手を伸ばした。ところがサムが皿に手をかけたとたん、びっくりした彼はバランスを崩して階段を一段踏みそこねた。  転びそうになった彼を、サムは慌てて抱き止めた。耳元に、彼の声にならない悲鳴のような、驚きの吐息を感じる。そうだ、彼は耳が聞こえないのだった。話すことが出来ないのはわかるが、声を出すこともできないとは。  「急に触っちゃだめよ、サム!」 床に落ちた皿を拾いながらチャーリーがいう。「彼は耳が聞こえないんでしょ、彼に見えないところから現れたらびっくりするじゃない」  「ディーンだっけ? いや、救世主だ、なんておいしそうなシチュー、スープか? これで僕らは生き延びられる」 ガースが恭しく小鍋を受け取り、空き箱の上に並べた皿にさっさと盛り付けていく。階段の一番下でサムに抱き止められたままのディーンは、自分の仕事を取られたように見えたのか焦って体をよじったが、サムはどうしてか離しがたくて、すぐには解放してやれなかった。  まったく、どうして裸足なんだ?
 修道士たちが詩を読みながら朝食を終えるのを交代で横になりながら過ごして待ち、穴倉のような地下室から出て騎士たちは食堂で体を伸ばした。一晩中ルーファスの看病をしていたボビーにも休めと命じて、サムが代わりに厨房の隅に居座ることにした。  厨房番の修道士は彼らがまるでそこに居ないかのように振る舞う。サムも彼らの日課を邪魔する意思はないのでただ黙って石窯の火と、マントでくるんだ藁の上に寝かせた熟練の騎士の寝顔を見るだけだ。  ルーファスは気難しく人の好き嫌いが激しい男だが、サムが幼い頃から”ウィンチェスター家”に仕えていた忠臣だ。もし彼がこのまま目覚めなかったら……。自分が王宮でもっとうまく立ち回れていたら、こんなことにはならなかったかもしれない。  若き王の父と――つまり前王とサムの父親が従弟同士だったために、サムにも王位継承権があった。実際、前王が危篤の際には若すぎる王太子を不安視する者たちからサムを王にと推す声も上がった。不穏な声が派閥化する前にサムは自ら継承権を放棄し、領地の大半を王に返還して王宮に留まり一騎士としての振る舞いに徹した。  その無欲さと節制した態度が逆に信奉者を集めることとなり、サムが最も望まないもの――”ウィンチェスター派”の存在が宮殿内に囁かれるようになった。国王派――この場合は年若き王をいいように操ろうとする老練な大臣たちという意味だ――が敵意と警戒心を募らせるのも無理はないとサムが理解するくらいには、噂は公然と囁かれた。何とか火消しに回ったが、疑いを持つ者にとっては、それが有罪の証に見えただろう。  自分のせいで部下たちを失い、また失いつつあるのかと思うと、サムはたまらないむなしさに襲われた。  ペタペタと石の床を踏む足音が聞こえ顔を上げる。ディーンが水差しを持って厨房にやってきた。彼は石窯の横に置かれた桶の中に水を入れる。サムは声もかけずに暗がりから彼の横顔をぼうっと眺めた。声をかけたところで、彼には聞こえないが――  床で寝ているルーファスが呻きながら寝返りを打った。動きに気づいたディーンが彼のほうを見て、その奥にいるサムにも気づいた。  「やあ」 サムは聞こえないとわかりつつ声をかけた。まるきり無駄ではないだろう。神父の唇を読んで指示を受けていたようだから、言葉を知らないわけではないようだ。  彼が自分の唇を読めるように火の前に近づく。  「あー、僕は、サムだ。サム、王国の騎士。サムだ。君はディーン、ディーンだね? そう呼んでいいかい?」  ディーンは目を丸く見開いて頷いた。零れそうなほど大きな目だ。狼を前にしたうさぎみたいに警戒している。  「怖がらないでいい。昨夜はありがとう。乱暴なことをしてすまなかった。怪我はないか?」  強ばった顔で頷かれる。彼は自らの喉を指して話せないことをアピールした。サムは手を上げてわかっていることを示す。  「ごめん――君の仕事の邪魔をするつもりはないんだ。ただ、何か困ってることがあるなら――」 じっと見つめられたまま首を振られる。「――ない?」 今度は頷かれる。「――……そうか、わかった。邪魔をしてごめん」  ディーンは一度瞬きをしてサムを見つめた。彼は本当に美しい青年だった。薄汚れてはいるし、お世辞にも清潔な香りがするとは言い難かったが、王宮でもお目にかかったことのな���ほど端正な顔立ちをしている。こんな森の奥深くの修道院で雑用係をしているのが信じられないくらいだ。耳と口が不自由なことがその理由に間違いないだろうが、それにしても――。  水差しの水を全て桶に注いでしまうと、ディーンはしばし躊躇った後、サムを指さして、それから自分の胸をさすった。  彼が動くのを眺めるだけでぼうっとしてしまう自分をサムは自覚した。ディーンは何かを伝えたいのだ。もう一度同じ仕草をした。  「君の? 僕の、胸?」 ディーンは、今度は地下に繋がる階段のほうを指さして、その場で転ぶ真似をした。そしてまたサムの胸のあたりを指さす。  理解されてないとわかるとディーンの行動は早かった。彼はルーファスをまたいでサムの前にしゃがみ込み、彼の胸に直接触れた。  サムは戦闘中以外に初めて、自分の心臓の音を聞いた。  ディーンの瞳の色は鮮やかな新緑だった。夜にはわからなかったが、髪の色も暗い金髪だ。厨房に差し込む埃っぽい日差しを浴びてキラキラと輝いている。  呆然と瞳を見つめていると、やっとその目が自分を心配していることに気が付いた。  「……ああ、そっか。僕が骨折してること、君は気づいてるんだね」 ”骨折”という言葉に彼が頷いたので、サムは納得した。さっき階段から落ちかけた彼を抱き止めたから、痛みが悪化していないか心配してくれたのだろう。サムは、彼が理解されるのが困難と知りながら、わざわざその心配を伝えようとしてくれたことに、非常な喜びを感じた。  「大丈夫だよ、自分で包帯を巻いた。よくあることなんだ、小さいころは馬に乗るたびに落馬して骨を折ってた。僕は治りが早いんだ。治るたびに背が伸びる」  少し早口で言ってしまったから、ディーンが読み取ってくれたかはわからなかった。だが照れくさくて笑ったサムにつられるように、ディーンも笑顔になった。  まさに魂を吸い取られるような美しさだった。魔術にかかったように目が逸らせない。完璧な頬の稜線に触れたくなって、サムは思わず手を伸ばした。  厨房の入口で大きな音がした。ボビーが戸にかかっていたモップを倒した音のようだった。  「やれやれ、どこもかしこも、掃除道具と本ばかりだ。一生ここにいても退屈しないぞ」  「ボビー?」  「ああ、水が一杯ほしくてな。ルーファスの調子はどうだ?」  サムが立ち上がる前に、ディーンは驚くほどの素早さで裏戸から出て行ってしまった。
 キラキラしてる。  ディーンは昔からキラキラしたものに弱かった。  木漏れ日を浴びながら一時の昼寝は何物にも得難い喜びだ。太陽は全てを輝かせる。泥だまりの水だってきらめく。生まれたばかりの子ヤギの瞳、朝露に濡れた花と重たげな羽を開く蝶。礼拝堂でかしずいた修道士の手から下がるロザリオ。水差しから桶に水を注ぐときの小気味よい飛沫。  彼はそういったものを愛していた。キラキラしたものを。つまりは美しいもの。彼が持ち得なかったもの。  サムという騎士はディーンが今までに見た何よりも輝いていた。  あまりにもまぶしくて直視しているのが辛くなったほどだ。彼の瞳の色に見入っていたせいで、厨房で大きな音に反応してしまった。幸いサムは音を立てた騎士のほうに目がいってディーンの反応には気づかなかったようだ。  もう一度彼の目を見て彼に触れてみたかったが、近づくのが恐ろしくもあった。
 ディーン何某という男の子がこの世に生を受けたとき、彼は両親にとても祝福された子供だった。彼は美しい子だと言われて育った。親というのは自分の子が世界で一番美しく愛らしいと信じるものだから仕方ない。おかげでディーンは両親が殺され、修道院に引き取られる八つか九つの頃まで、自分が怪物だと知らずに生きてこられた。  修道院長のクラウス神父は親と寄付金を失った彼を憐れみ深く受け入れてくれたが、幼い孤児を見る目に嫌悪感が宿っているのをディーンは見逃さなかった。  「お前は醜い、ディーン。稀に見る醜さだ」と神父は、気の毒だが率直に言わざるを得ないといった。「その幼さでその醜さ、成長すれば見る者が怖気をふるう怪物のごとき醜悪な存在となるだろう。無視できない悪評を招く。もし怪物を飼っていると噂が立てば、修道院の名が傷つき、私と修道士たちは教会を追われるだろう。お前も森に戻るしかなくなる」 しかしと神父は続けた。「拾った怪物が不具となれば話は違う。耳も聞こえなければ口もきけないただの醜い哀れな子供を保護したとなれば、教皇も納得なさるだろう。いいかね、ディーン。お前をそう呼ぶのは今日この日から私だけだ。他の者たちの話に耳を傾けてはいけないし、口を聞いてもいけない。おまえは不具だ。不具でなければ、ここを追い出される。ただの唾棄すべき怪物だ。わかったかね? 本当にわかっているなら、誓いを立てるのだ」  「神様に嘘をつけとおっしゃるのですか?」  まろやかな頬を打たれてディーンは床に這いつくばった。礼拝堂の高窓から差し込む明かりを背負って神父は怒りをあらわにした。  「何という身勝手な物言いだ、すでに悪魔がその身に宿っている! お前の言葉は毒、お前の耳は地獄に通じている! 盗賊どもがお前を見逃したのも、生かしておいたほうが悪が世に蔓延るとわかっていたからに違いない。そんな者を神聖な修道院で養おうとは、愚かな考えだった。今すぐに出ていきなさい」  ディーンは、恐ろしくて泣いてすがった。修道院を追い出されたら行くところがない。森へ放り出されたら一晩のうちに狼の餌食になって死んでしまうだろう。生き延びられたとしても、神父ですら嫌悪するほど醜い自分が、他に受け入れてくれる場所があるはずもない。  ディーンは誓った。何度も誓って神父に許しを請うた。「話しません、聞きません。修道院のみなさまのご迷惑になることは決してしません。お願いです。追い出さないでください」  「お前を信じよう。我が子よ」 打たれた頬をやさしく撫でられ、跪いてディーンを起こした神父に、ディーンは一生返せぬ恩を負った。
 ぼんやりと昔を思い出しながら草をむしっていたディーンの手元に影が落ちた。  「やあ、ディーン……だめだ、こっちを向いてもらってからじゃないと」 後ろでサムがぼやくのが聞こえた。  ディーンは手についた草を払って、振り向いた。太陽は真上にあり、彼は太陽よりも背が高いことがわかって、ディーンはまた草むしりに戻った。  「あの、えっと……。ディーン? ディーン」  正面に回り込まれて、ディーンは仕方なく目線を上げた。屈んだサムはディーンと目が合うと、白い歯をこぼして笑った。  ああ、やっぱりキラキラしてる。  ディーンは困った。
 サムは困っていた。どうにもこの雑用係の庭師が気になって仕方ない。  厨房から風のように消えた彼を追って修道院の中庭を探していると、ネズの木の下で草をむしっている背中を見つけた。話しかけようとして彼が聞こえないことを改めて思い出す。聞こえない相手と会話がしたいと思うなんてどうかしてる。  それなのに気づけば彼の前に腰を下ろして、身振り手振りを交えながら話しかけていた。仕事中のディーンは、あまり興味のない顔と時々サムに向けてくれる。それだけでなぜか心が満たされた。  ネズの実を採って指の中で転がしていると、その実をディーンが取ろうとした。修道院の土地で採れる実は全て神が修道士に恵まれた貴重なもの――それがたとえ一粒の未熟な実でも――だからサムは素直に彼に渡してやればよかった。だがサムは反射的に手をひっこめた。ディーンの反応がみたかったのだ。彼は騎士にからかわれて恥じ入るような男か、それとも立ち向かってくるか? 答えはすぐにわかった。彼は明らかにむっとした顔でサムを見上げ、身を乗り出し手を伸ばしてきた。  サムはさらに後ろに下がり、ディーンは膝で土を蹴って追いすがる。怒りのせいか日差しを長く浴びすぎたせいか――おそらくそのどちらも原因だ――額まで紅潮した顔をまっすぐに向けられて、サムは胸の奥底に歓喜が生まれるのを感じた。  「ハハハ……! ああ……」 するりと言葉がこぼれ出てきた。「ああ、君はなんて美しいんだ!」  ディーンがサムの手を取ったのと、サムがディーンの腕を掴んだのと、どちらが早かったかわからかない。サムはディーンに飛びつかれたと思ったし、ディーンはサムに引き倒されたと思ったかもしれない。どっちにしろ、結果的に彼らはネズの根のくぼみに入ってキスをした。  長いキスをした。サムはディーンの髪の中に手を入れた。やわらかい髪は土のにおいがした。彼の唾液はみずみずしい草の味がした。耳を指で挟んで引っ張ると、ん、ん、と喉を鳴らす音が聞こえた。とても小さな音だったが初めて聞いた彼の”声”だった。もっと聞きたくて、サムは色んなところを触った。耳、うなじ、肩、胸、直接肌に触れたくて、腹に手を伸ばしたところでディーンが抵抗した。  初めは抵抗だとわからなかった。嫌なことは嫌と言ってくれる相手としか寝たことがなかったからだ。ところが強く手首を掴まれて我に返った。  「ごめん!」 サムは慌てて手を離した。「ご、ごめん、本当にごめん! こんなこと……こんなことするべきじゃなかった。僕は……だめだ、どうかしてる」 額を抱えてネズの根に尻を押し付け、できるだけディーンから離れようとした。「僕はどうかしてる。いつもはもっと……何というか……こんなにがっついてなくて、それに君は男で修道院に住んでるし――ま、まあ、そういう問題じゃないけど――ディーン――本当にごめん――ディーン?」  ディーンは泣いていた。静かに一筋の涙を頬に流してサムを見ていた。  「待って!」  またも彼の身の軽さを証明する動きを見届けることになった。納屋のほうに走っていく彼の姿を、今度はとても追う気にはなれなかった。
 夜、クラウス神父の部屋でディーンは跪いていた。  「神父様、私は罪を犯しました。二日ぶりの告解です」  「続けて」  「私は罪を犯しました……」 ディーンはごくりとつばを飲み込んだ。「私は、自らの毒で、ある人を……ある人を、侵してしまったかもしれません」  暖炉の前に置かれたイスに座り、本を読んでいた神父は、鼻にかけていた眼鏡を外してディーンを見た。  「それは由々しきことだ、ディーン。お前の毒はとても強い。いったい誰を毒に侵したのだ。修道士か?」  「いいえ、騎士です」  「騎士! 昨日ここに侵入してきたばかりの、あの狼藉者どものことか? ディーン、おお、ディーン。お前の中の悪魔はいつになったら消えるのだろう」 神父は叩きつけるように本を閉じ、立ち上がった。「新顔とくれば誘惑せずにはおれないのか? どうやって、毒を仕込んだ。どの騎士だ」  「一番背のたかい騎士です。クラウス神父。彼の唇を吸いました。その時、もしかしたら声を出してしまったかもしれません。ほんの少しですが、とても近くにいたので聞こえたかもしれません」  「なんてことだ」  「あと、彼の上に乗ったときに胸を強く圧迫してしまったように思います。骨折がひどくなっていなければいいのですが、あとで治癒師にみてもらうことはできますか?」  「ディーン……」 神父は長い溜息をついた。「ディーン。お前の悪魔は強くなっている。聖餐のワインを飲ませても、毒を薄めることはできなかった。お前と唯一こうして言葉を交わし、お前の毒を一身に受けている私の体はもうボロボロだ」  「そんな」  「これ以上ひどくなれば、告解を聞くことも困難になるかもしれない」  ディーンはうろたえた。「神父様が許しを与えて下さらなければおれは……本物の怪物になってしまいます」  「そうだ。だから私は耐えているのだ。だが今日はこれが限界だ。日に日にお前の毒は強くなっていくからな」 神父はローブを脱いで寝台に横たわった。「頼む、やってくれ、ディーン」  ディーンは頷いて寝台に片膝を乗せると、神父の下衣を下ろして屈み込んだ。現れたペニスを手にとって丁寧に舐め始める。  「私の中からお前の毒を吸い取り、全て飲み込むのだ。一滴でも零せば修道院に毒が広がってしまう。お前のためにもそれは防がなくてはならない」  「はい、神父様」  「黙りなさい! 黙って、もっと強く吸うんだ!」 神父は厳しく叱責した��、不出来な子に向けて優しくアドバイスをくれた。「口の中に、全部入れてしまったほうがいい。強く全体を頬の内側でこすりながら吸ったほうが、毒が出てくるのも早いだろう」  心の中でだけ頷いて、ディーンはいわれた通り吸い続けた。もう何度もやっていることなのに、一度としてうまくやれたことがない。いつも最後には、神父の手を煩わせてしまう。彼は自分のために毒で苦しんでいるのにだ。  今回も毒が出る前に疲れて吸う力が弱まってしまい、神父に手伝ってもらうことになった。  「歯を立てたら地獄行きだからな。お前を地獄に堕としたくはない」 神父は忠告してから、両手でディーンの頭を抱えて上下にゆすった。昨夜はワインを飲んだあとにこれをやったからしばらく目眩が治まらなかった。今日は��らふだし、神父がこうやって手を借してくれるとすぐに終わるのでディーンはほっとした。  硬く張りつめたペニスから熱い液体が出てきた。ディーンは舌を使って慎重に喉の奥に送り、飲み込んでいった。飲み込むときにどうしても少し声が出てしまうが、神父がそれを咎めたことはなかった。ディーンが努力して抑えているのを知っているのだろう。  注意深く全て飲み込んで、それでも以前、もう出ないと思って口を離した瞬間に吹き出てきたことがあったので、もう一度根本から絞るように吸っていき、本当に終わったと確信してからペニスを解放した。神父の体は汗ばんでいて、四肢はぐったりと投げ出されていた。  ディーンはテーブルに置かれた水差しの水を自分の上着にしみこませ、神父の顔をぬぐった。まどろみから覚めたような穏やかな顔で、神父はディーンを見つめた。  「これで私の毒はお前に戻った。私は救われたが、お前は違う。許しを得るために、また私を毒に侵さねばならない。哀れな醜い我が子よ」  そういって背を向け、神父は眠りに入った。その背中をしばし見つめて、ディーンは今夜彼から与えられなかった神の許しが得られるよう、心の中祈った。
 修道士たちが寝静まった夜、一人の騎士が目を覚ました。  「うーん、とうとう地獄に落ちたか……どうりで犬の腐ったような臭いがするはずだ」  「ルーファス!」 ボビーの声でサムは目を覚ました。地下は狭すぎるが、サムがいなければ全員が横になれるとわかったから厨房の隅で寝ていたのだ。  「ルーファス! このアホンダラ、いつまで寝てるつもりだった!」 ボビーが歓喜の声を上げて長い付き合いの騎士を起こしてやっていた。サムはゴブレットに水を注いで彼らのもとへ運んだ。  「サミュエル」   「ルーファス。よく戻ってきた」  皮肉っぽい騎士は眉を上げた。「大げさだな。ちょっと寝てただけだ」 ボビーの手からゴブレットを取り、一口飲んで元気よく咳き込んだあと、周囲を見回す。「それより、ここはどこだ、なんでお前らまで床に寝てる?」  「厨房だよ。他の皆はこの地下で寝てる。修道院長はあまり僕らを歓迎していないみたいだ。いきなり殺されないだけマシだけどね」  「なんてこった。のん気にしすぎだ。食糧をいただいてさっさと出発しよう」  「馬鹿言ってないで寝てろ。死にかけたんだぞ」 起き上がろうとするルーファスをボビーが押し戻す。しかしその腕を掴んで傷ついた騎士は強引に起きようとする。  「おい、寝てろって」  「うるさい、腹が減って寝るどころじゃない!」  サムとボビーは顔を見合わせた。
 三人の騎士は食堂に移動した。一本のロウソクを囲んで、鍋に入れっぱなしのシチューをルーファスが食べるのを見守る。  「で、どうする」 まずそうな顔でルーファスはいう。もっともルーファスは何を食べてもこういう顔だから別にシチューが腐っているわけではない。例外が強い酒を飲む時くらいで、一度密造酒を売って儲けていた商売上手な盗賊団を摘発した時には大喜びだった(酒類は国庫に押収されると知ってからも喜んでいたからサムは心配だった)。  修道院にある酒といえば聖体のワインくらいだろう。ブドウ園を持っている裕福な修道院もあるが、この清貧を絵にしたような辺境の修道院ではワインは貴重品のはずだ。ルーファスが酒に手を出せない環境でよかった。しかし――サムは思い出した。そんな貴重なワインの匂いを、あのみすぼらしい身なりの、納屋で寝ている青年は纏わせていたのだった。  「どうするって?」  ボビーが聞き返す。ルーファスは舌打ちしそうな顔になってスプーンを振った。「これからどこへ行くかってことだよ! 王都に戻って裏切者だか敗走者だかの烙印を押されて処刑されるのはごめんだぜ」  「おい、ルーファス!」  「いいんだ、ボビー。はっきりさせなきゃならないことだ」 サムはロウソクの火を見つめながらいった。「誤魔化してもしょうがない。我々は罠にかけられた。仕掛けたのは王だ。もう王都には戻れない――戻れば僕だけでなく、全員が殺される」  「もとからお前さんの居ない所で生き延びようとは思っていないさ。だが俺とルーファスはともかく……」  「若くて将来有望で王都に恋人がいる私でも同じように思ってるわよ」 チャーリーが食堂に来た。ルーファスの隣に座って平皿に移したシチューを覗き込む。「それおいしい?」  「土まみれのカブよりはな」  「なあ、今の話だが、俺はこう思ってる」 ボビーがいった。「この状況になって初めて言えることだが、王国は腐ってる。王に信念がないせいだ。私欲にまみれた大臣どもが好き放題している。民は仕える主を選べないが、俺たちは違う。もとから誰に忠義を尽くすべきか知っている。もう選んでいる。もうすでに、自分の望む王の下にいる」  「その話、なんだか素敵に聞こえる。続けて」 チャーリーがいう。  「いや、まったく素敵じゃない。むしろ危険だ」 サムはいったが、彼の言葉を取り合う者はいなかった。  ゴブレットの水を飲み干してルーファスが頷いた。「サムを王にするって? それはいい。そうしよう。四年前にあの棒みたいなガキに冠を乗せる前にそうしとけばよかったんだ。野生馬を捕まえて藁で編んだ鞍に乗り、折れた剣を振りかざして、七人の騎士で玉座を奪還する!」 そしてまた顔をしかめながらシチューを食べ始める。「俺はそれでもいいよ。少なくとも戦って死ねる」  ボビーがうなった。「これは死ぬ話じゃない。最後まで聞け、ルーファス」  「そうよ、死ぬのは怖くないけど賢く生きたっていい」 チャーリーが細い指でテーブルを叩く。「ねえ、私に案がある。ここの修道院長に相談するのよ。彼から教皇に仲裁を頼んでもらうの。時間を稼いで仲間を集める。探せば腐った大臣の中にもまだウジ虫が沸いてないヤツもいるかもしれない。血を流さなくても王を変える手はある。アダムだって冠の重さから解放されさえすればいい子に戻るわよ」  「それよりウィンチェスター領に戻ってしばらく潜伏すべきだ。あそこの領民は王よりもサムに従う。俺たちを王兵に差し出したりしない」  「だから、それからどうするのかって話よ。潜伏もいいけど結局王と対決するしかないじゃない、このまま森で朽ち果てるか北の隣国に情報を売って保護してもらって本物の売国奴になる他には!」  「ちょっと落ち着け、二人とも。修道士たちが起きてくる。それから僕の計画も聞け」  「ろくな計画じゃない」  「ルーファス! ぼやくな」  「そうよルーファス、死にかけたくせに。黙ってさっさと食べなさいよ」  サムはため息を吐きそうになるのを堪えて皆に宣言した。「王都には僕一人で行く」  「ほらな」とスプーンを放ってルーファスが特大のため息を吐いた。「ろくな計画じゃない」
 行商売りの見習い少年と仲良くなったことがあった。同年代の子と遊ぶのは初めてだったから嬉しくて、ディーンは思わず自分の秘密をもらしてしまった。自分の口で見の上を語る彼に、少年はそんなのはおかしいといった。  「君は神父に騙されているんだよ。君は醜くなんかない、夏の蝶の羽のように美しいよ」  「神様の家で嘘をついちゃいけないよ」  「嘘なんかじゃない。ホントにホントだよ。僕は師匠について色んな場所へ行くけれど、どんなお貴族様の家でだって君みたいな綺麗な人を見たことがないよ」  ディーンは嬉しかった。少年の優しさに感謝した。次の日の朝、出発するはずの行商売りが見習いがいなくなったと騒ぎ出し、修道士たちが探すと、裏の枯れ井戸の底で見つかった。  井戸は淵が朽ちていて、遺体を引き上げることもできなかった。神父は木の板で封印をした。ひと夏の友人は永遠に枯れ井戸の中に閉じ込められた。  修道院は巨大な棺桶だ。  ディーンは二度と友人を作らなかった。
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書くことから随分離れてきた。気づけば夏季休暇が終わろうとしている。
同じような日を何日も繰り返すようになってからが夏休みの本領発揮だと思っているが、短い今年の休みもそれがあった。
以下、この休み中最も多く繰り返されたスケジュール。
朝赤子に起こされ、ねむねむしながらしばらく過ごし、午前中涼しいうちに散歩し、赤子が寝てつかの間の休息を得る。その貴重な時間をどうでもいいインターネットでつぶし、そろそろやるべきことを…と思う頃に赤子が目覚める。
昼下がりになり赤子がお腹を空かせた三人分の食事を準備し、赤子の後にわれわれが入れ替わり立ち替わり食事する。その後のミルクで寝ないか期待するがまあ寝ない。無気力にテレビを眺めつつスマホをいじりつつ赤子と過ごしていたら夕方になり、夕涼みに出かける。
散歩の最中は容赦なく大人同士の会話をしてしまう。近所のいい感じの一軒家を眺めつつ、やっぱ家ほしいよなーと毎回言う。花や犬猫鳥とすれ違えば赤子に見せる。赤子は不思議そうな顔を浮かべる。触りたそうに手を伸ばすときは触れてしまわないようさりげなく身を遠ざける。そうこうしている内に気づいたら赤子は寝てしまう。ラッキーこのまま朝まで熟睡してくれと思うものの大抵は家に着いてだっこ紐から下ろすと目覚める。目覚めているうちに宵闇が来るとこわくて不安げな声を上げてしがみついてくる(かわいい)。
赤子が目覚めて一緒に風呂に入れればいいが大抵コトンと寝てしまう。おかげであせもが出てしまった。
赤子が寝てからがやっと大人の自由時間。しかし赤子の昼寝中と同じく、大抵はスマホを見てどうでもいい時間を過ごしている内に寝る時間になる。この休みにも随分Kindleで漫画を買ってしまった。
だいたい22時半から24時ごろ寝る。翌日また赤子に起こされる。
記録してみると、どうしようもなく怠惰で繰り返されたと思っていた数日も、赤子にとってもわれわれにとっても今しかない時間だったと気づいた。そう考えると悪くないじゃん。
今年の夏季休暇中の記録
8日 赤子に5時過ぎに起こされる。赤子を耳鼻科に連れて行く予定だったが、朝起きたら左手中指から親指とその間の手の甲に痺れがあったので急きょ赤子を保育園に預けてあおば通沿いの神経内科へ。すごく心配する夫に内心そんな大げさなと思っていた。スタバのドライブスルーでコールドブリューコーヒーとツナのマフィンを買う。スタバのフードってやたらと高いんだよな、と馬鹿にしていたがあっためてもらったマフィンをかじるとウーマと声が出た。コーヒーは言わずもがな美味い。
痺れって言ってもねえ、圧迫するような変な寝方したせい?先生にばかにされない?行ったふりして帰っちゃおっかなとも思っていたが、時間が経っても引かなかったのでだんだん怖くなった。
神経内科の先生は今まで出会ったお医者さんのなかでも最も真摯な方だった。丁寧な接し方をされるだけで何か回復するものがあったし、適当に接しようとしていた自分が恥ずかしくなった。色々検査をしたが異常はなく、即日結果が出ないものは二週間後聞きにくるよう言われる。
そのあと採血のせいか気持ち悪くなり適当に入ったそば屋がめちゃめちゃ美味しかったり、それでもだるさが抜けないのでドトールでモンブランと黒糖ラテを飲んだ。
手の痺れは数日続いたが、16日現在ではほぼ治っている。夜は恒例のLINE通話でペストを読む会。
9日 上記のような典型的な日を過ごす。三人で歩いてツルハドラッグに買い物に行くが、帰りは暑すぎてみんな無言になってしまった。
去年は夫とふたりで立町の美味しい朝食を食べに行ったことを思い出す。
10日 お茶のお稽古
11日 蔵王初日 赤子が初の旅館に大はしゃぎ。赤子に見せよう!と勇んで観に行ったヤギに本人はさして興味がなさそうだった。快晴。危険な暑さ。牛乳が美味しかった。宿に着いて三人で初めて貸切温泉に入る。危険な湯加減だったので容赦なく水を注ぐ。後に入る人の為にもあれは良かったと思う。旅館の美味しい夕飯を赤子の世話をしつつ夫と入れ替わり立ち代わり食べる。まるでトライアスロンだった。
12日 蔵王2日目 ブルーベリー狩りは終わっていたし刈田岳山頂は霧で何も見えなかった。山頂食堂で買った玉こんにゃくとあったかいずんだオレが美味しかった。蕎麦屋で信じられないくらい待たされて帰る時間になる。たまご舎のシュークリームとクロワッサンを買う。赤子にはたまごボーロ。
13日 風邪っぽく微熱っぽく具合が悪い。あまり覚えていないので体調不良以外は上記の典型的な日。
14日 あまり記憶がない。恐らく典型的な日。
15日 昼前まで典型的な日だったが、夫の提案で急きょ秋保にドライブ。秋保ビレッジでジェラートを食べる。赤子にあげたら見たことない表情をしていた。梅干しを食べたみたいな顔(冷たさに驚き)から美味しそうな顔に変化するのが面白かった。その後初めて行ったライライキョウがとても良かった。川辺育ちとしては川の匂いを嗅ぐだけでちょっと元気が出た。宵ごろ急に思い立って髪を切りに。21時からペストを読む会。
16日 ほぼ上記の典型的な日。夕涼みには行かなかった。休みが終わるが怖くて具合が悪くなりそうに。レインちゃんのブログを見ていたら、全部同じみたいに見える日常も書き残せばそれぞれに彩りが乗るのでは?そもそも最近全く書いていないから自分のなかの整理がつかなくて全部同じに見えるのでは?という気がしてくる。赤子と心を通わせて遊べて嬉しい。ほんとはスマホやテレビを見がちになるんじゃなくていつもこうであるべきなのに。赤子が寝てからこれを書く。一時間以上かかったが、そんなに時間をかけてやるべき事でもなかったような、やっぱり残せて良かったような。明日まで夏季休暇(たぶん)。
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moshimobokuga · 4 years
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情熱冷めるまで #04
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 次の日の朝、いつものように朝礼が始まるまで近くの席の子たちと談笑していた。  昨日出た宿題や今日の授業など共通の話題から昨夜放送されたドラマの話になった。僕は見ていないので黙って聞いた。話を聞く限りおもしろそう。そのドラマの放送時間に僕は何してたんだろう。宿題もお風呂も済ませてごろごろしてたかな。 「おはよう」  話していた友人たちとも他のクラスメイトとも違う声に挨拶された。先生でもない。けれど知っている声だ。  僕の机の真横に立っている人物を見上げれば知り合って間もないのに懐かしく慕わしい顔をしている。まるで僕たちの輪に入ってずっと一緒に話していたかのように深川君がいた。  友人たちは堂々と音楽科のクラスに入ってきた他科生に驚く。「誰あれ?」と不思議がっている人も周囲にいる。そんなのお構いなしに深川君は僕に言う。 「昨日借りたの返すから絶対に放課後来てほしい。…いや、たまにはそっち行ってもいい?」  ブルーレイを返しに来たわけではないようだ。深川君は怒ったような無表情をしている。 「もう観てくれたんですね!そっちていうのは僕が借りてる教室?」 「そう。放課後になったら音楽科の職員室の前で待ってる。じゃあ」  彼は教室を出た。深川君の姿が完全に見えなくなると友人たちは次々口を開いた。 「びっくりしたな〜」 「どんと構えててかっこいい人だったね」 「今の人、演劇部?」 「いえ。帰宅部だって言ってました」 「なら、どういった友達?」 「えー…」  その後すぐに先生が教室に入って出席を取り始めた。プレハブ小屋のことは誰にも話していない。話したくなかった。深川君は朝礼に間に合っただろうか。
 全ての授業が終わって僕は職員室へ鍵を借りに急いで行った。職員室前の廊下には先生を訪ねる生徒が複数人いて少しにぎやかだ。ぱっと見ただけで深川君が来ていないことがわかった。先に鍵を借りる手続きを終わらせ彼を待つ。  何か怒っているのだろうか。初めて深川君を見て目が合った日を思い出す。あの時は僕がじっと見るという失礼に当たる行為をしてしまった。怒られるかもしれないと感じた。でも深川君は笑っていた。深川君はよく笑う。 「すまん!荷物取りに行ってたら遅くなった!」  バタバタと彼はやって来た。通学カバンとパーカーを両脇に抱え、背中には黒い筒を背負っている。 「音楽科の職員室前ってきれいだな。美術科は連絡黒板なんかぐちゃぐちゃでわけわからんことになってる。ポスターだらけだし勝手に自分の作品飾ってる人もいる」 「そうなんだ」  深川君はいつも通りだった。そのままいつも借りてる教室に向かう。先を歩く僕に深川君が付いてくる。  職員室から教室は遠くない。音楽科の一階の角部屋。鍵を開け電気を点けた。カーテンはそのまま。机にカバンを置く。 「深川君も荷物置いてください」  彼は何も言わずにそうする。何も言わない。名前を呼んでも返事をしてくれない。さっきまでお喋りしてたのに。 「深川君?どうかしましたか?」  彼は下を向いてふうと息を吐いた。僕は息を呑んだ。深川君がじっと僕を見る。そしてこの沈黙は終わった。    彼が歌った。大きな声でしっかりと一音一音が耳に届く。呆気に取られた僕は自分が貸したミュージカルの劇中の一曲だと気づくのに遅れた。  深川君、なかなか上手じゃないか!そう感心してるうちに次のパートになる。これはデュエット曲だ。二人で歌うもの。この教室には深川君と僕しかいない。僕は声を出した。  この曲を誰かと一緒に歌うのは初めてだけど何回も繰り返して見た舞台だ。友達に薦めて観てほしいと願うくらい大好きなんだ。急に黙られて急に歌われてとっても驚いたけどこんなに楽しいのなら構わない。彼はもちろん僕だってとても未熟な歌い方だけどこの瞬間、世界で一番のデュオだった。
「深川君、歌、上手い!一晩で覚えたの?」  歌い終わると二人とも息も絶え絶えだった。深川君は汗がすごい。 「上手くないでしょ、絶対。歌う時って高い声も低い声も出せないんだよね」   深川君はカバンから出したタオルで汗を拭った。 「昨日ちょっとだけ再生して寝るつもりだったんだけど最後まで観ちゃったよ。今のシーンとか他にもたくさん繰り返した。今日一睡もしてない」  深川君はへとへとだ。二人とも思い切り声を出して歌った。プレハブ小屋で歌ってたらきっと音漏れがすごかっただろう。 「夜からずっと音楽が頭の中でぐるぐる流れてて気を緩めると歌いだしそうだった。学校サボってカラオケ行こうかなんて考えちゃったし。声出したくて出したくてたまらなかったんだ」 「わかるよ」 「疲れた!そっちがでかい声で歌うから釣られた!のどが痛い!」 「腹式��吸ができてないね」 「腹から声出すってどうやんの?昔から理解できないんだよね。ハモってたのもすごいな。それこそ釣られるよ」 「本当は僕が主旋律の担当だったんだよ」 「そうだったの?流石、音楽科です…」 「楽しかったね」  高校生になってからは特に丁寧に歌うことを意識していたからこうして思い切りでたらめに好きに歌うのは久しぶりだった。心から楽しかった。幼稚園のお遊戯会の時みたいだ。まだお遊戯会が何なのかさえ理解せず歌と踊りを練習したあの頃と同じだった。 「また一緒に歌おう。トート様、また誘ってね」 「もう歌わない」  歌っている深川君は一生懸命だった。歌い慣れていない彼が覚えたばかりの歌をたどたどしくも堂々と歌ったのだ。そしてギラギラした目で僕を捕らえていた。役になりきろうとする余裕はなかっただろう。きっと我慢して我慢して出し切ったからこその目だった。それをまた見たいと思った。
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sorairono-neko · 4 years
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勇利とセックスがしたい
 勇利がロシアへやってくるのを、ヴィクトルはどきどきわくわくして待っていた。勇利が来たらあれをしよう、こういうふうにしよう、こんなふうに過ごそう、という案が、彼にはいくつもあった。勇利とふたりで過ごせるのだ。こんなに楽しくて幸福なことはない。ヴィクトルの頭の中は、勇利とのこれからのことでいっぱいだった。  そしてその中のひとつ、ヴィクトルのこころを占めてやまないのが──、勇利とセックスをするということだった。  ヴィクトルは勇利を愛しており、だから彼にさわって、彼のかたちすべてを確かめたかった。そうすれば彼のこころにもふれられるはずだから、よりいっそう勇利のことを深く知り、もっと愛しあえることはまちがいがなかった。それは崇高な儀式に思えた。ふたりの仲がまたひとつ親密になり、新しい愛を知るのだ。なんてすてきなことだろう。  セックスをしたいかということを、ヴィクトルは勇利に尋ねたことはなかった。しかし、彼はいつだって熱烈な目でヴィクトルを見ているし、その目つきにはあきらかな愛が表れていて、ヴィクトルをうれしい気持ちにさせる。だからヴィクトルは、断られるなんて考えてもみなかった。ふたりで仲よくやってゆけると信じていた。  ヴィクトルは勇利が自分の家に来ると我慢ができず、到着したその日に、もう勇利を誘う気になっていた。 「ぼくがロシアへ来てヴィクトルの家に住んでるなんて、なんだか変な感じだよ」  そんなふうに言いながら居間のソファでくつろぐ勇利は、しっくりとこの部屋に調和しており、まるで以前からここで住み暮らしていたようだし、いかにも自然で慕わしかった。 「リンクはどうだった?」 「まだよくわからない……」  勇利はやわらかな笑みを浮かべて頬を紅潮させた。 「ずっと写真やヴィクトルの取材映像で見てきたリンクだから、緊張のほうが大きくてさ。夢の中にいるみたいだった」 「勇利はいろんなところではしゃいでたよね。『これがあの……』って今日何回聞いたかな」 「だって、テレビで見た、ヴィクトルが食事してた食堂なんだよ! それはそうなるよ」  勇利は照れ笑いを浮かべて眉を下げた。たまらなくかわゆい、とヴィクトルは思った。ああ、勇利とセックスがしたい。 「ヴィクトルはここにもたれてヤコフコーチと話してたなあとか……いろいろ感慨深いんだよ。初めて来たけど、まるで思い出深い場所みたいに──」 「そうか」  ヴィクトルは勇利が話し続けるのみつめながら、すっと彼におもてを近づけた。それに気がついた勇利が口を閉ざし、「へ?」というようにヴィクトルを見た。ぱちりと瞬いた大きな目に誘われて、ヴィクトルは勇利にキスしようとした。 「え!?」  勇利が仰天して顔をそむけた。ヴィクトルは気にせず彼を抱きしめ、「ベッドへ行こうか……」とささやいた。 「えっ、な、なんで……ベッド……」  勇利は完全に混乱したようにしどろもどろになり、あぜんとしてヴィクトルを凝視したが、あっ、とひらめいたようにひとつうなずいた。 「もう寝るの?」 「寝るってどういう意味?」 「え……? 寝るっていう言葉に寝る以外の意味があるの? 寝るんだよ」  話しながら、勇利は「ぼくは何を言ってるんだ……?」という表情になった。しかしヴィクトルには伝わった。 「つまり睡眠ということだね。ちがう」 「じゃあなに?」 「セックスしようと言ってるんだ」 「…………」  勇利は黙りこんだ。ヴィクトルはじっと彼をみつめた。勇利はふしぎそうな顔をし、ヴィクトルから目をそらして口元に手を当て、なにごとか考えこんだ。首をかしげ、もう一度ヴィクトルに視線を向け──、それから、大きく口をひらいた。 「は、はぁ!?」 「理解したね」 「ヴィクトルなに言ってんの!?」 「わかったならもう大丈夫だ。さあ行こう」  ヴィクトルが勇利の腰を抱いて立ち上がろうとすると、「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと!」と勇利が抵抗した。 「なんだい」 「なんだいじゃないよ!」  勇利はまっかになって抗議した。 「なんでぼくとヴィクトルがセッ……をするの!?」 「いや、するだろ?」 「どうしてそういう話になるわけ!?」 「どうしてって……」  ヴィクトルは戸惑ってしまった。俺のほうこそ訊きたい、と彼は思い、だからそのまま勇利に尋ねた。 「そういう話になるのが当たり前だろ?」 「だからなんで!?」 「だって俺は勇利を愛してる」  率直に伝えると、勇利はまた「へ?」とつぶやき、たちまちうつむいて頬に手を当てた。 「あ、あい……?」 「愛してる」 「…………」  勇利は赤い頬のままぽかんとした。彼のとりみだしようにヴィクトルのほうが驚いた。 「なんでそんなにびっくりする? 知ってるだろ?」 「い、いえあの……しっ……てるかどうかで言えば、知ってるけど……」 「そうだろう」 「でも、知らないと言えば知らないというか……」 「なぜ?」  わかっていると思っていた。勇利の目にはいつも彼の熱っぽい想いが出ているけれど、ヴィクトルのほうだってあからさまに勇利への愛を示しているのだ。態度を見ればたやすく知れることである。 「だ、だってあの……、愛してくれてるのはわかってたけど、そういうふうじゃないって思ってたっていうか……」 「そうなのかい? 変だな。それくらいわかるだろう」 「わ、わからなかったからびっくりしてるんだよ!」  勇利はすこし怒ったようにヴィクトルをにらんだ。そうなのか、とヴィクトルは思った。わからなかったのなら仕方がない。 「じゃあいまわかったね」 「わ、わかったって……」 「勇利はにぶいみたいだから念のためにきちんと言っておくよ。勇利を愛してる。セックスしたい」 「ちょ、ちょっと……!」  勇利は口元を手で押さえ、まるで誰かがそばにいるかのようにあたりを見まわした。しかしもちろんここにはヴィクトルと勇利、マッカチンしかいない。マッカチンは寝ているし、もし起きていたとしても、ふたりのことをよく知っているから問題ないだろう。 「これで伝わったかい?」 「つ、伝わ……」 「じゃあ行こうか?」 「ちょっと待って!」  勇利をエスコートしようとしたヴィクトルは、手をひっこめられて首をかしげた。 「今度はなんだい?」 「あ、あの──ヴィクトルの──ヴィクトルの気持ちはわかったよ。でも……」 「でも?」 「そういうのは……えっと……」 「いやなのかい?」 「い、いやっていうか」  勇利はうつむいてしまった。 「よくわからないな。俺は勇利を愛している。勇利だって俺が好きだろう?」 「す、好きは好きだけど……!」 「だったらいいじゃないか。愛しあうふたりがセックスをするのはごく自然なことだろ?」 「や、そ、そんなのは知らないけど……!」  ヴィクトルは眉根を寄せて考えこんだ。そうか。勇利、知らないのか。そうかもしれないな。だって勇利は経験がないんだ。こういうことを優しく教えるのは俺の役目だ。 「そういうものなんだよ」  ヴィクトルは丁寧に言い聞かせた。 「好きな子とはセックスしたい。俺は勇利を抱きたい。勇利はそうされるのがいやかい?」 「えっ、あの、いえ、その、えっと……いきなりすぎて……」 「そうか。でもあまり難しく考える必要はないよ。仲を深めながらおぼえていけばいいんだ。俺は精いっぱい勇利を愛するつもりだから、勇利はそれを受け止めて、俺がどれだけ勇利を愛しているかということを体験して、実感していって欲しい。何も心配いらない。俺にまかせて。じゃあ勇利、行こうか」 「ちょ、ちょーっと!」  今度こそ立ち上がろうとしたヴィクトルは、勇利に腕をひっぱられてまたソファに腰を戻した。ヴィクトルは「どうしたんだい?」と尋ねた。本当に、勇利はいったいどうしたのだろう、という気持ちだった。 「ヴィクトル……その、いろいろ早すぎるなりゆきで、わけがわかりません……」 「うーん……」  性急すぎたかな……。ヴィクトルはおとがいに手を当てて思案した。勇利もずっと自分と同じ気持ちだろうと思っていたから、思いのままに行動してしまったかもしれない。いくら勇利とセックスしたいからといって、これではいけない。落ち着かなければ。 「勇利は俺のことが嫌い?」 「い、いえ……」 「俺のこと、どう思ってる?」 「どうって……えっと……その……もちろん……」  勇利はぽっと頬を赤くして、上目遣いでヴィクトルを見た。 「す、好きです」 「…………」  ヴィクトルは無言で勇利の手を握った。彼は真剣な口ぶりで言った。 「では寝室へ行こう」 「ちょっと待って!」  勇利はきっぱりとかぶりを振った。 「早いって言ってるだろ!」 「勇利は俺のこと好きだって……」 「でもだめ。まだだめだよ」 「なぜ? 愛しあっているのに」 「愛しあってても、すぐそういうことするわけじゃないでしょ?」 「すぐしてはいけないというきまりもない。俺はいますぐしたいんだ」 「どうしてそんなに急ぐの?」 「愛してる子にすぐにふれたいとせっぱつまるのは当然のことだろう?」  勇利は「愛してる子」というひとことに頬を赤くしたけれど、頑としてうなずかなかった。 「勇利こそ、なぜだめなんだ? 俺を愛してるのに」 「こころの準備ができてないから」 「それはどれくらいかかるの?」 「どれくらいって……」  勇利はすこし考えて怒りだした。 「そんなこと、簡単にきめられないよ。こういうのは繊細な問題なんだから。技術点の計算じゃないんだよ。こうなったらこう、なんていうきまった解答はありません」 「俺はいつまで待てばいいんだい?」 「そ、そんなの……」  勇利は困ったように口ごもった。 「……わからないよ! ぼくに訊かないでよ!」  勇利に訊くしかないのにこんなことを言いだした。本当に難解な子だなあとヴィクトルはすこし可笑しかった。 「わかった。じゃあ今夜は我慢するよ」  ヴィクトルは物わかりのよいところを見せた。勇利はほっとしたようにうなずいた。 「でも、常に提案はしていくから、そのつもりでいて欲��い」 「提案ってなに!?」  勇利はたちまち安堵の表情を消して声を上げた。 「だから、しようという誘いだよ。勇利は自分でもいつになったらできるのかわからないみたいだから、俺がそれを確かめていくしかないじゃないか」 「それはそうだけど……」  勇利は言い返す言葉がみつからないのか、どこか不安そうにしながらも、結局口をつぐんだ。つまり、いつでも誘ってね、ということだな、と前向きなヴィクトルは考えた。 「じゃあ、明日からそのつもりで。仲よくしようね、勇利!」  ヴィクトルはうきうきしながら片目を閉じた。  いったいどうしたら勇利はその気になるのだろうと考えてみたけれど、彼も言ったとおり、これは繊細な問題だ。四回転ジャンプを成功させたらこれだけの基礎点が必ず入る、というような単純な話ではないのだろう。勇利はヴィクトルを愛しているのだから、セックスするのがいやだというわけではないはずだ。ただ思いきれないだけだ。だから、ヴィクトルを受け容れてもよいという気持ちに勇利がなるのを待てばよいのである。けれど、勇利の気持ちの変化がヴィクトルにはわからない。たとえ、いまならヴィクトルとセックスしたいと思ったとしても、勇利は自分からそのことを申告しないだろう。ヴィクトルが探る必要がある。つまり、根気よく誘うというのがいちばん正しいやり方だ。  ヴィクトルは早速翌日の夜、勇利がソファで本を読んでいるのをみつけると、すばやく隣に座り、彼の様子をうかがった。勇利がひらいているのは日本の雑誌で、もちろん彼はヴィクトルの記事に熱中しているのだった。勇利の目には、ありありとヴィクトルへの情熱が浮かんでいた。ヴィクトルはうれしくなって彼の肩を親しく抱き寄せた。勇利が顔を上げてほほえみ、「なに?」というように瞬いた。ヴィクトルは彼にキスしようとした。 「ちょ──ちょっと!」  勇利がヴィクトルの頬を押しのけた。ヴィクトルは無理やりそっぽを向かされながら、「なぜ拒むんだ」と抗議した。 「ヴィクトルこそいきなり何してるの!?」 「キス」 「いや、それはわかるよ! どうして突然そんなことをするのかって訊いてるんだよ!」  どうして突然とはおかしなことを言う。勇利は昨日の話しあいを忘れたのだろうか。この子はすぐ俺とのことを忘れるからな、とヴィクトルは思った。しかしいちいちそれに落ちこんでいては、勇利と生活をいとなむことはできない。 「勇利、俺はきみとセックスがしたくて、でもきみはまだこころの準備ができていないというから、今後積極的に誘っていくということになったんだ」 「ゆうべのことを忘れてるわけじゃないんだよ!」  怒られてしまった。ヴィクトルは瞬いた。 「いや、だから、その……」  勇利は頬をほんのりと赤くし、視線をそらしながらちいさく言った。 「誘うって……こういう感じなの?」 「そうだよ。どういう感じだと思ったんだい? いや、どういう感じがいいんだい? 勇利の気持ちがいちばん大切だから、きみの望むように俺もしたい。こんなふうに行為につなげるやり方はだめなのか? 勇利はにぶいからな……もっとわかりやすいほうがいい? 勇利、セックスしよう! っていう……」 「そういうのはいいから!」  勇利が慌てたように声を張り上げ、目の前で激しく手を振った。ヴィクトルは、そうだな、とうなずいた。 「勇利はあからさまなのはだめだよね。刺激が強すぎるんだな」 「なんていうか……もうちょっと……その……えっと……」  勇利はしばらく言いよどんだのち、気恥ずかしそうに目を伏せて、「い、いまの感じでいいです……」とつぶやいた。ほかに方法を思いつかなかったらしい。 「そうかい?」 「ええ……」 「じゃあ早速……」  ヴィクトルはもう一度勇利を抱き寄せてキスしようとした。勇利はふたたびそれを拒絶した。 「今夜はだめ!」 「だめなのかい?」 「だめだめ。だめだよ」 「なぜ?」 「なぜって……いまはヴィクトルの記事を読んでるでしょ? そういう時間なの!」 「俺に夢中みたいだから、いまならその気になるかなと思ったんだけど」 「そんな単純なことじゃないよ!」 「でも俺のこと考えてただろ?」 「それは……その……考えてたけど……」  勇利は口ごもり、ぱっと顔を上げると、「それでもだめ!」とかぶりを振った。 「ぼくが考えてたのはヴィクトルのスケートのことなんだよ。ヴィクトルとのえっちなことじゃない」 「そうか」  ヴィクトルは引き下がった。勇利がそう言うのなら仕方がない。彼の気持ちが大切だ。今夜はあきらめよう。 「わかった。今日はやめておくよ」  勇利がうなずいて息をついた。ヴィクトルは言った。 「でも勇利」 「なに?」 「きみの日常生活の中で、俺とのえっちなことを考えることってあるのかい?」 「…………」  昨日はだめだったけれど今日はどうかな。ヴィクトルは洗濯物を勇利と一緒にたたみながら、彼の様子をうかがった。勇利は口元にかすかな笑みを浮かべ、純朴そうな横顔を見せている。この子を抱きしめたいなあとヴィクトルは思った。ああ、勇利とセックスがしたい。 「勇利」 「ん?」  ヴィクトルは勇利に顔を寄せ、彼の髪にキスをした。勇利が驚いて身体を引いた。 「な、なに!?」 「勇利……」  ヴィクトルはじゅうたんに手をつき、逃れようとする勇利のほうへ大きく身を乗り出した。勇利はますます後ろに下がった。 「ちょ、ちょっと」 「勇利……居間でするのはいやかい……?」 「ば、ばか! なに言ってるの!?」 「なにって……だから、つまり……」 「あー、いい! 言わなくていい! いいから!」 「そうかい?」 「いい! いい!」 「誘ってるってことちゃんとわかってる?」 「わかってるから! わかってるから!」 「じゃあいいね……」  ヴィクトルは勇利を押し倒し、がばっと彼に覆いかぶさった。勇利が「わー!」と叫び、ヴィクトルのたくましい身体の下で、じたばたと一生懸命にもがいた。 「どうしたんだい?」 「ま──まだそういうことはしません!」  勇利はぷいとそっぽを向いて叫んだ。ヴィクトルは瞬いた。 「しないのかい?」 「しません!」 「どうして?」 「だって──いまは洗濯物をたたんでたじゃない。なんでそんなことになるの?」 「洗濯物はあとでたためばいいよ。勇利はきっと疲れて大変だろうから、俺が全部引き受けるさ。それでいいだろう?」  ヴィクトルは勇利にキスしようとした。勇利はヴィクトルの胸を必死で押し返した。 「そういう問題じゃないんだよ! 仕事の順番とか、疲れたらどうのこうのっていうことじゃないの!」 「じゃあどういう問題なんだい?」 「それはその──今夜はなんていうか──いまは──洗濯物のこととか、明日のごはんとか、そんなことを考えてたし──」 「…………」  ヴィクトルはゆっくりとうなずいた。 「つまり、まだこころの準備ができてないんだね?」 「そ、そう……」 「わかった」  ヴィクトルは起き上がって座り直してから、勇利を助けて彼のことも起こした。勇利はみだれた髪を整えながら落ち着かない様子だった。 「じゃあ、また誘うことにするよ」 「えっと……」 「仕方がないな……」  ヴィクトルは理解を示した。勇利はヴィクトルを好きなのだから、いずれそういう気になるだろう。こういうのは頃合というものが大切だ。 「じゃあ続きをやろう」 「う、うん……」  ふたりはふたたび洗濯物をたたみ始めたけれど、勇利はこころここにあらずという態度だった。  ヴィクトルは断られたことなど気にせず、翌日も勇利を誘うつもりでいた。すべてのすべきことを済ませ、居間で敷物の上に座りこんだ勇利は、寝息をたてて気持ちよさそうに寝ているマッカチンの顔をのぞきこみ、ほほえみながらふわふわした毛並みを撫でていた。ヴィクトルは彼のしあわせそうな様子に、もっとしあわせにしてあげたいなと思った。抱きしめて、キスをして、愛してるよと言いたい。勇利とセックスがしたい。  ソファで脚を組み、膝の上に雑誌をのせてテレビを見ていたヴィクトルは、雑誌を脇へ押しやり、テレビも消して勇利の肩に手を置いた。勇利がびくっとしてヴィクトルを振り返った。 「な、なに?」 「勇利……」  ヴィクトルは首を傾け、勇利の耳に低い声でささやいた。 「ソファでもいい?」 「ちょ──ちょっと!」  肩を引き寄せ、ソファにあおのかせて彼にかぶさると、勇利がまっかになって叫んだ。 「す──するの!?」 「するよ。いいだろう?」 「待って待って待って待って」  ヴィクトルは言われたとおり待った。その姿勢のままでいると、勇利が赤くなって、「あの……、とりあえず離れて欲しいんだけど……」とためらいがちに言った。ヴィクトルは身体を起こした。勇利は胸に手を当て、ふう、と息をついた。ヴィクトルは勇利をじっとみつめた。 「ヴィクトル……」  勇利は困ったようにつぶやき、それから急に立ち上がった。その勢いにヴィクトルはびっくりした。 「まだこころの準備ができてないんだ! ごめん!」  言うなり彼は駆けだして、自分の部屋へぴゅっと逃げていってしまった。ヴィクトルはきょとんとした。 「そうか……まだだったか……」  勇利がヴィクトルを愛しているのは疑いようがない。それはわかっている。しかし、彼はセックスはしたくないのかもしれない。いくら前向きなヴィクトルでも、これだけ断られ続けると、その可能性を考えずにはいられなかった。勇利は清純だ。裸で抱きあったり、あちこちさわられたりすることに抵抗をおぼえるのかもしれない。あるいは、経験がないものだからどうなるのかわからず、おびえているのか。優しくするつもりだし、こわがる必要なんてないんだが、とは思うけれど、勇利からしたら未知の世界へ踏みこむのはためらわれるのだろう。  また断られるかもしれない……。  ヴィクトルはその夜も誘うつもりだったが、勇利に「だめ」と言われることに慣れてしまったので、同じ結果になりそうだと予想した。しかし彼は悲観的ではなかった。勇利は難しいから、というのがヴィクトルの意見だった。いまはセックスしたくないと思っていても、ある日ふっと気持ちの波長がヴィクトルとぴったり合って、「いいよ」と答えるかもしれない。そうだ。  ヴィクトルは置きっぱなしにしていた衣服を取るため、自分の寝室にいた。これと、ほかにも洗うものがあったような……と考えこんでいると、勇利がたたんだばかりの洗濯物を持ってきて、「ヴィクトル、これ、忘れてるよ」とベッドの上に置いた。 「ああ、ありがとう」 「それはなに? 洗うやつ?」  勇利はベッドに浅く座り、脚をぶらぶらさせながら首をかしげた。ヴィクトルは「そうだよ」と返事をし、そんな彼を見て、かわいいな……と思った。勇利がヴィクトルのベッドに座っている。無邪気な顔をして。押し倒してしまいたい。セックスしたい。 「まとめて洗濯機のところへ置いといて。ぼくのと一緒に」 「いや、これは俺が洗うよ。勇利のもね」 「そっか。ありがとう」  勇利は立ち上がろうとした。ヴィクトルは持っていた衣類をぱっとほうり出すと、彼の肩に手を添え、ベッドに押し倒して両手と膝をついた。 「…………」  勇利が目をみひらいてヴィクトルを見上げた。彼の前髪が流れ落ちて、いとけない額があらわになった。 「勇利……」 「…………」  勇利は瞳を大きくしたまま動かなかった。両手を顔のそばへ投げだし、じっと、静かにしていた。ヴィクトルはゆっくりとおもてを近づけてゆき、勇利にキスしようとした。そして──くちびるがふれる寸前、思わず動きを止めてしまった。──あれ? 「ど、どうしたの……?」  勇利が頬を赤くして、ためらいがちに、幼い表情でヴィクトルをみつめた。彼は困っていなかったし、逃げ出すそぶりもなかった。素直に、気恥ずかしそうに、ヴィクトルのすることをみつめていた。かわいかった。しかしヴィクトルは拒絶される気がしていたので、ちょっとわけがわからず、すこし戸惑ってしまった。 「なに!?」  勇利が声を高くした。 「なんなの!?」 「いや……」 「なんで何もしないの!?」  勇利が怒りだした。 「いつもやる気満々なのに、どうしていざとなったらやめるんだよ!?」 「いや、勇利……、いいのかい?」  いままでさんざん拒まれたので、もしかしたら無理をしているのかも、という心配が一瞬ヴィクトルのこころによぎった。すると勇利は耳まで赤くなり、ヴィクトルを押しのけて起き上がった。 「よくない!」  彼のその子どもっぽい物言いを聞いたとき、ヴィクトルは、あ、失敗した、と思った。勇利の断り方は、あきらかにいままでのそれとはちがっていた。 「よくないです!」 「勇利、ごめん。なんでもないんだ。しよう」 「しません!」  勇利はつんとそっぽを向きながら立ち上がった。ヴィクトルは完全に後悔した。勇利はこころの準備ができたのだ。だからヴィクトルに抱かれてもよいと思ったのだ。それなのにヴィクトルが妙な反応をしたものだから、もう恥ずかしくてだめになったのだ。 「勇利」 「し・ま・せ・ん!」  勇利は足音をたてて勢いよく歩きだした。ヴィクトルは、ヴィクトルとのことに覚悟をかため、決心のほどを示し、横たわった勇利のことを考えた。すこしだけ不安��うな、けれどヴィクトルにみんなあげてもいいとこころをきめた顔だった。たまらなくかわゆかった。そしていまこうして照れ隠しに怒っている勇利は──どうしようもなくかわゆかった。 「勇利」 「したくないならべつにしなくていいんだよ! ぼくは気にしませんから!」 「そうじゃないんだ。そうじゃない。俺が悪かった。勇利。ゆるしてくれ……」 「確かに何度も断ったよ。ぼくが悪いのかもしれない。でも……」 「いや、悪いのは俺だ。俺が悪いんだ。全部俺が悪い」 「なんだよ……ぼくが……やっと……やっと……だったのに……」  勇利はうつむきながら部屋を出ていってしまった。ヴィクトルは追いかけていって���完熟トマトみたいになった耳を見ながら、ああ、この耳にキスしたい、と思った。 「したくないなら最初から言わないでよ……ぼくがばかみたいじゃん……」 「勇利、愛してるよ」 「もう……なんなの……ぼくは……べつに……そんな……」 「愛してる」 「いろいろ考えて……がんばって……覚悟を……」 「好きだ」  どんどん進んでいた勇利の足がぴたりと止まった。ヴィクトルは彼の肩を抱き、髪にキスした。 「勇利……」  ヴィクトルは勇利をくるりと振り向かせた。手を引いて歩きだすと、彼は赤い顔でしずしずとついてきた。ヴィクトルは勇利を寝室へ連れていった。部屋へ入る前に勇利は立ち止まった。彼はささやいた。 「もう一回、ちゃんと言ってよ……」 「…………」  ヴィクトルは微笑して勇利の耳にくちびるを寄せた。 「勇利を愛してる。ずっと、死ぬほどおまえとセックスしたかったんだ」  勇利がヴィクトルの肩口に顔を押しつけた。 「……ぼくもヴィクトルとしたいです」  ヴィクトルは彼を連れて寝室へ入り、扉を閉じた。
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beracha7 · 5 years
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ポーズをとっていました。笑
公園大好きルークです^_^
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さて、今日の夜は会堂で練習があり^_^
でも、ルークくんは昼寝をせず
6時から寝はじめ。笑
あまりにもぐっすりなので、
このまま連れていくのはかわいそうかなー
とも思ったのですが、
今回の練習は本番間近なので、
やはり行った方がよいかと。
で、お祈りしました。
熟睡して気持ちよく寝ていることができるか、
もしくは、パッと遅い昼寝?から起きて
ともに元気に楽しく起きてられるか。
.
ダンナサトピーもプロデューサーだし
今回いくのは、神様の望んでいる
ことだし、
神様にすべての思い煩いを委ねて、
おいのりしてみました!
.
そうしたら、駐車場についたとたんに、
とても元気よく起きて、
すっごいびっくりするほど機嫌が良い!
ご飯も食べるとモリモリたべ。笑
そして、練習中も手を叩いたりしながら、
旦那さんに抱っこされつつ、
楽しく過ごせたようです^_^
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最後はさすがに眠かったようですが、
帰りの車で再び熟睡^_^
神様は、みんなにベストを
してくださったのかなと。
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そんなルークくん。
giving a handをほぼ全部歌えますw
覚えるの早い🤣
ちなみに、、、
わたしが歌っているパートは
当日のコンサートでは
あゆちゃんが歌いますw
ご安心を!笑😊😊😊
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2ttf · 12 years
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kachoushi · 5 years
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2月の各地句会報
平成31年2月の特選句
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坊城坊城選
栗林圭魚選 岡田順子選
平成31年2月2日 零の会 坊城俊樹選 特選句
使はれぬ火鉢が廊を冷たくす 千種 文豪の寝台底冷えの容に 要 秋水書院入る隙間風も猫も 野衣 硝子戸の影やはらかく春を待つ 美紀 突き上ぐる霜にも乱れざる茅舎 光子 待春の旧家にありし神隠し 久 蘆花邸は迷路あうらの冷たさに はるか 木漏れ日としての冬日や愛子の間 淸流 妻に買ひし桐の小簞笥日脚伸ぶ 眞理子 茅屋の廊寒きオルガンの黙 要 躙り口ほどの鳥居や午祭 千種 針止めて懐中時計春を待つ 秋尚 オルガンはぷかぷか春を待つ一日 久 オルガンや文士の愛は儘冱てず 順子
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月6日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
分校の下校のチャイム日脚伸ぶ 越堂 春禽として南縁の雀たち 越堂 女正月女の愚痴は目で答ふ 世詩明 十指まで悴む夜の静寂かな ただし 日野の土手足投げ座せば寒雀 輝一 雪道に獣の道の交差点 誠 春を呼ぶ水の音淡く渓流へ 幸只 春一番扉が軋む地蔵堂 信義
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月7日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
人会へば豪雪無きを挨拶に 喜代子 躪り口開ければ床に寒椿 由季子 盆梅の一輪遠く昼の月 都 寒明けし着けてみようか耳飾り 都 春めく灯隣家の厨遠く見ゆ 都 如月や女野に出ですぐ戻る 都
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月8日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
ちらほらと梅咲く丘の風匂ふ 俊子 冬草や薄日抱きゐる書店跡 都 初鏡病衣の前を整へて 幸子 バス停に鳩迷ひ込む霙かな 佐代子 たまにある春の停電母校訪ふ 幹也 春立つ日閼伽桶さげて父の墓 和子 椿落つ城の古井の被せ蓋へ 栄子 朝戸引く梅一輪の日向へと 悦子 足取りの弾んできしよ犬ふぐり 史子 一瓶に桜三景の秘伝活け 益恵 藤の実や子等姿なき遊園地 立子 二階より海見る暮し春を待つ すみ子 魚は氷に老漁夫は舟繕へる 美智子
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月9日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
春の雪行きも帰りも女坂 亜栄子 寺領ひつそり枝垂れ紅梅ひつそりと 文英 撞く銅鑼の音裏返る春の雪 三無 一塩のさより銀光残しをり ゆう子 猪口ぐいと鱵の握り海の青 三無 風吠ゆる振りむく背ナに椿落つ 美枝子 落椿寺苑の黙のゆるみたる 亜栄子 庭苔にのりてしばらく春の雪 三無 母逝きて空き家を照らす寒の月 多美女 回廊に合図の様に紅椿 教子
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月11日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
盆梅のあらはなる根の逞しく あき子 茅葺きの影積み重ね春寒し 秋尚 早春の園に水音鳥の声 怜 病むやうな薄ら日の径春寒し 三無 野のいろに水音に春来てをりぬ 三無 盆梅や小さき宇宙を大胆に あき子 黒土の畑を蓋って繁縷かな エイ子 せせらぎの音を抱へて猫柳 三無 臘梅の香りふんだん土手包み せつこ 寄り添ひて語り合ふかに福寿草 秋尚
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月12日 萩花鳥句会
雪消しの雨ひたすらに葉を叩く 小勇 つまづきて朝茶で火傷春浅し 祐子 新しき藁の敷かれて牡丹の芽 孝士 鬼遣らひ鬼はパパだと泣き笑ひ 美恵子 あれ怪人銀輪駆って白マスク 健雄 床の間へ置くランドセル春を待つ 圭三 草青む畑に弥生土器の片 克弘
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平成31年2月17日 伊藤柏翠俳句記念館如月抄 坊城俊樹選 特選句
風花に手を差し伸べてゐる女 雪 見てゐか見られてゐるか寒鴉 雪 凍星に我が吐く息の短かさよ 雪 風花や祈りの道の仏達 ただし 恋猫の爪研ぐ音に目覚めけり ただし 白梅のふふむに応へゐる鳥語 かづを 寒牡丹上野に古りし塔一つ 越堂 月の夜を幻の如風花す 越堂
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月17日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
生臭き風の幽かに春炉燃ゆ 炳子 百年の音を潜めて雛の家 佑天 尖塔より魔女の誘ひ春きざす 眞理子 鶴首へ白椿紅椿かな 慶月 春寒や幹の顰める公孫樹 圭魚 藁葺の火色冷たき猟名残 炳子
栗林圭魚選 特選句
西向けば羅針盤めく春の鯉 俊樹 生臭き風の幽かに春炉燃ゆ 炳子 二ン月や細き亀裂の薬医門 炳子 百年の音を潜めて雛の家 佑天 火を囲む煙の背ナにある余寒 斉 まだ固き日を金縷梅の眩しめり 斉 梅が香をたしかむやうに風の止み 悠紀子
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月20日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
川風に唇重き余寒かな 越堂 春寒や自販機押せば迷ふ音 世詩明 立春の耳朶やはらかにイヤリング 世詩明 またも逢ふ最終バスの冬帽子 令子 百年の友より今し冬牡丹 淳子 下萌にかくれてをりし小石かな 千代子 羅針盤狂ほしく揺れ春立ちぬ 数幸 寺壁の詞と吾の間に淡き雪 数幸 梅冷の雨の鎮めてゐる城址 松陰 海鼠てふ得体の知れざるものを箸 雪 寒鴉我を一瞥したつもり 雪 刀折れ矢尽きし如く冬籠 雪
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月21日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
カーテンの裾ちとはだけ庭は春 一涓 偕老に大雪晴といふ四恩 一涓 斃れたる父語るかの火吹き竹 一涓 福助と居並ぶ猫や春隣 一涓 草萌の色重ね行く大地かな 信子 春泥や飛び越えるには大きすぎ 信子 世を敵に廻せる如く懐手 雪 一瞥と云ふ表情も寒鴉 雪 俳諧の鬼の館とて豆撒かず 越堂 雛飾る柱時計の音たしか 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月24日 花鳥月例会 坊城俊樹選 特選句
落つるべきところに落ちぬ藪椿 公世 春光や狛は巻毛を巻きなほす 野衣 ひと息に絞め殺したき春ショール 公世 早熟な紅は昏みし藪椿 順子 飛行機の薄く剥ぎゆく春の空 野衣 あたたかな大鳥居かな指の跡 和子 紅梅の献饌として香るかな 政江 西へ曵く飛行機雲や卒業す 光子 啓蟄の地を打ち止め大鳥居 野衣 親指を握るかたちの余寒かな 和子
栗林圭魚選 特選句
春禽の過る一瞬荒野たり 炳子 芽吹くものありて御霊の鎮もれり 佑天 観梅の根付の鈴の鳴りにけり 光子 初蝶来白きビルより白き風 梓渕 土の橋渡れば潜む初音かな 炳子 池の泥塗し微睡む春の鯉 久子 引鴨の水音高く戯れり 悠紀子
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月27日 九州花鳥会 しろうお句会 坊城俊樹選 特選句
潮調子見極め白魚漁師かな 光子 神おはすかに梢先の春動く 阿佐美 人の世に大罪いくつ白魚汲む 寿美香
岡田順子選 特選句
漁小屋のひとつ余寒の室見川 由紀子 犬ふぐりかたへ特急列車過ぐ 美穂 春浅き川に日がなの番屋守 由紀子 飯店の灯に跳ねしろうをまじまじと 久美子 白魚簗吾が編みたると漁師かな 光子
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年2月28日 九州花鳥会 定例句会
坊城俊樹選 特選句
水仙や火除地蔵の首傾ぐ 山脇順子 語れども噛み合はぬまま目刺焼く 桂 一条の囀に神さぶる枝 岡田順子 薄氷を清瀬へ流す日矢の音 かおり 水飴の水脈引く瀬戸の冬夕焼 勝利 郵便ポストの赤くなる春の宵 朝子 金縷梅の咲くや散るやと縮れをり 志津子 魚籠叩き身悶ゆるしろうを透きて 睦子 揚雲雀青天井を突き抜けて さえこ 落椿蕊に温みを宿しまま かおり 鳥語にも錆びの滲みし白椿 佐和 白魚へ百代の水脈迸る 岡田順子 金縷梅や蒼穹の空黄ばむほど 阿佐美
岡田順子選 特選句
まんさくや昼森閑と裏宰府 美穂 金縷梅の咲くや散るやと縮れをり 志津子 豊壌の御鷹屋敷へ春の雨 かおり 海苔粗朶に潮さす音や終列車 千代 まんさくや渓を渡れば村の塾 朝子 神鶏の春呼ぶ声や絵馬の鳴る ひとみ 夜明くれば忽然と出づ春の山 桂 西陲の館に愁ふ踏絵板 ちぐさ オルガンの重たきペダル紀元節 寿美香 折枝戸の色は飴色蝶生まる 寿美香
(順不同 特選句のみ掲載)
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平成31年1月10日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
美しく目覚め初夢おぼろなる 越堂 鴇色に雪の白山昏れ残る 越堂 雪椿哀しきまでに赤きかな 越堂 炬燵守りなんでもや守り婆達者 越堂 朝露を硯に落とし筆始め ただし 鬼の宮仏の宮も初詣 ただし 改めて父似母似の初鏡 清女
(順不同 特選句のみ掲載)
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さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
左義長の炎を一歩退きて浴び 紀子 白山の稜は白日雪蔵し 登美子 婆二人笑み手をつなぎ伊勢参 みえこ 撒く豆の波を造りて弾け落つ あけみ 色のなき北陸の地も日脚伸ぶ 紀子 入院の鞄重たし春一番 実加 半生は刹那と思ふ春隣 実加 寒波襲来黒光りして日本海 令子
(順不同 特選句のみ掲載)
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芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
ビロードの艶ふめく花穂猫柳 孝子 雛段に飾りし桃を地に育て よみ子 もの忘れゑのころやなぎなつかしき 寛子 冬着積み介護の部屋となりにけり 由紀子 街灯の光の渦の雪しまく 由紀子
(順不同 特選句のみ掲載)
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【試合前コンディション調整】  プロの現役キックボクサーの方がご来店  くださいました。  計量前���試合前日の2回調整させて頂きました。  お店の情報を1時間もかけてご覧頂いた上でご来店頂いたとの事。  試合前という事でかなり、ナイーブになってらっしゃいました。  結果は無事、試合に勝利したとの事😊  試合後にご連絡を頂きました📲  おめでとうございます🎉㊗️🍾  スポーツ選手、ゴルフ選手、アスリートなどスポーツトレーナーとしてコンディションの調整も承っております。  お悩みの際はお気軽にご相談ください。  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 体の調子を整え健康になる 疲れや不調を整えるブログです💫 お気軽にご覧ください😊  ブログ https://ameblo.jp/saisaisai441entry-12447509987.html 整体ほぐし堂熟睡HP https://jukusui.amebaownd.com ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ◼︎住所所在地 ご来店🏡ご出張🚗 🏬店舗:大阪府羽曳野市軽里3-3-8 🌞営業時間 8:00-20:00 年中無休 予約優先 飛び込み歓迎 当日予約歓迎 ☎️受付番号090-8388-4036 🚋最寄駅 近鉄南大阪線古市駅徒歩5分  整体 ほぐし堂 熟睡 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ お問い合わせ・ご予約  整体 ほぐし堂 熟睡 Tel:090-8388-4036 ライン@に登録頂けると10分延長サービス♬ LINE@ https://line.me/R/ti/p/%40lyf6735f コピーペーストして検索にて追加ください😊  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  【下記お悩み相談受付中】 #肩こり #腰痛 #頭痛 #自律神経失調症 #不眠 #不安 #冷え性 #全身の疲れ #慢性的な疲れ  【ハッシュタグ】 #プロスポーツ選手 #トレーナー #キックボクサー #キックボクシング #ゴルフ選手 #試合前 #計量前 #アスリート #スポーツトレーナー #コンディション調整 #ナイーブ #体幹を整える #お気軽にご相談ください #スポーツ対策 #試合対策 https://www.instagram.com/p/B3XJSbQAPWs/?igshid=1cbp61lo9t4uv
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t-t-took · 7 years
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冴先輩に
100の質問。かれこれ1年ぶりらしいです、これ考えるの割と気力がいるんですよね。でも最後まで考えるとその人物に対して不覚向き合える気がしてるので、これからもちょっとずつやっていきたいです。今回はリクエストがあった冴先輩。とある学校の生徒らしいですよ。
創作小説キャラクターに100の質問
拝郷 冴
1. 名前とその由来は? あだ名(通り名)があるなら、そちらも教えてください。
拝郷冴だよ。おがむに故郷のキョウでハイゴウに、目がさえるのサエね。意味的な由来は特になくて、音の響きと字の綺麗さで選んだらしい。あだ名はつけられたことないかな?私は人につけることもあるんだけど、自分にはついてないかも。冴先輩、って呼んでくる子が一番多いかな。なんでか分からないけど同級生も先輩って付けて呼んでくるんだよね、同い年なんだけどなあ。 2. 年齢を教えてください。
18だよ。高校3年生。
3. 生年月日はいつですか?(判っている範囲で)
6月22日。梅雨どきって感じだなあ。
4. あなたの国籍、民族(または種族)は?
普通だよ、普通。
5. 今、どこに住んでいますか?その町(市、村etc.)に対してあなたはどんな印象を持っていますか?
高校から電車で20分くらいの街に住んでるよ。うーん、都会すぎず田舎すぎず良いとこだと思うよ?
6. 出身地はどこですか?いつまでそこにいましたか?その町(市、村etc.)に対してあなたはどんな印象を持っていますか?
出身地は、今住んでるとこと一緒だね。まだここから離れたことはないな。
7. あなたの髪の毛、瞳、肌は、それぞれ何色ですか?
髪はグレー。わりと明るいから、太陽の下だと白っぽく見えるみたいだね。
眼は黒?黒って言うには薄いかな。
肌は白いよ。日焼けしないんだよね、赤くはなるけど。
8. あなたの外見上の特徴を体格、顔つき等の面から五つ前後挙げてください。(具体例:身長は並、顎がしゃくれてる、等。)
身長は176cm。高い方かな?そうでもない?
体型はまあ、痩せてる方。
目は丸いかな。びっくりしてるみたいな顔って言われることがあるよ。
あとなんか、手が骨ばってるらしい。結斗くんとかしょっちゅう触っては硬いとか言ってるけど、別に硬くてもいいでしょ。 9. あなたの外見上以外の特徴を身体能力、持病等の面から五つ前後挙げてください。(具体例:右利き、近眼、頭痛持ち、等。) 目がすっごく悪くてね、でも普段はコンタクト。家ではもっぱらメガネだけど。
声はかなりよく通るよ。ちょっとした集会くらいならマイクなしでも全然オッケー。でも内緒話には向いてないかもねえ?
歩くのが早いってよく言われるな、自分では普通のつもりなんだけどねえ。結斗くんは脚が長いからって言ってくれるよ、嬉しいね!
ああ、あと真顔がちょっと怖いって。何考えてるかわかんないらしいんだけど、多分私は何も考えてないよ!
それからねえ、どうでもいいけど握力は強いよ。握手とかは、気をつけてるけど。 10. あなたが普段喋っているのは、どんな言語ですか?標準語ですか、地方方言ですか?仲間内だけで通じる学生言葉や業界用語のような言葉はよく使いますか?公私等で使い分けているならば、それぞれどう使い分けていますか?
標準語、って言っていいと思うよ。用語みたいなものはそんなに使わないな。うーん、みんなの前で喋るときや目上の人へはもちろん敬語を使うけど、私の口調は基本的に、普段はこんな感じでフランクだよ。 11. 字は書けますか?達筆ですか?癖字ですか?字を書くのによく使う、筆記用具は何ですか?
もちろん。達筆かどうかはさておき、まあ綺麗な方なんじゃない?私自身は自分の字、好きだけどね。筆記用具はなんでもいいけど、まあ高校生だし専らシャーペンかな。 12. 職業は何ですか?副業は持っていますか?(学生なら、どこの学校に行って、何を勉強していますか?アルバイトはしていますか?)
職業は学生、高校生。生徒会長もしてるよ。うちの学校は普通科しかないから私も普通科で、進学するつもりでいるよ。私は文系かな、でもどっちも好きだよ。
バイトは特になし。バイト禁止だからね、生徒会長なんだから風紀を守らないとねえ? 13. 職場の(学校の)人間関係には恵まれていますか?恵まれていませんか?職場(学校)の誰が原因でそう感じるのだと思いますか?
恵まれてると思うよ!素敵な人がたくさんいるし、私のことを慕ってくれる人もいるようだしね。特に結斗くんみたいな子は、得難いと思ってるよ。本当にかわいいねえ、彼は! 14. 今の仕事(学校)は自分に合っていると思いますか?どんな時にそれを感じますか?
仕事って言ったら、勉強以外に生徒会の仕事もありそうだねえ。まあ、合ってないとは言わないかな。勉強も生徒会も、あと部活も、好きな人たちとわいわいできるなら苦ではないからね。何か結果が出せた時が、合ってるって感じる瞬間かな。 15. 今、誰と暮らしていますか?家族構成を教えてください。
私は一人っ子。両親と3人家族。いわゆる核家族ってやつだよ。
16. 今住んでいる家(部屋、宿)の様子を差し支えない程度に教えてください。
家はまあ、普通の戸建て?部屋はね、自分の部屋はないんだ、だから遊ぶのも勉強も全部リビングかな。私のスペースみたいなところが部屋の隅にあって、そこの机に色々広げてる。 17. 家の自室、仕事場(教室の自分の机、ロッカーetc.)等、あなたが日常的に個人的に使う場所は、整頓されていますか?掃除や整理整頓は得意ですか?不得意ですか?
あー、整理整頓はあんまり。手の届くところに何でも置いておきたくてね、どうしても近場に色々積み上げちゃうんだ。掃除とかはまあ、たまにするけどね。でもサボっちゃうことが多いな。 18. 特技(特殊能力)はありますか?何ですか?あなたにとって、その特技(特殊能力)が一番役立つのはどんな時ですか?
そうだなあ、特技っていうかどうか微妙だけど、あまり緊張しない質なんだよね。だから大勢の前で喋ったりとか、何かパフォーマンスしたりするのは得意かな。誰かに意見するときとかも、あんまり物怖じしないから色々言うよ。やっぱり言いたいことは言っちゃうのが楽じゃない? 19. 賞(賞状・勲章)をもらったことはありますか?もらって嬉しかった賞、自慢できる賞は何ですか?
まあ、時々ね。夏休みの宿題のレポートとか、書道とかでね。うーん、賞ならもらえれば何でも嬉しいけどね。褒められるのが嫌な人っていないでしょう。 20. 免許、資格(特権、特別許可etc.)持っていますか?それは今役に立っていますか?
書道ちょろっとやってたから、段位は持ってるよ。硬筆一段、毛筆二段くらいかな……でもあれ、作品提出してれば勝手に段位が上がるやつだからなあ。役に立ってはいると思うけど、直弥くんほどの綺麗さじゃないんだよねえ。彼は本当に美しい字を書くから。 21. 体は丈夫な方ですか?今までにかかった一番大きな病気は何ですか?また、一番大きな怪我は何ですか?
丈夫だよー、怪我も病気もさっぱり縁がないね。ここだけの話、ちょっと骨折とかして入院してみたいな、なんてね。病院食はまずいらしいから嫌だけどね、って冗談だよ冗談!
22. 信仰している宗教はありますか?あなたは敬謙な信者ですか?そうでもありませんか?
いやあ、特にないよ。むしろ自分が教祖とかなってみたいよね、面白そうじゃない?でもそういうのを部活で実践しちゃうと色々やばそうだから、さすがにやめとこうっと。
23. 好きな年中行事は何ですか?それが好きなのは何故ですか?
そうだなあ、運動会とか、文化祭とかかなあ。裏方であれこれやってるのが楽しいんだよ、自分だけひとと違うことしてるのって、わくわくするでしょ。 24. あなたは今どんな髪型で、どんな化粧をしていますか?何故そうすることを選んだのですか?
ええと、髪の長さは首筋半分覆うくらいかな?セットとか全然してないし、くりくりになっちゃってるからよくわかんないけどね。暑い時には括ったりもするし。お化粧はなし。外見には特にこだわらない主義だけど、身なりを整えるのは大切なことだとは思ってるよ。 25. 普段どんな服を着ていますか?お気に入りの一着はありますか?
そうだなあ、襟のある服が好きだけど、それ以外は特に頓着してないな。部屋の中ではTシャツジーパンなんてことも普通だしね。お気��入りってほどでもないけど、私は寒色が好きだし似合うって言われるから、青とか緑とかの服は好き。あと暑がりだから、わりと1年のうちでも半袖の期間が長いな。
26. 日常的に使う道具は丁寧に扱っていますか?乱暴に扱いますか?長く愛用している物があったら、教えてください。
まあ、それなりにね。乱暴に扱ってるつもりはないけど、スマホの充電器とかイヤホンとか、よく壊れるんだよねえ。なんでかなあ、気づかないうちにどこかにぶつけたりしてるのかなあ……。
27. お金はいつもいくらぐらい持ち歩いていますか?お金を支払う時、現金以外の手段を使いますか?それは何ですか?
お小遣いだからね、普段は1000円も持ってないよ。学校でジュース買うくらいでしょう?まあたまに本屋に寄ったりするから、その時は少し多めだけど。もちろん現金以外の手段も持ってないし。 28. ちょっとした臨時収入があったら、まず何に使いますか?
臨時収入?そうだなあ、私はわりとインドア派だし、あんまりこだわってる趣味もないから、意外ともらったお金は溜まるんだよねえ。まず、って言えるほどのものは思いつかないなあ……。いっぱいあったら、結斗くんやルイくんとテーマパークにでも行ったら楽しそうだけどね。 29. 自分の持ち物の中で、他人に比べて数を多く持っている、あるいは品質がいい物をそろえていると思うものは何ですか?自慢の一品があったら、教えてください。
筆記用具なんかは新しいものが出ると気になってしまうから、ついつい揃えてしまうね。同じようなものでも、出してる会社によって微妙に作りとか、色合いとかが違ったりするでしょ?だからペンとか、いろいろ持ってるよ。これといって自慢するほどのものはないけどねえ。 30. 縁起、験を担いでやっていることや、気をつけているジンクスは何かありますか?どんなことですか?
ジンクスには、頼らない主義だけど……。家の裏にちっちゃい神社があるから、何かお願い事をする時はそこに行くことが多いかな。お賽銭投げて、手をあわせるだけだけどね、なんとなく心が落ち着くっていうか。 31. 家と職場(学校)以外で、あなたがよく足を運ぶ場所はどこですか?そこに何をしに行くのですか?
うーん、近所の公園かな?公園って木陰とかもあって居座れるし、お金かからないし良いよね。私はよく結斗くんやルイくんとお喋りしたりするよ。年甲斐もなく遊具で遊ぶこともあるし。楽しいよ。
32. よく使う交通機関は何ですか?愛車(またはそれに類するもの)を持っていますか?車種は何ですか?
えーと、電車?学校へは電車通学だからね。車は持ってないよ、免許もまだだしね。いつか取りたいとは思ってるけど!
33. 行き慣れない場所に行く時、目印、目安にするものは何ですか?地図を見て、はじめての場所に迷わず行けますか?
だいたい目立つ建物を気にしながら歩くけど、私は結構方向音痴だからね。地図もなんか気づいたら進行方向と逆向きに持ってたりして、なかなか目的地にたどり着けないこと多いなあ。未羽ちゃんは地図を読むのが得意みたいだけどね。
34. 身近な情報から時事問題等まで、あなたが情報を得る時の、主な手段は何ですか?どこからの情報を、一番信用していますか?
テレビもそこそこ見るしスマホもわりと弄るから、まあその辺りだね。学校内ことは結斗くんに聞くことが多いかな。1年生のことは未羽ちゃんからのことが多いかなあ、でもあの二人全体的に似てるから、どっちから何を聞いたか混ざっちゃうんだよね。
35. 幼い頃、あなたはどんな子供でしたか?友達は多かったですか?夢中になっていた遊びや、熱心だった習い事はありますか?
サルみたいな子どもだったと思うけど。キャラは今とあんまり変わってないから、友達はさほど多くはなかったけどね。実は人付き合いに関しては、得意中の得意ってわけでもないんだよねえ。
遊びは外遊びの方が好きだったかな、サルだしね。習い事は書道ぐらいしかしてないけど、そこそこ好きだったよ。 36. 勉強は好きでしたか?(好きですか?)得意分野、不得意分野を教えてください。
立場上、嫌いでも嫌いって言っちゃいけない気がする!でも大丈夫、私勉強は好きだから。ただし得意科目に限るけどね。得意なのは英語とか、国語とか。言語系ってことかな?問題文って、時々雑学みたいな話あって面白いよね。不得意なのは……うーんやっぱり数学かなあ。強いて言えばって感じだけどね。航佑くんに時々教えてもらうよ。
37. あなたは不得意分野は避けて通りますか、それとも克服しようとしますか?
克服できたらそれに越したことはないし、とりあえずやってみようとは思うかな。やってみたら意外といけた、とかよくある話だし、やっぱり何事もチャレンジだよね!
38. 身に付けようとした技術、能力等で、結局身に付かずに諦めたことはありますか?身に付けることができなかった敗因は何故だと思いますか?
水泳があんまり得意じゃなくてね、スイミングスクールに通ってた時期があったんだけど。でもやっぱり好きになれなくてやめちゃったなあ、だから泳ぎは今でもちょっと苦手かな。水は好きなんだけどねえ。敗因はなんだろう、やっぱりあんまりやる気なかったのかなあ、自分でやりたいって言い出したはずなんだけど!
39. 自分の性格を表現するのにちょうどいいことわざ、四字熟語等を挙げるとしたら、何ですか?
奇想天外、とかじゃない?私は好きにやってるだけなんだけど、みんなそんなことを言うね。でも人と違ってるっていうのすっごく好きだから、そう言われるのってとっても嬉しいよ。 40. 自分は記憶力がいいと思いますか?他はともかく、このことに関しては記憶力が良くなる、というようなことが何かありますか?反対に、このことだけは何度覚えようとしても抜けていく、というようなことは何かありますか?
そうだな、悪くないと思うよ。特に人の顔と名前を一致させるのは結構得意。1、2回会えば大体は覚えられるかな?特に記憶に関して苦手って感じることは、ないな。
41. 作業や仕事をする時に、時間、場所等、どんな環境だと一番はかどりますか?
賑やかな場所。静かなのが嫌なんだ。うるさければうるさいほどいいよ!どうしても人がいないときは結斗くんに無理矢理喋ってもらったり、音楽聞いたりするかな。なんていうか、ながら作業が好きなんだよね。集中してるときとそんなに結果のクオリティ変わんないし……。
42. 春夏秋冬の中で、好きな季節、嫌い(苦手)な季節を、それぞれ理由もつけて教えてください。
暑がりだから夏は暑くてへばってることが多いけど、実は案外好きだよ。明るい気分になれるしね。春とか秋とかもいいんだけど、どっちつかずな日が多くて服装とか困るから、そういうのは嫌かなあ?
43. 好きな食べ物、嫌いな食べ物、を教えてください。
なんでも食べるよ!嫌いなものなし!好きなものはお好み焼きとかたこ焼きとか、粉もん?なんでだろうね、おいしいよね。
嫌いなものは……強いて言えば、柔らかい食感にわざわざしてあるもの?があんまり好きじゃないかなあ。とろふわって銘打ってあるスイーツとかね。スプーンの形が残るやつが好きなんだ。 44. 食事は一日何回、どこで誰と取ってますか?それぞれのありがちなメニューって何ですか?食事は自分で作ってますか?
平日は3回、休みの日は大体朝を寝過ごすから2回。朝と夜は家で食べるけど、昼は学食かな。だから自分では作らない。学食にはね、結斗くんが毎日迎えに来てくれるんだよ。かわいいよねえ!
45. お酒は飲みますか?強いですか?弱いですか?酔うとどうなりますか?
未成年だから、もちろん飲まないよ。酔うとどうなるんだろう……うちの両親は、そんなに性格変わらないんだけどね。
46. 睡眠時間は一日何時間ぐらいですか?寝つき、寝起きは良い方ですか?悪い方ですか?
4、5時間程度かな、わりとショートスリーパーの類かもしれないね。でも寝つきも寝起きも良いから、これで大丈夫なんだと思う。 47. 一日の中で、ほぼ習慣になっていること、何かありますか?
習慣?うーんなんだろう、とりあえず結斗くんの顔を見ない日はないよね。生徒会室ですることがあるときはもちろん会うけれど、それ以外でもお昼を食べる時も来てくれるし、私が新設した部活に入ってくれることも多いからそこでも会うし。学年が違うから教室のフロアも違うのに、よく会いに来てくれるよねえ。私もたまにはお返ししないとね。 48. 趣味は何ですか?自分はその趣味の何に魅力を感じているのだと思いますか?
そうだなあ、わりと飽きっぽいからずっと続けてる趣味ってないけど……だいたい気になるものがあるとそれを部活や同好会にしちゃって、取り組むことが多いかな。折り紙とかボルダリングとか羊毛フェルトとか落語とか、とにかくなんでもかんでも!魅力って言われると難しいな、多分やったことのない新しさに惹かれてるんだと思うな。
49. 歌うことや踊ることは好きですか?演奏できる楽器は何かありますか?
まあ嫌いじゃないけど、普通かな。楽器はピアノが少し。ほんとに少しだよ、こつこつ練習するタイプじゃないから上達しないんだ!
50. 観劇、映画、コンサート、スポーツ観戦、展覧会等に、お金を払って見に行きますか?好きなジャンル、アーチスト(チーム、選手etc.)は何(誰)ですか?
映画は好きだよ。家でDVDを観るのも好きだけど、映画館は格別かな。やっぱり大画面で大音響で観るのが一番楽しい作品ってあるから!ジャンルは結構なんでも、面白いならホラーとかでもいいけど、最近は結斗くんやルイくんを誘って行くことが多いから、そういうのはあんまり見てないかな。二人は怖いのダメなんだって。 51. 体を動かすのは好きですか?得意なスポーツがあれば、教えてください。
好きと言えば好きだけど、得意かと言われれば微妙かな?ボルダリングは最近始めた部活だけど、まだ得意って言えるかは分かんないな。 52. 持久力、瞬発力には自信がありますか?あなたの持久力や瞬発力に関する、分かりやすいエピソードがあれば、教えてください。
すぐへばるタイプだから、持久力があるとは言えないな。かと言って瞬発力があるかと言われても難しいけど、まあマラソンよりは100m走の方が好きだよ。エピソードにはならないと思うけど、生徒会に入ってると運動会は運営に回るからね、競技に出なくていいんだよね。役得!
53. 苦手なもの、怖いものってありますか?それは何ですか?
今は特に思い浮かばないなあ?一時期、朝に飲む牛乳が嫌いだったことがあったけど。なんか、いつの間にか克服されてたね。なんでダメだったんだか。
54. やらなくてはいけないけれど、やりたくないこと、あなたは我慢してやりますか?やりませんか?
やりたくはないけど、まあやるかな。やらずに放っておいて、いいことがあるとも思えないし。
55. 日常生活の中で幸せを感じる瞬間ってありますか?どんな時ですか?
私のしたことや話したことで、誰かが笑ったときかな。誰かを笑わせられると、やった!って私もなんだか嬉しい気分になるよ。だからと言って、体を張るほどではないけどね。ただ話題になりそうなネタは、いつでも持っておくことにはしてる。 56. 一度始めたら、なかなかやめられないこと、何かありますか?どれくらい続けてしまいますか?
飽き性だからね、やめられないってほどのものはないかなあ。本とかは切りのいいとこまで読んじゃいたいから、なかなか手放せなくて、誰かを困らせることもあるけど。
57. ちょっと一息つきたい時、一休みしたい時、何をしますか?
散歩かな。音楽でも聞きながら、ぶらっと歩いて回って戻るよ。誰かがいれば誘って、一緒に話をしながら散歩するかも。 58. 休みの日、誰かとどこかに羽を伸ばしにいくなら、誰とどこに行きますか?そこでどうやって過ごしますか?
家族か、はたまた結斗くんみたいな友達か、迷うね。遠くに旅行に行くなら家族だけど、まあちょっと隣の街まで程度なら、友達との方が面白い気がするな。 59. あなたにとって、有効なストレス発散の手段は何ですか?どれくらいの頻度でそれをしますか?
大声で叫ぶとか。うわーーーっ!!!てね。滅多にしないよ、私は気が長いからね! 60. いらいらする瞬���は、どんな時ですか?自分は気が短いと思いますか?気が長いと思いますか?
そうだなあ、ちゃんと喋ってるはずなのに、声が届いていないときかな。伝えようとこっちが努力してるのに伝わらないのってなんていうか、すごくもやもやするし。あっ一個前で言っちゃってた、気は長い方だと思うからまあそういうことは稀だけどねえ。 61. 自分の立場(身分、年齢)ではできないけれど、やってみたいことってありますか?どんなことですか?
免許ないとダメだけど、危険物取扱とかやってみたい。でも完全に「やってみたい」だけだから、免許取るまで気力が持たなそう!誰か付き合ってくれたらいいんだけど。部活にすればいいのかな? 62. 喜怒哀楽、最近の出来事で一つずつあげるとしたら、どんなことですか?
喜はね、昨日の集会でちょっと喋らなきゃいけなかったんだけど、そこで言ったことがなぜか他の生徒にウケたことかな。やっぱり笑ってもらえるのは嬉しいよね。
怒は、そうだな、短く喋れって言われたから短く喋ったのに、それだけしか言うことないのかって先生に言われちゃったときかな。いや短く喋れって言ったでしょ!!って思わず口答えしそうになったよ。
哀は、結斗くんが風邪でちょっとお休みしたから、昼ご飯が淋しかったこと。そういう時のメンバーってだいたい決まってるじゃない?だから別のグループに入るのも入りづらいし……。
楽は、こないだの土日にショッピングモール行ったときに、ゲーセン入ったことかな。私あんまりああいうのやらないから、難しかったけど。なんか家族の方が盛り上がってて、コイン投入してたよ。 63. 忘れられない景色はありますか?いつどこで見た、どんな景色ですか?
うーん、特にこのときっていうのはあんまりないけど?学校の講堂で喋るときに全校生徒を見下ろすのは、ちょっと快感だよね。みんなが私を見ているし。注目されるのが好きなんだろうな。 64. 自分はどちらかと言えば積極的だと思いますか?消極的だと思いますか?普段は積極的(消極的)だけれども、このことについては消極的(積極的)になる、という事はありますか?どんなことですか?
積極的だと思うよ。やりたいことはどんどん進めちゃうしね。でもこの間ルイくんに、「先輩って意外と消極的なとこありますよね」って言われちゃったんだよね。どういうところ?って聞いてもあんまり答えてくれなかったけど。だからまあ、とりあえずは何にでも積極的ってことでいいと思う! 65. 他人に指摘されて初めて気がついた自分の性格、または自分ではそう思わないのに他の人からよく指摘されるあなたの性格って何かありますか?
一つ前とおんなじ感じになるけど、ルイくんは結構私のこと消極的って言うんだよね。彼はいったい私のどの辺りを言っているんだろう?きっと、でたらめを言っているのではないと思うんだけどね。 66. 他人に尊敬されたり、評価されたことで嬉しかったこと(うれしいこと)は何ですか?反対に、評価されても嬉しくないこと、ありますか?
何でも評価されたら嬉しいよ!評価されて喜ばないなんてもったいないし、喜べる方が人生楽しいよ、多分。
67. 法律や規則は厳守していますか?こっそりやった(している)規則違反、やった(している)けど露呈していない違法行為、何かありますか?
基本的には守ってるよ。真っ当に生きてるつもりだからね!立場的にも守らないとまずいし。
68. 法律や規則、あるいは風習として決まってしまっていることで、納得できないこと、変えて欲しいことはありますか?どんなことですか?
いやあ、特にないけど。学校で変えて欲しいことがあったら、変えるべきだって言っちゃうしね。
69. あなたは時間に几帳面ですか?待ち合わせをして、待たせる、待たされる、それぞれどれくらいなら自分の許容範囲ですか?
うーん、時間は守るべきだってのは分かってるんだけど、どうもね。特に待ち合わせの相手が親しい人だと遅れちゃうんだよね、甘えてるんだと思うんだけど。だから逆に、私の方も待つぶんにはいつまででも大丈夫だよ。
70. 話をするのは好きですか?大勢の前で演説する、親しい人と喋る、誰かを説得する、何かを説明するetc.どんな場面で話をするのが得意で、どんな場面で話をするのが苦手ですか?
好きだよ!好きじゃないと生徒会長とかしないでしょ。演説系じゃなくても、説明とかもまあまあ得意だと思ってるよ。でも意外と少人数で他愛もないお喋りのときには、相手に喋らせちゃうかな。そういうのは、聞いてるほうが好き。
71. 共同作業をするのは得意ですか?不得意ですか?あなたは自分が中心になって動く方ですか?
得意ではあるけど、好きかって言われると微妙なところ。中心にはよくなってると思うけど、なりたくてなってると言うよりいつの間にか真ん中に押し出されてる感じだなあ。まあそれもそれで楽しいから、拒みはしないよ。 72. 今一番の悩みは何ですか?その悩み、解決するあてはありますか?
悩みかあ、そうだな、もっと自分の気持ちを口にできるようになれたら、とは感じてるかな。意外と率直な気持ちって伝えるの難しいなって、最近思うんだよね。解決するかどうかは、まさに私次第だけどね。
73. 今一番、欲しい物は何ですか?それが欲しいのは何故ですか?
欲しい物……脳波で動く猫耳とかかな。ぴょこぴょこしてて楽しめそうじゃない?あっでも学校には持ち込めないかな?
74. もらって嬉しかった贈り物は何ですか?反対に、もらって困った贈り物は何ですか?
ルイくんに何かを貸してあげたら、後でそれを返してもらったときにお礼ですって乾電池いっぱいもらったんだよね。お礼に乾電池くれる人って初めて見たけど、確実に役に立ったから嬉しかったよ。……困ったものかあ、あれかな、タイヤグミ。あれはタイヤだったな。 75. あの時こうしておけば良かった、と思っていることがありますか?どんなことですか?
結斗くん、今はもう元気にやってるけど私と会った頃すでにだいぶ参ってたみたいだったから、もうちょっと早く気づいてあげられたら良かったかなって。仕方ないっちゃ仕方ないんだけど、出会った最初の頃は結斗くんもよそよそしかったし……。まあ、過去の話だけどねえ。 76. 今までした一番激しい大喧嘩は、誰と何が原因でしましたか?その相手とはどうなりましたか?
大喧嘩って言えるくらいのものは家族くらいとしかやらないけど、家族とならそこそこやってるよ?いたってしょうもない内容ばっかだから、わざわざここで言わないけど。家族だし、結局最終的には仲直りするんだけどね。 77. 『その時、その瞬間』だからできた、今もう一度やれと言われてもできないこと(またはやりたくないこと)ってありますか?どんなことですか?
うーん、生徒会長も立候補する気はあんまりなかったんだけど。でも結斗くんやルイくんがイケそうって言うからノリで立候補してみたら当選したって感じかなあ。当選するって分かってたらもうちょっとちゃんと考えたかもだけど、まあ大事なことって意外とノリで決まるものだよね。
78. 今まで受けた一番激しいカルチャーショックは何ですか?今では慣れましたか?
カルチャーショック受けるほどのカルチャーに触れたことがあんまりないけど……強いて言えば、ちっちゃいころに世の中にはご飯より先にお風呂に入る家もあるってことを知ったときに驚いたかな。これってカルチャーショック?
79. 墓の中まで持っていくつもりの嘘、秘密はありますか?それを共有している相手はいますか?
え?いやあ、ないと思うよ。隠すの苦手だから、結構顔にでるらしくて。後輩とかにも、先輩何か隠してます?ってすぐ勘繰られちゃう。
80. ちょっとした嘘、相手の勘違い等、で訂正しないまま今にいたっていること、何かありますか?
結斗くんは、私に最初の頃に声かけられたのは自分が一人でいて目立っちゃってたからって思ってるみたいだけど、別に私だって目立ってる人に誰彼構わず声かけるわけでもないし。かわいい子だなって思ったから、話しかけただけ。やっぱり顔って大事だと思うんだよね、美醜とかの問題とはまた違う話だけど。
81. 自分と違う世代の相手と付き合うのは得意ですか、不得意ですか。苦手な世代はありますか?それは何故ですか?
得意なんじゃない?だって実際さっきから、後輩たちの話題ばっかりだよね。苦手な世代とかも別にない気がする、先生と話すのも好きだし。同年齢の友達の方が少ないくらいかも……航佑くんとか、直弥くんとかには感謝しなくちゃ。貴重な同学年の友達だ!
82. あなたにとって付き合い易い相手とは、どんなタイプですか?今あなたと仲が良い人は、そのタイプに当てはまりますか?
うーんどうだろう、好きにやらせてくれる人かな。もちろんある程度の助言とかは普通だと思うけど、基本的に口挟まないで欲しいかなあ。今の仲良しはみんな私には呆れてると思うけど、別にだからやめろとか、そういう風には言わないから付き合いやすいかな。 83. あなたにとって付き合い難い相手とは、どんなタイプですか?今身近にそのタイプの人はいますか?
何でもかんでも反対してくる人とは付き合いにくそう。先生にも、時々そういうタイプの人いるけど……まあ私のためを思って反論してるというよりは、私のことが嫌いなんだろうね。
84. 恋人(良人)はいますか?付き合うことになった(結婚した)きっかけは何ですか?
うーん、ここで結斗くんって言ったらあの子怒るかな?私は結構真剣なんだけどね、でもついつい本人の前では茶化しちゃうから、伝わってるのかどうか微妙だなあ。きっかけは、まあ結斗くんがクラスでちょっと居場所がなくなっちゃってたときに声かけたことなんだけど。そういう意味では結斗くんのこといじめてた子たちにも感謝すべき?……まあ、許してないけどね。
85. 尊敬している人はいますか?誰ですか?何故尊敬しているのですか?
ルイくんとか、私とは違う感じでちょっと変わってるっていうか、なんか不思議だよね。ああいう感じ結構尊敬するなあ。結斗くんもなんていうか、一つのことに対する熱意とか集中力とかすごくて、私にはないなあって思うよ。私はとにかく移り気だから。 86. 恩人、と呼べる相手はいますか?その人は、どんな場面であなたを助けてくれたのですか?
んー、まだそういう人って難しいかも。でも白嵜先生は私の個人的な相談に色々乗ってくれたり、結斗くんのこととかこっそり協力してもらったりしてることもあって、恩人というか味方というかって感じ。 87. 今のあなたにとって最も大切な人、必要な人は誰ですか?
家族を抜きにするなら、今特に仲良くしてる子たちは本当に大切だし、あの子達抜きの生活はきっと退屈だと思うなあ。結斗くんは格別だけど、ルイくんも未羽ちゃんも、ね。 88. 疎遠になってしまった人で、できればまた付き合いたい相手はいますか?それは誰ですか?
うーん、結構今までは人付き合いもわりと適当だったし、そういう人はあんまり思い浮かばないかな。そういうのって相手にも伝わってると思うから、向こうも別に私のことただの変な人と思って忘れてそうだし。いや変な人だったら忘れないかな?どうだろう?
89. 苦手だけれど、一目置いている相手はいますか?それは誰ですか?どう苦手で、何に一目置いていますか?
さっき言ったこととちょっと関係あるんだけど、ルイくんって実はちょっと近づくの勇気いるところあるんだよね。見透かされてるっていうか、私自身がよく分かってない自分のことまで知られてる感じ。けどいい子だし、はっきりとは言ってこないから付き合えるんだよね。そういう眼差しというか、雰囲気は一目置いてるかな。
90. 自分ではまねできない、うらやましい性格の知人、友人はいますか?それは誰ですか?うらやましいと思うのは、どんなところですか?
結斗くんはね、人を褒めるのがすごく上手だよ。私はどうも苦手なんだよね、要は偉そうな性格ってことなんだろうけど。結斗くんの前では何したって褒めてもらえるような気がするよ。それで嫌な気分になる人ってきっといないだろうし、そういうところうらやましいな。
91. ライバルはいますか?何に関してのライバルですか?今の時点でその相手よりあなたが勝っていること、反対に負けていることはそれぞれ何ですか?
ライバルかあ���あんまり気にしたことないなあ。あんまり私に張り合おうとする変な人はいないんじゃない?私も私でライバルがいっぱいいそうなことはしたくないしね。 92. あなたは誰かにとっての『一番』でいること、ありますか?誰にとって一番何ですか?
結斗くんにとっては、今では一番近くにいる人かもしれないね。家族とか以外でならだけど。結斗くんもそう思ってくれてたらいいけど、案外に一番めんどくさい先輩くらいにしか思われてなかったりして。 93. あなた自身のことで、誇っていること、自負していること、自慢に思うことを教えてください。
人が思いつきもしないようなこととか、やりたいけどやりたいって言えなかったこととかをやれる人でありたいし、そういう自分であることは自慢できるかなって。もちろん、人に迷惑をかけることはやらないけどね。したいって思ったときにしたいんだって言えるような自分は我ながらちょっとかっこいいって思ってるんだけど、どうなのかな。 94. 将来の夢は何ですか?その夢の実現のために、今していることが何かありますか?
何でもいいから新しいものを開発したいな。それか、新しいことを発見するか。今してることといえば、とりあえず勉強くらいしかないけどね。
95. 今の自分とは違う生き物になるなら、何になりたいですか?何故ですか?
海底の熱水噴出孔に住んでる生物とかかっこいいよね。だって毒ガス出まくりのところで平気な顔して暮らしてるんだよ、ある意味最強じゃない?まあ本人たちは特にどうとも思ってないだろうから、私も実際にそれになっちゃったらあんまり感動できなさそうではあるけどな。
96. 今いる世界から抜け出して、別の物語の登場人物になるならば、どんなジャンルの物語のどんな役が自分にはぴったりだと思いますか?
今のこの世界の私はこんなにはっちゃけてるから、もしかしたら違う世界のっていうか物語の私はもっとおとなしいかもしれないね。新しいことをどんどんやるんじゃなくて、たった一つの古いものをじっと守っているのかもしれない。きっとお屋敷の庭園に閉じ込めて、鍵をかけちゃうんだよ。それで、その鍵をかけた記憶ごと、消しちゃうんだ。 97. 次の文の○○に言葉を入れてください。『世界は○○に満ちている。』それは実感ですか?他のものですか?
「!」だよ。「!」って、驚きとか、興奮とか、そんなもの。だってそうだよ、今までの人生でびっくりしたり興奮したりしなかった日なんて、きっと一度もないから! 98. 今一番の願い(望み、希望していること)は何ですか?
今の友達と、ずっと仲良くしていられたらなって。時が経てばお互いに離れ離れになることもあるかもしれないけど、忘れたくないし、できれば近くにいたいな。特に結斗くんのことは守ってあげたいと思うよ、これからも。
99. 座右の銘、モットーを教えてください。
やりたいときにやる!……座右の銘にしてはかっこつかないね?まあいいや。
100. これが100問目になりますが、以上99問に答えながら、初めて知った自分自身の設定はありますか?
えっ、そうだな……ルイくんのことちょっと苦手だって思ってることかな?ここまで読んでくれて嬉しいよ、っていうかこんなのよく読んだね!どうもありがとう!
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tsuntsun1221ts · 6 years
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2018.4-5ドイツ(2/5)
1/5より
【ミュンヘン滞在3日間】
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(↑ノイシュヴァンシュタイン城...陽が眩しい...)
北京を発った飛行機はミュンヘン空港に到着、現地時間0620。さすがに飛行機内では熟睡できなかったが、体内時計的にはお昼すぎくらいだったため眠たくはなかった。空港から出ると高いアーチ状の屋根がある空間に出る。ここがミュンヘン空港への玄関口であると共に、初ドイツ・初ヨーロッパで一番最初に目にした光景である。GWと言えど周りに日本人は一切おらず、かといって未だに海外旅行の雰囲気という実感は湧かず、ドイツに来た感じがしないでいる。ドイツに到着して最初の試練は鉄道の切符を買うこと。空港から徒歩3分くらいに鉄道の駅がある。券売機の表記をEnglishにして購入を試みるが、初見だと料金形態がよくわからず、いくらのきっぷを買えばよいのか画面と格闘する。こういうときドイツの人はとても親切で「大丈夫?」と声をかけてきてくれた。しかも1人の青年が。日本でこういうことって正直見たことがないし、自分でも声を掛ける勇気は無いと思う。今回の旅ではコレ以外にも1,2回ほど助けてくれようとする人と遭遇し、ドイツ人は明らかに親切である。
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観光準備
なんとか切符を購入してまずは宿泊先のホテルへ向かう。運賃は日本と比べて高い印象。ドイツの鉄道は路線名が非常にわかりやすく記号で表されている、日本みたいに〇〇線という名前は無いらしい。ホテルの最寄り駅であるMessestadt Westで降車。駅を出たら目の前に宿泊するホテルがあった。ちなみに地下鉄駅だったのだが、地下鉄と言っても日本のように地下深くにあるわけではなく、せいぜい地下5m程度のところにレールもホームも存在する。
ホテルへ到着し、朝のためさすがにまだ部屋には入れないが、宿泊予定であることを伝えて荷物を預かってもらう。このとき対応してくれたホテルのスタッフが、控えめに言って大天使である。もう、今まで実際に目にした人の中で最も美しい女性であったのは間違いない。金髪で小顔で身長が高くて...語彙力が追いつかないが、本当に美しかった。旅のノリで写真一緒に撮ってもらえばよかったなぁ。
身軽になったので早速市内観光へ!と、その前に...。もう一度切符を購入して鉄道に乗り、Hauptbahnhofという駅で降車。この駅名は各都市に同じ名前のものが存在し、「中央駅」という意味である。即ちミュンヘンの中央駅ということ。駅構内で朝食を済ませ(初の本場ウィンナー)、ドイツ滞在中鉄道乗り放題チケットの発券を行った。チケットは1人当たり400€くらいでかなり高額に聞こえるかもしれないが、今回の自分たちの行程からすると超お得で確実にもとは取れた。ミュンヘン~フランクフルト、またフランクフルト~ケルンで使った高速鉄道(日本の新幹線にあたる)もこれで乗れるし、かなり自由度が高いチケットである。航空券の次に大事なチケット。
ドイツ博物館 Deutsches Museum
準備万端で、ようやく観光スタート!中央駅から電車に乗り3���となりのIsartorで下車。最初に向かったのがドイツ博物館。
「 ドイツのミュンヘンにある技術・科学の国立博物館である。ドイツ国内のみならず、世界でもこの方面の博物館として頂点に立つものとされる。(wikiより)」
どうやらいきなり凄いところに来てしまったようだ。入場料は確か12€。
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確かにwikiの通り凄まじい博物館である。世界に君臨した 技術大国ドイツの発明が物理・化学・生物・天文・工業・エネルギー・船/戦艦・航空など非常に多岐にわたる分野で紹介されていた。展示物は全て実物のようで(船も実物!)、おそらく実際に使われていたものだろう。上野の国立博物館と同じくらいの床面積だったろうか、体内時計的には夕方から夜に突入し始めたくらいのときに館内を巡り始めたのだから、相当疲労が溜まった(あとで確認したらこの博物館に5時間半居たらしい)。当然、表記はドイツ語と英語だけなので、興味がある展示の説明を読むのもちょっと大変である。各分野の展示は全てすごかったのだが(さっきからそれしか言ってない)工業分野の展示はこれまた群を抜いていた。実際の炭鉱と似せるために地下1~3階くらいに展示があるのだが、これまた謎の地下迷宮クオリティ。ディズニーランドのセンター・オブ・ジ・アース以上の作り込みだった。一体いつ出口にたどり着けるの...。
博物館の屋上からはミュンヘン市内を一望できた(2つ前の写真の右下)。この辺りは地平線まで平野らしく、 高い建物が全く無いため、暖色系で統一された屋根が遥か彼方まで続いて見える。あと、教会は三角屋根で他の建物より高いのですぐに見つけることができるが、こうして見渡すと結構数が多い。
マリエン広場 Marienplatz
なんとか地下迷宮を脱し、次なる目的地はマリエン広場。最寄りはIsartorの隣駅だったので、せっかくなので徒歩で向かうことにした。
「マリエン広場は、スウェーデンの占領が終わったのを祝い、1638年に広場の中心に建造されたマリア像(Mariensäule)に因んで名付けられている。」
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マリエン広場の手前に教会が2つ建っているのだが、この周辺は屋台が連なっていてビールも飲めるしテーブルもたくさんある、しかも広場に近いのでとても賑わっていた(年中お祭り市場のような感覚)。いろんなお店がたくさんあるので見ていてとても楽しい!肉屋のケースの中にウィンナーやらハムやらチーズやらが大量に並べられているのを見て、すごくドイツに来た感じがした。てか、種類いっぱいあるんだけど現地人は違いが分かるんだろうか?途中で10人くらいの人たちが小さな噴水のようなオブジェを取り囲んでいるので、何かと見ていたら、そのオブジェから流れ出す水を容器に入れている。どうやら飲むためらしいのだが、ヨーロッパは硬水だし、果たして日本人でも飲めるのだろうか?自分も空のペットボトルに水を汲んで挑戦してみた。結果、特に体に異常は無く、問題なく飲めるみたい!ドイツで水買うと高いからね~節約になる。
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マリエン広場は人気観光地なので、やはり大勢の人たち...と思いきや、それに混じって防護服を装備した警察があちらこちらにたくさんいる、なんだか物々しい雰囲気(写真右上)。テロを警戒してるのかーと思ったんだけど、どうやらそうではなくて、マリエン広場のど真ん中で「メルケルなんとか(読めない)」ってプラカード掲げて市民100人くらいでデモやってた。そのデモ隊の中でもひときわ存在感を放ったのが、トランペットでデモ歌みたいなのを演奏していた壮年男性と、その後ろでチャリの荷台の上の小さな太鼓をポンポン叩いていた女性(もしかして夫婦?)、デモの人たちもその曲に合わせて歌ってた。そして自分含め観光客はみんな、その光景を撮影していたのだった...笑。
ミュンヘン・レジデンツ   Münchner Residenz
これは上記と同じ日ではなくミュンヘン3日目のお話だが、同じミュンヘン市内なのでその流れで紹介。マリエン広場から北に少しだけ歩けばマックス=ヨーゼフ広場に出る(1つ前の写真の右下)。そこにあるのがミュンヘン・レジデンツで、3日目の午前中に訪れた。
「ミュンヘン・レジデンツはミュンヘンの旧市街北部にある、旧バイエルン王国ヴィッテルスバッハ王家の王宮。現在は博物館や劇場として公開されている。1385年シュテファン3世によって建設が開始され、その後ヴィッテルスバッハ家の宮殿として増改築を繰り返して現在の配置となった。」
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ここにあるレジデンツ博物館と宝物庫の コンビネーションチケットで11€。後で計算したら、途中で昼食を挟んだけど、どうやら5時間半いたらしい。 王宮とだけあって 中は金銀財宝ザックザク状態。「The 財宝」をこうやって生で見たのは生まれて初めてだと思う。部屋、壁、扉、家具の装飾はもちろんのこと、日常で使う些細な道具(スプーンとか小物入れとかチェスとか)など、冗談抜きに全てのものが金銀製だったり宝石が散りばめられていて、しかも彫刻とかの彫り込みが激しい。こんなものに毎日囲まれていたら頭がおかしくなりそうだね。
どうやらヴィッテルスバッハは中国と日本のお宝を収集することが趣味だったみたいで、名前はよくわからないけど、なんでも鑑定団とかでよく見るような昔のお皿や壺や彫刻がズラーッとコレクションされていた(百点以上あったと思う)。いつもテレビの画面を通して見ているものが、目の前にある!意外とそっちの方も見応えがあった。アジアの宝は質素な感じを醸し出すけど、それと比べるとヨーロッパのお宝は作り込めば作り込むほどお宝、って感じだね、見せつけてくる感じのものばかりである。眩すぎて目が痛くなる。
ノイシュヴァンシュタイン城  Schloss Neuschwanstein
今回の旅の第1のハイライトは2日目に訪れたノイシュヴァンシュタイン城とヴィースの巡礼教会である。まず始めにノイシュヴァンシュタイン城から。
2日目は日本人ガイドによるツアーを申し込んでいて、1日かけてノイシュヴァンシュタイン城・ヴィースの巡礼教会・リンダーホーフ城をバスで巡るというものである。早朝に中央駅集合で、ツアー客は全部で20人くらい、このときドイツへ来て初めて日本人に会った(GWだからもっと遭遇すると思ってた)。全員集合したら駅前に停めてあった大型観光バスに案内され、ツアースタート。ガイドさんは50過ぎのおばちゃんだったけど、さすがベテランというか、到着までの90分ずっとお話聞いてても全然飽きない。これから向かうノイシュヴァンシュタイン城を建てた王様の話とか、ドイツの文化とか、結構勉強になる。途中で話すのを辞めたかと思ったら、全く違う話が始まることが何度かあったけど(何があった)笑。 このときガイドさんから学んだこと、ノイシュヴァンシュタイン城は「Neu(新しい)schwan(白鳥)stein(岩)の城」て意味だって。
「バイエルン王ルートヴィヒ2世によって19世紀に建築された。一見すると伝統的な建築方式で造られているように見えるが、石造りではなく鉄骨組みのコンクリート及びモルタル製で、装飾過多であり、耐候性や耐久性も低かった。この城はルートヴィヒ2世のロマンティック趣味のためだけに建設されたもので、実際の住居としての居住性はほとんど考慮されておらず、施設としての実用性は無視された設計になっており、居住にも政務にも(もちろん軍事施設としても)不向きな城である。「おとぎ話に出てくるような美しさ」と讃えられることもあるこの城は、カリフォルニアにあるオリジナルのディズニーランド眠れる森の美女の城のモデルの一つとしても知られている」
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駐車場に到着しそこから城へ向かうわけだが、山の上に建っているので徒歩で登ると30分以上かかるらしい。自分たちは運良く団体客専用の巡回ミニバスに乗れたので5分くらいで上まで登れた。バスからチケット売り場に並ぶ人が500人くらい見えたけど、この日はかなり混んでいたとのこと(自分たちはツアーだったので並ばなくて済んだ)。
バスを降りて、まず先に向かったのはマリエン橋。この橋から城を臨むのがベストビューポイントだとされている。この橋、滝壺の100m直上に架かっていて、下を見ながら渡るとマジで怖い。橋面は建設当時のままであるらしいが、そしたら150年前の木の板に命を預けていることになるのだが((((;゚Д゚))))。登山する自分でさえ、橋から下を覗くと高度感がありすぎて本当に足がすくむ。ちなみに一番冒頭の写真は、マリエン橋を渡りきった先の山みたいになっている場所から。
さていよいよ城内の見学なのだが、かなりシビアな(面白い)ルールがある。チケットには入場時刻が指定されており、この時刻から5分以内に入場しなければ弾かれてしまうのだ。もし遅れて入れなかった場合は、下山してチケットを買い直す必要がある。今まではこういったのはゲートの人が対応して、時には許していたこともあったらしいが、あまりに多いのでとうとうブチギれ、 ゲートを完全自動化にして絶対に許さないマンになったんだと。おかげさまでゲート前は入場時間が近づいた人でごった返し、みんな緊張してモニターの時計を凝視するという、かなり殺伐とした空気が流れているのがなんだかツボであった(写真右上)。
城内は写真撮影禁止だったので載せられないけど、意外と金銀財宝は飾っておらず、どちらかといえば部屋やホールや家具などの紹介が大半であったが、それらも博物館のときほどきらびやかでもない。ただ、最も王様感があったのはテラスからの風景。山の上に建っているだけあって景色が美しすぎる。城内よりもテラスからの眺めのほうに心奪われた。ちなみにテラスから見える山脈は、正真正銘のアルプス山脈。登山家たちの永遠の憧れを、まさかここで拝めるとは思っていなかったので感動。日本語の音声ガイドはちゃんと用意されており、20~30分くらいかけて城を巡った。
ヴィースの巡礼教会 Wieskirche
バスに戻り、お次に向かったのは30分ほど離れた場所にある世界文化遺産ヴィースの巡礼教会である。
「ヴィースの巡礼教会(Wieskirche)はドイツバイエルン州南部、ヴィースにあるキリスト教教会。1745年から1754年にかけてヨハン・バプティストとドミニクス・ツィンマーマンによって建てられた。内装のロココ装飾によって著名である。」
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ドイツに来てすでに教会はいくつか巡ってはいたのだが、外見だけでもなんか他とは違う荘厳な雰囲気があった。遠くから見るとなんともないのに、近づくと巨大なことに気がつく。教会内はあいにく行事中であったため、見学はできるものの写真撮影は禁止であった(なにも無いときはOKらしい)。中の装飾はとても綺麗というか厳かというか、言葉にできないが世界遺産になるのも納得してしまうような...気になった人は画像検索してくれ、とにかくそれしか言えん。ドイツで訪れた教会では、間違いなくケルン大聖堂と並んで最もすごかった。すごかったのだが、写真も撮れなかったし、あまり紹介できないのがもどかしい。
教会の周りは牧草地で、牛だったかヤギだったか放牧されていた。あと鶏も飼っているらしく、普通に道を歩いていた。この教会を建てたドミニクス・ツィンマーマンの生家が教会の目の前にあり、今はカフェとなっている。ここの揚げパンが有名なんだって。
バスに戻り、最後の目的地リンダーホーフ城へ向かうのだが、途中でオーバーアマガウという村に寄った。赤ずきんちゃんやブレーメンの音楽隊などの民謡を家の壁面に描いた有名な村で、 下車せずに通り過ぎただけだけど、 車窓から写真を撮ることはできた。
リンダーホーフ城 Schloss Linderhof
最後に訪れたのはバスで1時間ほど離れたリンダーホーフ城。
「リンダーホーフ城は、バイエルン王ルートヴィヒ2世が建設した3つの城のうち、唯一完成した城である。1874年に建築が開始され、1878年に完成した。完成後、彼は長い期間そこで過ごした。建物内部はロココ様式の豪華な装飾があり、庭園内には金色の女神像の噴水がある。リンダーホーフ城は、ヴェルサイユ宮殿内の大トリアノン宮殿を手本にして建てられたルネサンス様式の建造物である。」
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南中時刻も過ぎており、バスから降りると気温は30℃近かったが、かなり乾燥しているのでむしろ心地よい。林の中を5~10分歩くと城にたどり着くのだが、庭園が広い。噴水を挟んで城の反対側にも小高い丘があり、そのてっぺんには石像が建っている。その丘に登って気がついたのだが、城の後ろも丘になっていて、クレーン車が立っていてなんか工事してるけどあっちも庭園みたい。
この城も城内は撮影禁止だった。見ての通りかなり小さい城であるが、その分コンパクトに詰め込まれていて、ちゃんと王様が住むような装飾品なども多いので密度が高い印象。ノイシュヴァンシュタイン城よりもリンダーホーフ城の方がカワイイと女子ウケするらしい。確かにあっちはガランとして寂しい感じがあったけど、こっちの城はちゃんと人の温もりが感じられる。
あとこの城の名物は30mも吹き上がる噴水、30分おきに放水される。近くで見るのもいいし、自分のように丘の上から見下ろすのもいいし。ただ丘からは遠くて迫力に欠けてしまったか(写真右上)。
以上で1日かけたツアーも終わり、中央駅で解散となった。途中かなり混んでいて行程通り進むか心配なところもあったけど、ガイドさんの機転で問題なく乗り越えることができた。さすがプロだな~と感心、今回のツアーは文句など一つもなく、非常に満足でした、ありがとう。
ニンフェンブルク宮殿 Schloss Nymphenburg
ミュンヘン3日目はミュンヘン・レジデンツ(すでに上述)とニンフェンブルク宮殿。午前からレジデンツをまわっていて、ニンフェンブルク宮殿についたのは午後3時過ぎくらいだったろうか?財宝が多すぎて全部見るのに時間がかかりすぎてしまった。
「この宮殿はバイエルン選帝侯フェルディナント・マリアとその妻ヘンリエッテ・アーデルハイト・フォン・ザヴォイエンの命により、イタリア人建築家アゴスティーノ・バレッリが1664年に設計したものである。中央の建物は1675年に完成した。バイエルン選帝侯を継いだマクシミリアン2世エマヌエルは、1701年から宮殿の体系的な拡張を開始した。最終的に、マクシミリアン2世エマヌエルの息子である神聖ローマ皇帝カール7世が、Schlossrondell(雄大な円)と呼ばれる庭園とそれを取り囲むバロック建築物 Kavaliershäuschen(騎士の家)を完成させ、現在の姿になった。現在ニンフェンブルク宮殿は一般公開されているが、今なおヴィッテルスバッハ家当主が個人所有している。」
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レジデンツからは路面電車で20分くらい、降車駅からも宮殿を見渡せるが、とにかく横にデカイ!ノイシュヴァンシュタイン城は縦軸方向にデカイんだけど、この宮殿は平面方向に果てしなくデカイ!まず、駅から降りるともう宮殿は見えているのだが、宮殿までたどり着くのに10分以上歩かされる。宮殿の全幅は700mあるらしく(笑)、かなり離れないと全貌をカメラに収めることができない(実際、上の写真でもまだ収めきれてない)。そして宮殿の向こう側が果てしなく広い...そう、言葉通り果てしなく。テラスみたいなところから眺めても、どこが庭園の端なのかわからない。あとで調べたが、この宮殿の庭園は20ha、皇居が23haなので、ちょうど皇居を縦に伸ばした感じだろうか(ヤバくね?)。
さて、到着が4時くらいということで、宮殿内の見学が終わるまで1時間しか無く、ちょっと急ぎ目で回る。中はレジデンツと同じ感じで、王様の住む部屋や家具などが飾られていた。 あとは宮殿裏の果てしない庭園を散策し、そこではさっきの慌ただしさとは逆にゆっくりとした時間が流れる。この庭園は、宮殿の見学終了時刻を過ぎても閉鎖されなかった。もしかしたら1日中出入り自由?地元の人もランニングしており、観光名所だけでなく市民の憩いの場所らしい。あと庭園には水鳥がたくさんいたのだが、花を避けて雑草をうまい具合に食んでいた。かなり人馴れしており、近づいても全く意に介さず食事してる。そして糞もよく転がっている。
以上がミュンヘン滞在3日間。博物館2件、城3件、教会(多分)3件巡りました。
3/5へ続く
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shibaracu · 4 years
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●二(に)(ふたつ)
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◆漢数字で「二十」を「廿」と書く場合があるが、この漢字について説明のある本は? https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000143798 次のような所蔵あり。 ・漢字んな話 2 前田安正/著 三省堂 2012.2 821.2 ※p.24-25「【廿】 十が二つ並んでひと文字に」 ・国語文字史の研究 12 国語文字史研究会/編 和泉書院 2011.3 811 ※「位取り縦書き漢数字の発生と流布(永田高志)」のp.167-168に次の記述あり。 「・・・大正十一年大蔵省令第四十三号(会計法規ニ基ク出納計算ノ数字及記載事項ノ訂正ニ関スル件)では、 「第一条  会計法 規ニ基ク出納計算ニ関スル諸書類帳簿ニ記載スル金額其ノ他ノ数量ニシテ「一」、「二」、「三」、「十」、「廿」、「卅」ノ数字ハ「壱」、「弐」、「参」、「拾」、「弐拾」、「参拾」ノ字体ヲ用ユヘシ」とあり、誤記や誤読を防ぐための記述法であったことがわかる。・・・」 ・新潮*日本語漢字辞典  新潮社/編 新潮社 2007.9 813.2   ※p.754に「廿」  の項あり。 ・新しい常用漢字と人名用漢字 漢字制限の歴史 Word-Wise Book  安岡孝一/著 三省堂 2011.3 811.2   ※p「新しい人名用漢字一覧」のp..232に「廿」あり。平成16年の戸籍法施行規則改正により人名用漢字になったことがわかる。   ◆二 | 漢字一字 | 漢字ペディア ①ふたつ。数の名。「二重」「二倍」 ②ふたたび。「二度」「二伸」 ③次の。にばんめ。「二次」「二世」 ④別の。異なる。「二心」「二言」. 参考「二」の全画が片仮名の「ニ」になった。 下つき. 不二(フジ)・無二(ムニ). なりたち. 出典『角川新字源 改訂新版』(KADOKAWA) 指事。一をふたつ重ねて、「ふたつ」の意を表す。   ◆弐 | 漢字一字 | 漢字ペディア ふたつ。「弐千円」 類 ニ ②ふたごころがある。うらぎる。「弐心」. 参考①金銭証書などでまちがいを防ぐために「二」の代わりに用いる。 下つき. 疑弐(ギジ)・副弐(フクジ)・離弐(リジ). なりたち. 出典『角川新字源 改訂新版』(KADOKAWA). 旧字は、会意形声。 旧字は、会意形声。貝と、弍(ジ、ニ)(二に同じ)とから成り、貨を二倍にする、そえる意を表す。転じて、そむく意に用いる。常用漢字は、二の古字弍に一画を増したものによる。   ◆漢数字と大字〔だいじ〕の書き方【みんなの知識 ちょっと便利帳】 https://www.benricho.org/kanji/kansuji.html れい 零  〇       いち 一 壱  壹 弌 に 二 弐  貳 弍 さん 三 参  參 弎 し 四    肆 ご 五    伍 ろく 六    陸 しち 七    漆    柒    質 ※柒は漆の異体字 はち 八    捌 きゅう 九    玖 じゅう 十     拾 にじゅう 廿  卄 弐拾と書く さんじゅう 卅  丗 参拾と書く しじゅう 卌 四拾と書く ひゃく 百    佰    陌 せん 千    仟   阡 まん 万    萬 ※ 金額の最後に書く「円」の旧字体は「圓」   ◆漢数字の大字〔だいじ〕とは    漢数字��大字とは、一、二、三、十などの漢字が書き換えられてしまったりしないように使われる漢字です。つまり、 改竄 されないように使われます。また、金銭を表記する際などの、改まった書き方をする場合などにも使われます。   ◆「ニ」という読み方を持つ漢字一覧 - 漢字辞典 - 辞典オンライン 読み:ニ 「ニ」という読み方の漢字の一覧です。 ニ
   二    仁    尼    弍    尓    耳    弐    児    伲    伱    你    兒    迩    胒    貮    貳    爾    鉺    膩    儞    邇   ◆漢字「二」の書体   https://kanji.jitenon.jp/kanji/064.html 二の書体(筆順付き教科書体) 部首    二 (に) 画数    2画 漢検級    10級 学年    小学校1年生 種別    教育漢字常用漢字名前に使える漢字 音読み 小ニ △ジ 訓読み 小ふた 小ふた(つ) 意味 ふた。ふたつ。数の名。 ふたたび。再度。 ふたつめ。つぎ。つぎの。 別の。違った。ふたごころ。 うたがう。そむく。   ◆二の解説 - 日本漢字能力検定協会 漢字ペディア https://dictionary.goo.ne.jp/word/kanji/%E4%BA%8C/ 意味 ①ふたつ。数の名。「二重」「二倍」 ②ふたたび。「二度」「二伸」 ③次の。にばんめ。「二次」「二世」 ④別の。異なる。「二心」「二言」 [参考]「二」の全画が片仮名の「ニ」になった。 二の解説 - 小学館 大辞泉 に【二】 [音]ニ(呉) ジ(漢) [訓]ふた ふたつ [学習漢字]1年 〈ニ〉    1 数の名。ふたつ。「二回・二箇月/無二」    2 二番目。次の。「二階・二月・二世・二等」    3 二回。ふたたび。「二食・二伸・二毛作」    4 二つに分かれる。違っている。「二言・二心」 〈ジ〉ふたつ。「不二/二心」 〈ふた〉「二重・二言」 [名のり]かず・すすむ・つぎ・つぐ・ふ [難読] ・二合半(こなから) ・十重二十重(とえはたえ) ・二十(はたち ・二十歳(はたち) ・二十日(はつか) ・二十(ふたそじ) ・二幅(ふたの) ・二布(ふたの) ・二人(ふたり) ・二日(ふつか)    ◆■ 大字(だいじ) http://www.natubunko.net/kotoba02.html 漢数字の一・二・三などの代りに使う、壱・弐・参などの字。 重要書類において金額の書き換えを防ぐためなどに使われます。 もともと中国から伝わった表記です。 ※現代日本では「壱・弐・参・拾・萬」以外の大字はあまり書類に使いません。
《おまけ》 「100%」→「一〇〇パーセント」のように、算用数字を漢数字に置き換える時、「0」(ゼロ)を「〇」に直す場合もありますが、「〇」はあくまで記号であって、漢字ではありません。 「0」(ゼロ)に相当する漢数字は「零」(れい)です。
《おまけ2》 漢数字の【二十】は旧仮名遣いでは【廿】と書きました。 「二十円」を「廿圓」と書いて「にじゅうえん」、 「二十日」を「廿日」と書いて「はつか」と読ませます。 「三十」を【卅】と書くこともあります。 【卅】と似た字で【丗】は【世】の古字で「三十」を意味し、転じて「世の中」を表す漢字になりました。   ◆昔の数字の漢字『漢数字・大字の一覧』と読み方 - ご祝儀や香典など https://origamijapan.net/origami/2018/11/07/kansuji/ 2019/07/01 漢数字は大抵『一、二、三、……』というように書いていきますが、これだと横棒を足すだけで数字を変えることができてしまうため、改竄防止用に「壱、弐、参、……」と書くこともあります。 これを大字(だいじ)といいます。 また、これに対し、通常の字を小字ともいいます。
ここでは、大字を含めた漢数字や数字の読み方を紹介していきます。 また、ご祝儀、お見舞い、香典などで金額の数字を縦書きにする際の基本的に漢数字を使い方も合わせて紹介していきます。 目次 1.漢数字と大字の一覧 2.数字の読み方 一覧 3.ご祝儀や香典など 漢数字の縦書き – 書き方の例   ◆二の漢字情報 - 漢字構成、意味、成り立ち、読み方、書体など ... https://jigen.net/kanji/20108 ジ/ニ. 1. ふたつ。 2. ふたたび(再); 3. つぎ(次); 4. ならび、同等のもの。 5. ふたつにす、別にする。 6. ふたごころ、うたがひ。 7. 巽二(そんじ)は風の神の名。 解字 ↑. 上下の畫は其の長さを齊しくす、上畫の短きものは上の字の古字。 (字源). 音韻 ↑ ...   ◆画数が2画の漢字一覧表 https://mojinavi.com/d/list-kanji-kakusu2 2019年7月14日 画数が2画の漢字に該当する29件の漢字について紹介する。 目次    か行(7件)    さ行(6件)    た行(3件)    な行(3件)    は行(7件)    や行(1件)    ら行(2件)    総画数でさがす   ◆男の子の赤ちゃん名前辞典 https://b-name.jp/%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E5%90%8D%E5%89%8D%E8%BE%9E%E5%85%B8/m/%E4%BA%8C/?o=moji 使用可否判定 名前に使える漢字です(常用漢字) 字画数 2画 訓読み ふた・ふた(つ)・ふた(たび) 音読み ニ,ジ 名のり・人名訓 かず,さ,し,すすむ,つぎ,つぐ,ふ,ぶ 意味 数の名。ふたつ。,二番目。次の。,二回。ふたたび。,二つに分かれる。違っている。 願い 「次」という意味があることから、人生の扉を次々に開けて幸せをつかんでほしいと願って。また、二番目の子によく使う文字。上のこと手を取り合って仲良く育ってほしいという思いも込めて。 熟語 二階 二極 二言 二三 二字 二重 二物 二分 二流 二親 二股 二目 無二 青二才 二枚舌 漢字の説明例 漢数字の「二」、「二月(にがつ)」の「に」、横棒2本の「二」   ◆漢字の覚え方 二 http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/post-58af.html 今日は『二(ニ)』èrという漢字の仲間について説明します。基本になる漢字は『二』です。音読みは『ニ』、『ジ』意味は『ふたつ』、『二番目の』、『そろえる』です。二、弐、仁、次などがこの漢字の仲間です。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『二』に何を足すと弐、仁、次になるのかを考えます。二は小学校1年生で習う漢字 、次は3年、仁は小学校3年生で習う漢字 、弐は中学校で習います。一緒に覚えましょう。  『二(ニ・ジ)』èrという漢字は、占ないに用いる算木(サンぎ)二本の映像を漢字にした指事文字(シジモジ)です。漢字の部首は『二・に』、漢字の意味は『ふたつ』です。漢字では、一から四までの数字を、算木を増やす映像で表現しています。   ◆アル【二】 《〈中国語〉》数の2。二つ。   ◆に【二/弐】 1 数の名。1の次、3の前の数。ふた。ふたつ。「1プラス1は―」 2 2番目。第2。つぎ。あと。「―の句」 3 三味線で、二の糸。 4 (弐)大宰府の次官。大弐・少弐がある。 [補説]「弐」は金銭証書などで、間違いを防ぐために「二」の代わりに用いることがある。   ◆ふう【二】 〘名〙 (「ふ(二)」の変化した語) 物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの二。ふた。 ※俳諧・西鶴五百韻(1679)何鞠「君か代は長の数よむひいふうみい〈西鶴〉 たはね木をつむ高き屋の内〈西吟〉」   ◆ふた【二】 [1] 〘名〙 物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの二。ふたつ。ふう。ふ。 ※年中行事秘抄(12C末)鎮魂祭歌「一(ひと)二(フタ)三(み)四(よ)五(いつ)六(むに)七(なな)八(や)九(ここの)十(たりや)」 [2] 〘語素〙 ① 二つ。名詞・助数詞の前に直接付けて用いる。聞き違いを防ぐために漢語の「二(に)」の代わりに用いることもある。「二皿(ふたさら)」「二棟(ふたむね)」「二重(ふたえ)」「一〇二円(ひゃくふたえん)」 ※後撰(951‐953頃)夏・一七八「玉匣あけつるほどのほととぎすただふたこゑもなきてこし哉〈よみ人しらず〉」 ② 動詞の前に付けて、動作が二回行なわれることや動作者が二人(二つ)あることを表わす。 ※古事記(712)上・歌謡「み谷 布多(フタ)渡らす 阿治志貴 高日子根の神そ」 ③ 「ふたの(二幅)②」の略。 ※浮世草子・西鶴置土産(1693)五「おなじくは女の為なるさし櫛。ひぢりめんのふたをして」   ◆ふた‐の【二幅・二布】 〘名〙 (「の」は布地の幅を表わす単位) ① 着物などのはば。並幅の二倍をいう。また、そのはばの布。ふたはば。 ※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三「其(まへだれ)もネ、四尺裁って貰って二布(フタノ)にいたせばつい通りでよいのに」 ② 女性が腰から下にまとう下着。丈が①の長さであるところからいう。腰巻。ゆもじ。ふたはばもの。ふたのもの。 ※咄本・醒睡笑(1628)五「夕顔の棚の下なるゆふすずみ男はててら妻はふたのして」 ③ 和船の筈緒(はずお)の上部につける麻の垂れ布で、帆と筈緒のすれを防ぐもの。蛇袋(じゃぶくろ)。よだれかけ。〔和漢船用集(1766)〕   ◆に【二・弐】 〘名〙 ① 数の名。一に一を加えた、一の次の数。ふたつ。ふた。ふう。 ※万葉(8C後)一六・三八二七「一二の目のみにはあらず五六三四さへありけり双六の采(さえ)」 〔論語‐公冶長〕 ② 一の次の順位にあること。事柄の順序を表わす。二番目。第二番。つぎ。あと。 ※大和(947‐957頃)二三「陽成院の二のみこ、後蔭の中将のむすめにとしごろすみたまひけるを」 ③ (弐) 大宰府の次官。大弐、少弐の別がある。〔令義解(718)〕 ④ 「に(二)の糸」の略。 ※湯島詣(1899)〈泉鏡花〉二七「勿論三が下るものやら二が上るものやら、節は伸すもんだか縮めるもんだか、少しも知らない」   ◆大字 とは - 【@nifty辞書 powered by コトバンク】 http://dictionary.nifty.com/word/%E5%A4%A7%E5%AD%97-449469 ●大字【オオアザ】 デジタル大辞泉 おお‐あざ〔おほ‐〕【大字】 町村内の区画の一。小字(こあざ)を含む比較的広い地域。 出典:小学館   ◆だい‐じ【大字】 1 大きな文字。大文字。 2 漢数字の「一・二・三」などの代わりに用いる「壱・弐・参」などの文字。証書などで用いる。 [補説]大字2の一覧 一:壱(壹) 二:弐(貳) 三:参(參) 四:肆 五:伍 六:陸 七:漆 八:捌 九:玖 十:拾 百:佰、陌 千:仟、阡 出典:小学館   ◆おおあざ【大字】 町や村の中の一区画で、比較的広く、いくつかの小字こあざを含むものの名。昔、町・村であったものが、明治初年の市町村制施行の際に市町村の一区画とされたもの。大名おおな。 ⇔ 小字 出典:三省堂
●【一】 いち | 茶道裏千家ブラジル https://www.chadourasenke.org.br/ja/nihongo/ichi/ 【一】 いち  音読みは、 イチ、イツと読み、訓読みでは、ひと、ひとつと読みます。  成り立ちは漢字辞典によると、「横線の数で数字を表した漢字である」ということが分かります 意味は、 数の名、ひとつ。物事の最初、一番目。ひとたび。最上、最高。ひとまとまりであり、同じである様を言い、他をまじえず、それ一つだけ、もっぱら等。ある一つの、もう一つの、ほんのわずか。三味線などで、いちばん音の低い太い糸をいちと言います。  人名で、一は、いち、はじめ、まさし、かず、まこと等つけられています。  証書や契約書では誤解を避けるために、同じ一でも「壱」の字をもちいます。 2019年2月
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