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#蛍光資料
sakiko427 · 2 years
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🎨松村早希子 個展🎨 境域 / しましまグラデーション 開幕!!!!! 初日お越しくださった皆様、月初&平日の貴重なお時間を割いてくださり本当にありがとうございます!!!!!! 日程:11/1(火)〜7(月) 12:00-19:00 ※最終日のみ17:00まで ギャラリー33 NORTH 1F 東京都杉並区高円寺北2-8-5 (高円寺駅徒歩1分) 入口に【作品解説シート】がありますので、是非お持ち帰りください! (文章おさまりきらず渾身の裏表印刷) この解説シート含めて、チラシ、キャプション、ステートメントなど関連印刷物は全て蛍光資料・羽山氏デザイン。 11/1より会場にて発売のZINE 「しましまグラデーション-ジェンダーとセクシャリティについての、個人的なおしゃべり-」 もデザインしてくれました! そして作品集「愛のひきだし、みえないお菓子」もデザイン・編集してくれて、いつもほんとーーーにお世話になっています✨ありがとう…🙏✨(多分ここ見てないけど) #しまグラ #しましまグラデーション #松村早希子の絵 #蛍光資料 #高円寺 #個展情報 #girlsdrawing #drawing #art #illustration https://www.instagram.com/p/CkcALI6y0e2/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kinemekoudon · 2 years
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【8話】 弁護士に言われたとおり取調べで黙秘してみたときのレポ・前編 【大麻取り締まられレポ】
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前回のあらすじ 僕とプッシャーと友人の3人で、共謀の上に大麻を所持した容疑で捕まった僕は、接見で当番弁護士に「50パーの確率で不起訴を狙える」と言われていた。
僕は「どういう理屈で50パーなんでしょうか?」と弁護士に尋ねると、弁護士は「共謀の罪での逮捕は、他の方が自白してしまうケースが多いんです」と答える。
僕は「一緒に捕まった2人は自白しないと思うので、大丈夫だと思います」などと言うと、弁護士は「ところが、いざ捕まってみると喋っちゃうんですよ、これが。そういうケースを何件も見てきましたから」と恐ろしいことを言うので、僕は少し勘ぐって黙りこくる。
弁護士は続けて「むしろ、ほとんどの人が喋っちゃいます。黙秘を続けられる人はサイコパスみたいなひとしかいませんね」と笑いながら言う。僕が「まぁ…2人はサイコパスっぽい感じはあります」と応えると、弁護士は「そうですか。いずれにせよ、不起訴を狙うのであれば、現段階では2人を信用するしかないですからね」と身も蓋もないことを言う。
しかし弁護士は、僕が気落ちしているのを見てか「まあ、売人の車で大麻が見つかっていて、持ち主が判明していないという状況ですから、このままいけば、犯行の主体を立証できず、証拠不十分のために不起訴となる可能性は高いでしょう」などと僕に期待を持たせてくれた。
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それから1時間ほど、弁護士に今後の対策について色々と教えて貰った。ただ、僕がやるべきことは、黙秘と署名押印拒否ということであった。不起訴を狙うにあたって、黙秘は自分の利益にはならないが、不利益にもならない。また、調書の署名押印を拒否すれば、調書を証拠資料として使用することを防ぐことができるのである。
また弁護士は、国選弁護人として就いてくれることになり、僕が黙秘を続けるメンタルを保てるよう、頻繁に接見に来てくれると言うので、とても心強い味方がついてくれたと思った。
※このときに弁護士に貰った「取調べをウケる心がまえ」というプリントがよく出来ていたので、pdfのURLを貼っておきます。
接見を終えると、消灯・就寝時間の21時が過ぎ、22時をまわっていた。場内は暗くなっていたが、監視のため蛍光灯がついており、居室内も天井の蛍光灯3本中1本だけ明かりがついていた。
居室に戻ると、留置官が「今日は5番の布団敷いといたから。あと寝る前の薬あるから、このコップに水入れてきて」などと言うので、僕は洗面で水を入れ、鉄格子の前に行く。留置官は配膳口を開き、僕に手を出すように言って、薬の包装シートのプラスチック部分を押して、中の薬でアルミ部分を破り、僕の手の上に直接薬を落とす。
僕はマイスリーとデパスを飲むのは久しぶりだったので、少しわくわくしていた。僕は薬を水で流し込み、コップを留置官に返すと、布団の中に入り込む。布団は非常に粗末なもので、敷き布団はこれぞ煎餅布団といった具合に入れ綿の少ない薄く固い布団で、掛け布団は薄い割に重く、ちりちりしていて触り心地の悪い毛布であった。
寝具は粗末、天井の蛍光灯は眩しい、加えて隣室からはいびきが聞こえるので、この環境で寝るのは、睡眠に神経質な僕には難しいことであったが、こんなこともあろうかと、あらかじめ睡眠薬をゲットしておいたのである。
薬を飲んでから、1分ほどでデパスが効いてきて、強ばった筋肉が弛緩し、あらゆる不安が和らいでくるので、(今日は本当に長い一日だったけど、未体験のことばかりで結構おもしろかったな…)などと天井を見つめながら前向きな回想をしていた。
さらに10分ほど経つとマイスリーが効いてきて、眠たくなってくると同時に、思考が少し加速し、個人的におもしろい発想が連続して生成されているように感じるので、結構楽しい。そうして自分の思考にニヤけたり感心したりしていると、次第に意識が遠のき、いつの間にか眠っていた。
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――逮捕から2日目。朝、起床時間とされる6時30分の10分前に目が覚めた。6時30分になると、消えていた蛍光灯が点灯するとともに、留置官が「起床―!」と大声を出して、まだ眠っている収容者を起こす。
布団を畳み、右隣の居室のベトナム人と入れ違いで布団置き場に布団を置いてから居室に戻ると、配膳口にブラシと雑巾の入った桶が置かれており、トイレと洗面を掃除するように指示をされた。
トイレと洗面はステンレス製で、水垢や尿石もなく清潔であったが、パフォーマンスとして掃除をし、ブラシと雑巾を桶に入れて配膳口に戻した。留置官がその桶を回収すると、今度は扉を開けて掃除機を渡し、床を掃除するように指示をしてきた。床は誰かの抜け毛が多く落ちていたので、割と丁寧に掃除機をかけておいた。
掃除機をかけている間、留置官が配膳口にタオルと石鹸、コップに歯ブラシと歯磨き粉を置いていたので、僕は掃除機を留置官に返してから、洗面で歯を磨き、顔を洗った。
タオルなどを抱え、鉄格子の前で待機していると、昨日左隣の居室でいびきをかきながら寝ていた、ガタイがよく目がギョロリとした50代くらいのヒゲの男が、ロッカーに向かう際にこちらを見てきた。
ギョロ目の男は僕と目が合うと、30度くらい頭を下げて「こんにちは!」と大声で挨拶してきたので、僕は少し萎縮して「あ、ちわ…」とぼそぼそした声で挨拶を返しておいた。ギョロ目の男は続いて、僕の右隣の居室にいるベトナム人にもかしこまって大声で挨拶をしていた。
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↑ギョロ目の男は清原を老けさせてもう少し色白にさせた感じ
ロッカーにタオル等をしまい、自分の居室に戻ると、すぐに朝食の支度が始まった。今回の朝食は、コンビニ弁当のようなプラスチック製の容器の中に、白米、きゅうりの漬物少々、マカロニサラダ少々、千切りされたたくあん少々に、メインのおかずとして野菜の入った薄く丸い形をした小さい天ぷら1つが入っている質素なものであった。
朝食を終えると、時刻は7時15分だった。本を読めるのは8時かららしく、仕方がないので文字通りゴロゴロしていると、「点呼開始―ッ!」という爆音が留置場内に響き渡った。
点呼の合図からすぐに、遠くの方で「第6号室!27番!」という大きなかけ声の後、「ハイ!」という収容者の声が聞こえ、「以上1名!」という大声の後、4人の留置官が「「「「おはようございます!」」」」と大声で挨拶をし、隣の居室へ移っていく。
それから、留置官らは僕の居室の前に立ち、「第2号室!5番!」と大声を出すので、僕は寝っ転がりながら「あい」と応えると、居室の後ろの小窓の前に立っていた暗い色のレンズの眼鏡をかけたヤクザ風の留置官が「座れぇ!!」と大声で怒鳴ってくる。
僕はまぬけ面で「はい?」と言ってみると、ヤクザ風の留置官は「座れ!座って返事しろ!」と大声で指図してくるので、僕は仕方なしに上体を起こし、「はーい」と間の抜けた返事をする。
しかし留置官からのリアクションはなく、3秒ほど無音の空間になる。僕は少し戸惑った感じで「はい…」と言い直すと、留置官は「以上1名!」「「「「おはようございます!」」」」と大声を出し、次の居室へ移っていく。僕は彼らを人間らしくふるまっているNPCだと思う。
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7時30分になり、“運動”の時間になる。この運動の時間とは、留置場の敷地内にある屋根のない狭い場所に出られるというだけの時間である。また運動場では、貸し出しの爪切りや電動ひげ剃りを借りることもできる。
僕はなんとなく日差しを浴びたかったので、運動場で伸びをしていると、隣の居室にいる若いベトナム人が「何で捕まりましたか?」と急に話しかけてきた。僕は「ああ。大麻持ってたのが見つかったんだよね」と応えると、ベトナム人は「ハハ。日本人はだいたいドラッグです。若い人は大麻ですね」と言う。
僕は「そうなんだ。よく知ってるね。ここに来て結構経つの?」と聞くと、ベトナム人は「6ヶ月います」と言うので、僕は驚いて「何をしたらそんなに拘留されるの?」と聞くと、ベトナム人は「ビザが切れて不法滞在で捕まりましたが、コロナのせいで入管は人がいっぱいですから、入管が空くまでここで待機させられています」と言う。
僕は「へえ。それは不憫だなあ。辛くない?」と聞くと、ベトナム人は「もう辛くないです。ここに来て日本語が少し上手くなりました」と言う。話を聞くと、ベトナム人はこれを機に、留置場内で積極的に日本人と喋り、日本語を上達させようとしていたらしい。立派だ。
また、運動の時間が終わる寸前に、左隣の居室にいるギョロ目のじじいとも少しだけ会話をした。ギョロ目のじじいは、僕とベトナム人の会話を聞いていたようで、「おう、5番は大麻か。おれは覚醒剤だよ。よろしく」と言いながら、僕と握手をして去って行った。
つづく
この物語はフィクションです。また、あらゆる薬物犯罪の防止・軽減を目的としています( ΦωΦ )
#フィクション#エッセイ#大麻#大麻取り締まられレポ
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kennak · 10 months
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https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2200899に関してコンビニのカウンター下やスーパーの冷蔵ショーケースに塞がれた手洗い場食品販売施設に必須だったので形だけつけてある。カウンター下手洗い場で手洗いするのは困難。各都道府県の条例により設置義務が決まるが、平成19年通達により設置義務緩和のガイドラインが定められたので、以後開業のコンビニなどでは無い場合がある。 コンビニのカウンター下手洗い場+イートイン席コンビニの客用手洗い場設置義務は緩和されたが、店内に客席がある場合は設置の義務がある。逆に言うとカウンター下に客用手洗い場があるコンビニでは無工事でイートイン席を作る事が出来た。 人工大理石カウンターの下にシンクコンビニカウンターの向こう、壁側にもカウンターがあり、肉まんホットケース、タバコ棚が並んでいるが、一部は天板取り外しが出来てその下には二槽式シンクがある。食品を売る店舗では複槽シンクが必須だったため(自治体による)。先述のガイドライン策定により、洗うのが器具だけで食品を洗う必要がない場合は複槽である必要なしと規制緩和。 レーサーレプリカバイクの後席のバンド二人乗りをあまり考慮していないレーサーレプリカやスーパースポーツタイプのバイクの後ろシートの前の部分には目を凝らさないと判らないようなバンドが存在する。例:NSR250R https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/87/Honda_NSR250R_in_the_Honda_Collection_Hall..JPGこれはデザイン上の飾りではなく、後部乗員用が手で掴まる「シートベルト」で、道路運送車両の保安基準(道路運送車両法の政令)で定められた乗車装置である。撤去すると車両法違反となり車検がある車種では車検が通らない。 鉄道振替輸送とSUICA切符の発行、購入は目的地に輸送するという旅客運送事業の契約成立であるので、不通が生じた場合には振替輸送が供される。契約不履行としての代替手段である。Suicaなどではこの契約が成立していないので振替輸送を受益する事が出来ない。しかしそのSuicaで切符を買ってしまうと旅客運送契約が成立するので振替切符を交付してもらえる。 手荷物輸送運輸業には旅客と貨物の免許がありそれぞれ別物である。故に旅客免許しか受けていない鉄道会社、バス会社は貨物輸送を受ける事が出来ない。フェリー航送は車の持ち主の乗船が必須。だが客の手荷物を別料金、別列車で輸送するという建前で単独輸送する託送手荷物制度が存在する。また、託送荷物には速達性が求められる新聞も加わり、その流れで映画館で放映するニュースフィルムも託送された。ところでセルロイドは爆薬(硝化綿、無煙火薬)から作られるものであり、易燃性で暑い時に勝手に発火することもある。この為に担ぎ屋が持ち込んだタバコパイプ等が発火して火災になる車両事故などが多発して持込が禁止されていた。だが昔の映写フィルムはこのセルロイド製であったので、夏にバス運転席前に置かれた託送手荷物の映写フィルムが突然激しく発火、バスの出口が前一か所だけなので満員の乗客が逃げられずに多数が焼死という事故が何件も起きている。国鉄が廃止したのを皮切りに今は手荷物輸送は殆ど行われていないが、夕方などに客室の一部をロープで締め切って新聞を託送する電車はいまだ存在する。 ソープランドのサービス売春は禁止されているが、ソープランドでの性行為は「自由恋愛が発生したので」黙認されている。 ウリ専男性の売春であるウリ専は認められている。売春は異性間性交であるとの暗黙の了承による。 「ヂーゼル」などの外来語表記明治文明開化以降、大量の外来語が入ってきた為に、小文字カナの使用が始まる(捨てガナという)。明治政府は、政府の公文書や法令での捨てガナの使用を禁止。これに新聞社や大企業なども倣ったため、お堅い業種や監督官庁がある分野では外来語表記に捨てガナが無い表記を工夫するようになった。機械や自動車工学では整備士など国家試験があるので「ディー」と書けず、「ヂー」を使うようになった。この捨てガナ規制は昭和63年に解除された(昭和63年7月20日 内閣法制局総発第125号 『法令における拗よう音及び促音に用いる「や・ゆ・よ・つ」の表記について』)。よく「キューピー社の正式名称は『キユーピーだ』というトリビアが開陳されることが多いが、以上の経緯からナンセンスなインチキトリビアである。「キューピー」や「QP」で登記できなかったからであって、古い外来語名企業は全て捨てガナ表記されていない。(ローマ字やアラビア数字で登記出来るようになったのは2002年11月1日:商業登記規則改正) 裁判での陳述裁判では判決は言い渡しし、口頭弁論などは陳述する事になっている。その為に準備書面を予め提出し、廷内で「書面の通り陳述します」と言うと書面の中身を法廷で話した事になる。 ネット選挙一般的なインターネットとはWWWの事で、ハイパーテキストによる出版であるから出版が準用されて、ネットを通じた選挙活動というのは禁止されていた。が、ガバガバな状態であった。だが公職選挙で出版が制限されるのは出版や印刷には金がかかり資金の差が獲得票数の差になる事を避けるための規制であるから大して金が掛からないWWWでの運動を規制するのは立法趣旨に反する。という事でWWWでの文書図画の公表、頒布は限ってはOKという事にした。但し電子メールアドレス表示必須である(守られてない)。電子メールでの活動は候補者以外は禁止のままだ。 輸入バスの後部脱出ドア数々の車両火災によりバスの後部、出口と反対側には脱出用のドアの設置が義務付けられている。だが外国製バスには無いものが多い。普通は改造しないと型式取得が認められないが、連接車など特別な用途のモノの場合、ガラスカチ割り用のハンマーを後部席に設置してあるから特例的にKという形になっている。 差金の目盛り計量法は日本の旧尺貫法での表記がされた計量器具の製造販売を禁じている。だが建築内装などでは旧尺貫法に準じた長さが未だ標準となっている。そこで、差金の裏に尺に準じた目盛りをメートル表記したものが売られている(尺相当目盛り付き長さ計)。国会で審議されてこれは合法というお墨付きが出た。 三輪自動車のドア海外で製造された三輪トラックなどを日本に輸入する場合、普通自動車としての型式は取れないので、ドアを撤去してサイドカーとして登録する。ドアを撤去するのは、サイドカーの条件として「ドアが無いこと」となっているから。冬は寒いが幌は禁じられていないのでビニルレザーでドア型幌を作って付けても大丈夫かと思われる。なお、50ccの場合はミニカーで登録できるのでピアッジオ・アペ等はドア付きでOkである。 A重油A重油は殆ど軽油で軽油9割、重油1割から成る。軽油には32円/Lの軽油税が掛かるが、道路を走行する車両に搭載されないエンジンで使用する場合その税金は払う必要が無い。その為の油種。トラックが使用したら直ぐに判るように蛍光剤が混ぜられている。 消毒用アルコールIPエタノールには酒税が掛かるがイソプロピルアルコールを少量混ぜて不可飲処置させてあるので酒税が掛からずに安い。 料理酒酒に塩や酢を混ぜて不可飲処置されているので酒税を回避。つまり不味い。  以上、三つだけ選んでお届けした。
「ガバい法律逃れ」三選
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kachoushi · 1 month
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅵ
花鳥誌2024年6月号より転載
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日本文学研究者
井上 泰至
10 思ひ川渡れば又も花の雨
 初出は『ホトトギス』昭和三年七月号。「貴船奥の宮」と前書き。『五百句』には、「昭和三年四月二十三日 (西山)泊雲、(野村)泊月、(田中)王城、(田畑)比古、(同)三千女と共に鞍馬貴船に遊ぶ」と注記。
 成立の事情は『ホトトギス』昭和三年九月号の、「京都の暮春の三日」なる虚子の紀行文に詳しい。二十一日夜、大阪で「花鳥諷詠」の初出とも言うべき毎日新聞社での講演の後、東山から鞍馬・貴船・大原と洛北を巡った。二十三日当日は、前日ほどの雨ではないが、天気は悪く、かなり寒かった。鞍馬から貴船に向かい、昼食の後、幸い雨もあがって貴船神社から奥の宮へと向かい、宿に戻って句会を行い、掲句は「春の雨」の形で披露されている。
 本井英氏は「虚子『五百句』評釈(第五五回)」(『夏潮』)で、昭和十年三月発売の「俳句朗読」レコードに添えられた自注を紹介している。それによると、貴船神社を参詣後、貴船川という小川にそってさらに物寂しい奥の宮に着くと、ほとんど参詣する者もなく、辺りには桜がたくさん咲いており、落花もあれば老樹もあった。貴船神社でも雨だったが、しばらく降ると止み、奥の宮にゆく道にある思ひ川が貴船川に流れ込んでおり、そこでまた降り出した、という。
 当初「春の雨」としたのは、京都特有の、降ったりやんだりする「春雨」を実地に体験した報告として成った、ということだろう。それが様々な桜を濡らし、花を散らして川に流す方に重心を置いて「花の雨」とした。ここで「又も」が報告に終わらず、奥山の桜の様々な姿態を想像させる、繚乱の華やかさを得るに至った。
 「思ひ」は、和歌では恋の火を連想させ、貴船には恋の説話が堆積している。恋多き女、和泉式部も夫の心変わりに貴船にお参りをし、貴船川を飛ぶ蛍を見て、歌に託して祈願をしたら、ほどなく願いが叶い、夫婦仲が円満に戻ったという故事がある。
 さらに、謡曲「鉄輪」では、嫉妬に狂った公卿の娘が 貴船社に詣で、鬼神にしてほしいと祈願し、明神の託宣があって、娘は髪を分け、五本の角をして、足に松明をつけ、これを口にもくわえ、頭にも火を燃え上がらせて鬼の姿に変じたという。
 虚子は、こうした幾多の恋の話を面影に、一句を絢爛たる「花の雨」に転じて詠み留めたのである。
 なお、田畑夫妻は祇園の真葛原でにしん料理屋を営む。吟行に侍した三千女は、かつて千賀菊の名で祇園の一力に出ていた舞妓であった。虚子の祇園を舞台にした小説『風流懺法』の三千歳のモデルである。
11 栞して山家集あり西行忌
 『五百句』に「昭和五年三月十三日 七宝会。発行所」と注記。
 この句については、『夏潮虚子研究号』十三号(二〇二三年初月)に私見を披露しているので、ここにそのあらましを再記する。
 最近提出された岸本尚毅氏の掲句に対する解釈の要点は、以下の通りである。「山家集」と「西行忌」という、氏によれば同語反復に終始したこの句は、
「定型と季題以外何物もない」句ということになる(『高濱虚子の百句』)。そもそも膨大な数残る虚子句から、配合の句に絞って論じた所に本書の狙いがある。通常季題と季題以外の取り合わせに俳人は苦心するが、氏に拠れば、虚子にはその迷いの跡がない、と言う。その理由を探ることが本書の目的でもある、とも言う。
 従って、標題句もそうした関心から選ばれ、「人の気配がない」句として解釈されるに至る。その真意は、本書の最後に置かれた「季題についての覚書」に明らかである。岸本氏によれば、虚子の配合の句は、一般のそれより季題に近いものを集めた「ありあわせ」なのだという所に落ち着く。虚子の工夫は、季題を季語らしく見せることにあり、それは季題のイメージの更新でもあった、という仮説が提示される。
 ここまで確認したところで、掲句を眺めれば、「西行忌」から「山家集」を「ありあわせ」、「栞」がどの歌になされているのか、その折の情景や人物はほぼ消去されているというのが、岸本氏の解釈であろう。
 ただし、岸本氏は、「おしまいにまぜっかえすようなことを」言うと断りを入れて、「句はあるがままにその句でしかない」というのも虚子の真意だったろう、と記している。
 これを私なりに敷衍して述べれば、虚子にもともと二物衝撃のような俳句観は極めて希薄だったのだから、標題句のような一見すると同語反復に見える「ありあわせ」については、季題がどれで季節がいつかといった議論を無効にする句作りがなされていたことになる。したがって、「同語反復」の良否を議論することは、虚子の句の評価においては、本質的ではないことになる。
 虚子の読書を題材とした句にも、標題句より取り合わせの色が多少は濃いものがある。
  焼芋がこぼれて田舎源氏かな
 昭和八年の作なので、標題句から詠まれた時期も遠くない。『喜寿艶』の自解はこうである。
 炬燵の上で田舎源氏を開きながら焼藷を食べてゐる女。光氏とか紫とかの極彩色の絵の上にこぼれた焼藷。
 絵入り長編読み物の合巻『偐(にせ)紫田舎源氏』は、本来女性向けの読み物であった。白黒の活字印刷ではない。木版本で、表紙および口絵に華麗な多色摺の絵を配した。それらは、物語上の主要な人物を描くものではあるが、顔は当代人気の歌舞伎役者の似顔絵となっていた。
 「読書」というより、「鑑賞」と言った方がいいこの手の本への接し方は、色気を伴う。主人公光氏は、光源氏のイメージを室町時代の出来事に仕立て直したものである。そこに食い気を配した滑稽と、冬の余り行儀のよくない、それが故に微笑ましい、旧来の読書の季節感が浮かんでくる。確かにこれから比べれば、西行忌の句は人物の影は薄いし、西行の繰り返しということにはなる。周到な岸本氏は、
  去来抄柿を喰ひつつ読む夜哉
  落花生喰ひつつ読むや罪と罰
など、虚子句から同じ発想のものを、「焼芋」句の評で引いてもいる。  そこで、標題句の解釈の焦点は、「栞」が「山家集」のどこにされているのかについての推論・推定に絞られてくる。まずは『山家集』中、もっとも有名な次の歌が想起されよう。
  願はくは花の下にて春死なむ         そのきさらぎの望月の頃
 西行は出来ることなら、旧暦二月の望月の頃に桜の下で死んでゆきたいと願った。『新歳時記』よりさかのぼり、標題句の成立から三年後に出された改造社版『俳諧歳時記』(昭和八年)の「西行忌」の季題解説は、虚子が書いている。この歌を引いて、その願望の通り、二月十五日か十六日に入寂したことを伝えている。従って、掲句についても、この歌と願い通りの入寂を想起するのが順当であろう。その意味で、この句は「花」の句の側面を持つことになる。
 ここまでくると、一句の解釈は、読み止しにした人も、「願はくは」の歌に「栞」をした可能性が出てくる。また、仮にそうでななくとも、「西行忌」に「栞」された「山家集」からは、西行と花の奇縁を想起するのは、当然のことと言えるだろう。
  花有れば西行の日とおもふべし 角川源義
 例えば、この句は「西行忌」ではなく、「花」が季題だ、という事に一応はなるだろう。また、「西行の日」を「西行忌」と考えてよいのか、という問題も残る。しかし、一句は「桜を見れば、桜があれば、その日を西行入寂の日と思え」という意味であり、「西行入寂の日」の奇縁、ひいては西行歌と西行の人生全体への思いがあふれている。むしろ、「西行忌」という枠を一旦外すことを狙った、広義の意味での「西行忌」の句と言えるだろう。
 逆に虚子の句は、「西行忌」に「山家集」を持ち出すことで、和歌・俳諧の徒ならば、西行の作品とともに、その生きざまに習おうとする思いは一入のはずではないか、というところに落ち着くのだろう。「栞」をした人を消すことで、逆に西行を慕った人々に連なる歌俳の心が共有される句となっているわけで、かえってここは、具体的な人物など消して、西行の人生と歌のみを焦点化した方がよかったのである。
 回忌の句は、俳諧の場合、宗祖を慕いつつ、一門の経営に資する世俗性が付きまとってきた。近代俳句はそういう一門の流派を嫌った子規の書生俳句から生まれたが、皮肉なことにその死の直後から「子規忌」は季題に登録され、他ならぬ虚子自身が、大正の俳壇復帰に向けて子規十七回忌を利用した経緯もある(井上『近代俳句の誕生』Ⅳ・2)。
 しかし、西行ならば、広く歌俳を親しむ人々一般に、「開かれた」忌日として価値が高い。標題句が、西行一辺倒で詠まれた理由は、西行の「古典性」「公共性」に由来していたとみてよい。標題句の同語反復に近い言葉の選択の意義は、祈りの言葉に近いものであったからで、それを正面から行わず、「栞」を媒介に『山家集』の読者を無限につなげていく「さりげなさ」こそが、虚子の意識した俳句らしさであったと見る。
『虚子百句』より虚子揮毫
11 栞して山家集あり西行忌
12 紅梅の莟は固し不言
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国立国会図書館デジタルコレクションより
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井上 泰至(いのうえ・やすし)   19���1年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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kozuemori · 2 months
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今日の東京は暑いくらいでしたが、強風のために桜はすっかり散ってしまいました。我が家の薔薇たちは一斉に蕾を膨らませています。咲くのが楽しみ!
インドネシアでの大噴火や愛媛、高知での地震など、比較的大きな地学的現象が頻繁に起こっていますね。どうぞ余震や建物の状態には十分に気をつけてお過ごしください。
地球の年齢は46億年と言われています。古代インドでは約90億年ごとに世界が生まれ変わると考えられていましたし、太陽の寿命はあと50億年と言われています。もし地球に寿命があるとすれば、その半分を消化していることになるのでしょう。だとすれば、更年期を迎えた地球に色々と不具合が現れるのも無理はないでしょう。地球の温暖化も、人間というストレスがもたらしたホットフラッシュのようなものなのかもしれません。
昨日、亡くなった身内の姿をAIによって生成したデジタル動画で復活させるサービスが中国で始まったというニュースを見ました。遂にAIがミディアムシップの領域にまで手を伸ばし始めたようです。上のリンクの映像を見ると、まだちょっとぎこちない動きですが、技術が発達してクオリティが更に高くなるのは時間の問題でしょう。ニュースのコメントを見ても有名人のAI生成については否定的ですが、個人が依頼する自分に関わる故人のAI生成については、グリーフケアになり得ると考える好意的な意見が多かったです。
ほとんどの人が故人の写真や映像を既に持っているにも関わらず、故人のAI生成が求められるのは何故なのでしょうか。もしかしたら、残された人が故人との新たな思い出を作りたい、故人との関係性を継続したいと思っているからなのかもしれません。そのニーズに更に応えるべく、将来的にはSiriやAlexaのような双方向での会話が可能になるでしょう。けれど、そこには落とし穴があります。AI生成された故人との再会は、アルゴリズムが介入する膨大な既存データの中にしか存在せず、その域を越えることができません。AI生成の故人から「愛しているよ」と言われたとしても、データの中から拾い出された表面的で一時的なもの、ただの情報に過ぎません。一時的にAIとの会話で癒されたとしても、蛍光灯のようにエネルギーに限りがあるので頻繁に光の交換をする必要があります。ですから、故人に対する依存が生まれる可能性が大きいのです。
一方、良いミディアムシップによってもたらされる故人からのメッセージは真実の愛や癒しに溢れ、一貫性があり、親密で、超個人的で、あらゆるデータのどこを探しても見つからない唯一無二の、誰にも真似ができないものです。そのエネルギーは充電式のLED照明のように永続的です。ですから、頻繁に故人との再会を求める必要がなく、依存とは無縁です。メッセージを受け取った人はその輝き続ける光を胸に抱き、死後も魂は存在するというスピリチュアリズムの信条を携えながら、故人の霊との関係性を失うことなく生きてゆけるのです。
この世の全ての現象は、大神霊が持つ智慧という源泉から発生しています。科学やAI、そして武器兵器もまた、決してスピリチュアルな世界と無縁ではなく、サムシング・グレートからのインスピレーションを受け取った人々を通してもたらされた霊界からのメッセージです。
私にはどうしても、このAI生成のニュースが霊界からもたらされたミディアムやヒーラーに対する励ましと、私たちがさらなる学びを深められるように与えられた、霊界からのメッセージのように感じられるのです。
ということで、宣伝で恐縮ですが、21日、22日に開催するワークショップのお知らせです。
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現在、レクチャー用資料の総仕上げ中です。今回は実習用の資料も合わせて23枚ぐらいになりそうです。その他にもスライドショー形式のクイズや、カードや音声を使ったエネルギーワークなど、多種多様なアプローチでミディアムシップについて楽しく学んでいただきたいと思っています。
ビギナーの方には、サイキックとミディアムシップの仕組みやエネルギーの違いを様々な実習を通して感じていただきたいですし、経験者の方にはミディアムシップの基礎を更に固めていただくと共に、より良いミディアム、より良いミディアムシップとは、という点を一緒に考えていきたいと思います。
私たち人間には、本能以外の知性を使った選択肢という特権が与えられています。ミディアムを目指す途上にも、さまざまな選択が待ち受けています。あなたはどんなミディアムになりたいですか?どんなミディアムシップをしたいですか?それにはどんな選択肢が必要でしょうか?そんなことも一緒に考えてゆければと思っています。
今回もさまざまなレベルの方が集まった、光に溢れた楽しい6時間となるでしょう。まだお申込み受付中です。皆さまのご参加をお待ちしています😄
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All About ミディアムシップ
4月21日(日)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
4月22日(月)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
料金:1回 8,000円(アイイス会員・税込)・10,000円(非会員・税込)
どなたでもご参加いただけます
最少催行人数:3名
ミディアムになりたいと思っている人、ミディアムの役割について知りたい人のための6時間ワークショップです。アイイスでの講師歴9年、ミディアム歴8年、イギリスのアーサー・フィンドレイ・カレッジにて数回に渡って講師・プロの為のミディアムシップ、サイキックアート、トランス、シャーマニズム等のワークショップに参加し、海外のミディアムとも交流のある講師による最新の情報を含めたレクチャーとゲーム感覚で楽しめる実習を通じて、あなただけの唯一無二のミディアムシップを作り上げていく過程を経験していただきます。
あなたの中に潜在する本来の能力を知り、それを呼び覚まし、育み、特化した分野をさらに伸ばして磨き上げましょう。そして同時に自分の苦手な分野を知り、それを伸ばす方法も試してみましょう。
ミディアムシップは決して完成することのない、永遠に学び、伸ばし、育むことのできる能力です。その過程を指導霊の応援と協力のもと、楽しみながら一歩一歩着実に進んでゆきましょう。大切なのは、自分に期待しながら挑戦し続けること、自分を信じて諦めないことです。練習すればするほど、そして失敗を重ねるほど感覚が研ぎ澄まされ、あなたは素晴らしいミディアムになれるでしょう。
レクチャー内容
 ・ミディアム、ミディアムシップとは
 ・ミディアムシップの種類とその役割
 ・良いミディアム、ミディアムシップとは
 ・霊能力はなぜ与えられ、なぜ失効するのか
 ・ミディアムとサイキック 
 ・想像と霊感の違い
 ・デモンストレーションとカウンセリング
実習
 ・シッティング・イン・ザ・パワー 
 ・ミディアムシップクイズ・30問に挑戦!解説付き
 ・サイキック、ミディアムシップ、トランス各実習
 ・直感と指導霊により深く繋がるための各実習
 このワークショップは以下のような方に向いています
 ・ミディアムシップついての理解を深めたい
 ・ミディアムシップの練習、経験をしてみたい
 ・ミディアムという役割に興味がある
 ・ミディアムになりたい
 ・指導霊との繋がりを深めたい
 ・本当の自分の人生の目的を探りたい
 ・自分自身の可能性や能力を探りたい
 ・霊性開花を通して人の役に立ちたい、社会に貢献したい
このワークショップは2019年4月17・21日に開催した同タイトルのワークショップの内容と同様ですが、一部を加えたりアレンジしてアップデートしています
詳細・お申し込みはこちらからどうぞ。
ショップからも直接お申し込みいただけます。
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夏学期クラスのスケジュールが決定いたしました。サイトとショップにてお申し込みを受付中です。(アイイスのサイトでも告知されています)
春学期に蒔いた霊性開花という名の種を、眩しい太陽と清らかな水、豊かな土壌、そして爽やかな夏の風のエネルギーを享受しながら、共に大切に育んでゆきませんか?皆さまのご参加をお待ちしています!
アウェアネス・ベーシック��期 Zoomクラス 
月曜日:10:00~12:00  日程:5/13、5/27、6/10、6/24、7/8
火曜日:13:00~15:00  日程:5/7、5/21、6/4、6/18、7/2
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アウェアネス・ベーシック後期 Zoomクラス   
土曜日:19:00~21:00  日程:5/11、5/25、6/8、6/22、7/6
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アウェアネス・ベーシック通信クラス
開催日程:全6回
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アウェアネス・オールレベルZoomクラス
火曜日:19:00~21:00  日程:5/14、5/28、6/11、6/25、7/9
木曜日:10:00〜12:00 日程:5/9、5/23、6/6、6/20、7/4
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アウェアネス・マスターZoom クラス
火曜日:19:00〜21:00 日程:5/7、5/21、6/4、6/18、7/2
金曜日:19:00〜21:00 日程:5/17、5/31、6/14、6/28、7/12
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サイキックアートZoomクラス
日曜日:17:00~19:00  日程:5/12、5/26、6/9、6/23、7/7 水曜日:16:00~18:00  日程:5/15、5/29、6/12、6/26、7/10
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インナージャーニー 〜瞑想と内観〜 Zoomクラス  
月曜日:16:00~17:00   日程:5/20、6/3、6/17、7/1、7/15
土曜日:10:00~11:00 日程:5/11、5/25、6/8、6/22、7/6
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マントラ入門 Zoomクラス  
土曜日:13:00~15:00 日程:5/18、6/1、6/15、6/29、7/13
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トランスZoomクラス
土曜日:19:00~21:00  日程:5/18、6/1、6/15、6/29、7/13
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サンスクリット・般若心経 Zoomクラス 
月曜日:13:00~15:00   日程:5/20、6/3、6/17、7/1、7/15
水曜日:19:00~21:00   NEW! 日程:5/15、5/29、6/12、6/26、7/10
サイトのクラス紹介ページはこちらです。
継続受講の方は直接ショップからお申し込みください。
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johnbrownnn · 8 months
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 バクテリアなどの微生物を利用して、宇宙空間や月、あるいは火星での生活をよりサステナブルにする新たな方法を科学者が研究している。エネルギーの生成や採掘、さらには製薬など、あらゆる活動に微生物を活用するものだ。 国際宇宙ステーションでのバイオマイニング実験に使用された細菌の蛍光顕微鏡画像提供:ESA  国際的な研究チームが現地時間3月21日に英国の学術誌で公開した新しい論文によれば、微生物を活用した宇宙技術で、住宅や車に電力を供給したり、気候変動の影響を和らげたりできるようになる可能性があるという。また、将来の住宅建築でこの技術が一定の役割を果たしてくれるかもしれない。  学術誌「Nature Communications」に掲載されたこの新しい論文の筆頭著者Rosa Santomartino氏は、米CNETの取材に対し、次のように語った。「微生物は実に驚くべき存在であり、地球上でわれわれのために多くの仕事をしてくれている。ところが、われわれはそのことに気づいてさえいないことが多い」「微生物は、例えばインスリンや抗生物質を製造するために製薬業界で広く活用されているほか、鉱物から金属を溶出する目的で利用されたり、最近では微生物を使って構造物を作る取り組みが行われたりしている」  Santomartino氏は、エジンバラ大学にある英国宇宙生物学センターの研究者だ。同氏によれば、このような目的で微生物を活用するには最小限のインフラしか必要ないため、従来のやり方に比べて経済的で、環境に与える影響も少ないという。そのため、複雑で資源の乏しい宇宙環境に持ち込むのに最適というわけだ。 [embed]https://www.youtube.com/watch?v=Sxj79jtM1cI[/embed]  宇宙では、現地で手に入る資源を利用(ISRU:In-Situ Resource Utilization)し、可能な限りリサイクルすることが不可欠だ。研究者らは、微生物が宇宙だけでなく地球上においても、持続可能性の「ループを完成」させるのに役立つと主張する。  「それらを地球に応用すれば、効率的かつ環境にやさしいエネルギー生産とリサイクルによって、循環型経済が強化される」(Santomartino氏)  この数十年で、宇宙における難問を解決するための技術開発は、地球に住む数十億の人間にも恩恵をもたらすようになっている。現代社会は衛星技術に大きく依存しているが、これはそもそも商業利用されるはるか以前に、軍事および研究目的で開発されたのが始まりだ。  今回の研究では、廃棄物の処理や再利用、食品および医薬品生産に微生物が果たす役割について論じ、さらには「バイオマイニング」と呼ばれるプロセスに注目している。月面および火星の岩石や表面物質(レゴリス)を微生物が分解することで、ケイ素や鉄、アルミニウムのほか、水や酸素、燃料となる水素を手に入れる技術だ。 [embed]https://www.youtube.com/watch?v=8obopaD8bXA[/embed] また電気発生微生物と呼ばれる特定の微生物は、食物もしくは人間の排泄物から電流を発生させることができる。  つまり、宇宙探査を可能にする技術は、われわれの排泄物でデバイスを充電するイノベーションをもたらす可能性も秘めているのだ。  「非常に困難で過酷な宇宙環境において、これ(とその他すべてのプロセス)を非常に効率的に用いることができるなら、地球環境への応用は比較的簡単に実現できるかもしれない」とSantomartino氏は述べている。 この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 window.fbAsyncInit = function() if ($("#fb").length > 0) FB.Event.subscribe('xfbml.render', function(response) $("#fb img").show(); ); FB.Event.subscribe('edge.create', function(url) ga('send', 'social', 'facebook', 'share', url); ); ; function facebookbtnload(d, s, id) if ($("#block_elu").css("display") == "none") setTimeout(function() facebookbtnload(document, 'script', 'facebook-jssdk'); , 1000); else var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.async=true; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&appId=593474487353841&version=v2.8"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); facebookbtnload(document, 'script', 'facebook-jssdk'); Source link
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hatohonoka · 9 months
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特別教育機関『孤児院』 神奈川支店
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保健室から追い出され亜里沙の後に続く。
蛍光灯で照らされた廊下は先程まで居た医務室とはうって変わって冷たい光を差していた。
「亜里沙、あの後ってどうなったの?わたしこれ実は死んでる?」
「あはは、死んでるわけないじゃん!ちゃんと生きてるよ。けど、マジで殺したかと思った…えっとごめんね」
亜里沙は笑い、少し潤んだ眼を誤魔化すように擦る
「いいよ、わたしが撃てって強要したんだし気にしないで。それにしても、なんで無事だったんだろう?実は弾が入ってなかったとか?」
それにしても鈍痛はある。空砲でも何かしらのダメージを負うのだろうか?
「あぁ、なんかこのブレザーめっちゃくちゃにいい防弾仕様らしくてそうそう弾は貫通しないんだって、だからだいたい最初は衝撃で気絶しちゃうらしくて。だから弾は入ってたよ、ほら」
ポケットからわたしを気絶させたであろう弾丸を取り出した。こんな小さな金属片があんな衝撃を与えてくるとは到底思えない。
その後も長い廊下を進みながらわたしが気絶したあとの事も簡単に亜里沙が説明してくれた。
やはり最終試験も兼ねていたようで、撃ち撃たれた生徒はホールから即回収され、あの医務室へと運ばれていたそうだ。残された撃てなかった生徒がどうなったかは回収されてしまい分からず終いだそうだった。
ブレザーの件については医務室で渡されたタブレット端末の中にテキストがあり、その事が書いてあったそうだ。結局わたしが気を失っていたのも数分程度の事だった様で、詳しくはまだ見れていないという。
そんなこんなで現状の確認をしていると廊下の終点に到着した。突き当たり、少し重たいスチールの観音開きの扉を抜けると視界が開けた。
最初の印象は、社会科見学で行った空港。ターミナル?だっけそれを縦に重ねた感じ。吹き抜けの外周、壁にそって各フロアがあり白の制服を着た『生徒』たちが行き交っている。末広がりに空間が作られており恐る恐る覗き込むと、最下層に時計台が建っているのが見えた。かなり高くも見えるが下層まで明るく、さっきまでの殺伐とした『入学式』のような雰囲気は全くなく、落ち着いた穏やかな空間が広がっていた。
驚き息を呑んでいると、隣の亜里沙も驚いている。
「亜里沙は見たんじゃないの?このホール」
いやいやと手を振る。
「バックヤード的な通路から医務室に通されたから初めて見た、スゴ。忘れてたけどこれ地下でしょ?横浜駅の、スゲー!」
飛び出さんばかりに身を乗り出す亜里沙の裾を引っ張りつつも、わたしもこの巨大な空間にワクワクしていた。
「それで、今どこに向かってるの?出たまんま着いてきてたけど」
「あぁ、『入学式』が終わった人から寮棟へって」
かざされた端末の画面の詳細を確認する。
フロアマップが表示されており、タップすると詳細が表示される。
どうやらこの空間は大まかに3層に分かれており、今居る上層部は食堂、購買、医務室や職員室などここでの生活に必要な基本設備がある層で、そのまま横浜駅地下街の各バックヤードへ続く通路が点在しているようだ。
反対に最下層、時計台があったフロアは訓練施設らしく3フロアでさらに細かく分けられていて、射撃訓練場や演習施設、トレーニングジムなどが備えられているようだ。簡単に言えば運動するための施設がある層。武器庫もあるらしい。
そして今目指しているのが中間層の居住区、寮や談話室、自習室があるようで中間層は6フロアの幅を取っているようで上層、下層に比べ層が厚くなっている。その中間層の端っこ寮棟のに赤く印が点っている。
「これ見るとあたしら同室っぽいよ」
亜里沙が印をタップする。すると新しくタブが開きわたしの名前と亜里沙の名前が並んで表示される。少しスクロールすると1409入室許可と文字が表示された。
「入室許可って出てる」
「そうなんか不思議な書き方でさ、とりあえず行ってみよっ。そこ階段室っぽいから」
階段室と書かれた重たい扉を開け放ち亜里沙はとっとと行ってしまった。どうやら彼女は一応ついさっきわたしは銃で撃たれた病み上がりの人間だということを忘れているようだ。渋々と彼女が入っていった扉へと続くのだった
​───────​───────​───────
『入学式』後だったので、寮棟は人でごった返しているだろうというわたしの予想とは裏腹に人とすれ違う方が珍しいぐらいには静かだった。出会ったといえば同じく新入生だろうか先に着いていた子達が数ペア、部屋を出入りしている様で中にはジャージの子もいた。
さて、この寮棟はフロアごとに学年でわかれている。当然わたしたちは1年生にあたる、よって寮棟最下層の1フロア。上に行くにつれて上級生が入居している。1年生より下が談話室などの施設になっているようだ。吹き抜けのメインホールの通路に各室へ続く自動ドアが並んでおり、わたしたちは4列目の扉を目指し歩いていた。ホールを挟んで向かい側にも同じようなドアが並んでおり、収容人数はかなりのものになるのでは?という印象だった。『入学式』での人数を考えるといささか過剰なまでの部屋数ではあるが、きっとなにか理由があるのだろう。
そうこうしてる間に4列目のドアまでただり着いた。タッチ式の自動ドアをあけ中をうかがう。
真っ直ぐ通路が伸びており奥行は200mぐらい、さっきの医務室からホールまでの廊下ほど長くはない、1号室から9号室までが通路の片側に並んでいる様でわたしたちの部屋は並びで言うと一番奥になるのだろう。カーペットが敷かれ、照明はホールような強めな明かりではなく、落ち着いた間接照明が使われている。
「ちょうどいい距離じゃね?競走できそう」
だっと亜里沙が走り出した。反射で生きてるタイプの人間なのかもしれない。元気が有り余りすぎている。もう部屋まで着いてしまっている。
追いついて部屋に入る。今日からここが新しい家になるわけだ。短い廊下を抜けると10畳ぐらいのワンルームに左右対称に壁際にベッドと勉強机が並んでる。窓はないが換気が行き届いているのか空気は循環していて湿度はなく快適空間だった。左右対称で入居者を待ち構えていた部屋は全く生活感はなく部屋を入ってすぐの短い廊下には別室洗面台とトイレがあるのは確認できた。
ベッドの壁際には洋服掛けが付いており、空のハンガーと予備の制服とがかけられていた。ベッドの上にはジャージが畳まれて置いてあり、早速亜里沙は制服を脱ぎ捨てて着替え終えベッドに腰掛けくつろいでいる。
「あ、愛衣の端末机の上にあったよ〜あとスマホとか」
タブレット端末をヒラヒラと振りながら亜里沙が指さす。
ということはこの左側がわたしのスペースになるのか。机の上を確認すると確かにタブレット端末が置かれている。引き出しも付いているのかと引っ張り出すと、見覚えのある銃がこんにちはした、そっと引き出しをしまいつつ、それ以外にも数点見知らぬ物品が置いてある机を確かめる。
「確かにあるけど、これ他の何さ?時計?」
振り返り亜里沙の机も確認する。タブレット端末はもう持っているからそれ以外のラインナップが机の上に同じように置いてある。
タブレット端末、スマートフォンに液晶型の時計。あとこれは何だろうか?Uの字型の何かの機械。
「これなんだかわかる?」
湾曲している謎の端末を亜里沙に見せる。おそらく身につける物なのだろうがどうつけるのか皆目検討がつかない。
「あ〜なんだろこれ、ネックバンド型のヘッドホンのスピーカー外したやつっぽい。なんかの部品なんじゃね?タブレットに載ってるんじゃね〜?」
そう言いながら亜里沙はぽーんとベッドに身を投げながらタブレットをいじり始める。タブレットの方が気になるようだ。興味なさげに返される。
わたしも机のタブレット端末を手に取り確認してみる。さっき見たフロアマップのタブ以外に各施設の利用状況や混雑具合、これは購買の通販ページだろうか?商品ページなどがタブで並んでいる。
最後のタブが目的のものだったらしく、入学後のしおりと書かれている。スクロールしていくと詳細が流れてきた。
『寮へ初入室後、プログラムは終了です。翌日まで自由時間となります』
『各自デスクを確認し、自身のタブレット端末、スマートフォン、スマートウォッチ、ARナビシステム、デスクの引き出しの中に銃。以上が欠品していないか確認してください。もし欠品があった場合は職員室資材窓口までお問い合わせください』
『各施設の利用許可は翌日以降からIDが有効になりますので本日は利用できません。初日は各部屋に備え付けの保存食、飲料を使用してください』
『ARナビシステムは翌日以降から使用可能です。使用許可が降り次第スマートウォッチに通知が入ります。それ以降に装着してください、装着の仕方はこちらを確認ください。明日以降はARナビシステムにてアナウンスを行います』
どうやらARナビシステムという端末らしい。装着の仕方もご丁寧に載っている。
謎が解けたところで、制服を脱ぎつつジャージに着替える。隣のベッドから静かに寝息が聞こえてきた。端末をいじりながら寝てしまったらしい。亜里沙の脱ぎっぱなしの制服と自分の制服を壁にかけ、わたしも仮眠をとることにする、どの道明日からが新生活の本番。ARナビシステムっていうのも気になるし。
ベッドにダイブする。一日で色んなことがありすぎて一年分疲れた気がする。ベッドサイドのスイッチ類をいじくり、部屋の電気を消した。
​───────​───────​───────
つづく
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log2 · 1 year
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【株式会社エココスモ】の保護塗料、撥水材、コーティング剤など14点が登録されました!
株式会社エココスモは人と地球に優しい無機質・水溶性・安全な建築用塗料、緑化資材、工業塗装資材、落書き・貼り紙除去剤・防止塗料、超高温耐熱塗料・耐火材等を提供しています。
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今回は、保護塗料、撥水材、コーティング剤など、14点をご登録いただきました。
エココスモ Arch-LOG 検索ページ
▼木材(柱・床下地材等)の養生用撥水剤「撥水君・ジュニア」
水性の低分子構造なので材質を痛めません
ホルムアルデヒド規制基準の1/6の数値で、F★★★★を取得。ホルムアルデヒドを放散しません。
(財)食品分析センターにおいてPCB、エタノール、酢酸、n-ヘプタン、水を溶媒としての着色料、フェノール、カドミウム、鉛、ヒ素、蛍光物質、ホルムアルデヒドの含有分析を行い、全て検出されませんでした。 乳幼児、ペットが舐めても無害で安心です
有害化学物質(トルエン、キシレン、シンナー)を一切使用していない水溶性ですので、作業が簡単、安全です。
木材のリサイクルにも支障ありません。
乾燥後は無色透明、無臭でベタつきもありません。(適量塗布の場合)
浸透塗膜型ですので、塗布後すぐに資材を置いても大丈夫。塗膜が傷ついても撥水性能は損なわれません。
木の呼吸を妨げず調湿性能も損ないません。結露、カビの発生を極力防ぎます。
指定無機顔料で着色可能です。詳しくは販売元にお問い合せください。
塗布後、他の塗料の上塗りも可能です。
塗布後に接着剤を使用しても接着性能に影響ありません。
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▼防カビ・抗菌塗料「華美ネーゼ」
接触角102度の高撥水機能塗料に、優れた「防カビ・抗菌剤」を配合してあります。
忌避効果と独自の複合技術で、一般建物内に存在する約60種類のカビ全てを含む2,000種類以上もの幅広い抗菌性が実現されました。(世界最高レベル)
無色透明で、ツヤもありません。乾燥後は無臭です。
基材が浸透性であれば、浸透して塗膜を形成していますので、たとえ塗膜が傷ついても浸透していますので、性能の劣化はさほどありません。
添加物は、RoHS・ELVやJIG24の対象となっている物質を含んでおりません。
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▼森の雫
無垢材・合板の梱包箱用、水溶性撥水塗料です。
トルエン・キシレン・シンナーなどの有害物質を一切使用していません。
合板の場合、雨水などによる剥離を抑え防水性も保持。
乳幼児が舐めても無害で安心。
食品用梱包材にも使用可能。カビ・結露を簡易的に防止します。
接着剤が使用できます。
刷毛やローラーでも塗布可能。蓄圧式噴霧器で誰でも簡単にすばやく塗布できます。
木材の吸放湿を妨げません。また、木材のリサイクルに支障をきたしません。
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”無機質・無機質系、水溶性、安全無害、環境良化”を開発・商品化コンセプトに、 人、そして地球環境にやさしい製品が揃っています。 是非ご確認ください
エココスモ Arch-LOG 検索ページ
※文章中の表現/画像は一部を株式会社エココスモ のホームページより引用しています。
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sakiko427 · 2 years
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🎨松村早希子 個展 境域 / しましまグラデーション 2022/11/1(火)〜7(月) 高円寺 ギャラリー33 NORTH 1F 🌟🌟終了しました🌟🌟 【ステートメント】 自分の中には「只々好きな女の顔をたくさん描きたい!」という欲望しかない…今回の個展の準備にあたっても、何の主題もコンセプトも思いつかない、いわば「虚無」の状態にありました。 パートナー(職業システムエンジニア)との会話の中で、 ・それはひたすらかわいい女の子だけを描き続ける自動書記的虚無ではないか ・昨今話題のMidjourneyなどのAIによる絵の出力も、ある種の自動書記的虚無なのではないか という話になり、既存の作品を無限に学習したAIの自動出力と、沢山の「かわいい」を見てそれを血肉にし目的なく絵を量産する私の表現は何が違うのか?という疑問が生まれました。 そこで、先行して制作を始めていたZINEのテーマ(ジェンダーとセクシャリティのグラデーション)を基に、自分のなかの性別のグラデーションを猫の毛1本1本を見つめるようにして絵に表し、それをAIの出力のような形式で展示することで、自分自身のまなざしを再確認するインスタレーションを試みることにしました。 化粧 / ベリーショート / 花嫁 / 美人 女性にだけ向けられてきた言葉、課せられる記号、捉われる概念をあらためて絵に起こすことで得られたこころの旅路を、追体験していただけましたら幸いです。 【展示内容】 🎨性別のグラデーションをテーマに描いたペインティング19点 📕合同誌ZINE 「しましまグラデーション-ジェンダーとセクシャリティについての、個人的なおしゃべり-」(¥1500)製作過程と表紙原画 ✂️ZINEに参加してくれた小田富美子 @odart コラージュ作品 🌟 ご来場くださった皆様、気にかけてくださった皆様ありがとーーーございました! そして設営・ZINEと他すべての印刷物デザイン・コンセプト組立・お店番…などなど手伝ってくれたスタッフの皆さん、合同誌ZINEに寄稿してくれた皆さんの力無くして、この展示は絶対に出来ませんでした。ZINEのプロフィール欄にも書きましたが、ほんとーーーに皆様のお陰で、こんな自分でもなんとか生きて来られました…😭ありがとう!!!!! #しまグラ #しましまグラデーション #高円寺 #AFF2 #蛍光資料 #松村早希子 #松村早希子の絵 #SakikoMatsumura #painting #artwork #girlsdrawing #art #zine #littlepress #illustration https://www.instagram.com/p/CkvHSRMSWed/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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newspaper-ckm-mirai · 2 years
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今月のちくま百景  さらしなの里歴史資料館のゲンジボタル(羽尾)
さらしなの里歴史資料館のゲンジボタル(羽尾)  千曲市羽尾では今年も6月上旬から多くのホタルの群生が確認された。羽尾のホタルは雄沢川と湯沢川を中心に自然に生息しているもので地元のホタルの会では飛翔数を確認、集計して市に報告している。今年はNPO法人・千曲市環境市民会議、蛍プロジェクト代表の小河原邦楽さんらが観察会を実施し、家族連れなどが参加した。小河原さんはホタル観察の際の減光・騒音への注意などを説明、ホタルの発生しているスポットを案内した。25日の観察会ではマレットゴルフ場近くの農道で大量の飛翔を確認することが出来た。  市内では羽尾地区のほか森地区、内川地区、八幡地区、協和地区でホタルの生息が確認されているほか、屋代地区(古墳館沼)でもホタルの復活への取り組みが行われている。
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myonbl · 3 years
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2021年10月28日(木)
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ツレアイ(訪問看護ステーション所長)は、業務多忙でなかなか有休を消化できない。今朝は、<遅出>という小技で2時間だけゆっくりできるとのことだ。私の方は弁当を2つ用意して先に出勤、こんな日は東寺五重塔を仰ぎ見るのが楽しみである。晴れ上がった空に屹然とそびえる姿を撮ろうとすると・・・、無粋な車が隣に停車した。おい兄ちゃん、ちったぁ気を遣えよなぁ。
5時30分起床、久しぶりにアラームが鳴るまで寝た。
日誌書く。
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シメジ煮麺+ヨーグルト+豆乳。
プラごみ、45L*1。
ツレアイは遅出、弁当2つ用意して先に出勤する。
木曜日1限は「人権論」、今日のテーマは「高齢者の人権」。一昨年前までは「社会貢献論」のなかで「認知症サポーター養成講座」を実施していたのだが、コロナ禍では外部講師の招聘は無理、今日はウェブサイトを利用して「高齢者の虐待」について概観し、「認知症」への理解が必要なことを学ぶ。ミニレポートは「子ども食堂」に関する新聞記事への感想を求めた。
2限は「環境論」、先週はDVDが使えなかったので、YouTubeを使って<白神山地><紀伊山地の霊場と参詣道>の2つの世界遺産を紹介し、<自然観>について解説した。本編は<コモンズの再生>がテーマ、テキストベースで森林の現況について解説し、国民の90%以上が都市部に暮らす中で森林をコモンズとして利用していること、その再生にどのような役割があるかを考えた。ミニレポートは「あなたの身近なところに<コモンズの再生>の事例はありますか」。ちと難しかったようで、例に挙げた<ふるさと納税>について書くものが多いようだ。
ランチ、弁当+🍊。
明日の「情報社会と倫理」の資料作成、Classroomにアップする。
「社会貢献論」で課している「研究倫理eラーニング」、明日が締切なのでかなりの提出量、名簿にチェックを入れる。
帰宅は14時40分、すぐに徒歩でケーヨーデイツーまで買物、台所の蛍光管とグロー球を交換する。
<物置から書斎へプロジェクト>、溜まっていたiPhone, iPad, mac 関連の空き箱を全て処分することにした。だんだんと床が見えるようになってきたのは嬉しい。
ツレアイは、仕事の後太鼓のワークショップ。
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息子たちには3日間熟成(?)の昆布締めポークを焼く。私は絹厚揚げを肴にワンカップ、一人酒盛りである。
ツレアイの帰宅は20時30分、簡単にワンプレートを用意して私は書斎へ。
21時30分、入浴。
就寝前の腹筋を復活することにして、ユラリコンを久しぶりに使用する。
22時30分、就寝。
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ちょこまかとよく動いて13,000歩寸前、水分は1,400ml。
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theresaapokalypse · 3 years
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🩸 63 「ウナ・セラ・ディ東京」。
・東京都福祉保健局が毎日発表しています "それ" とトーキョーの "いま" が それなりに分かったりします、2021年8月20日から22日迄の抜粋した資料です。
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昨夜から とってもブルーに過ごしていて ロクにゲームもしていなかったり、ご飯も喉をあまり通らなかったりするのは 向田邦子さ���が 1981年8月22日朝、台北を離陸した遠東航空103便が空中で分解し墜落したことで、この世界で執筆活動が出来なくなったからかもしれません。時の流れは 無意識に おそろしい速さで進んでいたりして、かれこれ 40年の月日が流れてしまいました。向田邦子さんの作品は 終わりが分かっていますから いつかはすべてを読むことになるのでせうけれど、まだいまはそのときではありません (なんて格好つけていますけれど、未だ読み終えていない本が 我が家のあちこちで積み重なっていて、八方塞がりなだけだったりして)。えっと 夏の間、我が家の夜は ほぼ読書が出来ません。どうしてかといいますと、部屋の灯りを点けないからです。テレビの明かりと台所の蛍光灯以外は真っ暗クラスケ出ておいでって感じです。世の中、地球温暖化とかどうとか わーわー言っていますけれど、電力の消費を抑えた生活を何もせずに わーわー言っていても 状況は全く変わらないと思います (そもそも わたしは 地球温暖化なんてものは無いと思っていますけれど)。えっと、我が家には クーラーはありません。扇風機のみです。これで かれこれ20年以上生活しています。暑いですけれど、夏は暑いものです。ひどく暑ければ 水風呂に それって 飛び込めばいいのです。わたしは これから先も そんなふうにいきていきます。でも 昔ながらの (紐を引っ張ってカチャンと点けるやうな) 電灯が ちょっと欲しいなって思っています。
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yoshikikuwano · 4 years
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なんか忘れていた歌
出勤して
品物チェックして
資料作って
上司とメシ食って
資料作って
会議終わって
売上チェックして
煙草2本吸って
缶ビール飲んで
電車のすみっこに座って
リュックを抱いて
不意に昔の歌を思い出す
メロディに泣いた
忘れてた歌
なくしてなかった歌
セピアじゃなかったフルカラー
たぶん1小節分のメロディ
多かれ少なかれ
蛍光灯の海に沈みゆく
知らん女と蚊と一緒に朝まで
summer
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kurihara-yumeko · 3 years
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【小説】The day I say good-bye (3/4)【再録】
 (2/4)はこちらから→(https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/647000556094849024/)
「あー、もー、やんなっちゃうよなー」
 河野帆高はシャーペンをノートの上に投げ出しながらそう言って、後ろに大きく伸びをした。
「だいたいさー、宿題とか課題って意味がわからないんだよねー。勉強って自分のためにするもんじゃーん。先生に提出するためじゃないじゃーん。ちゃんと勉強してれば宿題なんて出さなくてもいいじゃーん」
「いや、よくないと思う」
「つーか何この問題集。分厚いくせにわかりにくい問題ばっか載せてさー。勉強すんのは俺らなんだから、問題集くらい選ばせてくれたっていーじゃんね」
「そんなこと言われても……」
 僕の前には一冊の問題集があった。
 夏休みの宿題として課されていたものだ。その大半は解答欄が未だ空白のまま。言うまでもないが、僕のものではない。帆高のものだ。どういう訳か僕は、やつの問題集を解いている。
 その帆高はというと、また別の問題集をさっきまでせっせと解いていた。そっちは先日のテストが終わったら提出するはずだったものだ。毎回、テスト範囲だったページの問題を全て解いて、テスト後に提出するのが決まりなのだ。帆高はかかとを踏み潰して上履きを履いている両足をばたつかせ、子供みたいに駄々をこねている。
「ちゃんと期限までにこつこつやっていればこんなことには……」
「しぬー」
「…………」
 つい三十分前のことだ。放課後、さっさと帰ろうと教室で荷物をまとめていた僕のところに、帆高は解答欄が真っ白なままの問題集を七冊も抱えてやってきた。激しく嫌な予感がしたが、僕は逃げきれずやつに捕らえられてしまった。さすが、毎日バスケに勤しんでいる人間は、同じ昼休みを昼寝で過ごす僕とは俊敏さが違う。
 帆高は夏休みの課題を何ひとつやっていなかった。テスト後に提出する課題も、だ。そのことを教師に叱責され、全ての課題を提出するまで、昼休みのバスケ禁止令と来月の文化祭参加禁止令が出されたのだという。
 それに困った帆高はようやく課題に着手しようと決意したらしいが、僕はそこに巻き込まれたという訳だ。一体どうして僕なのだろうか。そんな帆高だが、この間のテストでは学年三位の成績だというので、教師が激怒するのもわかるような気がする。
「…………どうして、保健室で勉強してるの」
 ベッドを覆うカーテンの隙間から頭の先を覗かせてそう訊いてきたのは、河野ミナモだった。帆高とは同じ屋根の下で暮らすはとこ同士だというが、先程から全くやつの方を見ようとしていない。
 そう、ここは保健室だ。養護教諭は今日も席を外している。並んだベッドで休んでいるのは保健室登校児のミナモだけだ。
「教室は文化祭の準備で忙しくて追い出されてさ。あ、ミナモ、俺にも夏休みの絵、描いてよ。なんでもいいからさ」
 帆高は鞄からひしゃげて折れ曲がった白紙の画用紙を取り出すと、ミナモへ手渡す。ミナモはしばらく黙っていたが、やがて帆高の方を見もしないまま、画用紙をひったくるように取るとカーテンの内側へと消えた。
 帆高が僕の耳元で囁く。
「こないだ、あんたと仲良くなったって話をしたら、少しは俺と向き合ってくれるようになったんだ。ミナモ、あんたのことは結構信頼してるんだな」
 へぇ、そうだったのか。僕がベッドへ目を向けた時、ミナモは既にカーテンを閉め切ってその中に閉じこもってしまっていた。耳を澄ませれば鉛筆を走らせる音が微かに聞こえてくる。
「そう言えば、あんたのクラスは文化祭で何やんのー?」
「なんだったかな……確か、男女逆転メイド・執事喫茶?」
「はー? まじでー?」
 帆高はけらけらと笑った。
「男女逆転ってことは、あんたもメイド服とか着る訳?」
「……そういうことなんじゃない?」
「うひゃー、そりゃ見物だなーっ!」
「あんたのとこは?」
「俺のとこはお化け屋敷」
 それはまた無難なところだな。こいつはお化けの恰好が似合いそうだ、と考えていると、
「そういやさ、クラスで思い出したんだけど、」
 と帆高は言った。
「あんたのとこ、クラスでいじめとかあったりする?」
「さぁ、どうだろ……。僕はよく知らないけど」
 いじめ、と聞いて思い出すのは、あーちゃんのこと、ひーちゃんのこと。
「なんか三組やばいみたいでさー。クラスメイト全員から無視されてる子がいるんだってさ」
「ふうん」
「興味なさそうだなー」
「興味ないなぁ」
 他人の心配をする余裕が、僕にはないのだから仕方ない。
 そうだ、僕はいつだって、自分のことで精いっぱいだった。
「透明人間になったこと、ある?」
 あの最後の冬、あーちゃんはそう僕に尋ねた。
 あーちゃんは部屋の窓から、遠い空を見上げていた。ここじゃないどこかを見つめていた。どこか遠くを、見つめていた。蛍光灯の光が眼鏡のレンズに反射して、その目元は見えなかったけれど、彼はあの時、泣きそうな顔をしていたのかもしれない。
 僕はその時、彼が発した言葉の意味がわからなかった。わかろうともしなかった。その言葉の本当の意味を知ったの���、あーちゃんが死んだ後のことだ。
 僕は考えなかったのだ。声を上げて笑うことも、大きな声で怒ることも、人前で泣くこともなかった、口数の少ない、いつも無表情の、僕の大事な友人が、何を考え、何を思っていたのか、考えようともしなかった。
 透明人間という、あの言葉が、あーちゃんが最後に、僕へ伸ばした手だった。
 あーちゃんの、誰にも理解されない寂しさだった。
「――くん? 鉛筆止まってますよ?」
 名前を呼ばれた気がして、はっとした。
 いけない、やつの前で物思いにふけってしまった。
「ぼーっとして、どした? その問題わかんないなら、飛ばしてもいいよ」
 いつの間にか帆高は問題集を解く作業を再開していた。流れるような筆致で数式が解き明かされていく。さすが、学年三位の優等生だ。問題を解くスピードが僕とは全然違う。
「……この問題集、あんたのなんだけどね」
 僕がそう言うと帆高はまたけらけらと笑ったので、僕は溜め息をついてみせた。
   「最近はどうだい? 少年」
 相談室の椅子にふんぞり返るように腰を降ろし、長い脚を大胆に組んで、日褄先生は僕を見ていた。
「担任の先生に聞いたよ」
 彼女はにやりと笑った。
「少年のクラス、文化祭で男がメイド服を着るんだろう?」
「…………」
 僕は担任の顔を思い浮かべ、どうして一番知られてはいけない人間にこの話をしたのだろうかと呪った。
「少年ももちろん着るんだろ? メイド服」
「…………」
「最近の中学生は面白いこと考えるなぁ。男女逆転メイド・執事喫茶って」
「…………」
「ちゃんとカメラ用意しないとなー」
「…………先生、」
「せんせーって呼ぶなっつってんだろ」
「カウンセリングして下さい」
「なに、なんか話したいことあるの?」
「いや、ないですけど」
「じゃあ、いーじゃん」
「真面目に仕事して下さい」
 そもそも、今日は日褄先生の方から、カウンセリングに来いと呼び出してきたのだ。てっきり何か僕に話したいことがあるのかと思っていたのに、ただの雑談の相手が欲しかっただけなんだろうか。
「昨日は市野谷んち行ってきた」
「そうですか」
「久しぶりに会ったよ、あの子に」
 僕は床を見つめていた目線を、日褄先生に向けた。彼女は真剣な表情をしている。
「……会ったんですか、ひーちゃんに」
 日褄先生のことを嫌い、その名を耳にすることも口にすること嫌い、会うことを拒み続けていた、あのひーちゃんに。
「なーんであの子はあたしを見ると花瓶やら皿やら投げつけてくるのかねぇ」
 不思議だ不思議だ、とちっとも不思議に思っていなそうな声で言う。
「あの子は、変わらないね」
 ありとあらゆるものが破壊され、時が止まったままの部屋で、二度と帰ってくることのない人を待ち続けているひーちゃん。
「あの子はまるで変わらない。小さい子供と同じだよ。自分の玩具を取り上げられてすねて泣いているのと同じだ」
「……ひーちゃんをそういう風に言わないで下さい」
「どうしてあの子をかばうんだい、少年」
「ひーちゃんにとって、あーちゃんは全てだったんですよ。そのあーちゃんが死んだんです。ショックを受けるのは、当然でしょう」
「違うね」
 それは即答だった。ぴしゃりとした声音。
 暖かい空気が遮断されたように。ガラス戸が閉められたように。
 世界が遮断されたかのように。
 世界が否定されたかのように。
「少年はそう思っているのかもしれないが、それは違う。あの子にとって、直正はそんなに大きな存在ではない」
「そんな訳、ないじゃないですか!」
「少年だって、本当はわかっているんだろ?」
「わかりません、そんなこと僕には――」
 僕を見る日褄先生の目は、冷たかった。
 そうだ。彼女はそうなのだ。相変わらずだ。彼女はカウンセラーには不向きだと思うほど、優しく、そして乱暴だ。
「少年はわかっているはずだ、直正がどうして死んだのか」
「…………先生、」
「せんせーって呼ぶなって」
「僕は、どうすればよかったんですか?」
「少年はよく頑張ったよ」
「そんな言葉で誤魔化さないで下さい、僕はどうすれば、ひーちゃんをあんな風にしなくても、済んだんですか」
 忘れられない。いつ会っても空っぽのひーちゃんの表情。彼女が以前のように笑ったり泣いたりするには、どうしても必要な彼はもういない。
「後悔してるの? 直正は死んでないって、嘘をついたこと」
「…………」
「でもね少年、あの子はこれから変わるつもりみたいだよ」
「え……?」
 ひーちゃんが、変わる?
「どういう、ことですか……?」
「市野谷が、学校に行くって言い出したんだよ」
「え?」
 ひーちゃんが、学校に来る?
 あーちゃんが帰って来ないのにどうして学校に通えるの、と尋ねていたひーちゃんが、あーちゃんがいない毎日に怯えていたひーちゃんが、学校に来る?
 あーちゃんが死んだこの学校に?
 あーちゃんはもう、いないのに?
「今すぐって訳じゃない。入学式さえ来なかったような不登校児がいきなり登校するって言っても、まずは受け入れる体勢を整えてやらないといけない。カウンセラーをもうひとり導入するとかね」
「でも、一体どうして……」
「それはあたしにもわからない。本当に唐突だったからね」
「そんな……」
 待つんじゃなかったのか。
 あーちゃんが帰って来るまで、ずっと。
 ずっとそこで。去年のあの日で。
「あたしは、それがどんな理由であろうとも、あの子にとって良いことになればそれでいいと思うんだよ」
 日褄先生はまっすぐ僕を見ていた。脚を組み替えながら、言う。
「少年は、どう思う?」
    僕の腕時計の針が止まったのは、半月後に文化祭が迫ってきていた、九月も終わりの頃だった。そしてそれに気付いたのは、僕ではなく、帆高だった。
「ありゃ、時計止まってるじゃん、それ」
「え?」
 帆高の課題は未だに終わっておらず、その日も保健室で問題集を広げて向き合っていた。何気なく僕の解答を覗き込んだ帆高が、そう指摘したのだ。
 言われて見てみれば、今は放課後だというのに、時計の針は昼休みの時間で止まっていた。ただいつ止まったのかはわからない。僕は普段、その時計の文字盤に注意を向けることがほとんどないのだ。
「電池切れかな」
「そーじゃん? ちょっと貸してみ」
 帆高がシャープペンシルを置いて手を差し出してきたので、僕はそっと時計のベルトを外し、その手に乗せる。時計を外した手首の内側がやつに見えないように気を付ける。
 黒い、プラスチックの四角い僕の時計。
 僕の左手首の傷を隠すための道具。
 帆高はペンケースから細いドライバーを取り出すと、文字盤の裏の小さなネジをくるくると器用に外していた。それにしてもどうして、こんな細いドライバーを持ち歩いているんだろうか、こいつは。
「あれ?」
 問題集のページの上に転がったネジを、なくさないように消しゴムとシャーペンの間に並べていると、文字盤裏のカバーを外した帆高が妙な声を上げる。
 そちらに目をやると、ちょうど何かが宙を舞っているところだった。それは小さな白いものだった。重力に逆らえるはずもなく、ひらひらと落下していく。帆高の手から逃れたそれは、机の上に落ちた。
「なんだこれ」
 それは紙切れだった。ほんとうに小さな紙切れだ。時計のカバーの内側に貼り付いていたものらしい。僕はそれを中指で摘まんだ。摘まんで、
「…………え?」
 摘まんで、ゴミかと思っていた僕はそれを捨てようと思って、そしてそれに気が付いた。その小さな紙切れには、もっと小さな文字が記されている。
  図書室 日本の野生のラン
 「……図書室?」
 どくん、と。
 突然、自分の心臓の鼓動がやけに耳に響いた。なぜか急に息苦しい気分になる。嫌な胸騒ぎがした。
 ――うーくん、
 誰かが僕の名を呼んでいる。
「どうした?」
 僕の異変に気付いた帆高が身を乗り出して、僕の指先の紙を見やる。
「……日本の野生のラン?」
 ――うーくん、
 僕のことを呼んでいる。
「なんだこれ? なんかの暗号?」
 暗号?
 違う、これは暗号じゃない。
 これは。
 ――うーくん、
 僕を呼んでいるのは、一体誰だ?
「日本の野生のラン、図書室……」
 考えろ。
 考えろ考えろ考えろ。
 これは一体、どういうことだ?
 ――うーくん、
 知っている。わかっている。これは、恐らく……。
「図書室……」
 今になって?
 今日になって?
 どうしてあの日じゃないんだ。
 どうしてあの時じゃないんだ。
 これはそう、きっと最後の……。
 ――うーくん、この時計あげるよ。
「ああ……」
 耳鳴り。世界が止まる音。夏のサイレン。蝉しぐれ。揺れる青色は空の色。記憶と思考の回路が全て繋がる。
「あーちゃんだ…………」
   「英語の課題をするのに辞書を借りたいので、図書室を利用したいんですけど、鍵を借りていってもいいですかー?」
 帆高がそう言うと、職員室にいた教師はたやすく図書室の鍵を貸してくれた。
「そういえば河野くん、まだ宿題提出してないんだって? 担任の先生怒ってたわよ」
 通りすがりの他の教師がそう帆高に声をかける。やつは笑って答えなかった。
「じゃー、失礼しましたー」
 けらけら笑いながら職員室を出てくると、入口の前で待っていた僕に、「じゃあ行こうぜ」と声をかけて歩き出す。僕はそれを追うように歩く。
「ほんとにそうな訳?」
 階段を上りながら、振り返りもせずに帆高が問いかけてくる。
「なにが?」
「ほんとにさっきのメモ、あんたの自殺した友達が書いたもんなの?」
「…………恐らくは」
 僕が頷くと、信じられないという声で帆高は言う。
「にしても、なんだよ、『野生の日本のラン』って」
「『日本の野生のラン』だよ」
「どっちも同じだろー」
 放課後の校内は文化祭の準備で忙しい。廊下にせり出した各クラスの出し物の準備物やら、ダンボールでできた看板やらを踏まないようにして図書室へと急ぐ。途中、紙とビニール袋で作られたタコの着ぐるみを着た生徒とすれ違った。帆高がそのタコに仲良さげに声をかけているところを見ると、こいつの知り合いらしい。こいつにはタコの友人もいるのか。
 この時期の廊下は毎年混沌としている。文化祭の開催時期がハロウィンに近いせいか、クラスの出し物等もハロウィンに感化されている。まるで仮装行列だ。そんな僕も文化祭当日にはクラスの女子が作ってくれたメイド服が待っている。まだタコの方がましだった。
 がちゃがちゃ、と乱暴に鍵を回して帆高は図書室の扉を開けてくれた。
 閉め切られた図書室の、生ぬるい空気が顔に触れる。埃のにおいがする。それはあーちゃんのにおいに似ていると思った。
「『日本の野生のラン』って、たぶん植物図鑑だろ? 図鑑ならこっちだぜ」
 普段あまり図書室を利用しない僕を帆高がひょいひょいと手招きをした。
 植物図鑑が並ぶ棚を見る。植物図鑑、野山の樹、雑草図鑑、遊べる草花、四季折々の庭の花、誕生花と花言葉……。
「あっ…………た」
 日本の野生のラン。
 色褪せてぼろぼろになっている、背表紙の消えかかった題字が僕の目に止まった。恐る恐る取り出す。小口の上に埃が積もっていた。色褪せていたのは日に晒されていた背表紙だけのようで、両側を園芸関係の本に挟まれていた表紙と裏表紙には、名前も知らないランの花の写真が鮮やかな色味のままだった。ぱらぱらとページをめくると、日本に自生しているランが写真付きで紹介されている本。古い本のようだ。ページの端の方が茶色くなっている。
「それがなんだっつーんだ?」
 帆高が脇から覗き込む。
「普通の本じゃん」
「うん……」
 最初から最後まで何度もページをめくってみるが、特に何かが挟まっていたり、ページに落書きされているようなこともない。本当に普通の本だ。
「なんか挟まっていたとしても、もう抜き取られている可能性もあるぜ」
「うん……」
「にしても、この本がなんなんだ?」
 腕時計。止まったままの秒針。切れた電池。小さな紙。残された言葉は、図書室 日本の野生のラン。書いたのはきっと、あーちゃんだ。
 ――うーくん、この時計あげるよ。
 この時計をくれたのはあーちゃんだった。もともとは彼の弟、あっくんのものだったが、彼が気に入らなかったというのであーちゃんが僕に譲ってくれたものだ。
 その時彼は言ったのだ、
「使いかけだから、電池はすぐなくなるかもしれない。でもそうしたら、僕が電池を交換してあげる」
 と。
 恐らくあーちゃんは、僕にこの時計をくれる前、時計の蓋を開け、紙を入れたのだ。こんなところに紙を仕込める人は、彼しかいない。
 にしてもどういうことだろう、図書室 日本の野生のラン。この本がなんだと言うのだろう。
 てっきりこの本に何か細工でもしてあるのかと思ったけれど、見たところそんな部位もなさそうだ。そもそも、本を大切にしていたあのあーちゃんが、図書室の本にそんなことをするとは思えない。でもどうして、わざわざ図書室の本のことを記したのだろう。図書室……。
「あ……」
 図書室と言えば。
「貸出カード……」
 本の一番後ろのページを開く。案の定そこには、貸出カードを仕舞うための、紙でできた小さなポケットが付いている。
 中にはいかにも古そうな貸出カードが頭を覗かせている。それをそっと手に取って見てみると、そこには貸出記録ではない文字が記してあった。
  資料準備室 右上 大学ノート
 「……今度は資料準備室ねぇ」
 ぽりぽりと頭を掻きながら、帆高は面倒そうに言う。
「一体、なんだって言うんだよ」
「……さぁ」
「行ってみる?」
「…………うん」
 僕は本を棚に戻す。元通り鍵を閉め、僕らは図書室を後にした。
 図書室の鍵は後で返せばいいだろ、という帆高の発言に僕も素直に頷いて、職員室には寄らずに、資料準備室へ向かうことにした。
 またもや廊下でタコとすれ違った。しかも今度は歩くパイナップルと一緒だ。なんなんだ一体。映画の撮影のためにその恰好をしているらしいが、どんな映画になるのだろう。「戦え! パイナップルマン」と書かれたたすきをかけて、ビデオカメラを持った人たちがタコとパイナップルを追いかけるように速足で移動していった。
「そういえばさ、」
 僕は彼らから帆高へ目線を移しながら尋ねた。
「資料準備室、鍵、いるんじゃない?」
「あー」
「借りて来なくていいの?」
「貸して下さいって言って、貸してくれるような場所じゃないだろ」
 資料準備室の中には地球儀やら巨大な世界地図やら、あとはなんだかよくわからないものがいろいろ入っている。生徒が利用することはない。教師が利用することもあまりない。半分はただの物置になっているはずだ。そんな部屋に用事があると言ったところで、怪しまれるだけで貸してはくれないだろう。いや、この時期だし、文化祭の準備だと言えば、なんとかなるかもしれないけれど。
「じゃ、どうする気?」
「あんたの友達は、どうやってその部屋に入ったと思う?」
 そう言われてみればそうだ。あーちゃんはそんな部屋に、一体何を隠したというのだ。そして、どうやって?
「良いこと教えてやるよ、――くん」
「……なに?」
 帆高は僕の名を呼んだのだと思うが、聞き取れなかった。
 やつは唇の端を吊り上げて、にやりと笑う。
「資料準備室って、窓の鍵壊れてるんだよ」
「はぁ……」
「だから窓から入れるの」
「資料準備室って、三階……」
「ベランダあんだろ、ベランダ」
 三階の廊下、帆高は非常用と書かれた扉を開けた。それは避難訓練の時に利用する、三階の全ての教室のベランダと繋がっている通路に続くドアだ。もちろん、普段は生徒の使用は禁止されている。と思う、たぶん。
「行こうぜ」
 帆高が先を行く。僕がそれを追う。
 日が傾いてきたこともあり、風が涼しかった。空気の中に、校庭の木に咲いている花のにおいがする。空は赤と青の絵具をパレットでぐちゃぐちゃにしたような色だった。あちこちの教室から、がやがやと文化祭の準備で騒がしい声が聞こえてくる。ベランダを歩いていると、なんだか僕らだけ、違う世界にいるみたいだ。
「よいっ、しょっと」
 がたんがたんと立て付きの悪い窓をやや乱暴に開けて、帆高がひょいと資料準備室の中へと入る。僕も窓から侵入する。
「窓、閉めるなよ。万が一開かなくなったらやばいからな」
「わかった」
「さて、資料準備室、右上、大学ノート、だったっけ? 右上、ねぇ……」
 資料準備室の中は、物が所せましと置かれていた。大きなスチールの棚から溢れ出した物が床に積み上げられ、壊れた机や椅子が無造作に置かれ、僕らの通り道を邪魔している。どんな物にも等しく埃が降り積もっていて、蜘蛛の巣が縦横無尽に走っている。
「右上っちゃー、なんのことだろうな」
 ズボンに埃が付かないか気にしながら、帆高が並べられた机の間を器用にすり抜けた。僕は部屋の中を見回していると、ふと、棚の中に大量のノートらしき物が並べられているのを見つけた。
 僕はその棚に苦労して近付き、手を伸ばしてノートを一冊取り出してみる。
「……昭和六十三年度生徒会活動記録」
 表紙に油性ペンで書かれた文字を僕が読み上げると、帆高が、
「生徒会の産物か」
 と言った。
「右上って、この棚の右上ってことじゃないかな」
「ああ。どうだろうな、ちょっと待ってろ」
 帆高は頷くと、一番下の段に足をかけて棚によじ登ると、最上段の右側に置いてあるノートを無造作に二十冊ほど掴んで降ろしてくれた。それを机の上に置くと、埃が空気に舞い上がる。ノートを一冊一冊見ていくと、一冊だけ、表紙に文字の記されていないノートがあった。
「それじゃね?」
 棚からぴょんと飛び降りた帆高が言う。
 僕はそのノートを手に取り、表紙をめくった。
  うーくんへ
  たったそれだけの、鉛筆で書かれた、薄い文字。
「……これだ」
 次のページをめくる。
  うーくんへ
 きみがこれを読む頃には、とっくに僕は死んでいるんだろうね。
 きみがこのノートを手に取ってくれたということは、僕がきみの時計の中に隠したあのメモを見てくれたということだろう? そして、あの図書室の本を、ちゃんと見つけてくれたということだろう?
 きみがメモを見つけた時、どこか遠いところに引っ越していたり、中学校を既に卒業していたらどうしようかと、これを書きながら考えているけれど、それはそれで良いと思う。図書室の本がなくなっていたり、このノートが捨てられてしまったりしていたらどうしようかとも思う。たとえ、今これを読んでいるきみがうーくんではなかったとしても、僕はかまわない。
 これでも考えたんだ。他の誰でもなく、きみだけが、このノートを手に取る方法を。
 これは僕が生きていたことを確かに証明するノートであり、これから綴るのは僕が残す最後の物語なのだから。
 これは、僕のもうひとつの遺書だ。
 「もうひとつの、遺書……」
 声が震えた。
 知らなかった。
 あーちゃんがこんなものを残しているなんて知らなかった。
 あーちゃんがこんなものを書いているなんて知らなかった。
 彼が死んだ時、僕はまだ小学校を卒業したばかりだった。
 あーちゃんは僕にメモを仕込んだ腕時計をくれ、それを使い続け、電池が切れたら交換すると信じていた。僕が自分と同じこの中学校に通って、メモを見て図書室を訪れると信じていた。あの古い本が破棄されることなく残っていて、貸出カードの文字がそのままであると信じていた。この部屋が片付けられることなく、窓が壊れたままで、ノートが残っていることを信じていた。
 なによりも、僕がまだ、この世界に存在していることを信じていた。
 たくさんの未来を信じていたのだ。自分はもう、いない未来を。
「目的の物は、それでいーんだろ?」
 帆高の目は、笑っていなかった。
「じゃ、ひとまず帰ろうぜ。俺の英語の課題、まだ終わってない」
 それに図書室の鍵も、返さなくちゃいけないし。そう付け加えるように言う。
「それは後でゆっくり読めよ。な?」
「……そうだね」
 僕は頷いて、ノートを閉じた。
    うーくんへ
 きみがこれを読む頃には、とっくに僕は死んでいるんだろうね。
 そんな出だしで始まったあーちゃんの遺書は、僕の机の上でその役目を終えている。
 僕は自分の部屋のベッドに仰向けに寝転がって、天井ばかりを眺めていた。ついさっきまで、ノートのページをめくり、あーちゃんが残した言葉を読んでいたというのに、今は眠気に支配されている。
 ついさっきまで、僕はその言葉を読んで泣いていたというのに。ページをめくる度、心が八つ裂きにされたかのような痛みを、繰り返し繰り返し、感じていたというのに。
 ノートを閉じてしまえばなんてことはない、それはただの大学ノートで、そこに並ぶのはただの筆圧の弱い文字だった。それだけだ。そう、それだけ。それ以上でもそれ以下でもなく、ただ「それだけ」であるという事実だけが、淡々と横たわっている。
 事実。現実。本当のこと。本当に起こったこと。もう昔のこと。以前のこと。過去のこと。思い出の中のこと。
 あーちゃんはもういない。
 どこにもいない。これを書いたあーちゃんはもういない。歴史の教科書に出てくる人たちと同じだ。全部全部、昔のことだ。彼はここにいな��。どこにもいない。過去のこと。過去のひと。過去のもの。過去。過去そのもの。もはやただの虚像。幻。夢。嘘。僕がついた、嘘。僕がひーちゃんについた、嘘。あーちゃんは、いない。いない。いないいないいない。
 ただそれだけの、事実。
 あーちゃんのノートには、生まれ育った故郷の話から始まっていた。
 彼が生まれたのは、冬は雪に閉ざされる、北国の田舎。そこに東京から越してきた夫婦の元に生まれた彼は、生まれつき身体が弱かったこともあり、近所の子供たちとは馴染めなかった。
 虫捕りも魚釣りもできない生活。外を楽しそうに駆け回るクラスメイトを羨望の眼差しで部屋から見送る毎日。本屋も図書館もない田舎で、外出できないあーちゃんの唯一の救いは、小学校の図書室と父親が買ってくれた図鑑一式。
 あーちゃんは昔、ぼろぼろの、表紙が取れかけた図鑑をいつも膝の上に乗せて熱心に眺めていた。破けたページに丁寧に貼られていたテープを思い出す。
 学校で友達はできなかった。あーちゃんはいつもひとりで本を読んで過ごした。小学校に上がる以前、入退院を繰り返していた彼は、同年代との付き合い方がわかっていなかった。
 きっかけは小さなことだった。
 ひとりの活発なクラスメイトの男の子が、ある日あーちゃんに声をかけてきた。
 サッカーをする人数が足りず、教室で読書をしていた彼に一緒に遊ばないかと声をかけてきたのだ。
 クラスメイトに声をかけられたのは、その時が初めてだった。あーちゃんはなんて言えばいいのかわからず黙っていた。その子は黙り込んでしまったあーちゃんを半ば強引に、外に連れ出そうとした。意地悪をした訳ではない。その子は純粋に、彼と遊びたかっただけだ。
 手を引かれ、引きずられるようにして教室から連れ出される。廊下ですれ違った担任の先生は、「あら、今日は鈴木くんもお外で遊ぶの?」なんて声をかける。あーちゃんは抵抗しようと首を横に振る。なんとかして、自分は嫌なことをされているのだと伝えようとする。だけれどあーちゃんの手を引くそのクラスメイトは、にっこり笑って言った。
「きょうはおれたちといっしょにサッカーするんだ!」
 ただ楽しそうに。悪意のない笑顔。害意のない笑顔。敵意のない笑顔。純粋で、率直で、自然で、だから、だからこそ、最も忌むべき笑顔で。
 あーちゃんの頭の中に言葉が溢れる。
 ぼくはそとであそびたくありません。むりやりやらされようとしているんです。やめてっていいたいんです。たすけてください。
 しかしその言葉が声になるよりも早く、先生はにっこり笑う。
「そう。良かったわ。休み時間はお外で遊んだ方がいいのよ。本は、おうちでも読めるでしょう?」
 そうして背を向けて、先生は行ってしまう。あーちゃんの腕を引く力は同い年とは思えないほどずっと力強く、彼の身体は廊下を引きずられていく。
 子供たちの笑い声。休み時間の喧騒。掻き消されていく。届かない。口にできない言葉。消えていく。途絶えていく。まるで、死んでいくように。
 あーちゃんは、自分の気持ちをどうやって他者に伝えればいいのか、わかっていなかった。彼に今まで接してきた大人たちは、皆、幼いあーちゃんの声に耳を傾けてくれる人たちばかりだった。両親、病院の医師や看護師。小さい声でぼそぼそと喋るあーちゃんの言葉を、辛抱強く聞いてくれた。
 自分で言わなければ他人に伝わらないということも、幼いあーちゃんは理解していなかった。どうすれば他人に伝えればいいのか、その方法を知らなかった。彼は他人との関わり方がわからなかった。
 だからあーちゃんは、持っていた本で、さっきまで自分が机で読んでいた本で、ずっと手に持ったままだったその分厚い本で、父親に買ってもらった恐竜の図鑑で、その子の頭を殴りつけた。
 一緒に遊ぼう、と誘ってくれた、初めて自分に話しかけてくれたクラスメイトを。
 まるで自然に、そうなることが最初から決まっていたかのように、力いっぱい腕を振り上げ、渾身の力で、その子を殴った。
 あーちゃんを引っ張っていた手が力を失って離れていく。まるで糸が切れた人形のように、その子が倒れていく。形相を変えて駆け寄って来る先生。目撃した児童が悲鳴を上げる。何をやっているの、そう先生が怒鳴る。誰かに怒鳴られたのは、初めてだった。
 倒れたその子は動かなかった。
 たった一撃だった。そんなつもりではなかった。あーちゃんはただ伝えたいだけだった。言葉にできなかった自分の気持ちを、知ってほしいだけだった。
 その一撃で、あーちゃんの世界は木っ端微塵に破壊された。
 彼の想いは、誰にも届くことはなかった。
 その子の怪我はたいしたことはなく、少しの間意識を失っていたけれど、すぐに起き上がれるようになった。病院の検査でも異常は見つからなかった。
 あーちゃんの両親は学校に呼び出され、その子の親にも頭を下げて謝った。
 あーちゃんはもう、口を開こうとはしなかった。届かなかった想いをもう口にしようとはしなかった。彼はこの時に諦めてしまったのだ。誰かにわかってもらうということも、そのために自分が努力をするということも。
 そうしてこの時から、彼は透明人間になった。
「ママがね、『すずきくんとはあそんじゃだめよ』って言うの」
「うちのママも言ってた」
「あいつ暗いよなー、いっつも本読んでてさ」
「しゃべってもぼそぼそしてて聞きとれないし」
「『ヨソモノにろくなやつはいない』ってじーちゃん言ってた」
「ヨソモノって?」
「なかまじゃないってことでしょ」
 あーちゃんが人の輪から外れたのか、それとも人が離れていったのか。
 あーちゃんはクラスの中で浮くようになり、そうしてそれは嫌がらせへと変わっていった。
 眼鏡。根暗。ガイジン。国に帰れよ。ばーか。
 投げつけられる言葉をあーちゃんは無視した。まるで聞こえていないかのように。
 あーちゃんは何も言わなかった。嫌だと口にすることはしなかった。けれど、彼の足は確実に学校から遠ざかっていった。小学二年生に進級した春がまだ終わり切らないうちに、あーちゃんは学校へ行けなくなった。
 そしてその一年後に、あーちゃんは僕の住む団地へとやって来た。
 笑うことも、泣くことも、怒ることもなく。ただ何よりも深い絶望だけを、その瞳に映して。ハサミで乱暴に傷つけられた、ぼろぼろのランドセルを背負って。
 彼のことを、僕が「あーちゃん」と呼んでいるのはどうしてなんだろう。
 彼の名前は、鈴木直正。「あーちゃん」となるべき要素はひとつもない。
 あーちゃんの弟のあっくんの名前は、鈴木篤人。「あつひと」だから、「あっくん」。
「あっくん」のお兄さんだから、「あーちゃん」。
 自分でそう呼び始めたのに、僕はそんなことまでも忘れていた。
 思い出させてくれたのは、あーちゃんのノート。彼が残した、もうひとつの遺書。
 あーちゃんたち一家がこの団地に引っ越して来た時、僕と最初に親しくなったのはあーちゃんではなく、弟のあっくんの方だった。
 あっくんはあーちゃんの三つ年下の弟で、小柄ながらも活発で、虫捕り網を片手に外を駆け回っているような子だった。あーちゃんとはまるで正反対だ。だけれど、あっくんはひとりで遊ぶのが好きだった。僕が一緒に遊ぼうとつ��て行ってもまるで相手にされないか、置いて行かれることばかりだった。ひとりきりが好きなところは、兄弟の共通点だったのかもしれない。
 あっくんと遊ぼうと思って家を訪ねると、彼はとっくに出掛けてしまっていて、大人しく部屋で本を読んでいるあーちゃんのところに辿り着くのだ。
「いらっしゃい」
 あーちゃんはいつも、クッションの上に膝を丸めるようにして座り、壁にもたれかかるようにして分厚い本を読んでいた。僕が訪れる時は大抵そこから始まって、僕の来訪を確認するためにちらりとこちらを見るのだ。開け放たれた窓からの逆光で、あーちゃんの表情はよく見えない。かけている銀縁眼鏡がぎらりと光を反射して、それからやっと、少し笑った彼の瞳が覗く。今思えば、それはいつだって作り笑いみたいな笑顔だった。
 最初のうちはそれで終わりだった。
 あーちゃんは僕がいないかのようにそのまま本を読み続けていた。僕が何か言うと、迷惑そうに、うざったそうに、返事だけはしてくれた。それもそうだ。僕はあーちゃんからしてみれば、弟の友達であったのだから。
 だけれどだんだんあーちゃんは、渋々、僕を受け入れてくれるようになった。本や玩具を貸してくれたり、プラモデルを触らせてくれたり。折り紙も教えてもらった。ペーパークラフトも。彼は器用だった。細くて白い彼の指が作り出すものは、ある種の美しさを持っていた。不器用で丸々とした、子供じみた手をしていた僕は、いつもそれが羨ましかった。
 ぽつりぽつりと会話も交わした。
 あーちゃんの言葉は、簡単な単語の組み合わせだというのに、まるで詩のように抽象的で、現実味がなく、掴みどころがなかった。それがあーちゃんの存在そのものを表しているかのように。
 僕はいつの頃からか彼を「あーちゃん」と呼んで、彼は僕を「うーくん」と呼ぶようになった。
  うーくんと仲良くできたことは、僕の人生において最も喜ばしいことだった。
 それはとても幸福なことだった。
 うーくんはいつも僕の声に、耳を傾けようとしてくれたね。僕はそれが懐かしくて、嬉しかった。僕の気持ちをなんとか汲み取ろうとしてくれて、本当に嬉しかった。
 僕の言葉はいつも拙くて、恐らくほとんど意味は通じなかったんじゃないかと思う。けれど、それでも聞いてくれてありがとう。耳を塞がないでいてくれて、ありがとう。
  ノートに記された「ありがとう」の文字が、痛いほど僕の胸を打つ。せめてその言葉を一度でも、生きている時に言ってくれれば、どれだけ良かったことだろう。
 そうして、僕とあーちゃんは親しくなり、そこにあの夏がやって来て、ひーちゃんが加わった。ひーちゃんにとってあーちゃんが特別な存在であったように、あーちゃんからしてもひーちゃんは、特別な存在だった。
 僕とあーちゃんとひーちゃん。僕らはいつも三人でいたけれど、三角形なんて初めから存在しなかった。僕がそう信じていたかっただけで、そこに最初から、僕の居場所なんかなかった。僕は「にかっけい」なんかじゃなくて、ただの点にしか過ぎなかった。
  僕が死んだことで、きっとひーちゃんは傷ついただろうね。
 傷ついてほしい、とすら感じる僕を、うーくんは許してくれるかな。きっときみも、傷ついただろう? もしかしたら、うーくんがこのノートを見つけた時、きみは既に僕の死の痛みから立ち直っているかもしれない。そもそも僕の死に心を痛めなかったかもしれないけれどね。
 こんな形できみにメッセージを残したことで、きみは再び僕の死に向き合わなくてはいけなくなったかもしれない。どうか僕を許してほしい。このノートのことを誰かに知られることは避けたかった。このノートはきみだけに読んでほしかった。
 きみが今どうしているのか、僕には当然わからないけれど、どうか、きみには生きてほしい。できるなら笑っていてほしい。ひーちゃんのそばにいてほしい。僕は裏切ってしまったから。あの子との約束を、破ってしまったから。
 「約束」という文字が、僅かに震えていた。
 約束?
 あーちゃんとひーちゃんは、何か約束していたのだろうか。あのふたりだから、約束のひとつやふたつ、していたっておかしくはない。僕の知らないところで。
  うーくん。
 今まできみが僕と仲良くしてくれたことは本当に嬉しかった。きみが僕にもたらしてくれたものは大きい。きみと出会ってからの数年間は、僕が思っていたよ���もずっと楽しかった。うーくんがどう思っているのかはわからないけれどね。
 ひーちゃんも、よくやってくれたと思ってる。僕が今まで生きてこられたのは、ふたりのおかげでもあると思ってるんだ。
 けれど僕は、どうしようもないくらい弱い人間だ。弱くて弱くて、きみやひーちゃんがそばにいてくれたというのに、僕は些細な出来事がきっかけで、きみたちと過ごした時間を全てなかったことにしてしまうんだ。
 気が付くと、自分がたったひとりになっているような気分になる。うーくんもひーちゃんも、本当は嫌々僕と一緒にいるのであって、僕のことなんか本当はどうでもいい存在だと思っている、なんて考えてしまう。きみは、「そうじゃない」と言ってくれるかもしれないが、僕の心の中に生まれた水溜まりは、どんどん大きくなっていくんだ。
 どうせ僕は交換可能な人間で、僕がいなくなってもまた次の代用品がやってきて、僕の代わりをする。僕の居た場所には他人が平気な顔をして居座る。そして僕が次に座る場所も、誰か他人が出て行った後の場所であって、僕もまた誰かの代用品なんだ、と考えてしまう。
 よく考えるんだ。あの時どうすれば良かったんだろうって。僕はどこで間違えてしまったんだろうって。
 カウンセラーの日褄先生は、僕に「いくらでもやり直しはできるんだ」って言う。でもそんなことはない。やり直すことなんかできない。だって、僕は生きてしまった。もう十四年間も生きてしまったんだ。積み上げてきてしまったものを、最初からまた崩すなんてことはできない。間違って積んでしまった積み木は、その年月は、組み直すことなんかできない。僕は僕でしかない。鈴木直正でしかない。過去を清算することも、変更することもできない。僕は、僕であるしかないんだ。そして僕は、こんな自分が大嫌いなんだ。
 こんなにも弱く、こんなにも卑怯で、こんなにも卑屈な、ひねまがった僕が大嫌いだ。
 でもどうしようもない。ひねまがってしまった僕は、ひねまがったまま、また積み上げていくしかない。ひねまがったままの土台に、ひねまがったまま、また積み上げていくしか。どんなに新しく積み上げても、それはやっぱりひねまがっているんだ。
 僕はもう嫌なんだ。間違いを修正したい。修正することができないのなら、いっそなかったことにしたい。僕の今までの人生なんてなかったことにしたい。僕にはもう何もできない。何もかもがなくなればいい。そう思ってしまう。そう思ってしまった。泣きたくなるぐらい、死にたくなるぐらい、そう思ったんだ。
 うーくん。
 やっぱり僕は、間違っているんだろうと思う。
 もう最後にするよ。うーくん、どうもありがとう。このノートはいらなくなったら捨ててほしい。間違っても僕の両親や、篤人、それからひーちゃんの目に晒さないでほしい。きみだけに、知ってほしかった。
 きみだけには、僕のようになってほしくなかったから。
 誰かの代わりになんて、なる必要ないんだ。
 世界が僕のことを笑っているように、僕も世界を笑っているんだ。
  そこで、あーちゃんの文字は止まっていた。
 最後に「サヨナラ」の文字が、一度書いて消した痕が残っていた。
 あーちゃんが僕に残したノートの裏表紙には、油性ペンで日付が書いてあった。
 あーちゃんが空を飛んだ日の日付。恐らく死ぬ前に、これを書いたのだろう。そして屋上に登る前にこのノートを資料室の棚の中へと隠した。その前に図書室の本に細工し、それ以前にメモを忍ばせた時計を僕に譲ってくれた。一体いつから、あーちゃんは死のうとしていたんだろう。僕が思っているよりも、きっとずっと以前からなんだろう。
 涙が。
 涙が出そうだ。
 どうして僕は、気付かなかったんだろう。
 どうして僕は、気付いてあげられなかったんだろう。
 一番側にいたのに。
 一番一緒にいたのに。
 一番僕が、彼のことをわかったつもりになっていて、それでいて、あーちゃんが何を思っていたのか、肝心なことは何もわかっていなかった。
 僕は何を見ていたんだろう。何を聞いていたんだろう。何を考えていたのだろう。何を感じていたのだろう。
 僕は何を、していたのだろう。
 何をして生きていたんだろう。
 あーちゃん。
 あーちゃんあーちゃんあーちゃん。
 僕は彼のたったひとりの友達だったというのに。
 言えばよかった。言ってあげればよかった。言いたかった。
 あーちゃんはひねまがってなんかないって。 
 あーちゃんはひとりなんかじゃないって。
 あーちゃんは、透明人間なんかじゃ、ないんだって。
 今さらだ。ほんとうに今さらだ。
 僕は知らなかった。わからなかった。気付いてあげられなかった。最後まで。本当に最後まで。何もかも。
 わかっていなかった。何ひとつ。
 ずっと一緒にいたのに。
 僕があーちゃんをちゃんと見ていなかったから、僕があーちゃんを透明にして、彼の見る世界を透明にしたのだ。
 僕が彼の心に触れることができていたならば、あーちゃんはこんなもの書かなくても済んだのだ。わざわざ人目につかないところに隠して、こんなものを、こんなものを僕に読ませなくても済んだのだ。
 僕は、こんなものを読まなくても済んだのに!
 あーちゃんがたとえ、ひねまがっていても、ひとりぼっちだったとしても、透明だったとしても、それがあーちゃんだったのに。あーちゃんはあーちゃんだったのに。あーちゃんの代わりなんて、どこにもいないというのに。
 ひーちゃんは今も、あーちゃんのことを待っているというのに。
 あーちゃんはもういないのに。全部嘘なのに。僕がついた嘘なのに。あんなに笑って、でも少しも楽しそうじゃない。空っぽのひーちゃん。世界は暗くて、壊れていて、終了していて、破綻していて、もうどうしようもないぐらい完璧に、歪んでしまっているというのに。それでも僕の嘘を信じて、あーちゃんは生きていると信じて、生きているというのに。
 僕はずっと勘違いをしていた。
 あーちゃんが遺書に書き残した、「僕の分まで生きて」という言葉。
 僕はあーちゃんの分まで生きたら、僕があーちゃんの代わりに生きたら、幸せになるような気がしていたんだ。あーちゃんの言葉を守っていれば、ご褒美がもらえるような、そんな風に思っていたんだ。
 あーちゃんはもういない。
 だから、誰も褒美なんかくれない。誰も褒めてなんてくれない。褒めてくれるはずのあーちゃんは、もういないのだから。
 本当の意味で、あーちゃんの死を理解していなかったのはひーちゃんではなく、僕だ。
 ひーちゃんはあーちゃんの死後、生きることを拒んだのだから。彼女はわかっていたのだ。生きていたって、褒美なんかないってことを。
 それでも僕が選ばせた。選ばせてしまった。彼女に生きていくことを。
 あーちゃんの分まで生きることを。
 褒美もなければ褒めてくれる人ももういない。
 それでも。
 でもそれでも、生きていこうと。生きようと。この世界で。
 あーちゃんのいない、この世界で。
 いつだってそうだ。
 ひーちゃんが正しくて、僕が間違っている。
 ひーちゃんが本当で、僕は嘘なんだ。
「最低だな……僕は」
 あーちゃんにもひーちゃんにも、何もしてあげられなかった。
   「あーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
 廊下どころか学校じゅうにまで聞こえそうな大絶叫を上げて、帆高が大きく伸びをした。
 物思いにふけっていた僕は、その声にぎょっとしてしまった。
「終わったあああああああああああああああーっ!」
「うるさいよ……」
 僕が一応注意しておいたけれど、帆高に聞こえているかは謎だ。
「終わった終わった終わったーっ!」
 ひゃっほぉ! なんて言いながら、やつは思い切り保健室のベッドにダイブしている。舞い上がった埃が電灯に照らされている。
「帆高、気持ちはわかるけど……」
「終わったー! 俺は自由だああああああああーっ!」
「…………」
 全く聞いている様子がない。あまりにうるさいので、このままでは教師に怒られてしまうかもしれない。そう、ここはいつもの通り、保健室だ。帆高のこの様子を見るに、夏休みの課題がやっと終わったところなのだろう。確かにやつの手元の問題集へ目をやると、最後の問題を解き終わったようだ。
 喜ぶ気持ちはわかるが、はしゃぎすぎだ。どうしようかと思っていると、思わぬ人物が動いた。
 すぱーんという小気味良い音がして、帆高は頭を抱えてベッドの上にうずくまった。やつの背後には愛用のスケッチブックを抱えた河野ミナモが立っている。隣のベッドから出てきたのだ。長い前髪でその表情はほとんど隠れてしまっているが、それでも彼女が怒っているということが伝わる剣幕だった。
「静かに、して」
 僕が知る限り、ミナモはまだ帆高とろくに会話を交わしたことがない。これが僕の知る限り初めてふたりが言葉を交わしたのを見た瞬間だった。それにしてはあまりにもひどい。
 ミナモはそれだけ言うとまたベッドへと戻り、カーテンを閉ざしてしまう。
「……にてしても、良かったね。夏休みの宿題が終わって」
「おー…………」
 ミナモの一撃がそんなに痛かったのだろうか、帆高は未だにうずくまっているままだ。僕はそんなやつを見て、そっと苦笑した。
 僕は選んだのだ。
 あーちゃんのいないこの世界で、それでも、生きることを。
 ※(4/4)へ続く→https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/649989835014258688/
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masterpieceisme · 4 years
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韓国旅行  Day.2
ソルロンタン事件
2019.5.18 AM6:00 起床
早く起きた。韓国料理食べるために。リビングには朝食のボードだけある。
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 誰も起きてないっぽいので、静かに宿を出た。宿の日本人みんな夜遅く帰って来てたもんな。
  早く起きたのは24時間ソルロンタン(牛骨スープ)の店に行く為だった。
神仙ソルロンタン 弘大店
時間によっては並ぶらしいので早朝なら空いてるだろうし、なにしろお昼には帰るので、早朝に食べたら昼前にもう一軒どこか食べに行ける!と思ってそれだけの精神で早起きした。やっぱり早朝まで人が騒いでただけあって街がゴミだらけで、土日の早朝の歌舞伎町みたい。汚いというより祭りの後のようで悪い気はしない。
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出てきた水
繁華街のほうはオールしたであろう若者とかカップルとか普通にいるので、本当に早朝か?と思うほどの人はいた。お店にもオール明けで締めにきたグループや、絶対事後でしょという感じのカップルが何組かいた。混んで並んでたりしなかった。一応朝食らしいけど、みんなまだ寝てるな。  
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普通のソルロンタンを頼んで待つ間、テーブルのキムチを食べる。テーブルに容器ごと埋め込まれていて、カクテキと、白菜浅漬けと白菜の古漬けが入っていて、ハサミで切って皿に盛る。やっぱり韓国のキムチめっちゃ美味しい。なにが違うんやろ、白菜の種類とか?日本のキムチも買ってしばらくおいて発酵させて食べたいタイプなので、発酵した酸味のある古漬けが好きだった。
ソルロンタンとごはんが来た。
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沈んでて見えないけど、ちゃんと下に牛肉入ってます。
一口飲んだ瞬間びっくりした。鶏のサムゲタンとは違う牛の旨味というか、これはあまり日本では味わえない味。美味しすぎて思わずその場でTwitterで「ソルロンタン」と検索する。(誰かとこの美味しさを共有したい欲)
  もう一杯食べようかと思ったけど、せっかくの韓国であと滞在時間5時間…他のものも食べたいし…と思ってネットで調べていると、別のソルロンタンの店もあった!そこも24時間営業。ソルロンタンはおそらく日本の牛丼屋でいう吉野家やすき家、松屋のような立ち位置なんだな。
悩んで、せっかくなら市内を出る前にソルロンタンの別の店も行きたい!と思ってとりあえず宿に帰った。
午前8時半
宿に帰るとリビングには誰もいなかったが、朝食の準備がしてあった。
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さすが韓国、ロッテのチョコパイ大国。チョコパイ2個とバナナをもらって部屋で食べながら帰る準備をした。他の宿泊客はまだ起きてなさそう。
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使わなかったけど綺麗な共有キッチン
チェックアウトのときはLINEしてとオーナーに言われていたので、LINEをすると指定した時間にリビングにオーナーが現れて、チェックアウトの手続きをしてくれた。いろいろ身の上話とか宿の経営の話とかして、最後に来てくれたお礼にとオリジナルの鉛筆削りをもらった。このシャーペン普及時代になぜ鉛筆削りなのかは不明、韓国は鉛筆を日常的に使うのかな。
スーツケースだけ預け、「2時間後に取りにくるわ」と言ってソルロンタンの別の店に向かった。
新村ソルロンタン 新村店
韓国のソルロンタンチェーンは、神仙と新村が二大巨頭らしい。さっき行ったのは神仙ソルロンタンだったので次は新村ソルロンタン!
【韓国】「神仙」 vs 「新村」どっちのソルロンタンを選ぶ?比較してみた!
  ホンデ駅から地下鉄で隣駅の新村駅近くのお店だが、2時間前に一つ目のソルロンタンとキムチを食べすぎたので歩いて行くことにした。大通り沿いに歩いて20~30分だったがホンデ駅近くのビル街と違って、住宅街の街並みが生活感がすごくあって新鮮だった。楽器屋もあった。
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新村駅の近くも若者の街のようで栄えていた。広場にはステージもあり、ダンスの大会をしていて人だかりができていた。朝10時くらいなのに活気があった。だいぶ歩いたので早朝のソルロンタンの半分以上は消化したくらい。
ソルロンタンのお店を探したときに神仙と新村の違いを事前に知っていたので、新村ソルロンタンはキムチがテーブル埋め込み式ではなく壺でくる、とかスープに麺が入ってるとかそのつもりでわくわくしていた。
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お店に着き、意気揚々とソルロンタンを頼んだ。
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席にはキムチが壺に…あれ、テーブルに埋め込まれている。
貼ってあるメニューは数時間前の記憶にあるデザインだった。
ん?どゆこと?
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 ソルロンタン来た。数時間前と同じビジュアル。美味しそう。でも麺が入ってない。
嫌な予感が的中した。これさっきと同じ店や。
…でも美味しいよ、2時間半ほど前に食べたけど美味しい…。
結局同じソルロンタン店の違う支店「神仙ソルロンタン 新村店」に行ってしまっていた。
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悔しくてキムチ死ぬほど食べる。
時間はAM10:00、11:00にはホンデを出て仁川空港に行かないかんので、新村ソルロンタンを探し直して行く時間はなく泣く泣く帰る。腹は十二分に満たされた。店員さんもみんな親切だったからそれに救われる。
  一人旅好きだけど、こういうときに一人は寂しいなと思った。これ同じ店やん!あはは!と一緒に笑える人もいないし、ひとり二度目のソルロンタンを噛みしめながら悔しさも一緒に飲み込むしかなかった。事前の下調べは重要やね…。まぁ次韓国に行く口実ができたと思ってなんとか立ち直って店を出た。
ソルロンタンはこの2チェーン以外にも名店がいっぱいあるようなので、次は絶対いろいろ行く!
●サムゲタン=鶏のスープ
●ソルロンタン=牛のスープ
なので、豚もあるのかなと調べたらあるみたい。てか豚のスープって豚骨か。
  本当に初めてだと感動すら覚えるくらい美味しいので、ソルロンタンおすすめ。絶対また行く!てか日本に進出して!!!
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 そんなこんなで宿に荷物取りに行ってホンデ駅に行くと、韓国のプチプラ雑貨屋さんBUTTERがあったので入っていろいろ見た。デザインめっちゃいいわ。
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まぁそんな高くはないけど、金額は普通だなーと思った。フライングタイガーくらいかな。日本にも外資系プチプラショップが乱立して、プチプラにはもう慣れてるので、あまり驚かない程度の安さだった。あ、スピーカー以外もいろいろ売ってます。なぜかスピーカーの写真ばかり撮ってた。このとき欲しかったんかな。
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そしてBUTTERでバッグ買った。これオレンジの縁のところが蛍光でかわいいけど2000円くらいした。安いのか高いのかもうよくわからん。
そのままホンデ駅から空港鉄道で仁川空港へ。弾丸でいろいろあったけど滞在時間22時間の初韓国はめっちゃ楽しかった。ウォンも余ったしまた絶対行く!コロナおさまったら。
   お土産
雑貨とかコスメとか韓国にしかないチョコパイとか自分にいろいろ買ったんやけど、一番買ってよかったのは友達に勧められた下のトリートメント。めっちゃ髪ツルツルになる。キューティクル増える。これはホンデ駅のOlive Youngでセールしてたので買ったもの。
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注射針のシリンジのような容器なので、使いやすくて、余ったら取っておけるのがよい。
メルカリでたまに探すけど、すぐ無くなるから人気なんだろな。
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  あとキンパ食べてないから空港で食べたかったけど、朝起床してから同じソルロンタンを二杯食べているので食べられず、レストランのお姉さんに「キンパ持ち帰りできない?」と聞いたら、「いいけど手荷物検査で捨てられるよ」と言われた。
そりゃそうだ。すっかり国内移動気分だった。「そっかぁ…(しゅん)」と言うと、「出国手続きを抜けたゲートのところにもキンパ屋があるよ」と言われた!朗報!調べると第一ターミナルの15番ゲートのところにロボットキンパという店があるらしい。
ロボットキンパ 仁川国際空港店
15番ゲート遠いよ!でも早めに入って小走りで行った。途中のお土産屋さんの前を通るたびに、「海苔アルヨー」と複数人に言われた。韓国海苔美味しいもんな。
  お店は立って食べるスペースもあったけど誰もいなかったので、胡桃とクリームチーズ入りをテイクアウトでお願いした。帰国して家で食べたけど、さっぱりしてて美味しいな!!
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日本の海苔巻きとはまた中身のテイストが違うので新鮮だったー。
知らないで胡桃&クリームチーズにしたけど、肉が入ってるキンパは日本持ち込み禁止らしいので要注意。
  以上、楽しかった初韓国日記完。
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sakiko427 · 2 years
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📕合同誌
しましまグラデーション
-ジェンダーとセクシャリティについての、個人的なおしゃべり-
◆松村早希子責任編集
男女のボーダー=しましまに見えてる性別も、よーく目を凝らして見ると実はグラデーションなんじゃない?
私たちが今感じる「ジェンダーとセクシャリティ」をテーマに、友だちとおしゃべりするように綴った合同誌。
私がこれまでの人生で出会ってきた、その生き方と作品を敬愛する方々、このテーマについて自由に書いてほしいと思う皆さまにご参加いただき完成しました。
B5判 / 46P / 全カラー
価格 ¥1500 (税込:¥1650)
◆参加
青柳麻美 (HORA AUDIO)
Are you me あゆみ (限界シングルマザー)
出雲にっき (ひだりききクラブ)
池田智 (ライター)
小田富美子 (コラージュアーティスト)
上岡磨奈 (社会学研究者)
黒井ひとみ (ストリッパー)
シマダマユミ (TRASH-UP!!代表)
すずめ園 (ひだりききクラブ)
わかすぎ雨魚 (画家)
(敬称略、五十音順)
◆デザイン
圓羽山圓 (蛍光資料)
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【販売】
📕通販
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