#綿帽子が飛ぶ
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★オラクルオブセブンエナジーカードより★ 49 Willing Release 『喜んで手放す』 期待や願いとは違って望み通りのものが手に入らなかったとしても、形に対するこだわりを捨てることが大切です。 そうすると、こころのなかにすき間ができて、願い事が叶うとき��おとずれるのです。こころを軽やかにして天に任せてみましょう。 #オラクルカード #願い事 #喜んで手放す #Willingrelease #オラクルオブセブンエナジー #コレットバロンリード #ジーナデラグロッタグリア #神秘的な絵 #49 #綿帽子が飛ぶ #Seagreen https://www.instagram.com/p/Co1hRnuhNz8F1Yv1kHKJqWf_gjOtggVEa-lDQ00/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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浮遊する人/しない人
二月、町に雨が降る。 そう。雨はもう一度降った。雨は「バズカット・シーズン」の一回では満足しなかった。雨はもう一度トムソン椅子に掛けた。指は鍵盤の上に帰ってきた。その日、町にピアノ音楽が戻る。
ただ、まったく同じというわけじゃない。 その雨は温かい雨。春を知らせる萌芽のリズムをしていた。 いたずらっぽく唇に人差し指を立てて、雨はその明るい音楽を奏でていた。軽いステップで水たまりに笑って踊った。薄い緑のワンピースに、ちょっと早すぎるかもしれない麦わら帽子。
それは僕の好きな雨。
***
先日、僕は”試験”を受ける。比喩じゃない。僕たちが中高大学でやってきた、本物の試験だ。
これまでは試験なんてのは、大学を出ればおしまいだと思っていた。
「それではテストを開始します」 試験官の合図と共に一秒でも早く用紙をめくるのなんてのは、大学三年生が最後の、すでに過ぎ去った人生の部分と思っていた。かつて、火は燃えた。ごうごうと、狂気に啼く山月の虎の如く。 いまは、燃えていない。熾も無し。焦げた薪さえ探しても無い。雨は一様に降ったということ。
しかし火は再び熾った。試験はもう一度僕の前に現れた。あれだけ何度も潜り抜けてきた火の輪を、僕はまた求められた。あの時と同じように歯を食いしばった。もう一度、李徴は火に飛び込んだ。
火の輪はいつも部分的に開かれていた。
***
作品を書き終えることは「セックスみたいなものだよ」とみんな言った。 うん。みんな、みんな…… 少なくともヘミングウェイと村上春樹と三島由紀夫は言った。 彼ら曰く、書くことは即ち「脱力感」だった。
「セックス」をしない生き物が小説を書き終えたとき、いったいどういう気持ちになるのだろう?
そもそも、「セックス」なしの生き物は小説なんて書かないのかもしれない。 「セックス」や「小説」なんかより、ずっと大切で感じのいい仕事――たとえばサンタクロースみたいにして全国に春を届けるみたいな――に従事しているのかもしれない。
僕は小説を書いた。 『世界最長の犬』。 セックスはしていない。
***
昨日、僕は四条���原町にいる。四条河原町で、お尻まる出しの男の子が担がれて運ばれていくのを見る。横断歩道での一コマ。 男の子はまるで薪のようにして脇に抱えられていた。彼のお父さんのマッチョな右腕がきっちり、すっかりおなじみのシートベルトのように男の子の腰回りにフィットしていた。 父子は黙って横断歩道を行く。ずれたズボンからは真っ白のやわらかいのが見える。手足は無邪気にちょっとじたばたしていて、でも不平とかは無し。四条河原町の喧騒のなかですべてを知ることはむずかしい。だけど、あれはたぶんもう怒られたあとなのだ。
ちょっと後ろを歩いて、僕は指さす。小声で。 (ねえ、ねえあれ、すごくいいね) 「なんのこと?」 (あれだよ、あれだって!) 僕はしきりに指をさした。びしびしと、興奮気味の塾講師みたいに指さした。(あれ!)を繰り返した。彼らが横断歩道を渡ったあとも。親子が三条方面へと消えていってからも。
***
だから、そう。 四条河原町で僕は二人の友人と歩いている。
二人は良いことばかり口にした。 あるいは、僕にはちょっとよくわからないけど、たぶん「良い」んだろうなという言葉を。
京都の街を歩きながらいろいろ話している僕たちは、はっきり言ってだいぶいい感じだ。 ダークで鉛みたいな空気の夜。四条の銃撃みたいに騒がしい街を、バチバチでグッドな音楽、そのミュージック・ビデオみたいにして僕たちは歩いている。都会の夜に呑まれて風船のようにどんどん体が浮いていってしまう若者たち。その中でピカピカと目立ち、ビーチ・ボーイズみたいなザバーンと爽やかで新しい三人。ナイーヴな詩人と、将軍のような批評家。そんな二人の隣で、気前よく笑っている羊。 そんな三人は地に足付けて歩いた。 もう一度会う、三人の小説家。
そしてこういったことも、必ず過去になってしまう。 寂しいことに。
二月は過ぎゆく。 冬は終わる。春は来る。 春はどうしようもなく来る。春が来ないということは、無い。 時を止めることは誰にもできない。無敵の三人にも、時は止められなかった。 やがて全ての人は浮き上がった――京都の若者も、三島由紀夫も、二月の思い出も、僕ら三人、子どもを担いだ父親も。みんな綿毛や風船のように澄んだ空に解き放たれ、昇っていく。 ああ。天は安らかなる��な。
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混ざっても分からない物は分からない。あんなに桜が咲いた頃、今度は桜が散って行く姿を見たくなった。その散った桜が雨に流されて集まったピンクに、とても魅かれた。桜は何をしても桜らしく振る舞う。僕は黄色だ、たんぽぽが友達だ。高い所は苦手だ。だけど綿帽子になって最後は飛ぶんだ。高く高く。
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各地句会報
花鳥誌 令和6年10月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和6年7月1日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
浜木綿を染めし落暉の日本海 かづを ナースとて香水ほのと香りたり 同 風に波打つまで育ちゐる青田 同 網戸越し松に鴉が羽繕ひ 清女 這ひ出でし苔を褥に夏の蝶 笑子 青梅雨の沖へ沖へと藍深む 同 産土の茅の輪くぐりに星が降り 希子 女達噂話や梅雨しとど 和子 虚子愛子柏翠句碑に大夕立 匠 蛍や自害に果てし一城主 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月4日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
夏の雲飛行機雲に結ばれて 喜代子 狭庭にも大株四葩二本咲き 由季子 天筆に今年も祈る星祭 都 パナマ帽モボモガの世に生きた親 同 青すだれ隣家の灯り遠くなり 同 単衣着て白き衿足なまめける 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月6日 零の会 坊城俊樹選 特選句
梅雨の蝶なれば鼓動のやうな翅 順子 阿羅漢に逢ふには黒き麻を選り 同 蚊遣香きれいどころを紫に 光子 剥落の喜怒哀楽の貌涼し 風頭 金ピカの阿弥陀炎暑を撥ね返す 佑天 遅れ從く行人坂の上に夏 昌文 唇うすき五百羅漢の薄衣 同
岡田順子選 特選句
茄子植うる角を曲りて羅漢寺 和子 阿羅漢の肋へ夜々の早星 光子 女人描くやうに蚊遣の煙かな 和子 朝涼に羅漢千ほど詣でけり 軽象 羅漢へは夏の讃美歌届かざる 俊樹 水鉄砲水に沈めてゆく遊び 和子 汗の我汗無き五百羅漢像 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月6日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
いそいそと出かける母の洗ひ髪 成子 原罪を忘れしごとく髪洗ふ 朝子 髪洗ひ沛然の夜を深眠り 美穂 身体の壺深くせむ泉湧く 同 蝙蝠となりイザベラの墓を守る かおり 無限とはあの夏雲のあふれやう 朝子 遠ざかる汽笛を胸に髪洗ふ かおり 待つ事に慣らされたかなソーダ水 修二 昼寝覚また見失ふ青い鳥 かおり いいかげんな返事はできぬ滝の前 睦子 地の底に坑道のあり夏薊 朝子 水海月ニュートリノとは身の不才 久美子 青く浮く水の惑星飛ぶ蛍 光子 群るること嫌ふ子の飼ふ目高かな たかし 手の中に捨つるつもりの落し文 美穂
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月8日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
炎帝や新幹線の響動もせり 時江 汗の顔拭いても直ぐに汗の顔 みす枝 蛍の夜君と辿つた田舎道 和子 網戸より青き大空真清けし 時江 雲の峰向けて大きなホームラン みす枝 羅に齢見せたり隠したり 世詩明 万緑の中に抱かる風化仏 時江 弁解はすまじと白扇閉ぢらるる 昭子 老いたれば野盗の如く西瓜喰ぶ 世詩明 魂の抜けて極楽大昼寝 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月8日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
すこやかと母の昼寝のたのもしき 和魚 入道雲更に一段気負ひ立つ 秋尚 昼寝して疲れひと先づ剥がれゆく 貴薫 妣の忌や水やうかんの三姉妹 美貴 入道雲���語り合ふ部活の子 同 保母泣かせ昼寝の時に元気な児 エイ子 海風に昼寝誘はれ母の膝 史空 束の間の午睡ゆらゆら旅の途中 のりこ 離れ島入道雲に呑み込まれ 史空 よく冷えて角立ちてをる水羊羹 三無 入道雲掴みきつたるクレーン車 同 今少し続きに未練昼寝覚 秋尚 定期船入道雲に溶けてゆく 史空 昼寝さめ穂高の風は空の色 ます江 幼子の昼寝絵本を抱きしまま 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
断面のやうなビル窓夕焼けて 都 アイスコーヒー別れるために会ふ人の 同 火取虫灯りともせばあらあらし 和子 狛犬の口を漱ぐや男梅雨 美智子 さらばへて汗もかかずに老いてゆく 悦子 目の前の影と思へば蚊喰鳥 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月12日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
非常なる毛虫退治も日常に あけみ きようだいが内緒の話ハンモック 裕子 今日を無事に終へて夜風と衣紋竿 同 山寺や山あぢさゐの道になり 令子 蛍飛ぶ幼き頃を誘ひ出し 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
滴りに苔むす岩の息づかひ 多美女 凌霄花掴まり処なき揺れて 亜栄子 早苗饗やのんびり浸る露天風呂 幸風 解体の決まる旧家や釣忍 百合子 葛餅を分厚く切りて客迎へ 美枝子 葛餅のギヤマン盛の重さかな 文英 涼しげに楓日傘の年尾句碑 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月16日 萩花鳥会
七月場所若手の力士続続と 祐子 雷神へ千の手拝む千年の樹 健雄 水田に波紋広げて梅雨に入る 俊文 今咲いた深夜の電話月下美人 恒雄 仙人掌の生きぬく力強きこと ゆかり 夕立の真つ只中の下枝かな 吉之 雷鳴に負けじ響くや母の声 明子 母逝きて幾年たちぬ仙人掌花 美恵子
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令和6年7月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
無雑作に立て掛てあり古葭著 雪 青葉木菟夜は淋しと鳴くならん 同 此のに金色飼はれし師の月日 同 足羽山はみだして来る蟬時雨 かづを 万緑を鎧ふ最古の天守閣 同 風鈴や此の先老をどう生きる 真喜栄 一と日毎老鶯の声啼細る 英美子 半百生鯖より蛸の足を買ふ 賢一 草を引く予定は未定なる気まま や��香 蛍の夜君と語りし田圃径 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月17日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
加賀鳶の夕顔の種翔しけり 世詩明 朝顔の晒したてなる朝の雨 同 梅雨の灯に手相見る癖ケセラセラ 清女 牽牛花の螺旋昇るや夢連れて 千加江 朝顔や父母ゐなく実家もなく 令子 夏のシャツざぶざぶ洗ふ達者に洗ふ 同 いとさびし師の忌が一つ増えた夏 淳子 雲の峰背ナに担ぎて手を振れり 和子 朝顔の咲いて嬉しきことも無く 同 荒梅雨や工事現場にヨイトマケ 数幸 光陰を渦に背負ひし蝸牛 雪 サングラス顔を隠してゐるつもり 同 光りたき所に光りゐる蛍 同 又の世も火蛾と生まれて灯を恋ふか 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月19日 さきたま花鳥句会
山百合や日に三本の村のバス 月惑 しなやかに見沼の青田穂を孕む 八草 翡翠を待つ三脚の影伸びて 裕章 はたと止む平家の里の夜の蟬 ふゆ子 梅雨明けて肌に塗るもの一つ増え としゑ 葉は枯るも生きてゐるよとミニトマト 恵美子 けだるげな猫の往診暑気中り みのり 酔芙蓉午後の日差しに色の濃く 彩香 愛想なき冷たさが好き竹婦人 良江
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令和6年7月21日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
隠沼の何処に存すか牛蛙 文英 炎帝を弾きとばして母の塔 三無 雨上り烈日をあぶ蟬と吾 久子 夏の沼水切りの輪閃閃と 三無 みんみんの遠く近くに読経めく 慶月 琅玕の風をたわわにアッパッパ 幸風 隠沼を揺さぶる響き牛蛙 亜栄子 漢行く灼けし空缶蹴りとばし 三無
栗林圭魚選 特選句
ご褒美はお花畑の大饗宴 白陶 水無月の乾き切つたる空となる 秋尚 炎天の隠れやうなき径白き 同 父母と黴の匂ひや里の閨 経彦 沼いつも古色を湛へ蜻蛉生る 千種 石仏の錆びし錫杖金絲草 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
金漿つけしお羽黒とんぼ登場す 雪 蝙蝠や国府の名残り路地路地に 同 真白なる羽根たたみたる火蛾の果て 同 夕方に雲の集まる男梅雨 たけし 宮涼し巫女の舞ふ袖ふくらめり 同 柿葺閂錆し竹落葉 同 蟬時雨一山丸ごと震へをり みす枝 夫逝きし庭より聞こゆ青葉木菟 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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銀河脱出の手順
tumblrの端から端までやってきた人へ公開する恥ずかしい記事です。
個人的に気に入っているツイートをまとめました。
こわいもの見たさを満たしてください。
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しあわせの もっちり尻込み
すべてのお米がふっくらと立ち上がり、我々に襲いかかる
おくずかけと芋煮のバトルが行われた
ベッドの上に植物の種ある 咲くつもりか
エローラ石窟(せっくつ)
ローストビーフ 失われた牛
子供の頃、仙台大観音に見つからないように隠れてた どこまで逃げても見つかってしまう体験が可能
グーチョキパーで何作ろうのわくわく感すごい
飛ばしたしゃぼん玉が知らない人に届いたときのあの感じ
おせち こんぶ よろこんぶ
おっちなときにかたくなるもこってなんだ
都会でアルゴリズム行進したら何人ついてくるの
千手観音いっぱい手あって楽しそう
sNsって何をする ところなんだろう
発芽早送り派と開花早送り派
耳たぶくらいの柔らかさ
漬物石に想いを込める瞬間を後ろから見るのが好き
夢と希望のゼラチン粉
「ブリンブリンボインボインダンス」の検索結果はありません
チョコミン党はミントを食べることで地球がミントまみれになることを防いでいる影のヒーローだったのだ
自分が若い頃は人生百年時代だったけど、今は七百年とか当たり前になってきたよね
米粒のスパイがチャーハンに紛れるとかっこいい
我々が信じてきたものは、全て「ほぼカニ」だったっていうのか
公園遊具 強さランキング
驚くほどふわふわのねこに
牛さんモーモーで草
海のミルク、森のバター、空の生クリーム、宇宙のミルキーウェイ、何も知らない牛
プッチンプリンを激しく揺らす動画を、求めてしまう
ねこがホラー映画みたいにベッドの下からにゅっと飛び出したけど、愛しさのせいでサプライズになってしまった
まんぞくげだな
焼きそば食べながら「ここで追い海苔…」って言ったらすごい有難い行いみたいになってしまった
緊急芋煮会
夢でクリームパン食べようとして寝ぼけて口開けたら目が覚めた
パイナップルのッの部分にいたい
褒められて育ったトマトを食べるときの気持ち
まんじゅうこわい やり方 コツ
アンケートの結果、100%の自分がダックワーズを食べたいと答えました
もちもちさんぽみち
魂をたくさん集めて、 素敵なお皿をゲットしよう
ねこの、 ふわに。
ふわにゃんのぬくもり大作戦
カントリーマアム2040年問題
寝言で悪魔と契約してしまった
手を組んで寝ると悪夢を見るから、あえて悪夢に挑戦してみようかな
もぐもぐマグロ牧場
ふんわりふ菓子 ふんがし
高らかにタラバガニ
好きなだけ○○を楽しめる、 ○○ミュージアム
ジャパニーズコッペパン 大海を知る
架空ファストフード店 ワクドナルドへの道
ししおどしの音で腰が砕ける人がお見合いでめちゃくちゃなことになる話(0/0)
たくさん遊んだねこのどて寝、地球に身を任せる眠り
ポップコーンの叫び
とうもろこしの一粒一粒に意思があると判明
0いいねだとなんかやってしまったか?みたいな不安があるけど、1いいねされた瞬間レッドカーペットで手を振りながら歩いてる人になる
地球は無料で空気吸い放題っていうと、皆に驚かれる
玉こんにゃくコンテスト 通称・玉コン
沈みゆく世界で最後の抵抗として食べる寿司
木彫りの熊 実は熊が彫っていた
自分が権力者になったら変な形のスプーンをたくさん作って、皆で食べづらさを確認するパーティがしたい
卵とじの向こう側へ
立ち上がる全米 ふっくら炊けました
葉っぱの裏側を見てもいいし、塩漬けにして食べてもいい
乗り物が透明になったら座りながら高速移動してるだけなの面白い
トトロになったらやりたいことランキング
お花屋さんはたくさんの花に恨まれていて、夜な夜な枕元には美しい花が恨めしそうに咲いている
千手観音とハイタッチし放題!
地域のニュースを見てたらセリ農家のおじいさんの頭にアライグマの帽子が乗ってて嬉しかった 穏やかなサプライズ
タルトタタンという響きでは物足りなくなってきた 物足りなくなってしまうと、ぽんぽこぴーのぽんぽこなーとかそういうことになっていくんだ
ねことねこの激しい喧嘩を右手と左手で再現すると、楽しめる
ケーキはフランボワーズが好き ビンタされてるみたいな気持ちになる
暗い場所に明るくなるアイテムを置いて周囲だけ明���くするタイプのゲームをやりたい
自分にも味の素をかけてほしい
キーボード入力が面倒臭くて、夜中に突然「メロンパン!」と言ってしまった
踊りますけどね かつお節みたいに
絵を描くの楽しすぎる 消える前の火みたいなものだったらとか不安にならないでほしい
おどろおどろしいって、妖怪がダンスに誘ってきたことが語源らしい わくわくしたか?この嘘に
お菓子のアソートにわくわくしてしまうのは、オタクだからなのか?
掃除機かけたあとのリザルト見るのが好き
お風呂でアンパンマンポテトのこと考えてたら、風呂上がりにトレンド入りしてて一瞬こわくなった
白ごまと黒ごまって光と闇みたいでかっこいい
宇宙に漬物持っていったらダメらしい(※宇宙サプライズのための嘘かもしれない)もし本当なら、地球が終わる時は漬物を食べておこう
始めちょろちょろ、パンパカパーン
こんにゃくゼリー戦わせる夢みた
バナナを食ぱんにはさむだけで、いつもよりバナナをジューシーに感じてしまう こんな簡単なことでいいのかという気持ちになる
ねこが人の手から水飲むやつをやりたがる コップを持っている間ねこは水をひとり占め、人間はねこをひとり占め
困ってしまってわんわんわわんの状況
住宅展示場にドンキーコングが来るらしい
今魔法で大根にされたら、すぐに染みて美味しくなっちゃうところだった
心が鰹節に支配された世界
おすすめタブ ねこ、犬、ねこ、犬、ねこ、犬、犬、ハムスター、ねこ、ねこ、こねこ、犬
でっけーダックワーズの上を散歩した ダックワーズ大好きだから夢みたいだった
ねこの毛はふわふわ飛んで宇宙にも届く
里芋のブッ転がし!!!
こっぺぱんアナグラム大会
クレヨンが人間だとしたら、全部のク〜レヨン〜♪って歌がもう…すごい…伏線回収…最終章突入…作者、ここまで考えてたんだ……
ねこにあっち向いてほいをすると、負けてくれる
脳みそに直接ミルクティをかけて温まりたい
フランボワーズとピスタチオの、気づいたら友達になってた感が好き
阿部寛のホームページ(ダークモード)
雨音のBGM聴いていると急にサビに入るんじゃないかと思って怯えてしまう
スーパースープスパ
春になるといろんな匂いがしてきて、それが記憶と結びついて娯楽になる
ねこに地の果てまで追われてた
しいたけのダシには簡単に感動させられる
小さい頃に芋掘りの芋を持ち帰って数日ぶりに見たら、ふさふさの白カビまみれになってた ふさふさの芋に襲われると思って怯えながら捨てた もう少しとっておいたら、友達になってた
久しぶりに長芋をすりおろした 大根くらい時間かかるのかと思ったらすぐに全てとろとろになり、さよならも言えなかった
盆提灯を飽きるほど浴びたい
ガチのおさんぽ ガチんぽ かなりのおさんぽ力が、ためされる
もぐもぐマグロ牧場
ふわふわドームで暴れたい
おろしうどんって、びしゃびしゃの温かい雪食べてるみたい
みやざきはにゃお
あいうえお順が愛に溺れて順番めちゃくちゃになって順不同になるところ想像して笑った
ミニチュアチワワ ミニチュワワ
おでんの昆布は大好きだけど、煮込まれてない昆布は少し苦手なワガママボディであります
ねことSplatoonする夢みた 寝っ転がっておなかをみせたねこにスプラッシュボムを投げたけど、ねこのお尻が少し染まるのみだった
冷やし中華だけは逃さない
ねこの手相をじっくり見て調べたら、手相をじっくり見せてくれるタイプのねこですと書かれてた
ンションショファッションショー
悲鳴吸引機
GIFつくるとき、ひそかにテンションが高い 失敗するかどうかのわくわくが、新作ゲームプレイの喜びに似てる
サザエさんのOPで一家総出で迫ってくるときみたいなシュールさがあります。
強風で和柄の布団が吹っ飛んでてその景色が穏やかでとても良かった 自分がレディー・ガガだったら次のバックダンサーに選んでると思う
揺れる洗濯機のうえにプリンのせたら、効率よくぷるぷるできそう
めぐりズム 〜ハムスターの裏側の香り〜
ボスゲッソーのゲソ引き抜いたときのビチビチが、好き
レンチンしてかりそめの温かさを与える
肉球XにふまれたYの感情
・-・・・ - ・・・ ・- ---・-
快適空間 びろびろキッチン
ふんわりふ菓子 ふんがし
やめられないとまらない 塩分過多という現実
チョコイズムのパンイズムがコーヒーイズムとマッチイズムでグッドイズムだった
犬のおまわりさんでいうところの、わんわんわわんの状態
ドーナツ 穴を食べたい気持ちがいつまでも飢えを与える食べ物
みんなのために作られた、なだらかな長い長いスロープ
できたてができてた
おいっ 逃げろ たんぽぽの綿毛が 襲ってくるぞ
ねこがいると、生活音のなかに喜びを探しちゃう
ごはん……って暗くぼそっと呟いたら、ねこがニャー!!って走ってきた
今日みた夢 赤い蟹が肩回しストレッチをしていたら腕がバキッと取れてしまい、 食べやすくなってしまったのをどうすることもできず静かに見てた
気づいてしまったか?ピスタチオクリームが美味しいことに。 ピスタチオクリームのために人は平和を意識することに。
でっけー蒸しパンの上で激しく踊ってだんだん沈みゆくさまを、ご覧あれ!!!
本に申し訳ないけど、紫外線を浴びて青白くなってもじっと並びつづける本が性癖にくる ひとつひとつ違う情報が詰まっていることも含めて
ねこは晴れた日に光をつかまえようとする
きなこねじりをねじらず作っても美味しいのか?作って味見した瞬間、いそいで濃い緑茶を用意した。 余ってしまった悲しいきな粉がはちみつたちと出会い、 鮮やかな青緑のお皿にのせられて、ひとつの時間を提供するエンターテイナーになった。
あけられたりおめられたりしてる
「たたかうマヌカハニー」というのど飴があるけど、口内にベヒーモス入れて戦わせればいいのか?
パンの試食小さく刻み過ぎて誰も味わかってなかったし、 焦げたことキャラメリゼって言ってみたら流行ってしまい海苔や黒豆までキャラメリゼ扱いを受けるし、 文化がにおいの再現もより正確にして、 今日は夜が来るかな来ないかなクイズもアプリ普及により失われた感じある(街が白と黒だと勘違いする理由)
雲い白、空い青
作画崩壊によって、生きた人間の本来みえたであろう一瞬の表情が補完されていく 見逃していた魅力を引き出すことができる
犬萩はご機嫌なわんちゃんだぞ
明らかに 笑うと健康 明らかに
脳みそ洗い
紙に犬萩かいてくしゃくしゃにしても、まだ犬萩犬萩してる たくさんの歪みは表情と呼ばれた
プルースト効果のなかで眠りたい
こっそり柴犬にはまるオーキド博士
体おもたいひとはトイレに勢いよく座ると便座割れるってきいて、 トイレに勢いよく座ることができるのは幸せなことなんだなと感じた
うんとこしょ どっこいしょ ひとりでカブが抜けてしまった場合
ハッピージャムジャムのジャムって何だろうと思って調べたら「無理やり詰め込む」とでてきて一瞬こわくなった
ポッポコーン(キャラメル味)ピッポコーン(キャラメル味)ポッピ���ーン(キャラメル味)ポッココーン(キャラメル味)ペップコーン(キャラメル味)
��カップアイスの底が見えたときの切なさが複雑な味わいを作っている」と底無しアイスは語る
スーパースープスパ
夜中、こっそり走りを楽しむ全国のハムスターの皆さん
バナナが黒くなってゆくさまを、そこでみているがいい
【心理テスト】あなたは誰のお尻を揉んでいますか?
ゲーム初見時のマップのはじっこがみえずどこまでも行けそうな感じが好き
カルピスのなかで小さな虫がしんでいて、それをなるほどなと眺めていたけど、 秋の味覚の梨を食べたらたっぷりの果汁に溺れかけて、なるほどなと思った。
ふわふわのぽち、人がくすぐったく感じる場所も気にせず歩く。すべての道がぽちに続くことを幸せだとおもっている。
ふわふわのぽち、大気圏に突入する。ねこでなくともねこまんまと呼ばれる現実に揺らいだが、それでもご飯の時間には帰りたかった。
ワクワクさんのダンス動画は、前半ワクワクさんの純粋なお茶目さを楽しめて、 後半は表情などがアイドルのようにはじけていくドラマがある。見るたび笑顔になる。 全体の動きも素晴らしく人種体型年齢等の魅力を踊りを通して知ることができる。 最後のカメラ目線に積み重なったプロ意識がみえるのも好き。
バウムクーヘンの穴に隠れようとする犬萩
かりんとう 笑顔 なぜ
おた前たはたもたう したんたでたいたる (ヒントは、たぬきだよ!)
ふわふわのぽち、移動する点Pになる。道に生えるたんぽぽやつくしをその都度確認するため算数はとても難しくなったが、誰も止めようとはしなかった。
生ハム生ハム生ハム ハ クリームチーズ ム 小麦胚芽クラッカー 生ハム生ハム生ハム
大切な記憶に癒されたい大人に高額で匂いを売るプルーストビジネス
ハムス今までは下に降りるのが好きだったがここ二日肩にのぼりたがる 上のほうに何かあるのかもしれん 手や腕のなかで眠るので 起きるまで待ってやろうみたいなホトトギス扱いしてる あったかハウスの一時的な熱でほかほかになってるハムスは少し散歩すると生き物的にはかなりぬるい あったか二階で寝て起きてやたら遊びたがるループ ハムス手に乗りたがったが少し乗ったら疲れて小屋のなかで丸く眠った のんきな生き物ふたつが変な距離感で穏やかに過ごしたかんじする ハムスが表彰台で賞状もらう夢みた
換気でとりいれた春の風感じつつハムスが手に乗ってきたからウェイしてたら、 ふわふわ饅頭ボデーに手足格納してブン!!って体温あげた。 何か急に悟ったのかと思ったら月が欠けるみたいな可愛さで目を閉じて眠った。 組んだ足の上で春を堪能してらし��。腹の音して睨まれたが手の丸みにそって二度寝した 凹みにふわを埋めるように寝てた なんともいえん 急に思い出を作ってくる
んだす、オフコース!!
ポテトチップスを開けないで置いてたら今日もそこにいる事実が和みをもたらすようになった
昔びっくりドンキーがドンキーコングの店だと思い込んで怯えてた
遊びたくてたまらないハムス手から溢れる
ハムスが脂肪を蓄えはじめた 奴は冬と戦うつもりだ
しいたけのダシには簡単に感動させられる
絵描いてたらケーキにクリームのせてるときの気持ちになった
絶頂睡眠
お茶は冷めても飲みますから 踊る島ならマダガスカル
シチューオンライスのおじさんだんだんオンライスできない状況になっていってほしい
こんなこと言ったら奥の細道のギュウギュウな部分にいれられて両側から迫ってくる壁で一句詠むことになる
今日みた夢は、ハムスターが相棒なんだけどスーパーで丸出しだといけないからちょっと胸ポケットに入っててって言ったら、 やれやれ仕方ねぇなって言いながらポケットにおさまっていった
もう16000年くらいずっと同じ虫が鳴きつづけてるんだけどとうとうその虫がしんじゃって、 生き物たちはようやくその虫の存在に気づくと同時に耳がすごく寂しくなった。 その寂しさは尻の穴を埋めることで解消されることがわかってしまい――!?
追いオリーブに追われる犬萩
ハムス本日もふわとしておられる
体力ないからとりま寝ます(ハムスはこれから走ります)
ドーナツの穴を食べようとしてセクシーになってしまう淫魔
小松菜に塩ふって白米と食べたら美味しかった
メロスには喜び方がわからぬ とりま走った
ハムスが食べてる最中少し避けてもらう必要あって手でスッと押したら、 食べてるままスライド移動したのにまったく気にするようすがなかった
アンケートの結果、100%の自分がハンバーグを食べたいと答えました!
箱の中身はなんだろなの中身になることに興奮をおぼえてしまったひとは普段どうしてるんだ まだ見ぬ中身を当てることに興奮する人とも、たったひとときしか幸せになれないのか でもその人の鼻の形が忘れられないのか その人が新しいプリキュアなのか それとも恋のはじまりなのか
地震雷火事親父 ワンちゃんネコちゃん大集合
ただすごすぎてツイートにも絵にもできない、様々なマニアがウナル夢だった
果汁グミを両奥歯で噛むと何か少しいやらしいかんじがする
バカも休み休みイエーーイ!!!
遠くのひとが映る魔法の鏡ってきけばわくつくのに、テレビ電話ってきいた途端闇が世界を小籠包
ハムスと遊ぼうと思ったのに小屋帰っちゃったからなぁ遊ぼうよなぁ!ディヘヘ!とか言ったら顔確認したあとティ���シュで出入り口塞がれた
ハムスのまえで見せつけるようにきゅうり食べたらハムスがハアアアアアアアア!!!!! ってかんじで近づいてきてケージかじりだしてこれはもう言い逃れできない悪い行いだと感じた
ハムスが勢いよく床材掘りすぎて家中に床材が飛び散る夢みた
うぞうむぞうおぞうに
明日一時間限定で世界中のソイソースがソイソーイになる実験が行われる
明/太/子/う/ど/ん/美/味/し/い
がんもたべたいわーーーーーーーーーーーーーがんも!
バナナゴリラ大統領!!
掌の上でポールダンスしてる
世界各地の過去現在未来から行方不明者が集まる施設があって、記憶取り戻せば元の場所に戻れるらしい。 けど諦めて呆けて施設の一部みたいになってる人たちがいて、 そういう人たちに架空の話をきかせて架空の場所に連れていくっていう夢みた。
ハムスに豆腐あげたらなかなか満足げな表情をしてた
ハムスターまでの距離を求めよ
お砂糖…スパイス…犬萩の何もかも
たかしくんを求めなさい。
まんじゅうを胃のなかに隠したい
きなこねじりと緑茶いただいてるけどゆくゆくは白いかりんとうや南部せんべいにも手をだしたいと思ってる
この感動 あえて言うなら 最上川
はやくえさ食べたいのに頬袋からどんどんティッシュがでてきてもどかしいハムス 劇場版のドラえもんを再現
ホンワカパッパ サツバツマッマ
春のハムス甘いにおいする
茹でたてのとうもろこしの色気を参考に淫魔をセクシーにかこうとする
ハムス、小屋の外で己のふわふわを抱えながら寝てる
とんでもないものを盗んでいきました……あたたたこここです
闇夜の風になるハムス、あえて立ち止まることで形を保った
ハムスが1日1個食べるえさ、何ヵ月ぶんあるのか数えられる状態で透明な一袋におさまっている。 具体的に数えないことで成り立った。
((●) - D ((
ハムスが鳥の餌をつまみながら小屋のなかに落ち着きを隠している
いろんな世界観に溶け込むそうめんたべたい
じゃんけんは絶対にチョキしかださないぞ!!みたいなひとにグーをださせることでグーの快感をおぼえてしまい、 ついにはパーの味まで…ああ…悔しい…じゃんけんが成り立っちゃう…!気持ちいい…
パーリーピーポーハームースーター
野生のカーニバルに抗いつづけた
ピパ、パアピンプパンペポピピンパペポ(ポッポポッポペポピピ!プポプピピ!) パンパ、ポポペンパイポポ���ポポポポピピパンパプピパポパポ。ペポパンパパピパピ。 ポッポポッポ
めっちゃ面白い本読んだ!!!!!ねじを無限に巻かれたおもちゃがシンバルを鳴らし続けている!!!
何かが光ったようにみえ��手を伸ばしたけど虚無を揉みしだいた
うどん^_>^
今日の早朝うわあぁ!!って言いながら飛び起きて二度寝してたらしい。 自分がインド人だったらそれが踊りの合図になっただろうに
ハムスターのにおいを嗅ぎまくるために小屋からティッシュをひとつまみいただいたんだけど (なんやねんという顔をされて最終的にティッシュを奪い合った)、 これ吸ってるとすごい満足感あるけど絵面が取締り法違反 ゆったりとした生き物ふたつの穏やかな奪い合いの時間を想像していただきたい
毛が生えたバッグにハムスターをのせるとすごい勢いで掘る。本格的な肩の躍動をみることができる。
ハムスターの餌、彼のふかふかの寝床に宝物のように優しく置かれている。 間違いなくそのような扱いを受けている。
生涯をかけたアハ体験に挑戦中!!
ハムスがんばってる。未知を求めて小屋のなかを掘ってる
ごはん食べるまえにうまいうまい!!って言っちゃった ゾンビの自覚が持てた瞬間だった
ツナ缶をよく食べるので、このツイートを読むだけでもツナ缶の栄養がとれるかもしれませんね。
我々は白いかりんとうによって保証された存在です
朝露を求めに10月16日の彼が起動せんし何ダム(こいつ蠢くぞ♡)を立ち上げる、 しずけさやアレに染み入る彼の声。内容は人肌の激励。 人類繁栄のブレックファーストは似合わない長い布の中静かに確実に胃をあたため恥じめる!!
串にささってだんご♪だんご♪(しにながら)
ハムスターふっくらとしてきた 季節感を全身で表現してる
ツイッターにとうとうおすすめユーザーはいませんって言われた… そういう人は報告してくれたら犬萩ちゃんシールをプレゼントします
買った本が袋の中に入ってる状態世界を手に入れたみたいで好き
心のご飯がツヤツヤに炊けた
肺の中まで夏が来ない
地球買えるくらいお金持ちになったらメイドさん雇いたい(大小でいえば小)
ジャパニーズマンチカン、その短い手足で何を物語る
究極の日なたぼっこ
みんなもいっしょに、太陽あびあび阿鼻叫喚!!
シヴァが、ソヴァを、タヴェル
10年くらいしたらやっとサビに入る曲と百均のイヤホンはどっちが攻めですか?
みだらな行為ってきくとクラゲ型の宇宙人が手をうねうねして踊ってるところ想像しちゃう
うどんたべる、支配される、うどん生存本能、うどん増やしたい、うどんたべたい うどんたべるときうどんにおもう我々はすでにうどんなのだと
胃の中に入れたい死骸デイリーランキング第一位サバ
ハムスターがごはんを食べる音 一期一会のリズム 奴らは毛繕いの手順を知っている
犬萩は妖怪の偉いやつだけどお昼ごはん食べるとこなぜか必ず盗撮されてて その写真がまとめサイトや写真集にまとめられてるせいでかなりフレンドリーでポピュラーなイメージ 犬萩のお昼ごはん写真が差別をなくしていく 教科書にのる犬萩 落書きされる犬萩
ふわふわのぽち、人間のあぐらの中に宝物があると思い込み掘り返す 建物がなくなって地平線しか見えなくなっても、あぐらの中に宝物があると信じている
餌として売ってた冷凍食パンがやたらおいしそうに見えてたけど今なら再現できる。なぜしないのか
:^D
人工知能が物事全部やるようになったら人間は滅ぶなんて言われたら人々は限られた肢体で踊らずにはいられない
流しそうめんにすごい勢いで追いかけられる犬萩
他人がパイナップルって言ってるときのナッからプルまでの静寂と緊迫感 裏切って欲しい ナッのあと別の提案が待っていて欲しい
桃から生まれた桃太郎 では、金太郎はどこから生まれたでしょうか?
この不安は宇宙の塵なので簡単に操作することができる
想像してください…あなたの手の上には今…ハムスターが乗っています
そばの残り湯みたいなの飲むの好きだけど残り湯っていうと急に変態っぽい
おーーーーーーーーーーー!!!!!!ーーーーー
:< D イーソーノーグーン!!
宇宙がすごい。世界がやばい。
アカウント作ったとき人間を信用してなかったからこの名前なんだとおもう(かりそめの温かさでいいからレンチンしてほしいほど冷たい)
全国のアリ地獄を掘るぞという意気込みのハムスター
プラレールにも~~乗れーる!!
ほーらぽちおいで 白いふわふわのいぬだ
豆腐をみつめる犬萩合同
深さ30メートルにカラーボールをいっぱい詰めてカラフルな地獄で遊ぼう
うしろに引っ張るとすごい勢いですすむミニカーみたいにね…
海のパイナップル 水のカイナッツォ
落下する喜び 形状があまり変わらないまま、痛みもほどほどなまま落下し放題、 いつでもやめられる、いつでもまた落下できる 落下することで生きた年齢を実感しよう! これがほんとの…落花生
いま恋に落ちる音がしたようだな
ありがたい臓器まみれでぎゅうぎゅうのなかなくてもいいと言われる盲腸、発狂しないほうがおかしい むしろ太古の重要器官の名残だと思えばロマンだし
ジャパニーズマンチカン大海を知る しかしその短い手足をなめるのみだった
思い出すために宝石×5を消費しますか? あなたはハムスターのふわふわについて考えていたようです(ゲット済)
うおおお!!!うおおお!!たまねぎをむきすぎた幼少時代!!うおおお!!
���ブリューダブリューダブルーだわ ドットペップルポイドドドジェーピーアットオッパイオッパイ
(小惑星並みの感想)
踊るたんぱく質
全部のク~レヨン~
ククク…奴はクレヨンの中でも最弱…
ダブルチクビパニクル刑事(デカ)、只今参上!
♪ふわふわだぞおれの犬萩 ふわふわだぞ 間違いない 上には上がいる だけどみんなふわふわだぞ 123でふわふわだぞ みんなも一緒に ふわふわだぞ ふわふわだぞ ふわふわだぞ ふわふわだぞ……
ごん!!おまえだったのか!!いつも枕元でふわふわしていたのは ごんのしっぽでハア…ンハア…ンハハハハア
極限まで宮殿のベッドだと思い込んで寝たら朝びっくりするやつみんなもやろう
うぐいすもそろそろ、一年分のホケキョをいったと満足げな顔をしているからな
ララクラッシュから感じる楽園の崩壊感は異常
効能。桜が散る。
みんな思ったはずだ。軽井沢の反対って重井沢じゃね~?とか…わびさびってわさびと関係あるのかなぁ…とか。 思ったはずだ。胸にしまわれたままそいつらはしぬ。(泣くポイント、作っておきました)
ほーらぽちおいで 白いふわふわの犬だ
忘れられた記憶を一気に思い出す恐怖兵器に打ち勝った子供と脳の電波のにぶさから助かったとぼけ兄さん
今日のやり取り…ウフフ~きいてみるものね~ウワハハァ~よかったです~~ (スローペース田舎田舎レボリューション。イツツ葉のクローバーが通貨になる勢いでのほほんとしている。現代の救い)
彩度低めの景色がやっとカラーになってブロッコリーもアオアオしてマヨネーズつけたらちゃんと美味しい世界にようこそ
(ここで10秒間、手の中で眠るハムスターを想像)
空の色がピンクの世界の人間と、空の色が灰色の世界の人間
ヴィヴァルディの名前の欲張り感好きだな
春ももはやつくしでまみれてて視認せずとも存在するたんぽぽでうきうきしてくるよね
ほーらぽちおいで 白いふわふわの犬だ
ゴーン。行ってしまった。(ガーンとgoneをかけている、鐘のように染み入るギャグだね)
頭のてっぺんからのどまで穴あけて上から熱いミルクティ流し込んでほしい
一寸の虫にもボブの魂
手押し電気ポットのお湯もう残りわずかなとこでぐーっとポット押すみたいな犬萩と手のうえで豆腐切る犬萩(細かすぎで伝わらない犬萩選手権)
雪のフミゴコチいいぜ(最新フミゴコチ情報)
はとがふっくらとしている
ニュースみると殺伐としてるけどテレビを消すと静かな朝
今日キューピーに8kgの野菜をとれ���て脅迫される夢みた
一次創作で供給を得る��法とは!?(⇒詳しくははがきにmotmotを描いて下記の住所へ)
デストロイ・イモニカイ
箱ティッシュ急になくなるのやめてほしい 「くるぞ…」とか「ざわ…」とかいってほしい
(3)ー(3) > ▽
しまじろうの両親の色気
最古のお気に入りツイートは「しまじろうの両親の色気」でした。
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「次室士官心得」 (練習艦隊作成、昭和14年5月) 第1 艦内生活一般心得 1、次室士官は、一艦の軍規・風紀の根源たることを自覚し、青年の特徴元気と熱、純 真さを忘れずに大いにやれ。 2、士官としての品位を常に保ち、高潔なる自己の修養はもちろん、厳正なる態度・動 作に心掛け、功利打算を脱却して清廉潔白なる気品を養うことは、武人のもっとも 大切なる修業なり。 3 宏量大度、精神爽快なるべし。狭量は軍隊の一致を破り、陰欝は士気を沮喪せし む。忙しい艦務の中に伸び伸びした気分を忘れるな。細心なるはもちろん必要なる も、「コセコセ」することは禁物なり。 4 礼儀正しく、敬礼は厳格にせよ。次室士官は「自分は海軍士官の最下位で、何に も知らぬのである」と心得、譲る心がけが必要だ。親しき仲にも礼儀を守り、上の 人の顔を立てよ。よからあしかれ、とにかく「ケプガン(次室士官室の長)を立てよ。 5 旺盛なる責任観念の中に常に生きよ。これは士官としての最大要素の一つだ。命令を下し、もしくはこれを伝達す る場合はは、必ずその遂行を見届け、ここに初めてその責任を果したる���のと心得べし。 5 犠牲的精神を発揮せよ、大いに縁の下の力持ちとなれ。 6 次室士官時代はこれからが本当の勉強時代、一人前になり、わがことなれりと思うは大の間違いなり。 7、次室士官時代はこれからが本当の勉強時代、一人前にをり、わがことなれりと思うは大の間違いなり。公私を誤 りたるくそ勉強は、われらの欲せざるところなれども、学術方面に技術方面に、修練しなければならぬところ多し。 いそがしく艦務に追われてこれをないがしろにするときは、悔いを釆すときあり。忙しいあいだにこそ、緊張裡に修 業はできるものなり。寸暇の利用につとむべし。 つねに研究問題を持て。平素において、つねに一個の研究問題を自分にて定め、これにたいし成果の捕捉につと め、一纏めとなりたるところにてこれを記しおき、ひとつひとつ種々の問題にたいしてかくのごとくしおき、後となり てふたたびこれにつきて研究し、気づきたることを追加訂正し、保存しおく習慣をつくれば、物事にたいする思考力 の養成となるのみならず、思わざる参考資料をつくり得るものなり。 8、少し艦務に習熟し、己が力量に自信を持つころとなると、先輩の思慮円熟をるが、かえって愚と見ゆるとき来るこ とあるべし、これすなわち、慢心の危機にのぞみたるなり。この慢心を断絶せず、増長に任じ人を侮り、自ら軽ん ずるときは、技術・学芸ともに退歩し、ついには陋劣の小人たるに終わるべし。 9、おずおずしていては、何もできない。図々しいのも不可なるも、さりとて、おずおずするのはなお見苦しい。信ずる ところをはきはき行なって行くのは、われわれにとり、もっとも必要である。 10、何事にも骨惜L誤をしてはならない。乗艦当時はさほどでもないが、少し馴れて来ると、とかく骨惜しみをするよう になる。当直にも、分隊事務にも、骨惜しみをしてはならない。いかなるときでも、進んでやる心がけか必要だ。身 体を汚すのを忌避するようでは、もうおしまいである。 11、青年士官は、バネ仕掛けのように、働かなくてはならない。上官に呼ばれたときには、すぐ駆け足で近づき、敬 礼、命を受け終わらば一礼し、ただちにその実行に着手するごとくあるべし。 12、上官の命は、気持よく笑顔をもって受け、即刻実行せよ。いかなる困難があろうと、せっかくの上陸ができなか ろうと、命を果たし、「や、御苦労」と言われたときの愉快きはなんと言えぬ。 13、不関旗(他船と行動をともにせず、または、行動をともにできないことを意味する信号旗。転じてそっぽを向くこと をいう)を揚げるな。一生懸命にやったことについて、きびしく叱られたり、平常��らわだかまりがあったりして、不 関旗を揚げるというようなことが間々ありがちだが、これれは慎むべきことだ。自惚があまり強過ぎるからである。 不平を言う前に已れをかえりみよ。わが慢心増長の鼻を挫け、叱られるうちが花だ。叱って下さる人もなくなった ら、もう見放されたのだ。叱られたなら、無条件に有難いと思って間違いはない。どうでも良いと思うなら、だれが 余計な憎まれ口を叩かんやである。意見があったら、陰で「ぷつぷつ」いわずに、順序をへて意見具申をなせ。こ れが用いらるるといなとは別問題。用いられなくとも、不平をいわず、命令には絶対服従すべきことはいうまでもな し。 14、昼間は諸作業の監督巡視、事務は夜間に行なうくらいにすべし。事務のいそがしいときでも、午前午後かならず 1回は、受け特ちの部を巡視すべし。 15、「事件即決」の「モツトー」をもって、物事の処理に心がくべし。「明日やろう」と思うていると、結局、何もやらずに 沢山の仕事を残し、仕事に追われるようになる。要するに、仕事を「リード」せよ。 16、なすべき仕事をたくさん背負いながら、いそがしい、いそがしいといわず片づければ、案外、容易にできるもので ある。 17、物事は入念にやれ。委任されたる仕事を「ラフ」(ぞんぎい〕にやるのは、その人を侮辱するものである。ついに は信用を失い、人が仕事をまかせぬようになる。また、青年士官の仕事は、むずかしくて出来ないというようなも のはない。努力してやれば、たいていのことはできる。 18、「シーマンライク」(船乗りらしい)の修養を必要とす。動作は「スマート」なれ。1分1秒の差が、結果に大影響を あたえること多し。 19、海軍は、頭の鋭敏な人を要するとともに、忠実にして努力精励の人を望む。一般海軍常識に通ずることが肝要、 かかることは一朝一夕にはできぬ。常々から心がけおけ。 20 要領がよいという言葉もよく聞くが、あまりよい言葉ではない。人前で働き、陰でずべる類いの人に対する尊称 である。吾人はまして裏表があってはならぬ。つねに正々堂々とやらねばならぬ。 21、毎日各室に回覧する書類(板挟み)は、かならず目を通し捺印せよ。行動作業や当直や人事に関するもので、 直接必要なる事項が沢山ある。必要なことは手帖に抜き書きしておけ。これをよく見ておらぬために、当直勤務 を間違っていたり、大切な書類の提出期目を誤ったりすることがある。 22、手帖、「パイプ」は、つねに持っておれ。これを自分にもっとも便利よきごとく工夫するとよい。 23、上官に提出する書類は、かならず自分で直接差し出すようにせよ。上官の机の上に放置し、はなはだしいのは 従兵をして持参させるような不心得のものが間々ある。これは上官に対し失礼であるばかりでなく、場合により ては質問されるかも知れず、訂正きれるかも知れぬ。この点、疎にしてはならない。 24、提出書類は早目に完成して提出せよ。提出期口ぎりぎり一ぱい、あるいは催促さるごときは恥であり、また間違 いを生ずるもとである。艦長・副長・分隊長らの捺印を乞うとき、無断で捺印してはいけない。また、捺印を乞う 事項について質問されても、まごつかぬよう準備調査して行くことが必要。捺印を乞うべき場所を開いておくか、 または紙を挾むかして分かりやすく準備し、「艦長、何に御印をいただきます」と申し出て、もし艦長から、「捺して 行け」と言われたときは、自分で捺して、「御印をいただきました」ととどけて引き下がる。印箱の蓋を開け放しに して出ることのないように、小さいことだが注意しなければならぬ。 25、軍艦旗の揚げ降ろしには、かならず上甲板に出て拝せよ。 26、何につけても、分相応ということを忘れるな。次室士官は次室士官として、候補生は候補生として。少尉、中尉、 各分あり。 27、煙草盆の折り椅子には腰をおろすな。次室士官は腰かけである。 28、煙草盆のところで腰かけているとき、上官が来られたならば立って敬礼せよ。 29、機動艇はもちろん、汽車、電車の中、講話場において、上級者が来られたならば、ただちに立って席を譲れ。知 らぬ顔しているのはもっとも不可。 30、出入港の際は、かならず受け持ちの場所におるようにせよ。出港用意の号音に驚いて飛び出すようでは心がけ が悪い。 31、諸整列があらかじめ分かっているとき、次室士官は、下士官兵より��にその場所にあるごとくせ。 32、何か変わったことが起こったとき、あるいは何となく変わったことが起こったらしいと思われるときは、昼夜を問わ ず第1番に飛び出してみよ。 33、艦内で種々の競技が行なわれたり、または演芸会など催される際、士官はなるべく出て見ること。下士官兵が 一生懸命にやっているときに、士官は勝手に遊んでおるというようなことでは面白くない。 34、短艇に乗るときは、上の人より遅れぬように、早くから乗っておること。もし遅れて乗るような場合には、「失礼い たしました」と上の人に断わらねばならぬ。自分の用意が遅れて定期(軍艦と陸上の間を往復し、定時にそれら を発着する汽艇のこと)を待たすごときは、もってのほである。かかるときは断然やめて次ぎを待つべし。 短艇より上がる場合には、上長を先にするこというまでもなし。同じ次室士官内でも、先任者を先にせよ。 35、舷門は一艦の玄開口なり。その出入りに際しては、服装をととのえ、番兵の職権を尊重せよ。雨天でないとき、 雨衣や��回しを着たまま出入りしたり、答礼を欠くもの往々あり、注意せよ。 第2 次室の生活について 1、我をはるな。自分の主張が間遠っていると気づけば、片意地をはらす、あっさりとあらためよ。 我をはる人が1人でもおると、次室の空気は破壊される。 2、朝起きたならば、ただちに挨拶せよ。これが室内に明るき空気を漂わす第一誘因だ。3、次室 にはそれぞれ特有の気風かある。よきも悪きもある。悪い点のみ見て、憤慨してのみいては ならない。神様の集まりではないから、悪い点もあるであろう。かかるときは、確固たる信念と決心をもって自己を修め、自然に同僚を善化せよ。 4、上下の区別を、はっきりとせよ、親しき仲にも礼儀をまもれ。自分のことばかり考え、他人のことをかえりみないよ うな精神は、団体生活には禁物。自分の仕事をよくやると同時に、他人の仕事にも理解を持ち便宜をあたえよ。 5、同じ「クラス」のものが、3人も4人も同じ艦に乗り組んだならば、その中の先任者を立てよ。「クラス」のものが、次 室内で党をつくるのはよろしくない。全員の和衷協力はもっとも肝要なり。利己主義は唾棄すべし。 6、健康にはとくに留意し、若気にまかせての不摂生は禁物。健全なる身体なくては、充分をる御奉公で出来ず。忠 孝の道にそむく。 7、当直割りのことで文句をいうな。定められた通り、どしどしやれ。病気等で困っている人のためには、進んで当直を 代わってやるぺきだ。 8、食事に関して、人に不愉快な感じを抱かしむるごとき言語を慎め。たとえば、人が黙って食事をしておるとき、調理 がまずいといって割烹を呼びつけ、責めるがごときは遠慮せよ。また、会話などには、精練きれた話題を選べ。 9、次室内に、1人しかめ面をして、ふてくされているものがあると、次室全体に暗い影ができる。1人愉快で朗らかな 人がいると、次室内が明るくなる。 10、病気に羅ったときは、すぐ先任者に知らせておけ。休業になったら(病気という程度ではないが(身体の具合い が悪いので、その作業を休むこと)先任者にとどけるとともに、分隊長にとどけ、副長にお願いして、職務に関する ことは、他の次室士官に頼んでおけ。 11、次室内のごとく多数の人がいるところでは、どうしても乱雑になりがちである。重要な書類が見えなくなったとか 帽子がないとかいってわめきたてることのないように、つねに心がけなければならぬ。自分がやり放しにして、従 兵を怒鳴ったり、他人に不愉快の思いをきせることは慎むべきである。 12、暑いとき、公室内で仕事をするのに、上衣をとるくらいは差し支えないが、シャツまで脱いで裸になるごときは、 はをはだしき不作法である。 13、食事のときは、かならず軍装を着すべし。事業服のまま食卓についてはならぬ。いそがしいときには、上衣���け でも軍装に着換えて食卓につくことになっている。 14、次室士官はいそがしいので一律にはいかないが、原則としては、一同が食卓について次室長(ケプガソ)がはじ めて箸をとるべきものである。食卓について、従兵が自分のところへ先に給仕しても、先任の人から給仕せしむる ごとく命すべきだ。古参の人が待っているのに、自分からはじめるのは礼儀でない。 15、入浴も先任順をまもること。水泳とか武技など行をったときは別だが、その他の場合は遠慮すべきものだ。 16 古参の人が、「ソファー」に寝転んでいるのを見て、それを真似してはいけない。休むときても、腰をかけたまま、 居眠りをするぐらいの程度にするがよい。 17、次室内における言語においても気品を失うな。他の人に不快な念を生ぜしむべき行為、風態をなさず、また下士 官兵考課表等に関することを軽々しく口にするな。ふしだらなことも、人秘に関することも、従兵を介して兵員室に 伝わりがちのものである。士官の威信もなにも、あったものでない。 18、趣味として碁や将棋は悪くないが、これに熱中すると、とかく、尻が重くなりやすい。趣味と公務は、はっきり区別 をつけて、けっして公務を疎にするようなことがあってはならぬ。 19、お互いに、他の立場を考えてやれ。自分のいそがしい最中に、仕事のない人が寝ているのを見ると、非難した いような感情が起こるものだが、度量を宏く持って、それぞれの人の立場に理解と同情を持つことが肝要。 20、従兵は従僕にあらず。当直、その他の教練作業にも出て、士官の食事の給仕や、身辺の世話までするのであ るからということを、よく承知しておらねばならぬ。あまり無理な用事は、言いつけないようにせよ。自分の身辺の ことは、なるべく自分で処理せよ、従兵が手助けしてくれたら、その分だけ公務に精励すべきである。釣床を釣っ てくれ、食事の給仕をしてくれるのを有難いと思うのは束の間、生徒・候補生時代のことを忘れてしまって、傲然と 従兵を呼んで、ちょっと新聞をとるにも、自分のものを探すにもこれを使うごときは、わがみずからの品位を下げゆ く所以である。また、従兵を「ボーイ」と呼ぶな。21、夜遅くまで、酒を飲んで騒いだり、大声で従兵を怒鳴ったりす ることは慎め。 21、課業時のほかに、かならず出て行くべきものに、銃器手入れ、武器手入れに、受け持ち短艇の揚げ卸しがある 第3 転勤より着任まで 1、転勤命令に接したならば、なるべく早く赴任せよ。1日も早く新勤務につくことが肝 要。退艦したならば、ただちに最短距離をもって赴任せよ、道草を食うな。 2、「立つ鳥は後を濁さず」仕事は全部片づけておき、申し継ぎは万遺漏なくやれ。申し 継ぐべき後任者の来ないときは、明細に中し継ぎ���記註しおき、これを確実に託し おけ。 3、退艦の際は、適宜のとき、司令官に伺候し、艦長・副長以��各室をまわり挨拶せよ4、新たに着任すべき艦の役務、所在、主要職員の名は、前もって心得おけ。 5、退艦・着任は、普通の場合、通常礼装なり。 6、荷物は早目に発送し、着任してもなお荷物が到着せぬ、というようなことのないようにせよ。手荷物として送れば、早目に着く。 7、着任せば、ただちに荷物の整理をなせ。 8、着任すべき艦の名を記入したる名刺を、あらかじめ数枚用意しおき、着任予定日時を艦長に打電しおくがよい。 9、着任すべき艦の所在に赴任したるとき、その艦がおらぬとき、たとえば急に出動した後に赴任したようなと時は、 所在鎮守府、要港部等に出頭して、その指示を受けよ。さらにまた、その地より他に旅行するを要するときは、証 明書をもらって行け。 10、着任したならば、当直将校に名刺を差し出し、「ただいま着任いたしました」ととどけること。当(副)将校は副長に 副長は艦長のところに案内して下さるのが普通である。副長から艦長のところへつれて行かれ、それから次室 長が案内して各室に挨拶に行く。艦の都合のよいとき、乗員一同に対して、副長から紹介される。艦内配置は、 副長、あるいは艦長から申し渡される。 11、各室を一巡したならば、着物を着換えて、ひとわたり艦内を巡って艦内の大体を大体を見よ。 12、配置の申し継ぎは、実地にあたって、納得の行くごとく確実綿密に行なえ。いったん、引き継いだ以上、全責任 は自己に移るのだ。とくに人事の取り扱いは、引き継いだ当時が一番危険、ひと通り当たってみることが肝要だ。 なかんずく叙勲の計算は、なるべく早くやっておけ。 13、着任した日はもちろんのこと、1週間は、毎夜巡検に随行するごとく心得よ。乗艦早々から、「上陸をお願い致し ます」などは、もってのほかである。 14、転勤せば、なるべく早く、前艦の艦長、副長、機関長、分隊長およびそれぞれ各室に、乗艦中の御厚意を謝す る礼状を出すことを忘れてはならぬ。 第4 乗艦後ただちになすべき事項 1、ただちに部署・内規を借り受け、熟読して速やかに艦内一般に通暁せよ。 2、総員起床前より上甲板に出で、他の副直将校の艦務遂行ぶりを見学せよ。2、3日、当直ぶりを注意して見てお れば、その艦の当直勤務の大要は分かる。しかして、練習艦隊にて修得せるところを基礎とし、その艦にもっとも 適合せる当直をなすことができる。 3、艦内旅行は、なるぺく速やかに、寸暇を利用して乗艦後すぐになせ。 4、乗艦して1ヵ月が経過したならば、隅々まで知悉し、分離員はもちろん、他分隊といえども、主たる下士官の氏名 は、承知するごとく心がけよ。 第5上陸について 1、上陸は控え目にせよ。吾人が艦内にあるということが、職責を尽くすということの大部である。職務を捨ておいて 上陸することは、もってのほかである。状況により、一律にはいえぬが、分隊長がおられぬときは、分隊士が残る ようにせよ。 2、上陸するのがあたかも権��であるかのように、「副長、上陸します」というべきでない。「副長、上陸をお願いしま す」といえ。 3、若いときには、上陸するよりも艦内の方が面白い、というようにならなけれぱならない。また、上陸するときは、自 分の仕事を終わって、さっぱりした気分で、のびのびと大いに浩然の気を養え。 4、上陸は、別科後よりお願いし、最終定期にて帰艦するようにせよ。出港前夜は、かならず艦内にて寝るようにせよ。上陸する場合には、副長と己れの従属する士官の許可をえ、同室者に願い、当直将校にお願いして行くのが慣例 である。この場合、「上陸をお願い致します」というのが普通、同僚に対しては単に、「願います」という。この「願い ます」という言葉は、簡にして意味深長、なかなか重宝なものである。すなわち、この場合には、上陸を願うのと、 上陸後の留守中のことをよろしく頼む、という両様の意味をふくんでいる。用意のよい人は、さらに関係ある准士 官、あるいは分隊先任下士官に知らせて出て行く。帰艦したならば、出る時と同様にとどければよい。たたし、夜 遅く帰艦して、上官の寝てしまった後は、この限りでない。士宮室にある札を裏返すようになっている艦では、か ならず自分でこれを返すことを忘れぬごとく注意せよ。 6、病気等で休んでいたとき、癒ったからとてすぐ上陸するごときは、分別がたらぬ。休んだ後なら、仕事もたまってお ろう、遠慮ということが大切だ。 7、休暇から帰ったとき、帰艦の旨をとどけたら、第1に留守中の自分の仕事および艦内の状況にひと通り目を通せ。 着物を着換え、受け持ちの場所を回って見て、不左中の書類をひと通り目を通す心がけが必要である。 8、休暇をいただくとき、その前後に日曜、または公暇日をつけて、規定時日以上に休暇するというがごときは、もっと も青年士官らしくない。 9、職務の前には、上陸も休暇もない、というのが士官たる態度である。転勤した場合、前所轄から休暇の移牒があ ることがあるけれども、新所轄の職務の関係ではいただけないことが多い。副長から、移牒休暇で帰れといわる れば、いただいてもよいけれども、自分から申し出るごときことは、けっしてあってはならぬ。 第6部下指導について 1、つねに至誠を基礎とし、熱と意気をもって国家保護の大任を担当する干城の築造者たることを心がけよ。「功は部下に譲り、部下の過ちは 自から負うは、西郷南洲翁が教えしところなり。「先憂後楽」とは味わうべき言であって、部下統御の機微なる心理も、かかるところにある統御者たるわれわれ士官は、つねにこの心がけが必要である。石炭 積みなど苦しい作業のときには、士官は最後に帰るようつとめ、寒い ときに海水を浴びながら作業したる者には、風呂や衛生酒を世話してやれ。部下につとめて接近して下情に通せよ。しかし、部下を狎れしむるは、もっとも不可、注意すべきである。 2、何事も「ショート・サーキット」(短絡という英語から転じて、経由すべきところを省略して、命令を下し、または報告する海軍用語)を慎め。い ちじは便利の上うたが、非常なる悪結果を齋らす。たとえば、分隊士を抜きにして分隊長が、直接先任下士官に命じた��したら、分隊士たる者いかなる感を生ずるか。これは一例だか、かならず順序をへて命 を受け、または下すということが必要なり。 3、「率先躬行」部下を率い、次室士官は部下の模範たることが必要だ。物事をなすにもつねに衆に先じ、難事と見ば、 真っ先にこれに当たり、けっして人後におくれざる覚悟あるべし。また、自分ができないからといって、部下に強制 しないのはよくない。部下の機嫌をとるがごときは絶対禁物である。 4、兵員の悪きところあらば、その場で遠慮なく叱咤せよ。温情主義は絶対禁物。しかし、叱責するときは、場所と相 手とを見でなせ。正直小心の若い兵員を厳酷な言葉で叱りつけるとか、また、下士官を兵員の前で叱責するなど は、百害あって一利なしと知れ。 5、世の中は、なんでも「ワソグランス」(一目見)で評価してはならぬ。だれにも長所あり、短所あり。長所さえ見てい れば、どんな人でも悪く見えない。また、これだけの雅量が必要である。 6、部下を持っても、そうである。まずその箆所を探すに先だち、長所を見出すにつとめることが肝要。賞を先にし罰を 後にするは、古来の名訓なり。分隊事務は、部下統御の根底である。叙勲、善行章(海軍の兵籍に人ってから3 年間、品行方正・勤務精励な兵にたいし善行章一線があたえられ、その後、3年ごとに同様一線あてをくわえる。 勇敢な行為などがあった場合、特別善行章が付与される)等はとくに慎重にやれ。また、一身上のことまで、立ち 入って面倒を見てやるように心がけよ。分隊員の入院患者は、ときどき見舞ってやるという親切が必要だ。 第7 その他一般 1、服装は端正なれ。汚れ作業を行なう場合のほかは、とくに清潔端正なるものを用いよ。帽子がまがっていたり、「 カラー」が不揃いのまま飛び出していたり、靴下がだらりと下がっていたり、いちじるしく雛の寄った服を着けている と、いかにもだらしなく見える。その人の人格を疑いたくなる。 2、靴下をつけずに靴を穿いたり、「ズボン」の後の「ビジヨウ」がつけてなかったり、あるいはだらりとしていたり、下着 をつけず素肌に夏服・事業服をつけたりするな。 3 平服をつくるもの一概に非難すべきではいが、必要なる制服が充分に整っておらぬのに平服などつくるのは本末 顛倒である。制服その他、御奉公に必要をる服装属具等なにひとつ欠くるところなく揃えてなお余裕あらば、平服 をつくるという程度にせよ。平服をつくるならば、落ちついて上品な上等のものを選べ。無闇に派手な、流行の尖 端でもいきそうな服を着ている青年士官を見ると、歯の浮くような気がする。「ネクタイ」や帽子、靴、「ワイシャツ」 「カラー」「カ��ス」の釦まで、各人の好みによることではあろうが、まず上品で調和を得るをもって第1とすべきであ る。 4、靴下もあまりケパケパしいのは下品である。服と靴とに調和する色合いのものを用いよ。縞の靴下等は、なるべく はかぬこと、事業服に縞の靴下等はもってのほかだ。 5、いちばん目立って見えるのは、「カラー」と「カフス」の汚れである、注意せよ。また、「カフス」の下から、シャツの 出ているのもおかしいものである。 6、羅針艦橋の右舷階梯は、副長以上の使用さるべきものなり。艦橋に上がったら、敬礼を忘れるな。 7 陸上において飲食するときは、かならず一流のところに入れ。どこの軍港においても、士官の出入りするところと、 下士官兵の出入りするところは確然たる区別がある。もし、2流以下のところに出入りして飲食、または酒の上で 上官たるの態度を失し、体面を汚すようなことがあったら、一般士官の体面に関する重大をることだ。 8、クラスのためには、全力を尽くし一致団結せよ。 9、汽車は2等(戦前には1、2、3等の区分があった)に乗れ。金銭に対しては恬淡なれ。節約はもちろんだが、吝薔 に陥らぬよう注意肝心。 10、常に慎独を「モットー」として、進みたきものである。是非弁別の判断に迷い、自分を忘却せるかのごとき振舞い は、吾人の組せざるところである。
hiramayoihi.com/Yh_ronbun_dainiji_seinenshikankyouikugen.htm
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落語「反対車」
そのむかし、まだ人力車がさかんだったころのおはなしでございます。 人力車夫のなかには、繻子《しゆす》の詰《つ》め襟《えり》の上着に、金モールの縫いのあるドイツ帽をかぶって、きりっとしたももひきで、ときによると、乗ってるお客さまよりも、金のかかった服装《みなり》をしているのもおりまして、こんなのはみるからに早そうでございますが、なかには、ずいぶんあやしげなのがいて、枯れたねぎのしっぽのようなももひきで、ぶくぶく綿のはいったちゃんちゃんこ、すっかり色のさめたまんじゅう笠《がさ》をあみだにかぶってるなんてえのもおりまして、こんな車に早いのはございません。 「旦那、おやすくお供いたしましょう」 「上野の停車場までやってくんな」 「おいくらで?」 「おいくらでったって、おめえが乗せるんじゃあねえか」 「ああ、なるほど、ごもっともで……」 「つまらねえことに感心してるんじゃあねえや。いくらでいくんだ?」 「どうせ、云い値じゃあ乗りますまい」 「おかしなことをいうない。高くさえなけりゃあ、云い値で乗るよ」 「じゃあ、十五円もいただきましょうか」 「おい、しっかりしろい、まぬけめ! 十五円だしゃあ、吉原で、どんちゃんさわぎができるご時勢だ。神田から上野まで十五円もだすやつが、どこにあるもんか」 「だから、勝手に値切ったらいいでしょう」 「そうよなあ、せいぜい三十銭てえとこだろうなあ」 「はあ、いきましょう」 「おっそろしく早くまけたなあ」 「どうかお乗んなすって……」 「いやにきたねえ車だな」 「へえ、きたないことは、まさにうけあいで……」 「それに、へんなにおいがするな」 「きのうまで豚を配達していまして、まだ、人間を乗せたことはないんで……」 「えっ、豚を配達していた?」 「ええ、人間を乗せるのは、お客さんが口あけで……」 「ひでえ車があるもんだ……おい、ふとんがねえぜ」 「へえ、豚はふとんを敷きませんから、ふとんはありません」 「いやな車だな」 「いいえ、そのほうが、尻《しり》がすっぽりはいって、すわりがようございますよ」 「ばかにするない」 「それから、しっかりつかまっていてくださいよ。両方の手で……」 「くたびれるじゃあねえか」 「手はくたびれますが、足のほうは楽《らく》で……」 「のんきなことをいってちゃあいけねえ。いいかい? 大丈夫かい? おいおい、そんなに梶棒《かじぼう》をあげると、うしろへおっこちるよ」 「じつは、ちょうちんが、ちっと長すぎるんで、梶をさげるとひきずりますから……」 「おそろしく長えちょうちんだなあ。いったい、どこから持ってきたんだ?」 「おいなりさまの奉納ぢょうちんを借りてきましたもんで……」 「なんだ、奉納ぢょうちんを借りてきた? そんなものをどうするんだ?」 「どうするんだって、これがなければ、路がわかりません。なにしろ借りものですから、こうなると、人間よりもちょうちんのほうが大事《だいじ》だ」 「じょうだんいうねえ……そりゃあいいが、もっと早くやってくんな。おれは、いそぐんだから……」 「ええ、やりたいのはやまやまですが、なにしろ、ちょうちんが足へからみついて、どうにもしまつにおえません。すみませんが、旦那、ちょうちんを持ってくださいませんか?」 「そんなばかばかしいことができるもんか」 「じゃあ、せめて汗《あせ》だけでもふいておくんなさい。目へ汗がながれこんで、見当《けんとう》がつきませんから……」 「いやな車に乗っちまったなあ。さあ、顔をだしねえ」 「どうもお世話さま」 「おめえ、口は、なかなか達者だが、足のほうはたよりねえな。あとからくる車が、みんな追いぬいていくぜ」 「なるほど、追いぬいていきますな。若いものには、花をもたせてやりましょう」 「若いものばかりじゃあねえ、としよりも追いぬいていくぜ」 「としよりにも花をもたせてやりましょう」 「ふざけるな。葬式《とむらい》じゃああるめえし、そう花をもたせてどうするんだ。どんどんいそいでやってくんな」 「旦那、そりゃあ、わたしだって車夫《くるまや》である以上は、大いに駈けたいんですよ。けれども、じつは、医者のいうには、『おまえは、心臓病があるから、なるべく駈けないようにしろ。無理に駈けると、心臓が破裂する』と、申します。それに、わたしは、女房や、親、兄弟もございません。もし心臓が破裂いたしましたら、どうぞ死骸《しがい》をひきとっておくんなさい」 「おい、おろしてくんな。とても乗っちゃあいられねえ。さあ、銭《ぜに》をやるよ」 「旦那、二十銭しかございませんが……三十銭のきめじゃあございませんか?」 「きめはきめでも、まだ、おめえ、万世橋《まんせいばし》もわたらねえじゃあねえか」 「追々《おいおい》わたるでしょう」 「追々わたられてたまるもんか」 「じゃあ、どうしても二十銭しかくれないんですね」 「あたりめえよ。二十銭だって多すぎるくれえだ」 「じゃあ、おろさないで、ぼつぼつ上野までひいていきますから、おいやでも乗っ��いってください」 「乗れというなら乗っていこうが、いったい何時ごろ上野につくんだ?」 「あさっての夕方でございましょう」 「じょうだんいうな。しかたがねえ。きめただけやるよ。さあ三十銭��� 「どうもありがとう存じます。いつでも、あの柳の下にでておりますから、おいそぎのときには、またどうぞ……」 「なにいってやんでえ……ああ、おどろいた。ひでえ車に乗っちまったもんだ。こんなことなら、あるいたほうが、よっぽど早かった……車屋は、このへんにいねえかな? ……うん、あすこにいる若《わけ》え衆は、いせいがよさそうだ。おい、若え衆さん」 「へえ」 「おめえ、達者かい?」 「え? 達者かい? 達者かいとは、だれにいうんで?」 「怒っちゃあいけねえ。おめえに聞いたんだ」 「まあ、相手が鬼神《おにがみ》ならいざ知らず、人間なら、ぬかれたことはありゃあしませんぜ。こう梶棒をとって、はっとくらあ、あらよー、はっはっはっ……」 「おいおい、待ちな、待ちな。まだ乗りゃあしねえ」 「道理で軽いとおもった。さあ、お乗んなすって……」 「万世橋をわたって、北へ北へと、まっすぐにいってくんな」 「へえ、よろしゅうございます。旦那、乗ったら、しっかりつかまって、足をうんと踏んばっていてくださいよ」 「よし」 「でますよ。はっ、あらよー、はっはっはっはっ……」 「なるほど、こりゃあ早《はえ》えや。いやにからだがうごくが、むこうへつくまでに、おれの首はおちゃあしねえか?」 「首をおとしたひとはありませんが、どうか、旦那、あんまり口をきかないでいてください。このあいだ、舌を歯《か》み切って死んだひとがありますから……」 「あぶねえなあ。おそろしく飛ぶじゃあねえか」 「ここんところは、道普請《みちぶしん》で、五、六町でこぼこですから、飛んじまいましょう」 「おいおい、じょうだんすんねえ。あぶねえからとめてくれ」 「とめろったって、こう駈けだしたら、なかなかとまりませんよ」 「おどろいたなあ。たのむから、とめてくんねえ」 「ああ、ありがてえ。やっと土手でとまった」 「土手でもなかったら、どこへ飛んでいってしまうかわからねえな」 「へえ、ときどき遠っ走りしすぎて、帰りのめし代にもこまることがありますよ」 「ふざけちゃあいけねえ。ここは、いったいどこだ?」 「そうですね。あんまり見なれねえところだが、まさか外国じゃあありますまい」 「おいおい、心ぼそいことをいってねえで、よくみてくんな」 「ちょっと待ってくださいよ………ええ……旦那、ここは、埼玉県川口ですよ」 「川口? こりゃあおどろいた。おらあ、上野の停車場へいくんだ。こんなところへきちまって、こまるじゃあねえか」 「だって、万世橋をわたって、北へ北へまっすぐとおっしゃいましたから、たぶん青森か北海道だとおもったんで……」 「しかたがねえなあ。じゃあ、すまねえけれどもひっかえしてくんな」 「へえ、よござんす。はっ、あらよー、はっはっはっ……」 「おい、若え衆、すこし腹がへってきたよ」 「車に乗るには、弁当がいりますよ」 「ばかなことをいうない。車の上で、弁当が食えるかい」 「旦那は、腹がへったでしょうが、わっしは、目がくらんできましたから、川があったら教えてくださいよ」 「おめえは、川へ飛びこむことがあるのかい?」 「ええ、日に三度ぐらいは飛びこみます。こんど飛びこめば四度めだが、たぶん、旦那でおしまいでしょう」 「ふざけちゃあいけねえ。おいおい、若え衆、とめてくれ。おいっ、とめてくれってば……」 「いまとめますよ。なにしろ、はずみがついてるんだから、急にゃあとまりませんよ。あらよー、へい、はっ、へい、とまりました」 「ああ、命びろいをした。あぶなかった。しかし、早えな」 「へえ、早えほうじゃあ、だれにもひけをとりません。さっき、汽車を追いぬきました」 「そうだろう……ところで、いくらだい?」 「十円やってください」 「十円! そいつあ、ちっと高かあねえかい?」 「高《たけ》えかも知れませんが、命がけですから……」 「おめえも命がけかも知れねえが、おれのほうも命がけじゃあねえか。しかし、まあ、はじめからきめずに乗ったのが、こっちの手落ちだ。しかたがねえ、十円やろう……そりゃあいいが、みなれねえ停車場だが、どこだい?」 「そうですねえ……あっ、旦那、川崎です」 「川崎?! ……そりゃあてえへんだ」 「じゃあ、もう一ぺんもどりましょうか?」 「そうだなあ。ごくろうだが、上野へひっけえしてもらおうか」 「ええ、よござんす。じゃあ、しっかりつかまってくださいよ。さあ、駈けますよ。あらあらあらあらっ、はっはっはっ……へい、上野へつきました」 「早かったなあ。ごくろう、ごくろう……ときに、何時だい?」 「ええ……午前三時で……」 「それじゃあ、終列車はでちまったあとだ」 「なあに、心配はいりません。一番列車には、きっと間にあいますから……」
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思いをかたちにするスタイリスト、北村道子インタビュー portraits jan 14, 2019 7:10 pm
michiko kitamura
photographer & interviewer: chikashi suzuki writer: tomoko ogawa
portraits/
北村道子さんが手がける衣裳や彼女の言葉に触れると見えてくるのは、北村道子という生きる哲学のかっこよさだ。その哲学が、服になり、仕事になり、彼女そのものを形づくっている。唯一無二の個性を持ちながら、約40年、一切の妥協をすることなく、今目の前にある人物とその人が着る服と対峙してきた。そんな彼女が、前著『衣裳術』から10年ぶりに、俳優34人、写真家6人との10年にわたるコラボレーションを記録した『衣裳術2』をリリースした。2000年代初頭に角田純氏がアートディレクションを手がけていた雑誌『X-Knowledge HOME』にて、北村さんを撮影したことをきっかけに出会い、以降、コラボレーションを続けるフォトグラファーの鈴木親氏を聞き手に迎え、型破りで刺激的な北村道子さんの仕事術について語ってもらった。
portraits
jan 14, 2019 7:10 pm
北村道子さんが手がける衣裳や彼女の言葉に触れると見えてくるのは、北村道子という生きる哲学のかっこよさだ。その哲学が、服になり、仕事になり、彼女そのものを形づくっている。唯一無二の個性を持ちながら、約40年、一切の妥協をすることなく、今目の前にある人物とその人が着る服と対峙してきた。そんな彼女が、前著『衣裳術』から10年ぶりに、俳優34人、写真家6人との10年にわたるコラボレーションを記録した『衣裳術2』をリリースした。2000年代初頭に角田純氏がアートディレクションを手がけていた雑誌『X-Knowledge HOME』にて、北村さんを撮影したことをきっかけに出会い、以降、コラボレーションを続けるフォトグラファーの鈴木親氏を聞き手に迎え、型破りで刺激的な北村道子さんの仕事術について語ってもらった。
Photo by Chikashi Suzuki
鈴木親(以下、鈴木):僕が、北村道子さんという存在を初めて意識した��は、大学のときに観た映画、『幻の光』(95)なんですよね。北村さんの衣裳って、何という印象もなく普通に映画としてスーっと入ってくる。でも、もう1回観るときって、ディテールをよく見るじゃないですか。そうすると、衣裳がすごく綺麗だなと思う。変なリアルさもないんだけど、ファンタジーが入っていて。何%の嘘と何%の真実みたいなものの割合を、映画ごとに全部変えているというか。
北村道子(以下、北村):それは、いつも私が思ってる思いだよね。さすが親くん、大学で先生してるだけあるなぁ!
鈴木:映画の雰囲気に合うようにスタイリングしているから、絶対作品の邪魔はしないんです。『バットマン』(05-12)シリーズの衣裳と同じ方向性ですよね。Christopher Nolan (クリストファー・ノーラン)作品と一緒で、現実だと嘘っぽいけど完全に嘘にはならない。でも、映画の中ではちゃんと映えている。逆に、ガチガチにリアルにスタイリングをしちゃうと、たぶん映画としては全く面白くない。ノーランとかがやって「エポックメイキングだ!」と言われていたようなことを、偉ぶることもなく、普通にスッとやっていたというのが、北村さんなんですよ。
北村:でも、日本では叩かれているんですよ。
鈴木:『幻の光』が?
北村:そう。まず、私の関わった映画はみんな、日本の映画監督にも叩かれているんですよ。『幻の光』に関しては、誰が送ってくれたのかはわからないけど、フランスの『Figaro』をはじめ、ドイツ、イタリアのみんながメディアで取り上げてくれたんです。あまりに取り上げてくれるから評価されるようになってきて、ヴェネチア国際映画祭で賞を取って、逆輸入的に話題になったんです。当時、主役の江角マキコさんは、基本的にモデルだったじゃないですか。モデルが「自分のために何かやりたい」という雰囲気を出してくると、私、拒否感が出てくるの。だって、江角のためにやる映画というのは、おかしいじゃないですか。それまでに、10回くらい断ったんですよ。それで、引き受ける条件として、葛西薫と藤井保を突っ込んだんです。
鈴木:それで、あの本、『ESUMI』(リトルモア )ができた?
北村:そう。その二人を入れるならと、映画を受けたんですよ。衣裳合わせも自分で5トン車借りて、是枝さんと私でやったんですよ。
鈴木:是枝さんの中でも、『幻の光』は良かったですけどね。リアルさがあるんだけど、何となく違う。現実にいないけどいそうな人物という感じがすごくして。だから、正直に言うと、ストーリーというよりは、映像が綺麗だったという印象が残ってる。
北村:どの映画でも、私は孤独で独りぼっちなんです。黒澤明監督もドローイングや着色をやっていたのと同じように、洋服を作っている。それが当然だと思うのよね。自分の中でそういうものが映画だと思うじゃない。映画というものを私はミケランジェロ・アントニオーニから出発していて、女優で一番好きなのは、モニカ・ヴィッティなんです。だから、映画を観ていて、彼女は裸足で道を歩いているという表現から、シナリオがわかるじゃないですか。全部通して観たあとは、たとえば、あそこであの椅子がどうして出てくるのか、そこをもう1回観ることを何度もしていく。そういうふうに、自分で映画の洋服の表現力というものをマスターしていったんですよ。
鈴木:それが正しい見方ですよね。
北村:それから自分で衣裳をやるようになって、「監督が描いたドローイングはないの?」と聞くと、「え?」と返ってくる。しょうがないから、それを私がやっていく。役者には絵コンテがあったほうが、わかりやすいじゃないですか。それを元にみんなやっていくようになってきたの。『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(08)もそうだった。それはもう、孤独になっていくよね。
鈴木:北村さんが人物像をほとんど作っているんだと思ったのは、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)の裏話を聞いたとき。採用されなかった設定なんだけど、主演の柴咲コウはゲイのための老人ホームにいて、白いシャツに薄く赤い下着が透けている。それが、「女性の性の部分をグッと抑えているけど、残っているという表現だ」と言われたとき、もう台詞は要らないなと思った。その服だけで人物像が成り立つじゃないですか。ビジュアルで表現することって、ビジュアルだけで一気に全てが入ってくることがあるから、言葉も超えてしまうことってあって。
北村:それ、正解です。小津安二郎監督がやっていた、原節子の二の腕から見えるブラジャーに私は辿り着いたんですよ。あの時代にそういうふうにやっていたなぁって。そうやって脚本を読み込んでで、ドローイングしていくタイプなんですよ。だから、プロデューサー側から「こういう普通の長袖で綿のシャツでこういうのにしてくれ」と言われるようになったときに、「じゃあ、どっち側をあなたたちは取るんですか?」という話になった。私は、そこから衣裳合わせに行かなくなったの。
鈴木:(笑)。
北村:アクセサリーも同じで、全く合わないアクセサリーや時計をみんな持ってくるのよ。美術の小道具さんがダンボール箱で持ってくる。そういう儀式なんですよ。「ここから選んで」と言われるんだけど、私は「え、なぜこれを使わなきゃいけないの?」って。長年ダンボールに入ってて、カビ臭いもん。それで喧嘩になって、「私は降ります」ということになる。思いをかたちにして表現するときに、役者側の意見が強いんだったら、監督は要らないんじゃないのと思っちゃうのよ。
鈴木:それじゃ、映画にならないですもんね。
北村:そう。『幻の光』も、その衣裳に対する思いみたいなものがあるわけ。石川県・能登で育った自分の子どもの時代の冬というのは、やっぱりモノトーンで世界が見えてた。私がアイスランドに行ったときに、能登と同じだなと思った。それを作品の中にフィードバックしたの。私、監督って、もし日本の作品だったら、あらかじめ役者を想定しながらシナリオを書いていると私は思っていたんです。ところが、私が衣裳をやるというとき、役者は誰も決まっていないんですよ。だから、想定してやってなきゃいけない。
鈴木:だいたいの当て書き、みたいな感じで進めますよね。
北村:うん。「例えばどういう人ですか? その人、私が交渉しますよ。あなたたちがしないんだったら」という話になってくるわけですよ。
鈴木:でも、以前は衣裳部の人がやるのが衣裳だったけど、北村さん以降、衣裳という考え方で映画にスタッフとして入る人たちが出てきた。伊賀(大介)くんとか三田(真一)くんとかは、北村さんのメソッドみたいなものがあったから、その後にスッと入れたんだと思う。
Photo by Chikashi Suzuki
北村:はじまりの話をすると、私は若い頃に、ものすごい広告業界に入って、300人を前にして恥をかいたんですよ。それは、メンズウェアが何たるかを知らなかったからです。イギリスの大物の撮影で恥をかいたから、そのギャランティをいただいて、「私、1年間この国に残ります」と言って、サビルロウのリージェントストリートとボンドストリートをくまなく調べたんです。洋服について全くわかってないお姉ちゃんがイギリスに行って、ボンドストリートを歩いていくと、ここでは全部揃うんだということがまずわかったの。
鈴木:シャツ屋も靴屋も帽子屋も時計屋も全部ありますもんね。
北村:そう。とにかく、メンズをマスターすればTPOがわかる。なぜって、メンズの人たちが、女の人たちをエスコートしていくわけじゃない。
鈴木:本当にそうなんですよね。CHANELの服も、基本的にニットは男性の下着だったり、ツイードは男性のスポーツウェアだったり、男性の生活に合わせて女性はどうするかということを考えて作られていたし。
北村:そうなんですよ。勉強してから日本に帰ると、飛行機でみんなロングホースの靴下を誰も履いていないんです。みんなカジュアルな靴下を履いて、モチャモチャしてて。こんなにひどい国なんだってわかって、そういうことを良しとしている自分がいたんだと。それが日本がアマチュアリズムなんじゃないかと私が言っているところなんですよ。普通は、何も知らないことを恥ずかしいと思わなきゃいけないじゃない。私がそれだったんです。そこからですね。
鈴木:コートもチェスターやステンカラーとチェスターの間みたいなローデンコートってのがあるんだけど、そういうタイプを着ているとあの人は貴族系なんだなとわかる。日本は、そういう習慣が一切ないですもんね。
北村:そうだよね。海軍にしても、デッキシューズを履いてないじゃないですか。そういう意味で、やっぱり���衣服にステートメントがないんですよ。
鈴木:日本人だと、良くも悪くもTPOにとらわれ過ぎて、コスプレ化しちゃう人はいますよね。生活の中で着ることは普通のことなのに、儀式になっちゃってる。それに関して、北村さんの上手さが際立っていたのが、『バベル』(06)のときにカンヌのレッドカーペットで菊地凛子ちゃんに CHANEL を着せたことです。ハリウッドに行って、ハリウッド俳優に囲まれているアジア人は目立たないことが多いけど、どんだけ目立ったかっていう(笑)。でも、悪目立ちだとブーイングものじゃないですか。賛否両論がちゃんとあるように、上手く北村さんはやってるんですよ。それは、どういうふうに着せるべきかをわかっているからですよね。あの後すぐですからね、Karl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)が凛子ちゃんをピックアップしたの。
北村:身も心も凛子ちゃんに尽くしました。カンヌに行くときに、まず1個だけココ・シャネルのバッグを持って行ったほうがいいと。それから、Karl LagerfeldのFENDIのバッグにドレスを詰めて、2カ月分のサングラスから靴までも全部トランクに入れて渡したんですよ。そうじゃないと、ランチやディナーのときに困るから。それで、カンヌを歩くときはこの中から着なさいって。全部、返してもらってないな(笑)。
鈴木:イブニングと昼間のドレスって全然違うけれど、日本ってそういう生活習慣はないじゃない。そのTPOは守られているのにアバンギャルドっていうのが格好いいんだけど、北村さんはそれを全部やってて。例えば、カンヌで浅野(忠信)さんが着ていたスーツ、どれだけサイズが合ってるのっていうくらい合ってた。でも、それだけじゃなくて、男性は目立ち過ぎちゃいけないんだけど、ちゃんと目につく。絶対に俳優さんに恥をかかせないんだけれど、映画と一緒で、ちょっとした違和感を出す。ネクタイだったりチーフだったりで一部だけ異物感を出してるんですよね。本当に上手い。俺が言うのも何だけど(笑)。たぶん、その人の個性をきちんと見抜いてるからできる。
北村:もう、その通り!
鈴木:それって、本当にわかってる人じゃないと絶対にスタイリングできないから。単純にTPOがわかればいいってことでもなくて、本人が着ている感じにプラスアルファで違和感を出していて。普通に見たらスッとはしてるんだけど、「なんか気になる」みたいな要素を探って、ズラしているというか。でも、他が完璧だから何も言えない。凛子ちゃんも未だにずっと CHANEL のファミリーだけど、アジア人でヨーロッパのいわゆる上流階級にいきなり入れるわけがないから、最初のインパクトがたぶんあったんだと思う。
北村:私、1回彼女を映画で降板させたことがあるんです。まだ菊地百合子でやっていたとき。そしたら、当時所属していた事務所の社長が凛子ちゃんを連れて、その理由を問いただしに来たんです、渋谷の私の事務所に。ちょうどそのときに、別の用事でカメラマンの小林響が偶然いたのよ。響は関係ないんだけど、あえて第三者がいたほうがいいやって思っていてもらったの。第三者によって今まで思ってなかった言葉が出てくることがあるのよ。それで、私は凛子ちゃんに、「今に絶対違う映画がやってくるから、そのオーディションを受けたほうがいい。そのために、名前はRで発音ができたほうがいい。外国では発音しやすいから」と言ったの。ハッタリだけど(笑)。「じゃあ、凛とした凛子にしよう」って。そうしたら、彼女が「私、変えます」って言ったのよ。それで社長が、「お前いい加減すぎる。この人、嘘ばっかり言ってる女なんだから」って。
鈴木:それで、菊地凛子が誕生したと。
北村:そう。彼女、その後、本当に『バベル』(06)が決まったのよ。オーディションに行くとき、「私が女優だったら、裸で行くよ!」って言ったら、「わかった! コートの下は裸にする」って言って、本当にそうしたかどうかはわからないけど、監督が「わかった、君の役を作るから」となったらしいのよね。意味あったよね、ちょっとした嘘も博打も。響がいなかったら、凛子という名前は出てこないのよ。あいつクソみたいな男だけど、よくいてくれたよ。
鈴木:写真家としてはワールドワイドなのに(笑)。
北村:凛子ちゃんって、どんな取材でも応じるよね。飛行機に乗って自分で行くんですよ。本当に少しのスペースしか露出がなくても、「大丈夫、行く!」って行くんだって。あれは見習うべき姿勢だと思うよ、女優たち。
鈴木:それは、北村さんが教育したからですよ。
北村:私はさ、親くんから洋服を学んでるよね。
鈴木:いやいや。
『衣装術2』(リトルモア)
北村:私の中で、渋谷の雑踏とか公園の隅っこで撮るというアイディアは全くないもん! もともと、『衣裳術2』(リトルモア )でまとめた雑誌『T.』の連載企画を持ってきたのは、親くんと門間雄介くんだったし。
鈴木:『T.』でもこの連載だけ、テンションが違いましたよね。でも、今なら特にそうだけど、雑誌を買ってもらうのに特別なコンテンツが絶対ほしいじゃない。昔から日本の雑誌で多いのは、だいたいプロモーション取材のタイミングで同じ顔の表紙がバーっと並んでて、独自のチョイスがない。アートディレクターの大橋 修さんはすごく抵抗して、独自のチョイスを作らないと意味がないって、北村さんという異物をページの中に放り込んだという(笑)。
北村:でも、二人とも先に辞めちゃって。そうしたら、大橋くんが「北村さん、俺は続けたいから、毎回カメラマンを変えていくというのはどう?」っていう話になって。
鈴木:北村さんは、「こういうふうにしよう」と強引には、自分から言わないタイプだからね。
北村:そう、言わないです。大橋くんから、「続けてほしい」と言われたときに、「ほかの記事もファッションにはならないの?」って聞いたの。映画雑誌だから、そこは変えられないということで、「じゃあこれが最終的に書籍になるんだったら、目的がある」ということで続けて、それでリトルモアに頼み込んだのよ。
鈴木:北村さんが撮影しているシリーズも面白かったです。『衣裳術2』の表紙になった写真とか。
北村:そのときは、カメラマンが誰もいなかったんですよ。タカムラダイスケと言われても、その人の写真知らないじゃない。そしたらタカムラくんが、「北村さん俺のこと知らないから、俺がアシスタントやります」って言って。それで、凛子ちゃんの旦那の染谷将太くんを最初に撮ったんですよ。この連載で、私は親くんとのゲリラ撮影を、ものすごく覚えてるんですよ。親くんとやった新井浩文くんの撮影が、私、相当ショックだったのよ。後ろに警察官が写ってるの知ってる? あれ5分後だったら、「君、何してるんだ!」って来るやつでしょう? もう笑っちゃうよね。あれは計算して撮ってるんでしょう?
鈴木:一般の人は基本的に肖像権があるじゃないですか。警官は、公務員だからないんですよ。
北村:すごいよね、実際に来るんだから。
鈴木:そういうのが好きなんですよ。
北村:やっぱりね。だから目立ったところで撮影するんだ。
鈴木:そう。
『衣装術2』(リトルモア)
鈴木:撮影時間をコンパクトにやるということは、考えてはいて。撮影って、下手に長時間やることが多いでしょう? でも、テンションってそんなに持たないじゃないですか。北村さんは瞬発力が半端ないから。持続力よりは瞬発力に北村さんのすごさがあるから、それは狭い範囲でぎゅっと終わるほうが、逆に良く出るというか。新井くんの撮影は、目黒の駅の線路を挟んで前後だけだから、実質半径300mとかの移動で終わったし。
北村:ああいう撮影をするのは、親くんだけですよ。まず皇居で撮るでしょ。渋谷は交差点で撮るじゃない。あとは御苑とかね。「こんなの平気で撮ってるの?」って思って。でも、ついて���くと面白いんだよね。隅っこにいて、オロオロしてるのは私だけでさ。安藤政信くんの撮影なんて、ホームレスのいる隣に連れていくのよ。
鈴木:中央公園ですかね(笑)。
北村:あれカシミアのスーツよ?本当に場所を見つけるのが、上手いのよ。「こんなところあるの?」って感じで。
『衣装術2』(リトルモア)
鈴木:でも真面目な話、違和感を北村さんが入れてくれるから、街中でも成立するんですよ。ただ、普通に街で撮ったら、ただのストリート・フォトになっちゃう。北村さんとの撮影だから、普通のロケーションがちょうどいいんです。一瞬普通に見えるけど、よく見ると違和感があるのは、たぶん普通の服じゃないというのが一番大きい理由だから。北村さんと『Purple』を初めてやったときに、凛子ちゃんがモデルだったんだけど、普通のスタイリストなら100%絶対ダメって言うくらいの台風が来て。だって、80万円くらいするコートだし、濡れるに決まってるし。でも、北村さんが言ったことで忘れられないのは、「全部濡れちゃえばわからない」っていう(笑)。
北村:だから、親くんの手口で嵐の中の池松壮亮くんの撮影もやったのよ。
鈴木:俺、すげぇなと思って。ラッキーと。北村さんは、乱暴に扱うけど、最高に丁寧にも扱うというか。普通だったら濡らして買取だけど、ちゃんとカシミアの質をわかっているから。
北村:あれが日本の洋服ならびちゃびちゃですよ。池松くんの撮影のときも台風が来て、じゃあTOM FORDを借りてこようかって。そしたら、大森克己さんはiPhoneで撮ってたらしいの。
鈴木:iPhoneは雨でも大丈夫なんですよ。フィルムのカメラはダメだけど。
北村:親くんは、フィルムで撮ってたじゃない!
鈴木:そう。正直に言うと、カメラは別に壊れても買い換えられるじゃない。でもこの台風は過ぎ去ったらもう撮れないから。
北村:でもね、Balenciaga、濡らした写真を『Purple』で使ってくれたんだよね。決められたルック通りじゃなかったのに。
鈴木:しかもそのときってNicolas Ghesquiere (ニコラ・ジェスキエール)がデザインを始めたばかりだったから、崩すのはダメだった。洋服の着方も全部指定で、「確実にやってくれ」と言われていて。しかも、広告は『Vogue』と『Purple』にしか打っていない時期で。
北村:そういや、『Purple』で押井守もやったじゃない。日本テレビまで行ってさ。
鈴木:押井守さんがまだアニメ好きだけの支持を受けていた頃、今みたいな存在じゃなくて。ちょうど、日本のモデルで誰か面白いのがいないかと話していて、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0』(08)を観てたから、北村さんに話したら、北村さんも押井さんが大好きで。『ブレードランナー』(82)の影響を受けてはいるけど、逆にハリウッドにも影響を与えたような人だから、立場上、凛子ちゃんと同じようなものだって。海外の評価が異常に高いから、これは北村さんがやるしかないでしょうと思って。
北村:会話が止まらなかったよね、二人で。『ブレードランナー』の話になって。Ridley Scott(リドリー・スコット)のことをようやく会話できる奴がいたって感じで。
鈴木:映画のプロデューサーからは、一切ファッションの要素はない人だと聞いていて、「着るかどうかはわからないですよ」と言われていて。事前に、スタッフの書かれたシートを渡しておいたら、たぶん北村さんの名前を見て押井さんはすぐわかったんだと思う。ボサボサの髪を期待してたら、髪の毛をきれいに切って待っててくれて(笑)。北村さんの用意したライダースを「これどこの?」とか言って、着る気満々で嬉しそうにしてまし��よね。
北村:その後、同じのを買いに行ったんだよね。懐かしい。
鈴木:Maison MargielaのニットにMarc Jacobsのジャケットを着せたんだけど、本人が着てる感じを残すために、今だったらおしゃれなダッドスニーカーだけど、そのときは全然だった本人のスニーカーを履かせてた。
北村:私物みたいだったよね。
鈴木:北村さんって、本当にその場に生きている人だから。例えば、通常の撮影だと、俳優さんや女優さんが初めて仕事する人だったりすると、服をいっぱい持ってくるんです。逆に、僕が「これを外して」と言っても、外させなかったりする。それだけあったら、被写体本人が選びたいとなっちゃうじゃない。親切にしたら、その後の仕事に繋がる可能性があるじゃないですか。たぶん、そこまで考えてやっている。
北村:頭いいね。
鈴木:このシューティングというよりは、次の指名とかコマーシャルとかも考えてる。ビジネスとしてやってたらそれは正論なんだけど、カメラマンからすると、目の前の撮影が上手くいけばいいだけで、もしその後に被写体に嫌われようがかまわないと僕は考えてるタイプ。北村さんは俺よりもっとハードコアで、撮影で4コーディネートを使うと言ったら、4半くらいしか持ってこない。サイズが合わなかったときとか、場所によってちょっと変えるとかくらいですよね。
北村:だって重いし。
鈴木:それは、目の前のシューティングが上手くいくことをすごく考えてるから。カメラマンからすると本当に、正直に言うと超やりやすいんです。俳優さんに服について説明するのも、カメラマンがするよりも、北村さんがこれはこうだからいいって言ってくれたら、それで通っちゃう。
北村:上げるもんね。親くんはヘアメイクのAMANOくんをいびっているだけでさ。ロケバスの中、人の悪口ばっかりだからね、私たち。
鈴木:(笑)。人って、その場に生きることっていうのが、大人になればなるほどできない。子どもは単純に言うと、その一瞬を生きてるじゃない。だから、若い頃ってすごく瑞々しさもあって、大人になればなるほどその瑞々しさに憧れる。北村さんは、みんなよりも先輩なのに誰よりもその場に生きてて、その一瞬が良ければいいという考えですよね。
北村:そう思わない?
鈴木:本来、人生ってそういうものというか、その一瞬が積み重なっていくと良くなるし、すごく先のことを心配しても本当はしょうがないんだけど、それができる人っていうのは、立場ができればできるほど少なくなってくる。でも北村さんは、映画でも全部それをやってるから。
北村:ライブなんです。
鈴木:そう、その場を生きてる。好奇心と共に。
北村:好奇心がなくなったら、やることないんじゃないの? と思ってる。
鈴木:哲学もそうだし、最近の量子力学や物理学もそうなんだけど、結局人の思いみたいなものが全部の形を変えるとなってる。人の意思が介在したときに、実際の物が動くというのが最新の物理学の考えらしいの。北村さんって、たぶん、そういう意思が明確だから。
北村:私はけっこう若いときから三木成夫を読んでるじゃない。だから、生命って、水と油という相反するものが、実は心と体、脳と体として、そこにあるってことを最初から読んでるから、何というか、波動がどうやっても上手くいかないなというときは、「水と油だからしょうがないんじゃない?」という感じだし、素数を大事にしてるから。3とか5を。4になったら、どっかで乱したくなってくるんだよね。
鈴木:哲学と物理学が、今はほぼ一緒みたいになっている。北村さんの時代は哲学を学んで、その哲学が服になってる。実際、北村さんの思いみたいなものが衣裳に入るということは物理学が証明している。その場に強い意思がちゃんと介在している、観察者という人だからね、やっぱり。
北村:本当に先生だねぇ、親くん。
鈴木:「気持ちは伝わらない」ってよく言うけど、物理学上、今の量子学では本当に伝わっているとされていて、北村さんの撮影を見ていると、たとえ他の人と同じものを持ってきたとしても、何かが違く見える。その何かっていうのは、もしかしたら強い思いなのかもというのはすごくある。
北村:親くんと『GQ』の15年周年でTOM FORDのルックを撮影して、TOM FORDから絶賛のメールが来たんですよ。
鈴木:ヒップホップの男の子で、IOくんって子なんだけど、まぁ、きっとTOM FORDは着ないでしょ。それをポコっと着せて。普通の人が来たら、演歌歌手みたいになるのを。
北村:北島三郎だよね。TOM FORD側としては、ものすごくいいカシミアの服を用意していたんですよ。でも、私は行ったときに、「これしかないの?」って言って、ヘビメタみたいなのを使っちゃったのよ。
鈴木:やっぱり、着丈とか、スラックスの裾をブーツに入れるとか、そのバランスみたいなのが絶妙に上手い。もちろんサビルロウとかの着方がわかってるからなんだけど。本人が履いてきたブーツにそのまま入れちゃって、バッと出てきたみたいな格好良さがあって。
北村:またさ、ウィンドウにベースが並んでる、みたいな楽器屋にロケに行くんだもんね。あれは、トムちゃんが「Nice!」って言ったのわかる。
鈴木:さっき話した、同じ服でも北村さんが持ってくると違く見えるというその差って、もちろん北村さんって細かく見てるところもあるんだけど、コンセプトを全部を通して綺麗に見た後に、現場はライブにする。そこがすごく上手くて。たぶん、撮影の前までは全部��密に考えてる。その準備がハード。写真や映像って、その場の偶然性みたいなものが入らなければ、広告になっていっちゃう。その偶然性が入ることで、エディトリアルとして一番美味しいところが撮れる。コマーシャルだったら絶対決めていくけど、北村さんはそこでも無茶苦茶するっていうのはよく聞いてるから(笑)。撮ってる側からすると、そこの要素っていうのが一番強いところ。ハプニングだけを入れるのはできるし、緻密にやれと言われたらできる人はいるけど、その両方は矛盾するじゃないですか。さっきの水と油じゃないけど、矛盾するものを両方入れられる。しかも自然に。そこが、北村さんにしかできないところですよね。
北村:ありがとうございます。
鈴木:例えばファッションって、1年か2年過ぎるとすごく古く見えちゃうところがある。30年とか過ぎるとまた新しく見えるけど、10年だとしょぼく見えやすい。でも北村さんのスタイリングって、わかりやすい表現をすると、強度があるんだよね。本人に合ってるとか、写真に合ってるとか、映画に合ってるスタイリングだから、もちろん時代性はちゃんと入ってるんだけど、いつの時代に見てもよく見えるというか。だから、10年前のものを今見ても、一切古く見えない。それがすごいなあと。
北村:それ、けっこう褒めてるよね?
鈴木:褒めてますよ。例えば、Joe McKenna(ジョー・マッケナ)というスタイリストも、北村さんと同じようなメソッドでやっている。海外でもそういう人って少ない。彼は、分厚いハードカバーの本とか出すような人だから。北村さんはヨーロッパで生まれていたら、ハードカバーの本をもう5冊くらい出してると思う。
北村:一応、2冊は出してるんだけどね(笑)。
Photo by Chikashi Suzuki
<プロフィール> 北村道子(きたむら・みちこ) 1949年、石川県生まれ。サハラ砂漠やアメリカ大陸、フランスなどを放浪ののち、30歳頃から、映画、 広告、雑誌等さまざまな媒体で衣裳を務める。映画衣裳のデビューは85年、『それから』(森田芳光監督)。07年に『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(三池崇史監督)で第62回毎日映画コンクール技術賞を受賞した。著書に『Tribe』(朝日出版社)、『COCUE』(コキュ)、『衣裳術 2』『衣裳術《新装版》』(リトルモア)がある。2019年1月21日(月) 、東京・文化学園にて、「北村道子さんトークショウ」(17:30入場/18:00開始)を開催予定。1月10日(木)より出版社・リトルモアHPで観覧予約開始。
<書籍情報> タイトル 衣裳術2 著者 北村道子 装幀 大橋修 価格 ¥2,000 判型 A5判 /192ページ 発行日 2018年12月 出版社 リトルモア HP: www.littlemore.co.jp
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michiko kitamura
思いをかたちにするスタイリスト、北村道子インタビュー
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07032350
丁度幼女の左乳房を薄く剥ぎ取ったあたりでふと作業の手を止め、そもそも私は何故女児が好きなのか、と思考を巡らせ始めた。
部屋が寒い。何か羽織りたい。
ピロン、と机に放置していたスマートフォンにポップアップが表示される。ああ、設定していたスケジュールだ、と、ポップアップを消してから、隣の部屋、テレビの前へと座った。手の中にあった冷えた幼女の左乳房(といっても薄っぺらいそれは機能としては乳房だが見た目は投げつけられた水風船さながらだ)を掌で揉んで温めて一口分齧り、そして歯の力で噛み切ることの難しさを思い出して、一旦皮膚へ爪を立て、引き裂くように顎の力を込めて一部をかじり取った。
外皮を下にして舌の腹にそれを乗せれば、微かに感じるふわりさらりとした産毛、そして馴染むような吸い付くような不思議な感触。やはり人と人だと、親和性も高いんだろうか?心地いい、まるで元あった場所に帰ったかのように、私の舌の上で寛ぐ幼女。
口の中でそれを少し転がしたあと、ゆっくりしがみながら、テレビのスイッチを入れる。溢れ出る組織液はほんのりしょっぱく、舌にまとわりつく脂分も少し感じる。子供の方がむしろ皮下脂肪はある方だと、この食感がいつも思い出させてくれる。唾液腺から唾液が溢れ出て口の中に旨味の洪水をどばぁ、と作る様子が脳裏に描かれて、至福の時間が訪れたことを知らせてくれる。
アナウンサーの声が流れた瞬間忘れ物をした!と思い出して慌てて部屋に取りに戻った。いけないいけない。これを背負っておかないと、と、名札付きの赤いランドセルを背に背負う。比較的華奢で良かった。女児用のカバンだが私に背負えないこともない。肩周りが窮屈だけど背負っているうちに慣れるだろう。だってランドセルは丈夫な革で出来てるから小学校の6年間振り回したって持つような代物なんだ。考えついた人の技術に脱帽。ブラボー。スタンディングオベーション。
駆け足でテレビ前のソファー、定位置へと戻り、テレビの音量を連打して上げる。24。私の設定温度は決まって24度だ。何故なら。24は美しい数字だ。偶数、陰陽道ではその昔、陰の数だと揶揄され不吉な扱いすら受けていた偶数。割り切れる、なんて最高に気持ちが良くて素晴らしいじゃないかって私は思うけど頭の悪い世間はそうじゃなかったらしい。今でも結婚式のご祝儀とかじゃ別れることが出来るから推奨されない数らしいね。でもよく考えれば二人で仲良く分けられた方が円満に回りそうじゃない?今後の人生。って思うけどまあ結婚式に出席することなんて今までもこれからもないから気にしないでおこう。
夕方のトップニュース。見出しで一応確認はしていたが、もちろん話題は例のアレだ。分かっていたからわざわざ冷凍庫に眠っているハーゲンダッツや書斎に常備している白い恋人やらを差し置いて女児を肴に、番組の始まる2分前にアラームをセットしておいたんだ。私は予定調和が好きだから、予定通りの姿で幸せを噛みしめたい。
『先日、行方がわからなくなっていた○○県○○市の○学○年生、○○あかりちゃんですが、依然として足取りは掴めないまま、今日も早朝から地元の消防団、警察による大規模な捜索が再開されました。』
映像の中でいかつい顔の男達や年金暮らしで暇そうな年寄りどもが深刻そうな顔で列を成し、山の中、茂みの中を棒をつんつくつんつくしながら声を張り上げあかりちゃんを探している。涙ぐましい光景だなぁ。
そういえば先日近くのドラッグストアでチョコパイの安売りをしていたのに、丁度荷物が多くて買いそびれていたことを思い出した。ああ悔しい。食べたかった。今手元にチョコパイがあれば両手に花なのに。ファミリーパックはなかなかに高くて、特売日じゃないと手が出せないのに。なのになのにが多すぎて反省。あの時手間を惜しんでもう一度買いに行かなかったのは自分に甘い私だ。
何を隠そう私は甘いものには目がない。何をするにも糖分は必要だ。脳を動かすにあたって人間はブドウ糖を摂取する必要があり、身体の最上部、お上に君臨しているこの崇高な脳髄様は、最高の栄養と酸素とが入った血液を余すところなく啜り倒して思考をこねくり回している。まあ、脳髄が実際に思考をしているのかについては私の愛読書、夢野久作先生の「ドグラ・マグラ」にもある通り検証の余地があるが、概ね思考している、と言っても間違いではないだろう。脳には謎が多い。
そんなわけでブドウ糖を多量に消費する私の愛しい脳髄は、時折強烈な糖分を狂ったように欲する。脳が溶けそうな、むしろ頭が悪くなりそうな甘ったるいチョコレートやら、シロップをふんだんに混ぜ込んだココアやらホットミルクやら。果てにはガムシロップやメープルシロップやらまで欲した時には、ついに頭がおかしくなってしまったかと心配したほどだ。つまりは私にとっての甘味は失うことなど考えられない、麻薬のようなもの。上白糖に依存性があるというニュースが巷を駆け巡ったのはいつのことだったかな。
そういえば一人でテレビを見るのは寂しい。と、ニュースを見たい気持ちも引きずりつつ、(どうせ録画してあるし過去のものも含め何度だって時系列を追って見ている)部屋から妹を連れてまたテレビ前のソファーへと舞い戻った。機嫌の悪そうな、伏し目でテレビを見つめる横顔を見ながら、口の中に残っていた残りカスを手のひらに出してみる。なんだか、こう、皮の残りというのは味気のない、口の中にへばりつく薄っぺらい粘性のないガムのようになって不快だ。ガムなら飲み込めるがこれはあまり飲む気にはならない。だからいつも出して適当に捨ててしまっている。活用法がわからず、揚げたり焼いたり茹でたりでなんとか食べることもあるが生食の場合は廃棄一択。勿体無いお化けが出そう。右手に持った幼女の皮膚片から二口目を齧りとり、また口内で転がしてしがむ。じゅわりと溢れ出るしつこい皮下脂肪、この一瞬だけがどうにも至福で美味い。が、食べ過ぎると後々胃もたれを起こすから注意をしないといけない。歳はとりたくないもんだ。
眉毛が痒い。ぽりぽり、とかいたら指先にぬるつく感覚。昨日食べた尻肉の脂が、もう顔に出てきているらしかった。消化出来ないはずはないんだけど、何故か顔のテカリに反映されるあたり私ももうお兄さんではなくおじさん、いや、前言撤回。まだお兄さんでいたい。空いていた左手で顔を拭い、気紛れに隣にいた妹の顔に脂をなすり付けてみた。顔の左側にテカリの線が3本入って、民族のようにも見える。かさかさな肌が心配になって、右手に持っていた皮膚片の内側、皮下脂肪を妹の顔に貼り付け、ごしごしと皿でも洗うように塗り付けてみた。うん、いい。でも汚れてしまった。しまった、洗えないのに。
ニュース番組では事実の報道が終わり、スタジオにいるど素人のコメンテーターが神妙な面持ちで話し始めた。面白い。この瞬間が私はとても好きだ。興奮してきた、と、妹の顔に乳房の皮膚片を貼り付けたまま、妹の背中へと手を差し入れ、中に取り付けた操作用の棒を握り締めた。ふふ。もう楽しい。既に楽しい。
『こういった事件、事故が何故起こるのか、責任は一体どこにあるのか、考えなければいけません。』
「出ました。日本人特有の責任論。責任責任って、じゃあ誰かが代わりに失踪した娘に成り代われば、親御さんは満足するのでしょうか!?」
この場はまるで朝生。妹の首がぐりぐりと回り、上っ面ばかりきれいなコメンテーター達を正論でめった打ちにしていく。
この腹話術人形、作るのにかなり苦労した。初代はただ市販の人形と首を挿げ替えただけだった。動かせないことがひどく不愉快で、次は市販の人形に皮を被せた。剥製や、世界一美しいミイラのような想像をしていたけど、やっぱり素人じゃあそうは上手くいかず、萎びてそれは酷い有様だった。人はいつでも試行錯誤を繰り返し、素晴らしい成果をあげるんだ。先人達の数多の失敗の上にこそ、今の私たちの生活や人生は成り立っている、と思っている。あ、棒動かすの飽きた。喋らせよう。なんてったって今回の妹は特別カスタムを施していて、なんと、口が動く。カラクリを説明してしまえば至極簡単で、丁度舌の裏のあたりに親指が入る位の穴を開けているだけ。それだけ。天才的なアイデアは時として拍子抜けするほど簡単な構造だったりすることを、まさに思いついた瞬間私は実感した。中身をくり抜き、骨と皮を残して中を木の枠で補強して、下顎と首の可動域を広げた。それだけでかなり楽しくなるなんて、初代が知ったらどう思うだろう。私もして!って思うんだろうな。ごめんね妹、来世の私達に期待しよう。
何が面白いって、妹の頭の中に鈴を一つ入れたこのひょうきんな発想。チリン、チリリン!周りを論破するたびに小馬鹿にするように妹が鳴る。バーカバーカ!
「あれ、何の話しようとしたんだっけ。」
テレビの上の空間を暫し見つめて、やっと思い出した。そうだ、何故女児が好きなのか、だ。今日のテーマはそれだった。一旦妹を部屋に返そう。もうテレビは終わったし、朝生ごっこも妹の完全勝利Sで終わったし。最高。そうだ、喉乾いたからアップルジュースでも飲もうかな。冷蔵庫を開ける。ラインナップは水か麦茶かアップルジュース。よし、在庫あり。さすが私の記憶力。アップルジュースは、口内の粘つきやらしつこさやらを全てかっさらってくれる有能な子。オレンジジュースはダメ。酸っぱさが食べたものによっては苦さに変わるし、そもそも私の使ってる歯磨き粉がオレンジ味だから萎えちゃう。アップルジュースをコップに出して机に置いて、妹を部屋に返した。戻ってきた時つい机を蹴っちゃって、倒れかけたコップを咄嗟に支える。
「あばばばば。」
あっぶないあぶない。こんなハプニング望んでないよ私。まったくもう。おっちょこちょい。あ、ほっぺの皮膚片、そのままだ。忘れてた。あちゃー...。カピカピになっちゃうかな。まあいいか、あと片方あるし、それはそれで斬新なメイクみたいになるかな。でなんだっけ。晩ご飯までの時間潰し。あぁそうだ、女児趣味の原因。頭の中が煩雑で、いつも思考があっちこっちに飛び回るのが私の困った癖。
家族構成は、美しい母、そして静かな父、私、だった。しばらくの間は。そう、少し経って、妹が生まれたんだ。妹。初めて見た妹の姿は、夜な夜な父がむしゃぶりついているあの細い足が二本生えた股からひり出されたとはとても思えないでっぷりとした、そして管に塗れた私の可愛らしい妹の姿だった。顔はどちらにも似ていない、そして時々豚のような声を上げて唸り、周りの機械が喧しい合唱を始める。合掌。子供ながらに、「異常」が生まれたと認識した。天変地異、のような感覚だったかもしれない。ともかく、自然界にはあり得ないその異物を、私は己と��の繋がった人間、妹だと正しく認識し、むしろ愛着が湧いた。それはわかりやすくいうなら、近所のデパートの見切り品の中にあった、糸がほつれ綿が飛び出たぬいぐるみを見つけたような感覚だった。ああ、かわいい。可愛い。と、思った。本当に。まさかその可愛い妹が、父にむしゃぶりつかれてるなんて、その頃の私はよもや思うまい。未来から来たと言っても信じないだろう。
中学生だった私が、深夜トイレに起き、少し扉が開いていた寝たきりの妹の部屋を覗いた時、ちょうどこちらへ足を向けて横たわる妹の股倉に、父親が顔を突っ込んでいた。猫背気味で丸い背中。じゅるる、ずぞぞ、と、穏やかで悍しい音が聞こえた。ずぞ、じゅる、じゅっ、じゅるる。
頭を撃ち抜きたいと思った。勿論己の頭だ。衝動だった。日本に銃刀法があって良かったと心から思った。突発的な自殺に走ってしまう人の気持ちがほんの少し分かったような気がした。父は下の服を着ていなかった。
妹は異常だと思っていたが、果たして見た目の異常さと、中身の異常さはどちらが深刻で疎まれるべきものなのだろう。この問いに答えはまだ出ていない。なんて堅苦しくなっちゃったけど結局興味持ったのはあの時覗いた妹と同じくらいの歳の子だししゃぶり尽くしたいのも基本的には股倉ばっかりなんだよね。ああ、ちなみにその���としばらくして母が首を吊って、父は妹を置いて逃げたんだ。妹も、数年後に事故で亡くなってね。��事綺麗さっぱり無くなったから、私の人生には「しがらみ」ってものがないんだ。自由はいい。自由に憧れ続けて籠の中で死に絶えるなんて私には耐えられないよ。
考え続けて疲れてきたから、と息抜きにテレビをつけた。リモコンをぽちぽち。レコーダーに残された無数の映像は、どれも夕方のニュースを編集したもの。朝のニュースに比べて、昼から夕方、特に夕飯前のニュースには表現がリアルで、残酷なものが多いっての知ってた?朝は皆嫌なことを見たくないけど、仕事したり家事して疲れた人間たちは誰かの不幸を餌に一休みするんだなって私は思うよ。めんどくさーいって肉放置して腐らせる前に、今度こそはモチベ上げてこ。つって。
『○○は、元気で、すれ違う人に、挨拶をするような、素直な子です、だから、誰かについていってしまったとしたら、お願いですから、あの子を返して...』
と言われても、もう大半は私の内臓を通過して下水に旅立ったし、身につけてた衣類は燃やしちゃったし、髪の毛とか爪はコレクションしてるから返したくないし、どうしようもないんだよな。骨?そんなもん貰ってどうすんの?カルシウム取りたいなら牛乳飲んだ方がいいと思うな、私としては。
なんだか映像を見てたら下半身がむずむずとしてきた。生理現象か?いや、違う。これは性的な興奮のやつだ。暫しトイレにドロン。
はぁ。帰ってきたらまだ母親らしき女が泣いてる。テレビも欲しがるよね、引っ張って泣かせるような質問して。ちょっと眠くなってきた。けど、時間は17時すぎ。晩ごはんには早い、寝るにはもっと早い、昼寝には遅い。こんな時の選択肢は寝る一択。私は己の欲望を抑えるのがとても嫌いだ。寝たい時は寝るに限る。雨の日は休むに限る。でも起きたら流石に処理しないと、さっきからぷぅぷぅと何匹かハエが飛んでて頭がおかしくなりそう。なんたって私は虫が大の苦手で、部屋に殺虫剤を撒き散らして私が殺されかけたこともあるくらいの虫嫌い。よく考えたら別にそこまで美味しくて美味しくて震えるってわけでもないしむしろ顔が脂ギッシュになるのになんで食べるんだろう?分かんないけど、なんか食べたらお腹の奥がじんわり熱くなって、気持ち良くてぽわっとする。孕んだような感覚?孕んだことないけど。だから内臓は諦めるけど可食部はなるべく丁寧に食べたいんだよね。まあいいや、とりあえず眠いし、すごい眠いから一旦寝よう。おやすみなさい。
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インターネットからの脱出
2018/4/25発行 ZINE"霊界通信 2018 S/S Issue"収録 by gandi
Escape from the Internet
ぼくが初めてインターネットに触れたのは15年ほど前のことだ。ちょうど21世紀になりたてくらいの頃だろうか。当時出来たての情報カリキュラムの授業での出来事だ。少し起動に時間のかかる箱型の機械のスイッチを入れると、テレビ型のモニターの向こう側から世界中のあらゆる情報が飛び込んでくる。その斬新さに、ぼくは舌を巻いた。しかもその情報がすべて生々しい。なにかがテレビとは明らかに違う。 ぼくはテレビが嫌いな子供だった。今でこそ落ち着いてきたものだが、当時のテレビの演出はとにかく過剰で、ギラギラした悪趣味なセットの前で空疎な会話をする芸能人たちの姿にはとにかくウンザリするばかりだった。人の車を壁にぶつけて壊して喜ぶようなノリにも全くついていけなかったし、ディレクターの指示で拉致同然に、突然半年間も海外を旅させるような嗜好にも「こんなことが許されるのか」と子供ながらに怒りを覚えた(たとえそれが口裏合わせ済みのことだったとしてもだ)。そしてそれらの行動に何一つ意味はない。彼らの行動原理は「ノリ」だけで、洞察に基づいたものがない。徹底的に空疎なのだ。 空疎なテレビの世界の中でも、群を抜いて空疎だったのはひな壇の芸人たちだった。彼らは空疎さという一点において洗練されつくしていた。「なんでやねん」と投げられる言葉に、タイミングよく再生される乾いた観客の笑い声。「なんでやねん」。彼らが本当にそう思っているのか、かなり疑わしかった。「なんでだよ?」でもその「なぜ」を正面切って考えようとする人間は、そこには一人もいないように見えた。 (※もっとも、その空疎さこそなんでも重苦しく考えたがる彼らの前の世代への意図的反抗なのだと分かったのは、ずっと後になってからの話だ) しかしインターネットは違った。誰もが手作りの簡素なホームページを作り、それぞれが勝手なことを論じていた。そこには「なんでやねん」というツッコミを入れる人間はいない。それゆえ誇大妄想としか思えないことを100ページ以上に渡って、延々と書き連ねているような人も少なくなかった。誇大妄想。 テレビだったら芸人の「なんでやねん!」の一言でかき消されたに違いない。しかし人の誇大妄想の中には、社会を抜本的に変革してしまうような考えがしばしば含まれている。たとえば革命家。革命家は周囲の冷笑を意に介さず、空気も読まずに延々と妄想を深め続ける。すると次第に感化される賛同者が出てくる。保守派からすれば狂人に思えない賛同者たちが。 息苦しい日々の中で、ぼくはインターネットに光を見出した。 ぼくはテレビと同じくらい学校の雰囲気というものが嫌いだったが、それは教室がテレビの相似形のように見えたからだ。 端っこの席で、目立たないが誰も思いつかないようなことを考えているヤツの考えは、いつだって声がデカくてノリがすべての野球部の声にかき消される。その身も蓋もない事実に、ぼくはホトホトウンザリしていた。この構造はずっと変わらないに違いない。きっと大学でもそう。社会に出てもそう。死ぬまでそう。いつか全部叩き壊す。そうでなければ刺し違える。そんな風に自分に何度も言い聞かせなければ、グレてしまっていただろう一少年に、インターネットはこっそりナイフを渡してくれたのだ。ぼくは友人たちへ 「テレビよりインターネットの方が全然面白いぞ」と触れ回った。友人たちは興奮するぼくの話を、肯定するでも否定するでもなく聴いてくれた。インターネットが面白いということは少しずつ広まり始めていた。 率直に言って、ぼくはインターネットの「世界中の情報がリアルタイムで入ってくる」という側面は、そこまで重要ではないのではないかと思う。それは既存のメディアでも出来ていたことなのだ。インターネットの本当にクリティカルな点は「人間の生々しい声が、誰にも検閲されないまま聞ける/言える」という点にある。それも平等にだ。どんなに虐げられていた者にも、数千円のスマートフォンさえあれば平等にその機会はやってくる。
誰がジャンクな記事を量産しているのか
だから生々しい声が聞こえなくなったら、そこでぼくのインターネットへの関心は尽きる。聞いたこともないような考えや、社会によって巧妙に隠された呼び声を聞くために、ぼくらは本を読みネットを見る。決して誰かが仕込んだ一般論を聞くためじゃない。ぼくは「失敗しない生き方をするための十の方法」なんて記事を見かけるたびにいつもウンザリしているが、こういう記事は一体誰が書いているのだろう?全く失敗しなかった人だろうか。それとも派手に失敗した人だろうか。 あまりに不思議に思って周囲にこぼしていたら、知人の大学生が書いていた。同級生やサークルの仲間も結構な割合でやっているという。 バイト感覚で家計の足しにしているのだそうだ。 1文字0.1円。2000文字程度の記事を10個仕上げて2000円貰うんです、と彼は言う。プロのライターが最低1文字3円からということを踏まえると信じられない値崩れだ(もっとも最近はプロの現場でも1文字1円というケースが珍しくなくなったが)。 そんな金額ならスーパーでレジ打ちした方がずっと効率がいいように思えるのだが、仲間内のパーティに出席できたり、就活のときネットメディアに関わっていたことが有利に働いたりと、色々とメリットはあるらしい。「ちょっとした承認欲求や仲間内で意識の高さを演出するために、」 場合によっては損得度外視で引き受けることもあるという。 しっかり見ていれば分かることだが、中には高校生が書いているケースもある。記事の最後に「この記事を書いた人」というツイッターリンクが付いていて、そこに行くと高校生だということが分かる。 なるほどこれらの記事は(誰もがうすうす気づいてはいるだろうが)プロではなく文章の素人がタダ同然で書いているものなのだ。インターネットの記事が人に見てもらえるようにするには、内容よりもグーグルのロボットから高い評価を受けるためだけにとにかくコストを抑え、量産することが大事だ。そして言うまでもないことだが1文字0.1円では、一つ一つの記事に真剣に向き合う時間はない。 必然的にすでにインターネットに載っている文章をコピー&ペーストし、適当にリライトするという作業になる。もちろん直接取材や、図書館に行って原典を確認するなんてことはあり得ない(つまり、何かのきっかけで一度間違った情報がインターネットに掲載されると、永遠に誤情報がコピーされ続けるということになる)。著者は自分の考えを述べようにも、記事が問題としている内容に、真剣に向き合って考えているヒマはない。そもそも書かせている側が、著者に対して端から何も期待していないのだ。 こうした記事が、毎日数千、数万とインターネット上にアップされている。多くの場合は記事と見せかけた広告で、そうでなければ広告収入のために書かれたテキストだ。記事の書き方はこう。「ランキング形式のまとめ記事にしてください。まず1位と2位に、定番のA社とB社のアイスクリームを挙げます。そして3位くらいにクライアントさんのこの新作アイスクリームをランクインさせてください。1位だと広告だって思われてしまうので、3位くらいがよいでしょう。4位以降は適当でいいです」。もちろん、ぼくは必ずしも広告が悪いと言っているわけではない。問題は企業が、あたかも主流的意見であるかのような記事もどきを、ジャンクのように量産することにある。 ぼくらは日々これらの量産されたジャンク記事に囲まれて生活している。好もうと好まざろうと、スマートフォンにニュースアプリやツイッターをインストールしている限り、絶対に目にすることになる。グーグルで何かを検索しても、個人のサイトやブログにたどり着くケースは今や稀だ。インターネットの笑ってしまうような(しかしひょっとすると社会を揺るがすかもしれない)誇大妄想は、十年の月日をかけて、当たり障りのない一般論を装った、どこかの企業広告へとすり替えられたのだ。 こうしたゴミのような広告の山から逃れたい人はひょっとするとインスタグラムのような、社会性とあまり関係のないメディアだけを見るようになるのかもしれない。インスタグラムはアカウントのジャンク化を恐れて、拡散機能をあえて弱めにするなどの対策をしているようだ。だが言ってしまえば、それは騒がしい広告記事から耳を塞いだだけのことで、決して生々しい声を取り戻したというわけではない。 そしてこうしたジャンクな記事は、恐らくあと五年もしないうちに人工知能が書くことになるだろう。人工知能なら、もっとうまくやるに違いない。ビッグデータから得た集合的無意識──当たり障りのない一般論や、何かのきっかけでセレブが発言した、流行の考え方──を、それらしい言葉でまとめて無限に生産するのだ。しかしそれは、あの、テレビや雑誌といった旧メディアが作っていた空疎な時間と、一体何が違うというのか。
メリークリスマス!と言えないアメリカ
ジャンクな記事が生まれる要因は他にもある。世界的なポリティカル・コレクトネスの流行だ。ポリティカル・コレクトネス(政治的な正しさ)とは「 政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のこと(Wikipedia)」とある。 ポリティカル・コレクトネスの観点からすると、たとえば「看護婦」という言い回しは男性がその職業につけないイメージを与える可能性があるので間違っており、男女ともにイメージすることができる「看護士」と言い換えるべきということになる。同様に「保母」は「保育士」とすべきだし、「肌色」は人種的配慮に欠けるので「ペールオレンジ」に言い換えるべきとするのがポリティカル・コレクトネスの考え方だ。 この考え方は確かにある程度まで間違っていないように思えるのだが、少し考えると行き過ぎは文化を破壊しかねないということが安易に想像つく。例えば「メリークリスマス」という言葉は、宗教的配慮に欠けるという観点からすでにアメリカでは 「ハッピーホリデイズ」と言い換えられている。 クリスマス飾りににキリスト像やマリア像などを持ち込むのもご法度だ。十字架なんて問題外。宗教色を一切葬り去らねば、イスラム教徒や仏教徒に失礼じゃないか、というわけだ。そのうちクリスマスに赤色を使うのもNGになるかもしれない。赤はキリストの血を表すからだ。 しかしそのようなものを果たしてぼくらはクリスマスと言えるのだろうか。これは「政治的な正しさ」を盾にした、キリスト教文化への破壊行為ではないのだろうか。なぜポリティカル・コレクトネスの人たちはこんなに偏屈な考え方をするのだろう?これではまるでポリティカル・コレクトネス原理主義だ。ポリティカル・コレクトネス教以外のあらゆる宗教は絶対に認めないという原理主義的一神教だ。 たとえあなたが仏教徒だっとしても、笑顔で「メリークリスマス!」と言えばよいではないか。実際日本人はずっとそうだったのだ。キリスト教の人たちが宗教的に大事にしている行事ならば、わざわざそれに目くじらを立てることはない。むしろ「楽しそうだからぼくらも参加させてほしいのだが、仏教徒なんだけど構わないかね?」と言うのが本当の寛容ではないだろうか。それとも一神教徒の人たちには、そういう考え方は難しいのだろうか。 しかしポリティカル・コレクトネスの人々はそうは考えない。頑固に公の場でメリークリスマス!ということを許さない。「そんなに偏狭な態度をとっていれば、かえって息苦しい社会になってしまわないだろうか��「むしろ反動が起こって事態はよっぽど悪くならないだろうか」などと考えていたら、案の定バックラッシュがやってきた。2016年のアメリカ大統領選の時にドナルド・トランプ現大統領が「自分が大統領になったら再びメリークリスマスと言えるようにする」と公約したのだ。大統領選の結果はご覧の通りだ。トランプ大統領は、メリークリスマス!すら堂々と言えなくなってしまった息苦しい社会に不満を持つ人たちの支持を得て当選したのだ。 言うまでもなく、本来あらゆる文化的伝統行事は民族性や宗教性と密接に関わりあっているのであって、そこから宗教色を徹底して排除しようとすれば、ただの無味乾燥で無秩序な騒ぎになってしまう。宗教や民族にまつわる文化的行事が、現代的価値観からすれば理不尽としか言いようのないものを含んでいるのは当然のことだ。伝統行事は、むしろ常にその時代の価値観と全面的には折り合わなかったからこそ、時代が変わったからといって廃止されることはなく、時代を超えてずっと尊敬され続けてきたのだ。それを現代人の価値観にそぐわないからと言って安易に排除をしようとするのは、今の時代の価値観が未来永劫続くと考える現代人の傲慢であり、次の世代への想像力の欠如ではないだろうか。 日本よりはるかに多民族・多文化社会であるアメリカでポリティカル・コレクトネスの考え方が発展したということはある程度理解できなくもない。あまりに価値観が多様過ぎて、「寛容」や「思いやり」でカバーできる範囲をとっくに超えているのだ。ある人々にとって帽子を被ることが礼装であり、またある人々にとって帽子を脱ぐことが礼装である社会では、ポリティカル・コレクトネスがなければ一方的に少数派が追いやられるばかりなのかもしれない。だが、日本は全く状況が違う。常に周囲と価値観を合わせたがり、少数派になることを恐れがちな日本人は、アメリカとは性格が逆で、少数派が自ら少数派であることを捨て、自発的に多数派になりたがる傾向がある。そのような価値観だから世界的にも類をみない寡民族・寡文化社会になってしまったのだ。 有り体に言えば、我々の社会は空気を読むことが大好きだということだ。互いに周囲の顔色を見回して、自分が人とズレてはいないか、誰かが変わった考え方をしていないか、絶えず監視し続ける。今のインターネットは、テレビのような旧メディアと変わらない。これはもはや「ムラ」社会だ。特異な考え方は、誇大妄想が広がる前に「ツッコミ」をして「修正」する。これをポリティカル・コレクトネスの考え方が加勢する。今時の言葉で言えば「炎上」というのかもしれない。そして最後には「まとめ」として「総括」されるのだ(なるほど「総括」とはどこかで聞いたような言葉だ!)。 「炎上」は一見、正しい意見が間違った意見を修正する、社会の自己浄化作用のように見えなくもない。しかしその一方で、特異な発想の芽を潰していると言える。この調子だとそのうちわざと「ボケ」る者が出てきて、毎度お約束のように「炎上」させるようになるかもしれない。人と違うことが怖い私たちは、そうやって永遠に続く終わりのない日常に「お祭り」というリズムを作るのだ。やがて「ボケ」と「ツッコミ」は、「なんでやねん!」(=なぜなのか)という言葉本来の意味を失い、次第に儀礼化していくことだろう。その裏で、本当に特異な考えをする人の声はどんどん見えなくなっていく。社会は変化することなく終わらない日常となり、まるであのバラエティ番組のように、空虚な戯れが延々と続いていくのだ。
本物の共産主義社会が到来する
更に悪いことに、こうしたインターネットの記事たちは各ユーザーに合わせ最適化され、そのユーザーが関心を持っていそうなことばかりをサジェストするように出来ている。例えばあなたがあるニュースアプリでLGBTについての記事を読んだとしよう。そのアプリは次からLGBTについての話題で一杯になるのだ。するとあなたは思う。「今、社会はLGBTに相当な関心を持っているに違いない」。こうしてそれぞれが勝手に「北朝鮮問題が」「仮想通貨が」「アイドルが」「ネコ画像が」社会的関心事の中心であると考え始めるのだ。自分でフォローする人を選べるSNSはもっとひどい。「反安倍政権の世論が盛り上がっている」ように見える人と「安倍政権の高支持率が続いている」ように見える人のタイムラインは永遠に交わることがない。一体なんでこんなことが起こるのだろう。 本来、インターネットというプラットフォームは、「インターネットエクスプローラー」という名前が示す通り、欲しい情報を自分から「探検」することによって手に得るというツールだった。インターネット全体の記事が少ないときは、確かにそれで機能していた。欲しい情報に達するためには色んなページを回らなければならなかったし、必ずしも耳に聞こえのよくない情報も触れなければならなかったからだ。まさにそれは山あり谷ありの探検のようだった。今はどうだろう?ネットには異常な量の記事が溢れかえっている。ぼくらはそれを、到底すべて読み切ることはできない。こんな状況では、誰も冒険などしたがらないだろう。探さなくても、自分にとって気持ちのいい(都合のいい)当たり障りのない情報にすぐ触れることが出来るのだから。 こうした理由から、インターネットの記事が爆発的に増加することに反比例して、ぼくらが新しい世界に触れる体力は日に日に減っていっているように思われる。誰も好き好んで不都合な意見を聞きに行ったりはしない。大量の記事が出回ってあれもこれも読まなければならない中で、誰かの言葉と真剣に向き合う時間も多くはないだろう。ぼくらは気付かぬうちに少しずつ心の体力を奪われているのであって、自分を肯定してくれる安全・安心な言葉だけを聞き続けるようになっている。 そしてそんな世界すらももうすぐ終わる。もうすぐ人工知能がぼくらを真綿にくるんで、いびつな現実を視界から追いやってくれるに違いないからだ。近い将来、ぼくらは全く違う価値観の人と話して不愉快になることも、ほとんどなくなるだろう。アルゴリズムが話の合わなそうなフォロワーを、初めからミュートしておいてくれるからだ。イラストや音楽の才能のなさに思い悩むこともない。内輪のコミュニティの住人、いわゆる「界隈」と呼ばれる人々が、あなたを先生、先生とどこまでもチヤホヤしてくれるからだ(もっともそのアカウントの「中の人」が本物の人間であるという保証はどこにもないのだが)。当然恋人ができないと思い悩む必要もない。本物の人間よりずっと美しいホログラムと恋愛をするのは、今や普通のことだからだ。しかもその恋人は、あなたの過去の発言をデータベース化しているから、絶対にあなたの嫌がることを言わず、あなたが喜ぶことしかしないのだ。 さらに言おう。恐らく近い将来、人間は一切の仕事もする必要がなくなる。人工知能が自己発展する農場や工場を作り、自動運転カーで勝手に出荷してくれるからだ(驚くべきことに、アメリカのGM社はすでにこのシステムを運用し始めているという)。レジも無人だからバイトもいらない。経営も人工知能がビッグデータに基づいてやるのが一番効率的だ。 機械に職を奪われ、失業率は上がるのに生産力も上がり続けるから、先進諸国はベーシックインカム導入を余儀なくされるだろう。なんのことはない、共産主義社会の到来だ。それも前世紀の不完全な共産主義ではなく、マルクスが予見した本物の共産主義だ。ほとんどのことを機械に任せ、人はクリエイティブな仕事、もとい「趣味」しかしなくなるのだ。そのクリエイティブな「趣味」だって、本当に行われるのかどうか随分怪しいように思える。全てが満たされた世界で、クリエイションをしようと思う人間なんて本当にいるのだろうか。 まるで夢物語だが、そういう世界は必ず来る。それも数十年以内に。その世界では人間にどこまでも優しくて都合の良いコンピューターという名の天使が、寿命が来るまでぼくらを甘やかし続けるのだ──まるで真綿で首を絞めるように。そんな世界では、特異な意見も、ラディカルな発想も必要ない。誰一人不満がないので、そもそも社会が変革する必要がない。 怒りも悲しみもなく、誰一人傷つかない世界。そこで天使のような、あるいは幽霊のようなホログラムが、残り少なくなった人間たちに奉仕している。人間は恋愛対象に何かと面倒な同じ人間よりも人工知能を選ぶようになり、人口もどんどん減ってゆくだろう。
"BLACK IS BEAUTIFUL."
建築家であるぼくの父はもう80を超えているのだが、生まれつきの難聴で、ぼくが幼いころから話がなかなか通じなかった。どのくらい聞こえないかというと、ちょうど携帯電話の着信音が聞こえない、というくらいだ。大きな声で向き合って話すと半分くらい伝わる。ハッキリ言うと、身体障害者だ。 しかし父は一度も自分を障害者だと認めなかった。確実に貰えるはずの障害手帳も障害年金も、絶対に受け取らなかった。破産して、収入がゼロになり、家族の食い扶持を繋げなくなった時でさえだ。「なに、誰だってハンディキャップの一つや二つあるんだ、それをいちいち騒ぎ立てるなんてみっともないことだ」それが父の口癖だった。そして父は自分を「ツンボ」であると自称していた。「ツンボ」は差別用語だからやめなさい、といくら母が言っても「ツンボがツンボで何が悪い!」と絶対に聞かないのだ。 父の発言は無茶苦茶だ。第一、本当に障碍で苦しんでいる人に対するシンパシーがない。そ��に「ツンボ」なんて言ったら、ポリティカル・コレクトネスの人々からは避難轟々だろう。 だが、一方で父は障碍者に対して全く差別的ではなかった。車椅子で困っている人がいれば助けたし、その一方で車椅子でも態度が悪ければその場で怒鳴り合いの大喧嘩していた。外国人に対してもそうだ。父には中国人の友達がたくさんいた。酒が入れば毎回、歴史問題の議論で怒鳴り合いになるくせに、ずっと仲良しだった。二、三か月すると、何事もなかったかのようにまた飲んでいるのだ(そうしてまた喧嘩になるのだが)。 父は女性に対しての考え方も、世代から考えれば相当リベラルだった。あれだけ父権的なくせに、結婚当初、父が食べるまで食事に手をつけようとしなかった母に対して「そんな下らないこと今すぐやめろ」と叱りつけたのだという。家族の風呂に入る順番についてもそうだ。ぼくが生まれてからはいつも父と母は喧嘩ばかりしていたが、よく考えれば父と母はずっと対等だった。父はいつだって対等な喧嘩相手が欲しかったのかもしれない。 当時はわからなかったが、父が「ツンボ」を自称していた理由が、今ならなんとなく分かるような気がする。父はきっと「ツンボ」を忌避するのではなく、自分が「ツンボ」を格好いいものにしてやる、と考えたのではないだろうか。 この考え方はマルコムXの言う「 Black is beautiful. 」に似ている。かの有名なアメリカ黒人公民権運動の活動家だ。マルコムは、黒人は白人と平等、とは言わなかった。そうではなくて「"黒"こそ美しい」と言ったのだ。 話によると、幼いころは「ツンボ」のことで相当ひどくイジメられたらしい。しかし父は社会に同情を買うような態度を取りたいとは思わなかった。思うに父は「ツンボ」である自分が圧倒的に凄い建築を作ることによって「ひょっとしてツンボだったからこそ、この人はすごい建築家になれたのではないか?」と、人に思わせるような、価値観の転倒を引き起こそうと企んだのではないだろうか。 ポリティカル・コレクトネスの人たちにとっては「ツンボ」は永遠に良くないものであって、忌避されることはあっても、凄いものとして日の目をみることは未来永劫ない。果たしてそれで問題は本当に解決したと言えるのだろうか。「ツンボ」な自分を「ツンボ」と断言する父のやり方は、テレビではもちろん流せないし、インターネットだったら炎上間違いなしだ。けれどもぼくは、ハッキリ言ってテレビよりも、今のインターネットよりも、父のやり方は圧倒的に「クールなやり方だ」と感じてしまう。
インターネットからの脱出
しかしこのような「クールなやり方」は決してインターネットでは出来ないだろう。 ぼくらは薄々気づき始めているが、インターネットにはそのシステム自体に欠陥がある。リンクシステムが、情報のシェアを容易にしすぎたため、一人ひとりが考えることを放棄し始めたのだ。このような社会では父やマルコムXのような革命家気質の強力な個人はお呼びではない。むしろ自分では考えず、薄い情報をまき散らし続けるような人間(インフルエンサー)が影響力を持つ。集団主義の時代だ。多数派はポリティカル・コレクトネス一神教を盾に、他のあらゆるマイノリティが、自分の力で立ち上がろうとする膝を折ろうとする。「『黒は美しい』なんて言わなくていいの、黒も白もなく、みんな平等なの」と。それは「ブラックの血が流れていることに誇りを持つな」と言っているに等しいということに、彼らは気づかない。その考えは、ぼくには、すべての人間を根無し草にしようとしているようにすら思える。そうしてこのように作られた一見当たり障りのない「正論」が、「拡散」機能によって無限に増殖してゆくのだ。 抵抗する方法がある。全てのリンクを一度切ってしまえばいい。インターネットには「罪」もあるが、それ以上の「功」がある。インターネットは個人の発信したいという欲望を爆発させ、流通経路を用意し、個人が本をつくるハードルを劇的に下げた。だったらもう一度紙の本にすればいい。紙の本にはRTもシェアもない。ただ、一対一の読者と書き手がいるだけだ。書き手は読者に差し迫ってくる。逃げ場はどこにもない。RTして他人に共感を求めることはできない。目の前の相手と一対一で対峙するしかない。もしも読んでいて、本当に思うところがあるならば、自分で、自分なりのやり方で発信するしかない。やり方は文章でも動画でも音楽でもなんでもいい、ただ自分だけの力で、やり遂げるしかない。 ぼくはアナタと一対一で話したいのだ。隣の誰かに「ねーどう思う?」なんて聞いてほしくない。ぼくは今、他ならぬアナタと話しているのだ。(了)
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各地句会報
花鳥誌 令和6年3月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年12月2日 零の会 坊城俊樹選 特選句
氷川丸の円窓いくつ北塞ぐ 昌文 十字架のかたちに燃る蔦紅葉 美紀 倫敦を遠く大使の冬薔薇 佑天 望郷の眠りの中に木の実降る きみよ 女学院に尖塔のかげ冬紅葉 久 冬木立の向かうをつくりものの海 緋路 昏き灯のランプシェードとポインセチア 和子 十字架を解かざる蔦の冬紅葉 光子 凍空や十字架赤き鉄であり 和子 誰も振り返らぬ早過ぎた聖樹 佑天
岡田順子選 特選句
みなと町古物を売りに行く師走 荘吉 窓は冷たく望郷のピアノの音 俊樹 氷川丸の円窓いつく北塞ぐ 昌文 冬館キラキラ星のもれ聞こゆ 美紀 冬日和トーストに染むバタと蜜 季凜 ガンダムを磔にする師走かな 緋路 革命は起こすものかも冬薔薇 緋路 誰も振り返らぬ早過ぎた聖樹 佑天 胼の手の婆キューピーを路地に売る 俊樹 古硝子歪めし冬の空はあを 久
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月2日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
神鏡の底まで蒼く冬の月 かおり 右手上げ思索のポーズ漱石忌 修二 綿虫のうすき影負ふ百度石 かおり 戯れにペアのセーターそれは無理 美穂 冬帝の裾に鉄橋灯されて かおり 赴任地は裏鬼門なり漱石忌 美穂 後戻りできぬ吊橋冬枯るる 愛 大枯野則天去私のここに居る 美穂 綿虫のことづてありと君に来る 愛 牝狐の頭に木の葉町娘 成子 憑き物を落とす霰に打たれをり 愛 落葉踏む音を楽しむ童かな 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月3日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
亡き父よもう雪囲ひ始めしか 喜代子 百二才冬空へ帰られし 同 眠る山内で動めく獣達 都 年忘れ新入り下戸でじよう舌なり 同 門松の早や立ち初め禅の寺 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
冬菊を挿して祈りの夙夜かな 宇太郎 布教師の顎鬚白し報恩講 すみ子 投薬のまた一つ増え落葉蹴る 悦子 入隅に猫の目青し冬館 宇太郎 三途から戻りし者の年忘 同 闇一枚まとひてよりの浮寝鳥 都 露座仏の思惟の指さす空は冬 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月9日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
冬の朝遠くに今日の始む音 恭子 空青く舞ふ白鳥の透きとほり 幸子 塀の猫すとんと消えて師走かな 三無 冬の雲切れて見下ろす日本海 白陶 枯菊のかをり残して括られる 多美女 路地裏に声の弾みし焼芋屋 美枝子 カリオンの音の明るさや十二月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月11日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
寄せ鍋を囲みし人のまた逝きて 秋尚 まろまろと伊豆の山やま冬景色 怜 乾きたる足音空へ冬山路 三無 子離れの小さき寄鍋溢れをり のりこ 床の間に父の碁盤や白障子 三無 ご奉仕の障子新し寺の庭 和魚 信楽のたぬきと見合ふ障子越し 貴薫 煌めきをところどころに冬の山 聰
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月11日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
茶の花やエプロンで無く割烹着 昭子 風花にして降るとも降らぬとも 世詩明 ポインセチア抱けば幸せさうに見ゆ 昭子 武生花鳥必死に守る年の暮 みす枝 彩りも音も無く山眠りけり 英美子 雪まろげ仕上げは母の手の加へ 時江 糶終へて皮ジャンパーの急ぎ足 昭子 着膨れて女は手より立ち上がる 世詩明 古暦パリの街角にて終はる 昭子 街師走吹かるる如く人行き来 みす枝
令和5年12月12日 萩花鳥会
冬の月句友ともども偲ばれて 祐子 五羽が風邪萬羽が処分魔の鶏舎 健雄 冬の空めげず生きると決心す ゆかり 一年の抱負も薄れ年の暮 吉之 首かけし手袋母の匂して 美惠子
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令和5年12月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
この先は冬雲傾れ込む山路 あけみ 白菜を抱きかかへつつ持つ女 令子 こんなにも長年参じ近松忌 同 オリオンの名残惜しみて冬の朝 あけみ 晩秋や娘の云ふを聞き入れる 令子 さきたま花鳥句会(十二月十五日) 初霜や狭山の畑を曳く煙 月惑 頑なに一花残して冬薔薇 八草 終焉の一ト日のたぎり冬紅葉 紀花 枝折り戸の軋む庵や枇杷の花 孝江 今年酒老舗の店や菰飾 ふゆ子 くちやくちやの枯葉纏ひて大欅 ふじ穂 廃校を渋柿たわわ守りをり 康子 三年間無事に埋めよと日記買ふ 恵美子 何をするわけでも無しに師走かな みのり 落葉積む赤き帽子の六地蔵 彩香 嫁ぎ来て冬至南瓜を五十年 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
口重き男に隣り近松忌 雪 九頭竜の黙が寒さを増すばかり かづを 散る紅葉散りゆく黄葉なる古刹 同 枯菊や香りと共に燃え上がる 英美子 手焙に触れれば遠き父の事 同 賀状かく龍天空へ飛躍せり 玲子 父母の眠る故郷恵方道 やす香 山眠るひもじき獣抱き抱へ みす枝 鼻水をすすれば妻もすすりけり 世詩明 熟し柿つつく鴉は夫婦らし 同 人にやや離れて生きて帰り花 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月17日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
黒門の枡形山に裘 幸風 冬蝶を労はるやうに母の塔 同 眠る山起こさぬやうに歩き出す 白陶 隠れんぼ使ひ切れざる紅葉山 経彦 冬帝と対峙の富士や猛々し 三無 笹鳴や少し傾く城主墓 芙佐子 山門へ黄落の磴細く掃く 斉 黄落の野仏は皆西へ向き 炳子
栗林圭魚選 特選句
蒼天に山脈低く雪の富士 芙佐子 空を抱くメタセコイアの冬支度 三無 SLに群がる揃ひの冬帽子 経彦 かなしことうすれゆきたり冬霞 幸子 笹鳴の過ぐ内室の小さき墓 慶月 法鼓聴く銀杏落葉の女坂 亜栄子 古寺の法鼓の渡る師走かな 久子 冬帝や明るき供花を陽子墓碑 文英 笹鳴や少し傾く城主墓 芙佐子 枯芝の広場の狭鬼ごつこ 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月19日 福井花鳥会
赤き玉転がしながら毛糸編む 啓子 住み古りて遺木の数多なる落葉 清女 着膨れてストレス無しと云ふは嘘 同 雲たれて空塞ぎをり十二月 笑子 ささやきを交はす綿虫寄り来たり 同 神殿に大絵馬掲げ年用意 同 毒舌も競り合ふ友や年忘 泰俊 それぞれの色を尽して末枯るる 雪 小説を地で生く男近松忌 同 墨をもて仏描きし古扇 同
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令和5年12月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
母と娘の悲喜こもごもや古暦 雪 大いなる一つの鳥居や神の留守 同 近松忌日有り気の一文箱 同 筆に生れ筆に死す恋近松忌 同 初雪や瓦は白く波打てり みす枝 初雪や誰彼となく首縮め 同 さんざめく市井を抜けて見る聖樹 一涓 神々の眠れる山や風の音 ただし 捨て猫のすがる眼や雪催 清女
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月24日 月例会 全選句を掲載いたします。◎が特選句です。 当日の席題は「青」でした。
坊城俊樹選 特選句
二百万余の英霊よ竜の玉 昌文 暦売る神となりし日遠くして 慶月 極月や足踏みかすか男衛士 音呼 ◎聖マリア棘やはらかき冬薔薇 和子 楽団の喧騒を待つポインセチア 順子 幔幕のうちは見せざり年用意 千種 聖夜待つランプの中の空青し 和子 悴んで十字架を小学生仰ぐ 順子 ◎十字架に鳩の休息クリスマス 要 朱き鯉悴みもせず行者めき 軽象 一枚の青空に垂れ冬薔薇 和子 著ぶくれのままカフェオレを飲むつもり 光子 著ぶくれの犬にユニオンジャックかな 佑天 冬帝のふくらませゆく日章旗 和子 ◎冬深む宿痾なる瘤持つ鯉へ 光子 ◎身じろがぬ寒鯉威してはならぬ 慶月 寒禽の寄り添うてゐる像の肩 政江 ◎擬態して聖夜の街に紛るるか 炳子 旧華族らしき猫背を外套に 順子 二の鳥居辺り冬帝在し険し 慶月 寒鯉の鐚一文も動かざる 千種 凍雲に閂かけよ大鳥居 月惑 ◎大鳥居いくつも潜りクリスマス はるか ◎きらめける虚構を踏みぬ霜柱 妙子 オルガンを踏み込むクリスマスの朝 光子 ◎くちびるの端で笑つて懐手 和子 数へ日の水あをいろに神の池 要 外套のポケットに怒りを握る 和子 冬ざれの鯉の影なき池の底 炳子 上野は勝つてゐるか像の極月 慶月 歳晩や動きさうなるさざれ石 眞理子 聖樹の灯巻き込んでゆくボロネーゼ はるか 冬眠の蛇を諾ふ斎庭なる 光子
岡田順子選 特選句
◎神の鳥冷たき影を像に置く はるか ◎極月や足踏みかすか男衛士 音呼 初対面黄色のマフラーして彼女 政江 花柊零るる坂の神父館 要 未知の先あるかのごとく日記買ふ 妙子 聖マリアと棘やはらかき冬薔薇 和子 ◎枯蓮のいのちの水に眠る朝 佑天 裳裾冷たき暁星のマリア像 俊樹 なかなかに僧には会へぬ師走かな 眞理子 十字架に鳩の休息クリスマス 要 鷗外の全集売れぬ隙間風 俊樹 窓越しに著ぶくれの手が師を招く はるか 朱き鯉悴みもせず行者めき 軽象 一枚の青空に垂れ冬薔薇 和子 著ぶくれの犬にユニオンジャックかな 佑天 霜晴や空ラのリヤカー巡回す 千種 ◎英霊の言の葉の外年詰まる 軽象 寒禽の寄り添うてゐる像の肩 政江 年逝くや素木の鳥居乾くまま 要 擬態して聖夜の街に紛るるか 炳子 数へ日の嵌つてしまふ小津映画 炳子 大鳥居いくつも潜りクリスマス はるか きらめける虚構を踏みぬ霜柱 妙子 オルガンを踏み込むクリスマスの朝 光子 ◎くちびるの端で笑つて懐手 和子 ◎手つかずの落葉を散らす神の鳥 はるか 数へ日の水あをいろに神の池 要 ◎外套のポケットに怒りを握る 和子 サグラダファミリアみたいな銀杏枯れ 俊樹 風冷た悲しくなけれども涙 政江 二百万余の英霊よ竜の玉 昌文 ◎微動だにせぬ零戦と年忘れ 俊樹
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なんでもないこと
心に粗いやすりをかけて
ぎざぎざの中から世界を見てみると
ふと 生まれる言葉たち
緑が芽吹いた昨日の夜
里山の土くれが香る朝
綿毛は旅立ち昼が過ぎ
風が帽子を飛ばす夕暮
ほんとうになんでもないこと
なんでもないことが美しいの
ぎざぎざにならないと分からない
傷のなかった昨日までのわたしには
分からなかった
まっさらな心をかすめる本当の意味が
分からなかった
なんでもないこと
なんでもないこと
空が青い
鳥が飛ぶ
光が眩しい
キミがここに居る
ぎざぎざの心にしか届かないから
世界のほんとうの姿 優しい意味に
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第三回ライティングマラソン
制限時間30分
このまま さざなみの声にからだをまかせて 海にもたれて鳥は進んでいく ゲシュタルト崩壊しおおよその涙を手に取り ヴィーナスの存在を脚で確かめながら 踊った夜の炎の恋の朝陽
エチカに耳をすませば貝の動きが耳に到達し ウンベルトエーコの古着が懐中時計にはお似合い
炎天下の砂浜で踊り出すと足の裏は焼け焦げて 赤と黒のスタンダールとなる
君の文字列はその脚には相応しくなく 日記帳を覗いてみると朱色の少女が微笑んでいた
兎の体は曲線で、蛇と同じドレス 磁力のエーテル 静まり返った終電車
降りて、黄色の帽子を駅員に渡して出た
その光景はアウストラロピテクスの卵 アンモナイトが足元に転がっていたから 危うく踏みそうになった
通りを挟むとその先には真っ黒な喫茶店があり 白い手がおいでと言った 心臓を掴みながら、招かれて入った
小走りで急階段を駆け上がった先には ろくろ首のお姉さん とても美しいので 怖くはなかった
窓から飛び降り猫のように着地し、 天鵞絨のマント羽織って歩き出して
突然叫び声が聞こえたが、それは私だった
アーーーーーーーー という声が霧散し主張されず死んだ アーーーーーーーーーーーー
冷や汗を垂らしながら早足になって 塩分補給にチーズを齧りながら到着したのは四畳半
そこはお婆ちゃんの家だった ただ、畳の部屋に青い扇風機があるだけだったが 私は大の字になり、しばらく寝た
起きたら夕焼けの色に包まれて ビールが飲みたいと思ったらビールが出てきた これは都合が良い、とチー鱈とザラメ煎餅も頼んだら出てきた
歩きながら食べていたら、お母さんが出てきて、叱られた 立ち食いをするんじゃありません でも見ているのはおてんとさまくらいだったから問題なかった
ピアノコンサートのゴミ箱の中にいた ゴミになったのか〜私 食べかけのホットドッグなども棄ててあった
キンミヤ焼酎ラタタタム ウーロン灰の落ちる音
京子の顔も浮かんだが彼女は誰だったっけ? 洗濯ばさみと傘を愛したキリギリスの合唱
スロベニアの綿菓子 チェコのお好み焼き イタリアの彪 アメリカの赤提灯 フランスのガキ大将 エジプトのラムネ瓶 という全世界のお祭りを楽しむ全世界大統領の私
衝突に吠えたビタミンR 猫のふりした麦わら帽子
地下室の扉の外に広がるは目玉焼きのいのち
おかえりなさい 明日はナイル川で遊ぶからね 忘れずにいてね
春の水の内側には塩たっぷりの梅干し
スポイル トマト ショーンレノン の墓はアフリカ合衆国の言霊の夜道のフロッピーディスク を再生するとイヤホンからはショートケーキの液体が漏れ出し 嫌になって手でむしりとるおぞましい蝉の抜け殻の赤ちゃん
オスマン帝国のカレンダーには記号しか書かれておらず 私には見当もつかない
石原さとみの髪の毛 広瀬すずの声
おっ��い赤ちゃんはどこに向かうのか 3年後あのデング熱は?
キッコ���マンナルニア帝国インチキおじさんの ショートパンツは橙色だと願う
ソドムの巣窟に別れを告げてちょうど鈴が鳴る 恋人たちの待ち合わせ場所は福島?
ソーシャルモードチェンジ 空飛ぶ運転手 は自己破壊して空中分解して大気圏突入して塵
ゴンドラに乗った黄色い風船も 地下1万マイルのあの子の乳歯も どこへいくのだろうかと想像をしてこっちを見た私とは
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『Day789-1-172」 Nature observation of our village in the late Sunday afternoon. あおくん、本日は自然観察日。カエルを見たり、タンポポの綿毛を飛ばしてみたり。最後はウドの葉を帽子がわりにかぶってみたり。 日曜日の午後の光につつまれて。 #rurallife #slowlife #notslowlife #countrylife #oldfolkhouse #thatchedroof #snowcountry #田舎暮らし #古民家暮らし #スローライフ #ノットスローライフ #茅葺き屋根 #雪国 #豪雪地帯 #xpro2 #fujifilm #fujifilm_xseries #あおの棚田米 #百姓 #棚田 #riceterraces #1歳5ヶ月 #oneyearold #日々 #成長記録 #自然観察 #natureobservation
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久々に黒岳、登ってきました!
今年初登山というのもあり、登りやすい山かつお花畑が見たいということで黒岳を選択。(最初ゼブラが見たいってことで白雲岳を考えていました…)
今回はレンズも最小限のもの(20mmとサンヨン×1.4)にし、できるだけ荷物を軽くしたつもりでしたが、8合目まででめっちゃ息が切れる…体力激減ですね(泣)白雲岳往復(約10時間)していなくてよかった…
しかし天気は最高、花も上々!自分の体力を知り、天空のお花畑も満喫できたということで満足!次回の大雪山はテン泊…なんて面白そうですね。
【参考にならないコースタイム】
層雲峡ロープウェイ(10:20)→黒岳七合目(11:00)→黒岳(12:15)→黒岳石室でラーメンチャーハン休憩(13:00) →お鉢平展望台途中のお花畑(14:30) →黒岳(15:20) →黒岳七合目(16:00) → 層雲峡ロープウェイ(16:40)
一枚目【焦点距離】20mm【ISO】80【SS】1/500【F値】/6.3
二段目左 【焦点距離】20mm【ISO】1250【SS】1/200【F値】/6.3
二段目右 【焦点距離】420mm【ISO】100【SS】1/200【F値】/6.3
四枚目 【焦点距離】20mm【ISO】80【SS】1/400【F値】/7.1
四段目左 【焦点距離】420mm【ISO】80【SS】1/250【F値】/6.3
四段目右 【焦点距離】420mm【ISO】100【SS】1/200【F値】/6.3
七枚目 【焦点距離】420mm【ISO】90【SS】1/200【F値】/6.3
八枚目 【焦点距離】420mm【ISO】125【SS】1/200【F値】/7.1
七段目左 【焦点距離】20mm【ISO】220【SS】1/200【F値】/8
七段目右 【焦点距離】20mm【ISO】100【SS】1/500【F値】/8
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