#篠山線
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shunya-wisteria · 2 months ago
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秋旅2024 - リゾートビューふるさと + 富山市内旅
秋は旅に限るよね、どこへ行こうか?そうだ富山いこう!
はじめに
どこかへ旅行したい気分、でもちゃんと考えて計画するのはめんどくさい気分。そういう時は一度行ったことのある場所の再訪が楽ちん。ということで今回は、2年ぶりに2回目の「リゾートビューふるさと」へ乗りに長野へ、そのまま終点の南小谷まで進んだ後、大糸線 糸魚川、えちごトキめき鉄道線・あいの風とやま鉄道線を乗り継ぎ富山まで行ってみました。いつも素敵なお写真が並ぶケイスケさんのブログでちょうど紹介されていた富山駅周辺にも惹かれたため。
リゾートビューふるさと 信越線・篠ノ井線・大糸線経由 長野→南小谷
リゾートビューふるさとの紹介は前回訪問時に記載しているので詳細は割愛。簡単にいうと土日を中心に運行されるリゾート快速で、長野から姨捨、松本、穂高を経て、緑(JR東日本)と青(JR西日本)の境界駅である南小谷に至るというもの。途中の姨捨と穂高では30分ほど停車し途中下車が楽しめるというもの。前回はまだ某疫病が終息しきっていないこともあり、神社参拝時の案内や車内での民謡演奏等、一部サービスは割愛されていましたが、今回はそれらも再開されていた点が大きな違いかな(あとは、指定券が300円くらい値上がりしたのと。。。)。あまり変わり映えしませんが、写真も何枚か。
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1枚目、朝一は立ち蕎麦で朝ごはん。長野駅には立ち蕎麦屋が何軒かありますが、今回はそのうち改札外 東口の榑木川にて、山菜キノコ蕎麦をいただきました。ひんやりした朝に温かい蕎麦は染みる。
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2枚目、穂高駅にリゾートビューふるさとに使用されるHB-E300のお顔。よい面構えですね。
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3枚目、車窓から楽しめる仁科三湖。訪れた日はお天気が微妙で。。。アルプスの山々は全然見えませんでしたが、仁科三湖(青木湖・中綱湖・木崎湖)は綺麗にみえました、山々の紅葉と合わせて一枚(これが何湖だったかは覚えていません。。。)。
4枚目、終点 南小谷駅周辺にて乗り換え待ち30分で散策。事前情報として認識はしていましたが、川の様子を見に行く以外は特にすることがないですねぇ、天気が良ければ遠くの山々の景色も楽しめるのかもしれませんが、あいにくの曇り空。
大糸線 南小谷→糸魚川
大糸線はこの先 JR西日本管轄の非電化エリア。輸送密度も小さく1両のディーゼル列車とローカル線の香り。列車は姫川に沿って右へ左へゆらゆらと、眠たくなりますね。
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1枚目、車窓から1枚。ガラスの反射と揺れに悩まされながらなんとか撮れたもの。ずっと川沿いを走るため大体景色はこんな感じ。
2枚目、終点 糸魚川にて1時間ほどの待ち時間。隣接するヒスイ王国館内のカフェでおやつタイム、わらび餅セット。上品なわらび餅とたっぷりの温かいお茶でほっと一息。ずっと座って列車にのっていただけでも疲れるものですね。
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3枚目、4枚目、ここまで運んでくれた列車と駅舎からの夕焼け。近年開業した新幹線の駅舎って大体同じような構造(既存の地上駅の横に背の高い新幹線駅舎を作って橋上駅舎で無理やりつなぐ形)に見え、この光景もやや見慣れたものに。
えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン・あいの風とやま鉄道線 糸魚川→泊→富山
ここから日本海沿いを進み富山へ。えちごトキめき鉄道とあいの風とやま鉄道の境界 市振の2つ先 泊にてえちごトキめき鉄道の車両からあいの風とやま鉄道の車両へ乗り換え。同一ホーム上に縦列駐車する2つ列車間の乗り換えという面白い体験。よく考えるとここからがこの旅の在来線で初の電車でしたね(リゾートビューふるさとはハイブリット気動車、大糸線・日本海ひすいラインはどちらも気動車)。JR西日本の近郊形車両ベースの車両は内装や音含め、何だか東海道本線の米原から先、琵琶湖線を走っている気分。
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日中であれば日本海の景色を楽しめるのかもしれませんが、時はすでに夜。真っ暗で何も見えませんでしたので、糸魚川駅での待ち時間に撮影したえちごトキめき鉄道の観光急行を。何やら撮り鉄っぽい方が何名かいらっしゃるなと思っていたら、こちらがお目当てのようでした。貴重な国鉄形の気動車は重厚感が違いますね。
富山城ライトアップ
富山駅には夜の到着。そのままホテルに直行したい気分でもあったのですが、富山城がライトアップしているとのことで重い腰をあげ。歩いても行ける距離ですが折角ならと市電に乗車。富山市内は市電が充実、かつ高頻度で運転されていて便利でした。富山駅の乗り場案内もわかりやすく好印象。
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訪れたときは世界糖尿病デーということでブルーにライトアップされていました。明りにいざなわれ城内へ、ゲームだったらこの後 ボスが出現しそうですね。。。
富岩運河環水公園
2日目は運河沿いに設けられた富山市民の憩いの公園。紅葉はじめのシーズンということもあり、紅葉と青空、それらが水面に映り込む景色が素敵でした(この日は午後から雨予報でしたが朝はご覧の通りの快晴でした)。
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ここには世界一美しいといわれている(?)スターバックスもあり、一応 こちらもからめて写真におさめてみました。アクセントにはちょうどよいかな、ちなみに朝から大混雑でした。
TOYAMAキラリ・富山市ガラス美術館
駅から市電で10分くらい、富山市ガラス美術館と図書館が入るTOYAMAキラリへ。隈研吾氏が設計した建物は、斜めに切り開かれた吹き抜け構造と、内装に木材がふんだんに使用され���特徴的て面白い建物でした。広角で切り取るのが楽しすぎた。とはいえ幅広い年層の方がいらっしゃる公共施設ということで邪魔にならないように撮影はほどほどに、したつもり。
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ガラス美術館は、エミール・ガレの展覧会が開催中。折角なのでガレの作品も鑑賞してきました(こちらの作品は写真撮影・SNS投稿OKのもの)。学がないので小難しいことはわかりませんが、シンプルに綺麗だなという感想と、目に見えないものを作るITエンジニアとしては、目に見えるもの・手にできるものは長い時を経てもこうやって残されていくということにちょっと羨ましさが覚えました(戯言)。
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終わりに
ガラス美術館訪問後は軽くお昼を済ませた後、早々に新幹線にて帰京しました。お天気も崩れてきていたので。
よって、かなりコストパフォーマンスの良くない旅をしてしまった気がしますが、たまにはこういうのもよいよね。1ヶ月後くらいの朝、旅路をゆっくり振り返りながらこのエントリをまとめてみた。
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poddyshobbies · 4 months ago
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2024.8.27 ~ 筑前山手駅(福北ゆたか線・篠栗町)
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eternitycomenevermore · 10 months ago
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smi********さん
2016/1/25 18:18
なかよし・・・1990年代末まではりぼんと並ぶ名門で、メディアミックスでは紛れも無くNo.1だった雑誌。しかし1990年代に大ヒットした美少女戦士セーラームーンとカードキャプターさくらの影響が悪い方に作用し、編集部がオタクの嗜好と女児の嗜好を取り違えて、いつしか美少女戦士やら魔法少女ばっかり重視するようになり、それが描ける作家はCLAMPとか征海未亜とか外部作家やフリー作家を連れてきたりして優遇する代わりに、描けない作家は大ベテランのあさぎり夕であろうが高瀬綾であろうが川村美香であろうが引退を突き付けて『粛清』し、「アニメ」ではなく「少女漫画」を求めていた読者から見放されて自爆した雑誌。 現在では「美少女戦士・魔法少女=アニメオリジナル・園児向けのプリキュア」(一応なかよしで連載しているけどね)という図式が定着した影響で少女漫画での魔法少女漫画の需要がなくなったせいで、遠山えまや鳥海ペドロらを『調教』してちゃおを"卒業"した子やその路線になじめない子狙いでコミックス売上狙いでエロ路線に走っている(とはいえ、エロのレベルは一時の少女コミック・Cheese!と比べりゃ微々たるもの)けれど、一部を除く女児には不評。ちゃおほどメディアミックスに熱心できる状況ではなく、りぼんほどコミックスが売れる作家が多いわけでもなく、コミックスのスペースもかつてのちゃおが味わった苦汁のごとく年々削減されて、セーラームーンとCCさくらの貯金を取り崩しながら破滅に近づいている状況。 りぼん・・・2000年代までは少女漫画売上No.1で、マーガレットの妹分。恋愛漫画も充実。メディアミックスはヒット作に全く恵まれずに消極的なおかげでなかよしと比べると少女漫画の品位は保たれているし、���ゃおよりも少女漫画らしい誌面。ただし1990年代から2000年代前半はメディアミックスではなかよしを追い抜こうとした時期があり、姫ちゃんのリボンをテレビ東京系でもいいからアニメ化したり、秋元康に頼んでナースエンジェルりりかSOSを立ち上げたり、赤ずきんチャチャを魔法少女モノに改変したり、どちらかと言うと原作は鬱要素が強いこどものおもちゃを子供向け路線に改変してアニメ化された影響で、誌面はタイアップバリバリだった。そのおかげで姫ちゃん~こどちゃがアニメ化されていた頃は低年齢層を掴んで1994年には少女漫画最高記録の255万部/月を達成するが、こどちゃ以降はアニメ化に恵まれず、新人を猛プッシュした種村有菜のアニメ化作品が神風怪盗ジャンヌ・満月をさがしてとともに不振だったり、Cookieの分離創刊を機に吉住渉、矢沢あい、小花美穂ら古参作家を放出させ、春田なな、酒井まゆ、槇ようこら絵柄重視で新人作家を猛プッシュしたりした影響でやっぱり古参読者が離れて部数が激減、一時は3誌で最下位になるものの、その後のなかよしの大自爆により2位に浮上。 現在では春田なな・槙ようこが看板格に育ち、雪丸もえのひよ恋がスマッシュヒットしたが、最盛期には遠く及ばず、また夢色パティシエールの大爆死以降はちびまる子ちゃんを除くメディアミックスも一切なく、中高生向け少女漫画と同じくコミックスで生き残りをかける格好。 ちゃお・・・1990年代中盤までは売上・人気面でボロボロで10万部台の頃もあり。起死回生を図るために1993年に(当時キャンディキャンディの版権問題で水木杏子・講談社と揉めていた)いがらしゆみこを招聘してムカムカパラダイスをアニメ化して以来、漫画よりもアニメとのタイアップを中心に捉えてきた。2000年代初頭まではタイアップ先(特にバンダイがメインスポンサーの女児アニメ)がちゃおを敬遠していたこともあり、ポケモン、少女漫画ウテナ、デ・ジ・キャラットにょ、電脳コイルといったオタク層や男性(男児)向けの作品が比較的多く、その漫画版が載っていた1997~2003年頃のちゃおはカオスな雰囲気を醸し出していた。しかし2002年のわがままフェアリーミルモでポン!のヒットで少女漫画売上No.1になるとオタク向け路線は徐々に一掃され、ChuChuの分離創刊(現在は廃刊)であらいきよこ・おおばやしみゆきらベテランが放出されるが、ミルモ・恋プリ・ちびデビ��ちいちゃんと児童向け路線で4作続けてヒットを出す篠塚ひろむと、男ショタキャラの魅力でちゃおを卒業した読者もコミックスに安定して取り込む八神千歳の存在は頼もしく、3誌の中で唯一世代交代に成功したといえる。2000年代後半からはアイドル物に力を注ぎ、きらりん☆レボリューションで中原杏を猛プッシュ。関連商品の売上は上がるが、デッサン力・画力は決して高いとはいえない彼女を起用したおかげで、高学年を中心に読者離れが起きて本誌の売上は下がる。 現在では売上は下落の一途だけど前述のアイドル路線を引き継いだアイカツ・プリパラと、妖怪ウォッチのタイアップで華はある印象。そのおかげでスーパーやコンビニ・書店では月末には真っ先に売り切れる。それらのタイアップ作品に流されやすい女児には堅調で、それに流されにくい女児は早々と逃げられ、女児の間で評価が分かれる(後者は早めに少女コミック・マーガレット・花とゆめなど中高生向け雑誌に移行することが多い)。あと女装ショタや性教育エロ路線では鉄板で、1991年の水色時代でのレギュラー化から現在のドーリィ♪カノンまで25年間もちゃお・学年誌に居座り続けているやぶうち優はいろいろな意味で化け物。 マーガレット・・・当たり前だが、りなちゃ3誌よりは少女漫画らしい雑誌。少女コミックス・花とゆめを含めた3大隔週誌の中では王道路線であり、アタックNo.1、ベルサイユのばら、エースをねらえ!、花より男子のヒットを築く。しかし、花より男子が終了した2000年代後半には部数が激減し、10万部を割り込む。近年はメイちゃんの執事がヒットするが、部数減に歯止めがかからず5万部台で推移、りぼん・なかよしと同じく主戦場は完全にコミックスに移行。
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moko1590m · 2 months ago
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職業としての売春は、古くから存在する。職業とは、ヒトのみが行う社会的かつ文化的営為であり、富・付加価値の交換により形作られる経済活動の手段としては、売春は人類最古の職業の一つでもある。 現代の売春とは取引契約に基づくものであり、売春の歴史とは売春仲介の歴史でもある[5]。また、売春という職業が成り立つ為には、貨幣経済の浸透と、家父長制や嫁取り婚が成立していないといけない[要出典]。ヨーロッパでは古代ギリシャ以降になる。 古代 →「公娼」を参照 史上初めて管理売春すなわち売春を国家の登録制度のもとに管理し、公認したのはギリシャのソロンといわれ、国家によって女性の奴���を「購入」し、「ディクテリオン」という売春施設へといれた[6]。ローマ帝国でも売春仲介業者は法的な認可をうけ、届出をするだけでなることができたため、売春は広く行われていた。しかしローマがキリスト教徒の迫害をやめ、それを国教としたことをうけて、売春を禁ずる法が登場する。ユスティニアヌス法典は、売春仲介業者の責任を問い、売春婦たちを「不幸な運命から救いだす」ことをうたう画期的なものであっ���[7]。 キリスト教が普及するにつれて、売春を含めた性の問題はすべて宗教の領域で扱われるようになる。キリスト教は売春はおろか婚姻生活以外での性交渉を禁止した。一方で国家は売春の禁止と公認を繰り返してきた。公序良俗を保つためであり、税収を確保するためであった。中世に入ってキリスト教の影響はさらに強まり、例えば、シャルルマーニュの勅令は売春の完全な禁止を謳っている。こちらは業者へは少量の罰金刑を課し、売春婦を「みだらな女」として広場で鞭打ちに処すなど重い罰を規定している。 近代 このように近代まで、国家は売春を両義的なものとして扱っていた。登録制度という公認であっても女性を監視し縛り付けるものだとする「廃娼論」が出現するのは20世紀以降のことである[8]。そして「醜業ヲ行ハシムル爲ノ婦女賣買取締二關スル國際協定」が1904年に採択され、「醜業ヲ行ハシムル爲ノ婦女賣買禁止二關スル國際條約」が1910年に制定され、1921年に国際連盟によって「婦人及児童ノ売買禁止ニ関スル国際条約」、1933年に「成年婦女子ノ売買ノ禁止ニ関スル国際条約」がそれぞれ採択された。さらにそれらの協定や条約を統合する形で「人身売買及び他人の売春からの搾取の禁止に関する条約」が1949年に国際連合によって採択され、1951年に発効した。 現在、フランスの社会史学派、アナール学派の研究によれば、売春は逆にキリスト教によって誕生したと論じている。本来、男女は対等であったが、キリスト教の「弱者である女性は、保護を行う男性の支配を受けなければならない」という教義から家父長制が強力になり、支配される性としての女性が誕生した、という考えである。[要出典] 日本 →詳細は「遊女」を参照 阿部定が最後に勤めた遊廓大正楼(兵庫県丹波篠山市) 万葉集に掲載されている歌の解釈から、この時代から日本でも売春は行われていたと考えられる。ただし、古代の記録に見られる売春は、都周辺に限られており、地方における実態は不明である。日本にお��て職業としての売春が成立するのは、中世後期の室町期以降である。平安時代に至っても、さらには鎌倉期においても、妻問婚がメインであり、貨幣経済と男性優位の家父長制や嫁取婚はいまだ浸透していなかった。平安時代と同じく母方の父が優位という執権政治の形態が続いていたことからも明らかである。座や町衆などによる市の支配の確立と、惣領制や嫁取婚が成立するまでは、職業としての売春は広がりを見せなかった。 売春は神道において、巫女によって行われたこともあった[9]。鎌倉時代には巫女を養っていた多くの神社や寺院が破綻し、生活の糧を求めて旅に出る巫女が現れ「歩き巫女」と呼ばれるようになった。巫女は主に宗教的なサービスを提供していたが、売春とも広く関係していた[9]。 安土桃山時代に豊臣秀吉が大坂道頓堀において、遊女を一箇所に集めた遊廓を作って以後、江戸時代でもこうした遊廓を設置した。特に吉原遊廓、島原遊廓、新町遊廓は三大遊廓と呼ばれるほどの隆盛を誇った。ただし、遊廓などではいまだ女性の「神」性視が行われ[独自研究?]、遊廓は非日常の空間であり、世俗の法律が通用しなかった。吉原の監督官としての武士も、武家出身者ではなく忍者出身者が行い、公儀とは距離を置いた[要出典]。江戸幕府は、江戸および関東八州については、公的に売春を認めつつ[注釈 3]、散在する遊女屋を特定地域に集合させ、1617年(元和3年)、日本橋葺屋町界隈に遊郭の設置を許可し、吉原遊廓とし、この他の地での売春を禁じた。この禁を破って売春がなされる場所を岡場所といい、その遊女らは、後任の吉原におけるものと異なり、私娼であって取り締まりの対象とされた。私娼は発覚・奉行所などに捕縛されると、新吉原で女郎として3ヵ年の年季奉公が科せられ(公事方御定書[11])、そのような女郎は「奴女郎」と呼ばれ最下級の扱いを受けた。このように、建前上は、吉原以外での売春は禁じられていたが、岡場所は江戸時代を通してところを変えながら存続し続けたし、特に、近郊の品川宿、内藤新宿、板橋宿、千住宿など、近郊の宿場町の宿屋では、泊り客に飯盛女と称した私娼の斡旋を行っていた。 1958年(昭和33年)4月1日に売春防止法が施行され、赤線も廃止されソープランドとして残る(神戸福原) 明治維新以後もこのような遊廓は存在していたが、転換点となったのは1872年(明治5年)である。この年、マリア・ルーズ号事件が発生し、大日本帝国���府はペルー船籍の汽船船内における中国人(清国人)苦力に対する扱いを「虐待私刑事件」として日本の外務省管下で裁判を行ったが、この裁判において被告側より「日本が奴隷契約が無効であるというなら、日本においてもっとも酷い奴隷契約が有効に認められて、悲惨な生活をなしつつあるではないか。それは遊女の約定である」との主張が為された。 この主張に対して、特命裁判長を務めた神奈川県権令大江卓は「日本政府は近々公娼解放の準備中である」と公娼廃止の声明を発し、1872年10月2日、芸娼妓解放令が出された[12]。これにより、女衒による遊女の人身売買は規制されることになったが、娼婦が自由意思で営業しているという建前になっただけで、前借金に縛られた境遇という実態は変わらなかった。 また、この時期に数多くの女性が女衒の斡旋により、日本の農山漁村から東アジア・東南アジアに渡航し、遊廓で働いた。こうした海外渡航した女性たちは「からゆきさん」と呼ばれた。このように世界への渡航を手配した、女衒として有名な人物に村岡伊平治がいる。 第二次世界大戦後の1946年(昭和21年)、日本の統治を担当していたGHQは公娼廃止指令を出し、女給による売春を行う赤線を除いて遊廓は廃止されることになった[注釈 4]。 また、1955年(昭和32年)最高裁判所は、売春を前提とした前借金について『公序良俗に反するものであるとして無効』とする判例を確定させた[13]。さらに、上記「人身売買及び他人の売春からの搾取の禁止に関する条約」を批准するための国内法である売春防止法が1956年(昭和31年)5月に公布、1958年(昭和33年)4月1日に施行され、これによって赤線も廃止されることになった。 これら赤線地帯にあった店は、その後も小料理屋やトルコ風呂(現:ソープランド)などと名称を変え、管理売春や勧誘・斡旋などの売春助長行為ではなく、個人の自由意志での性行為の場所を提供する、という法令に抵触しない範囲で営業を行っている。なお、トルコ風呂の名称については、トルコ人留学生・ヌスレット・サンジャクリが厚生省(現:厚生労働省)に名称変更の訴えを起こし、名称がソープランドに変わった経緯がある[注釈 5]。 →詳細は「ソープランド § 改名問題」を参照 各国の概況
売春 - Wikipedia
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myonbl · 3 months ago
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2024年11月19日(火)
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ここ10年近く、リビングと職場で愛用してきたのは<SOU・SOU>のカレンダー、図柄もきれいで予定も書き込める優れもの。今年も<5,000円以上のお買い物でカレンダー進呈>との告知、足袋下の補充を注文したものが本日到着、定番の数字柄の表紙のものが同梱されていた。来年は職場用のものが不要となるのでこれ一冊で生活には十分、はたしてどんな1年になるのだろう・・・。
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5時20分起床。
日誌書く。
ツレアイはいつもより少しノンビリ、6時に起きてから洗濯開始。
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朝食を頂く。
洗濯物を干す。
珈琲を入れる。
可燃ゴミ、30l*3。
ヤクルトさんから、野菜ジュース購入。
8時20分、彼女が出勤、火曜日は訪問1件。
昨日のエクセル試験を欠席したものに、Classroomで課題を出す。
ライフ西七条店で買物、ココのトイレに使用するペットシートを購入(¥767)。
コレモ2階のダイソーで、カードケースとハサミを購入(¥330)。
1階に下りて、ブロッコリーとスパゲッティソースを購入(¥450)。
糠床メンテナンス、キュウリを漬ける。
彼女が仕事終わりに、五条マツモトで買い物して帰宅。
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ランチは2色スパゲッティ+🍷、少量の水で蒸したブロッコリーが美味しい。
録画番組視聴、落語研究会から「遊山船」桂吉坊、「てれすこ」滝川鯉昇。
彼女はあちこち買物に走る。
私は軽く午睡。
資料整理、悩んでいるときりが無いので、潔くもったいない本舗の段ボールに蔵書を放り込む。
夕飯前に、ココに点滴。
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今夜は揚げ物、鶏ムネ肉のスパイス揚げ・カボチャとサツマイモの天ぷら、レタスとトマト、スパークリングワイン。
録画番組視聴。
冬・長野の鉄道を呑む!
初回放送日:2023年3月12日 俳優・六角精児が「酒」と「鉄道」という偏った視点で旅する▽舞台は冬の長野県・4社6路線にたっぷり乗車!懐かし車両が続々登場▽絶品そば&馬肉料理も堪能▽語り・壇蜜 「呑み鉄(のみてつ)本線・日本旅」第29弾の舞台は「長野県」▽しなの鉄道・上田電鉄・長野電鉄・JR信越本線・篠ノ井線で途中下車の旅▽115系、旧型ロマンスカー、“マッコウクジラ”…懐かし車両に大興奮!▽ぼくちそば、馬刺し、おたぐり…信州名物に舌鼓▽アパレル会社から転身して跡継ぎに!杜氏こだわりの日本酒▽必見!日本三大車窓の絶景▽今回も魅惑の壇蜜ナレーションと六角さんオススメの曲にのせて列車は走る!
刑事コロンボ
第38話「ルーサン警部の犯罪」/ Fade in to Murderシーズン 1, エピソード 38 人気TV番組「ルーサン警部」の主演スター、ウォード・ファウラーは、プロデューサーのクレア・デイリーに秘密を握られ、収入の半分を搾り取られていた。ある日、ウォードはクレアが行きつけの店で夕食を買ってから、試写会に行くことを知り、彼女を殺害する計画を思いつく。
片付け、入浴、体重は2日で450g減��
焼酎ロック舐めながら、日誌を書く。
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寒いときは無理しない。
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trapeziumfullversion · 3 months ago
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電影 《成為星星的少女》-線上看完整版 免費(2024小鴨影音)
《Re:從零開始的異世界生活》篠原正寬執導,日本偶像女子團體「乃木坂46」一期生高山一實首部暢銷小說,立志成為偶像!為了達成這個夢想,在十年間所付出的奮鬥史! 片長:95分 上映日期:2024/11/08
成為星星的少女線上看-小鴨影音免費完整版 ,免費高清線上看《成為星星的少女》電影、成為星星的少女線上看(2024台灣電影)。
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成為星星的少女線上看, 上映時間, 關於、劇情介紹。
影片年份:2024 出 品 國:Japan 出  品:CloverWorks 發 行 商:雙喜電影 語  言:Japanese 色  彩:color 音  效:
劇情介紹《成為星星的少女》電影
《Re:從零開始的異世界生活》篠原正寬執導,日本偶像女子團體「乃木坂46」一期生高山一實首部暢銷小說,立志成為偶像!為了達成這個夢想,在十年間所付出的奮鬥史!
高中一年級的主角東由宇立志「一定要當上偶像」,她的校園生活貫徹「四大原則」,「不使用社群網路媒體」、「不交男朋友」、「在學校保持低調」、「結識東西南北的美少女」……?一個高中女生為了其夢想在這十年間付出一切的故事就此揭開序幕。由前日本人氣偶像團體「乃木坂46」成員高山一實所寫,各自懷抱不同情緒的少女們,又是為了什麼原因成為偶像?
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kennak · 9 months ago
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●主な廃止する運行系統 ・流12:流山おおたかの森駅西口~小学校入口・平和台駅入口 ・市63:市川駅~市川総合病院~本八幡駅 ・津22:津田沼駅~京成バス習志野出張所~八千代台駅 ・津62:津田沼駅~京成大久保駅~幕張西五丁目 ●主な廃止する深夜バス ・小72:【深夜】小岩駅~篠崎駅~瑞江駅 ・小72:【深夜】小岩駅⇒江戸川スポーツランド ・小73:【深夜】小岩駅~南小岩二丁目~瑞江駅~江戸川スポーツランド ・本11:【深夜】本八幡駅⇒JA市川市本店⇒姫宮団地入口・医療センター入口 ・八千01:【深夜】八千代台駅東口⇒団地西口・花見川車庫 ●大幅に運行時刻を見直す主な運行系統 ・流01:江戸川台駅東口~流山おおたかの森駅東口 ・流02:江戸川台駅西口~流山おおたかの森駅西口 ・流11:流山おおたかの森駅東口~小学校入口・平和台駅入口 ・流75:江戸川台駅~DPL流山東エントランス ・本37:東松戸駅~梨園~医療センター入口 ・八千41・42:実籾駅~京成バス習志野出張所・八千代台駅 ・稲海01・02:稲毛海岸駅~京成団地・草野車庫  一般バスは4つの系統が廃止となりますが、今回バス停の廃止はなく、他の系統は引き続き停車します。ただ、流山おおたかの森駅に発着する京成バスは、5系統(コミュニティバス除く)のうち3つで廃止・ダイヤ見直しとなります。  ダイヤ改正の理由は「運転士の拘束時間短縮等」とされています。バス業界では4月から厚生労働省告示「自動車運転者の労働時間等の改善の基準」が改正され、拘束時間の年間上限の引き下げ、次の勤務までの休息時間の引き上げなどが実施されたことを受け(いわゆるバスの2024年問題)、勤務の見直しに伴う路線の廃止や見直しが相次いでいます。
深夜バス相次ぎ廃止 一般系統も“整理”へ 京成バスダイヤ改正 | 乗りものニュース
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mvrider3 · 10 months ago
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戸倉上山田温泉
善光寺参りの立ち寄りとして千曲川岸に開湯された温泉街
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レトロな温泉宿にはこれまた昭和のスナックや酒蔵が
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近隣のJR篠ノ井線の姥捨駅は珍しいスイッチバック方式を擁する。
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またこのあたりは棚田でも有名。田植えはまだまだだけど畦の桜が満開
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棚田の展望が臨める長楽寺は茅葺き屋根の雰囲気ある古刹
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fa-cat · 1 year ago
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写真家の篠山紀信さん死去 83歳
著名人の肖像など時代を象徴する人物を撮り続けてきた写真家の篠山紀信さんが4日亡くなりました。 83歳でした。
篠山紀信さんは、東京都出身で、日本大学芸術学部の写真学科に在学中に広告制作会社に入社して広告写真を撮影し、その後、フリーのカメラマンとして活動を始めました。 歌手の山口百恵さんや、ジョン・レノンさんとオノ・ヨーコさんの写真、それに、1991年に発表して話題になった宮沢りえさんのヌード写真集など多くの話題作を手がけました。 「激写」ということばを生み出したほか、俳優の樋口可南子さんを撮影した作品をきっかけに生まれた「ヘアヌード」ということばは流行語にもなりました。 また、人物だけでなく、建築や風景なども対象に、時代を切り取るさまざまなジャンルの写真を撮り続け、東日本大震災のあとは被災地に足を運んで作品を発表したほか、2012年から7年にわたって全国で開催された巡回写真展には100万人を超える人が訪れる��ど、60年以上にわたって第一線で活躍していました。 関係者によりますと、篠山さんは、4日亡くなったということです。 83歳でした。
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yotchan-blog · 13 days ago
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2025/2/4 17:00:15現在のニュース
道路陥没1週間、穴の直径は4倍に 同様の車両の埋没「過去にない」(朝日新聞, 2025/2/4 16:57:45) 82歳女性を縛り現金奪った疑い、28歳男逮捕 「同じ家で窃盗」も(朝日新聞, 2025/2/4 16:57:45) 理事長を告訴し、退学に 謝罪文「強要」訴え、武蔵野東高等専修学校(朝日新聞, 2025/2/4 16:57:45) 秋篠宮ご夫妻、日本学術振興会賞��賞式に出席(朝日新聞, 2025/2/4 16:57:45) 赤ちゃんに掛け布団はNG 就寝時の窒息・突然死防ぐ - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/4 16:57:27) 任天堂、Switch2初期出荷「需要満たす」 好発進へ転売対策 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/4 16:51:15) 自民、核禁条約会議に議員派遣せず 森山氏「今まで通りを貫く」(毎日新聞, 2025/2/4 16:48:57) 中国、米グーグルを独禁法違反疑いで調査 レアメタル輸出規制も(毎日新聞, 2025/2/4 16:48:57) アメリカの対外援助機関が存廃の危機 マスク氏は閉鎖主張、反発も | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/4 16:48:04) 首相、「2馬力選挙」は「どう考えてもおかしい」と批判 衆院予算委:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/4 16:45:35) 沖縄「木造住宅はダメ」一変、新築の4割超に 大手が攻勢 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/4 16:43:57) バンス副大統領 列車事故現場で「恥だ」と前政権批判 中西部の有害物質除去約束([B!]産経新聞, 2025/2/4 16:43:33) フジテレビ問題 「重大コンプラ違反でも免許取り消せず」と総務相 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/4 16:43:22) 攻防は短期決戦 「年収の壁」引き上げ、与野党で腹の探り合い加速 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/4 16:43:22) メキシコ大統領とトランプ氏、制裁巡り緊迫の電話交渉 詳細明らかに | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/4 16:43:22) 食品の消費・賞味期限設定、より長く 消費者庁がガイドライン改正案(朝日新聞, 2025/2/4 16:42:41) 新発見の小惑星、2032年に地球衝突「1.2%」 惑星防衛案件か(朝日新聞, 2025/2/4 16:42:41) フジテレビ問題 「重大コンプラ違反でも免許取り消せず」と総務相(毎日新聞, 2025/2/4 16:41:30) 北朝鮮兵、前線から引き揚げ 死傷者多数が理由か 韓国情報院 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/4 16:36:35) お知らせ:無料特集メルマガ「選抜高校野球」を今年も配信! | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/4 16:36:35) 「夢の技術」核融合発電、開発競争激化 資源小国の日本は先陣に躍起 国家戦略を今夏改定([B!]産経新聞, 2025/2/4 16:36:33) 北朝鮮兵、前線から引き揚げ 死傷者多数が理由か 韓国情報院(毎日新聞, 2025/2/4 16:34:22) メキシコ大統領とトランプ氏、制裁巡り緊迫の電話交渉 詳細明らかに(毎日新聞, 2025/2/4 16:34:22)
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isheeeeee · 2 months ago
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2024年 印象に残っているものやこと
【音楽作品】
・Hammer Head Shark - 綺麗な骨
『ほんの少しのあいだまたね 君は散歩にいくといいよ』
・フィッシュマンズ
今年もたくさん助けられた。
◯まとめ
【映画】
山中瑶子 - ナミビアの砂漠
【見たライブ】
・LOSTAGE 『路傍』#1 w/GEZAN @渋谷クラブクアトロ
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バンドをやっていてよかった。
・THOM YORKE JAPAN TOUR “EVERYTHING”@東京ガーデンシアター
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音楽やめられない。
・Hammer Head Shark “SLOW SWIM”@京都nano
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バンドかっけーーー!
・Wilco JAPAN TOUR 2024 @六本木EXシアター
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自分の中の『音がいい』 『楽器が上手い』 『優しい』 『激しい』『おもしろい』『美しい』『あたたかい』の定義が少し更新された。
【記事】
・https://suumo.jp/town/entry/kichijoji-mutasatoko/
高校生までは中野、大学生以降はずっと吉祥寺、住んでいたのは阿佐ヶ谷、三鷹、武蔵境、西荻窪、と、ずっと同じような場所で生活している。職場も吉祥寺。大学時代のバイト先で社員になり、転職も一度もし���いない。そんなふうに居心地の良い1つの場所でずっと生きてきている自分が嫌いだった。このままでいいのだろうか、でも好きなんだよなあ、でもなあ、と自問自答を繰り返しながら、謎の罪悪感や焦燥感をずっと抱えていた。そんな自分を肯定してくれた文章。ずっと同じ場所にいることでしか得られない感動や体験がある。悔いはないと言い切ることができれば、それでいい。そうなりたい。
・https://note.com/berabounisuko/n/n16b92bd92486
・https://guitarmagazine.jp/gear/2023-0929-nagoshi-yukio-pedalboard/
・https://crossbridgeguitar.com/jisakuguitaramp-shinos/
・https://www.switch-pub.co.jp/interview-tanikawa-shuntaro-night/
【ご飯】
・下北沢 せい家 ねぎラーメン(細麺・濃いめかため)
初めてせい家下北沢店に行ったのは大学生の時だった。何かの用事で下北沢に行った時に、後輩が『あそこは普通のせい家とは違う』としきりに主張していたのを思い出して、半信半疑で足を運んでみた。チェーン店なんだからどこの店舗も一緒でしょ、とたかを括っていたけど、確かに何か違っていた。あきらかに他の店舗とは違う、こだわりのようなものを感じるラーメンだった。そのことから、自分が直接経験していないことを自分が知っている知識だけで決めつけることはしないと決めた。今でもその感覚は忘れないように努めている。そんな大切なことを学んだ店だった。何より美味しかった。一番お世話になったせい家の店舗が何年か前に閉店してしまって、それ以降なんとなく下北沢店がある、ということが自分にとっては安心材料だった。閉店すると聞いてすぐにお店に行った。お会計の時に店主らしき人に、感謝を伝えた。ありがとうございました。
・西荻窪 八龍 麻婆丼
いつもお世話になっていたけれど、今年は特にお世話になった。やめられないとまらない。
・大阪 KASUYA 法善寺店 紅生姜天うどん
・浅草 デンキヤホール オムマキ
・西荻窪 ぷあん カオマンガイ
・銀座 あづま オムライス
・名古屋 かかし(喫茶店)
・西荻窪 しゅうまいルンバ 中華そば定食
自分の中でベスト中華そばの永福町大勝軒と並ぶ優しさ、懐かしさ、おいしさだった。
【生活】
・職場の閉店
・引越し
・吉祥寺の本屋『百年』で一万円分の好きな本をもらったこと
【機材】
・スタジオにあったFender 59 Bassman
たまに一音鳴らすだけで身体の中がブワッと燃え上がる感覚がする楽器や機材がある。これはまさにそれだった。こういう出会いがあるから音楽も楽器もやめられない。
・ぶっつけ本番で初めて使ったRed Pandaのtensor
感覚とリンクする機材だなと思った。尊敬するギタリストが5台くらい持ってるのも頷ける。
【映像】
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【場所】
・狭山湖
・善福寺公園
・下北商店街振興組合 みんなの休憩スペース
・京都 源氏の湯 休憩スペース
【日常に潜む】
・花屋で見たイベリスとスイートアリッサム
・銀座エルメスの少女が描かれた青いガラス
【人】
・谷川俊太郎さん
小学生の頃、谷川さんが学校に来て講演会をしてくれたことがあった。その前からなんとなく谷川さんの作品が好きだった。特に『これはのみのぴこ』という詩の絵本を好んでいた。「これはのみのぴこ」という言葉で始まり、ページが進むごとに言葉が増えていき、文章が長くなっていく形式の詩に、その内容に沿った絵が描いてある本だった。これを早口で音読するのが好きで、ほとんど丸暗記していたと思う。講演会の時、谷川さんがちょうどこの本を紹介していた。『誰か読める人はいますか?』と谷川さんがみんなに言った。その頃自分は引っ込み思案で、人前で何かを話したり自分の意見を主張することがすごく苦手だった。手を上げるのも躊躇ったけど、ただ知っているか聞かれているだけだしな、と思って手を上げてみた。そしたらそれが谷川さんの目に留まった。『じゃあそこの君、前に来て』と言われ、谷川さんの隣に立ってマイクを持った。スクリーンに写し出される見慣れた本を2人で見ながら詩を交互に読んだ。とても緊張したけど、なんだか身体も気持ちも高揚したのを覚えている。谷川さんは終始小学生の自分を、1人の人間として大人と変わらないような接し方をしてくれた。そういう接し方を見知らぬ大人からされるのは初めてだった。子供ながらに嬉しく、そしてその姿勢がとてもかっこいいと思った。それ以降、母が何かと谷川俊太郎さんの作品を買ってくれるようになった。その影響で今でも古本屋さんで谷川俊太郎さんの作品を見かけるとつい手に取ってしまう。何度も引っ越しをしたけれど、本棚には常に見えるところに著作が置いてある。
前に付き合っていた恋人と本屋に行った時、谷川俊太郎さんの詩を恋人が手に取って読んでいた。気になったので次に見せてもらった。パラパラとページをめくっていると、『ひとり』という詩に目が留まった。その詩を何度か読んで棚に戻した。恋人はその様子を見た後、少し不機嫌になった。理由は分からなかったし、聞いても教えてくれなかった。その数週間後、別れることになった。別れるとき恋人は「あの日、本屋で私は『ふたり』という詩を読んでいたけど、あなたは『ひとり』を読んでいたよね」と言った。
人が亡くなっても作品は残る。その人に対する思い出や感情は残る。だからといって、亡くなっても何も変わらないわけではない。訃報を知ってから、ずっと心に穴が空いている。ずっとカバンにいれっぱなしだったお守りが、ふと気づいたら失くなっていたときみたいな気持ち。ずっと、なんだか不安。でも、少し経ったらきっと大丈夫になれる。そう思わせてくれるやさしさと熱量が谷川さんの詩には溢れている。
・加藤小夏さん
こんなに好きになったモデルや俳優は久々かもしれない。
この人のおかげで一年乗り切れたと言いきれる。
・ギター持ってたら高架下で話しかけてきた人
職場の先輩にガットギターをもらった。ケースが無かったのではだかで持って深夜の中央線の高架下を歩いていたら、知らない女性に声をかけられた。聞けば、音楽が好きで、ギターを持っているのが見えて気になって声をかけたらしい。よかったら一曲弾いて欲しいと言われたので、その場で弾ける曲を爪弾いたりしていたら、いつのまにか相手の人生相談が始まっていた。ちょっとおもしろくなってノリノリで相談に乗っていたら、話が思ったより深くなっていた。最終的に、「まあ大抵のことはなんとかなりますよ」と半ば本気で言ったら、「恋愛もですか?」と聞かれた。それに対して「他人がかかわることだけは、なんとかならないです。特に恋愛は。」と即答してしまった。そのことに自分で驚いた。高架下は薄明るくて、空気は澄んでいて、なんだか幻想的だった。
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nekotubuyaki-blog-blog · 2 months ago
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2024年の「おっ!」と思った本を思いつくままに(相当なもれはあるけれど)
2024年の「おっ!」と思った本を思いつくままに(相当なもれはあるけれど)
『その昔、N市では カシュニッツ短編傑作選』(マリー・ルイーゼ・カシュニッツ著/酒寄進一訳/装画:村上早/装幀:岡本歌織/東京創元社/Kindle版) 『いずれすべては海の中に』(サラ・ピンスカー著/市田泉訳/竹書房文庫/Kindle版) 『11の物語』(パトリシア・ハイスミス著/小倉多加志訳/ハヤカワ・ミステリ文庫/Kindle版) 『失われたものたちの本〈失われたものたちの本〉シリーズ』(ジョン・コナリー著/田内志文訳/創元推理文庫/Kindle版) 『カモメに飛ぶことを教えた猫』(ルイス・セブルベダ著/河野万里子訳/白水uブックス/Kindle版) 『大いなる眠り 新訳版』(レイモンド・チャンドラー著/村上春樹訳/ハヤカワ・ミステリ文庫/Kindle版) 『P+D BOOKS 夜風の縺れ』(色川武大著/『夜風の縺れ』解題:木下弦/P+D BOOKS/小学館/‪Kindle版)‬ 『恐婚』(色川武大著/文春ウェブ文庫/文藝春秋/Kindle版) 『友は野末に─九つの短編─』(色川武大著/対談:嵐山光三郎/インタビュー:色川孝子/あとがき:色川孝子/新潮社/Kindle版) 『遠景・雀・復活 色川武大短篇集』(色川武大著/講談社文芸文庫/Kindle版) 『百』(色川武大著/川村二郎解説/新潮文庫/Kindle版) 『小さな部屋│明日泣く』(色川武大著/内藤誠解説/講談社文芸文庫) 『後藤明生・電子書籍コレクション 挟み撃ち』(後藤明生著/アーリーバード・ブックス/Kindle版) 『しあわせの理由』(グレッグ・イーガン著/山岸真編、訳/ハヤカワ文庫SF/Kindle版) 『祈りの海』(グレッグ・イーガン著/山岸真編、訳/ハヤカワ文庫SF/Kindle版) 『ひとりっ子』(グレッグ・イーガン著/山岸真編、訳/早川書房/Kindle版 『モナリザ・オーヴァドライヴ』(ウィリアム・ギブスン著/黒丸尚訳/ハヤカワSF文庫/早川書房/Kindle版) 『カウント・ゼロ』(ウィリアム・ギブスン著/黒丸尚訳/ハヤカワSF文庫/早川書房/Kindle版) 『ニューロマンサー』(ウィリアム・ギブスン著/黒丸尚訳/ハヤカワSF文庫/早川書房/Kindle版) 『ソラリス』(スタニスワフ・レム著/沼野充義訳/扉デザイン:岩郷重力+N.S/ハヤカワ文庫SF/Kindle版) 『来世の記憶』(藤野可織著/装画:濱愛子/装丁:名久井直子/角川書店/Kindle版) 『ピエタとトランジ<完全版>』(藤野可織著/挿絵:松本次郎/講談社/Kindle版) 『青木きららのちょっとした冒険』(藤野可織著/講談社/Kindle版) 『芸者小夏』(舟橋聖一著/講談社文芸文庫/Kindle版) 『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(川本直著/装幀:坂野公一+吉田友美+島﨑肇則(welle design)/装画:TANAKA AZUSA/河出書房新社) 『好色五人女』(井原西鶴著/田中貴子訳、解説/装画:望月通陽/光文社古典新訳文庫/Kindle版) 『アルマジロの手─宇能鴻一郎傑作短編集─』(宇能鴻一郎著/鵜飼哲夫解説/カバー装画:九鬼匡規「吸血娘 陰 晒」/新潮文庫/Kindle版) 『姫君を喰う話 宇能鴻一郎傑作短編集』(宇能鴻一郎著/篠田節子解説/新潮文庫/Kindle版) 『私説聊斎志異』(安岡章太郎著/講談社文芸文庫/Kindle版) 『水車小屋のネネ』(津村記久子著/イラスト:北澤平祐/装幀:中嶋香織/毎日新聞出版/Kindle版) 『ベートーヴェン捏造』(かげはら史帆著/カバーイラスト・章扉イラスト:芳崎せいむ/柏書房/Kindle版) 『沢蟹まけると意志の力』(佐藤哲也著/Tamanoir/Kindle版) 『人喰い⭐︎頭の体操』(深掘骨著/表紙デザイン・ファイル作成:甲田イルミ/惑星と口笛ブックス/Kindle版) 『世紀末探偵神話 コズミック』(清涼院流水著/本文デザイン:熊谷博人/扉作成:小石沢昌宏/梗概構成:みずさわなぎさ/講談社/Kindle版) 『富士日記 上中下合本 新版』(武田百合子著/巻末エッセイ:武田泰淳、大岡昇平、しまおまほ、武田花/中公文庫/Kindle版)『西荻随筆』(坂口安吾著/青空文庫/Kindle版) 『鮎の宿』(阿川弘之著/講談社文芸文庫/Kindle版) 『春の華客/旅恋い 山川方夫名作選』(山川方夫著/川本三郎解説/年譜・「人と作品」坂上弘/講談社文芸文庫/Kindle版) 『P+D BOOKS 緑色のバス』(小沼丹著/小学館/Kindle版) 『ミス・ダニエルズの追想』(小沼丹著/巻末エッセイ:大島一彦/装幀:緒方修一/幻戯書房/銀河叢書) 『タマや』(金井美恵子著/講談社文庫) 『陽だまりの果て』(大濱普美子著/装画:武田史子「温室の図書館」(エッチング、アクアチント、二〇一七年)/装丁:大久保伸子/国書刊行会/Kindle版) 『まだ、うまく眠れない』(石田月美著/カバー画:beco+81/デザイン:観野良太/文春e-book/文藝春秋/Kindle版) 『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』(藤永茂著/ちくま学芸文庫/筑摩eブックス/Kindle版) 『何かが空を飛んでいる』(稲生平太郎著/国書刊行会/Kindle版) 『バッタを倒すぜ アフリカで』(前野 ウルド 浩太郎著/装幀:アラン・チャン/光文社新書/Kindle版) 『美術の物語 ポケット版』(エルンスト・H・ゴンブリッチ著/田中正之著/天野衛、大西広、奥野皐、桐山宣雄、長谷川宏、長谷川摂子、林道郎、宮腰直人訳/河出書房新社) 『人間臨終図巻 上下巻』(山田風太郎著/徳間書店) 『世界神秘学事典』(荒俣宏編/平河出版社) 『地衣類、ミニマルな抵抗』(ヴァンサン・ゾンカ著/宮林寛訳/まえがき、カバー写真:大村嘉人/序文:エマヌエーレ・コッチャ/みすず書房) 図録『特別展 はにわ』(東京国立博物館、九州国立博物館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社編集) 図録『特別展「鳥 〜ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統〜」』(日本経済新聞社、日経サイエンス編集) 『バーナード嬢曰く 1-7巻』(施川ユウキ著/一迅社/電子書籍版) 『映像研には手を出すな!1-9』(大童澄瞳著/ビッグコミックス/小学館) 『志村貴子短編集 まじわる中央感情線』(志村貴子著/河出書房新社/電子書籍版) 『青い花 全8巻』(志村貴子著/太田出版) 『放浪息子 全15巻』(志村貴子著/エンターブレイン) 『サードガール 全8巻』(西村しのぶ著/小池書院) 『ファミリー! 全11巻』(渡辺多恵子著/フラワーコミックス/小学館/電子書籍版) 『一級建築士矩子の設計思考1-3』(鬼ノ仁著/日本文芸社/電子書籍版) 『えをかくふたり1 DRAWING BUDDY』(中村一般著/ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル/小学館/電子書籍版)
注)一部、再読を含みます
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poddyshobbies · 11 months ago
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SL人吉 第2弾(spin-off)篠栗線の夜汽車・動画リンク
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原田線の列車に1往復半乗車したところで、桂川から篠栗線(福北ゆたか線)で博多方面に戻りました。(↑ 筑前山手駅)
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吉塚で下車
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帰りが遅くなったときは吉塚駅前の牛めし松屋へ。
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本格麻婆豆腐盛合せカルビ焼肉定食を食べて博多駅に戻りました。
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YouTube > 夜汽車・福北ゆたか線 桂川→吉塚(30分45秒)
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bearbench-tokaido · 2 months ago
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八篇 上 その一
淀の大橋から、下り船に乗って、 大阪へとやってきた弥次郎兵衛と北八の二人。
大阪の港は、海内秀異の大きな港で、諸国の商い船が行きかっている。 淀川の川口に船首をならべていかりをつらね、ここにいろいろな荷物をつなぎ、繁盛していることは、いわなくてもわかるというものだ。
ことさら、花の春は淀川に船を浮かべて桜の宮に遊び、網島の料理屋に酔いをもよおし、夏は難波新地の納涼に蛍をかり、��屋で腹をこやし秋は、料理屋で月をながめ、冬は解船町の雪景色。
四季折々の眺めの中に、人の目をひきつけて離さない花のようにうつくしい遊郭は、いつもさかりの春のごとく賑わい道頓堀の芝居は、いつも、顔みせ興行のように群集が絶えない。
そんな名誉の地をみのがしてはもったいないと例の、弥次郎兵衛と北八の二人は伏見の昼船に途中から、飛び乗ってはやくも大阪の天満橋近くの八軒家に着いた。 ここで船を下りた二人は、もう、たそがれ時で薄暗くなってきており初めての土地でもあることから、人に尋ねながらとりあえず、長町を目指して堺筋通りを南に歩いてやがて、日本橋にでた。 ここには宿の客引きどもが居合わせ、両人を見かけて宿の相談をしかけてきた。 早速に二人は宿をきめると、客引きは分銅河内屋という宿に案内した。
客引きが先に駆け抜けて、 「さあさあ、お客様をおつれして来たわいな。」 その声に出てきた宿の番頭が、 「これは、ようお出なされました。何人様でございます。」 と言うのを、 「へい、全部で四十七人。」 と弥次郎兵衛がふざけて答える、 これを聞いて番頭は、びっくりしたように、 「なに、四十七人様。これこれ、おさんや。大勢さまじゃ。 西の奥の間を打ち抜いてあげさんせ。はようきれいにしてこんかいな。 これ、久三。お足をお洗いなさるお湯はどうじゃい。 「・・・」 「ちょっと熱いようじゃ。水をうめてあげましょう。はようはよう。 で、もし、その四十七人様は、後から来られるのかな。」 と弥次郎兵衛の後ろをすかしてみる。 弥次郎兵衛は、ニヤニヤしながらも、 「いや実は、四十五人は鎌倉へ発った後。 われわれ両人はここより遅れてまいる。」 「ええ、なんのこっちゃいな。やっぱりお二人かいな。 これこれ、おつんや、お二人じゃといな。 こっちゃのお一人でいらっしゃる、狭いところに案内さんせ。」 とあきれた様子。 おつんと呼ばれた女中が、 「はいはい、ご案内いたしましょかいな。」 と足を洗い終わった二人に言うと先に立って案内する。
さて、この宿は当所では、随一の大きさである。 二人はその大きな宿の奥の隅の小さな部屋に、女中の案内ではいる。 すでにここには一人お客がおり、いっしょについてきた番頭が、 「お許しくださりませ。ご窮屈で、ございましょうが、お一つ所になされて下さりませ。」 と言う 先の客は、丹羽の旅の人で 「だんないてや、さあさあ、こっちゃへはいりなされ。」 と方言交じりでいった。 「これはごめんなせえ。」 と北八。 「わたしら、二、三日は逗留して、所々見物がしたいからおたのみ申します。」 と弥次郎兵衛は、そのお客とも番頭にともとれるようにいった。 「はい、かしこまりました。まずは、ごゆるりと。」 と番頭は言いすてて引き上げていった。
さっそく丹波の人が、話しかけてきた。 「こりゃ、そなたたちは、どこからきよりました。」 「私らは江戸でございます。お前さまは。」 と北八が答えると、 「わしは丹波の篠山(たんばのささやま)の出で、今度、高野へ行きよります。 相宿になったのも、何かの縁。よろしくおねがしますやいな。」 弥次郎兵衛も、 「とかく旅は道づれといいます。おきずかいなきようにございます。」 と言った。 女中が、 「食事をお持ちしました。」 と三膳持ってきて、それぞれの前にすえる。 この食事の間にもいろいろあったけれども、略すことにして、
食事も済み湯にも入ってしまうと、目をつぶった大きな女が柱や障子を探り探り入ってきて、 「ひとつ、もましてくださいな。」 と入ってきた。 それを聞いて弥次郎兵衛が、 「いや、あんまさんか。お前、女みたいだ。 しかも生きている。北八、どうだ、もんでもらわねえか。」 「こっちからもんでやりてえ。」 と北八はニヤニヤしている。 「あら、おかしなことを、言いじゃやら。 お前さん方は、お江戸じゃな。 わしゃあのお江戸のお方が好きじゃわいな。 殿方たちは男らしゅうて、話が面白とこがよいわいな。」 とこのあんまさんは、口が上手である。
「お前さんは、さっぱり目が見えねえのか。 見えるとすると、ここにとんでもないいい男がいるのに。」 と北八は、調子に乗っている。 「そうじゃろぞいな。」 とあんま。 それを聞いていた弥次郎兵衛は、 「それなら、あんまさん。この男と俺とどっちがいい男か、そうして、年はどっちが若いかあてて見なせえ。 当ったら、二人とももんでもらおう。」 と懐を探り出した。 「そりゃ、絶対にあてるわいな。」 とあんまは、首をかしげている。 「こりゃ、おもしろい。さあ、俺は、いくつぐらいだ。」 と北八。
「まちなされ。おまいさんは二十三、四。」 「いい線だ。で、当然、いい男だろうね。」 「さよじゃ。お顔は、よう道具がそろうてじゃ。」 「当たり前だ。そろってなけりゃ、こんな賭けをするものか。」 「お目は、いかついじゃろがな。それに、お鼻は…。」 「高いか、低いか。」 「こう言うたらお腹立ちかしらんが、確かに低くて、小鼻の開いているじゃろぞいな。」 これを聞いていて、丹波の人が、 「ははは、当ってる。当ってる。」 と笑っている。
今度は弥次郎兵衛が 「俺は、どうだ。」 と言うと、 「あなたは、ちょっと、ふけてじゃわいな。 お歳は四十ばかりで色黒で、鼻の開いた髭だらけなお顔じゃあろがな。」 「まるで、見えているみたいだ。」 と北八が、笑いながら言うと、 「そして、ぼやけぶとりに、よう肥えていなさるじゃあろ。」 「いや、違った。俺は、風が吹いたら、よろけるくらいすらりとした男。」 と弥次郎兵衛。 「ふん、嘘をつくな。こりゃ、あんまさんの勝ちだ。もんでもらいな。」 と北八が笑いながら言う。 「まあ、約束だからな。しかたがねえ、ここへ来てくんな。」 と弥次郎兵衛は、そこに寝転がると、 「おほほほ、それではそちらへ、行きましょうか。」 と弥次郎兵衛のそばにいって、もみにかかる。
そこへ、女の菓子売りがやってきた。 「はい、失礼しますよ。菓子、買っておくれんかえ。」 「なんだか次から次に、出てくるな。 どれ、なかなかいい菓子だぞ。お前、俺たちに、売る気か。」 と北八が、箱の中の菓子を見ながら言う。 菓子売りは、 「さよじゃ。私は、お前さんがたに売とう売とうてならんさかい、参じたわいな。」 弥次郎兵衛は、あんまにもまれながら、 「上方の商い女は、なかなか上手い手をもっているな。」 菓子売りは、ニコニコしながら、 「手も足もないが、どうやら、お前さんがたに惚れたのじゃわいな。 そう思ってどうぞ、菓子を買うておくれや。 どれ、お茶でもくんできましょうかね。」 と菓子箱をそこにおいておきながら、部屋を出て行ってしまった。
北八は、 「ええ、つらのにくいほどしゃべるやつだ。」 と言いつつ弥次郎兵衛に目くばせして、菓子の入っている箱の下に重ねてある箱から、そっと、何やら菓子を五つ六つとりだし、自分の後ろにさっさと隠してしまった。 すると、さっきのあんまが手を出してその菓子をそっとひったくり、たもとへ入れてしまった。 北八は、そんなこととは知らない。 弥次郎兵衛もおなじく菓子を、三つ四つとり出したら、部屋の外から人がやってくる気配がしたので、急いで箱を元に戻すと、菓子は、後ろの方に隠してしまった。 それをまたまた、あんまが取ってしまった。 弥次郎兵衛もそんなこととは、知らずに、また目をつぶってあんまにもまれている。
そこへ、さっきの菓子売りの女が茶をくんで、お盆にのせ持ってきた。
つづく。
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myonbl · 2 years ago
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2023年7月27日(木)
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しばらく前のことだが、<美の壺>で和楽器の特集番組を興味深く観た。太鼓・三味線・尺八・篠笛、もし自分がやるとしたら・・・ということで選ぶと篠笛が第一候補となったのだ。<日音>という会社のサイトを見てみると・・・、とても気軽に買える値段ではない。結局<教材用のプラスティック製篠笛>を注文して本日到着、夏休みの気分転換に練習するのだ。もちろん、「ウクレレはどうした!」などという無粋な質問は御法度なり。
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5時15分起床。
日誌書く。
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朝食。
洗濯。
弁当*2。
プラごみ、45L*1。
ツレアイは夜の太鼓ワークショップのために自転車で出勤。
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やはり夏休み、名神には普段見慣れないナンバーが沢山。
午前中は昨日同様に露の新治さんの『へらへら日記』の整理、htmlをテキストファイルにして検索、他の噺家に稽古を付けたネタをリスト化した。
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11/25(土)の落語会の先行販売が始まっているとのこと、早速主催者に電話するとゆうちょで払込をせよとのこと。
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お昼を食べて帰路の道路の状況をチェックすると、30kmの大渋滞、これも夏休みによくある減少、普段運転していない車が増えると事故に繋がりやすいのだ。しばらく様子を見ていると少し解消傾向となったので、下道ではなく高速を選択して帰宅した。
まずは西七条郵便局で、<あきつ落語会>の申込、2枚+手数料で7,700円を払い込む。
<舞坂本店>で土用の丑の日の鰻を注文しようとするとすでに完売とのこと、<ととや>へ行くと当日販売のみで予約は受け付けていないとのこと。
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ライフ西七条店で買物、タラが安かったので今夜はムニエルにしよう。
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夕飯は、タラのムニエル・ナスの煮浸し・小松菜と薄揚げの炊いたん・トマト・辛子明太子、Wさんから頂いた<蒼空>を息子たちにも味見して貰う。
ツレアイは第4木曜日は夜に太鼓のワークショップ、帰宅は20時45分、冷やした蒼空で慰労する。
ココは昨日の点滴で元気回復、活動量が増えてご飯もちゃんと食べている。
片付け、入浴、体重は300g減、よし!
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無事に3つのリング完成、水分は2,040mlと久しぶりにクリアできた。
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konoano · 6 months ago
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『黒い蜻蛉』出版記念イベントのお知らせ①
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『黒い蜻蛉』の作者ジーン・パスリーさんがアイルランドから来日され、9月21日(土)に江戸川区の書店「読書のすすめ」さんでトークイベント&サイン会を開催します。
なぜ「読書のすすめ」さんで? それは、この本の誕生の裏に、清水店長が大きく関わっているから!
パスリーさんと清水店長に会うのは、私も初めて。どんな話が聞けるのか、私も楽しみです!
参加ご希望の方は、下記のURLから、お申し込み下さい♪ (イベントは、21日と28日があります。お間違えないように!) https://chieumi.com/products/event20240921
また、Zoomでのオンライン配信もあります。遠方の方は、ご利用下さい(ライブ配信のみ。見逃し配信はありません)。
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日 時:9月21日(土)14:00〜16:00 会 場:読書のすすめ     東京都江戸川区篠崎町1-7-5      サクシードシゲゼン1F     (都営新宿線「篠崎」駅から徒歩4分) 定 員:会場 なし(立ち見の可能性有)     オンライン 90名(先着順) 参加費:1,000円(どちらも) 対 象:大人 主 催:佼成出版社 申 込:「ちえうみ」から(インターネット)
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以下、出版社のイベントページより
アイルランド出身の著者がえがいた、新たな小泉八雲の物語『黒い蜻蛉―小説 小泉八雲―』。八雲没後120年のいま、ついに邦訳! 本書の出版を記念して著者のジーン・パスリーさんが来日し、訳者の小宮由さん、そして書店「読書のすすめ」店長の清水克衛さんによるトークイベントを開催します。小泉八雲の魅力、執筆や翻訳にあたっての苦労・工夫、本書にこめられた思いなど、ここでしか聞けない話はもちろん、本作で浮き彫りになる八雲の生き方、明治の日本人の生き方を通じて「生きるとは何か?」「日本人とは何か?」という問いにもせまります。
〈小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とは?〉
小泉八雲(こいずみ・やくも)1850年-1904年。ギリシャ生まれの新聞記者(探訪記者)・紀行文作家・随筆家・小説家・英文学者・日本研究家・日本民俗学者。イギリスとフランスで教育を受け、1869年に渡米し、各地で新聞記者を務めた。1890年「ハーパー」誌特派員として来日する。松江中学教師に転じ、武家の娘である小泉セツと結婚。1895年日本に帰化し、小泉八雲と改名する。その後、東京帝国大学、早稲田大学の講師として英文学を教える。また、「耳なし芳一」「雪女」「ろくろくび」など、日本に伝わる昔話・伝承を再話し、それらをまとめた『怪談』はライフワークとなった。
〈本書のあらすじ〉
幼少期にギリシャ人の母、アイルランド人の父と生き別れたラフカディオ・ハーンは、その生い立ちと外見から劣等感を抱いていた。ハーンは、ここではないどこかを求め、日本へと渡る。松江への旅、英語教師として学生と過ごす日々、元士族の娘セツとの結婚、息子一雄の誕生、日本への帰化と改名、富士山への登頂。日本との出会いによって、その人生は大きく変わっていく。 
弊社刊行書籍『黒い蜻蛉―小説 小泉八雲―』をお持ちの方はご持参ください。なお、当日会場にて購入することも可能です。トークイベント後、著者と訳者によるサイン会を予定しております。 
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黒い蜻蛉 (とんぼ)小説 小泉八雲
ジーンパスリー /著
小宮由 /訳
佼成出版社
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