#田中 絹代
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The Life of Oharu (Kenji Mizoguchi, 1952)
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Yasujirō Ozu
- A Hen in the Wind
1948
#Yasujirō Ozu#Yasujiro Ozu#小津安二郎#A Hen in the Wind#Kinuyo Tanaka#田中絹代#風の中の牝鶏#Shuji Sano#佐野周二#japanese film#1948#Shūji Sano#hug
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Chishū Ryū & Kinuyo Tanaka in "Ornamental Hairpin" (1941) dir. Hiroshi Shimizu
#chishū ryū#kinuyo tanaka#笠智衆#田中絹代#film#cinema#japanese film#movie#movie stills#film frames#cinematography
19 notes
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突然更新、
「やぎさん」編です……。
前中後編の結構ながいお話です。相変わらず普通にエロ漫画なんで要要要注意。
現代の価値観ではまったくよろしくない表現が何箇所かあるけども、有難いことに編集部が「ここで自主規制なんかしたらこの漫画を発表する意味が無い」と力強く言って下さった 明るい志津摩が必死に隠していた複雑で暗い感情の渦、少しでも勘違いされずに伝わったらよいなと思います。
ここまで描けたの奇跡的、描き始めた時は本当自分が人でなしに思えすぎて怒られるのが怖すぎて精神的にキツかった、今もやっぱりキツい
みんなが読んでくれたおかげ、熱すぎるコメントたくさんくれたおかげ…ありがとうございます。もうちょっと頑張るね。
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4月23日(火)完成披露舞台挨拶付先行上映会オフィシャルレポート!
このたび、映画『碁盤斬り』の豪華キャストが勢ぞろいし、4月23日に完成披露舞台挨拶付先行上映会を開催いたしました!本作は、草彅剛さんが冤罪に貶められた浪人・柳田格之進役に挑み、時代劇を初めて手掛けることとなった『孤狼の血』の白石和彌監督との強力なタッグが実現した感動のリベンジ・エンタテイメントです。本日は、草彅剛さん、清原果耶さん、中川大志さん、奥野瑛太さん、音尾琢真さん、市村正親さん、斎藤工さん、小泉今日子さん、國村隼さんというオールスターキャストと白石和彌監督が登���した舞台挨拶を実施しました。撮影中のエピソードや、映画の内容にちなんで《リベンジ》したいことなどについてトークが展開され、大盛り上がりの舞台挨拶となりました!
寡黙な武士、柳田格之進を演じた草彅さんは、舞台挨拶冒頭から満面の笑みを浮かべ、充実感を漂わせました。撮影以来となる共演者との再会をよろこび、「みんなのグルーヴがすごくいい!」とニッコリ。自分の持っているものすべてを出し切れたと話した草彅は「幸せな環境で映画が撮れました」と報告し、大きな拍手を浴びました。撮影現場は作品に関わるすべての人、職人のこだわりが詰まっていたとし「みなさんのおかげで(格之進を)ちゃんと演じられました。代表作になったと思います!」と役を演じ切ったと胸を張っていました。格之進の娘・お絹役の清原さんは「現場で草彅さんを見かけるたびに、“父上”という気持ちになって。格之進として佇んでいらっしゃって、とても支えられました」と感謝。父・草彅さんの背中を「追いかけられたらいいな、支えられたらいいなという思いで見つめていました。草彅さんのおかげでお絹ちゃんとしていることができたと思います」との清原さんの言葉に草彅さんは「その言葉、一生大事にします!忘れません」と返し、父娘のほっこりトークで和ませました。萬屋の亭主・萬屋源兵衛役の國村さんは「タイトルにもあるように碁盤を挟んだシーンがたくさんあります。碁がテーマでもありますが、碁のシーンを通して、格之進の性格を伝えていくという意味合いもある作品です。碁のシーンで格之進の中身が変わっていくのを感じられると思います」と笑顔でアピールしました。萬屋の手代・弥吉役の中川さんは「すごくピュアで真っ直ぐな武士の子。小さい時に源兵衛に拾ってもらい、息子のように育ててもらった青年です。映画の中で起きる事件に大きく関わるという役どころ。囲碁がベースになっていますが、とても親近感のある、身の回りで起きるような出来事を描いた作品です。弥吉のポジションは苦しいけれど、応援したくなるような弥吉になればいいなと思いながら演じました」と役作りを振り返りました。音尾さんが演じた萬屋の番頭・徳次郎はトラブルの発端となる役どころでいわばトラブルメーカー。中川さんが「あの人のせいです!」とトラブルを引き起こした音尾さんを指さすと、「トラブルを起こして申し訳ありませんでした」とお詫び。中川さんと音尾さんのトークのコンビネーションで会場を沸かせました。撮影現場で印象的だったのは座らない草彅さんの姿と明かした音尾さんは「神経が研ぎ澄まされているのでしょうか。本番に合わせてググッとフィットしていくために、研ぎ澄まさせている姿を見ていました。今日は現場と違ってかなりふわっとしています」と撮影中とイベントでの草彅さんのギャップを指摘。音尾さんのコメントに「ありがとうございます、高倉剛です」と撮影現場で座らないことで有名だった高倉健さんになぞらえ、キリッとした表情を見せ笑いを誘った草彅さんは、座らない理由について「5秒で眠くなっちゃう(笑)。みんなよく眠くならないよね。僕は夜10時には寝るけれど、座ると眠くなっちゃうんだよね」とマイペーストークを展開し、会場を笑い声でいっぱいにしました。すべてのキャストと絡みがあった草彅さんは、撮影中のエピソードを次々と披露。音尾さんについては「ずっと写真ばっかり撮っているカメラ小僧」とニヤリ。「この話でいいの?」と確認しつつ、カメラトークは止まらず、中川さんに至っては音尾さんにすすめられたカメラを購入したことも明かされました。自身のトークの順番だったにも関わらず、どんどん共演者とのエピソードを話し続ける草彅さんに時折ツッコミを入れ笑わせた音尾さんはしっかりと作品に触れる場面も。「いい役をもらいました。今年も白石監督にお歳暮を送ります」と白石監督作品常連の音尾さんならではのおなじみのフレーズで盛り上がりました。國村さんとの共演シーンを振り返ると、「春のシーンだったけれど、実はすごく寒くて。映像では綺麗に映っているけれど本当は寒いんです!」と草彅さんが撮影時の裏話を暴露。國村さんが「きっと寒かったんやろうな、って思いながら観てください」と舞台挨拶後に鑑賞予定の観客に呼びかけると、草彅さんは「僕(格之進)と國村さん(源兵衛)のラブストーリーにも注目してください!」と本作のおすすめポイントを伝えました。格之進と因縁のある武士・柴田兵庫役の斎藤さんは「ずっとかっこいい!」と大絶賛の草彅さん。「佇んでいるだけですごくクール。なんでいつもそんなにかっこいいだ、チクショー!という気持ちを込めました」と対峙シーンへの意気込みを解説し笑わせました。町の親分・長兵衛役の市村さんについては「すごく気遣ってくれる大先輩」と感謝した草彅さん。「いつも元気ですごい。役者として見習いたいので、健康法を教えてくださいと訊いたら、親が元気なので、と言われて(笑)。遺伝だからって。元も子もない!」と大先輩からのアドバイスを期待しましたが、まさかの回答があったことも明かし、笑い飛ばしていました。彦根藩の藩士・梶木左門役の奥野さんについては「ずっと途方に暮れていた」と撮影現場での様子をレポートした草彅さん。共演者全員との撮影を振り返り「僕はみんなと交流があったので!」と一緒のシーンがなく、今日が初めての顔合わせとなるキャストへの気配りで、いろいろなエピソードを公開したと説明しました。「役柄としては非常に��ソ野郎です…」と小声で話した斎藤さんの役作りは「正義への考え方」だと解説。正義の反対は悪ではない。もうひとつの正義という気持ちで兵庫なりの悪を演じたとし、格之進役の草彅さんとは「最小限の動きの競技である囲碁と殺陣。静と動、2つの対峙をやらせてもらいました。どんなに熱を沸騰させた状態でいても、格之進と対峙すると水が変わるというのでしょうか。研ぎ澄まされた空間になってしまう。そういう格之進に静かに鳥肌を立てながら撮影していました」と語りました。このコメントを聞いた草彅は「かっこいい…。“静かに鳥肌を立てながら”っていうセリフもらいます!」とニヤニヤ。これまでの斎藤さんとの共演経験を踏まえ「(対峙の)集大成のようなシーンが撮れました。感謝しています」と深々とお辞儀をしました。演じた役柄について奥野さんは「格之進に常につきまとっている役。格之進が実直で、健気で、武士らしい姿を見せてくれるので、全幅の信頼をおきながら、ただただついていく。彼の背中をただただ執拗に追いかける役です」と独特の表現で分析し笑いを誘いました。草彅とは29年ぶりの共演となった小泉さんは「まだ剛くんが20代前半だった頃。少年っぽさが淡く残っていた時にテレビドラマで共演して。放送が始まって剛くんのキャラクターが人気になって、出番が増えていき、キャラクターが大きくなっていったのを覚えています」としみじみ。「当時から演じることを楽しんでいたし、すごく素敵でした。久しぶりにお芝居を一緒にしたけれど、背中が素敵で。主役としてすべてを背負って引き受けている姿に感動しました。この背中の役に立ちたいと思いながら、お庚という役を一生懸命演じました」と話す小泉さんに草彅は「キョンキョン大好きです!」と答え会場を盛り上げました。さらに草彅は17年ほど前に小泉さんからプレゼントされたTシャツにサインをしてもらったエピソードも明かしました。「和柄で、今回の作品に合っていて。撮影中の2週間、パジャマにしてました、洗わずに(笑)」と付け加え、さらなる笑いを誘いました。「春の撮影で花粉症がつらそうだった」と撮影中の草彅の様子を思い出した小泉さん。すると草彅が「かゆいし、鼻をかむと髭がとれちゃう。鼻をかむたびに(メイクの)直しが入って。それが1番大変だったかも」と撮影時の苦労を明かす場面もありました。市村さんとは「いつか一緒にミュージカルを!」という話で盛り上がったみたいで、イベントで草彅がその話を続けようとしたところで「今日は『碁盤斬り』の話をしましょう!」と市村さんが脱線を防ぐナイスなフォローを見せて会場を笑わせました。本作で時代劇に初挑戦した白石監督は「日本の映画史は時代劇とともに発展しました」と切り出し、「スマホの寄りを撮らなくていいなど、(現代劇とは違う)発見がいろいろとありました。今後もぜひ、時代劇に挑戦したいです」と充実感を漂わせました。こだわったのは��戸時代の光源だとし、限られた光源でどれだけの表現ができるのか、かなり攻めたとも話しました。さらに「普段はフレーム���らはみ出るような荒々しい映画をと思っているけれど、今回は美しい映画をという思いがありました」と初時代劇への見せ方にも触れ、注目してほしいポイントです。作品にちなみ“復讐したいこと”を尋ねられた草彅さんと清原さん。草彅さんは「今日の舞台挨拶をもう1回やり直したい。リベンジしたい(笑)」と少し俯き、「テレビカメラとかいっぱい入っているのに、どこが切り取られるんだろうと急に不安になってきて…」とここまでの自由なトーク展開を苦笑い。「では、私はそのリベンジを応援します!」と気合いを見せる清原さんに草彅さんは「清原さんはちゃんとしてたよ」と優しく返答。「これだけ(キャストの)みんなが集まるのは最初で最後かもしれないのに…」としながらも「映画をたくさんの人が観てくれたらリベンジできるかも!」と、今後もイベントが開催されることを願いつつ、たくさんの鑑賞を呼びかけるというナイスなPRで大きな拍手を浴びました。最後の挨拶では本作の宣伝を務める観客に向けて、SNS投稿時の「#(ハッシュタグ)」も発表。「#碁盤斬り」もしくは「#ごばんぎり」とのこと。「漢字は難しいから、ひらがなでもいいです。ご飯じゃないよ、ごばんだよ。このフレーズ気に入っているけど、いまいちウケなくて…」としながらも、最後までしっかりと映画を宣伝し締めくくりました。
■英語タイトル“BUSHIDO(ブシドウ)”として 4月に開催されるイタリアのウディネ・ファーイースト映画祭のコンペディション部門での上映も決まっております。 さらに、フランスの配給も早々に決定しました。フランスの配給会社、ART HOUSE FILMS(アートハウス・フィルムズ)社の社長エリックさんからコメントをいただきました。 「演出も俳優陣の芝居もとてもいい。この映画は侍映画の伝統を引き継いでおり、とてもエレガントでよくできている」
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2024年10月11日(金)
本日締切の仕事を昨日提出したので自分にご褒美、<アップリンク京都>で映画を観て、<銀座ライオン四条烏丸店>でランチを頂く。映画は小津安二郎120周年特集から<彼岸花>、テレビでは何度も見ているがスクリーンで鑑賞するのは初めてのこと。ランチは今年初めてのカキフライとビール。ところで、この女性3人を見てすぐに名前を言える方・・・、60代以上に間違いない(知らんけど)!
4時45分起床。
日誌書く。
ツレアイが起きてから洗濯開始。
朝食はいつもの奥川ファームの蕎麦。
珈琲を淹れる。
洗濯物を干す。
弁当*2。
可燃ゴミ、30L*2。
彼女は日勤、自転車で出勤する。
自宅からバスで京都駅、��下鉄で御池、目指すはアップリンク京都@新風館だ。
今月は<小津安二郎生誕120年>ということで、毎日2本ずつ上映中、今日の朝の部は<彼岸花>だ。
自分に相談もせず、結婚相手を決めた娘のふるまいに動揺する父親の姿を描く。初のカラー作品で、監督が好んだドイツのアグファカラーの落ち着いた発色は、以後“小津の色”として定着した。 出演:佐分利信、田中絹代、有馬稲子、佐田啓二、山本富士子 ほか
写真の3人の女性は本当にきれいだが、田中絹代の可愛らしさと浪花千栄子の達者な演技が印象的だ。
新風館は下に降りれば地下鉄御池駅、四条まで移動して銀座ライオンでランチを頂く。溜まっていたポイントは635ポイント、支払にすべて利用して今回のポイントは70ポイント、���日<ガチャ>で少しずつ溜めて来月また来よう。
帰路は西大路花屋町でバスを降りてセントラルスクエアで買物、ココの猫砂と療養食。
<天満大阪昆布>から、注文して置いた松茸昆布セットが届く、古米が2合分残っているから今夜は炊き込みご飯にしよう。
もう一度セントラルスクエアへ、ステーキ用のスパイスが切れていたので買い足す。南側のセブンイレブンでクーポン使用してハーゲンダッツを購入、普段は高くて買わないが<40円引き>は嬉しい。
ツレアイは仕事終わりでいったん帰宅、今度はココを連れて予約済の<秋山恵蔵どうぶつクリニック>へ、やはり腎臓の具合がよくないので注射を3本していただいたとのこと。
みんなで夕飯、息子たちはスパークリングワイン、我々は🍶+🍷。
録画番組視聴、刑事コロンボ。
第43話「秒読みの殺人」/ Make Me a Perfect Murderシーズン 1, エピソード 43 TV局CNCの辣腕プロデューサー、ケイ・フリーストーンは、支局長マークのチーフアシスタントでもあり、彼の恋人でもあった。ある日、マークにニューヨーク本社への栄転が決定する。ケイも自分のことのように喜ぶが、マークはケイを後任に推薦する気もなく、関係も終わらせようとしていることに気づく。
片付け、入浴、体重は850g増、今日は仕方なし。
今日は仕方なし。
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大学は出たけれど(邦画 / 1929)の動画視聴 | U-NEXT
就職難だった昭和初期の時代背景が色濃く反映された、サイレント・コメディ映画 |1929年
監督 小津安二郎
現存するフィルムはごく一部ながらも、昭和初期の庶民の暮らしが丁寧な筆致で描かれた小津の貴重な初期作品。主人公を支える婚約者を演じた田中絹代の演技が瑞々しく輝く。 大学を卒業したものの、就職先が見つからないままの徹夫。故郷の母親には就職したとうそをつき、それを信じた母親は婚約者の町子を連れて上京してくる。2人に真実を告げられずにいた徹夫だったが、彼のうそを見抜いた町子はひそかにカフェで働き始める。
大学は出たけれど - Wikipedia
公開当時は70分の長編作品だったが、現存するのは11分ほどの断片フィルムのみ
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U-NEXTはこんなものまであるのか。
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〈《東京女子医を家宅捜索》「私に関するフェイクニュースが…」“女帝”とナゾの側近2人が絡んだ疑惑のカネ「警視庁が考える“本丸”は…」〉 から続く 多額の不透明なカネや、高度医療に欠かせない集中治療室を崩壊させるなど、乱脈経営が際立っている、東京女子医科大学(東京・新宿区)について調査していた第三者委員会が、厳しい評価の報告書をまとめたことが関係者の証言などから判明した。 「女子医大の理事会は解散すべき、という第三者委員会の指摘に衝撃を受けました。これは岩本絹子理事長に対する実質的な辞任勧告だと思います」(女子医大関係者) 東京女子医大を支配してきた女帝の進退は、今後どのようになるのか。危機に直面している医療現場の状況も含めて、最新事情をお伝えする。 予想外だった第三者委員会の調査結果 東京女子医科大学(7月31日撮影) 7月31日夕方、東京女子医大の総合外来センター5階にある大会議室は、物々しい空気に包まれていた。急遽、理事と評議員を臨時招集して、第三者委員会の調査結果について概要を説明することになったのだ。録音や撮影を防止する目的なのか、理事や評議員たちは携帯電話を預けるように要求されたという。そして、第三者委員会による調査結果の概要が説明された。招集された女子医大の関係者は、予想外だったと語る。 「個人のプライバシーに関わる部分があるため、いま報告書の全文はお見せできないということでした。そもそも現在の理事10人全員は、岩本先生が選んだ方々です。その理事会が選んだ弁護士たちですから、きっと岩本先生に有利な調査結果を出すだろうと思って、期待していませんでしたが、予想は良い意味で裏切られました。理事会に対してノーを突きつける報告だったのです。去年まで検察幹部だった弁護士が委員長なので、フェアに判断されたのだと思いました」 この第三者委員会は、今年3月に警視庁捜査二課が、特別背任容疑で東京女子医大や岩本絹子理事長の自宅を一斉に家宅捜索したことを受けて設置されたものだ。関係者によると、文部科学省からの強い指導があったという。 委員長には、去年まで最高検察庁次長検事だった山上秀明弁護士が選任された。東京地検特捜���長時代には、徳洲会による公職選挙法違反事件を指揮した人物である。 このほか、青山学院大学・元学長の三木義一弁護士など、不正調査の専門家である合計4人の弁護士によって委員会は構成された。 勤務実態のない側近に“年額約3600万円”の給与 第一の調査対象は、警視庁が家宅捜索を行った「特別背任容疑」。 岩本理事長の側近Xは、2018年に同窓会組織「至誠会」の事務職員として、東京女子医大から“出向”扱いで年額約2000万円の給与を得ていた。同時にXは勤務実態がないにも関わらず、至誠会からも年額約1600万円の給与を二重に得ていたのである。( #12 , #19 ) 当時の岩本氏は、東京女子医大の理事長と至誠会の会長を兼務していたことから、側近の特別背任容疑に関与している可能性が高い。だが、家宅捜索の後に学内で行われた職員向けの説明会で、岩本氏はこう述べていた。 「警察の捜査には、びっくりしている。(元職員Xは)報酬に見合う以上の仕事をこの大学でしていたと、認識をしているし、この件に関して問題はなかったと考えている」 実際は、3月の家宅捜索で、警視庁が関係する証拠書類をすべて押収している。現在も捜査中なので、第三者委員会の弁護士たちには、肝心の証拠書類を確認することができない。そのため、特別背任容疑に関しては、関係者のヒヤリングが中心になったようだ。 「配布された書類は回収されたので記憶の範囲ですが、側近Xの給与が二重に支払われた事実は確認されたと。業務内容から考えて給与額は過剰に多かったという判断でした」(前出の女子医大関係者) ちなみに、側近Xは特別な資格を持たない一般事務職員である。現時点で判明しているだけで、2015年から8年間で、至誠会は合計1億1366万円の給与を支払っていた。また、岩本氏も2013年から6年間にわたり「顧問料」の名目で、合計約2000万円を得ていたことも分かっている。 去年、岩本氏は至誠会の会長を解任され、体制が変わった至誠会から、側近Xの分と合わせて報酬の返還請求の裁判を起こされている。 第三者委員会が問題視する「第二の調査対象」 第二の調査対象が、「内部統制、ガバナンス上の問題」である。 東京女子医大は、この3年間ほどで一気に医療崩壊が進行して、深刻な危機に陥っている。医療ミスが頻発して、集中治療室では死亡事故も発生した( #16 )。こうした混乱の起点となったのが、小児集中治療室のPICUを、経営陣の不可解な判断で解体したことである。 2014年に鎮静薬プロポフォールを大量に投与して、当時2歳の男児を死亡させた事件(現在、業務上過失致死罪で担当医が公判中)を受けて、尊い命に対する責任と再発防止の観点から、PICUは設置された。カナダの大学病院に勤務していた医師など、海外から3人の専門医を呼び寄せて、PICUは2021年7月にスタートしたが、採算性や専門医の給与を理由に丸学長らが難色を示して、設立から約半年でPICUは解体されてしまったのである。 「第三者委員会は、PICUを解体すべきではなかった、とはっきり指摘していました。PICUは私たちにとって、義務であり責任ですから、採算性や医師の給与を理由に解体するなんて、あり得ません。 女子医大のガバナンスについては、岩本先生に権限が集中していることに問題があり、丸義朗学長や他の理事たちも、本来の役割を果たさなかったと認定していました。 そして、女子医大の理事会は解散すべきという提言には衝撃を受けました。名指しこそしていませんでしたが、理事会の解散ということは、実質的に岩本先生に対する辞任勧告ですから」(同前) 危機的状況が続く女子医大の医療現場 7月2日、大学を所管する文科省に、東京女子医大の教授ら6人の姿があった。警視庁の家宅捜索を受けて以降も経営体制が是正されることなく、医療現場に深刻な危機が続いていることから、岩本理事長に辞任を要求する署名活動を実施。2000名を超える署名を携えて、文科省に指導を求める、異例の“直訴”を行ったのだ。 日本を代表する消化器外科医の本田五郎教授は、こう訴えた。 「東京女���医大は臓器移植で国内トップクラスの施設でしたが、現在はICU(集中治療室)が機能していないので、移植手術がストップしています。移植が必要な患者のために、この状況は早く改善しなければなりません」 2022年、集中治療科の教授らに対して、経営陣が理不尽な処分を行うなどしたことから、専門医9人が一斉退職、ICUが空中分解する事態になった。その後も、以前のような規模で専門医を補充できず、新たに集中治療科の教授となった医師も近く退職することになった。大学病院でありながら、高度医療に必要不可欠なICUが機能していないという、極めて深刻な状況が続いているのだ。 現役の女子医大教授が述べる。 「今回、第三者委員会が厳しい調査結果を出してくれたことに、最後の希望を賭けています。岩本理事長や取り巻きの理事たちを一新しないかぎり、東京女子医大の復活はありません」 第三者委員会から事実上の辞任勧告を受けて、岩本理事長の去就に注目が集まっているが、自ら辞職する可能性は低いとみられる。女帝の座から降りてしまえば、権力で押さえ込んでいた関係者が次々と不利な証言をすることは想像に難くない。 警視庁捜査二課は、側近Xの給与二重払いによる特別背任容疑と合わせて、東京女子医大の大型施設に関連した不透明なカネの動きも追っているという。
「女帝に事実上の辞任勧告!」“東京女子医大の闇”第三者委員会の調査報告“驚きの内容”「女子医大の理事会は解散すべき」「予想は良い意味で裏切られました」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
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📸東福寺 霊源院庭園 / Tofukuji Reigenin Temple Garden, Kyoto ——2022年秋に特別拝観。京都の紅葉の名所『東福寺』の通常非公開の塔頭寺院に、東福寺御用達庭師・曽根造園が2020年に作庭した枯山水庭園“翠陰苑”(お地蔵さまの庭)。織田信長・徳川家康の家臣/大名 #水野忠重 など水野家とのゆかりも。 京都・東福寺 霊源院庭園の紹介は☟ https://oniwa.garden/tofukuji-reigenin-temple-kyoto/ ...... 「霊源院」は京都を代表する寺院の一つで紅葉の名所『東福寺』の塔頭寺院。山内の最北部で東福寺仁王門から比較的すぐ、JR・京阪の東福寺駅や東福寺バス停から最も近い寺院の一つ。 . 通常非公開ですが、2022年11月に特別拝観をされていた際に初めて拝観。東福寺や世界遺産『天龍寺庭園』の御用達庭師・曽根造園作庭の複数の庭園“翠陰苑”があります。 . 前身の「天護庵」の創建は約670年前、南北朝時代の延文年間(1356~1361年)。後醍醐天皇の皇子と伝わる龍泉令淬和尚により開かれました。 . その後を継い��東福寺62世住持・在先希譲和尚の代に「霊源院」に改称。 その在先和尚を画僧・吉山明兆🎨が描いた『絹本著色在先和尚像』や在先和尚が編纂した『松山集』、『海蔵和尚紀年録』などが霊源院に伝わる国指定重要文化財。 . 戦国時代〜江戸時代にかけては三河国出身で織田信長や徳川家康の家臣として活躍した水野忠重をはじめ、江戸時代に各地の大名や老中をつとめた水野家ゆかりの寺院に。 きっかけは「本能寺の変」🔥変の際に霊源院が水野忠重を匿ったことから、後に水野家から寺領を寄進。同じく武将〜大名として活躍した #水野勝成 の墓所も残ります。 続く。 - - - - - - #庭園 #日本庭園 #京都庭園 #京都紅葉 #建築デザイン #ランドスケープ #京都観光 #japanesegarden #japanesegardens #kyotogarden #zengarden #beautifulkyoto #japanesearchitecture #japanarchitecture #japanarchitect #jardinjaponais #jardinjapones #japanischergarten #jardimjapones #landscapedesign #kyototemple #枯山水 #枯山水庭園 #karesansui #特別拝観 #庭院 #庭园 #おにわさん (霊源院) https://www.instagram.com/p/CmULrbIPw5h/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#水野忠重#水野勝成#庭園#日本庭園#京都庭園#京都紅葉#建築デザイン#ランドスケープ#京都観光#japanesegarden#japanesegardens#kyotogarden#zengarden#beautifulkyoto#japanesearchitecture#japanarchitecture#japanarchitect#jardinjaponais#jardinjapones#japanischergarten#jardimjapones#landscapedesign#kyototemple#枯山水#枯山水庭園#karesansui#特別拝観#庭院#庭园#おにわさん
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2023.5.17に見に行った展覧会(1):「コレクションルーム春期 特集 魅惑の昭和モダン」展@京都市京セラ美術館
*出展作家:菊池芳文、丹羽阿樹子、梶原緋佐子、中村大三郎、西山英雄、菊池契月、太田聴雨、池田遙邨、橋本明治、三上知治、光安浩行、市ノ木慶治、森脇忠、南政善、飯田清毅、木下孝則、中島清一、服部喜三、若松緑、勝田哲、由里本景子、菊池隆志、秋野不矩、西綾女、中川伊作、津田信夫、豊田勝秋、沼田一雅、溝口安太郎(八代龍文堂安之介)、香取秀真、森野嘉光、黒井光珉、伊東翠壺、山脇洋二、村越道守、奥村霞城、徳力彦之助、井田宣秋、平舘酋、山崎覚太郎、堂本漆軒、番浦省吾、二代鈴木表朔
*コレクションルーム内小企画「VOCA展 30周年によせて」出展作家:東郷靖彦、岡田修二、坂井淑恵、内藤絹子、岩城直美、小柳裕、中川トラヲ、居城純子、ロバート・プラット
*コレクションルーム内小企画「進化する工芸」出展作家:細田あずみ、増田晴香、酒��沙織、石塚源太、黒川徹、木野智史
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ヨシダジュク
吉田宿は、東海道五十三次の36番目の宿場町で、現在の静岡県吉田町(旧名:榛原郡吉田町)に位置していました。江戸から数えて西へ約260kmの地点にあり、東海道の中でも最も栄えた宿場町のひとつでした。宿場町は、吉田城の外港として栄えた「浜町」と、内陸側の「本町」の2つのエリアから成り立っていました。浜町は、海に面したエリアで、問屋場や本陣、旅籠などが立ち並び、活気にあふれていました。また、吉田宿は海上交通の拠点としても繁栄し、参勤交代の大名や旅人たちが船で行き来していました。一方、本町は、浜町から内陸に入ったエリアで、主に商人や職人たちが暮らす住宅街でした。吉田宿は絹織物で知られ、特産品の吉田絣(かすり)は全国的に有名でした。
手抜きイラスト集
#吉田宿(東海道53次)#Yoshida-juku (Tokaido 53rd stop)#Yoshida-juku (53a fermata Tokaido)#Yoshida-juku (parada 53 de Tokaido)#Yoshida-juku (Tokaido 53. Stopp)#Yoshida-juku (Tokaido 53ème arrêt)#手抜きイラスト#Japonais#bearbench#art#artwork#illustration#painting
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2024年10月29日に発売予定の翻訳書
10月29日(火)には23点の翻訳書が発売予定です。
10倍速で「未来の自分」になる方法
ベンジャミン・ハーディ/著 松丸さとみ/訳
OEJ Books
シャーロック・ホームズ全集【全9巻】セット
アーサー・コナン・ドイル/著 小林司/翻訳 東山あかね/翻訳
河出書房新社
うんこの世界 : 細菌とわたしたちの深い関係
アダム・ハート/著 増田隆一/監修 梅田智世/翻訳
晶文社
おちゃめなパティ
ジーン・ウェブスター/著 三角和代/翻訳
新潮社
告発者 上
ジョン・グリシャム/著 白石朗/翻訳
新潮社
告発者 下
ジョン・グリシャム/著 白石朗/翻訳
新潮社
若草物語
ルイーザ・メイ・オルコット/著 小山太一/翻訳
新潮社
Arm Cortex-M23/M33プロセッサ・システム開発ガイド
Joseph Yiu/著 五月女哲夫/翻訳
CQ出版
休息の歴史
アラン・コルバン/著 小倉孝誠/翻訳 佐野有沙/翻訳
藤原書店
Pythonによるシミュレーションモデリング
Giuseppe Ciaburro/著 黒川利明/翻訳
朝倉書店
ロボット倫理学
マーク・クーケルバーグ/著 田畑暁生/翻訳
青土社
ウィローデールの手漕ぎ車 : または ブラックドールの帰還
エドワード・ゴーリー/著 柴田元幸/翻訳
河出書房新社
オックスフォード睡眠医学ハンドブック
Guy Leschziner/著 立花直子/監修・翻訳
丸善出版
地図で見るアメリカハンドブック〈第3版〉
クリスティアン・モンテス/著 パスカル・ネデレク/著 鳥取絹子/翻訳
原書房
塵よりよみがえり
レイ・ブラッドベリ/著 中村融/翻訳
河出書房新社
はじめまして、サンタさん
ジャーヴィス/著 万木森玲/翻訳
岩崎書店
真訳シェイクスピア傑作選 : ロミオとジュリエット・お気に召すまま・冬物語・十二夜・夏の夜の夢・テンペスト
ウィリアム・シェイクスピア/著 石井美樹子/翻訳
河出書房新社
なぜか「なんとなく生きづらい」の正体
メグ・アロール/著 野中香方子/翻訳
河出書房新社
古代ローマ帝国大図鑑
アンドリュー・ジェームス・シレット/監修 マシュー・ニコルズ/監修 本村凌二/監修 辻元よしふみ/翻訳 辻元玲子/翻訳
河出書房新社
世界一クールな気候変動入門 : 情報を正しく判断するために
ジョン・クック/著 加納安彦/監修 小林玲子/翻訳 縣秀彦/翻訳 海部健三/翻訳 鴈野重之/翻訳 小西一也/翻訳
河出書房新社
千秋 3
梦溪石/著 呉聖華/著 高階佑/イラスト
日販アイ・ピー・エス
ビートルズ vs. ストーンズ : 60年代ロックの政治文化史
ジョン・ミクミライアン/著 梅崎透/翻訳
ミネルヴァ書房
アジアン・ポップカルチャー大全~1990年代以降���アジア系アメリカ人の歴史をたどる~
ジェフ・ヤン/著 フィル・ユ/著 フィリップ・ワン/著 後藤結花/翻訳
ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
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Kinuyo Tanaka
- Love Letter
1954
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誕生日会 帰省 3
Sunday 26 October 2014
朝食の後、8時から真観が卒業した小学校で地域のふれあい運動会があった。 真観は、母と一緒に小学校へ自転車で向かい、母を撮影する。 この日の為に仕事用の一眼レフセットと望遠レンズを持参していた。 母は、球入れに参加。Yおばさんもやって来た。 真観は、写真も撮ったが動画も録った。 母のラジオ体操を録るなんて思いも寄らなかった。 後日、YouTubeにUPしようと思う。 Yおばさんは、足が悪い。 真観は、レジャーシートの平面に座っているのは気の毒と思い、1人実家に戻りガレージから木製の椅子を2脚引っ張り出して小学校まで運んだ。Yおばさんと母は喜んだ。 母は、参加予定ではなかったパン食い競争にも参加した。 運動会は、お昼に終了した。 小学校にある体育館は、取り壊しが決定したそうだ。 今日分った事だが体育館は、真観が生まれた年に建てたそうだ。
昼食は、先日真観がMから頂いたケーキを食べた。 真観は、一人では食べきれないからやはり実家に持参していた。 毎年誕生日会はどこかに外食に出掛けるが今年は真観の提案で実家で済ます事に。 午後、家族でスーパーマーケットに夕食の食材を買いに出掛けた。最初にお寿司コーナーでお寿司を買うか考えていると兄が『回転寿司に行った方が安い』と提案したのでスーパーマーケットでの買い物は簡単に済ませ、いつもの回転寿司に行った。母は、マグロをよく食べた。兄は、いつも変わり種のお寿司を食べる。
食事の後は、洋間でテレビ鑑賞。 しかしテレビも飽きて来たので兄と真観は、近くのレンタルDVD屋にで掛けた。 「花と竜」石原裕次郎+浅丘ルリ子「西鶴 好色一代女」田中絹代「現代任侠史」高倉健を借りる。 実家に戻って最初に観たのは、「現代任侠史」高倉健。相手役は梶芽衣子。やくざ映画の現代版だったがストーリー展開はオーソドックス。義理と人情。
はい、おやすみなさい。
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七篇 上 その四
祇園の杜の南の方を出て、 二間茶屋で名物の豆腐田楽を食べることにした弥次郎兵衛と北八。
「はいはい、かしこまりました。」 と一旦引っ込んだ女中は、田楽を二膳持ち出してきた。 「はい、お田楽が出きました。」 弥次郎兵衛が、田楽を見ながら、 「こいつは変な田楽だ。」 というと、 「そりゃ、葛ひき(葛をどろどろに煮詰めて豆腐にかけたもの)じゃわいな。 他の味噌田楽は、今すぐお持ちしますわいな。」
弥次郎兵衛は、田楽が出揃ったのをみて、 「で、この田楽は、いくらづつだ。」 と聞くとそれをさえぎるように、 「ははは、いかに先に値を聞くがいいとって、田楽はきかずといいじゃねへか。さあ、一杯はじめねえ。」 と北八が言う。 弥次郎兵衛もそれもそうかと思って、北八がしゃくしてくれた酒を飲み干すと、 「おっとと、なるほど、いい酒だ。 水っぽくてねから飲めぬ、もう一杯つづけよう。」 と冗談ぽくいうと、手酌で自分の盃についだ。 「これ、お前。小言を言いながら一人で飲むんじゃねえ。 ちとこっちへよこしな。」 と北八が、徳利をつかんでしまったので、 「なにか、肴がほしいもんだ。 もしもし、何ぞ肴をひとつ。」 と女中に言う。
女中はやがて、“すずりぶた”と呼ばれる皿に、なにやら肴を盛って来た。 「どれどれ、この“すずりぶた”はいくらだ。」 と弥次郎兵衛は、また、しつこく聞き出した。 「はい、銀二と半分でございます。」 それを聞いて、 「こいつは、たけい。」 と北八。 弥次郎兵衛は、その様子に、 「まあいい。ほっておけ。あんまり欲深いようなら、俺がへこませるいい方法を思いついた。」 とだんだん肴を出すごとにその値段をきいて、出た��けのもの残らず食っていまい、 「さあさあ。女中さん、勘定をたのみます。」 と弥次郎兵衛。 女中はかきつけを、はかりといっしょに持ってきた。 銀貨は秤で精算するのだ。
「どれどれ、北八。見てみろ。ざっとした所がこの書付だ。」 と書付を、北八にも見せる。 「おやおや、銀十二と半分たあ、むちゃくちゃ高いもんだ。 銀七、八ってところだ。弥次さんまけて貰いなせえ。」 するとどうしたことか、弥次郎兵衛懐から財布を取り出すと、 「いいや、安いものだ。それつりをもってきな。」 と女中に金を渡すと、 「さあさあ、北八。荷物ができた。 これをみな持ってけえるぞ。」 と“すずりぶた”の皿や大ひら、丼などをみな鼻紙などでふいて、自分の風呂敷の中にしまい出した。 「弥次さん、それをどうする。」 と北八があわてて聞くと、 「これ、女中。こりゃ、みなもってかえるぞ。」 と北八の方をニヤリと見てから、作業を続ける。 女中は何のことかさっぱりわからなくて、右往左往している。 北八もまだ、わからない。 「はて、さっき、この丼はいくらだときいたら、銀半分だといったじゃあねえか。 そして、“すずりぶた”はときけば、銀二と半分だという。 他にも太平が銀三、などなど、で、しめて、銀十二と半分。 ちゃんと、わたしたから言い分はあるめえ。」 と弥次郎兵衛が答える。
女中は、 「おほほほ、ようぢゃらぢゃらと、冗談いうお方じゃわいな。」 と笑い出したが、 「おや、おほほ、じゃあねえ。本当に持ってけえる。」 と風呂敷に、残りの品をつめ出したので、女中は慌てて、 「もしな、私の言うたは、お肴のことでございますわいな。」 と言うのだが、 「はて、肴の値段をきく気なら、この“すずりぶた”にもってある肴はいくらだとききやす。 それをこの“すずりぶた”はと聞いて、お前さんが、銀二と半分といったじゃあねえか。」 と取り付く島もない。 「そんなこと、言われても。」 「なに、言い分があるもんだ。」 と言い合っているところへ、この様子を聞いていた前垂れをしている男が厨房から出てきて、 「はい、これはあなたの言われることが、ごもっともでございます。 どうぞその皿は、お持ちくださりませ。 そのかわり道具のお代はいただきましたが、御召し上がったものもののお支払いが、まだ、済んでおりませんわいな。 それを御勘定下さりませ。」 と言う。
「なるほど、なるほど。 食ったものは高が知れている。払いやしょう。いくらだ。」 「はい、銀七十八でござりますわいな。」 とすました顔でいう。 「とんでもないことをいう。俺たちを盲だとでも思っているのか。 たった、五、六のものをくわせておいて、大それたことをぬかしやあがる。」 と弥次郎兵衛がいきり立つと、 「いや、わたくし方では、何じゃあろうと、 お肴は大阪から歩行荷でとりよせますさかい、駄賃がえらうかかりますわいな。」 「肴はそれにもしてやろうが、青物はたかがしれてある。 あの、はじめに出した菜おひたしはいくらだ。」 「はい、あれは、七枚。」 「なに、あれが、七枚だと。あんまり人をばかにしやあがる。 まるで、丼の値段と同じぐらいするじゃねえか。」
「そないにおっしゃりますな。 ありゃ京の名物で、東���菜と申ますわいな。 わたくしどもでは別につくらせまして、虫のくた菜はのけますわいな。 そして、茎も太い細いのないように、選出してあげるわいな。 むさいお話じゃが、糞も絹ごしにしてかけますはいな。」 「それにしても、そんなことが、あるもんか。 まあ、いい。食ったものの御代として、銀八枚やろう。」 「いえいえ、それでは、お話になりませんわいな。 はて、高いとおっしゃるなら、御召し上がったものを残らずおもどし下さりませ。」 とこの一言にこまり、弥次郎兵衛やっきとなりて、やり合ったのだが塀理屈では勝てずに、まごまごすることになる。 北八が、 「いまいましい。言い分があれど金にこだわるのは格好が悪りい。 このあたりで了簡してやろう、よくおぼえていやあがれ。」 と睨みまわして立ち上がり、ほうほうこの所を出れば、その二人のうしろ姿に女中が、 「ようお出、またお近いうちに。」 と声をかけてきた。 「くそをくらえ、ははは。」 と弥次郎兵衛は、一首詠む。
またしても ぎおんの茶屋に でんがくの みそをつけたる みこそくやしき
それより境内を出てもとの四条通りを歩いていたが、日も傾きかけ急いで三条に宿をとろうとすすんでいると、近在の女商人にでくわした。 いづれも頭に紫薪、あるいは、梯子、連木、槌などをいただきて四五人打ち連れだち 「はしご、買わしゃんせんかいにやろ、れん木いらんかいにやろ。」 と、声を上げて歩いている。 その様子に気づいた北八が、 「おや、弥次さん。見なせえ。なんとも、豪勢なものを頭にのっけてあるいている。」 と指差している。 女商人の一人が、 「たきぎ、買わしゃんせんかいにやあ。」 と言いながら、二人の側を通り抜けると、 「あのまた、尻をふるざまはいい、ははは。」 と弥次郎兵衛が冷やかす。
さて女商人はそれぞれが河原に出ると各々抱えていた荷物を降ろして火をおこし、煙草などをのみてやすみだした。 それを見ていた弥次郎兵衛は、 「ははあ、さすがは、都じゃ。 どいつも小ぎれいな顔をしている。ちとひやかしてやろうか。」 と北八に言い出した。 「また、お前。へこまされるのがおちだ。やめときなせえ。」 と北八。 「ばかいうな。お前じゃあるめえし。」 と弥次郎兵衛は懐から、キセルをとりふだし女商人のそばへより、 「ちょっと、すまねえが。火をかしてくれねえか。」 という。 ぱっぱっぱっぱと、火をつけると、 「ところで、お前さんがた、そうとう重たい物を頭に載せて歩きなさるの。」 「さよじゃわいな。」 と女は、連れない返事。
つづく。
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脚本家の加藤正人さんによる書き下ろし小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」発売決定!
このたび、映画『碁盤斬り』脚本家の加藤正人さんによる書き下ろし小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」(文春文庫)が3月6日(水)に発売することが決定しました。映画『碁盤斬り』は、落語の演目として長く親しまれてきた「柳田格之進」を題材に、『日本沈没』『クライマーズ・ハイ』『凪待ち』などを手掛けてきた脚本家の加藤正人さんが、3年半の月日をかけて書き上げたストーリーです。小説ならではの登場人物の細かな心情の描写はもちろん、劇中でも登場した若き日の格之進の姿をさらに掘り下げたエピソードや、映画のラストの〈その後〉も描かれているなど、作品の脚本を担当した加藤正人さんならではの内容となっています。そして、映画のティザービジュアルとして描かれた、イラストレーターのゴトウヒロシさんによる、精悍な眼差しで今にも斬りかかりそうな主人公・柳田格之進の姿が印象的な書影も公��となりました。映画とともに、小説もぜひお楽しみください!
■加藤正人さんコメント 落語の「柳田格之進」は、囲碁を巡る人情噺である。落語のみならず、歌舞伎、文楽、講談など、古くから人々に愛されてきた物語には、日本人が愛するキャラクターが登場する。格之進もまた、魅力のある人物だ。貧しい浪人暮らしをしているが、品性があり、武士としての矜持をしっかり守り抜いている。物語に登場する他の人物も、大切な人のために自分は犠牲になっても構わないという高潔な精神を持っている。こういう人物や倫理観を描けるのが、時代劇の素晴らしさだ。日本人の心の底には、何よりも人間の品格や礼節を重んじるという道徳観が流れているはずだ。今の若い人たちにも、格之進のような人物像を受け止めてもらいたい……。そういう願いを込めてこの小説を書いた。
■書籍内容 娘の絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らす柳田格之進。彼は、身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われた身だった。しかし、かねてから嗜む囲碁にはその実直な人柄が表れ、江戸で多くの知己を得る。ある日、旧知の藩士により、彦根藩での悲劇の真相を知らされた格之進と絹は、復讐を決意する。絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!
■書誌情報 書名:碁盤斬り 柳田格之進異聞 著者:加藤正人 発売:2024年3月6日 定価:792円(税込) ページ数:288頁 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167921842
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