おnewのラグの上でゴキゲンみぃなさん💕 . . . #昭和なキャプション #cat #neko #貓 #ねこ #ねこ部 #キジサビ #キジネコ48 #むぎわら猫同盟 https://www.instagram.com/p/ClLsY7OPGxJ/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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「昭和モダーン モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界」展
泉屋博古館東京で「昭和モダーン モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界」展を見る。陶芸家の板谷波山を父に持つモザイク作家の作品を概観できる展覧会である。
父の波山は相当の完璧主義だったらしく、仕事場には失敗作を砕いた破片が散らばっていたという。しかし梅樹はその陶片の美しさに魅せられて陶片を活かしたモザイク画を志したとのこと。陶片の活用法としてこれ以上のものはなかなかない気がする。ただしモザイク画家として作品を制作するにあたっては陶片の入手は容易ではなく、タイルの釉の部分を薄く割いて使うことが多かった由。
美術館のホールには、現存する梅樹作品の中で最大の「三井用水取入所風景」が展示されており、ここだけ撮影可能だった。
近代水道発祥の地・横浜市が1953年に梅樹に依頼したもので、富士山から横浜へと続く清冽な水の流れを、用水取入所の近代建築が見える風景とともに表現したモザイク画である。四隅には横浜市の徽章も配置されている。完成後、日展に出展したのち横浜市水道局に納められた。依頼当時の横浜市長は波山の支援者だったそうで、その縁もあって梅樹に依頼する運びとなったのかもしれない。1987年から2021年まで横浜水道記念館のロビーを飾っていたが、記念館の閉館にともない板谷波山記念館へ寄贈された。この中に描かれた用水取入所は、現在は津久井湖の底に沈んでいるという。
さて、最初の展示室に入ると、旧日本劇場にあった巨大なモザイク画の記録がまず目に入る。音楽、舞踏、戦争、平和をテーマにした4つの画で構成され、これは梅樹が陶片で作った作品の代表例であるとのこと。その詳しい運命は別室で上映されているビデオで知ることができるが、基本的にかなり気の毒な末路をたどり、最終的には2000年に処分されてしまった由。美術品や資料などの保存や維持管��の難しさについて考えさせられる。
ほかにも失われてしまった作品は数多くあるようで、たとえば邸宅のインテリアとして作られたステンドグラスやモザイク壁画などがその例である。かろうじて写真で残っているものから往時をしのぶほかない。
それに対して飾皿などはそれなりに残っているようで、保存状態の良さそうなものが何点も展示されていた。明るい色やコントラストのはっきりした色遣いが目を引くが、同系色の濃淡の使いかたがさりげなく上手い。そのおかげで色がのっぺり見えたりせず、平板な印象にならない。
また、波山の砕いた陶片や、梅樹がモザイクに使った素材の欠片なども展示されていて、梅樹が魅せられたという陶片の美の一端を感じることができる。
次の展示室には梅樹の手がけた日常の品が並ぶ。煙草を入れる箱、灰皿、ベルトのバックル、ネックレス、ブローチ、帯留などである。波山が作った台座に梅樹の作ったシェードを取り付けたランプもあった。服飾品は、和装がモダンになったり洋装が広まったりした昭和20年代の変化に合わせて作られ、銀座の和光などで売られていたそう。
第3の展示室は板谷波山の陶芸作品の紹介。代表的な大作から小品まで、コンパクトにまとまっている。個人的には波山が得意としたらしいソフトマットな質感の作品が(自分の陶磁器の好みからは外れるが、技量は間違いなく高いであろうという意味で)印象に残った。また、飾るためでなく実用に供するための茶道具類、たとえば天目茶碗や青磁の水差もなかなか感じが良かったと思う。なお、波山の妻の作品と長男の作品も展示されていたが、波山作品の卓越ぶりを強調する引き立て役のように見えてしまった。
最後の小さな展示室には住友コレクションの茶道具類が並んでいた。茶入の中に「芋の子」とキャプションが付いているものがあり(形からするとおそらく里芋)、茶道はあまり好きではないけどこういう諧謔は悪くないなと思った。
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これ。。。見た(芋子から貰った)瞬間に笑い過ぎていったん落ち着こうと思って箱の蓋とじて、また開いてちょっと見て笑って蓋閉じて、を5回繰り返してやっと全容を把握するに至った衝撃作品。ここのアイコンに使っている金太郎ストーリーのお友達の立体絵皿。白虎隊バージョン。
ロマンチック会津。絵柄といいキャプションといい5億点です。なんだろうなぁこの3人組で1人食いしん坊キャラって言うのも昭和感ていうか、サンバルカンのカレー大好きバルパンサーみ、あって良いです。
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山田俊幸先生プレゼンツ「昭和の本を楽しむ 〜多彩なり本の表情〜」展開催のお知らせです☆
『小林かいちの世界』や『加藤まさをのロマンティック・ファンタジー』などで、大正イマジュリイな世界がお好きな方にはお馴染み!な山田俊幸先生プレゼンツとなる「昭和の本を楽しむ 〜多彩なり本の表情〜」展を本おや店内にて開催いたします☆
期間は前期が7月2日〜12日、後期が7月16日〜26日です。前期と後期で展示品が入れ替わります。
展示品は全て山田先生の蔵書となります。
次は郡山市立美術館に巡回予定ですので展示品は非売品となります。お声がけくださる方なら展示品を手に取ってご覧いただくことも可能です。
最下段の本(値札が付いている本)のみ販売しています。
展示品の一冊一冊に、山田先生がキャプションをつけてくださっております!
装丁からも本にアプローチしたくなります。ご興味のあられます方は、ぜひぜひ会場に足をお運びくださいませ☆
何卒よろしくお願い致します☆★☆
会場:朝来市山東町矢名瀬町689 本は人生のおやつです!!店内にて
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民藝の100年 memo
白樺同人は印刷物として、西欧の美術動向を吸収するのに役立った。
リーチ、lovelyとメモるのかわいいな、、、
交通手段として失われていく船を前近代の象徴として、またインターナショナルなイメージとして、北前船の交易品は蒐集された
朝鮮民族美術館の宮廷の建物をミュージアムにした際に、朝鮮家具の卓子という書棚が展示ケースとして活用される。また日本民藝館のケースはこれがルーツであり、鈴木繁男が拭漆を施したものである。
日本民芸術館設立趣意書 「自然から産みなされた健康な素朴な活々した日を求めるなら、民藝Fork Artの世界に来ねばならぬ」と、蒐集対象は民衆に用いられた日常の雑具と規定した。表紙は青山二郎の染付羊歯文平猪口
船箪笥の図案が文字っぽいあしらいがされているところがあり、また留め具が非常に多い。上に持ち運びのための取手?がついている。
越後タイムスは吉田正太郎の依頼を受けたもので、中身は新聞のような紙版がなされている。下手物が特集?されていて、紙面中央には器の図版、特集タイトルの上にある花の図案は何だろうか。、、また展示体系のして、額装してあるが、マージンにマージンをとる、ビジュアル的な良さがあった。
東こぎん肩布の図案は菱形の図形が組み合わされ、また縫い?の荒さ?がとても良い。が肩布って何に使うもの?
日本民藝品図録の紙面、民藝品が画面中央にモノクロ印刷で置かれており、右下にノンブルが漢数字で入っている。このノンブル、各ページ同ポジになく、圖三十二 など。 印刷方法に依存しているところもある?
紙縒卍文八角膳の天板の模様が気になる。中央から何かそういう形で押し付けたような、掘ったよあなかたち。木目ではないが、荒い目でみるとそういうふうに認識してしまう。漆を塗る過程によるものな気はするが。
柳宗悦や濱田庄司らはイギリスと韓国の家具を高く評価する。またハーバード大学附属フォッグ美術館の招きを受け、欧州経由で渡米。スウェーデンの北方民族博物館やスカンセン(野外博物館)にしょくさつされて、将来の民族美術館の構想を温める。アメリカでは素朴な味わいの聖書の挿絵を蒐集。ボウバックアームチェアスプラッタあるタイプの意匠が非常に好き。たびたび出てくる、クネクネとした。人のような植物のような版画的に造形、図版は何に由来しているんだ、、。
スパリップウェアが掛け流しの重要な参照点となる。
マイケルカーデューの紙皿がとても素晴らしい。化粧土をかけた後に櫛形を施したらしいが、櫛形の曲がるときのスナップが妙な歪さをうんでいる。たぶん私が好きな最たる理由は色だが。
聖書の挿絵が意外とコミカルでおもろかった。ノンパースで、バットが空間に浮いていてお祈りしてるもか、そんな高くない。高座にいるとか。ドイツのもの。
1920-30 日本の近代化にあわせ、大正末から昭和の初期にかけて、矛盾が露呈してきて(誰目線だ?)都市に対する郷土という概念が成立する。民俗、民家、民具、民藝などの生活文化を再評価する動きが高まり、都市生活者の趣味という側面とともにかっぱつかする,
柳田と柳が話したのは一度だけらしく、過去の歴史を正確にするのが民俗学であると柳田は主張し、柳はこうあらねばならくという世界に触れていく使命を担うのが民藝だと説いたが、ふたりはその違いを確認するにとどまった。表層的だが、柳田の民俗学論に共感するが、どちらが善でどちらが悪という話でもなく、どちらも持ち合わせているような気もするので、派はないがグラデーション的には柳田スタンスか、私は。
緑草会編 民家図集の紙面が良かった。頁上部に図版があり、下に設計?ラフとテキストが200字ほど、これらは印刷工の仕事?1930
京郊民家譜の河井寛次郎の装丁が素晴らしく良い。イッチン描き風の文字が現代的な視点ではかたりパンクだが、実際イッチン的な素朴さを当時は感じていたのか?
20世紀初頭、大津絵が再評価されるが、これが良いのが格子の裂を多用した表装で柳も大津絵の新しい見せ方と高く評価したそう、普通にタータンっぽくもあるが、もう少しばあさんっぽい。
芹沢銈介は絵馬を集めてたらしいワ。
山��鼎の木鉢のデザイン画がとっても良いが、クラフト紙に水彩?で書いてる、これが一発書きとは思えないので、これを書いていく過程で決まるかたちもあると思うが、逆にこれを見て作れる職人もすごいな、設計図とか別にあるのかな、
民藝同人によって蒐集されたものの中には道具としての生命を終えたものもあるが、煙で燻され、磨き込まれて深まった色合いや皿の味わいを「見る」という用途をもっていると柳はいった。
赤絵丸文繁鉢、丸という枠に図案をされる。赤と緑、生成りのような黄色なかな。活発である。縁の黒が効いているのもあるか。アウトラインをつけることによって、おもちゃ感が強い。がキムチとかをポンと入れたくなる高貴さはある。
美の標準 そのニ 工藝第2号において、柳はふたつの挿絵を入れ、なぜ一方が不十分で、一方が優れているかを示しこれによって美の標準をはっきりさせたいと思っている。これは言葉によらず、具体的に一見して分かるから読者にも興味があると思う。とかなり読者に寄り添った、へんしゅうをしているが、悪いものの例には有名なものを、いい例には無名なものをいらるという編集方針がとても良い。そのものを押し出すのではなく、考えを押し出すのだ。また12回の連載を終え、悪い方の例になるものを写真に撮るのがなかなか面倒になったらであるなどといっている、笑
雑誌 工藝 は雑誌そのものが工芸的な作品であるべきであるという発想のもとつくられており、布表装にしたり、用紙に和紙を使ったり、豊富な小窓絵と写真を使ったりという工夫が凝らされてた。
雑誌 工藝の芹沢銈介のはたらきがめちゃくちゃに良い。扉絵の挿絵、これらのにじみなどに芹沢の影を感じた。また、線の形として、あまり勢いはなく、熟考された上での手癖っぽい感じ、またそれが直線とのコントラストを産み、なお良い。
民芸フォントと題されたところで、柳が「非個人的な字」を見出したとある。壺の局面に書く際のいっちんの手法の不自由さが、個性の角をとるということだが、浄瑠璃、芝居の番付、提灯の文字、将棋の駒なども近しいという。が芹沢の手癖的な文字の方が私は愛おしいと思うが、あれは違う?いっちんのパンクな感じは、もしかしてグラフィティてきなところに繋がりを感じられるかもしれない。不自由な手法という意味では。
柳も仮名のかたちとして注目した、浄土真宗初期の版本の文字が非常に良いが、版画なのか、、文字の上に家紋的な図版が、レイヤーで捺印されていて、字と図の境界を曖昧にしている。が良くみると推されている圖はぜんぶおなじで、なんか訂正印みたいでもあるが、なにか用途がある?
織物の袖無長衣 サイシャット族 | 台湾の色彩と図案のバランスが素敵だが、テキスタイルの柄に依存して、ライン先の記事全体の形がキュッとなっているのもかわいい。また、ライン的に入る柄には縫いの位置ととても関係性がありそうで、これも素朴さの所以かもしれん。
雑誌 民藝でも見られたが、柳は本文ページと表装のコントラストがないことを嫌ったそうだった。「表具に用いる素材としての布又は髪の色をら本品と近いものから選びますとその結果が至って無難なことが見出されました」とある。
山陰新民藝品展覧会 1932のパンフレットが美しい。図版が自由に配されつつ、その周りにキャプション、中央に四角く囲った民藝品のリストが固く組まれている。
柳の拭漆机の棚に彫られた、4枚の花の図案が美しい。深く掘りエッジを立たせることで、シャープな印象をつくるが、これも柳のシャープ好きを裏付けるものか?
日本民藝地方民窯展 展示風景1940がめちゃくちゃによい、地図から糸を引き、器よ結びつける。非常によい。
柳と芹沢で制作された全長13メートルの巨大な日本民藝地図、旧国名による区分に都道府県を協会を重ね、オーバラップさせる。また鉄道網を走らせ、民藝品を記号化したものをつかい、500を超える産地をマッピングしたよのたが、ここまでのレイヤーを作るながら、意外とあっけらかんとした。色面の印象が強い、ビジュアルで、いけいけとしながも力強い。芹沢の色彩感覚がめちゃくちゃよく、赤、深緑、黄色、緑っぽいグレーに、白文字金文字、ときおり赤文字で入る地名のカリグラフィーがめちゃくちゃ心地よい、地図はベタで、海は陸に沿って若干コントラストがついている。ふわふわしそうな、色使いたが、鉄道路線の黒がコントラストを1番上のレイヤーでつくり、横に広がり続けるビジュアルに流れる視線を留めてくれる。民藝品のアイコンが素敵、そこまでディテールを排除せず、色数も極端に絞らず、揚々としている。
抱瓶とよばらる酒瓶の一種でかたちが三日月型のらいんになっているのは腰に当てて方から下げて携帯したことによるもの。しかし現在でではサイズ感的に絶対置きだろと思いつつ、なんなら水指であるが、これも用途の転換と呼べるものか。
生成り本文頁にモノクロの写真をおく、だんだんページは焼けてきて、独特なコントラストをつくる。
青森の伊達げら、の模様がかわいい。記事のつくりによって図案がワープしている。
芹沢銈介の海外中の挿絵が良かった。家が消失してもなお、仕事が続けられる体制がとれているところに自分的に芹沢を見た。どんな状況でもものづくりに向き合えるのは最低限の環境、それなりのスペースと採光、そんなに必要とされる条件は厳しくないのかもしれない。
文字絵 忠 | 考 朝鮮半島 文字絵芹沢のものが有名なので、あまり朝鮮などにそういう意識がなかったが、なんか図の割合多くないという感じと、なんかちょっと稚拙な図案に強筆という印象。
スウェーデンのヴィルヘルムコーゲの澱青釉碗がすごく、深く名前の通り澱んだ青としているにもかかわらず、輝きがあり、骨太なかたちが素敵だった。
河井寛次郎のキセルシリーズの現物を始めてみたが、ネットで見るよりも格段にエロティックで、原案デッサンは至って素直な感じ。メカニカルなエロさがあるが、河井寛次郎自身も、「本当の民衆的工芸のメカニカルは機械産業が後継になる」って言った
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210916 #2
前のつづき
銭湯の横にあるコインランドリーなので待ち時間中に銭湯に入る事もある。
今、都内の銭湯は480円もするのな・・・高っか!
その代わり2時間でも3時間でもいられるわけだけど僕は洗濯が終わるまでの時間つぶし(しかもそのあとは乾燥させなきゃならない)でしかない為、25分くらいで出る。25分480円は高いよ。まあ、ネカフェならシャワーのみでそれ以上かかる事がほとんどだけどな。
今の職場近くには無いが、コインランドリー併設のコインシャワーを上手く駆使すると200円で30分(曖昧な時間を加算しまくれば)滞在できるぞ。冬場、シャワー止まったあとの真っ暗な空間で体を洗っていると昭和初期にタイムスリップしたようなノスタルジーを感じられる。ああ、こんな景色の中で生きる人々が令和の東京にまだ一定数存在しているんだな、と。そんな「存在しないもの」扱いされている人々のテリトリーに、自分が所属している事がちょっとうれしい。
かつてKKで出してもらった同人誌スタイルの画集「東京冥物」のキャプションにも書いたもの。「明日食べるものにも困っちゃうほどの貧しさってちょっと憧れる」って。憧れ叶ったっつーの。これがガチの東京冥物。冥物にうまいものなし!
いやしかし、冗談抜きに心地よい。この立場がいい、この身の上がいい。
子供の頃想像してた通りの、ダメ中年の姿そのものだ。
自身がモブ化して東京の景色の中に溶けていく感じ。都会の片隅に生える見知らぬ雑草、というセルフイメージ。
たまらない安心感があるな。僕はやっと帰ってきたんだ、子供の頃、母と離婚し六畳一間の安アパートで暮らしていた(浦安鉄筋家族の大鉄そっくりの)父親が棲んでいた世界に。全ての設備がガタガタ、ボロボロ。あと10年持つかどうか・・と言われて40年! みたいな耐用年数オーバーっぷりのカルチャー。
改装前のラジ館みたいな空気。大好きだ。あったけぇ・・・あったけぇ・・・
【完】
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【作家募集】Artrooming Market 07/出展概要
【応募フォームはこちら】
二次募集中[原画29枠限定]:12/29(木)〜1/9(月)24時
[アートルーミングマーケット]は、2020年に初開催し、今やつくしチームの主軸企画になっている、ミドル原画即売展覧会です。
世間的には、グッズ販売やデジタル作品を発表できることをメインにした、イベントやサービスが増えていて、もちろんその類いも大好きなのですが、
(世界でひとつしかない現物作品を生み出すという文脈で)、絵描きの最上級の創作物は原画!と考えていて、当企画を実施するに至りました。
原画を売る!が明確なコンセプトですが、作家性は大事にしつつ買いたくなる仕組みにし、また額縁店での開催ならではの恩恵として、無償レンタルで額装し、展示します。
第7段となる今回も、ギャラリー(オフライン)→オンライン(BASE)で販売。
東海地方のアートファンに、原画の現物を観て楽しんで(買って)もらい、出展者の皆さんの全国のファンに、ぜひ大好きな作家の原画を買ってもらう、という、2段構えの企画になっております。※最高販売記録は60作
出展者も多いので(100人くらい)、各自のファンが当イベントをのぞき、新しい作家作品に出会う場にもなっています。
出展方法は簡単!で、原画を描いて送ってくだされば、
あとは運営が、額装の提案し、ギャラリーで展示販売し、原画を撮影してオンラインでも販売します。簡単!
▼当展覧会の、3つのポイント!
【1】超老舗の額縁店に、原画を観てもらったうえで、額縁を見繕ってもらえる!
展覧会場にもなる高山額縁店は、昭和21年創業の超老舗です。
老舗!と聞くと、古めかしい建物を想像するかもしれませんが、お洒落すぎる内装に、お洒落すぎるバーも併設する、素敵なお店です。
つくしチームとしては、額縁のことはすべて高山額縁店にお願いしているくらい、すごく信頼していて、名古屋で1番のクオリティだと感じています。
そんな額縁店の社長や専門スタッフの方に、1作1作原画を観てもらい、数十種類~百種類以上の額縁から見繕った、厳選額縁2点を1作に対し、作者に公開(メール)。好みの1点を選び、そのまま原画を額装してくださいます。
しかも、無償でレンタルしますので、リスクなし、額縁を買い迷うことなしで、最高の状態で原画を発表できます。
※参考に、前回の通販ラインナップをご覧ください
正直、この体験だけで、出展料の元は取れるといっても過言はないと思います。※実際、通常の額装オーダーは有料です
【2】迎えやすくなる仕組み
原画を買ってもらうッ!ために、商売的な観点で考えると、部屋に飾ってもらうことを前提に、作品をつくることになります。
とはいえ、作家性(自由に好きな絵を描くこと)をないがしろにしてしまったら楽しくありません。ですので、部屋に飾る=インテリアとしての機能を押さえつつ、作家性に富んだ絵を描けるように、以下の作品テーマを設けます。
テーマカラー:グリーン/イエロー/ピンク/ブルー/モノクロ
メインモチーフ:植物/生き物/人(擬人化OK)/風景/食べ(飲み)物
↓テーマカラーについては
まずシンプルに、購入者(特に初心者)が自分の好きなカラーを指標に、原画を選べられるようになるので、購買意欲に繋がると思いました。そして、自分の部屋に馴染む色の絵画を飾りたい、という気持ちに合わせるためです。
↓メインモチーフについては
自分の部屋は、パーソナルな(毎日生活する)空間です。そこに絵画を飾るとなれば、やはり自分が好きなものが描かれた絵を選びたいですよね。虫が苦手な人が虫の絵を飾ることはないかと思います。(もちろん虫好きには最高のインテリアです)
定番でインテリアに合いそうな、5つのモチーフを選びました。
また、カラーとモチーフの一環テーマがあることで、以下の効果も見込めます。
●コレクション性が増す
ミニ原画を部屋に飾ってみると、もう1作並べたくなります。お客様が前回青い作品お迎えしたから、並べて飾って統一感が出るように、今回も青い作品にしようと思う!ということが、実際にありました。
●ギフトに良いかも
個人的には、割と高額な一点物をギフトにするのは難しいかなと思っていたのですが、ギフト専用ボックスを用意したところ、プレゼントに買う!というお客様が来て、贈る人の好みのモチーフだったから!ということが、実際にありました。
【3】お迎えカード
ギャラリーでお迎えされた場合は、購入者にその場で、作者へのコメントを書いていただきます。もちろんそのカードは差し上げます。また通販時は、SNS投稿でお迎え報告してね!の紙を同封します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つくしチームは、作家作品をファンはもちろん、一般にももっと広げたいと考えています。長く続けられる、絵描き作家の原画の集まる場所にしたいです。
ぜひ、ご賛同ご参加のほどよろしくお願いいたします。
==== 開 催 概 要 ====
●会期
>ギャラリー(オフライン)
プレ展示:4/20(木)10時~19時
4/21(金)10時~19時
4/22(土)10時~13時
販売展示:4/22(土)13時~19時
4/23(日)10時~17時
※プレ展示は鑑賞のみ
>オンライン(BASE)
4/27(木)20時~4/30(日)24時
●ギャラリー会場
納屋橋Komore 2F [高山額縁店2F]
入場:100円 ※出展者は無料
住所:450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南1-1-17
最寄:地下鉄東山線・鶴舞線[伏見]駅より徒歩7分
駐車:近辺の有料駐車場をご利用ください(30分200円等々)
●オンライン会場
TSUKUSHI TEAM SHOP(BASE)
https://tsukushiteam.official.ec/
●出展者数
100人位 ※各自出品数により前後
●交流会(予定)
日時:4/22(土)19時~21時
会場:納屋橋TWILO [高山額縁店併設のBAR]
入場:3000円(予定) ※夫婦や友人連れての参加ok
人数:毎回、20-30人くらい集います
内容:フリードリンク(お酒あり)、ビュッフェ(軽食)。※差し入れ大歓迎…!
展覧会場も特別開放!夜のArtrooming Marketに入場できます。
●ハッシュタグ
#artroomingMKT
#artroomingMKT制作中 ※制作中の展示作品の画像を投稿するときのみ使用
●企画運営
==== 企 画 概 要 ====
▼出展料
>最大3点まで出展OK
1点目3800円、2点目/3点目3000円 ※展示代行料込
[+]通販出展料 800円(原画何点でも800円) ※通販は希望制
▼参加
作品などのご準備と、搬入出のご参加(ご配送)お願いします
[1]HPから応募 → 運営からの応募受理メールに返信をして出展確定
[2]2週間以内に、出展料を運営に振込
[3]3/1(水)までに、出展に必要な情報を専用入力フォームにて運営に送信
[4]3/1(水)~3/10(金)までに原画を発送 → 額装 → 運営が展示
[5]ギャラリー展示(交流会) → オンライン展示 → 5月初旬に返却配送
[6]売上金は、5月中旬に振込(手数料差引きご了承ください)
※詳細は応募受理メールにて
▼制作
部屋に飾る=インテリアとしての機能を押さえつつ、作家性に富んだ絵を描けるように、以下の作品テーマを設けます。
[1]まず、作品のメインカラーを以下から1つ選び、絵に反映ください
グリーン/イエロー/ピンク/ブルー/モノクロ
※全体の70%位が上記の各色合いになっていれば、他の色を使ってもOK
[2]次に、作品のメインモチーフを以下から1つ選び、絵に反映ください
植物/生き物/人(擬人化OK)/風景/食べ(飲み)物
※中心となるモチーフが上記の絵になっていれば、他のモチーフを使ってもOK
以上、2つのテーマに添い、制作お願いします。
※2・3作目それぞれテーマ選択OK
▼作品
アナログで新作(未発表作)でお願いします
作 品 形 態:平面 ※半立体NG
規定サイズ:縦154×横107mm ※横長NG ※紙でもボードでもOK
キャプション:持込設置不可 ※つくしチームが用意
販 売 価 格:5000円・7000円・9000円・12000円・15000円・18000円・23000円・27000円・30000円・35000円から選択
▼額装
高山額縁店が制作した額を、無償でレンタルします。
高山額縁店が原画の作風や額タイプ希望を見て、額を2つ厳選し、額装写真をメールでお送りしますので、選定ください。選定された額装で展示・販売します。
>額タイプ:ナチュラル系(木目や白系)/黒系/金/銀/重厚感/高級感/お任せ
>原画が購入されたら、額代2500円を引いた金額を作者へお渡し
>原画を返却する際に、レンタルした額が気に入れば2500円で購入可
▼準備
>出展者は下記をご準備ください
[1]原画
[2]出展者シート ※印刷→記入して、同封
[3]返却用のヤマト運輸着払い伝票(必須事項記入済)
[任意]名刺 ※1人50枚まで ※10×6cm以内
>つくしチームが下記を用意します
[1]展示用のキャプション
[2]展示用のクギ
[3]名刺入れ箱
[4]原画購入時の梱包材
▼搬入配送
3/1(水)~3/10(金)までに発送 ※送料自己負担
▼搬出配送
5月初旬 ※着払いご了承ください
▼販売
>ギャラリー(オフライン)
即売会ですので、原画はその場で購入者持ち帰りになります。購入した原画を帰宅したらすぐ飾れるように、会場でミニイーゼルやコマンドタブフックなども販売します。
>オンライン(BASE)
通販掲載は、希望制です。※理由は、下部の[企画詳細]でお伝え
ギャラリーで購入された原画は、掲載されません。オンラインでは、+20%で販売します。+20%分は消費税・BASEマージン・手数料に充てます。
↓価格5000円の場合の例
ギャラリーは5000円で販売→BASEは5000円+20%で販売→何れにせよ作者には5000円お渡し
【応募フォームはこちら】
二次募集中[原画29枠限定]:12/29(木)〜1/9(月)24時
==== 企 画 詳 細 ====
ここからは企画の解説等。出展するうえで必読ではないですが、お時間あるときに。
▼展示
壁面をテーマカラーごとに区分けして、原画を展示します。そして、各原画に添えるキャプションにモチーフの種別を記載し、好きなカラーとモチーフを指標に、自分好みの原画が探しやすくなっています。
▼通販
前回から通販を希望制にしました。理由は2つで、
1つめは、ギャラリーで購入された原画は通販に掲載されませんので、同じ出展料で、サービス内容に少し差が出てしまうこと。
2つめは、これまでの通販結果上、作者のファン(フォロワー)が購入することがほとんどで、オンライン上でファンと繋がりが少ない方は、通販で原画を買ってもらうことが難しいからです。原画をお迎えする側も、迎えるからには大事にしたいので、ギャラリーで現物を観て惹きつけられて!なら良いのですが、通販ページの原画の画像だけで、知らない作家さんの原画はなかなか買えません。
ですので、現にフォロワーが多い方や、チャレンジしたい方、この機会だから思い出づくりに!、という方に、通販をお勧めしています。
▼[額装]の意図
つくしチームが高山額縁店さんにお願いして、協力くださることになったサービスです。高山額縁店の額縁を使いたい理由は、まず大前提で質が良く(価格も良心的にしてくれています)、3つあります。
[1]額のクオリティが統一で高ければ、原画即売会として期待度が高くなるから
[2]額がしょぼいと原画そのものもしょぼく見えてしまうので、しっかりした額で原画を観せたい ※一生懸命つくってくれた料理は、素敵なお皿で出してあげたいみたいな
[3]もし原画が売れなくても、額代の出費はなく、気が楽
通販や量販店で買いやすい額を買って、行き当たりで額装するのとは違う興奮があると思います!
▼[おまけ]名刺について
これは、流してもらっても良い話なのですが、
アートイベントで名刺を持って帰るお客さんは、作家の情報や連絡先を知りたい人はもちろん、作品は買えないけどその作家さんの絵を名刺で持って帰りたい人も多いと思います。帰宅して部屋で名刺を飾ってる人もいるのかなと想像しています。。
名刺も皆さんお金をかけてつくっているので、絵描きですし折角であれば、[作家情報+絵を飾れる]にしたら、[作家情報]だけで終わってしまう名刺よりも、絵を部屋で毎日観てもらえ→もっとファンになって→名刺の作家情報からSNSも開いて…と、良い流れが生まれるのかなあなんて考えたことがありました。実施してる作家さんもいるかとは思います。
そしてそれって、部屋に原画を飾りたくなる第一歩なのでは!と思い、当企画にぴったりなので、おまけ企画を実施します。することは簡単です。会場で名刺サイズの額を販売し、作家名刺を飾りませんか?というポップをつけるだけです。
出展の皆さんは自由参加で、以下のことをお願いします。
>片面全面を絵のみの印刷にする ※文字を入れない
新しい名刺をつくることになるかと思いますので、自由参加で大丈夫です。おまけ企画に合わせてくださった名刺は、壁面に展示します。※貼り付けますので、1枚サンプルで使用します
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. ⚠️この写真📸を左にスワイプしてこの他9つの動画🎥や写真も御覧下さい🍝😙🙏. Swipe this photo 📸 to the left and see nine other cooking processes, movies and photos of the actual meal scene🍝😙🙏. ♬🚂汽車は〜闇を抜〜けて光の海へ〜♬ (#銀河鉄道999 のオープニングテーマ BGMにしているIGTVでアップしたヤツ 最近このパターンばかり😂 しかもまた昭和の曲😂) てな訳で… 🫕『#牛すじのトマト煮込み 』🥩🍅 ◎そんでもって… コレまたIGTV で長々とアップしている😂 🫒オリーブオイル 🧅#新玉ねぎ 🥫#トマトジュース 🧄にんにく のみで作った、新玉ねぎの甘みいっぱい の 🍅#トマトソース で作ったヤツ をようやくキャプション付きで😂 ◎冷凍のボイル済みの牛すじなんで、このつくおきしといた🍅トマトソースにぶっこんで、煮込むだけの超楽ちんうまうまメニュ〜‼️😋💖 🌟 on the🥖して、オリーブオイルは、 🫒『メルガレホ コンポジション プレミアム』 たらりんと😋💖 ◎チーズ🧀なんか載っけて、トーストするのもイイかもね〜😋 ♬かもねかもねso〜かもね好きになっちゃうかもね〜♬ by #シブガキ隊 (しつこく昭和の歌🤣) ◎好きなチーズ🧀擦り下ろしたり、粉チー振りかけたりも良いんだが、今回はそのまんまで食べきっちゃったんでまたいつか〜😂 🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿 ◎使用した エキストラバージンオリーブオイル 🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿 【Aceite de oliva virgen extra Melgarejo】 『Melgarejo composition premium』 『メルガレホ コンポジション プレミアム』 ★オリーブの産地: 🇪🇸スペイン、アンダルシア州ハエン県 ★オリーブの品種: (ピクアル、アルベキーナ、オヒブランカ、 フラントイオ) ★OLIVE JAPAN2020 (オリーブジャパン2020) ★国際オリーブオイルコンテスト最優秀賞受賞🏆 ★2020 Olive Japan -PREMIER MEDAL ◎ピクアル種、アルベキーナ種、オヒブランカ種、フラントイオ種の4種の早摘みオリーブの実を搾油し、絶妙なバランスの風味にブレンドされたオイル ◎早摘みのオリーブの実の若々しく青々しい香り、フルーティなバナナ、リンゴ、トマト、アーモンド甘いアロマ、心地の良い苦味と程よくしっかりした辛味の快感、口中での味わいと鼻に抜けていく香りの変化を存分に堪能出来ちゃう素晴らしいオリーブオイル 🌟様々な食材、お料理にマッチしちゃう… まさに、万能なエキストラバージンオリーブオイルっす‼️😆✨ #牛筋 #トマトソース #牛すじ煮込み #牛すじ #メルガレホ #オリーブオイル #エキストラバージンオリーブオイル #エクストラバージンオリーブオイル #オリーブオイルソムリエ#ヒグロック #おうちごはん #フォトジェニックフード #アイシティ21 #ドンク #oliveoil#extravirginoliveoil#evoo#aove #Melgarejo #picual#Arbequina#frantoio#hojiblanca #tostadas#松本市 Special thanks to @melgarejo_japan @melgarejoextravirgin @inoueicity21 @donq_depuis1905 @temite_official @bakanagold1 @inoueicity21 @kagome_jp @bakanagold1 @fukawatoshikazu @hirohide.yakumaru (Matsumoto, Nagano) https://www.instagram.com/p/COJX6QPgrhc/?igshid=qfs8pn81vuyy
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【どこでも博物ふぇす!零】に出展します
彰往テレスコープ代表・惟宗ユキです。2021 1/30(土)~2/14(日)に行われる【どこでも博物ふぇす!零】に「彰往テレスコープ/3D」として出展します。
【どこでも博物ふぇす!】とは博物をテーマにした同人即売会です。
今回は物理的な場所を使わず、ヴァーチャル空間を活用したオンライン上での開催となっております。
共同出展サークルの「3D」は、恐竜の3Dモデルの販売を予定しています。
彰往テレスコープはヴァーチャル空間での開催を活かし、『彰往テレスコープ vol.01』企画展示「神社設計の昭和モダン」で取り上げた昭和初期の神社建築の一例を3DCGを駆使して再現します。
再現するのは小林福太郎による「某神宮造営計画」の図面です。実はこの設計図は、計画段階で谷重雄に実施設計担当が交代したため、幻の計画となったのです。この「某神宮造営計画」の名前は『小林福太郎遺作集』でキャプションされた名前ですが、どこの神宮かはこの場で明かしません。ぜひ『彰往テレスコープ vol.01』の中から答えを探してみてください。
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2020/8/2「みやびの色と意匠 公家服飾から見る日本美」展
2020/8/2「みやびの色と意匠 公家服飾から見る日本美」展
奈良県立美術館
コロナ禍の中、美術館へ行くのも気を遣い、前回の展示鑑賞から1ヶ月は空いてしまいました。今日はたまたま美術館近くへ車で行くけどと家族に誘ってもらい、少し観てきました。
奈良県立美術館の今回の展示は主に装束です。始めのコラムでもありましたが、公家の装束は意外と目にすることが多いものです。例えば国語での古典、歴史…美術館へ回っていても平安貴族の絵はよく見かけますものね。第1展示室では基本的な装束を纏った人々が描かれている《源氏物語画帖》や《歌カルタ》が展示されていました。思えばこのような作品を装束をあえて注目して鑑賞したことはありませんでした。新しい視点で観れたように思います。
いよいよ実際の装束の展示へと辿り着きました。まずは主に男性の晴れの装束(束帯)の展示です。「晴」とは公的な場のこと。男性のフォーマル衣装ですね。色や文様に階級があるというのは歴史で少し習ったことがある気がします。衣紋掛けに掛けられている装束はどれも大きいため、なんとはなしにゴツいように感じるのですが、近くにあった《藤原鎌足画像》を観ると、肩や足といったかくばった部分はしんなりと衣が描かれているので、るったりと着ることができたのかもしれません。
男子の装束の次は待ちに待った女子の装いです。律令制を導入した時代のため、女子もフォ��マルな場で役割を果たすことが多くなっていったようです。奈良時代の女子の装束から順に展示されていました。昭和時代に復刻された「染色祭り」での《奈良時代十六号》はシルクロードからの影響を感じることのできるシルエットとなっていました。とにかく文様や色が美しい!奈良時代は「羅」と呼ばれる薄手の織物や錦を纏っていたようです。
左上《五衣唐衣裳装束 一式 秩父宮勢津子妃所要》右下《女官装束》
いよいよ「十二単」とされる「五衣唐衣裳」が登場します。写真では全て重ねた状態でしたが、展示では各パーツが分けられていました。 キャプションにもありましたが、唐衣(一番上に羽織る衣)は奈良時代の装束を観たうえでこちらを観たため、奈良時代からの変移がありありと見て取れます。
それぞれを分けて観てみると、改めて重そうです。これらを全て重ねてきていたのですね…。
左《狩衣 紫地鴛鴦丸文様》中心《打掛 紫地梅に鶯垣に椿文様》右《半尻 萌葱地亀甲に牡丹折枝文様(こどもの装束)》
晴の次は「褻」(け)の装束。褻は日常のこと。男子は直衣(のし)や狩衣(かりぎぬ)、小直衣(このうし)と呼ばれる装束を纏っていました。褻で着る装束は晴の装束と比べて規定が少ないため、カラーや文様がバリエーション豊かです。鑑賞している私としても、なかなか面白い装束がたくさんありました。「狩衣」は文字通り狩りをするための装束とのことでしたが、今までの装束と比べると、確かに軽装ではあるのですが、現代の感覚から見てこれで狩りは無理じゃない?といった感じでした。それもそのはず、当時の狩りとは虫取も狩りのうちのひとつであったようです。
次は女性の小袖。江戸時代以降宮廷の女性も小袖を着用するようになったとのこと。こちらでは様々な文様を刺繍で施された豪華な小袖が登場します。どれも繊細かつ存在感の強さに圧迫されます。小袖を着用した女性が一堂に会する姿を想像してみると華やかで良いですね。その他、子供の装束も紹介がありました。
右《袿 紅地雲立涌に鴛鴦丸文様》左《萌葱地藤立涌文様》
この第6展示室では写真撮影がOKとなっていました。公家の人々が着用した装束でのトレンドは「カラー」。何枚もの衣の色の並びや重なりという、一種高等なファッションを楽しんだとされています。《袿 紅地雲立涌に鴛鴦丸文様》は外は赤の鴛鴦丸文様。内側は紫。上品な配色です。
公家の装束ということで、展示会場のいたるところで去年度の即位の儀で着用されていた装束の解説もされていました。こちらも興味深かい展示でした。
本日は美術館から少し歩いた先の吉野本葛天極堂でランチ。暖かい出来立て葛餅が美味しかったです。
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消防博物館
東京消防庁の消防博物館(正式名称は「東京消防庁消防防災資料センター」とのこと)を訪れる。江戸時代の火消から現代の消防・救急に至るまで、消防の歴史をたどることができる入場無料の施設である。想像以上に充実した展示で、子どもも大人も楽しめるような工夫がなされており、ほとんどのキャプションが日本語と英語で書かれているのも好印象。
常設展示は5階から始まる。時は江戸時代。導入部のジオラマと映像。
火消のいでたちなど。
纏(まとい)の勢揃い。
江戸の火消はとにかくカッ��いい存在だったといわれる。
5階の屋外には消防ヘリコプターが設置されており、座席に座ることもできる。
4階へ降りると時代は明治そして昭和へと下る。時代がかったポンプの数々。
上の写真のようなポンプが描かれている。
消防出初式の梯子乗りの様子は現代にも通ずる。
昭和……というか戦後になると雰囲気がぐっと変わる。婦人消防官も登場する。
「大震災に学ぶ」コーナー。
防火被服���変遷。
二輪消防車(赤バイ)。初めて見た……というより存在自体知らなかった……!
3階と1階は現代。下の2枚は現在の消防と救急の装備など。
シルエットから車種を当てるクイズコーナー。むずかしすぎる。
いろいろな消防車の運転席に乗れるコーナーもある。見学の子どもたちが楽しそうにしていたので、たまたま誰もいなかったところだけ撮影。
1階のミニカーコーナー。ここに載せたいのがたくさんあったのだが画像枚数制限のため泣く泣く割愛。
地下には消防車がずらりと並ぶ。壮観。
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本邦ウォーゲーム黎明期の朝日新聞記事
本記事は「Muat Attack」内で話題となった、本邦ウォーゲーム黎明期の朝日新聞記事の紹介です。AMIさんの情報で記事がほぼ特定されましたので、昼休みに調べてきました。出典が記事データベースのため記事自体の転載は控えますが、内容は面白かったので概要を紹介しておきます。
※2019/02/27 時系列順に再編しました。
「ブーム 戦争ごっこ 子どもは夢中 教室内でも おとなは複雑」朝日新聞,1972/10/12,東京朝刊,p22.
こちらは検索できた中では、最古のミニチュア・ウォーゲーム(記事中では「戦争ゲーム」)の記事。10月10日に池袋「パルコ」屋上で行われたイベントを報じるもの。「それやっつけろ ヘルメット姿でドイツ軍と連合軍にわかれてゲームに熱中する子どもたち」というキャプションで、ジオラマの盤面を囲む写真あり。
「半年前ぐらいから日本のおもちゃ問屋が紹介したもの」「子どもたちのプラスチックモデル・ブームにのり、東京を中心に広がっている」との紹介。イベントは「5人1組のチームを公募し、自作の「兵器」を持寄り、第二次大戦のドイツ軍と連合軍にわかれての公開戦」。パルコ営業企画部は「十日のデータを分析して、どこまでブームが伸びるかを見きわめたうえ”全日本大会”など次回の計画を練っている」とのこと。
上記のコスプレ写真に加えて「あわれむより殺せ、さ」「こいつは勲章ものだ」などとキャッチーなセリフが散りばめられ、全体的に戦争を知らない子どもたちが、無邪気な遊びに興じる姿に批判的な論調です。
また少々意外だったのですが、この時期のウォーゲームに関する記事はこの一件のみ。1972年のこの記事から次の1981年の記事まで、ミニチュア、ボードともウォーゲームに関する記事は途絶えているようです。朝日新聞は一撃で目的を果たした、ということでしょうか。
「ヤングの遊びにも“軍事色”戦争ゲームが大うけ 首かしげ 不安がる声も」朝日新聞,1981/6/19,東京朝刊,p22.
こちらが本調査の発端となった記事。社会面の紙面1/4ほどを使った比較的扱いの大きな記事で、「東京国際玩具見本市」に今回初めて「戦争ゲーム」が登場したことを報じています。社名不詳の展示ブースの写真あり。写真が荒く判別が困難ですが、辛うじて特徴的な「Stalingrad(AH)」と「The Guns of August(AH)」らしき箱絵が判別できました。TGoA(1981)は当時最新作ですね。また「タクテクス」の創刊がこの年の12月でした。
こうした戦争ゲームは「日本には十年ほど前に入った。ずっとごく一部の愛好家にしかうけなかったが、昨年後半から大学生を中心にファン層が広がり始めた」とのこと。各社の出店状況とゲーム自体の解説が中心で、下記のコメントを除けば本文での批判は薄目です。
記事の最後でミステリ翻訳家の田中潤司が「純粋にゲームとして楽しんでいる」として肯定的なコメント。そして「戦争ゲームも、知的競技には違いないので、それ自体はどうということはない。ただ沖縄戦といったものとなると、ゲームとしてやれる無神経さが気になる。あそこで何が行われた���、といった歴史的事実を知っていたら、とてもゲームなどやる気にはなれないでしょうね」という野坂昭如のコメントで記事を〆ています。
政治性抑えめのビジネス、文化記事と見せかけて、最後に野坂昭如で殴りつけてくる構成はさすがですね(褒めてます)。
個人的に面白かったのが各社の参入状況で、さてそれぞれ何社のことでしょう?
A社:昨夏から輸入を開始。50数種を並べて実演つき。
B社:今春から輸入を開始。80種余りを展示し、マーチを流しての派手な宣伝。
C社:昨年後半から輸入を開始。20種近くを展示。
D,E社:それぞれ数種類を独自に開発。夏休み発売を予定している。
「フジ三太郎」朝日新聞,1981/6/20,東京朝刊,p23.
1コマ目:「いま大うけ「戦争ゲーム」」マップを前にルール読む広げる三太郎
2コマ目:息子と二人で盤面をにらむ様子
3コマ目:番外から「ごはんですよ~」三太郎「終わらせようか」
4コマ目:マップ上にキノコ雲オブジェを置いて立ち去る父子
こちらは「フジ三太郎」ウォーゲーム回。前日の上記記事を受けての時事ネタと思われますが、記事の写真にはなかったコンポーネントの内容も、さほど違和感のないイラストで漫画に登場。「ウォーゲームはこういうもの」という下地が既にあったことをうかがわせます。
「戦争は元々無神経_話題 」朝日新聞,1982/6/24,東京朝刊,p7.
※2019/02/27追記記事。
「二つのサイコロを振って”七”の目が二回続けて出れば、英軍の駆逐艦シェフィールドは撃沈」という「米国シカゴのおもちゃメ��カーが売り出した「フォー��ランド紛争ゲーム」」を「信じ難い無神経」として政府に輸入禁止を求める英下院議員の話題を紹介した海外時事コラム。そんな話題もありました。
「「図上戦」に若者人気 歴史・SF・ファンタジー シミュレーションゲーム 」朝日新聞,1982/11/19,東京朝刊,p20.
※2019/02/27追記記事。
地域面(東京)の5段にわたる記事。「仕事や授業を終えたサラリーマン、学生がシミュレーションゲームに熱中する。午前零時をすぎてもなお続く=豊島区東池袋2丁目のレック・カンパニーで」というゲームを囲む写真有り。
「歴史上や空想の戦い、紛争をゲーム化したシミュレーションゲームが若者を中心に急速に広がっている」として、レック・カンパニーと「ゲーム制作者の鈴木銀一郎さん」への取材から「シミュレーションゲーム」を紹介する記事。「(前略)日本では八年ごろ前、輸入されたが、一年前「関ケ原」「ガンダム」などの国産ゲームが出てからブームのきざしがみえてきた」という国産ゲームを中心としたブームを受けたもの。前年末に専門誌「タクテクス」が刊行されたが、創刊1、2号はプレミア価格でファン同士で取引されているという話題も。
最後は「しかし戦争ものが多いうえ、ゲームに数時間かかるので、受験世代の親には嫌われものだ。「ゲームを母親に焼かれちゃった」という中学生もいる」と締め。批判的な部分はこのくらいで、戦争をほとんど表に出さず「歴史の追体験」をさせる珍しい娯楽、という論調です。
「ウォーゲーム 現代戦争症候群(いまふういくさもよう) 8・15を前に」朝日新聞,1984/8/9,東京朝刊,p22.
※2018/05/28追記記事
終戦記念日に向けた連載コラムの第1回より。「若者を熱くする『遊び』」という煽りで、ウォーゲームとそれに興じる若者の声を紹介。
部隊内のウォーゲームクラブ「A88」で活動する陸上自衛隊第7師団の一等陸士。お気に入りのゲームは「スコードリーダー」。「最高ですよ。部隊や銃の配置など実戦面でゲームが役立つ。指揮官の立場がよくわかる」と軍事訓練を強調したコメントを紹介。
「関東大学ウォーゲーム連盟」理事長で「東大ボードゲーム研究会」会長の大学生。自ら考案したゲームをメーカーに持ち込み、当たれば数千万円の収入が見込まれる、と「商魂もからむ」紹介。同連盟は早大、立教大、東海大、茨城大など12大学のサークルが所属し、この夏にノルマンディー戦を題材にした3泊4日のゲーム合宿を実施したとのこと。
信用金庫から転職したという、ゲーム雑誌「タクテクス」編集長斉藤純氏のコメント。「戦争をヒステリックに騒ぐのでなく、冷静に見つめ、考えるべきなんですが、そこが理解されずにトラブルが起きてしまう」
ゲーム会場としていた青少年会館の使用を禁じられた「岐阜ゲーマーズフォーラム」会長の若者。「当館の設置目的である青少年の健全育成、社会教育の振興になじまない」という通達に「『なぜ、そんなに目クジラをたてるの』と言いたげだ」と記者のコメント。
最後に競技人口を6万人、高校生3万、大学生2万、中学生ら1万と紹介。どんな調査結果なのか気になりますが、典拠不明。「(前略)太平洋戦争に題材をとったものも多い。”戦争ごっこ”へ走る若者は、後を絶たない。」として〆。
「無神経「朝鮮戦争ゲーム」商標登録不許可を申請 大韓弁理士会」朝日新聞,1984/11/13,東京朝刊,p22.
ついでに発禁だ、販売停止だと憶測飛び交う「朝鮮戦争(EP)」の記事も確認してきました。訴えたのは韓国の弁護士組織「大韓弁理士会」で、特許庁に商標登録の取り消しを求めるものでした。
エポック社のコメントは「(前略)不幸な戦争を正しく認識してもらうためのもので、単なるおもちゃではない。しかし一部からでも好ましくないとの声があれば、商標登録について異議に抗弁する意思もない。ゲームは既に製造は中止している。」というもの。もう初期ロットは売り切ったし、放置するから好きにして、というところでしょうか。
「朝鮮戦争」の発売月は不明ですが、「タクテクス」の「内外ゲームガイド 新製品ニュース」で紹介されたのが15号(1984年5月発行)ですから、かなり素早い動きだったのですね。ちなみに記事で言及されていますが、6,000セット販売したとのこと。一年未満でこの個数というのも、現在では考えられない規模の市場です。
※2019/02/27追記
また本件について、新聞記事から外れますが関連情報の提供がありましたのでリンクしておきます。匿名証言ですが、朝鮮総連へ説明に赴いた方のコメントがあります。「第11回ちはら会レポート~朝鮮戦争(EP/SS)」
「人気のウオー・ゲーム(青鉛筆)」朝日新聞,1988/3/28,朝刊,p31.
※2018/05/28追記記事
「(前略)国際問題にもなりかねないような物騒な想定を高度なすごろく遊びにしたシミュレーション・ウオー・ゲーム「自衛隊編」が、人気を集めている」というコラム。「ルールは軍事専門家も驚くほど細かい」「自衛隊員やソ連大使館筋からの注文も舞い込んだといい、思わぬ反響に会社側は、「?」。 」
メーカーは「東京都港区のゲーム製造会社」でタイトルも微妙ですが、前年にスタートしたアドテクノス「SDFシリーズ」の話題と思われます。300字程度の面白コラムという程度の扱いで、批判といっても引用の「物騒な想定云々」程度。Wikipediaにあるような「朝日新聞から名指しで批判された」というほどのことはありませんでした。
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ローカルベンチャー最前線:HOTEL NUPKA 総支配人 坂口琴美さん(後編)
東京で縮まった、ふるさととの距離。
十勝の魅力をどう表現し、伝えていくかーー。
東京の下町で飲食店の経営に成功し、順風満帆な10代、20代を過ごした坂口さん。「すべてが初めての経験だったけれど、怖いもの知らずだからできたことがたくさんありました。ひとつひとつ壁を乗り越えて物事を理解したり、仕組みがわかったり。いろんな人に助けられて……そう考えると、私はただのラッキーな人なのかもしれませんね(笑)」と冗談っぽく笑う。向き合って話していると、ついホテルのオーナーであることを忘れてしまうくらい自然体。が、一方でしなやかでありながらブレない「芯」の強さが垣間見える。
千駄木のハンバーガーショップが軌道に乗り始めたころ、東京に居住する十勝出身の若手が集う「とかち東京クラブ」のメンバーが集まる機会があった。それは昼夜を問わず、夢中で働いてきた坂口さんが当時の“自分らしい”ワーキングスタイルを実現できた頃だった。「それまでは特に地元に強い思いもなく、今、目の前にある暮らしが精一杯。でも仕事が充実していて、体も心もきっと少しだけラクになったときに、ふと地元のことを思ったり、高校時代のお友達と会って懐かしいなぁという気持ちになりました」と振り返る。
「とかち東京クラブの定例会(飲み会)で、私のお店を利用してくれたりすることもあって、うれしかったですね。みんなの話を聞いていたら、やっぱり十勝はいいところだなって。あらためて気づくことがたくさんありました」と語る、坂口さん。次第に「じゃあ、十勝の魅力をどうやって表現して、発信していったらいいんだろう」と考え始めたのだと言う。
▲「旅のはじまりのビール」を販売している東京根津にある「HOTEL GRAPHY(ホテルグラフィ)」でクラフトビールと十勝短編映画「my little guidebook」上映会を開催した時の1枚。グラフィーのメンバーに支えられ、東京と十勝が一つになる夜。
十勝を元気にしたい!という思いで
つながった同志に誘われ、ホテルの共同オーナーに!?
▲農水省主催のフードアクション・ニッポン アワード授賞式にて。地元十勝の農家さんと造るクラフトビール「旅のはじまりのビール」が、全国1008商品の中から10品に選ばれました。創業前からともに事業の運営や夢を共有する十勝出身の柏尾哲哉氏(左)、「旅のはじまりのビール」のレシピ開発や醸造責任を担っている本庄啓介氏(右) 。本庄氏は元キリンビール、アウグスビールの醸造責任者であり、柏尾さんの大学時代の先輩でもある。
とかち東京クラブで、いつも話題にのぼっていたのは十勝の魅力をもっと、より多くの人に発信できないかということ。
「国内だけでなく世界に向けた発信をしたいという思いがありました。そこで思いついたのが、十勝を舞台にしたストーリーと映像を作って発信しようと」。
なかなか大胆な発想にも思えるが、坂口さんはニューヨークから東京に拠点を移していた後輩の映像作家、逢坂芳郎さんに話を持ちかけた。そこから仲間を募り、映画『マイ・リトル・ガイドブック』を完成させた。台湾の旅行会社で働く主人公が、まだ知られていない北海道の観光資源を見つけるために十勝に派遣され、地元の人との出会いの中でドラマが生まれるストーリーだが、思った以上の反響があったのだそう。
この映画づくりの中心となったのが、同じ十勝出身の柏尾哲哉さん。柏尾さんは東京で弁護士として働く一方、生まれ育った帯広の、中心市街地の空洞化が進んで人通りが減り、かつてのにぎわいを失った景色を憂いでいた。「映画を通じて十勝を訪れる新しい人の流れを作り出したい!」。それは坂口さんと柏尾さんの共通の思いだった。
そんなとき柏尾さんが、帯広駅から徒歩3分の飲食街の一画で昭和48年から営業を続けていた老舗「ホテルみのや」が廃業しているという情報を入手。
「ここなら帯広の中心市街地から、十勝に何か貢献できるかも知れない」と感じた柏尾さんは、坂口さんに「帯広のまちのまん中で宿をやりませんか?」と声をかけた。
「学生時代のアルバイト、東京での自営を経て、日々お客さまと接することにやりがいを感じていた中、いつか宿を開こうと思っていた私は、東京・谷中の寺町にある長屋で、宿を開く準備に取りかかろうとしていた時期がありました」という坂口さん。
「ところが、ちょうどそのタイミングで東日本大震災が起きて、計画は白紙に。柏尾さんはそのことも知っていたので、声をかけてもらった時はうれしかったけれど、正直迷いました。東京の仕事もあるし、資金の準備も必要だし……」。
ところが柏尾さんは一歩先をいく行動に出る。ホテルみのやの所有者に相談し、「まちづくりのために生かしたい」という思いを丁寧に伝えた。結果、土地と建物を譲ってもらうことになり、「琴美さん!買って来ちゃいました!帯広でやりませんか、宿?」と声をかけたのだ。
このひと言が、現在のホテルヌプカに至るストーリーの始まりだった。
廃業したホテルに新たな価値を創造し、帯広の中心市街地を
盛り上げたい。共同経営という決断
▲旧ホテルみのや=写真左=オープンしたのは、坂口さんが生まれる前の昭和48年。スクエアな外観に、風合いのあるタイル張りが印象的な外観は当時のまま。右の写真は現在のホテルヌプカ。
「そこからはもう、またまためまぐるしくて(笑)。『私、委託で運営はしません。やるなら共同オーナーにさせてください』って柏尾さんに(言いました)」と坂口さんは振り返る。面白い場所を点で作るのではなく、中心地全体を盛り上げて、面白い人がたくさん集まってくるエリアにしたいという大きな理想がある中で、「いざ2、3年経って、すぐに辞められるという状況にもしたくなかったし、東京のお店を犠牲にして取り組まなければならない部分も大きかったので、リスキーですけど、そう決めました。それくらい責任を持たないと、たぶん続けられないと思うから」。
そこで坂口さんは、柏尾さんとともに共同代表として、「十勝シティデザイン株式会社」を立ち上げ、いよいよ一大プロジェクトのスタートをきる。同社の事業は、宿泊施設やカフェの運営をはじめ、音楽やアート、セミナーなどのイベント運営、十勝に来た旅行者の旅のお手伝いなどだ。
以降、東京で購入した古いマンションと、帯広の賃貸マンションを頻繁に行き来する、忙しい日々に突入した。
しかしながら、オープンまでの道のりは決して平坦ではなかった。ホテルみのやが廃業するまでの数十年間は、まったく設備投資がなされていなかったため、老朽化した設備を再稼働するためには大工事が必要だったのだという。よって、オープンまでに2年の月日を要し、フルリノベーションの末にようやく完成。「ホテルヌプカ」は平成28年3月、開業した。
全国・世界から訪れる旅人を「暮らすような旅」で
おもてなしするホテルヌプカを、十勝の新たな魅力に
▲帯広の中心市街地をほっこり灯すホテルヌプカの1階部分。「まち・ひと・もの・こと・場所」をつなぐ拠点=Urban Lodgeを目指している。
宿泊施設とカフェ/BARの複合施設「ホテルヌプカ」は今、十勝・帯広への自分らしい旅の拠点として、まちの中から自然の中へバウンドする発着点として、さらに地元の人が集まる場として活用され、坂口さんの活動や発信は“感度”の高い道民や旅人たちからの注目を集めている。
一階はホテルのロビーであり、カフェやバーを併設。入り口には薪が置かれ、ぬくもりを感じられる空間に。奥のカウンターでは十勝産大麦麦芽100%を使用したオリジナルのクラフトビールや十勝の食材をふんだんに使った美味しいおつまみを食べることができる。ここはホテルのゲストだけでなく、地元の人も気軽に入ることできる。坂口さんや柏尾さん、スタッフ、また外部企画のイベントも随時開催され、全国、全世界から十勝を訪れるゲストと地元の人との交流の場にもなっている。
「十勝と世界をつなげる役割を果たしたい」という思いから「十勝の自然と街を旅するホテル」をイメージ。それは確かなカタチとなって、人と人、まちと人をつないでいる。
ちなみに2〜5階はシンプルで温かみのあるデザインを基調としたドミトリーと個室、それぞれのタイプの客室やランドリールームがあり、アートやグラフィック等のディレクションには十勝出身の若手クリエイター達をパートナーに迎えて、十勝に暮らす人々の日常の視点からホテルを作り上げた。
“外からの視点”を大切に、いいところ探しをして
十勝の無限の可能性をカタチにできたら
▲ホテルヌプカで働くスタッフと。前列中央が坂口さん。
坂口さんが今、大切にしているのは、“外からの視点”。「地元の人にとってはあまりなじみのないことや、逆にあたりまえすぎることも、別のまちではわりと普通っていうことって、たくさんあるような気がします。そう考えると、まちの可能性は意外と外から入ってきた人たちの視点によって、広がることも多いのかなと。例えば、私が東京出身の人に、地元の話をすると『すごいね、それ!』って驚かれたりすることが、結構多いんですね。『こんなに美味しいチーズを作る工房が、そんなにいっぱいあるの?』とかね。最初は私自身も、“中の視点”で『何がすごいの?』って感じなんですけど、言われてみたら『確かにすごいじゃん』っていう気持ちになっていて」。
とかちの“いいところ”を笑顔で語る彼女の表情を見ていると、なんだかわくわくする。そんなふうに思っていたら、「すごい!って思う人の伝えるパワーって、とっても強いし、輝いていますよね。でも当たり前と思っているとなかなかパワーには結びつかない。田舎ほど、“外からの視点”に気付きをもらえたら、どんどん可能性は広がりますよね」。まさにその言葉を、坂口さん自身が無意識に体現していると筆者は感じた。
そういう意味においても全国、世界から訪れる旅人と出会えるホテルヌプカは、坂口さんにとって職場でありながら、情報の発信基地にもなっている。そして何より、今一番心地のいい“居場所”になっているのかも知れない。旅人と地元をつないで、一緒に楽しい時間を過ごせる場所に、そしていつでも戻ってこられるみんなの居場所にーー。
【プロフィール】
坂口 琴美(さかぐちことみ)
ホテル&カフェ ヌプカ総支配人 。十勝シティデザイン株式会社 代表取締役。幕別町出身。2000年より東京都内にて飲食店の運営に携わり、2003年に個人事業主として自身がオーナーを務める飲食店をオープンさせる。2014年にホテルヌプカのプロジェクトを立ち上げ、2016年3月に開業。現在に至る。
会社名:十勝シティデザイン株式会社
所在地:北海道帯広市西2条南10丁目20-3
設立:2014年8月19日
資本金:50,000,000円(パート・アルバイト含む)
従業員数:社員12名
事業内容:不動産賃貸業、不動産管理業、飲食事業、広告業、ホテル業、旅行業、酒類の卸売及び販売、人材派遣業及び人材紹介業、レンタカー業及びその仲介
www.nupka.jp
取材・ライター:市田愛子 編集:伊藤衝
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\おにわさん更新情報📸/ [ 東京都新宿区 ] 大隈庭園 Okuma Garden (Waseda University's Japanese Garden), Shinjuku-ku, Tokyo の写真・記事を更新しました。 ――早稲田大学🏫の創設者 #大隈重信 の邸宅の庭園として作庭された #池泉回遊式庭園 。学生や地域の人の憩いの庭園。 ・・・・・・・・ 大隈庭園は #早稲田大学 🎓の敷地内にある日本庭園で、かつてこの地にあった大隈重信の邸宅の庭園として明治時代に改修・作庭されたもの。早稲田大の授業実施日のみ公開。この春に久々に立ち寄りました! 江戸時代には彦根藩・井伊家、高松藩・松平家の江戸下屋敷の大名庭園があったとされます。 早稲田大学の創設者である大隈重信は明治時代にこの地を購入、それまでと比べ洋風の芝生を取り入れた庭園に改修したそう。当時の作庭・改修を手掛けたのは #佐々木可村 。 2018年秋に早稲田大学のオウンドメディア『早稲田ウィークリー』で大隈庭園の歴史を遡る記事が掲載され、今まで見たことなかった古い庭園・邸宅の写真が掲載されていました! 見る角度にもよるけど、小川が流れあまり築山などが目立たない平坦な庭園――という面影は現在の大隈庭園にも十分雰囲気が残されている。 特に「1910(明治43)年頃の庭園」というキャプションの写真は築山の上から、現在の大隈記念講堂がある方角を眺めた視点でしょうか。それ以外の中国風の鐘楼や様々な石像の背景など、詳しい情報もこちらを記事をご覧ください! 大隈庭園は隣接する『リーガロイヤルホテル東京』🏨の庭園とも繋がっています…というかほぼリーガロイヤルの庭園も兼ねている感じでホテル側からも続々と散策客が入ってきます。 そのホテル側にある茶室「完之荘」🍵は飛騨高山の築数百年ともいう古民家を昭和年代に移築したもの。とても雰囲気が良い建物なので、いつか特別公開とかがあったら観に来たい… また現在は庭園の借景にもなる『早稲田大学大隈記念講堂』は昭和初期に早稲田大の教授でもあった建築家 #佐藤功一 により設計されたゴシック様式の建築で、#国指定重要文化財 となっています。 〜〜〜〜〜〜〜〜 🔗おにわさん記事URL: https://oniwa.garden/okuma-garden-%e5%a4%a7%e9%9a%88%e5%ba%ad%e5%9c%92/ ーーーーーーーー #庭園 #日本庭園 #garden #japanesegarden #japanesegardens #tokyogarden #東京 #東京都 #tokyo #早稲田 #waseda #wasedauniversity #新宿 #新宿区 #shinjuku #大学庭園 #学校庭園 #おにわさん (大隈庭園) https://www.instagram.com/p/BzHIcxbgmf3/?igshid=2907hnel5t28
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■東京ステーションギャラリー
『コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画』
コレクションを通して福富太郎の審美眼が浮き彫りになる展覧会。
本展でも福富のキャプションがあるが画説もまた素晴らしい。
監修された山下裕二先生の熱い思いも伝わった。
その収集品は艶かしく物語性に富んだ美人画が多い。
流石キャバレー王といったところか。
鏑木清方の「妖魚」「薄雪」「刺青の女」に北野常富「道行」・・・
あの「あやしい絵展」の目玉作品も福富コレクションだった。
深水や省亭もどちらかといえば異色作だが、かなり自分好み。
日本画の他には国内の洋画や戦争画もあった。
特に印象に残った作品は・・・
・池田輝方「幕間」
芝居の幕間の女性客を江戸と大正で描き分けた快作。
・島成園「春の愁い」
どこか惚けたような顔が美しく、暫し見惚れてしまった。
・島成園「おんな(黒髪の誇り)」
情念沸き立つ女性。着物に描かれた能面が更に凄みを増していた。
・尾竹竹坡「ゆたかなる国土 」
パステル調の色彩で農民の暮らしを描いた大作。
余白が少なくて密集感はあるがとても鮮やかだった。
・伊東深水「戸外は春雨」
踊り子たちの舞台裏を描いた絵巻の様な作品。
福富の経営する「ハリウッド」に飾られていたそうだ。
・松浦舞雪「踊り」
祭りの情景。一心不乱に踊り続ける女性が
今にも画面の外へ去って行きそうな躍動感に溢れていた。
彩色も美しく気品が漂う。いいものを観た。
・甲斐荘忠音「横櫛」
「あやしい絵展に」出展されていた「横櫛」とは別の作品。
なんだか吸い込まれそうで恐ろしいのに目が離せない。
着物の柄も相俟ってまたしてもサイケな気分に。
余りにも良かったので図録を購入。
装丁もキャバレーを思わせる凝った造りで
スパンコールやミラーボールの様なキラキラ感。
会期途中で休止となったが、再開して本当によかった。
今年は清方美人をたくさん観られて眼福也。6月27日まで。
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