#地下のカーテンにも
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1003zr · 3 days ago
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2025-01-12
【俺と 親父とおっちゃんと 】
コロナ禍ちょっと前、6年くらい前のこと。
お盆休みで地元に帰ってて、大阪に戻る時におっちゃん(親父の幼馴染)のトラックが関西便があるって事で、おっちゃんのトラックで戻って来る車内でのこと。
「〇〇〇(俺)はまだ結婚しとらんし、もしかしてあれか、あっちの気とかあるんか?」
て聞いてきた。
たしかに、40前後で女っ気ないし、おっちゃんとトラックでズリ合いする時は、ズリネタはおっちゃんのエロ本とか、男女モノDVDやけど、おっちゃんとチンポ握り合ってズリ合いとかしてるんやから
「あっちの気」って思われても仕方ないわなw
だからそう思われてるなら、逆に言えるチャンスと思って
「セックスは両方イケる」て、エロに関してはバイってことで、とりあえず凌いだ。
寸前で「ゲイ」とは言えなかったのは、ノンケ同士ぽい関係が好きだったからかな。
そしたら、おっちゃんが
「あー、やっぱりそうか思うたわ。ワシも両方いけるんで。でも、おまえはどっちとやるんがええんや?」
てお互いにバイってことになって、でも俺はノンケ寄りを装って、チンポ入れるんはマンコやなぁ」て言うたかな(笑)
おっちゃんは「ワシも若い頃は女の方が多かったな」
て言うたから「じゃあ、今は女より男んが多いん?」て聞いたら、『遊ぶんは男やな』て。
トラックの中では、お互い初めて男とやった時のエロ体験や、俺と親父とのこととか話して、俺もおっちゃんもチンポガチガチw
パーキングエリアに停めて、窓のカーテン締めてシートの後ろの1畳くらいのスペースに移って、とりあえず下だけ脱いでセンズリ。
エロ本もなんもいらん、お互いに胡座かいて壁に寄りかかって、無言で俺はおっちゃんの、おっちゃんは俺のセンズリを見ながら抜いた。
それまでも、ズリ合いはしたことあったけど、お互いに男ともヤるって知ってからのズリ合いは、親父と息子ほど離れた男ふたりが、それぞれに男を意識して男同士で見せつけるセンズリは改めて興奮したな。
おっちゃんと無言で向い合うも、おっちゃんがシャツの裾を首に掛けて乳首を弄れば、俺も返すようにシャツを首に掛けて乳首を弄りながらチンポ扱く。
胡座かいてた足が緩く解けて、乳首の刺激やチンポがガマン汁垂らすたびに、足がビクッと動く。おっちゃんの親指と俺の親指が何度か当たるうちに、もう避けることなく足と足を絡ませる。
おっちゃんがケツを下に滑らせて、俺の金玉を足で潰すように押し付けてくる。俺も同じようにおっちゃんの金玉を潰すように足を押し付ける。
指の股で玉袋を引き下げられた俺のチンポは、亀頭がパンパンに張り、一気にザーメンが上がるのを感じた。おっちゃんが金玉を潰すように更に足を押し付けてきた時に
「おっちゃん、俺いきそうやわ」
と、口に出た。
おっちゃんは、俺の目を一瞬見て自分のチンポを扱く手を早めた。
「もうちょい待てよ、一緒に出すで」
と、おっちゃんは乳首を弄ってた手を自分の金玉に伸ばして金玉を引き下げながら���太いチンポを握り直して、深く息を吸って
「おし、ワシも出すで、◯◯◯ももう好きな時に出せ」
おっちゃんから、射精許可を出されたようで俺はおっちゃんの言葉に興奮して、何故か敬語でおっちゃんに叫んでた。
もういきそうです!チンポ限界です!
あっ、あ、出ます!出ます!出まっ、、、
「あー、ワシもいくで!」「あっ、出る!、出る!」
と、俺が腹に出すのと同時くらいに合わせておっちゃんも自分の腹にザーメンをぶち撒けた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
はぁ、はぁ、はぁ
と、暫くザーメンを拭き取るのも忘れて2人の荒い呼吸が落ち着くのを待った。
車内でセンズリする時は、ザーメン飛び散らんようにティッシュにだしたり、腹に出して拭く。ゴム付けてそのままゴムの中に出す時も。
丸まって山になったザーメンティッシュをコンビニ袋に詰めて、パーキングのゴミ箱に捨てに行くんやけど、他のトラックドライバーもなのか、ティッシュしか入ってないようなコンビニ袋がゴミ箱横にも置いてある。
これが、家族連れや、バス旅行の人とかトラックドライバー以外の人も多いサービスエリアとは違うとこ。
パーキングエリアは、トイレと自販機くらいって所が多いので、休憩するトラックが多いね。
乳白色のコンビニは街灯に透けて、丸まったティッシュのシワの影や、緑色やピンク色の伸びたゴムも分かる。そんなコンビニ袋がゴミ箱から溢れる。
どんだけ福袋の山やねんと、その誰のザーメンか分からん袋を持って帰りたくなる(笑)
1発抜いてスッキリしたら再び大阪に向けて出発。
明け方に大阪に到着して、俺を降ろしてからおっちゃんは荷下ろし先へ。
その日はそれで終わり。
そのおっちゃんから、緊急事態宣言明けたタイミングで、京都便があるからそっち方面行くで。
て、連絡があってん。
で、その数日後に親父から「▲▲▲(おっちゃん)がトラックで京都行くからワシも行くわ」て連絡があって、久しぶりに親父も泊まると思ってたら、新世界で飲むからそのまま難波辺りのサウナで寝るわ、って。
なんや、残念と思ってたら前日におっちゃんから、「■■■(親父)とロイヤル泊まるんやけど来るか?」
て、メールがあってん。
新世界のロイヤル言うたら大型ゲイサウナやねん。
「親父、ロイヤルがゲイサウナって知ってるん?」
て、おっちゃんに聞いたら「詳しくは言うてないけど
『あっち系の男専用サウナ』とは言うてるで。
個室も取るし、アイツもええって言うとるしの」
俺は「ゲイサウナて分かってて行くって、親父はバイなんやろか?」
て、めちゃドキドキしてきて、ドキドキすんねんけど
男がアカンかったら、風呂場とか大部屋とかでトラブったら嫌やなと思ってん。
おっちゃんもそれくらい分かるやろうに、なんでロイヤルにしたんやろ?
と思ってんけど、これは後日、親父がバイって分かる時が来るんやけど、親父とおっちゃんは学生時代から男とも、女ともエロはやってたらしい。親父は基本的には女がええけど、おっちゃんは親父とやりたいて思ってたらしいわ。
ロイヤルの風呂場にはシャワーブースが5つ並んでて仕切の腰辺りの高さに穴が開けてあって、そこから隣を覗いたりチンポ突っ込んだりできるようになっとんの。
親父と顔合わすのはマズイからこのシャワーブースは丁度いいねん(笑)
おっちゃんに時間を聞いて俺はその時間に合わせて先に風呂入ってシャワーブースに入る。
目印に、ドアの上にタオルを外に垂らす。
隣りは空いてるけど、親父らが来る前に他の人が来たら段取りが狂うから、来ないこと願いながら待ってたら隣に誰か入って来てん。
穴から覗いたら、2人おる。
会話が地元の言葉やからすぐにおっちゃんと親父やと分かったわ
覗き穴は立ったまま上から覗くと角度的に向こうの足しか見えんから、俺ちょっとしゃがんで覗いたら、親父とおっちゃんのチンポが見えてん。
それだけでめちゃ興奮(笑)
で、親父たちの会話を聞いてたら、おっちゃんがこの穴の説明してた。
説明せんでも分かるやろ(笑)
で、おっちゃんがしゃがんで覗いてきたんで、確認の為に俺もおっちゃんを確認。
おっちゃんが親父に「〇〇〇(俺の名前)くらいの兄ちゃんがおるわ」て言いながら、おっちゃんが穴にチンポ突っ込んできた。
俺はおっちゃんの萎えたチンポ握って軽く扱いて、半勃ちくらいになったとこ咥えてわざとピチャピチャ音立ててしゃぶったら、おっちゃんも大げさに感じて、親父を誘う作戦は完璧。
やってんけど、おっちゃんのチンポしゃぶりながら俺もチンポ扱いてたからイキそうになってやばかった(笑)
本命は親父やからな(笑)
俺がおっちゃんのチンポしゃぶるの止めたら、おっちゃんがチンポ引っ込めて「■■■(親父)もしゃぶって貰えや」て、親父を仕切りの方に寄せてん。
こういう場で名前を呼ぶのはタブーやのに、幼馴染やと、名前で呼んでまうのが自然やわな。
俺は万が一、親父が覗き込んで来た時のために隙間を開けてタオルで薄っすら目隠しして、待っててん。
親父が一歩寄って壁にへばり付くようにして穴からチンポ出して来た。
目からタオルを取ると、壁穴から親父のチンポがボロンと垂れとる。
垂れとる言うても、萎えてるんやなくてちょっと半勃ちやったな。親父、おっちゃんが俺にしゃぶられんの見てて興奮したんかも(笑)
先ずは手を使わずに親父のズル剥けのドス黒い亀頭を舌先でつついて、引く感じもなかったからゆっくり亀頭吸い込むように咥えて、口の中で舌を這わせてウラ筋責めたらだんだん亀頭が張ってきて、親父のチンポがガチガチになってきた。
口を離して、根元から握って親父の血管ボコボコのチンポを目の前にしたら
もうおかしくなりそうで、また咥えて自分の唾と親父のガマン汁が口の中で混ざって口から垂らしながらしゃぶり続けて��。
壁の向こうで、おっちゃんが親父に、「しゃぶられとんか?気持ちええやろ?なぁ?」
『あぁ、奥までくわえとるわ、気持ちええっ』
て、親父のあんな感じとる声初めて聞いたから、めちゃ興奮してもうて、ふと思い付いてん。
「ケツやれるやん」
親父と顔は合わせんし、親父はまさか俺とは思ってないし。
しゃぶるん止めて、俺は立って壁穴にケツを向けて親父のチンポ当ててみてん。
親父はその感触でケツと分かったみたいでチンポ穴から抜いてもうてん。
あー、失敗やん、あのまましゃぶって親父のザーメン口に受けときゃ良かったて、もっかいしゃがもうと思ったら、ケツに指が入ってきてん!
風呂場には、サウナが3つ、湯船が3つ、洗い場があって広いから他にも人はおるけど、シャワーブースはトイレの個室みたいになってるから、個室には誰も入って来れん。
「ケツできるかも!」
と、俺は壁穴にケツの穴が見えるようにケツを当ててたら、
親父がおっちゃんに「ゴムあるか?」て、おっちゃんがオイルもあるで、てゴム開けるカシャカシャする音と、ローションのボトルを開ける音がしてん。
親父がもっかい指を入れてきてんけど、ローション付いてるからグッと奥まで来て、声が出てもうてんけど風呂場やから聞こえんなと思って、「ケツやばい」とか口にしたら
「ケツ気持ちええんか」て親父が言うてきてめちゃ焦ったわ
あんまりハッキリ喋ると、親父の地元の言葉に引っ張られて俺も地元言葉になってまいそうやから、適当に返事して
ついに親父がチンポ当ててきたから、今しかチャンスないと思って、俺、壁からケツ離して壁に向いてしゃがんで、親父のゴムチンポしゃぶってん。
しゃぶる必要ないくらいもうガチガチやったけど、ひと細工せなあかんやろ?ゴムがピチピチで、先を噛み切るの苦労したわ(笑)
そう、ゴムに穴開けてん。
親父が違和感に気付いてチンポ引っ込めたら噛み切ったのバレるから、親父のチンポ掴んだまま壁にケツ向けてケツ押しあててんけど、デカマラ過ぎてなかなか入らん。
親父が壁から離れたら穴開きゴムがバレてまうなて時に、「兄ちゃん、チカラ抜いて息吐いてみ」
て、親父が言うてん。
こんなん言うのて、親父初めてやないやん、ケツ掘ったことあるやん?
て、想像したらケツがグワッと開いた感じがしてヌルンと亀頭が入ってきてん、
ズキンとジワジワと、最初は痛かってんけど一回抜いたら、もしかしたらゴムが破れてるかも知れんから、なんとかガマンして後はゆっくり入ってくんのを息吐きながら耐えて、全部入った時には俺のチンポ萎え萎えやったわ(笑)
「兄ちゃん、動かすで」
て声がして、親父が腰振りだした。
俺も壁から離れんように、ケツを壁に押しあてて前の壁に手を付く。目の前の壁にある鏡にデカマラに苦しみよがる俺の顔が映っとる。壁1枚やけど俺の後ろには親父がおって、穴開きゴムとも知らずに、そのケツが俺とも知らずに、もうとっくに噛み切ったゴムの穴は大きく裂けて、生チンポで俺の生ケツを掘る親父の姿があるんやと思ったらケツがキュッと閉まって、親父が「おぃ、兄ちゃんワシ��ろそろ出すで」て
言うて、ピストンが速くなったんやけど親父もそう直ぐにはいかんから、ガン掘りが5分くらい続いて俺の方が足も痛くなってきて、チンポ萎える前に掘られながらいきたかったから「俺も、イキそうです」て、タオル噛みながら言うてん。
そしたら親父が「出せ出せ、ワシも出るわ、ええか、このまま出すで」
「はい、このまま中で出して下さい!」
て、返したかったけどはっきりしゃべるとバレるから「はい、俺も、イクイクイク!」
あー、兄ちゃん、出るで!あっ、出る!出すで!
て、俺が先にいって親父も俺のケツの中でいってん。
親父がチンポ抜こうとしたからすかさず根元のゴムを掴んで、チンポ見たらゴムがリング状態で完全に生チンポやってん(笑)
直ぐにゴムを外してフェラして完了。
親父のザーメンの味は親父の使用済みオナホとかゴムで知ってたけど、チンポから直で舐めるんは初めてやったから、しゃぶりながら俺また勃ってもうて、しゃぶりながらセンズリしたわ(笑)
親父に生チンポで掘られて種付けされてみたいけど、絶対にあり得んと思ってたから、あのシャワーブースはめちゃ完璧なシチュエーションやったわ。
俺が先に出て、風呂から上がって俺は帰ってんけど、親父らは個室に泊まったわ。
最初におっちゃんと話してたんは、ドンキでプロレスとかショッカーのマスク買って、個室で3人でやろうとか言ってたんやけど、個室やと照明落としても喋るとバレるし、マスクしてるとフェラできんしって事でシャワーブースを思い付いたんやけど、結果正解やったな(笑)
今、思ってもあの壁穴付きシャワーブースはエロい。
親父もまさか自分の息子にしゃくられて、生チンポで息子に種付けしてるとは思ってないやろし(笑)
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chisasarasa · 14 days ago
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241030
朝、新しいカーテンは光をとおす。 閉めていても柔らかく明るい。
今日は神奈川へかえる。 羽田空港に着いて、実家へ向かう。 人が多い。建物が多い。ぼんやりしていると何かしらにぶつかってしまう。 あまりにも違う視界でここは北海道と同じ国なのか、疑問に思う。 半年ぶり。 迷うことなく電車に乗れた。 たぶん、まだこっちの国の方がわたしに馴染んでいる。
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241031
朝、あたたかい布団の中で目覚める。 わたしが帰ってくるのに合わせて布団乾燥機にかけてくれていたらしい。
何かしなくちゃと気持ちが焦る。 7月の日記を更新しようと思っていたけれど、ドライブにドローイングの画像がupできていなくて、断念。ノートパソコンがほしい。
地元の、ずっとある画材屋でベニヤパネルを買う。 いつ雪崩が起きてもおかしくないくらい雑多で、見つけ出すのが大変だった。 それから、本屋に行って、日記屋に行って、カレーを食べた。 とてもお腹いっぱいになった。 帯広での生活のこと、うまく話せない。 何を話してもほんとうのことじゃない気がする。 わたしはわたしがどう思っているのかわかっていない。
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241101
朝、6時くらいに目が覚めるけれど、この家は6:45から始まるらしいので、布団でゴロゴロとしておく。
鉛筆を忘れてきていた。 シャーペンで線を描いてみたけれど、なんか違った。
本当は昼ごはんを食べてから家を出る予定だったけれど、特にすることもないままぼんやり部屋にいるよりも外に出た方がいいだろうと思って、動き出す。 モネの展示に行く。 モネの絵を特別に意識したことはなかったけれど、わたしはこの色彩をずっと持っていたんだ、と思った。 淡い、光の中みたいな色彩。 力強い赤と緑、紫。 連作っていいな。ある一定の枠があるから差異がある。流れがある。 今回の旅はモネをみるためにきたのかもしれない。 もう1回みたい。 撮影しても大丈夫なスペースで撮った写真を見返す。 写真になると、とたんに嘘みたいだ。みてきたのに。
夜、友人に会う。 特に店は決めていなかった。沖縄料理の居酒屋に入る。 わたしはお酒を飲むような感じではないと思っていたけれど、友人��迷うことなく居酒屋を選んでいた。 当たり前だけれど、いろんな生き方があって、みんな違うように生きている。 わたしはわたしの生き方でよくて、わたしの生き方を大事にしたい。 周りと比べて下げたり、しないで。
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241102
朝、口の中が薬味の風味。 ちゃんとはみがきしてからねたのに。 昨日の島らっきょうを思う。 筆置きをもってこなかったけれど、ビューラーがいい仕事をしてくれている。
とても雨が降っていた。 母に防水っぽい靴を借りたらサイズが合わず、数歩歩くだけで靴下が脱げた。 コンビニで地味な灰色の靴下を買って、二重にしたら、脱げなくなった。 靴下を二重にすることを提案してくれた人が暮らしをしたいと言っていて、わたしはその人が暮らしをすることをとても嬉しく思った。
いろんな人が集まる場所の片隅で、北海道には知り合いはいないし、誰かと一緒にどこかにでかけられないし、さびしいという話をする。 今、あなたにしか感じられないことがあるはずだから、ひとりでいろんなところに行ってみるといいよ、と教えてもらう。
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kaoriof · 5 months ago
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無題
しずかな平日の昼下がりに自分の生活音だけが虚しく部屋に反響する。つややかに横たわるまつげ。絡まる指と同時に振り解かれる信仰の縄。自分の頭の中で自分が隠れたり暴れたり、発光したと思えば途端に枯れて灰と化したりする。心の真ん中にあるもの、傷、遠いところに置き忘れた感情も、ぜんぶほんとうはこの世界とは別の世界で繋がって辻褄が合うようになっている。わたしは今日も生きているし、あしたも多分生きているんだと思う。「あの人は私にないものを与えられているけど、わたしにだってあの人にないものがあるから」と、そういう、かなしい手口でしかずっと安心できなかった。ただでさえ沢山の人の死の上に幸せが成り立っているのに、こうしていっときの気休めにもだれかの不幸を無自覚に利用してしまっているから、どんどんその闇にのめり込んで、そのあとで巨大な化け物の視線の先で怯える羽目になるのも当然の報いだとおもう。けれど、今悲しいのはきっとずっと昔に誰かを傷つけてしまった罰かもしれないと思うことでどこか穏やかな気持ちにもなれた。人生に意味なんてないよ、とあなたは言うかもしれない。意味があると思っているから辛くなっちゃうんだよ、と抱きしめてくれるかもしれない。生地の薄いカーテンが風でパタパタ音を立ててとても苦しそうに暴れていて、けれどその度に光の束が風にのって、わっと大きくなって、わたしの心の中のものをひとつずつその軽やかさでやさしく慰める。滑らせれば滑らせる分だけなめらかに柔らかくなってゆくのは決して諦めだけではないし、世の中にはぱらぱらと剥がれるというより解れるというほうが正しいこともある。皮膚に刺さったものは刺さったのではなくて、今まで見えなかった鱗が光を集めてその姿を露にしただけかもしれない。
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yoooko-o · 1 year ago
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30/12/2023
毎日部屋の断捨離、模様替えを行っていますが、以前、家族共用で使用していたテーブルをそのまま自室で使っているので、部屋のサイズに比べて場所をとって不便だったので、新しいテーブルを探していました。
加えて、テーブルの角に体をぶつけることもあり、丸テーブルを候補に探していると、ニトリでそら豆シルエットの可愛いテーブルを発見👀✨
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当初の予算より3,000円安く買えました🥰
そして以前から欲しかったサイドテーブルもちょうど良いサイズがニトリで安くなっていました🙌これまた2,000円でお釣りが出るというありがたい価格✨
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そして、最後はカーテンを衝動買い笑
実はこのカーテンが一番高い出費でした💸💸
以前は弟が使っていた深緑のカーテンをそのまま流用して使用笑
ふと、カーテンの色が地味…って思ったら、部屋の間取り・荷物が嫌になってしまいました苦笑
この1ヶ月足らずの間、好みの物・色すっかりも変わってしまい、以前の私なら絶対選ばない色です。
ただ、カーテンのおかげで部屋が一気に明るくなりました✨
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以前より絶賛断捨離中ですが、まだ終わっていませんので、今日もこれから頑張って断捨離します。
夜は疲れて判断力が低下するので、太陽が昇っている間にします🌞
因みに、断捨離を始めてから、現在進行形で体重が落ち続けています👀❣️
5年ぶりの体重かも🥰この体重はキープしたいので、どうかリバウンドしませんように🙏✨
しかも、入らなくなったと嘆いていたお気に入りのマーメイドスカートが履けるようなりました🤗✨
汚部屋ではなかったですが、今まで捨てられないものを
「エイッ❕」
って捨てた影響があるのでしょうか❔
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lastscenecom · 8 months ago
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フランクリン・ピアース・アダムズの言葉を引用したいと思います。 「古き良き時代を最も悪くしているのは、悪い記憶です」 これは本当に真実です。私たちの人生においてさえ、特に若い人たちは、これは前例のない地獄の光景だと嘆くかもしれませんが、70年代には世界にはわずか33の民主主義国しかありませんでした。ヨーロッパの半分は鉄のカーテンの向こう側でした。スペインとポルトガルは文字通りファシスト独裁国家でした。人々がファシストと呼ぶ国というだけでなく、彼ら自身もファシストと呼んでいました。ギリシャは軍事政権の支配下にあり、ラテンアメリカ全体がそうでした。そのため、最近の不況にもかかわらず、多くの人々が生きている間に世界がいかに非民主的であったかを人々は忘れています。
スティーブン・ピンカー:ハーバード大学における言論の自由政策の問題
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yoshikikuwano · 8 months ago
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母の日
妻は私たちより早く起きて
家事を進めていた
掃除洗濯洗い物、庭の草むしりまで
犬と末娘が窓ぎわでカーテンに隠れながら
妻のために音楽を流していた
私はパンツ一丁でその音楽を聞いた
汗をかいた妻は風呂場に向かった
黒い下着姿の妻の実物と虚像を私は見た
私は服を着て、犬と娘と散歩に出た
空は雨予報だった
雨は夜に降る、と妻は言った
私たちは電車に乗って街に出た
妻の行きたかったパン屋に並び
末娘を公園で遊ばせながら
テレビで観たハンバーガーを食べた後
街を回ることで各々の理想を叶えた
午後と夕方のあいだには場末の居酒屋で
よく煮込まれた豚足をつまみに
私と妻は瓶ビールを飲んだ
地元の最寄駅へ着く頃に降りだした雨
そよ風のような雨
妻は真珠色の折り畳み傘をひろげた
それは妻と次女2人が入って
ちょうどのサイズだった
帰宅した私たちを犬が盛大にもてなした
たらふく食べて帰ってきた私たちは
夕食を食べず���活動で同行できなかった
長女だけが独り夕食を食べた
今日一日歩き通した妻の足を私は揉んだ
妻の足裏の内側にあるしこりを
私は指で押し流した
今日は母の日だった
妻には私に言わない理想があるはず
数多くの選択肢とその結果を見た私は
来年こそは、と卑怯に思いながら
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asagaquru · 1 year ago
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GW辺りに札幌に行こうと思っています。おすすめの、絶対行ったほうがよい場所を教えていただけないでしょうか。カフェとかレストランとか美術館とか美術館とか…。あと夜パフェに行きたいので、どこを選ぶと間違いないか教えてほしいです。あともしかしたら注意したほうが良いことがあれば教えていただきたいです。
こんな質問がたまにDMでも来るので、いつも楽しく回答しています。あなたの住む街に行くときはおすすめを教えてくださいね。札幌というワードで、わたしを思い出してくれるのが嬉しい。
パフェの語源はフランス語の“完璧”から来ているそうですね。夜パフェはカフェテリアパルが間違いないです。人匙ごとに味や食感が変わり、その美味しさにくらりと来ます。パフェって素晴らしい。価格帯が高めなのにいつも行列です。札幌の夜パフェは締めパフェなので、21時ごろから混み合います。すすきのでの1件目を手早く切り上げるのがおすすめです。
他にもパルよりは価格が安めな“ななかま堂”やお酒とのペアリングを楽しむ“ペンギン堂”とかもあります。クセ強店主がやっている“ぴーぷる・ぴーぷ”は色々な掟があり、確実に終電を逃しますが札幌名物って言えば名物なのかもしれません。夜ではないですが、札幌で1番美味しいパフェは“くなう”というアパートの一室で営われる喫茶“室”で、るるぶやSNSには掲載されません。アパートの一室と言えども、黒い壁紙にレースのカーテンが揺らめくだけの内装。華美ではなく、ただただ美しいパフェは美術品のようです。その甘みに背筋が伸びる。なんだか神様との対話みたいだなと思いながら食べています。勝手に“札幌で1番天国に近い場所”と呼んでいます。
どうしましょう。パフェの話だけでこんなに行数を使ってしまいました。あなたのために続けますね。北海道でみれば美術館は多いですが、札幌に屋内の美術館は少ない気がします。札幌にある北海道立近代美術館や札幌芸術の森美術館は気になった特別展の時に行く程度です。風が寒くなければ、モエレ沼公園なんてどうでしょう。イサムノグチが作った彫刻公園です。モエレ沼まで行かなくとも、街中を歩いていると、野外彫刻をよく見かけるのも札幌の小さな楽しみです。大通公園を西に降って散歩するのも面白いかもしれないですね。札幌の中心は、大通りで分断して北と南、創成川で東と西に分断した碁盤の目のような住所をしています。札幌で定められている景観色に則った建物が整然と並ぶので、他の政令都市とは違う空気感に包まれた街並みです。https://artpark.or.jp/sansaku/
よくお一人様をしてカフェを探訪していました。上記した“くなう”はパフェとして完成され過ぎている。お一人様専用なってはしまいますが“カルメル堂”は、深海のような濃いブルーの壁紙の内側でゆったりと過ごせます。季節ごとに出す甘味が変わり、5月はプリンとラムレーズンどら焼きだった気がします。わたしは7月の珈琲あんみつが梅酒寒天が乗ってて好き。“ギャラリー犬養”は、わたしが菊水に住むひとつの理由になった喫茶店です。大通り駅から地下鉄で2駅なので行きやすいかと思いますが、住宅街の奥にあるから迷いやすいかも。聞き馴染みのない西洋の伝統的なケーキが沢山あってどれも美味しい。食べた後に河川敷を散歩するのが好きでした。“喫茶店つばらつばら”と“石田珈琲店”、“一粒の麦”も好きです。
食は飲酒に重きを置いた人間なのでレストランには疎いですが、二四軒にある“ユニヴェール エス”は友人が修行していた洋食屋です。一皿一皿がキラキラして見えるのはきっととてつもなくこだわり抜かれているからなのでしょうね。後は、また菊水になってしまいますが”プティットレジョン”はフランスの家庭料理を出すビストロです。店内を一歩入ればそこは南フランス。ここもまた美味しいです。
注意することと言えば、気温でしょうか。北海道の桜はGWに咲くので、そのくらいの気温で、風も強い日が多い印象です。GWでの札幌観光ということで、移動は公共機関を想定しておすすめしてみました。土日祝日は、地下鉄が540円で1日乗り放題のドニチカという切符が買えます。おすすめしたモエレ沼公園以外は地下鉄だけで移動できます。特にカフェに関しては地下鉄で行けるものをピックアップしてみたので、レンタカーを使用するのであればまたお知らせくださいね。
5月中旬以降であればライラック祭りが大通公園で開催されます。金木犀と同じモクセイ科なので、とてもいい匂いがする薄紫の花の木です。札幌市のシンボルで、自生できる南限は関東らしいですね。大通公園のベンチの横にライラックが植えられているので、花の下でゆっくりするのが好きです。今年は雪解けも早そうなので、あなたが来る頃にライラックが咲いていたなら嬉しいな。旅行から帰ったらまた、質問箱でも良いので、札幌でのお話を一緒にしましょうね。
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myonbl · 6 months ago
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2024年9月12日(木)
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在学中から高齢男子の遊び相手をつとめてくれた妙齢女子、社会人となってからも時々話し相手になってくれる。普段は京都ツアーばかりだが、今回はスペシャルとして灘五郷の酒蔵めぐり、とは言え暑さを考慮して<神戸酒心館>で見学・試飲・食事を楽しんだ。帰路は阪神百貨店の地下でイカ焼き、いったい何年ぶりだろう。京阪神の個性と奥深さ、そして美味しい食べ物・飲物を堪能して帰路についたのだ。
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4時45分起床。
あれこれ。
5時45分、ツレアイ起床。
洗濯開始。
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朝食は中華ソバ。
珈琲を入れる。
洗濯物を干す。
彼女の弁当を用意する。
プラゴミ、30L。
彼女を職場まで送る。
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露の新治さんからメール、こんな会を知っているかと。知らなかったので、すぐに事務局に予約を入れるとすぐに返信、日曜日が楽しみだ。
阪急西院駅から梅田へ、妙齢女子との待ち合わせは10時だが、Privaceの関係で少し早めに着く。
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向かった先は<神戸酒心館>、<福寿>が運営する見学と食事の施設。予約しておいたので、スタッフの説明と見学と試飲、その後12時の予約を30分前倒しして食事を頂く。
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メインはソバと酒、追加で天ぷらと蛸の揚げ物、ビール(中瓶)1本+酒4合。
暑いので他の蔵の見学は断念して梅田へ戻る。
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阪神梅田とくれば名物は<イカ焼き>、ここで食べるのは恐らく50年ぶりのこと。焼きそばも追加してお腹は満腹。居眠りによる(互いの)乗り越し���確認しながら帰路についた。
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阪急桂駅で下車、フレスコで買い物して帰宅、荷物を置いてすぐにライフ西七条店へ、今夜はすき焼き、明日は煮魚。
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セブンイレブンとAppleのキャンペーン、7月に10万円のギフトカードを買ったものに5000円の交通系ICカードがプレゼント、ラインで連絡が来たのでセブンイレブン花屋町店でチャージする。
ツレアイ帰宅、すぐに三男とココに点滴。
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早めに夕飯準備、今日の報告をあれこれ。
長男から着信、昨日送ったiPhone&Watchが届いたと。大事に使ってくれれば嬉しい。
録画番組視聴、名探偵ポワロ。
第5話「カーテン~ポワロ最後の事件~」/ Curtain:Poirot's Last Caseシーズン 13, エピソード 5 スタイルズ荘は、かつて殺人事件の舞台となった場所だが、現在はラトレル夫妻が経営するゲストハウスとなっていた。ヘイスティングスは親友ポワロから招か れ、久しぶりにこの地を訪れる。ポワロとの再会を楽しみにしていたヘイスティングスだったが、出迎えたポワロは見違えるほど痩せ衰え、しかも車椅子に乗っ ており、ヘイスティングスは愕然とする。スタイルズ荘にはポワロ以外にも数名の滞在客がいた。
このシリーズもこれで最後、しばらく見ることはないだろう。
風呂の順番を待つ間に寝落ち。
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さすがによく歩いた。
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kennak · 6 months ago
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「あなたの家で覚醒剤が作られていました」 松山市の一軒家を所有する男性���警察からかかってきた電話。 この家で鼻炎薬から覚醒剤を製造したとして密造グループが検挙された。 密造人とされたのは台湾から来たひとりの男。 国内で流通する覚醒剤は海外からの密輸がほとんどとされる中、愛媛で起きた「密造」事件。 背景に潜む闇を��材した。 (松山放送局 記者 川原の乃・ディレクター 御巫清英 高橋英佑) 覚醒剤密造事件の衝撃 取材のきっかけは令和5年の夏。ある噂が記者の耳に入った。 愛媛県警が珍しい事件に着手している――。 「薬物の事件らしい」「台湾が絡んでいる」 関係者から聞こえてきた断片的な情報を並べてみてもピンとこない。取材を進めても全容がつかめない中、その答えは、検察の起訴状にあった。 松山市で覚醒剤100グラムあまりを製造していたとして、男女5人を起訴。 密造場所は山あいの一軒家。こんなところでなぜ?背景を探ろうと本格的な取材を始めた。 “あなたの家で覚醒剤が” 松山市の中心部から車で数十分。うっそうとした林道を進んだ先に、その一軒家はあった。中は静まりかえっていて、人が住んでいる様子はなかった。周辺には店舗や住宅もなく、人の気配はない。 取材を進めるうちに、この一軒家を所有する男性に話を聞くことができた。 男性によると、この家はかつて農作業の資材置き場として使われていた。 ことの発端は令和4年12月。職場に見知らぬ男が突然訪ねてきて「通勤用に家を貸してほしい」と頼みこんできたという。後に今回の事件で起訴された人物だった。捜査関係者によると、かつて松山市の暴力団に所属し、有名な覚醒剤の売人だったという。 不審に思った男性は追い返したが、男は毎日のように訪ねてきたという。男性は最終的に根負けして、1年契約でしぶしぶ貸すことにした。 それから半年がたった令和5年5月末。男性のもとに警察から突然、あの電話がかかってきたのだ。 「あなたの家で覚醒剤が作られていました」 一軒家に残された密造の痕跡 令和5年11月、事件後初めて室内に入るという所有者と一緒に内部に入った。すでに事件の証拠品は警察に押収された後だったが、潜伏生活の痕跡はあちこちに残されていた。 捜査関係者によると、メンバーの一部がこの家に住み込み、玄関脇の机がある部屋からキッチン周辺で密造が行われていたとみられている。玄関に放置されていたのは、割り箸やペットボトルのふたなどが入ったゴミ袋。 玄関脇の部屋の机の上には白い粉のようなものがこびりついたアルミホイル。和室の押し入れには薬品が入っていたとみられる段ボールが残されていた。 人目を避けて生活していたとみられる様子もうかがえた。窓のカーテンは閉めきられ、カーテンレールのない窓にはくぎを打ち付けて布を張る徹底ぶり。玄関先には、新たに防犯カメラが取り付けられていた。 ここで覚醒剤を密造していた人物の顔写真を見つけた。室内に放置されたスーツケースの中に台湾の���転免許証が入っていたのだ。 名前は「呉明修」。今回の事件で起訴されたメンバーの1人。私たちがこの人物をこの目で見ることになるのは、4か月後、場所は法廷だ。 裁判で見えてきた台湾側の指示役 ことし3月18日、呉被告は、松山地方裁判所で開かれた初公判にスエット姿で現れた。検察官が起訴状を読み上げると、通訳を介して「間違いありません」と罪を認めた。 法廷では検察官から耳慣れない人名が出てきた。 その名前は「ジロー」。 被告はこの人物に派遣されて、愛媛にやってきたのだという。 被告の証言によると、かつてドバイでカラオケボックスを経営していたとき、店の客から「日本に行ってくれる人を探している人物がいる」として「ジロー」を紹介されたという。 そして令和4年の秋、渡航を指示された。提示された報酬は2万台湾ドル(=日本円で約9万円)。当時無職だった被告は、これを引き受けることにしたという。向かったのは愛媛だった。 覚醒剤の密造という目的を知らされずに来日したと主張する呉被告。台湾にいるジローから、こう告げられたという。 ジロー 「そこでは覚醒剤を作っている」 「君の周りにいるのは裏社会の人間だ。帰らせるわけにはいかない」 こうして、半ば脅される形で密造に関わることになったと話した呉被告。十分な知識はなく、製造に必要な情報はインターネットで入手したと証言した。 今回の事件で原料として使われたのは、アレルギー性鼻炎の処方薬およそ20万錠だったことが裁判資料から分かっている。 検察は被告が錠剤にわずかに含まれる覚醒剤の原料成分を抽出するなどして製造したと主張した。 初公判から1週間後のことし3月25日、呉被告に判決が言い渡された。 懲役10年の求刑に対して、懲役7年の実刑判決。「台湾のマフィアと日本人グループが結託して密造した」とする検察の主張がおおむね認められた形だ。一方で裁判長は「なし崩し的に引き込まれ、脅されやむを得なかった面もあった」と情状も考慮した。 密造人としての呉被告と、台湾側から指示を出したとされる「ジロー」。事件と台湾とのつながりを探ろうと取材班は台湾に飛んだ。 台湾でも及ぶ捜査の手 愛媛で警察が強制捜査に乗り出したころ、台湾でも現地当局による捜査が水面下で進められていた。 私たちは当時のことを聞こうと、ことし6月、台湾刑事警察局を訪ねた。 台湾側は松山の密造事件を「愛媛事件」と呼び、日本側と情報共有しながら捜査したという。最大の関心は呉受刑者に指示を出していた人物の存在だった。 経歴や交友関係を捜査しても割り出せなかった。 「ジロー」とみられる人物 そうした中、台湾側はついに、日本の捜査で浮上していた台湾の人物「ジロー」にたどりつくことになる。 内偵捜査の結果、「ジロー」とみられる人物が密造に必要な薬品を日本に送付する姿を映像で捉えた。決定的な証拠だ。 台北市の近くにある住宅街。令和5年6月、下町の古びたアパートの1室に警察が踏み込み、愛媛の密造事件に関わった疑いで「ジロー」こと、蔵天宝容疑者を逮捕。その後起訴された。 室内からは複数のスマートフォンやタブレット端末が押収された。この部屋にこもって松山にいる呉受刑者に密造の指示を送っていたとみられている。 台湾の密造“ビジネス” 台湾刑事警察局 蘇宥穆さん 捜査に当たった台湾刑事警察局の捜査員は「台湾の指示役が日本に密造の指導をするという事件は初めてだ」と振り返る。 ただ、覚醒剤が密造されたこと自体には驚いた様子を見せなかった。覚醒剤密造は台湾ではごくありふれた事件だという。令和5年には8か所の密造拠点が摘発され、大量の覚醒剤が押収されている。いわば台湾は覚醒剤の“一大産地”なのだ。 なぜ、台湾では密造が横行しているのか? 台湾の裏社会に詳しく、かつてみずからも覚醒剤の密造に関わったことがあるという人物を取材すると、台湾特有の事情があることが分かった。 その人物が教えてくれたことばがこちら。 (どくしふ) 毒(違法薬物)の師匠という意味で、覚醒剤の密造技術に長けた人のことを指すという。 40年ほど前に現れたひとりの密造者の技術を受け継ぎ、質の高い覚醒剤を作る人物がこう呼ばれるのだという。 彼らは台湾の裏社会から依頼され、原料や場所の提供を受けながら、わずかな人数で覚醒剤を密造する。そのノウハウは多大な利益を生み出すものになっていると話す。 台湾メディア「報導者」 李雪莉編集長 台湾で取材する中で、密造の舞台として日本が狙われたことは偶然ではないと話す人がいた。薬物問題に詳しい台湾メディアのジャーナリストたちだ。 指摘したのは、日本の末端の密売価格。高値で取り引きされる日本に覚醒剤を持ち込むことができれば、より大きな利益を得ることができるため、世界中の犯罪グループが日本市場を狙っているという。 覚醒剤の脅威はすぐそばに 台湾から密造人を呼び寄せ、愛媛の人里離れた一軒家で覚醒剤の密造を試みたとされる今回の事件。 薬物事件に詳しい専門家は密造の背景に日本の厳しい水際対策があるのではないかと指摘する。 元麻薬取締官 瀬戸晴海さん 「台湾にとって日本は大きなマーケットですが、密輸対策を年々強化しています。ですから日本の組織と台湾の組織が結託して、試験的に技術を日本に持って行って密造すればリスクも少なく、大きな利益が上げられると考えたのではないでしょうか」 そのうえで愛媛に限らず人口減少が進む地方では、空き家などが新たな犯罪インフラとして��用されるケースが増えるのではないかと話した。 元麻薬取締官 瀬戸晴海さん 「覚醒剤の密造は悪臭や毒ガスが発生したり、火災が起きたりして、危険なうえ周辺にも影響が及びます。ですから今回の事件のように密造者は人目のつかない中山間地域に拠点を求めます。過疎化が進む日本では各地で空き家が増えていて、こうした事件が全国各地で起きてもおかしくありません」 (7月17日「おはよう日本」で放送)
山あいの一軒家で覚醒剤密造~日本に忍び寄る闇 | NHK | WEB特集 | 事件
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tabasa14 · 10 months ago
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オーストラリアに来て一番気に入ってるのは、 結局さんさんとした太陽な気がする。 メルボルンはオーストラリアの中では天気が不安定と言われてるんですが、 それでもオゾン層に穴が空いちゃってるからなのか、 晴れた日の太陽のまぶしさはちょっと日本と違う気がする。 露光時間を間違えちゃった写真みたいに街がぱーっと明るくなる。 そして、さんさんとした太陽の下で ホットパンツを履いてみんながビーチへ・・とならないのがメルボルンの好きなところだ。 エメラルド色のきれいなビーチのあるシドニーやケアンズなどに比べて、メルボルンの海は、正直日本の海水浴場とあまり変わらない。 なので太陽の下ですることと言えばテラスでコーヒーを飲んで、 おしゃべりをして、読書をして、またコーヒーを飲む。文化系。
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カフェはどこも混んでます。止まらないおしゃべり。
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いつまでもだらだらしてたいけど、閉店は早め。 街ゆく人の格好も、なんというかモテようと思ってる感じがあまり感じられない(失礼) 悪い意味じゃなく、自分のスタイルがあることの方が大事、という空気がある。 文化系が太陽の下でストレスなく暮らせる街、という感じがして、すごく居心地が良い。
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ビビッドな色が多いのに、イケイケ系にならない絶妙なダサ加減。なぜ。
そんな街に暮らして気になってるのが、日本聴いてた音楽が聴きづらくなったこと。 くるり、NUMBER GIRL、銀杏BOYZ、、、 学校や仕事の帰り道、東京の雑踏の中でイヤホンで繰り返し聞いて ヒリヒリした孤独感とか、何者にもなれない焦燥感とか 自分の中に溜まったネガティブなカスをまるめては黒いエネルギー源にしてたのに さんさんとした太陽光の下では全く効力をもたない。 こんなにいい天気だと、そんなものをちまちま丸めるのがあほらしくなってしまう問題である。 暗い部屋でせっせと孤独を研いでいたのに、 突然パーっとカーテンを開けられて、アレ?て滑稽になっちゃうみたいな感じ。 同調圧力に対する違和感、反骨精神がものづくりのエネルギーだったのに 突然全部を許容されてしまって、拍子抜けする。 何かを作らなきゃ、やってられない!という衝動がない。木漏れ日の下でコーヒーを飲みながら、節約して、たまーに外食して、8時ぐらいに仕事を終えて、好きなこと書くことができたら、それでいい気がしてきちゃう。 居心地の良さを感じると同時に、これでいいのかな、というなんとも言えない後ろめたさを感じたりする 全然違うけど、去勢された猫ってこんな感じなのかな ということで、環境を変えたことによって私的電力の切り替えを求められているこの頃。 いままでのエネルギーは石油みたいなもんで、爆発力はあっても自分への負担も大きかった。 ちかごろのサステナブルとやらの流れにのっとって太陽光発電に切り替えたいところですが 太陽光発電がまだちょっとこころもとなく感じるのも正直なところ。 気候や天気が与える影響って大きい。 今まで使っていた電力が使えない違和感を感じつつ 新しい環境で何が生産できるのか、実験してみる手もあるか。 そんなこんなですが、太陽のまぶしいメルボルンも最近はけっこう寒い。 こないだ無口なインド人の友達が、こっそりジャケットを開けてベストを見せてくれると 赤いランプが点灯してて、ヒーターが回ってました。 「上に着るジャケットを普段よりワンサイズ小さくすると、さらに暖かく感じられる」はずかしそうに教えてくれた。 インドに比べたら、そりゃ寒いよね。 そーいえばインド映画のダンスは、とんでもない暑さをクリエイティブに昇華した結果なのかなとか、どうでもいいことが頭をよぎりました。 エネルギー問題は、今後も考えていく課題になりそーです。 まったく、意識高いにんげんになったもんだわ。
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失礼なこと言ってごめんよ、猫。 怒ってるんじゃなくて、俺を構え、と離してくれなかった。
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ateliertanu · 10 months ago
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Fragment: Imperfection
カーテンの隙間から引かれたオレンジ色の線昨夜オフにしたグリーンの目覚まし時計ブルーの混じった壁紙に映る微かな影肩にかけ直すグレーのブランケット窓の下に流れ続ける銀色の冷気消えた常夜灯のグレーの文字白く光る枕元のスマートフォン緑色のカフェテーブルの広���メールクローゼットのドアに挟まったジーンズ公転面からの地軸と同じだけ傾いた枕遠ざかる窓向こうのヒヨドリの声  当面の執筆をやめている Imperfection という作品の一部を公開します。やめている理由の大きな理由のひとつは内容に満足していないということなのですが、それは同時に、インスピレーションが錆び付いている感覚を持っていることでもあります。 この詩片の最後の3行はどうしても気に入らないのですが、一度部分的に公開することで自分に対してなんらかの変化を期待しています。文章とはひとりでに進化するものなのです。
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oka-akina · 2 years ago
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リチとの遭遇(冒頭試し読み)&通販のお知らせ
 こたつの天板をひっくり返すと麻雀のラシャだった。あの緑色が現れると夜だった。布端がちょっとほつれて毛羽立っていて、直行はいつも焦れったかった。剥がれかけたかさぶたを引っ掻くみたいに手が伸び、びーーっと引っ張りたくてたまらなかったが、あれは父とその友人、あるいは伯父たちが夜な夜なジャラジャラやるためのものだった。勝手に触ると叱られそうな気がしてがまんしていた。  母家の隣のプレハブ小屋だ。父たちはしょっちゅうそこに集まり、ときには半裸になって酒を飲んでいた。母や祖母はほとんど来ない部屋だった。酒とかつまみとかを運んで溢れた灰皿を交換する役目は直行だった。夏の小屋はかなり蒸すが、窓も扉も全開にして扇風機をまわしておくと夜風が涼しかった。  ぶおお……ぶおお……と風に乗って鳴き声が響く。あれは牛蛙だと祖父が言った。火を通すとささみみたいだがあまりうまくはない、ただし唐揚げにすれば鶏か蛙かわからない。直行は、六年生になったら授業でカエルの解剖をやる、一人一匹カエルを与えられて必ずお腹を割かねばならないと上級生からおどかされていたため、いつまでも響く鳴き声が怖かった。そうしたら祖父が励ますみたいに「鳴いているのはみんな雄だ」と教えてくれた。変な励ましだと思った。  日が暮れる。父は小屋に向かう。麻雀牌にベビーパウダーをまぶし、夏場は長い時間やっているうちに牌と牌が汗でくっついてしまうからで、直行が赤ん坊のころ汗疹やおむつかぶれにはたかれたのと同じ粉だった。いそいそと作業する父の背中は汗ばんで、太い首が桃色に染まっていた。小屋の中を甘いにおいでいっぱいにして仕度し、父は客を待った。そうしていいにおいは男たちの汗やたばこでたちまちぐちゃぐちゃになった。  牌は杏仁豆腐みたいに見えた。しっかり固くて、スプーンを押し当てたらすとんと切れる、甘いシロップの中に浮かんでいる……。牌山を見ているとひんやりと甘い味が口の中によみがえった。甘味が虫歯に滲みる気さえした。あるいは父たちのツモったり切ったりの手つきは寿司職人みたいだと思っていた。伏せられた牌の白色はシャリで、背の黄色は……、黄色いネタって何かな。沢庵とか卵とか。もしくは辛子を塗られた? そんなもの見たことはないがたぶんバラエティ番組の罰ゲームっぽい何かが頭にあった。直行がじっと見ていても父も誰も麻雀のルールを教えてくれなかった。そばで携帯ゲーム機をいじりながら勝手な想像ばかりしていた。  父の後輩らしきちょっと若い男。日焼けした体がケヤキの若木みたいで、背中も眉も額も、体の全部がまっすぐだった。定規で引いたみたいな輪郭だと直行は思った。彼が「ロンです」と控えめに発声する感じがいいなと思っていた。あ、ロンです。あ、ツモ。おとなしく勝つ感じが格好いいもののように思えた。ただどうもロンとかツモとか宣言しても必ずしも勝ちとはならないようで、直行にはますます謎めいていた。  昼。男たちがいなくなったあとも直行はそれについて考えた。授業中や掃除の時間にふと思い出した。ポン、チー。卓のあっちからこっちへやりとりされる点棒。あれは算数セットの何かに似ていなくもない。小屋の麻雀はいつも長い時間やっているから直行は途中で寝てしまうこともあり、誰かが布団へ運んでくれた。男の横顔。彼はたばこを吸わない。漬物の茄子を齧るとき、汁がこぼれないようにあるいは惜しむように、口に運んだ箸をちょっと吸う。直行も真似をしてみたが茄子漬けを好きになれなかった。においも感触も苦手だった。鉢に残った漬け汁の青色は朝顔みたいな色だと思った。授業で育てた朝顔。直行のだけ成長が遅かった。みんなが実をスケッチしたり種を収穫したりしているころ、直行の鉢だけまだ青い花を咲かせていた。  苦手だとわかっているのに客の前で見栄をはり、茄子を口に入れたら飲み込めなくてべえっと吐いた。父はべつに叱らなかったが声をかけてくれるでもなかった。若い男がティッシュをとってくれた。しゅっしゅっとすばやく二枚。二枚も使って母親に怒られないかと、小屋にはいないのにとてもどきどきした。そうして若い男は出し抜けに「子どものころ学校のトイレでうんこするのが恥ずかしくて、体育館横のトイレは幽霊が出る��て噂を流したよ」と言った。おれ専用のトイレにしたんだと笑った。  鳴いている蛙はみんな雄だ。いつかの祖父の励ましは理屈として通らないと思ったが、あれは理屈を言いたいわけではなかったのだとしばらく経ってからふと思い至った。体育館でマットを運んでいたら急にそう思った。たんになぐさめようとして言葉を継いだのだ。直行の学校は体育館の横にトイレはなかった。渡り廊下がいつも薄暗かった。  それならばと直行は思い、父たちのいない昼のうちにこっそりラシャのほつれを毟ることにした。学校から帰ってきてそっと忍び込み、昼間の小屋はかえって薄暗かった。カーテンの隙間から差し込む光が埃の粒子に跳ね返り、光の道筋を作ってキラキラしていた。直行は口を開け、ぱくっぱくっと空気をかじって吸い込んでみた。キラキラが埃だというのはわかっていた。汚い粒が自分の胃袋に溜まっていく背徳感に酔った。  天板を浮かせて隙間に手をつっこみ、布端を探った。天板は重く、指を挟むと爪がぎゅっと白くなった。痛くはないが圧迫される感じがよかった。思ったより少ししか糸はほどけず、びーーっとはならなかった。千切った糸は絨毯の裏に隠した。すっかり擦り切れたパンチカーペットで、タバコの焦げ穴があいている。直行の人差し指がちょうど嵌まる穴。そこに指を突っ込むのが好きだった。自分の指が芋虫になって絨毯を食う。きっと穴はどこかちがう場所につながっている。ワープ。そのころ髪を抜くのもちょっと癖になっていて、ぷちっと抜いたときの案外痛くない感じがやみつきになっていた。根元の白いかたまりが大きいとうれしくて、いい感じのかたまりが取れるまでぶちぶち抜いた。抜いた毛も糸と一緒に絨毯に挟んだ。  直行は一人で小屋に入り浸るようになった。毎日緑の布地をこすった。父たちがラシャと呼んでいたからこれはラシャなんだろうなあとおぼえたが、本当はもっとちがう名前があるのか、このような敷物がラシャというのは世の中の常識なのか、直行にはわからなかった。ラシャは音を消した。酔った父たちのでかい声に反し、牌を切る音はことんことんとおとなしかった。おらっとふざけて乱暴な打牌をすることはあったが、それでも大した音は鳴らない。寿司っぽい。寿司のことはよく知らないけど。白い調理服の男のイメージ。たまに連れて行ってもらう回転寿司は若いアルバイトとおばさんのアルバイトが多く、ちょっとちがった。伯父は醤油をむらさきと呼ぶ。伯父の太鼓腹には盲腸の手術跡がある。盲腸の痛みがいかに大変だったか、伯父は大仰に語り直行を怖がらせたが、手術跡というのは格好いい気がしていた。酔った伯父のひたいはてかてか赤く光った。  重い天板に手首の骨のところをわざと挟んでみて、痛くないのに痛がってみた。手がちぎれる! 罠が仕掛けられていた! 鰐に噛まれた! そういう想像。なか��かいい演技だったと直行は思うが一人きりでやっていたことなので誰も見ていない。昼間の小屋には誰も来なかった。やがて自慰を覚えた。  挟まれる感じといえば、重たい布団に押しつぶされるのも好きだった。押入れに積まれた布団の間に体をねじこみ、圧迫される感じがうれしかった。そしてそういう喜びは人に知られてはいけないものだろうと直感していた。これは誰にもばれてはいけない感情だと直行は噛み締めた。  でも従兄弟たちは察していたのかもしれない。集まった子どもたちで床にうつぶせになって何人も重なる遊びをよくやっていて、直行は一番下にされがちだった。その遊びのことはペチャンペチャンと呼んでいた。一番下はじゃんけんで決めようとは言うが小さい子が下になってはかわいそうだともっともらしく言われ、だいたいいつも直行が下敷きになった。どんどんみんな積み重なって、他人の体と密着したのはこれが最初の記憶かもしれない。自分ではない体のぐにゃっとした重さや熱。におい。  二つ上の従兄はそんなに背が高いわけではなかったが腕や足が骨っぽくて重かった。のしかかられると日焼けした腕にうっすら毛が生えているのがよく見えた。従兄の輪郭も定規で引き直されつつあると思った。直行が重いと叫ぶと毛が揺れた。草原だと思った。自分のとはちがうよその家の服のにおいがくすぐったかった。ペチャンペチャンをやっていると母たちに叱られた。内臓が破裂しちゃったらどうするの。直行はそのスリルにもひそかにドキドキしていた。ペチャンペチャンは三人目くらいから腹がぐっと押され、潰される感じで、苦しい苦しい、痛い痛い、ぺちゃんこになっちゃうよと直行はわめいた。ほんとはそんなに痛くなかった。痛みよりも快感があったのだが、ごまかすみたいに苦しいと叫んでいた。  やがて従兄は中学生になり麻雀の輪に入っていった。卓を囲む四人の男たち。じゃあ、従兄が入ったぶん誰が抜けたのだろう。それとも誰も抜けずに仲良く交代で? 疑問に答えは出ないまま、やがて直行が中学に入るころには父たちはあまり集まって遊ばなくなった。若い男は結婚し、子どもが生まれたときいた。直行は小屋をもらって自分の部屋とした。
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5/21文学フリマ東京の新刊です。3万字くらいの短い小説で、薄い文庫本です。
通販開始しましたのでよかったら覗いてみてください〜
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kaoriof · 4 months ago
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*受験期の頃に書いた日記です
傷 kiss
友人たちが次々と大学に合格していく事実が今もずどんと馬鹿でかい劣等感と化して心臓の上で横たわっている、昨日も同じ夢を見た。不安な気持ちばかりが先走るけれど、かっかしていても何も変わらなかった。他人と比べて自分の優れているところを必死に探していないと自己を保てない自分がほんとうにほんとうに惨めで、マスクが無ければたぶんぼろぼろ泣いてしまっていたと思う。心の底に横たわるみずうみが氷っていくの、口元が覆われているとそれだけで自分が自分じゃない感じがして冷淡になれた。わたしは自らの足音にだけ集中して、ただ早足で行き交う人々のあいだをすり抜ける。ずーっと頭の中を同じ映像が流れるのをむりやり切り落として、でんしゃを滑らせる線路をじっとみつめる。夕陽の光が錆びたその金をうつくしく縁取る様子が痛々しいくらいにまぶしい。受かった瞬間に内職をぱたんと辞める同級生。せーので問題を皆んな一緒に解き始めるとき、隣の子が必死に解答を隠すように背中を丸めて腕を机の上に伸ばす。そういうのばかり見ているとほんとうに、ほんとうに。言葉もでなくなってしまう。なにをそんなに誰かのことを気にするの?と、母の言葉が反芻する。光がまばらに散らばる街並みをみて、光も照らすものを選ぶのかしら、とかおもった。まいにちずっと罰を受けているみたいな日々、冬が近づくにつれて正気を失ってゆく街の様子にそれはもう痛いくらい同情してしまうし、ひたつやふたつ良いことがあっても誰かのそれと比べて自ら幸福の値段をどんどんさげてしまう。ずっとそばにいてほしい。幸福に値段なんてないよ、とかそんなこと言わなくていいの、わたしだってそんなことはわかっているし、いいの。天使とか悪魔とか神さまじゃなくて、ただわたしはわたしにそばにいてほしいし、そこにすきなひとたちがいてくれたらもっとうれしい。何も着ないでぶるぶる震えるわたしのからだを愛しているひとが白いバスローブで包みこんでくれたこと、カチカチに凍ってしまったアイスクリーム。減ってゆく数字。つめたいのにあつい、霧のカーテンの向こうに浮かぶ満月。目の前を歩いている女の子が落としたカードのようなものを拾い上げて渡す。肌寒くはないよ、いっぱい着込んであるから。舌に吸い付いた生ぬるい塩っぽさを誤魔化すために、瞬きもせずその息を呑んだ。
落ちてゆく流星群
不確かなものに心を揺さぶられながらもそれを掴んで決して離そうとしない自分の必死さに、自分で傷ついている。教科書を開いて新しい知識を得るたびに、脳内にびっしりと張り巡らされた細い糸のようなものがぴんと鋭く光って、しずかに緊張する。その感覚をわたしは思い出そうとすればいつでも思い出せるし、べつに勉強が嫌いなわけじゃない。ただ、生きているなあ、と、胸に広がるあたたかさを抱きながらそっと泣いたりする夜が少なくなった。そもそも生きていながら生きているという実感が欲しい、なんてことを考えている時点で可笑しい話かもしれないけれど。
中学の頃、冬になると毎年マラソン大会が開催された。今日みたいな寒い日にふと当時の怠さを思い出したりする。校庭の砂に石灰で大きく楕円が描かれ、その周りをひたすら走るだけの超つまらないイベント。冬の、鼻先をつんとすり抜けるような寒さと冷たい風の乾いた匂い。忍ばせたカイロと、白く上がる息。
このごろのわたしはちょうどその延長線上を生きているような感じがする。毎日同じ景色の中をぐるぐるとまわり続け、いっそのこと軌道から外れてすべてを諦めてしまいたいと思うけれど、そんな勇気も出ないまま、結局は体力と時間だけをひたすら消耗しながらゴールへ向かって淡々と走ることしか出来ない。気を緩めると涙がぽろぽろ溢れてくる。生きているという事実だけでくるしい。日に日に遠のいていく同級生の背中がいつだって意図せずとも視界に入ってきて、やるせない気持ちになる。地に足付かずでいたい、なんてことを随分と昔に書いたような気がするがとうとうそんなことも言えなくなってしまった。未来のことを考えましょうと言う先生の言葉を聞くたび、わたしは勝手に銃口を突きつけられているような感覚になる。もはや自分が果たしてどこにいるかもわからない。
来月には部活の大会を控えているし、予備校の冬季講習に加えて学校の講座を受けないといけない。三者面談と進路選択。期末試験。呑み込めずに舌の裏で転がるC判定という言葉を噛み砕くのにまだ必死なのに。
やりたいことを一つに絞るということは、それ以外を切り捨てるということ。ここから気になる大学を選んでくださいと、大学の名前と学科の一覧が記載された辞書のように分厚い本が配布された。今のわたしには、その厚さの分だけ未来の選択肢がある。そこに記載されている言葉の数だけ莫大なあたらしい世界が。そこから否が応でもたったひとつのものを掬い上げないといけない、その事実が少しだけ重苦しい。けれどそれに値するほどの価値が、これから先の時代を生きるわたしにあるということが同時にちゃんと嬉しい。
疲れた、という言葉にふさわしい努力をしていないのに、毎日すこしずつ疲れている身体はまさに地平線すれすれを生きているような具合で、わたしには喜びのほんの些細な余韻に浸れるほどの余裕もあまりない。なのに、そういうときに限って世界の美しさはいやに眩しい。たくさんのことを書き残したいと思うけれど降ってくる感情をひとつずつ捉えることはそう簡単なことでないし、そのくせして必ず少しの苦しみを伴うのだ。インターネットさえなければ言葉に残せなかったことを後悔することなんて無かっただろうに、それでも縋ろうと踠きながら残すべき自分を探してしまう自分をわたしは可哀想だと思う。わかっている。
もう秋も終わってしまう。寒いね、寒い、とぽつぽつ浮かんでくる言葉を拾いながら、誰かと手のひらを重ねたい。人と比べてしまう限り、わたしはこれからもずっと孤独をひとりで噛み締めないといけないから。胸をきゅうとさせる寂しさにもそろそろ慣れてしまいそうだから、はやくすべてが終わってほしい。はやく好きなことの勉強だけに追われる生活がしたい。そういう思いでひとつずつ過ぎ去っていく毎日の、行き場のないもどかしさも冬の寒さに凍ってしまえばいいのに。ううん、ほんとうはわたしが自分のからだで寒さを耐え凌いで、自分の力だけでもって愛すべきものたちや些細な記憶を守るべきなのだ。だけど、それが出来るほど強くないだけのこと。
無題
銭湯に行きたい。受験して、でもいいところにひとつも合格しなかったら巫女のアルバイトでもしながら京都で浪人生活をしたいな、とかんがえていた。ひさしぶりにおふろで哀しい音楽を聴いた。なんでもない日に哀しい歌をきくと、より一層哀しさが加速されるというよりなんだか心が細く研ぎ澄まされていく感じで今までの日々がきゅうっと音をたてる。雑巾をさいごまで力強く捻って絞り出す汚水、長距離走の最後の2分間、なみだが出る前の喉元になにかが込み上がってくる感じ、そういうの。とてもぼろぼろなんだけど、それと同時になにか澄み渡っていくものがある。だれかのがんばりと比べると劣るかもしれないけれど、ようやく夏も終わろうとしていることに救われる。ふつうの日々が、たくさんあつまって束になる。ぺたぺた歩く、濡れた髪にドライヤーをあてると耳の中に残っていた水があったかくなってきもちわるい。わたしは顔が良いわけでも、精一杯の力で努力できる力量もない。かといって特別な才能だって持ち合わせていないし、たまに数え切れないほどきらきらしたものを抱えている人をみると妬みと自分への劣等感で自らを押し潰れてしまう。だれかの人生で自分自身が、自分のうみだしたものが、かけがえのない財産になれるってとてもうつくしくてズルいと思う。数字がどこでもすべてにレッテルを張るから、それなりのレッテルを貰えなかったらどれだけ美しいものを持っていても誰にも見つけてもらえずにおわってしまう。わたしはそれを未だ求めてしまうほど本当は幼稚で、幼稚で可哀そう。ねえこういうのって黒歴史になっちゃうと思う?今年の夏は滝をみるはずだったけど、それすらまぼろしになっちゃった。ずーっと空白の未来の下準備を重ねているような現実から離れて、すこしはずれた小さな町で虫捕りしたり桃を買って丸噛りしたりしたかった。大学に入ったらどんなひと��わからないけれど、自分がもっているものと同じくらいのものをもっている人がいるのかなと思うとすこし楽しそうかもという気持ちになる。免許を取りたいけれど友だちにありじの運転は危なっかしそうだから乗るのこわい〜と言われた。そういうふうに笑ってくれる友だちがいるだけで、わたしはもうすでに色々な人の中で財産なのかもしれない。そうじゃなくても、かけがえのないものに出逢えるきっかけになれているかもしれないと薄ら感じてしまってまた胸がきゅうってなる。だれにもわからないことがあっても、言葉にされない何かがあっても、それを価値のないことと結びつけることは暴力じみた愚行かもしれない。自分の中にもまたいろいろな自分が内在していて、自分でも翻弄されてしまうことがあるし、文章を書いていても一貫性がなくて凛としない。英文法の参考書をぱらぱら眺めていたら、into the blue というのがあった。遠いところへ、彼方へ、という意味らしい。あーあ、しんじゃいたいね。
無題
予備校が終わって帰ろうと駅へ着いたけれど、次の電車が10分もあとにくるのでホーム内にある明るい禁煙スペースに入る。寒くなってきたので制服のブレザーを卸した。おおきな硝子に自分の閉じた長い足が映る、ひとが一人ずついなくなっていって、さいごには結局がらんどうの箱のなかでひとりただじっと電車を待つことになった。曖昧な形の◯とか△とか、がさがさ、つやつや、さらさらとか、そういうふうに不確かな輪郭だけ残してことばが次々とその形を変える。一つずつ掴んで物語を紡いで美しく完結させたいのにビー玉とか乱射する光みたいに思い浮かんだことすべてが一種の暴力を伴って脳内を猛スピードで駆け巡る。すぐそこにあるのに実態がわかんないし、むかつくむかつくむかつく、自分を飼い慣らすことでさえこんなに疲れる、もうだれとも話したくない、と消化しきれない感情がずっと身体の皮膚の内側のいちばん近いところで叫ぶこともできずにちりちりと火花を放っている。ロックとかやさしさとか愛とかそういうのぜんぶ病名みたいなものなのかもしれない、ひとつの感情にもその後ろにはそれをそれたらしめる色〜んな歴史があるし、たぶんこの不甲斐なさもいつかコピーペーストを重ねるうちにすこしずつ美化されてしまう。線路にわざと隙間があるのはとりわけ夏あたりに摩擦熱で鉄が溶けてしまわないようにするため、というのを授業できいた。がちがちに隙間のひとつも有さずに固められたものがいちばん揺るぎないもののように思えるけれど、実はちがくてそういうのが最も脆いものらしい。ともだちにしろ恋人にしろ自分の将来とか自分のアイデンティティも然り、全てに対して揺るぎなさ、安定とか、そういうのをひっきりなしに求めていたけれど、もっと流動体のような観念で受け止めたい。ずっとそこにある月でさえ欠けたり満ちたりするし、花の一つをとってでさえその形や色はすべて毎日かわってゆくけれど、それはそれらが美しくないことの理由付けにはならないし、信用に足らないことの言い訳にもならない。情報として飛び込んでくるいろいろなものを変に調律したり濃く輪郭をなぞったりするのではなくて、ぜんぶ自分のもっているものの周りに飾っていきたい
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locationhunting · 1 year ago
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🎯ロケーションハンティング™
◆ 靱本町 / 西区◆白のR壁が印象的なレンタルスタジオ。
【大阪市 / 54㎡ / ¥9,900/h / iD : 23853】 大阪市は靱本町。本町駅から徒歩2分に位置するロケーションのご案内です。 一見シンプルながら印象の異なる壁と天井、2種類の異なる床、レイヤーのカーテン、Rの壁など、考え抜かれた構成を持つレンタルスタジオです。 白壁、スケルトン仕様の天井というミニマルな印象と、窓の外に見える緑と自然のコントラストが印象的なロケーションです。 大きな窓から豊富な自然光が差し込み、部屋を明るく照らしてくれるこちらの会場では写真撮影、動画撮影以外にも、立地を活かし展示会やポップアップ、ギャラリーとして展覧会でのご利用にもオススメです。
🚩会場ご提案サービス
提案サービスご利用無料。 会場利用費以外にご料金はかかりません。
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🚩問い合わせ先 📩 [email protected] 📞 03-6809-0952
*公式ウェブサイト 🖥 https://locationhunting.jp
*ロケーションハンティング™️ 製作委員会
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mylifeisworstend · 1 year ago
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chirumiru equiusのそんなに中身のない制作裏話
youtube
ちょうど半年かけて新作動画を投稿したので、過去に投稿してたchirumiru equiusのオーディオコメンタリーもどきをやります
・構想
動画を作るきっかけは基本的に「このジャンルでこれが見たいから」が大半です
今回は特にそうで、「十数年続いてるコンテンツでチルミルのパロディねえのおかしいだろ…」と思いエクィウスとチルミルの親和性も高かったので作りました
・本編
内容は元動画を踏襲しつつちゃんとオリジナルの要素も入れました
元動画そのままだとhomestuck側の原作要素とかみ合わないところもありますからね…
0:09~ ここは正直悩みました 翻訳が無い英語原作のキャラに日本語をしゃべらせるとか難しすぎる…
こことは別のブログで進めてる非公式翻訳もまだエクィウス出てない頃だったかな?昔エクィウスが出てるところまであったらしいですが、そっちでは(なぜか)ござる口調で翻訳されてたっぽいので一人称や語尾などのキャラの解釈に関わりそうなところを省きつつ、元動画に近いものにしました
0:18~ THIS IS STUPID(迫真)homestuckでコンビニパロをしている動画にこんな注意書きがしてあったのでそれを勝手にリスペクトしました ニコニコ動画にGB素材があって助かった
0:28~ 踊るエクィウスは単体を並べたものをGB素材にしたものと動く背景をそれぞれ個別で作りました
元気だお~という歌詞で出てくる面子は仲の良いネペタ+メジャーなトロールを適当にチョイスしたものです アーサーは地味に大ちゃんコスをさせています
0:47~ 幽々子と西行妖はテレジに、咲夜はアラディアにしました ちょうど原作でビンタされるシチュがあったのと、時のメイドつながりです 服装も咲夜コスです
0:50~ ダークリアーぽいですがこれはダークリアーの衣装を着たエクィウスです 一瞬だけ出るテキストはストライフにしました
0:51~ エクィウスみたいな強いキャラが簡単にボコボコにされたり返り討ちに合うわけがないので、パロディ動画を作るうえで色々悩んだ場面の一つです
元動画にあったロックオンの演出を入れた方が良いと思ったのでこの形にしました エンコードしたものを見たら良い動きになっていたのでお気に入りです
どうして弓が折れるとロボが爆発するのかはわかりません 多分自爆でもしたんでしょう
0:54~ うまい言い回しが思いつかなかったので半公式ネタのham steakを採用
0:56~ ここも、先述の通りエクィウスを返り討ちにするかつ元動画と近いシチュエーションのアイデアを出せる気がしなかったのでオリジナルの要素を入れました
シチュ的にはエクィウスのハイブにカーカットがやってきて特訓をしており、エクィウスが見守っている→カーカットがロボを倒す→ハイタッチをしたところ力が強すぎて吹き飛ばされてしまう、という流れを想定しています
この二人ってあんまり絡み無い気がしますがネペタを吹っ飛ばすのはよろしくない気がしたのでカーカットにしました(無慈悲)
吹き飛ばされたカーカットを追いかけるエクィウスの動きは割と元動画っぽくできたんじゃないでしょうか
1:01~ 最強のフォントが貧弱すぎるがどうしようもなかった 背景は外国人4コマのパロディです 9が沢山出てくる演出は難しかったので某氏が配布していた赤黄色パカパカ素材を使用しました 保存しててよかった♡
1:05~ 原作ネタです 思いついた時はしっくりくるのが見つかって嬉しかった
カーテンも原作っぽくしました
1:08~ 人選はガムジーがポーションを売りつけるシーンから連想しました テレビショッピングの英訳をしばらく探し回りました うまく伝わってるだろうか…
1:10~ ここの絵を描くとき通話で「どうして原作者のケツでかく描かなあかんねん」とか言ってた
後ろに流れてる○○ランキングのテキストはしばらく悩み「これどうせ誰も読まないだろうしルイズコピペでいいよな…?」と思い、同じく通話中でこれルイズコピペでいいよね?と(homestuck知らん友人に)話を振ったところそれでいこう!となりました
化学式的なアレはいて座の星座です
1:13~ ここのゲーム風の絵が一番最後に描いた絵だった気がする
1:23~ 編集時、ここからしばらくしたところまで先に出来上がっていたのでwipをTwitterに投稿しました
ざっくりしすぎてるけど折れた弓の残骸です いくら力入れて描こうが一瞬しか出ないんだからこんなもんでいいんだよこんなもんで!
1:26~ ここの一枚絵すごくお気に入りです 直後に入るギャグとのいいギャップになってるのではないでしょうか
シチュは最終決戦のシーンをイメージしています ミーナとカーカットのすぐ後ろにメイドエクィウスがいてくれて助かりました
1:29~ 手描きアニメのシーンは思ったよりうまくできました 地味に目の下のクマを描き忘れていますがこの動画では作画ミスどころか絵柄がところどころ違うまで通常運転なので気にしないでください
俺のターン!は通じるか怪しいのでゆっくりしていってね!に置き換えました(これも通じるか怪しいけど) そしてミエルファ&ネクタンの推しコンビをねじ込んで登場させることに成功しました やったね!
1:39~ 人選はなんかそれっぽい人々にしました 後ろに橙がいたはずですが作画の都合上入りきらないのでネペタの顔文字で代用しました
1:39~ エクィウスの衣装をメイド服にしました 通話でメイド服とチルノコスどっちがいい?と聞いたらメイド服って言われたので… 作画が結構綺麗にできたと思います
表情も地味にひきつった笑顔から満面の笑みになっています
元気だお~で出てくるキャラの人選はネペタはそのまま、誰も牛乳を飲もうとしない人々をチョイス
1:57~ homestuckの原作そのままにするとエクィウスが死んで終わるブラックジョークすぎる結末になるのでカナヤに来てもらいました
飛んでくるときの軌道は某フリゲの作業配信から見て学びました が、もうちょっと自分に技術があったらもうちょっとうまくできたかも…
2:02~ ブルーチームの面子です 元動画では5人しかいないのでエクィウスの真上に一人追加する形でアラディアを入れました
制作の流れは完全に行き当たりばったりで作りました
制作期間は2か月です 多分手描き動画は最速でこれが限界
構想、作画、編集すべて「やりたいところや簡単なところから先にやる」というスタイルです(後々地獄を見ます)
先に作れそうなシーンの構想だけしているので、後々しっくりくるネタ探しで時間をとられるという事があまりにも多すぎました
作画中に他のまだ演出の詳細が固まってないシーンのネタ出しをするなんてこともしばしば…
結果、4/13の記念日に投稿するチャンスを逃しました これは翌年も同じでした
この次に作る動画から先に演出やネタ、必要な素材をすべて書き出して頭から順にきっちり作るスタイルに変更しました(なお最近作った動画はそれで半年かかりましたが…)
この方向転換により、とりあえず「作画や編集がゲロ面倒くさい(略してゲロメン)」ということ以外で作業中詰むことが無くなりました 多分!!
・その後
投稿当初はそんなに…という感じでしたが、すぐにめっちゃバズってる神絵師からコメントが来て見つけていただけたり、投稿した翌年の記念日に超爆伸びしました
中でも「とある動画クリエイターさんにコメントを貰う」ということを遠い遠い将来の目標としていたのがあっさり一年越しに達成されてしまったのは衝撃でした 通知来てびっくりした…
チャンネル登録者も、この動画だけで少なくとも現在70人以上増えたことになっています(これきっかけに登録してくれた人たち変な白ハゲのコンテンツばっか投稿してすまんな……)
とりあえず結果はどうであれ頑張った結果「2022年のhomestuckファンダムに手描き動画が投稿される」「おそらく日本人初のhomestuckファン動画が生まれる」ということに繋がったので、頑張って作って本当に良かったと思います
この動画をきっかけにSNSで繋がることができた原作ファンの方もいましたし(ありがとうございます)
次回作のネタは溜まっていますがしばらくの間動画制作はこりごりなので、真面目に翻訳やら他のプロジェクトを再開しようと思います
ここまで読んでいただきありがとうございました
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yoshikikuwano · 1 year ago
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餃子と女の香水の匂い
仕事終わりの夕方、空がまだ青さを残す。
夕焼け混じりの日光が差す路地裏で
私は中華料理屋から出てきた女とすれ違った。
私の鼻を刺す餃子と女の香水に匂い。
ただいまと女は言った。
脱いだヒールをそろえて玄関の脇に寄せた。
先に帰宅していた私はキッチンの換気扇の下で
煙草をいくつか吸ってから、
お米を洗い、炊飯器のスイッチを押した。
帰宅した彼女が手を洗い、
仕事着からリラックスできる服に着替えたころ
炊飯器はアラームを鳴らして米の完成を祝った。
彼女は疲れるとスタミナの付く料理を食べたがった。ニンニクが増し増しのやつだ。
今日は餃子を買って帰るね。
彼女はお昼過ぎにメールをくれた。
仕事終わりに私はビールを求めてスーパーに寄り、お酒を5本��ポテトチップスと煎餅、シュークリームとハーゲンダッツのクッキーアンドクリームをひとつ買った。
食卓に並んだ餃子と缶ビール、炊きたての白いごはん、お箸。テレビをつける。カーテンをぴったりと閉じる。
蛍光灯の光に闇から抉り出された私たちの食卓は、刃こぼれひとつない刀ような美しさで、私は噛むことのできないものをかみしめるために目を閉じたくなった。
餃子と女の匂いを外へ逃すために、私はベランダの戸を開いた。完璧だと言った食卓と時間も砕けていくのを私は見たが、特別強い気持ちを抱くことなく、私は角を曲がり、路地裏から身を隠した。
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