#吊り戸棚収納
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発酵器の製作
毎年4月下旬から5月上旬にかけては新茶収穫のシーズンで、自家消費する1年分の乾燥茶葉をこの期間に製造している(激務)。最近は加工プロセスを変えながら、煎茶のみならずいろいろなタイプの茶を作っているが、こと紅茶についてはこの時季の当地の気温が本発酵工程に必要とされる雰囲気温度に満たない為、適度に加温することで発酵を促進し、より香り高い紅茶を作りたいところである。
まずは既存の所有機器の利用を考える。ホームベーカリーには生地の発酵モードがあり流用できそうにも思ったが、生茶葉を入れるにはいかんせん容量が小さい。古い電気炊飯器は容量はデカイが保温モードでも加熱温度が高すぎるだろ��。
身の回りに適用できそうなものもないので、都合良い商品がないかインターネットで調べる。発酵器で検索すると多用途可能な物から特定用途のものまで様々有り、グレードも値段もピンキリだ。う~む、複雑な機能はいらないので、そこそこの収納容量があって温い温度を維持できるリーズナブルな製品はないものか。。。いろいろ探し回った結果、部品を買って自分で作ってやろうと相成った。
まずは加温する為のヒーター。そんなに熱くする必要は無く、爬虫類飼育用のパネルヒーター(上の写真左)を調達した。サイズは28cm×28cmで消費電力は28W。ボリュームで出力強度が変えられることや、それなりに防水性があるのも有難い仕様だ。価格は1900円。
そして一定の温度になるよう制御するためのコントローラー(上の写真右)。基本的に2つの設定温度間でON-OFF制御するだけの物だが、温度センサーも付いて1000円は安いと思う。AC100V駆動タイプなのでAC/DCアダプターも不要だし、直接出力方式なのも簡単で良い。
スーパーマーケットで貰った発泡スチロール箱(無料)の内部にパネルヒーターを敷き、給電コードを箱の外側まで引き出す。逆に温度コントローラーの温度センサーは箱内部に引き入れる。
温度コントローラーは箱の外側に取り付け、その出力コードをヒーターと接続する。次に給電コードをコンセントに接続するとLEDパネルに現在の測定温度が表示されるので、出力ONとOFFの温度をそれぞれ仮設定してヒーター制御が正しく機能するかをテストする。結果問題無し。
発酵プロセスにどれだけの時間を掛けるかは仕上がりに影響する重要な要素である。なので温度コントローラーの給電をダイヤルタイマー経由にして所定時間経過後に自動で加温制御を停止させる。このダイヤルタイマーはもう30年ほど前に購入した物で、最近その存在を思い出し押入から引っ張り出して液体蚊取り器の自動停止に利用していた。まだまだ現役だね(笑)。
発酵容器はアルミ製の鍋を流用。内径33cmの大きさは我が家のガステーブルでは使いづらく、数年戸棚の奥で眠っていたが、平らな鍋底とその広さがヒーターのサイズに抜群にフィットしたのと、15cmの高さが蓋をした状態でこの発泡スチロール箱に丁度収まったため採用となった。伝熱性も申し分無いだろう。
底部から加温するため、側面は放熱緩和のためアルミ保温シートを巻いた。
制御部も発酵容器も準備が整ったので、発酵させる茶葉を入れていく。ちなみにこの茶葉は収穫後20時間ほど軒下に吊し萎調させた後、手で揉捻して発酵しやすく処理した物。温度センサーは写真では茶葉の上にあるが、実際には茶葉の内部に突っ込んだ。
上部からの放熱も緩和するためアルミ保温シートを挟んでから鍋蓋を置いた。
発布スチロール箱の蓋も閉めたらダイヤルタイマーを回して加温制御をスタートする。
実際に茶葉を入れての最初の運転なので、温度がどのように変化するかLED表示を逐一観察した。ヒーターは最大出力設定で、停止温度は28℃の設定。スタートからじわりじわりと温度が上がっていくが、あるところから急に上昇スピードが増す。停止設定温度に達してヒーター出力はOFFになるもそのまま温度は上がり続け、さらに4℃ほど上がったところで落ち着いた。その後の温度下降はとてもゆっくりで、再びヒーターがON出力されるまでにはかなりの時間が経過した。ただ二度目は最初ほどの温度上昇に至らずに温度制御するようになった。これは最初の想定とは違っていたが、適温に至った時点で茶葉の発酵が一気に活発になって自己発熱が始まり、ある程度発酵が進むと発熱も終息するということが起こった結果だと推測した。
4時間後、ダイヤルタイマーが停止設定時間に達し加温制御が停止したため、蓋を開け茶葉の状態を確認する。先の状態と比較すれば多くの茶葉が赤褐色に変化し発酵が進んだことが伺える。ただこれが最終的にどのような品質の紅茶になるかは製茶してみないとわからないし、どのような制御を掛けると理想的な品質になるかは今後設定をいろいろ変えて見極めていかなければな��ない。ちなみに可変要素は以���のようなところか。
・温度測定点(温度センサーの設置場所) 容器底/容器側面/茶葉内/茶葉上/容器空隙 ・制御温度(コントローラーの設定) ヒーターOFFおよびON温度 ・ヒーター出力強度(ボリュームで設定) 高/中/低 ・加熱制御時間 2~6時間 ・容器の保温性 高/低 ・前処理との関係
毎年製茶作業は実質2週間ほど行うが、そのうち紅茶は3日程度なので試行錯誤に数年は掛かりそうだ。まあ焦らず気長に取り組んで参ります(苦笑)。その間に何か他の物の発酵に利用するかも知れないけど。
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五篇 上 その四
四日市の旅館で相部屋になった田舎者を弄んでいる北八。
ほろ酔いだからという北八に、 「さっきから見ていたが酒など、一滴も飲んでいないのにほろ酔いとは、何のことだ。人を馬鹿にするにもほどがある。」 北八は、怒り出した田舎者を気の毒そうに見ながら、 「ええ、私は酒を飲んでおりませんが、この足がほろ酔いだから。」 と答える。 田舎者は、何のことかわからない。 「なに、足が酒を飲むもんか。馬鹿言いなさんな。」 「お前さんもだいぶ熱くなってきて、赤くなってる。 足がほろ酔いとは、さっき焼酎を吹きかけたからで、この足が酔っぱらってそれ見てみなさい。 ひょろりひょろり。 あれまだ、お前さんの頭をからかおうとする。こりゃこりゃ。」 北八の足が変な動きをするのを田舎者は、真剣に見ている。 「なるほど。本当にこの足は、悪酔いする。」 と、田舎者が答えると、北八は、 「その通り。足は下戸にかぎりますな。私は、本当に困り果てています。」 と、言う。 田舎者は、納得したのか、あきれたのか、 「もう、結構!さっさと、寝ることにしよう。」 と、部屋の外に向かって、 「女中さん。お床を頼みます。」 と、言う。
女中がやってきて寝床を整えると、田舎者ふたりはそこへ横になるや否や、前後も知らず高いびきをかきだした。 弥次郎兵衛と北八はこの女中どもをからかってみたが、軽くあしらわれてしまう。
女中が出て行くと弥次郎兵衛は小声で、 「北八、北八。お前は、さっきの女中と約束したのか。」 と、尋ねる。 北八は、自慢げに、 「その通り。しかし、ここにはこない。 ���の隣の間の壁をつたって行き突き当たりのふすまをあけると、そこに寝ていると言っていた。後から、しずかに行かなければな。」 それを聞いた、弥次郎兵衛は、 「よし、俺が先に、行ってやろう。」 と、言うと北八は、笑いながら、 「妬まないで、一人で、早く寝な。」 と、後ろを向いて眠るふりをする。
弥次郎兵衛は、北八のじゃまをしてやろうと寝たふりをして思案していたが、二人とも旅の疲れで思わずすやすやと寝入ってしまった。 しかし、しばらくすると弥次郎兵衛がふっと眼をさまして、辺りをうかがいだした。
灯りは消えていて、真っ暗である。 しかも、ひっそりしているのでそろそろいいだろうと、こっそりおき出してきた。 北八を出し抜いてやろうと、音のしないようにふすまを開けて廊下に出ると、さっき聞いたとおりに手探りで壁伝いに歩き出した。 ところが、つい手を上へ方にのばして吊ってある棚に手が当たり、これがどうしたはづみやらがたりといてって、棚が外れてしまった。
弥次郎兵衛は、びっくりして、 「こいつは困ったことになった。 俺が、手をのばしすぎたから、棚板が外れたんだな。 なんだか雑多な道具がたくさんのっているようだし、これで手をはなしたら棚が落ちて大きな音がするだろう。 そしたら、みんなが眼をさます。これは、まずいことになった。」 と、両手を棚につっぱって立っている。
起きたままのふんどし一つの有様だから寒くなってくるし、こりゃ情けないめにあった。 何とかいい方法はないかな。 と、立ったままで考えていたがどうにもこうにもいい案が浮かんでこない。 と、そこへ、北八も眼を覚ましておき出してきた��� しこも、こちらのほうにだんだんと近づいてくる。 それをすかして見ていた弥次郎兵衛は、小声で話しかけた。 「北八か、北八か。」 北八は、急に声をかけられてびっくりしたが、 「誰だ。弥次さんのようだが。」 と、言うと、 「こりゃ、静かにしろ。早くここへ、来てくれ。」 と、弥次郎兵衛が、ささやく。 「なんだ、なんだ。」 と、北八は、近づいていった。 弥次郎兵衛は、暗闇で、北八の手を取ると、 「これを、ちょっと持ってくれ。ここだここだ。」 と、北八が棚を支えるようにしむけてしまう。 「どれどれ。」 と、北八は手を伸ばして何のことか分からないが、落ちかかった棚の下を押さえる。
弥次郎兵衛はそっと手を離し北八に持たせて、脇にそっと外れると北八は驚いて、 「なんじゃこりゃ。弥次さん。どうなってるんだ。」 と、手を離そうとして、上の棚が落ちかかってきたので慌てて元に戻す。 北八が、 「やあやあ。こりゃ、酷い目にあわせる。 これ、弥次さん。どこへ行く。ああ、手がだるくなってくる。 こりゃ、これは、どうするんだ。」 と、うろうろしている。 弥次郎兵衛は、そんな北八をほっておき暗闇の中をそろそろと先のふすまを開けてみる。 台所に夜通しつけているありあけの火のおかげで、辺りの様子がうっすら見えている。
その灯りにすかしてみれば、すぐそばに��人寝ているようだ。 あれが北八が約束した女だなと思って近づくと、息もしていないのかと思うほど静かに寝ている。 しめたと、いきなり手を触ってみるとどうしたことか、石のように冷え凍った人が寝ている。 これはどうみても生きている者とは思えず、どうしたことかとあちこち撫で回してみた。 どうやら、菰にくるんであるようだ。 こもにくるんでいるという事は死人と、弥次郎兵衛はびっくりして気味が悪くなった。
足のほうからがたがたと震え出して、やっとのことで北八がいるところへ這い戻り、歯の根のあわない震え声で、 「北八。まだ、そこにいるのか。」 と、小声で言う。 北八が、 「おお、弥次さん。お前どこへ行ってた。さあ、ちょっとここへ。」 と、弥次郎兵衛の手を掴んで、棚を押さえさせようとする。 ところが、弥次郎兵衛の手が小刻みに震えているので、棚の上のものがカタカタと小さな音を立てる。 「いや、それどころではない。 お前の女が、死んでいる。」 北八は、 「ふん、ふざけたことを言な。」 と、カタカタ音を立てたので、弥次郎兵衛の手を離した。 「いいや、本当だ。菰でくるんであるから間違いない。 気味の悪い旅館だ。」 北八は、全然取り合わない。 弥次郎兵衛が、更に言う。 「いいから、よく聞け。本当にあれ、あそこにいるんだ。 ああ、なんてこった。とんでもない旅館を選んだもんだ。 恐ろしや。恐ろしや。」 と、そうそうに、這いながら逃げていく。
さて、残された北八、 「おいおい、俺をここに置いてきぼりにしてどうする。 それに変なことを言うから、俺の方まで気味が悪くなってきた。」 と、がたがた震え出した。 その拍子に手が緩んで、棚がぐらぐらし出した。 こりゃかなわないと北八は、棚から手を離してしまった。 当然、とんでもない大きな音がする。 北八は逃げ出そうとしたが、暗闇でどちらに行けばいいのかわからない。 まごまごしているうちに、この物音にびっくりした旅館の亭主が灯りを持ってこちらに近づいてきた。 又、奥の部屋から田舎者も出てくる。 この様子にまずいことになったと北八は、うろたえて這ったままで適当な方向へ進むと、手に菰が触れた。
これ幸いと、そのこもをひっかぶって息を殺ししゃがんでいると、亭主は灯りで周りを照らしながら驚いた様子で、 「やあやあ、こりゃ、どうして、棚が落ちたんだ。 膳ばこも何も、めちゃくちゃになっている。」 と、そこらを片付けてだした。
そこへ、何事だろうと、田舎者が二人ともおき出してきた。 「やれ、えらく大きな音がしたようだが、棚が落ちたのか。 私らの地蔵さまの側にまで、箱が飛んできている。」 と、こもの側に落ちている箱を取り上げようとして、 「ありゃ、お鼻が欠けている。」 と、素っ頓狂な声をあげた。 もう一人の田舎者が、 「どりゃどりゃ。」 と、地蔵に近づいてよく見ると、 「本当だ。地蔵さまの鼻がなくなっている。そこら辺に転がっていないか。」 と、辺りを探してみた。 「いや、ここに寝ているのは、誰だ。」 と、こもをまくると、北八がはっと顔を上げた。 そばには、こもに包まれた石地蔵がある。
さては、弥次郎兵衛が死んだ者と思ったのはこの石地蔵だなと、思っているところへ亭主が、灯りで北八を照らして、 「おや、お前さんは、こちらへお泊りのお客さん��ゃないか。 こんな時分に、どうして、こんな所にいるんじゃ。 こりゃおかしい。それに、そのそぶり。 どうも、怪しいと思っていたがもしや泥棒じゃないか。 何か盗みに入ったのだろう。正直に言ってみろ。」 田舎者は、はたと気がついて、 「いや、そればかりじゃない。 たぶんこいつが、この棚を落としたんだ。それで地蔵さまのお鼻が欠けた。」 もう一人の田舎者が、 「これは、私らの村で今度、建立する地蔵さまじゃ。 昨日、石屋どのから受け取って明日、早々長沢寺さまへ収めにゃならないが、お鼻が欠けてしまっては持っていかれない。元の通りに弁償しなせえ。」 と、真っ赤な顔をして怒りだした。
つづく。
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整理収納体験レッスン
世の中は新学期が始まったり、職場が移動になったりと、ソワソワ、ドキドキ、忙しい季節ですね。そんな変化に無縁のハティは、逆にご予約が減り、暇になるので😅、いつもこの時期に衣替えや部屋の模様替え、整理整頓をしてしまいます💨
うちはネコを飼っているため、普段から掃除は🧹欠かすことができないのですが、整理整頓はまた別。よいしょと気合いを入れないとなかなかできないものです💦
そんな中、元歯科医師で、2人のお子さんのママであるハティのお客様が、この度、整理収納アドバイザーの資格を取得され、開業されました✨
そして体験として、キッチン周りの整理収納のアドバイスと実際の片付け作業するため、家へ来てくださいました。
結果は、3時間ほどでいつも物に溢れていたキッチン台や引き出し、吊り戸棚がすごくきれいになりました。キッチン台上に出ていた物にも居場所ができたので、10日以上経った今でも維持できています✨
⬆️ 片付け前
⬆️ 片付け後
整理収納アドバイザーのkumiさんは、「働くワーママさんを応援したい」というはっきりしたコンセプトを持たれていて、
こちらの要望や片づけの悩みを丁寧に聞いてくださって、話しやすく誠実な方なので、初めてのお客様でも安心して依頼できるのではと思います❣️😊
Instagram、公式ラインはこちら⬇️
体験やズームを使った相談会もされていますので、ご興味のある方は覗いてみてください〜♫
あとがき
春は雨が降ったり止んだり、花粉や黄砂も飛んできて、冬に使ったこたつ布団や毛布を洗いたくてもなかなかそれが叶いません😢
雨の合間を縫って、初めてのお店【猫とめがね焙煎所】さんへ〜
SNSで見ていた通り、優しそうなご主人が丁寧に対応してくださいました。
雨の中でも、3人ほど入れるカウンターは満席。皆さん美味しそうにコーヒー☕️を味わっておられます。
ファスティングをしてから、コーヒーを飲む頻度がどっと↓減ってしまったのですが、それでも自分で豆を挽いて味わうコーヒーは、わたしにとって贅沢な至福の時間。大切に味わいたいと思います〜
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これは、 ラーチの吊り戸棚 かんぺき!(取り付け高さ、D、風味) 😍 #シティーボーイカントリー7 #おれんち風味 #おれんちフレーバー # #八幡平市産 #八幡平産 #メイドイン八幡平 #岩手県産 # #八幡平市 #二戸市 #一戸町 #滝沢市 #雫石町 #盛岡市 #岩手町 #盛岡 #雫石 # #ファースの家 #奥行き #棚 #吊り戸棚 #吊り戸棚収納 #収納アイデア #収納ボックス #針葉樹合板 #節あり #ラーチ合板 #野球日本代表 #ワールドベースボールクラシック #侍ジャパンユニフォーム # (Hachimantai-shi, Iwate, Japan) https://www.instagram.com/p/CpjxriPBg5p/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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最近クリナップのキッチン施工が続いています。 #クリナップのキッチン #ラクエラキッチン #キッチンリフォーム #吊り戸棚収納 #handyman @handyman_reform https://www.instagram.com/p/Bvn_Q8vHCwj/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1sc4b82su4ylu
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あなたにだけは忘れてほしくなかった
アメリカ合衆国、ニューヨーク州、マンハッタン、ニューヨーク市警本部庁舎。 上級職員用のオフィスで資料を眺めていた安藤文彦警視正は顔をしかめた。彼は中年の日系アメリカ人である。頑なに日本名を固持しているのは血族主義の強かった祖父の影響だ。厳格な祖父は孫に米国風の名乗りを許さなかったためである。祖父の信念によって子供時代の文彦はいくばくかの苦労を強いられた。 通常、彼は『ジャック』と呼ばれているが、その由来を知る者は少ない。自らも話したがらなかった。 文彦は暴力を伴う場合の少ない知的犯罪、いわゆるホワイトカラー犯罪を除く、重大犯罪を扱う部署を横断的に統括している。最近、彼を悩ませているのは、ある種の雑音であった。 現在は文彦が犯罪現場へ出る機会はないに等しい。彼の主たる業務は外部機関を含む各部署の調整および、統計分析を基として行う未解決事件への再検証の試みであった。文彦の懸念は発見場所も年代も異なる数件の行方不明者の奇妙な類似である。類似といっても文彦の勘働きに過ぎず、共通項目を特定できているわけではなかった。ただ彼は何か得体の知れない事柄が進行している気配のようなものを感じ取っていたのである。 そして、彼にはもうひとつ、プライベートな懸念事項があった。十六才になる姪の安藤ヒナタだ。
その日は朝から快晴、空気は乾いていた。夏も最中の日差しは肌を刺すようだが、日陰に入ると寒いほどである。自宅のダイニングルームでアイスティーを口にしながら安藤ヒナタは決心した。今日という日にすべてをやり遂げ、この世界から逃げ出す。素晴らしい考えだと思い、ヒナタは微笑んだ。 高校という場所は格差社会の縮図であり、マッチョイズムの巣窟でもある。ヒナタは入学早々、この猿山から滑り落ちた。見えない壁が張り巡らされる。彼女はクラスメイトの集う教室の中で完全に孤立した。 原因は何だっただろうか。ヒナタのスクールバッグやスニーカーは他の生徒よりも目立っていたかもしれない。アジア系の容姿は、彼らの目に異質と映ったのかも知れなかった。 夏休みの前日、ヒナタは階段の中途から突き飛ばされる。肩と背中を押され、気が付いた時には一階の踊り場に強か膝を打ちつけていた。 「大丈夫?」 声だけかけて去っていく背中を呆然と見送る。ヒナタは教室に戻り、そのまま帰宅した。 擦過傷と打撲の痕跡が残る膝と掌は、まだ痛む。だが、傷口は赤黒く乾燥して皮膚は修復を開始していた。もともと大した傷ではない。昨夜、伯父夫婦と夕食をともにした際もヒナタは伯母の得意料理であるポークチョップを食べ、三人で和やかに過ごした。 高校でのいざこざを話して何になるだろう。ヒナタは飲み終えたグラスを食洗器に放り込み、自室へ引っ込んだ。
ヒナタの母親はシングルマザーである。出産の苦難に耐え切れず、息を引き取った。子供に恵まれなかった伯父と伯母はヒナタを養子に迎え、経済的な負担をものともせず、彼女を大学に行かせるつもりでいる。それを思うと申し訳ない限りだが、これから続くであろう高校の三年間はヒナタにとって永遠に等しかった。 クローゼットから衣服を抜き出して並べる。死装束だ。慎重に選ぶ必要がある。等身大の��の前で次々と試着した。ワンピースの裾に払われ、細々としたものがサイドボードから床に散らばる。悪態を吐きながら拾い集めていたヒナタの手が止まった。横倒しになった木製の箱を掌で包む。母親の僅かな遺品の中からヒナタが選んだオルゴールだった。 最初から壊れていたから、金属の筒の突起が奏でていた曲は見当もつかない。ヒナタはオルゴールの底を外した。数枚の便箋と写真が納まっている。写真には白のワイシャツにスラックス姿の青年と紺色のワンピースを着た母親が映っていた。便箋の筆跡は美しい。『ブライアン・オブライエン』の署名と日付、母親の妊娠の原因が自分にあるのではないかという懸念と母親と子供に対する執着の意思が明確に示されていた。手紙にある日付と母親がヒナタを妊娠していた時期は一致している。 なぜ母は父を斥けたのだろうか。それとも、この男は父ではないのか。ヒナタは苛立ち、写真の青年を睨んだ。 中学へ進み、スマートフォンを与えられたヒナタは男の氏名を検索する。同姓同名の並ぶ中、フェイスブックに該当する人物を見つけた。彼は現在、大学の教職に就いており、専門分野は精神病理学とある。多数の論文、著作を世に送り出し��いた。 ヒナタは図書館の書棚から彼の書籍を片っ端から抜き出す。だが、学術書を読むには基礎教養が必要だ。思想、哲学、近代史、統計を理解するための数学を公共の知の宮殿が彼女に提供する。 ヒナタは支度を終え、バスルームの洗面台にある戸棚を開いた。医薬品のプラスチックケースが乱立している。その中から伯母の抗うつ剤の蓋を掴み、容器を傾けて錠剤を掌に滑り出させた。口へ放り込み、ペットボトルの水を飲み込む。栄養補助剤を抗うつ剤の容器に補充してから戸棚へ戻した。 今日一日、いや数時間でもいい。ヒナタは最高の自分でいたかった。
ロングアイランドの住宅地にブライアン・オブライエンの邸宅は存在していた。富裕層の住居が集中している地域の常であるが、ヒナタは脇を殊更ゆっくりと走行している警察車両をやり過ごす。監視カメラの装備された鉄柵の門の前に佇んだ。 呼び鈴を押そうかと迷っていたヒナタの耳に唸り声が響く。見れば、門を挟んで体長一メータ弱のドーベルマンと対峙していた。今にも飛び掛かってきそうな勢いである。ヒナタは思わず背後へ退いた。 「ケンダル!」 奥から出てきた男の声を聞いた途端、犬は唸るのを止める。スーツを着た男の顔はブライアン・オブライエン、その人だった。 「サインしてください!」 鞄から取り出した彼の著作を抱え、ヒナタは精一杯の声を張り上げる。 「いいけど。これ、父さんの本だよね?」 男は門を開錠し、ヒナタを邸内に招き入れた。
男はキーラン・オブライエン、ブライアンの息子だと名乗った。彼の容姿は写真の青年と似通っている。従って現在、五十がらみのブライアンであるはずがなかった。ヒナタは自らの不明を恥じる。 「すみません」 スペイン人の使用人が運んできた陶磁器のコーヒーカップを持ち上げながらヒナタはキーランに詫びた。 「これを飲んだら帰るから」 広大な居間に知らない男と二人きりで座している事実に気が滅入る。その上、父親のブライアンは留守だと言うのであるから、もうこの家に用はなかった。 「どうして?」 「だって、出かけるところだよね?」 ヒナタはキーランのスーツを訝し気に見やる。 「別にかまわない。どうせ時間通りに来たことなんかないんだ」 キーランは初対面のヒナタを無遠慮に眺めていた。苛立ち始めたヒナタもキーランを見据える。 ヒナタはおよそコンプレックスとは無縁のキーランの容姿と態度から彼のパーソナリティを分析した。まず、彼は他者に対してまったく物怖じしない。これほど自分に自信があれば、他者に無関心であるのが普通だ。にも拘らず、ヒナタに関心を寄せているのは、何故か。 ヒナタは醜い女ではないが、これと取り上げるような魅力を持っているわけでもなかった。では、彼は何を見ているのか。若くて容姿に恵まれた人間が夢中になるもの、それは自分自身だ。おそらくキーランは他者の称賛の念を反射として受け取り、自己を満足させているに違いない。 「私を見ても無駄。本質なんかないから」 瞬きしてキーランは首を傾げた。 「俺に実存主義の講義を?」 「思想はニーチェから入ってるけど、そうじゃなくて事実を言ってる。あなたみたいに自己愛の強いタイプにとって他者は鏡でしかない。覗き込んでも自分が見えるだけ。光の反射があるだけ」 キーランは吹き出す。 「自己愛? そうか。父さんのファンなのを忘れてたよ。俺を精神分析してるのか」 笑いの納まらないキーランの足元へドーベルマンが寄ってくる。 「ケンダル。彼女を覚えるんだ。もう吠えたり、唸ったりすることは許さない」 キーランの指示に従い、ケンダルはヒナタのほうへ近づいてきた。断耳されたドーベルマンの風貌は鋭い。ヒナタは大型犬を間近にして体が強張ってしまった。 「大丈夫。掌の匂いを嗅がせて。きみが苛立つとケンダルも緊張する」 深呼吸してヒナタはケンダルに手を差し出す。ケンダルは礼儀正しくヒナタの掌を嗅いでいた。落ち着いてみれば、大きいだけで犬は犬である。 ヒナタはケンダルの耳の後ろから背中をゆっくりと撫でた。やはりケンダルはおとなしくしている。門前で威嚇していた犬とは思えないほど従順だ。 「これは?」 いつの間にか傍に���っていたキーランがヒナタの手を取る。擦過傷と打撲で変色した掌を見ていた。 「別に」 「こっちは? 誰にやられた?」 キーランは、手を引っ込めたヒナタのワンピースの裾を摘まんで持ち上げる。まるでテーブルクロスでもめくる仕草だ。ヒナタの膝を彩っている緑色の痣と赤黒く凝固した血液の層が露わになる。ヒナタは青褪めた。他人の家の居間に男と二人きりでいるという恐怖に舌が凍りつく。 「もしきみが『仕返ししろ』と命じてくれたら俺は、どんな人間でも這いつくばらせる。生まれてきたことを後悔させる」 キーランの顔に浮かんでいたのは怒りだった。琥珀色の瞳の縁が金色に輝いている。落日の太陽のようだ。息を吸い込む余裕を得たヒナタは掠れた声で言葉を返す。 「『悪事を行われた者は悪事で復讐する』わけ?」 「オーデン? 詩を読むの?」 依然として表情は硬かったが、キーランの顔から怒りは消えていた。 「うん。伯父さんが誕生日にくれた」 キーランはヒナタのすぐ隣に腰を下ろす。しかし、ヒナタは咎めなかった。 「復讐っていけないことだよ。伯父さんは普通の人がそんなことをしなくていいように法律や警察があるんだって言ってた」 W・H・オーデンの『一九三九年九月一日』はナチスドイツによるポーランド侵攻を告発した詩である。他国の争乱と無関心を決め込む周囲の人々に対する憤りをうたったものであり、彼の詩は言葉によるゲルニカだ。 「だが、オーデンは、こうも言ってる。『我々は愛し合うか死ぬかだ』」 呼び出し音が響き、キーランは懐からスマートフォンを取り出す。 「違う。まだ家だけど」 電話の相手に生返事していた。 「それより、余分に席を取れない? 紹介したい人がいるから」 ヒナタはキーランを窺う。 「うん、お願い」 通話を切ったキーランはヒナタに笑いかけた。 「出よう。父さんが待ってる」 戸惑っているヒナタの肩を抱いて立たせる。振り払おうとした時には既にキーランの手は離れていた。
キーラン・オブライエンには様々な特質がある。体格に恵まれた容姿、優れた知性、外科医としての将来を嘱望されていること等々、枚挙に暇がなかった。だが、それらは些末に過ぎない。キーランを形作っている最も重要な性質は彼の殺人衝動だ。 この傾向は幼い頃からキーランの行動に顕著に表れている。小動物の殺害と解剖に始まり、次第に大型動物の狩猟に手を染めるが、それでは彼の欲求は収まらなかった。 対象が人間でなければならなかったからだ。 キーランの傾向にいち早く気付いていたブライアン・オブライエンは彼を教唆した。具体的には犯行対象を『悪』に限定したのである。ブライアンは『善を為せ』とキーランに囁いた。彼の衝動を沈め、社会から��を排除する。福祉の一環であると説いたのだ。これに従い、彼は日々、使命を果たしてる。人体の生体解剖によって嗜好を満たし、善を為していた。 「どこに行くの?」 ヒナタの質問には答えず、キーランはタクシーの運転手にホテルの名前を告げる。 「行けないよ!」 「どうして?」 ヒナタはお気に入りではあるが、量販店のワンピースを指差した。 「よく似合ってる。綺麗だよ」 高価なスーツにネクタイ、カフスまでつけた優男に言われたくない。話しても無駄だと悟り、ヒナタはキーランを睨むに留めた。考えてみれば、ブライアン・オブライエンへの面会こそ重要課題である。一流ホテルの従業員の悪癖であるところの客を値踏みする流儀について今は不問に付そうと決めた。 「本当にお父さんに似てるよね?」 「俺? でも、血は繋がってない。養子だよ」 キーランの答えにヒナタは目を丸くする。 「嘘だ。そっくりじゃない」 「DNAは違う」 「そんなのネットになかったけど」 ヒナタはスマートフォンを鞄から取り出した。 「公表はしてない」 「じゃあ、なんで話したの?」 「きみと仲良くなりたいから」 開いた口が塞がらない。 「冗談?」 「信じないのか。参ったな。それなら、向こうで父さんに確かめればいい」 キーランはシートに背中を預け、目を閉じた。 「少し眠る。着いたら教えて」 本当に寝息を立てている。ヒナタはスマートフォンに目を落とした。
ヒナタは肩に触れられて目を覚ました。 「着いたよ」 ヒナタの背中に手を当てキーランは彼女を車から連れ出した。フロントを抜け、エレベーターへ乗り込む。レストランに入っても警備が追いかけてこないところを見ると売春婦だとは思われていないようだ。ヒナタは脳内のホテル番付に星をつける。 「女性とは思わなかった。これは、うれしい驚きだ」 テラスを占有していたブライアン・オブライエンは立ち上がってヒナタを迎えた。写真では茶色だった髪は退色し、白髪混じりである。オールバックに整えているだけで染色はしていなかった。三つ揃いのスーツにネクタイ、機械式の腕時計には一財産が注ぎ込まれているだろう。デスクワークが主体にしては硬そうな指に結婚指輪が光っていたが、彼の持ち物とは思えないほど粗雑な造りだ。アッパークラスの体現のような男が配偶者となる相手に贈る品として相応しくない。 「はじめまして」 自分の声に安堵しながらヒナタは席に着いた。 「彼女は父さんのファンなんだ」 ヒナタは慌てて鞄から本を取り出す。 「サインしてください」 本を受け取ったブライアンは微笑んだ。 「喜んで。では、お名前を伺えるかな?」 「安藤ヒナタです」 老眼鏡を懐から抜いたブライアンはヒナタに顔を向ける。 「スペルは?」 答える間もブライアンはヒナタに目を据えたままだ。灰青色の瞳は、それが当然だとでも言うように遠慮がない。血の繋がりがどうであれ、ブライアンとキーランはそっくりだとヒナタは思った。 ようやく本に目を落とし、ブライアンは結婚指輪の嵌った左手で万年筆を滑らせる。 「これでいいかな?」 続いてブライアンは『ヒナタ』と口にした。ヒナタは父親の声が自分の名前を呼んだのだと思う。その事実に打ちのめされた。涙があふれ出し、どうすることもできない。声を上げて泣き出した。だが、それだけではヒナタの気は済まない。二人の前に日頃の鬱憤を洗いざらい吐き出していた。 「かわいそうに。こんなに若い女性が涙を流すほど人生は過酷なのか」 ブライアンは嘆く。驚いたウェイターが近付いてくるのをキーランが手を振って追い払った。ブライアンは席を立ち、ヒナタの背中をさする。イニシャルの縫い取られたリネンのハンカチを差し出した。 「トイレ」 宣言してヒナタはテラスを出ていく。 「おそらくだが、向精神薬の副作用だな」 父親の言葉にキーランは頷いた。 「彼女。大丈夫?」 「服用量による。まあ、あれだけ泣いてトイレだ。ほとんどが体外に排出されているだろう」 「でも、攻撃的で独善的なのは薬のせいじゃない」 ブライアンはテーブルに落ちていたヒナタの髪を払い除ける。 「もちろんだ。彼女の気質だよ。しかし、同じ学校の生徒が気の毒になる。家畜の群れに肉食獣が紛れ込んでみろ。彼らが騒ぐのは当然だ」 呆れた仕草でブライアンは頭を振った。 「ルアンとファンバーを呼びなさい。牧羊犬が必要だ。家畜を黙らせる。だが、友情は必要ない。ヒナタの孤立は、このままでいい。彼女と親しくなりたい」 「わかった。俺は?」 「おまえの出番は、まだだ。キーラン」 キーランは暮れ始めている空に目をやる。 「ここ。誰の紹介?」 「アルバート・ソッチ。デザートが絶品だと言ってた。最近、パテシエが変わったらしい」 「警察委員の? 食事は?」 ブライアンも時計のクリスタルガラスを覗いた。 「何も言ってなかったな」 戻ってきたヒナタの姿を見つけたキーランはウェイターに向かい指示を出す。 「じゃあ、試す必要はないね。デザートだけでいい」 ブライアンは頷いた。
「ハンカチは洗って返すから」 ヒナタとキーランは庁舎の並ぶ官庁街を歩いていた。 「捨てれば? 父さんは気にしない」 面喰ったヒナタはキーランを窺う。ヒナタは自分の失態について思うところがないわけではなかった。ブライアンとキーランに愛想をつかされても文句は言えない。二人の前で吐瀉したも同じだからだ。言い訳はできない。だが、ヒナタは、まだ目的を果たしていないのだ。 ブライアン・オブライエンの実子だと確認できない状態では自死できない。 「それより、これ」 キーランはヒナタの手を取り、掌に鍵を載せた。 「何?」 「家の鍵。父さんも俺もきみのことを家族だと思ってる。いつでも遊びに来ていいよ」 瞬きしているヒナタにキーランは言葉を続ける。 「休暇の間は俺がいるから。もし俺も父さんもいなかったとしてもケンダルが 相手をしてくれる」 「本当? 散歩させてもいい? でも、ケンダルは素気��かったな。私のこと好きじゃないかも」 「俺がいたから遠慮してたんだ。二人きりの時は、���っと親密だ」 ヒナタは吹き出した。 「犬なのに二人?」 「ケンダルも家族だ。俺にとっては」 相変わらずキーランはヒナタを見ている。ヒナタは眉を吊り上げた。 「言ったよね? 何もないって」 「違う。俺はきみを見てる。ヒナタ」 街灯の光がキーランの瞳に映っている。 「だったら、私の味方をしてくれる? さっき家族って言ってたよね?」 「言った」 「でも、あなたはブライアンに逆らえるの? 兄さん」 キーランは驚いた顔になった。 「きみは、まるでガラガラヘビだ」 さきほどの鍵をヒナタはキーランの目の前で振る。 「私が持ってていいの? エデンの園に忍び込もうとしている蛇かもしれない」 「かまわない。だけど、あそこに知恵の実があるかな? もしあるとしたら、きみと食べたい」 「蛇とイブ。一人二役だね」 ヒナタは入り口がゲートになったアパートを指差した。 「ここが私の家。さよならのキスをすべきかな?」 「ヒナタのしたいことを」 二人は互いの体に手を回す。キスを交わした。
官庁街の市警本部庁舎では安藤文彦が部下から報告を受けていた。 「ブライアン・オブライエン?」 クリスティナ・ヨンぺルト・黒田は文彦が警部補として現場指揮を行っていた時分からの部下である。移民だったスペイン人の父親と日系アメリカ人の母親という出自を持っていた。 「警察委員のアルバート・ソッチの推薦だから本部長も乗り気みたい」 文彦はクリスティナの持ってきた資料に目をやる。 「警察委員の肝入りなら従う他ないな」 ブライアン・オブライエン教授の専門は精神病理学であるが、応用心理学、主に犯罪心理学に造詣が深く、いくつかの論文は文彦も読んだ覚えがあった。 「どうせ書類にサインさせるだけだし誰でもかまわない?」 「そういう認識は表に出すな。象牙の塔の住人だ。無暗に彼のプライドを刺激しないでくれ」 クリスティナは肩をすくめる。 「新任されたばかりで本部長は大張り切り。大丈夫。失礼なのは私だけ。他の部下はアッパークラスのハウスワイフよりも上品だから。どんな男でも、その気にさせる」 「クリスティナ」 軽口を咎めた文彦にクリスティナは吹き出した。 「その筆頭があなた、警視正ですよ、ジャック。マナースクールを出たてのお嬢さんみたい。財政の健全化をアピールするために部署の切り捨てを行うのが普通なのに新しくチームを立ち上げさせた。本部長をどうやって口説き落としたの?」 「きみは信じないだろうが、向こうから話があった。私も驚いている。本部長は現場の改革に熱意を持って取り組んでいるんだろう」 「熱意のお陰で予算が下りた。有効活用しないと」 文彦は顔を引き締めた。 「浮かれている場合じゃないぞ。これから、きみには負担をかけることになる。私は現場では、ほとんど動けない。走れないし、射撃も覚束ない」 右足の膝を文彦が叩く。あれ以来、まともに動かない足だ。 「射撃のスコアは基準をクリアしていたようだけど?」 「訓練場と現場は違う。即応できない」 あの時、夜の森の闇の中、懐中電灯の光だけが行く手を照らしていた。何かにぶつかり、懐中電灯を落とした瞬間、右手の動脈を切り裂かれる。痛みに耐え切れず、銃が手から滑り落ちた。正確で緻密なナイフの軌跡、相手はおそらく暗視ゴーグルを使用していたのだろう。流れる血を止めようと文彦は左手で手首を圧迫した。馬乗りになってきた相手のナイフが腹に差し込まれる感触と、その後に襲ってきた苦痛を表す言葉を文彦は知らない。相手はナイフを刺したまま刃の方向を変え、文彦の腹を横に薙いだ。 当時、『切り裂き魔』と呼ばれていた殺人者は、わざわざ文彦を国道まで引きずる。彼の頬を叩いて正気づかせた後、スマートフォンを顔の脇に据えた。画面にメッセージがタイピングされている。 「きみは悪党ではない。間違えた」 俯せに倒れている文彦の頭を右手で押さえつけ、男はスマートフォンを懐に納める。その時、一瞬だけ男の指に光が見えたが、結婚指輪だとわかったのは、ずいぶん経ってからである。道路に文彦を放置して男は姿を消した。 どうして、あの場所は、あんなに暗かったのだろうか。 文彦は事ある毎に思い返した。彼の足に不具合が生じたのは、ひとえに己の過信の結果に他ならない。ジャックと文彦を最初に名付けた妻の気持ちを彼は無にした。世界で最も有名な殺人者の名で夫を呼ぶことで凶悪犯を追跡する文彦に自戒するよう警告したのである。 姪のヒナタに贈った詩集は自分自身への諌言でもあると文彦は思った。法の正義を掲げ、司法を体現してきた彼が復讐に手を染めることは許されない。犯罪者は正式な手続きを以って裁きの場に引きずり出されるべきだ。 「ジャック。あなたは事件を俯瞰して分析していればいい。身長六フィートの制服警官を顎で使う仕事は私がやる。ただひとつだけ言わせて。本部長にはフェンタニルの使用を黙っていたほうがいいと思う。たぶん良い顔はしない」 フェンタニルは、文彦が痛み止めに使用している薬用モルヒネである。 「お帰りなさい、ジャック」 クリスティナが背筋を正して敬礼する。文彦は答礼を返した。
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【ほっとやすらぐ フレンチカントリーのお家 S様邸】
木の温かみを感じられる、フレンチカントリーテイストのS様邸。上品で柔らかい雰囲気のお家です。
LDKはホワイトをメインにキッチンシンクに合わせたハニーイエローのアクセントクロスを取り入れました。Kitchenカウンターはホワイトに塗り分け、フレンチテイストに。ベージュ×ブラウンのコラベルタイルがIHヒーターのカラーと相性抜群です。ペールカラーで統一された上品なLDKとなりました。
Kitchen横は階段下部分を活用しPantry&Closetに。ピンクの大人っぽい花柄クロスと小ぶりなペンダントライトで可愛らしい収納に仕上がりました。
大きなアーチの垂れ壁が優しい印象を与えてくれるKoagari。吊戸棚の下に白い玉砂利を敷き、奥1面をパ―プルピンクのクロスで貼り替えアクセントを効かせました。
奥様ご希望のティファニーブルーで全体を仕上げたUtility。造作洗面台はホワイトで清潔感を演出。続き間になっているSun Roomはシャボン玉をイメージし爽やかにコーディネート致しました。
Entryドア・W.I.C本棚はカラーワークスの塗料HIP(ヒップ)でブルー・グレーにそれぞれペイント。W.I.Cの本棚は隠し扉になっており、奥に旦那様の書斎が現れます。ブックドアーで特別感のある書斎となりました。
2019.6.18(Tue) Gonohe
▼インテリアに関する情報、ご質問・ご要望は各店ショールームまで 八戸:http://www.heritagehome.co.jp/sns-hachinohe/ 三沢:http://www.heritagehome.co.jp/sns-misawa/ 仙台: http://www.heritagehome.co.jp/sns-sendai/
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おはようございます。 玉城の家|三重県玉城町 キッチン。 背面は造り付けのカウンター収納と吊り戸棚。 【クライアントの声】 Q7.その他ご感想など A.青木先生と何度もお仕事されている岐阜の工務店さんにお願いし、棟梁さんには岐阜からこちらに3ヶ月以上もアパートを借りて通っていただき本当にありがとうございました。 はじめは若い棟梁さんにびっくりしましたが、腕は確か!勉強熱心な方でとても優しく、今でも娘はおもちゃなどをぶつけてしまったりすると(簡単に傷ついたりしていませんが、笑)、「お兄ちゃんに直してもらおっか!?」と嬉しそうに言います。心を込めて作っていく様子を小さいながらもしっかりと感じていたんだなあと思います。 たくさんの方々が携わってくださりご縁がつながったこの家と私たちらしい時間を重ねていきたいと思います。 こらからもどうぞよろしくお願いします。 #キッチン #造り付け収納 #クライアントの声 #玉城町 #青木昌則建築研究所 #マイホーム #一戸建て #新築 #家づくり #建築家 #建築家と建てる家 #設計事務所 #設計事務所愛知 #設計事務所岐阜 #設計事務所三重 #建築士 #建築 #設計 #住宅設計 #木の家 #自然素材 #丁寧な暮らし https://www.instagram.com/p/CidrnQHPxxN/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#キッチン#造り付け収納#クライアントの声#玉城町#青木昌則建築研究所#マイホーム#一戸建て#新築#家づくり#建築家#建築家と建てる家#設計事務所#設計事務所愛知#設計事務所岐阜#設計事務所三重#建築士#建築#設計#住宅設計#木の家#自然素材#丁寧な暮らし
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新しいキッチンで
久しぶりにケーキを焼いた。私は家族の誕生日には大体手作りのケーキを焼くことにしている。先日は夫の誕生日だった。65歳という記念すべき? 歳なので、なにかいつもとは違う感じのケーキにしようと思った。夫は硬いものが好きなので、例年ナッツ入りのケーキが多かった。今年はどんなケーキにしよう。どのレシピを使おうか、どの型を使おうか、考えてみると、最近は滅多にお菓子作りをしていなかった。
ケーキ作りから遠のいていたのは、子どもたちが大きくなったこともあるし、介護や引っ越しが重なったこともある。私がずっと子育てをしていた時代に住んでいた中野の家には、大きな頼もしいガスオーブンがあった。中が3段にもなっていて、ケーキやらクッキーやらたくさん並べて焼いた。ケーキ型やクッキー型もずいぶんいろんなものを買った。
上の子2人が社会人になってから、両親が年を取り、実家に近い杉並区に引っ越した。そこからガスオーブンが無い生活になり、小さな電気オーブンを量販店で買った。大半のケーキやクッキーの型は置いてきた。それでも家族の誕生日には、簡単なケーキを焼いた。
そして山梨に引っ越してきた。小さな電気オーブンと、まだ使いそうに思ったケーキの型、電動泡立て器、粉ふるいなどは持ってきた。けれども台所の収納が少なく、お菓子作りの道具はまとめてカゴに入れ物置にしまっていた。
山梨の家は、前に住んでいた人は別荘として夏の避暑と冬のスキーの時しか来ていなかったとのことで、築30年というものの家の状態はとてもよかった。ただ台所はお湯を沸かしたり、簡単な調理をするぐらいだったのか、流しもコンロも調理するスペースも小さく、日に3度の食事を作るにはかなり手狭だった。
移住して1年経ち、いい大工さんと知り合ったのをきっかけに、台所をリフォームすることにした。我が家はドーム型の家なので、台所の内側の壁は直角ではない。知り合った大工さんは、数多くのドームハウスを手がけている人で、他のキッチンメーカーや工務店が難色を示したリフォームを引き受けてくれることになった。
限られたスペースに、いかに使い勝手のよいキッチンを収めるか。ベテラン主婦?の腕の見せどころだ。私の望みは、流しやコンロのある作業台の下を、従来は扉を開けるタイプだったのを引き出しにすること。やっと手の届く吊り戸棚を、奥行きを25センチと薄くする代わり��、作業台からわずか40センチの高さにすることであった。
作業台の材質も、細かい凹凸模様のあるステンレスから( うろこのようで、この質感が苦手だった)、滑らかな白一色の人工大理石にすることにした。大工さんの勧めで、流しも白い人工大理石にした。人工大理石とは樹脂のことで、要するにプラスチックなのだが、最近は耐熱温度も高く傷もつきにくいとのことだった。ちょっと不安もあったが、視力が弱ってくると、明るい白の方が汚れもわかりやすいと思い、踏み切ることにした。
キッチン作業台の背面には、すでに昨年の秋に同じ大工さんに、人一人が中に入れる大きさの食品庫と、その隣にやはり薄くて低い吊り戸棚と作業台をつけてもらっていた。私はそこにお茶やお菓子をしまっているが、薄くて低い吊り戸棚は物が重ならず1列に並んで、大変使い勝手がよい。山梨に住んでいると、お店もそう無いし、冬の雪に備えて、食料品のストックも多くなるので、食品庫もつけてみてとてもよかった。
キッチンができあがり、物置からお菓子作りの道具を取り出してきた。ほこりを洗って拭き取り、「ほら、あなたたちにもやっとついの棲家ができたわよ」と低い吊り戸棚に収めてやった。おそらく私にとっても、ここが最後のキッチンになることだろう。将来、娘たちやお嫁さんや孫たちも遊びに来て、楽しく使ってくれたら嬉しいけどなぁ。
さて、��日のケーキは庭からよもぎを摘んできて入れてみよう。あずきも入れてみよう。でも分量の配合がわからない。ネットで調べてみる。よもぎとあずきの両方が入っているレシピは、案外見つからない。そこで、「よもぎのケーキ」と「小豆のケーキ」の別々のレシピはいくつかあるので、その中間あたりを取ることにする。
いつも不思議に思うのだが、「パウンド型1つ分」という記述があっても、その型の大きさは書いていないことが多い。パウンド型と言っても、もとは1パウンド( ポンド=約450グラム)だったかもしれないが、現代はいろんな大きさがあるのだ。ちゃんと大きさを書いてほしいな。でもお誕生日なので、長方形のパウンド型より丸い型の方が雰囲気が出そう。
パウンド型ひとつ分の材料を、うちにある丸い型に流し込んだ場合、高さは何センチになるのかしら。両方の体積を比べてみる? だんだん私の苦手な算数の世界になってきた。
「円柱の体積って、どうやって出すの?」夫に聞いてみる。「うーんと、直径いや、半径かける半径かける高さかける円周率かける3分の1かな」「何よ、3分の1って」「それは円錐か」「もういい、ネットで調べる」
果たして円柱形の体積は、半径かける半径かける高さかける円周率だった。パウンド型ひとつ分の生地を丸い型に流し込むと、かなり薄くなることがわかった。ケーキといえば、厚みが4、5
センチはあるイメージだが、今うちにある電気オーブンでは火力が弱いので、なかなか火が通りそうもない。今回キッチンを新しくするときに、ガスオーブンも入れたかったのだが、今世界的な半導体不足で、オーブンはいつ入荷するかわからない状態だという。杉並時代から連れ添った電気オーブンで焼くしかない。丸く薄く焼くことにする。
庭でよもぎを摘む。春になるとそこここに、いくらでも生えてくる。タダで生えてくるというのに、人間の身体にいい成分がたくさん入っているらしい。レシピによるとよもぎ30グラムとあるのだが、摘みたては香りが強い。ちょっと減らした方がいいかもしれない。
キッチンに戻り、よもぎの葉を茎からむしって、ボールの中で洗い、さっとゆでざるにあげる。それをフードプロセッサーの中に少量の豆乳を入れて回す。どの道具も吊り戸棚や引き出しからスッと取り出せるので、実にスムーズだ。お料理番組みたい。
でも豆乳の分量が少ないので、よもぎがまだ細かくなっていない。生地にの方に入れる予定だった卵をフードプロセッサーの方に入れてみよう。どうせ最後に全部合流するのだから、同じだわ。けれどもやってみると、思ったほどよもぎは細かくなっていないが、このままやろう。バターと砂糖を混ぜる。ゆであずきにも砂糖が入っているので、砂糖の量は少なめに。
粉はレシピ通りだと小麦粉だけど、夫は今年の一月に帯状疱疹になり、鍼灸の先生から小麦粉は控えるようにと言われている。小麦粉は身体を冷やす作用があるからだそうだ。では米粉に置き換えるとして、小麦粉のときと同じ分量でいいのだろうか。ベーキングパウダーを増やすとか? わかない。同じ分量でやってみるしかない。
こうして、よもぎあずきケーキは焼きあがった。直径18センチの丸い型に、厚みは2.5センチほどだが、この分量が電気オーブンにもちょうどよかったのだろう、中まで火が通ってる。
夫は昼間農作業の手伝いに行っているので、お誕生日会は夕方からだ。近所に住む、最もこの町は小さいのでみんな近所なのだが、息子の友だち一人と私の友だちも一人招いた。夫の誕生日会なのに夫の友だちを呼ばないのもおかしいが、夫の年齢の移住者は少ないので、まあそうなったのだ。
「6」と「5」の数字型ロウソクを立てる。そういえば、50歳の時に50本立てた時は大変だった。ケーキは穴だらけになるし、炎が大きくなって恐かった。それ以来、数字のロウソクを立てている。ドイツにいる娘たちも、オンラインで参加してもらう。あちらはまだ朝の8時だったが、日曜日なのでそれぞれ家にいた。
こちら4人とドイツから2人で「ハッピーバースデー」を歌う。夫がロウソクを吹き消す。ケーキを切り分ける。さて気になるお味は・・・ふわふわのスポンジではなくて、しっかりした硬めの食感。よもぎの筋は気にならずほのかな香りと、小豆も入り甘過ぎない甘さで、「大人のケーキ」としてよかったのではないか。
今回改めて、我が家のキッチンが文字通り身の丈にあった、使いやすいキッチンであることを実感した。キッチン��ん、私たちまだまだがんばるからよろしくね。
2022年6月
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No,1980
オーダーキッチンの製作
ペニンシュラ型キッチン (シンク側) + カウンター収納
壁付け型キッチン (ガスコンロ側) + 吊戸棚
省スペースに施工したオーダーキッチンです。
木部素材は、柾目のオーク材(無垢材と突板合板を併用)。
ワークトップはステンレスPHL仕上げ。
引手ハンドルもステンレス、
木製つまみはオリジナルで製作。
冷蔵庫から作業台へ、シンク、ガスコンロ、食洗機と、
無駄の無い���線で作業出来るように設計しています。
動作の回数、移動距離が少なくなるようにキャビネットをレ��アウトすることで台所での作業効率が上がり、毎日の作業時間の短縮へもつながります。
お客さまご夫妻所有の調理道具や、生活、調理スタイルをお聞きしながら、
時間をかけて一緒に設計をしたオーダーキッチンです。
年月が経っても、古く見えないような、
ベーシックで美しいキャビネットのデザインを目指しました。
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白と木でまとめた内装実例です。 床、造作家具は、トーンを落として仕上げました。漆喰の壁、天井がしっかり残って、やわらかく光が伸びて篭るような落ち着く場所になりました。コンロ前の壁や、吊り戸棚のような目線より上にあるものを減らすと軽快で広がりを感じます。 気になる点や質問があれば、気軽にコメント、DMお願いします! よかったらフォローもお願いします。 #内装デザイン #コンロ前ガラス #照明選び #裸電球 #ペンダントライト #漆喰 #オーク材 #ウッドワンキッチン #スイージー #ステンレスキッチン #バイブレーション仕上げ #造作キッチン収納 #キッチンバック #キッチン背面収納 #設計士とつくる家 #設計事務所とつくる家 #香川 #愛媛 #徳島 #コラボハウス https://www.instagram.com/p/CY1UmbwL-dB/?utm_medium=tumblr
#内装デザイン#コンロ前ガラス#照明選び#裸電球#ペンダントライト#漆喰#オーク材#ウッドワンキッチン#スイージー#ステンレスキッチン#バイブレーション仕上げ#造作キッチン収納#キッチンバック#キッチン背面収納#設計士とつくる家#設計事務所とつくる家#香川#��媛#徳島#コラボハウス
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T様邸完成間近
郡山市の中心地、T様邸の足場幕が外れました。 延べ床面積58坪、設計にも施工にもこだわったT様邸。 お引き渡しに向け、仕上げ工事を行っています。
壁の仕上げは、漆喰仕上げ。左官職人が丁寧に塗り壁を仕上げています。 職人も材料も、漆喰の本場と言われる栃木から来ていただいています。
栃木県佐野は漆喰の原料である石灰が豊富に取れる鉱山があります。古くは江戸城の漆喰の材料になったと言われ、最近では会津鶴ヶ城の修復に使用されている漆喰も佐野漆喰です。寺社仏閣や伝統文化材に使われる材料と技術を住宅に活用しています。
キッチンやダイニングは壁だけでなく天井も漆喰塗り。光が広がるように反射するため、目に優しく明るい印象の空間になります。
造作のキッチンはBANKSオリジナルの仕様を採用いただきました。 天板は特注ステンレス4mm厚の一枚もの。木部はヒノキ材とナラ材を組み合わせて作っています。
背面収納もヒノキとナラです。 4m近くある作業台の天板は、ナラ無垢材です。 工房で製作されたキッチンが、続々と設置され全貌が見えていきます。 家具が入ることで空間の雰囲気がガラリと変わるこの瞬間。施工中の嬉しい瞬間の一つです。
吊り戸棚の扉も設置されました。 箱だけが壁についていたときとは雰囲気が変わり、家らしくなって行きます。
吊り戸棚の右側はオープン棚です。 吊り戸棚、オープン棚、作業台下部には引き出しと戸棚がつきます。 大容量の収納を設置させていただきました。
吊り戸棚、オープン棚、作業台下部には引き出しと戸棚がつきます。 大容量の収納を設置させていただきました。
リビングには大きな吹き抜け空間が広がっています。
手摺のリズムと合わせて設置された木のラインは、伊達な建築研究所の田中さんの意匠です。
細かな意匠にあわせて、左官塗りも丁寧に仕上げさせていただきました。
クローゼットの収納は大工による総檜造りの造作収納。
収納建具を含め、室内の建具も造作で製作しています。
玄関の天井は杉板張り。経年変化が楽しみな天井です。
開放感のあるトイレ。綺麗に収まりました。
お引き渡しに向け、工事はこれからが追い込みです。 まだ残っているところを、丁寧に仕上げて行きたいと思います。
どうぞ完成をお楽しみに、お待ちください。
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現場名:春日部市 新築戸建て
内容:
ホスクリーン
吊り戸棚
施工スタッフより
今回のお客様は旧宅から移設を希望されたホスクリーンと新たに付けるホスクリーンを取り付けました。
住む前に確実に必要になるものは取付ておいた方がいいので収納や物干しの需要は高いです。
住んでからでも施工は可能ですので住みやすくするためにいろんな提案をさせて頂きます。
是非お問い合わせください。
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* 木製扉で温かみがあり、ほっこりと可愛らしい #ウッドワン の #キッチン ♡手持ちの物がついつい多くなってしまうというご家族のために収納はたっぷりと! #パントリー収納 やカップボードもカウンタータイプの下台も吊り戸棚も!スッキリと片付きそうですね! . ⋈ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⋈ more photos…☞ @hayashi_koumuten ⋈ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⋈ . いいね♡ありがとうございます✨ フォローしていただけるととても嬉しいです😆 . #林工務店 は #自然素材 #無垢材 #輸入アイテム を使い、デザインにも住宅の性能にもこだり、ご家族の夢が叶うワクワクする #家づくり をしている鹿児島県 #霧島市 の工務店です。 . お客様それぞれの生活スタイルやお好みのデザイン、#マイホーム計画 などお客様に寄り添い、#自由設計 #注文住宅 にこだわり、1軒1軒「魂を込めて」家をつくっています。 ご要望も出来るものと出来ないものとありますが、できるだけお客様の期待に応えられるように知恵を絞り、ご家族の想いを理解しながら全身全霊で誠意と熱意をもって取り組ませていただいています! . おうちを建てるなら自分好みの大好きになれる家がいい♡ おしゃれなデザイン♡しっかりとした住宅性能 #平屋 #和モダン #アンティーク #ヴィンテージスタイル #カフェ風 #ナチュラルスタイル #ブルックリンスタイル や #カリフォルニアスタイル #インダストリアルデザイン など、あなたのイメージに合わせて家づくりをお手伝いいたします♡ . #新築 から大規模な #リノベーション 、#造作洗面 などのリフォーム なんでもしています。 #間取り のご相談、土地探し、 #住宅ローン などの資金計画のご相談も承っておりますので、いつでもお気軽にお問い合せくださいね♡ . . どうぞお気軽に林工務店にご相談下さい! ↓プロフィール欄からHPに移動できます。 ⋈ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⋈ @hayashi_koumuten ⋈ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⋈ . . スタッフブログ & 建築現場ブログ 日々更新中! どうぞご覧ください(*p'∀'q) . . #雑貨屋 もやっている工務店です。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧*。 雑貨屋Poca*Poca…☞ @zakkaya_poca.poca ୨୧*。┈┈┈┈┈┈┈┈┈ . #幸せに暮らせる家 #笑い声のたえない家 #霧島市工務店 (TD ホーム霧島(有)林工務店〜家族の夢が叶うワクワクする家づくり) https://www.instagram.com/p/CDTPiIelbC2/?igshid=gmoec1w4hq9n
#ウッドワン#キッチン#パントリー収納#林工務店#自然素材#無垢材#輸入アイテム#家づくり#霧島市#マイホーム計画#自由設計#注文住宅#平屋#和モダン#アンティーク#ヴィンテージスタイル#カフェ風#ナチュラルスタイル#ブルックリンスタイル#カリフォルニアスタイル#インダストリアルデザイン#新築#リノベーション#造作洗面#間取り#住宅ローン#雑貨屋#幸せに暮らせる家#笑い声のたえない家#霧島市工務店
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のりこさんは、台所にたくさん不満がありました。 なので、システムキッチンへのリホーム貯金をはじめました。 しかし、何年かかかりそうなので、わしがDIYでできる範囲でのりこさんの負担を解消すべく、ここ1ヶ月ほどちょこちょこ台所リホームしていました。 1枚目が昨日時点のほぼ完成版です。7枚目が分かりづらいですが、リホーム前です。 不満①狭い②収納不足③吊り戸棚が高くて届かない④作業台にしていたダイニングテーブルが大きすぎて邪魔 改善点①DIYで作った壁の棚とスチールラックの位置を入れ替えた。②壁の棚の柱にカラーボックスを付けて吊り棚を追加、キッチンカウンター兼棚を購入。③元々あった吊り戸棚を取り外して26センチ下げて取り付け直した。④ダイニングテーブルは処分してキッチンカウンターを購入した。 他にもキッチンカウンターにコンセントを増設したり、下げた吊り戸棚に遮熱用のステンレス板を貼ったり、壁紙を補修したり、細々やりました。台所がかなり使いやすくなって、収納も増えました。多分総額3万円かかったないと思います。 以上自己満足投稿でした。 #diy #キッチンリホーム #思い立ったら自分でやる #自分でやってみる #台所 #キッチン #キッチン収納 #日々の記録 https://www.instagram.com/p/CCQqK-ZBWtD/?igshid=1rdag4uowdugl
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江戸川区南小岩にて掛布団、敷布団、収納棚の回収を承りました こんにちはスマートライフです!みなさんテレビ番組はよく観ますか?私は積極的に「今日はこの番組やるから観よう」となるタイプではなくテレビをつけてなんとなく面白そうだな~という番組を観るくらいなのですが、最近「有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?」は毎週見ています。タイトル通り、有吉と芸人さんがゲストの家でゲームをする番組なのですが観ていると私もその輪の中に入っている気分になれてとても楽しいです。最近、友人の家で初めてVRのゲームを体験させてもらったのですが、てっきり四角い画面が多少3Dに見えるだけだと思っていたので360度全く違う世界に来てしまったような感覚に大変感動しました。私も購入して友達や兄弟とゲームをしたいと思ったのですが、VRのゴーグルをつけている人にしかその世界観は見えないので有吉ぃぃeeeee!のようにみんなで盛り上がるというのは難しいかもしれません。それに調べてみるとVRゴーグルはPS4本体よりもお高い・・・悩んでいる間にPS5が発売される気がします。 さて今回は寝具と家具の回収をさせていただきました! ------------------------------------------------------------------【回収品目】掛布団、敷布団、収納棚【回収エリア】江戸川区南小岩------------------------------------------------------------------ お客様の声 布団の処分をどうしたらいいのかと調べているうちにスマートライフさんのサイトを見つけました。 寝具以外の不用品も回収しているとのことで一気に回収してもらえてとても助かりました!ありがとうございました。 この度はスマートライフへのご依頼ありがとうございました!寝具が不要になった場合、どのように処分していいのか分かりませんよね。今回のようなお布団を燃えるゴミとして出す場合にはご自身で布団を小さく切る必要があります。 切ったお布団の素材はかさばってしまい、一度に大量のゴミを出すと回収されないこともあるので注意が必要です。圧縮袋などで縮ませて処分する人もいるようですがこれが許可されているかどうかは自治体によって変わってしまいます。 また、寝具の回収処分についてのお問い合わせはベッドフレームやマットレス、今回のように寝室で使っていた家具も一緒に処分してほしいというご依頼がほとんどです。これらの解体、分別を行う場合は大掛かりな作業になってしまうので体を痛めてしまったり怪我をするリスクも伴います。粗大ごみとして処分する場合には事前の申し込みが必要な上に処理券、シール等の購入をしなければなりません。回収日が頻繁ではないので好きなタイミングで処分するということはできませんし集積所まではご自身で運び出しをする必要があります。どちらも手間がかかってしまいますので一気に処分できる不用品回収業者に依頼するのが一番かと思います。 ご不要になった寝具や寝室で使用していたご不用品の回収処分はスマートライフにお任せください! 面倒な運び出しはもちろん、解体、分別の必要な寝具の処分もおまかせください!今回のような比較的小さな寝具や家具の回収なら問題はないのですが、ベッドフレームや大きな洋服ダンスなどを処分したい場合、お客様のお宅の構造や他の家具の配置によってはドアからの運び出しが難しい場合もありますよね。スマートライフではお客様のご自宅内での解体作業や窓からの吊り下げなどによって搬出することも可能ですのでお問い合わせの際にお申し付けください。他にもご不用品についてのご要望や疑問などございましたら気兼ねなくお問い合わせくださいね。 スマートライフではお見積りは無料、お急ぎのお客様にはお問い合わせいただいた当日に作業に伺わせていただくことも可能となっております!ただし、今月中は引っ越しとそれに伴う不用品回収のご依頼によって予約が大変込み合っております。 快適なご不用品処分となるように出来る限り早めのご予約をお願いいたします。皆様からのお問い合わせ、ご依頼お待ちしております(‘ω’)ノ
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