#コンロ前ガラス
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役者紹介
らいらも皆もきっと生まれ変わり。
大切な日ともの (敬称略)
東愛莉
10/10 地��
大良ルナ
7/6 小石
児
12/1 靴下
うみつき
1/23 チョーク
統括のフォーニャー
5/12 水
緒田舞里
8/3 鉛筆
白
3/17 梅
埖麦
8/25 時計
岡崎仁美
9/16 折り鶴
雨々単元気
6/11 コンロ
舞原の絞り滓
11/1 切符
じゃがりーた三世
2/29 アルミホイル
オーム
1/4 懐中電灯
テキストを入力
12/6 みかん
縦縞コリー
9/26 フォーク
大福小餅
4/10 クレヨン
叶イブ
3/31 ガラス
アリリ・オルタネイト
1/28 桶
オペ's
紫苑
6/9 糸
肆桜逸
11/13 寝袋
森々仙入
8/17 箪笥
演出
はぜちかきつ
9/9 電卓
秋公に参加した34期の皆さんへ
ビアゲ
◯岡崎仁美
ぬぴ!ふわふわで可愛い人だっていうのが第一印象です。そしたら舞監をごりごりにこなすかっちょいい先輩でした。可愛いものを見せたら一瞬でふわふわになるけど。
役者もっと見たかったです。正直初めて会ったとき新歓の子供役だと思わなかったです。自然な演技で私とは違った演技をする人だな、と思ってました。どこかで同じ座組で共演できたり?!やりたいなぁ。舞台監督の仕事も教えてもらってありがとうございます。こふくさんと一緒に頑張ります💪
いつでもお家きてください。ご飯も一緒に行って美味しいものたくさん食べましょ!!観劇とかも一緒に行けたり…1月、がんばりましょ!!
◯ 緒田舞里
新歓隊長!!最初の印象はやっぱこれですよね。新歓の舞台で見たときはあの人だ!ってなってこういう演技をするのかぁってわくわくをもらって帰ったことを覚えています。今回の共演、本当に少しでしたけど優のお母さんがしっかりといて毎回楽しかったです。美菜に悩んでたときはいろいろ聞いて話してくれて嬉しかったです。だから次の機会ではたくさん共演するんだ!とりあえず1月に向けて一緒に頑張りましょ!!
一緒に目見開いたり、���ゅーってしてくれたりまりおさんと一緒にする些細なことが大好きでした。ぎゅーってしにきてください。目玉がとれるくらい目を見開きます
◯ 児
オムニがこたちさんの脚本で良かったです。まあセクハラはほどほどにした方がいいとは思いますが。11月末楽しみにしています。
第一印象はずっと歌ってる人でしたね。毎稽古休憩時間とかなんかしら歌ってたのでそう思ってました。今もそのイメージです。自分の世界を大切に持ってるのいいなって思います。セクハラはほどほどにした方がいいとは思いますが。
今回共演できてウルトラスーパーハッピーでした。一緒にするたび震えてました。私の友達、一瞬新美南吉だって気が付かなかったらしいです。本当にすごいことだと思います。
◯ らっしー
第一印象は「王です」ですね。この人がちゃうかの王なのかってなりました。すっごくあたたかい人でお話ししたいなぁって思ってたんです。そしたら合宿でお部屋が同じになりました。一緒にたい焼きカルタやりましたね。なぽりさんとらっしーさんと話せて私はあのときすごく幸せでした。マイホームでした。
秋公の打ち上げも一緒にがつがつ食べて楽しかったです。やっぱりご飯はたくさん食べなきゃいけませんよね?!
役者をみたのは一回だけでしたが後輩可愛かったです。せーんぱいって呼ばれたい人生でした。一緒に頑張りましょう💪
◯ 統括のフォーニャー
オムニのときにはゾンビメイクでお世話になり、今回は共演まで果たしてしまいました。こんなに幸せでいいのでしょうか??第一印象はやっぱり、ギャルですよね。そのうちイケメンであることがわかってきて最強でした。話したら優しくお話ししてくれるし嬉しかったです。栞つくってるときは様子がおかしかった気もしますがおもろかったのでなんでもありですね。
看護師役、シーンが変わってふぉにゃさんが出てきたときの安心感、舞台上でいつも感じてました。あと本で盛り上がるところ目合わして話せるの楽しかったです。
◯ 舞原の絞り滓
声でけぇ、最初の印象です。え、誰この声って探したら髪サラサラな人から出てる声だったんですよ。私の人生経験上髪サラサラな人ってそんな声通ることなかったのでやっぱ大学って違うんだってなりました。本当に声が通るの羨ましいです。外公では楽しそうにそれを発揮していたのでみているこっちもにっこにっこです。
変顔楽しかったです。まほろさんとする変顔不足すぎて大学ですれ違ったときにでもしてしまいそうなくらい楽しかったです。変な話しても真面目なのか不真面目なのかいい加減に返してくれるのが心地よかったです。
後輩が、いるよ‼️‼️
◯ じゃがりーた三世
第一印象ですか?毎日第一印象変わるんですよね、これが。なんてこったい。エチュードのときにらいらって普通に呼びながら入ってきたのおもろすぎて何しようかとか全部吹っ飛んだの覚えてます。そのままでいてください。今回の料理人父役もうまい具合にレプトンさんと役とを混ぜ合わせてレプトンさんにしかできない演技をしていたのいいなぁって思いました。私はどうしても役!!っていうふうに固く考えてしまいがちなので美菜をするときその柔軟さを取り入れたりもしました。実は。
◯ アリリ・オルタネイト
第一印象、絶対末っ子やんでしたね。体験稽古のときにちゃうかのみんなからよしよしされてて可愛い人だなって思ってました。舞美作業で一緒になったら過去の作った写真を見せてくれてこんなに可愛い人からこんなにすごいものが生まれてくるのかと驚いた記憶があります。明るく楽しくお話ししてくれてでもブラックコーヒーを飲むというギャップの持ち主でした。しかも長女らしい、なんだと。子供役が似合いすぎてるし、英語かっちょええし、その人にしかできない役があるのってすげえ強いことだと思います。
たくさん栄養たっぷりなご飯食べてくださいね!!!!
栞
◯ たぴおか太郎 4/7 メガネ
同じ出身地?!が1番の印象でした。オムニのときの桃色サンゴちゃん、激かわでしたね。外公、ステで髪型変わるの好きでした。今回の秋公、なすかさんのアパレルの方みれて本当に良かったです。もっと観たい!!だから私は向かいます。楽しみです。オムニの打ち上げでは隣の席に座ったらずっと変なこと話してました。おもろかったです。私たちの出身地の代表としてこれからも頑張っていただきたいです。こんなおもろい人がいるんだぞと。でもやっぱり共演したかったです。
なすかさんのらいらちゃんって呼んでくれるのが本当に大好きです。私の名前を呼ぶためだけに稽古場にたぴおかの天使としてきてください‼️‼️
◯ 水琴冬雪 1/3 パソコン
一回は同じ脚本に参加したかったなぁと。悲しい!最初は物理の人だっていう印象でした。なんだかんだ最初に1番話した先輩です。宣美講習会のあとですね、覚えてますか??高校演劇してたんだっていう話しましたよね。懐かしいです。だからこそ同じ舞台に立ちたかったなぁ。機会があれば必ず一緒にやりましょう。
ベガさんはよくタブレットをくるくるしてましたね。だから次のバイトはピザ屋さんをおすすめします。すぐにプロ級になれるのでは??上手に焼けるかと言われればんー、って感じですけどベガさん自身熱々な人なので焼けるかもしれないですね。逆に焦げてしまうかもしれないですけど。
◯ 肆桜逸
突然舞台班に入った私。これがなかったら全然話さなかった先輩じゃないかな、と思ってます。舞台映えする先輩だなっていうのが第一印象です。なんでだっけ?忘れました。
大道具作業に行き始めて話して正直こんなに話しやすい人だとは思ってなかったです。だからいつのまにかニキって呼んでました。
外公はっちゃけてましたね。読み合わせのときから楽しんで読んでて見てるこっちも楽しかったです。今回は高校生役ですっと教室にいるし空気に馴染むのがうまいなってなりました。吹田最高でした。あとカスタネット、斬新な使い方でしたね。
大好きな先輩方。未来に向かってスタンバイ
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3.橘夕樹「夜を売る店」
丸底フラスコがアルコールランプにかけられて、紫紺の液体をポコポコと煮立たせている。それにつながれたゴム管の先にはガラスのポットがあり、そこに溜まった液体は更に濾過されているようだった。窓からの月のスポットライトが照らす大きめのビーカーには氷水がたっぷりとたたえられ、試験官が何本か刺さっている。仄暗いカウンターには、実験器具のほかにも薬瓶や薬匙や大量の小皿なんかが、舞台袖の黒子のように静かに佇んでいた。
そんな騒がしいカウンターの中では店主がひとりテキパキと器具の手入れをしている。カチャカチャとガラス同士が触れ合う音が店内にはじけて、カウンターの蝋燭に灯ったマジックアワーの炎を揺らした。
ちりりんとドアベルが鳴って、今日最初の客の来訪を知らせる。
「こんばんは。本日はどのような夜をお求めでしょうか。」
Spicy night
蠟燭の前が客の定位置である。案内された客の注文は「繁華街の夜」。店主は、客の前に冷凍したムーンレモンの入ったお冷を出して、「少々お待ちくださいね。準備しますから。」と言った。
店主は背後の棚から紺に煌めくパールのような装丁の綴りとコーヒー色のペガススのタテ紙を取り出した。この紙には調合師達に広く使われている一般的な調合用の書式が印刷されている。それにフクロウの羽ペンでさらさらと「繁華街」と記した。
「理由をお聞きしても?」
「私、田舎生まれだから憧れなの。都会の夜が。日が沈んでもきらきらしていて、にぎやかで。若いうちに一度はそういうところで夜遊びしてみたかった……。」
聞いたことを用紙に書き留めていく。
「あら、これからでも十分間に合うのでは?事実、いわゆる『繁華街』にあるこの店にこんな時間にいらしているのですから。」
「ふふふ、それもそうね。」
店主は穏やかな笑みを浮かべながら材料を用意していく。ベースとなる「夜の素」に「街」と「憧れ」、それからアクセントの「星屑」。カウンターの上に色とりどり大小さまざまな小瓶が並んだ。
(「きらきら」……か、どれがいいだろうか。)
一言に「きらきら」とか「灯り」とか「にぎやか」とかいっても何十種類もの素材がある。一���合うものを見極め、ちょうどよく配合できてこそ、客に合わせた良質な夜を提供できるのだ。
「ちなみにきらきら、とは視覚的にでしょうか。それとも雰囲気や感情でしょうか?」
「うーん、そうね……。」と客はしばし目をつぶった。その瞼の裏には何が見えているのだろうか。
「ああ、一番印象に残っているのはネオンサインね。夜空に浮かび上がる鮮やかな看板にはすごく惹かれたものでしたよ。」
「今ではあまり見かけなくなりましたね……。僕もあの鮮やかなのにぼんやりとした優しい光は大好きです。」
ネオンサイン。果たして在庫はあっただろうか。このところ見かけないということは、つまりあまり入荷が多くないのだ。「灯り」とラベルの貼られた棚の引き出しを順に開けていく。下から二番目の段の左から四番目。「そうだ、『色モノ』はここにしまったんだった」とか言いながら、店主は発光するラムネ菓子のようなものが入った瓶を取り出した。そのもう残り少ない粒を細身の試験官に入れて、さらにフラスコの中の「夜の素」を少し足した。最後に湯を張ったビーカーにしばらく入れて湯煎させる。
「よし、これでもう少し待てば『ネオンサイン』ができます。何色がお好きですか?」
「ピンクかしら。いくつになっても春っぽい色が好きなのよ。」
「ふふふ……」と恥ずかしそうに客は笑う。ピンクの染料を試験管に入れながら、桜のように笑う人だ、と店主は思った。
ネオンサインが溶けるのを待っている間、店内には調合の器具たちが立てるこぽこぽという音と、蠟燭が夕焼けを燃やすちりちりというかすかな音だけが優しく響いている。店主は今準備した材料について用紙に記入しているようだった。
「キャンドルか小瓶詰めの形でお渡しできますがどちらにされますか?」
夜を楽しむ方法は様々ある。その中でも、「夜」そのものを揮発させてゆっくりじっくり味わうか、蝋燭の音や炎との効果と、熱で急激に揮発させることで短く濃く楽しむか、どちらかの方法が取られることが多い。また、この店のもこの二つのやり方でのみ販売を許可されている。後者はあのマッチ売りの少女のマッチと似た手法だ。――ただ、彼女のマッチは質が悪かったようだが。
「そうねえ。せっかくだから思い切り楽しみたいわ。キャンドルでお願いしようかしら。」
「かしこまりました。」
湯煎した試験管をスタンドで冷ましている間に不純物を蒸留させるための器具を準備する。フラスコやガラス管、オーロラ型冷却水――それらを手際よく配置していく。最後に火力の調節が利く小さなガスのコンロの上に��配合用の大きなビーカーをセットした。
大きなビーカーの中に、カウンターに並べた素材を入れていく。
まずは「夜の素」。「夜」のベースとなる液体である。今回は深夜ではなく日が落ちてすぐくらいの時間帯のものだ。とぽとぽと注いだら、「星屑」をぱらぱらと振りかけ、コンロを着火。ビーカーの底を炎が舐めるくらいの火力に調節する。「星屑」の輝きが「夜の素」になじむまでぐるぐるとかき混ぜ、次に金の針のような「街」を大きな楠の匙二杯分。輝きとあたたかさを持った「憧れ」は同じ匙で一杯分。
最後に冷えて固まった棒状の「ネオンサイン」を試験官から取り出し、少し夜空にかざして仕上がりを確認した後、手でぱきぽきと折りながらビーカーに加えていく。液体に触れた瞬間に強く瞬いてビーカーの底に沈んでいった。
(「憧れ」と「ネオンサイン」か……少し刺激が強くなりそうだな。)
こういう時はあまり濃くさせないほうがいい。店主は少し火を弱めた。
熱でゆっくりと「ネオンサイン」が溶けていく。「夜」の色が天の川
ミルキーウェイ
のように少し柔らかくなったように見えた。
ビーカーの中では小さな気泡が上がってきている。
にゃーん、と黒猫が一匹、呆れた様子でカウンターに飛び乗ってきた。スンスンとビーカーから立ち上る蒸気を嗅ぐ。
「ふうん、随分スパイシーだな」
「あっ、コラ。危ないだろ。」
と、店主が慌てて黒猫を制した。
「あら。猫ちゃん。毛並みがきれい。」
「ありがとうございます。僕の助手です。」
「フン、君がやらかさないか見張ってる『監督』だ。」
この声は店主以外には「にゃおん」としか聞こえない。
「この感じは星空というより街の明かりか?都会の夜って人間にとってそんなにいいもんなの?」
いぶかしげにビーカーをのぞき込もうとする。そんな「監督」をどうにか押さえつけながら店主が代弁した。
「矢張、都会の夜は故郷の夜より素敵に映るものですか?」
「ええ、勿論よ。私は若い頃都会の学校には通っていたんだけれど、寮にいたから、門限が厳しかったの。だから帰り道、目の前に街の明かりが見えているのに、夜の街に繰り出すなんてことはできなかった……。仲間とあれがしたいこれがしたい、って夢を語り合ったことをよく覚えているわ。」
残念がっている口調でも、どこか楽しそうに客は語る。
(『夢』……ちょうど在庫がもうないな。最近消費が激しい。)
くるくるとビーカーをかき混ぜながら思い出す。薬棚を見るまでもない。このところ夢見がちなお客様が多かったのだ。
ぼんやりと『憧れの夜の街』は出来上がった。あとはお客様だけの隠し味が必要になる。できれば『夢』以外で。
「夢を語り合うのも素敵な青春の一ページですね。なにか街に気になる店や催しなどがあったのですか?」
さっきのネオンサインのように客��頬が薄紅に染まる。
「店……というより、好きな銀幕スターがいて……だから映画の、レイトショーに行ってみたかったのよ。」
お冷の氷が溶けてカランと音を立てた。
「学校が終わったあと、日が沈むころにひとりバスに乗って、洋食屋さんでご飯を食べて、帰る人々を横目に映画館へ向かう――。そして映画が終わったら夜道の中を歩いて帰る……ねえ、映画館の中と夜の街って少し似てると思わない?」
「映画館と夜の街、ですか。」
いくつもの夜を見てきた店主にも予想外の問いかけだった。
「ええ、街の周りや空は真っ暗なのにそこだけ切り取ったように眩しくて、いろんな物語が昼と変わらず起こっていて、帰り道も余韻でいっぱいになる……。そしていつまでも終わってほしくない。」
「なるほど。言われてみればたしかに似ている気がします。……それなら最後の材料はあれがいいかな。」
店主はなにやらカウンターの下の棚を漁り始めた。たしかここにあったはず、としばらく探していると店長の肩を踏み台にして黒猫が下りてきた。
「なにやってるんだ。僕が探してきてやる。あれだろ?フィルムケース。」
「うん。そう。しばらく使ってないから箱が奥の方に入ってしまっているかも。」
黒猫は雑多な棚の中の暗闇にあっという間に溶け入っていってしまった。
ガタン
がたがた
うわっ
ごそごそ
ばたん
げほげほ
するすると入っていたのとは裏腹に箱はなかなか見つからないらしい。つんと澄ました態度からはあまり聞かれない音と声がした。
「あったぞ!いくついる?」
「ひとつでいい。隠し味だもの。」
「はーい。」
黒猫はフィルムケースを一つ口にくわえて出てきた。ラベルには「映画」と振ってある。
「それそれ。流石僕の助手だね。」
と、狭い額についた埃を取ってやる。
「すみません。お待たせしました。」
客はにっこりと「いえいえ。」と言ってくれた。完成までもう少しのビーカーが先ほどよりもたくさん気泡を立てている。これ以上粘度が上がると最後の隠し味がうまくなじまない。店主はコンロの火を止めた。
「ふん、普段使わない材料もきれいにしまっておくんだな。」
黒猫は背後のカウンターでその自慢の毛並みを整えている。
「それを取ってきてくれたの?随分と賢い助手さんね。」
「はい、いつも助かっています。」
そんな助手が取ってきてくれたフィルムケースには勿論フィルムが収まっている。艶々と黒く光るそれを映写機のような機械に入れて、レンズから月光を取り込み、夜空を透かしながら、製麺でもするかの如くハンドルを回した。壁には小さなプラネタリウムが出来上がっている。そしてリールから外したそれを二〇センチほどカットしてビーカーに加え、再び火をつけた。このフィルムが溶け切ってしまえば「夜」は完成だ。材料はすべてそろったのでビーカーに特注のコルクの蓋をして、空けてある���からガラス管を繋げる。ガラス管の途中にはオーロラ型冷却水、終わりには小さなフラスコが繋がれている。「夜」を加熱濃縮させる際に出る蒸気――夜露を採るためである。
「それはなんの映画のフィルムなの?」
「これは映画のフィルムそのものではなく、昔、お客様から聞いた『映画と夜に関するお話』から精製したいわばエッセンシャルオイルのようなものです。うちではお代としてお金の他にお客様のお話をお聞きしてそこから『夜』を作るための材料をお裾分けしていただいているのです。」
客はわかったようなわかっ���いないような顔をしてフィルムが溶けるビーカーを見つめた。
「あまりピンときませんよね。」
そういうと店主は再び棚の下をごそごそと漁るとレコードを一枚取り出してきた。そして店の端を指さして、
「あの蓄音機にこちらの専用レコードをセットして、お客様のお話を録音します。そしてそのレコードを一旦ほどいて溶かします。そして溶けた液体から結晶を取り出したり、蒸留させたりといった作業を通して様々な「要素」を分離させ、それをビンに採取して、ものによっては先ほどのネオンサインのように加工することで、安定して保存ができるようにするのです。」
「なるほど、録音するのね……。長く生きてきたつもりだけどこのお店には初めて見る道具ばかりだわ。でも私、何かお話しできるようなことあるかしら。」
「是非、ご学友との語らいについて教えてくださいませんか。」
「夢」の在庫を増やすいい機会だなと店主は考えた。
「それならいくらでもお話しできるわ。」
ビーカーの中で大きな気泡がひとつ弾けた。その瞬間、街や映画の光がキラキラと輝いて落ちる。そろそろ頃合いのようだ。
最後に、出来上がった「夜」をキャンドルにしていく。ミルクパンで、これまたミルク色の蝋を溶かし、分離しないように少しずつ夜と蝋を混ぜていく。夜の濃い藍とミルク色が混ざって朝焼けの前の優しい夜の色に近くなる。最後にガラスの容器に入れてスノーマンの吐息で冷やし固めたら完成だ。店主は冷やしている間に草木のモチーフがあしらわれた小さなカードに、今回使った材料とその用法・用量を記入していく。ラベルには『繁華街』と記して容器に貼り、
「お待たせいたしました。『繁華街の夜』でございます。」
とまだほんのりと温もりを持つ出来立てのキャンドルを差し出した。
「なんだか少し甘い香りがするわね。」
客は鼻先で軽く容器をくゆらした。
「蝋に少しだけ蜂蜜が混ぜてあります。」
店主は先ほど書いていた小さなカードとお揃いの柄の小箱を取り出した。小箱の中には小さなお香が入っている。
「ベースに浅い時間の夜を使っております。全体的にフレッシュで刺激的なひとときになるよう配合いたしました。こちらのカードに使い方などは詳しく記載していますが、夜をお使いになるときは必ずこちらの「朝」もお使いください。確実に夜から醒めることで『夜焼け』や『昼酔い』といった時間的症状を防ぐ効果があります。また、最近多いのですが、夜から醒めたくないというお客様がいらっしゃいます。しかしそのように夜を独り占めしてしまうと時間平等法違反となってしまいますので、僕たち調合師は『朝』も一緒に提供するよう義務づけられているのです。――夜は皆のものですから。」
「わかったわ。何事も適切な量がいいわよね。」
「そういうことだ」と黒猫がうんうんと頷く。
「夜もいいけど朝も朝でどんなテイストか楽しみね。」
「ええ、折角ですから存分にお楽しみください。お渡しするものはこれで以上です。不備がないようでしたら箱に詰めますね。」
「ええ、お願いします。」
キャンドルとお香、カードを木箱に詰め、仕上げにリボンをかけて結び目に封蝋で封をする。
「では最後にお代ですが、カウンター越しではなんだか味気ないのであちらのテーブルでお話ししましょう。」
店主は蓄音機のそばのテーブルを指さした。
「昔の話をできるなんていつぶりかしら。たまには沢山おしゃべりするのもいいわね。」
カウンターから立ち上がった客を黒猫がテーブルまで先導する。
客と黒猫がしばらく戯れていると、ようやく手にティーセットを持った店主がテーブルについた。あとをティーセットに任せたカウンターの器具たちは静かに楽屋に戻り、客の前には空になったグラスの代わりに湯気の昇るティーカップが置かれた。すっかり更けた夜に香ばしい茶葉と優しいミルクの香りが満ちる。
夜はこれから。
――それでは良い夜を。またのご来店をお待ちしております。
fin.
橘夕樹「夜を売る店」 Produced / Written by 橘夕樹(https://bsky.app/profile/yuuki-tatibana.bsky.social)
2024.9.18 G.Slope & Hill's Planet
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キッチンクリーニング他、新潟市
今日は先月末の終わらないサンセッツのリベンジ😅 完了できなかった残りを作業してきました。 レンジフード、キッチンのパーツ洗浄は前回完了しているので今日は本体側です。 あと、浴室の鏡のウロコ取り+水栓金具の水垢落としです。
コンロの焦げはカッターを使って、そぎ落としてから洗剤で洗います。 焦げは取りにくいので、こまめな清掃が一番です。 特に五徳は焦げが堆積してくるとキレイにするのに時間がかかります。
ガラス天板他はスクラビング+油落とし洗剤でキレイにしました✨ 浴室鏡と水栓金具はシリカスケールが強くて、ちょっと苦労しました。 こちらは酸性洗剤、ダイヤモンドパッド、スクラビングなどでキレイにしました✨
今日のランチは進来軒で五目ラーメン❤️ 五泉の仕事のランチは、毎度ココです。 WBC、今現在4回表です��岡本和真3ラン❗️ がんばれ、侍ジャパン👏
新潟のハウスクリーニングなら、おそうじ本舗 新潟茅野山店 https://www.osoujihonpo.com/shop/detail/5572
≪lineでの注文やお問い合わせはこちら≫→https://lin.ee/uTtdicy
#キッチン清掃 #新潟市
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ちょっと今週は寒さ和らぎますか?
日差しが気持ち良すぎる☀️
貝塚市水間 きらく園リフォーム工事
貝塚市水間町 新築 リフォーム 坂口建設
先週は貝塚市も さすがに良く冷えました。
土曜日 朝からうっすら屋根が白くなるくらい。
寒いとか言いながら、
実は 私は 今だけ とても温室なのです。
(^_^;)
現場が順調に進んでまして、2階の図書室になる大広間には
なんと
暖房機がついている
ツインエアコン!!
常夏~!!🌴🍹
そんな中で
大きく開いた開口部
ここに高さ2メートル40センチの建具をつけるのに 建具枠を加工中!
こんなたて枠
こんなたて枠
そこにこんな横枠
なんか複雑ですね。
まぁー、設置したら ただの方引き戸なんですが、、
高さも高く 中はガラスと 1枚の重量は、20キロ越えと しかも上吊り!
なかなかの頑丈な枠はもちろん、 その枠が設置される 下地も頑丈にしなくては!
そのは他の木工事も終盤で、
厨房も全ての 下地作業から 塗料も塗られ、最後に コンロやシンク前に うちのキアヌが キッチンパネル貼ってますね。
全てが真っ白な
純白ルーム!!
気持ちいいーー!!
けども
何で線は絡まるの
イヤホンもそやけど、電線はさみしがりやで、
気ついたら 絡んでる。
そやのに、未だにイヤホンは コードレスじゃないのかってね、
何でって?
電磁波がなんてことじゃないですが、ただただ、これ以上充電するのもが 増えるのが邪魔くさいだけ。
前も言ったことありますが、最近は 電動工具も コードレス。
1日中 充電ばっかりしてんねんなー。
便利にふりまわされるよね。
ふりまわされるとというと 、お得にも。
お得というか 付与ポイント!!
お得と言われると 気になるけど そればっか考えるのん邪魔くさくなる。
貯まれば お得は 百も承知!
そやけど もぅ あれこれあれこれ もう無理!
前もポイント好きのかずちゃん、
「25日にポイント倍なるのにもったいないで」と言われて
仕事の靴が破れかけてたけど 頑張って23日くらいまで我慢してたのに、気がつけば 26日( ;∀;)
覚えられへん( ;∀;)
昨年末にも
ブラックフライデーで 商品安いよと言われて サイトでどれにしようかと プロテインを3個カートに入れて悩んで寝落ちしたら バーゲン終わってた
( ;∀;)
そして 数日後 酔っぱらって 違うもの買ったら、次の日
プロテイン1キロ3つ(^_^;)
誰かいりませんか( ;∀;)
便利と お得に振り回されてる 今日この頃
( ;∀;)
明日も頑張りま~す。
、
貝塚市 岸和田市 熊取町 泉佐野市 泉大津市 和泉市 泉南市 阪南市
天然素材スイス漆喰 カルクウォール
リボス自然健康塗料自然健康塗料取扱店
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白と木でまとめた内装実例です。 床、造作家具は、トーンを落として仕上げました。漆喰の壁、天井がしっかり残って、やわらかく光が伸びて篭るような落ち着く場所になりました。コンロ前の壁や、吊り戸棚のような目線より上にあるものを減らすと軽快で広がりを感じます。 気になる点や質問があれば、気軽にコメント、DMお願いします! よかったらフォローもお願いします。 #内装デザイン #コンロ前ガラス #照明選び #裸電球 #ペンダントライト #漆喰 #オーク材 #ウッドワンキッチン #スイージー #ステンレスキッチン #バイブレーション仕上げ #造作キッチン収納 #キッチンバック #キッチン背面収納 #設計士とつくる家 #設計事務所とつくる家 #香川 #愛媛 #徳島 #コラボハウス https://www.instagram.com/p/CY1UmbwL-dB/?utm_medium=tumblr
#内装デザイン#コンロ前ガラス#照明選び#裸電球#ペンダントライト#漆喰#オーク材#ウッドワンキッチン#スイージー#ステンレスキッチン#���イブレーション仕上げ#造作キッチン収納#キッチンバック#キッチン背面収納#設計士とつくる家#設計事務所とつくる家#香川#愛媛#徳島#コラボハウス
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おはようございます‼︎ 秋田県湯沢市川連は、連日の快晴です。 昨日も朝から漆立て(漆調合)を行いました‼︎ 数種の漆を調合し漆をコンロで少し温めてから、濾紙で2枚で2回、3枚で1回、その都度濾してから濾紙を開き、コンロで濾紙を温め再度濾してを繰り返し、漆カス通し(漆濾し)を行いました‼︎ 漆立てを行った漆は、ガラス板にツケ見を行い、乾き具合の確認をし、桶に入れ少し置いてから、使用する際に再度濾紙4枚で漆濾しを行い、最終塗装の上塗りを行います‼︎ そして昨夜のオラ家の晩ご飯は、川連漆器で25雑穀米カレー。 今日は午前中お客様が来られたり、その他アレヤコレヤと有りそうですが、今日も一つ一つコツコツ頑張ります‼︎ 皆様にとって今日も、良い一日と成ります様に‼︎︎ https://jujiro.base.ec/ #秋田県 #湯沢市 #川連 #川連漆器 #川連塗 #漆 #漆器 #髹漆 #寿次郎 #秋田工芸 #秋田クラフト #国指定伝統的工芸品 #秋田の物作り #秋田の物つくり #秋田の工芸 #漆漉し #漆カス通し作業 #漆漉し作業 #漆立て #漆合わせ #漆調合 #オラ飯 #オラ家の晩ごはん #川連漆器で25雑穀米カレー #川連漆器でカレー #カレー #japanlacquerware #JapanTraditionalCrafts #KawatsuraLacquerwareTraditionalCrafts #jujiro (秋田・川連塗 寿次郎) https://www.instagram.com/p/Cj6YqxbBy_n/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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恰幅がいい体躯の背面にまさか極彩色の昇り龍を翻らせたりはしていないけれど、おおむね服装といえば柔らかそうな生地の黒い開襟シャツをまとうのがお決まりで、実のところドライアイの症状を和らげるものだと打ち明けてくれた眼鏡のレンズは茶色がかっている。そのメタルフレームがこめかみに食い込むさまの窮屈そうな禿頭は、果たして何ポンドあろうか磨き込んだボウリングの球さながら鈍い艶を放つ。失礼承知でなんて白々しい前置きをせずとも、まずなあ、飲みに行ってもお寺さんですかと探りを入れるようにしか聞かれんなと暗に張本人が認めるのだから問題ないだろうが、とにかく容貌だけではその筋の人としか解せなかった。長年にわたり生家の手工業に携わってきたという来歴、あるいは「おしゃべりは好きだが不必要なことは言わず、むしろ不器用で寡黙な印象さえ与える物腰や、ふいに高圧的になるところと臆病さが同居したような人柄」。堀江敏幸が『いつか王子駅で』において描く、かの正吉さんそのものではないかと思い至ったのは、実のところごく最近のことだ。
学生の時分に籍を置いていた寄り合いでは、いったいどんな伝手からなのか年度の単位で部員に受け継がれているアルバイト先があり、花冷えする春の日、私は推薦してくれた一つ上の姉御つき添いのもと、当時まだ花街の片隅に置かれていた仕事場へと出向いて形だけの面接を済ませ、おずおずと週に何回かの勤めをしだしたのだった。肝心な仕事の中身がすでに忘却の彼方にあるとしても、雇い主の立派な体つきの血となり肉となっている食の傾向は忘れることができない。どんなものも卓上のカセットコンロで調理していた。冷蔵庫の残りを一掃するためのバターライス、飲み屋での与太話に触発されて研究していた卵焼き。お好み焼きになると、だしでうどん粉を溶くところから始めていた。普段は日東紅茶を淹れている耐熱ポットに大袋の徳用ソーセージをぎっちり詰め込んでボイルし、茹で上がったところを本業用のガスバーナーで皮がぱちぱちとはじけるまで炙る。手ずから御大がひねった小皿で供せられ、福利厚生の一環としてよくお相伴に与かったものだ。私が電話番をしているとレジ袋をさげて現れ、いつも皮しか買わへんにゃけどという小ぶりの串焼き、二つでもうお腹いっぱいになってしまう肉だんごの甘酢などは、屋号を刷ったえんじ色の紙で透明なパックに腹巻きしてあった。また、酒を注いだ陶製のひょうたんを携え、その総菜屋で肴を調達してから隣の児童公園へ。さすがに毛氈までは敷かないけれども藤棚の下にあるコンクリートのベンチを占拠し、絵描きの友人らと一緒に花見をするとのこと。くだんの店はやはり鶏を中心とした精肉が本業らしく、そばに下宿のあった私を思いがけずちんまりした車で送ってくれもしつつ結構な頻度で通っているようだった。そらまあ、肉のなかではかしわがいっとう好きやな。
半年が経った秋、ようやく不可思議な勤めにも慣れたころ毎度のごとく顔を出したら、急な話で悪いが、今月末日���もってここでの活動を畳むことにしたとだしぬけに言い渡された。面喰っているこちらを試すように、なんや、反応が薄いやんけと笑ってみせつつ、そのときさえやけに小さく見えるフライパンを握って肉巻きおにぎりをこしらえるのに余念がなかった。一つの節目だということで、斡旋してくれた先輩ともども参集を命ぜられたのは、洛北の山すそにある古刹だった。仲良くしているらしい住職の計らいで、ゴルフ練習用の人工芝生が乱雑に敷かれて悪趣味な置き物なんかも並んでいる、お寺の庫裏というよりはリサイクルショップのバックヤードに近い野天へコンロを展開し、鶏もも、長ねぎ、椎茸をえんえんと焼いて食べた。美味しかった。当然ここで世襲も打ち止め、それきり免職になるはずのところを、結局は学校を出るまで勤務といえない勤務をだらだら続けさせてもらうのだった。
私がその街を去る間際、ささやかながら祝いの席や、ちょっとだけ食べに行こかと、移転されていまや久しいがその時分はまだ熊野神社のそばの、月極ガレージの詰め所みたいな小屋で商いをしていた店へと一緒に向かい、焼き鳥をごちそうになった。狭いカウンターの右隣では、我がボスがとりどりの部位の肉を串から外して黙々とほおばってゆく。また左隣では、藤真利子さんに似た見知らぬご婦人がゆったりと瓶ビールを傾け、品よく籠のキャベツをちぎって口に運んでいたことを覚えている。炭焼き台からガラス越しに伝わってくる熱を感じ、とても顔がほてった。どこか張り詰めた空気が流れているようにも思われたが、これはほかでもない私自身の、もうじき新たな生活を迎えるということに対する心の動きによるものだったろう。食べ終わってもまだ明るい時間で、それでは長いことご苦労さんだった、どうか気張ってやってやと短いはなむけの言葉をもらい、東西に丸太町通を別れてから私がちょっと振り返れば、市バスの停留所へと遠ざかりつつある巌のような背中に春の粉ぼこりがまつわりついて夕日にきらめき、すると確かにその場かぎりの幻の龍がひと舞ふた舞して七色に光る鱗をありがたく散らしている。
(2019年12月)
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サイケ製造の魔法
高校生の頃色々やってたときのメモが出てきた
読み返してたら懐かしくなってきたので 今ならどうやるか考えながら自分で書き直した ほとんど転載なんだけどそんなこと今更咎める人いないでしょ
---リゼルグ酸アミド抽出法---
リゼルグ酸アミド(LSA)はLSD類似体であり、幻覚剤である ヒルガオ科植物のうち結構な数の種類にこれが含まれている 代表的なリゼルグ酸アミドを含む植物としては アメリカ朝顔、リベア・コリンボサ、ハワイアンウッドローズなどがある 他にも日本各地に自生するヒルガオも含有している可能性がある
◆材料 ヒルガオ科植物、アセトン、ろ紙
◆製造 出来る限り、抽出などは遮光環境で行うべき ヒルガオ科植物をミキサーなどで��き、ガラス製容器に入れてアセトンを注ぐ 溶液をろ過し、アセトン溶液のみを取り出した後、ろ紙に吸着させながらアセトンを飛ばしていく アセトンが完全に無くなったら完成
◆使用 最後にろ紙に濃縮したLSAが含まれる LSAの量はヒルガオ科植物とその使用量によって異なる為 どれだけ摂取すれば効果を表すかは試してみなければ分からない 何平方センチメートル当たり1Hitのような 定量の仕方で分かるように工夫する事が望まれる
◆保存 冷暗所に保存する 冷蔵庫などに入れる前にラップなどでくるんで、空気との接触も少ないように工夫する必要がある 最もよいとされるのは、ラップにくるんだ後それをアルミで包み、小分けの密封パックに入れる
---DMT抽出法(1)---
DMT(ジメチルトリプタミン)は幻覚剤である DMTの使用は世界各地に見られ、またDMTを含有する植物も世界各地に自生がある 日本国内にも多数あり、日本で有名な植物としてはオジギソウ及びその近縁種、クサヨシ及びその近縁種等に確認される ここで書く抽出方法は一般的なアルカロイドの抽出方法であって単離の方法ではないが 他のアルカロイドを含有する植物の成分の抽出に広く一般的に応用できる
◆材料 DMTを含有する植物、消毒用アルコール、精製水、重曹、ヘキサン(ベンジン)
◆製造 DMTを含有する植物をミキサーなどで細かく粉砕する。 密閉出来る容器(果実酒用の瓶など)に粉砕した物をいれ、そこに消毒用アルコールを粉砕したものの容積の2倍程度���量を加え、かき混ぜて一晩放置する 一晩放置したものをろ過、アルコールの半分量程度の精製水を加え、湯煎にてアルコールを飛ばす (温度計でモニターし、78度前後を指すときにアルコールは沸騰する。85度程度を指すようになったところでやめる。この時換気に注意) アルコールが飛んだ抽出液に水を等量加え、さらに重曹(炭酸水素ナトリウム)を解けなくなるまで加える 重曹を加えた後にヘキサン(ベンジン)などの有機溶剤を全体の1/3程度の量を加える 重曹を加えたことでphが高くなり、アルカロイドは水に溶けることが出来ず、有機層に移るので加えた有機溶剤のみを取り出す 有機溶剤を慎重に飛ばす(火気厳禁。換気に注意) 有機溶剤が飛んだ後には黒褐色の油状物質(DMT)が残る
有機溶剤を分離させた後に有機溶剤と薄めの塩酸とを混ぜ、今度は有機溶剤を取り除けば塩酸の方にアルカロイドは移り塩酸塩になる この場合には有機溶剤を飛ばすだけよりももう少し純度が高いものが得られる 有機溶剤を飛ばす工程までを行ったDMTは喫煙にのみ使用するように(注射などは禁忌)
◆使用 喫煙によって使用されるのが最も手軽。 ただし、経口摂取も可能で、その場合にはMAOI(モノアミン酸化阻害酵��)を摂取しなければならない 筋肉注射か静脈注射でも使用可能だが、ここで紹介した抽出は身体への負荷が大きい
◆保存 褐色瓶に入れて冷暗所にて保存
◆注意 注射などで摂取することを考える場合には塩酸塩の状態にしなければならない
---DMT抽出方法(2)---
DMT(ジメチルトリプタミン)は幻覚剤である DMTの使用は世界各地に見られ、またDMTを含有する植物も世界各地に自生がある 日本国内にも多数あり、日本で有名な植物としてはオジギソウ及びその近縁種、クサヨシ及びその近縁種等に確認される ここで書く抽出方法は一般的なアルカロイドの抽出方法であって単離の方法ではないが 他のアルカロイドを含有する植物の成分の抽出に広く一般的に応用できる
◆材料 クサヨシ、pH試験紙、酢酸(食用酢、濃縮レモンジュース等代用可能)、ナフサ、苛性ソーダ、分液漏斗、ジエチルエーテル
◆製造 クサヨシの葉をミキサー等でできるだけ細かく砕く これに水を加え、流れる程度の濃さとし、これにpH5程度になるまで酢酸を加えて、弱火で一晩煮る(蒸発しないよう蓋は閉めたままにしておく)
次に、一晩煮た液体を最初に布巾、それからコーヒー用ペーパーフィルターで濾す 濾し終わった液体を分液漏斗にいれる(フィルターに残ったペースト状の物は捨てる) 分液漏斗に入れた液体の10%量のナフサを加え、この混合液をよく振り混ぜ、二層に分離するまで待ち、ナフサ部分は捨てる この水溶液に、pHを9から10になるよう苛性ソーダを加えていく これを分液漏斗に入れ、水溶液の10%量のエーテルを加え、栓をしっかりして 一日に2回は容器を振りよく混ぜるようにし、1週間この作業を繰り返す(エーテル層が黒ずみ、黄茶、赤茶色になってくる) 1週間経ったら振り混ぜるのをやめ、水溶液を分離させる(エーテル層は、他の容器に移し保管しておく)
残った水溶液層を分液漏斗に入れ、先ほどの抽出作業を繰り返す 抽出は計4回程行う(DMTアルカロイドを残らず抽出するため)面倒なら1度でも2度でもよい
抽出したエーテル層を一つにまとめ、これを平皿に移しエーテルを蒸発させる 蒸発させる時、火気には注意すること、できれば火気を使わず 自然に濃縮乾固するのを待った方がよい 平皿に残った残留物が、DMTアルカロイドである
◆摂取 1回分 約50ミリグラム タバコにつめて喫煙し摂取する 喫煙後約5分でピークに達し、約30分で元に戻る 経口で摂取しても DMTは胃の酵素で分解されるため効果はない ハルマラエキスと一緒に摂取すると効果的
---メスカリン抽出法---
メスカリンはフェネチラミン系の幻覚剤である 硫酸メスカリンとして化学的に合成することもでき サボテンの一種であるペヨーテ等の成分として得ることもできる 名称はメスカレロ・アパッチが儀式の際に使用したことに由来する
先に上記のDMT抽出方法(2)を行っておくとジエチルエーテルによる溶媒抽出法が把握できてよいです 頑張ってベーシックな違法成分の抽出法を頭に叩き込みましょう
◆材料 メスカリン保有植物(ペヨーテやサンペドロなど)、エタノール、水、ろ紙、重曹、 ジエチルエーテル、酢酸(食用酢、濃縮レモンジュース等代用可能)、分液漏斗
◆製造 メスカリン保有植物を砕いたものにエタノールと水を加える ホットバスでエタノール飛ばし、ろ過した後、重曹を加える 上記の液体に適当なエーテルを加え溶媒抽出法を行う 分離したエーテル層を別容器に移し、塩酸を加える 塩酸飛ばせば多分、メスカリン+諸々のアルカロイドの塩酸塩が残る
◆摂取 タバコにつめて喫煙し摂取する
---メスカリン抽出法2019---
メスカリンはフェネチラミン系の幻覚剤である 硫酸メスカリンとして化学的に合成することもでき サボテンの一種であるペヨーテ等の成分として得ることもできる 名称はメスカレロ・アパッチが儀式の際に使用したことに由来する
先に上記のDMT抽出方法(2)を行っておくとジエチルエーテルによる溶媒抽出法が把握できてよいです 頑張ってベーシックな違法成分の抽出法を頭に叩き込みましょう
◆材料 メスカリン保有植物(ペヨーテやサンペドロなど)、エタノール、水、ろ紙、重曹、 アセトン(ヘキサン)、薄めの塩酸(食用酢、濃縮レモンジュース等)、分液漏斗
◆製造 メスカリン保有植物をミキサーで砕いたものにエタノールと水を加えた物を火に掛けてでエタノール飛ばす (温度計でモニターすること。アルコールは78度で沸騰するので85度程度を指すようになったところでやめる)(換気に注意)
残った液体をろ紙でろ過した後、重曹を溶けなくなるまで加える。 上記の液体に適当なアセトンを加え溶媒抽出法を行う。4回くらいやると残らず抽出できると思う 分離したアセトン層を別容器に移し、薄めの塩酸を加えて再度溶媒抽出法を行う(2回くらいで良いんじゃない)
塩酸飛ばせばメスカリンを含んだアルカロイド塩酸塩が残る
◆摂取 メマンチン100mg + メスカリン10gで 強い多幸感と視覚効果を得られるとの報告あり LSDXMと比較してもこっちのほうが桁違いにキマるとのこと メマンチン錠剤に関してはオオサカ堂で個人輸入できる https://osakado-smp.org/index.php?url=tag/メマンチン/
煙草に巻いて吸っても楽しい
---エフェドリン抽出法---
ここまでくればそこそこ雑な解説でも理解できるでしょう それでは、頑張ってください ""幸運を祈る""
◆製造 1、アルコール抽出して、アルコールをとばす 2、残渣に水を入れて塩酸をpH3まで加えてろ過する。 3、得られた溶液に今度は重曹(炭酸水素Na)を加えphを高くする。 4.溶液に適当なエーテル(ナフサやベンジンでいいと思う)を加えて振り混ぜる。 5.エーテル層のみ取り出し、塩酸の5%程度の水溶液を加えて振り混ぜる。 6.エーテル層を取り除き(←再利用可能)残った水溶液を揮発させる。 で、結構純度高いアルカロイドが得られると思う。
---マジックマッシュルーム培養方法---
マジックマッシュルーム(MM)は幻覚成分(Tryptamine, Psilocybin, Psilocin)を含む菌類である 元はシャーマンが神託を得るために食べるものであり、アステカ族は「テオナナカトル(神の肉)」と呼び神聖に扱っていた キノコをそのまま買うとと少々値が張りますが、胞子の状態で購入すれば3000円から手に入ります マジックマッシュルームは胞子から栽培する事が可能です
◆材料 圧力鍋、クリーンベンチ、シャーレ、寒天、寒天培地用栄養素(代用、ジャガイモの煮出し汁) 試験管、皮むきしたインコの餌、菌床キノコ育成用のビニール袋(代用、空き瓶) 培地添加用栄養素、覆土、マジックマッシュルームの胞子
◆培養方法
◇第一段階 ジャガイモ1個を賽の目切りにして、30分ぐらい煮る 煮汁をガーゼなどで濾します 少量の水で解いた寒天を煮汁に混ぜる 解いた寒天溶液とシャーレーを圧力鍋に入れ30分以上沸騰させる 火を止め少し待ってから圧力鍋の重りを取り中の蒸気を逃がす 十分に蒸気が抜けたら蓋を開ける シャーレーと寒天溶液をクリーンベンチ又は簡易クリーンベンチの中に入れる この時簡易クリーンベンチの中の空気を入り換えないように注意して下さい クリーンベンチの中でシャーレーに寒天を注ぎこむ 固まるまで待つ 針金の先をコンロなどであぶり滅菌する 滅菌した針金が冷めたら胞子の粉を寒天の表面になすりつける なすりつけた寒天培地は寒天を上にして保存 シャーレーごとサランラップにくるんでおいて 保存温度は18度ぐらい 10日程すると寒天の表面に真っ白な菌糸が繁殖して来る 新しい寒天培地を作って下さい カッターナイフをコンロであぶり滅菌してから冷めるまで待ちます その新しい寒天培地に上で観察した糸状にのびている菌糸を5mm角?1cm角ぐらいで切り取り移植して下さい もう10日ほどすると又菌糸がのびてきます 作成した寒天培地の一つは今後の為に冷蔵庫の野菜室で保存します
◇第二段階 試験管の中に皮むきした穀物を1/4程入れ水を入れる 水を入れてから1時間以上吸水させる 圧力鍋で30分以上沸騰させる 水が入らないように試験管立てなど工夫して下さい 30分沸騰させたらそのまま圧力鍋を触らずに一晩置いて冷却します カッターナイフをコンロであぶり滅菌し、冷却するまで待ちます 滅菌後完全に冷却している試験管と寒天培地をそっと簡易クリーンベンチに持ち込む カッターで寒天培地の菌糸を2mm角ぐらいで切り取りばらばらと試験管の穀物培地の上に振り掛ける 試験管の口を滅菌した時の綿かサランラップなどで蓋をし18度から25度ぐらいの温度で保存する 作成した種菌のうち1つは今後のために冷蔵庫の野菜室で保存 10日程すると寒天から穀物へ菌糸がのびだす 菌糸の色は寒天培地の時と同じで真っ白 試験管を強く揺さぶり寒天と穀物を混ぜる 試験官の中全体に菌糸が回り白くなったら完成 作成した種菌のうち1つは今後のために冷蔵庫の野菜室で保存
◇第三段階 ビニール袋の中に瓶の1/3程の量のハトの餌Orならのチップの場合は瓶の2/3ぐらいの量と 瓶の1/15ぐらいの米糠を入れ口を閉じてよくかき混ぜる 瓶などの中にハトの餌などを1/3程入れ水を入れる 水を入れてから1時間以上吸水させる 瓶ごと電子レンジで沸騰するまで暖める 圧力鍋の中に先程の熱い培地と水を入れて最低30分沸騰させる そのまま圧力鍋に触らずに一晩おき冷却します フォークなどをコンロであぶり滅菌し、冷却するまで待ちます 滅菌後完全に冷却している収穫用の瓶培地と試験管培地をそっと簡易クリーンベンチに持ち込む 試験管培地の中の種菌をフォークを使って救いだしぱらぱらとジャム瓶の中の培地に振り掛けます 18度から20度ぐらいの温度で保存する 10日程すると種菌から穀物へ菌糸がのびだす 菌糸の色は試験管培地の時と同じで真っ白 瓶を強くゆすり種菌と培地を混ぜる
◇第四段階 瓶全体に菌糸が回り切り全体が白くなってから1週間ほどしたら覆土をします 握って少し水がしみだすぐらい濡らして培地の上に一面引きつめます 厚みは5mm?1cmぐらい 数日たつと覆土の方にも菌糸が回りだします 温度を5度ぐらい下げて光があたるようにします 温度の刺激と光の刺激と覆土の雑菌と覆土の水分で、菌糸がキノコになります キノコはかさの縁が開き切ってしまう直前が収穫時です キノコは非鉄のはさみで切りとります 鉄のはさみを使うと切り口が黒く変色します 手でもぎ取ると培地が崩れ表面を被っていた菌糸膜がさけるので中の培地がむき出しになりカビのもとです 培地の養分がなくなるまで収穫可能です
◆使用方法 料理の材料として使って摂取して下さい スープ系が効き目の速さが一番イイです 他には天日干しをして乾燥させ粉末状にして摂取する方法もあります 乾燥させれば保存が利くのでオススメです 収穫してすぐ食べるのが一番効果的でしょう
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並木の家③完成〜
駆け足で紹介させていただいた、並木の家。
ついに完成篇です。
竣工のタイミングで撮影した写真と、 お引き渡し後に施工させていただいた外構等の様子です。
お施主様のこだわりと思い入れの詰まった住宅となりました。
どうぞご覧ください。
お引き渡し当日の外観。 植栽や外構工事は、お引き渡し後の施工となりました。
玄関は、いつも造作で作っています。 ナラの無垢材で作られた、高断熱仕様の木製ドアです。
今回はご要望により、スマホからも操作ができるオートキーを設置させていただきました。
玄関脇には、引き戸で仕切ることのできる、シュークロークを併設。
シュークロークの中。
家族分の靴や、アウトドアグッズなどをたっぷり収納することができます。
造作の棚は全てヒノキの無垢材で製作。 ヒノキの良い香りが、空間に広がります。
造作のキッチンはステンレス×ナラ材で、優しくすっきりとした印象になるよう意識しました。
オリジナルのステンレス天板は、4mm厚。頑丈で、素材感がたっぷり感じられる、おすすめの仕様です。 海外製の水栓や、食洗機との相性もバッチリです。
シンクには、洗剤を置くスペースや、 スライドできる作業天板、洗い籠、野菜や魚などを洗える穴あき作業台、 生ごみを粉砕して下水に流すことのできるディスポーザーがつきます。
ビルトインのIHコンロとオーブン。
IHは海外製のような佇まいですが、三菱製。
オーブンはドイツのメーカのAEG社製。
どちらも、デザイン性と機能性に優れたおすすめの製品です。
リビングには薪ストーブを設置しました。 デンマーク発でガラス面が大きくすっきりとしたデザインの、HWAMのストーブです。
リビング隣には、廊下兼用の子供たちのためのスタディルーム。 スッと伸びたカウンターデスクは、家族全員で使うこともできる余裕のある広さです。
別角度から。 造作の本棚も設置し、家族の書斎として活用してもらいます。
二人のお嬢さんのための、子供室。 将来的に、二室に分けれる仕様となっています。
お子さんの小さなうちは、家族の寝室として使うことを想定しています。
メインのトイレは、少し広々としたスペースに。 造作の手洗いの下には、少し余裕のある収納���作りました。
寝室のそばのトイレは、スッキリとシンプルに。 小さな手洗いも設置しました。
洗面台は木製カウンター。 カウンターの高さを低くすることができるので、 女性や小さなお子様に使いやすい高さです。
お風呂はハーフユニットバスを採用。 お掃除のしやすさと、ヒノキの木質感を堪能することができます。
窓からは、外の植栽を眺めることができる仕様です。
お引き渡しから月日経ち、 デッキや植栽を施工させていただきました。
コの字型のデッキは、リビングと各居室とを緩やかに繋いでくれます。
板塀や薪棚が設置される前なので、ちょっと開放的ですが、 この後よりプライベートガーデンとなっていく予定です。
お引き渡し後、お施主様から送られてきた自宅でのリモートワーク風景。 大変気持ち良いと、嬉しいお言葉をいただきました。
道路に面したスペースも、緑地化させます。
玄関周りにも、たっぷりと植栽を入れさせていただきました。
室内の窓からの眺めと、外部からの目線、特にお客さまをおもてなしするような気持ちで、外構・植栽はデザインしています。
夜のライトアップ。 夜道を歩く方に、ホッとしてもらえるような外観を目指しています。
こちらもお客様から送っていただいた写真。 家の中から、ライトアップされた植栽を眺めていただけているとのことで、 とても嬉しい気持ちになりました。
薪棚や板塀も、設置させていただきました。
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滝の裏側に座って星を見ながら黙ってるくにちょぎの想像しながら寝る。
ふたりを宇宙船に詰めて発射するより未来があるが心が近いのはどちらだろう。 近いのは後者で寄り添いやすいのは前者な気がする。
友達が勧めてくれたから炭酸水でフルーツポンチ作ったけどガラスの器なかった。思ったより可愛いことになったので白というのはすごい
あとコンロに直にかけて作るタイプの銀トレーポップコーン、思ったよりすごい量ができあがる。食べきるのに一日かかった。くにちょぎにも同じことしてほしい。
配信サービスで映画でも観るかとなった昼下がり、気軽に「ポップコーンの素を前に買っただろう、作っていいか?」と言い出した国広へ機嫌よく頷いたら予想の二倍量できあがってて一言目のコメントをさがす長義 国広からのコメントは特にない
プロポーズはまだだけど同棲してるくにちょぎがいい、明るい土曜で明るめの映画を見てそのままソファで少し寝る 夏
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49) 懺悔の値打ちもない
「ざんげの値打ちもない」といえば、北原ミレイさん。でも、そんな歌になるような話ではありません。念のため。前々回あたりに書いたプールのことを思い出したので少々。 30年以上前、会社員を辞めて上京して、しばらくした頃です。 上京して最初に住んだのは、クリーニング店が経営している古いアパートの一階でした。木造モルタル二階建て。家賃12000円。一階に三部屋。二階は四部屋あったと思います。一階の向かいは演劇をやっている私のちょっと歳下。右側には、東北出身の高校生が住んでいました。 四畳半。ドアを開くと左側に一口コンロと洗面があって、奥が畳敷き。押し入れは一畳なかったか。奥に一畳ほどの板の間があって、その向こうが窓。その模様つきのガラス窓を開くと、向かいの家の壁に触れるくらいで、陽はあたらず、昼なお暗い。しかし住めば都の四畳半。風呂なし、トイレ共用。トイレは階段を昇った中二階にある和式で、出すもの…
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「復帰後初」に向き合う
復帰後初めて、というかコロナ禍後初めての生演奏はすごくよかった
日本橋三越への信頼。そして台所QOLの向上
ビビッドカラーの調理器具が好き
復帰後初めての、新規の仕事の相談を、なんとか、どうにかこうにか
リハビリの通院がなくなって1週間が過ぎた。寂しいのだが解放感もあり、具体的には通院がなくなると時間的な余裕が生まれる。その代わりに仕事をしている時間が増えてはいるのだがそれは復帰に向かってよいことではあるし、現状は基本在宅で仕事できているので、家の中に居られる。家の中に居ると仕事が煮詰まった時などにちょっとした家事を出来るのがとても良くてQOLは上がっているように思う。
今はもっぱら「だいたい8000歩ぐらいのウォーキング」と「塩分・カロリー控えめの食事」「なんちゃってストレッチ」を中心に、頭蓋骨に傷を持つ自分の体とともに生きている。 ウォーキングも、仕事もしなきゃいけない平日には���張らずに8000歩前後で帰ってくることができたし、朝イチで歩きたい!というわがままを堪えられた。朝イチで打合せとか午前中に先方にメールしなくては、ということも起きた1週間だったので、必然性による我慢だが、午後や夕方に時間を見つけて歩こう、という切り替えができたのが私が今週出来た「よかった」である。
食事については、けんちん汁のリベンジに成功。退院後に作って味がなさすぎて悲しかった食事シリーズのリベンジをコツコツとやっている。めくらで怖がらずになるべく目で見て味を入れるように。一度に作って5回ぐらいは同じものを食べているダラシナイタイプなので、ドキドキせずに冷静に、いやでも1/5だからさと脳内で唱えている。この次は舌で調整して薄味にできるところまでクラスアップしたいところではある。今週は仕事がそれなりに詰まっていたので昼ごはんは一部、スーパーの中食などを投入したのだが、買ったアジフライや買ったほうれん草の胡麻和えがどちらも味が濃いと感じたので、舌が慣れてきたのかもしれない。
今週、食事と台所周りのQOLを大きく上げたのは、耐熱ガラスの食器を買ったことだ。ハリオの大中小3ケセットで赤い蓋が付いている。 このところ朝ごはんに温野菜サラダを食べることが増えたのだが、いちいちサラダボウルにラップをかけるのが面倒だったのだ。自炊が増えてサランラップの減りの早さにけち臭く不満だったのと、いちいちゴミが出ると、あとはサラダボウルの中でドレッシングと混ぜていると写真に撮った時になんか汚いのが不満で、この1か月ぐらい解決策を探していたのだ。 まずは、東急ハンズで「食器用のプラスチックの蓋」という商品を見つけて、病院の食事にかぶさっていたことを思い出した。あれは保温と安全のためで機能的だと感じたが、病院の食器は「それ用」に食器と蓋がセットなわけで、自宅のセットじゃない普通の、でも気に入ってちまちま買ってる食器たちにサイズが合わないと何か嫌だな…と思った。ただでさえ「プラスチックの食器の蓋」は機能優先で美しさや楽しさがあるわけではないのに、サイズが合わないと、買った蓋を愛せないんじゃないかと思った。いや、まぁ蓋を愛する必要はないとは思うが。
それからネットで色々検索していたのだがピンとこず、散歩のついでにホームセンターに寄って探したりしたが愛せそうなものが見つからなかった。 実は、 こういう時はデパートがモノを言う。散歩のついでに頼れるデパート日本橋三越に行った。平日の日本橋三越は地下食品売り場以外はガラガラである。そして最新の流行のものを買うこと以外の「良い生活のためのもの」について本当にとても頼りになる。そして生活用品のフロアでハリオの耐熱ガラスの食器を見つけた。ハリオの製品はいくつか既に持っていて、耐熱ガラスの薄くて軽いのが便利で、あとカラーリングがビビッドでシンプルで好きだ。家ではオレンジ色の水出しお茶ポット。あと大小のポット容器を持っていてこちらは出汁の保存用とか冷茶のサーバとして使っている。 その商品が目に付いた理由は真っ赤なプラスチックのふたがかわいかったからだ。そして既に気に入っているハリオ製。だが大中小の3セットは多すぎないかとも感じた。特に大は径が20cm近くあって大きかったし、3ケセットはキッチンに収納する場所がない。更に、日本橋三越には申し訳ないが、ネットで買った方が安い可能性もあるな…という下心もあり、それで一旦は買わずに帰った。 帰宅して���マゾンや楽天で検索すると、三越で見た価格より高いし赤のかわいい蓋ではなくホワイトしかない。蓋が白いだけで魅力が半減して見えた。やはり日本橋三越だと変な納得をして、ちょうど週末に興味のあるイベント(アイリッシュ音楽のトリオのミニコンサート)のポスターが貼ってあったのを思い出したので、 コンサートの時間に合わせて再度日本橋三越に行くことにした。ティンホイッスル好き、アイリッシュ音楽好きなので楽しかったのと、一緒に見ているご家族のお子さんがノリノリでダンスしてるのがすごくかわいかったのと、そして何よりも 数曲、数十分の小さいものとはいえ久しぶりの生演奏にとても満足して、午前中とはいえ週末なのにあまり人が居なくてさすが日本橋三越だなと変な感服をして、コンサートの後、改めて赤くてかわいいフタが付いた耐熱ガラス容器セットを購入した。 帰宅して早速開封し洗いながらも、目はキッチン中をきょろきょろしている。置き場所探しである。ほぼ毎日使うものなので出来るだけ手元に近い場所に置きたい。しまい込むとせっかくの赤くてかわいいフタが見えないのも不満…そもそもキッチンスペースはかなりギュウギュウで整理がついてないのも不満だった。あちこちをやりくりして上手く行かず、結局、整理が付かない台所の主原因である、コンロ脇の棚に置いてある「適当に入れるかご」を整理することにした。かごの数(3つ)を1つに減らして並べたらちょうど大中小が収まるサイズだったので大変満足。 これもデパートあるあるだが、デパートで良いと思って買ったものの大半は自宅に持って帰るとデカいと感じる。大はやはりデカいと感じたのだが、逆にボウル代わりに使えばいいのかと思いついた。元々小鉢ストなのだが減塩料理のために葉の和え物を作ることが増えていたので、ちょうど使いやすい。生野菜を食べるのにも先に野菜に調味料を合わせてしまってからの方が良いと気付いたのでそれにも使える。余ってもフタをして冷蔵庫にしまって置ける。おまけにフタが赤くてかわいい。日本橋三越には感謝しかない。信用しきれなくていったん帰ってしまって申し訳ない気持ちである。買い物中に見つけた小さい行平鍋も本当はすごく欲しいけど此方は高い買い物なので、やはりもっと吟味しようと思う。三越に行って生演奏の楽しさと、買い物の楽しさを思い出した。そして台所のQOLが上がった。
仕事について。今週は仕事に割く時間が今までで一番多かった。復帰後初めての「企画書」の仕事が連続して入る。事業の企画書が2つと、媒体の企画書。 元々「新しい仕事に取り掛かる」のが苦手だったのだが、手術後に徐々に仕事を引き受けていくたびに「復帰後はじめての」仕事に手を付けるのが、どうにも億劫で、怖くて、なかなか腰が上がらない日が続いている。この怖さは「前よりも上手く出来なかったら私はもうだめなんじゃないか」という怖さだと気が付いた。以前から怖かったのは「頑張って考えてもダメだと言われるかもしれない」という臆病風で、二つの「怖さ」を抱えている。手術前にはそれほど難しいことだと思わなかったような仕事でも「うまくやれないんじゃないか」という感情が、手を付けなければという感情を阻害するような感じである。
事業企画書の1つは大した難易度の仕事ではなかったが、復帰後初めての更地から依頼された仕事だった。ここまでちょこちょことやっていた仕事は、入院する前から継続している仕事だったので「復帰後初めて」シチュエーションである。おまけに先方の上役の人はパワハラ体質のところもあり鬼門でもあった。大した難易度ではないはずだとビクビクとしつつ自分を鼓舞してなんとか、かんとか。とりあえず何とかなり、費用見積も納得してもらうことができたのが金曜、週明けに書類を揃えて一段落である。また一つ「できた」が増えたのかもしれない(し、単に今回の仕事が簡単だっただけかもしれない)。
一方で、仕事が多い一週間、主に家の中で仕事をしていると、口寂しくなるという問題が表面化した。脳を使うとブドウ糖的な甘いものが欲しくなるということもあるのかもしれず対策が難しい。冷蔵庫に転がっていた食べかけののど飴を1ケ舐めてこらえたり、あとは鳩サブレーを買った。1枚約140kcal、おやつには少々ハイカロリーなのだが、美味しいくて「食べて満足」感が高いので、これを食べる、あとは豆乳ティーを作って飲んだりするようにしようと思う。
頭痛はずっと小康状態を保っている。頭痛の種はずっと、今週は主に右目の裏に巣食っていて出番を待ちかねているような気味悪さがある。週末には右耳下から首筋にかけて痛みがつながるような怖さがあったが、こらえて仕事をしているうちに収まったり、夕食後にまた痛みを感じたりで、怖いなと思いながらも寝たら土曜の今朝は落ち着いている。頭痛は本当に辛いのでなるべく気味悪いままで収まっていてほしい…。 来週は仕事の予定があまり入ってないのでのんびりできるといい。
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おはようございます。 東町の家 階段 僕の設計では階段には窓やトップライトを設けて自然光を入れる事が多いです。 その理由は感覚的な事もありますが、もっと即物的な事を言うと安全上、階段の上り下りの足元を明るく見やすくしておきたいというもの。そういう意味で僕は階段を下りた正面にガラス窓を設ける事もほとんどありません。 意外と実直な性格なんです(笑) ・ 【クライアントの声】 Q5.家で気に入っているところはどこですか? A.土地や家がコンパクトなのにも関わらず、必要なスペースが全て納まっているところ。 木格子、ステンレス製造作キッチン、4口男前コンロ、室内物干し、安定のルイス・ポールセンの照明器具・・・、細かい仕様に予算内で妥協のないところ。 ・ Q6.青木昌則建築研究所に依頼して良かったと思う点はどこですか? A.理想は高いがセンスのない私どもの希望を形にしていただけました。 また、設計、工事監理の仕事を着実、丁寧にしていただき安心できました。 ・ #東町の家 #桜並木の家 #階段 #クライアントの声 #建て主アンケート #愛知県岩倉市 #青木昌則建築研究所 https://www.instagram.com/p/CIWnY4-ACA4/?igshid=ls75l0qvobxb
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「Hang down your head, Tom Dooley,Hang down your head, and cry.」
「Hang down your head, Tom Dooley,Poor boy, you're bound to die.」
「...にーに、」
舌足らずに呼びかける、無垢な声で意識が引き戻された。
「にーに...」
少しだけ開いた扉の隙間から、太陽に透ける焦茶色の髪と、潤んだ目が覗いていた。兄妹揃って白いが、さらに青白くすら見える妹の肌が、ろくに食べていないガリガリの身体を引き立てているように見えて、俺はベッドに横たわったまま、妹を直視することが出来ずに視線を天井へと戻した。どこでなにを間違えたのか、そもそも、俺が、誰が間違えたのか、答えは神のみぞ知る、のだろうか。
「どした。」
「おじさん、もう、かえったよ、」
「そっか、ありがとう。ちょっと待っててな。すぐ、飯つくるから、」
「にーに、さくら、おへや入ってもいい...?」
「...、いい子だから、リビングで...」
その時、ふと視界の端に写った、ドアから覗いた桜の細い手に、妹のお気に入りの、キティちゃんのタオルが握られているのが見えた。まだ幼い、俺よりも6つも下の可愛い妹は、大人でも顔を顰めるような悪事をなにも言わずとも空気で察し、その上で最大限の配慮を持って来てくれたらしい。断れない。重たい身体を起こして、扉に背を向け床に散らばった服をモタモタと身につける。どうせ洗うのは俺だ。ぐちゃぐちゃに乱したシーツで身体を拭い、丸めて床に放る。部屋にはむわっとした栗の花の匂いが充満していて、こんな部屋に妹を招き入れなければいけない自分に反吐が出る。手を伸ばし、窓を開けると、外の温かな空気が流れ込んできて、少しは息が出来る気がした。
「いいよ、おいで。」
「にぃに、」
桜は薄暗い部屋の中、よたよたとベッドへ近付いて、タオルを持った左手を差し出した。微かに、震えている。俺の目線が、タオルではない箇所に注がれていることに気付いたんだろう、一瞬表情を曇らせた桜は俺から隠すように右腕を背中に回した。
「......さくら。右腕、見せて。」
「だいじょうぶ、なんにもない。」
「さくら。」
「.........ほんとに、だいじょぶなの、」
眉をぎゅっと寄せた桜のまんまるな目に膜が張って、じわりじわりと溢れていった涙が玉になって零れ落ちる。そっと腕を取り長袖のTシャツを捲ると、赤黒く熱を持った、丸い痕。桜は静かに、壊れた蛇口のようにただただ涙を溢していた。気味が悪い、年端もいかない子供が、こんな泣き方をさせられるなんて。
「誰が、やったの。にーにのお客さん?」
「ううん、ちがうの、おとうさん、さっき帰って来て、おさけ、飲んでて、さくら、おこられて、また、おとうさん出ていったの、」
「...分かった、気付かなくてごめん。おいで。」
桜を抱っこし、手に持っていた濡れタオルを自分の腕に当てさせて、俺は薄暗い部屋を後にした。
リビングにもうもうと立ち込める煙草の煙。まだ4歳の桜の肺は、とうに副流煙でもたらされたタールに侵されているんだろう。咳き込むことも無くなった。俺は冷凍庫にあった氷をビニール袋に包み、濡れタオルの上から当てて火傷痕を冷やすよう告げた。すん、と鼻を啜ってもう泣き止んだ桜は俺を見上げ、「ありがと、にーに。」と笑って、タオルに描かれたキティちゃんを見つめている。
リビングの箱には、父親が放り込んだぐちゃぐちゃのお札が数枚、入れられていた。今月の生活費、まだ16日もあるのに、もう、4千円程しかない。先程取った客の分、追加されるんだろうか。そうすれば少しは増えるのに。
痛みを感じることはやめた。通常、やめられないことではあったが、俺はやめた。桜の前ではせめて、お兄ちゃんをしていたかった。
もう時刻は夕方の4時を過ぎていた。朝から何も腹に入れていないであろう妹は、わがまま一つ言わず黙って客が帰るまで隠れていたらしい。
冷蔵庫を覗くと、粗末だが炒飯が作れそうなメンツが顔を揃えていた。具になりそうなものは、魚肉ソーセージと玉ねぎしかないが。キッチンの床に座り込む桜に、屈んで目線を合わせる。くるん、と俺を見上げる純粋な目。
「夕飯、炒飯でいいか?」
「さくら、にーにのちゃーはんすき。たべる!けど、チチチ、使う?」
「うん。向こうのお部屋で、待ってな。」
「うん。にーに、ありがとう。」
桜は、火が苦手だ。あの子の腕以外、背中や脚、服で隠れるところに、いくつも煙草の押し付けられた痕があった。熱いもの、赤い火、大きくても小さくても火を見るたびに、桜は怯え、静かに泣く。コンロのことがまだ覚えられないらしく、「チチチ」と呼んで、使う度に怖がっていた。
具材を準備しながら、フライパンを握る俺の手がカタカタと微かに震えていた。...馬鹿馬鹿しい。桜が心配していたのは、自分じゃなく、俺だ。
俺は、火が怖い。料理の度に喉元を掻きむしりたくなる衝動を抑えて、早く終われと、そればかり願っている。脳裏から離れないのは、あの日、煌々と燃え盛る、自分の家だった火の塊。
確か幼稚園の卒園を間近に控えていた日、突如として、俺の家は燃えた。呆然と立ち尽くす俺の横で、無表情の男、俺の父親は、消し炭になっていく家と、そして母親を見ていた。父親の手の中には己の大切にしていた時計のコレクションと、貯金通帳があった。母は2階で寝ていてそのまま火に巻かれ、翌日ようやく鎮火した家の中で炭になった姿を掘り起こされた。
俺の目には、あの言葉にし難い恐怖を与えた火が、焼き付いていた。美しい、強いなんて到底思えない、ただただ畏怖する存在。
流しに捨てられていた吸殻を捨て、食事の支度をしながら考える。
子供は親を選べない。
学校に行かせず、客を取らせ、気に入らないことがあれば手を出す。程よく金を与え、自由を与え、力で支配し気力を奪う。その上、他人からはそうは見えないよう、極めて常識人のように振る舞い、見える場所には決して痕をつけなかった。人を飼い殺すことに関しては類稀な才能がある、と、他人事のようにあの男を評価して、虚しくなってやめた。
家が燃えてすぐの頃、ボロアパートに引っ越した俺の前に、新しい身重の女が連れて来られた。髪の長い、幸薄そうな女は程なくして子供を出産し、そして子供を置いて、姿を消した。
帰った男の片腕に抱かれた赤ん坊を見たとき、ひどく不釣り合いだと思わず笑ってしまい、腹を立てた男に殴られたことを鮮明に覚えていた。
父は、その赤ん坊に名前をつけるのが面倒だと、俺に命名するよう言った。じんじんと熱を持つ頬を押さえ、さっさと決めろと怒鳴られた俺の視界に、ふと、窓の外の景色が映った。隣の雑居ビルだとか猥雑な看板だとかが見えるその中に、ひらり、現れた影。俺は窓を開け、外に立っていた大きな桜の木を見つけた。ばさり、ゆらり、風に吹かれて、彼は、彼女は、頭を揺らして花弁を振りまいて、呼吸が聞こえてくるような錯覚を覚えた。恐怖と、感動と、僅かばかりの哀しみと、俺は初めて見たわけでもない桜に怯え、同時に魅了された。気づいた時には口から「桜」と零していた。男は大して興味がなさそうに窓を閉め、俺に桜を渡して、また部屋を出て行った。
あの男は、桜が"女"になったらいい商品になる、と思って、捨てずに置いている、と言っていた。妥当だろう。あの男が思いつきそうなことだ。俺が、16になれば。働き口も見つかる。あの男からも逃げられる。それまで辛抱すれば、桜に、この世界がもっと美しくて、広いことを、教えられる。
「This time tomorrow,Reckon where I'll be.」
「Down in some lonesome valley,Hanging from a white oak tree.」
俺は買い物やらゴミ出しやらがあって、男の監視下で外に出ていたが、一度だけ、桜を連れて、男の許可なしに外へ連れて行ったことがある。茹だるような暑さが少しだけ鳴りを潜め、喧しい蝉が死滅しつつあった、夏の終わりだ。そう、俺の、15歳最後の日、桜が9歳の時だった。仕事で遅くまで帰らない、と言い残した父親、あっさり一発だけ抜いた後、内緒だと言って千円札を握らせた上客。俺は客が帰った後、また物置で眠っていた桜を揺り起こした。
「桜、どこか行きたいところないか?」
「うーん...あ、海行きたい。お兄ちゃんの持ってた、本に載ってたから。」
俺は桜を自転車の後ろに乗せ、くしゃくしゃの千円札をポケットに突っ込み、海を目指した。桜のポシェットの中には、俺の愛読書、三島由紀夫の「潮騒」が入っていた。生まれた記録がどこにもない子供だ。桜が学校に行かない代わりに、俺の見える世界の全てを、桜に教えた。日本語の危うさと淡い色彩を、桜の美しさを、海の青さを、全てを。桜は賢い子で、俺の言葉をスポンジのように吸収して、キラキラと目を輝かせ、あれこれ質問した。
「お兄ちゃん、空が広い!」
「あぁ。しっかり捕まってな。」
「気持ちいいね、お兄ちゃん!海、もうすぐ?」
「もうすぐだよ。」
自転車は残暑の蒸し暑い風を爽やかに変えながら、空気を切って下り坂を降りていく。俺の腰にしがみつく、太陽を知らない青白い細い腕。その日桜は、生まれて初めて、外に出た。
浜辺には人が見当たらなかった。もう彼岸が近いから、わざわざ海に近づくことなど誰もしないんだろう。桜はゴミの散らばる都会の砂浜に歓喜の声をあげ、ぼろぼろの靴を脱ぎ散らかし、砂浜を走り回っていた。
「お兄ちゃん!早く早く!」
「怪我するなよ、桜。」
どこかで拾った麦わら帽子を被った桜が、太陽の下でくるくると踊っている。自転車を止めた俺は遠目でその姿を見ながら、浜辺をうろうろと彷徨き、一つ、綺麗なシーグラスを見つけた。真っ青で丸みを帯びた、ただのガラスのかけら。退屈そうにワイドショーを見ていた海の家の親父に札を渡し、ブルーハワイのかき氷を1つ買った。
「桜、おいで。」
足の指の隙間に入った砂を気にしながら戻って来た桜に、青に染まったそのかき氷を見せると、元々大きい目をさらに大きく丸くして、俺の隣に座り、それをマジマジと見つめていた。思わず笑って、その小さな手に、発泡スチロールの容器を持たせてやる。
「食べていいの?」
「早く食べなきゃ溶けるぞ。」
「わっ、いただきます!!ん〜〜〜冷たい!甘くて、美味しい!」
「そか。よかった。」
サクサク、シャクシャク、夏の擬音語が聞こえる。首元を流れる汗も鬱陶しい蝉の鳴き声も、今日だけは何も気にならなかった。
「これ、やるよ。」
「何、これ。ガラス?」
「シーグラスっていって、波に揉まれて角が取れたガラス。綺麗だろ?」
「それなら、私も一つ拾ったの。見て、綺麗でしょ?交換しよう、お兄ちゃん。」
「うん。」
���の拾った半透明のシーグラスを受け取り、いつか、このガラスでアクセサリーでも作ってやろう、と、ポケットへそれを捻じ込んだ。照りつける太陽が頭皮をじりじりと焼く。かき氷を食べ終えた桜と俺は、ただ黙って目の前に広がる青黒い海を見ていた。
「お兄ちゃん、私がどうして海がすきか、知ってる?」
「潮騒、気に入ったからじゃないのか。」
「それもあるけど、私、青色がすきなの。」
「青?」
「そう。海の青、空の青、どこかの大きな宝石、学校の大きなプール、一面の氷、色んな青がある、って、お兄ちゃんが教えてくれた。」
「...そうだな。」
「お兄ちゃん、私、お兄ちゃんがいたら、大丈夫な気がするの。」
「あぁ、大丈夫だ。桜は、俺が守る。」
「さすがお兄ちゃん。」
「...たまにはにーに、って呼んでもいいんだぞ。」
「バカ。もう私、大きくなったもん。ねぇ、お兄ちゃん。世界って、広いね。」
桜の横顔は、とても狭い世界に閉じ込められ続けたとは思えない、卑屈さも諦めも浮かばない、晴々とした表情だった。
「あ、お兄ちゃん、見て!」
ふと、太平洋に沈もうとする太陽の方を指差して、桜が笑顔を浮かべた。
「空が、私と、お兄ちゃんの色になってる。」
指差した空には淡く美しい桜色と、そして、寂しさを湛えた葵色が、広がっていた。
桜は、俺が世界を教えた、というが、終わりだと思った世界から俺を助け出してくれたのは、桜だ。眩しくて、夕陽をありのまま映し出す瞳が、言葉にならない。ごめん、と、ありがとう、と、愛してる、と、色々が混ざり合って、せめてみっともなく嗚咽を漏らさないように、となけなしの見栄で唇を噛み締める。
「お兄ちゃん、そろそろ、戻ろう?」
「......あぁ。もうすぐ、全部終わるからな。」
「うん。お兄ちゃん、だいすきだよ。」
その夜、いやに上機嫌な父親が帰宅して、持ち帰った土産の寿司を3人で食べた。ビールを飲み、テレビを見て大笑いする父親は、俺にも桜にも珍しく手を出さなかった。風呂に入った桜が、日焼けした。と顔を押さえてぶすくれていたのが可愛らしかった。
「お兄ちゃん、眠いの?」
「ん...あぁ、先、寝てな。」
「今日、ありがとね。私、お兄ちゃんの妹で、良かった。忘れないよ。」
俺は気が緩んでいたんだろうか、飯の後ベッドに戻る前に力尽き、床に横たわったまま眠りについた。
痛みと、嫌に焦げ臭い匂いで目が覚めた。眠った時のまま、床の上で目覚めた俺を蹴飛ばした男が、舌打ちをこぼす。
「起きろ。あと1時間で客が来る。」
「...はい。桜は、」
「消えた。逃げたんだろ、俺が起きた時にはいなかった。」
「消えた、って、そんなはずは、」
「...あぁ、そうだ、今日の客は上客だがちょっと特殊でなぁ。歯ァ食い縛れ。」
「え、」
言葉を挟む間もなく、男の手に握られたビール瓶で頭を殴打され、先程まで寝ていた床に逆戻りする。俺に馬乗りになった男が指輪を嵌めた手を握りしめ、笑う。
「傷モンを手込めにしたい、と。声出すなよ。」
意識の朦朧とする中で、俺に跨った客がもたもたと腰を振り、快楽を得ていた。頭も、腕も、どこもかしこも痛む。左肩の関節は外された。でっぷり太った身体が俺を押し潰して、垂れる汗や涎が身体に掛かる。豚の鳴き声に似た声を上げた客が、俺の顔に精液をかけ、満足そうな顔をしてにちゃり、唇を舐めた。
半日近く拘束され、太陽は沈みかけていた。軋む身体を起こした俺は体液を拭う時間すら惜しかった。桜を、探さなければ。男にどこかに連れて行かれたのかもしれない、本当に嫌気がさして、どこかで一人彷徨っているかもしれない。「明日は誕生日のお祝いするから、晩御飯、お兄ちゃんは何もしないでね!」と海で笑っていた桜を思い出し、俺はスニーカーを履いて外へ出た。
そして足の向かった先を見て、俺は、諦めにも似た絶望を感じていた。漂っていた違和感を拾うことを、人間は辞められないのだろうか。
男の所有する山の一角が、黒く焼け焦げていた。男が、都合の悪いものを燃やしたり捨てたりする場所だと、ゴミ捨てをさせられる俺は知っていた。何もない更地に、灰が少し残っており、土だけが真っ黒に変わっていた。安心した俺の目にきらりと光るものが映る。吐き気を堪えながら灰の中から拾ったそれは、昨日海で見つけた、真っ青なシーグラスだった。
自宅に戻ると、まだ男は帰っていなかった。俺はふらふらと、桜がよくこもっていた物置に入った。心がズタズタに、ぐちゃぐちゃに引き裂かれて、言葉が何も紡げない。手の中には、シーグラスが二つ、淡い色が肩を並べて寄り添っていた。
物置に入ってすぐ、玄関の方から乱暴な足音と、話し声が聞こえてきた。男が、電話で誰かと話しているらしかった。
『.........って、仕方ねぇだろ。』
『なかなか生理も来ねえから、俺が折角女にしてやろうと思ったのに、抵抗しやがって。挙げ句の果てに、「お兄ちゃんに酷いことしないって約束して、」なんて、生意気なこと言いやがる。元々そのお兄ちゃんも、お前をダシにして仕事させてたのによ。ハハハ。あのメスガキ、俺をアイスピックで脅しやがったんだ。笑えるだろ?』
『はっ、大変じゃねえよ。二人殺るのも三人殺るのも、同じだっつーの。あー、暫くは葵に稼がせるしかねぇな、だから女は嫌いなんだよ、バカだから。』
俺はその夜、男を殺した。
丁度10歳の女の子を攫って燃やした時、炎に包まれ、ギギギと軋みながら仰反る死体を見ながら、桜も、こんな風に燃えたのだろうか、と思った。お気に入りのポシェットも、キティちゃんのタオルも、桜色のTシャツも、こんな風に、無惨に炭と化したのだろうか。
「This time tomorrow,Reckon where I'll be,」
「Had't na been for Grayson,I'd have been in Tennessee.」
今日の子は、16歳。あの日の俺と同じ歳の、女の子だった。燃えて独特の匂いを振り撒く子供を見つめながら、俺はその火で子供の身分証やら手袋やらを燃やし、これで32人、桜の友達を向こうに作ってあげられたことに気が付いた。知らぬ間に、火が怖く無くなっていた。学校を知らない桜はよく、「一年生になったら��を歌っていた。もう、通常ならとうに1年生になっている年齢だったのに。舌足らずで甘い、キャラメルのような声が今も脳裏に蘇る。にいに、お兄ちゃん、そう呼ぶ声は、何度だって再生出来る。
「妹はこんなこと、望んでない?」
桜の望みは、変わらず俺と、生きたい。それだけだった。もう望みは叶わない。望むことすら出来ない状況で、何を否定出来る?
「不毛だって?」
あの日、冷蔵庫の中には、俺の好きなオムライスの具材が入っていた。あの男に頼んだのか、隠していたお小遣いで買ったのか、分からない。が、普通に手に入れたわけではないはずだった。火の苦手な桜が、オムライスを作ろうとしてくれていた。それに応えられなかった。今更不毛などと、考えること自体が不毛だ。
「あと、67人。」
一年生になったら、一年生になったら、友達100人出来るかな。
「桜、最後は、お兄ちゃんがいくからな。」
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長野市「海沼旅館」新しき出会い 店名 海沼旅館(ドライブイン) 場所 長野県長野市篠ノ井小松原3287 電話 026-292-1441 ジャンル 旅館、ドライブイン バリアフリー ◯ 駐車場 あり このところ、ランチ場所の選定基準が変わりつつある。少し前は「今日はなにを食べたいか」が最大の悩みどころであった。もちろん現在でも変わりはないのだが、ここにもう一つ別な要素が加わったのだ、すなわち 「なにを食べたらブログのネタになるか」 いったい何を考えておるのか。よい歳をしてアホかお前は、もう少し真面目に人生を送れ。と幾人もの方からお叱りを受けてはいるがやめられないとまらない。 とはいえ、そんな事をやっているといろいろとよいところもある。これまで敬遠していた店、たとえば絶対的に女性しか入らないようなカフェやケーキ屋さんに入る勇気を持つことが出来たり、なんとなく胡散くさい、…とまでは言わずとも様子が分からないためになんとなく尻込みしていたようなところに平気で入って行くことが出来たりと、物おじしがちな性格が矯正されつつある。それがよいのかどうかは分からないが、よそ様にご迷惑をかけないよう続けていく所存である。 国道18号線の小松原トンネル西交差点という場所は、松本方面から長野市街地へ抜ける元からある路線と、長野南バイパスへ抜けるいわゆるオリンピック道路、そして川中島駅方面や犀川沿いへと抜ける路線が交差する、少し複雑な地点、したがってここを通り抜ける際は必ず停止することとなる。ここに、長野にきてから20分年間ずーっと気になるものがあったのだが、なんとなく入るづらく止まりづらい存在であった。 「海沼旅館」 『旅館』と冠されているがそもそも営業しているのか。古びた外観と埃だらけでカッティングシートが剥げて読み取る事のできないガラス窓。場所的に連れ込みではなかろうと思ってはいたが、いったいどうなっているのかと疑問を持っていた。 ある時内部で照明が点灯されていたのを目撃して、ああここはまだ営業中なのかと確信し、知人からここのジンギスカンは美味いときいたのが半年ほど前のこと。これは行ってみなければならぬと思い思いしてようやくお邪魔できたのが本日のことだ。 海沼旅館、ジンギスカン、お食事、珈琲、温泉、旅館、レストラン、入口と盛大にレタリングされた外壁を愛でつつ入り口を通ると、内部は意外と明るく広い。そして川沿いの開口部に目を向けると小田切ダムがバーン!と広がる。これはなかなか素晴らしい。今きみと観ている世界、絶景かな。 川沿い、街道沿いのボックス席、テーブル席、小上がりまで含めればかなりな席数となる。これはダム建設華やかりし頃、多くの作業員たちに利用された施設と推察される。もちろん、現在でも旅館として稼働しているようで、朝食も供されているようだ。こういうものを見せられると食べに来たくなるではないか。 「肉増しジン定食」1050円 この名だけでは何がなにやらではあるが、要するにジンギスカン定食の肉増量バージョンという事だ。自らコンロで焼くか、あるいは厨房で焼いてもらうか選択出来るというので後者とする。プロに調理してもらった方が美味いに決まっている。 注文から10分ほどして運ばれてきた木目が施された樹脂製の盆に載せられたメニューは、レストランというよりも旅館、あるいはドライブインのもの、という方がしっくりくる昭和テイストのものであった。恐らく自家製であろう煮豆は甘さを抑制した絶品といえるものだ。白菜の漬物の塩加減やよし。モロヘイヤとオクラのおひたしは夏の終わりにふさわしい。 そしてメインのジンギスカン。 200グラムほどであろうか。醤���、りんご、ニンニク、ゴマで調味された正統派だ。しっかり味つけではあるがさっぱり優しい。備えつけのタレを使うと一層と濃厚な味わいとなるが、私はない方を好む。傍らのレタスと共にいただくとひとつアセンションする。これはすごい。それにしても、これほど白飯との相性のよいおかずはない。わしわしと食べ尽くしてしまう前にまた素晴らしいものを見つけてしまう。 隣の卓上におかれた樹脂製の壺。これはいったい何かと覗いてみたら梅漬けのようだ。大きなカリカリ梅で甘くないタイプだ。酸っぱくてご飯にあう。おおおおおお!紫蘇の葉も美味いぞ!ご飯が足りない足りない足りないいいいい!と、おかしくなりそうだったがここは自制するとしよう。 という事でまた新たな出会いがあった。明日はまたどのような存在が待ち受けているだろうか。お楽しみはこれからだ。 #長野 #長野県 #長野市 #長野グルメ #長野市ランチ #長野市カフェ #長野ランチ #食堂 #定食 #定食屋 #定食屋さん #定食ランチ #美味しい #美味しい料理 #美味しいもの #ジンギスカン #旅館 #温泉旅館 #旅館ご飯 #ドライブ #ドライブイン #コロナに負けるな #좋아요_한국 #좋아요_일본 http://araralunch.work (海沼ドライブイン) https://www.instagram.com/p/CFki677ghQk/?igshid=11b559cztrojy
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