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#フランス:軽食
vegehana-food · 2 years
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✿ ヴォロヴァン | Vol-au-vent ・フランスの伝統的な軽食。パイ生地の器にソースを絡めた具材を詰めて焼いた料理で、その名称は生地が非常に軽いため“風に舞う”を意味します。19世紀、フランスの偉大な料理人 “アントナン・カレーム”によって考案されたといわれています。
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kijitora3 · 5 months
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最近日本の経済指標が低調なことを嘲笑って日本オワコンみたいなこと言いたがる人がいる そう思うのは自然だと思うし、そう思うならそれこそアメリカとかオーストラリアとかフランスとかお好みの国に移民すればいい日本は国籍離脱の自由を認めている
ただ、わしは経済指標が絶好調でもうすぐアメリカをも抜くだろうと言われていた時代を生きていたが、あの頃の生活に戻りたいとは欠片も思わない
いつも暑苦しく忙しく騒々しく大したことないサービスばかりでどこもかしこも混んでいたあの時代は、薄っぺらくただうるさかった
今は少なくとも静かで、自分のペースで生きやすくなり、日本の文化についての日本人の理解も少々深まり進歩した 今はまだ街頭は安全であり、風邪でも気軽にすぐ医者に行けるし、賃金低くても物価も諸外国に比べると全然上がっておらず実質的な生活実感は昔より上がっている
ニューヨークはラーメン一杯3000円だが日本では1000円しないから、日本はダメだ!に至っては呆れるしかない 君はさしてうまくもないラーメンを3000円出して食いたいのか?
経済指標ばかり追いかける心貧しきものには、永遠に生活の豊かさは理解できないのだと思う その証明がコンサルの成長話に騙されてくだらん巨大施設に巨額投資をした挙句に不良資産化させただけで人が去ってゴースト化した地方都市の惨状だ 廃墟化した仰々しい巨大施設が軽佻浮薄な成長に依存した現代経済を象徴している 今その光景が建築途中で放置された高層マンションが林立する中国の都市に現れているのは、これ以上ない皮肉だろう
私は経済大国だから日本が好きなのではない 生まれ育った日本の気候風土文化が好きなのだ だから今後経済指標がどうなろうとも日本で生きていくし、日本人の生活の質を上げることを考えるだけだ
私の祖先は少なくとも1300年前には日本で生きていたことが分かっている おそらくそれよりずっと昔から日本列島で生をつないできたのだろう 国運が上昇、下降を繰り返しながらも様々な歴史、文化を紡いできた日本で今後もほんの僅かでもいいから日本の歴史や文化の一部として生きていきたい
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ari0921 · 9 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024)1月8日(月曜日)
    通巻第8084号 
書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
 中国の資本、土地買収、爆買いを歓迎した浅はかな日本
  移民を促進する日本政府は頭がおかしくないのか
佐々木類『移民侵略  死に急ぐ日本』(ハート出版)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 中国の「静かなる日本侵略」の現場に飛んで、積極的な取材を重ねる『突撃隊長』の佐々木類(前産経新聞論説副委員長)がシリーズの第六弾に挑んだ。
 日本支配を狙う中国共産党��尖兵が在日中国人、あるいは既に帰化した中国人工作員。その数、帰化人をのぞき76万人!
 すでに日本列島のあちこちに「中国人居住区」がある。もちろん、全員がスパイではなく、ごく少数だが日本に溶け込もうと汗を流す中国人も、佐々木氏はちゃんとインタビューして公平を期している。
偏見をもって中国人を見ているのではなく客観的に彼らを観察し、その背後にある中国の対日戦略を読み取ろうとする。
 沖縄の離島を購入した中国人女性がいた。
国家の研究機関に巣くう学術スパイがいる。日本国内に中国公安の闇警察がある。栃木県小山市には「中国農場」があって、横浜中華街には中国人経営の激安八百屋、埼玉県川口にチャイナ団地、列挙すればキリがないが、いまどうなっているか。スパイ中国人らはいま、いかなる陰謀を展開しているのか。
 また日本政府が推進してきた移民政策の間違い、外国人土地所有法改正、改正入管法の問題点などホットな問題のすべてを簡潔に要領よく解説される。
 それにしても、中国の資本、土地買収、爆買いを歓迎した日本人、中国からの移民を促進する日本政府は頭がおかしくないのか? 
 いま日本が相手にしているのは「共産党の意向がすべてに優先する国家レベルの反社会勢力」なのである。
 そうだ、かれらは「反社」である。
 賃金が安いからと行って深く考えることもなく中国と合弁を組んだら、当てが外れ、撤退しようにも税金だとか、労働条件とかの難癖をつけられ、「官僚主義的な小役人に窓口レベルで小突き回され、賄賂を要求された挙げ句に『身ぐるみ脱いで全部置いていけ』となる」のが落ち。
 無国籍におちいり、国家利益は顧みないメディアがグローバリズムを煽り、それを真に受けた軽佻浮薄の政治家は、なんと中国企業系列にパーティ券を買って貰っていた。チャイナの買弁政治家が目立つのは、こうしたカラクリが��った。
 外国人の土地所有規制は、大正時代に制定された「外国人土地法」の活用で切り抜けられる筈だったのだ。
しかし結果は「仏作って魂入れず」。
実効性を高める政令を制定せずに戦後のドサクサで廃止された。
 「ところがどっこい。これを補うかのような法律が戦後日本に存在している。昭和二十四年に制定された「外国人の財産取得に関する政令51号」では「外国人や外国資本による財産取得に関して制限をかけることが出来たのである」(65p)
 当該財産とは「土地、建物、工場、事業所、財産の賃借権、使用貸借の基づく借り主の権利、地上権、著作権」だった。
ところが、これも国会で審議されないまま昭和五十四年に廃止されていた。 
 移民については欧米の悲鳴を聞いた方が良い。
人道的見地から無制限に受け入れた結果、ドイツではゲルマン精神は破却され、婦女子が強姦されてもメディアは報道しない。フランスはフランス語の国ではなくなろうとしており、米国は犯罪が急増し、治安が極度に悪化した。移民反対が多数派の聲となった。
 移民促進派がリベラル、人道主義であり、移民に反対もしくは規制強化けを唱えると、排外主義、レイシストと批判されてきた。脳幹が左翼ウィルスの侵された結果である
 「客人を自宅に招くとする。土足で家に上がるのを許すのか。冷蔵庫を勝手に開けて中の食べ物を食べるのを許すのか。家のルールを守って貰うのは当たり前のことだ」(222p)
 しかし「中国系移民は、移住先で出身地や宗族単位で強い絆で結ばれた共同体をつくる。自分たちが住んだ場所が「中国である」とばかりに受けいれ国の慣習に関心を持たず、聞く耳を持とうとしない例もある」
 このまま日本は自死するのか、目覚めるのか、日本はその瀬戸際にあると佐々木氏は訴えるのである。
 そろそろトランプのように、あるいはオルバンのように、「移民を追い返せ」と主張する政治家がでてきてもよいのではないか。
 日本の深刻な状況をえぐったルポである。
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よしもとかよ 「日々是好日」。vol.143 ( 2024/9/25 + 10/2 )
2024   25th september + 2nd october  
M1 le cours (Austine)
  M2 cours du soir (映画「ぼくの伯父さんの授業」より)     M3 East & West (金延幸子)
  M4 Sacre Charlemagne (France Gall)     M5 ZAMAMI (琉球アンダーグラウンド)     M6 親子バシャバシャ (UA)     M7 return (おおたか静流)       M8 O-nul Haru (Lee-tzsche)      
[好日の素…外国語を学ぶこと。]    日本語もおぼつかないのに 外国語かいな…と ひとりツッコミしつつも、 ここしばらく たのしく取り組んでいるのです、外国語学習! 目下はフランス語にトライしています。    学生時代から 英語をはじめとして いくつかの外国語にチャレンジしたり 翻訳の勉強をしたりしてきたのですが、 早々に、あるいは あともう少し、というところで 挫折してしまい… 以来、なんとなく敬遠してしまっていたのです。   それでも再び やってみよう、という気になったのは ある意味時代のおかげ、かもしれません。 気軽にゲーム感覚で 外国語をたのしく学べる機会や ネイティヴの人たちの話を聞くチャンスが 動画配信などによって増えたから!   番組の中でもお届けしている音源が 輸入盤だったりすると アーティストのことや歌詞が さっぱりわからなかったりもしていたけど、 ちょっと単語の意味が わかるようになっただけでも 世界観を垣間見られて、うれしいもの。   単純に言葉を使えるようになる、というより 言葉を使う人々の暮らしぶりや思いに 触れられることがたのしくて、 男性名詞と女性名詞の壁に 苦戦しつつも(笑、 ひとまず1か月ほど続いています。      
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[日々是食べたい!… ゴーヤーの味噌佃煮]
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  父がいたころは グリーンカーテンにしていたので ありすぎて困る、なんてこともあった ゴーヤーですが、 父亡き今では 買うかいただくかしないと 口に入らないものになりました。   とはいえ、 ゴーヤーチャンプルーやサラダは もう何度もつくったので、 プロフェッショナルな方の お知恵を拝借して そろそろ何か違うものを…と レシピ検索していた際に出会ったのが このゴーヤーの味噌佃煮でした。   材料を見てすぐ 「これはおいしいだろうな!」と 思い、つくってみたところ …大好きな味�� 目下は食べ切ってしまって ちょっと淋しいくらいです…笑。   レシピに書かれている 砂糖をはちみつに置き換えたり、 ゴーヤーの苦味をマイルドにするのに 鰹節を加えてみたり、 アレンジもたのしい! お味噌の味も、各家庭で ちょっとずつ違ったりもしますから、 じぶん好みの味にしていく過程も おもしろいですね。   かくしてできた味噌佃煮、 白いごはんにまた、合うんです! まさに新米の季節、 もしも夏の名残りのように ゴーヤーがまだお手元にあるならば ぜひチャレンジしていただきたい! つくってすぐも もちろんおいしいんですが、 2日ほど経ったものもまた お味噌の味がゴーヤーにしみて いい塩梅なんです…!   きびしい残暑で すっかりくたびれたこころと身体に しみじみとおいしい一品です。   
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hibikore-archives · 3 months
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よしもとかよ 「日々是好日」。vol.137 ( 2024/7/3 + 7/10 )
2024   3rd + 10th july  
M1 tomorrow comes (Edie Brickell)
  M2 thinkin' about your body (Bobby McFerrin)     M3 song at the end of the day (Secret Garden)
  M4 たなばたまつり (金延幸子)     M5 アサガオ (さねよしいさ子)     M6 tiempo al viento (Natalia Lafourcade)     M7 野いちご (よしもとかよ と やまのしんちゃんズ)       M8 to the end (Francoise Hardy with Blur)      
[好日の素…眠ること、再び。]    前回はマットレスを新調したタイミングで 眠ることをテーマにしたようで それからおよそ3年ぶり、 今度は…枕を変えてみて、再びこのテーマで お話ししてみることにしました。   個人的には 枕が変わると なかなか寝付けないタイプで、 どんな枕が好みかというと ふっくらした枕に ぽふっ!と頭を預けたい方なのです。   毎朝起きてすぐに 枕をぽふぽふして 形や高さを整える、というのが ルーティンのひとつになっていたのですが…   数年前にひどい頭痛に悩まされ それが首や肩に端を発するということが わかってから、 もしかすると 枕も変えてみた方がいいのでは…?と 思いはじめたのです。   そこで、大好きなぽふっ!とした枕は 一旦お休みにして、 厚手のバスタオルを折って重ねたものを 枕代わりに使ってみることに。 目下は気温も高いので、 冷感タイプの枕カバーや ソフト氷枕的なもの、また 長年お気に入りの竹布タオルもプラスして、 眠れるかどうかチャレンジしてみました。   結果… ぽふっ!こそないけれど、 ちゃんと眠れて(笑、 身体的な感覚としては 首や肩から来る頭痛も 軽減されているように感じます。 そして目が覚めたときも 今までより快適かも…。   気温が高くなってきて 寝苦しかったり、熱中症の危険もあるので さまざまな面で工夫をしながら 心地よく眠ってすっきり起きて なんとか元気に 夏を乗り切りたいですね。    
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[日々是食べたい!… いちごジャム ]
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  過去に番組内で さまざまなお気に入りのジャムや ジャムを煮ることそのものについても 触れてきたのですが、 スタンダードないちごジャムについては そういえばお話ししていなかったな、と 思いまして…。   例えばジャムパンの中身だったり ジャムトーストが食べたい!と思って 思い浮かぶのが いちごジャムなのは、 どうしてなんだろう?と ずっとこころに ひっかかっていたのです。   そして世界のあちこちでも ジャムのラインナップに 必ずといっていいほど いちごジャムがあるのを見ると、 世界的なスタンダードなのかな、とも。   さてそのいちごジャム、 いつもならこの時期 庭の野いちごでつくるのですが、 今年は収穫量が少ないので あきらめて、購入することにしたのです。 今回はイギリスの老舗メーカーの シャンパン入りのいちごジャムを 選びました。   海外のものは なんとなく甘みが強い印象が ありましたが、 こちらはシャンパンのせいなのか さっぱりとした酸味と ほどよい甘みがとてもおいしく、 すっかりお気に入りになってしまいました。   今まで食べたものでは、 能登の祖母が 畑の小粒のいちごでつくっていた 文字通り手作りのいちごジャムにはじまり、 フランスの素敵なパッケージに入った ミント入りのいちごジャムや お友達にいただいた まるでコンポートのように いちごが形そのものの、いちごジャムも 贅沢なおいしさで 記憶に残っています。   トーストはもちろん、 ヨーグルトに加えたり スコーンに添えたり、 タルトやクッキーのフィリングに使うことも。 振り返ってみると いつもそばにある まさに'日々是食べたい'味だなぁ、と 改めて感じました。
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myonbl · 2 months
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2024年8月13日(火)
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世間も(私も)お盆休みの人が多いだろうが、ツレアイ(訪問看護師)には文字通り盆も正月もない。連日酷暑の中を自転車で走り回っている。そんな彼女を送り出したあとは、このサイトのバックナンバーで過去の自分の有り様を振り返ってみた。家族の食事、気ままな読書、そして昼寝というパターンは何年経っても変わらない。有り難いような、情けないような・・・。
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4時起床。
日誌書く。
5時30分シャワー、体重は250g減。
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朝食は、蕎麦の解凍を忘れたので素麺をいただく。
洗濯。
珈琲。
可燃ゴミ、30L*1&45L*1。
ヤクルトさんから、野菜ジュース購入(¥1,400)。
8時20分、ツレアイが自転車で出勤する。
奥川ファームのオクラを茹でる。
浜峰商店の鯖の一塩干しで、しめ鯖を仕込む。
夕飯用に、無水地鶏カレーを仕込む。
11時、ツレアイが仕事のあと買い物して帰宅。
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息子たちのランチは素麺、彼女には伊勢うどん、私は残り物+🍷。
録画番組視聴、名探偵ポワロ。
第3話「ゴルフ場殺人事件」/ Murder on the Linksシーズン 6, エピソード 3 フランス滞在中の富豪から命を狙われていると相談されたポワロは、ゴルフ場で彼の刺殺体に対面する。パリ警察の刑事がすでに捜査を始めていて、ポワロとの知恵比べとなる。さなかに浮浪者の刺殺事件が起こり、ポワロは2つの事件の関連性を調べる。
午睡。
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早めの夕飯は無水地鶏カレー、今年初めての桃。
録画番組視聴、
五能線、津軽鉄道を呑む! 東能代〜鯵ヶ沢編
初回放送日:2024年8月8日 俳優・六角精児が「酒」と「鉄道」という偏った視点で旅する▽五能線で秋田から青森まで、日本海の絶景を堪能!▽白神山地の水で作った酒やマグロに舌鼓▽語り・壇蜜 秋田県最北の酒蔵で実験的な酒と一期一会の出会い▽不漁にも負けない秋田名物イカ焼きの店▽人気列車「リゾートしらかみ」から眺める絶景▽白神山地の入り口でコバルトブルーに輝く青池とは?▽駅から徒歩40分…大間より水揚げ量が多い深浦漁港のマグロを生&ステーキで。絶品、あわびのたたきも!▽奇岩の並ぶ景勝地・千畳敷の人情食堂で六角さんタジタジ!?▽海に面した驫木駅でのんびり▽青森西海岸唯一の酒蔵で希少酒を試飲
第3話「ゴルフ場殺人事件」/ Murder on the Linksシーズン 6, エピソード 3 フランス滞在中の富豪から命を狙われていると相談されたポワロは、ゴルフ場で彼の刺殺体に対面する。パリ警察の刑事がすでに捜査を始めていて、ポワロとの知恵比べとなる。さなかに浮浪者の刺殺事件が起こり、ポワロは2つの事件の関連性を調べる。
片付け、入浴。
ハイボール舐めながら、日誌書く。
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今日は家から一歩も出なかったが、なんとか3つのリング完成。
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gupaooooon · 1 year
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NoBarbenheimer
今回の件、原爆投下/原水爆をミーム化/ネタ化する動きの加速に対して。フェミニズムな作品であることがとても楽しみだったバービーの……“公式アカウント”が乗っかっていたという事実。そのショックについて。自分も抗議を送ったりTwitter/Tumblrでタグを使ったひとりですが、
「日本のみ」が被爆国ではないし、「日本人とされれる人々のみ」が被爆被害者ではない。
凡ゆる国と地域で被爆被害があり、凡ゆる国や地域の人々が、被害者が、世界中にいること。
“戦争被爆国”としての日本においては、戦時下で、軍国主義/差別主義の中で更に更にマイノリティとして虐げられた人々が、植民地支配/強制連行による被害者や、捕虜として収容されていた人々が、沢山、犠牲になっているし、その後も苦しみ続けている。日本/政府による迫害と差別に晒されている。その存在が、事実が、歴史が、蔑ろにされ続けている。
原爆/原水爆の犠牲者が、被害者が、いまも、世界で、さまざまな場所で、苦しみ続けていること。その歴史について。
それらを踏みにじるような言葉も、それらについて誤った認識を与える言葉も、Twitter上では多く(差別主義者/ネトウヨ/極右なども、バービーという作品そのものとそこにあるフェミニズムや多様性に対する一方的な揶揄/叩きや、韓国へのデマ/ヘイトや、他の悲惨な歴史や事件を更にミームにして茶化し出すという……醜悪な最低最悪な行いをぶち撒けながら、この抗議タグをTwitter上で利用してきていることもあり、)かなり蔓延してきてるようなので。
Twitterで今回自分がRTさせて頂いた……さまざまな方々が紹介していた記事やアーカイブ/今までTwitter上で自分がRTしてきたり引用してきたりした記事なども、自分用と兼ねて、いくつか、改めて、此方にも引用してみます。
また、再度、強調したいのですが、
日本は、今なお、戦争責任/加害の歴史に向き合おうとしない。戦争の責任と記録と歴史を忘却し、捻じ曲げようとする歴史修正主義が、まさにいま、どんどん勢いを増し続けている現状。核廃絶について背を向けるばかりか、核武装について“柔軟な議論”などとほざいて嬉々として語り出す連中が、差別主義者の糞どもが、万年与党であること。
そこを無視することこそ、恐ろしいことで、忘れてはならないこと。(これもほんと繰り返しだが、この現状だからこそ、戦争/核を軽視しないための抗議の責任があること、強調したい)
・日本だけではない、被爆国
「核兵器を開発するためには実験が必要です。1945年、アメリカのニューメキシコ州で世界で初めての核実験が行われてから、これまで2,050回以上の核実験が行われきました。
アメリカはネバダ砂漠や太平洋でロシアはカザフスタンや北極海で、イギリスはオーストラリアや太平洋の島国で、フランスはアルジェリアや南太平洋の仏領ポリネシア・タヒチで中国は新疆ウイグル自治区で実施しました。ワシントンやモスクワなどの大都市から遠く離れ、多くの場合は植民地や先住民族の暮らしている土地でした。(川崎 哲「核兵器はなくせる」、岩波ジュニア新書、2018)」
・Hiroshima and Nagasaki: A Multilingual Bibliography
「ABOUT US: The Aim of Our Project
In 2014, a year before the 70th anniversary of the atomic bombings of Hiroshima and Nagasaki, we started our survey and research into the multilingual publication of atomic bomb literature. Our goal is to make a comprehensive survey into the process of worldwide acknowledgment of Hiroshima and Nagasaki for 70 years.」
・外国人戦争犠牲者追悼核廃絶人類不戦碑
「この戦争の末期、長崎では数次にわたる米軍の空襲、潜水艦攻撃、そして八月九日の原爆 によって七万余の日本人、数千の朝鮮人、中国人労働者、華僑、留学生、連合軍捕虜(イギ リス、アメリカ、オーストラリア、オランダ、インドネシア等)が犠牲となった。
特に浦上刑務所のあった隣接する丘では、三十二名の中国人、十三名の朝鮮人が、日本人 受刑者とともに爆死し、また香焼や幸町の捕虜収容所では、被爆前に病気や事故などによ って数百名の連合軍兵士が死亡した」
「碑の建立に力を注いだのは、戦時中に収容所の職員だった田島治太夫さん(九九年死去)。一緒に運動した鎌田信子さん(72)は「日本人だけでなく、多くの外国人が犠牲になったことを知ってもらいたい」と語る。」(2005/07/15 掲載記事)
・被爆2世、女性として直面した複合差別 ――「韓国のヒロシマ」陜川から
「2023年2月7日、被爆者の援護を定めた法の対象外となっているのは不当だとして、被爆2世が国を訴えていた裁判の判決が広島地裁で言い渡された。「不当な差別とは評価できない」などとして、原告の訴えは棄却された。被爆2世に対しては、厚生労働省が定めた要綱に基づく健康診断が実施されているものの、がん検診はそこに含まれず、各種手当の交付なども受けられない。」
「原爆被害に加え、それ以前からの植民地支配に翻弄されてきた韓国人被爆者の次世代も、「線引きの外側」に置かれ、公的な支えを受けられずに生きてきた。」
・80歳を過ぎて語り始めた被爆体験――福島へ手渡したい思いとは
「切明さんの話は、「あの日」から始まるのではなく、軍都「廣島」の話から始まる。
「広島は今、平和を守ることや、核兵器廃絶を掲げていますが、77年前までは軍国主義の街でした」
切明さんが国民学校2年生の時、満州事変が起きる。広島城の周辺には陸軍の師団が置かれており、宇品港は中国大陸や、その後の東南アジアの国々侵略のための出発港だった。」
・「存在しない」とされた残留放射線、内部被ばくの被害を認めない政府
「こうした政府の態度の根底にあるのは、残留放射線による内部被ばくの否定だ。放射性物質を体内に取り込む危険性から目を背ける、その姿勢の源流を知るためには、日米の歴史を紐解く必要がある。
『原水爆時代〈上〉―現代史の証言』(今堀誠二)や 『核の戦後史:Q&Aで学ぶ原爆・原発・被ばくの真実』(木村朗、高橋博子)でも示されているが、原爆投下から1ヵ月後、マンハッタン計画の副責任者であるトーマス・ファーレル氏は、下記のような声明を発表したとされる。
「広島・長崎では、死ぬべきものは死んでしまい、9月上旬において、原爆放射能の余燼ために苦しんでいる者は皆無だ」
残留放射能が存在しないとした理由について記者からの質問を受け、ファーレル氏は「相当の高度で爆発させた」ことを挙げていた。
なぜこうした声明を出すに至ったのか。『核の戦後史』の他、『封印されたヒロシマ・ナガサキ』などの著者でもある奈良大学の高橋博子教授は、占領を円滑に進める必要がある米国側の意図を指摘する。
「声明には、原爆投下が国際法違反であることを否定し、広島を取材した連合国軍記者による報道を打ち消す狙いがあったと思われます」 」
「 「日本政府は核兵器の残酷さや非人道性を訴えるどころか、その“威力”を重視し、原爆攻撃をした米国と一緒になって、核兵器の有効性を世界に向けて訴えてきたといえます。核の“パワー”の肯定的イメージを拡散してきた、世界に対する責任は重いと思います」 」
・«さもしいといって下さいますな» 福田須磨子さんの思い 原爆を背負って(30)
「 《何も彼(か)も いやになりました 原子野に屹立(きつりつ)する巨大な平和像 それはいい それはいいけど そのお金で何とかならなかったかしら “石の像は食えぬし腹の足しにならぬ” さもしいといって下さいますな 原爆後十年をぎりぎりに生きる 被災者の偽らぬ心境です》
 1955年8月、被爆詩人・福田須磨子さん=74年に52歳で死去=が詠んだ詩「ひとりごと」です。須磨子さんは23歳のとき、爆心地から1・8キロ地点で被爆。高熱や脱毛など後遺症に苦しみ、紅斑症にもかかります。身体的、精神的苦痛と生活苦にさいなまれる日々…。3千万円の巨費を投じて造られた平和祈念像を見て、この詩を詠みました。」
・問われる空襲被害者の戦後補償
この記事は2020年放送のNHKスペシャル「忘れられた戦後補償」を下地にした2021年放送のクローズアップ現代の記事です。もとのNHKスペシャルを記事化したページは……もう削除されてしまい、この別番組の記事しか残っていない状況です。
被爆被害とは違った話なのですが、日本が戦後も、ずっと、いかに、国内外問わず、戦争責任に向き合っていない国であるか。民間人/市民を切り捨て、権力者/軍部を優遇してきたか。それがわかりやすい記事のひとつとして、引用します。
以下はNHKスペシャルの特集記事から当時引用した文面です。
「大将経験者の遺族には、戦犯であっても、兵の6.5倍の補償を実施。閣僚経験者に対しては、現在の貨幣価値で年1000万円前後が支払われていた。その一方で、旧植民地出身の将兵は、恩給の対象から外された。」
「国家が総動員体制で遂行し、破滅への道をたどった日本の戦争。犠牲となった民間人は80万人。戦後、国家補償を求めた民間被害者の訴えは一貫して退けられてきた。」
「ドイツやイタリアと違い、軍と民の格差が時代とともに拡大していった日本の戦後補償」
(しかしNHKの戦争責任を問う特集関係の読みやすいWEB記事や記録は……数年しか残さない、消されてしまうし。オンデマンド配信に全て入る訳ではないようだしで。戦争の真実シリーズの731部隊の特集の書籍化は何年も延期が続き、今年やっと……出版されそう……?である現状(何かしらの検閲を受けていないかが、不安である)、本当に不気味で、最悪だ)
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kennak · 5 months
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親友が住んでいますが隣のフランスに比べてかなり保守的で、未だに子育てするなら専業主婦じゃないとという感覚が強いです。 確かに周辺国に比べてお給料は高いです。今は円安だから1000万円近くが平均でしょうね。そのぶん物価も高いから支出も多い。日本は子どもほぼ無料ですが、スイスは日本のような国での取りまとめでなく、保険料が様々で医療にもお金がかかる。 そして、書いてあるように気軽に保育園に預けてママも仕事いう訳にもいかず、もし通わせてもお昼頃にご飯食べに帰ってくるところが殆どなのだとか! 私も普段文句ばかり言っていますが、保育、医療、環境、治安面など、ある意味日本はまぁまぁ恵まれていると感じます。
「月に75万円」 スイスの保育園料に日本人ママが悲鳴 一般家庭の子育て方法とは(Hint-Pot)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
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semmaki · 1 year
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今週の美味しいおやつたち。Mさんのチーズケーキは、フランス ポワトゥー地方(はじめて知った地方!)の伝統菓子。山羊のチーズを使っているそうですが、クセはそれほど感じません。まわりはデニッシュのようにサクッとしていて中身はフワッ。写真ではカットしてますが、丸ごと食べれそうなくらい軽い食感。白ワインに合うよ、と教えていただいたので、自分用にストックしている大好きなワインといただきました♡そういえば、このケーキの型が日本ではなかなか見つけられず、フランスから取り寄せたと話してくれました。Mさんのお菓子教室に通う美味しいものが大好きな生徒さんは幸せ者だなぁと思う。ごちそうさまでした!芳光のわらび餅は、愛知県に住んでいてもなかなか食べる機会がないのですが、曜日限定で名駅の名鉄百貨店で買えると知りました。本店は少し遠いので、ありがたいです。同じく名鉄百貨店で販売していたはじめましての栗おこげ。 栗きんとんを炊き上げる時に鍋の底にできるおこげだそうです。想像以上に美味しい!名鉄には常にあるわけではないのかな?また出あったときには買いだめしておきたいです!
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onibi-onibi · 2 years
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異物混入
637 公共放送名無しさん 2022/09/24(土) 20:48:56.33 ZbQ23GoC みんながスーパーでお刺身食べられるのも 職人さんがライトあててアニサキスを全部とってくれてるからなんだよ
533 公共放送名無しさん 2022/09/24(土) 20:46:15.12 NHricKJR こんなことをするのは日本だけだろうな。 エジプトで買ったデーツには盛大に虫が入っとったわ。
558 公共放送名無しさん sage 2022/09/24(土) 20:46:49.58 KGsnbEWI >>533 アメリカで買ったピスタチオから生きた虫が出てきたときはびっくりした
645 公共放送名無しさん sage 2022/09/24(土) 20:49:25.27 QCJrfCU+ >>558 米食品医薬品局の定めでは、ピーナッツバター100グラムあたり齧歯(げっし)動物の体毛1本までなら責任を問われない。 缶詰トマトでは1缶あたりミバエの卵5個とウジ1匹まで、ウジだけなら2匹まで許容される。
663 公共放送名無しさん 2022/09/24(土) 20:51:53.31 sZGYE0Sf >>533 中国製の輸入品を日本人は疑うが それよりもはるかに酷いのが フランスやらイタリアみたいなおしゃれな国から入ってくる パスタやらジャムみたいな食べ物だそうな
669 公共放送名無しさん sage 2022/09/24(土) 20:53:52.51 titAH0oK >>663 フランスから買っても日本人だと軽く見られて粗悪品ばかりつかまされたもんで 自分で輸入商社作ったパティシエもいる
フランス人えげつねえ
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vegehana-food · 25 days
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✿ タルト・フランベ | Tarte Flambée ・フランスの郷土料理で、薄いパン生地にチーズや生クリーム、タマネギ、細切りベーコンなどを乗せて焼いたものです。特に本場で使うチーズはフロマージュブランというクリーム状のチーズを使用します。見た目はピザに似ていますが、クリスピーな食感と独特の風味が特徴です。 ・タルトフランベの起源はフランスのアルザス地方の農家だといわれており、パンを焼く際に余った生地を活用するために作られました。加えて、窯の温度を確かめる目的でも焼かれていました。窯の温度が高すぎると本来パンを焼くのには向いておらず、窯の温度を下げるために時間を少し置く必要がありました。高温状態の窯はパンを焼くには適していませんが、その代わり余った生地でつくるタルト・フランベを焼き上げるには適温だったのが発祥と言われています。現在では、レストランや家庭で手軽に楽しめる一品として親しまれています。
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hiraharu · 2 years
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【1年ぶり再入荷】人気の耐熱グラタン皿で、とろーりアツアツを召し上がれ!
本日は器・カトラリー類が再入荷。中には約1年ぶりの入荷となったものもございます。どれもわざわざが長らく扱ってきた定番人気の商品ですので、この機会をどうぞお見逃しなく!
・ さて、今回再入荷したスペインの老舗陶器メーカー・レガス社による「カスエラ クラシック」 https://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=139175882 アツアツのできたてをそのまま食卓へ運べる素焼きの耐熱性グラタン皿です。
汁気の多い煮込み料理にも使え様々な料理にご使用いただけます。電子レンジ、オーブン、食洗機、直火もOK。保温性にも優れているので、食事中も温かい状態をキープ。温かい料理をみんなで囲みながら会話も弾みそうです。
続いては、フランスのハンドメイド工房・jeandubost(ジャン・デュボ)のカトラリー。 https://wazawaza.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2141022
テーブルに添えるだけでわくわくするような洗練されたデザイン。自宅でレストラン気分を味わえる品のあるカトラリーです。
軽すぎず、重すぎず、ハンドルも手に馴染んで持ちやすい。食べやすさを考えてもちょうどいいところも魅力のひとつです。そして、ステンレスとABS樹脂製なので手入れが楽なのも特徴。樹脂だからといって、決してチープな雰囲気ではなく洗練された印象です。
▼再入荷の一覧 https://wazawaza.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=1081046
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ari0921 · 1 year
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我が国の未来を見通す(78)
『強靭な国家』を造る(15)
「強靭な国家」を目指して何をすべきか(その5)
宗像久男(元陸将)
───────────────────────
□はじめに
 最近、意外なニュースで驚いたのは、7月4日、
埼玉県川口市で市内に住む100人を超えるクルド
人が病院に殺到し、救急が5時間半もストップし、
県警機動隊が出動する騒ぎになったということでし
た。そのきっかけは、女性をめぐるトラブルでトル
コ人同士が争い、刃物による怪我で病院に救急搬送
されたことだったようです。
現在、川口市内には市民約60万人の6.5%に相
当する約3万9千人の外国人が住んでおり、東京都
新宿区を抜いて全国で最も外国人住民が多い自治体
になっていますので、よけいにこのニュースが気に
なったのです。
前回、「人口」が「国力」に及ぼす影響を取り上げ
ましたが、現在、国内に滞在する外国人は全人口1
億2330万人の2.5%に相当する約314万人
(うち、7万人は不法滞在)だそうですが、外国人
労働者や移民政策を推進し、仮に外国人比率が川口
市と同じくらいになれば、国内には現在の2.5倍、
約800万人の外国人が滞在することになります。
現時点において、未来の我が国の姿を予測するのは
時期尚早ですが、川口市の事案などはまだまだ序の
口で、現在、欧米諸国などで発生している移民をめ
ぐる様々なインシデントが社会を揺るがしていると
いう“現実”を知ると、人口減の対策として軽々に
外国人労働者とか滞在者を増やすことには抵抗があ
ることでしょう。
この点も我が国の「歴史」や「文化」の問題ですが、
将来的には外国人が増えることを前提としながらも、
人口の何%ぐらいが限界なのか、あるいは、せめて
現状程度の治安や平穏な生活を維持するためにいか
なる処置を講ずればよいのか、などについても様々
知恵を働かせる必要があると考えます。
川口市の事案自体は、さほど取り立てて騒ぐほどの
ことではないとは思いますが、何か我が国の未来の
姿を“先取り”したようで、一抹の不安感が脳裏を
かすめましたので、あえて紹介しました。出典の
「『移民』と日本人」(産経新聞7月31日、1・
3面)も、最後に「日本人人口そのものが減ってい
く中、私たちは彼ら(外国人)とどのように向き合
っていくのか」の1文で結ばれていました。本文で
も触れますが、仮に有事になれば、“異次元のイン
シデント”を覚悟する必要もあるのです。
外国人との向き合い方に留まらず、我が国の厳しい
未来に立ち向かうためには、大河ドラマの「どうす
る家康」ならぬ「どうする日本」の“連続”という
気がします。前回の「人口」に続き、今回は「領土」
を取り上げましょう。
▼「領土」が「国力」に及ぼす影響(前段)
「国力」の要素としての「領土」に関する国際比較
は、すでに紹介しましたように、面積とか地政学的
位置とか国土の特性など「領土」の持つマクロな要
素が重視されますが、「領土」は「国力」の“指
標”でも“象徴”でもあり、それを死守することが、
時代の変化にかかわらず「国益」そのものになり、
国防の直接の目的になることから、実際にはこれら
と違った要素も入ってくると考えます。
特に、「領土」が「人口」「食料・エネルギー資源」、
「安全保障」など、実際の「国力」の維持・増大
(あるいは低下)の直接の原動力となり、なおかつ
複雑な歴史的経緯を含むような場合、「領土」は、
いわゆる“核心的利益”に格上げされ、武力をもっ
てしてもそれを“手に入れる”ことを企図するレベ
ルまで格上げされます。
人類の歴史は、かつての植民地主義のように、武力
に物を言わせて一方的に「領土」拡大を企図するか、
はたまた、互いの「領土」争奪を目的とする「戦争」
の繰り返しでした。そして今なお、ウクライナ戦争
のように、武力をもって「領土」を拡大する国があ
り、かつ“隙あらば”と領土拡大を目論んでいる国
もあるという事実を私たちは強く認識する必要があ
るのです。
このような国は、時に、史実を歪曲してでも自国に
有利な歴史戦を展開して、領土獲得の正当性を主張
するのが常道ですし、相対する国と“相対的な力関
係”が逆転したような場合は、過去の“怨念”のよ
うなものも手伝って、領土問題はますます熾烈さを
増すことも歴史が教えるところです。
我が国は現在、歴史的にも国際法上も日本固有の領
土である北方領土、竹島、そして尖閣諸島と3つの
領土問題を抱えています。北方領土と竹島は不法占
領下にあり、尖閣諸島は一応、我が国の施政下にあ
るものの、ほぼ毎日のように、中国が領海・領空侵
犯を繰り返し、我が国の漁船などの接近を拒み、
「実効支配」の既成事実化を企んでいます。
一般に、領土問題は当事国同士が外交で解決するの
が最も望ましいとされていますが、そう簡単に円満
な解決ができないことは言うまでありません。それ
だけ、どこの国であっても、また取るに足らないよ
うな辺鄙な岩礁などであっても、「領土」の取得や
保全を“核心的利益”として「国益」の中心に据え
ているのです。
「当事者同士の外交で解決」や「軍事力による解決」
以外にも、領土問題は、(1)経済力を活用した解決、
(2) 国際司法裁判所(IJC)などに付託するなど
国際社会の支援を得た解決、(3)文化交流や人的交流
を通じた理解の���進、などの多様な解決策があると
言われています。
(1)経済力を活用した解決については、1803年に
フランスがアメリカのミシシッピ川流域の広大な地
域のルイジアナ(現在は15州にわかれています)
を1500万ドルでアメリカに売却したり、186
7年にロシアがアラスカを720万ドルでアメリカ
に売却したような例もありますが、経済力を活用し
て平和裏に領土問題を解決した例は数えるほどしか
ありません。
北方領土についても、ソ連崩壊後のひと時、日本に
返還される可能性が膨らんだ時がありました。その
後もビザなし交流などの文化交流や人的交流も盛ん
に行なわれ(私も2度参加しました)、日本は島民
との和睦のために努力をしてきました。最近も、度
重なるプーチンー安倍会談によって再び返還に向け
た気運が盛り上がった時期がありましたが、このた
びのウクライナ戦争によって、また“振り出しに戻
った”と考える必要があるでしょう。
また、(2)国際社会の支援を得るという観点で言えば、
フィリピンは、中国が主張する「九段線」について
国際仲裁裁判所に訴え、2016年、裁判所は「国
際法上の法的根拠はなく、国際法に違反する」
(「南シナ海裁判」と呼ばれています)の判断を下し
ましたが、中国が、裁決は無効、「紙くずにすぎな
い」として拒否したため、何らの解決に至りません
でした。
同盟国の支援についても触れておきましょう。アメ
リカは、日本が絡む領土問題については、例えば尖
閣諸島については「日本の施政下にある」としなが
らも「日本の主権」については明確にしていません
し、北方領土についても、「日本の主権」を明言し、
日本の立場を支持したのは、つい最近、2022年
の3月でした。
大東亜戦争末期の「ヤルタ会談」密約によって、ソ
連参戦の条件として千島列島などをソ連領土とする
ことを認めた手前、なかなか明言できなかったので
しょう。もっとも、当時のルーズベルト大統領は、
「千島列島の中に、“歴史的に日本固有の領土であ
る北方領土が含まれている”とは認識していなかっ
た」との分析もありますが、“あとのまつり”であ
り、その勢いで北海道まで占領する意図を持ってい
たスターリンに“してやられた”のでした。
尖閣列島のように、「施政権は持っている」と認め
ても「日本の主権」については明言を避けている理
由は、“第三国間の領域紛争に巻き込まれたくな
い”というアメリカの伝統的外交方針から、「特定
の立場を取らず、あいまいな立場を維持している」
との見方が一般的ですが、米国にとっては、東アジ
ア外交戦略上、日本が周辺の3国と領土問題を抱え
ることが「国益」になるとの分析もあります。
米国の“あいまいさ”が、実際に、アメリカの東ア
ジア政策を狂わせるほどの日中接近を拒み、中国に
“付け入る隙”を与えていることから、日米同盟と
いえども、「領土問題」の解決の“手助けにはなら
ない”ことを私たちはよく認識する必要があるので
す。
▼「領土」が「国力」に及ぼす影響(後段)
同様なことは台湾問題についても言えるでしょう。
台湾問題も複雑な経緯があります。少し長くなりま
すが、安倍元総理が「台湾有事は日本有事」と発言
して話題になったように、地理的にも歴史的にも民
主主義という政治体制的にも日本と近い台���問題は
即、日本の安全保障や「領土」保全と直結する問題
なので、少し触れておきましょう。
かつては、中華民国(台湾)が中国を代表する国家
として国際連合に加盟し、安全保障理事会の常任理
事国でもありました。第2次世界大戦の終末時、本
来「連合国」と訳すべき「United Nations」設立の
主旨からして当然だったのです。
それが変わったのは、アメリカが米ソ対立の冷戦下
において、泥沼のベトナム戦争の最中でした。戦争
の早期解決に向けて、アメリカは対中政策の根本的
再検討を迫られていました。一方当時は、中国とソ
連も対立し、中国は、対ソ政策上、アメリカにアジ
アに留まってもらいたいと望んでいたことから、1
971年、電撃的なキッシンジャーの中国訪問が実
現しました。その延長で、第2758決議(「アル
バニア決議」と呼称されます)によって、中華民国
は国連から追放され、中国を代表する中華人民共和
国が国連に加盟、安全保障理事国の地位も獲得しま
した。
この決議は、正式には「蒋介石の代理人」の追放で、
中華民国が追放されたわけではなかったので、例え
ば「台湾」と名称を変更して国連に残る選択肢もあ
ったようですが、中華民国は国連を脱退しました。
アメリカは、1979年に「台湾関係法」を制定し、
台湾との非公式な関係を維持しながら、中国政府と
正式な国交を結びました。この法律により、アメリ
カは「一つの中国」政策を順守し、中国政府のみを
承認することになったのです。
このような歴史的背景もあって、アメリカは「台湾
問題は国内問題」とする中国に表立った反論ができ
ないまま時が流れました。かのトランプ前大統領で
さえ、多数のF-16戦闘機や戦車、対空ミサイルなど
を含む総額100億ドル規模の台湾向け武器輸出は
承認していましたが、面と向かって「台湾を防衛す
る」と明言はできませんでした。
一方、バイデン大統領は、2022年5月、日本に
おける演説の中で「中国が台湾を攻撃した場合、米
国は軍事的に介入して島を守る」と警告しました。
ホワイトハウスは、「米国の長年の台湾政策に変更
はない」と否定するという奇妙な一幕もありました
が、当時、バイデン大統領は、「ロシアのウクライ
ナ侵攻と台湾には類似点をあることを主張したかっ
た」のだと報道されました。
いずれにしても、アメリカの台湾防衛の“本気度”
が中国の武力行使の「抑止力」になることは明白な
ので、“お互いの腹を探るつばぜり合い”が今後も
展開されることでしょう。
さて一時、「尖閣列島の領有権の争いなどよりも日
中経済交流が大事」と盛んに言われていた時期があ
りました。このような主張を繰り返す人たちは「国
力」、そして「国力」の要素としての「領土」の意
味を全く理解してないということで、外国であれば、
“処刑者”でしょう。
そして、今なお、「領土」の「国力」に及ぼす影響
をなんら顧みない現象の現れが「外国資本による土
地の購入」です。本メルマガでもすでに取り上げま
したが、太陽光発電などの用地として、分かってい
るだけで広島県ほどの面積がすでに中国など外国資
本下にあります。その一部は、我が国にとって重要
なインフラの近傍に所在しています。
ようやく、2021年に制定された「土地取引規制
法」によって、重要施設周辺や国境離島等など「特
別注視区域」近傍の土地取引には事前届出が義務付
けられましたので、米軍基地が自衛隊施設の近傍の
土地取得には制限がかかりました。
しかし、現在の我が国の法律では、私有地の中に簡
単に立ち入ることができないため、平時有事を含め、
この私有地を活用して“様々なことが行なわれる”
ことを覚悟する必要があるでしょう。
巷には、「水源地」として活用されることへの懸念
や電波妨害やライフラインの遮断などは取沙汰され
ていますが、その気になれば、小型ドローンにより
周辺の重要インフラ等への局地攻撃なども簡単に実
施できるでしょう。
つまり、台湾有事と絡めた南西諸島への脅威などに
留まらず、“戦場”は全国各地に及ぶ可能性がある
のです。冒頭にも述べましたように、平時有事を問
わず、目的が解明できない滞在者と「外国資本の領
土」に繋がった場合の国防上の懸念は、このような
事態を「ハイブリッド戦」と呼ぼうが呼ぶまいが、
想像を絶するのです。
中国には2010年から施行されている「国防動員
法」があり、中国人は外国に滞在してもこの法律に
より緊急時の動員を強制されます。一方、中国は、
最近話題になっている「半スパイ防止法」によって
国内に滞在する外国人を常時監視しています。
そして、中国の土地はすべて国の所有物であり、中
国人が取得できるのは「土地の使用権」のみです。
外国人は、この「使用権」でさえも単独名義で取得
することはできず、だれか中国人のパートナーを探
し、「合弁」という形の共同名義のみが認められて
います。外国人が国内に滞在することや土地取得に
絡む“危険性”を熟知しているからでしょう。我が
国も中国のような国に対しては、外交上の「相互主
義」を貫くべきなのです。
「領土」だけではないですが、政治家や官僚、そし
てほとんどの有識者たちの「国力」とか「国益」に
対する無頓着さが、やがて“取り返しのつかない問
題”に発展する可能性があります。最大の問題点は、
それらに対してほとんどだれも警鐘を鳴らさないこ
とにあると考えます。私は、「国力」を顧みない
「領土」に対する認識こそ、“能天気の極み”と考
えます。
繰り返しますが、「領土」を防衛することは、国防
の目的そのものです。上杉謙信が言い始めた言葉と
される「寸土を軽んずるもの、全土を失う」を戒め
として、私たちは、“寸土”といえども「領土」を
守りぬくこと、そして歴史の事実なき不法占拠には
断固として立ち向かうこと、さらには、国内の土地
を外国資本に売却する“危険性”を再認識し、必要
な処置を講ずる必要があるのです。
私自身は、将来の厳しい情勢に備えるためには「憲
法改正待ったなし」と考えていますが、憲法改正前
に「やるべきこと」「できること」が山ほどあるこ
とも事実でしょう。いい加減に目を覚ましてほしい
と切に願う昨今です。
「強靭な国家」を造るために「国力」に焦点を充て
て分析していますが、いずれも“宿題”を残しつつ、
ようやく「人口」と「領土」が終わりました。「強
靭な国家を造ることは容易なことではない」ことを
再認識せざるを得ません。まだまだ続きます。読者
の皆様も“我が事”としてぜひ一緒に考えて頂きた
いと願っています。
(つづく)
(むなかた・ひさお)
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elle-p · 1 year
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P3 Club Book Mitsuru Kirijo short story scan and transcription.
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桐条美鶴の暴走
桐条美鶴は悩んでいた。
どうやら、自分は普通の同年代の女子とは、少し違っているらしいのだ。
思えば、いままではシャドウとの戦いと、勉学に明け暮れる毎日だった。愛する父親のため役立つことなら、どんな苦労も厭わなかった。そしてそれは、ごく普通のことだと思っていた。ごく最近までは。
きっかけは、やはり修学旅行だろう。日ごろの学校での勉強と違い、たとえ数日のことであっても、学友たちと朝から晩まで寝食をともにすることで、ほんのちょっと、自覚せざるを得なかった。何というか、一般常識的に、自分は少しズレているのではないか、と。そういえば特別課外活動部の仲間も、生徒会のメンバーも、自分から距離を置いているのではと思えることが、しばしばあるような気がする。
つい先日も、真田明彦に「なあ、私は······普通とは違うのだろうか?」と率直に相談してみた。美鶴の質問を聞いた明彦は、いつもの爽やかな笑顔のままピクリとも動かなくなり、たっぷり1分ほど時間を置いた後に、個性というものがいかに大切か、ひとりひとり違う人間とはなんと素晴らしいことかといった内容で熱弁をふるい、歌を歌いながら立ち去った。曲目は『世界にひとつだけの花』。最後まで、美鶴と目を合わせようとしなかったのが、印象的だった。
これはやはり、遠回しに「問題あり」と言っているのだと、さすがに理解できた。
生徒たちの上に立つ生徒会長として、そして特別課外活動部を率いる責任者として、これではいけない!いまさら、一朝一夕で一般常識とやらを身につけることは不可能だろうが、せめて、せめて周囲の人々に慕われるような、そんな人間になろう!そう美鶴が発奮したのも、無理のないことだろう。そして、彼女の性格上、行動は迅速だった。---はた迷惑にも。
「か······会長っ?いま、何と言······」
「ど、どうかしたのか?い、いや······違うな······どうかしたの?ち、千尋ちゃん?」
「か、かいちょおぉぉぉつ!?」
生徒会室に、生徒会会計である伏見千尋の絶叫が響き渡った。美鶴の“慕われる人柄になろう作戦”が発動した翌日の放課後。彼女はさっそく、それを実行し、戦果を上げていた。
やっていることは大したことではない。まずは形からだけでもと、美鶴が知る限りでもっとも人当たりがいい少女---山岸風花の喋りと動きを真似しようと思った。それだけだ。
それが、予想以上の破壊力だったことは、誰にとっても不幸なことだった。美鶴はただ、千尋の「会長、この件はどう処理しましょう?」との質問に、こう返答しただけだったのだ。
「ち、千尋ちゃんは、どうしたらいいと思う?」
そして、にっこり。
柔らかい笑顔、のつもりだが、日ごろ使っていない表情筋を酷使したため、頬の端がピクピクしていることに本人は気づいていない。おかげで、それは笑顔というよりも、どう見ても何かを企んでいる顔にしか見えない。
それでも、悲鳴を上げて真っ白になった千尋を心から心配して、美鶴が優しく声をかける。
「大丈夫?千尋ちゃんっ?」
これがトドメとなった。
ぴきっ。千尋の中で何かが壊れる音がした。
「いやあああぁぁぁあ!ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!私が悪かったなら謝ります!お願い!許して!言いたいことがあったら死ぬほど責めてくださって構いませんからぁ!丸呑みにして生きたままじわじわ胃の中で溶かしていくみたいな生殺しはしないでぇ!ごーめーんーなーさーいー!!」
ありうべからざる異常な現象を目撃し、千尋の脆弱な精神は、簡単に灼き切れていた。恐怖に翻弄され、被害妄想で心は満たされ、ついには胎児のような丸い姿勢でうずくまって、ごめんなさい会長を差し置いて彼には手を出しません、とか訳のわからぬことを呟いている。
「え······お、おい、伏見?みんな?ど、どうしたんだ?何が起こった?」
千尋の狂態に、ようやく状況に気づいた美鶴が周囲を見回したときには、すでに生徒会室の中には、まともに口がきけるものはいなかった。
「そ、それは······申し訳ありませんでした······って言うのも変ですね。うふふ」
「いや。私が半端に山岸の真似などしたのが悪かったのだ。やはり、本物には敵わない」
生徒会室の惨事が、数台の救急車のサイレンをもって幕を引かれたあと、美鶴は廊下でたまたま出会った風花を連れ高等部校舎の屋上へとやってきていた。作戦失敗に少々へこみつつ、美鶴は無断で手本としたことへの侘びを風花に告げ、自分のミスの原因を率直に訊いてみる。
「やっぱり······口調や立ち居振る舞いって、その人だけのものですから······。無理をしてもどこかでボロが出るのは仕方ないです」
「しかし、それでは······皆に一歩引かれてしまうのだ。私の態度は、どうも硬すぎるらしい」
「だったら、話す内容かなあ······」
「内容?」
「少ししか······一緒にはいられませんでしたけど、荒垣先輩って話してみると面白い人だったんですよ。最初はちょっと怖くて近づきにくかったですけど、けっこう冗談とか言うし」
「冗談か。なるほど······」
美鶴の脳裏に、高等部に上がったばかりの頃の荒垣の面影が浮かぶ。確かにあの事件が起きるまでの荒垣は、どちらかというと陽気なタイプで、いまで言えば順平のようなパーソナリティの持ち主だった。
「そうか······納得いった!山岸、恩にきる!」
「え?あ······桐条先輩?どちらへ?」
「さっそく寮に帰って、草稿を練ってみる!明日は幸い、全校集会がある日だからな!」
そう言って、風花を取り残したまま、猛スピードで美鶴は立ち去った。それは、入浴中に「わかった!」と叫んで裸のまま往来へ飛び出したアルキメデスのような勢い。もちろん、美鶴は何にもわかっちゃいなかった。
翌日の朝、講堂には集会のため全校生徒が集まっていた。恒例の眠気を誘う校長訓示、学年主任教師からの諸注意のあと、「続いて、生徒会からのお知らせがあります。会長、どうぞ」とのアナウンスが、エコーを伴い講堂に響く。そして、いつものように堂々と背筋を伸ばした。桐条美鶴が壇上に姿を現わした。
カツカツと靴音を響かせ舞台中央に立った美鶴は、演台上のマイクの角度を軽く直し、視線を前に向けて講堂を隅々まで脾説する。それは正しく、王者の貫禄。昨日のようなイカレた様子は微塵も感じさせない、常と同じく凛々しい姿に、舞台袖に控える生徒会役員たちが胸をなでおろした、その瞬間。
「······おっはー☆」
······ざわつ。
軽く短いざわめきが広がる。一瞬、その場にいた全員が、自分が幻聴を聞いたと思ったに違いない。ただひとり、山岸風花だけが、昨日の不用意なアドバイスのことを思い出し、顔面蒼白にして固まっている。
ざわざわざわざわ。
徐々に増えるざわめきに、美鶴は焦っていた。おかしい。こんなはずではなかった。最初に軽いツカミで聴衆の緊張をほぐし、その後、小粋なジョークの連打で笑いの渦を我が物とするはずが······。そのために、わざわざ古書店で『アメリカンジョー 100選』やら『大人のフランス小話』やらを買い漁って研究したのに。やはり、美鶴が幼いころに 一世を風靡した朝の子供向け番組の名セリフとはいえ、ネタが古すぎたのだろうか?しかし、最近では滅多にテレビも見ない自分に思いつくネタは······あった!確か伊織が言っていた最近流行りの······。
「······お手上げ侍」
しーん。
今度こそ静寂が周囲を包み込む。生徒ひとりあたり、平均して5本ずつ白髪が増えていた。もはや働く者はいない。そして、しばしの言葉の真空状態を経て、「いやあぁぁぁぁぁ!!」と響き渡る千尋の絶叫。昨日のトラウマが、このタイミングで蘇ったようだ。ここが学校でなく職場だったら、PTSDで労災がおりるに違いない。
その日、月光館学園に緊急出動した救急車は、10台を越えたという······。
放課後、今度こそ真剣に、美鶴は落ち込みまくっていた。ほぼ徹夜で考えたスピーチが目も当てられない失敗に終わったことも原因だが、何より、アドバイスを活かせなかったことを風花に告げに行った際。
「別に構いませんけど、今度からは一般人の目の前でマハブフダイン (氷結ハイブースタにより威力1.5倍) は止めてくださいね、うふふ」
とか、ぐっさり言われたことが、相当に堪えていた。あれで、風花は意外と毒がある。ちなみに風花の目は、微塵も笑っていなかった。
そんなわけで、美鶴は意気消沈して寮への帰路をとぼとぼと歩いていた。と、そこに。
「あれ?やっほー、美鶴センパイ」
と、声がかけられる。それは、美鶴も良く知った、岳羽ゆかりの声であった。いつもならここで、「ああ、ゆかりも今帰りか?」などと、自然と会話が始まるのだが、連日の失敗で美鶴はすっかり調子を狂わせていた。思わず、美鶴の口を突いて出たのは。
「や、やっほぉー、ゆかり······」
言葉が美鶴らしくないなら、態度も美鶴らしくなく、ゆかりの反応を下から窺うような、おどおどした表情になっている。
「······���
「······」
「······きもっ」
ぐっさり。
容赦のないゆかりの言葉が、美鶴の胸に深く突き刺さる。そして---。
「う······ううっ」
「あ、あれ?美鶴センパイ?」
「······うえっ」
「え?ウソ?ちょ、ちょっと泣かないでくださいよ!ご、ごめんなさい、ごめんなさい。ちょっとした冗談ですから。あー、よしよし」
子供のように、美鶴は泣きじゃくっていた。
---夕刻。なかなか涙が止まらない美鶴を、ゆかりは長嶋神社の境内へと連れてきていた。小さジャングルジムや、その向こうの境内が、照り映える夕陽で橙色に染まってゆく。
「すまない······ゆかりにまで、愛想をつかされたかと思って、つい······」
「だーかーら!違いますって!だいたい、仲良くなかったら上級生相手に『きもっ』なんて言えるわけないじゃないですか?」
やや目の端は赤いものの、美鶴は何とか泣き止んで、今は少し落ち着いた様子だった。
「で、いったいどうしたんですか?今日のセンパイ、はっきり言ってヘンでしたよ?」
親しさゆえとはいえ遠慮のないゆかりの物言いに、美鶴はうぐっと言葉を詰まらせるが、それでも淡々と先日からのことを説明した。すべてを聞き終えたゆかりは、大きく溜め息をつくと、ばっさりと切り捨てるように言う。
「バッカじゃないですか?」
「ば、馬鹿とは何だ! これでも真剣に······」
「バカですよっ!」
そう言って美鶴の目を見つめるゆかりの表情は、なぜだか少し怒っているようだった。
「ゆ、ゆかり?」
「センパイ、ぜんぜんわかってない!」
怒っているようで、それでいて、少しだけ寂しさを含んだ顔。
「いいですか、一度しか言いませんよ?少なくとも寮の連中や生徒会の人たちは、誰も美鶴先輩を敬遠なんて、まして嫌ったりなんてしてません!見ててわからないんですか?」
「ゆかり······」
「風花が美鶴先輩に親身にアドバイスしたのはどうしてです?いつもと違う先輩にみんなが驚いたのは、いつもの先輩がいいと思ってるからでしょ?まったく、いつも自分ひとりで納得して突っ走るの、悪い癖ですよ?」
「私は······このままでいいのかな?」
「そのままの先輩で、いいんです!」
「······一般常識がなくても?」
「はなから期待してません!」
「······嫌われて、ないか?」
「みんな、先輩が好きなんです!」
どくん。
ゆかりの言葉に含まれた、ひとつのキーワードが、美鶴の胸を打つ。それは、自分でも気づいていなかった、もっとも欲しかった言葉。
「も、もう一度!」
「へ?」
しょんぼりと気力を失っていたはずの美鶴が、一転してすごい剣幕でゆかりに詰め寄る。
「いまのセリフ······」
「え?みんな······先輩が······好き?」
じ~ん。
そんな描き文字がバックに見えるように、美鶴は全身を震わせて感動していた。そして、 さらに顔を紅潮させつつ、ゆかりを問い詰める。
「ゆ、ゆかり······は······どうなんだ!?」
「わ、私っ!?私は······きですよ」
「聞こえない!」
「あー、もう!そんなことわざわざ口に出して言わなくても······。あ······」
言わなくてもわかるだろう、と言いかけて、ゆかりは美鶴の目を見てしまい、そして悟る。美鶴はもちろん言わずとも理解していた。だが、いま必要なのは、はっきりとしたゆかりの言葉なのだ。それを訴えかける、美鶴の必死な視線を受けて、ゆかりは苦笑しつつ言った。
「私も、美鶴先輩が好きですよ。······ほ、ほかの人と同じようにですけどね」
心からの言葉を美鶴に贈り、それでも妙な感じに誤解されないよう釘を刺すことも忘れない。
「さ、さて!そろそろ暗くなりますから、さっさと寮に帰りましょう!」
ゆかりが、軽く染まった頬の色を隠すように、ベンチから腰を上げて美鶴に背を向けた。そしてそれを追うように、美鶴も慌てて立ち上がる。
「お、おいゆかり!ちょっと待て、できればもう一度······その······」
ゆかり以上に頬を染めて、美鶴が先ほどの言葉を重ねてねだる。しかし、ゆかりは構わず先をずんずんと歩いてゆく。
「知りません。もう十分でしょ?」
「······ゆかりは、意外とケチなのだな······」
「ケチって何ですか!ケチって!」
「ケチじゃないか。先日だって······」
「あ、それ蒸し返します?先輩こそ······」
ぎゃあぎゃあと喚きつつ、薄明のなかを歩くふたり。その姿は、10年来の親友同士のもののよう。美鶴の小さい悩みは、いつの間にか春の雪のように融け去っていた。
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イベントまで あと1週間となりました🍻
✨✨幻のジビエと言われる
アナグマが入荷します!!✨✨
今回の会の料理メニューに
急遽 加えようと思いますよ!!
アナグマを食べられるなんて
とてもラッキーなことですよ!!
楽しみにしていてください。
当日は
まだ少しお席に余裕がございます☺
そして、ご予約頂いた皆様のご来店時間が
とてもバラバラですので、
当日になって やっぱり行けそうだ
という事にも対応出来そうですので、
お気軽にご連絡くださいね。
お待ちしております☺
#アナグマ#穴熊#ジビエ#フランス酒場メリメロ#クラフトビール#heiseibrewing
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hibikore-archives · 1 year
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よしもとかよ「日々是好日」。vol.113 (2023/8/ 2 + 8/9 )
2023   2nd + 9th august  
M1 palden rangjung (Choying Drolma + Steve Tibbett)
  M2 HANA-NE (おおたか静流)     M3 je suis un soir d’ete (Juliette Greco)
  M4 Roger Wilco (Shawn Colvin)     M5 di doo dah (Jane Birkin)     M6 people you love (Pura Fe)     M7 忘れない (UA)       M8 bissimilai (Angelique Kidjo)    
  < 好日の素…蝶の一生を見守ること >
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  毎年恒例になりつつある 蝶ネタ feat.ツマグロヒョウモン、ですが… 今年は今までより 出現が早いのです。   6月に既に 幼虫が出た、という話を ご近所さんから聞いて、 ウチには来ないのかなぁ、と 思っていたところ 7月に入ってひとまず2匹の幼虫を発見。 そのうち1匹は既に成虫になりました。 (もう1匹は残念ながら蛹化に失敗しお星さまに…)   その後、2羽の雌の成虫が 庭にやってきて、なんと産卵! 食草がスミレ科の植物なので スミレ類に産卵するのかと思いきや、 枯れ草とか岩などにまで産卵していて 意外にざっくりしているんだな、と思いました(笑…   先月は雨も激しかったので どれだけが生き残るか、スミレの葉を日々 確認しながら過ごしていたところ 先に収容した7つの卵のあと 次々幼虫を発見し、目下20匹以上に。   前回は孵化が遅く、冬に成虫になってしまい バタフライケージの中で一生を終えることに なってしまったので、 今回は成虫になったら みんな放してあげられると思い ほっとしているところです。   もともとスミレを絶やさないため、 そして蝶の生態の不思議さに惹かれて はじめたことですが、 恒例になるとはじぶんでも思っていませんでした。 ともあれ、今ケージに収容している幼虫たちが 1匹でも多く成虫になって巣立ってくれるよう、 お世話を続けていこうと思います。           * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *    < 日々是食べたい! … シャーベット > 
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暑い日が続いていますね。 個人的に、ここ数年 身体を冷やしすぎないように つめたいものを食べるのを 控えめにしていたのですが、 さすがにこうも暑いと 逆に冷やさないと 身体も気持ちも持たない…ということで つめたいスイーツ解禁!というわけです。   とはいうものの、 かき氷でも、アイスクリームでもない気分のとき シャーベットってぴったりだな!と この頃特に思うようになりました。   歴史をたどると、シャーベットは もともとは 氷入りの飲み物をあらわすアラビア語の シャルバートが語源だそう。 それがフランスでソルベ、となり シャーベットに。 かき氷やアイスクリームとの違いは 粒の大きさや 乳脂肪分などの含有率なのだとか。   老舗のお店のものから パッケージが愛らしいもの、 おうちで手軽につくれるインスタントミックスを つかったものまで、 フレーバーもさまざまあり 選ぶのもたのしい、シャーベット。 この夏は特に、お世話になることが多そうです。      
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