#ガラスの茶入れ
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16.首相官邸の建築 - 東京建築散歩
「これは、テレビの画面から撮った写真だけど、正面だけ、非常に開放的に作られているのがよくわかるなあ」「これは、とっても不思議なデザインだと思いますが、どういう人が設計したものなんですか?」 「これは、官邸のなかに検討委員会ができて、ずいぶん時間をかけて検討した結果なんだよ。有識者会議が開かれて、丹下健三、芦原義信、鈴木博之などという人から意見を聞いたらしい」 「丹下さんまで呼ばれているんだ」 「まあ、丹下さんと芦原さんはすでにかなり高齢だったはずだから、注目したいのは歴史家の鈴木博之さんだ」「鈴木さんはとくにハイテクと和の要素を組み合わせたデザインにすべきだ、と力説したらしい」と宮武先生。 「全体はモダニズムだ。しかし、たしかに和の要素が感じられる」と東郷さん。 「どこが和なんですか?」と恵美ちゃん。 「第一に左右非対称。つぎに軒。」 「えーっ、左右非対称がどうして和なんですか?」
「これはアメリカの大統領官邸ホワイトハウスだ。左右対称、シンメトリーなデザインが国の権威を表現するデザインとしてよくきいているだろ」 「たしかに日本の国会議事堂もシンメトリーですね。では、なぜ首相官邸は非対称なんですか」 「じつは、日本建築の特質として左右非対称ということが昔から言われているんだよ」 「昔の建築も、もとは中国から入ってきた時は、全部左右対称だったのに、日本に入ったとたんに、非対称にくずしてゆく。法隆寺からして非対称なんだ」 「えーと、法隆寺は中門を入ると、金堂と五重塔と左右に並んでいますね」 「そうだろう、中国では、金堂を中心に据えて、五重塔を左右対称に置くのが原則なんだよ」 「確かに法隆寺は非対称ですね」 「それは、桃山時代になって、茶室、数寄屋建築になるとますますはっきりする。それこそ、日本建築の特徴だといわれてきたんだ」 「でも、和のデザインという方針から、非対称のデザインへ行くのは、相当大胆な決断力ですね」 「もし、丹下さんが設計していたら、必ずシンメトリーになっただろうなあ」 「つまり、日本的なデザインと指示されて、非対称のデザインでこたえた建築家は相当なツワモノだということだ」
「ガラスの中に木の格子が見えるだろう。これも和のデザイン要素だよ」 「そうですね。あれは、町家の格子のよ��ですね」 「国家を代表する建築としては、かなり大胆なデザインだと思うよ」 「参考意見は、分かりましたけど、設計したのはだれなんですか?」 「うーん。それがはっきりしない。公式には建設大臣官房 官庁営繕部ということになっている。つまりお役人が設計した。しかし、漏れ聞くところでは、じっさいには日建設計がやったということだ」 「そうだろうなあ、これは、相当腕のたつヤツの仕業だぜ」と東郷さん。
「モダニズムの建築でこれだけ軒が出ているのはめずらしい」 「ヨーロッパのモダニズム建築は立方体で、軒はないですからね」 「車寄せの庇から、ピアノの鍵盤のような壁面、そして軒と実にリッチなデザイン要素が重なっているぞ」 「ハイテクと和のデザイン、この建築の見せ場だな」
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14/04/2024
お約束のあこ食堂🍴
デザートはお茶のパウンドケーキとバナナのパウンドケーキ、豆乳プリンには紅茶のシロップがかかっています😋
左はメルシー 右はティラミス・リュクス
前日の朝に電話して取り置きしてもらいました📞
特にティラミス・リュクスは母の好みだったらしく、2人で半分にシェアして食べるという、いつものstyleに納得しなかったご様子笑
あと数個、買って帰る❗としばらく騒いでいました汗
入店したときには完売していたティラミス・リュクスですが、私たちが食べている間に追加投入したことをパートさんから教えられました笑
持って帰るときに型崩れするからまた今度となだめて、次回の予約(来週ですが)を入れてから帰りました。
因みにケースはガラスのコップで、縁はチョコレートを垂らして固めた上に本体を詰めたそうです。それを知らずに食べていたので、母から更なるひんしゅくを買いましたとさ💧
#備忘録#photography#japan#reminder#kyushu#kagoshima#美味しさは正義です#スイーツには夢がないとダメ#sweets#satsumasendai#あこ食堂#vegetable foods#vegetable#vegetables#名もなき小さなケーキ店#namonaki_okashiya
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実験するみたいに目をぎゅうと細めてコンタクトの洗浄液をケースに流し込む。とびきり良い映画を観たあとは、なんかこう、ぜんぶ立体に聴こえて、ぜんぶ鮮明にみえる。あまりに見えすぎている、という感じ。
思い立って新宿から日比谷までレイトショーを観に1時間半かけて歩く。気まぐれに入った喫茶店があまりにタバコ臭かった。「あのヘッドフォンの人かっこいいね」と言う友達に、「そう?カッコつけすぎじゃない?」と答える。そこからずっと歩いて、赤信号で立ち止まって、たまに思い切り走って笑ったりした。夜に蝶々ってそういえば見たことがないなとか思いながら、脳みそのずっと奥のほうではあなたのことばかり考えていた。疲れてしまった。自分を良いように魅せるとか、価値があるように振る舞うとか。己が太陽のようにまっさらで溌剌としているように感じられる日もあれば、ただただ静かに降り注ぐ小雨に涙が出るほど心の糸が張り詰めている日もあるし、ほんとうに疲れた。もう多分彼からの連絡は来ないけど、別にそれでいい。「何も無い花こそ本当、花だけ本当」「嘘じゃないから」という歌詞について考える。生きているだけで汚れるというのは本当かも��れない。ぜんぶ疲れたから草むらに裸で寝転んで、湿気った土に頬をぴたりとくっつけたい。パスタを素手で不細工に食べたいし、名前も知らない誰かとキスをして、産まれたての赤ん坊のように泣き出したい。もう誰もわたしの何も知らなくて良いとさえ思う。わたしは家族と友達がだいすきで、雨上がりの匂いや木の葉の揺れに感動できる感性を大切にしていて、この世界をとびきり愛している(そして世界もまた愛を返してくれる)そこらへんのただの女の子だということ。(22歳はもう女の子じゃないかもしれないけれど“おんなのこ”という響きがすき)どんなに急いでいてもコンビニのレジではバーコード面を表にして商品を差し出すし、エレベーターではみんなが降りるまで開閉ボタンを押す。荷物を抱えながら階段を登る人に手伝いましょうかと声をかけようか悩んで、通り過ぎて、でもまた戻って頑張って声をかける。一度も会ったことがない人でもそれが大切な人の友人で病に伏しているのだとしたら一番美しい花を買って見舞いにいく。自分の内側にいる幼くてあどけない、やさしいわたしがいつだってその手を握り返してくれる。100年後には何もかも閉じてしまう物語だから、せめて今だけはわがままでいたい。でも傲慢なのはいやだ。全部欲しい。一つ残らず見たい。叶うなら恐竜がどんな姿見で空を飛ぶのかみたかった。光を反射する鱗肌と、重たいその足音が大地に響き渡るのを聞きたかった。お母さんがまだわたしと同い年だった頃、彼女と会って話をしてみたかった。100の異なる人生を同時進行で生きてみたい。豪雨の中でワルツを踊りたい。自分の子どもを産みたい。ずっと一緒にいたいと思えるような人と出逢いたいし、ほんとはその運命を最後まで守り切れるほど成熟した女性でありたかった。
0時を少し過ぎて映画が終わると、終電が近いのか、エンドロールを見届けないまま人がぞろぞろ帰っていった。スクリーンライトに照らされて、綿毛みたいに細い埃が頭上で舞っているのを目で追う。降り注ぐ奇跡と、約束された明日。また「花だけ本当」という歌詞について考える。わたしも花の香りの名前を名付けてもらったのに、「本当」を生きてはゆけない哀しさ。(わたし、ほんとうはこんな性格じゃないのにな)と思う行動ばか���とってしまって、いつも後悔している気がする。でももういい、全部。どうでもいい。人がいなくなって不気味な白さを放つ駅で、なぜか笑みが、走り出した足が止まらなかった。「それ、罪滅ぼし?」 「お前みたいなやつの書いた作品が世に出回るなんて害でしかないから」 映画の台詞がしゃぼん玉みたいに脳裏を過っては消える。月9のドラマの主題歌を聴く。これはだれの人生?大好きな音楽を聴くと、いろいろな景色を想像する。割れるガラス、草原、海、笑い声、蝶々、風、カーテン、白、眩しい光、流れ星、男の子、裸足。やっぱり幸せかも、と思った。はやく戦争が終わりますように。もっと書きたいけどここまで。明日は図書館へ行こう。
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こんばんワイン。
(懐かしい!おぼっちゃまくんか)
来週の火曜まで地元金沢に滞在しておりますので、時間潰しがてら、石川県立美術館へ行ってあまり興味がない展覧会「加賀藩前田家の名刀」を鑑賞してまいりました。
(興味がない。笑)
実家からそれ程遠くはないのですが、中に入ったのはたぶん生まれて初めてです。
(まじか)
天下五剣の名宝のうち、「大典太光世(国宝)」、「無銘義弘・名物富田江(国宝)」、「短刀 銘 吉光・前田藤四郎(重文)」の3振が一堂に展示されるのは、57年振りとのことで「刀剣乱舞」オタク連中に交じって、しっかり鑑賞させていただきました。
国宝の二振りは、足利尊氏から足利義昭と、代々室町将軍家に相伝され、その後、豊臣秀吉から前田利家に渡ったそうです。
本日は偶然にも「国際博物館の日」で、なんとこれらコレクション展は無���でございました。
国宝とはいえ刀三振りと、あとはいろんな刀の解説みたいなのだけなので、僕的には無料が妥当です。
(厳しい沙汰)
近江町市場で人が映らないように写真を撮るのは大変です。
5分くらい待って、人が滅茶苦茶少なくなったところで何とか撮影成功。
市場の二階にランチを食べに行ったのですが、魚屋さんで見たこともない巨大な「ほっけ」が売られており、お値段を見たら2800円~3400円くらいでございました。
(尋常じゃないくらい大きかった)
知らない観光客のイケオジが、高そうなガラス張りの冷蔵ケースの中に鎮座している能登牛の写真を撮りまくりながら、僕に「な、な、なっ、見てみ!すげーなこの能登牛!」といろいろ解説入りでランゲージされました。
(いつも誰かに声かけられる人)
毎度のことなので、観光客のふりをして最後まで聞いておりました。
(結構疲れる)
兼六園横の戦国武将ショップ「武将庵天翔」には一度も入ったことがございませんのでいつかは入って武将グッズを購入したいと思います。
帰り際、京都でもおなじみ「茶和々」でいつものように何か買おうと思ったけどやめました。
最後に、ドイツ人観光客と一緒に金銀のソフトクリームの置物を撮りまくりました。
(欧米人に大人気だった)
Tschüss!(チュース)
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現場事務所で
片側一車線の田舎道を走っていくと、目印の看板屋が見えてきた。夜なので辺りは暗く、注意しないと見落とすほどの小さな店だった。その店の裏側の路地を回ると、道は緩やかな山道になっていった。車のヘッドライトが頼りなく真っ暗な前方を照らし出していた。ホントにこの道でいいのかと疑心暗鬼になりながら10分ほど走ると、急に道が広くなりトラックを駐めてある一角に出た。道はそこで終わっていた、どうやら私道らしかった。トラックは数台並んで駐めてあり、他にも重機が並べてあった。俺はその空いたスペースに車を止めると、現場事務所のようなプレハブに向かった。プレハブは敷地の端の方に建っておりすぐに分かった。一階部分は資材置き場らしく、窓ガラスからパイロンやらが転がっているのが見えた。俺は階段を上がり二階を目指した。二階は全ての窓部分にカーテンが閉めてあったが、その隙間から中の明かりが僅かながら漏れていた。引き戸を開けるとごつい体つきの作業服姿の現場監督が仁王立ちになって、口マンを犯しているところだった。 「よぅ、道分かったか」 「途中で引き返そうかと思うくらい不安になってきたぜ」 「ま、山ン中の作業所だからな、でもここなら心おきなくやれるってもんだ」 現場監督は缶ビール片手に咥え煙草というスタイルで、俺を振り返った。現場監督は濃紺のベトナムのチャックを下ろしマラだけ出していた。そしてそのどす黒く��太いマラに、これまた三超を穿いた若い野郎が食らいついていた。仕事場で気に入った職人がいたら手を出しているということだったが、どうやら本当のようだった。白い鳶装束を着た野郎は、会社の仕様なのか白い地下足袋を履き濃い緑色のメットを被っていた。メットには足場組み立ての会社らしい名前が入っていた。そして腰にはずっしりと重そうな安全帯を締めていた。まさに本職の職人だった、このまま現場に出しても何の違和感もないほど、鳶装束は使い込まれ汚れていた。野郎は俺の姿を見ると、恥ずかしさのためか目をそらしながらマラをしゃぶっていた。むさ苦しい男だらけの作業場で、鳶の野郎に奉仕させている光景に俺のマラはたちまち反応した。俺はベトナムの上から股間を無意識に揉んでいた。そんな俺の様子に現場監督がニヤリと笑った。 「しゃぶってもらえよ、、、こいつ、上手いぜ」 俺は位置を代わり、鳶野郎の前に仁王立ちになった。チャックから飛び出た俺のマラを鳶野郎の口が覆い被さった。その生暖かい感触に思わず俺は目を閉じた。 「俺に恥かかすなよ、しっかり客人をもてなせ」 現場監督は鳶野郎のメットを叩き、檄を飛ばした。俺は咥え煙草のまま自然に腰を動かしていた。 「メチャ、気持ちいいな、、、」 さすが現場監督のお気に入りのクチマンというだけのことはあった。しばらく俺は鳶野郎のクチマンを堪能していたが、それを眺めていた現場監督が俺に言った。 「わりぃ、ちょっと代わってくれ」 現場監督はやや半立ち気味のマラを鳶野郎の口に構えると、そのままじっとしていた。しばらくしてマラの先から小便が迸ったのが見えたが、鳶野郎がすぐに先端部分を咥えてしまった。そしてそのままごくごくと喉を鳴らして小便を飲み始めた。 「ビール飲んだからな、、、どうだ、アルコール混じりの小便は旨いだろうが」 鳶野郎は現場監督の声に頷きながらも、必死でマラに食らいつき小便を飲み干していた。ようやく放尿を終え雫を舐めさせると、現場監督は俺に言った。 「お前も飲ませてやれよ、小便飲ませたことくらいあるだろ」 確かに小便を飲ませるのは俺も好きだったので、苦笑いしながら鳶野郎の顔面にマラを構えた。意識して腹圧を緩めると、小便が流れ始めた。すかさず鳶野郎がそれを受け、先端に吸い付いた。 「マジ旨そうに飲むよな、、、」 俺は鳶野郎の顔に煙草の煙を吐きかけた。目を閉じて一心不乱に小便を飲んでいる精悍な無精髭のツラは、なぜか可愛らしく見えた。 パイプ椅子に鳶野郎の手をかけさせ上体を倒させた。そして顔を上向きにさせ俺はマラを突っ込んだ。現場監督は鳶野郎の背後に回りがっしりした腰を掴むと三超の上からマラを突き立てた。どうやら三超の股の部分に切れ目が作ってあるらしかった。鳶野郎は俺達に前後から串刺し状態にされていた。現場監督のマラ��侵入してくる瞬間、鳶野郎は目を白黒させて呻いていた。しかし現場監督はお構いなしにメットを殴ると、そのまま鳶野郎の腰を掴み体を進めていった。 「しっかり客人のマラしゃぶってろ、、、これくらいで根をあげるんじゃねぇ」 腰に締めた安全帯が俺達の動きに合わせてじゃらじゃら音を立てていた。鳶野郎はマラを出し入れする度にくぐもった声を上げながら、俺のマラに食らいついていた。俺もそれが面白くて、現場監督の腰の動きに合わせて腰を振った。小一時間くらい鳶野郎を犯していただろうか、現場監督が俺に言った。 「取りあえず種付けするか、、、」 「ああ、いいぜ」 現場監督は俺に茶色の小瓶を手渡した。俺はそれを深く吸い込むと、それを返した。現場監督も深く吸い込むと、急に腰のピッチを上げ始めた。鳶野郎の間に挟んでいたので、俺達の距離はかなり近かった。目前で現場監督の種付けを見ることができ、俺も興奮していた。現場監督は一層鳶野郎の腰を掴むと安全帯をたぐり寄せて、打ち付けるように掘り込んだ。現場監督の腰使いがあまりに強く、鳶野郎が倒れ込むように俺にしなだれかかってきた。しかし俺も非情なまでの激しさで鳶野郎のクチマンを掘り込んだ。鳶野郎が吐液物を流し俺のベトナムを汚したが、構わず掘り続けた。現場監督が動きを止めたかと思うと、そのごつい体を痙攣させるように何度も鳶野郎にぶつかるように腰を打ち付けた。 「おらおらっ!いくぜっ、種付けするぞ、おらっ!!」 現場監督の激しい交尾の現場を目の前で見せつけられ、俺も絶頂に達した。俺達は顔をしかめながらお互いに吠え合っていた。 「くそっ、俺も堪んねぇ、、、いくぞ、おらっ!」 俺達に挟まれたまま前後の口に激しい責めを受けながら、鳶野郎もそのまま触られずに果てたようだった。俺達が雄汁を流し尽くしてようやく体を離した時、鳶野郎は崩れ込むようにパイプ椅子に倒れ込んでしまった。 俺達は倒れるようにうずくまっている鳶野郎を横目に、缶ビールを飲み始めた。この作業場には雑魚寝の部屋もあるということで泊まるつもりだった。現場監督がポケットからカプセルのようなものを取り出すと、倒れている鳶野郎の三超の股の間に手を突っ込んだ。現場監督は振り向きざまに俺に向かってニヤリと笑った。どうやら白い粉をケツに仕込んだ様子だった。俺も笑いながら現場監督を眺めた。しばらくして鳶野郎が呻き始めた、苦しがってという声では��く少し媚を含んだような甘い呻き声だった。 「そろそろ効いてきたようだな」 鳶野郎はトロンとした目付きで上半身を起こすと、ソファに座った俺達に近づいてきた。そして何の遠慮もなく俺のベトナムのチャックに手をかけるとマラを引きずり出して咥え始めた。俺達はその様子をただ笑ってみているだけだった。俺は咥え煙草のまま、鳶野郎のメットに手をかけると股間に押しつけ下から腰を突き上げた。鳶野郎はゲェゲェ嘔吐きながらも俺のマラに食らいついていた。 「まだ俺達のマラが食い足りねぇようだな」 「もっとしっかり食わせてやらねぇとな」 現場監督は鳶野郎が俺のマラをしゃぶるのを、間近に近づいて面白そうに眺めていた。 「おらっ、小便するぞ。飲めや」 俺はソファに座ったまま、鳶野郎の頭を固定すると小便を始めた。鳶野郎はよほど小便を飲まされて慣れているのか���大量に出した小便を喉を鳴らして���み干していった。 「たっぷり出ただろ、旨かったか、おい」 俺の問いに、鳶野郎は焦点の定まってないような目をしたまま頷いた。肉付きのいい体をしており屈強な感じのするヤツだったが、しっかりM奴隷として現場監督に仕込まれている様子だった。そんな男臭い野郎が従順に俺の股間で奉仕している姿を眺めるのは、快感だった。 「おい、俺の小便も飲めや」 現場監督の声に、鳶野郎は俺のマラの雫を綺麗に舐め取ると場所を変え現場監督の股間にしゃがんだ。鳶野郎が現場監督のマラを咥えると同時に放尿が始まった。俺は小便を飲んでいる鳶野郎の背後に回り込み、三超の股の切れ目を探った。そこはしっとりと濡れそぼっており、俺を誘うように引くついていた。俺は再び完全に勃起したマラをあてがい、一気に貫いた。鳶野郎が俺の侵入に呻き声を上げそうになっていたが、現場監督に安全靴で蹴りを入れられていた。 「何度もマラ咥え込んでるくせに、いちいち悲鳴上げてんじゃねぇよ、しっかり小便飲んでろ」 鳶野郎のケツマンは、現場監督の雄汁でいい具合にトロトロになっていた。 「お前の雄汁がローション代わりになって、俺のマラに絡み付きやがる」 「気持ちいいだろ」 「ああ、、、」 鳶野郎は立て膝でソファに座った現場監督のマラを奉仕し続け、俺はその背後から鳶野郎のケツマンを犯しまくった。白い粉が効いているのか、やたら鳶野郎の体が熱く全身から汗が噴き出して鳶装束をびっしょり濡らしていた。そして感度も上がっているのか、鳶野郎は男臭いよがり声を上げ始めた。 「んん、、、うぐぐ、、、」 「ん、どうした、、、気持ちいいのか」 鳶野郎はマラを口に含んだまま、頭を上下に振って頷いていた。現場監督は煙草の煙を吐きながら、下から腰を突き上げクチマンを堪能していた。 「おらっ、ケツばっかで楽しんで、上の口が留守になってんぜ。しっかりしゃぶらねぇか」 現場監督はしゃぶらせながら、安全靴で鳶野郎の股間を三超の上から嬲った。 「お前は上下の口犯されて、マラおっ勃ててんのか。男に犯されて感じてんのかよ、この野郎」 現場監督の言葉責めに、鳶野郎は声にならない呻きをあげていた。 「しっかり俺のマラ味わえや、たっぷりクチマンにも種付けてやるからよ」 現場監督も鳶野郎以上にがっちりしたごつい体つきだった。ベトナムがぴっちり下半身に貼り付いていた。作業着のシャツの胸元からは剛毛の胸毛がびっしり覗いていた。それにスキンヘッドで口髭と顎髭だけを生やした格好は、まるで雄そのものという匂いを強烈にはなっていた。その鋭い眼光は、M奴隷を威圧するに十分な力があった。マラも体以上にでかくどす黒い感じのデカマラだった。その現場監督が俺が腰を振っているすぐ目の前で、大股開きのまま奉仕をさせている光景はかなりいやらしい場面だった。咥え煙草のまま目を閉じ、快感を貪っている様は堪らなく興奮させられた。 俺はラッシュを借りると、思い切り吸い込んだ。たちまちハイな気分になり、獰猛な気分が沸き上がってきた。鳶野郎の両手を後ろ手に回して固定して押さえ付けた。鳶野郎は支えるものがなく、喉奥まで現場監督のマラが突き刺さった。小便の混ざった胃液を吐き、現場監督のベトナムを汚したが気にせずクチマンを犯し続けていた。俺はその光景にたちまち上り詰め、絶頂を迎えた。片手で鳶野郎の安全帯を掴むと、たぐり寄せるように引っ張りマラを打ち込んだ。 「おらっ、俺の雄汁種付けてやるぜ、、、」 「二人分の雄汁で孕ませてやっからな、おいっ、いくぜ!」 俺の雄叫びと同時に、現場監督が吠えた。現場監督は男らしい顔を一層歪め、俺を睨み付けるように吠えた。俺も現場監督を睨み返しながら最後の突きをくれてやった。 「おぅ、、、いくぞ、飲めや!」 俺達の雄汁を散々仕込まれた鳶野郎は、そのままボロ雑巾のように隣の部屋で横になるとすぐに寝付いてしまった。俺達もそれぞれのソファで横になった。 どれだけ時間が経っただろうか、腕時計を見ると翌朝になっていた。しかし俺の股間に違和感のようなものを感じ、俺は股間に目をやった。驚いたことに現場監督が俺の股間を舐めていた。 「おぅ?お前もしゃぶりたいのか」 「いや、お前みたいな野郎を見ると堪らなくなっちまってよ、、、あの鳶野郎の前じゃこんな格好見せられねぇが」 なるほどこの時間なら、鳶野郎はまだ隣の部屋で熟睡しきっているはずだ。俺は立ち上がると、現場監督に言った。 「俺の小便飲むか」 「ああ、飲ませてくれ」 俺はベトナムのチャックから朝立ちのマラを引きずり出し、煙草に火をつけると気分を鎮め、何とか勃起を収めて現場監督の口にマラを構え放尿始めた。現場監督は小便を躊躇うことなくごくごく飲み始めた。かなりの量だったが、全てを飲み干した。 「酒臭くて旨い小便だったぜ、、、」 現場監督は男臭い顔で笑った。俺はその顔を見ていると、マラが反応してきた。 「くわえろや」 俺の命令に現場監督は素直に従った。男っぽい野郎が俺のマラに奉仕している光景はまさに勃起もんだった。鳶野郎ほどではなかったが、現場監督のクチマンもまんざらではなかった。俺はラッシュを吸い込み、現場監督にも吸わせた。現場監督は顔を紅潮させて、俺のマラを口で扱き上げた。その男臭い顔と尺八奉仕のギャップに堪らず俺は腰を弾ませた。 「そろそろあがってきたぜ、飲めよいいな」 現場監督は頷くと、必死で俺のマラに舌を絡め口を前後に動かした。 「ううっ、、、いくぞ」 翌朝にも関わらず俺は大量の雄汁を噴き上げた。現場監督はそれを全て飲み干し、終わった後も尿道に残った雄汁を吸い上げ搾り取った。 「さすがに、野郎の雄汁は旨いな、最高だ」 現場監督の声に、俺は煙草の煙を吹き出しそうになり、苦笑いを返した。 昼間、現場監督のいるプレハブ事務所に向かった。メールをもらった時にちょうど仕事の空き時間ができたので寄ってみることにした。山中へ向かう山道は大型一台が道幅いっぱいになってしまったが、私道だし他に通る車両はないはずなので気にすること無しに登っていった。数台トラックが駐めてあるスペースに横付けすると、プレハブに向かって歩き始めた。すると男の泣き声が微かに聞こえてきた。今日は温かいしもしかして野外で犯っているのかと思っていたら、私道からは死角になっているプレハブの裏手の足場置き場から声が漏れているようだった。裏手に回ると、上半身裸の鳶野郎が体にトラロープを巻き付けられて縛られ下半身は三超に地下足袋というスタイルで、三超に開けた裂け目から現場監督のデカマラを突き刺され、よがり狂っている真っ最中だった。鳶野郎の筋肉質な上半身には細めのトラロープがきつく縛られ皮膚に食い込むほどだった。しかも鳶野郎の両手首はこれまたトラロープで足場に括り付��られていた。鳶野郎は上半身を倒した格好で両手首の自由を奪われ、ケツマンを作業着来たまま犯されていたのだった。俺に気づくと現場監督は咥え煙草で片手を上げた。 「よぉ、来たか」 「相変わらず派手にやってんなぁ、声丸聞こえだぜ」 「こんな山ン中、気にするヤツいねぇよ」 現場監督は濃緑の作業着に身を包み安全靴を履いていた。ベトナムのチャックからはどす黒い太マラが顔を覗かせており、その大半が鳶野郎のケツマンに埋め込まれていて、オイルのせいなのか全長を光らせながら三超の裂け目部分を出入りしていた。現場監督が腰を突き出す度に、鳶野郎はよがり泣き体を震わせていた。 「おらっ、オメェの好きなマラがもう一本来たぜ。嬉しいだろうが」 現場監督は咥え煙草のままニヤニヤ笑いながら、腰をいやらしく突き動かしていた。そして鳶野郎の腰を三超の上からがっしり掴むと、覆い被さるようにして腰をグラインドさせた。 「まずは俺のを種付けしてやるぜ、いいな」 「は、はい、、、お願いします、、、」 「濃いヤツを種付けてやるぜ、おらっ、俺のガキ孕めや!おらおらっ!!」 現場監督はがっしりした腰つきで、ガツガツと鳶野郎を掘り込み打ち付けるようして体をぶつけ雄汁を種付けた。現場監督がマラを引く抜くと、雄汁がドロッとケツマンから溢れ出た。鳶野郎は崩れるように体の支えを失いかけたが、足場に縛られた手首がそれを邪魔した。 「またお前の種マンかよ」 「贅沢言うなって」 俺は煙草を安全靴で踏み消すと、鳶野郎の両手の拘束を解いた。鳶野郎はその場に崩れかかったが、ヤツの髪の毛を掴み頭を上に向けさせた。鳶野郎はそうするのが自然な感じで、口を開け舌を出した。俺はベトナムからマラを引きずり出すと、ヤツのクチマンにねじ込んだ。 「なかなか具合良いクチマンだぜ」 俺は笑いながら腰を動かし始めた。抜歯済みのクチマンは歯が当たる心配もなく、やたら良い感触だった。ヤツの舌が絡み付いた俺のマラが次第に頭をもたげ始め、鳶野郎の口一杯に大きくなった。俺は凶器を片手で扱き上げながら、鳶野郎に笑いかけた。 「おい、ケツにぶち込んでやるよ」 鳶野郎は積んであった足場に手をかけると腰を突き出した。三超の裂け目にマラを入れると、ケツマンへねじ込んだ。現場監督の雄汁が潤滑油になってすんなりマラが入った。俺が腰を動かし始めると、すぐに鳶野郎は喘ぎ声を漏らし始めた。 「すっかり感度が良くなってんじゃねぇのか。ずいぶん犯られた割には締まりもいいしよ」 マラを引き抜く時はヤツのケツマンのヒダが名残惜しそうにマラに絡み付き、ぶち込む時には締まり始めたケツマンのヒダを無理矢理こじ開けて侵入する快感があった。そしてカリの部分にケツマンの粘膜が絡み付き何とも言えない快感だった。 「よし、小便するぞ。おらっ、しっかりしろや。マラぶち込まれてよがりまくってんじゃねぇぞ」 現場監督がポケットから取りだしたスタンガンを、鳶野郎の首に当てた。バチッと音がして、鳶野郎が跳ね返ったように体を反らした。 「小便するぞ、飲め」 鳶野郎はまだ大きいままの太マラを咥え、流し込まれる小便を喉を鳴らして飲み干していった。その間も俺は腰を激しく動かして犯しまくっていた。現場監督が放尿を終えた頃、俺は絶頂がやってくるのを感じた。 「おらっ、顔向けろや。ぶっかけてやるぜ」 小便を飲み終えたばかり��鳶野郎を足元に跪かせると、髪の毛を掴み顔を上へ向けさせてマラを構えた。現場監督の種に塗れた俺のマラは、いやらしく粘っこく光っていた。鳶野郎の顔面に夥しい雄汁が降りかかった。ヤツはそれを地面に落とすまいと必死で顔で受け止めていた。 「ずいぶん早かったじゃねぇか」 「あんまし時間ねぇんでな」 「それなら二発目俺が仕込むのを見届けてから行けよ」 「マジかよ、、、」 現場監督はすっかり回復したマラを俺に見せつけながら言った。 「こっちへ来い」 鳶野郎をプレハブ横の仮設トイレへ連れて行った。そして中の小便器に鳶野郎の顔を押しつけた。 「小便器舐めて掃除しろや、オメェが小便器掃除してる間に俺が掘ってやるよ。変態野郎には嬉しいだろ」 鳶野郎は膝を突いて薄汚れた小便器を抱え込むようにして、小便器に顔を突っ込んだ。小便器には小便滓がびっしりと付いており、誰かが用を足したのだろう小便の雫が黄色っぽく溜まっていた。それを躊躇することなく鳶野郎は舌を出し舐め始めた。近づくとムッとするような雄臭い小便臭が漂っていた。現場監督は小便器に頭を突っ込んだままの鳶野郎の三超を抱え込むと、三超の裂け目部分にマラを突き立てた。小便器を舐めていた鳶野郎が、呻くような声を上げた。 「しっかり掃除してろよ」 「すっげぇな、おい」 俺は現場監督の考えつくプレイに舌を巻いていた。 「お前の雄汁がローション代わりになって滑り良いぜ」 「言ってろ」 俺は現場監督の言葉に笑いながら煙草に火をつけた。現場監督は最初から飛ばして腰をガンガン打ち付けていた。現場監督の腰に巻いた安全帯と、鳶野郎が腰にぶら下げた安全帯が激しい腰の動きにガチャガチャぶつかり音を立てていた。俺は小便器に顔を突っ込んでいる鳶野郎の背中を跨ぐ形で、小便器にマラを突き出した。 「小便したくなったんで、このままお前の頭の上からぶっかけてやるぜ。ついでに掃除しろや」 鳶野郎の後頭部へそのまま小便をぶっかけた。流れ出る小便は後頭部を濡らし男の顔面を伝い小便器の中へ消えていった。鳶野郎は現場監督の腰の動きに翻弄されガンガン頭を小便器にぶつけていた。俺の小便でベトベトになった坊主��の鳶野郎は、それでもなお小便器を舐めることを止めなかった。 「よし、二発目種付けてやるぞ。いいな!いくぞ、おらっ!!」 現場監督は吠えるように怒鳴ると、思いっきり体を鳶野郎にぶつけていき幾度も律動を繰り返して雄汁をケツマンに叩きつけた。その度に鳶野郎の背中の筋肉が痙攣したように動き、その体の中に雄汁が飛ばされているのが傍目にもはっきり分かった。現場監督の腰の動きに合わせ、鳶野郎も痙攣を繰り返し、現場監督がようやく体を離すと鳶野郎は小便器に顔を突っ込んだまま動かなくなった。俺は現場監督にじゃあなと片手をあげると、そのまま大型に乗り込んだ。現場監督はベトナムのチャックを上げベルトを締め直すと、鳶野郎を放置したままプレハブに消えていった。
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お酒を飲めるようになりたい
アルコールがあまり得意ではなく、美味しさと楽しさが分からない。きっと損をしている。なぜって音楽を聴くのも美味しいものを食べるのもお酒があると無いとでは全然違うような気がするから。そして私の知ってるお酒を飲む人は、飲んでる時とても幸せそうで楽しそうな表情をしている。その楽しさを私も知りたい、その幸せをともに分かち合いたいと思う。クラフトビールの美味しさとか好みとか、美味しいワインの話とかできたら素敵なのに。
美味しい食べものアルコールとともについてくる。昼間だって、お茶する?も良いけどちょっと飲んでいい?と言える友達はかっこいい。ペールビール好きなんだよね。なんて私も言ってみたい。
私の好きなアーティストも美味しく酒を飲んで楽しんで行って欲しいとblue noteでのライブの時に言っていた。酒と音楽のマリアージュを私も経験してみたい。
お洒落なバーにも行ってみたいし、これ美味しいんだよね!とメニューからつまみを選んでみたい。もう一軒行っちゃう?とか、HUBでみんなでワーワー言いながら飲んだりとか、考えただけで楽しそう過ぎる。
今回の東京も、友達とたくさんおしゃべりして何時間も一緒にいたけど全然話題に困ることもなく、私の行きたかったレコード屋さん巡りにも付き合ってもらったし友達の行きたかった茶屋にも行ったし、そういうのもすごく楽しかった。
昔からの街と新しい街がごちゃ混ぜな感じがする。良いなと思う。古い大きな木々のある公園や古い街並みの向こうに見える高いビル。ガスメーターや郵便受け、模様の入った磨りガラス。古今が混在してる不思議。
いつもノープランで全然観光地的な所に行けて無いのが笑える。
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畔の蕎麦屋
家から約四十分くらい車を走らせた所に、山の中に小さな池がいくつも点在する観光スポットがある。有名なのはその中の一つ、鮮やかな青緑のインクで出来ているような青い池。先日たまたま見たクイズ番組でも出題されていた。
そこから少し離れた所にある、著名な訳でもない池の畔に蕎麦屋が出来たと知ったのは、去年の晩秋だっただろうか。その場所は冬になると立ち入れない所だから、行ってみようと思った頃にはもう時期を外れていた。
なんてことの無い初夏の晴れた土曜日の午後にそこへ行ってみる事にした。
蕎麦屋と言ってもメニューには珈琲やら甘味があるとの事で、敢えて昼を避けて十五時を目安にそこへ向かった。
海沿いの道を走り水面の乱反射する日差しに目を細めながら車を走らせる。海から少し離れて山中のくねくねとしたカーブを七つ越えた所にその店がある。
建物の前にメニューや案内が書かれてある。古い旅館��店をリノベーションしたのだろう。新しい店という雰囲気ではなく、元々の店を少し改装したのかというくらいの、懐かしさを感じる外観だった。
中へ入ると右手側に池が見える。その窓辺に机と椅子が置かれて客席になっている。
奥へ進むと下駄箱がある。そこまで進むと小上がりの向こうから店主と見られる女性が現れた。
「お食事ですか、お飲み物ですか」
「飲み物です」
「そちらの席か大広間にどうぞ」
窓際の椅子席も日向でよかったが、せっかくなので大広間を選ぶことにした。
靴を脱いでスリッパに履き替える。旅館の名前が印字されていた。やはりここは元々旅館だったらしい。何度も来ている所だったが、ここが旅館だったということを初めて知った。
女性の後を付いて大広間へ行く。
スリッパを脱ぎ大広間へ入ると、目の前には広い広い畳の部屋と大きな窓があり、その向こうには池と緑豊かな森が広がっていた。
ピークを過ぎた頃なのだろう。他に客はいなく、好きな場所を選ぶことが出来た。
入って正面と右側に池が見えたので、一番奥の角に座った。
珈琲と蕎麦茶のプリンをオーダーする。テーブルの上にガラスの器があって、ここにお金を置いて会計をするそうだ。
蕎麦茶を啜りながら窓の外をぼんやり眺める。
揺れる湖面に青々とした木々。それをフレームのように切り取る、大きな窓のサッシが実に芸術的だ。
網戸越しの風が涼しい。ぽちゃりぽちゃりと魚が跳ねる音が聞こえる。スマートフォンを開くと電���は微かに入る程度で、じっくりのこの時を堪能出来る環境だった。
本棚を見��けたので覗いて見た。川上未映子やよしもとばなな、江國香織など女性作家の本が多く、きっと店主の好みなのだろう。その中にあった寺山修司が集めた名言集を借りた。
席に戻ってパラパラとめくっていると一つ気になる言葉があった。
「死んだ女より、もっとかわいそうなのは、忘れられた女」マリー・ローランサン 鎮静剤
別にこれは女性に限った事ではない。
さて自分は出会った人たちの何人の記憶に残っているだろう。
そんな事を考えていると珈琲と蕎麦茶プリンが運ばれてきた。
夏でも個人経営の喫茶店では温かい珈琲を飲むことにしている。冷たい珈琲は業務用の注ぐだけのものがあるが、温かい珈琲は確実に店の人が淹れてくれるからだ。
プリンのカラメルソースが別の入れ物で来たのが嬉しかった。
まずは一口珈琲を飲む。苦みは少なく仄かな酸味がある。万人受けする味でプリンにも合いそうだ。
プリンをカラメルソースをかけずに一口食べる。そば茶の素材の味が生かされていて甘みはそれほど強くない。優しい味だった。
少しずつカラメルソースをかけて食べ進める。美味しくてすぐに食べ終わってしまった。
閉店時間まで四十分余り。ぼんやり外を眺めたり、この文をまとめたりしていると、あっという間に時が流れてしまった。
次は蕎麦を食べよう。そう決めて帰宅の途に着く。
そして秋の紅葉が今から楽しみになった。
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mes possibilites aujourd'hui. 今日のわたしの可能性。 荷解きをする。 さすがにくたびれていたのか、 ぐっすりよく眠った。 昨日持ち帰った品物の荷解き。 そのものも興味深いけど、 包んである新聞の日付などにも 目が行く。 今回は昭和49年、���和54年と 平成4年だった。 おそらくそのときに使って しまう際に包んだのだろう。 牧野旅館って、どこだろう。 聞けば、戦時中に 能登から出兵する兵隊さんたちが 駐屯地に行く前に集まって 一泊した宿だとか。 ということは 少なくとも昭和初期のものなのかな。 午後中ガラス器やら 陶器やらをせっせと洗って 茶棚にしまう。 おやつに 昨日もらった いちご味の松波飴、 人工的な香料とかでなく ほんとに能登のいちごが入ってる。 復活していることを喜ぶ。 アテの木のにぎにぎは やさしい手触り。 触れるたび、能登を思い出せるね。
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2024.10.13
映画『HAPPYEND』を見る。父の時代の学生運動のような雰囲気と、街の風景のクールな切り取り、存在感があり重厚な音楽の使い方から愛しいものとしてのテクノの使い方まで大変気に入り、今度会う人に渡そうと映画のパンフレットを2冊買う。その人と行った歌舞伎町時代のLIQUIDROOM、どんどん登らされた階段。小中学生の時に自分がした差別、あの分かっていなさ、別れた友人、まだ近くにいる人たち。
2024.10.14
銀座エルメスで内藤礼『生まれておいで 生きておいで』、ガラスの建築に細いテグスや色のついた毛糸が映える。日が落ちて小さなビーズが空間に溶けていくような時間に見るのも素敵だと思う。檜の「座」で鏡の前にいる小さな人を眺める。「世界に秘密を送り返す」を見つけるのは楽しい。黒目と同じだけの鏡、私の秘密と世界の秘密。今年の展示は上野・銀座ともに少し賑やかな雰囲気、外にいる小さい人たちや色とりどりの光の色を網膜に写してきたような展示。でも相変わらず目が慣れるまで何も見えてこない。銀座にはBillie Eilishもあったので嬉しくなる。
GINZA SIXのヤノベケンジ・スペースキャットと、ポーラアネックスでマティスを見てから歩行者天国で夜になっていく空を眺めた。小さい頃は銀座の初売りに家族で来ていたので、郷愁がある。地元に帰るよりも少しあたたかい気持ち、昔の銀座は磯部焼きのお餅を売っていたりしました。東京の楽しいところ。
2024.10.18
荷造り、指のネイル塗り。足は昨日塗り済み。年始の青森旅行時、2泊3日の持ち物リストを作成し、機内持ち込み可サイズのキャリーに入れ参照可能にしたところ、旅行のめんどくさい気持ちが軽減された。コンタクトや基礎化粧品・メイク用品のリスト、常備薬、安心できる着替えの量。持ち物が少ない人間にはなれそうにない。日常から多い。部屋に「読んでいない本」が多いと落ち着くような人間は持ち物少ない人になれない。
2024.10.19
早起きして羽田空港。8:30くらいに着いたらまだ眺めのいいカフェが開いておらず、とりあえず飛行機が見える屋上に行く。このあと雨が降るはずの曇り空からいきなり太陽が照り出して暑くなり、自販機でマカダミアのセブンティーンアイスを買い、食べる。突然の早朝外アイス。飛行機が整列し、飛び立つところをぼんやりと眺める。飛行機は綺麗。昨夜寝る前にKindleで『マイ・シスター、シリアルキラー』を買って「空港ではミステリー小説だろう」と浮かれて眠ったのに、100分de名著のサルトルを読み進める。実存主義を何も分かっていないことをこっそりとカバーしたい。すみませんでした。
10:15飛行機離陸。サンドイッチをぱくぱく食べたあとKindleを手に持ったまま眠ってしまい、11:55宇部空港着。
宇部空港、国内線のロビーは小さく、友人にすぐ会う。トンネルを抜ける時、窓が曇り、薄緑色の空間に虹色の天井のライトと車のライトがたくさん向かって来て流れる。動画を撮影しながら「綺麗くない?」と言うと「綺麗だけど本当は危ない」と言われる。かけるべきワイパーをしないで待っていてくれたんだと思う。
友人のソウルフードであるうどんの「どんどん」で天ぷら肉うどん、わかめのおにぎりを食べる。うどんは柔らかく、つゆが甘い。ネギが盛り放題。東京でパッと食べるうどんははなまる系になるので四国的であり、うどんのコシにもつゆにも違いがある。美味しい。
私は山口市のYCAMのことしか調べずに行ったので連れて行ってもらう。三宅唱監督の『ワイルドツアー』で見た場所だ。『ワイルドツアー』のポスターで見た正面玄関を見に芝生を横切ったが、芝生は雨でぐずぐずだった。でも全部楽しい。
広くて静かで素敵な図書館があり、心の底から羨ましい。小さな映画館もあり、途中入場できるか聞いたおじいちゃんが、「途中からだからタダにならない?」と言っていたがタダにはなっていなかった。一応言ってみた感が可愛らしい範囲。
YCAM内にあるのかと思っていたら違う倉庫にスペースのあった大友良英さんらの「without records」を見に行く。レコードの外された古いポータブルレコードプレーヤーのスピーカーから何がしかのノイズ音が鳴る。可愛い音のもの、大きく響く音のもの。木製や黄ばんだプラスチックの、もう存在しない電機メーカーの、それぞれのプレーヤーの回転を眺めて耳を澄ませてしばらくいると、たくさんのプレーヤーが大きな音で共鳴を始める。ずっと大きい音だと聞いていられないけれど、じっと待ってから大きな音が始まると嬉しくなる。プログラムの偶然でも、「盛り上がりだ」と思う。
山口県の道路はとても綺麗で(政治力)、道路の横は森がずっと続��。もとは農地だっただろう場所にも緑がどんどん増えている。私が映画で見るロードムービーはアメリカのものが多く、あちらで人の手が入っていない土地は平らな荒野で、日本の(少なくとも山口県の)土は放っておくとすぐに「森」になるのだ、ということを初めて実感する。本当の森の中にひらけた視界は無く、車でどんどん行けるような場所には絶対にならない。私がよく散歩をする所ですら、有料のグラウンドやイベント用の芝生でない場所には細い道を覆い隠す雑草がモコモコと飛び出して道がなくなってゆく。そして唐突に刈られて草の匂いだけを残す。私が「刈られたな」と思っているところも、誰かが何らかのスケジュールで刈ってくれているのだ。
山口県の日本海側の街では中原昌也と金子みすゞがそこかしこにドンとある。
災害から直っていないために路線が短くなっているローカルの汽車(電車じゃない、電車じゃないのか!)に乗って夜ご飯へ。終電が18:04。霧雨、暴風。一瞬傘をさすも無意味。
焼き鳥に挟まっているネギはタマネギで、つきだしは「けんちょう」という煮物だった。美味しい。砂肝、普段全然好きじゃないのに美味しかった。少し街の端っこへ行くとたまに道に鹿がいるらしく、夜見ると突然道路に木が生えているのかと思ったら鹿の角、ということになり怖いらしい。『悪は存在しない』のことを思う。
2024.10.20
雨は止んでいてよかった。海と山。暴風。人が入れるように少しだけ整えられた森に入り、キノコを眺める。
元乃隅神社、123基の鳥居をくぐり階段を降りて海の近くへ。暴風でiPhoneを構えてもぶれて、波は岩場を越え海の水を浴びる。鳥居の上にある賽銭箱に小銭を投げたけれど届くわけもない。車に戻ると唇がしょっぱかった。
山と海を眺めてとても素敵なギャラリー&カフェに。古い建物の改装で残された立派な梁、屋根の上部から太陽光が取り込まれるようになっていて素晴らしい建築。葉っぱに乗せられたおにぎりと金木犀のゼリーを食べる。美味しい。
更に山と海を眺めて角島へ。長い長い橋を通って島。古い灯台、暴風の神社。曇天の荒れた海も美しいと思う、恐ろしい風や崖を体感としてしっかりと知らない。構えたカメラも風でぶれるし、油断すると足元もふらつく風、窓につく塩の結晶。
山と海を眺めて香月泰男美術館へ。友人が見て良い展示だったからもう一度来て見せてくれたのだ。
全然知らなかったけれど、本当に素晴らしい絵だった。油彩なのだけど、質感が岩絵具のようで、フレームの内側に茶色のあやふやな四角��残っているのがとても良い。
フレーミングする、バチッと切り取ってしまう乱暴さから離れて、両手の人差し指と親指で四角を作って取り出したようなまなざしになる。
山口県の日本海側の山と畑と空の景色、荒い波、夜の静けさや月と雲、霧の色を見てから美術館へ連れて来てもらえたから色と色の境目の奥行きを知る。柿はずっしりと重く、花は鮮やかだ。香月泰男やシベリア抑留から帰ってきた画家で、この前読んだ『夜と霧』の暗さと冷たさを思い返した。絵の具箱を枕にして日本へ帰る画家が抱えていた希望、そのあとの色彩。
夕飯は友人の知り合いのハンバーガー屋さんへ。衝撃のうまさ。高校生の時に初めて食べたバーガーキングの玉ねぎの旨さ以来の衝撃、20年ぶりだ。そんなことがあるのか。
2024.10.21
晴天。海は穏やかで、深い青、テート美術館展で見たあの大きな横長の絵みたい。初めて見た海の光。
海と山を眺めて秋吉台へ。洞窟は時間がかかるので丘を散策、最高。
風光明媚な場所にしっかりとした情熱が無かったけれど、「好きな場所だから」と連れていってもらえる美しい場所は、友人が何度も見るたびに「好きだなぁ」と思っただろう何かが分かり、それは私が毎日毎日夕陽を眺めて「まだ飽きない」と思っている気持ちととても近く、感激する。
今までの観光旅行で一番素敵だった。
道々で「このあと窓を見て」と教えてもらい、味わう。
ススキが風に揺れて、黄色い花がずっとある。山が光で色を変え、岩に質感がある。
山口市、常栄寺、坂本龍一さんのインスタレーション。お寺の庭園が見られる場所の天井にスピーカーが吊るされ、シンセサイザーの音を演奏しているのは色々な都市の木の生体信号だ。鳥の声や風の音と展示の音は区別されない。砂利を踏む音、遠くから聞こえる今日の予定。豊かなグラデーションの苔に赤い葉っぱが落ちる。
宇部空港はエヴァの激推しだった。庵野さん、私も劇場で見届けましたよ。
行きの飛行機は揺れたけれど、帰りは穏やかに到着、家までの交通路がギリギリだったため爆走、滑り込む。
東京の車の1時間と山口の1時間は違う。
何人かの山口出身の友人が通った空と道と海と山の色を知ることができてとても嬉しい。
「好きな場所」「好きな風景」ってどういうものなんだろう。
私が通う場所、好きな建築、好きな季節と夕陽。あの人が大切にしている場所に吹く風、日が落ちる時刻が少し違う、友人のいる場所。
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それでは10日間のデートの記録を書いていこうと思います。きっととんでもなく長くなるし、内容も内容なんで、見るのは自己責任でお願いします。長すぎて引かないように!
1日目!初めて会ったのがもう半年も前のことで、それを最後にずっと会えてなかったから、待ち合わせ場所に着くなり緊張と会える嬉しさが入り混じって俺は深呼吸しまくってました。会う前にそれぞれの友達と遊んでから夕方くらいに合流したんやけど、同じ場所まで向かう道中、俺は友達に「ほんまにもうすぐ会えるやんな?ヤバイヤバイ!」ってずっとあわあわしてました。俺だけかと思ったらまるちゃんもお友達と一緒に発狂してくれていたみたいです、嬉し。俺がまるちゃんを見つけて声かけたかったから、気付かれんようにマスクして(今思ったけどマスクしてる方が目立つな…?)まるちゃんの待ってるとこまで会いに行きました。これは初めて言うんやけど、まるちゃんの友達とまるちゃんがバイバイするところを思いっきりフライングお見かけしてしまって、もうその瞬間息を飲んで慌てて隠れました。ほんまは会う前にちゃんと鏡見て髪型とか整えて会いに行きたかったけど、もうそこに居るやん!ってひとりで慌てふためきながら柱のパネルの反射を利用してがんばって整えておりました。そしてド緊張の中、まるちゃんに近づいていって、目が合うなり、ふたりともニッコニコになって即ぎゅーしました。緊張のあまりここだけ少々記憶が飛んでおります。でも体感1分くらいはずっと抱きしめてた気がします。今までずっと会えなくて我慢してたから、俺の腕のなかにまるちゃんが居るのが嬉しすぎてそう簡単に離せなかったです。そこからホテルに移動するまで手を繋いだり腕を組んだりしてずっとひっついておりました。まるちゃんの方が俺よりちょっとだけ早起きで電車に揺られてコクコクし始めてたから、ここ乗っけていいよって肩を貸しておねんねをさせました。もう肩貸せただけでも嬉しくて、にやけないようにずっと歯を食いしばって、もうそのままの体勢で軽く10時間くらい居れるくらいに幸せすぎました。美味しそうなシュークリームと晩ごはんを買ってホテルに到着したんやけど、まっっったく緊張がなくならなくてなぜかふたりでしばらくカーペットに座り込んでおりました。マスクを取ったら緊張で目を合わせられなくなったみたいで、しばらく背を向けられてたけど、その間もぴとってくっついてて、俺に会えて嬉しそうにずっとご機嫌でかわいかったです。プレゼント交換もしたんやけど、これからの季節寒くなるからマフラーと手袋をくれて、まるちゃんのってわかるようなブレスレットまでくれて、嬉しすぎるしセンス良すぎるしでブレスレットはこの日から今もずっと付けてます。まって、1日目だけで長くなりすぎてる。
2日目!前々から、会ったら一緒にこれ食べたい!ここ食べに行きたい!ってふたりで決めてたものの中にマックの月見バーガーがあって、でも会うのが10月の半ばやったからもう月見のシーズンは終わってるかもなあって言ってたけど、なんとかバーガーは3つとも残ってくれてて、俺らの大好きな三角チョコパイもちょうど売り始めた時期やったからそれも合わせてウーバーイーツしたりました。バーガーは全部分けっこして食べて、食べさせあって、美味しそうに目をきらっきらさせながら食べててめちゃくちゃかわいかったです。あまりの美味しさにるんるんされてました。途中で俺に電話が掛かってきたからかなり一人ぼっちにさせてしまったんやけど、戻ってきたらすやすや眠ってたから俺もくっついて添い寝しました。もうこの日は一日どこにも行かずに一緒にゆっくり過ごしたかったから、そのあともネトフリで泣ける映画を見たり、キャスしたりしながら過ごしてましたな。心の綺麗なまるちゃんは、「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話」という、いかにも泣くだろ!な恋愛映画に案の定大号泣していて、俺がティッシュでまるちゃんの涙を拭っても拭ってもどんどん溢れてくるからちょっとふたりで笑ってしまったけど、俺も最後の方で感極まって涙が一筋だけ流れました。お互いの友達を呼び合って2時間くらいキャスをして、後半、めちゃくちゃ俺が酒を飲んでしまって酔っ払いすぎてました。ははは。
3日目!この日は念願の夢の国に行ってきました!ランドもシーも両方とも行こうと決めてて、まず最初はランドへ。秋なのに最高気温が30度もあった日で、ふたりで何回も暑い暑い言いまくってましたな…だけどもしっかり手は繋ぎっぱなし!お互いに似合うカチューシャを選びあったんやけど、ほんまにまるちゃんはどれつけても似合うしかわいいからかなり熟考して選び抜きました。ディズニーで乗りたいものはもちろん、食べたいものも前々からふたりで何回もサイト開いてはチェックしてたから、もう迷うことなくこれ食べよう!ができてておもろかったです。できるだけ色んなもの食べたかったからほぼ全部1個だけ買って分けっこしあって食べました。絶叫系が大の苦手なまるちゃんなんやけど、ちょっとくらいならいけるやろうと思って、カリブ乗ろう!全然怖ないよ!って連れ込んでみたら、最初のあのちょっと落ちるところがもうだめやったみたいで、乗り終わるまで終始不安気な顔で大音量に警戒してて今にも泣き出しそうな顔をしてました。俺が誘っちゃったもんやから、ずっと頭よしよししながらまるちゃんの耳を塞いで、終わるまでひたすら謝り倒してました。申し���ない。もう乗らんとこうな!そのあとは前からある方のピーターパンと、ふたりとも大好きなプーさんに乗ったり、途中で抽選で当たったショーも見挟んで、今期間限定でナイトメアとコラボしてるホーンテッドマンションに乗って(二人座席やったからここぞとばかりにいちゃこらしました)、ベイマックスで暴れてからの夜のジャングルクルーズに行って夢の国1日目は堪能し尽くして締めくくりました。カリブ以外はずっと楽しそうに笑ってたから隣でかわいいなぁって思いながらにやにやしてました。ずっと俺が欲しかったお揃いのかわいいキーホルダーも無事買えたし満足!帰り道の電車は一緒にドア付近に立ってたんやけど、何回も俺にしか見えんようにちゅーの顔されて、でも公共の場やから耐えまくってる俺を見てまるちゃんは終始楽しんでました。お部屋についてから1時間だけまたキャスしたんだけど、みんなに茶化されながらのキャスはなんとも幸せでありました。そのあとゴロゴロしてたらあっという間に2時くらいになってて大慌てで眠りにつきましたとさ。
4日目!お次はシー!新エリアにはどうしても行きたかったから寝不足ながらもめちゃくちゃ頑張って5時半に起きました。まるちゃんはもう歩きながら意識飛びそうになってたから開園まで俺の肩で寝かせてたんやけど、それでも限界そうやったからシーに入ってすぐのとこにあるパン屋さんでちょっと寝かせてました。隣で、俺の片腕を両手でぎゅっと握りしめながら眠ってたのがもう途轍もなくかわいくて思わず写真に収めちゃいました。無事に眠気から解放されたまるちゃんを連れて、いっちばん最初に向かったのが新エリア!ラプンツェルとピーターパンに乗りました!まだ乗ってない人もおるやろうからネタバレは防ぎますがめっちゃくちゃ綺麗で感動したし、3Dの作り込みがすんごすぎました。新エリア自体ぐるっと一周まわったんやけど、岩にいろんなキャラクターが掘ってあって、すげーーー!とか、金かかってんなー!とかひたすらずっと言ってました。そのあとは念願のギョウザドッグを買いに行ったんやけどその時に飲み物として買ったお酒が寝不足の俺らを1時間くらい苦しめてきましたね。ふたりでベンチに腰掛けてひたすら項垂れてたけど、そんな時間も最高に楽しくて幸せやった。体調絶不調のなか、俺の愛しのユカタン(ホットドッグ)を求め歩き、ふたりとも美味しさのあまり正気を取り戻してインディジョーンズに乗りましたね。ちょっとスリルのあるやつやったから怖がるかなと思ってたけどめちゃくちゃ楽しそうにしてて、その流れでアリエルのとこにあるフランダーのコースターも乗りに行きました。これは子ども向けのジェットコースターやったけど、余裕やった!って乗れたの嬉しそうにしててこれまたかわいかったです。そのあとはアリエルのただ上下するだけのクラゲに乗って、トイストーリーマニアで得点競い合って、まるちゃん待望の初ソアリンに乗りました。めっちゃ綺麗!って感動してて、これいちばんすき!って満面の笑みで俺に言ってくれて、そんな特別な初めてを俺と一緒に乗ってくれたのが最高にうれしかった。最後にアクアトピアだけショーをチラ見しながら乗りに行って、夜の景色を楽しみながらあまりの急移動にウー!とかアー!とか言って、最後の最後まで楽しめました!ほんまはこの日、雨模様やったんやけど俺らの愛のパワーで雨一粒降らさんかったな!さすが!二日間でいっぱい乗れて、いっぱい美味しいもん食べれて幸せすぎたね。今回乗れんかったのも行けんかったところもまた次ぜったい一緒に行こうな!
5日目!この日はお昼に横浜の第二の我が家(ホテル)まで移動しました!チェックインしたら横浜のビールを2本貰えて(苦すぎてふたりとも眉間にシワ寄せて飲みました)、パン屋さん付きのとこやったから美味しいパンも買えたし、部屋はガラス張りになっててそこから見下ろす眺めが絶景でしたな。部屋番号が1126で、まるちゃんのお誕生日の数字やったからびっくりしたな!運命感じました!ひと息ついたらすぐ中華街まで行って、焼き小籠包やらフカヒレスープやら満腹になるまでいろいろ食べ歩きして、近くにゲーセンがあったから半年ぶりに一緒にプリクラを撮りました!相変わらず俺はプリクラという機械に疎すぎて難しすぎてかなり格闘してました。お絵描きはこれからも眺める専にしときます。。。お部屋に戻ったら今度は夜ご飯をもとめて、セブンやらすき家やら買い占めに行きました。夜のお散歩が楽しかったし、すき家でずっと食べたかったチー牛セットを勇気振り絞って頼んでみたらなぜか温玉が温野菜に変えられてて、俺はもう一生チー牛セットに辿り着けない気がしてます。チー牛、強し。でもふたりでめちゃくちゃ笑ったからこれもいい思い出やな!そのあとは一緒にあつもり開いて、ふたりで同時にリセットボタン押して、また最初からやりなおすことを決意しました(このくだり3度目)。あつもりが想像以上にほっこりやったから途中一瞬、俺が眠気にやられてしまったけど、すぐ目覚めていちゃいちゃしました。もう外でも中でも隙を見つけたらすぐいちゃこらしてて、こんなバカップルなん俺らくらいやろな。ずっと続けていきましょう!
6日目!こちらも行こうって前々から約束してた、あの有名なプラネタリウムとアンパンマンミュージアムに行きました。プラネタリウムは、カップルシートみたいなとこで寝そべりながら見たんやけど、あの席、みんな、オススメです。クッションの肌触りが気持ち良すぎるし、ずっとくっつきながら見れるし、ハーブソルト味のポップコーンが美味すぎるしで、全部最高でした!お次はその足でアンパンマンミュージアムに向かって、ジャムおじさんの作るパンをもとめに行きました。でも昼過ぎに行ったもんやから続々とパンが売り切れになってくタイミングで、お目当てのものがだんだんと無くなっていくから、それにつれてどんどん悲しげな表情になっていくまるちゃんをひたすら慰めておりました。フードコートでパンを食べながら、お互いのこれからの話ができて、まるちゃんを更に深くまで知れた気がしてとてもよき時間でした。帰り際、アンパンマンミュージアムで流れてたサンサン体操をまるちゃんが口ずさんでたんやけど、俺はその歌を聞くのが初めてでかわいい曲やったから、まるちゃんに教えてもらいながらずっとふたりで口ずさみながら帰りました。俺が変な風に歌うと、ちがう!って本気指導してくるからそれもかわいくて面白かった。もうこの歌はバイバイする日まで俺の脳内に永遠と流れててもうずーっと口ずさんでました。サンサン!ホテルに着いてから、新しいマリパを買ってふたりで遊んでたんやけど、まるちゃん意外とつよくてびっくり。まるちゃんは堂々の1位で、俺はCPUに挟まれての3位という結果でした。惨敗。リベンジ求む!夜は近くにあったスシローに行って、注文してからトイレに行ったまるちゃんを待ってたら、もうテーブルになにも置けんくなるくらいのお寿司が埋め尽くされて、帰ってきたまるちゃんに爆笑されました。お寿司ひっさしぶりやったから大興奮でたらふくになるまで食べてしまいました!食べ終わったらすぐまるちゃんの隣に座ろうとひっつきに行ってしまうほどの愛。
7日目!俺らの愛の印という名のペアリングを作りに鎌倉まで行きました!もうこの日が来るまで、果たして俺たちは上手く作ることができるのかふたりしてビビり散らかしてましたが、お店の人がめちゃくちゃ丁寧に教えてくれて、上手くいかんかったとこは綺麗に直してくれて、不安なくふたりで楽しんで作れたと思います。ほんまはお互いの作ろうなって言ってたけど、失敗するのが怖くてちゃっかり自分らの作ってたな。2個目作りに行く時はお互いの作ってみような!裏面も表面も、同じ模様と記念日の日づけを入れられて、特別でずっとかけがえのないものが作れたし、これあるから今すこし離れてても寂しい気持ちがちょっとマシな気がしてます。作り終えて持って帰る時に、まるちゃんの指にはめてあげたんやけど、わぁ!って嬉しそうな顔しててかわいかった!どこまでもバカップルすぎてほんまにごめんなさい。もうひと惚気すると、お店出てすぐお互いの左手薬指にはめなおしてふたりでにっやにやしておりました。鎌倉でも駅前に小町通りっていう食べ歩きできるところがあって、炙りみたらし団子とか紫芋アイスとかうんますぎたね。俺はここの食べ歩きで食べたものが一番ほっぺたおっこちた気がしてます。まるちゃんはなにが一番やった???帰りに、大聖が俺らに半年記念としてプレゼントしてくれたスタバ券を2人で使わせてもらいました!大聖は俺らに直筆メッセージくれたりお土産くれたり、ほんまに何から何までありがとう。俺は良い友達を持ちました。せっかくやからスタバはいつもまるちゃんが飲んでる2つのカスタムを教えてもらって、その1つを俺が読み上げながら頼みました!どっちもめちゃくちゃ美味くて、まるちゃんの好きな味を知ることができてめちゃくちゃ嬉しかったです。いったんホテル戻ってゆっくりして夜が更けた頃に俺のルーツである(やかましい)鳥貴族さんに行かせてもらいました。居酒屋感覚で飲もうとしたまるちゃんに対して、俺は自分の胃のキャパを忘れて頼みまくり、お腹いっぱいすぎて天を見上げてました。
8日目!この日は最後の目的地、箱根まで電車に揺られながら移動しました!お昼を電車のなかで軽く食べようとコンビニで買ってたんやけど隣にワッフル屋さんがあってまるちゃんの目が三秒に一回そっち向いてたから、ふたつだけ買ってこか!って言ったら途端に笑顔になっててかわいかった!会うまでずっと食べるもん制限したり我慢してくれてたからなんでも美味しく見えてるのがほんまにかわいかったです。あれもこれもって目移りするもんやから、はいこっち行くよーーーって無理やり視線遮って手を引くんがちょっと心苦しかった。まあ、乗り換えのときにミスドもあったから期間限定のやつと俺らが好きなもんもちゃっかり買ってたけどね。そして無事に箱根に到着!買ったもん一緒にうまいうまいって食べたり、ゲームしたり、いちゃいちゃしたりしてたらあっという間に夜なってたな。夜ご飯は、ホテルで予約してたビュッフェを食べに行って、ここもまた美味いもんだらけやったな!俺が取ってきたやつとまるちゃんが取ってきたのを見比べたら、まるちゃんの選んでくるもんがおこちゃますぎてかわいかった!デザートもしっかり食べて、もうふたりとも吐きそうで気持ち悪くなりながらがんばってお部屋まで戻りました。こんなん動けん!ってなってるのも束の間でふたりきりなれたのが嬉しくてまーたいちゃいちゃしてました。次の日が俺らの7回目の記念日やったからお風呂をはよ済ませて、いつもみたいに0時に投稿できるようにお互いtumblrに文字を綴って(携帯持ってない方の手はちゃんと繋ぎながら)、初めて記念日を同じ空間で迎えることができました。俺らの特別な日に一緒に居れて幸せ絶頂でしたね。それでですよ!まるちゃんが7ヶ月記念日のプレゼントとして俺の好きなところ100個書いてくれたんを渡してくれて、めっちゃくちゃほんまに嬉しかった!にっやにやでその場で全部読まさせていただきました。最後の最後まで、このページ余ってるな!って文字びっしり書いててくれて愛を感じました。嬉しすぎて愛おしすぎて、涙を流しそうになってしまいました(バイバイした後にもっかい読んでひっそり泣いてしもうたけど)。
9日目!7ヶ月記念日!もう毎日遅寝早起きばーっかさせて、移動とかで疲労困憊にさせてしまってたから、いよいよまるちゃんは眠気に勝てなくなってしまってお昼過ぎまですやすやされてました。そろそろ起こそうと思って何回も起こしてみてもなかなか目が開かんからちょっとだけ意地悪してもうたけどもね、はい。せっかくふたりで箱根に来たから、あの有名な黒たまごを食べにいきたくて大涌谷まで行ってきました。ロープウェイからの眺めも良くて、谷底から湯気がめちゃくちゃ出ててすごかったんやけど、硫黄の匂いがとんでもなかったな…あたりまえやけど…。臭いし寒いしで、まるちゃんは「くさむい」って言葉を生み出してふたりでけらけら笑ってました。黒たまごは匂いと裏腹にめちゃくちゃ美味かったです、たしかに長生きできる味してましたね。帰り道に記念日やから一緒にケーキ買いに行って、チョコレートケーキの上にいちごが乗っかってるかわいいのを買いました。プレートに7ヶ月記念日って書いてもらおうと思ったけど、いざ頼むときに恥ずかしなってしまって頼み損ねたから、つぎこそは!ホールケーキ買って乗せてもらおう。セブンで夜ご飯買って、帰り道は15分くらいふたりで歩いて帰ったんやけどあまりの暗さにまるちゃんが怯えててかわいかったです。サンサン体操で気紛らわそうと思って歌ってたら狙い通りちゃんと笑顔になっててそれもかわいかった!ふたりで過ごす最後の夜やったから、さみしくてどうにかなってしまいそうやなって思ってたけど恋愛リアリティ番組をみてたらツッコミどころ満載で気を紛らすことができましたね。
10日目!いよいよ最終日(泣)。いつも朝起きる時は俺が先に起きてまるちゃんの寝顔を見てよしよししてから起こしてたんやけど、この日はなぜか俺も全く起きられんくて(アラーム何回も脳死で止めてはいたけど)チェックアウト1時間前にまるちゃんが奇跡的に起きてくれて、俺のことも起こしてくれて、やっと起きれました。もう帰る準備もせずに前日寝てしまったもんやからふたりとも大慌て。いつも出発するまで少なくとも1時間半はかかるところを、これまた奇跡的に1時間以内で無事チェックアウトできました。拍手。あまりにも慌てすぎてふたりきりで最後に居られるところってのを忘れてしまって、まるちゃんが、エレベーターのところでちゅ!って言ってくれてやっと気づけました。教え方もかわいい。バイバイして向かう先が反対方向やったから、そこまでふたりで行って、まだ時間があったからカラオケに入りました。まだふたりきりで居れるところありましたね。俺の好きな歌を生で歌ってくれて、俺がじっとまるちゃんの顔を見つめながら聞いてたら大照れしててかわいかった。最後にぎゅーーー!ってしよって言って、力いっぱい抱きしめて、バイバイする時間が迫ってたけどギリギリまで離れんとひっついててくれました。途中で飲み屋のキャッチに何回も捕まりそうになって、声かけられる度に、もう離れてしまうんやから邪魔せんといて!ってまるちゃんがちょっと怒ってたのもかわいかったです。あ、ちゃんとその人には聞こえんように言ってましたよ。たぶん。ギリギリ。そんなこんなで、ついにお別れの時間が来てしまい、俺の顔見てだんだんうるうるな目になってきちゃうまるちゃんに、また会えるから大丈夫!って涙引っ込めさせてバイバイしました。
はい、もうめっっっちゃくちゃ長なってもたけど、この通り一日一日ほんまに幸せで溢れ返っておりました。どの日を思い出しても愛おしいし恋しい。記憶だけやなくて、まるちゃんが俺にくれたものもお揃いで買ったものも、形に残る宝物が前よりたくさん増えて、いまは見えるところに大事に閉まってあるけど、何回も開けて取り出してはひとりでにやけてます。ただ、ものすごく幸せやった分、会いたい気持ちも触れたい気持ちも前より倍増してて、まるちゃんも言ってくれてたように日常生活が全部億劫になってしまってるね。まだまるちゃんが居った感覚が鮮明に残ってるから今は尚更なんやろう。でもまた会えるし、今後もずっと一生まるちゃんと一緒に居りたいし、いっぱい笑顔にさせたいから、もうしばらくだけ離れて、いずれ同じ時を生きれるように、それを目標にがんばろうな。この10日間、まるちゃんと過ごせてほんまに幸せやった。たくさんの時間を俺に割いてくれてありがとう。前よりも好きが増し増し増しになってもたから、この責任は一生まるちゃんがとってな!頼みましたよ!
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2024年10月2日(水)
10月に入って初めての出勤、カレンダーをめくって出勤日を書き込む。後期は月水木、火金は在宅ワーク、わざわざ書かなくても分かっている。これは研究室のドアに向けてかけてあるので、不在時に来客があったときなど、ガラス越しに見えるようにしているのだ。暑さが続くのには閉口するが、残り3ヶ月で今年も終わると考えると、ちょっと暑さを忘れるよね。
5時15分起床。
ツレアイの起床を待って洗濯開始。
朝食は奥川ファームのお蕎麦、今回は細く切ってあってとても美味しい。
珈琲淹れる。
洗濯物を干す。
彼女と三男の弁当を用意する。
空き瓶缶、20L*1&45L*1。
彼女の職場経由で出勤する。
いつものMK石油で給油、@172*33L=¥5,676。
順調に到着する。
同じフロアのH姉に新米を届ける。
換気、ラジオ体操第一、お茶。
月曜日の入力課題をチェック、後期の目標は10分間で350字、半数程度が既にクリアしている。
水曜日2限・3限<情報機器の操作Ⅱ(栄養学科)>、月曜クラスと同じ内容なので進行の修正ができるのがありがたい。3限は2名欠席、いずれも体調不良で事前にメール連絡あり。
昼休みにラジオ体操第二、2限の入力課題をチェック。
H姉来室、<雁音>をいただく。
3限終了後、入力課題をチェック。
帰路も順調。
ライフ西七条店へ買物、20%引きの誘惑には勝てない。
残っていた大根と地鶏と諸々の炊き合わせを仕込む。
彼女も比較的早い帰宅、まずは三男とココに点滴をする。
今日の夕飯、昨日の安売りの<昔ながらのコロッケ>、さんだかんのソーセージ(粗挽き、ハンバーグ)、大根・コンニャク・厚揚げ・タコの炊き合わせ、レタスとトマト、キュウリとモズク。
録画番組視聴、だいぶ前の落語研究会。
圓太郎の話が面白くないので布団を敷いて横になる、そのまま寝入ってしまった。
やはりエクササイズが60分はほしい。
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240519
朝、目覚めてから長いこと布団の中にいた。 毎日、出歩いているから少しでも回復するといいな、と思った。
文学フリマへ行く。 モノレールはいつもと見える景色がちがったまま移動するから楽しい。 電車をみて、「モノレールだ」という子と「山手線だ」という子がいた。
知った顔をみかけたから、とりあえず一緒に歩く。 並んで歩くと意外と背が高い。そして、みるつもりのなかったブースにも立ち寄って、どざどさと本を手に入れてしまった。
さびしい。 さびしいって口にすると溢れてしまうんだ、と思った。 ブースの前で泣いてしまった。 迷惑も甚だしいけれど、一緒にちょっと泣いてくれた人がいて、今のわたしにできることをやろう、と思わせてくれた。
2年前に描いたバナナの皮のドローイングが人気だったということが、しんとうれしい。
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240520
もうすっかり泣き止んでいるのに、泣き止んだ後のような脱力感がある。 嵐の中にいるみたい。 あらたさんに会う。 下北沢でカレーを食べた。おいしかった。窓ガラスがたくさんあるお店だった。 昨日のやらかしをきいてもらう。 自分事から離れてみると、そこまでぐしゃぐしゃではないようで、今すぐ謝りに行きたい気持ちだったけれど、落ち着いて、伝いたいことが伝えられるようになったら、手紙を書こう、と思った。
わたしはわたしになりたい。
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240521
朝、頭がすとんとしている。 最近のドタバタが抜けたみたい。 今日は落ち着いていて、内側へ。
本の紙をみに行く。 つめたいてんぷら蕎麦がおいしかった。 本のことはまだいまいち想像がついていない。
母が昔使っていたという化粧台の椅子の座面に布をあてる。 ずっと、この椅子を生まれ変わらせたいと思っていた。座面にしみがついているのがいつも気になっていた。 渋い花びらのある布で、つやのある濃茶色の椅子に似合っていた。
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こないだタホ湖に遊びにいった。夏のタホ、2年前とかに初めていって2回目だけどいいもんですね。行く前はスキーリゾートに夏行ってどうするのかという気持ちだったけど、湖が綺麗で水遊びもできるし、好きならハイキングもできる。結構人は多いのでそういうのが面倒ならもう少し山側に行くと人も少なくて良い。キャンプをしてる人もいるし、自転車を楽しむ人もいる。意外といいものです。 それはさておき、滞在中のある日、朝起きてふとみると車のフロントグラスが見事に割れていてビビった。 滞在先は屋根のないオープンエアな駐車場に車を停めていたわけだけど、日差しで暑くなるのもちょっと嫌かなと思って木陰のスロットに停めることにした。駐車場には20m以上はあるだろう高い木がそこそこ生えていて、その脇なら木陰で暑くなりすぎない。だがどうやらその日の夜に自分の車の脇の木から、まだ若く重みのある松ぼっくりが落下して、それがフロントグラスに激突したのだと思われる。幸いにして助手席側だけど蜘蛛の巣状のヒビがかなり大きく入っている。まじかって感じ。 ここまですごい割れ方をするのは珍しいだろうが、車のフロントグラスにヒビがはいるということはないでもないらしい。走行中に小石などが跳ねてぶつかるのが多いという。そういう小規模のヒビでも放置しているとさまざまな条件(走行中の細かい振動や昼夜の寒暖差など)でヒビが成長して問題になるので対処が必要なのだという。調べるとアメリカでは小規模なものなら修理キットみたいなものが買えて、レジンを埋めるような形で損傷を埋め、ヒビの成長を抑えることができるようだ。が、今回の損傷はそんなので修復できるレベルではないものだ。多分フロントグラスは交換しないといけない。でも今は旅先で、帰るには4時間以上運転しないといけない。どうしよう。 色々考えた結果、まず小規模なヒビを修復する修復キットを買ってきた。レジンの量は全然たりないが、大規模そうなヒビのあたりにレジンを塗りたくった。それでもあんまり足りなかったので、近くのスーパーで大きめのセロハンテープを買ってきてヒビの上から貼ることにした。こう���うのは、とにかく帰宅するまでヒビが大きく成長したり問題が起きないようにするための応急処置のつもりでやった。運転席の直進方向の視界にはヒビは(ほとんど)ないので、運転はできる。あと時節柄雨が降ったりしなかったのでワイパーを動かす必要がなかったのは良かった(ワイパーがヒビに干渉して酷いことが起きることは容易に想像されたので)。これでヒビ割れのまま休暇を過ごし、帰り道では無茶な運転は控えてそれほどスピードを出さずに運転し、無事に帰宅できた。といってもまあ応急処置に意味があったのかはあんまりわからない。たかが数日だし、何もしなくてもそんなに急にヒビが大きくなったりはしないような気もする。気休めというか気のせいというかやった気持ちになるための何か、という気もする。 さて帰宅後に車の保険会社に連絡してフロントグラスの交換処置をしてもらうことにした。保険会社にクレームを作ると、保険会社がお勧めする地元の修理業者が色々紹介されるので、うちから近場の一つを選んで予約をする。この辺はスムーズに進んだ。と言ってもなぜか予約システムは連動していないので自分で電話をしないといけなかったけど……と電話をしてみると「ああ、これはあなただけじゃないんだけどね、うちはガラスの修理はやってないんだよ。なんで保険会社のリストに入ってるか知りようもないんだけど、他を当たってね」といった返事であった。おいどうなっているんだ。 保険会社からはシステム上は連携が取れていて修理業者に見積もりが届いていることになっている。なのでそうと言われても修理業者を変えるならシステム上でまず変更しないといけない。が、UIからはなぜか変更ができない。どうなっているんだ。 仕方ないのでサポートに「業者を変更したいができない」とレポートを送ると、サポートからメッセージがきて「変えられるようにしておきました」という。それリロードしてもう一度見てみると、確かに変更可能なUIになっているので、今度は多少遠くてもいいのでリストの一番上を選ぶことにした。それで選び、電話をかけると……「いやうちも衝突事故とかの修理で、ガラス交換はやってないんだよね」と言う。どうなっているんだ。 仕方ないので(またUIからは変更できなくなっていたのでサポートにメッセージを送って再度変更可能なUIにしてもらい)再度業者を変更。今度は事前に検索などをして車のガラス交換業者であることを確認して選んで、それで予約ができた。それからの手続きはスムーズで、そのまま電話した翌日に無事修理となった。こちらが出向く必要もなく、向こうが来てくれて自宅で交換してくれた。保険が効くので自己負担額は$500ほどであった。 ちなみに余談であるが、2個目に予約した業者からは後で電話がかかってきた。その会話で分かったこととして、そこはどうも同じ住所をシェアして複数の業者が入居しているような工場というか作業所みたいなところのようで、自分がかけた先は本来とは違う業者だったようであった。うちに替えてくれたら割引で自己負担額$400で請け負うよ、という謎の割引交渉をされたが、もう予約も済ませてしまったし面倒なので断った。 松ぼっくりでガラスが割れるというのがどれぐらいよくあることなのかはよくわからないが、アメリカの自然側のところに旅行をしたら、あり得ない被害というほどレアではないだろうと思う。交換作業をしてくれた人も、「ああ松ぼっくりね。あるある。俺も経験あるよ」みたいな感じであった。木から落ちるような松ぼっくりは普通、完全に開いて茶色でカラカラに乾燥していて軽いが、確かにたまに緑色で開いておらずずっしりと重いものが道端に落ちていたりする。松ぼっくり自体も日本のよくあるそれよりは数倍大きいので、これがあの高さから落ちてきたらそりゃあガラス割れるわという感じである。人の頭に当たったら結構深刻な怪我になったりするんじゃないか。滅多に起きることではないだろうが。 しかし災難であった。全く自分のせいではないと思うんだけど、これで保険料上がったりするのかなぁ。それだけが心配です。
車のフロントグラスが割れた – Jun Mukai's blog
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Episode 8 : Wheat Stalks / 第8話『麦稈(Mugiwara)』
猫猫「帰ってきたんだ…んん…ああ…べたつく。おやじは…畑か」
Maomao “Kaette kitanda. Nn…Aa… Betatsuku. Oyajiwa… hatake ka.”
Maomao “Oh, right, I’m home. So sticky. Dad… Must be out in the field.”
猫猫「もう、年も年だし、畑仕事はやめてもらいたいが…自分で育てた薬草で、薬作るのが好きなんだよな、おやじ」
Maomao “Mo, toshimo toshi-dashi, hatake-shigotowa yamete moraitaiga… Jibunde sodateta yakusode, kusuri tsukuru-noga sukinan-dayona, oyaji.”
Maomao “I wish he’d stop working the field at his age, but he just really enjoys making medicine out of the herbs he grows.”
猫猫「壊れる…見ない顔だな。よその禿か…。おやじなら、ちょっ…」
Maomao “Kowareru… Minai kaodana. Yosono kamuroka… Oyajinara, cho…”
Maomao “Don’t break it. I don’t know you. Are you a servant at a different brothel? My dad’s- Hey!”
禿「来て!」
Kamuro “Kite!”
Serving girl “Come with me!”
禿「姐さん!薬屋連れてきた!」
Kamuro “Neesan! Kusuriya tsurete-kita!”
Serving girl “Big Sis! I brought the apothecary!”
妓女「早く!」
Gijo “Hayaku!”
Courtesan “Hurry!”
猫猫「この匂い…!」
Maomao “Kono nioi…!”
Maomao “This smell…”
妓女「あっ、薬屋さん!とりあえず、吐かせたけど…」
Gijo “A, kusuriya-san! Toriaezu, hakaseta-kedo…”
Courtesan “Apothecary! I made them throw up already, but…”
猫猫「まだだ!男が息してない。女の呼吸も浅い。喉に嘔吐物が残ってないか確認する。そっちを頼む」
Maomao “Madada! Otokoga iki shitenai. Onnano kokyumo asai. Nodoni outo-butsuga nokotte-inaika kakunin suru. Socchio tanomu.”
Maomao “Right! The man isn’t breathing! The woman’s breathing is too weak. We’ll check if there’s any vomit left in their throats. You check her.”
妓女「え…ええ」
Gijo “E…ee.”
Courtesan “Y-Yes!”
猫猫(脈もない…喉には詰まってない。唾液だけか)
Maomao (Myakumo nai. Nodo-niwa tsumatte-nai. Daeki dakeka.)
Maomao (No pulse. Nothing clogging the throat. Just saliva.”
妓女「水を持ってきて!」
Gijo “Mizuo motte-kite!”
Courtesan “Bring water!”
猫猫「水は飲ませるな!炭だ、炭を用意しろ」
Maomao “Mizuwa nomaseruna! Sumida, sumio yoi-shiro.”
Maomao “No water! Bring charcoal. Charcoal!”
禿「は…はい!」
Kamuro “Ha…Hai!”
Serving girl “Y-Yes!”
猫猫「朝から一���、何なんだよ…あ~、風呂入りたい」
Maomao “Asa-kara ittai, nannan-dayo… Aaa, furo hairi-tai.”
Maomao “Great way to start the morning. Wow, I need a bath…”
妓女「ありがとう、薬屋さん。2人とも落ち着いたわ」
Gijyo “Arigato, kusuriya-san. Futari-tomo ochi-tsuitawa.”
Courtesan “Thank you, apothecary. They’re both stable now.”
猫猫「あ…そのままにしてくれ」
Maomao “A… Sono-mamani shite-kure.”
Maomao “Wait, leave that alone.”
妓女「吐いたものも?」
Gijo “Haita monomo?”
Courtesan “Even what they threw up on?”
猫猫「毒が残ってるかもしれない」
Maomao “Dokuga nokotteru-kamo shirenai.”
Maomao “There could still be poison in it.”
妓女「毒?!」
Gijo “Doku?!”
Courtesan “Poison…”
妓女「お茶の準備するわね」
Gijo “Ochano junbi suru-wane.”
Courtesan “I’ll go make some tea.”
猫猫(倒れていたのは妓女と、その客…部屋には酒とタバコの匂いが充満していた。酒瓶が2つ。割れたガラスの器。これは…麦稈か?キセルに、タバコの葉…面倒くさいことをやらかすもんだ)
Maomao (Taorete-itanowa gijoto, sono kyaku… Heya-niwa saketo tabakono nioiga juman shite-ita. Saka-binga futatsu. Wareta garasuno utsuwa. Korewa…mugiwaraka? Kiseruni, tabakono ha… Mendo-kusai koto’o yarakasu monda.)
Maomao (The two who collapsed here were a courtesan and her customer. The room was filled with the scent of alcohol and tobacco. Two bottles. Broken glass cups. This is… a wheat stalk? A pipe and some tobacco leaves. They really went out of their way to cause trouble.)
禿「これ、炭…」
Kamuro “Kore, sumi…”
Serving girl “I’ve got the charcoal…”
猫猫「ああ、あと木簡と、書くものも」
Maomao “Aa, ato mokkanto kaku-monomo.”
Maomao “Good. Also, get me a text plate and something to write with.”
禿「え?」
Kamuro “E?”
Serving girl “Huh?”
猫猫「南の外壁のそばの畑に、うちのおやじがいるはずだから、あとで連れてきてくれ」
Maomao “Minamino gaihekino sobano hatakeni, uchino oyajiga iru-hazu dakara, atode tsurete kite-kure.”
Maomao “My dad should be out in the fields, near the southern wall. Bring him over here later.”
禿「分かった」
Kamuro “Wakatta.”
Serving girl “Got it.”
猫猫「遅かったな、おやじ」
Maomao “Osokattana, Oyaji.”
Maomao “You’re late, Dad.”
羅門「この子が足を気遣ってくれたんだ」
Ruomen “Kono koga ashio kizukatte kuretanda.”
Luomen “This girl was worried about my leg.”
猫猫「炭は潰しておいた」
Maomao “Sumiwa tsubushite oita.”
Maomao “I crashed the charcoal.”
羅門「ああ、すぐに薬草に混ぜて飲ませよう」
Ruomen “Aa, suguni yakusoni mazete nomaseyo.”
Luomen “Yes, let’s mix it with the herbs and give it to them immediately.”
妓女「飲める?」
Gijo “Nomeru?”
Courtesan “Can you drink this?”
妓女「あの人は?」
Gijyo “Ano hitowa?”
Courtesan “What about him…?”
妓女「無事よ。薬も飲んだし」
Gijo “Bujiyo. Kusurimo nondashi.”
Courtesan “He’s safe. He had the medicine, too.”
羅門「処置の仕方は、まあまあかな」
Ruomen “Shochino shikatawa, maa-maa-kana.”
Luomen “Your treatment’s not bad.”
猫猫「まあまあかい」
Maomao “Maa-maa-kai.”
Maomao “‘Not bad’, huh?”
猫猫(おやじは、1の情報から、2も3も知ることができる人間だ)
Maomao (Oyajiwa, ichi-no joho-kara ni-mo san-mo shiru kotoga dekiru ningenda.)
Maomao (Dad’s able to deduce two or three things from a single piece of information.)
羅門「これは何の毒だと思った?」
Ruomen “Korewa nanno doku-dato omotta?”
Luomen “What kind of poison do you think this was?”
猫猫(来た!親父はたまにこうやって勉強させようとする)
Maomao (Kita! Oyajiwa tamani ko-yatte benkyo saseyoto suru.)
Maomao (Here goes! Dad sometimes tries to make me learn stuff this way.)
猫猫「タバコの葉は猛毒だ。心中で使うなら、これだと思う」
Maomao “Tabakono hawa modokuda. Shinju-de tsukau-nara, koredato omou.”
Maomao “Tobacco leaves are deadly poisons. That would be what they’d use in a double suicide.”
羅門「水は飲ませなかったようだね」
Ruomen “Mizuwa nomase-nakatta-yodane.”
Luomen “You didn’t have them drink water, right?”
猫猫「飲んだら逆効果だろ?」
Maomao “Nondara gyaku-koka daro?”
Maomao “Water would make things worse, right?”
羅門「そうだね、胃液が毒の吸収を抑えることもあるから、その場合は逆効果だろう。でも、もしこれが、最初から水に溶かしたものであったなら?」
Ruomen “Sodane, iekiga dokuno kyushuo osaeru kotomo aru-kara, sono baaiwa gyaku-koka daro. Demo, moshi korega, saisho-kara mizuna tokashita monode atta-nara?”
Luomen “Correct. Gastric juices can prevent the intake of poison in some cases, so diluting it might make things worse. However, what if this poison was already soaked in water?”
猫猫(ハッ…嘔吐物に葉が混じってない。見逃した…まだ寝ぼけてんのかな。水に溶かしたものであれば、薄めた方がいい場合もある。よし…覚えた)
Maomao (Ha… Outo-butsuni haga majitte inai. Minogashita… Mada neboketen-nokana. Mizuni tokashita monode areba, usumeta-hoga ii baaimo aru. Yoshi…oboeta.)
Maomao (There are no leaves in the vomit. I missed that. Maybe I’m still half asleep. If the poison was soaked in water, sometimes diluting it with more water is good. Got it. Lesson learned.)
ーーーーー
気前がいい婆「すまないねえ」
Kimaega ii Babaa “Sumanai-nee.”
Generous Madam “Sorry for the trouble.”
猫猫(客用の茶菓子をふるまうとは…なかなか気前が良い。なるほど…器に紅が移らないように使うのか)
Maomao (Kyaku-yono chagashio furumau-towa… Naka-naka kimaega yoi. Naruhodo… Utsuwani beniga utsura-naiyoni tsukau-noka.)
Maomao (Serving us snacks reserved for customers? That’s quite generous of her. I see, it prevents lipstick from getting on the cup.)
婆「ほんとに助かったよ。これは心ばかりだが…」
Babaa “Hontoni tasukattayo. Korewa kokoro-bakari-daga…”
Madam “You really saved us. This is just a small token of our gratitude.”
羅門「いや、そんなに…」
Ruomen “Iya, sonnani…”
Luomen “Oh no, that’s too much―”
猫猫「おやじ。今月、やり手婆に家賃払えるのか?」
Maomao “Oyaji. Kongetsu, Yarite-Babaani yachin haraeru-noka?”
Maomao “Dad, can you afford rent this month?”
羅門「では…」
Ruomen “Dewa…”
Luomen “Ah, in that case…”
猫猫(まったくこの親父は…。今回のは、花街では珍しくもない心中だろう。身請けできない男と、年季の明けない女がそろえば、そんなことばかり思いつくのだ。…しかしあの男、身なりは随分上��だった。顔だちも甘く、金にも女にも困りそうにない。偏見で考えると怒られそうだが…妓女との未来を憂いて毒を飲むようには見えなかった…)
Maomao (Mattaku kono oyajiwa… Konkai-nowa hana-machi-dewa mezurashikumo nai shinju daro. Miuke dekinai otokoto, nenkino akenai onnaga soroeba, sonna koto bakari omoi-tsuku-noda. Shikashi ano otoko, minariwa zuibun joto datta. Kao-dachimo amaku, kane-nimo onna-nimo komarisoni nai. Henkende kangaeruto okorare-sodaga… Gijo-tono miraio ureite dokuo nomu-yoniwa miena-katta…)
Maomao (Jeez, you old man… Must have been a double suicide. Not exactly rare in the pleasure district, A man who can’t afford to buy out a courtesan, and a courtesan with time left on her term. People like that often reach this same conclusion. Still, that man was very well-dressed. He had a handsome face, too. Didn’t seem like someone who’d be short on money or women. Dad wouldn’t approve of me judging through stereotypes, but… He didn’t seem like someone who’d drink poison with a courtesan out of despair for their future.)
猫猫「ちょっと、様子を見てくる」
Maomao “Chotto, yosuo mite-kuru.”
Maomao “I’m going to go check on them.”
猫猫(男の方が容体が重かったな…)
Maomao (Otokono hoga yodaiga omokattana…)
Maomao (The man seemed to be in worse condition…)
猫猫「何やってる!」
Maomao “Nani yatteru!”
Maomao “What are you doing?!”
禿「邪魔しないで!こんなやつ、死んだ方がいいんだ!」
Kamuro “Jama shinaide! Konna yatsu, shinda-hoga iinda!”
Serving girl “Don’t stop me! This guy deserves to die!”
妓女「あっ、あんたたち、何してるの!」
Gijo “A, Anta-tachi, nani shiteruno!”
Courtesan “Wh-What are you doing?!”
妓女「薬屋さん、ちょっとお話いいかしら?」
Gijo “Kusuriya-san, chotto ohanashi iikashira?”
Courtesan “Apothecary, may I speak with you?”
妓女「彼は元々、問題の多い客だったの。妓女に甘い言葉をかけて身請けをほのめかしては、飽きたら捨てるを繰り返す。恨みばかり買って、逆上した女に刺されそうになったり、毒を盛られたこともあったわ。けど、豪商の父親に甘やかされて、ことあるごとに金で解決してた。最近では、親に頼んで、娼館まで護衛を付けて来ていたわ。この子の姉も、あの男に捨てられたの。これからは一緒に暮らせるって、喜んでいたのに…身請けの当日に、急に白紙にされて…だから、許せなかったんだと思う。今回一緒に毒を飲んだ子にも、懐いていたから」
Gijo “Karewa moto-moto, mondaino ooi kyaku dattano. Gijoni amai kotobao kakete miukeo honomekashi-tewa, akitara suteruo kurikaesu. Urami bakari katte, gyakujo-shita onnani sasare-soni nattari, dokuo morareta kotomo attawa. Kedo, goshono chichi-oyani amayaka-sarete, koto-aru-gotoni kanede kaiketsu shiteta. Saikin-dewa, oyani tanonde, shokan-made goeio tsukete kite-itawa. Kono kono anemo, ano otokoni suteraretano. Korekarawa isshoni kuraserutte, yorokonde-itanoni… Miukeno tojitsuni, kyuni hakushini sarete… Dakara, yuruse-nakattan-dato omou. Konkai isshoni dokuo nonda ko-nimo natsuite itakara.”
Courtesan “That man was always a problem customer. He’d sweet-talk a courtesan and insinuate that he would buy her out. When he got tired of her, he’d just dump her. He was widely hated. Some woman tried to stab him, even. He’d been poisoned in the past, too. But his rich merchant father pampers him. He settles everything with money. Recently, he asked his father to hire guards for him to travel to the brothels with. This girl’s older sister got dumped by him, too. She was so happy she could live with him, but on the day of the buy-out, he suddenly canceled on her. That’s why, I think, she couldn’t forgive him. The courtesan who drank the poison today was close to her, as well.”
猫猫「だから、目をつむれと?そんな客なら、出入り禁止にすればいいものを」
Maomao “Dakara, meo tsumureto? Sonna kyaku-nara, deiri kinshini sureba iimono’o.”
Maomao “So, you want me to pretend I didn’t see anything? If he’s such a problem, why not just ban him?”
妓女「入れ込んだのは、あの子の方なの」
Gijo “Irekonda-nowa, ano kono ho-nano.”
Courtesan “It’s the courtesan who fell for him."
猫猫「それで心中騒ぎとなれば、娼館としては頭が痛い話ですね」
Maomao “Sorede shinju-sawagito nareba, shokanto shitewa atamaga itai hanashi desune.”
Maomao “In that case, I suppose word of a double suicide would make matters worse for the brothel.”
猫猫(やけに手厚かったのは、豪商の息子を自分の店で死なせずに済んだからか…そして…それが逆に理不尽に感じられたのだろう)
Maomao (Yakeni teatsukatta-nowa, goshono musuko’o jibunno misede shinasezuni sunda-karaka… Soshite sorega gyakuni rifujinni kanji-raretano-daro.)
Maomao (So, they served us the good snacks because we prevented a rich merchant’s son from dying on the premises. And… That must have felt unfair to her.)
猫猫「分かりました」
Maomao “Wakari-mashita.”
Maomao “I understand.”
ーーーーー
猫猫(今日はたまたま私が家に帰っていたが、いつも買い物をしている子なら、おやじのいない時間くらい知っていたかもしれない。普通なら医者を呼ぶ状況で、わざわざ不在の薬屋を呼びに来たとすれば…あの禿、小さい割に恐ろしい…)
Maomao (Kyowa tama-tama watashiga ieni kaette-itaga, itsumo kaimono’o shite-iru konara, oyajino inai jikan kurai shitte-itakamo shirenai. Futsu-nara ishao yobu jokyode, waza-waza fuzaino kusuriyao yobini kitato sureba… Ano kamuro, chiisai warini osoroshii…)
Maomao (I just happened to be home today, but if the girl shops with us often, perhaps she knew when my dad is usually away. Normally you’d call for a doctor at a time like that, but she went out of her way to find a missing apothecary. That servant girl is scarier than she looks.”
羅門「せっかく帰ってきたというのに、何だったねぇ」
Ruomen “Sekkaku kaette kitato iunoni, nandatta-nee.
Luomen “It’s too bad your homecoming turned out this way.”
猫猫「おやじ、さっきの見せて。」
Maomao “Oyaji, sakkino misete.”
Maomao “Dad, show me that money from earlier.”
猫猫(うん、ちゃんと入ってる。案の定、口止め料まで…でもなんだか引っかかる。話からして、男はかなりしたたかだ。そんな男が、惚れた腫れたで心中など起こすものだろうか)
Maomao (Un, chanto haitteru. Annojo, kuchidome-ryo made… Demo nandaka hikkakaru. Hanashi-kara shite, otokowa kanari shitatakada. Sonna otokoga, horeta-haretade shinju-nado okosu mono-daroka.)
Maomao (Yep, all there. As expected, including hush money. Something bothers me, though. Judging from the stories, the man is pretty clever. Would someone like him join a double suicide over romance?)
猫猫「ならば無理心中か?いや、毒を盛られたことのある男がそう簡単に…」
Maomao “Naraba muri-shinju ka? Iya, dokuo morareta kotono aru otokoga so kantanni…”
Maomao “Was it a forced suicide? No, a man who’d been poisoned before wouldn’t easily-“
羅門「猫猫、憶測でものを言っちゃいけないよ」
Ruomen “Maomao, okusokude mono’o iccha ikenaiyo.”
Luomen “Maomao, you shouldn’t speak based on conjecture.”
猫猫「おやじはもう、真相に気づいているんだろ?」
Maomao “Oyajiwa mo, shinsoni kizuite irundaro?”
Maomao “Dad, you already figured out what really happened, right?”
猫猫(思い出そう。現場に何があったか…見逃したものはないか)
Maomao (Omoidaso. Genbani naniga attaka… Minogashita monowa naika.)
Maomao (Let’s try to recall what was at the scene and what I might have missed.)
猫猫「タバコの葉は猛毒だ。心中で使うなら、これだと思う」
Maomao “Tabakono hawa modokuda. Shinjude tsukau-nara, koredato omou.”
Maomao “Tobacco leaves are deadly poisons. This would be what they would use in a double suicide.”
羅門「もしこれが、最初から水に溶かしたものであったなら?」
Ruomen “Moshi korega, saisho-kara mizuna tokashita monode atta-nara?”
Luomen “However, what if this poison was already mixed in water?”
妓女「入れ込んだのは、あの子の方なの」
Gijo “Irekonda-nowa, ano kono ho-nano.”
Courtesan “It’s the courtesan who fell for him.”
禿「こんなやつ、死んだ方がいいんだ!」
Kamuro “Konna yatsu, shinda-hoga iinda!”
Serving girl “This guy deserves to die!”
妓女「今回、一緒に毒を飲んだ子にも懐いていたから…」
Gijo “Konkai, isshoni dokuo nonda konimo natsuite itakara…”
Courtesan “The courtesan who drank the poison today was close to her as well.”
猫猫「なるほど。器に紅が移らないように使うのか」
Maomao “Naruhodo. Utsuwani beniga utsura-naiyoni tsukau-noka.”
Maomao “I see, it prevents the lipstick from getting on the cup.”
猫猫(これは心中じゃない。殺人だ。水に溶かしたもの…麦稈…種類の違う2色の酒…)
Maomao (Korewa shinjuja nai. Satsujinda. Mizuni tokashita mono… Mugiwara… Shuruino chigau ni-shokuno sake…)
Maomao (This wasn’t a double suicide. It was murder. Poisoned water, wheat stalks, two separate drinks with different colors…)
羅門「もう終わったことだよ」
Ruomen “Mo owatta koto dayo.”
Luomen “It’s already over.”
猫猫「分かってる」
Maomao “Wakatteru.”
Maomao “I know.”
猫猫(心中じゃなく殺人。しかも、殺そうとしたのは妓女のほうだ。犯行に使われたのは、タバコを漬けた毒の酒。しかし、護衛を付けるほど用心深くなっている男に、どうやって毒酒を飲ませたのか…簡単だ。毒見をして見せればいい。
妓女が無事なら、男は酒を口にする。しかし、実際に毒の酒を飲めば、女も無事では済まない。そこで道具を使った。酒は2種類、器は1つ。酒は、中身が違えば、濃さや重さが違う。重い酒の上に、軽い酒をゆっくり注げば、層ができて、見た目が良い。客を喜ばせる小ネタとして使えば…怪しまれることなく、妓女は下の層だけを麦稈で飲んでみせた。妓女も、上澄みの酒を飲んだ。死なないように、少しの量を。自分も死んでしまえば、元も子もない。男が死に、自分が生き残る計算を考えた上で、朝方に事を起こしたのだろう。そして都合よく、それを発見する人間がいた。儚げだが、それでいてしたたかだ。)
Maomao (Shinjuja naku satsujin. Shikamo, korosoto shita-nowa gijono hoda. Hankoni tsukawareta-nowa, tabako’o tsuketa dokuno sake. Shikashi, goeio tsukeru-hodo yojin-bukaku natte-iru otokoni, do-yatte dokushu’o nomaseta-noka. Kantanda. Dokumio shite misereba ii. Gijoga buji-nara, otokowa sakeo kuchini suru. Shikashi, jissaini dokuno sakeo nomeba, onnamo buji-dewa sumanai. Sokode doguo tsukatta. Sakewa ni-shurui, utsuwawa hitotsu. Sakewa, nakamiga chigaeba, kosaya omosaga chigau. Omoi sakeno ueni, karui sakeo yukkuri sosogeba, soga dekite mitamega yoi. Kyakuo yoroko-baseru konetato shite tsukaeba… ayashima-reru-koto naku gijowa shitano sodakeo mugiwarade nonde miseta. Gijomo uwazumino sakeo nonda. Shinanai-yoni, sukoshino ryo’o. Jibunmo shinde shimaeba, motomo komo nai. Otokoga shini, jibunga ikinokoru keisan’o kangaeta uede, asagatani koto’o okoshitano-daro. Soshite tsugo-yoku, soreo hakken-suru ningenga ita. Hakanage-daga, sorede-ite shitatakada.)
Maomao (Murder, not a double suicide. And it’s the courtesan who tried to kill the man, using drinks laced with tobacco poison. But the man was cautious enough to have guards around. How did she get him to drink the poison? Simple. She took a sip as well. If the courtesan was safe, the man would drink, too. But if she drank the poison, she’d be in danger herself. That’s why she used a trick. Two drinks, one cup. Different drinks have varying thicknesses and weights. By pouring a lighter drink slowly over a heavy drink, you can create a pretty-looking, layered drink. She used that as a small parlor trick to impress her guest. Then, she used the wheat stalk to drink just the lower layer, without raising suspicion. Afterwards, she drank from the upper layer as well. Just a little bit, so it wouldn’t kill her. She didn’t want to end up dead herself. She did the act in the morning to increase the odds that he would die, and she would survive. And conveniently, someone came to witness it. She appeared fragile, but she’s actually quite clever.”
禿「姐さん、何やってるの?寝てなきゃダメ!」
Kamuro “Neesan, nani yatteruno? Netenakya dame!”
Serving girl “What are you doing, Big Sis? You should stay in bed!”
猫猫(禿の行動は、どこかおかしかった。男を手遅れにするために、わざわざ医者ではなく薬屋を訪ね、おやじを呼ぶのにも時間をかけた。そこに姐ちゃんへの心配はなかったのだろうか。実の姉と同じように、また親しい者が死ぬとは考えなかったのだろうか。まるで、死なないと分かって行動しているようだった…なんて、考えすぎだろうか。そして、禿にやたら同情的な妓女。金払いのいい、やり手婆。怪しいと思ったら、いくらでも怪しいと思えてしまう。もしやみんな…ハア、憶測でものを言っちゃいけないか…)
Maomao (Kamurono kodowa, dokoka okashi-katta. Otoko’o teokureni suru-tameni, waza-waza isha-dewa naku kusuriyao tazune, oyajio yobuno-nimo jikan’o kaketa. Sokoni, neechan’eno shinpaiwa nakattano-daroka. Jitsuno aneto onaji-yoni, mata shitashii monoga shinu-towa kangae-nakattano-daroka. Marude, shinanaito wakatte kodo shite-iru yo-datta… nante, kangae-sugi daroka. Soshite, kamuroni yatara dojo-tekina gijo. Kane-baraino ii, yarite-babaa. Ayashiito omottara, ikura-demo ayashiito omoete shimau. Moshiya, minna… Haa, okusokude mono’o iccha ikenaika…)
Maomao (The servant girl did behave a bit strangely. In order to make sure the man didn’t survive, she went to an apothecary, not a doctor. She even took her time bringing my dad over. Wasn’t she worried that her ‘Big Sis’ would die? Wasn’t she worried that someone close to her would die again, like her real sister? It’s almost as if she knew the courtesan would survive. Or am I over-thinking this? In addition, the other courtesan was sympathetic to the servant girl. Plus, the very generous madam… Once I start doubting, there’s no stopping. Could they all have been… I shouldn’t speak based on conjecture.)
猫猫(ずっと帰りたかった花街も、本質は後宮と変わらない。花園であり、鳥かごだ。みんな、閉じこもった空気に毒されていく。妓女も、周りの毒を食らうことで、甘い毒へと変わっていく。あの妓女がどうなるのかは分からない。ドラ息子が毒を飲まされたと訴えるかもしれないし、逆に娼館側が商品を台無しにされたと脅すかもしれない。…どちらでもいい。そんなことをいちいち考えていては、この街で生きていけない)
Maomao (Zutto kaeri-takatta hana-machimo, honshitsuwa kokyuto kawaranai. Hanazonode ari, torikagoda. Minna, tojikomotta kukini dokusarete-iku. Gijomo mawarino dokuo kurau-kotode, amai dokueto kawatte-iku. Ano gijoga do naruno-kawa wakaranai. Dora-musukoga dokuo nomasaretato uttaeru-kamo shirenaishi, gyakuni shokan-gawaga shohin’o dainashini saretato odosu-kamo shirenai. …Dochira-demo ii. Sonna koto’o ichi-ichi kangaete-itewa, kono machide ikite ikenai.)
Maomao (I really missed this pleasure district, but in essence, it’s no different from the rear palace. It’s both a garden and a cage. The stale, trapped air poisons everyone. The courtesans also eat the poison around them to become a sweet poison themselves. I don’t know what’ll happen to that courtesan. Maybe the annoying customer will assert that she tried to poison him. Maybe the brothel will accuse him of ruining their merchandise instead. Well, whatever. You can’t live life in this neighborhood worrying about every little thing.)
梅梅「猫猫」
Meimei “Maomao.”
Meimei “Maomao.”
猫猫「梅梅姐ちゃん」
Maomao “Meimei neechan.”
Maomao “Meimei.”
梅梅「もう後宮に戻るの?」
Meimei “Mo kokyuni modoruno?”
Meimei “You’re going back to the rear palace already?”
猫猫「年季がまだ1年残ってるし、仕事を放棄したら迷惑がかかる」
Maomao “Nenkiga mada ichi-nen nokotterushi, shigoto’o hoki shitara meiwakuga kakaru.”
Maomao “I have a year left on my term. I also have work to do that I can’t force on others.”
梅梅「そう…せっかく帰ってこられたのに。猫猫が急に行方不明になって、みんな心配してたのよ。白鈴も女華も、おばばも。」
Meimei “So… Sekkaku kaette-korareta-noni. Maomaoga kyuni yukue-fumeini natte, minna shinpai shiteta-noyo. Pairinmo Jokamo, Obabamo.”
Meimei “That’s too bad. You just got back. Everyone was worried when you suddenly went missing. Pairin, Joka, and even the old lady.”
猫猫「え?そんなこと、一言も…」
Maomao “E? Sonna koto, hitokotomo…”
Maomao “Really? She never said…”
梅梅「いつも通りだったでしょう?あんたが帰ってきたからよ」
Meimei “Itsumo-doori datta-desho? Antaga kaette kita-karayo.”
Meimei “She acted like usual, right? It’s because you came back.”
猫猫「そっか…おお~」
Maomao “Sokka… Oooo”
Maomao “I see.”
梅梅「や~だ、さみしくなっちゃった?よしよし~」
Meimei “Yaaada, samishiku nacchatta? Yoshi-yoshiii.”
Meimei “Oh no, did I make you all sentimental? There, there!”
猫猫「ちょ…梅梅姐ちゃん!」
Maomao “Cho… Meimei neechan!”
Maomao “Come on, Meimei!”
梅梅「猫猫、離れには行ったの?」
Meimei “Maomao, hanare-niwa ittano?”
Meimei “Maomao, did you visit the annex?”
猫猫「ん…あとで行く」
Maomao “N… Atode iku.”
Maomao “I’ll go later.”
ーーーーー
羅門「気を付けるんだよ」
Ruomen “Kio tsukerun-dayo.”
Luomen “Take care of yourself.”
猫猫「おやじも。行ってきます」
Maomao “Oyajimo. Itte-kimasu.”
Maomao “You, too. I’m off.”
猫猫(3日間の里帰りは、あっという間に終わった)
Maomao (Mikka-kanno sato-gaeriwa, atto iumani owatta.)
Maomao (My three-day homecoming was over before I knew it.)
白鈴「もう帰っちゃうなんて、残念だわ~。ねえ?李白様?」
Pairin “Mo kaecchau-nante, zan’nen-dawaaa. Nee? Rihaku-sama?”
Pairin “I’m so sad to see you go so soon! Right? Master Lihaku?”
李白「やは~、実に残念だ」
Rihaku “Yahaaa, jitsuni zan’nenda.”
Lihaku “Yes! I’m so sad, too!”
猫猫(いい夢見れたみたいだな…一度天上の甘露を知れば、地上には戻れない。きっと、生かさず殺さず、搾り取られ���ことだろう…とはいえ、前払いで足りなかった銀を補うのは私だ)
Maomao (Ii yume mireta mitai-dana… Ichido tenjono kanro’o shireba, chijo-niwa modorenai. Kitto, ikasazu korosazu, shibori-torareru kotodaro… Towa-ie, mae-baraide tarinakatta gin’o oginau-nowa watashida.)
Maomao (Looks like he had a good dream. Once you have a taste of the heavenly dews, there’s no turning back to reality. I’m sure they’ll squeeze him dry, gently but thoroughly. That said, I’m the one that has to cover for the amount that I couldn’t pay up front.)
やり手婆「帰ってくるときは連絡しな」
Yarite-Babaa “Kaette kuru-tokiwa renraku shina.”
Madam “Let me know when you’re coming home next.”
猫猫(おかげで次の身売り先が決定である)
Maomao (Okagede tsugino miuri-sakiga ketteide aru.)
Maomao (And thus, my next buyer has been determined.”
ーーーーー
壬氏「む~っ…」
Jinshi “Muuuu…”
猫猫(なぜだろう?やたら、こっちを睨んでいる…。早めに退散しよう)
Maomao (Naze-daro? Yatara, kocchio nirande-iru… Hayameni taisan shiyo.)
Maomao (What’s with the intense stare? I’d better make my escape.)
猫猫「では、着替えてまいりますので」
Maomao “Dewa, kigaete mairimasu-node.”
Maomao “I’ll go get changed.”
桜花「あとで」
Infa “Atode.”
Yinghua “Tell us…”
愛藍「いろいろ」
Airan “Iro-iro.”
Ailan “Everything…”
貴園「聞かせてね」
Guien “Kikasetene.”
Guiyuan “Later!”
壬氏「応接室で待っているぞ。フンッ」
Jinshi “Osetsu-shitsude matte-iruzo. Fun.”
Jinshi “I’ll be waiting for you in the parlor.”
猫猫「失礼いたします」
Maomao “Shitsurei itashi-masu.”
Maomao “Excuse me.”
猫猫(なんだか態度が悪い気がする…気のせいだろうか?気のせいにしたい。気のせいにしよう。にしても…なぜ2人きりなんだ)
Maomao (Nandaka taidoga warui kiga suru… Kino sei daroka? Kino seini shitai. Kino seini shiyo. Ni shitemo… Naze futari-kiri nanda.)
Maomao (For some reason, he seems really upset. Am I over-thinking it? I hope I’m over-thinking it. Let’s go with that! Why are we alone, anyway?”
壬氏「里帰り、行ってきたようだな」
Jinshi “Sato-gaeri, itte-kita-yodana.”
Jinshi “So, you went home, huh?”
猫猫「はい」
Maomao “Hai.”
Maomao “Yes.”
壬氏「どうだった?」
Jinshi “Do datta?”
Jinshi “How was it?”
猫猫「みんな元気そうで、何よりでした」
Maomao “Minna genki-sode nani-yori deshita.”
Maomao “Everyone’s doing well, so I was glad for that.”
壬氏「そうか」
Jinshi “Soka.”
Jinshi “I see.”
猫猫「はい」
Maomao “Hai.”
Maomao “Yes.”
壬氏「李白っていうのは、どういう男なんだ?」
Jinshi “Rihakutte iunowa, do-iu otoko nanda?”
Jinshi “What is this Lihaku fellow like?”
猫猫「ん?身元引受人です」
Maomao “N? Mimoto hikiuke-nin desu.”
Maomao “He was my guarantor.”
猫猫(なぜに名前を知っている?)
Maomao (Nazeni namaeo shitte-iru?)
Maomao (How does he know that name?)
壬氏「意味が分かって言っているのか?その意味が」
Jinshi “Imiga wakatte itte-irunoka? Sono imiga.”
Jinshi “Do you even know what that means?”
猫猫「ええ。身元のしっかりした高官でないと、引受人にはなれないと」
Maomao “Ee. Mimotono shikkari-shita kokande naito, hikiuke-nin-niwa narenaito.”
Maomao “Yes. Only a higher-ranking official with a good record can serve as a guarantor."
壬氏「かんざしをもらったのか?」
Jinshi “Kanzashio moratta-noka?”
Jinshi “Did he give you a hairpin?”
猫猫「何本も配っていましたので、義理でいただきました」
Maomao “Nanbonmo kubatte imashita-node, giride itadaki-mashita.”
Maomao “He was passing out several, so I took one as a consolation prize.”
壬氏「つまり、義理でもらったものに、俺は負けたんだな?」
Jinshi “Tsumari, giride moratta-mononi, orewa maketan-dana?”
Jinshi “So, I lost to a consolation prize, huh?”
猫猫(うん?)
Maomao (Un?)
壬氏「俺もあげたはずなんだが、全く話は来なかったな」
Jinshi “Oremo ageta hazu-nandaga, mattaku hanashiwa konakattana.”
Jinshi “I thought I gave you one too, but I never heard from you.”
猫猫(俺?何だ、要するに自分に話が来なかったのが気に食わないのか。不思議なものだ…面倒ごとには関わらないほうが楽に決まっているのに。暇人だから厄介ごとでも構ってもらいたいのか?)
Maomao (Ore? Nanda, yo-suruni jibunni hanashiga konakatta-noga kini kuwanai-noka. Fushigina monoda… Mendo-goto-niwa kakawara-nai-hoga rakuni kimatte-iru-noni. Hima-jin dakara yakkai-goto-demo kamatte morai-tai-noka?)
Maomao (Huh? In other words, he’s just unhappy because I didn’t rely on him instead? Weird. It’s obviously way better to not get involved in any trouble. Is he so bored that he wants attention even if it’ll cause problems?)
猫猫「申し訳ありません。壬氏様にご満足いただける対価など、思いつかなかったもので」
Maomao “Moshi-wake arimasen. Jinshi-samani gomanzoku itadakeru taika-nado omoi-tsukana-katta-monode.”
Maomao “I’m sorry. I couldn’t think of a repayment that you’d enjoy.”
壬氏「対価って何だ?お前、それを李白ってやつに払ったのか?」
Jinshi “Taikatte nanda? Omae, soreo Rihakutte yatsuni haratta-noka?”
Jinshi “What repayment? Did you give something to this Lihaku guy?”
猫猫「ええ。一夜の夢に喜んでおりました」
Maomao “Ee. Ichiyano yumeni yorokonde orimashita.”
Maomao “Yes, I granted him a night of blissful dreams.”
壬氏「なっ…!一夜…」
Jinshi “Na…! Ichiya…”
Jinshi “A night…”
猫猫「フンッ、大変ご満足いただけたようで、こちらとしても、頑張った甲斐がありました」
Maomao “Fun, taihen gomanzoku itadaketa-yode, kochirato shitemo, ganbatta kaiga arimashita.”
Maomao “He seemed very happy. I worked hard, so I’m pleased with myself.”
猫猫「何してるんですか?シミになる前に、これで…。失礼しますよ?すぐ洗濯に出した方がいいかと。茶碗もすぐ片付けますから、触らないでくださいよ。ハア…失礼します。スーッ」
Maomao “Nani shiterun-desuka? Shimini naru maeni, korede… Shitsurei shimasuyo? Suguni sentakuni dashita-hoga iikato. Chawanmo sugu katazuke-masu-kara, sawara-naide-kudasaiyo. Haa… Shitsurei shimasu. Suuuu”
Maomao “What are you doing? Let’s wipe you off before it stains. Excuse me. You should get this washed right away. I’ll clean up the cup right away, too. Don’t touch it. Excuse me. Whoosh.”
玉葉妃「フ��ッ、アハハハハハッ」
Gyokuyo-hi “Fufu, Ahahahahaha!”
猫猫「ん?うぎっ」
Maomao “N? Ugi!”
Maomao “Ow!”
玉葉妃「アハハハハハハッ、フフフフッ、フフッ」
Gyokuyo-hi “Ahahahahaha, Fufufufu, fufu.”
(Continue to episode 9)
#the apothecary diaries#薬屋のひとりごと#apothecary english#apothecary romaji#薬屋 英語 学習#apothecary diaries#薬屋のひとりごと 英語
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翻訳家・柴田元幸さんとポール・オースター作品を囲む読書会
日時:2024年5月26日(日)開場:10時 開演:10時30分 終演:12時
会場:twililight(東京都世田谷区太子堂4-28-10鈴木ビル3F/三軒茶屋駅徒歩5分)
料金:1500円+1ドリンクオーダー
定員:14名さま
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作家のポール・オースターさんが亡くなられました。
「ニューヨーク三部作」や『ムーン・パレス』など、自分の人生を開いてくれた作品をたくさん書いてくださったので、感謝の気持ちでいっぱいです。
きっと同じように感謝の気持ちや寂しい気持ちを抱えている方がいると思うので、
そんな気持ちをみんなと分かち合う読書会を開催します。
ゲストはオースター作品を翻訳している柴田元幸さんです。
内容はとてもシンプル。
一人ひとり、自分の好きなオースター作品について3分ほどで発表して、それについて柴田さんと皆さんで語り合っていきます。発表を希望しない方は聞き手に徹していただいても構いません。
柴田さんにはオースターの未訳作品についてもお話しいただく予定です。
今後もオースターさんの物語はわたしたち読者の中で生き続ける。
ぜひご参加ください。
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*定員に達したので、キャンセル待ちの受付になります。
件名を「翻訳家・柴田元幸さんとポール・オースター作品を囲む読書会」として、お名前(ふりがな)・お電話番号・ご予約人数を明記の上、メールをお送りください。
*このメールアドレスが受信できるよう、受信設定のご確認をお願い致します。2日経っても返信がこない場合は、迷惑フォルダなどに入っている可能性がありますので、ご確認ください。
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ポール・オースター
Auster,Paul
(1947-2024)1947年生れ。コロンビア大学卒業後、数年間各国を放浪する。1970年代は主に詩や評論、翻訳に創作意欲を注いできたが、1985年から1986年にかけて、『ガラスの街』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』の、いわゆる「ニューヨーク三部作」を発表。一躍現代アメリカ文学の旗手として脚光を浴びた。他の作品に『ムーン・パレス』『偶然の音楽』『リヴァイアサン』『ティンブクトゥ』『幻影の書』『ブルックリン・フォリーズ』『写字室の旅/闇の中の男』『冬の日誌/内面からの報告書』などがある。
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柴田元幸
シバタ・モトユキ
1954年、東京生れ。米文学者・東京大学名誉教授。翻訳家。アメリカ文学専攻。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞受賞。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。アメリカ現代作家を精力的に翻訳するほか、『ケンブリッジ・サーカス』『翻訳教室』など著書多数。文芸誌「Monkey」の責任編集を務める。
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<Hemingway’s Fly Bottle (*1)/Another Heart (*2)>
7/21/2024 (The 125th Anniversary of Hemingway’s Birth)
by Masahide Kobayashi 6.6 (φ) × 35.5 (H.) cm 364 g Mixed Media
Slightly Iridescent Clear Bottle with Octagonal Lower Half and Round Upper Half (Glass)
Folded/Woven-blade Silver-grass-hopper (Plant Fiber)
Pine Stick (Plant Fiber)
Chocolate-colored Thong (Leather)
(*1) [https://www.mutualart.com/Artwork/Flies-in-a-Bottle/1A3B028FC320BED32F4E681CC2D0615F]
(*2) [https://reslater.blogspot.com/2011/07/big-two-hearted-river.html]
<ヘミングウェイのフライ・ボトル (*1)/もう一つの心臓 (*2)>
7/21/2024 (ヘミングウェイ生誕125周年記念日)
小林正秀 作 6.6 (φ) × 35.5 (H.) cm 364 g 混合材
下半分が八角面取りされ、上半分が丸い、僅かに銀化した透明瓶 (ガラス)
バッタの形に折った/編んだススキの “折り葉”/草編み玩具 (*3) (植物繊維)
松の木の小枝 (植物繊維)
チョコレート色の紐 (革)
(*1) この言葉は、デヴィッド・ハモンズの (何本かある “ボトル・アート” の中の) 少なくとも6本は数えられる “フライ・ボトル” の連作の一つ、<ボトルの中のフライ (瓶の中の蝿)>の題名に負っている ([https://www.mutualart.com/Artwork/Flies-in-a-Bottle/1A3B028FC320BED32F4E681CC2D0615F])。
この連作では、透明な瓶の内側に接着剤で貼り付けたジッパーの引手を、止まった「蝿=“fly”」に見立てているわけだが、“fly” は「ズボンのボタンやジッパーを隠す覆い布」の意味もあって、恐らくこの縁語から、この見立てが思い付かれたのではないだろうか。
この作品のボトルは連作中唯一「ペット=“PET”」だが、上述の「6本」の中には拙作同様ガラスのボトルもあり––––
([https://newyorkarttours.com/blog/art,artist,contemporary,critic,exhibition,gallery,newyork,photography,sculpture,tour,visualart/bottles/]-右から四本目のワインの瓶)––––また、上述「6本」の内の残る4本は、ガラスはガラスだが、「ボトル (細首/細口瓶)」ではなくて「ジャー (“jar”=広口瓶)」である
([https://www.mutualart.com/Artwork/Fly-Jar/624F86C99BE1B1E9]/
[https://www.mutualart.com/Artwork/Fly-Jar/01A3D05CA4FFA6D7]/
[https://lesoeuvres.pinaultcollection.com/en/artwork/one-stone-head]-1994/
[https://greg.org/archive/2024/03/02/shoo-fly-shoo.html]-1994-蝿が黒人で瓶がニューヨーク市ハーレムの「ゲットー (“ghetto”)」を表しているとのことだが、今は瓶がガザで蝿はパレスチナの子どもたちに見えてならない)。
拙作の「フライ (“fly”)」 は、蝿ではなくて「釣りの擬似餌=ルアー (“lure”) の一種である毛鉤 (“fly”)」––––飛ぶ (“fly”) 虫であるバッタ (「飛蝗」) の形に折った (折り紙ならぬ) “折り葉”/バッタの形に編んだ「草編み玩具」(*3) ––––である。
(*2) この言葉は、ヘミングウェイの最初の本格的な短編集である《我らの時代に = In Our Time》(1925 刊) に収められた〈大きな、二つの心臓のある川 = Big Two-Hearted River〉(1924-5 執筆) の題名に負っている。
この小説の第二部に、革紐で首から下げたバッタを入れたガラス瓶––––拙作の題名で言えば “フライ・ボトル”/原文では “グラスホッパー・ボトル” ––––が胸にぶつかって揺れたとあり、そこから、この瓶を、胸中の心臓の近くで揺れる胸外の “もう一つの/(二つある内の) 二つ目の心臓” に喩えた。
「かれは空の瓶を手にすると…草地に行った。……餌にするバッタを捕まえたかった。おあつらえむきのバッタが一杯…草の…根もとにいた。……中ぐらいのサイズの茶色いバッタを五〇匹くらい瓶に入れ…/…栓がわりに松の枝を押し込んだ。それで、バッタたちが逃げ出せないくらい瓶の口はふさがったし、通気にも問題なかった。/////// かれは…バッタの入った瓶の口を革紐で片結びにして、首から下げて、流れの方へと降り…た。…/… バッタの入った瓶が胸にぶつかり揺れた」––––アーネスト・ヘミングウェイ著, ニック・ライアンズ編, 倉本護訳『ヘミングウェイ釣り文学傑作集』木本書店, 2003, pp.46-8。
“he took an empty bottle and went…to the meadow. …Nick wanted to catch grasshoppers for bait…. He found plenty of good grasshoppers…at the base of the grass…. ……Nick put about fifty of the medium browns into the bottle. …/……Nick put in a pine stick as a cork. It plugged the mouth of the bottle…, so the hoppers could not get out and left plenty of air passage. /////// He started down to the stream, …the bottle of grasshoppers hung from his neck by a thong tied in half hitches around the neck of the bottle. …/…The grasshopper bottle swung against his chest.” –––– “Hemingway on Fishing” : Ernest Hemingway; edited by Nick Lyons, Lyons Press, 2000 ([https://www.amazon.com/Hemingway-Fishing-Ernest/dp/1585741442/ref=sr_1_1?crid=3ILB53P3QFMOI&dib=eyJ2IjoiMSJ9.JjbqJHremWZ5h_HnJQ9i8Q.bYOfxz8ItEOecHZymhUdroQz23LL5duJsEuP2ywH-Bw&dib_tag=se&keywords=hemingway+on+fishing%2C+lyons+press&qid=1718868802&s=books&sprefix=hemingway+on+fishing%2C+lyons+press%2Cstripbooks-intl-ship%2C251&sr=1-1]), pp.13~6.
この本の写真頁 (上掲ハードカヴァー版原書には有るがスクリブナーズ社刊のペーパーバック版には無い) の7枚目に––––「1916年頃、釣行でのE・ヘミングウェイ。『大きな、二つの心臓のある川』で描かれるバッタを詰めた瓶を首にかけている」(“EH on a fishing trip, c. 1916. Note the grasshopper-holding bottle around his neck that would find its way into ‘Big Two-Hearted River.’”) ––––とのキャプションが付された写真が収録されている。
つまり彼がまだ高校卒業前の––––(卒業を目前に兵役志願するも左眼弱視で叶わず、代わりに) 1918年の春、赤十字野戦病院輸送車の運転手に志願して北イタリア戦線に配属され、2週間後には19歳の誕生日を迎えるという7月8日の深夜にヴェネツィアの30キロ北東を流れるピアーヴェ川西岸のフォッサルタ・ディ・ピアーヴェで (一説によるとイタリア兵にチョコレートを配っていた時に) オーストリア軍の迫撃砲弾と機銃掃射を浴びて重傷を負う前の––––この写真は、上で引用はしなかった瓶以外の装備……竿や手網や、肩から吊るして膝下まで長く垂らした (釣った魚を水中で生かしておく生簀としての) 布袋や、(これは中が見えないので作中の記述に従っての推測だが)「ランチや毛鉤入れ帳でふくれ上がっ…た」「シャツの胸ポケット」(同上 p.48) 等……も含めて、作中の描写にそっくりである。
この小説は、(3ヶ月の入院と10数回にわたる237個の砲弾破片・銃弾摘出手術を経て帰国後の) 1919年9月に、昔のように友人らと釣りに出掛けた体験を基に、(しかし作中では彼らを消して主人公のニック唯一人が) 大自然との遣り取りを通して、戦場だった “彼の川” での心身の傷を、平和な “此の川” で癒し回復して行く過程を表した作品だが、このバッタ=“grasshopper” は––––彼自身も含めた––––戦火に追われ傷つけられる犠牲の草の根の民=“grassroots” を表しているように思う。
例えば第三短編集収録の〈人こそ知らね = A Way You’ll Never Be〉(1932執筆, ‘33刊) の中でも––––「この軍服を着た…数万の兵隊が、バッタ (ローカスト) の大群の如くやって來るよ」(谷口陸男訳, 三笠書房版全集1, 1955, p.156, 但し (ローカスト) は元文では行間に振られたルビである:“you will see…millions wearing this uniform swarming like locusts”-[https://gutenberg.ca/ebooks/hemingwaye-winnertakenothing/hemingwaye-winnertakenothing-00-h.html#story06awayyoullneverbe]-par.100)––––という風に、(確かに揃いの軍服を着て揃いの行動をする軍団を、「相変異」を起こし「群生相」となって飛来襲撃するバッタの群団になぞらえるのは極く常識的で常套的な連想とは言え) 徴集された民衆兵がバッタになぞらえられ、また “此の川” の岸で瓶に入れられたバッタも元は「草の…根もとにいた」(“They were at the base of the grass”) のであり、更には、小説の第一部で主人公は (戦火の換言に他ならぬ) 火事で焼き尽くされた町シーニー (Seney) を通り過ぎて行くわけだが、そこで見たバッタは––––「どれも煤けて黒い色をしていた。……焼け野原で暮らしているのでみな黒く変色してしまったのだ…。火災は一年前だった…が、バッタは今もみな黒く変色している…。いつまでこんなふうに変色したままの姿なのだろう、とかれは思った。…/『さあ、行くんだ、…どこかへ飛んでゆけ』/ かれはバッタを空中に投げ上げ、道の向こう…へと飛んでゆくのを眺めた」(同 p.36)––––のである。
この末尾は犠牲からの治癒と回復への希望・願望だが、バッタの犠牲面に絞ってここで更に付言すると––––これは拙作の瓶の銀化とも結果的に照応してくるのだが––––この黒いバッタの「ほこりをかぶった背中や頭…は虹色だった」(同上, “it was … iridescent where the back and head were dusty”-ibid.)––––という。そしてこの虹色=“iridescence” は、実は、上で触れた第三短編集収録の別の短編〈死体の自然誌 = A natural History of the Dead〉(1929-21執筆, ‘32+’33刊) の中の、兵士の死体を自然誌的に描写した箇所にも出てくるのである。––––「暑いところに…放って置かれると肉はコールタールに似てくる。特に損傷した箇所には、タールの表面に見られるような虹色の光彩が現れる」(“If left long … in the heat the flesh comes to resemble coal-tar, especially where it has been broken or torn, and it has quite a visible tarlike iridescence”-[https://gutenberg.ca/ebooks/hemingwaye-winnertakenothing/hemingwaye-winnertakenothing-00-h.html#story11anaturalhistoryofthedead]-par.8-l.4)。……つまりこのバッタたちは “生きている死体 (the living dead)” なのである。
そして終いには、この「道の向こう」の……第二部の瑞々しい緑の渓谷に生きる健康なバッタたちもまた、瓶の中に囚われた後は生きたまま魚の餌として犠牲になる運命にあるわけで、その心臓は––––一寸のバッタにも五分の心臓がある––––主人公の胸の前で同じ鼓動を打つ同じ犠牲の草の根の民であることを証しているのである。……この瓶は、彼のもう一つの––––川ならば湧き/噴き出る水源としての––––心臓に他ならない。
��周知のようにシーニーの町の側を流れる川は、実際はたったの3文字から成る単純な1音節名詞1語のフォックス川=Fox River なのだが、彼はそれを、その遥か北東に在る––––3文字+7文字の2語3音節から成る長く複雑な形容の––––川の名と取り替えている (これに Big も加えた形容全体の構造/型式は……あの倭建命の「{倭は国の眞秀ろば} 畳なづく青垣 山籠れる 倭 {し麗し}」にも似た……第三短編集収録の〈清潔な、明るい光の差し込むところ = Clean, Well-Lighted Place〉という題名と同じである)。
(via [https://reslater.blogspot.com/2011/07/big-two-hearted-river.html])
この “grasshopper” への “grassroots” の仮託は、旧約の『イザヤ書』(Is. 40–22~24) の昔から––––「主は地球のはるか上に座して、地に住む者をいなごのように見られ……また、…無きものとせられ、…むなしくされる。彼らは…植えられ、…まかれ、…地に根をおろしたとき、神がその上を吹かれると…枯れて、わらのように…風にまき去られる」(日本聖書協会『旧約聖書』1955年改訳 p.998) ––––と有るように、極めて馴染み深いもので、例えば現代の絵画でも––––Web 上では今はこの<赤バッタ、青バッタ>しか画像が見出せない
([https://www.nihonbijyutukai.com/anpan/archives/archives57])––––長谷川匠のバッタ連作が思い出される (「なお,伝統的に日本では,聖書…や欧米の文学書など…,飛蝗…を〈イナゴ〉と訳してきたが,これは〈バッタ〉と訳すべきものである」-[コトバンク-バッタ-改訂新版 世界大百科事典]=[https://kotobank.jp/word/バッタ-115128#goog_rewarded]-山崎柄根執筆部分より)。
この、聖書からの引用という繋がりで––––否、この短編集が刊行された百年前と今が何一つ変わらぬ戦火/戦禍の拡大/継起の時代だからという繋がりで––––最後に一言付け加えるが、この短編集の題名《我らの時代に》は……ヘミングウェイの作品 (と、併記するのは気が引けるが拙作) の題名が多くそうであるように……ある出典からの引用で、それは、英国国教会 (“Church of England”) の『祈祷書』(“The Book of Common Prayer”) の「晩祷」(“The Order for Daily Evening Prayer”) の中の––––「おゝ主よ、我らの時代に平和を与えたまえ」(“Give peace in our time, O Lord”-[http://justus.anglican.org/resources/bcp/1928/BCP1928.pdf]-p.31-l.9)––––だという。
(日本聖公会の1895年版『祈祷書』-[https://dl.ndl.go.jp/pid/824979/1/1] では、この言葉は「晩祷」ばかりでなく「早祷」にもあって、どちらも會師の先唱 :「主よ。我らの生涯泰平をあたへ給へ」で、また、これに対する會衆からの応/答唱は「地のはてまで戦争をやめしめ給へ」([ibid.-1/34],[ibid.-1/45]) であり、戦後の1959年版では、司式者先唱 :「主よ、この世を安らかに治めたまえ」と、会衆応/答唱 :「地のはてまで戦いをやめしめたまえ」である-p.73, p.84)。
……いずれにせよ、この、記されず/発せられず/海面下に沈んで隠された氷山の言葉を––––それをヘミングウェイの非情と反語がどう捉えていたかは別にして––––私たちは私たちの「我らの時代に」、今一度新たに/改めて思い発 (おこ) す必要があるのではないだろうか。
(*3) 新崎宏『手遊び 草編み玩具 第1巻』琉球新報社, 2011, pp.62~3 (沖縄型)/ 65~7 (普及型)/ 69~74 (中国型)。
[https://www.youtube.com/watch?v=mxb3Z399GNM]。
[https://www.youtube.com/watch?v=I_opJ2xl_Fk]。
追記
1989年の3月13日から4月8日にかけてパリの【Galerie 1900 ▾ 2000】で開催されたジョゼフ・コーネル展のカタログ–––– Edouard Jaguer, “Joseph Cornell”, ©1989 The Joseph and Robert Cornell Memorial Foundation [https://nostos.jp/archives/363284] ––––には、 いずれも1933年頃の作とされるコーネルの4本の “ボトル・アート” ––––色々な物品が中に入れられた沢山の小瓶を一つの箱に収めた広義の “ボックス・アート” とは異なる “一本瓶もの” の作品––––の写真図版5枚が収載されている。
その内<無題 (中国の瓶)>(p.20) と<無題 (月の瓶)>(p.21) の2枚=2作品はカラーで、
3枚の白黒は、<無題>と、<無題 (バッタの瓶)>の全図 (p.22) とその部分拡大図 (p.11) である。
<…中国の瓶…>に入れられた活版印刷本の頁らしき巻かれた紙の右端一行は、漢字に [平仮名のルビ] を振った漢字+平仮名交りの日本語の文章で––––「食物 [しょくもつ] を與 [あた] へて汝 [なんぢ] ‥ 今 [いま] より我子 [わがこ] ‥ 做 [な] れよと云 [い] は」––––と読め、従ってこれは、<…日本の瓶…>と改めた方が良いのではなかろうか。
それはともかくとして、コーネルにも<…バッタの瓶…>が有ったということだが、このバッタは、(解説も無く拡大図でも判別し難いのだが) ひょっとすると腹の下にゴムの吸盤が付いていて、何かに押し付けて初めのうちは平らに伏せて耐えているが、そのうちに吸盤の効力が失われて針金の脚のバネの反発力で突然跳び/跳ね上がるブリキの玩具の「跳ねバッタ」––––(例えば[https://www.ebay.com.au/itm/181510296673] 、[https://www.jataff.or.jp/konchu/obj/obj30.htm] 、[https://www.amazon.co.jp/ノーブランド品-q1145510112-ブリキのおもちゃグラスホッパー雑貨ブリキ玩具品駄菓子屋懐かしコレクション絶版品バッタレトロ品珍品/dp/B0D9WKKWX4] のような) ––––かもしれない (但し写真を見る限りでは吸盤は……初めからなのか、後で取れたのか、は兎も角として……付いていない)。
なお、1980年のニュー・ヨークMoMa でのジョゼフ・コーネル展の図録 ([https://nostos.jp/archives/49182]) には、反対側から異なる角度で撮られたと思われる内容物品の配置が違うこの瓶の白黒写真図版 (Pl. 12)
が掲載されている。
(10/14/2024)
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