#お化粧好きさんと繋がりたい
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steadyeggspaintergoop · 2 years ago
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バリニーズ.ジンバランでわ 【ファンデーション】ご用意しております。 施術後の化粧直しにお使い頂けます♪ *別途メークお手伝いは可能です! ★クレンジング、ウォッシュ、拭き取りローション、ローション、ミルク、ファンデーションまで #お化粧直し用 #お化粧セット #お化粧好きさんと繋がりたい #身体を整えて免疫力up #身体を整えるって大切 #猫背を改善 #むくみ太り #むくみの原因 #むくみが取れる https://www.instagram.com/p/CqUiOQOJUIj/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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01-08-m00n · 1 month ago
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2025年1月30日 木曜日 15:14 19:06
彼の家を彼の外出から約1時間後に出た。彼が置いていった鍵を持って、鍵を閉めた。彼が東京で買ってきたカラフルなモチーフが提げてある。どちらに回したら鍵がかかって、どちらに回したら鍵が空くのか、感覚で分かり始めるようになった。
彼は街の中心地のそばにアパートを借りていた。最初に聞いたときは驚いたけれど家賃は学生が支払うのに適しているほどだった。ミントグリーンの縦長のアパート。その近くには綺麗なマクドナルドが2店舗あって、どちらも異なった綺麗さを持っていた。去年の秋、飲んだ翌日の15時にお昼ご飯を食べに行った。ローファーをおろして、黒いローファーと黒いスカートのひらひらの間から、新しめの赤い靴下が見えて気分がよかった。よく晴れた秋晴れだった。今日はそのマクドナルドとは違う方を選んだ。
そのマクドナルドは小さなスクランブル交差点に面していて、大きなガラス張りになっている。ガラスにカウンターが沿っていた。そこで手帳を書いて、この前買った村上春樹を読みたいと思った。こういう時のアイデアには力強く動かされるのが自分だ。こういう時の自分がとても好き。マクドナルドのホットケーキを食べたことがなかったし、なんだか余計なものを身体に入れたくなかったので、ホットケーキとホットコーヒーの小さいのを、小さいぬりかべみたいな液晶からお願いした。
ボードの番号は16だった。あたたかいホットケーキのあたたかさは犬みたいだった。一昨年亡くなった愛犬の腹を思い出した。全く悲しくない意味で。思い浮かべるものよりも頼りがいがあるバターとメープルシロップが着いてきて、おー、と思った。環境のためと称された木のフォークとナイフはそれぞれ逆の向きで袋に入っていた。特に損は無いが、切れているのか切れていないのか実がない感じで、切ると言うより二本でちぎって食べた。優雅な気もしたがやはり穏やかに犬の腹を開け続けている感じがしてそれが相殺されていた。何にしろ美味しかった。またいつか食べようと思った。
9月か10月から、授業の開始と伴に毎週水曜日は彼の家に泊まっている。昨日も例に従ってそうだ。彼の家にお昼まで、遅ければ16時前までいることが通常になっていたけれど、今日は彼と同じ時間にしっかり起きて支度をした。彼は20分で支度をする一方私は化粧等に40分近くかかるけれど。その行動が正しかったように、彼の1回目のアラームが鳴る8:30にちゃんと眠気が無くなっていった。
それも、ちゃんとしようと思ったからである。ちゃんとしてるところを見せようと思ったからである、の��が正しいかもしれない。
この前、初めて彼が死にたいと言った。そういう暗さがない、見えない人では当然ないのだが(私が恋人にする以上暗さがあることは自明である)、彼が内に向けたネガティブなことをそこまではっきり口にしたのが初めてだった。誰かに怒ったり、全員を突き放したり、ネガティブな気持ちを棘として発することはあっても自分の内に向けているのを見るのは初めてだった。その誰も寄せ付けないようにしたいんだ、というような姿に、何を言ったらいいのかひどく悩んだ。今まで自分のものも人のものも、死にたい気持ちを見つめてきたつもりだったしつもりだが、彼のものは別物に見えた。自分の出来ることは、願うことだけであるように感じたし、彼が楽しい状態でいられるために何が出来るだろうと考えずにはいられなかった。できる限りの言葉をかけて、できる限り出来ることを調べた。彼が彼の本当の内側に(そういうものがあるとしたら)入れてはくれなかったけれど、それ以上に出来ることもするべきこともなかった。
昨日18:25からの上映前に駅の中のサイゼリヤで夕食をとった。16:50に新潟駅に着くよ、と連絡をして待ち合わせをした。私を見つけた彼があたたかに笑って少し歩幅を広くしたように見えた。おつかれさま、と声をかけて合図なく歩きかけたあたりで、彼が「元気になったよ、ありがとう。」とこちらを見て優しく笑ってくれた。その言葉は私の安心のためにわざわざ言って''くれた''のではないような気がして嬉しかった、彼がこういう笑い方が出来るようになってよかったと思った。正直彼が死にたいと言った日は、ずっとその事を考えていたし、その次の日の授業中も、死にたいという人にどのようにしたらいいかをずうっと調べていた。「死にたいという発言を受け止めた人にもケアが必要」と書いてあるいくつかのホームページに対して、そんなことどうでもいいから絶対的な答えが欲しいの と思った。そんな時間や気持ちがもうどうでも良く、彼の「ありがとう」という一言が嬉しかった。その一言だけで、わたしはどこまでも頑張れるんじゃないかと思った。
きっと、彼と私は近付き過ぎたのだと思う。彼と私はと言うより、彼に私が。お互いの輪郭がわからなくなるくらいに近付いて、液体みたいに揺らいだ彼と混同してしまいたい、溶け合ってしまえばいいと思っていた。私は彼に甘えすぎていた。何度も喧嘩をして、彼は「嫌いなところもあるから好きなところもあるんだ」と言ってくれた。その理屈をよく分かっていないままハグをしていたけれど、やっと分かってきたのかもしれない。彼は「好きだから」私を受け入れてくれているのだと。そして私も、同様に、彼を「好きだから」受け入れ続けて来たのだ。今まで彼には呆れることも理解し難いこともあった。でも彼を手放すなんて答えは当然のようにどこにもない。彼のことが好きだからだ。好きで好きで、��れだけ傷付いて泣いても、彼のいない生活を考えるのはそれ以上に痛いことだと明確に予想できていた。きっと彼もそうで、私に傷付けられたり私に腹が立ったり、私を理解出来なかったりしただろうと思う。でもその度、やっぱり向き合ってくれた。それは、好きだからだ。思い返すと彼は、私があなたを困らせるから一緒にいない方がいい、などと(思ってもないことを)言った時、「それでも好きだから」と言ってくれていた。どうしようもなく好きなんだと。
好きでいてくれる気持ちや、好きだからこそしてくれていることやしないでいてくれていることを当たり前だと思うのは傲慢だ。言い訳だが、そういう思いやりや優しさを当たり前みたいに振り撒ける彼だからこそ、自分にも常にそうしてくれるような気がしていた。彼だって優しく出来ない時があるし、彼だって優しくされたい時があるという当然のことが見えていなかった。
昨日はセックスをしなかった。それは生理周期によって(意識的にではなく)決まったことなのだが、昨日はするべきでなかったように思う。身体としては彼が欲しくてたまらなかったけど、精神は理性を見つめていた。彼に身体を触られると、(彼が私の内側に入らなくても、)すごく気持ちが良かった。外側を触られていると、内側まで繋がっているような感じがした。彼の中で私を見つめるんじゃなく、世界の中で、自分という存在と、彼という存在を同等に見つめる。彼も私と一緒のまだ若い人間なんだ。
彼が甘えたいときに甘えてくれたらいいし、泣きたいときに泣いてくれたらいいと思う。彼は誰にも頼らずに生きてきたようだし、付き合った当初から「一人で生きてきたんだ、」と揺らぎなく言った。でも彼は私と一緒に生きようとしてくれている。私も彼と一緒に生きていきたい。「迷惑をかけられることも、頼まれることも、嬉しいことなんだよ」と私は彼に言った。迷惑や不安という言葉は似合わない。好きな人が大切に抱えている荷物やその人が集めてきた痕跡を見せてくれて、それを一緒に持ったり確かめたりしながら隣で歩けるのは否定の余地などなく幸福である。自分の対面している相手は、自分にわがままを言われて振り回されることもうれしいのだと、それくらい私は彼を信じているのだということを、ゆっくりゆっくり知ってくれたらいいと思う。
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kaoriof · 6 months ago
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無題
平穏よりも胸のときめきをいちばんにしたら世界のぶあつい皮膚が一枚めくれたかのようになにもかもが歌い踊りかがやきはじめたのをいまでも覚えている。わたしは親が厳しくて外泊できないけれど、そのあいだに同級生の子たちはうつくしい島の海に反射する満月をみて、だれかと夜通しぴたりとからだをあわせて内緒話をするような、今にもぷつりと切れそうな糸のように細くて鋭い若さを世界の夢に浸らせている。感性を野放しにして、こどものころの感動をひとつずつ取り戻す時間がわたしにも必要だった。けれど思いどおりにいかないこともある、それも定めとおもって歯をぎゅっとくいしばる。わたしには必要だった。路上、白い廊下みたいに澄んだ朝霧をかんじる時間。薄いトップス。ズレた口紅。酔った勢いで入れ墨を彫ってしまう危うさ、煙ったクラブでなにもかんがえずに踊って、好きな男と寝て一限目をサボるとか、夜の街頭を走り抜け、くだらないことに時間とお金を費やすこと。「それだけじゃない、夜に遊ば��くても昼に釣りをしたりサッカーしたりそういう遊び方だってあるだろう。そっちのほうが幾分もまともだ」 おとうさんは夜遅くに帰ってきたわたしを叱りつけ、そう言った。わたしはけしてワルにあこがれているのではなくて、ただただ綺麗なものに飽きただけだった。わたしにとって祈りや信仰はさいしょから型があってそれに当て嵌めてハイ完成みたいなかわいいお菓子作りのようなものじゃなかった。自らを成り立たせるピースを集めた上でそれを食い尽くすくらいの覚悟や貪欲さがあなたにはある?わたしにはそれが足りなかった。昔も今も自分でうつくしい歌をつくれない。うつくしいものがたりをかけない。うつくしい絵を描けない。世の中にはフォロワーが万桁いる女子高生がいて、今、何千もの美術展が開催されていて、明日、いつかオリンピックに出るであろう少年がはじめてスケボーに乗るかもしれない。わたしには何もできないかもしれないけれど、彼らの生き様はわたしをわたしたらしめる微かなエッセンスとしてわたしに溶け込む。それを祈りという言葉で表象してはだめ?これからのことをかんがえると、ずっとどきどきする。目の前の光景が、訪れたことのない地の光が、風が、わたしを、わたしのからだを必要としてる気がする。世界中に張り巡らされた血管がわたしの心臓部にも繋がっているような心地。死ぬ5秒前ってどんな感覚なのかしらないけど、築き上げた塔が崩れてゆく感じなのかな、雪景色のような。
無題
朝起きたら腕に友達の噛み跡と身に覚えのない痣が3つくらいあった。耐え難い疲労がからだのあちこちにひっついて、入れ墨と化している。活字の海を、本をその背に背負えたらよかったのに、今のわたしを崖っぷちに引き止めているのはうつくしい言葉でもなくて、泥に塗れた重いカルマ。イヤホンの先から垂れ流れる音楽すらも風のように軽やかで自由なものではなくて、ねばねばした気持ちわるくてかなしいものに聴こえた。夏と、そのあつさと、その底知れぬ闇に街ゆくものすべてがこころのずっと奥の方で平伏している。昼過ぎにスクランブル交差点前の巨大スクリーンが薄青い空を泳いでいるようにみえたこと、街ゆく人の肌色が、シャボン玉のようにその熱を吸収して発光していたこと、ぜんぶなんか夢みたいにふわふわしているかんじがした。もうすぐでなつやすみなのに、大学入ってからそれまでもずーっと夏休みのような感じだったからあまりどきどきしない。みずみずしくずっと光っていたい。わたしもいつかデカい人間になりたい、いつかいつかいつかという文句ばかりが増えてゆくのを横目でみて、ぜんぶカサブタを剥がすように振り解いて拭ってくれる奇跡みたいな命、日々、���をどうしても期待してしまう。どうすればいいんだろーしにてーと思いながらまたあしたも友人と夜ご飯をたべにいく約束した。それでまた家に帰って、朝起きて虚無感に苛まされて、の繰り返しを大量の課題で中和する。薄暗い中でたべるごはんとか朝早起きして化粧をすることじゃない、今はなにもない海とか草原でなにも繕わずにその自然のデカさとか愛を仰向けになって享受するのがいちばんただしいきがする。たすけてと呼ぶには大袈裟すぎるし。わたしはわたしのことをぜったい見放さない、それだけで充分いっぱいすてきでしあわせで救いだということを今じゃなくてもいい何年もかけて真実にしていく、揺るがない愛に変えていきたい。
end
泣き出しそうに張り詰めた空気に鼻を啜る。世界の彩度が落ちて、ぶあつい服を着た街ゆく人たちが皆んなちっちゃな怪獣みたいにみえる。肌寒い。外はずっと灰色、モスグリーン、レモンみたいな匂い。大きな木が揺れて、木の葉の上に横たわっていた雨の滴が霧のように3秒間くらい降った。最近は毎日毎日やることが多くて、それをこなしているあいだに1日が終わる。3日連続で化粧を落とさずに寝てしまった。多くの人が電車にのっているときに外の景色に目をやらないのと同じ感覚で、わたしも生活の外側にひろがる微かな動きに鈍くなった。ずっと特別でありたかった、1番愛されたかった、そういった思春期的な熱望とどんどん疎遠になっていく自分に日々焦ったり安堵したりしている。だけど同時に、わたしの中をまだ生きている17歳のわたしがその面影をときどき覗かせる。期待させる。突拍子もなく走ったり、ゲラゲラ笑ったりする。些細なことで泣いたり、理不尽な世界に怒っている。良くも悪くも変わっていくのなら、これからの自分に期待をしたい。アルバイト先では後輩が6人くらいできて、みんなわたしよりも仕事ができる。わたしはもともと注意をされると衝動的に泣いてしまうところがあったし、シンプルに忘れっぽかった。あまりにも器用に仕事ができないので、ある日店長とそのことについて話し合ったら意識の問題と言われた。その1、人からのアドバイスに劣っている自分を見出してはだめ。その2、素直に人からの意見を受けとる。その3、自分のためでなくだれかのために働く。この3つを約束した。夜の繁華街で50歳の男性に飲みにいきませんかと声をかけられたり、あした授業にどんな服でいくかを考えながら化粧品を見に薬局に寄り道したり、腕に点々とのこる虫刺され痕をみて、それを残した蚊のことを考える。あした、図書館で借りた本の返却期限。わたしもちっちゃな怪獣になって寒さをまるご��食べてしまいたい、寒い日の、霞んだ光やクリアな淋しさ、果実のようにぎゅうぎゅうに酸っぱい気持ちを。
slow burning
大学一年生というよりも、高校四年生というような振る舞いをしているなあ、と自分のことを客観視する。新宿の横断歩道橋から行き交う人々を眺める。つい最近まで、委員会の同期の仲の良さにムラができていて、グループとかカーストとかそういう言葉が浮上してきてしまうほど揉めそうになっていた。それでも、それぞれが居心地の良い場所にしようと歩み寄っている。こういう、諦めによる愛想ではなくて心からの気持ちに胸を打たれる。明大前の飲み屋で酔っ払って「俺みんなのこと愛してるよ」と照れ笑いする先輩に、わたしたちみんな、キモいねーなんて言って茶化した。そのあと夜の大学で騒いでいたら警備員に注意された。机の下に10円玉を落としたのを拾わないで帰る。いつまでも赦されていたい、わたし、山猫のような女の子でいたかった。すぐ隣、肌すれすれにだれかの温もりを感じて弱さを誤魔化すのではなくて弱さを共鳴しあっていたい。「東京の人は生き急いでいる」なんて言葉があるけれど、わたしは美しい光景がそこに広がっていれば必ず立ち止まる人でありたい。仕事に遅れそう、とか、終電が、とかじゃない、好きな人たちのためだけに忙しくありたい。恋人は待ち合わせをするとき、「どこでおちあう?」と聞くのだけど、高2の頃、初めて会う日、それを「(恋に)落ち合う」と勝手に解釈して死ぬほどどきどきしたのを思い出した。それからわたしも「どこで落ちあう?」と聞くようにしている。ドア窓の形に切り取られた青い影が電車のフロアに映って、がたんごとんという音に沿ってフィルム映画みたいに小刻みにうごいていた。池袋で新疆料理をたべて、お腹を下す。スペイン語の中間試験。木曜日、ほんとうは1限に英語の授業があったんだけど、財布を忘れたいせいで交通費が若干足りなくて新宿駅から乗り換え先の電車に乗れなかった。その旨をインスタのストーリーに載せたら、一度しか喋った事ない同じクラスの男の子から「抜け出していくわ、」とだけ連絡が来て、本当にきてくれた。クラスで唯一金髪で、派手で、いつも高そうな服を着ている。ピーナッツをぼりぼり食べながら、ダーツをする。わたしが2回勝って、可哀想だったからあとの1回は負けてあげた。それからは何も無かったかのように授業では一言も喋らない。お互い、目を合わせないふりをしているような、ふしぎな距離感を保つ。渋谷で5分1000円の手相占いをしたら、鎖みたいにいくつもの線が絡まっ��いますね、と言われた。意外と気にしいなんじゃないですか?「そうですね」と答える。駄菓子屋で1000円使い切ったほうが幸せになれそうだとおもった。電車の隣の線路にカラスが一羽いた。こんなに近くでみるのははじめてだ、と思��て、じーっとみつめた。黒なのに黒じゃなくて、光を受けて渋いグリーンや紫っぽくみえる羽毛に目を見張る。なんか、空はどこまでも真っ青なのに光の細部だけ色があたたかい夕方前みたい。ふわっとなにかに気付いて、じーっとそれを見つめて、そこになにかが“視える”とぜんぶ途端にスローモーションになって、焦燥感や虚しさがたちあがってくる瞬間がある。からっぽなのにぎゅうぎゅうな感じ。AirPodsをケースにしまう音が体感的に5秒間くらい耳に残ったり、自分の息遣いにどきどきしたり、すれ違う男子高校生の会話声や、鳥が羽をはためかせる様子がクリアに輪郭が保ったまま空中を転がる。ガムを買って噛みながら、心のもやもやしたなにかを同時に小さく噛み砕いてゆく。光の洪水。家に帰ってパスタをたべたあと、お風呂で下の毛をつるつるにする。夕方終わりにお風呂に入るの、とても好きだなあと思う。コンタクトレンズを外さないまま、化粧も落とさずベッドへダイブする。瞼の裏に東京タワーの赤がたましいの塊みたいにまあるく光っている、はやく何もかも諦められる年齢になりたいと思う。
無題
なんかまじでわたしが疲弊していて悲観しているのか、世界が残酷なのかわからなくなってきた。脳科学の講義を受講したあと、テキトーに混雑した休日の街をあるいていたら皆んなの脳みそが透けて浮きでてきそうで気持ち悪くなった。地球4周分の神経線維。そう、どでかい爆弾が街ゆく人々の頭蓋骨に葬られている。ニューロンが軸索を介してつながってゆく、放出と受容を繰り返してみんな手を繋ぎあってゆく。セール中でバイトの雰囲気がぴりぴりしていて、みんな資本主義の豚みたいに働いていた。うつくしくないとおもったし、私も美しくなかった。結いた髪に、ぴたっとあげられた前髪。なにを思っているのかを書くのがずっと怖かった。もしかしたら私の感じているこの欲望はとても汚らわしいもので、それゆえにだれかを傷つけてしまうかもしれない。でも、言葉にしなければすぐにわすれてしまう感情に名前をあげなくなって、水をあげなくなって、そうしたら、じぶんの脳みその溝をうめていたみずみずしい苔までもがすっかり枯れきってしまって虚構を連ねるようになった。空洞に哀しみの音だけが響き渡る。友達はいるけど、私はその友達の1番になれない。恋人みたいな人はいるけど、私はその恋人の1番にはなれない。1番っていうのはほんとうの意味での1番���2番とか3番とかがいない1番。圧倒的な2人の世界の中でのフェアで高貴な1番。有名になりたかった。文章でも外見でも写真でもなんでもいい、だれにも敵わない羽根で世界を羽ばたいてみたかった。わたしを選ばないで、そこらへんのそれっぽくかわいい女の子を選ぶかっこいい男の子たちを信じられないでいる。外国に行ったらモテるよ^_^と投げかけられた言葉について何回も考えるけど、考えるたびにかなしくなる。でもね、神様はいるとおもうの。木漏れ日の首筋に、砂丘のしずけさに、広大な空の一枚下に、その温もりと永遠が芽吹いているのをしっている。そのたびに、わたしはこの世界に愛されていて、まだ19歳で、まだ何にでもなれて、そして世界を(気持ちがあふれてしまいそうなくらい)等身大で愛しているドラゴンみたいにかわいい女の子だとまじないを唱えるようにして心を強く保つ。アスファルトに散った桜が朽ちて、吐瀉物のようにグロテスクにぬるい光を浴びている。走り抜ける!だれかの憎悪の中に、疑念の中に、見下しの中に憧憬の眼差しを覚えながら。東京で灯される光の数だけ、アフリカの広原でつややかな花が咲けばいいのに。光の重さの分だけ、銃弾が軽くなればいいのに。帰り道、ひさしぶりにパンを買って帰った。
日記
弟がiPadのタッチペンを無くしたらしくて、それを聞いた母がすぐにAmazonで検索して新しいのを買った。こういうとき、ほんとうになんか小さなことだけれど、すごく心が愛にみちる。
大学の新校舎の建物のにおいが400人もの人が集まった大教室の縁をすべっていく。扉を開けた瞬間、目と目と目がわたしの顔を捉える。湿気漂うフロアにだれかがペンを落とす音、先生のマイクが吐息までもを拾って湿った熱を加速させる。「儚いって聞いて何を思い浮かべますか?蝶?蛍?蝉?トンボ?」 教授がそう聞くと、みんなのえらぶ選択肢がちょうど均等に分かれる。講義が終わるといつもすぐに帰るイケてる男の子が蛍を選んでいて、なおさらかっこよく見えた。わたし、インスタのフォロワーが490人いるんだけど、その人数って今見てるこの人たちよりももっともっと多いのかと思うとなんか心強いような息苦しいような、不思議な気持ちになるなーとぼんやり思った。君たちはぶっちゃけ勝ち組です、という先生がキモかった。海外の大学院に行きたい。わたしはもっともっと色々な人を知るべきだし、美しい景色にであうべきだし、貪欲に学ぶべきだとおもうから。聡明になって、お金を稼いで、将来だいすきなひとたちにたらふくご飯をたべさせ���あげたい。お母さんとお父さんが育ててくれた、守ってくれたこの心の真ん中に���びえる愛情のかたまりを誰かに分け与えていきたい。でも、そうとも思うけど、逆にそれをこなごなにさせてくれる危険性や若さゆえの解放にも目が眩んでしまうの。「今しかできない」ってとてもずるい言葉だなあ。
19さい
19歳とかいちばん呪われていた1年だった。まだハタチじゃないけど、もうそうさせて、と思うくらいに、1年のあいだに10年分くらいの幸せと不幸せがぎゅうぎゅう詰めに、どっちがどっちかわからなくなるくらいに入り乱れててくるしくてさみしくて悲しかった。くるしかった。わたしと同じ純度で、等しく、あいしてほしい。あいされたい。
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sakayahn · 8 months ago
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たまごやき
 大好きなあなたのことを考えながら、卵焼きを焼いている。
 そんな詩めいた言葉を口に含みながら、よく溶いた卵をフライパンへ注いだら、弱火に熱した鉄のうえで薄い黄色がふくふく泡立った。洋食屋のシェフだった祖父直伝の卵焼きのレシピの内容は、たまごと醤油と砂糖、あと塩だけ。あせったらすぐ焦げてしまうので、深呼吸しながら巻いてゆく。出来上がった卵焼きの完成度で自分の気分が分かるのはまた別の話。
 そうやって、わたしは今、もうこの世にいない大好きなあなたのことを考えながら、卵焼きを焼いている。
 だって、卵焼きを焼くと、あなたの耳のうしろへ鼻を寄せたときと同じ匂いがするから。
 あなたはわたしのお誕生日の次の日におうちへ来てくれた。茶色くて、骨が太くて、レッドアンドホワイト、オス、と札がついていた。お店で抱っこしたときはあんなに大人しかったのに、うちにくると暴れん坊になった。ラッキーって名前をつけようとしたら、父親が「こいつはそんな感じじゃない」と言って、すぐに〈チャチャ〉という名前になった。本当に声が大きかったよね。すっごいうるさかったよ。横に住んでるビーグルの男の子と、窓越しによく会話してたよね。散歩がすっごく好きだったよね。行けない日は網戸越しに外を見てたよね。バイクもトラックも本気で追いかけたよね。獣医さんの処方した薬は嫌いだったよね。そうそう、話は戻るけど、あなたをお会計(ペットショップ)してるとき、この子は心臓が弱いから生きられても12年ですって言われたんだよ。わたしは10歳だったから、説明を受ける両親の後ろで指を折って22歳まで数えてみたな。実感湧かなかったな。小さくてかわいいリボンを首につけて、ケーキを持ち帰るときとそっくりの段ボールに入って、空気穴から鼻を出してるあなたを見ながら、約12年のカウントダウンが始まりました。懐かしいね。
 大好きだよって何度抱きしめただろうね。
 私が悲しかった夜。外の空気を吸いたくて、でも門限が厳しかったからひとりでは出られなくて、「散歩連れて行ってくる」って口実で抱っこしたら、眠そうだったのに一緒に歩いてくれたよね。絶対前を歩いてくれたよね。でもそれはただ、自動販売機のひかりに吸い寄せられていたからだって知ってるよ。歩くたびに背中の毛が羽根みたいにふわふわゆれて、あれ、今思えば癖っ毛だったのかな。いろんなところでいたずらしてたし、オムライスのたまごをつまみ食いしたこともあったよね。勝手にテーブルに登ってティッシュを散らかしてたよね。私がリコーダーの練習をしてたら、エーデルワイスに合わせて遠吠えし出したのにはびっくりしたな。あれ今ネットに流せば話題になるんじゃないかな。いろんな携帯を経由してるからもう画質がびがびだけどね。
 梨が好きだったよね。おじいちゃんの焼いたパンが好きだったよね。大きい毛布が好きだったよね。こたつも好きだったよね。ひとりっ子でわがまま放題だったあなたに、弟ができたのはその頃でしたね。黒いチワワのちくわ。妹命名です。手の先だけが茶色くて、ちくわをはめているみたいだったかららしいよ。最初は喧嘩してたけど、ちくわがあまりにもどこ吹く風だから、あなたは早々に諦めていましたね。いいコンビだったよ。お留守番も悲しくなくなったよね。いきなり部屋の電気をつけたら、ふたりでまぶし、って顔してたよね。血は繋がってないのに面白いくらい似てたよ。そしてそのまた次の年、コーギーのまめが来て。まめとは……相性あまり良くなかったよね。おんなじ毛の色してるくせにね。たまに、未知の生命体と交信するみたいに見つめ合ってたね。かわいかったよ。なんだかんだ一緒に寝たりしてたよね。リビングに毛玉がみっつ落ちてる光景、好きだったな。
 あだ名たぶん10個くらいあるよ。思い出せないけど。チャチャはチャっくんになって、テレビでもののけ姫が流れた次の日、ヤックルにちなんで、チャックルになったよね。どうせなんて呼んでも振り向くんでしょあなたはね。
 変なところ鋭かったよね。動物的勘っていうやつなのかな。
 家出しようとしたら、静かに目で行くなって言ってくれたよね。
 部活の大会で負けて、頭に顔を押しつけて泣いて、あたまびっしょびしょにしちゃってごめんね。
 受験勉強で夜更かししてじゅうぶんに寝かせてあげられなくてごめんね。
 うるさいって言ってごめんね。でもそれはほんとにうるさかったからこれでおあいこです。
 私が大学生になって、あなたの心臓がいよいよ悪くなって。大好きなおじいちゃんの食パンに包まれた薬を飲んでたよね。たまにぺって吐き出して怒られてたよね。たまに発作を起こしてたよね。つらかったよね。何もできなくてごめんね。
 夜寝る前に、こっそりあなたの頭に鼻を寄せて、おやすみ、大好きだよ、って言うようになったのはその頃です。そして、卵焼きの匂いがすると知ったのもそれがきっかけです。ごめんね。でもね、朝起きて、あなたが死んでいたら後悔すると思って。自分勝手でごめんね。嫌だったよね。いや生きてるわ、って思ってたよねきっと。でもさ、そんなことでわたしのこと嫌いになったりしないよね。警戒心の強いあなたがわたしのお腹でぐーすか寝るくらいだもん。家族だもんね。
 わたしがあなたを最後に見たのは、冷蔵庫の前に伏せをしている姿でした。いつも通りでした。この夜が山場だって両親から言われて、覚悟はしてたの。でもどこかで、大丈夫だ��うって思ってたのも本当だよ。だってあなた信じられないくらい骨が太いんだもん。叩いたら太鼓みたいな音するんだもん。チワワのくせに8kgもあったんだもん。あっ、体重測るのはわたしの役目だったよね。わたしがあなたを抱いて体重計に乗って、表示された数字から48を引いたら、あなたの命の重さが分かりました。……そんな重くなかったって? ちゃんと重かったよ。そしてね、すっごいあったかかったよ。
 朝。ベッドで寝ていたら、父親が入ってきて。目が覚めたのが先か、父が口を開いたのが先か覚えていないけど、そこで全部を悟りました。父親がわたしに声をかけるときは、決まって大事な話があるときだから。
 チャっくんが死んだわ。
 一言一句たがわず覚えています。
 ベッドから出て、階段を降りて、リビングの柵を跨いで。この柵はね、あなたが脱走するから苦肉の策で設置したやつね。それを跨いで。
 頭の横に母、足元に父、おなかのよこに妹。そして心臓の前にわたし。ちくわとまめはどこにいたかな。ごめん二人とも、その瞬間だけは見えてなかったかも。許してね。
 死んでたね。
 涙が出なくて。だって悲しくなくて。強がりとか薄情じゃなくて、分かってたから。半分だけあなたが死ぬって分かってたから。そっか、死んじゃったかって、あなたの目の前にいるくせにそんなことを思ったわたしのこと怒ってる? ……怒ってなさそうだね。この世の終わりのように泣く母に相槌を打って。初めて見る父親の泣き顔にびっくりして。妹は泣いてなかったったかな。
 あまりにも悲しくなくて、普通にお化粧をして、遊ぶ約束をしていた友だちとそのまま遊びに行って、パスタを割り勘して、電車に乗って帰って、恋人に迎えにきてもらって。こうやって文字にしてみたらすごく最低なやつだね。実際そうだよ。母親は不満そうでした。その反応が普通だよ。
 だって、悲しくなかったの。当たり前だったから。あなたが生きていようが死んでいようが、わたしがあなたを好きなことに変わりはないし、今まで生きてきた時間は消えないし、思い出もなくならないから。そしてね、あなたが死んでからいまこの瞬間まで、あなたが死んだことを悲しんで涙を流したことはありません。懐かしくて泣いたことはあるけどね。
 それは、あなたがぜんぶを連れ去ってしまったからです。
 ビルでも建てられそうな隆々とした骨の中で、弱かった心臓を守っていたあなたは、いつだって気丈で跳ねっ返りが強くて。わたしが煌々と電気をつけて勉強するから寝不足だっただろうに、ごはんももりもり食べて。発作のときもどこか豪快で、心配になるような弱りかたはしなくて。ああ思い出した、肉球を怪我してるのに海に入って、血が出てるのに何にも言わなかったよね。気づかなくてごめんね。染みたよね。そんなふうにあなたはずっとまっすぐで。散歩のときはリードを引っ張って。あげく、もうすぐ死にます、なんて診断されて帰ってきて。
 好きだったよ。
 大好きだったよ。
 いや、大好きだよ、今も。
 火葬場に行くあなたを、最後にちくわと触りました。まめは連れて行かないでって吠えていました。うまくできた話だよね。泣か���るね。
 遺骨になったあなたは、わたしが部活のカメラで撮ったぶさいくな写真を遺影に採用されて、いつもお仏壇はものでいっぱいです。最初はみんなさめざめとお菓子を備えてたけど、今では半分投げやりです。チャっくんにあげとくか〜って軽い感じです。
 たまに夢で会いますね。
 最初は良かったんだけど、いつしか、夢の中でさえ、なんであなたが生きてるんだろうって思うようになりました。たぶん、わたしにとって、あなたがこの世にいないことが普通になったから。
 わたしは、あなたがいないことを悲観的に捉えたことはありません。会いたいなとは思うけど、悲しんで泣いたりはしません。たぶん、これからも。
 一月生まれなのに桜が似合うあなたに。
 みんなに撫でられすぎてあたまだけ癖っ毛が落ち着いていたあなたに。
 悪知恵ばっかり働くあなたに。
 ちょっとしゃくれてるあなたに。
 しっぽが長いあなたに。
 お風呂が大好きなあなたに。
 10歳で亡くなったあなたに。
 わたしの誕生日プレゼントとしておうちに来てくれたあなたと、その運命に。
 耳の後ろが卵焼きなあなたに。
 会いたいなと思いながら、さっき、卵焼きをお弁当に入れました。
 気が向いたら会いに来てね。今日でもいいよ。そろそろのぼせそうだからお風呂あがるね。明日もお仕事だから早く寝るね。
 おやすみ、大好きだよ!
 ……あれ、なんか伏線回収みたいになった? 職業病かな。うふふ。そうだといいな。
 でも本当におやすみ。大好きだよ。
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newpntls-island · 10 months ago
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https://music.apple.com/jp/album/atop-a-cake/1651310191?i=1651310241
Monday,May6
山に行く日。山の格好は何が正解なのか分からず、試行錯誤しながらコーディネートを組んだ。京王線の新宿で集合。改札入ったところでみんなと立っておにぎりを食べる。電車の中では久しぶりに会った友人と最近考えてることの話をしてた。結構びっくりするくらい考えてることとか不安に思ってることが似ていて、一人じゃなかったんだなと思う。最近本当に一人のような気持ちだった。会話の中でわたしが人間らしい生活を送りたくて、と言ったらそれは何なのと聞かれた。案外スラスラ出てきた答えは、暗くなったら家に帰ること、夜のうちにやるべきこと・朝のうちにやるべきことをその時間帯にやれること、ちゃんと料理を作って食べること、だった。電車が田舎に近づいていくほどに心があからさまに落ち着いていく。胸がすくような、安心できる場所を求めている。自分に合った場所で暮らしたい、もうわたしたちはそれを自分だけで選べてしまう歳なのだし。今年は色んな場所で生活の実験をしてみたいと、話す。計画を立てよう。山登りは想像してたより辛かった。昔一度行った時はリフトに乗って悠々としていたんだった。持ってきた本の表紙の裏にスタンプラリーのスタンプを押す、みんなでガチャガチャを回してピンズを鞄につける、落ちてた花や葉っぱを拾って持って帰る、山の風の強さに手を伸ばす。楽しかった。リフトに乗って下山して、駅前の川で遊ぶ。地元の小さい女の子に何回も話しかけられた。歩いてJRまで行く。駅前の焼肉屋でたくさんご飯を食べる。肉を焼いてもらうことも、たくさん食べて眠くなった姿を見守られながら笑われることも、酔っ払っている人を見て少し笑うのも、温かすぎてどうにかなってしまいそうだった。珍しく、本当に楽しかった、ありがとうございましたと人に伝えた。帰りの電車は少し寂しかった。隣に座る友人と手を繋ぐ。方向が同じ友人と二人になり、楽しかった?と聞いたら、今日は楽しかったね、と言われて嬉しくなる。中野駅で別れた。部屋に帰ってお風呂に入り、はげかけていた足の爪を黄色に塗り替えた。Alvvays聴きながら動画を落とし、部屋に来る約束をしていた人を待った。本当は少し、この気持ちのままで眠ってしまいたい自分もいた。
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https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%BF%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AF%E7%A9%8F%E3%82%84%E3%81%8B%E3%81%AA-live/1741869298?i=1741869301
Tuesday,May7
朝起きて、煙草を吸ってまた眠る。窓を開けたまま昼まで寝ていた。外は雨で、気圧で動けない。電気もつけないままの部屋でずっと横たわる。母親に電話をしたらすぐに終わってしまった。来週家族とかなり珍しく旅行に行くのだ、近づいてくると少し億劫だと思っているわたしは薄情だ。うまくできるのか分からない。先月の動画を整理する。繋げては削って、また削る。もう夕方だった。適当に素麺を茹でて食べる。片付けもしないままとにかく部屋を飛び出し、近所のリサイクルショップへ。買うつもりもなかった緑色のデスクライトを買った。一度部屋に戻って設置してみたらすごく良かった。嬉しい。バスに乗って中野、電車で高円寺。待ち合わせ相手が来るまで少し時間があった。カネコアヤノのビルボードでのライブの音源が出てたから、聴きながら街を適当に歩く。いつの間にか泣きそうだった。わたしはもう結構、今抱えている問題に対して疲れてるんだと思った。泣くのは駄目だ。またいつも通り、潮時が目の前まで来ている。駅��改札前で届いた地元の子からのDMを見つめる。最近継続的に状況が良くないことを、わたしのことを祈ってくれている人には大方ばれている。居酒屋で話す。わたしは完全に囚われている、何故か逃がしてもらえない。逃がしてもらえないじゃない、逃げられないのはわたし?そのせいで一挙手一投足がぎこちない。助けてほしい、このままでは色々なことが危ない。居酒屋で「あなたが折りたたまれていってるみたいだよ、見てて苦しいよ」と言われたことが的を得ている。「あなたはもっと素直に人の言葉を受け取っていいよ、その方がいいよ」も。酔っ払った。中野から歩いて帰った。また何故か野方まで行ってしまって、また中野に出た。雨上がりの中野は昨日の山みたいな匂いがした。何回も同じことをやっている。どうにかなってしまいそうだったから音楽は聴けなかった。部屋に戻って何も考えたくなくて化粧も落とせずにそのまま寝た。何時間も、よく寝た。
P.S.🖋️
わたしは自由な人や不器用に見える人のことばかりが好きで、それは自分のことを全然自由じゃない人間で、器用にやれてしまう不器用だと自覚しているから(実際のところ、心のガードは人よりもかなり固い・誰にも本当の所を見せていなかったり、というよりは見せられなかったりする)。そういう人達のことが泣けてしまうほど美しいと感じる。だけど自由に見える人といると、気づかなくてもよかった自分の不自由さに何度も気付かされ、どんどん自分が小さくなっていくような感覚にもなる。苦しい。わたしは今いる誰からも忘れられても、誰にも触られなくなっても、自分のことを自分だと忘れたくはない。背伸びしなくてもいい、伸び伸びとした柔らかい心でいられる場所に行き着きたい。決めなくてはいけない。決められる人はもう自分しかいないみたいだ。
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tokyomariegold · 11 months ago
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2023/12/2
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12月2日 窓から入る太陽が年末年始の感じになっていると思った。 昨日、主治医の前で気持ち悪いくらい饒舌に、今の自分の仕事と生活と体調と、そしてこの診察が毎回ストレスになっていることを告げて、自分の判断が鈍っている病気だから、診断書に仕事の制限を出されたと思っていたのに「なんだか無理をしている、頑張り過ぎている様で心配です…」と言われたことがとても虚しくて悲しかった。
わかってもらいたいと思ってはいない。 でもそれはタダでわかってもらいたいと思わない、という気持ちで、毎回医療費を払っている関係なのだから、業務上はよい理解者面をしながら体調を診てもら��る主治医でいて欲しかった。 お金を払っている相手だから、医師と患者という関係だから、だから私は患者として、自分勝手ばかりかなり攻撃的な捲し立てる口調で100万話そうと思った結果だった。 患者として前回よりも思う様に減っていない体重にショックを受けている気がする。
「今はまだ忙し過ぎて考えられないと思いますが、もう少しして、この先辛くない様に生きていく方法が見つかるといいですね」と「でも今日はあなたから考えていることをやっと聞く事ができて私はよかったです」と引き気味で言われた。 親身にならないでほしい。最果タヒの言葉を借りれば、心のこもった親切なんてこの世で一番気持ち悪い。
主治医とのやりとりと、彼の着ていた大学病院で医師をやる立場の人なのに毛玉だらけのガーディガンを思い出しながら今日の予定へ出かけた。
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出かけながら80デニールのタイツではとても寒いということに気がついてついた先の靴下屋でタイツを購入。
予定通り鬼子母神で上司の安産祈願をした。 とにかく母子共に!健康でいてほしい。 池袋西武の一階でなかなかTHREEを見つけられず、化粧品売り場を行ったり来たりして、やっと見つけた店舗で気になっていた香水を買えた。
浦和で友人と待ち合わせをし、埼玉近代美術館で“イン・ヴィトウィーン”を鑑賞。 先日、文フリをドタキャンしてしまったお詫びにとosajiのネイルをいただく。クリスマス仕様のキラキラしたピンクのカラー。ネイルをできるくらいの落ち着いた生活をしたい。
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展示は早瀬龍江とジョナス・メカスがよかったです。 早瀬龍江は半世紀前の作品と思えない雰囲気の作品で、こうゆうPARCOやルミネの少し攻めた感じの広告ありそうだな〜という絵。
ジョナス・メカスは、今回出会えてとても救われた、嬉しくなった作品だった。映像日記のフィルムを切り取ったシルクスクリーンの作品に、写真の良さを実感して、映像を作るみたいに写真を撮って見たかった時を思い出した。
連続に写真を撮るわけではないけれど、なんとなく前回撮ったコマの風景を記憶しながら映像的に繋がる様な写真を日々撮ってみたことがあった。
日記や詩を制作する方でもあり、文章と写真について作品をつくる作家さんを1人知ることができた。作品集を探してみたい。
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その後、駅前のコメダ珈琲でお茶。 コメダ珈琲レジ前物販にお弁当箱があり、友人のツボにハマっていた。 最近友人が参加したポートフォリオレビューの話や次の文フリに参加してみようか、という話、仕事をうまく割り切れなくて泣いてしまう話などをした。 一緒に読みたかったPSも、学生時代初めて会ったときのこととかを思い出しながら読むことができた!
好きなひとと少しお話しできて、たくさん回復した気がする。少なくとも今日のところはなんとかなる気がする。
最寄駅に着くと何かお祭りちっくな雰囲気で、出店が出たり福引きをしたりしていた。
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manganjiiji · 1 year ago
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かくかくじかじか
おなかがすいて眠れない、または、興奮さめやらず眠れない。今日はとても楽しかった。といっても朝はかなり筋肉痛でからだが痛く、Twitterでお子の様子も心配で(病院行けたのか?)、気圧がぐんぐん下がり死体のようになっていた。湯船に熱い湯をはり、どうにかカラータイルをやりまくって、風呂を出て気合いで化粧して着替えて家を出た。家を出る時にはちょうど雨が止んでいた!
待ち合わせ場所で「ずーん…」という感じで立っていると、蝶子さんが駆けつけてきてくれた。私のテンションがしぬほど低いので、かなり心配させてしまった。そのあと、電車の逆方向に乗ったらしい赤森さんがわりとすぐに来て、腹ごしらえをしてから公園(動物園)へ行った。なんとなくプライヴァシーを意識してぼかしているが、吉祥寺です。雨のなか動物を見たり、東屋でChillったり、寿司を食べたり、ヤマネコがかわいかったり、3人でぼさーっとしたかんじでだらだら会話してすごく楽しかった。この3人、ふしぎな居心地の良さがあると思う、というか、言語がらんらんと横滑りしていくのだが、それがおもしろい。なんか変なことを言ってもゆるされるし(3人ともボケなのだが、かろうじて控えめに蝶子さんが突っ込んでくれたりする)。2人は美術への造詣も深いので、私にはよくわからないことでも何かふんふんと深く感じるところがあるんだろうなと思ったりする。今気づいたけど3人とも字書きだった。あと2人ともかなりおしゃれである。「いい女」オーラがすごい。私はひとり芋女で恥ずかしかった(GUのワンピースだし…髪は乾かしただけだし…)。でもまあ外見とか全然会ったらどうでもよくなった!楽しかった。フライングタイガーを見ている時私の中で盛り上がりが最高潮だった。帰路に着いてから、実は赤森さんの体調がそんなによくなかったらしいと聞き、ご本人に「(反応が悪くて)感じ悪かったです���ね」と言われたが、全くそんなことは思わず、いつもどおりキレッキレのボケをかましていたし、反応にこの世界になれていない小さき人のような可憐さが相変わらずあり、よかった。蝶子さんはいつもどおりちゃきちゃきしたりぼけぼけだったりした。ぼんやりした3人組として力を抜いて会えた。ちるった。動物園では、あとカモシカとフェネックが良いと思った。
帰宅してから、私の大好きな燐一の神が更新されたのを読んで、我慢できなくなり、とうとう短編というか書きたいところだけ書いてしまった。神が「フリー素材です!」とおっしゃっていたのでその設定をお借りして書きたい、とツイートしたら、すでに「ありがとうございます」と言われてしまい、やば、やばい…書こう、今…!となり、1時くらいに書き終わってTwitterに上げた。深夜なので当然神は既にTLにいらっしゃらなくて、誰も反応しないだろうけどどきどき…としていたら、韓国の方が翻訳して読んでくださって、RTして感想まで言ってくださった!翻訳して日本語で…!嬉しすぎたので韓国語の翻訳を使い、英語も使いながら簡単だがリプライで謝意を伝えた。とてもとても嬉しいことをさらに言っていただけて���う、ど、同人…たのしい…!となった!小説だから海外の方と全然今まで交流がなかったけど、韓国の方はかなり翻訳にかけて読んでくださる文化があるみたいで、すごい…!!となった!!私もハングルの小説、翻訳にかけて読んでみよう!!と意気込んだ。(あんすたではハングルの小説をかなり日本の方も読んでいる!私も今度から読む。)
ということで、今日は1秒も勉強しなかった。やや余裕のある進行をしているとはいえ、大丈夫かよ…となった。大丈夫じゃない気がする。でも小説のようなものを久しぶりに書けて嬉しい。やっと自分に戻ってこれた感じがする。文字を組み合わせて文にすること、本当に好きだ。
体調記録やうつ状態のときのツイートをしていた鍵垢を本格的に自分用にしようと思って、一次創作用のほとんどツイートしていなかったアカウントを鍵垢にして、友人たちにはそちらに移行してもらった。といって、とくに鍵垢で何を言っているでもなく、本当に古い付き合いの友人の鍵垢(身の回りの事を言う用のやつ)と繋がっているだけである。今後はできる限り日常ツイートも全部公開アカウントでして、鍵垢はリプライに特化しようと思う。体調記録は自分一人のアカウントで引き続きつけていく。Twitterだと意識が朦朧としていても打てるし、日付と時刻をかってに記録してくれるし、検索も容易なので、やはり記録用に使ってしまう。すまん、日本ツイッター社。それか、いっそ闘病アカウントとして公開にしてしまおうかな?とも思う、アカウントの文字列を適当に変えて。しかし、それ��しては過去のツイートがオタクの本垢運用時のそれなので(刀剣乱舞時代)、なにか変なことになっても困るか。やめよう。鍵垢にして封印しておくに限る。基本的には公開の本垢ひとつで完結するようにしたい。一次創作も今のところアカウントを分けなくていいかなと思う。日常ツイートも、公開アカウントで書ける範囲のことのみすればいいと思う。Twitterに書けないことは引き続き紙のノートに書くなり、メモ帳に打つなりして、アウトプットだけしていくことにする。
あまりにもおなかがすいて眠れないのでバナナを食べ、朝のミルクティーを温め直して飲んだ。明日は診察の日なので本当に眠れないと困るが、4:20になってしまった。
2023.11.10
燐一小説のリンクを貼っておきます(ログイン限定)。
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elle-p · 2 years ago
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P3 Club Book Akihiko Sanada short story scan and transcription.
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真田明彦の難攻不落伝説
某日深夜---ここ、月光館学園巌戸台分寮のと ある一室で、その恐ろしくもおぞましい謀略は、徐々に形を現わそうとしていた。
「許せねえ······絶対に許せねえぜ、真田サン。いや、真田明彦ぉ!」
「じゅ、順平くん。そこまで怒らなくても······」
「甘いわよ、風花!私も順平に同感。食い物の根みが恐ろしいってこと······真田先輩の骨の髄まで思い知らせてやらなきゃ!」
「別に僕は、甘いものがそれほど好きって訳じゃないですが······美味しそうでしたよね。お土産のー日限定100個の特製プリン」
「わん!」
「コロマルさんも、ひとりで10個は食べすぎだと申しているであります」
「トレーニングで疲れてたか何だか知らねえけどよ、フツー全部食うか?俺たち仲間だろ?みんなの分残しとくとか考えるだろ!?」
「あ、あうう。り、リーダー、皆さんを止めなくていいんですか?え?······別にどうでもいい? ううううう······」
あまり恐ろしくもおぞましくもないようだが、ここからが恐ろしい。
「よっし!んじゃ、満場一致で “真田先輩をギッタンギッタンにしてギャフンといわせてグウの根も出なくさせる計画”、略してトリプルGプロジェ クトの発動を宣言します!」
「おーっ!」
この今どきどうよ、というネーミングセンスのなさが恐ろしい。
ともあれ、真田の天然ぶり---というより鈍感さに端を発する、特別課外活動部メンバーの怒りの鉄槌が、真田の頭上に振るわれようとしていた。だが彼らはやがて思い知る。真田明彦の天然もまた、ボクシングの腕前と同じように、超高校級であるということを······。
~フェイズ1 伊織順平&山岸風花~
「オレの武器は······これだ」
そう言って順平が取り出したのは、普通ならスポーツドリンクなどを容れるのに使う、ストローつきの白い円筒形のボトルだった。
「トレーニングで疲れたセンパイに飲ませるための、特製栄養ドリンク��て訳だ」
「あんた······敵に塩送ってどうすんのよ?」
ゆかりの言葉に、順平はちっちっちと指を振って、恐るべき事実を公表した。
「これはな 風花の······手作りだ」
「そうなの。頑張って、作ったんだよ」
どよつ。
場の温度が下がり、驚愕のどよめきが走る。
「そ、そんな······順平さん。そこまで酷いことをしなくてもっ······!」
「こ、これは、ワシントン軍縮条約に抵触する可能性すら考えられるであります!」
「きゅ~ん······」
「順平······本気ね······?恐ろしい男······」
この液体がもたらす惨劇の予感に、その場にいた全員の顔が着白と化す。ちなみに、兵器開発もとい調理担当の風花は、皆の評価によって心に深い傷を負い、壁際でしくしく泣いていた。
「お!来たぜ!」
順平の言葉どおり、朝のトレーニング帰りの真田が寮の玄関から姿を現わした。すかさず順平がタオルとボトルを持って歩み寄る。
「センパイ!お疲れさんッス!どうスか?運動あとに特製ドリンクなんて?」
「おお、順平。ありがたいな、ちょうど喉が渇いていたところだ」
「しめしめ······じゃなくて、どーぞ!いい感じに冷えて、飲み頃ッスよ!」
何の疑いもなく、真田は順平からボトルを受け取ると、ストローに口をつけて中の液体を勢いよく吸い込んだ。
ずずずずずずずず!
何だか、嫌な感じに粘度を感じさせる音が響き······そうして、真田が口を開いて叫んだ。
「美味い!これはいけるな!」
「······へ?」
予想を裏切る真田のセリフに、唖然とする順平。そこに、真田の歓声を聞きつけ、何ごとかといった表情で桐条美鶴が現われた。
「どうした、明彦?」
「いやな、順平が作ってくれた特製ドリンクが、なかなか美味だったからな。美鶴も飲むか?」
ごく自然に、真田が美鶴にボトルを手渡し、そしてごく自然に、美鶴もストローを口にくわえる。付き合いが長い上、精神年齢的に成熟しているふたりは、間接キスなど気にはしない。······してくれれば、順平の制止は間に合ったろうし、その後の悲劇も防げたのだが
ずずずずず······。
やや飲みにくそうに、美鶴は頬に力を込めて体を吸い上げ、次の瞬間。
ぶびっ。
表情を変えないまま、美鶴の鼻の穴から腐った沼のような色の液体が噴出した。
「き、 桐条センパイっ!!」
美鶴の顔色が、黄土色から紫色、さらにはオレンジ色から緑色へと目まぐるしく変化する。そして最後は、ぐりんと白目を剥き、棒が倒れるような勢いでばたんと倒れ伏した。
「せ、せんぱぁあああいっ!!」
順平の悲痛な叫びがこだまする。それは、この後に来るはずの、美鶴の報復を予感し
ての、早すぎる断末魔のように聞こえた······。
~フェイズ2 岳羽ゆかり~
「えー、牛丼をプロテイン茶漬けで食べる、真田先輩の味覚を甘く見すぎてました。そこで、食欲以外のアプローチで行きたいと思います」
「順平さんはどうしたでありますか?」
「解凍に、あと半日はかかります。ついでに、風花も部屋にこもってしまい戦力外です」
計画の第1フェイズで、すでに彼らの戦力は激減している。あまつさえ、善意の第三者であるところの美鶴まで巻き込み、もはや失敗は許されない状況へと追いやられていた。
「で、あの······ゆかりさん、今度の作戦は?」
そう言う天田は、ゆかりから目線をチラチラと外しては戻すという、不審な動きを続けていた。し かし、それも無理からぬことだった。
「ズバリ!色気で落とすっ!」
きっぱりと宣言したゆかりの服装は、いわゆるボンデージ風のタイトな超ミニワンピース。服というより、数枚のラバー生地を紐で大雑増に繋ぎました、という感じの露出過多のデザインである。胸元や背中そして左右のサイドから、これかというくらいに眩しく、白い素肌を見せつけている。日ごろ弓道部で鍛えた均整の取れたプロポーションを誇るゆかりが着ると、これが意外と悪くなかった。第二次性徴期が来たかどうか微妙な年頃の天田ですら、頬を赤らめてぼうっとなるほでの色香を放っている。
「これで真田先輩をメロメロにして、さんざんしてあそんだ挙句に捨てるという、自分の非情が恐ろしくなるほどに完璧な作戦よっ!メイクバッチリ、ヘアスタイルもオッケー!」
「胸部の追加装甲も問題なしであります」
「アイギス、ひと言余計! 」
ちなみに、いま彼女らがいる場所は、白昼のポロニアンモールのど真ん中。真田は辰巳東交番の中で、黒沢巡査と話している。出てくるところを狙って、作戦開始という段取りである。
「あ、出てきた出てきた。んじゃ、みんな。行ってくるよーっ!」
何も知らずにやってくる真田を確認し、ゆかりがゆっくりと接近していく。2メートルほど近づいたとき、ついに真田がこちらに気づき、ゆかりと目が合う。すかさず身体をくねらせ、ほどよい弾力を感じさせる太ももを見せつけるように、グラビアアイドル風のポーズを取った。
「······」
つゆつゆつゆ。
······見事に、真田はそれをスルーした。
「んなっ!?」
たとえ色気が多少足りなかったとしても、後輩このゆかりをシカトするとは······。プライドを傷つけられ、ゆかりの中の女の意地が覚醒した。
立ち去ろうとしつつある真田をダッシュで追い抜き、くるりと振り向いて真田の進路を塞ぐように対峙する。さすがに歩みを止める真田。そしてその真田の目の前で、ゆかりは前かがみになり左右の腕でバストをぎゅっと中央に圧迫した。寄せて底上げした胸が、さらに押し付けられて豊かな双丘を形作る。そして---。
「セ•ン•パ•イ (はぁと)」
微動だにしないまま沈黙する真田。手ごたえあり!と、ゆかりが心の中でガッツポーズをしかけたとき、真田がゆかりに話しかけた。
「あー······月光館の生徒か?すまんな、覚えがない。しかし平日は制服着用が定められているはずだぞ?生活指導に見つからないうちに着替えに戻ったほうがいい。それじゃ、な」
つかつかつかつか。
再び見事にスルーし立ち去る真田。取り残されるゆかり。ひゅるりら~と風が吹いた気がした。完敗、というか惨敗、というか勝負にすらなっていなかった。あろうことか、ちょっと髪型を変えて化粧をし、いつもと違う服を着ただけで、真田はゆかりを知人だと認識できなかったのだ。よく年配のオジサンたちが、若い女の子はみんな一緒に見える、などと言うが、それのさらに酷いやつである。予想の斜め上を突っ走る真田の朴念仁ぶりと言えよう。
「せ、せんぱい······会ってからもう半年たつっていうのに······もてあそばれたー!酷いぃぃ!!」
真田の無心ゆえの見事なカウンターアタックで、ゆかりは精神を破壊されかねないほどの敗北感を感じていた。その再起には、まだしばらく時間がかかりそうだった······。
~フェイズ3 アイギス&コロマル~
「ホントに、大丈夫ですか?」
残る戦力となる、天田、アイギス、コロマルの3者が、夕方のランニングをしている真田を遠くから追跡しつつ作戦会議を行なっていた。
「大丈夫であります。私とコロマルさんがいれば、十全と言えるでしょう」
今度の作戦はシンプル。真田にコロマルをけしかけ、ズボンの尻でも破いてトホホな目にあわせてやろうというものだ。
「では、アイギス行きます!」
コロマルの首に結びつけたリードをしっかりと握り、アイギスが走り始める。さすがに運動性能が高いアイギスは、天田が見守る中、どんどんと真田に接近していく。
あと20メートル。10メートル。5メートル。4、3、2、1······あっさり追い抜いた。
「あ······」
見ている天田の額から、汗が一筋垂れる。その間も、アイギスとコロマルは走る走る。どうやら、久々の広い場所が嬉しくてしかたないコロマルが、目的を見失って猛ダッシュしているようだ。念入りにリードを手に絡めていたアイギスは、前に倒れそうになりながら振り解くことも止めることもできずに引っ張られ。
コケた。
そしてそのまま。
ずるずるずるずるずるずるずる。
1機と1匹が巻き上げる砂煙が、遠く地平線の向こうに夕陽とともに消えていくのを、ただ天田は見つめるだけしかできなかった。
~最終フェイズ 総攻撃~
「正攻法で行きましょう」
各々の理由で叩きのめされ疲れ果てた��々に、天田は溜め息交じりに提案した。だが。
「ダメだ······勝てる気がしねえ······」
「見た目はともかく声ぐらい覚えててよ······」
「ぜっはっぜっはっ (散歩して満足)」
「もはや、ベコベコであります······」
部隊の士気は、嫌が応にも低かった。
ちなみに、前髪が長い現場リーダーは、フェイズ2の頭あたりで、ばったり会ったクラスメイトの友近と、はがくれのラーメンを食べに行ってまだ帰ってきてはいない。ぐだぐだである。
全員が集まった寮のラウンジに、どよんと重く苦しい空気が沈殿する。と、そこに。
「おう、みんな。何だか元気がないようだが、どうした?風邪か?食中毒か?」
攻撃目標 • 真田明彦が現われた。トラウマがかった「ひぃ」という悲鳴を、誰かが上げる。
いったい、どうやって戦えば······どうすれば、勝てるんだ······。この、痛みを感じない (それ以外のものもあまり感じない) バケモノのような人に、どうやって太刀打ちすれば······?いっそ復讐代行サイトにでも依頼を······。
そこにいる全員が、絶望に覆われ心を闇に侵食されかけた、そのときである。
「おう、こら、アキ!」
「ん?どうしたシンジ?」
今日は朝からどこかに出かけていた荒垣真次郎だった。いつの間にか寮に帰ってきていたらしく、二階からドスドスと音を立てて降りてくる。そして、鋭い声がラウンジに響いた。
「てめぇ······昨日美鶴が買ってきた限定プリン、全部食いやがったんだってぇ!?」
「ああ、悪かったな。まぁでも普通のプリンと味は変わらなかったぞ。牛乳と卵と砂糖の味だ。今度コンビニで代わりを買ってきて---」
順平たちが問い詰めたときと同じ。謝っているようで、まったく謝罪の意味をなさない、それどころか被害者の神経を逆なでする、無神経な言葉の羅列。昨日は、この真田の態度にさんざん文句をつけたのだが、“たかがプリン” に目くじらを立てるということが、どうしても真田には理解できず、最後までこちらの怒りが伝わらなかったのだ。荒垣も真田の無反省な態度には怒り心頭に······発してはいなかった。むしろ、またかよ、���呆れたような 顔。そして。
「おい、アキ。ちゃんと謝らねえと······」
何を怒られているのか、わからない風の真田に、荒垣が投げかけた言葉は。
「絶交だぞ」
「ごめんなさい!」
真田のリアクションは、これがまた早かった。
「もう、人の分まで食うんじゃねえぞ」
「あ、ああ、わかった」
「食った分、おめえが買ってこいよ?」
「もちろんだ!」
その様子を見て、呆然となるラウンジの面々。
「あんなんで······良かったんですか?」
「今度から······荒垣先輩に頼もうね」
「その作戦を推奨するで、あります······」
そして、力尽きた後輩たちは、���ッタリとソファに倒れこみ、そこからしくしくとやるせない泣き声が漏れ始める。その泣き声は、翌日の朝から行列に並んだ真田が、限定プリンを人数分買ってくるまで続いたのだった。
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rita69space · 2 months ago
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【リタcoffee】Open lab
シン・正月
三が日も過ぎまして
巷も、少しずつ通常モードへ
本日は、
リタcoffeeも火入れの的な焙煎の
しばし仕込みの日^ ^
明日1/7(火)より年初
リタ初めでございます。
どなた様ーも
どうぞ宜しくお願いいたします〜🤲
本年は、新調したWebショップを
もっと稼働させて行く事+共感コミュニティ通貨の一部導入を
「リタcoffee」Open labの実験テーマにしてまいります/
年末は、なんとなく恒例な
お久しぶりの再会を楽しむ〜からの
古巣へご飯^ ^
お利口さんにOpen前に並びました(笑)
※まっきー料理長^ ^御節やと途中で気付きました〜😁また行きまーす^ ^
そして、
今年の御節は「井筒安」さん^ ^
「さいき家」さんの出汁巻き
錦で八幡巻き
年末年始の贅沢品達✨
この数年は、年末の買い集める時間が楽しいココロ(笑)
うちの姉様が古参のB'z好きでして
※弟(僕)岡山のイナバ化粧品へ連れていかれてました(笑)イナバ薬局言うたら怒られるょ(笑)
紅白のB'zサプライズモロモロ
親戚界隈の皆々サマーが号泣してた様子
色んな想い、皆んな皆んな
色んな想い達、繋がりあってますね。
うちは、母上が上々〜😂
「団地のふたり��
録り貯めていたやつを連続視聴
「やっぱり猫が好き」と「すいか」好きには堪らず、
団地あるあるが(笑)
ってか、団地って途中から買えるんや⁉️って
まぁうちのマンションも分譲団地(笑)
背景が同じ過ぎて面白い
いいコミュニティ、結局戻って来るとか
団地に住みたくなる的な^ ^
「まきやしほ」さんの似顔絵が届く^ ^
人生初の似顔絵😁
ありがとうございます🌈
まぁ
良いね、楽しいね
ツイてるね、ノッテルね
♪幸せなら手を合わそ♪
ハコ(店)営業は、
明日1月7日(火)より^ ^
重ね重ね
どうぞ宜しくお願いいたします🤲✨
#リタcoffee
#今日やってます。
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2017.6.9. Open lab
『リタcoffee』
住所/612-8113京都市伏見区向島中島町112-6
tel/075-622-1608
web/https://officerita.com/
web.shop/https://officerita-shop.crayonsite.com
営業時間/11:00am ~(時事に応じて)
「日・月曜」氣まぐれでやってます。
「火〜土曜」やってます。
※リタBal(金)は予約制21:00まで
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#リタコーヒー #ritacoffee
#京都伏見珈琲 #京都伏見コーヒー
#京都珈琲 #京都コーヒー
#自家焙煎 #手廻しロースター
#富士珈機 #京都伏見 #伏見向島
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shokobekki · 3 months ago
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【山日記 続き】
三河住み歴16年、山登る人になって10年。一度は観てみたいと思っていた、東栄町の「花祭」に、ようやく初めて行けた。ほんの部分でしたが、良い体験だったので、印象が醒めないうちに、長いけど記しておきます。
「花祭」は、奥三河の山間の村々に古くから伝わる冬の夜の祭。立冬から年明けにかけ、地区ごとに続々開催される(→*)。 昔はもっと広く三遠南信の各地(天竜川の支流域山間部)で行われていたらしいけど、数が減り、いまは愛知県の山間(おもに北設楽郡の東栄町)に十数カ所残るばかり。今回訪れたのは足込(あしこめ)という地区。かねがね機会をうかがってはいたのだけど、今日、ここしかないと決心し、先日S山から帰宅後、19時に寝てAM2時半に起き出し、真っ暗な夜道をTさんの車で向かった。(甲斐駒ヶ岳山頂アタック時のような行程だ 笑)
麓の大千瀬川と、やがて天竜川にそそぐ、足込川という小さな谷川に沿った傾斜地。山に囲まれた静かな地区。旧小学校舎と集会所が会場だ。山の中腹にある神社から神様をお迎えする神事と、滝水を汲む神事を経て、夕方早くから翌朝にかけてが祭事となる。様々な舞の奉納が、夜通し切れ目なく続くらしい。
 今回は、未明から明け方の三時間ほどを見物できた。演目は、四つ舞、翁、一力花、湯ばやし、茂吉鬼、というもの。誰でも入って近くで(勿論しめなわの外から)見ることができる。まだ青い闇に浮かび上がる、小さな祭場と焚き火。かまどの煙と湯気にゆらめく、天井の色とりどりの飾りや、結界に貼られた白い切り紙、お面も舞手のいで立ちも美しく、見どころがとても多い。一見して、好きだな、と思った。見始めは午前4時半。前夜からいる観客も舞子も、もう疲れて眠そうな頃合い。よそ者でも疎外感なく、規模が大きくないのがまた良い。お見舞い金を出しに会所に入ったとたん笑った。保存会のはっぴを着た高齢のおじさんが四人、狭い受付の座敷内にぎゅうぎゅうに折り重なって爆睡している。(こんな時刻なので予想はしていたけど笑)。「お見舞いを…」と言うと、一番手前の方が赤い顔でむくりと起き上がり、どうにか受付をしてくれて、記念品に素敵なタオルをくれた。(なぜタオルなのかはその後よく分かった)こういう、ゆるさも同居する雰囲気がいい。
踊りは、「テーホへー テーホヘッホー」という掛け声に、笛太鼓、ときおり歌ぐらも伴い、滝水を沸かしたかまどの周りで、絶え間なく披露される。舞手はきほん男性で、お面で翁や鬼に扮した、ゆっくりとした古風な舞踏もあれば、四人組(世代別)が輪になって、大振りでリズミカルに舞踏するものもある(時代とともに昔の女人禁制は解かれ、今は、演目によって女性も舞手になるらしい)。派手な化粧をするでもなく、衣装も踊りも洗練されていて、非常にかっこいい。こんな閉ざされた奥山で、小規模でも何百年と続いてきたのは、自分もあれを踊ってみたいと、次世代に思わせる何かがあったからかもしれない。
佳境は「湯ばやし」といって、十代の若者四人が舞う。両手に、"ゆたぶさ"という、稲束を持って。みんな細く小柄な少年だ。 セイト衆と呼ばれる大人の男たちが、つかず離れずの距離で立ち、ときおりお茶や菓子を口に含ませてやったり、せんすで扇いだり、リズムにのせて大声で囃し立てながら、ひき立て、盛り上げる。 舞は、端正かつ乗りの良い、意外に激しい動作の繰り返し。1時間以上ぐるぐると踊り続けねばならないから、運動神経と体力が要るのはもちろんだけど、決して肉体や力技を見せるようなのではなく、立ち居振る舞い、姿勢、表情の瞬間瞬間がよく見える踊り、という印象だ。 一人、所作と表情のひときわ佳い少年がいて、なんだか見ていて幸せな気持ちになった。ああ、そういうことか、と思う。きっと、若い娘さん達が見て、いい人を決める。昔は特に、そんな貴重な場でもあったのかもしれない。 担い手だろうから、来年また来れば彼はいるだろう。でもきっと成長して役回りも変わってしまうから、この姿を見ることは多分もうない。と思うと、なんだか切なくも尊くも見えてくる若い舞台だ。 ゆばやしの太鼓と舞は、夜明けとともに加速して、再び目を覚ました一堂大盛り上がりの中、舞手がかまどの熱湯にゆたぶさをひたし、観衆にぶちまけていく。みんなびしょ濡れ。でもこれを浴びれば一年無病息災に暮らせるそうだ。最後は、観衆の頭を適当にはたきながら奥へ走り去って行った。私もあの少年にバシャッとやられ、良い気分。 一堂騒然とし、みなタオルを手にやれやれとしている最中、ふと気づくと、泥々になったかまどの周りに藁が敷き詰められ、いつの間にか、鬼が一匹、槌のようなのを持って、ひっそり立っていた。外は明るくなり、朝の鬼(茂吉鬼)の、また新しい静かな舞いが始まる。休憩はなく、見事なまでに、飽きさせない流れだ。
寒い冬の夜、山間の小さな場所に灯りがともり、繰り広げられる、愉快で華やかで、でも静けさと儚さもある、とてもいいお祭りだった。祭りを貫く "生まれ清まる " という思想もいい。収穫を終え、冬の眠りに入った大地に感謝するとともに、新しい年に向け、またそのエネルギーを呼び起こす。人は、心身を開放して発散し、洗われる。未勉強だけども、所感、そんな趣旨だろうか。 繋いでいくのは大変だろうけど、地元の方々は本当に楽しそうで、この魅力は自然と次世代を惹きつけるかもしれないと思えた。時代の変化に変容しながらも…。
演目や地区によっても差があるだろうけど、初見でとてもいい印象に触れることができ、私も幸運。浄められ、新たな気持ちで、師走を迎えられそうです。
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tommy0517 · 4 months ago
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またここに書き連ねておく 好きじゃんね、と思った時にはもう手遅れだった 引き返せないんだよとっくに 大好きなんだよ ずっとしゃべっていたいし色んな顔を見ていたい でももうわからないね。次会う話をいっさいしなかったしまた会いたいなって思ったけど言えなかった あと一回ぐらいは誘ってみようと思うけど、自信ないなあ そもそもただの飲み友達枠でしかない可能性も普通に存在しているから分からない もうこれ書いてるいま結構泣きそうになってる また会いたいと思われなかったのかなとか色々考えてしんどい ただの友達に誕プレなんか渡すなよ、と思わせてほしい いや渡すんだけどさもうこれ今もらったら勘違いするやつやん。ずーっと毎日lineしててさ、誕生日の日付変わった瞬間もおめでとうって言ってくれてさ、そんなん勘違いするやん絶対。しても責められないやろと思う また会いたいよ大好きだよっていうのをただただ書きたいだけ、誰にも言えないから。まじで罪深いよな。勘違いさせるんだ。そんで次はこっちから会いたいって思ったらもういいよってこと?何考えてんだよ。今日帰るつもりで来てないってやめてよ。余裕で帰る選択肢あきらめてきてんじゃねえよ。21時半ぐらいにもうそれを言うな。もう少し一緒にいてもいいってこと?って思っちゃったじゃん。まじでどういう気持ちで来てんだよ。ていうか普段から友達と日付変わるまで飲んで終電逃したらホテル泊まるってのやってるわけ?お金もったいねーって思う。しかもほとんど全部お会計あっち持ちって意味わからない 晩ご飯は私が出すって言ってたのに。そんなんだから、いろんな意味で優しいから、結婚相手にも付け込まれんだよ。浮気されんだよ。優しい人が好きってなんだよ。あまりにも抽象的な表現つかって笑わせんなよ。君が見つけるべきなのはその優しさとか他人に甘いところ、弱さをちゃんと理解したうえで君を愛してくれる人なんじゃないの。ただ優しいだけじゃだめだよ。私みたいな愛が深い奴にしときなよって思ってたわ 馬鹿だね君も私も。あー帰りたくなかったなあ 全然書き足りないからこういうのばっか書いていくね でもやっぱ日付超えるとだめだな おとなしく終電で帰ればよかったと思うわ カラオケバーとか興味なかったし、ひたすらこれも人生経験経験経験…って言い聞かせてたわ なんで他人の歌声聞かないといけねーんだよ。なんも興味ねえよ。笑 ぜんぜん落ち着いて会話できなかったし、何なん でもあのカードゲームやったときに私に握手してきたの何だったんだろう 握手してすぐカード戻したよね あれすごい気になったからその為だけにメルカリでカード落と��うか迷ってるんだけど無駄だよね。笑 でも尊敬してる人に握手するとかだったら普通にカード見せるよね。見せたくないカードってどんな内容やねん、と思うからやっぱり落札してみるか。まあでもね それやったあとに気持ち変わって私に対して冷めてても嫌だな はあ てかlineの返事きてないあたりめんどいって思われたんかな!!ひどくね?つらくね?別に次に繋げた内容にしてないんやから終わらせたかったらすぐ終わらせればよくね?ペイペイのアカウント送ってって言ったけどまじでその情報送られてきたらうけるな。いくら送金しようかな笑 別にそこまで冷たい返事はいきなりはしてこないだろうけど、やっぱ冷められたんかなあ 子供ほしくないなんてこの前も言ったし、心当たりがないんですが… ていうかそもそも恋人募集中だったんかな。ただの気楽な飲み友達ができればちょうどいいってだけのパターンやったら今回の私のすべての気持ちが無駄になるからやめてもらいたいな まあでも諦められるとしたらだよ、向こうには一応離婚してるとはいえ子供がいて、養育費毎月5万払ってるから、そんな人とは初めからやめておこう、ってことにできる。それで一応納得はできる。もう自分のなかでどんな点で折り合いをつけられるか、それでよかったと思えるかどうかを探すようになったよね。大人になるとなるべく自分が傷つかない方法を探すんだよ どっちにしろ今回は少なからず傷つくこと確定だけどな。ほんとどこで冷められたのか正直心当たりがないわ。むしろ終電で帰らなかった向こうに合わせてついて行ってあげて感謝されたいぐらいだよ。男の人は化粧とかがないからすぐにお風呂入って寝れるからいいよね。翌朝すぐに身支度できていいなあ こっちはメイク落としも携帯してないしお風呂入れないから大変なんだよ。万が一3回目の飲みが実現するなら絶対終電で帰るわ。 とりあえず当たり障りのない、なんか楽しかったよありがとう的な返事がくるのを願うしかできないけど今日中にこなかったらさすがに泣くかも。
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namarko · 4 months ago
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やっっと涼しくなってきた、本当に嬉しい。
今日ちょっとだけ都会に出かけたら秋の装いの人がたくさんいてお洋服かわいいな〜と胸がときめいた
私の住んでいるところでは先週ぐらいから金木犀が咲き始めて今はもうほとんど散ってしまった
我が家のお庭に金木犀の木があるんだけどご近所さんもほとんど金木犀を植えていて外に出るとふわっといい香りがして幸せな気持ちになっていた
そんないい香りの時期もあっという間に終わりを迎えそうで寂しい、もうちょっと一緒に過ごしたかったよ〜
最近金木犀の香りの商品で溢れているけどそれにはあまり惹かれなくて、もちろんあの香りはとても好きだけど自然の木の香りで季節の移り変わりを感じられることが何より好きなんだと思った
最近のマイブームは化粧水をたっぷり染み込ませた無印のコットン1枚をうす〜く剥がして5枚くらいにして顔に貼るっていうことをしてる
あのコットン本当に無限に剥がせるからいつもどこまで薄くできるか挑戦してる
今週は何してたかなーとカメラロールを見返す
そう、私のお部屋に新しくやってきたペガサスちゃんがいまして、
映画「ヘラクラス」に出てくるペガサスの子供のころかな、ちょっと観たことないからわからないけど(ちゃんと観ろよという話なんですけど)
近々観ようと思ってはいる
Go The Distanceは好きです、あの曲は本当に大好きでよく聴いてる
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本当にかわいい、癒し🪽
あと今日あったほかほかの出来事🧶
もう何年だろうな5〜6年前にインスタで見かけて好きだなと思ってフォローしてる美容師の方がいて
雰囲気とかお洋服とかたまに投稿に出てくるおうちのインテリアも素敵でそれこそ髪型とかもショートだったりくるくるのパーマをかけていたり
私の好みそのものという感じで
今自分の髪くるくるパーマ状態なんだけどそれもその方のパーマスタイルがすごく可愛くていいなと思ってしているので
憧れのような推しと言うと意味が違うかもしれないけどすごく好きな方で
普段はおそらく東京で、福岡出身というのもあって定期的に福岡でサロン営業もされていたりしていて
趣味でされてる編み物もこれまた本当に可愛くて…
���にバラクラバとかネックウォーマーとか天然のウールで色も風合いもあたたかくてかわいくて
以前からずっとかわいいな〜と思って見ていて今週末にちょうど福岡であるポップアップでその編み物の商品を販売するとのことで
本日最終日に滑り込みで行ってきた
もっと余裕を持って行っておいたらなと反省したんですけど
ちょっと今だに嬉しさと緊張が残っていてそわそわしてる
今回あっていたポップアップが赤坂にあるカフェで複数のショップの商品を置いてあるかたちだったんです、
ポップアップは今日の18時までで衣替えとか色々してたらギリギリになってしまって17時ごろそのカフェに到着
そのカフェはドアが全部バーーンって開いていて奥の店内でカフェ営業もしつつ軒先に商品を置いてその付近に今回参加しているショップの方たちがお友達やお客さんと楽しそうに話している状況
その中に私の好きなその方もいらっしゃって
初めて生で見て、まず、かわいい!!!!
上下パープルのセットアップを着ていてそれもかわいい。
一気に私のテンションが上がってしまって
でもあまりの緊張で話しかけることなんてできないのでその方々を会釈しながら通過して
お店の感じはインスタのストーリーで見ていて脳内シュミレーションは完璧だったので迷わずお目当てのその方の商品がお置かれている場所にスタスタと歩いていたら当たり前なんですけどある!そこに!ずっと欲しかったものが、!とさらにテンションがあがった
でも安易に触れることもできずどうしようどうしようとただひたすら爪を指に食い込ませながらじっとかわいい商品を眺める(傍から見たらこいつなんだという様子)
5分くらいじっと眺めていたら近くにいたおそらくそこのカフェの方か主催者の方が
「全然触ったり鏡あるのであててみてくださいね〜」と声をかかてくれた
ずっとほしいと思っていたものを大切すぎてぎりぎり触れたとしても被れねぇよと思いつつ
10個ほど置いてあるバラクラバやニットの手袋をちらっ、ぺろっとめくってどれがいいかなと迷う
バラクラバもよかったんだけどちょうど私がずっと欲しかったニットのヘアバンドがあって
冬になるとバイクに乗る時にどうしても耳が冷たくて、でもニット帽を被るとその上からさらにヘルメットをかぶるのでゴワゴワしちゃうってことで耳だけ守れるヘアバンドてきなのがずっと欲しかったのでこれだ!!と思い
近くにいた方にこれを…買いたいんですけどと言うと
ちょっと待ってね〜これ作った人呼ぶから〜と
私のその憧れの方を呼んでくださって
しばらくしたらありがとうございます〜☺️と近づいてきてくれて
はあ〜〜〜🫠🫠🫠
ここ数日であ、福岡に来るんだ!行ってみよう!と思って何の気なし来たけど
ずっと好きだと思っていた方を目の前にあ〜〜〜って言う声しか出てこず
こ、これすごく可愛いです、インスタ見ています、、。と伝えるのがやっと
本当は自分の髪も普段の服とかインテリアとかも好きで参考にしたりしてますとかめちゃくちゃ伝えたいことあったけど
初対面でそんなことを言われてもというのと頭が真っ白になってしまったので何も言えず
商品の使い方、ヘアバンドの他にもシュシュとしても使えることとか、洗う時は手洗いでニットなので伸びたりとかもあるけど干す時にぎゅっと寄せて置いて干すと戻ります☺︎と直々に説明してもらい
ステッカーも!と2種類あるものから選ばせてもらい
めちゃくちゃ可愛いデザインのペーパーで包んでもらい
ここに書いてある数字を繋げたら絵になるのでぜひやってみてください☺️と
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なんて素敵なデザインなんだ…
福岡の方ですか〜?とかまた福岡に来るのでその時はまたぜひいらしてください〜とか言ってくださり
次もぜっっったいに行きまああす!!!!🔥と心の中で思いながら「次も行きます😊」と平然を装い返事を返しました
体の中からいろんなものが出てきそうになるのをグッと抑えて
お会計を済ませ商品を受け取り車に戻った…。
車に戻る途中スキップのような駆け足のようなきもい小走りなんかもしてた
幸せだったな
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limbo-365 · 5 months ago
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0921→0923
あっという間だった3日間。いつも寝起き悪い癖に土曜日はぱちっと目が覚めてソワソワしながら準備したな。ハナがもうこっちに来てくれてるのにすぐ会えないのが歯痒くてずっと時計見てたのは内緒。入口でハナを見つけた時、どうしよう、ずっと会いたかった人が目の前にいてそわそわして勇気出しながら入ったら直ぐに気がついてくれて。ぎゅってしたね、恥ずかしかった(笑)俺のためにして���てくれたツインテールも、リップもメイクもお洋服も全部ぜんぶ可愛かった。豚丼美味しかったなー。移動中もずっと居心地よくて、じーってあまりにも見つめてくるからそこは恥ずかしかったけど。ハナとお買い物したりオムライス一緒に手伝って作ったりするのも楽しかったね。枝豆生まれさせるの楽しかった(笑)新婚さんみたいな、ははは。日常を共にすることってこんなにも幸せなんだなぁと思ったよ。少し度数の高いアルコールを流し込んで、ふわふわになって、ハナに触れて。ぽっぽして。俺より高い体温が心地いい。少しの身長差だからすっぽりフィットするし、抱き心地もよくて不思議だった。フシギダネ〜。
ひょん〜ってすぐくっつきに来てくれるところも、化粧しながらすぐ逢いに来てくれるところも、不思議だけど俺の全部がすきって言ってくれるところもぜんぶ、愛おしいよ。ハナとするからオタ活もこんなに楽しい。カフェも、おにぎりも美味しかったよね。パネル大きかったなぁ。香水買ってくる!なんて俺の事考えてくれてるんだなーって簡単なことじゃないのに優しさ滲み出ててそういうとこも好きってなった。ありがとうね。感受性豊かではあると思うんだけど、アイドル以外で誰かの歌を聴いて涙が込み上げたのは初めて(笑)ご飯食べながら泣いたのも…(笑)ハナと聴いてた歌だったからかな、上手だし感情が伝わってきたんだよね。こっちみて歌うのずるい。カラオケまで楽しいなんて。ハナが贈ってくれた歌を毎日聴いてる。何しても楽しいじゃん。あんなに名残惜しくて、寂しくなったのも初めて。いつも早く帰りたい、一人の時間欲しいーってなる俺が、離れたくないなんて変だ。新幹線のホームでぼろぼろ泣いて、手紙読んでまた泣いて。恋しくって、会いたくて。ハナってほんとにすごいんだよ。俺の心を動かすことができる人。ずっと手繋いでいられたのも幸せだったなぁ。ひょんといっしょするって、リップを買ってたのも可愛かったなぁ。ピアスも一緒に出来たし。ポーチもこれから増えるもんね。まだまだ増えるんだろうなあ。プリクラも沢山とれて幸せだった。毎日のように写真を見返しては会いたいなぁって思ってる。これからまだまだ色んなことしようね。ハナに会えて本当に幸せだったよ、それから、もっともっと好きになったんだ。ねえ、愛してる。この先もずっと、隣にいてね。愛してるよおやすみ。
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asamiya-akira · 7 months ago
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45510; by 赤坂アカ
インターネットのデータベースの中には、 この2、30年の多種多様な文章や画像、動画などが アーカイブとして残っている。
しかし、それはサーバーの停止やサイトのサービス終了、 アカウントの削除などで、このインターネットから、 あるいはこの世界から、永遠に消え去る事も珍しくない。
一度手遅れになったものは、二度と戻ってこない。 復元できない事があるという事を「私」は痛いほど理解している。
「あっ……」
思わず声が漏れる。 人は悪霊と出会った時、こういう声を上げるのだろうか。 普段はぼんやりと、ゆっくり動く事が多くなった感情、心が、 この時ばかりは一瞬ではぜた。
出会ったのは、悪霊であった。 16年前、芸能界から去った伝説的なアイドル。 彼女が行ったライブ配信のアーカイブ。 ファンが不正に保存した動画データだった。
「うわ懐かしい。保存してたファン居たんだ。……まあそりゃいるか」
動画の概要欄に目をやる。そこにはデータ元の日付が書いてあり、それはB小町の最盛期。 アイが休止から復帰したあたりの配信データである事が伺えた。
今でこそアイドルのストリーム配信は当たり前の様に行われているが、 当時は、まだ一般的ではなく、斉藤社長の思いつきで何度か行われた企画だった。
かくいう「私」も何度か配信を行った記憶がある。 どんな話をしたかなんて、もう覚えていない。 アーカイブでも残っていれば確認が出来るけれど、おそらくデータは残っていない。 このストリームのサービスも、スマホの普及に対しての対応が遅れ、 他のサービスに客を取られ、現在はサービスを休止している。 サイトの方にログインできてもデータのサルベージは出来ないだろう。 つまり、この動画は当時ファンが保存したデータという事になる。 私はマウスをゆっくりと画面の中心に運び、躊躇する。 この動画を再生したら、当時の気持ちが蘇ってきそうで。
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私は、「アイ」が大嫌いだった。
私にとって、B小町の活動は決して楽しいだけの物ではなかった。 勿論、芸能界に入って大勢のタレントと出会い、あこがれだった人と食事に行ったり、 テレビに出て注目を浴びたり、どこに行っても割ともてはやされて、楽しかった。 けれど、楽しかったのはそういうプライベートの事であって、B小町の活動自体が 楽しかったかというと疑問が残る。
毎日毎日リハやレッスンに追われて、イベントやライブで 全国各地を巡るけれど観光する余裕もなく、修学旅行も文化祭も行けなかった。 なにより…… なにより、この動画の主、アイの存在が、私の活動に陰を落とした。 B小町の人気の殆どは、アイによって支えられていた。 ライブの時もセンターはアイに固定で、他のメンバーも常にアイを引き立てる バックダンサーのような扱いを受け、運営も露骨にアイを贔屓していたし、 アイを中心に全ての企画が動いていた。
勿論理解はしている。 アイが居なければ私たちは売れなかった。 アイが居なければ地下アイドル止まりで、あそこまでの脚光は得られなかった。 だからといって感情は納得しない。 贔屓を受けるアイを見て、憎しみが沸かない筈がない。 B小町は弱小事務所の中学生モデルたちの寄せ集めとしてスタートしていた。 低年齢のグループは当時の流行ではあったが、成長期の女子は容姿の変化も激しい。 大抵の場合、あどけなさを失ったジュニアアイドルは、「普通」の女性になっていく。 ジュニアアイドルの資質を見る際は、その親の容姿をチェックする場合があると聞く。 大人になった時にどういう顔に育つのか。 残酷な話。この業界はルッキズムを煮詰めに煮詰め、残酷なまでに才能主義だ。 私をはじめとしたメンバーの多くは、この残酷さの犠牲になったと言える。 中学生向けのファッション雑誌でモデルをしていた頃は、私だって どこに出しても恥ずかしくない美少女だった。 けれど、高校生になって、成人になって、少しずつ、チャームポイントだった丸顔が、 足を引っ張り始めた。童顔で売っていた筈が、ずんぐりとしたあか抜けない雰囲気へと 変わっていった。育成失敗。そういった声も何度か聞こえた。
アイが妬ましかった。 あの子は最初から最後まで何も変わっていなかった様に思えた。 最初から大人びた顔をしていたし、最後まであどけなさが残っていた。 嫉妬していた。私だけじゃなくて、きっとメンバーの全員が。 表面上は仲良くしようとしていたけれど、きっと妬みの気持ちは滲んでいて、 アイもそれを理解していたと思う。 他のメンバーと明らかに壁があった。 何年も一緒にやっていたが、本当の事を、本心で話した事は一度もなかったと思う。
アイは常に飄々としていて、本心を見せたことがない。 食事も、最初期に数回行ったくらいで、プライベートの付き合いもなかった。 不満が爆発して、アイに嫌がらせをする子も出てきた。 化粧品を盗んだり、メンバー間でアイの話である事ない事 言ったり。 その子はすぐにクビになった。斉藤社長の動きは迅速で、容赦がなかった。 事が発覚して直ぐに声明を出し契約解除。卒業ライブも行わせて貰えなかった。 社長の露骨な贔屓に皆は覚悟を決めた。 アイのバックダンサーとして、B小町の活動をしていく他ないのだと。 くそくらえ。そう思いながら活動を続けていた。
私は心をどこにも繋がず、息を止めるように再生ボタンを押した。
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「あっあー聞こえる?」
アイの声だ。 アイの声。それ以外の形容が必要ない。 私にとって唯一無二が、胃の中を風が吹き抜けるように。
「音量小���い?そっか、じゃあ皆ボリューム上げて」
相変わらずのとぼけた発言。 人に迷惑を掛ける事へ一切の躊躇がない。 人に迷惑を掛ける事そのものが、大事なコミュニケーションだと言わんばかりの潔さ。 そうだ、アイはこれだった。
画面越しに見るアイは美しい。 思い出が、十数年の時が、何かしらの補正で、実物よりも綺麗なアイの像を 作り上げているかと思ったが、何も関係がない。 アイは誰が見ても、間違いなく美しかった。 若き私が、若さ故の思い込みで、アイを過剰に意識している。 そう思いたかった。
「何の話しようか。別に何も用意してないんだよね。社長に雑談でもしてこいって言われて。でも雑談て、どういう事すれば良いんだろ。あっコメント?コメント読めば良いの?」
投稿された動画には当時のコメント欄は表示されていない。 どういったコメントがアイに届いているのか、私からは伺い知れなかった。
「今日 何 食べた?何も食べてない。服のブランド?ユニ●ロだよ。好きな本とかある?内緒ー。遊びに行くなら、どこ?秘密ー。」
アイの答えには秘密が、ちょいちょい混ざっていた。 どこが答えられて、どこが秘密なのかのラインもよく分からなかった。 好きな本くらい教えてあげればいいのに。
アイは昔から秘密主義だったのを思い出す。 何を聞いても、のらりくらり躱わされていた。ファンから見れば、 それがミステリアスに映るのかもしれない。 知りたいという気持ちが、その人のカリスマに繋がるものだから。
「嫌いな食べ物は?」
アイが答えに詰まった。 んー、と上の方に視線をやって、カメラに視線を戻さずに 続けた。
「特にないけど、白米はちょっと苦手かな。」
嘘吐け。って思った。 ロケ弁を誰より綺麗に平らげ、余った弁当も持ち帰っていたのがアイだ。 白米だって綺麗に平らげていたのを私は何度も見ている。 風変わりな回答をすれば良と思っているのだろう。 アイのキャラクターには即していた。
「味が嫌いとかじゃなくて、なんていうんだろ、柔らかいでしょ白米って。たまにさ、砂とか入ってる時ない?ガリッてなるの。あれが怖くて。」
普通 砂なんて入らない。 けれど、言っている事は少しだけリアリティがあった。 柔らかい物の中に突然異物があると怖いというのは、一般的な感覚にも響く物はある。
「白米の中にさ、ガラスとか入ってたらどうしようって思う。きっと痛いよね。だから、好き嫌いとかじゃなくて、なんていうんだろ、怖い?うん。白米は怖いから余り好きじゃない。まぁ出されたら食べるんだけど。ちょっと覚悟はする。」
アイの表情は淡々と笑顔だった。 というより、アイはいつも笑顔なので、通常運転といった風だった。 私には、アイの笑顔は無表情に思えた。いつも。
「結婚願望とかある? 無いよ?」
今度は即答だった。
「分かんないけどね。結婚するビジョンて全然見えない。皆は私と結婚したいって簡単に言うけど、それってどこまで本心なんだろ。好きな人が居たら側に居たいって気持ちはなんとなく分かるけど、結婚したいってなるのはどうして?愛情表現なのかな?ずっと一緒に居たいって言う意思表示?なるほどねー。ちょっと分かったかも」
アイの表情は少しだけ隙があるように思った。 純粋に疑問で、何かをチューニングしているかのような。
「でも、ずっと一緒に居たいって思うの。最近ちょっと分かるかな。最近になってようやくだけど」
突然の匂わせに私の肝は少し冷えた。 焦げ臭さに対しては敏感なアイドルとしての本能が私にも少しは残っていた。
「親戚の子供がね、可愛くて。ずっと側にいたいなって思う。」
当時のコメント欄は安堵でざわついていただろう。 アイは一度も異性関係が表に出たことはない。 私たちもアイのプライベートなんて知る由もなかったし、 これは過去のアーカイブであってリアルタイムのものではない。 こういう答えが返ってくると分かっていても、やはりひやりとする。
「好きな男のタイプ?内緒。別に言っても良いけど、自分がそのタイプじゃなかったらイヤじゃないの?ふーん、じゃあ良いか。」
この日の配信は恋バナが中心らしかった。 アイの恋バナ。私も少し興味があった。 少しだけヘッドホンのつまみを捻り、ボリュームを上げる。
「あんまり私を怒らない人が良いかな。いつも私は何かしらやらかすから。細かい事がいちいち気になる人は、私の相手すると疲れちゃうと思うんだ。それってかわいそうだと思うから。そうじゃない人が良いと思う。」
アイのやらかしには覚えがあった。 肝心なところが抜けているというか、社会を生きる上での一般的な教養が欠けている というかアイドルは発達障害を抱える子が決して少なくない。アイはその典型だった。 アイは人の名前を呼ばない。 呼んだとしても間違える事が多い。 斉藤社長の名前もしょっちゅう間違えて注意を受けていたのを思い出す。 アイは人間を区別できないんじゃないかとメンバーが冗談混じりに言っていた。 アイからみた世界は、人間が皆、のっぺらぼうで、村人AとかBとかが喋ってて、 そこに個体認識が無い。 なんなら自分自身も、ゲームのプレイヤーキャラ位に思っていて、 どことなく他人事のように考えている。 なんて事をゲーム好きのメンバーが携帯機でRPGをやりながら語っていた。 その事は印象に残っている。 その通りかもって思ったのを覚えている。
「好きって気持ちは、たぶん信頼の元に成り立ってるんだよ。なんだっけ、へんぽーせー?私を好きな人を私も好きになるみたいな。でも私は結構臆病者だからさ。あんまり好きって言葉を信じられないんだと思う。人をちゃんと好きになった事、無いから分からないけど」
人は自分自身の常識でしか人を測ることが出来ない。 人を好きだと思う気持ちが無ければ、人の言う好きという言葉も信じられない。 これは大人になってから気付いた事。 浮気している人ほど浮気を疑うみたいな。
「変な感じ。私あんまり自分の事、話すの得意じゃないし、変な事、言って嫌われるもイヤだし。でも別に自分の事 話すのって嫌いじゃないんだよね、矛盾してるみたいだけど。知って欲しい。私の汚いところとか、やなところも全部ひっくるめて、それで良いって言って欲しい。」
アイの本心みたいなのを初めて聞いた気がした。 日記みたいな感じなのだろうか、アイはコメントと会話しているように見えて、 結局の所、自分と対話しているように思えた。
私にも覚えがある。コメントを拾って、話をする時は、自分との対話になりがちだ。 コメントの少ない情報量を補完しようとすると、どうしても自分が入ってくる。 次々と来るコメントに追われて、自分の本心と違う所に話が着地しても、 そのまま次の話題に移る事も多いのだけれど。
そもそも配信って視聴者受けを狙うものだし、思っていない事を言うなんてざらにある。 けれど、嘘を言いたくない瞬間というのは必ずある。 自分というものを、定義する時とかは特に。
「私は、ほんとはさぁ」
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そこで配信のデータは途切れていた。 動画のタイトルは「1」。どうやら、これは分割された動画データのようだった。 投稿者のページに飛んで続きを探してみたが、見あたらない。削除されてしまったのか、 はた��た最初から投稿されていないか。 拭いきれない不完全燃焼感に包まれ、私は検索ページを開く。 何か、アイの足跡を見つけられないかと、B小町関連のページを辿る。
動画サイトにあるB小町関連の動画は、殆ど見た事のあるものばかりで、 テレビ用の仮面を被るアイしか、そこにはなかった。
そういえば……
そういえばだ。B小町が結成した当初。 まだ皆が仲良くしてた頃に、共同アカウントのブログを作ろうという話があった。 駅前のファーストフード店で、子供が4人で、無邪気に。明るい未来を夢想しながら。
結局、運営が作った公式アカウントだけ運用するという話になり、 そのアカウントは放棄された。 たしか、そのアカウントはアイも何度か日記を書いていたはずだ。
ログイン画面に移る。 登録したメールアドレスは、私のサブアドレスだった筈。 パスワードはなんだったか、順番が定かではない。 1が先だったか、55が先だったか。 何度か試している内に、正しいパスワードにたどり着く。
45510
高峯、ニノ、アイ、渡辺。 結成メンバーの頭文字を、フリックで入力した時の数字。
記事の数は7件。 総アクセス数は328。 最新のページには、移転のお知らせがあった。 こんなの古参のファンでも知っているかどうかのレアすぎるブログだ。 ブログサービスのチョイスも悪い。可愛いアバターがブログの横に添えられていて、 いかにも小中学生が作ったブログといった感じだ。 黒歴史を眺めているようで頭が痛くなる。
記事の内容も酷い。 運営に確認も取らず書いたであろう自己紹介のページや、好きな芸能人がどうだの、 絵文字満載で綴られている。 プロ意識の欠片もないクソガキのページだ。 私はひぃと声を上げながら、早く記事を消そうと編集ページに飛ぶ。 すると、そこには非公開になっているページが1つあった。 投稿者はタグで分かった。アイだ。
私はプレビュー画面を開く。 アイの書いた文章を、読む。
「高峯ニノちゃん渡辺」
このページ懐かしいよね。 私も、まだ残ってると思わなかったな。 最初の頃は私たちも、こんな仲良くやってたんだねー…
今は結構、B小町もギスギスしてるじゃない? まぁ私のせいなんだけど。 ほんとはすごく悪いなぁって思ってるし、責任も感じてる。 ほんとだよ? 信じてって言っても難しいかもしれないけど 皆と仲良くしたいって言う気持ちは、ずっと変わらない。 ずっと言えなかったけど、これが私の本心。 皆は私の事 嫌いかもしれないけど、私は皆の事 嫌いじゃないの。 出来る事なら、昔みたいにやりたい。 もっと私の事、バカにして良いよ。 ちゃんと怒って良い。 遠慮なんてして欲しくない。 言いたい事は言って欲しいよ。
もし、このブログを、昔の私たちが良かったって思って、見に来てくれたなら。 今度 会った時に教えて?
おい、アイのバカ野郎って言って。 そしたら私、ごめんねバカでって言うから。
仲直りがしたいです。 皆にずっと言わなきゃって思ってた事もあるの。 ちゃんと皆と
私は、最後まで読まずに、ページを戻した。 このアイが書いた記事を、削除した。 永遠に、手遅れになるように。 二度と誰も、この文章を読まないように。
こんなのは違う。 こんなのは「アイ」じゃない。
誰にも縋らず、奔放で、孤高で、強くて、後悔なんて一度もせず、 無敵で最強で唯一��二なのが「アイ」なんだ。
こんな仲間に縋るような文章を、アイは書かない。 これはアイじゃない。アイはそうじゃない。 私のアイは、そんなのじゃない。
どれが本当のアイなのか、私が知る必要は無い。 あの動画の続きって、どういうのだったのだろう。 私は、確実に一回は、あの配信を見ている。 アイの配信は全て見ているのだから。
思えば一度だけ、アイが配信上で弱音を吐いた回があった。 そうだ。白米とガラスのエピソード。 あれはアイの母親の話に繋がるやつだ。 母親が投げたグラスの破片が、白米の中に入っていて、 そこからアイは、見た事もないくらいに弱音をこぼした。
この動画を投稿した人���もまた、私と同じなんじゃないだろうか。 そんなアイを、認めたくなかったんじゃないだろうか。 私たちの中にある偶像を、守るために。 インターネットのデータベースから消し去った。 永遠に。 二度と巻き戻らず、手遅れになるように。
私は、ブログそのものを削除した。 アイの数少ないSOSだったかもしれないその声を。 もう二度と、誰も見ないように。
 PC横の窓ガラスには、私の顔が映っていた。
誰よりもアイを信奉していた 紛れもない信者の顔であった。
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mtardiary · 7 months ago
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2024.0724-26
お金ない🥲って言ってたのに、色々と試行錯誤して時間あけてこの日のために節約とかもしたんだろうな、来てくれてありがとう。時間たくさん作ってくれてありがとう。2ヶ月空いて、久しぶりに会っためとちゃんは相変わらず可愛かったし、会う度に可愛くなってる。
たくさん考えて過ごしてくれてるのが、準備してくれたり、可愛いって思わせたいって努力してくれてたり、それが目に見えて愛おしい。
夜行バスで来て、朝から会ってたくさん時間あるから長く感じるね!なんて言ったけど、ばいばいしたらあっという間だったな、どんだけ長く居ても足りなくなるし、長く居れば居るほど、ばいばいが近付くにつれて「あー、もうしばらく触れないな」とか「ちゅーできないな」とか。この可愛い顔を目の前で見つめられないな、とか。寂しいなって、思って。めとちゃんが本当に寂しそうな顔しながらも、笑った顔でバイバイしたいってたくさん笑ってくれてるのとか、可愛い彼女すぎるな〜。まあ、おれはカラオケで歌ってもらってる時、ちょーっとだけ涙出たりね、してたけどね。恋人とバイバイするのが寂しくて泣きそうになるなんて経験したこと無かったな。会えば会うほど、好きになる。離れたくなくなる。過去の俺に見せてあげたいなあ、こんな好きになれる人が現れるよ、お前こんなにデレデレして一人の子にこんなに夢中になってるよって。
電車とかホームとか、居酒屋とか、俺がいつも黙って見つめてるのは「本当に可愛いな、この子が俺の彼女なんだな、幸せだな、おれ贅沢だな」って思いながら見てる。目が合うと恥ずかしそうに笑って、時々首傾げてきて、時々気づいてなさそうにずーっと目逸らして、全部が愛おしくて仕方なかったな。お化粧してる目見て「かわいくなれ!」って一生懸命オシャレしてるのも愛おしいし、前は「暑いの嫌い��から絶対くっつけない」って言ってたのに俺の手が熱くても、気温が高くても、手繋いだり腕組んだりしてきて、それも嬉しくて会ってバイバイするまで、バイバイしたあとも思い出にひたって幸せだった。
ほんとに、会いに来てくれてありがとうね。大好きだよ。
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manganjiiji · 9 days ago
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次の夢
次の夢がありますね。今年のアルバイトで130万貯めて、来年専門学校に行き、2026年度の精神保健福祉士の試験に受かり、児童相談所かNPOで働くこと。今はこんな「何もかもがうまくいく前提」で喋っているけれど、こんなストレートに行けるわけがないとは思う。ないとは思うが、現時点ではストレートに行きたい、最短ルートで行きたい。もう私は次の後半生に向かって浮き足立っており、何もかも早くやりたいのである。ここまでくるのに時間がかかりすぎたという感がなくもないが、まあ自分の病状(の重さ)を考えれば妥当な年齢だと思う。15歳で発症した時点でしかるべき機関にかかれていれば、とは思うが、25歳まで自力で生き延びたあいだに色々と考えたこともある。無茶な生き方をして、回復をここぞとばかりに遅らせたが、そのあいだに学んだことを考えると、結局これくらいの時間はかかったのだろう、と思う。見た目が若いので(これは残念ながら本当に若く見えるらしく、未だに学生かと聞かれる)自分でも自分の生きた年数がもうすぐ40年になるとはとうてい思えない。これはうつ状態のあいだの記憶や成長が抜けているから仕方がないのだが、身体年齢どおりに「成長」できていない、という悲しみはつねに突き抜けて感じている。ともかく、体力を付けなければ仕事どころではない。自転車で駅まで行ったり、帰ったり(とくに帰路が向かい風でつらい)すると、長距離走のあとのように30分くらい動悸がおさまらず、帰宅後は起き上がれない。関連して風呂も入れなくなってきた。風呂に入ったあとにスキンケアだのパックだのヘアケアだのするのが好きなのだが、それをしたいと思っても全然できない。疲れすぎて動けない。でもこんなことはこの人生ではいつものことなので、特に気にしていない。風呂なんか3日に1回入れればいい。そのくらい体力がないのだ。はなから普通の人と同じ生活が送れるとは思っていない。それでも私は私の求める限り私のやりたいことをやるだろう。今は苦しくてもできる限り風呂に入り化粧をし、駅まで自転車で走ること。でも苦しいばかりではいずれ全てが「おじゃん」になってしまうので、持続可能な程度に頑張ること。
痩せたいというより、痩せないと体が重すぎて自転車の後輪に負荷がかかり漕ぐのが余計つらくなるのでは、と思い当たった。本当に、なんでここまで太ってしまったんだか!?今から考えると、どう考えても精神的に恐慌状態に陥り、腹が痛くなるほど食べては寝るという生活を続けていたためなのだが、過食を減らす薬というのはなかなか無い(一応食欲を抑える薬というのはある)。私の過食は空腹からではなくて、とにかく具合が悪いから食べる、元気になりたいから(精神的に回復したいから)食べる、うつの予防として食べる、だったので、なんというか根が深いうえに身体と精神の連関が複雑だ。飢餓感があるわけではなく、ぼーっとしていると吐き気がするほど食べてしまうのであった。健やかな人になりたい。と思うが、今日は空腹感から食べまくった。というか、疲労感を感じるとどうやら食べまくってしまうらしい。風呂に入ってから寝るとか、プロテインを飲んでから寝るとか、疲労をとる方法はありそうなものだが、それらに行き着かないまま、「寝ても寝ても疲れている」「いつ寝ていつ起きているのか分からない」状態で、休日は寝ている。こんなに寝てしまうのは、純粋に体力がないのだと思う。体力を使わなくても「食べる」ことはできてしまうから、とにかく食べる。加えて、幼少期から食べては吐きを繰り返し、高一の成長期が来るまでほとんど量を食べられなかったことから、とにかく食べることは自分の中で「健康」の言い換えになってしまっている。食べ過ぎは害なのだが、食べれば食べるほどいい、とどこかで思っているのだと思う。これ以上食べれない、と言うと母親に「じゃあ食べなくていい」と冷たく言い放たれつづけた15年、「食べられる」ことは私にとっては善でしかなかった。親に愛された記憶もある。大事にされた記憶もある。ただ、それを上回ってしまうほど圧倒的に愛されなかった記憶や見捨てられた感覚が大きい。まあそんなことはどうでもいいのだが、小一で入院した時に、親に心配してもらったことを今ふと思い出した。私は愛されなかったわけではないということは強く感じている。子供を愛することと子供を加害することは並列するし、親を愛することと親を憎むことは並列する。全てはバランスの話だと思うのだが、バランスが崩れてしまうと、私のような「永遠の子供」が出来上がってしまう。やりきれないことだ。
今日はカウンセリングで、だいぶ過去のことを掘り下げて思い出そうと奮闘したから、脳がそうとう疲れてしまった。帰宅後も(親の件とは関係なく)悲しい思いになって泣いたりしたし、とにかく足が痛くて眠れない。風呂に入ってもっとちゃんと疲れれば眠れるのかもしれない、とは毎日思っている。でもそれより疲れて眠気がくるのをだらだらと待ってしまう。楽なほうに流されて流されて、怠惰に歳を重ねている。加齢が関係あるかはわからないが、今更頑張っても意味がないという諦念や、それによる「頑張りの低下」はかなりあると思う。もうどんなに頑張っても自分は中年で、夢も何もかもに破れて、一生幸せになれることはないんだ、と思うと、まあ全然やる気が出ない。でも、他人のためなら生きられる。だから他人のために、アルバイトをし、専門学校に行き、精神保健福祉士になり、1人でも多くの子供の、1秒でもいいから心を軽くしたい。そんなことが私に可能なのかはわからないが、とにかくやってみなければわからない。他人のために生きる。それしかもう、生きる理由が残っていない。自分の楽しみや幸せは、もう終わったと考えてもいい。楽しくなくていい。幸せでなくていい。ただ少しでもいいから未来に何かを繋ぎたい。そう思っているのかもしれない。
痩せられたら本当にいいなと思う。今74kg(推定)あるが、58kgくらいに戻れたら本当にいい。基本的にはずっと48kgでやって来たが、そこまで戻れるとはもう信じることも難しい。1度太ってしまうと、痩せるのは難しい。40kgだったこともあるので、そこから考えると34kg太ったわけで、大きな子供一人分を常に抱えて生きているんだなあと思う。もう一生痩せられることはないのかもしれない。一生74kgかもしれない。それでも。それでも私は生きていこうと思う。
2025.2.21
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