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newpntls-island · 19 hours ago
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2025 1/17 (2:10)
タクシーで書いてる。タクシーに乗るつもりはなかった。なかったけど、24時間営業の喫茶店に入って時間を気にして喋りたくなかったから終電を気にしなかった。わたしは今日職場でトイレに駆け込んで座り込んで泣いてた。無かったことにはできないと思う、騙せたって長くは騙せないと思う。後輩には悪いことをした。久しぶりに会った友人と話して元気が出た。いい気分だったのに会ったことも興味もない友人の友人が死にそうだとかで帰らなくてはならなくなり帰っている。わたしはもともと怒ることが苦手だけど最近は怒るというより、覚悟を決めるという感じになっている。覚悟を決めるから覚悟を決めた顔をしてそういう感じで話す。余計な言葉を言わないように、伝わってほしいことだけを伝えられるよう、気をつけて話す。そしてそういう時はとてもしっくり来ている。わたしは傷ついている、こう思っている。金曜の夜なのに寒すぎてか人があまりいない新宿の街を歩きながら、友人に「その子に友だちといたって伝えてね、わたし、今損なわれてるから。そういうわたしのことを無かったことにしないでね」と言った(もちろん平和に送り出したけど)。素直に話すしあえては自分のことを無かったことにはしない。自分だってかつてはこんな風に人に甘えていたのだと思う。だけどわたしはその電話越しの人みたいに「無理だから今から来てほしい」とか「いやだ、電話を切らないで」とか言ったことはない(ない、と思う)。我慢してたのか、それは我慢だったのか?わたし、何に苛立っているのか。色々なことを飲み下している自分を差し置いて、そういうことを手放しに人にしてしまえるような人がいてもいいことになのか。それもおかしいってことは知っている。みんな好きなようにすればいい。今日はなんかただ甘えている人間に苛立った。わたしは最近健康的な方面で、素直に感情を発露する練習をしてる感じがするな。
<2025 1/18> (1/20 1:16)
変な時間に眠ったせいで朦朧とする。母に電話し、楽しいわたしを見せられない時、申し訳ないと思う。一つの考えに囚われている。バランスを失った自分には気づいていても止められない時がある。人を憎むのには体力が必要で、わたしは怒っていながらにそんな自分にいつも泣きそうになって、笑ってしまう。本当は六本木の温浴施設に行くはずだったけど思ったよりも高くてやめた。大江戸線の中でやめた。新宿五丁目にある公民館のような銭湯に行った。友人と明るい時間帯からジェットバスで背中を赤くしていると、旅行に来た気分になれる。毎日こういう気持ちが良い。初めて塩サウナに入った。身体に塗った塩はどんどん溶けて、自分自身が美味しくなってしまいそうだと思った。小さい空が見える偽物の露天風呂にも風はきちんと入ってきた。脱衣所で見知らぬお姉さんにドライヤー代の20円を借り、壁一面の漫画の中からめぞん一刻、A子さんの恋人を選んで友人を待つ。眠ってしまいそうだった。神保町でワインを飲んだ。ほぼ寝ていたようで記憶がない。絶対に嬉しい日だったのに少し悔しい。錦糸町でカラオケに行って友人のベッドで眠った。小泉今日子の「La La La・・・」はわたしでも歌いやすい高さ。友人の家の床が真っ青だ。
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<2025 1/19> (1/21 0:53)
これ良い曲だった
2025 1/20 (21:51)
雨が降っている時のタイヤが地面に擦れる音を聞きながら、今日は雨なのかと思いながらまた寝た。時間がなくて外に出る、全然行きたくなくて何してるんだろうと思った。林檎一緒に食べたかった。全然知らない駅から駅を歩いていた時、昨夜流してたツインピークスのこと、「何のために生きてるかこんなんじゃわかんなくなるよね」と言ってた顔を思い出す。身体が重くてずっと眠たい。取り合わない。取り合ったらもうこれ以上歩けなくなる。退勤して外に出たら雨が降った後の湿度を久しぶりに感じて、雨ってこんなんだったなと思ってる。また誰かの傘を持って帰ったけど雨はもう止んでた。久しぶりに遠くに行ったり映画を見たりしたい(できれば好きな人と)。家に帰ってpowerpointで遊んだ。こんなんでいいのか?だけど楽しい。密かすぎる遊び。
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newpntls-island · 6 days ago
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2025 1/16 (0:45)
朝から昨日の夜に作った水炊きを食べた(最近また見返している『きのう何食べた?』の影響)。母親からいつか送られてきた昆布をやっと納得いく形で使えた。それと夜中に料理をするのは自分への慰めでもあるし、自分の中にまた掴むことができる秩序が戻ってくる感覚になる(料理と秩序の話は以前星野源のオールナイトニッポン内で土井善晴先生が触れていて、妙に納得した記憶)。豊田道倫聴きながら帰ってきて(スゲーいい)、水炊きの残りで卵がゆを作ったらとても美味しかった。元気が出て冷蔵庫を整理して米を炊いた。さっき聴いたpodcastがとても良かったので、貼っておく。どんどん自分のこと学んでるな(ありがたく、色んな人の影響で考えるきっかけをもらってる)と最近は思う(次はきちんと言葉にできるようになりたい段階!)。 
休日を挟むと日記が書けなくなってモヤモヤしてたから、��に自分だけが見れるところに記録しててもいいんだけど記しておく。
<1/12>昼から友人に誘われて原宿に行った。わたしがいつも誘ってばかりの友人だったから、誘われただけで嬉しいと思った。阿佐ヶ谷の蕎麦屋でお酒を飲んだ、楽しかった。わたしは最近すぐに酔っぱらってしまうからたくさん話した。ありがとう。職場で嫌だと感じることの話をした時、友達のそう言う話聞くの本当にしんどいから一緒に転職しようと言ってもらえたこと、数日経った今でも覚えてる。そのあと後輩のライブを見に行って、演者の面々も含めとても嬉しいと感じた。みんなで阿佐ヶ谷の以前は入れなかったお店になだれ込み、また自分にとってはあり得ないくらいごはんを食べた。自分の街に帰ってきたら好きな人に会えたし、とても嬉しすぎる日だった。最近はリンパについて話し合っている。
<1/13>後ろ髪引かれながら部屋を出る時、何故こんなことに、といつだって思う。人が眠気に全部を奪われている時の無防備な美しさには慣れない。毎回泣きそうで、もっと生活はどうだっていい時間の方が多いのにこの時間をもっとと思う時はいつだって時間がない(だけどそのくらいが丁度良くて今は自然なことなのかも、とも思う)。仕事から家に帰ってきてわたしもラーメンを作って食べた。サッポロ一番本当に大好き。今日は塩。電子レンジで丁度いいポーチドエッグを作れるようになった。
<1/14>朝から吉祥寺に髪を切りに行った。どうせ起きられないだろうと思っていたけど起きれてしまった。バスで朝の中野に向かう。わたしは光が多い時間帯の中野の街が好きだと思う。髪を切って本当にスッキリした。髪が短い方がしっくり来る。どんどん短くなってる。吉祥寺に暮らしていた時一番行っていた定食屋に久々に行ってみた。相変わらずのおじさんとおばさんがいた。カツカレーを頼んだらパワー系すぎるものが運ばれてきて嬉しかった。吉祥寺の電気屋で���ンクを買い(前日の夜に二年ぶりに自宅のプリンターを起動したらインクが全て切れていた)、仕事に行った。帰りに何となくまだ聴いていなかったGeGeGeのアルバムを再生したらとても良かった。とても。
<1/15>自分の中でさすがにやらなくてはならないものの期日が迫ってきて、さすがに朝起きてやった。時間がないから頭の中と同じように散らかっていくカーテンも開けてない真昼の部屋の感じが懐かしかった。封筒を掴んで家を早めに出たら一本早い電車に乗れてしまった。わたしは焦ると本当におかしくなってしまう方だから、ゆっくり構えてられるのは本当にありがたい。自分にとって負荷のかかる人間と働かなくてはならない日で、(比喩ではなく)本当に息が詰まるんだなと毎回思わされてすごい。これは行動を制限され続けた時特有の心の疲れやと思いながら帰りの寒い駅のホームであんまんを食べた。電車で借りっぱなしの井戸川射子さんの本を読んだ。なんか、静かでずっと冷ややかな雰囲気を湛えた文章なのに、時折やってくるパワーがすごいんだよな。それがこの人にしかなくて、変。帰ってきて水炊きを作りながら赤ワイン飲んだら酔っ払った。オレンジジュースと割って温めたホットワイン美味しかった。寝る間際に友人の友人(最近一度初めて会った)と、雨宮まみさんについて光速でdmを交わして不思議な気分だった。その人の正直さや意外な闊達さ、そこにある美しさ(あんま見たことない)のことがわたしは多分すごい好きで、何かを交わすだけで心があったかくなる。忘れないうちにジブリのかぐや姫を見たい。いい気分で寝た。
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newpntls-island · 8 days ago
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2025 1/7 (17:25)
起きて母親に電話、小津安二郎観に行こうかなーと言ったら「"あんじろう"じゃなくて"やすじろう"ね、恥ずかしいよアンタ」と言われた。初小津安二郎は『東京物語』。広島、東京。お父さん(おじいさん)が素敵すぎた。「治るよ、治る治る」に少し泣いた。自分の父親や父方の祖父に似ている気がした。胸がいっぱい、広島に行ってみたい。深く腰掛けて映画を見ていたから髪に変な癖がついた。早稲田松竹を出たら雨が降っていたみたいだった。ロマンの代わりになる高田馬場の喫茶店を探して良い場所を見つけた。隣の席の若い女性と一方的に喋られ続けている歳上すぎる男性の会話がしんどくて、イヤホンをつけて音楽を聴いた。レンジで温められたチーズケーキが出てきた。
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会計時、マスターに無言でお釣りとガトーフェスタハラダを渡される(しかもホワイトチョコのやつ)。予想していないガトーフェスタハラダで変な声を出しながら退店。中井まで川沿いを歩いて帰った。鳴らされたクラクションの音が耳にこびりついてる。夜は西武新宿線の色々な駅を二時間ほど右往左往していて機嫌を損ねたけど顔を見たら治ってしまった。わたしはやっぱり予期しないことに弱いのだと思う。こたつに入って飲んだあたたかい梅酒で眠る。結局全部大丈夫になってしまった、強がらなくたって良い時もあるな。
2025 1/8 (1:17)
起きたら軽く頭痛。微妙に飲み過ぎた。無音のテレビを見ながら歯磨きし、駅の中に入っているミスドでpodcastを聴きながらオールドファッションを食べる。本当はミスドの麺を食べてみたかったけど尻込みしてしまった。思いつきで多摩湖に行き、少し歩いてすぐに帰る。タイムラインに流れてきたジョンのサンを初めて聴いたらとても良かった。山二つのエオリアンハープを35分間に引き延ばしている感じ。超好きかも
昨日から今日にかけてずっと西武線のあまり知らない駅を右往左往していたけど、どこがどう繋がってどこに行けるのかさっぱり分からなかった。電車で目を瞑っても瞼が真っ白になるくらい晴れていた。いつも光をまともに浴びてしまう席に座ってしまう。最寄駅に近づくと途端に安心していくのが分かる。家の前で太った茶色い猫がうずくまっていた。陽が落ちてからスーパーに行き、中野でお酒を飲む。台湾のような小道に迷い込む。すごく楽しかった。友人って優しすぎておかしいかもしれない?
2025 1/9 (21:52)
真昼の電車で本を読めたけど、光が強すぎて文字が飛んだ。今日ほぼ人と顔を合わせることなく仕事が終わり気楽だった。人と関わらないと調子の良い自分のままでいられる。本当は在宅とかめちゃくちゃ向��てるのだと思う。ドライカレーを0時回ってから作った。たくさんレーズンを入れて、一生無くならないかと思っていたレーズンが無くなった。昨日届いたリードルショット300、普通に痛くて怯えながら顔に乗せている。きっとこれがしばらく続くのだと思う。スキンケアと料理が楽しい。
2025 1/10 (1:57)
夢の中で詩みたいなものが降ってきて、それを絶対に何かに書き留めたと思っていたのに何も痕跡がなくて悲しかった。ということを電車に乗ってから思い出した。時間がなさすぎるのに昨日作ったドライカレーとスープを持って行った。部屋の中を歩き回りながらパンを食べるから、部屋が散らかる。まだ23歳なのに、あんなに近かったのにもう関わることがないのだろうという人たちが大勢いる。フォローもしていないsnsのアカウントを知ってるから、疲れた時に見てまた疲れる。優しい気持ちで立っていたいのに邪魔されて拗ねるわたしは幼すぎる。人のことばかり考えていたらやられると思います。電車の中でフワフワした音楽を聴いたらすっかり家になってしまい眠くなった。明日手癖で買ってしまったリュックが家に届く。たのしみー
電車で眠ってしまいそうになった素晴らしいアルバム
カルテットの好きな人は自分の天使理論に通ずるもの
2025 1/11 (1:02)
朝ごはんきちんと食べられたしお昼も持っていけた。新しいリュックが届いて嬉しい。ベッドで鯛焼きを食べて、こういう時に意識的に一人暮らしの自由さに思いを馳せる。
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newpntls-island · 16 days ago
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2025 1/3 (1/4 16:20)
買って帰ってきた明太子でお茶漬け。自分をcharaだと思いながら洗濯をした。サブスクにハロプロが来たから℃-uteを聴く。急いで新宿に行き欲しかった水筒を見に行ったけど売ってなかった。ネットで買うにもメールアドレスが使えなくて買えず、困った。黄色の水筒、あの水筒が欲しい。高円寺の北口のロータリーに見たことないくらい鳩が サンマルクカフェのおやつが美味しくて嬉しい。居酒屋に三軒行ったけどすぐに酔っ払ってしまって、三軒目ではずっとグァバジュースを飲んでいた 嫌いな食べ物と幼少期の絵本、iPhoneのメモの話をした。みんなで短歌を始めるし、健康のために運動だってする。資本主義を倒さないといけない。買ったままだったバラクラバ、意外と使える。高田馬場から帰った、KIRINJIの走っているアルバムが良い。最寄りで元バイト先の美形すぎるお兄さん家族と遭遇して気まずかった。まさかこの街に引っ越して二年目にして会うとは お風呂に入って横になった。明日から仕事だと思うと急に憂鬱になった、この憂鬱さを久しぶりに思い出して、これは仕事起因のものなのだと気づく。今日は友人たちと素直に話せた気がする、こんな調子が続けばと思う。
2025 1/4 (21:56)
仕事始め。仕事の日は行きたくないのか急に起きることができなくなることに気づく。物に当たることで怒りを発露する上司のことが何度考えてたって本当に嫌いなのだと思う。同じ空間にいられるとだんだん呼吸がしづらくなっていくのが分かる。ふざけているくらい疲れる話も飛び込んできて自分の柔らかい部分がスッと消えていくのが分かる、数日間きちんと握っていたのに。またわたしを離れていった、こんなにくだらないもののせいで この仕事をしながらも自分の形を保っているにはどうしたらいいのかとこわごわと考えていたことも無駄なのかもしれない。わたしの気持ちやわたし自身の尊厳なんて無視されて当たり前なのかと思わされることは当たり前なのか?自分の柔らかい部分すら固い殻に閉じ込めて保っていないと潰されてしまうなんて、そんなのはおかしい。それをまた緩めるのにいくら時間がかかるか知っている?テコの原理を聴いた。寒すぎてたばこの味が分からない夜 転職について考えていたら野方まで行ってしまった。帰り道にまた猫と会った、もう駄目かもなぁと思う時、猫が目の前に急に現れることに気づいたのは吉祥寺に住んでいた頃から。友人にもらっためでたそうな花椒と柚子のビールは清潔な味がした。
2025 1/5 (23:50)
気づいたらすぐに朝になっている。帰省してから癖で目が覚めてしまう分ずっとうっすら眠たい。仕事に行く電車の中で℃-uteを聴いて結局モー娘。の「彼とお店がしたい!」のライブ映像に行きついた。職場でiPadを見ながら眠る、バレないように絵を描く。丁度いい電車がなくいつもと違う駅を経由して帰ったら異様に長く感じた。ここで歩みを止めたらどうなるかと思う時、早く家に帰らなければならない。大したことは何もしていないはずなのに、気を張りすぎていて疲れてしまうのだと思う。電車の中でタイムラインに流れてきた山二つを久しぶりに思い出していたら、去年の3月のWWWでとても思い出に残っていた曲のライブ映像が公開されていることや、数年前にSoundCloudで見つけた良い曲が山二つのボーカルのものだったことなどがどんどん自分の中で繋がり、「屋根のない星」を帰り道に三回以上聴いた。
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スーパーに寄って帰る、帰ってすぐに水餃子のスープを作って食べた。わたしが大体いつも欲している食べ物はこういうスープなんだと気づいた。水餃子は数日前からわたしの好きな食べ物に追加された。
2025 1/6 (23:55)
久しぶりに満足に眠れた気がする。ゆっくり眠りすぎて時間がなかった、一本遅い電車で職場に向かった。電車でceroが聴きたくなった。街の報せsingleは本当に良い。特に「ロープウェー」はceroを知った高校の時から大切な曲(やがて人生は次のコーナーに・人生が次のコーナーに)。PVも本当に良いので、みんな見てほしい。
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イヤホンをして職場への道を走っていたら久しぶりに後輩に会って肩を叩いた。今日は後輩がいてくれたからか目が覚めていた。雨が降っていて本当に寒い。寒いとどうしようもない気持ちになる上に低気圧で何も考えられない。手が冷たいと言って先輩のお姉さんに手を触ってもらったり、なんか歯が痛いと言ってバイトの子に慰めてもらったりしていてわたしは幼い。昼休みに婦人科の予約、自分の身体のことが心配。帰り道は本当に寒く、自分の乗るべき電車がどれなのかも怪しかった。昨日見た何度目かの『きのう何食べた?』のサッポロ一番回を思い出して、キッチンの下の戸棚からサッポロ一番を取り出して食べた。明日は起きられたら昼から高田馬場に映画を見に行く。お腹が痛い。丸まっている。
memo わたしもわたしを取り巻く関係性も、何もかもがどんどん進化していく。今日の進化は嬉しい進化。
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newpntls-island · 20 days ago
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2024 12/31
飛行機に緊張せずに乗れるようになった。いつの間にかどんな街でも何も気にせずに一人でお店に入れるようになった(空港に着いてからすぐにラーメンを食べた)。福岡空港は修学旅行でみんなと北海道に行った時のことを思い出す。あそこにああして並んでた、わたしたちは浮かれてた。東京で暮らして絶対に変わったことは、電車に乗るのが上手くなったこと。福岡の電車はこんなに簡単な作りなのかと、この前の夏にも思った。
泊まるホテルは中洲の橋のそばだった。浅草みたいな川と橋。汚すぎる喫煙所に、やりたい放題の人間たちに手���つけられなかった。すれ違う人は皆知らない言語を話している。母親に電話した。来るはずだったわたしが家に来ないからか、少し元気がなさそうだった。元気さは声に出るってよくわたしに言うけど母親も同じだと思った。大晦日だからデパートがすぐに閉まってしまう、駆け足でホテルから博多のデパ地下へ。デパ地下の元気なおばさんに可愛がられた。よそ者の顔をしている、わざとじゃないけど、よそ者の顔しかもうできない。博多駅のイルミネーションを見て、泉まくらを思い出す。16歳の時、数学の授業中に陥没した博多のあの道を歩いて帰った。川沿いの屋台街が賑わっていて所在がなかった。
ホテルで紅白見た。一人で大晦日を過ごすなんて生まれて初めてで、紅白を見てるのにこんなに静かなんておかしいと思った。まだ誰一人として歌っていないのに、お酒を飲んでたから少しだけ泣いた。それも変だなと思った。禁煙の部屋だから少ししか開かない窓の隙間に向かってたばこを吸う。部屋の斜め向かいのお店の人たちとずっと目が合っている気がした。テレビはつまらないと思った。年が明けてお酒を飲むのをやめて、持ってきたお茶を淹れて飲んだ。美味しかった、持ってきてよかった。寝る前にまたたばこを吸ったらまだお店が開いていて、やっぱり目が合っている気がした。
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2025 1/1
起きたら相当目が浮腫んでいた。ぬるっと年を越しすぎてあまりよく分からない。実家に行くために人気のない天神地下街を歩いて電車に乗った。初詣号とかいう臨時号が出ている。電車に乗っている人たちのことを幽霊のような目で見つめてしまった。
実家のマンションの中で一緒になった子どもにずっと目を見られていた。母親に抱かれながら、わたしの家はここだという顔をしている。その確信と自信が羨ましかった。窓を開け放たれたリビングで箱根駅伝の音を聞きながらやっと正月みたいなご飯を食べた。父親は「厄年もクソもない」と高笑いしていて痺れた。父親が用意したワインを飲み、ソファーで少し寝てしまう。母親が仕込んだ豚ブロックの紅茶煮を久しぶりに食べた。
明るいうちに散歩に行く。近所の商店街の小さな神社にすら人がたくさん並んでいた。もうとっくの昔から誰も住んでいない父方の祖父母の家まで歩いた。コンビニ、レストラン、焼肉屋なんかに一つずつ色んなことを思い出すけど、もう誰もここにいないことが不思議だ。特に父方の祖母にはシンパシーも罪悪感も人一倍ある。記憶の中にあるあの家の薄緑色の屋根裏(窓を開けたら触れるくらいの近さに大きすぎる電気屋があって、何となくずっと薄暗い家だった)、埃を被ったビニールに包まれたぬいぐるみ達、カラオケ部屋、祖母の鏡台、廊下を占拠する薬棚、それらをもう見て確かめることもできないのは少し残念。
もう14年くらいの付き合いの友人と会った。マンションの前で待っている友人のこの景色をこれまで何回見たか分からない。すごいことだと思う。天満宮で参拝して梅ヶ枝餅を食べる。橋を渡っている時に友人に「高校の時人面魚探しに来たよね」と言われて、忘れていたこと思い出した。人面魚がいるという噂を聞いて二人で探しに来たことがあるらしい、高校生でそんな馬鹿みたいなことをしていたわたしたちが愛おしい。「それって結局どうなったの」と聞いたら、「いないねー、ってなって帰ったよ」と言われて本当に笑った。
帰り道に寄った商店街の空き地の馬鹿みたいなイルミネーション、その舞台で踊る友人を見て相当元気が出た。こんなに寂しすぎる記憶しかない場所なのに、一瞬だけ居場所を見つけた感じだった。地元で暮らし続けている友人たちは、皆「ここが好き、慣れ親しんでいて落ち着くから」「忙しない場所では暮らせない、ドキドキしたくない」と言っていて、わたしはそれが不思議で仕方ないというか、昔も今も共感できない自分に寂しくなることが多い。「こういう幸せもあるってことだよ」と言われていつも送り出されている。
実家に戻ってマスクにパジャマ姿の両親が玄関まで見送ってくれた。特に父親はわたしのことが好きなのかよく分からないことが多いけど、旅先のお土産なんかを律儀に買っては渡してくれる。もしかして本当はずっと昔からかなり愛されていたのかもと思った。思いながら暗すぎる道を歩いて電車に乗り、また中洲に帰った。どうしていいか分からなかった、昔から人にありがとうと伝えることも伝えられることも気恥ずかしくて苦手、おそらく伝えなければならない時も未だにきちんとできない。謝ることも苦手だし、多分人との関係で絶対的に素直にならなければならない場面に生まれる独特の緊張感に向き合えない。感情より緊張が勝って多分わたしは変な顔をしてる、ずっと何か大きなものに試されている気がする。ホテルで昨日買い込んだお酒を全部飲み終えた。結局梅酒が一番美味しい。
2025 1/2
11時にホテルを出なければならない。また狭い隙間からたばこを吸う。中洲の川沿いのくだらない広告が見える。年末年始の、普段より澄んでいる気がする空気はずっとソワソワしてしまう。普段どんな風に暮らしている人間なのか、自分のことすら忘れかけてしまう。落ち着かない時はいつも意地悪な気分になる(普通に疲れるから全部だめ)。tenniscoatsを聴く。午前中のカラスが飛び交う中洲の街はゴミが溢れすぎていて最低だった。
年始はやはりどこの喫茶店も開いていなくて、大体いつも新天町のどこかしらのコーヒーチェーン店にいてしまう。高校の友人に会った。みんな頑張ってるし生きてる。知らないことばかりだけど何故かたまに会えて同じ時間を過ごせるのが不思議。空港まで見送ってくれた、ありがとう。忙しない移動と軽い寝不足が続いて疲れていたのか、飛行機では寝ていた。搭乗の時にわたしの席に間違えて座っていた家族連れの父親が謝りもせずコミュニケーションも皆無で軽くイラついていたような気もしたけど、全部どうでもいいくらいに眠かった(だけど普通にお前どうかしてますよ)。行きの飛行機は機内の画面でリアルタイムで外の景色を垂れ流してくれていたので帰りも少し期待していたけど、ずっと無意味な番組が流れていた。
あまり帰りの記憶がない。夜の何にも見えないモノレールはつまらない。山手線に乗ったら一瞬で日常みたいなものに戻ることを強要された感じがして、別にそれに乗りもしなかったけど。自宅に帰ったら自宅だった、こういう感じだった気がする。スーツケースはその日中に片付けて証拠を残さないことに限る。今年はどんな風に暮らしていきたいかって、素直に暮らしていきたいと思う。徐々に良くなり続けたい、あとは何か形にできたらそれは嬉しい。
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newpntls-island · 1 month ago
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Wed,Dec18,2024
夏ぶりにTumblrで文章を残す気になった。それはさっき読み終えた雨宮まみだったり(この前読んだ少年アヤも良かった)、家に帰ったら届いて、浴槽から出たら読むのを楽しみにしている惠愛由さんの新しいzineだったり、あとは昨日初めて西荻���で会った友人の友人にかけてもらった言葉だったり、色んなことがわたしをそんな気持ちにさせたような気がする... とにかく公共の場所で、何も書く気になれない数ヶ月だった。記録すること、文章に昇華すること、またはそれを他の人の目に入る場所に残すことについて、よく考え悩んだ一年だった。楽しんで残せる分はどれだけでもやっていいと思う、色んな人に会うたびに褒めてもらえるのも嬉しいし、本当にありがたい。だけど多分わたしは少し疲れていた。前より無邪気に書けなくなって、無邪気に書いていた時(文章を書くことのセラピー的作用を新鮮に受け取り楽しんでいた)の自分の文章に嫌気がさして、Tumblrをほとんど辞めた。最近は2025年のスケジュール帳を買い、リハビリのように、書ける日はその日のことを書いて寝た。手を使って書く日記はまた携帯で書く日記とは違っていておもしろい、しかもわたししか見ることができない。それもそれでよかった、だけどなぜか久しぶりに公共の場で書ける気がした。本当にそれだけのこと。だけどこの流れに乗る
最近のわたしはまたどんどん変わっていっている気がする。自分でもわかる、よくわかるくらいに。毎日少しずつ変わって、気がついたらよく変わっている(智春ちゃんはどんどん変わっていってしまって怖い、と自分のいない場所で言われていたことをなんか今思い出した)。ひと月前の自分でさえ新しく感じる。毎日自分のことを知っている、他人から見たら何を今さらと思うようなことや些細すぎてしまうことだって、自分がそうだと思わないとそれは"そう"ではないと思う。今年はそういうのを一つずつ、自分の身体も心も使って(その分相応に疲れはした)トライアンドエラー、これまでギチギチに固まっていた角(考え方や、捉え方)が少しずつ丸みを帯びてきた気がする(それはもちろん色々な人との関わり合いの中で学んだことが多い)。何となくわたしはこれまで、自分の内面を知る前に与えられた場所と、無言で差し出される役割の中で空回りしていたんだと思った。自分のことを本当の意味で知る前に、知ったような気になって、自分を乗りこなせていると思っていた。早くからそれが癖になっていて、自分のことを知る時間が足りなかった?もしくは考えもしなかった(多分その方が近い)。気がついたら自分は(あまりよくわからない・知らないけど多分こういう)自分だった。初めて会う人に自分のことをわかりやすく知ってもらうため、出てくる言葉は全くいい気分のものではなかった。それを何度もやって分かった。わたしはやっぱりもっと自分のことを適切に知りたいしうまく付き合いたい、なるべく自分自身のことを好きでいたい(できることなら、美しくありたい)。適切に知ることの大切さとそれに伴う体力の途方もなさ、間違えて傷ついてもまた回復できること、自分が心地良くいられるための条件、自分を知るための色々なことが途方もないけどゆっくりでいいと思った。わたしにはわたしのペースがあるのだということも、本当の意味で納得し始めている。どんどん変われる、どんどん自分との付き合い方が上手くなると信じる。最近は新しい目を持ったような気持ちになれる日がたまにある。
どんどん変わっていく自分の中で、お守りのようにしていることがある。一緒に山に登った日友人にかけられた言葉、「わたしと智春はやり方が同じ。だけど方向が真逆で、似ているけど全然違う(そして似ている)。智春はわたしが知らないことを知りすぎていて、だけどわたしは智春の知らないことを知ってたりする。わたしは最近前より良くなってきた、智春ももうすぐ良くなるよ」。もうすぐ良くなるよ、という言葉はそれから何ヶ月もの間、ずっとわたしの中にいた。良くなる。そして実際になんか少し良くなった。お守りだった、ありがとう。ありがたかった(その友人には年末に会えるので、これは伝えると思う)。色んな人がいる。色んな人がいて、その人たちだってどんどん変わっていく(友人のように良くなったり、また反対に悪くなったり)。わたしの知らないところで友人たちだって当たり前に変わる。もともと持っている愛し方、やり方、離れちゃったりまた近づいちゃったりするんだと思う。そんなんでいいと思えた、それはとても自然なことで、わたしにはどうしようもない。これは放棄でも諦めでもない。自然な流れには乗るしかなく、抗ってもあまりいいことはない。その時はそれが適切だったのだ、それで良かった。そういう構え方や気の持ちよう、それも今年学んだことかもしれない。
あまりまとまっていないけど書けたから良かった。少しすっきりした。気がついたら今年ももう終わりかけていて、動画を撮ったり日記を書いたりと、意識的に日々を生きていても一年はそもそもわりと早いのだと感じる(年末が近づいているから、この前は改札の前で友人とハグした。年末ってドキドキするけどなんかいいよね)。最近は府中の2LDKの団地に住むことを毎日考えていて、あとは変な夢をよく見ている。相変わらずよく寝ている、10時間眠っても起きられない。きっと明日も起きられず、埼京線の中でチョコパイを食べる羽目になる。浴槽から出て米を炊いて寝る、また書ける時に。お湯が冷めてしまった!
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newpntls-island · 6 months ago
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https://music.apple.com/jp/album/%E9%9B%A8%E9%9B%86/1665035280?i=1665035285
Thursday,Aug1,2024
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かなり早い時間に起きる。福岡に帰ってきてからのここ数日は、日付が変わる前にいつのまにか寝て、かなりの朝の時間に起きることを繰り返している。東京での暮ら��に比べたら寝不足だけど(というかいつも寝すぎなんだと思う)、なぜかハキハキしてる。今日は京都に移動する日。姉の家に寄ることになって、母もついてくることになった(ホテルの部屋は別に取ってもらった)。昨日友達にもらった北九州のソウルフードのパン(練乳がやばい)をコーヒーと食べて、すぐに荷物をまとめて実家を出た。駅までは父の車、改札まで見送ってくれる。今回もほとんど腰据えて話してないけど(いつ話す時が来るのだろうか?)、父には優しさを感じる。
母とは新幹線も別々。好きな福山駅(工場街)の景色、いつの間にか通り過ぎてた。寝てたら広島から隣に座ってきたサラリーマンの唐揚げ弁当のにおいで起きた。おなかすいた。京都駅に着いてからホテルで荷物を置き、とりあえずホテルの近くのうどん・蕎麦・丼物屋へ。肉うどんと巻き寿司食べた。ほとんど外国の旅行客だったけど、店主のキュートなおじいちゃんは闊達に接客していた("Most popular!!")。扇風機の風に煽られながらうどん食べる(湯気が飛んでいく)。
電車に乗って姉の住む街へ。京都駅は30番線くらいまであって、でかすぎる。渋谷駅より雑多かもしれない。わたしはハリーポッターのキングス・クロス駅を思い出していた。姉が住む街は京都駅から30分で行ける。途中にはとんでもない渓流があったり、そこで川下りしている様子を眺められたりしてたのしい。この景色を以前見たのは実に六年以上前だ。久しぶりに会った姉とは別に何も話さなかった(というか、もう互いにどう接していいのかわからない感じがする)。姉は、妹としてのわたしのことをもうだいぶ前から諦めている気がするし、悲しいことに、姉のユーモアはわたしのユーモアではない(嫌いではないけど、健康で着実すぎるそれに口の端が痙攣しそう)。建築士の旦那が作った家は本当に立派だった。それしか覚えていない。姉の子どもが作りかけていたレゴを、こっそりすこしだけ壊してから家を出た。次いつ会うのかは、しらない。うまくできなくて後味はよくはなかった。
何をするかは決めてなかったけど、京都の好きなバンド(賢いユリシーズ)の人がSNSで引用していたイベント���行くことにした。たぶん東京の駅に置き換えてもわりと田舎の街。接続がよくなくて、全然知らない地下鉄やワンマン電車を三回乗り継いだ(携帯がある時代で本当によかった)。エスカレーターに並ぶのは右、久しぶりに体験。せっかくだから行ってみたかった四川料理の駱駝に行く。回鍋肉定食たべた。身体が喜んでる感じがした。夕陽がすごいけど薄暗い住宅街を歩いてイベントのあるバーに行く。tenniscoatsの植野さんの弾き語り。久々に感じたアウェーな雰囲気に飲まれかけた、わたしはこの街では完全によそ者だからどきどきする。東京でしばらく暮らして遊んでいたから、こういう感覚忘れてしまっていたな。山椒ウォッカおいしかった。
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植野さんの前の武田菜月さんのライブ、よかった。小さいキーボードを二台、裸足でエフェクターを踏む。なんかへんな緊張感があって、気づいたら目を閉じてとんでた。神聖で、気持ちよかった。ライブ始まる直前にキーボードに置いてたパンを恥ずかしそうに退けていたのもよかった。tenniscoats植野さんのライブもよかった。わたしがライブの中で特に覚えていた曲は池間由布子さんの「全部ウソみたい」という曲らしい(帰りの地下鉄で調べた)。「遊んでるぜ全力で/優しさって必要ですか」。サブスクにないから、CD買おうかな。アンコールはaikoのカブトムシをカラオケしてた(京都スタイル?)。カラオケ行きたくなってしまった。
1000円ドネーションしていちばん早く会場を出た。最寄りのワンマン電車(路面電車)の駅まで歩く。行ってよかった。音楽ってどこにでもあるからすごい、と思った。tenniscoatsは今年に入ってから聴き始めたのだけど、今年はなんか原始的なもの(音楽含む)に惹かれている感じがする。壊れたキーボード、壊れたギター、もしくはそんなものが何もなくても、音楽ってどこにでもあってどこでもできて、なんでも音楽になるからすごい。植野さん��「僕はこんなに音楽でたのしくて、ラッキーな方だと思ってます」と言ってたこと思い出��。なにか音楽やりたいような気もした。最近いい音楽を目撃するたびにむずむずする。
23時過ぎの京都ってあまり人がいない。もっと遊ぶべきな気もしたけど疲れてる気もしたから、コンビニでアイス買って帰った。道に迷ってたら京都タワーが現れた。つるっとしている。駅前では若者がラップバトルしてた。お風呂入ってテレビのオリンピック流し見して、友だちと連絡取って寝た。
(後日談)武田菜月さんからInstagramのフォローが返ってきた。うれしい。Twitterで知らない人から「全部ウソみたい」はもともと植野さんの曲で池間さんもよくカバーしてる曲だと教わった。ライブ中に「よく池間さんのカバーって言われるんですけど」と言っていた意味がようやくわかった。
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★★★★★★★★★★★★ ★★★★★★
https://music.apple.com/jp/album/%E6%82%AA%E3%81%82%E3%81%8C%E3%81%8D/1076760045?i=1076760276
Friday,Aug2,2024
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京都は朝を出遅れるとまずい(と思っている)。モーニング絶対食べたいし、いろんな喫茶店行きたい(京都は喫茶店が本当にたくさんあって天国だ)。寝不足だけど起きるしかないから起きる。旅行の間ずっと晴れている、天気がいい。地下鉄で京都市役所前。地下鉄のオレンジの扉が昔好きだったこと思い出した。まだあんまり人もいないシャッターが閉まった地下街を、メシアと人人聴きながら歩く。イノダコーヒー意外に空いてた(というか、なんか昨日から思ってるけど京都は思ったより人がいない)。しっかりした制服を着込んだウェイターたち、たまごサンドとアイスコーヒーが懐かしい。箱崎で買った旅行記読む、絵が描きたくなる。テラス席の青のギンガムチェックのテーブルクロス素敵だった。友だちへのおみやげでイノダコーヒーのロゴ入りのティースプーンと、自分用のコーヒー粉買う。
商店街歩いて六曜社へ。実ははじめて行った。店員のお姉さんのエプロンかわいかった(きっと自前、うらやましい限り)。ドーナツは正午からの提供だったから、桃のパウンドケーキ食べた。コーヒーおいしかったな。隣の人たちの関西弁にどきどきしながら、昨日のこと思い出して日記書いた。マッチもらった。村上開新堂目指して歩く。あつい。銀行がなくて市役所の中なんかを歩く(本当に立派な建物)。迷って地下鉄に乗る。暑いの苦手(昨日のバーで隣の若者たちが明日は40度らしい・そんなの風呂じゃん、と言っていたな)。
無事に村上開新堂で焼き菓子を買う。近かったから、歩いて微風台南にも行った。座敷のテレビのそばのちゃぶ台に通される。テレビではリアルタイムの台湾のニュース番組が流れていて、漢字だけで内容を想像してた。大腸入りの麺を食べる。やさしい、おいしい。ついでに近くの誠光社にも寄る。いい本屋だった。ずっとほしかった谷川俊太郎の詩集といしいしんじのよさそうだった文庫買った。旅先で本を買うのはたのしい(別に東京でも手に入るものなんだろうけど)。ここらへんで暑さが限界になってきた、京都御苑の日陰のベンチでしばらくぼーっとして鳩を眺める。自転車でやってきた京都に住んでるであろう人たちが輝いている。なんか異常に松ぼっくり落ちてた、砂利をわざと蹴飛ばしながら歩く。近くにお香の松栄堂があったから寄った(以前母が京都のお土産で買ってきてくれてとてもよかった)。そこでも自分用のものと友だち用のもの買う。喜んでもらえたらうれしい。
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本当はここから今出川に行って色々するつもりだったけどバテた。ふらふらするのでとりあえず同志社そばの喫茶店に適当に入る。渋すぎる、トイレがほぼ廃墟だった。それなのになぜか結構学生がいる(関西の若者はつよいのかもしれない)。同志社生たちの会話(ぜんぶ大学生特有の恋バナ、しかし関西弁)聞きながらレモンスカッシュ飲む。男の子たちが帰りぎわに「春学期お世話になりました」と言っていて、かなりよかった(「春学期」か....)。もう、一旦ホテルで休むことにする。レジで怖いマスターのおじいさんに重々しい「おおきに」を言われて、頭の中で反芻してしまった。「おおきに」か(おそらく一生言うことがない)...。帰ったらテレビでブザービートの再放送やってた。だらだら日記書く。
ホテルを出て、少し暑さの落ち着いた中、友達に教えてもらったお店「わや」(一乗寺)に行く(京都滞在中に二度も叡山電鉄に乗ることになるとは)。お店のお母さんがかなりパワフルな人だと聞いていたのでどきどき。お店に入るとお母さんは「ひとり?!誰かに紹介されてきた?!」と既に闊達。友だちの名前を出すと話が弾んだ。ひとりでお店でお酒を飲むのは初めてだ、そのデビュー戦が京都の辺鄙な場所になるとは。お母さんは名前を聞いてくれて、すぐに智春ちゃんと呼んでくれた。携帯を持たない主義のお母さんはお店に来た人と電話するのが好きらしく、電話番号を書かされてさっそく着信が来る。登録名は「わやのお母さん」にした。「痩せてるのによく食べる」と言われながらどんどん飲む。ひとりで飲むのって意外とたのしくて楽。隣にいた関西のカップルが帰ってからはずっとわたしの前に座って話す。お母さんの人生や生活のこととかお店のこと、何度も「この仕事が大好きなの」と言っていて美しかった。21時を過ぎると「けったい」で「いけず」なお客さんが来ないためにお店の看板の電気を引っこ抜かされる(「この仕事は普段常連さんにしかやらせないのよ」と言っていたので光栄)。お母さんは「智春ちゃん最初入ってきた時ぎこちなかったもん、どんどん笑顔になって本当その顔見れてよかった〜、智春ちゃん笑ってる方ががかわいいもん」と言ってくれた。最近母親に言われたことと同じだ、びっくりしてしまった。わたしは結構意外に心の城壁が高いひとらしいので、当たっている。顔にぜんぶ出る。本当はいつでもやわやわの心でいたい。帰り際、お母さんが「ふたりで写真撮ろう!マスター!」と奥にいるマスターを呼んでくれて記念撮影会。「本当にあたしいつもは写真とか頼まれても撮らないのよ!智春ちゃんだから!珍しいのよ、本当に!」とよく喋る。マスターも携帯を持たない人らしく、ぎこちなく撮ってくれた写真にはマスターの指が入っていた。「いまから河原町なんて行っちゃダメよ!母心!」と言われながらお見送りまでしていただく(「動画も撮っていいですか?」と聞いたら「恥ずかしいからそれはまた今度来た時!」と言われた)。角を曲がる前に振り返ったらお母さんはずっと手を振ってくれてた。「ばいばーい!」と大きな声でわたしも返す。本当に行ってよかった、京都に母ができた気分。「本当に京都に引っ越してきたらいいじゃん」とお母さんに言われたことを帰りの電車の中で考える。本当、そうなるのかな。そうなったらどうしよう。かなり酔っ払った。
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帰りに梅湯���寄った。京都の夜は暗い、川のそばで大量のカエルが鳴いている。暗闇の中で見えないのにたしかにいる何か。暗い道を歩いていくと急にそこだけ明るい梅湯があった。若者もたくさんたむろしてる、夢かと思った。ハキハキしたお姉さんに案内されて脱衣所。若い女の子ばかり、かなりわたしの今住んでる街の銭湯とは違う(わたしの近所の銭湯はみんなおばあちゃんだ)。はじめて行く銭湯は目が悪すぎて何もわからないので手さぐり。お湯が熱かった(サウナも行きたかったけどかなり酔っ払っていたのでやめた、また次回)。まだ冷めないお酒に浸された頭で、ネクターと梅湯のグッズ何個か掴んでレジに行く(ライターは先着一名の誰かにあげるよ)。ネクター飲みながら駅まで歩く、途中のたばこ屋でたばこ吸う。鴨川の橋を渡った時、最近覚えてる中でもいちばん気持ちがよかった。すこし泣きそうなくらい気持ちよかった、ずっとこのままがよかった。電車乗り間違えながらなんとかホテルに辿り着く。長い一日が終わった。眠りについた記憶はない。
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https://music.apple.com/jp/album/be-my-baby/341560010?i=341560012
Thursday,Aug3,2024
さすがのわたしも疲労困憊になってきた。隣の部屋に泊まっている母にホテルの朝食を誘われ、母の電話で起きる。顔も洗わずに服だけ着替えて朝ごはん食べる。眠すぎて、ブロッコリーをちゃんと食べなさいと怒られたことしか覚えてない。朝食を食べてから母の部屋に招かれ、奈良のおみやげのひこにゃん(超かわいい)のぬいぐるみをもらう。母の部屋には書きかけの日記帳みたいなのが置いてあって、マメな人だと思った。母とはそこで別れる。東京に暮らし始めてから五年間、こんなに長く一緒にいたのははじめて���ことだった。しらない街でも隣の部屋に知っている人が眠っていることは大きかったかもしれない。
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自分の部屋に戻って一旦ベッドに横になる。動けない、うっすらと眠いのに眠れない。本当は朝から出町柳に行って出町ふたばの豆大福を買い、糺の森を散歩して行き損ねていた恵文社に行こうと思ってたのに。京都の夏は暑すぎてだめだ。結局一時間くらい眠っていた。やっと起きてパッキング、部屋を出て河原町の方に行く。荒木陽子『愛情生活』の京都旅行記に出ていた築地という喫茶店に行く。河原町の築地、この前行った恵比寿の銀座という喫茶店くらいまぎらわしい。クラシックすぎる店内とメニューにうれしくなる。アイスコーヒーを頼んだらデフォルトで生クリームとガムシロップが入っていた(京都のコーヒーはやっぱり甘いのが多いのかな?)。だらだら昨日の日記書く。この一週間はいつもより早く眠って朝早く起き、午前中のうちに喫茶店で昨日の日記を書くリズムができていた。ずっとこうならいいのに。店員のお兄さんのピンクの網タイツにいいね、と思いながら退店。また行きたい。
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すこし歩いただけで何も考えられなくなるくらい暑い。高校の友だち(今は大阪に住んでいる)と食べる昼ごはんのお店を考えながら錦市場を練り歩く。そういえば幼少期の京都のイメージはここらへんの街並みだった。無事によさそうなお店が見つかって、友だちが来るまでどこかに避難したかった。適当に歩いていたら昔泊まったことのある鴨川のそばのホテル、そのそばにある喫茶店(吉田屋)を見つけた。入りづらい外観だけど、そんなこと構ってられないのでとりあえず入る。ピリッとした感じのおばあちゃんが出迎えてくれる。とりあえずすこし休む。途中から来たおじいちゃんとお店のおばあちゃんが「今日は淀川花火大会やな〜」と話していた。うらやましかった。闊達な「おおきに」を言ってもらいながら退店。
友だちと会う。いつぶりだろう?相変わらずあんまり久しぶりに会った感じがしない。路地裏にある小さい定食屋に入って、ふたりとも鱧の天ぷら膳を頼む。天ぷらも、つるむらさきと豆腐の小鉢もおいしかった。小さい店なのにもう話(というかふざけた軽口)が弾みすぎてしまった。ずっと行きたかった八坂神社のそばの喫茶店(ぎおん石喫茶室)に行く。噂どおり、宝石屋を通り抜けて二階へ。店内がすごい!美術館みたい。レモンゼリーとコーヒー頼んだ。ずっと場にふさわしくない感じのアイドルの話してた。なんかこんなに大笑いしたのも久しぶりな感じした、たのしかった。10代の頃の友だちってすごい。
八坂神社もちょっとだけ行ったけど暑すぎてだめだった。移動ができない。わたしの新幹線までの時間を潰すためにまた喫茶店に入る。ここら辺から手の震えが止まらなくなってしまった。わたしはなんかすぐに熱中症になるな、自分の身体に鈍感すぎる。地下鉄を乗り継いで京都駅、友だちが改札までお見送りしてくれた。かわいいおばあちゃんになる!と言っていた友だち、いつだってかわいい。友だちの爪にはキティちゃんがついていた。また会おうね。駅で柿の葉寿司買って新幹線乗った。夜の新幹線は外の景色がなんにも見えないからたのしくない。どんどん京都が遠ざかっていく、できることなら帰りたくなかった(でも帰る場所があるから旅行は輝くことだって知ってる)。柿の葉寿司食べて、tenniscoats聴いていたら爆睡してた。品川で降りる。とりあえずカーネーションのEdo riverを再生。
なんかあっけなく東京に帰ってきてしまった。この一週間は夢みたいにたのしくて、久しぶりに生きてる感じがした(しかも、すごく生きてる感じ)。山手線のモニターに流れる毎日見てたつまらない広告、相変わらずつまらない。渋谷・新宿・原宿を通りすぎる、またゆっくりもとの生活に引き戻される音がする。福岡や京都の暗闇の道を思い出す、さっきまで見ていたあの景色。東京にいながらも西の方で感じたあの気持ちや心地よさをなくさないでいる方法はない���かな?わたしは最近いろんなことに近すぎていて苦しかったんだと思う、ちょうどいい塩梅で暮らすこと、ひとりで考えていくことだね。
あっという間に最寄りの駅に着いた。スーツケースを持ったまま銭湯の前でたばこを吸っていたら、よく見る猫がやってきた。そういえば京都で全然猫見なかった、やっぱり暑すぎるのかな。家の前で鍵を出すのに手こずる、久しぶりに見た自分の部屋はなんかちょっと知らない人の部屋みたいだった(わたしって本当にすぐ色んなことを忘れる)。少し休んで荷ほどきし、みんなに買ってきたおみやげを仕分ける。母にもらったぬいぐるみはカーテンレールの上に落ち着いた。わたしの家の神棚。暮らすように旅行してみたいというテーマ、だいぶできた気がする。本当に楽しかった、色んなことを忘れたくない。東京のみんなに会っておみやげを渡すのもたのしみ、おやすみなさい。
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newpntls-island · 6 months ago
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https://music.apple.com/jp/album/%E7%94%B0%E5%9C%92%E9%83%BD%E5%B8%82%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%AB/1755083662?i=1755083673
Monday,Jul29,2024
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一年半ぶりに福岡に帰る日だ。昨日の夜に久しぶりにしたパッキングはすぐに終わった。慣れている、夏の衣服は薄いからかさばらなくて楽だ。予定してた時間より二時間くらいはやく起きてコーヒー淹れて、野菜を冷蔵庫に残さないようにサラダにして食べる。片想いの新譜を聴いていなかった。「田園都市ソウル」、下北の440でも三月のWWWでも見た好きな曲。音源になっていて嬉しい、夏のアジアの音。一週間家を空けるのはあまりない。色んなコンセントを抜いて、20時間ある今年のプレイリストをダウンロードして、換気扇を消して出た。シャッター、閉めてくればよかっただろうか。
山手線に乗りたくないから、中井まで行って大江戸線とモノレールの乗り継ぎ。モノレールで隣に座った男の子と、窓の外の港区の景色をぼうっと眺める。変な街。飛行機に乗るのもなんかあまりない。羽田から福岡空港にはすぐに着いた。隣の家族はずっと寝てた、寝てる窓際の人の代わりに外の景色を見てあげたかった。関東から九州ってこんなに早く着いてしまっていいものだっけ?すこし拍子抜け。福岡空港を歩きながら、高校の修学旅行でみんなで空港に集まって北海道に行ったことを思い出した。みんな元気にしてるかな?
地下鉄空港線で中洲川端。福岡の地下鉄のマークひとつひとつはかわいい。稲吉さんともこの前話した(稲吉さんは祇園のマークが好き)。行きたかった店は並びすぎててすぐに諦めた、炎天下の中でスーツケースを引いて近くの喫茶店に入る。コーヒーしかないお店。かわいいおじいちゃんに「旅行ですか?」と聞かれて、「帰ってきました」と答えた(逆でしたね、と言われて二人で笑う)。帰ってきました、と自分の声で発音してから帰ってきたことに気づいた。またスーツケース引いて天神の地下街を歩く。福岡って意外と都会だな。
天神から電車で20分くらいで最寄りに着く。相変わらず実家の前にある私立高校の学生しかいない。駅前の畑はなくなっていて、たくさんのトラクターが止まっていた。インターホンも押さずに鍵を開けて実家の扉を開けたら、親は拍子抜けしてた。冷やしぜんざいに白玉を入れたやつを出してくれて、冷たいお茶と食べた。実家は相変わらず清潔なにおいがする。五年前とほぼ何も変わらない自分の部屋で、見たことがない自分の小さい頃の写真を見た。若い姉と両親がいた、写真の中の自分はよくわからなかった。ここまで来たことの証拠だった、不思議だった。
夕方は地元の温泉街(わたしの中の星野源の「季節」の景色)でごはんたべて、温泉入った。ひとりで暗い道を散歩して、コンビニでスコール買って飲みながら帰った。
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https://music.apple.com/jp/album/summer-we-know/1740508536?i=1740508646
Tuesday,Jul30,2024
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朝起きるサイクルができてきつつある。起きてパン食べてコーヒー飲んで、近所の散歩。ありえないくらい蝉が鳴いている。近所の大きな公園への行き方を忘れていた、住宅街の同じ場所を何度もぐるぐるする。平日の朝なのに人と全くすれ違わない。高台から見える実家のマンションは巨大で異様だった。昔はこの場所から見えるこのマンションがなんとなく怖かった。
汗だくで帰って車乗る。柳川に行く。うなぎのせいろ蒸しおいしかった。なんか穏やかすぎて、また今の生活のこと全部忘れそう。柳川は異様に暑すぎる。暑すぎて、ほぼ記憶がない。昔のお金持ちの人の家を見学して、開け放されたでっかい和室の縁側で寝た。父親も寝てた。
熊本の滝に行く。後部座席でいつの間にか寝てた。久しぶりに子どもだ、子どもをやった(自分がシャッフルで流してたテレビ大陸音頭に異常を感じて起きた)。両親におニャン子クラブの岩井さん(ゆうゆ)を布教した。温泉も入った。パワフルなおばあちゃんたちの熊本の言葉が飛び交う脱衣所で、わたしは完全によそ者として存在していた。「ここ涼しいなあ〜!」と勢いよく入ってくる地元の顔なじみだろう少年、輝いてた。なんかうらやましかった。
帰りの車では、19:30を過ぎても明るい外の景色に驚いた。あとは久しぶりに見た広大な段々畑、サマーウォーズの屋敷みたいな家が立ち並ぶ景色。こういう景色を知っている、東京のみんなは本当に知らないのかな。こういう場所で住むってどういうことなんだろうと思っていたらまた寝てた。ラーメン食べて、中学校から知っている友だちと少しだけ散歩する。父親がたまに二人だけの時連れて行ってくれた、汚くて暑い中華料理屋はまだあった。変わ���てないよ、と言われることには安心する。自分でも、変わったけど変わってないと思う(というかもうあまり地元にいた時の自分のことが思い出せない)。友だちはもう四年も会っていなかったのに、「那珂���の温泉がよかったから連れていこうと思ってた」「(わたしの)日記も読んでる、小説読んでるみたいでたのしい」と言っていて、そんなことあるのかと思った。友だちはなんにもない商店街にひとりで住んでる。自転車で20分の、大きいショッピングモールの近くで働いているらしい。友だちは「わたしは平坦でもいいから同じ場所で平穏に暮らしてたい」みたいなこと言っていた。わたしは正直全然わからなかったけど、別にもうそういうのは悲しくなかった。もうこういう場所では暮らせないんだろうなと思いながらも、ニュートラルに移動できていたい(どこにいても自分を見失いたくはないな)と思った日。
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https://music.apple.com/jp/album/i-want-you/1537148471?i=1537148482
Wednesday,Jul31,2024
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もうあんまり寝てないけどなんかフル回転で動ける。朝は父親が走りから帰ってきたらコーヒーを淹れてくれる。ロールケーキ食べた。居間で化粧して、日傘を掴んでひとりで中洲川端に向かう。福岡の電車は空いている、地下鉄の一日乗車券を買った。高校の頃はまったく乗れなかった地下鉄が簡単で仕方がない。東京で暮らすと大体どこでも移動できるようになると思う。
一日目に諦めた鈴懸本店で30分くらい待ってランチ食べられた。待ってる間に二日分の日記を書いた、ベビーカーで泣いていた子どもと見つめ合う。アジア美術館に行った。東京で逃したエルマー展、福岡の地下鉄の広告で見てちょうど開催されてたから行こうと思ってた。本当に人が少なくてよかった。ぬいぐるみを抱いて自宅の庭で写真撮影しているルース・スタイルス・ガネット、素敵だ。ああなりたい。エルマーの冒険した島々の地図が描かれた薄いハンカチを買った。東京の家に帰ったら壁に飾る。
また地下鉄に乗って箱崎。誰もいない筥崎宮を歩く。暑すぎて鳩が水浴びしてた。暑い、と何度も独りごと言いながらブックスキューブリックに行く。いい本屋、(タトゥーを入れるにあたって知っておく必要があると思ったから)ディック・ブルーナの本、茨木のり子詩集、和田誠と平野レミの旅行記を買った。旅行してる時に他人の旅行記読みたい。ナガタパンに寄って、夜に会う友だち家族へのパンをお土産で買う。昔その友だちと、いつか一緒に行けたらいいねと言ってたお店。福岡の地下鉄沿線に住むのってすごくちょうどいいかもしれない。
天神で乗り換えたからついでに大名も見てきた。10代のわたしたちがなぜか足繁く通った、何にもない遊び場。高校の時にかな���高かった記憶のある古着屋に訪れたら、店員のお姉さんに捕まって、東京の古着屋と福岡の古着屋の違いを力説される。途中めんどくさくなって逃げた、しかもやっぱり社会人になって訪れても、東京より全然高かったし。
地下鉄乗って赤坂。前に高校の友だちが教えてくれた喫茶店に行ったらピンポイントで昼休みだった。大人しく地下鉄の椅子に座って一旦休み、開店したお店に行く。すごくいい場所だった。冷たい飲み物を頼んだはずがアツアツのものが出てきたけど。マスターの荘厳なおじいちゃんはパイプを吸いながら「男はつらいよ」を見てて、かなり九州のイケてる老人だと思った。カウンターでさっき買った本読んだ。ブルーナ、素敵な人。
ひと駅も歩けずに電車で大濠公園。ちょくちょく休みながらだらだら歩いてたら一周してた。本当にいい公園。あんまり人がいなくて、気を抜いていても全然大丈夫。井の頭公園も大好きだけど、公園って本来こういうものなのかも。ひとりで福岡を遊び、目が覚めるような気分だった。福岡にいた10代までの自分は、どこに行くにも人の目が気になってうまく街を歩けなかったのに。ここ五年間でだいぶ、かなり自由になったと思う。歳を重ねていいことは、よくも悪くもどんどん図々しくなっていくことだと思う。これからだってどんどん自由になりたい。
赤坂でいちばん長い付き合いの友だちと合流する。2022年〜2023年にかけての一日を一緒に過ごしたっきり会ってなかった(連絡も、別に取ってない)。誰とも久しぶりな感じがしない。取り立てて昔の話も別にあんまりしない。連れて行ってくれたお店、居心地がよかった。博多から帰った。博多駅はいつまでもラーメンとクロワッサンのにおい。生ぬるい風を浴びた。コンビニで友だちがアイスを買ってくれて、話しながらわたしの家まで帰った。中学生の時なんであんなに一緒にいたのか、何を話していたのか、わたしたちは二人とも何も思い出せなかった。最近のこともあんまり知らないし、何を考えてるのかもあんまり知らない。だけどなんかこれからもたまに会っている気がする。友だちが車から手を振ってくれて別れた。だいじな友だち。
なんかあっという間の福岡だった。東京でのこともちょっと遠くなった、楽だったな(関東は豪雨だったみたいだけど、わたしはなんの関係もない気持ちだった。距離はやっぱり自然に無関心を生むんだよね)。ただぼんやりしたり、歩いたり寝たり食べたりしてた。実家のベランダからの夕暮れを見忘れた、また行く。
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newpntls-island · 6 months ago
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https://music.apple.com/jp/album/%E4%BA%88%E5%A0%B1/1642684860?i=1642684864
Friday,Jul26
日記を書けずにちょうど二ヶ月が経っていた。日記を書いていなかった間は、すごい速度で過ぎる出来事や気持ちをひとつひとつ整理できずに(それを何度も繰り返して)いて、その結果頭も気持ちもパンクしてきた感じがする。あなたにとって記録を残すことは大切です、と高田馬場のビルの中で言われたことを思い出して、またちょこちょこと日記を書く。日記を書いていなかった間にあった思い出を残す、これはわたしだけわかれば大丈夫な記録。
五月はバンドを辞めた。最後の練習の後は都庁前の公園で散歩して、階段に座り込んで泣いた。長い新宿駅までの屋内通路を久しぶりに話せた気がした友だちと歩く。最後のライブの日のCHIIOのお姉さんに教えてもらった「どんどん育ったよ」は本当は「ほとんど嘘だったよ」って歌ってるんだよって話。帰りの電車ではピンク髪のDIVAを起こして、嘘みたいだった。どうしようもないくらい色んな気持ちがあって、どうしていいかわからなくて銭湯に行ったら、隣に座った女の人が全身刺青だった。無言で髪を乾かした、硬すぎるパルムを買って誰もいない商店街歩いて帰った。友だちのために絶対元気で暮らさなきゃと思った日。わたしは自然とわりと長い青春の時間を通過していて、それがこの日で一回終わったんだと思った。バンドをやっていたこと、すごかった。忘れられないと思う。
バンドが終わってしばらくして、気づいたら本当に夏っぽくなっていた。いつも通り色んな人と遊びに出かけていた。夜の公園の芝生の上に座って話した、新宿にも親切にしてくれる��店ができた(埋火と話して握手をして名前を呼んでもらったり)、国立に行ったのも楽しかった。わたしの知らない相対性理論をカラオケでチョイスする女の子、ロマンティックをあげるよを歌ってくれる。サスケくんと酔っ払って電車を追いかけた。多摩川の近くに住んでいる子にも会いに行った。いつか下高井戸シネマで折田が寝ていたあの映画に出てくるあの店、わたしたちはほとんど同じ服を着ていて、お姉さま達に微笑まれた。あの土地の空気感はなんだろう。初めて会った人に明るいマックの店内で「顔の血管が透けてるね」と言われてぎくりとしたり、職場の昼休みには最近できた後輩とアイスとドーナツを食べて走り回ったり。あとはドイツに住んでいるドッペルゲンガーお姉さんと、長いDMを交わしたりもした。まだ返せていない、ただ、毎日返事を考えている。
最近(七月)のいいことも。岡林風穂さんと友だちのライブに行った。なんか本当に嬉しくて、すごかった。泣けた。ライブで見た岡林さんの「そういうものが好き」の歌詞を毎日思い出している。友だちの、友だちのまますぎるライブも愛しくて泣けた(友だちが去年の冬に友だちの家で教えてくれた岡林さんの「ゆみちゃん」(渡り廊下でタトゥー見せてくれたね)も聴けて、メモリアルだった)。先週は近所の公園で夜中に尻尾のない猫についていったり、晴れた空の下で遊具に寝転んで太鼓の音を追いかけたりもした。横並びで野球中継見ながら中華を食べてたら、何が本当の生活なのか思い出せなくなりかけて危なかった。嬉しすぎることはいっぺんにくると処理が追いつかなくなる。危ない。かなり危ない。渋谷の地下の居酒屋でゲリラ豪雨を避けた次の日、もうなんか全部いいやと思って髪も切った。大学生の時の自分が戻ってきた。久しぶりに会った美容師さんとは相変わらずリリィシュシュとアフター・ヤンの話(映画の話)、山下達郎の話。道を歩く時の自分の影の髪が短くて見るたびに楽しい。あとは初めて新代田で会ったお姉さんの意外な力強さに嬉しくなったり、そういう夏をはじめている。
最近ずっと生活しながら、母親に「でも、智春ちゃん笑ってるときかわいいじゃん」と電話で言われたことを思い出してる。でも笑ってるときかわいい。とりあえずはそれでいいと思う。来週から一週間休んで西の方に行く。夢の中に出てくる、昔見た景色をいっこずつ確かめられたらいいと思っている。/ 最近毎日ゲリラ豪雨だね。今日は三回洗濯機を回して二回コインランドリーに行き、恵比寿で盆踊りを見て銭湯に入ってピーチネクター飲んでた。その時におじいちゃんも独り言で「毎日すごい雨だよ」って言ってた。毎日はやい時間に家に帰ろうね。また今度。
P.S. 昨日は友だち達と居酒屋で酔っ払って、ハウステンボス(長崎県・佐世保市)の幼少期のトラウマの洪水のアトラクションの話してた。みんなと何もないハウステンボスに行きたい(もし行ったら泣いてしまうだろうな)。柴田聡子の曲で「ハウステンボスが見えるよ」という歌詞が出てくる曲があって、それにはさすがに戦慄した。柴田聡子さんはわたしの幼少期の思い出まで乗っ取っているのでしょうか(あとはすぐにでもみんなと市民プールに行きたい)。吉祥寺はがんばらないともう歩けない、街の中に若すぎる私たちの幽霊が見えるという話もした。わかる、わかってもらえた。私たちの幽霊はなんかいつまでも楽しそうで、怖いんだよね。
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newpntls-island · 9 months ago
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https://music.apple.com/jp/album/%E5%B9%BD%E9%9C%8A/1632619355?i=1632619552
Friday,May9
病院だから早く起きる。寝ぼけたまま昨日の夜中、Instagramにあげた動画にいいねが届いてるのを見る。昨日の夜中、友人に、記録としてわたしを残してくれること、すごく嬉しいと言われた。日々の気持ちの揺れを書き起こすこと、散歩するたびに写真を撮ること、月毎に周りの人達の動画を撮ること、プレイリストを作ること。わたしにとっての記録する意味。意味。考えている。おやすみモードを解除してTumblrを開くと、まだ見ぬ人からの不思議な長文のメッセージが届いていた。深夜3時ごろにiPhoneに届いていたメッセージ。まだ眠いベッドの中で何度も読み返す。夢なのか?夢なのかと思った。わたしの続けている個人的な記録が、まだ見ぬ人の生活に入り込んでその人の過去の記憶までもを呼び起こしたりしていること。ずっと返事を考えながらキッチンで雑な朝食を摂る。不思議な気分だ。わたしのことを心のどこかに置いてくれている人がいる。knitを聴く。
またギリギリの電車に乗って病院に行った。先日受けた心理テスト、空欄補充テストのフィードバックを聞きに行く。心理士のお姉さんと狭い部屋で話す。わたしは「怖い」という感情が核にあることを教えてもらう(また、感受性が豊かすぎるけれどそれを自分で処理しきれてないことも)。その怖さは、自分がここにいるのにここにいないようなこと、自分の感情と繋がれないことから来る。何の気なしに話した日々の記録たちのこと、お姉さんには、自分のことを知ってか知らずかそれはあなたに必要なことだったと思いますと言われる(あなたはそういう意味では自分のことを分かっているし、改���策を自然と見つけて実践している、とも)。焦らずゆっくり、自分の中のしっくり来る気持ちを大切に、しっくり来る場所で・環境で・言葉で、そういうものを見つけていきましょう、自分が確かにここにいるってことを忘れずに、そういう時間を増やしていきましょうということで話はまとまる。晴れた駐車場でさっきの会話を反芻しながら煙草を吸い、また山手線乗り換えの所にあるスターバックスで甘くて冷たい飲み物を飲む。ホワイトモカって、何なの?
記録すること、最近何となく考えていた。個人的すぎるテキスト、あまり公開しない方がいいんじゃないと言われた夜のこと(その彼の真意は、公開するという視点が入ると少なからず自分の気持ちとは離れたことも書いてしまえて、そういう積み重ねは自分に嘘をついてることにならないのか?記録することがわたしにとって自分のことを知るためのプロセスならば、少しの嘘の積み重ねは自分との信頼関係の話にも通じないのか?ということだった)。それも一理ある。だけどわたしはなるたけ、このこんがらがった自分の気持ちや自分の中に秘めているパワーを解きほぐして、何度も書いては消して、しっくり来る状態の記録しか残していない(ように努めている)つもりだ。何より記録すること、特に内省的な文章を書くことはわたしにとって必要な手段なんだと感じる。今日の心理士のお姉さんとの会話の中で、それはもう分かった。空欄補充テストの中で、書いた記憶もなかった「今だけを見つめられるようになれたら楽になるのに」という自分の発言が光っている。とりあえず今は今だけを見つめる。今だけを見つめている記録、自分がここにいることを残していく記録。多分それがどんどん増えていく。今は自分のためだけに、だけどそれが誰かに少なからず影響を与えていることの素敵さや不思議さにも気づき始めている(それは今日の朝のメッセージだったり、動画を作り始めた時・写真を撮っていた時に真摯な言葉で飛ばしてもらえた個人的な感想だったり、わたしが日記を書き始めた時にわざわざ作ってくれたアカウントだったり、同じように日記を書き始めてくれた人達の存在、そこから生まれるコミュニケーションだったりする)。それが分かっただけで、良かったと思う。光ってる方に歩く、それを努める。
P.S.🔮
昨日、中学生の時の友達が前のtumblrのアカウントをフォローしてくれてた謎の女の子だったことが発覚した。その時何も言ってくれなかったのに、驚いてDMした。わたしが先日日記に書いていた、下書きに油性ペンで落書きしていた、自習時間を共にした女の子達の中の一人だ。ずっと内省的に一人で暮らしていると、全ての出来事や歴史は断絶されたような気持ちになることが多い。なんだ本当はきちんと繋がっているのか、繋がっていたのか、と思った。少し拍子抜けすらする(わたしは昔から、気を抜いたら一人でどこまでも飛んで行ってしまう所がある)。地元の女の子達は不思議な距離感で今もたまにメッセージをくれる。もう互いに分からないことしかない時間と距離を越えて、あの若すぎる日を確かに一緒に過ごしていた子達。わたしも時折みんなのことを祈っている。祈ってくれて��てありがとう。
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newpntls-island · 9 months ago
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https://music.apple.com/jp/album/atop-a-cake/1651310191?i=1651310241
Monday,May6
山に行く日。山の格好は何が正解なのか分からず、試行錯誤しながらコーディネートを組んだ。京王線の新宿で集合。改札入ったところでみんなと立っておにぎりを食べる。電車の中では久しぶりに会った友人と最近考えてることの話をしてた。結構びっくりするくらい考えてることとか不安に思ってることが似ていて、一人じゃなかったんだなと思う。最近本当に一人のような気持ちだった。会話の中でわたしが人間らしい生活を送りたくて、と言ったらそれは何なのと聞かれた。案外スラスラ出てきた答えは、暗くなったら家に帰ること、夜のうちにやるべきこと・朝のうちにやるべきことをその時間帯にやれること、ちゃんと料理を作って食べること、だった。電車が田舎に近づいていくほどに心があからさまに落ち着いていく。胸がすくような、安心できる場所を求めている。自分に合った場所で暮らしたい、もうわたしたちはそれを自分だけで選べてしまう歳なのだし。今年は色んな場所で生活の実験をしてみたいと、話す。計画を立てよう。山登りは想像してたより辛かった。昔一度行った時はリフトに乗って悠々としていたんだった。持ってきた本の表紙の裏にスタンプラリーのスタンプを押す、みんなでガチャガチャを回してピンズを鞄につける、落ちてた花や葉っぱを拾って持って帰る、山の風の強さに手を伸ばす。楽しかった。リフトに乗って下山して、駅前の川で遊ぶ。地元の小さい女の子に何回も話しかけられた。歩いてJRまで行く。駅前の焼肉屋でたくさんご飯を食べる。肉を焼いてもらうことも、たくさん食べて眠くなった姿を見守られながら笑われることも、酔っ払っている人を見て少し笑うのも、温かすぎてどうにかなってしまいそうだった。珍しく、本当に楽しかった、ありがとうございましたと人に伝えた。帰りの電車は少し寂しかった。隣に座る友人と手を繋ぐ。方向が同じ友人と二人になり、楽しかった?と聞いたら、今日は楽しかったね、と言われて嬉しくなる。中野駅で別れた。部屋に帰ってお風呂に入り、はげかけていた足の爪を黄色に塗り替えた。Alvvays聴きながら動画を落とし、部屋に来る約束をしていた人を待った。本当は少し、この気持ちのままで眠ってしまいたい自分もいた。
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https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%BF%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AF%E7%A9%8F%E3%82%84%E3%81%8B%E3%81%AA-live/1741869298?i=1741869301
Tuesday,May7
朝起きて、煙草を吸ってまた眠る。窓を開けたまま昼まで寝ていた。外は雨で、気圧で動けない。電気もつけないままの部屋でずっと横たわる。母親に電話をしたらすぐに終わってしまった。来週家族とかなり珍しく旅行に行くのだ、近づいてくると少し億劫だと思っているわたしは薄情だ。うまくできるのか分からない。先月の動画を整理する。繋げては削って、また削る。もう夕方だった。適当に素麺を茹でて食べる。片付けもしないままとにかく部屋を飛び出し、近所のリサイクルショップへ。買うつもりもなかった緑色のデスクライトを買った。一度部屋に戻って設置してみたらすごく良かった。嬉しい。バスに乗って中野、電車で高円寺。待ち合わせ相手が来るまで少し時間があった。カネコアヤノのビルボードでのライブの音源が出てたから、聴きながら街を適当に歩く。いつの間にか泣きそうだった。わたしはもう結構、今抱えている問題に対して疲れてるんだと思った。泣くのは駄目だ。またいつも通り、潮時が目の前まで来ている。駅の改札前で届いた地元の子からのDMを見つめる。最近継続的に状況が良くないことを、わたしのことを祈ってくれている人には大方ばれている。居酒���で話す。わたしは完全に囚われている、何故か逃がしてもらえない。逃がしてもらえないじゃない、逃げられないのはわたし?そのせいで一挙手一投足がぎこちない。助けてほしい、このままでは色々なことが危ない。居酒屋で「あなたが折りたたまれていってるみたいだよ、見てて苦しいよ」と言われたことが的を得ている。「あなたはもっと素直に人の言葉を受け取っていいよ、その方がいいよ」も。酔っ払った。中野から歩いて帰った。また何故か野方まで行ってしまって、また中野に出た。雨上がりの中野は昨日の山みたいな匂いがした。何回も同じことをやっている。どうにかなってしまいそうだったから音楽は聴けなかった。部屋に戻って何も考えたくなくて化粧も落とせずにそのまま寝た。何時間も、よく寝た。
P.S.🖋️
わたしは自由な人や不器用に見える人のことばかりが好きで、それは自分のことを全然自由じゃない人間で、器用にやれてしまう不器用だと自覚しているから(実際のところ、心のガードは人よりもかなり固い・誰にも本当の所を見せていなかったり、というよりは見せられなかったりする)。そういう人達のことが泣けてしまうほど美し��と感じる。だけど自由に見える人といると、気づかなくてもよかった自分の不自由さに何度も気付かされ、どんどん自分が小さくなっていくような感覚にもなる。苦しい。わたしは今いる誰からも忘れられても、誰にも触られなくなっても、自分のことを自分だと忘れたくはない。背伸びしなくてもいい、伸び伸びとした柔らかい心でいられる場所に行き着きたい。決めなくてはいけない。決められる人はもう自分しかいないみたいだ。
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newpntls-island · 9 months ago
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Sunday,May5
起きてからベッドの中で一時間近くだらだらしていた。Over the Sun聴きながら準備。辛ラーメンが完食できなくなってきた。辛ラーメン、キムチ、豆腐、納豆ばかり食べていたここ数ヶ月の生活も終わりかもしれない。飽きてきた。ILLIT聴いてたら楽しくなった。最近は韓国アイドルがこのままならない生活の中でも確かに存在してくれてる事実に目の前が明るくなったりする、本当に不思議な気持ち。アイドルの捉え方として正しすぎるような気がする。電車の中でIUやRed Velvetを聴いて、ひとり平成初期韓国アイドルパラダイス。中学生の時の1D、ジャニーズ、西野カナ、BIGBANGが好きだった同じグループにいた女の子たちはみんなどこに行ってしまったんだろう?今何をしてるんだろう。あの子達と一緒に自習時間に好きなアーティストのロゴを下書きに油性ペンで書いてたあの日から、わたしはだいぶ一人で遠くまで来てしまったような気がする。真昼の各駅停車の埼京線は色んなことを思い出してしまう。全部地続きに繋がってきた、繋がっているなんて信じられない日がある。わたしは初めからここでこうやっていたようだ。またどこか遠くの街に逃げてしまったら同じことをこうやって無責任に考えるんだろう。今まで通りいられるとは思ってないけど、友達ではい続けたいよ、あなたは勝手にどこかに消えようとしてるんだろうけど、と言われた昨日のことを思い出す。職場で久しぶりのバイトの女の子に会って、何回も手を振り合っていた。喫煙者のお兄さんはデスクが目の前に移動になって、人の少ない日の職場ではずっと軽口を叩いている。歳の近いお姉さんともだいぶ砕けて話すようになった。ぼーっとしていたら仕事は終わった。ぼーっとしていたらいつの間にか最寄りだった。シャムキャッツの魔法の絨毯を聴いて、何もかもにぼーっとしてしまう。銭湯の前で煙草を吸ってスーパーに寄って、サラダを作って食べた。夜は長いのに会いたい人達に会うのは容易くない。会いたい人達の気持ちも自分の気持ちも分からない、本当に会いたいのかも分からない。今日はなんだかもう眠い。窓を開けていたら入ってくる風が気持ちいい。皿を洗ってお風呂に入らないと。バナナ切って蜂蜜ヨーグルトに混ぜた。
P.S. 💌
適当に聴いてたpodcastにSWIMMERのデザイナーの人が出てきてて、その後通販サイトを見た。天神のパルコのエスカレーターを上がったところにあるあのおもちゃみたいな店、吹奏楽部で同じパートだった可愛い物が好きな可愛い子が好きだったあの店。仲良い子と簡単にお揃いが手に入る場所だった。SWIMMERの珠暖簾が欲しくなった。珠暖簾ってこんなに膨大なインターネットの中でもなかなか見つからないね。心にガーリーを灯してたい、ずっと可愛い物に囲まれて暮らしていたい。わたしは背伸びしないでも大丈夫だよ、と言われる場所を求めてるんだと思う。
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newpntls-island · 9 months ago
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https://music.apple.com/jp/album/%E6%80%9D%E3%81%84%E5%87%BA%E3%81%8C%E6%B6%88%E3%81%88%E3%81%A6%E3%82%86%E3%81%8F/483508549?i=483508562
Friday,May3
早朝出勤。ギリギリで起きて間に合った。やっぱりNewdaysのコーヒーは美味しい気がする。休憩に出たタイミングで来客があり、女子更衣室の扉を叩く上司。対応を終えて帰ってきたらお湯を入れっぱなしだったわたしの春雨は別のものになっていた。引き継ぎメールをかわいくするのに精を出す。夕方に帰れる仕事の日は全然仕事した感じがしないくらい疲れない。やっぱり働いてる時間帯自体がストレスなのか?帰り道に昨日買った本を読み進める(『アートとフェミニズムは誰のもの?』/村上由鶴著)。新書を買ったのは初めてだ、面白くてどんどん読める。新書を読むのはなんか精神状態に良い作用がある気がする。帰りの山手線がまた動かない、最近電車が毎日動かない。複数人の線路立ち入り、初めて聞いた。帰宅して放置していた洗濯物を取り込み、着替えて中野まで歩く。久しぶりの人とお酒を飲む。飲みすぎた。また余計なことを喋ってしまった気がする。自分のことを容易く人に開示する度に消えていくものってやっぱりあるんだと思う。秘密を抱えられるようになりたい。秘密はありすぎてもなさすぎても駄目そうだ、その塩梅がいつまで経っても難しい。わたしはいつだって、勝手に喋って楽になってしまいたいだけだ。
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今日は音楽を全然聴いてないです。
Saturday,May4
起きてコーヒーを飲む。すごく天気がいい日。若干昨日のお酒が残っている。お腹が空いたけど時間がない、シャワー浴びて準備して原宿。人が多い山手線は戦える気がしない。原宿はありえないくらい人が多い。爪は大好きな緑のワンカラーと、アイボリーに緑のフレンチにしてもらった。心が落ち着く色。整えてもらいたての爪は短くて丸っとしている。ずっと触れる。人が多くて暑い、耐えかねて行ったモスバーガーはまるで座れなかった。この街に座れる飲食店は���つもないような気がした。FUNKTIQUEのガレージセールで、この前見た時欲しかったユニコーンの置物を買う。店員のお姉さんは品のいい笑顔を持っている。間違えて出てしまった竹下通りから出られなくなった。道が進まないほど人がいる。寝不足、空腹、水分不足でこのままここで歩みを進めるのをやめてしまいそうだった。こんな場所に来ようと思う人はどうかしている、ここで死んでしまうかと思った。フラフラしながら山手線に乗り、遅れて赤羽に到着。今日初めてのご飯を食べる。二軒目まで行って、駅の中のコージーコーナーでモカのエクレアを買う。西新宿のレコード屋の前で食べる。一人で静かに帰った。電車で向かいの席に座っていた女の子が格好良くて少しだけ元気が出た。それはこれからは智春が自分で決めていかないといけないことだと思うよ、と言われた昨日のことを思い出す。決めていかないといけない、色んなことを。そろそろ誰のせいにもできない人生の折に流れ着いていることは最近よく分かる。流れや誰かに身を任せているだけじゃ破綻してしまう、わたしの美学は何をどこまで許すのか、そんなの自分で決めなきゃいけない。しっかりと立っていなくてはと思う。どんな自分でいたい?
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newpntls-island · 9 months ago
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Thursday,May2
午前中に家を出る。布団が暑いと何度も起きてまた眠ってしまう。すっかり雨は止んでいて、天気の良さを心から嬉しがりながらベランダで煙草を吸う。乗った電車が動かなかった。車内アナウンスで色んな線での緊急速報が読み上げられる。勘弁してほしい、そもそも都心の地下鉄も満員電車も苦手だ。空気が薄い。イヤホンから流れる、昨日見つけたばかりの電球のアルバムの轟音に眩暈がし始める。目の前に段々靄がかかり始め、救いを求めて水筒に伸ばした手が痺れ、立っていられなくなる。久しぶりの軽い発作だ。人を押し退けて電車を降り、地上に出る。降りたことのない街のマックでアイスコーヒーを飲む。紙ストローはすぐにダメになる。落ち着いた。一人でこういう状態になると、恐怖心がすごい。まっすぐな道を歩いて渋谷まで行く。本当に天気がいい、かわいい落書きを二つ見つけた。道玄坂の頂上辺りでSPBSに行きたかったことを思い出し、また松濤の住宅街を練り歩いてお店に向かう。松濤は嘘の空間だ、異常だ。あんな場所に、あんな家に住んでいる人がいるなんて、信じられない。SPBSで欲しかった本を二冊買い、真昼の電車を乗り換えて家に帰った。母親に電話、洗濯、皿洗い、掃除機をかける。わたしはわりかし渋谷という街は好きだ。平日の昼の渋谷はもっといい。
【雑記】 うまくいかない。わたしって人はどうしようもない。何が原因かなんてとっくの前に分かっているじゃないか、それを今更いちいち傷ついたり苦しんだりしてるふりしたって、それがもう今じゃ本当だったかなんてことすらわからないのに失礼だ、今目の前にいて言葉を尽くしてくれる人たちに。うまく返せない、何もかもを。親密な/親密だった人たちに対する柔らかい気持ちは今だってどこかに必ずある。何をいつまでも子どもみたいに拗ねているのか、そんなのはどうしようもないのに。然るべき時に然るべき相手に然るべき言葉をかけてもらうこと、然るべき反応をしてもらえることの大切さ、又はそのタイミングを逃したまま生きていく度の障壁の多さにひれ伏する。それが全部怖い。ニヒルでいることや無関心でいること、わからない姿勢を努めることなんて、自分を守るためのものでしかない。恥ずかしい。恥ずかしくて仕方がない。最近は生きていく日を重ねる度に分からないことが増えていくような気分だ。はたまた、自分が恐ろしいほど過去に固執して囚われていることを自覚し始めている。
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newpntls-island · 9 months ago
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https://music.apple.com/jp/album/%E6%B5%B7%E3%81%A8%E7%8A%AF%E4%BA%BA/1502964318?i=1502964333
Tuesday,Apr30
早めに目が覚めた。昨日の夜にベッドの上で食べたティラミスで気分が悪い。最近は本当にお酒を飲んでないから、お酒を飲んだ次の日の頭に靄がかかったような気分で起きられない。10分ごとにアラームをかけ続け、それを10回くらい繰り返してからやっと起きた。お腹が空いていない。外の天気も悪い。電車の中で埋火とTenniscoatsを聴く。今日見つけたyukifurukawaが良かった。気持ちが苦しい、死んでしまいそうで、仕事を休むか本当に迷った。呆然としたまま職場に着き、呆然としたまま仕事をする。変な電話を取るたびに、小さく泣く。別に泣くことじゃないのに勝手に声が震える。恐怖を感じたり、腹を立てたりしたくない。死にたくて仕方がない。とにかく何かから逃げたい気持ちだけが身体を置いて迫り上がってくる。浴槽で死ぬ所を何度も想像する、きっとおかしい。だけどおかしいという事実は別にわたしを救わない。ただただその事実が続いていくことに諦める。自傷をしてる生徒に何も言えないくらい、わたしだってだめだ。わたしが何を望んでいるのか、わたしが一番分からない。何だっていいし、何だっていいわけがない。その証拠に毎日が苦しい。答えが知りたい、そうしたらそこがどこだって、一目散に走っていくのに。今月は本当に苦しい一ヶ月だったと、最後の日によく思った。Tenniscoatsを聴きながら今月の動画をPCに落とした。辛ラーメンを食べてゴミを出す。帰宅した時からアパートの前で喋り続けている若い男女が邪魔だった。
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https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC/1455064986?i=1455064997
Wednesday,May1
起きてバナナとレモンパックをコーヒーで流し込む。適当に弁当を詰めて部屋を出る。レモンパックがたくさんほしい。どこに売ってるかな。雨だ、しかも寒い。何も楽しいことがないことが朝の天気から約束されている日は気楽だ。うだうだ落ち込んでいても大丈夫な気がする。池袋からの各駅停車でハン・ガンの『すべての、白いものたちの(흰)』を読み進める。めちゃくちゃ好きだ、買って良かった。仕事場でおばさんに毎日大丈夫、と聞かれる。そんなに大丈夫じゃなさそうな顔をしているのか心配になる。今日の大丈夫、は、あなた湿度と低気圧に弱いって言ってたけど今日の天気大丈夫、という意味だったらしい。デスクで二錠、鎮痛剤を飲んだから大丈夫だ。薬局で売っているこの安い鎮痛剤は恐ろしいほど効き目がいい。効き目が良すぎて少し怖い、何なら軽く寒気までする。面倒な問い合わせから逃げるように休憩に外に出る。デスクに帰ってきた時に新たな誰かからのメモも置かれていないと心底安心する。今日は夜も寒い。電車の中で本は読み終わった。ハードカバーもあるらしく、欲しい。夜は大島弓子の『綿の国星』途中まで読んだ。日記を書くことの意味、ソーシャルメディアで記録を残していく意味、小さな嘘をつくことでの自分との信頼関係、布一枚隔てた感情、全部ゆっくり忘れていく。話したこともあったことも、生活のリズムに身を委ねると無慈悲に忘れていく。覚えているのが今日だけでも、今日だけでなくても、わたしだけでも大丈夫。今月はどんな月になるのだろう。
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newpntls-island · 9 months ago
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newpntls-island · 9 months ago
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https://music.apple.com/jp/album/%E6%BA%BA%E3%82%8C%E3%82%8B%E9%AD%9A/467020046?i=467020049
Monday,Apr29
昨日の中野からの記憶が薄い。日記をベッドで殴り書いて、眠気に耐えられず意識を失った。朝起きて寝ぼけ眼でK-POPアイドルのInstagramを見てまた意識を飛ばす。昼前に起きてコーヒー淹れて母親に電話。最近両親と姉家族が総出でハウステンボスに行っていた。姉は第三子を今年の12月に出産するらしい。わたしの所には何一つ連絡が来ていなくて笑える。姉は兄弟姉妹におけるやり切れなさをとっくの前に知っていると思っていたけど、今の姉はもうわたしの知っている姉ではないのかもしれない。母にいつも通り、通帳の記帳��冬物のクリーニングを促され、どら焼きとコーヒー食べながら交わして昼。暇そうな人をInstagramで見つけ連絡。昼過ぎにまた西荻窪。適当に歩いた道にあった店でかわいいブックカバーを買う。モビールは我慢した。まつばやの存在を思い出して寄る。相変わらずマスターのおばさんは品が良くて優しい。カレーを食べる、あなたはご飯に嬉しそうにしてる時が一番いいよ、と半ば呆れられながら言われる。近況報告、そしていつの間にか熱が入って近頃の他者との付き合いにおいてのバイブスを話す。ありがたい、東京に来てからのわたしを逐一見ている人。冷たいようで優しい。わたしは優しくしたい、そして仲良くしていたいし。全然お酒も飲んでないのに、再放送の相棒や野球中継、曇りと風の強さでケラケラ笑いながら駅で別れた。西荻窪のルーティン、リサイクルショップと喫茶店の品物卸売を偵察して吉祥寺。ヘアオイルと新しい化粧品を探す旅。Aesopの男性の店員さんに顔を覚えられていた。申し訳なく、面白い。吉祥寺は相変わらず友だちと歩いていないとそわそわする街だ。よく住めていたなと、新鮮に思ったりする。気まぐれでとじこみに行き、前に接客してもらったお姉さんとまた盛り上がる。お守りみたいなネックレスとブレスレットで数分悩む。不器用すぎるわたし、ネックレスを付けてくれるお姉さん。結局がちゃがちゃしたお守りブレスレットを買い、今度池袋であるポップアップの果たし状を巻物で渡される。店の中では相変わらずハンバートハンバートが流れている。八幡宮前で後輩たちと合流した。寒いわたしにカーディガンを取ってきてくれる後輩、いつも優しくしてくれてありがたい。みんなで美舟。おばちゃんには、仕事辞めてもウチにはちゃんと来るのよと言われる。筍刺し、ホタルイカ、そら豆、焼きそば。春夏の食べ物を美味しく楽しく、何を話したかまた忘れている。二軒目に顔を出した後輩が働いてるお店では、顔見知っているみんなが当たり前のようにしてそこにいた。変なの、久しぶりなのにみんな久しぶりな気がしない。みんなが元気で、それでいて少しずつ変わっていっているのも全部嬉しい。吉祥寺は不思議な街だと思う。全部が許されて当たり前のように戻っていく感覚。わたしは本当にここにいたんだと思い出させられる。すこし早めに退店し、駅前のベンチで少しだけお酒を飲む。気持ちがいい。いつかはまた全部が無くなるなんて、不思議で仕方がない。最近は嬉しくて楽しい人との遊びの後、一人きりにならないと不安で仕方がない。いつまでもそんなわけがない、自分に言い聞かせていないと全部に甘えてしまう。気づいた頃には周りは更地だ。それなら一番はじめにわたしが消える。長く生きていくことはわたしには難しそうだ。今日の喫茶店で、あなたはこれからどんどん楽になれるといいよねと言われた。楽になりたい、楽しくいたい、軽率でいたい、人を傷つけたくなくて人を傷つけたい、全部本当の気持ち。無理はしないしどんどん手放していく、全部自分のために。昨日店に忘れたと思っていた時計のアラームが暗い部屋の中急に鳴り響いて冷静に返ったり、新しいブレスレットが嬉しくて何度も触りながら夜道を歩いたりしている。大きいティラミスを買った。風呂に入る。
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