#吉川さん家の猫事情
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今日読んだ漫画 2023年8月15日(火)
ちゃおコミ
⛩️『そらいろメモリアル』やぶうち優
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【12話分無料 連載中】そらいろメモリアル|やぶうち優|ちゃおランド
パルシィ(漫画アプリ)
💐『キリングライン』モリエサトシ
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「キリングライン」を読みました!
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ミモット
🐱『吉川さん家の猫事情』吉川景都
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【吉川さん家の猫事情】#2話「3ニャンソファ」! - マンガ連載:吉川さん家の猫事情 - mimot.(ミモット)
LINEマンガ(アプリ)
🌸『恋々こい』しちみ
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『恋々こい』を読んでいます!
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pixivコミック
👹『蜜の巫女と花の従者』のくらじれ
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蜜の巫女と花の従者
コミックDAYS
🌼『みだれ髪のミーシャ~ひきこもり王女と専属美容師の恋物語~』後編 / なかえ未桜
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みだれ髪のミーシャ~ひきこもり王女と専属美容師の恋物語~ - なかえ未桜 / 【パルシィNEXT読み切り】みだれ髪のミーシャ~ひきこもり王女と専属美容師の恋物語~(後編) | コミックDAYS
××LaLa いちゃLaLa Vol.11
(*TL)👘『一途幼馴染は我慢できない~吸血に誘淫作用があるなんて聞いてない!~』菅谷チヨ
#今日読んだ漫画#そらいろメモリアル#やぶうち優#キリングライン#モリエサトシ#吉川さん家の猫事情#吉川景都#恋々こい#しちみ#蜜の巫女と花の従者#のくらじれ#みだれ髪のミーシャ~ひきこもり王女と専属美容師の恋物語~ -#なかえ未桜#一途幼馴染は我慢できない~吸血に誘淫作用があるなんて聞いてない!~#菅谷チヨ
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2024年11月14日木曜日
Yesterday a 書店員 Saved My Life
昨日は、私に介護の仕事を勧めてきた父親と言い合いになり、取っ組み合いになってしまい(うちのお父さんは言い合いになると、必ず体を触ってくる、正確には二の腕のあたりを掴んでくるんですけど、あれ本当にやめてほしい。変なスイッチ入るから。今度本人にも言おう)、お父さんはもう年寄りなので、投げると簡単に床に寝てしまい、せっかくなので私も��乗りのような形になると、父親が「取り返しのつかないことになるぞー」などと言うので、「確かに…テレビのワイドショーでよく見るやつや」と思い、手を離し、「じゃあ逆に殺せー殺してくれーウワー」といいながら、今現在売ってる中で最も安価なラジカセを一回り小さくしたくらいの大きさの、テレビの音を中継する中継機を自らの頭にガンガン打ちつけ(私は自傷癖もあるんですよ。常習ではないんですが)、更に壁にも頭から突っ込み(文字通り頭から突っ込んで行きました、なんでだよ)それらの行為によって頭から盛大に出血したまま、ウワー、なんでいつも私ばっか悪いんだー、ウワー、ギャアー、ヒィーと大声で喚きながら外に飛び出し、他人の畑などを盛大に踏み荒らしながらズンズン進み、近くを流れる雄大な吉野川を目指してしまっていた。川の水は冷たいだろうなあ、まあ関係ないか、死ぬし、と思いながら進んでいく途中で、まずお母さんのことが頭に浮かび、お母さんは悲しむだろうなあ、狂うかもしれん、と思い、次に猫にちゅ〜るをあげる人がいなくなるなあ、まずいなあ、と考え、なんとなく引き返したくなってきてしまった。でもね、もう死ぬと決めましたから。入水自殺すると。足がなかなか止まらないんですよね。血まみれだし。顔も泣きじゃくっていてめちゃくちゃだし、この間もずっと、ウワー、殺せーという声が徳島の空いっぱいに広がってしまっているし。いくしかない感じなんですよ。そこで私は、行動がその人間を規定するというような考えを、書店員の友達が私に勧めてくれた本、ポール・B. プレシアドの『テスト・ジャンキー』の中で読んだのを思い出した。男らしさや女らしさというものは、ある動作の反復によって生み出される、フィクションである。これはジュディス・バトラーの思想であると思うが、『ジェンダー・トラブル』はまだ積んでいて読めていないから、正確なところはわからない。今ちょっと切羽詰まっているので、厳密なところについてはご勘弁願いたい。少なくとも私はプレシアドを読んでそのような考えがあることを知った。猫背、泣きじゃくっていること、悲鳴、血まみれ、胸に当てられた両手…一概には言えないが、あまりにも精神疾患を抱えたひとの身振りである。まあ私は精神病患者なので無理もないとして、家に帰るまでの間、そのわずかな時間だけ、その逆のことをすればしてみるというのはどうか。背筋���正し、目は大きく見開きながら前を見据え、口は軽く結び、顔全体のトーンは微笑か、最低でも無表情にし、腕を軽く交互に振りながら、一歩ずつゆっくりと歩く。いかにもよい生活をしている真人間の振る舞いである(それに対しての好き嫌いは措いておく)。すらっとして美しい歩行をすることで、自らを騙すのだ。川の土手に差し掛かった所で、ファッションモデルのようにくるっと踵を返し、そのまま楽屋である家まで歩き続けた。途中で人とすれ違ったのだが、見事にフル無視だった。まあこっ���血まみれなので、正しいと思う。家に着いたら、お父さんが探しに行こうか迷っていたので(行けよ)、「すみませんでした」と謝った。お父さんも反省していた。広範囲の畳に血が飛び散っていたので、雑巾で拭いた。猫のトラちゃんがいたのでちゅ~るを上げた。部屋に戻ると、窓の外で猫のクロちゃんが待っていたので、ちゅ~るをあげた。言い合いから3時間で元の生活に戻ることが出来た。よかった。ありがとうマリヤちゃん。マリヤちゃんが『テスト・ジャンキー』勧めてくれてなかったら死んでたかもしれません。一冊の本に救われるということがあるのです。今回、そのことを実感することが出来ました。
本当は明日病院に行こうと思っていたのですが、今日はベッドからほとんど降りることができずにいて、朝昼を兼ねるごはんは食べられたのですが、食欲がなく夜ごはんは食べられず、どうなるかわかりません。お風呂も入れないような気がします。昨日も再度出血が始まりそうなので、入りませんでした。仕事を休んでから一年以上になりますが、お風呂とごはんをスキップしたのは初めてです。とにかくかなしみでいっぱいです。かなしみが身体中に充満すると、鬱になるみたいですよ。
このブログは、今年の11月で記事を書き始めてから一年になるので、1周年記念アイコンをささやかですが作成しました。しばらくそれを使おうと思います。特別に何かを買うのがお得になるキャンペーンや、特別なキャラクターを獲得するためのガチャを回す石のようなものを大量配布したり、といったようなことはありません。携帯電話のアプリのパロディーをしたかっただけです。パロディーは楽しいですから。
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東京(CNN) みそタンクから見つかった血まみれのズボンと、強要で得られた疑いのある自白。これらが決め手となり、袴田巌(いわお)さん(88)は1960年代に死刑を宣告された。 NHKによると、50年以上が経過した今回、世界で最も長く拘置された死刑囚である袴田さんは無罪判決を言い渡された。 日本の裁判所は26日、一家殺害の罪で68年に誤って死刑判決を受けた袴田さんに無罪を言い渡し、長年の法律論争に終止符を打った。この問題では日本の刑事司法制度に世界から厳しい視線が注がれ、日本の死刑廃止を求める声が高まっていた。 NHKによると、静岡地裁の国井恒志裁判長は有罪の決め手とされた血痕の付着した衣類について、事件のかなり後に仕組まれたものだとの判断を示した。 国井氏は「1年以上みそ漬けされた場合、血痕に赤みが残るとは認められない。事件から相当期間が経過した後、捜���機関によって血痕を付けるなどの加工がされ、タンク内に隠匿された」と指摘。「袴田さんは犯人とは認められない」と判示した。 プロボクサーだった袴田さんは1961年に引退し、静岡県の大豆加工工場に職を得た。この選択が後の人生に影を落とすことになる。 5年後の6月に袴田さんの上司とその妻、2人の子どもが自宅で刺殺された状態で見つかったとき、袴田さんは警察の第1容疑者となった。 厳しい取り調べが何日も続いた後、袴田さんは当初容疑を認めたものの、その後一転して無罪を主張。警察の殴打や脅しで自白を強いられたと訴えた。 袴田さんは警察による証拠捏造(ねつぞう)だと繰り返し主張したが、判事2対1の判断で死刑を言い渡された。反対意見を表明した判事1人は死刑判決を阻止できなかったことに失意し、半年後に退官した。 以来、袴田さんは無実を訴え続け、人生の半分以上を死刑執行を待ちながら過ごすことになった。新たな証拠をもとに釈放されたのは10年前だ。 ズボンに見つかった血痕のDNA鑑定を行った結果、袴田さんのものとも、被害者のものとも一致しなかったことから、静岡地裁は2014年に再審を命令。袴田さんは高齢と脆弱(ぜいじゃく)な精神状態を理由に釈放され、自宅で再審を待っていた。 東京高裁は当初、理由を示さず再審開始を取り消したが、最高裁の命令を受けて23年に再び再審開始を認めた。 法務省のウェブサイトによると、日本では再審はまれで、刑事裁判の99%は有罪となる。 厳しい視線が注がれる司法制度 支持者は袴田さんの無罪判決に喜びの声を上げたが、この吉報が袴田さんの脳裏に届く可能性は低い。 数十年の拘置を経て、袴田さんの精神状態は悪化している。弟の無罪を長年訴えてきた姉のひで子さん(91)によると、現在は自分だけの世界にこもっているようだという。 ひで子さんはCNNの取材に、袴田さんが口を開くことはめったになく、他人への興味も示していないと語った。 ときどき幸せそうに笑うこともあるが、それは妄想の中にいる時だと、ひで子さん。袴田さんは現実を認識できないので、裁判について話し合ったことすらないと明かした。 だが袴田さんの事件は常に、ひとりの男性以上の意味を持ってきた。 事件を受け、自白に頼って有罪を確保する日本のやり方が疑問視される結果に。一部では、日本が死刑を廃止すべき理由の一つとしてこれを挙げる声も出ている。 ひで子さんは死刑に反対だと語り、有罪判決を受けた人も人間だと訴えた。 主要7カ国(G7)で死刑を維持している国は、米国以外では日本のみ。ただ、死刑情報センターによると、2023年には1件も執行しなかった。 袴田さんの事件に関わっていない��検察官の市川寛氏によれば、日本の検察官は歴史的に、裏付けとなる証拠を探すよりも前に自白を得ることを奨励されてきた。例えそれが、有罪を認めさせる目的で被告を脅したり、操ったりすることを意味するとしてもだ。 市川氏は、日本がこれほど高い有罪率を維持できているのは、自白を重視しているためだと指摘する。日本では無罪判決が出た場合、検察官のキャリアに大きな傷が付く可能性がある。 潔白を求める長い闘い 血痕の付いた衣服と自白に基づき有罪判決を受けた後、袴田さんは46年間拘置されていた。本人と弁護士は、自白を強制されたと訴えている。 担当弁護士の小川秀世氏はCNNの取材に、袴田さんは弁護士の立ち会いなしで1日12時間以上、23日間にわたって身体を拘束され、尋問を受けたと明らかにした。 小川氏によると、日本の司法制度、特に当時の制度は、捜査機関が密室性を利用して違法な犯罪捜査を行うことを許容する制度になっていたという。 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルで死刑問題を担当するキアラ・サンジョルジョ氏は袴田さんの事件について、「日本の刑事司法(制度)が抱える多くの問題を象徴する」ものだと見方を示す。 サンジョルジョ氏によると、日本の死刑囚は通常、独房に勾留され、外界との接触を制限される。 死刑執行はほとんど、あるいは全く予告なく「秘密に包まれた状態」で行われ、家族や弁護士への通知は執行後になることが多い。 袴田さんは無実の罪で人生の大半を刑事施設で過ごすことになった。 ただ、精神状態は悪いものの、ここ10年、袴田さんは自由な生活に伴うささやかな喜びを味わっている。 今年2月には猫2匹を引き取った。袴田さんは猫たちを気遣って心配したり、面倒を見たりするようになり、大きな変化だったと、ひで子さんは語る。 NHKによると、国井裁判長は判決を言い渡した後、感情をあらわにしてひで子さんに謝罪した。 「ものすごく時間がかかっていて、裁判所として本当に申し訳なく思っている」 ひで子さんはハンカチで涙を拭っていた。
世界で最も長く拘置された死刑囚、袴田さんに無罪判決 - CNN.co.jp
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「お化けの棲家」に登場したお化け。
1、骨女〔ほねおんな〕 鳥山石燕の「今昔画 図続百鬼』に骨だけ の女として描かれ、 【これは御伽ぼうこうに見えたる年ふる女の骸骨、牡丹の灯籠を携へ、人間の交をなせし形にして、もとは剪灯新話のうちに牡丹灯記とてあり】と記されている。石燕が描いた骨女 は、「伽婢子」「牡丹灯籠」に出てくる女つゆの亡霊、弥子(三遊亭円朝の「怪談牡丹灯 籠」ではお露にあたる)のことをいっている。これとは別物だと思うが、「東北怪談の旅」にも骨女という妖怪がある。 安永7年~8年(1778年~1779年)の青森に現れたもので、盆の晩、骸骨女がカタリカタリと音をたてて町中を歩いたという。この骨女は、生前は醜いといわれていたが、 死んでからの骸骨の容姿��優れているので、 人々に見せるために出歩くのだという。魚の骨をしゃぶることを好み、高僧に出会うと崩れ落ちてしまうという。 「鳥山石燕 画図百鬼夜行」高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編 「東北怪談の旅」山田 野理夫
2、堀田様のお人形
以下の話が伝わっている。 「佐賀町に堀田様の下屋敷があって、うちの先祖はそこの出入りだったの。それで、先代のおばあさんが堀田様から“金太郎”の人形を拝領になって「赤ちゃん、赤ちゃん」といわれていたんだけど、この人形に魂が入っちゃって。関東大震災のとき、人形と一緒に逃げたら箱の中であちこちぶつけてこぶができたから、修復してもらうのに鼠屋っていう人形師に預けたんだけど少しすると修復されずに返ってきた。聞くと「夜になると人形が夜泣きしてまずいんです」と言われた。 (『古老が語る江東区のよもやま話』所収)
3、ハサミの付喪神(つくもがみ)
九十九神とも表記される。室町時代に描かれた「付喪神絵巻」には、「陰陽雑記云器物百年を経て化して精霊を得てよく人を訛かす、是を付喪神と号といへり」 という巻頭の文がある。 煤祓いで捨てられた器物が妖怪となり、物を粗末に扱う人間に対して仕返しをするという内容だ が、古来日本では、器物も歳月を経ると、怪しい能力を持つと考えられていた。 民俗資料にも擂り粉木(すりこぎ)や杓文字、枕や蒲団といった器物や道具が化けた話しがある。それらは付喪神とよばれていないが、基本的な考え方は「付喪神絵巻」にあるようなことと同じで あろう。 (吉川観方『絵画に見えたる妖怪』)
4、五徳猫(ごとくねこ) 五徳猫は鳥山石燕「画図百器徒然袋」に尾が2つに分かれた猫又の姿として描かれており、「七徳の舞をふたつわすれて、五徳の官者と言いしためしも あれば、この猫もいかなることをか忘れけんと、夢の中におもひぬ」とある。鳥山石燕「画図百器徒然袋」の解説によれば、その姿は室町期の伝・土佐光信画「百鬼夜行絵巻」に描かれた五徳猫を頭に 乗せた妖怪をモデルとし、内容は「徒然袋」にある「平家物語」の 作者といわれる信濃前司行長にまつわる話をもとにしているとある。行長は学識ある人物だったが、七徳の舞という、唐の太宗の武の七徳に基づく舞のうち、2つを忘れてしまったために、五徳の冠者のあだ名がつけられた。そのため、世に嫌気がさし、隠れて生活するようになったという。五徳猫はこのエピソードと、囲炉裏にある五徳(薬缶などを載せる台)を引っ掛けて創作された 妖怪なのであろう。ちなみに土佐光信画「百鬼夜行絵巻」に描かれている妖怪は、手には火吹き 竹を持っているが、猫の妖怪ではなさそうである。 ( 高田衛監修/稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕画図百鬼夜行』)→鳥山石燕『百器徒然袋』より 「五徳猫」
5、のっぺらぼー 設置予定場所:梅の井 柳下 永代の辺りで人魂を見たという古老の話しです。その他にも、背中からおんぶされて、みたら三つ目 小僧だったり、渋沢倉庫の横の河岸の辺りでのっぺらぼーを見たという話しが残っています。 (『古老が語る江東区のよもやま話』所収) のっぺらぼーは、顔になにもない卵のような顔の妖怪。特に小泉八雲『怪談』にある、ムジナの話が良く知られている。ある男が東京赤坂の紀国坂で目鼻口のない女に出会い、驚き逃げて蕎麦 屋台の主人に話すと、その顔も同じだったという話。その顔も同じだったという話。
6、アマビエアマビエ 弘化3年(1846年) 4月中旬と記 された瓦版に書かれているもの。 肥後国(熊本県)の海中に毎夜光るものが あるので、ある役人が行ってみたところ、ア マビエと名乗る化け物が現れて、「当年より はやりやまいはや 6ヵ月は豊作となるが、もし流行病が流行ったら人々に私の写しを見せるように」といって、再び海中に没したという。この瓦版には、髪の毛が長く、くちばしを持った人魚のようなアマビエの姿が描かれ、肥後の役人が写したとある。 湯本豪一の「明治妖怪新聞」によれば、アマピエはアマピコのことではないかという。 アマピコは瓦版や絵入り新聞に見える妖怪で、 あま彦、天彦、天日子などと書かれる。件やクダ部、神社姫といった、病気や豊凶の予言をし、その絵姿を持っていれば難から逃れられるという妖怪とほぼ同じものといえる。 アマビコの記事を別の瓦版に写す際、間違 えてアマビエと記してしまったのだというのが湯本説である。 『明治妖怪新聞」湯本豪一「『妖怪展 現代に 蘇る百鬼夜行』川崎市市民ミュージアム編
7、かさばけ(傘お化け) 設置予定場所:多田屋の入口作品です。 一つ目あるいは、二つ目がついた傘から2本の腕が伸び、一本足でピョンピョン跳ねまわる傘の化け物とされる。よく知られた妖怪のわりには戯画などに見えるくらいで、実際に現れたなどの記録はないようである。(阿部主計『妖怪学入門』)歌川芳員「百種怪談妖物双六」に描 かれている傘の妖怪「一本足」
8、猫股(ねこまた) 猫股は化け猫で、尻尾が二股になるまで、齢を経た猫 で、さまざまな怪しいふるまいをすると恐れられた。人をあざむき、人を食らうともいわれる。飼い猫が年をとり、猫股になるため、猫を長く飼うもので はないとか、齢を経た飼い猫は家を離れて山に入り、猫股 になるなどと、各地に俗信がある。 このような猫の持つ妖力から、歌舞伎ではお騒動と化け猫をからめて「猫騒動もの」のジャンルがあり、
「岡崎の猫」「鍋島の猫」「有馬の猫」が三代化け猫とされる。
9、毛羽毛現(けうけげん) 設置予定場所:相模屋の庭 鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に毛むくじゃらの妖怪として描かれた もので、 「毛羽毛現は惣身に毛生ひたる事毛女のごとくなればかくいふ か。或いは希有希現とかきて、ある事まれに、見る事まれなれば なりとぞ」とある。毛女とは中国の仙女のことで、華陰の山中(中国陝西省陰県の西 獄華山)に住み、自ら語るところによると、もともとは秦が亡んだため 山に逃げ込んだ。そのとき、谷春という道士に出会い、松葉を食すことを教わって、遂に寒さも飢えも感じなくなり、身は空を飛ぶほど軽くなった。すでに170余年経つなどと「列仙伝」にある。この毛羽毛現は家の周辺でじめじめした場所に現れる妖怪とされるが、実際は石燕の創作妖 怪のようである。 (高田衛監修/稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕 画図百鬼夜行』→鳥山石燕「今昔百鬼 拾遺」より「毛羽毛現」
10、河童(かっぱ) 設置予定場所:猪牙船 ◇ 河童(『耳袋』) 江戸時代、仙台藩の蔵屋敷に近い仙台堀には河童が出たと言われています。これは、子どもたちが、 なんの前触れもなく掘割におちてしまう事が続き探索したところ、泥の中から河童が出てきたというも のです。その河童は、仙台藩の人により塩漬けにして屋敷に保管したそうです。 ◇ 河童、深川で捕獲される「河童・川太郎図」/国立歴史民俗博物館蔵 深川木場で捕獲された河童。河童は川や沼を住処とする妖怪で、人を水中に引き込む等の悪事を働く 反面、水の恵みをもたらす霊力の持ち主として畏怖されていた ◇ 河童の伝説(『江戸深川情緒の研究』) 安永年間(1772~1781) 深川入船町であった話しです。ある男が水浴びをしていると、河童がその男 を捕えようとしました。しかし、男はとても強力だったので逆に河童を捕えて陸に引き上げ三十三間堂の前で殴り殺そうとしたところ、通りかかった人々が河童を助けました。それ以来、深川では河童が人 間を捕らなくなったといいます。��妖怪画で知られる鳥山石燕による河童
11、白容商〔しろうねり〕
鳥山石燕「画図百器 徒然袋」に描かれ、【白うるりは徒然のならいなるよし。この白うねりはふるき布巾のばけたるものなれども、外にならいもやはべると、夢のうちにおもひぬ】 と解説されている。白うるりとは、吉田兼好の『徒然草」第六十段に登場する、 芋頭(いもがしら)が異常に好きな坊主のあだ名である。 この白うるりという名前に倣って、布雑巾 の化けたものを白容裔(しろうねり)と名づけたといっているので、つまりは石燕の創作妖怪であろう。古い雑巾などが化けて人を襲う、などの説 明がされることがあるが、これは山田野理夫 の『東北怪談の旅』にある古雑巾の妖怪を白 容裔の話として使ったにすぎない。 『鳥山石燕画図百鬼夜行』高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編
12、轆轤首〔ろくろくび〕
抜け首、飛頭蛮とも つな いう。身体から首が完全に分離して活動する ものと、細紐のような首で身体と頭が繋がっているものの二形態があるようである。 日本の文献には江戸時代から多くみえはじ め、『古今百物語評判』『太平百物語』『新説 百物語」などの怪談集や、『甲子夜話』『耳 囊」「北窓瑣談」「蕉斎筆記』『閑田耕筆』と いった随筆の他、石燕の『画図百鬼夜行」に 代表される妖怪画にも多く描かれた。 一般的な轆轤首の話としては、夜中に首が 抜け出たところを誰かに目撃されたとする内 容がほとんどで、下働きの女や遊女、女房、 娘などと��性である場合が多い。 男の轆轤首は「蕉斎筆記』にみえる。 ある夜、増上寺の和尚の胸の辺りに人の 首が来たので、そのまま取って投げつけると、 どこかへいってしまった。翌朝、気分が悪いと訴えて寝ていた下総出 身の下働きの男が、昼過ぎに起き出して、和 尚に暇を乞うた。わけ その理由を問えば、「昨夜お部屋に首が参りませんでしたか」と妙なことを訊く。確か に来たと答えると、「私には抜け首の病があります。昨日、手水鉢に水を入れるのが遅い とお叱りを受けましたが、そんなにお叱りに なることもないのにと思っていると、 夜中に首が抜けてしまったのです」 といって、これ以上は奉公に差支えがあるからと里に帰って しまった。 下総国にはこの病が多いそうだと、 「蕉斎筆記』は記している。 轆轤首を飛頭蛮と表記する文献があるが、 これはもともと中国由来のものである。「和漢三才図会』では、『三才図会」「南方異 物誌」「太平広記」「搜神記』といった中国の 書籍を引いて、飛頭蛮が大闍波国(ジャワ) や嶺南(広東、広西、ベトナム)、竜城(熱 洞省朝陽県の西南の地)の西南に出没したことを述べている。昼間は人間と変わらないが、夜になると首 が分離し、耳を翼にして飛び回る。虫、蟹、 ミミズなどを捕食して、朝になると元通りの 身体になる。この種族は首の周囲に赤い糸のような傷跡がある、などの特徴を記している。中国南部や東南アジアには、古くから首だけの妖怪が伝わっており、マレーシアのポン ティアナやペナンガルなどは、現在でもその 存在が信じられている。 日本の轆轤首は、こうした中国、東南アジ アの妖怪がその原型になっているようである。 また、離魂病とでもいうのだろうか、睡眠中に魂が抜け出てしまう怪異譚がある。例えば「曽呂利物語」に「女の妄念迷い歩 <事」という話がある。ある女の魂が睡眠中に身体から抜け出て、 野外で鶏になったり女の首になったりしているところを旅人に目撃される。旅人は刀を抜いてその首を追いかけていく と、首はある家に入っていく。すると、その家から女房らしき声が聞こえ、 「ああ恐ろしい夢を見た。刀を抜いた男が追 いかけてきて、家まで逃げてきたところで目 が醒めた」などといっていたという話である。これの類話は現代の民俗資料にも見え、抜け出た魂は火の玉や首となって目撃されている。先に紹介した「蕉斎筆記』の男の轆轤首 も、これと同じように遊離する魂ということ で説明ができるだろう。 轆轤首という妖怪は、中国や東南アジア由 来の首の妖怪や、離魂病の怪異譚、見世物に 出た作りものの轆轤首などが影響しあって、 日本独自の妖怪となっていったようである。 【和漢三才図会』寺島良安編・島田勇雄・竹 島淳夫・樋口元巳訳注 『江戸怪談集(中)』 高田衛編/校注『妖異博物館』柴田宵曲 『随筆辞典奇談異聞編」柴田宵曲編 『日本 怪談集 妖怪篇』今野円輔編著 『大語園』巌谷小波編
13、加牟波理入道〔がんばりにゅうどう〕
雁婆梨入道、眼張入道とも書く。便所の妖怪。 鳥山石燕の「画図百鬼夜行」には、便所の台があるよう 脇で口から鳥を吐く入道姿の妖怪として描かれており、【大晦日の夜、厠にゆきて「がんばり入道郭公」と唱ふれば、妖怪を見さるよし、世俗のしる所也。もろこしにては厠 神名を郭登といへり。これ遊天飛騎大殺将軍 とて、人に禍福をあたふと云。郭登郭公同日 は龕のの談なるべし】と解説されている。 松浦静山の『甲子夜話」では雁婆梨入道という字を当て、厠でこの名を唱えると下から入道の頭が現れ、 その頭を取って左の袖に入れてまたとりだすと 頭��小判に変化するなどの記述がある。 「がんばり入道ホトトギス」と唱えると怪異 にあわないというのは、江戸時代にいわれた 俗信だが、この呪文はよい効果を生む(前述 ことわざわざわい ●小判を得る話を含め)場合と、禍をよぶ 場合があるようで、「諺苑」には、大晦日に この話を思い出せば不祥なりと書かれている。 また、石燕は郭公と書いてホトトギスと読ませているが、これは江戸時代では郭公とホト トギスが混同されていたことによる。 ホトトギスと便所との関係は中国由来のようで、「荊楚歲時記』にその記述が見える。 ホトトギスの初鳴きを一番最初に聞いたもの は別離することになるとか、その声を真似すると吐血するなどといったことが記されており、厠に入ってこの声を聞くと、不祥事が起 こるとある。これを避けるには、犬の声を出 して答えればよいとあるが、なぜかこの部分 だけは日本では広まらなかったようである。 『鳥山石燕画図百鬼夜行』高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編 『江戸文学俗信辞典』 石川一郎編『史実と伝説の間」李家正文
14、三つ目小僧
顔に三つの目を持つ童子姿の妖怪。 長野県東筑摩郡教育委員会による調査資料に名は見られるが、資料中には名前があるのみ で解説は無く、どのような妖怪かは詳細に語られていない。 東京の下谷にあった高厳寺という寺では、タヌキが三つ目小僧に化けて現れたという。このタヌ キは本来、百年以上前の修行熱心な和尚が境内に住まわせて寵愛していたために寺に住みついたものだが、それ以来、寺を汚したり荒らしたりする者に対しては妖怪となって現れるようになり、体の大きさを変えたり提灯を明滅させて人を脅したり、人を溝に放り込んだりしたので、人はこれ を高厳寺小僧と呼んで恐れたという。困った寺は、このタヌキを小僧稲荷として境内に祀った。この寺は現存せず、小僧稲荷は巣鴨町に移転している。 また、本所七不思議の一つ・置行堀の近くに住んでいたタヌキが三つ目小僧に化けて人を脅したという言い伝えもある。日野巌・日野綏彦 著「日本妖怪変化語彙」、村上健司校訂 編『動物妖怪譚』 下、中央公論新社〈中公文庫〉、2006年、301頁。 佐藤隆三『江戸伝説』坂本書店、1926年、79-81頁。 『江戸伝説』、147-148頁。
15、双頭の蛇 設置予定場所:水茶屋 「兎園小説」には、「両頭蛇」として以下の内容が著してある。 「文政7年(1824)11月24日、本所竪川通りの町方掛り浚場所で、卯之助という男性 が両頭の蛇を捕まえた。長さは3尺あったという。」
文政7年(1824)11月24日、一の橋より二十町程東よりの川(竪川、現墨田区)で、三尺程の 「両頭之蛇」がかかったと言う話です。詳細な図解が示されています。 (曲亭馬琴「兎園小説」所収『兎園小説』(屋代弘賢編『弘賢随筆』所収) 滝沢馬琴他編 文政8年(1825) 国立公文書館蔵
16、深川心行寺の泣き茶釜
文福茶釜は「狸」が茶釜に化けて、和尚に恩返しをする昔話でよく知られています。群馬県館林の茂 林寺の話が有名ですが、深川2丁目の心行寺にも文福茶釜が存在したといいます。『新撰東京名所図会』 の心行寺の記述には「什宝には、狩野春湖筆涅槃像一幅 ―及び文福茶釜(泣茶釜と称す)とあり」 とあります。また、小説家の泉鏡花『深川浅景』の中で、この茶釜を紹介しています。残念ながら、関 東大震災(1923年)で泣茶釜は、他の什物とともに焼失してしまい、文福茶釜(泣き茶釜)という狸が 化けたという同名が残るのみです。鳥山石燕「今昔百鬼拾遺」には、館林の茂森寺(もりんじ)に伝わる茶釜の話があります。いくら湯を 汲んでも尽きず、福を分け与える釜といわれています。 【主な参考資料】村上健司 編著/水木しげる 画『日本妖怪大辞典』(角川出版)
17、家鳴(やなり) 設置予定場所:大吉、松次郎の家の下) 家鳴りは鳥山石燕の「画図百鬼夜行」に描かれたものだが、(石燕は鳴屋と表記)、とくに解説はつけられて いない。石燕はかなりの数の妖怪を創作しているが、初期の 「画図百鬼夜行」では、過去の怪談本や民間でいう妖怪などを選んで描いており、家鳴りも巷(ちまた)に知られた妖怪だったようである。 昔は何でもないのに突然家が軋むことがあると、家鳴りのような妖怪のしわざだと考えたようである。小泉八雲は「化け物の歌」の中で、「ヤナリといふ語の・・・それは地震中、家屋の震動 する音を意味するとだけ我々に語って・・・その薄気 味悪い意義を近時の字書は無視して居る。しかし此語 はもと化け物が動かす家の震動の音を意味して居た もので、眼には見えぬ、その震動者も亦(また) ヤナ リと呼んで居たのである。判然たる原因無くして或る 家が夜中震ひ軋り唸ると、超自然な悪心が外から揺り動かすのだと想像してゐたものである」と延べ、「狂歌百物語」に記載された「床の間に活けし立ち木も倒れけりやなりに山の動く��軸」という歌を紹介している。 (高田衛監修/稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕画図百鬼夜行』、『小泉八雲全集』第7巻)
18、しょうけら 設置予定場所:おしづの家の屋根 鳥山石燕「画図百鬼夜行」に、天井の明かり取り窓を覗く妖怪として描かれているもの。石燕による解説はないが、 ショウケラは庚申(こうしん) 信仰に関係したものといわれる。 庚申信仰は道教の三尸(さんし)説がもとにあるといわ れ、60日ごとに巡ってくる庚申の夜に、寝ている人間の身 体から三尸虫(頭と胸、臍の下にいるとされる)が抜け出し、天に昇って天帝にその人の罪科を告げる。この報告により天帝は人の命を奪うと信じられ、対策とし て、庚申の日は眠らずに夜を明かし、三尸虫を体外に出さ ないようにした。また、これによる害を防ぐために「ショウケラはわたとてまたか我宿へねぬぞねたかぞねたかぞ ねぬば」との呪文も伝わっている。 石燕の描いたショウケラは、この庚申の日に現れる鬼、ということがいえるようである。
19、蔵の大足
御手洗主計という旗本の屋敷に現れた、長さ3尺程(約9m)の大足。(「やまと新聞」明治20年4月29日より)
20、お岩ちょうちん
四世鶴屋南北の代表作である「東海道四谷怪談」のお岩 を、葛飾北斎は「百物語シリーズ」の中で破れ提灯にお岩が 宿る斬新な構図で描いている。北斎は同シリーズで、当時の 怪談話のもう一人のヒロインである「番町皿屋敷のお菊」も描 く。「東海道四谷怪談」は、四世南北が暮らし、没した深川を舞台にした生世話物(きぜわもの)の最高傑作。文政8年(1825) 7月中村座初演。深川に住んだ七代目市川團十郎が民谷伊 右衛門を、三代目尾上菊五郎がお岩を演じた。そのストーリーは当時評判だった実話を南北が取材して描 いている。男女が戸板にくくられて神田川に流された話、また 砂村隠亡堀に流れついた心中物の話など。「砂村隠亡堀の場」、「深川三角屋敷の場」など、「四谷怪 談」の中で深川は重要な舞台として登場する。
21、管狐(くだぎつね) 長野県を中心にした中部地方に多く分布し、東海、関東南部、東北の一部でいう憑き物。関東 南部、つまり千葉県や神奈川県以外の土地は、オサキ狐の勢力になるようである。管狐は鼬(いたち)と鼠(ねずみ)の中間くらいの小動物で、名前の通り、竹筒に入ってしまうほどの大きさだという。あるいはマッチ箱に入るほどの大きさで、75匹に増える動物などとも伝わる個人に憑くこともあるが、それよりも家に憑くものとしての���承が多い。管狐が憑いた家は管屋(くだや)とか管使いとかいわれ、多くの場合は「家に憑いた」ではなく「家で飼っている」という表現をしている。管狐を飼うと金持ちになるといった伝承はほとんどの土地でいわれることで、これは管 狐を使って他家から金や品物を集めているからだなどという。また、一旦は裕福になるが、管狐は 大食漢で、しかも75匹にも増えるのでやがては食いつぶされるといわれている。 同じ狐の憑き物でも、オサキなどは、家の主人が意図しなくても、狐が勝手に行動して金品を集 めたり、他人を病気にするといった特徴があるが、管狐の場合は使う者の意図によって行動すると考えられているようである。もともと管狐は山伏が使う動物とされ、修行を終えた山伏が、金峰山 (きんぷさん)や大峰(おおみね)といった、山伏に官位を出す山から授かるものだという。山伏は それを竹筒の中で飼育し、管狐の能力を使うことで不思議な術を行った。 管狐は食事を与えると、人の心の中や考えていることを悟って飼い主に知らせ、また���飼い主の 命令で人に取り憑き、病気にしたりするのである。このような山伏は狐使いと呼ばれ、自在に狐を 使役すると思われていた。しかし、管狐の扱いは難しく、いったん竹筒から抜け出た狐を再び元に 戻すのさえ容易ではないという。狐使いが死んで、飼い主不在となった管狐は、やがて関東の狐の親分のお膝元である王子村(東京都北区)に棲むといわれた。主をなくした管狐は、命令する者がいないので、人に憑くことはないという。 (石塚尊俊『日本の憑きもの』、桜井徳太郎編『民間信仰辞典』、金子準二編著『日本狐憑史資料 集成』)
22、かいなで 設置予定場所: 長屋の厠 京都府でいう妖怪。カイナゼともいう。節分の夜に便所へ行くとカイナデに撫でられるといい、これを避けるには、「赤い紙やろうか、白い紙やろうか」という呪文を唱えればよいという。 昭和17年(1942年)頃の大阪市立木川小学校では、女子便所に入ると、どこからともなく「赤い 紙やろか、白い紙やろか」と声が聞こえてくる。返事をしなければ何事もないが、返事をすると、尻を舐められたり撫でられたりするという怪談があったという。いわゆる学校の怪談というものだが、 類話は各地に見られる。カイナデのような家庭内でいわれた怪異が、学校という公共の場に持ち込まれたものと思われる。普通は夜の学校の便所を使うことはないだろうから、節分の夜という条件が消失してしまったのだろう。 しかし、この節分の夜ということは、実に重要なキーワードなのである。節分の夜とは、古くは年越しの意味があり、年越しに便所神を祭るという風習は各地に見ることができる。その起源は中国に求められるようで、中国には、紫姑神(しこじん)という便所神の由来を説く次のような伝説がある。 寿陽県の李景という県知事が、何媚(かび) (何麗卿(かれいきょう)とも)という女性を迎えたが、 本妻がそれを妬み、旧暦正月 15 日に便所で何媚を殺害した。やがて便所で怪異が起こるようになり、それをきっかけに本妻の犯行が明るみに出た。後に、何媚を哀れんだ人々は、正月に何媚を便所の神として祭祀するようになったという(この紫姑神は日本の便所神だけではなく、花子さんや紫婆(むらさきばばあ)などの学校の怪談に登場する妖怪にも影響を与えている。) 紫姑神だけを日本の便所神のルーツとするのは安易だが、影響を受けていることは確かであろう。このような便所神祭祀の意味が忘れられ、その記憶の断片化が進むと、カイナデのような妖怪が生まれてくるようである。 新潟県柏崎では、大晦日に便所神の祭りを行うが、便所に上げた灯明がともっている間は決して便所に入ってはいけないといわれる。このケースは便所神に対する信仰がまだ生きているが、便所神の存在が忘れられた例が山田野理夫『怪談の世界』に見える。同書では、便所の中で「神くれ神くれ」と女の声がしたときは、理由は分からなくとも「正月までまだ遠い」と答えればよいという。便所神は正月に祀るものという断片的記憶が、妖怪として伝えられたものといえる。また、「赤い紙やろうか、白い紙やろうか」という呪文も、便所神の祭りの際に行われた行為の名残を伝えて いる。便所神の祭りで紙製の人形を供える土地は多く、茨城県真壁郡では青と赤、あるいは白と赤の 男女の紙人形を便所に供えるという。つまり、カイナデの怪異に遭遇しないために「赤い紙やろう か、白い紙やろうか」と唱えるのは、この供え物を意味していると思われるのである。本来は神様に供えるという行為なのに、「赤とか白の紙をやるから、怪しいふるまいをするなよ」というように変化してしまったのではないだろうか。さらに、学校の怪談で語られる便所の怪異では、妖怪化した便所神のほうから、「赤い紙やろうか、白い紙やろうか」とか「青い紙やろうか、赤い紙やろうか」というようになり、より妖怪化が進ん でいったようである。こうしてみると、近年の小学生は古い信仰の断片を口コミで伝え残しているともいえる。 島根県出雲の佐太神社や出雲大社では、出雲に集まった神々を送り出す神事をカラサデという が、氏子がこの日の夜に便所に入ると、カラサデ婆あるいはカラサデ爺に尻を撫でられるという伝 承がある。このカラサデ婆というものがどのようなものか詳細は不明だが、カイナデと何か関係があるのかもしれない。 (民俗学研究所編『綜合日本民俗語彙』、大塚民俗学会編『日本民俗学事典』、『民間伝承』通巻 173号(川端豊彦「厠神とタカガミと」)ほか)
23、木まくら 展示予定場所:政助の布団の上 江東区富岡にあった三十三間堂の側の家に住んだ医師が病気になり、元凶を探した所 黒く汚れた木枕が出た。その枕を焼くと、死体を焼く匂いがして、人を焼くのと同じ時間がかかったという。 (『古老が語る江東区のよもやま話』所収)
24、油赤子〔あぶらあかご〕鳥山石燕の『今昔 画図続百鬼』に描かれた妖怪。【近江国大津 の八町に、玉のごとくの火飛行する事あり。土人云「むかし志賀の里に油うるものあり。 夜毎に大津辻の地蔵の油をぬすみけるが、その者死て魂魄炎となりて、今に迷いの火となれる」とぞ。しからば油をなむる赤子は此ものの再生せしにや】と記されている。 石燕が引いている【むかし志賀(滋賀) の】の部分は、「諸国里人談』や『本朝故事 因縁集」にある油盗みの火のことである。油盗みの火とは、昔、夜毎に大津辻の地蔵 の油を盗んで売っていた油売りがいたが、死 後は火の玉となり、近江大津(滋賀県大津 市)の八町を縦横に飛行してまわったという もの。石燕はこの怪火をヒントに、油を嘗める赤ん坊を創作したようである。 『鳥山石燕画図百鬼夜行』高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編 『一冊で日本怪異文学 100冊を読む」檜谷昭彦監修『日本随筆大成編集部編
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茶畑庵→新松戸→水道橋→Motown→蒲田
Saturday 1 March 2014
今日坐禅会は、禅寺の都合でお休み。真観は、始発バスに乗って東京へ向かった。バスが新宿に着きその後山手線に乗り日暮里駅へ。常磐線に乗り換えて新松戸駅へ。余裕で到着したのでマクドナルドで暫し休憩。今日は撮影日。撮影は身体障害者の方だった。中々いい表情が撮れなかったが一瞬の笑顔を逃さず撮影出来た真観。その笑顔の写真を最後に撮影は終了。
スタッフと別れ1人東京のオフィスに戻る真観。帰りは、日暮里駅から秋葉原駅に移動し総武線で水道橋駅まで。オフィスに着くとUさんはまだ来ていなかった。機材をオフィスに起きてランチを食べに餃子の王将へ。餃子とミニ天津飯を食べる。531円也。Uさんといつも水道橋で食事をするがUさんは餃子の王将はガヤガヤとうるさいから好まない。真観は、1983年の上京以来お世話になっている。
オフィスに戻るとまもなくUさん登場。そしてOさんも登場。この3人でおしゃべりすることがオフィスでよくある。話題の一つは、Oさんが撮った真観のポートレイト写真。その写真を真観がFBにプロフィール写真として公開すると結構な数の「いいね!」を頂いた。そのお礼をOさんにしながら真観は。自分の考えたことを2人に伝えた。
今日3月1日は、坐禅会に参加して1周年になる日。 昨年の3月から7月までの4ヶ月FBを休止し再開するに当たってすべての友人のフォローを一旦止め真観の投稿記事に対して反応をしてくれた友人からやり取りを始めた。その後、自分からフォローする友人も少しずつ増やして行った。これはSNSのコミュニケーションから振り回されることに対しての苦肉の策だった。そして今日の朝、晴れて真観はFB上の友人(610人ほど)すべてをフォローすることに決めそれを実行した。これは坐禅の経験から得た回答だった。
夕方になりUさんと2人で新宿で開催されている真観の生徒の写真展に赴いた。この週末又雪が降るのではないかと懸念されていたが小雨止まりであった。水道橋駅から四谷駅、四谷駅から四谷三丁目駅に電車で移動。その後は写真展まで小雨の中歩いた。真観はよっぽどの大降りでないと傘は使わない。写真展は、「Motown』と題され愛知県の豊田市をテーマにしていた。真観のクラスの生徒なので作品内容は知っていたが改めて展示された写真たちは展示用に再プリントされまた違う顔を見せていた。写真は、4x5ネガフィルムで撮影されていて生徒自身でプリントしていたが印画紙が以前と変えた様でコントラストがあり見栄えが良い写真になっていた。Uさんも一通り写真を見て生徒に感想として展示レイアウトについて助言した。このテーマを今後彼が続けて行くかどうかは分らないが1年続け2年続け10年続いた後に同じギャラリーで同じ枚数の写真を展示すれば印象は当然変わって来る。この生徒に対して学校の先生方の期待は大きい。でも期待など全く意味がない。これも坐禅をして得た回答の一つ。ただやる気があるならこのテーマ続けるがよろしい。それだけだ。
写真展を後にしてまた小雨の中歩くのもなんだとタクシーを拾うことして信濃町駅に移動。今夜は、Uさん宅にお泊まりするので蒲田駅までさらに電車で移動。Uさん宅はこれで2回目の訪問となる。蒲田駅に着いてから駅ビルのレストラン街で麦とろ定食を食べる。近くのテーブルで酒を飲みその勢いで声の大きい2人組がいたがやや不快だった。仕方ない公衆の場だ。でも食事は美味しく頂き麦飯をご飯茶碗に2杯食べた。食事の後Uさん宅まで歩く。途中Uさんは酒屋でワインを1本と干しホタルイカを購入。
Uさん宅に着くと家猫のニーチェがいるのだが今夜は真観を警戒して顔を見せない。初めて訪れた時は膝の上に乗ったんだがなぁ。ニーチェにとってはいい迷惑かもしれない。だとしたらごめんよ。でもそれも分らない。分らないなら放っておけばいい。
Uさんとの語らいは、まるで先生と生徒の様。Uさんは惜しみなく真観の疑問から様々なキーワードを与える。真観は、メモを書き込むためペンとノートを用意した。
苦海浄土石牟礼道子>森崎和江全共闘運動のスローガン「連帯を求めて孤立を恐れず」谷川雁キリスト教原罪塩狩峠三浦綾子氷点内藤洋子ビッグバンライプニッ���ウィトゲンシュタインヒットラー血盟団事件唐牛健太郎60年安保の全学連委員長吉本隆明田中清玄児玉誉士夫渡辺芳則組長・・・
2人でワイン1本飲み干したら深夜1時になっていた。楽しい夜になった。真観は、1月に亡くなったUさんのお母さんが使っていた部屋で寝た。
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2023.03.19 岡崎京子の退屈と、空虚で透明な穴
昨日は、川で弾き語りをしていたら、やってきた警察官に立ち退かされて名前や電話番号等を控えられた後、家に帰って眠ると、フライされたコオロギを食べて「意外と美味しいよ」と誰かに言う夢を見た。最近、人と話していて、「あなたはもっと自分が、どのようなときにどのような感情を抱いているかについて自覚的になった方がいい」ということを言われたので、半分カウンセリングを受けているような気分でとても楽しく、そして絶望的に会話をしていた。自分にとって一番楽しいことは、楽しくそして絶望的であること、絶望的でありそして楽しいこと。イヤホンからは大森靖子が「アンダーグラウンドから君の指まで 遠くはないのさ iphoneのあかりをのこして」と歌う声が聞こえていて、いまもそれを本気で信じている。アンダーグラウンドという最果てと、今ここにある指先が結びつけられる。
RADWIMPISの「五月の蠅」を聴いたら、中学一年生の頃の夏のことを思い出した。大して興味もない部活の練習中に、練習をサボって校舎の裏みたいなところで誰かに「五月の蠅」を教えられて、それを聴いていた。「五月の蠅」を聴くと、あのギターのリフを聴くと、中学生の頃の炎天下のグラウンドが思い浮かぶ。数日前、京都市役所前ではデモが行われていた。村上龍の小説の中で猫が喋り始めた。映画、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と『RRR』と、『REVOLUTION+1』を見たいな、給料日まで所持金はゼロだけど。マクドナルドではカップルが向かい合って座っている。大森靖子が「料理長の音楽は豚肉の焼ける音だった」で、「君の好きなことが君にしかできないことだよ」と歌うのをもう、1000回くらいは聴いている。
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〈見るための眼、呼吸するための肺、飲みこむための口、話すための舌、考えるための脳、肛門、喉頭、頭、足を、もはや耐えがたいものと感ずることは、なぜそんなに悲惨で危険なことなのか。なぜ、さか立ちで歩き、骨のくぼみで歌い、皮膚で見、腹で呼吸しないのか〉(ドゥルーズ+ガタリ『千のプラトー 上』、p310)
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人と話していて、急に現実感がなくなってしまうことがある。会話している自分と会話している相手を外側から眺めていて、その場面が切りとられているような感覚。そうなっても、もちろん自分は会話を続けている。これは現実なのか、現実じゃないのか、と考えながら会話を続けている、自分をずっとどこかから眺めている。こういうとき、急に「すみません、現実感がなくなってきました」。と言っていいのかな。でも、そういう内的な感覚って話し言葉にしてもどうしようもないような、そんな気がする。そんな気がする。自分の感情、自分の思っていることは���っぱりそれほど明確ではない。目の前に「綾鷹」のペットボトルがある、ということよりも、遥かに曖昧なものでしかない。「楽しい」と言葉にしてみれば少しそんな気もするし、「悲しい」と言葉にしてみればそんな気もする。
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Twitterという場にせよ日記という場にせよ、それを誰かに伝えたい、公開したい、という欲求が薄れている。というか、正確には、SNS的な、リアルタイムで何かを伝える行為への欲求が薄れているのだと思う。長いスパンで何かを伝えたい、という気持ちはずっとある。SNSでも日記でもなく、小説を書くべきなのかもしれない。何日か前に、ひとつ小説が書けたので、そうやって続けていきたい。しばらくは水の中に潜っていたい。そこには熱帯魚が三匹泳いでいる。
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今日はバイトの休憩中に、ずっと「吉本隆明の183講演」のテキスト版を読んでいた。インターネットで吉本隆明の講演が183本聴けるし、読めるというのはほんとうにありがたくて、いま自分にとっては一番価値のあるサイトかもしれない(サイトそのものは「ほぼ日刊イトイ新聞」)。
「文学の戦後と現在 ――三島由紀夫から村上春樹、村上龍まで」で、吉本隆明は、村上春樹に対して、「対象の選択力が非常に強い」という表現をする。例に挙げているのは『風の歌を聴け』の、「ひと夏中かけて、ぼくとねずみが、まるで何かにとりつかれたように、25mプール一杯分ばかりのビールを飲み干し、ジェイズ・バーの床いっぱい5センチの厚さに、ピーナッツの殻をまき散らした。」という文章で、このとき、大雑把に、そして強く対象が選択されている。
村上春樹以前の世代であれば(たとえば大江健三郎)、もっと緻密に描くはずのものを、村上春樹は大雑把に、しかし強い対象の選択力で描く。そして、この対象選択の強力さが、文学として、重たい出来事を「軽く」している。大江健三郎までの文学は明らかに「重い」のに対して、村上春樹は明らかに書かれ方が「軽い」。そして、対象の選択が強力であるということは、ある意味飛躍があるということで、その飛躍は、しかしある種のリズムによって繋がれていく。リアリズムからも、緻密な描写、からも遠い方法。
ここでふと、この「対象の選択力」の強力さ、そして書かれ方の「軽さ」というのはブコウスキーの『パルプ』を読んだ時にも感じたな、と思った。ブコウスキーも、現実を現実のまま写しとるというよりかは、明らかに大雑把に対象を選択して、ある種のリズムの中でそれを繋いでいた。もちろん、ブコウスキーに限らずポストモダンの小説にはそのような潮流があるのだろうけれど、ブコウスキーが自分にとってはなじみ深いから。
たとえば、プルーストの『失われた未来を求めて』を読めば分かることとして、そこでは内面の持続というか、心の中で感じたことすべてが緻密に描かれている。すべて、というのは誇張ではなくて、たぶん、内面のすべてを、見たものすべてを描写しようとしている。それがある種の「重さ」だとすれば、ポストモダン文学には、対象選択の強力さと「軽さ」がある。
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「カール, カッセゴール. 退屈さとの闘争、衝撃へのノスタルジー : W. ベンヤミンと村上龍をめぐって. 京都社会学年報 : KJS 2001」も読んでいた。「退屈」をキーワードとして、ベンヤミンと村上龍、岡崎京子が引用されている。うる星やつら、終わらない日常、核戦争、オウム。限りなく透明に近いブルー、衝撃を人工的に生産すること。退屈さとの戦いの退屈さ。世界の破滅、という反復不可能なイメージでさえ、それが反復されれば退屈になる。 思えば、岡崎京子の漫画にはどれも愛おしいほどの退屈な空気感みたいなものがあって、村上龍『限りなく透明に近いブルー』には、暴力と性が加速し続けた結果としての、過剰な刺激ゆえのどうしようもない慢性的な退屈がある。 岡崎京子の描くあの日常(あるいは非日常)の、性や死を描くときの、その楽観的と言ってもいいくらいのグルーヴ感の中に、ぽっかりとあいた穴のような空虚さを見てしまう。自分の中では『pink』と『チワワちゃん』。というか、岡崎京子がそれを書くときの視線は、透明なもの、その生活に空いた空虚な穴を見ている。村上龍の『限りなく透明に近いブルー』もそうで、村上龍の視線は、過剰に飽和した性と暴力という非日常(が日常化したもの)の反復の、その後ろ側にある空虚な穴を見ている。
村上龍について言うと(自分の読んだ中だと)、『希望の国のエクソダス』『愛と幻想のファシズム』『半島を出よ』『五分後の世界』『ヒュウガ・ウイルス 五分後の世界Ⅱ』は外へ外へと向かっていって、乾いた現実をただ描写している印象だけど、『限りなく透明に近いブルー』『共生虫』『MISSING 失われたもの』にはそうではない側面を感じる。ただ、『愛と幻想のファシズム』辺りの作品を読んでいたのは中学生の頃だから、記憶が曖昧で、『愛と幻想のファシズム』を借りた地元の図書館の静かな空気ばかりを思い出してしまう。そこにいたのはたいてい、小さな子供か、老人かのどちらかだった。
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最近、「意識レベルが低い状態」が幸せだと感じることが多い。睡眠薬で意識レベルが下げられている曖昧な状態が、一番幸せに近い。意識、が鋭敏な状態である限り幸福にはなれないな、と思う。意識レベルの低い曖昧な状態がずっと続いていて欲しい。だから、高校生の頃に読んだ『harmony/』で御冷ミ��ハが言っていたことの意味、そして意識が存在しない世界のその幸福さがとてもよ��分かる。もちろん、そこに人間性は存在しないわけだけれど、人間性なんてはやく手放してしまえばいいのに、とほんとうに思う。でも、それに対して「人間性も必要かもしれない」と思う自分が存在してしまうから、そのコンフリクトと葛藤の中に意識が生じてしまうわけで、意識から逃れることができず、また、曖昧な状態を望むことしかできなくなる。
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BFI London Film Festival 2024
今年は合計8本見た。
2024年10月12日
Eight Postcards from Utopia
by Radu Jude & Christian Ferencz-Flatz
Curzon Mayfair
1990年代から00年代に��けてのルーマニアのTVCMを8つ���テーマに分けてザッピングするアーカイヴ映画。冷戦後の90年代に洪水のように投資についてのCMが作成されていたことに震撼する。その後「旧西側」の映像言語に染まっていく様もよくわかる。
On Becoming Guinea Fowl
written & dir. Rungano Nyoni
Vue West End
『I am not a Witch』のルンガノ・ニョニの新作。車で帰宅途中、シュラは叔父が道路の真ん中で死んでいるのを発見する。そこから葬儀に至るまでに、彼女といとこたちが叔父から受けた虐待について、そしてk彼の(シュラたちよりも階級の低い)妻の家族に対する仕打ちについて明らかにされていく。葬儀という、どこでも因習が深く根を張る儀式を通して親族間の性虐待と階級の残酷さをドライなユーモアとシャープな映像で描く。最終的に階級の話に持っていくあたりはやはりUK (ウェールズ)の作家だなあという印象を持った。
2024年10月17日
Soundtrack to a Coup d'Etat
written a& dir. by Johan Grimonprez
BFI NFT2
ベルギーのJohan Grimonprezによるドキュメンタリー。1961年、ベルギー領コンゴでパトリス・ルムンバが首相となったことから国連において米ソ、そして「第三勢力」としてのアジア・アフリカの旧植民地国間の対立が激しくなる。同時にUSはルイ・アームストロングをアフリカに、ディジー・ガレスピーをワルシャワ条約機構下にある国に「ジャズ大使」として派遣し、ソフトパワーによる影響強化を図る。同時にUSではマルコムXらをリーダーとする公民権運動が本格化していた。1960年代のアフリカ独立ラッシュ、USにもソ連にもつかないオルターナティブを求めた国々と、現在まで続くコンゴの天然資源搾取と虐殺について、ブルーノートレーベルのジャケットデザインを思わせるなグラフィックデザインとシャープな編集、モダン・ジャズの名曲で語る意欲作。
The Invasion
written & dir. by Sergei Loznitsa
BFI NFT4
セルゲイ・ロズニツァの新作はロシアによる侵略下にあるウクライナの銃後の市民を、5~10分程度の短編のアンソロジーとして編んだドキュメンタリー。もともとはフランスのTV局、アルテからの短編映画の委嘱が最終的に一編の長編映画になったもの。戦死者の葬儀から結婚式、学校、病院、軍事訓練、地雷撤去、ロシア語書籍の廃棄(個人的にはこのシークエンスが大変すごいと感じた)といった「戦時の生活」がただひたすら映される。男性が概ね軍服姿で折に触れて空襲警報が聞こえてくる、そんな中でも聞こえてくるユーモラスなやりとりと屈しないレジリエンスを、ただひたすら淡々と写し続ける。
2024年10月19日
Flow
written & dir. by Gints Zilbalodis
BFI IMAX
ラトビアのアニメ作家ギンツ・ジルバロディスの新作。洪水の中、一匹の黒猫が犬(レトリーバー)、カピバラ、ツル(?)、ワオキツネザルと共に船に乗り、人間の住んでいた痕跡のある場所を冒険する。クレジットからしてオープンソースのグラフィックソフトblenderを使用して作成されたようで、動物の毛並みや羽毛の繊細な表現はないのだが(IMAXではやや逆効果だったかもしれない)、嵐や地殻変動のダイナミックな表現は大変な迫力。正直複数の動物のシークエンスは人間キャラクターでやることをかわいい動物で行っている感が否めないが、ネコの生態をよく写した描写はとてもかわいい。
Pepe
written & dir,. by Nelcon Carlo De Los Santos Arias
BFI NFT2
ドミニカのネルソン・カルロ・デ・ロス・サントス・アリアスの作品。コロンビアの「麻薬王」と呼ばれたパブロ・エスコバールに飼われていたカバの一匹、ぺぺの目から見た世界とかれの運命をめぐる顛末。ナミビアから連れてこられたぺぺはアフリカーンス、ムブクシュ、スペイン語の3言語で独白する。前半はアフリカからコロンビアに連れてこられたぺぺの観察、後半は近所の川へと逃げたのちに起こる沿岸の村での騒動からその最期までを人間目線で描く。正直後半が退屈で、全編ぺぺ目線で通して欲しかった。
きみの色
written 吉田玲子
dir. 山田尚子
Prince Charles Cinema
山田と吉田という『けいおん!」コンビによる長編アニメ。人物や音に色を見る共感覚者のトツ子は、同学年のきみに美しい青色を感じていたが、彼女が高校を退学したことで彼女の意外な一面を知ることとなる。美麗な画像と色彩で魅了するアニメ。キャラクターの感情はあくまで微温で示され、各々の事情にも深くは言及されず、行動も一定の善意と距離を持って常にとられている。実際の共感覚者のありかたを示すというよりは、ストーリーの起動装置という扱いである。キャラクターの繊細な演技(作画と声優)が美しい。
2024年10月20日
Grand Theft Hamlet
written & Dir. by Sam Crane & Pinny Gryllis
BFI IMAX
2021年、COVIDパンデミックによるロックダウンで俳優のサム・クレーンとマーク・オスターヴィーンは本職が干上がり日々Grand Theft Auto Onlineで時間を潰していた。ふとそんな時にゲーム中で誰もいないアリーナを見つけ、そこでハムレットを上演するアイデアを思いつく。サムとマーク、サムの配偶者で映像作家のピニーは出演者を募り、世界中から様々なプレイヤーがやってくるが、そもそも暴力に最適化されたゲーム世界、ロックダウンが終了しオフラインに戻っていく参加者たちといった困難のなかでそう簡単にことが進むわけはない。これはそのストリーミング上演までの道をゲーム上のやりとりのみで構成したドキュメンタリー。奇天烈なアイデアがロックダウン中の困難な状況下に演劇を行うことの意義を問うことまでに到達していく様子をゲーム上の無意味な殺し合いを交えながら描く、他ではちょっと見ないタイプの作品。
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猫は知っていた 7月6日 月曜日 2
ちょうどそこへ警官が抜け穴から一本の象牙のパイプと泥まみれのブリキ缶を持ってきます。 ただ、その警官がクモの巣でひどく汚れていたとあります。 抜け穴を平阪が、桑田老夫人が途中まで通ったとしたら、クモの巣はないでしょう。 だから、抜け穴を抜けた先もクモの巣だらけだったのでしょう。
ブリキ缶は例のやつですね。 雄太郎も悦子も知らん顔です。
象牙のパイプは平坂のらしいです。 ちょっとわざとらしいですね。 でも、実際、平坂は失踪しているわけですから、この抜け穴を通ったのは間違いないでしょう。 つまり、このパイプのおかげで、平坂は抜け穴を通ったということにしたいんでしょう。 実際はわかりませんが。
その時、電話ががかってきます。 平坂からみたいです。 電話をとったのは、野田看護婦であまりのことに悲鳴を上げてしまいます。 その場にいたのは、電話をとった野田看護婦、仁木兄妹、宮内技師、院長夫妻、小山田夫人、人見看護婦です。 これもわざとらしく挿入されていますね。 つまりここにいた人間は、関係ないとでも言うようです。
それから、桑田老夫人の持っていた四角い包に刑事が関心をよせます。 院長夫妻は、わからないが物置き部屋を調べれば分かるもしれないといいます。 これで、家の者と刑事は物置き部屋へ行ってしまいます。
おばあさんの消息を尋ねに外出していた家永看護婦が帰ってます。 家永看護婦は外出していたんですね。 そういえば、ユリさんも学校へ行ってました。 この二人は外出していたのですね。 悦子は、そのユリさんの事情を知りたと思っています。
どうして、桑田老夫人は殺されたのか? 一体何を持ちだそうとしていたのか? 平阪がこの件にどう関わっているのか? 面白くなってきました。
午後三時過ぎ、仁木兄妹は、英一から捜査の進展状況をききます。
・死亡時刻は、午後二時前後。 ・死因は扼殺。 ・ふろしき包の中身は、時価二万五千円ほどの茶つぼだと思われる。 ・パイプは勝福寺の床下に落ちていた。 ・寺の向かいの吉川という元陸軍少尉が、ゆうべ遅く自動車の音を聞いた。 ・平坂は、古い美術品などの輸出をやっていた。 ・祖母が茶つぼを取引するために防空壕で落ち合った?。 ・平坂が、祖母を殺して茶つぼを持って逃げたと警察は考えている。
ユリさんが親戚に電報を打つために外出するのを仁木兄妹は、チョウジの植込みのかくれてやりすごし、門の外で捕まえます。 家の中では話にくいかもと思ったのでしょうね。 チョウジとは、クローブ���ことで、高さ10m前後まで成長する常緑小高木です。 樹皮は灰褐色で滑らかな質感があり、葉は緑色で光に当たると反射する光沢があり、革の様な質感をもっています。花は多数の小花が枝の先に集まって集散花序をつくり、また個々の花は蕾が緑色から赤色へと成熟すると花開き多数の白色(~薄黄色)の雄蕊が溢れでます。花色は緑色や赤色、白色(薄黄色)で、個々の花は釘の様な形をした萼から多数の雄蕊と1本の雌しべをだします、花序は小花が枝先に集まり集散花序をつくります。
例の紛失事件についての話です。 ユリさんが答えたのは次のとおりです。 ・いつ紛失したかわからない。 ・紛失に気づいたのは土曜日(7/4)、学校から帰った時。 ・寄木細工の箱に入れていたので開け方がわかるとは思えない。 ・指輪のほかに脱毛クリームの空き缶がなくなっていた。 ・でも、嫌疑をかけられるのがいやでごまかした。
で、雄太郎はそのユリさんの答えのほとんどを信じていません。
家に帰ってみると、家永看護婦に出くわして事件ことを話しますが、それよりもやっとって感じで、敬二のことが話題にあがります。 完全なサブキャラですから、もしかしたら全然出てこないのかもと思っていました。
大学に入るまでは、かなりやんちゃだったみたいですが、 医大へ入ったら下宿してもいいと言う条件で入学したのに、そこを飛び出しどこにいるかわからないそうです。 やっぱり、サブキャラですかね。
雄太郎は、家永看護婦に一つ疑問を投げかけます。 桑田老夫人と平坂がどうやって連絡していたのかという疑問です。 確かに、携帯電話もないし、入院患者と連絡をとるためには、病院に来るくらいしか思いつきませんね。
で、家永看護婦の答えは、「手紙」でした。 清子夫人が午前の便で、手紙が一通届いてたいのを思い出し、 家永看護婦がその手紙を、郵便受けから取ったのを思い出���ました。
この当時は、午前と午後の2回郵便配達があったんですね。 もしかすると、夕方も配達があって3回とかあったんでしょうか? それだけ郵便物が多かったのでしょうか?
夜になって、仁木兄妹は銭湯に行き、その帰りに勝福寺の表門に回ってみます。 勝福寺も現場の一つですものね。 確かに確認するのもいいかもしれません。
表から正式に訪問するとしたら70mとなっています。 よく不動産なんかで「通常」は80M=1分といわれるみたいですから、訪問するとしたら1分くらいですかね。 勝福寺のまわりは半落葉低木の広葉樹であるイボタの木で囲まれています。 手入れはされていないみたいですね。
寺の前からゆるい坂の下まで広い道路がのびていて、その途中に古川元陸軍少将閣下の家があります。 その家の前にある空地で縁台を囲みふたりの男が街灯の光で将棋をさしていました。 一方は定年間近の小役人といった感じの頭のはげかかったずんぐりした男。 もうひとりは、「閣下」だった。
「閣下」は肩幅の広く上体を真直ぐにし太い手首は年をへたカシの木を思わせる頑丈さ。 銀泊色の髪の毛オールバックになでつけ、鼻の下には同じく銀の針のように光るひげが、鋭く南北両極を指しています。 縁台の一端には土焼きの蚊遣り豚が煙を淡く立てています。
さて、将棋はそれから簡単に蹴りが付いて、小役人といった感じの男が負けて挨拶も早々に帰ってしまいます。 それから、雄太郎が閣下の相手をして、今度は、閣下を負かしてしまいます。
そこで、閣下の重要な証言を聞くことになります。 ・午前二時十分前くらい坂の真下で車が止まった。 ・閣下の家か勝福寺に来るためだと思っていたが違った。 ・坂の上から車にのるために人が降りてきた。 ・二時すぎに、車が走り去った。
状況だけを考えれば、平阪がおばあちゃんを殺して茶つぼを持って逃げたとなりますね。
雄太郎と悦子は、事件について話します。 雄太郎が投げかけた疑問は、 ・老夫人がなぜ茶壺を売らなければならなかったか? ・老夫人を物置き閉じこめたのは誰か?また何のためか? ・平阪に抜け穴があることを話したのは誰か? ・ユリさんの指輪を盗んだのは誰か?
こんなところですかね。
つづく
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〈2023年 リリース よく聴(14)〉
2023年にリリースされた盤でよく聴いた/聴いているものをいくつかピックアップしたいです 君島大空とかカネコアヤノは いうことないから取り上げない
①Mac DeMarco / Five Easy Hot Dogs 曲というかBGMっぽい インストゥルメンタル 森 それから湖 でっけー車に乗ってでっけー犬を撫でる そんな感じ アメリカをランドクルーザーに乗って横断しながら作ったという話を読んで納得 Apple music のインタビュー読み応えある 他にも今年だとAIに曲作らした One Wayne G とかも 適当でとりとめなくて 好きだった
②Summer Eye / 大吉 シャムキャッツが解散したのがおれ大学二年生とか そう考えると ここまでって結構長かったんだな テクノ ヒップホップ ダンス いい具合にノれるし 歌詞がいい 疲れ切ったおしゃれな女が考えそうなことを歌詞にしてるのも どスレートのえっちな歌詞も すごいメロディーにハマってる 杉並 アジア 宇宙 いいなあ名盤ってこんなふうに産まれるんだな(泣)
③猫戦 / 桜 super love(cover) どっちも友人のカップルがいて 二人とも猫戦が大好きで サークルでもコ��ーしてて おれもなんとなく聴き始めてみたり 大学最後の春に 三人で浅草の合羽橋までドライブした うちまで送ってもらっちゃって ばいばいするとき めっちゃ悲しくて それくらいの時期にリリースされた この曲を聴くと その時のことを思い出す 大好きな二人のことを思い出す
④schoolmizzy / 1・2 同時リリースだったはず なにかでたまたまnothingという曲に出会い びっくりした ボーカロイドって こんなにさびしく歌えるのかーと ギターが前にでる曲 いくつかあるんだけど リフにききなじみがなくて楽しい 慣れない仕事にうんざりして 休日繰り返し聴きながらいろんなところ 散歩した
⑤Khaki / Undercurrent 許せない ずるくない? こんなのってないよ ライブで聴くと なーんかね 許せなくなる 笑いながら人を殴りたくなる 衝動 入れ替わり立ち代わり 過去 未来 現在 を行ったり来たり 見たことないもの見てるみたい
⑥Naked Under Leather & 没 aka NGS / Revolver わからないけどいいものってある ラップとかもろそれで 自分ではよくわからないんだけど グッとくる まだ暑い時期に出来立てを聴いて ひっくり返った サンプリング 隙がない オルタナティブなリリックに 突き刺されるような痛みを感じる 本当の痛みを感じる final cutはMVもよくて フィジカルもbandcampで購入
⑦Tex Crick / Sweet Dreamin’ マックデマルコかコナンモカシンの友人?らしい YouTubeにコナンモカシンとふたりでライブしている映像があって コナンモカシン目当てだったのに クリックの方に惹かれた形になった シンプルな編成 ピアノがあって ドラムがあってベースがあって 歌があって ジャズともポップスともなんだか違う 手触りのいい曲の数々がある 跳ねるように踊る音像が 気持ちいい still little thingsのMVにはMONO NO AWAREの加藤成順が出ている この前沖縄にも来てたよね 日本好きっぽい
⑧downt / Ⅲ ANORAK!やkurayamisakaであったり くだらない1日であったりaoniであったり そのシーンの渦中にどかっと腰を据えるのも頷ける 情景がある 曲の中に歌の中に 明確な情景があるっつーのは すごいこと ないはずの景色や感情や仕草を 思い出させる力がある 説得力がある 車で CDでかけると 雨に濡れた幹線道路がドラマチックに流れていく
⑨レオタードブタとヤギ・ハイレグ / HIGH NECK 軽快なdope 笑えるけど笑っている場合ではないリリック ハッとする瞬間が多い 高校の同級生でこれをやっているのマジに トーキングモカフラペチーノ ぐだぐだで好きだわ 桐晩カキ子ちゃんねるでやってた生放送もおもろかった
⑩山二つ / テレビ NEWFOLKから インディー・フォークというらしい 生活の間隙を縫うように埋める 思ってもなかったところから人が出てくる驚きに近い 影響的だった おれにとってはかなり 何もない場所という曲で 坂藤さんは踊る 踊りが妙にしっくりとくる パフォーマンス 演劇 音楽 そして言葉
⑪白川夜船 / scrap and build 9月 レコ発に誘ってもらう タイトル通りの内容 サイコーな時間だった 振り上げたこぶしの熱さを おれは忘れんと思う アクセルべた踏みで光よりも速く 身体を置き去りにしたくなる ゲバルトの歌詞は すべてお気に入りです 音でしかない歌詞を書く!ここで泣けてくる ヘイ 1000年未来の恋人よ
⑫H3F / Chalawan Sound インドネシアのバン���? ファンクファンクファンク ファンクですとにかく きーもちのよいギターソロ なめらかなベースライン 不満げなドラムス プム・ヴィプリットフューチャリング目当てでしたが 結局全曲よかったよ ナイス
⑬Buck Meek / Haunted Mountain ビック・シーフのギタリストだって 最近知った USのインディー アンビエントを背景にカントリーのニュアンスでフォークロックをするみたいなこと 自分のなかに涵養されるなにかがある 郊外より外 おじいちゃんとおばあちゃんの家 冬の ひとりで寝っ転がっていて 最近改築された家の前には中くらいの山があって 夕日が山の裏からさすのを リビングの大きな窓からぼんやり眺める 乾燥と山火事に注意するようにとアナウンスが遠くからきこえてきて 午後の三時半で 気を抜くと 眠りそうになる
⑭家主 / 石のような自由 どこをどう聴いても 自分のためのものとしか思えない 幸せなことばっかりが続くと なにかしら間違っているような気がする 他人の評価に見合う自分でないことが いつまでも恥ずかしくて情けがない どうにかしたいけど身体はもう 昔みたく 思うようには動かなくて お金もないし気力もないし もう半分呪いごとのような愚痴はつきない ここまできてしまったけど どうしよう と頭を抱えるおれの�� おれの隣に家主がいる ほっといてほしいけどほっといてほしくない 全部どうでもいいけどどうでもよくなくて 泣きたくても泣けないし やるしかねえ それでもやるしかないんだと 肩を何度も抱えてくれる家主が おれは大好きです ありがとう これからもひとつずつやってみます 誕生日にリリースされて マジでうれしかった Subtle Incapacacitationも心待ちに念願だった 音源化にあたって歌詞が多少書き直されているのも 頷ける 今日はひとりでいようね たったそれだけの歌詞に 動く心がたしかにあるから うれしい
/ 以上です
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平安神宮奉納演奏二〇二三
平安神宮奉納演奏を観ました。
例年9月初旬に開催されているこの奉納演奏とはうまくタイミングが合わず、現地に赴く機会が中々ありませんでした。客を入れずに配信のみでおこなわれた2020年の公演はその配信を視聴して度肝を抜かれ、現物(Blu-ray)もちゃっかり購入させていただいた、そんな念願の平安神宮奉納演奏、そして2023/9の公演は奇しくもジャニーズとしてのつよしくんを観る(私にとって)最後の機会になりました。
1.演出
野外で、周りに高い建物もなく星がたくさん見えて、そんな場所だからこそできる照明はスケールが大きすぎて圧巻だった。特に白い光が天まで伸びて昇って行ったところ。それこそ宇宙まで届くのではないかというほどに一点に集まって、見上げても先が見えないくらいに……。
BEAMTWISTERがはき出す照明はつよしくんの心象風景と合致する部分があったのだろうか。これは勝手な考えだけど、光輪(光背)のようで気に入ってるんじゃないかと思いました。見事としか言いようがない、一つ一つ特徴があって一定ではなく、生演奏だけどしっかり共鳴していて、視覚から音を浴びるような感覚。めちゃくちゃ眩しくて目を細めまくりでしたが(本当はあまり細めたくなかった)、つよしくんの心的宇宙を浴びている……という感覚があり頭の中を空っぽにして愉しめました。
プロジェクションマッピングと、噴水と、火と、煙と、しゃぼん玉と、全てを3日間+α借りるとするといくらかかるのか考えると、これはこれで果てしない宇宙が広がる。これに加えて演奏家やスタッフの人件費、会場費、宣伝費etc...
毎回なにか観る度に思うけれど、客席が埋まる前提で話を進められるのがやはり強みだなと思いました。やりたいことやるってマジで綺麗事じゃないかも知れない……とつよしくんのソロワークに圧倒される度思う。
公演中に、しゃぼん玉を出す装置をスタッフの人が動かしていてがらがら…て砂利の音が鳴っているのが本当によかった。ライヴの手作り感は愉しいしゾクゾクする。
あと序盤からずっと蜻蛉みたいな虫が飛んでいた。
映像は『つよしP』という番組でも一部観ることができますし、円盤も出てたり出てなかったりするので詳しくは.ENDRECHERI.公式サイトをチェックしてみて下さい。
2.セットリストとテーマ
♡テーマ♡
愛と涙
♡セットリスト♡
シンジルとウラギル/ある世界/愛を生きて/Everybody say love/インスト/Say Anything/LOVE VS. LOVE/街/勃/あなたへ生まれ変われる今日を〜いま あなたと 生きてる/SESSION
テーマは愛と涙とを両掌で合わせて"いま"を想うということらしいです。でも、毎回そこまでガラッと変わるわけではないらしい。セットリストや演出を考える上でのフックみたいなものなのだろうか。
セットリストは自分が今まで感じてきた人生の心の旅、みたいなことを言っていたけれど、これだけ毎年のように大量の曲を書いていたら、年代がばらばらでもそのストーリー性みたいなものが描けるんだなと思い、改めてソロワークの年月の長さに感嘆する。
二人共、芸能の仕事を25年以上もやっているものだからヤバイところまで到達しているな…と思う。
ついこの前、ジャニーズが終わると思ったら『風雲再起近畿小子2001台北演唱會~KinKi Kids Returns! 2001 Concert in Taipei〜』を突然観たくなって、DVDを再生した。つよしくんがPanic Disorderを歌っていて、とても青くてよかったのだけれど、今のつよしくんにつよしくんが出逢えていてよかったと思うし、俺が出逢えてよかったなと思いました。
本人曰く"独り言"のようなライヴを無の境地に居ながらおこなうことができるのは、やっぱり重ねてきた年月の賜物なのかも知れない。
どこが一��よかったか思い出そうとしたけど、前述した演出もどの歌のところだった、とかが思い出せない。そのくらいシームレスに演奏がおこなわれていて、つよしくんもフラットだった。何かを"考える"のではなくマジで"感じる"時間だったということです。
紫のギラギラのコートの下に、カラーのセットアップを着ていて、髪の毛をめちゃくちゃ刈り上げているな……と思って、あとは光と音の中に包まれて体を揺らしているうちに、最後に掌をあわせて拝み、全てが終わっていた。
3."ジャニーズ"とはギャル的マインドのことなのか?
今回の公演を観て、ジャニーズの公演はやっぱり「盛る」んだよなと思った。映像で観ているだけだと"厳か"な雰囲気ばかりが伝わってくるけれど、体験する側となると"超・平安神宮祭"とでも呼ぶべき盛り盛りの演出なのである。あくまで"独り言"のライヴでこうはならんやろという気持ちになった。始まった瞬間から「"ジャニーズ"だ……!」と思っていた。自分のジャニーズ観にかなり偏りがあること��分かりますが…、でもつよしくんはかなりジャニーズど真ん中の人だと思っているし、平安神宮奉納演奏はとくに、ジャニオタが最後に行き着く辺境の地という感じがした(辺境ならそれは既にど真ん中ではないが……)。
しかし、人によってジャニーズ観ってかならず違うし、ジャニーズとは、みたいな話しても議論の余地がない。エンターテインメントは体系的にまとめたり、語られなくていいのかも知れないし、そこがいいのかも知れない。
ジャニーズとしてのつよしくんを観ることがもうないと思うと、しかしただ感慨深いだとかしんみりするということでもなくて(起きていた事が事だから)、BBCのニュースが話題になってから半年くらいずっと、何も言えることがないという感じだった。でも、みんな心から大切にしていた(と思っていた)ものが精神の上から無くなってしまっても、生きていけてしまうと思うから、事務所にはきちんと対応して欲しいと思うけれど、それ以外の部分で未練はもうあまりなくて、新しい未来を期待してる。そう思うしかないかも知れない……。
東京で普通に生きていた高校生だった私にとってつよしくんは紛れもないスーパースターでした。今もそうです。
おまけ:平安神宮への行き方/帰り方を考える
結論、京都駅から平安神宮まで歩いて行こうとするのはやめた方がいいという話。
私は以前に普通の観光客として平安神宮へ出向いたことがあり、Google Mapで見るかぎりはまあ歩けない距離ではないか…などと思い、京都駅に着いてすぐに鴨川沿いを歩き出したのですが、これがすごく遠かった。私は歩くことは嫌いではないですが、それでもしんどかった。次に来る時はかならずやめようと誓いました(が、今回公演を観に行くにあたって道中で寄りたいところがいくつかあったために結局歩くことになった)。
で、今回も結局鴨川沿いを行ったんですけど、途中の道でぜんぜんオタクに会わなくてびっくりしました。会わなすぎて、鼠に日付を間違えて教えられた十二支の猫みたいな気持ちになっていました。大鳥居があるからか、それとも普通にそれがスタンダードなのか、皆さん神宮道を真っ直ぐ歩いてくるようでした。
帰り道も鴨川まで戻る人は割と少なくて、それは結構快適でした。しかし今度はそれで油断して、三条京阪駅から京都駅まで一本で行けないことに改札に入ってから気付いて、出ようと思っても駅員さんがもういなくて、危うく勝手に出ようかと思ってしまいました(出ずに途中の駅で降りて京都駅まで歩きました)。
このブログを書くにあたってベストな行き方を調べようと思ったんですが、平安神宮近辺の駅から電車一本で京都駅に帰れる行き方が見つかりませんでした。バスはあるみたいです。平安神宮さんのクラシックなサイトにアクセス情報が掲載されているので、京都の路線に焦らせられないように、ちゃんと調べてから行くのが吉と思います。
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今日読んだ漫画 2023年8月8日(火)
パルシィ(漫画アプリ)
🔫『キリングライン』モリエサトシ
LINEマンガ/デジタルマーガレット(デジマ)
☔『この恋は世界でいちばん美しい雨』碧井ハル+宇山佳佑
作品ページ
⬇️
この恋は世界でいちばん美しい雨
🌸『桜のような僕の恋人』加藤朱々+宇山佳佑
作品ページ
⬇️
桜のような僕の恋人
LINEマンガ
🌸『恋々こい』しちみ
ミモット
🐱『吉川さん家の猫事情』吉川景都
作品ページ
⬇️
【吉川さん家の猫事情】#1話 「家に猫が5匹もいると…」 - マンガ連載:吉川さん家の猫事情 - mimot.(ミモット)
マーガレット2023年17号
✨『はじめまして あなたが好きです』杏野まこ
📱『大好きなんですごめんなさい』須田かのん
☂️『成瀬くんの一途な恋』小夏あこ
👮♂️『全力警察24時!』まあやん
#今日読んだ漫画#キリングライン#モリエサトシ#この恋は世界でいちばん美しい雨#碧井ハル#桜のような僕の恋人#加藤朱々#宇山佳佑#恋々こい#しちみ#吉川さん家の猫事情#吉川景都#はじめまして あなたが好きです#杏野まこ#大好きなんですごめんなさい#須田かのん#成瀬くんの一途な恋#小夏あこ#全力警察24時!#まあやん
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2023年6月13日
leaya(бвб)さん「カンガルーのバーテンダーでもある怪談師インディ氏から貰った新刊読んだ いい感じのゾワゾワ感で堪能しました 興味ある方はAmazonでも売ってるよー(º_º) ゴールデン街の悪夢 ~とあるBARに訪れる奇妙な客たち~ (BAMBOO ESSAY SELECTION) https://t.co/wIoFqjnsFE https://t.co/FtxBe6soGS」https://twitter.com/leaya_bass/status/1668226467384393728
Hydeさん「[STAFF] 「HYDE LIVE 2023」のオフィシャルグッズをご紹介! <サンダル> HYDEモノグラムがオシャレな夏に重宝するサンダル。ベルトでサイズ調整可能な優れもの! <ポーチ&ショルダーストラップ>… https://t.co/OxuuhuDYyg」https://twitter.com/HydeOfficial_/status/1668226714068213760
森 翼Tsubasa Mori/MIMIZUQさん「間違いないやつです。」https://twitter.com/mori_tsubasa/status/1668227078519685120
TAMA (CASCADE)さん「CASCADEの30周年NEWアルバム『debug』です 聴いてみて! いいかも?って思ってくれた方はRT🔁してくれるととても嬉しいです! 全曲→ https://t.co/1hsYC80Qyr https://t.co/gpZmJPc6IG」https://twitter.com/TAMA_CASCADE/status/1668182205720571905
Ivy darknessさん「忙しいですが明日はアマミツゝキ渋谷DESEOです 4月ぶり? 久しぶりすぎてまたスタジオでフレーズ忘れ祭りでした でも本番に強いから大丈夫👍」https://twitter.com/IVY_DOPE_SHOW/status/1668227999966318592
seekさん「seek Official Fan Club「魚ノ眼」更新情報 水槽のたゆたう 第四十一回セットリストアップしました。 https://t.co/qkt2e4vHql https://t.co/GgZj98dQ9h」https://twitter.com/seek_bonshisya/status/1668229996589248513
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「明日の正午からチケ発やて 買うやろ? (°_°)」https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1668234163709960192
高橋 浩一郎(Kaiki)さん「明日の正午 博多のチケット発売です、次は、いつになるか、最後のつもりでがんばります、みんなよろしくお願いします。」https://twitter.com/STakahashi0823/status/1668234375903985672
平 一 洋さん「どこ切り取ってもカッコ良いので 他はInstagramにでもあげとくわ トラブルが多くてもとても鋭かった🔪 次が期待出来そうな程楽しかったよ https://t.co/nIZcjVUMD9」https://twitter.com/tenryubit0_/status/1667892437862461440
平 一 洋さん「今日はマジでありがとー https://t.co/K3htCTQfco」https://twitter.com/tenryubit0_/status/1667894783430516737
leaya(бвб)さん「明日正午チケ発! 博多で逢おうな(º _ º)」https://twitter.com/leaya_bass/status/1668237387590430720
拓馬(紫音)NEiN 6/16@吉祥寺SHUFFLEさん「帰り道〜 Lem「Quintet」爆音で聴く❗️(o^^o) 全曲最高ですがその中でも特に2曲目のbiancaが大好きだ😋 6月16日NEiN、吉祥寺SHUFFLE LIVE会場でもCD販売しますのでまだ買えてない方は是非ともお願い致します🙇♂️🤲 ON LINE購入サイトも(o^^o) ↓ https://t.co/6r7eMAGILX https://t.co/ByF9r8yrC9」https://twitter.com/takuma_nein/status/1668237784962994177
こもだまり𓃦昭和精吾事務所|ACM:::さん「気にかけていただきありがとうございました。無事終えてきました!!」https://twitter.com/mari_air/status/1668238511177359363
西邑卓哲 | 𝗔𝗖𝗠:::さん「ACM:::@新宿ACBホール了!皆が駆け付けてくれて嬉しかったし、久々の貴族&シンちゃんとの演奏+フル編成ACM:::で最高なライブでした。皆さん1人1人に心からの感謝と愛を。 主催でありゴスの極地を歩み続けるPhaidiaに最大級の敬意を🪼 次回は6/28新宿アンチノック。まだまだ祭りは終わらせないぜ!! https://t.co/92pD7foIUn」https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1668239862913462272
西邑卓哲 | 𝗔𝗖𝗠:::さん「次回はこちら。異色の対バン×全バンドが超絶濃い日!!俺達は3番手で19:10~から。遊びに来てね🫵 6/28(水)新宿アンチノック 流血ブリザード MAD3 超ジャシー ACM::: GARUDA GURU 開場17:20 前売¥3000+1D 🎫ACM:::予約フォーム▷https://t.co/OJvfoXG8U7 🎟Livepocket▶︎https://t.co/kmbikwpFP5」https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1668243527430713345
晁直だよさん「グッズ入稿おわった! 明日シャドーズ先行です!☺️ぅぇーぃ https://t.co/aBy6Nyl7HX」https://twitter.com/lynchasanu/status/1668243619449569280
☕️ふなもと健祐🥁さん「この日はふなもとも🥁参戦するぜ! 会場で待ってます!!」https://twitter.com/funamoch1/status/1668243844394266627
Shintaroさん「昨日ACM::: at ACBホールありがとうございました🥷🏿🥷🏿🥷🏿🥷🏿🥷🏿🥷🏿 ネクストは6/23munimuni at chop https://t.co/NzRuXAJ5SR 🥷🏿photo by reiko arakawa https://t.co/ew4SugoCFv」https://twitter.com/Shintaro_iod/status/1668245175125295106
ジグラット 社さん「本日は 16日ライブの お稽古でした🎤🎸🎸🥁👻 お家に帰ってからは 15日DJの お稽古を👻 ツーデイズどちらも池袋手刀です👻 https://t.co/d48ELwi3ZM https://t.co/X2yye25jR7 https://t.co/U0ADEez6RC」https://twitter.com/yashiro_ziggrat/status/1668248127143579649
西邑卓哲 | 𝗔𝗖𝗠:::さん「西「ねえねえ今暇??」 森「???」 西「今、暇??」 森「……(うなずく)」 西「俺も暇wwwwww」 森「wwwww」 ライブ中(紅夜さんソロ曲)の2人の演奏がない箇所でコッソリ話しかけていたところを意外と皆に見られていたっぽいでござる。(写真も撮られていたでござる) 撮影:荒川れいこ #AConcreteMur https://t.co/j0DlzBZoSj」https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1668248196114685953
猫好きYOU_THE SOUND BEE HD☠️MARY RUE☠️Lemさん「@yura_voxxx そうなんやね☺️あたしは好きなアニメの名言をいろんな種類書きましたw」https://twitter.com/YOUsoundbee/status/1668249706009620481
NAOKIさん「さて!🍒 H.U.Gツアー!次は17日福岡、そしてKaryuの故郷!18日山口と行きますが!🔥 楽しみだし、山口県は初上陸だし、何だかもぅ既にハグされてる気分でござぁすなぁ〜👍 会場で待ってるぜぃ♪😘🍒🤘 #音でKaryuにハグされるナオラン #HUGの音源は必ず会場で買って5人のサイン貰うべし #HUG https://t.co/GAGzgoqEPd」https://twitter.com/official_NAOKI/status/1668253259692163073
Y U T A R Oさん「良い日だった。お互いのカバーも個性全開で鳥肌。しかし初めて生で観た大森さん最高だなマジで。ニノくん、カメタクにも久々会えて知り合い沢山いたし、ほんと良い日でした。#清春 #大森靖子 QUATTRO35周年おめでとうございます、俺もゼリ→時代何度もライブしたなー。さ、仕事しよ。」https://twitter.com/yutaro_artlove/status/1668253398045450245
猫好きYOU_THE SOUND BEE HD☠️MARY RUE☠️Lemさん「6.5発売されたLem『Quintet』は聴いた⁉️感想、ぜひ聞かせて💕まだの方はまずトレーラーで聴いてみて✨ https://t.co/PAF2T5GlhY 気に入ってくれたら、通販でGetできちゃうよ😆 https://t.co/DoJMSpEx1i 強さも優しさも切なさも…想いがたくさん詰まったドラマチックなアルバムだよ❣️ https://t.co/nnacqFFAPW」https://twitter.com/YOUsoundbee/status/1668252459284975616
猫好きYOU_THE SOUND BEE HD☠️MARY RUE☠️Lemさん「そしてメンバーサイン入りチェキセットもも販売中‼️数量限定だから併せてぜひ😆 CD同様MONSTER-ROCKサイトより購入できます✨ https://t.co/NdrgsiwCCB ※写真には無いけど、全員サイン入れてます✨」https://twitter.com/YOUsoundbee/status/1668253883037278208
中島卓偉さん「今回のツアーでもニューアルバムの曲をプレイしますよ!」https://twitter.com/takuinakajima/status/1668256259865190400
こもだまり𓃦昭和精吾事務所|ACM:::さん「#こもだ先生業 11期 7日め 発声チェック回。発声に繋がるエクササイズ→リラックスして発声→個々の音を聞いていく。一個の作られた音しか聞けてない子の原因を探る。「これまで他でも言われてきてて…」と会話をしてる声が聞いたことない素朴な音だったのでその音色を伸ばしてみよう、となる。」https://twitter.com/mari_air/status/1668259594072739840
こもだまり𓃦昭和精吾事務所|ACM:::さん「声優を目指そうという人は(しかも研究熱心な人ほど)「こういう声が好き!」がしっかりあるせいで「自分の声ってこう!」という固定概念があって、一色になりがちなのかも? モノマネとかすると想定外のものが出てくるから来週それも試してみるかなぁ… 時間がもっと欲しい…でも基礎もやりたい…!」https://twitter.com/mari_air/status/1668260440634277888
清春さん「音楽をまた好きになれた夜だった 大森靖子ちゃんが歌う『優しい悲劇』 叙情的で素晴らしかった、嬉しいな アンコールの時もありがとう、 いつかまた共に歌いましょうね #大森靖子 #清春」https://twitter.com/ki_spring/status/1668265471152472067
yura 🌠Lem「Quintet」6/5 Release🌠さん「拓馬さんはbianca推し🕊️と✍️ イントロから壮大で切なくて激しくて、わたしもど う し て も1曲選ぶならこの曲かな… これで密かに舜さんの推しだけ知らないから気になる😳 今日で発売から1週間です🎉🎉」https://twitter.com/yura_voxxx/status/1668266062888988677
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全国ツアーヨガと日本の心2023
#ヨガと日本の心#ご挨拶リレー
シュリカリジャパン全国ツアーは只今各地で開催中!
ご挨拶リレーは、広島県の尾道市で6/3開催の石橋優希先生からバトンをもらいました。いつもありがとうございます♪
@yuuki__yoga
「6/4(日)シュリカリと日本文化の魅力1dayリトリート」を開催する、田中佐和子です。
『アーユルヴェーダのウォーキングマッサージとヨガ2時間とお話会』
ヨガの内容は、いつものように体の柔軟性は気にせず、静かに自分を見つめ、初心者も経験者も一緒にヨガのポーズを楽しみます。私たちの心身をすこやかに保ち、日常生活をより豊かに向上させてくれるものです。
お話のトピックは、「シュリカリとは?ズバリ気持ちのよさ。一見ヨガのポーズをしているんだけど、気持ちがいいってどうゆうこと?」「ニコニコしてるそんな自分に会いたくて」「素直な心が一番」などなど。
そしてヨガと日本人の感性は、とてもよく似てるんですよ〜♪というお話トピックは、「美しき人」「世界にひと花」「私たちのすぐそばで」etc etc...
いっきにヨガに距離が近づいて、体を動かす習慣で毎日リフレッシュしていくと、日常生活がもっとワクワクするものに。暮らしの中に根付いてる日本人の心を掘り起こして、毎日生活にスパイスを。
肩の力を抜いて、どうぞお楽しみください☆
◇日程
2023年6月4日(日)
◇時間
開場 9:50 / スタート10:00 / 終了予定 16:00
◇会場
曹洞禅宗 恵運寺
和歌山市吹上3-1-66
@daihouzaneunji
◇アクセス
車:和歌山ICより30分 無料駐車場あり(約20台)
バス:JR和歌山駅、または南海和歌山市駅よりバスにて「日赤医療センター前」下車徒歩5分
◇参加費
6,000円 ペア割 −500円
nowaさんのお弁当(地元農家の無農薬の季節野菜を中心に全7品)
@nowa_kurashi
ケイトシィさんの焼き菓子(猫の肉球の形のマドレーヌ)
@patisserie_kaitsith
◇定員 15名
◇予約
プロフィールのURLレゼルバ予約サイトから
Instagram DM
公式ライン: @201wqxny
メール: [email protected]
☆あと若干名で受付終了です
◇スケジュール
9:50〜受付開始
10:00〜アーユルヴェーダのマッサージ(ペアになってお互いの全身を足で揉みほぐし)
12:15〜お昼ご飯
13:00〜お話『シュリカリの特徴と魅力』
13:30〜ヨガ2時間
15:30〜お話『ヨガと日本人の感性』
※時間は多少前後する可能性があります
※それぞれのプログラムの間に休憩時間あり
恵運寺さんは、和歌山城の南側の住宅やお寺が立ち並ぶエリアにあります。近くに八代将軍・徳川吉宗生誕の地があります。
和歌山の忍者に伝わる書物を書いた人物の墓石があり、歴史が詰まったお寺です。
境内に一歩入ると、静かでゆったりと落ち着き、気持ちのいい空間です。綺麗で大切にされています。
乳房のあるお地蔵さんをはじめとする十三体のお地蔵さんがお祀りされています。和歌山県紀美野町にかつて祀られていたお地蔵さんは、建物の老朽化と堂主の高齢化により行き場を失っていました。ある日、抜魂のため恵運寺を訪れた人が、恵運寺の稲荷社再興の際、素性を明かさず社殿を寄進し立ち去った人、その人であったことを知った住職がこれぞ仏縁と感じ、処分する事なくお祀りするに到ったそうです。
このお話で私は、「情けは人の為ならず」という日本のことわざと、「鬼滅の刃」で出てくるセリフ『人のためにすることは、巡り巡って自分のためになる。』を連想しました。
かっこいい素敵な御朱印は、イベントの日、終日対応可能の予定だそうです♪
どうぞよろしくお願いします。
さて続いては、6/10(土)に名古屋で1dayリトリート開催の、私の俳句の師匠、千葉律子先生に、
@ritsuko_go_go
バトンタッチします☆
全国各地で開催☟
総合案内
@yoga_life_shri_kali
https://shrikali.jp/ws2023/
▼ お話し会とヨガクラス
#全国ツアーワークショップ
#ヨガと日本の心
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Shri Kali Japan
https://shrikali.jp
=====================
#インドの文化
#日本の文化
#伝統的なヨガ
#shrikali
#ヨガイベント
#本物の智慧
#ヨガのお話会
#ヨガワークショップ
#ヨガリトリート
#リラックス
#お寺ヨガ
#完全リセット
#若返りヨガ
#神聖な自分
#自然な心
#日本人の美意識
#ときめき
#心のバカンス
#好きな事しよう
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祭りのあと
この街を去る前にエリに会いたいと思っていた。
最後に話したのは七月の終わり。
その後互いに忙しかったのに加えて、その時の会話でエリの恋愛対象に離婚歴がある男は入らないということを知って、なんだか心が折れていた。
それでも会いたいと思ったのは、エリの声と姿を耳と目に焼き付けておきたかったからだ。
声かけたのは日曜日。
相変わらずメッセージの文面は簡潔でさっぱりしていて、すんなりと九月の初日に会うことになった。
休日も仕事で忙しいんだろうが、俺が街を去ることを知って気を遣ってくれてるんだろう。
八月半ばのエリの誕生日にメッセージとちょっとしたギフトを贈った。その頃エリは実家で病の床に伏していた。流行病をもらったらしく、地元の友人達と会う予定が全て潰れたと嘆いていた。
つくづく今の流行病というのは万事を狂わす天災だ。
当日の昼にエリから時間に遅れるとメッセージがくる。予定時間よりだいぶ前だから、やはり家での仕事が捗っていないのだろう。
時間を調節しながらエリを待つことした。
ふと思う、何を話せばいいのだろう。
闘病記や最近の仕事の他に話題は何かあるのだろうか。
会いたいと思う事は何かを話したいではなくて、同じ時間を過ごしたいからな訳で、酒を飲んで軽く食べながらどんなことを話したらいいのかわからなくなる。
沈黙なんてSkype時代に嫌というほど他者と経験して、きられることに慣れていたのに、今はこんなにも怖く思える。
行きつけのバーが明るいうちから開いていることに感謝だった。
だけど相談しても答えなんて出やしない。
それが普通で、まっとうなんだと思った。
待ち合わせは、新たに設定した時間より三十分早まった。嬉しいのかどうか自問自答しながらバーを出る。
待ち合わせは中央改札。その前にある総合案内の真横でエリを待った。
着いたというメッセージとともに緊張が走る。
何に対しての緊張なのか。
エリに会うことなのか、沈黙に対するものかわからないでいた。
耳元で桑田佳祐の祭りのあとが流れる。
粋で優しい馬鹿でいろ。
そんなフレーズがやけに耳に残る。
じっと見つめていた改札の反対側からエリは現れた。
呆気にとられて「えっ、こっち?」なんて間抜けたことを口走った。
エリは誰が見ても元気がない。そんな様子だった。
案の定、仕事に追われた休日だったらしい。
ただ、髪が短くなったような気がした。
前よりも可愛らしく、魅力的になったと今は言わないでおいた。
繁華街に歩きながら店の話をした。
前の店でいいよ。なんてつまらない事を言う。
でもそれは俺にとって気楽になる一言でもあった。
前と同じ煙草が吸える店に入る。
デジャヴのようにおんなじ席に通されて軽く笑えた。
そして前とおんなじように生ビールを二つ頼んだ。
食べ物は任されてしまった。そんなに食べないエリらしかった。
嫌いなものを聞いたらトマトとキュウリだった。
俺と全く同じでつい一緒だなと口が動いた。
乾杯する。エリと会うのは二回目で、二十六歳になって始めて会ったから誕生日祝だった。
その後の会話は結論から言えばなんてことなく、心配をよそに話は進んだ。
「髪切ったよね」
「そう昼に切った」
「今日だったんか短くなったな」
「結構ね、短いの似合うんだよね」
「すごい可愛いと思うよ」
「ありがと」
エリは照れた。わかりやすいくらいに。
Instagramを教えてもらって、過去のギャルだった頃やら、若さほとばしる時期の写真を見てこれまた可愛らしいなとにやける。
アイコンが前に俺が撮った写真だった。
「俺撮ったやつやん」
「一番盛れてるから!」
前に篠山紀信が宮崎美子を撮ったときに、オーディションに送った写真を超えられないと話したエピソードがある。
恋人が撮ったその写真の表情を自分は超えられないと言ったらしい。
俺が撮った無防備なエリを、今は誰も超えられないんだなと悦に浸った。
一瞬付き合った女性の話も思わずしてしまった。
エリは俺の気持ちに共感してくれた。そうするしかなかったのかもしれないけれど嬉しかった。
「財布出すのは礼儀だとおもってた」
「えらいよエリは」
「そんな女いるんだね」
「今日は俺が払うから財布見せんなよ」
「それフリ?」
「違うよ。誕生日祝だから」
「じゃあ甘えるわ」
これがエリが歳上に愛される理由なんだろう。
エリの最近のロマンスは前の職場で知り合った人が隣のマンションで、しばしば会っているということだった。
七つ上の営業マンで気が利くいい人らしい。
エリは六割くらい気があるみたいで、その話をするときの顔は乙女の顔でちょっと妬けた。
「七つ違うのってどうなん?」
「関係ないだろう。俺の三つ上だし」
「なんかそこがきになるんよねー」
「気にすんなよ。誤差だって」
「気になるよー」
ウーロンハイを口に運びながらそんな話をした。
それを気にするなら離婚歴も気にするよなと思った。
「一度人のものになったっていうのがお下がりみたいで嫌」
そう言われたのは正直ショックだった。
だけど今はネタで話せるくらいになった、
「もしエリちゃんがバツイチでも良くなったら俺がいるよ」
「ははは。それ気にしてんだね」
「そりゃ好きだからさ」
「気にならんくなるんかな」
「五年後はわからんよ」
「そうかもね」
煙草に火を点ける横顔がなんだか恨めしく思えたけれどエリらしかった。
「でもさ、今は幸せになるなら誰でもいいと思ってるよ」
なんて口にした。
「親目線かよ」
「兄目線的な?」
「大丈夫だよ」
「俺みたいなクズはさ同族嫌悪でクズのものになってほしくないわけよ」
「大丈夫だよ。あたしだって綺麗な生き方してきたわけじゃないし」
「そうなん?」
「バレなきゃいいって思ってた時期あったよ」
エリは学生時代、数年間遠距離の彼氏がいた。
「まあ、バレなきゃな」
「それなりに遊んでたよ」
かなり酒が効いてるらしく普段言わないことも話している。
聞きたくないような、でもリアルでエリらしかって。
「だからさ、自分みたいな男はわかるつもりだよ」
「ならちょっとは安心だけどな」
「誰目線だよ」
「わかんねぇけどなんか安心した」
「心配してくれてありがと」
「まあ、ロマンスがあってよかったよ」
「ちょっとはあるよそりゃあ」
「ロマンスは有り余るくらいがいいからな」
「それなんだっけ」
「ゲスだ」
二人でハモった。
その後は音楽の話になり、一生で一つのバンドしか聞けないとなったらどのバンドがいいか(俺はスピッツで、エリは横山健のバンド)とか、ELLEGARDENの曲で何が一番好きか(エリはlonesomeで、俺はmiddle of nowhere)なんて話で盛り上がり、カラオケに行くことになった。
初回とまったく同じコースだった。
カラオケボックスに入って歌いたい曲を入れ始める。
エリはELLEGARDENのジターバグ、俺はエリの母親が好きな矢沢永吉のsomebodytonight。
矢沢の真似をしてる間に入れたエリの曲は「若者のすべて」で思わず崩れ落ちた。
「ちょっと、それはヤバいって」
「夏の終わりだからさ」
「最高だよエリは」
「夏終わったわ。なんもしてねぇ」
「夏が終われば赤黄色の金木犀の時期だ」
「それな」
エリのセンスは本当に最高だ。
キーを三つ上げて歌う若者のすべてはなんだか別な曲みたいだったけどよかった。エリの声で聞けるのが嬉しかった。
大塚愛の歌声に似てるからと言って、今回は「クラゲ、流れ星」を選曲した。
「桃ノ花ビラ歌ってくれよ」
「これと焼肉の歌しか歌えないんよ」
「練習してくれ。俺落ちるから」
「ははっ、落ちるんだ」
もうすでに落ちてたなんてわかりきってるだろう。
二時間半はあっという間に過ぎた。
今回は俺も最後まで声が続いた。
「煙草吸って帰ろか」
「うん」
エリは喫煙所で燃え尽きたようにうなだれる。
「酔ったな」
「久々に酔って歌った。いきそうだよ」
「最高の夜、ありがとな」
エリを抱き締めて頭を撫でた。
力の入っていない身体を支えながら。
「行こっか」
エリは急に我に返ったように歩き出す。
会計でエリは数千円をポッケに突っ込もうとしてきたが突き返した。
「だからさ、今日は祝なんだから」
「じゃあ出さない!」
「それでいい!」
「あたしそう言われたらほんと出さないかんね」
「いいってば」
「ありがとう」
どうして俺はこの子の目に映らないんだろう。
カラオケ出て、ふらつくエリの手を握った。
ギタリストの手にしては小さくて柔らかかった。
エリは楽しそうに手を振りながらトトロの歌を歌った。
タクシー乗り場までの間はどんな事があってもこの手を離さないと思った。
「もう電車乗りたくない」
「だからタクシーなのね」
「ラーメン食べたい」
「食べて帰るか」
「ダメ、ジムに通ってるから抑えなきゃ」
変に意志が堅い。
タクシーに崩れ込むように乗り込んで別れた。
エリを乗せたタクシーは夜の車道へ紛れていった。
帰り道。学生時代にたまに行ってたつけ麺屋に入った。大盛りを食べても満足いかなくて、別なラーメン屋でもう一杯食べた。
これはエリの分だと訳のわからない理由をつけて。
エリにメッセージを送った。
ありがとう。また会おう。なんて。
相変わらず簡潔に、ありがとう!ご馳走様!と返ってきた。
ふらふらのエリの精一杯なのかもしれないと思いながらこれを書いて眠りにつこうとする。
この日を真空パックして忘れたくなかった。
花火は燃え尽きた。
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2021年1月24日(日)
<巣ごもりグッズ>第3弾、<川崎大師山門前 住吉>から<あんみつ>が届いた。数日前にTwitterで見つけた応援依頼、それならと注文したものが早速届いたのだ。冬休みに読んだ本の中で<初詣は私鉄の戦略>という指摘があって、事例として川崎大師が取り上げられていたことから、ご縁を感じたのである。手書きの礼状(もちろんコピー)が、担当者の気持ちを正直に表しているようで素直に嬉しい。もっとも、<あんみつ>などとくに食べたいとは思わないのだが・・・。
今日は全員休み。
奥川ファームから届いた手打ち蕎麦、いつもは半量だが今朝は一人前を頂く。
洗濯1回。
灯油の移動販売、回数券5枚購入、7,850円。
Twitterで応援依頼のあった<あんみつ>が届く。
昨日奥川ファームから届いた<黒烏骨鶏>の肉を無水煮に仕込む。
ランチ、息子たちには炒飯、私たちは<ミネストローネライス>、粉チーズとタバスコが合うのだ。
録画番組視聴。
ブラタモリ「呉〜“戦艦大和のふるさと”呉はどうできた?〜」
「ブラタモリ#174」で訪れたのは広島県の呉市。最近では映画「この世界の片隅に」の舞台としても話題になった呉で旅のお題「“戦艦大和のふるさと”呉はどうできた?」を探る▽大和ミュージアムで戦艦大和のスゴさを体感▽呉が「東洋一の軍港」に最適だった理由は地形にあり!?▽市街地で見つけた「めがね橋」は呉の町開発のシンボル!?▽急傾斜の山に家が建てられた理由▽戦艦大和が造られた当時の貴重な証言を聞く
続いて、配信落語を楽しむ。
NBC新春寄席 柳家小三治・柳家喬太郎・柳家三三 三人会
「子ほめ」柳家やなぎ
「悋気の独楽」柳家三三
「猫の茶碗」柳家小三治
仲入り
「紙切り」柳家一琴
「同棲時代」柳家喬太郎
喬太郎師は膝を痛めたとかで、見台・膝隠しを使っての高座。
腹ごなしに、町内ウォーキング、雨の後なので梅小路公園外周コース。
早時間にみなで夕飯、<大皿>にもれば残り物でも豪華に見える。
配信をアーカイブで楽しむ。
オンライン繁昌亭夜席 米二・塩鯛二人会
「オープニング・トーク」米二・塩鯛
「強情」塩鯛
「除夜の雪」米二
「つぼ算」塩鯛
「初天神」米二
オープニングの塩鯛さんの元日のエピソードが爆笑。
ツレアイは明日早出、早めの入浴・就寝。
3日ぶりの、3つのリング完成。
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古典落語「宿屋の仇討ち」
ただいまではみられませんが、むかしは、宿屋の店さきに女中や番頭がでて、さかんに客を呼んだものでございます。 「ええ、お泊まりはございませんか。ええ、蔦《つた》屋でございます」 「ええ、お泊まりではございませんか。吉田屋でございます」 「ええ、いかがでございます、武蔵屋でございますが……」 そこへ通りかかりましたのが、としのころは三十四、五、色は浅黒いが、人品のよろしいおさむらいで、細身の大小をたばさみ、右の手に鉄扇を持っております。 「ゆるせよ」 「はい、いらっしゃいまし。お泊まりでいらっしゃいますか? てまえどもは武蔵屋でございます」 「ほう、当家は武蔵屋と申すか。ひとり旅じゃが、泊めてくれるか?」 「へえ、結構でございますとも、どうぞお泊まりくださいまし」 「しからば厄介になるぞ」 「へえ、ありがとうございます」 「拙者《せつしや》は、万事世話九郎と申すが、昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分《りようぶん》にて、相模《さがみ》屋と申す宿屋に泊まりしところ、さてはやたいへんなさわがしさであった。親子の巡礼が泣くやら、駈けおち者が、夜っぴてはなしをするやら、いちゃいちゃするやら、角力《すもう》とりが大いびきをかくやら、とんと寝かしおらん。今宵《こよい》は、間狭《まぜま》でもよろしいが、しずかな部屋へ案内をしてもらいたい」 「へえへえ、かしこまりました」 「そちの名は、なんと申す?」 「へえ、伊八と申します」 「ははあ、そのほうだな、いわゆる最後っ屁とやらを放《はな》つのは……」 「えっ、なんでございます?」 「いたちと申した」 「いいえ、いたちではございません。伊八でございます。おからかいになってはこまります。へえへえ、こちらへどうぞ……お花どん、お武家さまにお洗足《すすぎ》をおとり申して……それから、奥の七番さんへご案内だよ」 おさむらいが奥へ通りますと、あとへやってまいりましたのが、江戸っ子の三人づれでございます。 「おうおう、そうあわてていっちまったんじゃあしょうがねえやな。宿場《しゆくば》を通りぬけちまわあな。どっかこのへんで、宿をとろうじゃあねえか」 「そうさなあ……」 「ええ、お早いお着きさまでございます。ええ、お三人さま、お泊まりではございませんか? 武蔵屋でございます」 「おうおう、若え衆が泊まれといってるぜ。おう、泊まってやるか? 武蔵屋だとよ」 「武蔵屋?」 「へえ、武蔵屋でございます」 「武蔵っていえば江戸のことだ。こちとら江戸っ子にゃあ、とんだ縁のある名前《なめえ》だ、気にいったぜ」 「ありがとうございます」 「おう、若え衆、こちとらあ、魚河岸《かし》の始終《しじゆう》三人だけど、どうだ、泊まれるかい?」 「へえへえ、これはどうもありがとうございます。てまえどもは、もう、大勢さまほど結構でございまして……おーい、喜助どん、お客さまが大勢さまだから、すぐにさかなのほうへかかっとくれ!! おたけどん、さっそくごはんを、どしどししかけておくれよっ、お客さまは、みなさん、江戸のおかたで、お気がみじかいから……さあさあ、お客さま、おすすぎをどうぞ……どうもありがとう存じます。てまえどもは、これでちょいとみますとせまいようでございますが、奥のほうがずっと深くなっておりまして、なかへはいりますと間数もたくさんございます。もう、みなさんゆっくりとおやすみになれますので……あのう、おあと四十人《しじゆうにん》さまは、いつごろお着きになりますんで?」 「え? なんだい、そのおあと四十人さまてえなあ?」 「いえ、あなた、いま、四十三人とおっしゃいましたでしょう?」 「四十三人? あははは、あれかい? ……おい、おめえ、欲ばったことをいうねえ。おちついて聞きなよ。おれたち三人は、めしを食うのも三人、酒を飲むのも三人、女郎買いにいくのも三人、こうして旅へでるったって三人で、いつもつるんで(いっしょになって)あるいてるから、それで、こちとらあ、魚河岸の始終《しじゆう》三人てんだ」 「えっ、始終三人?! 四十三人ではないので?」 「あたりめえじゃあねえか。赤穂義士が討入りするんじゃあるめえし、四十何人で旅なんぞするもんか」 「ああそうですか。始終三人ね……あなた、妙ないいかたをなさるから、まちがえちゃうんですよ。おーい、喜助どん、さかなはどうした? え? 切っちゃった。おたけどん、ごはんは? しかけた? いけねえなあ、こんなときにかぎって手がまわるんだから……ちがうんだよっ、お客さまは、たった三人だよ」 「おうおう、いやないいかたするなよ。たった三人でわるけりゃあ、どっかわきへ泊まるぜ」 「ああ、申しわけございません。とんだことがお耳にはいりまして……どうぞ、お気をわるくなさいませんように……これは、てまえどものないしょばなしで……」 「ないしょばなしで、どなるやつがあるもんか」 「へえ、ごかんべんねがいます。どうぞ、お泊まりくださいまし」 「そうだなあ、足も洗っちまったことだし、おめえんところへ泊まろうか」 「ええ、どうぞおあがりください。おすぎどん、奥の六番へご案内しとくれよ」 「どこだ、どこだ、どこだ、らあらあらあ……」 なんてんで、宿屋へ着いたんだか、火事場へやってきたんだかわかりません。 この三人が、さっきのさむらいのとなりの部屋に通されました。 「おい、ねえや、おめえじゃあ、はなしがわからねえかも知れねえな。うん、そうだ、さっきの若え衆を呼んでくんねえ」 「かしこまりました」 女中といれかわって、若い衆の伊八がやってまいりました。 「ええ、本日は、まことにありがとうございます。お呼びで?」 「おう、若え衆、手数をかけるな。まあいいや、ずーっとこっちへへえっちゃってくれ。おれたちは、これから一ぺえやりてえんだ。ついちゃあ相談なんだが、酒は極上《ごくじよう》てえやつをたのむぜ。あたまへぴーんとくるようなのはいけねえや。それから、さかなだが、さっきもいう通り、おれたちゃあ魚河岸の人間だ。ふだんぴんぴんはねてるようなさかなあ食ってるんだ。だから、よく吟味《ぎんみ》してもれえてえなあ。それからな、芸者あ三人ばかりたのまあ。腕の達者なところを、ひとつ生け捕ってもれえてえなあ。いくら腕が達者だって、やけに酒の強いなあいけねえぜ。そうかといって、膳の上にあるものをむしゃむしゃ食うってえやつも、これもあんまり色気がねえなあ……とにかく、芸が達者で、きりょうよしで、酒を飲みたがらねえで、ものを食いたがらねえで、こちとら三人に、いくらか小づけえをくれるような、そんな芸者を……」 「それはありません」 「そうかい、ねえかい? いなかは不便だ」 「どこへいったってありません」 「あははは、いまのはじょうだんだが、とにかく、いせいのいいところを、三人呼んでくれ。今夜は、景気づけに、夜っぴてさわいでやるぜ」 やがて、芸者衆がまいりまして、はじめのうちは、都々逸《どどいつ》かなんかやっておりましたが、 「どうだい、もっと、ひとつ、ぱーっといこうじゃあねえか……おれが、はだかで踊るからねえ、角力|甚句《じんく》でも、磯ぶしでも、なんでもかまわねえから、にぎ��かにやってくんねえな」 てんで、ひっくりかえるようなどんちゃんさわぎになりましたから、おどろいたのが、となり座敷のさむらいで、ぽんぽんと手を打つと、 「伊八、伊八!!」 「へーい、奥の七番さん、伊八どん、お呼びだよ」 「へーい……ええ、おさむらいさま、お呼びでございますか?」 「これ、敷居越しでははなしができん。もそっとこれへでい。これ伊八、拙者、先刻泊まりの節、そのほうになんと申した? 昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分にて、相模屋と申す宿屋に泊まりしところ、親子の巡礼が泣くやら、駈けおち者が、夜っぴてはなしをするやら、いちゃいちゃするやら、角力とりが大いびきをかくやら、とんと寝かしおらん。今宵は、間狭でもよいから、しずかな部屋へ案内してくれと、そのほうに申したではないか。しかるに、なんじゃ、となりのさわぎは? これではとても寝られんから、しずかな部屋ととりかえてくれ」 「どうも申しわけございません。部屋をかえると申しましても、どの部屋もふさがっておりますので……ただいま、となりの客をしずめてまいりますから、どうぞ、しばらくお待ちねがいます」 「しからば、早くしずめてくれ」 「へえへえ、かしこまりました……ええ、ごめんくださいまし」 「ああ、こりゃこりゃ、どっこいしょ���…ようっ、きたな、若え衆……おうおう、この若え衆だよ。さっきたいへんに世話をかけちまったんだ……おうおう、こっちへへえんな、へえんなよ。おい、一ぺえついでやってくれ。若え衆、いけるんだろ? 大きいもので飲みなよ。おい、飲めよ」 「へえ、ありがとうございます。へえ、いただきます。いただきますが……あいすみませんが、すこしおしずかにねがいたいんでございますが……」 「なんだと? おしずかにとはなんだ? ふざけちゃあいけねえや。お通夜じゃああるめえし……こちとらあ、陽気にぱーっといきてえから飲んでるんじゃあねえか。おめえんとこだって、景気づけにいいじゃあねえか」 「へえ、そりゃあたいへん結構なんでございますが、おとなりのお客さまが、どうもうるさくておやすみになれないとおっしゃいますんで……」 「なんだと? となりの客がうるさくて寝られねえ? ふざけた野郎じゃあねえか。そんな寝ごという野郎を、ここへつれてこい。おれがいって聞かせてやらあ。宿屋へ泊まって、うるさくて寝られねえなんていうんなら、宿屋をひとりで買い切りにしろって……その野郎、ここへひきずってこい。ぴいっとふたつに裂《さ》いて、はなかんじまうから……」 「ちり紙だね、まるで……しかし、おとなりのお客さまてえものが、ただものじゃあございませんので……」 「ただものじゃあねえ? なに者なんだ?」 「じつは、さしていらっしゃいますんで……」 「さしてる? かんざしか?」 「かんざしじゃありません。腰へさしてるんですよ」 「たばこいれか?」 「いいえ、二本さしてるんですが……」 「二本さしてる? なにいってやんでえ。二本さしてようと、三本さしてようと、こちとらあおどろくんじゃねえや。矢でも鉄砲でも持ってこいってんだ」 「おいおい、金ちゃん、ちょいとお待ちよ。若え衆のいったことで気になることがあるんだけどもね、腰へ二本さしてるってじゃあねえか」 「なに? 二本さしてる? うなぎのかば焼きみてえな野郎じゃあねえか……もっとも、気のきいたうなぎは、三本も四本もさしてるが……なんでえ、矢でも鉄砲でも持ってこいってんだ……え? 二本さしてる? 腰へ? ……おい、若え衆、ちょっと聞くけどね、そりゃあ刀じゃねえんだろうねえ?」 「へえ、腰へさしてるんでございますから、刀でございますなあ」 「刀でございますなあって、すましてちゃこまるなあ」 「えへへへ……あなた、矢でも鉄砲でも持ってこいとおっしゃったじゃあありませんか」 「矢でも鉄砲でもとはいったけども、刀とはいわなかったぜ……刀を二本てえことになると、さむれえかい?」 「へえ、おさむらいで……おやっ、たいそういせいがようございましたが、急にしずかにおなりで……やっぱりおさむらいは、おそろしゅうございますか?」 「べつにおそろしかあねえけども、こわいじゃあねえか」 「おんなじだあな」 「おらあな、こわかあねえけど、さむれえとかぼちゃの煮たのは虫が好かねえんだよ……よし、わかった、わかった、しずかにするよ……おい、芸者衆、すまねえなあ、じゃあ、三味線たたんで早くひきあげてくれ……ああ、せっかくの酒がさめちまったぜ。とにかくさむれえはしまつがわりいや。気に食わねえと、抜きやあがるからね……しかたがねえ、おとなしく寝ようぜ。もうこうなりゃあ、寝るよりほかに手はねえや……おい、ねえや、早く床《とこ》敷いてくれ」 「もうおやすみですか?」 「こうなりゃあ起きてたってしょうがねえや。床敷いてもらおうじゃねえか……おうおう、ねえや。そうやって三つならべて敷いちゃあだめじゃねえか。となりのやつとしゃべるときにゃあいいが、端《はし》と端《はし》としゃべるときにゃあ、大きい声をださなくっちゃあならねえ。そうなりゃあ、また、となりのさむれえから苦情がでらあ。ならべねえで、こう、あたまを三つよせて敷いてくれ……さあ、床へへえろう」 「ふん、こんなばかなはなしはねえや。ようやくおもしろくなってきたなとおもったら、となりのさむれえがうるせえことをいうじゃあねえか。こうなりゃあ、早く江戸へ帰って飲みなおしといこうぜ」 「うん、江戸といやあ、帰るとじきに角力だなあ。おらあ、あの捨衣《すてごろも》てえやつが好きよ」 「ああ、坊主だったのが還俗《げんぞく》して、角力とりになったてえやつだな」 「うん、名前からしてしゃれてるじゃあねえか。それに、出足の早えとこが気持ちがいいや。なあ、行司《ぎようじ》が呼吸をはかってよ、さっと軍配をひくとたんに、どーんとひとつ上《うわ》突っぱりでもって相手のからだあ起こしておいて、ぐーっと、こう、左がはいって……」 「いてえ、いてえ、おいっ、いてえよ……おめえ、ずいふん手が長えんだな。そんなところから手がとどくとは……おれだって、負けちゃあいられねえや。やいっ」 「あれっ、右をいれやがったな。なにを、こんちくしょうめっ、やる気か? よしっ、さあ、こい!!」 「お待ちよ。寝てたんじゃあどうもあがきがつかなくっていけねえや。さあ、立って組もうじゃあねえか」 「そうか。よし、そんなら、ふんどしをしめなおそう」 こうなると、まんなかの男もだまってみていられませんから、お盆を軍配《ぐんばい》がわりにして、 「さあさあ、双方、見合って、見合って……それっ」 と、お盆をひきましたから、 「よいしょっ」 「なにくそっ」 「はっけよい、のこった、のこった、のこった……はっけよい!!」 ドタンバタン、ドスンドスン、バタン、メリメリメリ……となりのさむらいは、さっそく手を打って、 「伊八、伊八!!」 「しょうがねえなあ、こりゃあ……へーい、お呼びでございますか?」 「これ、敷居越しでははなしができん。もそっとこれへでい。これ伊八、拙者、先刻泊まりの節、そのほうになんと申した? 昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分にて、相模屋と申す宿屋に泊まりしところ、親子の巡礼が泣くやら、駈けおち者が、夜っぴてはなしをするやら、いちゃいちゃするやら、角力とりが大いびきをかくやら、とんと寝かしおらん。今宵は間狭でもよいが、しずかな部屋へ案内してくれと、そのほうに申したではないか。しかるに、なんじゃ、となりのさわぎは? 三味線と踊りがやんだとおもえば、こんどは角力だ。ドタンバタン、ドスン、メリメリメリッと、唐紙《からかみ》からこちらへ片足をだしたぞ……いや、あのさわぎではうるさくて寝られん。しずかな部屋ととりかえてくれ」 「どうも申しわけございません。さきほども申しました通り、どの部屋もふさがっておりますので……ただいま、となりの客をしずめてまいりますから、どうぞ、しばらくお待ちねがいます」 「しからば、早くしずめてまいれ」 「へえへえ、かしこまりました……どうも手がかかってしょうがねえなあ。……ごめんくださいまし」 「よう、きたな、野郎。よしっ、一番くるか!!」 「なるほど、こりゃあ寝られねえや。もしもし、あなたがた、さっきも申しあげましたでしょう? おとなりのお武家さまが、うるさくておやすみになれないと……」 「あっ、そうそう。すっかりわすれてた。わかった。わかったから、もうすぐ寝るよ。いえ、こんどは大丈夫、もうはなしもしない。いびきもかかない。息も……しないわけにいかねえから、息だけはそうっとするけど、すぐに寝るよ。安心して帰れよ……いけねえ、いけねえ。うっかりしちまった。だめだよ。ああいう力のへえるはなしは……もっと力のへえらねえはなしをしようぜ。なにかねえかな、こう力のへえらねえはなしは?」 「どうだい、色《いろ》ごとのはなしてえのは?」 「まあ、それが一番しずかでいいんだけどもね、まあ、おたげえに、いずれをみても山家《やまが》そだちってやつでね、女にゃあ、あんまり縁のねえつらだからな」 「おっと待った。おう、金ちゃん、いかに親しい仲だとはいいながら、すこしことばが過ぎゃあしねえかい?」 「なにが?」 「だってそうじゃあねえか。なんだい、その、いずれをみても山家そだち、女にゃあ、あんまり縁のねえつらだとは、すこしことばが過ぎるだろう? きざなことをいうんじゃあねえが、色ごとなんてもなあ、顔やすがたかたちでするもんじゃあねえんだぜ。人間をふたり殺して、金を三百両|盗《と》って、間男《まおとこ》(密通)をして、しかも、三年|経《た》っても、いまだに知れねえってんだ。どうせ色ごとをするんなら、これくれえ手のこんだ色ごとをしてもれえてえなあ」 「へーえ、してもれえてえなあというところをみると、源ちゃんは、そんな手のこんだ色ごとをしたことがあるのかい?」 「あたりめえよ。あるからいうんじゃあねえか、……なあ、いまから三年ばかり前《めえ》に、おれが川越のほうへしばらくいってたことがあったろう?」 「うん、そんなことがあったっけなあ」 「あんときゃあ、伯父貴《おじき》のところへいってたんだ。伯父貴はな、小間物屋をやってるんだが、店で商《あきな》いをするだけでなくって、荷物をしょって、得意まわりもするんだ。で、ご城内のおさむれえのお小屋なんかもあるくこともあって、商売もなかなかいそがしいのよ」 「ふんふん」 「おれもいい若え者《もん》だ。毎日ぶらぶらしてるのも気がひけるから、『伯父さん、おれも手つだおうじゃあねえか。そんな大きな荷物をかついじゃあ骨が折れるだろうから、おれがかつごう』ってんで、伯父貴にくっついて、毎日城内のおさむれえのお小屋をあるいてた。ところが、ある日、伯父貴がぐあいがわりいもんだから、おれが、ひとりで荷物をしょって、ご城内のおさむれえのお小屋をあるいてると、お馬まわり役、百五十石どりのおさむれえで、石坂段右衛門という、このかたのご新造《しんぞ》さんが、家中《かちゆう》でも評判のきりょうよしだ。おれが、ここの家へいって、『こんちは、ごめんくださいまし』というと、いつもなら女中さんがでてくるんだけども、あいにく留守だとみえて、その日にかぎって、ご新造さんがでてきて、『おう、小間物屋か。よいところへきやったの。遠慮せずと、こちらへあがってくりゃれ』と、こういうんだ」 「へーえ、どうしたい?」 「お座敷へ通されると、ご新造さんが、『そなたは酒《ささ》を食べるか』と、こう聞くんだ。だからね、『たんとはいただきませんが、すこしぐらいでございましたら……』と、おれが返事したんだ」 「へーえ、おまえ、やるのかい、笹を? 馬みてえな野郎だなあ……ははあ、そういわれてみりゃあ、きのうも、のりまきがなくなってから、まだ口をもごもごさせていたなあ」 「なにいってやんでえ。ささったって、笹の葉っぱじゃあねえやい。酒のことをささというんじゃあねえか……まあ、そんなこたあどうでもいいや……しばらくすると、お膳がでてきて、ご新造さんが、おれにさかずきをわたしてくだすって、お酌までしてくださるじゃあねえか。せっかくのお心持ちだから、おれが一ぺえいただいて、ご新造さん��ほうをみると、なんだか飲みたそうなお顔をしてるんだ。そこで、『失礼でございますが、ご新造さんも、おひとついかがでございます?』っていうと、ご新造さんが、にっこり笑って、そのさかずきをうけてくだすったから、おれが酌をする。ご新造さんが飲んで、おれにくださる。おれが飲んで、ご新造さんに返す。ご新造さんが飲んで、おれにくださる。やったりとったりしてるうちに、縁は異なもの味なものってえわけで、おれとご新造さんとがわりなき仲になっちまったとおもいねえ」 「いいや、おもえない。おめえは、わりなき仲ってえ顔じゃあねえもの……薪《まき》でも割ってる顔だよ」 「なにいってやんでえ。そこが縁は異なもの味なものよ。なあ? それからというものは、おらあ、石坂さんの留守をうかがっちゃあ通ってたんだ」 「泥棒猫だね、まるで……で、どうしたい?」 「ある日のこと、きょうも石坂さんが留守だてえんで、すっかり安心して、おれとご新造さんとが、さかずきをやったりとったり、よろしくやってると、石坂さんの弟で大助、こりゃあ家中第一のつかい手だよ。このひとが、朱鞘《しゆざや》の大小のぐーっと長えのをさして、『姉上、ごめんくだされ』ってんで、ガラッと唐紙をあけた。すると、おれとご新造さんが、さかずきのやりとりをしてるじゃあねえか。野郎、おこったの、おこらねえのって……『姉上には、みだらなことを……不義の相手は小間物屋、兄上にかわって成敗《せいばい》(処罰)してくれん』っていうと、例の長えやつをずばりと抜いた。おらあ、斬られちゃあたまらねえから、ぱーっと廊下へとびだすと、大助てえ野郎もつづいてとびだしてきた。おらあ、夢中で逃げたんだが、なにしろせまい屋敷だから、すぐに突きあたりになっちまった。しょうがねえから、ぱーっと庭へとびおりると、つづいて大助てえ野郎もとびおりたんだが、人間、運、不運てえやつはしかたのねえもんだ。大助てえ野郎が、あたらしい足袋をはいてやがったもんだから、雨あがりの赤土の上でつるりとすべって、横っ倒しになったとたん、敷石でもって、したたか肘《ひじ》を打ったからたまらねえや。持ってた刀をぽろりとおとした。しめたっとおもったとたん、おらあ、その刀をひろうと、大助てえ野郎をめった斬りにしちまった」 「うーん、え��えことをやりゃあがったなあ……それで?」 「ご新造さんは、もうまっ青な顔になっていたが、『これ、ここに三百両の金子がある。これを持って、わらわをつれて逃げてくりゃれ』と、おれに金づつみをわたしたから、『ええ、よろしゅうございます』ってんで、これをふところにいれちまった。すると、ご新造さんが、たんすをあけて、持って逃げる着物をだしはじめたから、すきをうかがって、おらあ、うしろから、ご新造さんをめった斬りにしちまった」 「またかい? ひでえことをしゃあがったなあ……なにも、ご新造まで殺すこたあねえじゃあねえか」 「そこが、おれとおめえとのあたまのはたらきのちがうところだ。なぜって、かんげえてもみねえな。あとから追手《おつて》のかかる身だよ。足弱《あしよわ》なんぞつれて逃げきれるもんか……どうでえ? 金を三百両盗って、間男をして、人間をふたり殺して、三年経っても、いまだに知れねえってんだぞ。どうせ色ごとをするんなら、このくれえ手のこんだ色ごとをしてもらいてえなあ」 「ふーん、おどろいたねえ。ひとはみかけによらねえっていうけど、ほんとうだなあ。まったくてえしたもんだ。いや、おそれいった。じつにどうもたいした色ごと師だ。ほんとにおどろいた色ごと師だよ、源ちゃんは…… 色ごと師は源兵衛、源兵衛は色ごと師、スッテンテレツク、テンツクツ、スケテンテレツク、テンツクツ……源兵衛は色ごと師、色ごと師は源兵衛だ……」 「伊八、伊八!!」 「へーい、また手が鳴ってやがるな。寝られやしねえや、こりゃどうも……へーい……お呼びでございますか?」 「敷居越しでははなしができん。もそっとこれへでい。これ伊八、拙者、先刻泊まりの節、そのほうになんと申した?」 「昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分にて……」 「だまれっ、万事世話九郎と申したは、世をしのぶ仮《か》りの名、まことは、川越の藩中にて、石坂段右衛門と申すもの。先年、妻と弟を討たれ、逆縁ながらも、その仇を討たんがため、雨に打たれ、風にさらされ、めぐりめぐって三年目、となりの部屋に、仇源兵衛なる者がおることが判明いたした。ただちに踏みこんで斬りすてようとは存じたが、それはあまりに理不尽《りふじん》(無理)。一応そのほうまで申しいれるが、拙者がとなりの部屋へまいるか、あるいは、となりから源兵衛なる者が斬られにくるか、ふたつにひとつの返答を聞いてまいれっ」 「こりゃあどうもたいへんなことで……少々お待ちくださいまし。となりへいってまいりますから……どうもとんだことが持ちあがっちまった。こりゃあえらいことだぞ……ええ、ごめんください」 「スッテンテレツク、テンツクツ、スケテンテレツク、テンツクツ、源兵衛は色ごと師、色ごと師は……あははは、またきやがったな。わかった、わかった。すこし調子に乗りすぎちまった。すぐ寝る。すぐ寝るから……」 「いいえ、こんどは寝ちゃあいけません。ええ、このなかに源兵衛さんてえひとがいらっしゃいますか?」 「源兵衛はおれだが……」 「あなたねえ、ひとを殺したおぼえはありますか?」 「え? ……ああそうか。廊下で聞いてやがったんだな。おう若え衆、どうせ色ごとをするんなら、おれぐれえの色ごとをやってもらいてえね。人間をふたり殺して、間男をして、三百両盗って、しかも、三年経っても、いまだに知れねえてんだ。どうだ、てえしたもんだろう?」 「いいえ、あんまりたいしたもんじゃあありませんよ。おとなりのおさむらいさまは、石坂段右衛門とおっしゃいます。『先年、妻と弟を討たれ、その仇を討たんがため、雨に打たれ、風にさらされ、めぐりめぐって三年目、となりの部屋に、仇源兵衛……』……あなただ。あなたですよ……『仇源兵衛と申す者がおることが判明いたした。ただちに踏みこんで斬りすてようとは存じたが……』まあ、わたしを呼んでね、『拙者がとなりの部屋へまいるか、あるいは、となりから源兵衛なる者が斬られにくるか、ふたつにひとつの返答を聞いてまいれ』ってんですけどもねえ、あなた、となりへ斬られにいらっしゃいますか?」 「おいおい、ほんとうかい? じょうだんじゃあねえぜ。おちついとくれよ」 「あなたがおちつくんですよ」 「いや、若え衆、まあ聞いてくんねえ。じつはな、半年ばかり前、おれがね、両国の小料理屋でもって一ぺえやってたんだ。そのとき、そばでもって、このはなしをしてたやつがいたんだ。おらあ聞いていて、うん、こいつあおもしれえはなしだ。どっかでもって、いっぺんこのはなしをつかってみてえとおもってたんだよ。そうしたら、さっき、金ちゃんが、『いずれをみても山家そだち、女にゃあ縁のねえつらだ』なんていったろう? だから、両国のはなしをつかうのはこのときだってんで、口からでまかせに、つい自分のはなしとしてやっちまったんだ。だからさ、人間をふたり殺したのは、両国のひとなんだから、となりのおさむれえに両国へいってもらっておくれ」 「へーえ、すると、このはなしは受け売りなんですか? あなたねえ、こんなややっこしいはなしを、口からでまかせに、むやみに受け売りなんぞしちゃあこまりますよ」 「いや、めんぼくねえ。つい調子に乗っちまったもんで……」 「ほんとうにこまりますねえ。あんたがたのために、こっちゃあ寝られやあしねえんだから……まあ、どうなるかわからないけれども、とにかく、となりへいって、おさむらいさまに、よくはなしをしてきますからねえ……しょうがねえなあ、ほんとに世話ばっかり焼かせて……ええ、お武家さま、どうもお待たせいたしました」 「ごくろうであった。で、いかがいたした?」 「へえ……それが、その……なにかのおまちがいではございませんか?」 「まちがい?」 「へえ、源兵衛という男の申しますには、あれは、なんでも両国の小料理屋で聞いたはなしの受け売りだとかいうことで……ええ、人殺しをしたり、金を盗ったり、間男をしたりと、そんなことのできそうな男ではございません。自分のかみさんが間男をされても気がつかないというような顔でございまして……とても人を殺すなどという度胸は……」 「ええ、だまれ、だまれっ……現在、おのれの口から白状しておきながら、事《こと》ここにおよんで、うそだといってすむとおもうか!! さようないいわけによって、この場を逃れんとする不届至極《ふとどきしごく》の悪人めっ。ただちに隣室に踏みこみ、そやつの素っ首たたきおとし、みごと血煙りあげて……」 「もし、少々お待ちください。ねえ、お武家さま、ただの煙りとはちがいますよ。血煙りてえやつはおだやかじゃあありません。あの部屋で血煙りがあがったなんてえことが評判になりますと、てまえどもには、これから、お泊まりくださるお客さまがなくなってしまいます。どうか、せめて庭へでもひきずりだして、血煙りをおあげくださるということにねがいたいもんで……」 「いや、わかった。そのほうの申すところ、一応もっともじゃ。なるほど、仇討ちとはいいながら、死人がでたとあっては、当家としても、今後のめいわくとなろうな……なにかよい思案は? ……うん、しからば、かよういたそう。明朝まで源兵衛の命をそのほうにあずけおこう。明朝あらためて、当宿場はずれにおいて、出会《であ》い敵《がたき》といたそう。しからば、当家へめいわくはかかるまい?」 「へえへえ、それはありがとうございます。もう、そうねがえれば、大助かりでございます」 「さようか。しからばそのようにいたそう。仇は源兵衛ひとりではあるが、朋友《ほうゆう》が二名おったな? これは、朋友のよしみをもって助太刀いたすであろう。よしんば助太刀をいたすにもせよ、いたさぬにもせよ、ことのついでに首をはねるゆえ、三名のうち、たとえ一名たりともとり逃がすようなことあらば、当家はみな殺しにいたすぞ。よろしいか、さよう心得ろ」 「えっ、一名でもとり逃がすと、当家はみな殺し?! へえへえ、いえ、もうかならず逃がすようなことはいたしません。ええ、逃がすもんですか。へえ、かしこまりました。たしかにおうけあいいたしました。どうぞ、旦那さま、ご心配なくおやすみくださいまし……さあ、松どん、善どん、寅どん、喜助どん……みんなきてくださいよ。いえね、へたすると、ここで仇討ちがはじまるところだったんだが、あのお武家さまのおはからいで、明朝、この宿場はずれで出会い敵ってえことになったんだ。そのかわりね、三人のうち、ひとりでも逃がすようなことがあると、家じゅうみな殺しだってんだから、こりゃあおだやかじゃあないよ。え? そうだよ。仇は、あの江戸のやつらだよ。ねえ、そういやあ、いやにこすっからいような目つきをしてたろう? なにしろ逃がしたらたいへんなんだから……うん、縄を持ってきたかい? じゃあね、あたしが声をかけたら、かまうこたあないから、あいつらあ、ぐるぐる巻きにふんじばって、柱へでもなんでもしばりつけとかなくっちゃあ……え? 今夜は寝ずの番だよ。みんな覚悟してくれよ……ええ、ごめんください」 「おう、若え衆か、どうしたい、はなしはついたかい?」 「ええ、つきました。明朝、当宿場はずれで出会い敵ということで、はなしは無事につきました」 「おいおい、はなしは無事につきましたなんていってるけど、じょうだんじゃねえ。出合い敵てえのはなんだい?」 「ええ、宿場はずれで、あなた、殺《や》られます」 「えっ」 「それでね、『仇は源兵衛ひとりではあるが、朋友が二名おったな? これは、朋友のよしみで助太刀いたすであろう』って……」 「しない、しないなあ」 「ああ、しないよ、ふたりとも……」 「いいえ、してもしなくても、ことのついでに首をはねるそうで……」 「おいおい、ことのついでにって、気やすくいうなよ」 「それでね、あなたがたのうち、ひとりでも逃がすようなことがあると、あたしたちの首が胴についていないというようなことで……まことにお気の毒ですが、きゅうくつでも、あなたがたしばらしてもらいます」 「おい、若え衆、おいおい、かんべんして……」 「ええ、かんべんもくそもあるもんか」 「おいおい、なにをするんだっ」 「なにもくそもあるもんか……おい、みんな、かまわないから、ぐるぐる巻きにしちまえ!!」 店じゅうの者が、寄ってたかって三人を荒縄でぎゅうぎゅうしばりあげると、柱へ結《ゆわ》いつけてしまいました。 三人は、さっきの元気はどこへやら、青菜に塩で、べそをかいております。 一方、おさむらいのほうは、さすがに度胸がすわっているとみえまして、となりの部屋に仇がいるというのに、大いびきで、ぐっすりとやすんでしまいました。 さて、一夜あけますと、おさむらいは、うがい、手水《ちようず》もすませまして、ゆうゆうと、朝食も終えました。 「ええ、お早うございます」 「おう、伊八か。昨夜は、いろいろと、そのほうに世話を焼かせたな」 「いいえ、どういたしまして……さきほどはまた、多分にお茶代までいただきまして、まことにありがとう存じます」 「いや、まことに些少《さしよう》であった。今後、当地へまいった節は、かならず当家に厄介《やつかい》になるぞ」 「へえ、ありがとう存じます……ええ、それから、旦那さま、昨夜の源兵衛でございますが……」 「源兵衛?」 「はい。ただいま、唐紙をあけてお目にかけます……さあ、よくごらんくださいまし。あのまんなかにしばってございますのが、あれが源兵衛でございまして、その両|端《はし》でべそをかいておりますのが、金次に留吉でございます」 「ほほう、ひどく厳重にいましめられておるが、なにか、昨夜、よほどの悪事でも犯《おか》したか?」 「いえ、昨夜は、べつにわるいというほどのことはいたしません。ただ、はだかでかっぽれを踊ったぐらいでございますが……」 「それが、なにゆえあのように?」 「でございますから、あの源兵衛が、旦那さまの奥さまと、弟御さまとを殺した悪人でございます」 「ほほう、それは、なにかまちがいではないかな? 拙者、ゆえあって、いまだ妻をめとったおぼえもなく、弟とてもないぞ」 「いいえ、そんなはずはございません。ねえ、旦那さま、おちついて、よくおもいだしてくださいましよ。ゆうべおっしゃったじゃあございませんか……『先年、妻と弟を討たれ、その仇を討たんがため、雨に打たれ、風にさらされ……』って」 「ああ、あれか……あははははっ……いや、あれは座興じゃ」 「えっ、座興? 座興とおっしゃいますと、旦那さまも口からでまかせにおっしゃったんで? ……へーえ、口からでまかせが、いやに流行《はや》ったねえ……しかし、旦那さま、じょうだんじゃあございませんよ。ひとりでも逃がしたら、家じゅうみな殺しだっておっしゃったでしょ? ええ、もう、家じゅう、だれひとり寝たものはおりません。みんな寝ずの番で、あの三人を……あの三人だってかわいそうに、生きた心地はありませんよ。みんなまっ青になって、べそをかいて……旦那さま、あなた、なんだって、そんなくだらないうそをおっしゃったんでございます?」 「いや、あのくらいに申しておかんと、身《み》どもが、ゆっくりやすむことができん」
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