#虹の彼方へ
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🐯虎年最後一天的彩虹🌈 #虹 #彩虹 #rainbow #猴山岳 #貓空#maokong #shotoniphone #樟山寺 #虹の彼方へ #貓纜 #貓空站 #樟樹步道 #tokyocameraclub #東京カメラ部 #pbhk @minimal_taiwa #maokong #貓空 #Sunshower @travellingthroughtheworld @taipeitravel @minimal_taiwan @discover_taiwan #写真好きな人と繋がりたい #写真撮ってる人と繋がりたい(在 貓空樟樹步道) https://www.instagram.com/p/CnrrnFCv0rG/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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【2話】 はじめてLSDをやったときのレポ 【さいばーひっぴーができるまで】
僕と友人の“しのはる”は、LSDがどういう効果をもたらすのか特に分かっていなかったが、お気に入りのプッシャーからLSDを引いてみて、早速試してみることにした。
僕らは馴染みの公園に行き、緊張の中LSDを摂取したのだが、初めてのLSDは量が少なかったのか、高揚感や感情の増大などの効果はあったものの、幻覚を見るまでには至らなかった。
ただそれでも、ファミレスで2時間ほど互いに絵を描くことに没頭して奇妙な絵を描いたり、途中で雨が降ってきたのに雨を浴びるのが気持ちいいからと傘もささずに笑顔でびしょ濡れになったりしていて、初めてのLSDは十分愉快で興味深い思い出ではあった。
―――僕らはそれからもLSDを引いて、数回ほど、1ヒット分(100μg分)のLSDの体験をしていたのだが、LSDトリップの醍醐味を味わうことができた体験は、初めてのLSD体験から約1年後のことであった。
このときは、しのはると大学時代の友人でLSD初体験の“イシカワ”を呼び、3人で公園に行って、LSDを摂取した。またこのときは、Twitter上で“地下薬局”と名乗るプッシャーから引いてきた、角砂糖に垂らされたLSDを摂ったのだが、今までのLSDの2倍ほどの効果を感じられるものだった。
摂取してから1時間ほど待つと、視界はシラフのときより俄然明るく、輝かしく見えていて、芝生の緑や空の青々しさ、駆け回る少年の頬の赤らみなどが強調されていたし、なんの変哲もないただの公園なのに、あらゆる対象物に新奇性を覚えるほど、童心に帰ったような感覚で物事を見られるようになっていた。
僕は長らく、地べたにあぐらをかいて座り、公園の池の水面に浮かんだ油膜(それは鮮やかな虹色に発光するマーブル模様に見えている)を恍惚と眺めていた。すると、飛んできた鴨がその池の上に着水したのだが、不思議なことに、その様子はスローモーションがかかったように見え、翼の動きの一つ一つを鮮明に捉えることができた。
鴨は池の上を優雅に遊泳し始め、その油膜の上を通る。鴨の後方に次々と生まれる水面に広がる波紋の一つ一つが、極彩色に煌めくマーブル模様を帯びて、ゆっくりと広がっていく……。
そしてふと、「このサイケデリックな感覚のまま大麻を吸えば、もっと高みにイけるのではないか」と思い立たった。僕は2人に声をかけると、景気良く極太ブラントを作って、3人でそれをまわすことにした。
手始めにひと吸いすると、それだけで視界の奥行き感がなくなり、平坦な2次元動画のように見えてきた。さらに、外界の全ての動きがスローになり、鳥のさえずりや車の走行音などの環境音にはエコーがかかっているように聞こえ始めた。
この時点で、すでに現実の現実感がなくなったように感じていて、「今回こそ戻れないほどやりすぎてしまった」とかなり切迫していたのだが、もうどうにでもなれという気持ちで、それからも二巡三巡とまわってくるブラントを吸い続けた。
公園に生えている木の幹は、呼吸をしているように内側に収縮したり外側に拡張したりしていて、木々が呼吸しているように思えた。さらに深く吸うと、規則性を持って複雑に変化する半透明の幾何学模様が視界全体に現れ、その半透明の幾何学模様越しに、呼吸をしている木々が見えていた。地面は海のように波打って動いているように見え、その波打ちの残像まで見えていて、波打つ地面は遠くなるに連れて微妙に反り返っている。
視覚だけではない。思考は次から次へと矢継ぎ早に連想されながら流れていて、その矢継ぎ早に流れている思考とは別に、バックグラウンド再生のように同時に矢継ぎ早に流れる思考があった。そのため、思考を一つに絞って処理するのが難しく、思考を口に出そうとしても、思考の速さに口の動きが追いつかなくなっていた。
しかも短期記憶がほとんどなくなっていて、ついさっき浮かんだ思考が思い出せなくなってい��ので、なんとか紡いだ言葉を口に出しても、言葉を口にした時点で何を喋ろうとしていたか思い出せなくなっていた。
そんなこんなで、やっとのことで極太ブラントを吸い切ると、ついには“目の前の光景を細部まではっきりと見ることができているのに、見ているものがなんなのか認識できない”という状態になった。
その刹那、「もう戻れないのではないか?」という考えがよぎってしまい、その考えを元に高速で恐怖の連想ゲームが始まった。絶望感で声が出せなくなった。
しのはるも僕と同様に、声を出せないか、声を出せても支離滅裂なことしか発せられていなかったので、僕はパニック状態になりつつも、“彼も同じように狂人になっている”と悟って、少し安心した。
ところが、イシカワは平然とした口調で、「お腹すいた。寿司でも食う?」などと呑気なことを言っていた。僕としのはるは、当然まともに言語を話せる状態ではなかったので、顔を見合わせ、テレパシーを使って「こいつとは次元が違う」などと会話をした(LSDの統合失調症様の効果で、相手の思考が読み取れて自分の思考が伝わっていると思い込んでいただけではあるが)。
僕はイシカワに対して、「こんなキチガイが公園の外に出ていいわけがないし、食事するにしてもナマものは気持ち悪いから論外」などと伝えたかったのだが、イシカワも僕としのはるの異常な様子に少し脅えた表情をしているように見えたので、「一旦…それぞれ一人になって…みない?」などと必死に言葉を紡いで喋ると、しのはるはよくぞ言ってくれたという表情で「そうしよう」とだけ言って、そそくさと離れて行った。
イシカワはわけがわからないようで困惑していたが、僕も最後の力を振り絞って、「ごめん、もう…幻覚が凄くて…」などと言って、イシカワから離れた場所に歩いて行き、平たい地面の上に座り込んだ。
地面に座り込むと、現実の瑣末な事象から解放され、一気に幻覚ワールドに引き込まれる感覚があった。僕はどういうわけか、その感覚に集中できることに安心感を覚えていた。
座り込んだまま上空を見上げると、網目の中一つ一つに目玉があるドーム状の蜘蛛の巣が空の全体を覆っているように見えていた。
僕はその幻覚に圧倒されて、後ろにぶっ倒れるようにして仰向けに横たわった。仰向けになると、その幻覚は次第に色濃く迫力を増し、完全に周囲を覆っていった。
次第に、その幻覚は、視界に映っているだけという認識ではなくなっていって、“むしろ実際の現実の光景より現実っぽく思える”という、摩訶不思議な感覚になっていった。
どう考えても“まともでない側の人間”に、僕がその“当事者”になってしまったという事実に、僕は極度のスリルを感じたが、その感情と同時に、目を瞑ったらより深い幻覚ワールドに没入できるという期待もあったので、僕はゆっくりと目を瞑り、LSDに身を預けることにした。
―――僕は奇妙なフラクタル構造の幾何学模様に360度覆われた空間にいた。その幾何学模様は僕の脳に保存されている記憶とは全く関連がないような、まるで見たこともなく、この世のものとは思えないパターン・構造・配色に次々と変化をしていき、それは無限に変化していく……。
僕はいつの間にか身体感覚を認識できなくなっていて、現実世界とは切り離された、魂の空間とでもいうような世界に入っていき、現実の事象―ここがどこで、僕は誰で、今は何時で、何を摂取してこんなことになっているのか―などが、まるでわからなくなっていた。
ここから記憶は曖昧だが、気づくと、先の見えない遥か上空まで続いている高い塔に沿って、魂だけの自分が上空に向かって凄いスピードで進んでいた。上空に進めば進むほど、現実世界がどんどん遠のいていくような感じがして、これはとても言葉では言い表せないほどに爽快だった。
すると、スピードは次第に弱まり、フリーフォールのように猛スピードで落下していった。面白いことに、落下するごとに徐々に現実の事象が思い出されてきて、地面に直撃する寸前で身体感覚や現実の記憶を取り戻した。
と、思ったら、自分の過去をプレイバックするように高速で時間の巻き戻しが始まり、一人称視点で、学生時代から少年期、さらに覚えているはずのない幼少期から乳児期まで遡り、母親の胎内へ入っていった。
すると途中で、逆再生は止まり、今度は未来方向に向かって、高速で早送りされる映像が始まった。再び一人称視点で、誕生から今生きている時間まで進んでいったが、さらに現在を通過して、数分後の未来から自分が老いて死ぬまでの主観映像を見た。不思議なことに、これらの各瞬間は主観的に現実感があり、“今”の事象として認識されていた。
それから自分が死んだ後も、映像の早送りは続き、さらにその先の自分の死後の世界の映像を少し見させられ、また逆再生が始まった。そして未来の死の状態から生の状態に、さらに巻き戻って、現在の時間に戻った瞬間、急に意識がはっきりし、僕はその勢いで目を開けて上体を起こした。辺りを確認すると、少し離れた場所にいたしのはるも、ちょうど上体を起こしてこちらを見ていた。
今でこそサイケデリック体験についてある程度理解はできているけど、当時はこの体験がなんのことかまるでわからず、SFやファンタジーのような摩訶不思議な世界に放り込まれたような気持ちだった。
しのはるも僕と同じように神秘体験をしていたようで、僕らは興奮しながら、ただ顔を合わせ、互いに言葉にできない想像を絶する体験をしたことを感覚的に共有した。
その後、僕らはとりあえず作戦会議をしようという話になり、ガストに行くことにした。言葉にするのはとても難しかったけど、どうにかお互い自分の体験を言葉にした上で、「LSDによる神秘体験を幼馴染と共有できていることの奇跡」などについて、恥ずかしげもなく語り合った。
また、僕たちはこの体験を通して、「死とは自分にも訪れるものなのだ」という本来当然の事実を、自分の肉体をもって理解することができたと感じていた。漠然と抽象的に、他人事としてイメージしていた“死”という概念の実態を掴めた気になって、死に対する恐怖心が薄れている感覚があった。
それと同時に、「今までいかに自分の人生に当事者としての自覚を持たずに、世間に合わせて流されるままに生きてしまったのだろう」とか、「どうせ死ぬのになぜお行儀よくしていたのだろう」というような後悔の念を強く抱いた。
そうして一通り話を終えた頃には、LSDの効果が下がっていて、サイケデリックな感覚は失われていってきていた。ただしかし、シラフに戻れば大丈夫という話ではなかった。臨死体験と括るだけでは物足りない神秘体験をしたということは、今後の一生を大きく変えるターニングポイントであり、一生忘れることのない体験なのだと思った。
そういえばよく覚えていないけど、トリップ中に体験していた“自分が死ぬまでのヴィジョン”は、このままの人格���生活環境であると、面白みのない人生を送って寂しく死んでいくという���象の体験だった。
ところで、イシカワはというと、そもそも僕としのはるほど大麻を吸っていなかったらしく、それによってトリップの深度の差ができていたようだった。とはいえ、イシカワも十分トランス状態ではあったので、僕としのはるが仰向けになってブッとび出したあたりで、その状況が猛烈に恐ろしくなったらしく、ひとりで電車に乗って、人混みに怯えながらどうにか帰ったらしい。
後日、イシカワにはちゃんとワケを話して、「ブッとびすぎててごめん」などと言って謝った。ただでさえイシカワは初体験なのだから、さぞかし怖かったんだろうなあと思う。
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つづく(この物語は雑誌「さいばーひっぴー」の「さいばーひっぴーができるまで」に載っている内容とほぼ同じものです)
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この物語はフィクションです。また、あらゆる薬物犯罪の防止・軽減を目的としています( ΦωΦ )
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First of all, I just want to tell thank for your hard work. You've done an amazing job for the English community with your translations. My enjoyment of GBF's songs would not be nearly as great if it wasn't for the fact that I'm actually able to understand what the singer is actually singing and what the lyrics actually mean.
2nd, if it isn't too much trouble for you could you add Cloudy World the original song from Stella Magna's album to your translation backlog because it's the only Granblue related song that has sung lyrics that I haven't been able to find any lyrics for at all not even Japanese lyrics.
I'm just genuinely curious about the lyrics to this song considering the fact that this song released in a Granblue related album and the fact that Ono Yuuki is the main and solo vocalist for this song makes me wonder if this song is just a unofficial theme song for Danchou.
But please don't feel pressured, you'vs done amazing work and that can't be stated enough.
Wow. Thank you so much for the kind words, that means a ton. It's a bit hard for me to truly know how much what I'm doing has impact, so I appreciate this more than I can convey. These messages really do so much to keep me going!
To answer your second question: Cloudy World is already on my list! You'll be happy to know it seems to directly refer Over The Sky, which is another song the MCs did.
To tide things over while I work on the translations, I'd like to give you the lyrics to the song since you said you can't find them online anywhere. I've transcribed these from the CD jacket. This does not include my translation draft, but at least you'll be able to sing along. I'll place it under the cut.
Thank you for your message!
Cloudy World lyrics
いつか夢に見た リアルさの欠けたヴィジョン itsuka yume ni mita riaru sa no kaketa vision 荒唐無稽だと 無意識のブレーキかけてた koutou mukei dato mu'ishiki no bureeki kaketeta 鼓動隠して kodou kakushite
曇り空 山の向こう 光指す切れ間見た kumori sora yama no mukou hikari sasu kirema mita
そうだ このまま ただ待ってるだけじゃ sou da kono mama tada matteru dake jya 空は灰色のまま 歩き出そう sora wa hai'iro no mama aruki dasou
Cloudy World この曖昧な世界で 標なく進むのさ Cloudy World kono aimai na sekai de shirube naku susumu no sa つまずいても 不安になっても 凍えても tsumazuite mo fuan ni natte mo kogoete mo 目の輝き灯火(あかり)にして 踏み出そう me no kagayaki akari ni shite fumi dasou
カタチはないけど この手で掴んだイメージが katachi wa nai kedo kono te de tsukanda imeeji ga たしかに在るんだ この手の上に確実に tashikani arunda kono te no ue ni kakujitsu ni もう離さない mou hanasanai
明日(あす)の空 また曇りかな 自分自身だ 変えるのは asu no sora mata kumori ka na jibun jishin da kaeru no wa
空を 見上げる 位置を探そう sora wo mi'ageru ichi wo sagasou ここにはもう留まれない 走り出そう koko ni wa mou todomarenai hashiri dasou
あの時 胸ときめいた好奇心 あれがきっと宝物 ano toki mune tokimeita koukishin are ga kitto takaramono 大事にしよう ぼくだけが価値を 忘れなければ daiji ni shiyou boku dake ga kachi wo wasure nakereba 虹の彼方へだって 行けるさ niji no kanata he datte ikeru sa
雨の日急に飛び出して 知らない景色見ようとして ame no hi kyuu ni tobi dashite shiranai keshiki miyou toshite ひたすら走ってた 高鳴りを感じてた 抑えられなかったんだ ah hitasura hashitteta takanari kanjiteta osaerarenakattanda ah
どれだけ 目指すものが遠くても 距離感わからなくても dore dake mezasu mono ga tookute mo kyorikan wakaranakute mo 前を向いて 足を出して それを繰り返せば 恐らくたどりつくだろう mae wo muite ashi wo dashite sore wo kuri kaeseba osoraku tadoritsuku darou
Cloudy World この曖昧な世界で 標なく進むのさ Cloudy World kono aimai na sekai de shirube naku susumu no sa つまずいても 不安になっても 凍えても tsumazuite mo fuan ni natte mo kogoete mo 目の輝き灯火(あかり)にして 踏み出そう me no kagayaki akari ni shite fumi dasou
踏み出そう 前へ fumi dasou mae he
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2024.11.22
月夜に浮かぶ虹🌈(^^)
写真では、上手く写ってないけど
肉眼では、綺麗な七色が月の周りに(^^)
今日はリトアニアと、
イギリス、マンチェスターとロンドンから。
興味深かったのはリトアニアの方で
日本の旅のスタートが長崎からで、福岡、大分の後
山口の萩を満喫した後、尾道へ
しまなみ海道をサイクリングする訳でもなく
日本の田舎の景色や風情が好きみたいだ
尾道は、ザ!尾道って場所は、千光寺に登り
展望台で景色見て…と、出オチ感のみの一発芸なのだが
彼は、あまり観光客の行かない
浄土寺奥の瑠璃山頂まで行ったそうだ
あの景色はワイも好きでお勧めするが
それは、何度も尾道に来てる人に案内する
アクティビティ的な場所。
それを、初めて来た尾道で、
その場所をチョイスするのは、彼は只者では無いよね
それが確信に変わったのは
この店の名前の由来はCatch.22か?と聞かれた
凄すぎる。アメリカで1950年代に出版され
ベストセラー小節 キャッチ22
これをリトアニアの方が知ってる事がビックリ!
この店名を付けた時、色んな意味合いを込めて
考えた店名だが、恐らくアメリカ人でも
若い奴らは解らないだろうな…と、思ってた。
かなりアートにも精通してるし
日本でもなかなか話し合う人に出逢わないのに
深く��画や、小説の話が出来たのは
個人的に楽しかった(^^)
芸術から得るシンクロニシティは
制作意欲が湧くし
クリエイティブな瞬間でもある
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詩集『人生と演劇』
詩集『人生と演劇』
1.「夜と演劇」 2.「あなたと演劇」 3.「ドレスと演劇」 4.「旅と演劇」 5.「僕と演劇」 6.「秋と演劇」 7.「演劇と風」 8.「演劇とマス」 9.「演劇とはかない」 10.「演劇とあきない」 11.「演劇と街」
1.「夜と演劇」
終演後の街はもう暗く、 車内も人はまばら。 言葉にならない余韻の中で、 私は台詞を反復する。
カーテンコールが終わる頃、 ひとりの眼を見つめて、 一瞬に涙を認めた。
この劇団はもう終わる。 明日はここにいない。 サヨナラも言えぬまま。 キャラバンは街へ消える。
風の中へみんなの宴は、 静かに溶けていく。 誰の声も聞かぬまま、 明日は別の場所で。
サヨナラも言わぬまま。 キャラバンは夜へ消える。
ありがとうも言えぬまま。 キャラバンは時に消える。
2.「あなたと演劇」
私の憧れた先輩、 ずっと追いかけてた先輩、 彼が「部活を辞めたい」と言った日、 未だに忘れもしない。
誰に聞かれても、 部長が問い詰めても、 虚ろな目のまま、 どこかを見つめていた。
もう数ヶ月が経って、 誰も先輩の話はしない。 でも、私は覚えてる。 数日後に転校していった先輩の噂、 もう聞かないけれども。
あのアイドルのオーディション、 親にも友達にも内緒で、 初めて応募した。
テレビに出るような人になれば、 先輩は帰ってくるんじゃないかって。 詩的でも激情でも、 なんでもなくたって、 私はアイドルになる。
やりたいことはこれから見つけれ���いい。
広告を見た日に浮かんだ疑問、 やっとわかった。
生きる意味。 生きる価値。 生きる……
3.「ドレスと演劇」
ふだんの私にはなれない、 あなたになりきって。
大きな声で叫んだり、 普段言えないことを伝えたり、 そんな非日常感に憧れ、 私は役者になりたいと思った。
あの娘が着ている、 ドレスには手が届かなくたって、 あなたへのラブレター、 最初に渡された日、 ここで生きてくことを決めた。
憧れた私じゃなくても、 夢は無数に分岐して、 いつか描いた道のりが、 突然目の前に現れる。
世界��いつも残酷で、 言うことなんか聞かないけど、 それでも私は素直に、 愛のままに。
咲かせろ、リアリズム。
4.「旅と演劇」
あの頃は旅をするたびに、 街に劇団があって、 夜になると素敵な劇を観られたものだ。
名もなき役者と、 天才作家たちの宴。 次もまた観られるかと劇場を訪れると、 もう別の劇団が構えてた。
たとえば海の見える街で、 かつて映画館だった劇場。 たとえば昔栄えた町で、 かつて盛場だった劇場。
アングラの名を借りて、 誰もが明日の光を求めてた。
埃を被ったマネキンに何かを問うても、 誰も何も答えないと私は知っている。 それでも世界は今日も回り続けて、 誰かの夢を無作為に拾い集めようとする。
さらば役者たちよ、 さらば素敵な劇団よ。 あなたたちの描いた虹は、 私が忘れない。
一度きりのロマンスは 愛の名を借りた幻想。
5.「僕と演劇」
学校へ行きたくない日は 女優志願の姉に連れられ、 劇団の稽古を静かに眺めてた。
朝から深夜まで 僕の知らない世界が、 目の前に広がる様を観るのは 楽しかった。
でも本番を観るのは嫌いで、 大人と呼ばれる年齢になってからも 一度も観劇したことがない。
未完成なものが好きなのは、 保育園だった頃からの癖。 完成したら後は壊れるだけ、 ちょっぴり可哀想な気がした。
スーツをしっかり着る男も、 ドレスをきちんと着こなす女も、 どこで生まれたのかわからない生物も、 自然の中に佇む擬人化された君も、 そして、それを見つめる僕も。
9時から6時まで今日も僕は、 上司に怒られながら仕事をする。 後輩にゃ出世で先を越されたが、 世の中には上司になるよりも大事なことがある。
誰かの上に立つよりも、 僕は僕の人生の方が大事で、 とっくに亡くなった姉の後を追い、 週末はこのステージに立つ。
髪を切れと言われても 僕はこのステージのために髪を伸ばす。
6.「秋と演劇」
雨上がりの舗道に ぽつんと取り残された水溜りが、 まるでクラスメイトのAのようだと 友人の誰かが言う。
僕はそれを否定する言葉が出ず、 ひたすら唇を噛み締めるしかなかった。
秋が来る頃、 高校で文化祭があると聞いて、 僕はAにある役を演じないかと誘った。
ずっとAを見つめてきたから BにもCにもなれると知っていた。 誰かが決めつけなければ Aは誰にでもなれると知っていた。
人はほんの一言で変われる、 きっかけがある、 もしその一瞬が僕なら、 ありきたりな言葉でもいい、 僕だけの言葉で。
愛という名のシャワーで 君の心を融かそう。
AがAのままで居られる���うに 僕がこの手を握るから。
7.「演劇と風」
どんなに君が歴史になろうとも、 私が思い出させるから、 「老いた」なんて言わないで、 その手を握るから。
風に吹かれるように、 社会はゆっくり変わって、 たしかに君を、 過去のものにするけれども、 精神に埃を被らぬうちは、 きっと現在を投影したまま、 そうやって生きる。
ロマンティシズムの塊を、 人間と呼ぶのなら、 君が若かった頃の写真を切り取って、 目の前に貼り付けたい。
まだ死んでないじゃないか、 安いバーボンに溺れるくらいなら、 ラーデンシュタインに、 ローガン伯爵に、 君にしかなれないアイツを、 死ぬまでに再び演じてくれよ。
そうさせなきゃ、 ここで手を握っている意味などない、 私だって、 君に惚れ込んだんだから。
一度は憧れた人だから。
これ以上、 好きに筆を入れさせないでくれよ。
8.「演劇とマス」
最初はほんの気まぐれ、 人生はやさぐれ、 そんな私の戯れ、 あなたに明け暮れ。
いつしか劇も大きくなり、 髪はちょっと伸び、 メイクは綺麗になったけれど、 それでもふと微笑む瞳は、 あの頃とちっとも変わらない。
あなたの劇を見て、 あなたを好きになり、 私は大人に変わってった。
大きな仕事を任され、 しばらく行けなくなっても、 私はあなたが生き甲斐、 ずっとそうだと信じてた。
ある日、友達からのLINE。
彼の安寧を奪わないで。 ふつうに生きる権利を憎まないで。
9.「演劇とはかない」
この一瞬がすべてを台無しにしてしまう。
たった一音…… たった一秒…… いつかの夏の影。 踏みしめて。
「コメディエンヌ」と言われた同級生が 効果音を持ってきた。 いつも朗らかな少女の真剣な眼差し。
絶対に失敗は出来ないと 何度も練習して 僕のいない日は後輩にも委ねて もしもに備えた。
でも本番はまさかの影が付き纏う。
永遠に終わらぬ読み込み、 舞台はすぐそこまで進んでく。
君の落胆した表情が今も忘れられない。 プロになっても時折夢に現れるんだ。 ひと夏の努力を無駄にした十字架。
「君だけのせいじゃない」と皆は言うけれど、 それでも、 何か出来たはずだと、 心の中には消えないかさぶた。
君へのかさぶた。 青春という名前のかさぶた。
10.「演劇とあきない」
愛がはしゃぎだす、 この共鳴の中に、 ふたりは抱きしめ合う、 夜が明けるまで。
正解なんてない、 このエチュードが終わるまで、 悲しみに任せて、 抱きしめ合えばいい。
そんな芝居すら、 誰かが決めたもの、 私たちはドールハウスの中で、 夜明けまで、 愛を演じていく。
そうやって生きてきて、 こうやって笑ってきて、 ああやって泣いてきて、 どうやって生きる���か。
11.「演劇と街」
私の街に、 新たな劇場ができた。
人が来る、 広場が生まれる、 愛を知る、 夢を感じる。
余分に木を切らず、 できるだけ循環させ、 後載せの言葉ではなく、 今ある言葉、 そして地域の声で。
奏でたいのは理想じゃなく、 そこにある現実を見つめ、 何もない土壌への幻想でもなく、 今の地域と共に歩きながら。
なんでもない物語を紡ごう。 言葉のない世界を生きよう。
あなたと、 わたしと、 この街と。
詩集『人生と演劇』Credit
Produced by Yuu Sakaoka
All Poetry Written by Yuu Sakaoka Dedicated to Kazumi Yasui(「女優志願」) Brain by TORIMOMO, Koharu Takamoto, Sakura Ogawa
Designed, Edited, A&R by Yuu Sakaoka Co-Produced by Koharu Takamoto
Management by G.Slope & Hill's Planet
Very very very thanks to my friend, my familly, and all my fan!!
2024.9.1 坂岡 優
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水星の魔女の炎上を快く思っている節があり、自己分析のためにも。予防線張っておきますが、一個人のお気持ちと憶測のオンパレードです。一般化しないでね。あと、創作物と現実世界は切り離せないのスタンスです。ここらへんは思想強めなので相入れないと読み辛いかも。私はパートナー持ちのレズビアンです。カムアウトは一部の親しい人たちと、必要に迫られた場合のみ。同僚には小さい嘘をつくことが多く、隠れるのがちょっとしんどい。最近は、彼女におるふぇんちゅを見せられた後、オルフェンズ本編を見せられようとしています。助けてください。百合に釣られて見始めて後半はみんなの成長に、大きくなったねぇッ〜〜;;マルタン〜〜〜;;とキモオタの涙を流しながら毎週二人で楽しんでいました。満足の最終回、ガンダムエースでの結婚明言で祝砲挙げられているのも何を今更と思っていましたが、その後の電子版修正→小火→お詫び, 解釈の余地→炎上で、なかなか芸術点高いなと思い知らされました。納得の炎上で、私自身も腹が立ちました。Twitter上で炎上の経緯を追っていたこともあり、モヤモヤがエコーチェンバー的に怒りの方向に向かっていった節もあります。====自分が何故こんなにキレているか分けますと、以下が理由。 1)現実で同性婚ができないのに、公式の表明で作品での結婚の表現が没収された 2)お詫びが由緒正しい同性愛差別の文脈に乗ってしまい、これを出してしまう無神経さ 3)超大型IPで同性婚・同性愛を扱ってくれるという期待からの失望1)現実で同性婚ができないのに、公式の表明で作品での結婚の表現が没収されたフィクションでくらい結婚のお祝いさせてくださいよ〜〜〜!そっちじゃ全然アリなんでしょ?きっと、男女カプだとここまで燃えていないですよね。こ��一因���は同性同士で現実で結婚できないからがあると思います。そもそも男女カプだとここまで明確な結婚表現をすれば、雑誌での文言修正もなかったのでは?憶測にすぎませんが。同性愛者・両性愛者の中でも同性婚については意見分かれるかと思いますが、私は同性婚認められてほしい派です。なぜそこまで結婚にこだわるのか。結婚が分かりやすく祝福される関係であることに加え、強い社会保障のセットであり、それが社会生活を送る上で信頼の源になっているからです。その有無は差別を増長させる元と思っています。彼女と大きな共有財産を持とうとしたとき、結婚してないと法定相続人になれないんです。良識的で娘を愛する親御さんが、娘の幸せを願っても同性パートナーと一緒になることを渋るには、そんな法的な立場の不確かさがあるんじゃなかろうか。現実には少なくない人が合理的かつ愛情深い判断で、男女カップルと同性カップルの祝福のハードルを分けている、それが差別につながっているのだと感じています。2)お詫びが由緒正しい同性愛差別の文脈に乗ってしまい、これを出してしまう無神経さ雑誌の文言で加熱したスレミオ結婚おめでとうムードへの訂正が同性愛差別の文脈にガッツリ載ってしまったために爆炎あげとるんかなと思います。炎上前、作品内でスレッタとミオリネはすっかり家族になっていたと解釈していました。作品自体はそうであると今も信じています。お詫び文から、彼女らの関係を匂わせだけで売り出そうとしていた!?→クィアベイティングだ!と爆発した次第だと。正直、マイノリティでなければ・マイノリティの問題に関心がなければ、匂わせが火種になるとの考えには至らないかも。クィアベイティング批判自体も、ものによっては言いがかりでは?という立場です。でも、女同士が花嫁花婿というセンセーショナルさで売りながらこんな脇の甘さ、これが燃えないとお出しすること自体、ほんと当事者には興味ないんだなと思わされたのがイライラポイントです。そもそも、狂ったオタクどもは何をせずとも推しカプを醸造できるのだから、他カプで商売したかったら結婚は撤回せずに、何食わぬ顔で全カプに媚び売っとったらよかったんや。なんでそこ変に誠実になってるの?その誠実さは怖いんよ。3)超大型IPで同性婚・同性愛を扱ってくれるという期待からの失望大袈裟ですが、ガンダムで堂々と同性カップルハッピーエンドを扱うことで、世界が変わると信じていたんです。あわよくば他のエンタメに波及して、悲恋や考えさせられる止まりの作品だけじゃなく、しっかり同性でハッピーエンド、ハッピー小話が増えてほしい。(アニメに詳しくないので、今どき全然アリますよってのならごめんね)頭お花畑ですが、エンタメの力を信じているので娯楽作品全体での雰囲気が変われば、現実世界の同性愛者もほんの少し生きやすくなると信じているんです。この3番目は逆恨みっぽくて怖いなと思いますが。それほど水星の魔女のラストは最高でしたし、ガンダムの威を借りたかった。====以上、感情的に書いてしまいました。稚拙な文章で伝わったか不安です。ピンと来てない方はそもそも差別じゃないでしょと思うかもしれませんが、一当事者としては差別的な流れだと、根底にホモフォビアあるでしょと受け取っています。同性愛差別関連の話題を見るとひどい話だと思いつつ、声をあげても社会は変わらないし、これだから声の大きいLGBTはと思われて終了。虹やピンクのフラッグなんてダサくて掲げたくない等々思いもします。実際にはほぼ声上げずに、楽しくひっそり生きています。でも、静かにしていることで、10年後も若い同性愛者が同じようなモヤつき、同じような肩身の狭さを感じていると嫌だし、申し訳ないとも思います。私、ネット弁慶、怒りの投稿しました。正直溜飲を下げるためですが、願わくば、喉に刺さる小骨のような生きづらさを少なくしたい。怒ったところでこの先生きやすさを獲得できるのか、不安ではありますが。今回の炎上に私も乗っかりましたが、たくさんの人が差別的だと怒ってくれるとは思っていなかったです。SNSの特性上都合の良い意見が見えがちでしょうけど、心強かったです。====一オタクとして「もしかして、”配慮”から表現が抑制されているのでは?」という疑念が芽生えてしまったのが残念でならないです。だから現実世界の差別がなくなって欲しいんよ。めっちゃドラミングしちゃった。ほんと、この炎上がある前は1000億点満点に楽しめて、作品自体は今も最強です。機体はシュバルゼッテが好き。造形が悪っぽくエッチなので。オタクのレズとしてすっごく嬉しかったのが、ミオリネとエリクトとの関係が良好だったこと。パートナーの家族に家族として受け入れられるのが、どんなに心強くて嬉しいことか。制作者はそれを分かって表現していたんじゃないかと思っています。====追記火も落ち着いたかと思ったら、乾いた松ぼっくりがくべられましたね。パートナー呼びはそれ単体だと、あら〜〜〜!!お幸せに!なんですが、完全に公式がまいた「解釈の余地」で悪い方にも捉えられるのが残念。まきびしかな。その後、アニメーターの大野勉氏が「結婚に固執」「【結婚】という表現じゃなくて【パートナー】」とツイートしてパチパチと爆ぜていました。大野氏自身は、公式スタッフの同人誌に対する反応に苦言を呈しているだけのつもりと思うのですが、言葉選びがやばいですわ。黒人主人公の映画制作スタッフが、文脈を知らずにAll lives matterを掲げちゃうようなアホさだろうか。無頓着すぎる。狙ったのなら、言葉を使うのが上手すぎる。大人数で仕事していれば、��意の有無に関わらず差別的な表現をお出ししてしまう人は発生するでしょう。会社なりが建前でも”政治的に正しい”姿勢をとっていることで、作品・スタッフが差別に加担のレッテルから守られるのですが。そもそも、今回の騒ぎは順序が逆ですね。ほんと、なんでこんなに脇が甘いんだ…これ脇が甘いんじゃなくて、作品を売り出す側の芯が無いのかな?
水星の魔女炎上してまえと思っているレズビアンのお気持ち
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2024/1/29〜
1月29日 やっぱりできるだけ日記を紙に書きたい!と思うほどの余裕があったのは、少し暖かい日だったから? 昨日道で見つけたjerry catの大きなうさぎちゃんを朝は確認し忘れてしまった。 職場でムーミンビスケットをお誕生日にくれた方とお話をして、彼女がいつも牛乳を飲んでいるのは低血糖を防ぐため、と教えてもらう。私は全く低血糖を予防できずに過ごす日々8年目の人なので、えらいな〜と思った。
そろそろ関西での展示計画へ動き出そう、と、ギャラリーへの応募に必要なものを確認した。企画書を作らないと。目星に入れているギャラリーの1つ、恵文社で購入したというポストカードに書かれたお便りが届いた。年賀状のお返事!
帰り道、まだうさぎちゃんが道にいるのを確認して、スーパーで「こんなの誰が書くの?」と、思っていたお客様の声を書いてみた。 (取り扱いが終わってしまった商品があり困っている事と新鮮な商品を取り扱って欲しい事を書いた。) 今日は調子に乗っている。
1月30日 昨日は調子に乗ったせいで夜寝るのが遅くなってしまい、まだ火曜日なのに寝不足だったので今日はもうノートに日記を書けていない。
昨日スーパーにリクエストした畑うまれのまろやかソイはどうやら販売が終了してしまったようでインターネットにもなかった。
昨日届いたBluetoothイヤホンをしてみる。 頭と首に自由ができた感じ!
職場のお誕生日が同じ方とやっと今日「お誕生日おめでございました」を交わすことができた。 今日、娘さんがお誕生日だという職員さんは、お誕生日なのに昨日調理し損ねたぶりが夕食になってしまった、と言っていた。娘さんにそれを伝えたところ「照り焼きでなくて味噌煮がいい!」とリクエストがあったそう。 ぶりの調理方法の違いで好みをリクエストできる小学生なんているんだな〜と、私はいつもスーパーのぶりの切り身を、レンジ調理できるのかな?と眺めている。
ギャラリーの応募要項を、見れば見るほどますます企画書を作らなくては!という状況で、気持ちは追いつかない。 もう早々に関西へ行って現地をまず見るのが良いのかな。
2ヶ月くらい前に買った腕時計が、最近よく結露して読みづらいな〜と思っていたら、文字盤がサビだらけ。腕時計にこだわりがあまりなく、でもなるべく良いものをお金をかけずに身につけたい気持ちでセールのオフ率が高い順に品定めをしてしまう。 さすがにサビだらけは気持ち悪いので新しいのを探さないと。
日毎に陽が長くなっていく気がするし、今日もまた少し暖かさを感じられる時があって、でもまだ1月なんてお正月がはるか昔に感じられる。
今週末の通院の予定を先延ばしにしてしまった。
帰りスーパーのお客様の声コーナーには牛脂が置いてあった。
1月31日 たぶん実質グランプリ落ちの連絡が来ていて少し落ち込んでいる、というか、何がしたかったんだろう?結局承認しされたいだけだったの?と貧しい気持ちになってしまった。
日記の更新とかをした方が良い。
昨日の夜届いた黄色のカラーマスカラを、楽しみに今朝つけてみたけれどお仕事をするにはポップ過ぎて上から黒いマスカラを重ねつけた。
今日でサブスク解約になるNHK+で、昨晩ちょっと流し続けられそうなドラマを見つけてしまい再契約をしようか迷い中。橋本愛ちゃん主演の研究熱心な大学生のドラマ。
職場の方にラムとマトンの違いを教えてもらう。 どちらが子羊でどちらかが大人の羊とのこと。 どっちだっけ。
今日はまた一段暖かくなって梅がまたさらに咲いていた。 昨日の帰り見かけたけれど声をかけず、また明日会えるからいいか、と思っていた一期下の方が今日はお休みの様でなんだか寂しかった。
珍しく定刻通りに来たバスにちゃんと乗り遅れて、でも暖かくて気持ちには少し余裕がある。
2月1日 色んなお仕事を並行して片付ける様に忙しかったけれど、なんの充実感もなくて、少しへとへとで、こうゆう時に無理やりお部屋の掃除を始めてしまいかねないので気を付けないと。
出産を終えて育休中の上司が提出物を持って職場に来ていた。いろんな職員さんに囲まれながら写真をみせたり出産のエピソードをお話しされたりしていて、遠くで声を聞きながらお仕事を続けてしまった。お元気そうで、とてもとてと嬉しかったけれど、遠くでそっと存在を確認するしかできず、上司と部下の関係ってなぞ。変に親しげに挨拶をするのも違うしな〜と思ってしまう。
重い荷物を両手に持っていたら、2期下の方が「持ちますよ!気が利かずにすみません」と片方持ってくれて、とてもとてもありがたい気持ちだった。 最近は身体的理由で自分では頑張れないことが多くて、やっぱり重いものは持って欲しい。 その方は最近ベースを始めて、フジファブリックの虹を弾ける様になったとお話ししてくれた。 この職場の方々とバンドを組んだとのことで、今週末はボーカルを決めるカラオケ大会をするらしい。 職場の関係でこうゆう世界線があったんだ…と思った。
今週の初めに投稿したお客様の声はまだ届いておらず、昨日も未だ2尾入りでしか販売してくれていない鮭の西京漬を買って、なんと!1尾はラップに包んでジップロックに入れて冷凍保存したよ!えらい! ちゃんと解凍して食べる、までできるかはわからないけれど。少しずつ生活に慣れていきたい。
2月2日 雪が降りそうな真冬の気候に戻って、朝目眩がするな〜と気を抜いたら倒れてしまう?!と気を付けながら通勤した。
そんな感じだったのと、今日が金曜日だったので、程々に職場の方々と雑談を交わしながら過ごした日だった。 ご自身で設計した自邸が完成して引っ越し中の話や、フランスはライトにカモ料理を食べられるしとても美味しいという話。せり鍋というせりと熊肉が入った鍋料理を愛媛で食べた話。
お昼休みに一期下の方から三角のハーブティーをプレゼントにいただいた! 渡してもらいながら「あ、でもお家に紙コップしかないんでしたっけ…?」と言われ、透明の耐熱コップは愛用している話をする。
これを思えたのは今日が金曜日だからなんだと思うけれど、いろんなひとに生かされているな〜と思った日だった。
3月から中之島美術館で最果タヒの関わる展示の情報を得て、とても嬉しくなった。展示が開催されるのももちろん、自分の展示計画のため(頑張らないといけない!)だけの理由で関西へ行かなくてもいい!素直に関西に行きたいから行ける!
水野しずのコントロールラブな概念としての30代女性を読み直して、なぜかオズマガジンとHanakoを読み間違えていたことが判明。そして今は関西に住むこと以外を(コントロールラブな状況において)全てやりにいく、みたいな感じでいよう、とまた自分のスタンスばかりを考えてしまう。
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💗私の宝もの
🛸虹の彼方から
地球🌏へ
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨
ぼく🌠
お星さまから来たよ
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨
🛸🐬🐳🛸🐬🐳🛸🐬🐳🛸
25年前、自宅のお風呂で出産した体験記です。
まずは、生まれてから一年後(2000年)に書いた文章にそのままタイムスリップします。
🛸🎶💫🛸🎶💫🛸🎶💫🛸
���
🐬🎶🐳
1999年3月22日、予定���より少し早く3690㌘の元気な男の子、蒼(あおい)が生まれました🎉🎊
自宅のお風呂でパートナーと二人だけの水中出産です。
おしるしがあってから約三時間後父親の手で無事とりあげられました。
ヘソの緒がつながったままの蒼を胸に抱きかかえ
✨「よく来たねー」✨
✨「よく来たねー」✨
とこみあげてくる愛おしさで一杯でした。
覆っていた薄い透明感のある羊膜をはがすと、蒼は母親の顔を確認するように一瞬目を開け
✨「ふんにゃ〜」✨
と、ひと声
穏やかに優しい産声で挨拶してくれました。
「ぼく来たよ🐬 約束どおり・・・🎵」
そんな風に聞こえました。
それから、オッパイに吸い付いて スヤ…スヤ…スヤ…
そのまましばらく抱きしめていました🍀
ヘソの緒のカットも父親の手によってその辺りのハサミと糸で簡単に終了。
我が子が生まれたというより、再び仲間に会えたような不思議な感じでもありました🛸💫🛸
何となくベビーベッドもベビー布団も用意せずにいたので、私の布団に寝かせることにし、それからずっと一緒の布団に寝ています💕
ベビー用品などほとんどないことが、とてもたくさんのスキンシップにつながりました💞
忘れていた自然な出産は、病院での産後と違って母と子がひとときも離れることなく、蒼と二人でゆりかごの中にいたようでした🍀🍃
今までの出産は2回とも帝王切開で、医学上は普通分娩が不可能です。
2回となると傷口が裂けるというリスクが高いのがその理由です。
私の地球人生プログラムの中では、���年前からの様々な体験を通して女性性の解放と癒やしと同時に、この医学の倫理観を覆して命の本質へと戻していくメッセージを感じていました。
出産当日までは、たまーに不安が顔を覗かせたりしながらも導かれる流れにまかせて、深いところでは大丈夫!という確信がありました✨
陣痛が進行する中、ほんの一瞬だけ恐れが頭をよぎりましたが、全てを委ねきったとき内なるパワーは全開になりました✨
夫と二人で向かい合って両手を握り、蒼と三人の呼吸はぴったり合って、ベストなリズムで進行していきました✨
ただただ、
✨「ありがとう」✨
✨「ありがとう」✨
と湧き上がってくる想いが声に・・・
✨知識はほとんど必要なく、お互いに内なる叡智が全てを知っていたことを実感しました💖
🛸お風呂ごと宇宙船の中にいたような気もします🐬🐳
予定の出張助産婦さんが、出産予定日より遅れると言って先に他の出産へ立ち会っている間、同時にあおいは生まれてきました。
夫婦二人だけの水中出産になりそうなことは予定日が近づく頃から何となく感じていました。
出産のリスクを手放し、医学上のリスクを越えて自然出産が実現するには、夫婦二人の統合エネルギー☯️が必要不可欠でした。
(最も必要だったんです)
✨そこは、焦りや不安、恐怖の無い世界✨
✨(魂の)繫がっている安心と喜びのの世界だからです✨
✨ ✨ ✨ ✨ ✨ ✨
そこには、医学の危険なんて全くどこにも無いのです
✨ ✨ ✨ ✨ ✨ ✨
命がけの出産とか言いますが、そんな危険と隣合わせみたいなものではなく、
本来、いのちは
✨愛と光と叡智✨に満たされています💖
そまた、解放と癒やしの原点でもありました🌈
存在そのものへの祝福でした💝
🛸🐬🐳🛸🐬🐳🛸🐬🐳🛸
🎠体験から
想うこと🎠
究極の喜びであるはずの出産は、西洋医学の統計上でしかない危険性をつくりあげられている為、本来の母性が不自然になって妨げられているのを感じます。
(万が一の為に…とか、最悪の場合…等、恐れの思考です。)
母性が本当の意味で大切にされていない現実を、産婦人科の医療という制度で最も強く感じました。
男性社会に潜んでいる女性性への支配や抑圧(恐れ)を、私は産婦人科の現場に垣間見たような気がします。
本来、出産は病院の「ヤマイ」という字のつくところでおこなわれること自体が不自然だと思います。
💧多くの女性自らが、そのようなことにはほとんど気がつかず、疑問に思っていないことは残念な悲しいことです。
不自然になってしまった出産が、アンバランスな子育て��つながり、親子の問題はここから始まっているような気がします。
出産は、女性だけが主人公ではなく、男性と女性が平等に参加することによって、その後の子育ての同じスタートラインに立つことができるのではないでしょうか🎵💫🎶
🛸🐬🐳🛸🐬🐳🛸🐬🐳🛸
🛸🎶💫🛸🎶💫🛸🎶💫🛸
✨このままでいい✨
🛸🐬🎶🛸🐬🎶🛸🐬🎶🛸
💐自宅のお風呂で出産したことは、あふれ出てくる愛と感謝を喜びいっぱい自由に表現できて、命の原点のようなところを実感した体験でした。
💕「イブの出産 アダムの誕生」という本には、水中出産について色々書かれています。
出産は女性性の解放だから
思いっきり声を出して解放しなさい、ということや、
母性は野生性だ、というような内容がありました。
🍃また、生まれてくる赤ちゃんは、激しく泣かないのが、本来の自然体です。
オギヤーと泣き叫ぶのは、元気なしるしなんかではありません。
不安や恐怖で叫んでいるみたいなのです。
本当の命の自然体で生まれると、安心感に包まれているので自然にちょっと声を出すくらいです✨
掌はぎゅっとにぎしめないで、ふわ~と開いてリラックスしています✨
このことは、自然出産した知人たちも同じように語っています。
この出産の2年後、沖縄県宮古島のある助産婦さんのエッセイにも同様の内容が書かれていました。
私のようにしゃがんで産むスタイルは、宮古島の伝統的な出産だということです。
このスタイルは、赤ちゃんが真っ直ぐ真下に降りてくるので、産む側の親にとっても、生まれる側の子にとっても、最も楽な姿勢になります。
🐬🎶🐳
🍀その時、夫は こう語っていました。
✨ものすごい感動だった🎊
✨『自分が産んだ』✨
という実感だ!💫
そして、母子手帳の父親記入欄には蒼に対するメッセージ…💝
感動だった
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨
✨このままで
いい!✨
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨
この一言に、人生のありったけの愛を込めて、全身全霊の喜びを表したと思います。
そのまま、ここに全てがあり、完璧、という意味だったと思います✨✨✨
🛸🐳🎵🛸🐳🎵🛸🐳🎵🛸
🐬💫🐳
ようこそ🍃🌱
母なる大地へ
🎉生まれてきて���れて🎊
💐ありがとう
🛸🐬🐳🛸🐬🐳🛸🐬🐳🛸
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虎の威を借る狐の威を借る
Podcast『虎の威を借る狐』にお招きいただき、おしゃべりしてきました。説明不要で通じるタメトークはめちゃくちゃ楽しかったのですが、いざ録音されると緊張で全く思うように話せなかったので…プレイリスト含め少し補完的なものを書きたいと思います。
⚫︎虎の威を借る狐 (#33〜#35に出てます)
【カバーアートについて】 事前に聞いていたキーワードや番組のイントロから’80〜’90年代っぽい感じをイメージしました。具体的には���る星やつらのOPやED、サンリオ、ファミコンのカセット(シティコネクションとか)、を頭の隅に置きつつ5つ提案してめでたく3つ採用となりました。
【マイファーストユーミンの話】 「オレたちひょうきん族」のEDや、TVCMで聴くともなしに 耳にしてたけど誰が歌っているかなんて長らく意識することもないまま。
中学生になってラジオを聴く習慣ができるとオールナイトニッポンも聴くようになって、そこで初めてサビしか知らなかったいろんな曲をほぼフル尺で聴くようになります。でもラジオだから途中でCMに入ったり、オートリバースの折り返しで録音できてなかったり苦労しました。田舎ゆえ生活圏内にレンタルCD屋がなかなかできなかったんですよね…。
そこで歌から鮮明に情景が浮かんだり、ノスタルジーとも違う(と思う)知らないのに懐かしい、みたいな感覚を覚えたのが初めてで感動してハマりました。それと言葉の美しさ、面白さ、歌詞を読む楽しさも教わったし、それは今でも続いています。
で、一番好きな曲は?という質問?え!そんな?愚問!w いやでもまぁ当然訊かれますよね…全然考えてなかったので焦りましたが、あのころ慌てて歌詞を書き留めた曲の中から「水の影」を選びました。ラジカセの前で一時停止を繰り返しながらルーズリーフに歌詞を書き留めたのを今でもはっきり覚えています。
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黄昏色とゆっくり流れる(時の)川の心象風景。穏やかだけど抗えない時の流れに、切なさと少し怖いような気持ちになったのを覚えています。まだ中学生だった自分には「遠くなった過去たちを振り返る」ことは想像するのも難しかったけど、なんかめっちゃエエやん(雑)!と初めて聴いた時から大好きな曲です。
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まず大訂正。 今年(2023年)はユーミン51周年ですね…失礼しました。 1972年7月5日「返事はいらない」でデビュー。 プロデューサーは、かまやつひろし。ムッシュ! このシングルのアレンジも可愛らしくて好き。
「牛乳瓶にダリア」 たしかデートしてる時に「何の花が好き?」という質問にユーミンが「ダリアの花が好き」って答えたのを覚えていて、後日スタジオのピアノにそっと飾ってくれてた〜というエピソードだったと思います。正隆さんはオシャレで、キザというよりロマンチストというイメージがあります。ポジティブなイメージはそんな感じでしょうか…w
『ユーミン万歳!』 番組内で全曲リマスタリング言うてますけど全曲エディット&リミックスですね。上手く聴こえる!なんて言いましたが、声の解像度がグンと上がってユーミンの声の魅力を改めて感じられるアルバムだと思います。アレンジの違いも楽しいです。 ちなみに配信用リマスタリングはサブスク解禁の時、全423曲に施されています。
『Man In the Moon』 これはヤンエグ男ではなくそれを目指している上昇志向強めな若い男の歌ですね。 彼の夢は白いロールス プール付きの家 他人の鍵を腰で鳴らして クロークに戻す ってことなのでホテルの駐車場とかで働いてるイメージかな。マッチョでギラギラ。
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【プレイリストについて】 最初にユーミンの曲にちゃんと触れたのはオールナイトニッポン(ANN)だったという話にちなんで、ラジオ経由で初めて聴いて好きになった曲、『天国のドア』以降は発売日��CDを買ってるので、それ以前の曲を中心に選んで当時の印象など添えてみました。
⚫︎あなただけのもの それまで聴いたことのある曲たちのイメージと全く違う、ファンキーな曲調にびっくりして、かっこいいー!ってなった曲。
⚫︎あの頃のまま ANN恒例の苗場からの放送、弾かな語りライブのコーナーで聴いて、その歌詞に強いゲイネスを感じた曲。のちにセルフカバーアルバム『FACES』に収録。元はブレッド&バターへの提供曲でオリジナルも良い。
⚫︎青いエアメイル それぞれの決断とその行方を信じる気持ちが尊い。 “青い”という言葉(色)が情景や心情にも掛かっているようで切ない。
⚫︎ジャコビニ彗星の日 歌詞の解釈で友達と意見が対立した思い出… “流星群”は電話が少なくなった”あなた”のことで、”寂しくなればまた(私のところへ)来るかしら”と歌っている。という友人。 僕は、もうその”あなた”はどうでもよくなってきてて、また誰かを好きになることができるかな…って歌。”流星群”は誰かを好きになる気持ちの隠喩なのでは?と反論。 もちろん答えは出ないままー。
⚫︎影になって メロディーも歌詞も、なんか知らんけど都会的やん!って思った。 真夜中は全てが媚びることもなく それでいてやさしい えーかっこよ…
⚫︎星空の誘惑 車の助手席で勝手に盛り上がってるオンナの歌なんですがー(好) オレンヂのトンネルの中は 横顔がネガのようだわ というフレーズが映像的でハマりました。
⚫︎夕涼み イントロから少し気だるい夏の夕暮れ時の映像が目に浮かぶ。 虹も雲も風も濡れた髪も焼けたうなじも全て儚い。 ちょうど夏の終わり頃に聴いて刺さりました。
⚫︎晩夏 (ひとりの季節) 空色は水色に 茜は紅にー 藍色は群青に 薄暮は紫にー ただちに色の名前とどんな色なのか調べました。空の色の変化と季節の移り変わりに気持ちの変化をなぞらえる繊細さと美しさよ!
⚫︎青い船で 初めて聴いたときイントロから完全に宇宙の映像しか見えなくて、どんな歌かと聴いてると実際そういう歌詞で、え…イントロのイメージすごい…てなっりました。愛を天体で語るスケールの大きさも好きです。
⚫︎TROPIC OF CAPRICORN ドラマチックで好き! アルバトロス=アホウドリというのもこの曲で知りました。
⚫︎かんらん車 TROPIC OF CAPRICORNが”動”ならこちらは”静”のドラマチック。静かに雪が降り積もる遊園地��モノクロの情景が、とても冷たくて悲しくて美しい大好きな曲。
⚫︎水の影 シモンズ版は具体的な情景で、ビルの間を車のライトが流れる都会の川のイメージ。同じ曲なのに印象が全然違うのが面白い。
⚫︎A HAPPY NEW YEAR 今年も沢山いいことがあなたにあるように いつも いつも 恋人のもとへ真っ直ぐ向かう気持ちとその姿が初々しくて清々しい。素敵だなぁと素直に憧れました。年賀状に「今年も沢山いいことが⚫︎⚫︎さんにありますように」とか書いたなぁーw
⚫︎翳りゆく部屋 戻らない「輝き」って恋人や過ごした時間や愛情のことだけではなく、本当に失ってしまったのは有ると思っていた未来のことかー(むしろ過去は変わらない)!と気づき、歌詞を読む楽しさを知った曲のひとつ。そんなの聴けばわかるやろと思われるかもしれませんが自発的にわかった(と思えた)時は快感なんですよね。
⚫︎経る時(ふるとき) 四月ごとに同じ席は うす紅の砂時計の底になる 転調のドラマチックさ最高。情景描写の積み重ねで、巡る時間と季節の移ろいをこんなに美しく表現できるものかと。アルバム『REINCARNATION』のラスト曲。この曲も輪廻転生やん!って気づいて興奮。
▶︎MY FIRST YUMING PLAYLIST
あなただけのもの あの頃のまま 青いエアメイル ジャコビニ彗星の日 影になって 星空の誘惑 夕涼み 晩夏 (ひとりの季節) 青い船で TROPIC OF CAPRICORN かんらん車 水の影 A HAPPY NEW YEAR 翳りゆく部屋 経る時
以上14曲。 よろしければサブスクなどで聴いてみてください。
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人魚の肉を食べた
数十年ほど前に人魚の青年が人間に殺された。
人間の使った刃物と共に夥しい数の彼の鱗と髪や表皮が漂って来たらしい。以来人魚たちはその浜に近づかないようにしていた。 しかし書物を持たない人魚たちは口伝えにそれを伝えたので、どの浜なのか正確なところがわからなくなり、全ての浜に上がることを控えるようになっていった。 なので無邪気な少女にすると、「その人間が恐ろしいだけで陸が全て忌むべきものではない」ことになり、あまり人間がうろついていなさそうな岩肌の海辺にこっそりと顔を出した。 「あ」そこでふたりの声が重なった。 彼女が顔を出したすぐそこに人間の青年が居たのだった。彼はすぐに彼女の手を取ると「僕と生きてくれ」と言った。
攫われていく間も人魚は自分が殺されるのかと思ったが、人間はとても彼女を大切にした。 彼はいつも一人だったが様々なことを知っていて 色々なことができた。料理も工作も、彼女に語り聞かせる話も、人間の短い生と欲に振り回される性分の中でよくぞここまで多くを得たと、人魚が感心するほどだった。そして彼は穏やかで、優しく、人魚がそばにいることが嬉しくてたまらないように話かけ、沢山構った。だんだん人魚は彼への警戒を解いた。 彼がお金を貯めて庭にプールのある家を買った時、人魚はこの人と一緒に生きていこうかという気になった。彼は「まだ君を人間にする算段がつかないんだ。もう少しこの狭い庭で我慢してくれ」と言った。
庭からは外の世界は見えない。しかし人魚にとっては、庭にあるものだけでも陸の世界は目に新しく、いつまでも眺めていた。 ある時一人の子供が庭に迷い込んできて���人魚はこの辺りに彼以外にも人間が居たことを知った。子供が深い茶色の目をしていたので珍しく思い、人魚はじっとその目を見つめた。 上半身だけをプールから出していたので、少年は人魚を人魚と気付かず「すみません!」と焦ってどこかへ行こうとした。それを人魚は青年と話して覚えた人間の言葉で呼び止めた。 「君はここの家の彼を知ってる?友達になってあげてよ」 少年は目を丸くして振り返り、一度うなづいた。
彼はたまに人魚をプールから出して、研究室で身体を診た。他にも尾鰭に触れたりキスをした。少年と人魚が出会ってからも彼の様子に変化はなかった。少年と交流を持たなかったのだろうか。 人魚は特に何も訊ねなかったが、ふと研究室の隅にある骨格標本に気づいてそれを訊ねた。「あれはなに」 「あれは骨だよ。君の体にも入っているものだ」 「…あれは 人魚の骨?」 「…」そうだよ と彼はうなづいて微笑んだ。 「本物?」 「そうだよ。…<彼>があれをのこしていってくれてよかった。おかげで君の今の体のことも、よくわかる」
それからしばらくして彼は人魚を人間にする算段が立ったといって、準備をするから待っていて と伝えてきた。 夜だった。人魚は庭で空を見上げていた。星たちの煌めきをうっとり眺めていた時、ふと影が差し込んだ気がして、人魚はそちらを見た。 そこには一人の老人が立っていた。老人は驚いたように目を見開いて人魚を見つめていた。その目は美しい深い茶色で あの日の少年と同じ虹彩をしていた。 老人は人魚の方へ歩み寄ろうとしたが、そこで彼がやってきた。 「ああ、もう来るなと言ったろうに」と彼が言って、老人をどこかへ引っ張っていってしまった。
海辺で出会って10年、家に住み始めて20年、少年と出会って40年。彼の見目は、出会った時から変わらない青年の姿だ。
戻って来た彼は「準備ができたよ」と微笑んだ。抱き上げようと手を伸ばされて、人魚はそれを一度躱した。 「どうして私と生きたいと?」人魚は訊ねてみた。 青年は一度黙ったが、また静かに微笑んで答えた。 「僕は人と違う時間の流れで生きているから いっとき言葉を交わしてもそれっきり。でも君となら、共にいられるだろう」 「もし私が拒絶したらどうするつもりだった」 「…君に逃げることができるか?陸を動けない尾鰭で」 ふ、と彼は言葉を切ってもう一度手を伸ばしてきた。 「君は逃げられない。もし人間になってもその時には君は僕と同じ、誰とも生きられない、僕以外とは。海にだってもう戻れない。…共に在りさえすればいい 意思も情もなくても 悠久の時の中でそんなものはいずれ超越されていくさ」
人魚が彼に抱き上げられていくと、そこには人間の少女がいた。どことなく面差しが人魚と似た、美しい少女だ。目を閉じて横たわっているが、呼吸に合わせて体が動いており、生きているとわかった。 「この子に君を食べさせる」 彼に告げられて、人魚は驚き、暴れ狂った。「共に生きると言ったのに」と、青年を罵り泣き叫んだ。「嘘吐き!」 けれど青年はそれを甘んじて受けながら全く動じずに「嘘じゃない」と答えた。 「嘘じゃない。この人間が君の肉を全て食えば、いずれこの人間の中で君は目覚めて 僕と同じ時を生きることになる」 「……中で、目覚める?」 「そうだよ。僕が<彼>の中で目覚めたのと同じように、目を覚ます。君に似合う健康な人間を一生懸命探したんだ。君がこれの中で目覚めるまで、必ず守るから、ね。長い時が掛かるけれど、大丈夫さ、僕らには悠久ほどの豊かな時間があるのだから」 青年は人魚を見つめ、笑顔を浮かべた表情の眉を下げて、すがるように抱きしめて言った 「お願いだ。僕はもう人魚に戻れない 人間の中にも交われない …僕をひとりにしないでくれ」
それから
茶色い目をした老人は、いなくなった孫娘を見つけられないまま亡くなった
人魚たちは、少女がまた人間に殺されたのだろうと噂した。
彼と彼女は、今もどこかで 寄り添って暮らしている。
『寄生する人魚のはなし』
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2023年1月29日 流れ、精神、弛緩
Twitter、「大学院を出て博士号を取っても、生活保護だからな。恐ろしい時代になったよ。大学で非常勤講師をするよりも、コンビニやマクドナルドでバイトした方が実質的な時給は高いからな。博物館の時給が1000円くらいだが、皿洗いも同じ。専門知識なんて糞の役にも立たないよ。酷い時代だね」(2023年01月28日)というツイートを見る。一応、自分は大学院に行く可能性がある身だけど、そういうことに対してほとんど怒りとかを感じられなくて、「コンビニやマクドナルドでバイトした方が実質的な時給は高い」と言われても、まあそうですよね、という気持ちになる。昔から、マクドナルドのバイトが仕事の中で一番難しいと思っていて(一番というのは誇張にしても)、あんなマルチタスク全開で忙しい仕事、どうやったらできるんだろうって思っていた。社会的に悪い待遇を受けていても、何と言うか、最悪自殺するか、みたいなマインドで、給料を上げろ、とか、待遇をよくしろ、という姿勢が自分の内側から全く出てこない。よくないとは思うけど、どうすれば変えられるんだろう。自分の人生を引き受けている実感がない。ずっと、遠くから眺めているみたいな気分だから。最近、受験や就活は発達障害者を弾くシステムだという言説を目にすることがあって、自分がそうだから、経験上、それは完全にそうなのだけど、じゃあどうすればいいんだろう。会社、に対しても、給料がよくて待遇がよい会社に入りたい、とか、大企業に入りたいとか、そういうことをほんとうに一度も思ったことがなくて、何でもいいから生活をギリギリ維持できるだけのお金をもらいながら、はやく終わりたいといつも思っている。でも、そんな自分だけど、一度、真夏に、派遣で国道沿いの、近くには一軒のドラッグストアしかない終わっている(もちろんほんとうはそこで人が暮らしていて終わっていないのだけど)輸送拠点みたいなところの日雇いバイトをしたとき、ドラッグストアの洗剤とか重たいものをひたすらベルトコンベアに載せ続けるのだけど、完全に肉体労働だから疲れるというのはまずあるし、真夏だから暑いけど半屋外だからエアコンもなくとにかく暑いし、隣では何らかの知的障害がありそうなおじさんが、別の上司のおじさんに怒鳴られているし、そのとき、ここで働いている人たちは、死ぬまでここでずっと怒鳴られながら、重たい箱をただベルトコンベアに詰め続けながら、そうして肉体を滅ぼしながら、死ぬまでここで暮らすんだ、と思って、少し、ちゃんとした企業とかで働かないといけないんだ、みたいな気持ちが湧いた。そうしないと、肉体が壊れていくと。もちろん実際のところどうなのかは知���ないし、すべては自分の偏見で、バイアスで、思い込みで、そういうところでも何かしらの確かな幸せがあって満足に暮らしているのかもしれないけど、そう思わせるだけの何かがあった。プロレタリア文学の代表作のひとつである葉山嘉樹の『淫売婦』には、タイトル通りの「淫売婦」が出てくるのだけど、娼婦とかではなくて「淫売婦」であることには理由があって、その女性は病気があって身体を売っているものの、いわゆる高級娼婦とかではないし、通常の娼婦ですらなく、「それは死体だった」と描かれるような、「嘔吐したらしい汚物が、黒い血痕と共にグチャグチャに散らばっていた」と描かれるような、文字通りの淫売婦。病のために動くことすらままならない、ほとんど死にかけた淫売婦。主人公は「それ」を、「その瞳は私を見ているようだった。が、それは多分何物をも見ていなかっただろう。勿論、彼女は、私が、彼女の全裸の前に突っ立っていることも知らなかったらしい」と描写する。でも、重要なのはまなざされること。「彼女は瞬(またたき)をした。彼女は見ていたのだ」。「私」が、そんな彼女を見世物にしている男たちを糾弾すると、「皆が病気なんだ。俺達あみんな働きすぎたんだ。俺達あ食うために働いたんだが、その働きは大急ぎで自分の命をすり減らしちゃったんだ」と言う。あれ、どうして葉山嘉樹の『淫売婦』の話をしていたのだろう、あ、そう、その日雇いのバイトをしていたとき、その種の絶望を感じたということ。もちろん、そこまで酷くないとか、自分の場合は単なる日雇いとか、諸々の相違があるけれど、人生と労働について考えたときそのような暗い気持ちになる。それとも、本来、もっと労働は明るくて楽しいものなのかな。あるいは、労働の本質は本来的に暗く苦しいものなのかな。たぶん、後者だと思う。そういえば、昔、葉ね文庫行った時に、自分の詠んだ短歌(もう今は短歌なんて詠まなくなってしまったけれど)を褒めてくれた中年くらいの、短歌と俳句をやっているらしいおじさんに仕事のことを聞いたら、「数十年間、ずっと毎朝、会社に行くの嫌すぎる、と思いながら出勤しているよ」と言っていて、よかったことを思い出した。美しいと思った。そこには欺瞞がなかった。数十年も会社に行っていたら、普通、「働くことにもいい面はある」みたいにして正当化してしまいそうなところを、ちゃんと毎朝、通勤するのが嫌すぎると思いながら数十年���通勤して、いまでもそうやって働いていること。美しいし、賞賛されるべきだと思った。 目を開けたら、利用できるインターネット接続がありません、と表示されて、安心する。全学連が街頭宣伝を叫ぶ声が浸透してくるマツモトキヨシでブロンを買ったら、「濫用の恐れがある薬物について」みたいな文字が書かれた大きめのシート見たいなのを出されて、いくつかの質問をされて、適当に「はい」と答えていた(ところで、ゲームで会話を飛ばすためにボタンを連打したら大切なものを見逃してしまうからやめようね、人生)。幻覚剤をやっているときには目をつむると虹色の光が見えるからうれしい。ずっと川で鳥を眺めていた、鳥と目を合わせていた。街で規則的に道を歩いている人たちの動きがロボットみたいに見えた。自分はその規則的な動きから脱して、一人だけ、自分だけが完全に規則性を脱した存在としてそこにいるのだと思った。光があふれてくる、かすかに、川がただ流れている。虹色の一番奥の方まで行きたいと思うけど、奥にはいけなくて、そっと水を飲んだ。そう、ほんとうは、ただ冷たい水を、やわらかい、あまりにもやわらかくて透き通った雪解け水を、紛れもないただの水を飲んでいるだけで、それが抗うつ剤に、発達障害の薬に、幻覚剤に、テトラヒドロカンナビノールになればいい。それが人類の夢。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて 1』をブックオフで買って、適当にページを開いたら、「ベッドで寝ていても、眠りが浅くなり、精神が完全に弛緩すると、それだけで精神は寝入った場所の地図を手放してしまう。すると夜のただなかに目覚めたとき、自分がどこにいるかわからないので、最初の一瞬、私には自分がだれなのかさえわからない」と書かれていて、抱きしめたくなった(誰を? もちろんマルセル・プルーストを。プルーストの魂を)。あの状態がずっと続けばいい。目が覚めた直後の一瞬の、すべてが空白で、自分がだれなのかさえわからないあの一瞬が、ずっと続けばいい。続けばいい、窓の方から差し込んだ光が誰かの定規とかで反射して、教室の黒板の上の方に光の標ができる。ずっとそれを眺めていた時間とか、何も進んでいない自分をどこかへと運び続ける電車の揺れとか、そういう風に、続けばいい。
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Quicksilver Anthem 2
気まぐれな祝福、そして破壊 BPM150周辺のジャンルが集結! 今一番作りたいクラブミュージックを気まぐれに詰め込んだ、 東方ハードダンスアレンジアルバムの第二弾が登場! 最新最強の激ヤバサウンドが多数収録された、東方クラブサウンド好きにはマストバイの一枚!
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Release
2023/05/07 - 第二十回 博麗神社例大祭 LOLI-0111
Staff
Arrange : Amane Oikawa (Rolling Contact) Artwork : たかへろ (あんぷりふぁ!)
Shop
BOOTH TANO*C STORE メロンブックス とらのあな あきばお~こく AKIBA-HOBBY Grep
Special
特設サイト
Track List
01. Enchanting Eyes 亡き王女の為のセプテット / 東方紅魔郷 02. Unlock Your Mind 明日ハレの日、ケの昨日 / 東方風神録 03. Soul Of Soul ラストリモート / 東方地霊殿 04. Defilement 秘神マターラ ~Hidden Star in All Seasons. / 東方天空璋 05. Black Warrior 廃れゆく産業遺構 / 東方虹龍洞 06. Sexy Edge (2023 Remaster) セラミックスの杖刀人 / 東方鬼形獣 07. Hazy Mazy -Extended- 春の湊に / 東方星蓮船 08. Psychiatric Disorder 少女さとり ~3rd eye / 東方地霊殿 09. Our Frontier (Sharp Refix) 神々が恋した幻想郷 / 東方風神録 10. Dimension Demolition U.N.オーエンは彼女なのか? / 東方紅魔郷
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Over the rainbow
虹の彼方の 空高いそのどこかに 子守唄で一度聴いた その国はある 虹の彼方の その空は青く 信じることができたその夢は 実現するという 〜オズの魔法使い「虹の彼方に」から
桜の蕊降る公園へつながる赤く染まったコンクリートの通路をスニーカーで歩きながら、ようやく強さを増した陽射しを楽しむように空を見上げた。どこか靄のかかったような青が、淡い緑の隙間から漏れ出し、パステル色の春風が心地よい午前が足早に過ぎようとしていた。ふと気付けば遠くからちょっと調子はずれのトロンボーンが聞こえ、晴れ間を楽しむ人々が広場で自由な時間を過ごしているのだろうなどと勝手な想像をしながら、公園への階段をひとつ登った。誰かが笑う声がした。その方向へと足元を見ていた顔を上げ、どこか既視感のある一歩をまた進んで、ブルターニュの広場だったかなと思いあたった。そこでは楽器がいつも身近にあって、い��も行く広場ではハープだったりバグパイプだったりと、その時々でいくつもの音楽があった。 整備された森が続く少し大きめの公園の入り口に用意された広場は、冬の間に傷んだ階段が整備され、芝生の上では子供達が…
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『荒野の夢拾い』イベントの感想(ネタばれあり)
※ゲーム内画像:私のスクリーンショット
『荒野の夢拾い』イベントが始まると知った時、本当に嬉しかった。
アンドルーがこれまでに出たイベントは、全員参加のものを除けば3周年記念(グローバル版)とCOAⅥ(Ⅳに巡路人もいるけど…実装してください!)。この2つのイベントでの役割はまさかの朗読あり・動画ありでとても嬉しかった。豪華で充分満足している。
けれど、その活躍を見た後でも、やっぱり季節イベントでの活躍も見たいと思っていた。
季節イベントは、季節の催しと共にキャラクターの価値観が伺えて、趣がありとても好きだ。第五人格は基本的にシリアスな世界観なので、気分転換になる。そんなイベントに大好きなキャラが参加する姿を想像しただけでわくわくする。そのうえアンドルーはゲームでの詳細や他キャラクターとの関わりがなかなか明かされなかったので、ますます公式の描くアンドルー・クレスを渇望していた。
常に何らかのイベントに出ますように……と祈っていた。今年も例年と同じく、あわよくば植樹節イベントに出てますように……と祈っていた。何気なくチェックしたTLで祈りが現実になったと知った時は夢かと思った。イベントのメインなうえに頭に葉っぱが乗っている。頭に葉っぱが乗っている(重要)。私は緑色や植物モチーフが好きなので、植樹節イベントは特に好きなイベントだった。本当の本当に嬉しかった。(↓浮かれて撮った写真)
しかし、イベントが始まるまでに喜びが落ち着いて疑いの気持ちが高まってきた。本当にアンドルーがイベントのメインになることがあるのか?実は人気者のペット化した3匹がメインのお話なのでは?等々。
でも今なら断言できる。アンドルーは間違いなくこの物語の主人公だった。
荒れた昼夜の世界を延々と歩き続けるアンドルー。
入手できるスタンプやアイコン、家具のモチーフ(それらのテキストまでも!)どれもがアンドルーの憧憬を表していた。イベントに入れば男の影が見えたという記述だけで喜び、本人が言葉を発しただけで喋った!!!とはしゃぐ。タスククリアでヒントが解除されることに気付かず湖景村から一生出られないのでは?という恐怖もまた思い出だと思った(後で無事クリアできた。)あまりの供給に囲まれすぎて放心状態が続いた。
しかし、最初は会えたことに喜びを感じたものの、一日ごとに少しずつ世界の背景が明らかになり、これまでの植樹節イベントと違い少しも緑が増えないことに不安を感じた。徐々に植物ノートも埋まっていく。色々知りたいけど同時に終わりに近づいていると考えると嫌で、少し怖かった。アンドルーが咳き込む様子や食糧・水も手に入らない世界を見て、最後はどうなってしまうんだろうと心配だった。
『これが枝から落ちた最後の葉でないことを祈る。』
衣装テキストは、O・ヘンリーの『最後の一葉』を彷彿とさせた。原作を読んだことはない。ただ、病人が窓の外の枯れ葉を見つめて、あの最後の葉が散るとき私の命も終わると言った……というくだりだけは知っていた。
この荒れはてた世界で独りぼっちの『枯れ葉』なアンドルー。どう考えても最後の一葉じゃないかと思った。日に日に弱る様子や改善されない過酷な世界を見せつけられて、『あれ』(おそらくイチハツの種)への執着と最期へのほのめかしがあって。そんな決まりきった現実の前で『そうでないことを祈る』だなんて、どうしてそんな皮肉めいたことを言うんですか?(これだから第五人格は……)
そう考えているうちに7日目が訪れた。アンドルーはイチハツの種を見つけてしまった。先日の砂糖缶を思い出して、今度は落胆しませんようにと思った。喜ぶ姿を見ることができても、素直に喜べなかった。イチハツの種と共に永久の眠りについてしまうことを考えると怖かった。
しかし、そんな心配をよそにアンドルーは思い直したような口ぶりで話し出した。今の大地は種を植える価値もないと。この嵐が自分を呑み込むまで行くと。そして再びイベント画面で、あの変わらない荒野を歩き続けた。
正直初めはぽかんとしてしまった。アンドルーが生き続けた。それは嬉しいことだけど、本人の願いは完全に叶っていなくて、しかしアイ���スの種は見つかって…………
これまでのイベントとは違い、7日目の日が過ぎても大地には一つも芽吹かなかった。相変わらず暗い荒野をアンドルーは歩いている。
悪意に溢れた世界、闇夜、孤独、叶わぬ願い……本編とさほど変わらないラストにやりきれなさを覚えた。
それなのに、何も好転していない世界だというのに、自暴自棄にもならずイチハツ(アイリス)を――希望という花言葉を持つものを――抱いて歩み続けるというのか。
こういう人なのか、アンドルー・クレスは。
このイベントをきっかけに『最後の一葉』を読んでみた。あのくだりの後には続きがあった。
最後の枯れ葉が2晩の嵐に負けず奇跡的に留まり続ける姿を見て、病人は考えを改め病状は回復した。しかしその葉は、病人の事情を知った知人の老画家が嵐の中壁に描いた精密な絵の枯れ葉だったのだ。そして画家は無理が祟ったために病人と同じ病に掛かり、命を落とす。
嵐の中でも残り続けた最後の一葉。
それを見て生き続けることを決めた病人。
アンドルーにとっては不本意な選択だったかもしれないけれど、死への歩みを生きる方へと変えた姿が重なった。
『何かが、あの最後の葉を散らないようにして、 わたしが何て悪いことを思っていたか教えてくれたのね。』
何も知らない病人はそう言い、病と闘う身体を起こして明日への支度を始めた。しかしその「何か」は神秘的な超常現象ではなく、紛れもなく人から人への思いやりだったように思う。
灰色ウサギさんから白ウサギさんへ。白ウサギさんからアンドルーへと希望が託されたように。
冒頭に目覚め、アンドルー・クレスが話しかけた『お前』がどんな人物かは明かされなかった。もし私たちプレイヤーに語りかけていたのだとしたら、そのことに意味があったように思う。大地が不毛であり続け、希望のイチハツを探すたった一人の人間であったアンドルーが『枯れ葉』という名前だったことにも。私たちにそれを眺める日々があったことも。
私たちプレイヤーはラストの後どうするのだろう。避難所へ行き地上を忘れた生活を送るのか、あの場で立ち尽くすのか、それとも。
私たちプレイヤーに呼び名があるとしたら何だったのだろう。他人の僅かな安らぎを奪いただ生き延びる虫けらか、安穏とした環境でペットのように外のことをよく知らず生きてしまった動物たちか、もしくは。
あの切ないラストを見て、アンドルーを地上で最後の植物、希望を持つ最後の一人にしてしまうかどうかを私たちに委ねられているように思えてしまった。だから私は、プレイヤーも一枚の葉となれるのではないか、と思う。アンドルーが夢見たような青空と、緑の大地と、イチハツの花畑が輝く世界を信じて希望を持つ葉に。そのために必要なのは――戦争にしてもその後の生き方にしても――やはり『他人への思いやり』なのかもしれない。
アンドルー、他にもきっとあなたと同じ事を願う人たちがいるはずだから。
それで、そんな人たちが増えれば豊かな緑が帰ってくるはずだから。
そうしてあなたを取り巻くものが黒く濁るものたちでなく柔らかな緑となった時、最後の一葉でなくなった時に、豊かな大地にイチハツの種を植えてほしい。そして咲いた花々を見守って穏やかに眠れる日が来てほしい。
なんて素朴で難しい夢なんだろうか。
あなたの夢はいつもそうだ。
でもどうか、いつの日か叶いますように。
〈おわりに〉
・日没衣装の胸元がドリームキャッチャーだったの思い出して顔がクシャクシャになりました 夢を胸に抱き続け彷徨う人……
・奇跡的に夢が叶って青い空!緑の大地!!イチハツの花々!!!ができたとしてもアンドルーの体質だとその風景を暗がりから覗くことしかできないのでは?え?悲しい
・『3カ月探し続けた』というのがやけに具体的で意味ありげに思える。でも何を意味するかどこと繋がるのか分かりません。助けて……
・守り抜いていた研究所が実は……という雰囲気。でも具体的に実は何をしていた、というのが分からない。
→イチハツの種の資料を漁っていた時に見つけた奇妙な薬とは?「私」の予想とは?消えた灰色ウサギ(エミリー)、彼女が残した種とどんな繋がりが?
→ベトナム戦争に使われた枯葉剤もふと頭に浮かんだけれど確証はない。
容器の色から虹枯葉剤と呼ばれたとか?日本と違って虹の色は6色だけど……(アイリスは虹へと変わり……)(イチハツは花弁が6……)
・ログボの星座の文章がとても意味ありげで不穏だなと思いました。人間の成長を思い起こさせるような気も…?
・第七次大絶滅、完全にフィクションかと思っていたら現実でも大絶滅は既に5回起こっていてて、人類の環境破壊により6回目が起こりそうなんですね。6はあまりに近すぎるから7にしたのかな……未来の話として託されたのかな。
・こちらの方が翻訳された『最後の一枚の葉』を読みました。ありがとうございます。
https://www.hyuki.com/trans/leaf.html
・このたった二週間のイベントに歴史、植物学、アンドルーの背景推理や人となりが色々凝縮されてるなーと思いました。凝縮されすぎてて言いたいことがうまくまとまりません。あれこれ書きましたが……
毎度のことながら濃いイベントをありがとう。
来年の植樹節イベントはどんな内容でしょうね。全く別の舞台かもしれないし、もしかしたら続編かもしれない。今回のお話はあまりにも寂しすぎた(じゃなきゃこんな幸せを願う感想文書きません。)
次はもう少し賑やかで、誰かの幸せが叶えばいいなと思う。
ありがとう第五人格。これだから第五人格は……
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Storia dei sogni(738)③
プレリュード(オケ)
チョコボのテーマ(オケ)
モーグリのテーマ(オケ)
悠久の風(オケ)
月の明かり(伊田恵美,月娘さん,オケ)
光の中へ(大木理沙,モリアムさん,オケ)
ビッグブリッヂの死闘(オケ)
仲間をもとめて(オケ)
妖星乱舞(戎先生,オケ)
マリアとドラクゥ
(マリア:私,ドラクゥ:秋川雅史,ラルス:枡さん
町娘:春梅・秋菊・桂姐
※町娘ソロ:桂姐,大臣:藤原規生先生
東軍・西軍の生き残り・舞踏会のお客様:合唱,オケ)
エアリスのテーマ(戎先生,オケ)
片翼の天使(オケ)
EYEs On Me
(フェイ・ウォン,私,モリアムさん
エリス,オケ)
いつか帰るところ(オケ)
記憶の歌(私,戎先生)
ローズオブメイ(戎先生)
独りじゃない(オケ)
Melodys Of Life:日本語ver
(私,アルトのメンバー5,オケ)
Melodys Of Life:英語ver
(白鳥英美子,エリス,オケ)
祈りの歌
(彼女,私,秋川雅史,枡さん,合唱,オケ)
いつか終わる夢〜ザナルカンドにて(オケ)
素敵だね(RIKKI,私,嬌児,オケ)
Real Emotion(倖田來未,シェル,オケ)
1000の言葉(倖田來未,玉楼,オケ)
星唄
(ファンタスマゴリック(RiRiKA,MARIE)
アルトのメンバー5,オケ)
Kiss Me Good-Bye
(アンジェラ・アキ,ボニータ,オケ)
君がいるから(菅原紗由理,雪娥,オケ)
約束の場所(ふくい舞,金蓮,オケ)
Message〜虹〜(出演者全員)
花束贈呈係はFFの声優の方々だった。
ゲーム音楽とのコラボ公演も
無事に大成功で終了₍ᐢ⑅•ᴗ•⑅ᐢ₎
拍手やブラボー,総立ち凄かったଘ(੭ˊ꒳ˋ)੭✧
終演後、いつも通り
集合写真撮ったり,お見送りetc…୧꒰*´꒳`*꒱૭✧
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恐ろしい強さを痛感する手合わせ
質問か。何の質問だ? ………何故、極秘の任務を3人に、そして…それが今やるべき事なのですか?私はそれを知りたいのです。 …そうか。君には話していなかったな…ペルピーニャ、下がって貰えるか? は、はい。
ペルピーニャを下げて、ジニーエイラと話をするブリオッシュ。公園の大きな広い空間は、どう考えても戦うのには十分な広さである。
先の戦争ではお世話になりました。ですが、今はアイヴァンヌから会うなと言われてまして………あの手紙は、貴方が極秘の任務を3人に任せた後に書いたものですか? ………?手紙……?………ああ、あれか…違うな。彼女が任務を受ける前に書いたものだ。『メレンジア』に会い、リベティーナが話していたその場所で起きた現実を知りたい。そんなアイヴァンヌの意志で…退院して間も無い彼女は俺にそう言っていた。しかし同時に、これは私達にしか出来ない任務だからジニィに暫く会えないかも知れないけど、何か分かったらすぐ帰る。俺や他のメンバー…そして親友である君を気遣って、手紙を書き残していった。 …そうなんですね。
返されたのは、彼女からの答え。複雑な心境だが、話は更に続いた。
君に一つ聞きたいのだが、現時点でアイヴァンヌに対して負の感情と言うものをを今抱いてはいるか? ………それはありません。ただ彼女に会いたいだけなので……���
嫉妬、憤怒、失望、嫌悪、悲哀………それらの負の感情を、ジニーエイラはアイヴァンヌに対しては何一つ抱いていなかった。だが、同時に湧き上がったのはブリオッシュへの不信感だった。
…すいません。私は未だ………貴方を信じられません。少しばかりお手合わせする時間があれば、私が抱く不信感を解消出来るかもしれませんが………。 そうか。手加減は無しになるが………それでもいいんだな? 構いません。ペルピーニャ様は? え?勿論良いですけど…くれぐれも無理はなさらない様に。
弓矢を召喚し、戦闘の構えに入ったブリオッシュ。相対するは仁王立ちするジニーエイラ。
では行くぞ。かかってこい! お望み通り、行きます。
いきなり炎と潮の両渦を挨拶代わりにブリオッシュに撃つ。高温と低温、2つの渦の強い風圧に押される。
いきなり…バインドか。 そうです。さあ、貴方はどうするんですか?
それでもブリオッシュは白と黒の翼を開き、一瞬で羽撃いて渦を消した。彼によると翼の起こした風が渦の風圧を相殺した………と言う所だろう。
俺は[Aile]の王では無いが………こちらも豊穣神から特別に、王達を動かす新組織の司令塔と言う、重大な役割を与えられた存在でな。ウバーデゴスと言う国際警察の彼と協力し…定期的に手合わせを頼んでいるのでな。 うっ………!今のって…暴風ですか?そうでなければ、最近私の編み出した両渦は消せるはずが無い………と思うんですが。 鋭いな。その通り、この翼を使った暴風だ。尤もそれは俺自身使う機会が無いけどな。
只管に矢を撃ち、ジニーエイラの動きを制限させるブリオッシュ。だが、飛んで来る矢をジニーエイラは体を高速回転して弾き返す。
何っ!!
竜巻が起き��程のあまりのその速さに、思わず弓を下げるブリオッシュ。そして、小型の竜巻が彼を襲う。
怯みましたね。今度こそ! くっ…!?うわああっ!!
竜巻に動きを取られ、再び炎と潮の両渦を喰らってしまう。しかも小型ながら数の多い竜巻で規模が強くなっており、身動きが取れない。
その動き…結構な強さだ。然りとて…油断はするな。 えっ…!?
実は下げた弓を再び構え、ブリオッシュは見えない矢を撃っていた。影を縫うかの如くジニーエイラの背後に飛び散った矢が刺さる。
きゃあっ!?
木に叩き付けられ、ジニーエイラの両手足が拘束されたかの如く動かなくなる。とは言えそこは戦争を生き抜いて来た彼女、何もしない訳は無く…
うりゃあ!! おっと?
翼を展開し、刺さった矢を全て弾き飛ばす。ブリオッシュに少しばかり抵抗を見せるジニーエイラ。そして彼に近づき、翼を右→左の順番に叩き付けた。
私は…負けない! やるな…
激しくなる戦い、互いに血を飛ばしながら次の手を考える。
3人が行った「あの場所」にもある、メガシンカもZ技も、ダイマックスもテラスタルも無いのに良く此処まで戦えるとは…やはり俺の見立ては正しかったか………いや、これは豊穣神様の見立ての方、と言った方が良いのか? な、何が言いたいんですかっ!!
その強さに感心せずにいられないブリオッシュ。だが、悪意の無い彼の言葉に、何故かジニーエイラがブチ切れる。仮にも『アヴェック・スター』とも対抗し得る戦力としてカウントされているにも関わらず、舐められているのかと言わんばかりの評価が、逆に彼女の逆鱗に触れた。繰り返すが、悪意が無いので当然挑発の意図は無い。
私を置き去りにして!親友を、アイヴァンヌをあんな場所に………!!何故私を一緒に連れて行かないんですか!!
ジニーエイラは怒りをぶつけ、本能のままにブリオッシュに問い質しながら暴走するが、同時に彼女の瞳が潤んでいる。このままでは彼女が激情のままに戦闘していると言う状態での説得はまずいと、彼は最後の手段に出る。
少し痛いが………我慢してくれ。そして、手合わせが終わったら、俺から君の質問に答えよう。行くぞ!
ブリオッシュは蹴りでジニーエイラの体勢を崩し、3本の矢で追撃する。
きゃああ!?…まだまだ!痛くない! これはどうだろうな………
彼の攻撃は未だ終わらない。続いては何と、誰かが使っている矢に似た生物を模した矢を展開する。そしてそれを引き、素早く2連射した。
(えっ…嘘でしょ。何で、トラヴェリアと同じ矢を彼が持って……)いやっ!!きゃあああーーー!! 勝負あったな。
ブリオッシュが………いや、本来弓矢を使うと言っても彼の種族が使わないであろう、ほかの一族しか使えない筈の「ドラゴンアロー」の2発に吹っ飛ばされ、遂に倒れてしまったジニーエイラ。勝負は終わっていたのだった。
な…んでっ………うわああぁぁぁ―――――ん!!
傷だらけで大泣きしてしまったジニーエイラ。親友の再会も許されないのかと思うと、その寂しさと本当にアイヴァンヌがいなくなってしまうかもしれないと言う恐怖から、溢れ出す感情を抑えきれなくなっていたのだった。そんな彼女にブリオッシュは、傷薬を散布する。
え………どうして…? …やはり、君を選んで良かった。最後に打った攻撃は下手すれば君を殺しかねない。だからこそ君に撃つのを躊躇っていたのだが…あの戦争を生き抜いた事もあってか、最後まで倒れなかったな。
弓矢を仕舞うブリオッシュ。泣き止むジニーエイラ。そして彼は目を閉じて、携帯端末のデバイスを見つめながらも…静かに語る。
約束の時間だ。君に重大な話をしなくてはならない。…準備は良いか? はい…。 そもそもの話、君が俺を探しに来るという事は、組織の同じメンバーのアイヴァンヌを探して来た、ということで合ってるな? はい…ティターニア様から聞いた限りでは、3人の行った場所は『メレンジア』じゃ無いと入れないって…
そう来たか…と言わんばかりの反応をするブリオッシュ。
ティターニアが知っているのか。 行った3人の内の1人、リベティーナとは幼馴染と言うのを聞きまして。それで、ティターニア様が教えてくれたのです。 あー、そうかそうか。では教えよう。3人が行った場所………それは「カロルディア」と呼ばれる異世界の何処かにあるユートピアだ。 か、カロルディア………?
聞き覚えのない場所の名前に、困惑するジニーエイラ。それをよそに、ブリオッシュは話を続けた。
「カロルディア」は一言で言えば…「常界の何処かに似た地方が集結した」場所だ。そこは規模が非常に大きく、7割近くを都心部が占めている。残り3割の自然と優秀なAIを完備した遥か未来の最新鋭ロボット達により、食糧が常に完備されている。その場所も神がいて、彼らによってメレンジアを適正に管理してくれるのだ。尤もそれは裏を返せばその全てを監視下に置いているのかとなるが、そんな事まで俺は知らん。 そのは…5つの世界の何処にも無いんですよね…? ああ。
確認の為、I.A.の動向を伺うブリオッシュとペルピーニャ。
I.A.について、何か聞いているか? 確か…保護されていた『メレンジア』の人達がいなくなったと聞きましたが、それだけです…。 実はそれに続きがある。ペルピーニャ、教えてやれ。
普段は顔を見せないですが、たまにI.A.に来る太陽神と月光神、そして虹彩神がいるのはご存知ですか? それは知ってます。 実は彼らは元々、星座の神達が管理している『カロルディア』出身なのです。先のラグナロク戦争でも、力を貸してくれました。カロルディアに朝と夜が来るのも、彼らのお陰なのです。 えっ…神界に来た援軍ってその神達だったの…!? 有難う。では続けるぞ。アイヴァンヌ達はあのグゥエルによって造られた『メレンジア』の成功作をそこに送り届けにいったのだ。 どうして……? I.A.のトップが、選ばれた者しか行けない理想郷として『メレンジア』しか行けないこの場所を選んだのだ。ちょいちょいI.A.と星座神とも定期的に連絡は取っていたしな。 3人に任せた任務って、それなの…? そうだ。近々で[Aile]の王に就任したリベティーナからの提案だ。星座神達は多忙で来れず、然し乍ら何時迄もI.A.で保護するのは職員が異動する以上、限界が来る。だからこそ、あの場所を知っている者がいる俺達に白羽の矢が立ったのだ。
グゥエルによって造られた『メレンジア』の成功作。I.A.の管理下に置いて本部に置いたままでも、中の世界しか知らないのではいずれストレスがくる。そして、他の人達からは恐怖や偏見の対象としてトラブルの元になるのも懸念されていた。だからこそ、同じ人間として外の世界も知ってもらおうと、提案が為されたのは星座神達のいる理想郷『カロルディア[Kalordea]』だったのだ。此処ならば『メレンジア』しかおらず、のびのびと暮らせる理想郷という訳である。
そうなんですね…さっきはごめんなさい。 いや、こちらこそすまない。セブンスヘブンとの掛け持ちで、君に話す時間を与えられなかった。だから謝るのは俺の方だ。申し訳無かった…。
深く謝罪するブリオッシュ。それを見たペルピーニャは、2人に歩み寄る。
あの…ジニーエイラさん。もし時間があれば、私達の豪邸に行きませんか。 …は、はい!行きます!
緊張するジニーエイラ。だが、神界に帰るまでの間に少しリラックスしていった。そして彼女が出した答えは「カロルディアから帰ってくるまで待つ」との事だ。
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