#濃厚担々麺スープ
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bontebok0 · 2 years ago
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【日清食品 桃花源 担々麺】を食べました😋 胡麻の風味豊かな濃厚担々麺スープです。歯切れの良いストレート油揚げ麺&具材は味付肉そぼろ、チンゲン菜、ごま、味付豚ミンチ。〔税抜き215円〕 ⭐️⭐️星ふたつでした🎉 ※私の独断と偏見で3段階評価させていただきました。 #カップ麺 #カップラーメン #ラーメン 動画はこちら https://youtu.be/ZWDNLoLLLzw #日清食品 #桃花源 #担々麺 #胡麻の風味 #濃厚担々麺スープ #肉そぼろ #豚ミンチ #イオングループ限定 https://www.instagram.com/p/CnK8U2wB5Z9/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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a2cg · 3 months ago
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笑い話と私
初対面の人と飲む時には自分のダメな所や失敗談を中心に話すようにしております。自分がどれだけ凄いかをアピールする人と仲良くなれなかったからかも知れません。
学生時代に仲良くなった人も同じように「アルコールとかけまして自分の父親とときます」「その心は?」「どちらも蒸発しやすい」とブラックジョークを言ってました。
ブラックジョークと言えば少しエッチな要素が入っているのがフランスの小話ですね。弟が生まれて母親の乳房を独占出来なくなった子が弟を殺そうとします。
母親の乳首に毒を塗ったその晩に何故かお父さんが亡くなり、次の晩に毒を塗ったら隣の家の叔父さんが亡くなったなんて話が有名ですよね。
そんなフランスの作家モーリス・ルブランの小説に出てくる日本でもお馴染みの盗賊と言えば”Lupin(ルパン)”でフランス語だと”in”を「アン」と発音するんですね。
フランスの作家エルジェの”TinTin”という作品を初めて見た時に「ティンティン」だと思いましたが、正しくはこう発音するみたいですね。
というわけで本日のランチは #担々麺 ならぬ #スタミナ担々冷そば を頂ける #そばうさ です。いわゆる #港屋インスパイア の中で一番好きな店なのでまた来ちゃいました。
並びが長くても立��食いで回転がいいのをわかっているので、店外で並び始めてから10分で注文したものが提供されました。
自分の想像の3倍の深さがある丼にたっぷりと入った #蕎麦 はしっかりとした食べ応えです。そして今回のつけ汁は、少し辛味を感じつつも甘さと胡麻の濃厚さで美味しい。
たっぷりとふられた白胡麻の香りと味わいを楽しみながら頂くのは幸せですね。そして大量の海苔もいい香りに貢献しております。
半分くらい食べたところで生卵をスープに入れて頂けば、マイルドな感じでまた嬉しい味わい。つけ汁は底の方に肉味噌がたっぷりとあって、これも美味しいですね。
大盛りにしなくても、たっぷりと #そば を味わえるのはいいですね。あとは、まぜそば を一度も食べたことが無いので、次回はそれを試したいなと思います。
過去の「そばうさ」の思い出はコチラ #agそばうさ
#半蔵門ランチ #半蔵門グルメ #半蔵門蕎麦 #半蔵門そば #半蔵門立ち食いそば #半蔵門和食 #麺スタグラム #とa2cg
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wolfstable · 6 months ago
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担担麺欲解消のためバーミヤンテイクアウト 濃厚担々麺(3辛)は規定時間レンチンすると麺が柔らかくなり過ぎるという過去の教訓をすっかり忘れて同じ過ちを繰り返す だがスープは最高だ 台湾排骨チャーハンはまぁ普通ってかこんなモンだろうなぁ コレで2千円超はコスパがあまり良くないなと思う
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microcomputertechnology · 8 months ago
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onedayonenoodle · 1 year ago
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担々麺
ニンニクゼロ餃子一人前(6個)
ジャストサイズチャーハン
#餃子の王将
#餃子の王将清水店
#日本を美味しく
#9月限定
#担々麺
#肉そぼろの旨味
#胡麻香る濃厚コク旨スープ
#香味辣油がピリッ
#餃子
#にんにくゼロ
#国産生姜たっぷり
#あっさりなのにガツンと美味しい
#チャーハン
#ジャストサイズ
#半チャーハン
#ラーメン
#一日一麺
#ラーメン好き
#ラーメン好きと��がりたい
#ramen
#tankensurujapan
#NoRamenNoLife
#EverydayRamen
#ThankGodItsRamen
#LocalGuides
#ラーメンインスタグラマー
#麺スタグラム
#instanoodle
#instanoodles
#foodstagram
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gurumehittersuzuro · 2 years ago
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【恋する担々麺 枯淡】千葉市美浜区高州
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◉スープが美味しく、
痺れる辛さで癖になる担々麺。
♦︎白胡麻担々麺
♦︎トッピング
⚫︎ほぐし角煮
⚫︎旨辛辣油
✔︎住所: 千葉県千葉市美浜区高洲1-16-6
✔︎最寄り駅:稲毛海岸駅より徒歩13分
✔︎予算:1000円〜2000円
✔︎営業時間: [月・水・木・金]
11:30~14:00
18:00~21:00(L.O)
[土・日・祝]
17:00~21:00(L.O)
✔︎駐車場: 無
✔︎定休日:火曜日
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#濃厚スープ #恋する担々麺 #駐車場便利 #枯淡 #身体温まる #稲毛海岸グルメ #千葉坦々麺 #千葉ラーメン
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sugichou · 2 years ago
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新潟長岡で発祥の 「らーめん みずさわ東川口店」に来ました。 担々麺白髪ねぎトッピングを注文。 濃厚な担々スープに生姜の辛さと渋みが合体。 さらにテーブルにある花椒、にんにくを足し算してさらに美味しくなりました。 ご馳走さまです。 (らーめん みずさわ 東川口店) https://www.instagram.com/p/CpO1vPNy6f6/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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yuutanman · 2 years ago
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【おいしいつけ麺三宿の隠れ家店】 バーニャカウダーのような野菜たっぷりつけ?が食べることができるお店に初挑戦。三宿の交差点からずっと北上していったところの裏通りにあるお店なんですが、「camino」というお店です。ら-めんとつけ麺のお店なんですが、ここの名物はほとんどの人が”野菜つけ?”を注文しますね。たっぷりの野菜をバーニャカウダーのようにつけ汁につけて食べる珍しいつけ麺なのです。 メニューは、らーめんが醤油、おだし醤油、塩と担々麺で、つけ?は濃厚とんこつ魚介とこってり塩があります。つけ麺900円に対し野菜つけ麺少し割高に。麺半玉100gなのですが、野菜が多いのでおなか一杯になりますので、注意ください。 野菜つけめん        1500円 味玉野菜つけ麺       1650円 味玉チャーシュー野菜つけ? 1950円 チャーシュー野菜つけ?   1800円  味玉チャーシュー野菜つけ? 1950円 麺普通盛り    100円 ���々めし     250円 野菜は、焼き野菜が、ジャガイモ、にんじん、玉ねぎ、蕪、大根、ドジョウいんげん、丸茄子、長茄子、赤蕪、かぼちゃに青菜の炒め物。野菜はおいしいですね。つけ汁は豚骨魚介の濃厚なスープです。けっこうなドロドロ系でした。この野菜のボリューム凄いので圧巻です。お値段は少し高いのですが、満足度は高いですね。 ●店名 カミノ(camino) 03-3487-0694 ●住所 東京都世田谷区三宿2-11-33 ●交通手段 東急田園都市線 池尻大橋駅 徒歩13分 池尻大橋駅から702m ●営業時間 [火~日] 11:30~14:30 時短営業中 日曜営業 ●定休日 月曜+不定期で休みあり #love #photooftheday #happy #followme #follow #food #likeforlike #foodporn #東京美食 #三宿ランチ #三宿ディナー #三宿おいしい店 #三宿ラーメン #三宿つけ麺 #カミノ #camino #ランチ #ディナー #おいしい店 #ラーメン女子 #つけ麺インスタグラマー #つけ麵好きな人と繋がりたい #つけ麺部 #つけ麺大好き (カミノ) https://www.instagram.com/p/CjuO_1pvAZp/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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paparun0714 · 2 years ago
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#濃厚カレー担々麺 #麺少なめ(200g) 野菜 味付き脂 930円 チャーシュー 220円 ライス 100円 濃厚カレー担々麺には野菜が乗らないのでトッピングで野菜を乗せてもらいました。今日は前から試したかったカレーライスに挑戦するために麺は少なめでオーダー。カレー担々麺はゴマの美味しさも加わってカレーラーメンより好きかも。ほぼほぼ麺と野菜を食べ終えた後、味付き脂にライス投入して混ぜ合わせ、そこへカレー担々麺のほぐし豚とスープを乗せて頂く🍛。コレ絶対美味いやつ。想像通りの美味しさ😋 いつもサービスで付けてくれる海苔は味が濃くてカレーに負けてない。特製カレーライスを海苔に巻いて食べたらさらに想像を超える美味しさ。代謝のよい体のため汗出まくりだけど、この美味しさ中毒になりそう笑 2022/11/26 #ラーメンぶぅさん #戸越 #荏原中延 #戸越公園 #品川区 #東京ランチ協会2022 #ランチ #Lunch #東京ランチ協会 #ラーメン #ramen #麺スタグラム #ラーメンインスタグラム #ラーメンつけ麺研究会 #ラーメンつけ麺研究会2022 №98 #東京デカ盛り協会 #東京デカ盛り協会2022 #デカ盛り #大盛 #二郎系ラーメン #二郎系 #二郎インスパイア (ラーメンぶぅさん) https://www.instagram.com/p/Cladrgvyu8q/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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mins-cooking · 5 years ago
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担々麺 CPC会社周辺の担々麺のご紹介 … シーサイドももち海浜公園で写真を撮った帰り、ちょうどお昼時だったので近くの「大明担担麺 TNCパヴェリア店」に。 近くに「華風 福寿飯店」というお店をできたし、担々麺比べをしてみようと思い立ち、「中国大明火鍋城 本店」と「華風 福寿飯店」に行ってきました。 ヒルトンの「望海楼」は、昨年行ったので、その時のものを。 … … ◎担々麺の価格 . ・大明担担麺 TNCパヴェリア店:650円(担々麺)、大明醤肉包子(1個)200円 ・中国大明火鍋城 本店:800円(担担麺小とチャーハン小) ・華風 福寿飯店:900円 ・望海楼:1,430円 … … 立地でその形態がわかりますね。 … … ◎主な顧客 . ・大明担担麺 TNCパヴェリア店・・・観光客・ビジネスマン ・中国大明火鍋城 本店・・・近くに役所が立ち並んでいるの���、公務員・ビジネスマ ン ・華風 福寿飯店・・・住宅街に立っているので、ビジネスマン・お近所さん・御贔屓さん ・望海楼・・・ビジネスマン・マダム … … ◎食べた感想 . ・大明担担麺 TNCパヴェリア店 . 注文して、大明醤肉包子を見に行っている間1〜2分で、担々麺出てきました。 麺は硬い麺。食べ終わる頃に通常の麺が食べられました。 レンゲで、スープと具のレタスを食べてみると、すっごく合います。美味しい!! 大明醤肉包子は、中国の味なのかな〜って。 開店と同時に入ったんですが・・・ すぐに席は埋まり、待っている人が列を作っていました。 店員の方は皆中国人のようで、まるで中国にいるかのような気分でした。 … … ・中国大明火鍋城 本店 . 大明担担麺 TNCパヴェリア店同様、具材にレタスが入っていて、これもスープとレタ スを一緒に食べましたが、合いません。 バラバラな味わいです。 セットのチャーハン、美味しいんですが・・・ちょっと甘いです。砂糖の甘さのような・・・ 杏仁豆腐と漬物、これはすっごく美味しかったです。 お漬物、酸味があって爽やかで初めて食べました。これは本当に美味しかった。 総合的にビジネスマンが対象なので、ボリュームと美味しさで群を抜いているみたいです。 … … ・華風 福寿飯店 . スープは美味しかったんですが、麺と合っていないように思いました。 麺は太めのちぢれ麺。 … … ・望海楼 . すっごく濃厚なスープ・・・なのに後口はサッパリ。 複雑な味なんですが、後を引くスープです。 コースで頼んで、チャーハンを担々麺に変えてもらいました。 小さなお楽しみ、担々麺(1/2)、デザート盛り合わせをいただきました。 … … 先日2019年ミシュランガイドが発表されました。 近場では、3店舗が掲載されています。 コキンヌ(COQUINES)さんは、現状キープでした。 … … ……ページは、プロフィールのリンク ……f-cpc.jp/から。 … … CPC会社周辺の担々麺のご紹介のページ https://f-cpc.jp/delicious/noodles/tantanmen … … follow@cpc_cooking… … #food #たんたんめん #担々麺 #中華 #中国料理 #麺 #スープ #濃厚 #濃厚ラーメン #チャーハン #炒飯 #レタス #中国 #杏仁豆腐 #漬物 #美味しい #ラーメン #ボリューム #ビジネスマン #観光客 #マダム #近所 #さっぱり #サッパリ #noodles #noodle #tantanmen #chinese #chinesefood #chinese_food https://www.instagram.com/p/BzusvC2g2b9/?igshid=1bg543pouluhw
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bontebok0 · 2 years ago
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【東洋水産 マルちゃん正麺 濃厚担々麺】を食べました😋 ポークエキスをベースに味噌・ねりごま・花椒やラー油を加えた辛く濃厚でコクのある担々麺スープです。生麺ゆでてうまいまま製法の中太ノンフライ麺&具材は味付挽肉、チンゲン菜、ごま。〔税抜き323円〕 ⭐️⭐️⭐️星みっつでした🎉 ※私の独断と偏見で3段階評価させていただきました。 #カップ麺 #カップラーメン #ラーメン 動画はこちら https://youtu.be/gaiaNAz4h1c #東洋水産 #マルちゃん正麺 #濃厚担々麺 #味噌 #ねりごま #花椒 #ラー油 #担々麺スープ #挽肉 #チンゲン菜 #ファミリーマート限定 https://www.instagram.com/p/CphLHkchXMG/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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a2cg · 4 months ago
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派閥と私
好きなスポーツチームの話や支持する政党、信仰する宗教の話題は争いごとの元になることを理解しているので、仕事上で関わる人とは話題にしないようにしています。
とは言え、育って来た環境が違うから好き嫌いは否めないですね。大阪出身の友人と話していたら駐車場のことをモータープールと言っていて違いに驚いたものです。
その駐車場でさえ時間貸しでなく、定期契約のところは「月極駐車場」や「月決駐車場」と「月ぎめ」にも色々と派閥があるんだなと思ったものです。
#タンタンメン も漢字で表記した際に #担々麺 #坦々麺 と微妙に違うことがあるのを確認していましたが、今日初めて第3の派閥を確認できました。
というわけで本日のランチは #擔擔面 のメニューがある #森中国餐館 です。本当はこの先にあるラーメン屋に来たのですが、臨時休業のプランBで入店です。
今回は2階に案内されました。前回は週替わり定食がABとありましたが今回はCDとなっており、1週ごとに入れ替わるシステムのようですね。
天井が低いけれども一応2階席もあるのは知りませんでした。待つこと10分程でオレンジ色の肉肉しいやつがやって来ました。
中太のちぢれ麺が美味しい食感で胡麻のクリーミーな味わいにピリ辛な感じが夏にぴったりの味わいです。一緒に添えられている野菜は青梗菜かと思えばほうれん草でした。
ほんのり感じる苦味と茹でられて柔らかい食感と鉄分を感じられて美味しいです。肉味噌がたっぷりで、これも美味しさの秘訣です。
スープもさらりとしているのに、しっかりと濃厚な味わいがあるのもいいですね。新橋勤務時代によく行っていた潮夢来でもらったライスが無いのが残念です。
それでも最後にシンプルな #杏仁豆腐 の上品な甘さで大満足なままランチを終えるのでした。ここの店はしばらく、ローテーションに入れたいなと思います。
#市ヶ谷ランチ #市ヶ谷グルメ #市ヶ谷中華料理 #市ヶ谷本格中華 #市ヶ谷ラーメン #市ヶ谷らーめん #麺スタグラム #とa2cg
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bokurarri · 2 years ago
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冷やし黒胡麻味噌担々麺+あじ玉+温玉+パクチー+ライス ら〜麺あけどや 2022夏〜麺第4弾。特別定時退勤日なもんであけどやん。この冷やし黒胡麻味噌担々麺はめちゃ本格的な味わいで、確りと香辛料が効いていつつ、黒胡麻のコクと合っていて好きなんだよなぁ。そのスープを余すことなく堪能したく、ライス前提でフルスペックオーダー。ライスにスープを注いで濃厚担々ライスもうめぇ。ちゃっかりビールも頼んで具材と合わせて堪能した。 (ら〜麺あけどや) https://www.instagram.com/p/Cho3vOnPzq5/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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restaurantcultivate · 3 years ago
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朝晩肌寒い日がでてくると、 風邪をひかないようにしなきゃなあと おもいます。そんなとき今夜は鍋も いいねーなんて、、、、そこで!! カルティベイトの冷凍担々麺で、 担々麺鍋はいかがでしょうか。 たっぷり季節の食材と濃厚豆乳スープで 滋味温感栄養を身体に取り込み シメにはモチモチの麺を入れて、さらには 溶き卵なんかもしちゃって、、、最高です お口の中から幸せを感じて下さい!! #カルティベイト #restaurantcultivate #濃厚豆乳担々麺 #担々麺 #担々麺鍋 #鍋 (Restaurant Cultivate(レストラン カルティベイト)) https://www.instagram.com/p/CUOutWGLFhh/?utm_medium=tumblr
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isakicoto2 · 4 years ago
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青と金色
■サイレンス
この部屋のインターフォンも灰色のボタンも、だいぶ見慣れてきた。指で押し込めて戻すと、ピーンポーンと内側に引っ込��だような軽い電子音が鳴る。まだこの地に来た頃はこうやって部屋主を呼び出して待つのが不思議な気分だった。鍵は開かれていたし、裏口だって知っていたから。 「…さむっ」 ひゅうう、と冷たい風が横から吹き込んで、思わずそう呟いて肩を縮めた。今週十二月に入ったばかりなのに、日が落ちると驚くほど冷え込む。今日に限って天気予報を観ていなかったけれど、今夜はいつもと比べても一段と寒いらしい。 近いし、どうせすぐだからと、ろくに防寒のことを考えずに部屋を出てきたのは失敗だった。目についた適当なトレーナーとパンツに着替え、いつものモッズコートを羽織った。おかげで厚みは足りないし、むき出しの両手は指先が赤くなるほど冷えてしまっている。こんなに寒いのならもっとしっかりと重ね着してこれば良かった。口元が埋まるくらいマフラーをぐるぐるに巻いてきたのは正解だったけれど。 いつもどおりインターフォンが繋がる気配はないけれど、その代わりに扉の奥からかすかに足音が近付く。カシャリ、と内側から錠の回る音がして目の前の扉が開かれた。 「おつかれ、ハル」 部屋の主は片手で押すように扉を開いたまま、咎めることも大仰に出迎えることもなく、あたたかい灯りを背にして、ただ静かにそこに佇んでいた。 「やっと来たか」 「はは、レポートなかなか終わらなくって…。遅くなっちゃってごめんね」 マフラー越しに笑いかけると、遙は小さく息をついたみたいだった。一歩進んで内側に入り、重たく閉じかける扉を押さえてゆっくりと閉める。 「あ、ここで渡しちゃうからいいよ」 そのまま部屋の奥に進もうとする遙を呼び止めて、玄関のたたきでリュックサックを開けようと背から下ろした。 遙に借りていたのはスポーツ心理学に関する本とテキストだった。レポート課題を進めるのに内容がちょうど良かったものの自分の大学の図書館では既に貸し出し中で、書店で買うにも版元から取り寄せるのに時間がかかるとのことだった。週明けの午後の講義で遙が使うからそれまでには返す、お互いの都合がつく日曜日の夕方頃に部屋に渡しに行く、と約束していたのだ。行きつけのラーメン屋で並んで麺を啜っていた、週の頭のことだった。 「いいから上がれよ」遙は小さく振り返りながら促した。奥からほわんとあたたかい空気が流れてくる。そこには食べ物やひとの生活の匂いが確かに混じっていて、色に例えるなら、まろやかなクリーム色とか、ちょうど先日食べたラーメンのスープみたいなあたたかい黄金色をしている。それにひとたび触れてしまうと、またすぐに冷えた屋外を出て歩くために膨らませていた気力が、しるしるとしぼんでしまうのだ。 雪のたくさん降る場所に生まれ育ったくせに、寒いのは昔から得意じゃない。遙だってそのことはよく知っている。もちろん、帰ってやるべきことはまだ残っている。けれどここは少しだけ優しさに甘えようと決めた。 「…うん、そうだね。ありがと、ハル」 お邪魔しまーす。そう小さく呟いて、脱いだ靴を揃える。脇には見慣れたスニーカーと、濃い色の革のショートブーツが並んでいた。首に巻いたマフラーを緩めながら短い廊下を歩き進むうちに、程よくあたためられた空気に撫ぜられ、冷えきった指先や頬がぴりぴりと痺れて少しだけ痒くなる。 キッチンの前を通るときに、流しに置かれた洗いかけの食器や小鍋が目に入った。どうやら夕食はもう食べ終えたらしい。家を出てくる前までは課題に夢中だったけれど、意識すると、空っぽの胃袋が悲しげにきゅうと鳴った。昼は簡単な麺類で済ませてしまったから、帰りにがっつり肉の入ったお弁当でも買って帰ろう。しぼんだ胃袋をなぐさめるようにそう心に決めた。 「外、風出てきたから結構寒くってさ。ちょっと歩いてきただけなのに冷えちゃった」 「下旬並だってテレビで言ってた。わざわざ来させて悪かったな」 「ううん、これ貸してもらって助かったよ。レポートもあと少しで終わるから、今日はちゃんと寝られそう……」 遙に続いてリビングに足を踏み入れ、そこまで口にしたところで言葉が詰まってしまった。ぱちり、ぱちりと大きく瞬きをして眼下の光景を捉え直す。 部屋の真ん中に陣取って置かれているのは、彼の実家のものより一回り以上小さいサイズの炬燵だ。遙らしい大人しい色合いの炬燵布団と毛布が二重にして掛けられていて、丸みがかった正方形の天板が上に乗っている。その上にはカバーに入ったティッシュ箱だけがちょんとひとつ置かれていた。前回部屋に訪れたときにはなかったものだ。去年は持っていなくて、今年は買いたいと言っていたことを思い出す。けれど、それはさして驚くようなことでもない。 目を奪われたのは、その場所に半分身を埋めて横になり、座布団を枕にして寝息を立��ている人物のことだった。 「…えっ、ええっ? 凛!?」 目の前で眠っているのは、紛れもなく、あの松岡凛だった。普段はオーストラリアにいるはずの、同郷の大切な仲間。凛とはこの夏、日本国内の大会に出ていた時期に会って以来、メールやメディア越しにしか会えていなかった。 「でかい声出すな、凛が起きる」 しいっと遙が小声で咎めてくる。あっ、と慌てたけれど、当の凛は起きるどころか身じろぐこともなく、ぐっすりと深く眠ってしまっているようだった。ほっと胸を撫で下ろす。 「ああ、ご、ごめんね…」 口をついて出たものの、誰に、何に対してのごめんなのか自分でもよく分からない。凛がここにいるとは予想だにしていなかったから、ひどく驚いてしまった。 凛は今までも、自分を含め東京に住んでいる友達の部屋に泊まっていくことがあった。凛は東京に住まいを持たない。合宿や招待されたものならば宿が用意されるらしいけれど、そうでない用事で東京に訪れることもしばしばあるのだそうだ。その際には、自費で安いビジネスホテルを使うことになる。一泊や二泊ならともかく、それ以上連泊になると財布への負担も大きいことは想像に難くない。 東京には少なくとも同級生だけで遙と貴澄と自分が住んでいる。貴澄は一人暮らしでないからきっと勝手も違うのだろうが、遙と自分はその点都合が良い。特に遙は同じ道を歩む選手同士だ。凛自身はよく遠慮もするけれど、彼の夢のために、できるだけの協力はしてやりたい。それはきっと、隣に並ぶ遙も同じ気持ちなのだと思う。 とはいえ、凛が来ているのだと知っていれば、もう少し訪問の日時も考えたのに。休日の夜の、一番くつろげる時間帯。遙ひとりだと思っていたから、あまり気も遣わず来てしまったのに。 「ハル、一言くらい言ってくれればいいのに」 強く非難する気はなかったけれど、つい口をついて本音が出てしまった。あえて黙っていた遙にじとりと視線を向ける。遙はぱちり、ぱちりと目を瞬かせると、きゅっと小さく眉根を寄せ、唇を引き結んだ。 「別に…それが断わる理由にはならないだろ」 そう答えて視線を外す遙の表情には少し苦い色が含まれていて、それでまた一歩、確信に近付いたような気がした。近くで、このごろはちょっと離れて、ずっと見てきたふたりのこと。けれど今はそっと閉じて黙っておく。決してふたりを責めたてたいわけではないのだ。 「…ん、そうだね」 漂う空気を曖昧にぼかして脇にやり、「でも、びっくりしたなぁ」と声のトーンを上げた。遙は少しばつが悪そうにしていたけれど、ちらりと視線を戻してくる。困らせたかな、ごめんね、と心の中で語りかけた。 「凛がこの時期に帰ってくるなんて珍しいよね。前に連絡取り合ったときには言ってなかったのに」 「ああ…俺も、数日前に聞いた。こっちで雑誌だかテレビだかの取材を受けるとかで呼ばれたらしい」 なんでも、その取材自体は週明けに予定されていて、主催側で宿も用意してくれているらしい。凛はその予定の数日前、週の終わり際に東京にやって来て、この週末は遙の部屋に泊まっているのだそうだ。今は確かオフシーズンだけれど、かといってあちこち遊びに行けるほど暇な立場ではないのだろうし、凛自身の性格からしても、基本的に空いた時間は練習に費やそうとするはずだ。メインは公的な用事とはいえ、今回の東京訪問は彼にとってちょっとした息抜きも兼ねているのだろう。 「次に帰ってくるとしたら年末だもんね。早めの休みでハルにも会えて、ちょうど良かったんじゃない」 「それは、そうだろうけど…」 遙は炬燵の傍にしゃがみこんで、凛に視線を向けた。 「ろくに連絡せずに急に押しかけてきて…本当に勝手なやつ」 すうすうと寝息を立てる凛を見やって、遙は小さく溜め息をついた。それでも、見つめるその眼差しはやわらかい。そっと細められた瞳が何もかもを物語っている気がする。凛は、見ている限り相変わらずみたいだけれど。ふたりのそんな姿を見ていると自然と笑みがこぼれた。 ハル、あのね。心の中でこっそり語りかけながら、胸の内側にほこほことあたたかい感情が沸き上がり広がっていくのが分かった。 凛って、どんなに急でもかならず前もって連絡を取って、ちゃんと予定を確認してくるんだよ。押しかけてくるなんて、きっとそんなのハルにだけじゃないかなぁ。 なんて考えながら、それを遙に伝えるのはやめておく。凛の名誉のためだった。 視線に気付いた遙が顔を上げて、お返しとばかりにじとりとした視線を向けた。 「真琴、なんかニヤニヤしてないか」 「そんなことないよ」 つい嬉しくなって口元がほころんでいたらしい。 凛と、遙。そっと順番に視線を移して、少しだけ目を伏せる。 「ふたりとも相変わらずで本当、良かったなぁと思って」 「…なんだそれ」 遙は怪訝そうに言って、また浅く息をついた。
しばらくしておもむろに立ち上がった遙はキッチンに移動して、何か飲むか、と視線を寄こした。 「ついでに夕飯も食っていくか? さっきの余りなら出せる」 夕飯、と聞いて胃が声を上げそうになる。けれど、ここは早めにお暇しなければ。軽く手を振って遠慮のポーズをとった。 「あ、いいよいいよ。まだレポート途中だし、すぐに帰るからさ。飲み物だけもらっていい?」 遙は少し不満そうに唇をへの字に曲げてみせたけれど、「分かった、ちょっと待ってろ」と冷蔵庫を開け始めた。 逆に気を遣わせただろうか。なんだか申し訳ない気持ちを抱きながら、炬燵のほうを見やる。凛はいまだによく眠ったままだった。半分に折り畳んだ座布団を枕にして横向きに背を縮めていて、呼吸に合わせて規���正しく肩が上下している。力の抜けた唇は薄く開いていて、その無防備な寝顔はいつもよりずっと幼く、あどけないとさえ感じられた。いつもあんなにしゃんとしていて、周りを惹きつけて格好いいのに。目の前にいるのはまるで小さな子供みたいで、眺めていると思わず顔がほころんでしまう。 「凛、よく寝てるね」 「一日連れ回したから疲れたんだろ。あんまりじっと見てやるな」 あ、また。遙は何げなく言ったつもりなのだろう。けれど、やっぱり見つけてしまった。「そうだね」と笑って、また触れずに黙っておくけれど。 仕切り直すように、努めて明るく、遙に投げかけた。 「でも、取材を受けに来日するなんて、なんか凛、すっかり芸能人みたいだね」 凄いなぁ。大仰にそう言って視線を送ると、遙は、うん、と喉だけで小さく返事をした。視線は手元に落とされていながら、その瞳はどこか遠くを見つめていた。コンロのツマミを捻り、カチチ、ボッと青い火のつく音がする。静かなその横顔は、きっと凛のことを考えている。岩鳶の家で居間からよく見つめた、少し懐かしい顔だった。 こんなとき、いまここに、目の前にいるのに、とそんな野暮なことはとても言えない。近くにいるのにずっと遠くに沈んでいた頃の遙は、まだ完全には色褪せない。簡単に遠い過去に押しやって忘れることはできなかった。 しばらく黙って待っていると遙はリビングに戻って来て、手に持ったマグカップをひとつ差し出した。淹れたてのコーヒーに牛乳を混ぜたもので、あたたかく優しい色合いをしていた。 「ありがとう」 「あとこれも、良かったら食え」 貰いものだ、と小さく個包装されたバウムクーヘンを二切れ分、炬燵の上に置いた。背の部分にホワイトチョコがコーティングしてあって、コーヒーによく合いそうだった。 「ハルは優しいね」 そう言って微笑むと、遙は「余らせてただけだ」と視線を逸らした。 冷えきった両の手のひらをあたためながらマグカップを傾ける。冷たい牛乳を入れたおかげで飲みやすい温度になっていて、すぐに口をつけることができた。遙は座布団を移動させて、眠っている凛の横に座った。そうして湯気を立てるブラックのコーヒーを少しずつ傾けていた。 「この休みはふたりでどこか行ってきたの?」 遙はこくんと頷いて、手元の黒い水面を見つめながらぽつぽつと語り始めた。 「公園に連れて行って…買い物と、あと、昨日は凛が何か観たいって言うから、映画に」 タイトルを訊いたけれど、遙の記憶が曖昧で何だかよく分からなかったから半券を見せてもらった。CM予告だけ見かけたことのある洋画で、話を聞くに、実在した人物の波乱万丈な人生を追ったサクセスストーリーのようだった。 「終盤ずっと隣で泣かれたから、どうしようかと思った」 遙はそう言って溜め息をついていたけれど、きっとそのときは気が気ではなかったはずだ。声を押し殺して感動��涙を流す凛と、その隣で映画の内容どころではなくハラハラと様子を見守る遙。その光景がありありと眼前に浮かんで思わず吹き出してしまった。 「散々泣いてたくせに、終わった後は強がっているし」 「あはは、凛らしいね」 俺が泣かせたみたいで困った、と呆れた顔をしてコーヒーを口に運ぶ遙に、あらためて笑みを向けた。 「よかったね、ハル」 「…何がだ」 ふいっと背けられた顔は、やっぱり少し赤らんでいた。
そうやってしばらく話しているうちにコーヒーは底をつき、バウムクーヘンもあっという間に胃袋に消えてしまった。空になったマグカップを遙に預け、さて、と膝を立てる。 「おれ、そろそろ帰るね。コーヒーごちそうさま」 「ああ」 遙は玄関まで見送ってくれた。振り返って最後にもう一度奥を見やる。やはり、凛はまだ起きていないようだった。 「凛、ほんとにぐっすりだね。なんか珍しい」 「ああ。でも風呂がまだだから、そろそろ起こさないと」 遙はそう言って小さく息をついたけれど、あんまり困っているふうには見えなかった。 「あ、凛には来てたこと内緒にしておいてね」 念のため、そう言い添えておいた。隠すようなことではないけれど、きっと多分、凛は困るだろうから。遙は小さく首を傾げたけれど、「分かった」と一言だけ答えた。 「真琴、ちょっと待て」 錠を開けようとすると、思い出したみたいに遙はそう言って踵を返し、そうしてすぐに赤いパッケージを手にリビングから戻ってきた。 「貼るカイロ」 大きく書かれた商品名をそのまま口にする。その場で袋を開けて中身を取り出したので、貼っていけ、ということらしい。貼らずにポケットに入れるものよりも少し大きめのサイズだった。 「寒がりなんだから、もっと厚着しろよ」 確かに、今日のことに関しては反論のしようがない。完全に油断だったのだから。 「でも、ハルも結構薄着だし、人のこと言えないだろ」 着ぶくれするのが煩わしいのか、遙は昔からあまり着こまない。大して寒がる様子も見せないけれど、かつては年に一度くらい、盛大に風邪を引いていたのも知っている。 「年末に向けて風邪引かないように気を付けなよ」 「俺は大丈夫だ、こっちでもちゃんと鯖を食べてるから」 「どういう理屈だよ…って、わあっ」 「いいから。何枚着てるんだ」 言い合っているうちに遙が手荒く背中をめくってくる。「ここに貼っとくぞ」とインナーの上から腰の上あたりに、平手でぐっと押すように貼り付けられた。気が置けないといえばそうだし、扱いに変な遠慮がないというか何というか。すぐ傍で、それこそ兄弟みたいに一緒に育ってきたのだから。きっと凛には、こんな風にはしないんだろうなぁ。ふとそんな考えが頭をもたげた。 遙はなんだか満足げな顔をしていた。まぁ、きっとお互い様なんだな。そう考えながら、また少し笑ってしまった。 「じゃあまたね、おやすみ」 「ああ。気を付けて」
急にひとりになると、より強く冷たく風が吹きつける気がする。けれど、次々沸き上がるように笑みが浮かんで、足取りは来る前よりずっと軽かった。 空を仰ぐと、小さく���が見えた。深く吐いた息は霧のように白く広がった。 ほくほく、ほろほろ、それがじわじわと身体中に広がっていくみたいに。先ほど貼ってもらったカイロのせいだろうか。それもあるけれど、胸の内側、全体があたたかい。やわらかくて、ちょっと苦さもあるけれど、うんとあたたかい。ハルが、ハルちゃんが嬉しそうで、良かった。こちらまで笑みがこぼれてしまうくらいに。東京の冬の夜を、そうやってひとり歩き渡っていた。
■ハレーション
キンとどこかで音がするくらいに空気は冷えきっていた。昨日より一段と寒い、冬の早い朝のこと。 日陰になった裏道を通ると、浅く吐く息さえも白いことに気が付く。凛は相変わらず少し先を歩いて、ときどき振り返っては「はやく来いよ」と軽く急かすように先を促した。別に急ぐような用事ではないのに。ためらいのない足取りでぐんぐんと歩き進んで、凛はいつもそう言う。こちらに来いと。心のどこかでは、勝手なやつだと溜め息をついているのに、それでも身体はするすると引き寄せられていく。自然と足が前へと歩を進めていく。 たとえばブラックホールや磁石みたいな、抗いようのないものなのだと思うのは容易いことだった。手繰り寄せられるのを振りほどかない、そもそもほどけないものなのだと。そんな風に考えていたこともあった気がする。けれど、あの頃から見える世界がぐんと広がって、凛とこうやって過ごすうちに、それだけではないのかもしれないと感じ始めた。 あの場所で、凛は行こうと言った。数年も前の夏のことだ。 深い色をした長いコートの裾を揺らして、小さく靴音を鳴らして、凛は眩い光の中を歩いていく。 格好が良いな、と思う。手放しに褒めるのはなんだか恥ずかしいし、悔しいから言わないけれど。それにあまり面と向かって言葉にするのも得意ではない。 それでもどうしても、たとえばこういうとき、波のように胸に押し寄せる。海辺みたいだ。ざっと寄せて引くと濡れた跡が残って、繰り返し繰り返し、どうしようもなくそこにあるものに気付かされる。そうやって確かに、この生きものに惚れているのだと気付かされる。
目的地の公園は、住んでいるアパートから歩いて十��ほどのところにある。出入りのできる開けた場所には等間隔で二本、石造りの太い車止めが植わるように並んでいて、それを凛はするりと避けて入っていった。しなやかな動きはまるで猫のようで、見えない尻尾や耳がそこにあるみたいだった。「なんか面白いもんでもあったか?」「いや、別に」口元がゆるみかけたのをごまかすためにとっさに顔ごと、視線を脇に逸らす。「なんだよ」凛は怪訝そうな、何か言いたげな表情をしたけれど、それ以上追及することはなくふたたび前を向いた。 道を歩き進むと広場に出た。ここは小さな公園やグラウンドのような一面砂色をした地面ではなく、芝生の広場になっている。遊具がない代わりにこの辺りでは一番広い敷地なので、思う存分ボール投げをしたり走り回ったりすることができる。子供たちやペットを連れた人たち���多く訪れる場所だった。 芝生といっても人工芝のように一面青々としたものではなく、薄い色をした芝生と土がまだらになっているつくりだった。見渡すと、地面がところどころ波打ったようにでこぼこしている。区によって管理され定期的に整備されているけれど、ここはずいぶん古くからある場所なのだそうだ。どこもかしこもよく使い込まれていて、人工物でさえも経年のせいでくすんで景観に馴染んでいる。 まだらで色褪せた地面も、長い時間をかけて踏み固められていると考えれば、落ち着いてもの静かな印象を受ける。手つかずの新品のものよりかは、自分にとって居心地が良くて好ましいと思えた。 広場を囲んで手前から奥に向かい、大きく輪になるようにイチョウの木々が連なって並んでいる。凛は傍近くの木の前に足を止め、見上げるなり、すげぇなと感嘆の声を漏らした。 「一面、金色だ」 立ち止まった凛の隣に並び、倣って顔を上げる。そこには確かに、すっかり金に色付いたイチョウの葉が広がっていた。冬の薄い青空の真下に、まだ真南に昇りきらない眩い光をたっぷりと受けてきらきらと、存在を主張している。 きんいろ、と凛の言葉を小さく繰り返した。心の中でもう一度唱えてみる。なんだか自分よりも凛が口にするほうが似つかわしいように思えた。 周囲に視線を巡らせると、少し離れた木々の元で、幼い子供ふたりが高い声を上げて追いかけっこをしていた。まだ幼稚園児くらいの年の頃だろうか、頭一個分くらい身の丈の異なる男の子ふたりだった。少し離れて、その父親と母親と思しき大人が並んでその様子を見守っている。だとすると、あのふたりは兄弟だろうか。大人たちの向ける眼差しはあたたかく優しげで、眩しいものを見るみたいに細められていた。 「な、あっち歩こうぜ」 凛が視線で合図して、広場を囲む遊歩道へと促した。舗装されて整備されているそこは木々に囲まれて日陰になっているところが多い。ここはいつも湿った匂いがして、鳥の鳴き声もすぐ近くから降りそそぐように聞こえてくる。よく晴れた今日はところどころ木漏れ日が差し込み、コンクリートの地面を点々と照らしていた。 休日の朝ということもあって、犬の散歩やジャージ姿でランニングに励む人も少なくなかった。向かいから来てすれ違ったり後ろから追い越されたり。そしてその度に凛に一瞥をくれる人が少なくないことにも気付かされる。 決して目立つ服を着ているわけでもなく、髪型や風貌が特に奇抜なわけでもないのに、凛はよく人目を惹く。それは地元にいたときにも薄っすらと浮かんでいた考えだけれど、一緒に人通りの多い街を歩いたときに確信した。凛はいつだって際立っていて、埋没しない。それは自分以外の誰にとってもきっとそうなのだろう。 いい場所だなぁ。凛は何でもないみたいにそう口にして、ゆったりとした足取りで隣を歩いている。木々の向こう側、走り回る子供たちを遠く見つめていたかと思えば、すぐ脇に���けられている木のベンチに視線を巡らせ、散歩中の犬を見て顔をほころばせては楽しそうに視線で追っている。公園までの道中は「はやく」と振り返って急かしたくせに、今の凛はのんびりとしていて、景色を眺めているうちに気が付けば足を止めている。こっそり振り返りながらも小さく先を歩いていると、ぽつぽつとついてきて、すうと寄せるようにしてまた隣に並ぶ。 その横顔をちらりと伺い見る。まるで何かを確かめるかのように視線をあちらこちらに向けてはいるものの、特にこれといって変わったところもなく、そこにいるのはいつも通りの凛そのものだった。 見られるという行為は、意識してしまえば、少なくとも自分にとってはあまり居心地が良いものではない。時にそれは煩わしさが伴う。凛にとってはどうなのだろう。改まって尋ねたことはないけれど、良くも悪くも凛はそれに慣れているような気がする。誰にとっても、誰に対しても。凛はいつだって中心にいるから。そう考えると苦い水を飲み下したような気持ちになって、なんだか少し面白くなかった。
遊歩道の脇につくられた水飲み場は、衛生のためだろう、周りのものよりずっと真新しかった。そこだけ浮き上がったみたいに、綺麗に背を伸ばしてそこに佇んでいた。 凛はそれを一瞥するなり近付いて、側面の蛇口を捻った。ゆるくふき出した水を見て、「お、出た」と呟いたけれど、すぐに絞って口にはしなかった。 「もっと寒くなったら、凍っちまうのかな」 「どうだろうな」 東京も、うんと冷えた朝には水溜まりが凍るし、年によっては積もるほど雪が降ることだってある。水道管だって凍る日もあるかもしれない。さすがに冬ごとに凍って壊れるようなつくりにはしていないと思うけれど。そう答えると凛は、「なるほどなぁ」と頷いて小さく笑った。 それからしばらくの間、言葉を交わすことなく歩いた。凛がまた少し先を歩いて、付かず離れずその後ろを追った。ときどき距離がひらいたことに気付くと、凛はコートの裾を揺らして振り返り、静かにそこに佇んで待っていた。 秋の頃までは天を覆うほど生い茂っていた木々の葉は、しなびた色をしてはらはらと散り始めていた。きっとあの金色のイチョウの葉も、程なくして散り落ちて枝木ばかりになってしまうのだろう。 「だいぶ日が高くなってきたな」 木々の間から大きく陽が差し込んで、少し離れたその横顔を明るく照らしている。 「あっちのほうまできらきらしてる」 中央の広場の方を指し示しながら、凛が楽しげに声を上げた。示す先に、冷えた空気が陽を受け、乱反射して光っている。 「すげぇ、綺麗」 そう言って目を細めた。 綺麗だった。息を呑んで見惚れてしまうほどに。いっぱいに注がれて満ちる光の中で、すらりと伸びる立ち姿が綺麗だった。 時折見せる熱っぽい顔とは縁遠い、冴えた空気の中で照らされた頬が白く光っていた。横顔を見ていると、なめらかで美しい線なのだとあらためて気付かされる。額から眉頭への曲線、薄く開いた唇のかたち。その鼻筋をなぞってみたい。光に溶け込むと輪郭が白くぼやけて曖昧になる。眩しそうに細めた目を瞬かせて、長い睫毛がしぱしぱ、と上下した。粒が散って、これも金色なのだと思った。 そうしているうちに、やがて凛のほうからおもむろに振り返って、近付いた。 「なぁ、ハル」少し咎めるような口調だった。「さっきからなんだよ」 ぴん、と少しだけ背筋が伸びる。身構えながらも努めて平静を装い、「なにって、何だ」と問い返した。心当たりは半分あるけれど、半分ない。 そんな態度に呆れたのか凛は小さく息をついて、言った。じっと瞳の奥を見つめながら、唇で軽く転がすみたいな声色で。 「おれのこと、ずっと見てんじゃん」 どきっと心臓が跳ねた。思わず息を呑んでしまう。目を盗んでこっそり伺い見ていたのに、気付かれていないと思っていたのに、気付かれていた。ずっと、という一言にすべてを暴かれてしまったみたいで、ひどく心を乱される。崩れかけた表情を必死で繕いながら、顔ごと大きく視線を逸らした。 「み、見てない」 「見てる」 「見てない」 「おい逃げんな。見てんだろ」 「見てないって、言ってる」 押し問答に焦れたらしく凛は、「ホントかぁ?」と疑り深く呟いて眉根を寄せてみせる。探るような眼差しが心地悪い。ずい、と覗き込むようにいっそう顔を近付けられて、身体の温度が上がったのを感じた。あからさまに視線を泳がせてしまったのが自分でも分かって、舌打ちしたくなる。 「別に何でもない。普段ここへは一人で来るから、今日は凛がいるって、思って」 だから気になって、それだけだ。言い訳にもならなかったけれど、無理矢理にそう結んでこれ以上の追及を免れようとした。 ふうん、と唇を尖らせて、凛はじとりとした視線を向け続ける。 しかしやがて諦めたのか、「ま、いいけどさ」と浅くため息をついて身を翻した。 顔が熱い。心臓がはやい。上がってしまった熱を冷まそうと、マフラーを緩めて首筋に冷気を送り込んだ。
それからしばらく歩いていくうちに遊歩道を一周して、最初の出入り口に戻ってきた。凛は足を止めると振り返り、ゆっくりと、ふたたび口を開いた。 「なぁ、ハル」今度は歩きながら歌を紡ぐみたいな、そんな調子で。 「さっきは良いっつったけどさ、おれ」 そう前置きするなり、凛はくすぐったそうに笑った。小さく喉を鳴らして、凛にしては珍しく、照れてはにかんだみたいに。 「ハルにじっと見つめられると、やっぱちょっと恥ずかしいんだよな」 なんかさ、ドキドキしちまう。 なんだよ、それ。心の中で悪態をつきながらも、瞬間、胸の内側が鷲摑みされたみたいにきゅうとしぼられた。そして少しだけ、ちくちくした。それは時にくるしいとさえ感じられるのに、その笑顔はずっと見ていたかった。目が離せずに、そのひとときだけ、時が止まったみたいだった。この生きものに、どうしようもなく惚れてしまっているのだった。 「あー…えっと、腹減ったなぁ。一旦家帰ろうぜ」 凛はわざとらしく声のトーンを上げ、くるりと背を向けた。 「…ああ」 少し早められた足取り、その後ろ姿に続いて歩いていく。 コンクリートの上でコートの裾が揺れている。陽がかかった部分の髪の色が明るい。視界の端にはイチョウの木々が並んできらめいていた。 「朝飯、やっぱ鯖?」 隣に並ぶなり凛がそっと訊ねてきた。 「ロースハム、ベーコン、粗挽きソーセージ」 冷蔵庫の中身を次々と列挙すると、凛はこぼれるように声を立てて笑ってみせた。整った顔をくしゃりとくずして、とても楽しそうに。つられて口元がほころんだ。 笑うと金色が弾けて眩しい。くすみのない、透明で、綺麗な色。まばたきの度に眼前に散って、瞼の裏にまで届いた。 やっぱり凛によく似ている。きっとそれは、凛そのものに似つかわしいのだった。
(2017/12/30)
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nishimooooo-blog · 6 years ago
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本日の「西村や」のランチセットは、 ◎麻婆豆腐 ◎汁なし担々麺 ◎釜玉ラーメン 💮豚肉とキクラゲの玉子炒め です❣️ そして、ランチセットご注文のお客様の副菜は、 ・豚肉とキャベツの炒め物 ・サンマの唐揚げと春雨の煮物 ・コロッケ ・大根とカマボコの煮物 ・こんにゃく煮 ・サラダ ・もずく です😋 大将考案新メニュー🆕 『鶏白湯のしょうゆラーメン・改』850円 鶏のあらゆる部位から取った濃厚だしに、厳選しょうゆで仕上げたラーメンです❗ チャーシューではなく手羽元が入り、別添えのピリ辛みそは、手羽元に付けて食べるも良し、途中でスープに溶かすも良し👍お客様次第ですよ♪ ぜひご賞味くださいませ(・∀・)ノ #西村や加古町店 #汁なし担々麺 #新メニュー🆕 #鶏白湯しょうゆラーメン・改 #850円 #食べ方色々♪ #さっき試食しました😋✨ #美味❤️❤️❤️ (西村や加古町店) https://www.instagram.com/p/BuDC54bhKP7/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=didx5drmrmtr
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