#手当て稽古
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名人桂文楽が噺の途中で絶句して『もう一度勉強し直してまいります』と高座を下り、そのまま引退してしまったのは有名な話だ。しかし僕が本当にグッとくるのは、もしも絶句してしまった時の為の台詞、『もう一度勉強し直してまいります』まで毎日稽古していた、という逸話の方だ。
Xユーザーの石井公二(『片手袋研究入門』実業之日本社より発売)さん
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汚辱の日々 さぶ
1.無残
日夕点呼を告げるラッパが、夜のしじまを破って営庭に鳴り響いた。
「点呼! 点呼! 点呼!」
週番下士官の張りのある声が静まりかえった廊下に流れると、各内務班から次々に点呼番号を称える力に満ちた男達の声が騒然と漠き起こった。
「敬礼ッ」
私の内務班にも週番士官が週番下士官を従えて廻って来て、いつもの点呼が型通りに無事に終った。辻村班長は、これも毎夜の通り
「点呼終り。古兵以上解散。初年兵はそのまま、班付上等兵の教育をうけよ。」
きまりきった台詞を、そそくさと言い棄てて、さっさと出ていってしまった。
班付上等兵の教育とは、言い換えれば「初年兵のビンタ教育」その日の初年兵の立居振舞いのすべてが先輩達によって棚卸しされ、採点・評価されて、その総決算がまとめて行われるのである。私的制裁をやると暴行罪が成立し、禁止はされていたものの、それはあくまで表面上でのこと、古兵達は全員残って、これから始まる凄惨で、滑稽で、見るも無残なショーの開幕を、今や遅しと待ち構えているのであった。
初年兵にとつては、一日のうちで最も嫌な時間がこれから始まる。昼間の訓練・演習の方が、まだしもつかの間の息抜きが出来た。
戦闘教練で散開し、隣の戦友ともかなりの距離をへだてて、叢に身を伏せた時、その草いきれは、かつて、学び舎の裏の林で、青春を謳歌して共に逍遙歌を歌い、或る時は「愛」について、或る時は「人生」について、共に語り共に論じあったあの友、この友の面影を一瞬想い出させたし、また、土の温もりは、これで母なる大地、戎衣を通じて肌身にほのぼのと人間的な情感をしみ渡らせるのであった。
だが、夜の初年兵教育の場合は、寸刻の息を抜く間も許されなかった。皓々(こうこう)とした電灯の下、前後左右、何かに飢えた野獣の狂気を想わせる古兵達の鋭い視線が十重二十重にはりめぐらされている。それだけでも、恐怖と緊張感に身も心も硬直し、小刻みにぶるぶる震えがくるのだったが、やがて、裂帛(れっぱく)の気合
怒声、罵声がいり乱れるうちに、初年兵達は立ち竦み、動転し、真ッ赤に逆上し、正常な神経が次第々に侵され擦り切れていった。
その過程を眺めている古兵達は誰しも、婆婆のどの映画館でも劇場でも観ることの出来ない、スリルとサスペンスに満ち溢れ、怪しい雰囲気につつまれた素晴しい幻想的なドラマでも見ているような錯覚に陥るのであった。幻想ではない。ここでは現実なのだ。現実に男達の熱気が火花となって飛び交い炸裂したのである。
なんともやりきれなかった。でも耐え難い恥辱と死につながるかもしれない肉体的苦痛を覚悟しない限り抜け出せないのである。ここを、この軍隊と云う名の檻を。それがあの頃の心身共に育った若者達に課せられた共通の宿命であった。
この日は軍人勅諭の奉唱から始まった。
「我ガ国ノ軍隊ハ代々天皇ノ統率シ賜ウトコロニゾアル……」
私は勅諭の奉唱を仏教の読経、丁度そんなものだと思っていた。精神が忘れ去られ、形骸だけが空しく機械的に称えられている。又虐げられた人々の怨念がこもった暗く重く澱んだ呻き、それが地鳴りのように聞こえてくるそんな風にも感じていた。
勅諭の奉唱が一区切りついたところで、一人の古兵が教育係の上等兵に何か耳うちした。頷いた上等兵は、
「岩崎、班長殿がお呼びだ。すぐ行けッ」
全員の目が私に集中している。少くとも私は痛い程そう感じた。身上調査のあったあの日以来、私は度々辻村机長から呼び出しをうけた。あいつ、どうなってんだろ。あいつ班長殿にうまく、ゴマすってるんじゃないか。あいつ、俺達のことを、あることないこと、班長殿の気に入るように密告してるんじゃないか。同年兵も古兵達も、皆がそんな風に思っているに違いない。私は頑なにそう思い込んでいた。
つらかった。肩身が狭かった。
もともと私は、同年兵達とも古兵達���も、うまくいっていなかった。自分では余り意識しないのだが、私はいつも育ちや学歴を鼻にかけているように周囲から見られていたようである。運動神経が鈍く、腕力や持久力がからっきし駄目、することなすことがヘマばかり、ドジの連続の弱兵のくせに、その態度がデカく気障(きざ)っぽく嫌味で鼻持ちがならない。そう思われているようだった。
夏目漱石の「坊ちゃん」は親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしていたと云うが、私は生まれつき人みしりのする損なたちだった。何かの拍子にいったん好きになると、その人が善人であれ悪人であれ、とことん惚れ込んでしまうのに、イケ好かない奴と思うともう鼻も引つかけない。気軽に他人に話しかけることが出来ないし、話しかけられても、つい木で鼻をくくったような返事しかしない。こんなことではいけないと、いつも自分で自分を戒めているのだが、こうなってしまうのが常である。こんなことでは、同年兵にも古兵にも、白い眼で見られるのは至極当然内務班でも孤独の影がいつも私について廻っていた。
あいつ、これから始まる雨霰(あめあられ)のビンタを、うまく免れよって――同年兵達は羨望のまなざしを、あいつ、班長室から戻って来たら、ただではおかないぞ、あの高慢ちきで可愛いげのないツラが変形するまで、徹底的にぶちのめしてやるから――古兵達は憎々しげなまなざしを、私の背に向って浴せかけているような気がして、私は逃げるようにその場を去り辻村班長の個室に急いだ。
2.玩弄
部屋の前で私は軽くノックした。普通なら「岩崎二等兵、入りますッ」と怒鳴らねばならないところだが、この前、呼び出しをうけた時に、特にノックでいいと辻村班長から申し渡されていたのである。
「おう、入れ」
低いドスのきいた返事があった。
扉を閉めると私はいったん直立不動の姿勢をとり、脊筋をぴんとのばしたまま、上体を前に傾け、しゃちこばった敬礼をした。
辻村班長は寝台の上に、右手で頭を支えて寝そべりながら、じっと私を、上から下まで射すくめるように見据えていたが、立ち上がって、毛布の上に、どっかとあぐらをかき襦袢を脱ぎすてると、
「肩がこる、肩を揉め」
傲然と私に命じた。
私も寝台に上がり、班長の後に廻って慣れぬ手つきで揉み始めた。
程よく日焼けして艶やかで力が漲っている肩や腕の筋肉、それに黒々とした腋の下の毛のあたりから、男の匂いがむっと噴き出てくるようだ。同じ男でありながら、私の身体では、これ程官能的で強烈な匂いは生まれてこないだろう。私のは、まだまだ乳臭く、淡く、弱く、男の匂いと云うには程遠いものであろう。肩や腕を、ぎこちない手つきで揉みながら、私はふっと鼻を彼の短い頭髪やうなじや腋に近づけ、深々とこの男の乾いた体臭を吸い込むのだった。
「おい、もう大分、慣れて来たか、軍隊に」
「……」
「つらいか?」
「いエ……はァ」
「どっちだ、言ってみろ」
「……」
「つらいと言え、つらいと。はっきり、男らしく。」
「……」
「貴様みたいな、娑婆で、ぬくぬくと育った女のくさったようなやつ、俺は徹底的に鍛えてやるからな……何だ、その手つき……もっと、力を入れて……マジメにやれ、マジメに……」
辻村班長は、岩崎家のぼんぼんであり、最高学府を出た青白きインテリである私に、マッサージをやらせながら、ありったけの悪態雑言を浴びせることを心から楽しんでいる様子であった。
ごろりと横になり、私に軍袴を脱がさせ、今度は毛深い足や太股を揉みほぐし、足の裏を指圧するように命じた。
乱れた越中褌のはしから、密生した剛毛と徐々に充血し始めた雄々しい男の肉茎が覗き生臭い股間の匂いが、一段と激しく私の性感をゆさぶり高ぶらせるのであった。
コツコツ、扉を叩く音がした。
「おお、入れ」
私の時と同じように辻村班長は横柄に応えた。今時分、誰が。私は思わず揉む手を止めて、その方に目を向けた。
入って来たのは――上等兵に姿かたちは変ってはいるが――あっ、辰ちゃんではないか。まぎれもなく、それは一丁目の自転車屋の辰ちゃんなのだ。
私の家は榎町二丁目の豪邸。二丁目の南、一丁目の小さな水落自転車店、そこの息子の辰三は、私が小学校の頃、同じ学年、同じクラスだった。一丁目と二丁目の境、その四つ角に「つじむら」と云ううどん・そば・丼ぶり物の店があり、そこの息子が今の辻村班長なのである。
私は大学に進学した関係で、徴兵検査は卒業まで猶予されたのであるが、彼―― 水落辰三は法律通り満二十才で徴兵検査をうけ、その年か翌年に入隊したのだろう。既に襟章の星の数は私より多く、軍隊の垢も、すっかり身についてしまっている様子である。
辰ちゃんは幼い時から、私に言わせれば、のっぺりした顔だちで、私の好みではなかったが、人によっては或いは好男子と言う者もあるかもしれない。どちらかと言えば小柄で小太り、小学校の頃から既にませていて小賢しく、「小利口」と云う言葉が、そのままぴったりの感じであった。当時のガキ大将・辻村に巧みにとり入って、そのお気に入りとして幅をきかしていた。私が中学に入って、漢文で「巧言令色スクナシ仁」と云う言葉を教わった時に「最っ先に頭に想い浮かべたのはこの辰ちゃんのことだった。ずる賢い奴と云う辰ちゃんに対する最初の印象で、私は殆んどこの辰ちゃんと遊んだ記憶も、口をきいた記憶もなかったが、顔だけは、まだ頭の一隅に鮮明に残っていた。
辻村班長は私の方に向って、顎をしゃくり上げ、辰ちゃん、いや、水落上等兵に、「誰か分かるか。」
意味あり気に、にやっと笑いながら尋ねた
「うん」
水落上等兵は卑しい笑みを歪めた口もとに浮かべて頷いた。
「岩崎、裸になれ。裸になって、貴様のチンポ、水落に見てもらえ。」
頭に血が昇った。顔の赤らむのが自分でも分った。でも抵抗してみたところで、それが何になろう。それに恥ずかしさに対して私は入隊以来もうかなり不感症になっていた。部屋の片隅で、私は手早く身につけていた一切合切の衣類を脱いで、生まれたままの姿にかえった。
他人の眼の前に裸身を晒す、そう思うだけで、私の意志に反して、私の陰茎はもう「休メ」の姿勢から「気ヲ付ケ」の姿勢に変り始めていた。
今日は辻村班長の他に、もう一人水落上等兵が居る。最初から突っ張ったものを披露するのは、やはり如何にもきまりが悪かった。しかも水落上等兵は、私が小学校で級長をしていた時の同級生なのである。
私の心の中の切なる願いも空しく、私のその部分は既に独白の行動を開始していた。私はどうしても私の言うことを聞かないヤンチャ坊主にほとほと手を焼いた。
堅い木製の長椅子に、辻村班長は越中褌だけの姿で、水落上等兵は襦袢・軍袴の姿で、並んで腰をおろし、旨そうに煙草をくゆらしていた。班長の手招きで二人の前に行くまでは、私は両手で股間の突起を隠していたが、二人の真正面に立った時は、早速、隠し続ける訳にもいかず、両手を足の両側につけ、各個教練で教わった通りの直立不動の姿勢をとった。
「股を開け。両手を上げろ」
命ぜられるままに、無様な格好にならざるを得なかった。二人の視線を避けて、私は天井の一角を空ろに眺めていたが、私の胸の中はすっかり上気して、不安と、それとは全く正反対の甘い期待とで渦巻いていた。
二人は代る代る私の陰茎を手にとって、きつく握りしめたり、感じ易い部分を、ざらざらした掌で撫で廻したりしはじめた。
「痛ッ」
思わず腰を後にひくと、
「動くな、じっとしとれ」
低い威圧的な声が飛ぶ。私はその部分を前につき出し気味にして、二人の玩弄に任せると同時に、高まる快感に次第に酔いしれていった。
「廻れ右して、四つん這いになれ。ケツを高くするんだ。」
私の双丘は水落上等兵��手で押し拡げられた。二人のぎらぎらした眼が、あの谷間に注がれていることだろう。板張りの床についた私の両手両足は、時々けいれんをおこしたように、ぴくッぴくッと引き吊った。
「顔に似合わず、案外、毛深いなアこいつ」
水落上等兵の声だった。突然、睾丸と肛門の間や、肛門の周囲に鈍い熱気を感じた。と同時に、じりッじりッと毛が焼けて縮れるかすかな音が。そして毛の焦げる匂いが。二人は煙草の火で、私の菊花を覆っている黒い茂みを焼き払い出したに違いないのである。
「熱ッ!」
「動くな、動くとやけどするぞ」
辻村班長の威嚇するような声であった。ああ、目に見えないあのところ、今、どうなってるんだろう。どうなってしまうのだろう。冷汗が、脂汗が、いっぱいだらだら――私の神経はくたくたになってしまった。
3.烈情
「おい岩崎、今日はな、貴様にほんとの男ってものを見せてやっからな。よーく見とれ」
四つん這いから起きあがった私に、辻村班長は、ぶっきらぼうにそう言った。辻村班長が水落上等兵に目くばせすると、以心伝心、水落上等兵はさっさと着ているものを脱ぎ棄てた。裸で寝台の上に横になった水落上等兵は、恥ずかしげもなく足を上げてから、腹の上にあぐらを組むように折り曲げ、辻村班長のものを受入れ易い体位になって、じっと眼を閉じた。
彼白身のものは、指や口舌で何の刺戟も与えていないのに、既に驚くまでに凝固し若さと精力と漲る力をまぶしく輝かせていた。
「いくぞ」
今は褌もはずし、男一匹、裸一貫となった辻村班長は、猛りに猛り、水落上等兵を押し分けていった。
「ううッ」
顔をしかめ、引き吊らせて、水落上等兵は呻き、
「痛ッ……痛ッ……」と二言三言、小さな悲鳴をあげたが、大きく口をあけて息を吐き、全身の力を抜いた。彼の表情が平静になるのを待って、辻村班長はおもむろに動いた。大洋の巨大な波のうねりのように、大きく盛り上がっては沈み、沈んでは又大きく盛り上がる。永落上等兵の額には粒の汗が浮かんでいた。
凄まじい光景であった。凝視する私の視線を避けるように、流石の永落上等兵も眼を閉じて、烈しい苦痛と屈辱感から逃れようとしていた。
「岩崎、ここへ来て、ここをよーく見ろ」
言われるがままに、私はしゃがみこんで、局部に目を近づけた。
一心同体の男達がかもし出す熱気と、激しい息づかいの迫力に圧倒されて、私はただ茫然と、その場に崩れるようにすわりこんでしまった。
戦いは終った。戦いが烈しければ烈しい程それが終った後の空間と時間は、虚しく静かで空ろであった。
三人の肉体も心も燃え尽き、今は荒涼として、生臭い空気だけが、生きとし生ける男達の存在を証明していた。
男のいのちの噴火による恍惚感と、その陶酔から醒める���、私を除く二人は、急速にもとの辻村班長と水落上等兵に戻っていった。先程までのあの逞しい情欲と激動が、まるで嘘のようだった。汲(く)めども尽きぬ男のエネルギーの泉、そこでは早くも新しい精力が滾々(こんこん)と湧き出しているに達いなかった。
「見たか、岩崎。貴様も出来るように鍛えてやる。寝台に寝ろ。」
有無を言わせぬ強引さであった。
あの身上調査のあった日以来、私はちょくちょく、今夜のように、辻村班長の呼び出しをうけていたが、その度に、今日、彼が水落上等兵に対して行ったような交合を私に迫ったのである。しかし、これだけは、私は何としても耐えきれなかった。頭脳に響く激痛もさることながら、襲いくる排便感に我慢出来ず私は場所柄も、初年兵と云う階級上の立場も忘れて、暴れ、喚き、絶叫してしまうので、辻村班長は、ついぞ目的を遂げ得ないままであった。
その時のいまいましげな辻村班長の表情。何かのはずみでそれを想い出すと、それだけで、私は恐怖にわなないたのであるが、辻村班長は一向に諦めようとはせず、執念の劫火を燃やしては、その都度、無残な挫折を繰り返していたのである。
その夜、水落上等兵の肛門を責める様を私に見せたのは、所詮、責められる者の一つの手本を私に示す為であったかもしれない。
「ぐずぐずするな。早くしろ、早く」
ああ、今夜も。私は観念して寝台に上がり、あおむけに寝た。敷布や毛布には、先程のあの激突の余儘(よじん)が生温かく、水落上等兵の身体から滴り落ちた汗でじっとりと湿っていた。
私の腰の下に、枕が差し込まれ、両足を高々とあげさせられた。
「水落。こいつが暴れんように、しっかり押さえつけろ。」
合点と云わんばかりに、水落上等兵は私の顔の上に、肉づきのいい尻をおろし、足をV字形に私の胴体を挟むようにして伸ばした。股の割れ目は、まだ、水落上等兵の体内から分泌された粘液でぬめり、私の鼻の先や口許を、ねばつかせると同時に、異様に生臭い匂いが、強烈に私の嗅覚を刺戟した。
「むむッ」
息苦しさに顔をそむけようとしたが、水落上等兵の体重で思うにまかせない。彼は更に私の両足首を手荒く掴んで、私の奥まった洞窟がはっきり姿を見せるよう、折り曲げ、組み合わせ、私の臍の上で堅く握りしめた。
奥深く秘められている私の窪みが、突然、眩しい裸電球の下に露呈され、その差恥感と予期される虐待に対する恐怖感で、時々びくっびくっと、その部分だけが別の生き物であるかのように動いていた。
堅い棒状の異物が、その部分に近づいた。
思わず息をのんだ。
徐々に、深く、そして静かに、漠然とした不安を感じさせながら、それは潜行してくる。ああッ〃‥ああッ〃‥‥痛みはなかった。次第に力が加えられた。どうしよう……痛いような、それかと云って痛くも何と���ないような、排泄を促しているような、そうでもないような、不思議な感覚が、そのあたりにいっぱい。それが、私の性感を妖しくぐすぐり、燃えたたせ、私を夢幻の境地にさそうのであった。
突然、激痛が火となって私の背筋を突っ走った。それは、ほんのちょっとした何かのはずみであった。
「ぎゃあッ!!」
断末魔の叫びにも似た悲鳴も、水落、上等兵の尻に押さえつけられた口からでは、単なる呻きとしか聞きとれなかったかもしれない。
心をとろけさせるような快感を与えていた、洞窟内の異物が、突如、憤怒の形相に変わり、強烈な排便感を伴って、私を苦しめ出したのである。
「お許し下さいッ――班長殿――お許しッ ――お許しッ――ハ、ハ、班長殿ッ」 言葉にはならなくても、私は喚き叫び続けた。必死に、満身の力を振り絞って。
「あッ、汚しますッ――止めて、止めて下さいッ――班長殿ッ――ああ――お願いッ――お許しッ――おおッ――おおッ―― 」
「何だ、これくらいで。それでも、貴様、男か。馬鹿野郎ッ」
「ああッ、……痛ッ……毛布……毛布……痛ッ――汚れ――汚れますッ――班長殿ッ」
毛布を両手でしっかりと握りしめ、焼け爛れるような痛さと、排便感の猛威と、半狂乱の状態で戦う私をしげしげと眺めて、流石の辻村班長も、呆れ果てで諦めたのか、
「よしッ……大人しくしろ。いいか、動くなッ」
「うおおおー!!!」
最後の一瞬が、とりわけ私の骨身に壊滅的な打撃を与えた。
「馬鹿野郎。ただで抜いてくれるなんて、甘い考えおこすな。糞ったれ」
毒づく辻村班長の声が、どこか遠くでしているよ���だった。
終った、と云う安堵感も手伝って、私は、へたへたとうつ伏せになり、股間の疼きの収まるのを待った。身体じゅうの関節はばらばら全身の力が抜けてしまったように、私はいつまでも、いつまでも、起き上がろうとはしなかった。
班長の最後の一撃で俺も漏らしてしまったのだ。腑抜けさながら。私はここまで堕ちに堕ちてしまったのである。 瞼から涙が溢れ、男のすえた体臭がこびりついた敷布を自分の汁と血で汚していた。
どれだけの時間が、そこで停止していたことか。
気怠(けだる)く重い身体を、もぞもぞ動かし始めた私。
「なんだ、良かったんじゃねぇか、手間取らせやがって」
おれの漏らした汁を舐めながら辻村班長が言った。
そして汚れたモノを口に突っ込んできた。
水落上等兵は、おいうちをかけるように、俺に覆い被さり、聞こえよがしに口ずさむのであった。
新兵サンハ可哀ソウダネ――マタ寝テカクノカヨ――
(了)
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炎上とリスクマネジメントの専門家です。宝塚の記者会見を見ましたが、組織としてまったく誠意が感じられず、「よくこんな内容で世に出したな…」と呆然でしたね。今年世の中を騒がせた記者会見といえばビッグモーターが記憶に新しいですが、あちらは「あの会社と社長なら、あれくらいやりかねないな」というある意味想定の範囲内でした。しかし今般の宝塚は、「歴史も名声もある組織なのに、これほどまでに遵法意識に欠け、隠蔽と保身に走るのか…」という幻滅に近い印象ですね。とくに気になったのは次の点です。 ・冒頭「ご遺族の皆さまに誠心誠意対応する」と宣言しておきながら、「故人に対するいじめやハラスメントは確認できなかった」と遺族の訴えを真っ向から否定 ・劇団側の調査報告は第三者委員会方式ではなく、単一の法律事務所に依頼しており、客観性・公平性に欠ける印象 ・発表者はうつむいて報告書を一方的に棒読みしているだけ。「報告書の○ページをご確認ください」と言われても、視聴者には分からない。 ・故人がヘアアイロンを額に押し付けられてやけどを負った件について「ヘアアイロンでやけどをすることは一般的」 ・週刊誌報道にあるような「『嘘つき野郎』と面罵された」等については伝聞情報のため確認できないが、(故人に対して)嘘をついてないか何度も確認されていたことは把握している ・そもそも組織全体として、公演スケジュールが過密で、休みなく稽古に入るうえ、稽古自体も複雑化して精神的余裕が奪われがちな状況であることを把握しながら、今般の事故が起きるまで積極的な対応をしてこなかった ・記者からの「ハラスメント的な体質を見逃してきたということはないのか」との質問に対して回答がしどろもどろ 劇団側としては、今般の会見に先立っておこなわれた劇団企画室長のメディアコメント「劇団としては“いじめ”という事案があるとは考えていない。加害者も被害者もおりません」との見解と整合性をとる必要があったのかもしれませんが、とにかく責任回避と保身の姿勢があからさま過ぎました。情報の受け手からの理解は得られず、危機管理として失敗でしょう。逆に、 「劇団員とは業務委託契約とのことだが、実質的に過密なスケジュール対応を要求している。実態としては雇用契約であり、偽装請負に当たるのではないか?」 「嘘をついていないか何度も詰問される行為は、実質的に『嘘つき』認定も同然であり、それによって心理的負荷がかかっていたのであれば、精神的攻撃にあたるパワハラそのものではないか?」 「週刊誌報道が事実無根、もしくは事実と相違があるなら、劇団が週刊誌側を名誉毀損等で訴えればよいのに、そうしないということは、やはり事実だったのでは?」 「業務量の多さは昔から変わらないはずなのに、劇団として把握できていなかったというならば、職場の安全配慮義務違反として管理責任が問われるのでは?」 といった具合に、余計な(でも真っ当な)ツッコミや疑念を生じさせてしまうことになります。もし劇団側が本当にいじめやパワハラという認識がないならば、劇団側が反省の弁として述べた「ルールを見直して改善していく」という約束も怪しいものとなるでしょう。何しろ、何がいじめでパワハラなのか認識がないわけですから、認識がないところから改善などできるはずがないのです。 私自身は宝塚歌劇自体についてド素人なもので、一部の熱心なファンの方にとっては「宝塚のことを何も知らないヤツがうるさいことを言うな!」と思われるかもしれません。しかし、どんな伝統やしきたりがあったとしても、ワークルールやハラスメントの基準は共通です。至らない点は真摯に改めて頂きたいものですね。
新田 龍 / X
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【かいわいの時】天正十四年(1586)九月二十五日:山科言緒(阿茶丸)、中島天神社の流鏑馬を見物(山科言経『言経卿記』)
天満宮では、九月二十五日の秋大祭に流鏑馬式がある。伝承によると明治以前には、射手が拝殿に一七日間参籠 し、当日は飾馬に乗り、鏑矢を持ち、社殿を三度回ってから、表門の前から浜の間に立てられた三ヵ所の的を射たという(『新修大阪市史 4』)。旧暦。現在は10月25日。
大阪天満宮における流鏑馬神事の起源は定かではありませんが、豊臣秀吉の時代に天満に居住した公卿・山科言経の目撃証言(息子が見物)があります。
天神社ニ今日ヤフサメ有之、四条・阿茶丸寸見物云々、哥仙新造懸之、願主津田ト眞也云々(天正十四年九月二十五条)。東京大学史料編纂所編纂『大日本古記録 言経卿記二』より。
その後、一時途絶えたようですが、元和元年(1615)に松平忠明が大坂城主として入城後、幕命により乗馬を神事に供したことがきっかけで復活(伝)。延宝八年(1680)刊行の大坂の年中行事を案内した一無軒道冶の『難波鑑』には、馬上から矢で的を射る「天満天神の矢ふさめ」の挿画入りで解説されています。
此日天神の御神事也。則やふさめあり。是は天満天神の門の前に。茶屋あり。茶屋のあるじの式として。としこと是をつとむ。まづ七日以前より。拝殿にあらこも志きて。通夜いたし。精進潔斎して。其日にいたれバ。あたらしきなをしはかまに。袖くくりあかき鉢巻して。かさりたる馬にのり。ゆミとかふらやを。左右の手に取とり。社檀をのりめくること三度それより。逸散をかけいだし。宮の前浜手九町を三反のりかへすあいたに。六所に角のまとを立て。是を射る也。手綱もとらず。手をはなちて。弓射ゐる間。逸足かくる馬を。つゐに落さることハ。此天神の御はからひといとたふとし(「天満天神流鏑馬 同二十五日」)。『浪速叢書 第12』「難波鑑 第五」より。
しかし、江戸後期になると、様子が変わっています。享和元年(1801)、大坂の銅座に赴任した幕臣・大田南畝の『葦の若葉』には、現在と同様に馬上から半弓で的を打ち破る様子が記録されています。
九月二十五日、晴天滿天神の秋祭にて、流鏑馬の神事ありと聞て、御社にまうづる道々に矢來結ひわたせり、神主社家に知る人ある物を伴ひたれば、神社の拜殿に登る事を得たり……やゝありて肩衣袴きたる男、馬に乘て門前の西の方より出て大路を南へ濱の方迄かけおふ事、一度してかへれり、是を馬場見せといふ、やがて的板三本を大路の東の方三所へたつ、乘るへき馬を拜殿の階下に引立つ、社家の白衣きたるが垂多く持出て、厩人に渡す、口取馬の頭につく、社家拍子うちて、細に切たる紙をちらして入る、緋縮緬の小手袖きて〔金絲にて縫たる丸き紋を付〕黄なる皮の行騰に似て、短き物はきたる若き男、弦なき弓と矢を持〔初の馬場みせ乘たるものにあらず〕拝殿の幕の內より出て、神前にぬかつく、社家盃を傳ふ〔神酒なり〕ついたちて、騎射笠のこときものを着て馬に乘り、拜殿の前なる棚のもとを、東より西にめくる事、三度にして門を出づ、此時門の内人あまた立込たれば、棒持たる男先に立て、打拂〃〃行く、門を出て西の方に入て、大路を南へ濱の方まて馬を走しむ事三度なり、一度〃〃に例の的札持たるもの、大路の方三所より的差出すを、弓のはずもて打ば、的持たるもの、的を破りて引く事都合九度なり、此間神主社家ともに、拜殿の階上に座し事終りて退く、此馬にのる男は、例年山本屋といへる市人なりといふ(『葦の若葉 巻三之下』)。吉川弘文館『蜀山人全集 巻1』より。
その出で立ちは、南畝の描写とは細部で違いはありますが、芳梅の『滑稽浪花名所』で見る事ができます。
(写真)芳梅「滑稽浪花名所 天満天神」1857-58(ボストン美術館蔵)
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Hiya! First of all I wanted to say I've enjoyed reading your lyric translations! I'm really glad you've been posting them so that people can get an idea of what the musical is like! I'm part of the team who's working on the English subs right now, and we've been having a little trouble with the curtain call because it's hard to make out what they're saying lol! I was wondering if you had a transcript you were working from when you did your translation of it? Reading your translation was really helpful in understanding some lines ^^
Thank you for your ask! I mostly translated based on the automatic Japanese subtitles I found of the musical. A lot of it is... somewhat questionable at times. But it's thanks to it that I've gotten this far. It caught a lot of dialogue that was difficult for me to understand by ear.
I still have those automatic subtitles, but I unfortunately didn't write down the corrections I made. I tried my best to recreate them, so I hope you and your team find it helpful!
[松下]
え本日はご来場をいただき誠にありがとう��ざいます
この公演でですねえ自分とそしてツェペリ役の廣瀬友祐君が千秋楽ということなのでえ
一言ずつちょっと挨拶をさせてもらってもいいですか
ではまずは廣瀬君からお願います
[廣瀬]
はい!えツェペリ役をダブルキャストで演示させていただきました廣瀬友祐です本日はありがとうございました
ありがとうございます
全体は明日までえですが僕と優也君は一足先に千秋楽を迎えましたけど
え個人的にはえ人安心したところでもありますが
え今日この日この日を迎えるまでいろんなことがありましたえそしていろんな思いえ
今でもこのいろんな感情がえありますけど
とにかくえここまで来れたことは本当にこのステージにいるキャスト1人1人のえー素晴らしさと強さとえスタッフさん
そして何よりも毎日足を運...
毎日足を運んでくれないか (?)
あの毎日ね
あの本当にたくさんのお客様に声援いただいてえいただけたおかげだと思っております
本当にえこの座の一員になれてえ幸せでした
ありがとうございました
心から...パウ
[宮野]
心からパウ!(or) パウ!パウ!パウ!
[松下]
はいえジョナサン・ジョースター役を演じさせていただきました松下優也です
本日はありがとうございます !
みんな楽しかったですか!
最高!
それが聞けたら最高ですが
はいえっとですね本当にま明日本当は大千秋楽なので
えっとまあこの挨拶もね明日は樟太郎君がもう完璧にしてくれると思うので!
えっと僕はね心配心配ですかいや多分大丈夫です
[宮野]
代わりに挨拶して (TN: Not even the subtitles could catch what was being said here. This came from a piece of Japanese fan art I found online that was based on this part. It seems to be roughly what Miyano is saying here. But take it with a grain of salt anyways.)
[松下]
いや彼は...覚悟で (?)
はいいやもう彼は大丈夫だと思うんであれなんですけども
えなのでちょっと個人的なね思いをあのここでちょっと話せたらなと思いますが
えっとまずはこうしてえここまでの本当に広瀬君も言ってくれましたが長い道のりをこうやって千秋楽までたどり着けたことに本当に安心していますし
本当に今この場に入れて本当に幸せですありがとうございます
え2月にですねえ遅れた形となったえ初日を迎えた時にですねこのカーテンコールで本当にそその時のお客様にたくさんの声援とたくさんの拍手を本当に今日のようにいただきまして
本当にあの時の感じた思いっていうのは僕の中で一生忘れないものになりました
はいでですね...
え...まあ本当にいろんなことがありましたけども
えここまで支え合ってきた
相棒のように支え合ってきたマモ
本当にもう彼シングルで
��ょっとえげつない
いいや素晴らしい
[宮野]
これも始まる前にもう顔見て泣きそうになっちゃった俺
[松下 & (宮野)]
ね?いや俺もちょっとねグッと来るものがあって (はい)
ちょっと離れちゃったよ (離れちゃった!)
まだその関係じゃないから離れちゃった (そうそうはい)
いや本当にもうマジでいやマジですごくないすか
いやいやごめんこんなこと出演者が言うのもあれなんやけど
本当にリスペクト。本当素晴らしいです。 (いやいやいや本当に...)
本当に人間やめてると思います
それぐらい... (褒めてる?褒めてる?)
あまあ一応 (あ本当?ありがとう)
[松下]
はいえそしてですね
あのまあこの場にはねあの同じステージ上になあのいることはないんですが
えっと稽古初日からそして今日この日までずっとあの支え合ってそして高め合って励まし合ってきた樟太郎もですね (?)
本当にあのこの2人じゃないとこのジョジョは完成しなかったなという風に本当に改めて思います
そしてこのキャスト2人のキャスト初めとするキャストスタッフの皆さん本当にあとございます!
素晴らしい!
ありがとうございます
はい
そして何よりですね何よりです本当にこうやって心を寄せてくださった今こうやって劇場にいる皆さん
そして配信をご覧の皆さんカメラどっこか分からないですけど
配信をご覧の皆さん
本当に心からありがとうございます!
ありがとうございます
もう僕はすごいホットしてしました今日今はわって!
はいもう明日ですねあの廣瀬君と僕で大千秋楽は見守りたいと思います
頑張ってくださいみ���な!
俺も一緒に頑張るから
え是非皆様も...
え何なんか喋りて
なんかやってやるよやってやるよな!
うん
俺も見てやるよ!
ああ俺も見るはい
すいません
えなので是非明日の大千秋楽まで是非皆様応援よろしくお願いいたします
本日は本当にありがとうございました!
-
[松下]
ありがとうございます
ありがとうございます
え是非明日の公演まで応援よろしくお願いします
樟太郎明日頑張れよ!
[宮野]
頑張れよ!
[松下]
ありがとうございました
[宮野]
ありがとうございました
#jjba#jojo musical#jojo no kimyou na bouken#phantom blood musical#jojo's bizarre adventure#phantom blood#jojo part 1#jjba musical
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P202
「わかった。では、屋上で」 “All right. Let’s go to the roof.”
根を携え、カイが広間から出ていった。 Kai left the hall, carrying his staff in hand.
ティルは椙を握り、その後を追った。 Gripping his own staff tightly, Tir followed him.
それからというもの、ティルはカイを相手に棒術の稽古に打ち込んだ。 From that moment on, Tir devoted himself to studying bōjutsu under Kai’s tutelage.
身体中があざだらけになり、手の皮もすりむけた。 His body was bruised all over, his hands blistered.
新たにティルはいくつかの奥義をカイから授かったが、それよりも今は、くたくたになって泥のように眠れればよかった。 Tir did learn a number of secret techniques anew from Kai, but he was simply glad to be so bone-weary exhausted that he collapsed into bed and slept like the dead.
ティルがそうして過ごしている間に、一人トラン湖を船で渡り、パーンが居城に帰ってきた。 While Tir spent his days training, Pahn crossed Toran Lake alone and made his way back to the castle.
皆に喜んで迎えられた。 His arrival was met with cheers.
ハーンは傷だらけだった。 Pahn was covered in cuts and wounds.
クレオに包帯でぐるぐる巻きにされ、ベッドに横たわったパーンは、テオとの一騎打ちを振り返って大きくため息をついた。 Cleo wrapped him in bandages. Laying in bed, Pahn sighed as he recounted his one-on-one battle with Teo.
「あの戦い、到底俺が勝ったとは思えません。もしかしたらテオ様は、俺のことを見逃してくれたのかも……」 “Didn’t think there was any way I was comin’ out of that fight alive. Lord Teo must have let me get away…”
父ならそうするだろうと、ティルは思った。 But Tir wasn’t so certain.
テオは全力でぶつかってこいと、ティルに言っているのだ。 After all, Teo had told Tir he would strike them with his full strength.
またそれから三日後、湖賊を訪ね��ヤム・クーが一人の男を連れて城に戻ってきた。 Three days after Pahn came back, Yam Koo returned from his visit to the pirates with a guest in tow.
額に青の鉢巻を巻き、青い長羽織を着たその男は、湖賊の頭領アンジーと名乗った。 It was Anji, the leader of the lake pirates. He sported a blue headband and wore a long, azure haori coat.
もとはトラン湖の船商人だったが、帝国の横暴に耐えかね、仲間を集めて湖賊をはじめたという。 He said he had originally been a Lake Toran merchant but, unable to stand the violence of the Empire, had gathered together like-minded comrades. This was how the lake pirates started.
「いけすかねえ帝国のヤツらにひと泡吹かせてやりましょうぜ」 “Let’s blow those dirty Imperial bastards outta the water!”
P203 アンジーはそう言って解放軍への力を約束し、二千の兵を提供してくれた。 declared Anji, pledging two thousand of his men to the Liberation Army’s cause.
そして自分は、部下の怪力男カナック、鎖鎌の使い手レオナルドと共にソニアの砦を攻めると言って湖賊の砦へと戻っていった。 Before returning to the pirate stronghold, he explained how he would attack Sonya’s fortress alongside his crew; Kanak, a fearsomely strong man, and Leonardo, who wielded a sickle and chain.
そして二十日が経過し、フリックたちが戻ってきた。 After twenty days, Flik and the others returned.
彼らは六百本の火炎槍を、秘密工場の主モース、そのお手伝いの女格闘家ロニー・ベルと共に、無事に居城まで運んできた。 Together with Mose, the head of the secret factory, and his assistant Ronnie Bell, who was a female martial artist, they came bearing six hundred fire spears and safely transported them to the castle.
ティルの根を一回り太くしたような長い銀の柄。 The spears were long and silver, one size larger than Tir’s staff.
その尻には紋章片が入っているのか、小さな球体が取り付けられている。 There was a small globe on one end, apparently embedded with a rune fragment.
柄の中程には仕掛けを作動させるスイッチがついていて、先端には炎を吹き出す小さな口が開いていた。 The shaft of the spear contained a switch. When flipped, flames would spew out of a small opening in the tip of the spear.
フリックが言うには、火炎槍はずっと使えるわけでなく、紋章片��力が尽きたところで効力を失うということだった。 According to Flik, this ability was limited. Once the rune fragment’s power was used up, the spears would no longer be able to shoot flames.
彼らは火炎槍を運んだだけでなく、北方から新たな有志で連れてきた。 In addition to the fire spears, they also brought new volunteers with them from the north.
キーロフの街からは洗濯上手のセイラ、カードゲームが得意な遊び人のジョルジュ、料理人のレスター、音楽好きの少女メロディ、タイ・ホーの顔見知りの船商人のクン・トーが参戦した。 These new recruits included Sarah, an expert laundress from the town of Kirov. Georges, whose skill lay in card games. Lester the chef. Melodye, a young woman who loved music, as well as Kun To, an acquaintance of Tai Ho and fellow sailor.
荒廃したカレッカの町からはマッシュの叔父に当たる軍師レオン・シルバーバーグ、農夫のブラックマンが参加し、秘密工場のモース、ロニー・ベルもそのまま合流した。 From the ruins of Kalekka came the renowned tactician Leon Silverberg, who also happened to be Mathiu’s uncle, and Blackman, a farmer. They were joined by Mose and Ronnie Bell from the secret factory.
山賊のケスラーとルドン、そして忍びのカゲという男も、秘密工場で仲間になった。 At the factory, they also befriended the bandits Kessler and Ledon as well as the ninja Kage.
しかもキーロフの街の船商人クン・トーは、腕に覚えのある船乗り二千を解放軍に合流させた。 Moreover, the sailor Kun To of Kirov brought with him two thousand men and women skilled with ships and added their numbers to the Liberation Army��s ranks.
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#Suikoden#Soul Eater#Chapter 20#hello! back after a year!#Happy birthday to roonie!!#Ronnie Bell appearing in this chapter--a coincidence? I think not!#I know everybody loves these lists of characters!! can you remember them all?#Thanks to everyone who left kind comments!
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もう何を言っても遅いかもしれない
舞原です。予約という行為は愚かです。みんなそれで安心してしまって元々持っていた焦りの気持ちを忘れてしまうからです。そもそも予約ってホームページに載っけてたから必要なことであったのであってもう今は形骸化してますよね。まあ遅刻してる時点で私も予約と何も変わらないんですけど。
団員紹介なので終演してもセーフ。まずは36期。
うみつき
ほ~た~るのひ~か~り。IQの下げ方がちょうど良くとても乗っかりやすい。��ょうどいいサゲでアゲ。とても楽しいです。初めて稽古場で用無しをチラ見した時は「バケモンおる…」って感じでしたが、ほんまにオムニ圧巻でしたね。少ないこっちから煽れる人です。先輩としてどうなんだ、という話ですがスミも私のエビを振り回してるので相殺ということにしましょう。新人頑張ってね。
東愛莉
芯がある。でも自と他の棲み分けはしっかりしていて、変な干渉はしないイメージがありますね。一応36の誰かに「児に似ている」と言われてたらしいですがどうなんでしょうか。演技面は鯛焼きの頃から良く、怒りの感情の表出とかは最早お家芸になりつつありますよね。全体的に強火だったビアゲの稽古場でしれっと1言鋭く突き刺していたのが印象的でした。
月銀蓮
毎回小道具のクオリティが高くて驚かされます。なんであんなの作れるんですか?あねもねの鯛焼きの海老のクオリティに対して釣り上げる機構のクオリティが低くなってしまって凄い申し訳なかった。どうやら役者をやるという「噂」を聞いていますが…そうなんですか?凄い楽しみです。
オーム
音響仕込み仲間。役者するのは秋公が初めてだったけどもうしっかり舞台上で演技できてますね。強い。どうやらまだ忙しくないけど今後は忙しくなっていくらしいので今のうちに役者をやっているオームが見れて良かったです。忙しい中でのちゃうかはしんどくなるかもしれないけど楽しんでね!
雨々単元気
光を感じる。特に外公では稽古場でよく楽しそうに演技していましたね。やっぱりはっちゃけるのが好きなようで、今後もてにが舞台上で暴れてるのが見れると思うと楽しみですね。とはいえ、今回のような役もしっかりこなせるのはてにの強みだなぁと思いました。また一緒に夏休みを送る会が出来たらなぁ、なんて思います。
きなこ
きなきなこっこ。初めから凄いいい感じにいじめれていました。本人はいい人そうなのにしっかり1軍のいじめっこになってて凄かったですね。どうやら今後も役者を続けていくのかな…?ということで様々なきなっこが見れるということで乞うご期待といった感じです。何も知れなかったなぁ。
大良ルナ
音響仕込み仲間。舞台に吸われてしまって…。おふざけ担当でオムニの仕込み週以来ら、すぐふざけてるようになりましたね。とはいえ、みどりちゃんもやっぱりすごかった。最近私が稽古場でふざける頻度があがったのは確実にらいらが一因になっています。頭悪くて楽しかったです。その顔圧や眼圧でみんなの笑顔を作り出してあげてください。
紫苑
オムニも外公も被ってた。秋の稽古場序盤に私が「もう会えないね」って言ったら���そんな寂しいこと言わないでくださいよ」って言ってくれて嬉しかったな。引退��る時に初めのオムニの頃からどれだけ成長するかをずっと楽しみにしています。引退を見届けたいです。その頃にはちゃんと焼肉のトング持てるようになるのかしら。
張潤玲
まーもっと。秋公と外公で見なかったけどお忙しいのかしら。オムニの初めの稽古からすぐに台詞読めてて本当にすごいな〜って思ってました。確か鯛焼き食べたことないって言ってたけど結局鯛焼きは食べれたのかしら。合宿の時はほんとマダミス無双しててびっくりした。ほんまに強かった。
はぜちかきつ
音響仕込み仲間になった人。今回の演出、お疲れ様です。すみません。ビアゲ凄い良かったです。はぜの演出センスが輝いていたと思います。噓じゃないめちゃくちゃエモかったなぁ。悪いところ基本ないのに同期とかからよく火力の高い言葉で殴られていますが、よくその役回りできるなぁって思います。余裕ができたらご飯とか行ってみたいな。色々話聞いてみたい。膝には気を付けてね。
箏
引っ張りだこといえばルーベ。多分引っ張られすぎていつか「ノレーーーーーーへ゛」とかになる。演劇にしても日常生活でもありとあらゆる場面で存在が求められていて「人望!」というか。シンプルに演技力が高いからなのでしょう。外公で共演出来て楽しかったなぁ。何か焼け野原になってたけど自分の中の緑化活動も大切にね。
暁レミエル
える。気合入れで頑張って声出してるの見て少しエモい気持ちになりました。これがオムニの良さか…。今回も仕込み週で一気に伸びてて頑張ってるねぇと思いました。しっかりなぽりのこといじめれて良きでした。ちゃうか民をまとめるのに使える三種の神器は声量と勢いと人望だから。人望は知らんけど声量と勢いを頑張って。
錫蘭リーフ
ぐう有能。もう既に大道具チーフとしての責務を全うしていて凄いと思いました。普段のセイロンの脱力感とは裏腹に舞台上では動きはキレキレ。やっぱりあの外公のセイロンのぐるぐるは唯一無二でめちゃくちゃ好きです。今後も推しが引退するようなことは起きるだろうけど強く生きていってくれれば幸いです。
埖麦
むちむぎ。音響仕込み仲間。現状2公演連続で仕込み週デカ目の遅刻をしていますが大丈夫なのでしょうか。公演には遅刻してないからセーフか?演技も上手で今回も秋公も良かったですね。むぎにとっての最善の立ち位置が取れることを陰ながら応援しています。いい手の動きでした、ありがとう。また遊びましょう。
叶イブ
生粋のツイッタラー。素の煽り力が高すぎて人1人を全身やけどに出来そうですね。同期だったら丸焦げにされてそうなのが恐ろしいところ。声が魅力的で鯛焼きのカラオケではめちゃくちゃ上手い歌を聞かせてくれて。鯛鯛では声を活かして威厳や威��、煽りをしていてこれはふぃあにしかできない役だなぁと思っていました。キザ男を脳内で飼ってくれてありがとうね。
響夜
化応四天王の1人。最強格。衣装転換ができないレプトンの血を継いでてもおかしくない。鯛焼きの頃から子供が上手くて、今回も良いガキでしたね。けろっとした顔で突飛なことを言い出したり鋭い一撃を繰り出したりしてくるので面白いですね。適当さを持ち合わせていますが、でも彼女の適当さは人を救いうる適当さだよなぁって思います。
森々仙入
らむだ。この人も光を感じる。愚かな人間が多いちゃうかの中でもしっかり朝から大集にいれるしっかり者です。高校がお互い割と知ってるところで凄い親近感がわいてました。コメディのらむだ、本当に楽しそうなので見てて良い気持ちになれます。コントも本編もオペ席から大笑いさせてもらいました。色んな人に光をばらまいてあげてください。
白
ぶらんく。なんか…ちゃ蓄になりそう。ビアゲでは演出補佐としての演技指導をしてくれてありがとうございました。うどんを見ると毎回ぶらんが脳内に現れて「ぶらんはこれをうどんと認めてくれるのかな…?」って思っています。この辺のうどんを巡ってそれぞれ評価する会とかやってみたいなぁとか思います。
たった半年の短い期間だったけどみんなありがとう。バイバイ。
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坊さんの気絶。腸活ポテトサラダ。トースト。
トルコ語でİmambayıldı、坊さんも気絶するくらい美味しいトルコの茄子料理。蒸し茄子のトマトソース焼き、まぁ美味しくないわけがない。
世界三大料理のトルコ料理。私トルコには行ったことないし、あんまり馴染みがなくて、ケバブと鯖サンドくらいしか思いつかないけどね。この坊さんの気絶は、手軽で映えるから日本でも人気っぽい。
海外あんまり興味ないから、死ぬまでに行ってみたい国なんて今までアメリカ本土とクロアチアしかなかったけど、最近トルコも有りだなぁと思ってる。そういえば昔、仲良くしていた男性がイスタンブール駐在の経験がある人で、よく話を聞いたはずだけど、当時は興味なくてほとんど覚えていない。ちゃんと聞いておけば良かったw
さて、エルトゥールルの方はSeason5へ。10年くらいワープして、末っ子オスマン10歳、長男ギュンドゥズ16歳、次男サブヂェ12歳くらいかな?
エルトゥールルの周り、トゥルグト、バムシ、アブドゥルラウマン、アルトゥク、母ハイム、みんな健在で何より。
私のバムシは、強者揃いのカイ族アルプスの頭で二刀流の物凄い剣士なのに、息子アイバイスから『剣は嫌だ、稽古したくない』と拗ねられてて可哀想w
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「数年前備忘録」
ツアー中数件のインタビューをして頂いた際
自分自身を再確認出来る
素晴らしい機会だなぁと思ったよ
それで
こういう真面目な思考を最近は
もっと軽く変えていきたいと思っています
信念を貫く覚悟を持つ事は
必ず戦わなければならない瞬間が有って
それが何度も続けば辛く
どうして戦っているのか
戦わなければならないのか
絶望の時が有ります
迷いを表に出さず
ひたすら進むペルに私自身鼓舞される想い
逢いに来てくれて本当にありがとう
帰国前
Kineさんが教えて下さった歌を
踊りながら実践しようとすると
想像を軽々越えた難しさで
息が上がり汗びっしょりで
ぶわっと涙が込み上げてきたよ
でも
こうして一緒に創ってくれる
仲間に出逢えた事が本当に嬉しくて
そのことでも泣けて
一人そんな感じの今日のスタジオ練でした
本を読みながら音楽を聴いて
自分が居る場所から
沢山の出逢いがあって
私も表現したいと鼓舞されて
人が生み出すモノって
何でこんなに美しいんだろう
最近少し苦しい日々が続いていたのだけれど
公園に寄ってお散歩してたら
少しリフレッシュ出来て、嬉しい
久し振りの魔界のお稽古
どんな時でも笑顔で頑張る姿って
とても素敵なんだなぁって
気が付くと拍手をしていました
どんなに回数を重ねても
新しい発見や課題に出逢います
頑張ります
帰りの電車では
SNSを通じて応援の想いが伝わって
それにいつもとても支えられています
いつも、ありがとう
ココナッツ
食べる物では苦手だけど
香りとしてだいすき
髪を解く度に良い匂い
今年の母の日もお母さんのだいすきな
マンゴープリンを贈ると
母「ホント律儀なんだから~☆元気で暮らせよ!」
というテンションの高いラインが届いて
笑っちゃった
嬉しいっ
あの、アニメで観てた「もえもえきゅん」を
自分が実際にメイドさんとして出来て
ホントに嬉しかったな…
絵を描く手は一生震えてたけど…
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友人のご主人が中国に転勤になり、家族が帯同すれば運転手付きでホテル暮らしにお稽古三昧、優雅な暮らしが待ってると言っていたが結局中国という国が信用できないからと単身赴任になってもらっていた。もったいないなと当時は思ったが、今思えば正しい判断だったのかもしれない。
深圳の男児刺殺、地元警察「偶発的な事件」と発表…日本人を狙った事件でないと示唆し幕引き図る(読売新聞オンライン)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
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2024年1月14日(日)
<SOU・SOU>に注文しておいた手ぬぐい(ひめ丈)が届いた。通常の手ぬぐいの半分の大きさ、ハンカチや弁当包みとして使いやすい。開封すると、この時期恒例の<節分の福引き豆>が入っていた。宝船のポチ袋を開けると、3種類の当たり(500円・1000円・2000円)が入っている(かもしれない)。恐る恐る開いてみると・・・なんと2,000円の大当たり、次回の買物に利用出来る。こいつぁ春から縁起がいいわえ!
6時45分起床、アラームをとめてから1時間熟睡した。
朝食は、昨晩の鍋の残りにそばを入れていただいた。
洗濯2回。
あれこれ片付け、掃除。
ランチ、息子たちには日清ラ王、私たちは出石蕎麦に鰊をトッピング。
今日は女子駅伝、テレビで応援する。
軽く午睡。その間、ツレアイはWeb研修、14時から17時まで。
セントラルスクエア花屋町店で買物、赤かれいと塩鮭半額だったので購入する。
私が夕飯準備をしている間に、ツレアイと3男がココに点滴。
早い時間に夕飯開始。
録画番組視聴。
桂文珍 落語「猫の忠信」
初回放送日: 2024年1月14日 桂文珍さんの落語「猫の忠信」をお送りします(令和5年11月9日(木)NHK大阪ホールで収録)【あらすじ】浄瑠璃の師匠・お静の稽古に通う次郎吉。お静と常吉の噂を耳にし、半信半疑で稽古屋をのぞくと二人でいちゃついていた。次郎吉はすぐに常吉の女房・おとわに報告すると、おとわは一瞬腹を立てたが、すぐに冷静さを取り戻す。なんと常吉は奥の部屋で寝ていたのだ。そこで、次郎吉と常吉が稽古屋へ行き、中をのぞくと…。
久しぶりに散髪をしてもらう。
入浴、体重は400g減。
正月の血圧は大分高かったが、少し落ち着いてきた。
日誌書く。
歩数、もう少し頑張らないと。
水分は、1,540ml。
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【日記】
ヒロシマの日か… 近場なら豊川海軍工廠の日、 ナガサキの日、と続く八月上旬だ。 今年も、平和式典は、湯崎県知事のスピーチが一番心に響いた。穏やかな語り口調で、ご自身の具体的な見聞もからめながら、"大国"の為政者と、核抑止力にかんする"いわゆる現実主義者" を痛烈に批判し、今なお軍拡に十兆円越えの予算と何万人もの研究者ら人材が投入されていることをさりげなく指摘する。その一割の予算と、一割の研究者を投入するだけでも、核兵器廃絶に向けた一歩は前進するのに、と。 この知事はことばのセンスがある。やっぱり人間、ことばは大事だなと思う。あるのとないのとでは全然ちがう。なければ、思考停止したまま楽な方へ流されて、また過ちを繰り返すに違いないと、本気で思える。もちろんことばにも色々あり、逆に思考を停止させてしまう一面も持っているのが厄介だけど、それでも。
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最近、���塚治虫のお馴染みの漫画と、古いアニメーション(『W3』ワンダースリー)を見る機会があった。半世紀以上前から氏は、人間の生命倫理と、人間の所業の愚かさに、警鐘を鳴らし続けている。そして絵は、もう胸がきゅーっとなるくらいすごくかわいい。時代を経てなお、そのオリジナリティは強く、色褪せない。やっぱり凄い人だなと思う。 手塚治虫は私の高校の先輩にあたる(昔なので旧制中学になるけど)。母校に思い入れはないので、同窓会報なんかも読まずに捨てたりしていたけど、昨年は創立150周年でイベントがあったらしく、珍しく同封のちらしを見た。学校が所蔵する、氏のレアな原画などが色々展示されたらしい。私が在学中にも、一度、節目のアニバーサリーがあって、その折にはブラックジャックとかレオのドローイングなんかを見た記憶はあるけど、当時はへえとしか思えなかった。今更ながら、在学中も昨年も、ちゃんと見ておけば良かった、なんて思う。時を経て、今の視点で、もっと興味深く見られたかもしれない。
・
そういえば、昨日初めて新札を手にした。五千円。 観察してみる。コンピュータで取り込んだ肖像写真のデータをただ緻密にトレースしただけのような、ハートのない線。そりゃまそうか、作品ではないもんね…。でも、紙面のあちこちには、これでもかというほど偽造防止の細工が仕込まれていて、このキャッシュレスの時代、もはやこの一枚が、なんだか工芸品か現代アートに見えてくるほど手が込んでいる。5000円以上のモノの価値があるんじゃないか?とさえ思える滑稽。 今回の肖像人物は、業績の説明が簡単な、実業・実用的な人物ばかりで、人間の真実に表現でアプローチする文学者や芸術家がいない。これも日本の世相をうつしているんだろうか。 紙幣のデザインとか肖像の有無なんか、別にどうだって良いんだけど、誰か一人どうしても選べ、選ばんと逮捕するとか言われたら、手塚治虫かな、なんて思ったり、した。
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【かいわいの時】元禄六年(1693)八月十日:井原西鶴没 (大阪市史編纂所「今日は何の日」)
西鶴は元禄6年(1693)に亡くなったが、その墓は長い間不明であった。明治20年を前後するころ誓願寺境内で発見され再興されたという。発見者についてはいくつか説があり、幸田露伴であるとも、朝日新聞記者の木崎好尚であるともいう。
(1693年)下山鶴平・北條団水、西鶴の墓を建立 墓石は位牌型の砂岩製のもので、「仙皓西鶴 元禄六癸酉年 八月十日 下山鶴平 北條団水 建」と刻まれている。この墓碑を建立した下山鶴平については、西鶴の版元ではないかといわれている。北條団水は京都生まれの文人で、橘堂、滑稽堂と号した。西鶴を慕って来阪し、西鶴の死後7年の間、鑓屋町の庵を守ったことで知られている(大阪市指定文化財)。
(1801年)太田南畝(蜀山人)、書肆山口屋の案内で西鶴の墓に参る 寺町をすぎ 誓願寺に入る、甃庵中井先生の墓あり《略》 此寺に西鶴か墓ありと書肆山口屋かいへるによりて墓はらふ下部にとふに志らず、つらつら墟墓の間を見るに一ツの石あり、仙皓西鶴とゑれり。右のかたに元禄六癸酉年八月十日としるし左の方に下山鶴平北条団水建と有り。也有翁の鶉衣にも、作文に名を得し難波の西鶴は、五十二にして世を去給ひ「秋風を見過ごしにけり末二年」といふ句を残せりとかけり。げに八月に終りぬるには折からの句成へし(太田南畝)。『葦の若葉』四月廿一日条より。句読点後付け。ママ。
(1802年)滝沢馬琴、太田南畝に紹介された田宮盧橘の案内で西鶴の墓に参る 西鶴が墓は、大坂八町目寺町誓願寺本堂西のうら手南向にあり。〈三側目中程〉七月晦日蘆橘と同道にて古墓をたづぬ。はからず西鶴が墓に謁す。寺僧もこれをしらざりし様子なり。花筒に花あり。寺の男に何ものが手向たると問ふに、無縁の墓へは寺より折/\花をたつるといふ。
棹石高サ二尺余ヨコ一尺 台石高七八寸 大字 総高サ二尺八九寸
元禄六 癸酉年八月十日 仙皓西鶴 右ノワキ 下山鶴平 北条団水 建
團水は西鶴が信友なり。西鶴没して後、團水京より來り、七年その舊廬を守れり。そのこと西鶴名殘の友といふ草紙の序に見へたり。追考 難波鶴に云。西鶴は井原氏、庵は鑓屋町にあり(滝沢馬琴)。『羇旅漫録』より。句読点後付け。(写真参照)
(1889年1月)幸田露伴、誓願寺無縁墓にある西鶴の墓を探し当て、卒塔婆を立てる 露伴は住職に供物を出して、 お墓をちゃんとしてほしいと言い、香を焚き、水を手向け、卒塔婆を立てて去るわけです。それが、明治22(1889)年の1月のこと。その卒塔婆には、「元���の奇才子を弔ふて 九天の霞を洩れてつるの聲」と書いた(肥田晧三)。「上町台地から本をめぐる時空の旅へ」『上町台地フォーラムvol.9』2018より。
(1889年8月)尾崎紅葉、西鶴の墓を訪れ、卒塔婆を残す 紅葉も、同じ明治22年の8月に西鶴の墓を訪れ、「為松寿軒井原西鶴先生追善」と書いた卒塔婆を残した(肥田晧三)。
それではなぜ、この二人は西鶴を知ることになったのか。露伴は帝国図書館、今の国会図書館にあった西鶴の本を随分と勉強したんです。また当時、東京に淡島寒月という人がいましたが、彼は時代に先駆けて西鶴を評価し、自身でも作品を手元に持っておりました。その寒月と仲が良かったのが露伴で、彼の西鶴作品を借りて徹底して読んだわけです。紅葉も、露伴に遅れてですが、やはり淡島寒月から西鶴の作品を教えられたんです(肥田晧三)。
(1889年11月)木﨑好尚、読売新聞に「西鶴の墓」を寄稿 大阪朝日新聞の青年記者だった木﨑好尚は、後に頼山陽や田能村竹田の研究で知られるようになる人です。この人が、明治 22 年にやはり誓願寺に行くわけです。すると新しい卒塔婆が二つ西鶴の墓に立てかけてある。一つは幸田露伴、一つは尾崎紅葉。それで、大阪の青年がびっくりするんです。東京の輝かしい新進の作家二人がここに来ている!大阪の自分たちはちっともお参りせんのに、あの二人が西鶴の墓にお参りしていると。そして 明治22年11月に、東京の読売新聞に「西鶴の墓」という題で書く んです(肥田晧三)。ママ。木崎が朝日新聞に入社したのは明治26年(1893)。
(1889年11月)幸田露伴、「井原西鶴を弔ふ文」を雑誌『小文学』に発表 露伴もまた、「井原西鶴を弔ふ文」という題で、明治22年11月に雑誌『小文学』に発表します。「今や露伴幸に因あり縁ありて、茲に斯に來つて翁を吊へば、墓前の水乾き樒枯れて、鳥雀いたづらに噪ぎ塚後に苔黑み、霜凍りて屐履の跡なく、北風恨を吹て日光寒く、胸噫悲に閉ぢて言語迷ふ。噫世に功ありて世既に顧みず、翁も亦世に求むるなかるべし。翁は安きや、 翁は笑ふや、唯我一炷の香を焚き一盞の水を手向け、我志をいたし、併せて句を誦す、翁若し知るあらば魂尚饗。九天の霞を洩れてつるの聲 露伴」(肥田晧三)。
(1890年5月)尾崎紅葉、「元禄狂」を「国民新聞」に寄稿 西鶴に心酔しているということを書き、その中で、「明治二十二年八月、大阪八丁目寺町誓願寺に、 西鶴翁の墓に詣でゝ」と記し、「ででむしの石に縋りて涙かな」という句も詠んだ(肥田晧三)。
木﨑好尚を除き、全員、江戸っ子です。
(写真)「仙皓西鶴」『壬戌羇旅漫録 2巻 [3]���1802-1812(東京大学学術資産等アーカイブズポータル)より。 注記:写本 注記:目首の書名: 著作堂羇旅漫録 注記:題簽の書名: 羇旅漫録 注記:本文末に「享和二壬戌年八月廾四日筆同十一月朔日挍合畢 曲亭瀧澤觧戯記」とあり 注記:[跋]末に「享和二壬戌年冬十一月二日 著作堂馬琴再識」, 「壬申春日 曲亭主人書」とあり
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TALES OF THE RAYS: ASCH’S 3RD SKIT (ENGLISH TRANSLATION)
MASTERPOST
I was initially going to upload these yesterday morning, but some personal life stuff came up and I had to delay it. Here is the Asch side of the skit released with the debut of his xMA \ Dual Mystic Arte with Luke.
[ Asch and Luke are training in the woods ]
Asch: —Lightning Blade! —雷神剣っ!
[ A flash ]
Luke: Fang Blade!! 双牙斬っ!!
[ A flash ]
Asch: How clever! 甘いっ!
Luke: Shit! There! くっ!そっちだって!
Asch: That’s it. Just like that! かかったな。そこだッ!
[ Another flash, Luke has been hit ]
Luke: …Tch! ……っ!
[ Natalia and Guy enter ]
Natalia: Are…are they going to be all right? This seems a little much for mere practice… だ……大丈夫ですの?ただの手合わせにしては、少々気迫が度を越しているのでは……。
Guy: Well, I heard they were training hand-to-hand combat, so I rushed over…looks like it was a good idea to not leave them alone together. まあな。手合わせするって聞いたから駆けつけてみれば……やっぱり二人きりにしなくて正解だったか。
Asch: Hmph, is that all you’ve got? I thought you’ve been sloppy lately, and sure enough, here we are. Back on your feet! ふん、この程度か?最近ふぬけていると思ったら案の定じゃねえか。さっさと立ちや��れっ!
Luke: You just happened to hit a sore spot! All right, here we go! Haaaaaa! たまたま地味に痛いとこに当たっただけだっつーの!行くぞっ!はぁぁぁぁっ!
[ A flash ]
Asch: …Tsk! Attacking me from the front are you? You really are straightforward… Fine. Come on! ……っ!正面から馬鹿正直にかかってきやがって……。いいぜ。来い!
Natalia: This is going to be close, neither are backing down… どちらも引けを取らぬ接戦ですわね……。
Guy: Yeah, but Asch is pushing him a little. If he keeps up— ああ。だがほんの少しだけアッシュが押してるな。このままじゃ——
Asch: Haaaah! はぁぁぁぁっ!
[ Another flash and Luke falls ]
Luke: U-uwah! っ!わああっ!
[ Guy and Natalia rush over ]
Guy: Luke, are you okay!? 大丈夫かルーク!
Natalia: Both of you, are you all right!? 二人とも、無事ですか!?
Guy: Hey now, isn’t this a little too much for practice? おいおい。稽古にしてはやりすぎじゃないのか?
Asch: Too much? You’re as soft as ever, Guy. Our last match was much rougher. Luke’s moves were better before. この程度でやり過ぎとは、相変わらず甘いな、ガイ。前回の方がもっと手荒かったからな。ルークの動きも前の方がマシだった。
[ Luke gets back up ]
Luke: I lost again!? Damn it, my sword felt heavier than usual today. Maybe it was the weather? やっぱりかよ!?くっそ~、なんか今日剣が重かったんだよな。天気のせいか?
Asch: No way, you idiot. This is the result of your negligence. そんな訳ないだろう、馬鹿が。お前の怠慢の結果だ。
Guy: —Huh? Wait a minute. Last time? This isn’t a reoccurring thing, is it? ——ん?待てよ。前回?もしかしてお前ら、ちょいちょい手合わせしてるのか?
Luke: Yeah. I must have forgot to mention it. We were both trained by the same guy. That makes us perfect for testing each other, right? ああ。言ってなかったっけ。だって俺ら、師匠から剣を教わった同士だぜ。手合わせにはもってこいだろ?
Asch: It seems suitable, does it not? But you have yet to match me in skill. もってこいだろ、じゃない。付き合わされる俺の身にもなってみろ。
Luke: Yeah, I’m grateful you’re doing this with me. But you can’t read my swordplay as well as you used to. I’m trying to be more aware of what you told me last time. はいはい、感謝してるって。でもさ、前より剣筋読めなくなってきただろ?前回うるさく言われたとこ、意識してみたんだ。
Asch: Hmph…you aren’t there yet. Don’t get carried away. You're a bird brain that forgets things as soon as you've learned them. Let your hands memorize the motions. Repeat the exercise again. Now go. フン……まだまだだ。調子に乗るんじゃねぇ。お前は習得したそばから忘れる鳥頭だからな。手に覚え込ませる。死ぬ気で素振り。を繰り返せ。
Luke: Of course, whatever you say Master Asch. へいへい。アッシュせんせー。
Guy: Looks like you both are doing fine, even if I am still worried. Well, maybe you should work on that mouth of yours, Luke… 周りが心配しなくても、きちんとやってるんだな。まあ、口が悪いのだけはどうにかした方がいいが……。
Natalia: Fufu… But, it looks like Luke and Asch are having fun. I never thought I’d see the day they’d cross swords like this… ふふ……。でも、二人とも楽しそうですわ。ルークも、アッシュも。こんな風に剣を合わせる日が訪れるなんて……。
Asch: Who are you calling “Master”!? Hearing that makes me feel sick! Stop saying stupid things like that and pick your sword back up! 誰が先生だ!お前の教師になるなんて反吐が出る!それより、さっさと続きをやるぞ!
#tales of the rays#torays#nix translates#luke fon fabre#asch the bloody#guy cecil#natalia luzu kimlasca lanvaldear#tales of the abyss#tota
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世の中は空前のサウナブームらしい。各種情報メディアを駆使して街の銭湯にたどり着いた全国の猛者たちが昼夜問わず約50 - 120 ℃の高温室内で肌を触れ合わせる姿を想像してゾッとしない訳がない。合言葉は「整いました」とのことで、僕はこれを珍奇サウナ偏愛者による「型に嵌ったフロー」と誤読して勝手に溜飲を下げている。チンコだけに、風呂だけに。これはなにもサウナ好きを揶揄しているのではない。むしろ彼らは街の銭湯の隆盛に大いに貢献している。そんなサウナブームを皮切りにして、いまでは銭湯での音楽ライブやDJイベント、更にレコードや書籍を販売する催事までもが行われて、みな一様にそれなりの賑わいをみせているようだ。この数年で銭湯を舞台にしたMVや楽曲がどれだけ製作されたことだろう。これについても、関わった人たちは広義の意味でのリノベーションに一役買っている。公共性の再編とでも形容しておこうか。因みにカセットテープレーベル”Ital.”を主催するケイタくんはサウナ好きではなく、古参にして無類の(ただの)風呂好きである。とある書籍の記述により誤解を招いている可能性があったので、一応。かくいう僕も幼少期に住んでいた家の並びに銭湯があったので週の半分くらいは利用していた。お尻に石鹸を塗りたくって誰が一番速く床を滑ることができるかを競い合う「尻軽レース」に挑戦したり、友人とタッグを組んで肩車をする、もしくは自力で壁をよじ登って女湯を覗くなどの愚行三昧で、いずれも店主にこっぴどく叱られた。16-18歳の頃にはいまも豊津駅の近くにある福助温泉で深夜の清掃アルバイトもさせてもらっていた。誰もいない時間帯の業務目的とは言え、禁断の女湯に足を踏み入れるのは、性欲みなぎる多感な時期の男子として、当たり前にドギマギした記憶がある。ロッカーの片隅に置き去りにされた下着を見つけたときは興奮を抑えきれなかった。いま思い返せば老婆が使用している類の肌色のそれであったが、当時の自分としては貧相な妄想に薪をくべるものであれば、なんでも良かったのだ。バイト終わりにはトイレにこもって自身の陰茎を握り締めた。そんな日の翌朝は決まって寝坊してしまい、定刻の登校に間に合わなかった。そういう小さな欲望の積み重ねが、人を大人にするのだ。僕はいまでも家族で福助温泉に通っている。番台では当時と変わらぬ寡黙な女将さんが節目がちに帳面を捲っている。いまも昔もこの人に向かって性器をさらしているかと思うと、未熟な僕は今更ながらに不思議な感慨に浸ってしまう。女将さん、俺はちゃんとやれただろうか?やるべきこと、果たすべきことを全うできましたか?女将さんは大人になった僕を認識している筈だが、なにも言わない。もともと極端に口数の少ない方だったので、僕の方からも敢えて話題を持ち出すこともない。30年前、父親と一緒に股間を露わにしていた僕がいつしか父親になり、今度は自分の息子たちと共に股間を露わにしている。女将さんはすべてを見て、知っている。心底かなわないと思う。数十年間ずっと変わらぬ姿勢でペンを握る女将さんの手許にある帳面、あそこに世界の秘密、いや、もっと言えば「世紀の発見」がしたためられているのではないかと勘繰らせるほどの圧倒的な寡黙。安易に適温を求めてはならない。静寂の裏側で、湯は激しく沸いている。
もう一件、自分が子どもの頃から足繁く通い、お世話になっていた近所の銭湯、新泉温泉があったのだが、昨年惜しくも閉館してしまった。電気風呂の横に鯉が泳ぐ大きな水槽があって、息子たちも一番のお気に入りだったので、残念で仕方がない。隆盛と没落。この世の均衡が保たれたことなど、かつて一度もなかった筈だ。そもそもフロー(風呂)強者が言うほど簡単に物事が整う訳がない。新泉温泉の最終営業日、もちろん親子で最後の湯に浸かりに行った。しかしそんな日に限って長男がロッカーの鍵を紛失してしまい、浴室や脱衣場を血眼になって探し回るも見つからない。僕ら家族の異変に気がついた店主やその場にいたお客さんも誰が言い出すともなく、一緒になって鍵を探してくれた。床を這いずって探しているうちに銭湯の老朽を伴う歴史が手のひらを通じて伝わってくる。今日限りでもうこの場所には通うことができないことがわかっているので、自ずと込み上げてくるものがあった。鍵は古びた体重計の裏側から発見された。その瞬間、店主以外の全員が全裸のまま快哉を叫びハイタッチした。長男もほっと胸を撫で下ろしていた。これこそが裸の付き合いというものだ。帰り際、息子たちは自分たちで描いた新泉温泉の絵と手紙を店主に手渡した。僕は「実は子どもの頃から通っていたんです」と伝えると店主は「わかってたよ、自転車屋さんのとこの」と言ってくれた。適温を求めてはならない。いつだって現実は血反吐が出るほど残酷だ。それでも僕たちは新泉温泉の湯を忘れない。店主はその日の入浴料を受け取らなかった。
このように僕個人にとっても銭湯には様々な思い入れがあり、いまでも大好きな場所に変わりはないが、それは昨今のサウナブームとはまったく関係がないし、死んでも「整いました」とか言いたくない。そもそもが自分の性器を他者にさらすことも、他者によってさらされた性器を目の当たりにすることも得意ではない。むしろはっきりと苦手だ。世の男性の数だけ多種多様な性器が存在する。サイズ、形状、カラーバリエーション、味、ニオイ等々、どれをとってもふたつとして同じものがない。股の間にぶら下がっているという設置条件がこれまた滑稽で、あのルックスのあの人にあんな性器が、とか、あのガタイのあの人にあんな性器が……みたいな、得たくもない新規情報が視覚を通して脳内に流し込まれるので、煩わしいことこの上ない。挨拶を交わす程度だった近隣の人々とばったり銭湯で遭遇してしまったら、その日を境にして、顔を合わせるたびに性器が脳裏にチラついてしまう。実際に息子の同級生の父親数名と銭湯でチンコの鉢合わせしてしまったのだが、以降、なかなかパパたちのチンコの造形を払拭できなくなる。これはまさに不慮の追突事故、ごっチンコというやつだ。会社員時代、憧れの上司と出張先で入浴を共にする機会があったのだが、どちらかと言えば華奢に分類されるであろう上司の股間には目を覆いたくなるくらいに巨大なふたつのフグリがblah blah blah、いや垂れ下がっていたのだ。洗髪の際にバスチェアに腰掛けておられたが、信じられないことに巨大すぎるフグリはべちゃりと床に接地していた。以来、上司がどれほどの正論を振りかざそうが、客先でのプレゼン時に切れ味鋭くポインターを振り回そうが、どうしたってスラックスの内側で窒息しかけているであろう巨大なフグリを想起してしまう。程なく僕は退職した。とにかく性器というのにはそこにあるが故に素通りすることが難しく、極めて厄介なシロモノである。それが「ない」ことで逆に「有して」しまう諸問題と真摯に向き合ったOBATA LEOの最新作『目下茫洋』は、数多あるフェミニズム関連のテキストとは一線を画する。あまりにグロテスクでおぞましい、だからこそ美しいなどという常套句を粉砕する「弱さ」に貫かれた思考の遍歴。貫く我々♂ではなく、貫かれる♀の身体から滴る分泌液で書かれた紋様のようで、誌面に一定の形状で留められている訳ではない。読む者の素養に左右されるようにして、その形状は刻一刻と微細に変化するだろう。こちらは無数に排泄するが、あちらはたったひとつで対峙している。なにも戦地は彼の地だけではない。戦場は僕やあなたのすぐそばで、いまもネバっこく股を開けている。
臍の下に埋め込まれた爆弾を抉りとるための努力を続けながら、同時にあるのかわからない最終地点に向けて爆弾を運ぶ。本当は抉り取ることはできないとわかっていても、背骨を曲げて運び続けることが、すなわち生きることになっている。『目下茫洋』
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役者紹介🚃💨🍩🍗
どうも、らびです。ビアゲ編も書き足したぞ。34期の皆さんは最後まで読んでくれると嬉しいな
【栞編】
今回のキーワードとなる「環状線」にちなんで、おそらくこの中で最も環状線を知ってるであろう私が、皆さんに似合いそうなオススメの大阪環状線の駅を書いていきたいと思います。被っても知らん。
〇園堂香莉
大阪城公園
お散歩してそう。あの辺はお散歩にちょうどいいですからね、自然も綺麗でお城もあるし。かなりオススメです。古墳好きな人はお城も好きなんでしょうか
〇近未来ミイラ
寺田町
あの、ほんま、この駅ってなんも無…簡素で素朴なエリアなんですよね。素朴な舞台が好きなみーらのセンスと近しいものがあるような気がしなくもない。それにしてもほんまに何も無いこの駅。でもみーらなら独自の着眼点で何かを見出せそう
〇たぴおか太郎
大阪
キディランドもユザワヤもありますからね。間違いなく大阪駅でしょう。それはそうと、あそこのちいかわらんどって絶対にもっと広くするべきだと思いませんか?
〇錫蘭リーフ
福島
オフィスカジュアル的な衣装がとても似合ってるのでオフィス街でおなじみのこの駅で。でもほんまにあのオシャレなオフィス街歩いてそうなんだよな
〇帝京魂
京橋
京橋怖いよな。特に夜なんて怪しげな人が沢山いるし…でもこの辺色々ラーメン屋さんとかあるイメージですね。でもあんまり知らない。京橋怖いので
〇森々仙入
西九条
ユニバが似合いそう。ということでユニバに繋がってる西九条駅をチョイス。ユニバのクルーにいそう。私もユニバ行く時にしか使ったことないので西九条に何があるかが分かりません。
〇箏
福島
中之島の近くでもあるのですが、中之島のあたりは景色が美しいですねー。川沿いにおしゃれな建物が沢山立ち並んでいて緑も多くて…そんな景色がルーベにピッタリではないかなと
〇苔丸
弁天町
駅に隣接して空庭温泉という大型温泉施設があります。温泉だけでなく写真スポットやらレストランやらが沢山融合していて楽しい場所なので是非
〇響夜
芦原橋
ここには教習所があります。ここの教習所はなかなか難易度が高く、普段から千日前筋など大都会を走ります。ここに最狂のドライバーなびやをブチ込んだら一体どうなるんでしょうか。
〇ミル鍋
桃谷
この辺はオシャレなお家が多いですからね〜お金持ちの凝りに凝った家がちらほらあります。建築巡りしても楽しそうです。
〇あろハム権左衛門
福島
福島には美味しい飲み屋が沢山あるので、オーストラリアのパーリーで初手ジントニックをキメたあろハムならやっていけるでしょう。
〇アリリ・オルタネイト
玉造
住宅街のイメージなので街にいるネコちゃんと触れ合いますね。あと近くの空堀商店街には猫カフェがいくつかある。オススメです。
〇〆切三日前
天満
商店街があって美味しい飲食店が沢山あります。かなりオススメ。市場もあるから芋も売ってるかも…新鮮な食材が勢ぞろいしてます
〇黒井白子
森ノ宮
森ノ宮には実は漫才劇場があります。ここでよくお笑いライブがやってるんですよねしかもなかなか豪華!あと普通に劇場もある。演劇も観れてピッタリやん
〇中森ダリア
鶴橋
コリアタウンあるからね、間違いない。鶴橋は少々治安が悪いのですが、あのゴチャゴチャ感はアウトロー好きのひらりなら問題ないでしょう。
〇きなこ
桜ノ宮
環状線で春にここを通ると川に沿って桜がいっぱい咲いててすごい綺麗なんですよね。雰囲気的に桜が似合いそうだなぁと思ってのチョイスです
〇暁レミエル
天王寺
放課後の天王寺にいそう〜〜JKが似合うのでJKが沢山いる天王寺です。画材屋さんもあるよ。あとアクセスが良い!でも阪大からは遠い
〇肆桜逸
大阪
都会の眩しさに圧倒されてほしいです。ちなみに大阪駅には「LUCUA1100」って建物があるのですがこの読み方ご存知ですか?
〇埖麦
天王寺
めっちゃ放課後天王寺にいそう2。高校生が似合うからかな。この辺の高校生は放課後天王寺のフードコートやらでたむろしてます。いそう
〇紫苑
新今宮
カオスと混沌の街、新今宮———。こんな場所になつめを突っ込んだらどうなってしまうのでしょうか…そのカオスさを見てみたいですね。でも新今宮に行くのはオススメしません。どっちやねん。オススメしろよ。
〇水琴冬雪
大阪城公園
カメラをやっているので。何と言っても景色が綺麗で撮りごたえのある場所なのではないかなと思います。春は梅や桜が沢山咲いててカメラマンも多いですよ
【BE YOU AGAIN 編】
BE YOU 「揚げ」INということで、みなさんにオススメの揚げ物を書いていきたいと思います。みなさんにオススメのと言いつつも、みなさんを揚げ物に例えると、みたいな趣旨になっているかもしれません。
東愛莉
ごまだんご
おさげ髪がよく似合うので。両手に持ってて欲しい
大良ルナ
ハムカツ
ピンク色がよく似合うので。頬張っててほしい
児
カキフライ
独特の雰囲気がありつつも魅力的である
うみつき
白身魚のフライ
サッパリしている、ぽい
統括のフォーニャー
チーズホットグ
キラキラしているから
緒田舞里
エビフライ
みんな大好きで華がある
白
大葉の天ぷら
爽やかだが渋さもある
埖麦
ポテトフライ
若者のジャンキーな雰囲気がぽい
岡崎仁美
竜田揚げ
唐揚げではなく竜田揚げ
雨々単元気
ししとうの天ぷら
辛いやつに当たって良い反応しそう
舞原の絞り滓
オニオンリング
めっちゃなんとなくやけど、ぽい
じゃがりーた三世
串カツ
中身が全然わからない
オーム
コロッケ
声の雰囲気がコロッケの中身の感触に近い感じがするので
テキストを入力
ごぼうのの唐揚げ
細い
縦縞コリー
唐揚げ
唐揚げバカ
大福小餅
揚げパン
甘党すぎるから
叶イブ
チュロス
甘くて可愛いものが似合う
アリリ・オルタネイト
揚げ春巻き
グローバルな感じがするからです
はぜちかきつ
カツ
王道。似合う。
おや…役者紹介の様子がおかしいぞ…
▶︎役者紹介が団員紹介に変化した!
という訳で34期の皆さんには真面目なやつを書いていきたいと思います。
◯たぴおか太郎
稽古日誌とかコラ画像の感じとか見ていたら一見激ヤバな狂人だと思いきや、誰よりも優しくて気遣いの天才で努力家な素敵な方です。なすかさんがいないと成立しなかった事、沢山あるかと思います。あとセンスも大好き。今度の公演も楽しみにしています!
◯岡崎仁美
もはや友達。いっぱい遊びに行ってるもんね〜☺️時にはズバッと厳しい意見も言い場を締める役割は、下手したら嫌われ役になってしまう可能性もあるのに、それが出来るのは普通じゃないです。すごい。ヌピというデカい柱が無くなってしまうことは少し不安もあります。引退しても遊びに行きましょうね!
◯水琴冬雪
オムニに出てなかった私にとっては感謝してもし足りない人です。「らびはもうオレンジ班だからねー」って終礼に入れてく��た事にも大入りを書いてくれた事にも助けられました。嬉しかったです。今役者を出来ているのもベガさんのおかげだと思っています。宣美も、最後にまたベガさん脚本の担当が出来て良かったです。
◯緒田舞里
色んな意味でこうなりたい人。活動内容の特性上でしょうか、ちゃうかを楽しいとは思いつつもその下にはずっとしんどさもあって、でも外公終わりに色々お話しした時にそんな自分がなんかもう色々成仏しました。ありがとうございます。まりおさんは、「この人にそう言ってもらえるなら」と思わされる位偉大で、でもどんな人にも寄り添える素晴らしい先輩です。こうありたいと思う人です。
◯肆桜逸
絶対稽古場作業場吹田にいて欲しい。この人がいれば絶対その場が面白くなるからです。今年入ってから急激に仲良くなった気がします。インターネットの話するの楽しいですね😃引退しても吹田支部(旧)しましょうね。俺は吹田が大好きなんだよ!!
◯児
もう奇怪な動きをしたり美声を響かせてるこたちさんの姿が稽古場から無くなると思うと寂しいですね。自分の中でがっころの演出を出来た事は色んな意味で大きかったと思っていて、その点ではめちゃくちゃ感謝しています。次の公演も楽しみです。
◯らっしー
座長になるべくしてなった方ですね。らっしーさんのホワッとした雰囲気はちゃうかに安寧をもたらしていることでしょう。個人的には私服がカッコよくてめっちゃ好きです。進撃の巨人の服もかっこいいと思ってます。本当です。
◯統括のフォーニャー
なんでも肯定してくれる優しいネキ。個人的にはもっとお話ししてみたかったし、役者ももっと見てみたかったなと思っています。全然関わりの強い訳でもない私が言うのもなんですが、強くてしたたかな方だなと思っています。
◯舞原の絞り滓
外公で共演できて嬉しかったです。もっとお話ししたいと思ってたので。横から聞こえるまほろさんのクソデカ声、いまだに恋しいです。だーがーしかーし‼️まだまだ知らないこともあると思います。願わくばまたその機会があらんことを…
◯じゃがりーた三世
結局この人のことを何も分からないまま引退してしまいそうです。本当不思議な方です。なんでそんな、後輩にもめちゃくちゃ敬語なんですか…?でも時々芯食ったことを言うので怖い。
◯アリリ・オルタネイト
ボス。舞美のね。猫みたいにフラッとどっかに行ったかと思えばフラッと戻ってきて頼りになる人。かっこいい。よくよく考えたらめちゃくちゃハイスペックなことを思い出してすげぇ…となるやつを何回もやってます。
34期、フォーエバー
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