#大空にそびえたつ塔
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夏旅2024 延長戦 - 身延山久遠寺
青春18きっぷがまだ残っている。ということで夏旅の延長戦、日蓮宗総本山 身延山久遠寺へ参拝してみた。
菩提梯から五重塔、本堂へ


三門を抜け緑美しい石畳の参道を進むと目の前に見えてくる絶壁の階段、菩提梯。高低差104m、段数287段、角度はおよそ45度と大変険しい道のりを途中 小休止しながら進みます。

登り切れば涅槃(煩悩が絶たれた安らぎの気分)に達し、心穏やかに先の伽藍へ足を進められる、はずなのですが。。。登り切ったところで立ち眩みがしてしまい、近くのベンチで10分強ダウン。(自分より年長者や小さな子供が通り過ぎていく横で)思った以上に体力が落ちている情けない事実に悲しくなりました(涙)持ち直したところで五重塔、本堂を見学。
身延山山頂・奥之院へ

ロープウェイで身延山���さらに登り奥之院へ。山頂に降り立つと心地よい風がお出迎え。涼しい、と思わず声が出てしまうほどの気温差がありました、快適!そのまま奥之院 思親閣へと歩みを進める。静寂と澄み切った空気に包まれた厳かなお堂、素敵でした。

近くの展望台からは身延の街並みを見下ろすことも。この時点では良いお天気でしたがちょっと入道雲のボリュームが心配。。。足早に山を下りて帰路へ。
蛇足
今回は、都内から東海道線 熱海・富士を経由し富士から身延線にて身延へ。帰りは身延線でそのまま甲府に進む中央線経由で帰る予定でしたが、怪しい雲行きの予感が的中し、身延線 甲府方面はゲリラ豪雨により運転見合わせに。1時間ほど待ったところ富士方面の電車がやってきたため、予定を変更し来た道を折り返すことになりました。久しぶりに雨男の宿命を感じました。

というわけで東海道線経由で帰ったわけですが。。。旅で心は満たされたけれど、お腹がちょっとひもじいな(さっそく煩悩にまみれだした)、ということで熱海駅で途中下車。駅の商業施設にてさくっとお寿司でお腹も満たして、のんびり帰りました。
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『 貨物列車で行こう!』長田 昭二 緒 (文藝春秋)
わたしも乗りたい。
第一章 ついに貨物列車に乗る! 貨物線を歩く/乗れないから乗りたい――そこにロマンがある/人知れず日本の物流を支える駅/極限までのスリム化/「拳一つ分」の隙間/動力車の拠点「機関区」/ついに貨物列車に乗る!/突然の鉄道無線/いよいよ「貨物専用線」に進入/東京で貨物列車を見ない理由 第���章 ルポ・東京貨物ターミナル 鉄道貨物の全容を見るべく「東京タ」へ/貨物列車に乗って貨物駅に向かう/「新鶴見信号場」とは/梯子段を上る「垂直乗車」/「ブレーキ、ゆるめーゆるめー!」/心躍る〝短絡線〟/「いよいよ来たか……」貨物列車は地下へ/羽田空港の下を通る点線=東京港トンネルへの憧れ/昭和で見た夢が令和に実現/添乗区間が延長した!/「東京タ」の構内をほぼ二往復/輸送量は毎年約一〇三%の伸び/高まる大型コンテナのニーズ/変わりゆく物流の仕組み/日本最大の貨物駅にある「中央研修センター」に潜入/異常生時の対応を学ぶシミュレーター/ここに座った以上は定時運行遂行の義務がある/「輸送指令」は〝二度呼び〟が基本/懐中電灯一つで長大な列車を点検 第三章 経営再建と未来の貨物輸送――JR貨物トップインタビュー 「変えるをよし」の企業風土が自信をもたらした/さらなる被害が予想される南海トラフ地震への対策/経営が厳しいJR旅客会社が増えた現状/貨物輸送の新提案・新幹線による鉄道輸送は?/総合的な輸送体系「モーダルコンビネーション」という概念/「安全」のための人材確保と労働環境の整備が不可欠/あらゆる物流の集積地点「東京レールゲートWEST」/銀行員、ハウステンボス……様々な経験から生まれた経営軸/「企業として安全はすべての基盤である」/原風景は「貨物列車のある情景」/「ベテランから若手へ」鉄道を支える、技術を受け継ぐ仕組み/運転士によるリレー方式――確立された輸送体系が強み/鉄道貨物が抱える問題をテクノロジーで解決できるか/従来の設備を有効活用「積替ステーション」/「空荷」を解消した「ビール列車」 第四章 広島車両所探訪記 重要拠点・広島/迂回運転を実現した「匠の技」/歴史を刻む広島車両所/「日本一」の車両所/全般検査と重要部検査奈々枝歴史ゆえの「使いにくさ」/「走って磨かれて輝く」車輪/時に親子、時に兄弟/機関車にはトイレがない/憧れの〝車掌車〟の現実/ベテランから若手へ「技の伝承」/車両所は「大きな家族」 第五章 「セノハチ」貨物列車添乗ルポ――広島貨物ターミナル駅‐西条駅 フィーダー輸送の拠点/数字に出てこない忙しさ/日本一のフォークリフトドライバー/営業面の司令塔/もし列車が遅れたら……信号扱い所の修羅場/〝途中下車〟できない貨物は……/鉄道マンにとっての〝難所〟はマニアにとっての〝名所〟/九州と首都圏を結ぶ物流の大動脈/居住性に優れた運転室/無線の通信に沸き上がる感動/普段乗れない貨物線を走行/本格的な上り坂へ――補機本来の業務開始/上り線には架線が二本/「ノッチオフお願いします。どうぞ」/登りきって連結を外す/「ポウッ!」遠ざかる本務機/待ち時間も切らさない集中力/「発車!」「進行!」一人ぽっちで走り始める/視界も広く、軽快に走る/帰りのほうが忙しい/シカ、イノシシ……夜に遭遇する動物たち/登りと同じ十三分で「瀬野八」を下り終える/列車は貨���専用線へ。時速八十キロで快走/廃車を待つ〝もみじ色〟の機関車/物流を支えるプロの技と知恵 第六章 「文藝春秋」を北に追え!――青函トンネル貨物列車添乗ルポ 大きなミッションを持って貨物列車に乗り込む/「文藝春秋」十月号の積み込みを見学/貨物の積み下ろしや旅客の乗降は行わない「青森信号所」へ/貨物列車でなければ通れない区間に感じるロマン/中村さんが席を譲ってくれた理由が判明/トンボが乱舞する田園地帯を疾走/青函トンネル五十三キロを貨物列車はひた走る/世界第四位、長大トンネルの入口/しばらくすると飽きてくる……運転士の眠気対策は/地上に出たと思ったら次々とトンネルが……/津軽海峡と函館山を望む〝絶景路線〟/急に無数の線路と並走するようになり……/三〇五九列車は定刻より二分遅れで到着/「北斗9号」で三〇五九列車を追跡/コンテナ貨物取扱量全国二位の「札幌タ」/十七時間五十分の鉄路の旅/「盛りだくさん」にもほどがある一日の終わり/一日半ぶりの対面/「イクラ丼」か「混載丼」か/「あとがき���に代えて
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2024.10.01

何度か来たことのある部屋で目を覚まし、そのまま仕事へ向かう家主と別れ、適当なバスに乗った。終点で降車して地図を開き、現在地点の少し先に“植物園”の字を見つけて、そこまで歩くことにする。

赤塚植物園は散歩に向いた園で、行ったことのある中では目黒の自然教育園の雰囲気に近かった。石に支えられたベンチやテーブルが好きだった。


彼岸花や睡蓮も咲いていたのだけれど、見返すと看板ばかり撮っている。先日、「かわいい看板を見かけると__さんを思い出します」と言って、自分では生涯辿り着かないかも知れない街の看板を、Uさんが写真に撮って送ってくれた。それが嬉しかった。好きなものを好きだと口にしてい��と、私の優しい友人たちは、折にふれてそれらを見せてくれる。街灯やソフトクリームライト、看板や室外機の群れ。



植物園を出ると、ちょうど雨が降り始める。傘を差していても、風にあおられた雨粒が少しずつ服を重たくする。このあと誰かに会う予定があるわけでもないから、構わずに散歩を続けた。


途中、公園を見つける。“ゆうぐのなまえ”と太文字で書かれた看板に、“ふくごうゆうぐ:あそぼ〜”や“ノリノリ:ポニー”などと図示されている。その看板には子馬とパンダと虎とがいたのだけれど、実際にはラッコとイルカの遊具もあった。君たちは新入りなのかな、と思う。



高島平団地に着くころ、今日が祖母の誕生日であることを思い出して連絡する。祖父の喉に穴が空いてから、彼女は時折死への欲求を滲ませるようになった。もう年は取りたくないと溜息を吐いていた。いつもならば真っ先に「__は元気かい?」と訊くのに、今回はそれがなかったので、おや、と思う。公園で誰かの落とした青いトラックを見ながら数分話し、電話を終えた。



高島平駅からさらに北へ歩くと、見知った煙突に似たものが見えてくる。そういえば、数日前に投稿した池袋の塔が「高島平にもある」と引用されていた。その頃には雨が上がっていて、青い空に煙突が映えていた。



板橋区立熱帯環境植物館に着く。チケット販売機の前に立っている時点で既に子供のはしゃいだ声が聞こえる。どこかの小学校が遠足中のようだった。Eに「黄色い帽子を被った子供と私としかいない」と報告すると「植物のふりしな」とアドバイスをもらう。


温室の外側には、劇場の貴賓���のような、大きな窓とソファのある空間があり、そこから中を見られるようになっていた。居心地よく、また黄色い子供たちのいなくなってからは人も少なかったので、そこにしばらく座っていた。
これまでは翌日の仕事のために眠れるまで薬を飲んでいたけれど、休職している今は、たとえ寝付けなくても規定通りの量に戻すことを優先している。それで、ここ数日はあまり眠れていない。その���所にいるあいだ、自分が休まっているのを感じられて快かった。





自室に戻ろうと植物館を出て、ガスタンクの3つ並んでいるのを見つける。それが何のために必要で、どう動いているのかを知らないからか、自分にはまったく理解の及ばない宇宙船か何かのように見える。光の反射が綺麗だった。
ガスタンクのそばで母親と電話をする。もともと連休の間だけ地元へ行く予定だったのだけれど、普段滅多に帰省しないことや、今回の休職で随分心配をかけたことを機に、滞在期間を延ばしたのだった。祖母��の通話について話すと、「余計なこと言われなかった?」と心配そうに言われる。どうやら、祖母から「__は子供作んねのか」と何度も訊かれており、私の体調がずっと悪いことや、自分を生かすのに精一杯で子供を作る気はないことを説明してくれたらしい。母の理解の深さが嬉しかった。帰省中に何をしようかなと言うと「あんたは私にレザークラフトを教えなんないよ」と返される。私がもう使う予定のない道具を実家に送ると、母は「勿体ないから」と言って、それを使って新しくものを作り始める。彼女が手芸を教えてくれたおかげで、私は一人遊びの上手な子供だった。今でも手慰みでレースを編む。


浮間舟渡駅へ移動すると、駅のすぐそばに広い公園があったので、その池の周りを歩いた。陽光に晒されたくなって日傘を閉じた数分後、右目から涙が止まらなくなる。感情由来の涙は両目から、それ以外の涙は右目から出る。普段あんな眩しさの中にいることがないから、光をうまく調節できずに疲れたのだろうか。ぼろぼろと出てくる涙に困ってしまう。



17時ごろ部屋に戻る。今日から10月が始まっていた。
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無題
平穏よりも胸のときめきをいちばんにしたら世界のぶあつい皮膚が一枚めくれたかのようになにもかもが歌い踊りかがやきはじめたのをいまでも覚えている。わたしは親が厳しくて外泊できないけれど、そのあいだに同級生の子たちはうつくしい島の海に反射する満月をみて、だれかと夜通しぴたりとからだをあわせて内緒話をするような、今にもぷつりと切れそうな糸のように細くて鋭い若さを世界の夢に浸らせている。感性を野放しにして、こどものころの感動をひとつずつ取り戻す時間がわたしにも必要だった。けれど思いどおりにいかないこともある、それも定めとおもって歯をぎゅっとくいしばる。わたしには必要だった。路上、白い廊下みたいに澄んだ朝霧をかんじる時間。薄いトップス。ズレた口紅。酔った勢いで入れ墨を彫ってしまう危うさ、煙ったクラブでなにもかんがえずに踊って、好きな男と寝て一限目をサボるとか、夜の街頭を走り抜け、くだらないことに時間とお金を費やすこと。「それだけじゃない、夜に遊ばなくても昼に釣りをしたりサッカーしたりそういう遊び方だってあるだろう。そっちのほうが幾分もまともだ」 おとうさんは夜遅くに帰ってきたわたしを叱りつけ、そう言った。わたしはけしてワルにあこがれているのではなくて、ただただ綺麗なものに飽きただけだった。わたしにとって祈りや信仰はさいしょから型があってそれに当て嵌めてハイ完成みたいなかわいいお菓子作りのようなものじゃなかった。自らを成り立たせるピースを集めた上でそれを食い尽くすくらいの覚悟や貪欲さがあなたにはある?わたしにはそれが足りなかった。昔も今も自分でうつくしい歌をつくれない。うつくしいものがたりをかけない。うつくしい絵を描けない。世の中にはフォロワーが万桁いる女子高生がいて、今、何千もの美術展が開催されていて、明日、いつかオリンピックに出るであろう少年がはじめてスケボーに乗るかもしれない。わたしには何もできないかもしれないけれど、彼らの生き様はわたしをわたしたらしめる微かなエッセンスとしてわたしに溶け込む。それを祈りという言葉で表象してはだめ?これからのことをかんがえると、ずっとどきどきする。目の前の光景が、訪れたことのない地の光が、風が、わたしを、わたしのからだを必要としてる気がする。世界中に張り巡らされた血管がわたしの心臓部にも繋がっているような心地。死ぬ5秒前��てどんな感覚なのかしらないけど、築き上げた塔が崩れてゆく感じなのかな、雪景色のような。
無題
朝起きたら腕に友達の噛み跡と身に覚えのない痣が3つくらいあった。耐え難い疲労がからだのあちこちにひっついて、入れ墨と化している。活字の海を、本をその背に背負えたらよかったのに、今のわたしを崖っぷちに引き止めているのはうつくしい言葉でもなくて、泥に塗れた重いカルマ。イヤホンの先から垂れ流れる音楽すらも風のように軽やかで自由なものではなくて、ねばねばした気持ちわるくてかなしいものに聴こえた。夏と、そのあつさと、その底知れぬ闇に街ゆくものすべてがこころのずっと奥の方で平伏している。昼過ぎにスクランブル交差点前の巨大スクリーンが薄青い空を泳いでいるようにみえたこと、街ゆく人の肌色が、シャボン玉のようにその熱を吸収して発光していたこと、ぜんぶなんか夢みたいにふわふわしているかんじがした。もうすぐでなつやすみなのに、大学入ってからそれまでもずーっと夏休みのような感じだったからあまりどきどきしない。みずみずしくずっと光っていたい。わたしもいつかデカい人間になりたい、いつかいつかいつかという文句ばかりが増えてゆくのを横目でみて、ぜんぶカサブタを剥がすように振り解いて拭ってくれる奇跡みたいな命、日々、音をどうしても期待してしまう。どうすればいいんだろーしにてーと思いながらまたあしたも友人と夜ご飯をたべにいく約束した。それでまた家に帰って、朝起きて虚無感に苛まされて、の繰り返しを大量の課題で中和する。薄暗い中でたべるごはんとか朝早起きして化粧をすることじゃない、今はなにもない海とか草原でなにも繕わずにその自然のデカさとか愛を仰向けになって享受するのがいちばんただしいきがする。たすけてと呼ぶには大袈裟すぎるし。わたしはわたしのことをぜったい見放さない、それだけで充分いっぱいすてきでしあわせで救いだということを今じゃなくてもいい何年もかけて真実にしていく、揺るがない愛に変えていきたい。
end
泣き出しそうに張り詰めた空気に鼻を啜る。世界の彩度が落ちて、ぶあつい服を着た街ゆく人たちが皆んなちっちゃな怪獣みたいにみえる。肌寒い。外はずっと灰色、モスグリーン、レモンみたいな匂い。大きな木が揺れて、木の葉の上に横たわっていた雨の滴が霧のように3秒間くらい降った。最近は毎日毎日やることが多くて、それをこなしているあいだに1日が終わる。3��連続で化粧を落とさずに寝てしまった。多くの人が電車にのっているときに外の景色に目をやらないのと同じ感覚で、わたしも生活の外側にひろがる微かな動きに鈍くなった。ずっと特別でありたかった、1番愛されたかった、そういった思春期的な熱望とどんどん疎遠になっていく自分に日々焦ったり安堵したりしている。だけど同時に、わたしの中をまだ生きている17歳のわたしがその面影をときどき覗かせる。期待させる。突拍子もなく走ったり、ゲラゲラ笑ったりする。些細なことで泣いたり、理不尽な世界に怒っている。良くも悪くも変わっていくのなら、これからの自分に期待をしたい。アルバイト先では後輩が6人くらいできて、みんなわたしよりも仕事ができる。わたしはもともと注意をされると衝動的に泣いてしまうところがあったし、シンプルに忘れっぽかった。あまりにも器用に仕事ができないので、ある日店長とそのことについて話し合ったら意識の問題と言われた。その1、人からのアドバイスに劣っている自分を見出してはだめ。その2、素直に人からの意見を受けとる。その3、自分のためでなくだれかのために働く。この3つを約束した。夜の繁華街で50歳の男性に飲みにいきませんかと声をかけられたり、あした授業にどんな服でいくかを考えながら化粧品を見に薬局に寄り道したり、腕に点々とのこる虫刺され痕をみて、それを残した蚊のことを考える。あした、図書館で借りた本の返却期限。わたしもちっちゃな怪獣になって寒さをまるごと食べてしまいたい、寒い日の、霞んだ光やクリアな淋しさ、果実のようにぎゅうぎゅうに酸っぱい気持ちを。
slow burning
大学一年生というよりも、高校四年生というような振る舞いをしているなあ、と自分のことを客観視する。新宿の横断歩道橋から行き交う人々を眺める。つい最近まで、委員会の同期の仲の良さにムラができていて、グループとかカーストとかそういう言葉が浮上してきてしまうほど揉めそうになっていた。それでも、それぞれが居心地の良い場所にしようと歩み寄っている。こういう、諦めによる愛想ではなくて心からの気持ちに胸を打たれる。明大前の飲み屋で酔っ払って「俺みんなのこと愛してるよ」と照れ笑いする先輩に、わたしたちみんな、キモいねーなんて言って茶化した。そのあと夜の大学で騒いでいたら警備員に注意された。机の下に10円玉を落としたのを拾わないで帰る。いつまでも赦されていたい、わたし、山猫のような女の子でいたかった。すぐ隣、肌すれすれにだれかの温もりを感じて弱さを誤魔化すのではなくて弱さを共鳴しあっていたい。「東京の人は生き急いでいる」なんて言葉があるけれど、わたしは美しい光景がそこに広がっていれば必ず立ち止まる人でありたい。仕事に遅れそう、とか、終電が、とかじゃない、好きな人たちのためだけに忙しくありたい。恋人は待ち合わせをするとき、「どこでおちあう?」と聞くのだけど、高2の頃、初めて会う日、それを「(恋に)落ち合う」と勝手に解釈して死ぬほどどきどきしたのを思い出した。それからわたしも「どこで落ちあう?」と聞くようにしている。ドア窓の形に切り取られた青い影が電車のフロアに映って、がたんごとんという音に沿ってフィルム映画みたいに小刻みにうごいていた。池袋で新疆料理をたべて、お腹を下す。スペイン語の中間試験。木曜日、ほんとうは1限に英語の授業があったんだけど、財布を忘れたいせいで交通費が若干足りなくて新宿駅から乗り換え先の電車に乗れなかった。その旨をインスタのストーリーに載せたら、一度しか喋った事ない同じクラスの男の子から「抜け出していくわ、」とだけ連絡が来て、本当にきてくれた。クラスで唯一金髪で、派手で、いつも高そうな服を着ている。ピーナッツをぼりぼり食べながら、ダーツをする。わたしが2回勝って、可哀想だったからあとの1回は負けてあげた。それからは何も無かったかのように授業では一言も喋らない。お互い、目を合わせないふりをしているような、ふしぎな距離感を保つ。渋谷で5分1000円の手相占いをしたら、鎖みたいにいくつもの線が絡まっていますね、と言われた。意外と気にしいなんじゃないですか?「そうですね」と答える。駄菓子屋で1000円使い切ったほうが幸せになれそうだとおもった。電車の隣の線路にカラスが一羽いた。こんなに近くでみるのははじめてだ、と思って、じーっとみつめた。黒なのに黒じゃなくて、光を受けて渋いグリーンや紫っぽくみえる羽毛に目を見張る。なんか、空はどこまでも真っ青なのに光の細部だけ色があたたかい夕方前みたい。ふわっとなにかに気付いて、じーっとそれを見つめて、そこになにかが“視える”とぜんぶ途端にスローモーションになって、焦燥感や虚しさがたちあがってくる瞬間がある。からっぽなのにぎゅうぎゅうな感じ。AirPodsをケースにしまう音が体感的に5秒間くらい耳に残ったり、自分の息遣いにどきどきしたり、すれ違う男子高校生の会話声や、鳥が羽をはためかせる様子がクリアに輪郭が保ったまま空中を転がる。ガムを買って噛みながら、心のもやもやしたなにかを同時に小さく噛み砕いてゆく。光の洪水。家に帰ってパスタをたべたあと、お風呂で下の��をつるつるにする。夕方終わりにお風呂に入るの、とても好きだなあと思う。コンタクトレンズを外さないまま、化粧も落とさずベッドへダイブする。瞼の裏に東京タワーの赤がたましいの塊みたいにまあるく光っている、はやく何もかも諦められる年齢になりたいと思う。
無題
なんかまじでわたしが疲弊していて悲観しているのか、世界が残酷なのかわからなくなってきた。脳科学の講義を受講したあと、テキトーに混雑した休日の街をあるいていたら皆んなの脳みそが透けて浮きでてきそうで気持ち悪くなった。地球4周分の神経線維。そう、どでかい爆弾が街ゆく人々の頭蓋骨に葬られている。ニューロンが軸索を介してつながってゆく、放出と受容を繰り返してみんな手を繋ぎあってゆく。セール中でバイトの雰囲気がぴりぴりしていて、みんな資本主義の豚みたいに働いていた。うつくしくないとおもったし、私も美しくなかった。結いた髪に、ぴたっとあげられた前髪。なにを思っているのかを書くのがずっと怖かった。もしかしたら私の感じているこの欲望はとても汚らわしいもので、それゆえにだれかを傷つけてしまうかもしれない。でも、言葉にしなければすぐにわすれてしまう感情に名前をあげなくなって、水をあげなくなって、そうしたら、じぶんの脳みその溝をうめていたみずみずしい苔までもがすっかり枯れきってしまって虚構を連ねるようになった。空洞に哀しみの音だけが響き渡る。��達はいるけど、私はその友達の1番になれない。恋人みたいな人はいるけど、私はその恋人の1番にはなれない。1番っていうのはほんとうの意味での1番、2番とか3番とかがいない1番。圧倒的な2人の世界の中でのフェアで高貴な1番。有名になりたかった。文章でも外見でも写真でもなんでもいい、だれにも敵わない羽根で世界を羽ばたいてみたかった。わたしを選ばないで、そこらへんのそれっぽくかわいい女の子を選ぶかっこいい男の子たちを信じられないでいる。外国に行ったらモテるよ^_^と投げかけられた言葉について何回も考えるけど、考えるたびにかなしくなる。でもね、神様はいるとおもうの。木漏れ日の首筋に、砂丘のしずけさに、広大な空の一枚下に、その温もりと永遠が芽吹いているのをしっている。そのたびに、わたしはこの世界に愛されていて、まだ19歳で、まだ何にでもなれて、そして世界を(気持ちがあふれてしまいそうなくらい)等身大で愛しているドラゴンみたいにかわいい女の子だとまじないを唱えるようにして心を強く保つ。アスファルトに散った桜が朽ちて、吐瀉物のようにグロテスクにぬるい光を浴びている。走り抜け���!だれかの憎悪の中に、疑念の中に、見下しの中に憧憬の眼差しを覚えながら。東京で灯される光の数だけ、アフリカの広原でつややかな花が咲けばいいのに。光の重さの分だけ、銃弾が軽くなればいいのに。帰り道、ひさしぶりにパンを買って帰った。
日記
弟がiPadのタッチペンを無くしたらしくて、それを聞いた母がすぐにAmazonで検索して新しいのを買った。こういうとき、ほんとうになんか小さなことだけれど、すごく心が愛にみちる。
大学の新校舎の建物のにおいが400人もの人が集まった大教室の縁をすべっていく。扉を開けた瞬間、目と目と目がわたしの顔を捉える。湿気漂うフロアにだれかがペンを落とす音、先生のマイクが吐息までもを拾って湿った熱を加速させる。「儚いって聞いて何を思い浮かべますか?蝶?蛍?蝉?トンボ?」 教授がそう聞くと、みんなのえらぶ選択肢がちょうど均等に分かれる。講義が終わるといつもすぐに帰るイケてる男の子が蛍を選んでいて、なおさらかっこよく見えた。わたし、インスタのフォロワーが490人いるんだけど、その人数って今見てるこの人たちよりももっともっと多いのかと思うとなんか心強いような息苦しいような、不思議な気持ちになるなーとぼんやり思った。君たちはぶっちゃけ勝ち組です、という先生がキモかった。海外の大学院に行きたい。わたしはもっともっと色々な人を知るべきだし、美しい景色にであうべきだし、貪欲に学ぶべきだとおもうから。聡明になって、お金を稼いで、将来だいすきなひとたちにたらふくご飯をたべさせてあげたい。お母さんとお父さんが育ててくれた、守ってくれたこの心の真ん中にそびえる愛情のかたまりを誰かに分け与えていきたい。でも、そうとも思うけど、逆にそれをこなごなにさせてくれる危険性や若さゆえの解放にも目が眩んでしまうの。「今しかできない」ってとてもずるい言葉だなあ。
19さい
19歳とかいちばん呪われていた1年だった。まだハタチじゃないけど、もうそうさせて、と思うくらいに、1年のあいだに10年分くらいの幸せと不幸せがぎゅうぎゅう詰めに、どっちがどっちかわからなくなるくらいに入り乱れててくるしくてさみしくて悲しかった。くるしかった。わたしと同じ純度で、等しく、あいしてほしい。あいされたい。
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Famitsu 914 Persona 3 part pictures and transcription.


登場人物紹介
ここでは主人公を始めとした、これまでに判明しているペルソナ使いの面々を紹介。頼もしい仲間たちだ!!
主人公
声:--
初期ペルソナ
オルフェウス
たけ ば
岳羽ゆかり
声:豊口めぐみ
初期ペルソナ
イオ
い おり じゅん べい
伊織順平
声:鳥海浩輔
初期ペルソナ
ヘルメス
きり じょう み つる
桐客美鶴
声:田中理恵
初期ペルソナ
ペンテシレア
美しい外見ながらじつは戦闘用兵器
←↑順平が頬を赤く染めてしまうほど、かわいいアイギス。しかし、彼女はロボ。しかも、対シャドウ用に開発された、戦闘特化型の兵器だ。残念だったね、順平⋯⋯。
シャドウを倒すべく結成された"特別課外活動部"に、新たな仲間!!
P3
Persona3
ペルソナ3
期待の新作TOP30 ランキングデータ
今週の順位
3位
初登場4月7日号
15位
最高順位5月6日号
2位
新たなペルソナ使いは⋯⋯機械!?
���作における人類の敵、シャドウを討伐するために結成された"特別課外活動部”。前回の記事でコロマルという犬が仲間になることが判明し、驚いた人も多いことだろう。そんなアナタに、さらにサプライズ。なんと、今週紹介する仲間は"兵器"ッ!"美少女"ではなく、"兵器"なのだ!!
主人公たちの仲主仲間になる!!
↑→主人公のそばにいることを目標とするアイギス。学校にも通うことになるのだ。
シャドウ制圧用として開発された、"対シャドウ兵器"。ペルソナを召喚する能力を実装するため、"自我"を与えられている。さらに、自我や精神を人間としての"人格”として保つため、人間と酷似した形状に設計されている。感情の起伏がいまいちで、恋愛や青春時の悩み事などに理解がない。兵器として開発されたため、従順実直な口調で、 命令には完全に従う。戦術面以外の知識は乏しく、勉強は飛び抜けた成績ではない。
アイギス
声:坂本真綾
自我を与えられた"対シャドウ兵器"
さまざまな場所を探索
影時間になると現れる巨大な塔、"タルタロス"。これまでの記事では、ここでの探索や戦いをメインに紹介してきたが、物語の舞台はほかにもたくさんある。ここでは、その一部を紹介しよう。通常時間、影時間ともに、さまざまな場所を訪れることができるようだ。もちろん、訪れる場所によっては、シャドウとの過酷な戦いが待ち受けているわけだが⋯⋯。
通常時間
物語の舞台となる架空の町"港区"。この町では、学校や商店街、ショッピングモールなどを訪れることができる。さらに、夏休みには"屋久島"でのバカンスも楽しめるぞ。島ではさまざまなイベントが待っている!
←駅前の商店街。何か有益な情報を入手できるかな⋯⋯?
南の島でバカンス
↑→ショッピングモールや南の島など、 話の舞台となる場所はたくさんある。
影時間
影時間に探索する場所も変化に富んでいる。つまり、シャドウはタルタロス以外の場所にも存在しているということだ。人間への被害を最小限に止めるため、各地を侵食するシャドウを一掃しなければ!
モノレール?
↑→モノレールの車内。こんな場所にも、シャドウは存在するのだろうか?
←いかがわしい雰囲気。オトナの男女が宿泊する場所か?
ほかの誰よりも戦闘に長ける!?
↑→平和を願う聖人のように純粋無垢な彼女だが、戦闘では重火器を駆使して戦う!
兵器の真価を発揮!
←頼もしいとしか言いようのないアイギス。ふだんは癒し系的な存在なんだけど。
↓→アイギスのペルソナは"パラディオン"。兵器が召喚するペルソナの実力は!?
ペルソナ"パラディオン"を召喚!!
→パラディオンでシャドウを強襲。強烈な一撃で、敵に大ダメージを与える!!
初期ペルソナパラディオン
本作の概要はここでCHECK!
本作は、人気RPG『ペルソナ』シリーズの最新作。シリーズ第1作から続く物語は前作で完結。『3』では登場人物や舞台を一新し、新たな物語が展開されるのだ。本作の舞台となる世界には、一般の人間には感知できない闇の時間帯、"影時間"が存在。主人公ら"特別課外活動部"のメンバーたちは、この影時間に巣食う"シャドウ"という敵を倒すために戦うことになるぞ。私立月光館学園の若者たちは、世界の危機を救う勇者となれるか!?
さな だ あき ひこ
真田明彦
声:緑川 光
初期ペルソナ
ポリデュークス
やま ぎし ふう か
山岸風化
声:能登麻実子
初期ペルソナ
ルキア
あま だ けん
天田 乾
声:緒方恵美
初期ペルソナ
ネメシス
コロマル
声:???
初期ペルソナ
ケルベロス
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やはり、今となっては視聴が困難になっているタイトルが多い。アニメージュの先輩のライターが「OVAは貸本劇画のようなものじゃないか」と言っていた。つまり、中にはよい作品もあるけれど、流行のものでしかなく、月日が経てば振り返られる事はなくなってしまう。そう言われた時には、正直言ってピンとこなかった。「そんなものかなあ」と思っていた。しかし、彼が言っている事は正しかった。認めないわけにはいかない。
1987年にリリースされたOVA
『ダーティ��ア[未放映版]』(1月1日)
『ペンタゴナドールズ』(1月10日) ※総集編ビデオ『重戦機エルガイムII ファアウェルマイラブリー』の映像特典
『エルフ・ 17』(1月14日)
『DOUGRAM vs ROUND-FACER』(1月21日)
『超神伝説 うろつき童子 —超神誕生編—』(1月21日・成人向)
『魔法のプリンセス ミンキーモモ 瞳の星座 ミンキーモモSONGスペシャル』(1月21日)
『学園特捜ヒカルオン』(1月28日)
『ボディジャック 楽しい幽���離脱』(1月28日)
『DREAM HUNTER 麗夢III 夢隠 首なし武者伝説』(2月5日)
『夢幻紳士 冒険活劇編』(2月21日)
『美少女アニメ くりぃむレモン パート16 エスカレーション3 天使たちのエピローグ』(2月21日・成人向)
『MEGA TOKYO 2032 THE STORY OF KNIGHT SABERS BUBBLE GUM CRISIS』(2月25日)
『夢からさめない』(2月26日)
『トワイライトQ 第1話 時の結び目』(2月28日)
『みんなあげちゃう▽』(3月1日) ※▽=ハートマーク
『戦え!!イクサー1 ACT-3 完結編』(3月4日)
『魔龍戦記』(3月5日)
『るーみっくわーるど 笑う標的』(3月21日)
『森山塔 オリジナル作品 5時間目のヴィーナス』(3月21日・成人向)・
『デジタルデビル物語 女神転生』(3月28日)
『Creamy Mami Perfect Memory』(3月28日) ※一部新作を含む総集編ビデオ
『重戦機エルガイムIII フルメタルソルジャー』(3月28日)
『湘南爆走族II 1/5 LONELY NIGHT』(4月10日)
『超獣機神ダンクーガ GOD BLESS DANCOUGAR』(4月15日)
『Cream Lemon ホワイトシャドウ』(4月15日・成人向)
『マシンロボ クロノスの大逆襲 戦場の記憶』(4月22日)
『Cream Lemon 魔人形』(5月1日・成人向)
『サーキットエンジェル 〜決意のスターティング・グリッド〜』(5月21日)
『スペース ファンタジア 2001夜物語』(5月21日)
『Cream Lemon e-tude 雪の鼓動』(6月10日)・成人向
『BATTLE CAN^2』(5月25日・成人向) ※^2=二乗記号
『花のあすか組! 新歌舞伎町ストーリー』(6月10日)
『[超時空要塞マクロス]Flash Back[2012]』(6月21日)
『くりぃむレモンスペシャル DARK』(6月25日・成人向)
『BLACK MAGIC M-66』(6月28日)
『Cream Lemon ゆめいろ BUNNY』(7月10日・成人向)
『TWD EXPRESS ROLLING TAKEOFF』(7月21日)
『マップス 伝説のさまよえる星人たち』(7月21日)
『ロボットカーニバル』(7月21日)
『DEAD HEAT』(7月21日)
『禁断の黙示録 クリスタルトライアングル』(7月22日)
『魔女っ娘クラブ 四人組』(7月28日)
『Cream Lemon サマー ウィンド』(7月30日・成人向)
『火の鳥 ヤマト編』(8月1日)
『ぷッつん メイクLOVE』(8月14日)
『がんばれ!キッカーズ ぼくたちの伝説』(8月21日)
『迷宮物件 FILE538』(8月28日)
『傷追い人 黄金の復讐者 ��ールデン・リベンジャー』(8月28日)
『LILY-C.A.T.』(9月1日)
『パンツの穴』(9月5日)
『MEGA TOKYO 2032 THE STORY OF KNIGHT SABERS BUBBLE GUM CRISIS BORN TO KILL』(9月5日)
『To-y』(9月21日)
『魔法の妖精 ペルシャ 回転木馬』(9月25日)
『ICZER-ONE[戦え!! イクサー1 特別篇]』(9月25日)
『破邪大星 彈劾凰』(9月28日)
『ザ・サムライ』(11月1日)
『デビルマン 誕生編』(11月1日)
『X電車で行こう』(11月6日)
『風と木の詩 SANCTUS—聖なるかな—』(11月6日)
『GALL FORCE 2 DESTRUCTION』(11月21日)
『たいまんぶるうす 清水直人編』(11月25日)
『オリジナル・アダルト・アニメ ピンクのカーテン』(11月25日・成人向)
『LEGACIAM』(11月28日)
『スクーパーズ』(12月1日)
『魔境外伝 レ・ディウス』(12月1日)
『MEGA TOKYO 2032 THE STORY OF KNIGHT SABERS BUBBLE GUM CRISIS BLOW UP』(12月5日)
『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』(12月10日) ※神=神+人
『大魔獣激闘 鋼の鬼』(12月10日)
『ぼくのオールディーズはオールカラー』(12月10日)
『METAL SKIN PANIC MADOX-01』(12月16日)
『Good Morning アルテア』(12月16日)
『THE INCREDIBLE GYOKAI VIDEO JUNK BOY』(12月16日)
『Cream Lemon 二人の ハートブレイク ライブ』(12月16日・成人向)
『傷追い人 —白髪鬼—』(12月16日)
『戦国奇譚 妖刀伝 —鬼哭の章—』(12月18日)
『火の鳥 宇宙編』(12月21日)
『かってにシロクマ』(12月21日)
『ダーティペア[新]』(12月21日) ※全10巻のシリーズ
※参考資料:「B-CLUB」138号(バンダイ)、「ロマンアルバム Animage アニメポケットデータ2000」(徳間書店)
※『ルパン三世 風魔一族の陰謀』『妖獣都市』等はOVAとして企画された作品だが、ビデオ発売に先行し、劇場で公開されている。ここでは劇場作品とみなし、リストから除外した。
※『戦国奇譚 妖刀伝 ―破獄の章―』は、アニメビジョン連載時を初出として、このリストからは除外した
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政情が不安定なミャンマーで、犯罪集団よる前代未聞の巨大な拠点が築かれていたことが明らかになりました。 タイの警察によりますと、タイ国境に近い複数の拠点で、日本人数十人を含む1万人以上が監禁され、特殊詐欺などの犯罪に加担させられているとみられています。 ノルマを課され、達成できない場合は拷問を受けるなど、悲惨な状態に置かれていたことが取材を通じて明らかになってきました。 ■“ミャンマー詐欺拠点”1万人以上監禁か 17日、タイで行われたのは監禁被害者の救出に向けた話し合い。日本や中��など関係する約20カ国の大使館関係者が情報共有の強化で一致しました。 タイ国家警察人身売買対策センター タッチャイ センター長 「日本人については、今まで2人の少年の追跡に協力した。最後の人は16歳だったが、すでに引き渡している。タイと日本が協力していく予定だ」 ミャンマーとの国境近くに位置するタイ北西部の街メソト。路上に設置された看板には「警告」の文字。「ミャンマーに入ると特殊詐欺の仕事をさせられ全てを失う」と書かれています。 厳重な警戒は川の反対側、ミャンマーにある施設が理由です。そこに広がっているのは区画整理されたニュータウンのような街並み。現地では『KKパーク』と呼ばれています。街のほとんどが犯罪組織の拠点で、多くの外国人が監禁されているとみられます。 壁には有刺鉄線が張られ、複数の監視カメラも。現地のジャーナリストによると、芝生付きの豪華な住宅は組織の幹部の家で、集合住宅には監禁されている人が暮らしているとみられています。 少し離れた別の拠点では、多くの人が建物から出てくる様子が確認できました。タイ警察によると、ミャンマー国内の詐欺の拠点に監禁されている外国人は1万人以上いるとみられるということです。 収容されている人の多くはタイから川を渡り、ミャンマー側に連れて行かれたとみられています。中には日本人も。先週、バンコクの空港で拘束された藤沼登夢容疑者(29)。日本に住む17歳の男子高校生を連れ去った疑いが持たれています。 藤沼容疑者は、オンラインゲームを通じて知りあった高校生にタイ旅行を勧め、航空券をプレゼント。タイに着いた高校生をミャンマーのアジトに連れていき、詐欺に加担させたとみられています。 また、先月には違法に国境を越え、ミャンマーに渡った疑いなどで日本人の男4人が拘束されました。警察は、4人が日本人を対象にした特殊詐欺に関わった疑いもあるとみて捜査しています。 ■19時間労働に暴行も…過酷な生活 国境付近では先週、保護された外国人260人が船に乗せられ、タイ側へと渡ってきました。多くの人が連れ込まれ、監禁されているアジト。中ではどのような生活を送っていたのでしょうか。逃げ出した人に話を聞くことができました。 監禁されたバングラデシュ人 アリヤンさん 「稼がなければ罰が待っています。(詐欺は)悪いことですが、選択肢がありませんでした」 バングラデシュ人のアリヤンさんは条件の良い求人情報に応募し、去年8月にタイへ。しかし、待っていたのは銃を持った犯罪組織でした。SNSで女性になりすまし、男性に投資話を持ち掛ける詐欺を強制されていたといいます。 監禁されたバングラデシュ人 アリヤンさん 「毎日19時間、ノルマを達成するまで働かされます。(達成できなければ)電気���ョックです。暗い部屋に送られ、そこでは食事も与えられません」 監禁された人はノルマを達成できないと、大きなあざができるほど暴行を受けたり、スタンガンのようなものを当てられたりするといいます。 監禁されたバングラデシュ人 アリヤンさん 「私のグループには100人ほどのアジア系やアフリカ系が働かされ、よそでは中国や台湾、日本からの人もいました。彼らは、日本や台湾の人は賢いので積極的に雇おうとしています」 アリヤンさんは約45分泳ぎ続け、自力で逃げ出しました。 監禁されたバングラデシュ人 アリヤンさん 「川に飛び込んだ時、監視塔にいた見張りから銃弾を4発浴びました。友人たちがまだ戦っています」 なぜこの地域に犯罪拠点が広がったのでしょうか。タイとの国境に位置するミャンマー東部のカレン州は2017年以降、中国の民間企業と国境を守る少数民族の部隊が共同で開発プロジェクトを進めていました。2022年4月に撮影された写真では緑に囲まれ、建物がなかった土地が、7カ月後には様変わりしています。 建物の建設が進む一方で、裏では中国マフィアが運営する違法カジノや詐欺集団の隠れ蓑となっていることが問題になっていました。そんななか、4年前に起きたクーデター。ミャンマー軍事政権となった後も開発は続き、去年3月、国境を守っていた少数民族が国軍に反旗を翻したことで、ますます無法地帯になっていきました。 ■日本人数十人以上がアジトに ノルマと激しい暴行が続く日々。地元の支援団体によると、ターゲットは日本人に移りつつあるといいます。 市民団体で被害者支援 グリティヤー代表 「日本人の需要があり、1人連れてくると5000ドルが支払われるという話が出回っている。今まではアフリカ諸国から多くの人が連れてこられていた。すでに対策が進んだ一方で、日本では被害を知らない人が多いからなのかもしれません」 タイの入管幹部によると、現在アジトにいる日本人は「数十人から100人に達しないくらい」だといいます。 タイは今月から、ミャンマーの国境周辺地域への電力供給を停止するなど対応を強化。一方、ミャンマーの国境警備隊は複数の施設を摘発し、約1万人を拘束。今週中にも強制送還する見通しです。 日本の外務省は、就労を伴う渡航には注意するよう呼び掛けています。 ■なぜ多国籍?日本人も加担か 監禁されている人々の国籍はまだはっきり分かっていませんが、12日に保護された260人の国籍をみると、エチオピア、フィリピン、インドネシア、ブラジルなど20の国と地域に及んでいます。 なぜこれほど多くの国の人を集めたのか。特殊詐欺に詳しい日本の捜査官は「国ごとにチームを作って詐欺行為をさせていたのだろう。日本人なら“日本人だけのチーム”を作り、日本向けに詐欺行為を行う」と推測しています。 ■“中国系”組織 なぜここで活動? タイ当局によると、犯罪グループの拠点とみられる場所は、タイとミャンマー国境沿いに複数あるということです。 なぜここに拠点が作られたのか。タイ当局によると「この地域は“特定の武装勢力”が支配していて、他の地域より政府や軍の統制が届きにくい。そのため、犯罪グループが活動する自由度が高い」 中国系の犯罪グループが指揮していたという情報ありますが、中国の国境とは少し離れた場所。なぜこの場所が選ばれたのでしょうか。 中国総局の李志善記者の取材によると、中国系の特殊詐欺グループは元々、国内で活動していましたが、厳しい監視や取り締まりから逃れるために国境を越えたということです。 中国は東南アジアに多くの投資をして、ミャンマーにもカジノ建設や経済開発を進めてきましたが、ミャンマーのクーデター、自国の経済低迷でうまくいかず、中国系犯罪グループが安値で買い取り“犯罪の城”にするというケースもあるということです。 ■“中国系”組織 摘発難航の背景 そこまで分かっていて、中国当局はなぜ摘発しないのでしょうか。李記者によると、摘発が難しい背景があるといいます。 中国系の犯罪グループは、中国と国境を接するミャンマー北部にも拠点を持っていましたが、中国当局の働き掛けもあって壊滅したということです。ただ、今回の犯罪拠点は中国との国境ではなく、中国当局の目が届きにくいうえに、ミャンマーの政治状況も複雑で取り締まりが難しいということです。 この問題に中国外務省は17日、「タイ、ミャンマーなど周辺国と連携し、詐欺の撲滅を共同で進める」としています。
「ノルマ達成するまで…」19時間労働に暴行も“ミャンマー詐欺拠点”1万人以上監禁か(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
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愛の喪失について
作家のモーパッサンは大のエッフェル塔嫌いでーーもっとも建立当時は多くの人があのおかしな塔を毛嫌いしたそうだけどーーこんな言葉を残している。パリにいてエッフェル塔を見ないで食事ができるのは、エッフェル塔のレストランだけだと。そこにいるあいだは、それを見ないで済む。しかしひとたびその場所を離れたなら、どこへ行こうとそれが目に入る。このエピソードを目にしたときに思った。このジレンマは愛についてのアナロジーにもなりえる。もし愛を見たくないなら、愛のさなかにいるべきだ。誰しも愛に飽き飽きしていて、もうそれについては考えたくもないと感じている。だから誰もが愛の内にいようとする。
人はぞれぞれ認知の形式が異なる。認知のパースペクティブが。きみの絵を基準にするなら、ぼくの絵はパースが狂っているし、その逆もまた真だ。それは空間認識の違いであり、ボキャブラリーの違いであり、良し悪しの判断、その判断の重みづけの基準の違いでもある。ぼくときみのあいだには齟齬がある。もちろん、この命題には「任意の人物AとBのあいだには齟齬が存在する」以上の意味はない。こうした類の”議論の一般化”を好まないのも、きみの選好の特徴だった。「一般論はどうでもいい、それであなたはどう思うの?」感情やその表現の仕方には無数のバリエーションがあるのだから、ぼくはそれらの差異こそ重要だと考えた。でもきみはそうじゃなかった。ただひとつの自分の感情が重要だった。思うに、これはある種の信仰の問題だろうか。多神教か、一神教かみたいな。違うかな。いずれにせよ両者の違いを、ぼくはうまく乗りこなせなかったと思う。
愛があり、愛の喪失がある。それはありふれたことだ。大切だったものが、ある日ゴミのようになる。あるいはゴミのようなものが、ある日を境に宝物になる。不要なものは廃棄処分すればいいし、大切なものは保管すればいい。ぼくはあるとき不要な��ミとなって、廃棄処分された。少なくともぼくのパースペクティブでは、そうだった。だからあれらの年月、そこで紡いだ時間について、尊重できない気がしている。あるとき自分が不要なゴミとなり、廃棄されたなら、そう判断した相手をリスペクトするのは難しい。そのことに葛藤してきたし、そうした葛藤は朝の目覚めを暗くもした。
精神の不純について。きみは元気だろうか。きっと元気だろうな。いまぼくはきみを憎むことができる。やっとできるようになった。憎しみを持つことは、それ自体が精神の不純だと、きみはいうだろうか。それでもこのさきの物事を順通りに進めるために、ぼくにはこの方法しかない。きみはきみでうまくやるだろう。ぼくもぼくでうまくやろうと思ってる。廃棄処分によって、ぼくの生活は不毛になった。一定程度にはね。この喪失がきみにとっても一定程度の不毛になるよう、そんなパースを使って、描き始めたところだ。もちろんのこと、この話には「任意の人物AとBのあいだには齟齬が存在する」以上の意味は、おそらくない。きみの絵を基準にするなら、ぼくの絵はパースが狂っているし、その逆もまた真だということ。
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2024年11月25日(月)

月曜日は原則として1人で出勤、東寺五重塔前を通るルートだ。今朝は信号待ちのタイミングが良く、隣のレーンが空いている間に写真を撮ることが出来た。境内の紅葉の進み具合を見ると、夜間ライトアップもきれいだろうなぁ。職場の欅もしっかり色づいて、これをみれば冷え込みが厳しくなっても文句は言えない。さて、後期授業も10週目、もう少し頑張るぞ。

5時20分起床。
ツレアイが起きるのを待って洗濯開始。

彼女は息子たちの朝食と次男のおにぎりを用意、その後私が夫婦の朝食を整える。奥川ファームの手打蕎麦、賞味期限間近の昆布をたっぷりトッピング。
洗濯物を干す。
珈琲を入れる。
彼女と三男の弁当を用意する。
1人で出勤する。
いつものMK石油で給油、以前にも一度あったことだが、なぜか<社員価格>でいれてくれた。@155*34=¥5,270、ともかく安いのは有り難い。

順調に到着する。
換気、ラジオ体操第一、お茶。

ユニクロの誕生日クーポンは今月まで、新発売のバッグとジーンズを購入する。
木曜日の<共生社会と人権>の資料作成。
午後の<情報機器の操作Ⅱ>の内容確認、例題を解く。
昼にはラジオ体操第二。
3限・4限<情報機器の操作Ⅱ(看護学科)>、先週のExcel試験の解説、グラフの構成要素の説明と例題、その後Excel試験を再度解かせて提出させる。何しろ<if関数>をほとんどのものが使えていないのだが、人の話を聞いていない、教科書をちゃんと読んでいない、つまり・・・基礎学力の低下を痛感する。

帰路R171の混雑が激しく、結構時間がかかってしまった。

帰宅すると<SOU・SOU>から郵便、先日のメルマガプレゼントに当選とのこと、ちょっと嬉しい。
ツレアイは午後に訪問Ⅰ件だけ、私より早い帰宅、夕飯前にココに点滴。

夕飯は彼女が用意してくれた<無水地鶏カレー>、簡単サラダとリンゴを添え、スパークリングワインを抜く。
録画番組視聴、サラメシ
(26)10歳の息子弁当▽秋のソラメシ▽さし飯〜東京・浜松町
初回放送日:2024年11月21日 自動車整備工場で働く父のお弁当を作るのは、小学5年生の10歳の息子。料理を始めて6年になるという小学生のお弁当作りに密着しました!▽深まる秋、都会の青空の下でランチを食べるみなさん。「ソラメシ」を楽しむ人たちにその魅力を大調査。以前サラメシで出会った人も再び登場!?▽妻への感謝を伝える夫のサプライズ弁当は、スマホを再現?▽街行く人に突撃!ランチから本音を探る「さし飯」。舞台は東京・浜松町!

昨日読み込んだCDから、小三治「品川心中」を聴く。
サゲを待って、布団の中に吸い込まれる。

月曜日にしては珍しく、3つのリング完成とは嬉しい。
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キスをしすぎると、キスの特別な価値みたいなものがなくなるんじゃないかと思った。「好きだった人に言われたずっと忘れてない言葉」みたいな、そういうキラキラした衝撃的な瞬間をこれからも君につくってあげられるのだろうかと思った。いつまでも、君の最高の女の子でいたいと思った。
彼氏が充電してくれたモバイルバッテリーが、それだけで宝物みたいに見えた。彼が入れてくれた電気が尊いものに思えて、一生使わないでおこうと誓いみたいに思った。旅行3日目に日が変わった深夜1時半頃、彼が買わせてくれた大きなぬいぐるみを抱きながら君を見ていた。ふかふかのベッドに横たわりながら、ぬいぐるみと君のパーカーを抱えていた。わたしのスマートフォンの充電がなくならないように、わたしのモバイルバッテリーを君が充電してくれた。君がやさしく充電機を差す姿がスタンドライトの逆光で影になって、描くことのはじまりって、愛する人の影をなぞったことなんだよって言いたくなった。君をなぞってずっと忘れないようにしたいって思った。何回も何回も君を反復して、擦り切れるくらいに思い出したら、生まれ変わっても覚えていられるだろうかって思った。
はじめて日焼け止めを塗り始めた5月1日がもう1か月前になろうとしています。お久しぶりです。青い月はいつだって燦然と眠って光っています。先日、恋人と2泊3日の旅行をしてきました。会えるのは2ヶ月ぶりでした。やっぱり、この人と一緒にいたいと思いました。付き合った���に彼が送ってくれた、俺の余生あげるから君の余生を幸せにさせてよって言葉が永遠に忘れられないでいます。
デートする度にここに書くのは、忘れたくないからです。一瞬一瞬を思い出せたら、永遠に忘れないかもしれないって思えるからです。
通勤で混んでいる新幹線で運良く2人席が空いていて、彼が乗る駅まで隣に誰も座らないように小さな抵抗をしてみた。彼が乗る駅に停りそうになって、ゆっくり流れる景色から君を探してみたけど見つからなくて気持ちいい不安があった。着いて5秒後くらいで会えて、いつもの恋人だと思った。大好きで嬉しくて、よくわからないくらい安心する。新幹線だから手は握らなかったけど、ずっと触れてる肩が嬉しかった。
ホテルに近い改札口をふたりで探した。ホテルまでは少し遠かったけど、冒険しているみたいだった。真っ直ぐな通りの先にはスカイツリーが見えた。その日はたくさん歩いてたくさん見てたくさん考えたけど、彼が一度も疲れたとか嫌だとか言わなかったことがすごくうれしかった。この人となら大変なことでも一緒に歩いていけるんじゃないかって、些細なことだけど。ホテルまでの帰り道からはライトアップされた紫色のスカイツリーが見えた。ライトアップの意味を調べて読み上げたけど、彼氏が眠そうでかわいかった。確か「雅」っていうライトアップだった。ふたりとも22時くらいにはきっと眠っていた。たまに目を覚ますとふとんに埋もれている彼がいて愛おしかった。ふとんをひっぱると、んーと唸りながら私に3分の1くらい渡してくれるのがかわいくて。目が覚めると朝の5時30分で、部屋に射す朝日が綺麗だった。君がくれたステンドグラスみたいな栞がキラキラ輝いて綺麗だった。うとうとしながら横になっている彼を見ながらお湯を沸かしてコーヒーを飲んだ。幸せだって思った。そういえば、フルーツティーを飲んだ後にキスしたら甘いって言ってたね。微睡んだ君の隙間から2つの水滴が垂れているのを見て、指でなぞった。わたしだけの秘密って思って、それを口にいれた。君はここにいるって思った。
ホテルを出てほとんど夏みたいな爽やかな空の下をキャリーケースを引きながら歩いた。街の看板や建物を見ながら君となんでもないことを話すのが楽しかった。駅のロッカーを探し回って、エレベーターを待っている時に君に日焼け止めを塗ってあげる。外でも首や顔に触れて家族みたいだなーって思った。自分がしてもらってたように自分もこうして人にしていくんだなって思った。少しだけ顔が白くなった君がかわいかったな。ケチな私がロッカーにキャリーケースを2台とも無理矢理入れたら取り出せなくなって君の手を煩わせてしょんぼりした。自分っていやな人間だなーと思ったけど君が仕方ないねって笑ってくれて大丈夫になった、やさしくてあったかくてずっと一緒にいたいって思った。メンチカツとかアイスとかふたりでおいしいねって分け合えるのがうれしい。おみくじを引いて当たっててうわーってなったり浅草寺の煙が目に直撃して泣いたりお参りしたりした。彼がちゃんと祈ってる後ろでそれを叶えてくださいってちゃっかり手を合わせた。
最果タヒのグッズを買いに紀伊國屋書店本店に行ったりサンシャイン水族館で毒を持った生き物を見たりして、外に出たらもう空が真っ黒だった。風が強く吹くサンシャインシティの広場で彼と手を繋いでひとりじめしてるみたいに歩いた。ベンチでキスをしてるカップルの近くのベンチに座って、そこから見える光る塔が何なのかふたりで必死に調べた、今思うとなんでそんなこと?と思うけど楽しかったなあ、結局専門学校の偽物スカイツリーだったね。ふたり手を繋いで風に吹かれながら暗い空を見上げてた。星なんて見えなかったけど、灰色と藍色を混ぜたみたいな空に電飾が反射してもやがかかったみたいに見えていた。人混みの中を急いで歩いたけど乗ろうとしていた電車に間に合わなくて2マスもどる。
2時間くらいかかる電車に乗って次の場所へ。ぬいぐるみを掴みながら、イヤホンを片方ずつつけながらお笑いのショーレースを見た。吐いてる人がいたり電車を降りてお水を買ってきてくれる人がいたりなんとなく忙しい時間だった。 ホテルについて夜中までやっているアイス屋さんへ行くと長蛇の列。若者が多くてびっくりした。彼の好きなラーメン屋へ行って深夜1時に中盛りという名の大盛りのまぜそばを食べた。おいしかったね、わたしは眠すぎて食べながら眠りそうでしたけど。お酒を買ってもらったのにホテルに帰るとすぐ就寝。ほんとうにありがたい恋人。翌朝シャワーを浴びて彼にバトンタッチすると時間が足りないことに気付く。ゆっくりしたかったからフロントに電話して1時間延長、支度が大体終わったあとまだ終わらないでしょみたいな感じになってもう1時間延長。この1時間がなかったら帰るのが惜しいくらいだったと思う、会えているときくらい君に触れていたいよ
この日は急遽彼の友人とバーベキュー。正直めちゃくちゃドキドキした。めちゃくちゃかわいい彼女って思われたいじゃん。それが彼を立てることにつながる?みたいな私の筋の通らない理論。駅まで彼の友人が迎えに来てくれてわーってなった(表せない感情)。車がお兄ちゃんがこの前買った車でこの年代の人ってみんなこれ乗るのかな?とか思った。そういえばお母さんがこの車見ると毎回遊んでそうな若い男の人が乗ってて助手席に女がいるって言ってた。うちのお母さん調べ。友達と話してる彼氏を見るのが変な感じだった。嬉しすぎてtwitterにも書いたけど、彼氏の音楽の趣味が良いのは勿論で、彼氏の友達も音楽の趣味が良いのたまらんすぎた。3人で乗ってた車でボーイズ・オン・ザ・ラン流れてたの一生忘れないと思う、ほんとに。酔った彼氏が友達とアジカン歌ってたのも音だけ覚えてる、私も酔ってたから音だけ。それからふたりとも記憶がないままなんか電車に乗っててなんか駅にいてなんかトイレに行ってなんかベンチで介抱してなんか母親を怖がって急いで電車で戻って結局新幹線遅らせて酔いが覚めた彼に飲み物買ってもらってマックで爆泣きした。「君が笑っていられるように頑張らなきゃな」 みたいなことを言われてこの人が救ってくれるんじゃないかって思った。 前ここにも書いたかな?女子高生のわたしのインスタの裏垢に書いたの。 「君の生きる場所はここじゃないと 君が手を引いてくれ」 ずっと忘れてないわたしが書いた言葉。久しぶりに開いたけど綺麗で儚くてさいこうだった。なきそう。非公開から解放したのであなたもあの日のわたしのこと忘れないでいて。
違うことで着地しちゃったけどパラシュートじゃなくて君から借りたパーカーが風でふくらんで運ばれたっていいよね。この人がいいってもっと強く深く思う数日間でした。いつまでも幸せでいて。ここまで読んでくれてありがとう。もう君も目撃者だよ。
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Iori Kanzaki ft. Soraru and Lon- Irreversible Chronostasis (Fukagyaku Chronostasis / 不可逆のクロノスタシス) English Lyrics
Presented by Studio Guiana, this song is also accompanied by an online novel. I’m SO SO happy to see Soraru and Lon singing together again!!! Feels like balance has finally been restored to the universe 🙌
色のない世界の底から
さあもう起き上がる時間だ
偽物の命を抱えて
映えわたる景色の向こうへ
From the depths of this colorless world
Come! It’s time for us to rise up
Burdened with this false life
Let us travel beyond the landscape on our screens
ここからは仮初の人生
それでも確かにある夕景
夜が来たら命をベット
気を抜けばすぐに負け犬のルール
Everything from here is but a temporary life
Yet there’s no doubting the sun’s warm evening glow
Gambling with our lives once the night comes
If we let our guard down, we immediately abide by the losers’ rules
星を探し歩く狩人
ロマンも生きるための商売
いつかは目指す艇の塔へ
今はその日暮らしで歩くアバター
A hunter tracking down the stars
A trade that pays the bills and delivers dreamlike thrills
Towards the Skiff Spire we’ll aim for someday
This avatar walks, dawn to dusk
茜色に染まる街の音
すれ違う獣の気配に
君と目が重なるその時
心臓が何かを悟った
Bustle from the crimson-dyed town
Nestled among the presence of passing beasts
The moment I laid eyes on you
My heart realized something
ノイズ混じりな画面越しの君の目で
世界は狂う
On the other side of the noise-riddled screen, your eyes
Made my world snap
体も全て心も全て
傷つくと知って博打をする
獣のように生きる電子の
頭上を舞う無垢な流れ星
もう止まれない
With all my heart and soul, all the fire in my bones
I don’t care if I’m hurtー I’ll still roll the dice
Electrons living like beasts,
Innocent shooting stars dance above my head
There’s no stopping me anymore
信号の世界の底から
さあもう目を覚ます時間だ
本物の命と信じて
満月の夜空の向こうへ
From the depths of this signal world
Come! It’s time for us to wake up
Believing this to be a real life
We travel beyond the night sky and full moon
皆自我を持って生きてる
毎日を必死で生きてる
匂いも味もある
その裏で誰もが当然と知るゲーム
Everyone’s living, possessing a sense of self
Every day we’re living, frantically, with desperation
We smell, we taste
But behind the scenes, everyone knows this is obviously a game
君の顔が目に焼き付いた
その日から何かが狂った
確かにあるこの感触の
全てに不安と違和感があった
Your face is seared into my mind
Ever since that day, something inside me snapped
I couldn’t doubt the sensation
It made me feel unsure, unsteady about everything
現実と仮初の合間
世界を行き来して気づいた
僕らはまだ目覚めていない
満月は今でも繰り返してる
In the realm between reality and temporality
I realized it, coming and going between worlds
We’re still not awake
The full moon keeps repeating
ノイズ混じりな記憶の底で
君の笑顔が響いた
From the depths of my noise-riddled memories
Your laughter resounded
体も全て記憶も全て
この出会いを待っていたみたいだ
朧げだった今までのこと
この炎が意味を呼び覚ますさ
もう止まれない
With all the fire in my bones, every memory that I hold
Something tells me that I’ve been waiting for this reunion
Everything up until now has been nothing but a blur
These flames invoke my purpose
There’s no stopping me anymore
仄暗い夜の情景に
僕たちは世界を見ていた
君とならきっと大丈夫
君だけがただ気になっている
In the scene unraveling in the dim night
We watched the world
I’ll be alright as long as I’m with you
I only care about you
そんな夢を何度も見てた
透明になってく記憶の
奥にただ根付いていたのは
たった一つ君の姿だ
I’ve seen that dream countless times
In the depths of my fading memories
The only thing that’s taken root
Is you
君が誰なのか私は知っている
君が誰なのか僕は知っている
繰り返す世界の間で
何度でもすれ違っていた
I know who you are
I know who you are, too
In these repeating worlds
We’ve passed each other countless times
この世界の全てを守ろう
この世界の全てを話そう
さあ行こう明晰夢の向こうへ
本物の温もりの方へ
Let’s protect everything in this world
Let’s discuss everything in this world
Come! Let us travel beyond this lucid dream
To a real warmth
<台詞>
誰もが夢の住人でした
自分が学園都市「モルフェ」に通う学生と信じて疑わない数千人の中から
誰か一人でもいい
僕は見つけ出さなければならなかった
あなたがその一人です、アルト
どうして…どうして、私を
Dialogue:
Everyone was an inhabitant of a dream.
Out of the thousands of students who believed they were attending the city-school, “Morphe”,
I had to find someone, anyone.
I just needed to find one of them.
And you are that person, Alto.
もう止まれない
もう止まれない
There’s no stopping us anymore
There’s no stopping us anymore
<台詞>
どうして…どうして、私を
Dialogue:
Why… Why me?
もう止まれない
もう止まれない
There’s no stopping us anymore
There’s no stopping us anymore
眠る体も揺らぐ心も
さよならをするなら今なんだ
これでいいんだ
ここに来たんだ
君とじゃなきゃ意味はないからさ
This slumbering body, this shaken soul
If we have to say goodbye, then now's the time
It’s ok
We’ve come this far
Nothing matters if I’m not with you
体も全て心も全て
傷つくと知って手を伸ばした
確かにあの日あの時君と
目があって世界が狂ってから
煌き出した
物語が
With all my heart and soul, all the fire in my bones
I don’t care if I’m hurtー I held out my hand
There’s no doubt that on that day, that moment my eyes
Met with yours, my world snapped
And our story
Started sparkling
仮初の世界は終わりだ
もう一度あの闇の方へ
もう一度心を揃えて
あの夜に名前を付けるなら
It’s the end of this temporary world
One more time, we’ll travel towards the darkness
One more time, we’ll align our hearts
And if we were to give a name to that night, we’d call it-
#This took me a hecking long time cause it's a pretty long song and also I was super thorough#been trying to up my translation game recently and studying a lot#soraru#lon#utaite#soralon#translations
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【かいわいの時】元禄六年(1693)八月十日:井原西鶴没 (大阪市史編纂所「今日は何の日」)
西鶴は元禄6年(1693)に亡くなったが、その墓は長い間不明であった。明治20年を前後するころ誓願寺境内で発見され再興されたという。発見者についてはいくつか説があり、幸田露伴であるとも、朝日新聞記者の木崎好尚であるともいう。
(1693年)下山鶴平・北條団水、西鶴の墓を建立 墓石は位牌型の砂岩製のもので、「仙皓西鶴 元禄六癸酉年 八月十日 下山鶴平 北條団水 建」と刻まれている。この墓碑を建立した下山鶴平については、西鶴の版元ではないかといわれている。北條団水は京都生まれの文人で、橘堂、滑稽堂と号した。西鶴を慕って来阪し、西鶴の死後7年の間、鑓屋町の庵を守ったことで知られている(大阪市指定文化財)。
(1801年)太田南畝(蜀山人)、書肆山口屋の案内で西鶴の墓に参る 寺町をすぎ 誓願寺に入る、甃庵中井先生の墓あり《略》 此寺に西鶴か墓ありと書肆山口屋かいへるによりて墓はらふ下部にとふに志らず、つらつら墟墓の間を見るに一ツの石あり、仙皓西鶴とゑれり。右のかたに元禄六癸酉年八月十日としるし左の方に下山鶴平北条団水建と有り。也有翁の鶉衣にも、作文に名を得し難波の西鶴は、五十二にして世を去給ひ「秋風を見過ごしにけり末二年」といふ句を残せりとかけり。げに八月に終りぬるには折からの句成へし(太田南畝)。『葦の若葉』四月廿一日条より。句読点後付け。ママ。
(1802年)滝沢馬琴、太田南畝に紹介された田宮盧橘の案内で西鶴の墓に参る 西鶴が墓は、大坂八町目寺町誓願寺本堂西のうら手南向にあり。〈三側目中程〉七月晦日蘆橘と同道にて古墓をたづぬ。はからず西鶴が墓に謁す。寺僧もこれをしらざりし様子なり。花筒に花あり。寺の男に何ものが手向たると問ふに、無縁の墓へは寺より折/\花をたつるといふ。
棹石高サ二尺余ヨコ一尺 台石高七八寸 大字 総高サ二尺八九寸
元禄六 癸酉年八月十日 仙皓西鶴 右ノワキ 下山鶴平 北条団水 建
團水は西鶴が信友なり。西鶴没して後、團水京より來り、七年その舊廬を守れり。そのこと西鶴名殘の友といふ草紙の序に見へたり。追考 難波鶴に云。西鶴は井原氏、庵は鑓屋町にあり(滝沢馬琴)。『羇旅漫録』より。句読点後付け。(写真参照)
(1889年1月)幸田露伴、誓願寺無縁墓にある西鶴の墓を探し当て、卒塔婆を立てる 露伴は住職に供物を出して、 お墓をちゃんとしてほしいと言い、香を焚き、水を手向け、卒塔婆を立てて去るわけです。それが、明治22(1889)年の1月のこと。その卒塔婆には、「元禄の奇才子を弔ふて 九天の霞を洩れてつるの聲」と書いた(肥田晧三)。「上町台地から本をめぐる時空の旅へ」『上町台地フォーラムvol.9』2018より。
(1889年8月)尾崎紅葉、西鶴の墓を訪れ、卒塔婆を残す 紅葉も、同じ明治22年の8月に西鶴の墓を訪れ、「為松寿軒井原西鶴先生追善」と書いた卒塔婆を残した(肥田晧三)。
それではなぜ、この二人は西鶴を知ることになったのか。露伴は帝国図書館、今の国会図書館にあった西鶴の本を随分と勉強したんです。また当時、東京に淡島寒月という人がいましたが、彼は時代に先駆けて西鶴を評価し、自身でも作品を手元に持っておりました。その寒月と仲が良かったのが露伴で、彼の西鶴作品を借りて徹底して読んだわけです。紅葉も、露伴に遅れてですが、やはり淡島寒月から西鶴の作品を教えられたんです(肥田晧三)。
(1889年11月)木﨑好尚、読売新聞に「西鶴の墓」を寄稿 大阪朝日新聞の青年記者だった木﨑好尚は、後に頼山陽や田能村竹田の研究で知られるようになる人です。この人が、明治 22 年にやはり誓願寺に行くわけです。すると新しい卒塔婆が二つ西鶴の墓に立てかけてある。一つは幸田露伴、一つは尾崎紅葉。それで、大阪の青年がびっくりするんです。東京の輝かしい新進の作家二人がここに来ている!大阪の自分たちはちっともお参りせんのに、あの二人が西鶴の墓にお参りしていると。そして 明治22年11月に、東京の読売新聞に「西鶴の墓」という題で書く んです(肥田晧三)。ママ。木崎が朝日新聞に入社したのは明治26年(1893)。
(1889年11月)幸田露伴、「井原西鶴を弔ふ文」を雑誌『小文学』に発表 露伴もまた、「井原西鶴を弔ふ文」という題で、明治22年11月に雑誌『小文学』に発表します。「今や露伴幸に因あり縁ありて、茲に斯に來つて翁を吊へば、墓前の水乾き樒枯れて、鳥雀いたづらに噪ぎ塚後に苔黑み、霜凍りて屐履の跡なく、北風恨を吹て日光寒く、胸噫悲に閉ぢて言語迷ふ。噫世に功ありて世既に顧みず、翁も亦世に求むるなかるべし。翁は安きや、 翁は笑ふや、唯我一炷の香を焚き一盞の水を手向け、我志をいたし、併せて句を誦す、翁若し知るあらば魂尚饗。九天の霞を洩れてつるの聲 露伴」(肥田晧三)。
(1890年5月)尾崎紅葉、「元禄狂」を「国民新聞」に寄稿 西鶴に心酔しているということを書き、その中で、「明治二十二年八月、大阪八丁目寺町誓願寺に、 西鶴翁の墓に詣でゝ」と記し、「ででむしの石に縋りて涙かな」という句も詠んだ(肥田晧三)。
木﨑好尚を除き、全員、江戸っ子です。
(写真)「仙皓西鶴」『壬戌羇旅漫録 2巻 [3]』1802-1812(東京大学学術資産等アーカイブズポータル)より。 注記:写本 注記:目首の書名: 著作堂羇旅漫録 注記:題簽の書名: 羇旅漫録 注記:本文末に「享和二壬戌年八月廾四日筆同十一月朔日挍合畢 曲亭瀧澤觧戯記」とあり 注記:[跋]末に「享和二壬戌年冬十一月二日 著作堂馬琴再識」, 「壬申春日 曲亭主人書」とあり
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まだ出てない新刊『令和ブルガリアヨーグルト』連続ドラマ化
※長いです おはようございます。はじめまして。「地味にスゴい!校閲ガール・河野悦子」の原作の小説を書いた人です。名前は宮木あや子といいます。宮本あや子ではなく、宮木あやこでもありません。木です。子です。いろんな小説を書いています。
三年ぶりの新刊『令和ブルガリアヨーグルト』予約がはじまっております。食品会社に勤める20代の人間とブルガリア菌のダブル主人公でお送りする、笑いあり涙は特にないが謎の感動はたぶんある、ジャンル分けするのを諦めてほしいハートウォーミングな感じの長編です。 それから 三年ぶりの新刊「令和ブルガリアヨーグルト」、出版前からどういうわけかドラマ化が決まってました。やったねー! テレビ東京水曜25時~、題名は「推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~」、主演は鞘師里保さん! https://www.tv-tokyo.co.jp/oshimeshi/ 略称は「オシメシ」だそうです。まさかこの内容で○○ガール系の題名に��るとは。 「校閲ガール」書いてたときは「私も○○ガール市場(ルビ:しじょう)に参入したい! 先達のガールたちに乗っかってドラマ化とかでボロ儲けしたい!!」という打算100%でしたが、此度のガールはまったくもって意図していませんでした。したがって今回はどじょう100%(二匹目)
原作者プロフィール 1976年 神奈川県生まれ 東京都在住 2006年「花宵道中」で第五回女による女のためのR-18文学賞受賞:デビュー 詳しくは上のほうにある「★」をクリックしてください。 ゆるキャン△に影響されて今年の八月にキャンプを始めました。
テレ東の深夜といえばもぐもぐドラマ。しかし原作はまったくもってもぐもぐしてません。かなり原作通りに脚本を作ってくださった感じがしますが、映像化ってぜったい「全く同じ」にはならないので、私の読者のみんなには今までの映像化と同じく、小説とは違う種類のエンターテイメントとしてお楽しみいただければ幸いです。脚本めっちゃ面白いです。 あと、この機会に各方面へお願いさせていただきたいこと。 今回のドラマは「乳酸菌を推すヒューマンビーイング」が主人公です。これまでも私は「推しがいる人間」が出て来るお話をいくつか書いています。その中のひとつが『婚外恋愛に似たもの』というアイドルファンの小説で、2018年にdTVでドラマ化されています。 が、最近dTVがなくなってしまい、あの名作ドラマが現在どの配信サイトでも観られなくなってしまいました。円盤も出ていません。親の欲目や自画自賛ではなく本当にこのドラマはみどころいっぱいの名作です。主演のオタクは麗しき栗山千明さん、今をときめくDa-iCEのおふたりや増子敦貴君も、推されるアイドル役で出ています。チカちゃん(あつきくん)マジ爆売れだよね……雅さんもきっと喜んでるわ。ここをご覧の関係者様、いらっしゃいましたらぜひ御社でお迎えのご検討を何卒お願いいたします。原作側の窓口は光文社です。
※ここから転載禁止※ ※以下の文章の一部およびぜんぶをどこにも転載しないでください。以下の文章をもとにした記事や動画を絶対に作成しないでください。※
公表されているキャストさんについて個人的なあれこれ
主演の鞘師さんについて ラッセ! めんつゆの国からようこそヨーグルトの国へ。 先日、豊洲のライブを拝見してきました。タレントとファンの信頼関係と双方の愛が溢れる素敵な現場で、余所のオタクながら見ていてすごく幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。スマホライトの光の海、きっと綺麗だったでしょうね。私はその翌日幕張で似たようなことをしてきました。 テレビをほとんど観ない、芸能にすこぶる疎い私の薄い知識の中での鞘師さんは「BABYMETALのサポートですごいダンスを踊っていた子」でした。あとモモウメのラスクの歌と、やがて古田新太になる山田様の彼女、そして柚木麻子の推し。この原作でOKしてくださり本当にありがとうございます。 鞘師さんのファンの皆さま、原作者、ハロプロはほとんど判らなくて申し訳ないのですが、女子アイドル方面では細々とさくら学院が好きでした/です。当時はすぅちゃんと鞘師さんが同じスクール出身だとは知らず、サポートメンバーがほかのグループの子、というニュースにおおいに驚いた一人です。機会がありましたら原作の小説のほうもお手に取ってみてください。帯に鞘師さんのお写真が入ってます。あと、もし私の公開授業にいた父兄でハロ兼の方がいらっしゃったら、お手数ですが鞘師さんファンのお友達に私の説明(できれば良い印象を持ってもらえそうな)をお願いしたいです。ヲタ友の口伝が一番信頼してもらえると思うの。出身賞にR-18って入ってるし、映画で安達祐実さん脱がせた原作者でめっちゃ心配だと思うけど、手のひらの楽園という本は国語の試験や学習教材によく使われているんだよと(本当です)。そういう未成年向けのお話も書くんだよと。私の代わりに。弁明を。どうかお頼み申す。
明日海さんについて 宝塚の湖沼があるとしたら、私は離れた村落からその湖沼まで月に二回くらい水を汲みに行っている永遠のにわかです。 映像化していただく際、いつもダメモトで「私の夢の配役リスト」を出しています。好きな俳優を挙げるわけではなく、なんとなくこんな感じかなあ、と想像する容貌に近い役者さんのお名前を書くだけの熱量低めのものですが、此度の企画書のキャスト欄はほとんど空だったため、まあ今回もダメもとで出してみるかと、緑川役には現実的に依頼が可能そうな元宝塚の方のお名前を書きました。そしたらいろいろ飛び越えてすごいの来ちゃった……。��んか、鉄板焼き屋で私のお小遣いで食べられるせいいっぱいのお肉頼んだら、お店の手違いで松坂牛のシャトーブリアン出てきたみたいな感じで、「緑川は明日海りおさんです」って言われたときちょっと何を聞いたのか判んなくてリアクションできませんでした。いいの……!?! それ超高級なおにくだよ……!?! ファンの皆さま、よろしくお願いいたします。私は今までの推しが全員卒業後に芸能から離れており、今は直近の推しのお手伝いだった下級生さんを細々と応援しています。顔の造作ぜんぜん違うのに、ダンスも演技もお化粧も決めポーズの表情や首の角度も推しちゃんにそっくりで、スール制度(っていうのか?)すごいなと毎回感心しています。在団中のみりおさんの出演作ではハンナのお花屋さんが好きです。よろしければ原作本もお手に取ってみてください。帯には間に合いませんでしたが、書店にあるかもしれないPOPにはお名前を入れさせていただいております。
橋本さんについて 橋本さんにお願いしているとうかがったのがちょうどVIVANTが終わった直後くらいの時期で、え!?!?! あの製作費が民放最高額の超大作ドラマに出てた、「帝劇? 俺の別荘やで!」みたいな俳優さんに一人称が吾輩の微生物役頼んだの!?! 正気なの?!?! ってガクブルでしたがわりとノリノリでお引き受けくださったらしいという話を二人くらいあいだに挟んで聞きました。なんという懐深きイケメンタル。まことにありがとうございます。素晴らしきブルガリア菌20388株になる予感しかありません。楽しみにしてます!!! 余談ですが、企画書いただいた時点ではブルガリア菌はCGか声だけだと聞いていたため、夢の配役リストには少年役を得意とする若い女性声優さんのお名前を書きました。その後制作側で紆余曲折あったらしく、まさかの生身。しかも身長184㎝のアラ還イケオジプロフェッショナル。予想の斜め上にもほどがあるわ。ただ、この布陣になった以上橋本さんのファンにこそぜひ読んでほしいので、ファンの皆様は原作本をお手に取ってみたらそのままレジへ直行してください。橋本さんのお役がより愛しくなること、ドラマがより楽しくなること請け合いです。私が橋本さんのファンだったらぜったい「観る前に読んどいてよかった!」って思うと思う。発売日は11月29日です。何卒よろしくお願いいたします。
※※転載禁止ここまで※※
書籍に関する詳細は発売日近辺にまた書きます。見に来てください。 買い逃している人がいるかもしれないので再度のお知らせですが、小説「雨の塔」の続編が、今年の始めに出た「百合小説コレクションwiz」という百合アンソロに載ってます。題名は「エリアンタス・ロバートソン」です。よろしくね! あと校閲ガールシリーズの文庫がまた何度か重版されてました。ありがとうございます。電子の売り上げがわからない+単行本の刷数を憶えてないので、大幅に少ない/多い可能性もありますが、たぶん現在20万部くらいです。頑張ったわね悦子……これから頑張るのよ由寿……
近況(キャンプ) 順調に月二回ペースでキャンプしてます。楽しいです。先日新しいテントとガスストーブとめっちゃあったかいと評判のダウンジャケットを買いました。今からそれらを使うためにキャンプへ行ってきます。PCやタブレットは持って行きません。スマホは持って行きますが老眼で指もパサパサでキャンプ場は寒いです。お察しください。木曜には戻ります。あと上のほうで書き忘れましたがご存じない方のためにベビメタはさくら学院の元重音部です。それでは行ってきます。
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映画を観終わった頃には、4時半前ですっかり空は明るくなっていた。一晩中付いていた電気を消して、カーテンを開けると、くもり空を透かした青白い光が部屋いっぱいに落ちてくる。ベッドに座れば、窓から道路を見下ろせる。そこでぼんやりとしながら、この文章を書き始めている。新聞配達の自転車がカラカラと音を立てて通り過ぎていく。窓を開けると自然の中で目覚めるキャンプの朝のような、露天風呂の湯気のような匂いがした。夜中に一雨降った札幌だ。これは湿度の匂いなのかもしれない。空のタクシーが通ったと思えば、すすきの方面からは車内に女性の足が伸びた、タクシーが通る。
あと3時間もすれば、ここらに住まう人たちの通勤通学路となり、人の往来で騒がしくなる。明朝だとはいえ、明るくなってもこんなに静かなのが可笑しくて、パーカーを羽織って外に出た。


ここに住むのは徒歩圏内に豊平川があるからだ。なんとなく外に出たい時の行き先に丁度いい。ジョギングをする人、犬の散歩する人、自転車でゴミ拾いをして行く人、こんな朝っぱらなのにもうスーツ姿で出勤するだろう人、めかし込んだ服装で手を繋ぎ帰路につく男女、小さなテントの脇にロードバイクを置いて眠る人。早すぎる札幌の朝を、思い思いこの川で過ごしている。
遠くのビルの隙間からさっぽろテレビ塔と目が合った気がしたので、そこへ向かって歩いてみる。酔った夜中にふらふらと片道歩いて帰ってきたことはあるけれど、行って帰るのは初めてだ。勢いよく自転車を停めて、神社に入っていく人を見かける。少しして、ガランガランと音がして賽銭箱の上の鈴を鳴らしたのだと気づく。帰り道はわたしも習って鈴を鳴らそうと思う。札幌の街中は、東西を創成川、南北を大通で分ける碁盤の目のような構造をしている。さっぽろテレビ塔は、大通りの上、創成川のひとつ西に位置しているので、住所は札幌市大通西1丁目となる。南3条から南1条通りまで出てみても車通りはほぼない。大きくて静かな道路を闊歩する。気持ち良い。気持ち良いのは朝の空気だけでなく、自分で選択した生活を営んでいるという実感も含まれているのだろう。いつまでこんな自由気ままにな生活ができるのかなと思う。わたしも社会の目に留まらないように、しれっと結婚して何もない住宅街にいつかは引っ越すのだろうか。終電を逃してもすすきのから歩いて帰れる、豊平川の流れるこの街を去るのだろうか。きっとそうなるだろう。けれど、自分と同等かそれ以上に男の人を大切に思える気がしなくて苦笑。その人との将来のためにガラッと生活様式を変化させることをわたしは許容できなさそうだ。テレビ塔に着く。創成川を小さな橋から見下ろす。そんなまだ見通しのたたないことに不安がっていても、自分らしさを見失うだけかもしれない。自分の感情に対して実直に過ごさないと、そこに見合った未来はやってこないだろう。スーパーに寄って20%引きになっているアップルパイを手に取り、頬張って家に着く。家についてから、神社の鈴をを鳴らしに帰り道に寄るのを忘れていたことに気づく。また今度、こんな眠れなかった日の朝にとっておこう。
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「数年前備忘録」
疲れ過ぎると突然泣けてくるし唐突に笑う
ライブを、歌を、生き様を届けたい一心で
立っているよ
イタクァのラストの歌は
いつも今日で最後と思って歌っています
NärCon、そしてツアー最後のステージでは
今迄でいちばん伸ばして歌いました
目を開けた時
青空と沢山の拍手が聴こえ
その光景を一生忘れないと思った
#lappelduvide2022
移動時間
海外の空を見ていると大きくて広くて
風もこんなに気持ち良かったんだなあって
泣きそうになるよ
日本行き最後の飛行機に乗ります
帰り道は想いが巡りやっぱり切なくなります
大きな空や異国の色んな思想
文化を持っている方々との交流は
私の小さい思考や世界を
思いがけないところへ
いつも連れて行ってくれます
ありがとう
I will always think of you and send you my love.
#lappelduvide2022
日本に着きました
蝉の鳴き声が大きくてびっくりしちゃった あっという間に季節が巡っていくんだね
ただいま
#lappelduvide2022
季節の匂いが切ないのは
思い出を思い出すからかな
ケロちゃんがあっけらかんと
人生の教科書みたいなことを言う
「生きてると辛いこともたっくさんある���ど
逃げんと立ち向かっていかないかん時が
あるねんで」と
エピローグで唐突に言うからそうだよね
と泣いちゃう
色んな伝えたいことがあって
毎日どうすればいいか今は未だ
分からないけど
生きてる
車掌さんに手を振ったら振り返してくれた
電波塔
人間の背骨みたいに感じて惹かれるのかも
ゆいちゃんが遂に休職する事が出来て
「あかちゃんが泣くことが
おしごとなのとおんなじで
必要な時間なんだよ。全部大丈夫。」
といいねいいねしたよ。ずっと味方だょ。
苦しい時に支えてくれた言葉や存在は
私の中にずっと遺っています
怯んでしまわず、臆さず
少しづつでも。
女子高生の鞄からねぎが出てるの、可愛い
今日は練習を終え
帰ってから気付いたら寝てしまっていて
「人間は"眠る"が充電だったんだ」
と当たり前のことに気が付きました
ひとつ出来ても
次々に出来ないことに直面してまさに
人生を感じているけれど、絶対に諦めない
実は最近
「自分と上手く付き合えない期」
に入っていて
色んなことが目に入り
頭を抱え込んだり寂しかったり
したのだけれど
当たり前に環境が変われば
全く動揺しない訳がなく
歯を食いしばる時はいつだってあるけれど
まだ頑張りたいっていつも思うのは
応援してくれるみんなの存在のおかげだよ
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P3xP4 World Analyze pages 34-35 transcription.
ニュクスへと至る異形の塔 “タルタロス”
タルタロスの誕生
月光館学園の場所で影時間にそびえ立つタルタロスは、10年前の爆発事故によってその存在が確認されることとなった。しかし、必ずしも爆発事故だけが原因というわけではない。この場所にエルゴノミクス研究所が建てられたのは、桐条鴻悦がシャドウの存在を知ってから世界各地で調査を行い、シャドウによる時空の歪みがもっとも顕著に確認された場所と同定したからであり、人工島開発計画のスタートと同時に研究所建設地に決めている。研究所がシャドウを集めて融合実験を進めたことで歪みが拡大したが、それ以前からこの場所にシャドウが集合しやすいポイントがあったのは確か。“死” のシャドウを作ることに失敗し、融合途中のシャドウが飛び散る爆発事故となったが、シャドウを集合させることですでに形作られていた時空の歪みは一帯に残り、以降影時間とタルタロスとしてこの場所に定着したものと考えられる。
シャドウの性質を考えれば、爆発事故が起こらなかったとしても、いずれは同じようなものが生まれただろう。
象徵的建造物
タルタロスの塔は、毎夜0時の “影時間” となった瞬間に造り直されるように見える。月光館学園があるはずの場所に、巨大な植物が成長する様子を早回しで見るように一気にそびえ立っていく。これは内部の構造が毎夜変化するという観測にも符合するが、影時間の間だけ月光館学園が物理的に “無くなっている” というわけではないため、実際そこに建っているものとは考えにくい。影時間は “現実” の1秒にも満たない一瞬だけが切り取られ、シャドウを構成する精神体で作られたレイヤー (層) が現実世界にかぶせられた状態。適性のない人間が “象徴化” レイヤーで覆われた状態となるのと同様に、月光館学園にはタルタロスというレイヤーが重ねられ、学園が見えなくなる。タルタロスの内部もいくつかの層で構成されており、塔が建つように見えるのは層のレイヤーが重ねられる視覚的現象と捉えることもできる。
タルタロスレイヤーで覆われた学園は、現実にそこにあったとしても影時間内からは知覚できない。
エルゴ研の名残
タルタロスの内部には、かつてその場所にあったエルゴノミクス研究所の残滓のようなものがあり、一部記録文書も発見できる。しかし、現実には月光館学園を建てる際に取り壊され、記録文書などが残っているわけはない。これは、タルタロスが基本的にはシャドウと同じ精神体によって構成されているからで、言ってみればその場所の記憶のようなものが構造に反映された結果そうなったもの。同様にタルタロス自体の内部構造も精神体からできたもので、タルタロス構造に取り込まれた精神体の記憶のようなものが反映されている。もっとも集合体が持つ混沌としたイメージなので、個人の思想などが出ているわけではない。下層は周辺に存在した精神体を材料としているせいか学園内部にも似た構造をしており、上層に行くと大型シャドウの一部が材料になっているためか異国的であったり、シュールレアリスム的なイメージが見られる。
文書の内容を見ると、強い想いはシャドウ化されていなくともタルタロスの構造に取り込まれやすいようだ。
最上階に降臨するニュクス・アバター
[守護する者たち]
“死” のシャドウ望月綾時が転じたニュクス・アバターは、タルタロス最上階に現れる。その手前には彼を守護するようにストレガが待ち受けていた。彼らも真相に肉薄していたことがわかる。
[ニュクスと同等の存在]
望月綾時はニュクスに取り込まれ、ほとんど区別のつかない状態だと自身で語っている。しかし、人間の中で生きたことで造られた綾時のパーソナリティは色濃く残っていて、綾時と変わらない声で語りかけることもできる。圧倒的な力はニュクスのものだが、最後まで綾時は綾時の意識を持ち続けたようだ。
[ニュクス・コア]
最後に発現する “世界” あるいは “宇宙” のタロットには、卵のような形のウロボロスの輪に囲まれた女性の姿が描かれている。四隅にいるワシ、雄牛、ライオン、天使の組み合わせはテトラモルフとも呼ばれる黙示録で神の玉座のそばに控える動物たち。二ュクスの中心核は、そのウロボロスの形にも似ている透明な輝く卵の姿をしていた。
タルタロスを構成する “七つの地”
第七の地 世俗の庭テベル
ユダヤにおける地獄は “ゲヘナ” と呼ばれるが、そこから発展した神秘思想では “七つの地” に細分化される。テベルは7つ目にあたる浅い層で、人間の世界にもっとも近い位置にある地獄。“七つの地” は神をシンボライズした “セフィロトの樹” と上下逆向きで対応しており、テベルは根本の基礎部分にあたる “イェンド” に相当する。
第六の地 奇顔の庭アルカ
6つ目のアルカはいわゆる “魔界” と呼ばれる地獄の主要な “大地 (アルカ)” で、一般的にはこの層を指して “ゲヘナ” と呼ぶ。この層自体も七つの部分に分けられ、聖書中で地獄を意味する “ハデス” はこの小分類のひとつ “シオウル (洞窟あるいは���宮の意)” を指していることが多い。セフィロトでは左足 “ホド” と対応している。
第五の地 無骨の庭ヤバザ
5つ目以下の層は基本的に悪魔も好まない荒れ地と言われていて、ヤバザは砂で覆われた乾燥した場所になっている。タルタロスの中ではエッシャーのだまし絵を思わせる視覚の混乱を起こさせるようなイメージとなる。セフィロトで対応する神の右足 “ネツァク” はホドと互いに補完する関係にあり、ヤバザとアルカも対の関係性がある。
第四の地 豪奢の庭ツィア
4つ目のツィアは草に覆われた乾燥地とされる。タルタロスでは名前の通り、黄金色の床に赤い絨毯が敷かれた王宮を思わせる絢爛豪華な階層となっている。セフィロトで対応する “ティフェレト” は “崇高” と訳される場所で神の心臓を象徴しており、神の頭・知性を象徴する部分に次いで重要な部分。ある意味、タルタロスの様相と符合している。
第三の地 焦土の庭ハラバ
3つ目のハラバは崖のように起伏の激しい土地で、作物が実らない不毛の地とされる。セフィロトでは神の左腕と法の裁きを象徴するゲブラ一にあたり、火星や “力” と関連付けられ “神の愛” ケセドと対になる存在。タルタロスでは間の中壁や床に七色のイルミネーションが灯るサイケデリックな空間になっている。
第二の地 憂鬱の庭アダマ
2つ目のアダマは、原初の人間アダムを作った “土” を意味する名前で、赤土ばかりの荒れ地である。セフィロトは、神の “愛” もしくは “慈愛” と右腕を象徴するケセド。タルタロスでは無数の星々が輝く白色の明るい光に包まれた場所となっており、ハラバとの対照的な関係が見て取れる。全体が混沌としたタルタロスの中では整然とした印象の空間。
第一の地 王居エレス
もっとも下に位置するエレスは潰れた廃墟のごとき場所で、逆さまのセフィロトを吊るされた人間に例えれば頭にあたる位置。セフィロトでは神の神聖を象徴するケテル、コクマー、ビナーの3つをまとめて “アティルド” と呼ぶ部分に相���する。タルタロスでは月の真下にある屋上にあたり、ニュクスが降臨するために用意された場所である。
ライプニッツの提唱する “モナド”
ゴッドフリート・ライプニッツ
『モナドロジー (単子論)」を提唱したドイツ出身の哲学者で、高名な数学者でもある (1646-1716年)。数学や科学だけでなく、哲学や経済学、神学までもひとつの体系的な学問にまとめようとしたことで知られている。後年ぺルリン科学アカデミー創設に参加して初代総裁となるが、それ以前に政治家であったことでも知られており、同時代の知識人とは精力的に交流していた。
世界を構成する真の単位
ギリシャ語で “単一の” という意味の「モノス」が由来の “根源” を意味する「モナド」という言葉は、古代ギリシャの数学者として有名なピタゴラスらが使い、ライプニッツがさまざまなものの最小単位の概念として発展させた。物質の最小単位である “アトム” を物質以外にも応用した考え方で、例えばこうした思想も、概念を可能な限り分解した最小の状態が “モナド” となる。
“深層モナド” へはタルタロスを徘徊する “刈り取る者” を倒さなければ到達することはできない。
タルタロスから繋がるもうひとつの空間として、強力なシャドウばかりが現れる “深層モナド” がある。


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