#信越ペダル
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benediktine · 1 year ago
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【チャリを交通の主役に 魅力発信、片山右京の挑戦 疾走チャリノミクス(1)】 - 日本経済新聞 : https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFK132ME0T10C21A2000000/ : https://archive.is/XQzTa 2021年3月21日 2:00 (2021年3月22日 2:00更新)
環境に優しく、健康によく、密も避けられる夢の乗り物――。脱炭素や新型コロナウイルス禍で改めて脚光を浴びる自転車。チャリンコと侮るなかれ。IT(情報技術)などの最新テクノロジーを取り込み、自転車経済圏は国内外で広がる。競技から開発、安全対策までそれぞれのフィールドを全速力で走るチャリダー(自転車乗り)を追う。
■《自転車競技の中心にカミカゼ右京》 東京五輪の競技運営責任者に、新設するプロリーグのチェアマン――。いま日本の自転車競技界の中心には、元F1レーサーの片山右京(57)がいる。かつて怖い物知らずの走りから「カミカゼ・ウキョウ」と呼ばれた男だ。
 {{ 図版 1 : 東京五輪の自転車競技スポーツマネジャーも務める片山 }}
「あなたの街へ興奮と感動を届けます」。こんなうたい文句で3月27日にシーズン1年目の幕を開ける自転車ロードレースのプロリーグ、ジャパンサイクルリーグ。新設に汗をかいた一人が片山だ。チェアマンとして組織体制作りやスポンサーの獲得に奔走。メインスポンサーには不動産大手の三菱地所が就いた。「多くの人たちが自転車に関心を持ち、スポーツとして応援しようとしてくれている」
人生最初の挑戦は小学校5年生の時、三重県から神奈川県の自宅まで走破した自転車旅行だったという。いったん遠ざかったが、F1レーサー時代、体力トレーニングで再び自転車に乗るようになった。引退後はその魅力に取りつかれ、数々の市民ロードレースに参加。2012年には自らロードレースチームを立ち上げた。「40代半ばから本格的に始めても、毎年記録が上がったり、200キロメートル以上走れたりする。頑張った分だけ確実に力がつき、生きてるという感覚をもらえる」
■《登山で環境破壊に危機感》
自転車に託すのは競技への思い入れだけではない。F1引退後、自転車とともに登山にのめり込み、キリマンジャロなど世界6大陸の���高峰登頂に成功した。だが、そこで見たのは消えゆく氷河やプラスチックゴミなどの環境破壊だった。
人力でペダルをこいで進む自転車は二酸化炭素(CO2)を一切出さない。脱炭素への意識が世界的に高まるなか、究極のクリーンモビリティとして注目され始めた。片山は「今後30年で公共交通の構造が変わり、自転車はその中心の一つになる。皆が自転車に乗って動き回るようになれば、自動車が入りにくい裏通りの価値も変わる」と訴える。
■《日本の自転車利用、拡大の余地》
特定の移動手段の利用頻度から算出した「交通分担率」をみると、日本の自転車は13%。最も高いのは自動車の48%だが、国土交通省の調査によると、自動車の移動距離は5キロメートル未満がうち43%を占める。同省は「短距離の移動で今後、自動車から自転車へ交通手段がシフトする可能性がある」(道路局)とみている。
 {{ 図版 2 : 日本の交通分担率の内訳 主要国の交通における自転車分担率 }}
■《車椅子に乗る15歳の社長》
「自転車産業はITとの融合でもっともっと成長する」。シェアサイクル事業、チャリチャリを展開するneuet(ニュート、東京・港)の社長、家本賢太郎(39)は、真っ赤な自転車が並ぶ本社内のガレージで力を込める。家本は15歳でネット関連のコンサルティング企業、クララオンライン(同)を立ち上げた異色の経歴を持つ。
 {{ 図版 3 : クララオンラインとニュート社長を兼務する家本(東京・港) }}
脳腫瘍の手術の後遺症で14歳から18歳まで車椅子生活を送った。電車など公共交通機関での移動に大変な不便を感じ、「移動に選択肢があることは幸せと感じるようになった」。特に羨望のまなざしで見たのは、自らの力だけで自由に移動できる自転車だ。
車椅子生活を終えた後、自転車は家本の趣味になる。そしてITを武器にアジアへ事業を拡大した際、中国で目の当たりにしたのはシェアサイクル事業の勃興だ。鍵となっていたのが、あらゆるモノがネットにつながるIoTだ。ITに精通した家本は「これなら自分にもできる」と思い立つ。
■《ITからシェア自転車に》
17年秋には福岡市でシェアサイクル事業を展開しようとしていたメルカリから「一緒にやりませんか」と声がかかり、IoT関連のサポートなど裏方仕事に携わった。そして19年夏、「ここから先は僕にリスクを取らせてほしい」と事業譲渡を持ち��け、チャリチャリとして再スタート。今は名古屋、東京と事業を広げ、専用駐輪場(ポート)は430カ所、保有台数は2000台に達した。
 {{ 図版 4 : シェアサイクル「チャリチャリ」の専用駐輪場は430カ所に達した }}
チャリチャリはITの塊だ。利用者はまずスマートフォンにアプリをダウンロードし、付近のポートにある自転車を探す。見つけたらサドルの下にあるQRコードをアプリで読み取り、解錠。利用後は近くのポートに駐輪し、施錠する。料金は1分4円で、アプリに登録したクレジットカードに課金される。24時間365日利用できる。
全地球測位システム(GPS)が搭載されているため、万が一ポート以外に放置されても、すぐに見つけ出せる。買い物や通勤などの短距離移動はシェアサイクル、サイクリングなどの遠出は自分の自転車と住み分けが進めば、「日本が長年抱える放置自転車の解決につながる」。
日本のシェアサイクル事業は地方自治体が関わっていることが多いが、チャリチャリは行政から補助金を一切貰っていない。自立には利用率の向上が必須で、昼間人口の多さや人口密度の高さに加え、公共交通機関の乗り換えが不便な場所などを狙ってポートの候補地を探す。「シェアサイクルが日本でちゃんと事業として成り立つことをみんなに見せたい」
■《環境派市長「パリをつくり替える」》
チャリノミクスは国境を越える。「環境保護を進めるため、今すぐパリをつくり変えなければいけない」。市長のアンヌ・イダルゴ(61)は自転車でパリ中心部を疾走する。優先レーンを作るなどして、全ての道で24年までに危険なく自転車を利用できるようにする目標を掲げる。
 {{ 図版 5 : イダルゴ市長は環境保護のため、市民に自転車の利用を呼びかけている(パリ)=ロイター }}
14年に就任したイダルゴは環境派として、セーヌ川沿岸の一部を自動車進入禁止にするなどの政策を取ってきた。コロナ禍で人との接触を避ける動きが強まったのをきっかけに自転車の利用を一層促す。20年には自転車用レーンを60キロメートル分延ばすと表明した。
かつて自動車で混雑していたルーヴル美術館前の有名なリボリ通りはいまや、自転車で混み合うほどの様変わりだ。「大気汚染や騒音が著しく減っている」。イダルゴは胸を張る。
フランス政府も自転車の利用を後押しする。コロナ発生後、自転車の修理費を50ユーロ(約6500円)まで補助すると発表した。一時は数カ月待たないと予約が入らないほど修理業者がにぎわった。市場は爆発的に拡大している。仏テレビLCIによると、20年の仏自転車販売台数は330万台と19年比3割近く増えた。
■《自転車経済、年7%で成長》
今後も世界的に自転車市場の拡大は続きそうだ。英調査会社テクナビオによると、20年の世界の自転車市場は約540億ドル(約5兆9000億円)で、25年まで年平均7%で成長するという。
 {{ 図版 6 : スポーツ自転車が大きく伸びている(1店舗あたりの国内販売台数の前年比) }}
日本国内の20年の自転車市場規模(国内生産と輸入の合計)は約1300億円。最近では特にスポーツ自転車の伸びが大きい。野村証券チーフエコノミストの美和卓(53)は「スポーツ車は単価が高いだけでなく、ヘルメットやライトなどを追加購入しないと走れない。アパレルや付属品など周辺市場の広がりに期待できる」と話す。自身も約15万円でロードバイクを購入し、本体以上のお金をかけてギアやホイールを好みの部品に取り替えた。
 {{ 図版 7 : ロードバイクで通勤をする野村証券チーフエコノミストの美和(東京・千代田) }}
前日のニューヨーク市況のチェックから始まる美和の朝は早い。西東京市の自宅から東京・大手町の職場まではロードバイクで1時間半。夜の喧噪の名残ある新宿の繁華街を抜け、大手町が近づくころには皇居のお堀に反射する荘厳な朝日が見えてくる。6時過ぎに会社近くの駐輪場に愛車を止め、サイクルジャージからジャケットに着替えると、今日も美和の一日が始まる。
=敬称略、つづく
(生田弦己、松本萌、福井環、パリ=白石透冴)
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yasukoito-blog · 2 years ago
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然る
 小学校の遠足は、久渡寺。学校から徒歩で往復した。学年全体での移動は、大名行列の大所帯。休憩、トイレ、食事、レクリエーション。何をするにも制約がついてまわる。身勝手な行動は許されない。そんな厄介な縛りから解放されたい。これくらいの距離なら、ひとりでも歩けるだろう。もう一度、自力で挑戦したい。父に計画を伝え快諾を得、後日単身実行した。わけもなかった。
  自転車を覚えたのは小5の春。風を切って、どこまでも行けそうな気がした。ある日の夕暮れ、旧七号線をひたすら南へ走らせた。何台もの車に追い越されながらも、ペダルを踏む。気付けば門外まで来ていた。辺りが夕闇に包まれ、急に不安になって来た道を戻る。同じ道を引き返しているとは思えない負荷。帰路がことのほか長く感じた。家へたどり着いた時には完全燃焼していた。
  花屋で働いていた二十歳前。休日の前夜、仕事がはねたその足で電車に飛び乗り青森へ向かう。桟橋を渡り、待合室で蕎麦を手繰りながら、連絡船を待った。函館へ行くこと以外は何も決めていない。別に、これといった目的があるわけではない。観光気分でもなければ、人恋しいわけでもない。午前4時。まだ薄明るい駅前の朝市で、腹ごしらえ。坂の途中の民宿に空き部屋を求め、数時間仮眠、荷物を預けるとまた出かけた。ただ、ひとりで歩きたい。その時、函館は、わたしのものだ。
  飛行機を知ってから、移動距離は飛躍的にのびた。空を飛んで移動するなんて、えらい乗り物ができたものだ。猛烈な轟音と共に助走して、空へ放たれる機体。窓から地上を見下ろすとき、いつも思う。これは羽を与えられたものだけに許された視座。もとから、人類は空をみあげるように生まれてきたはず。雲間から地上を見下ろす気分は、優越感かもしれない。けれど、そんなことが当たり前になってしまっていいのだろうかと。
  23歳で弘前を離れ、盛岡に来て28年。盛岡が弘前よりも長くなった。ひとまわりしたのかしら。同心円的に拡がった、行動範囲と世界観。では肝心の足元はどうか。日本もろくに知らずに何が外国。父の言葉が核心を突く。身の丈を知らねばらない。然るとは相応であること。奢りと虚勢で曇った瞳は磨かれているか。自堕落な筋肉と根拠なき自信は鍛え直されたか。外へ向けられた目を、今こそ内へ。コトバの欠片は森羅万象の中にある。全ては擬態して傍らに潜んでいる。そして私の全部は、それらでできている。
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miuiu · 2 years ago
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1年ほど前、突発的にアダプティブクルーズコントロール(ACC)付きの車がめちゃくちゃ欲しくなって乗り換えた。ACCがあれば退屈な高速道路を勝手に走って、疲れ知らずで連れてってくれるんじゃないか。そう思ってた。 運転するのは大好きなので、ACCがあっても何回か使ってみたら、そのうち使わなくなるんじゃないかと心配したが、まったくそんな風にはならなかった。運転するのは好きだが、それは自分のペースで走れるときに限られる。人のペースにあわせて後ろを付いていかなきゃいけないような場面はあまり楽しくない。ACCはそれを代わりにやってくれる。 車を受け取って、そのままいつも渋滞している交差点に行って、極低速で初めてACCを起動してブレーキもハンドルもちゃんと動作する��とを確認した。そして加速度的に使う場面が多くなって、今では街の中ではほとんど使っている。 ACCは前に車がいればあわせて止まってくれて、そのままブレーキホールドになる。そこからACCのスイッチ操作で再発進する。先行車がいればペダル操作から完全に開放される。マニュアルで3つのペダルとシフトレバー、ハンドブレーキを操作してたのがスイッチ1つで済んでしまう。設定速度以上にはならないのスピードメーターも見る必要がない。 初めの頃は停止のときに恐怖を感じたが、あっという間に慣れた。一度だけACCが効かずに止まれなかったことがあるが、今のところ一回だけだ。止まれなかったというのはぶつかったということではなくて、減速するタイミングでACCが減速しなくて車間距離が詰まって衝突被害軽減ブレーキが作動して警報が鳴り、シートベルトにプリテンションがかかって急ブレーキで止まった。つまりACCじゃなくて非常ブレーキで止まった。もう自動で止まるのに慣れていた頃なので怖くはなかったし、ぶつかる前に止まると思っていたから自分でブレーキ踏むこともなかった。こういうシステムが出始めの頃に自動車評論家が"最終的にそのメーカーを信用できるかどうかということになってくる"と言っていたので、一番信用できそうなメーカーの車にしてる。それにこういうのは中途半端なものに手を出して、全然使えねーなってなるのが一番あほらしいし。 渋滞の中で楽なのは当然だけど、実は街中で流れが良い道路でも自分で運転するよりも速く走れる。 自分で運転するときにはシートに背中を押さえつけられるくらい加速したり、前につんのめるような減速したりしないからだ。 かなり機敏に走るので赤信号で止まるとき、先行車が右折車線に入って前からいなくなるような場面は注意が必要だ。前に車がいなくなると加速しだす。その先に既に車が停車中だと、動いていない車は認識するのが遅いので完全にチキンレースになる。こういう場面でもちゃんと止まるとは思うが回数が多いので自分でブレーキ踏んで止まるようにしている。わざわざチキンレースに参加する必要はない。 山道も先行車がいれば基本的にACCで走れる。前の車がカーブを曲がれる速度まで減速してくれるので、それに合わせて減速される。ただ、ここでもRが小さいカーブは注意が必要でRが小さいと自車の前に車が見えなくなるのでカーブの途中で加速しだす。 あと、夜の山道をACCで後ろから付いていくとかなりな確率で道を譲られる。先行車がいなくなると山道でACCは使えない。が、そこは自分で走りたい場面なので問題はない。
車線逸脱防止支援システムも付いていて、割りとグイグイ曲がってくれる。が、曲がっていると思っていると突然制御を放棄する。もともとハンドルは常に持ってろという前提なので特に困ることはないが。見ていると道路上の線があるとかないとか関係なしに放棄するので、多分わざと放棄しているのだと思う。ハンドル切���タイミングで運転者がよそ見していても先にハンドル切ってやれば気がつくから十分で、あくまで運転者が操舵してくださいってことなのではないか。 ちなみにハンドル支援はめちゃめちゃ自然で自分で回したのか車が回したのかわからないときも多い。強め、早めのパワステみたいな感じ。実際には操舵系だけじゃなくて、後輪のブレーキを左右独立に制動かけての進行方向制御もやっているらしい。
一般道では大変快適なのだけど、高速道路では思っていたのと違った。 高速道路でACCを使って走っている。前の車が遅いペースの車に追いついて追い越していく。ACCには追い越し機能がないので今度は遅いペースの車についていくことになって、その車もやがて更に遅い車に追いついて追い越していき、ということを繰り返して20分もするとそのあたりで一番遅い車になっている。1時間以上走ると工事車両の後ろを走っていることになる。 もちろん、そのペースでゆっくり安全に経済的に走っていれば問題ないのだけど、時速100キロで走れる権利買っているのに時速70キロで、時速60キロで、走り続けるのは結構ストレスが貯まる。 追い越し車線に出れば良いのだけど、ACCで走っていると高速域の加速がゆっくりで普通の混み方の高速道路ではなかなか車線変更できない。高速域で前の車が停止車両を避けて車線変更するというのがACCにとって最悪の状況なので高速域の加速がゆっくりなのは仕方ない。 ACCを使っていても運転者の操作が優先なので自分でアクセル踏んで加速すれば良いが、自分でアクセル踏むんだったらACCの意味が薄い。ACC動作中にアクセル踏んでも1テンポ遅れるので、むしろACC使わないほうがスムーズに走れる。 ずっと、追い越し車線を走っていればACCで問題ないのだけど、残念ながらそれは道交法違反。 ガラガラの高速道路だと普通に走れるが、やはりいつか遅い車に追いついてしまう。その時、自分の感覚よりもかなり早い段階で先行車を認識して減速してしまい、そこにもストレスを感じる。そもそもガラガラなら自分で走らせたい。 ACCは自動でブレーキかけてくれるところに利点があるのに高速道路ではブレーキ踏む場面がほとんどない。アクセルペダルの操作だけでは疲れないので、高速道路ではACCの恩恵は思ってたより全然大きくなかった。
車乗り換えてわかったのは長距離移動はACCよりもシート。今の車は調整部・調整幅ともに前の車より多いしステッチもきれいで高級なんだろうが、どう調整してもなんかしっくりこない。微妙に尻が痛くなる。 そしてシートよりも重要なのが移動のときのわくわく感。やっぱり、これが長距離移動では一番重要。ACCは楽だけど、疲れないというのとは少し違う気がする。
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cyclekanehachi · 2 years ago
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土曜日はお休み頂いて 「グラベルバイクパーク斑尾」にカネハチグラベルチームと行ってきました! 上級者も初心者も大満足できるコースで最高! 信越に広がるオープンなトレイルも最高!1日じゃたりないくらい。 年内の営業はお終いのようですが、11月に「信越グラベル・秋」があるそうなので皆さんご一緒しませんか? ・ ちょっと遠いけどホントに行く価値あり!空気もいいし、飯も美味しい。 何より自転車が楽しい! グラベル持ってて心底良かったーって思える日でした ・ ロードバイクしか持ってない方、、、グラベル手に入れた方がいいですよ、、。 いつでも相談乗ります! ・ ・ @giro_gravel @girocycling_japan #信越ペダル#信越グラベル#girogravelbikepark #girogravel#gravelbike#グラベル#グラベルバイクパーク斑尾 #cyclekanehachi#kabehachi#カネハチ#kounosu#madarao#鴻巣#斑尾 (at 斑尾高原) https://www.instagram.com/p/Ch0_TKgrWEH/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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travel-akikazoo · 2 years ago
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【GRAVEL】斑尾、飯山、飯綱、野沢温泉、中野など北部信州エリアは夏景色。 舗装路は車でもモトでもまったく同じ景色だけども、 未舗装路、砂利道、シングルトレイルは、グラベルバイクやMTBの特権だからイイんだと思う ロードバイクしか持っていない人はグラベルバイクも買ったほうがいいよ、これは本当に本当 山奥に入れっから! #BIKEANDCAMP副実行委員長もこの表情よ #信越ペダル #信越グラベルライド #信州 #グラベルバイク #グラベルロード #オールロード #アドベンチャーバイク #ダートライド #グラベル #砂利道 #信越グラベル #長野県 #gravel #gravelbike (at Lake Nojiri) https://www.instagram.com/p/ChwMHQypT4W/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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choby7011 · 4 years ago
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信越ペダル 旧117ルートチャレンジしてきました 森宮野原駅〜飯山駅まで 往復73.5kmでした 天気が良く気持ち良く走れました 次は 奥志賀ルート チャレンジしてみたい #信越ペダル (森宮野原駅) https://www.instagram.com/p/CO5Ixs4LtRJ/?igshid=c51smlxklt0j
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yishibashi01 · 4 years ago
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あちこちにバイクラックと立て看板 しかもみなさんとっても親切で気分いい #自転車 #bicycle #信越ペダル https://www.instagram.com/p/COhZT7bF0Sc/?igshid=1usze0gv33boz
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ank2xxv · 4 years ago
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長野のワインは安くて旨い😋 スーパーで簡単に安く手に入るのもステキ アテは山賊焼きがイイ‼️ #信越ペダル https://www.instagram.com/p/CHIQpPQrDUk/?igshid=1gqaim7di7fpk
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yuupsychedelic · 4 years ago
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詩集「Aries -白緋-」
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Yuu「Aries -白緋-」(YSSP-001)
1.「わたしたちの詩」 2.「青春あれ」 3.「人生のすれ違い」 4.「ふつうびと」 5.「桜糸」 6.「BOX男」 7.「グリムセイ島より」 8.「色恋沙汰のない世界」 9.「白緋 ~裏表一体~」 10.「いらない!」 11.「From Chat」 12.「新しい旅」
1.「わたしたちの詩」
君を守りたい 愛を護りたい 見えない壁 ぶつかったまま 青春 踏み出せなかった
憧れたのは自由 見つめたのは未来 あの頃の僕らは影を知らない
Wow Wow Wow わたしの詩…… ひとりからふたりへ ふたりからみんなへ 繋がる想いが波になる
Wow Wow Wow わたしの詩…… 大切なひと 守りたいこと 目の前の道だけ信じて
虹の棲む空 星の降る街 見えないもの 信じられないまま わたしは大人になった
今日からでも遅くない 素直になるのは 誰のためでなくわたしのため
Wow Wow Wow わたしの詩…… 喜びとか悲しみとか 優しさとか怒りとか 時を繋いで時代になる
Wow Wow Wow わたしの詩…… 人が風を好くのは 明日を信じたいから 走り出す一歩がいつか星になる
めぐり逢うのは使命 望んだのは運命 三度続いた偶然は宿命 その感覚をもう一度信じてみよう
Wow Wow Wow わたしの詩…… ひとりからふたりへ ふたりからみんなへ 繋がる想いが波になる
Wow Wow Wow わたしの詩…… 大切なひと 守りたかったこと 目の前の道だけ信じて
手を繋ごう 声に合わせて…… 誰かのために生きるわけじゃない わたしだけの道を歩こう 闇の中にきっと光りはあるから
Wow Wow Wow わたしの詩…… 走り出す一歩が いつか星に変わるよ 必ず!
Wow Wow Wow わたしたちの詩…… Wow Wow Wow わたしたちの詩…… Wow Wow Wow わたしたちの詩……
2.「青春あれ」
新しいクラスに馴染めず 昼食は屋上で摂る日々 友達が出来ないことを僕は いつしか誰かのせいにしてた
そんなある日だった 見知らぬ少女が目の前に現れて ただ僕を無言で見つめている 気まずくて声をかけた時 いきなりザーッと雨が降り出した
光る黒髪、ぎゅっと握った手は 駆け出す青春の鐘 高らかに告げる合図
誰かを好きになるなんて 想像もできなかった 恋人が出来る度 馬鹿にしてた僕だけど いざ恋すると幸せを感じた
あれもこれも全部君のせい 予測不能な感情は 毎日変わる波のように 揺れ動く僕を抱きしめる
ほっとけなかったんだ 好きになったキッカケ 君は魔法みたく そっと心に棲み付いた
そんなある日だった 僕は自分の��いを伝えようと決めた 告白なんてしたことないけど 当たって砕けろ! いつもそうしてきたじゃないか
「ずっと好きでした」緊張性エモーション 涙ぐみ微笑む君は 世界で一番好きな人
君に出逢ってから僕は 少しずつ変わった
クラスメイトの眼も 日常も一瞬も 何気ない日々が色づいた
あれもこれも全部君のせい 予測不能な感情は 毎日変わる波のように 揺れ動く僕を抱きしめる
世界で一人だけの大切な人 僕らに青春あれ!
いつか旅行先で 君がそっと肩にもたれかかり 気持ち良さそうに眠ってた時は 僕の心は舞い上がってしまいそうだった こんな想いにさせてくれたのは 君なんだ 君だけなんだ
大好きだ! 愛してる! 想いが止まらない!
あれもこれも全部君のせい 予測不能な感情は 毎日変わる波のように 揺れ動く僕を抱きしめる
誰かを好きになるなんて 想像できなかった
恋人が出来る度 馬鹿にしてた僕だけど いざ恋すると幸せを感じた
いつか終わりが来るなんて 今は考えたくない 一度きりの日々 この瞬間だけを 世界で一番大切にするんだ
あれもこれも全部君のせい 予測不能な感情は 毎日変わる波のように 揺れ動く僕を抱きしめて
この愛のすべてを 君に贈りたい
3.「人生のすれ違い」
久々のセンター街 楽器屋への道中(みちなか) 随分街は変わったと 周りを見渡せば
すれ違う人生 交差するドラマ ふと気づいた瞬間 不思議な気持ち
ぼーっと生きてちゃ 何も気付けない 人は誰もが 私というドラマを 演じてるもの
行きつけのカフェ いつものコーヒー マスターは淋しげに 終わりを嘆く
破れた夢に かける言葉がない ふと気づいた一瞬 少し大人になる
さーっと歩いてちゃ 何もわからない 人は誰もが 私という嘘を つき続けるもの
素直に生きてるつもりでも 些細な嘘から逃げられはしない 愛することは嘘をつくことさ 最初は違っても ときめきを信じることさ
すれ違う人生 交差するドラマ 気づいた瞬間(とき)には 君もドラマの主人公
ぼーっと生きてちゃ 何も気付けない 人は誰もが 私というドラマを 演じてるもの
4.「ふつうびと」
自分のこと 取り柄なんてないって ずっと信じてた みんな凄いのに 恐縮してばかりで 何故ここにいるのか そもそもいていいのか 逃げ出したくなった
クラスメイトは優しい いつも励ましてくれる 困った時には助けてくれる 嬉しい時には笑い合える すべて理想的なのに 私だけが理想じゃない いつの間にか自分のことが 何もわからなくなった
文化祭の時も体育祭の時も 何かをやるわけもなく 言われたことだけをやった そうするしかなかった 透明人間になりたかった
私はふつうびと 自転車立ち漕ぎで 気付かれないよう…… 誰よりも早く学校へ行き 誰よりも遅く家に帰った
何故こんなに嫌ってたのか 思い返す度に泣きたくなる もっと歩み寄ればよかった 後悔が止まらない
いつからだろう? 自分のこと やけに繕うようになったのは その度に私は傷だらけ
本音で話せなくなった 言いたいことも言えなくなった 友を傷つけるのが怖くて ひとりでいる時間が増えた
誰か気付いてよ わかってよ 何も言わなくちゃ伝わらない そんなの知ってるよ
でも出来ないんだ 今の私には
時は流れた 何回か桜が咲いて散った 出逢いと別れを繰り返して 大人と呼ばれる年齢になった
空っぽの心を物語で満たす日々 外に出てはいけない 誰かに心配をかけてはいけない 枕元だけが自分になれる場所 涙も流せなくなった
星空に癒されたり かわいいに憧れたり 色々ありすぎた十代の日々
何をしようとしたのだろう? 何を掴もうとしたのだろう?
今の私を見てごらんよ 誰かのせいにしてばかりだ 生きることさえ諦めたくなる 夢なんてない 見せかけの夢はあっても 未来など見えない
これが望んだ姿か 鏡を見る度に自分が嫌になる 夢中になれるものを見つけたつもりなのに 外面ばかりが気になりすぎ 素直な言葉で語れなくなった 思い出話では何も満たされないよ 世間話では何も始まらないよ 他愛のない会話にも怯え続けたまま 普通になろうとした日々 今も続いてる
普通に生きるってこんなに難しい 夢を見るってこんなに恥ずかしい
いつか共に夢見た君は 今や世界中のスーパースター
そろそろ舞台を去る頃なのかな 自分だけの夢を見つける頃かな 普通になる頃かな ただ切ない
気付いたよ 嫌われることより 何も言われない方が怖い あの日笑顔で手を繋いだ君は 本当は呆れていたんだよね
星座に想いを重ねても ただ通り過ぎるだけ 安らかな夜に激しく吹く 僕の風に気付かない だから僕は星座になる 普通じゃない誰かになろうとする
それが既に間違っているのに 愚かだね 間抜けだね 誰かの嘲笑を待っている 本当は違うのに 素直になりたいだけなのに
どうしてこんなに不器用なのかな 真実を語ろうとするのかな わからない
5.「桜糸」
糸に桜を繋げば 永遠になると信じてた 微かな風 流れる景色 かつての無垢を返してよ
青春時代を過ぎて 大切なものを失った 遥かなる夢 大切な恋人 あの日私は飛鳥(ひとり)になった
翼は折れたまま 飛び立つことを拒み 衝動を強さと勘違いして 独りになろうとした
街の外れの池で 抱きしめあう鳥 ふと見つめていたら 何かが見えた気がする
忘れていたこと もう一度始めてみよう あの頃桜咲く前に夢見た場所 今なら飛べるかもしれない
星に色を垂らせば 時を止められそうな気がした 激しく吹いた風 変わる時代よ いつか私を惑わせたよね
ハッシュタグで何も語れない 語れるのは瞬間だけ この素晴らしき人生 誰にも譲れぬ愛 やっとわかったんだ
折れた翼に 虹色 糸を紡ぐと 以前よりも強い力で 飛べる! もう迷わない……
小さく見える大地 いつか人が見た夢 当たり前のこと 当たり前じゃない 今更気付いたよ
あなたがいたから もう一度飛べたんだ 私のことが嫌いでもいい 伝えさせて 世界で一番好きだと
影に光りが差したら 道は目の前に 何気ない声が道標になる そして信じるべき翼にもなる
糸に桜を繋げば 永遠になると信じてた 今ならわかる 躊躇せずに言える 夢中になれるって素晴らしい
忘れていたこと もう一度始めてみよう あの頃桜咲く前に夢見た場所 今なら飛べる気がするんだ
あなたがいたから もう一度飛べたんだ 嫌いでもいい 伝えさせて 世界で一番好きだと
本当に大切なのは 誰でもない自分を信じること
6.「BOX男」
BOX BOX BOX BOX BOX BOX Focus Focus Focus Focus Focus Focus
何もしてないつもりなのに 笑い声がするよ 僕を見る君の視線が 胸に突き刺さり 傷痕は広がっていく
BOX BOX BOX Focus Focus Focus
穴があったら入りたい 逃げ場があるなら逃げてみたい スーツケースでも良いから 知らない街へ逃げ出したい
TAP TAP TAP HIP HIP HIP HOP HOP HOP POP POP POP
単語の羅列ばかりのメッセージ 絵文字に頭が痛くなる 僕の声には反応しないくせに クラスで人気のあいつには 決して既読では終わらせない
BOX BOX BOX Focus Focus Focus
殴っていいなら殴りたい 喧嘩していいなら打ちのめしたい でもそんな勇気はないから メモ帳に悪口を走り書きしてみた
NI Cu E…… 人のエゴイズム Wa Ru Gu Chi…… 良心が許さない
Ah そんな時に君が現れて ただ一言「ごめん」と言った 他に何も君は言わなくても 潤んだ瞳からすべてを察した
何も言えないよな 言い出せないよな 小さな社会はあまりに大きすぎる
BOX BOX BOX Focus Focus Focus
穴があったら入りたい 逃げ場があるなら逃げてみたい スーツケースでも良いから 知らない街へ逃げ出したい
BOX BOX BOX Focus Focus Focus
今は君がいてくれるから まだ生きようと思えるんだ ネガティヴな僕を変えてくれたのは 他でもない君だけ
BOX BOX BOX BOX BOX BOX CHANGE CHANGE CHANGE CHANGE CHANGE CHANGE
それでも世界は変わらずに 誰かを傷つけている 無感情的な悪意ばかりが 形なきまま拡散する
人はいつしかそれを『世間』と呼んだ
7.「グリムセイ島より」
レシプロ飛行機で 北の果てへ行く 忘られぬパフィンの面影(こえ) 今も君に重ねて
寂れたGSに When were you born……?? 何度問いかけても 返らぬ答え
真っ白なオーロラは いつかの僕を抱きしめる 手紙にはキスマーク 見知らぬ文字
それでも…… 僕は一途に 君だけを愛してる!
レイキャビクに帰れと 夢に君が現れて 逃げ水のようなダンス 僕を惑わせる
誰かの傷痕に When were you born……?? 歴史は繰り返す 遠距離恋愛
祈るのは君のため 便りなくとも愛したい だけど惑わすのは 見知らぬ文字
それでも…… 僕は一途に 君だけを信じてる!
数千キロの恋模様 カモメの声が懐かしい 夕陽のクリフ 君を抱きしめた 運命とわかっても 未だ諦めきれないよ
真っ白なオーロラは いつかの僕を抱きしめる 祈るのは君のため 便りなくとも愛したい
だけど僕を惑わすのは 誰かの代筆文字 そして見知らぬキスマーク
それでも…… 僕は一途に 君だけ信じて 夜空に願いを込め 胸いっぱいの愛を叫ぶ 君だけを愛してる!
8.「色恋沙汰のない世界」
気になるアイツに 今日も声かけられず 妄想恋愛浸るばかりで 益々堕落してく
ある日突然! 正体不明のDelivery 心ときめき止まらずに 思わず封を切った
Hey, come on! The dawn of a new era!! ボタン押すだけ超簡単 これで君もCyborg
騙し騙され Fake News! 君にフラれた Bad News!! 赤いアイツのおくりもの やっと言えるよ『グッバイ恋愛!』
大嫌いなアイツが 誰かに振られたらしい 被害妄想募るばかりで 呟く『こんなの俺じゃない……』
全部正体! 人は仮面を被れない バレる嘘は吐(つ)くなと No! No! No!
Hey, come on! The dawn of a new era!! ボタン押すだけ超簡単 アイツを消せる便利道具(Good Tool)
騙し騙され Slapstick! 感じ感じて Love Comedy!! 赤いアイツのおくりもの やっと言えるよ『グッバイ恋愛!』
騙し騙され Fake News! 君にフラれた Bad News!! 赤いアイツのおくりもの やっと言えるよ『グッバイ恋愛!』
僕は僕の人生を往く やっと言えたよ『グッバイ恋愛!』
9.「白緋 -表裏一体-」
幼い頃の夢を見た カンバスに色を塗る夢だ 最初は鮮やかだった 無邪気な色だった だが時が流れるほど その色は涙になる
自由だった頃の面影 追跡する 誰もが血を知らないまま 大人になった
Across adult or child……?? その差は何処に?
街で暴れる大人たち 家に閉じこもる子供たち 大人は子供を見くびらないで 子供は大人を怖がらないで
無責任な奴ほど声��大きい カンバスを染めるのはそんな奴らさ 東京孤独ステーション 白緋(はくび) すべてが表裏一体の世界
ニュースは涙を流す 人は涙を広げる 一人の声が世間になり 誰もが自分を嫌いになる だが未来の僕らを信じて 立ち上がる人もいる
今をあきらめないで 叫びたい 誰もが自分の夢を 諦めるその前に
Across Dream or Real……?? その差は何処に?
いつか夢見た大人たち 理想を叫ぶ子供たち 大人は子供を止めないで 子供は大人に染まらないで
現実を知るほど夢を見づらくなる 時を動かすのはそんな奴らさ 惑星・孤独の星 白緋(はくび) すべてが表裏一体の世界
Across live or died……?? どこで誰が決める?
強い人なんていない 弱い人もいない だから自分を見くびらないで
この宇宙が生まれた時 誰もが同じだった 何も知らぬまま 生きるしかなかった そして人に知恵が生まれ 誰かが夢を見る時 同時に争いも生まれた 銀河系何処へ行こうとも 生物ある限り 闘わなければならない どんなに今を愛してても それが宿命なら
Across peace or war……?? その差は何処に?
すべてはパズルのようだ 誰かの声が傾斜する 東京孤独ステーション 白緋(はくび) すべてが表裏一体の世界
地球生まれの僕らに 今できる���とはなんだ? 祈る前に今何かを始めよう 惑星・孤独の星 白緋(はくび) すべてが表裏一体の世界
10.「いらない」
あれもこれもいらない! 無駄だからいらない! 使わなさそうだからいらない! 気に入らないからいらない!
こんな世界で夢追いかけても 何も変わらないとわかっているから
夢なんていらない 愛なんていらない いっそ全部捨ててしまおう
君もあなたもいらない! この街にいらない! 社会にいらない! 間違えてるからいらない!
一生子供のままでいい 世界に大人なんて一人もいない
光なんていらない 影なんていらない いっそ全部捨ててしまおう
人はいらない! 生き物もいらない! 地球もいらない! 太陽系もいらない!
星なんていらない 宙なんていらない いっそ全部捨ててしまおう
時間はいらない! 過去も未来もいらない! 無も有もいらない! ありとあらゆる偶然も必然もいらない!
いらない! いらない! いらない!
11.「From Chat」
言葉は柔らかく 想いは激しく それがすべてだった
だけど待ち合わせ場所 現れたのは まったくの別人だった
後部座席で悟った 『やってしまった』と 気付いた時にはもう遅すぎた 声を奪われた
確かに愛してた あなただけはと信じてた 気付く前に裏切られた 総てを奪われた
From Chat ずぶ濡れのコートに愛はない
真っ暗な部屋 ぽつぽつと水滴 それがすべてだった
だけど微かな希望 一ミリでも あなたに愛があれば
翌日の朝 打ち砕かれた想い 流れる汗 何故この道を選んだのだろう?
確かに愛してた あなただけはと信じてた 気付く前に裏切られた 総てを奪われた
From Chat その笑顔に愛はない
いつか来てくれるはずと 初めのうちは信じてた だけど二人でいるうちに 同情している私がいた
気付いた時には遅すぎた 君が来るのは遅すぎた
From Chat 傷だらけのハートに明日はない
12.「新しい旅」
何かあったわけじゃない ただ旅をしたい 鞄に服とお金だけ詰め込んで 知らない電車に揺られたい
何も見えないほど まっすぐ広がる縁 人々の暮らしを繋ぐ橋が 無性に愛おしい
さあ旅に出よう 迷子になろう 終点のない旅も たまにはいいじゃない
さあ前を見よう 君を信じよう 行きたいところがあるなら それだけを見てさ
空はもくもく青い夏 あと少しで今年も 旅をしたくなる季節がやって来るよ
半袖の少女が すぐ傍を通り過ぎていく その後ろには少年が 必死にペダルを漕いでいる
シャンペンサイダーが いちばん合う季節 君も私も夏が好き 暑さだけは少し手加減してほしいけど
さあ旅に出よう 踏み出してみよう 知らない世界へ飛び込む またとないきっかけ
さあ旅に出よう いつでもいい 君が行きたい場所へ 気まぐれも抱きしめて
空はもくもく青い夏 あと少しで今年も 旅をしたくなる季節がやって来るよ
私はカメラと恋人になりたい
真夜中を越えた私達に もう敵などないよ 春夏秋冬 いつでも好きな季節に旅へ出よう
新しいことを始めよう 普通らしさなんていらないよ 好きなことに夢中な人がいちばん美しい
さあ旅に出よう 迷子になろう 終点のない旅も たまにはいいじゃない
さあ前を見よう 君を信じよう 行きたいところがあるなら それだけを見てさ
空はもくもく青い夏 あと少しで今年も 旅をしたくなる季節が…… 目の前に
Bonus「さよならストーカー」
君に言われなくたって 私のことは知ってるよ 髪を切った時「失恋した��」とか 正直鼻につくんだ
どんな髪型だって メイクしなくたって 私がかわいい そう思えるのなら 別にそれでいいんだよ 何も言わないで
きっとずっと見守っててよ 恋よ愛よ全部ぎゅっと 自由になりたい
SNSでリプ欄を閉鎖した でもエゴサしたら悪口ばかり 毎日続くと嫌になるよ 私も人間だから
自然体でいろって なんて不自然なんだろう あの歌を口ずさみ 憎しみへのレジスタンス どうでもいいのに 付きまとうあなたへ
いつもそばで見守ってるよ 夢よ明日よ全部ぎゅっと 気持ち悪くて
こんな日が始まる前から マスクは手放せなかった わざと似合わぬメイクをして 見えない影に気付かれぬように ビクビクしながら街を歩くのは もう嫌なんだよ
パッともっと素直になれよ アッと一途言わせてくれよ うるさい!
どんな髪型だって メイクしなくたって 私がかわいい そう思えるのなら 別にそれでいいんだよ 何も言わないで
きっとずっと見守っててよ 恋よ愛よ全部ぎゅっと 自由になりたい
【クレジット】 All Produced / Written:Yuu Sakaoka With our Respect to Takashi Matsumoto, Eiichi Ohtaki, Yasushi Akimoto, Toshihiko Takamizawa, mibuki, Takuro Yoshida, Bob Dylan, Pete Sinfield, John Lennon
Special Thanks to My Family, my friends and all my fans!!
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cvhafepenguin · 6 years ago
Text
ミコとマチ
 リビングで目が醒めた瞬間あわてて手元のスマホで時間を見た。5時31分、やばい、40分には家を出ないとバイトに遅刻する。渾身のスピードで歯を磨いて顔を洗い自室に駆け込みばたばたとスウェットを脱ぎ床に脱ぎっぱなしの縒れたデニムを穿きYシャツを全力で着て一張羅の苔色のカーディガンを羽織ってほとんど空っぽのリュックを背負う。化粧は諦めて大きめの風邪マスクでごまかすことにした。幸い原稿を作成してるうちに座椅子に座ったまま寝落ちしていたので髪は乱れていなかった。平日ならマチが起こしてくれるのに、今日は土曜日だから私の部屋の向かいの彼女の部屋で、マチは一週間分の疲れを取るべく昼までおねんねだ。私は「いってきます」とぼそっと呟いて全力でドアから飛び出しオレンジのチャリに跨がり立ち漕ぎで駆けた。早朝の澄んだ空気を抜ける冷たい風が私の全開のおでこに当たる。三月の霞がかった曖昧な風景を私は右、左、右、とぐっとペダルを踏んで追い越して行く。それにつれ眼がだんだんと冴えて来た。息を切らしぐんぐんと駅までの道を走りながら私は書きかけの原稿の続きのことを考え出していた。どきどきと小さな心臓が高鳴り血が巡り、私の身体に熱が漲ってくるのを感じる。まだ人がまばらな駅前のロータリーを抜け、高架を潜り、なんとか出勤時間ぎりぎりに店に着いた。ドアを開くとコーヒーの温かくて甘い香りがふわっと鼻を突く。これを嗅ぐと私の頭はたちまちだらしがなくてうだつの上がらないワナビー女から「「鯤」のウエイトレスモード」にかちっと切り替わる。「おはようございますっ」私は店に入るなり弾丸のように一直線にバックヤードに突っ込みエプロンを着る。「おー、毎度のことながら作家さんは朝に弱いねえ」店長の蓮さんが茶化す。「朝まだなんだろ?これ食っちまえ」蓮さんは厨房からカウンター越しに私にロールパンを投げ渡した。「いただきます」私は風邪マスクをぐいとずらし、拳大のそれを口に詰め込んだ。それから蓮さんに渡された水をぐっと飲み干す。「鯤」は駅前の喫茶店なので、平日は開店するなりモーニングをしにくるサラリーマンなんかがぞくぞくと来て大童なのだが、今日みたいな休日は最初の30分なんかはかなり暇だ。コーヒーにつけて出すゆで卵もいつもならあらかじめいくつか小皿に分けて置くのだけど、今日はカウンターのバスケットにまだこんもりと盛ってある。その光景はまるで平和の象徴のような安心感を私に与える。しばらく待っても客が1人も来ないので、私はトイレで簡単な化粧を済ませ、カウンターにかけて蓮さんが淹れてくれたアメリカンをゆっくりと飲んだ。「原稿はどんな感じ?」「うん、方向性はだいぶ定まってきたからあとはそれを形にしていくだけかな」「なるほど、ついに俺の息子がミコが手がけたゲームをやる日がくるんだなあ、あっ今のうちサイン貰っとこうかな、店に飾るわ」「蓮さんってば気が早すぎ」蓮さんはことあるごとに茶化すけど、芯のところでは私のことをそのつど気にかけてくれているのが私にはありありとわかった。嬉しいことだ。
 そうしていると、程なくして客がちらほらと入り出した。休日の朝は老人ばっかりだ。常連のみんなはお話し好きで、四方山話や身の上話を滔々と聞かせてくださる。いつものように私は給仕や食器洗いをこなしながらそれにふんふんと頷いた。でも頭の中は原稿の続きのことでいっぱいだった。先週、駆け出しライターの私に初めてクライアントからSNSのダイレクトメッセージで、ソシャゲのシナリオの執筆依頼が来たのだ。それは聞いたことないような小さな会社で、その依頼されたゲームも予算的にみてメインストリームに敵うポテンシャルがあるとはとうてい思えなかったが、なにせ執筆の依頼が来ることなんて初めてだったので、私は半端ない緊張ととめどなく沸いてくる意気込みでここ一週間ギンギンだった。原稿のことを考えると下腹のあたりがヒュンとする。これは誰もが知っているRPGのシナリオを手がけるという私の夢への第一歩だし、なにより、就職せずに創作活動に専心することにした私の決意が報われた心持ちだった。それはどう考えてもぜんぜん早計なのだけれど。とにかく、私は今とても浮かれていた。
 正午前あたりから客足が徐々に増しなかなか忙しなり、あっという間に15時になった。退勤��であと1時間だ。
「いらっしゃい。おっ荘くん」だしぬけに蓮さんの朗らかな声が厨房から客席に向け広がる。荘くんが来ると、蓮さんは私を茶化す意味でわざと私に呼びかけるような声音で叫ぶのだった。これもいつものことだ。
 私はお気に入りの窓際の2人がけのテーブルにギターケースをすとん立てかけて座る荘くんのところへ注文をとりにいった。心臓の音が高鳴るのが荘くんにばれている気がした。
「いらっしゃい、今日はスタジオ?いよいよ来週だね。」
「そうだな、あっ、チケット忘れんうちに今渡しとく」
荘くんにひょいと渡された黄色いチケットにでかでかと、
「jurar 初ワンマン!」と書いてあった。その楠んだチケットのデザインは全体的に少し古くさい気がした。
「ついにだね」
「うん、絶対に成功させるよ、やっとここまでこれたんだ。そろそろ俺たちもプロへの切符を勝ち取りたいな」
「うん、私応援してるから」荘くんの襟足から煙草とシャンプーの混じったえも言われぬ匂いがかすかに漂う。それは、ほんとうのほんとうに良い匂いだ。
「サンキュな、ミコちゃんも頑張ってるもんな、俺も負けてらんないよ。あっ、そうそう、そういえば…明後日柴さんにアクアマターのライブ来ないかって誘われたんだけど、ミコちゃんあのバンド好きだったよね、もし暇だったら一緒に来る?蕗川ビンテージだよ。柴さんももう一人くらいだったらチケット用意できるから連れて来ていいって」
「いいの?行きたい!」
「よっしゃ、じゃあまたラインするわ」
「まじか…」私は心中でひとりごちた。まさかのまさか、こんな地味な女が荘くんにデートに誘われたのだ。注文伝票をレジに持って行き蓮さんのほうをちらと見てみた。すると蓮さんははにかみながらしゅっと素早く腰のところでガッツポーズを出した。私は心中でもう一度、「ま、じ、か…」と丁寧にひとりごちてみた。
 荘くんはブレンドを急いで飲み干して会計をし、「じゃあ」と去って行った。そうこうしているうちにやがて退勤時間となり、出勤してきた蓮さんの奥さんに引き継ぎをして、私はタイムカードを切った。「お疲れさまです」挨拶をして表口から店を出ると、スプリングコートのポケットに両手を突っ込んで含み笑いしているマチが立っていた。目が合った私たちはそのまま見つめ合った。一瞬、時間が止まったようだった。ピィ、ピィ、とけたたましい鳥の声が、狭い路地裏にこだました。
「オハヨ」マチは宣誓のように右手をしゅっと突き出してそう言った。
 マチの手は真っ白で、春のひかりをぼんやりと帯びていた。ぼんやりとその手を見ていると、なんだか眠くなった。
「マチ、何してたの?」
「さんぽ」
「起きたばっかり?」
「寝すぎちった」
 私は自転車を押してマチととぼとぼと散歩��た。外は朝は肌寒かったけれど、今は歩いていると少し汗ばむほどの気温まで上がっていた。電線と雑居ビルたちに乱雑に切り取られた街の高い空を、鳴き交わしつつひっきりなしに飛び交う春の鳥たち、私たちはゆっくりと歩きながらそんな風景を見るともなく見ていた。
 私たちはそれぞれあたたかい缶コーヒーを自販機で買い、駅から少し離れたところにあるたこ(多幸)公園へたどり着いた。私とマチは予定のない天気のいい日にはよくここで何となく過ごす。
「そういえばさ」
「ん?」
「さっき店に荘くんが来てね」
「なになに?」ブランコに座っているマチは両足をばたばたとせわしなく蹴っている。
「「明後日アクアマターのライブに誘われたんだけど一緒にこないか」って」
「デートか!」
「そういうこと」
「やったー!」マチはブランコからたんっと飛び降りて両腕を上にぐんと伸ばして叫んだ。
「いや、誘われたの私だし」
「わがことのようにうれしいっ」
「よーし今日はなべだー」マチは私に背を向けて起き上がった猫のように盛大なのびをした。
「なべ、若干季節外れじゃない?」
「めでたい日は鍋パって相場がきまってるのよっ。ミコの恋愛成就を祝って今日は私のおごりで鍋だー」
「マチってば気が早すぎ」
私たちはスーパーでたくさん鍋の具材と酒とつまみを買って、大きなレジ袋を2人で片側ずつ持って帰った。2人でわいわい作った鍋は多すぎて全然食べきれなかった。飲みまくって酔いつぶれた私たちはリビングでそのまま気を失い、翌朝私は風邪を引いていた。私がなにも纏わず床で寝ていたのに対して、マチが抜け目無く毛布を被ってソファーを独占していたのが恨めしかった。
 荘くんは待ち合わせの駅前のマクドナルドへ15分遅刻してきた。10分でも20分でもなく15分遅れるというのがなんだか荘くんらしいなと私は妙に感心した。「蕗川ビンテージ」は私の家の隣町の、駅のロータリーから伸びる商店街の丁度真ん中のあたりにある。私はこの街に来たことがなかったのでライブハウスまで荘くんが先導してくれた。風は強く、空は重く曇っている。商店街や幾本かの路線でごちゃごちゃしたこの街は、私とマチが住んでいるところに比べてなんだか窮屈な感じだった。前を歩くやや猫背の荘くんに付いて駅からしばらく歩くとやがて「蕗川ビンテージ」に辿り着いた。荘くんが「あそこ」と指を指してくれなかったら私はそれがそうだと気付かなかっただろう。「蕗川ビンテージ」はどう見てもただの寂れた雑居ビルだった。よく見ると、ぽっかりと空いたビルの地下へと続く入り口の前に「アクアマター」のワンマンの掲示があった。その入り口の前に、いかにもバンドマンといった出で立ちの5人の男女が談笑していた。若いのか、それとも私たちよりずっと歳上なのか、いまいち判然としない風貌の人たちだった。���の5人はやって来た荘くんを認めると手を振り、荘くんはそれに応えて私をほったらかしてポケットに手を突っ込んだまま5人に駆け寄った。荘くんが1人の男の横腹を肘で小突く、するとその男は笑いながら荘くんにヘッドロックを決め、ほかの人たちもげらげらと盛り上がった。どうやら荘くんととても親しい人たちらしい。少し話すと荘くんは突っ立っている私のほうに戻って来た。それから私の手を引いて、地下への階段を降りて行く。荘くんが近い、かつてないほどに近い荘くんのうなじから、シャンプーと煙草が良い塩梅に混じった私の好きな匂いが漂ってくる。匂いはたしかに近いけれど、暗すぎて当の荘くんの姿がよく見えない。なにかがずれている気がした。私たちは、どこか歪な気がした。私たちが、というか私だけが明らかに場違いだった。「マチは今どうしているだろう、そろそろ帰ってる頃かな、晩ご飯は私がいないから今日は外食なんだろうな」好きな男に手を引かれているというのに私の頭に浮かんで来るのはマチのことだった。やれやれ。
 2人分のチケットを荘くんが受付の初老の男に手渡す、そして荘くんはまたその男としばらく談笑し始めた。「ちょっとお手洗い行ってくるね」と私はその間に用を足した。戻ってくると受付の前に荘くんを中心に人だかりが出来ていた。荘くんの周りにおそらく10人以上はいたが、その中の誰1人として私の知っている顔はなかったし、荘くんを含め、そこに誰1人として私のことを気にする人はいなかった。私はまるで透明人間にでもなったかのような心持ちだった。あそこで人の輪に囲まれ楽しそうに話しているあの人はいったい誰なんだろう。いつも「鯤」に来て親しく話してくれるあの人。私がいつか「アクアマター」が好きだとこぼしたことを覚えてくれていて、デートに誘ってくれたあの人。でも冷静に考えると当たり前のことだったのだ。界隈で突出した人気を誇る若手バンドのフロントマンの荘くんと、街の隅でこそこそと暮らしている私みたいな誰も知らない地味な女なんて、そもそもステージが違うのだ。私は知らないライブハウスの柔らかくて厚い防音材の壁にもたれながら、誰にも知られず夜空でひっそりと翳りゆく月のように、緩やかに卑屈になっていった。誰かここから連れ出してくれないかな、これがまさしく「壁の花」ってやつね。卑屈の次にやってくる自嘲。思えば幾度も覚えたことのある感覚だ。いままでに縁のあった男はみんな、折々こんな風に私のことをないがしろにした。
 ほどなくしてライブが始まった。ライブは、よかった。横にいた荘くんは頻繁に何処かへ消えた。たぶん、知り合いの誰かと話しに行っているのだろう。そう、ここでは私以外のみんなが知り合いなのだ。ライブの終盤、ストロボが瞬くクライマックスの轟音の中荘くんは強く私の手を握ってきた。私はそれを知らんぷりした。スモークの甘ったるい匂いがやけに鼻についた。ライブ自体は、本当によかった。
 外に出ると小雨が降っていた。荘くんはライブの終わりからずっと私の手を握ったままで、駅の方へ私を引いて歩いていく。私はなにも考えずにそれに従う。疲れて、頭がぼーっとしていた。商店街の出入り口のアーチの辺りで、荘くんは「じゃあいまからウチで飲もっか」と切り出した。私はまっぴらごめんだと思い「えーと今日はもう帰ろうかな、明日も朝早いし…」と丁重にお断りした。
「別にいいじゃん、ご近所さんなんだしバイトは朝、俺の部屋から出勤すれば」荘くんはしつこかった。
「いやーやっぱ何だか悪いしルームメイトもいるんで今日は家に帰ります。今日はほんとにありがとう」
 私は返答に窮して言い訳にならない言い訳を口走っていた。そのとき私ははっと息をのんだ。荘くんは怒っていた。彼の表情こそ変わらないが、私なんかにプライドを傷つけられたこの男が激怒しているのがわかった。
 それから突如荘くんは声を荒げ
「んだよ、俺とヤりたいんじゃなかったのか?」
 と今まで私が聞いたことのない荒荒しい声音で言い放った。そのとき私は頭が真っ白になった。私はこの人が何を言ってるのかわからなかった。信じられなかった。この人も自分が何を言っているのかきっとわからないに違いない。そうであってほしい、と私は願った。
 私はいつの間にか私の肘を強く掴んでいた彼の手をばっと振り切り、夢中で駅まで走った。後ろであの人がこっちに向かってなにか喚いている気がした。私はそれから逃げるために全力で走る。とつぜん視界がぐにゃあと歪んだ。音のない雨は、いつのまにか本降りになっていた。頬を伝って落ちる生温いものが春の雨なのかそれとも涙なのか、わからなかった。
 マチは私に何も訊ねなかった。あの夜ずぶ濡れで帰ったきた私の
様子を見て何となく察したのだろう。お風呂から上がってきた私に何も言わずに中華粥を作ってくれた。荘くんはあの日以来鯤に来ることはなくなった。蓮さんは
「まあ今回は縁がなかったってだけさ。月並みな言葉だが男なんて星の数ほどいるんだぜ」と慰めてくれた。
 でもそれを言うならば女だってそうだ。それこそ私は荘くんにとって星の数ほどいる「都合のいい女候補A」にすぎなかったんだ。私はまた卑屈になっていた。このことをマチに話すと「処置無しね」の表情をされた。マチの「処置なしね」の表情。白いつるつるの眉間に少し皺が走りいたましげに私の顎辺りに視線を落とすこの仕草が私は密かに好きだ。ソシャゲの依頼はなんとか納期に間に合ったが、私は次の賞に挑む気力が沸かなかった。スランプに陥ってしまったのだ。なんだかどうしても力が入らなくて、私は湯葉のようにふやけてしまっていた。このままなんの意思も目的も持たず、たゆたうクラゲのように何処かへ攫われてしまいたかった。あの失恋で、まるで私とこの世界とを繋いで私を立たせているピンと張った一本の糸が、ぷつりと切れてしまったようだ。私は休みの日のほとんどを寝て過ごすようになった。
 私が一ヶ月以上もそんな状態だったので、放任主義のマチもさすがに見かねたらしく、「ミコ、餃子をや��う」と私に切り出した。パジャマの私はソファでクッションを抱いて寝転びながら「うぇえい」と曖昧に返事した、ミコが「マチはかわいいなあ」と言って後ろから抱きつこうとしてきたが私はそれをひょいと躱し、勢い余ったマチはフローリングでおでこを打ち「ぎゃっ」と叫んだ。そのとき私に被さったミコの身体はとてもひんやりとしていた。
 餃子の買い出しから仕度まで殆どミコがやってくれた。私はソファに寝転んで夕方のニュースを見ながらミコが手際よく餃子を包んで行くのを背中で感じていた。辛い時は甘えられるだけ相手に甘えるのが私たちの生活の掟なのだ。私とマチは、いまままでずっとそうやってきた。
「いざ!」待ちくたびれて私がうつらうつらし出した時にマチは意気込んで餃子を焼き出した。しゅわあと蒸気が立つ音とともに、むわっとした空気がリビングに立ち込めた。私は薄目でせかせかと餃子を焼くマチの背中を見ていた。「このまま帰りたくないな」そんな素朴な気持ちが不意に、去来する。私たちには他にいるべき場所があって、いつまでもこの生活が続くわけないのはお互い、何処かで理解していた。けれど私たちはそれに気付かないフリをしている。
 マチの背中って小さいんだなあ。そんなことを考えると何だか目頭が熱くなってきたので、私は寝返りをうち、狸寝入りを決め込んだ。クッションに顔を埋めてきゅっと眼を瞑っていると、まるで幽霊になって、空中を漂いながらミコのことを見守っているような、ふわふわと暖かくて寂しい気持ちになった。
「ほらほら引きこもりさん、餃子が仕上がって来たわよ。テーブルにお皿とビール出しといて」
「あいさー」
テーブルの皿に綺麗に連なって円になっているマチの餃子はつやつやでぱつぱつだった。マチは餃子の達人だ。マチよりおいしい餃子を作る女を私は知らない。
「じゃあ、餃子にかんぱーい」
「かんぱーい」
最初の一皿を私たちはあっという間に平らげた。
「じゃあ第2波いきまーす」
「いえーい」
マチは餃子をじゃんじゃん焼いた。私がもう食べられないよと喘いでも取り合わず焼きまくった。マチは何かに取り憑かれたようにワインを呷りつつ、一心不乱に餃子を焼き続けた。「餃子の鬼や…」私がそう呟くとマチはこっちを振り向いてにいっ、と歯を出して笑った。
 餃子パーティも無事に終わり、私たちはソファで映画を見ながらワインをちびちびと飲んでいた。
「ミコ、この映画つまらないね」
 マチがずっと見たいと言っていたから私がバイト終わりに借りてきてあげた映画だった。
「たしかに、脚本は悪くないけど演出が単調だね」
 マチは冷蔵庫から新しい缶チューハイを持って来てぐびと勢い良く飲んだ。それから酒の勢いを借りたようにこう言った。
「ミコ、屋上に行こうか」
 私は缶ビール、マチは缶チューハイを片手に最上階の廊下のフェンスを跨いだ。マチは私の手を引いて真っ暗で何も見えない中、屋上へと続く鉄骨階段を上がっていく。あれだ��餃子を焼いたにも関わらずマチの手は冷たかった。たん、たん、と微妙にずれたふたつのゆっくり階段を踏む冷たい音が闇の中密やかに響く。酒気を帯びたマチのにおいがする。なんだか懐かしいにおいだ。毎日のように嗅いでいるはずなのに。私はマチをぎゅっと抱きしめたかった。
屋上は無風だった。しんとしていて、まるで世界が止まったみたいだった。私たちの住むマンションは台地のてっぺんに建っているので、屋上からは街が良く見渡せる。酒の缶を持った私たちは並んで囲いの柵に凭れて、街の灯をぼんやりと眺めていた。不意にささやかな音で聞き覚えのあるイントロが流れ出した。最初はか細い月明かりのような調子のその曲は、やがて雲の隙間から抜け出して鮮烈な満月となる。
「Tomorrow never knows」
 私はこの曲を聴いた時にいつもこんな印象を受ける。いつかマチはこの曲のことを夜の森の奥で誰にも知られずに燃える焚き火みたいと言っていた。思えば、性格がまるで違う私たちを繋ぐきっかけとなったのはこの曲だった。
 
 あれは私がまだ大学一年生のときの冬だった。私はサークルの先輩に合コンに来てくれと頼まれて不承不承承知した。相手は同じ大学の違うサークルの連中だった。明らかに人数合わせで参加した合コンだ、面白いはずもなく、私はうんざりした。いつ「じゃあ私はこの辺で…」と切り出そうかずっと迷っていたが、二次会のカラオケにも流れで行くことになってしまった。そしてそのカラオケに遅れてやって来たのがマチだった。先輩の説明によると、マチは男側の知り合いだそうだ、それで先輩とも面識があったので呼ぶ運びとなったのらしい。部屋に入って来たマチを見て私は「きれいな女の子だなー」とうっとりとした。マチは空いていた私の横にすとんと座った。思わず頬が緩むようないいにおいがした。スキニーを穿いた華奢な脚のラインが綺麗で、横に座っていると、私の若干むくんだそれと比べずにはいられなかった。マチは終止にこにこしていた。男たちは明らかにみんなこの場で一番綺麗なマチを狙っていた。私は半ばいやいや参加したとはいえ、やはりみじめな気持ちだった。下を向いて鬱々としていると私にマイクが回って来た。あまり歌は得意ではないのだが…と思いつつ私は渡されたマイクを掴み、ええいままよとミスチルの「Tomorrow never knows」を歌った。歌っている時にマチがじっとこっちを見ていたのを不審に感じたが私は気付かないふりをして歌いきった。合コンはつつがなく終わった。解散してターミナル駅のコンコースを歩く私たちの集団は1人ずつ空中分解していき、やがて私とこの初対面で良く知らないマチという女の子だけが残った。私たちは無言で微妙な距離を保ちながら並んでしばらく歩いた。
「私って合コンとか苦手なんだ~」やにはにマチが間延びした調子で呟いた。それからふわあと大きなあくびをした。私はその様子を見てなんて美しいひとなんだろうとうっとりした。合コンのさなか、表面上は取繕っていたが、明らかに退屈そうにしていたのも見て取れたので、私はマチに好感を抱き始めていた。
「なんか私同世代の男の子って苦手だな、何話したら良いかよくわからないし」
「私もああいう場は少し、苦手」
「ねえ、お腹空かない?」
「ちょっぴり」
「ラーメンでも食べにいこっか」
「うん、いいよ。この辺?」
「うん、北口からちょっと歩いたところにおいしいラーメン屋があるんだ。塩ラーメンなんだけど、大丈夫?」
「大丈夫、塩ラーメン好きだから」
「それではお嬢さま、エスコートいたします。」
 とマチは腰を落として片足を後ろに引く紳士の挨拶のポーズをした。
「で、では、よろしく」
 私もコートの腰のところを両手でつまんで膝を曲げ淑女の挨拶でぎこちなく応じる。
 私たちは改札の前で踵を返し、ラーメン屋へと向かった。
「ミスチル、好きなんだね」
「うん、親の影響なんだけど」
「私も好きなんだ。だから、君がさっき歌ってたとき嬉しかった。周りに音楽の趣味が合う人がいなくってさ、ミスチルとか今の若い人もうあんまり聴かないもんね」
「うん、カラオケとか行くとみんな今時の曲ばっかり歌うもんね。特に合コンなんかだと顕著」
「男も女もなんだかんだ言っても最終的に画一性を自分に強いたほうが楽なのだということなのかも知れんね。ところで君、名前は?」
「私はフジサワミコ。あなたは?」
「私も名前二文字なんだ。湊マチ」
「みなとまち」
「マチでいいよ」
「わかった、私のこともミコって呼んでよ」
「そうだ、ハタチになったら一緒に飲みにいこうよ。ライン交換しよ」
 
 それがきっかけで私たちはことあるごとに2人でつるむようになった。私がこっぴどく振られた時も、マチの就活が難航を極めていたときも、いつも酒なんかを飲みながら互いに慰め合った。ルームシェアをしようと言い出したのはマチのほうからだった。それは私が就職を諦め夢を追うことにするとマチに打ち明けた次の日だった。
「私はミコがどんなでもそばにいてあげるよ」
 マチはことあるごとにこんなことを言うのだった。
「どんなのでもって、もし私がアメーバみたいな真核生物でも?」
「アメーバでも好きだよ」
「私も、マチがアメーバでも好き」
 赤ら顔の私たちは屋上で「Tomorrow never knows」を歌った。
「はーてしなーいやみのむーこうへーおっおー てをのばそー」
呂律の回らない舌で私たちは叫びながら柵の向こうへ両手をぴんと伸ばした。伸ばした指の先に、滲んでぼやけた街の灯りたちが、きらきらと輝いていた。
 
 私はそのプロポーズを受けることにした。相手は麗さんという人で、マチの紹介で知り合った10歳上の高校の生物の教師だった。マチはあの失恋以来落胆している私を励ますために、荘くんとは真逆のタイプの男を紹介してくれたのだった。交際は、以前の私ではとても考えられないくらいにうまくいった。私は素敵な男をあてがってくれたマチに心の底から感謝した。彼はとても良く尽くしてくれたし、私も彼のことがとても好きだった。彼と付き合い出してから、彼の家に泊まって部屋に帰らないこともしばしばあった。そして私と対照的にマチはその頃からだんだんと不安定になっていった。なにかといらいらしてたまに私にあたるようになったのだ。私は何故そうなったかマチに聞くこともなかった、何となく察しがつくだけに余計聞く気がしなかった。喧嘩も私が帰らなくなった日のぶんだけ増えていった。
 ある日3日間麗さんの家に泊まってから帰ると、私の部屋のものが全部廊下に放り出されていた。
「なにこれ」私はこっちを振り向きもしないリビングでソファにかけてテレビを見ているマチに問いかけた。
「もう出て行くのかと思って部屋を片付けといてあげたよ」
「ばかじゃないの?ほんとガキだね」
 なんてみっともないんだ。私にいつまでもこだわって、ばかばかしい。
 ずかずかと歩いてリビングに入ると不意にマチが振り向いてこっちをきっと睨みつけたので私は立ち竦んでしまった。
「ミコ、ミコの夢は、努力は何だったの?なんで…そんなに簡単に諦めるの?」
 マチの声は掠れていた
「前にも言ったけど私には才能がないんだしもう筆を折ったんだよ」
「なんでも手に入れることのできるマチには私のことはわからないよ。知ったような口を聞かないで」
 私はいつしか心の何処かで自分の夢と、マチから解放されたいと思い始めていた。
「そういえば言ってなかったんだけど私あの人にプロポーズされたんだ」
マチはまたテレビの方を向いて石像のように固まって何も言わなかった。
「おめでとうとか、ないの?」
マチは依然としてだんまりだった。
 そのとき、私の頭のなかでぐわん、という音がした。誰かに後頭部を殴られたような衝撃だった。それから涙が、とめどなく溢れてきた。私は泣きながら廊下に放り出された荷物を出来る限りまとめた。それから麗さんに電話をしてワゴンを出してもらい部屋の私の家具や持ち物を全て、3往復して麗さんの家に運んだ。それっきり、あの部屋には二度と戻らなかった。それはあまりにもあっけない幕切れだった。麗さんは「人のつながりなんて、そんなもんさ」とやけに達観した口ぶりで私を慰めてくれた。3ヶ月後に披露宴の招待をマチにラインし���みたが既読すら付かなかった。
 
 「もう、終わりにしよう」
 別れを切り出したのは英治のほうからだった。英治はセックスが終わってしばらくして呟くようにそう言った。実のところ私は、英治のほうからそう言ってくれるのをずっと待っていた。いかにも安ラブホテルの調度品といった感じのチープなガラスのテーブルの上の、パフェ皿の底に残って溶けたソフトクリームがピンクの照明を反射しててらてら光るのを、私は裸でシーツも被らずに茫然と眺めている。英治がシャワーを浴びる音が聞こえる。英治が上がったら私もシャワーしなくちゃ。…どうしてこうなっちゃったんだろう…どうして。やにわにテーブルに起きっぱなしのスマホが震え出した。ガラスの上でがちゃがちゃ騒ぎ立��るそれに私はいらっとして。ぱっと手に取った。その画面には「麗さん」と表示があった。
「来月の裕太の体育祭どうする」
 メッセージの内容はこれだけだった。私はスマホの画面を暗転させて枕元にぽんと投げ捨てベッドに潜り込んだ。麗さんと英太にはもう一年以上会っていなかった。毎日仕事漬けで夫と子供を捨てて出て行き、愛人と日中に安ラブホにしけこんでいる私のような女が今更どの面下げて元伴侶と息子に会いに行けばいいんだ。いやだ、このままなにもしていたくない。この地の底のような穴ぐらで、誰にも干渉されずにずっと踞っていたい。
「ミコ、ミコ、ミーティングに遅れちゃうよ。起きて」
そうだ、私は次の作品の企画ミーティングに行かなければならない。何せビッグタイトルのナンバリングだ。集中しなければ。
ミーティングはかなり難航したもののなんとかまとまった。私も英治も、いつものようにメンバーに振る舞った。私たちの関係に気付いている人は、どうやら1人もいないようだった。帰りがけに私と英治は小さな居酒屋に寄った。ここは私たちが関係を持ちだしたころ英治が教えてくれた店だ。
「今度のプロジェクト、うまく行くといいな」英治は燗を呷って少し上機嫌になっていた。昼間のラブホテルでの言葉を取繕うためなのかもしれない。
「なんたってミコには実績があるもんな。大丈夫、ミコならこの先一人でもうまくやっていけるさ」
「聞きたくない…」
「え?」
「「聞きたくない、そんな言葉」」
 私は思わずそんなことを口走りそうになったが、かろうじてそれを飲み込んだ。
「英治はどうなの」
「どうって?」
「この前も辞めたがってたじゃん。この仕事、自分に向いてると思う?」
 そうだ、私が英治の仕事や家庭の愚痴を聞いてあげるようになったのがこの関係の始まりだった。
「うーん…向いていようが向いてまいが、俺にはやるしかないな。やっぱり何度も言ってるけど、自分の夢のために邁進してきたミコと俺はスタンスが違うよね、それに俺…」
「俺?」促しても英治は先を言うのを躊躇うので私はいらいらした。握りしめた水割りを私はぐいっと飲んだ。
「俺…2人目ができたんだ…」
「ふうん、おめでとう、ね」
「そうなんだ、だから、この関係もそろそろ潮時なのかなって。」
 私はカウンターに万札を叩き付けて店をあとにした。なにも英治に腹が立った訳ではない。私は全てがいやになってしまったのだ。夢も、仕事も、家族も。
「違う…私は…私は…」
 私は無意識にそう呟きながら明後日の方向へ駆け出していた。後ろで英治が私を呼びかけながら付いてきていたが私はその声がしなくなるまで走り続けた。走って走って、私は知らないバーに駆け込んだ。それからジャックダニエルのロックを注文した。なにも考えたくなかった。ぼうとそれをちびちびなめていると、やにはにスマホがポケットのなかで震えた。英治がなにか取繕うためのメッセージを送ってきたのかと思い私はうんざりしながら画面を見た。しかしそこに表示されていた名前は「英治」ではなく「マチ」だった。
私は反射的にスマホをカウンターに伏せて置いた。そしてウイスキーを飲み干しておそるおそる画面をタップして内容を確認すると。
「久しぶり、突然ですみません。今度会えませんか。」とあった。
私は胸がざわざわした、けれどもう何も考えないことにした。すぐにマチに「いいですよ」と返信した。
 待ち合わせは2人が分かりやすい場所が良いとのことで「鯤」にした。私は待ち合わせの時間より少し早くに鯤に来た。
「いらっしゃい。おお、ミコ」
 蓮さんは最近白髪が増えたものの相変わらず元気だった。私は鯤には昔のなじみで今でもたまに来るのだ。
「ごぶさたじゃないか。仕事忙しいのか。なんか、顔が疲れてるぞ」
「うん、ちょっと最近いろいろあって、でも大丈夫だよ、ありがとう」
 蓮さんはいつでもぶれずに蓮さんなので話していると私は安心する。蓮さんって私にとってオアシスのような人だ。
「今日ね、マチと会うんだ。ここで待ち合わせしてるの」
「マジで!すごいな、何年振りだ?」
「10年振り…」
「そうか、あれから10年も経つのか…なんかあっというまだな」
「うん、いろいろあったね」
本当にいろいろあった。でも、私とマチの時間はあの時のまま止まっている。私が部屋を飛び出したあの日のまま…マチはいったいどうしていたのだろう。
 私は緊張してテーブルにかけて俯いていた、しばらくしてドアに取り付けたベルがからん、と鳴った。顔を上げると、入り口にスプリングコートを着たマチが立っていた。そのシルエットは背後から射す春の陽射しに象られていた。
「おおお、マチちゃん!久しぶりー!」
「マスター、お久しぶりです。」
「相変わらずべっぴんさんだね。ここに2人がいるとなんだかあの頃に戻ったようだな。ゆっくりしていってな」
「マスターも相変わらずみたいで。ありがとうございます」
マチははにかんだように微笑みながら、私の向かいに掛けた。私は気恥ずかしかった。何を話したらいいのか全くわからない。マチもそうなのだろう。ずっとそわそわして後ろを振り向いたりしていた。私はマチが少しだけふくよかになっていることに気が付いた。
しばらくしてマチが話し始めた。
「最近いろいろあって考えたの…私どうしてもあのときのこと謝っておきたくて…寂しくてミコを傷つけることしかできなかった。ミコがいないとだめなのは自分のほうなのに、そして、そう思えば思うほど心細かった。こんな風にミコを呼び出して謝るのも独りよがりだけど。どうしてもそれだけは伝えたくて、ほんとにごめんね、ミコ」
そう言ったマチの眼から涙がひとすじ流れ落ちた。
 そうか、みんな寂しかったんだ。私とマチだけじゃない。麗も、英治も、それから荘くんだって。ミコの涙を見て私のなかで何かがはらりと落ちていった。それはたぶん、いつの間にか私の心に巣食っていた「あきらめ」のようなものだった。
「いいんだよ、マチ、もういい」
「あ、あり、ありがとう、ミコ、うわーん」
 マチはぐしょぐしょに泣いてバッグから出したハンカチで顔を抑えていた。ほかの客もびっくりして、カウンターに掛けているおばあちゃんも「あれあれ」と茶化してきた。私もつられて泣きそうになったがこらえてマチの手をとって店の外へ出た。
 私は泣き止んできたマチの手を引いてしばらく歩いた。
「見てマチ、ここのスーパーでよく買い物したよね」
「あっこの公園覚えてる?よくブランコ漕ぎながら酒飲んだよね」
 マチは鼻をすすりながら「うん、うん」と相槌をうつ。
春の気持ちのいい暖かい風が、懐かしい気持ちを呼び起こす。マチの手は、あの頃と同じで冷たい。
 私はマチの手を引きながらマチとの部屋を後にしてからのことを吶吶と話した。結婚して間もなく、昔穫ったグランプリの作品を目にしたディレクターに大手ゲーム会社のシナリオライターとして抜擢されたこと…麗さんとの子供が産まれたこと…仕事が多忙なのが原因で離婚したこと…仕事が忙しすぎて疲れていること…同僚の不倫相手との関係が終わったこと…
 マチは私のところどころくすりと笑いながらただ聞いてくれていた。
「ぜんぶミコだね」
「え?」
「恋愛でポカするのも、仕事や夢に疲れて参っちゃうのもぜんぶあの頃と同じミコだ。ミコは私が知らない間もミコをやってたんだね」
「たしかに、全部わたしだ。わたしらしい…わたし」
 そしてマチもずっとマチだ。あの頃と同じ、強い肯定も否定もせずただ私に寄り添ってくれる。そんなマチを見ていると今日の朝までずっと私を苛んでいた罪の意識や漠然とした憎悪が緩やかに解れていった。
「ねえマチ」
「ん?」
「屋上に行かない?」
私たちの住んでいたマンションはまるでタイムスリップしたかのようにあの頃と同じで、どこも全く変わっていなかった。
 いけないことと知りつつ、私はマチの手を引きそうっと忍び足で、屋上への階段を昇る。
 私たちは昔のように並んで囲い柵によりかかり街を見渡した。
「どこもかしこもなーんにも変わっていないね」
「そだね、あ、でも私は少し変わったかも」
「どんなところが?」
「私、結婚するんだ。式は挙げないことにしたんだけど。それでね、今お腹に赤ちゃんがいるの」
「え?」
私は不意をつかれて唖然とした。
「何ヶ月?」
「3ヶ月」
「えーっと…夫さんはどんな人?」
「優しい人だよ、今の職場で知り合ったの」
「おめでとう、マチ」
「ありがとう、ミコ」
私たちは手を繋いだまま顔を見合ってくしゃっと笑った。
「これ、覚えてる?」
 私はスマホのプレーヤーを開いて再生をタップした。
「うわ、懐かしい、私今でも聴いてるよ」
「私も聴いてる」
 あの夜この屋上でマチと一緒に歌った…そしてマチと私を繋ぐきっかけになったこの曲。
「Tomorrow never knows」
 私たちはあの頃を思い出しながら小さな声で一緒に歌った。これまでと、これからの全てが、発酵するパン生地みたいに私のなかでふわり広がって行った。
 心のまま僕は行くのさ、誰も知ることのない明日へ
 そうだ、私とマチは私とマチのままで、あの頃のような万能感はなくともしっかりと歩いて行くんだ。癒えない傷を抱えながら。あらゆる柵に絶えながら。
 私たちの目の前には、霞がかってぼやけたなんでもない街が広がっていた。
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occi-yuki · 6 years ago
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君は知っているだろうか?日本海に浮かぶ孤島、そう佐渡島のことを。
新潟県に属し北緯は新潟市とほぼ同じ位置、北方領土を除く本州などの主要4島を除けば沖縄に次いで2番目の大きさを誇る島である。 外周は260km程で国仲平地と大佐渡・小佐渡と呼ばれる標高1,100mを超える山岳地帯を併せ持つ そして佐渡”SADO”の名の通り頭文字のSを形をした島である。
過去には鎌倉幕府討幕を目指した順徳天皇が承久の乱を起こすも失敗し流罪され崩御まで過ごした地、日本最大級の金脈があり江戸幕府の天領として直接統治した地として有名である。
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そんな佐渡島を一周、所謂"佐渡イチ"しようと思い立ったのは嫁の一言から始まる。
「GWに田舎に帰ってこいと在所が言ってるんだけど…」 
佐渡イチへの道が今始まる。
正直このタイミングで嫁の実家である(新潟県妙高)に帰るつもりのなかった我が家は悩んだが、嫁が「帰省中の時間は好きに使ってよい」と提案してくれたので、ならばと乗り気になり妙高拠点で周辺を地図で検索し始めた。 正直なところ嫁の実家では"酒を飲む"以外の選択肢があまり無いのである。 それはそれで嫌いではないのだが、退屈であることに違いはない。
そのため自転車を持って帰省することは常態化しており、過去には信越五岳ライド(200km)や国道最高標高地点である渋峠ライドなどを敢行。 しかし他にネタがないかと模索したところ目についたのが佐渡島であった。
佐渡ロングライド、佐渡国際トライアスロンも開催されるロケーションなのだから、サイクリングにも最適であろうという思惑であった。
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※オールドスクールでイカすフォントである佐渡汽船
当然その名の通り島なのでアプローチはフェリーになるし、船旅は旅情があって素晴らしいじゃないか。 妙高から一番近い佐渡への航路は上越市直江津港から出ている佐渡汽船と、幸いにもアプローチとしても近い。 フェリーの時間によっては強行1周日帰りライドも考えたが、朝便が佐渡島小木港に11:10着、最終便の夕方便が16:30発とのことで、到着後約5時間で200km以上もある外周を1周出来るわけもなく、強行日帰りライドは宿泊ライドへ変更である。
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※この時刻割は佐渡に一泊を推し進めていると思う。
早速、フェリーを予約し平成最終日となる4/29-30の日程で決行することにした。 あとはライドルートとキャンプ用品の準備だ
この工程が一番ワクワクするのもご理解頂けるであろう。
まずルートだが、初日に直江津港→小木港着が11:30とスタートが遅くなるため1日目の距離は短めに、2日目に残りの距離を稼ぐ工程を組んだ。 となると重要なのが宿探しなのだが、この時点ですでに3月末で出発までひと月無いので、予算内のどの宿も満室&予約不可で宿での宿泊をあきらめる。 そうなるとキャンプしか手段はないだろう。
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早速キャンプ場を調査し佐渡島最北端の"二つ亀キャンプ場"という場所をWebで発見、TELしたところ「予約は受けていません。当日来てもらって隣接のホテルで受付したのちフリーサイトで場所は先着順となります」との事でした。 予約が不要なのは工程変更があっても助かるため気が楽ではあるが、できるだけ早く着いて良い場所を抑えたい 斜面にテントを張る羽目になったら非常につらい。 また例年はGWとはいえ場所が場所だけにさほど混まないらしいが、今年は10連休という事もあり例年以上の問い合わせも有り、混雑が見込まれているとの話も頂けた。
上記の通り、キャンプ場には16時にはチェックイン&設営をしたいので初日は最短距離で佐渡最北端を目指す。
条件が出そろってきたのでルートとしては以下の通りだ。
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※佐渡DAY1ルート図
初日は佐渡到着後、小木から佐渡南側の小佐渡山地西海岸をトレースしたのちに国仲平野を突っ切って、北側の大佐渡山地は東海岸沿いで二つ亀を目指す直線基調の80kmのルート。
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※佐渡DAY2ルート図
2日目は大佐渡山地の名所でもある大野亀を見ながら西海岸を南下し、佐渡金山で有名な相川経由で再び国仲平野に戻ってくるルート、その後小佐渡山地の東側にスイッチし、海岸トレースして小木に戻る130kmで佐渡イチとなる8の字ルートを設定した。帰りのフェリーが16:30発なのでトラブルなど発生した場合を加味して、朝は比較的早めに出発する必要がありそうだ。
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ツーリングバイクはダボ穴付きのクロモリクロスにMinouraの名品MT800Nキャリアを装着、フロントはバイクロア大阪でのカーゴレースのプライズで頂いたキャリアを装着。 パニアバックには通勤で使っているFAIRWEATHER、フレームにはRaphaのwaterproof-frame-packを装着した。
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タイヤは転がりとタフさを考えてIRC TireのMarbella Tubeless28cクロスガード仕様とした。 このタイヤが使いたくてチューブレスのホイールが11sフリーのRSしか手持ちがなかったので1.85mmスペーサーを噛ませて装着。 変速性能も問題なしである。 あとペダルは歩行性能を考えてSPDにした。
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肝心のギアだが、20年以上前にキャンプツーリングはしていたものの当時の機材は手元にはなく、最近はファミリーキャンプに徹底していたので重量・物量を気にしないモデルばかりなので、今回のツーリングには不向き。 そこでテントは我が家では一番小型の、FUJIROCK用に以前購入したMont-bellのムーンライトテント2型。
シュラフも同じくMont-bellの#3である。ただシュラフは何があっても濡らすわけにはいかないので、ドライバックに突っ込んでパッキング。
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※エアーマットは高いので、往年のスリーピングパッド
追加購入として、睡眠は大事なので費用対効果を考えスリーピングパッドを導入し快適な睡眠を得る。 クッカーも新調したがったがバーナー同様に20年物のブツがいまだ現役で使えるので、そのまま使用することにした。
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※Mont_bellのチェアは処分品でかなり格安で購入。
また食事の際のテーブルとチェアは極力軽量コンパクトを目指し、チェアはモンベルのカタログ落ちがアウトレットでお値打ちに購入。 テーブルはスノーピークやSOTOのテーブルが尋常じゃなく軽くコンパクトであったが、5,000円という価格に尻込みし結局半値以下の収納時サイズが多少大きいが軽いテーブルを購入した。
それにしても今時の製品に比べてデカい 見比べると物欲が止まらないので敢えて見ないように心掛けた次第です。 この辺りはキャンプツーリングに絶対正義な軽量とは無縁であり悩ましいところではあるが、ある程度の重量はフィジカルとストレージでカバーすれば良いと気持ちを飲み込んだ。
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服装については29日~30日にかけて天気が崩れると予想が出ていた為、気温の差が激しいと考えインナーにメリノウールインナーとジオラインの2種類、アウターにはある程度の雨にも対応できるRaphaのCommuterJacketを用意した。
また脚はパット付きのロングタイツにGramicciのクライミングパンツを合わせました。
一度、道具が出揃ったところで全てをバイクにパッキングして近所を走ってみた。 荷物の固定具合や乗り心地、重量からくるハンドリングなどを確認や調整して当日に臨んだ。
そしてGWに突入し、いざ4/29に新潟県は妙高市の嫁の実家から、まずは佐渡の玄関口である直江津港まで自走で一路向かいます。
っと、話が長くなったのでこの続きはライド編にて。
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kachoushi · 3 years ago
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各地句会報
花鳥誌 令和4年6月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和3年2月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
立春の富士泰然と雲寄せず 三無 立春や玻璃越しの日の柔らかき せつこ ほどほどの人生うれしく梅見かな あき子 うすごほり割る子跨ぐ子ジャンプの子 美貴 薄氷や緋鯉ゆらりとくねりけり 和魚 立春やどの梢にも空展け 三無 紅白梅お寺の屋根の美しき反り あき子 新しき珈琲挽く日春立てり 貴薫 風神の滑り跡ある薄氷 三無 立春やベランダ野菜少し伸び エイ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月2日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
左義長の火の昇るとき黄昏れる 世詩明 日脚伸ぶ柱時計のネジを巻く ただし ���寺の雪降りやまぬ寝釈迦かな ただし 草の戸に五人囃子や雛あられ 輝一 生まれたるままのお顔のお雛さま 洋子 風花を路面電車の軋む音 清女 日脚伸ぶ切るに切られぬ長電話 同 卒業す最後の家路ペダル踏む 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月3日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
裁縫箱折れ針二本供養する 由季子 百歳の君風花のやうに消ゆ 同 つばめ来て知らぬ大地に思ひはせ さとみ 誰が古墳今も謎めき山笑ふ 都 野遊びのかの日の友もみな老いし 同 筓も髪のほつれも譲り雛 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
朧なり阿羅漢の息かかりては 光子 あの羅漢春の夜より吾に棲みぬ きみよ 百態の羅漢に残る箔や春 眞理子 阿羅漢の水晶の眼に春の夢 光子 阿羅漢のゆるやかに着てあたたかし 炳子 石に彫る魚に目のなき涅槃かな 千種 雛の顔どこかに重ね羅漢見る 順子 乳母車春の闇へと押しやりぬ 和子 阿羅漢のひしめく息の春の闇 光子 肩少しいからせながら地虫出づ 悠紀子
岡田順子選 特選句
囀の鎮まりて僧本堂へ 小鳥 理髪店鏡のなかに椿の千 光子 水草生ふ瀬戸の火鉢に沈む魚 炳子 金箔の泪の羅漢春浅し 佑天 阿羅漢の水晶の眼に春の夢 光子 魂は螺旋階段昇る春 俊樹 朧より羅漢お一人ついて来し きみよ 権の助坂へ突き出る辛夷の芽 要 阿羅漢の手のひらに受く涅槃西風 小鳥 立子忌の夜を渡りて弔ひへ 俊樹 阿羅漢の寂寞のこし鳥帰る 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月10日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
バス停の薄き座布団日脚伸ぶ 雪 冴返る万年筆のペンの金 同 北風と云ふ路地を一直線の風 同 表情も気品も秘めし古雛 かづを 山笑ふ遠嶺々未だ覚めずとも 同 降るもよし木の芽起こしのものなれば 同 人間の蛮行さなか鳥帰る 数幸 されど三月叢生の息吹せり 同 耐へに耐へ山と云ふ山笑ふなり 同 振り向きて人影もなし涅槃西風 匠 雛の間に雪洞の灯の入りをり 希 観音の裾口ふるる桜の芽 千代子 そこばかり明かりのほのか雛の間 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月11日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
野遊やすぐに泣く子はすぐ笑ひ 都 逃水や写しては消ゆ里の空 宇太郎 強東風や奇巌に跳ねる波頭 益恵 良き刀の切口美しき挿木かな 宇太郎 掌に雪のつぶ受け待つ便り 佐代子 花杏保育姉妹の帰る頃 すみ子 春の雪万の土鈴に万の黙 悦子 飾る世に喜寿となられし雛かな 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月12日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
芍薬の芽に呼びかける風微か 秋尚 鶯の声降り止まぬ陽子墓碑 三無 春の土利き足の踏み残る跡 美枝子 土産物しじみ大きく輝きて 節子 蜆汁啜る同胞父忌日 三無 三椏の三輪親し冠木門 亜栄子 看板は蜆汁なる定食屋 白陶 耕運機ペンペン草の花揺らす 美枝子 母の香や譲りうけたる雛飾る 同 紙雛思ひ思ひの粋な貌 白陶
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
春雷や少し怖くてをかしくて 信子 正論を述ぶるに勇気冴返る 昭上嶋子 春寒し海辺に寄せし注射針 みす枝 背戸口の扉を叩く春一番 三四郎 未だ経に和せず老いて寒の紅 昭上嶋子 若狭路のお水送りの夜の色 ただし 春光る大志抱きて門を出る 英美子 日野隠すひとかたまりの春の雲 信子 一か八かやると決めたる春なりし ミチ子 恋猫の闇も月夜も隔てなし 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月16日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
春の風むかしの母の在すごと 令子 春風を抱き平たき胸でをり 昭子 夜の更けて椿のおつる音一つ 雪子 春日和もういいかいと声のあり 同 摘草やいつしか祖母の子守唄 啓子 春風や天守を望む校舎跡 笑子 お精舎の木彫の天女春の風 同 其の人の椿の花を嫌ふ訳 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月17日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
われ生きるため置れたる春炬燵 世詩明 孕猫雌雄意のまま御意のまま 同 鳥帰る遠嶺かがやく日の中を かづを 美しきままに椿は落ちにけり 同 雪見たし酒飲みたしとのみの文 雪 仏皆美男で御座す彼岸寺 たゞし 花冷や襟高々と異邦人 真喜栄 掌を握り最後の別れ鳥雲に みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
日の色に添はぬ春蘭影もまた 斉 風光る兎狩り後の行在所 三無 うしろ手に歩く鴉やうららけし 千種 水温むとろりとろりと鯉群るる 炳子 春光や赤駒の碑に風のこゑ 幸風 卒業の唱歌流るる木の校舎 久子 陽炎やブリキ看板由美かおる 佑天 オルガンや弾き継がれたる春の曲 同 散る梅にきのふの雨の水たまり 兎生 江戸人形繰る糸や養花天 久 内裏雛烏帽子きりりと男前 三無 圭魚選 行く雲の薄墨桜に遅れがち 久子 豪農の裔の門扉や梅散りぬ 炳子 濡れ色にほぐれあぢさゐ芽吹きけり 秋尚 手際よく風を操る雪柳 三無 遣ひ手を待ちゐる傀儡花の昼 千種 江戸人形繰る糸や養花天 久 飛び石の間を奔りゆく春の水 三無 木の芽吹くけやき並木の空滲む 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年3月22日 鯖江花鳥俳句会
十字路に来て春風の屯せる 雪 古語辞典漢和辞典や春隣り 同 春灯墨つぎ足して書く一書 同 春風に各駅停車人拾ふ 世詩明 飾られて現し世を見る雛かな 同 地の温み風の温みに木芽立つ 昭中山子 北窓を開けて忘れし仲違ひ 一涓 境内は別の風吹く涅槃かな たゞし 衝立に虎の咆哮春寒し 昭上嶋子
………………………………………………………………
令和3年3月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
陽炎のたつや我が影見失ふ 睦古賀子 翅裏に戦火の色を揚羽蝶 佐和 蘆の角蘆の骸の積むところ 勝利 葬列を見送る先の紫雲英かな 美穂 さくら満つ校庭水のないプール 由紀子 春潮の膨れに踊る浮灯台 洋子 辛夷燃え東に白き十三夜 勝利 悉く天日とらへたる木の芽 さえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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travel-akikazoo · 4 years ago
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【BICYCLE】夏の終わりのヒグラシ 北信の美しき田園風景は、 いかにも日本らしい #信越ペダル #自転車キャンプツーリング #旅サイクリスト #グラベルロード #グラベル #camp #camping #gravelroad #bikepacking #Nagano #Madarao #自転車 #自転車キャンプ #camptouring #Japan #mountain #touring (長野県信濃町) https://www.instagram.com/p/CFThWdhJJby/?igshid=1caoc9flv90xh
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yishibashi01 · 4 years ago
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いつの間にか信濃川が千曲川に変わった #自転車 #bicycle #信越ペダル https://www.instagram.com/p/COgyLoelUvM/?igshid=1n7yd48hhxdlx
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choby7011 · 3 years ago
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#秋山郷 走ってみました。 見玉不動尊〜切明温泉 往復40km弱 途中 #日本カモシカ に遭遇! #信越ペダル (秋山郷) https://www.instagram.com/p/CdQPqMKLKQ-/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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camango · 3 years ago
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2021.12.4 - 12.5 バイク旅行
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結論 マジでしんどかったが最高だった。辛いことばかりなのに「しばらくバイクはいいや」とならず、早くまた乗りたいと思うのは、この一泊二日のバイク旅行が最高のイベントだったことを証明している。 12月4日(土) 6時起床。妻と娘はまだ寝てる。シャワーに入って眠気を覚ました後、用意してあった服を着た。VISVIMのジーパン、CdGHのシャンブレーシャツ、Patagoniaのダウンベスト、ベースレイヤーはmont-bellのメリノウール。確かにあったかい。それからウール製の指抜き手袋。どこのか忘れた。帽子はOutdoor Researchのフロストラインハットで行くことにした。
7時に出発。ヒンヤリと澄んだ空気が気持ち良い。深呼吸一発、いざ出発。ルートは仙川から聖蹟桜ヶ丘まで多摩川河川敷を行き、八王子、橋本を超え、目的地の道志村へと向かう。距離は約55キロ。Googleが示した到着予想時間は3時間55分だ。
聖蹟桜ヶ丘。近くの友達家に行って朝ごはんをたかろうかな。などと妄想しながら歩を進める。八王子。また景色が変わってきた。妻の実家近くでよく知った道。コーヒーでもご馳走になろうかな、などと妄想しながら歩を進める。途中、小さな公園を見つけたので立ち寄った。買っておいた朝食を食べた。
10時、既に3時間経ってる笑。橋本を越え相模原に入った。聖蹟桜ヶ丘辺りから少しずつ街並みが変化していき、徐々に緑が増えていく。そして坂も増えてきた。というかさっきから坂ばっかりじゃないか。。下り坂も完全にトラップ。登らすんじゃねーぞコラと坂にオラつく始末。ロードバイクにスイスイ抜かされるのもなんだか悲しい。だんだん疲れが溜まってきて、水飲み休憩、タバコ休憩が増えていく世紀末世代。それでもなんとか歩を進めていると後ろからクラクションの音が聞こえた。
「ありた〜!」と声がしたので振り向くと友人。向こうは振り向いた僕があまりに憔悴した顔をしてるのでギョッとした。ギョッとした顔を僕は見ていたが、あれは一生忘れない。車から降りてきた彼は僕のギブ顔を見て爆笑していた。荷物を目的地まで運んでやるよと言われたが、荷物を積んで行くのがバイクパッキングだからと断ったら更に笑われた。
タバコを一服、人の顔を見たら元気が出た。感謝を伝え、お別れ。目的地へ向かう。よっしゃと気合を入れた5分後には休憩した笑。
14時 目的地着。朝7時に家を出たので、つまり、7時間の人力旅行。信じられない。待ってた友人と「着いたぜ!」とガッチリ握手し速攻でカンパイ!
美味い!!!こんなにビールがうまいなんて!!! 無事到着できて本当に良かった!!! アゲアゲで夜中まで遊んで、1時ごろ就寝。 薪ストーブの上で作ったトルティーヤが最高だった。
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12月5日(日) 6時起床。気温は2度。テントから出ると友人はすでに起きており、外でコーヒーを沸かしてくれていた。特に自然の中で飲む寝起きのコーヒーは体にビシッとくるから好きだ。
朝食はおでん。俺はおでんを米にしてカラシを食べているのだと思う。それくらいカラシが好き。昼食はカレー。トマトを忘れるというミスも前夜のトルティーヤで使ったチリソースで代替した自分を褒めてやりたい。ビールも飲み、朝から良い感じにチルった。12時にチェックアウト。ここで友人とお別れ。よっしゃ!やってやるぜ!!
行きが辛かったので帰りは楽でしょと、ちょいちょい長めの休憩を取った。気温が低かったのでシャツを変更した。メルトン生地のシャツ。若干小さい。洗濯するうちに小さく縮んでしまったようだ。他に行きと変えたのは荷物の積載方法。担いで持ってきたメッセンジャーバッグをキャリーに括ることにした。行きにキャリーに括っていたイスはハンドルに括ることにした。どうやらこれが正解っぽい。
山を降り、相模原→橋本→八王子→聖蹟桜ヶ丘と順調に歩を進める。行きとルートが違うのはGoogleのレコメンド機能かな。津久井湖を周遊するルートが良かった。津久井湖で休憩した場所にミスマッチな街のラーメン屋がポツンと一軒やっている。自分は腹が減っていなかったので外から眺めていた。
16時ごろ多摩川河川敷に到着。ここまでくるとなんか帰ってきた感があった。 仙川までもう少し!がんばれ〜^c^!と思った瞬間!!!
「バキッ!!」
っと嫌な音!!やべえ!!と思ってすぐに自転車を降り、点検。なんとサドルとフレームを固定するポールがポッキリと折れてるではないか!!!! テンパりながらペグをあてがってみたり、サドルの位置をずらしてみたりと応急処置を試みたが、絶対無理目なムードで、諦めて帰る事にした。自宅まで10km強を立��漕ぎって。。。。
実は、、、と誰に言うでもないが、初日の後半から左膝が痛かった。どうも自分は膝が弱い。前にジョギングをしていた頃も同じ痛みを経験している。スポーツ選手が使うサポーターをデザインしてる友人曰く、自分は足が地面に着地する瞬間、ひざの骨がキュッと外側を向くクセがあるらしい。それが神経を刺激して痛みに発展するとかそんな話だったと思う。
昨日痛みを感じてから鎮痛剤を3錠飲んでいる。それでも痛みは残っていた。坂道などは基本右足だけで登っていたが、立つと左足にも平等に負荷がかかってペダルを漕ぐ度痛い。夕方の河川敷に集まるジョギングやサイクリング、犬の散歩を楽しむ人が沢山いる中で、ケツを突き出しながらギクシャクとペダルを漕ぐおっさんは自分です。
帰宅したのは18時前。家にみんないると思ったら誰もいなかった。井の頭公園でユキちゃんに写真を撮ってもらっていたらしい。ちょっと寂しい気持ちになる。這うようにして部屋に入り、喘ぎながらシャワーに入った。帰宅した家族に旅の話をして旅行終了。
まじでお疲れさまでした。
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