#中村佳穂ライブ
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その夜
ミカと会うのは何年ぶりか。
初めて会ったのは新宿のキャバクラでまだ大学生だった。ある日ライブハウスで見かけて何度かメシに行き撮影した。よく食べとにかくいろんなことに悪態つきながらタバコをふかす姿がかわいかった。就職したあとは会うことはなく、何度か転職して最近は小さな広告代理店に就いていることはSNSで知っていた。近所に引っ越してきたとメッセージをもらい会うことになった。
サウナに4回入って向かった。予約してもらったのはサバ専門の居酒屋。初めて来たがとても良い雰囲気。老夫婦で切り盛りしていてカウンターは常連ばかりで座敷がありテレビがあってこれでタバコが吸えれば100点なんだけどなーと。。遅れるとのことで、何品か注文し先に瓶ビールをもらう。冷えてなかったが半分くらい飲んで緑茶ハイをすぐに注文した。刺し盛りの真っ赤なマグロが不味そうでよかった。刺身は醤油をなめる為の口実。残りのビールで流しこみテレビを見ていると、ミカが入ってきた。「常連さんみたいやん、ひさしぶり」濡れ髪とタイトなワンピースのミカは年頃の大人の女性になっていた。若い時の見定めするような無意識なイヤな視線はなく、フランクによく笑っていた。でも嘘っぽくはないけど、壁を感じた。社会性を身につけたということか。
仕事や音楽やオードリーの話しをした。今日の飲み会をそれはデートやんと心配した友達のミュージシャンが同席していい感じにプレゼンしようかと真顔で聞いてきたのを思い出し笑いした。楽しい夜です、大丈夫と心の中でつぶやく。
恋はどうなの?と聞くと上司と不倫していると。とても相性がいいだとか、将来2人で新しいプロダクションを起業する予定だとか、楽しく話す姿がかわいかった。恋してるときは綺麗になるよなーとぼんやり。とじじいになったなーと。サバのいろんな料���をたくさん食べ普段飲まない日本酒をあおり2人ともおおいに酔っ払った。2軒目は立ち飲み屋に行き、バツ3の中年カップルに絡まれて面白かった。ゲーセンのお菓子のクレーンゲームでチョコが結構な数取れてとても喜んでいた。チョコは小さくて固くて味がしなかった。コンビニでアイスを買い近所を散歩することに。甲州街道をふらふら。店はほとんど閉まっていたけど、明かりがついてる誰もいない小さい雑貨屋を外からのぞいたりした。なんかこういう映画観たなと、自分がジジイなの忘れてドキドキした。
信号待ちの間、今日はそいつに会わないのか?と聞く。一瞬間が空き「今日は会えない。休日だから。会うのは平日の終わったあとだけ。家族に残業と言い訳出来るから」迂闊だった。。バツが悪く、ひさしぶり撮ろうかと誘う。ガソリンスタンドとコンビニを挟んだ縁石に座ってもらう。なにやら口ずさんでるので尋ねると「ランタンパレードの甲州街道の歌。学生の頃好きだったなー」と笑う。オレンジの街灯、行き交う車のライトに照らされるタイミングでシャッターを押す。たびに表情が変わっていき泣き出した。「あれ、どんなメロディーだっけ。歌詞も思い出せない。毎日聞いてたのに。。」止まらない涙。過ぎていく大型トラックの風が髪を揺らす。飲み過ぎたな、あとずっと泣けてなかったんだろうなーと思った。タバコに火をつけて落ち着くのを待つ。居酒屋に入ってきたときの違和感は、どうにかやりくりするためのキャラだったんだろうなーとぼんやり。撮りたいがやめておく。コンビニで水とポカリを買いにいく。戻ると苦しそう。過呼吸か、と落ち着かせようと深呼吸を促したり水を飲ませるが悪化してきて手が震えて硬直してきた。救急車を呼び待ってるあいだ意識朦朧とごめんなさいごめんなさいと、つぶやくミカ。救急車に乗るとだいぶ落ち着き、病室に入るころには意識もしっかりしていた。さっきよりもはっきりした声でごめんなさいと言ったが泣き続けていた。
待合室で待つことに。肩はじぶんの汗か彼女の涙かで濡れていた。ランタンパレードをYouTubeで聞いた。雑に言うなら、男が夏の甲州街道で職質された、だけの歌だった。短い歌詞と良いメロディー、リスナーは語りやすいだろう。この余白は無責任で空っぽだと、だからミカにメロディーや歌詞も残せないんだ、と思った。我にかえる。八つ当たり。いい曲。
看護師さんから案内されると、点滴しながら横たわっていた。眠りながらまだ泣いているようだ。先生から説明を受ける。点滴が終わって落ち着いたら帰っていいとのこと。はだけたタオルケットを戻して待合室で時間をつぶす。ずっと昔の恋人が過呼吸になったことを思い出していた。離れたり引っ付いたりを何回も繰り返していて、友達がセッティングした仲直り飲み会に行き、2人で公園で話した。離れている間の風景のスナップ写真を見せながら話した。それでも仲直り出来ずもういいやって持ってきた写真を公園向こうの川に投げ捨てると彼女は過呼吸になった。初めてで手に負えず慌てて友達を呼んだ。いつだって自分自身に大いに問題があるが、自殺したり出ていかれたり何回も離れていった、写真では繋げない紡げないことを繰り返せばいいんだろうと、頭抱えた。空しい、でも写真しかないからしがみつく。
iPhoneを出すとランタンパレードの続きでくるりの奇跡のライブ動画をぼんやり見始めた。歌詞が刺さるとかどうのこうのじゃなく、とんでもないライブだった。フィッシュマンズの男達の別れや中村佳穂のそのいのち、の時のような、空間が歪んで光り続けるライブ。気付いたら泣いていた。
点滴が終わりミカがきた。「あー生理前で酔ったのかなーごめんね。」薬をもらい外に出ると明るくなっていた。病院の脇から差し込む逆光のシルエットが心底美しく思わずカメラを出す。「泣きすぎて顔が腫れてるから見ないで」って言う。のでカメラをしまう。代わりにカバンに入っていた無印の日焼け止めスプレーを渡す。受け取ると一振り二振りして投げ返してきた。「帰るね。またね。」と歩道橋をかけていった。もう会わないかもしれないなーと、なんとなく思った。
ランタンパレードの歌詞の中で
潤すために 乾かしたかのような僕の喉が
できれば夜明けから 夜更けまでを
見届けたいのだけれど 僕は
見届けたいのだけれど 僕は
と歌っていた。
オレは夜更けを見届けたから勝った。ってことじゃないな。。にしても暑い。このまま今日もサウナに行くことにした。
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初の2DAYS開催となった「京都音楽博覧会2023」特集を、年を跨いでの2週連続スペシャルO.A.!出演アーティストからのサイン付きグッズプレゼントも。
毎週月曜日の夜9時からα-STATIONでオンエア中のくるりのレギュラー番組 『FLAG RADIO』では、数々の話題のなか、大成功に終わった「京都音楽博覧会2023」2日間の当日の模様を、12/25(月)、1/1(月)の2週連続で、オンパク特集としてスペシャルオンエア!
このスペシャルでは、くるりはもちろん、1日目出演のマカロニえんぴつ、中村佳穂、羊文学、ハナレグミ、槇原敬之、2日目出演のSaucy Dog、坂本真綾、sumika、角野隼斗、Tigran Hamasyan“StandArt”、秦基博という豪華全出演アーティストのバックステージでのライブ直後の貴重なインタビューやコメント、そして京都音楽博覧会2023で披露されたくるりのレアなライブ音源や、特別に届いた槇原敬之の当日のライブ音源もスペシャルオンエアします。
くるりに代わり、DJはマツモトアキノリが、会場やバックヤードの様子などを寄せられたメッセージとともに当日の模様を振り返りながらクリスマス・元旦と、年を跨いでの2週に渡ってレポート! さらに、超貴重な全豪華出演アーティストサイン入りの京都音楽博覧会2023グッズのプレゼントもあります。どうぞお聴き逃しなく!
—————— ■くるり『FLAG RADIO~京都音楽博覧会2023スペシャル~』 ・2023年12月25日(月) 21:00-22:00 ・2024年1月1日(月・祝)21:00-22:00
DJ:マツモトアキノリ インタビュー・コメントゲスト:くるり、マカロニえんぴつ、中村佳穂、羊文学、ハナレグミ、槇原敬之、Saucy Dog、坂本真綾、sumika、角野隼斗、Tigran Hamasyan“StandArt”、秦基博
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中村佳穂さんのライブ
『うたのげんざいち ✌︎NIA・near special✌︎ 』
のポスターイラスト、グッズイラストを担当させていただきました。
デザイン: 小林一毅さん
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Festival Fruezinho( @frue_presents )、全アクト初見(その初見がほぼ目的)で、みんな最高だったんですが、トリのAmaro Freitas trio(凄すぎた)の最中、横見たら中村佳穂さんが普通に居て(視界から意識的に外したところでそのときめき具合が溢れまくっていた)、Amaroがオーディエンスにコーラスを促したら当然佳穂さんも歌うわけで、結果的に自分が初めて観たジャズのライブで中村佳穂さんのコーラスを至近距離で聴くという衝撃的な体験をしました。
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Hello! Project 研修生発表会 2023 ~春の公開実力診断テスト~ :★★★★(4.0) ●出演:ハロプロ研修生 松原ユリヤ・小野田華凜・橋田歩果・村越彩菜・植村葉純 (ハロプロ研修生ユニット'23 ) 吉田姫杷・川嶋美楓・後藤花・下井谷幸穂・上村麗菜・河野空愛・牧野永愛・林仁愛 ●ゲスト:OCHA NORMA ●ゲスト審査員:宮本佳林・小片リサ ●MC:アラケン ●日程:2023年4月30日(日)開場15:30/開演16:30 ●会場:J:COMホール八王子(東京)
FC申し込みでは落選。一般発売開始後しばらくは一般席と一般A席両方買える状況だったが、バルコニー席を狙って一般A席を確保した。しばらくしてA席が完売となったが、一般席は普通に買える状態だった。ちなみに、モーニング、アンジュルム、愛理のJAPAN JAMと日程が被ったせいか、チケ流で2kまで暴落していた。 つばきの6周年記念イベントでのバルコニー席がとても気に入ったのだったが、J:COMホール八王子の3階バルコニー席は流石に角度がきつく、ステージの3分の1ほどが手すりに被ってしまう。その代わり、審査員席をほぼ真上から見下ろすことができるが、音響がイマイチで正直一般席でも良かったかなぁとやや後悔。気になった子だけ寸評。
▼川嶋美楓 BP賞 圧巻のパフォーマンス。特に歌唱の迫力は正規ハロメンを含めてもトップクラス。全身黒衣装から勝ちに来ている空気を漂わせている。『悲しきヘブン』を歌い終わったあとの自信に満ちた表情に感動した。完璧! ▼後藤花 準BP賞 あななし:しっかり踊っているのに歌唱に破綻がない。昨年より超絶成長。ビーアライブ:ダンスをあまり踊らない曲にしたのは戦略的で賢い。泣かない努力ができるのはとても感心した。 ▼上村麗菜 雨の中の口笛:選曲完璧。JJ楽曲だが完全に自分の楽曲にしていた。衣装もため息が出るほど似合っていて可憐でとにかく可愛い。頑張ってほしい。 ▼林仁愛 アドレナリン:歌える!歌えるぞ!シャウトも綺麗に決まる。手足が長く北研時代のめいちゃんっぽい。たぶんまだ小学生だったはず。超期待大。 ▼下井谷幸穂 かっさーみたいな魅力がある。存在感が抜群でパフォーマンス初めからぐっと掴まれた。
石栗ちゃんがオレンジを振るバルコニー席の私を見つけてくれたので、急いで更にオレンジを振ってレスバックを返すと、なんと更にアンサーを返してくれたではないか!ここは3階バルコニー席だぞ!凄い!感動!ほのほのも赤を振る私を少し見てくれたような気がする。佳林ちゃんが自分ファーストの終わりでまるで自分の単独ライブのように「ありがとー」と絶叫して捌けていったのは痺れた。まるちゃんはどっちとサニーディをパフォーマンス。3階バルコニー席にはまったくレスなし。これ��予想通りなのでメンブレなし。
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そんなですが、昨日は初めての会場で新しいイベントのライブでした。 新しい聴衆・三月 #01 @I'M A SHOW 2組のアーティストが日替わりで登場し、弾き語り&ハウスバンドとのセッションを披露するイベントの2日目。 出演 : 岸田繁、中納良恵、opening act. 鮎牛蒡 House Band:徳澤青弦 ( vc, band master ), 佐藤征史 (b), Marty Holoubek (b), 宮川純 (key), 石若駿 (ds) 初・鮎牛蒡はピアノとドラムで、ポエトリーリーディングのようなんだけど、たとえば箱の蓋を開け閉めする音や、ビニールのなにかをくしゃくしゃにする音など、楽器以外も楽器にする不思議さ。 おもしろ不思議なものを見ました。 そしてまずはよっちゃん。 全然違うインスタのアカウントでちょっと前までインドに行っていたのを見てたので勝手に「おかえりー」と言いたくなる笑 311についてさらっと話してピアノ一本で歌ったサニーサイドメロディをジーンと聴く。 その後の岸田くんはSOMAをさらりと歌い、そして青弦さんとのBaby I Love Youの素敵なことったら。 しかし久しぶりに見た岸田くんは、WBCが気になって気もそぞろな感じをアピールしたり、ぼやいたりするくせに、一度歌い出せばきゅんとさせるなんてまったく相変わらずずるい! 楽しいイベントでした。 今日はハナレグミと中村佳穂さんというので、それも楽しそうな組み手だなー。 I'M A SHOWは昨年、有楽町マリオン���館にできたばかりの元映画館のホール。 元映画館といえばwwwだけど、椅子があんなだったらどうしようかと心配してたらそのまま映画館だった。つまり斜面がついてて大変見やすい! むしろなんでwwwは席をとっちゃったのか笑 肘掛けもあるので、手の置き場も楽ちんで助かったー。 #新しい聴衆 #imashow #アイマショウ https://www.instagram.com/p/CprfYF7vCUt/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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詩 霊山寺の秋薔薇が咲いているとSNSで拝見したので行ってきました。朝露がキラキラして素敵でした。このピンクの薔薇の名前はココア、少しくすんだ色合いです。 今の子どもたちにも、思いやりや感動を大切にする心は、きっとたくさんあると信じています。 写真の4枚目は新月の夜にHさんとドライブして撮った星月夜。 真っ暗でなかなかカメラを三脚にセットできず、Hさんにライトで照らしてもらいました。ありがとうございました😊いつか天の川を撮るぞと心に誓った夜。 5、6枚目は中村佳穂ライブ。写真撮影OK、SNSならあげてもいいとのことで、携帯で撮影しました。開始3分で総立ちの盛り上がりっぷりに感動! #詩 #ポエム #poem #秋薔薇 #大切なものは #目に見えない #霊山寺バラ庭園 #わたしは奈良派 #写真 #プラスフォト #narajapan #ファインダー越しの私の世界 #星月夜 #新月の夜空 #始まりの時 #中村佳穂ライブ #フェスティバルホール #総立ちで拍手 https://www.instagram.com/p/CkidhIkvDNY/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#詩#ポエム#poem#秋薔薇#大切なものは#目に見えない#霊山寺バラ庭園#わたしは奈良派#写真#プラスフォト#narajapan#ファインダー越しの私の世界#星月夜#新月の夜空#始まりの時#中村佳穂ライブ#フェスティバルホール#総立ちで拍手
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すげ〜音楽の力って感じだっタ♩
音楽を聴いて体を揺らすなんて普段生活してたらきっとないけどめちゃくちゃ気持ちいいからみんな中村佳穂のライブ行ってみて〜〜〜〜🌷😖
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✌️
「中村佳穂のライブ当たったんだけど行かない?」と友人からLINEが届いたのは5月ごろだったか。それからの4ヶ月なんてあっという間に過ぎ去っていった訳だが、気付けば夏が終わりを迎えようとしている。9月14日、友人と御茶ノ水で待ち合わせをしライブまで時間を潰す事にする。この地には忘れたい記憶が多過ぎて当時聴いていた音楽を聴くと今でも思い出してつらくなってしまうが、むしろその時聴いていた音楽にどれだけ救われてきたことかと実感する。プルースト効果みたいだなんて思う。2019年の新木場スタジオコースト以来、約3年ぶりのライブ。新木場スタジオコーストが無いなんて今にも信じ難いが、コロナ禍でもまたこうして生でライブを楽しめる日が来て嬉しい。会場はJ:COMホール八王子、1階席の前から5列目というかなり良い席でライブを堪能した。写真や動画を撮ることなんてすっかり忘れてライブに夢中になる。形容する言葉が見つからないままライブは終え、秋の夜空を見ながら同日配信された新曲を聴いて余韻に浸る。
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「京都音楽博覧会2023」WOWOWにて12月放送・配信決定
今年は初となる2days開催の京都音博。初日の10月8日(日)には、マカロニえんぴつ、中村佳穂、羊文学、ハナレグミ、槇原敬之、くるりの6組が出演。そして、10月9日(月祝)には、Saucy Dog、坂本真綾、sumika、角野隼斗、Tigran Hamasyan “StandArt”、秦 基博、くるりの7組が出演。
WOWOWでは、この音博に集うアーティストのライブをたっぷりとお送りする予定です。詳細な日程は後日発表となります。
[WOWOW番組情報] 日程:12月放送・配信予定 収録日:2023年10月8日(日)、9日(月) 収録場所:京都 梅小路公園 芝生広場 https://www.wowow.co.jp/music/kyotoonpaku/
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ライブ記録132 -中村佳穂-
7月13日(土) 中村佳穂@恵比寿リキッドルーム
邦楽界を揺るがす鬼才中村佳穂のライブを見にいざリキッドルームまで。直近3回のライブが全てリキッドとは。
中村佳穂とは、1992年生まれの京都出身京都在住のシンガー・ソングライター。2歳でピアノに出会い、20歳で作曲を始め、京都精華大学在学中に本格的に音楽活動を開始。ソロ、デュオ、バンドとさまざまな編成で活動を続け、2016年に〈FUJI ROCK FESTIVAL〉に出演。同年に1stアルバム『リピー塔がたつ』を発表。その後、tofubeats、imai(group_inou)、ペトロールズなど作品に参加する一方で自身主体のコラボワークも積極的に行なっている。2018年11月に2ndアルバム『AINOU』、2019年7月にはEP「LINDY」をリリース。2018年のTV番組での取り上げもあり、一躍時の人に。業界内の多数の大物からも賛辞が送られるなど、今人気急上昇中のアーテイスト。
本公演は即完だったので、多数の入れなかった人のためにYoutubeでライブ配信もしてるいう時点ですでに異常。アンコール込みで約2時間20分のフルコース。
18:30〜開演。冒頭は彼女の弾き語りからスタートして、メンバーが続々と入ってきてバンドサウンドへ。MCとも歌とも付かない即興曲から、彼女の持ち歌へも自由自在に変幻。ピアノ1本で泣かせるメロディアスな曲から、ジャムバンドのような即興性と、卓越した驚異的なリズム感で奏でるR&Bやファンク、エレクトロに、シティポップのオシャレさも兼ね備え、キャッチーなメロディに圧倒的に上手で自然体な歌唱力。もう完全に圧倒されました。
ライブに定評があるとは聞いていたが、2時間20分がこんなにもあっという間に過ぎてしまうものなのだろうか。本当に感動した。
一言で言うと揺るぎない天才。J-POP界に間違いなく革命を起こす彼女をまだチェックの方は是非聞いてみてください。
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世界ユースサミット「One Young World Summit 2021」閉会式で次の開催国が日本ということで川口千里ちゃん率いるSenri’s Sevenでミュンヘンでの演奏が予定されていましたが、コロナの影響で日本で収録したものを披露する事になりリハ含め4日間まるまる使ってとても素敵なロケーションでの撮影が無事終了しました👸🏼👸🏼👸🏼👸🏼👸🏼👸🏼👸🏼👸🏼✨✨✨✨✨✨✨✨ メンバー、ドキュメンタリー映像の監督、音響も全て女性👩🏼で作り上げた作品でしたがそのほかたくさんの方々に支えていただき、凄まじい集中力でなんとか終えることができました🔥 コロナ禍以降大規模な現場が減っていましたが、やはりこれだけの規模での仕事は人のエネルギーのパワーの凄さを感じてものを作り上げる事の楽しさを改めて実感しました✨✨✨✨ そしてこの素晴らしいメンバーのみんなと今週末からツアーあります♫ “One Young World Japan presents The Jazz Avengers” 7月24日(土 ) Billboard横浜 http://www.billboard-live.com/pg/shop/index.php?mode=top&shop=4 7月26日(月 ) Billboard大阪 http://www.billboard-live.com/pg/shop/index.php?mode=top&shop=2 7月27日(火 ) 目黒Blues Alley Japan https://www.bluesalley.co.jp/top.html Member 川口千里 / Drums 瀬川千鶴 / Guitar 竹田麻里絵 / Keyboard 芹田珠奈 / Bass 米澤美玖 / Saxophone 寺地美穂 / Saxophone 稲村和佳奈 / Saxophone 中園亜美 / Saxophone 是非とも出来上がりを🎥お楽しみに、そしてライブ会場でもお待ちしております♫ @oywjapan @cutlasskiss @panicballpro @daren.afshar (at Tokyo) https://www.instagram.com/p/CRkjfbwJ8wh/?utm_medium=tumblr
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ひそやかな約束、喪失へのささやかな抵抗
2020年をひとことで表しなさい、と訊かれたら、私は「喪失」と答えるだろう。
初春に猛威を奮いはじめ、情けないほどあっという間に私たちの日常を奪っていった、未曾有の感染症。足元の「あたりまえ」が、音を立ててガラガラと崩れていく不安感。「新しい生活様式」なんて言葉を前にして、もう以前の生活に戻ることはないのかもしれないという一抹の不安を抱えながら、「パンデミック」とかいう長く暗いトンネルの中に連れていかれて、それでもやっぱりもと来た道を戻りたいと願って後ろを振り向いて、トンネルの入り口がすでに塞がれていることに打ちのめされてふさぎ込み、その度にどうにか立ち上がって懐中電灯を点して進んでいったような、そんな一年だった。その道の途中には、それぞれに、石に蹴躓いて転んだり、足が疲れて動けなくなってしまった瞬間があっただろう。私はなんだか揺らぐ心を適切に扱うことができなくて、うまく眠れなかったり身体が痛んだり、人からの連絡を断って内に内にと篭ってしまってばかりいた。
それだけではなく、今年は、いままでで一番死について触れることが多かった年でもあった。相次ぐ有名人の訃報、見守っていたペットアカウントの動物の訃報、会った回数は少ないもののよく会話で聞いていた人物の訃報…。私は幸運なことに今まで人の死に直接触れるような経験をしたことがなく、喪服に袖を通したこともなかった。でも、いやだからこそ、会ったことのない人たちでも、その存在が世界から喪われてしまったということは、こんなにも辛く受け入れ難いことなのだと、驚いた。死は誰にでも平等に訪れる。と頭ではわかっていても、そのタイミングとか、それに至るまでの経緯とか、知れば知るほどすべての訃報が理不尽で不条理なものに感じられて、ショックで、ひたすらに哀しかった。
うつくしく並ぶその歯の白さから骨のひかりを想うさよなら
俵万智選で読売新聞に掲載してもらった一首だ。竹内結子さんの笑顔が好きだった。ストロベリーナイトは私の核の一部を作り上げた大切なドラマだった。思い出すのは彼女の笑ったときの、うつくしく並ぶ歯の白いひかりばかりで、きっと彼女の骨も同じく白くうつくしいのだろうと思った。もはや祈りに近かったかもしれない。彼女に���会ったこともなければ、これからも会うこともない、正しくさよならを告げることもできない。だから作った。歌を作ることは、私なりの葬式だった。『ノルウェイの森』で、レイコさんとワタナベくんがギターを弾いてビートルズの曲を歌ったみたいに。漫画『サプリ』で、同僚を亡くした主人公が、恋人と一緒に花火をする場面のように。葬式も祈りも、死者を弔うためのものであると同時に、残されたものが生き続けるためにあるものなのだろうと思う。
生きつづけなければならない。明日から訪れる来年が、どんなものになるかは全く予想がつかないとしても。コロナ感染者数は増えつづけ、毎日新たな国で変異種が確認され、不安は増していく一方だけど、それでも、生きている者は生きつづけるしかないのだと、改めて思う。その生が終わりを告げる最後の瞬間まで生きつづけることが、喪われた存在に対する一番の供養であり、誠意なのだと思う。
大好きなaikoはライブのたびに、「みんな辛いけど踏ん張って生きような。絶対生きてまた会おうな」と言う。平野紫耀も、ライブのたびに必ずファンに向かって「死ぬなよ」と言う(特に秋のライブではカメラを指差しながら言っていて凄みがあった)。彼らのように誰かに「死ぬなよ」とか「生きようね」とか言う機会は少ないけれど、それでもその言葉を誰かに対して放つとき、私の場合は、それは相手への切なる願いであり約束であると同時に、他者を通した自分への願いであり約束でもある。軽くて儚い存在であるはずの言葉による約束は、口から出た途端にその姿と形を変えて、互いのてのひらの上でずしりとした重厚感を放ちつづける(歌人である大森静佳さんの、「心はてのひらにある」という考え方が好きだ)。手を振りあえない距離にある人同士の、てのひらの上で燃えつづける、生きつづけようというひそやかな約束。今この文章を読んでくれている人たちと、私はそれを交わしたい。
苦しく不安に満ちた一年間、お互いに本当によく頑張りました。ここから先もどうなるかわからないけれど、連絡を取りながら��なんとかトンネルを進み続けましょう。生きつづけましょう。悲しみに呑み込まれそうになったら、いつでも連絡してください。それでは、良いお年を。来年もよろしくね。
おまけ
「喪失」を描いた私のお気に入りの創作物たちを載せて終わりにします。こうした作品との邂逅も、作者と読者が約束を交わす場所なのではないかと思います。
・『Fantôme』宇多田ヒカル…「真夏の通り雨」の「教えて正しいサヨナラの仕方を」という歌詞が好きです。
・「stay gold」宇多田ヒカル…悲しいことがあるたびに、「悲しいこと��きっとこの先にもいっぱいあるわ」と頭の中で流れ出す。それでも大丈夫だよ、と唄っている曲。
・『未来のサイズ』俵万智…今年刊行された歌集。「訃報」という章がある。
・『ノルウェイの森』村上春樹…ずっとラブ。
・「ウィズ・ザ・ビートルズ」村上春樹…『一人称単数』所収の短編。2020年バージョンの『ノルウェイの森』だと思う。
・「ムーンライト・シャドウ」吉本ばなな…『キッチン』所収の短編。吉本ばななが卒業制作として執筆した作品らしく、初めての作品からこの完成度か…とその才能に読むたびに慄いてしまう。
・『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ…第七章「カレーニンの微笑」は、読むたびに悲しくて悲しくてどうしようもなくなる。今年読み返したら、「共産主義が迫ってきて家を追われる」というトマーシュとテレザの(というかクンデラの)「不条理」というテーマが、コロナの状況と重なるものがあって重厚感を伴って迫ってきた感じがあった。カフカもそうだけど、不条理を描いたチェコ文学こそ、今日必要なものかもしれないと思う。
・「急に具合が悪くなる」宮野真生子・磯野真穂…これは別の機会に感想文をあげるつもり。喪失よりは生と邂逅がテーマかもしれないけど、それでもこの本を通してめぐり逢った宮野さんが喪われてしまったという事実が堪えたので、こちらに。ご冥福をお祈りします。
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アジャラカモクレンニセンニジュウイチネンイチガツニジュウゴニチカラサンジュウイチニチマデノニッキ
1月25日(月)
大前粟生『私と鰐と妹の部屋』読み終える。この本はたしか去年の2月だったか3月だったか(たしか2月)の本屋博で、toi booksのブースで買ったものだ。特典の『全身が青春』を読む。読んでいたら、やっぱり日記なんじゃないか、という気分になる。日記、いいな、となる。やったほうがきっといい。っていうかやりたい。という気分がどんどん高まっていって、でももうわたしは笹塚には住んでいないからタイトルを笹塚日記からなにか違うものに変えたほうがきっといい。変えないとテンションが上がらない。ということで、ぐるぐる考えて、アジャラカモクレンにしようと思った。3年前だったか4年前だったか(たしか3年前)(いや4年前か、もう)、そのころはまだ京都に住んでいて、でも東京へ行くことがほぼほぼ決まっている段階で、そういう状態で日々を過ごしている中で、なにか書きたい、小説ではないなにか、というようなことを思って、Tumblrでブログっぽい文章をいくつか書いていた時期があった。そのTumblrの名前をアジャラカモクレンにしていた。死神っぽいなにがしかから身を守りたかったのか。それが、そのTumblrがまだ残っていて、それも使おう、と思った。noteを使っていく上で、noteとかcakesとかに対するモヤッとした感情を解決するための策として、すこし前から、ショート・スパン・コールの更新/公開はnoteとg.o.a.tとTumblr(と、時間差でInstagram)を並行して使う、ということをしていた。「noteを使う」から「noteも使う」にすることで、自分の中でのnoteの重要性というか、一箇所性(一箇所性?)というか、ここだけ感というか、そういう価値を下げて、均す。わたしの文章を読む(読みたい)人に対しては「読みたい場所、モヤッとしない場所を選んで読んでね」という態度でいることが���きるし、ひとつの文章を更新/公開する場所を増やすことで、予期せぬ出会い、みたいな可能性も増やせたら、みたいな。いまのところそれはなんだかうまくいっているような気がしていて、というかわたしはとても気が楽で、こりゃいいやと思っている。しばらくはこの方法でいくのだと思う。そもそもいままで、なんで一箇所でしか更新/公開していなかったのだろう。なにはともあれそれでアジャラカモクレンのロゴを作った。なにはともあれまずはロゴ、ということで、バージョンの古いイラレを嬉々としていじり、ロゴを作った。アジャラカモクレンこれは日記です。アジャラカモクレンコレハニッキデス。死神よ消えろ!
1月26日(火)
休日。去年の12月からは職場のシフトを固定にしてもらっていて、だから毎週火水はおやすみ。確定申告とか、皮膚科とか、耳鼻科とか(もう花粉が暴れだしている)、新宿の某クリニック(ホルモン注射)とか、やったほうがいいこと、やらなきゃいけないこと、行かなきゃいけないとこ、行ったほうがいいとこ、が溜まっているのだけど最近の火水はなんだかんだでずっと家に居てしまう。ショート・スパン・コールをぐんぐん書く。佳境、というか、自分の中でここは特に大事に慎重に書きたい、みたいなところにもうすこしで差し掛かりそうで、どきどきしている。なんだかんだで100篇はゆうゆう越えるもんだな、とも思っている。本読んで、書いて、トイレ行って、コーヒー飲んで、ビタミン剤飲んで、本読んで、書いて、トイレ行って、部屋うろうろして、コーヒー飲んで、煙草吸って吸って吸って本読んで書いて、みたいな感じで夜になってゲラ2本チェック。それぞれに戻す。
1月27日(水)
休日。昨日から、というか一昨日の夜からずっと同じ寝間着を着ている。着替えていない。火水はこうなる。読んで書いて書いて読んでコーヒー煙草トイレコーヒー煙草スパゲッティ読んで書いてコーヒー煙草煙草煙草吸い過ぎだなコーヒートイレ煙草読んで書いて書いて書いて部屋うろうろ。リディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』読み終える。高木美佑『きっと誰も好きじゃない』読み終える。リディア・デイヴィスの本を読むと勇気と恐怖が同時にやってくる。ここまでやってくれている人が既にいる、という勇気と、それと同じだけの恐怖(ここまでやってくれている人が既にいる……)。先週だったか、toi booksのYouTube配信で、大滝瓶太×滝口悠生のトークを聴いていたら、滝口さんが「連載って大変」みたいなことを言っていて、わたしは『灯台より』で自分が連載している小説「どこに行ってもたどり着く場所」のことを思いながら、勇気と恐怖が同時にやってきたのを思い出す。滝口さんでもそんなこと思うんだな、という勇気と、滝口さんでもそんなこと思うんだな、という恐怖。もしかしたらわたしはまだ到底持ち上げられない重さのダンベルに手をかけている状態なんじゃないか、みたいな。それを本屋Lighthouseの関口さんにSkypeで話して、そのSkypeは関口さんによるアナログなのかハイテクなのかわからない手法でライブ配信されていて、ほぼ機材チェックみたいな謎の時間を視聴者には提供していたこととは思うが、なんだか久々に、自分の生活圏外��人(関口さん)と交流、というか井戸端会議っぽい駄弁りができた感じがして、いい息抜きになった気がしている。関口さんとのSkypeを切ってから阿久津さんのZOOMにアクセスして、会議、というかこれもまた駄弁りのような、わちゃわちゃした会話をしていたら野口さんもZOOMに入ってきて、それで3人でわちゃわちゃと話してなんだか楽しかった。仕事と遊びがまぜこぜになる感じ。いまだにわりと新鮮に「オトナだ」となる。今年で29歳なんだから、オトナだろうよ。阿久津さんと野口さんはスタバの話でずいぶんとハッスルしていて、スタバになんのメモリアルもないわたしは途中からスマホをいじったりぼや〜っとZOOMの画面を眺めたりしていた。通話終わり。ゲラに関するメールを打って送る。なんだかどっと眠たくなって、歯を磨いて寝る。
1月28日(木)
11時過ぎだか12時過ぎだかに起きる。14時には下北沢に着いていないといけない、というのを、忘れていたわけではないのだけれど「それってつまり」と考えることができなくて部屋をうろうろしたりぼやぼやしたりしているうちにちゃんとしたご飯を食べる時間がなくなっていて着替えてざっくり化粧をしてチキンラーメンを啜って家を出る。小雨。聞いてないなあ、知らないよ、雨、と思いながら自転車に乗った。雨粒がぽろぽろとマスカラに当たるのを感じていたけれど雨が降るなんて知らなかったから知らなかった。雨なんて無視無視。下北沢についた。阿久津さんと話す。話している間、雨が雪に変わっていくのが阿久津さんの後ろ、ガラス戸越しに見えて、話している途中で、あ、雪、と言った。言ったらわたしの斜め前、阿久津さんの横に座っていた桜木さんが反応して、あ、雪、となって、よかった。いい瞬間だった。雪。穂村弘の〈体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ〉という短歌を思い出したり、いしいしんじ『よはひ』の「二歳五ヶ月のピッピ」を思い出したり。職場で働く。静かな日。なにかチームで動くとき、チームに所属するとき、その中に居るとき、わたしはわりと「元気印」みたいなレッテル(レッテル?)を貼られたり、ムードメーカー的な立ち回りを演じたり(演じたり?)、ピエロっぽい役割を割り当てられたり、それらを自覚的に(あるいは無自覚的に)率先して引き受けたり、結果的にそういう立場になっていたり、することがあるのだけど、そしてそれはたぶんわたし自身が望んでそうなっている側面もあるのだろうけれど。いつだって元気なわけではないし、人一倍暗い瞬間だってきっとあるし、汚く醜い感情でひたひたになっている期間だってあるし。そういうとき。元気印が元気じゃないとき。いったい誰がわたしを元気にしてくれるのだろう。みたいな、行き場のないモヤモヤ、憤り、やるせなさ、みたいなものを感じることがちょいちょいあって、いままでは、そ���いうときはそのモヤモヤや憤りややるせなさに任せて、誰かに怒られたりするまで奔放に破壊的な行動をしてきたのだけど、いまは、いまの職場では、というかいまの自分は、そういうときも、そういうときであっても、仮面であっても演技であってもポーズであってもいいから、「元気」を全うしようという気持ちでいる。すきな人たち、信頼している人たち、素敵な人たちを自分の不調や不機嫌や元気のなさによっていたずらに不安にさせたり傷つけたりしたくない。それもきっと仕事のうちだ、と、思いはじめている。それがいつだってできるわけではまだないし、じゃあわたしの元気がないときは誰がわたしを元気にすんだい、みたいな気持ちへの落とし前はぜんぜんつけられないけれど(そしてその問いへの答えは結局「自分自身」でしかないのだけど)、でも、死ぬまで独り身で生きていくかもしれない現実に向き合って覚悟を決めて朗らかに独り身を生き抜くリズムを作るために去年の10月から一人暮らしをはじめたのだから、だから……なんだっけ?閉店時間になって、帰り支度をして、吉野靫『誰かの理想を生きられはしない -とり残された者のためのトランスジェンダー史』を読んで、帰って、コーヒーを淹れて煙草を吸ってこの日記を一昨日昨日の分まで書いて洗濯ものを干して(めちゃくちゃさむい)、湯たんぽをあっためてパソコンデスクの下に置いて足を乗っけてあったまりながら今日の分を書いて、ピラカンサのシュトーレンを切って食べて(しみしみになっていておいしい)、これからお風呂に入る。湯船に浸かりながら吉野靫『誰かの理想を生きられはしない -とり残された者のためのトランスジェンダー史』の続きを読む。いろいろ重ねて読んでしまうからしんどい本だけど読んでおきたい本でもある。気圧ひくい。頭いたい。かなしい気持ちになっている。奔放に、抱きしめられたいな〜、人に。最後にだれかと手をつないだのっていったいいつだ。
1月29日(金)
寒い。晴れている。出勤。せわしなく働く。閉店後、
https://soundcloud.com/yunovation/virtual-luv20190314-1
を一曲リピートで延々流しながら、吉野靫『誰かの理想を生きられはしない -とり残された者のためのトランスジェンダー史』を読む。読み終える。終わりの文章でちょっと泣きそうになる。死にたくないな。生きなきゃな。とか思う。家に帰る途中で西友に寄って牛乳とオレンジジュースと豚バラとキムチを買って帰る。中橋さんに電話してだらだらしゃべる。途中からGoogle Mapで京都のあちこちを見回るの��やめられなくなって、電話を切ってからもだらだらと地図上で京都のあれこれを見ていた。それからなぜかYouTubeで予備校講師の動画を見漁りはじめて、止まらなくなって空が明るくなってから危機感に襲われて入浴。湯船に浸かりながらオーレ・トシュテンセン『あるノルウェーの大工の日記』を読み始める。去年はこの時期に佐伯一麦『ノルゲ』を読み始めた気がする。2月だったかな。同じ時期にノルウェーの本を読んでいるのがなんだか不思議とうれしいきもちになる。眠る。
1月30日(土)
起きたり寝たり起きたりを行ったり来たりして13時50分くらいに起きる。慌てて準備をして出勤。煙草を忘れたことに家を出てしばらくしてから気がついて途方に暮れる。働く。せわしなく働く。いそがしいそがし、あわあわあわあわ、としているうちに閉店の時間になって身体がやたら重たくて怖くなった。ごはんを食べながらiPhoneで呪術廻戦の最新話を観る。ほんとTikTokみたいなアニメ/漫画だなと思う(いいとかわるいとかではなく)。ハンターハンター、ソウルイーター、BLEACHの気配をむんむん感じる。そのまましばらく身体が重くて動けなくなって、お腹が痛くなってきて、こわいこわい、と思いながら身体を椅子からひっぺがして帰り支度をして職場を出た。家に帰って可燃ごみをゴミステーションにぶちこんで今日一本目の煙草を吸って、腹痛に耐えかねてトイレに籠もってお腹をさすりながら『京都町中華倶楽部』創刊号を読む。おもしろい。この本を面白がれるのはわたしがいま京都にいないからなのかもな、と思う。キッチンとトイレを何度か往復しているうちにだんだん腹痛がおさまってきて、ビールを飲みながらまた煙草を吸う。京都。京都にいつか戻りたい。「戻る」という言葉がやはりしっくりくるな、と思う。戻りたいな、と思う。いつか。それがいつなのかはわからないけれど、いつかほどほどに自由に居住地を選べるような身分になったら、また京都に住みたい。でも東京が嫌だとか嫌いだとか、ここにいたくないとか自分の居場所はここじゃないとか思っているわけではなくてむしろ逆で、東京は東京で好きだし、ここは自分のいまの居場所だと思っている。でも、これは去年の4月ごろ、緊急事態宣言で家に籠もりっきりになって、あちこちの団体やお店なんかでクラウドファンディングが立ち上がったりしていたころ気づいたことなのだけど、わたしがこういう状況下で「助けたい」とか「助かって欲しい」とか「生き延びてほしい」とか「なくならないでほしい」とか思うような場所、モノ、人、コトのほとんどは京都のあれこれで、京都の書店で京都の映画館で京都のライブハウスで京都の酒場で、それはわたしが東京に住み始めてからまだ2年半ほどしか経っていないのもあるし、東京に来てから1年以上は手術費を稼ぐために娯楽的なあれこれを極端に切り詰めてきたからで、そもそもわたしはまだ自分が住んでいる土地のことをぜんぜん知らない。知らない土地に対して「助けたい」と思うのはむずかしい。というか、��ずは京都が助かって欲しい。話はそれからだ、感がある。ここ半年ほどは、本を買うときは大抵京都もしくは大阪の書店のオンラインストアで注文しているし、たぶんこれからもそうしていくだろう。みたいなことを考えたり昨夜に引き続き予備校講師の動画を見漁っていたら日付が変わっている。今日こそは早く寝たい。喉に違和感がある気がする。こわ〜。
自分にとって京都ってなんだったんだろう。みたいなことをよく考える。考えるというか、ぼやぼやと思ったりする。カンタンに最強になれる場所だったな。カンタンに、井の中の蛙になれる。よく晴れた日に、紫明通を自転車で走っているとき、ここが世界だと思っていたフシはあった。井の中の蛙は大海を知らないが、大海の鯨は井の中を知らない。井の中でしか存在し得ない世界を知らない。
1月31日(日)
とか書いたけど嫌なことも悲しいこともむかつくことも、孤独も寂しさもどこにも行けないもどかしさも、京都にいた約7年間で味わい尽くしたはずで、だからわたしの京都観には著しい美化が伴っていて、それをちゃんと自覚しておかないといけない、たぶん。トランスジェンダー、という自分のいち側面だけを考えると明らかに京都より東京のほうが日常で被るストレスや暴力、差別や排除はすくなくて、すくない気がいまは気がしていて、それはやっぱり人間の多さに依るところが大きいし、京都の狭さ、人の(土着的な人の)少なさはやっぱりトランスジェンダーといういち側面において無視できないしんどさをわたしの日々に与えていたはずで、出ていきたい、ここを出ていきたい、という気持ちと、出ていけない、一生この場所で時給労働に従事し尽くした結果疲れてすり減って独りで何も成し遂げられないまま手術も満足にできないまま貧困状態のまま死んでいくんだ、クソが、みたいな気持ちで粉微塵になりそうだったはずで。そこから愉快な奇跡が重なっていまわたしは東京にいる。11時なのか12時なのか、みたいな時間に起きた。起きたけど起き上がることはできなくて、貪欲を抱きしめたり貪欲と添い寝みたいな格好になりながら、『京都町中華倶楽部』創刊号を貪欲の顔に乗っけて布団にくるまりながら読んでいった。龍門なつかしいな。行きたいな。知らない店がたくさんある。とか思っているうちに13時前になって慌てて布団を出てお風呂に入れない。家を出る。買い出しをして出勤。忙しくて慌ただしくてちょくちょく恐慌状態になったりしながら踏ん張って働く。忙しい。疲れた。ごはんを食べてビールを飲んで煙草を吸って身体が動かない。動かす。職場を出て、家へ。帰宅。「どこへ行ってもたどり着く場所」連載第3回の原稿について考えたり、『ショート・スパン・コール』94篇目〜103篇目あたりまでの展開や構想を練ったりしながら自転車を漕いでいると自分がどこにいるのかわからなくなりそうで怖い。いつか事故りそう。やっぱり日記を書きはじめるとそれ以外が書けなくなる。不器用。わたしはむずかしいことをしていて、それはひと��ごとの言えなさに似ている。2冊目の歌集を出したい。というか出す。モノはあるから、自費でやろうか、BASEで、みたいな気持ちにかなり傾いていて、今年の上半期中に組版をやって見積もりをしよう。「どこへ行ってもたどり着く場所」も、『ショート・スパン・コール』も、大切に書きたい。疲れた。疲れた。今日こそお風呂に入ろう。2月は「どこに行ってもたどり着く場所」の原稿を書く前に読まないといけない(と、自分に言い聞かせている)本が何冊もあるから、ヘビーな月になりそう。がんば〜〜りまっしょ〜〜。タフネスを俺にくれ!!!!!!!!!
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何も考えずゲラゲラ笑えるコメディです。 是非ご案内させて下さいませ! 配信でもあり、ライブでもある。 かつてない小劇場の公演。 ご自宅にてお気楽にお楽しみ下さい。 アフリカ座特別企画公演・私はここにいますproject 『ほんとにあった世間話~OL編~』 構成・演出:中山浩(アフリカ座) 作:すぎやまゆう(u-you.company/アフリカ座) 【完全無観客・有料ライブ配信公演】 【出演】 若林美保 朱魅 早瀬ありす 高瀬杏(u-you.company) 杉山夕 (u-you.company/アフリカ座) 山元彩 (乱痴気STARTER/アフリカ座) 灯月いつか 八ッ橋さい子 鉄観音サワラ 紗央里 鷹村遊(u-you.company) 海老沢茜 七瀬いづみ 北村麻衣子(乱痴気STARTER) ふくち笑也(u-you.company) 佐藤舞野(u-you.company) 田村日向子(u-you.company) 福田千穂(u-you.company) 岩動絢佳(アフリカ座) 長門佳歩 谷口琴菜 【上演スケジュール】 7月23日(祝・木) 19:00 7月24日(祝・金) 13:00/18:00 7月25日(土) 13:00/18:00 7月26日(日) 13:00/18:00 7月27日(月) 14:00 ☆チケット購入のお客様は、配信終了後72時間、アーカイヴでご覧頂けます。 ★各回終演後、その回のチケット購入者のみが参加できるオンラインアフタートークイベントあり ・Zoomの招待URLは、終演後までにチケット購入の際入力していただいたアドレスへお送りします。 オンラインアフターイベントはアーカイヴは残りません。 ◎本公演のグッズ販売に関してはアフリカ座HPをご覧下さい。 http://www.africaza.net 【チケット代】 4000円(税込み) ※各種手数料が別途380円かかります。 【チケット購入手順】 ①オンラインチケットサイトZAIKOへ無料会員登録する。 https://zaiko.io/ ログインをタップ、クリックすると新規登録画面にいけます。 ↓ ②アフリカ座を検索 サイト内の指示に従いご購入下さい。 チケット購入画面にはアンケート覧として、応援するキャストを選択する欄がございますので、【若林美保】を選択して下さい。 ※若林美保チケットをご購入特典として、ほんせけわかみほ限定ツイキャスへご招待します。 アンケートで応援するキャストに若林美保を選択してチケットを購入した時には連絡下さいませ。 その他、視聴、購入に関しては、ZAIKOサイト内、サポートからよくある質問などをご参照ください。 キャスト、劇団員、スタッフ一同、 お客様のご視聴、心よりお待ちしております!! 【公演お問い合わせ先】 アフリカ座制作 mail: [email protected] 電話:090-4720-5073 対応時間:平日12時~20時(公演期間中は11時~21時まで対応) 稽古中など留守電になる場合がありますので、その際はお名前、お電話番号とご用件をご登録ください。 留守電に入れて頂いた場合のみ折り返しさせて頂きます。 【最新情報】 アフリカ座HP http://www.africaza.net アフリカ座titter @africa__za #ほんせけ #わたここ #アフリカ座 #zaiko #無観客有料ライブ配信 (全国各地。) https://www.instagram.com/p/CCrp4HWnmrA/?igshid=ckncf248zh5c
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