#もち巾着
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fa-cat · 1 month ago
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一部週刊誌等における弊社社員に関する報道について
このたび一部週刊誌等の記事において、弊社社員に関する報道がありました。 内容については事実でないことが含まれており、記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません。 会の存在自体も認識しておらず、当日、突然欠席した事実もございません。 発行元に対してもその旨伝えておりました。
その他、プライバシーに関することは控えさせていただきます。
一方で、出演者などステークホルダーとの関係性のあり方については改めて誠実に向き合い、弊社のコンプライアンスガイドラインの遵守により一層努めてまいります。
なお、今回の件に関して、SNS等で弊社社員および関係者に関する憶測による記事・投稿が見られます。 誹謗中傷や名誉棄損に繋がる内容は看過できかねますので厳にお控えください。
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lecialucille · 6 months ago
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未開封 サンリオ ウサハナ 大きい巾着 うさぎ 入園 入学 新学期 体操服 おもちゃ入れ⭐🎀 ☘️
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michitakao · 4 months ago
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護身鏡〜天満月(あまみつつき)〜
作品が丁度収まる、濃紺のベロア生地で作られた巾着袋を見つけたので、今回は既製品を使わせて頂きました。
以下、作品の詳細です↓
2024年9月18日満月の光を浴びた鏡と素材を使って、魔除けと護身の意味を込めて制作しました。
作品の下地に、來宮神社の星雲神砂を使わせて頂きました。
(來宮神社の主祭神であられる五十猛命様は、 ”木の神様” でもあり、”いのちの神様” ”厄難除けの神様” でもあられます。)
濃紺のベロアの生地で作られた、巾着袋に入れてラッピングをして、緩衝材で保護をしてお届けします。
鏡のサイズ:直径4.8cm
絵のサイズ:10×10×1.0cm
作品は、プロフィールのリンクツリー内「御神氣アート」ショップに出品しております。
ご興味持たれましたら、ぜひ御覧ください🙇
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lachatalovematcha · 9 months ago
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⠀。.:☆*:・'(*⌒―⌒*)))⠀。・:*:🥦🎀🌈・゚★,。・:* :・゚☆。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆。・⭐️🚎🌈:*:・゚★。.:☆*:・'(*⌒―⌒*)))赤頭巾ちゃん🎨🎒
🍯⭐️ (◡ ω ◡⁠)🎀「赤ずきんちゃん」の物語は、何世紀にもわたって語られ、語り直され、書かれ、書き直されてきました。それは中世にヨーロッパの農民の口頭伝承から生まれました。 🍯⭐️ (◡ ω ◡⁠)🎀
🎒⭐️ ⏝︶︶⏝︶︶⏝︶ 赤��きんちゃんという名前の美しく素朴な女の子。母親と二人で暮らしていた少女は祖母に魅了され、祖母も少女に魅了された。🎒⭐️ ⏝︶︶⏝︶︶⏝︶❗️❗️⭐️🎈⭐️🌈🖍️🎈⭐️
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🍯⭐️ (◡ ω ◡⁠)🎀.ある晴れた日、おばあちゃんが病気になったので、シャペウジーニョ君の母親は少女に、おばあちゃんが食べるために食べ物が入ったかごを持ってるように頼みました。 少女はすぐに喜んで母親を手伝うようになりました。🌈・ 。゚ 🍯(๑˃́ꇴ˂̀๑)⭐️🎀🌈
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🌈 ♡︎ ︎ ♡︎ ⭐️🍎🍼🎀まだおばあちゃんの家に向かう旅の始まりの途中で、赤ずきんちゃんはオオカミに質問され、オオカミは会話を始めてどこへ行くのかと尋ねます。赤ずきんちゃんは悪意に気づかず、オオカミの会話に巻き込まれ、病気のおばあちゃんのためにごちそうを持っていくと言いました。🌈 ♡︎ ︎ ♡︎ ⭐️🍎🍼🎀🎀
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. . >︿< 🌟🍓🎀オオカミは非常に狡猾で、おばあちゃんの家に行くのにそれが一番良い方法だと言って、ある道をたどるよう女の子に勧めます。彼は賢明にも、より短い道を選び、先に祖母の家に到着しました。 . . >︿< 🌟🍓🎀
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🥦🎀🌈(๑˃́ꇴ˂̀๑🎀🌈)オオカミはおばあちゃんの家のドアをノックし、誰がノックするのかと尋ねると、オオカミはずきんちゃんの声を真似します。おばあさんはそのふりを理解せず、ドアの開け方を教えます。オオカミは女性を見るとすぐに彼女を食べてしまいます。 🥦🎀🌈(๑˃́ꇴ˂̀๑🎀🌈)
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🥬🎀🌈(๑˃́ꇴ˂̀๑)⭐️🎀🌈彼は急いでおばあちゃんの服を着て、ベッドに横になって女の子を待ちました。 ずきんちゃんがドアをノックすると、オオカミはおばあちゃんであるかのように反応し、女の子は家に入ります。しかし、おばあちゃんのベッドに近づくと、少女はおばあちゃんの様子がおかしいことに気づき、すぐに尋ねました。🥬🎀🌈(๑˃́ꇴ˂̀๑)⭐️🎀🌈
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「おばあちゃん、なんて大きな耳をしているんだろう!」 「あなたの話をもっとよく聞くためです!」🍦🎀🌈
「おばあちゃん、なんて大きな目をしているのでしょう!」 「もっとよく見る��めだよ!」🍦🎀🌈
「おばあちゃん、なんて大きな手なんだろう!」 「それはあなたをより良く抱きしめる為です!」🍦🎀🌈
「おばあちゃん、なんて大きな口をしているんだろう!」 "あなたを食べるわ!"🍦🎀🌈
オオカミはついに少女を食べてしまい、ベッドに横になって昼寝をしました。(🎀🌈 ̄△ ̄; 🎀🌈)!
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🥬🎀🌈(๑˃́ꇴ˂̀๑)⭐️🎀🌈しかし、ある猟師がおばあちゃんの家の前を通りかかると、中から聞こえるいびきの音が非常に奇妙であることに気づきました。それで彼は見てみることにしました。家に入ると、大きなお腹を抱えてベッドに横たわっているオオカミに出会います。ハンターはお腹の中にいる人を救うことを思いつきました。彼はナイフでオオカミの腹を開き、中から赤ずきんちゃんとおばあちゃんを取り出します。🥬🎀🌈(๑˃́ꇴ˂̀๑)⭐️🎀🌈
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🥬🎀🌈(๑˃́ꇴ˂̀๑) ⭐️🎀🌈彼が目を覚ますと、赤ずきんちゃん、彼の祖母、そして狩人はオオカミのお腹に大きな石をいくつか置きました。彼が目覚めたとき、彼はかろうじて歩くことができました。したがって、オオカミは二度と人間を食べることはできません。🥬🎀🌈(๑˃́ꇴ˂̀๑) ⭐️🎀🌈
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🍅⭐終わりTHE END୧📒🎀🌈 🧃🎀🌈 ‧₊
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𓈒 ۫ ﹙🥦🎀🌈﹚BONUS⭐🌈🎀
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母親の言うことを聞かずに別の道を歩むと、知らず知らずのうちに危険な状況に陥ってしまいます。このように、私たちを愛してくれる人の話を聞くのをやめて、見知らぬ人の話に耳を傾けると、間違った選択をしてしまう可能性があることも分かります。
₊˚🎀🌈‧ ︵‿ ꒰ ⏝ ୨ 🎀🌈 ୧ ⏝ ꒱ ‿︵ ‧˚₊ 🧇🎀🌈₊˚‧ ‿︵🍟🎀🌈 ‧˚🎀
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koch-snowflake-blog · 1 year ago
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尊みを感じて桜井(とうとみをかんじてさくらい・12月2日 - )は日本のコスプレイヤー。秋田県出身。TRUSTAR所属。
生年月日 12月2日
出身地 秋田県
血液型 O型
身長 / 体重 160 cm / ― kg
スリーサイズ 85 - 60 - 84 cm
コスプレデビューは小学3年生の時で、「おジャ魔女どれみ」の衣装を母親に作って貰い、それを着たのが最初のコスプレと発言している。現在に至るきっかけは中学の時に好きな漫画やアニメを周囲に広める活動をしたこと。次第に給食の時間にアニメの曲が流れるようになり、これでもいいんだと気づき、ゴスロリやコスプレにのめりこんでいった。当初は秋田内のイベントでコスプレをしていたが、18歳で上京し、コミケに触れて世の中にはこんなに素晴らしい(エッチな)世界があるんだと感動したという。エロは基本的に大好きなものであり、特に女性のきれいな足が好き。かわいい子を見たときは心の中で「最高だぜ!」と叫んでいる。
幼い頃から母親と一緒にドレスなどの服を作る事があり、そのためコスプレ衣装を自作している。
自宅では基本的に全裸で、たまにパンツや靴下を履く程度。床に一本でも毛が落ちているのが嫌であり、見つけた際には掃除機掛けから雑巾がけまで行う。
コスプレをする上でのモットーは"シルエットだけを見ても何のキャラクターか判別出来る"様なコスプレをすること。
特徴的な芸名は「アニメキャラに尊みを感じていた」ことと、本名が日本的ではない名前だったので、「桜ちゃん」と呼ばれたかったことに由来する。ずっと使うつもりではなかったが、SNSで注目を浴びてしまったため、変えるに変えられなくなり今に至る。この経緯から、当然「桜井」は本名の苗字部分に由来するものではない。
呼ばれ方は「尊みちゃん」「桜井ちゃん」など何でもよいとしていたが、週刊プレイボーイのインタビューでは「感じてちゃん」を推奨している。
『ノーギャラジオ』で共演したオジンオズボーン篠宮からは「にちゃにちゃ」「脳汁が出る」「うひょー」など、独特の言葉遣いを突っ込まれている。
  
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lumi-kissa · 3 months ago
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長年の相棒、黒い革のバッグ。
入口の紐を引っ張ると巾着っぽい形になるんです。いい感じに革がクタッとなってきてお気に入り。
これはいろんなものをアメリカから取り寄せることにハマっていた頃にMadewellで購入したもので、会社勤めをしてる時は毎日のように使っていたんだけど、今の生活で使うにはちょっとサイズが大きい。
そこで、新たな相棒になるような黒い革のバッグを探していました。
条件は4つ。
・上品でシンプルすぎないデザイン
・ブランドのロゴが目立たない(できればない)
・重すぎない
・卒業式の時にも持てて普段も使える
いろいろ迷ってやっと決めました♡
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荷物を入れるところが3つに分かれていて、真ん中の部分にはファスナーがついています。金具がゴールドなのもポイントでした。
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日本のブランドで、国内の自社工場で多くの女性の職人さんがデザインや縫製に携わって作られているのだそう🤗長く愛用できそうです。
早く持って出かけたい🖤🎶
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kaoriof · 3 months ago
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*受験期の頃に書いた日記です
傷 kiss
友人たちが次々と大学に合格していく事実が今もずどんと馬鹿でかい劣等感と化して心臓の上で横たわっている、昨日も同じ夢を見た。不安な気持ちばかりが先走るけれど、かっかしていても何も変わらなかった。他人と比べて自分の優れているところを必死に探していないと自己を保てない自分がほんとうにほんとうに惨めで、マスクが無ければたぶんぼろぼろ泣いてしまっていたと思う。心の底に横たわるみずうみが氷っていくの、口元が覆われているとそれだけで自分が自分じゃない感じがして冷淡になれた。わたしは自らの足音にだけ集中して、ただ早足で行き交う人々のあいだをすり抜ける。ずーっと頭の中を同じ映像が流れるのをむりやり切り落として、でんしゃを滑らせる線路をじっとみつめる。夕陽の光が錆びたその金をうつくしく縁取る様子が痛々しいくらいにまぶしい。受かった瞬間に内職をぱたんと辞める同級生。せーので問題を皆んな一緒に解き始めるとき、隣の子が必死に解答を隠すように背中を丸めて腕を机の上に伸ばす。そういうのばかり見ているとほんとうに、ほんとうに。言葉もでなくなってしまう。なにをそんなに誰かのことを気にするの?と、母の言葉が反芻する。光がまばらに散らばる街並みをみて、光も照らすものを選ぶのかしら、とかおもった。まいにちずっと罰を受けているみたいな日々、冬が近づくにつれて正気を失ってゆく街の様子にそれはもう痛いくらい同情してしまうし、ひたつやふたつ良いことがあっても誰かのそれと比べて自ら幸福の値段をどんどんさげてしまう。ずっとそばにいてほしい。幸福に値段なんてないよ、とかそんなこと言わなくていいの、わたしだってそんなことはわかっているし、いいの。天使とか悪魔とか神さまじゃなくて、ただわたしはわたしにそばにいてほしいし、そこにすきなひとたちがいてくれたらもっとうれしい。何も着ないでぶるぶる震えるわたしのからだを愛しているひとが白いバスローブで包みこんでくれたこと、カチカチに凍ってしまったアイスクリーム。減ってゆく数字。つめたいのにあつい、霧のカーテンの向こうに浮かぶ満月。目の前を歩いている女の子が落としたカードのようなものを拾い上げて渡す。肌寒くはないよ、いっぱい着込んであるから。舌に吸い付いた生ぬるい塩っぽさを誤魔化すために、瞬きもせずその息を呑んだ。
落ちてゆく流星群
不確かなものに心を揺さぶられながらもそれを掴んで決して離そうとしない自分の必死さに、自分で傷ついている。教科書を開いて新しい知識を得るたびに、脳内にびっしりと張り巡らされた細い糸のようなものがぴんと鋭く光って、しずかに緊張する。その感覚をわたしは思い出そうとすればいつでも思い出せるし、べつに勉強が嫌いなわけじゃない。ただ、生きているなあ、と、胸に広がるあたたかさを抱きながらそっと泣いたりする夜が少なくなった。そもそも生きていながら生きているという実感が欲しい、なんてことを考えている時点で可笑しい話かもしれないけれど。
中学の頃、冬になると毎年マラソン大会が開催された。今日みたいな寒い日にふと当時の怠さを思い出したりする。校庭の砂に石灰で大きく楕円が描かれ、その周りをひたすら走るだけの超つまらないイベント。冬の、鼻先をつんとすり抜けるような寒さと冷たい風の乾いた匂い。忍ばせたカイロと、白く上がる息。
このごろのわたしはちょうどその延長線上を生きているような感じがする。毎日同じ景色の中をぐるぐるとまわり続け、いっそのこと軌道から外れてすべてを諦めてしまいたいと思うけれど、そんな勇気も出ないまま、結局は体力と時間だけをひたすら消耗しながらゴールへ向かって淡々と走ることしか出来ない。気を緩めると涙がぽろぽろ溢れてくる。生きているという事実だけでくるしい。日に日に遠のいていく同級生の背中がいつだって意図せずとも視界に入ってきて、やるせない気持ちになる。地に足付かずでいたい、なんてことを随分と昔に書いたような気がするがとうとうそんなことも言えなくなってしまった。未来のことを考えましょうと言う先生の言葉を聞くたび、わたしは勝手に銃口を突きつけられているような感覚になる。もはや自分が果たしてどこにいるかもわからない。
来月には部活の大会を控えているし、予備校の冬季講習に加えて学校の講座を受けないといけない。三者面談と進路選択。期末試験。呑み込めずに舌の裏で転がるC判定という言葉を噛み砕くのにまだ必死なのに。
やりたいことを一つに絞るということは、それ以外を切り捨てるということ。ここから気になる大学を選んでくださいと、大学の名前と学科の一覧が記載された辞書のように分厚い本が配布された。今のわたしには、その厚さの分だけ未来の選択肢がある。そこに記載されている言葉の数だけ莫大なあたらしい世界が。そこから否が応でもたったひとつのものを掬い上げないといけない、その事実が少しだけ重苦しい。けれどそれに値するほどの価値が、これから先の時代を生きるわたしにあるということが同時にちゃんと嬉しい。
疲れた、という言葉にふさわしい努力をしていないのに、毎日すこしずつ疲れている身体はまさに地平線すれすれを生きているような具合で、わたしには喜びのほんの些細な余韻に浸れるほどの余裕もあまりない。なのに、そういうときに限って世界の美しさはいやに眩しい。たくさんのことを書き残したいと思うけれど降ってくる感情をひとつずつ捉えることはそう簡単なことでないし、そのくせして必ず少しの苦しみを伴うのだ。インターネットさえなければ言葉に残せなかったことを後悔することなんて無かっただろうに、それでも縋ろうと踠きながら残すべき自分を探してしまう自分をわたしは可哀想だと思う。わかっている。
もう秋も終わってしまう。寒いね、寒い、とぽつぽつ浮かんでくる言葉を拾いながら、誰かと手のひらを重ねたい。人と比べてしまう限り、わたしはこれからもずっと孤独をひとりで噛み締めないといけないから。胸をきゅうとさせる寂しさにもそろそろ慣れてしまいそうだから、はやくすべてが終わってほしい。はやく好きなことの勉強だけに追われる生活がしたい。そういう思いでひとつずつ過ぎ去っていく毎日の、行き場のないもどかしさも冬の寒さに凍ってしまえばいいのに。ううん、ほんとうはわたしが自分のからだで寒さを耐え凌いで、自分の力だけでもって愛すべきものたちや些細な記憶を守るべきなのだ。だけど、それが出来るほど強くないだけのこと。
無題
銭湯に行きたい。受験して、でもいいところにひとつも合格しなかったら巫女のアルバイトでもしながら京都で浪人生活をしたいな、とかんがえていた。ひさしぶりにおふろで哀しい音楽を聴いた。なんでもない日に哀しい歌をきくと、より一層哀しさが加速されるというよりなんだか心が細く研ぎ澄まされていく感じで今までの日々がきゅうっと音をたてる。雑巾をさいごまで力強く捻って絞り出す汚水、長距離走の最後の2分間、なみだが出る前の喉元になにかが込み上がってくる感じ、そういうの。とてもぼろぼろなんだけど、それと同時になにか澄み渡っていくものがある。だれかのがんばりと比べると劣るかもしれないけれど、ようやく夏も終わろうとしていることに救われる。ふつうの日々が、たくさんあつまって束になる。ぺたぺた歩く、濡れた髪にドライヤーをあてると耳の中に残っていた水があったかくなってきもちわるい。わたしは顔が良いわけでも、精一杯の力で努力できる力量もない。かといって特別な才能だって持ち合わせていないし、たまに数え切れないほどきらきらしたものを抱えている人をみると妬みと自分への劣等感で自らを押し潰れてしまう。だれかの人生で自分自身が、自分のうみだしたものが、かけがえのない財産になれるってとてもうつくしくてズルいと思う。数字がどこでもすべてにレッテルを張るから、それなりのレッテルを貰えなかったらどれだけ美しいものを持っていても誰にも見つけてもらえずにおわってしまう。わたしは��れを未だ求めてしまうほど本当は幼稚で、幼稚で可哀そう。ねえこういうのって黒歴史になっちゃうと思う?今年の夏は滝をみるはずだったけど、それすらまぼろしになっちゃった。ずーっと空白の未来の下準備を重ねているような現実から離れて、すこしはずれた小さな町で虫捕りしたり桃を買って丸噛りしたりしたかった。大学に入ったらどんなひとがわからないけれど、自分がもっているものと同じくらいのものをもっている人がいるのかなと思うとすこし楽しそうかもという気持ちになる。免許を取りたいけれど友だちにありじの運転は危なっかしそうだから乗るのこわい〜と言われた。そういうふうに笑ってくれる友だちがいるだけで、わたしはもうすでに色々な人の中で財産なのかもしれない。そうじゃなくても、かけがえのないものに出逢えるきっかけになれているかもしれないと薄ら感じてしまってまた胸がきゅうってなる。だれにもわからないことがあっても、言葉にされない何かがあっても、それを価値のないことと結びつけることは暴力じみた愚行かもしれない。自分の中にもまたいろいろな自分が内在していて、自分でも翻弄されてしまうことがあるし、文章を書いていても一貫性がなくて凛としない。英文法の参考書をぱらぱら眺めていたら、into the blue というのがあった。遠いところへ、彼方へ、という意味らしい。あーあ、しんじゃいたいね。
無題
予備校が終わって帰ろうと駅へ着いたけれど、次の電車が10分もあとにくるのでホーム内にある明るい禁煙スペースに入る。寒くなってきたので制服のブレザーを卸した。おおきな硝子に自分の閉じた長い足が映る、ひとが一人ずついなくなっていって、さいごには結局がらんどうの箱のなかでひとりただじっと電車を待つことになった。曖昧な形の◯とか△とか、がさがさ、つやつや、さらさらとか、そういうふうに不確かな輪郭だけ残してことばが次々とその形を変える。一つずつ掴んで物語を紡いで美しく完結させたいのにビー玉とか乱射する光みたいに思い浮かんだことすべてが一種の暴力を伴って脳内を猛スピードで駆け巡る。すぐそこにあるのに実態がわかんないし、むかつくむかつくむかつく、自分を飼い慣らすことでさえこんなに疲れる、もうだれとも話したくない、と消化しきれない感情がずっと身体の皮膚の内側のいちばん近いところで叫ぶこともできずにちりちりと火花を放っている。ロックとかやさしさとか愛とかそういうのぜんぶ病名みたいなものなのかもしれない、ひとつの感情にもその後ろにはそれをそれたらしめる色〜んな歴史があるし、たぶんこの不甲斐なさもいつかコピーペーストを重ねるうちにすこしずつ美化されてしまう。線路にわざと隙間があるのはとりわけ夏��たりに摩擦熱で鉄が溶けてしまわないようにするため、というのを授業できいた。がちがちに隙間のひとつも有さずに固められたものがいちばん揺るぎないもののように思えるけれど、実はちがくてそういうのが最も脆いものらしい。ともだちにしろ恋人にしろ自分の将来とか自分のアイデンティティも然り、全てに対して揺るぎなさ、安定とか、そういうのをひっきりなしに求めていたけれど、もっと流動体のような観念で受け止めたい。ずっとそこにある月でさえ欠けたり満ちたりするし、花の一つをとってでさえその形や色はすべて毎日かわってゆくけれど、それはそれらが美しくないことの理由付けにはならないし、信用に足らないことの言い訳にもならない。情報として飛び込んでくるいろいろなものを変に調律したり濃く輪郭をなぞったりするのではなくて、ぜんぶ自分のもっているものの周りに飾っていきたい
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warehouse-fujiki · 8 months ago
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BEAMS PLUS         NONPAREIL LIMITED EDIITION 
6月8日(土曜)よりビームスプラス原宿でノンパレイルブラウスの
数量限定加工版が発売されます。
ノンパレイルブラウスについて、その歴史を改めてご説明したいと思います。
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自分
Murphy,Grant&CO since 1851
マーフィー・グラント商会は、太平洋岸で最大かつ最古の乾物卸売会社である。ユージーン・ケリー、J・A・ドノホー、ダニエル・T・マーフィー、アダム・グラントによって1851年に設立された。
「最古のデニムブランド」といわれる理由はその創業年にあります。
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馬でなく機関車がデニムを左右にっ引っ張るラベルデザインも、1869年に東西を結んだ大陸横断鉄道を彷彿させるのです。
こちらはウエアハウスで製作したもので10年以上着込んでいるブラウスタイプ。
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このブラウスのモデル名である「NONPAREIL」(無比の、比べるものがない)にかけて、各ディテールを紹介していきたいと思います。
◆ノンパレイルなポケット
ノンパレイルなポケットはモノが落ちないように考案された形状と、リベットが使用できなかった時代に考えられたスレッドリベットの名残。インパクトのある形状がノンパレイルです。
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◆ノンパレイルな襟
小ぶりでアールのかかった襟はGジャンらしくないエレガントな佇まいで他のブラウスとは違う点がノンパレイル。
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◆ノンパレイルな縫製
1900年代前後(世紀の変わり目)の時代につくられたものは、オーバーロックなし、おり伏せ縫いが基本。しかしこちらでは肩の縫い巾が広かったため、あえて4分の1インチ(0.64cm)の環縫いを使用しました。本縫いの細かいステッチのアタリと、環縫いによる粗い凹凸のアタリのコントラストが素晴らしいです。時代を超えたノンパレイル。
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◆ノンパレイルなバックスタイル
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珍しいのが背面の生地どりです。ヨークは横なのは通常ですが、身頃も橫です。生地が橫に色落ちしていますね。これは1880年代のGジャンにある仕様ですが、生地の巾が理由かとおもいます。1920年代のこのバナーなどは生地の巾が70センチくらい。これはそのまま使うなら耳を使えて良いですが、サイズをつくるなら中途半端なだったのではと。このために橫に使ってサイズレンジを広げたのかと。
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背面が橫に縮む分は、前面のプリーツどめの生地のしまい込みが助けたのかと。
◆ノンパレイルな色落ち
リーバイスのGジャンの、期待したとおりに色落ちしていく過程ももちろん楽しいですが、ノンパレイルの、見たことのない箇所が見せるアタリや色落ちは、ワクワクさせてくれます。
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今回はリミテッドで加工をつくりましたので、色落ちをリアルに見ることができます。数量は限定なので発売当日にビームスプラス原宿へどうぞ・・・
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こちらは6月8日よりビームスプラス原宿で発売開始です。
数量は限定(少ないです・・・)
詳細はこちらからご覧ください。
NONPAREIL USED WASH LTD
BEAMS PLUS LIMITED
Size:36��38、40、42
Price:¥49,500(inc.tax)
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bearbench-tokaido · 3 months ago
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七篇 下 その二
京見物をしている弥次郎兵衛と北八。 三条小橋の先で旅館に着くと例のハシゴでまたひと悶着やりだした。
三味線を弾いて浄瑠璃を語りだした娘��北八が、 「これ、何が機嫌にいらぬのか。 つれないそぶりと、その思わせぶり。 われらのような、浪人のあかで汚れた着物がいやなのか。」 と言うと、 「そのまま、またしゃんせ。」 と浄瑠璃の声がかかる。 丸哲の梅が枝が答える。 「このざひき(座敷)をふとめる(勤める)ひゃず(筈)で、今日ここへほらわれた(貰われた)のは、手紙でひらせて(知らせて)あるじゃないか。」 「憎い男と思っていても~、会えたうれしさに涙する。 涙は恋の習わせなり~。」 浄瑠璃が歌う。 「ああ、こりゃ、寄るな寄るな。臭くてならねえ。 そっちへぐっと寄った、寄った。むちゃくちゃ臭い梅が枝だぞ。」 北八は近寄ってきた丸哲が余りに臭いので、つい台詞にないことを言う。
「ひょりは(それは)、聞こえませぬ。へんた(源太)さん。」 となおも擦り寄って来ようとする丸哲を、 「ええ、寄るなというに。 こりゃもう、手短にやってくれよう。」 と北八、顔を背けながら早口でまくし立てる。 「こりゃ、ぼうず。いや、梅が枝。預けていた産衣の鎧はどうした。」 「質屋に、売ってしまいましたわいの。」 「なに売り払った。そりゃ、なぜに。」 「そりゃ私が病気で、寝たきりになって間接が痛み出し、山即来という薬をのんだのだが腫れ物は、しくしく。 このひゃな(鼻)を直したいばっかりに、ひゃね(金)がほしくて。 でも、低いひゃな(鼻)はおとすし、ひゃね(金)もなくなるしなあ。」
浄瑠璃が聞こえる。 「二八十六でふみつけられて~、二九の十八でついその心~、 四五の二十なら、一期に一度~、わしゃ帯とかぬ。」 丸哲が、その歌に憤慨しながら、 「ええ、なんじゃに。 人の心もひらず(知らずに)に、ふたい(歌い)くさる。」 「いや、まったまった。」 と弥次郎兵衛。 こらえきれずに表に出ると、ずっと持ち歩いていた例のハシゴを持ってきて鴨居(かもい)に立てかけると、ハシゴの真ん中辺りに登り手ぬぐいをたたんで、三角の頭巾の格好にしてちょいと頭にのせると、 「さあさあ、源太が母の安曇のやくだ。 さあ坊主さん。続けなせえ。」 と言い出した。
丸哲は一瞬びっくりしたが、大きくうなずくと、 「伝え聞く、ひゃね(鐘)をつけば、富み栄えるのも自在。 心のまま、ほれ(これ)より小夜の中山へ。 はるかの道はへだたれども、ほもい(思い)つめたる念力で、この手水鉢をひゃね(鐘)とな��らえ、ひし(石)にもせよ。ひゃね(鐘)にもせよ。 心ざすのは、ほもい(思い)のひゃね(鐘)。」 とやり出した。 この時、弥次郎兵衛はハシゴの上から腰に巻きつけている袋の中の銭をばらばらと投げながら、浄瑠璃を語りだし���。 「その金ここにと三百文、錢なげいだす~。 みやまおろしに山吹の~、花ふきちらすようにはあらで~。」 「ここに三文、あちらに五文~。拾い集めて、三百銅。 こりゃ、雇われの賃錢、さきどりとは有がたい。」 と丸哲は、その投げられた金を拾い集め出した。 勿論、丸哲は今回の報酬のつもりである。
それを見て弥次郎兵衛はハシゴの上から、丸哲を睨みつけると、 「そりゃ、やるのじゃねえ。俺のだ。」 とハシゴに乗ったまま丸哲を捕まえようとしたので、ハシゴもろとも倒れこむ格好になって先程まで、浄瑠璃を歌っていたこの宿の娘のわき腹をうつことになってしまった。 娘はその場に倒れこむと、一瞬、間があったがいきなりわっと泣き出した。 亭主は、 「大丈夫か。」 と娘に駆け寄ろうとして、煙草ぼんをひっくり返しているしているし、ハシゴが当たったらしく行灯(あんどん)もこけて真っ暗である。
弥次郎兵衛はハシゴから落ちたときに打った腰をさすりながら、 「あいたたた。」 とあたりを見たが当然、真っ暗で何も見えない。 その中で泣き喚いている娘の声が聞こえ丸哲の、 「ああ、うう。」 と呻いている声も聞こえている。 そんな中、亭主が灯りを持ってきて、 「ああこりゃ、いとおしい我が娘はどうじゃい。 いや梅が枝が、おかしな目をしおるわい。 これこれ、気をたしかにせいやい。」 「ああ苦しい。あしゃ、びっくりして、はっと思ったせいか、ひんたま(金玉)が上のほうにつったわいな。あいたたた。」 と股間を押さえている。
「そりゃ、こまったものだ。 もしもし御亭主さん。梅が枝が金玉をつるしあげました。」 と弥次郎兵衛は、真剣に心配している。 「金玉があがったんなら、こうしなせえ。 さっき見たんだがここの店に錢膏薬という看板が架かっているのを見た。 それをぼんのくぼ(うなじのすこしくぼんだところ)へ貼ると金が下がる。」 と北八。 「何いわんすぞいな。錢膏薬を首筋へ貼ても何で、下がるものかいな。」 と亭主は、あきれている。 でも北八は、すましていう。 「はて、さがる理屈さ。 なぜかというと、錢(の相場)があがれば、金(の値段)がさがる。」 「ええ、なんのこっちゃいな。」 と亭主は、呆れ顔。
しばらくすると、 「ああわしゃ、どうやら落ち着いたようじゃが、お嬢さんはどうじゃいな。」 と落ち着いてきた丸哲が、女将に聞いた。 「これ誰か、一っ走り、寸伯さんへ行ってたもらんかいな。」 と女将は娘の様子に、医者を呼ぶようにいうと、 「わしはもうよいさかい、医者さまよんでこうわいな。 そのかわりお寺へは、誰か他の者をやらんせ。」 と丸哲。 「ええ何ぬかしくさるぞい。縁起でもない。」 と亭主は、丸哲をにらみつける。 「本当にお気の毒なことだ。娘御はどこを打ったんだ。」 と北八が、問うと、 「横腹をえらくうちおったてて、痛がりますわいな。」 と亭主。
「痛い横腹は都の生まれ。 人にどやされ悲惨な目に合わされて、流行歌と同じだ。面白い。」 「いや、おまえ。 人の娘に怪我さして、ふざけてる場合じゃあろまいがな。」 亭主は弥次郎兵衛の様子に、怒ってしまった。 「ははは、人の娘に怪我さしたとは、わしゃ恥ずかしい。」 とまだふざけている弥次郎兵衛に、 「いやいや、笑うところかいな。 だいたいお前さんがたは、けしからんやからじゃぞや。」 「けしからんとは何がけしからんだね。」 「何がとは生意気な。よう見さんせ。 わしゃこの年まで宿屋しておったが、かつて今まで一度もハシゴを持って来た客など泊めたことはないわいな。 いったい遠国のお方が何しにハシゴを持て歩かんすやら。 こちゃ、とんと理由がわからないわいな。 もしかしたら、屋根から忍び込むこむドロボウじゃないかと家内のもんがつぶやいておったが、なるほど、ふざけたことをする衆と見えるわいな。」 と亭主は怒り心頭で、すこし言葉あらくいう。
弥次郎兵衛は亭主の言いように、むかっ腹をたてて、 「おや、お前さん。おかしなことをいう。 おれたちゃ非常に正直で、真面目な旅人さまだ。 つまんない冗談を言うと、ただじゃおかないぜ。」 亭主も負けていない。 「おお、よくもそういう口幅ったいことがいえるものじゃて。 お前さんがたがハシゴを持ってござんしたから、おこった事じゃわいな。」 そこの女将の声がわって入った。 「これ、あんた。そないな人にかまわずと、こちきて下んせ。 娘がアレ、変な目つきしてじゃわいな。」 と涙ぐんで騒ぎ出したので亭主も、うろうろしだした。
「これ見やんせ。もしも、娘が死におると、お前さんは、人殺しじゃ。そうおもうていさんせ。」 と亭主。 「返事がなくなったわいな。」 「こりゃ、目がまわったのじゃ。やあい、おとら。やあい。」 「おとら。」 と夫婦は娘をかきいだき、水を持ってこいと騒ぎ立てて、泣き喚き出したので、弥次郎兵衛はさすがにうろたえ出した。 「ええ、こりゃ、北八どうしたらいいんだろう。 俺はもうここに、いられない。」
つづく。
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badgalsasuke · 11 days ago
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Asahi Shimbun Kishimoto Special Naruto Finale Nov. 2014
This is the second part of the Asahi Shimbun special in commemoration for Naruto's finale, the People Special Column printed on page 2
The first part of this special was an interview with Ohara Atsushi that I've already translated and you can read here
The image is very low quality but it seems to be the only picture someone took of it. However, I was lucky enough to find that a Korean forum had preserved the special in digital [LINK]. Thank you so much to whoever uploaded it!!!
Also you will not find translations of this special, both interview and special column, in English other than this one because Asahi Shimbun had wiped it from the internet.
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Translation from Google Translate, Quillbot and DeepL
岸本斉史さん 「NARUTO」 最終第72巻発売
Masashi Kishimoto's "NARUTO" final volume 72 released
自分も成長 感謝の作品 (big text in black in the middle of the article)
I also grew up and am grateful for this work
(山口千尋)(Yamaguchi Chihiro)
国内外の単行本累計発行部数が2億部を超える世界的ヒット作『NARUTO―ナルト―』(集英社)の最終巻第72巻が先月、発売された。15年にわたって続いた作品への思いを作者の岸本斉史まさしさん(40)=写真=に聞いた。
The final volume, Volume 72, of the globally popular series "NARUTO" (Shueisha), which has sold over 200 million copies worldwide, was released last month. We spoke with the author, Masashi Kishimoto (40), about his feelings towards the series that has continued for 15 years.
昨年11月に「週刊少年ジャンプ」での連載が終了してから3か月あまり。「週刊の仕事は大変だった。でも、読者が面白いと言ってくれるのがうれしくて。そこしか自分の存在価値がないと思っていたから頑張れた」と笑顔を見せた。
It has been just over three months since the series ended in November last year in "Weekly Shonen Jump." "Working on a weekly basis was hard, but it made me happy when readers said it was interesting. I thought that was the only place my existence had any value, so I worked hard," he said with a smile.
里を治める忍者の長「火影ほかげ」を目指し、同期のサスケらと鍛錬に励む見習い忍者のナルト。兄に復讐ふくしゅうするために里を出たサスケを追うナルトに敵が襲いかかる――忍術や仙術のほか、大ガマを呼び出したり、しんだ人間が生き返ったりと、迫力満点のアクションを描いたバトルマンガだ。
Naruto, an apprentice ninja, trains hard with his peers Sasuke and others to become the leader of the village, "Hokage." Enemies attack Naruto as he pursues Sasuke, who left the village seeking revenge on his brother. This battle manga features intense action, including ninjutsu, sage techniques, summoning giant toads, and resurrecting the dead.
少年漫画の王道「友情・努力・勝利」を真正面から扱いながら、作中に作者自身の心境の変化も反映され、作品に深みを与えてきた。当初、ナルトに両親がいない設定は、「親が子を思う気持ちがわからなかった自分」だった。だが、自身が結婚して子どもが生まれ、親の立場を経験すると、「勝手かもしれないが、親の愛情をナルトに理解してほしい」と、窮地に陥ったナルトの心の中に亡くなった母親を登場させた。
ナルト自身の成長も細やかに描かれ、「やられてやり返していては解決にならない」と、話し合いで敵と和解することもあった。
While directly addressing the classic themes of "friendship, effort, and victory" in shonen manga, the author's own changes in mindset were also reflected in the story, adding depth to the work. Initially, the setting of Naruto being without parents was based on the author's own experience of not understanding the feelings of a parent towards their child. However, after getting married and having children himself, and experiencing the role of a parent, he introduced Naruto's deceased mother into his mind during a crisis, saying, "It may be selfish, but I want Naruto to understand his parents' love for him".
Naruto's own growth is also depicted in detail, and there were times when he reconciled with enemies through discussion, realizing that "retaliating in kind won't solve anything."
物語の舞台も、実際の世界情勢を暗示していると注目を集め��。それぞれの国が軍事力として忍者組織を利用し、戦争では子どもも犠牲になる。具体的なイメージはなかったというが、「どこかの国で実際あるかもしれないということを心に留めておきたかった」と語る。
The setting of the story also drew attention for implying real-world geopolitical situations. Each country uses ninja organizations as military forces, and children become casualties in the war. Although there was no specific image in mind, the creator stated, "I wanted to keep in mind that this might actually be happening in some country."
作品は国内だけでなく、海外でも高い評価を受けた。金髪に青い目、オレンジ色の上着を着たナルトは、黒ずくめで頭巾をかぶった旧来の「忍者」のイメージを覆した。
The series received high praise not only domestically but also internationally. Naruto, with his blonde hair, blue eyes, and orange jacket, overturned the traditional image of a "ninja" dressed in black with a hood.
2002年にアニメ化された時には、海外受けを意識して、国際的に人気の高いアニメ映画「人狼 JIN―ROH」に携わった西尾鉄也さんにキャラデザインを頼みこんだという。アニメは、60以上の国と地域で放送され、コミックスは海外だけで7500万部以上も売れた。「マンガという独特な媒体が海外で受けたのはうれしかった」と話す。
When it was adapted into an anime in 2002, they consciously aimed for international appeal and asked Tetsuya Nishio, who had worked on the internationally popular anime film "Jin-Roh: The Wolf Brigade," to do the character design. The anime was broadcast in over 60 countries and regions, and the comics sold more than 75 million copies overseas alone. "I was happy that the unique medium of manga was well-received abroad," he said.
1996年、大学在学中に週刊少年ジャンプの新人マンガ賞「ホップ☆ステップ賞」で佳作を受賞後、なかなか連載作が描けなかった。一からマンガを勉強しようと、小説や映画から「引っ張り」や「ため」のテクニックを盗み、脚本の書き方を学んだ。ナルトが生まれたのはそんな時だった。
In 1996, while he was a university student, he won an honorable mention in the Weekly Shonen Jump Newcomer Manga Award "Hop☆Step Award", but he had a hard time drawing a serialized work. Determined to study manga from scratch, he stole techniques such as "tension"* and "build-up"** from novels and movies and learned how to write a script. That's when Naruto was born.
最終回、ナルトは憧れの「火影」になり、子どもも生まれた。今夏公開予定の映画の主役は息子のボルトだ。15年連れ添ったナルト。「自分を漫画家にしてくれて感謝、ですね」と照れくさそうに語った。
In the final episode, Naruto became the "Hokage" he had always admired, and he also had a child. The main character of the movie set to be released this summer is his son, Boruto. After 15 years with Naruto, he shyly said, "I'm grateful to him for making me a manga artist."
*The word is 引っ張り (hippari) which I found means pulling/tension. So I guess it means Kishimoto was studying techniques on how to create tension in a story?
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**The word is ため (tame) which I found to mean advantageous or the result of something. Translators suggested build-up or suspense (?) but I picked build-up, I suppose Kishimoto would be studying how to reach a satisfactory conclusion for a story? maybe how to write a story reaching its climax without it sounding contrived?
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Anyway, please let me know any correction/observation you have, especially for that specific paragraph.
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imqps · 12 days ago
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こんばんはの日記
12/19 こんばんは。暗くなる少し前の空が、澄んでいてきれい。天使さんが、ふわりと飛んでいきました。お料理がたのしい、冬。
12/25 こんばんは。あたたかな時間をすごしました。しずかなお宿、おいしいごはん、それから、それから。貝殻のひかりを浴びたひとみは、きっと、きらきらしているね。やさしいひとが隣でわらってくれてうれしい。
12/28 こんばんは。たいせつな巾着にぬいぐるみと本をいれておさんぽをしました。ごきげん。からだが冷えて、ごはんがじょうずにたべられないけれど、おうどんはやさしい。
12/31 こんばんは。わたしたちの日々はやわらかなひかり。かなしいことも、うれしいことも、すべてをだきしめているよ。こころに湖がありました。よいいちねんでした。おやすみなさい。
2025
1/1 おはようございます。やさしい日々がありますように。雨になったり、花になったり、湖になったりして、しずかに暮らしていきたいね。
1/2 こんばんは。おきにいりの古墳から、遠くの稜線を眺めていました。風がびゅうびゅうと吹いて、わたしはここにいますと言っているような気がして、からだいっぱい��抱きしめた。少女のこころのまま、へんてこのわたしをやってみたいと思うのです。あなたがいる遠くの野原まで、自分の足で歩いていきたいね。
1/4 こんばんは。きょうは本を読みました。お寿司をたべて、ごきげんな日。おさげをするとなんだかうれしい。朝起きると、よくおふとんからはみだしています。ふしぎ。
1/8 こんばんは。七草粥はやさしくておいしかった。朝のつめたさと七草粥はうれしいので、冬がすき。おやすみなさい。
1/11 こんばんは。やさしいひとと、あたたかなみなさんと、お会いしました。あたたかくておいしいごはん。ぽかぽか。わたしは、蝋燭の火や灯台の灯、なのだそうです。こころの中で、永遠でないほうの火、とおもって、うれしかった。
1/14 こんばんは。おしごとの日。どたばたと、いったりきたりしていたので、これはたいへん、とおもったときは、ちいさなおやつをたべました。よくがんばりました。
1/16 こんばんは。湖のほとりのしずかさをおもう日です。だいじょうぶ。おやすみなさい。
1/16 こんばんは。あした持っていく本のことをかんがえています。カレイドスコープをみるときはいつもひとり。だいじょうぶ。おやすみなさい。
1/17 こんばんは。おしごとの日でした。生活は、いっぽいっぽ。それでも、できることがふえたことに気がつく。夜に日本酒をすこしだけ。
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myonbl · 1 month ago
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2024年12月19日(木)
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今日で私の後期授業の13週目が終了する。冷え込みと雨が同居する冷たい朝、出勤時刻が早いので中庭には誰の姿もない。この後、今日は各地で初雪が舞ったということだ。今期はスケジュールの都合で、12/23(月)の14週目の初日が年内最終授業日となる。1限の講義が終わった後、久しぶりに研究室内の雑巾掛けを行った。あとは23日にゴミ出しをして年内は終了、みなさま良いお年(の準備を)よろしくお願いします。
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5時30分起床、とは言え、15分前には起きてリビングの暖房のスイッチを入れるのが当たり前になってきた。
ツレアイが起きるのを待って、洗濯開始。
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朝食を頂く。
洗濯物を干す。
珈琲を入れる。
彼女の弁当を用意する。
プラゴミ、20L*1&30L*1。
彼女の職場経由で出勤する。
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順調に到着する。
木曜日は1限<共生社会と人権>の13回目、今日のテーマは<現代日本を理解するために>。シラバスの内容を変更して<現代日本のはじまりは関ヶ原の合戦である>という自説を展開する。関ヶ原の東軍(=勝ち組)vs西軍(=負け組)の構図が幕末に逆転、それが明治維新以降の日本の支配構���に繋がるという得意ネタ。普段よりはるかにクイツキが良かった。
部屋に戻ってから掃除、昼前には退出、そう言えば今日はラジオ体操をしていない。
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順調に帰宅する。
空腹に加えて寒くもあったので、授業のある日だがランチにカップヌードルを頂く。
軽く午睡。
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コレモ七条店で買物。
Jcomから契約変更のキャッシュバック(¥30,000)が振り込まれた。
AppleからiMacの下取り分、¥49,000円のギフトカードが届く。
ツレアイは買い物して帰宅、早速ココに点滴。
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夕飯は2日間塩麹に漬けておいた豚ロースをカツに、美味しいが味が濃い。息子たちにはヱビスビール、私たちはいつもの🍶+🍷。
録画番組視聴、刑事コロンボ。
第69話「虚飾のオープニングナイト」/ Columbo Likes the Nightlifeシーズン 1, エピソード 69 プライスは念願だった自分のクラブの内装工事を進めていた。友人トニーからの融資も決まり、後はオープンの日を迎えるばかりだった。しかし、離婚した妻ヴァネッサを訪ねたトニーは、彼女とジャスティンが付き合っていることを知り逆上する。
何度観ても面白い。
片付け、風呂の順番を待つ間に日誌書く。
入浴、体重は100g増。
日誌を仕上げる。
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ちとムーブが足り合いが、こんな寒い日は無理しない。
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indigolikeawa · 3 months ago
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2024年11月14日木曜日
Yesterday a 書店員 Saved My Life
 昨日は、私に介護の仕事を勧めてきた父親と言い合いになり、取っ組み合いになってしまい(うちのお父さんは言い合いになると、必ず体を触ってくる、正確には二の腕のあたりを掴んでくるんですけど、あれ本当にやめてほしい。変なスイッチ入るから。今度本人にも言おう)、お父さんはもう年寄りなので、投げると簡単に床に寝てしまい、せっかくなので私も馬乗りのような形になると、父親が「取り返しのつかないことになるぞー」などと言うので、「確かに…テレビのワイドショーでよく見るやつや」と思い、手を離し、「じゃあ逆に殺せー殺してくれーウワー」といいながら、今現在売ってる中で最も安価なラジカセを一回り小さくしたくらい��大きさの、テレビの音を中継する中継機を自らの頭にガンガン打ちつけ(私は自傷癖もあるんですよ。常習ではないんですが)、更に壁にも頭から突っ込み(文字通り頭から突っ込んで行きました、なんでだよ)それらの行為によって頭から盛大に出血したまま、ウワー、なんでいつも私ばっか悪いんだー、ウワー、ギャアー、ヒィーと大声で喚きながら外に飛び出し、他人の畑などを盛大に踏み荒らしながらズンズン進み、近くを流れる雄大な吉野川を目指してしまっていた。川の水は冷たいだろうなあ、まあ関係ないか、死ぬし、と思いながら進んでいく途中で、まずお母さんのことが頭に浮かび、お母さんは悲しむだろうなあ、狂うかもしれん、と思い、次に猫にちゅ〜るをあげる人がいなくなるなあ、まずいなあ、と考え、なんとなく引き返したくなってきてしまった。でもね、もう死ぬと決めましたから。入水自殺すると。足がなかなか止まらないんですよね。血まみれだし。顔も泣きじゃくっていてめちゃくちゃだし、この間もずっと、ウワー、殺せーという声が徳島の空いっぱいに広がってしまっているし。いくしかない感じなんですよ。そこで私は、行動がその人間を規定するというような考えを、書店員の友達が私に勧めてくれた本、ポール・B. プレシアドの『テスト・ジャンキー』の中で読んだのを思い出した。男らしさや女らし���というものは、ある動作の反復によって生み出される、フィクションである。これはジュディス・バトラーの思想であると思うが、『ジェンダー・トラブル』はまだ積んでいて読めていないから、正確なところはわからない。今ちょっと切羽詰まっているので、厳密なところについてはご勘弁願いたい。少なくとも私はプレシアドを読んでそのような考えがあることを知った。猫背、泣きじゃくっていること、悲鳴、血まみれ、胸に当てられた両手…一概には言えないが、あまりにも精神疾患を抱えたひとの身振りである。まあ私は精神病患者なので無理もないとして、家に帰るまでの間、そのわずかな時間だけ、その逆のことをすればしてみるというのはどうか。背筋を正し、目は大きく見開きながら前を見据え、口は軽く結び、顔全体のトーンは微笑か、最低でも無表情にし、腕を軽く交互に振りながら、一歩ずつゆっくりと歩く。いかにもよい生活をしている真人間の振る舞いである(それに対しての好き嫌いは措いておく)。すらっとして美しい歩行をすることで、自らを騙すのだ。川の土手に差し掛かった所で、ファッションモデルのようにくるっと踵を返し、そのまま楽屋である家まで歩き続けた。途中で人とすれ違ったのだが、見事にフル無視だった。まあこっち血まみれなので、正しいと思う。家に着いたら、お父さんが探しに行こうか迷っていたので(行けよ)、「すみませんでした」と謝った。お父さんも反省していた。広範囲の畳に血が飛び散っていたので、雑巾で拭いた。猫のトラちゃんがいたのでちゅ~るを上げた。部屋に戻ると、窓の外で猫のクロちゃんが待っていたので、ちゅ~るをあげた。言い合いから3時間で元の生活に戻ることが出来た。よかった。ありがとうマリヤちゃん。マリヤちゃんが『テスト・ジャンキー』勧めてくれてなかったら死んでたかもしれません。一冊の本に救われるということがあるのです。今回、そのことを実感することが出来ました。
 本当は明日病院に行こうと思っていたのですが、今日はベッドからほとんど降りることができずにいて、朝昼を兼ねるごはんは食べられたのですが、食欲がなく夜ごはんは食べられず、どうなるかわかりません。お風呂も入れないような気がします。昨日も再度出血が始まりそうなので、入りませんでした。仕事を休んでから一年以上になりますが、お風呂とごはんをスキップしたのは初めてです。とにかくかなしみでいっぱいです。かなしみが身体中に充満すると、鬱になるみたいですよ。
 このブログは、今年の11月で記事を書き始めてから一年になるので、1周年記念アイコンをささやかですが作成しました。しばらくそれを使おうと思います。特別に何かを買うのがお得になるキャンペーンや、特別なキャラクターを獲得するためのガチャを回す石のようなものを大量配布したり、といったようなことはありません。携帯電話のアプリのパロディーをしたかっただけです。パロディーは楽しいですから。
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mugny · 3 months ago
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🐥とりもちPOP UP SHOPグッズ紹介🍬 「のびのび巾着おすわり」 とりもちの形の巾着袋です。手触りがよくたくさん収納できます。しっかりした足が付いているのもポイントです。
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leomacgivena · 6 months ago
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「つらい」を「辛い」と書くか、ひらくかも迷う。自分でも「からい」ってつい読んじゃって、脳内で無意識に直してるから。でも、漢字の方がよりツラそうな深刻さがあってだな…
Xユーザーのもち巾着さん
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kennak · 4 months ago
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58年にわたる闘いがついに決着 袴田巌さん(写真/時事通信社) 9月26日、今から58年も前の昭和41年に起きた袴田事件の再審裁判の判決が静岡地裁で下される。 検察は国家機関の面子のために袴田が真犯人だと主張するだろうが、証拠が警察に捏造されたことが暴露されていることなどから無罪になる公算は大きい。 無罪の場合、戦後の4大冤罪死刑事件と数えられる、免田事件(昭和23年、熊本県、同58年無罪)、財田川事件(昭和25年、香川県、同59年無罪)、島田事件(昭和29年、静岡県、平成元年無罪)、松山事件(昭和30年、宮城県、同59年無罪)に、この袴田事件が加わり、5大冤罪死刑判決となる。 そうなると、冤罪大国・日本の「司法のいい加減さ」がさらけ出され、国民から警察、検察、裁判所は信頼を一層なくすことだろう。 この袴田事件は突如として起きた冤罪と思う人もいるかも知れないが、そうではない。日本の司法には昔から冤罪体質があり、それが起こしたといってもよい。 中でも袴田事件が起きた静岡県内では戦後に次のような冤罪事件が起きていた。 ・幸浦事件(昭和23年、袋井市、死刑、ほか求刑、同38年無罪) ・二俣事件(昭和25年、浜松市、死刑求刑、同32年無罪) ・小島事件(昭和25年、静岡市、無期懲役求刑、同34年無罪) ・島田事件(昭和29年、島田市、死刑求刑、平成元年無罪) 紅林麻雄という「負の遺産」 これらの事件の背後には後に「冤罪王」「昭和の拷問王」と呼ばれた紅林麻雄(1908~1963)という静岡県警の刑事がいた。 例えば二俣事件。静岡の片田舎で一家4人が何者かに惨殺された事件だが、地元の二俣署では犯人が中々捕まえられなかった。 そこへ名刑事と呼び声高い紅林が派遣され捜査をした。紅林は証拠もないのに地元の少年を犯人だと決め付け逮捕し、部下に少年がボロ雑巾のようになるまで拷問させ、嘘の自白をさせた。 それを知った二俣署の山崎巡査が少年にはアリバイがあり犯人ではないと批判する。すると、紅林は「少年がアリバイのために時計の針をずらして工作した」と言いがかりをつけて、少年を犯人に仕立て上げた。そればかりか批判した山崎巡査を捜査から除外し、精神異常者であると医師に診断させ、警察も辞めさせた。 紅林は他の島田事件でも知的障害のある青年を証拠もなく捕まえ拷問し、自白させ、証拠を捏造するなど狡猾なことを繰り返し、無実の人を死刑囚にした。そんなことばかりして「手柄」を上げていったのである。 そんな紅林の姦計を知ってか知らでか警察上層部や検察が紅林は優秀な刑事だとし表彰した。それが在職中に351回もあったというから常軌を逸している。 是正されなかった冤罪体質 その後、二俣事件など一連の裁判が行われ、次々と死刑判決が無罪判決に転じると、さすがの警察上層部も不信を抱かざるをえなくなり、紅林を訊問した。それに対し、紅林は「私は間違っていない。国の治安のために家族の幸せも顧みずに働いたこの私のどこが悪いのか」と自己弁護をしたという。 しかし、結局紅林は警察を退職した。その後、家で酒浸りになると体を壊し、昭和38年に55歳の若さで脳出血により死去した。 これを機に静岡県警での冤罪体質は是正されると誰しもが思ったのではないか。 しかし、紅林が死去した3年後の昭和41年に問題の袴田事件が起きた。味噌会社専務の家族4人が殺害された上、放火されるという傷ましい事件である。 警察は事件の捜査をしたが、中々犯人が捕まらない。事件を担当した清水署には市民から警察は何をやっているのだ、と責め立てられる。上司は上司で部下に早く犯人を捕まえろと命令する。 上司は任務する短い期間に大事件が起きると、自分の出世に響くために早く片付けたいのである。雲の上の存在の上司に命令された部下たちはヘビに睨まれた蛙のようになり、何とかしなければならないと焦る。 その時、部下たちの頭に浮かんだのが紅林のやり方である。 日本の司法は発展途上国並み 清水署には紅林の下で働いた部下が何人かいた。結局、誰でもいいから犯人に出来る者を捕まえて無理矢理自白させればいい。証拠が必要ならば捏造すればいい。そうすれば何もかも安泰だ。 実際、稚拙な証拠を捏造し、袴田を死刑囚に仕立て上げた。紅林死すとも冤罪体質は生きていたのである。 だが、これらの警察、検察、裁判所の姦計も担当弁護士らの地道な尽力によって解明され、今、ようやく無罪判決に辿り着こうとしている。弁護士らの努力がなければ、袴田を始めあまたの冤罪被害者が刑場の露と消えていたことだろう。想像するだに日本の司法は恐ろしく発展途上国並みだと思わざるを得なくなる。 もし、袴田事件が無罪になったとしても喜んでばかりいられない。 現在、日本では「北稜クリニック事件」「日野町事件」「大崎事件」などのように牢獄から冤罪を訴えている人たちはまだまだたくさんいる。流れ作業のように判決が済んだからそれで終わりと刑務所、拘置所に放り込んでおくのではなく、無実を訴える者には納得するまで裁判を開き意見を聞いてやるべきだろう。 そうでなければ、無実の人たちを司法殺人で闇に葬ることになる。そうならないためにも警察、検察、裁判所にはより一層の慎重さを望むと共に、市民の我々も司法の動向を見据える必要がある。 具体的には証拠開示の制度化や再審開始に関する検察の抗告禁止などの法改正である。それらが確立しなければいつまた静岡だけでなく、自分の身の回りでも冤罪事件が起きないとも限らないからだ。
静岡県警が生んだ《昭和の拷問王》の呪縛に終止符か…再審判決「袴田事件」が突き付けた冤罪大国・日本の「司法のいい加減さ」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
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