#���合に負けた朝
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「民主党政権のどこがどう悪夢だったのかきちんとした説明を聞いたことがない」という主張は定期的に出現しますね。とはいえさすがに「聞いたことがない」なんてはずはないので、おそらく「自分の気に入る説明ではない」という意味か、「バカに分かるように説明したところで、そもそもバカは聞いてない」パターンのいずれかとは思いますが。 悪夢のような時代を生き抜いてきた者として私が言えるのは、「とにかく、あのような惨劇は二度と繰り返してはならない」ということだけです。あの時代がいかに酷いものであったか、ご存知ない方もぜひこの機会に知って頂きたいので、支持者から叩かれること覚悟で全力で反論していきますね。 個人的に、「悪夢の民主党政権」における大きな問題点は次の3点と考えています。 (1)国家運営能力の欠如により、内政上の失敗を数多く引き起こし、国益を損ない続けた。 (2)拙劣な外交を繰り返し、日米関係をはじめ、周辺諸国からの信頼を大きく毀損した。 (3)総理・閣僚をはじめとする所属議員の度重なる不祥事や、自分たちに都合が悪い情報を隠蔽する体質によって、国民の政治に対する信頼を失い続けた。 では、それぞれどんなことがあったか振り返っていきましょう。はらわたが煮えくり返る覚悟で読み進めてください。 (1)国家運営能力の欠如 ・財源の見込みが甘く、政権交代の際に掲げたマニフェストはほぼ未達成。 ・官僚を敵視して排除し、国家業務の停滞と質低下を招いた。 ・金融政策と財政政策が食い違い、タイミングの悪い増税も重なり、景気や株価は低迷を続けた。 ・歴史的水準まで進んだ円高を放置し、デフレを加速させた。 ・法的根拠がないばかりでなく、仕分人の選定や対象事業選定にも透明性を欠いた「事業仕分け」をデフレ時におこない、必要な公共投資を削減。経済を悪化させたにも関わらず、結果に責任を負わなかった。 ・「���ンクリートから人へ」という誤った政策により、災害対策を疎かにしたうえ、地域社会を破壊した。 ・「朝鮮王室儀軌引渡」「尖閣事件の船長釈放」「運用3号通知」「国家公務員採用大幅減」など、閣僚たちが思い付きレベルの意思決定を独断でおこない、結果的に我が国の将来に禍根を残した。 ・法的根拠のない組織を乱立させ、意思決定過程が曖昧になり、指揮命令系統も混乱。 ・法的根拠のない大臣や副大臣を任命したり、個人的な友人を参与に、党職員を内閣官房職員に任命するなど、ルールを無視、公私の別がつかない人事を実施。 ・原発停止、ダム建設中止など、法令根拠や事前協議が必要な決定を手続無視で断行。 (2)外交能力の欠如 ・普天間基地問題が迷走し、沖縄とアメリカの信頼を大きく損なった。 ・来日したオバマ大統領を日本に残したまま、鳩山総理がAPEC首脳会議に出席するためにシンガポールに向かうという非礼行為。 ・尖閣沖漁船衝突事件では、中国側の脅迫や報復に屈して船長を早々に釈放、不起訴に。その後の尖閣諸島国有化でも迷走。 ・領空侵犯が頻発するも、実効的な対策をとらず。 ・韓国に対しては、通貨スワップ協定締結、朝鮮王室儀軌引渡し、慰安婦問題での「知恵を絞っていきたい」発言など、不用意な譲歩を重ねた。 ・韓国の歴代大統領として初めて、竹島へ李明博大統領が上陸。 ・旧ソ連時代を含めて初めて、北方領土へロシア国家元首が上陸。 ・実現に向けた方策が何ら決まっていない状態で、国連気候変動サミットにおいて「CO2の25%削減」を突如国際公約化。 ・実現の見込みも全くないまま、G8の場で、「太陽光パネルを1000万戸に設置する」と突如国際公約をおこなった。 (3)閣僚・所属議員の度重なる不祥事と情報隠蔽体質 ・鳩山総理⇒偽装献金問題、脱税問題、引退撤回、「最低でも県外」「Trust me」「国民の皆様が聞く耳を持たなくなった」 ・菅(直人)総理⇒外国人献金問題、北朝鮮関係団体献金問題、「顔が見たくなければ法案を通せ」 ・野田総理⇒在日韓国人献金問題、脱税企業献金問題、民団選挙協力お礼発言、「大きな音だね」 ・小沢元代表⇒政治資金規正法違反容疑で強制起訴(無罪判決)、献金虚偽記載で公設秘書が逮捕(有罪判決) ・仙谷官房長官⇒尖閣漁船衝突事件、「自衛隊は暴力装置」 ・赤松農水大臣⇒口蹄疫問題、「だから早く殺せって言ってるのに」 ・松本復興担当大臣⇒「知恵を出さないやつは助けない」「書いたらその社は終わりだから」 ・長妻厚労大臣⇒運用3号独断決定、職務停滞 ・蓮舫行政刷新担当大臣⇒事務所費架空計上問題、国会内ファッション雑誌撮影、「2位じゃダメなんでしょうか?」 ・前原外務大臣⇒外国人から政治献金受領 ・川端文科大臣⇒事務所費架空計上問題、キャバクラ費用を政治資金で計上 ・鹿野農水大臣⇒対中不正輸出疑惑、機密漏洩疑惑 ・鉢呂経産大臣⇒「死の街」「放射能をうつす」 ・一川防衛大臣⇒「安全保障に関しては素人」 ・柳田法務大臣⇒「答弁は二つだけ覚えておけばいい」 ・山岡消費者担当大臣⇒マルチ商法業者からの献金問題 ・中井国家公安委員長⇒議員宿舎にホステス連れ込み&カードキー貸与、式典で秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」とヤジ ・小林議員⇒違法献金問題で選対委員長が逮捕、選対幹部が公職選挙法違反で有罪 ・土肥議員⇒竹島領有権放棄を日本側に求める「日韓共同宣言」に署名 ・横峯議員⇒賭けゴルフ、女性暴行、恐喝事件への関与 ・緒方議員⇒「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」 ・原発事故対応(SPEEDI、米実測値の非公表、議事録不作成など)、尖閣ビデオ、北朝鮮ミサイル発射への対応、温暖化対策の家計負担、年金改革の財政試算 など、自分たちに都合が悪い情報は隠蔽し、政府への深刻な不信感を招いた。 ・総理-閣僚間で見解の方向性や意見の不一致が常態化。それらも含め、自民党で同様の事態があれば野党のみならずマスコミも総出で吊し上げられる事態となるが、マスコミも概ね民主党に好意的な報道姿勢。 そんなに民主党時代が良かったなら、下野以降何度でも政権を取り戻すチャンスはあったはず。なのにただ一度もそうなっていないということは、それが民意ということです。私もあんな��獄のような時代は二度と御免です。
新田 龍 / X
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1週間ほど前から、母は歩けなくなった。立つことも座位もできなくなった。そうすると困るのは排泄。オムツはしてるものの定期的に交換しなくてはいけない。
ただ、肺がんはもはや母の背中の輪郭を追い越すほどに大きくなり左横向きでないと痛みが激しいようで体位変換もままならない。
母の友人が二人来てなんとか排泄処理をしてくれたが、壮絶でこんな大変なことを無償で他人にさせて良いとは思えなかった。
母は10年会っていない兄と孫たちに会うまではと在宅を死守しようとしていたがここらが潮時だと判断。
数日前から顔に歪みが出てきたこともあり、救急車を呼んだ。通常の通院もできないのだから仕方がなかった。隊員の方々に運ばれるが、やはり痛みが激しく、素人ではどうやったって動かすことはできなかったなと判断は間違ってないと罪悪感を飲み込む。
痛みもあるだろうが、母の態度は誰に対しても刺々しい。ドラマや映画で見るような最後は安らかに菩薩のように。とは全然いかない。人相も悪い。
朝の10-17時頃まで検査からの入院手続きに時間がかかった。山程の書類にサインし、生活用品を買った。
主治医からは痛みが激しくじっとしてられないのでMRIは撮れなかったと言われた。おそらくは脳梗塞があるが、CTではわからないそうだ。
緩和ケアに入院。もう治療のしようもない。
どちらかといえばホッとした気持ちが大きい。人に迷惑をかけて、親族にも負担をかけている。まだ、母がも模範的な患者ならいいが、ろくに運動せず、ろくな食事をせず、薬も飲んだり飲まなかったりで、「生きたい」という気持ちと態度が合っていない。それに支える側も腹が立つ。
最後まで言ってることとやってることが違うを地で行く人だ。誰かがなんとかしてくれるはこと病気には通用しない。
身の回りの整理をして、「またくるね」と話した際に「��う、いよいよとなったら大量の痛み止めをもらってうちに帰る」とゆがんだ顔で言った母は意地��悪い魔女のようだった。
立てもしない、自分で排泄もできない人が何を言っているのか。まだ、人に迷惑をかけてまで我を通そうとするのかと自分の母ではあるが、心底がっかりした。
「母にはここで死んでもらおう」と心に誓った。その罪や罰があるならば引き受ける。これ以上人に迷惑をかけるのは違う。そう思った。
もちろん母には何も言わない。死という大きな言い訳で押し返される。弱者は強い。
帰り道歩きながら、酷く情けない気分になった。
人生の引き際がこんなにも醜く、それが自分の母なのだ。と同時に癌という病気は、少なくとも母の肺癌は治療にしがみついて、できることがなくなったときにはもう体の自由が利かない。
余命何ヶ月になり、車椅子でもいいからゆったりとした余生を送る。そんな甘い生活は、治るかもしれないという希望を早めに捨てないと手に入らないものなのだ。母は醜く執着し過ぎた。両方は手に入らない。
選ばなくてはいけないタイミングは実はずっと前でもうとっくに逃している。
「こんなんわからんよなぁ」とひとり呟く。
ここ数日の夕焼け空はその派手な色と裏腹に大気を温めてくれない。白い息が舞っていった。
新百合ヶ丘の駅前はクリスマスマーケットの準備に余念がない。どこか浮かれた人の顔にモザイクがかかる。頭の処理能力が落ちてる。早く帰ろう。
風呂に入り、少し寝て
自分のときは間違えないように。未来のために胸に刻むのだ。
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戦闘服の男たちNo.0
現職自衛官の告白体験手記
「遠くで突撃喇叭が」
原題「遠くでラッパが」
作 島 守

新隊員の便所はノリだらけ
朝五時、起床まであと一時間である。いやあ、変な夢を見たるんだなと思って、ギンギンになっているセガレに手をのばすと、ああ、やっちゃった。まったくしょうのない奴だぜ、昨日センズリかいたばっかりだろうが!
畜生!今起きると、となりのベッドの奴が目をさましてカッコ悪いし、しょうがネーな、起床で戦闘服に着替える時にでも一緒に履きかえるか。
それにしても新隊員は外出が制限されてるせいで、夜なんかとても遊びに行けないし、極度に欲求不満の日々が読いている。
雄臭い野郎を見るだけならここは本当にいい所だけれど、それ以上のことはちと不可能。けっきょく、夜、誰もいないトイレにはいってシコシコ激しくセンズリをカクしかないのだ。風呂で見たガッチリしたオアニイさんや、カワユイ隊員たちがチラチラ浮かんできたりする。
でも終わってみると、やっぱりむなしいな。なんか小便とたいしてかわりないみたいで。それでもけっこうさかんなようすで、この間も班長から、
「新隊員の便所はノリだらけでたまらん!」
なんて怒られてしまった。マア、ノリは冗談としても、エロマンガのちぎれたのや、ビニ本なんかが時々モロ、トイレにおきっぱなしになってたりする。金があれば普通の隊員はトルコにでも行くんだろうけど、そこはまだペイペイの新隊員、月給は少ないし、貯金はしろとうるさいし、とてもとても…
それでも、あけっぴろげな男だけの世界。
「これからセンズリ行くゾー」
と、エロ本片手に走って行く奴もいる。
そんでもって自分もけっきょくその日のタ方、バラしてしまうのだった。
「昨日の夜、爆発しちまったでェー」
「いやー、エッチだなあ。勝見二士がいないからじゃないのォー」
前期の教育隊から一緒に来た北村二士にいうと、思わぬ返事が返ってきた。まいったなあ。
「このヤロォー、勝見と俺はそんなに深い仲でネェゾ!」
「エへへへ、でも勝見二士は、島二士のダッチワイフだったんじゃないのォー」
まったく北村の野郎、口のへらない奴だ。
まっ、べつに勝見二土はダッチワイフだなんてのは冗談だからいいけど、でも俺は、やっぱりドッキン!そう、あいつはいい奴だったもんな。この俺に、男と男が精神的に強く結ばれることがどんなに素晴らしいことか数えてくれたから・・・•・・ネ。
それは3ヶ月��
桜のつぼみがまだ硬い三月の下旬、俺は陸上自衛隊のある駐屯地に入隊した。出身県の関係で他の県の出身者より四日ほど遅い入隊だった。勝見二士とはこの時に初めて出会ったのである。
〈三月某日〉
なかなかできてる奴
今日から俺の自衛隊員としての生活が始まる。まわりの環境は、想像していたのとそれほど変りはない。でも一部屋四十人というのは多すぎるようだ。
それから自衛隊ではバディという仕組があって、二段ベッドの上下でペアを組み、訓練面や私生活でいくそうだ。
俺のバディは勝見次郎。ガタイが良くてイモの煮っ転がしみたいな顔をした奴だが、なかなか性格はよさそうだ。
この時はまだバディの重要さなんか知るよしもなかった。
勝見二士は俺より年下だが、四日も早く入していただけあってちょっと先輩気取りで、ベッドのとり方から戦闘服のネームの縫い物まで俺に協力してやってくれた。早くもリードされっぱなし。それでもけっして悪い顔をしないで黙々と手伝ってくれる彼を見て、
「なかなかできてる奴だワイ」
と内心思ったものである。
<四月某日>
ビニ本でぬいて来い
入隊式も終わり、訓練も徐々に本格的になってきた。銃こそまだ持たされていないが、戦闘服を着て半長靴をはいて走り回るさまは、一人前の兵隊さん・・・・・なんちゃって。
そんな時、体育の時間に勝見の野郎がすっころんでけがをした。運動神経いいくせにまったくそそっかしい奴だ。おかげでその晩、俺がヨーチン片手に手当てしてやる。
両足おさえつけて、ヨーチンをぬるさまはSの気分。ムフフフと不敵に笑って、「グチェッ!」とぬってやる。勝見の奴たまりかねて、「ギャアー!」
苦痛にゆがんだ顔って、ちょっとエロチックやなアー。
四月にはいっても外出は下旬にならないとできない。新隊員とはつらいもんである。ああ、自衛隊には自由なんてない!これでは縛られるのが好きなMじゃなきゃ向かないんじゃないだろうか。そんなわけで貴重な休みも隊舎のベッドでゴロゴロ、これじゃ夜寝られるワケがない。
消燈もとっくに過ぎた十二時半、なんとなく昼間寝すぎたので寝つけない。緑色の毛布の中でごそっと寝返りを打つと、上のベッドでもごそっと寝返りを打ったようだ。安物のベッドがグラッとくる。これじゃセンズリかいてようもんなら、片っぽのベッドの奴は地震かと思って起きちまうだろうななんて思ってると、
「オイ、島さん寝たかい?」
と、勝見が小さな声で話しかけてきた。
「なーんか、こうムラムラして寝られネェんだョオ」
と俺。すると、
「島さん、最近やってないんでしょ、アレを」
「まっ、まあな」
と、二人は��クッとベッドから起き上がて話を始めた。まったく目がさえてしかたいない。すると、その時へやの戸があいて、だれかがはいってきた。なんと班付(つまり上官)の上田士長である。よーく見ると、片手にビニ本を持っている。
「お前ら、まだ起きとる���か」
「エエ、寝られないんですヨ」
と勝見二士。すると上田士長、恥ずかし気もなく片手でもってるビニ本二冊を差し出すと、
「これでちょっとぬいてこい、そうすればバッチリ寝られるゾ。俺も抜いて来た」
思わず俺と見、顔を見合わせてニヤリ、もちろん俺はあんまりビニ本には興味はないが、そこはノンケの顔をしていなければならないのがツライところ。
ともかく、俺と勝見の二人はビニ本片手に仲よくトイレに直行。そこで二人は同じ個室に••••••てなわけにはいかなくって別々の目室に。ハイ、でも、ガマン!
「オッ、スケニ本だぜ、もうビンピンだァ」
「タマンネニナー。でもあんまりおっきな声だすなァ、不寝番がびっくりして飛んでくるゾォー」
なんてことを話しながら、お互いに実況中継をし合う。洋式トイレなのですわってカケるのでらくなのだ。となりの個室からのすっとんきょうな声がとだえた。奴も本気になってきたようだ。こっちがたまんなくなるようなあえぎ声が聞こえてくる。思わず俺の手の動きも早くなる……。
すると、突然奴の声、
「ウッ!ウッーウ」
畜生、俺より早く終わりやがったな。
奴の家は海辺の町で漁師をやっている。中学、高校と、よくアルバイトを兼ねて家の手伝いをしたそうだ。そのためか潮で鍛えられた体は浅黒く、区隊で誰にもまけないくらいの逞しさを持っている。そんな奴から海の話を聞くのが俺も好きで、いろいろと聞いたものだった。サザエの採り方なんか、実に詳しく話をしてくれたもんだった。
<5月某日>
好きになったのかな?
知らないというのは恐ろしい。いつものように勝見二土から海の話を聞いていた俺は、なにげなく聞いてしまった。
「じゃ、なんで家の仕事を継がなかったんだい?」
「親父が許してくれなかったんだよ」
「どーして?」
「・・・・・・兄貴が海で死んだからさ••・・生きてれば二十七歳さ。よく晴れてベタなぎの海にもぐったきり、サザエ採りにネ、兄貴、上がってこなかった」
淡々と話し続ける奴は、やっぱりいつもと違っていた。
「やっぱり親は親なんだな。二人も海で死なせたくはないんだろうな。いくら俺がねばってもだめだった。今の俺なんて、丘に上がったカッパさ・・・・・・・」
と、彼は言う。いやいや、丘に上がったカッパなんてとんでもない。奴の体力は区隊のトップをいつも争っている。俺だって気力じや負けないつもりだが、やっぱり体力検定だとかではっき��数字に出されると、どうも一歩も二歩もゆずってしまう。
「漁仲間の人から最近よく言われるんだ、兄貴に似てるって」
彼はこう最後に明るく付け加えた。なんか、この話を聞いているうちに、自分が奴に引かれていることに気がついてきた。なんとなく奴のことを、俺は他の班員とは違う目で見ているということに・・・・・・。
俺、奴のこと好きになったのかな?
まだ五月の下旬だというのに、真夏のような暑さが続く。そんな太陽の下での戦闘訓練は、まだ自衛官として一人前の体力を持ち合わせてない俺たちには、とてもキツイ。
たかが4.3kgの小銃が自分の体じゅうの汗を吸いまくる。気がつくと小銃から滴がしたたるほどに汗でぬれている。
地面だってこんな間近に見つめることなんてあったろうか。地にふせた俺の目の前にあるのは、青々とした草が高々と繁っている姿と、小さな虫たちの世界だった。
一瞬、自分が虫けらになったような気がする。ふと隣を見ると、3メートルほど離れて奴がこっちを見てニヤリとした。埃にまみれた顔から白い歯がチラリとのぞく。ほんの数秒の間の静けさが何時間にも感じる。

すると突然、頭上で班長の大声が響く!
「目標、前方の敵!」
「突撃!前へ!」
銃をかまえると全力で走りだす。核の時代にこんなことが役に立つのだろうか、もうバカになるしかないな。班長の号令が頭の中を素通りして直接手足に伝ってゆく。俺も奴も、そして愛すべき仲間たちも、死ぬ時はみんな一緒・・・・・なんだろうな。
<六月某日>
レイプごっこ
3ヶ月の前期教育も大詰めをむかえてきた。今月の末には、俺も奴もバラバラになって全国の部隊のどこかの駐屯地に配属されることになるだろう���なんか、そう思うと、とてもせつない。でも、俺と奴は違う道をたどらなければならない。希望も適性も違うから。だからあと数週間、思いっきり悔いのないようにガンバッテいく。それが今の俺たちには一番なの
だ。
営内近は1班12名前後いる。学校の教室の約2倍ほどの大きさの部屋に、実に40人の隊員が詰め込まれ、2段ベッドで毎日の訓練生活を送っている。もちろん性格もさまざまであるが、そんな隊員たちが40人も一つの部屋にいる姿は、なんとも壮観で異様でもある。しかも全員、スポーツ刈りか坊頭で、体格もこの六月ごろになると個人差こそあれ、すっかり逞しくなってくる。
その中にはやっぱり俺以外にも、男が好きな奴がいるらしい。時々どっかからか、〇〇二土と二士が二人でトイレにはいって行くのを見たなんて話を耳にすることがある。
うまいことやってるなあなんて思うけど、やっぱり毎日寝起きしている仲間の前ではなかなか、そんなことできるワケがない。それでもよく俺たち二人は皆の前で冗談を飛ばし合う。
「オッ、いいケツしてんなあー、たまんねえぜ!」
「バーカ、今夜はもう予約ズミダヨ」
「ベッドあんまりゆらしてこわすなヨ。下で俺が寝られネェからヨ」
「じゃペーパー貸してやっから、センズリでもかいてきな!」
なんてやり合ってると、周りの仲間も悪乗りしてきて、なにがなんだかわからないうちにレイプごっこ(つまり解剖というやつ)が始まったりする。どんなバカ力の持ち主でも二十人ぐらいにせめられたんじゃ手も足もでない。アッというまにスッポンポン。一回やられるとくせになるみたいで、次の獲物をさかす。でも気がつくと、一番必死でやってるのは俺みたい。
<六月中旬某日>
こみ上げてくるような話
今日から前期教育で最初で最後の野営(泊まりがけの野外訓練)が始まった。
午前中に寝泊まりするテントを設営する。
午後からは小銃手用の掩体(一種の個人用の隠れ穴…ここに隠れて首と銃だけ出して、敵を狙う)を掘った。
1グループ6人で3時間ほどで仕上げなければいけない。
もっぱら俺は現場監督のように地面に穴を掘る設計図を引く。そして奴は、パワーショベルのようなバカカで他の仲間四人とともに穴を掘る。もちろんきっかり時間内に仕上がった。
野営で俺たちが使うテントは、二人用の小さなもので、朝起きてみると足が外に出ていた、なんてことがしょっちゅうある。もちろん奴、勝見二士と一緒である。
一日めの夜は夜間訓練もあり、ビールも一本入ったので、二人はろくに話しもしないで寝てしまった。
二日の夜、目が冴えて眠れない。久しぶりに奴と俺はいろんな話しをした。酔う��滑舌になる勝見。入隊する前の事や、これからのこと、もちろん女の話しだって出てくる。俺は当然聞き手に回るわけだが、それでも奴は初体験の話や、彼女にふられてしまったことを、こっちが感心するほど克明に話してくれた。
なんかこみ上げてくるようなものも感じるけれど、それは明日の厳しい訓練にとかして流してしまおう。
三日めは、昼間の行軍が災いして床についたら、またまた、あっという間に寝てしまった。それでも就寝前、点呼に来る班長が、
「お前ら、あんまりいちゃつくなよ!」
「いやーあ、昨日なんて島さんが寝かしてくれないんスよ。まいったなあ」
なーんて冗談も飛ばしてくれて、言葉の中だけど、楽しませてくれた。
<前期教育終了7日前>
愛すべきパワーショベル
今日は最後の体育だ。項目はなんと苦手の障害走。外見に似合わず(?)体力のちと足りない俺には恐怖の時間である。だが、今回はなんと二人でペアになってやれというのである。当然勝見二土と組むことになる。よし、やるぞ!
隊長の合図でスタートし、戦闘服姿で障害物を切りぬけていく。高さニメートルの垂直の壁あり、幅一・五メートルの溝あり、まったくとんでもないコースだ。やっぱり勝見の奴は早い。確実に障害をこなしてゆく。時々日に焼けた顔でこっちをふり向く。そうだ、奴がいるから今俺は、三カ月間ここまできたんだ、汗と埃は今、大きなエネルギーと変わって俺たちに吸い込まれてゆく。奴が好きだ、そう、心の中で叫んでやる、
「好きだ」と。
ふと気がつくと、目の前にロープが下がっていた。最後の難関のロープ登りである。畜生!俺が最も苦手とするやつだ。それでも登らなければならない。一段階一段階と手足を使って登るのだが、なかなか上へ進まない。
畜生!もうだめだ、あと五十センチでロープのフックに手が届くに・・。すると、そ畜生!もうだめだ、あと五十センチでロープのフックに手が届くのに…。
すると、その時である。足をなにか、すごい力で下からさ押れた。グーッと上に上がる。フ、フックに手が届いた。やったあ!思わず下を見る。そう、俺の足の下には勝見のこぶしがあった。奴は満身の力で、俺を下から押し上げてくれたのである。
この野郎!お前はやっぱりパワーショベルなんだなあ。
<前期教育終了6日前>
自衛隊部隊はラッパの音と共に、毎朝8時に国旗掲揚、夕方5時に国旗降納がある。
俺の前に整列している奴の後ろ姿の敬礼を見るのもあと数回しかない。教育終了後に別の部隊に進む事に決まったからだ。
日に焼けたうなじを目に対み込んでおこうと思う。毎日、一緒に行く食事も別れが近いせいか会話が少なくなったような気がする。
そろそろ身辺の整理を始める。ダンボールに荷物をつめる時、背中に後ろで見ている奴の視線が��けに気になる。
<前期教育終了4日前>
パンツの隙間から半立ちのものが…
教育打ち上げの研修旅行で、ある山奥の温泉に行った。
やはり百名近い短髪の青年集団というのは一般の人々に奇異に見えるようで、必ず「お仕事は何ですか」なんて聞かれる。もちろん醜態をさらす飲み会に制服なんて着ていくワケがないから、わからないのは無理もない。
「皆さんお若いですネ。今年入社したのですか?」
「ハアー、そうです」
「いい体している人ばかりですけど、どんな仕事ですか」
「まあー(モゴモゴモゴ)」
「ガードマンかなんかですか?」
「似たようなもんですネ」
と、けっこうおもしろがって遠回しに話をするんだけど、後ろから当然、
「島二土!」
なんて階級で呼ばれるもんだから、わけ知りの人にはバレちゃう。そしてその夜ー。
バカ騒ぎのうちに飲み会も終わり、各班ごとにひっそりと部屋に集まって二次会が始まる。ビールの本数が増えるに従って、歌が出る。かわるがわる歌う員の歌声をバックにして、俺も奴も仲間たちも、この三カ月間の訓練をいろいろ思い出していた。苦しかったことしか浮かんでこない。
でも、俺たちはその中で同期愛ということを学んだ。
いつのまにかみんな寝てしまっていた。もう外は白みかかっている。
突然、俺の寝ている毛布に奴が割り込んできた。肌がふれ合う。奴の匂いがする。すぐいびきかく。でも、なんとなく手が出せない。チラリと下を見る。パンツのすき間から、奴の半立ちしたものが見える。そういえば、いつか俺も言われたっけなあ。
「島さん、立ったチンポぐらいしまって寝てろよナ。思わずさわりたくなるだろが!」
奴が不寝番をやっていた時見られてしまったようだ。まったく助平な奴だと思った。でも俺のほうが助平だったりして。
「俺、眠ってる時って何されてもわかんねえんだよなあ」
と奴がカマをかけてくる。
「バーカ、もうやっちゃったヨ。でも1万円のダッチワイフのほうが気持ちよかったぜ」
と俺。してやられたというような奴の顔。
そんなこと思い出しながらいいチャンスの中、俺も寝てしまった。
<前期教育終了日>
再会をめざして頑張ろう
とうとう、今日という日が来てしまった。
俺も奴も違う部隊へ行ってしまう。場所も離れているので、顔も見られなくなるかもしれない。両手で握手をして別れた。
遠くでいラッパが鳴っている。戻は出なかったが、心で泣いてしまった。ありがとう、リスの目をしたパワーショベル、勝見次郎よ。日に洗けて埃にまみれながら走り続けた道を、ふり返りながら前を行く。奴だから、今日まで.....。
そして今…
新隊員後期教育が始まって1ヶ月半。前期教育から一緒に教育を受けている北村二士が手紙を見せてくれた。勝見二士と同じ部隊に行った高田二士からだった。
<あ、そうそう、この間の手紙に島さんが夢精したって書いてあったネ。あの文、勝見二士に見せたら、「まいったなあー」って口ではいってたけど、ニヤニヤしてたぜ。島さんに会いたいって伝えといてくれとのこと>
俺も奴に会いたい。こんど会うのはいつのことだろうか。
「士、別れて三日を経たるは刮目して待つべし」
お互い、目をみはる再会をめざして頑張ろうじゃないか。人は出合いと別れを通じて成長するのだから。
そして後日談…2024年
題名「遠くで突撃喇叭が」は第二書房が付けた題名。
原題は「遠くでラッパが」である。今どき戦闘訓練で突撃喇叭なぞ吹かない。この時代の薔薇族には戦記物を書ける文字通り百戦錬磨の先輩がたくさんいたから仕方ないが、俺の指したラッパの音は毎日部隊で鳴らされる国旗掲揚、国旗降納のラッパである。
勝見二士(仮称)は俺が見込んだとおり自衛隊員募集パンフレットの表紙を飾った。
残念ながら2任期(4年)で退職。
再会は果たせなかかった…親父の後を継いで海に出たそうだ。
新隊員当時の写真。小説に出てくる面々。
その他の隊員と再会したのは地下鉄サリン事件。不幸な事件であったが、それぞれが一線で任務に���いていた頼もしさを感じた。
もちろん俺も新隊員の教育をする先任陸曹になった。
その後俺も2等陸曹で依願退職。約15年の自衛隊生活を終了。鳶職となり予備自衛官で約10年、1曹まで務めた。
2024年現在、自衛隊に残った同期たちは全て定年退官している。
俺を薔薇族、さぶに引っ張ってくれた木村べん氏も他界された。
読んでもらって分かる通り、肉体関係は無くとも男同士の愛情はある事への感動を自衛隊で得ることができた。
職務上死の覚悟を要求される世界。
その感動をセックス描写のない小説でも構わないからと木村べん氏に書いてみないかと言われて作ったのがこの作品。
べん氏に銃を持つ手ではイラストは描けなくなると言われて、好きなメカ画も共同で作品表紙等で書かせていただいた。もちろん最初で最後。ben &tetsuは勉&(鳶)徹って言うこと。
文中漢数字が多いのは縦書きの影響。

「遠くで突撃喇叭が」掲載誌表紙
もう一つ参考にしてさせていただいた本。
1974年芥川賞受賞作品「草のつるぎ」
実はエロ度こちらの方が数段上。戦闘訓練の打ち上げで全員でセンズリこくシーンがある。実話だからノーカットなんだろう。
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カルタゴ滅亡をトレースする現代日本
◆カルタゴはなぜ滅んだのか?!
日本と同じような商人国家であったカルタゴが、完膚なきまでに滅ぼされた例を他山の石として日本人は国防を考え直す必要があると切に思うからです。
カルタゴは紀元前250年頃、地中海に覇を唱えていた大国でした。
第2次ポエニ戦争に負けて、戦勝国から武装を解除させられ、戦争を放棄することになったカルタゴは、戦後の復興を貿易一筋で見事に成し遂げ、戦後賠償も全てきれいに払い終えました。しかし、その経済を脅威だと捉えたローマ帝国によって、結局は滅ぼされてしまいました。
滅ぼされる直前、カルタゴの愛国者であるハンニバル将軍は、ローマの考えを悟り、祖国の危機をカルタゴ市民に訴えましたが、平和ぼけした市民は耳を貸そうとしませんでした。
それどころか「ハンニバルは戦争をしようとしている!」と中傷する者さえいました。しかも、最終的にハンニバルはローマに洗脳された者達によってローマに売られ、自殺にまで追い込まれてしまったのです。
平和ぼけした市民は、ローマから無理難題を次々に要求されてからはじめてハンニバルの警告が正しかったことに気が付きましたが、時すでに遅く、徹底抗戦に踏み切るもカルタゴの陥落を防ぐことはできませんでした。この間、たった3年の出来事でした。
ちなみに、生き残ったカルタゴ市民は約5万人でしたが、その全てが奴隷にされてしまいました。城塞は更地になるまで徹底的に破壊され、再びこの地に人が住み、作物が実らぬように大量の塩が撒かれたと言われています。
これはただの負け方ではありません。まさに地上からの抹殺です。
この悲惨なカルタゴ滅亡の理由は2つあると言われています。
1つは、カルタゴ市民が軍事についてほとんど無関心だったことが挙げられます。もともと自国の防衛はおおむね傭兵に頼っていた上に、国内世論も「平和主義的」な論調が強く、有事に備えて軍事力を蓄えておくといったことはままなりませんでした。
2つめは、国内の思想が分裂状態であったことが挙げられます。そもそも挙国一致して事に当たらなければ有事を乗り切ることはなかなか難しいものですが、カルタゴにはそれがなく、戦時中にハンニバルが外地を転戦している間も市民は素知らぬ顔をしていました。そして、ハンニバルを売り渡したのは、ローマに洗脳されたカルタゴの売国奴達でした。
自らの手で愛国者を切り捨てる・・・かくしてカルタゴは「滅ぶべくして」滅んだわけですが、私は今の日本��このカルタゴに酷似している様に見えて仕方がありません。
今こそ日本の国防を真剣に考えないと本当に危ないと思います。
【対比】日本と似すぎているカルタゴの運命
カルタゴは、フェニキア人が建国した海洋国家で、現在のアフリカ大陸チュニジアに位置しています。
カルタゴは、世界一の造船技術を持ち、スペイン、シチリア島などの海外領土を支配していました。
紀元前3世紀、地中海貿易により富を蓄え、ローマ帝国と並ぶ強国となります。
BC264年、両者の中間にあるシシリー島で紛争がおこります。そして、これを契機にカルタゴとローマは、世界の覇権を賭けて激突します。この戦いは、23年間の中断をはさんで63年間続きます。(第一次ポエニ戦争、第二次ポエニ戦争)
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1867年、島国日本は、長い眠りから覚め、明治維新により近代国家への道を目指します。西洋文明を積極的に取り入れ、富国強兵に邁進します。日清・日露の戦争に勝ち、朝鮮、台湾、南樺太と領土を拡張します。
強国となった日本は、戦艦大和を建造して、世界有数の海軍を持ち、
太平洋をはさみ、超大国アメリカと対峙します。
1941年12月、日本連合艦隊は、ハワイの真珠湾の奇襲に成功します。太平洋戦争が始まります。
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カルタゴの英雄ハンニバルは、象36頭と兵士5万人を率いて、スペインを出発します。象を連れて、アルプス山脈越えに成功、ローマの本拠地イタリア半島を奇襲します。ハンニバルは、イタリアに、なんと15年も踏みとどまり、ローマを一時追い詰めます。
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「マレーの虎」山下奉文中将は、マレー半島を南下、シンガポールに侵攻します。インド兵への離反策が成功し、1942年2月15日シンガポールは陥落、イギリス軍は降伏します。
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カルタゴは、地力に勝るローマに対して次第に劣勢になります。ついに、名将スキピオ率いるローマ軍が、カルタゴの本拠地に進軍します。カルタゴは、イタリアで善戦していたハンニバルを帰国させ、本土決戦に賭けます。BC202年、天下分け目の戦い(ザマの戦い)が行われます。カルタゴの完膚なき負け戦でした。
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アメリカは、生産力、技術力で日本に勝っていました。ミッドウェー海戦を境に、戦局は逆転します。ガダルカナル、硫黄島、沖縄。日本は、敗退を続けます。本土空襲が激しくなり、広島と長崎に原爆が投下されます。日本の完膚なき負け戦でした。
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カルタゴは、ローマに無条件降伏します。
全ての海外領土は、放棄され、軍船、象もローマに引き渡されます。軍隊は、自衛のためのものだけが許されました。そして、自衛のためでも���争する場合、ローマの許可が要ることになったのです。(この許可の項目が、後に大問題となります)
そして、50年賦で1万タラントの賠償金をローマに支払うことが決まります。
ともかく、カルタゴの町は、無事に残りました。100人会は、貴族の世襲制でしたが、戦後まもなく代議員が選挙で選ばれるようになります。
カルタゴは、民主主義の国家に生まれ変わります。
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「忍び難きを忍び、耐え難きを耐え・・・」玉音放送が流れ、日本は無条件降伏します。
日本列島以外の領土は、返還されます。アメリカが決めた平和憲法で戦争が放棄されます。(後に自衛隊が誕生します。)国土は焼け野原、アジア諸国には賠償金の支払いが必要でした。ともかく、本土決戦だけは避けられました。
日本は、天皇主権の国家から、主権在民の民主主義国家に生まれ変わります。
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カルタゴ人(フェニキア人)は、ユダヤ人やアラビア商人と同じセム語族で、最も商才があるといわれている種族です。
軍事国家への野心を棄てたカルタゴ人は、ますます貿易や商売に熱中するようになります。ローマ人は、楽しむために働きましたが、カルタゴ人は働くこと自体が人生の目的でした。奇跡の経済復興が実現します。
戦勝国ローマは、休む間もなく、マケドニアやシリアと戦わなければなりません。軍備費の要らないカルタゴは、次第にローマに匹敵する経済大国に、のしあがります。
BC191年ローマは、シリアを打ち破ります。
無敵の軍事大国ローマにとっての脅威は、経済大国カルタゴに移っていくのです。
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日本人には、勤勉さと物作りの才能がありました。
焼け原から立ち上がった日本人は、ひたすら一生懸命働くことで豊かになろうとしました。エコノミックアニマルと日本人は、陰口を叩かれます。奇跡の経済復興が実現します。
アメリカの核の傘に入り、軍事費もいりません。戦勝国アメリカは、ソ連との冷戦を戦わなくてはなりませんでした。
10%を超す高度経済成長が続きます。日本は、世界第二位の経済大国になります。
ソ連が崩壊し、日米の経済摩擦が激化します。
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BC187年、カルタゴは、50年賦と決められた賠償金を一括払いしたいと申し出ます。いくら叩いても不死鳥のように蘇る、カルタゴ人の経済力に、ローマ人は、羨望と恐怖心を抱きます。ポエニ戦争の悪夢がふと蘇ります。
経済大国カルタゴの最大の悩みは、隣国のヌミディアでした。ヌミディアは、騎馬兵団で有名な、戦争に強い国です。自衛力しか持たないカルタゴを侮り、その領土を侵犯します。
カルタゴは、ローマに調停を頼みますが、黒幕のローマはもちろん取り合いません。ついに、カルタゴとヌミディアの間で戦争が起こり、平和の国カルタゴは、敗北します。
ローマの事前許可のない戦争開始は、条約違反でした。
ローマは、カルタゴに対して、突然宣戦���告をします。
驚いたのは、カルタゴです。ローマの許しを得ようと、300人の貴族の子供を人質に差し出します。しかし、8万人の世界最強のローマ兵が、上陸し、カルタゴに進軍します。
カルタゴの使者が、「どうすれば、許していただけるのですか?」とローマの司令官に聞きます。
「全ての武器を差し出せ。」司令官は、答えます。
カルタゴは、20万人分の鎧、投げやり、投げ矢、2000の石弓を司令官に差し出します。
すると、司令官は、最後の要求を使者に言い渡します。
我々は、カルタゴの街を根こそぎ破壊することを決めた。
カルタゴ人には、今の街より10マイル内陸部に
新しい居住地帯を造ることを許可しよう。
使者からローマの意向を聞いた20万人のカルタゴ人は、驚愕して、嘆き悲しみ、最後に激怒します。
「こんなひどい仕打ちがあろうか。街を破壊するだと。
内陸部に引っ込めだと。どうせ死ぬなら戦って死のう!」
カルタゴ人は、丸腰で戦う覚悟を決めます。返事の猶予期間の30日間、密かに戦争準備がすすめられます。
武器職人は、連日徹夜で武器を作ります。
若い女性は、長い髪を元から切って石弓の弦が作られます。
こうして、始まったのが、第三次ポエニ戦争でした。
(戦争というより、ローマによるカルタゴの民族浄化です。)
カルタゴは、ここで奇跡的な粘りを見せます。なんと丸腰で三年間ローマの猛攻を食い止めたのです。
しかし、戦闘と飢えと疫病で、20万人のカルタゴ市民は、10万人に減ります。
そして、ついに、ローマ兵は城壁を破り、街へ進入します。
女、子供までがレンガを投げて抵抗しますが、5万人が虐殺されます。
ビュルサの砦に逃げ込んだ5万人のカルタゴ人は、オリーブの枝を掲げて投降します。
彼らは、一部が処刑され、残りは奴隷として売られます。
カルタゴの街は、十数日燃えつづけ、灰は1メートル積もります。カルタゴの復活を恐れたローマ人は、この地に塩を撒き不毛の土地にします。
700年続いた経済大国カルタゴと世界の富を独占したカルタゴ人は、BC146年こうして滅んだのです。
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上から下に委託するたびに請負金額の1割~3割ピンハネしますからね。博報堂は役所との打ち合わせやおなざりな管理だけでぼろ儲け、ぼろい構図ですね。
博報堂 電気・ガス補助金事業 事務費の7割超で繰り返し委託(テレビ朝日系(ANN))のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
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Silent @ Tokyo
多くの人が行きかい、常に賑わっているかのように見える東京の街。でもタイミング次第では静かな一面も。静寂な空気に包まれた朝の街を散歩してみた。
@ Ginza
高級ブランドの旗艦店が立ち並ぶ都内有数のおしゃれ繁華街。日中は人であふれ歩行者天国も実施されるこの一帯も、早朝の時間帯はどこかゆっ��り、寒々しさすら覚える空気が広がる。行きかう車は��クシーと業者のトラックくらい。日中は人の流れに押し流されゆっくり眺めることが難しかった街の風景、デザインを競うような特徴あふれる外観が楽しい。
@ Nihonbashi - South Side
重要文化財 日本橋高島屋本館。時代を感じさせる重厚感ある扉に閉ざされた正面玄関を拝めるのもこの時間ならでは。
最近めっきり見る機会が減ってしまった電話BOXとからめて前景はレトロな雰囲気を。一方で背景にはそびえたつ超高層ビル。新旧融合したカオスな世界。
@ Nihonbashi - North Side
こちらも日本橋高島屋と負けず劣らず歴史を感じさせる重要文化財 三越日本橋本店とレトロな雰囲気を引き継いでいる新館。 石造りの外観と赤い日よけ、朝の光に照らされた生まれた陰影、コントラストの美しさが際立っている、ような気がする。
終わりに
この酷暑の中、とても日中 外を出歩く気になれず、まだ耐えられるかなと思って始めた早朝散歩。その中で日中とは違った街の側面が楽しめることを知り、休日はもっぱら朝散歩をenjoyしています。 ちなみに、散歩後に適当なところでモーニングを食べるところまではワンルーティン。
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Legends and myths about trees
Legendary tree deities (14)
Nut – Goddess of the sky & tree in Egyptian mythology
Nut the sky goddess was the most common tree goddess.
A goddess, part woman, part tree on a 21st Dynasty cartonnage. This is a tree goddess. Usually the goddess is Nut or more rarely Hathor or Isis. The tree was usually the sycamore fig (though the word for sycamore, nht, was used as the general word for ‘tree’). Often the goddess is showing pouring out refreshing liquid into the hands of the deceased while their ba (in the form of a bird with human head) stands close by or flutters in the branches.
In ancient Egyptian mythology, Nut (pronounced “newt”) is the goddess of the sky and heavens. She was the daughter of Shu, god of the air, and his wife Tefnut, goddess of moisture and rainfall. Her brother and husband is Geb, god of the earth. It was believed that Geb's laughter created earthquakes and that he allowed crops to grow. When they were embracing, their father Shu forcibly pulled them apart and heaven and earth were separated. This myth is one of the most famous in Egyptian mythology, and the image of Shu standing over the lying Geb and supporting Nut is well known.
Nut became pregnant with five children and Ra, god of the sun, forbade her from giving birth during the official calendar year. The ancient Egyptian calendar consisted of only 360 days in a year, had 12 months of 30 days and 24 hours within those days. She asked for help from Thoth, god of the moon, scriptures, sciences, messenger and recorder of the deities, master of knowledge, and patron of scribes. It has been said that Thoth was secretly in love with Nut and didn’t hesitate when she asked for his assistance.
Thoth was able to play dice with the moon and granted Nut five extra calendar days in order for her to give birth to the five children: Osiris (god of the underworld), Isis (goddess of healing, magic), Seth (god of war, storms), Nephthys (goddess of the night, mourning), and Horus the Elder, the falcon-headed god. These children were not welcomed and were considered intruders in the divine community.
木にまつわる伝説・神話
伝説の樹木の神々 (14)
ヌート〜 エジプト神話に登場する天空と木の女神
天空の女神ヌートは、最も一般的な木の女神であった。
第21王朝のカルトナージュに描かれた、女神のような、女性のような、樹木のような。これは木の女神である。女神は通常ヌート、まれにハトホルやイシスである。木は通常、スズカケノキ (エジプトイチジク) である (ただし、スズカケノキの単語 ‘nht’ は「木」の一般的な単語として使用されていた)。多くの場合、女神が故人の手に清涼な液体を注ぎ、その傍らにバー (人間の頭を持つ鳥) が立っているか、枝の中で羽ばたいている様子が描かれている。
古代エジプト神話によると、ヌートは、空と天の女神である。大気の神シュウと、その妻で湿気と降雨の女神テフヌートの娘である。彼女の兄であり夫は、大地の神であるゲブである。ゲブの笑い声が地震を起こし、作物を成長させると信じられていた。二人で抱き合っているところを、父親のシューが無理矢理引き離し、天と地とが分かれたとされる。この神話はエジプト神話の中でも特に有名で、横たわったゲブの上にシューが立ち、ヌートを支える図像はよく知られている。
ヌートは5人の子供を身ごもったが、太陽神のラーは公式暦年の間に出産することを禁じた。古代エジプトの暦は1年360日で、30日の12ヶ月と1日24時間から成っていた。彼女は、月、聖典、科学の神であり、神々の使者であり記録者であり、知識の達人であり、書記者の守護神であるトトに助けを求めた。トトはヌートに密かに恋心を抱いており、彼女に助けを求められたとき、躊躇しなかったと言われている。
トトは月とサイコロで勝負し、ヌートに5人の子供を産ませるために5日余分に暦日を与えることができた。その子供達がオシリス (冥界の神)、イシス (癒しと魔術の女神)、セス (戦争、嵐の神)、ネフティス (夜、哀悼の女神)、そして鷹の首をもつ長老ホルスである。しかし、これらの子どもたちは歓迎されず、神々の共同体への侵入者とみなされた。
#trees#tree legend#tree myth#legend#mythology#egyptian mythology#nut#geb#sycamore tree#sycamore fig#nature#art
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家の外で煙草吸ってたら、アパートの隣の部屋に帰宅する男の子に声かけられた。晩酌中すか?女限の物件だから、彼氏かなと思ったけど違うみたい。よくよく聞くとシェアハウスしているらしい。6畳ワンルームに?!ほんとに寝てないのかな、と一瞬しょうもない考えが過ったけどそんなのどっちだっていいよな、と思い直した。
小一時間くらい外で話し込み、家主の女の子が帰ってきたのでそのままお部屋にお邪魔した。ほとんどおんなじ間取りだけど、こんなにもセンスよく配置ってできるものなんだな、と驚く。お互い5年住んでいるけど、一度たりとも口をきいたことがなかった。でも、いつもアフロかドレッドで、ときおり玄関先からヒップホップが漏れ聞こえてきて、ずっと気になっていた、なんだか東京っぽくて。背も高くてかっこいいから、年上だと思っていたけど年下だった。
アラームが一生鳴り続けているのも、いつもぎりぎりで走って家を飛び出しているのもばれていて恥ずかしい。寝坊した日に私のアラームのおかげで間に合った、と感謝される。全力ダッシュすると駅まで4分なんですよ、と聞いて負けた、と思った。私は5分。
インスタ交換したら共通の友達がいた。先月爆速で別れた男の子とも見知っていたのが彼だった。ゆいとくん、あ��た顔広すぎよ。
これから楽しみです、と言われて、首がもげそうになる。上司に話すと、なんだか漫画���たいだね、と言われた。実際こんなのヒロインにしか許されない脚本である。生活がほんのり色づきそうで、わくわくした。
こないだへとへとに疲れて帰ってきた日、ドアノブに手作りのサーターアンダギーが引っかかっていた。そばにたしかに血肉の通ったひとがいる、という実感は嬉しい。明日はモーニングへ。朝8時にチャイムを鳴らす。
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ライブアライブ幕末編感想
尾手というやつから始まり、いかにもな奴らが現れて(少年漫画だ…!)と思いました。一体誰を手に入れたのかわかりませんが、面白そうな始まりでした。
炎魔忍軍とか言うかっこよすぎる名前の忍軍から期待のホースおぼろ丸が選ばれましたね。
お頭「任務を理解しているな?」
おぼろ丸「はっ」(理解していない)
というやり取りをしてしまい、何も理解していないままかっこいいシーンに入り、何も理解していないまま城に侵入し、死にました。
未完
特に「正体を見せろ!」→「おのれみやぶったか!?」からの町娘と戦うのが意味わからなくて私は何を見破ったんだ……となりました。
とりあえずやり直して、内容を把握してきました。
捕らえられた人を助けること、隠密に徹してもいいし、百人切り目指してもいい。とにかく任務を遂行せよ!
とのことでした。ちゃんと聞き直すのは大切ですね(涙)
気を取り直して屋敷前、潜入する前に道を戻ると任務を放棄するか?という選択肢が…!?選択肢によって運命が変わるの?!おっおもしれぇ~
全クリしてから二週目で選ぼう……と決めて進むと、合言葉があるとのこと。今気がつきましたが、屋敷内の人間を一掃するとなると合言葉を間違えて進むべきですね…今回は��違えずに進みました。
敵キャラ一人一人に名前があって、ちょっと愛着が湧いてきますね。ひとだまが可愛すぎて写真撮っちゃいました。
屋根裏にはネズミがいて(可愛い)、お宝がいっぱいあったり……どこで使うかわからない小判を手に入れたり。てんむすとかすていらが今回の回復アイテム!てんむす食べるおぼろ丸想像したら可愛いですね…(兵糧丸とかではないんだな)でも、���己回復出来ないから何度も死にかけ、死にました。自己回復って何度も使えるから地味に強いですよね。
どんどん進んでいくと五忍者が出てきたり、からくり部屋に入ったり楽しかったです!からくり部屋の奥の宝箱、一つ取れなかったんですがどうやって取るんでしょうか……あとからくり部屋、落ちてみなかったんですが落ちたらどこに繋がってたのかな?!怖い!私は冒険しない人間なので。
地下牢で五ェ門を助けつつ、多分目的地かな~?と思って助けようとすると地下に落とされて?!?!ひとだまが大量にいて?!?!ボスは天草四郎?!?!死にました。
その後やりなおして尾手城をいっぱいぐるぐるしました。五ェ門の援助らしきアイテムを手に入れたり、なんかよくわからないからくりにひっかかったりして…淀君のところまでたどり着き、「わらわと契らぬかゆえ?」「喜んで!」死にました。すべてがトラップですね。
からくりの人は苦戦するかと思いましたが、アイテムのでかい手裏剣で倒したら簡単にやっつけられました。(負けなくてよかった(涙))
その後また捜索してると床が抜けて地下からやり直しになったり、おかめに追いかけられ続けたりし、なんとか尾手にたどり着きました……
と思ったら、ここで助っ人が?!(嬉しい(涙))
でも攻撃力は低い!!
淀君を倒したけど、淀君が人間ではないことに気がついて一人分カウントを減らしたのが面白かったですね。
カエルとなった尾手院王を倒して朝日を浴びる男二人……クリアするまでに七回くらい死にましたが無事任務遂行できてよかったです。
ふと思ったんですが、任務の内容を聞いてなかったり、淀君が姫だと思い込んでいたり屋敷の内情をほぼ知らずに乗り込むおぼろ丸ってもしかして……ポンコツ?
完
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無題
野音でsyrup16g観た。予報通り、ひどい雨。アークテリクスのウインドブレーカーの上からさらに雨合羽羽織ったけど、どっからか浸水して、終わった時には地肌までほとびていた。フード被ってると音が籠ってちょっと勿体無い気がして、時々外してみたけど、一瞬たりとも雨が止むことはなかった。きこえるかいやらなかった。き��たかった。まんじりともせずじっと聴き入っている人もいれば、拳の振り上げ方とか拍手のタイミングが不自然な人がいる。心と体がちぐはぐな、生きるの下手そうな人がたくさんいて安心する。風邪引かなくてよかった。
*
朝イチの便で九州へ飛んで、家人に会いに行った。臨月に突入して、またいっそう膨らんだ彼女のお腹は丸みを帯びつつ、なんだかとんがっている。へその結び目が引き攣れて、微笑んだ河豚の口元みたいな、生来日焼けを免れていたその肌の周辺が生っ白くて可笑しかった。日本シリーズでソフトバンクが負けたので義両親の機嫌が悪かった。日課の散歩に付き合って、近所を歩き回った。沿線の高架下に、役目を終えた信号機やカーブミラーや街灯や監視カメラが積み上げられている場所を見つけた。廃物にしてはやけに整然として、それぞれに設置されていた場所を明記したシールが貼られていた。
*
未だに流産の夢を見る。深く恐怖している。心臓の音が聞こえないんだって、と彼女から連絡が来る夢。そういう夢から覚めた朝は慄然とした気持ちがそのまま現実に持ち越されて、停止した心電図の地平がピー音と共にどこまでも延びていくような気がする。無闇に安心できない、と思う。
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The Great War in the Land of Hearts
Keisuke Baji くっそお、あの鬼教師 明日1時間目から小テストってなんだよ! Damn, that teacher is a demon. The hell’re you doing, giving us a pop quiz during first period tomorrow!
Keisuke Baji はぁ・・・これ以上留年するわけにはいかねぇからな テスト範囲、勉強するしかねぇな Haaah… I can’t repeat another year anymore… I guess I got no choice but to study for it.
Keisuke Baji 教科書持って帰ってきてたよな〜 ん?なんだ、カバンに本が入ってる・・・『不思議の国のアリス』? I left my textbook at home, didn’t I… Hm? What’s this book doing in my bag… “Alice in Wonderland”?
Keisuke Baji オレのじゃねぇし多分ガッコーのだよな… 明日戻しに行くか This ain’t mine, probably the school’s… I’ll give it back tomorrow.
…
Keisuke Baji … ん… まぶしい朝?オレ途中で寝ちまったのか? … Ugh… Why is it so bright? Did I pass out on the way home?
Keisuke Baji はあ!?どこだここ・・・寝てる間に移動したのか・・・!? The hell!? Where is this… Was I sleepwalking…!?
Keisuke Baji ん?なんか体もちっさくねぇか? 髪も・・つーかなんだこの帽子!? 格好も!! Huh? Why is my body so small? Somethin’ on my head… what’s with this hat!? And my outfit!!
Keisuke Baji 意味がわかんねぇー I dunno what’s goin’ on--
Keisuke Baji なんか腹減ったな この辺のキノコたべれっかな Damn, I’m feelin’ kinda hungry. Guess I’ll eat this weird-lookin’ mushroom.
Keisuke Baji ーパク Chomp.
Keisuke Baji う~ん・・・味はイマイチ Mmmm… Kinda tastes weird.
Takashi Mitsuya オマエ!!! 今、そこのキノコを食べたのか!? Hey, you!!! Did you eat that mushroom just now!?
Keisuke Baji ん?そうだけど 誰だテメェ Huh? Yeah, but who the hell are you?
Takashi Mitsuya そいつは毒キノコだ 食べると笑いが止まらなくなる!! That mushroom’s poisonous, If you eat it, you won’t be able to stop laughing!!
Keisuke Baji 毒キノコ~? うんなわけ•••••• A poisonous mushroom? You’re shittin me….
Keisuke Baji アハハハハハハハ!!! なん、ハハ、笑いがアハハハ、とまんねぇ!!アハ! Hahahahahaha!!! What-- haha-- I can’t stop-- hahaha-- laughing!! Haha!
Takashi Mitsuya ちょっと、待て解毒剤持ってるから・・・・・.. これだ、ほら飲め Hold on, I’ve got an antitode here… Here, drink up.
Keisuke Baji ーゴクリ Gulp
Keisuke Baji ハァ~!!!! 止まった~~ Haaah!!! It stopped~
Keisuke Baji サンキューな!助かったぜ Thanks man! You saved me there.
Takashi Mitsuya いいさ、これからは無闇やたらとキノコを食うんじゃねぇぞ From now on, you shouldn’t eat weird mushrooms.
Keisuke Baji そうするわ You got it.
Spades Soldier なんか笑い声が聞こえると思って来て みたら… I thought I heard someone laughing…
Spades Soldier テメェーら、オレらスペード団のシマで何やってんだ? What are you guys doing on Spade territory?
Takashi Mitsuya チッ、スペード団か今は会いたくなかったな Tch, damn Spades, I didn’t wanna get involved with them.
Keisuke Baji なんだ?オマエの敵か? What, these guys your enemies?
Takashi Mitsuya 敵…まぁそんなところだな この辺を荒らしまわってるタチの悪い 奴らでさ Enemies… Yeah, I guess it’s something like that. These guys are up to no good, makin’ a mess of things around here.
Takashi Mitsuya 危ねぇからオマエは下がってろ They’re dangerous, so you better stay back.
Keisuke Baji 相手、3人もいるじゃねぇか There’s 3 of them, though?
Takashi Mitsuya このくらいちょうどいいハンデだ It’s just the perfect handicap for them.
Keisuke Baji ハハ、そうかよ Haha, is that so.
Keisuke Baji けど、さっきの礼もあるしな見てるだけってのも性に合わねぇオレも一緒に戦うぜ!! But, I’ve still gotta thank you, so I ain’t just gonna sit here and watch-- I’ll fight with ya!!
Takashi Mitsuya オマエ、やるな! Great job man!
Keisuke Baji そっちこそ、なかなかやるじゃねーか! Same to you, you’re pretty good yourself!
Spades Soldier ・・・・・・勝った気になってんじゃねぇぞ …….. You haven’t won yet.
Keisuke Baji あぁ? まだやられ足りなかったか? Haaah? What, you still haven’t gotten your ass beat enough?
Takashi Mitsuya オイ、あそこ見る! どうやら仲間を呼んでたみたいだ Hey, look over there! Looks like they’ve called over their buddies here.
Keisuke Baji チッ、いつの間に・・・ 2人相手に何人味方んでんだよ Tch, when did they… How many people do they need to fight the two of us…
Spades Soldier 形勢逆転ってな!!! もうテメェらは終わりだ!!! Now the tables have turned!!! This is the end for you guys!!!
??? オラッ!! Oraaaaa!!
Spades Soldier ガハッ!!! Gahhh!!!
Manjiro Sano よっ、助太刀するぜ! Yo, help is here!
Keisuke Baji 誰だオマエ Who is this guy?
Takashi Mitsuya マイキー! Mikey!
Keisuke Baji マイキー? オマエの仲間か? Mikey? This your friend?
Ken Ryuguji Can’t we chitchat later?
Haruki Hayashida まずはこいつら倒すのが先だろ We’ve gotta take down these guys first.
Keisuke Baji そうだな!! Yeah!! …
Keisuke Baji オマエら強ぇーな あっという間に全滅じゃねぇーか You guys are pretty strong. They were all wiped out in an instand.
Haruki Hayashida 当たり前だろ オレらハート団がこんな奴らに負けるかよ!! Of course, there’s no way the Hearts are gonna lose to a bunch of losers like them!!
Keisuke Baji ハート団? Hearts?
Ken Ryuguji なぁ三ツ谷、こいつ誰だよ Hey Mitsuya, who’s this?
Takashi Mitsuya あぁ、スペード団に遭遇したところ一緒に戦ってくれてさ Ah, I ran into him here on the Spades territory, and we ended up fighting together.
Takashi Mitsuya マイキー、こいつスゲー強いよ Mikey, this guy’s strong, y’know.
Manjiro Sano オマエ、名前は? You, what’s your name?
Keisuke Baji 場地圭介だ It’s Keisuke Baji.
Manjiro Sano 場地 オマエ、ハート団に入れよ Baji… Join the Hearts.
Keisuke Baji はあ!?入れって急に言われても・・・てか、ハート団って何なんだよ Haah!? You want me to join just like that… but hold on, who even are you guys?
Haruki Hayashida オマエ、ハート団を知らねぇのか!? 無敵のマイキー率いるハート団だぜ!? You don’t know who the Hearts are!? Don’t you know the Invincible Mikey leads the Hearts?!
Keisuke Baji 聞いたことねぇな Never heard of you.
Ken Ryuguji さっき戦ってたスペード団 あいつらのせいで、困ってる奴が多いんだ The guys we just fought, the Spades, those are the ones causing a bunch of troubles around here.
Ken Ryuguji そのスペード団をぶっ潰すために結成したのがハート団だ And the Hearts were created to take down the Spades.
Keisuke Baji なるほどな I see now.
Manjiro Sano どう?入る気になった? オマエなら歓迎する So? You gonna join us? You’re welcome here.
Keisuke Baji 歓迎するって・・.. 今日会ったばっかでいいのかよ Welcome, huh… Even though we just met today?
Manjiro Sano 一緒に戦えばなんとなくわかるだろ オマエは…..なんか面白そうだ! You’ll see what I mean if you fight with us. After all… you’re kind of an interesting person!
Keisuke Baji なんだよそれ What is that supposed to mean…
Keisuke Baji まあ、別に目的もないし入るとするか、ハート団に Well, I guess I’m not really doing anything, so I’ll join you guys.
Manjiro Sano じゃあ、新メンバーも入ったことださっそく行くとするか Since we’ve got our newbie, let’s get going!
Manjiro Sano スペード団、ぶっ潰しに! Let’s go beat those sorry Spades’ asses!
Draken, Mitsuya, Pah-Chin おー! Hell yeah!
The Great War in the Land of Hearts (google.com)
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元はまず、第一次侵攻(文永の役)で数万人のモンゴル・高麗連合軍を朝鮮半島経由で送り込んだ。ただ、この時期の元は中国南部の南宋をまだ滅ぼせておらず、日本侵攻は南宋への牽制を兼ねた大規模な威力偵察としての側面が強かったとされる。 一方で第二次侵攻(弘安の役)は、第一次と同じ朝鮮半島からの東路軍に加えて、南宋の滅亡で接収された漢人兵士を主体に構成された江南軍も、東シナ海を経由して送り込まれた。元側の兵力は東路軍と江南軍の合計で十数万人以上にのぼったとみられ、本気で日本征服を念頭に置いた陣容だった。 元はさらに第三次侵攻も計画したが、内紛などで結果的に中止した。一方、日本側も鎌倉武士団の奮��で防衛に成功したものの、対外戦争の負担は鎌倉幕府が滅びる遠因になった。
なぜ中国人は元寇を知らない? 公教育が避ける「中華民族による侵略の歴史」 | Web Voice|新しい日本を創るオピニオンサイト
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メディアは過去を総括せよ
【新聞に喝!】「ヤジ正当化」で民主主義の根幹を破壊 朝日など一部メディアは過去を総括せよ
藤原かずえ
衆院東京15区補欠選挙で政治団体「つばさの党」の候補者と党員が他の候補者の遊説場所に乗り込み、大音量で質問を行うことで、演説の聞き取りを困難にしました。これは民主主義の根幹である選挙を妨害する行為(昭和23年最高裁判断)ですが、近年、一部のマスメディアは政権与党に対する同様の行為を強い論調で正当化してきました。
平成29年に東京・秋葉原で行われた安倍晋三首相(当時)の都議選応援演説では、組織的な呼びかけに集まった一部聴衆が「安倍やめろ」「帰れ」と大合唱し、執拗(しつよう)に演説をかき消しました。安倍氏はこの妨害者に対し「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と抗議しましたが、一部新聞は「批判を連呼しても主権者じゃないか。このむき出しの敵意、なんなのか」(朝日)、「首相、聴衆にまで激高」(毎日)、「敵と味方に分断」(東京)などと安倍氏を徹底的に非難し、ヤジを正当化しました。
また、令和元年の参院選での安倍氏の札幌演説で「安倍やめろ」「帰れ」という大声を演説にかぶせた人物を北海道警が移動させた事案に対しては「市民を排除。ヤジも意思表示のひとつの方法」(朝日)、「警察の政治的中立性に疑問符」(毎日)、「市民から言論を奪うな」(東京)などと非難しました。
これらの論調に多くのテレビメディアも同調した結果、安倍氏は選挙妨害者との接触を避けることを強いられ、遊説場所を告知しない「ステルス遊説」と揶揄(やゆ)された選挙運動を展開するに至りました。また、警察の萎縮もうかがえます。例えば安倍氏暗殺事件では、テロリストが安倍氏に近寄って2発を発砲するまで取り押さえることもできませんでした。
そもそも「安倍やめろ」「帰れ」というヤジは意見表明でなく、演説者に対する恫喝(どうかつ)的な命令であり、非言論で言論をかき消す「言論の自由」への挑戦行為です。1人のヤジを認めれば、他のすべての人のヤジも認めなければなりません。秋葉原の事例と比較してはなはだ小規模で、候補者が他の候補者に質問する体裁を取る「つばさの党」の妨害者を警察が警職法で排除することは、法の下の平等の原則から不可能です。
何よりも、このような時・場所・方法を選ばない身勝手な「表現の自由」による最大の被害者は、候補者の政治的主張についての「知る権利」を侵害された一般聴衆です。
今回の事案で多くの国民がヤジ正当化の欺瞞(ぎまん)を強く認識するに至ったと推察します。「言論の自由」を守る使命を持つ言論機関の一部が非言論による選挙妨害を堂々と正当化してきたことは、民主主義の破壊行為に他なりません。
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1973年 「鉄砲玉の美学」
監督:中島貞夫
脚本:野上龍雄
音楽:荒木一郎、頭脳警察
出演:渡瀬恒彦、杉本美樹、碧川ジュン、川谷拓三、小池朝雄、城恵美、岸洋子、荒木一郎 ほか
従来のヤクザ映画とはかけ離れた表現が今も強く支持を集めている名作映画で、非商業主義芸術作品を次々と送り込んだ名映画会社「ATG」が制作。
元料理人で、テキヤをしながら風俗嬢の居候をしている暴力団・大阪天祐会のチンピラ小池清(渡瀬恒彦)が、組幹部の命令で鉄砲玉(殺し屋)として九州に乗り込み暴れるが、敵対する宮崎の暴力団、南九会は一向に反撃の狼煙を上げない。
(途中、いろんな女が登場するけど、話が長くなるのでここでは割愛)
もどかしいまま、九州の街中を歩いていたら、以前危機を救った女、石井(米松)律子と偶然出会う。
「霧島に一緒に行こう」と彼女を誘うが、新婚だからと誘いを断る律子。
暫くして組から「戦争は終わりだ。手打ちだからすぐに大阪に戻れ」との連絡が入るが、鉄砲玉になって、どうしようもないチンピラから一流のやくざになれると思っていた清は行き場を失う。
律子との霧島旅行を諦めきれない清は大阪に帰る前に予定していた霧島旅行当日、再び律子の家に出向くが、彼女は警察を呼んでいて逮捕されそうになり頭に血が上った清はとっさに発砲して警察官を負傷させる。
自らも警察官の弾丸を胸に受け、街中を逃げ回り、自動車の廃車置き場で力尽き倒れ込む清。
かすむ目を何とか開いて見えたのは霧島の山姿・・。
ここで映画も終わりかと思いきや、場面は突然霧島の山岳道路を走る観光バスが映し出され、具合の悪そうな客がいるので声をかけるバスガイド。
そこには明るい日差しに照らされて既に息絶えている清が・・・。 (どうやってバスに乗ったんだ?笑)
大声で叫ぶバスガイドと急停車する観光バスを空撮で引きながら映し出されて映画は終わります。
オープニング音楽は頭脳警察、シャンソン歌手の岸洋子がマージャン仲間として登場、南九会幹部役は、後に「刑事コロンボ」で声優として大出世する、俳優としても有名な小池朝雄。
制作会社は黒木和雄の「とべない沈黙」や羽仁進の「彼女と彼」で有名なATG(日本アートシアターギルド)の制作なので面白くないはずがない。
中島監督は「東映調のやくざを英雄視した作品ではなく、社会からドロップアウトした人間を追い、その中から人間性を描きたい」と決意しただけあってヤクザ映画なのに派手なアクションシーンやドンパチシーンがほとんど出てこないある意味美しいヤクザ映画。
当時のマスメディアから「やくざ映画にも"芸術やくざ映画"なるジャンルが現れた」と高く評価されました。
映画の製���費は2400万円。
(東映が1400万円出してくれたそう)
東映出身の中島監督がATGで映画を撮ると噂が流れると、多くの東映の役者が出演を希望し、東映の番線映画に近いキャストになりました。
(なるほど、狂った野獣の俳優も結構出てるのはそういう理由だったのか。笑)
中島監督と仲の良かった主演の渡瀬恒彦は「ノーギャラでもいい」と申し出ましたが、結局、自身の愛車・フェアレディZを撮影用に提供するという条件で20万円で出演したそうです。
中島監督は「渡瀬が最初に手を挙げてくれなかったら、全然違うキャストになっていたかもしれない」と後に述べています。
60年代から70年代のオープニング手書きロゴのカッコよさは相変わらずで素敵。
70年代の街並みやファッション、風景が新鮮。
従来のやくざ映画とはかけ離れた何とも言えないクールな映像とストーリーの表現が今でも多くの日本映画ファンの支持を集めている名作です。
(映画はカラー作品です)
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兵庫県西宮こども家庭センター(児童相談所)に一時保護されていた長女を連れ去ったとして、未成年者略取などの罪に問われた読売新聞社員の30代の父親と、母親に対する判決公判が18日、神戸地裁であった。 松田道別裁判官は、父親に懲役2年執行猶予3年(求刑懲役2年)、母親に懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。 事件をめぐっては、センターが県弁護士会に対し、両親に略取を助言したとして、所属弁護士を懲戒請求したことが朝日新聞の取材で判明した。 センターは懲戒請求の理由について、「このような略取がまかり通ってしまうと一時保護制度そのものがなしくずしになってしまう」と回答した。 判決によると、両親は3月16日、センターに一時保護されていた長女を、西宮市内の幼稚園で開かれた卒園式の終了後、抱きかかえてタクシーに乗せて連れ去った。さらに、制止しようとしたセンター職員を転倒させるなどして、軽傷を負わせた。 松田裁判官は判決で「経緯には弁護士の助言があったが、許されない行為であることは当然認識してしかるべきだ」と指摘した。 父親は公判の中で、連れ去り行為は、相談していた弁護士から提案を受け「合法だと信じ込んでしまった」と述べていた。公判での弁護は別の弁護士が担当した。 保護児奪い去り、「提案は弁護士。合法と信じた」父親に懲役2年求刑 懲戒請求は、弁護士や弁護士法人の行動に問題がある場合、所属する弁護士会に対応を求めることができる制度。依頼者や相手方に限らず、誰でも請求できる。弁護士会は本人らに事情を聴くなどして懲戒の要否を判断する。懲戒には除名、退会命令、2年以内の業務停止などがある。 センターから懲戒請求を受けた弁護士は兵庫県弁護士会に所属。朝日新聞の取材に対し「守秘義務違反になるので答えられない」などと話した。 県弁護士会は「個別の照会には回答しない」としている。 読売新聞大阪本社は、取材に「本社社員が有罪判決を受けたことは誠に遺憾です。厳正に対処します」とした。(宮坂奈津、原晟也)
「弁護士が子の連れ去り助言」児相が懲戒請求 両親の読売社員ら有罪 [兵庫県]:朝日新聞デジタル
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GREAT COSSY MOUNTAIN
ありがたいことに、ハイキングを始めてからたくさんの友人ができた。ハイキングから少し距離を置いてしまった時にも、相変わらずくだらない話でニヤニヤできる友人にはいつも助けてもらっている。その中の一人、“GREAT COSSY MOUNTAIN”を主宰する大越 智哉さん(以��コッシー)からDMをもらったのは7月だった。
「鈴鹿の山に行きたいんだけど、一緒に行かない?」
もちろん二つ返事で了承した。ちょうどそろそろハイキングを再開したいと思っていたし、それを実行に移したりもしていた。コッシーといえば、ちょうど新作のザックとタープが完成したところだという。ならばついでに、鈴鹿の山でExhibitionをしてはどうかと打診。そういう訳で、8月の暑い時期に鈴鹿へハイキングへ出かけたのだった。
メンバーは、名古屋から、大須でPOTを営むイノッチ、すっかりスケボーの顔カミさん、東京赤羽からカブさん、兵庫からはボマちゃんという、懐かしくて嬉しい顔ぶれが揃った。方々から駐車場に集まって顔を合わせると、スッポリと抜けていたハイキングのブランクが一気に縮まったような気がした。
何度か休憩しながらテン場に着いた頃には汗だくだった。ボマちゃんが早速パンツ一丁で川に飛び込むのを見て、みんながそれに続いた。コッシーと僕は、会場設営のために新作のタープを張らなければならなかった。なんとInstagramをみて遠方(びっくりするほど遠く)から駆けつけてくれた方がいたからだ。ひとしきり説明を終えて腰を下ろしてぬるいビールを楽しんだ。
もうあとは、ゆっくりすぎる時間を、おしゃべりに費やして寝るだけである。心配なのは夜雨が降るということだ。一応大きいタープも持参して木に括り付けた。この時、Hiker's Depotで購入した「小屋掛くん」といわれるガイラインが重宝した。日が落ちるのと交代に空がゴロゴロ言い出した。しばらくすると雨も本降りになって、さらに勢いを増してきた。大きなタープで顔を寄せ合うも、時間も時間なので解散。
僕はGREAT COSSY MOUNTAINの試作タープに潜り込むも、雨の跳ね返りが酷くてシュラフをすっかり濡らしてしまった。でも狭いタープで体を「く」の字にして目を瞑っていると、雨音アンビエントに包まれて心地よくなっていた。
「ピカっ! ドッカアァァーーーン!」
すぐ近くに雷が落ちた。なかなかサバイバルな夜になりそうだと覚悟を決めたが、気がつくと朝だった。カブさんは、どうにもならなくて雨の中、自前のシェルターを張り直したとか。全然気が付かなかった。「モトくん、よくあの状況でイビキかいて寝れるよね」だって。コッシーは落雷にも気づかなかったようだ。Zzzz,,,
翌朝に雨はあがり、うっすらと雲が広がっていた。久しぶりにアルコールストーブでお湯を沸かし、コーヒーとパンで朝食とした。タープに残った水滴を払い落としザックに捩じ込んで撤収完了。1時間ちょうどで駐車場に着いた。今まで鈴鹿でもあんまり気にしなっかったのだけれど、今回は足首を4箇所ほどヒルにやられていた。とはいえ、山で過ごす時間は、楽しくて夢のようで、スッキリする感覚があり、「これだよ、これ」と心が言っていた。
今回、僕が背負わせてもらったザックは、Primitive Gene 2といわれるモデルで容量は20リットル+αほど。ショルダーパッドやメッシュポケットのフックなどにコッシーの哲学をしっかり反映させたプリミティブなUL(ウルトラライト)ザックである。この時期の一泊ならうってつけの容量で、しっかり荷物を詰めることでザックの剛性も上がり、体との一体感が得られ、実際の重量よりも軽く感じることができた。
素材、ギミックに凝ったメーカーが多い中で、パーツの数も少なくシンプルで、一見時代遅れかのように思えるザックが、実際のところ、いちばんハイキングにおける根源的な喜びに寄り添ってくれるのではないだろうか。
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