#食べ過ぎ注意
Explore tagged Tumblr posts
Text
untranslated text of servamp events drama
I don't know how to upload an audio file, it's too big. Here's the event drama from a long time ago, but this lovely episode is often missed
リリイ:御園、紅茶が入りましたよ 御園:あぁ リリイ:どうしたんです?そんな…難しい顔をして 御園:リリー2月10?あと何日だ? リリイ:えーと、10日ほどですが リリイ:あ、もしかして誕生日会の準備でしょうか?あ、それでしたら… 御園:いや、さっき堂々たちがバレンタインの話をしていた 御園:友達同士でもチョコレートの交換をすると聞いたのだ リリイ:あぁ、友チョコですか! 御園:真の友情を築いた者同士がその友情の証に互いが作ったチョコレートを交換し一層絆を深め合う!これであっているな! リリイ:えっと、あっているような、微妙に違うよな… 御園:どうなんだ!! リリイ:あってます! 御園:やはりそうか、まあ、城田と千駄ヶ谷に友情的なものを感じていないわけでもないからな。奴らに友チョコを用意してやろう! リリイ:ふふ、応援していますよ、御園! 御園:しかし、あと10日ほどしかないとは、そもそもチョコレートとは、一体どうやって作るんだ?
黒:真昼ー、コーラなくなった 真昼:早、もうなくなったのかよ?お前飲み過ぎだぞ! 黒:血を飲まずに、コーラですませ心優しい吸血鬼に向かってなんて言い種だ? 真昼:そこは血を飲めよ! 真昼:あ、いや、まって、コーラと同じペースで飲まれたら俺が大変なことになるんじゃ? 真昼:…ほどほどに飲めよ! 黒:注文の多いやつだな! 真昼:来たかな? 黒:あー? ヒュー:頼もうー 鉄:邪魔するぜ?真昼の兄貴 真昼:急に来てもらってごめんな、2人とも、旅館の手伝いも大丈夫なのか? 鉄:今は繁忙期でもないし ヒュー:おぉーあ、おおおお! ヒュー:日本が誇る文明の利器、こたつがあるのじゃ!どれどれ、吾輩にオーっと 黒:っつ、冷えたまま入ってくんな! 真昼:あ、寒いし!とりあえず鉄も上がってくれよ! 鉄:お! 鉄:電話で言ってたのってこの食器棚か? 真昼:そうなんだよ、この下に家の鍵落としちゃってさ 真昼:どうにかして取ろうとしたら、どんどん奥に入っちゃって 真昼:もう食器棚を動かして取るしかないと思ったんだけど 黒:真昼の非力な腕じゃ無理だった 真昼:俺が落としたのも悪いけど��蹴って入れたのは黒だからな! 黒:たまたま通りかかっただけだし、そういう責任転嫁とは向き合えないで 真昼:とにかく!そんなことで呼び出して本当に申し訳ない! 鉄:気にすんな、力仕事は得意だ 鉄:毎日背中にヒューと適当に何か乗っけて指立せしてるしな ヒュー:うん、昨日は座布団十枚の上に吾輩が乗ったの! ヒュー:揺れる座布団の上でいかにバランスを保つか!あれは吾輩にとっても良い訓練であった 鉄:今日は20枚行ってみるか? 黒:何目指してんだ? 真昼:誰だろう?宅配便かな? 御園:なんだ、空いているじゃないか!邪魔するぞ 真昼:は?御園とリリイ!? リリイ:えっと、鍵が開いていたもので、お邪魔いたします! ヒュー:なんじゃ、なんじゃ、賑やかになってきたの! 黒:植えすぎだろう!俺の休日が 鉄:おぉ、ちび、久しぶりだなあ。 御園:な、なぜここに貴様らがいるんだ? 真昼:あ、あの、それについては後で話すから、御園こそどうしたんだ? 御園:そ、それはだな…おい!リリイ!千駄ヶ谷もいるなんて想定外だぞ!て直した方がいいんじゃないのか? リリイ:でも、鉄君にもあげるつもりなのでしょう?でしたら、隠す必要はないのでは? 御園:そうか?そうだな 御園:ん、貴様ら、2月14日が何の日か知っているか? 黒:貴様ちゃん、また自分の誕生日を知らせに来たのか? 御園:違う!確かにその日は僕の誕生日だが、そうじゃない方だ! 真昼:そうじゃない方?ってー、バレンタイン? 御園:正解だ! 真昼:なんだ、びっくりした ヒュー:吾輩知っておるぞ、女の子がチョコを用意し、それを意中の相手に投げつける! 真昼:嫌がらせか! ヒュー:掛け声はこうじゃ!鬼は外! 真昼:それは節分!! 黒:なんつう暴力的きな愛情表現だ、向き合えねー 鉄:好きなやつにあえて投げつけるのか、不快な リリイ:愛と憎しみは紙一重と言いますからね ヒュー:そうすると厄が払われると聞いたんのじゃが 真昼:だから節分と混ざってるってヒュー! 真昼:なんでみんなものりがいいんだよ!ただ渡すだけでいいの! 真昼:でも、どうして急にバレンタインの話? 御園:ふん、ふん、ふん。貴様らはまだ知らんだろうから、教えてやろう。 御園:このバレンタインは何も恋愛うんぬんだけのイベントではない 御園:友情を確かめ合うイベントでもあるんだ! 真昼:うん?確かにクラスの女子も友達同士で交換とかしてるもんな、友チョコってやつだろう? 御園:ん⁈はい、知っていたのか⁈ 真昼:うん 御園:まあ、そこで、僕も、貴様らにチョコを作って渡してやろうと思った、一応、とも、友達だから、な 真昼:御園 黒:作るって、貴様ちゃんチョコ作れんのか? リリイ:ふふ、だから真昼君に教わりに来たんですよね?独学で作って美味しくない物を渡すのは忍びないと 御園:そんことは一言も言ってないぞ!リリイ! 真昼:そっか!俺でよかったらもちろんいいよ!一緒に作ろう!その方が分かりやすいだろうし 御園:あぁ! リリイ:よかったですね、御園! ヒュー:うん、作ったチョコを皮で投げ合い、絆を深めるのじゃな! ヒュー:なんとも美しい友情じゃなの! 黒:どうしても投げてんだな? 鉄:俺は料理とか得意じゃねえけど、手伝えることあったら何でも言ってくれよ? 真昼:じゃあ、とりあえず材料の買い出しに行こうか 黒:その前に、家の鍵ないと出かけらんねえだろう? 真昼:あ
ロウレス:リーヒーたん!俺も疲れたっす! ロウレス:バレンタイン限定スイーツだかなんだか知らないですけど、朝から一体何件コンビニ走越したと思ってんですか? ロウレス:休憩ー!一回休憩すべきっす! リヒト:うるせえぞ、クズネズミ!てめえがぐずぐずしてる間に売り切れるかもしれないだろう? ロウレス:売り切れてるんですよ、実際!もう散々回って全滅だったじゃないっすか?そのとろける…なんとかチョコラみたいな リヒト:とろける贅沢、天使のフォンダン勝負だ ロウレス:名前なんてどうでもいいんっすよ!ううぅ、もう、ハリネズミや寒さに弱いっすからね! リヒト:だったらここで勝手に凍ってろ! ロウレス:俺をここに放置しても、限界距離越えてヘロヘロになのはリヒたんっすからね! リヒト:次の店に行くぞ ロウレス:ちょ、ちょ、ちょリヒたん!まって! ロウレス:この店で最後ですからね、ここになかったら帰るっすよ! リヒト:スイーツコーナー、スイーツコーナー ロウレス:全然人の話聞いてない? リヒト:あった、最後の一つはやはり天使である俺のために残されていたとしか思えない べル:ああ!!あったよ椿きゅん!えっと、名前何だっけ? 桜哉:とにかく贅沢、ゲロ甘ぼんぼんショコラだったような気がします 椿:いやだな、桜哉、とろける贅沢天使のフォンダンショコラだってばー リヒト:ああ? 椿:あ? 椿:これはこれは、強欲の兄さんにそのイブじゃない? べル:こんなところで会うなんて、あ、マジ運命!きゃー素敵!殺す! ロウレス:げー、最悪っす 椿:最悪だなんてひどいなあ、可愛い可愛い弟でしょう? 椿:さあ、ほら、もっと嬉しそうな顔してよ!最高の休日だって喜んでよ! 椿:あはははははは、はははっはは、ああ、面白くない 桜哉:椿さん、ここコンビニなんで、急に大声で笑うのやめてくださいよ 桜哉:ほら、店員さんから白い目で見られてますし 椿:冷静に言わないでよ、桜哉 べル:え、どうする?椿きゅん?せっかくのチャンスだから、こいつら串刺しにしちゃう? 椿:えへへ、いいね!て言いたいところなんだけど、僕、今はそういう気分じゃないんだ。 椿:ただ今日発売のバレンタイン限定スイーツを買いに来ただけだし リヒト:偶然だな、俺もだ。 椿:なんだ~気が合うじゃないか?気が合うついでに早くそのスイーツから手を離してくれない? リヒト:てめえこそ、さっさと離せくず悪魔!これは天使である俺にこそ相応しいだ! 椿:いやだよ!僕はこの辺のコンビニを回り��くしてやっと見つけたんだから! リヒト:俺はこれで10件目だ 椿:僕は11件目だ! リヒト:12件 椿:13 リヒト:14 椿:15 ロウレス:やっちゃえ、リヒたん!天使の力見せつけちゃって! べル:頑張れ!椿きゅん!そんな電波野郎ぶーさしゃえ! ロウレス:あ?なんすかあんた?なんかちょっと微妙にキャラかぶってないすか? ロウレス:てかその眼鏡のセンスどうしちゃったんですか? べル:あ?てめえこそ!インテリぶった黒縁メガネかけやがって、笑っちゃうぞ 桜哉:お先に失礼します。 べル:ちょっと桜哉!何帰ろうとしてんですかこら!? 桜哉:いや、たかがチョコでよくそこまで熱くなるなって ロウレス:たかがじゃないですよ、リヒトはこれの発売をスマホにアラーム登録して待ってたんですからね?しかも、なぜか俺のスマホに べル:スーパーキューンだって!昨日の夜は楽しみすぎて寝てないんだからな! 桜哉:遠足前の幼稚園児かよ? 黒:おら会話するとか信じらんねえ、 真昼:悪かったって、御園たち外に待たせてるし、早く済ませ…ん? 桜哉:真昼! リヒト:猫さん! 椿:ちょ!急に手を離せたら! リヒト:あ 椿:落ちた… ロウレス:ああ、これは食べられないっすね べル:あはははははは 桜哉:それ、ちゃんと買い取ってくださいよ。 桜哉:それより真昼は買い物帰り?この後暇? 真昼:ええ?あ、いやいや、その前になんなの?この状況! 黒:おい!かがなんだって!何も見なかったことにして、さっさと帰るぞ! 真昼:いや、でも桜哉もいるし 桜哉:簡単に言うと、人気スイーツの最後の1個を巡って、椿さんとそこ羽生えた人が揉めて、結果的にスイーツは床に落ちたみたいな感じ? 桜哉:あ、まあ、大したことないって 椿:ん、立ち直りそうにないよ… リヒト:あ…また探す! 真昼:未だかつて見たことないほどダメージ受けてるけど?! ロウレス:ていうか兄さん達こそどうしたんですか?その大量の板チョコちょ袋からはみ出してるんですけど? べル:あはははははは、分かった!女子からもらえないからって、自分で作っちゃうって作戦だ、殺し! 真昼:誤解だ! 桜哉:いや、もらえないって言うか、真昼が作ったチョコの方がうまいって分かってるから、みんな渡しづらいですよ 真昼:桜哉… 桜哉:真昼がモテるって話は聞いたことないけど… 真昼:フォローするなら最後までしろよ! 真昼:まあ、こっちも色々あってさあ、これから御園たちと俺の家でチョコを作ろうって話になってるんだ 椿:あ、そうか! べル:あはは、椿を復活した? 椿:うん!とっても面白いこと思いついたからね 椿:ね、城田真昼、これと同じものを作ってよ~ 真昼:いきなり何言ってんだよ!無理だって リヒト:なるほど、猫さんが作ってくれるのか?とろける贅沢、天使のフォンダン勝負 黒:いや、俺は作んねえけど 真昼:何ちゃっかり全員家に来る流れになってんだ!? 真昼:なー、桜哉もなんとか言ってくれよ! 桜哉:真昼の家!この近くだよな! 真昼:こいつが一番来る気満々だ! 黒:あ…面倒くせえことに 御園:遅いぞ!城田!????な、椿!?貴様らはなぜここに!? リリイ:おお、これは、これは 椿:あらら、色欲に傲慢も、兄弟水入らずってやつかな べル:大集合だね、椿きゅん!もう���の店ことばっかしちゃったペットで考えじゃない? 桜哉:その前に店の人に通報されそうですけど リヒト:く、悪魔がゾロゾロと、まとめて天使の力で浄化してやる! ロウレス:さすがリヒたん!この世に迷った最後の天使!ジャパニーズカッコイイ! ヒュー:あ!床にチョコが落ちているということはつまり! 鉄:友情を確かめ合ったのか? 真昼:いや違うから!いい加減覚えて! 真昼:椿とリヒトさんがどうしても買いたいバレンタイン限定スイーツがあったみたいなんだけどで、かくかくしかじかで床に落としちゃって 椿:で!これから城田真昼の家に行っ���、代わりに作って貰うってわけね、ベルギア? べル:あーそうそう!突撃!隣の晩御飯! 御園:晩御飯じゃないだろう!城田は僕と友情の証である友チョコを作る約束だ! ロウレス:あははは!男同士で友チョコって虚しくないっすか? ヒュー:何を言うか?バレンタインに送るチョコには日頃伝えられない感謝も込められておるのじゃぞ? ヒュー:親しき仲にも礼儀あり、性別など関係なしじゃ! 鉄:お歳暮みたいな感じか?ヒューはいつもいいこと言うぜ。 リリイ:もらったら素直に嬉しいものですしね。 椿:日頃の感謝?あれ?なんか僕も欲しくなってきたようなかしら。 桜哉:な!真昼!俺もチョコ作りたい!俺が真昼にやるやつ 椿:ちょっと桜哉!くれるなら僕でしょう?最近の桜哉は僕より城田真昼優先で困っちゃうよ べル:城田真昼白玉昼オフィシャルストーカーだもんね 桜哉:おっしゃるサポーサーみたいに言わないて貰っていいですか? 桜哉:スポンサーねスポンサー見たり言わないでもらっていいですか? 真昼:桜哉、桜哉っ俺は聞いてるよ、聞いてるよ、桜哉、ちゃんと聞いてるよ、桜哉:動揺した、真昼ありがとう! 桜哉:あと!俺はストーカーじゃないんで。 リヒト:おい、かんてんじゃねえよ 桜哉:くそ リヒト:あと、その猫さんはチョコを食べても大丈夫なのか?前にテレビで猫にチョコが毒だって言ってたぞ 真昼:あー、いや、まあ、黒は雑食なんで、チョコも普通に食べますよ 黒:俺はチョコよりポテチの方がいいんだけど 鉄:なあ、この人数で作るなら材料を買い足すか? 真昼:いや、練習用にと思って結構多めに買ったから、これでも余るくらいじゃないかな? 黒:どうすんだよ、そんなに作って? ロウレス:あ、俺らだけで消費するより、せっかくなのは会場のみんなにお裾分けしたらどうですか? 真昼:会場? 御園:なるほどな リリイ:あ、せっかくですし、メッセージカードもつけましょうか! 椿:というわけで、会場の物販にてチョコがコーヒーを発売中! べる:買わないなんて選択肢はないよね! 桜哉:十個ください!真昼のやつ! 真昼:先紛れて宣伝かよ!あっていうか作るなら、そろそろ行かないと! 真昼:この人数うちに入るかな… 黒:バレンタインとも向き合えねー
真昼:な、やっと見つけた! 真昼:おー、黒! 黒:真昼 真昼:こっち買い物も終わったぞ!欲しがってたゲームなかったのか? 黒:あった、けど初回版AとB、どっちにするか迷ってる。 真昼:ん、それで中々戻ってこなかったのか… 真昼:そんなのどっちでも大して変わんないだろう? 真昼:なんだよ!その分かってねえなみたいな溜息! 黒:初回Aには限定のもちもち快眠枕がつくし、Bにはふわふわ熟睡ブランケットがつくんだぞ! 黒:究極の選択だろう! 真昼:どんなゲーム買おうとしてんだよ! 黒:あーだんだん選ぶの面倒くさくなってきた。両方買ってくれ。 真昼:この間恐竜とかを狩りするゲーム買ったばっかりだろう。買うならどっちか1本にしろ! 黒:じゃあ、俺がA買うからホワイトデーに真昼がBを俺にプレゼンとするってことで 真昼:バレンタイン何ももらってませんけども!!むしろ俺があげたよな?! 黒:こまけやつだな、じゃあ、Aのもちもち快眠枕 真昼:そっちでいいんだな?買ってくるぞ 黒:お、さっさと帰って、狩りのゲームの続きもやらねえと 真昼:お前な…分かった、帰ろう 真昼:あ、ホワイトデーと言えば、1階の特設コーナー今日までだったよな? 黒:お前1個もチョコレートもらってないくせに、やめとけ。自分に勝っても虚しいだけだぞ。それが許されるのは女子だけだ 真昼:ほっとけよ!ちょっと覗いてみるくらいいいだろうな。 真昼:美味しそうなやつあったら1個買ってやるから 黒:しょうがねな。
御園:高校1年の参考書は…この棚か? 御園:うん、(じー)、レベルの低い問題ばかりだな。別のにするか リリイ:(じじじじー) 御園:おい!リリイ!視線が鬱陶しいぞ! 御園:僕にくっついてこないで、店の外で待ってろ! リリイ:うん、ですが、御園が迷子にならないか、心配で 御園:こんな狭いフロアで、どうやったら迷子になるというんだ! リリイ:あーそんなこと言って、参考書コーナーに辿り着くまで散々迷っていたじゃないですか? 御園:あ!あれは!貴様を巻こうとして、わざとあちこち歩き回ったんだ!迷っていたわけじゃない! リリイ:あ!御園!こっちの参考書の方がよさそうですよ? 御園:ああ、そうか?…で、違う!口を出すな リリイ:しー、本屋では静かにですよ? 御園:たかが買い物くらい、僕1人でできるというのに! リリイ:ふふ、御園は以前と比べると、外出が増えましたよね~ 御園:そうか? リリイ:えー、以前は家の物に頼んで用事を済ませることが多かったですから、これも真昼君達の影響ですかね? 御園:影響などない!僕はただ、自分で使う参考書だから、自分で選んだ方が効率的だと思っただけだ! リリイ:おお!成長しましたね~御園… 御園:涙ぐむなあ! リリイ:お使いの様子を写真に撮っておかないと! 御園:お使いじゃない!カメラを向けるな!撮るな!
ロウレス:あ!リヒたん、リヒたん!ホワイトデー特設会場ってここじゃないっすか? ロウレス:すげえー人多いっすね リヒト:ち、なんで日本の休日はどこもかしこも混んでるんだ ロウレス:しょうがないっすよ。行列を見たらとりあえず並ぶのがジャパンの風習らしいし? ロウレス:で、今回狙ってる限定スイーツは何なんですか?またフォンダンショコラスか? ��ヒト:ついて来るんじゃねえ!消えろバカネズミ! ロウレス:あ、いてぇ、すぐそうやって蹴る、暴力天使! リヒト:ごちゃごちゃうるせえぞ!クズネズミ! ロウレス:あ、あんまりっすよ! ロウレス:俺花粉症だから、この時期あんまでか出かけたくないのに! ロウレス:リヒたんが今日しか出店しない店があるっていうからついて来たなのに リヒト:花粉症?なら、俺はクズネズミアレルギーだ ロウレス:クズネズミアレルギーって何っすか?俺といると、いつも全身痒くてしょうがないとか、そういう? リヒト:それだな ロウレス:ああああ!電波発言が痛すぎて全身痒くなるのはこっちっすよ! ロウレス:いい年した男が限定スイーツなんか買っちゃって、可愛いと思ってんですか?そういうのあざといって言うんですよ! リヒト:あー? 椿:あれ~?強欲の兄さんとそのイブじゃないか? ロウレス:あ?椿 椿:前にもこんな風にあったね!元気だったかい? リヒト:おい、待て!てめえが持ってる袋! 椿:あー、これかい?老舗の和菓子屋、夢夢あんのホワイトデー限定、和風マカロンスペシャルボークスだよ。 椿:最後の1個が買えるなんてついてると思わないかい? リヒト:最後の1個だと!? 椿:もしかして、君もこれが買いたくてきたのかい?なら、1足遅かったみたいだね。 ロウレス:え!リヒたんが狙ってたのってマカロンだったんですか?マジで女子みたいっすね リヒト:おい、それをよこせ! 椿:あー、嫌にきまてるじゃない リヒト:それは天使である俺にこそふさわしいんだ!クズ悪魔がさっさと浄化されろ! 椿:あ!ちょっと!暴力ふるな!この電波天使何とかしてよ!これじゃカツアゲじゃない! ロウレス:天使っつより大魔王っすね 真昼:おい、クロ店の中で猫の姿はまずいって!ちゃんと自分で歩けよ!黒:ニャー!引っ張んな! 真昼:ああーあ、ん?なんかこっちの方は騒がしいな? 黒:おい、近づかない方がいいって 真昼:でも誰か困ってるのかもしれないし… 黒:え? 椿:そうなんだよ!困ってるから助けてくれないかい? 真昼:な、椿!?それにリヒトさんとロウレスも! リヒト:あ!猫さん! 黒:だから近づくなって言ったのに! 真昼:どういう状況?なんかバレンタインの時も似たようなことがあったような… ロウレス:まさにそうっすよ!この2人が限定スイーツ巡って、あーでもないこうでもないって リヒト:またか! 御園:城田…って、なん、なん貴様ら! リリイ:これはこれは、皆さんお揃いで! リヒト:ち!また悪魔が ロウレス:なんでどんどん集まってきちゃうんすかね? 椿:兄弟ってそういうものなんじゃないの?はははははは、はははっはは、ああ、面白くない 真昼:えーと、椿今日は1人なんだな。 椿:君達と違って、僕のサブクラス達は忙しいからね。 椿:毎日僕のために色々動いてくれているんだよ?送ったトークアプリにも返信できないくらいにね 真昼:桜哉なら先、バレンタインのお返し何がいいってトークアプリが 椿:え? 真昼:え? 黒:まあ、なんだ、ドンマイ 御園:ドンハイポレントインのお返し? 御園:おい!リリイ、僕も城田にチョコレートをもらったか? リリイ:あ、えっと、そうですね! リリイ:バレンタインデーにチョコレートをもらった人は、その相手ホワイトデーにお返しする習慣がありますよ 御園:そんなルールがあったのか! 御園:だが、今挙げられるものなど…は!城田! 真昼:え、あ、え、あ、どうしたんだ?御園? 御園:バレンタインのお返しだ!受け取るがいい! 真昼:何この袋、う?!参考書!? 御園:あまり嬉しそうじゃないな 真昼:え、いや、うん、まあ、勉強は大事だけど、気持ちだけでいいって! 真昼:結局バレンタインはうちで一緒に作ったし、お菓子とか気を使わなくていいからさあ! ロウレス:あーそういや言ったっすね!結局チョコだけじゃなく、夕飯まで食ったような リヒト:猫さん付きのこたつ、あれはよかった。 黒:いや、俺こたつのオプションじゃねんだけど… 真昼:ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと!話を戻すけど、結局その限定スイーツはどうなったんだ? ロウレス:最後の1個椿に買われちゃったんですよね~ ロウレス:ああーかわいそうなリヒたん~また城田真昼に作ってもらうってのはどうすか? 真昼:え?いやちょっと? リヒト:クズネズミにしてはいいこと言うな 真昼:待って!待って!なんでまた突然のように、俺の家に来る流れになってるんですか? 御園:僕も行ってやっても構わないぞ リリイ:えー?ああ、御園が行くのでしたら、私もご一緒します! 真昼:ええー?な、黒もなんとか言ってくれよ! リヒト:よしよし 黒:ゴロゴロゴロ 真昼:いつの間にリヒトさんの腕に! 椿:うん、面白そうだし、僕も行っちゃおうかな! リヒト:あ?てめえは来る必要ねえだろう?くず悪魔 ロウレス:そうだ!そうだ! 椿:えー、1人だけ仲間外れなんて、寂しいじゃないか? 椿:なら、これならどう?きつねさんだよ、コンコン リヒト:きつねさん!よし、俺が抱っこしてやろう ロウレス:ちょろい!ちょろ過ぎっすよリヒたん! 椿:さあ!出発しようか 黒:うう、やっぱ真昼の方が1番落ち着くな。安定感はねえけど! 真昼:文句言うな乗るな! 真昼:はー、結局こうなるのか?向き合えね 黒:おい、俺のセリフ取るな 真昼:たまにはいいだろう? 黒:じゃあ、シンプルに考えて、向き合えねー 真昼:混ぜるのはどうなの!?
椿:さあー、集まったみたいだし、そろそろ始めようか? 真昼:いや、あの、何を? 椿:何って?ファミレスに集まってすることといえば、秘密の会合に決まってるじゃない? 真昼:えー、秘密なのに、ファミレスなの? 真昼:それに黒も面倒くせえって言って、来てないんだけど… 椿:怠惰の兄さんはいても、いなくても一緒だから構わないよ。どうせ人の話なんか聞いてないだろうし 真昼:まあ、確かにそうだけど ロウレス:会合だか、なんだか知らないですけど、要件があるなら早くして欲しいっす、俺今日この後バイトなんで ロウレス:あ、お姉さん、ポテト追加で リヒト:おい!くずネズミ、メロンパフェも追加しろ ロウレス:自分で頼めばいいじゃないですか? ロウレス:すいません!メロンパフェも追加 真昼:悠長に注文してる場合じゃないだろう!俺ら一応敵同士だろう? 椿:散々ドラマシーディーとかで一緒に温泉だの、プールだの雪合戦だのしてるじゃない? ロウレス:まあ、今更っすよね? 真昼:それ触れちゃいけないところ リヒト:このクリームソーダ輝く天使の鐘から生み出されたような甘さ 椿:あー、黙々と飲み続けてるところ悪いけど、僕、映画を撮ろうと思ってるんだよね? 真昼:は?いきなり何言ってんの?お前 椿:だって今回の映画、僕の出番少ないんでしょう? 真昼:なん、なんか悪かったよ。それについてはなんかごめん 椿:ないなら、作っちゃえばいいんじゃない? 椿:ってことで、僕の、僕による、僕の���めの映画を撮ろうと思い立ったわけさあ ロウレス:そのことと俺らが呼ばれたことどう繋がるんですか? 椿:ああ、さしが悪いな、手伝ってもらうためだよ! 椿:今日は第1回スタッフミーティングってわけ! 椿:あ!強欲の兄さんは美術、そのイブは音楽担当ね! リヒト:なんで俺が悪魔のために協力しなきゃならないんだ? ロウレス:俺もお断りっす、冗談じゃねえすよ! 真昼:っていうかそもそもなんで俺たちなんだ?自分のサブクラスたちに手伝ってもらえばいいだろう? 椿:それじゃつまらないでしょう? 椿:こっそり撮って、サブプラスのみんなへ突然のサプライズ上���会、きっと全員感動でむせび泣くよ~考えただけで!ははははは、あはははははは、あはははは、あはっは、っ 真昼:ああ、もうー!ほら水、はい 椿:あ、ありがとう! ロウレス:わー、リヒたんとは別方向に頭があれっすね リヒト:あ?!なんか言ったか?バカネズミ リヒト:どうでもいいが、さっきからテメエの足邪魔なんだよ! ロウレス:ごめん~~長すぎて蹴ちゃったみたいっすね~ リヒト:バキバキに折ってやる! ロウレス:あ!いて!やったっすね!お返しっす! リヒト:悪魔のくせに天使の俺に勝とうなんざ!百万年早いんだよ。 椿:あああ!痛い痛い!ちょっと!僕の足にも当たってる!! 真昼:ちょっと落ち着けってみんな!ここファミレスだから、テーブルの下で蹴り合うな!ほら、ポテトとパフェ来たから! リヒト:ちっ ロウレス:ふん! 椿:はあー、あざになってる… 椿:もう監督は僕なんだから!スタッフは言うこと聞いてくれないと困るんだけど! 真昼:明らかに人生ミスです。 ロウレス:っつうか、出番はどうなってんだ?オレだって、オレ自分主演の映画撮りたいっすよ! ロウレス:かっこいいアクションにド派手なCG演出!こうスカットするようなやつ リヒト:クズネズミ主演の映画なんて誰が見る? リヒト:主役は天使たらこの俺!そしてその相棒は猫さん! リヒト:俺の天使力と猫さんの可愛らしさが欠け合わせた映画こそ、全世界が求めているものだ! 真昼:リヒトさん、リヒトさん、口にクリームついてますよ? リヒト:っん 真昼:は…おい、椿、映画撮るって言い出したのお前だろう?話が脱線してるけど? 椿:ファミレスの抹茶みずも、まあ、悪くないよね? 真昼:デザートに夢中になってる場合じゃないだろう! 椿:はは、ごめんごめん、まあ、でもアクションっていうのは採用かな?主演は僕!だけど、爆発をバックにかっこよく歩いてくるカートとかが取りたいよね! ロウレス:ダサイ、どうかでみたようなsceneっすね 椿:もうー、主演は譲らないけど、手伝ってくれるお礼にエキストラとして出してあげるからさあ、ちょっと真剣に考えよ リヒト:なんで上からなんだよ、てめえは ロウレス:そうっすよ大天使に対して頭が高いじゃないですか? 椿:うん、アクション映画か 椿:何か意見があるなら手を挙げてお知らせください! 真昼:挙手制なの?じゃあ、はい 椿:はい!城田真昼ね 真昼:あーこの間黒と映画館行ったんだけど、その劇場フォーディーエックス上映もやっててさあ、アクション映画ならそういうのも面白��うだなでちょっと思った リヒト:フォーディ…なんだそれ? ロウレス:オーディエクスっていうのはいわゆる体験型の上映方法っすね。 ロウレス:例えば車が走ってるシーンに合わせて座席シートがい揺れたり、あと嵐のシーンで水が降ったり、風が吹いたりまるで自分が体験してるみたいに映画を見られるんですよ。 椿:えー、面白そうじゃない!採用! ロウレス:あと、香りとかも設定できるらしいですね。 椿:じゃあ、僕が登場するたびにいい匂いがすりようにしようか~ 椿:うーん、お稲荷さんの匂いとか? 真昼:登場の度にいなり寿司のにおいてどうなんだ? 椿:じゃあ、抹茶 リヒト:俺はメロン ロウレス:オレは生ハムとチーズが大好きですね 真昼:全部混ざったら大変な匂いになるぞえー 椿:そんなにいうなら君の登場シーンにも何か匂いをつけてあげるからさあ、何がいいの?柔軟剤?消臭剤? 真昼:俺も食べ物がよかった! 椿:ん、文句が多いな 真昼:なんで俺がわがままみたいな扱いになってる 真昼:ぞっていうかさっき聞き飛び出たんだけど、俺は何の担当で呼ばれだんた? 椿:エリー 真昼:は? 椿:アシスタントディレクター 真昼:あー? ロウレス:ん、確かに向いてそうですね。ちまちま動き回るの。 リヒト:なるほど、適役だな 椿:撮影に関わる細かいプロ全般をお願いするよ!あとケータリングの手配もよろしくね 椿:美味しいやつ、美味しいやつ、美味しいやつ、僕安っぽい弁当は食べられないから 真昼:誰が手伝うか!! ?:お前だ。
31 notes
·
View notes
Text
平日の1泊2日の東京遠征行ってきた。
さすがの東京、平日でも楽しめる。
羽田に到着後、すぐに西日暮里の有名なテンバに向かう。
平日の昼過ぎっていうのにド変態がたくさん集まっている。
ド変態バリタチにたっぷりやられるべく、今回は気合い入れてパイパンにしてきた。
早速バリタチに手を出したら成功。
個室でガン掘られ、1発目の種付!
その後もイケメンのガッチリバリウケに種付なんかしちゃったりして、合計3発種付してもらえた!
その後ホテルにチェックイン。
MNJに書き込みして、種壺待機。
3人から種付3発。
マジで東京はサイコーの街。
夜は部屋でのんびりして、翌日のスカトロ���教に備える。
以下、スカ系の記載あり。(閲覧注意)
今回の遠征の最大の目的。
完全な大便器になりたいという自分の願望のため、以前からスカ系のサイトで相手を見つけて、今回調教してくださることに。
15年近くスカはできてなかったが、去年くらいから大便器願望が再燃し、久々に糞食えてからその気持ちがヤバいことになってる。
食えるかどうか不安ではあったが、ベテランスカトロS様の厳しくかつ優しい調教で、咀嚼して舌でしっかり味を確かめて、嚥下。たくさんの糞を食わせてもらった。俺の頭の中はスパークしっぱなし。
その後は俺を喉マンコとして使ってくださる方があとで来てくれるとのことで、S様の指でゆっくり喉を拡げてもらって、喉の調整までしてもらった。
まずはイラマチオ好きのガッチリ兄貴。拡げてもらった喉奥に呼吸ができなくなるまでガチマラをぶち込んでもらった。ありがたいことに俺の喉マンコだけで興奮してくださり、喉マンコの奥にたっぷりぶち撒いてくれました。
その後はしゃぶらせ好きのバリタチさんに尺奉仕。乳首をお互いに責め合い、俺の口マンコにドロッドロの大量の種をぶち撒けてもらいました。
その後はスカトロS様と談笑したりして、のんびり過ごし、最後はスカトロS様のエロい顔を見ながらイかせてもらいました。
また次はもっとハードにスカトロ調教してやると言ってもらえて、俺の大便器願望がさらに増えていくこととなりました。
やっぱ東京はサイコーの街。スカトロS様も言っていたが、短い人生楽しんだ方がいい。東京に移住してこいとのこと。マジで考える。
64 notes
·
View notes
Text
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/66dcf664e42b4bcc104acd4bff5af2fd/da93abb0fabc71c7-01/s540x810/907dd2524743bfe738a3c01bb52dc166a999fd74.jpg)
Legends of the humanoids
Reptilian humanoids (9)
Naga 2 – Shesha, the king of the serpents [Part 1]
The Brahma Purana describes the reign of Shesha as the king of the serpents in Patala:
During the night the light of the moon is not utilised for its coolness but only for illumination.
Since that passes away is not taken notice of by the Nāgas who enjoy with gaiety the foodstuffs and the edibles they consume and the great beverages they drink.
Nor are Danujas and others aware of it.
O brahmins, the forests, rivers, lakes, and lotus ponds, the cooing of the cuckoo and other sweet birds, the pleasing skies, the unguents and the continuous notes and sounds of musical instruments such as the lute, flute and Mṛdaṅga drums, O brahmins—all these and other beautiful things are enjoyed by virtue of their good luck by Dānavas, Daityas and Nāgas residing in Pātāla. The Tāmasī form of Viṣṇu, named Śeṣa (Shesga) beneath the lower regions.
Daityas and Dānavas are not capable of recounting his good qualities. He is honoured by Devas and celestial sages. He is spoken of as Ananta. He has a thousand hoods and he is clearly bedecked in Svastika ornaments devoid of impurities. He illuminates all quarters by thousand jewels on his hoods.
— Brahma Purana, Chapter 19
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/5c7e7394a28fb1169390e6057c111c86/da93abb0fabc71c7-21/s540x810/32d60138d7581f7fdddfb42b3aabe5fcda739a8c.jpg)
伝説のヒューマノイドたち
ヒト型��虫類 (9)
ナーガ 2 〜 蛇の王、シェーシャ(難陀竜王) (その1)
『ブラフマ・プラーナ』には、冥界 (パーターラ)における蛇の王としてのシェーシャの治世が描かれている:
夜の間、月の光は涼しさのためではなく、灯りとしてのみ活用される。
月明かりが過ぎ去ってしまわないので、ナーガたちは、彼らが食い潰すことを許された食材や食べ物、そして彼らが飲む格別な飲み物を歓喜して楽しむが、そのことに注意を払わない。また、ダヌージャたちもそれに気づかない。
バラモンたちよ、森、川、湖、蓮池、カッコウなどの鳥の鳴き声、心地よい空、香油、リュート、フルート、ムリダンガム太鼓の楽器の絶え間ない響きや音、これらすべての美しいものは、パーターラに住むダーナヴァ、ダイティヤ、ナーガたちの幸運によって享受されている。シェーシャという名のヴィシュヌの魔性形は、下界の下にいる。
ダイティアとダーナヴァは、彼の善良な資質を語ることができない。彼はデーヴァと天界の賢者によって尊ばれている。彼はアナンタとして語られる。彼は千の頭巾を持ち、不純物のないスヴァスティカの装飾品ではっきりと飾られている。彼は頭巾の上の千の宝石によってすべての四方を照らす。
- ブラフマ・プラーナ第19章
#naga#shesha#king of the serpents#humanoids#legendary creatures#hybrids#hybrid beasts#cryptids#therianthropy#legend#mythology#folklore#nature#art
81 notes
·
View notes
Text
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/ea99f6bdf9b8124950a4dba4912c498d/94b99c5ce75cc00f-5f/s540x810/c4da195104ba361d9fef4e6de8a4026ad2e26a81.jpg)
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/a1c407ff27250d33548e6ca07169382b/94b99c5ce75cc00f-d1/s540x810/b0f01d44f3b02cbed82d365c48018bde667a535d.jpg)
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/4b63e75979661b3d06a5a9a21ef95e28/94b99c5ce75cc00f-4e/s540x810/d6d8669aa2f0a567d717f6f772ea9835725fbcc5.jpg)
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/2cbbd017aec3fa7fb12597bf9e68b239/94b99c5ce75cc00f-f4/s540x810/67aaa708968ae7437cf6c15b222bd91bbbb7fcbc.jpg)
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/36abf860d152b7f1a1dc731acfd04109/94b99c5ce75cc00f-ec/s540x810/2b8543bbd2304e350721a4bd2dc5a5b0a813adfd.jpg)
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/f6de045460273eb3d0bdc502a5697276/94b99c5ce75cc00f-92/s540x810/04478b8d0651ef9282ec25425ae2d5168902b189.jpg)
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/a6b7843b436eb80763f1d303e677aef9/94b99c5ce75cc00f-1d/s540x810/f6f0a44cc3173758e9746f015b8fd7a479cb4009.jpg)
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/cae24f5fe4fdb0e6b82276114efc3645/94b99c5ce75cc00f-bd/s540x810/8551d2e739479524dd5d15e71b3810d877ecf389.jpg)
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/3f64df480de8da1baeb4744e71c80262/94b99c5ce75cc00f-d9/s540x810/463b83d0bc815f1352f9d10b80cc88e5af95e790.jpg)
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/369d026461168cc2da682d911fbee87a/94b99c5ce75cc00f-99/s540x810/394b35bb434c5ead5cf114b9c58e7f0c4d43700b.jpg)
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/9d94803b13a99b6fc58f0f0ea07ee3d6/94b99c5ce75cc00f-54/s540x810/3b9f0327d60ab92e68e25332f4e29ec0b3653c2e.jpg)
Giselle-profile
▼プロフィール
【名前】ジゼル クロムウェル(Giselle Cromwell) 【年齢/性別/身長】??歳/女/151cm 【一人称/二人称】私(わたし)/貴方 【長所】鷹揚・独創的・お茶目・柔軟・積極的 【短所】吞気・独善的・偏愛・小悪魔的 【好き】食事・魔法・調薬・変化・墓地・丈夫な骨 【嫌い】雷・待機時間・不変・腐った屍
大らかで気品ある落ち着いた雰囲気の中に少女らしいあどけなさも感じさせる何処か不思議な魅力を併せ持った女性。 上品な立ち居振る舞いながらも、茶目っ気を見せたり、気さくで話しやすいこともあって比較的親しみやすい性格。 反面、他者への評価を自分の価値観のみで判断してしまう面を持っており、嫌いな相手や興味の無い相手に対しては一切の容赦をしない。
高位の魔導師であり死霊を操るネクロマンサー。 一国の姫君としてこの世に生を受けたが、生まれながらに内包している魔力が桁違いに多く、中でも特に闇の魔力との親和性が高かった為、災いを呼ぶと周囲から危険視され長らく城に幽閉されていた。 生きていくには不自由のない生活環境を与えられてはいたものの、時が経つに連れしがらみが多く自由の少ない暮らしに嫌気が差し、最終的には城から抜け出すべく魔法を駆使して強引に脱出した大胆な過去を持つ。 城から抜け出して間も無い頃は、世情を知らないが故に傍若無人な振る舞いで悪さもしていたが、とある人物に出会ったことをきっかけにある程度は改善されている。 現在は城に幽閉されていた頃に読んだ旅の物語に憧れて、各地を渡り歩く自由気ままな旅を続けている。
魔法や薬の研究が趣味。 風変わりな魔法や怪しげな薬を作っては、平気で他人を使って実験しようとするので注意が必要。しかし意外にも彼女の作る薬は一部の者から人気で、裏で高値で取引されていたりする。 又、美味しいものに目が無く食べる事が何よりも好きで、高級で贅沢な食事から有り触れた庶民の食べ物まで選り好みせず何でも食べる。 特に乳製品が好物で、中でもミルクは一日一本欠かさずに飲んでいる程。 因みにアンデッドは霊体や骸骨などを好んで使役する。魔力に満ちた魂と健康的で丈夫な骨が好��。
◇「つまらない日常にはもう飽きたの。《変化》を感じる有意義な時間を過ごしましょう?」 ◇「真っ赤な花を咲かせてあげる」 ◇「滑稽過ぎて笑っちゃう!貴方みたいな退屈で無価値な存在、関わるだけ無駄な時間ね」 ◇「カルシウムはちゃんと摂るのよ!じゃないと立派なスケルトンにはなれないわ」 ◇「どうかしら?凄いでしょ!沢山褒めてくれてもいいのよ?」 ◇「これは面白いの予感!」 ◇「ま、待って!流石の私もこれはちょっと恥ずかしいわ…っ!!」 ◇「私のことは気軽に《ジル》って呼んで!貴方にも可愛いあだ名を特別に私が考えてあげるわっ!」 ◇「ねえ大丈夫?疲れた時はやっぱりミルクよ。カルシウムが一番効くんだから!…もしそれでもダメそうなら、私に甘えてくれてもいいのよ?」 ◇「これでも私は一途なの。貴方の為ならこの命、捧げる事も厭わないわ」
◆「デニサ?そんなに恐い顔をしてどうしたのかしら?牛乳あるけど飲む?産地直送のとっても濃いミルクよ!…貴女のケーキを勝手に食べて、ゲイザーをボールにして遊んで、回復ポーションを媚薬にすり替えたことなら謝るわ…え?違うの?」 ◆「燿香。私は貴女を高く評価しているわ。こんなにも美味しいご飯を作れるのは紛れもない天才よ!侍よりも料理人を本業にすべきだと私は思うわ」
××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××
▼使い魔と武器
◆使い魔は「ゴースト」。 憑依によりあらゆる物質や一部の生物に取り憑いて支配をする能力を持っている。 強靭な鎧に憑依し騎士の様に剣を振るったり、人間の死体に憑依し相手を欺いたりすることなども可能。 反面、彼ら自身の戦闘能力は低く、憑依対象が存在しなければ無力に等しいことが欠点。 因みに主人に合わせて悪戯に加担したりするが、彼らの性格は意外にも堅実的で主人が暴走しないように常に目を光らせている。
◆希少な魔鉱石製の紫色の大鎌。 魔鉱石で作られた武器は使用者の内包する魔力によって性能が多様に変化する珍しい性質を持つ。
××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××
▼リンク
◆イラストの高解像度版と他クリエイター様による作品一覧
10 notes
·
View notes
Text
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/1ae90b344b4060cf1d2fe21b9e34971c/2d2f79e8a2898b9b-b8/s540x810/245df0a72a14868b7758e3eac55944e931c8d8d3.jpg)
【日本の有名温泉地はこれからどうなっていくのか】 数年前に訪れて感じた登別温泉の魅力が急速に失われていくのを目の当たりにした。 温泉の��質は最高だし、コンビニのおばちゃんも、お昼を食べたピザ屋さんの店員さんも優しくて感じが良かったが、正直『もう来ることはないかも』と思ってしまった。 外国人観光客(主に東アジア人)でごった返す入浴施設。湯舟にタオルを入れるのは当たり前、長い髪の毛も束ねずにバジャーっと入ってしまう人々の群れの中でちんまりと温泉に浸かる少数派の日本人。 脱衣所に一応注意書きもあったが全無視だもの。まぁ、そうよね、彼らがその辺に書かれてる注意書きを読んで実行するわけがない。 あまりにも人数が多すぎて、 『タオルは湯舟に入れてはいけませんよ。髪の毛はくくりましょう』 といちいち注意して歩くわけにもいかないし、掃除のオバチャンも見て見ぬふり。 こうなると彼女らが入ってきたら静かに出るしかない。不愉快な場所から一刻も早く離れたいと思う気持ちが勝ってしまう。男性のお風呂はどうなのかしら。 豊平峡温泉も同じような感じだった。豊平峡のほうがまだマシだったが登別は本当に酷い。 コレじゃあ日本人が寄り付かなくなるのも時間の問題だわよ。 近いうちに登別温泉は中国人の保養地となり、日本人にとってはパスポートの要らない中国、みたいな感覚になるだろう。 日本に着陸する着前の機内で、『日本で温泉に入るなら』の注意書きを入国カードと一緒に渡したりできないのかしらね。まぁやったところで効果は期待できないが。 帰り際、旅館前のバス停で、たった今着いたと思われる3、40代くらいのオッサン2人が大声で喋りながら(中国語)煙草を吸っていた。じぃっと見ながら通り過ぎると、目が合ったもののどこ吹く風。私が見ている前でタバコの吸い殻を雪に埋めて立ち去っていった。 みんなで使うものを綺麗な状態で保とうという気がないのは、国民性なのかもしらん。約50カ国旅をしたが、『街が汚なすぎる』という理由で出国を早めたのは後にも先にも中国だけだった。 こういう事を言うと『ヘイトだ!』 『差別だ!』と言ってくる日本人も居る。私だってこんなこと言いたかないが、日本全国がこの状態になってから慌てても遅いのだ。 あちらの人口を考えてみてほしい。 14億人いるのだ。 その気になれば1億人送り込んだって痛くも痒くもない。今は観光地が荒れる程度だが、日本人より中国人の人口が多い市町村が出来てきたら、チベット、南モンゴル、ウイグルの二の舞になることは目に見えて��る。現在進行形で他国を侵略している国の人々を警戒するのは当たり前のこと。
15 notes
·
View notes
Text
「店員さんイケメンで、ラストまでいたら良いことあるかも♪」
まだ行ったことがなくて、面白そうな店を物色していると、そんな書き込みを見つける。〇〇〇〇ってお店だ。ほんまかなぁ?と思いつつ、自分の目で確かめねばと、少し離れたその店へ初めて向かう。
扉を開けると、そこにはバーカウンターがあり、先客と目が合う。やべ、全員イケる。初めてだと告げると、ロッカーやシャワーの場所を案内される。マジか、店員さんほんまにイケメンや!はやる気持ちを抑えながら全裸になると、シャワー室が使用中だったので、一旦、バーカウンターへ。
「この店何で知ったんですか?」と聞かれるので、ネットで検索して見つけたと答える。書き込みのことは、黙っておく。関西の方なんですね、とか会話が進んでいくが上の空。ほんまにこのイケメン店員さんと?とか考えながらぼぉーっと過ごす。
シャワーが空いて、入れ替わりに中に入る。カラダを洗い、ケツマンコも念の為もう一度念入りに洗う。ふとシャワー室の外に人の気配がある。洗濯機が置いてあり、イケメン店員さんがタオルとか持ってきたようだ。洗い終わった俺は、そこでわざとシャワー室から出る。目が合う。そして不意に股間を見せつけてくる。え?イケメンでデカマラ様?カラダが濡れたままなのも気にせず、跪き咥える。頭に手が添えられそっと撫で回される。
「あとでヤらせろよ」
これが手口か!大歓迎だ👍
二人とも何食わぬ顔で、バーカウンターに戻る。シャンディガフを頼み、隣の客も含め談笑する。よく来られるんですか、とかなんとか。この歌、良くないですか?とイケメンデカマラ様が、かかっている曲を指して言う。良いですよね!と二つ返事でそれに乗っかる。さっきのプレイを思い出しながら、普通を装っているのが妙にドキドキする。
閉店時間が近付き、新しい客も入ってこない様子になった時、音楽を止め、入口の扉に鍵をかける。それを合図に、バーカウンター前のスペースに皆が集まる。イケメンデカマラ様が真ん中でシゴいて見せつけ、皆そこに群がる。やべぇ…やっぱデケェのたまんねぇ…あぁ…うめぇ…竿を両側からしゃぶるとかエロいなぁ…先走りも溢れてる…舌を絡ませ、玉も転がし、丹念に味わってゆく。
「後ろ向いて」
一旦放すと、俺の後ろに宛てがってくださる。嬉しい!イケメンデカマラ様の超デカマラを、俺のケツマンコで使ってくださるなんて!ズブ…ズブ…メリ…グワ…あぁぁぁぁ…たまんね…もう精子漏れそう…匂ってくる…やべぇ…あぁ…全部…入っ……た……ガッツリゆっくり犯してくださる。気持ち良過ぎて全身鳥肌が立つ。あぅ…上の口には、別のデカマラが突っ込まれる。
「いい穴だな」
あぁ…至福の言葉だ。どうぞ思う存分使ってください。心ゆくまで味わってください。
ズルッ!
え?急に引き抜かれてポッカリ開いたままになってしまう。あぁ…抜かないでください…あっ!また別のデカマラが嵌め込まれる。イケメンデカマラ様は、違う雄に嵌めている。全員食うつもりか。その迫力ある光景を眺めながら、自分��また串刺しにされている。どこを見ても、デカマラ交尾だ。雄同士はこうでなければ!抜き差しされるデカマラがめっちゃ尊い。誰かもう種付けしたのか、既に精子の薫りがしている。たまんねぇ…
そのとき、イケメンデカマラ様が、仰向けになった俺の目の前にまたやってきてくださった。神々しいそれをシゴいている。スゲェ、光り輝いて見える。どうやらこのままイクらしい。
「あぁ、気持ちいい…やべぇ…イクイク…イクイクイクイク……!」
その巨大な鈴口から大量の白濁の精子が吹き出し、俺のカラダに降り注ぐ。あぁ、俺もイキてぇ!すると、まだ精子が漏れているそれを、俺に嵌め込む。おぉぉぉぉっ……!種がローション代わりになって、簡単に奥まで入っちまう…あぁ、やべやべ、イキそう!その様子を見た他の雄たちも、俺に向けてシゴいている。
「おぉ、すげぇ、やっぱ今日一番いい穴ですね…種付けいいっすか?ってか、種付けるぞ…イク…イクイクイク…イクイクイクイクイク………ッ!!」
うわっ!他の雄達も一斉に射精してきた!たまんねぇ、やべやべ、俺もイクイクイク……っ!!
体中種まみれになり、皆汗だくで、精子を垂らしている。スゲェいい匂いだ。たまらねぇ。あ、ケツマンコの中で、ビクビクしている。気持ち良過ぎる。
この店、ヤミツキになりそうだ。笑
139 notes
·
View notes
Text
うまく騙されないように、人の思考のクセを知っておこう。
コミュニケーション
ブログ:安達裕哉の記事一覧
Twitter:安達裕哉(Books&Apps)
著作:頭のいい人が話す前に考えていること(ダイヤモンド社)
人には、どの人にもある「思考のクセ」が存在しています。
そうしたクセは、普段あまり意識されることはありませんが、「知っている」人は、それを良くも悪くも「実態を隠す技術」や「他人を操作する技術」として使うことがあります。
例えば、「アンカー効果」として知られている思考のクセがあります。
これは「予測を立てる直前に見た数字をアンカー(よりどころ)にしやすい」という傾向です。
当然これは、金儲けにも利用できます。
数年前、アイオワ州スーシティーのスーパーマーケットがキャンベル・スープのセールを行い、定価から約一〇%引きで販��した。数日間は「お一人様12個まで」の張り紙が出され、残り数日間は「お一人何個でもどうぞ」の張り紙に変わった。 すると、制限されていた日の平均購入数は七缶で、制限なしの日の二倍に達したのである。
このように、心理に関する知識は、成果を大きく左右することもあります。
では、このような「思考のクセ」。
他にどのようなものがあるのでしょうか。
1.直感で信じたものを覆すことはほとんどない。
言い換えれば、「第一印象で決まる」。
例えば、採用面接で面接官は
「最初の数分で得た、候補者への印象を検証するために、残りの殆どの時間を使う」
と言われています。(採用ミスはこうして起きます。)
第一印象が良ければ「採用するための質問をする」
悪ければ「落とすための質問をする」のが面接官です。
逆に言えば、候補者側は「とにかく第一印象を重要にせよ」というアドバイスに従う必要があるということです。
これは「文章」にも当てはまります。
例えば、人物描写をするときに、その人の特徴を示す言葉の並び順は適当に決めてはいけません。
明るい 素直 けち
と書くほうが、
けち 明るい 素直
と書くよりも、良い印象となります。
2.ベストケースしか想定しない
将来予測をするとき、人は「最もうまくいくケース」しか考えません。
しかし、実験によれば、99%の確率で終わると宣言した時間で実際にタスクを終わらせる人間は45%のみです。
これは「ホフスタッターの法則」と呼ばれ、コストを過小評価し、便益を過大評価する人間の思考の癖です。
稲盛和夫は「悲観的に計画し、楽観的に実行せよ」と述べましたが、経験的にこれを知っていたのでしょう。
3.人は独自性を誇張する傾向にある
「うちは特別だからね」という話をどの会社でも聞きます。
しかし実際にそれが特別であるケースは少なく、仮に違っていたとしても、その差はわずかに過ぎないのです。
むしろ、独自性バイアスは、必要以上のコストを掛けて、自分たちの独自性を守ろうとしますから、組織に不利益をもたらします。
むしろ「独自性を誇張しない人のほうが独自性がある」と認識すべきです。
4.物語VSデータは、物語が勝つ
人は物語が大好きなので、プレゼンテーション資料も、報告書も、物語性のあるものが好まれます。
これだけなら良いのですが、物語のできが良すぎると、人間はデータを見なくなります。
場合によっては、「データが少ないほど、物語としての辻褄が合いやすい」ので、データを排除しようとする人もいる���らいです。
ストーリーの出来で重要なのは情報の整合性であって、完全性ではない。むしろ手元に少ししか情報がないときのほうが、うまいことすべての情報を筋書き通りにはめ込むことができる。
賢くあろうとすれば、自分に有利なデータではなく、自分に不利なデータも集めなければなりません。
そうして初めて「物語」に騙されずに済みます。
5.確率を理解できない人は多い
まず、次の文章を読んでください。
リンダは三一歳の独身女性。外交的でたいへん聡明である。専攻は哲学だった。学生時代には、差別や社会正義の問題に強い関心を持っていた。また、反核運動に参加したこともある。
では、次の質問に答えてほしい
リンダは銀行員か、それともフェミニスト運動に熱心な銀行員か、どちらだと思いますか
聡明な人であれば、当然前者を選択するでしょう。
しかし、多くの人は後者を選択します。
複数の主要大学の学部生を対象に実験を行ったところ、八五~九〇%が、確率の論理に反して二番目の選択肢を選んだのである。しかも呆れたことに、この連中はとんと恥じる様子がなかった。 あるとき自分のクラスで「君たちは、初歩的な論理ルールに反していることに気づかなかったのかね」と怒ってみせたところ、大教室の後ろのほうで、誰かが「それが何か?」と言い放ったものである。
確率は説得の材料として、全く役に立たない事がよく分かります。
6.心配が多かったり、忙しすぎると、頭が悪くなる
多くの心理学研究によれば、自分を律することと、注意深く頭を使うことは、どちらも等しく、脳に負荷をかける行為です。
したがって、認知の負荷が高くなると、誘惑に負ける可能性が高いのです。
認知的に忙しい状態では、利己的な選択をしやすく、挑発的な言葉遣いをしやすく、社会的な状況について表面的な判断をしやすいことも確かめられている
このため、例えばある行為の結果について心配しすぎると、実際に出来が悪くなることも多いのです。
常に忙しく、給料も安い「ブラックな職場」では、利己的で、口が悪く、思慮の浅い人が増えてしまう。
ですから、これはもはや「社会悪」と呼んでも良いのではないかと思います。
7.好き嫌いで決まる
多くの人は
「それが好きな場合は、メリットばかり思い出す。」
「嫌いな場合は、リスクばかり思い出す。」傾向にあります。
スロビックのチームは感情ヒューリスティックのメカニズムを調べる実験を行い、水道水へのフッ素添加、化学プラント、食品防腐剤、自動車などさまざまな技術について個人的な好き嫌いを言ってもらったうえで、それぞれのメリットすると、二つの答はあり得ないほど高い負の相関を示した。すなわち、ある技術に好感を抱いている場合はメリットを高く評価し、リスクはほとんど顧慮しない。逆にある技術をきらいな場合はリスクを強調し、メリットはほとんど思い浮かばない。
したがって、物事を通しやすくするには、あれこれ論理を組み立てるよりも、「好かれる人」になることが最も簡単です。
SNSを見れば、多くの人は、あれこれ理由をつけて主張をします。
「ワクチンが〜」
「フェミニズムが〜」
「子育てが〜」
「社会保障が〜」
でも、一皮むけば、
肯定的な意見は、「それが好き」。
否定的な意見は、「それが嫌い」。
そう覚えておいて、ほぼ間違いありません。
8.人は慎重に考えるよりも早く一つに決めたい
いくつもの選択肢を並行して考えることは、認知的な負荷が高い状態です。
認知的な負荷が高い状態は疲れますから、仮に選択が間違っていたとしても「早く決めて楽になりたい」と、思うのです。
これを「コミットメントの錯誤」と言います。
「たまたまモデルルームを見に行ったら、そこで買ってしまったよ」
と言う発言は、コミットメントの錯誤の典型であり、家や保険など、選択肢が無数にあり、かつ高額な買いものが、想像よりはるかに簡単に行われているのは、そのためです。
なお余談ですが、人には「自分が持っているものを高く評価する」という思考のクセ(保有効果)があり、高い買い物をしたとしても、後悔することはめったにありません。
「買わせてしまえばこっちのもの」と思っている営業マンは少なくないでしょう。
9.簡単にわかるものが好かれる
認知が容易なものほど好かれます。
例えば、見やすい表示、以前に聞かされたことのあるアイデア、見覚えのあるマーク。
こういったものは認識がしやすいため、それだけで「好ましい」と感じられます。
(出典:ダニエ���・カーネマン ファスト&スロー)
また、機嫌がいいときや、体調のいいときには、「好ましい」と評価することが多くなりますから、上司の機嫌を見て、何かを提案するのは正しい行動です。
ただし、これは極端な話、「内容を問わない」という事でもあります。
「鶏の体温」という表現を繰り返し示された人は、「鶏の体温は四四度である(もっともらしい数字なら何でもよい)」という文章が出てきたときに、正しいと判断しやすい。 文章の一部になじんでいるだけで、全体に見覚えがあると感じ、真実だと考えるからだ。ある発言や文章の情報源を思い出せず、手持ちの情報とも関連づけられないとき、あなたはつい認知しやすさを手がかりにすることになる。
注意をしないと、「何度も見せられている」と言うだけで、それを真実だと信じてしまうかもしれません。
10.自分の頑張りには甘い評価をつける
チームで仕事をする場合、自分のほうが他のメンバーよりがんばっており、他のメンバーの貢献度は自分より小さいと考えがちです。
例えば、各自がチームに対して、どの程度の貢献をしているかを百分率で表してもらうと、チーム内のメンバーの数値の総和は100%を超えてしまいます。
あなたはもしかすると、自分に配分された報奨以上の貢献をしたのかもしれない。だがあなたがそう感じているときは、チームのメンバー全員も同じ思いをしている可能性が高い。このことは、誰もが肝に銘じておくべきである。
これは、性格的な要因はごく小さく、誰でも同じような傾向を示します。
なぜかと言えば、「自分の貢献が一番思い出しやすく」かつ「思い出せないものより思い出せるものの方が強力な説得力を持つから」です。
投票を呼び掛ける活動は、投票日直前にやるほうが強力、という、ごく当たり前の話ではありますが。
これを利用可能性ヒューリスティックスと言います。
人事評価は自己申告を基にしてはなりません。
大抵の場合、過剰評価となってしまいます。
20 notes
·
View notes
Text
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/91a21a2b764b9bb18547d49b24dcfb4b/66eabeb15dd49283-df/s540x810/af7eeb008addf392cf18709f4cf4d882009bac3c.jpg)
Kamimeguro, Meguro, Tokyo / Sep. 2023
タンデムステップステーのアルミ肌が腐食しているので根っこまで荒研ぎしてペーパーでボカしてコンパウンドで仕上げ。研磨ってのは追い込めば鏡面まで止まらなくなるのだけど何でもピカピカってのはあまり好きではなくメッキは錆びなく曇りなく輝いていて欲しいけどアルミは若干鈍いくらいの方が好きで周囲とのバランスもあるけど磨き過ぎないよう注意。その他ボルト、ナット、ワッシャー、グロメットなど以前買っておいた細かいパーツがどこの誰が不明になってしまったのでパーツリストみながらNo.で照合��ひとつ終わるとふたつ気になりキリがないけどそれが趣味嗜好で楽しみなのだろう。どうしても新型の新車より愛すべき中古を選んでしまう。しかも市場価値のない不人気車種、ニッチなのが好きだったりして困ったものだ。
65 notes
·
View notes
Quote
「68個のお節介な助言」 著者 ケヴィン・ケリー Kevin Kelly 訳 堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "68 Bits of Unsolicited Advice" の日本語訳である。 68個のお節介な助言 今日は私の68歳の誕生日である。ロッキングチェアに座りながら、若者に助言したい気分になっている。私からの誕生日プレゼントとして、諸君に68個の短いお節介な助言を進呈する。 (訳注:この文章は2020年4月28日に発表された。フェイスブックでのケヴィン・ケリーの記述によれば、実際の誕生日は4月30日である。) ・意見の異なる人から、さらに言えば気に入らない人からも、何か学ぶことがあるはずだ。彼らが信じていることの中に真実があるかどうか確かめてみなさい。 ・熱心に取り組めば、知能指数が25ほど上昇する。 ・常に締切期日を決めておきなさい。締切があることによって、的外れなもの、ありきたりなものが排除される。締切があるので、完璧を目指さなくてもよい。そのかわりに、他と異なるものを作るべきだ。相違は望ましいものである。 ・ばかばかしいと思われる質問をためらってはいけない。そのような場合の99%は、他のみんなが同じ疑問を感じているが、恥ずかしがって質問しない状況である。 ・人の話を上手に聞くことができるというのは、重要な能力である。大切な人の話を聞くときは、それ以上話すことがなくなるまで「もっと聞かせて」と言い続けなさい。 ・価値のある年間目標は、1年前の自分が信じられないくらい無知だったと思えるほど、あるテーマについて学ぶことである。 ・感謝は、他のすべての美徳を引き出すものであり、その気になれば上達できるものである。 ・人に食事をおごることは、必ず良い結果につながり、容易に実行できる。昔からの友人に効果があるし、新しい友人を作るためのすばらしい方法でもある。 ・万能接着剤を信用してはならない。 ・いつも子供に読み聞かせすれば、親子の絆を深めるとともに、子供の想像力を高めることができる。 ・クレジットカードを信用払いのために使ってはならない。信用払い、すなわち借金をしても良いのは、住宅のように交換価値の増加する可能性がきわめて高い物を入手するための借金だけである。大部分の物の交換価値は、それを購入した瞬間に減少または消滅する。借金して損をすることがないように。 ・プロフェッショナルとは、失敗から穏便に回復する方法を知っているアマチュアにすぎない。 ・普通ではない主張を信じてもらうためには、普通ではない証拠が必要である。 ・グループの中で最も賢い人になってはいけない。自分よりも賢い人たちと付き合って、彼らから学ぶべきである。さらに望ましいのは、自分と意見が異なる賢い人を見つけることである。 ・会話における「3回」の法則。本当��理由を知るためには、ある人が言ったことについて、より詳しく説明してもらいなさい。もう一度、そしてさらにもう一度。3回目の答えが真実に近いものである。 ・一番になるな。唯一になれ。 ・みんな遠慮しているのだ。他の人は、あなたが自己紹介するのを待っている。他の人は、あなたが電子メールを送るのを待っている。他の人は、あなたがデートに誘ってくれるのを待っている。思い切ってやってみなさい。 ・誰かに断られたとき、自分自身が否定されたと思ってはならない。その人もあなたと同じ状況だと思えば良い。忙しい、先約がある、気が進まない。後でもう一度頼んでみなさい。2回目の依頼で成功することが非常に多い。 ・習慣の目的は、自己交渉という行為を省略することである。実行するかどうか決めるのにエネルギーを使う必要がなくなる。ただ実行するだけだ。良い習慣は、真実を述べることから歯磨きまで広い範囲にわたっている。 ・迅速さは、敬意の表れである。 ・若いうちに、少なくとも6か月から1年くらいの間、できるだけ貧乏な暮らしをしてみなさい。所持品をできるだけ少なくして、小さな部屋またはテントで豆と米だけを食べて、「最悪」の生活がどんなものかを体験するのだ。そうすれば、将来、リスクを冒す必要が生じたときに、最悪のシナリオを恐れなくてもすむだろう。 ・本当の話、「彼ら」というものは存在しない。 ・あなたが他人に関心を持てば持つほど、彼らはあなたに関心を持つようになる。関心を持たれる人になるには、関心を持ちなさい。 ・できるだけ気前よく振る舞いなさい。死ぬ間際になって与え過ぎの人生だったと後悔する人はいない。 ・良いことをするためには、ただそれを実行すればよい。立派なことをするためには、それを何度も何度も何度も実行すればよい。すばらしいことをする秘訣は、やり直すことである。 ・黄金律を守れば必ず役に立つ。それは、他のすべての美徳の基盤である。 (訳注:黄金律とは「何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ」という行動規範を指す。) ・家の中で探し物をして首尾よく見つかった場合には、それを使い終わった後、見つかった場所に戻してはならない。最初に探した場所に戻すべきである。 ・貯金および投資は、いずれも良い習慣である。あまり深く考えずに少額のお金を長年にわたって定期的に投資するのも、蓄財の一つの方法である。 ・誤りを犯すのは人間の行為である。誤りを認めるのは神の行為である。自分の犯した過ちを迅速に認めて責任を取り、適切に是正することができれば、これほど人の価値を高めるものはない。失敗したときは、素直に認めなさい。この責任感は、きわめて効果的なものである。 ・アジアでの地上戦に関わってはならない。 (訳注:「自分の能力以上のことに手を出すな」という意味。朝鮮戦争やベトナム戦争での米国の経験を踏まえた言葉として昔から使われている。) ・顧客に尽くすことに注力しても良いし、競争相手に勝つことに注力しても良い。いずれも有効だが、どちらかと言えば、顧客に尽くすほうが効果は高いだろう。 ・目立ちなさい。いつも目立つようにしなさい。ある成功者の言葉によれば、成功の99%は目立つことである。 ・創作過程と改良とを区別しなさい。執筆と編集、彫刻と研磨、製造と分析を同時にはできない。もし同時にしようとすると、編集者が創作者の手を止めてしまう。発明しながら選択してはならない。スケッチしながら修正してはならない。草稿を書きながら考察してはならない。着手する前に、創作者の意識は判断から解放されている必要がある。 ・失敗がときどき起こらないのであれば、順調に進んでいるのだ。 ・おそらく最も直感に反する宇宙の真理は、他人に多く与えれば与えるほど得られるものが多くなる、ということである。これを理解することが、知恵の第一歩である。 ・友人は、お金よりも良いものである。お金があればほとんど何でもできるが、友人がいれば可能性はさらに広がる。自分で船を所有するよりも、船を持っている友人がいるほうがいろいろな点で望ましい。 ・正直な人をだますのは難しい。これは真理である。 ・物が見つからない場合、最後にそれを見た場所から手の届く範囲内に存在している割合は95%である。その半径の中で可能性のある場所を探せば見つかる。 ・あなたの評価は、あなたが何をしたかによって決まる。何を言ったか、何を信じているか、誰に投票したかではなくて、何に時間を使ったかである。 ・旅先で、ケーブル、アダプター、充電器をなくした、あるいは持って来るのを忘れた場合、宿泊しているホテルに尋ねてみるとよい。今どきのたいていのホテルには、誰かが置き忘れたケーブル、アダプター、充電器が多数保管してあって、おそらくその中に適合するものがあるだろう。借りた後、それをもらえる場合も多い。 ・憎悪は、憎まれている人に影響を及ぼさない災いである。憎む側の人だけに害を与える。怨恨は毒のようなものだと思って捨て去りなさい。 ・向上には限度がない。才能は公平には与えられていないが、ものごとを始めるレベルは、いくらでも高くすることができる。 ・何か大きなプロジェクト(住宅、映画、イベント、アプリなど)が90%完成したと思ったとき、残りのこまごまとした無数の項目を片付けるために、また90%の時間がかかる。覚悟しておきなさい。 ・人が死ぬときには、自分の評判以外のものは絶対に何も持っていくことができない。 ・年を取る前に、できるだけ多くの葬式に参列して、まわりの人の話に耳を傾けなさい。誰も故人の業績を話題にしていない。人々が覚えているのは、故人が活動していたときの人柄だけである。 ・何か実体のある物を買うためにお金を払うときは、その物の寿命が尽きるまで、修理、保守、廃棄にお金がかかることを覚えておきなさい。 ・現実のものごとは、ひょっとしたらありうるかも、という想像上の仮説から始まっている。したがって、想像力は、この世界で最も重視される能力であり、努力すれば上達できる能力である。��れは、他の人たちの常識を無視することが利点となる唯一の能力である。 ・危機や災害が起こったら、それを無駄にしてはいけない。問題のないところに進歩はない。 ・バケーションの旅行では、都市を避けて、行程の中で最も遠い目的地へ最初に行きなさい。遠隔地で異質性による衝撃を最大限に感じておけば、その後、復路の行程では、都市の見慣れた快適性をありがたく受け入れられるだろう。 ・将来何かをしてほしいという要請を受けたら、自問自答してみなさい。その日程が明日である場合、それを引き受けるか。この選別テストに合格する行動予定は、そんなに多くないだろう。 ・本人に直接言いにくいことを、他の誰かに電子メールで言ってはならない。なぜならば、いつかきっと本人がそれを読むことになるからである。 ・あなたがどうしても職に就きたいと思っている場合、雇用主から見れば、あなたは数ある問題の一つにすぎない。その雇用主の抱えている多くの問題をあなたが解決できるならば、職を得られる。職を得るためには、雇用主の立場で考えなさい。 ・芸術は、あなたが見逃しているところに存在する。 ・物を手に入れて深い満足感が得られることはめったにない。しかし、何かを経験することによって深い満足感が得られる場合はある。 ・調査における「7段階」の法則。七つの段階を進んでいくと、目的のものを見つけることができる。最初に尋ねた人が知らなければ、次は誰に尋ねればよいかを教えてもらう。これを繰り返す。7番目の人まで尋ねていけば、ほとんどの場合、答えを見つけることができる。 ・謝罪の方法。迅速に、具体的に、心を込めて。 ・電話での勧誘や提案に応じてはならない。急を要するというのは口実である。 ・誰かがあなたに対して意地悪な、無礼な、悪意ある、または、ひきょうな態度をとるならば、その人は病気だと思いなさい。そうすれば、共感しやすくなって対立を緩和できるかもしれない。 ・ガラクタを排除すれば、本当の宝物のための余地が生まれる。 ・有名になろうとは思わないほうがよい。誰か有名な人の伝記を読んでみなさい。 ・経験が過大評価されている。人を雇用するときは、適性のある人を採用して技能を教えるようにしなさい。最もすばらしい、あるいは立派な結果を出すのは、その仕事を初めてする人である。 ・休暇+災難=冒険。 ・道具の購入方法。最初は、できるだけ安い道具を探して買いなさい。頻繁に使うものは、良い物に買い換えなさい。ある道具を仕事で使わなくなったら、財力が許す範囲で最も良いものを買いなさい。 ・さりげなく20分の仮眠をとる方法を身に付けなさい。 ・何に情熱をもって取り組むべきかわからなくて行き詰まったときは、至福を感じることを目安にすればよい。多くの若者に役立つ教訓は「何でも良いから、何かに熟達しなさい」ということだ。あることを習得すれば、その延長線上でもっと喜びを感じる方向へ進むことができて、最終的には自分が至福を感じるものがどこにあるかを発見できるようになる。 ・100年後には、今の私が正しいと思っていることの大部分が間違いであると証明されるはずだ。もしかしたら、あきれるほど間違っているのかもしれない。そこで私は、今考えていることの中で何が間違いであるかを見つけようと努力している。 ・長い目で見れば、世界の将来は楽観主義者が決める。楽観的になるために、私たちが抱えている多くの問題を無視する必要はない。人間の能力が向上して問題を解決できると想像すれば良いのだ。 ・全世界は、あなたの背後であなたが成功するように画策している。このプロノイア(支援妄想)を信じれば、行動しやすくなる。
「68個のお節介な助言」: 七左衛門のメモ帳
10 notes
·
View notes
Text
無題
平穏よりも胸のときめきをいちばんにしたら世界のぶあつい皮膚が一枚めくれたかのようになにも��もが歌い踊りかがやきはじめたのをいまでも覚えている。わたしは親が厳しくて外泊できないけれど、そのあいだに同級生の子たちはうつくしい島の海に反射する満月をみて、だれかと夜通しぴたりとからだをあわせて内緒話をするような、今にもぷつりと切れそうな糸のように細くて鋭い若さを世界の夢に浸らせている。感性を野放しにして、こどものころの感動をひとつずつ取り戻す時間がわたしにも必要だった。けれど思いどおりにいかないこともある、それも定めとおもって歯をぎゅっとくいしばる。わたしには必要だった。路上、白い廊下みたいに澄んだ朝霧をかんじる時間。薄いトップス。ズレた口紅。酔った勢いで入れ墨を彫ってしまう危うさ、煙ったクラブでなにもかんがえずに踊って、好きな男と寝て一限目をサボるとか、夜の街頭を走り抜け、くだらないことに時間とお金を費やすこと。「それだけじゃない、夜に遊ばなくても昼に釣りをしたりサッカーしたりそういう遊び方だってあるだろう。そっちのほうが幾分もまともだ」 おとうさんは夜遅くに帰ってきたわたしを叱りつけ、そう言った。わたしはけしてワルにあこがれているのではなくて、ただただ綺麗なものに飽きただけだった。わたしにとって祈りや信仰はさいしょから型があってそれに当て嵌めてハイ完成みたいなかわいいお菓子作りのようなものじゃなかった。自らを成り立たせるピースを集めた上でそれを食い尽くすくらいの覚悟や貪欲さがあなたにはある?わたしにはそれが足りなかった。昔も今も自分でうつくしい歌をつくれない。うつくしいものがたりをかけない。うつくしい絵を描けない。世の中にはフォロワーが万桁いる女子高生がいて、今、何千もの美術展が開催されていて、明日、いつかオリンピックに出るであろう少年がはじめてスケボーに乗るかもしれない。わたしには何もできないかもしれないけれど、彼らの生き様はわたしをわたしたらしめる微かなエッセンスとしてわたしに溶け込む。それを祈りという言葉で表象してはだめ?これからのことをかんがえると、ずっとどきどきする。目の前の光景が、訪れたことのない地の光が、風が、わたしを、わたしのからだを必要としてる気がする。世界中に張り巡らされた血管がわたしの心臓部にも繋がっているような心地。死ぬ5秒前ってどんな感覚なのかしらないけど、築き上げた塔が崩れてゆく感じなのかな、雪景色のような。
無題
朝起きたら腕に友達の噛み跡と身に覚えのない痣が3つくらいあった。耐え難い疲労がからだのあちこちにひっついて、入れ墨と化している。活字の海を、本をその背に背負えたらよかったのに、今のわたしを崖っぷちに引き止めているのはうつくしい言葉でもなくて、泥に塗れた重いカルマ。イヤホンの先から垂れ流れる音楽すらも風のように軽やかで自由なものではなくて、ねばねばした気持ちわるくてかなしいものに聴こえた。夏と、そのあつさと、その底知れぬ闇に街ゆくものすべてがこころのずっと奥の方で平伏している。昼過ぎにスクランブル交差点前の巨大スクリーンが薄青い空を泳いでいるようにみえたこと、街ゆく人の肌色が、シャボン玉のようにその熱を吸収して発光していたこと、ぜんぶなんか夢みたいにふわふわしているかんじがした。もうすぐでなつやすみなのに、大学入ってからそれまでもずーっと夏休みのような感じだったからあまりどきどきしない。みずみずしくずっと光っていたい。わたしもいつかデカい人間になりたい、いつかいつかいつかという文句ばかりが増えてゆくのを横目でみて、ぜんぶカサブタを剥がすように振り解いて拭ってくれる奇跡みたいな命、日々、音をどうしても期待してしまう。どうすればいいんだろーしにてーと思いながらまたあしたも友人と夜ご飯をたべにいく約束した。それでまた家に帰って、朝起きて虚無感に苛まされて、の繰り返しを大量の課題で中和する。薄暗い中でたべるごはんとか朝早起きして化粧をすることじゃない、今はなにもない海とか草原でなにも繕わずにその自然のデカさとか愛を仰向けになって享受するのがいちばんただしいきがする。たすけてと呼ぶには大袈裟すぎるし。わたしはわたしのことをぜったい見放さない、それだけで充分いっぱいすてきでしあわせで救いだということを今じゃなくてもいい何年もかけて真実にしていく、揺るがない愛に変えていきたい。
end
泣き出しそうに張り詰めた空気に鼻を啜る。世界の彩度が落ちて、ぶあつい服を着た街ゆく人たちが皆んなちっちゃな怪獣みたいにみえる。肌寒い。外はずっと灰色、モスグリーン、レモンみたいな匂い。大きな木が揺れて、木の葉の上に横たわっていた雨の滴が霧のように3秒間くらい降った。最近は毎日毎日やることが多くて、それをこなしているあいだに1日が終わる。3日連続で化粧を落とさずに寝てしまった。多くの人が電車にのっているときに外の景色に目をやらないのと同じ感覚で、わたしも生活の外側にひろがる微かな動きに鈍くなった。ずっと特別でありたかった、1番愛されたかった、そういった思春期的な熱望とどんどん疎遠になっていく自分に日々焦ったり安堵したりしている。だけど同時に、わたしの中をまだ生きている17歳のわたしがその面影をときどき覗かせる。期待させる。突拍子もなく走ったり、ゲラゲラ笑ったりする。些細なことで泣いたり、理不尽な世界に怒っている。良くも悪くも変わっていくのなら、これからの自分に期待をしたい。アルバイト先では後輩が6人くらいできて、みんなわたしよりも仕事ができる。わたしはもともと注意をされると衝動的に泣いてしまうところがあったし、シンプルに忘れっぽかった。あまりにも器用に仕事ができないので、ある日店長とそのことについて話し合ったら意識の問題と言われた。その1、人からのアドバイスに劣っている自分を見出してはだめ。その2、素直に人からの意見を受けとる。その3、自分のためでなくだれかのために働く。この3つを約束した。夜の繁華街で50歳の男性に飲みにいきませんかと声をかけられたり、あした授業にどんな服でいくかを考えながら化粧品を見に薬局に寄り道したり、腕に点々とのこる虫刺され痕をみて、それを残した蚊のことを考える。あした、図書館で借りた本の返却期限。わたしもちっちゃな怪獣になって寒さをまるごと食べてしまいたい、寒い日の、霞んだ光やクリアな淋しさ、果実のようにぎゅうぎゅうに酸っぱい気持ちを。
slow burning
大学一年生というよりも、高校四年生というような振る舞いをしているなあ、と自分のことを客観視する。新宿の横断歩道橋から行き交う人々を眺める。つい最近まで、委員会の同期の仲の良さにムラができていて、グループとかカーストとかそういう言葉が浮上してきてしまうほど揉めそうになっていた。それでも、それぞれが居心地の良い場所にしようと歩み寄っている。こういう、諦めによる愛想ではなくて心からの気持ちに胸を打たれる。明大前の飲み屋で酔っ払って「俺みんなのこと愛してるよ」と照れ笑いする先輩に、わたしたちみんな、キモいねー���んて言って茶化した。そのあと夜の大学で騒いでいたら警備員に注意された。机の下に10円玉を落としたのを拾わないで帰る。いつまでも赦されていたい、わたし、山猫のような女の子でいたかった。すぐ隣、肌すれすれにだれかの温もりを感じて弱さを誤魔化すのではなくて弱さを共鳴しあっていたい。「東京の人は生き急いでいる」なんて言葉があるけれど、わたしは美しい光景がそこに広がっていれば必ず立ち止まる人でありたい。仕事に遅れそう、とか、終電が、とかじゃない、好きな人たちのためだけに忙しくありたい。恋人は待ち合わせをするとき、「どこでおちあう?」と聞くのだけど、高2の頃、初めて会う日、それを「(恋に)落ち合う」と勝手に解釈して死ぬほどどきどきしたのを思い出した。それからわたしも「どこで落ちあう?」と聞くようにしている。ドア窓の形に切り取られた青い影が電車のフロアに映って、がたんごとんという音に沿ってフィルム映画みたいに小刻みにうごいていた。池袋で新疆料理をたべて、お腹を下す。スペイン語の中間試験。木曜日、ほんとうは1限に英語の授業があったんだけど、財布を忘れたいせいで交通費が若干足りなくて新宿駅から乗り換え先の電車に乗れなかった。その旨をインスタのストーリーに載せたら、��度しか喋った事ない同じクラスの男の子から「抜け出していくわ、」とだけ連絡が来て、本当にきてくれた。クラスで唯一金髪で、派手で、いつも高そうな服を着ている。ピーナッツをぼりぼり食べながら、ダーツをする。わたしが2回勝って、可哀想だったからあとの1回は負けてあげた。それからは何も無かったかのように授業では一言も喋らない。お互い、目を合わせないふりをしているような、ふしぎな距離感を保つ。渋谷で5分1000円の手相占いをしたら、鎖みたいにいくつもの線が絡まっていますね、と言われた。意外と気にしいなんじゃないですか?「そうですね」と答える。駄菓子屋で1000円使い切ったほうが幸せになれそうだとおもった。電車の隣の線路にカラスが一羽いた。こんなに近くでみるのははじめてだ、と思って、じーっとみつめた。黒なのに黒じゃなくて、光を受けて渋いグリーンや紫っぽくみえる羽毛に目を見張る。なんか、空はどこまでも真っ青なのに光の細部だけ色があたたかい夕方前みたい。ふわっとなにかに気付いて、じーっとそれを見つめて、そこになにかが“視える”とぜんぶ途端にスローモーションになって、焦燥感や虚しさがたちあがってくる瞬間がある。からっぽなのにぎゅうぎゅうな感じ。AirPodsをケースにしまう音が体感的に5秒間くらい耳に残ったり、自分の息遣いにどきどきしたり、すれ違う男子高校生の会話声や、鳥が羽をはためかせる様子がクリアに輪郭が保ったまま空中を転がる。ガムを買って噛みながら、心のもやもやしたなにかを同時に小さく噛み砕いてゆく。光の洪水。家に帰ってパスタをたべたあと、お風呂で下の毛をつるつるにする。夕方終わりにお風呂に入るの、とても好きだなあと思う。コンタクトレンズを外さないまま、化粧も落とさずベッドへダイブする。瞼の裏に東京タワーの赤がたましいの塊みたいにまあるく光っている、はやく何もかも諦められる年齢になりたいと思う。
無題
なんかまじでわたしが疲弊していて悲観しているのか、世界が残酷なのかわからなくなってきた。脳科学の講義を受講したあと、テキトーに混雑した休日の街をあるいていたら皆んなの脳みそが透けて浮きでてきそうで気持ち悪くなった。地球4周分の神経線維。そう、どでかい爆弾が街ゆく人々の頭蓋骨に葬られている。ニューロンが軸索を介してつながってゆく、放出と受容を繰り返してみんな手を繋ぎあってゆく。セール中でバイトの雰囲気がぴりぴりしていて、みんな資本主義の豚みたいに働いていた。うつくしくないとおもったし、私も美しくなかった。結いた髪に、ぴたっとあげられた前髪。なにを思っているのかを書くのがずっと怖かった。もしかしたら私の感じているこの欲望はとても汚らわしいもので、それゆえにだれかを傷つけてしまうかもしれない。でも、言葉にしなければすぐにわすれてしまう感情に名前をあげなくなって、水をあげなくなって、そうしたら、じぶんの脳みその溝をうめていたみずみずしい苔までもがすっかり枯れきってしまって虚構を連ねるようになった。空洞に哀しみの音だけが響き渡る。友達はいるけど、私はその友達の1番になれない。恋人みたいな人はいるけど、私はその恋人の1番にはなれない。1番っていうのはほんとうの意味での1番、2番とか3番とかがいない1番。圧倒的な2人の世界の中でのフェアで高貴な1番。有名になりたかった。文章でも外見でも写真でもなんでもいい、だれにも敵わない羽根で世界を羽ばたいてみたかった。わたしを選ばないで、そこらへんのそれっぽくかわいい女の子を選ぶかっこいい男の子たちを信じられないでいる。外国に行ったらモテるよ^_^と投げかけられた言葉について何回も考えるけど、考えるたびにかなしくなる。でもね、神様はいるとおもうの。木漏れ日の首筋に、砂丘のしずけさに、広大な空の一枚下に、その温もりと永遠が芽吹いているのをしっている。そのたびに、わたしはこの世界に愛されていて、まだ19歳で、まだ何にでもなれて、そして世界を(気持ちがあふれてしまいそうなくらい)等身大で愛しているドラゴンみたいにかわいい女の子だとまじないを唱えるようにして心を強く保つ。アスファルトに散った桜が朽ちて、吐瀉物のようにグロテスクにぬるい光を浴びている。走り抜ける!だれかの憎悪の中に、疑念の中に、見下しの中に憧憬の眼差しを覚えながら。東京で灯される光の数だけ、アフリカの広原でつややかな花が咲けばいいのに。光の重さの分だけ、銃弾が軽くなればいいのに。帰り道、ひさしぶりにパンを買って帰った。
日記
弟がiPadのタッチペンを無くしたらしくて、それを聞いた母がすぐにAmazonで検索して新しいのを買った。こういうとき、ほんとうになんか小さなことだけれど、すごく心が愛にみちる。
大学の新校舎の建物のにおいが400人もの人が集まった大教室の縁をすべっていく。扉を開けた瞬間、目と目と目がわたしの顔を捉える。湿気漂うフロアにだれかがペンを落とす音、先生のマイクが吐息までもを拾って湿った熱を加速させる。「儚いって聞いて何を思い浮かべますか?蝶?蛍?蝉?トンボ?」 教授がそう聞くと、みんなのえらぶ選択肢がちょうど均等に分かれる。講義が終わるといつもすぐに帰るイケてる男の子が蛍を選んでいて、なおさらかっこよく見えた。わたし、インスタのフォロワーが490人いるんだけど、その人数って今見てるこの人たちよりももっともっと多いのかと思うとなんか心強いような息苦しいような、不思議な気持ちになるなーとぼんやり思った。君たちはぶっちゃけ勝ち組です、という先生がキモかった。海外の大学院に行きたい。わたしはもっともっと色々な人を知るべきだし、美しい景色にであうべきだし、貪欲に学ぶべきだとおもうから。聡明になって、お金を稼いで、将来だいすきなひとたちにたらふくご飯をたべさせてあげたい。お母さんとお父さんが育ててくれた、守ってくれたこの心の真ん中にそびえる愛情のかたまりを誰かに分け与えていきたい。でも、そうとも思うけど、逆にそれをこなごなにさせてくれる危険性や若さゆえの解放にも目が眩んでしまうの。「今しかできない」ってとてもずるい言葉だなあ。
19さい
19歳とかいちばん呪われていた1年だった。まだハタチじゃないけど、もうそうさせて、と思うくらいに、1年のあいだに10年分くらいの幸せと不幸せがぎゅうぎゅう詰めに、どっちがどっちかわからなくなるくらいに入り乱れててくるしくてさみしくて悲しかった。くるしかった。わたしと同じ純度で、等しく、あいしてほしい。あいされたい。
8 notes
·
View notes
Text
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)12月6日(金曜日) 伍
通巻第8538号
カールソン、ロシアのラブロフ外相に独占インタビュー
連載(その3。最終回)
*************************
カールソン(以下「C」)ワシントンの同じ政策立案者たちが20年前に持っていたビジョンは、台頭する東側とのバランスを取るためにロシアを西側陣営に組み入れない理由がない、というものだったと思う。まだそれが可能だと思いますか?
ラブロフ(以下「L」):そうは思わない。最近、プーチン大統領がヴァルダイ・クラブで政治学者や専門家に語った際、2022年初頭の状況に戻ることは決してないだろうと述べた。その時、彼は(どうやら彼自身だけでなく、公の場でこのことについて語った)西側諸国と対等になろうとするすべての試みが失敗したことに気づいたのです。
それはソ連の崩壊後に始まった。我々は今や「自由主義世界」、民主主義世界、「歴史の終わり」の一部となったという高揚感があった。
しかし1990年代には我々が、せいぜい下位パートナー、おそらくパートナーでさえないとして扱われていたことが、ほとんどのロシア人にとってすぐに明らかになった。
西側が望むように物事を組織し、オリガルヒと取引を交わし、資源や資産を購入できる場所として扱われていたのだ。おそらく米国は、ロシアを自分たちの懐に収めたと決めたのだろう。しかし、ボリス・エリツィンの任期が終わる頃には、彼はロシアにとってこれは望ましくないことだと考え始めていた。
彼がジョージ・ブッシュ・ジュニア、バラク・オバマと会談した時も同席していました。ブカレストでのNATO会議の後、 2008年にNATO・ロシア首脳会談が行われ、ジョージアとウクライナがNATOに加盟すると発表されました。
そして、彼らはそれを私たちに売り込もうとしました。私たちは「なぜ?」と尋ねました。昼食の席でプーチン大統領が「これはなぜ?」と尋ねました。いい質問ですね。そして彼らは「これは義務ではない」と言いました。
C:どうしてですか?
L: NATO加盟の手続きを始めるには��正式な招待が必要です。ウクライナとジョージアはNATOに加盟するスローガンが最初にトビリシの一部の人々の強迫観念になったのは、ミハイル・サーカシビリが正気を失い、ロシアの平和維持部隊を地上に派遣してOSCE保護下で戦争を開始したときでした。
ウクライナ人にとっては、もう少し時間がかかりました。彼らは親欧米の雰囲気を醸成していました。親欧米は基本的に悪いことではありません。親東も悪くありません。悪いのは、人々に「どちらか一方、私に付いてこなければ私の敵だ」と告げることです。二者択一だということです。
実際、最初のクーデターは2004年に起き、第2回投票の後に同じヴィクトル・ヤヌコビッチが大統領に就任しました。
西側は大騒ぎし、第3回投票を行うようウクライナ憲法裁判所に圧力をかけました。ウクライナ憲法では、投票は2回までと定められています。
西側の圧力を受けた憲法裁判所は、初めて憲法を破りました。そして、親西側の候補者が選ばれました。当時、これらすべてが起こり、沸騰していたとき、ヨーロッパの指導者たちは、ウクライナ国民は我々の味方になるのか、それともロシアの味方になるのかを決めなければならなくなったのです。
C:大国の振る舞い方です。一定の軌道があり、現在はBRICS 対 NATO、米国 対中国です。あなたはロシアと中国の同盟は永続的だと言っているように聞こえます。
L:私たち(中露)は隣人です。そしてもちろん、地理はとても重要です。
C:しかし、あなた方は西ヨーロッパの隣国でもあります。そして、事実上、西ヨーロッパの一部なのです。
L:西ヨーロッパはウクライナを通じて我々の国境に来ようとしています。アゾフ海にイギリス海軍基地を設置する計画がほぼ公然と議論されていました。クリミアが注目されていました。
クリミアにNATO基地を作ることを夢見ていました。
たとえば、私たちはフィンランドと非常に友好的でした。しかし、フィンランド人は一夜にして、ヒトラーの最良の同盟国だった第二次世界大戦の準備初期の頃に戻ってしまいました。
こうした中立、友情、一緒にサウナに行くこと、一緒にホッケーをすること、これらすべてが一夜にして消え去りました。おそらくこれは彼らの心の奥底に残っていて、中立が重荷となり、礼儀正しさが重荷となっていたのでしょう。
C:「冬の戦争」に怒っている。それはあり得ることだ。さてゼレンスキー氏と交渉できますか?
あなたは、彼の任期が過ぎていると指摘しています。彼はもうウクライナの民主的に選ばれた大統領ではありません。あなたは彼を交渉の適切な相手だとお考えですか?
L:プーチン大統領もこの問題について何度も言及している。2022年9月、特別軍事作戦の1年目に、ゼレンスキーは、西側諸国に対しても状況の条件を指示することになるという確信から、プーチン政権とのいかなる交渉も禁止する法令に署名した。
この事件後の公開イベントで、プーチン大統領は、ロシアがなぜ交渉の準備ができていないのかと問われている。彼は、「ひっくり返さないで。明日、利益のバランスに基づいて交渉するなら、我々は交渉の準備ができている」と答えた。しかしゼレンスキーは交渉を禁止するこの法令に署名した。
彼に公にそれをキャンセルするよう伝えたらどうですか?
彼が交渉を望んでいるという合図となるだろう。その代わりにゼレンスキーは「和平方式」を発明した。最近、それは「勝利計画」によって補完された。彼らは、欧州連合大使と会談するときや他の形式で彼らが何を言うかはわかっていると言い続けている。彼らは条件に沿わない限り、合意なしと言う。彼らは現在、この平和方式に基づいて第2回首脳会談を計画しており、西側諸国とすでに合意した協定をロシアに提示するよう要請すると躊躇なく発言しています。
西側の同僚たちが、ウクライナ抜きでウクライナについて何も言わないとき、事実上、ロシア抜きでロシアについて何も言わないことを意味します。なぜなら彼らは私たちがどのような条件を受け入れなければならないかを議論しているからです。
ちなみに、最近彼らはすでに、ウクライナ抜きでウクライナについて語ることは何もないという概念を暗黙のうちに侵害しました。
彼らは私たちの立場を知っています。私たちは裏技をやっているわけではありません。
プーチン大統領が発表したのは、私たちの作戦の目的です。それは公正です。国連憲章に完全に沿っています。第一に、言語の権利、少数民族の権利、民族的少数派の権利、宗教の権利は、OSCEの原則に完全に沿っています。
欧州には、今も存続している安全保障協力機構があります。この機構のいくつかの首脳会議では、安全保障は不可分でなければならないこと、誰も他国の安全保障を犠牲にして自国の安全保障を拡大してはならないこと、そして最も重要なこととして、欧州大西洋地域におけるいかなる組織も優位性を主張してはならないことが明確に述べられています。
これが OSCE によって最後に確認されたのは 2010 年でした。
NATOはまさにその逆のことをしていました。ですから、我々の立場には正当性があります。NATOが我々の玄関口にやって来ることはありません。
C:アメリカでは誰が外交政策の決定を下してきたと思いますか? これはアメリカにおける疑問です。誰がこれらの決定を下しているのでしょうか?
L:私は何年もアントニー・ブリンケンに会っていません。最後に会ったのはG20サミットのときです。私はプーチン大統領の代理としてそこにいました。会議中に彼のアシスタントが私のところに来て、アントニーが10分だけ話をしたいと言っていると言いました。私は部屋を出て行きました。私たちは握手をしました。彼は緊張緩和の必要性などについて何か言いました。私がこれを公表しているので彼が怒らないことを願います。しかし私たちは部屋にいた多くの人々の前で会っていたので、「緊張をエスカレートさせたくはありません」と言いました。
C:それで、あなたは、2016年12月、バイデン政権の最後の瞬間に、バイデンが米国とロシアの関係をより困難なものにしたと言われた。
��:オバマ政権時代、バイデンは副大統領でした。オバマ政権は次期トランプ政権に大量の爆弾を残した。選挙後の1か月間、この地域の国境を接する国々では政治的にさまざまな出来事が起きています。ジョージア、ベラルーシ、ルーマニア、そしてもちろん最も劇的なのはシリアで、混乱が起きています。
C:これらは、決議をより困難にするための米国の取り組みの一環のように思えますか?
L:何も新しいことはない。歴史的に、米国の外交政策は、問題を起こして、泥水の中で魚を釣れるかどうか試すことに動機づけられてきたからだ。
イラクの侵略、リビアの冒険 - 基本的に国家を破壊しています。アフガニスタンから逃げています。
そして今、裏口から戻ろうとしています。米国が参加できる「イベント」を企画するために国連を利用していますが、米国はアフガニスタンを非常にひどい状態にして去り、資金を押収し、それを返そうとしていないという事実にもかかわらずです。
アメリカの外交政策の措置や冒険を分析すると、ほとんどが同じはパターン。彼らは何らかの問題を引き起こし、どう利用するかを考えます。
欧州安全保障協力機構(OSCE)が選挙を監視する際、ロシアの選挙を監視していたときは非常に否定的な結果が出ていました。ベラルーシやカザフスタンなど他の国でも同様です。
今回、ジョージアでは、OSCEの監視団は肯定的な報告書を提出しましたが無視されています。
手続きの承認が必要な場合は、選挙の結果が気に入ったときに承認します。選挙の結果が気に入らなければ、それを無視します。それは、米国やその他の西側諸国がコソボの一方的な独立宣言を承認したとき、彼らはこれが自決の実行だと言ったようなものです。
コソボでは国民投票は行われませんでした。一方的な独立宣言です。
ちなみに、その後セルビア人は国際司法裁判所に訴え、裁判所は(まあ、通常は判決であまり具体的なことは言いませんが)領土の一部が独立を宣言する場合、必ずしも中央政府と合意する必要はないとの判決を下しました。
数年後、クリミア住民が国際機関ではなく、ヨーロッパ、アジア、旧ソ連圏の国会議員など多くの国際監視団の招待を受けて住民投票を実施したとき、彼らは「これは領土保全の侵害なので受け入れられない」と言いました。
C:アレッポの一部を占領した反政府勢力に金を払っているのは誰ですか? アサド政権は崩壊の危機に瀕していますか?
シリアでは正確に何が起きているのでしょうか?
L:この危機が始まったとき、私たちは合意を交わしていました。私たちはアスタナ・プロセス(ロシア、トルコ、イラン)を組織しました。私たちは定期的に会合を開いています。ゲームのルールは、シリア人が互いに和解するのを助け、分離主義者の脅威が強まるのを防ぐことだ。アメリカがシリア東部で行っているのはまさにそれであり、彼らは石油や穀物の販売による利益、つまり彼らが占有している資源を使ってクルド人分離主義者を育てているのです。
プレーヤーの有用な組み合わせです。私たちは非常に懸念しています。そして、アレッポとその周辺でこれが起こったとき、私はトルコの外務大臣およびイランの同僚と話をしました。この国際会議の合間にドーハで。イドリブ地域の協定の厳格な実施に戻る必要性について話し合いたい。
なぜなら、イドリブの緊張緩和地帯は、テロリストがアレッポを占領するために移動した場所だったからです。2019年と2020年に達した取り決めでは、トルコの友人がイドリブの緊張緩和地帯の状況をコントロールし、ハヤト・タハリール・アル・シャム(旧ヌスラ)を反政府勢力から分離することになっています。
反政府勢力は非テロリストであり、トルコと協力しています。
もう一つの合意は、ダマスカスからアレッポまでのM5ルートの開通でしたが、これも現在テロリストに完全に占拠されています。
C:その「イスラム主義グループ」、所謂「テロリスト」をいったい誰が支援しているのですか?
L:このプロセスのすべてのパートナーと、資金調達と武装の経路を断つ方法について話し合いたいと思っています。情報には、米国や英国などの名前が挙げられており、公になっている。
イスラエルはこの状況を悪化させることに関心があると言う人もいる。ガザが厳重な監視下にないからだ。これは複雑なゲームだ。多くの関係者が関わっている。
C:ドナルド・トランプについてどう思いますか?
L:彼はとても強い人だと思います。結果を求める人です。何事も先延ばしにするのは好きではありません。これが私の印象です。
彼は議論では非常に友好的です。しかし、これは一部の人が彼を親ロシア派だと主張しているという意味ではありません。トランプ政権下で私たちが受けた制裁の量は非常に大きかったのですから。
我々は国民が投票で下す選択を尊重します。我々はアメリカ国民の選択を尊重します。プーチン大統領が言ったように、我々は現政権との接触に常にオープンであり、これまでもそうしてきました。
プーチン大統領が言ったように、ボールは彼らの側にあります。我々は経済、貿易、安全保障などあらゆる面での接触、つながりを断ち切ったことはありません。
C:ロシアと米国の間の紛争の激化について、どれほど真剣に心配していますか?
L:ヨーロッパの人々は、合意条件を決めるのはウラジーミル・ゼレンスキーではなく、米国とロシアだとささやき合っています。我々の関係を、2人の男が皆のために決めるかのように表現すべきではないと思います。
まったく違います。
わたしたちのスタイルではありません。我々は、��連憲章の国家主権平等の原則が実際に体現されているBRICSや上海協力機構で主流となっているやり方を好みます。
米国は国家の主権平等を尊重することに慣れていない。米国は、ルールに基づく世界秩序を損なうため、ロシアがウクライナで勝利するのを許すことはできないと言う。
NATOは、少なくともバイデン政権下では、ユーラシア大陸全体に目を向けており、インド太平洋戦略、南シナ海、東シナ海はすでにNATOの議題に上がっています。NATOはそこにインフラを移動させています。
AUKUSとクアッドを構築しています。米国、韓国、日本は、一部の核兵器を含む軍事同盟を構築しています。そして、NATOの元事務総長であるイエンス・ストルテンベルグは、昨年のサミット後に、大西洋の安全保障はインド太平洋の安全保障と切り離せないと述べました。
「領土防衛を超えることを意味するのか」と尋ねられたとき、彼はこう答えました。
「いいえ、領土防衛を超えるものではありませんが、私たちの領土を守るために、私たちはそこに存在する必要があります。この先制攻撃の要素はますます存在感を増しています」
我々は誰とも戦争を望んでいません。
5つの核保有国は2022年1月にトップレベルで、我々は互いに対立を望まず、互いの安全保障上の利益と懸念を尊重すると宣言しました。核戦争に勝つことは決してできない、したがって核戦争はあり得ないとも述べました。
2021年6月にジュネーブで会談したロシアと米国、プーチン大統領とバイデン大統領の間でも繰り返されました。基本的に、彼らは1987年のレーガン大統領とゴルバチョフ大統領による「核戦争はない」という声明を再現しました。
これは間違いなく私たちの重大な利益であり、これが米国にとっても重大な利益となることを願っています。
C:あなたが言っているのは、アメリカの政策立案者たちは、アメリカに直接影響を及ぼさない核戦争が起こる可能性があると想像しているということであり、それは真実ではないと言っているわけですね。
L:抑止力、核抑止政策の専門家は、それが非常に危険なゲームであることをよく知っています。そして、限定的な核攻撃の応酬について語ることは、私たちが望まない災害を招くことなのです。
(おわり)。
4 notes
·
View notes
Quote
「民間のボランティア、個人的なですね、能登への通行をやめてください」。石川県の馳浩知事がこう述べたのは、2024年元日の能登半島地震から4日後だった。認定NPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD、ジェイボアード)」の栗田暢之(のぶゆき)代表理事は、この発言を会議室の外で聞くしかなかった。 自治体と支援団体の間に入って調整する「災害中間支援組織」の役割を果たせるのに、災害対策本部会議に参加させてもらえなかったからだ。知事の発言は、SNS(ネット交流サービス)でも拡散され、支援団体やボランティアが被災地入りするのに水を差した。 「自分たちが会議にいたら、適切な発信をする手伝いができたはずだ」。栗田さんは今も悔しい思いを持っている。なぜ、ボタンの掛け違いは起きたのか。 予想外の冷遇 避難所の閉鎖に向けた取り組みについて記者会見で説明する石川県の馳浩知事=県庁で2024年8月28日、深尾昭寛撮影 大災害が起きると自治体は災害対応に追われ、被災地には数多くの民間の支援団体やボランティアが駆けつける。被災者の支援にむらが生じないように、支援をする上で必要な情報を共有し合うことが重要だ。 そこで、間に入って調整するのが災害中間支援組織だ。JVOADは全国で活動を展開する。 だが、石川県では位置づけが定められていなかったので、災害対策本部会議に参加できなかった。 栗田さんが石川県庁に着いたのは、地震翌日の2日午後だった。 19年10月に台風19号で被災した直後の長野県を訪れた時、県庁の防災担当部署と同じフロアにある一部屋を、民間の支援団体に開放してくれた。「そういうイメージを持って石川県にも支援に行った」という。 だが、県庁では部屋の割り当てがなかった。廊下の休憩用スペースを拠点として使わせてもらうことにし、パソコンなどの機材を置いた。 能登半島地震でビニールハウスを避難所にして過ごす住民たち=石川県輪島市で2024年1月2日、長谷川直亮撮影 地震の発生から2週間が過ぎたころだった。「職員が休憩できない」。県の職員から言われ、拠点の休憩スペースからの移動を余儀なくされた。その後、内閣府が使っていた部屋の一角などで作業をした。 栗田さんは「県庁内は修羅場で『今はボランティアどころじゃねえ』って状況だった」と振り返る。 庁舎を管理する県管財課の担当者は「省庁職員や災害派遣医療チーム(DMAT)など大人数の支援が来たことで、災害時に使う部屋が足りなかった」と釈明する。 地震直後、防災の特命アドバイザーとして県庁に詰めていた菅野拓・大阪公立大准教授は、日ごろからの取り組みが重要だと指摘する。 「県は初期の体制の立ち上げに失敗した。災害中間支援組織を含め、支援を受け入れる体制が課題で、普段から顔の見える連携が必要だ」 被災市町に戸惑い 民間の支援団体やボランティアの間に入る調整役がいなかったことで戸惑いが見られたのは、被災した市町だった。 能登半島地震後、避難所で炊き出しの豚汁を配る富山県のボランティア団体=石川県能登町立小木中学校で2024年1月15日、北山夏帆撮影 「この人たちは、一体誰?」 被害が大きかった能登半島北部にある自治体のある職員は、次々に訪れる民間の支援団体に面食らっていた。「信用していいのか分からず、避難所の運営などをすぐには任せられなかった。災害中間支援組織がつないでくれると思っていた」 JVOADは各市町の支援で中核となっているNPOや、政府、県の職員らに呼びかけて、地震からおよそ1カ月後になって情報を共有する会議を始めることができた。 だが、地震から1年がたった今も、県の災害対策本部会議には加われていない。その理由について、県危機対策課の担当者は次のように説明した。 「会議内容は外から聞くことができる」 「調整役」の普及、道半ば 11年の東日本大震災の時に重要性が注目され、政府は災害中間支援組織と自治体の官民連携を進める。防災基本計画を23年に改定し、各都道府県に組織の育成や強化に努めるよう求めた。 能登豪雨で荷物や商品を運び出す学生ボランティアら=石川県輪島市町野町で2024年9月28日、手塚耕一郎撮影 内閣府の作業部会は24年11月、「自治体は情報収集に当たって、災害中間支援組織からの情報ルートを設けるべきである」などという報告書をまとめた。 だが、政府が音頭を取り始めたばかりということもあり、全国への普及は道半ばだ。 毎日新聞が24年11~12月、全都道府県を対象にアンケートをしたところ、災害中間支援組織があるのは24都道府県にとどまった。 災害中間支援組織が都道府県の災害対策本部会議に出席して協議できることを規約などで明文化しているのは神奈川と静岡、長野、三重、佐賀の5県だけだった。 明文化していないが、出席して協議が可能としたのは徳島県のみ。北海道は、明文化を検討していると回答した。奈良県は「状況に応じて対応する」と答えた。 石川県の取り組み、間に合わず 一方、災害中間支援組織がなかった23府県に石川県も含まれている。 認定NPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」(JVOAD)の栗田暢之代表理事=名古屋市東区で2021年3月、細川貴代撮影 県は、手をこまねいていたわけではなかった。組織を作ろうとJVOADに支援を求め、23年1月に協定を結んでいた。 ところが、その4カ月後の5月、能登半島沖を震源とするマグニチュード6・5の地震があり、珠洲(すず)市では最大で震度6強を観測するなどし、県はその対応に追われた。 そのため「官民の顔が見えるネットワークを作る時間が足りず、組織の核となる地元の担い手が見つからなかった」(JVOADの明城(みょうじょう)徹也事務局長)という。 組織の整備がままならない中で、24年元日の大地震を迎えてしまった。栗田さんは「何に困って、どんな支援が必要なのか、避難所や被災者の情報を被災地の前線で活動するNPOやボランティアは知っている」と力説する。そうしたノウハウは「調整役の災害中間支援組織を通じて災害対策本部会議で共有する必要がある」。 石川県のある防災担当の職員は「『自分たちだけで対応する』という意識が強かった。民間の手を最初から借りておけばよかったと反省している」と振り返る。能登半島地震が次の災害に向けて残した課題の一つだ。【矢追健介、砂押健太】 ※この記事は、毎日新聞と Yahoo!ニュースによる共同連携企画です。
冷遇されたボランティア調整役 作業は廊下 災害対策会議も参加不可 | 毎日新聞
3 notes
·
View notes
Text
Kishimoto Interview Cinema Café Dec. 5th 2014 Part 2
SOURCE
[Interview/Part 2] Masashi Kishimoto's 15 years of "NARUTO" - From thoughts on the ending to his rivals
“ノストラダムスの大予言”で知られる1999年の7月から2か月ほどが過ぎた9月、当時24歳の岸本斉史は「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて「NARUTO-ナルト-」の連載を開始した。
In September, about two months after July 1999, known for "Nostradamus's Great Prophecy," 24-year-old Masashi Kishimoto began serialization of "NARUTO" in "Weekly Shōnen Jump" (published by Shueisha).
参考までに、当時の内閣総理大臣はいまは亡き小渕恵三。甲子園をわかせた“怪物”松坂大輔がプロ野球で初登板を果たし、石原慎太郎が東京都知事に当選し、宇多田ヒカルが累計900万枚を超える大ヒットとなるファーストアルバム「First Love」を発表したのも同じ1999年である。
For reference, the Prime Minister at that time was the late Keizo Obuchi.The "monster" Daisuke Matsuzaka, who made waves at Koshien, made his professional baseball debut, Shintaro Ishihara was elected as the governor of Tokyo, and Hikaru Utada released her massively successful first album "First Love," which sold over 9 million copies, all in the same year, 1999.
それまで「ジャンプ」を支えてきた人気漫画「るろうに剣心」(和月伸宏)が最終回を迎えたのと同じ号で、のちに全世界で2億部超の大人気漫画となる「NARUTO-ナルト-」は産声を上げた。そこから15年におよんだ連載をふり返ると共に、まもなく公開となる劇場版「THE LAST -NARUTO THE MOVIE-」についても語るロングインタビュー<後編>!
In the same issue where the popular manga "Rurouni Kenshin" (Nobuhiro Watsuki), which had supported "Jump" until then, reached its final chapter, "NARUTO," which would later become a global hit with over 200 million copies sold, made its debut. In this long interview (Part 2), we look back on the 15-year serialization and also discuss the upcoming theatrical release "THE LAST -NARUTO THE MOVIE-"!
【原作の結末に関するネタバレの記載、発言もありますのでご注意ください】
[Please note that there may be spoilers and comments regarding the ending of the original work]
15年の歳月で一番つらかった時期は「連載開始当初」。7日間で1話を仕上げる週刊連載の“地獄の”サイクルに体が悲鳴を上げた。
The hardest time in those 15 years was when the series first started. The hellish cycle of a weekly serialization, where one chapter had to be completed in seven days, made his body scream.
「連載が始まったのは嬉しかったけど、体力的にはすごく弱くて毎週、原稿を上げたら熱は出るわ、食べたものは吐くわ…『やっていけるのかな?』という感じ。どんどん体がつらくなって、変な熱が出て病院に行ったら、先生が何かの数値を見ながら『きみ、これ細胞が死んでるよ。とにかく休みなさい』って(苦笑)。『細胞が死んでる』なんて初めて言われて引いたけど、週刊連載なんだから休めるわけない。当時は連載を始めたばかりの新人が休むなんてありえなくて、あるとしたら連載打ち切りだった。でも、さすがに当時の担当が、このままじゃ死ぬと思って少しの間、休載にしてくれたんです。その時はみんな、口に出さないけど『こんな新人に休みやるってどういうことだ?』と思ってたんじゃないかと…。ただ、そこからみんな、ちょっとずつ休みをもらえるようになったので、そういう意味じゃ新たな流れを切り拓いたのかも(笑)。その頃はいまよりも15キロくらい痩せてましたね」。
"I was happy when the serialization started, but I was physically very weak, and every week after submitting my manuscript I'd get a fever, and I'd throw up everything I ate…I felt like, 'Can I still do this?' My body was getting increasingly uncomfortable, and when I developed a strange fever I went to the hospital, the doctor, looking at some numbers, said, 'Your cells are dead. You need to take a rest at all times' (bitter smile). I was taken aback for the first time to be told that my 'cells are dead', but since it was a weekly serialization, there was no way I could take a break. At the time, it was unthinkable for a rookie who had just started serialization to take a break; the only thing that could happen was for the series to be canceled. But as expected, my editor at the time thought I would die if I continued like this, so he put me on a break for a while. At the time, I think everyone was probably thinking, without saying it out loud, 'What do you mean, give a rookie like me a break?'…However, from then on, everyone started to be given little by little time off, so in that sense I may have opened up a new trend (laughs). I was about 15 kg thinner at that time."
そこから徐々に、週刊連載のリズムを掴み始め、同時に読者の反響からも作品に対する手応えを感じ始める。
From there, he gradually began to grasp the rhythm of weekly serialization, and at the same time, he started to feel a sense of accomplishment from the readers' reactions to my work.
「2回目に巻頭カラーをもらった時かな? 担当が原稿をFAXしながら『嬉しいよ。(読者投票で)1位だから』と言ってたのを覚えてます。僕自身は、投票結果はあまり気にしないようにはしてたんですが、二人三脚で連載を一緒に始めた担当はここまで胃の痛い思いもしてきたんだろうし、彼の嬉しそうな顔を見るのは嬉しかったですね。僕自身もその後、結婚して生活が安定して、体調を崩すことも少なくなりましたね」。
"Was it when I got the cover color for the second time? I remember my editor faxing the manuscript and saying, 'I'm so happy. (You ranked first in the reader poll).' Personally, I tried not to pay much attention to the voting results, but my editor, who started the series with me, must have been so worried up to that point, so it made me happy to see his delighted face. After that, I got married, my life stabilized, and I got sick less often."
15年という歳月の中で社会情勢も大きな変化を遂げた。「NARUTO-ナルト-」の世界は現実の世界情勢を鏡のように映し出しているのでは? という声は以前よりファンの間でも多く聞かれた。五大国の存在や、各国が“尾獣(※巨大な力を持つ魔獣)”を兵器として持っていること。そのバランスを崩そうとする組織「暁」。暴力ではなく対話で解決を試み、相手を理解しようとするナルト。歴史的な因縁などを含め、なるほどと思わされる部分が多々あるが…。
Over the course of 15 years, the social situation has undergone significant changes. There have been many voices among fans suggesting that the world of "NARUTO" reflects the real-world situation like a mirror. The existence of the Five Great Nations and the fact that each country possesses "Tailed Beasts" (giant, powerful magical beasts) as weapons. The organization "Akatsuki" that seeks to disrupt this balance. Naruto, who attempts to resolve conflicts through dialogue rather than violence and tries to understand others. There are many parts that make you go "I see", including historical grievances and such, but...
「やはり、それ(世界情勢を作品に重ねること)はありますが、重ねすぎるとおかしくなるので、あまり意識し過ぎずにと思ってました。僕はいま、日本に住んでいて、(それぞれの国々の)実際のところは分からないし、ナルトやサスケじゃないですが、相手を知り、互いを知らなければ判断できないところもあると思います。僕は岡山出身で、広島の原爆ドームなどにも足を運びましたし、やはりそれを見ていろいろ思うところはあります。例えばうちの祖父には祖父の言い分、思いがあったのを聞いてるし、でもそれは世代が変わることで変わっていく部分もある。その上でやはり、あまりリアルに重ねすぎずに描いてます」。
"Of course, that (overlapping the world situation into the series) is a given, but if you overlay it too much it becomes innapropriate, so I tried not to be too conscious of it. I'm currently living in Japan and don't know the actual situation (in each country), and I think there are some things you can't judge unless you get to know the other person, like Naruto or Sasuke. I'm from Okayama and I've been to places like the Hiroshima Peace Memorial Park, and of course there are many things I think about when I see those things. For example, I've heard my grandfather have his own feelings and thoughts about it, but those perspectives also change with each generation. With that in mind, I tried to depict them without overlaying them too realistically."
社会情勢だけではない。時に岸本さん自身の変化もまた作品に反映されていった。岸本さんが原稿を描きながら、感情が高ぶり思わず涙がこぼれたというのが、ナルトが死んだ母と逢い、自身の出生の秘密について知らされるシーン。
Not only the social situation. Sometimes, Kishimoto's own changes were also reflected in the work. While writing the manuscript, Kishimoto was so emotional that he burst into tears during the scene where Naruto meets his dead mother and learns the secret of his birth.
「ナルトが母親・クシナの愛を知り喜ぶときの顔は、自分で描いてるのに泣きました。そこまでナルトが(両親の愛を知らず、里のものからは厄介者として扱われ)あまりに可哀想だったので。社会情勢だけでなく、僕自身に新しい家族が出来て、子どもが生まれると、作品の中のナルトの気持ちがより一層分かるし、親の立場でナルトを見るようにもなる。最初は何も考えずにナルトを両親のいない設定にしたけど、自分が親になると、親がどれほど子どものことを思っているのか? それを子どもが知らないままでいるのがすごく悔しくて、伝えてやりたくて、そうせずに話を進めるわけにはいかなかった」。
"I cried when I was drawing the look on Naruto's face when he learns of his mother Kushina's love and becomes happy. I felt so sorry for Naruto, poor boy (not knowing the love of his parents and being treated as a nuisance by the village). Not only did I understand the social situation, but now that I have a new family and a child, I can understand Naruto's feelings in the series even more and I can see him from a parent's perspective. At first, I set Naruto as having no parents without thinking about it, but now that I'm a parent, I wonder how much parents love their children? It was such a pain that a child would remain unaware of this, and I wanted to convey that to him, so I couldn't go on with the story without doing so."
本作が「ジャンプ」のバトル漫画の系譜を受け継ぐ王道の作品であったことは間違いないが、その一方で、これまでの少年漫画とは異なる、ある意味で“少年漫画らしからぬ”道を切り拓いたのも事実。先にも少し触れたが、ナルトが中盤以降、単に戦いではなく“対話”と“許し”で平和をもたらそうとする姿もそう。読者からの支持が高い「ペイン編」で、ナルトが師の自来也を殺したペインと対話し、和解するという描き方は「ある意味でタブー(苦笑)。少年漫画では普通はやらないやり方だった」とふり返る。
It is undeniable that this work was a quintessential piece that inherited the lineage of battle manga from JUMP, but at the same time, it is also a fact that it has pioneered a different path from previous shōnen manga, one that is in some ways “unlike typical shōnen manga”. As I mentioned earlier, Naruto's attempts to bring peace through dialogue and forgiveness, rather than simply fighting, from the middle of the manga onward, are also a case in point. In the “Pain Arc,” which is popular among readers, Naruto talks with Pain, who killed his master Jiraiya, and reconciles with him. In a sense, it was taboo (laugh). It was a way that shōnen manga usually don't do,” he recalls.
「まず、忍者というものの考え方に関わってくるんですが、『NARUTO-ナルト-』は正規の忍者漫画とは違うんです。オレンジの服着て『オレがナルトだ!』と名乗り上げるんですから(笑)。歌舞伎的な感覚ですね。だから、ここでいう“忍(しのび)”というのは『暗殺をしたり、君主のために命を捧げる』というものではない。僕の中では『全てのものにおいて我慢し、耐え忍ぶ者』として描いてて、それ自体が少年漫画らしくないかもしれないですね。だから、戦いの中で怨念やわだかまりがあっても、いつかは上手くいくと未来を“信じて耐え忍ぶ”忍者を描きたかった。『ペイン編』もやられてやり返すという描き方もできたけど、それじゃ憎しみの連鎖は続く。誰かがそれを断ち切らないといけない。なぜそうなったのかを考え、相手を理解する――そこまで描きたかった。それを少年誌でやるということは大変でしたし、本当に成り立つのか? とすごく悩みもしました」。
"First of all, it has to do with the way we think about ninjas, and Naruto is different from regular ninja manga. We wear orange clothes and introduce ourselves as 'I am Naruto!' (laughs). It's a kabuki*-like feeling. So the 'ninja' here doesn't mean 'assassinating people or sacrificing one's life for one's master'. I portray them as 'someone who endures and perseveres through everything', which in itself may not be typical of shonen manga. So even if they have resentment or grudges in the battle, I wanted to portray a ninja who 'endures with faith' that things will work out someday. In the Pain arc, we could have portrayed it as someone who gets hit and retaliates, but that would just keep the cycle of hatred going. Someone has to break it. They have to think about why it happened and understand the other person -- that's what I wanted to portray. Doing that in a shonen magazine was difficult, and I worried a lot about whether it would really work."
その“哲学”は壮大な物語の結末にも当然、大きく関わってくることになる。「最後は、サスケとナルトが戦って終わることは決めていた」というが、そこで重要なのがサスケの立ち位置。里やかつての仲間を憎む“敵”としてではなく、ナルトの“親友”として拳を交え、最後には2人の拳が“和解の印”を結ぶ。
Naturally, that "philosophy" will play a major role in the conclusion of this epic story. "It was decided that Sasuke and Naruto would end up fighting each other in the end," he said, but what's important here is Sasuke's position in the story. He exchanges blows with Naruto, not as an "enemy" who hates the village and his former comrades, but as Naruto's "best friend," and in the end, the two men make a "sign of reconciliation" with their fists.
「最後に2人は戦うけど、仲直りする。そう決めたからには、ナルトはそうやって相手を許せるキャラクターでなくてはいけない。前もって“許し”を経験させるという意味で生まれたのが『ペイン編』でした。そうすると、それ以降もただナルトが敵を倒せばいいというわけじゃなくなった。逆に言うと、バトル漫画なのに“生きている敵”をナルトがバンッと倒すというのが簡単には出来ない。そこで“穢土転生”であったり、植物からできた敵が生まれるようになったんです」。
"In the end, the two will fight, but they will make up. Since that was decided, Naruto had to be a character who could forgive others in that way. The 'Pain Arc' was created to give him the experience of 'forgiveness' beforehand. Conversely, from then on it was no longer enough for Naruto to simply defeat the enemy. To put it another way, even though it is a battle manga, it became difficult for Naruto to simply defeat 'living enemies.' That's why we had 'Edo Tensei' and enemies made from plants were created."
結末と言えば、戦いだけでなく、ナルト、サクラ、サスケらの恋の行方も最終回で描かれ、驚きや納得など様々な声が挙がった。まもなく公開の劇場版『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』では、原作の「699話」(忍界大戦の終結、ナルトとサスケの和解)と最終「700話」(その十数年後)の間の空白の時間が描かれる。ストーリー監修を務める岸本さんは「恋愛の映画」と語るが、企画の段階から大切にしてきたというのが、ナルトとサクラのある会話のシーン。
Speaking of the ending, the final episode not only depicted the battle, but also the love lives of Naruto, Sakura, and Sasuke, eliciting various reactions from surprise to satisfaction. The soon-to-be-released theatrical version of "The Last -Naruto the Movie-" depicts the gap between the original "Chapter 699" (the end of the Great Shinobi War and the reconciliation between Naruto and Sasuke) and the final "Chapter 700" (a dozen years later). Kishimoto, who is the story supervisor, describes the film as "a romance movie," but he says that he has been prioritizing a conversation scene between Naruto and Sakura since the planning stage.
「この映画は、あの戦争から2年後の世界を描いてて、言ってしまえばナルトとヒナタがどうやってくっつくに至るかを描いてはいるんですが、別の言い方をすると、初期の頃からずっとサクラのことを『好き』と言い続けてきたナルトとサクラの“訣別の物語”でもある。最終回を読んだ読者の方が抱いた疑問やモヤモヤをここでキッチリと解消し、すっきりしてもらえると思います!」。
"This movie depicts the world two years after the war, and in a nutshell, it depicts how Naruto and Hinata end up together, but to put it another way, it is also a story of farewell between Naruto and Sakura, who had always said he loved her since the early days. I think this will neatly resolve any questions or confusion that readers may have had after reading the final episode, and leave them feeling refreshed!"
ずいぶん長くなってしまったが、前後編2回にわたるロングインタビューもこれでおしまい。最後にひとつだけ。「NARUTO-ナルト-」の最終回が掲載された「週刊少年ジャンプ」で、「ONE PIECE」の表紙が、様々な仕掛けが施された“「NARUTO」仕様”とも言える粋な作りになっていることが大きな話題を呼んだ。共に看板漫画として2000年代の「ジャンプ」を引っ張ってきた“盟友”尾田栄一郎からの熱いメッセージを目にした時の感想は?
It's gotten quite long, but this is the end of this two-part interview. Just one last thing. The cover of "One Piece" in "Weekly Shonen Jump," where the final chapter of "Naruto" was published, was a hot topic because because it featured a stylish design that could be called a "NARUTO" version. How did you feel when you saw the heartfelt message from your "sworn friend" Eiichiro Oda, who's been a leading figure in "Jump" alongisde you as a flagship manga in the 2000s?
「めっちゃ嬉しかったです。すぐにLINEで尾田さんに『ありがとう!』って伝えました。表紙もそうですが、裏の作者コメントの欄に『タメで友でライバル』とあって、僕自身もそう思いながら『NARUTO-ナルト-』を描き続けてきたので、本当に嬉しかった。『ONE PIECE』? そりゃ意識しますよ。だって『ONE PIECE』ですもん。それ以外、言いようがない(笑)。『ONE PIECE』がなかったら、尾田さんへのライバル意識がなかったら『NARUTO-ナルト-』はここまでにならなかったと思う。だから、僕にとっては『NARUTO-ナルト-』はもちろんですが、『ONE PIECE』も特別な作品なんです」。
I was so happy. I immediately sent a message to Mr. Oda on LINE* saying, “Thank you!". Not only on the cover, but in the author's comments section on the back it says, 'Equals, friends, and rivals,' I was really happy because I myself have been drawing “Naruto” with this in mind. One Piece”? Of course I was aware of it. Because it is “One Piece”. There is no other way to put it (laughs). If it weren't for “One Piece” and my rivalry with Mr. Oda, “Naruto” wouldn't have reached this point. So, for me, “Naruto” is, of course, a special work, but “One Piece” is also a special work.
4 notes
·
View notes
Text
TEDにて
フロイド・E・ロムズバーグ:人工DNAの革命的な可能性
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
これまでの生物の細胞は、すべて、DNAの基本単位である4つの遺伝子文字(ヌクレオチド)、A、T、C、Gを元にしてできています。
しかし、現在はそうではありません。
先見性のあるトークを通して、合成生物学者のフロイド・E・ロムズバーグが、6つの遺伝子文字(4つの遺伝子文字+2つの人工文字)で作られた最初の生物を紹介し
この大きな進歩が自然による設計図の基本的な理解にどのように挑むのかを探ります。
あらゆる生物は、命ある物はすべて、DNA情報から創られてきました。どういうことでしょうか?
それは、英語がアルファベットから成り立ち、組み合わせて単語にすると、今日、私がお話しするストーリーを伝えられるようになるのと同じです。
DNAは遺伝子文字(ヌクレオチド)で作られ、それが組み合わさって遺伝子となり、糸のようにつながったアミノ酸が、複雑な構造に折りたたまれてできたタンパク質を細胞に作らせます。
そのタンパク質が働いて細胞を機能させます。例えば、ストーリーを話すとかです。
英語のアルファベットは26文字ですが、遺伝子文字は4つです。
とても有名なのでご承知のことと思いますが、単によくG、C、A、Tと呼ばれます。生物のあらゆる多様性が、4つの遺伝子文字に起因するのだから驚きで。
英語のアルファベットが、4文字しかなかったとしたら、どんなストーリーが話せますか?遺伝子文字がもっとあったとしたら?遺伝子文字の多い生物は、色々な、もっと面白いストーリーを語れるのでしょうか?
1999年カリフォルニア州ラホヤにあるスクリプス研究所内の研究室で私はこの問題を研究し始めましたが、目標は自然界の4つの文字に新たに人工の2つの文字を加えた6つの遺伝子文字をDNAに持つ生物を創ることでした。
これまで創造された生物で、もっとも、根本的に変化させられた生命の形式になるでしょう。従来の生物より、多くの遺伝情報を保有する、半合成の生物です。
新しいタンパク質、通常タンパク質を作る20種類以上のアミノ酸からタンパク質を作れるでしょう。その生物はどんなストーリーを語るのでしょうか?
合成化学と分子生物学の力で、20年近い研究の末、6つの遺伝子文字を持つ微生物を創りました。
どうやったのかお話しします。
高校の生物学を思い出してください。
自然界の4つの遺伝子文字は、2種類の基本ペアとなります。GとC、AとTのペアです。新しい遺伝子文字を作るために、何百もの新しい文字候補を合成し、取捨選択して互いの選択的ペアとなる能力を、検証しました。
約15年の研究の末、少なくとも試験管の中では、相性の良いペアを発見しました。難しい名前があるのですが、単にXとYと呼びましょう。
次の段階で、XとYを細胞に入れる方法を模索し、藻類のあるタンパク質が、XとYを細胞に取り込むことを見つけ、この微生物でも働きました。そして、最終段階で、XとYを持つ細胞が成長して分裂し、そのDNA内にXとYを保持することを示す必要がありました。
気が短い私からするとそこまで辿り着くのに思ったよりも長くかかりましたが、この最も重要なステップは、私が期待したよりすぐにうまくいきました。早い話が即座にです。
2014年のある週末、私の研究室の大学院生が、6つの遺伝子文字を持つ微生物を培養したのです。早速、お披露目しましょう。これは実際の写真です。
初の半合成生物です。
6種の遺伝子文字を持つ微生物は、とてもクールですよね?皆さんの中には、いぶかしむ方もおられると思います。概念面と実用面からもう少し動機をお話しします。
概念的に、人々は「生物とは何か?」「命を持たない物との違いは何か?」を思考力を得て以来、ずっと考えてきました。
一神教では、多くの人々が、生物は完璧なものと解釈し、創造主がいる証拠として受け止めてきました。神が生物に命を吹き込んだため、生物は他とは異なるのです。より科学的な説明を探る人々もいましたが、それでも生物の分子を特別視していると言ってもいいでしょう。
進化は何十億年間にも渡り、生命を最適化し続けてきました。
皆さんがどうお考えであろうと無茶苦茶な失敗をすることなしに化学者が自然界の生物分子の内部や共に機能する新しい要素を作ることは、不可能に近いように思えます。
「私たちはいかに完璧に作られ進化したのか?」「生物の分子がいかに特別なのか?」こういう質問は、問うことすら不可能でした。
生物と比較する物がないからです。私たちの初めての研究からすると生物の分子は、そんなに特別ではないかもしれません。
私たちが知る生物は、唯一無二の可能性ではないかもしれません。もしかしたら、唯一の答えでも最良の答えでもなく、答えの一つに過ぎないかもしれません。
それらの質問は、生物の基本的問題に触れており、いささか難解なようです。
では、実用面での動機は何かと言うと遺伝子文字を増やした新しい生物が語る新しいストーリーを探求したいのです。ここでのストーリーは、細胞が作ったタンパク質とその機能についてです。
では、半合成生物は、どんな新しい機能を持った新しいタンパク質を作り利用するのでしょう?
いくつかの可能性を思い描いています。
まず、私たちが使用するために細胞にタンパク質を作らせます。現在、タンパク質は、兵士を怪我から守る物質から危険な化合物の検出装置での使用まで、ますます幅広い分野で応用されていますが、少なくとも私が、一番興奮する応用はタンパク質薬剤です。
比較的新しいにも関わらずタンパク質薬剤は、すでに医学に革命を引き起こしました。
例えば、インスリンはタンパク質です。お聞き及びかもしれませんが、薬剤として製造され糖尿病の治療方法を完全に変えました。
でも、問題は、タンパク質は作るのが実に難しく唯一、実用的な方法は、細胞にタンパク質を作らせることです。
当然、自然界の細胞を使えば、自然界にあるアミノ酸を持ったタンパク質を作らせることができます。タンパク質の性質や新薬開発へ応用は、タンパク質を作るアミノ酸の性質によって制限されます。
これらがそうでタンパク質を作るため自然界の20個のアミノ酸が連なっています。
ご覧のとおり、そんなに違って見えません。
それほど多様な機能はなくそれほど多様な機能をもたらしもしません。合成化学者が薬として作った小さな分子と比較してみましょう。タンパク質よりもずっとシンプルですが、通常、ずっと幅広い範囲の物質から作られます。
分子の詳細をお気になさらずともいかに違うかお分かりになると思います。そして、実際、この違いによって様々な病気を治療する優れた薬となるのです。
色々な物質からタンパク質が作れたらどんなタンパク質新薬が開発可能かと思いを馳せるのは実に刺激的です。
半合成生物に新しい多様なアミノ酸を含むタンパク質を作らせることができるでしょうか?
たぶん、そのアミノ酸は、意図した特性や機能をタンパク質に与える���う選択されるでしょう。例えば、多くのタンパク質は、体内では不安定なのです。急速に分解されたり、体から除去され薬として利用できません。
より良い薬剤として使えるように新しいアミノ酸でタンパク質を作れるとしたら?
タンパク質を体内環境から守り、分解や除去から保護する物質をタンパク質に結合したら?
どうでしょうか?
他の分子を掴むことに特化した小さな手を持ったタンパク質を作れたなら?
新薬開発中、多くの小さな分子は失敗でした。なぜなら人体という複雑な環境で標的を特定できなかったからです。その分子を新しいアミノ酸の一部として作り、タンパク質に組み込みそのタンパク質を使って標的に誘導できるとしたら?
私はバイオテク企業、Synthorxを立ち上げました。Synth(合成)+or(生物)+x(未知のもの)という意味です。最後の「x」はそれが、バイオテク企業のすることだからです。
Synthorxは、私の研究室と協働し、人間の細胞表面にある特定の受容体を認識するタンパク質を研究しています。
しかし、同じ細胞の表面の別の受容体も認識してしまうのが難点であり有害なのです。2番目の悪い受容体と相互作用する部分を大きな傘みたいな物でブロックし、1番目の良い受容体とのみ相互作用するタンパク質を作れたとしたら?
それは実に難しく自然界のアミノ酸では不可能ですが、その目的に設計されたアミノ酸なら可能です。
半合成細胞を小さな工場のように働かせてより良いタンパク質薬剤を作るのは、唯一の興味深い応用という訳ではありません。
そもそもタンパク質が、細胞を機能させるのですから新しい機能を持つ新しいタンパク質を作る細胞があるなら自然界の細胞では、不可能なことをさせられるでしょうか?
例えば、人に注射するとがん細胞を探し、がん細胞を発見した時に限って細胞を殺す毒性タンパク質を分泌する半合成的生物を開発できたなら?
異なる種類の油を食べる細菌を作れたなら石油流失の掃除をするかもしれません、遺伝子文字を増やした生物が、語るかもしれないストーリーのほんの数例です。
素晴らしいですよね?
では、半合成生物を人体に注射したり、海や皆さんのお気に入りのビーチに膨大な量の人工細菌を撒き散らすのはどうでしょう?
ちょっと待ってください。怖いですよね?この恐竜は怖いのです。
でも本当は次の通りです。
半合成生物が生き残るには、XとYの前駆化学物質を与えられる必要があります。XとYは自然界に存在するものと全く異なります。細胞はこれらを持っていませんし、作る能力もありません。
実験室の制御された環境で準備、培養する際、自然界に存在しない大量の餌を与えます。
そして、人体に投与されたりビーチに放出されたりすると特別な餌にありつけなくなり、あまり成長せず少しの間、生き残っても目的の機能を遂行する程度の期間です。
餌を食い尽くし、飢え、餓死して消滅します。
生物に新しいストーリーを語らせるだけでなく、ストーリーを語る時間と場所も指定できるのです。
このトークの序盤で2014年にDNAにXとYという、より多くの情報を持つ半合成生物を創った話をしました。
ただ、お話ししたどの動機にも細胞がXとYを使ってタンパク質を作ることが必要で私たちはその研究を始めました。数年以内に細胞は、XとYを持つDNAをDNAの作業複製であるRNAに複製できるでしょう。
昨年末、私たちは、タンパク質を作るのにXとYを使えることを証明しました。
この講演の目玉である最初の完全な機能を持つ半合成生物です。
緑に光るタンパク質を作っているので細胞が緑に見えます。クラゲから取れるとても有名なタンパク質です。作ったものが見えやすいので多くの人々が自然の形で使います。
しかし、これらのタンパク質の1つずつに自然の生物がタンパク質を作れない新しいアミノ酸が含まれています。
すべての生きている細胞が、4つの遺伝子文字を使ってすべてのタンパク質を作ってきました。ところが、これらの細胞は生きて成長し、6つの遺伝子文字を使ってタンパク質を作ります。
新しい生物の形です。生物の半合成の形なのです。
未来はどうなるのでしょうか?
私の研究室では、ヒトの細胞も含めた他の細胞の遺伝子文字を増やす研究をしています。より複雑な生物の研究も始める予定です。半合成の線虫を考えてみてください。
最後にお伝えしたいのは、私が申し上げる中で最も重要なことですが、半合成生物の時代はすでに始まったということです。
ありがとうございました。
クリス・アンダーソン:これは特に注目に値します。質問ですが、あなたの研究からすると宇宙の他の星に生物が存在する可能性についてどう考えればいいのでしょうか?
生物のすべてが、DNAに基づいているという仮定のようですが、自己複製分子の確率空間は、DNAより高いもがあるのでしょうか?6種のヌクレオチドを持つDNAよりも高いですか?
フロイド・ロムズバーグ:全くその通りです。
私の研究が示すものは、申し上げたとおり常に偏見が付きまといます。
つまり、私たちは完璧であり、最適化され、一神教では、神がこのように人間を作られ進化が我々を完璧にしたと私たちは自然界の分子以外に機能する分子を作りました。
それが示唆することは、化学と物理の原理に則るいかなる分子もそれらを最適化でき、自然界の分子と同じことをします。
そこに魔法はありません。
そのことは生物が異なる形で進化できることを示唆していると思います。他の種類のDNAを使って私たちと類似ものができるとか、全くDNAを使わないかもしれません。
クリス:確率空間は、どの程度だとお考えですか?知ることができるでしょうか?
DNA分子のようであったり、自己複製して潜在的に生物を創れる全く違ったものかもしれません。
フロイド:個人的意見ですが、新しい生物を発見しても多分気付かないと思います。
クリス:水などがあって生存に適した場所であるゴルディロックス惑星を目指して調査するなんてひょっとして非常に偏狭な仮説かもしれません。
フロイド:話し相手を見つけたいならダメかもしれませんが、ただ別の形の生物を探すというなら街路灯の下で生物を探せると思います。
クリス:全員を驚かせてくれてありがとう。
(個人的なアイデア)
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
カール・ジューン:これまでのがん治療法を変える「生きた薬」?
シェーン・レッグとクリス・アンダーソン :AGI(汎用人工知能)のトランスフォーマーアルゴリズムな可能性 - そしてそれがいつ到達するか
ダニエル・ギブソン:DNAを人工的に作りインターネットで送る方法
ディーナ・ゼリンスキー:DNAをデジタルデータを保存する記憶装置にする
キエン・グエン:色分けされた手術
クレイグ・ベンター:「人工生命」について発表する
リサ・ニップ:宇宙での生存に備えて人類が進化する方法
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東京都北区神谷高橋クリーニング店Facebook版
#フロイド#ロムズバーグ#人工#DNA#RNA#生命#遺伝子#分子#生物学#法律#倫理#コロナ#ワクチン#インフルエンザ#細胞#クレイグ#ベンター#人類#宇宙#仏教#概念#アビダンマ#哲学#特許#リサ#ニップ#NHK#zero#ニュース#発見
2 notes
·
View notes
Text
二十二話:愛し方
前回の続きです。私による想像妄想ストーリーが含まれております。実際のシムの言動動きとストーリーの行動とリンクしてないところも含まれております!また複数恋愛及び血縁恋愛が含まれておりますのでご注意ください。
ミヅキちゃんは少し先ほどの事でシオンくんを傷つけてしまった事を気に病んでいました。
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/b6cfb62c577a94e9d757be4e9c77ff55/24106c8829f7c5ee-17/s540x810/fb9ba61a4a9b735878fd14af10a771450bc92086.jpg)
「さすがに……言い過ぎたわね……あとで謝らなきゃいけないわ」
リオとも愛し合い、更にはシオンとも愛し合った為に妊娠してるのは確実なうえにまたどちらが父親なのか分からない事に再び悩む事になってしまい、ついシオンくんに当たってしまったのも事実なのです。
同じ頃、シオンくんはお風呂に入り体を流していました。先ほどの事を思い出しながらもシオンくんはぽつりと呟きます。
「……愛し方が怖い……か……。でも……正しい愛し方、なんて俺知らないよ」
自分がやっている愛し方は自分の父親や祖父のやり方と何ら変わりない、とシオンくんは少なからず思ってもいるのです。
むしろ愛し方などは彼らしか見ていない訳ですからそれ以外のやり方などシオンくんは知りませんでした。
「……?」
イオはやけにご機嫌なリオに気が付きました。今朝からやけににこやかというよりニヤニヤしっぱなしなリオにイオは不思議そうな顔を向けます。
リオはそのままこの部屋を出ていきました。それを見ながらぽつりと「変なパパ……」と呟きます。
「ま、いいや。どうしよっかな……」
と、イオはある事を考えていました。かわいい孫が生まれたとはいえイオもまた再びミヅキとの子どもが少し欲しくなってきていたのです。
「また俺も子ども欲しくなっちゃったかも……かわいいんだよね。そりゃミヅキの子はみんなかわいいけど……やっぱりミヅキと俺の子だとなおさら……かわいいっていうか……今夜にでもお願いしてみようかな……断られたら……諦めるけど……」
そんな独り言をぽつりと呟きイオは「よし!」と決めるのでした。
お風呂から上がったシオンくんはリビングのソファに座り、ダンスをするアイちゃんに視線を向けていました。
「……ねぇアイ。ちょっと話をしない?」
「え?……いいけど」
アイちゃんは振り返り不思議そうな顔をしながらシオンくんの隣へと腰かけます。
シオンくんはすぐさまアイちゃんに確認するように問いかけました。
「ねぇアイ。俺の愛し方って怖い?」
直球すぎる質問にアイちゃんは困惑します。アイちゃんはシオンくんに愛されてる時の事を思い返します。けれど愛し方としては変な所などありません。相手をちゃんと見ているかどうかは除いては。
ただアイちゃんは正直に答えるのも嫌だったのでイジワルのつもりで答えました。
「……そんな事を聞かれても分からないわ。だって私だってシオン以外の男の人を知らないもの」
「……じゃあ嫌って思う?」
その問いにアイちゃんは少し嫌と答えたい気持ちがありましたがつい想い付きで口走ってしまいます。
「……なら比較するために……ツバサに愛されてみようかしら?そしたら愛し方の比較が出来るかも……しれないわね」
「…………は?」
アイちゃんの言葉にシオンくんは声に怒りをにじませていました。
「そんなの俺が許すとでも思ってるの?冗談でも言っていい事と悪い事があるでしょ。そもそもあのヒジリに騙されるようなマヌケな男のどこがいいわけ?」
「なっ……そんな言い方しなくてもいいじゃない!!ツバサだって本気でママの事を好きだったのよ!?」
「それが嫌だって言ってるんだよ!!俺はあいつがミヅキが好きだっていうだけで虫唾が走るんだよ!!」
シオンくんの怒りの声が大きくなりますが、アイちゃんも黙っていられずヒートアップしてしまいます。
「そんなのあんたの個人的な感情じゃないの!!ツバサはママの事がすごく好きだったのに非を認めてちゃんと謝って身を引いたのよ!?それのどこがマヌケなのよ!?あれほど誠実な男の人なんていないわ!!」
「どこが誠実なのさ。ずっとミヅキとの関係を隠してきたやつなんか信用なんて出来ないね!!」
「だから!!それはちゃんとツバサが謝ったじゃない!!あれからだいぶ経つしツバサだって改心して出来るだけママと会っても二人きりにならないようにとかそういう配慮をしてるはずよ!?」
アイちゃんが怒りながらもツバサを庇うような発言にシオンくんはとても気に入りませんでした。
「ほんとああいえばこういうね。とにかく俺はアイがツバサなんかと関係を持つのなんか大反対だから」
「…………��んたのそういう強引な所嫌いよ」
アイちゃんはぽつりとそう言ってしまいました。その言葉にシオンくんは言葉に詰まります。ミヅキちゃんからも同じ言葉を聞いてしまっていたからです。
アイちゃんは今しかないと思ってシオンに胸の内を打ち明けました。許してもらえない事は承知の上ですが知ってもらいたかったのです。
「私ツバサが好きなの。それのどこがいけないのよ……」
「え、いや、嘘でしょ?何?喧嘩して気に食わないからそう言ってるワケ?」
シオンくんは苦笑いしながらアイちゃんに聞くもアイちゃんは首を横に振ります。
「嘘で好きでもない男に愛されようなんて……言わないわよ。そもそもシオンだってママの事を愛してるしママだってパパ達の事だって愛しているのに私だけ他の人を好きになっちゃいけないっていうの?」
アイの言う通りでした。自分だけよくて相手はダメなんて事は自分勝手すぎるのです。
それでもシオンくんは嫌、という気持ちが強く出ていました。
「……ミヅキがパパ達の事を愛してる事は容認はしてるけど、本当は俺だって嫌に決まってる。でも仕方ないじゃないか……俺は……パパ達よりも先にミヅキに会う事なんて不可能なんだから……だから……だから……」
シオンくんは続きの言葉は言わず押し黙ります。
「だから何?」
とアイちゃんは聞きますがシオンくんは深いため息を吐きました。
「……もういいよ。分かったよ。要は俺の愛し方は変って事でしょわかったよ。聞いた俺が悪かったよ」
「や……ちが……」
そう言ってシオンくんはアイちゃんの言葉も聞かずにその場を離れてしまいました。
そんな二人のやり取りをリオはずっとそばで聞いていました。ソファに座ったままのアイちゃんをリオは心配そうに見つめます。
(……アイはツバサが好き……か。そうか……)
リオもまたアイの好きな人をしっかりと認識はしたものの親としては素直に喜べてはいませんでした。リオはアイちゃんの隣に腰かけてアイちゃんに話しかけます。
![Tumblr media](https://64.media.tumblr.com/bd31cf5128fbb18a41f56fc8ec622f46/24106c8829f7c5ee-ec/s540x810/67771a89a9345dc4c5caf1230cef91b0acf65813.jpg)
「アイ……気持ちが落ち着いたらちゃんとシオンに謝っておいで」
「……でも」
アイちゃんは少し納得がいかない表情で呟きます。
「売り言葉に買い言葉で罵り合うのはよくないよ。シオンがどういう愛し方をしてるかは俺は知らないけれどね、相手を否定する言葉は言っちゃダメだよ。改善をしてほしいなら適切な言葉を選ぶべきだよ。……いいね?」
「……そう……ね。嫌い……は言い過ぎたわ……落ち着いたら……謝ってくる……」
アイちゃんの言葉にリオはにっこり笑い「そうしなさい」と告げるのでした。
イオもまたシオンの元へとやってきていました。全てを聞いたわけではないですがシオンと少し話をするために椅子に手をかけて語りかけました。
「アイと喧嘩したんだってな?」
「……別に」
椅子に腰かけてシオンが話し始めるのをイオは待ちます。
イオはシオンの表情を見ていつもより暗い顔をしている事に気がつきます。
「ほら、どうした?髪は明るいのに顔は暗いな~!」
と少しおちゃらけてイオは言えばすぐにシオンくんはイオに視線を向けました。
「パパに……俺の気持ちが分かるわけないよ」
「そんなの言ってみなきゃ分からないだろ。言わなきゃ伝わらない。エスパーじゃないんだから」
イオにそう言われてシオンくんは目を伏せて伝えます。
「ミヅキに言われたんだ……俺の愛し方が怖いって……強引でミヅキの気持ちをないがしろにしてるって……。さっきアイにも強引で嫌いって言われて……でも自覚はしてるんだよ。強引な事には……」
そしてシオンくんは少しイオにきつく当たるように言いました。
「いいよね。パパ達はミヅキと真っ先に会えて!俺は強引にでもならなきゃミヅキに愛してもらえない!」
「本気でそう思ってるのか?シオン」
イオは少し怒った雰囲気でシオンをたしなめます。
「言っとくけど俺だってパパの方が先にミヅキに出会えてる。でもだからといって俺はミヅキが嫌がるような強引な方法なんて取らなかった。そんな事をしてみろ。嫌われるだけだ。……お前はそれを分かっているのか?」
「……っ」
「子どもにしてもそうだ。シオンは……ちゃんとミヅキと話し合ったのか?」
シオンくんはイオの言葉に小さな言葉で返します。
「…………してない」
その言葉にイオはそう答える事を分かっていました。これでもイオはシオンの親でシオンの性格も少なからず分かるのです。アイに関してはミヅキとはまた境遇が違うし喜んでもいたので言いはしませんでした。
「不安になるのはそりゃ分かる。取られたくない気持ちだって俺にもめちゃくちゃ分かる。けどな、相手の気持ちを無視していい訳じゃない。愛されたいならちゃんと言葉で伝えろ。ちゃんと話し合え。それに俺がミアやシオンをミヅキに産んでほしい時にミヅキに対して強引に抱いたりなんてした事はない」
「……」
「強引に抱けば抱くほどミヅキじゃなくてもどんな女性でもその愛し方に不安を覚えるのは当然だろう?いいか、女性ってのは言葉を一番大事にするんだ。行動ももちろん大事だが相手に伝わる言葉でちゃんと言わなきゃ伝わらない」
それを聞いてシオンくんは自分の愛し方が間違っていたのだと少し認識しました。
(一緒……って思ってたけど……パパ達と俺は全然愛し方が違うんだ……)
「でも……どうしても……嫉妬心の方がすごくて……理性で抑えられないんだ……」
「嫉妬する事は悪い事じゃないよ。けれどそれはいきすぎたら嫌われるだけってのは分かっていた方がいい。自分でこれ以上したら嫌われるかもしれない、って思う事がまず大事だと俺は思うよ」
「これ以上したら……嫌われるかもしれない……か」
イオの言葉をなぞるように言い聞かせるようにシオンくんは呟きます。
「わかった……なるべく心がけてみる」
「あぁ。まぁあとアイにもちゃんと謝っておけよ?」
「…………まぁ……うん……」
シオンくんは少し歯切れが悪そうに答えるのでした。
そんな折、シオンくんやイオがいる場所にミヅキちゃんがやってきました。
「……シオン、今いいかしら」
ミヅキちゃんはそう言って椅子に座ります。イオはミヅキにも特に言われなかったのでこの場にとどまり、二人を見つめます。
ミヅキちゃんはシオンくんを見つめ申し訳ないような表情をしました。シオンくんは何を言ったらいいのか言葉に詰まりただ無言でミヅキちゃんに視線を向けます。
「シオン、今朝はごめんなさい。あなたに言い過ぎてしまったわ……。また子どもの父親があなたかリオかどちらか分からなくなる事でついあたってしまったの……ごめんなさい」
それを聞いてシオンくんは首を横に振りました。
「ううん、俺が悪いんだよ。ミヅキの意見も聞かないで無理矢理したから……強引な所もある俺ってパパ達とは違うんだなって改めて分かったんだ。ごめんね、ミヅキ……嫌な思いさせて……」
けれどもミヅキちゃんはシオンくんに笑みを向けました。
「確かにシオンは強引な所もあるけれどそれは全部私の事が大好き……だからでしょう?好きな人と一緒にいたい気持ちも好きな人と子どもを持ちたい気持ちも人間なら持ってて当たり前の感情だもの。私は少なからずシオンが私に囁く声とか愛してくれる行動は大好きなのよ。だから全てやめるなんてあなたらしくない事はしなくていいのよ。ただ話し合いだけはちゃんとしましょう?」
「そう……だね。うん。俺に一番足りてなかったのは話し合う事だからそこはちゃんとする」
ミヅキちゃんの優しさにシオンくんは苦しかった胸の内が軽くはなります。
ミヅキとシオンの話が決着をついたので今まで話を聞いていたイオがミヅキちゃんに話しかけました。
「……ねぇミヅキ。子どもの父親がどうのこうの……って……」
イオは若干ミヅキちゃんに相変わらず子どもには甘いな、と感じながらも別の疑問を口に出さずにはいられませんでした。さっきの話を聞いていてまるで今、ミヅキちゃんが妊娠してるかのような口ぶりだったからです。
ミヅキちゃんは眉を下げてイオに昨日の事を説明しました。そしてすでに妊娠していることも。
イオはそれで今朝リオがご機嫌だった事に納得がいきました。
イオは抜け駆けされていた事に気付き、リオに対し嫉妬心とムカつきを覚えます。息子のシオンよりも上手く立ち回れてると思っていてもリオが一番上手く立ち回るのでなんだかんだイオもリオを超える事が出来ないので多少のムカつきはあるわけです。
「はぁ!?ほんっとずるい!!あれだけ俺に釘を刺したくせに自分だけ抜け駆けして……あーもう!今度パパの枕の中身を全部スナック菓子に変えといてやろうかな」
「あっはは!それいいんじゃない?面白い反応を見れそう!」
とシオンくんは笑います。ミヅキちゃんはぼそりと「地味に嫌な嫌がらせね……」と呟きました。
ミヅキちゃんはシオンくんに視線を向けて、改めてリオと共に父親検査をまた受けてほしい事を伝えシオンくんは快く引き受けるのでした。
とある家で少年が写真の人物について自分の祖母に尋ねていました。
「彼女はね、数少ない私の友人なのよ」
「そうなんだ!若い時のミヅキさんってすごく美人さんだね」
「あら、今でも彼女はあの姿よ。詳しい事は知らないけれど年を取らない性質らしくてね。たまにそういう人が現れるみたい。いつかレンも彼女に会えるかもしれないわね」
それを聞いたカサンドラの孫のカラーニ・レンは驚きつつもぽつりと「いつか会いたいなぁ」と呟くのでした。
次回に続く。
ちらっと登場。カラーニ・レンさん。でも会えるのは当分先です。
2 notes
·
View notes