#誰もが人生の操縦士
Explore tagged Tumblr posts
Quote
ジャニーが同性愛者(真性の少年性愛者、児童性愛者)であり、事務所に所属する男性タレントに対して性的児童虐待(同性愛行為の強要)を行っているとの話は、1960年代から散発的に繰り返し報道されてきた。 まず、駐留米軍の「在日軍事援助顧問団 (MAAGJ)」に勤務していた頃(1958年~1966年)から、外交官ナンバーの車(クライスラー)で新宿・花園神社の界隈に繰り出し、「ケニー」、「L」、「牛若丸」といったゲイバーで遊んでいたこと、更に新宿駅南口で網を張り、田舎から出てきた少年たちに声をかけては、常宿の「相模屋」(1泊600円のベッドハウス)に連れ込んでいたことを、当時のゲイ仲間・原吾一が、著書『二丁目のジャニーズ』シリーズで明かしている。 ジャニー喜多川が最初に手がけたタレントは「ジャニーズ」の4名(真家ひろみ、飯野おさみ、あおい輝彦、中谷良)で、当初は池袋の芸能学校「新芸能学院」に所属させていたが、学院内にてジャニーが15名の男子生徒たちに性的児童虐待行為をしていたことが発覚。 オーナーの名和太郎学院長(本名:高橋幸吉。2000年6月7日に急性心不全で逝去。81歳没)はジャニーを1964年6月28日付で解雇した。 しかしジャニーが、ジャニーズの4名も一緒に引き連れて出て行ってしまったためにトラブルとなり、ジャニーらが所属中の授業料やスタジオ使用料、食費など270万円を求めて学院長がジャニーを提訴し、裁判へ��発展した (通称:ホモセクハラ裁判)。 なお、当時のジャニーは在日軍事援助顧問団(MAAGJ)に在籍する下士官事務職員として、米国軍人および外交官の立場にあったが、新芸能学院との騒動は「MAAGJの公務の範囲外の職業活動」で起こった問題であるため、「外交関係に関するウィーン条約」(日本では1964年6月8日に発行)の第31条1項による外交特権「外交官は接受国の刑事・民事・行政裁判権からの免除を享有する」の対象から漏れ、訴えられた。 この裁判は長期化し、1964年から実に4年に渡って行われた。 ジャニーズの4名も実際に証言台に立っており、その証言記録は『女性自身』(1967年9月25日号)、『ジャニーズの逆襲』(データハウス刊)、『ジャニーズスキャンダル調書』(鹿砦社刊)にて再現されている。 『週刊サンケイ』(1965年3月29日号)でも「ジャニーズ騒動 “ジャニーズ”売り出しのかげに」として5ページの記事が組まれた他、ルポライターの竹中労も、著書『タレント帝国 芸能プロの内幕』(1968年7月、現代書房)の中で「ジャニーズ解散・始末記」と題してジャニーの性加害について言及した (当書はその後、初代ジャニーズを管理していた渡辺プロダクションの渡邊美佐の圧力で販売停止)。 なお、『ジャニーズスキャンダル調書』では「同性愛」という表現自体を否定しており、ホモセクハラである以上、「性的虐待」、善意に表現しても「少年愛」であるとしている。 『週刊現代』(1981年4月30日号、講談社)にて、「『たのきんトリオ』で大当たり アイドル育成で評判の喜多川姉弟の異能」と題し、ジャーナリストの元木昌彦がジャニーの性趣向問題について言及。 (直後、ジャニーの姉のメリー喜多川から編集部に「今後、講談社には一切うちのタレントを出さない」と猛クレームが入り、元木は処分として『週刊現代』から『婦人倶楽部』の部署へと異動させられた。 この件については、『週刊文春』(1981年5月28日号、文藝春秋)でも、「大講談社を震え上がらせたメリー喜多川の“たのきん”操縦術」と題して報じられた。 なお、ジャニーの性的児童虐待についてメリーは、「弟は病気なんだからしょうがないでしょ!」と言ってずっと放任していた) 雑誌『噂の眞相』(1983年11月号)が、「ホモの館」と題してジャニーズ事務所の合宿所の写真を公開。 元所属タレントの告発も相次いだ。 元フォーリーブスの北公次は『���GENJIへ』(1988年12月)、 元ジューク・ボックスの小谷純とやなせかおるは『さらば ! ! 光GENJIへ』(1989年9月)、 元ジャニーズの中谷良は『ジャニーズの逆襲』(1989年10月)、 元ジャニーズJr.の平本淳也は『ジャニーズのすべて ~ 少年愛の館』(1996年4月)、 豊川誕は『ひとりぼっちの旅立ち ~ 元ジャニーズ・アイドル 豊川誕半生記』(1997年3月)、 山崎正人は『SMAPへ』(2005年3月)をそれぞれ上梓。 タレントの生殺与奪の全権を握るジャニーの性的要求を受け入れなければ、仕事を与えられずに干されてしまうという実態が明るみに出た。 中でも『SMAPへ』は、ジャニーが行っていた性行為の内容について最も細かく具体的に描写しており、少年に肛門性交を強要していたことも明かしている。 同じく元Jr.の蓬田利久も、漫画『Jr.メモリーズ ~もしも記憶が確かなら~』(竹書房の漫画雑誌『本当にあった愉快な話』シリーズに掲載。著:柏屋コッコ、2014年1月~2015年4月)に取材協力する形で暴露している。 ジャニーは肛門性交時にノグゼマスキンクリーム、メンソレータム、ベビーローションなどを愛用しており、少年隊もラジオ番組で、錦織一清が「ジャニーさんと言えばメンソレータム思い出すなぁ・・・」、東山紀之は「合宿所はいつもメンソレータムの匂いがしてた」など、分かる人には分かるギリギリの発言をしている。 元Jr.の星英徳も、ジャニー喜多川の死後になってネット配信で、「ただのJr.だった自分ですら、何十回もやられた。 ジャニーさんが特に好んだのは、小中学生の段階のJr.。 時には平日の朝から学校を休んで合宿所に来いと呼び出され、マンツーマンで性行為を受けた。 その最中は、当時付き合ってた彼女のことを毎回必死に頭で思い描きながら耐えてた。 メジャーデビューしたメンバーは必ず全員やられている。 必ずです! 全員やられてる! そもそも断ったらデビュー出来ない」と幾度も打ち明け、ジャニーによる性被害や当時の事務所内での異常な状況を説明した。 ジャニーズの出身者以外からも、浜村淳が関西ローカルのラジオ番組『ありがとう浜村淳です』(MBSラジオ)の中でジャニーのことを「あのホモのおっさん」と発言したり、ミュージシャンのジーザス花園が、2009年発表の自作曲『ジャニー&メリー』で、AV監督の村西とおるもブログやTwitterで糾弾している。 ジャニーに対する感謝、愛情が誰よりも強いことで知られるKinKi Kidsの堂本��(児童劇団の子役出身)は、小学5年生の段階で子役活動を辞め、一旦芸能界を引退していたが、姉による他薦でジャニーズのエンターテインメントの世界に触れ、自分もスターになって成功したいという感情が芽生える。 しかし成功するためには、まだ幼い小学6年生の段階からジャニーの性的な行為を耐え忍ぶしかなく、剛が中学2年生の14歳の時に奈良県から東京の合宿所に正式に転居してからは、ジャニーの性行為は更に過熱していった。 当時剛と非常に親しい関係にあった元Jr.の星英徳も、「剛は普通のJr.たちとは違うレベルの性行為をジャニーさんから受けていて、そのことにいつも悩んでた。剛が病んじゃったのはジャニーさんが原因」と、2021年6月25日の深夜にツイキャス配信で証言した。 剛にしてみれば、確かにジャニーには芸能界で大成功させて貰って感謝はしているものの、幼い頃から異常すぎる性体験を強いられ、自分の心と体を捨て去るという代償を払わされてきた訳であり、更に人一倍繊細な性格がゆえ、15歳からは芸能活動へのストレスも相まってパニック障害を抱えるようになり、長年に渡って自殺を考えるほどに苦しんだ時期が続いた。 自分で選んだ道ではあるし、ストックホルム症候群、トラウマボンド(トラウマティック・ボンディング)、グルーミングなどの効果によって、ジャニーに対して大きな感謝はしつつも、もしジャニーと出会わなければ、こんなにも苦しい思いをすることは無かった、という愛憎が入り混じった複雑な感情から、剛の自作曲『美しく在る為に』は、ジャニーへの思いや、芸能活動への葛藤が描かれた曲だと、一部のファンの間では解釈されている。 その歌詞の一部には、 「あたしが悪いなんて 云わせないの あなたが悪いなんて 云う筈がないの 人は勝手だったもの 何時も勝手だったもの 美しく在る為に 勝手だったもの」とある。 [1] 元光GENJIの諸星和己も、2016年11月6日放送のバラエティ番組『にけつッ ! !』(日本テレビ)に出演した際、千原ジュニアとの会話でジャニーについて、 千原 「数年後に大スターになると見抜くその力よ」 諸星 「違う違う、たまたま、たまたま」 千原 「先見の明がすごいんでしょ?」 諸星 「僕の考えだと、“結果論”だね。 あの人(ジャニー喜多川)の目がいいとか、見抜く力がすごいとか、“全く”無い!」 と断じ、ジャニーに対する世間の過大評価に異を唱えた。 そして番組の最後では、「ジャニーの感性はね、あれホ〇だから!」と締めくくった。 ジャニーについてはよく、「少年の10年後の成長した顔が見えていた」などと評されてしまうことがあるが、それは���違い。 確かに子供の頃は冴えない平凡な顔をした者が、美容整形なども踏まえて将来二枚目に化けたパターンもあるが、その一方、小さい頃は可愛かったのに、成長と共にどんどん劣化してしまったパターンも少なくない。 そもそも、テレビなどで頻繁に同じタレントの顔を目にしていれば、視聴者の目はその顔に慣れていく訳だから、マイナス面はどんどん軽減されていく。 ジャニーが持っていたのは権力と財力であって、人の10年後の顔はおろか、人の本質や将来を見抜けるような特殊能力、神通力は存在しない。 ジャニーは将来を予見して採用していたのではなく、ただ単に、今その瞬間の“自分の好み”の少年、個人的に性欲を感じる“ヤりたい相手”を選んでいただけであり、その少年がたまたまスターになるかならないかは、諸星が述べた通り、後からついてきた“結果論”に過ぎない。 ジャニーに個人的に嫌われれば、いくらスター性や才能がある者であっても捨てられるし、ジャニーに個人的に好かれれば、スター性の無い者であっても権力と財力でメディアにゴリ推しされ、結果、誰でも人気者になれた。 こうした、ジャニーの個人的な好み、機嫌だけで全てが操作・決定される、非常に特殊で独裁的な事務所だったため、多くのスターを製造した一方、本当に将来有望だったはずの多くの才能も死んでいった。 なお諸星はこの放送の一ヶ月後の2016年12月2日に大沢樹生と共に開催したトークライブでも、ステージ上で「俺が何で結婚しないか? ホモだから。 ジャニーみたいなものだから」と発言し、ジャニーを茶化している (諸星自身がゲイであるという部分は自虐による冗談であり、諸星はゲイではない)。 1988年~1989年にかけ、月刊誌『噂の眞相』もこの問題を数回取り上げた。 しかしジャニーズ側は、「『噂の眞相』という雑誌はこの世に存在しないもの」という姿勢を貫いていたため、全く相手にされることは無かった。 週刊誌『FOCUS』(1989年8月11日号、 新潮社)に、ジャニー喜多川が合宿所で撮影した田原俊彦の全裸のポラロイド写真が流出掲載される。 1999年10月28日号から2000年2月17日号にかけ、『週刊文春』がジャニーズ事務所に対する糾弾を14回に渡ってキャンペーンとしてシリーズ掲載。 ジャニーが所属タレントに対してセクハラ・児童虐待を行い、事務所内では未成年所属タレントの喫煙や飲酒が日常的に黙認されていると報道し、約15名もの元ジャニーズJr.が取材に協力した。 出版元である文藝春秋は、他の大手出版社と違ってジャニーズ事務所との癒着や影響力が皆無に等しかったために出来たことだった。 【キャンペーン開始の引き金的な記事】 江木俊夫 公判で元アイドルが「ジャニーズ」批判 (1999年10月7日号) 【14回のキャンペーン】 青山孝 元フォーリーブス衝撃の告発 芸能界のモンスター「ジャニーズ事務所」の非道 TVも新聞も絶対報じない (1999年10月28日号・p252~255) ジャニーズの少年たちが耐える「おぞましい」環境 元メンバーが告発 「芸能界のモンスター」追及第2弾 (1999年11月4日号・p190~193) ジャニーズの少年たちが「悪魔の館」合宿所で 「芸能界のモンスター」追及第3弾 強いられる“行為” スクーブグラビア ジャニーズ「喫煙常習」の証拠写真 (1999年11月11日号・p26~29)[1] テレビ局が封印したジャニーズの少年たち集団万引き事件 追及キャンペーン4 マスコミはなぜ恐れるのか (1999年11月18日号・p188~191) ジャニー喜多川は関西の少年たちを「ホテル」に呼び出す 追及第5弾 芸能界のモンスター (1999年11月25日号・p188~191)[1] ジャニーズOBが決起! ホモセクハラの犠牲者たち 芸能界のモンスター追及第6弾 (1999年12月2日号・p195~197) 小誌だけが知っているジャニー喜多川「絶体絶命」 追及第7弾 (1999年12月9日号・p179~181)[1] ジャニーズ人気スターの「恋人」が脅された! 追及第8弾 (1999年12月16日号・p185~187) ジャニー喜多川殿 ユー、法廷に立てますか? 「噴飯告訴に答える 追及第9弾」 (1999年12月23日号・p179~181) 外国人記者が「ジャニー喜多川ホモ・セクハラは日本の恥」 追及第10弾 (1999年12月30日号・p38~40) ジャニーズ裁判 元タレントはなぜ「偽証」した キャンペーン再開! (2000年1月27日号・p180~181) ジャニー喜多川よ、ファンもこんなに怒っている 徹底追及(第12弾) (2000年2月3日号・p165~167) NYタイムスも報じたジャ二ー喜多川「性的児童虐待」 (2000年2月10日号・p172~173) ジャニー喜多川「性的虐待」 日本のメディアは腰くだけ ピュリツァー記者が激白 (2000年2月17日号・p34~35) 【追加報道】 スクープ撮! ジャニー喜多川の素顔 (2000年3月16日号) ジャニー喜多川の性的虐待! 母親が決意の告白 「息子は私に訴えた」 (2000年3月23日号・p184~186) 新展開 ついに国会で質問されたジャニーズ性的虐待 なぜNYタイムスしか報じないのか (2000年4月27日号・p176~179) ジャニーズ疑惑 梨元勝国会で証言へ! (2000年5月4日・11日合併号・p180~181) 大手メディアがこの性的児童虐待問題をこれほどまでに取り上げたのは1960年代以来初めてのことで、その波紋は大きく、自民党衆議院議員・阪上善秀(後の宝塚市長)も、2000年4月13日にこの問題を衆議院で取り上げた [注 6]。 1999年11月、ジャニー側は名誉毀損であるとして文藝春秋を訴え、1億700万円(ジャニーズ事務所に対し5350万円、ジャニー喜多川に対し5350万円)の損害賠償と謝罪広告1回を求める民事訴訟を起こした。 2002年3月27日、東京地裁の一審判決では、「高度の信用性を認めがたい。 証人の証言はたやすく信用できない点を残している」としてジャニー側が勝訴し、東京地裁は文藝春秋に対し、ジャニーへ440万円、ジャニーズ事務所へ440万円の、計880万円の損害賠償を命じた (井上哲男裁判長)。 文春側はこれを不服として東京高裁に控訴。 これに対抗するかのようにジャニー側も控訴。 2003年7月15日の二審判決では、ジャニーの性的児童虐待に関する記述について、 「喜多川が少年らに対しセクハラ行為をしたとの各証言はこれを信用することができ、喜多川が、少年達が逆らえばステージの立ち位置が悪くなったり、デビューできなくなるという抗拒不能な状態にあるのに乗じ、セクハラ行為をしているとの記述については、いわゆる真実性の抗弁が認められ、かつ、公共の利害に関する事実に係るものである」 と結論づけられ、ジャニー側の性的児童虐待行為を認定 (矢崎秀一裁判長)。 このため、性的児童虐待部分のジャニー側の勝訴は取り消され、損害賠償額はジャニーへ60万円、ジャニーズ事務所へ60万円の、計120万円に減額された。 ジャニー側は損害賠償額を不服として最高裁に上告したが、2004年2月24日に棄却され (藤田宙靖裁判長)、120万円の損害賠償と性的児童虐待行為認定が確定した。[1]、[2] しかし各芸能マスコミは、一審の880万円から120万円に減額された事実だけをベタ記事で書いて済ませ、「性的児童虐待が認められた」という肝心の部分は書かなかった。 この問題について、懐疑主義団体「JAPAN SKEPTICS」の機関誌『NEWSLETTER 53号』にて、当時同会の副会長だった草野直樹が批判。 「マスコミの誤りというのは、『間違ったことを報じる』だけでなく、『必要なことを報じない』ことも含まれる。 そして後者の多くは、いくつかの『タブー』に縛られていることが原因になっている。 報道におけるタブーのベールを抜いた報道には、オカルト・疑似科学の類と同様に騙されないようにしよう」と訴えた。 芸能評論家の肥留間正明も、「芸能界でホモセクハラが裁判になったのは異例。 真実と認められたのも初めてで、これは社会的な事件」と語っている。 また、ニューヨーク・タイムズや、イギリスの新聞・オブザーバーなどの海外メディアも大々的に取り上げ、この問題をタブー視するなどして真実を報道しない卑怯で腰抜けな日本のマスメディアの姿勢、体質を批判した。 以後もジャニーズ事務所と文藝春秋は対立。 2006年に『武士の一分』が映画化された際、ジャニーズは文春文庫で発売されている藤沢周平の原作本の帯に、主演の木村拓哉の写真の使用を一切許可しない、という対抗措置を取っている。 また、木村が工藤静香と結婚した際にも、会見への週刊文春の参加を禁じた。 そのため、文春側は巻頭グラビアで白紙ページに木村とインタビュアーの輪郭のみを描き、ジャニーズによるメディア統制であると非難した。 2010年3月14日、サイゾーウーマンにてシリーズ連載「新約・ジャニーズ暴露本��開始。 2018年6月6日、サイゾーウーマンにてシリーズ連載「いま振り返るジャニーズの“少年愛”報道」開始。 2019年7月9日にジャニーが逝去。 その際、テレビや雑誌など、日本の主要メディアではジャニーを賛美する歯の浮くような美辞麗句のみが並べられ、まるでジャニーを聖人君子かのように崇め奉った。
ジャニー喜多川 - ジャニーズ百科事典
86 notes
·
View notes
Text
織田邦男先生よりシェア
<正論>いま求められている「公」の復活
麗澤大学特別教授 元空将・織田邦男
犯罪白書によると令和4年の刑法犯認知件数は60万1331件(前年比5・8%増)で20年ぶりに増加に転じた。一方、自衛官をみると、罪を犯せばメディアはことさらセンセーショナルに伝えるので誤解を生みやすいが、令和4年度の自衛官免職数は138人だ。一般社会に比べれば犯罪はかなり少ない。
自衛隊といえども社会の縮図であり、社会の風潮は自衛隊に直接影響を及ぼす。にもかかわらず自衛隊は、海外での各種国際協力活動、あるいは諸外国との共同訓練などを通じて、その規律や練度の高さについて国際的評価は高い。
自衛隊の教育の成果
また読売新聞社が実施した世論調査(令和4年)によると、国民が最も信頼する組織として「病院」が1位(78%)、次いで「自衛隊」(72%)で、3位の「裁判所」(64%)より信頼度が高い。ではなぜ自衛官の犯罪率が一般社会より低く、国民から信頼されているのか。それは自衛隊の教育の成果だと筆者は確信している。
航空自衛隊は平成15年末から5年間、中東でイラク人道復興支援活動に従事した。筆者は後半の2年5カ月、イラク派遣航空部隊指揮官を務めた。平成20年、撤収が決まった時のことである。これまでの空自への支援に対する謝意を伝えるため、中東の某基地を訪れた。各国の将軍らは空自の任務完遂をねぎらい、歓迎してくれた。
ランチの席上、筆者は謝意を述べた後、自衛隊には「軍法」や「軍法会議」がないことを紹介した。その瞬間���将軍たちの表情が変わった。尋常でない驚き方に、こっちが正直驚いた。軍法がなく、「なぜ脱走兵がでない」「どうやって規律を保つのか」など矢継ぎ早の質問を受けた。筆者は予想外の反応に戸惑いながらも、そのときは一言「サムライ・スピリット」と述べ、けむに巻いた。
空自は各国と同様にC130輸送機を3機、中東に常駐させた。筆者が指揮官に就いた頃に、陸自はイラクから撤収し、空自が単独でイラク派遣の任務を継続した。バグダッドや北部のエルビルへの飛行任務は、地上から携帯式ミサイル攻撃や銃撃をうける可能性があり、空港へのロケット弾攻撃は度々あった。
各国軍からの高い評価
緊張を強いられる任務であったが、一人の殉職者も出すことなく任務を終えることができた。
任務は諸外国と全く同じ条件であり(武器、弾薬を運ばないことだけが違う)、「軍隊」ではない自衛隊だからといって特別待遇は一切なかった。劣悪な環境下、危険で厳しい任務を淡々とこなす隊員たちは見事であった。隊員の操縦技量は優秀であり、整備能力も高く、規律厳正、誠実かつ礼儀正しく、各国空軍から高く評価されていた。日本の若者がこれほど高い評価を受けていることに対し、指揮官として誇らしく思うと同時に、これまでの自衛隊の教育訓練が正しかったことを確信した。
災害派遣などで自衛隊がクローズアップされる度に、自衛隊はどんな教育訓練をしているのかと問われることが多い。筆者は一言、「公の復活です」と言うことにしている。
日本は戦後、多様性、個人を尊重するあまり「公」の精神を蔑(ないがし)ろにしてきた。個人の自己実現の価値観は教えたが、「公」に尽くすことは教えてこなかった。入隊してくる若者たちも、「公」を忘れた虚(うつ)ろな風潮に育てられた者がほとんどである。いきなり自衛隊員になれるわけがない。
公に尽くす喜び知る教育
自衛隊員と一般公務員との大きな違いは「事に臨んでは危険を顧みず」任務を遂行しなければならないことである。自衛隊員は、「公」を喪失したまま任務は全うできない。
人間誰しも自分が一番かわいい。その自分よりも同僚を、社会を、そして国家を��、自分を捨てて愛する対象を拡大していく教育を徹底する。よく使われる〝One for All, All for One〟の実践である。自分のことよりも他者を、そして任務を優先させる。隊内生活や教育訓練、スポーツなど、あらゆる機会を通じ「公」を意識させ、「公」に尽くす喜びを���得させる。人間はもともと「公」のために尽くすことを喜びとする生き物である。これに目覚めたとき真の自衛隊員が誕生する。
米空軍のモットーは〝Service Before Self〟(奉仕優先)である。どこの軍隊でも、共通して兵士に求めるのは「公」の精神であり、普遍的価値観でもある。
犯罪の大半は「ジコチュウ(自己中心)」を原因とする。「公」に尽くすことは、戦後日本で忘れられてきた。だがこれは精強な自衛隊員を育てるだけでなく、「まっとうな日本人」を育てる教育でもある。学校教育でこそ、取り組むべき教育と思う。
人は、他人のため、社会のため、国家に尽くす時に最も生きがいを感ずる動物である。「公」に尽くす喜びを学校でも積極的に教えるべきではないだろうか。(おりた くにお)
4 notes
·
View notes
Text
パイロットの話
https://goo.gl/jbcg4v https://goo.gl/JVEbYM ------------------------ 三菱重工MHI名古屋航空宇宙システム製作所のテストパイロットの読み物です。 圧倒的な非日常の世界を仕事場にする選ばれた男たちの世界の話です。 マッハの世界なので、大戦期のレシプロ機のエースたちの手記とはまた違った凄み、つまり怖さがあります。 MHIのサイトで閲覧できなくなっていて一部のみのログが残っているのみなので、消えてしまう前に原文まま転載します。 おそらく今後読むのことが難しい作品を、このような形ではあれ広く読めるようにしていくことは、ささやかではありますが意味のあることではないかと思っています。ですから「関係各位」も大目にみてくださったら、ありがたいなあ(敬具)と思っています。
------------------------
コックピットから その1 「超音速飛行 GO GATE」 「BINGO」
【超音速飛行 GO GATE】
高度40000フィート速度0.95マッハこれが音速への入り口です。 この付近は遷音速域と言われ、機体の一部分ではすでに音速を超える部分も出てきています。このため飛行機��よってはやや不安定な動きをする場合があります。当然パイロットにはそれに対応するために、特別な操舵が必要となります。
例えば、F-4では縦の静安定が逆転します。
飛行機は通常、加速をすれば機首が上がってきます。逆に減速すれば機首が下がってきます。これを縦の静安定が有ると言います。
F-4も音速以下もしくは音速以上では同じ特性があります。しかし遷音速域ではこれが逆転します。加速すれば、機首が下がろうとして、減速すれば、機首が上がろうとします。
具体的イメージが湧かないと思いますが、例えば、超音速飛行で右の5G旋回をします。旋回をすると抵抗が増えますので飛行機は徐々に減速します。減速してくると普通は、機首が下がろうとしますので、パイロットはさらに操縦桿を引きます。しかし、音速を切った瞬間、その特性が逆転します。
同じ力で操縦桿を引いているとパイロットの入力+飛行機の機首上げ特性で飛行機には、突然、パイロットが予想もしていない大きなGがかかってしまいます。G制限ぎりぎりで運動しているような場合はこれだけで飛行機が壊れてしまいます。ですから、超音速状態で敵に遭遇して空中戦に入った場合は、自分の速度に注意しながらの操縦をしなくてはいけないのです。
お話を音速飛行に戻しましょう。
左手のところにあるレバー(スロットル)を最大パワー位置にします。
戦闘機の場合、最大パワーは2種類あります。(謎笑)
1つは、エンジンの最大回転数を得られる位置です。民間機などでは離陸の時などに使われます。戦闘機乗りは、「BUSTER」と呼びます。技術屋さんは、MIL(ミリタリー)位置と呼びます。
しかし、戦闘機のエンジンにはさらにその上があります。(笑)
この位置は、エンジンの回転数はそのままで、エンジン排気口にさらに燃料を流し込みます。これによって、燃料流量は2倍になり推力が1.5倍ほどになります。これを「GATE」と呼びます。もしくは、MAX(マックス)と言います。
スロットルをこの位置にします。エンジンの排気口には、大量の燃料が再投入され、エンジンノズルが段階的に開いて、アフターバーナーが正常に着火したことを知らせます。
これに伴い、飛行機は急激に加速を始めパイロットを座席に押し付けます。燃料流量計が読み取れない速さで増加していきます。昇降計が小刻みに上下に震え始め、高度計も何を示そうか迷い始めます。
次の瞬間、突然高度計が激しく回り始めて大気の状態をモニターしている、エアーデーターコンピューターが計算が追いつきませんと警報を出します。しかし、目を速度計に移すと機体が音速を超えたことを何も無かったかのごとく平然と示しています。
これが超音速への第1歩です。
50年ほど前まではここまでが人間に許された最大速度でした。���くの勇敢なパイロットたちは壁の向こうを覗いても帰らぬ人になっています。そして、チャック・イエガー氏が最初にこの壁の向こうから帰ってきた男なのです。
しかし、現在はスロットルさえ前に出せば誰でも簡単に訪問できる世界になりました。知識も経験も勇気も必要ありません。玄関ドアを開ける程度の力があれば、音速を超えられるのです。これが、技術者の努力の結果なのでしょう。
音速を超えた飛行機は益々元気になって加速を続けます。後ろを振り返ると、濃紺の空に自分が引いてきた飛行機雲が白い1本の線としてくっきりと見えます。コックピット内もちょっと静かな気がします。何しろ、音より速く飛んでいるのですから!(笑)
機体近傍に目を向けると、自分の横に衝撃波が立っているのが観察できます。それでも、飛行機はさらに加速します。
1.2マッハ付近では飛行機はとても安定しています。あたかも硬い氷の上を滑っている感じです。振動も騒音もありません。対象物が無いので、速度感もありません。ただ青い空が広がるだけです。 多くの飛行機は1.5マッハ付近から、機体を守るために各種リミッターが作動し始めます。
これによってペダルや操縦桿が重くなったりエンジン回転数が変化したり機体全体の特性が著しく変化します。
また、この付近で機首を30度ぐらい引き上げれば、減速しながらも80000フィートぐらいまでは簡単に上昇してしまいます。そこはもう濃紺の宇宙空間です。
高高度のお話は別の機会にまわして今回は、そのまま加速します。
1.8マッハ付近になると、機体が「ギシギシ」ときしみはじめます。機体の色々な場所から短い金属音が出始めます。
この辺の燃料流量は、F-15などでは80000lbsPPH。消防車で、水を撒く程度の燃料を燃やします。
さらに加速していくと金属の焼ける臭いがしてきます。
「いやーこれはやっぱ限界だねーこれ以上行ったら分解?」
こんな思いが脳裏をかすめます。その頃には、すでに音速の2倍以上で飛んでいます。
特別な戦闘機を除き速度限界は2.2マッハです。時速2600キロメートルぐらいでしょうか。
この速度は名古屋~東京間を約8分で通過しますが、これ以上に加速するとアルミ合金が熱によって強度を失います。言い換えれば熱によって機体が融けてしまうのです。ちなみに、飛行機は車と違って最大パワーのままにしておくと、機体が分解するまで加速してしまいます。
【BINGO】
加速開始から、約3分飛行機は「BINGO」と叫びます。「燃料がありましぇーん!」と言っているのです。
そこで、スロットルをアフターバーナーレンジから通常レンジへ引き戻します。しかし、飛行機はこれを無視するかのように超音速飛行を続けます。エンジン回転数もスロットルをIDLEにしているにもかかわらず最大回転数を維持しています。燃料計はみるみる下がっていきます。
「この��までは飛行場まで帰れなくなる!なんとかしなくてはー」
------------------------
コックピットから その2 「BINGO」 「ZOOM UP」 「BLACK OUT」 【BINGO】
さて、今回は超音速からの帰還のお話です。 超音速飛行でスロットルをIDLEにしてもエンジン回転数は100パーセントです。車で言えばアクセルから足を離してもフルスロットルでエンジンが回り続けているようなものです。飛行機は「BINGO」を叫んでいます。
【ZOOM UP】
しかし、このままでは本当に燃料が尽きてしまいます。そこでなんとか機体を減速させなくてはいけません。 まず、頭に浮かぶのはスピードブレーキです。F-15の場合は機体上面に畳1畳ほどの板を立ち上げて空気ブレーキを使います。しかし時速2,000キロメートル以上の向かい風で畳を立てるのには、かなりの力と強度が必要です。 そこでF-15の場合は高速では僅かしか開きません。このため効果はそれなりです。次に別の方法を考えます。飛行機は3次元を運動しています。そこで今度は速度のエネルギーを高度に変更します。坂道を自転車で登るときに坂道の手前で加速してからかけ上がるのと同じです。飛行機の場合は操縦桿を手前に引いて自分の前に上り坂を作って減速させるのです。
ここで、高度のお話をしてみましょう。 このあたりの高度では水分はすでにありません。ですから雲もありません。生命活動もありません。ただ無限に広がる濃紺の孤独で静寂な空間です。頭上を見ると単にギラギラ輝く太陽、眼下を見ると水色の丸い地球とそれを包む薄い大気と白い雲が見えるだけです。一言で4万フィートと言いますが、約12キロメートルです。この高度はもうどんなに頑張っても人間が生活できる環境ではありません。-56℃1/7気圧、すでに飛行機はこんな中を飛んでいます。 ここで機外に放り出されると「ちょっと寒いじゃん」って思っているうちに血液が沸騰して体の中は泡だらけになっています。これはかなりきついかもしれませんね!でもご安心を!酸素も無いので有効意識時間は5秒程度ですから「あれー?なんか変」と感じる時にはすでに黄泉の国に旅立っています。ですからパイロットにとってこの場所で一番怖いのはキャビン圧の漏れなのです。急激に減圧されればだれでも気がつきますがちょろちょろ漏れると知らず知らずのうちに意識がなくなっています。世界的には、今でも減圧もしくは酸素欠乏に起因するであろう高高度事故が時々報告されています。 半宇宙旅行を楽しんでいると、飛行機は音速を切ってくれます。そこで降下に移ります。飛行機は上昇するより、降下するほうが何倍も大変なのです。スピードブレーキを開いて、パワーを最少にして降下を始めます。ここで降下角を大きく取るとまた音速を超えてしまうので速度計を見ながらの降下になります。先ほど実施したズームアップは弾道飛行で、空気のほとんど無い所を飛んでいますから操縦は思うようにはできません。操縦桿はスカスカ状態です。だましだまし降下を続け、3万フィートを切ると、飛行機は俄然元気になります。エンジンパワーも操縦感覚もグライダーから戦闘機に劇的に変わります。
ついで���衝撃波のお話もしてみましょう。空気は音速よりも速く圧力変動を伝えることが出来ません。このため音速よりも速い物体が空気中にいるとエネルギーが溜まった壁が出来あがります。これが衝撃波です。何らかの原因でこの衝撃波が減衰前に地上に伝わるとドカーンドカーンと2回音がして窓ガラスが割れるような現象を発生させかねません。ですから超音速飛行試験は小松から北へ200キロメートルも沖合に出て細心の注意を払いながら実施されています。
【BLACK OUT】
さて、ここで元気になった飛行機の操縦特性を見てみようかとGをかけてみます。90度バンクに入れてスティックを手前に引いて、2G、3G、4G「うん、すごっく調子いいじゃん」さらに5じー6じー…ん? 「あれー?目が、目が見えなーぃ!まっくらだー!」
さて、今後の運命やいかに!次回に続く!
------------------------ コックピットから その3 「BLACK OUT」 「VERTIGO」 【BLACK OUT】
戦闘機の命は機動性です。 いかに相手よりも素早く動くかで勝負が決まります。この機動性を決定するための大きな要素の1つがG(ジー)です。Gとは地球の重力加速度をあらわす単位です。それではG変化はどのように感じるのでしょうか。私の体験からご説明しましょう。 皆様が日常体験できるG変化ではエレベーターがありますが、多分これで0.1G程度の変化だと思います。もし興味があるならば、体重計をエレベーターに持ち込んで測定してみてください。0.1Gの変化でも体重が1割増減する筈です。 飛行機に話を戻しましょう。民間の飛行機に乗って旋回時に感じるGは最大でも1.2G程度です。しかし戦闘機ではちょっと操縦桿に触るだけで1.5Gぐらい簡単にかかってしまいます。2GになるとGスーツが膨らんできてGがかかり始めたかなという感じでなかなか心地よい雰囲気です。ジェットコースターなどでは最大2~3G程度かかるようですので普通の人でもこれぐらいまでは許容されるのだと思います。3Gは戦闘機が上空で動くときの基本Gです。
2Gから膨らむGスーツはパイロットの下半身を圧搾空気によって締め付けるためのものです。Gがかかると血液は下に下がって脳に血が行かなくなります。これを物理的に防止するために下半身をしめつけて血液の降下を防止しています。Gスーツは1.5グラム程度の耐G能力を上げると言われています。
さて次は4Gです。これ以上はやはり戦闘機でなくては体験できません。通常の飛行機はこの辺で翼が折れてしまいます。 4Gは簡単なアクロバットなどをする場合にかかります。下腹にぐっと力を入れていれば特に問題はありません。さらに5G宙返りなどのアクロバットにはこの程度のGを使います。体全身に力を込めて頑張ればそれなりに耐える事ができます。そして6Gこの辺からやはり人間の構造的限界が自覚できます。ちょっと気を抜くと視野が狭くなって景色が白黒になってきます。これは目に十分な血液が供給されなくなっていることを示しています。「グレイアウト」と呼びます。
そして7G。ここからは���性との勝負です。 Gスーツはギリギリ下半身を締め付けます。体の力を抜くとブラックアウトと言って目が全く見えなくなります。そこを根性で頑張ります。操縦桿を持つ右手の二の腕でピシピシと音がして毛細血管が切れるのが分かります。何しろ自分の体重の7倍が体中にかかっているのです。 さらに8G。この辺の1Gの変化は劇的です。まず息が出来ません。まぶたも重くてあけているのがやっとです。 そして9Gもう本当に限界です。生きているのがやっとです。あと0.5G増やしたら心臓もお休みしてしまいそうです。9Gはすでに拷問です。「なんでもするから許してー」と叫びたくなります。まあ息はしていないので唸り声しか出ませんがね!(笑)
現在ここが戦闘機の限界です。 いや戦闘機の限界ではなく人間の限界です。戦闘訓練を終えて降りてくると腰は痛いし首は動かないし肩にはくっきりとハーネス痕が残り、足の裏・ふくらはぎ・二の腕など軟らかい部分は内出血しています。いやーまともな商売ではないなーと感じる時です。
しかしここで一番危険なのは意識喪失です。急激にGが立ち上がると人間の体はついてきません。こうなると脳に血液が突然行かなくなるので意識を失う感覚も無く、瞬時に意識を失います。戦闘機乗りが一番恐れている現象です。
マイナスGはさらに愉快です。 この状況を作るにはスティックをちょっと前に押します。普通の人は+0.5G程度で降参します。0Gで目の前で鉛筆が浮かんでいます。体の中身も浮き上がるので食後には気分のいいものではありません。 スティックをもうちょっと押します-1Gです。逆立ちをしているのと同じですごみなどの固定していないものはすべて頭上のキャノピーに張り付きます。そして-2G。これはもう限界です。頭に血が集まるためにひどい頭痛がしてきます。さらに-3G。飛行機はここが限界です。人間は限界を過ぎています。数十秒間この状態が続くとレッドアウトといって景色が真っ赤になって目から血が噴出します。ですからパイロットはこの状態をあまり好みません。 多くの飛行機の戦闘ゲームがありますが、これで実機と一番違うところは押し舵を操縦者が多用することです。もしこの種のゲームを愛されておられる方がおられましたら一度押し舵を使わないで戦闘してみてください。そうすればより実戦的なゲームが楽しめると思います。
【VERTIGO】
さーって、飛行機の調子も良いし帰ろうかなーん?なんかいつもと景色が違う?なんで姿勢指示器が裏返しなの?飛行機壊れた?いーえ、あなたが壊れています。
さて、今後の運命やいかに!次回に続く!
------------------------ コックピットから その4 「VERTIGO」 「Fingertip」 【VERTIGO】
バーティゴは空間識失調と言われています。 パイロットはこの現象から逃れることはできません。どんなベテランでも必ず陥ります。上と下が分からなくなるのです。いや分からなくなるというより間違って認識してしまうのです。 今あなたにとって下はどっちですか?足元が下ですよね!なぜかと言えば地球があなたを引っ張っているからそう思っているのです。この感覚が飛行機を操縦する上では大きな障害となってきます。飛行機は3次元を自由に運動し��す。運動するとそれと反対側に遠心力が働きます。人間はこの力と重力との合成を重力として感じてしまいます。そこで運動の外側が下だと勘違いするのです。 大型民間機の中央の座席に座って離陸時に「すっごーい急上昇!」と思ったことはありませんか?これも一種の勘違いです。前進する加速度をお客様は背中で感じます。するとその加速度と重力の合成が腰の付近に感じるのであたかも急角度で上昇しているように思ってしまうのです。ここで窓の外をちらっと見ると自分が思っているほど急角度で上がっていないのがすぐに分かります。
私の実体験では雲がポツポツある日、空中戦訓練を終了して帰る時に何か景色が記憶と違うのです。確か雲は下だったのに今は自分の頭の上にあります。お天気が変わったのかなーと思いながら姿勢指示器を見ると背面姿勢です。「そうかぼくは上と下を間違えてたのねーぇ!」この場合、飛行機は地上に向かって背面で2G降下をしていたのです。 これだとちゃんと床方向に1Gかかっていますので感覚的に全く違和感はないのです。水平飛行と2Gの背面との区別がつかないのです。このとき私は海と空をも見間違えているのです。地上では海の方が空よりも青いのですが上空では空の方がはるかに青いのです。人間一旦信じ込むとなんでもそれが真実だと感じてしまうのです。
ちなみにこの写真を見て違和感を感じますか?背面飛行しながらOKサインを出しているように見えませんか?もしそう見えたらあなたはすでにバーティゴです。 ではこの勘違いを防止するためにはどうしたら良いのでしょう。それは常に計器を信じる事です。しかし計器も機械ですので壊れているときもあります。「そんじゃーどうするのー?」それでも計器を信じます。
飛行中、自分の姿勢を知るためには姿勢指示器が一番簡単です。外界が見えようと見えまいとこの計器は常に飛行姿勢を示しています。しかしパイロットはすぐには信じません。次に高度計を見て高度変化を確認して次に高度計を確かめるために昇降計をチェックします。そこで何か疑いがあれば次に速度計エンジン計器などもチェックします。 飛行機には沢山の計器がついています。そして各々は別々の情報を指示しますが何らかの関連をもっています。速度計と高度計は別物ですがパワーをいじらずに上昇姿勢にして高度を上げれば必ず速度は減ります。それなのに速度に変化がなければ必ず何かがおかしいのです。 このようにして飛行中は常に多くの計器から1つの真実をいつも探り出そうとしています。そしてその結果が自分の感覚と違っていても計器を信じて自分を否定しなくてはならないのです。
命がかかっている時に自分の感覚や信念を曲げて機械を信じて行動することは至難の業です。それも数秒のうちに判断しなくてはいけません。10秒も悩んでいたら飛行機はすでに取り返しのつかない領域に入っています。飛行機に許されている余裕時間は2秒です。何かが発生して2秒以内に正しい手順を実施すれば故障で飛行機が落ちないようには設計されています。
車で、ここでは感じとしては右に曲がらなくてはいけないんだけどカーナビは左に行けと言っています。この場合あなたはどちらに曲がりますか?まあ、車ならどちら���選んでも「なーんだやっぱ違う��ゃん!」って思った時に止まってやり直せますが、飛行機ではそうはいきません。「なーんだ、やっぱ違うじゃん!」って思った時には全てが終わっています。 空間識失調は訓練では克服できません。どんな訓練をいくらやっても結局上下は分かりません。そこでパイロットはいかなるときにも計器を信じるように訓練します。先ずは机上で教育を受け次にシミュレーターで訓練しそして実機で外界の景色を遮断して徹底的に訓練します。だからこそ計器の誤差や故障は許されないのです。 フライトを終わって「この飛行機ここが変だったよ!」と報告しているときに「あーそれは単に計器の故障ですよ!」ってなことを言われるとパイロットが血相を変えて怒るのはこのためなのです。(笑)
【Fingertip】
Fingertipは戦闘機の基本隊形です。手の指をくっつけた時の親指以外のつめの位置が各機の位置です。この隊形で離陸をしてアクロバットもこなし雲の中も飛んで着陸までします。この間ウイングマン(2番機)はリーダー機しか見ません。特に若いパイロットは他を見る余裕などは全くありません。 「このリーダー超へったくっそーいつまで旋回するの?疲れちゃうよー!」こんな思いが頭に浮かびます。 しっかーっし!これもあなたがまたまたバーティゴです。
さて今後の運命やいかに!次回に続く!
------------------------ コックピットから その5 「IN Popeye」 「HOME BINGO」 【IN Popeye】
ポップアイ?出目金のお話ではありません。セーラーマンのお話です。 雲の中を飛行していることを「インポパイ」と言います。雲の中では何も見えません、多分牛乳のプールの中に潜ってる感じだと思います。(私はそんなプールに潜ったことないので正確に比較はできませんが…笑)
ここで雲のお話をしましょう。 雲は雲があるのではなくて空気の乱れがあるから雲に見えると言ったほうが良いかもしれません。川でいえば瀬に白波が立ちます。これは白波があるのではなくて、流れが乱されて白波に見えるのです。空気の場合も同じで、流れが乱されると雲ができます。 このため雲の中は気流が乱れているので回りとは性質が全く異なります。それでは頑張って雲の中を飛んでみましょう!
目の前に雲が迫ってきます。キムタクはドラマの中で「雲の頂点が左に流れているから風上側の右に迂回する」と言っていましたが、超正解です。 しかし状況によって避けられない場合もあります。そこで仕方なく雲に突入することになります。先ず前方に山とか障害物が無いことが第一条件です。「あったりまえでしょうー」と、思われる方も多いと思いますが、雲に入ってそのまま山に激突する事故は毎月のように発生しているのが現実です。 次に準備することはシートベルトをしっかり締め直すことです。そして計器飛行に移る準備をします。雲の中では景色が全く見えませんから計器飛行以外に無事に飛ぶ方法はありません。
そして覚悟を決めてズボッ!と雲に入ります。 案の定、回りは真っ白です。そして揺れが始まります。揺れは心地よい軽い揺れから飛行機が分解するような揺れまで様々です。この揺れを正確に前もって予想することはできません。 まぁ90パーセントはそれなりに安全ですので適当に心配しておけば問題ありません。
揺れが始まって数十秒たつと風防が白くなってきます。これはアイシングといわれる現象で、雲の中にある過冷却の水が機体にぶつかって瞬時に凍り、どんどん成長していくために発生します。外が見えない程度なら、それほど大きな問題ではないのですが、氷は機体全体に付着します。翼についた氷は翼の形状を変化させ飛行機の特性を変えてしまいます。エンジン付近についた氷は、大きくなってはがれ落ち、エンジンに吸い込まれて大きなダメージを与えます。そして何よりも機体自体が、氷でだんだん重くなります。 こうなってくるともう飛ぶことはできません。このため飛行機には、いろいろな防氷装置があります。あるものは氷をヒーターで融かし、あるものは風船を膨らませて氷を壊します。 機体へのアイシングは外気温が-3~-10度程度で発生します。また気温は高度を1000フィート上げる毎に2度下がります。ですからこの高度帯を避ければアイシングは発生しません。しかしアイシングを避けようとして、安易に高度を上下すると、もっとひどい目にあうこともありますので、注意が必要です。
雲にはいろいろな種類がありますが、パイロットにとって一番怖いのが入道雲です。入道雲に入ってしまったことはすぐに分かります。先ず、上下左右に大きく振られます。飛行機が木の葉のように舞い踊ります。その次に来るのは、激しい音です。最初は「大粒の雨かな?」なんて思っていますが、実際は氷の塊です。 地上に落ちてくるとヒョウとかアラレと呼ばれるものです。時によっては拳大の氷も浮かんでいます。「ひょえーひどい所にきちゃったなー」なんて思っていると、回りがだんだん暗くなって、雲が緑色に見えてきます。「あれーなんかいる!」「長い蛍?」「光るミミズ?」。そうこうしていると、前方の風防が青白く光り始めます。その中を細長い光が飛び交います。良く見ると機体全体が青く光り始めています。これが「セントエルモの火」と呼ばれるものです。 帆船時代の船乗りは、この光は嵐を知らせる兆候としていたようです。飛行機でも同じです。この光を楽しんでいると「ピシッパシッ」というラップ音が聞こえてきます。そして腕や足の毛が逆立ってきます。こうなってくると、もう近いです!「こりゃーくるぞー!」テレビなどではここでVTRが終わって、結局「霊」は出てこないのですが(笑)、現実は違います。来ちゃうんですねートラのパンツをはいた鬼が! 目の前でそれまで見た事もないような閃光が走ったかと思った瞬間ドッカーンと、大きな音がして自分の体から電気が抜けていくのがわかります。飛行機は比較的雷には強く設計されています。上空で飛行機に雷が落ちても通常この程度です。ただし、着陸後機体を点検すると何か部品がなくなっています。ですから、何があっても入道雲に入るのは避けたほうが良いと思いますよーっ!
【HOME BINGO】
本当に燃料がなくなっていることを飛行機が叫び始めました。燃料の余裕はもうありません。直ちに帰るように言っています。 「でもまだやることあるんだけどなー」
さて今後の運命やいかに!次回に続く!
------------------------ コックピットから その6 「Cockpit」 「Control」 【Cockpit】
今回は我々の職場紹介です。 戦闘機の操縦席はコックピットと呼ばれています。日本語で言えば鳥小屋です。中に鶏のようなやつがいるからではなくて、多分極端に狭いのでこのように呼ばれているのだと思います。ほとんどのスイッチやレバーには、そのままの姿勢で届くようになっています。座ったままでなんでも出来る!横着者にはピッタリの職場です(笑)。
コックピット中央にはいざという時に機外に脱出するための射出座席が鎮座しています。正面下には多くの計器、操縦席左右のパネルには無数のスイッチがついています。そして右手用にスティック(操縦桿)、左手用にスロットル(加減速器)、足用にはラダ-ペダルがついています。 またスティックとスロットルにも、やたらとスイッチがついています。これら全てを迷い無く使っていかなくては、戦闘機は動かせません。可能ならパイロットに手がもう1本あって、かつ親指が2本づつあれば理想的です。
このコックピットへは、車などとは違ってキャノピーを開けて、上から乗り込みます。 まず座席に足を置いて、スイッチなどを蹴飛ばさないように注意しながらゆっくり座り込みます。座ったら座席下にあるサバイバルキットと自分を左右つなぎます。そして今度は自分をシートベルトで固定します。この際同時にGスーツを機体ともつなげます。最後にパラシュートと自分を連結させます。飛行機によっては足にも固定装置を付ける場合もあります。もう、がんじがらめ状態です。これにヘルメットをかぶって無線コード1本と2本の酸素ホースをつなげれば、やっと準備完了です。 夏場などはこれだけでダイエット効果が望めます。
座って正面を見ると、HUD(Head Up Display)があります。これは飛行中、パイロットが必要であろう情報を常に表示しています。その上焦点は無限遠点になっているので、あたかも文字や絵が空中に描かれているように見えます。これによって、発見した目標から目を離さずに、自分や相手の状況を知ることができます。 最近のゲームでは、HUD表示がほとんどですから、見慣れている方も多いと思いますが、本物とはかなり違います。
コックピットは冷暖房完備です。フルオートエアコンがついています。夏場地上では35度、そこでキャノピーを閉めれば灼熱地獄、上空にあがれば外気温はマイナス52度、この環境範囲をカバーするように設計されています。また皆様が戦闘機で一番気になるのが騒音だと思います。 エンジンはものすごい音を出しています。しかしコックピット内で聞こえる音は、エンジン音ではなくて意外にもエアコンの噴出音なのです。それも、かなりの音圧です。まあ、パイロットは完全閉鎖型のヘルメットを常時装着しているのでその騒音もほとんど聞こえません。しかし、コックピットには、超おしゃべりなお姉さんが1人住んでいます。エンジンスタートからしゃべり始めます。やれエンジンが調子悪いだとか、はたまた、敵にロックオンされたとか、もう燃料が無いから帰れとか。分かってるって言うのに、しゃべリ続けます。昔は男性の声��したが、最近はどの飛行機も女性になっています。この方が、パイロットが素直に従ってくれるからでしょうか(笑)。 他に、いろいろな音色の音が出ます。それも連続音であったり、断続音であったり、それらの混合であったりします。「ピッ」と音がしただけで、パイロットは飛行機が何を言いたいのか直ぐに分からなくてはいけません。ですから、我々はやたらと単音の電子音には敏感になっています。
さて話は変わって、コックピットからの景色のお話です。 一言、「それは最高でーす!」何しろ自分の腰より上は全部透明なのですから、民間機に乗って小さな窓から覗くのとは大違いです。景色360度見放題です。そのままでは、さすがに床があるので真下は見られませんが、飛行機を裏返しにすれば下も丸見えになります。昼間は大パノラマ、夕方には燃えるような夕焼け、夜間には全天溢れんばかりの星空が楽しめます。
しかし、この職場の最大の欠点は、孤独なことです。常に1人の世界です。喜びも、感動も、驚きも、恐怖も、すべて1人で受け止めなくてはいけません。何があっても、1人で判断して1人で対処します。地上には存在しないこんな職場が、そこにはあるのです。
【Control】
それでは次回は、飛行機の操縦についてのお話です。お楽しみにーぃ。
------------------------ コックピットから その7 「Control」「Instrument」「Flying Quality」 【Control】
今回は、操縦のお話です。あまり詳しくお話すると、だれでも飛行機の操縦が出来てしまって我々の仕事が奪われる可能性があるので、今回はほどほどに!(笑)
さて飛行機の操縦は、車とさほど変わりません。行きたい方向に操縦桿を傾ければ良いのです。右に行きたければ操縦桿を右に、上に行きたければ操縦桿を手前に!加速したければスロットルを前に進めます。しかし、車と決定的に違うのは、三次元的に変化してしまうことでしょうか。例えば、旋回すると高度は自然に落ちて、速度も変わってしまいます。ひとつを変えると、全部が変わってしまうのです。この現象を防ぐために具体的には、旋回に入るときには、操縦桿を適量倒すと同時に、機首を僅かに上げて、パワーを少々変更しておくことが必要です。すでにお気付きの方もおられると思いますが、今の文章でのキーポイントは、適量、僅かに、少々、ここにあります。この量が会得できればあなたはもうパイロットです。ちなみに 車の免許は18歳からですが、飛行機の免許は16歳から取得可能です。私自身も、車の免許よりも飛行機の免許の方が先でした。
ご自分が、ケッタ(名古屋弁で自転車)に乗れるようになったときを思い出してください。理由は分からないのですが、ある日突然乗れるようになりませんでしたか?飛行機も同じ感覚です。ある日突然着陸が出来るのです。とても不思議な感覚です。それまでは、悩んで勉強して練習して、試行錯誤を繰り返すのですが、いくらやっても着陸はできません。しかし、ある時突然着陸が見えるのです!
ご存知の方は少ないと思いますが、80年代の映画でスピルバーグ監督の「オールウェイズ」というのがあります。この映画で、若いパイロットが、ある日突然操縦が出来るようになります。私は「あー!ぼくもそうだったのかー」と感動したのを覚えています。しかし、友人に話すと「ん?あれってただ��ラブストーリーじゃん」全く観点がちがいましたー(汗)。いずれにせよ、飛行機の操縦は、ある日突然出来るようになるのです。
1つの飛行機を完全に手に入れると、後はどんな飛行機でも同じです。慣れるまでは上手な操縦はできませんが、安全に飛ぶ程度でしたら機種が変わってもさほど影響はありません。車で言えば、ミニカの運転が完璧にできれば、プラウディアの運転も出来るのと同じです。まあ飛行機は基本的には、機種毎に免許がありますから、法的にはちょっと問題はありますが…。
【Instrument】
飛行機には、無数の計器があります。「あんなに沢山の計器を見るのは大変でしょう?」と質問を受けます。しかし実際は、全部は見ないのでそれほど大変でもないのです(笑)。全ての計器を常にチェックしていたら操縦など出来ません。計器はあくまでも、飛行の参考とするものです。むしろ自分のやった操舵の結果を見るための物です。必要なときに 必要なものだけを見る。これも操縦の極意です。車でも同じですよね!いつもメーターを見ているのではなくて、パトカーを見つけたら、速度計!灰皿が一杯になったら燃料計!おなかがすいたら時計!この程度ですよね?
それでは、飛行機の計器の中で、何が一番大事だと思いますか?高度計?速度計?姿勢指示器?エンジン計器?航法計器? 私は昔から、それは速度計だと思っています。速度だけは、人間にはわからないのです。特に上空には、対象物がありませんから、速度は全くわかりません。お天気が良ければ、高度は、地上の物の大きさで分かります。例えば人間の形が見えれば1,000フィート、車の形が分かれば2,000フィート、家の形が分かれば5,000フィート…。また、速度計がなければ、着陸はできません。飛行機には失速があります。失速とは飛行機がただの金属の塊になることを意味しています。色々な理由で着陸は、出来るだけ低速でしなくてはいけません。そして何があっても 失速速度以下にしてはいけません。このために 速度計は不可欠な計器なのです。
【Flying Quality】
失速の話が出てきたので、次回はちょっと知的に飛行機の特性のお話をしてみたいと思います。簡単に言えば、飛行機の癖?特徴?性質?みたいなものです。皆様が「へー」とうなるような、トリビアを!お楽しみにぃ!
------------------------ コックピットから その8 「Air Speed」「ALTITUDE」「STALL」 【Air Speed】
「飛行機の速度計は…速度を示していない!」「へーへーへぇーっ…!」(笑)
飛行機の速度計と車の速度計には、大きな違いがあるのをご存知でしょうか?まあ機構的にも全く違いますが、それよりも大きな違いは、示している速度が違うことなのです。車の場合は、地面に対する速さを示していますよね!時速100キロメートルで走っている場合、目的地まで100キロメートルなら、到着は1時間後となります。飛行機はピトー管(写真○印)という機械で速度を感じます。自転車に乗って、ゆっくり走る時と、全速で走る時では、体で感じる空気の抵抗は違いますよね?この圧力変化を飛行機は速度に換算しています。また高原では、空気密度が低くなるのは経験上ご存知だと思います。これらの組み合わせで飛行機の速度計は、その高度の空気の密度に対する速度を示しています。
うーん、ちょっと難しいかな?それでは、超具体的にお話しましょう。車で速度計が時速100キロメートルを示しています。この場合走っている場所が、海沿いの道路であっても、山の���のスカイラインであっても、時速100キロメートルですよね!しかし飛行機の場合は違うのです。同じ速度を示していても、高度が違うと、実際の速度も違ってくるのです。飛行機が地上付近で200キロメートルを指示して飛んでいるときは、時速200キロメートルですが、高度が約10キロメートルだと、同じ200キロメートルの指示でも実際の速度は時速350キロメートルぐらいなのです。
ですから目的地までの飛行時間を計算する場合は、先ず計器を見て速度を読んで、計器の誤差補正をして、それに高度補正のために温度補正と密度補正をして、対地速度を求めてから、飛行時間を算出しなくてはいけません。風がある場合はさらにその補正もしなくてはいけません。「それなら今はコンピューターが発達してるんだから、最初から対地速度計にして表示すればいいじゃん!」っと思われる方も多いと思います。でもこれも大きな間違いなのです。
パイロットが最も必要な速度は、コックピット内にある計器の速度で、対地速度ではありません。その理由は飛行機の特性が、この計器に表示される速度で決まるからです。地上付近で、計器時速200キロメートルで失速する飛行機は、高度10キロメートルでも計器時速200キロメートルで失速します。ですから操縦する上においては、対地速度はあまり必要ではなくて、あくまでも計器が示す、空気の密度に対する速度が必要なのです。
一般の乗客の方は飛行機の速度は車と同じだと思って話を聞いているし、パイロットは、特性を示す計器速度だと思っているし、技術者は性能計算用の等価対気速度だと思って話をします。ですから、この3者で話が全く通じないのは当然です(笑)。
「速度計、ガッテンしていただけました?」「ガッテン ガッテン ガッテン!」おっといつのまにか番組が違っていますぅ。
【ALTITUDE】
今度は、高度計のお話です。飛行機は、毎日同じ高度を飛んでいるのではありません。それは、飛行機の高度計が気圧高度を使っているため、気圧の高い日は、同じ高度計指示でも高い高度を、そして低い気圧の日は、低い高度を飛んでしまいます。この結果、飛行機の飛行高度は実際の高度とは違うのです。「ん?なんか危険な香りがしますよねー」。富士山の高さが3,776メートルだからといって、高度計で3,800メートルだから絶対ぶつからない!と思うのは危険です。地球上の気圧変化を考えれば、最低でも500メートルぐらいの違いはあると思って飛んだほうが無難です。しかし飛行機同士の場合は、同じ理論の高度計を使っている筈なので、同じ場所で、違う高度指示ならば衝突することはまずないでしょう。将来、実高度や対地高度で飛行する機体が出てきたときには、高度計も考え直さなくてはいけないかも知れません。
【STALL】
次回は、飛行機で避けて通れない失速のお話です。本格的飛行機の特性のお話です。かなり専門的用語の多発が予想されます(笑)。事前に是非とも航空工学書の1冊でも読破しておいてくださいねー!それではー。
------------------------ コックピットから その9 「STALL」 【STALL】
今回は、お約束どおり失速のお話です。通常の会話で「失速しちゃったよー」というのは、それまでのペースが急に落ちた時や、なんかやる気が無くなった時などに使いますが、飛行機の失速はそんなに甘いものではありません。イメージとしては、高速道路を車で快適に走っていて、ある速度を切ると、突然道路がぬかるみになってしまうような感じです。
飛行機は、皆さんが想像されているよりも、空気にしっかりと支えられています。普通に飛んでいる限り、飛行機を支えている空気と、車が走っている道路と感覚的違いはありません。むしろ空気の方が安定していて揺れもありません。あたかも 平らな氷の上を滑っているような感じです。しかし一旦ある速度を切ると、それまでしっかりと飛行機を支えていた空気が、突然普通の空気になってしまうのです。こうなると飛行機はただの金属の塊です。地球に向けて一直線に落ちていきます。
それでは実際に、飛行機を失速させてみましょう。基本的には速度を減らしていけば良いのですが、失速後のことを考えると、飛行機の形態、エンジンの推力、補助翼などの中立位置、失速した瞬間の姿勢、残燃料量など、多くの条件を我々に有利にしておかなくてはいけません。これを間違えると取り返しがつかなくなる可能性があります。それと当然十分な高度が必要です。
予想失速速度の1.3倍ぐらいの速度からスタートします。通常はエンジンを絞っていけば徐々に減速していきます。先ず現れる現象は、バフェットと呼ばれる現象です。主翼で剥がれた空気が、胴体や水平尾翼に当たって、機体全体を振動させます。この大きさは、飛行機によって異なっていて、心地よい振動から、飛行機の構造物を壊してしまうような振動まで様々です。一般的には失速速度の1割程度前から発生して失速まで継続します。
「おーこれがバフェットね!おもしろいじゃん!」ってなことを考えていると、失速は突然やってきます。失速そのものの現象は、単に機首が真っ直ぐ下に落ちるものから、機首が横に流れて激しい回転運動を始めるものまで、千差万別です。いずれにせよ一番の問題点は、突然来ることです。「ありゃー」などと思っている時間的余裕はありません、直ぐに定められた手順で回復操舵をしないといけません。5秒も迷っていれば東京タワーの高さぐらいは簡単に落ちてしまいます。
もし、ここで高度に余裕があって、さらに探究心があるならば、さらに操縦桿を引き続けます。おまけで操縦桿を左右どちらかに最大操舵して、反対側のラダ-を踏み込みます。すると「ゴー」という音と共に激しく揺られて、上下左右何がなんだかわからないような運動に入ります。そこで手足を緩めても、同じ激しい運動が続くようなら、スピンモードに入っています。通常スピンは、自然現象として安定しています。木の葉がゆらゆらと揺れながら落ちて行くのと同じです。違いは木の葉が数グラムなのに対して、飛行機は数十トンなだけです(笑)。スピンは、何も対応しなければそのまま継続します。このとき計器類を見ると、姿勢指示器はぐるぐる回り、高度計は読み取れない速度で減少し、速度計だけは極めて低い速度で安定しています。運動が激しい場合は飛行機の構造を破壊しまので適当な所で止めるのが得策です。
スピンモードからの回復操舵は、飛行機によって全く異なります。そのため十分な予習が必要です。スピンを抜け出すと、自動回転運動というのに入ります。これもスピンだと思って、さらに回復操舵をしてしまうと、好ましくないモードに入りますので、正確な状況判定が必要です。自動回転運動に入ると、速度が増加してきて、失速領域から自然に抜け出すことができます。
失速自体は、それほど危険なモードではありませんが、離陸直後や着陸前などは、失速速度の2~3割程度の余裕速度しかありません。ここで何らかの原因で、ちょっとでも減速してしまうと失速してしまいます。ですから、パイロットは離陸後3分、着陸前5分は最高に緊張しています。うーん 今回はちょっと難しかったかな?先月号の予告どおり予習していました?(笑)
次回は、その離着陸の緊張をお伝えしたいと思っています。ご期待ください。
------------------------ コックピットから その10 「Take Off」 【Take Off】
今回は大空への第1歩である離陸についてのお話です。
離陸は飛行機を操縦する上では、比較的やさしいい操舵になります。しかし、その代わりにパイロットには多くの即断が要求されます。それでは実際に、戦闘機を使って離陸してみましょう。
滑走路進入許可をもらって、ゆっくり滑走路に進入します。この時には着陸しようとしている飛行機がいないか、そして滑走路上に障害物などはないかを、自分の目で確認します。またここで大切なのは、出来るだけ滑走路を長く使えるように、無意味に前進しないことです。通常軽装備の戦闘機は4~500メートルで離陸してしまいます。大型民間機でも2,000メートルもあれば離陸します。しかし普通滑走路は3,000メートルもあります。それなのに何故、滑走路は長く使える様に、進入するのでしょう?それは、離陸を断念して、停止するための滑走路長を確保するためで、飛行機は離陸するのに必要な長さの倍以上の距離が停止するためには必要になるからです。
滑走路に進入して停止したら、しっかりブレーキを踏んで、針路計や磁気コンパスを確認します。次に、エンジンチェックを実施します。先ずは、手順書に示されているパワーまでスロットルを進めます。エンジンの計器を素早く読み取って、正常に動いているかどうか確認します。エンジンチェック中に、電気系統、エアコン系統なども確認します。さーって 飛行機はOKなようです。そして管制塔から離陸許可が来ました。離陸です。
再度前方に障害物などがないか確認します。指定されたパワーにして、ブレーキを離します。ゆっくり飛行機は動き始めます。動き始めたのを確認したら、100パーセントパワーにします。こ���ときにも、エンジン計器を確認するのを忘れてはいけません。100パーセントパワーにすると、急に飛行機は加速し始めます。そして必要ならば、スロットルをアフターバーナ領域へ進めます。急激な加速感と、エンジンノズル計器の開きが、アフターバーナへの正常点火を教えてくれます。ブレーキを離してから約5秒後、すでに飛行機は、時速100キロメートルを軽く超えています。空中まであと数秒。
しかしこの付近で飛行機は一番不安定なのです。滑走中は3輪車、そして空中へ飛び出せば飛行機、その変化点なのです。ここで最も影響するのが、風です。特に横風は地上を離れようとしている飛行機にとっては、「嫌がらせ」以外の何ものでもありません。僅か数メートルの横風でも、この場所ではパイロットを真剣にさせるのに十分です。
また、戦闘機にとってはこの地点が大きな決心ポイントです。これまでに機体に異常があれば、離陸を中止して、残滑走路上で止まることを決心し、この点を過ぎてしまえば、何があっても飛び上がらなくてはいけません。(厳密には、もうちょっと複雑な計算が必要ですが…)
さて 離陸速度が近づきました。ゆっくりと機首を引き上げて、離陸姿勢にします。この操作を急激にしたり、過度にすると、思いもかけない事態が発生しますので、細心の注意が必要です。離陸姿勢を維持していると、自然に飛行機は浮きあがります。浮揚を確認して、脚とフラップを格納します。その間も、飛行機はどんどん加速していきます。そのままの姿勢では、滑走路エンド上空で、音速を超えてしまいます。(笑)そこで、決められた上昇速度になるように、機首をさらに上げて速度を維持するようにします。しかしながら今の戦闘機は、膨大な推力があります。速度を維持しようとすると、機首がどんどん上がって���最終的には垂直になってしまいます。搭載物の無いF-2などは真上を向いても加速していきます。そこで適当なところで、アフターバーナをキャンセルして 音速の0.9倍ぐらいの速度で上昇するのが良いでしょう。
これが一連の離陸になりますが、ブレーキを離してから15秒程で、全ての離陸操作が終わります。この間に、パイロットは環境の変化を素早く感じ取って、状況に応じた操舵をしなくてはいけません。そして、この間一瞬も気を緩めることができないのです。ある程度高度が取れれば、やっと、ちょっとひと安心です。
次回は、さらに難しい着陸についてです。飛び上がってしまった飛行機は、何が何でも降ろさなくてはいけません。さて、どのような事態が発生するのでしょう。お楽しみに!
------------------------ コックピットから その11 「Landing」「Final」 【Landing】
着陸は飛行の最終段階です。そして、飛行中一番天候の影響を受け、また飛行機の速度が極めて低く且つ地上に近いために、瞬時の判断の遅れなどが航空事故を引き起こす可能性が最も高い部分でもあるのです。これらの理由から、着陸はパイロットに瞬時の正確な判断が要求されます。
実は、パイロットは離陸する時から、着陸のことは考えています。なぜなら、一度飛び上がってしまえば、何があっても必ず着陸はセットになっているからです。他のミッションは飛行機の状況などで中止が可能ですが、着陸だけはパスできませんからー(笑)。
滑走路の手前約2キロメートル程度からが勝負になります。ここまでは、飛行機の種類や、飛行方法によって様々ですが、この先は、どんな飛行機でもほとんど同じです。それでは実際に着陸してみましょう。接地まで30秒前の地点からです。
ここまでに、自分の飛行機が、着陸できる形態になっているかを確認します。次に飛行場の状況を確認します。特に、気象状況、他機の状況は大切な事項です。これら全てを確認し終えて、着陸操作に専念します。
着陸のための滑走路への接近でやるべきことは、滑走路延長線上を、決められた降下角度で、決められた速度で飛行することです。ですから、この3つの条件さえ満足できれば、着陸は簡単です。しかし「そうは問屋が許しません」(かなり古い表現?)。それは、これら全てが関連しているからです。1つがズレたので直そうとすると、必ず他の2つが乱れるのです。その上、地上付近の風は複雑なので、常に飛行を邪魔しようと狙っています。
1例を見てみましょう。正面に滑走路が見えます、風が右前方から吹いています。飛行機はだんだん左に流されます。そこで右に飛行機を戻すために、浅い右傾斜で飛行機を右に持っていきます。しかしそれと同時に飛行機の向きも右を向いてしまいます。この修正に今度は左ラダーを踏んで飛行機を滑走路方向に向けます。すると今度は揚力の減少と向かい風成分のために、思っていたよりも多くの高度低下を招きます。それを修正しようとして、機首を上げると今度は速度が減ってしまいます。そこでパワーを足します。このように着陸は、修正操舵の繰り返しになります。修正が遅れると、修正量が多くなって、失速ぎりぎりの速度で飛んでいる飛行機にとっては、より危険な状況に近づく可能性があります。
そうこうしていると、滑走路は目の前に迫ってきます、このままでは、かなり激しく滑走路に接地してしまうので、徐々に降下率を小さくして、できるだけソフトに接地させるように操舵します。この辺の操舵は、ほとんどパイロットの経験と勘です。自分のタイヤと滑走路の距離があとどれぐらい残っているかを肌で感じるのが大切で、その許される誤差は数センチメートル程度だと思います。10センチメートルも勘違いしていると、「ドシャン」と接地してしまいます。まあこれでも特に問題はないのですが、プロ意識が許しません(笑)。
接地したからといって安心してはいけません、飛行機はまだ時速300キロメートルぐらいありますので、不意に横風を受けたり、ちょっと操縦桿を引いたりするとまた飛び上がってしまいます。時速150キロメートル以下になるまでは飛行機です。そこで、早急に減速する必要があります。減速方法は色々ありますが、一番簡単なのが、車と同じブレーキです、しかし20トンの重さで時速300キロメートルの機体を止めるのはかなりのテクニックが必要です。残りの滑走路の長さを確認しながら、自分の飛行機の速度を徐々に減らしていきます。時速100キロメートルを切ればひと安心です。ちなみにブレーキは、左右別々です。右ペダルは右ブレーキ、左ペダルは左ブレーキです。このためパイロットは、飛行機を滑走路上で直進させるために、左右のブレーキをちょうどいい具合に加減しています。すごいでしょ?(笑)。
着陸で、着陸操舵よりも大事なことがあります。それは着陸復行です。着陸をやめて、再度着陸進入するための操作です。この決心は早ければ早いほど安全です。着陸に何らかの疑問や不安を感じたら、直ちに着陸復行して着陸をやり直すべきです。ここで迷うのが一番危険です、着陸しようかどうしようか迷ったら着陸中止!こうパイロットは決めています。これが、安全への第一歩です。
【Final】
すでにこの連載も、あと1回を残すだけとなりました。次回は最終回!さーって、何をお伝えしましょうか?ご期待下さーい。
------------------------ コックピットから その12 「EMERGENCY」「Knock It Off」 【EMERGENCY】
緊急状態は、通常状態でないときです。あたりまえの話ですが…。飛行機にとっては、日常茶飯事です。機体の故障ばかりではありません。天候の悪化や、パイロットの体調不良、地上支援施設の故障など様々な状況が考えられます。
緊急事態が、発生したときの原則は、 (1)飛行機の操縦を続けなさい (2)状況を正確に判断して、適切な手段をとりなさい (3)出来るだけ早く、着陸しなさい 先ずはこの3つがあります。
あなたは、今空を飛んでいます。突然、何らかの警報灯が点灯します。同時に警報音や、機体に変化が生じます。これはかなりラッキーです。なぜならば、警報灯が点灯するということは、設計段階から予想されていた故障だからです。このため妥当であろう手順が、すでに作られています。しかし一番厄介なのは、警報等などが点灯しないけど、「なんか変だなー」と、感じるときです。機体後方から「コツン」と音がしました。車ならその場に止まって、後方を確認しに行けばいいのですが、飛行機では不可能です。ここからは、パイロットの知識量と経験に基づく判断が、その後を左右します。
原則(1)は、極めてあたりまえのように感じますが、原因追求に頭がいってしまうと、つい忘れがちになります。実際に脚の警報灯の球切れで、それに全員が集中して落ちてしまった機体もあります。ですから、何が起こっても、先ずは飛行機の操縦に意識を向けていることが大切になります。
原則(2)は、簡単に書いてありますが、かなり難しい原則です。「コツン」と音がしたのを考えても、その原因は、山ほど考えられます。そしてその状況判断を間違えると、間違った対処手順を実施してしまいます。私の恥��かしい経験では、射撃終了で目標から離脱したときに、発電機の警報灯が点灯しました。「ありゃー 電源故障だー」「発電機リセット!」「あれー?リセットできない」「完全に発電機壊れちゃった?」「もーやっぱ○○製品はだめだね!」なんて思っていると。「ん?なんでエンジン温度が低いの?」「あれぇーエンジン止まってるジャン!」「エンジン止まった警報等をつけて欲しいよねー」。
原則(3)は、状況はその後どうなるかわからないので、出来るだけ早く降りるのが得策です。このためパイロットは常に、ここで何か起こったら、どこに降りようかを考えています。言い換えれば自分がその日に飛ぶコース近くにある飛行場については事前に調べてあるのです。そして、何かあれば直ぐにそちらに機首を向けながら、状況の判断を始めます。
飛行機を操縦する上で大切なのは、あらゆる面で余裕を持つことです。知識・技量はもちろん、心も体も、そして時間にも余裕を持つことが、安全への第1歩です。ぎりぎりでやっていると、何か発生したときに直ぐに限界がきてしまいます。そして、状況を判断するときには、1つの原因に限定せずに可能性があるものは、全て念頭に置くべきです。
【Knock It Off】
さて、今回で私の連載も終了になります。1年間、中年パイロットのたわごとに、お付き合いしていただきましたことを心から感謝いたします。
自由に大空を飛びまわる、この憧れは人類の永遠のテーマです。ライト兄弟が初めて飛んでから約100年、そして今、私たちはその一部分を手に入れました。しかし、まだまだ大空は限られた人々だけの特別な世界です。飛ぶためには、特殊な機械と、それを操る特別な技術が必要です。このために、多くの人々がこれを支えています。そしてあなたもその大事な1人なのです。
それでは、またの日まで…「R.T.B.」(Return To Base)
------------------------ コックピットから その13 「ENGINE START」 以前の連載から約10年、思うところあって連載を続けることになりました。よろしくお願いいたします。今回は開始ということで、スタートから!
【ENGINE START】
一世代前の戦闘機のエンジンスタートには、それなりの装置と知識と技量が必要でした。たとえば、F-4とかF-1にはスターターが搭載されていません。ですから、何らかの理由で、その飛行機を運用していない飛行場に着陸してしまうと、エンジン始動ができないので、飛び上がるには、かなりの時間と努力が必要となります。また、それ以前の戦闘機では、エンジンスタート中、常にエンジン温度をモニターして燃料量をパイロットがコントロールしなくてはいけないので、素人さんにはちょっと無理でした。
しかし、最近の機体のエンジンスタートには、特別な装置や技量・知識は全く必要ありません。だれにでも簡単に、エンジンスタートが楽しめます。それでは実際に、エンジンを始動してみましょう。でも、キーを入れて回すだけでは動きませんけどね!
その前に、確認すべきことがあります。まずは自分の機体内の状況です。戦闘機は、エンジンが動くまでは単なる高価な金属の塊です。操縦桿を動かしても、引き金を引いても、脚ハンドルを上げても、何も起こりません。動いているのはゼンマイ仕掛けの時計ぐらいです。特にF-15などは、バッテリーも搭載してい��いので、どこのスイッチを操作しても、電気的には何も起こりません。
しかし、エンジンが回ると、電気と油圧が供給されて、戦闘機は生き返ります。この瞬間が結構やばいんです。仮に、何かのスイッチが入ってたりすると、即座に作動して好ましくない状況��発生する可能性があります。もしかすると、皆様も時々やってしまっている、車のエンジンキーを回したらワイパーが動いてしまったとか・・・・ウインカーがカチカチ作動してしまったとか・・・この手の事象です。
まあ、設計者も操縦者を信じていないので、簡単には作動しないようには作ってあります。しかし、その安全装置がもし壊れていたりすると、とんでもないことが起こってしまいます。エンジンをかけたら、脚をたたんでしまったとか、ミサイルが出てしまったとか・・・・車のような笑い話では済まなくなってしまいます。これを防ぐには、やはり真面目なスタート前点検が必要となります。
次に確認すべきことは、飛行機の周りに固定されていない物が無いかどうかです。仮に、空気取り入れ口付近に、小石や工具などがあれば、必ず吸い込みますし、機体後方に車や人がいれば、必ず吹き飛ばします。このようにして、まずは、飛行機の内側と外側の安全を確認してからのスタートになります。それでは、待ちに待ったエンジン始動です。
どんな戦闘機でも同じですが、前方に「START」と書いてあるスイッチがあると思います。その形状は色々あって、倒す場合もあれば、押す場合もあれば、ハンドルを引く場合もあります。いずれにしても「START」と書かれていると思います。これをそれなりに操作します。
すると、「ぷしゅ~っ」と音がして、圧縮空気が流れて、軽く振動が伝わってきます。これは、エンジンを動かすための小型ジェットエンジン(JFSと呼ばれます)が作動したことを意味しています。JFSがスタートして数秒で、電気が流れ始めます。これでやっと、飛行機は目覚めて、計器や警報等が使える状態になります。
言い換えれば、ここまでは機体のどこかが壊れていても、油が漏れていても、火災になっても、何の警報も出てくれないのです。
その上この瞬間に、全ての電子機器に電気が流れるので、各機材が自己診断を始め、多種の警報や音が無意味に発生するのです。まあ慣れてしまえば、心地よいBGMに聞こえてきますがね!「ぴ~~うおーにんぐ!ヒャラヒャラこ~しょんぴろぴろふぁいや~ぽろんぽろんぴんぽ~んロック!びんご~・・・・etc」これに対しては適当に「は~い」と答えておけば良いでしょう(笑)。
JFSが安定したら、この力をエンジンに送る操作をします。すると、エンジン回転計が動き始め、ゴトゴト音がして、エンジンが動き始めたのが分かります。ジェットエンジンの回転数は、車などのレシプロエンジンと違って、最低回転数でも毎分数万回転です。安定するまで1分ほどかかります。
IDLEで、エンジンが安定してしまえば、もう心配はいりません。戦闘機のエンジンは、燃料がある限り、何があっても回り続けます。最近の機械では少しでもなにか変だと、自分自身を守るために勝手に止まってしまう機材がありますが、戦闘機のエンジンは違います。、自分がぼろぼろになるまで最高出力を出し続ける努力をします。
ですから、戦闘機でエンジンが止まってしまったら、それはもう何をしても動かないと思えば良いでしょう。それなのに、空中再始動手順ってあるんですよね~(笑)。まあ、何らかの理由でパイロットが故意に止めてしまった場合は、この手順に従って、再始動しなくてはいけません。
また、車のような、押しがけも可能です。皆で力をあわせて時速400kmぐらいまで加速して、上記の再始動手順をすれば、問題なくエンジンは始動するはずです。
これでエンジンスタートは完了です。エンジンをかけるだけならほんの数分ですが、飛ぶまでには機能チェックや各種点検など、やるべき事がたくさんあります。通常戦闘機は、乗り込んでから離陸開始までに30分~40分かかります。ですから、近所のコンビニにお菓子を買いに行くには、ちょっと不向きかもしれませんね。
こんなに時間がかかるのに、5分以内に離陸するスクランブルにはどうしているのでしょう? この疑問には次回お答えしましょう。
------------------------ コックピットから その14 「SCRAMBLE」 【SCRAMBLE】
それは、「じゃ~~~ん」という、けたたましい非常ベルの音から始まります。 とりあえず、パイロット、整備員、武器員の全員が、飛行機に向かって全力で走り出します。 「何をやっていても、ベルが鳴ったら、向こう側の扉に向かって走る!」これだけを体に覚えこませています。
皆、走りながら、次にやることを考えています。 パイロットは、装具をつける順番、エンジンスタート手順などを思い出しています。 整備員は、発進手順や武器のアーミング方法などを思い出しています。
10秒後には全ての人間が決められた位置に到着して、息を整えながら、エンジンスタートのために動き始めます。この辺からやっと、脳みそが動きはじめます。ここまでは単なる条件反射です。ワンちゃんが、ピンポンが鳴ると、とりあえず吠えながら、玄関に走っていくのと同じです。
アラート勤務についていた頃は、大きな音がするだけで、体が反応して、いつもビクンビクンしていました。普通の日でも、飛行隊の中で金属製のお盆でも落とそうものなら、パイロット全員が瞬時にその場に立ち上がります。しかし、その後、そいつは先輩の方々からボコボコにされてしまいますがね!
さて、スクランブルに話を戻しましょう。エンジンスタートは通常手順とほとんど同じです。但し、F-4だけは両エンジンほぼ同時にスタートできるので、時間は通常の半分になります。エンジンを始動しながら、ハーネスなどの装具を着けていきます。この順番を間違えると、全部外して、最初からやり直しになります。ヘルメット、股帯、胸帯、シートベルト、脚帯、Gホースなど、これらを全てつなぎます。つなぎ終えた頃、エンジンはIDLEで安定します。ここまでで約2分、残された時間は3分です。
ほとんどの電子機器は、最初からONにしてありますが、ある種の電子機器は、色々な理由で、エンジンスタート後に電源を入れなくてはいけません。その代表がINS(慣性航法装置)です。ここで少し、INSについてご説明いたします。この装置は常に飛行機にかかる加速度を感じています。それを積分して、速度にして、さらにそれを積分して、距離にしています。まあ理論的にはわかるような気もしますが・・・・(笑)。
このINSの自立が一番時間がかかります。普通にINSを立ち上げると、7~8分かかります。それはジャイロの回転が安定して、地球の自転を感知して真北を探し出すのに、これぐらい時間が必要だからです。これでは5分以内の発進には間に合いませんので、事前に北の方向だけは、INSに覚えこませておきます。これだと2分程で、立ち上げる��とができます。その上、現在はジャイロも機械的なものから光学的なものに変わっているので、さらに立ち上がりは早くなっています。
このように、スクランブル用に準備された機体は、すでに全てのチェックが終了している状態でスタンバイしているので、エンジンをかけさえすれば、飛行可能状態になります。
エンジンも安定し、アビオニクス関係の自動チェックが終了すれば、発進可能です。飛行機OKのサインを整備員に送ります。すると今度は、武器員の出番になります。アラートは実任務です。本物の武器を搭載しています。ミサイル、ガンなどを発射可能な状態にします。これをパイロットが確認をして、発進準備完了となります。
発進は通常最優先で許可されます。アラートハンガーを出て滑走路に入って、スロットを最大位置にします。そしてエアボーン。1番機が地上を離れた瞬間が、5分以内でなければいけません。
飛行機が飛び上がっても、アラートハンガーに静寂は戻りません。すぐに、次に発進させるべき飛行機の準備にとりかかります。10分ほどで次の飛行機の待機が完了して、全く同じ待機が始まります。このため、アラートハンガーには常に4機の戦闘機が準備されています。
スクランブルは訓練ではありません。実任務です。世界的には、戦闘時間に計算されます。私の飛行履歴書には戦闘時間92時間と記載されています。このため、米国へ行ったときなど「どこで戦ったの?」とか聞かれて、答えに困ったことがあります。
また、実任務のゆえに、天候が極めて悪くても決行されます。通常飛行機は、着陸時の天候を判断して飛行します。しかし、スクランブルは着陸可能な飛行場がなくても、離陸命令が出ます。民間機の場合、いくら日本が小さくても、国内の全ての空港が天候などのために閉鎖になっている事は考えられません。福岡に降りようとしたけど、お天気が悪いから、羽田にしようとか、千歳にもどろうかな~とか変更可能です。しかし、戦闘機は足が短いので、名古屋に降りようと思っていたのにお天気が悪いと言っても、変更できる飛行場は、浜松か岐阜ぐらいに限られてしまいます。こうなると、降りられる飛行場が全く無いのと同じになります。それでもスクランブルは命令されます。
離陸上昇フェーズが終わって、通常の管制機関から離れて防空管制に移行すると、任務開始です。飛行機を最短会合点まで進めます。離陸から十数分で、自分のレーダーに相手が映ります。徐々に距離を縮めて接近します。そして最終的に、相手機の真横の日本領土側に位置します。2番機は相手機の後方で、かつ、やや上方に位置して、いつでもミサイルを発射できる位置に占位します。もしかすると、第3次世界大戦の始まりが、今なのかもしれません。かなりの緊張です。
ここで大事なのは本気であることです。向こうも本気です。冗談とか遊びではないことです。2番機は、1番機が落とされたら、必ず相手機を落とさなくてはいけません。
幸いなことに、わが国にはスクランブルから戦闘行為が始まった歴史はありませんが、世界的には戦争の始まりが、スクランブルからの場合も多いのです。
(今回の写真は、デュラム氏のご協力を頂きました。)
次回は、戦闘機に搭載されている機銃は当たるのか? この永遠のテーマに挑戦です。
------------------------
コックピットから その15 「AIR to AIR GUN」 【AIR to AIR GUN】
今回は、GUNによる空中戦についてお話しましょう。
第2次世界大戦までは、飛行機同士の戦いは鉄砲だけでしたが、それ以降はミサイルが加わり、今ではミサイル戦が主流になりました。このように、搭載武器は時代とともに変化しています。さて、30年ほど前のお話ですが、私が米国でF-4に搭乗したときの出来事です。
写真:GUN 1対1の空中戦訓練でした。相手とヘッドオン(正面同士)で交戦に入りました。相手が私から見て、右に急旋回したのが見えました(相手としては左急旋回)。そこで私も、右に上昇急旋回。上昇すると速度が減り、 旋回半径が小さくなって、 相手の後ろに入りやすくなります。180度回ると、 また相手とヘッドオンですれ違います。この瞬間に旋回を切り返して、お互いに逆の旋回に入ります。これを繰り返して、S字を描きながら絡み合うのがシザースです。
この結果、僅かでも相手の後ろに入れれば、GUNを撃つことができます。運よく私は、相手の後ろ2000フィートに位置できました。「そこでGUNを選択!FOX-III!」とCALLしようとすると、後席の米軍のパイロットが大笑いするのです。「ちみは何をするの?」
私が日頃乗っていたのはF-4EJ、米国で乗ったのはF-4D、ほとんど同機体ですが、決定的に違ったのは、F-4DにはGUNが装備されていないのです…(大汗)。ですから、近接戦で使う武器を持っていないのです。
飛行後のブリーフィングで、飛行隊内は大爆笑!「さすが日本人はすごい!空中で飛行機から出てナイフで戦うのかと思った」と…。
写真:GUN ベトナム戦争での教訓から、F-4E以降の戦闘機には、20ミリメートルの機関砲を搭載するようになりました。その多くは、油圧もしくは電動モーターで作動する回転式機関砲です。砲身は6門あり、これが回転しながら弾を発射します。
発射速度は毎分6000発程度となっています。弾自体は、マッハ3~4ぐらいで飛んでいきます。毎分6000発ですから、1秒間に100発撃ちます。射撃感覚は「バン・バン・バン」という感じではなく、「ブーン」という振動と音になります。また、1回の射撃は1秒間ほどになります。
戦闘機のGUNの照準は、先ずは相手をレーダーでロックオンして距離を測ります。 次に自分の機体にかかっている荷重から、相手の運動を推測します(相手を追い続けていると仮定して計算)。その状態で、着弾時間を計算して、その時間で移動するであろう相手の予想位置に重力落下分を加えて、HUD(ヘッドアップディスプレー)に 照準点として表示します。パイロットはその照準点を、実際の目標の飛行機の上に乗せることで、銃の方向は相手の将来位置に着弾するようになります。
戦闘用計算機は正確なデータさえ与えれば、確実に正解を出します。第2次大戦中に戦った戦闘機はレーダも積んでないので、曳光弾を見ながらの射撃でしたが、通常弾と曳光弾では、その重さも空力特性も違っているので、弾道が違ってきます。実際は参考程度にしかなりませんでした。結局、空中での射撃は100パーセントパイロットの勘で撃っていましたので、まさに神業です。
このように考えて行くと、計算機制御の機関砲って、なんか当たりそうですが、そう��問屋が許してくれないのです。
音速の3倍で飛んでいる弾は、1秒間で100発撃っても、その弾の間隔は約1000メートルに100発ですから、10メートルおきに1発存在している計算になります。これは直線飛行をしているときの計算ですが、実際は急旋回して戦闘するので、角速度がこれに入ります。戦闘加重時は50メートルに1発程度の密度になります。戦闘機の大きさはせいぜい20メートルほどですから、戦闘機から見れば、弾はかなりまばらな感じで撃たれている感覚になります。
写真:GUN その上、計算機で行う照準は、その計算と表示に4秒ほどかかります。相手が4秒間安定した機動をしてくれた時は正確ですが、そうでない場合は、最初から照準点は 不正確となります。ですから、4秒に1回何らかの回避機動をすれば、 照準は定まりませんので、 弾の当たる確率はほとんど0パーセントとなります。強いて言えば、もし運悪く相手の弾に当たってしまった時は、日頃の行いのせいかもしれません。
これらをまとめて考えると、ほぼ同性能の戦闘機同士の戦いで、相手をGUNで落とすことは、ほとんど不可能になります。ですから、対空武器としては、GUNはお守り程度の効果があると思えば良いでしょう。
但し、相手が動かないものとなると話は違ってきて、GUNは極めて有効です。相手がトラックならば、100発撃てば50発は当たるでしょうし、全速で走っている戦車でも 30発は当たると思います。相手が駆逐艦程度の船ならば、90発は命中するでしょう。その上、20ミリメートル弾は鉛の塊ではなく、中に火薬が装填されていて、命中後、爆発するので、その威力はかなりなものです。
このように対戦闘機戦闘では、GUNはそれほど有効な装置ではありません。最も有効なのは、ご存知のようにミサイルになります。
(今回の写真はMasato氏のご協力を頂きました。)
次回は、このミサイルについてお話しましょう。
------------------------ コックピットから その16 「MISSILE」 【MISSILE】
今回はミサイルのお話をしましょう。
まずはイメージを作りましょう。
あなたは学校の校庭の真ん中に立っています。 校庭の端には野良犬が1匹います。 何故か、あなたは野良犬と目が合ってしまいます。すると、野良犬が突然うなりながら、あなたに向かって走りだしました。 あなたなら、どうします? これがミサイル戦の始まりです。
対戦闘機戦で、最も有効であろう武器がAAM(空対空ミサイル)です。 F-15世代の戦闘機のほとんどは、8本のAAMを搭載することができます。4本のMRM(中距離ミサイル)と4本のSRM(短距離ミサイル)です。
また目標1つに対して、2本のミサイルを発射するのが基本ですから、1機の戦闘機は4回のミサイル射撃が可能となります。何故2本撃つかと言うと、1本のミサイルの撃墜確立が80パーセントだとすると、2本目は1本目で外した20パーセントの80パーセントを落とせるので16パーセントとなります。こうなると、2本で96パーセントの確立で相手を撃墜することができるので、かなり有効な手段となります。仮にもう1本撃ったとしても、残りの4パーセントの80パーセントが落とせるので、さらに3.2パーセント増となりますが、1本目と2本目に比べて大変少ない数字になるので、あまり意味を持たなくなります。そこで通常は、1目標に2発撃つのが妥当とされています。これは撃つほうの理論です。
ここで、先ほどの野良犬に話を戻しましょう。あなたは犬に追われています。さてどうします?先ずは反対側に走り出します。時間稼ぎです。走りながら考えます。どうしたらいいか…。 ポケットを探ると、お菓子が入っていました。犬に向かって投げてみます。ラッキーだと、犬はお菓子を食べ始めて、あなたを追うのをやめ���でしょう。これがフレアー(火の玉)でしょう。ミサイルが赤外線追尾式だったら、これで逃れられます。 しかし運悪く、この犬が満腹だったら…。 次にあなたは上着を脱いで、それを放り投げます。犬がそれに向かって走ってくれれば、またまたラッキーです。これがチャフ(銀紙)です。これで電波誘導式ミサイルは向かってこないでしょう。
このような方法でミサイルをだますのが、撃たれるほうの理論になります。それともう一つ、ミサイルの最大の欠点は惰性で飛んでいることです。ミサイルは数秒しか燃料がありません。長くても5秒程度です。このため通常は、慣性力だけで飛んでいます。 その結果、何回も飛行方向を大きく変えての飛行はできません。もしミサイルを1度、自分からそらすことができれば大成功です。なぜなら、そのミサイルが180度方向転換して追ってくるのは、映画の世界だけの話ですから。
しかし、これで安心してはいけません。ミサイルには近接信管というものがついていて、相手に直接当たって爆発するのではなく、近くに来たなとミサイルが感じた時に、勝手に爆発するのです。この爆発で小さな金属の破片が四方八方に飛び散って、その1つでも飛行機に当たれば、あなたはまともには飛べなくなります。
今回は空対空ミサイルの話でしたが、実際は地対空、水対空ミサイル等の多種のミサイルが、戦闘機に向かって飛んできます。パイロットはこれらに対して、有効であろう多種の方法を使って回避しなくてはいけません。
また、その回避行動は技術的に立証されているわけでもなく、パイロット間で伝説のように言い伝えられているものです。たとえば、「SA-3(地対空ミサイルの一種)が撃たれたら、白煙が見えてその先にミサイルがたぶん見えるから、その大きさがタバコの大きさになったらキャノピーの右端に置くようにして、最大Gで右降下旋回しなさい。」と言うような手順です。この手順で回避できたパイロットがいるのも事実ですが、帰って来れなかったパイロットもいるでしょう…。しかし、後者は証言できませんので、この手順が正解となってしまいます。
あんなこんなで、色々な攻撃から無事回避して任務を終了し、基地に帰ってきます。しかし、ここで安心してはいけません。それは味方の基地防空用のミサイルです。1人で操作可能で、肩に担いで発射するタイプの携行対空ミサイルです。これらの発射の最終責任者は携行者自身です。特に戦時となれば、情報も混乱するでしょう。目の前に突然戦闘機が現れたら、あなたならどうします?翼に日の丸が無いのを確認してから撃ってくれますか?
古来より矛盾という単語があります。現代に言い換えると、誘導弾と戦闘機になるのでしょうか。お互いの技術者は常に自分たちの技術の方が優秀だと思っています。でも現実はやってみないとわかりません。
パイロットの私としては、常に戦闘機のほうが優秀だと信じていますがね!(笑)。
次回は「そこまでしてダイエットするの?」 戦闘機の重さについてお話しましょう。
------------------------ コックピットから その17 「DIET」 飛行機は空中に浮かばなくては意味がありません。このため、1グラムでも軽く作らなくてはいけないのです。特に戦闘機にとっては、この1グラムで勝敗が決するといっても過言ではありません。
今回は軽量化への努力の中でも、超オタッキーな話題である脚のダイエットについてお話したいと思います。
飛行機にとって、飛んでいるときに全く必要��無いものは脚なのです。飛行中の脚は単なる無駄な重量物なのです。ですから、いかに脚を軽く作るかが飛行機の大きな課題の1つとなります。
軽量化の究極の答えは、離陸と同時に脚を捨ててしまう手段です。持って飛ばないのですから、めちゃ合理的です。ライト兄弟の「ライトフライヤー号」や第2次大戦中の「秋水」などが、この方法を取り入れました。脚は離陸と同時に、機体から外れて地上に捨てられます。これで身軽になり飛行を続けます。すごいアイデアです。着陸は、胴体下に取り付けられているソリによってなされます。かなり革新的な方法ですが問題が1つ…。
次の離陸に際しては何らかの方法で、再度脚を取り付けなくてはいけません。また、その装置と脚が準備された飛行場にしか降りることができません。ですから、極めて特殊な使い方の飛行機だけに許される手段となります。
そこで次に思いついたのが、脚をできるだけキャシャにして軽量化することです。通常の運航では、脚にかかる最大の荷重は着陸の時です。この際には、自分の重さの1.5倍程度の荷重が接地と同時にかかります。ですから、基本的にはかなり頑丈に作らなくてはいけません。
ここで技術者は考えました。 「そうだ!かなり軽くなってからじゃないと、着陸はしちゃいけないことにしよう!」
これなら、そこそこの強度があればOKです。たとえば、自重が10トンの戦闘機で、残燃料量が3トンの場合、重さは13トンです。この機体が着陸するときには、約20トンぐらいの荷重が脚にかかります。この重さに耐えれれば、飛行機としては着陸できるので、設計者はこの数字を目標に設計すればいいのです。
皆様も経験したことはあると思いますが、民間機などで離陸直後に何か問題が起こって、着陸しなくてはいけない状況でも、着陸するまでにかなりの時間がかかったという記憶がおありと思います。これは、離陸した直後の重量では重過ぎるので着陸できません。そのため、燃料をある程度使ってからの着陸になりますので、時間が必要となります。これほどまでにして、脚は軽く作ってあります。
さて、戦闘機の一般論を…。通常、自重10トンの戦闘機には、8トンぐらいの燃料が積めます。これとは別に、ミサイルとか爆弾とかも8トンぐらい搭載できます。全部合計すると26トンになります。
ここで 「それって、おかしくない?」 「さっき、10トンの飛行機が耐えれる重さは、着陸時の最大20トンだって説明したジャン!」 「それなのに全備重量が26トンって、すごい矛盾!」…っと思われた方は、このコーナーを熟読していて、かなりの戦闘機通と言えます。(笑)
これまではプロローグです。ここからが本日のメインテーマとなります。
20トンまでしか耐えられない脚を持った戦闘機に、合計26トンのものを乗せる。これが技術者に与えられた命題です。このままだと、地上で燃料と武器を搭載しただけで、脚が折れてしまいますので、絶対何らかの方法が必要となります。
簡単な答えは、「脚を強くしよう!」ですが、これでは今までの努力が無駄になりますし、だれにも「すごーいい!」って、言われません。飛行機を軽く作ろうという目標からもずれてしまいます。そこで技術者が次に考えるのは、最大離陸重量を脚の強度限界の20トンにすることです。
「燃料とか武器とかの合計を10トンにしちゃおう!」 「そうだそうだ。それがいいよ!」 「それじゃ、どうやって積む?」 「燃料を乗せるのやめちゃおう!」 「そうなると、搭載物を8トンにして残りの2トンを燃料に割り当てるようにしよう。」 「これで、みんな丸く収まるねー!」
ここで初めて、パイロット君登場。
「あのね。君らは知らないと思うけど、飛行機は燃料がないと飛べないんだよ!」 「えー そうなんですか?知らなかった…。」 「そんじゃ、武器とか下ろします?」 「それだと、何のために飛んでるか、わからないじゃん。」
まあ、この会話は100パーセント嘘ですが。(笑)このような矛盾が生まれてきます。
(撮影:謎の黄色さん)
そして、答えは…。
すでに上の写真でお気づきと思いますが、本当に武装関係は全部積んで、燃料はちょっとしか搭載しないで離陸します。離陸後は、脚の強度制限は関係なくなります。その状態で、空中で燃料を満載にします。この方法だと、機体の重量の最大設計限界の26トンまで重くすることができます。空中給油は、単に戦闘機などの行動半径を伸ばすためのものではなくて、燃料満載で且つ完全武装をした戦闘機を��務へ向かわせるために、絶対的に必要な装備なのです。
蛇足ながら、わが国ではフォーメーション飛行ができない人は戦闘機乗りには不適ですが、米軍では空中給油ができない人が、先ずエリミネートされます。だって、戦闘機が飛び上がって最初の仕事が、空中給油なのですから!
【EPILOGUE】
急ではございますが、長い間、老パイロットのたわごとにお付き合いいただきありがとうございました。 今回をもちまして、このシリーズを終了いたします。いままでお付き合いいただいた方々に深く感謝するとともに、さらなる航空技術の発展と飛行の安全を祈りつつ、ペンを置きたいと思います。
それでは Knock It Off! 、 RTB 、 Pigeon to Mama? (作戦は終了!、帰ろう、ところでおうちはどっち?)
------------------------
3 notes
·
View notes
Text
2024年の抱負(やりたいこと)
既に新年始まって9日なので今更感はある。…が、ネットで文字を書いて形に残すと自分に言い聞かせる効果があると実感している。だからまとめることにした。
転職活動は続ける。後1社くらいは内定取ってみたい。蹴るかもしれないけど。
→自分の人生で勝つ経験が欲しい。社内政治のプロになることは自分の満足とはズレている。現職という狭い箱の中で認められること、それで自分は満足か?と自問自答してしまう。30代は挑戦ができる最初の機会だし、もしかすると最後の機会かもしれない。その機会を何もやらずにドブに捨てたりせず、「私、ちゃんと生きていたな」と振り返って納得できるような経験をしたい。だから、転職活動を続けることにした。既に書類選考で1社落ちているので、このままでは終われないといった気持ちが大きい事もあるけど。1−3月にやって、ここまでで決着つかなければ現職の都合上、次にトライできるのは8月中旬からだ。向こう3ヶ月一旦頑張って、後は3ヶ月の状況を振り返った上で決めたい。
真面目に勉強する。候補は簿記、プログラミング、ドイツ語と中国語。
→現職で成果出せていることを言い訳に、ダラダラと7年(今年で8年)会社で過ごし続けていた気がする。成果が出ているように見えても、後輩がつかずマネジメント経験はないし、部署異動��ら経験していないので実務経験が本当に広がったのかと言えば謎だった。書類選考で落ちた会社は会計や経理関連の経歴/スペックが欲しかったらしい。
なので、いい加減簿記の勉強を真面目に続けようと思う。会社で経験できなければ、自分でさっさと身に着けなければ。
加えて、プログラミングは自分の興味分野だが、興味で終わるばかりでは意味がない。自分も会社で必要な簡単そうな効率化システムとか内製化/デザインできるようにならないと、他人と差がつかない気がする。調べたところ、Paizaなどお手軽にプログラミングの学習素材を提供しているページをいくつか確認できた。何でもいいから手を付けようと思う。自分の現職と関わりが深いものはHTML/CSS(ホームページ担当、大体業者に委託しているが)、うまく活かせば製造現場に役に立ちそうなものはPython、一番とっつきやすいのはJavaらしいと聞いている。この辺りを少しずつ触っていこうかと思う。
最後に語学。ドイツ語は高校で専攻だったけど高校時代はうつ状態?ともかくメンタル不良との戦いだったので、断片的くらいにしか残っていないと思う。その不完全さを、成人になった今だとしても、一生かけて埋めていかないとなと思う。(そうでもしないと、昔の自分の日々がトラウマとして延々と襲いかかってくる気がする)一方で中国語、特に台湾華語を学びたい気持ちが強い。台湾に詳しい人の話を聞くと、他の国以上に治安・国内の人々の性格面で住みやすい環境であるらしい。台湾の人と社会的に関わっていける力を持てば、生きる場所といった選択肢を広げられるのではと思う。ドイツ語に比べて単純に学べる機会は幅広いと思うので、ここは自分に頑張って鞭を打ちたいところ。
(台湾観光をまともにできなかったという悔しさもある(家族全員体調崩し+思った以上に英語も日本語も通じない+乗り継ぎ待機時間が非常に微妙だった+夏は厳しい、逆に年末年始休暇の際は台湾一周が候補になる可能性あり)。中国語学習のモチベを復活させるには、このことを思い出さんとな。)
見出しに書いていなかったが、そろそろ運転免許も真摯に取得を考えないと親がキツそうである。後は、公共交通機関インフラが脆弱(申し訳ない言い方だが)な地域に住んでいる友達には、自分が車を運転して会いに行けるといいな、という将来の野望もあるので…。
趣味を増やす
→流石に「上手に生きること」を考えると、やはりアニメとゲーム好きのままでは趣味活動が厳しい。アニメとゲームを消費するための脳は、上手く生きることに繋がってこない。自分でも悲しいし心にぽっかりと穴が空いた気持ちになるが、ポケモンと刀剣乱舞も満足に追えないかもしれない。どちらも日本各地に根ざした取り組みが活発なので、旅行のついでに追いかけることは引き続き問題ない。が、今後ゲームをどれだけ消化できるかは不透明だ。刀剣乱舞はちょうど良く昨年に一番好きな刀剣男士がレベルMAXになっている。ポケモンだけが悲しいことになってしまった…がしょうがないんだ…。
旅行はお金も時間も飛んでいくが、両親も私も好きだし他の人との雑談のネタになるので何やかんや続けていくだろう。それ以外に何をするかだ。いろんな本を読むという読書趣味はあるが、それ以外にも欲しい。料理は必須になった時に、ライフであり趣味と同化してきそうな気がする。(既に最近、声優の木村良平さんの料理放送や、ゆるキャン△の外飯レシピをじっくり見てはいるが…)なので他のもので探してみた。
(京都 東寺の川を泳ぐ野鳥)
野鳥観察。観るだけなら旅行しながらでもできるか。というか名古屋市だと、たくさんの鳥を見るためには港付近の小さな干潟公園に行くしかないような…これまでに撮ったことのある鳥さんをスケッチで描き起こしてみることも、一興ではあるかと思う。
(相当どうでもいいが、最近は地図を自分で手描きすることが何となく楽しかったりする)
(静岡 島田のふじのくに茶の都ミュージアム)
茶道。持ち家ではないし、そもそもの人脈上誰かを誘うこともないか…。教室に行ってじっくり学ぶ必要があり、お茶会を開けそうな環境(小道具や服装含め)がないとキツそう。ただし、茶道の知識があると、江戸時代の大名さんが持っていた茶道具の価値や、博物館の展示物コレクションへの理解が深まる。教養として学ぶことに意義があると感じた。
(埼玉 鉄道博物館で眺めた新幹線「とき」)
東京に何度か行き来すると、鉄道/電車に愛着が湧く。しかし、鉄道も動かす仕組みや歴史を学ぶこと以外だと、基本乗り鉄マニアとして旅行の延長線になりそう。いつか青春18切符で名古屋からできる範囲で効果的に旅をする、といった目標なら考えられるか。
(埼玉 大宮盆栽美術館。木の幹が龍の形に整えられた、最も私の印象に残った五葉松)
盆栽はとても良い趣味だとフィーリングで思ったが、調べてみた結果、植物を育てることも愛玩動物の世話をすることと同じレベルの手間や丁寧さ、こまめさが必要と分かってしまった。関心事が変わりやすかったり、ふらふら遠出したくなる自分には向かなそうである。ただ、茶道と同じく、知識を身につけることで見れるものが多くなると感じた。何気なさそうな造形から、手入れした人のイメージした世界観��風景を想像する楽しみがある点は、日本刀の観賞に似ている気がする。後植物に愛着が湧く。
ま、まああまり変わらないな。ドローン操縦も気になるが、ライセンスも必要になりそうだし、関係法令をきちんと学ぶハードルもある。何よりどんな教室に通えば学べるのだろう…。
最後の候補は藤井聡太さんで話題になっている、将棋を覚えてみるか....(?!)。
旅行経験や何かしら思い出のある県に関する、話題をまとめたブログ記事(※Wordpress)を書く
→日本国内だと47都道府県の話になるが、実際は日本以外の国も含めて記事化することを想定している。
きっかけは、スマホの旅行写真をなかなか破棄できずに困っていること。また、外付けHDDを既に所持しているは良いものの、HDDにバックアップしたところできっとその存在を忘れるだろうと思っているから。忘れないようにするためには、自分が作ったネットの媒体に写真とテキストを残すことが一番かと思う。手間もあっての記憶だろうか。加えて、プログラミングは自分で触って形にしないと身につかないだろう。HTML/CSS知識習得の手段としても、Wordpressは何とか記事作成と運営を続けるべきだ。地域の思い出に関するネタなら、無難な話を書くことができるだろう。読書感想文を投稿しても良いだろうけど。
ぐだぐだ述べてしまった。これ以外にも増えるし変更するかもしれない。いずれにせよ、自分を出し惜しみせず、後悔のない1年を過ごせるようにしよう。
2 notes
·
View notes
Text
230323 木
心がないから歩けていた
人間には4つのタイプがある。
それは―
・無自覚な差別者
・無自覚な被差別者
・自覚的な差別者
・自覚的な被差別者
である。
このうち「社会がコストをかけて護るべき善良な人間」とされるのは「無自覚な差別者」と「無自覚な被差別者」の2タイプのみ。
「差別に対し自覚的」な時点で「庇護対象からは外れる」のである。
スレた人間は可愛がられない。自身の汚さを知っているからこそ行うカマトトは愛されない。
だからそのような人々は「攻撃的な自己肯定」を得る為に自傷し、露悪で自身を鼓舞し、より周囲が貼る「悪と混沌」のレッテルに順応しようとする。
その方がランダム性(偶然性)がなくなり「安心」が得られるから。
中途半端な期待や希望が最も苦しいのだ。社会や善良な他者から100%嫌われていると確信できればその枠の中でのみ行動マネジメントすればよいので「ラク」なのだ。
「好きになって認めてもらえるかもしれない」という淡い期待を残していると無限に裏切られ続けそのたびにダメージを負ってしまう。だから愛想を振りまく際には分厚い仮面を被る。
そしてそのムーブは完成度が高まれば高まるほど「不自然で不気味」になる。
自分が他人を傷つけている事も、自分が誰かに傷つけられている事にも気づいてはいけない。しかしこの言葉を「無自覚な人々」に投げる事自体が「気づきのきっかけ」になってしまう。
つまり、差別に自覚的でなおかつ善良でありたいと願う人間ほど「黙る」のだ。自分たちのような厄介者は「不可視」になった方が社会の為になると心の底から思うのだ。
自身の「加害性」を自覚し身を隠す人々こそが真の意味で「善良」な人間であり、無自覚に他者を差別し無自覚に他者からの差別を誘発し、その鈍感さゆえにオールウェイズ「無自覚な暴力」振るいまくっているような人々の世界は、例えるなら「巨人同士のじゃれ合い」のようなものだ。
そいつらの肩パンひとつで繊細な人々の肩は粉々に消し飛んでしまう。
・
そして僕の正体は巨人だったのだ。恐ろしく鈍感な差別者であり被差別者。
「無自覚だから」と理由だけで暴力の行使を条件付きで許されてきたでくのぼう。
そう、それは自身の加害性を理解し内省できるまでの「執行猶予」。
自身の加害性に気づいた今、僕は過去に無自覚に踏み潰し消し飛ばしたヒトに対する罪含め贖罪せねばならない。
なんだか仏徒やヴィーガンめいた視点なんだよな、これは。
もう取り返しのつかないほど罪犯してきたって事に「気付かされてしまった」という。
そしてそれを気づかせてくれた存在に感謝しているのと同時に憎んでもいる。そのアンビシャスが面白い。不自由を嬉しがる自身に対し「滑稽」を感じる。
「小さい人々」の為に「あまり動かない努力」を続けるハラスメントの巨人。
不幸だろどう考えても。もっと「巨人が生きるのに相応しい世界」あんだろどう考えても。
この加害性を、この鈍感さを、もっともっと自分と世のために活かしたいのだ。肉体的な頑強さはゼロだが、僕の精神のOSはなんか凄くデカいものを操縦する為にプログラムされた「大雑把で大味なやつ」だ。
繊細なコントロールが無理。基本、乱暴で雑。
✓
1 note
·
View note
Text
--深海人形特別篇-- 自然は残酷。同じ様に、人間も又、自然の一部なので残酷4(※与太SS集)
--深海人形-- ※9cm程度では無く25cm程度です(※小人の大きさの話)で書いた謎独自世界観から出来たSSです。読む人を選ぶ作品ですので、大変御注意下さい(※最悪癖が歪む)
※閲覧注意
※独自世界観注意。モブ、オリキャラ?として土着の小人民族が居るよ。
※ロマサガ3のパロディあり
※キャラ崩壊注意
※今話の主要人物:宇宙世紀よりコウ・ウラキ
エルガイムよりダバ・マイロード、ミラウー・キャオ、リリス・ファウ
洞窟の中のネズミ
元ネタ ロマンシング サガ 3
※元ネタの娘もニーナと言う名前だが、同じなのは名前だけ。
寧ろ、限り無く某紫豚に近い。
--一つの記憶は人の中で絶えず増幅を続け、色取り取りの意味を与えて行く。
それに支配されるのが、人の悲しい性なのだろうか。
そんな想いを、マシンは一瞬足りとも忘れさせてくれる。
--重戦機エルガイム より
…地球とも、リアルロボット、バトルロボットが存在する何処の星とも違う惑星で、軍用のモビルミゼットとして作られた----ダバ・マイロード、ミラウー・キャオ、リリス・ファウ----其の三人が、諸事情により軍を抜け出して、逃避行の旅をして居た。
…ダバとキャオは、本物と比べて1/7サイズであったが、但し、リリスは元の個体と同じ等身大のモビルブランチとして作られ居り、ダバ達よりも大きく背が高かった。
…さて、彼等はマシンミゼット ヘビーメタル エルガイムを格納して居るトレーラーの中で、こう話をして居た。
「今日はあの町に泊まるか?」
「…えっ?車中泊で良いだろ?」
「…町に泊まるの賛成!」
やっと町について、宿を探して居ると、…其処の町長が、町に来た旅人と面会したいとの事であった。
町役場に着くなり、最速で町長が言った。「この町では定期的に、町近郊の洞窟に住みついた怪物に生け贄を捧げなければ、皆食われてしまうのです!…如何か化け物ネズミを駆除して頂けませんか!?報酬も差し上げます!」
…翌日。
「やだ!ダバ!私暗くて狭い所怖いの!」
「じゃ、リリスは置いてけ堀確定な。」
キャオが、いやらしそうに言うが、ダバは申し訳無さそうにリリスを宥める。
「ごめんな。リリス。…留守番頼むよ。」
それから、リリスと話を付け、その化け物が住むと言う洞窟に案内される。
「此の洞窟なんですか?」
「其うです。」
「なーんか普通っぽそうだけどなぁ……。」
すると、彼等二人が入った途端、町長は入り口の岩を動かして、閉じ込める。
「…ネズミ共を駆除出来たら開けてやるよ。」
「コラ!町長!開けろ!開けろ!ダバ達を出して!出してってば!」
「だけど、暴力はダメだぞ!リリス!」
外に居るリリスが町長を必死に責め立てるが、町長は意にも介さない。
「町長!アンタ!最初から俺達をネズミ共の餌にする算段だったな!?」
「何か言ったか?」
「コラ!町長!開けろ!開けろぉ!!!!」
すると、町長はリリスすら回避し、真っ先に町へと逃げて行った。「酷い!!ダバ達を生贄にするなんて!一生許さないから!!!!」
…其の時、遠くで誰かが、町長とダバ達の会話、其の一部始終を見て居た。
「…何て事だろう!…僕が行って上げないと……!!!」
…。
…それから、全力でリリスは入口の岩を動かして、ダバ達が閉じ込められた入り口をこじ開けようとするが、
「ごめんなさい!私の力じゃ開けられ無いわ!」
「…そ、そんな〜〜!もっと頑張ってくれリリス〜〜!!」
キャオが情けない様を晒して居るのとは対称的に、ダバはリリスを労る。
「いや、良いんだ!リリス!無理しないでくれよ!」
…そして、町長が、ダバ達を、洞窟に閉じ込めた後に町へ逃げ帰って、暫くして、コウ・ウラキと言う若者が、入り口の岩を動かして助けてくれたのだ。
「大丈夫かい?!」
「…ありがとな!感謝するぜ!!」
「ダバ!この人がダバ達を助けてくれたのよ!」
「…改めて、ありがとうございます!」
こうして、----…本物同士では無く、モビルミゼット同士ではあるが……----ダバ達とコウは友達になった。
…。
その数日後、何と、村に住む----コウと非常に仲良かった----ニーナと言う女性が生贄にされてしまったのだ。その件について、「町長!如何言う事ですか!?」其の一方、「…何故、…ニーナを?!生け贄に!?如何言う事だァアアアア!!!!!…町長ォオオオ!!」…と熱く抗議するコウと共に町長を問い詰めても、「私が町長です」としらばっくれて、ダバ達の相手をしないのであった。
…此の儘では、ニーナは、凶暴化したネズミの暴力的な群れに食い散らかされてしまう。…さて、如何するか?
…、
「……。…すみません。どうか、此方に何かマシンミゼットを支給して……、」
…そうやってコウが連絡を上司か上層部かに取って居るのを後目に、ダバとキャオは決意する。
「よし、俺達で助けに行こうぜ。」
「…あぁ、そうだな。キャオ。早くしないと、ネズミに食われちゃうよな彼女。」
「其れでは、リリスが此処に居ない内に俺達で助けに行くとしますか。」
…そして、二人は凶暴化ネズミの巣窟となって居る洞窟へ急行した。人間から見れば、小さな洞窟だが、小型人類とモビルミゼット達から見れば、結構広く大きい洞窟である。当然ながら、入り口の大きさからして、マシンミゼットのエルガイム(本物と比べて1/7サイズなので3.4m)は、入れない。
…そして、ダバとキャオは洞窟に入って行く。
それから、入ってすぐの時にダバとキャオは話をする。
「…それはそうと、…ダバ……フリッカは?」
…キャオの言う、フリッカとは、エルガイム専用のスパイラル・フロー---普段はホバー走行車両のように独立走行するエアバイクをペンタゴナ星系では此う呼ぶ----の事である。
「…あぁ、フリッカ?洞窟の外に置いてあるよ。洞窟の中は狭いから持って行けないだろ?
「…そうだな。」
…それから、暫く奥に進んで、行き止まりの様な所に着くと、其処の高い高い所にニーナが居た。…因みに、小型人類とモビル ミゼットは、通常の人類よりも身長に比して高くジャンプする事が出来る。
「ニーナさん!」
ネズミ二十匹強を手持ちのセイバー(光線剣)と光線銃で片付けた後、ダバは、ニーナの居る高い所へと素早く到達した。
「ニーナさん!この命綱を付けて、此処から、慎重に降りて下さい!」
「分かりました!」
それから、両名はキツくしっかりと身に付けた命綱と自分達の足元に強く打ち込んだ杭を、キャオの協力を借り、テコの原理を利用しながら、上手く使って下りて行く。…そして、如何にか、ニーナを確保した後、待ち構えて居た様に、大量のネズミが襲い掛かって来るが、ダバも、キャオも、手持ちの光線剣と光線銃で蹴散らした。
「出口迄の道順は覚えてるよな?」
「…あぁ、準備万端だぜ。ダバ。」
「やるぞ!キャオ!」
「おお!」
…然し、凶暴化ネズミの数は多過ぎた。どれだけ倒しても、どんどん次が襲い掛かって来る。まるで一年戦争時のジムとボールの様に。
「…ダメだ!俺達の命は兎も角、ニーナさんを守り切れないかもしれない!」
「…そんなぁ!!」
キャオは頼りな��声を出すが、…其れでも、彼は真剣になって、ニーナを守る。
…。
さて、ダバ達が凶暴なネズミ共と戦って居るのと同じ頃、コウは悩んで居た。兎にも角にも、自らの意気地の無さ、不甲斐無さ他について、悶々といじいじと考え続ける。
「…嗚呼、矢っ張り、俺は弱虫だ。……あれから、ダバさん達は、今頃、あの例の洞窟でネズミ共と戦って居るだろう。……結局、俺は何も出来ないのかよ?!此の儘、何もせずに死ねるかよ!?!!?。」
色々と、自身の意志に堪えたコウは、フリッカ--其のエアバイクのセキュリティをメカニック並の職人芸で上手く誤魔化して起動させ、全速力で----言う迄も無く『借りパク』だ----走らせる。
…確かに、俺は、ヘビーメタルなんてあんまり知らないけど……!!…いや。此うすれば、エルガイムはちゃんと動く筈……!!
「ドッキング センサー!!」
…そして、コウは、フリッカごとエルガイムに乗り込んでしまった。其の、ダバが居ないのに動き出したフリッカとエルガイムを見て、戸惑うリリスに、
「…えっ、どうして??エルガイムが動いた?!?!!」コウは機体内蔵のスピーカーで話し掛ける。
「…で、君、リリスって言うのかい?さっき君と僕と同じ様な男二人が話してたのを聞いてたんだ。」
「…誰!?」
「…俺はコウ・ウラキ、軍の少尉だ!此の機体、ヘビーメタル操縦の仕方を教えてくれ!」
「えっ?何でよ?!ダバじゃないんだから、動かさないで!」
「これに乗って、化け物ネズミ共を駆除するんだぁ!!」
「…ダメよ!其んな事したら、ダバ達とニーナさんが潰れちゃう!」
「じゃあ、君が操縦しなよ!!」
「ダメよ!!早くコクピットから出て!操術しないでぇ!」
…その間に、必死に足掻きながら、コウはヘビーメタルの操縦系統を最低限理解した様で、
「そうか!此の機体は、モビルスーツと結構操縦系統が違うんだな!分かった!コウ・ウラキ少尉吶喊します!」
「何なのこの人?!…もう私、嫌ぁーー!!…助けて、ダバァーー!」
…。
…その間、ダバとキャオはニーナを庇いながら、ネズミ達の猛攻を何とか凌ぎ切るが、それでも、未だ未だ出口迄は遠い。
「もうダメか?!」
「だけど、ニーナさんを見捨てて逃げられねぇよ!!」
「御免なさい!…御二人共!…どうか、私を見捨てて逃げて!」
その時、コウはエルガイムのセイバーで豪快に洞窟の壁を破壊する。
「…ニーナァアアアアアアアア!!!!」
「強行突破か!?俺がリモート操作すらして無いのに、エルガイムが洞窟を突き破って出て来たぞ!」
「もう許さないぞ!此の人食いネズミ共め!!」
そして、コウはエルガイムで凶暴化ネズミ達に格闘を挑む。
「如何する?!!ダバ?!下手したら、俺達もニーナさんも彼奴の操縦するエルガイムに巻き込まれるかもだし、瓦礫に潰されちゃうじゃない!今エルガイム操縦してる奴、知恵も無ぇし!品も無ぇ!!」
突然の自分達で無い者が操縦するエルガイムの乱入と瓦礫等での圧死に怯えるキャオの一方、その勇姿を見たダバが言う。
「だけど、逆に助かったよ!実際、俺達はエルガイムが来なければ、ニーナさんを守り切れなかった!…さぁ、ニーナさん!此方です!逃げましょう!…さぁ、ちゃんと、キャオも逃げるんだぞ!!」
「…ダバ!!待ってくれ!!」
コウのお陰で、ダバ達が有り難く洞窟から脱出して行く最中、コウは、ダバの所有物である筈のエルガイムで暴れて居た。
「…よくもニーナを食おうとしたな!殲滅してやる!」
其う言うコウは、Sマインも使うし、セイバーも豪勢に使う。正に暴れ放題。
…。
「良しっ!皆無事だな!」
洞窟の外へと無事に脱出したダバは、御互いの生存を確認し合う。
「ダバもキャオもニーナさんも生きてて良かったよ〜〜!!本当に〜〜!!!!」
「本当に有難う!!貴方方が居なければ、私は生きてなかったわ!!」
「リリス!!又、生きて会えて良かったぜ!!」
こうして、互いの生存を喜び合って居る中、
「…あっ、……あっ、色々と御免なさい……。」
其処には、複雑な表情をしてモジモジとして居る、あのエルガイムから降りて来たコウが居た。
「そう言えば、コウさんって……。」
そこで申し訳無さそうに、コウが答えた。
「…あの、僕は、軍の仕事で、現地付近に泊まり込みながら、凶暴ネズミについての調査をして居ただけなんです。」
「でもさ、ああやって大胆に俺のフリッカとエルガイム使うなんてさ……。」
「其処はすみません。今回の仕事では、マシンミゼット支給されなくて、ろくな武器も無くて、本当に如何しようも無かったから……。」
「…だけど、君が俺のエルガイムで乱入して来なかったら、俺達でさえ、ニーナさんを守り切れなかったからなぁ……。…よくよく考えたら奇跡じゃないかなこれ。」
それを聞いたコウ。この後、こう言う。
「…何方にしろ、ニーナを守れて良かった……!!!!」
「…コウ!!貴方!!あんな無茶して!!!」
そして、そのニーナの言葉に対して、彼は照れ臭そうにニーナに告白(?)した。
「どうしても、君を放って置けなかったんだ。」
……ニーナ、君は、俺が、昔、本当に好きだった女性に似てて……、
「…本当に、私の命を助けてくれてありがとう。コウ。」
そう言って、ニーナはコウを抱き締める。ニナじゃなくてニーナが。
「ニーナ……。でも、僕は任務完了したし、もう帰らなきゃ。」
「…でも、又会えるわよね?コウ?」
「ああ、帰って来るさ。」
…さて、其のシーンを遠目で見て居た三人の反応。
「…もしかして、これ、ラブロマンスって奴?」
「……ホント、くせぇシーンだなぁ……、」
「…ハハッ……。」
…と、此の様な感じで、リリスとキャオは呆れ、ダバは苦笑して居た。
…さて、後日。…ダバ達は凶暴化ネズミ駆除の報酬を、コウと山分けする為にも、其の町にわざわざ戻って来て、受け取りに来た。あの鬼畜外ど………町長に会う為に入った町役場では、例の町長が偉そうに座って居る。
「私が町長です。」
報酬をよこせ
→一発殴らせろ
用は無い
「…一寸(ちょっと)、町長……。…少し御時間良いですかね?」
其処で、ダバは、ただ一発、無言の腹パンを喰らせる。
…。
0 notes
Text
TEDにて
ナターシャ・ハーリー・ウォーカー: 電波望遠鏡が知られざる銀河を解き明かす
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
天文学者のナターシャ・ハーリー・ウォーカーは、この宇宙は奇妙で素晴らしく、しかも、広大だと言います。
今のところ。宇宙船で(今のところ)遠い宇宙に行くことはできませんが、電波望遠鏡なら可能です。
この魅惑的で、しかも、画像が豊かなトークで、ハーリー・ウォーカーは、人間の目では見ることができない光のスペクトルを捉える特殊な技術を用いて、宇宙の神秘を探究する方法を紹介します。
「宇宙。それは、究極のフロンティア」
この言葉を初めて耳にしたのは、まだ6歳の時のことです。その言葉に心を躍らせて、この不思議な新世界を探求したいと思いました。新たな生命を探し出し、宇宙から来るものは、全て見たいと思いました。
この夢と言葉に導かれ、発見を目指す道のりを歩み、この夢と言葉に導かれ、発見を目指す道のりを歩み、学校、大学で学び、博士号を取得して、ついには、天文学者になりました。
さて、私は驚くべきことを2つ学びました。
そのうちの1つは、博士課程の時に学んだすこし残念なことです。それは近い将来に自分が宇宙船を操縦するなどということは実現しないということです。しかし、同時に宇宙は奇妙で素晴らしく、しかも、広大であるということも学びました。
あまりにも広大なので宇宙船では探求できないほどです。そこで、望遠鏡を使って天文学を研究することにしました。
ご覧になっているのは、夜空の写真です。世界の至る所で見ることができるようなものです。ここに映し出されているのは全て、我々が住んでいる銀河系の星です。
より暗い部分に目を向けてみると砂漠といった真っ暗な場所に行けば、銀河系の中心部を見ることができるかもしれません。
そこには、何千億という星が広がっています。とても美しい画像です。カラフルです。でも、やはり、ここは宇宙のほんの片隅に過ぎません。横に広がった不思議な暗い塵のようなものが見えます。これは局所的に分布する塵で、星が発した光をぼんやりとさせています。
でも、我々には高度な技術があります。裸眼でもこの宇宙の片隅を探索することができますが、もっと良く見ることも可能です。素晴らしい望遠鏡。ハッブル宇宙望遠鏡による観測です。宇宙学者が繋ぎ合わせた画像がこれです。
「ハッブル・ディープ・フィールド」は、空のほんの僅かな領域を何百時間もかけて観測したもので、その視野は 腕を伸ばした時の親指の大きさよりも狭い程度です。
この画像には、何千もの銀河が映っていますが、全宇宙には、何千億の銀河があるはずだと考えられています。中には、我が銀河系と似たものもとても異なるものもあります。
「良く分かった」とお思いでしょうが、私の探求はまだ続きます。とても高性能な望遠鏡を使えば簡単にできることで、空を見上げるだけでOKです。
でも、それだけでは、実は見落としてしまうことがあるのです。なぜかというと、これまで話してきたことは、人の目で見ることができる可視光だけを使っており、それはほんの僅かな情報。
宇宙が発している情報のほんの一断片に過ぎないからです。可視光だけによる観測には、2つの重大な問題があります。異なる種類の光を生じる別の物理過程を見逃すだけでなく、他にも2つの問題が潜んでいます。
1つ目は 先ほど言及した塵に関するものです。塵は可視光が我々に届くのを妨げています。ですから、遠くの宇宙を探ろうとするほど届く光は弱くなります。塵が我々に光が届くのを妨げています。しかし、可視光で宇宙の探求を行なう時、実はある奇妙な問題が付きまとっているのです。
少しの間。話を宇宙から外します。交通量の多い街角に立っているとしましょう。車が通り過ぎます。救急車が近づいてくると音程の上がったサイレンが聞こえます。
救急車が通り過ぎた時に音の高さが変わったように聞こえます。救急車の運転手が、わざわざサイレンの音を変えたのではありません。これは音を聞く側がそう感じるのです。
救急車が近づくとき、音の波は圧縮され音程が高くなります。逆に、救急車が遠ざかるとき音の波は伸ばされて音程は低くなります。
同じようなことがフォトンでも起こります。
我々に近づく天体が発するフォトンの波は、圧縮されてより青い色に見えます。天体が遠ざかるときには、フォトンの波の間隔が広がり、より赤い色に見えます。
これらの効果を青方偏移、赤方偏移と言います(他の素粒子では、この現象が生じるかは不明)
さて、宇宙は膨張しているので全ての天体は、どの天体からみても遠ざかっており、全てが赤方偏移を受けて見えます。さらにとても不思議なことに遠くの宇宙を深部を見るほど。つまり、遠くの天体を見るほど、天体はより速い速度で遠ざかっており、より赤く見えます。
さて、ハッブル・ディープ・フィールドに話を戻しますが、ハッブル天体望遠鏡だけを使って遠い宇宙の観測を続けていこうとするならば、ある距離に達したところで、全てが赤く見えてしまいある問題に直面することになります。
とても遠方に達すると、ついには、全てが赤外域へと移行し、何も見ることができなくなります。何か手段を講じなければなりません。手段がなければ、私のジャーニーはそこまでです。
赤方偏移に邪魔される前に見えている天体だけではなく、全宇宙を探索したいと私は思いました。
そのための技術があります。電波天文学というものです。
天文学者は、この技術を何十年もの間使ってきました。素晴らしい技術です「The Dish」の愛称で親しまれているパークス電波望遠鏡を紹介します。
映画でご覧になった方もいるかもしれません。電波は偉大です。より遠い宇宙を見ることができますし塵に遮られることもないので、宇宙にあるものを全て見ることができ、しかも、赤方偏移は、それほど問題になりません。広い帯域の信号を受信する受信機を作ることができるからです。
では、パークス望遠鏡を銀河系の中心に向けたら何が見えるのでしょうか?素晴らしいものが見えるはずですよね?実際、とても興味深いものが見えます。塵は消え去ります。先ほど言ったように電波は、塵を通り抜けるので問題とはなりません。
しかし、見え方はとても異なっています。
天の川の中心が、燦々と輝いているのが見えます。でも、これは星の光ではありません。シンクロトン放射光と呼ばれるもので、宇宙の磁場に置かれた電子がらせん状に運動することによって発生します。
そのため銀河面は、シンクロトン放射光で輝きます。また、そこから発する奇妙な房のようなものや可視光では目にすることのない天体も見ることもできます。
しかし、この画像の解析はとても困難です。なぜなら、ご覧のとおり解像度が非常に低いからです。電波の波長は長いので分解能が低くなるのです。また、この画像は白黒なのでその色合いは分りません。
では、最新情報をお伝えしましょう。
我々は、このような問題を乗り越えられる望遠鏡を建造することができます。お見せしているのは、マーチソン電波天文台の写真です。ここは電波望遠鏡を設置するのに最適の場所です。平坦で乾燥しており、そして、最も大切なことですが、電波が飛び交っていないことです。
携帯電話もWi-Fiも何もありません。電波という意味でとても静かな場所であり、電波望遠鏡を設置するには完ぺきな場所です。私がこの数年間。研究で用いてきた望遠鏡はマーチソン・ワイドフィールド・アレイ (MWA)と言います。
その建造の過程を少しお見せしましょう。これは、パース在住の学部生と修士課程の学生によるチームで、我々は「学生部隊」と呼んでいます。電波望遠鏡を作るためにボランティアで作業しています。履修単位はありません。彼らは、ダイポールアンテナを組み立てています。
これは、FMラジオやテレビのように低周波の電波だけを受信します。これを砂漠に展開しています。最終的には、西豪州にある砂漠の10平方キロを覆っています。興味深いことに動く部品はありません。これらの小さなアンテナを鳥かごのネットのように メッシュ状に展開しているだけです。
かなり安価に作れます。ケーブルは、アンテナから信号を受け取り、中央処理装置へと送ります。望遠鏡の大きさと言えば、展開している砂漠全体の大きさに相当し、パークス電波望遠鏡よりも高い分解能があります。
全てのケーブルは、1つの装置に接続され、そこから、ここパースにあるスーパーコンピュータに信号が送られます。ここで私の出番です。電波のデータです。私は過去5年間。非常に厄介ながらも、とても興味深いデータと格闘していました。かつて、誰も扱ったことがない類のデータで��た。
データの較正に長い時間を費やしました。何百万時間というスーパーコンピュータのCPUタイムを消費し、データに含まれる情報を理解しようとしました。この望遠鏡とデータを用い、南半球の天体全体の観測を完成させました。
「銀河系・系外・全天MWA観測」
私がGLEAMと名付けたものです。私はとても興奮しています。この観測結果はまだ未公開ですが、間もなく公開されます。皆さんは、文字通り、この南半球の夜空全体を見る初めての人々になるのです。この観測で得られた画像をご覧いただくのは喜ばしいことです。
マーチソンに行ったと想像してください。星の下で野宿し、南の方の空を眺めます。天の南極を見ると銀河が上っていきます。ラジオや光を消していけば、この様な観測ができるのです。
銀河面は、もはや、塵によって光を失っていません。シンクロトロン放射で輝き、何千という点が夜空に見えます。我が銀河系に最も近い銀河である大マゼラン雲は、馴染み深い青白い色ではなくオレンジに見えます。
他にも、多くのものが見えます。もっと拡大してみましょう。先にお見せした パークス電波望遠鏡による低解像度で、モノクロの銀河系中心部分の画像に戻り、徐々にGLEAMの画像へと移行していきます。
その解像度は、100倍も向上し、夜空をカラーで見ることができます。自然の色でありフォルスカラー(合成した色)ではありません。電波の真の色なのです。
最も低い周波数を赤で表現し、最も高い周波数を青。中間を緑にしています。これで虹色のように表現できます。単なるフォルスカラーではありません。この画像の色は、宇宙で起きている物理的な過程を我々に伝えています。
例えば、この銀河面に沿って見てみるとシンクロトロン放射で輝いていますが、これは赤っぽいオレンジに見えます。しかし、もっと注意深く見ると小さな青い点が見えます。拡大してみるとこの青い点は、とても明るい星の周りに輝くイオン化したプラズマと分かります。
ここでは、星が赤い光を遮っているため青く見えているのです。ここから我が銀河系における星が誕生する領域について知ることができます。こういったものは直ぐに見つかります。銀河系を観察すれば、色によってそこにあると分かります。
小さな石鹸の泡のような円形の像が銀河面の周辺に見られます。これは、超新星の残骸です。星が爆発を起こすとその外殻が飛び散り、物質を集めながら宇宙空間へと広がっていき、小さな殻を形成します。
超新星の残骸の行方は、天文学者にとって長い間。謎となっていました。
我々が観測しているシンクロトロン放射を生成するには、放出する面に大量の高エネルギー電子が存在するはずですが、これは、超新星の残骸によって生成されたと考えられます。
しかし、その量は多くはありません。幸運なことに、GLEAMは超新星の残骸をとても精度良く検出できるので、近々、新たな論文が発表できるとの期待があります。
ここまでは結構なことですね。我々は、宇宙のほんの一部を探究したわけですが、私はもっと深い宇宙。遠くまで探求したいと思いました。銀河系の先まで探求したかったのです。運よく右上にとても興味深い天体が写っています。これは近くにある電波銀河ケンタウルス座Aです。
拡大してみると、2本の巨大なプリューム(柱状のもの)が宇宙空間へと突き出ているのが見えます。2つのプリュームの間にある中心部分に注目すると私たちの銀河系と似た銀河が見えます。
渦巻銀河で、塵吸収帯がある普通の銀河です。しかし、このジェットは電波でしか見ることができません。可視光を見ているだけでは、銀河本体の数千倍もの大きさがあるのに、その存在すら知ることがありません。
何が起きているのでしょう?ジェットを生成しているものは?どの銀河にもその中心には、超大質量ブラックホールがあることが知られています。
ブラックホールは、まだ見ることができないので、そう呼ばれていますが、その周りを飛び交う光が、軌道を変える様子は見ることができます。
時に、星やガス雲がその軌道に入り込むと潮汐力により引き裂かれ、降着円盤というものが形成されます。降着円盤は、強力なX線を発し、強力な磁場が物質を光速に近い速さで宇宙空間に解き放ちます。
このジェットを電波では見ることができ、このように我々の観測にかかります。
電波銀河を1つ見ることができました。大変結構なことです。しかし、一番上の部分を見ると、もう1つ電波銀河が見えるでしょう。やや小さめですが単に遠くにあるためです。電波銀河が2つです。電波銀河が見られるのは良いことです。
では、他の点は何でしょうか 星でしょうか?
いいえ違います。どれも電波銀河なのです。この画像に移っている全ての点は、どれも数百万光年から数十億光年離れた遠くにある銀河で、その中心には超大質量ブラックホールがあり、物質を光速に近い速さで宇宙空間へと押しやっています。
びっくりするようなことです。
この観測は、実は今までお見せしたよりも広い範囲をカバーしています。縮小して、観測範囲全体を見ると30万もの電波銀河があるのが分かります。実に雄大な宇宙旅行ですね。
最初に発見された超巨大質量ブラックホールの背後にあるこれらの銀河全てを我々が発見したことを、私はとても誇りに思っています。この成果は来週公開されます。
でも、それだけではありません。私は、この観測で最も遠方にある銀河系を探索したわけですが、この画像にはさらに別の物も隠れています。さて、皆さんを宇宙の始まりの時へといざないましょう。
宇宙の誕生であるビッグバンの後、宇宙は、水素でいっぱいになったと言われています。中性の水素です。まさに、最初の星と銀河が形成されるようになると水素はイオン化されました。中性だった宇宙は、イオン化されたのです。
その名残は、我々を取り巻く電波に残されています。どこにいても力の作用と同じく、私たちの体を透過していきます。太古の昔の出来事なので信号は赤方偏移し、今では、非常に低い周波数の信号となっています。我々が観測するのと同じ周波数領域にありますが極めて弱い信号です。我々が、観測する天体が発する信号の10億分の1程度です。
我々の望遠鏡の感度は、この信号を捉えるのに十分ではないかもしれませんが、新しい電波望遠鏡の登場です(重力波と含めて、青方偏移、赤方偏移のようなことが他の素粒子で、この現象が生じるかは不明)
宇宙船には乗れませんが、世界で最大級の電波望遠鏡を使ってみたいと思います。
我々は、新しい電波望遠鏡「スクエア・キロメートル・アレイ」を建造中です。MWAよりも1千倍大型で感度も1千倍高く、解像度はそれ以上です。何千万もの銀河が見つかるに違いありません。おそらく、その信号の中から宇宙に初めて誕生した星や銀河を見ることができるでしょう。
宇宙が、まさに時を刻み始めた時のことです。
1781年。英国の作曲家であり、科学技術者であり、天文学者であるウィリアム・ハーシェルは、空に他の星とは、動きが異なる天体があることに気づきました。
何かが異なり、何かがおかしいというハーシェルの認識は惑星の発見になったのです。その惑星は天王星です。
天王星という名前は何世代にもわたって、子どもたちを楽しませました。その夜に発見された惑星によってそれまでに知られていた太陽系の大きさが2倍になりました。
ハーシェルは、世界で初めて遠い宇宙の観測に成功した人間です。夜空が「ゴースト」で満たされていることを発見した人間でもあります。はるか遠い星々の光が届いた頃には、その星はもう死んでいるのです。
私たちが見ているのは、そう言う「ゴースト」ということです。特殊相対性理論と光速度不変の原理により、現代ではデータで精密に計算できるようになっています。
光は見えるが星々はもう死んでいる。ずっとずっと前に。夜空を見ることは、誰も見たことのない遠い過去を見ていることになります。何百万年も時をさかのぼって・・・
天体望遠鏡は、バック・トゥー・ザ・フューチャーのように、時を超えるタイムマシンということもハーシェルは、知っていました!!
宇宙を見ることは、過去を見ることです。
宇宙の大規模構造とは ・・・
銀河系よりも広大な「ラニアケア」という超銀河団の中に、太陽系があるということが、2014年の段階でわかります。私たちの銀河系が、さらに大きな銀河団である「ラニアケア」という超銀河団に属しているという学説を発表してます。
大きさの尺度としては、直径は5億光年、中に存在する銀河の数は10万個とのことです。ラニアケアの質量は太陽1京個分あります。銀河系の中心には超大質量ブラックホールがあり、ラニアケアにはより巨大なブラックホールも存在します。
このようにして、天体望遠鏡とスーパーコンピューターのエクサフロップクラスの処理速度により、判明したデータから銀河と空洞で成り立つ宇宙の地図を「宇宙の大規模構造」と呼んでいます。
<おすすめサイト>
ジュナ・コールマイヤー:銀河とブラックホールと星々の最も詳細な地図
ウェンディ・フリードマン:宇宙の誕生が見える最新型望遠鏡
背景重力波について2023
カラビ - ヤウ多様体で量子の狂乱を解消するアイデア2022
ダークマターとダークエネルギーは、ブラックホールのことかもしれないというアイデア2022
フェルミバブルと素粒子の偶然の一致について2022
ケイティ・バウマン: ブラックホールの写真を撮影する
重力波のデータ観測に成功。世界初
光速度不変の原理と光速のカベを破ってる証拠のアイデア2019
アンドリュー・コノリー:宇宙へ向けた次の窓は何か?
ジム・ホルト:宇宙はどうして存在するのか?
タベサ・ボヤジアン:宇宙でもっとも神秘的な星
ジェレミー・カスディン:地球に似た惑星を発見できるかもしれない―開花型スターシェード
ルシアン・ウォーコウィッチ:太陽系の外にある惑星を探す
サラ・シーガー:太陽系外の惑星を求めて
ウェンディ・フリードマン:宇宙の誕生が見える最新型望遠鏡
アオマワ・シールズ:他の惑星の生命を見つけ出す方法
ダークマターとダークエネルギーは、アクシオンやブラックホールのことかもしれないというアイデア2022
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東京都北区神谷の高橋クリーニング店Facebook版
#ナターシャ#ハーリー#ウォーカー#宇宙#ケプラー#銀河#ラニアケア#望遠鏡#データ#トラピスト1#スターシェード#女性#ブラック#ホール#ハーシェル#電磁波#ハッブル#フェルミ#NHK#zero#ニュース#発見#discover#discovery
0 notes
Text
カスタマーサービス
デデデに魔獣を販売するナイトメア社の男。登場話数は76話(特別編を除く)。
1話 ・「我がホーリーナイトメア社の魔獣サイトにようこそ。」 ・「失礼ですがあなたはオクタコンの力をご存じない…。」 ・「カービィはどうやら…真(まこと)の星の戦士のようです…。」
2話 ・「ホーリーナイトメア社の魔獣配信サイトにようこそ。我が社は強くて残酷な魔獣を取り揃え…。敵がカービィと分かった今…このようにラインナップをグッと増強し…いかがです?」 ・「お喜びを…強力な魔獣を選びました。超重密度…つまり、とっても重い魔獣…。名づけて『ブロッキー』。では技をお見せいたしましょう(ボタンを押す)。」
3話 ・「では選り抜きの魔獣を…おっとその前に、これまでの魔獣配信料をホーリーナイトメア社にお支払いください。では、今回は割引なしで…。」 ・「これぞ最強のグラディエーター、昆虫魔獣『バグジー』。」
4話 ・「ようこそ、ホーリーナイトメア社の…。なんと、今申し込まれるとは…お客様の今日の運勢は三ツ星でらっしゃいますな…。今ならお得なのがございます。名前は『クラッコ』。」 ・「(デデデにクラッコの姿を見せろと言われて)それはご勘弁を。企業秘密でございまして…。姿は今回致しかねません。今回は直接宅配させていただきますので、どうかご了承を…。」 ・「その程度のリスクはご勘弁を。フフン…あいにくクーリングオフは1時間以内の契約となっておりまして…。」
5話 ・「御破算(ごはさん)で願いましてはー、890万デデンに利息がその倍ほどの1900万デデン。」 ・「そう申されましても、カービィめを退治するのは魔獣なしでは困難かと。(デデデの本を見て)ほぉ~植物学百科ですな。」
9話 ・「我がナイトメア社の魔獣配信サイトへようこそ。本日は陛下のために、特別な激安商品を用意しました。」 ・「その名もズバリ、『キッタリハッタリ』。どんな生き物も自由に切り張りできる。」 ・「それも解説ビデオとセットで、お値段何と3・9・8!(サンキュッパ)さらに、キッタリハッタリの武器2点もペアでサービス!」 ・「デデデが新しい魔獣を要求しています。」 ・「(ナイトメアの意見に対して)それは良いお考えで。」 ・「お前(ローラ)は空を飛ぶ以外取り柄のない役立たずだ。2つに分けて売り飛ばす!」
12話 ・「ようこそ、ホーリーナイトメア社の魔獣配信…(デデデに途中で遮られる)」 ・「あいにくですが、お客様は代金未払いの為、ご注文には応じられません。」 ・「払い込みを確認次第、直ちにご注文を承ります(モニターを切る)。」 ・「領収書は後程お送りします。」 ・「すみませんね~ンフフ。こうでもしないと中々(デデデに)代金を払って貰えないもんですから~。それでは~(モニターを切る)。」
13話 ・「ようこそ、ホーリーナイトメア社の魔獣…(デデデに途中で遮られる)」 ・「ご注文は?また宇宙最強の魔獣で?」 ・「しかし、陛下、料金を…。」 ・「安物でよろしければ、ご用立てしますが。」 ・「花火職人、魔獣『サスケ』でございます。」
14話 ・「東西東西(とざいとうざい)~。新年あけましておめでとうございます。本年もホーリーナイトメア社の恐ろしい魔獣をごひいきくださるよう、隅から隅までズズズイー!とおたの申し上げ奉(たてまつ)ります。」 ・「いえ、特別サービスはこれまで。」 ・「今年も困ったお客様。では、ニューイヤーということで、当社も奮発いたしませう(旧仮名遣い?)。」 ・「御覧の通り、枕です。」 ・「この枕をして寝たものは、夢を見るのです。とてもいや~な夢を。」 ・「やがて誰もが健全な精神を蝕まれます。そして陛下の敵、つまりカービィを憎むようになるでしょう。」 ・「デデデ大王は(ププビレッジの)住民たちに夢枕をすべて配り終わったようです。」
17話 ・「宝石の臭いの嗅ぎわけ名人、その名は…(アイムノーズマンクンクンクンクン)」 ・「御覧のように(宝石探しの)天才でして。」
19話 ・「どなたです?我がホーリーナイトメアサイトに不法侵入しているのは。」 ・「ほぅ…ポップスターに御用のある方なら、無料でパワーをお分けしましょう。」 ・「システム回線の特別使用料をいただきます。」
20話 ・「ま・さ・か、つまりその暑さを解消する魔獣をお望みというワケですな。」 ・「『アイスドラゴン』で。」
24話(次回予告のみで、彼本人は登場しない) ・「私どもホーリーナイトメア社にとって目の上のタンコブは銀河戦士団…。その中でも特に生意気なのが忍者の特殊部隊でございます。私どもはそこに目をつけました。強いものが裏切ってくれれば、あのカービィめを倒せるのではないかと…。ホホホホホ次をどうぞお楽しみに。」
26話 ・「地獄の炎から生まれた魔獣『チリドック』でございます。料金は少々お高くなっておりますが。」 ・「ホホホホホホ…アレは我が社とっておきの魔獣。危険すぎるので陛下もお命を大切に。」 ・「ホホホホホホ…カービィは必ず倒される。私も見物させていただきます。」 ・「カービィを倒せば安いもの…燃えれば燃えるほどチリドックは強くなります。」
27話 ・「ホーリーナイトメア社の魔獣サイトにようこそ。本日は…。」 ・「はて…こんなみすぼらしい花でなくても、魔獣なら他にもっと強力なのが。」 ・「森の王『ウィスピ―ウッズ』ですね。今回はヤツが狙いですか?(何故ウィスピーのことを知っているのかは不明)」
28話 ・「ご注文のプププランドを工業化する作業革命セットでございます。ホホホホホ…陛下の住むド田舎も、これで文明の光に照らされるでありましょう。」
29話 ・「ようこそ、本日は…。おや、今度は外食産業に乗り出すおつもりで?」 ・「なにやら張り切って御出でで、ならばこのシェフにお任せを。」 ・「料理魔獣『ムッシュ・ゴーン』です。」 ・「お戯れはさておき、まずは(ゴーンの料理を)お召し上がりを。」
30話 ・「守備はいかがですか?可愛さの余り、我が子をしつけできなくなった親は悪人を育てるようなもの…(ニヤリ)。もはやカービィは魔獣と戦えません。」
31話 ・「ようこそ、ホーリーナイトメア社の魔…(デデデに遮られる)その前に未払いの代金を…。」 ・「拡声魔獣『ウォーキー』です。」 ・「ウォーキー(マイク)を使えば、当然ながら声が大きくなります。つまり、カラオケパーティが開けます。」 ・「カービィでウォーキーに歌わせなさい(謎の命令口調)。ステージ代わりにその転送装置の上に立たせるのです。」 ・「この通り、台に乗った途端こちらへ転送してしまいます。」 ・「ウィナー(優勝者)には賞金とスイカを差し上げましょー!(前半部分は聞こえづらく、何言っているか分からない)」 ・「はーい皆様~!優勝者に贈られるのが、この…スイカー!」 ・「今だ、転送開始!(デリバリーシステムのボタンを押す)」 ・「(カービィの歌を聞いて)な、なんてすさまじい声だ!やめてくれ!死ぬ!送り返さねば…(再びデリバリーシステムのボタンを押す)。」
32話 ・「ようこそ、ホーリーナイトメア社…。歯医者?虫歯を治すあの?ご機嫌が悪いのは虫歯のせいでしょうか?では直ちに…。」 ・「デンタル魔獣「ハーデー」。悪い歯を見るや麻酔なしで治療いたします。お大事に~。」
33話 ・「それでは、これまで溜まった代金をお支払いいただけますか?ワタクシ共の企業グループのゴミ投棄会社にご協力いただければ代金割引~。あと10回ほど、捨て場所をください。」
34話 ・「よろしいですか?特急料金を加算させていただきますが?」 ・「ホホホホ…魔獣『モロコシン』、直ちにカービィをやっつけなさい!」
35話 ・「いかがでしょうか?超高性能ターボエンジン搭載のこのマシンは、レースカーをしのぐパワー…。さらに、オプションの仕掛けもたくさん…。この車はまさに走る魔獣と言っても過言ではございません。」
36話 ・「(望遠鏡を覗きながら)カービィはあの宇宙艇の操縦をマスターしたようです…。」
37話 ・「おやめください!デリバリーシステムは焼却炉ではありません!」
38話 ・「ご紹介します。パピー・ポッティの原作者「ローリンさん」でございます。」
39話 ・「はい、魔獣『ボウキャック』は間違いなく送信されております。そのボウキャックは大変小さな魔獣でございます。もしかするとお気づきにならなかったのでは?」
40話 ・「陛下、お気に召しましたか?我が社の魔獣てんこ盛りサービスは?この度新しく魔獣配信顧問に入社したモノの企画です。ご紹介します!新入社員の…。」 ・「そうおっしゃらず…どうぞごひいきに…。」 ・「魔獣共をもっとお送りしましょうか?ではまたのちほど…。」 ・「ナックルジョー…守備はいかがです?(ジョーに「最強魔獣を送れ」と言われて)最強魔獣?それはいけません。(ジョーの作戦を聞いて)ほぅ…そういう作戦だったと…おみそれしました。良いでしょう…。お前とマッシャーがタッグを組めば、最強中の最強。カービィもおしまいです。ホホホホホ…。」 ・「今回は、ナックルジョーめに一杯食わされました。申し訳ございません。」
41話 ・「ようこそ、ホーリーナイトメア社…(デデデに会話を遮られる)火を消す?そりゃまた…。」 ・「あらゆるものを凍らす冷凍魔獣『レイゾウ』でございます。」 ・「ご安心ください…妖星ゲラスは着実にプププランドに向かっております。これだけの規模ならば、さしものカービィも…。」
45話 ・「陛下、お呼びで?はぁ…では、これまでの料金の未払い分を…(払ってください)。はい、左様です。ワタクシ共も商売ですから…。」
46話 ・「ホホホホホホ…困った陛下ですね。あと少しでカービィめを落とすところでしたが、陛下のおかげでバレてしまい…。」 ・「この屋敷はいわば『カービィ捕まえ機』。カービィを我が社の誇るデリバリーシステムに乗せていただければ、直ちにこちら側に転送してしまいます。」 ・「ホホホホホホ…では陛下にオトリになっていただきます。」 ・「見破られました…急遽作戦を変更、魔獣を送らせてもらいます。ドクロ魔獣『ガボン』です!」
47話 ・「ようこそ、ホーリーナイトメア社の…。ワドルディの?」 ・「ホホホホホ…そういうことならうってつけの魔獣がございます。では…。最新のホームヘルパーロボでございます。何なりと用事をお申し付けください。」
48話 ・「いかがですか?観光業の方は?それなら、お任せを…。『ファイアゼリー』でございます。見ての通り火がエネルギー源です。火の熱を吸えば吸うほど、強くなる魔獣です。」 ・「ついでにカービィも倒せば一石二鳥!」 ・「審議の結果、プププランドは観光地に…ふさわしくないと烙印をおされました。」
49話 ・「本日はまたお急ぎのご様子で…。これは一体…。」 ・「結構なお話ですが、(アニメ放送の)お金は誰が…?」 ・「陛下、そろそろ完成ですね?テレビ放送に穴を開けると違約金をいただくことになります…。では9900億デデンいただきます。では約束通り放送を…。」 ・「陛下…初のアニメシリーズは完成しましたか?では時間通りに全宇宙に放送します。」 ・「陛下のアニメがあまりにもひどすぎて、視聴率が0.001%でした。損失は…900億デデン!直ちに請求書をお送りします。」 ・「タダ?そうですねぇ…。」
50話 ・「はい。それはもう、徹夜で作らせました。ただ今回は特注品…お値段が少々…。」 ・「はい。では…今後もご利用は計画的に…ホホホホホホ…。」 ・「今日はまた…お急ぎのご様子で。ホホ…それは当然です。人形と陛下はシンクロしてますから。陛下も動けば、人形も動きます。人形が動けば、陛下にも伝わる当たり前の仕掛けで…。」
51話 ・「これは…陛下。最強魔獣?なんでまた?それは大変…。直ちに手配をしたいところですが…何しろ、敵も味方も関係なく攻撃する非常に危険なヤツですので…丁寧にラッピングしませんと…。」
52話 ・「(デデデに対して)よくお気づきになられましたな…踊らされる阿呆より踊らす阿呆がよろしいようで…。もちろん!ではとっておきの商品を用意しましょう…。」
53話 ・「困った陛下ですね…こんなに魔獣を用意するのは、当社としても大変苦労しました…。」 ・「ホホホホホホ…レアものは5人だけで良いとおっしゃったのは陛下でございます。それでも売れるからと…。」
55話 ・「これはこれは…エスカルゴン閣下。はい、夕べお届けした魔獣が何か?」 ・「おや…陛下がマニュアル本をお忘れで…。危険な魔獣なのでぜひ読んでいただきませんと…(デデデの性格的にマニュアルがあっても読まない気がするが)。あの魔獣が身体に入ると、愛情あふれる性格になってしまうのです。」 ・「はい、何があっても(怒らない)…でもまさか陛下…(モニターの電源を切られる)。」
56話 ・「陛下…ご注文の高級ペット『スカーフィ』でございます。ホホホ…ペットは疲れた王者の癒しグッズ…ペットフードの方もお安くさせていただきました。」 ・「そして…ペットは常に主人の味方…。では…可愛がってやってくださいませ…。」 ・「勝手に増やしたペットの返品はご勘弁願います…。どうしても返すとおっしゃるのなら…買取料として1匹につき900デデンお支払いください。」
57話 ・「大変でございましたね、陛下…。これはお見舞いの果物でございます。」 ・「なるほど…それでしたら良いのがございます。はい…ですが凶暴ですので、くれぐれも正しくお使いください、では…。」
58話 ・「陛下のような遅れきった方が支配するような国では、致し方ないのでは…。」 ・「子供を静かにさせるには簡単なこと…学校をお創りになればよろしいかと…。ホホホホホホ…ホーリーナイトメア社の学校は、子供たちを閉じ込め、大人しいヒツジ(※このアニメのヒツジは凶暴です)のように飼い慣らす、究極の施設でございますよ。」 ・「我がホーリーナイトメア社の優れた『学校キット』が1つ売れ残っております(客が「最後の1つ」と言う言葉に弱いことを利用した狡猾な商売である)。」 ・「プププランドもこれで立派な文明国でございますね、ホホホホホホ…。」
59話 ・「お呼びでしょうか?カニ?あ!あのカニでございますか。大きさはいかほどで?では特急料金を加算させていただきます。」
60話 ・「これは陛下…。しかし…陛下…(未払い金が)。」 ・「と~んでもない…で、その侵入者というのは?」 ・「そうですか…では、特別サービスで超強力なのをお送りいたしましょう。」
61話 ・「これはようこそ…。(太ったデデデが)んなモノが(目に)入ったら大変ですが…(笑)。カービィではなく何故陛下がおデブに?」 ・「肥満はいけません…。では、お値段は張りますが、至急…ダイエットのインストラクターをお送りします。」 ・「インストラクターの『マッチョサン』!」 ・「(マイクカービィの歌に)も…もう耐えられません…。それでは陛下~!」
63話 ・「えー、暮れもおし迫り(年末という意味)、残すところあと僅かとなりましたようで…。この1年…デデデ陛下には、多大なるご愛顧いただきましてゆえ…心からの感謝を込めて、お歳暮を贈らせていただきます。つまらぬものですが、どうぞお納めを…。」 ・「(長ゼリフを指摘されて)ホホホホホホ…そういう皆様も長ゼリフ…硬いこと言わずにさっさとお受け取り下さい。」 ・「いやはや…これは参りました…。実は陛下には折り入ってお願いが…。」 ・「年の瀬といえば、大棚ざらえ…安さ爆発歳末商戦!我がホーリーナイトメア社も魔獣売り尽くしセールを企画しましたが…このご時世どこもかしこも不景気風が…。」 ・「田舎はともかく、世間ではそれはそれは冷たいのが吹きまくっているんでございます。おかげで我が社は大苦戦…。私もノルマを達成しませんと…クビ。」 ・「で、寛大なお心と莫大な資産をお持ちの陛下に、何か1つ魔獣でもお買い上げいただけないものかなぁ~と(若干オネエ口調)。」 ・「あの…お言葉ですがツケがあるのは陛下の方でございます(借金を見せる)。今年のツケは来年に延ばさぬ方が…。」 ・「(会社が潰れろと言われて)ホホホホホホ…またまたキツいご冗談…。」 ・「陛下…お風邪を召してないとは何より…ハーックション!」 ・「(バカは風邪をひかないと言われて)誰がそんなことを…。それは科学的事実…脳を使わないといろいろなところが鈍くなり、結果的に身体がバイ菌に近くなるから風邪をひきません!これを免疫と…(※本当は単に風邪をひいても気づかないのが理由です)。」 ・「陛下はまだうつってないんだって。今にひきます。」 ・「(デデデに対して)さ…寒い思いをすれば、ひけます…。」 ・「そう言われましても…風邪をひいても良いことなんてありません…。」 ・「はぁ…では…こんなものはいかがで…?『風邪ウィルス魔獣』でございます。しかしとてもお高いのでケチな陛下にはとても…。」 ・「(ウィルス魔獣の)お値段は大きさではありません…。小さくても破壊力は抜群です。」 ・「いえいえ…(ウィルス魔獣を飲み込むと風邪をひく)ということでございます。」 ・「陛下、それが風邪でございます。」 ・「大丈夫ですか、陛下?相当つらそうですが?ですからおやめくださいと申し上げたでしょう?」 ・「今さらそんな…私には(風邪を治すことは)できません。」 ・「私は…ちょっと人にうつして…(治しました)。そうそう!昔から風邪は他人にうつすと治ると申しますゆえ…(※医学的に風邪を他人にうつして治ることはありえないため、彼は薬などで治した可能性が高い)。」 ・「陛下…うつすのならカービィがよろしゅーございます…。カービィは吸い込み系でございますゆえ、何度でも。ま、騙されたと思って…ここはひとつカービィに風邪をうつしてみては?楽になればめっけもの…。」 ・「おかえりなさいませ、陛下…。ではまず…我が社の新製品『マクロナイザー』を購入していただきます。」 ・「(マクロナイザーは)あらゆるものを小さくする装置…。お値段は…送料込み消費税込みでこの通り!(99000098デデン)では代金はクレジットで…。」 ・「マクロナイザーでカービィを小さくしてください。」 ・「(カービィを飲み込んだデデデに対して)今どこら辺にいるか分かりやすいですねぇ~。」 ・「はははは~、どうやら陛下の体内で(ウイルスが)培養された模様…。風邪ウイルス魔獣は増殖してます。」 ・「困りました…カービィがウィルス魔獣を吸い込んでくれれば良いんですがね…。」 ・「あぁダメ!クシャミは禁物です!」 ・「あ~、失敗です…。なんでカービィを出してしまいました?」 ・「それにつけてもこの歳末商戦…。我が社は倒産せずに済みました…。これも陛下の高価な魔獣一式をお買い上げいただいたおかげでございます…。」 ・「そんな…ホホホホホホ…それでは、良いお年を…。」
64話 ・「ホーリーナイトメア社より、新年のご挨拶を申し上げます…。我が社は貧しい皆様に気前よく無償援助する決意を…。」 ・「ホホホホホホホホ…フェアプレーで参りましょう…。はい!新春カービィクイズショーの始まり始まり~!」 ・「では第1の質問…カービィが最初に変身したのは次のどれでしょう?」 ・「正解は果たして…VTR…スタート!」 ・「(問題の解説)星の戦士カービィは…永い眠りから目覚めてプププランドにやってきました…。彼の宇宙艇が魔獣をキャッチしたからです。そして…悔しいことに魔獣をやっつけましたねぇ…。答えは…ファイアカービィ!」 ・「では第2問…カービィがコックカービィに始めて変身した相手はどんな魔獣だったでしょう?」 ・「思い出しましたね?続きを見てみましょう…。というワケで、魔獣はポポン!太陽の熱でフライにされました。」 ・「さて…第3問はビデオを見ながらです。前…ププビレッジに雪が降ったことがありました。さてこのとき…村を雪景色にしたステキな魔獣はなんだったでしょう?」 ・「正解は…アイスドラゴン!」 ・「おや…全員正解。ではついでにもうひとつ…。アイスドラゴンをやっつけたときカービィは何に変身したのでしょう~?」 ・「正解は…アイスカービィ!ホホホホホ…皆さん分かれましたねぇ~。正解は雪組と星組と月組!全問正解はフームとカービィの星組だけ!」 ・「では…おっとここでコマーシャル。」 ・「さて…いよいよ盛り上がってま��りました…。新春カービィクイズショー後半戦の…スタート!」 ・「プププランドを訪問した王女ローナ様を守ろうと…カービィが戦った魔獣は?」 ・「正解はスッシー!雪組と星組の勝ちー!」 ・「さぁどんどん行きますよー!突然デデデ城を襲った魔獣…チリドック!ヤツが狙った相手は誰?」 ・「チリドックが狙ったのはメタナイト卿でした!」 ・「トップは依然、フーム様の星組~!(様付けなのか呼び捨てなのか安定しない)」 ・「さて…次はますます難しい!カワサキと魔獣ムッシュ・ゴーンの激辛戦争を覚えてますねぇ~?このときカービィは何に変身したでしょうか?」 ・「おやおや~全員ファイアカービィ…良いんですね?」 ・「全員ハズレ!ついに星組も敗れましたねぇ~。メタナイト卿が言った通り、これはファイアカービィではありません。ほら、炎の帽子を被っておりませ~ん!」 ・「まあまあまあまあまあまあ…毎週早起きして番組をちゃんと観てれば分かるハズですよ?(じゃあ「それ以外のカービィ」の選択肢用意しとけよ…)」 ・「では…次は優しく…お優しい(?)デデデ陛下はお城をテーマパークにしたことがありました。このときカービィのしたことは何?(とか言いながらマイクカービィの歌を流してしまったため、問題として成立しなかった)」 ・「失礼…(マイクカービィの)このすさまじさを忘れておりました…。皆さんお加減は?」 ・「ホホホホホホ…では、気を取り直して…次!村を開けてのプププグランプリレース!ズバリ優勝したのは誰?」 ・「皆さん残念でした!全員ハズレ!正解は「村長夫妻」!レン村長とハナ夫人です…(屁理屈で正解を不正解にしたイジワル問題じゃん…)。」 ・「カービィには、仲良しのファイターの友達がいますね…。それは誰でしょう?」 ・「(デデデに対して)いやはや…こんなに優しい問題でも間違えるとは…。さて、カービィとナックルジョーは共に最強魔獣と戦いましたが…決め技は何?」 ・「決め技はライジングブレイクでした!またもや正解は星組だけ!答えられなかった宝組は減点10~。」 ・「ホホホホホホホ…では次~。占い師メーベルは妖星ゲラスがプププランドに衝突すると予言したことがあります。あ~それは不幸にも当たりました。ププビレッジの皆様は、哀れ難民となったのでありました~!」 ・「では問題!世界の滅亡を前にデデデ陛下は最後まで善いおこないを貫きました。それはホントか嘘か!」 ・「では、ご覧くださ~い!デデデ陛下は、皆が望んでいた子供の公園を作ったのでした。正解はデデデチームだけ!一発逆転の可能性が出てきました~!」 ・「では、新春カービィクイズショー最後の問題…。優勝者は…惑星[[ハワイ]]3泊4日の旅!」 ・「ププビレッジは大人しい動物に征服されたことがあります。」 ・「正解はデデデ陛下の宝組!ボーナスポイント100点で逆転優勝で~す!(1問しか正解していない花組は、100点もらっても逆転できないでしょ…)」 ・「お~や~バレてしまっては私も庇いきれません。では宝組の優勝は取り消し…陛下たちはビリと決定で~す!」 ・「ビリの組のお年玉は星の世界旅行!」
66話 ・「これは陛下…お金を払って(デデデの会話に遮られる)。」 ・「魔獣は切らしておりますが、勢力増強・滋養強壮・火山増強『ボルケーノン』なら。」
67話 ・「ようこそ陛下、今日はまたお元気そうで…。(デデデに文句を言われて)ご冗談を…。」 ・「では今度は教師でなく生徒をおつけしましょうか…。成績優秀なのを…(ただし魔獣としての成績)。」 ・「生徒の『グレ』、『ヨタ』、そして『バンチョー』でございます。では、ご検討を…。」
68話 ・「これはこれは陛下…。(出前のプロをよこせと言われて)ホホホホホ…またご冗談を…。はぁ…では適当に見繕います。」
72話 ・「お売りしたいのは山々ですが、ツケをお支払い頂けないと…。」 ・「これだけお支払い下されば済むので��が…(1170411246413708686デデン)。」 ・「は…?お金の作り方は簡単、モノを売れば良いのです。」 ・「ホホホホ…そうですねぇ…ではこんなマシンを売ってはいかがで…。」 ・「ホホホホ…ご心配なく。お金は自動的にワタクシ共の口座へ送金される仕組みでございます。請求額に達するまではお手を触れぬよう…。」
73話 ・「お、これはこれは陛下!ご機嫌うるわしゅう…。」 ・「(デデデに対して)イカなどいかがで…?(地味に今回の魔獣の伏線である)」 ・「はぁ…陛下まさか…!回転寿司をご存じない?」 ・「安心しました…(寿司を食べる)。こちらはランチタイム…私がいるのは今流行りのリボルビング寿司バー…。すなわち回転寿司におります。」 ・「近代的な都会ならば1ブロックごとに必ずやあるお店…。座っていれば寿司の乗った皿が回ってまいります。あとは好きなネタを選ぶだけ…洗練の極みと申せましょう…。」 ・「しかし…これは食事のためで魔獣ではありません…。」
74話 ・「花粉を食べて超花粉に変える花粉獣『モスガバー』をオススメします。」 ・「私共の魔獣ではないのでお届けできません。」 ・「で…ソイツをおびき寄せるためのアイテムをどうぞ。」 ・「怪物の仲良し妖精『ザ・ツインナッツ』でございます。」
75話 ・「しかし…恐竜は当に滅びたので、お売りできません。」 ・「仕方ありません…。では、専門家をお送りしましょう…ただし、特別料金で。」 ・「DNAの権威『ドクター・モロ』です!あとはよろしく~。」
77話 ・「はぁ?世界の名画?」 ・「しかし芸術作品はお高いですよ…?1つだけでも何億デデンも…。それより、お絵かき魔獣の方が…。」 ・「ではレンタルにいたしましょう…。ただし、傷つけずに3日以内にお返し下さるよう…。」 ・「芸術家の在庫はありませんが、魔獣なら…。」 ・「お絵かき魔獣『ペイントローラー』!ご注文通り何でも絵に描いてしまいます!」
78話 ・「これは陛下…おや違った…。エスカルゴン閣下?」 ・「閣下のためならなんなりと喜んで…ホホホホホホ。」 ・「(デデデに対して)私からご説明を…。」 ・「昨夜お届けしたロボの部品代をいただきます。」 ・「提供いたしました部品は、『超高性能形状記憶付き変幻自在ナノテク超合金メカ』で、それにより…。」 ・「ロボの背中に緑と赤のボタンがございますね?緑のボタンを押すと心を失います。」 ・「パワーアップしたロボは高速移動…さらに、あらゆる武器をこなす戦闘モードに変形し、どんな敵も一刀両断!」 ・「それはいけません!赤のボタンは決して押さぬように…。理由は言えませんが甚だ危険ゆえに押してはなりません、絶対に!」 ・「あれほどダメだと言いましたのに…。魔獣となったロボ2はもう誰にも止められません…ホホホホホホ。」
79話 ・「お止めになった方が…才能のないモノを無理に魔獣にするのは…。」 ・「でもタダというワケには…。」
80話 ・「そ…そう言われましても…。最高級品をバーゲンしろとの陛下のご要望はその…営利目的の企業としては大変難しく…。」 ・「そ…それはそうですが…あの…その…ちょっと失礼(パワップDを飲む)。」 ・「あ、これ!陛下がお住みになるド田舎では不要のモノでございます。」 ・「え?聞こえませんでした(聞こえないフリ)。」 ・「都会の悩みとは、ビジネスのストレスでございます。そんな我々に24時間頑張れるエネルギーとパワーを補給してくれるのが、この『パワップD』!」 ・「しかし…陛下は最高級の魔獣をっと…。」 ・「おや、エスカルゴン閣下。パワップDの効果はいかが?」 ・「しかし…閣下のご様子はとてもそのようには…。」 ・「では…逆効果ドリンクはいかが?」 ・「ホホホホホホ…体力減退ドリンクでございます。」 ・「体力減退ドリンク『[[パワダウンE]]』!」 ・「やりすぎ、働きすぎ、頑張り過ぎをおさえ、心地よい疲労と眠りに誘う、強力なドリンクでございます!では…。」 ・「陛下…これぞ魔獣『赤マムジ』でございます。」 ・「ホホホホホホ!今こそチャンスでございます!」 ・「あのカービィめも今は体力限界、肉体疲労、腰痛に偏頭痛、ここに魔獣を送りこめば、勝利は確実でございます…。」 ・「は!では行きなさい!魔獣赤マムジ!」
81話 ・「陛下…ゴミを送ってくるとはどういうことです?」 ・「(ゴミを処分しろと言われて)ご冗談を…。」 ・「これは陛下…。」 ・「それはこちらのセリフ…。陛下こそ、デリバリーシステムを悪用してきたではありませんか。」 ・「仕方なくゴミをお引き受けしましたが、陛下の出したゴミは捨て場を求めて宇宙をさまよいました…。」 ・「しかし、どの星でも受け入れを拒否されて、もう行き所がなくなったのです。」 ・「…というワケで、今までのゴミをすべて陛下にお返しさせていただくことに…。」 ・「お代はサービスさせていただきます。ゴミをよろしく~!」
82話 ・「ですから溜まったお代をお支払いいただければすぐに…。」 ・「それはさておき陛下…村では男の料理ブームだとか…。」 ・「ホホホホホ…連中の料理ブームを利用すれば、陛下のお買い物もスムーズにいくかと…。」 ・「連中にロボットを分けて買わせてはいかがで?ホホホホホ…。」
83話 ・「しかし…以前お送りした小学校��お代金をお支払いいただいておりません…。」 ・「お言葉ですが陛下…。」 ・「これは陛下…。」 ・「ホホホホホ…先生は要らないと申されましたが、学校と一緒にお送りしたはず…。」 ・「ワタクシ共のビジネスは魔獣配信サービス。ただチップは本当の魔獣ではない『契約魔獣』…。」 ・「なのに…カービィをやっつけていない…?」 ・「申し訳ありません…。すみやかに別の魔獣を送らせていただきます。」
85話 ・「これは陛下…うわ!オバケ!(日焼けしたデデデの顔を見て驚く)」 ・「言われてみれば…その奇怪なお顔はいったい?」 ・「に…日光浴!?お止めなさいませ…身分あるお方ならそんな野蛮でおぞましいことは決して…。」 ・「太陽光線には非常に危険な成分が含まれております…。」 ・「もちろん予防処置はございます。少々お値段は張りますが…陛下が販売元になれば儲かるかと…ホホホホホホ。」 ・「ホホホホホホ…やっとお気づきですか。では、特別大図解でご説明します。」 ・「太陽光線には危険な紫外線が含まれていると申し上げました。でも、高い空にはオゾン層というカバーがあり、大量の紫外線が地上に注がれるのを防いでおります。」 ・「いや、それが…。このオゾン層に穴…つまりオゾンホールが空いたら…(紫外線が地上に降り注ぎます)。」 ・「どうやらこれは…カービィやメタナイトの仕業と思われます。」 ・「これが、ヤツらの作った穴…。ホラ、紫外線がもろに地上に…。」 ・「(デデデ達は紫外線で)無論死にます。」 ・「これからは、昼はお休みになった方がよろしいようで…ホホホホホホ。」
86話 ・「(デデデに対して)ですから…ワタクシ共の専門は魔獣のデリバリーサービスゆえ、少々お時間が…。」 ・「今回はお急ぎ便でございますので、特別料金をいただきます…。では…。」
88話 ・「殻が割れた…?ではエスカルゴン閣下は単なるナメクジに退化されて?(カタツムリからナメクジの場合は、退化ではなく進化が正しいのだが)」 ・「分かりました…しかし特注品になりますからお値段も張りますし、少々お時間を頂戴いたします…。」 ・「おやおや…これはエスカルゴン閣下…。ホホホホホホホ…その殻、お似合いですこと。」 ・「大変お待たせいたしました…。閣下の新しい殻をお送り致します。」 ・「『超合金ヘビメタシェル甲殻機動スーツ』でございます。では、お楽しみを~。」
89話 ・「ホホホホホホ…視聴率0.001%。あの記録は未だ破られておりません。」 ・「えぇ!?まだ諦めてないので?しかし、アニメやコミケの専門家はマイノリティゆえ、簡単には…。」 ・「(デデデに対して)我が社は魔獣販売が本業で…。」 ・「人呼んで、ピギー、ボニー、スリーピーくんです。」 ・「彼らは魔獣ではありません。あくまでもアニメオタキングゆえ、契約書を正しくお読みください。」 ・「(アニメを)来週の朝7時半、ナイトメア・ネットワークで流しますゆえ、必ず…。」 ・「しかし、契約では放送できなかった場合、賠償金9億デデンを…(アニメ完成してから放送日決めろよ…)。」 ・「はぁ?オタキングたちが?」 ・「放送中止となると、賠償金を…。」 ・「マッチョー・マウスを始め、数々の傑作アニメで名高い『オワルト・デゼニー**』氏です!それでは…。」
90話 ・「ガスとビートは昔の仲間だそうで…良い勝負ですね。」 ・「ホホホホホ…これはいわば誘い水…。気分を煽って大掛かりなレースを開催してはいかが?」 ・「豪華な競技場が要りますが、ご心配なく…。スポンサーは我が社、陛下はタダ…。」 ・「レディース…アンドジェントルメン!これより史上最大のイベント『デデデス・レース』を開催いたします。」 ・「提供は、愛と信頼で魔獣を配信するホーリーナイトメア社…。実況を仕(つかまつ)りますは、このワタクシ…カスタマーサービスでございます!」 ・「(ブーイングされて)ホホホホホホ…まぁそうおっしゃらずに…。では、選手を紹介します…。」 ・「ボルン署長!レン村長!パブのサモ!星の戦士カービィ!そして、爆走ビート!」 ・「最後に元暴走族のビート打倒に燃えるガス!…おや?」 ・「登場したのはガスのマシン!でも乗っているのはオモチャ屋のガング…。これはどうしたことでしょう…ホホホホホホ。」 ・「各車!一斉にスタート!」 ・「しかし、実力の差は歴然!爆走ビートがあっという間にトップ!」 ・「爆走ビートは、早くも1周してカービィに迫る!これは面白いことになってまいりました~!」
91話 ・「カービィは命拾い~!でもすっかり遅れちゃいましたね~!ホホホホホホ…。」 ・「ボルンについでサモも脱落しました~!ビート圧倒的に強い!」 ・「ビートがやられた~!倒したのはあろうことか数十年も昔の伝説の親父ライダー!ステッペンウルフ~!」 ・「どこの誰かは知らないけれど、誰もがみんな知っている!ステッペンウルフのおじさんは~!」 ・「おやぁ~またまたカービィの勝ちですか?悔しいですねぇ。ではこれで実況を終わります!さよなら~!(エコーしながらモニターが崩れる)」
92話 ・「これは陛下…本日もご機嫌…うるわしくないようで。」 ・「ホホホホホホ…それはそうでしょう。この世で何が恐ろしいと言って、食いモノの恨みほど恐ろしいモノはありません…。」 ・「では…ワドルディの怒りを解く、腕の良い料理人をお届けしましょう…。」 ・「シェフ魔獣『モ��・タクサン』でございます!」
93話 ・「あ…これはこれは陛下。」 ・「(陛下がプレゼントなんて)また似合わないことを…。」 ・「それでは、少々お時間を…。」
94話 ・「あの~今日はご相談が…。」 ・「お恥ずかしい話ですが、実はワタクシ共の魔獣が逃げだして逃げ出してしまいました…。」 ・「ワタクシ共の魔獣養成学校は…花組(Mr.フロスティとヤバン)…星組(ジュキッドとウィスカース)…月組(ドゴンとポピーブロスJr.)…雪組(ホッドヘッドとポピーブロスSr.)の四班体勢でトップスターを目指し、しかも(?)厳しいレッスンの毎日なんです。」 ・「でも誘惑も多く、もしや陛下がハッキングしたのではと。」 ・「そちらに大柄な魔獣がお邪魔していないかと。」 ・「図体の割には憶病で、危険はございません。『ファンファン』と申します。」 ・「ようこそ…ホーリーナイトメア社の。」 ・「え?それはありがとうございます。ファンファンはどこに?」 ・「そういうワケには…。ではお詫びと言ってはなんですが…。魔獣『ファンファン』を手懐ける調教魔獣をお送りいたします。」 ・「調教魔獣『ヒッティー』です。それでは…。」
95話 ・「これはこれは親愛なる陛下…ご機嫌うる…(わしくなさそうですね)。」 ・「くやしいぞい?ワシぞい?負けたくないぞい?どうしてくれるぞい?」 ・「ホホホホホホ…さては『デビルフロッグ』でございますね?」 ・「おやおや…まさかお忘れになっておいでで…?ゲロ!ゲロ!」 ・「ホホホホホホ…どうやら、デビルフロッグに逃げられてしまったのですね。」 ・「そのもしかしたらでございますよ。」 ・「陛下、これぞ不幸中の幸い。デビルフロッグに取り憑かれたカービィは意思を支配され、悪行三昧の『デビルカービィ』になることでしょう。」 ・「ホホホホホホ…ついにカービィを葬り去るチャンス…。魔獣『デビルフロッグ』の天敵、『ヘビーアナコンダー』がおります。」 ・「しかし、お値段もヘビー級…。超特急料金に手数料を加算し、さらに魔獣『デビルフロッグ』を合わせますと…合計9999万デデン!」 ・「ちょっとお時間を…。なにしろ魔獣『デビルフロッグ』は取り憑いたものの悪意を100万馬力にする、恐ろしいパラサイト系でございますゆえ…ホホホホホホ…。」
96話 ・「魔獣はいろいろございますが、もっとお高いのをご注文下されば…。」 ・「そうもしているのはワタクシ共…。代金は未だ頂いておりま…。」 ・「陛下はのんきなお方…。よもやアレをお忘れでは…?」 ・「ホホホホホホ…カービィめの乗り物にして、神秘の兵器…ワープスタ~。」 ・「ホホホホホホ…まだお分かりにならない(モニター越しに卵をぶつけられる)。」 ・「相変わらず、お気が短いお方…。ワープスターがなければ、カービィもさぞかし苦しむかと…。」 ・「これはワープスターをおびき寄せる手段…。陛下のお手を煩わせないための巨大円盤『デスタライヤー』でございます。」 ・「ホホホホホホ…ご心配なく。デスタライヤーは魔獣ではございませんゆえ、無料。」 ・「おや、簡単に撃墜ですねぇ。」 ・「なんですと?カブー?」 ・「カブーがここに?それを早く言って下されば…。では、ワープスターは修復され、蘇ってしまいます。」 ・「カブーはワープスターと星の戦士を守る、いわばシェルターだからです!」 ・「カブーは1人ではありません…。宇宙の至る所にあって、星の戦士を守っているのです。」 ・「カービィがプププランドに不時着したワケも分かりました。直ちにエアライドマシン…すなわち、別のワープスターで攻撃を。」 ・「では、紹介しましょう!まずは、例えるならF1マシンのスピードを誇る『フォーミュラスター』!」 ・「次なるは、チャージに時間がかかるものの、一度発進すりゃ最高速ダッシュの『ロケットスター』!」 ・「そして、地上付近では遅いが、空に舞い上がるやいなや華麗なるフライトを見せる『ウィングスター』!」 ・「そして、最後に控えしは悪魔の翼で空を飛ぶ、攻撃力はめっぽう強い『**デビルスター **』!」 ・「どれも個性ある、強力なるエアライドマシンでございます。」 ・「(ライダーが弱そうと言われて)確かに…今回重要なのは、ライダーたちではありません。」 ・「あくまでも乗り物であり、兵器でもある新しいワープスターが主役。」 ・「(カービィより強いのか聞かれて)それはこれからのお楽しみ、ホホホホホホ…。」
97話 ・「さて…そろそろ攻撃に。『フォーミュラスター』の素晴らしい性能をご覧あれ。」 ・「ロケットスターです。お待ちください…チャージが済めば目にも止まらぬ速さで…。」 ・「追い詰められると力を発揮する…流石は星の戦士、敵ながらアッパレでございます。」 ・「ホホホホホホ…ウィングライダーが乗りますのは、華麗なる『ウィングスター』!」 ・「いかがです?これがプロの腕…。」 ・「そう興奮なさらず…。まだシリーズは終わっていませんゆえ…。」 ・「『デビルスター』こそ、無敵中の無敵…(※ゲームだと耐久は弱いです)。」 ・「残念ながらワープスターの消滅は確認できません…。」
98話 ・「計算違いでカービィを倒せませんでした…。」 ・「魔獣デリバリーはしばらく中止させていただきます…。来たるべき決戦に備えて。」 ・「実は、ご相談が…。メタナイト卿にご注意なさいませ。ヤツは元星の戦士…。」 ・「しかし、(メタナイトは)陛下に隠れてなにやら作っております。情報を教えて下されば、こんなオモチャを差し上げます…。」 ・「我が社専用の携帯電話でございます。」 ・「ホホホホホホホ…カービィのオープニングテーマゆえ、どこで鳴っても怪しまれません(宿敵の曲が着メロでいいのか…)。」 ・「しかし、その携帯を使えば、いつでも私と連絡できます…。カメラ付きですので。」 ・「これは宇宙戦艦ハルバード…。もはや一刻の猶予もなりません。」 ・「ようこそ、ホーリーナイトメア社…。」 ・「(デリバリーシステムが壊れたのは)単なる誤爆です、お許しを。」 ・「取り換えには9000億デデンかかります…(流石にこれは壊しておいて言うセリフではない)。」 ・「では…あの戦艦ハルバードを破壊してください。」 ・「爆弾を放り込むだけで結構…。そうすれば、今後は魔獣を半額サービスさせていただきます。」
99話 ・「お知らせします…。約1光年前方にワープホールからの出現信号をキャッチいたしました。」 ・「メタナイトの戦艦、ハルバードがワープを終えて接近中と思われます。」 ・「では予定通り、第一次攻撃開始!」 ・「陛下、ご機嫌…。」 ・「おぉ~それは良かった。ハルバードの位置を探っていたところです。陛下のおかげで突き止められました!」 ・「お楽しみに…。これより戦艦ハルバードを木端微塵に破壊します…ホホホホホホホ(つまりデデデに死刑宣告)。」 ・「(デデデに対して)おやおや…そのためのケータイサービスで…。」 ・「(デデデに対して)今どこにおいでで?」 ・「この近くに来ていましたか…。デスタライヤー全機出動!デスタライヤー全機出動!」
100話 ・「ホホホホホホホ…陛下、ナイトメア大要塞にようこそ。」 ・「その件でしたら、このお方とお話しください…(ナイトメアを紹介する)。」 ・「ようこそ…指令室へ。」 ・「ホホホホホホ…世界観を守るためには、あしからず…。」 ・「さて…フーム様をいただきましょう…。」 ・「ホホホホホホ…もうじきカービィは片づくでしょう…。ご覧のように。」 ・「(レバニラ炒めを出せと言われて)そ、そんなローカル料理は…。しかもここは軍事施設…。」 ・「な…なんですかコイツは?(彼がカワサキを知らないのは不思議であるが)」 ・「いえいえ、ワタクシは結構…(口にレバニラ炒めを押し込まれる)。」 ・「こんなえげつない味は…。」
特別編 ・「(『カービィ☆マーチ』を聴きながら)星のカービィ…実に嫌なキャラでございます…。」 ・「(カービィのぬいぐるみを持ってきて)それどころか、最近はこーんな風に立体映像とかもして、愚かな客に人気とか…。」 ・「我がナイトメア社としましては、この辺で…(カービィを始末しなくては)。」 ・「これはこれはデデデ陛下にエスカルゴン閣下…。ではお詫びに最強の魔獣1憶デデンのところを…2億デデンにお割引…。」 ・「これぞ、甲殻魔獣『エビゾウ』でございます。」
0 notes
Text
☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン3 第二話「現れたイヤなヤツ」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。
→→→☆書籍版発売までは既刊二巻を��チェック!☆←←←
(シーズン3あらすじ) 謎の悪霊に襲われて身体を乗っ取られた私は、 観世音菩薩様の試練を受けて記憶を取り戻した。 私はファッションモデルの紅一美、 そして数々の悪霊と戦ってきた憤怒の戦士ワヤン不動だ! ついに宿敵、金剛有明団の本拠地を見つけた私達。 だけどそこで見たものは、悲しくて無情な物語…… 全ての笑顔を守るため、いま憤怒の炎が天を衝く!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་
娑婆に戻ると、一面に緑の木々があった。日本の山林には自生していない植物が多く、人工的な庭園か、あるいは日本国外なのかもしれない。 まずは人がいないか探してみよう。少し歩いていると、開けた場所に誰かが立っていた。魔女みたいにつばの広い帽子を被っているから顔は見えなくて、等身の低さから辛うじて子供だとわかる。その子の前には何故か、屋外じゃなくて家の中で使うようなアンティーク鏡が立っている。 「鏡よ鏡、鏡さん。四一四〇の過去三年の売上高変化率を出してみて」 「はい。四一四〇、養医所製薬の売上高変化率は、三年前年度比マイナス六.二%です」 「十の十一致……っと。アシスタント機能のバグ修正は上手くいったみたいね」 その子……声は低い。声変わり直後の男の子だろうか……は、喋る鏡と会話をしている。童話みたいなシチュエーションで、随分ビジネスライクな話題だこと。邪魔をしては悪いけど、声をかけてここがどこだか尋ねてみよう。私は物々しいワヤン不動から紅一美に姿を変え、霊感がない人にも自分が見えるよう影を濃く取った。そして༼ あの ༽と���をかけようとしたその途端、それを遮るように男の子がまた口を開いた。 「ねえ、鏡よ鏡。どっかの誰かさんがふざけた引退宣言なんてやらかしてくれたけれど、ここの情報はどこにも漏洩してないでしょうね?」 え? 「はい、CEO。リアル株式運用NFTゲーム『白豚姫と七十二の法則』はまだリークしていません」 鏡がよくわからない答えを返しているうち、CEOと呼ばれたその子が振り返った。未就学の子供のように小柄なのに、顔は陶磁器でできた人形のように美麗な大人の顔で……一目で作り物だと理解できた。 ༼ ひょっとしてここ、ゲームの中ですか? ༽ 人工庭園どころか、ここはバーチャル空間だったようだ。3DCGにしては随分とよく出来ている、なんなら和尚様の須弥山よりリアリティが高い。CEOさんは白雪姫の魔女を模したアバター姿だけど恐らく男性だ。 「そう。ブロックチェーン技術で仮想通貨や実際の小額投資が運用できる、次世代のゲームを作っているの。最初はお手軽なモバイルアプリとして発表するつもりだけど、世界観を大切にしたいから、開発チームには全員メタバース内に潜ってリアルタイムプログラミングさせているのよ……あ、これ社外秘ね」 CEOはなんだか凄そうな極秘事項を、初対面の私にペラペラと喋る。大丈夫なのか? と思っていると、私の中でドマルが閃いた。この魔女、もしや…… ༼ 失礼、少しよろしいか? あなたは一美のお知り合いと見受けられるが、拙っ……私は本体である紅一美の肉体を悪霊に盗まれて、『ワヤン不動』の記憶以外殆ど思い出せないのです。できれば今一度、あなたや一美の話をご説明頂けないかな ༽ 「えぇ? またまた。……って、マジで私の事、忘れちゃったの!?」 魔女アバターが驚きの表情を作った。よく出来ている。 ༼ マジです ༽ 「勘弁してよ一美ちゃん! 私よ私、平良鴨悟(へらがも さとる)! 平良鴨証券グループ会長、金融アルマゲドンを制し世界長者番付第一位を獲得した億り人の!」 ༼ なるほど、つまり芸能界のタレント仲間 ༽ 「ちっがーう! そりゃ一美ちゃんと初めて会ったのはショービズの世界でだけど、今はもうNIC関係者同士の友達。うちの本社にデグーの霊が出た時だって助けに来てくれたじゃない!」 そんな可愛いイベントあったっけ、ぜんぜん思い出せない。でも、こうして話しているとどこか懐かしさは覚える。……あれ? そういえばこの人、対アンダスキン戦で共闘したNIC出身の超脳力者さんと似ているような…… ༼ ひょっとして、譲司(じょうじ)さんのご家族ですか? ༽ 「なんで兄ちゃんの事は覚えてるのよ!!」 なるほど、彼の弟さんだったみたいだ。 悟さんから情報を聞き、改めてこれまでの経緯を整理してみる。まず私は二〇一三年の夏に如来に肉体を奪われた。以降も一美は表向き、これまで通り芸能界で活躍している。しかし彼女と親しかったNIC関係者が異変に気付き調査したところ、下水道からワヤン不動の魂が宿った金属ペンダントの一部破片を発見。過去金剛の霊障事件の証拠品として保管していたムナル和尚様の遺骨を使い、ワヤン不動の復元に成功した。そうして蘇った私の魂は、NIC本部よりも狙われにくいスポンサー企業、平良鴨証券グループに移送され、まだ世間には未公開の亜空間(メタバース)内に安置されていたという。ちなみに今は二〇一四年十二月末だそうだ。 「うちのローカルサーバーは対霊性も高い特別なセキュリティルームにあるの。機密情報がお化けとか透視脳力者経由でリークしないとも限らないからね。それなのにあんたったら、何千人も生霊を引き込むんだもの。全くとんだ邪尊様よ!」 ༼ す、すいません。まさかそんな事になってるとは知らなくて ༽ 「まあいいわ。ともかくNICも金剛有明団を潰す方針は一緒だから。あなたが目覚めたからには明日から忙しくなるわよ」
གཉིས་པ་
NICは正式名称を『国際超脳力研究機関(National Institute of Cerechology)』という。人の脳が百パーセント活性化する全知全脳(ぜんちぜんのう)という現象に着目し、エスパーや霊能力などの超人的な力を研究する医師団だ。ワヤン不動復活と邪尊の引退宣言も当然関係者の耳に入っていて、NIC全支部合同で金剛有明団への対策を話し合う緊急カンファレンスが開かれる事になった。 私達は悟さんの自社用セスナで、カンファレンス会場であるNICアジア支部本部、インドネシアのバリ島へ向かう。アイドリング中の機内で待っていると、悟さんを含めて三人が搭乗した。一息つく間もなく離陸が始まり、セスナは轟音に包まれる。お互いの挨拶が始まるのは雲の上に上がってからになりそうだ。 外は夜だった。見覚えがあるような、ないような、しかしなんとなく日本っぽい夜景が広がっていく。記憶を完全に取り戻したら、ここがどの都市だかわかるのかな。 夜景はやがて灰色の雲に覆われ、機体が地面と平行になる。ジェット音が落ち着くと、悟さんがシートベルトを外して、私のいる後部座席側に向き直った。 「金沢の夜景も綺麗だったでしょ? 東京より上品で。鼓門は見えた?」 ༼ カナザワ? ༽ 「これは重症だわ」 なんとなく日本の地名らしきニュアンスしかわからない単語をオウム返しすると、悟さんはまるで原始人を見るような目をする。 「本当に殆ど戦いの記憶しかないようね。いいわ、みんな改めて挨拶会しましょう。『蟻』は初対面だしね」 セスナの乗員は私と悟さんのほか、小柄な運転手の壮年男性と、ダウンコートのフードを目深に被った身長二メートル越の寡黙な偉丈夫。蟻と呼ばれたのは……運転手さんだろうな。 「まず私。さっきも名乗ったけど、平良鴨悟。NICのコードネームはエイミィ。ヒエロニスト(熱念力使い)で、霊感はチョットだけ。移動費はこっち持ちだから気にしなくていいわよ」 自己紹介しながら、悟さんは細い煙草を取り出す。眉間から一瞬小さなスパークが走ると、煙草が火花を上げて発煙した。彼は自分の脳力を実演し終えると、そのまま煙草を咥えた(自社用機だから喫煙は自由なんだろう)。そしてコードネームというのは恐らく、秘密組織であるNIC内で使われる名前か何かだと推測できる。 次に運転手さんが振り向いた。 「初めまして、ワヤン不動様。私は平良鴨証券CEO秘書、有働義人(うどうよしひと)と申します」 有働さんは年齢の割に背筋がぴんと張った男性だ。眼鏡の右目部に装着されたウェアラブルディスプレイが引っ切り無しに明滅し、時折右目だけギョロギョロと何かを読み取っている。 「私専用の『SSR秘書』よ! マルチタスカーで、重度のソーシャルゲーム廃人。ゲームさえ自由にさせてあげれば、どんな仕事だってこなしてくれる最高の働き蟻なの!」 悟さんに誇らしげに紹介されると、有働さんは奥ゆかしい笑顔で会釈して再び飛行機操縦に戻った。彼はスマートグラスで常に様々なゲームを並行周回しながら業務に従事しているようだ……NICの脳力者並にすごくない? SSR秘書。 「あんたも何か喋りなさいよ、旦那クン。それとも、奥さんに忘れられてるかもしれないのが怖いのかしら?」 有働さんの紹介が終わった後、最後に悟さんに声をかけられたのは偉丈夫だ。彼がのそのそとフードを取ると、中の顔も重たい前髪で殆ど隠れていた。でも、その淡く発光しているような青白い髪にはとても見覚えがある。 ༼ 御戌神(おいぬのかみ) ༽ 「!」 名前を呼ばれたその偉丈夫、御戌神は、僅かに口元を引きつらせた。彼は御戌神。江戸時代に金剛によって生み出された祟り神の生まれ変わりだ。人間としての名前は……何故だろう? ワヤン化している最中も何度も呼んでいたはずなのに。まるで心に鍵がかかっているように思い出せない。 「なに、あんた達夫婦喧嘩でもしてるの?」 私が御戌神と呼んだからだろう。悟さんが茶化す。夫婦と言ったが……よく見ると、御戌神が隠すように握っている左手の薬指には、シンプルな銀の指輪があった。 ༼ もしかして……私の、夫? ༽ 一美は結婚していた? そんな記憶は毛ほどもない。しかし会話の流れからすると、私は実の夫の名前すら忘れているのか!? 「……一美ちゃんとは、結婚してない」 御戌神が初めて口を開いた。 「僕が入籍した彼女は、如来に乗っ取られた後ので。嫌で嫌で仕方なかったけど……金剛の変な男に一美ちゃんを取られたら、本当にコトだから」 少し訛った言葉を絞り出しながら、御戌神は左手の薬指を苛立たしそうに掻きむしった。その指先は蕁麻疹のようにぼつぼつと荒れていた。彼は相手が如来だと気付いていながら、私を金剛から少しでも遠ざけるためにプロポーズしたのか。なんて事をさせてしまったんだ……。 ༼ 光(ひかる)君 ༽ 自責の念で心臓がきゅうと絞られるような感覚になり、その拍子に私は自然と彼の名前を口にした。すると光君は諦めきったような微笑みを浮かべ、 「今は御戌神で。名前は一美ちゃんが完全に戻ったらだ」 私を遮った。 「僕は御戌神。影法師と対になる、光で戦う犬神。ワヤン不動にゃ及ばないかもけど、ちゃんと戦力に」 皮肉にも、彼の戦闘状態は鮮明に覚えている。青白く輝く巨大な狛犬になった彼と、影の私は連携して大散減を倒したんだった。 しかし彼は初対面時と比べ、とても垢抜けた。柔らかそうなファー付きロングダウンコートが胴をすっきりと見せ、下半身は座っても丈がしっかり足首まである、ストレッチ性が高そうなサイドラインのジャージパンツ。だけど都会的になった彼を見ると、どこか悔しさを覚える自分がいる……。その気持ちの理由を知るためにも、絶対に自分の体と記憶を取り戻さなきゃ!
གསུམ་པ་
バリ島に到着すると、まず通常の旅客機と同様ングラ・ライ国際空港に着陸する。そこから先は一般客と異なる動線へ誘導され、いかにもVIP待遇といわんばかりのトントン拍子で入国審査が完了。あっという間にインドネシア入りしてしまった。 入国後は有働さんがチャーターしたロールなんとかという車で、アジア支部本部がある港町パダンバイへ向かう。時刻は既に深夜一時過ぎ、酔った外国人観光客を乗せたタクシーの大群で道路は埋め尽くされている。でも信号がほとんど無いから、意外と早く目的地に到着した。 世界規模の秘密組織の支部と聞いた時、私は二種類の外観を想像していた。政府関係者しか入れないような厳重な門がある施設か、あるいは地下室など一般人に気付かれないようカモフラージュされた見た目だ。その答えは実際どちらでもなく、よくありがちな総合病院の別棟に構えられた関係者向けフロアだった。御戌神も私と似たような思索を巡らせていたようで、「意外と普通だ」とつぶやいていた。 入口で名前と指紋を登録して本部に入館する。心霊扱いの入館手続を行う私だけ、指紋代わりに魂からエクトプラズムの一部を採取されるようだ。 「わぁ、シャドーパーソンの方なんですか! 私、この採取で幽霊さん以外のお手続き初めてなんですけど、痛かったら言って下さいね~」 心霊担当の事務員さんが親切に声をかけながら、注射器に似た機器で私の魂を採取した。特に痛みはない。私は彼女に快く会釈して入館した。 エントランスは二フロア吹き抜けのホールになっており、端に来客用のソファがある。そこに座���ていた恰幅のある黒人男性が私達を見ると、立ち上がって出迎えてくれた。 「ワヤン不動様ご一行、ようこそいらっしゃいました。NIC総本部長のヴァーヴィアポワです、よろしく」 ヴァーヴィアポワ氏と挨拶の握手を交わす。その手はじっとりと汗ばみ、少し震えているように感じた。私に続いて悟さんも彼の手を握る。 「やだぁ、固くなっちゃって。そりゃ彼女はワヤン不動だけど、私の友達だから緊張しなくていいのよ、『オニイサマ』」 「えっ!?」 ヴァーヴィアポワ氏がギクリと硬直した。お兄様? 「い……いやぁ~! だって、その。仏様を前に緊張しない人はいないぜ、エイミィ! あ、あはははは……」 「?」 どういう関係かは解らないけど、二人は旧知の仲のようだ。秘密組織トップと大スポンサーのCEOだから、当然といえば当然かな。悟さんは私に内緒話をするように身を寄せるも、ヴァーヴィアポワ氏が振り向いたらそのまま離れていった。 私はカンファレンスルームに、他のみんなはラウンジに通された。カンファレンスルームは非常灯や天窓がくっきり見えるほど薄暗く、広さや内観がわかりにくい。ただ奥の壁にある窪んだ飾りスペースに、やけに気味悪い黄色い顔の人形が飾られているのだけ見えた。なんだかやけに陰鬱な雰囲気だ。 長い一本の机に等間隔に並ばった椅子には、既に数名の男女がズラリと座っている。彼らが世界各地域の支部長だろう。その最奥、上座というかいわゆるお誕生日席にヴァーヴィアポワ氏が着席。私の席も彼の横に用意されていた。背後から不気味な黄色人形の視線を感じる。 「改めて皆さん、お集まり頂きありがとうございます。こちらがこの度ご復活なさったドマル・イダムの憤怒尊、ワヤン不動様です」 まばらに拍手が起こる。 「本題に入る前に、皆さん簡単な自己紹介をお願いします。まずは僕、総本部長のヴァーヴィアポワだ。専門は脳神経外科、脳力はチャネリング(精神交信)。よろしく」 薄暗くて読みづらいけど、机にはそれぞれ名札が立てかけてある。ヴァーヴィアポワ氏のは「Vurviapois(ヴァーヴィアポワ)(Ralf Haenel(ラルフ・ヘイネル))」、上がコードネームで下が本名か。私のは「Wayang Acala(ワヤン不動)(Hitomi Kurenai(紅一美))」となっている。 「EU支部長、耳鼻科医のトミスです……体内に、特別な放線菌(バクテリア)を飼ってます。感染症でお困りの時、力になれますです」 「やあワヤン不動! 僕ぁ欧米一のカリスマ美容外科医、ストイコル。脳力はもちろん、プリシジョン(超緻密動作)さ!」 「アタクシはセントプリーア。幽霊だけど、歴とした南米支部長の産婦人科医よ。これから生まれる胎児ちゃんとお話したり、カワイソウな子に才能を与えてあげる仕事をしてるの」 そういえばNICは医師団。ここにいる支部長さん達も、みんな様々な分野で活躍するお医者さんのようだ。EU支部長は控え目な若いヨーロッパ系の女性で、欧米支部長は絵に描いたようなガタイのいい白人アメリカ人男性。南米支部長は痩せ細ったヒスパニック系の幽霊女性だ。引き続き、時計回りに机の向かい側の方々も挨拶する。 「アフリカ支部長のナサモー、職業は軍医です。脳力はありませんが、一族伝統の整体術を心得ています。その効力を現代医学で解明するのが我が使命です」 「やーあ支部長諸君、そしてワヤン不動君! 私は中東支部長のコネンティンだ! 私の予知脳力は、小児科病棟のちびっ子諸君に大人気なんだぞ!」 「Hey Yo! 俺はベェフェ、アジアの妖神(アヤカシ) 牛の身体に一本足 音楽療法士! カウンセリング 患者の話はシカッティング 着ぐるみ疑惑? それすら俺のブランディング!」 ……こっち側の人達、みんなキャラが濃い。アフリカ支部長はアフリカっぽいフェイスペイントをした男性で、何故か会議の日にも関わらず迷彩服を着ている。ユダヤ教徒ルックな中東支部長はこの中で最年長のおじいさんなのに、一番声が大きくてハツラツとしている。アジア支部長はなんというか……牛だ。角があって可愛い女の子声の、性別不明の牛。ドマルの記憶知識によると、古来から音楽を通じて人間と関わってきた中国の神様らしい。 それにしてもさっきから、ずっと薄暗い部屋にいるせいかどうも具合が悪い。以前は動きが鈍くなりこそすれ、こんな風にはならなかった。復活したてで本調子じゃないのかな。 「全員挨拶したね。そうしたら金剛有明団対策会議を始めるけど……実はワヤン様、僕達はあなた方が来る前に既に結論を出しているんだ」 ༼ 結論? ༽ 「ああ。僕達は……」 彼が答えようとしたその時、突然私の魂に直接テレパシーが届いた。 『逃げて、ワヤン不動! 僕達は操られてる!!』 ༼ へ? ༽ 「……僕達は金剛側につく。そしてここで君を始末する事に決めたのさぁ!」 ガタガタッ! NIC支部長達が一斉に立ち上がり、薄暗かった部屋の電気が完全に消えた。しまった、これは罠だ!
བཞི་པ་
突然の不意打ちから始まった戦闘、相手は世界を代表する七人の超脳力医師! 漆黒に包まれた最悪のコンディションで、私は迷わず非常口のライトに影体を滑らせる。ところが危ない、何か鋭利な刃物を持った欧米支部長が突撃! ༼ おっと! ༽ 間一髪で回避! しかし取り囲まれてしまった。私が光源の近くでしかまともに戦えないのを全員知っていたようだ。 「君の弱点はお見通しさ、ワヤン不動!」 夜目を凝らしてよく見ると、得物は硬化した彼の爪だ。全身を細胞レベルで自在に動かせる彼の脳力、プリシジョンによる技だろう。爪ならティグクで折れそうだ、こちらも武器を捻出して……うっ!? 「多勢に無勢だと忘れてませんか?」 「うふふ、カワイソウ……そそるわ、その苦しそうな表情……!」 その声は、放線菌を飼っているEU支部長と幽霊の南米支部長! 体が重い。私は菌と霊障に感染してしまったようだ。動きの鈍ったところでアフリカ支部長に関節技をかけられて拘束される。普通の敵ならここで影炎で一掃が可能、けどさっき『彼らは操られている』って声が聞こえたから火傷をさせるのはマズい! ༼ それならこうだ! ༽ 非常灯の僅かな光源を編み、メロンバリアを張る! 押し出されたアフリカ支部長を影踏みで拘束し、壁伝いに天井へ這い上がる。非常灯より暗いなりにも外光がさしているし、天井付近は飛べない人は近寄れないはず! 「はっはっは、天窓に向かうのも想定内だ!」 予知脳力者の中東支部長が高笑い、天窓には既にラッパー妖怪アジア支部長が待ち構えていた! この最悪コンディションで牛一頭と闘えっての!? 『落ち着いて。ベェフェ君は僕より運動音痴だから!』 再びテレパシー! いや、いくら運動音痴とはいえ牛! 「怖気づいてるぜ明王!」 牛突撃! ……いや、めっちゃ遅い! 普通に避けて、そのまま影踏みで足止めを……ん? 動けない!? 「俺はツイてるぜ衝動!!」 牛激突! 体感した事のない鈍い衝撃が全身を貫き、私はカンファレンスルームの最も暗い角に叩きつけられた! 影体がバリバリと電気分解し、気の遠くなるような感覚に襲われる。何だ、さっきの……体を硬直させる脳力者はいなかったはずじゃ!? 『あわわわ、どうしよう、ワヤ……「いや、さっきからうるさいんだけど! 邪魔しないでくれる!?」 ヴァーヴィアポワ氏が自分の頬をバシンと叩くと、唯一私に味方してくれていたテレパシーが遮断された。そうか、彼はチャネリングの脳力者、操られながらも僅かに残った意識で警告してくれていたんだ。でも、私は既に支部長達に取り囲まれて万事休す。金剛を倒すため蘇ったワヤン不動も、もはやここまで……この場の誰もがそう確信したその時! 「ガルァァァ!!!」 カンファレンスルームを突如切り裂く青白い閃光! それは一直線に私の影体を攫うと、その広い背中にヒョイと乗せて威嚇体制を取った! ༼ 御戌神! ༽ 「話は全て聞かせてもらったわ。どこの豚だか知らないけど、NICと私達に喧嘩を売るとは見上げた根性ね」 目や指先を鉄のように赤く熱した悟さんも入室! 実はさっき、悟さんに背中に何か付けられた感触があった。取ってみると、それは霊声やテレパシーも拾える小型の高性能盗聴器だった。 「い、いや、違うんだエイミィ! これは……」 「NICコードネームは脳力者職員同士が敬意をもって呼び合う。しかし家族やプライベートな間柄は本名で呼ぶ事が殆ど……あらぁ? 妹の夫である私の事は下の名前で呼んでいらっしゃってましたよねぇ、『ラルフ』義兄(ニイ)さま?」 「ぐッ……いやいや、最初から見抜かれてたとはね……。いや! でも形成は変わらないよ。君らに支部長共は攻撃できないからねぇ!」 攻撃特化の二人、欧米アンドアフリカ支部長が出る! 欧米支部長は爪を通り越して肘下全体を硬化し御戌神へ、アフリカ支部長は見たことのない一族伝統格闘技の構えで悟さんへ! 「黙れ焼豚!」 ブァホオオォォオ!! 悟さんのヒエロニズムでアフリカ支部長炎上! 私も光君の輝きを借りて回復そして武器発現、欧米支部長の両腕を炎のティグクで容赦なく切断! 「ギャアアアアア!!」 「いや、なッ、お前ら人の心ないの!?」 操ってる奴ドン引き! すると相変わらず片目でゲームをしながら有働さんも入室。 「ここは病院ですから、介抱なら後でいくらでも可能です。そしてワヤン不動さんは本来癒しの仏。彼女がお力を取り戻せば、皆さんの感じる痛みも和らげてくれるでしょう。それから……」 有働さんが斜めに半歩下がると、彼の後ろから一人の女の子が現れた。少女が支部長達に両手をかざすと、 「スリスリマスリ!」 シュパアアァァァ! 突然辺り一帯にパステルカラーの雲霧が立ち込め、次の瞬間支部長達は全員気絶! この力……そして、この子は! 「お久しぶりです、ヒトミちゃん。オモナ! かわいいワンちゃんね!」 ༼ イナちゃん!? ༽ 彼女はパク・イナちゃん。私と同じく愛輪珠如来に因縁のある、巫俗(巫女)の女子高生だ。どういう経緯かは思い出せないけど、アンダスキンを退治した時一緒に戦った仲間だ! 「譲司兄ちゃんの弟さんに呼ばれてびっくり、パジャマのまま来ちゃたヨ。ここのみんな、気が乱れてた。でも私治したからもう大丈夫! ねえワンちゃん触っていい?」 イナちゃんの霊能力は理気置換術(りきちかんじゅつ)、人や霊魂の乱れた気を正す、儒教に伝わる気功療法だ。支部長さん達はとりあえず憑き物が取れ、全員動かなくなっているが命に別状はなさそうだ。心なしか部屋全体も明るくなった。しかしイナちゃんは御戌神を撫でながら首をかしげる。 「オモ? ヘンね。この人達操ってたお化けいないヨ? 理気置換術当たったら、いい子ちゃんになてるのに」 「逃がしたかしら? そんな気配はなかったけど」 悟さんと有働さんも周囲を見渡すが、それらしき気配はない。ところで、私にはなんとなく敵の正体がわかる気がする。敵は大人数を操っていたにも関わらず、一人か二人ずつでしか攻撃してこなかった。本人の気配も少ないし、術を使っていたのは一人である可能性が高い。特徴としては、暗い場所に関わらず正確に行動でき、乗っ取りを解除されたら室内が明るくなった。そして何より、最初から影法師が暗闇に弱いと知っていて、幽霊や脳力者の金縛りは通常効かない影体の動きを止められた。それに当てはまる人物は…… ༼ ひょっとして、相手も影法師か? ༽ そう。同業者である可能性が高い。すると有働さんが何か閃いたようにタブレットPCを取り出した。 「インドネシアで影神(ワヤン)と申しますと……私が愛好しているソーシャルゲームに、このようなキャラクターがいます」 一同でモニターを覗くと、そこには黄色い肌のアニメ調美少女キャラクターがいた。格闘家の道着に似た格好で、足元から伸びた黒い触手が体の周りを漂い、額には黒い大穴が空いていて、そこからさらに小さな顔が覗いているデザインだ。右下には銀色の文字でNと書かれている。 「これはバドゥクン・サンテット、インドネシアに古来から伝わる暗殺呪術師です。未確認生物シャドーピープルを生み出した開祖とも言い伝えが……」 すると有働さんが説明している最中、どこからか声が聞こえた。 「……いやレア度ノーマルかよ!」 「ん?」 全員が周囲を見渡す。やっぱり誰もいない。 「気のせいですかね。ともかく、そういう神様がいるんです。非常に狡猾で好色、風見鶏のような事大主義者と言われています」 「いやいや悪意ありすぎ! 人間は賢いボクたまに嫉妬してるだけっしょ!」 今度ははっきりと聞こえた。声の方角にいたのは……あの不気味な黄色い人形だ。私は悟さんに目で合図し、ヒエロニズムの遠隔発火攻撃を頼んだ。 「イヤあっちゃちゃちゃちゃ!!?」 人形が炎に包まれると同時に、黒々とした大量の帯電エネルギーが溢れ出す。それはたちまち部屋中の影を吸収しながら人形の炎を鎮火し、その体を人型サイズにまで肥大化させた。 「いやいやいや~。キミたち如きカスどもが、このボクたまを見つけるとはイヤ恐れ入ったよ! いやそれにしても、そのキャラクターちょっとは可愛く描けてるね。いや、本物のボクたまには到底及ばないけど!」 妙に否定から入る口癖のソレは、どうやら有働さんの読み通り。これが全ての影法師(シャドーピープル)の開祖とは眩暈がするが…… 「いやあ、ボクたま優しいからちゃんと名乗ってあげる。大神影(ワヤン)、バドゥクン・サンテット。可愛ぃ子ちゃんには弱いけど……ボクたまが一番カワイコチャーン!!」 ལྔ་པ་ バドゥクンも影法師なら闇には弱いはずだ。となるとさっきの暗い部屋は、恐ろしい事に全て彼の術下だったのだろう。だからさっきやけに具合が悪かったんだ。 ༼ 待て、バドゥクンとやら。お前も金剛の手先か? ༽ 「いや、あいつらとは関係ないね。けどあいつらすっごく強ぇから、ボクたまうーんとゴマ擦ってあやかってやるのさ!」 ༼ なるほど、伝承通りのゲス野郎。なら容赦する必要なし! カハァーーーッハハハハァーーー!!! ༽ ティグク発炎! 私は嬌声を上げながら御戌神の背中を跳躍しバドゥクンに迫る! 最近ずっと恩師とか味方の人とばっかりで本気で戦えなかった鬱憤を晴らしてくれるわ!!! 「イヤアァあっちぃ! いやんも��、ボクたまの超キュートなお顔が燃えちゃうだろ!?」 「ぜんぜんかわいくないヨ! お顔キモいヨ!」 オルチャンガールの辛辣なツッコミ! バドゥクンは外殻である人形の体を盾にしながらちょこまかと動き回り、影法師術の数々で私の体力を削ろうと試みる。影踏み、影移し、影鏡、メロンバリアー……だがそれらは全て私も使える技だ! 応酬! 「いやね? 金剛有明団はアガルダっていう楽園を作るのにお前が邪魔らしいけど、それはボクたまにとってどーだっていい。でもワヤン不動、ボクたまはお前の事が個人的に気に入らないんだ!」 するとバドゥクンが見た事のない構えを取る! 「せっかくボンキュッボンのクセにぜーんぜん色気のない戦闘狂いって感じでさぁ、しかも前世が邪尊で引退宣言!? いやいやふざけんな! 世界的に神影(ワヤン)のイメージが悪くなっただろうが!」 チュタタタタ! 突如バドゥクンの手元から光と影を練った小弾が射出される! 私は一歩下がってそれを回避。するとその瞬間既に間合いを詰めていたバドゥクンが私を掴み、 「死ね、『影縫い』ッ!!」 ブレーンバスター! 吹っ飛ばされる! しかし間一髪、壁に叩きつけられる直前に柔らかい光のクッションが私を守った! 「援護は僕が。反撃を!」 背中に私を受け止め、御戌神は跳躍状態のまま空中で翻り激しく発光! バドゥクンへと続く光のトンネルを作りそこへ私を振り落とす。 ༼ こちらにも奥の手はあるぞ! ༽ 空中無敵ゾーンで体制を整えた私はそのまま突進すると見せかけ直前で停止。相手の反撃ビームを一度かわしたのち、光の壁に隠して這わせた灼熱神経線維でバドゥクンの全身を爆破! 「いやああぁぁ!?」 ヴァダダガガァン!!! 須弥山をも砕く衆生の怨恨で外殻人形は瞬く間に灰塵と帰す! 現れた中の本体は……人形と寸分たがわぬ同じ顔! どれだけナルシストなんだこいつは!! ༼ 念彼観音力ィィーーーッ!!! ༽ 本体一刀両断! スタングレネードの如く光と影が爆ぜる!! 「チクショオォォーーー!! ……いや、まだだぁ!」 明暗錯綜するカンファレンスルームの中で未だ闘志衰えぬバドゥクンは必死に影体を練り上げ、天井に黒々とタールのような不定形塊を捻出した! まさに影法師開祖の意地! 「喰らいやがれ究極奥義、影影無窮(えいえいむきゅう)……」 「お黙り焼豚!」「ガルルァァ!」「スリスリマスリ!」 「イヤアアアァァーーー!!?」 必殺キャンセル!! まさかの仲間三人同時攻撃でバドゥクン再破裂! さしもの開祖様もあえなく墜落。丁度落ちていた人形の灰の山にスルリと入魂すると、もはや再び動き出す体力は残っていなかった。 དྲུག་པ་ 最古の神影(ワヤン)はしぶとく、バドゥクンは消滅は免れたようだ。水をかけて冷ました灰にイナちゃんのお札を貼って封印し、みんなで荒れたカンファレンスルームの机や椅子を片付けていると、NIC支部長さん達が目を覚ました。 「うう……酷い目に遭いましたです……」 「やれやれ! 天下のNIC支部長軍団が全員乗っ取られるなんてな」 EU支部長は菌達の無事を確認するように全身を見回し、欧米支部長は崩れた髪型を直す。一方アフリカとアジアの支部長達は自分の身なりには目もくれず、弱体化したバドゥクンの灰山をペンなどで刺して仕返しに興じている。中東支部長は、引っくり返って一人で起き上がれなくなったヴァーヴィアポワ氏……もとい、ラルフさんを手伝っている。 「ふぅ、ごめんねワヤン不動。NIC職員は自分の脳力を過信しすぎちゃう悪い癖があるけど、ここのセキュリティはもうちょっとしっかりしないとね」 ༼ いえ。ラルフさんに送って頂いたテレパシーのおかげで、悟さんに一早く異変を伝えられました ༽ 「ああ、サトくん! 久しぶり! 金融アルマゲドン、お疲れ様。カスプリアもサトくんが一位で喜んでたよぉ」 「まあラルフお義兄様、お体は大丈夫? ヘルニアやってるんだから、少しは痩せなきゃだめよ!」 正気に戻った総長と悟さんが内輪の話を始めたので、私と御戌神、イナちゃんはバドゥクンに尋問を行う事にした。 ༼ さっきお前が言っていた究極奥義とやらは、どんな技だったんだ? ༽ 「イヤ……誰がお前なんかに……」 圧。 「ヒェッ! い、いやだなー、御冗談ですって不動の姐御! いやね、影影無窮というのは、つまりあのメロンみたいな結界をもっと強固に張って、中の暗黒空間で影武者や影写しした傀儡を好きに操るっていうか」 「よくわかんないヨ!」 「イヤぁん!」 イナちゃんに小突かれて涙目になるバドゥクン。まあ、専門用語が多かったがメソッドは理解できた。NIC支部長さん達を操り、あの部屋全体を自分の術下に置いていた技が影影無窮か。かなりエネルギーを消費しそうだけど、御戌神と一緒なら私もできそうだから練習しておこう。 ༼ もう一つ。さっきお前が言いかけた金剛の楽園アガルダとやらは、どこにあるんだ? ༽ 「へへぇ、それはですね……」 バドゥクンが言いかけたその瞬間、目の前に急に柱のようなものが立った。……いや、違う。これは……これは、散減!? 「いっ……ゃ……ァ……!?」 パシュン! 散減に食われたバドゥクンは溶解と破裂の中間のような音を立てて分解霧散、完全に逝去してしまった。金剛に因縁深い御戌神とイナちゃんも戦慄する。 「ああ、カワイソウ、カワイソウ。弱くて惨めなお人形さん……壊れちゃった」 その時、散減が発する白濁乳と同じ悪臭を纏っていたのは…… 「南米支部長、セントプリーア?」 ラルフさんが驚愕する。まさか、NICの中に金剛の人間がいるなんて。 「それに比べて、ワヤン不動。囚われの仏じゃなくなったあなたってぜぇんぜんカワイソウじゃない!」 私は考えるより先に動いていた。南米支部長の幽体にティグクを振りかぶる。ズンと物を斬る感触! が、それは南米支部長を庇って飛び出た散減! 「きゃあああぁぁーーーーーーーっ!!!!!」 つんざくような悲鳴! 散減の断末魔か……違う! 南米支部長だ! 「ついにッ! ついにワタクシに手を出した……暴力を振るったわね! 繊細でか弱いこのワタクシを! 卑劣な加害者め、あなたを絶対に許さない!」 南米支部長は私を軽蔑に満ちた目で睨む。な、なんなんだこの、被害者意識の塊みたいな女は!? 「フゥ、フゥゥ……ワタクシはこれから代理母のお腹から生まれ変わるわ。そうしたら仏のあなたはもうワタクシを傷つけられない! 衆生になるんですものね。それともワタクシを殺して殺人鬼になる方が、邪尊さんにはお似合いかしら? ウフフフフ、それじゃあね」 ༼ ま、待て! ༽ 裏切り者の南米支部長はそのまま消えてしまった。バドゥクンは消え、敵の本拠地ももうわからない。何もかもが振り出しに戻り、カンファレンスルームは再び陰鬱な沈黙に包まれた……。
1 note
·
View note
Text
ウクライナ大統領府が動画と演説テキストを公開した。ウクルインフォルムによる全訳以下のとおり。
親愛なるウクライナ人よ!
今年は、2月24日に始まった。前文も前奏曲もなく、唐突に。朝4時にだ。
暗かった。大きな音がした。多くの人にとっては困難だったろうし、人によっては恐ろしかったであろう。311日が過ぎた。私たちのところはまだ、暗くて、大きな音がするし、困難かもしれない。しかし、確実なことは、私たちはもう二度と恐ろしさは感じないということだ。そして、もう二度と、恥ずかしくもない。
今年は私たちの年だった。ウクライナの年だった。ウクライナ人の年だった。
2月24日、私たちは目を覚ました。別の人となった。別の民となった。別のウクライナ人となった。最初のミサイルは、幻想の迷宮を完全に破壊した。私たちは、誰が誰であるかを目にした。友に何ができるのか、敵に何ができるのかを目にした。そして、大切なことは、私たち自身に何ができるのかを目にしたことだ。
2月24日、私たちの内の何百万人もの人が選択をした。白旗ではなく、青と黄の旗を選んだ。逃亡ではなく、出迎えを、敵を迎え撃つことを選んだ。抵抗と戦いをだ。
2月24日の爆発は私たちに衝撃をもたらした。以降、私たちには全てが聞こえるわけではなくなった。必ずしも皆のことは聞かなくなった。私たちは『あなた方には降伏する以外の他の選択肢はない』と言われた。私たちは『私たちには勝利する以外の他の選択肢はない』と述べている。
2月24日、私たちは、勝利を生み出し始めた。多くのレンガから、何百もの勝利をだ。
私たちはパニックに勝利した。逃げ惑うのではなく、集まった。私たちは疑念、不信、恐怖に勝利した。私たちは自分と自らの力を信じた。ウクライナ軍を、インテリジェンスを、国家警護隊を、保安庁を、特殊作戦軍を、国境警備隊を、領土防衛部隊を、防空システムを、警察を、国家非常事態庁を信じた。私たちの防衛・治安戦力全てを信じた。戦士たちよ、私は、あなた方皆を誇っている!
今年は、ウクライナにとって、欧州全体にとって、世界全体にとっての喪失の年と呼べるかもしれない。しかし、それは正しくない。私たちは、そのように言うべきではない。
私たちは何も失ってはいない。私たちは奪われたのだ。ウクライナは、息子や娘を失ったのではない。彼らは殺人者にさらわれたのだ。ウクライナ人は家を失ったのではない。家はテロリストに破壊されたのだ。私たちは自らの大地を失ったのではない。大地に侵略者が入ってきたのだ。世界は平和を失ったのではない。ロシアが平和を破壊したのだ。
今年は、私たちの心を傷付けた。私たちは、あらゆる涙を出し切った。あらゆる祈りを叫んだ。311日間。私たちには1分1分に言うべきことがある。しかし、大半の言葉は余計だ。言葉は必要ない。説明や装飾は必要ない。必要なのは静寂だ、聞くために。必要なのは停止だ、意識するために。
2月24日、朝。
ホストメリ。ブチャ。イルピン。ボロジャンカ。ハルキウ。
「ムリーヤ」。
クラマトルシク。駅。ぬいぐるみ。
チェルニヒウ。
マリウポリ。劇場。「子供」と書かれた文字。
オレニウカ。
オデーサ。集合住宅。女の子。生後3か月。
ヴィリニャンシク。産院。赤ちゃん。生後2日。
「アゾフスタリ」。
これらを忘れることはできない。そして、許すこともできない。しかし、勝つことはできる。
私たちは、自らの足で耐え切った。なぜなら、私たちを支える、私たちの心があったからだ。
キーウの防衛。
ハルキウ。
ミコライウ。
チョルノバイウカ。
ズミーニー島。
HIMARS。
アントニウシキー橋。
「木綿」
クリミア橋。
「ネプトゥーン」。
巡洋艦「モスクワ」。
ロシアの戦艦。
イジューム、バラクリヤ、クプヤンシク。
ヘルソン。
私たちは、クレミンナ、スヴァトヴェ、メリトポリ、ドンバス全域、クリミアについても祈っている。
私たちは、戦っており、戦い続けていく。大切な言葉、「勝利」のために。
勝利は必ず訪れる。私たちは、勝利に向かい311日歩んでいる。
多くの力を注ぎ込んだ。しかし、もうこれ以上進めないと思えた時には、私たちがあなたたちと何を乗り越えてきたのかを思い出して欲しい。
私は、あなた方皆に言いたい。ウクライナ人よ、あなた方は信じられない人たちだ、と! 私たちが実現したこと、私たちが行っていることを見て欲しい!
私たちの戦士が、初日から、どのようにその「世界第2の軍」を潰しているか。
私たちの人々が、彼らの車列をどのように止めたか。
おじいさんがどのように手で戦車を止めたか。
女性がどうやってトマトの瓶で無人機を撃墜したか。
占領下でどのように敵の戦車、走行輸送車、ヘリ、砲弾を奪ったか。
どのようにして数時間で「シャヘド退治機」、無人水上艇、装甲車、救急車、バイラクタルのための資金を集めたか。
脅迫、砲撃、クラスター弾、巡航ミサイル、暗闇、寒さにどのように耐えたか。
どのように互いに支え合ったか。国を支えてきたか。
戦争では、一人一人が大切だ。
手に武器を持つ者、自動車のハンドルを握る者、船の操舵輪を回す者、飛行機を操縦する者、メスを握る者、指示棒を握る者一人一人だ。
ノートブックを使う者、コンバインを操縦する者、電車を運転する者。
検問所に立つ者、発電所で働く者。
記者、外交官、公共サービス従事者、救助隊員。
働く者皆だ。大学や学校で学ぶ者もだ。歩くことを学び始めた者すらもだ。
それら全てが、彼らのため、私たちの子供、私たちの人々、私たちの国ためなのだ。
大戦争には、些細な事などない。不必要なことなどない。私たち一人一人が戦士だ。私たち一人一人が前線だ。私たち一人一人が防衛基盤だ。
私たちは、国全体、全ての地域が、1つのチームとして戦っている。私はあなた方皆に夢中だ。私は、ウクライナの不屈の地域1つ1つに感謝を述べたい。
ハルキウ。壊されはしたが、屈してはいない。あなた方は、敵に対して、領土が隣でも、精神的にも隣なわけではないということを証明した。ハルキウはウクライナの町、英雄の町だ。
不屈の町ミコライウ。全ての攻撃を英雄的に耐えている。全ての嵐を克服する波の上の町だ。
スーミ州とスーミ。あなた方は、占領者の全面的侵攻を感じ取った最初の人たちだ。彼らにとって、スーミ州は、喉に刺さる小骨となった。普通の人々が火炎瓶を作り、敵の車列を燃やし、最初に敵を拘束したのだ。スーミ州は、力だ。
ドニプロ。支柱であり、私たちの前線の理想的な後衛だ。あなた方は、人々を受け入れ、負傷した戦士に生命を取り戻してきた。常に攻撃を受けているが、ドニプロは生きている。
オデーサ。太陽の光あふれる歓迎する町は、今は要塞だ。世界的な要塞だ。オデーサは、私たちを守り、世界を守っている。世界に食べ物を与えている。毎日、海を通じて、何百万トンの救いを送り出している。なぜなら、オデーサはママだからだ。
ヘルソン! あなた方は、英雄的な人々だ! あなた方は、占領下で8か月以上も過ごした。ニュースもなく、通信もないままに。ウクライナと断絶した中でだ。
あなた方は何千人も集まって露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語)に対する抗議に通りへ出た。あなた方は、ウクライナの人々がそれを目にするかどうか、そのことを知っているかどうかを知らなかった。占領者は、あなた方に対して、ウクライナはあなた方を見捨てた、あなた方のためには戦わないと嘘をついた。しかし、あなた方は信じて、何があっても待ち続けた。ヘルソンの顔は、砲弾の破片で欠けてしまったが、しかし、大切なことは、私たちが新年を、自由な人として、青と黄の旗の下で迎えているということだ。全てを再生し、全てを再建するのだ。チェルニヒウ、ザポリッジャ、クラマトルシク、バフムートも同様だ。
何百万人のウクライナ人のためのシェルターとなった、リウネ、イヴァノ=フランキウシク、テルノーピリ、ヴィンニツャ、ありがとう! 欧州や世界からの何百万トンの支援を受け取り渡している、リヴィウ、ウジホロド、チェルニウツィー、ルーツィク、ありがとう!避難するビジネス、企業、大学を受け入れているフメリニツィキー、ジトーミル、クロピウニツィキー、ポルタヴァ、チェルカーシ、ありがとう!
そして、ウクライナを待っており、最後まで待つ、ドンバス、ルハンシク州、クリミア。私たちの戦士よ。あなた方に感謝している。
そして、もちろん、���ーウ州とキーウ市。私たちの心であり、常にあなた方のために鼓動を慣らしている。
ウクライナ人皆、私たち皆が、1つの家族、1つのウクライナなのだ。
今年は、ウクライナが世界を変えた年だ。世界はウクライナを開いた。私たちは、『降伏』と言われた。私たちは、『反攻』を選んだ! 私たちは、譲歩や妥協へ向かうようにと言われた。私たちは、EUとNATOに向かって進んでいる。
世界がウクライナのことを聞いたのだ。欧州議会、ドイツ議会、英国議会、イスラエル議会、米国議会がだ。
世界がウクライナを感じたのだ。ウクライナはメディアの中にいる。人々の心の中にいる。グーグル検索のトップ検索単語だ。
世界はウクライナを見たのだ。トロント、ニューヨーク、ロンドン、ワルシャワ、フィレンツェ、シドニー、その他の町々のメインの広場でだ。
ウクライナ人は他の人々をびっくりさせている。ウクライナ人は拍手を受けている。ウクライナ人は人々を鼓舞している。
私たちのことを脅せるものが何かあるだろうか? ない。私たちのことを止められる人が誰かいるだろうか? いない。
なぜなら、私たちは一緒にいるからだ。
私たちが戦っているのは、お互いのためだ。
私たちにとっての最高の花火は、占領者の倉庫の花火だ。最高のプレゼントは、参謀本部の報告書上の数字だ。
私たちは、新年、2023年が何を私たちにもたらすかを完全には知らない。しかし、あらゆることへの準備はできている。戦いを続けること? 戦い続けよう。そして、勝利した暁には、互いに抱きしめ合おう。
親愛なるウクライナ人よ!
新年まであと数分だ。私は、皆に今、1つのことを願いたい。それは、勝利だ。それが主要なことだ。全てのウクライナ人にとっての1つの願いである。
この年が回帰の年になりますように。私たちの人々の回帰。戦士たちの家族のもとへの帰還。被拘束者の自分の家への帰還。
避難民の自分のウクライナへの帰還。
私たちの大地の回帰。そして、一時的被占領地は、永遠に自由となる。
普通の生活への回帰。外出禁止時間のない幸せな時間への回帰。空襲警報なく屋外へ出る喜びへの回帰。
私たちが奪われたものの返還。私たちの子供の「子供時代」の返還。私たちの親の穏やかな老後の返還。
孫がおじいさんおばあさんのところへ休みになったら行けますように。ヘルソンへとスイカを目掛けて行けますように。メリトポリへサクランボを食べに行けますように。
私たちの町が自由になりますように。私たちの友達が誠実でいてくれますように。
そして、報告書にて、10万の殲滅された敵、何千の破壊されたロシアの装備の数字の隣に、私たちの主要な数字、主要な成功の数字が現れますように。それは60万3628平方メートルだ。独立ウクライナの1991年当時の面積だ。常にその数字であり続ける。
新しい年がこれら全てをもたらしますように。私たちは、そのために戦う準備がある。だからこそ、私たち一人一人がここにいる。私はここにいる。私たちはここにいる。あなたたちはここにいる。皆、ここにいる。私たち皆が、ウクライナだ。
ウクライナに栄光あれ!
あけましておめでとう!
0 notes
Photo
💃 melody🎼 Flashdance What a feeilng / Irene Cara . . 今日の#媚薬フレーズ #心を日記に綴る 📍#誰もが人生の操縦士 🕊️🛩️ . . 今回のボンドガール風のヘアスタイルは 誰でも簡単にできちゃう時短ヘアレシピ💕 名付けて≪手抜きヴィンテージウェーブスタイル≫です😁✌️✨ . 🦄まずはセンターで分けて(できるだけ前の方で)ツインテールを作る . 🦄アイビルのDHセラミックアイロン19mmで毛先ではなく結び目の方から巻いていく . 🦄ツインテールのゴムを外してコームで全体を梳かす . 🦄好きな分け目(私は7:3くらい)で分けてブラシで梳かす . 🦄エッジを整えながらタマリス(TAMARIS🐿️)のヘアフィニ ゴールド FM フィックスムース スーパーハードでキープ . 🦄ハートサングラスで飾ってしておしまい💕 . . #自由に羽ばたく #AIVIL #タマリス #tamaris #時短ヘア #ヘアレシピ #セルフヘアアレンジ #ビスチェ #ベビードール #babydoll #ランジェリー #lingerie #コルセット #corset #クラシカルを極める #ピンナップガール #ピンナップドール #ボンドガール #ヴィンテージヘアメイク #レトロマネキン #派手髪 #グラデーションカラー #七変化女子 #ヴィンテージウェーブ #vintagewave #Catdolllife . . https://www.instagram.com/p/B0M1N8Vg6dr/?igshid=1m7cw2b4rzyn4
#媚薬フレーズ#心を日記に綴る#誰もが人生の操縦士#自由に羽ばたく#aivil#タマリス#tamaris#時短ヘア#ヘアレシピ#セルフヘアアレンジ#ビスチェ#ベビードール#babydoll#ランジェリー#lingerie#コルセット#corset#クラシカルを極める#ピンナップガール#ピンナップドール#ボンドガール#ヴィンテージヘアメイク#レトロマネキン#派手髪#グラデーションカラー#七変化女子#ヴィンテージウェーブ#vintagewave#catdolllife
0 notes
Text
--深海人形-- 精神状態がピークの時に最高のパフォーマンスが生じる
※閲覧注意
※キャラ崩壊注意
※クロスオーバー?ネタ注意
※ピークの状態を長く維持すれば、其れが持続して居る時間を稼げるが、寿命が削れる。…でも気にする事は無い。……と言う訳で、クラピカの様に、四六時中、寿命削りまくってるワイ(※人生の有効活用)。
八月六日に幾つも何時も通りガトーネタ投稿ですが、御存知の通り、何も関係ありません。然し、正直私も今の時期に投稿するのは大変凄まじくムカつきますので、後で、ガトーを徹底的にイカタマみたいに成敗します(※ガトー男リョナ編はじめます)。
…某アニオタNAOYA並の(最低)発言するで、先ず顔があかんわ、ノリス君、ガトー君と逆やったら良かったのに(※ガトーは無駄に美形だし……其の無駄な美形さをノリス君に分けて欲しい笑)。
…。
※以下、某えろバレー風パロ注意
もしも、赤い彗星が来たら「せや!地球にアクシズ落としたろ!(しめいかん)」の奴だし、『今、自分が居る此の過去の時代で色々(政治的にも)頑張る事によって此の過去が改変される事で、少し位所か劇的に未来は良くなる筈(※…尚、此の時代が確実に宇宙世紀に繋がるとは限らない模様。…って言うか繋がらない。本当に凄い迷惑)。』位は考えて、其処の時代環境荒らすかもね(※震え慄け!此れがジオン星人全一の体たらくだ!)。…大人しくえろバレーしてて?どうぞ(※懇願)。
…。
※クロスオーバー?注意
※前作とは繋がる様で繋がらない
※暴力表現・男リョナ・過去捏造注意
※常夏の楽園に流れて来た生粋地球人(アースノイド)の戦闘エンジョイ辞めちゃった野獣大尉
「…メリーさんの羊、羊、羊……、」
其の男は、暇潰しに、適当に自分が知って居る歌を歌って居た。
「…メリーさんの羊、楽しいな……。」
何処か虚な表情で、其の心が心が半壊して居る様に。
…そして、暫くして、歌を歌い終わると、誰も居ない空間の中、彼は、一人言を呟きはじめた。
「…なぁ、シロッコ。お前、サラ曹長もだけど、死んだってな。でもな、別にな。御前等なんてな。俺にとっては如何でも良い。自分さえ生きてりゃ。…だけど、其の前に生きて地球に着陸出来るかな?」
…。
その日、宇宙艦艇に搭載されて居た一人乗り用の脱出ポッドが地上に落下した。
すると、すぐさま、元気良く、中に居た人が出て来る。
「奇跡だ……!オレは生きてる!!…で、此処は何処だ?見るからに、南の島だな!気候的にも過ごし易いしまぁ、良いか!」
其の後、何時間も人里を探し、其処に着く。そして、其処の職業安定所に入り、まるで、全く人慣れした口調で職員に話し掛けた。
「オレ、ヤザン・ゲーブルって言うんです。外国人渡航者で、住み込みで働ける所を探してるんですが、何処か其う言う所ありませんかねぇ?」
そして、其の島で日々を過ごす内に、此の時代が、かつての国家が現役で存在する程の過去で、年号が西暦--A.Dであることを知った。ヤザンは���西暦よりも未来のU.C--宇宙世紀から来た人間だった。
…。
「よぉ、ガトー、又、会っちまったな?仕事は何してんだ?」
昼下がりに、偶然仕事帰りにガトーと出会ったヤザンは自分とほぼ同じ匂いのするガトーに聞く。
「機器のメンテナンスと無線通信だ。オーナー経由で頼まれたのだ。当方機材のシステムとモールス記号が分かるからな。元々、MS乗りの軍人はエリート職で高等技能職だ。働き口には困らん。」
…然し、…リゾート地にある遊戯施設の機器整備の業務で燻って居るのは自分でも惜しいと思っては居るが……。
其れを聞いてヤザンは此う返す。
「あー其れオレもだわ。敢えて其う言う職にはつかねぇけどな。今も、日雇い仕事と漁師を転々としてるな。」
其う、露も相手が元々軍人だったとは思いもして無かったガトーは素直に驚く。
「なぬ?!お前も軍人だったのか?!」
「昔はな。」
「……然し、何故、軍人としての高等教育を受けて居ながら、高給の仕事を避ける?其の能力を最大限に活かすべきでは無いのか?」
「いちいちウルセェな!其う言うお前の様な思想の奴が絶えねぇから戦争は無くならねぇんだよ!」
「…まぁ、好きに生きるが良い。」
其れから、二人は会話を辞め、ヤザンは去って行った。
…。
後日。ヤザンは、現在仕事中のガトーを誰も居ないリゾート施設の片隅に呼び出した。
「未だオーナーから頼まれた仕事が残って居ると言うのに……、…私を此処に呼び出して何がしたいのだ?」
「別に良いだろ?…何も怪しい事はしねぇよ。…ただ、オレはお前と話がしたいんだ。少し良いか?…"お前は一体何時の時代の人間だ??"」
ある種の符牒。地元の人間には非常に不可解な質問であろう。…だが。
「素直に答えて良いか?」
ガトーは此う答えた。
「嗚呼、外部には言い触らさないと約束するぜ。」
すると、其の質問を、待ちに待って居たかの様に、意気揚々と、ガトーはハキハキと答える。
「宇宙世紀だ。U.C.0058年生まれだ。」
其れを聞いて、ヤザンも嬉しく反応する。
「矢っ張り、アンタもか……。通りで……。…なら、MS、其の時代に起きた戦争の話も出来るよな?」
其れを聞いたガトーはヤザンに質問で質問を返し、此う訊く。
「何故、過去に参加した戦争の記憶に怯えて居るのに、其の様な過去の話をしようとする?」
「……如何しても、アンタと、一年戦争の話をしたくてな。一年戦争は其処迄トラウマじゃねぇし。」
「…一年戦争だと?所属は?…ジオン、連邦の何方だ?」
「連邦だ。」
「如何やら、連邦の兵士は、誰も彼も能天気で軽率で軽薄の学生か会社員気分で軍人をやって居ると言う評論は本当の様だな。」
「でもなぁ、銀髪銀眼のジオン星人さんよ。故郷はアンタらジオン星人の所為でスラム街ごと焼けたがな。でも、逆に、悪辣で忌まわしい故郷を焼いてくれてありがとよ。」
「何と馴れ馴れしい。感謝される筋合いは無い。私の部隊がやった訳でも無い故尚更。大体、一年戦争時は、我々の部隊は宇宙での戦闘一辺倒で……、」
ガトーの冷淡な反応には半ば呆れたが、其れでも、ヤザンは話を続ける。
「……もしかしたら、アンタとは、ソロモンの戦場であった事があるかもしれねぇ��。あの時、俺はGMに乗って居た。」
「…海域のか?」
「宙域の方だ!しらばっくれるな!」
「知らんな。少々腕は立つ方らしいが、連邦のジムは数の多さ、物量作戦が売りで幾ら潰しても潰しても蝿の様に湧いて来る。其の中のパイロットが誰だとか、如何とかには、全く興味は無い。」
「お゛っ゛?!ふざけてんのか!?テメェ!?」
露骨に地球連邦軍属と言うだけで見下されたヤザンを後目に、更にガトーは冷静に話を続ける。
「どうせジオン側のエースパイロットを恐れて、明らかに操縦が未熟な学徒兵達の乗るザクかゲルググ狩りに精を出して居たのだろう?…其の様な兵など恐るるに足らぬ。」
「…テメェ……!言わせて置けば!此の恥知らずが!!」
…どれだけ、周りの味方が其の卑劣な戦法を初めて、連邦に貢献して沢山の戦果を上げようが、オレは、絶対に、其んな戦い方しなかった!…寧ろ、其んな奴等は無視して、エリートかエースの乗った機体だけを狙った!
だが、ガトーは相変わらず、ヤザンを見下して来る。
「お前が言うか。」
…其処で、ガトーの差別意識に耐えきれなくなったヤザンが話を変える。
「アンタ、連邦軍の教本に乗ってるらしいじゃねぇか。面構えは中々ハンサムだが。…然し、教本に乗る位にさぞかし人間性も模範的……と思えば、"天下の地球連邦様を個人の力で此処迄苦戦させたのは凄いから"と言うノリで教本に載せて貰ってるだけで、実際の中身は、此処迄自己中心的で差別的で下卑た人間性最悪の最低野郎だとは思っても見なかったぜ。矢っ張り男は顔じゃねぇな。寧ろ逆かもよ?」
其の悪態を聞いたガトーは、ヤザンの顔面を殴る。
「…此の…!…愚劣、醜悪極まり無い下郎が。二度と私の前に姿を現すな!」
そして、一撃殴ると、ガトーは更にヤザンを蹴り飛ばし、其の儘踵を返した。…そして、最後に、ヤザンは此うガトーを吐き捨てる。
「…ったくよぉ!酷ぇ奴だ!シロッコの方が未だ人間としてよく出来てたぜ!」
…。
そして、ある日の夜。其のリゾート施設で豪勢なパーティーイベントがあり、其処で、オーナーと女子達の護衛をして居たガトーは、少し其処から遠くて暗い場所で、一人寂しく辛そうに泣いて居るヤザンの姿を見つける。
其の時のガトーは、何時もとは違い、酷く何か胸騒ぎがしたので、其のヤザンの姿を見過ごす事は出来ず、何か助けてやりたいと、…ヤザンの元に駆け付けて彼に訊く。
「如何かしたのか?病気か?」
「こっちに来んじゃねーよ!!!!何で二度と姿を現すなって言った癖にテメェから来るんだよ!??オレの前にも二度と姿を現すんじゃねぇぞ!!」
だが、ガトーは空気を読まず、話を強引に進める。
「お前程の男が泣くとは相当凄まじく辛い事があったと言う事だ。其れが如何しても気になって来た。本当に如何したのだ?」
其う言って、ガトーはヤザンを明るい所へ連れて行こうとする。…が、ヤザンは其のガトーの手を振り解く。
「もうほっといてくれ!!!!!!!」
すると、其の時、 驚く事に、ガトーは、意外にも大嫌いなヤザンに頭を下げた。信じられぬ事に。
「今迄の非礼は詫びる。正直済まなかった。」
「……!?!!」
「…どうだ、許してくれるか?」
すると、相手に心を許したのかヤザンはポツポツと話し出す。
「…昔にな。俺の所属してた軍にはな、シロッコとサラって言う奴が居てな、其奴等はな……、」
「初めて聞いた名だな。…死んだのか。」
「其うだ。サラ曹長もシロッコも何処にも居ねぇ、死んだって知ってるんだ。其れが、哀しくて哀しくて……。時々、思い出す。たとえ帰れても辛ぇだけだ。宇宙世紀には帰りたくねぇ。元の時代に帰っても、其処には取り戻せる物も得る物も、其んなの何も無ぇ。」
「…其うだったのか……。…もっと光のある所へ来い。…今夜の事は誰にも言いはせぬ。さぁ、もっと人の居る所に行くぞ。彼方には、オーナーと其の仲間達が居る。…来い。…其方に居た方が、お前の心身にとっても傷を癒す癒しになるだろう。」
「…お前、意外と優しいんだな……。」
「……此処だけの話、…私も私で戦争の古傷に苦しんで居るのでな。」
…そして、最初から目指して居る通り、光のある所に連れて行く。其れから、其処のスタッフにガトーは声を掛ける。
「如何か此方から御願いしたい。此奴の御守りを頼む。」…と言いながら、ヤザンを指差す。
「ガトー!テメェ!!許るさねぇ!!」
…。
…翌日。
「あれから感情はスッキリしたか?」
「…嗚呼。二日酔いしたが。」
其のすぐ後、ガトーは、キザにヤザンに対して何時もの上から目線で此う言う。
「其れにしても意外だった。其れ程醜悪なザマでも、人間としての美しい感性自体は健在な様で、一安心した。」
当然、其の言葉を聞いたヤザンは怒り出す。
「…未だ、相手(オレ)を格下だと思いやがって!!!!舐めてんじゃねぇぞ!!!!」
今度は、ヤザンがガトーの腹と顔を、二発で殴った、其のあと、次いでに、其の足で強く腹を蹴った。
「シロッコの方がテメェより未だずっと高尚な精神してるぜ!良い加減にしろ!マジの屑が!」
※此んな様でも、草葉の影で、シロッコとサラが生暖かい目で見守って居ると思うと、正直笑いが堪えられない(※…尚あの閣下は居ない模様)。
…。
※おまけ(※基本ギャグでメタくて本編完全無視)。
「頼む!ガトー!兎に角MSの話がしたいんだ!此の楽園(しま)でMSの話が出来るのは(オレと)お前しか居ねぇ!」
「何故私が野獣のお前なんぞとMSの話をせねばならぬ!此れをオーナー(さん…)や女子達に見せて私が居なくともMSの話が出来てる様にして来い!」
ドン! Zgndm&0083本編(※何も劇場版付)
「」
「ゲームもあるぞ!(Gジェネ、エクバ網羅)。」
※ゲームの方が種類充実!(※おい、もっとアニメ見せろよ ※アニメじゃないけど)。
…。
0 notes
Text
TEDにて
イーロン・マスク:テスラモーターズ、SpaceX、ソーラーシティの夢
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
起業家であるイーロン・マスクには大いなるプランがあります!しかも、たくさん。
PayPal、テスラモーターズ、SpaceXの創業者がTEDのキュレーターであるクリス・アンダーソンと膝を交えて大衆向け電気自動車。
太陽光発電装置のリース事業、完全に再利用可能なロケットといった、彼の野心的なプロジェクトについて詳しく語ります。
きっかけは、大学時代に遡ります。未来の世界や人類の将来に最も影響する問題は何だろうか?と考えていました。そして、持続可能な輸送手段と持続可能なエネルギー生成が、極めて重要だろうと思ったのです。
環境問題を別にしたとしても、持続可能なエネルギーの問題は、私たちが今世紀中に解決しなければならない最大の課題です。
仮に、二酸化炭素排出が環境に悪くなかったとしても、炭化水素資源を使い果たしてしまうことを考えれば、何か持続可能な手段を見つける必要があります。
また、Paypalは、インターネットの世界最大でいつでも、誰にでも。よりかんたんに安心して使える仕組みで、世界中で選ばれているこの種類の決済サービスの先駆者。
太陽光発電パネルの設置は、購入については初期費用をできるだけ抑えてくれる民間の仕組みがありますし、リースの選択肢なら初期費用は、なんと無料です。
アメリカでは、電力の自由化が日本よりも進んでいるためにスマートグリット網が出来上がっています。しかし、電気の供給が安定化せず、逆に、料金が高くなります。
日本でかつてiPhone購入の際に、活用されてきた2年間で通信費とともに支払っていく仕組みを応用して20年間で売電とともに支払う仕組みにしています。それとも逆?
でも、石油には何千年分もの太陽エネルギーが凝縮されているわけで、太陽光でそれと張り合うのは難しいという問題もあります。
それにともなう家庭用の壁掛け大型バッテリーも発売。事業化する予定です。2017年には、「Powerwall 2 & Solar Roof」として販売開始してます。
さらには、SpaceXのロケット事業で、打ち上げたブースターロケットを再利用することを実現化しようとしているそうです。
2015年の段階では、1000mの離着陸の自動操縦に成功しています。ロケットから離れて海上の自動操縦の人工島に着陸できるようになるにはあと少し時間が必要です。
2016年には、地上ではなく、より条件の厳しい海上の無人ドローン船舶に着陸成功!!しました。SpaceXのFalcon 9ブースターロケットで!!です。2019年には、もう当然のように何度も安定して再利用されて見慣れてしまいました。
2020年には、人類初。民間イーロンマスクSpaceXの全自動制御での有人ロケットでもISS(国際宇宙ステーション)へ。
これは、2019年にテスト飛行したDemo-1と呼ばれるISS(国際宇宙ステーション)と全自動制御でランデブーからドッキングが成功。通常は、ISS(国際宇宙ステーション)からアームが伸びて捕獲します。
イーロンマスクが実現したSpaceX’s CrewDragon が、NASAの高度400キロの宇宙空間にあるISS(国際宇宙ステーション)で全自動制御でのランデブーを行います。
ISS(国際宇宙ステーション)とCrewDragonだけの視点。相対速度でそう見えるだけ!視点を大きくして地球から見ると実際は、時速数万キロで二つの物体が一緒に動いているため、また、無重力でもあるため、少しのズレでも、少しの破損でも危険なデブリ(音速に近い弾丸)となってしまう!
かつて、スペースシャトル(現在は飛ばせません)が行なっていた手動では、不可能に近い領域で、シュミレーション熟練者でも難しいレベル。失敗できないからです!
つまり、地球の重力化にある物理法則と異なり、これは、無重力化の物理法則に従うので、この極地領域での単純な成功により、レベル的には、地上のイノベーションの成功に相当します!
それだけではありません。
機能的な宇宙服もデザインしています。
SpaceX製の宇宙服に関しては、耐火性と耐衝撃性を備え、通信装置と温度調節の機能を内蔵。
船外活動はできませんが、ヘルメットには、最新の無線とマイクが組み込まれていて、空気と電源は、宇宙船内の各飛行士の座席に接続する1本のヘソの緒のようなケーブルで供給される。
飛行士が着座したとき、文字どおりただプラグインするだけで、後は、SpaceX製の宇宙服が自動で調整し、宇宙船とシンクロします。
つまり、スーツとシートの一体型システムです。
2010年以降の10年間エレクトロニクスとソフトウェアの進歩を考えると、宇宙飛行士にもミッションコントロールにも、進化し簡便化されたコミュニケーションを達成できる。
ノイズリダクションや音声検知など、私たちがビデオ通話に求めるような機能は宇宙でも大いに活躍できるようにSpaceX製の宇宙服は設計されてるそうです。
テスラモーターズでは、自動運転できる自動車がソフトのアップグレードで可能になっていくそうです。
そして、2019年からは、ハードウェア側からも、Autopilot 3.0コンピューターとして、AIチップを複数搭載しているため、1つのニューラルネットワークが何らかの誤動作を起こしても、もう一方が、処理を補完しカバーする設計で
何かしらのアクションを起こそうしている状況を検知し、その車の動作を自動的にリアルタイムで記録。
そして、そのデータをテスラに送信し、テスラ側が誤検知や誤判断をチェックして、学習に使えそうなら、そのデータでAIを再訓練します。このように、テスラ車すべてが、周囲が行っている状況データを分析して、その運転方法を習得していくしくみです。
2019年には、Autopilot 3.0コンピューターにアップグレードして、テスラ車を使った自動運転システム「ロボ・タクシー(現時点の名称)」で「2020年には、100万台のロボ・タクシーを走らせる!!」そうです。
「ロボ・タクシー(現時点の名称)」と呼ばれる自動運転システムは、極めて安価な料金になるみたいで、車を提供したオーナーは、年間約3万ドル(約450万円)くらいを稼ぐことができる可能性が示されました。
基本的には、自動運転システムを備えた、既存のテスラ車のこと。
アップグレードしたテスラ車のオーナーは、適切な装置を取り付けた車をアプリを使ってネットワーク経由で登録するだけで、自分の車を「ロボ・タクシー(現時点の名称)」と呼ばれる自動運転システムに加えることができる。
利用者は、テスラのアプリを使って「ロボ・タクシー(現時点の名称)」と呼ばれる車を呼ぶことができる。大きな違いは、車にドライバーがいないこと。
現在、配車サービスの平均的な料金は、アメリカ国内では、1マイル(1.61Km)あたり約2〜3ドル。一方、テスラの計画では、1マイル(1.61Km)あたり0.18ドル以下になる予定。
さらに、テスラ車のオーナーにとっては、大きな収入源にもなると本人は言っている。
およそ、Tesla Model 3の購入価格分。1台あたり年間約3万ドル(約450万円)を稼ぐことができる。所有期間全体での収入は、年間約数十万ドル以上になる予定。
世界レベルだな!日本は、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家の規模が貧弱だから、こんな人は日本では絶対産まれない!うらやましい!
持続可能なエネルギーに関する問題もわかりやすくエネルギー効率と関連させて説明していますね。
必見です!
2020年に、新型コロナウイルスのパンデミックで「ロボ・タクシー(現時点の名称)」は先延ばしになっています。
イーロンマスクが実用化している自動運転車は、この時点で、約140テラフロップスの処理速度を達成している。
これは、一昔前の地球シュミレーター第二世代2009年並の処理速度のスーパーコンピューターが搭載されていることと同じです。
つまり、走るスーパーコンピューターが搭載されていることに相当します。未来の最新技術を実用的に活用できて、また低価格でも実現している。
一台数十億円が、たった十年くらいで庶民の手の届く数百万円に!デフレスパイラルにもならないプラスサムになる真のイノベーションです。素晴らしい。
参考として、2002年の地球シミュレータ第一世代は、35.86 TFLOPS(テラフロップス)
2004年のIBM Blue Gene/Lは、136.8 TFLOPS(テラフロップス)
その代わりに。
SpaceXが、「Star Ship」という名称で、人類史上最大の大きさ(スペースシャトル以上)の自動着陸無人ロケットを打ち上げようとしています。
どのくらいの大きさかというと、「Star Ship」「Super Heavyブースター」合わせて、30階の高層ビル相当になります。
「Star Ship」単独の方は、2020年に自動着陸を成功させています。
SN11(serial No 11)までの数百の不具合を修正メジャーアップデートしたSN15が自動着陸に成功してます。
風の時代に突入してから、一ヶ月に一回くらいで、自動着陸テストを行ってるスピード感。ビルくらいの巨大建造物レベルを!です。
これは、アポロ計画で開発した生産管理手法を発展させたサプライチェーン網をフル活用して、全世界で同時並行的に製造している。
だから、可能。
標準的な製造業の工程を、人間の限界を遥かに超える宇宙開発に導入した結果による成果。
次は、「Star Ship」「Super Heavyブースター」を連結し同時に打ち上げます。
「Super Heavyブースター」の再利用のため、自動着陸時に鉄塔に取り付けた上下可動式アームがキャッチして着陸補助や燃料節約をしつつ、着陸を成功させるということを最終的に行おうとしています。
アルテミス計画の一環。初めは、海に着水して船で回収します。
2023年の4月20日から二回目のStarshipの打ち上げテスト。2023年11月18日に成功しました。
スーパーヘビーブースターとスターシップの分離も成功してます。
しかし、スーパーヘビーブースターは着水前に爆発してしまった。
このリアルタイムでの打ち上げ成功の瞬間が凄い!
2024年の3月14日。Starship三回目の打ち上げも成功。
このスターシップの大気圏への再突入はスペースシャトルの再突入に似ている。宇宙空間で鮮明な映像を配信できるのはスターリンクを中継しているためです。
SpaceXの衛星通信機器スターリンクは、通信速度は、携帯電話網の3G、LTEくらいかな。
地上に設置された基地局の代わりに、低軌道に配置された多数の衛星を通じて通信を行います。
これにより、従来の衛星インターネットの問題であった高い遅延を解消します。
2022年に日本上陸してから1ヶ月位で日本全土に対応しました。
スターリンク経由のインターネット通信サービスも開始しました。
自社の再利用ブースターロケットで100回以上打ち上げて運用コストを低廉させてる社会実験を2022年時点では、世界で38カ国以上で展開してる。
ウクライナでも活躍してたように台風や地震などの災害で地上の通信設備が故障した場合
スターリンク機器を現場に持ち込めば即座に動いてくれる優れたシステムです。
2024年には戦争に使われたく無いため利用を停止しています。
2024年の6月6日。Starship四回目の打ち上げ。ついに、スプラッシュダウンが成功したためアルテミス計画の次の段階に進みます。
スプラッシュダウンから陸上へ場所を写してスーパーヘビーブースターをキャッチして再利用を行うテストが進みます!
この先端U型のハサミみたいな場所の上で人間が歩いて作業もできる構造です。
もう一つ、アルテミス計画について・・・
NASAが計画している有人による月での活動計画。古代ギリシャ神話で登場する月の女神と同じ名前で名付けられている。アポロの双子。
これは、アポロ計画以来の壮大な計画で、最速で2024年までに、月面にアメリカの宇宙飛行士を着陸させる計画。月を周回する宇宙ステーション「Gateway」を新しく建造。
そして、月面基地、月面車(LTV)などのモビリティーシステムなどが整備される予定。
この計画には、SpaceX、Blue Origin、Sierra Nevada、Ceres Roboticsなど11社がすでに激烈な入札競争の上で受注している。
このアルテミス計画は大きく3つのミッションからなっている。
アルテミス I は、無人による計画で、スペース・ロンチ・システム(SLS)ロケットとOrion宇宙船を地球から月へ輸送するためのテストだ。26日から42日のミッション期間をかけて行われる予定。
地球から打ち上げ後、月を周回する宇宙ステーション「Gateway」を経由して月面に着陸する。「Gateway」から地球に戻ります。
アルテミス Ⅱ は、アルテミス I を有人にする計画で、ミッション期間10日の予定。
アルテミス Ⅲ は、アルテミス Ⅱ の計画後の月周回プラットフォーム「Gateway」の機能アップの整備などを経て、2024年までに、宇宙飛行士を月面に着陸させる。
2028年までに月面基地の建設を開始する。そして、この月面基地を起点として、火星への輸送計画も視野に入れている。
月を周回する宇宙ステーション「Gateway」とは、正式には「月軌道プラットフォーム・ゲートウェイ(Lunar Orbital Platform-Gateway)」と今のところ呼ばれている。
国際宇宙ステーション(ISS)のように、モジュールを複数回に分けて月に材料を打ち上げ、月を回る軌道上でランデブーさせてドッキングさせることで建造する。
そして、有人月探査の中継地点として、また深宇宙で宇宙飛行士が長期間滞在する訓練施設として、さらに有人火星飛行に向けた土台にもなるという、壮大な計画である。
月を周回する宇宙ステーション「Gateway」の建造は2022年から始まり、最初に、「電力・推進要素(Power and Propulsion Element:PPE)」が打ち上げられる。ロケットは、SpaceXなどの民間のロケットを使うことが予定されている。
SpaceXは「Gateway」への補給のため「Dragon XL」という新型の無人補給船を開発するとしている。同社は、ISS(国際宇宙ステーション)へ補給を補給する無人補給船「Dragon」を開発、運用しており、その技術やノウハウをもとに、さらに発展させた補給船になるとしている。
「Dragon XL」は、自動でドッキングができるNASAドッキング・システムをもち、従来の無人補給船「Dragon」とは異なり、地球への帰還は想定されていないため帰還カプセルはない。
打ち上げには、「Falcon Heavy」を使う。
「電力・推進要素(Power and Propulsion Element:PPE)」とは、巨大な太陽電池で、月を周回する宇宙ステーション「Gateway」の電力を自前で作り出し、また、電気推進エンジンを搭載し、軌道変更などを行うことを目的としている。開発はNASAが行う。ドッキングの起点。
その後、2024年に、「エスプリ(ESPRIT):ヨーロッパのESAが開発」とUS利用モジュール。国際パートナー居住区をドッキング。さらに、2025年にはUS居住区を、そして、2026年には、多目的モジュールを打ち上げ、これを次々とドッキングさせ、ゲートウェイは完成する。
月を周回する宇宙ステーション「Gateway」の建造の前に、「NRHO」と呼ばれる、特殊な月周回軌道へ探査機を2021年に投入する予定。運用した例がない最初の事例のため、その実現可能性や運用上の課題などを探るため、NASAは超小型衛星「CAPSTONE(キャプストーン)」を送り込むことになった。
<おすすめサイト>
Starshipのアルテミス計画2024
ロボットの宇宙空間での活用2019
グウィン・ショットウェル: 30分で地球を半周するSpaceXの旅行プラン
Falcon Heavyという大型再利用可能ロケットを打ち上げ成功
SpaceXのFalcon 9ブースターロケットが海上の無人ドローン船舶に着陸成功!!
Falcon 9 First Stage Landing
Powerwall 2 & Solar Roof Launch - Teala Motors
ハワード ラインゴールド: 個々のイノベーションをコラボレーションさせる
Tesla Unveils Model 3
イーロン・マスク: 我々が築き、掘っている未来
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東京都北区神谷高橋クリーニング店Facebook版
#イーロン#マスク#クリス#アンダーソン#wave#jwave#テスラ#モーターズ#Tesla#paypal#space#電気#自動車#太陽光#発電#ロケット#starship#ショットウェル#アルテミス#エネルギー#NHK#zero#ニュース#発見#discover#discovery
0 notes
Text
メタナイト
本家にも登場する仮面の騎士。アニメでは銀河戦士団という設定で、登場話数は81話(特別編を除く。22話では彼本人は登場しないが、彼のマークが描かれたナイフをブンが所持している)。
1話 ・「カービィ…しかし、今は…。」 ・「明らかに彼は、星の戦士カービィ…。すると、問題は魔獣は誰か…だ。」 ・「危ない!フーム!」 ・「しかも(オクタコンは)陛下を操っていた!」 ・「陛下!お逃げを!(デデデのために戦うメタナイト)」 ・「それはカービィのエネルギーの源『ワープスター』!」 ・「あれぞ、カービィの基本技『すいこみ』!」 ・「『コピー能力』だ!相手をそっくり吸いこんで、その能力、あるいは姿までも映しとる。今彼はファイアカービィとなった!」
2話 ・「(ブロッキーを吸いこめない)ワケを教えてやろう!敵は超重密度…要するに吸いこむには重すぎるのだ!だが、その特徴を利用すれば…活路も開けよう。」 ・「いかに重くても、重力に逆らわなければたやすい…分かったようだな。」
3話 ・「私にカービィと決闘せよと?」 ・「カービィは攻撃せぬ限りは無害…(声が小さいのでかなり聴こえづらい)。是非というならナイトメア社の魔獣を使ってはいかがと?(初めてデデデに対してナイトメア社の魔獣について触れている)」 ・「当に皆の噂です。(ナイトメア社の)デリバリーシステムはこの部屋にあると。」 ・「ご命令とあれば、喜んで…。」 ・「それは無駄だ…決闘を避けたいか…ならば何故ここへ?」 ・「(ブンにお前はデデデの手下なのか聞かれて)陛下の忠実な臣下…。ご命令には逆らえん(※後で裏切ります)。」 ・「カービィ!来た以上は覚悟ありと見た!私も本気ということを教えておく!」 ・「この覚悟だったら…お前は完全にスライスされていた。」 ・「カービィでも吸いこめない敵はいくらでもいる…。極端に重いか、あるいは大きすぎるか(メタナイト自身はどちらにも該当しないことをフームからツッコまれていた)。」 ・「私には秘策がある…。敵としても私はつねにフェアだ。」 ・「(剣を)取るがいい…。二度とこの星を見たくないようにしてやる…。」 ・「(カービィの剣の)構えがなっていない!(ニコニコ動画では、たまに「可愛いがなっていない!」と空耳を書かれることがある)」 ・「いつまでマヌケぶりを発揮するつもりだ。」 ・「腕の短いお前には私に触れることはできん。だが[剣心一如となれば届かぬ距離にも刃は届く!疑うなら…教えてやろう。剣という硬い武器も、使いようでは風になるのだ!」 ・「エネルギーをソードに蓄積し、放出する。これぞ『ソードビーム』!」 ・「限りある力を無限にする技…ソードビーム。魂が無心であれば、エレルギーは肉体から離れ、ソードに移る。つまり…どうすればお前は無心になれるか…やってみろ!やらねばこの剣が…お前を斬り裂くだけだ!」 ・「(寝ているカービィを見て)確かに…これ以上の無心はない。これを攻めれば、なぶり殺しだ。いや…あるいは試みる価値が…てや!(カービィに攻撃しようとするが、フームに岩を落とされて失敗する)」 ・「カービィー!どこだー!陛下が剣の上手い魔獣を呼べば、カービィも危ない!急げ!」 ・「カービィとの戦いは、私に命じられたのではなかったのか(めっちゃショック受けてそう)。」 ・「さては…私を使ってカービィの力を調べていたな。それも良かろう…カービィの力を確かめる、絶好の機会。」 ・「(フームに対して)あの大きな敵を吸いこめると思うか?」 ・「あれぞ、ソードカービィ。技さえ覚えれば、最強の剣の使い手だ!」 ・「カービィ…お前の無心の源…。」 ・「陛下も輪切りになりたいか…。カービィは今や無敵。」 ・「滅相な…。私は陛下の忠実な僕(しもべ)、です!(デデデの装甲車を蹴り落とす)」 ・「私が?私は(カービィを)倒すつもりだった…。」
4話 ・「(ブンに対して)カービィに伝えろ…一刻も早く隠れるようにと…危険だ。」 ・「確かめに来た…これを…。(フームに対して)ワープスター…ここに隠したのはそなただな?」 ・「(カービィについて知っていることは)全て…あるいはごく一部だ…私にも分からん。」 ・「言うまでもなく…あの暗雲とカミナリは自然のモノではない。デデデ陛下の呼び寄せた、魔獣『クラッコ』だ。魔獣をダウンロードできる特別な配信システムがある。陛下はそれをオモチャにしておられるのだ。」 ・「ホーリーナイトメア社…。」 ・「全宇宙を支配する、聖なる悪夢という企業帝国…。それは…今から数万年前…1人の男によって築かれた…。」 ・「ホーリーナイトメア社の会長…ナイトメア。彼はいたるところに魔獣を送り込み、宇宙の征服にかかった。それに対抗すべく、自由を愛する者たちが立ち上がった…。」 ・「星の戦士団が結成され、あらゆる星々でナイトメアとの戦いが始まった…。」 ・「残念ながら…ナイトメアは無尽蔵に魔獣を持っていた…。星の戦士たちは次々と倒れ、残ったのは私だけだった…。」 ・「私は傷つき、宇宙をさまよった…。そして生き続けた…。希望を捨てなかったからだ。」 ・「そう、私は決して最後の戦士ではないと…(メタナイトだけに)。」 ・「次世代の若い戦士はきっと生まれているはずだ。それを見届けるまでは生きよう、生きなければならぬと思った…。」 ・「そしてこの星を訪れ、(デデデ)陛下の家来となった。」 ・「(陛下の家来になった理由は)戦士の宇宙艇は自動的に魔獣のいる星へ向かう。つまり、若い戦士はここに現れる確率が高い。」 ・「そう…ただ、若すぎた。ポップスターの魔獣を宇宙艇がキャッチしたとき、彼(カービィ)の目覚めは予定より200年も早かった…。彼はゆりかごの宇宙艇を操縦できず…(不時着した)。」 ・「早すぎた誕生の為、彼は何も知らない。」 ・「しかし、彼には素晴らしい才能がある。カービィが育てば、ナイトメアを倒せるかもしれない。私は命の続く限り…(カービィを見守ることにした)。」 ・「そなた(フーム)はアレ(ワープスター)を制御できる。ワープスターは彼(カービィ)のエネルギー源…。それを見ただけで彼は元気づく。ただ、自分自身では制御できない。彼を愛する者にしか…。」 ・「これからは、必要があれば…ワープスターを呼べる。そなたの力で…。」 ・「ソードカービィだ!」
6話 ・「はははは、心配はいらん。一時の流行だ。それに、テレビ自体が悪いわけではない。」 ・「(魔獣が出現したことは)無論、偶然ではない。」 ・「皆、自分の目よりもテレビを信じるのだ。」 ・「フーム。山の向こうに行ってみたが、魔獣はどこにもいない。真相を確かめた方がいい。」 ・「今調べたのだが、どうも(デデデ城の)地下室が怪しい…。警備がやけに厳重なのだ。」 ・「警備のものは私が下がらせた。心配��ずに調べてくるがいい…。」
7話 ・「自分(カービィ)の責任は、自分でとらせるしかあるまい。」
8話 ・「陛下ともあろうお方が、真実を知った子供を監禁するとは、大人げないことを。」 ・「カービィ…。戦うたびに強くなってゆくな…。お前は生まれながらの戦士…。」
9話 ・「カービィも少しは成長したな…。あれぞ、カッターカービィ。」 ・「あの帽子の上に着いたカッターで、敵を倒す。」 ・「『カッターブーメラン』だ!」 ・「『なで斬りカッター』でフィニッシュ!」
10話 ・「待ちなさい。」 ・「署長に任せて、少し待ってやってはどうか。」 ・「元はと言えばブンと署長の問題!(ワープスターで助けずに)彼を信じてみよう。(無責任)」
11話 ・「遅かったか…。」 ・「ナイトメア出版社…そういうことか。」 ・「そいつ(コックオオサカ)は、ナイトメアが送り込んだ魔獣だ!」 ・「魔獣『ポポン』!」 ・「やつ(ポポン)はすぐ再生する!今のうちに!」 ・「星の戦士の中でも、この技(コックカービィ)を持つのは極稀だ。」
12話 ・「この城に超常現象が起きているのは明らか���。何を企んでおられる!」 ・「(幽霊のイタズラに対して)これはどういうことなのか!」 ・「本当に、この騒ぎは全て彼(エスカルゴン)の仕業なのか…?」 ・「(催促魔獣ユーレイを見て)あれだ!私が見た(幽霊)のは!」
13話 ・「久しぶりにファイアカービィを見たな。」 ・「カービィも新しい年を迎える。祝福しようと思ってな。」 ・「空中でしか勝ち目はないぞ、フーム。」 ・「『サスケ』を吸いこみコピーした、あれぞパラソルカービィ!」 ・「(ブンにパラソルカービィの技を聞かれた際)いろいろだが、とりあえずは見ての通りだ(尺の都合で詳しくは語らなかったが)。」
14話 ・「まぁ待て、陛下のなさることに、いちいち神経をとがらせていては身が持たん。逆に様子を見ては?」 ・「皆あの枕で眠ってみればいい。答えはおのずと出よう。」 ・「そなたが案じた通りだ。この夢枕で悪夢を見た村人たちは、カービィを襲っているかもしれない。」 ・「この枕には秘密がある!」 ・「これぞ夢魔獣『ノディ』。」 ・「ノディは夢を見させる魔獣…。しかも、ことごとく悪い夢にしてしまう。」
16話 ・「なるほど、陛下は自然破壊をお望みか。」 ・「あれぞ、トルネイドカービィ。」
18話 ・「(ロープに)つかまれ!」 ・「しかし、(ブンの)クモに立ち向かった勇気はかえる(意味がおかしいためセリフミス?)。」 ・「(ブンが)メゲずにいられるのは、その自身のおかげだ。」 ・「『ピューキー』!恐るべき肉食植物。」 ・「(ピューキーの相手は)後は私に任せろ。」 ・「やった、あれぞニードルカービィ。」 ・「いや、よくやった。仲間の為、命をかけるのは立派な戦士の印。」
19話 ・「何者だ!」 ・「気になることがありまして…それを確かめに。」 ・「間違いない…。お前が探すべき敵は、カービィではなくこの私、メタナイトだ!」 ・「お前(ナックルジョー)の父親を倒したのは…この私だ!」 ・「お前の父親と私は、共に戦った星の戦士だった。」 ・「彼(ナックル父)は強かった…。多くの戦士達が、お前の父を目標に腕を磨いた。私にも、友であることが誇りだった。」 ・「油断だった…。我々は寝込みを襲われ、多くの仲間が倒された。そして、お前の父親も…(翼竜型魔獣に連れていかれてしまった)。」 ・「私は…彼の死を覚悟した。」 ・「(ナックル父の)奇跡的な生還を誰よりも喜んだのは、この私だった。だが…私は彼が、ナイトメアの誘惑に負けたことを知った。」 ・「お前の父親を、我が友を倒したこの剣に誓って!そして、彼の想いに誓って…(ナックルジョーにペンダントを渡す)。」 ・「最期まで…お前の父は…それを離さなかった。その愛こそ、魔獣になってまでも生きようとした力…。我が息子への想いだったのだ…。」 ・「全くだ…、そんなにまで愛した息子が、(自身と同じく)魔獣になってしまってはな!」 ・「理性を捨て、憎しみで生きるモノは、魔獣と呼ばれる!」 ・「お前は長い間憎しみの中にいた…。ナイトメアにとっては(お前を魔獣に変えるのに)絶好の条件。」 ・「(ナックルジョーが魔獣であることを)カービィが証明する。」 ・「カービィは生まれながらの(星の)戦士。知らずして、あらゆる魔獣に対処する技を持っている。カービィと戦えば、お前の真の姿が明らかになるだろう。」 ・「あれがファイターカービィ。」 ・「ニードルカービィだ。これでジョーは、己を知る…。」 ・「カービィは鏡だ!コピーしたその姿こそ、お前の姿!踏みとどまれ!」 ・「分かっているよ、ナックルジョー(お前は魔獣じゃない)。」 ・「カービィ…(ナックルジョーと)また会うことになるかもしれんぞ。」
20話 ・「南の国に、雪とはな…。」 ・「焦るなフーム。いずれ分かる。無論、全て自然現象のハズはない…。」 ・「カービィ!(アイスドラゴン)本体ではなく、この結晶を吸いこめ!」 ・「やった、アイスカービィだ。」 ・「『アイスドラゴン』とはいえ生き物。カービィ!ヤツの体の中を凍らせろ!」
23話 ・「カービィ!ヒナ(ダイナベイビー)は陛下の部屋だ。」
24話 ・「だが、忘れてはならぬ。キュリオの店に侵入者があったのは事実…。」 ・「忍者たちは、れっきとした銀河戦士団の一員だった…。神出鬼没の戦いで、その強さ故、敵から大いに恐れられた。」 ・「うん、だが…。闇の帝王ナイトメアに寝返ったモノも…。(そいつがププビレッジに来た)ならば、タダでは済むまい…。」 ・「手裏剣を吸いこんだ、ニンジャカービィか…。」 ・「(ヤミカゲを投げ落とすカービィを見て)『いづなおとし』…。」 ・「ヤミカゲ…恐ろしいヤツ…。カービィ…今日は勝てたが、これから先、もっともっと強くならなくてはな…(※彼と戦う機会は二度とありません)。」
25話 ・「前方からの攻撃をガードする『パラソルシールド』!」 ・「『パラソルスイング』だ!回転させ、はじけたしぶきで敵を倒す。」 ・「『だいどうげいつかみ』だ!そのまま『だいどうげい投げ』に入るぞ!」
26話 ・「(メタナイトの援護に入るソドブレに対して)いや、ソード、ブレイド!(眼を緑色に変えて)何があってもカービィを守れ、良いな?」 ・「久しぶりだな…チリドック。お前の相手は…この私だ!」 ・「カービィを…なんとしても…カービィを守るのだ…頼んだ…ぞ…。(チリドックのツメの呪いで意識不明)」 ・「何か私に用か…(回想内のセリフ)。」 ・「悪いが、後にしてくれ!私は今、恐ろしい敵に追われている。」 ・「本当だ!敵はすぐ近くに迫っているのだ!」 ・「今だ、逃げろ!(チリドックに立ち向かう)」 ・「それほどまでに…私の門弟になりたいのか(回想内のセリフ)。」 ・「私は…命を粗末にしたくないのだ。次の世代の戦士を…正義を引き継ぐものを探しているから…。」
28話 ・「植物を枯らす雨…酸性雨だ。あの煙から出る有害物質を含んだ雨だ。」 ・「愚か者たちは、痛い思いをしなければ理解できない…。」 ・「フーム…ファクトリーの目的は、便利グッズを作るためだけだろうか?」
29話 ・「だが、敵は名うての料理人。」 ・「(フームに「カービィが変身したのに勝てない」とツッコまれて)そういうこともある。」 ・「いや、あれはただ(カレーが)辛すぎて苦しんでいるだけだ。」
30話 ・「それは親(ガルボ)だ!カービィの育てた赤ん坊と、全く同じ姿の魔獣『ガルボ』」 ・「これもナイトメアの企み…子育てに愛情を注いだカービィは、同じ姿の親を攻撃できない。そうすりこまれたんだ。」
31話 ・「これは陛下の罠だ!ならば、(分かっていながら)何故カービィをここに!?」 ・「(監視カメラを停止させたから)その心配は無用だ(彼がカービィを助けるためにデデデを裏切ったのは、今に始まったことではないので問題ないが)。」 ・「安心するのは早い。陛下は必ず魔獣を繰り出してくる。一刻も早く、村の皆を避難させろ。急げフーム!ソード、ブレイド!存分にな。」 ・「フーム、これは罠だ!ヤツ(カスタマ)はホーリーナイトメア社のモノ…。そしてこのステージは、陛下の魔獣デリバリーシステムの転送台に違いない(デリバリーシステム自体はフーム達も12話で見ているため、未視聴者への補足目的だと思われる)。」 ・「カービィがあそこに立てば、即座にナイトメアの元に転送される。」 ・「私は…彼の全てを知っているワケではない(自分も知らないマイクカービィを見て)。確か…アレはマイクカービィだが…。」 ・「これぞ必殺技だ。敵味方の区別なく、全てを破壊するマイクカービィ!」
33話 ・「フーム!(あのUFOが犯人だったとは)意外だったな…。」 ・「しかし…これで全てが片づいた訳ではない…。見ろ…また(UFOが)やって来たぞ…。」
35話 ・「いかにも…陛下の考えそうなことだ。それは星の戦士のゆりかご…そして自動的に魔獣を求めて飛ぶ、宇宙艇でもあった…。」 ・「良い方法がある…。今一度…この宇宙艇に命��吹き込むために、我々はこれを分解し、エンジンを調べ改造する。そしてカービィは、これで陛下が開催するグランプリレースに出場するのだ。」 ・「このエンジンは、宇宙に満ちるエーテルを原料に作動する。宇宙を飛ぶことはもちろん…地上をも走れるはず…。レースができれば、再び飛ぶことが可能…。しかも、レースで操縦技術を覚えられる。」 ・「逃げていては、道は開けない!」 ・「(宇宙艇を修理するソドブレに対して)慎重にな…。カービィ…出来上がるとこうなる。そういうことだ…乗れ。」 ・「カービィ、目の前のレバーが分かるか?それはお前の足で動かせるようになっている。右に曲がるときは右に、左へ曲がるときは左に、基本はそれだけだ。スピードを上げるにはさらに前へ倒す!無限のエーテル駆動エンジンだが、オーバーヒートをすることもあるぞ。」 ・「カービィがどこまでやれるか…それを見よう。」 ・「フッ…私もレースを楽しみたい。」
36話 ・「(落石にぶつかりそうなカービィに対して)止まるな!スピードを上げろ!」 ・「(デデデに逆らうなと言われて)分かりました…。」 ・「(トンネルでカービィに抜かされて)やるな…カービィ。」 ・「(カービィ)僅かな間に(操縦の)腕を上げたな…。」 ・「(ソドブレに対して)追い詰められなければ…カービィは自分の力に目覚めない。」 ・「ついに乗りこなしたな…全ては…星の戦士のための試練だ…。」 ・「さぁ、ゲームを楽しもう!」 ・「カービィー!(デデデカーから発射される銃弾からカービィを庇って廃車になる)」 ・「カービィ…宇宙艇を操れる証…いわば免許証だ。」
37話 ・「どうかしたのか…そなたが守らなければ…カービィも終わりだな。ペンは剣よりも強し…(恐らく、「新聞を書いて愚かな人民共に真実を教えてやれ」という意味であるが、相手に理解がなかったら「ペンを剣の代わりに使って戦う」のだと勘違いしそうなアドバイスである)」
38話 ・「魔獣『ホウキング』だ。」 ・「これは珍しい…クリーンカービィ。」 ・「珍しい技だな…だが、敵を侮ると怖いぞ!」
39話 ・「昨夜、陛下が魔獣を呼び出したようなのだが、変わりは?(魔獣の被害がない)ならば良いが…。」 ・「(エスカルゴンに対して)どうされたのかな?大変お困りの様子だが?エスカルゴン殿、失礼!フーム、こちらへ…(フームと内緒話をする)。」 ・「フームは、あの老人を知っているのか?(エスカルゴンが高齢だと分かるセリフ)うーむ…旅人にしては、妙に馴れ馴れしいな。記憶をなくしてさまよっているうちに、ププビレッジに来てしまったか…。そうと分かれば、保護してやらねば…。」 ・「なにぃ?昨日の夜、ホタルのような光が、あの部屋に?(誰の部屋だったか)思い出せん…。もしかすると…その正体は…忘れ魔獣『ボウキャック』かもしれない!」 ・「こいつに憑りつかれたモノは、周りのモノに完全に忘れ去られてしまう…。」 ・「エスカルゴン殿…昨夜、変わったことはなかったでしょうか?やはりそうか…(ボウキャックだと確信する)。となれば…一刻も早く、魔獣を体内から取り出さなければ…!。ボウキャック…そいつに憑りつかれると…人々に永久に忘れ去られてしまう。(魔獣を体内から追い出すには)それには勇気が要ります…。(眼を緑色に変えて)そなたの身体に苦痛を与えないと、ボウキャックは出てゆかない。」 ・「ふーむ…ダメか…。エスカルゴン殿、パワーアップする、我慢できますか?では…(拷問装置のボタンを押しまくる)。もっともっと痛めつけなくては…魔獣は出てゆかない。第3ラウンド(殻を持って空中高速回転)。」 ・「エスカルゴン殿!(ボウキャックが体内から出たことで思い出す)」 ・「(ボウキャックが)誰かに憑りついたら、厄介なことになる!」 ・「その光が魔獣だ!危険だ、隠れろ!」 ・「不思議な形をしている…(ボウキャックに憑りつかれたカービィを見て)。」
40話 ・「とにかく…ここにいては危ない!」 ・「(眼を緑色に変えて)この騒動の源は…(何言ってるか分からない)。」 ・「どういうつもりだ!ナックルジョー!この星が滅んでも良いのか!待て!」 ・「ジョーは城に戻ったらしい、急ごう!」 ・「最強魔獣『マッシャー』…?」 ・「この相手では…流石に(カービィも)ツラい!」 ・「フッ…敵を欺くには、まずは味方からか…。」 ・「(眼を青色に変えて)成長したな…2人とも。」 ・「魔獣を倒すために生きる…。父と同じ道を選んだのだな…。」
41話 ・「カービィ!氷ではなく、火を吸いこめ!(持っていた松明をカービィに投げる)」 ・「行け!どんなに冷たい氷も、熱には弱い!」
42話 ・「ネズミは未来を察知する能力がある。船が沈む前…ネズミは逃げ出す。」 ・「フーム、何をしている…。私に手伝えることは?さて…どうすれば?大砲で(ゲラスを破壊)?(眼を光らせて)よし、やろう。」 ・「あの一撃で、(ゲラスの)軌道が僅かにズレたんだ!」
43話 ・「あぁ、だが今回は見守るだけにしよう。」
45話 ・「(ブンに対して)待て!何を驚いている。」 ・「どうした?オバケ屋敷?だが、そんなものは、ここに…。陛下の知らぬ間にデリバリーシステムが作動した形跡があった。その屋敷に案内してくれ!」
46話 ・「ブン、どいてみろ。私の剣でも歯が立たぬとは…ナイトメアめ…(目が赤くなる)。それ以外…考えられない。」 ・「それは罠だ!」 ・「ガボンはスカだ!吸いこんでも無駄だ!(何気にスカの概念がアニメにもあることが分かるセリフ)」 ・「カービィ!これだ!(松明を投げる)」
47話 ・「エスカルゴン殿!ヘソクリはご無事ですか?(目撃者なら何とかしろよ…)」 ・「(ヘソクリを盗んだのが)ワドルディでないことは、確かです。」
49話 ・「ぶっつけ本番でアフレコとは…正気の沙汰でない。」 ・「やった!あれぞファイアデッデッデ!しまらないな…これでは…。」
50話 ・「デデデ銀行に預金したのか?もしや…その人形を枕元に置いていないか?」 ・「何!?(陛下と)シンクロする人形!?」
0 notes
Text
タイトルを見た瞬間に「あ、この映画は…」ってなる作品あるじゃないですか。いや、勿論タイトルだけで決めつけるのは良くないしそうやって切り捨てていく中に良作が埋もれている可能性もあるし。
なんでそんな話をしたのかというと、先日「地球侵略:ロサンゼルス決戦」といういかにもなタイトルの映画を観たからなのだけども。あまりにも観たいものがなくて、半ばヤケクソで選んだら案外面白かったという。お話としては地球侵略にきたエイリアンと米��海兵隊の一小隊が戦うというアメリカがたまーに作る海兵隊万歳映画なのだけれど、主人公が渋くて無口でかっこよかったり、その主人公の過去によって小隊内に微妙な軋轢が発生してそれがドラマになったり、エイリアンやエイリアンの使う兵器のデザインがかっこよかったり押さえるべきところをきっちり押さえてたのがとても良かった。あと主人公と部下たちの軋轢を描きながらもそれによってグダらないからテンポが非常に良いのも◯
しかしタイトル見て予告も良さそうだと思って観た「デンジャー・ゾーン」はちょっと…な映画だった。ロボット兵が導入された近未来の戦場に命令違反を犯したドローン操縦士の主人公と謎多きリオ大尉が協力して核兵器を探しに行くというのが大体のあらまし。主人公はだいぶ独善的な性格でなんで兵士になれたんだ…?と疑問に思うところはあるけれど、そういったところがリオ大尉と行動を共にする中で少しずつ改善されていくのはまあ良かった。しかし後半に入りリオ大尉が独断で行動するようになってからシナリオに粗が目立ち始め、全体的に説教臭くなり、登場人物の誰に対しても感情移入が全く出来なくなってしまった。特にリオ大尉の秘密が見た目とちょっとした要素しか絡まないし、最後の行動ともちょっと矛盾があったりしてその設定必要だったのかなぁ…と首を傾げてしまう。あと個人的に一番嫌だったのが、早く決断しなきゃいけないシーンで無闇矢鱈に主人公が逡巡して結果的にはためらってもためらわなくても同じ結末になるという無意味極まりない展開で、この手の演出は割と色々な映画に使われるけど本当やめてほしい。
こうして2つの映画を並べてみるとタイトルで映画の面白さはわからないということが良くわかるな…当たり前のことだけれど。
2 notes
·
View notes
Quote
二人の自衛官の死とマスコミ: あの時何があったのか? 本当におかしなことに、そして悲しいことに、日本では国民の生命と財産を命をかけて守って下さる自衛隊を蔑む風潮がある。 そして、その風潮を作る旗手のマスコミによって我々は支配されている。 自衛隊という名ではあれど、軍事技術をとっても、隊員の練度、民度をとっても世界最高水準の「軍隊」であることは間違いない。 軍隊というものはどの国においても最高の敬意を払われる。 アメリカでは退役軍人の日もあり、その1週間くらい前から町中に大きな星条旗がはためき始める。 何かパレードがあれば必ず退役軍人が参加し、その方達が自分の前を通る時は、それまで持参してきた簡易チェアにどっかりと座ってパレードを見ていた人達も自然に立ち上がり割れんばかりの拍手を送る。 そういう姿を見ると私は悲しくなる。 日本を守るために、そこに住む家族を守るために、自分の命はもう無いものとして地獄のような大東亜戦争を戦い抜き、何とか生きて帰って来た軍人さんの中で、この様に日の目を見ることができた方々はどれくらいのだいらっしゃたのだろうかと。。。 今でも元気に生活される退役軍人の方もおられるが、この方々が最大の敬意を持ってテレビに出演されているのを私は見たことがない。 自然災害が多い日本列島に住む日本人は、平成時代に改めてその脅威を幾度も体験し、その度に自衛隊のありがたみを痛感した。 自然災害が起こると、真っ先に大きな車で道をふさいだり、ヘリコプターを飛ばすことで、被災者の迷惑になったり、足手まといになるようなことしかしないメディアとは真反対に、日夜、寝る暇、食べる暇もなく被災者の救済にあたった自衛官達の勇姿に感動した人々も多かったと思う。 実際に救助してもらった人々は、彼らの真摯な態度にとにかくありがたい気持ちでいっぱいだった。自衛隊に感謝するたくさんのエピソードを今でも見ることができる。 自衛官が真摯な気持ちで対応したのは生存者だけでない。 海に打ち上げられたり、家屋の下で息を引き取った死者にも深々と頭を下げ、手を合わして丁重に喪に服すお手伝いをして下さった。 自衛隊にも帰りたい家がいる。家族がある。 しかしそんな個人的感情を抑えて、自分の家族の下に帰る時間も取れずに、ひたすら寒い、臭い、汚い、辛い、悲しい救助にあたり続けてくれた。こんなことが出来る団体が自衛隊以外にいるだろうか。 それなのに、滅私奉公に日夜、励んでくださる自衛隊を左翼活動家は「人殺し集団」だと罵倒する。 マスコミも自衛官が練習中に事故を起こすと鬼の首を取ったように罵倒し、非難する。 そのようなニュースを見る度にただただ怒りがこみ上げる。 彼らの活動に対して、失礼な事を言ったり、書いたりしている人には 「自分に何があっても自衛隊のお世話になるなよ!」 と言いたくなる。 しかしこのような人に限って自分がピンチになると列の一番前を目指して一目散に走るのだろう。 自衛隊の事故と言えば、今から20年前にある高校の近くの川岸に自衛隊機が堕ちた事故があった。 二人の自衛隊はその事故で亡くなった。 幸いにも川岸に墜落したのでその周辺に密集する家屋や学校には被害が及ばず誰も死傷することはなかった。 その時の事故を非難するマスコミの報道は酷いものだったが、その事故の真相を知っている一人の校長が言葉を残していた。マスコミが一切語らなかった衝撃の事件の裏側だ。 その校長先生の手記を紹介したい。 静かな気持ちで読んでみて欲しい。 『出典:藤棚 狭山ヶ丘高等学校 学校通信 1999/12/1』 人間を矮小化してはならぬ 小川義男 校長 先日、狭山市の柏原地区に自衛隊の技習用ジェット機が墜落しました。たまたま私は、寺田先生と共に、あの近くを走っていましたので、立ち寄ることとしました。 すでに付近は閉鎖されていて、近くまで行くことはできませんでしたが、それほど遠くないあたりに、白煙の立ち上るのが見えました。 見上けると、どのような状態であったものか、高圧線がかなり広範囲にわたって切断されています。高圧線は、あの太くて丈夫な電線ですから、切れるときはぶつんと切れそうなものですが、多数の細い線の集まりからできているらしく、ぼさぼさに切れています。 何カ所にもわたって、長くぼさぼさになった高圧線が鉄塔からぶら下がっている様は、まさに鬼気迫るものがありました。 聞くと、操縦していた二人は助からなかったそうです。二佐と三佐と言いますから、相当地��の高いパイロットだと言えます。ニ人とも脱出を試みたのですが、高度が足りなく、パラシュート半開きの状態で地面に激突し命を失った模様です。 以前、現在防衛大学の学生である本校の卒業生が、防大合格後航空コースを選ぶというのを聞いて、私がとめたことがあります。「あんな危ないものに乗るな」と。彼の答えはこうでした。 「先生、戦闘機は旅客機より安全なのです。万一の場合脱出装置が付いておリ、座席ごと空中に打ち出されるのですから」と。 その安全な戦闘機に乗りながら、この二人の高級将校は、何故、死ななくてはならなかったのでしょうか。それは、彼らが十分な高度での脱出を、自ら選ばなかったからです。 おそらく、もう百メートル上空で脱出装置を作動させていれば、彼らは確実に自らの命を救うことができたでしょう。47歳と48歳と言いますから、家族に取りかけがえなく尊い父親であったでしょう。それなのに、何故、彼らはあえて死をえらんだのでしょうか。 実は、あの墜落現場である入間川の河川敷きは、その近くに家屋や学校が密集している場所なのです。柏原の高級住宅地は、手を伸ばせは届くような近距離ですし、柏原小、中学校、西武文理高等学校もすくそばです。 百メートル上空で脱出すれば、彼らは確実に助かったでしょうが、その場合残された機体が民家や学校に激突する危険がありました。彼らは、助からないことを覚悟した上で、高圧線にぶつかるような超低空で河川敷に接近しました。そうして、他人に被害が及ばないことが確実になった段階で、万一の可能去性に賭けて脱出装置を作動させたのです。 死の瞬間、彼らの脳裏をよぎったものは、家族の顔でしょうか。それとも民家や学校を巻き添えにせずに済んだという安堵感でしょうか。 他人の命と自分の命の二者択一を迫られたとき、迷わず他人を選ふ、この犠性的精神の何と崇高なことでしょう。 皆さんはどうですか。このような英雄的死を選ぶことができますか。おそらく皆さんも同じコ一スを選ぶと思います。私も必ずそうするでしょう。 実は、人間は、神の手によって、そのように作られているのです。 人間はすべてエゴイストであるというふうに、人間を矮小化(ワイショウ)、つまり実存以上に小さく、卑しいものに貶(オトシメ)めようとする文化が今日専ら(モッパラ)です。しかし、そうではありません。人間は本来、気高く偉大なものなのです。 火災の際の消防士の動きを見てご覧なさい。逃げ遅れている人があると知れば、彼らは自らの危険を忘れて猛火の中に飛び込んでいくではありませんか。母は我が子のために、父は家族のために命を投げ出して戦います。これが人間の本当の姿なのです。その愛の対象を、家族から友人へ、友人から国家へと拡大していった人を我々は英雄と呼ぶのです。 あのジェット機は、西武文理高等学技の上を飛んで河川敷に飛び込んでいったと、佐藤校長はパイロットの犠牲的精神に感動しつつ語っておられました。 しかし、新聞は、この将校たちの崇高な精神に対しで、一言半句(イチゴンハンク)のほめ言葉をも発しておりません。彼らは、たたもう自衛隊が、「また、事故を起こした」と騒ぎ立てるばかりなのです。 防衛庁長官の言動も我慢がなりません。彼は、事故を陳謝することのみに終始していました。その言葉には、死者に対するいたわりの心が少しもありません。 防衛庁の責任者が陳謝することは、それはもう当然です。国民に対してばかりか、大切な隊員の命をも失ったのですから。 しかし、陳謝の折りに、大臣はせめて一言、「以上の通り大変申し訳ないが、隊員が、国民の生命、財産を守るため、自らの命を犠牲にしたことは分かってやって頂きたい。自衛隊に反発を抱かれる方もあるかも知れないが、私に取り彼らは可愛い部下なので、このことを付け加えさせてもらいたい。」くらいのことが言えなかったのでしょうか。 隊員は命を捨てて国民を守っているのに、自らの政治生命ばかり大切にする最近の政治家の精神的貧しさが、ここには集中的に表れています。 まことに残念なことであると思います。このような政治家、マスメディアが、人間の矮小化をさらに加速し、英雄なき国家、エゴイストのひしめく国家を作り出しているのです。 人は、他人のために尽くすときに最大の生き甲斐を感ずる生き物です。他人のために生きることは、各人にとり、自己実現にほかならないのです。 国家や社会に取り、有用な人物になるために皆さんは学んでいます。そのような人材を育てたいと思うからこそ、私も全力を尽くしているのです。 受験勉強で、精神的に参ることもあるでしょうが、これは自分のためではなく、公(オオヤケ)のためである、そう思ったとき、また新しいエネルギーが湧いてくるのではないでしょうか。 受験勉強に燃える三年生に、連帯の握手を! 私はこの方の文章を涙なくして読むことが出来ない。本当に人間の本質を直球で語っており、今の日本が直面する大きな闇を的確に指しておられる。 そしてこのような崇高な思いで自らの命と人生を二の次にされたお二人の自衛官に心から哀悼の意を捧げたい。 普段からこのような思いと覚悟で訓練を重ねられている自衛官の皆さまには、心から感謝の気持ちを毎日送りたいと改めて思った。 自衛隊の皆さんにおかれては、マスコミが何を言おうが、心ない人が何を思おうが気にしないで欲しいと願う。 大多数の日本人はあなた方に心から感謝しているし、深い敬意を払っている。 本当にありがとうございます。
https://yamatogokorous.com/jieikantomedia/
19 notes
·
View notes