#白いジャケット週間
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7/15(月)
トヨタカレンダーだし夏休み前だし変な時間だし大丈夫だろうとたかを括ってショッピングセンターへ行って白目剥いた。永遠に立駐に停められず、諦めて雨の中屋上の駐車場へ停める。色々と買いたいものがあったのにとにかくどこを見ても人人人で気持ち悪くなって何も買わずにそそくさと後にした。私は人混みと暑さと乗り換えが大嫌い。帰りもまるでバリウムを飲んだあとみたいにアクロバティックに迂回させられまくり、あまりの疲れで夜ご飯前に寝た。もう二度と土日祝の昼下がりのショッピングセンターへは行かないと誓った。
7/16(火)
仕事を定時で終えて、図書館に寄ったあとネイルサロンへ行く。絶対に仕事的にアウトだろうというデザインにしちゃったけどデートだし許して。帰る頃には雨がざんざかふって、目に見えるような湿度を感じながら帰った。
7/19(金)
あづみにモロッコ料理が美味しいと聞いたから一緒にいかないかと誘われ、仕事終わりに待ち合わせる。こういった突然の不思議なお誘いが大好きだし、あづみも礼は急でも何でも誘ったら来てくれるところが好きと言ってくれたのでほんとに私達ってサイコ〜という気分。あづみへのプレゼントが入った紙袋の紐が家から100mぐらい歩いたところで抜けて、慌ててコンビニで小さなセロテープを買う。割れ物が入っていたので、見た目が悪くなる事を諦め何重にもテープで止めるも歩く度に抜ける。普通さあ重たいもの入れる時袋二重にしない?とか毒づきながら、目的地へ。夜でも暑い。あづみは部屋着のようなレモン柄のショートパンツを履いていた。
モロッコ料理は想像以上においしかった。途中でベリーダンスのショーがあって、お姉さんに誘われたので一緒に踊ったらベリーダンサーにならないかとスカウトされた。人生初めてのスカウトである。茉弥と3人で夏に島へ行こうと話していたのに、言い出しっぺのあづみが島は暑いから嫌だと駄々をこねる。ああだこうだいいながら、結局阿智村にでも行こうと話はまとまった。プロポーズの定番、阿智村。
私は普段10時半には寝ているので10時をすぎた頃から帰りたいな〜と思っていたのだけれど、ダラダラ閉店までいた。お家に帰ってすぐに眠りにつく。
7/20(土)
朝一で脱毛に行ったあと、パルコのピーチジョンへ向かう。元下着屋のあづみと今いちばんきてるブランドはサロンバイピーチジョンではないかという話になったのだ。でもピーチジョンってつけ心地があんまりのイメージだったので、私が試してくるから!となった。結論、良かったけど絶対試着して買うべきのブランドという感じ。後は好きなお花屋さんでお花だけ買って帰ろうと思ってたのに、あらこんなところにインティミッシミできてたのね、とふらっと入ってしまったのが運の尽き。何度も3点買ったら1点無料と言われても2点しか買わず、花屋さんへ。昔は興味がなかった向日葵も品種が増えて可愛くて数本いただく。数日後に松崎に会う予定があったので、南国でトロピカルで派手な感じでボリューム少なめの花束作ってくださいと予約してようやく帰る。
ピーチジョンで下着を買ったのは初めてなのに、いきなり1番上のプラチナ会員になっていて打ちひしがれた。使った金額で会員ランク決まるやつ、あれってああこんなにお金使ったんだ……って気持ちになりません?
あと土曜の栄はショッピングモールより全然人がいなくて快適だった。人口密度って大事。
7/21(日)
午後から仕事だったことをすっかり忘れて朝一でマツエクに行く。私は朝に滅法強い。ついでに読み終わった本を返しに図書館へ行き、数冊また借りる。最近は林真理子のエッセイを熱心に読んでいるのだけれど、図書館で借りてごめんなさい……という気持ちになってくる。
日曜だしダラダラ仕事しよ〜と修理したてのダイアナの真っ赤なパンプスを履いて行く。先生から日曜の仕事ごめんねとご好意でいただいた焼き菓子に全く手をつけられていない。最近甘いものがとんとダメになった。
7/23(火)
有休を取ってオープンと同時に県美へ行く。アブソリュート・チェアーズ。かなり皮肉めいた作品が多くて(そもそも現代美術のなかの椅子なるものとタイトルがついているぐらいなので)負のパワーを纏った造形って美しいけど精神力ゴリゴリ持ってかれるなあと思った。ちゃっかりミュージアムショップで椅子を作る時の廃材でつくったタイルと愛知芸術文化劇場限定の近沢レースのハンカチを買う。
その後ベイクルーズストアへ。最近は栄に行ってばかりだ。ゲートタワーができてからずうっと長らく服を買う時は名駅一筋だったのに。
早々にスローブでジャケットを取り置きしてもらい、ボトムスを何点か試す。これからの時期絶対履かないと思いながらも履いたデニムがすごく形が��麗でうっとりする。ほんとは週末に島に行くから自転車に乗れる楽なパンツが欲しかったのに。私は式典用のパンツしか持っていない。
レリュームに大好きなお姉さんがいるので、地下1階に降りるとちょうど休憩に行かれたとのこと。戻りが13時と聞いて、うーんと唸る。お仕事の休憩中とかですか?と聞かれたので、お花を取りに行かなきゃ行けなくて……と正直に答える。先にお花を取りに行こうかなあ、どうしようかなあとまた1階に上がりルタロンで靴を試着していたらレリュームのお姉さんが休憩を切り上げて帰ってきてくれた。申し訳ない。
散々わがままを言ってえらんでもらった服が可愛すぎてボトムを買いに来たはずなのに結局全身買ってしまった。本当にちょろい。
急いでお花を取りに行ったあと、スローブで取り置きしていたジャケットと試着したデニムも結局買う。爆買い人生。
この世で1番どうしようもない女だと思っていた松崎はかなり丸くなっていて、彼女も色々あったんだなあとしみじみ感じる。
5時だから電車混む前に帰るとさっさと切り上げたら嵐のような女だと言われた。この世で1番どうしようもない女だと思っていた彼女に。ウケる、だから人生やめられないよな。
7/24(水)
仕事終わりに実家に寄ったら痩せたというかやつれた、と母親に言われショックを受ける。やっぱりほうれい線気になるよね?!と頬を摩っていたら土用だからと鰻をもらう。ラッキー。父親に何も言わずに父の好物の南部せんべいをもらった。また食べられないお菓子が増えた。甘いものはいいんだってば、とは言えず。帰り道に即エリクシールのレチノールクリームを買う。お肌ピシピシにしておかないとお盆に会う親戚に嫌味のひとつやふたつ言われるだろう。
太っても痩せても私を揶揄する人達。ダルい。お前らの適正体重いってみろ、何キロになれば文句言わないんだ?62kg?52kg?42kg?32kg?という気分。
7/25(木)
有休をとって最近辞められた派遣さんとランチへ行く。1月からずっと走り続けてきたので絶賛閑散期である。
パン食べ放題のお店で、平日だけどよく混んでいた。夏休みだからだろうか。
妊婦さんなので早々に別れて、家で本を読んだりお昼寝をする。サイコーに気持ち良い。
7/26(金)
明日は3時半起きなので早く寝たいのだけど、19-21時で頼んだ宅配がまだ届かない。宅配を待ってる間にTumblrを書き終えてしまった。
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三連休、二日目。
天気良いけどまだダウン要るくらい寒い。早くジャケットとスカートでお出掛けしたいよ~。
難波に行った。
初、1人串家物語 行った🤭
1人映画、焼き肉、居酒屋、旅、串家物語←new!笑
1人だとしても、行きたい場所には行くけど、
1人で行っても楽しめない場所には多分行かないだろうな。遊園地とかはね!笑
あともう1人旅も退屈だから行かないだろうな~。これからは何でも彼氏と共有したいからね!
今年は1人花見🌸も、しそうな予感。(笑)
平日昼間は彼氏は仕事で会えないから、じゃあ平日は1人で行くしかない(笑)
それほど桜は好き😊
彼氏と花見するときはね~、お互いの国のご飯を作ろうって予定してるんだ🤭
日本で花見と言えば……なんだ?おにぎり?サンドイッチ?唐揚げと、卵焼きかな?
彼はきっと手作りの김밥も作ってくれるだろう🤭楽しみだ。
美容院で、二ヶ月以上ぶりにカットした。伸ばしてるとは言え、毛量が多くて扱い辛かったから、切ってすっきり!明日のヘアセットが楽しみだ。
お買い物した。+GUで半袖Vネック二枚買った。
人生初のスクラブ。デビュー(笑) 今日から週一でやる。
美白歯みがき粉と、尿素クリームも。
美意識をあげていくぞ。
今日も、そんなことでたくさん食べたけど、
ジョギング40分してきた🏃♀️✨
明日はようやく彼氏と会えるよ~楽しみ~。早くハグしたい………。
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Slices and Chops feat.夏色花梨 の いろんな話
僕の美少女的概念である出前changのテーマ、「Slices and Chops」をFRENZ2023一日目夜の部に上映させていただきました。
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この文章は作品の解説というよりも、本作がどういう経緯で立案されたか、出前changがなぜここまで自身のアイコンとして成立できたのかというお話かもしれません。
結構長くなったので時間ある時にどうぞ。
0:実は2019年からこの話は始まっている
遡ると2019年からになるのですがKlavistr(以下くらびと呼びます)から「一緒にFRENZに出たい」という申し出があり、個人的にもお世話になっている���達でもあるので快諾しました。
…………………
「…僕とくらびの得意としているジャンル、全然違うくない…?」
僕はどちらかというと展開の多く激しい「音楽ゲームらしい」曲に映像をつけるのが得意で、くらびは「J-POPの文脈を持った音楽」が得意なので、
そのまま無策で通すとどちらかにどちらかの妥協を押し付ける形にならざるを得なくなります。
ひとまずはその解決策の一端として過去にReviXyとかで制作実績もあり交流もある「ikaruga_nexとの合作」を提案をして生まれたのがFRENZ2022出展のArgo↑↓sでした。
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立案から実現までの間にコロナ禍入っちゃったから3年と随分時間が経っちゃいましたね…
これはこれでなんか新たな方向性が見られて面白くはありましたけど、くらび本人からやはり改めて自分とサシで殺しあいたいとの申し出により、FRENZ2023はサシでやりあうこととなりました。
FRENZに出すとなればお互いに納得のいく作品を出したいところではありますし、「僕の方向性にくらびを寄せる」でも「くらびの方向性に僕が寄せる」でもない、お互いに得意な戦場を並走できるコンセプトが必要とされていました。
そしてそのコンセプトはこのブランクがあった3年間の間に成熟したコンテンツによりもたらされることとなります。
1、VTuber文化ありがとう
バーチャルユーチューバー(VTuber)文化がこの三年間で大きく成熟したことが本作のコンセプトの立案へと繋がりました。
VTuberがインターネット上での文化の一つとしてしっかり地に足がついたことで、個々のVTuberが自身を表すテーマ曲を発表するという事例も珍しくなくなりました。
多少芸能人的な側面はあるものの、現象としては「美少女アバターを持つ一個人がキャラソンを持つことが許され始めた」時流が生まれていると見��ことができます。
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ex.ぺこらんだむぶれいん!(MV:えいりな刃物)
シンボルをカオスにあしらい続けつつもスタイリッシュさを維持している方向性は特に本作に影響を与えました。
それはそれとして一般インターネット映像屋たる僕の概念がキャラソン持とうとするのは明らかに頭おかしいのでは?というお話ではあるのですが、ここはちょっと自分自身に不思議な条件が揃っていて発車できるだろうなという目算がありました。
1-2、出前changが浸透してた
2019からの三年間、僕は「自分が関わらせてもらった音屋集めて同人CD作りてえ!!」という気持ちで同人CDをM3の度に企画して頒布してました。
最初に出したCDがそれこそ「今までBGA作ってきた人の新曲を集めて形にしたい」というコンセプトの「SPIN」で、
ジャケットイラストを描いてもらうにあたって自身の過去作を一通り描いてもらおうと思ってたのですが、
「自分自身を表す存在が絵の中に無いと絵的に締まらないのでは…?」
SPINジャケットのラフ。真ん中にマジで誰か分からん子がいる
直近にうえいずさんの「フォロワーJK化」的なハッシュタグに軽���気持ちで描いてもらっていたキャラデザがめちゃくちゃ良かったので急遽許可を取りに行って使わせてもらうことになりました。
改めて正式に描いてもらった出前changキャラデザ。原色を多用しつつもグレーの上着で派手になりすぎないようにしている優秀なバランス感
その後、彼女は「EXTRA TU-R-NE」「SPIN2」のジャケットに起用して自分の美少女的概念として描いてもらう道を歩むことになります。
SPINとSPIN2のジャケット。自分の概念としてすっかり定着。
めくじろさんによる高い画力と構成力による画面の華やかさも手伝って非常に素晴らしいジャケットに仕上がっています。
そしてこの擦りが届いたのか、ファンアートタグの #でま絵 でもちょくちょくFAとして出前changが描かれたりし始め、自分自身の概念として認識されてると言ってもよい状況となっておりました。
出前changを描いてもらうことを条件の一つにしたジャケット公募を行った「rmXcape」も多数応募があり、出前changのカードスリーブやプレイマットも出すとしっかり売れてくれる等、少なくとも自分の同人活動の上で出前changの存在は確たるものとなっていった実感がありました。
公募合格者のずっと好きさんによるrmXcapeのジャケット。破壊と融和と幻想の入り混じった完成度が非常に高い構図に唸らされました。
1-3、動画作品のシンボル化
これによって自分の美少女的概念出前changが広まるとともに、「SPIN」「SPIN2」を通して自分の作品のシンボル化も行われており、それの集大成がプレイマットに集約されました。
めくじろさんによる出前changプレイマット。女の子を軸に過去作の要素も多数盛り込んでもらいました。
端的に「この作品と言えばコレ」と言えるようになったことで簡潔な情報で過去作を提示できるようになり、ある意味ミーム的なキャラ付けとして自身の制作物を扱えるようになったのもかなり自分の活動を振り回すうえで便利になった感覚がありました。
出前changの概念としての浸透、および制作物の端的なシンボル化により、自分自身をコンテンツとして取り扱っても伝わりやすい環境が強く整ってきていました。
2、テーマソングってJ-POPじゃん
テーマソングってJ-POPじゃん
じゃあ出前changのテーマを作ればくらびはJ-POPを打ち出せるし僕は女の子バラせるしwin-winじゃん
完璧な作戦だわ勝ったなガハハ
2-1、実際
いや実際くらびとも長い付き合いだから僕への解像度は高いはずだし彼は総合的な「正解」を叩き出すことに関しては比類ない実力を持っているのでやってくれると思ってたし実際やってくれました。
〆切一週間前で曲が完成したのは流石にちょっと焦ったけど(照)
でも人間頑張れば素材が揃ってるなら24時間稼働でコンポジット完了できるみたいです カスの成功体験
3、制作進行的なお話
くらびが結構作曲に難航しているということがあり、曲に頼らず自力でシーンを捻出する必要が出てたので自力で32シーンくらい考えて32シーンのアニメを作りました。
普段映像のインスピレーションを曲から引きずり出すタイプの制作してるので慣れない作業でこれはかなり時間がかかりました。
32シーンの根��は1シーン4秒くらい使うなら映像作品として強度が出るだろうという目算と2の5乗でちょっときれいな気持ちがあったからです
一次提出で出したシーンのラフたち。
ここから何個か没にして使用したのは28シーンくらいで普通に1分30秒くらいで素材を使い切って大変なことになりそうでした
編曲が最後に来るとなれば曲に合わせた雰囲気づくりが最終的に絵柄ではなくコンポジット依存になるので、モーショングラフィックス的なキャラデザよりも手書きのほうが後々ハマりやすいだろうなという目算もうまくいっててよかったです
結果的に曲にもモーショングラフィックス的制約にも縛られず、自分の脳内イメージがかなりそのまま出力されたのでなかなか今までになく不思議な仕上がりになりました
PARADiGM SHiFTの制作時に手描きでせこせこアニメを作るのを実験的にやってたのでそこで「意外とやれるな…」という感触を得たのも今回のコマアニメ主体の映像に踏み切れる転機だったかもしれません。
やっぱり誰に依頼されるでもない自主制作は自分の中に課してる制約を一段階解除させてくれますね。
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YOFUKASHi Sound Team - PARADiGM SHiFTのMV。超展開がテーマやし多少好き放題やっても許されるやろ…という甘えの元いろいろ作画をしました。
4、忘れられたくないよな、というお話
VTuberの真似事��たいなことしてみたい!という感じのお話に始終してる感じですけど、本質としては「自分のこと忘��てほしくないな」という動機です。
同人CD活動も含めてなんですけど、自分の生み出してきた作品を振り返ってまとめて人生をパッケージ化したいなという欲望がありまして、自分の人生を端的に説明できる物があると「生きて来たな」って感覚がするんですよね…
自分が死んでもパッケージを通して自分の人生を誰かに端的にでも振り返ってもらいたいな~という淡い終活でもあるかもしれません。
本作はこの流行り廃りの流速が早くなった現代インターネットで、それでもこんな好き放題やってる自分の存在を認識し続けていてくれる人への感謝状であり、存在証明です。
引き続きこんな感じで好き放題創作活動やっていきます、今後ともよろしくお願いします。
5、おまけ
本作品の企画中にFRENZ主催の前田地生さんがプロデュースした最強のMVがリリースされ、自分のやりたいこと全部やられて300回くらい心が粉々になってました
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許してくれ
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まだ感じていること
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三月。先週のこと。僕は裁断される。裁ちばさみの二枚の刃が、ざぶざぶと布の水面を泳ぐようにして僕は”裁断”された。
***
”さ い だ ん”。 縦ノリで踊る四文字。
もちろん、僕は裁断されたわけではない。裁断というのは、つまり比喩だ。比喩。それは現実を隠す、言葉のラッピング。
先週、僕がされたのは”判断”だった。 先週の金曜日、僕は、僕のした七万五千字からなる長編小説を、五人の文学徒から評価された。「これは良い」だとか、「これは悪い」だとか、判断されたのだ。 それは文藝賞とかではまったく違った。それは閉じられた”会”(サークル)での活動だった。ごく個人的に集まった六人が、枯れた財布をはたいてささやかな寄付をするみたいに、各々の意思の力をささげて作品を評価したのだった。 僕の作品は、そんな会に投稿された四作品、のうちの四作品目だった。僕の作品が舞台に立ったとき、すでに三作品は合評済みで、会の内にこもる潮力のようなものは、非常なポイントまで高まっていた。会という楕円の��はまだらな熱狂にさらされていた。あるところは盛り上がり、あるところにはへこみが見えるというふうに、そのころの会の空気は水底で眠っている蠣のように、でたらめな形に歪んでいた。 そんな折に、僕の長編は舞台に上がったのだった。人前で着るにはいくらか硬すぎるパンツに、大きすぎるジャケット。黒のかっこうに身を包み、つるりと乾いた白い肌をした不器用の僕の小説という青年が、すでに汗みずくになっていた彼らのまえに立ったのだった。青年はトムソン椅子を引く。息を改めてピアノのまえに座る。鍵盤に細い指を揃え、何度も何度も練習してきた例の曲の、最初の一音を始める。
そして、結果、僕は裁断された。みだらなまでに巨大な、裁ちばさみの二枚の刃は、うっとりと僕をのみこんだ。 会で僕の小説は判断された。僕の長編小説は解体され、火が通され、ずらりとテーブルクロスの上に並べられた。あらゆる部分にメスが入った。「良いところ」を良いとされ、「悪いところ」を悪いとされた。僕の魂を込めた長編は五人の文学マニアの手中でころげた。正しい評価が与えられんとしていた。 与えられた。
***
評価は必ずしも悪いわけではなかった。 もちろん、良いわけでもなかった。 つまり、僕の長編はおさまるべき場所におさまったのだった。コロコロところげていって、正しいくぼみ、ねむりにつくのに最適な穴ぐらにしっかりと入り込んだのだった。 でも、同時に、僕は裁断された。
やはり、裁断された。これまでも、そうだった。小説を評価されるとき、評価者が熱心であればあるほど、僕は深々と傷ついてきた。
先週の金曜日――三月八日。僕は裁断された。 心は戸惑い、湖面には波がおこった。僕の弱くてやわらかな部分が、浮き上がっては沈んだ。やがて、高い波にさらわれて、ずんと深く沈んだ。
一週間たったいま、僕はもう沈んではいない。僕は弱くて、やわらかい、空気をたっぷり含んだウールであったために、もう一度湖面に顔を出した。 しかし、心という生地には、いまくっきりと湖底の記憶が刻まれている。湖底で、いったい何が見えたか。湖底で、唯一確かだったのは何だったか。湖底で出会った蠣の殻から、感じ取ったあの感情は何か。
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いま、湖面をたゆたう生地には新しい波型の文様が浮かびあがっている。 三月の日差しは、そんな湖面をきらきらと舐めた。
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男性ホルモン注射にハマったFさん
大学院修了後、新卒から約10年間程勤めていた会社の営業部は何かと個性的な人(変な人とも言う)の巣窟だった。当時は、会社という所は、面白いネタを落としてくれるものだと思い込んでいたが、夫や友人、親兄弟から、こんなに面白い人の巣窟は私が勤めている会社だけだと言われたし、転職した今は、本当にその通りだったんだとつくづく思う。元々は私が所属していた部署から営業部に異動したFさんもユニークで変わった人だった。
Fさんはバツイチの独身で二人の子供と元奥さんがいた。何故か分からないが容姿に恵まれた人が非常に多い営業部の中で、Fさんはお世辞にもいい男と言えない容姿だった。こう言っては失礼だが、世の中の男性の美形指数から判断すると、中の下か、下の上ぐらいだった。だが、本人は自分を男前だと思っているようだった。本人は、海外のハイブランドのスーツをカッコよく着こなしているつもりだろうが、短い手足でスーツと身体のサイズが合っておらず、ズボンは引きずっているし、ジャケットからは指先しか出ていなかった。そのくせ、ウエストはキツそうでベルトの上にお肉がぷよぷよ乗っていた。
信じられない事だったが、Fさんの元奥様は女優の石田ゆり子さん似の美人で、娘さんも有村架純さん似の美人だった。ちなみにFさんの息子さんはFさんそっくりだった。
またFさんは女性と二人で飲みに行き、解散時刻が深夜11時を過ぎていたらホテルに誘わないと失礼だ、という変なポリシーを持っていた(ホテルに誘わないと失礼どころか、ホテルに誘ったらセクハラで訴えられる恐れがあるというリスクにどうして頭が回らないのだろうと、私はいつも疑問に思っていた)。
そんなかなり自意識過剰気味のFさんは、あるとき、自信満々に自分の容姿をうちの部署の新入社員に自慢していたが、その新入社員の子は竹を割ったようにハッキリとモノを言うタイプの人間だったので、「Fさん、あなたは普通、いや、普通よりダサいオッサンですよ。誰もあなたの事をカッコイイなんて思ってませんよ。みんな優しいからあなたに合わせてカッコイイって言ってあげてるだけです。あなたは背も低いし、脚も短いし、顔も痛いじゃないですか。そのくせ、目下の人間に態度がでかくて、偉そうな口を聞いて、話の9割は自慢話か自分より恵まれている人への妬み話じゃないですか。そんなんだから離婚されるんですよ」とFさんをメッタ刺しに切りつけた。事実、後輩の言った事は真実であり、誰もが皆、同じ思いを抱いていたが、誰もそれをFさん本人に言う事は無かった。
プライドを傷付けられたFさんは自暴自棄になり、暴飲暴食に明け暮れ、3ヶ月程で30kg以上太ってしまった。更にFさんは勤務時間中でも事務所にいる時は常にポテトチップスを食べながら仕事をしており、Fさんの体重は増え続け、もともとスタイルが良いと言えない体型は坂を転げるように崩れていった。
さすがに見かねたFさんの上司のTさんは、Fさんに30kg減量のダイエットができたら30万円あげると言い、Fさんにハッパをかけた。
あの生意気な新入社員を見返してやりたいと燃え上がったFさんは40kg減量のダイエットに見事に成功し、スリムになった。スリムになったFさんは自信に満ち溢れていた。
日焼けサロンに通い、肌を小麦色に焼き、口髭を生やし、髪は金髪になり(これは営業マンとしては如何なものかと思うが…)、全身を若者の間で人気の高級ブランドのクロムハーツで身を固めて出社するようになった。
だが、Fさんのクロムハーツは、クロムハーツの直営店で購入した衣装やネックレス、指輪ではなく、某大陸の偽物市場から並行輸入した安物なので、こう言っては失礼だが、カッコイイどころか、タダの痛いオッサンにしか見えなかった。しかも、クロムハーツは若者向きのブランドなので、50代半ば過ぎのFさんが身に付けているのはどう見てもヘンテコリンだった。だが、そんか事を言えばFさんは何をしでかすか分からないので、誰も何も言わなかった。あるとき、Fさんの上司のTさん(営業部で唯一と言っていいほどのマトモな人)が、「はぁ~、F君のあの服装とファッション、何とかしてくれんかなぁ」と嘆いていたので、「Tさんが上司なんですから、Tさんが注意すれば、やめるんじゃないですか?」と言ったら、Tさんは「オレの言う事を素直に聞いてくれたら苦労はせんよ」と言っていたので、誰もFさんの暴走を止められなかったようだ。
ダイエットに成功し、自分ではオシャレで、格好良くダンディなオジサマになったと思い込んでいるFさんは、お菓子を食べるのを辞めた代わりに、何か娯楽を見つけたいと思ったらしい。そして、何処から情報を得てきたのか謎だが、『男性ホルモン注射を打つと若々しくなり、格好良くなる』と思い込んでしまったようだ。
数か月間の海外出張を経て、帰国したら、Fさんは、更に自信満々な態度になっていた。ファッションは相変わらず偽クロムハーツで固められており、腕時計は偽ロレックスで、両耳は、偽クロムハーツのピアスが鈍い光を放っていた。髪の毛は完全な金髪に染めており、両目にはブルーのカラーコンタクトが嵌められていた。そして、両腕には何重にも数珠か紐か何か分からない得体の知れない物が巻かれており、『痛いオジサン度』は私の出張前よりも何倍にも膨れ上がっていた。
私は、決してFさんと仲良しでは無かったが、Fさんは逆に、私の事を同僚で友達だと思っているようだった。
ある日、忙しく執筆しているとき、Fさんがやってきて隣の机に座ってきた。
Fさん「なぁなぁ、みずほちゃん、オレ、格好良さに磨きがかかったと思わん?」
私「そうですね(嘘)」
Fさん「どうして、こんなに格好良くなれたと思う?」
私「さぁ...分かりません」
Fさん「内緒だけどな、実は今男性ホルモン注射を1週間に1回打ってもらってるんだ♪」
私「えっ?男性ホルモン注射ですか?そんなモノ、自費医療になるからめちゃくちゃ高いんじゃないですか?」
Fさん「総合病院に行って、不妊治療の名目で男性ホルモン注射を打ってもらってるから、保険適用になるから、金はかからんよ」
私は思わずひっくり返りそうになった。
不妊治療って...
Fさんは孫が居てもおかしくない年齢である。その前に、Fさんには配偶者がおらず、独身である。不妊治療なんぞ、天地がひっくり返ってもFさんには必要無いモノである。それを信じた医者も医者だが、世の中、こんな事がまかり通っていいんだろうか?私は何度も自問自答した。
やっぱり、この会社の営業部は変な人の巣窟だ...
このエピソードを書きながら、私は改めてそう思った。
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230921 Happy birthday to me!
溜まりにたまった��ッドストックを業者に安値で買い取ってもらうことになったので、その準備のためこの3週間くらいは仕事が忙しかった。
売却価格は仕入れ値の5%、つまりタダ同然ということで欲しいものは何でも取っていっていいということになった。
靴やジャケットなどをキープして自分への誕生日プレゼントとした。ついでに家族への小土産。普通に買ったら10万以上!こういう福利厚生も悪くない。
こんなに遠くまできたけど、やはり日常は昨日を繰り返すようなことばかりで、ついつい守りに入って、小さく生きているように感じる。もっと身を削って、もっとたくさんの失敗をしないといけないと思っているのだが、、
以下、一記事にするほどでもなかったこと
・今になって時間は変わらず電車賃がだいぶ安くなるルートを見つけた
・スーパーで売ってる調理済みMackerel (鯖)、めちゃんこうまい
・「ふつうの軽音部」という漫画が相当面白い
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静かな波を装いに - amachi. "Undulate Jacket" / "Undulate Pants"
こんばんは。
・
まずは、明日からの営業予定のお知らせだ。
6/5 (月) 〜 6/11 (日) 営業予定
6/5 (月) 13:00 〜 20:00
6/6 (火) 13:00 〜 20:00
6/7 (水) 13:00 〜 20:00
6/8 (木) 15:00 〜 20:00 ※
6/9 (金) お休み ※
6/10 (土)13:00 〜 20:00
6/11 (日) 13:00 〜 20:00
※ 6/8 (木) は15時からの営業となります。
※ 6/9 (金) はイベント搬入のためお休みとなります。
※ 6/10 (土) より"osakentaro POP UP"が始まります。
・
いよいよ週末から"osakentaro POP UP"が始まる。かなりユニークなアイテムが並ぶはずなので、ぜひ遊びにきてみてはいかがだろうか。
さて、本日の本題に入る前に。
先週、群馬の桐生に伺った際、オープン前に自然豊かな川辺やダム湖に連れていってもらった。
お天気にも恵まれて、木々の隙間を縫って日差しが差し込む川辺。
また、穏やかな波がたつ湖面。
・
大阪市内に拠点を置く身としては、なかなかと触れることのできない環境。
��まりの心地よさと美しさに、眺めているだけで心が落ち着く。
・
そんな風景を眺めていると、こうった自然の表情をテキスタイルに落とし込みたくなる気持ちが理解できた。
・
目の前に広がる、自然が見せる一瞬の表情。
それを切り抜き、布に閉じ込められたら。
そんなことを思わずにはいられなかった。
さて、本日は、そんな水面の揺らぎに見た感動にちなんで、"amachi."の素晴らしいアイテムを紹介させてもらおうと思う。
amachi. : Undulate Jacket ¥89,100 (tax in)
amachi. : Undulate Pants ¥89,100 (tax in)
基本、"amachi."の服に用いられるテキスタイルは全て、オリジナルとなる。
シーズンコンセプトに合わせて、"amachi."がテキスタイルから作り込む。
・
だから、展示会に行くと素材の説明を聞かせてもらえるのだが、聞くたびになるほどとなるような、面白いテキスタイルに毎シーズン出会う。
素材好きな僕として、どれもユニークな視点や発想で、ワクワクさせられてしまうのだ。
・
今日、紹介するアイテムもそんなワクワクしたテキスタイルを用いた1着となる。
・
Collection 012 / SS 2023
"Regarding Wave"
波について
風について
それらを感ずる石を想う
葉や梢は媒介者
大気の中に存在するすべての道
打ち寄せる
流れ込む
吹きすさむ
そよぎ、傾き、浸食する
何を見て、何を見ないのか
とどまることなき存在の瞬間
・
今季の"amachi."のコレクションテーマを記載したカードには、このように書かれている。
・
自然に身を置き、観察することで、気がつくことをデザインに落とし込む"amachi."らしさを感じずにはいられない。
・
今日紹介するこのアイテム達。
素材はリネンとキュプラの異なる糸を用いたアイテムとなる。
リネンの比率が多めなので、ムシムシ、ジメジメするこれからの季節にもサラッと着用することができる。
肌寒さを急に感じたり、夜も深まると急に気温も下がったりする。
こういったサラッとしたジャケットはこれからの季節にかなり重宝することができ���うだ。
・
太めのリネンの糸とキュプラの糸を使って織りあげた素材に、加工を施すことで、テキスタイルに波打つような表情が生まれる。
・
先日、僕が桐生という街で出会った、穏やかで静かな波のような、そんな表情なのだ。
そんなテキスタイルを用いたジャケット。
ゆったりとして、穏やかで、とても美しい。
・
ちなみに、ジャケットはリバーシブルで着用することができる。
裏側にすると、ライトグレーのような淡い色味となり、より爽やかな印象を与えてくれる。
・
一方、同素材を用いたパンツ。
ウエストは共布の紐で調整ができる。
シルエットはワイドで、動きやすく、そして、何よりも涼しい。
リネンをベースにした素材ということもあり、夏場でも快適に着用ができそうだ。
また、個人的に、足元をキュッと絞れるようなデザインというのもおすすめのポイントになる。
スニーカーやサンダルなどラフなシューズに、キュッと絞って合わせる。
とても素敵だと思わないだろうか。
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波打つ素材が生み出す、奥行きのある表情。
装いに取り入れ、光が当たることで、その表情は一層際立つ。
特にジャケットの背面のシルエットが素敵だ。
ゆったりとして、ストレスを感じないのに、羽織った時、気持ちはちょっとピンとしたような。
特別な気持ちを感じていただける。
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その瞬間、服を着る楽しみのようなものを強く実感する。
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素材良し
デザイン良し
季節良し
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この3つが重なった時、その日の装いは特別なものになるはずだ。
もし良かったら一度店頭で袖だけでも通して見てほしい。
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またこちらは現在オンラインショップにも掲載をしているので、合わせてそちらもご覧いただけると嬉しく思う。
波というと、海を先に思い浮かべてしまうけど、この"amachi."のアイテムにおける揺らぎというものは、静かで穏やかで。
そんな波に感じられる。
それは、川のせせらぎの合間に生まれる波だったり、湖のような閉ざされた空間で生まれる波だったり。
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桐生から帰ってきて、店でこのアイテムを見た時、あの時の思いが呼び起こされた。
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このアイテム達を纏った日。
きっと、そんな穏やかな美しい世界を感じてもらえるはずだ。
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それでは次回もお楽しみに。
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NEW ARRIVAL / 2024.11.18
こんばんは。
先週買付けから戻り、いつものように品出しの準備に追われております。
今週からまた頑張ります。
それでは本日も8点の新着アイテムをアップしました。
ご紹介致します。
80’s~ WARM THINGS Good Colored Quilted Down Robes [L]
この形でダウンフィル。
一般的なロングダウン枠には収まらない所、これありそうで無いなと思いまして。
ティファニーブルー系の色味も非常に良い。
近頃勢いを感じないダウンアイテムも、こちらは非常に新鮮に見えます。
一応女性物ですが男性にもおすすめできる一枚です。
是非。
UNKNOWN Good Fabric Handmade Jacket [About Women’s M]
作りからしてハンドメイドのジャケット。
いやぁとにかくこの生地、大好きです。
あれ、Dries Van Notenかな?
じっと見てるとそんな風に見えてくるじゃないですか。
古着をやってると、こんな素敵な手作り服に出会えたり���ます。
90’s JONES NEW YORK SPORT Ombre Striped Mohair Knit Sweater [L]
JONES NEWYORKのモヘアニット。
どうでしょうこの美しい滲み。
ロングヘアの毛並みにより、より一層オンブレ感が増して見えます。
そして甘編みのフワフワとした着心地。
男女問わず大変おすすめ。
80’s~ GINA GABRIEL Paisley Patterned Silk Bomber Jacket [About XL]
普段あまり手を出さないようにしているシルクジャケット。
でもこれはめっちゃネペンテスっぽいな~と思い、グッときて購入。
あくまでも私のイメージだけど。笑
柄目とかファー使いとか、程々にゴージャス。
この程々感が非常に重要でして。
あれ?艶っぽいけど普通に着れる!
だぶんそう思うはず。
80’s FORENZA B-3 Styled Denim Boa Jacket Made In Italy [M]
個人的に好きなやつ。
ボア��ャンは要らんなぁって気分でもこれは別枠。
コンディションも良くて嬉しい限り。
お探しだった方は是非。
80’s CAMEL Gold Colored Detachable Sleeve Down Jacket [L]
ナイスなゴールドカラー。
そうそう、古着であってもこんな風にファッショナブルでなければいけません。
袖も取れちゃったりしてね。
古着界のダウン物もこっち系で復権したら面白いと思うんですけどね。
どうなの。
80’s~ J.J. BROWNE Lapel Collared Knit Jacket [M]
この手のアイテムでは珍しいラペルカラーデザイン。
ユニークだし洒落てるねこりゃ。
パンキーな配色も凄く好き。
生地クオリティが高く満足感のあるニットジャケット。
00’s~ OLD NAVY Boxy Shaped Boa Pile Fleece Jacket Black [2X PLUS]
身幅たっぷりのグッドシルエット。
幅だけがびよーんて間延びしてる感じ。
着るとパタパタして超可愛いです。
是非。
以上、今回の新着アイテムでした。
その他の詳細はONLINE STOREに記載しておりますので是非ご覧ください。
よろしくお願い致します。
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山梨県甲府市相生2-4-24 モナークアイオイ1F
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エシカル消費
9月16日。できたことを中心に。 3連休だった。 酷暑が続いている。 9月12日木曜日には内藤礼さんの「生まれておいで、生きておいで」の銀座エルメスフォーラムの方の展示を見に行った。写真禁止だったのが大変惜しいが、内容はとても良かった。どれも繊細で、詩的、かつ私的な感触だった。タイトルの語感も瑞々しい。 帰りに銀座で何か映像が撮れないかなと思って、結局1つだけ、銀座の通りから地下鉄銀座駅に降りるエレベーターの窓から外を撮影した動画を1本だけ撮った。帰ってからそれを使って次のシングル"Broke"のジャケットが完成させられるんじゃないかと思って、最後まで作った。You Tube、Vimeoで先行公開までした、携帯にもmp4バージョンを保存した。リリース日が11月なので、まだまだ先だ。 14日土曜日にはTaro Nasu Galleryの新作を見に行ってきた。Benoit Pieronというフランスの作家のインスタレーションを見に行った。これもまたとても良かった。幼い頃、病院で過ごした経験を持つ作者の小児科病棟での記憶を再現したかのような。愛らしいのにどこか裏側には死の匂いが張り付いているような。パステルカラーで目に優しく、一見して可愛いという感想になるとは思うのだが、実際は深読みもできるインスタレーションだった。 帰りに、お気に入りのPiramideビルのテラスで、写真撮影をした。特に企画も意図もなく撮り始めたのだが、ちょうど17時ごろ、翳り始めた日とその時の何かしらがマッチして、次の新曲のジャケットを作ることができた。とても面白いイメージになったので、早く皆様にもお見せしたいような1枚だ。 今週末は3連休だった。とても充実していた。来週も3連休なので嬉しい限りだ。できる範囲でできることをしていこう。 つみたてNISAは運用収益率 -2.3%、運用収益額は-825円と出ている。今日、円が130円台に入ったそうだ。もちろん私個人としては嬉しい。日本は高級品であってほしいと私は思っているので。NISAはまあ、のんびりと続けよう。 体組成計も中々いい感じである。今週は筋肉量+0.5kg、��脂肪量-0.5kgと出ている。今週はディロードウィークだったので、そこまでがっつり運動していたわけではないのだけどね。また水曜日からフル尺の筋トレを始める。楽しんでいこう。上がっていこう。 預金残高は今月の支払いに関しては199000円引かれる予定で、かなりのマイナス収支になっている。8月はG監督が来ていて、毎週必ず一緒に出かけていたので、・・・まあこんなになってしまった。 ざっと何にお金を使ったか思い出してみよう。 Adidasでランニングシューズを新調し、帽子も買った。アバクロで5枚入りのシャツを買い、H&Mでもシャツを1枚買った(これはいけてなかった。筋肉を目立たせるマッスルなんたらシャツというものを買ったのだけど)。登録日本語教員試験のために、11400円の収入印紙、証明写真を買った。G監督にあげるプレゼントとしてRollbahnのノートの新宿エディションを買った。AmazonでG監督と一緒に使うためにTENGAと、オーガニックローションを買った。8貫3500円のお寿司を虎ノ門ヒルズで食べたなぁ。これでまあ・・・50000ぐらいは飛んでいるのは確かだな。 今日は時間があったので、音楽も作った。 この前の"Endorphins"を作った際に見つけた音色で、アンビエント系の楽曲を作る時に使うとハマるんじゃないかという音色を使ったら、その通り甘〜い感じのドローンが作れた気がする。まだ聞き返していない。タイトルは"Hippocampus"とつけた。海馬という意味だ。 次のアルバムのタイトルを色々と考えていたのだが、おそらく"Ethical"(倫理的)というタイトルになりそうだ。エシカル消費のように日本でもカタカナ語として定着しつつある言葉だ。多分、倫理的な(?)アルバムになるだろう。 来月の入学式のためのスーツも準備した。ネクタイをクリーニングに出し、白いシャツを準備し、ワードローブの奥からすぐ着られる場所にスーツを移動させておいた。 今まだ21時9分で、あと少しだけ時間があるので、多少音楽に触ってから寝ようと思う。今日は早寝をするつもりだ。 では今週も生き延びるので、どうか見守っていてほしい。 これを読んでくれた方もどうか充実した1週間を過ごしてもらえれば。
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シャネル エルメス iphone 16 15 pro max グッチ galaxy z flip6 スマホカバー
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エルメスiphone 16 15pro maxケースが背面にカード4枚収納可能でちょっとしたお出掛けはこれひとつで行けちゃいます。大人っぽく洗練されたデザインはビジネスシーンにもおすすめします。毎日の生活をさらに便利に使いやすく。背面にカードポケットを搭載したiPhoneケース。最大4枚カードを収納可能。カード入れが欲しいけれど、厚みが気になる手帳型タイプが苦手な方にオススメします。上品なブランド柄と落ち着きある色合いは、大人っぽく高級な雰囲気を醸し出し、ビジネスシーンにもおすすめです。
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MKアイフォンiphone 16pro携帯カバーは高品質の材質、精緻な工芸、スタイルデの豊富さ、品質保証、ご購入を歓迎しています!ブランドGG gucciファッションiphone 15 16 google pixel 7a 8 9 proケースはシンプルながらも高級感のある仕上がり、男女や世代を問わず長く愛用できます!パロディシャネルアイフォン15 16ケースは大人レディースメンズに大人気です。
高品質の硬質素材を使用しており、日常使用で携帯電話が損傷することはありません。 電話ケースの背面は滑らかな表面処理を採用しており、手触りが良く、指紋がつきにくいです。 カラーは、控えめながら上品なクラシックブラックを採用し、様々なシーンに対応できる携帯電話ケースです。 エッジは丸みを帯びたデザインを採用しており、感触が向上するだけでなく、携帯電話の使用中に発生する可能性のある衝突や傷を効果的に防ぎます。 また、電話ケースの周囲には正確な開口部があり、電話の通常の使用に影響を与えることなく、電話のさまざまな機能ボタンやインターフェイスに完全に一致します。 同時に、これらの開口部も慎重に処理されており、使いやすさを確保するだけでなく、電話ケース全体の美しさも向上させます。
手頃な価格で手に入れることができます。iphone 16 15 スマホケースブランドは、流行に敏感な方に人気です。薄型でスタイリッシュなデザインでありながら、手に馴染むソフトな質感が特徴です。ブランドロゴがケースに入っており、高級感を演出します。手ごろな価格で手に入れることができるため、お財布に優しい選択肢です。是非、手軽に楽しんでください。
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革製のグッチgalaxy z flip6ケースや、ブランドの字母デザインが特徴的なアイフォン15プロ用カバーアップルウォッチブランドバンドがあります。さらに、アイフォン14プロ 15 16の白黒カラーにもヴィトンのブランドロゴが施されたlv風のカバーがあります。また、アイフォン13 14 15 16用のカバーもご用意しています。これらのアイテムは高品質な革素材を使用し、スタイリッシュなデザインとヴィトン風の要素を合わせ持っています。あなたのiPhoneを保護しながら、おしゃれな雰囲気を演出します。
「dercase」が他のスーパーコピーブランドが品揃え、最高級ブランドコピー 送料無料、品質3年保証です。
安心宣言 お客様満足度No.1を目指しております。 お客様のご要望にお応えできますよう、質預かり通販・販売と日々勉強させていただいております。皆様のご来店、お問い合わせを心よりお待ちいたしております。商品購入から到着まで一週間ほどお時間頂きます。 10年以上続いている超老舗サイト.長く経営して行くのは、お客様のご信頼は欠かせないです。
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メリー×EDGE Ikebukuro Presents 「FIRST CONTACT」 @池袋EDGE
ザアザア
開演10分前に雨音BGMに切り替わり暗転と同時に感電のベース音
幕が開いてもステージに誰もいない➞フロア後方の扉が開いてメンバーフロアから登場 感電スタート
黒スーツ 零夜さんがネクタイの代わりにハーネス付けててすごい良かった
朗読はアサガオ➞せめてもの世界 の辺りからギターのハウリングが気になる
春さんの様子が気になる(笑)
両手を上げたりピックをポーんて投げ捨てたりしてたけどMCでギター壊れちゃったの?って一葵さんの問いかけに 僕が壊れちゃってって答えてて一安心w
憧れの メリーさんと対バンなんですけど
1つ おもしろいことがあって
ツーマンじゃないですかぁ
ツーマンだから 楽屋が空いてるんですよ
でも 誰1人楽屋入ろうとしない(笑)
廊下にいました
そしたらガラさんが 「そこ椅子ないでしょー?」って
ステージに立ったら先輩とはいえ
…(フッ…)言えねぇw
いつもなら ぶっ殺すとか言うんですけど
言えねぇな…言えねぇ…
ぶっこ〇す
最後がのぞきたいだったんだけど後半ものすごい叫んでて声出なくなるよ!!って出し方してた(やっぱり出なくなってた)
両端から幕が閉まり始めてのぞき た ぁ~~…ぃ って言う左手を残して閉まったのも気持ち悪くて良かった
メリー
ネロさんが三角の不思議なメガネ掛けてる
ガラさんは黒のバンカラマントに学生帽 黒い拡声器を持って現れ 最初の曲は結生さんの歌が入るその後拡声器を通したガラさんの演説 2曲で4分程度の構成 …[human farm]が一曲目みたいな聴こえ方
早々に帽子とマントを脱ぐとインナーは黒のシースルー
不均衡キネマ 曲中に拍手喝采のパートがあるの面白かった
最初のMC 赤い靴の前だったかな
今年1月ぐらいにザアザアのイベント出たんだけど
その時と同じバンドとは思えないくらい 尖ってたなぁ…
殺し合い 挑まれたようなので
まだまだ壁は高ぇってとこ 見してやりましょう←かっこよ
雨音のBGM の中ガラさんは後ろを向き水分補給 そしてさっきのマントとは違うベルベットのジャケットを羽織る
ザァーザァーっていう曲があるんだね(多分この曲だったと思う…)
この曲中のパフォーマンスがとても素敵だったのでブログにちゃんと書きたい(笑)
~お習字の時間~
「ザァ ザァ」
端っこで見てたから次のが見えなかったんだけど「~~したいぐらい」
「良いバンドだね」
「でもちょっと世界観が」「ムックに近い」筆で半紙に穴あけようとしてたw
いつ墨汁被ったのか見てなかったけど顔面に墨が飛び散っていてそしていつの間にか上裸(笑)
舞踏家みたいに動き回りマイクスタンドを回転させたら天井のミラーボールに当たって落下ww
アンコールで謝ってた
ラスト陽の当たらない場所 知らない曲だったけど良いサビの旋律で盛り上がってかっこよかったな
アンコールめちゃ喋ってて書ききれないから週末ブログにしたいと思ってます ザアザアすごい褒めててまたやりたいって言ってたよ!!
あとネロさんが 迷彩ノ紳士 亞んちゃんに叩いてほしいし僕はラブレター叩きたいです だって!!!!!!!!!!!!ききたい!!!!
多分メリーで一番有名な曲なのでは ジャパニーズモダニストが演奏されて お立ち台(机)で三点倒立して足で拍手してから帰ってった
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#00004:
前回からの続きで、7月19日、金曜日の話。
⋆⋆⋆
面接を終えた後は、予定通り彼氏と待ち合わせ。合流してからは一緒に地下鉄に乗って、この週末、一緒に彼の家で過ごすときに食べるものを買いに行き、そこからバスに乗って帰宅し、ゆっくり過ごす......という流れで動いた。
日曜には、2週間前に彼と同じタイミングで受けに行った性病検査(市が実施してる、匿名で受けられるやつ)の結果を取りに行く予定があった。そのついでに自分のお目当てのCDをブックオフに行って買いに行く......という予定を組んでいたのが(事前にオンラインでCDの入荷店舗をチェックしたところ、たまたま行動圏内の店が表示されていたから、彼にお願いして付き合ってもらえることになっていた)、地下鉄での移動中、「(食料品の)買い物の前に行っちゃえばいいじゃん」という彼からの提案により、金曜日のうちに行くことに決定。
⋆⋆⋆
地下鉄を降りると、暑い中、そこからはしばらく歩いた。道すがらコンビニで軽い昼食をとりつつ、ブックオフに到着。お目当てのCDがあることは事前に分かっていたから、とりあえず入店後は真っ先に確保。ブックオフオンラインに表示されていた値段の半額程度で、帯もついているし、なんと、ジャケット���はメンバーのサインまであるという......。お目当てのものを見つけた喜びを噛みしめつつ、その後もしばらくCDコーナーをチェックしていると(「せっかくだし見たらいいじゃん」と言ってくれる、理解のある彼氏でありがたい)、一緒にCD棚を見ていた彼が、小沢健二の1stアルバム・『犬は吠えるがキャラバンは進む』(の初盤)を見つけ、自分に知らせてくれた。
ちょうど1か月くらい前。彼氏が、思い出話とともに「天使たちのシーン」が素晴らしいのだと、聴かせてくれた。それがとても良くて、あれから自分は「あのCDが欲しい!」と、探していたのだ。それが、今、目の前にある。帯が無いから'93年発売のほんまもんの初盤かは分からなかったけども('95年くらいに色違い・デザイン違いの帯でリプレスされていて、自分はできれば'93年の初期生産分を手に入れたかった)、通販で手に入れるのとは違った、目の前に「ある」喜びに背中を押されて躊躇なくCDを掴み、レジへと進んだ。
⋆⋆⋆
そうして、この日は2枚のCDを購入。
逆光だしピントがぼやけてしまって見えづらいけれど、
L: advantage Lucy 『Echo ParK』
R: 小沢健二 『犬は吠えるがキャラバンは進む』
そう、この日の1番のお目当ては、advantage Lucyの3rdアルバム(インディーズ期も含めると通算4枚目?)なのでした。ブックオフのCD棚から引き出すと、想定していたよりも値段が安い上に、アイコさんのサインが入っていて、二重の驚きが待っているという......。ちなみに、帯にはスピッツの草野マサムネに空気公団の山崎ゆかり、そしてザ・カスタネッツの牧野元のコメントが掲載されている。二枚とも、月曜、自宅に帰ってから開封した。すると、小沢健二の1stのほうには......
帯がついていた...! しかも、リプレス(※再発盤ではない)の白い帯じゃなくて、ほんまもんの'93年盤についてる帯だった......! ラッキーすぎる...🥺
advantage Lucyの『Echo ParK』は......サブスクで聴ける1stアルバムの『ファンファーレ』が個人的に良すぎて、長らくその1作で満足していたから、「サブスクで聴けないし買おう」という気にすらならなかった1枚(Lucy van Pelt時代のやつはCDでもレコードでも手に入れてたけど 笑)。いざ、聴いてみると......これも良いじゃん!!!となった。というか、ちょっとそれまでとは雰囲気が違うような......。なんというか、ガラッと雰囲気が変わっているならスッと、その変化に気づけるんだけど......聴き進めるごとに、そこはかとない「変わった」という事実が漂い始める感じ。ドラムの番場さんが抜けたり(ちなみにこのアルバムではアイコさんが約半数の曲でドラムを叩いている)、バンドが始まるきっかけを作った福村さんが亡くなったり、2ndアルバムからの5年間で色々なことがあった影響か......なんて意味づけをしたくなってくるけれど。このアルバムには、ジャケット写真が語るように、「影があるからわたしたちは光っていられるんだ」と言わんばかりの......きらめきがあるように感じた。
そして、小沢健二の『犬は吠えるがキャラバンは進む』のほうはというと......なんてったって、「天使たちのシーン」の、淡々とした凄み。歌詞の主人公は、視線の先にある、自分の周りにある風景をぼんやり眺めて色々感じて、考えてるんだなぁ......ってところから、その視線がぐっと、気づけば主人公の大切な人だったり、主人公自身に向けられていく一連の流れが描かれている。最後に転調するところ以外は大げさな展開が無いからなのか、曲の中盤をしばらく過ぎたところで
(あれ、いつの間にか歌詞の中の「僕」の視線がこれまでと何やら変わってきてる...😳!??)
という具合に、自分は主人公の視線の向く先が変わっていっていることに気づくのに、少し遅れてしまった。その変化に気づいた瞬間、ぶわっと、自分の肌があたたかくなる感じがした。
この感覚は......小さい頃、滅多に会わない親戚の家に行ったときに覚えた感覚と似ていると思った。親の運転する車に乗っているとき、長旅だったからか車中で寝てしまい、寝てる間に自分が何の目的で車に乗ってたかも忘れ、起きた瞬間知らない場所に来てることに気づいて��びくっっ😳」となる......という、そんな感覚。乗り慣れてる車だから、親の運転する速度とそれに伴う車の振動、周りにいる家族や車中の匂いは自分に馴染みがあるのに、外の環境は何やらさっきまで認識してたつもりのものと違う!......っていう風合いに近い驚きが、「天使たちのシーン」にはあると思う。13分半もの間、大きな展開もなく淡々と進んでいく曲なのに......あっという間に最後まで聴き終えてしまう。いつの間にか山の頂上に登りきっていた......けれど、13分半聴いたらそれで完結するわけでもない感じ(いや、アルバムの構成的に「天使たちのシーン」が終われば「ローラースケート・パーク」が流れ始めるけども、そういうことじゃなくて......)。強いていうなら、ひとつの、独立した山かと思っていたら実は山脈で、目を凝らすと新たな「頂上」が見える......みたいな感じ?ちょっと混乱してきた...。
ちなみに彼氏も、この曲を初めて聴いた時は胸が熱くなって、しばらく動けなくなったらしい。個人的に、小沢健二の作品はソロデビューしたてのこの感じが一番好きかもしれない......と思う。
⋆⋆⋆
少し書くつもりが、なんだかんだで長くなってしまった。
そもそも、性病検査は彼氏に誘われなければこのタイミングで行かなかったし、そうじゃなければついでにブックオフに寄るなんて発想は出てこなかったし......。こうしてお目当てのCDにありつけたり、彼の聴いてきた曲に向き合って、自分は自分で感じるものに向き合ったり......ってこともなかったんだよな。ここ1か月半くらいの間、週末になると彼の家に行って一緒に過ごすのがお決まりになって、もはやこれが「当たり前」のことのようになってきてしまっているけれど......これって、すごいことなんだよなぁ。
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[2024_07_23]
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制作記録
8月22日更新。LINEを見返したり、思い出したりしながら書きました。あんなにいっぱい絵を描いたのはいつぶりだったかな、と思ってみて、いや、そんなことこれまでにあったか?と思い直しました。今。写真をなぞって絵を描くこと、についての所感はまだ別のところに書きたいです。こういうタイムライン形式の記録の中ではうまく書けませんでした。
4月8日 録音をした。一発録音。何回か録り直して、結局、一番初めのテイクになった、気がする。とにかく最後に演奏したテイクではなく、最初か、二番目くらいのになった。私としては、採用になったテイクよりも、その後に録ったテイクの方が歌が明るい気がしたのだけれど、演奏とグルーブがいまいちだった。それに、私以外の全員が、私がいいと言った方よりも前のテイクの方がいいと言ったので、その意見を信じることにした。あと、りっきーさんが「この曲には今の(採用)テイクくらいの落ち着きがいると思うよ」と言いはったのを聞いて、それもそうか、と思った。 今となってはもう、リリースしたテイク以外のスコールがどんなテイクだったか全然思い出せないし、リリースしたテイクがベストだったに違いないと心の底から思う。
4月28日 カマダさんに「新曲のアートワークをお願いしたいのですが」と連絡を入れる。 打合せの日が決まる。
4月30日 なんとなく頭の中にあったジャケットのイメージをカマダさんにLINEで伝える。
5月4日 カマダさんに、ジャケットだけでなくMV制作もお願いしたいのですが、と伝える。イメージは、以前カマダさんがInstagramに載せておられたKING BROTHRESのショートムービー(リンク)。 一通りこちらの希望を伝えたら、カマダさん側からいったん打ち合わせしてみてから考えましょうと打診され、そういうことになった。
5月11日 カマダさんと打ち合わせ。近所のカフェで落ちあう(カマダさんとは住んでいる場所が近い)。食器がかわいいお店だった。ジャケットの絵の方向性を決めて、MVをロトスコープという手法で作ることも決めた。ロトスコープ用の映像とジャケットを描くための資料は次の日に撮影をすることになった。
*ロトスコープとは(リンク) 実際に撮影した動画のコマをトレースすることでアニメにする、アニメーション制作の技法。(上のリンク先に詳しい説明が載っています)
5月12日 打合せと撮影。 撮影前に、昨日と同じカフェで打合せをした。 話を詰めていくうちに、わたしとカマダさんがイメージしているものの間にそれなりに距離があることがわかってきて、少し焦った。カマダさんは、私が出した動画の案に対してはじめ、「こんなに具体的な動画でいいんですか?」というようなことを何度もおっしゃっていた。しばらくの間、私はその言葉の意図するところがわからなかったのだけれど、話しているうちに、「関連する作品同士の間でいかに『抽象』と『具体』の落としどころを目指すか」の感覚が、私とカマダさんで行違っていたことに二人で同時に気付いた。 私は普段音楽をつくることをメインとして活動している。だから、「スコール」と言う「曲」のMVは、「『スコール』と言う曲の擬人化」のようなもの(これ自体、既に新しく比喩になってしまっているけど)と思って制作に取り掛かろうとしていた。対してカマダさんは絵を描かれる方なので、絵という表現に対して私とは違う感覚、あるいは���現における距離みたいなものを、持っておられるようだった。だからカマダさんとしては、「曲に対して、こんなに明確なモチーフをMV示してしまっていいの?それは過度に具体的過ぎるのではないの?もっと余白を残したほうが(視覚芸術として)いいのではないの?」ということを、たぶん言いたかったのだと思う。 例えば、作品自体にはある程度の隙間を残したうえで、それをキャプションや(美術館でいう)説明書きのようなもので補強する、というような場合。その「作品」を、曲とするか、MVにするか。そこの認識が違っていたことに、ふたりで気付いたのだった。 めちゃくちゃすっきりした。 言葉にしづらいお互いの考え方・感覚の違い、そしてその違いの在りように、言葉や図を駆使して、なんとか肉薄できた感覚だった。伝え合��うと格闘した甲斐があったし、格闘の果てに辿り着いた場所が、谷の、こちら側とあちら側であったにもかかわらず、その谷を越えないままでも同じひとつのものを作れそうだと思えたことが、本当に、すごい体験だった。 気付いてからの話の進み方のスムーズさはすごかった。本当に、びっくりするくらい、するすると話が進んだ。 打ち合わせ後、二人で公園に動画を取りに行った。ロトスコープの下地になる動画。試行錯誤の後、2時間ほどかけて動画を撮り終えた。もう少ししたら雨が降り出しそう、というタイミングで解散した。ぎりぎりセーフ。 夕方ごろに、カマダさんから制作計画についての連絡が入る。 1秒に30コマ動かすとなるとトータルで4413コマが必要になる、という話だった。その時点で、制作期間は2か月しかなく、そのうち絵を描くのに宛てられる時間は6月いっぱいまで約一か月間。その一か月ちょっとの間に二人で4413コマ描くのはさすがに無理そうだなと思った。2000枚くらいに減らしたいですねという話になった。
6月2日 第一弾のトレス用PDF画像が届く。この時点ではまだ1秒30枚の想定で制作を進めていた。単純計算でひとり1292枚描く計算になる。 まずは試しに一定量描いてみましょうか、ということになり、この日から1週間かけて、最終的に大体330枚(ノルマ)を描き切った。
6月3日 トレス用PDFの印刷をどうやって二人分統一させようか、という話になる。 トレス作業と言うのは、動画中のコマをひとつひとつA4の紙で写し取っていく、ということ。それ自体はとてもシンプルな作業で、別に二人で集まってしなければならない作業ではない。だから、どのコマをどちらが描くかという分担を決めてしまえば、あとは淡々と絵を描き続けるだけ。……なのだけど、二人で別々にPDFを印刷する際、もし印刷設定が違っていたりレイアウトが違っていたりしたら、せっかく写し取っても動画にしたときに微妙に絵にずれが発生する可能性がある、ということに、進捗を報告し合うなかで気付いた。ちょっとだけセンターがずれていたり、ちょっとだけ縮尺が違うだけで、アニメーションが繋がらなくなってしまう。 ふたりで連絡を取り合いながらパソコン側の設定をいじったり、プリンターの設定を確認したのち、なんとか同じフォーマットで印刷できることがわかった。ほっとした。おそらくこういう問題は完全にアナログ手書きで制作しているからこそ起こる問題なのだと思う。画面上ですぐに修正したりできない分すごく大変で、でもだからこそ楽しかった。ちなみに、紙の下から光を当てるのには、母の刺繍台を使っていた。画用紙くらいのサイズで、スイッチを入れると全体がLEDで光という、ほとんどトレス台そのもののような刺繍台だった。助かった。
6月6日 これまでに描いてみたコマを繋ぎ合わせた動画が、カマダさんから送られてくる。確かに動きは滑らかだったけど、アナログで制作しているがゆえの荒さが悪い意味で目立ってしまっていて、かなり微妙だった。アナログでやるなら、1秒30枚は多いのではないか、ということになった。元々私が参照していたカマダさんによるショートムービーは1秒12コマで制作されたそうで、今回のMVもそれに習って15枚まで落とそうということになる。つまり、コマを間引くということ。 それと、カマダさんから、自販機をもう少し丁寧に描いてくださいと言われる。確かに、カマダさんの描いた自販機と私の自販機を見比べててみると、カマダさんの描いたものの方が私の自販機よりも自販機自販機していた。基本的に、直線は定規を使って引きましょう、と言う決まりができた。
6月7日 1秒15コマバージョンの動画(一部)が送られてくる。かなり見やすくなっていた。こっちのほうがいいですね、という意見で一致する。となると、描く枚数もぐっと減って、二人合わせて700枚ちょっと。一週間に二人で230枚程度。かなり現実的な枚数になった。 ここまでで二人で書いた800枚弱?もっと?のコマが没になるのは結構つらかったけれど、いいものを作るためには仕方のないことだった。この日までにかなりの枚数を描いていたことで、トレス作業にかなり慣れたのも事実であり、一番初めに描いた絵と終盤に描いた絵を見比べるとその差は一目瞭然だった。何をするにおいても、ある程度数をこなすのは必要かつ意味のある努力なんだなと思った。
6月9日 ジャケットのラフ案が数枚送られてくる。どれも良くて悩む。カマダさんと何か作る時は、いつもこんな風に悩んでしまう瞬間がある。それくらい、私はカマダさんの絵が好き。でも、全部よくて選べなーい!と言っていても何も進まないので、冷静に選んだ。
6月11日 りっきーさんの家でアルバム曲の録り残しを録音する日。といっても演奏していたのは吉居君だけ。私は吉居君がギターを弾いてりっきーさんが録音している様子を見ながら、もうちょっとこうしてほしい、もう一回弾いてみてほしい、と指示をしていた。それが終わった後、りっきーさんと吉居君にMVの一コマを描いてもらった。元々、ensembleとして演奏に携わってもらった3人には今回のMVに参加してもらおうと思っていたので、この日はいい機会だった(なみきちゃんはいなかったけど)。トレス台(的なもの)と下絵と真っ白の紙と画材は私が持参していた。なみきちゃんには家に帰ってから下絵とコピー用紙を郵便で送った。
りっきーさん宅にて
なみきちゃんから送られてきた写真
6月12日 ジャケット画像の正式な案が数枚送られてくる。同じ絵で、カラーリングが違うものが数種類。これも悩んだ。でも最終的に一つに決めて、お返事する。
6月14日 スコールのマスター音源ができた(とこの時点では思っていた)ので、カマダさんに送る。
6月25日 スコールのマスター音源が差し替えになったので、それをカマダさんに送る。 スコールをマスリングしてもらったあと、アルバムにいれる曲の細かい修正のためにLMスタジオに行った日があり、そこでエンジニアの須田さんと話しているうちに、「スコール、ほんまにあれでいいんかな?」という気になって、家に帰ってもう一度聴きかえしているうちに、「やっぱりもう少しここをこうしたい・・・・・・!」みたいな欲が出てきてしまった。申し訳ないなあと思いながらも須田さんに伝えたら、快く応じてくださったのだった(しかも、2回も)。 須田さんに心より感謝……ありがとうございます……
6月27日 MVの終盤の絵についてカマダさんとやりとり。最後まで、動画の人物の表情は描きこまないでおきましょう、ということになる。
6月29日 ひとまず、自分の分のコマを描き終えた。描いた枚数は、失敗も含め写真の通りです。左が描いた紙、右が下絵。
7月14日 MVの土台が送られてくる。ちょこちょこ描きためた絵が全部繋がって、曲と一緒に動いていることに感動。あと、動画の人物が完全に私の歩き方をしているのが不思議だった。動画をなぞっているのだから当たり前と言えば当たり前なのだけれど、映像の(それもアニメの)中にいる人物がこうも自分にそっくりだと、なんだかドッペルゲンガーを見ているような気持ちになる。映像の中の人物は、私であって私ではないと、出来上がった今もはっきりっそう思う。 ここからは、タイミング等の微調整に入る。気付いたことをどんどんカマダさんに言っていく。 意図せずに映像が独自のテンポを刻んでいるように見えてしまったり、曲と映像が微妙にずれていたり、ある動作だけぎこちなく見える気がしたり、そういうひとつひとつの細かい気付きに対して、理由を考え、カマダさんに修正していただくことの繰り返し。
7月15日 自販機が出るところと消えるところのタイミングの微調整。 これが、地味に大変だった。スコールはクリックを使わずに録音したので、曲の中でテンポの揺らぎがあったり、各楽器がところどころ微妙に先走っていたり、遅れていたりする箇所がある。 自販機(の幻)の出現と消失は四つ打ちのリズムの通りに起こることになっていたので、一旦、カマダさんにそのつもりで編集してもらった。しかし、出来上がったのを見ると、なんとなく、ずれている。
音楽の拍子の上にはちゃんとのっているはずなのに、ずれて見える。 だから、次は「ピアノに合わせて動かしてみてください」とお願いした。改良バージョンが届く。ピアノとはあっているのに。まだなんとなくずれて見えた。なんであろう、と思って考えた結果、「ピアノがほんのちょっとずれているせいで、ピアノに合わせたら遅れて見えて、曲の拍子(とドラム)に合わせただけでは早すぎるように見えるのでは・・・・・・?」という仮説にいたった。それをそのままカマダさんに伝えて、調整してもらう。改良バージョンが届く。 ビンゴだった。
7月17日 自販機が消える場面の演出についていくつか案を出してもらう。一気にドラマチックになって、感動した。このMV(とこの曲)の肝は、「外から見たら何にも起こっていないようにみえる、と言える」ことだと思う。
7月27日 動画の前後のクレジットとラストのアニメが入った完成版の案がふたつ届く。 ふたつともすごくよかった。両方の案に対して「かまださん、ここの歌詞をチョイスしてこういう映像にしようと思いはったんやなあ、その感覚、めっちゃ好きやなあ」と思った。嬉しい驚きと彼女の感性への信頼。
7月29日 動画の最終版を決定した。一回決めて、やっぱり撤回して、次が最終判断になった。決め切った。
7月30日 カマダさんから受け取った動画をyoutubeに載せる作業。キャプションに何を書くか、いつも迷う。
7月31日 「スコール」、無事リリース。MVも同時に公開。 リリースするたびに思うけど、曲って、リリースした瞬間に、本当に自分の中からリリース(放出)される。 私の意志ではなく、曲の意志でもなく(?)、ただただ「あ、もうこの曲手元を離れてるな」という状況がくる。
その状況が訪れた瞬間がもう過ぎ去ってしまっていることに気付いた時、率直に、自分の曲がもう手の伸ばせない場所にあることを実感する。
↑ 撮影 あべほなみ
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ここは蜂蜜 self-linernotes
突然ですが質問です。
ヨーグルト、みなさんはどう食べますか?
まずはプレーンで、もしくはいちごジャムを添えて、そうでなければマーマレードと一緒に……などなど、色々あると思いますが、わたしが一番好きなトッピングは蜂蜜です。
あの、甘ったるくて、でも心なしか苦みもあって、透き��っていてどろっとしている金色のもの。
それを真っ白のヨーグルトの上に垂らして、小さな金色の湖を作って、ほんの一瞬眺めたあと、思い切りよく掬って食べるのが、大昔から大好きなんです。
この曲のサビに「ここは蜂蜜」というリフレインがあります。あのフレーズを歌う時は、「歌に出てくる『わたし』が自分自身に何かを言いきかせているのだろう」というつもりで、いつも歌っています。曲を書いたのが少なくとも4年以上は前のことなので、どういうことがあってこの曲ができたのかは全然覚えていないのですが、どういうつもりで歌詞を書いたかはなんとなく(覚えているというよりは)「わかる」ので、たぶん、そういう曲です、たぶん。
と、曲についての所感はこれくらいにして、ここからはこの音源の制作にまつわる話をしようと思います。
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「ここは蜂蜜」は、なみきちゃんと初めて一緒にスタジオに入った時に演奏した曲。2023年の12月23日のこと。
なみきちゃんの存在を��ったのはりっきーさんからの紹介がきっかけだった。名前を聞いたのは多分フランス留学から帰ってきてすぐの7月か8月あたり、だけど実際に会って一緒に演奏してみようと思えたのは11月くらいだった気がする。元々誰かと一緒に演奏するという経験が乏しい私にとって、まだほとんど知らない人と一緒に演奏することを考えるのは、それなりに難しいことだった。
しかしそんなことを言っていてはいつまでたっても録音ができない。だから、とりあえず「那なみき」という人に会ってみることにした。連絡はわたしからした。「音源を作るのにベーシストを探していて、もしよければ、一度一緒にスタジオに入っていただけませんか」的なことをDMで送った(もちろん、もう少し丁寧な感じで)。そしたら、するすると日が決まった。
ほぼ初対面の人といきなり音楽から入るよりは少しくらい人となりを知りたいと思って、スタジオに入る一週間くらい前に、なみきちゃんを誘ってご飯を食べに行った。京都駅の北極星で、横並びでオムライスを食べた。なみきちゃんと一対一で話をするのはこの日が初めてだったのだけれど、それなりに話が続いてひとまず安心したことをよく覚えている。私は音楽が絡んだ途端なぜか強烈な人見知りを発揮してしまう質なので、京都に向かう道中、「お通夜みたいなご飯会になったらどうしよう」とずっと不安だった。あと、別れ際に京都駅の地下で、「じゃあ、また!」みたいな感じでなみきちゃんがハイタッチしてきたのもめちゃくちゃ覚えている。私なら、今日初めてゆっくり喋った人にハイタッチして帰るとか、たぶんしないしできないから、わりとびっくりした。でもなみきちゃんは完全に素でそうしたみたいだった。その陽気さと人懐っこさと嘘のなさに拍子抜けして、エスカレーターを上っていくなみきちゃんの後姿を眺めながら、ちょっと笑ってしまった。
絶対いい子なんやろうな、と思った。
そして23日。
スタジオに到着して、待合のベンチにいるなみきちゃんを見つけたとき、まずなみきちゃんの傍にあるコントラバスを見て「めっちゃ大きいな」と思った。私はほぼ手ぶらで、マイクしか持ってきていなかった。
りっきーさんも到着し、3人でスタジオに入った(吉居君は予定が合わなかった)。機材周りの準備を済ませて一息ついた後、何はともあれまずは演奏してみよっか、ということなった。
私は少し緊張していた。話ができることはわかったけど、音楽が合うか合わないかは実際にやってみないとわからない。音楽的な好みの範囲が遠くはなさそうとか、共通の知人が意外に多そうとかいうことは、安心材料というには幾分頼りなく、結局は「音楽を」やってみるしかなかった。でももしその結果、お互いにどこかしっくりこなかったとしたら……それはとても悲しいこと。そうならなかったらいいなあ。なりませんように。そんな不安を抱きつつ、でもやるなら全力でするしかない、と心を決めて、私は「ここは蜂蜜」のイントロを弾き始めた。
なみきちゃんのコントラバスの音が入ってきたのは、「せつなさを」という歌いだしとほぼ同時だった。ぼーー、という低い響き。それが聞こえた時、胸の奥底から何かがぶわっと込み上げてきた。そしてその何かのせいで、私は思いも寄らず、歌いながら泣き出してしまった。自分でも訳が分からなかったし、何より、ただただ驚いていた。心の内側を撫でるような、柔らかく深い音が、私の目からどんどん涙をあふれさせていった。その状況に戸惑いつつ(私よりもなみきちゃんやりっきーさんの方が戸惑っていたことだろう)、演奏は続けた。続けながら、今鳴っている音の風景こそが、この曲の「姿」なんだろうな、というようなことを感じていた。いや、こんな風に言葉にして考えていたわけではなかったけど、言葉にするならそうとしか書けないというか、曲が持ちうるであろう世界が一気に広がった、みたいな、そういうイメージが浮かんでいた。だらだらと号泣しながら歌う私の頭の中を「いきなり泣かれて困ってるやろうな、ごめんなみきちゃん」という申し訳なさと、「ベースをお願いするならこの人以外にいない」という確信とがぐるぐると渦巻いていた。
なみきちゃんのベースは、ベースとしての歌だと思う。色鮮やかに表情豊かに、だけどあくまである曲の「ベース」として、主旋律とは別の歌を歌う音。なみきちゃんは自分で歌を書いて歌う人でもあるから、それも大きいのもかもしれない(けど、私はなみきちゃんではないので、適当なことは書けない)。
そうして、そのあと初めて4人でスタジオに入ったのが年明けの1月6日で、録音したのは2月13日だった(この日は「交信」も一緒に録音した)。
4人で演奏してみたら、3人でするよりももっともっと曲が「大きく」なったように感じた。実はなみきちゃんと一緒に演奏する前に私と吉居君とりっきーさんとで演奏したことがあり、その前にはりっきーさんと二人で演奏したこともあり、それぞれの編成に良さはあったけど、でもやっぱり、4人で演奏するのが一番、よかった。
この曲が発せる最大限の光、陰影、そしてグラデーションを描き出せるのが、この4人の編成だと思った。
長くなってきたのでこのあたりで切り上げます。まとまりがないうえ、なんだかなみきちゃんへのラブレターみたいになってしまいましたが、ここは蜂蜜、是非最初から最後まで(5分50秒)、聴いていただけると嬉しいです!
配信はこちら
アートワークの話もどこかで書きたい!蛍を宙に放すようにとここは蜂蜜の配信用ジャケット、アルバムのジャケットとデザイン、フライヤーとポスターのデザインなど、ほなみさんに作ってもらったものについては別記事でまとめて書きます。
そして、RECの日の写真。まだまだあるので随時載せます。
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Mt Yushan Climb
登山ブログ第三弾 - 台湾,玉山; 3952m
6/2/2024 - 6/4/2024
5年ぶりの登山。1年にひとやま登る目標だったんだけど、コロナ諸々でそうもいかず。ようやく念願叶って登ることにしたのが台湾の最高峰、玉山(3952m)。
シンガポールのツアー経由で許可を4ヶ月以上前から申請。季節柄登るのに適したタイミングがあることと、自身のスケジュールを加味して、この時期に。
結論からいうと、うーん、素晴らしかった…んだけど、天気が良ければ、何倍も良かったんだろうな、という煮え切らない感じ。でも、無事登頂できたんだから、やっぱり山の神様に感謝しかないかな。というのも、僕らが下山した翌日には、降り続けた雨の影響で土砂崩れが発生して、大変な事態になったよう。そういう紙一重の状況。しかもアタックの時だけ雨が止む、という幸運もあった。山は侮ってはいけないってことを再痛感。
準備・ハイキング編
装備や体の備えもやや軽くみていたのは否めないかも。過去の2山よりも低い、ということもあるし、経験者にも簡単だよ、と言われていたから。2週間の台湾旅の前に終わらせる仕事も多かったから、下調べも少なめ。前回使った山装備でいけると思ってた。結論だけ言えば、体力的な不安・高山病の心配・装備等、なんの問題もなかった。
ただし、雨対策をもっとしとけば良かった。デカスロンの10ドル雨合羽(ズボンが見当たらず…上着だけ)、と日本で日常使いしていたゴアテックスのウィンドブレーカーで大丈夫だろう、ぐらいの考え。甘かった…。ズボンは結局水を弾く素材だったんだあ、ということを現地で気づく始末。登山中に雨が降ることを想定するべきだった。
ロジに関して、台北到着以降はスムーズで、中央駅から送迎バンでDongpuという麓の街まで、4時間ぐらいのドライブ。ラッキーなことに温泉地で露天風呂付き。雨の山を見ながら湯船に浸かる。これだけでもう幸せ。夜はパッキングをして、就寝。相部屋のおっちゃんにいろいろアドバイスを聞く。結局、いつもの小ぶりのリュックで行くことに。大きな荷物はバンに置きっぱなし。
翌日朝は入山申請後、trail head まで車で行って、9時半ぐらいに登山開始(2610m)。8.5キロ先のパイユンロッジ(3402m)までゆっくり歩き始める。スタート直後から、霧雨~小雨ぐらいの雨が降り始め、濃い雲と霧で山並みは何も見えない。でも久々のハイクはテンション上がるし、雄大な雰囲気はよく伝わる。ちなみにトレイル全般にわたって、トイレが少ないことに頭を痛めたかも。その辺で済ましても良かったのだろうけど、やや躊躇。良くないのは承知で、水分補給をためらうことも結構あった。軽いお昼を食べたあとの後半2時間はやや強めの雨にやられる。完全にやる気が減退。翌朝、雨が降ってるようだったら、アタックを本気で止めようかとさえ思った。靴の中、足全体、上半身も半分ぐらいが水没。午後2時半にはロッジに到着したから、ペースはかなり早かったよう。
ロッジに着いてさらに愕然としたのは、リュックの中もすごい勢いで浸水していたこと。防水カバーのアテのならなさに気づく。用心のためにもビニール袋の中に服類を入れておくべきだった…。防寒用のヒートテック系3着の肌着はぐっしょりだったし、その他も濡れてた。頂上に着いても、これだと低体温の恐れがあると本気で思った。幸いだったのが、ヒートテックパンツが大丈夫そうだったことと、セーター、マフラー、靴下もいけそうだったこと。速攻乾かし始める。登山ズボンの水を弾く力にはガッカリだったんだけど、速乾性の素材であったことはラッキーだった。ゴアテックスのジャケットは無惨だったけど、レインコートの上に重ねて着る、というアイディアを採用。上半身は薄着ではあるけど、風雨を凌いでくれるものを二重にして対処。あとはマフラーで暖をとる作戦。びっしょりの靴にはビニール袋を靴下に被せる、ということがうまく機能して、足先が冷たい思いをせずに済んだ。
意外とこんな困難な状況でもなんとかなるんだ、と思った。諦めよう、という気持ちには最初なるんだけど、まあやってみようよ、という風に心変わりする自分がいることに気づく。数週間前のデサルーでのレース中もそういうのがあった。
登頂編
1時半に朝食、2時に出発の予定に。翌朝7時以降から雨足が強くなる予報だったから、その前に戻ってくることをみこしての計画。パイユンロッジは必要最小限の設備が備わってる感じで、2段ベッドに寝袋支給。イビキがうるさくてほとんど寝られなかった…。食事が案外美味しかったのがプラスで、常に僕は食欲がすごいあった。
防寒対策して、ヘッドランプ・(支給された)ヘルメットを被り、余分な荷物を置いて、出発。8人のグループだったけど、2人が辞退。1人は体調不良、ということでキツイ人にはキツイようだった。2.4キロの道のりをずんずん登っていく。森林地帯から抜けた辺りから風が強くなって、後半の方はかなり急峻な崖を足元に気をつけながらゆっくり進んでいく。キナバルとの違いは、傾斜かな。結構危険なところが多くて、チェーンに捕まらないとやばいな、って所も多かった。ウィダーインゼリーゴールドをここでとる。最後半は風がさらに強くなって、寒さ・危険度がさらに増す。でもあっという間に着いちゃった、という印象かもしれない。4時40分くらい。その後、20分ぐらい頂上でご来光を待っていたけれど、雲が晴れる兆候が一切なかったから、集合写真を撮ってさよならすることに。頂上のスペースは思いのほか狭い。
その後の下山は、黙々と歩くのみ。予定通り7時前にロッジ着。温かい麺を食べたあとは、8時過ぎにはもう出発してた。下山時も幸い雨はほぼなく、徐々に暑くなることをみこして、わりと薄着の格好だった。正午前ぐらいには無事trail head に戻って、その後はバンに揺られ、台北までかなりのスピードで戻った。6時ちょい前には解散。途中ランチ休憩でいっぱい食べられたし、(翌日のことを考慮して)少し仮眠が取れたのは良かった。
まとめ
久しぶりの山はやっぱり楽しかった。あと、山好きの人に囲まれるのも新鮮で、普通の会話も、あそこの山が良かった等、山の話題が多いのも面白かった。次は少し日本の山にも挑戦したいかな。あえて目標をたてずに、まずはその魅力をもう少し理解したいかも、と思った。
今回は勝因となるtip みたいのはあまり思いつかなくて、むしろ際どい状況下でどう考えて対処するか、を学んだ気がする。ひとつの些細な判断ミスが大きな問題になる可能性もよく理解した。
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噛めば噛むほど味が出る
あれよあれよという間にもう6月ですって。2024年ももう半分終わろうとしていますよ。そうすると、蒸し暑い日が増えてきて、だんだん過ごしにくいですね。でも、ビールは美味しくなってくるので、ここは我慢、我慢。気候に負けず頑張りましょう。
ということで今回も最近買ったCDの紹介です。 発売日前に予約したのに、発売日にCDは届かず一か月くらい待たされました。でも、待ったかいがあったってもんです。
Dreamers On The Run BMX Bandits
イギリスはスコットランドのグラスゴーで80年代から活動しているバンドです。バンドとは言ってますけど、ボーカルのダグラス・T・スチュワート(このジャケットのおじさん)以外のメンバーはずっと変わり続けてます。
私が聞きだしたのは結構最近で、ここ10年ぐらいかな?このCD&ライブ紹介で何回か登場したTeenageFanclubのノー��ン・ブレイクがかつて参加していたこともあり、そんな関係でCDを買いだしました。
でもですねぇ、正直最初聞いた時は退屈なバンドだなぁと思ってたんですよ。グッとこないというか、なーーーんか物足りないというか、面白いところが無いというか。
なんですけど、馴染んでしまうとスルメイカのように噛めば噛むほど味が出るというか、なごんでしまうというか、何枚かアルバム買うにつれいつの間にかはまってしまったわけです。
そんな中でも今回のアルバムは本当によくって、1曲目の4拍子と3拍子をいったりきたりする今時珍しい6分超の曲から始まり、色々なジャンルの音やリズムを軽くこなしつつ、そのぼくとつな声と相まって唯一無二の音楽を聞かせてくれます。
youtube
このPVも力抜けてていいですよね。関係ないですが、なんとなくドラムの人がデッカチャンに見えてくるのは私だけでしょうか?
こんな感じで2週間に1回のペースで載せてます。次回は6/15or16頃にUPする予定です。 そう、6/15は、ライブの日です。そちらもぜひ、よろしくお願いします。
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