#小金井街道
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「民主党政権のどこがどう悪夢だったのかきちんとした説明を聞いたことがない」という主張は定期的に出現しますね。とはいえさすがに「聞いたことがない」なんてはずはないので、おそらく「自分の気に入る説明ではない」という意味か、「バカに分かるように説明したところで、そもそもバカは聞いてない」パターンのいずれかとは思いますが。 悪夢のような時代を生き抜いてきた者として私が言えるのは、「とにかく、あのような惨劇は二度と繰り返してはならない」ということだけです。あの時代がいかに酷いものであったか、ご存知ない方もぜひこの機会に知って頂きたいので、支持者から叩かれること覚悟で全力で反論していきますね。 個人的に、「悪夢の民主党政権」における大きな問題点は次の3点と考えています。 (1)国家運営能力の欠如により、内政上の失敗を数多く引き起こし、国益を損ない続けた。 (2)拙劣な外交を繰り返し、日米関係をはじめ、周辺諸国からの信頼を大きく毀損した。 (3)総理・閣僚をはじめとする所属議員の度重なる不祥事や、自分たちに都合が悪い情報を隠蔽する体質によって、国民の政治に対する信頼を失い続けた。 では、それぞれどんなことがあったか振り返っていきましょう。はらわたが煮えくり返る覚悟で読み進めてください。 (1)国家運営能力の欠如 ・財源の見込みが甘く、政権交代の際に掲げたマニフェストはほぼ未達成。 ・官僚を敵視して排除し、国家業務の停滞と質低下を招いた。 ・金融政策と財政政策が食い違い、タイミングの悪い増税も重なり、景気や株価は低迷を続けた。 ・歴史的水準まで進んだ円高を放置し、デフレを加速させた。 ・法的根拠がないばかりでなく、仕分人の選定や対象事業選定にも透明性を欠いた「事業仕分け」をデフレ時におこない、必要な公共投資を削減。経済を悪化させたにも関わらず、結果に責任を負わなかった。 ・「コンクリートから人へ」という誤った政策により、災害対策を疎かにしたうえ、地域社会を破壊した。 ・「朝鮮王室儀軌引渡」「尖閣事件の船長釈放」「運用3号通知」「国家公務員採用大幅減」など、閣僚たちが思い付きレベルの意思決定を独断でおこない、結果的に我が国の将来に禍根を残した。 ・法的根拠のない組織を乱立させ、意思決定過程が曖昧になり、指揮命令系統も混乱。 ・法的根拠のない大臣や副大臣を任命したり、個人的な友人を参与に、党職員を内閣官房職員に任命するなど、ルールを無視、公私の別がつかない人事を実施。 ・原発停止、ダム建設中止など、法令根拠や事前協議が必要な決定を手続無視で断行。 (2)外交能力の欠如 ・普天間基地問題が迷走し、沖縄とアメリカの信頼を大きく損なった。 ・来日したオバマ大統領を日本に残したまま、鳩山総理がAPEC首脳会議に出席するためにシンガポールに向かうという非礼行為。 ・尖閣沖漁船衝突事件では、中国側の脅迫や報復に屈して船長を早々に釈放、不起訴に。その後の尖閣諸島国有化でも迷走。 ・領空侵犯が頻発するも、実効的な対策をとらず。 ・韓国に対しては、通貨スワップ協定締結、朝鮮王室儀軌引渡し、慰安婦問題での「知恵を絞っていきたい」発言など、不用意な譲歩を重ねた。 ・韓国の歴代大統領として初めて、竹島へ李明博大統領が上陸。 ・旧ソ連時代を含めて初めて、北方領土へロシア国家元首が上陸。 ・実現��向けた方策が何ら決まっていない状態で、国連気候変動サミットにおいて「CO2の25%削減」を突如国際公約化。 ・実現の見込みも全くないまま、G8の場で、「太陽光パネルを1000万戸に設置する」と突如国際公約をおこなった。 (3)閣僚・所属議員の度重なる不祥事と情報隠蔽体質 ・鳩山総理⇒偽装献金問題、脱税問題、引退撤回、「最低でも県外」「Trust me」「国民の皆様が聞く耳を持たなくなった」 ・菅(直人)総理⇒外国人献金問題、北朝鮮関係団体献金問題、「顔が見たくなければ法案を通せ」 ・野田総理⇒在日韓国人献金問題、脱税企業献金問題、民団選挙協力お礼発言、「大きな音だね」 ・小沢元代表⇒政治資金規正法違反容疑で強制起訴(無罪判決)、献金虚偽記載で公設秘書が逮捕(有罪判決) ・仙谷官房長官⇒尖閣漁船衝突事件、「自衛隊は暴力装置」 ・赤松農水大臣⇒口蹄疫問題、「だから早く殺せって言ってるのに」 ・松本復興担当大臣⇒「知恵を出さないやつは助けない」「書いたらその社は終わりだから」 ・長妻厚労大臣⇒運用3号独断決定、職務停滞 ・蓮舫行政刷新担当大臣⇒事務所費架空計上問題、国会内ファッション雑誌撮影、「2位じゃダメなんでしょうか?」 ・前原外務大臣⇒外国人から政治献金受領 ・川端文科大臣⇒事務所費架空計上問題、キャバクラ費用を政治資金で計上 ・鹿野農水大臣⇒対中不正輸出疑惑、機密漏洩疑惑 ・鉢呂経産大臣⇒「死の街」「放射能をうつす」 ・一川防衛大臣⇒「安全保障に関しては素人」 ・柳田法務大臣⇒「答弁は二つだけ覚えておけばいい」 ・山岡消費者担当大臣⇒マルチ商法業者からの献金問題 ・中井国家公安委員長⇒議員宿舎にホステス連れ込み&カードキー貸与、式典で秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」とヤジ ・小林議員⇒違法献金問題で選対委員長が逮捕、選対幹部が公職選挙法違反で有罪 ・土肥議員⇒竹島領有権放棄を日本側に求める「日韓共同宣言」に署名 ・横峯議員⇒賭けゴルフ、女性暴行、恐喝事件への関与 ・緒方議員⇒「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」 ・原発事故対応(SPEEDI、米実測値���非公表、議事録不作成など)、尖閣ビデオ、北朝鮮ミサイル発射への対応、温暖化対策の家計負担、年金改革の財政試算 など、自分たちに都合が悪い情報は隠蔽し、政府への深刻な不信感を招いた。 ・総理-閣僚間で見解の方向性や意見の不一致が常態化。それらも含め、自民党で同様の事態があれば野党のみならずマスコミも総出で吊し上げられる事態となるが、マスコミも概ね民主党に好意的な報道姿勢。 そんなに民主党時代が良かったなら、下野以降何度でも政権を取り戻すチャンスはあったはず。なのにただ一度もそうなっていないということは、それが民意ということです。私もあんな地獄のような時代は二度と御免です。
新田 龍 / X
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今回の報告書で「消滅可能性自治体」とされた自治体は、以下の通り。 【北海道】 函館市、小樽市、釧路市、夕張市、岩見沢市、網走市、留萌市、稚内市、美唄市、芦別市、赤平市、紋別市、士別市、三笠市、根室市、砂川市、歌志内市、深川市、富良野市、登別市、伊達市、北斗市、当別町、新篠津村、松前町、福島町、知内町、木古内町、鹿部町、森町、八雲町、長万部町、江差町、上ノ国町、厚沢部町、乙部町、奥尻町、今金町、せたな町、島牧村、寿都町、黒松内町、京極町、共和町、岩内町、泊村、神恵内村、、積丹町、古平町、余市町、赤井川村、南幌町、奈井江町、上砂川町、由仁町、長沼町、栗山町、月形町、妹背牛町、雨竜町、北竜町、沼田町、当麻町、比布町、愛別町、上川町、上富良野町、和寒町、剣淵町、美深町、音威子府村、幌加内町、増毛町、小平町、苫前町、羽幌町、遠別町、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、利尻町、美幌町、津別町、清里町、小清水町、訓子府町、佐呂間町、遠軽町、湧別町、滝上町、西興部村、雄武町、大空町、豊浦町、白老町、洞爺湖町、むかわ町、日高町、平取町、浦河町、様似町、えりも町、新ひだか町、士幌町、広尾町、池田町、豊頃町、本別町、浦幌町、釧路町、厚岸町、��中町、標茶町、弟子屈町、白糠町、羅臼町 【青森県】 青森市、弘前市、八戸市、黒石市、五所川原市、十和田市、むつ市、つがる市、平川市、平内町、今別町、蓬田村、外ヶ浜町、鰺ヶ沢町、深浦町、藤崎町、大鰐町、板柳町、鶴田町、中泊町、野辺地町、七戸町、横浜町、東北町、六ヶ所村、大間町、東通村、風間浦村、佐井村、三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村 【岩手県】 宮古市、大船渡市、久慈市、遠野市、一関市、陸前高田市、釜石市、二戸市、八幡平市、奥州市、雫石町、葛巻町、岩手町、西和賀町、平泉町、住田町、大槌町、山田町、岩泉町、田野畑村、普代村、軽米町、野田村、九戸村、洋野町、一戸町 【宮城県】 石巻市、気仙沼市、白石市、角田市、登米市、栗原市、蔵王町、七ヶ宿町、村田町、川崎町、丸森町、松島町、七ヶ浜町、大郷町、色麻町、加美町、涌谷町、女川町、南三陸町 【秋田県】 能代市、横手市、大館市、男鹿市、湯沢市、鹿角市、由利本荘市、潟上市、大仙市、北秋田市、にかほ市、仙北市、小坂町、上小阿仁村、藤里町、三種町、八峰町、五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村、美郷町、羽後町、東成瀬村 【山形県】 鶴岡市、酒田市、新庄市、上山市、村山市、長井市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、���川町、朝日町、大江町、大石田町、金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町、庄内町、遊佐町 【福島県】 会津若松市、白河市、喜多方市、二本松市、田村市、伊達市、桑折町、国見町、川俣町、天栄村、下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町、北塩原村、西会津町、猪苗代町、会津坂下町、三島町、金山町、会津美里町、泉崎村、棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町、三春町、小野町 【茨城県】 日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、潮来市、常陸大宮市、稲敷市、桜川市、行方市、鉾田市、城里町、大子町、美浦村、河内町、八千代町、五霞町、利根町 【栃木県】 日光市、矢板市、那須烏山市、益子町、茂木町、市貝町、塩谷町、那珂川町、 【群馬県】 桐生市、沼田市、渋川市、藤岡市、富岡市、安中市、上野村、神流町、下仁田町、南牧村、甘楽町、中之条町、長野原町、嬬恋村、草津町、東吾妻町、片品村、みなかみ町、玉村町、板倉町 【埼玉県】 行田市、秩父市、越生町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、神川町、寄居町、松伏町 【千葉県】 銚子市、勝浦市、富津市、八街市、南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、いすみ市、栄町、神崎町、多古町、東庄町、九十九里町、芝山町、���芝光町、白子町、長柄町、長南町、大多喜町、御宿町、鋸南町 【東京都】 檜原村、奥多摩町 【神奈川県】 三浦市、中井町、山北町、箱根町、真鶴町、湯河原町 【新潟県】 小千谷市、加茂市、十日町市、村上市、糸魚川市、妙高市、五泉市、阿賀野市、佐渡市、魚沼市、胎内市、田上町、阿賀町、出雲崎町、湯沢町、津南町、関川村、粟島浦村 【富山県】 氷見市、南砺市、上市町、入善町、朝日町 【石川県】 七尾市、輪島市、珠洲市、加賀市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、穴水町、能登町、 【福井県】 大野市、勝山市、あわら市、池田町、南越前町、越前町、高浜町、若狭町 【山梨県】 都留市、大月市、韮崎市、上野原市、甲州市、早川町、身延町、南部町、富士川町、道志村、西桂町 【長野県】 大町市、飯山市、小海町、佐久穂町、立科町、長和町、阿南町、阿智村、平谷村、天龍村、上松町、南木曽町、王滝村、大桑村、木曽町、生坂村、筑北村、小谷村、坂城町、高山村、山ノ内町、木島平村、信濃町、小川村、飯綱町、栄村 【岐阜県】 美濃市、瑞浪市、恵那市、山県市、飛騨市、郡上市、下呂市、海津市、養老町、関ケ原町、揖斐川町、池田町、七宗町、八百津町、白川町、東白川村 【静岡県】 熱海市、下田市、伊豆市、御前崎市、牧之原市、東伊豆町、松崎町、西伊豆町、川根本町 【愛知県】 津島市、新城市、南知多町、美浜町、設楽町、東栄町、豊根村 【三重県】 尾鷲市、鳥羽市、熊野市、志摩市、木曽岬町、大台町、度会町、大紀町、南伊勢町、紀北町、御浜町、紀宝町 【滋賀県】 高島市、甲良町 【京都府】 宮津市、京丹後市、井手町、宇治田原町、笠置町、和束町、南山城村、京丹波町、与謝野町 【大阪府】 富田林市、河内長野市、柏原市、門真市、泉南市、阪南市、豊能町、能勢町、岬町、太子町、河南町、千早赤阪村 【兵庫県】 洲本市、西脇市、加西市、養父市、朝来市、宍粟市、多可町、市川町、神河町、上郡町、佐用町、香美町、新温泉町 【奈良県】 大和高田市、五條市、御所市、宇陀市、山添村、安堵町、三宅町、曽爾村、御杖村、高取町、上牧町、河合町、吉野町、大淀町、下市町、黒滝村、野迫川村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村 【和歌山県】 海南市、橋本市、有田市、御坊市、田辺市、新宮市、紀の川市、紀美野町、かつらぎ町、九度山町、高野町、湯浅町、広川町、美浜町、由良町、みなべ町、日高川町、白浜町、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町 【鳥取県】 岩美町、若桜町、智頭町、八頭町、大山町、日南町、日野町、江府町 【島根県】 雲南市、奥出雲町、津和野町、隠岐の島町 【岡山県】 玉野市、笠岡市、井原市、高梁市、新見市、備前市、真庭市、美作市、久米南町、吉備中央町 【広島県】 竹原市、府中市、安芸高田市、江田島市、安芸太田町、神石高原町 【山口県】 萩市、長門市、美祢市、周防大島町、上関町、田布施町、平生町、阿武町 【徳島県】 鳴門市、小松島市、吉野川市、阿波市、美馬市、三好市、勝浦町、佐那河内村、神山町、那賀町、牟岐町、美波町、海陽町、上板町、つるぎ町、東みよし町 【香川県】 さぬき市、東かがわ市、土庄町、琴平町 【愛媛県】 宇和島市、八幡浜市、大洲市、四国中央市、西予市、上島町、久万高原町、内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町 【高知県】 室戸市、安芸市、須崎市、宿毛市、土佐清水市、四万十市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、本山町、大豊町、いの町、仁淀川町、中土佐町、佐川町、越知町、檮原町、日高村、津野町、四万十町、大月町、三原村、黒潮町 【福岡県】 嘉麻市、小竹町、鞍手町、東峰村、添田町、川崎町、みやこ町、築上町 【佐賀県】 多久市、玄海町、大町町、白石町、太良町 【長崎県】 平戸市、松浦市、対馬市、壱岐市、五島市、西海市、雲仙市、南島原市、東彼杵町、小値賀町、新上五島町 【熊本県】 水俣市、上天草市、天草市、美里町、和水町、小国町、産山村、高森町、山都町、氷川町、芦北町、津奈木町、多良木町、湯前町、相良村、山江村、球磨村、苓北町 【大分県】 佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、杵築市、豊後大野市、国東市、姫島村、九重町、玖珠町 【宮崎県】 串間市、えびの市、高原町、国富町、諸塚村、椎葉村、美郷町、高千穂町、日之影町 【鹿児島県】 枕崎市、阿久根市、西之表市、垂水市、曽於市、南九州市、三島村、さつま町、湧水町、錦江町、南大隅町、肝付町、大和村、喜界町、天城町
【全744自治体リスト】「消滅可能性自治体」を一挙公開…北海道から鹿児島まで 出産年代の女性人口が半数以下に 日光市や草津町も |FNNプライムオンライン
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24年11月4週目
父の四十九日が終わり、樹木葬と海洋散骨の準備が進む。骨の一部を粉にしてもらって、船の手配も済んだ。あとは当日ちゃんと船が来るかどうかだけが心配だ。
土曜の朝、最近はいつも会社に行く時間にあたりになぜか起きがちなんだけど(平日はぜんぜん起きられないのに!)金曜に整体に行ったおかげか8時間眠れた。ジム行く前はなんとなく、月1整体かマッサージに行く気持ちでいたけど、ジム通うようになってから気になったときしか整体に行っていない。って話をしたら、体の歪みが強いから月1くらいでメンテナンスした方が良いよって言われちゃった。営業トークだろうけど、逆にジムに通うようになってから自分の体が歪んでいる自覚は強くなったので、そうだよな���とも思う。ただ、勤務地変わりそうだから、その店舗には通えないんだよな。他の支店、帰り道にあるかな。
土曜日すっきり起きて観たい映画の1回目に間に合いそうだったので、急いで支度して新宿に向かった。まだ電車も街中も空いていて、土曜の初回映画を観に行けるタイプの人と付き合いたい。「silent」「いちばんすきな花」「海のはじまり」の脚本家の生方さんの脚本の巧さと普段動かない感情がギュッとなる感じがすごく好きでこの映画のことを知ってから観たいと思っていた『アット・ザ・ベンチ』。観るまでふんわりとしか知らなかったんだけど、4人の脚本家が1つのベンチを主軸に5本の作品のオムニバス形式の作品。同じ主演の2人でのオムニバスかと思ってたら、それぞれ主役級の俳優さんたちが出てくる豪華な作品だった。2作品目の岡山天音と岸井ゆきのカップルの別れ話の手前みたいな作品がほどよいラブコメだった。
家でずっと昔に録画していた『ハイスクールミュージカル ザ・ムービー』を観た。最後の映画なんだね。高校三年生に仲良いクラスに転校してきたみたいな気分で全体的にちょっとついていけなかった。本当はハイスクールミュージカル世代なんだけど、当時は全然観てない。映画を一本観たくらい?アメリカのディズニーでハイスクールミュージカルナイトみたいなイベントがあるのを知って観たいと思っていたのだ。でもやっぱりこういうシリーズものはちゃんと順を追わないと面白さ半減なんだよね。ザック・エフロンってこのあたりの作品の後観たのが、『グレイテスト・ショーマン』で、突然おじさん?いい年したお兄さんになっていてビックリしたけど、年が近いせいかあれはあれで良かったんだよな。ミュージカル部分だけ観たくなってきた。
大事に大事に読んでいた『マチネの終わりに』を読み終えた。上手く言葉にできないけど、ギュッと抱きしめて生きていきたい小説。必ず買おう。知的な大人が好きなせいか、ふたりが会話のベースが高い位置にあって、お互いにぴったりとはまるように感じている様子が心地良かった。大人の恋愛小説と発売当時単行本に書いてあったような気がするけど、当時ではなく年齢が大分近づいてきた今読んで良かったと思う。たった3度会っただけで、いちばん深く愛した人。そんな人間が私にも存在するだろうか。存在してほしいようなしてほしくないような出会いたいような出会いたくないような。とにかく話がしたいと思う。こういうことはこ��でしか書けないけれど、男性側からこんなに話ができる人はいないというようなことを言われたことは何度かある。でも私にとって、それは私の努力によるところであったり、その人が現在進行形で知り合いと付き合っていたりと私の中でストンと落ち着くことはなかった。逆に私自身がこんなに話せる人いないよと思うのは男友達。恋愛に繋がらないと分かっているから話せることの方が多くてマッチしない。もう新しく誰かに出会うことは煩わしく、というか出会った相手を恋愛対象に思えるか、思われることができるか吟味してしまう感情が煩わしい。もう恋愛なんてしないというマインドで生きている方がずっと気が楽だ。洋子のように子供を持ちたいという気持ちがあるなら、それはまた違うのだろうけど。
今年は夏に福田進一さんのコンサートに行ってから、映画を見直したり、spotifyでサントラを聴いたり、平野さんの分人に関する考えをまとめた新書を読んだりしてこの小説にやっとたどり着いた。もう小説としてはこれが間違いなく今年ベストだと思う。最近感受性が鈍っていて小説を読んでもあまり感想が出てこないので、そう思える作品でに出会えてとても幸せだ。
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役者紹介🚃💨🍩🍗
どうも、らびです。ビアゲ編も書き足したぞ。34期の皆さんは最後まで読んでくれると嬉しいな
【栞編】
今回のキーワードとなる「環状線」にちなんで、おそらくこの中で最も環状線を知ってるであろう私が、皆さんに似合いそうなオススメの大阪環状線の駅を書いていきたいと思います。被っても知らん。
〇園堂香莉
大阪城公園
お散歩してそう。あの辺はお散歩にちょうどいいですからね、自然も綺麗でお城もあるし。かなりオススメです。古墳好きな人はお城も好きなんでしょうか
〇近未来ミイラ
寺田町
あの、ほんま、この駅ってなんも無…簡素で素朴なエリアなんですよね。素朴な舞台が好きなみーらのセンスと近しいものがあるような気がしなくもない。それにしてもほんまに何も無いこの駅。でもみーらなら独自の着眼点で何かを見出せそう
〇たぴおか太郎
大阪
キディランドもユザワヤもありますからね。間違いなく大阪駅でしょう。それはそうと、あそこのちいかわらんどって絶対にもっと広くするべきだと思いませんか?
〇錫蘭リーフ
福島
オフィスカジュアル的な衣装がとても似合ってるのでオフィス街でおなじみのこの駅で。でもほんまにあのオシャレなオフィス街歩いてそうなんだよな
〇帝京魂
京橋
京橋怖いよな。特に夜なんて怪しげな人が沢山いるし…でもこの辺色々ラーメン屋さんとかあるイメージですね。でもあんまり知らない。京橋怖いので
〇森々仙入
西九条
ユニバが似合いそう。ということでユニバに繋がってる西九条駅をチョイス。ユニバのクルーにいそう。私もユニバ行く時にしか使ったことないので西九条に何があるかが分かりません。
〇箏
福島
中之島の近くでもあるのですが、中之島のあたりは景色が美しいですねー。川沿いにおしゃれな建物が沢山立ち並んでいて緑も多くて…そんな景色がルーベにピッタリではないかなと
〇苔丸
弁天町
駅に隣接して空庭温泉という大型温泉施設があります。温泉だけでなく写真スポットやらレストランやらが沢山融合していて楽しい場所なので是非
〇響夜
芦原橋
ここには教習所があります。ここの教習所はなかなか難易度が高く、普段から千日前筋など大都会を走ります。ここに最狂のドライバーなびやをブチ込んだら一体どうなるんでしょうか。
〇ミル鍋
桃谷
この辺はオシャレなお家が多いですからね〜お金持ちの凝りに凝った家がちらほらあります。建築巡りしても楽しそうです。
〇あろハム権左衛門
福島
福島には美味しい飲み屋が沢山あるので、オーストラリアのパーリーで初手ジントニックをキメたあろハムならやっていけるでしょう。
〇アリリ・オルタネイト
玉造
住宅街のイメージなので街にいるネコちゃんと触れ合いますね。あと近くの空堀商店街には猫カフェがいくつかある。オススメです。
〇〆切三日前
天満
商店街があって美味しい飲食店が沢山あります。かなりオススメ。市場もあるから芋も売ってるかも…新鮮な食材が勢ぞろいしてます
〇黒井白子
森ノ宮
森ノ宮には実は漫才劇場があります。ここでよくお笑いライブがやってるんですよねしかもなかなか豪華!あと普通に劇場もある。演劇も観れてピッタリやん
〇中森ダリア
鶴橋
コリアタウンあるからね、間違いない。鶴橋は少々治安が悪いのですが、あのゴチャゴチャ感はアウトロー好きのひらりなら問題ないでしょう。
〇きなこ
桜ノ宮
環状線で春にここを通ると川に沿って桜がいっぱい咲いててすごい綺麗なんですよね。雰囲気的に桜が似合いそうだなぁと思ってのチョイスです
〇暁レミエル
天王寺
放課後の天王寺にいそう〜〜JKが似合うのでJKが沢山いる天王寺です。画材屋さんもあるよ。あとアクセスが良い!でも阪大からは遠い
〇肆桜逸
大阪
都会の眩しさに圧倒されてほしいです。ちなみに大阪駅には「LUCUA1100」って建物があるのですがこの読み方ご存知ですか?
〇埖麦
天王寺
めっちゃ放課後天王寺にいそう2。高校生が似合うからかな。この辺の高校生は放課後天王寺のフードコートやらでたむろしてます。いそう
〇紫苑
新今宮
カオスと混沌の街、新今宮———。こんな場所になつめを突っ込んだらどうなってしまうのでしょうか…そのカオスさを見てみたいですね。でも新今宮に行くのはオススメしません。どっちやねん。オススメしろよ。
〇水琴冬雪
大阪城公園
カメ��をやっているので。何と言っても景色が綺麗で撮りごたえのある場所なのではないかなと思います。春は梅や桜が沢山咲いててカメラマンも多いですよ
【BE YOU AGAIN 編】
BE YOU 「揚げ」INということで、みなさんにオススメの揚げ物を書いていきたいと思います。みなさんにオススメのと言いつつも、みなさんを揚げ物に例えると、みたいな趣旨になっているかもしれません。
東愛莉
ごまだんご
おさげ髪がよく似合うので。両手に持ってて欲しい
大良ルナ
ハムカツ
ピンク色がよく似合うので。頬張っててほしい
児
カキフライ
独特の雰囲気がありつつも魅力的である
うみつき
白身魚のフライ
サッパリしている、ぽい
統括のフォーニャー
チーズホットグ
キラキラしているから
緒田舞里
エビフライ
みんな大好きで華がある
白
大葉の天ぷら
爽やかだが渋さもある
埖麦
ポテトフライ
若者のジャンキーな雰囲気がぽい
岡崎仁美
竜田揚げ
唐揚げではなく竜田揚げ
雨々単元気
ししとうの天ぷら
辛いやつに当たって良い反応しそう
舞原の絞り滓
オニオンリング
めっちゃなんとなくやけど、ぽい
じゃがりーた三世
串カツ
中身が全然わからない
オーム
コロッケ
声の雰囲気がコロッケの中身の感触に近い感じがするので
テキストを入力
ごぼうのの唐揚げ
細い
縦縞コリー
唐揚げ
唐揚げバカ
大福小餅
揚げパン
甘党すぎるから
叶イブ
チュロス
甘くて可愛いものが似合う
アリリ・オルタネイト
揚げ春巻き
グローバルな感じがするからです
はぜちかきつ
カツ
王道。似合う。
おや…役者紹介の様子がおかしいぞ…
▶︎役者紹介が団員紹介に変化した!
という訳で34期の皆さんには真面目なやつを書いていきたいと思います。
◯たぴおか太郎
稽古日誌とかコラ画像の感じとか見ていたら一見激ヤバな狂人だと思いきや、誰よりも優しくて気遣いの天才で努力家な素敵な方です。なすかさんがいないと成立しなかった事、沢山あるかと思います。あとセンスも大好き。今度の公演も楽しみにしています!
◯岡崎仁美
もはや友達。いっぱい遊びに行ってるもんね〜☺️時にはズバッと厳しい意見も言い場を締める役割は、下手したら嫌われ役になってしまう可能性もあるのに、それが出来るのは普通じゃないです。すごい。ヌピというデカい柱が無くなってしまうことは少し���安もあります。引退しても遊びに行きましょうね!
◯水琴冬雪
オムニに出てなかった私にとっては感謝してもし足りない人です。「らびはもうオレンジ班だからねー」って終礼に入れてくれた事にも大入りを書いてくれた事にも助けられました。嬉しかったです。今役者を出来ているのもベガさんのおかげだと思っています。宣美も、最後にまたベガさん脚本の担当が出来て良かったです。
◯緒田舞里
色んな意味でこうなりたい人。活動内容の特性上でしょうか、ちゃうかを楽しいとは思いつつもその下にはずっとしんどさもあって、でも外公終わりに色々お話しした時にそんな自分がなんかもう色々成仏しました。ありがとうございます。まりおさんは、「この人にそう言ってもらえるなら」と思わさ��る位偉大で、でもどんな人にも寄り添える素晴らしい先輩です。こうありたいと思う人です。
◯肆桜逸
絶対稽古場作業場吹田にいて欲しい。この人がいれば絶対その場が面白くなるからです。今年入ってから急激に仲良くなった気がします。インターネットの話するの楽しいですね😃引退しても吹田支部(旧)しましょうね。俺は吹田が大好きなんだよ!!
◯児
もう奇怪な動きをしたり美声を響かせてるこたちさんの姿が稽古場から無くなると思うと寂しいですね。自分の中でがっころの演出を出来た事は色んな意味で大きかったと思っていて、その点ではめちゃくちゃ感謝しています。次の公演も楽しみです。
◯らっしー
座長になるべくしてなった方ですね。らっしーさんのホワッとした雰囲気はちゃうかに安寧をもたらしていることでしょう。個人的には私服がカッコよくてめっちゃ好きです。進撃の巨人の服もかっこいいと思ってます。本当です。
◯統括のフォーニャー
なんでも肯定してくれる優しいネキ。個人的にはもっとお話ししてみたかったし、役者ももっと見てみたかったなと思っています。全然関わりの強い訳でもない私が言うのもなんですが、強くてしたたかな方だなと思っています。
◯舞原の絞り滓
外公で共演できて嬉しかったです。もっとお話ししたいと思ってたので。横から聞こえるまほろさんのクソデカ声、いまだに恋しいです。だーがーしかーし‼️まだまだ知らないこともあると思います。願わくばまたその機会があらんことを…
◯じゃがりーた三世
結局この人のことを何も分からないまま引退してしまいそうです。本当不思議な方です。なんでそんな、後輩にもめちゃくちゃ敬語なんですか…?でも時々芯食ったことを言うので怖い。
◯アリリ・オルタネイト
ボス。舞美のね。猫みたいにフラッとどっかに行ったかと思えばフラッと戻ってきて頼りになる人。かっこいい。よくよく考えたらめちゃくちゃハイスペックなことを思い出してすげぇ…となるやつを何回もやってます。
34期、フォーエバー
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2024.10.13
映画『HAPPYEND』を見る。父の時代の学生運動のような雰囲気と、街の風景のクールな切り取り、存在感があり重厚な音楽の使い方から愛しいものとしてのテクノの使い方まで大変気に入り、今度会う人に渡そうと映画のパンフレットを2冊買う。その人と行った歌舞伎町時代のLIQUIDROOM、どんどん登ら��れた階段。小中学生の時に自分がした差別、あの分かっていなさ、別れた友人、まだ近くにいる人たち。
2024.10.14
銀座エルメスで内藤礼『生まれておいで 生きておいで』、ガラスの建築に細いテグスや色のついた毛糸が映える。日が落ちて小さなビーズが空間に溶けていくような時間に見るのも素敵だと思う。檜の「座」で鏡の前にいる小さな人を眺める。「世界に秘密を送り返す」を見つけるのは楽しい。黒目と同じだけの鏡、私の秘密と世界の秘密。今年の展示は上野・銀座ともに少し賑やかな雰囲気、外にいる小さい人たちや色とりどりの光の色を網膜に写してきたような展示。でも相変わらず目が慣れるまで何も見えてこない。銀座にはBillie Eilishもあったので嬉しくなる。
GINZA SIXのヤノベケンジ・スペースキャットと、ポーラアネックスでマティスを見てから歩行者天国で夜になっていく空を眺めた。小さい頃は銀座の初売りに家族で来ていたので、郷愁がある。地元に帰るよりも少しあたたかい気持ち、昔の銀座は磯部焼きのお餅を売っていたりしました。東京の楽しいところ。
2024.10.18
荷造り、指のネイル塗り。足は昨日塗り済み。年始の青森旅行時、2泊3日の持ち物リストを作成し、機内持ち込み可サイズのキャリーに入れ参照可能にしたところ、旅行のめんどくさい気持ちが軽減された。コンタクトや基礎化粧品・メイク用品のリスト、常備薬、安心できる着替えの量。持ち物が少ない人間にはなれそうにない。日常から多い。部屋に「読んでいない本」が多いと落ち着くような人間は持ち物少ない人になれない。
2024.10.19
早起きして羽田空港。8:30くらいに着いたらまだ眺めのいいカフェが開いておらず、とりあえず飛行機が見える屋上に行く。このあと雨が降るはずの曇り空からいきなり太陽が照り出して暑くなり、自販機でマカダミアのセブンティーンアイスを買い、食べる。突然の早朝外アイス。飛行機が整列し、飛び立つところをぼんやりと眺める。飛行機は綺麗。昨夜寝る前にKindleで『マイ・シスター、シリアルキラー』を買って「空港ではミステリー小説だろう」と浮かれて眠ったのに、100分de名著のサルトルを読み進める。実存主義を何も分かっていないことをこっそりとカバーしたい。すみませんでした。
10:15飛行機離陸。サンドイッチをぱくぱく食べたあとKindleを手に持ったまま眠ってしまい、11:55宇部空港着。
宇部空港、国内線のロビーは小さく、友人にすぐ会う。トンネルを抜ける時、窓が曇り、薄緑色の空間に虹色の天井のライトと車のライトがたくさん向かって来て流れる。動画を撮影しながら「綺麗くない?」と言うと「綺麗だけど本当は危ない」と言われる。かけるべきワイパーをしないで待っていてくれたんだと思う。
友人のソウルフードであるうどんの「どんどん」で天ぷら肉うどん、わかめのおにぎりを食べる。うどんは柔らかく、つゆが甘い。ネギが盛り放題。東京でパッと食べるうどんははなまる系になるので四国的であり、うどんのコシにもつゆにも違いがある。美味しい。
私は山口市のYCAMのことしか調べずに行ったので連れて行ってもらう。三宅唱監督の『ワイルドツアー』で見た場所だ。『ワイルドツアー』のポスターで見た正面玄関を見に芝生を横切ったが、芝生は雨でぐずぐずだった。でも全部楽しい。
広くて静かで素敵な図書館があり、心の底から羨ましい。小さな映画館もあり、途中入場できるか聞いたおじいちゃんが、「途中からだからタダにならない?」と言っていたがタダにはなっていなかった。一応言ってみた感が可愛らしい範囲。
YCAM内にあるのかと思っていたら違う倉庫にスペースのあった大友良英さんらの「without records」を見に行く。レコードの外された古いポータブルレコードプレーヤーのスピーカーから何がしかのノイズ音が鳴る。可愛い音のもの、大きく響く音のもの。木製や黄ばんだプラスチックの、もう存在しない電機メーカーの、それぞれのプレーヤーの回転を眺めて耳を澄ませてしばらくいると、たくさんのプレーヤーが大きな音で共鳴を始める。ずっと大きい音だと聞いていられないけれど、じっと待ってから大きな音が始まると嬉しくなる。プログラムの偶然でも、「盛り上がりだ」と思う。
山口県の道路はとても綺麗で(政治力)、道路の横は森がずっと続く。もとは農地だっただろう場所にも緑がどんどん増えている。私が映画で見るロードムービーはアメリカのものが多く、あちらで人の手が入っていない土地は平らな荒野で、日本の(少なくとも山口県の)土は放っておくとすぐに「森」になるのだ、ということを初めて実感する。本当の森の中にひらけた視界は無く、車でどんどん行けるような場所には絶対にならない。私がよく散歩をする所ですら、有料のグラウンドやイベント用の芝生でない場所には細い道を覆い隠す雑草がモコモコと飛び出して道がなくなってゆく。そして唐突に刈られて草の匂いだけを残す。私が「刈られたな」と思っているところも、誰かが何らかの���ケジュールで刈ってくれているのだ。
山口県の日本海側の街では中原��也と金子みすゞがそこかしこにドンとある。
災害から直っていないために路線が短くなっているローカルの汽車(電車じゃない、電車じゃないのか!)に乗って夜ご飯へ。終電が18:04。霧雨、暴風。一瞬傘をさすも無意味。
焼き鳥に挟まっているネギはタマネギで、つきだしは「けんちょう」という煮物だった。美味しい。砂肝、普段全然好きじゃないのに美味しかった。少し街の端っこへ行くとたまに道に鹿がいるらしく、夜見ると突然道路に木が生えているのかと思ったら鹿の角、ということになり怖いらしい。『悪は存在しない』のことを思う。
2024.10.20
雨は止んでいてよかった。海と山。暴風。人が入れるように少しだけ整えられた森に入り、キノコを眺める。
元乃隅神社、123基の鳥居をくぐり階段を降りて海の近くへ。暴風でiPhoneを構えてもぶれて、波は岩場を越え海の水を浴びる。鳥居の上にある賽銭箱に小銭を投げたけれど届くわけもない。車に戻ると唇がしょっぱかった。
山と海を眺めてとても素敵なギャラリー&カフェに。古い建物の改装で残された立派な梁、屋根の上部から太陽光が取り込まれるようになっていて素晴らしい建築。葉っぱに乗せられたおにぎりと金木犀のゼリーを食べる。美味しい。
更に山と海を眺めて角島へ。長い長い橋を通って島。古い灯台、暴風の神社。曇天の荒れた海も美しいと思う、恐ろしい風や崖を体感としてしっかりと知らない。構えたカメラも風でぶれるし、油断すると足元もふらつく風、窓につく塩の結晶。
山と海を眺めて香月泰男美術館へ。友人が見て良い展示だったからもう一度来て見せてくれたのだ。
全然知らなかったけれど、本当に素晴らしい絵だった。油彩なのだけど、質感が岩絵具のようで、フレームの内側に茶色のあやふやな四角が残っているのがとても良い。
フレーミングする、バチッと切り取ってしまう乱暴さから離れて、両手の人差し指と親指で四角を作って取り出したようなまなざしになる。
山口県の日本海側の山と畑と空の景色、荒い波、夜の静けさや月と雲、霧の色を見てから美術館へ連れて来てもらえ��から色と色の境目の奥行きを知る。柿はずっしりと重く、花は鮮やかだ。香月泰男やシベリア抑留から帰ってきた画家で、この前読んだ『夜と霧』の暗さと冷たさを思い返した。絵の具箱を枕にして日本へ帰る画家が抱えていた希望、そのあとの色彩。
夕飯は友人の知り合いのハンバーガー屋さんへ。衝撃のうまさ。高校生の時に初めて食べたバーガーキングの玉ねぎの旨さ以来の衝撃、20年ぶりだ。そんなことがあるのか。
2024.10.21
晴天。海は穏やかで、深い青、テート美術館展で見たあの大きな横長の絵みたい。初めて見た海の光。
海と山を眺めて秋吉台へ。洞窟は時間がかかるので丘を散策、最高。
風光明媚な場所にしっかりとした情熱が無かったけれど、「好きな場所だから」と連れていってもらえる美しい場所は、友人が何度も見るたびに「好きだなぁ」と思っただろう何かが分かり、それは私が毎日毎日夕陽を眺めて「まだ飽きない」と思っている気持ちととても近く、感激する。
今までの観光旅行で一番素敵だった。
道々で「このあと窓を見て」と教えてもらい、味わう。
ススキが風に揺れて、黄色い花がずっとある。山が光で色を変え、岩に質感がある。
山口市、常栄寺、坂本龍一さんのインスタレーション。お寺の庭園が見られる場所の天井にスピーカーが吊るされ、シンセサイザーの音を演奏しているのは色々な都市の木の生体信号だ。鳥の声や風の音と展示の音は区別されない。砂利を踏む音、遠くから聞こえる今日の予定。豊かなグラデーションの苔に赤い葉っぱが落ちる。
宇部空港はエヴァの激推しだった。庵野さん、私も劇場で見届けましたよ。
行きの飛行機は揺れたけれど、帰りは穏やかに到着、家までの交通路がギリギリだったため爆走、滑り込む。
東京の車の1時間と山口の1時間は違う。
何人かの山口出身の友人が通った空と道と海と山の色を知ることができてとても嬉しい。
「好きな場所」「好きな風景」ってどういうものなんだろう。
私が通う場所、好きな建築、好きな季節と夕陽。あの人が大切にしている場所に吹く風、日が落ちる時刻が少し違う、友人のいる場所。
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東京五輪から2年 湾岸はいま
悪夢のようなTOKYO2020大会から2年が経った。 五輪のために姿を変えられたあの場所は、巨額の資金を費やして建てられた会場は、白いフェンスに閉ざされていた公園は、いま一体どうなっているのか。 湾岸エリアを中心に、フィールドワークを行った。
①築地市場
築地本願寺から場外市場に向かう。日曜日。外国人観光客、親子連れ、カップル。賑わいは築地市場があった頃と変わらないように見えた。どの店にも、昼食を目当てに沢山の人が並んでいる。
立体駐車場の最上階から市場のあった方を見下ろす。縦横に走るターレ、魚の並ぶケース、積み上げられたトロ箱、林立する仲卸の看板――それらが全て消え去り、でこぼこの、剥き出しのコンクリートだけが灼熱の太陽に焼かれていた。その一部は駐車スペースに。数台の自家用車。物悲しくなるぐらいしょぼい。
駐車場のわきに、築地市場の仲卸とおぼしき店名のプレートを付けたターレが放置されていた。よく見ると、ナンバープレートを外した痕がくっきりと残っている。
石原元都知事が主導した2016年五輪招致当時、築地市場を潰してメディアセンターを作るという話が出ていた。2020東京大会ではそれが「駐車場」にかわり、市場は2018年10月に東京都によって閉鎖された。選手村から競技場への輸送のために新たに作られた環状2号の全��開通は、五輪閉幕から1年以上も過ぎた2022年12月。五輪招致が、都民の台所を打ち出の小づちのように利権を生み出す空虚な「一等地」に変えてしまった。
築地を舞台にしたある連載漫画の中で、目利き一筋の主人公は何故か移転に何の葛藤もないまま「豊洲で頑張っていこう」と仲間に呼びかけていた。築地市場83年の歴史は、急速に「なかったもの」にされようとしている。
②月島
東京では五輪の前から、競技会場と直接関係のない場所でも各地で再開発が起こっていた。晴海にも程近い、湾岸エリアに位置する月島もまたその1つ。もんじゃストリートで有名なこの町は、一本裏道に入ると古い木造家屋が軒を連ねる下町らしさが残っている。私たちが2017年に訪問した際は、月島1丁目西仲通り地区再開発計画のためにもんじゃストリートの店舗が軒並み閉店していた。
そして今回訪ねてみると、MID TOWER GRANDなる地上32階、高さ121mの超高層マンションが建ち(2020年10月竣工)、その1階にもんじゃ屋などの店舗が入っていた。 月島ではさらに地上48階、高さ178.00mのタワマンを建てる月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業、地上58階、高さ199mのタワマンを建てる月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業が控えている。フィールドワークの後で知ったことだが、この月島三丁目再開発計画には反対運動や行政訴訟も起こっているとのこと。長年暮らしてきた人々の息吹が聞こえるような町並みが、大手開発業者によって姿を変えられようとしていることには胸が痛む。
③晴海選手村
カンカン照りの選手村跡地。ここはHARUMI FLAGなる高層マンション群として開発され、完成すれば5,632戸12,000人が暮らす街になるという。未だ工事中で通行できるのはメインストリートの車道のみ。焼けつくような暑さの中、誰もいないコンクリートだらけの空間は殺伐とした雰囲気が漂っていた。
選手村をめぐっては、東京都が適正価格の10分の1という不当な安さで都有地を三井不動産ら11社のデベロッパーに売却したとして住民訴訟が起きている。五輪という祝賀的なイベントが作り出す例外状態によって、公共財産が民間資本に吸い上げられた象徴的な場所だ。
街の中心に近づくと、左手には、大会中、大量の食材廃棄が問題となった食堂の跡地が、中央区立の小中学校(2024年度開校予定)として整備されていた。
右手には三井不動産の商業施設「ららテラス」。その1階には「東京五輪を振り返りスポーツの力を発信する施設」として「TEAM JAPAN 2020 VILLAGE」が設置されるらしい。五輪と三井不動産のどこまでも続く蜜月がうかがえる。
その先では道路を挟んで左右両方の街区で50階建ての2棟の超高層タワーマンションが目下建設中だった。
選手村を訪れるとき、2018年、建設工事中に2人の労働者が亡くなったことを思わずにはいられない。その街区は、労働者の死という痛ましい現実を塗り固めるようにSUN VILLAGE(太陽の村)という輝かしい名前で分譲されている。 この街区だけではない。この街全体が、五輪によって引き起こされた問題などまるで何もなかったかのように成り立っている。この街ではとても生きていけない、生きた心地がしない。生気を抜かれたようにその場を後にした。
④潮風公園、お台場海浜公園
ビーチバレーボールの会場設営のため何年もフェンス封鎖されていた潮風公園。わたしたちは初めて公園内に入った。こんなに広かったのか!無観客のくせに、この公園全体を占拠していたなんて、ほんとうに厚かましい。
東京湾の対岸の埠頭にはコンテナが並んでいる。海をみてみると、うっ!海水は泥沼のような色。しかし、なぜか匂いはせず、潮の匂いさえもしない。ファブリーズでもしているのか?
わたしたちは、野宿の人たちが寝ていた場所を探して公園内を歩いた(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織員会による追い出し→https://x.gd/ZJP4d)。木がたくさんあってなかなか住み心地よさそうだと思っていたら、屋根のある排除ベンチにたどり着いた。なんて醜いデザインなのだろう。
次に「トイレのようなニオイ」と話題になったお台場海浜公園のビーチへ、匂いを確認しに行った。「遊泳禁止」の看板があり、スクリーニングのためと記してあったが、やはり汚染が懸念されているのだろろう。このビーチの海水も濁っていて、潮の匂いさえもしない。怪しい水質だ。
しかし、暑すぎる。灼熱の日差しの下で、ビーチバレーボールや、トライアスロンをやって、汚い海に飛び込んでいたのか。 知れば知るほど、オリンピック・パラリンピックは地獄だ。
⑤有明
有明の旧会場エリアへ。グーグルマップで見ると、どうやらこの一帯は「有明オリンピック・パラリンピックパーク」と名付けられたらしい。いまや地に落ちた電通がオリンピックでちゃっかりゲットした、唯一黒字と言われる有明アリーナへ。SNSではステージが見えない席があると不評を買っていたが、「ディズニーオンアイス」をやってるらしく、猛暑の折、駅から会場まで大勢の人だかり。
有明体操競技場はこの5月に「有明ジメックス」と名を変え、株式会社東京ビックサイトが運営する展示場としてオープンしたらしい。第一印象は「・・・神社?」世界的ウッドショックの最中に木材を山のように使って、10年程度で取り壊される予定とのこと。こんなに立派にする必要あったのか?
そこからゆりかもめの駅を越えると、フェンスで囲われた草ぼうぼうのワイルドな一角が。有明BMX会場跡地だ。グーグルマップには「有明アーバンスポーツパーク(2024年4月開業)」とあるが、いまのところ影も形もない。スポーツ施設より原っぱ公園の方が需要あるのでは?
有明テニスの森公園は工事パネルが外されて、開放感に溢れていた。こんな素敵な場所を何年もオリンピックのために囲って、市民を排除してきたかと思うとあらためて腹が立つ。
真夏の炎天下に火を燃やし続けた聖火台があった夢の大橋にも立ち寄った。観覧車が無くなっていた。東京都はこの夢の大橋を含むシンボルプロムナード公園の一角に、新たに聖火台置き場をつくって飾っている。東京都はいつまでオリパラの亡霊にすがる気か。。
⑥辰巳・東京アクアティクスセンター
アクアティクスセンター
「威圧」を形にしたような巨大建造物。
建物の周りには木陰がなく、取ってつけたような弱々しい植栽が施されている。
正面外の、広すぎる階段は、車いす利用者でなくても、大げさすぎてびっくりする。コンクリートが日射で熱い。ゴミ一つ落ちていないのは、人が寄り付かないからだろう。
その下にたたずんで私は、ピラミッド建設のために労働を強いられている人のような気持ちがした。
ここは、公園の一部であった。近くに団地もある。誰でも入って、海からの風を感じながらくつろぎ、出会う場所だったはずだ。
5年前に訪れた時は、工事中で巨大な支柱がそびえたっていた。三内丸山遺跡にインスパイアされたのかと思ったが、出来上がったのは帝国主義の終点のようなしろものだった。
「お前たちが来るところではない。」という声がどこからか聴こえる気がした。
知ってる。だから入ってみた。静かだ。人っ子一人いない、空調が効いて冷え切っている。だだっ広いロビーの小さな一角に、TOKYO2020オリパラのポスターたちがいまだに展示されていた。
競争をあおり、序列化し、勝者に過剰な価値を与え、「感動」を動員するスペクタクルがここで続けられるのだ。
生きていくのに必要な潤いをもたらす公園に、このような醜悪なものが君臨しているのを私は許せない。
炎天下の湾岸エリアを丸1日かけて回った。TOKYO2020跡地は、廃墟になっていると思いきや、むしろ多くの場所でまだまだ開発が続いていた。開発への飽くなき欲望と「レガシー」への執着、五輪災害は閉幕後も延々と残り続けている。 この日撮影した映像を使って「オリンピックって何?東京からパリ五輪1年前によせて」という動画を作成し、1年後に五輪開幕が迫るパリでの反五輪の闘いに連帯を示すメッセージとした。 From Tokyo To PARIS, NOlympicsAnywhere
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Dear M
今から三ヶ月前に同時に仕事や恋人を失った時に支えてくれたのは、Tumblrで知り合ってかれこれ五年話していた愛奈だった。
その愛奈に先日会うことが出来た。
ここに書こうとは思ってなかったけれど、愛奈が望んだので綴っておく。
降りるはずのインターを一つ過ぎて愛奈に連絡した。
アパート近くの変な名前のラーメン屋が待ち合わせ場所だった。
カーナビの到着予定時刻は約束より五分過ぎた時間。
愛奈の顔を見たのは今から五年前くらいか。まだ十代だった。そのイメージだけが頭にあってどんな女性なっているのか見当もつかなかった。
長閑な農道の中にあるセブンイレブンで気を落ち着けるために緑茶を買った。
マウスウォッシュで口をすすぎ、お気に入りのナイルの庭を首筋や足首につけた。
約束の場所に到着してすぐにLINEを送った。すぐに今から向かうと連絡があった。
間もなく道路の向こう側からスラリとした女性が歩いてきた。白いニットに黒のスカート。肩まで伸びた黒い髪。すぐに愛奈とわかった。
運転席に座ったまま、どうしていいかわからなくなった。どんな言葉をかけたらいいのか、どんな表情をしたらいいのか。
とりあえず降りることにして運転席のドアを開けたタイミングで愛奈が助手席のドアを開けてあららとなった。
愛奈と向き合い顔を見た。昔見た写真とは随分と変わり、大人の女性になっている。例えるなら吉高由里子や和久井映見、笑うとYUIや橋本愛に似た雰囲気で和服が似合いそうだという印象を受けた。
この辺りは何を話したのか記憶にないが、地元の名産や実家で作った米、お守りなんかを渡した。そのお土産があまりにも多かったからアパートの近くで待ち合わせていた。
荷物を置きに一度部屋へ戻る愛奈の後ろ姿を見ながら素敵な人になったなとしみじみした。
車で繁華街へ向かう。夜市があってそこに行こうと約束していた。
車内では昨日の飲み会の話を聞いて青春だななんて羨ましくなった。愛奈は大学生だ。
「電話で聞くのと声若干違う」
「確かに」
助手席側の窓から西陽が射し込む。
「いい時間ですね」
「そうだね、着いたらちょうど薄暮でお酒が美味しいんじゃないかな」
緊張していた。助手席に座る愛奈の横顔をほとんど見れなかったのを今では後悔している。それとカーオーディオから流れる曲がたまたまTaylorSwiftの「DearJohn」とかバラードばかりだったのがちょっと恥ずかしかった。
俺が泊まるホテルにチェックインしてから夜市へ向かった。川沿いの道を愛奈と歩く。
「この街を歩くのは初めてですか?」
「そうだな、中学生の時に歩いて以来だから十五年くらいぶり」
「そっか研修で来たって言ってましたね」
「いい街だね。住みたいくらい」
「私ももっと住んでてもいいかなって思う」
マンションの間をすり抜けていくと目の前に夜市の旗が掲げられていて、大勢の人で賑わっていた。
「まずは食べたい物に目星つけて端まで歩こうか」
「途中でビール買いましょ」
「いいね」
焼鳥、海鮮焼き、日本酒、スイーツなど様々な店が並んでいる。人は多いが決して歩けないわけじゃない。
「彼に夜市行くって言ったらいいなって言ってました」
「今度連れてきたらいいよ」
「でも彼人混み苦手なんですよね」
「それじゃあダメか」
「そういう私も苦手なんですけどね」
「俺も得意ではないな」
ビールを売ってる店を見つけて並ぶ。
ふんわりした泡が美味しそうな生ビールだ。
生憎座る場所が空いてなかったので立って乾杯した。
「はじめまして」
「はじめまして」
二口で半分くらいまで飲んだ俺を見て愛奈は笑っていた。好きな銘柄ではなかったけれどここ何年かで一番美味しい生ビールだった。
色々と歩いて海鮮焼きを買って食べることにした。
何となく愛奈の前を歩いたのは横に並んで歩くのが照れくさかったのと、俺が横にいることで愛奈の価値が落ちてしまうじゃないかと思ったからだ。それくらい愛奈の姿は美しさとミステリアスさがあって、もし知らない間柄でどこか別の街ですれ違っていたらきっと振り返ってその後ろ姿を目で追ってしまっただろう。
親子連れの横の席がちょうど空いており、了承を得て座った。
Tumblrの人の話なんかをして海鮮焼きを食べる。
イカ焼きに苦戦してタレを服にこぼしそうになる愛奈を心配なようなちょっと可笑しいような気持ちで見ていた。
「ビールもう一杯飲んだら帰ります」
「えっ?」
虚をつかれたような気持ちになった。
「そう言わずにどこかお店行こうよ」
「週報書かなきゃいけなくて…」
「まあな、今朝まで友達と飲んでたんだもんね」
無理矢理そう納得させる。
何か嫌なことでもしていたのだろうか。もしくは俺のルックスやらファッションが想像と違っていたから早く帰りたいのかとも考え、次のビールを買いに行った愛奈の背中を見ながら天を仰いだ。
ビールを飲みながら残っていたホタテを食べた。手がタレだらけになっているのを見て愛奈がハンカチを渡してきた。
「いいよ、せっかくのハンカチが汚れる」
「裏側ならいいですよ。見えないし」
「なんかごめんな」
お言葉に甘えて手を拭いた。十一匹のねこの刺繍があった。
「かわいいね」
「お気に入りです。書店で買ったんですよ」
ハンカチを返す。
「口にもついてます」
そう言うとそのハンカチで俺の口の横を拭った。
ほんの数秒の出来事なのにその瞬間は鮮明に残っている。
「なんか子供みたいだな。かっこ悪いね」
「男の人はいつまでも子供ですから」
愛奈の底知れぬ母性は本当に罪だ。年甲斐無く甘えてしまいたくなる。かれこれ五年も話しているからどんなバイトをしてどんな男と交際しているのかほとんど知っている。だから同い年の女の子達とは一線を画すくらい魅力的な人になったんだな。
夜市を後にする。空は確実に夜に近づいているがまだ青が見えている。
駅の方向に向かいながら二人してトイレに行きたくなり場所を探した。
「この街のトイレなら任せてください」
そう言う愛奈の後ろをついて行った。
二人とも限界に近づいていたから小走りでテナントが多数入る建物に入った。
終わるとお土産コーナーを見ながらコンビニに入った。
玄米茶と愛奈が吸ってる赤いマルボロを買った。
「そこの角で吸いましょう」
「そうしよか」
玄米茶を一口飲んでアメリカンスピリットに火を点ける。愛奈はライターを持っていなかったのでその後に俺が点けた。
「今日はありがとう」
「こちらこそたくさん貰ってしまって」
「いいんだよ。命の恩人なんだから」
「いやいや」
「これで思い残す事はない。いつ死んでもいい」
「そんな事言わないで。悲しい」
「最近思うんだ。生きてる価値あるのかなってさ」
「じゃあ飲みながら人生語りましょ」
愛奈の言葉に驚く。
「帰らなくていいの?」
「いいです。お話しましょ」
なんか泣き落とししたみたいでかっこ悪いなと思った。愛奈の時間を奪っていくみたいで罪悪感も湧いた。でもそれを超えるくらい愛奈ともっと飲みたい話したいというエゴがあった。
「そうか。ありがとう。愛奈ちゃんと一緒に行きたい店があるんだ」
「どこですか?」
「バーなんだけどさ」
「バーあまり行ったことないから行きましょ」
煙草を吸いながらバーを目指す。
途中で車に轢かれそうになると腕を引っ張ってくれた。
「いいんだよ、俺なんか轢かれたって」
「ダメですよ。死んだら悲しいですから死なないで」
「でもさ、よく思うんだよね。交通事故なら賠償金とかでお金残せるしさ」
「それは私も思うときあります」
そんな話をしていたら店についた。
俺が持っていた玄米茶を愛奈が自分の鞄に入れてくれた。
明るめな店内のカウンターに横並びで座る。
愛奈はモヒート、俺はモスコミュールをオーダーして乾杯。
「私、親の老後見たくないんです」
「そうなんだ」
「前に言いましたっけ?産まなきゃよかったって言われた事」
「うん、覚えているよ。それならそう思うのも不思議じゃない」
「計画性ないんですうちの親。お金無いのに産んで。三人も。それでたくさん奨学金背負わせるなんて親としてどうかなって思うんです」
「そう思うのは自然だな」
「だから私、子供産みたくない。苦労させたり嫌な気持ちにさせたくないから」
「でも愛奈ちゃんはそうさせないと思うけどな」
「育てられる自信ないです」
「そっか。でもそう思うのは愛奈ちゃんの人生を振り返ってみたら自然だよ。それでいいと思うし、理解してくれる人はたくさんいるよ」
「結婚しないと思いますよ」
「それはわからないよ。これからさ、その気持ちを超える人が出てくるかもしれないし」
モスコミュールを飲み干した。
もし自分が同じことを親から言われたとしたらと思う怖くなった。そんな中で愛奈は自分の力でそれを乗り越えて立派に生きている。愛奈を抱きしめたくなった。ただただ抱きしめてもう大丈夫だって言いたかった。
愛奈からマルボロを一本もらう。久々に吸った赤マルは苦みが程々で後味が美味かった。そこで知ったのは赤マルは二種類あって、俺が渡したのはタールが高い方で、愛奈は普段低い方を吸っているらしい。
「あの棚の右から二番目のお酒知ってます?」
「知らないな」
「友達が好きで美味しいらしい」
「読んでみよか」
スコッチだった。
ソーダ割りで飲むと中々美味しかったけれど、元々カクテル用のウイスキーとして作られただけあって、もうワンパンチ欲しい味だった。
三杯目は俺はヨコハマというカクテル、愛奈は和梨のダイキリをオーダーした。
「俺もさ、親を看取らなきゃいけないプレッシャーがあって辛いんだ」
「一人っ子ですもんね」
「出来た親でさ。ほとんどのことを叶えてくれた」
「すごいですね」
「ほんとすごい人だよ。だから期待に応えなきゃって思うとさ。色々しんどくなるんだ」
ヨコハマを一口飲む。ウオッカとジンの二つを混ぜるカクテルだからぐっとくる。愛奈に一口飲ませると「酒って感じです」と感想を述べた。茹で落花生がメニューにあったのでオーダーする。愛奈は食感が苦手だったようだ。愛奈はダイキリについてきた梨を一口食べ俺にくれた。甘くて美味い梨だった。次にオーダーしたのは愛奈はシャインマスカットを使ったウオッカマティーニ。俺はサイドカー。
「ゴリラいるじゃないですか」
「実習先の人ね」
「ほんといいなって思う。優しいし人のこと良く見てるしたくさん食べるし」
「既婚者じゃ無きゃね」
「そうなの。でも奥さん可愛かった」
「たぶん可愛いだろうな」
「一緒にいれはいるほどいいなって気持ち強くなる」
「叶うとか叶わないとかそんな事はどうでもいいから今の時間楽しめたらいいね」
「頑張ります。お局怖いけど。でも最近機嫌いいからいいや」
シャインマスカット一粒を俺に寄越す。繊維質の食べ物があまり好きではないらしい。サイドカーを飲ませると美味しいと言った。
「サイドカーに犬って映画知ってる?」
「知らないです」
「すごくいい映画だよ。小説原作なんだけれど」
愛奈がスマホをいじる。
「Huluで見れるんだ」
「そうなんだ。便利やな」
「今度見よう」
その後は愛奈の好きな小説の話をした。加藤千恵って読んだことなかったなと思いながら話を聞いていた。
「次なんだけどさ」
「はい」
「ピアノがあるバーに行きたいんだ」
「行きましょ。その後ラーメン食べて帰るんだ」
「いいね、そうしよう」
店を出てると少しだけ肌寒くなっていた。
ピアノのあるバーに向かって歩いていく。
「バーに入るの初めてでした」
「そうなんだ。前の彼とは来なかったの?」
「入るのに緊張するとこには行かなかったんです」
「最初は緊張するもんな。慣れればいいんだけど」
「あっちの方にあるビストロにもやっと入ったくらいだから」
「そうなんだ。でもいいもんでしょ」
「すごくよかったです」
「そうだ」
「どうしました?」
財布から千円札を数枚出して愛奈に渡した。
「タクシー代、忘れないうちに渡しておくよ」
「えっ、いらないですよ」
「遅くまで付き合わせてしまったし」
「いいですって」
「いや、受け取って。今日は本当にありがとうね」
愛奈のポケットに押し込んだ。
「すみません。ありがとうございます」
「ほんと愛奈ちゃんには救われっぱなしだよ。だからこれくらいはさせてよ」
そうこうしてるとピアノバーの前についた。
少しだけ緊張したが意を決して入る。
店内は混雑していたが運良くピアノが横にある席に座れた。さっきまでは横に座っていた愛奈と向かい合わせで座った。目を合わせるのが照れくさくなるなと思った。
「リクエストしてもいいみたいだよ」
「えー、いいな。弾いてもらいたい」
「何かあるの?」
「一時期、月光にハマってて」
「いいね」
「でも何楽章か忘れちゃった。ちょっと聞いてもいいですか?」
「いいよ」
愛奈がイヤホンを繋げて聞いている。
その間に俺は「Desperado」をリクエストした。
「一でした」
「そっか、次に言っておくよ」
Desperadoが流れる。
愛奈も知っていたみたいで俺が勧めたピニャコラーダを飲みながら聞いている。柔らかくて優しい表情が美しく貴かった。
「これはさ恋愛の曲っぽいけどポーカーで負けた曲なんだ」
「えー」
愛奈が笑う。
次にピアニストの方に愛奈のリクエストを伝えた。
始まると今にも泣きそうなくらいに感動している愛奈がそこにいた。スマホを向けてその時間を記録している。その時の顔は少女のよう、昔見た愛奈の写真に少し似ていた。
お酒が進んでいく。
カウンター席のおじさまが��リー・ジョエルをリクエストしている。ストレンジャーやHONESTYが流れている。
会話は愛奈の男友達の瀬名くんの話題に。
「今度ドライブに連れてってくれるんですよ」
「ロードスターに乗ってるみたい」
「オープンカーか。この時期はまだ気持ちいいね」
「天気の良い日見ておくねって」
「いい子やね。その子と付き合っちゃえば?」
「でもね、絶対彼女いるんですよ。いつも濁してくるけど」
「そっか」
「沼っちゃう男子ですよね」
「じゃあさ、俺と付き合って」
「仮にも彼氏いるんですよ」
「冗談だよ。俺は君に似合わない」
もっと若くて横浜流星みたいなルックスで何か才能があって自分に自信があったらもっとアピールしたかもしれない。そう、愛奈に合うのはそれくらい優れている人で、愛奈を大切に包み込むことが出来る余裕がある人に違いないからだ。
「あの曲聴きたい」
「なに?」
「秒速の曲」
「One More Time?」
「それ!」
「じゃあ頼んでおくよ」
ピアニストの方にお願いするとすぐに弾いてくれた。愛奈は感激してこのときは本当にその強い眼差しが少し濡れていたように見えた。
タバコに火を点ける。愛奈をちらちらと見ながら吸うタバコはいつもより目に染みる。
ダービーフィズを一口飲む。久々に飲んだがやはり美味しい。
「すごく嬉しかった」
「よかったよ」
最後の酒に選んだのは愛奈はシシリアンキス、俺はXYG。
そのオーダーを聞いていたピアニストの方はGet Wildを弾いてくれて俺は笑った。
「これさ、シティハンターで出てくるんだよ」
愛奈はもちろん知らなかった。男の子の映画だからね。
「ボズ・スキャッグス弾いてほしいんですけど」
近くの席の女性が弾いているピアニストに声をかけたがちょっと待ってと制止された。女性がトイレに入った間に俺はこの隙にと一曲リクエストした。
愛の讃歌。
愛奈も知っていた。
タバコも吸わず、氷だけになった酒で口を濡らし、聞いていた。少しだけ目頭が熱くなった。
曲が終わるとお酒が届く。
「渋いお酒飲まれますね。さっきのダービーフィズとか」
マスターから声をかけられた。ダービーフィズの泡がいいよねと話した。
ピアニストにさっきの女性が話しかけている。
「ボズ・スキャッグスをお願いします」
「曲はなにがいいですか?」
「曲名がわからなくて…」
「それならウィー・アー・オール・アローンを聞きたいです」
俺が言った。すると二人ともそれがいいとなって弾いてくれた。
訳詞には二つの解釈がある。
僕ら二人だけ。なのか、僕らはみな一人なのか。
今だけは前者でいさせてほしいと思った。
「ピアニストの人が弾いてて気持ちいい曲ってなんなんだろう」
愛奈が言う。
「確かに気になるね。聞いてみるよ」
ピアニストの方に聞く。
「その時で変わります。上手くできたなって思えば気持ちいいですから」
なるほどなと二人で頷いた。
最後のリクエストに「ザ・ローズ」をお願いした。
ピアニストの方も好きな曲らしい。
「気持ちよく弾けるように頑張りますよ」
この曲は愛奈も知っていた。
オールディーズの有名な曲だ。
気持ちよさそうに弾くピアニストと聴き惚れる愛奈を見ながら最後の一口を飲み干した。
後半はあまり愛奈と話をした記憶がない。二人ともピアノの音色に癒やされながら静かに酒を飲み、少しだけぽつりぽつりと会話をする。そんな落ち着いたやり取りが出来る関係っていいなと思った。
会計をする。
お釣りを全て、といっても少額だがピアニストの方に渡してもらった。
財布の中身が増えている気がした。
愛奈に聞くと何もしてないらしい。
「きっと財布の中でお金が生まれたんですよ」
そういうことにしてピアノバーを出た。出る直前に流れていた曲はドライフラワーでちょっとだけ不釣り合いで笑えた。
愛奈がラーメン屋を案内してくれるが場所が少し分かりにくくて何とかたどり着いた。
ビールを少し飲みながら餃子を食べているとラーメンが届いた。
二人して黙々と食べた。美味かった。
「大盛りにしてもよかった」
「私もう食べられないからあげますよ」
愛奈が麺をくれた。それを全て食べてビールを飲み干す。
二人で一頻り飲んだあとに餃子をつまみながらビールを飲み、ラーメンを一緒に食べてくれる女性は出会った事なかったかもしれない。
会計前にトイレに行きたくなって財布とカードを愛奈に渡して払っておいてほしいとお願いした。
戻るとテーブルに忘れていた眼鏡を俺に渡しながら
「使い方わからなくて自分で払っちゃいました」
「えっ、ああ、ごめん。現金渡すよ」
「いらないですよ。たくさんご馳走になったんでこれくらいはさせてください」
何度かやり取りしたが甘えることにした。
愛奈には甘えてばっかりだ。
店を出て大通りに向かう。
タクシーをつかまえようと。すぐにつかまった。
「このタクシー割引使えるんですよ」
「ありがとうね、また会おう」
「はい!」
タクシーを見送った。夜の大通りをすーっと去っていった。
ホテルへの帰り道。コンビニでお茶と赤マルを買った。久々に吸って美味しかったからだ。お茶は愛奈の鞄に預けたまま忘れていた。
赤マルに火を点ける。
やたらと煙が目にしみる。夜空を見上げたら明るい繁華街にも関わらずいくつか星が見えた。
生きていてよかった。
それくらい楽しくて美しい夜だった。
また愛奈に会いたいと思った。次はいつ会えるだろう。そんな事を考えながらホテルのベッドに倒れ込む。
「死んだら悲しいですから死なないで」
今日何度か言われた愛奈の言葉がリフレインしている。
本当に素敵な人だ。あんなに幼くてどうしようもない人と恋に落ちてたのに上手に成長した。
あんなに気遣いできて疲れないのかなって思う。
少し心配だ。
愛奈を写した写真を見返す。ブレてる写真ばかりで下手さが目立つが二枚ほどいい写真があった。
大切にしなきゃならない人がこの世にはいる。
間違いなくそれは彼女である。
これは一夜の記録と愛奈への恋文だ。
なんてね
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白居易
51个
2023/10/20: 唐代存诗最多的白居易,流传至今的诗歌也只有三千多首
白居易是唐代存诗最多的一位诗人,他的诗歌流传到现在的有三千多首。他也是唐代继李白、杜甫之后最杰出的一个诗人。
2023/10/20: 中国文学由雅到俗、由士大夫正统文学到市民文学、由抒情到叙事转变中的白居易叙事诗
《长恨歌》、《琵琶行》是白居易叙事诗的杰出代表,它们在故事的曲折完整、描写的细致生动和抒情气氛的浓郁等方面,都有突出成绩,都显示了中国古代文人叙事诗所达到的艺术高度,体现出古代叙事诗鲜明的民族特色。并且在中国封建时代文学由雅到俗的转变、由封建士大夫正统文学到市民文学的转变、由抒情到叙事的转变过程中,起到了无可替代的昭示作用。
◆ 一、十年之间三登科第(772—806)
2023/10/20: 男性情史悲剧助于闺怨描写
“乐天深于诗,多于情者也”,这是友人王质夫对他的评价,白居易亦自诩是“情所钟者”(《祭符离六兄文》),他与湘灵那段“两心之外无人知”(《潜别离》)的悲剧经历,有如春梦朝云长萦心头,因此在诗篇中总给那些失宠、幽闭及婚姻情感不幸的女子以一种特别的同情。
◆ 邯郸冬至夜思家
2023/10/20: 我意君心
《初与元九别后忽梦见之及寤而书忽至》:“以我今朝意,想君此夜心。”
◆ 长恨歌
2023/10/20: 君王掩面,黄埃散漫。芙面柳眉,夕殿萤飞
渔阳鼙鼓动地来,惊破霓裳羽衣曲。九重城阙烟尘生,千乘万骑西南行。翠华摇摇行复止,西出都门百余里。六军不发无奈何,宛转蛾眉马前死。花钿委地无人收,翠翘金雀玉搔头。君王掩面救不得,回看血泪相和流。黄埃散漫风萧索,云栈萦纡登剑阁。峨嵋山下少人行,旌旗无光日色薄。蜀江水碧蜀山青,圣主朝朝暮暮情。行宫见月伤心色,夜雨闻铃肠断声。天旋日转回龙驭,到此踌躇不能去。马嵬坡下泥土中,不见玉颜空死处。君臣相顾尽沾衣,东望都门信马归。归来池苑皆依旧,太液芙蓉未央柳。芙蓉如面柳如眉,对此如何不泪垂。春风桃李花开日,秋雨梧桐叶落时。西宫南苑多秋草,宫叶满阶红不扫。梨园弟子白发新,椒房阿监青娥老。夕殿萤飞思悄然,孤灯挑尽未成眠。迟迟钟鼓初长夜,耿耿星河欲曙天。鸳鸯瓦冷霜华重,翡翠衾寒谁与共。
2023/10/21: 仙袂飘飘
风吹仙袂飘飘举,犹似霓裳羽衣舞。
2023/10/21: 通过对史实的改造与取舍,“净化”、“淡化”、“美化”诗中李、杨的形象,不影响他们令人同情、赞颂
如“杨家有女初长成,养在深闺人未识。天生丽质难自弃,一朝选在君王侧”,通过对杨妃入宫史实的改造与取舍,通过“净化”、“淡化”、“美化”诗中李、杨的形象,使他们成为令人同情、赞颂的角色。
2023/10/21: 《长恨歌》悲剧源于爱得太过分、太出格,不顾爱情的社会影响
李、杨的爱情悲剧,既非封建婚姻、封建礼教所造成,也很难归咎于某个奸相如安禄山、杨国忠,当然更不能归咎于“六军不发”的首领陈玄礼。他们的悲剧根源就在于过度沉溺于欢爱,到了“从此君王不早朝”的程度,结果也就必然会引起“渔阳鼙鼓动地来”,导致生离死别的悲剧结局。占了情场,误了朝纲,又反过来毁灭了爱情。从抽象意义上说,《长恨歌》所描写的是一曲因为爱得太过分、太出格而引起的悲歌,又是一曲不顾爱情的社会影响而引起的悲歌。因此,为了维护爱情的永恒,必须把爱情控制在适当的范围内,摆在适当的位置上。
2023/10/21: 丹青画出竟何益?不言不笑愁杀人
汉武帝,初丧李夫人。夫人病时不肯别,死后留得生前恩。君恩不尽念未已,甘泉殿里令写真。丹青画出竟何益?不言不笑愁杀人。
2023/10/21: 魂之不来君心苦,魂之来兮君亦悲
九华帐深夜悄悄,反魂香降夫人魂。夫人之魂在何许?香烟引到焚香处。既来何苦不须臾,缥缈悠扬还灭去。去何速兮来何迟?是耶非耶两不知。翠蛾仿佛平生貌,不似昭阳寝疾时。魂之不来君心苦,魂之来兮君亦悲。背灯隔帐不得语,安用暂来还见违。
2023/10/21: 诗人毕竟“不能忘情”,感到无法抗拒“倾城色”的“惑”,所以卒言“不如不遇”。一旦遇上,只能“生亦惑,死亦惑”了
白居易在《胡旋女》、《八骏图》、《古冢狐》等讽谕诗和政论文章中,对历史上真实的“一人荒乐万人愁”式的爱情毫不含糊地持批评讽刺态度,而这首诗却有些“气短”,因为诗人毕竟“不能忘情”,感到无法抗拒“倾城色”的“惑”,所以卒章显志之言是“不如不遇”。如果再追问一句,一旦遇上了怎么办?那就只能“生亦惑,死亦惑”了。因此,有一个从政治角度还是从人性人情角度看待李、杨爱情的不同,从理智、政治上说,这种“惑”要不得,误国害民害己,应该批判;从情感、人情上说,他又觉得这种“惑”有其合情、值得同情甚至赞颂的一面。看来,作《长恨歌》时的白居易“多情”诗人浪漫气质要重得多,这正是他把《长恨歌》写成一曲哀感顽艳的爱情悲歌的主观原因。
◆ 观刈麦
2023/10/21: 南风陇黄
夜来南风起,小麦覆陇黄
2023/10/21: 念此私自愧,尽日不能忘
听其相顾言,闻者为悲伤。家田输税尽,拾此充饥肠。今我何功德,曾不事农桑。吏禄三百石,岁晏有余粮。念此私自愧,尽日不能忘。
2023/10/21: 微雨众卉新,一雷惊蛰始
微雨众卉新,一雷惊蛰始。田家几日闲,耕种从此起。
2023/10/21: 北风利如剑,布絮不蔽身
八年十二月,五日雪纷纷。竹柏皆冻死,况彼无衣民!回观村闾间,十室八九贫。北风利如剑,布絮不蔽身。唯烧蒿棘火,愁坐夜待晨。
2023/10/21: 念彼深可愧,自问是何人
顾我当此日,草堂深掩门。褐裘覆絁被,坐卧有余温。幸免饥冻苦,又无垄亩勤。念彼深可愧,自问是何人。
◆ 二、救济人病裨补时阙(807—811)
2023/10/21: 正色强御,刚肠喔咿
正色摧强御,刚肠嫉喔咿。
2023/10/21: 启奏之外,有可以救济人病、裨补时阙、而难于指言者,辄咏歌之
“欲开壅蔽达人情,先向歌诗求讽刺”(《采诗官》),经过风云激荡的政治生活洗礼,白居易认识到“文章合为时而著,歌诗合为事而作”,因此“启奏之外,有可以救济人病、裨补时阙、而难于指言者,辄咏歌之”。
2023/10/21: 首句标其目,卒章显其志,《诗》三百之义也
为君、为臣、为民、为物、为事而作,不为文而作也
篇无定句,句无定字;系于意,不系于文。首句标其目,卒章显其志,《诗》三百之义也。其辞质而径,欲见之者易谕也;其言直而切,欲闻之者深诫也;其事核而实,使采之者传信也;其体顺而肆,可以播于乐章歌曲也。总而言之,为君、为臣、为民、为物、为事而作,不为文而作也。
◆ 杜陵叟
2023/10/22: 善政不能及民者多矣
《唐宋诗醇》评曰:“从古及今,善政不能及民者多矣。一结慨然思深,可为太息。”
2023/10/22: 绝大多数封建皇帝只顾与官吏唱双簧
皇帝降下德音,税早已收完,从中可见皇帝要减税,主要是为了笼络人心,装装样子,执行与否,执行到什么程度,他是不去管的。而地方官也明知这一点,利用其不闻不问、不检查督促,搞了一场骗局。这种“善政”真让人“慨然思深”。宋代诗人受白居易诗启发,写下了“自从乡官新上来,黄纸放尽白纸催”(范成大《后催租行》)、“一司日日下赈济,一司旦旦催租税”(米芾《催租》)、“淡黄竹纸说蠲逋,白纸仍科不稼租”(朱继芳《农桑》)等作,这说明绝大多数封建皇帝只顾与官吏唱双簧去“虐人害物”,连“善政”的美名也不要了。
◆ 井底引银瓶
2023/10/22: 两心之外无人知,彼此甘心无后期
白居易早年曾与邻女湘灵相恋,其《长相思》诗有云:“妾住洛桥北,君住洛桥南。十五即相识,今年二十三。”但这段缠绵的恋情最终却是分离的悲剧结局,《潜别离》诗言及分手的痛苦:“不得哭,潜别离。不得语,暗相思。两心之外无人知。深笼夜锁独栖鸟,利剑春断连理枝。河水虽浊有清日,乌头虽黑有白时。唯有潜离与暗别,彼此甘心无后期。”
◆ 轻肥
2023/10/23: 把他们的骄奢淫逸写足,好比射箭,要引满而发,“结语斗绝,有一落千丈之势”
全诗共十六句,用了十四句写宦官的长街走马,写军中宴会,层层铺垫渲染,把他们的骄奢淫逸写足,好比射箭,要引满而发,到了最大限度时才对准目标猛地射出一箭——“是岁江南旱,衢州人食人”,这一箭才特别有力
2023/10/23: 衢州人食人”的惨剧,正是这一小撮不顾人民死活的家伙掌握了军政大权的结果
一方面是花天酒地、骄奢淫逸,一方面是大旱饥荒、人吃人,这两种现象强烈而鲜明的对比是对宦官的尖锐抨击。这两种现象之间又有着深刻的内在联系:一小撮宦官糜烂发臭的生活,就是建筑在广大人民饥饿和死亡的基础上的;“是岁江南旱”两句前面放上“食饱心自若,酒酣气益振”两句,暗示了“衢州人食人”的惨剧,正是这一小撮不顾人民死活的家伙掌握了军政大权的结果。
◆ 三、中道左迁天涯沦落(811—820)
2023/10/24: 根情、苗言、华声、实义
对于诗的性质,他概括出“根情、苗言、华声、实义”四大要素。诗歌要以情感为基础,用形象的语言、和谐的韵律表现出来,内容必须具有充实的义理。否则,诗歌就失去了价值。
2023/10/24: 谓之讽谕诗,兼济之志也;谓之闲适诗,独善之义也
他将自己的诗歌分为四类:讽谕诗、闲适诗、感伤诗和杂律诗。《与元九书》云:“自拾遗以来,凡所遇所感,关于美刺兴比者,又自武德迄元和,因事立题,题为《新乐府》者,共一百五十首,谓之讽谕诗。又或退公独处,或移病闲居,知足保和,吟玩性情者一百首,谓之闲适诗。又有事物牵于外,情理动于内,随感遇而形于叹咏者一百首,谓之感伤诗。又有五言、七言、长句、绝句,自一百韵至两韵者四百余首,谓之杂律诗。”四类中他最看重的是讽谕诗和闲适诗,“谓之讽谕诗,兼济之志也;谓之闲适诗,独善之义也。故览仆诗,知仆之道焉”。因为这两类诗集中表现了他进退出处之道和平生志尚,也体现了他诗歌创作的指归,所以值得珍视。
◆ 欲与元八卜邻先有是赠
2023/10/24: 暂出犹思伴,安居须择邻
每因暂出犹思伴,岂得安居不择邻。
2023/10/24: 两岸人烟,一溪灯火
“两岸人烟分市色,一溪灯火共书声”(吴企晋)
◆ 蓝桥驿见元九诗
2023/10/24: 每到驿亭先下马,循墙绕柱觅君诗
蓝桥春雪君归日,秦岭秋风我去时。每到驿亭先下马,循墙绕柱觅君诗。
2023/10/24: 诗人内心正经受着贬谪的屈辱和愁苦的煎熬,急欲借遍觅故人之题咏来稍作安慰
三、四句则用“下马”、“循墙”、“绕柱”、“觅君诗”等四个细节动作,真实而准确地描绘出诗人寻觅、辨认友人诗作的动人情景,而这种寻觅又表明诗人内心正经受着贬谪的屈辱和愁苦的煎熬,急欲借遍觅故人之题咏来稍作安慰。出语看似平淡,表达的情意却极为深挚,这是白居易诗的独造之境。
2023/10/24: 此句他人尚不可闻,况仆心哉
元和十年,元稹正月入京,不料三月又复贬为通州司马,八月,在病危之中惊悉白居易贬江州,忧愤难禁,写下了充满深情的《闻乐天左降江州司马》诗:残灯无焰影幢幢,此夕闻君谪九江。垂死病中惊坐起,暗风吹雨入寒窗。全诗用残灯、阴影、暗风、秋雨、寒窗等景物,构成了一种凄惨孤独的意境,借以衬托诗人所处的环境和关切友人的挚情。白居易读到这首诗后,十分感动,在《与微之书》中说:“此句他人尚不可闻,况仆心哉!至今每吟,犹恻恻耳。”
◆ 放言五首并序(选一)
2023/10/24: 草萤有耀终非火,荷露虽团岂是珠
朝真暮伪何人辨,古往今来底事无?但爱臧生能诈圣,可知宁子解佯愚?草萤有耀终非火,荷露虽团岂是珠?不取燔柴兼照乘,可怜光彩亦何殊!
◆ 琵琶行并序
2023/10/24: 予出官二年,恬然自安,感斯人言,是夕始觉有迁谪意
遂命酒,使快弹数曲。曲罢悯然。自叙少小时欢乐事,今漂沦憔悴,转徙于江湖间。予出官二年,恬然自安,感斯人言,是夕始觉有迁谪意。
◆ 暮江吟
2023/10/24: 草风沙雨
建昌江水县门前,立马教人唤渡船。忽似往年归蔡渡,草风沙雨渭河边。
◆ 四、闲居泰适觞咏弦歌(820—846)
2023/10/24: 以当时心言异日苏、杭苟获一郡,足矣 敬宗宝历元年(825)三月,除苏州刺史,二年以病免郡事
元和十五年(820)正月宪宗暴卒,穆宗即位。夏初,白居易自忠州召还长安,除尚书司门员外郎;十二月,改授主客郎中、知制诰。穆宗长庆元年(821)十月,转中书舍人。长庆二年,河北藩镇复乱,居易多次上疏言事,但“天子荒纵,宰相才下,赏罚失所宜,坐视贼,无能为,居易虽进忠,不见听”(《新唐书》本传)。于是他请求外任。七月,除杭州刺史;十月,至杭州。白居易少年时慕苏州刺史韦应物、杭州刺史房孺复之风流才调,“以当时心言异日苏、杭苟获一郡,足矣”(《吴郡诗石记》)。因此,出牧杭州可谓了却当年心愿。杭州本江南大郡,当时已是形胜佳丽的繁华都市,居易在此留下了大量优美的诗篇。
2023/10/24: 为向两州邮吏道,莫辞来去递诗筒
长庆三年(823),元稹外放为浙东观察使,居易与其邻郡而治,“为向两州邮吏道,莫辞来去递诗筒”(《醉封诗筒寄微之》),从此两郡常以诗筒往来,两位文友诗歌唱和略无虚日。
2023/10/24: 元白 刘白
大和五年(831)七月,挚友元稹卒于武昌,此后,他主要是与刘禹锡为诗友,世称刘、白。
2023/10/24: 朝廷雇我作闲人
《唐宋诗醇》说白居易“洎大和、开成之后,时事日非,宦情愈淡,唯以醉吟为事,遂托于诗以自传焉”。他自长庆以来,虽仕途坦顺,已无意于趋竞,委顺思想得到突出的发展。他在《长庆二年七月自中书舍人出守杭州路次蓝溪作》诗中说自己“置怀齐宠辱,委顺随行止”,“因生江海兴,每羡沧浪水。尚拟拂衣行,况今兼禄仕”。以委顺行之于仕途,一个主要表现就是吏隐,“山林太寂寞,朝阙空喧烦。唯兹郡阁内,嚣静得中间”(《郡亭》)。以太子宾客分司东都时,他的感觉是“朝廷雇我作闲人”(《从同州刺史改授太子少傅分司》)。这时,白居易又进一步提出“中隐”思想。
2023/10/24: 似出复似处,非忙亦非闲。不劳心与力,又免饥与寒
大隐住朝市,小隐入丘樊。丘樊太冷落,朝市太嚣喧。不如作中隐,隐在留司官。似出复似处,非忙亦非闲。不劳心与力,又免饥与寒。终岁无公事,随月有俸钱。君若好登��,城南有秋山。君若爱游荡,城东有春园。君若欲一醉,时出赴宾筵。洛中多君子,可以恣欢言。君若欲高卧,但自深掩关。亦无车马客,造次到门前。人生处一世,其道难两全。贱即苦冻馁,贵则多忧患。唯此中隐士,致身吉且安。穷通与丰约,正在四者间。
◆ 勤政楼西老柳
2023/10/24: 半朽树,多情人。开元柳,长庆春
半朽临风树,多情立马人。开元一株柳,长庆二年春。
2023/10/24: 未堪摩霄汉,只合觅稻粱
其《初罢中书舍人》诗云:“性疏岂合承恩久?命薄元知济事难。”又《病中对病鹤》诗云:“未堪再举摩霄汉,只合相随觅稻粱。”
◆ 采莲曲
2023/10/24: 欲语低头笑
菱叶萦波荷飐风,荷花深处小船通。逢郎欲语低头笑,碧玉搔头落水中。
2023/10/24: 斜倚熏笼坐到明
泪湿罗巾梦不成,夜深前殿按歌声。红颜未老恩先断,斜倚熏笼坐到明。
2023/10/24: 秋霜手先知,灯底剪刀冷
寒月沉沉洞房静,珍珠帘外梧桐影。秋霜欲下手先知,灯底裁缝剪刀冷。
◆ 钱塘湖春行
2023/10/24: 松排山面,月点波心
湖上春来似画图,乱峰围绕水平铺。松排山面千重翠,月点波心一颗珠。碧毯线头抽早稻,青罗裙带展新蒲。未能抛得杭州去,一半勾留是此湖。
◆ 杭州春望
2023/10/24: 涛声夜入伍员庙,柳色春藏苏小家
望海楼明照曙霞,护江堤白踏晴沙。涛声夜入伍员庙,柳色春藏苏小家。红袖织绫夸柿蒂,青旗沽酒趁梨花。谁开湖寺西南路?草绿裙腰一道斜。
◆ 除苏州刺史别洛城东花
2023/10/24: 残暑蝉催尽,新秋雁带来
小宴追凉散,平桥步月回。笙歌归院落,灯火下楼台。残暑蝉催尽,新秋雁带来。将何迎睡兴?临卧举残杯。
2023/10/24: 卧迟灯灭后,睡美雨声中
凉冷三秋夜,安闲一老翁。卧迟灯灭后,睡美雨声中。灰宿温瓶火,香添暖被笼。晓晴寒未起,霜叶满阶红。
◆ 与梦得沽酒闲饮且约后期
2023/10/24: 贤豪虽殁精灵在,应共微之地下游
四海齐名白与刘,百年交分两绸缪。同贫同病退闲日,一死一生临老头。杯酒英雄君与操,文章微婉我知丘。贤豪虽殁精灵在,应共微之地下游。
2023/10/24: 不教才展休明代,为罚诗争造化功
杜甫说李白是“文章憎命达,魑魅喜人过”(《天末怀李白》),韩愈评价柳宗元云:“然子厚斥不久,穷不极,虽有出于人,其文学辞章必不能自力以致必传于后如今无疑也。虽使子厚得所愿,为将相于一时,以彼易此,孰得孰失,必有能辨之者。”(《柳子厚墓志铭》)白诗亦谓梦得:“不教才展休明代,为罚诗争造化功。”
◆ 览卢子蒙侍御旧诗多与微之唱和感今伤昔因赠子蒙题于卷后
2023/10/24: 平生定交取人窄,屈指相知唯五人。四人先去我在后,一枝蒲柳衰残身
晦叔坟荒草已陈,梦得墓湿土犹新。微之捐馆将一纪,杓直归丘二十春。城中虽有故第宅,庭芜园废生荆棘。箧中亦有旧书札,纸穿字蠹成灰尘。平生定交取人窄,屈指相知唯五人。四人先去我在后,一枝蒲柳衰残身。岂无晚岁新相识,相识面亲心不亲。人生莫羡苦长命,命长感旧多悲辛。
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#おでかけ #小浜
大きな鳥居と、これまた年季の入っていそうな蔵があったので近寄ってみる。
住宅街の中の道はとても細いのに、ここの神社の前��けぱっとひらけていて、昔からお祭りとかで地域の人がみんな��まる場所なのかなと思ったり。
そして庇を支えるS字型の金具が「くるん」となっているのがとてもかわいい。
ぐるっと巡って宿の近くまで戻ってきました。観光案内所みたいな施設の横を通り過ぎようとしたら、なんか……いるぞ……。恐竜……そうか、福井は恐竜の化石の産地(?)だからか。恐竜の生息していた時代に、化石の残りやすい海底とか湖とかちょうどそういった地形の場所だったんでしょうか。
化石といえば、我が家のある場所も昔は湖の底だったらしく、隣の家の山からは貝の化石がワサワサ出てきていました。小さい頃はよく掘ってたなぁ。あとは通学路とかで山が崩れて岩場が露出したところとかも化石発掘ポイントで、小さいスコップを持っていって貝や葉っぱの化石を掘り出していました。当時は近くを掘れば化石が出てくるのは当たり前のことだと思っていたけれど、今考えれば貴重な体験ができてたんでしょうか?そんなにホイホイ化石って出てくるもんじゃないですよね…?
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ビルマの竪琴 - Wikipedia
日活は当初、1956年の1月に劇場公開することを配給する映画館と約束し、そのスケジュールに則った製作が進められていた。そして公開の7カ月前の6月にビルマへロケーション撮影をするための渡航申請を出したが、当時の国際情勢もあって入国許可が下りず、そのまま雨期となったので、乾季になる11月に撮影を変更し、夏の間は、国内の軽井沢や箱根、伊豆などの代替地でドラマの一部を撮影した。 ところが11月になっても入国許可は下りず、業を煮やした日活社長の堀久作が「すまんけど、全部日本で撮ってくれ」と直談判分する状況となったが、監督の市川崑は、パゴダの黄金仏塔やシッタン河の泥河、ムドンの街並の撮影は日本では無理と考え、ビルマでのロケに拘った。 だが日活側は「築地の本願寺は、ビルマの寺院に似てないか」「河は、多摩川だっていいじゃないか」と国内ロケへの変更を再三提案し、挙句の果ては原作者の竹山道雄まで「僕はビルマに行ってはいませんよ。あれは私の頭の中で書いたものです。だからあなたも、ビルマに行かなくても、頭で描いてもいいんじゃないですか。」と言う始末だった。 そんな市川に友人の新聞記者が、1時間ほどの<第一部>をまず作って劇場公開をして封切り問題を解決させ、後日、ビルマロケを終えて再編集したものを<総集編>として劇場で公開するという二部作劇場公開案を提案し、市川が日活にこの提案を持ち掛けたところ、あっさり快諾したため、主人公の水島が小隊と橋ですれ違う場面で物語が終わる、63分の<第一部>が先行して公開された[7]。 その後、1956年1月にビルマへの入国許可証が下りたが、同行できる俳優は水島役の安井昌二のみ、撮影期間は一週間という厳しい条件で、市川はその条件下でビルマでの撮影を行った。現在でもシュエダゴン・パゴダなどに、撮影当時の面影をみることができる。 市川と日活の当初の約束では、2月に完全版の総集編(当然第一部とは中身が一部重複する)を封切る予定だったが、日活側は「すでに第一部のポジを何十本も焼いていてもったいない」「<第一部>と<第二部>をくっつけたプリントを<総集編>にできないか」と約束を反故にする提案を持ち掛けたため、市川はこれに激怒、このため封切りの時点で、市川の構想通りに再編集された「総集編」と、「第一部+第二部」をくっつけただけのフィルムが同時に上映される事態となり、「総集編」はメインの日活封切館がある新宿や丸の内などの都市部での限定公開、それ以外の地方は「第一部+第二部」の上映だった。 このことが禍根となり、市川は日活を辞めることになった[8]。
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水島、青島、敷島。
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Roaming the city
(这篇文章是我朋友雨杉果写的,可以当做视频的后面故事(◡ ω ◡))
大街上稀疏的人流缓慢的流动着,他们低着头,沉溺于自己的世界,或许没有人在意混在其中的女士。
这位女士发顶的铃铛反射着阳光,它们随着主人轻盈的动作碰撞着,完全能够想象到那清脆的声响。
然而这一幕却被不远处的一处亮光记录下来。轻微的声音昭示着那是一台相机,随着相机被放下,刻意压低帽沿遮盖表情的人暴露出来。
她小心的收起相机,转身时披散的紫发微微飘起。在她对面的楼层里,有人,或者说是一个电子玩偶静静的注视着她的远离。
细长的深色手掌托举着红酒杯,深红色的液体在其中荡漾,随着他的手微微低垂,深红色的液体在杯口挣扎着旋转一圈,最终安稳的回到杯中。
但是他身后的家伙已经明后了他的意思,顺着他的视线也察觉到了那丝还未完全消失在楼层的紫色。他左手触碰上自己腿弯的硬物,恭敬的离开了这里。
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“又拍到了,不愧是我!”紫发的少女扶正自己黑色的帽沿,她宝贝似的抱着自己的���机穿梭在街道上,米黄色的裙摆欢快的摆动起来,她无法掩盖自己嘴角的笑意。
虽然这份喜悦似乎没持续太久,是的,她是一位记者,并且她拍摄内容还,嗯……哦,带着正义的曝光色彩。她当然也有被那些证据都主人追捕的时刻,所以当她刻意拐过三个转角,身后不断靠近的眼熟身影无法让她忽视。
当她的米黄色裙摆再次转过一处转角后,清晰的踏步声传来,跟着她的人群敏锐的察觉到了这些,他们彻底脱离了人群的掩饰,朝着提着裙摆的少女追去。
哦,淑女的裙摆和小皮鞋并不适合在跑步上,特别是逃命的时刻。少女现在无比赞同这点。她几乎气喘吁吁,胸前繁琐的褶边甚至让她喘不少气,手里提着的米黄色裙摆也完全是累赘,脚上那双小巧精致的皮鞋几乎挤压着她的双脚。
总而言之,她即将被身后的家伙追上了,而她该死的加不了速。
好在她并不是在盲目的跑动,四个,五个……她默念着,终于,她跑向了第六个转角,没人会察觉那上面不起眼的小广告是她刻意做的小标记,顺着这些,她来到了一条小巷。
这或许并不是一个好的躲避地方,但是如果设置暗道的话,这是个绝佳点位。
前提是追逐她的人手里并没有枪支,并且也没有胆量在这种地方开枪。
很倒霉的,一颗子弹扫过少女发丝。被带飞的发丝在阳光下格外的醒目,那一抹紫色强烈的预警着她,少女不可置信的瞪大眼睛,她彻底不在顾忌脚上这双坚硬却脆弱的皮鞋了,她终于感受到了身后的暴徒对她生命的威胁。
哦不,这条小巷的暗道无法被她使用了。接二连三的子弹声从她身后响起,逃跑之余她只能运用她的余光艰难的躲避着。她不可能甩掉这些紧随其后的脚步和子弹,那么那所谓的暗道只会彻底暴露她的后路。
她心一横,再次在不远处转弯,她精致的皮鞋踹向了堆满肮脏的垃圾桶,她试图用这些来止住他们的脚步,接着她总算看见了墙角处的井盖,就在她躲在墙边,试图撬开井盖躲避之时,身后的子弹伴随着暴徒们的怒骂打中她的腰侧。
幸运的是,经过颠簸,此刻她的相机掉落到她的腰侧,不过这台相机算是报废了。但她顾不上这么多,她几乎是闪进来下水道里。
她米黄色的裙子被脏污爬满,柔顺的紫发触碰到了污泥,恶臭化为实质钻入她的大脑——但是此刻她紧紧贴附在肮脏的下水道里。
头顶是怒骂声,子弹又一次被射击。透过井盖有一颗子弹穿透进来,溅起那污黑的水源,它们攀爬上她的裙摆,各种意义上的,她被迫屏住呼吸。
终于等到上方再也没有了声响,她才缓慢的爬了上去。她心疼的捡起她的相机。这可怜的东西似乎还被人踩了几脚,天呐,希望胶卷没事。
她欲哭无泪的想。
接着她抱着残破的相机,踉跄的回到她设置的暗道。她警惕的环视四周,确保终于没有任何暴徒举着手枪来追杀自己,这才略微放松的走了进去。
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郊外,这里有一栋别墅。这栋别墅的主人似乎刻意远离了人群,她的房屋几乎处在这片区域的边缘。
然而这处边缘的某处,被这栋别墅完全遮盖住的院子里,一块草皮似乎翘了一些,接着一颗紫色的脑袋慢慢的探了出来。
她抱着怀里的碎片,从自己看不出原色的裙子里拿出了一把钥匙,钥匙完美的插入这栋别墅的后门,她旋转着,打开了它。
“小雨!你在哪?!快出来!我好像被盯上了!”少女推开门的瞬间就冲着屋里喊起来,离她最近的沙发里似乎窝着什么人,听到她的呼喊这身影动了动,一颗灰色的脑袋看向了她。
这颗灰色的脑袋发出来惊呼“天呐!小夏?!发生什么了?!”小夏站立在她面前,又一次的复述“我好像被人盯上了。”接着她简略的诉说了自己艰难的逃生之路,小雨从沙发里起身,她心惊肉跳的听完这一切,她似乎想要像以前那样上前握住小夏的手进行安慰。
但是这个动作随着她的靠近顿住,悬在半空的双手配合着她后仰的动作交握置于她的胸前“太凶险了,你这次出去有得罪了哪位大人吗?”
“我不知道,我就是拍照,又一次拍到了那位义警小姐,除此之外,什么都没有。”小夏没有察觉到小雨的抗拒,她继续诉说她的担忧“然后我就被一群暴徒拿着手枪狂追,你差点就失去你的最优秀记者了!”
小雨听完默默的点头,她思索着,给出了她的想法“这很严重,我先试着把你的胶卷复原,剩下的我去查查,至于现在,还有更重要的事,你给我去洗澡。”
“.…..等等,你更重要的事就是让我去洗澡?”“亲爱的,你闻起来就像放了一整个星期的鱼肉,还是放在下水道里的。请你考虑一下我的感受。”小雨彻底受不了小夏身上的味道了,她捏紧她的鼻子,整张脸几乎要皱在一起。
小夏无语的翻着向眼,敷衍的应着,真不怪她,她这一路早就对这种味道麻木了。
当小夏擦着自己重新恢复光泽的紫发出来时,小雨已经洗好了照片,她将这些照片递给小夏“哪些是今天拍的?”她只是负责报道的编导罢了,她可不能分辨出哪些是之前的,哪些是现在的。
小夏接过它们,抽出几张返还给小雨,顺便自豪的表示她的拍摄技术一如既往的好。
小雨胡乱的应着,一张一张的翻看起来,黑向的照片快速的闪过她的眼睛,直到她在某一张里看见了一个,令人恐惧的身影。
她几乎脸色惨后,她的大脑一片嗡明“烧掉.……这些全部烧掉!胶片也要处理掉。”她挑选出几张含扩那身影的相片,几乎越看越心惊,她甚至在小夏疑惑的追问之前就直接将这些相片放置于蜡烛上,看着火舌一步步舔舐上它们,直到她的指尖只剩下灰尘飞扬。
烧掉这些后她总算安定了不少,周围的声音总算能够挤进她的耳朵“等等,这是干什么呀。”小雨看着发出疑问的小夏,她深呼吸着“你拍到了黑帮老大啊!天呐,你能活着回来简直是命大...祖宗保佑.....”
“什,黑帮老大?!”小夏没有见过传说中的这位,但是对他的事迹还是有耳闻的,她盯着同样脸色惨后的小雨,拿起她的东西准备出门。
小雨一把拽住她的手“你干什么去?”“我留在这连累你。”小夏急切的打算抚开小雨的手,后者则是皱着眉把她按到沙发上“然后呢?出我家10米不到被人打成筛子?”
“我留在这我们两个都要成筛子。”小夏梗着脖子,直视着她的好友“异国他乡的,本来你就很照顾我了,我不可能拿你的命开玩笑。”
“你特么,坐好。”小雨继续按着她,苦恼的揉着自己的眉心“现在我们还没成筛子,这意味着那位还没查到我这,”她叹着气“与其藏着惹怒那位,还不如破财消灾.…我的关系还是能稍微接触到那位的衣角的。”
“误,真的?”小夏不安的看向小雨,小雨坐在她身边,沙发因为她的力道微微颤动几分,接着小夏对上了她的眼睛“真的,所以你现在给我在这里藏好了,我亲爱的自由小鸟。”
“嘿,好吧,我知道了..谢谢。”小夏依旧有些不安,她的手指缠住她的衣角,秀气的眉毛微微皱起,罕见的沉默下来。
小雨握住她的手,试图安慰她“放心吧,不会有事的,除非你希望发生最坏的情况,然后我们死遁。”小夏被她一副视死如归的眼神逗笑,她稍微感觉轻松了一些“我到时候还想要被我父母接回祖国的呢,我可不想死遁。”
“就是说,那边停战之后我也想回去,这里每天都在生死搏斗..…这次也不知道要被撕下多少的肉。我的钱啊……”小雨惆怅的瘫在沙发上,她的头靠在小夏肩膀处,接着她又猛然抬起头,怒瞪着小夏“你的年终奖没了昂!”
“哦,行吧。”看见小夏这副淡然的模样她更气不打一出来,于是她又开口“买新相机的钱也你出!”
小夏耸耸肩,狡黠的笑笑“当然了,我有钱。”“......啧,万恶的资本家,哪怕是你这种的。”
“我又不像你,处处赚钱随便花,我就一个落魄的大小姐,得存钱呢。”“你是在羡慕这种时时刻刻拿钱消灾的花钱手笔吗?信不信我直接偷走你的资产,我移动的小金库小姐。”
“那我会在你动手前全转移。”“所以说我讨厌万恶的资本家。”
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小雨所谓的“自由小鸟”也不算是开玩笑。虽然勉强摆平了她无意中惹下的大麻烦,但是出于安全考虑,小雨还是决定把小夏“扣留”在自己家里。不过小夏在这栋华丽精致的别墅里完全,享受不到一点舒适,有的只是憋闷。
所以当正在筛选照片的小雨用余光捕捉到那超级明显的紫色发丝时,她头也没抬“我亲爱的小乌云,很抱歉你今天依然不能出去,外面的人目前还不想淋雨。”
“得了吧,”小夏直接踏入了她的空间,来到小雨身前,然后试图与她争夺这里最舒适的皮椅的使用权,她几乎完全抢夺走小雨的生存空间,她软趴趴的靠在小雨身上“嘿,你得知道咱们报社不能没有我这个优秀员工!而且我已经有三天,三天误!我都没有去寻找那位义警小姐的身影,我敢打赌她在这期间又揭露了某个遗臭万年的贪官!”
小雨用自己的手臂试图争夺她消散的可怜的私人空间,很可惜,她完全失败了,她自暴自弃的任由小夏和自己挤在一起。
然而更折磨的是小夏不断在她耳边的碎碎念。这位嫉恶如仇的记者小姐无比希望记录下那位义警小姐的每一次行动,哦,她甚至没有一次不在实施。
放这位精力旺盛的小鹦鹉外出和自己被她折磨的心力憔悴之间,小雨无比诚恳的选择了前者。她打开自己的抽屉,从里面翻找出一个新的文件夹,几乎算是塞到小夏手里“拿着,这是一位政客贪污的小道消息,和以前一样,这同样也是三天后那位义警小姐可能的行踪,你再待三天,等风头过了再去刚刚好。”
“好的!爱你亲爱的!那你忙!”小夏得到了自己想要的,满意极了,她朝她的老板眨眨眼,无视对方那“果然如此”的表情,离开那拥挤到可怜的空间,迫不及待的打开它。
她就捧着这份文件离开,完全没有留恋,她可是知道自己的好友更喜欢享受私人时光,她大度的归还给了她。
在临近出门前她还纠正了来自她老板的所谓“渣女”的诽谤。
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小夏如往常一样压低自己的帽沿,透过着黑色的边缘,她很容易的找到了她今晚需要前去的地方。她将自己伪装成一位采景摄影师,围绕在资料上今晚这位政客的住所周围徘徊。
或许是她徘徊的太久了,她很快就发觉有人靠近自己,相机被她装作不经意的置于眼前,她对着面前开的娇艳的花朵按下快门,证明她清后的声音完全能告诉靠近她的人。
然而当小夏自若的放下相机后,她又意识到,来人并没有如她预想的那般放下对她的探究,反而有更接近自己的意图。
或许是摄像爱好者?小夏完全可以自豪的表示她手里的新相机可是目前的最新款,如果真的是爱好者那么会走上前来就一点也不奇怪了……但是如果是爱好者,真的会这么沉得住气的靠近自己吗?
小夏再次装作不在意的回头,这次代替那一成不变的灌木丛闯入她视线的是一顶帽子,帽子的主人是一位深色的电子玩偶,他红色的光学镜正在打量着小夏。
哦天呐!作为跟随那位义警小姐脚步的小记者,她不可能认不出这位侦探!moon侦探!虽然她经常将他纤细的身影拍入到自己的胶卷里,但是现实生活中她的确是第一次见到对方。
这位侦探的的面盘似乎是做出了微微皱眉的表情,接着他向小夏表明自己的身份,然后礼貌的询问小夏逗留在这里的原因。当然,小夏敢保证对方正在暗自审问自己,她开始为她刚刚表露出来的惊讶做出相应的行为。
于是她微笑着,朝着moon侦探展示她的相机“哦,如您所见,我是一位摄影爱好者,这栋别墅种植的鲜花几乎使我挪不动脚步,很抱歉,我的行为打扰到你们了吗?”
“不,当然没有,不过很遗憾,您可能需要离开这里了小姐。”moon侦探做出安慰的表情,接着他做出非常明显的动作,催促着小夏离开。
“当然,”这么说着,小夏还是有些不甘,倒不是因为会远离今晚这位目标的住所,她的志向可远不如此,她依旧挂着得体的笑容,对着这位一丝不苟的侦探举起自己的相机“但是,先生,我能否为您拍一张相片?就在这些灌木丛前,我敢打赌这会是我的相机里最棒的一张。”
“您的赞美真是让我感到荣幸,但是很抱歉,我无法满足您的要求。”moon侦探似乎是打消了对小夏的警惕,谁会怀疑提到为他拍摄一张照片时那双亮晶晶的眼睛的虚假性呢?
然而这位小姐如此的锲而不舍,moon侦探平淡的面盘上似乎隐隐浮现出不耐烦的情绪,小夏从他变得严肃的语气里察觉到了这点。
好吧,她遗憾的放下相机。不过在她转身离开前,她像是记起来什么,那些藏于她家里���柜深处的相片,那是她这位优秀的记者拍摄下来的秘密,关于那位令她崇拜的义警小姐和身边这位侦探以及他的搭档三人的故事。
于是她装作不经意的呢喃,确保每个字都能传入moon侦探的耳朵里“可惜了,刚刚还拍了一个绑着铃铛的女士,我还觉得您和她很般配呢。”
“等等,你说什么?”渴望你尽快离开的侦探又拦住了你,他顾不得刚才的迫切���重复了一遍小夏的说辞,并在这之上他又加上了一些描述。
小夏听着这些她几乎能倒背如流的信息,克制住自己上扬的嘴角,露出一个疑惑的表情“是的,就是这位女士,先生您认识她?”
或许moon侦探平静一些的话他能够发现小夏抽动的嘴角——那是她压抑的笑容,但是很可惜,小夏肯定的答复似平打乱了他不少的镇定。
他迫切的追问小夏那位女士的行踪。
天呐,看来是拍不到照片了。小夏遗憾的想,接着她随手指了一个方向。moon侦探在离开时仍记得他的涵养,礼貌的朝小夏道谢。
小夏抱着自己的相机,挥散不开的遗憾被她吐出胸腔。但是往好处想,少了moon侦探的盯梢,或许自己的潜入会更顺利一些。重新打气精神的小夏收好相机,她再次踩着自己的改造过的皮鞋,换了一个更隐蔽的位置。
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夜晚如期而至,今晚被盯上的政客因为不知由谁制造的声响引开,反而方便了暗处的人。
小夏轻松的翻进了窗户,靠着月色,她轻手轻脚的在书房的抽屉里翻找着。当她翻出一本账目时,喜悦与欣喜还没来得及释放,书房另一处也传出声响,非常明显的脚步声在黑暗中靠近自己,小夏警惕的抚上自己的腰侧。
来人很快的融入到窗边的月色里,也让小夏彻底看清她的脸--yn,她所崇拜的那位义警小姐。
“你你你你你..…!”小夏呆愣片刻,在对方同样意想不到的眼神中伸出自己的因为激动而颤抖的手指,语无伦次的试图开口。
yn的眉心一跳,她赶忙上前捂住这位仿佛下一刻就要发出尖叫的少女的嘴,她凑近小夏,在她的面前悄声说着“嘿,稍微冷静一些,你也不想引起其他人的瞩目吧?”
小夏勉强咽下自己的激动,她在义警小姐的手下不停的点着头,同时伸出自己的手向她表明自己会保持绝对的安静。
少女的眼睛在月光下闪闪发光,清澈的眼睛反射出她的诚恳,这倒是真的令yn松了手。
这位义警小姐观察着激动的记者小姐,视线在她光滑的脖颈处略微停顿一会,她正在思考打晕她的可行性。
然而激动的小夏完全没有察觉这些,她用着气音,遵守她的承诺,用这种方式诉说自己的兴奋与激动“天呐,义警小姐,真不敢相信我今晚真的能遇见您!我非常支持而且赞同您的行为,哦,当然我也非常向往!就是我没有您这样的能力,这让人遗憾...…”
yn默默的听着对方一长串的发言,略微挑眉,她不能确定对方这一出到底是真的发自内心还是处于其他什么,所以她只是默默听着。
不过兴奋的记者小姐似乎完全不需要回应,光是她站在这里就是对她最大的支持,小夏的余光扫到了她刚刚翻出来的账本,她说着“等我一下”的话语,拿起她的相机对着那些账本开始拍摄。
yn饶有兴趣的注视着她的动作,为她的行为做出点评“所以你是一个铤而走险的曝光记者?”
小夏已经完成了手里的拍摄,她的视线重新回到yn身上,她骄傲的开口“是的!我虽然没有太多的能力,但是我有曝光这些贪婪鬼的勇气!”
她露出一个笑容,完全分享起来自己的喜悦“当然,我还有一个不错的老板,她非常赞同我的行为,而且还为此资助我。”
小夏还想说些什么,比如她们报社完全抵制那些对义警小姐来说完全不利的虚假消息,她们完全着手于暴露一切暗处的贪污。
不过yn没有再给她机会了,小夏还预张嘴时脖颈一片刺痛,随即而来的是一片黑暗,以及她消散的意识。
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再次醒来时小夏被人安置在一片灌木丛里,她迷茫的观察着四周,顺手摘下她发丝间的树叶,脖颈处还在隐隐作痛,她揉着自己的脖子,正打算起身。
但是随着她起身的声响,吸引来的是一片嘈杂声,再然后是枪支上膛的声音。刚经历一场追杀的小夏要比其他人更能抓捕到这种声音,于是她迅速举起双手。
她似乎被警察包围了,为首的那两位的其中一位甚至和你在下午见过一面,他还被小夏骗去了一个虚假的方向。
“额,警官们,我并不是罪犯,我只是被人打晕然后扔在这里了而已。”小夏又搬出了自己所谓摄影爱好者的身份,尽可能的让自己显得无辜一些。
站在她面前的两位侦探抬头看向刚刚经历盗窃的书房,而在书房的窗户下方,就是小夏所躺的灌木丛。
很明显的,小夏也发现了这个情况。但此刻她只能继续表达自己的单纯,以此来逃离她成为活靶子的命运。
好在侦探们看起来打算追查其他踪迹,或者说是误以为小夏的踪迹是其他人的,他们吩咐了几句后就离开了。留下一些警员带着小夏逃脱着灌木丛。
小夏被簇拥着,警察们甚至还在扫视她,小夏当然明后他们在找什么—-她的相机,并且她的相机里现在只有她闯入那位政客书房里的铁证。天呐,看起来她要去监狱进行旅游了。
她不可能交出来的,她得想办法逃跑。
再次感谢义警小姐造成的骚乱,看守小夏这样看似柔弱的少女的人并不多。并且可喜的是,因为她看起来吓坏了的无辜模样,还有只能算是嫌疑人的摇摆身份,这些警员对她的态度反而还算和善。
这倒是给了她逃跑的时机,她像警员们展示自己脚上的皮鞋,愧疚的表示自己可能需要休息一下,诚恳的表达了她的感谢与期待。
绅士的警员已经客气的表示可以就地休息。小夏隐晦的查看了离自己最近的灌木丛,朝那位绅士露出感激的笑容。
没有人会想到前一秒走路略有些颠簸的少女能跑的那么快,米黄色的裙摆几乎在下一刻就扑入了灌木丛,消失在众人眼前。
在一声又一声的喊声里,小夏拼命的跑着,得益于她遭受过的比这更严谨刺激的追杀,她脚上的皮鞋完全不似之前那边挤压着她,她的步子得以迈得更自然。
以及,她的经验带领着她顺利的逃出警察的搜索范围,她沿着小路一路往回赶。
幸运女神今晚注定眷顾她,她似乎有看到了一个熟悉的身影,令她眼前一亮的身影。
哪怕气喘吁吁,她依旧掏出自己的相机,高超的拍摄技术令她哪怕仍在奔跑也能对准镜头,捕捉到夜晚那迅速移动的义警小姐。
小夏调转自己紊乱的气息,朝那处大声的喊着“义警小姐!您可以关注我们报社的报纸!我们非常赞同以及支持您的做法!您一定要去看啊!”
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正在享受优质睡眠的小雨被大力的推门声惊醒,还没脱离美梦的她下一秒接受了强烈的摇晃,几乎要把她的灵魂摇晃出来。
小夏抓着她的肩膀,表达着自己的焦急“怎么办啊小雨!警察也盯上我了!”
大脑一片混沌的小雨艰难的用她还没脱离睡眠的咽喉回应小夏,“等等,什么,警察?松手.…...你先松开我!”她抬手抓住小夏的手臂,试图将这双如滚轮般摇晃她的手扯离她。
等她撑着睡意听完今夜又一个刺激的故事,她能感受到来自她太阳穴的疼痛,小雨忍不住的扶额,她的睡意彻底的被踢出她的脑子里。
“你知道想要挡住警察那边的调查有多困难吗我亲爱的大明星……呼,还是在我刚割肉给黑帮的情况下!”她几乎是咬着后槽牙说出这句话的。小夏闻言心虚的挠挠脸,移开自己的视线“哎呀,你不是知道的吗,我们报道这些东西迟早会出现这种风险,你还没做好准备呀亲爱的。”
“我当然知道高收益高风险,但是谁特么能想到这两种风险会在一个月不到的时间同时出现啊!”小雨攥这自己柔软的被子,恶狠狠的盯着一切的始作俑者,一副恨不得扭下她的脑袋的样子“你说你惹那两个侦探干嘛?!”
小夏打着哈哈,试图给自己的老板顺毛,得到对方把脸埋进枕头里的崩溃模样。凑近对方还能依稀听到一些“该死的城东那家店得想办法捞钱了......”的碎碎念。
小夏沉默的抵拍她的肩膀,为她送上一句真挚的“辛苦了。”
“算我求你了,待在家里,最近别外出了,我的惊吓小精灵。”小雨顶着一头乱糟糟的灰色头发,宛如恶鬼一样抓着小夏的肩膀盯着她,大有一种小夏不同意就把她宰了的感觉。
小夏心虚的摸摸自己的鼻子,答应了下来。
即使做好了一切心理准备,小雨还是折服在了两位侦探的能力之下,他们来的比自己想象的更快。
报社的工作无疑是繁琐的,小雨手头上是正在反复筛选的初稿,参差不齐的文笔水平几乎把她气笑了。在她思考要不要把最烂的那篇狠狠的扔给那个饭桶时,有人替她做出来决定。
平缓的敲门声响起,小雨得空抽离那汹涌的情绪,微微深呼吸着,她平静的回应了这声响。进来的是她的员工,他的脸色看起来似平不太好。
“怎么了?”一股不祥的预感在小雨心里酝酿着,令她皱起眉心。而她得到的结果也是如此。“老板,有两位侦探先生找您,说是想询问您一些事情。”
小雨镇定的点头,起身的同时状似不经意的反问“他们有说明姓名吗?”哦,原谅她想做最后一点挣扎的心情,她多么希望得到和她心底截然相反的答案。
然而没有,打开门的一瞬间,小雨原本哭丧着的脸上迅速挂起得体,她保持着该死的淑女风度,走近早就落座的两位侦探先生。
“久仰大名先生们,请问你们为何屈尊来到我这个破旧的小报社呢?”小雨优雅的落座,她双手交握着,平稳的放在自己的腿上,被桌子掩饰住,她并不希望露出哪怕一点点的破绽。
这是一场硬仗。小雨疲惫的想。
两位侦探也朝小雨报以礼貌的点头,他们并不是拖沓的性格,他们开门见山的推出一张照片。“小姐,请问您认识照片上的这位小姐吗?”
小雨的余光中出现那米黄与紫色的结合时,她就知道是谁了,她那令人又爱又恨的小蒲公英,她压根不知道下一次这株蒲公英又会飘到哪里去生根发芽。
不过表面功夫还是要有的,所以她适当的表示出自己的疑惑,拿起这张照片仔细观摩了很久,才一副恍然大悟的表情“这位是我的前员工,前不久我刚辞退了她,她是犯什么事了吗?”
明亮的那位侦探用他温柔的蓝色瞳孔注视着小雨,他轻柔的电子音无死角的传入小雨的耳朵里“这样吗?请问我能否知道您为什么会突然辞退她呢?”
“当然,这并不是什么难事,大约在六天前,我辞退了她。她得罪了一些..嗯,道上的人,”小雨抚上自己的胸口,仿佛在安慰自己一般,她再次轻声的说着“您也知道,我不过是一个小报社的老板,我怎么可能为了她去对抗道上的人呢?我也需要自保。”
暗淡的那位侦探做出了严肃的神情,他理解的点头,变戏法似的拿出了一摞报纸,纸张的沙沙声略重的敲击在房间内,像是在警告着什么,他用他仿佛能看透一切的红色瞳孔注视着小雨,细长的手指点在那些报纸上的署名上“但是您的报社依旧在报道她的稿子,就在昨天,这是为什么呢小姐?”
小雨默默的看完这位侦探的全部行为,她面色如常,视线最终定格在那根细长所指的地方,她依I旧镇定的微笑着“我们的报社非常的小,我们员工的投稿量远远不够,所以一些非员工的投稿我们也会接受,只要内容完美,我们似乎没有拒绝的道理。”
“贵社居然这么随意吗?”moon侦探发出冷哼声,他又指向报纸的内容“那么如此随性的报社,你们报道的几乎全是这位义警的报道,正面的报道,我能否请您回答一下这个问题呢?小姐。
“我的荣幸先生,您也知道,报道这位义警小姐我绝对会获得更棒的收益,我选择站在目前的风口,而且是闻所未闻的新闻,这份收益似乎是最大化的。毕竟我也算是一位商人不是吗?”
moon侦探对此哑口无言,他几乎算是瞪着小雨,从嘴里吐出一句“当然了。”sun侦探几乎没有犹豫,在他的搭档语音落地的瞬间挑起话茬“那么回到那位记者小姐身上,你知道她的信息吗?比如住址?”
“关于这个,很抱歉我并不清楚。”小雨的笑容在两人眼里几乎快成为挑衅了,她依旧得体的回复着“作为报社老板,我平时要忙的太多了,我无法记全所有人的信息。”
无视两人皱起的眉毛,小雨又露出悲伤的表情,她如同一位柔弱的少女,向侵略者提出反问“看起来我似乎给您们添麻烦了对吗?”
“不,当然不会。”明亮的侦探哪怕对对方有着不满,但是他依旧保持着温柔的嗓音“那么您的报社应该会有员工信息单对吗?我们可以自己去找出那位小姐的信息,不会打扰到您的任何工作的。”
小雨摆出尴尬的神情,几乎在这一刻,两人瞬间理解她接下来要说的坏消息“哦天呐,原谅我先生们,在辞退那位小姐的那天我们就已经烧掉了她的信息单了,你们恐怕无法找到它们。”
小雨清晰的听到了来着暗淡侦探的那一声急促的吸气声,天呐,如果不是自己不是嫌疑人的话,她感觉这位会上前掐住她脆弱的脖颈。当然了,明亮的那位柔和的表情也出现了裂缝,他几乎要皱起眉了。
“您,为何,会,烧掉,那些呢?这并不符合常理。”moon侦探双手放置在桌上,他眯着眼睛,那一抹红色直直的抓着小雨,后者偏头笑笑“您知道的,我的报社很小,所以堆积不下太多的东西,所以我就斗胆自作主张了,而且,这似乎并没有触犯任何一条法律。”
房间一时陷入寂静,没有人愿意开口说话,特别是对着这位满口胡言乱语的小姐。
打破平静的是小雨的电话铃声,她朝两位侦探表示出歉意,目前还没想好如何揭穿这些胡言乱语的侦探们也示意她完全不用在意他们。
“喂,您好,这里是报社。请问有什么事吗?”小雨照例说出礼貌的开场向,等待着对面的回应。
“小雨小雨,我打算回家打点换洗衣物,你的别墅里已经没有我的衣服了。”这熟悉到不行的声音让她特体的笑容霎时变得有些僵,属于小夏的音色传出话筒,她甚至不敢确定对面的两位是否听到了这声音。
对于两位经验丰富的侦探来说,那一瞬的表情变化非常明显的被他们给捕捉到了,他们瞬间意识到电话那头的是谁,他们不动声色的注意听着。
小雨大脑有一瞬间的空向,嘴唇抽搐两下,她很快接话“哦,好的,请您在宽限一,明日我会把欠您的钱如数补上的。”
电话另一头的小夏发出疑惑的声音“啊?什么欠钱?”小雨顶着两道凌厉的视线,放置在腿上的手紧拽着自己的裙子,柔软的面料被她揉皱,她在心里再次祈祷小夏能够明向她现在是个什么处境“是的,我明后,我会还上的,我已经快凑够钱了。”
急切的情绪甚至让她的话染上了真实的焦虑,也由此终于让小夏回过神,她异常配合的压低声线,尽全力用最大的声音顺着小雨的话说下去,确保对面的任何人都能听见“最后宽限一日,明你还还不上你的报社就别想开了!”
挂掉电话,小雨适时表达自己的歉意“很抱歉让您们听到了我不堪的事情,哦,我为了我的小报社花费太多精力了。”
两位侦探探究的盯着她,良久像终于放弃了一样,对这句话表达了不算真诚的理解与安慰。
他们问不出什么了,默契的两人交换一个眼神,他们不打算再浪费时间在一个明显想要包庇那位记者的小姐身上。在这位小姐虚伪的挽留中他们离开了报社。
这位小姐挑衅一般为他们的无功而返表示遗憾和愧疚,她双手交握在胸前,显得无比诚恳。两人淡淡的回视着她,表面的温柔几乎快不存在了,他们直勾勾的注视着她“这不是您的错小姐,您不需要愧疚,我们会找到那位记者的踪迹的,这是我们的职责。”
“我相信你们,尊贵的先生们。”
等到两位高大的电子玩偶彻底离开小雨的视线后,她终于吐出一大口积压的浊气,她似乎又要继续砸钱了。小雨头疼的想。
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“哇哦,你的经历也很精彩。”小夏轻啄一口黑咖啡,如此的评价着。“精彩?!哦对呀,或许我应该直接把你扭动到警局然后让你也体会一遍。”小雨揉乱了自己的头发,她按住自己发疼的太阳穴,闭上了自己的眼睛。
她深呼吸着,努力让自己平静,接着她想到了什么,打断小夏,在她开口前率先说话“我现在还需要去拦住那两位侦探的搜查,给他们使点绊子,你还有什么没告诉我的,说,我一起处理了。”
小夏挠着下巴,思索了一会,迟疑的举例“嗯……买枪了算吗?”“你还买枪了?!”小雨的嗓音骤然提高,她抓住小夏的肩膀,死命的摇晃起来,试图这样来表达她的震惊“你在哪买的?你是真的不害怕他们直接查到你是吗!”
“冷静冷静,”小夏抓着小雨的手臂,将自己解救出来,她讨好的笑笑“放心吧,前段时间被追杀后就买了,而且是动用的我父母那边的人脉,不会查到我的。”听到这小雨才算松了一口气,她又揉了一把自己凌乱不堪的头发,斜着眼有气无力的看着小夏“我就该直接把你扔警局里去。”
“不信,你舍不得,再说了我们可是一条绳上的蚂蚱,一荣俱荣一损俱损,你明后的。”小夏替小雨顺着头发,笑嘻嘻的接过话,小雨放任小夏为她整理头发,生无可恋的感叹“我最初就不应该上你的贼船的……”虽然如此,她还是叹着气提醒小夏“不过那两位搜查的速度超乎我的想象,估计用不了几天,可能都要搜查到你家了。”
“能查到这?”小夏的动作微微一滞,她不敢相信的抓住小雨的肩膀,小雨对她奇怪的行为感到疑惑,她好笑的打趣她“怎么了?哪怕你那房子是你父母留给你的私产,也能查出来,不过就是困难了些。难不成你还藏了什么小秘密?金屋藏娇?”
小夏无视了她最后的调侃,她忧心忡忡的坐直身体,就在她的橱柜深处,那些秘密可不能被发现啊,她忍不住呢喃出身“那些东西我得处理了……”
与她几乎贴在一起的小雨自然听到了这份呢喃,她控诉一般的开口“不是,你真藏了啊?什么东西?我累死累活的帮你擦屁股你还不告诉我?!”说着上手勒小夏的脖子。
“这事不能说,哪怕是你也不行。”小夏赶忙闭嘴,她挣扎着,试图劝说小雨,虽然对方气愤的不愿意听自己狡辩,但是她怎么可能暴露那三人甜蜜的关系......更别说她是真的很喜欢看这些......啊呸!
好在小雨闹完了就没有再追究了,她放开小夏让她赶紧回去把该处理的全部解决掉。
于是乎,小夏现在正蹲在自己家的仓库外,她的面前是一个盆子,耀眼的火苗向上爬升着,一遍遍蚕食着盆里的照片,小夏心疼的一张又一张的送进火舌中,看着它们变成灰烬。这可是她攒了好久的宝贝呢。
伤感的劲头还没完全消散,它们积攒在小夏的心脏处,正在往外攀爬,可惜有人打断了她酝酿的伤感,她的房子里闯入了两人,他们在小夏反应过来前率先用手里的枪支狠狠的砸向她的脑袋,她甚至还没来得及发出一声闷响,少女的身体就彻底软了下去,无意识的手垂在身侧,松开了一只手枪。
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当晚过了之后,就在第二天晚上,小雨终于意识到,她那株顽强的向日葵小姐是失踪了。
小夏不是一个愿意宅在家的性格,可以说她在家里待上一就开始浑身难受,但是考虑到最近她犯事的速度,小雨严令禁止她离开她家的两百米范围内。
后旧她前去小夏家寻找她未果时,她仅仅只是以为小夏外出了而已。自己又因为的确很忙,也就没有在意。
但是整整一天一夜见不到人就让她感到不对劲起来。当她打开小夏的家门走进去,她的脚底踩到了一把手枪时,她终于开始焦虑了。
老实说她根本不能像那些大人一样喊着自己的手下到处找人,这不现实,特别是她本来就没剩太多的资本。
思来想去,她只能捏着鼻子寻求警方的帮助。
她坐在警局里,面前的警员敬业的记录下她表述的所以内容,在她说完的那一刻拿起笔记本,严肃的再次确认“小姐,您的意思是您的朋友在自己家附近失踪了对吗?”
“是的,我很担心她,我害怕是仇家的报复,并且她是一位高贵的贵族小姐……”小雨的话并没来得及说完,因为她注意到了这位警员看向她身后的目光,她的话微顿,她面前的警员似乎认为她已经讲完了,恭敬的朝她身后喊着“长官们好。”
小雨察觉到了什么,僵硬的转头。
三天前被她忽悠走的两位侦探此时正摆出一脸微妙的神情看着她。
“….”三人都很沉默。
几分钟后,小雨破罐子破摔的也向两位侦探诉说了一遍小夏失踪的全过程,在两位侦探那玩味的,写满潮讽的眼神里,她稍微挣扎了一下“这就是为什么我要把她辞退了,为了她的生命安全考虑。”
好在她的挣扎到底还算是为她挽回了不少损失,不至于让她颜面扫地。
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小夏悠悠转醒,她迷茫的观察起四周,当她打算动一动时她终于发现自己被绑住的手脚。她浑身开始紧绷,绑架吗?还是别的什么?她悄悄的挪动手腕,试图把手上的绳索弄下来。
下一秒有人拽住了她的头发,细密的疼痛几乎逼出了她的眼泪,她被迫仰头,一张张陌生的脸。小夏强忍着泪水追问他们是谁,脑内的记忆快速的闪过,她依然完全不记得自己有得罪过他们。
“得罪了那位大人还过的这么猖狂,你还敢说自己无辜?”在这些人七嘴八舌的猖狂答复中,小夏逐渐搞清楚了局面,她的脸色慢慢变后,一颗星心沉入谷底——黑帮,不是已经解决了吗?为什么还会找上自己。
小夏徒劳的挣扎着,面如死灰的听到耳边的枪上膛的声,冰冷的枪口抵上她的太阳穴时,她绝望的闭上了眼睛。
不过有什么东西拍在了她的脸上,其中一个暴徒阻止了扣动扳机的动作,他手里拿着一踏照片,杀掉小夏前,他更好奇这姑娘拍的这些东西。
他们这些较底层的暴徒得知消息的速度并不算快,所以关于他们家老大那句轻飘飘的揭过完全没有传达到,但是具体理由传达的倒是很快,不过他们只知道是关于照片的的事。所以此刻倒是还很好奇她到底拍了些什么东西。
小夏看着那一摞照片,她从刚刚开始狂跳的心脏现在完全静止下来,她瞪大眼睛,不敢相信他们居然把这些东西也一起带过来了,她还没烧完啊!!这种小秘密这么快就被发现了吗?!
不管她心里如何惊涛骇浪,现实里她的太阳穴还被一把枪抵着,那冰冷的触感无时不在提醒她必须开口回话。
但是这令人羞耻的情况属实让她难以切齿,她支支吾吾的说些什么。
同一时间,几辆汽车停在了这件仓库前,被围在中间的汽车里走出一位高大的深色电子玩偶,他抬脚向前,仅仅一个手势,身后的暴徒们就已经自觉的替他打开仓库大门。
暴徒们冲进仓库,按住小夏的那些人不明所以,愤怒的骂着,各种污言秽语从他们嘴里蹦出来,被捏在手里的照片因着这一下被扔了出去,散落在四周。这躁乱直到那电子玩偶慢悠悠的走进这里。
一切的声音瞬间被拦腰斩断,他们嗫嚅着,颤抖着,刚刚嚣张的气焰彻底消失,畏畏缩缩向那位电子玩偶恭敬的行礼。
小夏依旧被他们抓着,麻木的头皮迫使她跟着他们一同对抗着面前的压抑氛围,她一眨不眨的注视着眼前的电子玩偶,那位黑帮老大,
eclipse 。
eclipse淡淡的扫过在场的所有人,淡然的视线在看到那散落一地的照片的才有了实质性,他饶有兴趣的捡起地上的照片。
他当然知道他的那两位天真的侦探们和yn之间的关系,但是他意外的是这个不知死活的记者居然也发现了这些,并且还...…eclipse脚边围满了这种照片,甚至每一张都不同。
eclipse得承认,他的确有些惊讶。“这些都是你拍的?”他扬起手中的照片,他当然调查过小夏,知道对方是专注拍摄yn的一位小记者,但是现在她展现的东西可远不止这些。
他甚至有一瞬间想要雇佣她,不过仅仅是一瞬间。这可笑的念头被eclipse掐灭在心底。
小夏不会知道对方心里的想法,她只是颤抖着,面对这么多的黑压压的枪口,面对这闻风丧胆的黑道老大,她颤巍巍的点头。
eclipse了然的点头,他露出一个残忍的笑容,金色的瞳孔不带一丝情绪,他微微张开手指,任由手里的照片滑落,然后他缓缓的吐出三个字。
他吐出了几乎让小夏一瞬间绝望的三个字“杀了吧。”
说完这句后eclipse似乎彻底对这里失去了兴趣,他看也没看小夏,径直离开了这里。
仓库里又只剩下了最开始都那些人,唯一不同的,可能是他们彻底不敢耽搁的动作以及小夏完全如纸一样后的脸。
枪口又一次抵上她的太阳穴,子弹的破空声如约响起——将那把悬在小夏头顶的,掌握她命运的死神之斧打落。
“不许动!警察!”有人逆着光冲进这件仓库,小夏依稀辨认出其中的两位电子玩偶,她的心脏又恢复了跳动,她知道,自己得救了。
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现在还有更尴尬的一幕,两位侦探不可能看不见那散落一地的照片,当他们看清上面的内容时,他们沉默都盯着小夏,似乎是就想这么把她看穿。
小夏尴尬的笑笑,向她的救命恩人们承诺“额,这个,你们���心,这些照片我每次都会定期处理的,真的!而且我挺喜欢你们三人的关系的....还有!我可以保证没有第三个知道!”
最后两位侦探默默的把这些照片收好,打算回去全销毁掉,确保没有漏下任何一张后,他们才带着狼狈的小夏离开这里。
“小夏!祖宗保佑!你没事吧!我要吓死了!”小夏踏出仓库,那些灰尘的霉味终于远离了她的四周,自由与安全的气息如此让她着迷。接着她被人紧紧的抱住,正是小雨。
小夏的身体还有一丝颤抖,刚经历生死拉扯的她一直紧绷着的情绪,在这一刻放松下来,她同样也紧紧抱住对方。
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这之后,可怜的小夏被迫被安置在小雨的房产中,复一的躲在角落里默默发霉。
毕竟那位黑帮老大依旧还在寻找着她。并且因为上次的事,小雨几乎是寸步不离的守着她。她更加的憋屈。
这件事唯一带给小夏的好处,可能是得知了这件事的义警小姐惊叹于她从eclipse手里死里逃生的伟大事迹,她们的关系居然变得意外的不错,也算得上见面能说上几句话的地步。
小夏激动的快要晕过去了,每一次都交流她都雀跃极了——也怪不得她,天呐,她可是一只自由的小鸟,怎么可能受得了这种牢狱之灾���
所以当那位黑帮老大死亡的消息传出时,小夏不可置信的掐了一把自己的脸——不是做梦。
她几乎是立刻就像冲出家门,当她又一次踩在草地上,感受着自然的微风吹拂她的发丝时,她发出由衷的感叹“天呐,我总算活过来了,这些天我都过的什么鬼子,简直是监狱!”
被她闪电一般的速度吓到的小雨出现到她身后,无语至极的翻着向眼“我亲爱的,到底是谁家的监狱还能好吃好喝都伺候着你。”
享受久违的自由的小夏没有理会她,小雨也不在意,她也打算去失去主心骨的黑帮分一块蛋糕出来,要知道,黑帮的一小块蛋糕就足以抵得上她十个报社了
尾声的时候,小夏也该回到自己的家乡了。
她换下自己的工作服,换上常服,独自一人坐上了回家的船只。
她望着逐渐缩小的港口,紫色的发丝飞扬,像是在昭示她如电影一般的经历。
她将碎发别在耳后,将不舍压下心头,没什么可遗憾的,她始终相信自己还能有再见到朋友的一天。
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「消滅可能性」744自治体 人口戦略会議 239自治体が脱却 / 日本農業新聞
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日頃から公私ともにお世話になっているmole musicの店主、中村光貴にインタビューを試みた。メディアに露出する機会のほとんどない孤高の音楽生活者の「生活」についての一問一答、お楽しみください。
【2023年10月17日12時43分インタビュー開始】
〔土井〕 かつてタラウマラで発行していた季刊ZINE『FACE TIME』の記念すべき創刊号に素晴らしいテキストを寄稿してくれた光貴くん。そのなかで「それぞれが人生を続けるように、風景は変化し続ける。そして忘れ去られる。ユートピアは存在しない。悲しくもディープハウスは状況に対して意味を持つ」という極めて辛辣な言葉で論考に幕を下ろしていたけど、mole musicは大阪〜古市、古市〜新大宮と移転を繰り返してきた訳で、その都度、心境や生活に変化はあるの?
〔光貴〕 土井さん、こんにちは。相変わらず突然ですね。今日はよろしくお願いします。変化はあります。どちらかというと心境や生活の変化に合わせて、移動している感じですね。『FACE TIME』創刊号に提出した「無題」は2019年に自身のパーティーや物質の制作に向けて、普段は公開することのないステートメントや論考のテキスト断片と影響を受けたテキストのサンプリングをミックスして展開してます。昔から変わらないんですが、僕は動く前に書いてます。動いてから書くことは稀で。「無題」はカットアップというより自身のDJの方法に近いです。テマティック批評で編集したと思います。うまくできたかはわかりませんが。「無題」をタイトルとしたのはテマティックの逆説です。逆説の逆説かよってなるかもですが。僕の性質をよくご存じの方はまたやっとるわぁぐらいで思ってもらえれば。結果、活字の世界では違法な戯言みたいなものになりました。結果、土井さんが楽しんでくれていたので良かったと思っていますよ。
(中村光貴の「無題」は『FACE TIME vol.1』に収録)
-skit-リズムを取る二人。土井返答無し。恐らく仕事。中村は定休日、湯に入る。
〔土井〕 ごめん、ごめん、パンク修理してた!なるほど。まさに「状況に対して意味を持つ」というか「はじめに言葉ありき」という感じやね。僕は古市時代からのお付き合いで、初めて家族でmole musicに合宿させてもらったとき、何か具体的なきっかけがあった訳でもなく、早朝から光貴くんとうちの息子が突然の音楽セッションをはじめたときのことがいまも鮮烈に脳裏に焼き付いてる。そもそも建物の佇まい自体が店というか、家。いや、家というか、掘っ建て小屋。街中によくある「古民家を改造して良い感じに仕上げました」という数多の量産型とは一線を画す、マジの荒屋やん。あそこを住居兼店舗として利用するのはそれなりの覚悟が必要やと思うし、「不便」と添い寝する気概がないと成立しないよね。ガスは通ってないし、水道管に地下茎が蔓延ってどえらいことになっていたし、夏は死ぬほど暑いし、冬は寒すぎて凍え死にそうになるし、秋は猛烈な花粉の飛散でこれまた死にそうになる。僕はmole musicに宿泊するたびに死にかけてる(笑)。それでもまた行きたいと思わせてくれる魅力があそこにはあった。一転、新天地は閑静な住宅街の一角という極端な振れ幅!それこそ光貴くんに教えてもらった西井一夫の『写真編集者』という本のなかに「写真をやろうと思う人は、人から何であなたは写真を撮っているの?というか何であなたは写真家になったの?と聞かれたときに、自分が写真というものを選んだ理由を言えるようにしていなければならない」というようなことが書かれていて、ほな光貴くんがレコード屋をはじめた理由を聞き出したら何日も夜を跨ぐことになりそうやけど、簡潔に言うとどういう理由でmole musicを立ち上げたの?
〔光貴〕 今日もパンクしてますね (笑)。古市は僕にとっては「不便」じゃなかったですよ。家が無い路上のハウスDJだった時代もありますし (笑)。奈良古市は住み込みながら、友人と4カ月かけてレコード家と呼べるような場所にしました。移転前、がらんどうになった家を見ながら、良いハウスになったなぁと勝手に納得していましたね (笑)。
レコード屋をはじめた理由を簡潔にいうと、制約のある時間、あるいは一生をかけて、語るには最高の方法だからじゃないでしょうか。それを続けられるかは別として (笑) 、今もそう思っています。肩書をレコード屋とDJのハイブリッド。これは僕の造語なのですが「音楽生活者」と名乗っています。因みに最高の方法っていうのは僕にとっての最高ですね。方法なので、目的はその先にあります。目的の先があってほしいとも思っています。続けられていることはラッキーです。
〔土井〕 「音楽生活者」という肩書きはめちゃくちゃ納得。mole musicの特異点は店舗そのものが完全自立型の語り部として機能していることやな。同じレコードを買うにしても、意味合いが変わってくるというか、そのレコードを手にした人間に、歴史的な背景や文脈を突き付けてくるというか、ほんま恐ろしい店やで(笑)。
〔光貴〕 その反応は純粋に嬉しいです。答えはなくて色んな方法で楽しんでもらえていると糧になります。僕自身が駄菓子屋からレコード屋に育てられてきた世代の人間なので。現代では何か目新しいことをしているように見えちゃうかもしれませんが、実は時代遅れの混成型。過去にあった、忘れられた当たり前の風景だと思いながら続けています。
〔土井〕 みんなええかっこして「お客さんのために」とか「文化を絶やさないために」とか言うけど、何よりも自分にとっての最善を模索し、追求し続けるのが自営業やと思う。
〔光貴〕 「お金のために?」「利権を絶やさないために?」(笑) 嗚呼、幻?気のせいです。
〔土井〕 自分にとっての最高の方策でないんやったら、店なんかやらん方がええもんね、しんどいだけやし……。
〔光貴〕 あっ、土井さん、しんどいのはお互いさまですよ。だって未だに好きなこと続けさせてもろてるから、しょうがないですよね (笑)。
〔土井〕 光貴くんがある種の目的を見据えて走り続けるmole musicを端的に表明するキーワードを挙げるとすれば何やろう?
〔光貴〕 キーワードかぁ。鍵の言葉ですよね。いつもなら反対とか逆説って言うような気がするんですが……。走っているつもりは無いのですが、うまく歩めていないかもしれません。歩むこともテーマなのですが、活動で脱落者が出てくるのは事実ですよね。ここは土井さんも思い当たる節はありそう (笑)。今日は定休日なのですが、実はさっきもお客さんが来てました。今は次の制作のミックスダウン作業をしながら返信しています。土井さんはパンク修理しながら質問を投げてるでしょう?休み方だけは忘れてしまったかもしれませんね (笑)。
〔土井〕 それはほんまにそうかも。僕も昨年に片足がもげたわ (笑)。好きなことを続けるのは絶対にしんどい!そう言えば、1年の半分以上を全国津々浦々の現場でライブをして生活しているブルースシンガーの方に「しんどくないですか?」ってアホみたいな質問を投げかけたことがあって、その方は「土井くん、子どもは好きなことやってるときは何時間でも何日でも同じことを苦もなくやってるやろ?わてはあれと同じや。好きなことしかしてへんねやからしんどいことなんてあれへんで」って言うてはって、やっぱりレベルが違うなって思うたんやけど、その数日後に体調を崩されてライブの途中にまったく声が出なくなったらしく、後日タラウマラに来てくれたときには「土井くん、やっぱり好きなことでもしんどいときあるわ」って苦笑してはって、逆に「好き!」ってなってん。
〔光貴〕 土井さんの生活はシーケンスがあるから。しっかりと家族と向き合ってるのが凄いなと。この間、ブログで売り上げのサンプルを提供してたじゃないですか。売り上げをデータベースにアーカ���ヴする時点でえらいパフォーマンスやなぁって思ってみてたんですけど。目的が明確だなと。もう素直過ぎるやんって感心してました。土井さんは家族と過ごしている時間は絶対譲りませんもんね (笑)。比べて僕は即興の要素が多いかもしれません。今やっていることが正にそうですし。あとで辻褄あわすかもやけど (笑)。
〔土井〕 いつも僕のわがままに付き合ってくれてありがとう (笑)。僕は光貴くんの即興性に底知れぬものを感じているから、ついつい無茶振りしたくなるねん。そのくせ自分は家族との時間を断固として死守するという超わがまま (笑)。あと光貴くんが挙げてくれた「歩むこと」「駄菓子屋」は確実に鍵となる概念やね。それこそうちの店名になってるメキシコのタラウマラ族の人たちも速く走ることを得意としている訳ではなくて、ゆっくりと永くいつまでも走り続けることに長けてるみたい。それってつまり「歩むこと」やと思うねん。周りの情勢や速度を気にせずに歩みを止めないというのは意外と大変なことで、誰しもついつい周囲と歩調を合わせてしまうもんやからね。それと2000年代前半くらいまでの過剰なマニュアル至上主義の横行によって、個人経営の店でさえも当たり前にシステマチックな対応を求められるようになったやん。店は客に対してこうでなければならない、というのを無意識に植え付けられている人が多い。でも僕らが子どもの頃に通ってた駄菓子屋のおっさんらは客である僕らに平気で怒鳴ってきたし、ひどいときには殴られたやろ(笑)。せやけど結局それが自然というか、店員と客である前に人間と人間やから、双方で怒りたいときに怒れば良いし、笑いたいときに笑えばいいと思うねん。そういや光貴くんとの電話をしている最中に「工具貸してくれや」って言うてきた客のおっさんにキレたこともあったな(笑)。
〔光貴〕 幼少期、駄菓子屋がはじめて触れた「社会」や小さな「世界」だったと思いますね。決して学校では無かったです。「社会」の教科書を見ても、殺した人間の数が多い人が太文字で書かれているだけだったので。あの書物は時間軸が遠くなればなるほど、太文字が神格化され、現代に近づくほど不明瞭な二元論で語られる不思議な読み物ですね。実際、今は「社会」と呼ばれる教科書を趣味で読んでます。特に意味はありませんよ (笑) 。子どもながらに駄菓子屋で思考するか否かで大きく人生が変わったと思います。田舎育ちだったこ��も影響しているかもですが、僕の好きな駄菓子屋の風景は無くなりましたね。まだフィールドワークは終えてないのですが、地元の駄菓子屋が潰された時期、各地で駄菓子屋が消えていってるんですよね。その後、街のたまり場はコンビニエンスストアになって、駄菓子屋の無い町の夜は大荒れ。
〔土井〕 いや、ほんまに。教科書ってやっぱり権力側の呪具みたいなもんやから、駄菓子屋のおっさんみたいに「俺が教科書」という人間との折衝はそのまま「社会」に出会う行為と等しいやんな。一時期、うちの長男が家の近所の「ひさご」っていう駄菓子屋で万引きを繰り返すということがあって大変やってんけど、あれも息子がはじめて「社会」というものに触れた瞬間やったと思う。さっき言うたみたいにうちの子らが打楽器で光貴くんとセッションしたり、共通の知人の息子が遊びに来ていたり、mole musicは駄菓子屋の原風景をいまも確実に描き続けてるよね。原風景という言葉で思い出したんやけど、光貴くんと友人との共同制作 Zip Up Parker 「帰り道」について聞きたくて、あの印象的なバックプリントの風景は何をモチーフにしてるの?
-skit-土井:因みに自分も「帰り道」パーカーを愛用している。マジで毎日着てる。
【インタビュー開始から6時間が経過】
-skit-中村:気絶 自称巨匠からのメールで起きる。理由もなく日々えらくなっていく巨匠に恐怖。
〔光貴〕 気絶してました。そうそう駄菓子屋はそういうイメージですね。子供にとっては実は軽く超えられる境界なんです。モールは敷居が高いイメージかもしれませんが、それは現代の風景から切り取ればそう見えるように作っています。住宅地の一角の何故か開かれた場所なので。一駅隣に住んでいる、鉄道マニアの中学生がたまに友達と自転車漕いでレコード買いにきたり。「書くのはやめた」って言ってたのですが、その子は仮想国家のSFも書いていて。まぁ、おもしろいですね。彼らのクルーには昭和アニメのマニアもいるので、この場所がきちんと店に見えてるんですよ。「帰り道」については去年奈良古市に店を置いていた時代に友人と製作したかったもので、タイトルそのままですね。完成して現物が届いてからタイトルを付けたので、特に深く考えずに出てきた言葉ですね。「深く考えず」にということは、日頃からある共通認識だと言うことで「帰り道」としました。モチーフはタッチ、タイトル、カタログ番号等から察して頂ければ幸いです。
〔土井〕 鉄道マニアの中学生クルーに是非とも会いたい!自画自賛になって気持ち悪いけど、ほんまに僕らの店に来る人たちって、良くも悪くも個性的で最高に笑えるよね。光貴くんの言うようにmole musicやタラウマラが「店に見えない」人たちにとっては、一向に可視化されないのに。それでも彼らは自然と集まってくる。そこに何があって、何が見えて、何が果たされたのかというのは各自が自分の胸に手を置いて考えたら良いし、それが通過点なのか終着点なのかは誰にもわからへんもん。光貴くんの製作物には常に何かしらの意図があって、それをこちらの解釈で勝手に紐解くのが面白い。さっきは無粋な質問を投げかけたなって、いまちょっと反省してる(笑)。レコード屋としての光貴くんの考えはほんの少し掴めたような気がするので、次はDJとしての活動について聞かせてください。キャリアはどれくらい?
〔光貴〕 いえいえ、大丈夫です (笑) 。楽しんでもらえればありがたいんです。(ここはインターネットメディアの露出が無ければ話しているかも知れません。でっち上げの可能性もありますが)。DJをはじめたと感じたのはギターからターンテーブルに持ち替えた18歳、地元でDIYパーティーをはじめた頃ですね。レコードプレイヤーを買ったのは16歳、この頃からレコードコレクターだったと思います。DJのキャリアは22年ですね。
《2022.11.26 Hopkins Creek at Northcote Theatre》
〔土井〕 キャリア22年!龍ちゃん a.k.a VNZ(東淀川区出身のラッパー)がオギャーと生まれてから現在までの人生をまるごと飲み込む期間やん!その22年間のDJ活動に於いての変化や矜持みたいなものがあれば教えてほしいな。
〔光貴〕 じぶんアーカイヴが下手くそなので、仮に22年としておきます (笑) 。実際はもう少し前かもしれないです。DIYパーティーと並行してDAWN(現NOON)でレギュラーパーティーをはじめたのは恐らく19歳でした。僕は行為においては物質より現場のみに重きを置いてきたので、制作物があまりにも少ないんです。変化について簡潔に書くと、僕にとって良いとされていた時代は去っていった、ということに尽きると思います。これは時代の話なので、個と音楽との関係性はもっと複雑かつ多元的です。僕の場合、レコードのような多元的な物質でなければ、ここまでDJを続けることができなかったと思います。戦後日本の時代の変革と世界の変革はおよそ10年と20年、ふたつのタームで考えることができるのではと過程していました。音楽においてもこのタームというのは有効で音楽史を振り返れば自然と見えてくるように思います。未成年(当時)の頃から20年ターム、この姿勢は続けてみようと思っていました。少し欲張って40歳までこの景色を見ようと。既に40歳を迎えたので、矜持としての行為者として続けるという役目はひとつ果たしました。その過程の中で行為として他人と同じことはしないという制約も徹底できたのかな?と。しかし求道的に今尚続けているのは、レコードという物質の魅力に尽きると思います。僕の場合レコード屋とDJのハイブリッドなので、ここを肯定できないと終わりなんです。かと言ってデジタルを否定している訳ではありません。じゃないと、このインタビューも厳密には成立しないので。いま現在もCD-Rで実験しています。この歴史はなかなかおもしろいんですよね。そろそろCD-R史のフィールドワークをはじめようかなと思っていたところです。
〔土井〕 めちゃくちゃ具体的な回答かつ、これが今日のハイライトかもしれない。「現場のみに重きを置いてきた」というのはここ数年の付き合いの自分からしても納得できる話で、mole musicという思想の実体化としての店舗、DJの現場ひとつひとつが光貴くんにとっての作品なんやと思う。レコードを多元的共有物と見据えて向き合う姿勢、CD-R史の探求など深掘りしたい話題がてんこ盛りで、興味が尽き���い。ほんまに稀有なまなざしでレコード屋とDJを両立させてる人やと驚くわ。これも答えにくい質問かもしれないけど、光貴くんにとって特に思い入れのある作品(レコードorパーティー)は何ですか?
〔光貴〕 アナログとしてのCD-R史ですね。僕の青年後期は友人と何か作品を交換したり、プレゼントするメディアがカセットテープからCD-Rへと転換する時期でした。僕自身もこの転換は驚くほど簡単に移行できたんですよ。今は歴史と物質自体の持つ情報(ここでの情報はデータ情報で音楽の内容では無いです)その理由に近づいていってる感覚ですね。90年代にはポスト・テクノロジーミュージックの時代は既にはじまっていて、様々な試みが成されていました。実際そういった作品に触れることはありましたし、所有していますが、物質そのものを解釈するという段階まで、青年後期 (90年代後期~ゼロ前代初頭) では思考が追いつかなかったような気がします。まだまだ趣味として楽しめることはたくさんありそうです。そういえば、特別という事を意識したことが無いかもしれません。幸いなことに僕は身近に特別に感じられる人が多いので。ラッキーなのか、どうなのか (笑) 。作品は……ヒミツですね (笑)。
-skit-中村:音楽家の先輩来店、ひたすらレゾナンスについて語る、癒やしの時間。
-skit-土井:龍ちゃん超久々の来店、新曲を持参。
【インタビュー開始からすでに40時間が経過】
もしもし 土井さん、おはようございます。今日タラウマラに何時に入りますか?光貴くん、おはよう。今日からタラウマラは臨時休業で家族でおでかけするねん。えっ、マジで?せやねん、ごめんな。いやいや、頭の中どういう切り替えしてるんですか?こっちにはインタビュー投げっぱなしで (笑)。ごめんな、旅行中は電話でえへんけど、いまはまだ大丈夫やで。いつも思うけど、仕事の向き合い方が全然ちゃいますわ。光貴くんはひとつの案件があったら48時間とか平気で手綱を離さへんもんな。そうですよ、ずっと長時間向き合ってますよ、短時間での仕事の強度が土井さんとは全然ちゃうんかな。自分は究極のメリハリやからね(笑)。僕はこのインタビューに応じながら、店の営業して、次の制作のミックスダウン作業をして、今週末にはパーティーを控えてますからね。ほんまようやるわ、悪いけど僕は家族で温泉につかって来るよ。マジでむちゃくちゃやな、この人(笑)。そうそう、それはそうと昨日タラウマラに龍ちゃん来たわ。だいぶ久々ですか?うんうん、彼はサイクルショップすずめの頃から足繁く通ってくれてたけど、この2年での来店回数は1回か2回やからね、だいぶ久々やな、しかもインタビューで名前が出てきたタイミングで本人登場っていうね(笑)。それは素晴らしいことですよ、何やかんや言うて結局は僕ら、寂しいんですよ(笑)、ずっと続けていることは精神的にも負荷がかかるんで。ほんまそうやわ、ほなそろそろ赤穂に向かう準備するわ、一旦LINEでのメッセージのやりとりに切り替えてええかな?あと週末のパーティーは光貴くん何時の出番なん?ほんまこの人……(笑)
そういや今後の展望を聞かれていた気がするな。このインタビューを土井さんにデジタルアーカイブさせないことですね。
【2023年10月19日8時46分インタビュー終了】
……ということで、いつも通りに互いに仕事をしながらLINEとメールと電話とGoogleドライブを行ったり来たりしながら2週間かけてようやく終わりを迎えたインタビュー……いや、どう考えても僕が喋りすぎてるな、ほんま、すんません(笑)。最後に光貴くんが選んでくれたPARLIAMENT - GLORYHALLASTOOPIDをどうぞ。最高にイカれた週末をお過ごし下さい。
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もう無理……キャクエンしよ……。
役者として1ステを迎えるのは、実に1年ぶり。
ぶっちゃけありえないほどのクソ雑魚っぷりを披露した私は、帰り道、道端に残る水たまりに片足を突っ込みならこう思いました。
そうだ、京都行こう。
役者エグむずいやん。みんないっつもこんな大変なことしてたんですか。いろんな感情があふれてこぼれて、僕の足元には新たな水たまり。明日は晴れます。晴れさせます。
かく言ってますけど、楽しくやらせてもろてます。おおよそベガさんとなぽりが寛容なおかげです。本当にありがとうございます。
何はともあれ役者はすごい!てなわけで、そんな偉くて凄い役者の中から、『いつか栞を挟んで』に登場する皆様をご紹介します。今回は「この役者を主役にするなら、こんなタイトルのこんな劇」というテーマで。
以下役者は本チラ掲載順。
園堂香莉
『シング』
歌でみんなを笑顔にすることを夢見てきた少女。念願叶ってバンドを結成。しかし、第三次世界大戦が始まりかけた世界で、音楽などの娯楽は次第にタブーとされるようになった。そうした社会の風に吹かれ、バンドメンバーも1人また1人と去っていく。そんな少女がたどり着いたのは、商店街にある小さなお布団屋さんだった。彼女の子守唄と、お布団屋さんのお布団で、彼女らは「全世界ふかふかすやすや計画」を実行する。
「世界中の人がふかふかの毛布で眠れば、争いなんてなくなると思わないかい?」
近未来ミイラ
私には主役になれるほどの器はありません。
誰かを主役にすることなら、きっと、なんとか。
たぴおか太郎
『キャッサバイバル』
タピオカの原料として知られる「キャッサバ」、その和名が「イモノキ(芋の木)」であることは周知の事実であるが、そんなキャッサバにも、一時期本物の芋になることを目指していた時期があるということを、君は知っているだろうか。
これは、キャッサバが芋社会からの洗礼を受け、まさに芋洗い状態になりながらも、憧れることの光と闇を垣間見るお話。ちなみに、これはネタバレなのですが、最終的には芋社会のカースト、通称ポーテトで最上位に位置する「スイートポテト」が貢茶(ゴンチャ)の本店を燃やすことになります。芋もホテルも、「スイート」が最上級なんですね。
錫蘭リーフ
『虚ろにジャックポット』
ゲーム���ンターで働く男。ある日、ゲームセンターの喧騒が似合わない風貌の紳士がその店を訪れる。男が様々なゲーム機に対応する鍵を全て腰からぶら下げているせいで、紳士は男のことを、この世の全ての鍵を開けることができる鍵職人だと勘違いする。半ば無理やり紳士に連れられ、男は大小様々な扉がある部屋へと案内される。紳士は言う。「ここにある全ての扉を、君に開けて欲しいんだ」
「鍵」をテーマに繰り広げられる、ゲームセンターのように騒がしく、それでいてどこか空っぽな物語。
帝京魂
『職場参観』
小学生が、後ろから見ている。作業中の俺のパソコンを覗いている。部長に資料の修正を求められている俺を見ている。電話なのに頭を下げながら話す俺を、なぜか愛しそうに。その小学生の中に、我が子はいるのだろうか。気になるけど、ここで後ろを振り返るのは、なんとなく恥ずかしいような気がする。
オムニくらいの尺で、サクッと笑える劇に仕立てたいですね。
森々仙入
『タイトルコールが始まらない』
とある劇団の公演。いよいよ本番。当初の予定だと、タイトルコールの映像が流れてから本編が始まることになっていた。しかし、本番直前。機材トラブルにより映像が流れなくなる。担当者曰く、「多分すぐ復旧できるから、前説出ちゃっていいよ」とのこと。男は半信半疑で前説に出る。注意事項をあらかた言い終わったところで、舞台袖にちらりと目を向けると、舞台監督が必死の形相で両手を広げている。……延ばせということか?
ラムダが数十分間真面目にふざけ倒す劇。彼は無事に、タイトルコールというエンディングを迎えることができるのだろうか。
箏
『すがる藁もなく』
「この子、きっと何かの病気だと思うんです」。母親がそういって診察室に連れてきた少女は、何を尋ねても無口で、表情一つ変えない。どうやら学校でもこの調子らしく、クラスでは孤立し、家族もどう接すれば良いのか悩んでいるらしい。医者はその子を「不笑病」と診断し、一言。「今から治療をしますので、他の医者と看護師を呼んできます」。院内の医者と看護師総出で、彼女を笑わせにかかる。しかし彼女は笑わない。いや、笑えないと言った方が、正しいのかもしれない。
ルーベの口角が上がったが最後、この物語は崩壊します。地獄を見てほしい。
苔丸
『冷仏』
僕らのクラスには、「仏」と呼ばれる生徒がいる。なんでもできて、なんでも持ってて、なんでも許してくれる。と思っていたのだけれど、仏と同じ中学だった生徒が言うには、それは今が夏だからなのだという。なんでもその仏、「仏の顔もn度まで」のnの部分が、その日の最高気温と等しいという特殊な性質を持つらしい。とはいえ、一日にそんな何十回も仏の気に障ることなんかするはずもなく、大きな問題もなく時は流れていった。……その日、秋にしては異例の寒波が日本を襲う。最高気温は、0度。
苔丸の本当の怖さを、君たちはまだ知らない。僕もまだ知らない。
響夜
『見込み無き巫女見習い』
ある神社に、自らを巫女見習いと称する女がやってきた。おいおい。巫女見習いとかいうわりに、コイツ巫女についてなんにも知らねぇじゃねぇか。発言も行動も全部予測できない巫女見習いに、振り回される人々。挙句、巫女見習いはこんなことを訊いてきやがった。「あの、神様って、なんですか?」
今まで当然のように存在すると思っていた何かが、存在しないと言われたとき。あなたはその存在を証明できますか。
ミル鍋
『アマクチカラクチ』
インターネット上でも有名な辛口料理レビュアー。今日も口にする料理のほぼ全てにマイナスの評価をつけて回る。ある日、そんなレビュアーの隣で食事をしていたのは、インターネット上でも有名な甘口料理レビュアー。どんな料理でも「美味しい!」と言い、その料理の良いところをツラツラと述べていく。「そんなお世辞並べたって、この店は成長しないんだぞ!?」「じゃあ、あなたがつけた難癖で、この店は成長するんですか?」 食を通して、飴と鞭の使い方について考察する劇。
ゆには甘口レビュアーの方が似合いそう。ちなみに本編中に食事シーンが5〜6回登場します。楽ステ後は満腹ですね。
西峰ケイ
『穏やかな濁流』
親の都合で大阪から田舎の町へ転校してきた少女。その町のヌルさに愕然とした彼女は、大阪とは何かを体現していくことを決める。そしてクラスを、学校を、町全体を、大阪一色に染めていく。その町が彼女にとってかなり居心地の良い場所になってきた頃、彼女がいるクラスの扉を開けたのは、町長だった。「俺たちの町を壊したのは、お前か」
新しい宗教が蔓延れば、それを抑制しようとする派閥が出てくる。長い歴史でもずっとそうだったし、きっとこれからもそうで。
あろハム権左衛門
『スローに踊るだけ』
一流のマネジメントウーマン。日々様々な企業へ出向き、無駄を徹底的に省くよう的確に指導。その腕が認められ、彼女の予定は2年先まで埋まっている。一方で恋をする予定なんて入れてないから、恋なんてするはずがなかった。なかったのに。ある日訪れたベンチャー企業を統べる若い社長に、恋をしてしまった、ような気がするんです。
キャスパはもちろん、ゲスの極み乙女の「スローに踊るだけ」です。振付もアロー本人が(え)
アリリ・オルタネイト
『つづきつづれずとも』
日本政府は言う。「みんな別々のものを持っているから、それを振りかざして争うのだ。これからは逆の時代だ。みんな別々のものを失い、支え合っていくべきなのだ」 その次の日から、人々からはそれぞれ別々のものが奪われることが決まった。ある人はお金、ある人は片足。そして彼女から奪われるものは、言葉だった。奪われるまで、あと12時間。彼女は彼女の言葉をできる限り残そうと足掻く。文字で、音で、人伝てで。24時。政府の人間がやってきた。
イルルさんの役者紹介意気込みコメントが好きです。言葉を大切にしている感じがするからです。だからこそ。
〆切三日前
『いくつ担っても』
一人複数性制が導入された日本。今日はこっちの苗字の私で生きようかな。それは先週のことだから、今の苗字の私じゃなくて、先週の苗字の私が来た時に言ってください。そんな世界線で繰り広げられる、非日常的日常系短篇集。しかし日常というのは案外あっさり終わってしまうもので。「面倒だから」という理由で一人複数性制は突如廃止が決まる。おっけー、了解した。で、私はどの私を残せばいいんだろう。
キャスト欄に10個くらい異なる芸名が書いてあるんですけど、その内5個はみそかです。
黒井白子
『試行柵誤』
舞台と客席を隔てるのは、上手ハケ口から下手ハケ口まで一直線に伸びた柵。暗転が挟まるごとに、その柵は意味合いを変える。例えばそれは豪華客船の上。例えばそれは高校の渡り廊下。例えばそれはジュリエットがロミオを見下ろす場所で、例えばそれは高層ビルの屋上。この劇においてツラ線を破るということは、柵を飛び越えるということであり、柵を飛び越えるということは、大抵無事では済まない。そんなオムニバス公演。
僕がやりたいことに、彼はまだ付き合ってくれるのかな。付き合ってくれたらいいなという思いを込めて。
中森ダリア
『カメレオンガール』
バーで働く女。しかしこれは世を忍ぶ仮の姿。彼女の正体は、秘密結社「ユージン」のエリートメンバー。コードネームは「華芽麗音(カメレオン)」。彼女の本当の使命は、彼女自身が様々な姿に化けて、この世に数多いる、友達がいないと嘆く人にとっての「それなりの友達」になること。ある時はギャルに、ある時はおばあさんに、またある時は青年にまでなり、その任務を遂行する。
そんな彼女に、「それなりの友達」はいるのだろうか。
きなこ
『毒あるキノコは美しい』
それはなんの前触れもなく、突然の出来事だった。全国民の頭の上にキノコが生えたのだ。そのキノコは色も大きさも様々で、次第に人々はキノコで人を判断するようになっていく。恋人に求める3Kは、価値観が合う、金銭感覚が合う、キノコと言われるようになった。しかし、ほとんどの国民は知らない。ただ1人、キノコが生えてこない少女がいることを。
キャスパ曲は多分「マッシュルームマザー」
暁レミエル
『マイノリティ魔女リティ』
「魔女ってなんか、思ってたのと違うね」 その言葉が彼女を蝕んでいく。そんなこと言われたって、それが私なのだ。魔女のくせにちりとりの方持ってるのとか言われても、それが私なのだ。魔女のくせに電子書籍で魔法覚えてるのとか言われても、それが私なのだ。それが私なのに。
これは悩める少女の、笑��て泣ける物語。
肆桜逸
『寝るまで起きてる』
夜。眠れない夜。男の枕元にあるスマホもまた眠らず、その液晶を煌々と光らせている。その夜男には、無数の電話がかかってくる。恋人から、親から、友人から、先輩から、そして、すでに"眠ってしまった"自分から。
男は"眠る"ことを選ぶのか。それとも、もう一度朝日を見ることを望むのか。スチルさんと他役者の録音された声だけで進む、怒涛の一人芝居。
埖麦
『無念ゴミ』
部屋中の本棚に詰め込まれたアルバムの数々。これらは全て、男が後悔している出来事が鮮明に記録されている「後悔アルバム」であった。一度開けばその時の記憶は鮮明に思い出され、その度に男は、懐かしさというには悍ましいような感情を抱く。ふと、見覚えのないアルバムを見つける。「……これは、親父のだ」
「アルバムって、何曜日に捨てればいいんだろう」
紫苑
『as mysteriously as possible』
少し不思議、いや、かなり不気味。そんな1人の男がひょんなことから異世界に飛ばされるものの、男が不気味すぎて逆に異世界の住人が怯む話。異世界に行けば周りに馴染めると期待していた男は、「変」であることに虚無感を覚え始める。これは「私」が悪いのか、「私以外」が悪いのか。「変」なりの、奮闘記。
略称はAMAP。ほぼSMAP。
水琴冬雪
『いつかオレンジの原付で』
ブゥーーーンブンブブーンブンブンブブゥーンブーンブンブゥーーンブンブンブンブブゥーーーンブンブゥーーンブンブンブブゥーーンブンブリョゥドゥーーンブゥーンブンブブンブンスウブンカィーーンブゥーンブブブーーン
(原付の音であらすじがよく聞こえないが、ベガさんが主役を張る演劇なんて、良い作品になるに決まってる)
以上です。もし実際に脚本に起こしてほしいという物好きな人がいたら教えてください。そのときには10年かけてでも、あなたを主役にする体で当て書きして完成させたいと思います。
びあげのブゥーンはどうしようかなぁ……
大学のキャンパスでcampusノート使ってる学生、見たことない。
近未来ミイラ
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)3月15日(金曜日)弐
通巻第8176号
明日(3月16日)、北陸新幹線が金沢から敦賀へ延長
福井県は観光と経済活性化の期待に湧いている
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北陸新幹線は日本海沿岸の糸魚川(新潟)から富山、金沢を通り、若狭と越前の境にある港町・敦賀まで延長される。『古志の国』の再現だ。
敦賀駅は新幹線駅で最高位の三階建て、駅前は商店街が整備され、あちこちに歴史的な遺物やら銅像、記念館がならんで観光客を待ち受けている。気比神宮から金ケ崎城跡は後醍醐天皇の御代の激戦地、信長潰走のおりは明智光秀が鉄砲隊を組織してみごと殿軍を務めた。
松原海岸から南へ歩くと、水戸藩の武田耕雲斎以下の天狗党を祀る松原神社、このあたりに渤海使をむかえた迎賓館があった。敦賀は観光資源に恵まれているのである。
筆者、古代史最大のミステリーのひとつである応神天皇、そして継体天皇の取材を数年つづけているため何回も訪れてはいるが、訪れるたびごとに新しい発見がある。
記紀では応神天皇が武内宿弥に連れられて禊ぎに気比神社へ赴き、地元の神と名前を取り替えた。なぜ?
気比神社は仲哀天皇、神功皇后、応神天皇を祀るが、猿田彦と竹内宿彌もちゃんと祀られている。敦賀の応神を祀る神社のほぼすべてで、武内宿彌を祀っている。その謎を解明するために現地の稗史を調べているのです。
継体天皇は三国に育ち、坂井市にある『天皇宮』に大和朝廷からの使者、大伴金村と物部荒鹿火を迎えた。その近くには執務した高向宮跡がある。また謡曲「花かたみ」の舞台と想定されるのが越前市の「花かたみ公園」と味真野神社。そこから奥へぐんと這入り込むと五星(ごおう)神社がある。応神から継体までの五代をまつる神社だ。このあたりが「文室」(ふむろ)とよばれるのは継体天皇の学問所があったとされるからだ。
脱線すると能の『花かたみ』は各地の能舞台で演じられるが、ことしは3月17日に長野で催される。残念ながら筆者、先約とかさなって鑑賞に行けない。越前郊外の味真野神社境内には、この能を再現する継体天皇と越前妻とが並ぶふたりの銅像が建立されており、王冠は金で輝いていた(それにしても駅から遠いです)。
脱線すると雇ったタクシーは日産EV。『タクシーの電気自動車は初めて』というと運転手は「寒いから暖房を入れると電池の消耗がものすごい」と愚痴をこぼした。
新幹線のはなしに戻すと福井駅前には「ふくみち」として商店街が整備され、武生駅は従来線駅よりかなり遠い田圃の真ん中に「越前たけふ」駅が新装されていた。
沿線にはカメラマンがズラーリ、最後の従来線の車両と新幹線の一番列車を撮影しようと全国から鉄道ファンがあつまって壮観だった。彼らには応神、継体天皇に興味はない。
さて糸魚川、富山(射水)、伏木、倶利伽羅峠、加賀の小松、そして坂井市の称念寺、敦賀気比神宮と、それぞれに芭蕉の句碑が建立されている。『奥のほそみち』は『古志のほそ道』であったというのが筆者の持論である。(拙著『葬られた古代王朝・高志国と継体天皇』、宝島社新書を参照。古志は「高志」、または「越」とも書きます)。
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(((��演目事典より )))
越前国味真野(現在の福井県越前市味真野町周辺)に、応神天皇の子孫である大迹部(おおあとべ)皇子(男大迹皇子、男大迹邉皇子とも表記)が住んでいました。皇子は武烈天皇より皇位を譲られ、継体天皇(450~531)となり都へ旅立ちました。帝は味真野にて寵愛していた照日の前に使者を送り、手紙と愛用した花筐(はながたみ:花籠のこと)を届けます。出先で使者を迎えた照日の前は、天皇の即位を喜びながらも、突然の別れに、寂しく悲しい気持ちを抑えられず、手紙と花籠を抱いて、自分の里に帰りました。
大和国玉穂の都(現在の奈良県桜井市池之内周辺)に遷都した継体天皇は、ある秋の日、警護に当たる官人らを引き連れて、紅葉見物にお出かけになりました。そこに照日の前と花籠を持った侍女が現れます。彼女は天皇への恋情が募るあまり、狂女となって故郷を飛び出し、都を目指して旅をしてきたのでした。狂女・照日の前が、帝の行列の前の方に飛びだすと、官人が狂女を押し止め、侍女の持つ花籠をはたき落します。照日の前はこれをとがめ、帝の愛用された花籠を打ち落とす者こそ狂っていると言い、帝に逢えない我が身の辛さに泣き伏してしまいます。
官人は帝の命令を受けて、照日の前に対し、帝の行列の前で狂い舞うように促します。照日の前は喜びの舞を舞った後、漢の武帝と李夫人との悲しい恋の顛末を物語りつつ、それとなく我が身に引き寄せて、帝への恋心を訴えます。
帝は、照日の前から花籠を受け取ってご覧になり、確かに自分が愛用した品だと確認し、狂気を離れれば、再び以前のように一緒になろうと伝えます。照日の前は、帝の深い情愛に感激し、正気に戻ります。この花筐以降、「かたみ」という言葉は、愛しい人の愛用の品という意味を持つようになったと伝えられています。かくして二人は、玉穂の都へ一緒に帰っていくのでした。
(( 以上ご参考までに )))
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鯖街道
その昔、若狭国小浜(福井県)と京都を結んだ物流ルートの総称。若狭国の海産物特に鯖を運んだことから別名鯖街道と呼ばれて幾つかのルートが存在する。中でも最もメジャーな若狭街道に位置する熊川宿は今でも伝統保存地区として往時の面影を残す。
レトロな建物の宿場館
陣屋跡
陣屋の裏手の山には熊川城跡。歩いて登れるらしいが今日はパス🙅
もう一つは鴨川源流域を通る雲ヶ畑街道。幾つもの峠を越える険しいルート
現在の府道107号線と61号線を通る道は今も舗装路ながらかなりハード
最後は琵琶湖西岸を走る西近江路。琵琶湖西岸には海水浴場ならぬ湖水浴場が点在する。
琵琶湖の景観が美しい和邇浜
公共の大駐車のある近江舞子は9月上旬でも賑わいを見せる。
海水と異なりあまりベタつかないのが良いね😊
バーベキュー協力金500円でバーベキューも可。ジェットスキーも多い。
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