#天ぴ屋の干物は美味しいよ
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mayimkjs · 5 months ago
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ES Japanese Transcription
And it starts. This ended up breaking my family's scanner so I bought my own. These are probably going to trickle out sorta slowly because of how much time it takes me to transcribe one of these. Not to mention I'll be doing edited and unedited versions of Yuno's T1 to fix an error and both of Mikoto's for clarity. Anyways, the PDF will be out soon. I've only scanned T1 right now so both books will have it's own page on archive.org.
Feel free to use this how you like with no credit to me required. Credit should go to Yamanaka. 
エス: Es
ジャッカ: Jackalope
1 | ミルグラム監獄内 エスの部屋
薄暗いエスの部屋。
深く椅子に座っているエスと、その膝の上に乗っているジャッカロープ。
ジャッカ 「わかったな…...お、 そろそろ囚人どもが気づく時間だな。準備はできてるな?」
ジャッカ 「ミルグラム第1審開始だ」
ジャッカ 「……ってな。さぁ、行くぞエス」
ぴょんとエスの膝から飛び降りるぽふっと間抜けな足音。
エス 「……どこへ?」
まだ少しうつろなエス。
ジャッカ 「『パノプティコン』。囚人共の部屋を一望できる場所だ」
エス 「パノプティコン......」
ジャッカ 「記憶が曖昧なんだろ?道案内がてら色々説明してやるよ」
エス 「あぁ、頭に霞がかかっているようだ。......すまない」
ジャッカ 「良いってことよ。いつもそうなんだ」
エス 「……?大丈夫だ。仕事に支障はない」
ジャッカ 「オッケー。じゃあいくぜ」
エス 「あぁ」
顎でドアの方を示すジャッカロープ。
ジャッカ 「……ん」
エス 「…...どう��た?」
更に顎でドアの方を示すジャッカロープ。
ジャッカ 「……ん!!」
エス 「撫でればいいのか?」
ジャッカ 「チゲぇよ!開けろよドア!見りゃあわかんだろ!」
気づき納得するエス。
エス 「あぁ……」
ドアに手をかけるも途中で止まるエス。
エス 「疑問なんだが······ひとりでドアも開けられないのになんでそんなに偉そうなんだ?」
ジャッカ 「うるっせぇなぁ。開けられないのはオマエの寝室だけだ。他の部屋は俺様用の小さい入口があんだよ……誰が小さいんだコラァ!」
エス 「僕は何も言ってない」
エスがドアを開ける音。
2 | ミルグラム監獄内 通路 エスの部屋前
通路に出た2人。
長くて暗い通路が続いている。
エス 「…...長い通路だな」
ジャッカ 「ここ、お前の寝室が通路の端っこだ。この通路を挟むようにしていろんな部屋と施設があるわけ。全部説明してたキリがねぇから、今日ははぶくけどな」
真正面の小さな扉を見て問うエス。
エス 「僕の部屋の向かいは何だ?」
ジャッカ 「俺様の部屋だな。許可なく入んじゃねぇぞぉ」
エス 「予定はないから大丈夫。それに、見たところ人間が通れる大きさの扉がない」
ジャッカ 「ふん、それもそうだ」
通路を歩き始める2人。
コツコツとエスの足音が響く中会話をする。
3 | ミルグラム監獄内 通路
先を行くジャッカロープが部屋を紹介していく。あるきながら会話。
ジャッカ 「ここが囚人用のシャワー室。向かい側が倉庫。必要な備品はたいていココ」
エス 「囚人用......この通路は囚人も出入りするんだな」
ジャッカ 「あぁ。通行を許可する時間やら、シャワーを男女別にするかどうかやら細かい生活のルールはオマエが後で決めりゃあいい」
エス 「僕が決めるのか?」
ジャッカ 「おう、このミルグラムをどう管理・運営していくかオマエに全部任せてる。地獄にするも天国にするもオマエ次第よ」
ジャッカロープの言葉に何の気無しにうなずくエス。
エス 「……わかった」
ジャッカ 「なんでか?とは聞かねぇんだな」
エス 「そういうものなんだろう。僕にはこの監獄を管理する義務ある。不完全な記憶の中でも、それだけは覚えている」
その言葉に満足そうに微笑むジャッカロープ。
ジャッカ 「......上出来だ」
エス 「……なぁ、ジャッカロープ」
ジャッカ 「あんだよ」
エス 「……もっと早く歩いてくれないと踏んでしまう」
ジャッカ 「体のサイズ考えろ!人間様がウサギに合わせろや!!!……誰がウサギだコラァ!!」
エス 「僕は何も言っていない」
ジャッカ 「ったくよぉ……。あ、ここが食堂な」
工ス 「……そういえば誰が食事を用意するんだ?ここに僕とお前以外に管理人がいるのか?」
ジャッカ 「オレ様が作ってんだよ」
エス 「なるほど。……ん?なるほど?」
予想外の答えに若干うろたえるエス。
ジャッカ 「実はオレ様はこの監獄の料理長でもある。和・洋・中なんでもござれさ」
エス 「……ちょっとした疑問なんだがその手でフライパンやら、包丁やら持てるのか?」
ジャッカ 「ぐっっと気合を入れたら持てる」
エス 「持てるのか……。その、毛とか入らないのか」
ジャッカ 「毛の生え変わり時期はすごく入る」
エス 「すごく入るのか……」
話している間に通路の突き当り、大きな扉の前にたどり着いている。
ジャッカ 「おら、馬鹿言ってる間についたぞ。その扉を開ければ、ミルグラムの中心部パノプティコンだ」
扉を開けるエス。ギギギと重い扉が開く音。
4 | ミルグラム監獄内 パノプティコン
円形のホールのような空間。
等間隔で扉が存在している。
エス 「これがパノプティコン。ドーム状になっているんだな」
ジャッカ 「おう。今オレ様たちはこの丸い部屋の北側、22時の位置にある扉から入ってきたことになる」
エス 「それぞれの扉が囚人の部屋か?」
ジャッカ 「そういうこった。この部屋を時計に見立てると、囚人番号と時刻が一致してるってわけよ。覚えやすくていいだろ?」
エス 「なるほどね」
壁にかかっている時計をチラッと見やるジャッカロープ。
ジャッカ 「ふむ。まだもうちょっと時間があるな。軽く囚人どもの紹介をしといてやるよ。つってもオレ様もツラしか見てねぇんだけどな」
こつこつと円形の部屋を時計回りに一周しはじめるエスとジャッカロープ
1時の部屋で足を止める二人。
ジャッカ 「まず、1時の位置の部屋。囚人番号1番サクライハルカ。ややこしい名前だが、男だ」
エス 「サクライ......ハルカ......」
ジャッカ 「根暗そうな顔してやがったな。ま、うまいこと心開かせて色々聞き出してくれや」
エス 「ただ、その顔すら本当かはわからないのだろう?」
ジャッカ 「フン、よくわかってんじゃねぇか。オレ様たちをあざむく擬態かもしれねぇ。ニンゲンは嘘をつく生き物だからな」
エス 「…...覚えておく」
歩きはじめる2人。
2時の部屋の位置に。
ジャッカ 「次、2時の位置。囚人番号2番カシキユノ。若い女だった。高校生くらいじゃねぇかな」
エス 「高校生くらい?囚人の年齢もわからないのか?」
ジャッカ 「囚人のパーソナルなところに興味ねぇからな、オレ様。看守のオマエが把握しとけばいい
3時の部屋。
ジャッカ 「次、3時の位置。囚人番号3番カジヤマフウタ。てアホそうな男だ。オレ様こいつ嫌い」
エス 「……顔を見ただけなんだろう?」
ジャッカ 「ニンゲン、第一印象が9割だよ。俺様に投票権があったら迷わず有罪にしてるね」
エス 「そういうものかな」
4時の部屋。
扉に刻まれている文字を読むエス。
エス 「囚人番号4番はクスノ��、ムウ?女性か?」
ジャッカ 「おう。やたら美人の姉ちゃんだ。逆にこっちは無罪にするな。美しい遺伝子は残すべきだ」
足を止めるエス。
エス 「はぁ……。そんな欲にまみれた判断基準でいいのか?」
ジャッカ 「へっ…...じゃあ何を判断基準にするんだ?た���法律に照らして裁くんだったらオマエである意味がない」
エス 「む……」
ジャッカ 「言ったろ、オマエ自身の基準で決めればいいって。それが性や愛でも文句は言わねぇよ。監獄内恋愛を禁止しやぁしねぇからよぉ」
いやらしくニヤつくジャッカロープ。
それを見て少し口をとがらせるエス。
エス 「……くだらないな。次は?」
ジャッカロープを置いて歩きはじめるエス。
追いかけるように歩くジャッカロープ。
ジャッカ 「へっ。今回の看守さんはウブだこと。囚人番号5番、キリサキシドウ。歳は三十くらいかな。こいつはオレ様に負けず劣らずの男前だな。......色恋目線でいくと、こういう奴が集団に波乱を巻き起こしたりするんだよなぁ」
エス 「…… (ため息)」
ジャッカロープを無視して歩き6時の位置に。
エス 「真南6時の位置。これで半分か」
ジャッカ 「ここは囚人番号6番、シイナマヒル。20代前半ってとこかな。……オレ様的にはこれくらいの女が一番好みだな」 下世話なジャッカロープにイラつき、足を止めるエス。
エス 「ジャッカロープ。遊びじゃないんだろ、この仕事は」
ジャッカ 「くっくっ…...遊びのつもりはねぇよ。この仕事の本質 は人間を見ることだ。オマエにもいずれわかる」
エス 「……ふん」
釈然としない様子のエス。歩きはじめる。
ジャッカ 「囚人番号7番。ムクハラカズイ。おっさんだ。今回の最年長じゃねぇかな。体格的にも、戦闘になったらこいつがナンバーワンだろうな」
エス 「……そうだ。囚人に襲われたらどうする?その、あまたらどうする?その、あまり言いたくはないが、僕の体格で抵抗できるとは思えない」
足を止め、後半少し恥ずかしげに言いよどむエス。
ジャッカ 「安心しな。囚人どもはオレ様たち管理者への攻撃はできない。そういう仕組みになってる」
エス 「『管理者へ』つまり囚人同士はそうではないと」
ジャッカ 「ふん、冴えてるじゃないか。そういうこともあるかもしれない。お前の判決次第じゃな」
歩きはじめ、8時の部屋。
ジャッカ 「さ、次は囚人番号8番モモセアマネ。聞いて驚け。なんとランドセル背負った女子小学生だ」
エス 「そんな小さな子まで…… "ヒトゴロシ" だというのか」
ジャッカ 「くっくっく、知らねぇけどよ。幼ければ純粋で、無垢で、善良で、ってのもまた思い込みなんだろうぜ。だからこそ……」
エス 「だからこそ」
ジャッカロープの説教をさえぎるように言葉をかぶせるエス。
エス 「それを見極めるのが看守の役目だというのだろう。まるで保護者だな、ジャッカロープ」
ジャッカ 「へぇへぇ。わかってんなら、構わねぇよ」
9時の部屋の位置。
ジャッカ 「次、囚人番号9番。カヤノミコト。男だ。特に特徴がなくて言うことねぇな。量産型ってかんじ」
エス 「逆に気になる」
ぼそりと���声でつぶやくエス。
10時の部屋の位置で足を止めるジャッカロープ。
ジャッカ 「最後が囚人番号10番、ユズリハコトコ。こいつは要注意だな。見るからに只者じゃなさそうな女だった」
エス 「これで10人か」
ジャッカ 「これで囚人紹介は終わりだな。ま。あとは実際話して確かめろよ」
なにかに気づいたエス。
エス 「ジャッカロープ」
ジャッカ 「ん?」
エス 「あそこは?11時の位置。あの部屋には囚人はいないのか?」
11時の部屋に歩いていくエス。
ついていかないジャッカロープ。
エス 「他の部屋の扉よりも古いな錆びついている……外側からの錠もない」
ジャッカ 「あぁ、そこはいい。何もない」
感情の乗らない返しをするそっけないジャッカロープ。
エス 「……それは」
エスの声を遮るようにゴーンと鐘のなる音。
パノプティコンの中に強く反響する。
エス 「何の音だ......」
ジャッカ 「時間だな。囚人共が目覚めるぞ。ついに顔合わせってわけだ」
うろたえるエスに向き直り、真剣なトーンで話すジャッカロープ。
ジャッカ 「いいか、オマエ自身が持つ不安や戸惑いや疑問はすべて殺せ。お前は看守なんだ。おそれるな。囚人共にとっての権威と恐怖であれ」
エス 「……言われるまでもないよ。ジャッカロープ。業はミルグラムの看守だ。僕にはそれしかない」
ジャッカロープに背を向けるエス。
エス 「それに、実は今少しだけ楽しみなんだ。ここに集められた囚人たちと出会うのが。そして彼らの罪を知るのが」
ジャッカ 「……」
エス 「お前の言う通り、僕は僕の意思で彼らの罪を暴こう。僕はどう感じるんだろう。赦したい、赦したくない、どう思うんだろう」
自分の掌を見つめるエス。
エス 「僕は、彼らを通して、僕自身のことも知りたいんだ」
ジャッカ 「……エス」
エスの背中を見つめていたジャッカロープ。
顔を下げ、冷めた声色でつぶやく。
ジャッカ 「哀れなことだ」
突如ガシャンガシャンと囚人の部屋の錠が次々に開いていく。
ジャッカ 「……来るぞ。ぶちかましてやんな」
工ス 「あぁ。看守としての初仕事といこう」
それぞれのドアが開き、囚人たちがパノプティコンへ踏み込んでくる。
囚人たちの足音が響く。
エス 「ごきげんよう、囚人諸君。僕の名前はエス。この監獄の看守をしている」
エス 「ここは監獄ミルグラム。お前たち10人の罪を裁くために存在する」
エス 「僕がお前達について知っていることは少ない。知っているのは、お前たち全員『ヒトゴロシ』だということだけ」
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yuppiii369 · 1 year ago
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この組み合わせが最強説
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喜びと幸せで人生が満ちる毎日をお過ごしのあなたへ
ゆっぴーのブログに訪問頂きありがとうございます💖
お久しぶりのブログは料理レシピというほどのものではないくらい簡単なのですが、我が家でそばの食べ方といえばコレ!と定番化している内容をシェアしようと思います♪
1年の中で最も寒い2月でも、すっかり日中は春めいてきて、あっさりとお蕎麦が食べたいなと思うくらい外の氣温もあたたかく感じる日が少しずつ増えてきましたね🌸
※こちらはインスタストーリーズで以前シェアしたモノです
では早速シェアしていきます。
《材料》 約3人前
・アボカド 1個
・舞茸 2〜3パック
・十割そば 1袋 (二八そばでもお好みで)
・オリーブオイル 大さじ3
・天然塩 2つまみ
・お好みのめんつゆ 適宜
①オーブンを180度に予熱します
②めんつゆを作ります
(時間ない方は市販でOK)
③オーブンの天板にクッキングシートを敷き、舞茸を食べやすい大きさにして重ならないように広げ、オリーブオイルを全体に回しかけ天然塩をパラパラと振りかける
→予熱が終わったオーブンへ入れ30分焼く
④そばを袋に書いてある表示時間どおりに茹でて、水でよく洗いザルで水を切っておく
⑤アボカドを食べやすい大きさにスライスする
⑥器に④そばを入れて、オーブンから取り出し焼き上がった③舞茸をたっぷり乗せて、②温かいめんつゆを上からかけ、空いてるスペースに⑤アボカドを盛り付けて完成
※お好みで本わさびを添えても美味しいです
このそばの調理方法だと調理が楽なのもあってパッと作れるし、オーブンの予熱段階から、めんつゆをつくり始めて、蕎麦を茹でて一氣に完成させて同時に終わるのが個人的に作っていてキモチイイです😁
※②めんつゆ作りについて※補足
めんつゆは我が家は昆布と干し椎茸を水につけて一晩寝かせたものを使用することが多いです。たまに煮干しだしを使用して作ることもあります。(その際は頭と腹わたを取って1度鍋で乾煎りしてから水を加えてだしを取っています)
あとは3人前のつゆなので、使う器に水を入れ3回分を鍋に移し、鍋のこのくらいの量でできる目安を作っておくと非常に楽でめんつゆの味も安定します。
出汁が沸騰したら、味の母をお玉2杯くらい、有機白しょうゆはお玉に適量(4杯から5杯くらい)入れて、味見していい塩梅に調整して完成です。お玉で計ってるので完全に目分量ですが、各ご家庭の鍋のサイズもあると思うので���を見ながら調整なさってください。
※※補足以上※※
そばの風味と舞茸グリルの香りと絶妙な塩加減が、アボカドのクリーミーな食感も加わり、味のハーモニーがたまらない一品です✨
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よく混ぜ合わせていただきま〜す😋
我が家の定番でもあり、特に疲労回復したいなという時や1時間以内に調理を終わらせたいなぁという時にもよく作ります。家の中に舞茸グリルの香りが漂うと、カリカリ舞茸そばの日だと娘も分かるので、出来上がりを楽しみにしてくれています♪
アボカド選びは、できればすぐに使えそうな柔らかさがいいですね🥑PLUコードが貼られている果物や野菜は"9'から始まる5桁のものはオーガニックのものですので、よく見てみましょう。最近はスーパーでも手に入りやすくなりました。
調味料選びについても、こだわりポイントをいくつかシェア💡
◯オリーブオイル
エキストラヴァージンオリーブオイルやオーガニックのもので、遮光瓶や缶に入ってるものがベスト。
酸化してしまうので日に当たらないように保管することも大切です。(体内になるべく酸化したものを入れないことが若々しさを保つ秘訣)プラスチック製のものはできるだけ買わないようにしています。
◯天然塩
海水から汲み上げ、天日干しして採取したシンプルな工程で作られたものや岩塩など、舞茸に合いそうな少し粗めのお塩だと、そばの風味も引き立てるアクセントになるしオススメです。ミネラル豊富な塩選びも他のお料理に使う際もとっても大切です💡
◯市販のめんつゆ
原材料���ベルのチェックは基本です。できれば遺伝子組み換えでなく、化学調味料不使用で保存料なども無添加のものを選びたいですね。
◯有機白しょうゆ
そして、我が家に欠かせない調味料が七福醸造さんの有機白しょうゆ!!普通のお醤油よりも和食や洋食問わず頻繁に使ってます!
愛知県碧南市にある日本で唯一の白しょうゆJAS有機認定工場低温でゆっくり熟成されて作られている有機白しょうゆ。原料や製法にもこだわって作られていて、長期熟成だからこそ出せる「甘さ」と「旨み」がたっぷり凝縮されています。
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楽天で購入してるのですが、いつも名入りで御礼が一筆ついてくる真心に感動🥺有機白しょうゆを使ってできる料理レシピもついてくるので、調理の際に試せる情報も沢山あります👍
ネット注文だと、おそらく膨大な注文量であるはずなのに、一軒一軒お客様を大切にされて、名前を覚えて下さっているショップの氣遣いも温かくてリピートして買わせてもらってます✨
https://a.r10.to/hkQ7H8
↑七福醸造通販サイト 味とこころさん
我が家は、塩味の野菜炒めやパスタソースの決め手に、またホワイトシチューの味を締める役割だったり、お菓子作りにも使ったりと出番が沢山あるので、ストックも欠かせません。素材の味を引き立ててくれる調味料なので、とにかく色んな場面で使えるのでオススメです!
つくってみた感想も知りたいので、よかったら是非お試しくださいね😊
御縁がつながることに感謝して🙏💞
あなたが���しいと
わたしも嬉しい
最後まで読んで頂きありがとうございます✨
Yuppiii(ゆっぴー)
ピンタレストにピンを投稿中です📍
クリエイター近づけるようにコツコツ発信していきます👣他の暮らしに役立つかもしれない、今よりちょっと生活の質が上がるような情報もあるので、どうぞご覧くださいね♪
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kachoushi · 1 year ago
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各地句会報
花鳥誌 令和6年2月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年11月1日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
星の出るいつも見る山鳥渡る 世詩明 人の世や女に生まれて木の葉髪 同 九頭竜の風のひらめき秋桜 ただし 太陽をのせて冬木の眠りけり 同 生死また十一月の風の音 同 朝湯して菊の香に上ぐ正信偈 清女 懸崖の赤き菊花の流れ落つ 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
秋空の深き水色限りなし 喜代子 故里は豊作とやら草紅葉 由季子 菊花展我等夫婦は無口なり 同 しぐれ来る老舗ののれん擦り切れて 都 狛犬の阿吽語らず冬に入る 同 謎々のすつきり解けた小春の日 同 杣山の織火となりぬ紅葉山 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
綿虫と彼女が指せばそれらしく 瑠璃 梵鐘のはらわたに闇暮の秋 緋路 逝く秋をくづれゝば積み古書店主 順子 綿虫や浄土の風が抜けるとき はるか 太き棘許してをりぬ秋薔薇 和子 弥陀仏の慈顔半眼草の花 昌文 綿虫のうすむらさきや九品仏 小鳥 参道で拾ふ木の実を投げ捨てる 久 綿虫は仏の日溜りにいつも 順子 香煙はとほく菩提樹の実は土に 小鳥
岡田順子選 特選句
腰かける丸太と秋を惜しみけり 光子 九品の印契結ぶや冬近し 眞理子 古に大根洗ひし九品仏 風頭 綿虫や浄土の風が抜けるとき はるか 奪衣婆の知る猿酒の在り処 光子 神無月ならば阿弥陀も金ぴかに 俊樹 蚤の市に売る秋風と鳥籠と 和子 下品仏とて金秋の色溢れ 俊樹 綿虫と彼女が指せばそれらしく 瑠璃 梵鐘のはらわたに闇暮の秋 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
ありきたりの秋思の襞を畳みをり かおり 秋日入む落剝しるき四郎像 たかし 返り花ままよと棄つる文の束 美穂 凩や客のまばらな湖西線 久美子 凩のやうな漢とすれ違ふ 睦子 小鳥来る小さなことには目をつむり 光子 流れ星キトラの星は朽ちてゆき 修二 凩に雲や斜めにほどかれて かおり 人肌を知らぬ男のぬくめ酒 たかし 老人が老人負うて秋の暮 朝子 冬の日や吾が影長く汝に触れて 同 身に入むや妣の財布の一セント 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
秋思消ゆ「亀山蠟燭」点せば 悦子 この町へ一途に滾り冬夕焼 都 新蕎麦を打つ店主にも代替はり 佐代子 添ふ風に方位はあらず狂ひ花 悦子 HCU記号音満つ夜の長し 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
トランペット響く多摩川冬に入る 美枝子 竹林の風音乾き神の留守 秋尚 公園の隣りに棲みて落葉掃く 亜栄子 句碑の辺の風弄ぶ式部の実 同 新のりの茶漬に香る酒の締め 同 歩を伸ばす小春日和や夫の癒え 百合子 朔風や見下ろす街の鈍色に 秋尚 ぽつぽつと咲き茶の花の垣低き 同 リハビリの靴新調し落葉ふむ 多美女 濡れそぼつ桜落葉の華やぎぬ 文英 露凝りて句碑に雫の朝かな 幸風 大寺の庭きりもなや木の葉散る 美枝子 山寺の風の落葉を坐して聞き 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
風除の日だまりちよっと立ち話 和魚 風除の分厚き樹林影高き 秋尚 揚げと煮し切り干やさし里の味 あき子 薄日さす暗闇坂に帰り花 史空 渦状の切干甘き桜島 貴薫 切干や日の甘さ溜め縮みたる 三無 風除けをせねばと今日も一日過ぎ 怜 切干や少し甘めに味継がれ 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
確かむる一点一画秋灯下 昭子 幽玄な美女の小面紅葉映ゆ 時江 釣り糸の浮きは沈みし日向ぼこ 三四郎 六地蔵一体づつにある秋思 英美子 赤い靴なかに団栗二つ三つ 三四郎 着飾りて姉妹三人千歳飴 ただし 正装で背中に眠る七五三 みす枝 雪吊の神の恐れぬ高さまで 世詩明 七五三五人姉妹の薄化粧 ただし トランペット音を休めば息白し 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月14日 萩花鳥会
夜鴨鳴く門川住居六十年 祐子 捨てられて案山子初めて天を知る 健雄 ゴルフ玉直ぐも曲るも秋日向 俊文 山茶花や現役もまた楽しかり ゆかり 舟一艘ただぼんやりと霧の中 恒雄 献茶式津和野城下や朝時雨 美惠子
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令和5年11月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
秋の暮百均で買ふ髪飾 令子 虫食ひの跡そのままに紅葉かな 紀子 背の丸き鏡の我やうそ寒し 同 小春日や杖つく母を見んとする 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
小春日や日々好日と思ひたり 世詩明 禅林を通り来る風秋深し 啓子 何事も無き一日や神の旅 同 炉開きの一花一輪定位置に 泰俊 一本の池に煌めく櫨紅葉 同 三猿を掲ぐ日光冬日濃し 同 立冬こそ自己を晒せと橋の上 数幸 小六月笏谷石は饒舌に 同 如何にせん蟷螂は枯れ僧恙 雪 猫じやらしもて驚かしてみたき人 同 一匹の枯蟷螂に法の庭 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月17日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
小鳥来る赤き実に又白き実に 雪 幽霊の出るトンネルを抜け花野 同 おばあちやん子で育ちしと生身魂 同 見に入みぬ八卦見くれし一瞥に やす香 時雨るるやのつぺらぼうの石仏 同 近松忌逝きし句友の幾人ぞ 同 季は移り美しき言葉白秋忌 一涓 菅公の一首の如く山紅葉 同 落葉踏み歩幅小さくなる二人 同 冬ざれや真紅の句帳持ちて立つ 昭子 今日の朝寒む寒む���僧来たりけり やすえ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月17日 さきたま花鳥句会
からつぽの空に熟柿は朱を灯し 月惑 白壁の色変へてゆく初時雨 八草 六切の白菜余すひとり鍋 裕章 一切の雲を掃き出し冬立ちぬ 紀花 小春日や草履寄せある躙口 孝江 柿を剥く母似の叔母のうしろ影 ふゆ子 いわし雲よせ来る波の鹿島灘 ふじ穂 鵙たける庵に細き煙たつ 康子 雲切れて稜線きりり冬日和 恵美子 水鳥の羽音に湖の明けにけり 良江
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令和5年11月18日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
紫のさしも衰へ実紫 雪 蟷螂の静かに枯るる法の庭 同 二人居て又一人言時雨の夜 清女 母と子の唄の聞こゆる柚子湯かな みす枝 還りゆく地をねんごろに冬耕す 真栄 帰省子を見送る兄は窓叩く 世詩明 人に無く芒にありし帰り花 同 香水の口よりとどめさす言葉 かづを 時雨をり故山の景を暗めつつ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
浮寝鳥日陰に夢の深からむ 久子 呪術にも使へさうなる冬木かな 久 無敵なる尻振り進む鴨の陣 軽象 冬日和弥生も今も児ら走る 同 冬蝶の古代植物へと消えぬ 慶月 谿の日を薄く集める花八手 斉 冬天へ白樫動かざる晴れ間 慶月 青空へ枝先細き大枯木 秋尚 旋回す鳶の瞳に冬の海 久 冬の蜂おのが影這ふばかりなり 千種 水かげろうふ木陰に遊ぶ小春かな 斉
栗林圭魚選 特選句
竹藪の一画伐られ烏瓜 千種 遠富士をくっきり嵌めて冬の晴 秋尚 白樫の落葉急かせる風のこゑ 幸風 切り株に鋸の香遺る冬日和 久子 四阿にそそぐ光りや枯れ芙蓉 幸風 白樫の木洩れ日吸ひて石蕗咲けり 三無 小春の日熊鈴つけしリュック負ひ 同 青空へ枝先細き大枯木 秋尚 寒禽の忙しく鳴ける雑木林 貴薫 草の葉を休み休みの冬の蝶 秋尚 逞しく子等のサッカー石蕗咲けり 亜栄子 甘やかな香放ち桂紅葉散る 貴薫 あづまやの天井揺らぐ池の秋 れい
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
薄き日を余さず纏ふ花八手 昌文 耳たぶに冬の真珠のあたたかく 和子 黒松の肌の亀甲冬ざるる 要 雪吊をおくるみとして老松は 緋路 冬空を縫ふジェットコースターの弧 月惑 ペチカ燃ゆフランス人形ほほそめる て津子 上手に嘘つかれてしまふ裘 政江 嘘つつむやうに小さく手に咳を 和子 手袋に言葉のかたち作りけり 順子
岡田順子選 特選句
池一枚裁ち切つてゆく鴨の水尾 緋路 黒松の肌の亀甲冬ざるる 要 自惚の冬の紅葉は水境へ 光子 玄冬の塒を巻きぬジェットコースター 同 光圀の松は過保護に菰巻きぬ 同 ペチカ燃ゆフランス人形ほほそめる て津子 雪吊を一の松より仕上げをり 佑天 不老水涸れをり茶屋に売る団子 要 遊園地もの食ふ匂ひある時雨 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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20kitan · 1 year ago
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バタースカッチ・コキュートスのホテルへようこそ! ケンタウロスのヒュー
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◆ヒュー身上調査書
姓名:Hugh Godah Chyllon(ヒュー・ゴダ・キロン) 愛称:ヒュー、ヒューゴ 年齢:531歳 性別:男 種族:ケンタウロス 寿命:老衰なら2千年くらい 誕生日:1492年8月25日 星座:おとめ座 体長:318cm ※前足の蹄からツノの先まで 体重:1084kg 髪色:燻った溶岩の臙脂色 瞳の色:赤色 肌の色:赤銅色 声の質:ゆったり堂々とした声 戦いの際は隣の山に響くほど大きな声が出る 魔術、特殊能力:体内で常に溶岩のように熱を溜めておき、炎として口から吐ける 身体的特徴:尻尾や髪は燃えているように常にメラメラと揺れている 触ってすぐ火傷するほどではないがそれなりに熱い 恋愛、結婚観など:遊びの恋愛などはなく、一人の番を死ぬまで一生愛するつもりでいる 出身:奇峭な岩窟 職業:戦士/石工職人 癖:眉間に皺を寄せる、考えごと 酒癖:ビールとラム酒が好き たくさん飲んでたくさん食べたい 強いが酔っ払うとだんだんアルコール度数に比例して物理的にヒートアップしてくる 人間に対して:わりと友好的で遠く離れた地域で暮らしているせいで人間の生態について疎い 人間はちょっと食べてみたい ホテル役割:ゲスト
*交流向け 恋人/許嫁:ロージー・ドライカンパ 一人称:俺 二人称:お前、あんた 呼び方:名前呼び捨て
*概要
 体表に熱と炎を帯びる誇り高きケンタウロスの戦士。が、最近は戦いが少なく石工職人をしていることが多い。性格は大真面目で大雑把、しかし意志とこだわりが強い武骨者。戦争と風呂が大好き。  普段は巌窟に住む人馬の一族。山を一つ越えた場所に住むタピラ族という巨人族とたびたび戦争し、大暴れしている。いつも忙しく働いているため、ホテルに来るのは今年が初めて。
*性格
 大真面目で意志が強い武骨者。情熱的で欲深い。数少ない欲しいものは必ず手に入れる主義。自分の意思は常に正確にはっきりと伝える。仕事や戦争に関しては完璧を目指すが、それ以外のことにはかなり大雑把。強い信念を持って理想の地点までひたすら静かに全力を尽くす内側は熱い男。忙しくするのが好きで、暇になると何かと仕事を見つけては働いている。  戦士として育てられたため修行修行戦争の日々を好み、戦争がない時期は若干テンションが低い。テンションが上がりすぎると血湧き肉躍り火山を噴火させる大暴れになるので、ちょどいいといえばちょうどいい。  なんだかんだ根は楽天的で自信家だが、独占欲ゆえに財産を浪費せずいろいろ溜め込み傾向にある。
*モンスター生態  炎や熱を操るケンタウロス。体内で常に溶岩のように熱を溜めておき、炎として口から吐くことができる。出力する熱のコントロールは上手いが、体表の熱コントロールは苦手。人間社会に混じることがほぼないため、人型になるのもかなり不得手。魔力を大爆発させるほうが得意で、調子のいい時は火山に活���入れて噴火させることもできるが、ふもとの人里から自分の一族の領地まで巻き込む大惨事となるため「戦争に勝つための捨て身攻撃」に近い。  ケンタウロスであるため当然足はとても速く、重い荷物を持っていてもどこまでも駆けることができる。まったくの疲れ知らずで燃費がよい。冷たいものは苦手ではなくほどよく落ち着く程度。悪魔の血も少し混じっているが、薄まっているため聖なるものが苦手なほどではない。
*家族、一族について  人の寄り付かない切り立った岩山を主な棲家とする人馬の一族。大きなケンタウロスの群れで、キロン族をはじめいくつかの枝分かれした血族がいまだ一つの共同体として暮らしている。過酷な環境でも育つ生命力の強さと生まれつき魔力を炎や氷など何らかの属性に変えて操ることができるのが特徴。  溶岩地帯から寒冷な山、草原など領地はとても広い。昔から山を一つ超えた場所に住む巨人のタピラ族と肥沃な地を巡って争い続け、現在は戦争のせいですっかり不毛の大地と化している。  そのような歴史のせいか古来より外部からの侵略者に排他的な種族であったが、ここ2~300年の間にかなり緩和されつつある。しかし独自の言語や文化体系は継承され続け、少しずつ外のモンスターと文化交流が進んできている。キロン族の作る頑強で非常に壊れにくい石や金属の武具、家具、精緻な金属装飾などは外でも評判がよく職人技の逸品揃い。  基本はケンタウロスの見た目の者が多いが純血主義ではなく、若い者ほど混血が進んでいる。キロン族には悪魔の血も少し入っている。みんな風呂好き。
*能力  優れた戦闘能力、馬力、無限といえるほどの体力を持ち、自身の炎を操っての攻撃に長けている。得意な武器は手斧と金棒など近接武器。また手先が非常に器用なことと設備などが揃わなくても自身の熱や炎によって石や金属を加工し、非常に頑強で精巧な武器を作ることができる。最近は戦争がご無沙汰のため、その技術は家具や家屋などの石工職人として使われている。意外とビジネスが上手くニッチな需要をうまく突いて財産を増やしている模様。  一度歩いた道を忘れることがなく、方向感覚に優れている。
*キュリオンゴッツ製品について
 ヒューと兄ルーカスが中心になっている製品事業。名前の由来はそのまま「キュリオン(キロン族の)」と「GOTS (Goblin Optimal Technic Standard/ゴブリンによる最善技術者基準)」をつなげたもの。数百年前にキロン族の製品が世に出回るようになった頃、その技術力の高さからゴプリンの認定を受けブランド名として付けることを許可された。一度損しても継ぎ目をぴったり繋げることができ、本格的な修理をするまでのかなりのあいだ十分使うことが可能。そこから状態が悪化することもない。  家具部門では素材の頑丈さ、壊れにくさに特化することによって合う家具や道具を見つけづらい種族の労働者たちに、美しく実用的でもあるジュエリーは金銭的余裕のある女性たちを中心に需要を高めている。高級すぎ���、たいへん丈夫なため長い目で見ればとてもコスパがいいと評判。別々の作品もあれば、主に設計や素地を弟のヒューが、デザインの仕上げは兄のルーカスが担当することも。
-(ドラゴン族の労働者)キュリオンゴッツ製の家具なんかが売り出されるようになったのはここ数百年の話だ。なんせ何買っても丈夫でよ、特に弟のほうが作る家具は脆い素材なんか一つも使われてねえ。俺らみたいにうっかり家財を炎で燃やしちまうような連中にはありがたい話だ。何より高すぎないってのがいい。奴さん稼ぐ苦労ってもんがよくわかってるのさ。もっとも本当は武具がメインなんだろうがな。
-(豪商の貴婦人)はじめはケンタウロスが作るアクセサリーなんて……思っていたのだけれど、キュリオンゴッツのジュエリーは宝石の削り出しから駆金まで実に見事な職人技!さすが「ゴブリン認定」を受けているだけありますわ。特に兄が作るジュエリーは見栄えしてパーティーにぴったり。激しく踊っても壊れる心配もなし。決して彼のブロマイドが目当てで買っているわけじゃありませんからね。
*好きなもの 食べ物:石焼きマグマシチュー、ステーキ、岩みたいに硬いパン 飲み物:ビールとラム酒 気候:乾燥していて熱い場所 色:冴えた氷の青や、愛らしいオレンジがかったピンク色 香り:風と草花の匂い 書籍:モンスター経済新聞 動物:四つ足の動物 ファッション:苦手 動きやすいもの 場所:工房、だだっ広い草原 愛用:祖先の金の装飾品、丈夫な蹄鉄 趣味:仕事
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harinezutaka · 1 year ago
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二年前日記35(2021年8/27〜9/2)
8月27日 ワクチン接種1日後、熱はまったくなし。腕の痛みは昨日より少し強いぐらい。倦怠感も若干ある。今日も本調子ではないのでのんびりしよう。午前中は読書。お昼はパンと夫がワクチン接種お疲れ様で買ってきてくれていた豚タンを食べた。昨日姫路駅で買った御座候も食べる。昨日冷凍し、常温で解凍してからレンジで20秒、オーブントースターで2分加熱したらパリパリの仕上がり。ご夕方、昨日ネットで取ったチケットの引き換えに行って頼まれていた人のところに持っていった。晩ご飯は、鳥手羽とトマトの煮込み、さつまいもとしめじと揚げの味噌汁、茄子の柴漬け。手羽元はらっきょうの漬け汁で煮込んだらとても美味しかった。一年前に漬けたものをようやく食べ切った。今年は漬けなかったがお義母さんがくれた。こちらも楽しみ。夜は日記をアップして、県民モニターの回答を送った。Sさんが、私がいない一週間のレポートのようなものを送ってくれた。何ていい子なんだろうか。彼女に幸せなことがたくさんあるといいなと思う。
8月28日 夫は今日も仕事。でも半日だけで帰ってくるそう。午前中は家事を頑張ったが、昼から寝てしまう。夕方、友人にメールをする。買い物に行くのが面倒だったので、晩ご飯はレトルトの牛丼、小松菜と揚げの味噌汁。牛丼は吉野家のものでやっぱり美味しかった。コープさんに売ってるので、時々買っておこうと思う。夜は、俳句の選句や買い物をいくつかする。いろいろと物入りだわ。決めることが多くて疲れてしまうな。メルカリで頼んでいた育児辞典が届いた。優しい言葉で、いろんなことが詳しく載っていてとても頼りになりそう。産まれるまでのこともたくさん書いてあったので、今買ってよかった。
8月29日 朝、読書。NHK俳句をリアルタイムで見る。朝ごはんは、しめじと玉子のホットサンド、スムージー、御座候、コーヒー。サクッと掃除をして、買い出しへ。暑さが戻ってきて大変。お昼は買ってきた、ミニうどんと丼のセット。ゴロリと横になると、また3時ぐらいになってしまった。本棚が完成したので、本を入れていく作業をする。楽しい。夫の作業服の丈を直してもらいにリフォーム屋さんへ。いつも行ってたところがなくなっていてはじめてのところに行った。晩ご飯は夫が作ってくれた。さつまいものそぼろあん、レタスのスープ、レンコンのきんぴら。食後にアイス。産前に揃えないといけないものを考えていると、なんだかしんどくなってきてしまった。不確定なことの準備がとても苦手なのかも。コツコツと一個一個、やっていこっと。いざとなれば一気に揃えられるだろう。
8月30日 朝家事、ノートタイム。��気がいいので布団も干した。DVDをかけながらヨガもした。お昼寝は一時間ぐらい。30分だけ本棚の整理をしようと思ってタイマーをかけたが、集中しすぎて気づいたら夕方になっていた。巣作り本���というやつなのだろうか。片付けが楽しくて仕方ない。こんなのは生まれて初めて。事務仕事を片付けて、晩ご飯の準備。昼間にある程度やっておいたので楽ちん。夫は帰ってきてから、車のワックスをかけていた。たくさん蚊にさされてかわいそう。晩ご飯は、プルコギ風の炒め物、きゅうりの酢の物、お味噌汁。
8月31日 育児の辞典に、赤ちゃんはお母さんの骨盤の大きさによって自分の大きさを決めていたり、酸素や血液の量で、どれぐらい動くかを自分で調整してると書いてあった。すごいなぁ。はじめてのことなのでわからないけどなんとなく動きはおとなしめな感じがする。いろいろわかってくれてるんだな。高齢だからといろいろ気負っていたが、今さらあがいてもどうしようもなかったり、変にしわ寄せがきたりするんだと思うので、なるようになるよねと考えることにする。今日は夫の誕生日。少し歩いたところにあるスーパーに買い出しに行く。お昼は近くの喫茶店でカレーを食べた。荷物があったので帰りはバスにする。帰宅して横になり、買ってきた本を少し読む。片付けの続きをしていたら、結構いい時間。晩ご飯にとりかからねば。晩ご飯は、海老ネギ味噌春巻き、レモン鷄、アボカドのポタージュ、青じそおにぎり。どれも『おかずのクッキング』に載っていたレシピ。取りかかったのが遅かったのもあるが、食べるのが8時になってしまう。どれも美味しかった。ケーキも食べてお誕生日のお祝いとする。夫は46歳になった。
9月1日 午前中は、朝家事、読書、ヨガ。昼寝は1時間ちょっと。午後から片付け、事務仕事。明日から雨だからかむくみがきつくイライラもある。夕方、バナナを買いにスーパーに行く。帰り道で下の階の人とものすごく久しぶりにすれ違って挨拶をした。この時間に買い物に行くんだな。あまりにも見かけないので心配だった。晩ご飯は、昨日の残りの春巻き、レモン鷄、薬味としらすをたっぷりのせた冷奴、じゃこ天、鷄スープ(わかめ、エリンギ、ねぎ)。
9月2日 朝、鍼に行く。カチカチになっていた首周りがほぐれてすっきり。ワクチンの副反応はほとんどなかったと思ってたけど、結構負担になってたんだな。お腹が大きくなってきて、すでにもうしんどいかもしれないと少し弱気になっていたが、大丈夫だと思えた。ありがたい。カメシゲセイロに寄って、早めのお昼ご飯。シェントウジャンと卵まんじゅうを食べた。どちらも美味しかった。無印でマタニティパンツ、ユニクロで下着を買って2時ごろ帰宅。少し昼寝をしてから片付けの続き���事務仕事、日記のアップ。今日は夫は義実家なので、晩ご飯は簡単に雑炊ですませた。
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mamezo2006-blog · 2 years ago
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カマス、シオイタチウオ、イシモチの一夜干し🐟😄❤️ 秋は魚か美味しいです😆👍 今日も,未利用魚を使った商品を作っています❤️🫡 #笹川流れ #天ぴ屋の干物は美味しいよ #天ぴ屋 (笹川流れ地魚処 天ぴ屋) https://www.instagram.com/p/Cj5VumiLD8e/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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tokyomariegold · 2 years ago
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2022/11/26〜
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11月26日 午前の予定の前に水回りの掃除と毛布洗いを済ませた!えらい!それと、14冊の本を電子書籍化サービスへ送った! 体の回りが悪くて、常に動悸?けいれん?を感じている。 午後は幸せなクリスマスの感じ、を、見たくなったので舞浜駅で下車をしてみた。ディズニーランドの入り口まで歩いてみたり、できる限りディズニーランドへ近づいてうろうろしたけれどクリスマス感はあまり感じられなかった。ペデストリアンデッキから外れて車道脇の道を歩くと途方もなく全てが遠くて、当てもなく歩いてはいけない道だ、と気が付きUターンをした。
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お土産物屋さんに入ってもあまりクリスマス感がなかった。
好きなイラストレーターさんが、クリスマスを観るために1人ディズニーをしているSNSの投稿を見て、いいな〜、と幸せになったので、いつかお散歩ディズニーをしてみたい。 行ったことがそういえばなかったイクスピアリへ入ってみる。ショッピングモールにしては複雑で良くできている虚構がかなりディズニーランドに近く造られていてびっくりした。なので、外国風の街角にゴンチャとかスリーコインズの興醒めテナントが入っている風景がおもしろかった。後、何度巡っても、気を抜くと2階の駅直結のメインゲート広場へ辿り着いてしまってパニック。毎度、あれ?ここどこ?!となった後に、やられた!という気持ちにさせられて、ショッピングモール空間の醍醐味だな〜、と思った。
大島さんの展示が12月にあるらしい!クリスマスイブまでの会期。
今日はついに生魚を買ってみた。レンジで魚がちゃんと焼けますように(100円ショップとかの便利グッズが苦手)。
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11月27日 年賀状の宛名を書き終えた。32枚くらい。何枚か昔の住所を書いてしまった。あと旧姓の宛名にしてしまった。 職場の一期下の方と目白で待ち合わせをして自由学園明日館へ行った。待ち合わせまでに池袋から明日館、明日館から目白のルートを1人でさらった。デートの下見みたい、と思いながら、いつもキアズマでお茶をする仲間じゃない、しかも社会の人とここで会う日が来るとは…と少し緊張した。
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明日館は結婚式のため内部は見学できず、でも講堂でクリスマス手作り市みたいなのがやっていて、入ることができた。天井や扉が低くて頭をぶつける人がいそうだね、と話した。 お話ししながら、池袋のルミネや東武の地下で退職される方への贈りものを選び、キアズマでお茶をした。 映画が好きで、昔はユーロスペースへ行って気になったものを観たりしていたらしい。おすすめを聞くと“裸足で鳴らしてみせろ”という邦画を教えてくれた。私がギンレイホールでアルバイトをしていたことを伝えた後、ギンレイにも行ってくれたらしい!そこで観た“セイント・フランシス”もお薦めしてくれた。今晩予告��を観てみよう。ギンレイホールへ行ってくれたことがとても嬉しくて、当時のことを話してしまった。 それと、一人暮らしでパルシステムを注文している話を聞いて、いいな〜と思った。
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いつものキ��ズマに、いつも私は仲間たちに“連れてきてもらっている”感じで何年も通っていたので、ここを知らない人を連れてくる側になって、何かこそこそしてしまった。マスターと顔を合わせたくない感じ。
いろんな旅行の話や、休日に他の職員さんと遊ぶ話などを聞いて、本当に持ち前の元気さは人によりけりだ…と実感する。 私は持ち前の元気なさすぎ。でもげんきつけるひつようもかんじないし、別に落ち込んでもない。
池袋まで歩きながら、今の職場の町へ引っ越してから「東京がとっても楽しくて東京の街を歩くのが幸せに感じるようになりました」と言っているのを聞けて良かった。
別れた後、1人で電車で音楽を聴き始めた時、1人になった時の感じ、を思い出した。ここ最近、本当に1人でずっと出かけたり家にいたりしすぎていた。少し疲れたけれど誰かと(しかも新しい方)会って話して、自分にまつわるしがらみ色々を忘れてしまう時を、もう少し増やしても良いのかもしれない。帰り道に聴く音楽が、いつもよりずっと楽しかった。写真は撮れなくなる。
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11月28日 体調を気にかけてくれている方から「水分を1日2ℓはとりましょう!」とメールが入っていて、NewDaysでお湯をかってみる。お風呂も水分摂取も苦手。水が苦手。
今日は電車もバスも職場も大学もスーパーも、何か人気がない感じだった。ワールドカップだから?
昨日でギンレイホールが閉館。今日は税関150周年の日。SNSでそれくらいを楽しんで、お花を買い忘れても平気で、写真を無理に撮らなくていっか、となかっているのは、人と遊ぶ楽しさを感じているからかもしれない。うーん。
明日は雨予報なのに、また傘をどこかへ忘れてきてしまった。
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11月29日 長崎のパックツアーを予約してみた! 長崎駅からハウステンボスまで1時間半くらいかかるみたいだけど行けるかな?税関にカスタムくんはいるかな?そもそも年末まで体力保てるかな?色々不安はあるけれど楽しみで、多分今が一番楽しみ。
散歩をしていたら、黄色い葉に紫のつぶつぶの実をつける植物を見つけて、嘘みたいな風景だった。
上司から「机のカレンダー、もしかして、てらおかなつみさん?」と言われる。犬好きの上司はてらおかさんのおじいちゃん犬のファンらしい。もちろんてらおかさんのイラストも好きで、焼き印の入ったカステラも購入したと言っていた。思いがけずこうゆうどんぴしゃなお話ができて、声を少し上げて話してしまった気がする。
明日退職される方へ、日曜に買った贈りもの(虎屋の干支(うさぎ)羊羹)を渡した。思いがけず、もう一生会わないんだろうな、な人になってしまうんだな〜、と寂しい。
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11月30日 朝出勤すると、デスクにチョコレートと個包装のお菓子が置かれていた。バターサンドらしく名前(忘れてしまった)が聞いたことありそうでない外国人の人名で、これはブルボン!と思った。
今日で退職される方とお別れをした。 なんだかこの数年間は、出会いも多いけれど、お別れが多くて社会に出ると別ればかりが印象に残る。ちゃんとどれもさみしくなるし、その度に、こうゆう人生の転機を相談したりその後を共有する友人や家族が外側にいる人達がほとんどっぽくみえて、別れる人たちのそうゆう相手を想像してしまう。 別れに気がつく度に、自分が何も動けていないことに不安になるし、転機を一人でやり過ごせずにSNSに報告するのかなと思ったりする。
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12月1日 今日から12月になったと思ったら突然しっかり寒い!帰り道にイルミネーションスポットが増えて嬉しかって、もう節電とかみんな忘れようね〜という気持ち。 明後日、何もなければ参加させてもらう結婚式があって、いつまで結婚式に参加することに慣れず、服装やら髪の準備やら、あと休日が一日潰れてしまって生活が荒れる恐怖やらで、恒例的に前日に有給を取ってしまった明日。でも来年に繰り越せない有休消化に充てた。
家に帰ってやっぱり掃除をして、手放したいもの、お部屋にあるのにないことになっているものたちをまとめた!えらい!
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12月2日 平日の街へ出て、午前中の予定を済ませる。 せっかくの平日休み、そして昨日からちゃんと寒い!ということで、やっとenfoldのコートを下ろしたよ! 昼過ぎからは表参道から乃木坂まで歩き、国立新美術館で展示を観た。NHKのテレビ番組の展覧会。建築は乾さん、テキスタイルは皆川さんの展示があって嬉しい。美術館を出て、ポスターを見返すと西沢立衛の文字があり、あれ?見逃していた?となった。
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眼科でコンタクトを処方してもらった。 ペッパーくんみたいなお兄さんは今日もペッパーくん。待合室のテレビで日本がサッカーを頑張っている事を知る。その後に行ったスーパーがとても静かで、町も静かで、中華そば屋から嘘みたいに中華鍋をゆさる音ばかりが聞こえて「みんなサッカーを見ているのかな?」と思った?あと隣の人の声が高らかなのもサッカーを見ているからなのかな(うるさい)。
家に帰って明日の結婚式で着るドレスのレンタル配送を待っていると、2週間くらい受け取れていなかった鏡が届いた!ものが届いて嬉しい以上に、梱包の段ボールと緩衝材の発泡スチロールをやっつけることに手こずってマンションの共用部を発泡スチロールの粉々で汚してしまって、逃げるようにお部屋へ戻る。そしてなかなか届かないドレスのレンタルを待ち続けて今日届かなかったらどうしよう!と不安になったところで、今!届いた!
そういえば、眼科の受付でクレームを言っている人がいて、何歳になってもこうゆう怒られ方をしたら、私はその場で泣いてしまうな、と思って、受付の人が泣いているかも!と、お会計を呼ばれた時怒られていた受付の人の顔を見ることができなかった。
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unicodesign · 3 years ago
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北岳、白峰三山縦走
北岳行ってみたい、と思ったのは昨年のこと。コロナでレースがなく、少しずつ高い山を登り始めたころ『北岳山荘は黒川紀章の設計』というのを聞いて、山と建築探訪が同時に楽しめる!と思ったのでした。
今年に入って、最初に北岳山荘を予約したのは7月のこと。梅雨明けの心配で日程を変更した後、台風やコロナによる山小屋休業などもあり、行くに行けない、今年は縁がないかと思いつつ再調整して予約した10月、天気予報に翻弄されて更に1日ずらすも予報変わり曇天マークの土日・・・
足掛け7度のリスケ、山が迎えてくれるなら行こうじゃないか、と出発。
登山口の広河原までは、マイカー規制でアクセスできないため、芦安バス停から広河原までバスに乗ります。5:15の始発のバスを待つ人たちがすでにたくさん。
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通常だと、バスがぎゅうぎゅう詰めになるほどの人だそうですが、座席に座れるだけの人を乗せて4台が出発。こんな朝早くから、南アルプスの歴史や逸話を話して��れるガイドさんが乗っています、その話がおもしろい。
北岳は、火山ではない山としては日本最高峰、100万年前からの地殻変動でイースター島あたりの地形が隆起してできたとか。へえーー!!!と興奮するもまわりの人たち、ぐうぐう寝てます。
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1時間ほどで広河原に到着。インフォメーションセンターに登山届を提出し、身支度を整えて出発。AM6:30。
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いい天気!広河原の��高1500m、ここから3000mまで登ります。
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最初からわりと急登が続きます。
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紅葉がきれいです。
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むこうに見えるは鳳凰三山。
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AM8:00、白根御池小屋に到着。
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ここから一気に尾根にあがっていきます。
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草スベリというルート、急登が続く。暑い。
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振り返ると鳳凰三山と白根御池。
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AM9:20尾根にでる!小太郎尾根分岐。
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仙丈ケ岳。上から見る紅葉も綺麗。
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ここから稜線を行きます。
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肩の小屋がみえてきた。このあと、まるで道先案内してくれるかのようにひょいひょいと前をゆく雷鳥の子供に出会う。雷鳥が飛ばないって知らなかった。
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AM9:48、3000mに到達!
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ごつごつの中を登ったりおりたりしながら、
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先に見えるは北岳山頂、あとひとふんばり。
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AM10:27、3193m、日本2番目の高峰の頂に立つ!
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三角点タッチ。
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雲海の向こうに富士山も見えた。一瞬息を飲む。
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風もなく穏やか。360度パノラマの美しい景色から離れがたく、1時間以上滞在してしまいました。
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バイバイ、北岳、また会う日まで。
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初日の最終目的地である北岳山荘へ尾根をゆく。すでに富士山を隠してしまっていたモヤがあがってきたのですが、尾根が壁になって西側にはやってこないという不思議な光景。
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北岳山荘のある鞍部までおりる。
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12時22分到着。
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チェックインして中に入る。山小屋は10年以上前の富士山以来。
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私たちは農鳥岳。小部屋です。
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下に6人、ロフトに2人の8人部屋。パーティションで仕切られている。
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通常150人定員のところを70人に減らして営業中、通常のピーク時は定員の倍になるというから、ぎゅうぎゅう詰めになるのだろうと思うと、ゆったりぜいたくなパーソナル空間です。物干しロープありで便利。
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ロフトはディスタンス。
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すべてのお部屋の窓から富士山が見える(窓は二重窓)そうですが、この時間、すっかりモヤの中。
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昭和52年(1977年)竣工。黒川記章設計。内部は木造のようだったが鉄骨2階建。標高2900mという過酷な環境で老朽化に伴う改修工事が2021年から2年程度の予定で行われるそうです。
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テント場のみなさん。
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たっぷり時間があるので着替えて散歩。尾根に上がったらやはり西側は青空だった。乾杯。最高のビール。
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そのあとちょっと昼寝して、17時の夕食。サバの味噌煮、とっても美味しかった。ご飯おかわり。
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明日のお弁当を受け取って20時消灯。
翌朝は、早い時間から起きる人多数、我々も4時出発予定が3時には目覚めて、3時40分出発。
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みあげるとものすごい星!地球まるい!20分ほどで中白根山。
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さらに進む。AM4:48、振り返ったら、空が明るくなってきた!
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AM4:53、間ノ岳(あいのだけ)日本3番目の高峰に立つ!
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三角点タッチ。
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朝焼けの富士山。美しい。
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北岳のシルエット。
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ご来光を見るというのが頭になく、歩を進めようとするも、まわりにご来光待ちの方が増え始めたことに気づき登り返す。
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ここから30分ほどの変わりゆく空の様子は筆舌に尽くしがたい光景でした。AM5:45まーるい太陽があらわれる。
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風ぴゅーぴゅー寒いなか、なりふり構わない姿で、日の出を喜ぶ。
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いつか見てみたいと思っていたモルゲンロートまで見れた。赤くそまった北岳。
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間ノ岳、ご来光を拝ん��人々も一緒に赤く染まる。
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我々も赤く染まった中を農鳥小屋へ向けて進みます。
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鞍部にある農鳥小屋に到着。名物おやじさんともお話して、バッチを買いました。
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西農鳥岳、農鳥岳にむけて進みます。なかなかの急登。
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AM7:16 西農鳥岳。
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AM7:42 農鳥岳(のうとりだけ)再び3000m。後ろに見えるは北岳、しゅっとした姿がかっこいい。
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遠く北アルプス槍ヶ岳まで見れる快晴です。
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お弁当でエネルギー補給。
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ピークは踏み切った。あとはくだるだけ。
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ハイマツの中をゆく。
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AM8:41 大門沢分岐点。
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この高さからの景色も見納め。ここから長い長い下り。
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1時間後、だいぶおりてきた。太ももがアワアワしている。
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AM10:21農鳥岳から2時間、ようやく大門沢小屋につきました。
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『北岳山荘からですか?』と小屋のお兄さんの声、『そうです、長かったー、ここからはもう少し楽ですかね?』とたずねると『少し楽なはず、でも長いです!』あはは。一番笑ってるのはワタクシの太もも。
あとからおりてきたバディのS氏が『休まないでいく!』と行ってしまったので、あわててザックを背負い後を追う。
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沢沿いの道をゆく。南アルプスの天然水!行きのバスのガイドさんが、天然水飲める、と言っていたので途中で飲んでみる。
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大門沢小屋からくだること、延々3時間。奈良田発電所におりたちました。
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さらにおりて、奈良田温泉。13:35分。約10時間弱で1500mをおりて、初めての南アルプス行程完遂、温泉バンザイ!
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日本の高峰2番3番を縦走+建築探訪、地上3000mで過ごす1泊2日。2日あわせて25キロ、16時間弱の山行でした。気持ちよかった!!
青空と雲海と富士山、満天の星空、夜明けの変わりゆく空の色、赤く染まる山、忘れられない光景をいくつも目の当たりにして、久しぶりに頭と心にズシンと響いています。先週までと、まるで違う世界に戻ってきたみたいな感覚。しばらく余韻にひたれそうです。無事に登頂・下山できて、今日があることに感謝します。
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milkteabonbon · 3 years ago
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九月前半日記
9/1
カレンダーをめくるの儀。今月はコスモスの絵でした。
9/2
長袖ブラウスを下ろした。ハイネックのフリルになっていてかわゆいのじゃ。シウマイブラウスと呼んでいます。
9/3
土砂降りの中おつかいに行ったので帰りに淡水パールのピアスを買いました。バロックパールでかわいいの。傘を買う予定でしたが気にいるのがなくて今日は止した。
9/4
すっかり涼しくなったので花ござからもこもこラグに模様替え。二人で足跡をつけて遊んだ。私はどうやら扁平足になっているようです。
9/5
薔薇の夏剪定をした。ぎりぎりのタイミングですが……。あっちこっちに絡まった枝にぱちぱちと鋏を入れる。秋が深まった頃にお花を見せてね。
9/6
道具屋筋で蒸籠を買ったので色々入れて蒸した。生活のクオリティがワンランクアップだゼ!次は蒸しパン作りたいわね、マーラーカオとかね。白ワインを飲み干して二人で踊りました。
9/7
大好物のファーイーストバザールのドライフィグをとっても久しぶりに食べた。エジプシャンデーツも売っていたけれど何て言う品種なのだろ?ぴょんぬりらさんをフォローしてから棕櫚や椰子に興味が湧いています。
9/8
ぺしょんと疲れたので煙を吸ったり吐いたりした。
9/9
主人がハゼをたくさん釣ってきたので唐揚げと天ぷらでいただく。美味しすぎたのでまた釣りに行ってほしい。真っ赤っかに日焼けしておったけど大丈夫か?
9/10
土曜日は途端に電源が切れる。半日ベッドの上にいた。はよ週休三日にならんかな。
9/11
夜になってから栗の渋皮煮を作り出してしまった。アウトドア用ナイフは面白いくらい切れ味が良い。たくさんできたから栗のおやつを作りたいと思います。手始めにパウンドケーキかな。久しぶりに牧場でソフトクリームを食べた日だった。
9/12
実家から葡萄やピーマンや茄子が届く。新米は収穫が終わって乾燥中らしい。来月にはぴかぴかのご飯が食べられる!
9/13
メディヒールのティーツリーフェイスマスクを試してみたら、お肌が落ち着く感じで良い。もうちょっと保湿が欲しいかな。朝も夜も使いたいのでこれは!という一品を探している。
9/14
前髪切りたい欲がウズウズしたので美容院予約。ついでにカラーも変えたい。チョコレートブラウンとかマロンベージュとか。秋っておしゃれが捗りますね。フットネイルは血のような赤にしてもらいました。
9/15
蒸籠で蒸すとなんでもおいしいという大発見をしました。三連休、何蒸そうかなー。おうち飲茶がしたい。
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keredomo · 3 years ago
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天使の食べ物
 精神の健康な年上の女友達は「食べていいものといけないものを区別する意味がわからない」と外国人のような大袈裟な身振りを添えて笑ったけれど、〈天使の食べ物〉を求めて食料品店を何時間もふらふらと彷徨う人間を私は少なくとも三人知っている。いずれも女で、いずれも痩せこけていて、そのうちの一人はかつての私だった���  それを「摂食障害」と安易に括るべきかわからない。私には生き様に思える。
 摂食に正常と異常などあるのだろうか。セクシャリティには多様性を認めるのに、摂食には多様性を認めてくれないのか。  太る権利はあるのに、痩せこける権利はないのか? 太ましく生きる権利はあるのに、痩せこけて死ぬ権利はないのか?
 私たちは〈天使の食べ物〉を求めている。  食べても精神に差し支えのないもの。口にしても決して太らないもの。身体に干渉してこないもの。私を変えないもの。私を侵犯しないもの。快楽を退けておこなう食のかたち。食の快楽をおのれに許さない者たち。
 三人の女のうち、一人にとってのそれはコンビニで見かける袋入りの千切りキャベツだった。一人にとってのそれはメレンゲ菓子だった。私にとってのそれは白滝であった。いずれも、食べれば食べるほど飢えを強める代物で、女のうち二人は、飢えを催す胃の内容物に苛立ってすべて吐いてしまうのだった。食べ物が私を侵害することが許せないためだ。理屈が通っている。  女の一人、「吐くのが上手だったの」とぎこちなく打ち明ける。もう一人の女が笑って「私もよ」と言う。絆が生まれる。手を結ぶ。
 私たちは、〈天使の食べ物〉などこの世に存在しないということをいつまでたっても認めることができず、あてどなく、今日もまた何時間も下界を彷徨う。〈天使の食べ物〉を諦めきれない。
 女の一人に、「どうやって人と暮らしているの?」と訊くと、「同居人の食事だけ、味見をせずに、レシピ通りに作って出すの。どんな味かはわからないけれど、フィードバックが必ずあるから、それを反映させて次の食事を作る。私は私の食べられるものを食べる。あんがい成り立つものです」と言う。
 今日もあてどなく彷徨う。〈天使の食べ物〉はどこにあるのか。  女のうち二人は、毎日体重計に乗り、昨日の食事が今日の身体を脅かしていないことを確認して安堵する。数値は低ければ低いほどよい。  残りの一人は、——私は、あまりにもその数値に一日の精神状態を脅かされるというので、社会に出てからは体重を計るのをやめた。疲れ果てて口にしたマドレーヌの重さを直視したくない弱さは女の体を無慈悲に膨らませたが、女としては、それすら直視せずにすむほどに疲れ果てればいいだけだった。
 二人の女ほど潔癖になれない後ろめたさは尾を引いた。下界に降れば、いまだ未練がましく〈天使の食べ物〉を求め彷徨う。
 「最近は、少し食べられるようになったの」と女の一人。「同居人の料理なら食べられる」。  私とも付き合いの長いその同居人が、もともと食べることに苦痛しか見出せない人だったから、精神上、そういう結論に至れたのだろう。
 食にエラーを抱えている人間は、同じくエラーを抱えている人間としか食を共にできない。自分では食べられないものを作って供している彼女は特異な存在だ。私はラーメンを好む男と暮らせなかった。夜中に来訪して野菜だけのスープを台所に作って帰っていく男とは一緒に暮らしたかったが、叶わなかった。
 「よかったね」と返す。本心からそのように思う。  堕落でも、疲弊でもない活路を彼女は手にしたのだ。よかったね。本当によかった。
 私だけ、〈天使の食べ物〉を手に入れることなく、一人きりでぼんやり彷徨い歩いている。誰に手を握られることもなく、一人きりで飢えている。
 緊急事態宣言下。恵比寿のフレンチレストランで、酒もなしにフルコースに興じている。  年上の女友達はこの上なく健全な健啖家、美食家で、私は彼女に「ものの味がわかる女だ」と評価されているらしく、レストランへの相伴によく誘われる。
 私はサワラのポワレを食べる。私は鹿肉のタルタルを食べる。私はワインをしこたま飲む。私はラーメンを食べない。菓子パンを食べない。おにぎりも食べられない。私はフォアグラのソテーを食べる。私は蕎麦を食べる。私は豆腐を食べる。私は春雨を食べる。私はもやしを食べる。最近はキヌアも食べている。食べていいものたち。
 「食べていいものといけないものを区別する意味がわからない。食べたいものを食べればいいじゃない」  「うーん、そういう人ってね、痩せていなければ大人に詰られる幼少期を過ごした人に多いのよ。たとえばバレリーナはその最たる例だね」
 体重計から逃げた私は、シェフが腕によりをかけた子羊のローストに舌鼓をうつ。曲線の緩みきった腕の輪郭をなるべく見ないようにして、自分を見ずに済むように、視線を相手にむける。  年上の女はつやつやしている。よく食べ、それをエネルギーに変換している顔色だ。生命が輝いている。ぴかぴかと光っているけれど、私はなぜだか、その健康的な美しさにどうしても惹かれない。未だに骨のような身体に惹かれてしまう。理性と堕落によって体重計から足を洗っても、幼少期に植え付けられた強迫観念からは簡単には逃れ得ない。
 食べられない二人の女は、生き物の色をしていない。その存在は陶器やクロッキーに近い。  それがまた美しいから困る。強く惹かれる。死の方へ、強く惹かれる。
 続ける。「バレエを習うとね、幼い頃から鏡��りの部屋に詰め込まれて、先生に言われるの。あんたはあの子より太っているから見栄えがしないのよ、痩せなさい。〈甘いものを食べてはダメ〉。ああ首が短いわね、顔が大きいわね。ちっとも美しくない。ジャンプが低すぎるわ。〈肉なんか食べるからよ〉。ひどい浮腫み。どうしてそんなに輪郭がぼやけているの。〈コメなんか食べてるんじゃないでしょうね〉。比べられるの、そして貶められるの。人格形成期にそんな仕打ちを受けて、まともな食生活なんて送れるわけないじゃない」。
 私はやっと大人になって、そこからはようやく抜けたけどね、と自嘲気味に笑うと、さすがに目の前の人間を無碍にもできない年上の女が困惑して言う。私のことを傷つけないよう、言葉を選びつつ。
 「私の後輩にも、そういう、痩せていることが第一である女がいたよ。私に面と向かって言うの。あんたは確かに美人だ。でも、私のほうが綺麗だ。なぜならあんたは太っていて、私は痩せているから。そう言って嗤う。ぞっとしたよ」  「あまりにも抑圧されて育った者は、その抑圧を他者への攻撃にかえるでしょう。悲しいことだけれど、そうしなければ生きていけないから」  「わからないなあ……」  「わかっちゃおしまいだよ、わからなくていい」
 年上の女は、きっとわかりたいのだろう。わからなければ、優しくできないから。相手に適切な言葉をかけられないから。  でも、あなたはきっと理解できない。あなたは自分自身で自己を肯定することを余儀なくされて生きてきた、それを引き受けることのできた知性と胆力の持ち主だ。私はそこに惚れている。一方、あなたを「太っていて醜い」と断じる者は、他者の評価や相対的な値というものに振り回されて生きてきて、そういうものさしが自己存在を規定している。
 弱い。弱い者の切実さは、強い者には理解できないと思う。だからあなたはわからなくていい。中途半端に理解を示さなくていい。あつらえられた優しさは時に人を取り返しようもないほど深く傷つける。
 「あなたは、眠れない人じゃない?」  「うん」  「不眠症の人間に今更ラベンダーティーを勧めるようなことをね、わざわざしなくていいんだよ」  「ふむ、……私はそれを優しさだと受け取るけれど、なるほどね……」
 他者との断絶についてよくよく知っている彼女は、それ以上食い下がらない。
 私たちは食後のコーヒーに合わせて出てきた菓子をつまむ。彼女は忌憚なく、フレンチの様式美を受け入れてそれを口にする。私は、これを摘むことで明日の私がどれほど醜くなるのだろうと恐れながら、摘む。
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sorairono-neko · 4 years ago
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ヴィクトルがネクタイをゆるめたので、ひゃあ!
 バックパックを背負い、クラブから出た勇利は、あたりをきょろきょろと見まわして迎えが来ていないか確かめた。まだだった。何をして時間をつぶそうか、あたりをそぞろ歩きしようか、でもそうしたら彼が来たときにみつけられないかも、と迷っているところへ、黒くてぴかぴか光る高級車がすべりこんできて、すっと窓を下ろした。 「おまたせ、かわいこちゃん」  顔を出したのはヴィクトルで、片目を閉じた彼はスーツ姿だった。ヴィクトルのスーツ姿はこれまで何度も目にしたけれど、それで車を運転しているところを見るのは初めてだったので、勇利はいっぺんにのぼせ上がってしまった。バンケットなどでスーツを着ているのは当たり前だが、日常生活にとけこむようにしてこういうかっこうをしているのは、それとはまたちがってとてもふしぎですてきに見えた。勇利は緊張した。  ああ、かっこよか……。  ぎくしゃくと助手席に乗りこんだ勇利はヴィクトルに見蕩れた。 「どうしたんだい?」  ヴィクトルは車を発進させ、ちらと横目で勇利をうかがった。 「無口だね」 「うん……。スーツだなと思って……」 「仕事だったからね」 「そう……」  何か堅苦しいことだったのだろう。ヴィクトルは息をつき、ぐいとネクタイをゆるめた。そのしぐさがまたかっこうよくて、勇利はめろめろになってしまった。 「ゆるめるのを忘れてた。早く勇利に会いたくて、ほかのことなんて頭になかったんだ。めんどうな仕事だったよ」 「うん……」 「夕食は買ってきた。俺の家でいいよね? 一緒に食べよう」 「うん……」 「すぐ着くよ。でもすこし渋滞してるね」 「うん……」  同じ返事しかしない勇利にヴィクトルが笑いだした。 「どうしたんだい?」 「うん……」  勇利は頬を赤くし、うっとりとヴィクトルをみつめていた。ヴィクトルが苦笑いを浮かべた。 「勇利に見られるのは好きだけど、ちょっと困るね」 「どうして……?」 「これから俺の家に帰るんだし、俺の理性だって鉄壁というわけじゃないからね」  勇利は、ヴィクトルの家と、彼の理性と、自分が彼をみつめることに、なんの関係があるのかさっぱりわからなかった。だからヴィクトルをみつめ続けた。 「勇利、頼むから……」 「なに……?」 「まいったな」  ヴィクトルは髪をかき上げ、本当に困ったように溜息をついた。それから彼は信号待ちのあいだに上着を脱ぎ、勇利に渡した。 「持っていてくれ」 「どうして脱ぐの?」 「暑くなってきたよ。視線が熱いからだね」  勇利はヴィクトルの言っていることの意味がひとつもわからなかったけれど、彼が上着をあずけてくれたことはうれしかったので、それをぎゅっと抱きしめた。あたたかくて、ヴィクトルの匂いがしたから、つい顔を埋めるようにしてしまった。ヴィクトルの喉が何か詰まった音をたてた。 「なに?……」 「ああ……、勇利、おねがいだ……」 「何が……?」 「おまえがあんまりかわいいことをしていると……、俺は買った夕食を食べられなくなる……」  勇利は、何もかわいいことはしていないと思った。またヴィクトル独特の謎の思考なのだろう。 「どうして食べられないの……?」 「別のものが食べたくなるからさ」 「食べれば……?」 「そういう危険な発言をするんじゃない」  ヴィクトルは深呼吸をして自分を鎮めているようだった。鎮めるような何があるのか、勇利には見当もつかなかった。勇利は上着に頬を寄せたまま、とろんとした目つきでヴィクトルを見続けた。 「どうしてそんなに見るんだい?」 「かっこいいから」 「俺のスーツ姿なんていくらでも目にしてるだろう」 「普段に着てるところは見たことない」 「やれやれ……」  ヴィクトルはゆっくりとかぶりを振った。 「運転中じゃなかったらキスしてる」 「何に?」 「せめて、誰に、と訊いてくれ」  家に帰りついたとき、ヴィクトルは大きく息をつき、大変なひと仕事をようやく終えることができたといった様子だった。勇利はバックパックを背負い直し、ヴィクトルの上着を抱きしめたまま、彼について家に入った。マッカチンがやってきて、はしゃいだ声を上げた。もこもこした毛並みを撫でたところで、勇利は気がついて慌てた。 「ごめん。上着、しわになっちゃった」 「そんなことはどうでもいいんだ。運転も終わったことだし、キスしていいかい?」 「何に?」  ヴィクトルは溜息をつき、台所へ入っていった。勇利は居間に行き、言われるままに荷物を置いた。ソファに座って上着を抱きしめていたら、「いい加減にそれにすがりつくのはやめてくれ」と取り上げられてしまった。やっぱりしわだらけにしたのがよくなかったのだろう。 「ごめん」 「そういうことじゃないんだ」  勇利は顔を上げてヴィクトルを見た。ヴィクトルはベストを脱いだ。シャツとネクタイという姿になった彼も本当にかっこうよかった。 「だからそんなに見ないでくれ……俺が安全な男だとでも思ってるのか?」 「どんな危険があるの?」 「口では言えないようなことさ」  ヴィクトルが安全ではないなんてまったく想像もつかない勇利は、きょとんとして瞬きした。 「何もわかってないようだね。『危険』にもいろいろあるんだぞ、勇利。さあ、きみの望みどおり安全な男になるから、そこでおとなしくしていてくれ。食事の支度をするよ」 「手伝う」 「いいんだ。買ってきたものを皿に並べるだけだからね。そばに来られると危険になる」 「ぼくだって台所仕事くらいちょっとはできる」 「勇利、はっきり言っておくけど、俺の言う『危険』は俺が突然暴れだすことでもきみが皿を割ることでもない」  ヴィクトルはシャツの袖を幾度か折ってまくり上げ、何か仕事を始めた。 「着替えないの?」 「時間が惜しい」  彼はほほえんで優しく言った。 「すこしでも勇利と一緒にいたいからね。着替えるためにひっこんだら、きみとの時間が減る。もったいないだろう?」  勇利はどぎまぎした。ヴィクトルに言われたことのせいではない。彼が勇利の前で堂々と着替えないことが新鮮だったからだ。長谷津で暮らしているころ、ヴィクトルは当たり前のように勇利のそばで着替えをしたし、温泉だって一緒に入った。日常生活はなじみ、ふたりにとって同じものだった。しかしいまはちがう。勇利はここではヴィクトルのお客で、だからヴィクトルは礼儀として勇利の前では着替えない。そのことがふしぎで、またあんなふうに親しくしてもらいたいと思う反面、新しい発見をしたような気がしてどきどきした。  勇利はヴィクトル��ら目を離せず、ソファから振り返って、台所にいる彼を見てばかりだった。ヴィクトルはネクタイの先を胸のポケットに押しこんで、邪魔にならないようにしていた。袖をまくってそんなふうにしている彼は初めてで、勇利はまっかになってしまった。 「勇利……」  ヴィクトルが咳払いをした。 「だからそんなに見ないでくれ……」 「え?」  勇利は何を言われたのかわからず、ぼんやりと訊き返した。ヴィクトルは溜息をついてかぶりを振った。 「あんまり信用しないでもらいたい……」 「何を……?」 「いったいなんなんだ、今日は……」  間もなく居間のテーブルに料理の皿が並んだが、勇利はやはりヴィクトルに見蕩れてばかりだった。食事のあいだも、ひとくち口に運んではヴィクトルを見るといったふうで、彼が「英語のチャンネルを映そうか」と言っても、「いい……」と静かに断った。ヴィクトルは台所にいたときと同じかっこうだった。スケートの衣装のときは最高にすてきで、練習着のときもたまらなくかっこうよくて、スーツ姿は胸がときめいて、いまのこの様子は──やっぱり最高に、たまらなく、胸がときめくほどきわだっていた。 「美味しいかい?」 「うん……」 「本当に?」 「うん……」 「聞いてる?」 「うん……」 「聞いてないだろう」 「うん……」  ヴィクトルは笑い、いとおしそうに勇利をみつめた。しかし勇利は彼のそんな様子も目に入らない様子で、自分のほうで勝手にヴィクトルをみつめ続けた。 「いったいなんのスイッチが入ってるんだ?」  ヴィクトルが笑いながら尋ねた。 「ヴィクトル好きスイッチ?」  勇利はヴィクトルに夢中だったけれど、その言葉は聞こえたし、意味もわかった。 「そんなの、いつも入ってるもん……」 「おっと……」  ヴィクトルが目をそらし、おおげさなしぐさでフォークを口に運んだ。 「本当に、理性なんていうものは捨ててしまっていいんじゃないかという気がするよ。でも、こうやって必死にあらがっているとき、自分の愛はなんて深いんだろうと酔いもする」 「そう……」  これの意味も勇利にはわからなかったが、ヴィクトルの優しくてあたたかい声と、彼がすぐそばにいる喜び、彼を見続けていられる幸福、彼が支度してくれた美味しい夕食で、すっかり満足してしまった。食事のあと、勇利は完全なしあわせを感じながらヴィクトルのそばに座っており、いつの間にかすやすやと眠っていた。  それほど長くは眠らなかったようで、まぶたをひらいたとき、時計の針はいくらも進んでいなかった。勇利はヴィクトルにもたれかかっており、ヴィクトルも勇利を肩で支えるようにして頬を寄せていた。 「ヴィクトル……」  勇利は目をこすり、ヴィクトルの顔をのぞきこんだ。どうやら彼のほうも寝入っているようで、かすかな寝息が聞こえた。勇利は大好きなヴィクトルのやすらかな寝顔をじっと見た。起きているときもすてきだけれど、眠っているときもたまらなくかっこうよかった。  うっとりとヴィクトルを見続けたあと、勇利は自分でも気がつかないうちに手を上げ、指をヴィクトルのほうへ伸ばしていた。そして指先で研ぎ澄まされた頬をつつき、ほとんど弾力のないすっきりしたその肌に感激した。勇利はいくら痩せてみても、頬にふれるとどうもふっくらしているのだ。「やわらかい」とヴィクトルに楽しげにつつきまわされることもある。「太ってるって言いたいの」とにらんだら、「いや、かわいいということだ」ともっとつつかれる。  ヴィクトルはすごい。ほっぺたも皇帝だ。  勇利は感心しながら、今度は指を彼のくちびるに向けた。うすくてかたちのよいそれに、勇利はふれられたことがある。ほんの一瞬のことだったけれど。驚かせるとかなんとか言って、キスされたのだ。変なひと。  勇利はくちびるにふれてみた。あたたかい息が指をかすめて、ひどくどきどきしてしまった。あんまりびっくりしたので、思わず手を引いてしまったほどだ。ヴィクトルのくちびるにさわっちゃった……。  勇利はもじもじし、それからしばらくヴィクトルに寄り添ったまま、指をいじっていた。ヴィクトルはいっこうに目ざめなかった。疲れているのかもしれない。それなら自分は早く帰ったほうがよい。けれど、帰るためには、ヴィクトルを起こさなければならない。いきなりいなくなったら心配するだろう。しかし起こすのは、せっかく気持ちよく眠っているのに気の毒だ。いっそのこと、書き置きでも残していこうか? だがヴィクトルは、夜にひとりで出歩くと怒るのだ。  勇利はまぶたを閉ざし、ヴィクトルにもたれかかって、幸福な時間を過ごした。ときおり目を開けては彼をみつめ、かっこよか……と頬を赤くして吐息をついたりした。いっこうに飽きなかった。しかし、幾度目か──ヴィクトルをみつめたとき、勇利は無意識のうちに、彼に顔を寄せていた。  ヴィクトル、キスしたら起きるかな? 揺り起こすのはかわいそう……。ホテルで同じ部屋に泊まったりすると、「キスで起こそうかと思ったよ」とか言ってくるんだ。つまり、自分を起こすときはそうしてくれって意味なのかな? そうかもしれない。ヴィクトルってよくわからないし……。  勇利はゆっくりと顔を近づけてゆき、まぶたを閉じて、ヴィクトルのくちびるにそっと接吻した。ヴィクトルは起きなかった。勇利はヴィクトルをみつめ、目をさまさないんだ、とぼんやり思った。そう思ううちに──気恥ずかしくなり、頬が熱くなってきた。  ヴィクトルにキスしちゃった! してよかったのかな? もしかしてぼく、すごいことをしちゃったんじゃない? キスするなんて信じられない。キスなんて簡単にしていいことじゃないんだぞ。なのにどうして? ヴィクトルにばれたらどうしよう!  うろたえ、ヴィクトルから離れようとしたとき、ヴィクトルが何か低くつぶやき、静かにまぶたをひらいた。勇利は心臓が壊れそうなほどどきどきした。ばれたのかもしれない! もしかしてヴィクトルは寝たふりをしてたんじゃ? いま俺にキスしたね、って叱られたらどうしよう……。 「おはよう」  ヴィクトルが勇利に笑いかけた。勇利はしどろもどろになった。 「お、おはよう……」 「どうしたんだい?」 「ううん、ぼくもさっきまで寝てたから……」 「なんだか顔が赤いね」  ヴィクトルが心配そうに勇利の頬にふれた。 「寒かった? 何か身体にかけるべきだった」 「大丈夫。そういうのじゃない」  勇利はヴィクトルのおもてを見られず、ふるふるとかぶりを振った。ヴィクトルが笑った。 「さっきまで俺をずっと見てたのに、もう見ないのかい?」  勇利はどきっとした。 「う、うん」 「なぜ?」 「もういい」 「俺に興味がなくなった?」 「そんなんじゃない」  ヴィクトルが立っていき、「紅茶でも淹れるよ」と言って台所で仕事をし始めた。相変わらず彼はワイシャツにネクタイという姿で、たまらなくかっこうよかったけれど、やはり勇利はもうみつめることはできなかった。ずっとどきどきしていた。本当にヴィクトルは気がつかなかったのだろうか? 勇利がキスしたことを知らない? いまは知らんぷりをして、そのうち突然言いだすのかもしれない。ヴィクトルはそういう間合いの計り方がまったくじょうずなのだ。  どうなのだろうと、勇利はヴィクトルをまっすぐには見られないながらも、そろそろと観察せずにはいられなかった。彼は楽しそうに紅茶を淹れ、香りを楽しんでいる。 「なんだい?」  ヴィクトルが勇利の視線を感じたのか、首をまわした。 「どうかしたのかな?」 「な、なんでもない」  勇利はうつむいてもじもじと指をいじった。さっき俺にキスしたから照れてるんだな、なんて思われてたらどうしよう……。怒っていないのならよかったけれど、そうだとしても気恥ずかしい。 「ミルクやレモンは?」 「い、いらない」 「オーケィ」  ヴィクトルはカップをふたつ持って戻ってき、「さあどうぞ」と勇利の前に置いた。勇利は礼を述べてそれを両手で包むようにした。そっとカップにくちびるをつけ、すこしだけすすってみた。 「美味しい」 「そうか」  勇利は上目遣いでヴィクトルを見た。優しい青い目と視線が合って、慌てておもてを伏せると、袖をまくった彼のたくましい腕が見えた。男らしい筋が走って、なんともかっこうよかった。こんなにすてきなひとにキスをしてしまったのだと思うと、そわそわと落ち着かない気持ちになった。どうしてあんなことができたのだろう? 信じられない。いったいどういう了見なのだ。 「ずいぶん無口だね」  ヴィクトルが楽しそうに言った。 「どうかしたの?」 「ど、どうもしない」 「俺をずっとみつめたり、急に話さなくなったり、勇利は忙しい子だな」  勇利は、やっぱりばれてるんじゃ、という気がしてならなかった。おまえがそんなふうに態度を変えてしまったのはなぜか、俺は知っているぞ──そんなふうに言われているように思われるのだ。 「なんだかいい夢を見たよ」  ヴィクトルが陽気に言った。勇利は返事をしなくてはと焦った。 「ど、どんな夢?」 「どんな夢だったかな……おぼえてないんだ。でも、確かにいい夢だった」 「おぼえてないのにわかるの」 「そうさ。何か幸福なことが起こったにちがいない」  ヴィクトルはほほえんで片目を閉じた。 「俺にとってね」  勇利はのぼせ上がってしまった。 「き、着替えないの?」 「うん?」  ヴィクトルは、ネクタイをポケットにねじこんだままの自身の姿を見下ろした。 「時間がもったいないと言っただろう?」 「でも、そのままじゃ窮屈じゃない」  ヴィクトルはちいさく笑った。 「いまから着替えるとなると……」  意味ぶかそうに言葉を切る理由が勇利にはわからなかった。 「勇利も一緒に連れていかなきゃいけないな」 「手伝うことがあるの?」 「手伝うことはないけど勇利もいなくちゃ」 「いいけど……」  よくわからないままに勇利はうなずいた。どうしようと悩んでいるより、何かすることがあるほうが落ち着くというものだ。  ヴィクトルが笑いだした。 「いいのかい?」 「え? うん……」 「俺が着替えるのは寝室だよ」 「うん……?」  勇利は首をかしげた。 「……うん」  ヴィクトルが天井をあおいだ。 「だめだ。こんな勇利を連れていくのはあまりに罪深い」  なんなのだ。勇利はさっぱりわからなかった。 「お茶をもう一杯、どうだい?」  尋ねられて、勇利は自分が紅茶を飲み干してしまったことに気がついた。緊張と心配のあまり、無意識のうちに口に運んでいたらしい。 「もう帰らないと」 「まだいいだろう」  勇利はヴィクトルの前からすぐにでも消えたかったけれど、帰ったら帰ったで、やっぱりヴィクトルはわかっていたのではないか、ぼくがキスしたことを知っていたのではないかと思い悩むだろうと予想できたので、思いきることができなかった。  ヴィクトルが勇利の手からカップを取り上げ、紅茶を淹れて戻ってきた。勇利はそれを飲みながら、横目でちらと彼をうかがった。ヴィクトルはにっこり笑った。──気づいているような気がする。ヴィクトルにわからないわけがない。ソファで寝るのにそんなに深く眠るはずがないし……。 「どうしたんだい?」  ヴィクトルが丁寧に尋ねた。 「俺を見られないっていうふうだったのに、またそうやって見るんだね。何か話でもあるのかな?」 「えーっと、その……」  勇利は口ごもった。どうにか──さりげなく、それとなく尋ねることはできないだろうか? 「ヴィクトル……」 ��なんだい?」 「あの……、何か変わったことはない?」 「変わったこと? どういう意味で?」 「つまり……、あきれるとか、不愉快になるとか、そういうことが身に起こったみたいな」 「俺はすてきな夢を見たからとても機嫌がいいんだよ。そう言っただろう?」 「そう……、でも、その夢を邪魔されたっていうようなことは……」 「何も邪魔されてなんかいないぞ。そもそも、どんな夢だったのかおぼえてないしね」 「…………」  勇利は口元に手を当て、深くうつむきこんだ。ヴィクトルはわけがわからないようで、「どうかしたの?」とふしぎそうだ。やっぱり知らないのだろうか? 勇利がキスをしたなんてわからなかったのだろうか? そうかもしれない。もし知っていたら、ヴィクトルなら、すぐにそのことでからかいそうな気もする。そうしないということは、あのときは眠っていたのだ。  いや、でも、本当にそうかな!?  勇利は混乱し、わからなくなってきた。キスなんてするのではなかった。こんなことになるなんて。どうしてしてしまったのだろう? まったくもう……。  勇利はまたちらとヴィクトルを見た。目が合うと、ヴィクトルがかすかにほほえんだ。勇利はたちまちとろんとなってしまった。ああ、かっこいい……こんなひとにキスしちゃった……ぼくはばかだ……。  あんまりヴィクトルがすてきなので、勇利はだんだんと、懺悔する気持ちが強くなってきた。ヴィクトルに勝手なことをしてしまった。まったく迷惑なことを。ああ……。 「あの、ヴィクトル……」  勇利はおずおずと口をひらいた。 「ぼく、ヴィクトルに言わなくちゃいけないことが……」 「なんだい?」  ヴィクトルは勇利をじっと見た。 「勇利が改まって何か言いだすと緊張するね」  緊張しているのは勇利のほうだ。しかし告白しなければ。 「謝らなくちゃいけないことがあるんだ……」 「ますます不安だ。こわいことを言わないでくれ」 「ヴィクトルも気づいてるかもしれないけど……」 「なんのことだ? 何も気づいてなんかいないさ」 「そうやって知らないふりをしてるのかもしれないけど……」 「勇利。どうしてそう思わせぶりなんだ。俺を振りまわすのはやめてくれ」 「あの……、」  勇利は胸に手を当て、大きく深呼吸をした。そしてヴィクトルをじっと見ると、思いきって打ち明けた。 「ぼく、さっき、ヴィクトルにキスしちゃって……」 「──え?」  ヴィクトルがぽかんとした。彼は目をみひらき、何を言われたのかわからないというふうに瞬いた。 「それで……、えっと、ごめんなさい……」  ヴィクトルはしばらく黙っていた。勇利はどきどきして待った。 「……いつ?」 「え?」 「いつキスしたんだ?」 「ヴィクトルが寝てるとき……」  勇利は口元に手を添えてもじもじした。 「わかってるかと思ったけど……」 「いや……気がつかなかったよ……」  ヴィクトルはまだぼうぜんとしており、信じられないという様子だった。勇利は心配になって身を乗り出した。 「ヴィクトル、怒った……?」 「え? いや……、怒ってないよ」  ヴィクトルはかすかに笑ってかぶりを振った。 「うれしいよ」 「こんなにかっこいいヴィクトルにどうしてそんなことができたのか、ぼくにもよくわからないんだけど。でも、悪かったと思ってるよ……」  ヴィクトルを見ていると、ああ、やっぱりかっこいい、どうしてもかっこいい、というときめきでまたいっぱいになって、勇利は彼から顔をそらしてしまった。 「怒ってないと言ってるだろう? 勇利、こっちを見て」 「無理」 「俺にキスだってできるのに、どうしてだ」 「だから、なんでそんなことができたのかわからないって言ってるじゃん」 「勇利がキスしてくれるなら、これからは眠りを浅くしておかなければならない。気づかないなんて惜しいことをした。せっかくの勇利からのキスだったのに」  ヴィクトルが何を言っているのか理解できないけれど、彼がすてきなので、勇利はまたしてもぼんやりととろけてしまった。 「勇利、聞いてるかい?」 「ん……」 「また聞こえてないんだろう」 「ん……」 「じゃあ俺も告白しよう。勇利、俺はきみにひとつ言わなければならないことがあるんだ」 「なに……?」 「これを聞いたら、そのうっとりした状態は打ち破られると思うよ」 「ん……」  酩酊状態の勇利にヴィクトルは笑い、ふいに耳にくちびるを近づけ、低くささやいた。 「俺もさっき、勇利にキスをした……」 「……え?」  勇利は大きな目をぱちりと瞬き、まじまじとヴィクトルを見た。彼の言うとおり、酩酊は破られた。 「うそ」 「本当さ……」 「……いつ?」 「きみが寝ているときに……。勇利のほうがさきに寝たからね」 「……どうして?」 「どうしてだと思う?」  ヴィクトルが真剣に勇利をみつめた。勇利は混乱し、のぼせ上がって彼を見返していたけれど、そのうち本当にキスをされたのだということがわかってきて、思わず声を上げてしまった。 「ひゃあ!」  ヴィクトルが目をまるくした。それから彼は笑いだした。 「勇利……なんて声を出すんだ……」 「だって驚いて……ヴィクトルがそんなこと……」 「キスしたのは俺がさきだからね。俺の勝ちだ」  ヴィクトルが勝ち誇っているけれど、勇利はそれどころではなかった。ヴィクトルにキスされた? 信じられない……。  勇利はふらふらと立ち上がった。 「どこへ行くんだ?」 「帰る……」 「なぜ? 怒ったの?」 「こんなにかっこいいひとにキスされたなんて、これ以上ぼくの精神がもたない……ちょっと落ち着いて考える必要がある……」 「帰したくないけど、勇利がどうしても帰りたいというなら仕方がない。送っていくよ。でも、その前に……」  ヴィクトルも立ち上がり、勇利の頬をそっと撫でた。勇利はまっかになり、心臓が爆発しそうになった。 「キスされて『ひゃあ』なんて色っぽくないことを言う勇利を、ますますいとおしく思う」 「そ、そうですか……」 「寝てるあいだにくちびるを奪ったのは悪かった。同じ状況になったらまたしてしまうだろうけど」 「そ、そう……」  勇利はヴィクトルの話すことの半分も意味がわからなかった。 「でも、起きてる勇利ともしたいんだ、俺は」 「何を……?」 「だから、つまり……」  ヴィクトルは咳払いをし、息苦しいのか、ゆるんでいるネクタイをさらにゆるめた。勇利は彼のそのしぐさが大好きなので、ますます陶酔してとろけてしまった。 「いま、キスしてもいいかな?」  勇利はふらつき、倒れそうになった。ヴィクトルがさっと支えた。勇利は自分がふらふらになっていることにも気づかなかった。  キスするの? ヴィクトルと? ヴィクトルがぼくとキスしたがってるの? そんなこととてもできない。無理。ヴィクトルとキスなんて、そんな……そんな……。  ──キス? 「ひゃあ!」
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cestlavie-sevenstar · 4 years ago
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01/21 ヤクザと家族 The Family 試写会に参加しました
*ネタバレどころか全編通しての感想なので一定期間が経過したら本記事は非公開に移行いたします🙆‍♀️
*記事全体でお名前や役名などを敬称略にて記載させていただいている部分が多数あります。ご不快に感じられる方がいらっしゃいましたらブラウザバックしていただけますと幸いです。
2021年1月21日(木)、映画「ヤクザと家族 The Family」試写会に参加させていただきました。年末年始は「1月29日を迎える」ことを目標に繁忙期を生き抜いたため、当選通知のメールを見た瞬間私の2021年は終わったような気持ちでした。(誇張表現)
今回も初見時の気持ちをフレッシュに残しておくべく、鑑賞しつつこんな感じでメモっていました。 黒い文字が上映中のメモ、緑の文字は帰宅後に補足で書き足したメモです。
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これまでは人に見せることを前提とせず目と耳に入ったことや感想を自由にメモっていたのですが、今回を機にメモを見返しつつ(時に載せつつ)感想ブログなどもしたため始めてみようと思い、画像と文字を投稿しやすそうなTumblrを開設してみました。普段芸術と程遠い業務にいそしむ会社員の感想を眺めて「わかる〜」「いやわからね〜」みたいな楽しみ方をしていただけたら幸いです。
今回はB6ノートに見開き10ページ分ひたすら悶絶しているメモとなりました。
映画開始から終了までの時系列順で書いています。ちょこちょこ下記のようにスクショで掲載します。
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水中から始まる…… フレッシュなダイイングメッセージみたいな文字で書き始めているのですが映画冒頭、あぶくに包まれながら沈んでいく推定・綾野剛さんの映像がとても綺麗でした。今思い出すと「ああ〜Familia……」という感じです…… 一緒に見に行った方が観賞後、「この映画は山本賢治の走馬灯なんじゃないか」という話をされていて打ちのめされました。
そう言われてみると最後の沈むシーンでは刺された血液か返り血かで体の周りにもやのような赤が浮いていますが、冒頭の沈む映像ではそれがなかった気がするので山本さんの自己認識的な映像なのかな〜とも考えていました。 確か右手を伸ばすようなカットがあり、写っている手がなんだか小さく見えたので「19歳の前に胎児からスタートなのかな?」と斜め上なことを考えていたのですが、上方に伸ばした手を自分で見上げているので確かに小さい感じに見えるんだな〜とも考えていました。
1999年
小さい原チャリの山本賢治くん(19)が着席するまでの一連、白い上着で葬儀場に入って行く俯き気味の後頭部が愛しかったです……読み間違いかもなのですが喪主が山本賢治に読めて、あ〜頼れる親族いなかったんだ……とすでに泣きそうになっていました。
少し後のシーンで山本宅が映る時、お父さんの名前で賞状も雑多に積まれていたのが何だったのかな〜と思いながら観賞後にサイトを読んだら証券マンだったとのことで、優秀な社員さんだったのかな……と思いつつ母親も離婚などではなく亡くなっているという記載からかつての山本家に思いを馳せて切なくなっていました。
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いちはらはやとかわいい 市原隼人さんをドラマ版『ROOKIES』で知り、『猿ロック』『ボックス!』くらいしか見たことがないながらにくしゃっと笑う顔が好き^〜〜〜と思っていた高校生時代を思い出しました。原チャに足乗せて数珠をいじってるの大変かわいかったです。数珠は手作りなのでしょうか🤔2019年で大原の墓前にも赤マルと一緒にお供えされてるのを見ると三人でお揃いで作ったのかしら……と深読みして涙する私でした。
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おかねにはしゃぐのかわいい 夜の堤防で強奪してきたクラッチバッグを開けるシーン。大原を演じる二ノ宮隆太郎さん、お顔は存じていたのですがお名前が出てこず、さらに事前にあまり情報を入れないようにして映画に没入しに行ったので「大原」「細野」の名前が最後までわからず迷走したメモになっています(言い訳) バッグの中から20万円くらいが出てきて堤防でめっちゃはしゃぐ大原が大変かわいかった……1999年でも2005年でも大原が笑ったり喜んだりすると見ているこっちもニコ……☺️と笑顔になるのが不思議でした。
このシーンで月におシャブさんをかざして「きれェ」って言う細野もやばいけど投げ捨てちゃう賢治くんの衝動性も心配な感じでした。この衝動性が2005年の川山を瓶でゴン事件に繋がるんだろうな〜と思いつつ……
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あかちゃんあやすいちはらはやときゃわ オモニ食堂で赤ちゃんの翼くんをせっせとあやす細野の笑顔がほんと〜〜に好きで…… 山本・細野・大原の三人でいっぱい食べてるのめちゃめちゃかわいい空間でした。
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くみちょうかっこいい 帰宅してから追記したメモもだいぶ頓珍漢なのですが「激シブ」と書きたかったんだと思います。
この食堂乱闘事件の最後、大原が出口手前の机に綺麗にぶつかって気持ちよくひっくり返して走って出て行くのも爽快でした。(どんな感想?)
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ドアちゃんとしめるけんじくん 寿司パに呼ばれた賢治くんがビルの入り口ドアを後ろ手ながらちゃんと閉めるのが偉いな〜と思って見ていました。(今思うと金文字の「柴咲組」を見せるためかな〜とも思いつつ) この後商店街を走る時も「どけどけ!」だったのが「どいてどいて!」になって、後に続く言葉の方が優しい感じになる辺りに人柄を感じてグッときました……
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はねられたあとはしるけんじくん 雑誌の『キネマ旬報』だったかで綾野さんがスタント無しで挑んだというのは読んでおり、事前公開された映像も見たので心の準備はできているつもりだったのですが劇場で見ると迫力が凄まじかったです……は、はねられている……あと確か長回しがはねられた後も続いていてハラハラしていました。
そしてこのあと盃交わす場面までほとんどメモ取ってませんでした。SNSの完成披露会を見られなかったので一緒に行った方に教えていただいたのですが、あのシーン本当に蹴られているということで……よくぞご無事で……😭 香港までの密輸(入国)船のサイズが意外と小さくて、時々ニュースで見る国境近辺の船ってそういえばこんな感じだったな〜と思い出していました。 あと加藤こと豊原功補さん、『のだめカンタービレ』の江藤しか知らなかったので「なんか見たことあるような…」とは思いつつ一瞬気づきませんでした……!江藤塾の指導が「ヤクザのとりたてみたいな指導しやがって!」と千秋に言われるのですが江藤と加藤全然違う人間ですごかったです……
ところでこの臓器くん三人が密輸されかけるくだりの辺り、賢治くんが柴咲組との関係を否定したのに中村の兄貴が迎えに来てくれて三人とも助かってる描写の理由が1回目だとわからなかったので今後わかるまで見に行きます(ムビチケを追加で積んだ顔)
盃交わすシーンで縦書きのクレジット入るのめちゃめちゃテンション上がりました。かっこいい……ここのシーンの背景や人の配置とお顔など、後で出てくる方いらっしゃるのかな〜と思いながら見ていて白文字を読んでいなかったので結局エンドロールまで気づかなかったのですが今回岩代太郎さんが音楽だったそうで、初めて映画のサントラ買ったのが『武士の献立』だったのでエンドロールでもテンション上がる事態になっていました。
2005年
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おしりまで入ってるの 銭湯で山本さんが湯船に向かう後ろ姿のシーンで刺青が背中通り越しておしりと太ももにまで入っていた衝撃のメモ。 そういえば私も小学生くらいの頃、近所の銭湯にどうしても行ってみたかったのですが連れて行ってもらえなかったことを思い出しました。(誰彼構わず話しかけては走り回って物を壊す子供だったのでいろいろな意味で人生変わるところでした)
大原と細野の背中にも線彫りでごっついでかい刺青が一面に入っているのですが、山本賢治さん(25)の気合の入り様がエグいかっこよかった……何年かけて彫ったのか…… 米国にいた時スナック感覚で一緒に刺青入れよ〜と誘われた際、断りつつ色々調べて知ったのですが、線ではなく面の刺青は痛さも尋常じゃない上にグラデーションは彫り師さんの技術も問われるところとのことでお尻やふとももとか脇の肋骨のあたりみたいな皮膚の薄そうなところにまで見事に入っているのを見て山本さんの六年間に思いを馳せたりしていました。あと全然関係ないですがお風呂めっちゃ気持ちよさそうで私も帰宅してお風呂沸かしました。
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中村「てれるな」かわいい 安易に「かわいい」という形容詞を使いがちなのですが魅力を感じた時にさくっとメモする時やっぱり「かわいい」とか「かわ」って書くのがラクという。 若頭襲名?就任?のお祝いをされてぽつっと一言中村の兄貴が「照れるな」と言うのがかわいかったです。立ってるだけでめちゃめちゃ怖いし1999年の方でも怖かった中村さんが口を開くと思ったよりフランクで端々にポップさが垣間見えて「あっ好き」と引き込まれた瞬間のひとつでもありました。ドラマ『アンナチュラル』の宍戸だ!!と思って警戒しながら見ていたのですがここで警戒を解いて仲間だ〜🌼と思いながら見ていたので2019年の方で落ち込みました……(鑑賞中に落ち込む視聴者とは)
このシーンで細野が「これ山本の兄貴からです」のような文言で中村さんにプレゼント(とは言わないのかしら……)を渡す時、言い方や間の取り方があまりにも自然なモブっぽくて一瞬細野だと思いませんでした。山本さんから中村さんにお祝いの品を渡すだけの舎弟の役割を果たしている細野aka市原隼人にグッときていました……
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せんえんくれる オモニ食堂で小学生の翼くんに千円札をくれる山本さんのシーン。一万円とかではなく、でも小学生には大金の千円札をお小遣いにくれる山本さんのバランス感覚がとても好きでした。愛子さんが止めるでもなく受け取っときなと言う様子になぜか嬉しくなってました。そして翼くんがンマ〜〜〜かわいい……その翼くんと会話してる時の山本さんと細野がこれまたンマ〜〜〜かわいい……あの笑顔は無形文化遺産認定の日も近いです。
「子供と会話すると笑顔になるよな〜」と思いつつ見ていたのですが今思うと大原くんと亡くなった翼くんのお父さんが似ていたというところから、自然と人を笑顔にさせる特性みたいなものを翼くんもお父さんから受け継いでたのかなぁとか、いろんな人の居場所になってたオモニ食堂を切り盛りしてるお母さんから学んだりしてたのかなぁとか色々考えていました。
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ジッポのチーンかわいい この「かわいい」も魅力的だったな〜の「かわいい」です。2005年の山本さん喫煙シーンで印象的なジッポライターの開閉音、薄い金属音がおしゃれで好きでした……小中学生の時分、ジッポに憧れて百均やらドンキやらで安いのを買ってはガチッとかバチッみたいな音を立てて開閉させていた��なので「かっこいい……」と痺れていました。あと山本さんの手が綺麗で二倍痺れました……
2019年、山本さんの出所後に「柴咲組一同、盛大に」のシーンで煙草に火をつける時は百円ライター的なジッという音になっていて泣きそうになりました。対比がエグい……
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くうきのかわりかた 2秒前まで翼くんと近所のお兄ちゃんみたいな会話をしていた細野が山本の電話の様子を見て一瞬で空気を切り替えるのがビリッと来ました。オモニ食堂の壁際に飾られた七五三か端午の節句かの人形を挟んで会話していたのも何故か記憶に残っています。
この画面大原があまり映ってなくて若干寂しかったりしました。三人でご飯食べにくるの可愛かった……ビールの乾杯の時にグラス合わせる位置が特に山本さんが上という感じもなく三人でかんぱ〜いってなってたのが本当に好きでした。(見間違いだったらどうしよう…)山本さんの貴重な笑顔……
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あめちゃんなげるのかわいい この「かわいい」は「かっこいい」と「かわいい」が半々くらいのかわいいです。去り際に細野が翼くんに2つか3つか何か投げるので「小銭?にしては雑…?」と思っていたらキャラメルなのかラムネなのかアメなのかオレンジ色の細長いのを翼くんが両手で受け取ってて可愛くて死にました。 お菓子を持ち歩く細野……
続くクラブ C'est la vie で敵対勢力が煽りに煽るシーン、細野が身を乗り出してゴリゴリに睨んでる中、山本さんが微動だにせず立ってるのがめ〜ちゃ怖かったです……まじで身じろぎひとつせず川山のことをじっと見ている様子が、あまりにも静かなのに絶対静かな訳がない嵐の前の大気そのものでひたすらぞわぞわしました……
川山が立ち去った後でママが気を取り直して女の子たちに声をかけるのがまた好きでした。ママの肝の据わり方よ……
そしてここで登場するみゆきちゃんこと工藤由香。青いドレスが似合ってて素敵でした。今思い出すと冒頭や最後の海を思い出すような深い青なのですが、由香ちゃんの明るい人柄と真逆な色かつ尾野真千子さんの雰囲気にぴったりの綺麗な深さだったな〜と思いました。(小並感)
自己紹介もなく隣に座り山本さんの親指の付け根部分にガラス片が入っているのをそっと取ってくれる由香ちゃんを見つめる山本さんの目元がサングラスと前髪でわかりづらかったのもエモでした。わかりづらいけれど、川山と話していた時とは完全に異質の静けさ……
さっきまで流血沙汰の事件起こしてた男が、自分で気にもしていない(蔑ろにしている)傷に気づいて手当てをする由香ちゃん、彼女の来歴が映画の中ではほとんど見えないのも「山本の走馬灯」と考えると納得でした。
ついでにこの後ホテルに呼び出される由香ちゃんのシーンがめちゃめちゃ可愛くてニコニコしながら見ていました…… 由香ちゃんの到着で、画面には映らないジッポの音が「山本さん緊張してるのかな…」という感じでかわいかったです。そして由香ちゃんの私服(チェックのシャツワンピースとフードつきダウン)が青いドレスとこれまた180°正反対とは言わずとも90°くらいの位置にある感じでとてもかわいかったです。◯まむらかパ◯オスか……
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ぺちぺちたたかれてる かわいい 抵抗する由香ちゃんのぺちぺちパンチが大変かわいかったというメモでした。
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そういえば山本さんの背中におわしますは修羅でしたね
抵抗している由香ちゃんに動揺しまくる山本さん、さっきまで貫禄凄かったのに急に中学生男子になってニコニコしちゃいました。川山とか加藤にこんな態度を取ったら親族もいない由香ちゃんは臓器ちゃんコースでもおかしくないのに、運転しておうちまで送ってくれる…… ここで携帯渡して「入れろ」だけ言われて、一回でちゃんと正しい情報を打ち込んで渡してくれる由香ちゃんの律儀さもかわいかったです。ラブコメ映画ならここで一回ギャグ挟んでから山本さんが「あいつ…!」って思ってるときに携帯に由香ちゃんから連絡入るパターン……🤔💭と思考が逸れるくらいかわいいシーンでした。
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セーターのおじちゃんかわいいね… この「かわいい」も「かっこいい」と「魅力的」の混ざった感情でした。川山の件で加藤との会談に中村の兄貴を連れて行く柴崎さんにスルッと流されてしまって立ち尽くす山本さんに肩ポンしながら「たまには兄貴に花持たせたれや」のようなことを言うおじちゃんがその場面で一人だけスーツではなくセーター着用だったのがかわいいな〜と思った感想。
ビリビリに張り詰めた空気の中で元凶とも言える山本さんに声をかけようにもかけられない(かける勇気が出なさそうな)雰囲気の中、かる〜い感じで声をかけてくれるおじちゃんが大変好きでした。何かあったときに気持ち的にラクにしてくれる方が職場とかに一人いてくださると心理的安全ダンチだなぁなどと今打ちながらしみじみ考えます。みんな頼ってひっそり相談に行く感じ……
あとこの「たまには」という一言、最初はおじちゃんが気を遣ってくれてる感じかと思っていたのですが、2019年の方で中村の兄貴と乱闘になる場面で出所したての山本さんに兄貴が「いつもいいとこどりしやがって」みたいなことを言っていたのを考えると、1999年〜2005年の6年で相当派手に活躍していたんでしょうね山本さん……
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出待ちしてるのかわいい これは紛れもなく「かわいい」でした。クラブの前で車で由香ちゃんを待ってる山本さんのシーン。この直前の事務所でソファで仰向けで煙草吸いながら起き上がって天井見上げてまた吸って……というシーンの山本さんは手首や体の動かし方から漢と色気の混ざり合った匂いを画面越しに感じるほどかっこいいのに、由香ちゃん呼び出して「無理なんで……」とわりと年単位で寝込みそうな断り方をされて無言クラクションパーーーーーで強制的に呼び止めるあたりの流れまじでラブコメでかわいかったです。
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みゆきちゃんにオラつけてないのかわいい まさしく。別に山本さんが「オラついている」訳ではなく「ペースを乱されまくっている」と書きたかったのですが勢いでメモっていたのでこんな書き方になってしまいました。語彙力……
このシーンではまだ「ゆか」という名前が出てこなかったので鑑賞中のメモが「みゆきちゃん」記載。
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ドライブ(きょうせい)かわいい 由香ちゃん青いドレスのまま上着だけ持ってきてドライブしてたような気がします。白い上着に青が映えるな〜と思いながら見ていた気がするのですが見間違いかな……次見る時確認します。
そして今気づきましたが「(強制)」と言うと常田大希さんが年末にSNSで公開していた綾野剛さんとのメッセージを思い出します。どんなおせちだったんだろう……ちょろぎ入ってたのかな……🤤
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顔が良いあやのごう 夜明けの海岸で由香ちゃんに「どうやって儲けてんの」「なんでヤクザやってんの」のような質問攻めにされるシーン。今回のメモぶっちゃけ6割くらい綾野剛の顔が良い(または諸々が「かわいい」)で埋まっていたのですが、この辺りから各俳優さんの様々な「美しさ」に魂が震える映像になっていった気がしてメモ内容が圧倒的に表情のことや空気感についての言及になっていたので我ながら記述が曖昧で頭抱えました。咄嗟の語彙力 増強 方法 検索👆ポチ
夜通しドライブした二人が由香ちゃんの気軽な質問からほんの一瞬だけお互いの深いところに触れる描写が夜明け前の一瞬の空を思わせてエモでした。
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まじすか!? かわいい ここからしんどかった…釣りに出かけた柴咲さん・山本さん・運転手の大原くんの三人が車内で会話しているシーン。 電話で呼び出された時山本さんが着てたセーターかわいかったな〜というのも記憶に残っています。そういえば山本さんが住んでるところって柴咲組の寮的なところなのかしら🤔最初に由香ちゃんが呼び出された時、ドアに避難経路が貼ってあったのでホテルかと思ったのですがそういえばこの場面でも同じベッドな気がするのでホテルじゃなくて家なのかな……?
運転手の大原くんが嬉しそうに相槌を打つのが可愛すぎて劇場でニマニマしてました。「こいついっつもお前の話するんだよ」みたいなことを柴咲さんに言われて山本さんが呆れてるのに「すみません!」ってお返事しながらニコニコしてるの本当にかわいかったです。
気を張ったり気が立ったりがデフォルトの中で大原くんみたいな人がそばにいるとホッとして笑顔になったり少し安心したりするんだろうなぁ、愛されてるんだなぁと思って(由香ちゃんとのラブコメからのエモの流れで完全に油断していたこともあり)完全にリラックスしてたところで二人乗りバイク………………………………
ずるい……………………… 大原くんの魅力にフォーカスした直後のこれはずるい……………………
今思い返すとこのシーンも多分長回しでした。どこからどこまでだったんだろう……完全に頭から世界観に浸って「釣りか〜何が釣れる時期かな〜」とか考えてたのでめちゃめちゃ衝撃でした…… そしてここで山本さんが車を振り返って呆然とする流れが辛いのにめちゃめちゃ綺麗でした。昼前の太陽の明るさ……
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ないてるいちはらはやと 翼くんを撫でて笑おうとする細野がぼろぼろ泣いてしまうシーン。シンプルにつらすぎて胸にきました。トレーラー映像で主題歌が入る前あたりに映る煙、煙草かなぁと思ったらこの大原の葬儀のシーンだったんですね……ずるい……
この時の翼くん6〜7歳でしょうか。物心ついてから初めて参加したお葬式だったのかな、と思うと普段と様子の違う知ってる人たちの中で細野ならいつもみたいに笑ってくれる!と思ってたりしたのかなぁみたいなことも考えて辛み増してました。ちょっと戸惑うような様子が辛かった…… 細野の翼くんと接する時のあの笑顔が印象的に描かれていたからこそ辛さが倍増(どころの問題じゃない)でした。
そういえばこの後から細野の笑顔がちょっと変わったような。🥲 2005年ではもう笑うシーンがなく、2019年の方でも相当苦労したんだろうなぁという感じで笑顔の雰囲気が変わっていて辛かったです……パパしてる時ももう翼くんに笑いかけたみたいな笑顔じゃなくて……無形文化遺産儚い メタい感想だと「笑顔」ってそんなに種類分けられるものなの……?と市原隼人さんの表現ぢからにタコ殴りにされていました。安仁屋……
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けいさつとヤクザの髪型 ちがうのすごい 柴咲さんと大迫が会話するシーン。画面右側に柴咲さんと中村の兄貴、左側に大迫と若い警官?が映るのですが、中村の兄貴も警官も「髪が短く襟足は刈り上げに近い感じ」「スーツ」「姿勢良く立ってる」とほぼ同じ条件のはずなのに、どう見ても右側がヤクザで左側が警官だったのがすごかったです。さらに場面的に逆光でほぼシルエットだったにも関わらず明らかな差異があったので痺れました。
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ケン坊なのかわいいな…… 入院している山本さんのお見舞い兼報告?で柴咲さんと細野が病室を訪れるシーン。もうすでに嫌な予感はしていたので感想がかわいいポイントだけフォーカスして書いてありました。柴咲さんが「ケン坊」って呼ぶの本当に愛が深くてなんでか泣きそうになります…… 花籠を置きながらずっと泣きそうな顔をしている細野の私が代わりに泣きました。(なんで?)
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えっ えっ顔が良い あやのごう…… だいぶ動揺しています。ベッドで横になった山本さんの思考をなぞるように俯瞰でゆっくり回る画面のシーン。天井視点というべきか何と言うか…… 1999年に侠葉会から逃げる賢治くんのシーンでも画面がぎゅん!と回って大混乱なところがあってすごく好きでした。
あの静かな表情が怖いのか美しいのか、ぞっとするのか狂おしいほど愛しいのか、全部詰まっていて文字通り息が止まりました。二重幅の目元がずっと脳裏に残っています。
そしてこの後クラブの中で山本さんに紙袋を手渡す細野、サイトのキャスト紹介の写真もしかしてこの場面では……?と気づいて地に倒れ伏しました。苦しい……
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な…中村さん…… 1999年でおシャブさんを扱わない柴咲組に「じゃあ何をやってるんだよ」みたいなことを聞いた賢治くん19歳に、凛と張りのある声で答えていた中村さんを思い出しました。山本さんとはまた別の理由で耐えきれなかったのかな中村さん…… 屋上でゴルフしてる柴咲さんと山本さんを見てる時の中村さんの目線がなんとなく不穏だった気がしたのですが、中村さんは任侠の人でした……😭
刺殺する時は刃物を縦ではなく肋骨に沿うように横にして差し込むと致命傷になるみたいな話を思い出して現実逃避しながら見ていたのですが銃を選んだ山本さんと刃物を選んだ中村さんの違いみたいなところにも思いを馳せていました。 (そういえばサイト読むとドス的なものではなく包丁だったんですね)
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そぼくなゆかちゃんハウスかわいい 質素倹約大学生の一人暮らしアパートとてもかわいかったです。調べたら2005年といえばファーが流行したりエスニック柄が流行した時期らしいのですがそんなものの影もない本棚やキッチンの生活用品のカゴに生活を感じてグッときました。そこに転がり込んでくる血まみれの山本賢治……
震えてる山本さんに動揺しながらも少しずつ落ち着いて癒してくれる由香ちゃんと、最初触れるだけのキスをするのがすごくグッときました。
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みあげるとき 19さいだ… 翌朝、事務所に帰ってきた山本さんがソファに座ったままぼんやり柴咲さんを見上げて立ち上がるシーン。1999年、加藤の元から助け出された後を思い出しました。ESSE のインタビューで綾野剛さんが語られていた内容���ふと思い出し、朝陽の入る光景に胸が痛くなりました。 その後で柴咲さんが山本さんが怪我をしている左肩を大切にして首元を引き寄せて、自分の白い上着を気にするそぶりも見せずにガッと抱き寄せるのがまた辛かったです……(あまりにも当たり前のように深く抱き寄せてたのでしばらく柴咲さんの上着が白いことにも気づきませんでした) 大迫が入ってきて手錠をかけているあたりのシーンで柴咲さんの上着に血がついててウグ……となっていました。
よりにもよって連行される時のニュースを翼くんがガッツリ見ているというのも辛かった……来なくなった大原、逮捕された山本さん、細野は一人でオモニ食堂にご飯食べに行ったりしたんでしょうか……2019年の方だと細野と翼くんのコンタクトが一切なかった気がしてまた辛いです……
怪我が治ってないのに歩かされて収監されてる山本さんが辛すぎると同時に、真っ暗な中から明るいところに出る流れの表情に鳥肌バキバキでした。
2019年
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2019年の方が青いの…?(色)がめんの 早朝出所する場面から始まることもあってか映像が青くて「あれ…?」と思うなどしていました。初めて見る丸メガネの若い子と中村の兄貴が迎えにきてくれて、「細野くん来ないんだ…」とざわざわしていました。
そして事務所に到着すると剥がされている金の「柴咲組」。剥がされた後のスプレー跡が残ってるのが傷跡みたいでまた辛い…(この後ほぼ「つらい」「しんどい」しか形容詞が出てこない)
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19才の鼻のキズのこっちゃうんだなぁ 出所後にすっかり様変わりした街並みを見上げながら事務所に戻り、多分14年ぶりに柴咲さんにも会うシーン。和装の柴咲さんに嬉しそうにしてる山本さんの鼻に傷跡が残ってるのがなんとなく印象的でした。
20年経ってるんだなぁと思いつつ、2005年の加藤との会談での「俺のたまでも取ってみるか」はもちろん何気ない会話の一言でも声の厚みがめちゃめちゃかっこよかった柴咲さんの声が弱くなっててめちゃめちゃ不安になりました。
あとこの事務所が映る時に「がらんどうだ………」と思った覚えがあります。置いてある小物の数が著しく減ったとかではなかったと思うのですが、何が違ったんだろう……2005年の時から人が減ったのに様子が変わらないから寂しく見えたのかしら……次見に行った時確認します……
そういえば美術の部谷京子さんが『容疑者Xの献身』の方と後で調べて知って唸り倒しました。寂寥感とあたたかさが混在する空間大好きです……
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SEKISUI HOUSE 山本さんの新居のアパートの壁にSEKISUI HOUSEのロゴがありましたという。なぜこれメモったんだろう。しんどさが限界点突破して何か関係ないものメモりたかったのかな……
このシーンの前でたぶん大原くんのお墓参りをしているんですが、そこで赤マルお供えしてるのと、あと多分ほどけてる数珠がお供えしてあったのも印象的でした。お揃いで作ってたのか、それとも細野が趣味で作ってたのを置いてったのか、ちょっと次見る時に三人が1999年と2005年でおそろっちしてるか確認します……
丸メガネの子がしょんぼり辛そうに条例の話をシンプルにしてくれるのを聞いてから山本さんがまず由香ちゃんに連絡取ろうとしてるのがかわいかったです……しかし繋がらない…… ここのスマホ使い慣れてなさそうなところがまた紛れもないかわいさでかわいかったです。通信機器って差し入れできないんですね……
そしてこの後の出所祝いが😭ひ、ひたすら辛かった……… 「柴咲組一同、盛大に」という文言はきっと昔から使われてきたもので、山本さんも何度も聞いたことのあるような乾杯の掛け声なんだろうなと思いつつ、どうしてもかつての賑やかさを思い出してしまって辛かったです……煙草に火をつける音が百円ライター……ビールは瓶のプレモル……(これも現実逃避メモ)
追い討ちをかけるようにシラスの密漁シーンが入り、大変な寒さに違いないだろうに「これで食わせてもらってんだよなぁ」的なことを言いながらはしゃぐようにしてるオジキたちがしんどかったです……
そして現存していたオモニ食堂😭よかった……!あった……!変わらず待っててくれる愛子さん、久しぶりの細野……!でもやっぱり笑い方が変わってるというか、なんかあんまり山本さんの方を見てなかったような……この辺りメモがくちゃくちゃ(文字が重なってて)になってて己の動揺を見ました🥲
配偶者を「ヨメ」って呼ぶ細野かわいいな〜と思いつつ、丸めた千円札をぎゅっと押し付けて出て行くまでの流れが辛すぎました。慰めるでもなく何か言うわけでもなく一緒に時間を共有してくれる愛子さんの存在に私も救われていた沈黙のシーンからの翼くん帰宅。上着こそ赤ですがまんま1999年の山本賢治(19)でかわいい〜!となるやら翼くん〜😭となるやら、感情のジェットコースターでした…… あとで加藤と会話してる時にも思ったのですが、翼くんの敬語の使い方が大変最近の若者感で好きでした。何が違うんだろう…🤔何が最近の若者感なんだろう……
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ふうとうにフッてするんだね… 親父の入院費を中村さんが徴収するシーン。細かい仕草なのですが気になりました。確かに新しい封筒を開いて紙の端を指で支えて、こう、中の空間を広げて……みたいなのをモタモタやるより一発でガッと開くので効率的ですね。完全に現実逃避の着眼点的メモです。
ここで出所祝金を封筒ごと出して全額出す山本さんもしんどみでした😭お守りみたいに持ってる…… (この部分、あとで由香ちゃんが14年間300万円に手をつけなかった部分と重なるなぁと思っていました)
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な…中村さん… おシャブ………………でもいろんな作品見てても「覚醒剤や大麻って儲かるのか〜」と思うので組を守るために背に腹だったのか……と思いつつ、本当に困窮するまで手を出さなかったであろう中村さんの葛藤を思って泣きそうでした🥲
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ひかりのかげんすごいすき 車のライトの前で取っ組み合いする中村さんと山本さんのシーン。足が長い二人がこういう画面で喧嘩すると足しか映らないんだな〜と辛さから逃げる思考をしつつ、画面の中央に車を置かない、全部見えない、どっちがどっちかわからなくなりながら怒鳴って掴んで引っ張って引きずり倒して、という二人の感情の発露を息を呑んで見入っていました。この時どこかのタイミングで月も映ってたと思うのですが、1999年に細野がシャブをすかしてた半月と同じだったりしたのかな……早くもう一回見に行きたい……
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中村さんよかった…やってない… 「そこまで落ちてねぇよ」的なことを言いながら自分のハンチング帽?で山本さんをぺしってする中村さんの仕草に「照れるな」の時と同じホッとする気持ちで気が緩んで泣きそうでした。ちょっと嬉しそうな山本さんの表情に私も嬉しくて…😭
(そういえばFitbitの記録見たら多分大原くんの死から2019年中盤あたりにかけてめちゃめちゃ落ちててすごい落ち込みながら見てたんだなぁと思いました)
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出待ちしがち山本けんじ 韻を踏んでいる😄煙崎市の市役所職員入り口前で由香ちゃんを出待ちしているシーン。最後自宅前でも出待ちしてましたね。 私個人「来るかわからない」「いるかわからない」「会えたところでめちゃくちゃ嫌な顔をされるかもしれない」状態で待つのが辛すぎて無理の民なので、山本さんの忍耐力や相手を想う気持ちの強さに泣きそうになった場面でした。(よくわからないところで泣く系)
月の出ている夕方の海、かつて隣で見た明け方とは異なりこれから暗くなる空の下で会話して、送ってもらってからあの時の血のついたままのお金を持ってくる由香ちゃんのいろいろな気持ちを思うと辛すぎてダメでした………
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キムチチャーハン(うまそう) 現実逃避メモ。お夕飯作ってる娘・あやちゃんが可愛くて可愛くて……😭😭そしてたぶんこれはキムチチャーハンではなくてケチャップライスでした。笑
昨年の『ドクター・デスの遺産 THE BLACK FILE』でも父だった綾野剛さん、今回は「父」としてあやちゃんに接する場面がありませんでしたが、先日公開された主題歌FamiliaのMVでおずおず近づいて抱きしめてくれるあやちゃんに腕を回して抱き返す姿になぜだか救われた気持ちがしました。(歌詞と学生服のあやちゃんが映った瞬間から涙が止まらなくて1日あけてからもう一回見ました)
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オヤジからぬけろって言われるの… 入院した柴咲さんを見舞った山本さんに優しく柴咲さんが「お前はまだやり直せる」と言うシーン。辛かった…
ドラマ『アンナチュラル』5話で鈴木さんがミコトに「何が間に合うの」「果歩はもう死んだ」と返して刃物を握りなおすシーンを思い出しました。 山本さんにとっては何も間違えていなかった、やり直すことはなかったんじゃないかな、と思う反面、妻と自分の子供と静かに暮らすためには「やり直す」必要があったのか……と思うといろいろな感情で諸々ぐるぐるしました🌀
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な…中村さん…… 除籍後、密漁するオジキたちのカットの後で車中で細い注射器で………………おシャブを打つ中村さんのシーン………………………だったと思います……
ハンドルに寄りかかって乱れた髪を手でさらにくしゃっと握りながらメガネがズレるのも構わない様子にめちゃくちゃ……落ち込みました……中村さん……
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謎に上から(笑) 加藤宅でお話ししてるシーンで翼くんがタメ語になる瞬間。この場面でも翼くんはずっと敬語でお話ししていて無用な軋轢を産まないというか禍根を残さないと言うか、処世術的にというか極端に悪い言い方をするなら日和見寄りな部分で現代っ子っぽいな〜という印象でした。あっ最近の若者感ってこれかしら…?
加藤の「時代遅れ」な助言の裏にしっかり見えてる支配欲に笑っちゃいそうな雰囲気が、絶えず続けられる撮影にも現れてるような気がしつつ、意外なところで動揺している様子が意外なようなちょっと安心するような気持ちで見ていました。お父さんのことが気になっていた翼くん……
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く…くまさんカップ……! 工藤宅で朝ごはんを一緒に囲む山本さんがくまさんカップでスープなのかココアなのかをいただくシーン。この穏やかな朝ご飯の空気と山本さんの柔らかい表情をトレーラーで死ぬほど見てはいたので、これ多分後で崩れ去るんだろうな〜のような予想をしつつ色々気持ちの準備とか覚悟とかしていたのですが、まさかくまさんカップとは思っておらず「かわいい」という気持ちで脳がパンクするかと思いました。と言うよりもパンクしまして準備していた覚悟的なものも全部粉砕したのでこの後のシーンのしんどさ全部真正面から浴びてしまって「もうやめて…やめて…」と泣いてました……(好き)
山本さんにくまさんカップを使わせるに至るまでのあやちゃんと由香ちゃんと山本さんのやりとりも考え始めると辛すぎました。かわいい。辛い。かわいい…………ゆるして…もうやめて………(好き)
空色の車で市役所と学校に二人を送るシーン、学校までのちょっとの時間をあやちゃんと二人で過ごす山本さんが愛しくて泣いてました。この辺りずっと泣いてる…… 「最近ママ楽しそうだよ」って言うあやちゃんに穏やかに笑ってる山本さんがもう無理でした。愛しい空気のままここで見終わりたい……と大号泣している自分と、ここからの展開に期待全開で姿勢を正してアドレナリン分泌の大号令を出す自分が同時に存在したので多分このシーンで私の副腎は副腎皮質も副腎髄質も絶賛大稼働していました。
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ありがとうほそのくん… 社長に無理を言って産廃処理工場に勤めさせてくれる細野くん。本当にありがとう……「初めてこいつに感謝したよ」みたいなことを山本さんが笑いながら言うのですがそんなところまで含めてかわいいシーン……………と思っていたら、二人の正面に座る若いの(かみやくん?)が口を開いた瞬間から不安でたまりませんでした。翼くんともまた違う若者口調……
そして場面が変わって翼くんがけつもち?しているお店に大迫が来るシーン。しかし一枚上手の翼くん💪いやここで頼もしい写真の証拠と、さっきのシーンでの記念写真の対比がエグい……
翼くんに一枚取られたのが悔しかったのか、八つ当たりみたいに産廃工場に来る大迫さん。シーンが繋がってたせいか余計そう見えてしまいました。大迫さんへいい感じに負の感情が向いた鑑賞中でした。
そういえば大迫さんもざっくり20年以上刑事を務めているんですよね。ドラマ『MIU404』のガマさんに一瞬思いを馳せていました。ふと思い出すと米ドラマ『The Mentalist』や『NCIS』だと現場に出てくる定年後の刑事ってあんまり出てこない印象があるなぁとも考えていました。『The Mentalist』に至っては『MIU404』の陣馬さんポジションのレギュラーいなかったような🤔ミネリはマメジかな……
「全部終わりだよ」とくずおれる細野、にやつく大迫と山本さんのやりとり、続く由香ちゃんとのシーンはただ呆然と見ていました。目も合わせてもらえないまま「お願いです、出ていってください」と泣かれて土下座されて、敷居を挟んで立ち尽くす山本さん……
ここで気づいたのですが、どのあたりからか山本さんのセリフがどんどん少なくなってってる気がしました。元々しゃべる立ち回りはしない山本さんでしたがますます口を開かなくなって……いたような……
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まばたきもしないでないてるの… 病院にかけつけた山本さんが危篤状態の柴咲さんに「まだ親父って呼んでくれるんだなぁ」と言われてまばたきもせずぽろぽろ涙をこぼすシーン。微笑んで「俺の父親は親父だけです」のように返す声で心臓がぎゅっとしました…
このシーン、不謹慎ですが見入ってしまいました。綺麗だった……
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6組「彩」ってしんどさよ… 転校?の挨拶をするあやちゃんの左奥、教室の壁に大きく貼られたクラスの標語が皮肉すぎました。名前の漢字、あやちゃん「彩」じゃなかったっけ……
このシーン山本さんが事務所から由香ちゃんの携帯に留守電を残すモノローグが入っていて嫌な予感しかしなくてずっと心臓ばくばくしていました。 そして帰宅すると家がからっぽの細野………土砂降り……
そして半グレの仲間達と金属バット持参で傘もささず父の仇のもとへ向かう翼くんと、その時にはもう着手している山本さん。返り血を浴びた表情がまさに背中の修羅そのものでした……担架で運び出されていた大迫はまだ息があったのか否か……
血まみれのまま朝方の堤防でぽやっと煙草を吸って2、3回軽く咳き込む山本さん、バイクの音が3人分聞こえてたような…… そして泣いてる細野……
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このカットがチラシなの!? 心の底から思いました。「ただ、愛した」という短いコピーと薄い空の色にどんな場面なんだろうと思っていたので、ここかぁと胸が熱くなりました。
刺されながら抱きしめて「ごめんな」と返事をする山本さんの体からどんどん力が抜けて、それでも溢れるほどの愛情がそこにあったような気がして息を呑みました。 細野の右頬にべったりと血が残っているのが脳裏に焼き付いています。
そして冒頭の沈む山本さん。海水の中で目を開けて、海面に手を伸ばそうとするような動作をしていたと思うのですが正直泣いててあんまり見えてませんでした。早く次見に行きたい……
後日、大きな白い花束を持って堤防に来てくれる翼くん。山本が吸っていたセッターを一口吸ってから箱ごと供えて立ち去ろうとするとあやちゃんが入れ違いでやってくるシーンがまた最高に好きでした。
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お母さんゆずりのグイグイ…… 翼くんに「あんたヤクザ?」とどストレートな質問を投げかけ、「お父さんってどんな人だったの」と質問を重ねるあやちゃんに、夜明けの海岸で山本さんにグイグイ質問していた由香ちゃんを垣間見て涙腺にきました。その後の翼くんの表情の変遷がまためちゃめちゃ好きでした……
血を分けた家族、血や肉の繋がりを超えた家族、いろいろな家族が描かれる中で、ただ愛した人たちと一緒にいたかった山本さんの人生を時系列で見せてもらえてしばらく放心していました。 幸せは人によって異なり、一緒にいたい人と築く家族の形も世帯の数だけ存在すると改めて思いつつ、山本さんが幸せだった時間も一緒に見せてもらえたことが私にとって幸せでした。
感想何かちょっといい感じの感想で〆たかったのですが全然なにもまとまっていないので月間シナリオ2月号で掲載されているという台本を読みつつ1月29日を待ちます。あと円盤にインタビューやオーコメや未公開映像があったらいいな〜と思いつつ円盤も待ちます。あと今後藤井監督や綾野剛さん・舘ひろしさんをはじめとしたみなさんが今後いろんな媒体でまた『ヤクザと家族 The Family』について言及される機会があるだろうと願いつつ各種媒体おっかけながら生き延びます。生きます。
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tajimashowroom · 4 years ago
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「Club SLAZY」というオリジナルの舞台があって、みんなに見てほしいと思いながらTwitterで主張してたのですが、長くなり過ぎたのでこちらでまとめます。
基本情報
全部で6本の作品(1つは外伝的扱いだがここではまとめて語ろうと思う)とスペシャルライブというおまけ的な公演がある。ライブと言っているが6作目のその後が描かれており楽曲中心だが実質的に7作目にあたる。
「Club SLAZY」「Club SLAZY the 2nd invitation」「Club SLAZY the 3rd invitation」「Club SLAZY the 4th invitation」「Club SLAZY~Another World~」「Club SLAZY the final invitation」「Club SLAZY Special live」
以下1作目〜6作目と書いていきます。無印が1作目、AWが5作目、finalが6作目です。スペシャルライブはスペシャルライブかSPlive。
他に1作目と2作目の間にあったライブ「LUV SLAZY」、3作目と4作目の間にあったライブ「LUV SLAZY II」という公演がある。スペシャルライブに比べると演じているシーンは少な目でライブが中心。円盤化していないので自分の記憶にたよるしかないけど、少し触れるかも。IIは曲だけプレイボタンで発売されました。
更にスペシャルライブの後にTVドラマにもなっているがキャパオーバーのためこの記事では触れないと思う。
メインスタッフ紹介
脚本・演出 三浦香さん。この世界を創造したまさに神。この作品は三浦さんの脳内のアミューズメントパークに私ら部外者の観客が招待されているのだと思っている。最近テニスの王子様ミュージカルで演出補をしてらっしゃると思ったら最新作ではついに演出・脚本���やることになったとか。熱い。
脚本 伊勢直弘さん。3作目からの参加ですが、3作目で人気が出て4作目でブレイクしたと言われてるこの作品にとってとても大切な人。
振付 當間里美さん。意味が分からないくらいカッコいい振り付けをする人。刀剣乱舞ミュージカルでも振付してます。
作詞作曲 ASUさん。意味が分からないくらいカッコいい曲と歌詞を作る人。この作品の根底を支えてると言っても過言ではない。まあとにかく聴いてください。
私はClub SLAZYのことが大好きだ。しかしCSL(略称)を見てると「ひょわぁぁぁ………すき……」みたいな感じで偏差値が落ちて語彙がなくなり、他の人にプレゼン出来るような冷静な状態ではなくなってしまうんだ。
例えば「クラブスレイジーとは何か?」という根本かつ初心者向けの説明をしようとすると、ゲンドウポーズで「クラブスレイジー……それが一体何なのか、実は未だにさっぱり分からんのです……誰か教えて」って言い出す。それが私だ。
「Club SLAZY」はメンズキャバレーの名前である。店のパフォーマーは全員男性。客は全員女性。招待制で、「ガーネットカード」と呼ばれる赤い封筒に入った招待状がないと行くことが出来ない。
招待状を送る相手は店の支配人が決めている。
招待状を送る基準は「つらくて惨め」「悲しい」状態であること。スレイジーは店のパフォーマンスで女性の心を慰めるのが目的なのだ。
ところでこの店、お代をもらってないのだ。無料なのだ。慈善事業なのだ。
それで「この店のそもそもの存在目的は何?」ってならない? 私はなったね‼️
支配人の他にオーナーがいる。オーナーがあやしい。悲しい女性の涙を集めて何をするつもりなんだ。それとも他に真の目的があるのか? 謎のまま物語は進む。支配人はZs(ジーズ)、オーナーはX(エックス)といいます。
もしかしたらジャンルはファンタジーなのかもしれない……多分ファンタジーだ。異世界の話かもしれない。この作品の世界は大まかにアンダーワールド(私たちのいる現実世界)、Club SLAZYという異空間(招待状がないとたどり着けない、キャストも自由には出入り出来ない、料金も取らずに営業してるこのキャバレーは、異空間なのである)、「トリ」というもう一つの異空間の3つに分かれている。スレイジーやトリは天国や地獄のメタファーなのか? そう単純な話でもない。
Club SLAZYは沢山のパフォーマーがすごい歌とダンスを繰り出しくる。曲も歌も振り付けもすばらしくて、これらだけでも元が取れる。各パフォーマー毎に持ち歌がある。そうでない歌もある。舞台では完璧なパフォーマンスを魅せる彼らは実は舞台裏ではダメダメで、不思議ちゃんで…と変人揃い。
そんな酒浸りだったりナルシストだったり弱気だったり人見知りだったりと、色々ダメな男たちが、日々衝突したりしなかったりしながらダラダラ暮らしてるっぽいです。そういうのを楽しみます。
舞台でソロパフォーマンスが出来るのは上限5人なので、その枠を競い、更に5位の中で順位を競ってもいる。
表向きはそんな風に競争社会を基盤にしたシステムの店になってる。
でも実際はそうじゃないんだなあ。
男社会の闘争を繰り広げてるふりをした女社会の話だなって勝手に思ってる。で、理不尽な父性を象徴するXはどこまでも異物なのだ。
ほら、全然簡単に説明出来てないよこの人‼️
えー……プレゼンしようとすればするほどドツボにハマりますね。ストーリーにとても癖があるので、ノリについていけない人にとっては「何だこりゃ」になるし、好きになった人にとっては「最高ぉぉぉ‼️」となる。見る人を選ぶ作品かもしれない。でもついてこれなかった人も声を揃えて「歌は曲も歌詞もとてもいい。ダンスもいい」ってゆいます。全編オリジナル楽曲なのですが、歌いいんですよー騙されたと思って見てくれ。もしかしたらお話も気にいるかもしれないですし。ぜひー。キャストもいいよ。キャストもいい‼️ 見てくれ‼️(語彙は死んだ)
Club SLAZYには千子村正(ミュ)、燭台切(ステ)、博多(原作の声優さん)ととうらぶ界隈でお馴染みのキャストが揃ってるよ! 真田丸で信之の息子を演じた役者さんもおるので大河ドラマクラスタも見て。「レディ・プレイヤー・ワン」に出たハリウッド俳優もおるんやで。洋画クラスタもついでに見て。
Club SLAZYの登場人物はみんな弱っちい。何だか自分のことのように思えるんだ。特に社会で働き始めたはいいけど、男と同じ扱いはさせてもらえず、理不尽な世の中に悩んでる女性には。本当の気持ちを隠してたり、愛する人と別れたり、有象無象の試練を前にして座り込んでる人たちに、寄り添ってくれるんだ。……って、勝手に思ってるんだけど。私はDVDをヘビロテしてしまっていつのまにかこんな風に考えるようになったんだけど、普通の観客は違うのかもしれない。分からん。Club SLAZYのことを私は何も分からない。
Club SLAZY を好きな人たちは自らを「檻民」と称していた。これは3作目の中で登場人物がClub SLAZYという店を「小さな檻の中」と称したことによる。しかしその後5作目で公式に「386」という通称が登場する。以来私たちは自らを386と呼称している。「みはる」と読みます。
スレイジーは作内で何回か舞台上での早着替えがあるんですが、どれもいいんだよね〜。特に4作目冒頭のOddsさんのが好き❤️ 魔法少女ものの変身シーンに匹敵するエモさだと思っている。
言い忘れてたんだけどこの店ではソロパフォーマンスを許されたトップ5の実力者を「レイジー」と呼称しています。レイジーになるべく頑張っている見習いパフォーマーは「ニュージャック」パフォーマンスをしない店の裏方スタッフは「ミスティック」と呼ばれてます。上下関係はこう。
オーナー・支配人>レイジー>ミスティック>ニュージャック
ゆえあって引退した元レイジーには「キングダム」という呼称あり。と言ってもキングダムの話はあまりない。
レイジーは更に序列があり、高い順にトップエース、セカンドエース、サードスター、フォーススター、ファイブスターという称号があります。なぜ5番手だけフィフススターでないのかは私も知りません。
ニュージャックを経て実力を認められるとレイジーになるような感じだが、ニュージャックにならずいきなりレイジーになる人もいる。確認されている中ではCBがニュージャック経験者。Bloom、DeepとEndはニュージャックを経ていない。また、レイジーになった後も並んで順番に上に上がっていく訳ではなく、順位の変動で逆転するケースもあり、極端な例だとBloomはいきなりセカンドエースになっている。ごぼう抜きである。
登場人物紹介
Act(あくと:大山真志)。歌とダンスが圧巻のナンバーワンパフォーマー、トップエース。お話の中で色々とあって、店を後にした。彼がいなくなった後のトップスターはセカンドエースのBloomが兼任している。別の世界では戦国大名(大泉洋)の正妻(吉田羊)の息子をやっている。
Bloom(ぶるーむ:太田基裕)。レイジーの2番手であるセカンドエースの男。色気と歌唱力で客を魅了するが、舞台裏に戻るとやる気のなさにいつも死にたがってる。おばけになれたらいいな〜とか言ってる。かなり重篤な天然の不思議ちゃん。トップエースに相応しい実力を備えた彼がトップの座を固辞するのは何故か。単に面倒くさいからか。それとも❓ 別の世界ではすぐに脱ごうとする刀剣男士をやっている。
Cool Beans(くーるびーorくーるびーんず:米原幸佑)。サードスター。マジで万年サードスター。彼がレイジーになる前のサードスターはOddsだったが、それ以外の人は作内で一度もサードスターだったことがない。圧倒的3番手。俺様主義で自分大好き。全ての観客が自分のパフォーマンスのあまりのすばらしさに失明すると思っている。「クラブスレイジーのマシンガンナルシスト」と評される彼のパフォーマンスは完全に陽キャラパリピのそれ。その実怖がりで寂しがり屋。周囲の人間の不和に何よりも怯える心優しい意気地なしである。本人は常にトップエースになりたがっているが、「やる気のないやつとは勝負したくない」というポリシーのためBloomとは戦いたがらない。Actには「2番手になってから言え」と相手にしてもらえない。理不尽。それゆえに万年サードスター。そんな彼は全386から愛されてます。私も愛してます。
Deep(でぃーぷ:加藤良輔)。フォーススターつまり4番手のレイジー。勤勉とは程遠く隙あらばさぼりたいと思っている大酒飲み。似たような傾向のあるBloomと仲が良く、ノリが違いすぎるCBのことは苦手らしい。しかしそ���な彼にも色々な過去があり、これからも色々起こるのだ(分からん)。
End(遠藤/えんど:井澤勇貴)。恋人に振られた男。彼女が確認もせずゴミ箱に捨てたガーネットカードを手にしたばっかりにClub SLAZYに迷い込んできた狂言回し(1作目のみ。以降は一レイジー)。そのカード多分元カノ宛のやぞ。周囲にボケが多いのでツッコミ役に回らざるを得ない業を背負ってる。いつの間にかSLAZYで働いていて、やる気もそこそこある模様。Deepが彼の教育係になったが、実際にはEndが酔い潰れたDeepを回収する係である。歌と踊りが上手く、すぐに他人のナンバーをカバーしたがる傾向あり。欠番になってたファイブスターに就任。迷い猫を保護したばかりにひどい目にあう。トラブル受難体質。
Fly(ふらい:才川コージ)。レイジーを目指して日々努力するニュージャック。CBが教育係をしていて、何故か彼のことを崇めている。歌担当みたいに出てくるけど実際は筋肉担当(中の人筋肉番組出演履歴あり)。
Graf(ぐらふ:後藤健流)。レイジーを目指して日々頑張っているニュージャック。Flyと同じくCBが教育係。兄弟弟子立場にあるFlyとニコイチ扱いされることが多く、しかしふたりともそのことには不本意なようだ。メガネをしてるけどインテリ系ではなくダンス担当。ダンスが半端ない。まじでダンスを見てくれ。何故か彼もCBのことを崇めている。
Q(きゅー:法月康平)。ミスティックのリーダー。私は多分Q連続体から来たんじゃないかと思いますね(トレッキー向け)。指を鳴らすとあるべきものがあるべき場所へと飛んでいく。Qだよ。めっちゃQだ(詳しくは新スタートレックをご覧ください)。誰に対しても優しいが特にCBに優しい。この人も途中の話で色々あります。物語の最初からいましたみたいな顔をしてるが初登場は2作目。
Zs(じーず:藤原祐規)。店の支配人。現役時代はセカンドエースで、不真面目な勤務態度についてトップエースであるYaにとやかく言われていたっぽい。Yaがいなくなった後トップエースになるように当時の支配人Xに言われるも固辞。セカンドとトップを兼任とか言い出した(実質はトップエース)。その後いつのま���か店の支配人をやる羽目になる。そんな経緯があり、支配人業もあまりまじめにやってる様子がない。そこそこ。爪を隠すタイプの能ある昼行灯系キャラ。ガーネットカードが間違って遠藤の手に渡ったのは明らかにミステイクである。本来男の手には渡らないものなのだ。
Ya(やー:大須賀純)。Zsの好奇心がきっかけで店を去った当時のトップエース。Zsと違って性格は真面目。色々あって店から去り、店に再訪してから色々あってまた店を去った。「愛は幻」はEndでなくYaの持ち歌だと思ってます。別の世界では大阪城で小判を沢山収集する刀剣男士をやっている。大阪城特効ではマジでお世話になってます。
1作目は店に道場破り(?)に来たYa、何か思うところのあったAct、「不思議の国のアリス」のアリスのように店に迷い込んでしまった遠藤の3人が軸になるお話。
King(きんぐ:渡辺大輔)。Zsが現役のレイジーでトップ兼セカンドだった時にフォーススターだった男。Zsが現役を引退した時にZsに実力を認められてトップエースになる。当時のメンバーは伝説と称されていて一時代を築いたっぽいんですが、メンタル弱めなとこが穴になってしまった。突然店から姿を消した。ところが消えた彼を探すものは誰もいなかった。
Odds(おっず:藤田玲)。Zsがトップ兼セカンドの時にサードスターだった男。Zs引退でセカンドエースになった。トップエースになりたがってたが残念ながらKingがトップに選ばれてしまった。しかしセカンドエースをやってるうちに日和り、やっぱセカンドエースがいいなあ‼️ と思いながらやってたのにある日彼のトップエースKingがいなくなり、やる気を失って彼も店を辞めた。Zsさんと違って怠惰ではないが、ちょっと頭のネジが緩いところがある。kawaii。猫アレルギー。別の世界では新撰組の残党を連れてTo the Northしている。
Peeps(ピープス:山下翔央)。ニュージャック。何やら目的があって店にいる模様。
2作目はキングダムであるKingとOddsの元に手書きの招待状届き、2人が店を再訪する話である。2人が店を辞した時のいざこざをちゃんとしたい者がにせのガーネットカードを使い呼び寄せたのだ。
Riddle(りどる:森崎ウィン)とReti(れてぃ:INZ)。ある日突然店にやってきた謎の2人組。店のみんなは彼らを知らないが、彼らは店のみんなのことを知ってる。それどころか昔のことまで知ってる! 一体何者なの⁉️ 2人ともパフォーマンスがかなりエグい。人と話すのが得意ではないという割に明るく人懐こいのがリドル。別の世界では仮想世界の中に隠されたイースターエッグを仲間と探してる(監督・スピルバーグ)。無口でミステリアスなのがレティ。
X(えっくす:石坂勇)。かつての支配人。Zsが支配人になった時に引退。そしてオーナーになった。それまでオーナー誰だったのよ。気になる。Xがオーナー兼支配人だったのかもしれない。現役の時代をちょっと見たいよね。オーナーポジションで店ではパフォーマンスしないけどソロの持ち歌はあり。腹に一物ありそうで何かと不穏なムーブをする。自分で指名した割にZsの怠慢な勤務態度に不満がある模様。
千と千尋みたいな世界観があるっぽくて、「名付け」が特別な意味を持つっぽい。RiddleとRetiは乱入してきた後に居合わせたオーナーXが名前を付けた。ZsやOddsはXが、CBあたりはZsが名付けた。支配人クラスでないと名付けられないような感じ(何もかも推測)。
ふらりとBloomが姿を消したある日、トップもセカンドもいないSLAZYに謎の2人組が現れて…というのが3作目のお話。この回から脚本が2人体制になりました。2人でどのように分業をしてるか分かりませんが、三浦さんの味は残したまま脚本がパワーアップしたというのがもっぱらの評価。
DooBop(どぅーばっぷ:倉貫匡弘)。寄るべない身の上の兄弟の兄。色々あってSLAZYに来てニュージャックになり、Oddsが彼の教育係になる。同じ時期に店に来て同じくOddsが教育係になったCBとは兄弟弟子である。この2人もニュージャックの頃やたら教育係のOddsを崇めていた。どこかで見た構図である。
Jr.(じゅにあ:大森夏向)。寄るべない身の上の兄弟の弟。兄と店に来た後はミスティックになる。というか子供だったのでミスティックに育てられる。名前も彼だけ例外中の例外でミスティックが付けた。別の世界では妹に「鬼いちゃん」と言われるほど怖い兄だったがあえなく戦死(監督・片渕須直)。
8と9(ハチとキュウ)。2人のミスティック。ミスティックは名を持たず、数字で個体分けがされている。数字が若い程責任者としての地位が高い。つまりえらい。8と9はDooBopと一緒にやってきたJr.に名前を付け、彼を育てた。名前がシングルなのでかなりえらいはずである。1番えらいのは「1」な訳だが、メタ的なことをいうと三浦香さんのことではないかと思っている。
4作目はDooBopとJr.が店に来たところから始まり、過去の回想と現在が行き来する(2作目もそうだった)。現在の方の冒頭でキングダムのOddsが支配人Zsに呼び出され、Zsが店にいない間の代理支配人に任命される。Oddsは最初は戸惑うが結局満更でもない様子で引き受ける。Kawaii。私が好きなOddsさん早着替えはここ。Zsさんと違って割とちゃんと支配人の仕事をやろうとする。
V.P.(ぶいぴー:Kimeru)。Actがトップエースになる前、ファイブスターだった時期のセカンドエース。サードスターのCBの扱いがひどい。一方当時のトップエースWillにはとても献身的。だが彼の愛が大切なものをこわしてしまう。このくだりはSLAZY全編を通した中でもかなりの悲劇。
Will(うぃる:東啓介)。V.P.の時代のトップエース。彼には先見の明があるとV.P.は評している。彼も紛れもなく圧倒的実力を持ったトップエースなのだが、セカンドエースの重い愛を受けながら店を引っ張るにはいささか繊細すぎた。色々あって店を去る。別の世界では眼に眼帯をつけた脚が3mある刀剣男士をやっている。
Eyeball(あいぼーる:長倉正明)。メインは5作目だが地味に1作目から登場しているネームドキャラ(その時は松本祐一さんがニュージャックと兼任でやってました)。優しいけど気が弱く、自分勝手なレイジーたちの間で一生懸命場を取り持とうとしてた苦労人。彼も色々あって色々あるのだった(分からん)。1作目で登場と書いたが、姿を変えて4作目にも出ていたということが暴露され、386は5作目でめちゃくちゃ高低差のあるジェットコースター気分を味あわされたのである。恐るべし三浦香。
5作目は1作目で店を去ったActが店を再訪するところから始まる。彼がファイブスターだった過去の時代のエピソードに不穏にXが絡んでくる。余談ながら当時の順位は上から順にWill、V.P.、CoolBeans、Deep、Act。
6作目には新規のキャラクターはいない。Actが居なくなったあと長らく空位であったトップエースに新たにレイジーが指名される。誰が新しいトップエースになるのか? あなたの目でご確認ください。
シャドウ。正確には人の名前ではない。支配人にのみ存在するイマジナリーフレンド的存在。支配人本人以外に彼らを見ているのはQのみである。Qにはなぜ彼らを視認する能力があるのかは分からない。多分Qのミスティックリーダーとしての資質を現しているのだろう(何もかも推測)。ZsのシャドウはGrafの中の人が兼任している。4作目で新任支配人になったOddsにも彼のシャドウが現れる。支配人はレイジーたちに比べると責任を負う立場ゆえ、第2の自分が現れてしまう、という設定らしい。彼らは自分の本体の支配人の味方であるが、実利的に役に立つ存在ではない。だがたまにとても重要なことをする(ときがある)。
以下色々感想や解説。
Club SLAZYという物語の持つエモさについて。Club SLAZYは男同士がクソデカ感情をぶつけ合ってる作品と思わせておいて、デカい感情をそっとしまって好きな人と好きな人の幸せを願ったり、好きな人が悲しまないように誤解されたまますっといなくなったり、居場所が欲しかっただけなのにどうしてこんなことに…とか、過保護な親の干渉から逃れようともがいたりとか、そんなような物語である。ぶつけ合ってる場面もないわけではないが、逆に他の人の幸せのために自分のデカい感情をそっとしまってしまう男の方に涙する。エモい。一方選択を重ねた結果望まない別離を経験する男たちもいる。エモい。
名付けについて追記。Jr.の名付けは例外と言ったが、よく考えるとキングダムのYaに名付けられたEndも例外だった。
衣装について。ステージ衣装は基本形に対しキャラごとにアレンジが入り、かつニュージャックはスタッズ少なめ、レイジー多めという差別化がなされている。シャツの色は黒だが過去の話に出てくるレイジーはベージュ色のシャツを着ている。Xが支配人の時代にレイジーになった人たちはベージュ、Zs時代になってからは黒という分け方っぽい。ミスティックは多少サスペンダーに違いはあるが基本的にみんな同じ服装である。リーダーのQは少し違う服を着ている。
トップエースだけは赤い羽飾りを身につけることを許されている。悲しき女性の涙を貯めると言われてるガーネットという謎のマジックアイテムも持っている。近くに悲しんでる人がいると光る。どういう仕組みなの。謎すぎ。
謎のアイテムといえばZsのステッキである。1作目では先が赤く光るギミックが付いていたが、2作目から光らなくなった。代理支配人になったOddsもステッキを持つが彼のそれは間違いなく武器である。華麗なステッキ捌きに客のハートが撃ち抜かれるのだ。恐るべし代理支配人。
80〜90年代のバラエティ番組の系譜。(執筆中)
繰り返される別離というテーマ。(執筆中)
SLAZYのキャラは自分自身に能動的な人、受動的な人に分けられる。(執筆中)
「セカンドエース」という母性についてあるいはせめぎ合うマチズモとフェニミズム(執筆中)
私のSLAZY履歴。見た順番が少し行き来している。LUV SLAZY IIの後の4作目公演までのテンションが半端なかった。(執筆中)
ありがとうClub SLAZY。4作目の初日を見た時の多幸感が忘れられない(執筆中)
楽曲紹介(執筆中)
「Garnet Star」「あなたは知らない」「Crazy Girl」「魔法のホウキ」「The Ranway Pierrot」「愛は幻」「Circus」「The Midnight parade」「DRUG」「Khorosho!」「The Curtain Song」「Patient of love」「Peeps gospel」「Show Business! 」「Slave March 」「Lonely Boogie」「Marionnette」「FAKE」「The Broken Ferris Wheel」「サヨナラ」「Serenade」「Thema of SLAZY」「A to Z」etc...あかん全然書ききれてないな。もっとある。
この記事を誰よりも伝えたかったあなたへ。個人的な友人への弔意なので読まなくてもいいです(執筆中)
書き途中でーす‼️
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chiiza68 · 4 years ago
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第16回マルシェ開催しました!
11/29(日)、第16回目の高知 蔦屋書店オーガニック・エコマルシェを開催しました。
豊穣の秋!
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『やくちファーム』にはとれたての新鮮な野菜が、種類も豊富にならんでいました!
人参、紅芯大根、赤目芋、タケノコ芋などの根菜、大根葉、山東白菜、チンゲン菜、ベビーリーフなどの葉野菜。
お鍋、煮物、シチュー、彩りサラダなど、 晩ごはんの材料もそろいますよ。
『やくちファーム』で今季初、煎り落花生も登場!
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2品種から選べます。
大粒は甘みが強く、小粒は香ばしさが立って、それぞれに特徴あり。
そのままポリポリ食べだしたらさいご、止まらなくなる美味しさです。
事務局スタッフが営む『食卓142』では、『やくちファーム』の野菜をメインにポトフを作って販売しました。
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キャベツ、人参、じゃが芋は『やくちファーム』。
玉ねぎは、高知オーガニックマーケットに毎週出店している『わたなべ農園』さんの有機栽培。
牛肉は、南国市にある斉藤牧場さんの山地酪農牛です。
有機野菜と牛肉のおだし、黒潮町は「海工房」さんの完全天日塩「美味海」で、自然のうまみたっぷりのやさしい仕上がりになりました。
『西村自然農園アメノイロ』では、今年の新米が登場!
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品種は、「農林22号」と「ヒノヒカリ」の2種類。
四万十町産、無肥料・無農薬の自然農法米です。
はざかけで天日干ししています。
生姜もたくさん穫れました!
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『かめきちファーム』には、めずらしい固定種の野菜があります。
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美しいグラデーションの高知の在来種「佐川大根」、あまみがあって緻密な肉質が特徴の「みやまこかぶ」。
サラダ、スープ、みそ汁、煮物、お漬物などにどうぞ!
『農楽ファーム』には、土佐金時というさつま芋。
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ぶりぶりふとって美味しそうです。
12時からは、春菊、小松菜など葉物野菜のお得なタイムセールも実施しました。
マルシェのお得な情報は、蔦屋書店さんの館内放送でときどき流しています。
毎度ご紹介している、野草茶のお店『no,no,農園』のクロモジ。
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こちらをお求めで、開店前からお待ちのお客様もいらっしゃいました。
クロモジに含まれる成分は、のど飴にもよく使用されていて、のどの炎症を鎮める、免疫を整える効果も期待できるそうです。
電動の粉ひきねえちゃんにその場で粉末にしてもらえます。
そんなクロモジを使った『no,no,農園』×『Tŷ Acco』のコラボ商品も生まれました!
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クロモジの粉末を使ったサシェ。
クロモジのさわやかな香りには、鎮静作用がありリラックス効果も高いのだそうです。
とてもいい香り、今の時代にもおすすめです。
『めぐみめぐる』 にも、植物からの恵みをいかした製品がならんでいま��。
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西アフリカのマリ共和国からフェアトレードで仕入れたシアバターで、ゆきこさんが手作りするオリジナルのスキンケアクリーム。
自家製のツボクサオイルがポイントとなる、新作「ブラフミーブレンド」はすでに人気で残り1つになっていました。
種類があるので、ゆきこさんとお話ししながら自分に合うものを選ぶのも楽しいです。
手作り革製品の『 Pearl Berry 』、アイテム豊富に復帰してくれました。
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バッグ、ポシェット、長財布、小銭入れ、スマホやカメラケース、キーホルダー、手帳やブックカバー、定期入れ、家電のコードを束ねるバンドなどなど。
便利で使いやすい品がたくさんで、欲しいものがきっとみつかるはず。
丁寧なアドバイスで、 作り手のさおりさんが、自分にぴったりくるものを探してくれます。オーダーもできますよ。
第16回マルシェも、無事に開催できました。
お越しくださった皆様、応援してくださる皆様、ありがとうございました。
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高知 蔦屋書店オーガニック・エコマルシェ、次回の開催は12/13(日)です。
次回が年内の最終開催となります。
皆様のお越しをお待ちしております!
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hananien · 5 years ago
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【S/D】サムと忘却の呪い(仮)1~4
ツイッターに画像で投稿しているS/D小説です。一万文字超くらい。まだ続きます。
もし魔女のロウィーナが、将来自分を殺す男になると知って攫い、殺してしまうつもりだった幼少のサムに情がわいて、自分の子として育てることにしたら? そしてハンターが”魔女狩り”に特化した集団だったら? という妄想から生まれた小話です。シーズン12の11話「忘却の呪い」をオマージュしています。アリシアやマックスという12から登場する魔女キャラにも出てもらってます(彼らはハンターだけどここでは魔女として)。
連載中の小説を書きたいとは思うんだけど宿便状態なので、ガス抜きに小話を書いてる現状です。なのでお気楽な感じで読んでもらえると。。
 サムの養い親である魔女いわく、日のあるうちの森は獣の領域。だから理性ある魔女や魔法使いは夜に活動し、昼間のうざったい太陽が地上を照らしている間は絹のシーツに包まって体力の回復に努めるのだという。サムにいわせれば怠惰の言い訳にすぎないが、夜更かしな魔女たちの生態がいとおしくもあった。何より夜の彼女らはサムなど足元にも及ばぬほど鋭い英知と魔力の使い手だ。ならば彼女たちと少しばかり生態の異なる自分が、早起きして夜の”活動”の手助けをするのは義務であるし喜びでもある。獣の領域というなら早朝の森は狩りをするのに恵まれた環境だ。彼女たちはウサギのシチューが大好きだけど、そのウサギがどこで泥の毛皮を脱いできて鍋に飛び込んでくれたのかは考えたがらない。
 自分が何者であっても、森を歩くのが好きな男に変わりはなかっただろうかとサムは想像する。下草を踏むたび立ち上る濡れて青い土のにおい。罠にかけた小さな獣をくびくときすら、森はサムと獣のどちらをも憐れんで祝福してくれる。森はサムのびっくり箱だ。彼は自分の生まれた場所を知らない。だけど彼の親がこの森の入口に彼を捨てたとき、赤ん坊と森のあいだに絆が生まれ、その瞬間から森がサムの故郷になったのだ。※
 そうだ。森はいつもサムを驚かせてくれる。かくれんぼで遊んでいた七歳の彼を、その懐の深さで半月のあいだかくまってくれ、養い親をすっかりや��れさせてしまった時のように。
 その日、狩りを終えたサムの目の前を、遅寝のウサギが飛び跳ねていった。茂みの奥に逃げ込んだウサギを彼は追いかけた。腰には今日のぶんの収穫が下げられていたけれど、もう一匹恵まれたって困ることはない。
 茂みの中から黒い毛皮が現われた。サムは手を伸ばそうとしてひっこめた。黒くもなかったし、毛皮でもなかった。朝露で濡れた短いブロンドがゆっくりとサムのほうを向いて、彼はアッと息をのんだ。魔女がウサギを化かして僕をからかおうとしているのか。そうでなければなぜこんな場所に、サムの知らない男がいる?
 ところがブロンドの男の懐からさっきのウサギがぴょんと飛び出して、サムの脇を通ってどこかへ行ってしまった。「バイ、うさちゃん」と男はいった。寝ぼけたように、低くかすれた、それなのに、ぞっとするくらい、やわらかな声だった。
 「僕はサム」と、サムはいった。まぬけ、と森がささやくのが聞こえた。もしくは自分自身の心の声だったかもしれない。
 男は重たげなまぶたを持ち上げて、サムを見上げた。 
 「やあ、サム」
 新緑、深い湖、砂金の流れる小川。男の瞳は輝いていた。
 森はまたもサムに驚きを与えてくれた。彼は恋多き魔女たちに囲まれながら、自分が恋することが出来るとは思っていなかった。
 この時までは。
 昼過ぎから始まるブランチの席で、気もそぞろなサムに、養い親のロウィーナはけげんな視線を送る。
 「今朝のウサギ、ちょっと血抜きが甘いじゃない? 生臭いのは嫌よ、われわれは吸血鬼ではないのだから」
 「そう?」 サムはぼんやりと答える。「そうかな? それ、缶詰の肉だけど」
 「サミュエール」 ロウィーナの視線がますます冷たくなる。
 「今朝の狩りは空振りだった?」 行儀よくパンをちぎってアリシアがたずねる。彼女は見た目だけではなく、実年齢もサムとさほど離れていない若い魔女だ。母親のターシャ、双子のマックスとともに、ここロウィーナの屋敷に下宿している。
 「今朝の狩り……」 思いもかけぬ収穫があったことを姉弟子にどうやって伝えればいいだろう。いや、とサムは意識の中で首を振る。
 魔女のなわばり意識の強さといったら、狼人間が可愛く思えるほどだ。人間が――しかもどうやら”記憶があやふや”な、身元の怪しい��―神聖な魔女の森に入り込んだと知れたら、ロウィーナははっきりと戦化粧をして森へ勇み、彼を排除しかかるだろう。双子のアリシアとマックスも、彼らは敵とみなした人間に容赦はしない。つまり、明日のシチューの中身が決まるってことだ。
 サムはぶるっと震えた。靴の底から顎の奥まで震えは伝わってきた。春の始まりに色づく枝先のように初々しく、美しい彼の瞳が、よく炒めてから煮込んだ紫玉ねぎの横に浮かんでいるさまを思い浮かべて。彼の肉つきのよい白い二の腕を調理するときの甘い香りを想像して。彼の肉を食べる――残酷なはずの行為が甘美な誘惑に感じる自分にうろたえて。
 だめだ、だめ。そんなことにはさせない。彼のことは秘密にする。
 「今日は、思ったより暖かくて」 サムは本当のことだけを口にする。「血を抜くのが遅すぎて、ダメにしちゃった。毛皮だけはいで、肉は捨てたよ」
 「また寄り道をしたんでしょう。狩りのあとはすぐに帰ってこなきゃだめよ。獲物を持ったままウロウロしないの」 ロウィーナは血のような葡萄ジュースで唇を湿らせる。
 「でないとあなたが獲物にされるわ」
 サムはこっそりと屋敷を抜け出し、森の男を見つけた場所まで急ぐ。
 彼はそこにいなかった。けれどたどり着いた茂みの変わりようを見て、逃げたわけじゃなさそうだと安堵する。ただの茂みだったそこは、下草が踏みならされて空き地に変わり、中心の地面は掘られていて、男が簡易なかまどを作ろうとしていたことが見て取れた。
 がさがさ音がして、薪になりそうな枝を腕に抱えた男が戻ってきた。サムの顔を見ると一瞬で表情が明るくなる。「サム!」 男は枝を足元に落としてサムに近づいた。その両手がわずかに広げられているので、サムは自分がハグされるんだと気づいた。
 サムが躊躇いながら上げた腕の下に、男の腕が入り込んできた。肩甲骨の下に巻き付いた腕がぎゅっと彼の胴体を締める。”抱きしめられた”んだ。魔女たちはサムによく触れたがるけど、頬にキスしたり腕を組んだりするだけだ。
 こうして誰かに真正面から抱きしめられるなんて、初めての経験だ。他人の体温を腹で感じるのも。
 なんて心地がいいんだ。
 「また来てくれたんだな」 男はそのまま顔だけを上げて、同じくらいの高さにあるサムの目を見てにっこり笑った。
 サムはまぶしくてクラクラした。まるで、ああ、彼は太陽みたいだ――魔女や魔法使いが忌み嫌う太陽――けれど彼らが崇める月を輝かせる光の源。
 「来るっていったじゃないか」 サムはゆっくりと、舌が絡まないようにいった。ハグに動揺したなんて、彼の笑顔にクラクラしたなんて、知られたら、あまり恰好がつかない気がした。恋に長けた魔力使いの男女のスマートな駆け引きを思い返し、取り澄ました顔を作る。「ほら、パンとジュースを持ってきた。昨日から何も食べてないって、ほんとう?」
 「ありがとう!」 男はサムのぺたぺたと頬を叩いて感謝を表した。――状況を考えれば、それは感謝のしぐさで間違いないはずだ。サムにとってはあまりに親密すぎたので、すぐには思い当たらなかった。だけど、男は四六時中、出会った人間の頬をぺちぺちしてますとでもいうように平然として、その場に屈むとリュックの中を探りだす。
 サムは早まる動悸を抑えるため、こっそり深呼吸を繰り返した。
 「どうかな、憶えてないんだ。何も憶えてない」 男は瓶の蓋を捻って開け、すぐに半分を飲み干した。よほど喉が渇いていたんだろう。きれいに反った喉のラインを必要以上に凝視しないようにサムは気をつけた。「ほんとに、参ったよ。腹が減って、おまえの捨てていったウサギを焼こうと思ったんだ。でも火を熾す道具が見つからなくて」
 「何も憶えてないって、どうしたの? どうしてこの森に入ったんだ? 町からそんなに遠くはないけど、ここが魔女の森だってわかってるだろう? それとも、よそから来たの?」
 「それが、わかんねんだ」
 「何も憶えてないの? 自分の名前も?」
 彼は、驚いたように目をしばたかせた。まるで自分に名前あることすら、失念していたように。
 その様子に異様さを感じて、サムはまさか、と思った。記憶喪失の人間が、”自分の名前を思い出せない”と悩むことはあっても、”自分に名前があること”を忘れて明るく振る舞うなんてことがあるだろうか。この異様さは、まじないの気配に通じる。彼の様子は、身体的、精神的な後遺症による記憶喪失であるというよりも、呪いによるダメージを受けている状態だと思ったほうがしっくりくる。
 でも、まさか。だれが彼を呪うっていうんだ? 中世ならともかく、このセンシティブな時代に魔女が人間を呪うなんてありえない。
 「うーん、たぶん、Dがつく気がする」 男が考え込むと眉間にしわができた。「D、D……ダリール、ディビット、違う……。デ……デレック? パッとしねえなあ……」
 「ダンカン? ダドリー?」
 「うーん?」
 「ドミニク? ドウェイン?」
 「ドウェイン? いいかもな。おれをそう呼ぶか?」
 「それがきみの名前なの? 思い出した?」
 「うーん? 多分違う気がする。でもいかしてるよな」
 サムは首を振った。彼の愛嬌に惑わされてはいけない。「もう少し、思い出してみようよ。デイモン、ディーン、ダライアス、デイル……」
 「それだ!」
 「デイル?」
 「いや、もう一つ前の」
 「ダライアス? ディーン?」
 「ディーンだ!」 男はうれしそうに歯をむき出して笑った。「おれの名前はディーンだ。それに、思い出したぞ。おれには弟がいる」
 「いいぞ。どこに住んでいたかは?」
 男はさらにしわを深くして考え込んだが、しばらくしても唸り声しか出てこない。
 サムはちらばった薪を集めて、かまどの枠を組み立てた。気づくとディーンがじっと見つめていた。
 「何も思い出せない」 あっけらかんとしていた少し前と違って、悲しみに満ちた声だった。「どうしちまったんだろう。おれ。ウサギを抱いて、おまえを見つけた。それ以前のことが、何も思い出せないんだ」
 「たぶん……たぶんだけど、きみは呪われたんだ」 サムは慎重に言葉を選んでいった。「魔女のことは、憶えてる……というか、知ってるだろ? 今ではそんな悪さをする魔女は少ないけど、トラブルになる自覚もないまま、彼女ら――彼かもしれないけど――を怒らせて、呪われるってことも、ないわけじゃないんだ」
 「呪われた?」 ディーンは大きな目を限界まで開いた。「おれが? どうして?」
 「わからない。もしかしたら違うかも。でもきみ���どこにも怪我はないようだし、記憶がないっていうのに、やたら気楽だったろ。それにここは魔女の森だよ。人間は入ってこない。基本的にはね。なのにきみがここにいるっていうのが、魔女が関わっているっていう証拠にならない?」
 「おまえはずいぶん賢そうに話すんだな」 ディーンは鼻をすすった。水っぽい音がした。「何が証拠になるっていうんだ。おれはどうすればいい? どこに行けばいい」
 「ここにいればいい」 サムは火種のないかまどを見つめて、それから首を振った。「ここじゃだめだ。ここは屋敷から近すぎるし。僕の家族に見つかったらディーンが危ない」
 「何をいってるんだ? 怖いぞ」
 「大丈夫。もっと奥に、今は使ってないあばら家があるんだ。たぶん僕しか知らない。そこにディーンをかくまってあげる。僕は魔法使いなんだ――まだ一人前じゃないけど。いろんな本を読める。それに、僕の親はすごい魔女なんだ、ディーンにかけられた呪いを解く方法をきっと知ってる」
 「まて、待てよ。おまえが魔法使い? おまえの親が魔女? おれに呪いをかけたのはその魔女じゃないのか? ここはその魔女の森なんだろ?」
 「ロウィーナは人に呪いなんてかけないよ。そんなにヒマじゃないんだ」
 「わかんないだろ」 ディーンの声に水っぽさが増した。と思ったら、彼はぽろりと涙をこぼしている。サムは頬を叩かれた時以上に衝撃を受けた。こんなに静かに泣く人は見たことはなかった。
 「ディーン、ごめん。泣かないで」 折れた薪の上に尻を乗せて、膝を折りたたんで小さくなっているディーンの横にしゃがみ込む。「大丈夫だよ。僕が守ってあげる。記憶を取り戻してあげるから」
 ディーンはサムを見つめて、まばたきもせずまた二粒涙を落した。サムを奇跡を見守っているみたいにじっと彼を待った。やがて彼は赤いまぶたで瞳を覆って、小さくうなずいた。
 「わかった。おまえを信じるよ」
 あずまやに移動して寝床を整えた頃にはもう日が暮れかけていたので、サムは急ぎ屋敷に戻らないといけなかった。夕食にはコックを雇っているとはいえ、実際に食卓を作るのは女主人であるロウィーナの指示をうけたサムだ。
 「また何か食べ物を持ってくるよ。遅くなるかもしれないけど、夜中までには必ず」
 「サム、おれの記憶、戻るよな?」
 小屋の質素な木戸を開けたサムは振り返る。戸の影で彼の不安そうな顔の半分が隠れてしまっている。サムより年上に見えるのに、心内を素直に伝えてくる瞳だけをみるとディーンは幼い子供のようだ。このまま留まりたい思いでいっぱいになる。
 彼が人間ではなかったら。彼が記憶ではなく、過去を持たない精霊だとしたら、それは森がサムに与えた贈り物なのではないか。
 彼を森の精霊だといって屋敷に連れ帰り、ターシャやマックスが連れているような使い魔として側に置く。何も知らず、誰と繋がりもない彼の唯一の主人となる。彼の食べるもの、着るもの、行動の範囲の一切をサムが指図し、彼のすべてを支配する。それがサムに、許されているとしたら?
 あるいは彼をこのままここに留め置いて、二人で秘密の生活を続ける。ディーンには記憶を取り戻す方法がなかなか見つからないといっておけばいい。小屋を出ればいかに危険かを言い聞かせれば、逃げられることはないだろう。
 違う。僕は彼を支配したいんじゃない。ただ彼に――
 「キスしたいな……」
 「えっ」
 「えっ、あっ、いや」 妄想が強すぎて声に出ていたと知ってサムは慌てた。
 「き、君の記憶は戻るよ、僕にまかせて。でも、いったん戻らなきゃ。ロウィーナは僕が家にいると思ってる。彼女は僕の部屋に勝手に入ったりしないけど、ディナーの準備に遅れたら魔法の鏡で覗かれるかも。僕がいないことがばれたら大騒ぎになる、森に捜索隊が出されたら大変だ。僕が行方不明になったのはもうずっと前のことなのに……」
 「サム、おれにキスしたいのか」
 「えっ」 サムは片手で戸にすがりつきながら唇をこすった。「なんで?」
 「なんでって、そういっただろ? おれは、憶えてる」
 そういって、自分の唇の感触を確かめるように、ディーンは舌をそろりと出して下唇を噛む。赤い舌と、暗がりでもきらりと輝く白い歯が、熟れたベリーのような唇から覗いた。サムは狩人の本能で手を伸ばした。指先が唇に触れ、湿った感覚がした。頬を滑った指が、耳たぶに触れると、そこは唇よりも熱かった。ディーンはため息を吐いた。
 「サムの手、でっかいな」
 ディーンは少し俯いて、サムの手が自分の項を包み込めるようにした。サムは夢心地で一歩近づき、両手でディーンの頭を抱く。後ろで木戸が閉まる音がする。ガラスの嵌っていない窓が一つあるだけの小屋の中は真っ暗になった。
 ディーンは目を閉じたままゆっくりを顔を上げた。親指の付け根に彼の穏やかな脈動を聞く。野性の鹿に接近を許されたときのように誇らしく、謙虚な気持ちになった。サムは初めてキスをした。
 何をいわれるかとひやひやしながら屋敷に戻ったが、ロウィーナは不在だった。かわりにアリシアがキッチンを取り仕切っていた。��が緩んだサムは今度はアリシアににやけ顔が見られないかと心配するはめになった。味見をして、雇いのコックにしょっぱいわね、でもこれでいいわ等と指示を出しながら、アリシアはサムを観察している。魔女というのはみんなそうだ。気安いふりをして他人の心を探るのに余念がない。
 食卓が完成するころにロウィーナとターシャが帰ってきた。二人が揃って出かけていたことにサムは驚いた。何か大きな事件があったのかと思い、それからあずまやのディーンのことがばれたのではないかと怖くなる。
 ロウィーナは冷静を装っていたけどイライラしているのは明らかだったし、ふだん泰然としているターシャもどこか落ち着きがない。
 「二人でどこに行ってたんだ?」
 食事が始まってしばらくして、マックスが尋ねた。サムは二人の魔女の答えを待つ間、ろくに呼吸もできなかった。ロウィーナがグラスを煽ったので、ターシャが話し出した。
 「ロックリン家よ。招待状を出しに行ったの。とんでもないことを聞かされたわ。大事が控えているから心配ね。おかしなことにならなければいいけど。ロウィーナ……」
 「ギデオンが死んだこと?」 ロウィーナはその話題を口にするのも腹立たしいとばかりにターシャをにらんだ。「大したことじゃないわ、あの腐った三つ子が今までそろっていたことが不吉だった。わざわざ私たちに話したのはサムの儀式にケチをつけるためよ。なめられたもんだわ、たかが数十年ばかりアメリカに入植したのが早いからって」
 「ロックリン家? 私もあいつらは嫌い。でもしょうがないわ、あっちは由緒正しいドルイドのスペルを持ってる」 アリシアがみんなの顔を見回す。「私たちにあるのは……実地で身に着けた薬草学に、星占術、たくさんの水晶。あちこちの流派を回って極めた最先端の魔法術。あれ……全然悪くないかも?」
 「さしずめ野草派ってとこだな」 マックスが調子を合わせる。「雑草と自称するのはやめておこう。でも、サムの儀式は予定どおりやるんだろ?」
 「もちろんそのつもりよ」
 「僕の儀式って?」 みんなが当然のようにいうから、サムは何か重要な予定を自分だけ聞き逃していたのかと焦った。ロウィーナとターシャ親子はともに定期的に魔法の儀式を行う。サタンへの忠誠を示し、魔力を高めるためだ。子どもにはまだ早いといって、いつものけ者にされていたから、どうせ自分には関係ないと思ってよく聞いていなかったのかも。
 「僕も儀式に参加できるの?」
 それを熱望していたのは覚えているが、ディーンを匿ってる今は避けたい。
 「いいえ、そうじゃない。サム。”あなたの”儀式よ」 サムが言い訳を探す間もなくロウィーナはいった。
 彼女は背筋をピンと伸ばしてサムを見た。「あなたはもう十六歳。サタンに忠誠を誓って一人前の魔法使いになる時が来たの。小さいころに教えたでしょ、森のストーンサークルで儀式を行う。この土地に住まう全ての魔女と魔法使いの立ち合いのもと、新しい魔法使いの誕生を祝うのよ」
 サムはあっけにとられた。「そんな――大事なことを、なんで――もっと前に、言ってくれなかったんだ」
 「逃げちゃうと困るでしょ」 アリシアがあっさりといってのける。「多感な思春期の子どもに”おまえは十六歳になったら”死の書”にサインしてサタン様の下僕になるんだ、それまで純潔を守れ”なんていったら大変なことになる。私もマックスも、知らされたのはその日の夕方。まあそれまでも、男の子と仲が良くなりすぎないように見張られていたけどね」
 「その反動が今きてる」 マックスが気だるそうに顔を向けて、双子はほほ笑んだ。
 「その日の夕方だって?」 サムは仰天した。「まさか、今夜?」
 「まさか。今日は招待状を出しただけ。儀式は明日の夜」 ロウィーナはため息を吐いて再びカトラリーを持つ手を上げる。「まあ、だから、明日の昼間の勉強はお休み。あなたは寝ていなさい。真夜中に始め、明けの明星が昇るまで行うのが通例なの。初めての儀式だから特に長く感じるものよ。主役が居眠りなんて許されませんからね、しっかり寝ておくことね」
 「私たちもその助言がほしかったわ」 双子が嘆くと、ターシャが「私の若いころなんてもっとひどかった。真夜中に叩き起こされて……」と話を始める。サムはそれを耳の端で聞きながら、味のしない肉を噛み締めた。大変なことになった。
 ストーンサークルはディーンをかくまっているあずまやのすぐ近くにある。ただの天然のアスレチックジムだと思っていた古ぼけた巨石にそんな使い道があったなんて知らなかった。
 ディーンを別の場所へ移す? いや、他に森に彼を隠せるような場所なんて思い当たらない。もしも永久に彼を森に閉じ込めておくっていうなら別だ――大木のうろ、崖下の洞窟、そういった場所を幾つか知っている――そこを拠点に家を作ることができる。何週間、何か月、何年もかけていいなら、サムは彼のために新しい屋敷だって建てられる――だけどそうじゃない。そうはならない。ディーンの記憶を取り戻して、彼の帰る場所を思い出せてあげるんだ。
 「ロウィーナ……聞いていい?」 サムは何でもないふうに装って質問した。「人の……記憶を消す魔法ってあるだろ? 難しいのかな?」
 当然ながら、何でもないふうに答えてくれる魔女はいなかった。みんながサムの顔を見るので、サムは急いで唐突に変な質問をした正当な理由を披露しなければならなかった。
 「思春期に……」 喉にパンが詰まったふりをして咳をする。「その、儀式のことを聞かされたって、ああそう、って受け入れる子もいるかもしれないだろ。まずは話してみないと。隠すのはあんまりだ。それで、すごくその子が嫌がったり、自暴自棄になるようなら、その時は記憶を消す魔法を使えばいいんじゃないかと、そう思ったんだ。ただ思いついたんだよ」
 一瞬、間があいて、マックスが「ひゅー」と口笛を吹くまねをする。「その考え方、俺は好きだな。冷酷で、合理的で。さすが、ロウィーナの一番弟子」
 ロウィーナは口元でだけ微笑み、ゆっくりと首を振った。「そうね、でも少し、短絡的よ。一時的に記憶を奪うことは、ハーブの知識があれば簡単にできる。だけど人の記憶を完全に消し去るのはとても難しい魔法なの。呪いというべきね。そんなものは仲間に使うべきじゃない」
 「一時的なものだったら、ハーブを使えば治る?」
 「ええ。ジュニパーベリー、それとほんの少しのベラドンナ……」 ロウィーナはスープをすすりながらすらすらと必要なハーブの種類を挙げていく。サムは記憶しながら、どれも屋敷の薬草庫や温室から拝借できるものだと思って安心した。「……マンドレークの頭をすり鉢にしてそれらを混ぜ合わせ、魔力を溜めた水に浸す。それを飲むのよ。簡単でしょ」
 「それは記憶を失わせるほうのレシピじゃない?」 薬草学に長けたターシャが口を出す。ロウィーナはそうだったわと頷いた。「記憶を戻すほうなら、ベラドンナを入れちゃだめだった。だけどそういったハーブの魔法は時間とともに解けるから、ふつうはわざわざ作らないのよ」
 「記憶をあれこれする魔法はドルイドが得意だったわね。ロックリン家にも伝わってるはずよ、あの書……」 ターシャは訳ありげな微笑みをロウィーナに向ける。「”黒の魔導書”。あれのせいで多くの魔女が高いプライドを圧し折ることになったわ。まあ、でも、今ではちょっと時代遅れね」
 「あいつらの頭は中世で止まっているのよ」 ロウィーナは憎々し気につぶやいて、ツンと顎を上げた。
 その夜中、各々が部屋に戻ってそれぞれの研究や遊びに没頭している時間、サムが眠っていることを期待されている時間に、彼はこっそりとベッドを抜け出してキッチンに忍び込んだ。用意したリュックサックにパンと果物を詰め込む。早くディーンのところに戻りたかった。空腹で不安な思いをさせたくないし、新しいランプを灯して暗闇を払ってやりたい。それになにより、彼と話がしたかった。記憶がなくてもかまわない。彼の声を聞いていたい。彼にどうして僕とキスをしたのと尋ねたいし、どうして僕がキスをしたのかを話して聞かせたい。もう一度キスをさせてほしいといったら彼は頷いてくれるだろうか。サムは期待でうずく胸を押さえた。断られないだろうという確信がそのうずきを甘いものにした。
 「サム?」 暗がりからロウィーナが現われてサムの心臓は押さえたまま止まりかけた。冷蔵庫のドアを開けてうずくまる養い子をしばし見下ろして、ナイトドレスにローブを羽織った彼女はふと目元をやわらげた。
 「眠れないのね。儀式の話をしたから」
 「う、うん。そうなんだ。喉が渇いて……」 サムは冷蔵庫のドアを閉めて立ち上がり、足元のリュックを蹴って遠ざけた。暗いから見えないはずだ。
 「心配することはないわ。あなたはただそこにいて、”死の書”にサインをすればいいだけ。あとは私たちの長い祝福を聞いていればいいのよ。夜が明けるまでね」
 「勉強はたくさんさせられてるけど、夜更かしの授業はなかったな」
 「何をいってるの。あなたが毎日遅くまで本を読んでいること、呪文や魔法陣の勉強をしてることは知ってるわ」 ロウィーナはそういってサムを驚かせた。彼女は手を伸ばしてサムの伸びた前髪を撫でつけてやった。
 「情熱のある、熱心な生徒を持って光栄だわ。あなたはきっと、偉大な魔法使いになる。私にはわかる。あなたがほんの赤ん坊のころからわかってたわ」
 「森で僕を拾った時から?」
 んー、とロウィーナは目を細めて考えるふりをした。「やっぱり、あなたが自分の足でトイレまで歩いていけるようになった頃かしらね」
 サムは笑って、自分を育てた魔女を見つめた。彼女の背丈を追い越してもうずいぶん経つ。彼女がサムの身体的な成長について何かいったことはなかった。けれど時々、彼女が自分を見上げる目が、誇らしく輝いているように思える瞬間があって、サムはその瞬間をとても愛していた。
 「ロウィーナ」
 「なあに」
 「僕、成人するんだね」
 「魔女のね。法律的にはまだ子ども」
 「ロウィーナのおかげだ。僕、あなたの子どもであることが誇らしいよ」
 ロウィーナの目が輝いた。
 「まだまだ独り立ちはさせないわ。もう少し私のしごきに耐えることね」
 「覚悟しとくよ」
 ロウィーナは冷蔵庫を開けて水のデカンタを取り出した。キッチンを出ていこうとする彼女の柳のような後ろ姿に息を吐いて、踏みつけていたリュックを引き寄せる。何か思い出したようにロウィーナが振り向いて、サムは慌ててまたリュックを後ろ脚で蹴った。
 「いくらでも夜更かししていいけど、明日の朝は狩りに行っちゃだめよ。食事の支度は双子に任せるから」
 「なんで?」
 ロウィーナは肩をすくめた。「ロックリン家のギデオン。彼が死んだのは夕食の時にいったわね。死体が森で見つかったのよ。彼らの領地は森の東側だけど、ハンターはそんなこと気にしないわ」
 サムはギクリとした。「ギデオンはウィッチハンターに殺されたの?」
 「魔女を殺せるのはウィッチハンターだけよ」
 「だけど、そんなのニュースになるだろ」
 「正当な捕り物ならハンターは死体を残さないし、カトリーナの様子じゃ何かトラブルを隠してる。だけど巻き込まれるいわれはないわね。しきたりだから、明日の儀式には彼ら――生き残った二人の嫌味なロックリン家――も呼ぶけれどね。森にはハンターがひそんでいるかもしれない。目撃者がない状況でハンターと遭遇したら、やつらがいうところの違法行為がなくても逮捕されるわよ。だから、サミュエル、明日の儀式にみんなで行くまでは、森に入っちゃだめ」
 「わ、わかった」
 ロウィーナが行ってしまうと、サムは念のために一度部屋に戻って、ベッドサイドのランプを付けた。それから温室に忍び込み、ハンガーに吊るされているマンドレークを一根、それと必要なハーブを掴んでリュックに詰める。温室の裏口からこっそりと抜け出したサムは、二階で休むロウィーナに心の中で詫びながら、パーカーのフードを深くかぶって、まっすぐ森へ向かった。
◇ ◇ ◇
ツイッターにも書いたけど設定だけは壮大。このあと・というかいま書いてるのは三部作のうちの一部でディーンとは別れて終わる。そしてサムは魔女の権利向上のために戦う革命戦士もどきになり、ハンターのディーンとは敵対関係に。。というロミジュリな。でも大ボスはUKの賢人か悪魔かチャックにでもして魔女もハンターも同じ側で戦うんだな。(そのあたりはボヤボヤ)最終的な問題は二人が兄弟だってどうやってばらすか、ばらした時の反応はどうするかだけど、その時にはもうやることやっちゃって覚悟できてるサミさまになってるだろうからきっとなんとかなる。
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harinezutaka · 2 years ago
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二年前日記21(2021年5/21〜5/27)
5月21日 仕事の日。朝から気持ち悪かったが何とかなった。帰り、ベリーニとダニエルに寄り、冷凍のパスタセットとカヌレをテイクアウトした。結婚記念日の準備。帰宅したらダウン。夫が帰ってくる前に何とか起き上がってシチューを作った。気づいたら寝ていて、起きたら1時過ぎ。気持ち悪くてなかなか寝付けず、3時ごろまで起きていた。
5月22日 天気の良い日は調子がいいなぁ。朝ご飯を食べながら『あちこちオードリー』を見る。少し散歩に行って、お昼は切り干し大根入りの焼きそばを。私はお昼からカウンセリング。10回目。不妊治療のクリニックのカウンセリングだけど、妊娠後も出産後も受けたいときは受け続けていいらしい。妊娠したこと、不安なこと、出生前診断のこと、産後のことなど話す。私はやっぱり家族や友人よりも知らない人のほうが、いろいろ頼れるタイプのようなので、産後は自分の家で過ごすほうがいいのかなと思った。終わってからあれも話せば良かったなぁなどといろいろ思い出す。次は調子がよかったら対面でお願いしてみようかなと思う。夫は定期の更新やら、オイル交換やらいろいろ出掛けていた。私は読書。晩ご飯は夫が作ってくれたビーフストロガノフ。牛乳をきらしていたので、「牛乳の代わりに昨日のシチューでいいんじゃない?」と少しだけ残っていたシチューを水で薄めて混ぜた。引っ越しのことなどもいろいろ話す。身の丈にあったところで、交通の便がいいところってあまりない。少し無理してもいいような気もしてきたけどどうなのかな。逃げていたペットのヘビが見つかったニュースがよくて何度も見てしまう。見つかってよかった。
5月23日  結婚記念日。8年目のスタート。手紙の交換をする。嬉しいな。来年はどうなってるんだろうねということに2人とも思いを馳せていた。今日は天気も良く食欲ももりもりあった。朝はパンを食べ、昼はベリーニの冷凍パスタで何となくお祝い。蟹のトマトソースと牛肉のミートソースの二種類。ミートソースの方がとても美味しかった。大豆田とわ子を見返しながら、ゆっくり食べた。しかし食べすぎたのかだんだん気持ち悪くなってきて、横になる。横になると寝てしまう。夕方、夫がエンジンオイルを入れたので車を走らせたいとのことで、寝てばっかりもよくないなと思い出かけることにした。新しくできた加古川のカフェに行こうかと思ったが、だんだん食欲がなくなってきて、ゆっくりしたくもなくなってきて、アジア料理屋さんに行くことにした。18時45分ぐらいに入った。19時15分ラストオーダー。私はトムヤムクンフォーを、夫はガパオライス。ノンアルコールの飲み物も頼んだ。トムヤムクンが今の体調にぴったりすぎて超沁みた。近くにあって欲しい。帰ってすぐにダウン。お風呂は浸かるだけ浸かった。
5月24日 朝、お風呂に入って頭を洗う。散歩に行こうとでかけてみるものの、雨だったので階段の登り降りのみ。今日こそは掃除やらなんやらしようと思うがなかなか思うようにはいかない。お昼は炒り豆腐をのせたお茶漬け。『コントが始まる』を見て、布団に入って読書してる間に夕方になる。以前の職場の人の昔のTwitterを読んでいた。そういえば40歳で出産されたんだよなぁと思って。あの頃はとても大人だと思っていたし、実際そうだったわけだが、自分がその年になってみると10年前と何ら変わっていない気もする。歳を重ねれば大人になれるというわけではない。晩ご飯は切り干し大根と絹さやの卵焼き、豚バラとキャベツの甘酒味噌汁、ポテトサラダ。夫がいきなり葉酸と亜鉛が大事とか言いはじめておかしかった。この人も少しずつ変わってきてるんだな。
5月25日 仕事の日。朝から気持ち悪くて大丈夫かなと思ったが何とか乗り切れた。他のことを考える余裕がない分、仕事にはぐっと集中できている感じもする。何があるかわからないし、なるべくさくさく片付けなければと思う。帰り、実家に寄る。両親ともにワクチンの予約は完了したみたい。市から高年クラブに向けて、予約の取り方のお知らせがきたらしいが、遅すぎると怒っていた。父はあまり感情を表に出さないタイプだと思っていたけど、最近はそうでもない気がする。母に抑圧されていたのかもしれない。母はめっきりおとなしくなった。本当はこれが母の等身大の姿なのかもしれない。夫も義実家に寄ると言っていたので、私もご飯を食べて帰ろうか迷ったが生物を食べさせられそうな感じだったので、食材だけもらって帰った。鯖とキャベツで味噌仕立ての鍋にする。気持ち悪くなって、そのあとはずっと寝ていた。お風呂に浸かったあと、あまり食べられなかったからかお腹が空いていたので、カロリーメイトとプチトマトを食べて歯磨きをして寝た。
5月26日 仕事の日。今日もサクサク片付ける。帰ったらぐったり。晩ご飯は鯛茶漬け、塩茹でのそら豆。大豆田とわことセブンルールを見て寝る。12時前に起きてきてお風呂に浸かった。
5月27日 朝、お風呂に入る。2件電話。1人の人はワクチンを受けたくないと言っていた。持病の関係で心配とのこと。もう1人の人は明日息子さんがきて予約してくれるとのこと。お昼は玄米餅と卵入りの味噌汁。『コントが始まる』を見た。晩ご飯を作ってから夫を迎えに行く。2人で鍼へ。今日も先生の反応が微妙な気がする。やっぱり経過よくないんだろうか。こんなにしっかりつわりもあるのになぁ。次の検診がこわい。晩ご飯は、エビピラフとラタトゥイユ。どっちもキットオイシックス。夫の機嫌が悪い。ひと��おり思い当たることは聞いてみたが、反応なし。しんどいのであきらめる。夜はお風呂も入らず寝てしまった。
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