#出産準備
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lazytyphoonprince · 6 months ago
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出産準備
帝王切開で出産が早まる
準備はOK
後は成り行きに
無事生まれますように
2024/11/07
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guiasmaternos · 2 years ago
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出産の準備: 母親のエンパワーメントの旅
母親の旅は、ユニークで挑戦的な瞬間で満ちており、出産の準備はこの旅の中でも最も重要なマイルストーンの一つです。赤ちゃんを迎える準備をする間、ワクワク、不安、好奇心といった感情が交錯するのは自然なことです。この包括的なガイドでは、出産の準備のプロセスに深く立ち入り、必要な情報、実用的なヒント、感情的な指針を提供します。これによって、特別なこの瞬間に自信を持ち、エンパワーされた気持ちで過ごせるようにサポートします。 出産の準備の重要性 出産の準備は、医療的な手続きについての知識を得るだけでは足りません。それは自分の身体と深くつながり、起こっている変化を理解し、母親としての自然な能力に自信を持つ機会です。適切な準備は、より平穏な出産を促進し、ストレスを軽減し、出産後の回復を円滑に行うのに役立ちます。 出産の準備のステップ 1. 出産に関する知識:…
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watagenote · 3 months ago
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US出産記録/Vol.5 出産までに準備するもの
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初めての妊娠で、すでに高齢の域。妊娠が判明した後は、色々たくさん調べて準備をしましたが、振り返ってみれば必要のないものも多かった…そんなアメリカでの出産の記録を、メモとして残しておこうと思います。
初めて海外出産を予定している方、これから考えている方など、どこか不安に思っている方に少しでも流れが伝えられたらと、手描きの柔らかなイラストと共に綴っていきます。
【 赤ちゃんを迎えるまでに揃えたいもの(家具編) 】
基本的な準備リストとして、まずは赤ちゃんを毎日お世話するのに揃えたい基本的な家具など大きなものをご紹介。
新生児用カーシート
新生児/乳児用ストローラー
ベッド用品(クリブ、マットレス、シーツ、ウォータープルーフ・マットレス・パッド)
チェンジング・テーブル(オムツを替える台)(チェンジング・パッド、チェンジング・パッドのカバー)
ベビー・バスタブ(お風呂)
ベビーキャリア(抱っこ紐)
バウンサー(baby bouncers/rockers)赤ちゃんの重みや動きに合わせて、ゆらゆらと心地よく揺れて赤ちゃんをあやしてくれるもの(必需品ではなく、家にあると便利なもの)
おそらくアメリカで出産入院する際に必需品であるカーシート。私が利用した病院では、退院する日はカーシートが正しく設置されているかを確認するため、看護師さんが乗車まで付き添いました。
クリブ(crib)とはベビーベッドの意味で、四方に柵のついたもの。 市場には様々な商品があり、柵で赤ちゃんがケガしないよう四方を覆うクッションカバーや、大人のベッドで添い寝できるベビーネストなども販売されていますが、乳幼児突然死症候群(SIDS:SuddenInfantDeathSyndrome)や窒息死を防止するため使用は推奨されていません。米国小児科学会(AAP)では使用禁止を訴えています。 布団や枕、ぬいぐるみなども、クリブの中での使用は勧められていません。「かわいい」、「楽」ではなく、「赤ちゃんが安全に過ごせる環境作り」を目指しましょう。
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【 赤ちゃんを迎えるまでに揃えたいもの(ケア用品編) 】
基本的な準備リストとして、まずは赤ちゃんを毎日お世話するのに揃えたい基本的なケア用品をご紹介。
◆ おむつグッズ
使い捨ておむつ(disposable diapers)・布おむつ(cloth diapers)
赤ちゃんのおしりふき(baby wipes)
おむつ用ゴミ箱、詰め替えバッグ(diaper pail, Refills)
布おむつの場合に洗濯が楽になるおむつライナー(diaper liner)
おむつ用バッグ(diaper bag)おむつ以外にも着替え、ワイプ、ティッシュペーパー、使ったおむつを入れる袋、小型タオル、授乳ケープ、ハンドサニタイザーなどを入れて、外出時に持ち運べる
おむつかぶれクリーム(Desitinなど)
◆ 母乳・ミルクグッズ
授乳ケープ(Breast Feeding Cover / Nursing Cover)
哺乳瓶(bottles)・ニップル(nipple)
哺乳瓶保温器(bottle warmer)調乳に適した温度にして保温してくれるもの
哺乳瓶殺菌器(bottle sterilizer‎)
哺乳瓶ブラシ(bottle brush)
母乳パッド(nursing pads)母乳の漏れ防止
クッション(nursing pillow)
乳頭ケアクリーム(lanolin cream)赤ちゃんの口に入っても安心なもの
さく乳器(breast pump)電動のタイプは便利!保険でカバーされるか要チェック
◆ ベビー服やリネンなどの布用品
おくるみ(swaddle)3~5枚
肌着(baby onesie) 4~6枚 日本では前開きの短肌着とコンビ肌着が定番なようですが、アメリカでは首から着せるワンジーが一般的
つなぎの服(overall) 2~3枚
よだれかけ(bibs) 3~5枚
帽子 2~3枚
ソックス 3~5枚
季節によって、セーター、ジャケットなどの防寒服
おくるみは、おそらく出産後から、しばらく3~4か月(首がすわるまで)は毎日使用するもの。赤ちゃんが周りの音や刺激に反応して手足をピクッとさせるモロー反射の防止に効果的。また、お腹の中にいたときのように自然に丸まった状態を作り出せるため、赤ちゃんが安心できます。様々なタイプのものがありますが、手足と絡まったりする事故を防ぐため、病院では一般的な正方形の形で、肌に優しい自然繊維(綿など)のおくるみを推奨していました。巻き方は初めは慣れませんが、徐々に自然と覚えていきます。
私の経験ですが、母乳育児の場合、電動さく乳機と乳頭ケアクリームは毎日の必須アイテムでした。赤ちゃんが、稀に5~6時間と長く寝る時など、胸の張りが痛く感じるので。看護師さん曰く、人にもよるけれど3時間以上開く場合は、さく乳機の使用を勧めていました。保険でカバーされる場合が多いので、確認してみましょう。
私が準備していた時は、周りの出産経験者から、おさがりの洋服や器具など、数多くのものを頂きました。そんな中には古いものも混ざってあり、今では米国小児科学会(AAP)から使用を禁じられているものもありました。判断に迷う場合は、先生に相談してみましょう。
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【 出産・入院時に必要なもの。無理のない範囲で十分 】
これは私の個人的な感想ですが、予め病院より指示される準備リスト(カーシートなど。事前に説明されます)の内容で十分でした。ネットで検索をすると、アマゾンやら通販サイトとリンクさせて様々なものをリストに挙げている方もいて、本当に必要なのか…迷った時期もありました。
おそらく病院にもよりますが、私が利用した大きな病院では、産まれた赤ちゃんが家に帰り着くまでに必要なものはすべて支給されました。肌着やおくるみ、帽子、オムツ、ウェットティッシュ、ママ用の手動さく乳機(電動のものと互換性のあるもの)、ケア用品(オムツかぶれクリームや乳頭ケア)、スリッパ、すべてを持ち帰るための大きなボストンバッグ…など! ママ用のパジャマもいかにも病院らしいものではありますが、支給されたもので十分でした。そもそもあまり動けないし、個室のお部屋の中にはトイレやシャワー、リネン類も設置・準備されており、周りを気にする必要がありませんでした。
また、市販のものは推奨されている規格とは異なる場合があるため、事故を防ぐために、病院滞在中で看護師さんが看ている間は、病院が準備したものを使用する場合もあるようです。
基本的には、病院より指示される入院準備リストに加えて、それぞれ各自で不可欠なもの(自分に合ったケア用品やアレルギー対策など)。産後、ママの身体はとても疲れているので、快適に過ごすために必要なものを考えてみては。
判断に迷う場合、先生に相談してみましょう!無理なく準備していけるといいですね。
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ari0921 · 3 months ago
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なぜ人は共産主義に騙され続けるのか
2019年08月20日 23時00分
なぜ人は共産主義に騙され続けるのか。私が共産主義の失敗を予見したのは小学2年生のときである。担任の先生が産休に入り、自習の時間が多くあった。私は与えられた課題に黙々と取り組んでいたが、普通の小学2年生が自習を課せられて、黙って勉強するはずがない。周りの生徒はみんな大騒ぎだったので、隣の��ラスの先生が注意に来た。結局、私を含めクラスの生徒全員が罰を受けることになった。
私はそのとき、共産主義は絶対うまくいかないと確信した。私が小学2年生だった1978年当時、ソ連はまだ大国として健在で、共産主義は素晴らしいと考える人が多くいた。でも、私は彼らを信じなくなった。真面目にやってもやらなくても、みんな同じように怒られるなら、誰も真面目にやらない。結果の平等は絶対うまくいかない。そんな単純なことをなぜ大人は分からないのだろう。とても不思議だった。その11年後ベルリンの壁は崩壊し、さらにその2年後にはソ連も崩壊した。
ソ連が崩壊して以降も、数は少なくなったが共産主義を信奉し続ける人は存在し続けた。それがまた不思議だった。左翼はウソつきなのか、それとも単に学習能力がないのかという点が当時の関心事だった。正直で頭のいい人は左派にはなれないというレイモン・アロンの言葉を知ったのはその後のことである。
左翼とは何か。人はなぜ左翼になるのか。私にとって常に頭の片隅に存在し続けた謎であった。しかし、私の専門は工学であって人文社会科学ではないため、この問いは仕事として取り組むべきものではなく、ずっと放置したままだった。ところが、幸いにもここ2、3年の間に、その謎がかなり解けてきたのである。
1つのきっかけは、英語圏の政治系YouTuberのウォッチを始めたことである。そこで、欧米でも人々が左翼の横暴に苦しんでいる現状を知ることができた。それを通じて、欧米の左翼と日本の左翼の共通点を見出すことに成功し、左翼というものを一段高い段階に抽象化して理解することが可能となった。
もう1つのきっかけは、インターネット・SNSの隆盛により、大量の言語資源が簡単に取得できるようになったことである。私自身の専門分野の一つに人工知能があるが、インターネット上のビッグデータを機械学習に使えるようになったため、政治問題や社会問題に関する言説を定量的に分析できる時代になった。それにより、自らの理工系の知見を左翼の分析に使えるようになったのである。
今回はそのうち、欧米の左翼運動と日本の左翼運動の共通点から見える左翼像を紹介することにする。左翼運動は、人権、平和、寛容、多様性など常に美辞麗句を看板に掲げる。しかし、その運動の矛先は極めて恣意的に選ばれている。
日本の場合、左翼の人権運動は北朝鮮による拉致被害者の人権を無視する。平和運動も、中国や北朝鮮の核開発や軍拡に抗議をしない。反原発運動も、中国や韓国の原発には反対しない。これらに共通するのは、周辺諸国が日本を侵略しやすい状態を作り出す方向に運動が向いていることである。それゆえ、日本では「左翼=反日」と理解されていることが多い。日本人の目につく左翼運動にかかわる外国人は、みな反日勢力に見えるため、外国の左翼も反日的であるとの誤解を持つ保守系日本人は多い。しかし、それは間違いである。
欧米の左翼にとっての最大の敵はキリスト教的価値観に基づく西洋文明である。であるから、イスラム教などの異文化に対するトレランス(寛容)を主張しつつ、キリスト教的価値観を弾圧する。たとえば、米国の大学では学内のキリスト教徒のサークルを解散させるなどの動きがある。また、欧米のフェミニストは女性の権利を主張する一方で、イスラム系移民の性犯罪の被害を受けた女性に対しては口封じをする。
日本と欧米の左翼に共通する点は、いずれも自らの属する社会や文化を憎み、その破壊を意図していることである。その憎悪の感情は、過大な自己評価ゆえに、周囲が自分を正当に評価していないと不満を持つことから生じている場合が多い。ただし、これは全ての左翼に該当するわけではない。左翼運動は、さまざまな種類の人間の複合体である。
私は、左翼運動の構成員を次の3つに分類している。
1.中核層
自らが属する社会を憎み、それを破壊することを目指す人たち。見せかけの理想を掲げて活動を興し、その活動が社会の破壊に結びつくよう巧みに制御する。良心は無いが知的レベルは高い。
2.利権層
中核層に従うことで、活動資金や仕事(テレビ出演など)を得ることが目的の人たち。
3.浮動層
中核層が掲げた理想に共感する人たち。正義感に基づいて行動するが、いい人と思われたいという虚栄心があることも多い。知識を身に着けると、騙されたと気づいて活動から去る。
初代FBI長官のジョン・エドガー・フーヴァー氏は、左翼(コミンテルン)を
・「公然の(共産)党員」
・「非公然の党員(共産党の極秘活動に従事する人)」
・「フェロー・トラベラーズ(共産党の同伴者)」
・「オポチュニスツ(機会主義者)」
・「デュープス(騙されやすい人)」
の5種類に分類している。(この分類は、江崎道朗氏の著書『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』に紹介されている。)このうちの最初の3つが中核層、利権層がオポチュニスツ、浮動層がデュープスに対応する。
正直で頭のいい人は左派にはなれないというレイモン・アロンの言葉に対応させると、中核層と利権層は不正直で頭のいい人であり、浮動層は正直で頭の悪い人である。その複合体が左翼というわけである。
保守派は左翼と違って単純な人が多い。そのため、上で述べた左翼��全貌が見えていない。左翼はみな浮動層であると勘違いして甘く見る。しかし、その認識自体が完全に左翼の術中に嵌っているのである。
左翼運動が巧みなところは、その運動において浮動層を前面に押し出すことである。中核層は基本的に表に出てこない。浮動層は善良な庶民であるから、左翼運動を叩く人は庶民の敵だとレッテルを貼れる。浮動層には悪意がないから、左翼運動の真の目的が破壊であるとの批判は濡れ衣に見える。彼らには知性も感じられないから、取るに足らない相手だと保守派も油断する。
左翼運動の知性の高さは、その攻撃先の選定に見て取ることができる。例えば、日本の自然保護運動を考えよう。彼らは、ダム、堤防、防潮堤、基地建設、高速道路、リニア新幹線、地熱発電のように、日本の安全や経済にプラスになる開発行為の自然破壊は非難するが、太陽光発電、風力発電、中国の珊瑚乱獲のように、日本にとって経済的・社会的マイナスが大きい自然破壊は問題視しない。中でも、発電に関する態度の違いは、それなりに高度な知識がないとこのような見極めはできない。
さらに左翼の頭の良さは、主力は上述のような攻撃先の選択をしつつ、それ以外の勢力はある程度意見を散らしている点にも見ることができる。これにより、批判されたときに傍流の人々を引き合いに出し、批判が不当なものであると反論できるように準備している。
左翼運動は、今後もその頭脳を駆使して庶民の味方を詐称し続けるであろう。現実には、彼らは庶民に選択の自由を与えない。自分の言いなりにならないものは、弱者であっても容赦なく叩きのめす。であるから、左翼はリベラリスト(自由主義者)とは最も遠い存在である。にもかかわらず、彼らはリベラルを自称し、その称号を社会的に広く認めさせることに成功している。
左翼の欺瞞を示す最も有効な手段は、過去の共産主義国家が何をしたかを思い起こさせることである。彼らは、常に庶民(労働者)の味方であると自称したが、過去全ての事例において特権階級が庶民を虐げる社会が生まれる結果となった。おびただしい数の人命も奪われた。その歴史をできるだけ多くの人に直視させることが、共産主義の悲劇を繰り返さないために最も重要なことである。
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kennak · 4 months ago
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私の両親は、いわゆる、「人権派」、活動家だった。 もっと正確に言うと、人権派と陰謀論者の中間、あるいは地域の名物おじさんみたいなものだった。 父は予備校塾の講師、母はデザイナーだった。 この家に育って何が起きたか。 物理的な虐待とか、経済的困窮とかそういうことは、当然ない。 それは認めるし、親としては感謝している。 だが、私はこの家に育って、世間とまったく感性が通じないというか、後天的なコミュ障のような人間になった。 少し前に、発達障害者の人たちが「健常者エミュレーター」という概念を紹介していたが、それを見た時、私は膝を打った。 また、統一協会やエホバの証人の二世問題について知った時、私はこれに近いんじゃないかと思った。 自分が世間から見て「おかしい」ことはわかっている。だが、私に植え付けられた何かが、「いや世間なんて」と茶々を入れ続ける。 私の両親は、あらゆる凶悪事件がまるで発生していないか、あるいはまるで被疑者が英雄みたいに私に話すのだった。 大きな例を挙げると、神戸の連続殺傷事件(酒鬼薔薇)について、両親は冤罪説、つまり少年Aは犯人ではないということをしきりに唱えていて、まだ小さかった私にも、「これは嘘なんだよ」「警察はしっかり調べていないんだよ」と吹き込んだ。 池田小の事件も、父親は死刑廃止について盛んに唱えていた。 私の父は予備校の会報か講師たちの同人誌か、そういう冊子に、そのことをずっと書いていた。そしてそれを小学生の私に読ませた。 食卓で悲惨なニュースを見ながら、「〇〇ちゃんは、人の心について考えられる人間になってね」と、両親は笑顔で私に話しかけるのだった。だが、「人の心について考えられる」というのは、イコール、死刑廃止活動やあらゆる有名な事件にまとわりつく陰謀論に近い冤罪説を信じろ、ということだった。 母は、左翼の地方議員の勝手連みたいなことをやっていて、時々家が集会場所となった。学校から帰ると、おばあさんとかおばさんが五人くらい集まっていて、きついコロンの香りを漂わせていた。 別に悪い人たちではない。本当なら、私よりもずっと世間に貢献している人なのだろう。お菓子やお土産とかもいっぱいもらった。だが、結局のところ、ある宗教の座談会の人権版が家で行われているのと変わらない。そしてこの集まりから何か発展的なことが生まれたようにも見えない。 こういう家に育って、私は中学生のころまで、いわゆる純粋培養で育った。親の言うことが全てという世界で。 極端に聞こえるかもしれないが、世間のあらゆる犯罪は、冤罪であるか、犯人の非ではない何かの理由があって発生した者であり、警察と政府は悪。端的にそう言う世界だった。 ネット上には、死刑廃止運動に絡めて、ある左翼の議員が、「殺されてしまった人よりは、生きている犯人の人権の方が大切なのだから」と発言した、という情報がある。実際はその議員はそんな発言をしていないらしいのだが。 しかし私の両親は実際、そういう価値観だったとしか思えない。 私が初めて、ちょっとした疑問を覚えたのは、小学校高学年の時だった。 それまで放課後開けていた小学校の校門や校庭を、これからは明確に管理しようという話が、小学校で出たらしい。 しかし、私の両親、特に母親が待ったをかけた。というより、その現場に居合わせた。 母親はその情報を知るや否や、私もつれて、なんと校長に面談を申し入れた。 私は校長室の革椅子に座って、横で母親が延々と「開かれた学校という理念はどうしているのか」「治安��いうのはつまり何を基準に申しているのか」と校長にまくし立てていたのを覚えている。 なぜ私がそこに連れていかれる必要があったのか、そして半分笑顔でねちねちと喋り続ける母の姿は、子供ながらに、不安だった。その時はそういう言葉を知らなかったが、今考えると、敬語を使うだけのモンスターペアレントではないか、と思う。 そして自分が世間と徐々に乖離していると気づいたのは、中学校に上がってからだった。 両親。家の食卓で両親がわざわざ解説してくれるニュース。両親が取ってる新聞。送られてくる雑誌。友達。漫画。それだけが全てだった私に、携帯電話が買い与えられた。 そして私は、「世間」がどういう理念で動いているかを知った。 両親は万能ではなかったし、全てではなかった。むしろ、ピエロの様な、少数者だった。 だが私はそれを知っても、どう処理すればよいかわからなかった。 「いい?憲法にはこう書いてある」と両親は時々言っていた。多分、世間一般の人々より、両親は「知的階級」だ。良いことを言っている。正しいことをしている。多分。恐らく。 だが、世間はそう動いていない。そう育てられた私に対しても。 大学生となり家を出て、私は飲み会に行った。 そこで、当時話題になっていた、ある凶悪犯罪を揶揄するネタを余興としてやる男性がいた。 私は、今考えると、自分でもわからないのだが、「そういうのはやめた方が良いよ。まだ犯人だって決まったわけじゃない」と真顔で伝えた。 場はしらけ、そして私は飲み会に呼ばれなくなった。 SNSなら、これはリベラル的な武勇伝となるのだろう。だが私は、はっきり言って、普通に、なりたかった。 人権は、そしてそれを擁護する存在は重要だろう。犯罪だとか治安だとかに対して、「疑う」ことは重要だろう。だが、それは、宗教と同じく、大人になってから自分で学ぶべきことだったのではないか。
「人権派」の家に育って
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lastscenecom · 1 year ago
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従来のガス灯がエジソンの発明によって脅かされると、まず既存のガス会社は、電球のフィラメント技術を拝借して、ガス灯の効率を5倍に高めた。その結果、エジソンが起こした新会社は12年間利益を出すのに苦しみ、倒産寸前まで追い込まれた。 ガス会社はこの破壊が完了するまでに、ガスを用いた照明によって10年以上にわたる時間を稼いだ。その間に、照明分野から抜け出し、隣接分野で利益率が高い暖房事業に進出する準備を整えることができたのである。
プリウス式ハイブリッド戦略 破壊的イノベーションに対抗する | ネイサン・ファー,ダニエル・スノウ | ["2017年5"]月号|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
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petapeta · 9 months ago
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キングダムハーツの一作目は私自身が深く関わった作品です。「ディズニーにとっても画期的かつ実験的プロジェクトだとおもいます。大げさかもしれませんが、ディズニー史に残るプロジェクトになるんじゃないかな」というこインタビューのコメントが、第一作目が発売される時にファミ通のインタビューに掲載されています。 当時、私はディズニーに在籍しており、日本を含むアジアのゲーム部門を見ていましたが、このプロジェクトが一番記憶に残りかつ成功したプロジェクトとなりました。ディズニーサイドのプロデューサーを務めたわけですが、この作品、幾つもの奇跡が重なり大ヒットに繋がり、ファミ通に引用されたコメントがあながち外れていなかった事になりました。今だから言える、キングダムハーツ一作目の舞台裏を、ディズニーの中での様子や、ビジネス面にスポットを当てながら今から振り返って見たいと思います 私がディズニーに入った時、米国のメンバーから実験的なプロジェクトが動いているという事は聞いていました。ただ、全くディズニー社内でオーソライズはされておらず、実験をしているという名目でした。ところが、私がディズニーにはいってしばらくたっても、契約は存在せずに、実験のはずが現場ではどんどん開発を始めていきます。スクエアエニックス(以降スクエニ)では開発ディレクターの野村哲也氏の想いがあり、非常に前のめりに開発を続けたいという意志が固く、一方で、ディズニーはイエスともノーとも言わないで、頑張りましょうという曖昧な返事を繰り返していました。先ずは、何とかプロジェクトをオフィシャルにしなくてはいけません。 そもそも、『キングダムハーツProject』は、承認を得るには大きな問題がたくさん含まれていました。それは内容に関するクリエイティブのチャレンジが原因となっています。普通のライセンス契約は、すでにあるイメージを利用して商品を作るもの、ゲームのライセンスもすでにある映画やキャラクターの世界観を使ったゲーム制作がそのベースとなっていました。ところが、キングダムハーツは例外事項のオンパレードでした。 ・米国の外で、少なくとも日本では、全く新たな世界観を持ったディズニーのライセンスが認められた事はなかった。 ・当時、まだ3D のミッキーのモデルが公に存在していなかった。 ・ディズニーの違った世界観、例えばターザンとピノキオとミッキーを一つの作品の中に入れる事ができるのはディズニー���ンドだけであった。 皆さんも想像できると思うのですが、ディズニーという会社は非常にアメリカ的な会社です。アメリカ、ハリウッドが中心で、ここで作られたクリエイティブを日本を含めた世界に流すのがビジネスモデルです。ある意味、ハリウッドのクリエイティブを頂点にライセンスのビジネスモデルが完成されているのです。ディズニーの財産は、ディズニーの世界観である事が徹底されていて、ディズニーの世界観を守るため、とても細かいライセンスのガイドラインが設けられ、世界にその指示が渡っていました。ブラ���ドを守るグループの力は強く、社内での隠語でPolice(警察)と呼ぶ人もいました。
日本においてのライセンスグループは、ミッキーの新しいイラスト一枚を米国に認めてもらうために四苦八苦するのが実情でした。その様な状況で、上の様な問題?を持ったゲームが認められるはずがないというのが社内の空気だったのです。
皆さん、ご存知ですか?ミッキーの耳はいつでも正面を向いている事を。2Dイラストのミッキーはたとえ横を向いている時でも、その耳はまん丸で正面を向いているのです。それが3Dになったらどうするんだ、そもそも3Dのミッキーなんて米国が認めないし、他の膨大なキャラクターの3Dデータ、個々のアニメーションデータをどう承認してもらうのだというのです。
日本のディズニーでは、日本初のジャパンクリエイティブ作品を是非押して行こうと言う掛け声はあったものの、ディズニーの日本のベテラン社員の方が、「事が大きくならないうちにダメならダメと言ってあげるのがクライアントに対する本当のサービスだよ」という忠告をしてくれました。
当時のディズニーゲーム部門のプレジデントはディズニーストアの店員からのし上がって行った女性でした。とてもガッツがあり、野心があり社内政治的にも一目置かれており、彼女もこのプロジェクトにかけていました。ディズニーでは、業績だけでなく、新たなプロパティ、クリエイティブを生み出せるという事が、高い評価となるからです。プロジェクトは挑戦的でクリエイティブだし、部門トップもやりたいと言う事で、そういう意味では、ゲーム部門には米国も含めて何とかこのプロジェクトを通したいと気持ちが行き渡っていました。
日本のディズニーブランドグループのアドバイスは当然NGです。ただ、あまりに彼等の評価基準からは、かけ外れすぎているので、あえて判断出来ないと言うのが、彼らの立場でした。米国では常にブランドとゲーム部門の交渉が行われていましたが、私も良く呼び出されました。ついていた事に、タイミングは悪くありませんでした。
当時のディズニーのブランド部門のトップの悩みは、ディズニーのキャラクターが女性にしか受けず、対象年齢も下がりすぎており、何か新しい動きが欲しいと思っていたのです。話してみると、ブランドのトップの人はディズニーの世界観のエッジがなくなって行くのを危惧していたのです。当時の私は、前職がセガの(コンスーマー)開発のトップでしたので、クリエイティブの匂いを感じてくれたのでしょう、非常に長い時間ディズニーのブランド論やキャラクターの見せ方について語り合いました。如何にビデオゲームという舞台が、当時のディズニーにかけているお客さんに上手くアピールしうるメディアであるかといった話もしました。
先方は、ミッキーが最初に出て来た時には少しやんちゃな部分があったのに、今はお利口さんすぎてエッジがなくなっていると言う事も正直に話してくれるのです。ある意味、それにどう答えるのかもテストであったと思うのですが、ディズニーのブランドをどうしたらあげていけるのかというアイデアや考え方も私なりの意見を述べました。セガの時代に、ソニックの再��プロジェクトに関わっていたのも役立ちました。また、ブランドトップの彼には、時々途中経過を流したり、事前にちょっとした事を相談する様にしました。いわゆる、根回しをして信頼を得る作戦を取ったのです(これが出来たのは、当然、絶対的に当時のスクエアの制作能力が高かった事が挙げられます。最初に彼らの作ったいくつかのキャラクターの3Dデータ、アニメーションの審査の時に、ディズニーのスタジオの人たちがその品質に驚いた程でした)。
ディズニーにとって、当時ゲーム部門は主流の部門ではありませんでした。あくまで、映画、テレビ、パークがメディアの中心で、ゲームはライセンス部門の一部でした。(因みに今では、ゲームとインターネット部門が一つになり、ディズニーの独立部署かつ戦略部署と位置づけされています。) ディズニーがあまり強くない領域であまり強くないターゲット層に向けて、他人のお金で(スクエア)実験的な施策を打つのは会社に取っても悪くないと言う空気になっていきました。しかも品質は高く、ゲームで定評のあるパートナーなのです。ただ、それでもブランドグループもなかなかオフィシャルにGOを出しません。 我々にとってもう一つの追い風は、当時他国が落ち込んでいる中、日本のディズニーが全体で絶好調だった事です。東京ディズニーランドに加えディズニーシーがまさにオープン準備中でしたし、i-modeへの対応でモバイル部門も立ち上がっていました。ライセンス部門も他国が落ち込んでいる中好調を維持し、ジブリ作品のビデオ流通も当たっていました。
そこで、長年ディズニーでCEO(当時)として君臨をしていたアイズナー氏が、久しぶりに日本を訪問する事になったのです。この時の彼への権力の集中は凄まじく、彼の日本出張時に、何や感やで米国から100人以上の人が同時に日本にやって来ました。この様な中、日本での活動報告をアイズナー氏にする事になり、私もプレゼンをする事になったのです。
我々ゲーム部門の目的は、何とか此処で『キングダムハーツ』をオフィシャルにすることでした。数日かけて、ゲーム部門社長やディズニージャパン社長とプレゼン内容を相談し、当日に挑みました。アイズナー氏は流石にちょっと尊大とも言えるくらい威厳があり、カジュアルなセッティングにもかかわらず、場には緊張感が走ります。ストレートで厳しい質問もどんどん投げかけます。
私の順番になり、ゲーム業界の様子やいくつかのプロジェクトを説明したあと、『キングダムハーツ』の説明をはじめます。このプロジェクトが如何にクオリティが高くディズニーにメリットがあるか自分が説明するのを、横からゲーム部門社長が援護説明を入れます。とても助かったのは、アイズナー氏の内容に関する質問に対し、ブランドのトップが如何にディズニーのブランドにとってメリットがあるか援護射撃をしてくれたことです。
アイズナー氏は気軽に、「おー、そうか。頑張ってくれ」と励ましの言葉をくれましたが、この時が本当に『キングダムハーツ』がオフィシャルにディズニー内でGOになった瞬間でした。プレゼンが終わった後には、皆が祝福の握手に来��くれて、ブランドトップは祝福のハグまでしてくれました。この時まで、中立だった人たちがサポートに回ったのです。
何で、こんなに大袈裟なのかと思うのですが、ディズニーのクリエイティブに対する想いと、当時の組織の膠着が重なり合ったことが背景となっているのでしょう。あの時、アイズナー氏がちょっとでもネガティブな事を言っていたら、あのプロジェクトは飛んでいたかもしれません。
余談となりますが、当時一応、ブランドのトップは創始者ディズニーの甥 Roy Disney だったのですが、彼は保守的な立場の人でしたが、アイズナー氏との折り合いは悪く、彼は会議には出ていませんでした。彼がいたらここも一悶着あったかもしれません。
これは、言ってしまえば社内ポリティクスの苦労話です。そこには、普遍的な事もあるし、ある意味ディズニーという特殊な問題もあるでしょう。普遍的なことを言えば、どんな会社も形は違えどもなんらかの根回し、プロトコルがあるのだということです。よく、アメリカの会社には根回しがないという言葉を聞きますが、少なくともディズニーには全くその言葉は当てはまりません。ただ、日本の根回しとは少し違った感じはします。有力者にとにかく頭を下げてお願いするというよりは、一応こういう正義と言うか正しい気持ちとそこに伴うコミットメントが込められているかという説得はついていました。まあ、サプライズをビジネスマンは好まないという意味では同じなのかもしれません。また、どんな企業もトップが傲慢になりすぎると、決めるプロセスで苦労するというのも普遍的かもしれません。
ディズニーの特殊な面で言うと、クリエイティブに対する考え方、決め方、こだわりもこの件を通じてよく理解出来ました。あるところではビジネスを追求しているのですが、クリエイティブに対して尊敬しなければいけないとする問題意識は共有されています。ライセンスのガイドラインの作り方、ビジネスの作り方も見事なものです。コンテンツやIPをビジネスにする仕組みを積み上げているのです。
現在、日本ではサンリオが非常に上手いグローバルライセンス展開をしていますが、一方で集英社プロパティを中心に勿体無いコンテンツが沢山あります。世間で、ジャパンクールとはいうものの、その広がりを見せている様には思いませんが、コンテンツやライセンスのプロデュース、事業化能力をあげることも、コンテンツ、IPビジネスにおいてクリエイティブにも劣ることなく必要なことであるということはディズニーから学べるところです。
では、このライセンス商品を、ディズニーとしてどうプロデュースし盛り上げたかという施策を紹介します。ひとつが音楽に関する取引と、もう一つがプロモーション施策です。音楽に関して言うと、スクエアのクリエイターでディレクターを務めた野村哲也さんは、出来れば当時人気絶頂であった宇多田ヒカルさんを起用したいと言��て来ました。ディズニーのゲームライセンスの契約で(とんでもない)社内ルールは、基本ディズニー作品に使われた曲はディズニーのものになるというものでした。
凄いアーティストと組んでゲームを作るという発想が、もともとなかったのです。ディズニーのリーガルと宇多田ヒカルさんの事務所、レコード会社��交渉しますが、此処でディズニーマジックが起こります。宇多田ヒカルさんがディズニーの大ファンで世界的に曲が広まるのであればと嬉しいと、日本語と英語版の楽曲提供を基本合意してくれたのです。然も、ディズニーの条件である、音楽のパブリッシング窓口がディズニーとなる事も納得してくれたのです。
キングダムハーツの主題歌「光」は、テクニカルには、宇多田ヒカルさん初の海外版になっているのです。ちょっと、蛇足ですが、この「光」という素晴らしい曲ですが、出来上がるのに時間がかかりました。丁度、彼女の病気と結婚の時期とかぶってしまったのです。この曲が素晴らしいものであったにもかかわらず、プロモーションビデオがとても地味な(失礼)出来になっているのは、病気が大きく影響していた様です。この曲は発売以来3週連続のオリコン1位を獲得します。人気絶頂だった宇多田ヒカルさんの曲とゲームのプロモーションを上手くリンクさせる下地が出来上がったのです。
私は、『キングダムハーツ』の問題として(今でこそとても当たり前に自然に見えているかもしれませんが)、スクエニのキャラクターとディズニーのキャラクターが並んだ時の違和感を感じていました。これを払拭するには、その世界観をあまり見せないか(ミステリーにして口コミに頼る)か、目一杯メディア露出をするかだとおもいました。前者は何もしないに等しいことなので、せっかくディズニーも絡んだ大型作品なのでどう露出するか考えました。スクエニに広告費露出を頼もうにも、先方は開発費が予算を大幅に越えており、その枠にも限界があることはわかっていました。
ディズニーには、新しい映画を世間に出すときに、他の企業と組んでプロモーションをするというco-promotion という仕組みが出来上がっていました。例えば、トイストーリーの映画封切に合わせて、マクドナルドがハッピーセットを出してその告知をメディア広告(主にテレビ)するという類のものです。ゲームではこのモデルを使ったことがないけれど、何とか出来ないものかということで、幾つも営業に回りました。その甲斐あって三井ホーム社、日清社そしてアサヒ飲料社とco-promotion 契約を結べました。
特に、アサヒ飲料社とはゲーム業界史上最大規模となるco-promotionが成立します。内容は、バイヤリスオレンジと三ツ矢サイダーを対象に、キングダムハーツのボトルキャップとデザイン缶キャンペーンを実行し、さらに大々的にキングダムハーツのイメージと宇多田ヒカルさんの「光」を使い、バイヤリスオレンジと三ツ矢サイダーをテレビ広告を中心としたメディア広告を展開するというものです。ブランドを二つに分けたのには実は裏の事情があります。ディズニーはグローバルにコカコーラ社とキャラクターライセンス契約をしていました。そのため、炭酸飲料についてはミッキーとその仲間たち、ディズニーでいうところのスタンダードキャラクターに関しては使えませんでした。そこで、どうしてもスタンダードキャラクターも使いたいアサヒ飲料社の要望に答えるべく、バイヤリスオレンジにスタンダードキャラクターをあてがい、本当に推したい三ツ矢サイダーにはその他のキャラクターをあてがうことにしたのです(ちなみにすべて『キングダムハーツ』に出ているキャラクターでないといけない)。
結果デザイン缶は10パターン作ることになります。こちらにとって結果的によかったのは、アサヒ飲料社が2つのメインブランドを推すキャンペーンになったためプロモーション規模が結果的に大きくなるおまけもついて来たのです。ここであえて追加すると、日本の他のディズニー部隊の協力は素晴らしいものでした。当然、コカコーラ社を担当している部門や当時のディズニージャパンの星野社長(現在ジブリ社長)の協力が無ければ到底出来ない内容でした。
このキャンペーン規模、テレビ広告の規模全国2500GRP以上という凄まじいものでした。どれくらいすごいかと言うと、ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時。以下SCE)とスクエニがキングダムハーツにかけた広告を足したものの倍近くあったのです。また、ボトルキャップとデザイン缶を併せた『キングダムハーツ』仕様のドリンクは3000万缶近く作られ、コンビニでも『キングダムハーツ』のイメージが一気にばらまかれました。
キャンペーンタイミングも奇跡的にピッタリ合わせることが出来、今から考えても信じられないくらい上手く連動が出来たと想います。ゲームとの相性バッチリのアサヒ飲料のテレビ広告(YouTubeで捜しましたが見つかりませんでした。残念)は、ゲームの発売1週間前から集中投下され、この広告が始まるや、コンビニでのゲーム予約が8倍に跳ねました。ゲームも初回発注から、週末を待たず追加発注がなされ、何と1週目にスーパーロボット大戦の発売があったにもかかわらず、1位を獲得、大ヒットダイトルヘと成長をして行きます。海外では、『キングダムハーツ』はファイナルファンタジーを凌ぐビジネスとなっています。 当然、この『キングダムハーツ』に関しては、ゲームの力やクリエイターの執念、またパブリッシャーの努力が第一義的に成功の要因です。彼等の更なる努力により、キングダムハーツが10周年を迎え、さらに大きなIPに育っていることを本当に嬉しく思います。おめでとうございます。
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dropoutsurf · 2 months ago
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「ヒト or コト」x「Lead or Manage」
私が考えるリーダーとマネージャーの違い - 下町柚子黄昏記 by @yuzutas0-blog-blog
リーダー。物事を前に進める人。スポーツで例えるとチームの空気をポジティブに変える選手。
マネージャー。全体の流れを管理する人。スポーツで例えるとチームに的確な指示を出す監督。
Leadする対象、Manageする対象には、「ヒト」と「コト」がある。
ポジティブな言葉でチームの空気を変えるのは「ヒト」のLead
選手1人1人の強みと弱みを踏まえてポジションを変えるのは「ヒト」のManage
失点間際から逆転ゴールに繋がるようなロングパスを決めるのは「コト」のLead
スポンサーや観客が満足するような試合結果を出すのが「コト」のManage
Tumblr media
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権限、役割、能力、振る舞い の4つで解釈する
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Amazon リーダーシップ・プリンシプル
Customer Obsession
Ownership
Invent and Simplify
Are Right, A Lot
Learn and Be Curious
Hire and Develop the Best
Insist on the Highest Standards
Think Big
Bias for Action
Frugality
Earn Trust
Dive Deep
Have Backbone; Disagree and Commit
Deliver Results
Customer Obsession リーダーはまずお客様を起点に考え、お客様のニーズに基づき行動します。お客様から信頼を得て、維持していくために全力を尽くします。リーダーは競合にも注意は払いますが、何よりもお客様を中心に考えることにこだわります。
Ownership リーダーはオーナーです。リーダーは長期的視点で考え、短期的な結果のために、長期的な価値を犠牲にしません。リーダーは自分のチームだけでなく、会社全体のために行動します。���ーダーは「それは私の仕事ではありません」とは決して口にしません。
Invent and Simplify リーダーはチームにイノベーション(革新)とインベンション(創造)を求め、それをシンプルに体現する方法を常に模索します。リーダーは常に外部の状況に目を光らせ、あらゆる機会をとらえて新しいアイデアを探しだします。それは、自分たちが生み出したものだけにとらわれません。私たちは新しいアイデアを実行に移す時、長期間にわたり、外部の理解を得ることができない可能性があることも受け入れます。
Are Right, A Lot リーダーは多くの場合、正しい判断をくだします。 そして、優れた判断力と直感を備えています。 リーダーは多様な考え方を追求し、自らの考えを反証することもいといません。
Learn and Be Curious リーダーは学ぶことに貪欲で、常に自分自身の向上を目指し続けます。新たな可能性に好奇心を持ち、探求します。
Hire and Develop the Best リーダーはすべての採用や昇進において、評価の基準を引き上げます。優れた才能を持つ人材を見極め、組織全体のために��極的に開花させます。リーダー自身が他のリーダーを育成し、コーチングに真剣に取り組みます。私たちはすべての社員がさらに成長するための新しいメカニズムを創り出します。
Insist on the Highest Standards リーダーは常に高い水準を追求することにこだわります。この水準が必要以上に高いと感じる人も少なくはありません。リーダーは継続的に求める水準を引き上げ、チームがより品質の高い商品やサービス、プロセスを実現できるように推進します。リーダーは水準を満たさないものは実行せず、見逃さず、問題が起こった際は確実に解決し、徹底的な再発防止策を講じます。
Think Big 狭い視野で思考すると、自分が想像する以上の大きな結果を得ることはできません。リーダーは大胆な方針と方向性を示すことによって成果を出します。リーダーはお客様のために従来と異なる新しい視点を持ち、あらゆる可能性を模索します。
Bias for Action ビジネスではスピードが重要です。多くの意思決定や行動はやり直すことができるため、過剰な調査や検討に時間をかける必要はありません。計算されたリスクを取ることに価値があります。
Frugality 私たちは少ないリソースでより多くのことを実現します。倹約の精神は創意工夫、自立心、発明を育む源になります。スタッフの人数、予算、固定費は多ければよいというものではありません。
Earn Trust リーダーは注意深く耳を傾け、率直に話し、誰にでも敬意をもって接します。たとえ気まずい思いをすることがあっても間違いは素直に認めます。リーダーは自分やチームの体臭を香水と勘違いすることはありません。リーダーは常に自らを、そしてチームを最高水準のものと比較し、高みを目指します。
Dive Deep リーダーは常にすべての階層の業務に気を配り、詳細な点についても把握します。頻繁に現状を検証し、指標と個別の事例が合致していないときには疑問を呈します。リーダーが関わるに値しない業務はありません。
Have Backbone; Disagree and Commit リーダーは同意できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません。たとえそうすることが面倒で労力を要することであっても、例外はありません。リーダーは、信念を持ち、容易にあきらめません。安易に妥協して馴れ合うことはしません。しかし、いざ決定がなされたら、全面的にコミットして取り組みます。
Deliver Results リーダーはビジネス上の重要なインプットにフォーカスし、適正な品質でタイムリーにやり遂げます。どのようなハードルに直面しても、立ち向かい、決して妥協しません。
Strive to be Earth’s Best Employer リーダーは、職場環境をより安全に、より生産的に、より実力が発揮しやすく、より多様かつ公正にするべく、日々取り組みます。リーダーは共感を持ち、自ら仕事を楽しみ、そして誰もが仕事を楽しめるようにします。リーダーは自分自身に問いかけます。私の同僚は成長しているか? 十分��裁量を与えられているか? 彼らは次に進む準備ができているか? リーダーは、社員個人の成功に対し(それがAmazonであっても、他の場所であっても)、ビジョンと責任を持ちます。
Success and Scale Bring Broad Responsibility Amazonはガレージで創業して以来、成長を遂げてきました。現在、私たちの規模は大きく、世界に影響力を持ち、そしていまだに、完璧には程遠い存在です。私たちは、自分たちの行動がもたらす二次的な影響にも、謙虚で思慮深くありたいと思います。私たちは、社会、地球、そして未来の世代のために、日々成長し続ける必要があります。一日のはじめに、お客様、社員、パートナー企業、そして社会全体のために、より良いものを作り、より良い行動を取り、より良い企業になるという決意を新たにします。そして、明日はもっと良くできると信じて一日を終えます。リーダーは消費する以上に創造し、常に物事をより良い方向へと導きます。
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ken1ymd · 10 months ago
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2024 アメリカ共和党の新綱領
アメリカ共和党の新綱領
【2024 共和党綱領】 MAKE AMERICA GREAT AGAIN!
1. 国境を封鎖し、移民の侵入を阻止する 2. アメリカ史上最大の強制送還作戦を実行する 3. インフレを終わらせ、アメリカを再び手頃な国にする 4. アメリカを圧倒的に世界最大のエネルギー生産国にする! 5. アウトソーシングを止め、アメリカを製造業の超大国にする 6. 労働者への大幅減税、チップへの課税なし! 7. 憲法、権利章典、そして言論の自由、宗教の自由、武器の保有と携帯の権利を含む基本的自由を守ります。 8. 第三次世界大戦を防ぎ、ヨーロッパと中東に平和を回復し、国土全体に巨大なアイアンドームミサイル防衛シールドを構築します。すべてアメリカ製です。 9. アメリカ国民に対する政府の武器化を終わらせます。 10.移民犯罪の蔓延を阻止し、外国の麻薬カルテルを壊滅させ、ギャングの暴力を撲滅し、暴力犯罪者を刑務所に収監する。 11. ワシントン DC を含む都市を再建し、再び安全で清潔で美しい都市にします。 12. 軍隊を強化、近代化し、疑いなく世界で最も強力で力強い軍隊にする 13. 米ドルを世界の準備通貨として維持する 14. 社会保障と医療保険を削減することなく、退職年齢の変更を含めて保護するために戦う 15. 電気自動車の義務化を撤回し、コストがかかり煩わしい規制を削減する 16. 批判的な人種理論、過激なジェンダーイデオロギー、その他の不適切な人種的、性的、政治的内容を子供たちに押し付ける学校への連邦資金を削減する 17.男性を女性のスポーツから締め出す 18.ハマス支持の過激派を国外追放し、大学のキャンパスを再び安全で愛国的な場所にする 19.当日投票、有権者の身分証明、投票用紙、市民権の証明を含む選挙の安全を確保する 20. 新たな記録レベルの成功を達成することで国を団結させる
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apothecaryscript · 1 month ago
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Episode 11 (Ep.35): The Hunt / 第11話(第35話)『狩り(かり/Kari)』
老宦官(ろうかんがん)「この際(さい)、血(ち)を薄(うす)めるのであれば、いっそこのような者(もの)を取(���)り込(こ)んでみては」
Ro-kangan “Kono-sai, chi’o usumeru-node-areba, isso kono-yona mono’o tori-konde-mitewa.”
Old eunuch “If you’re going to thin the bloodline, why don’t you add this one to it?”
安氏(アンシ)「お気(き)に入(い)りは隠(かく)しておかないと、��(だれ)かに隠されてしまうわよ」
Anshi “Okini-iri’wa kakushite oka-naito, dareka’ni kakusarete-shimau-wayo.”
Anshi “You should hide your favorites. Or else someone may hide them from you.”
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高順(ガオシュン)「壬氏様(ジンシさま)、おはようございます」
Gaoshun “Jinshi-sama, ohayo gozai-masu.”
Gaoshun “Good morning, Master Jinshi.”
壬氏「明日(あす)からの準備(じゅんび)は整(ととの)ったか?」
Jinshi “Asu’kara’no junbi’wa totonotta-ka?”
Jinshi “Are you ready for tomorrow?”
高順「ええ、抜(ぬ)かりなく」
Gaoshun “Ee, nukari-naku.”
Gaoshun “Yes, everything is in place.”
壬氏「では、残(のこ)すはあの娘(むすめ)だけか…」
Jinshi “Dewa, nokosu’wa ano musume-dake-ka…”
Jinshi “So, all that’s left is that girl…”
高順「遠征(えんせい)に同行(どうこう)させるのであれば、隠し通(とお)すのは難(むずか)しいかと」
Gaoshun “Ensei’ni doko-saseru-node-areba, kakushi-toosu-nowa muzukashii-kato.”
Gaoshun “If you’re going to have her along on this expedition, I doubt that it would be possible to hide it from her.”
壬氏「分(わ)かっている。薬屋(くすりや)には、今回(こんかい)の遠征中(えんせいちゅう)に、自分(じぶん)の口(くち)から話(はな)すつもりだ。本当(ほんとう)の身分(みぶん)をな…」
Jinshi “Wakatte-iru. Kusuriya’niwa, konkai’no ensei-chu’ni, jibun’no kuchi’kara hanasu-tsumori-da. Honto’no mibun’o-na…”
Jinshi “I know. I plan to tell the apothecary the truth myself during this expedition. About what my true status is.”
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桜花(インファ)「猫猫(マオマオ)~、お呼(よ)びだよ」
Infa “Maomaooo, oyobi-dayo.”
Yinghua “Maomao, you’re being summoned.”
猫猫「ん?」
Maomao “N?”
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猫猫「失礼(しつれい)します。玉葉様(ギョクヨウさま)、何(なに)かご用(よう)でしょうか?」
Maomao “Shitsurei-shimasu. Gyokuyo-sama, nanika goyo desho-ka?”
Maomao “Excuse me. Lady Gyokuyou, How may I be of service?”
玉葉妃「用があるのは私(わたし)ではなくて…」
Gyokuyo-hi “Yo’ga aru-nowa watashi’dewa nakute…”
Concubine Gyokuyou “It’s actually not me who called you.”
壬氏「私の方(ほう)だ」
Jinshi “Watashi’no-hoda.”
Jinshi “It’s me.”
猫猫「う…。どのようなご用件(ようけん)でしょう?」
Maomao “U… Dono-yona go-yoken desho?”
Maomao “How may I serve?”
壬氏「この者(もの)を数日(すうじつ)、返(かえ)していただきたいと思(おも)いまして」
Jinshi “Kono mono’o su-jitsu, kaeshite-itadaki-tai-to omoi-mashite.”
Jinshi “I would like for you to return this one to me for a few days.”
玉葉妃「返して?」
Gyokuyo-hi “Kaeshite?”
Concubine Gyokuyou “‘Return’ her?”
猫猫(…そういえば、翡翠宮(ひすいきゅう)に戻(もど)ってきたのは、玉葉様の出産(しゅっさん)が終(お)わるまでの特別(とくべつ)処置(しょち)だったっけ…)
Maomao (…So-ieba, Hisui-Kyu’ni modotte-kita-nowa, Gyokuyo-sama’no shussan’ga owaru-made’no Tokubetsu-shochi dattakke…)
Maomao (I guess, technically, I’m only back in the Jade Pavilion as a special assignment, limited to the term of Lady Gyokuyou’s pregnancy.)
玉葉妃「まぁ…困(こま)るわ。その間(あいだ)、毒見(どくみ)はどうするの?」
Gyokuyo-hi “Maa…Komaru-wa. Sono-aida, dokumi’wa do-suruno?”
Concubine Gyokuyou “Oh, no. Who will taste my food during that time?”
壬氏「うちの侍女(じじょ)を貸(か)しましょう」
Jinshi “Uchi’no jijo’o kashi-masho.”
Jinshi “I will loan you my servant woman.”
玉葉妃「信頼(しんらい)できる方(かた)かしら」
Gyokuyo-hi “Shinrai-dekiru kata kashira.”
Concubine Gyokuyou “Is she trustworthy?”
壬氏「もちろん」
Jinshi “Mochi-ron.”
Jinshi “Of course.”
玉葉妃「数日というと、どこかへ出(で)かけるのかしら」
Gyokuyo-hi “Su-jitsu-to-iuto, dokoka’e dekakeruno-kashira.”
Concubine Gyokuyou “For a few days, though… Are you going somewhere?”
壬氏「断(ことわ)れぬ筋(すじ)から、狩(か)りに誘(さそ)われまして」
Jinshi “Kotowarenu suji’kara, kari’ni sasoware-mashite.”
Jinshi “I was invited to a hunting trip by someone I can’t turn down.”
玉葉妃「断れぬ筋?」
Gyokuyo-hi “Kotowarenu suji?”
Concubine Gyokuyou “Someone you can’t turn down?”
壬氏「子昌様(シショウさま)のお誘いです」
Jinshi “Shisho-sama’no osasoi desu.”
Jinshi “An invitation from Master Shishou.”
玉葉妃「大変(たいへん)ねぇ、お付(つ)き合(あ)いも。それで、うちの猫猫を借(か)りたいというのね?」
Gyokuyo-hi “Taihen-nee, otsuki-ai-mo. Sorede, uchi’no Maomao’o karitai-to iu-none?”
Concubine Gyokuyou “It must be tough to keep up with all of that. So, that’s why you want to ‘borrow’ my Maomao.”
壬氏「ええ。返していただければと」
Jinshi “Ee. Kaeshite-itadake-reba-to.”
Jinshi “Yes, I would like to have her ‘returned.’”
玉葉妃「猫猫じゃなくてもいいんじゃない?うちには他(ほか)にもいい子(こ)がいるわよ?」
Gyokuyo-hi “Maomao-ja-nakutemo iinja nai? Uchi’niwa hoka’nimo ii-ko’ga iru-wayo?”
Concubine Gyokuyou “Must it be Maomao? I have other good girls around.”
壬氏「いえ…その娘を返していただけたら、それでいいので」
Jinshi “Ie… Sono musume’o kaeshite-itadake-tara, sorede ii-node.”
Jinshi “No, just returning that girl to me would be fine.”
玉葉妃「えーっと…どの子のことかしら…」
Gyokuyo-hi “Eeetto… Dono ko’no koto kashira…”
Concubine Gyokuyou “Hmm… Which girl is it, I wonder?”
壬氏「ですから、その娘を…」
Jinshi “Desu-kara, sono musume’o…”
Jinshi “Well, that girl.”
玉葉妃「ふふっ、さっきから『その娘』としか言(い)わないのね」
Gyokuyo-hi “Fufu, sakki’kara ‘sono musume’to-shika iwanai-none.”
Concubine Gyokuyou “You keep saying just ‘that girl.’”
壬氏「あっ……それが何か?」
Jinshi “A……Sore’ga nanika?”
Jinshi “Is there a problem?”
玉葉妃「高順」
Gyokuyo-hi “Gaoshun.”
Concubine Gyokuyou “Gaoshun?”
高順「はい」
Gaoshun “Hai.”
Gaoshun “Yes?”
玉葉妃「あなたは、猫猫のことを何て呼んでるの?」
Gyokuyo-hi “Anata’wa, Maomao’no koto’o nante yonderu-no?”
Concubine Gyokuyou “What do you call Maomao?”
高順「私は…小猫(シャオマオ)、と」
Gaoshun “Watashi’wa… Shaomao-to.”
Gaoshun “I use ‘Xiaomao’.”
玉葉妃「じゃ、あなたは猫猫のことを何て呼んでるの?」
Gyokuyo-hi “Ja, anata’wa Maomao’no koto’o nante yonderu-no?”
Concubine Gyokuyou “So, what do you call Maomao?”
壬氏「う…あ、ん…」
Jinshi “U…a, n…”
猫猫(うん?あぁ、そーいや一度(いちど)も名前(なまえ)を呼ばれたことないな。別(べつ)にいいけど。何(なん)で壬氏様はソワソワしてるんだ?ん?)
Maomao (Un? Aa, sooiya ichido’mo namae’o yobareta-koto nai-na. Betsu’ni ii-kedo. Nande Jinshi-sama’wa sowa-sowa-shiterunda? N?)
Maomao (Oh. Come to think of it, he’s never called me by name before. Not that I mind. Why is Master Jinshi so uncomfortable?)
玉葉妃「ウフフフ…」
Gyokuyo-hi “Ufufufu…”
猫猫(玉葉様の許可(きょか)が下(お)りたのは、30分後(さんじゅっぷんご)のことだった…)
Maomao (Gyokuyo-sama’no kyoka’ga orita-nowa, sanjuppn-go’no koto datta…)
Maomao (It took thirty minutes for Lady Gyokuyou to grant permission.)
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馬閃(バセン)「茘(リー)、という国名(こくめい)は、その一文字(ひともじ)で、建国(けんこく)の物語(ものがたり)を表(あらわ)している。草(くさ)の下(した)に三(みっ)つの刀(かたな)…。草は華(はな)、帝(みかど)の先祖(せんぞ)である王母(おうぼ)を指(さ)し、その下の三つの刀は王母を助(たす)けた三人(さんにん)の武人(ぶじん)を示(しめ)す。三つの刀のうち、下二(ふた)つに比(くら)べて大(おお)きい刀は、北(きた)の大地(だいち)・子北州(しほくしゅう)を指(さ)す。子北洲一帯(いったい)は、高粱(コーリャン)や麦(むぎ)を栽培(さいばい)していて、さらに北に行(い)くと、山岳地帯(さんがくちたい)が広(ひろ)がり…て、聞(き)いてるのか!?」
Basen “Rī, to-iu koku-mei’wa, sono hito-moji’de, kenkoku’no monogatari’o arawashite-iru. Kusa’no shita’ni mittsu’no katana… Kusa’wa hana, mikado’no senzo-de-aru Obo’o sashi, sono shita’no mittsu’no katana’wa Obo’o tasuketa san-nin’no bujin’o shimesu. Mittsu’no katana’no-uchi, shita futatsu’ni kurabete ookii katana’wa, kita’no daichi, Shi-Hoku-shu’o sasu. Shi-hoku-shu-ittai’wa, kōryan’ya mugi’o saibai-shite-ite, sarani kita’ni ikuto, sangaku-chitai’ga hirogari…te, kiiteru-noka?!”
Basen “The character used to write the name of our nation, ‘Li,’ also depicts the story of its founding. Three swords under grass. ‘Grass’ is for ‘flower,’ representing the Mother Royal, ancestor of the emperor. The three ‘swords’ under it represent the three warriors who helped her. Of the three swords, the one larger sword represents the Shihoku-shu, the northern lands. That entire area grows sorghum and wheat. If you go further north, you enter a mountainous region… Hey, are you listening?!”
猫猫「…はっ。すみません、馬閃様」
Maomao “…Ha. Sumi-masen, Basen-sama.”
Maomao “Oh, I’m sorry, Master Basen.”
馬閃「これから行く場所(ばしょ)の説明(せつめい)をしてやってるんだぞ」
Basen “Kore-kara iku basho’no setsumei’o shite-yatterun-dazo.”
Basen “I’m explaining the place we’re going to.”
猫猫「確(たし)か北の…」
Maomao “Tashika kita’no…”
Maomao “The, uh, northern…”
馬閃「子北洲だ!壬氏様を狩りに誘った、子昌殿(シショウどの)の一族(いちぞく)が治(おさ)めている土地(とち)だ」
Basen “Shi-Hoku-shu-da! Jinshi-sama’o kari’ni sasotta, Shisho-dono’no ichi-zoku’ga osamete-iru tochi-da.”
Basen “Shihoku-shu! It’s controlled by Lord Shishou’s clan, and he’s the one who invited Master Jinshi on the hunting trip.”
猫猫(自分(じぶん)のお膝元(ひざもと)に、狩りと称(しょう)して呼びつけたわけか…。さすが���皇帝(こうてい)は来(こ)なかったが、そうそうたる顔(かお)ぶれらしい)
Maomao (Jibun’no ohiza-moto’ni, kari-to shoshite yobi-tsuketa wake-ka… Sasuga’ni kotei’wa konakatta-ga, so-so-taru kaobure rashii.)
Maomao (Using the hunt as an excuse to bring him to his own turf. He couldn’t get the emperor to come, but it’s still supposed to be quite a roster.)
馬閃「何でこんな娘を父上(ちちうえ)は…」
Basen “Nande konna musume’o chichi-ue’wa…”
Basen “Why does my father care so much about this girl?”
猫猫(父上…ねぇ。馬閃様は、高順様の息子(むすこ)らしい。今回、壬氏様とは別(べつ)の賓客(ひんきゃく)として招(まね)かれている高順様の代(か)わりに、付(つ)き人(びと)をするという。宦官(かんがん)と言っても、生(う)まれつき『無(な)い』わけじゃないし、年齢(ねんれい)からして子がいてもおかしくないか)
Maomao (Chichi-ue…nee. Basen-sama’wa, Gaoshun-sama’no musuko rashii. Konkai, Jinshi-sama-towa betsu’no hinkyaku-to-shite manekarete-iru Gaoshun-sama’no kawari’ni tsuki-bito’o suru-to-iu. Kangan-to ittemo, umare-tsuki ‘nai’ wake-ja nai-shi, nenrei’kara-shite ko’ga itemo okashiku-naika.)
Maomao (Father, huh? Master Basen is Master Gaoshun’s son, apparently. Master Gaoshun was invited on this trip as a guest in his own right, so Master Basen will serve as Master Jinshi’s aid instead. Eunuchs aren’t born that way, so it’s not strange for him to have a son, given his age.)
猫猫「うおっ」
Maomao “Uo.”
馬閃「そろそろ着(つ)くぞ」
Basen “Soro-soro tsuku-zo.”
Basen “We’re almost here.”
猫猫「ん?おお~」
Maomao “N? Oooo.”
猫猫(標高(ひょうこう)が高(たか)く涼(すず)しいこの場所(ばしょ)を、先帝(せんてい)は避暑地(ひしょち)として毎年(まいとし)訪(おとず)れていたという。今の帝になってから皇族(こうぞく)は訪れていないが、子昌様の一族が管理(かんり)しているらしい)
Maomao (Hyoko’ga takaku suzushii kono basho’o, sentei’wa hisho-chi-to-shite mai-toshi otozurete-ita-to-iu. Ima’no mikado’ni natte’kara kozoku’wa otozurete-inai-ga, Shisho-sama’no ichi-zoku’ga kanri-shite-iru-rashii.)
Maomao (With its high altitude and chilly weather, this region was the late emperor’s favorite summer resort, and he visited yearly. Members of the imperial family haven’t visited during the current emperor’s reign, but Master Shishou’s clan continues to manage the area.)
猫猫(ここに泊(と)まるのか…)
Maomao (Koko’ni tomaru-noka…)
Maomao (So, this is where we’re staying…)
――――――――――――――――――――――――――――――
猫猫(この部屋(へや)…やたら暑(あつ)いな。それにしても、何なんだ、あのくつろぎようは。いつもより疲(つか)れているのだろうが、限度(げんど)がある。…あれは、頭巾(ずきん)?美(うつく)しすぎるから、遠出(とおで)をする際(さい)に覆面(ふくめん)が必要(ひつよう)なのか…)
Maomao (Kono heya… yatara atsui-na. Sore’ni shitemo, nan-nanda, ano kutsurogi-yo’wa. Itsumo’yori tsukarete-iruno-daro-ga, gendo’ga aru. …Are’wa, zukin? Utsukushi-sugiru-kara, toode’o suru-sai’ni fukumen’ga hitsuyo nanoka…)
Maomao (This room is strangely warm. And that aside, what’s with the way this guy’s relaxing? He might be more tired than usual, but still, there have to be limits. Is that a face mask? Does he need to hide his beauty whenever he leaves the room?)
馬閃「ここでは、何とお呼びすれば?」
Basen “Koko’dewa, nanto oyobi-sureba?”
Basen “What should I call you while we are here?”
壬氏「室内(しつない)ではいつも通(どお)りでいい。外(そと)では、香泉(こうせん)と」
Jinshi “Shitsu-nai’dewa itsumo-doori’de ii. Soto’dewa, Kosen-to.”
Jinshi “Indoors, you can use the usual name. Outside, call me ‘Kousen’.”
馬閃「かしこまりました、香泉様」
Basen “Kashikomari-mashita, Kosen-sama.”
Basen “Understood, Master Kousen.”
猫猫(はて?)「何(なに)か、変(か)わった趣向(しゅこう)でも?」
Maomao (Hate?) “Nanika, kawatta shuko’demo?”
Maomao (Huh?) “Is this some kind of strange rule?”
壬氏「それについては……」
Jinshi “Sore’ni tsuite’wa…”
Jinshi “About that…”
猫猫(…ん?)「今回、高順様も賓客として招かれているのですよね?」
Maomao (…N?) “Konkai, Gaoshun-sama’mo hinkyaku-to-shite manekarete-iruno-desu-yone?”
Maomao “Master Gaoshun was invited as a guest today, right?”
高順「そうですが…」
Gaoshun “So-desu-ga…”
Gaoshun “Yes, but…”
猫猫(それなら、なぜ同(おな)じ棟(むね)に配置(はいち)されたのだろう?本来(ほんらい)はもう少(すこ)し差(さ)がつきそうな間柄(あいだがら)だが…)
Maomao (Sore-nara, naze onaji mune’ni haichi saretano-daro? Honrai’wa mo-sukoshi sa’ga tsuki-sona aida-gara daga…)
Maomao (In that case, why was he placed in the same building? There seems to be a bit more difference in rank between these two…)
馬閃「馬(マー)の一族は、代々(だいだい)香泉様の一族にお仕(つか)えする。棟が同じなのは当然(とうぜん)だ!」
Basen “Mā’no ichi-zoku’wa, dai-dai Kosen-sama’no ichi-zoku’ni otsukae-suru. Mune’ga onaji-nanowa tozen’da!”
Basen “We, the Ma clan, have served Master Kousen’s family for many generations. Of course we’d be placed in the same building.”
猫猫「そうですか…」(やっぱり壬氏様はいいとこの出(で)なのか…うん、うん)
Maomao “So-desuka…” (Yappari Jinshi-sama’wa ii-toko’no de nanoka… Un, un.)
Maomao “I see.” (So Master Jinshi is from a good family, after all.)
馬閃「父上、どういうことでしょうか?まさかこの娘…」
Basen “Chichi-ue, do-iu koto desho-ka? Masaka kono musume…”
Basen “Father, what’s going on? Could it be that she…”
高順「ん……」
Gaoshun “N……”
高順「小猫は例(れい)のことを何一(なにひと)つ知(し)らない」
Gaoshun “Shaomao’wa rei’no koto’o nani-hitotsu shira-nai.”
Gaoshun “Xiaomao knows nothing about it.”
馬閃「え?!」
Basen “E?!”
高順「いずれ壬氏様が直接(ちょくせつ)お伝えする。それまでは、この件(けん)には触(ふ)れるな」
Gaoshun “Izure Jinshi-sama’ga chokusetsu otsutae-suru. Sore-made’wa, kono ken’niwa fureru-na.”
Gaoshun “Master Jinshi will tell her soon. Until then, stay silent about it.”
馬閃「いや、しかし…いくら何でも…いて!くうーぅ…」
Basen “Iya, shikashi… Ikura nan-demo… Ite! Kuuuuu…”
Basen “But still, of all things…”
猫猫(何をやっているのだ?…とりあえず、荷物(にもつ)の片付(かたづ)けでもするか。仕事(しごと)しないと、後(あと)で水蓮様(スイレンさま)に怒(おこ)られる)
Maomao (Nani’o yatte-iru-noda? …Toriaezu, nimotsu’no katazuke-demo suruka. Shigoto shinaito, atode Suiren-sama’ni okorareru.)
Maomao (What are they doing? Anyway, I have to help unpack and clean up. I have to do some work, otherwise Lady Suiren will get angry with me later.)
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猫猫(あ~…外は宴(うたげ)で賑(にぎ)やかだというのに、なんで閉(し)め切(き)った部屋に閉(と)じこもっているんだ?)
Maomao (Aaa… Soto’wa utage’de nigiyaka-dato iu-noni, nande shime-kitta heya’ni toji-komotte-irunda?)
Maomao (It’s so lively outside with all the partying. Why is he hiding away in this sealed-off room?)
猫猫「あの…窓(まど)くらい開(あ)けたらいかがでしょう?」
Maomao “Ano… Mado-kurai aketara ikaga-desho?”
Maomao “Um, should we at least open the windows?”
壬氏「いや、いい。とりあえず、夕餉(ゆうげ)の毒見(どくみ)をしてみろ」
Jinshi “Iya, ii. Toriaezu, yuge’no dokumi’o shite-miro.”
Jinshi “No, don’t. Just taste the food for now.”
猫猫「あ…」
Maomao “A…”
壬氏「してみれば分かる」
Jinshi “Shite-mireba wakaru.”
Jinshi “You’ll understand when you do.”
猫猫「これは…スッポンですか?」
Maomao “Kore’wa… suppon desuka?”
Maomao “Is this… softshell turtle?”
壬氏「そのようだな」
Jinshi “Sono-yo-dana.”
Jinshi “Apparently.”
猫猫(食前酒(しょくぜんしゅ)も、果汁(かじゅう)の甘(あま)さでごまかそうとしているけど結構(けっこう)強(つよ)い。副菜(ふくさい)からデザートに至(いた)るまで…)
Maomao (Shokuzen-shu’mo, kaju’no amasa’de gomakasoto shite-iru-kedo kekko tsuyoi. Fuku-sai’kara dezāto’ni itaru’made…)
Maomao (The aperitif is really strong too, though they’re trying to hide it with the fruit juice. Everything, from the side dishes to the deserts…)
猫猫「何というか…精(せい)のつきそうなものばかりですね」
Maomao “Nanto-iuka… Sei’no tsuki-sona mono bakari desu-ne.”
Maomao “They all seem to be, well, invigorating.”
壬氏「分かっただろ」
Jinshi “Wakatta-daro.”
Jinshi “Now you see, right?”
猫猫(携帯食(けいたいしょく)?)
Maomao (Keitai-shoku?)
Maomao (Preserved food?)
猫猫「食べないのですか?毒ではありませんが」
Maomao “Tabenaino-desuka? Doku’dewa ari-masen-ga.”
Maomao “You’re not going to eat this? It’s not poisoned.”
壬氏「毒で��くても、食(く)うものではない」
Jinshi “Doku’de nakutemo, kuu-mono’dewa nai.”
Jinshi “Even if it’s not, it’s not anything I should eat.”
猫猫「では、残(のこ)しても怪(あや)しまれるので、私が食べてもよろしいでしょうか?」
Maomao “Dewa, nokoshitemo ayashimareru-node, watashi’ga tabetemo yoroshii desho-ka?”
Maomao “Well, it would be suspicious if it went untouched, so may I eat it instead?”
壬氏「勝手(かって)にしろ」
Jinshi “Katte’ni shiro.”
Jinshi “Do as you like.”
猫猫「うふっ」
Maomao “Ufu.”
壬氏「うまいか?それは」
Jinshi “Umai-ka? Sore’wa.”
Jinshi “Is it good?”
猫猫「おいしいですよ。スッポン以外(いがい)もおいしいと思いますけど、本当(ほんとう)に食べなくてよろしいのですか?」
Maomao “Oishii-desuyo. Suppon-igai’mo oishii-to omoi-masu-kedo, honto’ni tabe-nakute yoroshiino-desuka?”
Maomao “It’s delicious. The other dishes are probably great, too. Are you sure you don’t want any?”
壬氏「食べていいのか?」
Jinshi “Tabete ii-noka?”
Jinshi “Are you sure I can eat it?”
猫猫「はぁ。もともと壬氏様のお食事(しょくじ)です」
Maomao “Haa. Moto-moto Jinshi-sama’no oshokuji desu.”
Maomao “Well, it’s your food, after all.”
壬氏「本当にいいのか?!」
Jinshi “Honto’ni ii-noka?!”
Jinshi “Are you absolutely sure?”
猫猫(何なんだ?)
Maomao (Nan-nanda?)
Maomao (What’s with him?)
壬氏「…俺(おれ)はいい。馬閃、食っていいぞ」
Jinshi “…Ore’wa ii. Basen, kutte ii-zo.”
Jinshi “I won’t. Basen, you can eat it.”
馬閃「よろしいのですか?」
Basen “Yoroshiino-desuka?”
Basen “Are you sure?”
壬氏「ああ。むしろ食え」
Jinshi “Aa. Mushiro kue.”
Jinshi “Yeah. In fact, I order you to.”
馬閃「では…」
Basen “Dewa…”
Basen “In that case…”
馬閃「…美味(びみ)です!」
Basen “…Bimi desu!”
Basen “It’s delicious.”
壬氏「それは良(よ)かった…」
Jinshi “Sore’wa yokatta…”
Jinshi “That’s good.”
馬閃「ただ…」
Basen “Tada…”
Basen “But…”
壬氏「ただ?」
Jinshi “Tada?”
Jinshi “But?”
馬閃「…くっ。なぜこの娘は、平気(へいき)なのです?!」
Basen “…Ku. Naze kono musume’wa heiki nano-desu?!”
Basen “How is this girl not affected?!”
猫猫「なぜと言われましても…そういう体質(たいしつ)ですから」
Maomao “Naze-to iware-mashitemo… So-iu taishitsu desu-kara.”
Maomao “All I can say is that’s just how I’m built.”
馬閃「し、失礼(しつれい)いたします…私は、部屋に…」
Basen “Shi, Shitsu-rei itashi-masu… Watashi’wa, heya’ni…”
Basen “E-Excuse me. I’ll go to my room…”
猫猫(お若(わか)いとは大変(たいへん)である)
Maomao (Owakai-towa taihen’de aru.)
Maomao (It’s not easy being young and vigorous.)
馬閃「…あぁ…」
Basen “…Aa…”
猫猫「…どうしましょう?」
Maomao “…Do-shimasho?”
Maomao “What should we do?”
壬氏「ここで寝(ね)かせてやれ。俺はこいつの部屋で寝る」
Jinshi “Koko’de nekasete-yare. Ore’wa koitsu’no heya’de neru.”
Jinshi “Let him sleep here. I’ll sleep in his room.”
高順「ちゃんと部屋まで運(はこ)びますので…」
Gaoshun “Chanto heya’made hakobi-masu-node…”
Gaoshun “I’ll carry him to his room.”
壬氏「疲(つか)れているだろ」
Jinshi “Tsukarete-iru-daro.”
Jinshi “You must be tired.”
高順「そうおっしゃるなら…」
Gaoshun “So ossharu-nara…”
Gaoshun “If you say so…”
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高順「護衛(ごえい)たちは私の部屋を使(つか)うので、小猫はこちらの部屋を使って下(くだ)さい」
Gaoshun “Goei-tachi’wa watashi’no heya’o tsukau-node, Shaomao’wa kochira’no heya’o tsukatte kudasai.”
Gaoshun “The guards will use my room, so Xiaomao, please use this room.”
猫猫「はい」
Maomao “Hai.”
Maomao “Yes.”
猫猫(湯(ゆ)あみまでできるとは…贅沢(ぜいたく)だなぁ…。明日(あした)は狩りか…。つつがなく終(お)わるといいけど)
Maomao (Yuami-made dekiru-towa…zeitaku-danaa… Ashita’wa kari-ka… Tsutsuga-naku owaru-to ii-kedo.)
Maomao (A bath, too? How extravagant. The hunt starts tomorrow. I hope it goes without incident.)
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男1「これが例(れい)の…随分(ずいぶん)小型(こがた)だな」
Otoko-Ichi “Korega rei’no… zuibun kogata dana.”
Man-1 “Is this it? It’s quite small.”
男2「最新式(さいしんしき)だ。飛距離(ひきょり)と命中精度(めいちゅうせいど)も上(あ)がっている。これなら森(もり)の中(なか)でも狙(ねら)える」
Otoko-Ni “Saishin-shiki-da. Hi-kyori’to meichu-seido’mo agatte-iru. Kore-nara mori’no naka’demo neraeru.”
Man-2 “It’s the latest model. It has improved range and accuracy, too. With this, we can use them in the forest, too.”
男1「ここで、あの方には死んでもらう」
Otoko-Ichi “Koko’de, ano kata’niwa shinde-morau.”
Man-1 “This will be where they die.”
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猫猫(狩りは、宿(やど)から30分(さんじゅっぷん)馬(うま)に揺(ゆ)られ、徒歩(とほ)で一時間(いちじかん)山(やま)を登(のぼ)った高台(たかだい)で行(おこな)われる。お偉方(えらがた)が捕(つか)まえた獲物(えもの)をその場(ば)で調理(ちょうり)するという趣向(しゅこう)のようだ)
Maomao (Kari’wa, yado’kara sanjuppun uma’ni yurare, toho’de ichi-jikan yama’o nobotta taka-dai’de okonawareru. Oera-gata’ga tsukamaeta emono’o sono-ba’de chori-suru-to-iu shuko’no-yoda.)
Maomao (The hunt takes place at a location half an hour away by horse, and then one hour up the mountain by foot. It seems like the point of the event is to cook the game caught by the nobles on the spot.)
猫猫(やることがない…。散策(さんさく)でもするか)
Maomao (Yaru-koto’ga nai… Sansaku’demo suruka.)
Maomao (There’s nothing to do. Maybe I’ll take a walk.)
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猫猫(なかなかいい森だな…いい感(かん)じに薬草(やくそう)やキノコが生(は)えていそうな…ん?…大きな滝(たき)でもあるのか?…あ)
Maomao (Naka-naka ii mori dana… Ii-kanji’ni yakuso’ya kinoko’ga haete-isona… N? …Ookina taki’demo aru-noka? …A.)
Maomao (This is a pretty nice forest. It seems like a good place for herbs and mushrooms… Hmm? Is there a large waterfall nearby?)
李白(リハク)「お~、偉(えら)い偉い。う~、よしよしよしよし…お~、フヒヒヒ…」
Rihaku “Ooo, erai erai. Uuu, yoshi-yoshi-yoshi-yoshi… Ooo, fuhihihi…”
Lihaku “Oh, good boy! Good boy, good boy!”
猫猫(あれは……)
Maomao (Are’wa……)
Maomao (Hmm? Is that…)
猫猫「こんにちは」
Maomao “Kon‘nichiwa.”
Maomao “Hello.”
李白「こんにちは?あ~!嬢(じょう)ちゃんか!どうしたんだ?こんなとこで」
Rihaku “Kon’nichiwa? Aaa! Jochan-ka! Do-shitanda? Konna toko’de.”
Lihaku “Hello? Hey! Little miss! What are you doing all the way out here?”
猫猫「ちょっとご指名(しめい)があったもので」
Maomao “Chotto goshimei’ga atta-mono’de.”
Maomao “I was asked to join.”
李白「そうか。実(じつ)は俺(おれ)もよ、ご指名で護衛に入(はい)ったんだけど、犬(いぬ)の面倒(めんどう)でも見(み)てろってさ」
Rihaku “Soka. Jitsu’wa ore’mo-yo, goshimei’de goei’ni haittan-dakedo, inu’no mendo’demo miterotte-sa.”
Lihaku “Is that so? Well, same here. I was invited to join the guards, but they made me take care of the dog instead.”
猫猫(李白様も指名を受(う)けたのはいいが、地方出身(ちほうしゅっしん)の身(み)。他(ほか)の気位(きぐらい)の高い護衛たちに、追(お)い出(だ)された口(くち)だろう。最近(さいきん)どんどん出世(しゅっせ)しているようだが、その分(ぶん)風当(かぜあ)たりは強(つよ)くなる)
Maomao (Rihaku-sama’mo shimei’o uketa-nowa iiga, chiho-shusshin’no-mi. Hoka’no kigurai’no takai goei-tachi’ni, oidasareta kuchi daro. Saikin don-don shusse-shite-iru-yodaga, sono-bun kaze-atari’wa tsuyoku-naru.)
Maomao (Master Lihaku got invited to join too, but he’s from the countryside. The other prideful guards must have pushed him out. He seems to be climbing the ranks recently, but that does tend to be met with resistance.)
猫猫「口笛(くちぶえ)、下手(へた)ですね」
Maomao “Kuchi-bue, heta desu-ne.”
Maomao “You’re bad at whistling.”
李白「黙(だま)らっしゃい。いいんだ、これがあるからな」
Rihaku “Damarasshai. Iinda, kore’ga aru-kara-na.”
Lihaku “Hush, you. It’s fine. I have this.”
猫猫「賢(かしこ)いですね」
Maomao “Kashikoi desu-ne.”
Maomao “He’s smart.”
李白「だろ?場合(ばあい)によっちゃ、何里(なんり)離(はな)れてもやってくるらしいぞ」
Rihaku “Daro? Baai’ni yoccha, nan-ri hanaretemo yatte-kuru-rashii-zo.”
Lihaku “I know, right? I hear that in some cases, he can be summoned from miles away.”
猫猫「へぇ~…」(犬が、犬をなでてる…)
Maomao “Heeee…” (Inu’ga, inu’o nadeteru…)
Maomao “Huh…” (The dog is petting a dog…)
――――――――――――――――――――――――――――――
猫猫(避暑地(ひしょち)とはいえ、今日(きょう)は天気(てんき)も良(よ)く暑苦(あつくる)しい。快適(かいてき)に過(す)ごすのも一苦労(ひとくろう)だな…。…こんな暑苦しいのに、ずっと覆面(ふくめん)をつけて…料理(りょうり)にも手(て)を付(つ)けないつもりか?どんなに怪(あや)しい覆面姿(ふくめんすがた)でも、上座(かみざ)に座(すわ)っていれば、この中で一番(いちばん)の上客(じょうきゃく)ということなのだろう)
Maomao (Hisho-chi’towa-ie, kyo’wa tenki’mo yoku atsu-kurushii. Kaiteki’ni sugosu-nomo hito-kuro dana… Konna atsu-kurushii-noni, zutto fukumen’o tsukete… ryori’nimo te’o tsukenai tsumori-ka? Donna’ni ayashii fukumen-sugata’demo, kamiza’ni suwatte-ireba, kono naka’de ichi-ban’no jokyaku-to iu-koto-nano-daro.)
Maomao (Summer resorts should be cool, but the skies are too clear today, and it’s very hot. Getting comfortable isn’t easy. Even in this heat, he won’t take his mask off, and won’t eat the food. Despite his suspicious mask, given his seat, he must be the most important person at this party.)
猫猫(あれが楼蘭妃(ロウランひ)の父(ちち)、子昌様。子北洲の長(おさ)で、この狩りの主催者(しゅさいしゃ)だ。…ん?何か言われたのか?…いや、あのやたら外面(そとづら)のいい宦官が、あんなあからさまな態度(たいど)を取(と)るだろうか…。もしかすると、この暑さのせいで…)
Maomao (Are’ga Roran-hi’no chichi, Shisho-sama. Shi-Hoku-shu’no osa’de, kono kari’no shusai-sha-da. …N? Nanika iwareta-noka? …Iya, ano yatara soto-zura’no ii kangan’ga, anna akarasama-na taido’o toru-daroka… Moshika-suruto, kono atsusa’no sei’de…)
Maomao (That’s Master Shishou, Concubine Loulan’s father. He is the leader of the Shihoku-shu region and the organizer of this hunt. Hmm? Did he say something to him? Would that infinitely well-mannered eunuch show such an obvious attitude? Wait, could it be, because of the heat…)
猫猫(今は何もするな、と…)
Maomao (Ima’wa nani’mo suruna-to…)
Maomao (He’s telling me not to do anything?)
高順「小猫」
Gaoshun “Shaomao.”
Gaoshun “Xiaomao.”
猫猫「はい」
Maomao “Hai.”
Maomao “Yes.”
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猫猫「これを頂(いただ)いてもよろしいでしょうか?」
Maomao “Kore’o itadaitemo yoroshii-desho-ka?”
Maomao “May I take this?”
使用人「ああ、いいよ」
Shiyo-nin “Aa, ii-yo.”
Servant “Oh, yeah, sure.”
――――――――――――――――――――――――――――――
猫猫「壬…香泉様!」
Maomao “Jin…Kosen-sama!”
Maomao “Master Ji―, Master Kousen!”
壬氏「お前(まえ)か…」
Jinshi “Omae-ka…”
Jinshi “It’s you.”
猫猫「これを外(はず)してください」
Maomao “Kore’o hazushite-kudasai.”
Maomao “Please take this off.”
壬氏「ダメだ」
Jinshi “Dame-da.”
Jinshi “I can’t.”
猫猫「周(まわ)りには誰(だれ)もいません」
Maomao “Mawari’niwa dare’mo imasen.”
Maomao “There’s nobody around.”
壬氏「誰か来(く)るかもしれない」
Jinshi “Dareka kuru-kamo shire-nai.”
Jinshi “Someone might come along.”
猫猫(あ~、めんどくせぇ!)
Maomao (Aaa, mendo-kusee!)
Maomao (Ugh, what a bother!)
猫猫「そんなに人目(ひとめ)が気になるなら、見えない所(ところ)へ行けばいいでしょう」
Maomao “Sonna’ni hito-me’ga ki’ni naru-nara, mienai tokoro’e ikeba ii-desho.”
Maomao “If you want so badly to go unseen, let’s just move somewhere we won’t be found.”
――――――――――――――――――――――――――――――
猫猫「失礼します。顔を拭(ふ)きますね」
Maomao “Shitsurei-shimasu. Kao’o fuki-masu-ne.”
Maomao “Excuse me. Let me wipe your face.”
猫猫(熱(あつ)い。やはり、のぼせている。早(はや)く持(も)ってきた水(みず)を…)
Maomao (Atsui. Yahari, nobosete-iru. Hayaku motte-kita mizu’o…)
Maomao (It’s hot. I bet he’s dizzy. I need to make him drink the water I brought…)
壬氏「薬屋(くすりや)…お前に話したいことがある…」
Jinshi “Kusuriya… Omae’ni hanashi-tai koto’ga aru…”
Jinshi “Apothecary, there’s something I want to tell you.”
猫猫「今ですか?」
Maomao “Ima desu-ka?”
Maomao “Now?”
壬氏「いつかは言わねばと思っていた…。俺は…本当は…」
Jinshi “Itsuka’wa iwaneba-to omotte-ita… Ore’wa…honto’wa…”
Jinshi “I was going to tell you at some point. I’m… I’m actually…”
猫猫「あっ!」(何だ?)
Maomao “A!” (Nan-da?)
Maomao (What was that?)
猫猫(硫黄(いおう)の匂(にお)い…?)
Maomao (Io’no nioi…?)
Maomao (The smell of sulfur?)
壬氏(飛発(フェイファ)か?!)
Jinshi (Feifa-ka?!)
Jinshi (A feifa?!)
壬氏「悪(わる)い!」
Jinshi “Warui!”
Jinshi “Sorry!”
猫猫「え?」
Maomao “E?”
壬氏「少(すこ)し驚(おどろ)かせる!」
Jinshi “Sukoshi odoro-kaseru!”
Jinshi “This may startle you a bit!”
猫猫「えぇっ?!」
Maomao “Ee?!”
猫猫(少しどころじゃねえだろ!!)
Maomao (Sukoshi-dokoro-ja nee-daro!!)
Maomao (You call this a bit startling?!)
男1「滝壺(たきつぼ)を探(さが)すか?」
Otoko-Ichi “Taki-tsubo’o sagasu-ka?”
Man-1 “Shall we search under the waterfall?”
男2「この高さなら、どうせ助(たす)からん。それより、飛発を隠(かく)しておけ」
Otoko-Ni “Kono takasa-nara, dose tasukaran. Sore-yori, feifa’o kakushite-oke.”
Man-2 “There’s no way he’d survive this height. More importantly, go hide the feifa.”
――――――――――――――――――――――――――――――
猫猫「うっ!…ごっ!」
Maomao “U! …Go!”
壬氏「泳(およ)げなかったなら、すまなかった…」
Jinshi “Oyoge-nakatta-nara, sumana-katta…”
Jinshi “I’m sorry if you couldn’t swim.”
猫猫「…あれで、泳げるわけ、ありません…」
Maomao “…Are’de, oyogeru-wake, ari-masen…”
Maomao “I don’t think it matters if I could swim or not in that situation…”
猫猫(50(ごじゅう)メートル近(ちか)くある崖(がけ)を飛(と)び降(お)りるとは無茶(むちゃ)なことを…)
Maomao (Goju-mētoru-chikaku-aru gake’o tobi-oriru-towa muchana koto’o…)
Maomao (The cliff was easily 50 meters high. Jumping that was crazy.)
猫猫「錯乱(さくらん)したのかと思いました…」
Maomao “Sakuran-shita-noka-to omoi-mashita…”
Maomao “I thought you went mad.”
壬氏「ここの滝壺は深(ふか)いから、うまく飛び降りれば、溺(おぼ)れない限(かぎ)りそうそう死(し)なない」
Jinshi “Koko’no taki-tsubo’wa Fukai-kara, umaku tobi-ori-reba, obore-nai-kagiri so-so shina-nai.”
Jinshi “This waterfall basin is very deep. If you jump correctly, you probably won’t die, unless you drown.”
猫猫「ええ、溺れない限り」
Maomao “Ee, obore-nai-kagiri.”
Maomao “Oh sure, unless I drown.”
壬氏「うぅ……」
Jinshi “Uu……”
猫猫「はぁ…」
Maomao “Haa…”
壬氏「う…何だ?!」
Jinshi “U…Nan-da?!”
Jinshi “What are you doing?!”
猫猫「見苦(みぐる)しい姿(すがた)ですみませんが、このままだと風邪(かぜ)を引(ひ)きますので」
Maomao “Mi-gurushii sugata’de sumi-masen-ga, kono-mama-dato kaze’o hiki-masu-node.”
Maomao “I apologize for the indecent display, but I don’t want to catch a cold.”
壬氏「う……」
Jinshi “U……”
猫猫(前掛(まえか)けと腰布(こしぬの)はやめとくか。貧相(ひんそう)なあばら骨(ぼね)でも、隠せるものは隠したい)
Maomao (Mae-kake’to koshi-nuno’wa yametoku-ka. Hinso-na abara-bone’demo, kakuseru mono’wa kakushi-tai.)
Maomao (I’ll leave my undergarments on, I guess. Even though it’s just a set of skinny ribs, I’d like to hide what I can.)
猫猫「壬氏様のも絞(しぼ)りますので、脱(ぬ)いでいただけますか」
Maomao “Jinshi-sama’nomo shibori-masu-node, nuide-itadake-masu-ka.”
Maomao “I’ll wring your out too, if you take them off.”
猫猫「…あ…」
Maomao “…A…”
壬氏「自分でやる!お前のも貸(か)せ。俺の方(ほう)が力(ちから)があるだろう」
Jinshi “Jibun’de yaru! Omae’nomo kase. Ore’no-hoga chikara’ga aru-daro.”
Jinshi “I’ll do it myself. Give me yours, too. I’m stronger than you.”
猫猫「はあ」
Maomao “Haa.”
Maomao “Yes.”
猫猫(良かった…さっきより体調(たいちょう)は良さそうだ。機嫌(きげん)は悪(わる)そうだけど)
Maomao (Yokatta… Sakki-yori taicho’wa yosa-soda. Kigen’wa waru-soda-kedo.)
Maomao (Good, he looks healthier than earlier. His mood seems worse, though.)
猫猫(薬草(やくそう)はもう使えないな…何か他(ほか)に……あ)
Maomao (Yakuso’wa mo tsukae-nai-na… Nanika hoka’ni……A.)
Maomao (These herbs are useless now. Is there anything else?)
猫猫「壬氏様」
Maomao “Jinshi-sama.”
Maomao “Master Jinshi.”
壬氏「あ?何だ?」
Jinshi “A? Nan-da?”
Jinshi “What?”
猫猫「粗末(そまつ)な物(もの)で申(もう)し訳(わけ)ありませんが、食(しょく)していただけますか」
Maomao “Somatsu-na mono’de moshi-wake ari-masen-ga, shoku-shite-itadake-masu-ka.”
Maomao “I know it isn’t much, but would you like to eat any of this?”
壬氏「…何かの薬か?」
Jinshi “…Nanika’no kusuri-ka?”
Jinshi “Is this some kind of medicine?”
猫猫「朝餉(あさげ)に出(だ)された蕗(ふき)です。おやつにしようと持(も)ってきた物ですが…今の壬氏様には、塩(しお)が足(た)りないようなので」
Maomao “Asage’ni dasareta fuki desu. Oyatsu’ni shiyo-to motte-kita mono desu-ga… Ima’no Jinshi-sama’niwa, shio’ga tari-nai-yo-nanode.”
Maomao “It’s butterbur, from our breakfast. I brought it as a snack, but I think you need salt right now.”
壬氏「…塩?」
Jinshi “…Shio?”
Jinshi “Salt?”
猫猫「追(お)いかけてくるときに、醤(ジャン)や砂糖(さとう)を混(ま)ぜた水を持ってきたのですが…滝の上に置(お)いてきてしまったので…。とにかく、覆面をつけたまま狩りに出て、食事も水も摂(と)らなければ、体(からだ)がおかしくなります。暑さと水分不足(すいぶんぶそく)で、頭(あたま)が痛(いた)かったのではありませんか?」
Maomao “Oikakete-kuru-toki’ni, jan’ya sato’o mazeta mizu’o motte-kitano-desuga… taki’no ue’ni oite-kite-shimatta-node… Tonikaku, fukumen’o tsuketa-mama kari’ni dete, shokuji’mo mizu’mo tora-nakereba, karada’ga okashiku nari-masu. Atsusa’to suibun-busoku’de, atama’ga itakattano-dewa ari-masen-ka?”
Maomao “When I was chasing after you, I brought some water with soy paste and sugar in it, but I left it at the top of the waterfall. Anyway, since you went out hunting with your mask on, and refused to eat or drink, you must be in bad shape. Aren’t you getting a headache from the heat and lack of hydration?”
壬氏「…ん…」
Jinshi “…N…”
猫猫「のぼせは引(ひ)いているみたいですが、念(ねん)のために塩を摂ってください」
Maomao “Nobose’wa hiite-iru-mitai-desuga, nen’no tame’ni shio’o totte-kudasai.”
Maomao “Your fever seems to have come down, but please take some salt, just in case.”
壬氏「…そういうことなら…。…思ったより悪くないな」
Jinshi “…So-iu koto-nara… …Omotta-yori waruku-nai-na.”
Jinshi “If you say so… It’s not as bad as I thought.”
猫猫「…あ」
Maomao “…A.”
壬氏「フフ…お前も食え」
Jinshi “Fufu… Omae’mo kue.”
Jinshi “You eat some, too.”
猫猫「む…ふんっ。いただきます」
Maomao “Mu…Fun. Itadaki-masu.”
Maomao “Thank you.”
壬氏「フフッ」
Jinshi “Fufu.”
猫猫「あれは一体(いったい)何だったのでしょうか?」
Maomao “Are’wa ittai nan-dattano-desho-ka?”
Maomao “What was that back there, anyway?”
壬氏「飛発だな」
Jinshi “Feifa dana.”
Jinshi “A feifa.”
猫猫「飛発?」
Maomao “Feifa?”
Maomao “Feifa?”
壬氏「戦(いくさ)で使(つか)う、火薬(かやく)を使った武器(ぶき)だ。一回(いっかい)撃(う)つごとに準備(じゅんび)が必要(ひつよう)になる。それが間(ま)を置(お)かずに、2発(にはつ)撃たれた…」
Jinshi “Ikusa’de tsukau, kayaku’o tsukatta buki-da. Ikkai utsu-goto’ni junbi’ga hitsuyo’ni naru. Sore’ga ma’o okazu’ni, ni-hatsu utareta…”
Jinshi “It’s a weapon of war that uses gunpowder. It requires preparation after every shot. However, they shot twice in quick succession.”
猫猫「犯人(はんにん)は複数(ふくすう)いた、ということですか」
Maomao “Han’nin’wa fukusu ita-to iu-koto desu-ka.”
Maomao “So, does that mean there were multiple assailants?”
壬氏「ああ。少(すく)なくとも2人(ふたり)。他(ほか)にもいたかもしれない」
Jinshi “Aa. Sukunaku-tomo futari. Hoka’nimo ita-kamo shire-nai.”
Jinshi “Yes, at least two. Perhaps more.”
猫猫(…一体(いったい)誰(だれ)に何(なに)を恨(うら)まれているんだ?)
Maomao (…Ittai dare’ni nani’o uramarete-irunda?)
Maomao (Who holds a grudge against him, and why?)
猫猫「壬氏様。ここから出る方法(ほうほう)はご存知(ぞんじ)ですか?泳(およ)ぐ以外(いがい)で、ですが」
Maomao “Jinshi-sama. Koko-kara deru hoho’wa gozonji desu-ka? Oyogu-igai’de, desu-ga.”
Maomao “Master Jinshi, do you know how to exit this place? Besides swimming, of course.”
壬氏「奥(おく)の天井(てんじょう)に穴(あな)がある」
Jinshi “Oku’no tenjo’ni ana’ga aru.”
Jinshi “There’s a hole in the ceiling, deeper in.”
猫猫「それは、高順様は知っているのですか?」
Maomao “Sore’wa, Gaoshun-sama’wa shitte-iruno-desu-ka?”
Maomao “Does Master Gaoshun know about that?”
壬氏「…知らないかもな。馬閃なら知っているが、すぐに気づくかどうか…」
Jinshi “…Shiranai-kamo-na. Basen-nara shitte-iru-ga, sugu’ni kizuku-ka-doka…”
Jinshi “He might not. Basen would know, but I don’t know if he’ll notice right away…”
――――――――――――――――――――――――――――――
猫猫「穴に向(む)かって、大声(おおごえ)で助(たす)けを呼(よ)ぶのはどうでしょう?」
Maomao “Ana’ni mukatte, oogoe’de tasuke’o yobu-nowa do-desho?”
Maomao “Can we shout from here to call for help?”
壬氏「よほど近(ちか)くに寄(よ)らないと聞(き)こえない。一日中(いちにちじゅう)叫(さけ)び続(つづ)ければ、誰かが気付(きづ)くかもしれないが…」
Jinshi “Yohodo chikaku’ni yoranaito kikoe-nai. Ichi-nichi-ju sakebi-tsuzukereba, dareka’ga kizuku-kamo shire-nai-ga…”
Jinshi “They would have to be very close to hear. Maybe if we kept yelling all day, someone might notice, but…”
壬氏「…何(なん)だ?」
Jinshi “…Nan-da?”
Jinshi “What?”
猫猫「…いえ、何(なに)も」
Maomao “…Ie, nanimo.”
Maomao “No, nothing.”
壬氏「高(たか)いが…片方(かたほう)が足場(あしば)になれば届(とど)くかもな」
Jinshi “Takai-ga…kataho’ga ashiba’ni nareba todoku-kamo-na.”
Jinshi “It’s high, but if one of us stacked on the other, we might be able to reach.”
猫猫(壬氏様を踏(ふ)み台(だい)にしたことが水蓮様にバレたら…!)
Maomao (Jinshi-sama’o fumi-dai’ni shita-koto’ga Suiren-sama’ni baretara…!)
Maomao (If Lady Suiren finds out I stepped on Master Jinshi…)
水蓮「う、ふ、ふ、ふ、ふ」
Suiren “U-fu-fu-fu-fu.”
壬氏「お前が下になったら潰(つぶ)れるぞ」
Jinshi “Omae’ga shita’ni nattara tsubureru-zo.”
Jinshi “I would crush you if I stood on you.”
猫猫「しかし…」
Maomao “Shikashi…”
Maomao “But…”
壬氏「やれ!」
Jinshi “Yare!”
Jinshi “Do it.”
猫猫「うっ…うぅ…」
Maomao “U…Uu…”
壬氏「お前、もっと太(ふと)ったらどうだ?」
Jinshi “Omae, motto futottara doda?”
Jinshi “You should gain some weight.”
猫猫「今言うことじゃないです。ん…あっ」
Maomao “Ima iu-koto-ja nai-desu. N…A.”
Maomao “Now is not the time.”
猫猫(ヌルヌルして湿(しめ)っているが、指(ゆび)を引(ひ)っ掛(か)ければ…)
Maomao (Nuru-nuru-shite shimette-iru-ga, yubi’o hikkake-reba…)
Maomao (It’s wet and slippery, but as long as I can get my fingers hooked…)
猫猫「立(た)ちます」
Maomao “Tachi-masu.”
Maomao “I’m standing up.”
壬氏「よし!」
Jinshi “Yoshi!”
Jinshi “Right!”
猫猫「ん…んん。ふっ…うぅ…、んっ…うぅ…ハァ。あっ…何だ、カエルか。ん、わ、うわ、うわ~!」
Maomao “N…Nn. Fu…uu…, n…uu…haa. A… Nan-da, kaeru-ka. N, wa, uwa, uwaaa!”
Maomao “Oh, a frog.”
壬氏「えっ、お…おい!あっ!」
Jinshi “E, o…oi! A!”
Jinshi “Hey!”
猫猫(あ~…痛(いた)…く…ない…)
Maomao (Aaa… Ita…ku…nai…)
Maomao (It… doesn’t hurt.)
猫猫「あっ…失礼しました。壬氏様…」
Maomao “A… Shitsurei shima-shita. Jinshi-sama…”
Maomao “Excuse me, Master Jinshi―”
(Continue to Episode 12/Ep.36)
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chikuri · 5 months ago
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マスコミ「テレビや新聞はSNSと違ってきちんと裏取りし、正確な情報を発信しています」 共同通信「ネットでは日夜フェイクニュースが飛び交っています。だからこそ共同はファクトにこだわり抜きます」 私「どこがだよ!? とくに共同通信、お前はダメだ。見出し詐欺に悪質印象操作だけでは飽き足らず、ついに捏造記事で国際問題を引き起こすとは」 <共同通信の見出し詐欺、悪質印象操作、誤報一覧> ・生稲晃子氏の靖国参拝は誤り。外交問題に発展し政府激怒。 ・「辺野古移設抗議の女性ら2人ひかれ1人死亡」 ⇒活動家のせいで何の罪もない警備員の方が命を落とされたことが一切伝わらない。正しくは「活動家の飛び出し制止した警備員ひかれ死亡」と書くべき。 ・「核のボタン携行し被爆地に!」 ⇒アメリカ大統領が携行するのは当然。 ・「批判や疑問の声が上がりそうだ」 ⇒「批判や疑問の声を上げろ」という犬笛を吹くな。 ・「うまずして何が女性か」 ⇒「女性のパワーで知事を誕生させよう」との主旨の発言で、現場では拍手が沸き起こったのに、発言をわざわざ切り取り、ご丁寧にも立憲議員に「不適切発言だ!」とのコメントを取りに行ってから、当初はあえて「産まず」との漢字表記で、女性の出産を連想させる(その後「うまず」にサイレント修正)という悪意100%の記事。 ・「ワクチン接種ミス1800件超」 ⇒絶対数を出してあたかも多くのミスが発生したように見せているが、実際は接種回数1億6374万回に対して1805件のミスなので、割合としては「0.001%」。 ・「海水から1リットルあたり13ベクレルのトリチウム検出」 ⇒世界保健機関(WHO)の飲料水基準は「1リットルあたり1万ベクレル」なので、今回の処理水から検出されたトリチウムは基準値の「0.13%」。本来の見出しは「原発からの放出処理水、基準値を大きく下回る」と書くべき。 ・「Fukushima water」 ⇒福島第一原発の処理水を何度も「Fukushima water」と英訳する風評加害者ぶり。 ・「市民団体が」 ⇒左翼活動家団体を「市民団体」呼ばわりするな。 ・「それは一般に失敗と言いまーす」 ⇒フェイルセーフ発動によるH3ロケット打ち上げ中止をかたくなに「失敗」と決めつけたがる共同通信記者。クソ。 食中毒を発生させた飲食店が営業停止処分を食らうように、誤報をタレ流す報道機関にはせめて業務停止処分くらい下してほしい。
Xユーザーの新田 龍さん
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ryotarox · 2 years ago
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最低賃金を上げる話で必ず 「そんなことしたら最賃で人を使ってる中小企業がつぶれて失業増えまくり大変なことになるぞ」 という反論が出るんだがもうその話は結論が出てる 「確かに倒産と失業は増えます、でもそうしないと経済は成長しません」 20年前は確かにどちらが良いかわからなかった 景気対策で最賃を上げると失業、特に若者失業が増えるのは事実だからだ とくにすでに経済成長している先進国で最賃を上げると若者失業が増え危険なのは多くの経済学者が指摘していた でも韓国、オーストラリア、イギリス、アイルランド、そのほか最低賃金を上げ続けた国は順調に経済成長し 賃金を上げてない日本は全く経済成長していない 結局のところ ・最低賃金が増えることで企業は減った人員をカバーするため設備投資を進め生産性が上がる ・若者が低生産のサービス業から強制退出して高生産産業に行くため一人当たりGDPが増える ・低生産の中小企業の政治的影響力が減少して労働者の権利が向上する ・公営セクターの賃金水準が切りあがる これらの効果のほうが短期的な失業増より圧倒的にプラスの効果をもたらすと実証された もう結論が出ているのに日本では低賃金で中小企業や公営セクターの奴隷に甘んじている人々が多い いい加減に真実に気づこうぜ
いいかげん「最低賃金を上げて失業者を増��さないと経済は成長しない」という事に気づこう
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jujirou · 2 months ago
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おはようございます。
秋田県湯沢市川連は、雨雪が降っております。
昨日も休み…でしたが、午前中は展示会の最終準備やら、その他アレコレと行い、お昼過ぎからは荷物の積込みやら、買物の運転手やらで一日が終了。
そして新しい一週間が始まりました。
今年度の寿次郎全国ツアー的な展示会も、今週から来週の二週間程続きます。
今週もアレヤコレヤと有りますが、一つ一つコツコツ頑張ります。
皆様にとって今週も、良い一週間と成ります様に。
https://jujiro.base.ec
#秋田県 #湯沢市 #川連漆器 #川連塗 #川連 #国指定伝統的工芸品 #伝統的工芸品 #秋田工芸 #秋田の物作り #漆 #うるし #ウルシ #髹漆 #寿次郎 #全国陶磁器フェアin福岡2025 #全国くらしの器フェアin姫路2025 #出張車移動 #出張車移動初日 #伝産法改正 #個人の未来と産地の未来 #kawatsura #japanlaquer #JapanTraditionalCrafts #KawatsuraLacquerwareTraditionalCrafts #jujiro
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watagenote · 3 months ago
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US出産記録/Vol.4 自然分娩と無痛分娩(Epidural)
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初めての妊娠で、すでに高齢の域。妊娠が判明した後は、色々たくさん調べて準備をしましたが、振り返ってみれば必要のないものも多かった…そんなアメリカでの出産の記録を、メモとして残しておこうと思います。
初めて海外出産を予定している方、これから考えている方など、どこか不安に思っている方に少しでも流れが伝えられたらと、手描きの柔らかなイラ���トと共に綴っていきます。
【 自然分娩と無痛分娩 Natural childbirth/Painless delivery 】
自然分娩とは、医学的介入(麻酔など)を伴わない分娩で、日本において最も一般的です。無痛分娩とは麻酔を用いて、痛みを緩和しながら行う分娩で、主に西洋諸国において一般的です。
アメリカやヨーロッパでは、分娩は大規模な医療施設で行うのが基本で、常勤の麻酔科の先生もいるので、無痛分娩は自然と普及しやすい状態です。比べて日本においては、戦後の歴史的背景もあり、小規模の産科診療所が多く、専門の麻酔医に臨時に来てもらう/もしくは産科の先生が担当するのが一般的で、無痛分娩が普及しにくかった要因でもあるようです。
私も最初は、この文化的ギャップに戸惑い、小さな「産科診療所」をアメリカで探すも皆無で、大規模な医療施設に受診することを不思議に思っていました。
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【 硬膜外麻酔(いわゆる無痛分娩)/Epidural:エピデュラル 】
先ほど無痛分娩のことを “Painless delivery” と書きましたが、一般的には “Epidural(エピデュラル)” で呼ばれることが主流です。硬膜外麻酔を意味しており、背中からの注射による下半身麻酔でお産の痛みを和らげます。
産婦人科での定期健診でも、分娩方法について硬膜外麻酔(Epidural)を選択するか否かを聞かれました。私の場合、考え中であることを伝えると「実際に分娩台に乗るまでに選んでくれたらいいから。急がずに、ゆっくり考えてね。」と言われただけでした。
さて、日本にいる、私の周りの出産経験者は皆「自然分娩」。当時の私にとって「無痛分娩」は聞きなれない言葉で、「無痛分娩」を選択することに後ろめたさを感じていました。
対照的に、アメリカでの友人・知人は皆「無痛分娩」。産婦人科の先生に尋ねても、「99%の患者さんは無痛分娩を選択しているわ。」という返答。あまりにも対照的な答えに、私は大いに悩みました。
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【 私の体験談 : 赤ちゃんを迎える場面を想像して、じっくり考える 】
私の場合、片っ端から現地の友人たちに尋ねて、友人が貸してくれた辞書のように分厚い出産・育児本を読み…、出産にまつわるポッドキャストを毎日聞いて…、自分なりの理解を深めて、出産予定日を間近に控えるまで大いに悩み、考えました。
最終的な判断は、「出産後、赤ちゃんを育てていく環境」を考えて決めました。私たちの場合…
田舎に住む両親ともに高齢で、アメリカまではるばる来てサポートは無理。(家族のサポート無し)
コロナウイルスがメディアを騒がす直前で、雲行きの怪しさを感じていた。(友人のサポートも難しそう) 
よって夫とふたりだけの育児で、体力を温存しておきたい。(高齢出産だしね…)
上記の理由で、「無痛分娩」を選択しました。
「自然分娩」を選択する場合も、ご安心を。近年、自然に親しみゆっくりと暮らす「オーガニック」な生活が見直され、自然分娩を選択する人もいます。考えてみれば、2世代昔は家庭で分娩することが当たり前でした。
私が住んでいた街でも、自然分娩をサポートする施設がありました。助産婦や施設の紹介、各種相談を承っているようです。もちろん大規模な医療施設でも、自然分娩を選択する方も受診しています。「Birth center」、「Natural childbirth class」などのキーワードで調べてみたり、受診されている先生に相談してみるといいでしょう。
即座に答えを出す必要なし!じっくり考えて、整理していけるといいですね。
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ari0921 · 2 years ago
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カルタゴ滅亡をトレースする現代日本
◆カルタゴはなぜ滅んだのか?!
日本と同じような商人国家であったカルタゴが、完膚なきまでに滅ぼされた例を他山の石として日本人は国防を考え直す必要があると切に思うからです。
カルタゴは紀元前250年頃、地中海に覇を唱えていた大国でした。
第2次ポエニ戦争に負けて、戦勝国から武装を解除させられ、戦争を放棄することになったカルタゴは、戦後の復興を貿易一筋で見事に成し遂げ、戦後賠償も全てきれいに払い終えました。しかし、その経済を脅威だと捉えたローマ帝国によって、結局は滅ぼされてしまいました。
滅ぼされる直前、カルタゴの愛国者であるハンニバル将軍は、ローマの考えを悟り、祖国の危機をカルタゴ市民に訴えましたが、平和ぼけした市民は耳を貸そうとしませんでした。
それどころか「ハンニバルは戦争をしようとしている!」と中傷する者さえいました。しかも、最終的にハンニバルはローマに洗脳された者達によってローマに売られ、自殺にまで追い込まれてしまったのです。
平和ぼけした市民は、ローマから無理難題を次々に要求されてからはじめてハンニバルの警告が正しかったことに気が付きましたが、時すでに遅く、徹底抗戦に踏み切るもカルタゴの陥��を防ぐことはできませんでした。この間、たった3年の出来事でした。
ちなみに、生き残ったカルタゴ市民は約5万人でしたが、その全てが奴隷にされてしまいました。城塞は更地になるまで徹底的に破壊され、再びこの地に人が住み、作物が実らぬように大量の塩が撒かれたと言われています。
これはただの負け方ではありません。まさに地上からの抹殺です。
この悲惨なカルタゴ滅亡の理由は2つあると言われています。
1つは、カルタゴ市民が軍事についてほとんど無関心だったことが挙げられます。もともと自国の防衛はおおむね傭兵に頼っていた上に、国内世論も「平和主義的」な論調が強く、有事に備えて軍事力を蓄えておくといったことはままなりませんでした。
2つめは、国内の思想が分裂状態であったことが挙げられます。そもそも挙国一致して事に当たらなければ有事を乗り切ることはなかなか難しいものですが、カルタゴにはそれがなく、戦時中にハンニバルが外地を転戦している間も市民は素知らぬ顔をしていました。そして、ハンニバルを売り渡したのは、ローマに洗脳されたカルタゴの売国奴達でした。
自らの手で愛国者を切り捨てる・・・かくしてカルタゴは「滅ぶべくして」滅んだわけですが、私は今の日本がこのカルタゴに酷似している様に見えて仕方がありません。
今こそ日本の国防を真剣に考えないと本当に危ないと思います。
【対比】日本と似すぎているカルタゴの運命
カルタゴは、フェニキア人が建国した海洋国家で、現在のアフリカ大陸チュニジアに位置しています。
カルタゴは、世界一の造船技術を持ち、スペイン、シチリア島などの海外領土を支配していました。
紀元前3世紀、地中海貿易により富を蓄え、ローマ帝国と並ぶ強国となります。
BC264年、両者の中間にあるシシリー島で紛争がおこります。そして、これを契機にカルタゴとローマは、世界の覇権を賭けて激突します。この戦いは、23年間の中断をはさんで63年間続きます。(第一次ポエニ戦争、第二次ポエニ戦争)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1867年、島国日本は、長い眠りから覚め、明治維新により近代国家への道を目指します。西洋文明を積極的に取り入れ、富国強兵に邁進します。日清・日露の戦争に勝ち、朝鮮、台湾、南樺太と領土を拡張します。
強国となった日本は、戦艦大和を建造して、世界有数の海軍を持ち、
太平洋をはさみ、超大国アメリカと対峙します。
1941年12月、日本連合艦隊は、ハワイの真珠湾の奇襲に成功します。太平洋戦争が始まります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カルタゴの英雄ハンニバルは、象36頭と兵士5万人を率いて、スペインを出発します。象を連れて、アルプス山脈越えに成功、ローマの本拠地イタリア半島を奇襲します。ハンニバルは、イタリアに、なんと15年も踏みとどまり、ローマを一時追い詰めます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「マレーの虎」山下奉文中将は、マレー半島を南下、シンガポールに侵攻します。インド兵への離反策が成功し、1942年2月15日シンガポールは陥落、イギリス軍は降伏します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カルタゴは、地力に勝るローマに対して次第に劣勢になります。ついに、名将スキピオ率いるローマ軍が、カルタゴの本拠地に進軍します。カルタゴは、イタリアで善戦していたハンニバルを帰国させ、本土決戦に賭けます。BC202年、天下分け目の戦い(ザマの戦い)が行われます。カルタゴの完膚なき負け戦でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アメリカは、生産力、技術力で日本に勝っていました。ミッドウェー海戦を境に、戦局は逆転します。ガダルカナル、硫黄島、沖縄。日本は、敗退を続けます。本土空襲が激しくなり、広島と長崎に原爆が投下されます。日本の完膚なき負け戦でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カルタゴは、ローマに無条件降伏します。
全ての海外領土は、放棄され、軍船、象もローマに引き渡されます。軍隊は、自衛のためのものだけが許されました。そして、自衛のためでも戦争する場合、ローマの許可が要ることになったのです。(この許可の項目が、後に大問題となります)
そして、50年賦で1万タラントの賠償金をローマに支払うことが決まります。
ともかく、カルタゴの町は、無事に残りました。100人会は、貴族の世襲制でしたが、戦後まもなく代議員が選挙で選ばれるようになります。
カルタゴは、民主主義の国家に生まれ変わります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「忍び難きを忍び、耐え難きを耐え・・・」玉音放送が流れ、日本は無条件降伏します。
日本列島以外の領土は、返還されます。アメリカが決めた平和憲法で戦争が放棄されます。(後に自衛隊が誕生します。)国土は焼け野原、アジア諸国には賠償金の支払いが必要でした。ともかく、本土決戦だけは避けられました。
日本は、天皇主権の国家から、主権在民の民主主義国家に生まれ変わります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カルタゴ人(フェニキア人)は、ユダヤ人やアラビア商人と同じセム語族で、最も商才があるといわれている種族です。
軍事国家への野心を棄てたカルタゴ人は、ますます貿易や商売に熱中するようになります。ローマ人は、楽しむために働きましたが、カルタゴ人は働くこと自体が人生の目的でした。奇跡の経済復興が実現します。
戦勝国ローマは、休む間もなく、マケドニアやシリアと戦わなければなりません。軍備費の要らないカルタゴは、次第にローマに匹敵する経済大国に、のしあがります。
BC191年ローマは、シリアを打ち破ります。
無敵の軍事大国ローマにとっての脅威は、経済大国カルタゴに移っていくのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本人には、勤勉さと物作りの才能がありました。
焼け原から立ち上がった日本人は、ひたすら一生懸命働くことで豊かになろうとしました。エコノミックアニマルと日本人は、陰口を叩かれます。奇跡の経済復興が実現します。
アメリカの核の傘に入り、軍事費もいりません。戦勝国アメリカは、ソ連との冷戦を戦わなくてはなりませんでした。
10%を超す高度経済成長が続きます。日本は、世界第二位の経済大国になります。
ソ連が崩壊し、日米の経済摩擦が激化します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
BC187年、カルタゴは、50年賦と決められた賠償金を一括払いしたいと申し出ます。いくら叩いても不死鳥のように蘇る、カルタゴ人の経済力に、ローマ人は、羨望と恐怖心を抱きます。ポエニ戦争の悪夢がふと蘇ります。
経済大国カルタゴの最大の悩みは、隣国のヌミディアでした。ヌミディアは、騎馬兵団で有名な、戦争に強い��です。自衛力しか持たないカルタゴを侮り、その領土を侵犯します。
カルタゴは、ローマに調停を頼みますが、黒幕のローマはもちろん取り合いません。ついに、カルタゴとヌミディアの間で戦争が起こり、平和の国カルタゴは、敗北します。
ローマの事前許可のない戦争開始は、条約違反でした。
ローマは、カルタゴに対して、突然宣戦布告をします。
驚いたのは、カルタゴです。ローマの許しを得ようと、300人の貴族の子供を人質に差し出します。しかし、8万人の世界最強のローマ兵が、上陸し、カルタゴに進軍します。
カルタゴの使者が、「どうすれば、許していただけるのですか?」とローマの司令官に聞きます。
「全ての武器を差し出せ。」司令官は、答えます。
カルタゴは、20万人分の鎧、投げやり、投げ矢、2000の石弓を司令官に差し出します。
すると、司令官は、最後の要求を使者に言い渡します。
我々は、カルタゴの街を根こそぎ破壊することを決めた。
カルタゴ人には、今の街より10マイル内陸部に
新しい居住地帯を造ることを許可しよう。
使者からローマの意向を聞いた20万人のカルタゴ人は、驚愕して、嘆き悲しみ、最後に激怒します。
「こんなひどい仕打ちがあろうか。街を破壊するだと。
内陸部に引っ込めだと。どうせ死ぬなら戦って死のう!」
カルタゴ人は、丸腰で戦う覚悟を決めます。返事の猶予期間の30日間、密かに戦争準備がすすめられます。
武器職人は、連日徹夜で武器を作ります。
若い女性は、長い髪を元から切って石弓の弦が作られます。
こうして、始まったのが、第三次ポエニ戦争でした。
(戦争というより、ローマによるカルタゴの民族浄化です。)
カルタゴは、ここで奇跡的な粘りを見せます。なんと丸腰で三年間ローマの猛攻を食い止めたのです。
しかし、戦闘と飢えと疫病で、20万人のカルタゴ市民は、10万人に減ります。
そして、ついに、ローマ兵は城壁を破り、街へ進入します。
女、子供までがレンガを投げて抵抗しますが、5万人が虐殺されます。
ビュルサの砦に逃げ込んだ5万人のカルタゴ人は、オリーブの枝を掲げて投降します。
彼らは、一部が処刑され、残りは奴隷として売られます。
カルタゴの街は、十数日燃えつづけ、灰は1メートル積もります。カルタゴの復活を恐れたローマ人は、この地に塩を撒き不毛の土地にします。
700年続いた経済大国カルタゴと世界の富を独占したカルタゴ人は、BC146年こうして滅んだのです。
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kennak · 4 months ago
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・以下上から読んでいった箇条書きメモなので詳細はhttps://web.pref.hyogo.lg.jp/gikai/iinkai/index/tokubetsu/bunsho/documents/bunsho_questionnaire1011_01.pdf ・芸術に全く興味がないどころか予算削減をしようとしている。してる。 ・そのことについて人事権などを使っているようだが、職員に大した説明なく進んでいる様子で現場の混乱がわかる ・斎藤が井戸前副知事のことが滅茶苦茶嫌いなのはわかるが、態度で表しているのがかなり子供っぽいし、周りもかなり気を遣っている印象 ・令和3年選挙で職員内で事前運動があり、その後通報されたようだが握りつぶされたとの話はかなり問題なのではないか ・その当時の選挙についての情勢に違和感があり、職員たちの間で相当困惑が広がっている様子が分かる(職員たちは違法性を感じていた様子) ・当時公用車問題で揺れていた兵庫県だが、職員が斎藤を連れて公用車で投票依頼をしに回っていた話がある ・該当職員たちが通常コースではなくトントン拍子に謎の出世をし、さらに職員たちから反感を買っている ・該当職員たちも部下に対して横柄な態度をとるようになっていた ・マニフェスト作成などもその周辺の職員がしている ・井戸前知事の周辺職員はみんな飛ばされた。 ・県庁は、基本人事課が出世できるルートになっている。筆記試験があるが加味されていないのではないかという疑問 ・はばタンPay+のポスターにある写真や、その他ポスターに自らの写真を入れる行為は、次の選挙戦をにらんだあからさまな選挙運動ではないかと職員間で疑問視されていた。 ・商工会議所、商工会にも手は回っており、今回の知事選挙に向けた活動が昨年頭からあったことが指摘されている ・昨年末から選挙戦に向けて新聞やテレビ出演を知事が希望していたのは選挙戦に向けてだろうが、「取材がなければ激怒する」という話は異様ではないか ・贈答品問題。全部ひとりで持ち帰ってしまうらしい。前知事は高額なものは全く受領しなかったので感覚が全く違った模様 ・酒造メーカーが出展したイベントで日本酒を15本以上持ち帰っている。2、30本あったのではとも。持ち帰りすぎ ・突然おにぎりを食べたいと言い、慌てて現場で米を炊かせている。怖い ・特産品のアイアンセット(約20万円)貰ってる。しかし使いにくいので、別モデルをおねだりした様子。その見返りが特別交付税の算定だったのでは?との見立てがある ・片山副知事も貰っている。片山副知事ペラペラ自慢して色んな職員に色んな事喋っている。折田かよ ・事業とは関係ない特定のスポーツウェア等を着てポスター撮影をしているらしい。掘れば出るのでは ・知事室等の前に贈答品が多数陳列されるようになっていた(前知事のときは無かったのだろう) ・自宅に持ち帰るときは目立たないように重さや大きさを気にしている。悪い認識あったのか? ・5万円を超えるものを個人的に無料で受け取っているが、秘書課を通じておねだりさせている。 ・ふるさと納税返礼品をねだって貰っている ・ホールケーキを贈呈行事としてもらった時(個人的ではなく)、井戸知事は職員にもふるまった。斎藤は一人で持って帰った。PRにもつなげてない ・斎藤県政下では「公民連携」のもと個別企業との包括連携協議が急激に増加している ・知事は絶対にお金を出さないので、食事等、知事を迎えた側が出費しなければならない ・職員たちの前で贈与しようとした地元の方を職員たちは止めたが、斎藤は遮って貰っていた ・人参ジュース1箱おねだりして持ち帰り。人参大好きだな。良いことだ。 ・絵画も貰っている。芸術興味ないんじゃなかったの ・貰ったワインの感想が出ない。色々貰いすぎて何貰ったか覚えてない ・知事の行き先と運転日誌の距離が合わない。出張先で何をしているのかは、みんな見ているはず ・土産があったほうがいいという認識が県内下で広がっていたのではないか ・ウィスキー、ロードバイク、ウェア、スーツ、野菜、海産物、椅子、寿司等等。贈答品だけで生活してたのか? ・マスコミの前で贈答品を貰おうとして、マスコミに直接つっこまれ、やめた ・高級な苺が好き。何箱も貰った。可愛いね ・職員たちも困惑しきりでウワサ広がっていた ・革ジャンはねだってももらえなかったらしい ・県議にもビール貰ってるやついねぇか?意識改革は必要 ・政治資金パーティー券についても購入要請など怪しい記述がある。私学関係者にも依頼している。ここまでくると「政治と金の問題」でしかない ・阪神オリックス優勝パレードについては金の流れが明らかにおかしい。まともなやり方で集めるのも大変だっただろう職員の苦労と、聞いていたよりも高額な請求が来たこと、不正な行為による虚無感を覚える記述が続いている。 ・聞いたことを聞いてないと言って怒るのは若いのに記憶力が心配 ・県美術館のメンテナンス休館を知らずに激怒。前年度には公開されているスケジュールを改めて経緯説明させられる。知事本人も館長に直接凸電話 ・知事就任前に決まっていた件を新聞で知り、聞いていないと激怒。いわゆる机バンバンは知事就任から2か月目のこと。 ・知事が来る現場にはサクラで人を呼んでいた。道を間違えると知事が怒るから言うことを聞いてほしい、という現場への要請もあった ・知事の視察は前知事よりもドタキャンが多い。そのときは服部副知事が来る ・お気に入りの女性職員をつけていた?よく分からない記述があるので皆読んでほしい ・出張先に三面鏡と櫛が無いと怒られる。外見をとにかく気にしている。用意された浴衣が気に入らず着たくないと駄々をこねる。10万円の浴衣を調達させる。着付けを地域の方にしてもらう予定が「俺は知事やぞ!そんな素人にさせるな!」と怒鳴り着付けのプロを呼ばせたことも。 ・例えば「空飛ぶ車」や「有機農業」など万博や●●関連の施策には部局に具体的な指示を出す。また指示通りになっていないと激し く怒り知事室へ出入り禁止にして再調整困難となり所管課を困らしていたと聞く。(原文ママ。折田が参加した空飛ぶクルマ事業は知事直轄) ・ペットボトルのお茶を出すと怒る。ペットボトルの水を飲食禁止のところで飲んで、その場に置いていく。 ・事前に決めてオッケーにして万全に準備した案を、直前に気分で変える。こういうことが繰り返されている様子 ・とにかくいろんな地域で激高しており、目撃されている。気分屋で、まるで昭和のバブル世代の頑固おやじみたいな態度をとりまくっている ・周囲は委縮して何も言えなくなっている様子。それが関係者たちにも広がっている。懇意にしている職員たちはパワハラだけではなくセクハラも握りつぶしてもらっている様子 ・政策や防災対策の会議を直前に15分で終わらせてと無茶振りするのが日常茶飯事 ・泉房穂のツイッターバトルを取り締まる条例を探す ・よく忘れ物、失くし物をする(なにこの情報) ・書類が分厚いと怒る ・渋滞に嵌ると怒る ・周辺のものを蹴る ・工事中のコーンを蹴り飛ばす ・SNSはブロックしまくっている ・怒るとタブレットを投げる。ノートPCを投げる。 ・健康診断から自己負担オプション項目をなくす(腫瘍マーカーの検査を7000円程度)どうも知事の命令により県職員だけ通常のオプション検査が受けられない模様 ・エレベーター待てなくて怒るのでエレベーター呼ぶボタンを受付に作った ・ジェラート食べたくて定休日の店を開けさせる
兵庫県職員アンケート調査を読んで気になったところと感想
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