#侘び寂びの世界
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地を這う・枯れる
ご無沙汰しております。篠原とまとです。私は年を一つ重ねただけの夏が終わり、秋の予感を感じる涼しさの中であいかわらずぼんやりとしています。
今回は蔦の話でも。今住んでいる家の窓には前の家主が植えていった蔦があります。夏は草木が育つ時期なので我が家の蔦も太陽の日差しを求めて伸びていくのかと思えば、日陰に留まるばかり。終いには我が家の排気口の中に向かって伸び、それを伝って蟻が溢れかえることになりました。街に住み自然を忘れた生活を送るホモ・サピエンスはちょっとした自然の前ではこんなに非力な存在なんだな……と蟻退治をしながら思いにふけってみたり。
自然と言えば、フランスと日本での自然に対する美的感覚の違いを思い出します。究極の自然らしさのイデアを求めて手を入れる盆栽や日本庭園の美とは異なり、こちらではトピアリやら幾何学模様などの庭園にも見えるように自然を人間の意のままにコントロールすることが美である。黄金比に則った絶景を作るために川を一から作り、土を盛り、石を削る。���や宮殿の庭園から、今となっては街路樹も大きなサイコロみたいに整えられていたりするのを見るとこの土地の美を薄っすらと感じます。実際の自然には存在しない最も自然らしい風景に潜む侘びと寂び、人工的に整えられた理論的に整然とした人が望む美を現した風景に潜む厳かさ。自然を人の手に治めようだなんて傲慢だなあ、と擦れた見方をするも、人の手で築かれた社会に身を置き生きている。美は千差万別。何かいいと思うものには名もなき美がそこにあるからなのかも。美を求めるも雁字搦めになるも痴れ者になるもまた一興。
美はあるのか、それとも目の前に広がる光を選んだ自分が美をそこに見出しているのか。世界が終わる時が目の前に来たらそこに美は?
小難しいこと言っていたらまた日が落ちて、床に就く時間です。コーヒー飲んで寝るか!じゃ!
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奈良奥山ドライブウェイ奥山コース
奈良奥山ドライブウェイの中間でダートの一方通行区間
スタート地点は一応舗装���
でもすぐにダートが出現
世界遺産の原始林の中を走る
無残な姿の春日山の最大の山桜
鶯の瀧に向かう三叉路
駐車場から徒歩にて結構下る😅帰りこれを登ることを考えるとチョット憂鬱😞
こんな山奥にも立派な橋
ヤット瀧に到着
汗だくになりながら戻って次は逆に上がって行く
山の中にポツンとある興福寺別院歓喜天へ
緑に囲まれ静けさの中に佇む鐘楼
これ以外の建物は災害で倒壊してご覧の有様
これがまた侘び寂びを感じさせる🥰
再び原始林のダートに
最後に地獄谷聖人窟に
結構な山道を600メートル
なんとか到着
ありがたいお姿
舗装路の若草山コースと高円山コースは以下から
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読書の記録
美人の日本語 山下景子
1年365日のその日やその季節に纏わる美しい日本語の由来や本来の意味等を、人生観等になぞらえながら美しい文章で完結にまとめています。
知らない言葉も沢山、言葉は知っていても意味や由来は知らないものも沢山で、全部は覚えきれませんが読むとほっこり心が温かくなる本です。
電子書籍で買ってしまったけれど、これもまた紙の本で欲しいな~
【メモ】
✏切り株や根元から出てきた新芽のことを蘖(ひこばえ)といいます。~中略~何年も何十年も、年輪を重ねて、枝をのばし、葉を茂らせてきた営みが、切り倒されれば、すべて無になってしまいます。それでも、何も言わずに新しい芽を出していく……当然のように、新しい一歩を踏み出しているのです。
✏元気は、天と地、そのすべてのものにある根本の「気」だそうです。生命のエネルギーということですね。「元」と書くとおり、もともと、この世界に溢れていて、誰でもが持っているも��だそうです。
✏一般に細石(さざれいし)は単なる小石を意味しますが、石灰質角礫岩の小石の場合、溶けだした炭酸カルシウムが沈着して、やがて岩となるそうです。私たちひとりひとりは、細石のようなちっぽけな存在。でも、その小さな思いが集まって、大きな奇跡を呼ぶこともあるということですね。
✏手弱女(たおやめ)-やさしく、しなやかな女性のことです。~中略~突っ張った枝は、強そうに見えても、ポキンと折れてしまいます。本当の強さは、柔軟さと粘り強さにあるのではないでしょうか。
✏静寂(しじま)-口を閉じて黙っていること、または、物音ひとつしない静けさのこと~中略~音楽でいえば、休符です。休符は、お休みではなく大切な音符。すばらしい演奏家が、音符だけでなく、休符も美しく演奏します。そして、文章でいえば、行間。静寂の中に溢れている、声にならなかった言葉に、いつも耳をすましていたいですね。
✏誰でも、ここが正念場と思えば、何が何でもがんばろうとしますね。でも、本来の意味からすれば、無理して、ふんばるところではないのです。役者なら、その役になりきる。あなたは、いつもあなたになりきればいいのです。
✏侘助(わびすけ)-椿の一種です~中略~「わび」とは、心の中にある、わびしさ、さびしさなどの満たされない感情を、認めてあげることから始まるそうです。満たされようとすればするほど、永遠の不満足が残るだけ。欠けていてもいのです。
✏心根(こころね)-心にも花が咲きます。そして枯れてしまうこともあります。そんな時でも、根だけは枯らさないように、土を耕したり、肥やしをあげたりすることが大切なのですね。下へ下へと丈夫な根を伸ばせば、今度は、きっと前よりもすばらしい花が、咲くことでしょう。
✏冬に草の芽や木の芽がわずかに萌え出していうことを冬萌(ふゆもえ)と呼ぶそうです。落葉樹の場合、本当は葉を落とした後、ちゃんと次の準備をしていて、冬を越すのですね。冬眠する動物たちとよく似ています。春になると、突然、芽をふき、花を咲かせるような印象を受けますが、そうではないのです。
✏「忙」という漢字は、心を表すりっしんべんに、亡くすと書きます。あなたの心は生きています��。
✏「そこに美しいものがあるから美しいのではなく、美しいと思う心があるから美しいのだ」といいますが、「美しい」という言葉を知らなければ、美しいと思うことさえできません。心は、言葉を通して育つものなのですね。
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P3 Club Book Mitsuru Kirijo short story scan and transcription.
桐条美鶴の暴走
桐条美鶴は悩んでいた。
どうやら、自分は普通の同年代の女子とは、少し違っているらしいのだ。
思えば、いままではシャドウとの戦いと、勉学に明け暮れる毎日だった。愛する父親のため役立つことなら、どんな苦労も厭わなかった。そしてそれは、ごく普通のことだと思っていた。ごく最近までは。
きっかけは、やはり修学旅行だろう。日ごろの学校での勉強と違い、たとえ数日のことであっても、学友たちと朝から晩まで寝食をともにすることで、ほんのちょっと、自覚せざるを得なかった。何というか、一般常識的に、自分は少しズレているのではないか、と。そういえば特別課外活動部の仲間も、生徒会のメンバーも、自分から距離を置いているのではと思えることが、しばしばあるような気がする。
つ��先日も、真田明彦に「なあ、私は······普通とは違うのだろうか?」と率直に相談してみた。美鶴の質問を聞いた明彦は、いつもの爽やかな笑顔のままピクリとも動かなくなり、たっぷり1分ほど時間を置いた後に、個性というものがいかに大切か、ひとりひとり違う人間とはなんと素晴らしいことかといった内容で熱弁をふるい、歌を歌いながら立ち去った。曲目は『世界にひとつだけの花』。最後まで、美鶴と目を合わせようとしなかったのが、印象的だった。
これはやはり、遠回しに「問題あり」と言っているのだと、さすがに理解できた。
生徒たちの上に立つ生徒会長として、そして特別課外活動部を率いる責任者として、これではいけない!いまさら、一朝一夕で一般常識とやらを身につけることは不可能だろうが、せめて、せめて周囲の人々に慕われるような、そんな人間になろう!そう美鶴が発奮したのも、無理のないことだろう。そして、彼女の性格上、行動は迅速だった。---はた迷惑にも。
「か······会長っ?いま、何と言······」
「ど、どうかしたのか?い、いや······違うな······どうかしたの?ち、千尋ちゃん?」
「か、かいちょおぉぉぉつ!?」
生徒会室に、生徒会会計である伏見千尋の絶叫が響き渡った。美鶴の“慕われる人柄になろう作戦”が発動した翌日の放課後。彼女はさっそく、それを実行し、戦果を上げていた。
やっていることは大したことではない。まずは形からだけでもと、美鶴が知る限りでもっとも人当たりがいい少女---山岸風花の喋りと動きを真似しようと思った。それだけだ。
それが、予想以上の破壊力だったことは、誰にとっても不幸なことだった。美鶴はただ、千尋の「会長、この件はどう処理しましょう?」との質問に、こう返答しただけだったのだ。
「ち、千尋ちゃんは、どうしたらいいと思う?」
そして、にっこり。
柔らかい笑顔、のつもりだが、日ごろ使っていない表情筋を酷使したため、頬の端がピクピクしていることに本人は気づいていない。おかげで、それは笑顔というよりも、どう見ても何かを企んでいる顔にしか見えない。
それでも、悲鳴を上げて真っ白になった千尋を心から心配して、美鶴が優しく声をかける。
「大丈夫?千尋ちゃんっ?」
これがトドメとなった。
ぴきっ。千尋の中で何かが壊れる音がした。
「いやあああぁぁぁあ!ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!私が悪かったなら謝ります!お願い!許して!言いたいことがあったら死��ほど責めてくださって構いませんからぁ!丸呑みにして生きたままじわじわ胃の中で溶かしていくみたいな生殺しはしないでぇ!ごーめーんーなーさーいー!!」
ありうべからざる異常な現象を目撃し、千尋の脆弱な精神は、簡単に灼き切れていた。恐怖に翻弄され、被害妄想で心は満たされ、ついには胎児のような丸い姿勢でうずくまって、ごめんなさい会長を差し置いて彼には手を出しません、とか訳のわからぬことを呟いている。
「え······お、おい、伏見?みんな?ど、どうしたんだ?何が起こった?」
千尋の狂態に、ようやく状況に気づいた美鶴が周囲を見回したときには、すでに生徒会室の中には、まともに口がきけるものはいなかった。
「そ、それは······申し訳ありませんでした······って言うのも変ですね。うふふ」
「いや。私が半端に山岸の真似などしたのが悪かったのだ。やはり、本物には敵わない」
生徒会室の惨事が、数台の救急車のサイレンをもって幕を引かれたあと、美鶴は廊下でたまたま出会った風花を連れ高等部校舎の屋上へとやってきていた。作戦失敗に少々へこみつつ、美鶴は無断で手本としたことへの侘びを風花に告げ、自分のミスの原因を率直に訊いてみる。
「やっぱり······口調や立ち居振る舞いって、その人だけのものですから······。無理をしてもどこかでボロが出るのは仕方ないです」
「しかし、それでは······皆に一歩引かれてしまうのだ。私の態度は、どうも硬すぎるらしい」
「だったら、話す内容かなあ······」
「内容?」
「少ししか······一緒にはいられませんでしたけど、荒垣先輩って話してみると面白い人だったんですよ。最初はちょっと怖くて近づきにくかったですけど、けっこう冗談とか言うし」
「冗談か。なるほど······」
美鶴の脳裏に、高等部に上がったばかりの頃の荒垣の面影が浮かぶ。確かにあの事件が起きるまでの荒垣は、どちらかというと陽気なタイプで、いまで言えば順平のようなパーソナリティの持ち主だった。
「そうか······納得いった!山岸、恩にきる!」
「え?あ······桐条先輩?どちらへ?」
「さっそく寮に帰って、草稿を練ってみる!明日は幸い、全校集会がある日だからな!」
そう言って、風花を取り残したまま、猛スピードで美鶴は立ち去った。それは、入浴中に「わかった!」と叫んで裸のまま往来へ飛び出したアルキメデスのような勢い。もちろん、美鶴は何にもわかっちゃいなかった。
翌日の朝、講堂には集会のため全校生徒が集まっていた。恒例の眠気を誘う���長訓示、学年主任教師からの諸注意のあと、「続いて、生徒会からのお知らせがあります。会長、どうぞ」とのアナウンスが、エコーを伴い講堂に響く。そして、いつものように堂々と背筋を伸ばした。桐条美鶴が壇上に姿を現わした。
カツカツと靴音を響かせ舞台中央に立った美鶴は、演台上のマイクの角度を軽く直し、視線を前に向けて講堂を隅々まで脾説する。それは正しく、王者の貫禄。昨日のようなイカレた様子は微塵も感じさせない、常と同じく凛々しい姿に、舞台袖に控える生徒会役員たちが胸をなでおろした、その瞬間。
「······おっはー☆」
······ざわつ。
軽く短いざわめきが広がる。一瞬、その場にいた全員が、自分が幻聴を聞いたと思ったに違いない。ただひとり、山岸風花だけが、昨日の不用意なアドバイスのことを思い出し、顔面蒼白にして固まっている。
ざわざわざわざわ。
徐々に増えるざわめきに、美鶴は焦っていた。おかしい。こんなはずではなかった。最初に軽いツカミで聴衆の緊張をほぐし、その後、小粋なジョークの連打で笑いの渦を我が物とするはずが······。そのために、わざわざ古書店で『アメリカンジョー 100選』やら『大人のフランス小話』やらを買い漁って研究したのに。やはり、美鶴が幼いころに 一世を風靡した朝の子供向け番組の名セリフとはいえ、ネタが古すぎたのだろうか?しかし、最近では滅多にテレビも見ない自分に思いつくネタは······あった!確か伊織が言っていた最近流行りの······。
「······お手上げ侍」
しーん。
今度こそ静寂が周囲を包み込む。生徒ひとりあたり、平均して5本ずつ白髪が増えていた。もはや働く者はいない。そして、しばしの言葉の真空状態を経て、「いやあぁぁぁぁぁ!!」と響き渡る千尋の絶叫。昨日のトラウマが、このタイミングで蘇ったようだ。ここが学校でなく職場だったら、PTSDで労災がおりるに違いない。
その日、月光館学園に緊急出動した救急車は、10台を越えたという······。
放課後、今度こそ真剣に、美鶴は落ち込みまくっていた。ほぼ徹夜で考えたスピーチが目も当てられない失敗に終わったことも原因だが、何より、アドバイスを活かせなかったことを風花に告げに行った際。
「別に構いませんけど、今度からは一般人の目の前でマハブフダイン (氷結ハイブースタにより威力1.5倍) は止めてくださいね、うふふ」
とか、ぐっさり言われたことが、相当に堪えていた。あれで、風花は意外と毒がある。ちなみに風花の目は、微塵も笑っていなかった。
そんなわけで、美鶴は意気消沈して寮への帰路をとぼとぼと歩いていた。と、そこに。
「あれ?やっほー、美鶴センパイ」
と、声がかけられる。それは、美鶴も良く知った、岳羽ゆかりの声であった。いつもならここで、「ああ、ゆかりも今帰りか?」などと、自然と会話が始まるのだが、連日の失敗で美鶴はすっかり調子を狂わせていた。思わず、美鶴の口を突いて出たのは。
「や、やっほぉー、ゆかり······」
言葉が美鶴らしくないなら、態度も美鶴らしくなく、ゆかりの反応を下から窺うような、おどおどした表情になっている。
「······」
「······」
「······きもっ」
ぐっさり。
容赦のないゆかりの言葉が、美鶴の胸に深く突き刺さる。そして---。
「う······ううっ」
「あ、あれ?美鶴センパイ?」
「······うえっ」
「え?ウソ?ちょ、ちょっと泣かないでくださいよ!ご、ごめんなさい、ごめんなさい。ちょっとした冗談ですから。あー、よしよし」
子供のように、美鶴は泣きじゃくっていた。
---夕刻。なかなか涙が止まらない美鶴を、ゆかりは長嶋神社の境内へと連れてきていた。小さジャングルジムや、その向こうの境内が、照り映える夕陽で橙色に染まってゆく。
「すまない······ゆかりにまで、愛想をつかされたかと思って、つい······」
「だーかーら!違いますって!だいたい、仲良くなかったら上級生相手に『きもっ』なんて言えるわけないじゃないですか?」
やや目の端は赤いものの、美鶴は何とか泣き止んで、今は少し落ち着いた様子だった。
「で、いったいどうしたんですか?今日のセンパイ、はっきり言ってヘンでしたよ?」
親しさゆえとはいえ遠慮のないゆかりの物言いに、美鶴はうぐっと言葉を詰まらせるが、それでも淡々と先日からのことを説明した。すべてを聞き終えたゆかりは、大きく溜め息をつくと、ばっさりと切り捨てるように言う。
「バッカじゃないですか?」
「ば、馬鹿とは何だ! これでも真剣に······」
「バカですよっ!」
そう言って美鶴の目を見つめるゆかりの表情は、なぜだか少し怒っているようだった。
「ゆ、ゆかり?」
「センパイ、ぜんぜんわかってない!」
怒っているようで、それでいて、少しだけ寂しさを含んだ顔。
「いいですか、一度しか言いませんよ?少なくとも寮の連中や生徒会の人たちは、誰も美鶴先輩を敬遠なんて、まして嫌ったりなんてしてません!見ててわからないんですか?」
「ゆかり······」
「風花が美鶴先輩に親身にアドバイスしたのはどうしてです?いつもと違う先輩にみんなが驚いたのは、いつもの先輩がいいと思ってるからでしょ?まったく、いつも自分ひとりで納得して突っ走るの、悪い癖ですよ?」
「私は······このままでいいのかな?」
「そのままの先輩で、いいんです!」
「······一般常識がなくても?」
「はなから期待してません!」
「······嫌われて、ないか?」
「みんな、先輩が好きなんです!」
どくん。
ゆかりの言葉に含まれた、ひとつのキーワードが、美鶴の胸を打つ。それは、自分でも気づいていなかった、もっとも欲しかった言葉。
「も、もう一度!」
「へ?」
しょんぼりと気力を失っていたはずの美鶴が、一転してすごい剣幕でゆかりに詰め寄る。
「いまのセリフ······」
「え?みんな······先輩が······好き?」
じ~ん。
そんな描き文字がバックに見えるように、美鶴は全身を震わせて感動していた。そして、 さらに顔を紅潮させつつ、ゆかりを問い詰める。
「ゆ、ゆかり······は······どうなんだ!?」
「わ、私っ!?私は······きですよ」
「聞こえない!」
「あー、もう!そんなことわざわざ口に出して言わなくても······。あ······」
言わなくてもわかるだろう、と言いかけて、ゆかりは美鶴の目を見てしまい、そして悟る。美鶴はもちろん言わずとも理解していた。だが、いま必要なのは、はっきりとしたゆかりの言葉なのだ。それを訴えかける、美鶴の必死な視線を受けて、ゆかりは苦笑しつつ言った。
「私も、美鶴先輩が好きですよ。······ほ、ほかの人と同じようにですけどね」
心からの言葉を美鶴に贈り、それでも妙な感じに誤解されないよう釘を刺すことも忘れない。
「さ、さて!そろそろ暗くなりますから、さっさと寮に帰りましょう!」
ゆかりが、軽く染まった頬の色を隠すように、ベンチから腰を上げて美鶴に背を向けた。そしてそれを追うように、美鶴も慌てて立ち上がる。
「お、おいゆかり!ちょっと待て、できればもう一度······その······」
ゆかり以上に頬を染めて、美鶴が先ほどの言葉を重ねてねだる。しかし、ゆかりは構わず先をずんずんと歩いてゆく。
「知りません。もう十分でしょ?」
「······ゆかりは、意外とケチなのだな······」
「ケチって何ですか!ケチって!」
「ケチじゃないか。先日だって······」
「あ、それ蒸し返します?先輩こそ······」
ぎゃあぎゃあと喚きつつ、薄明のなかを歩くふたり。その姿は、10年来の親友同士のもののよう。美鶴の小さい悩みは、いつの間にか春の雪のように融け去っていた。
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『梅吹雪』♪試し遊び描き♪ ページ1: ストローク有(濃淡無し) ページ2: 原画(仮名書濃淡有り) 仮名書 竹内一 @hajime.takeuchi0409 墨絵 荒川颼 和の花をモチーフとした作品を試し描きでトライアルとして 合わせた作品 作品背景と和歌が心地よく合っていて、竹内さんの仮名書が気品よく優雅に舞っているかのよう... 古今和歌集 作者:よみ人しらず 『心ざしふかくそめてし 折り(居り)ければ 消えあえぬ雪の花とみゆらむ』 (現代語訳) 深く心を込めて枝を取ったので 消えきれない雪が残って花に見えるのだろう』 古今和歌集には、よみ人知らずの作品が多く存在する 1100種の和歌がテーマ毎に収められており、読み人知らずとは 言わば『匿名』 作者不詳なのか、身分により名前が出せないのか、天皇・上皇自身の為名前が出せなのか... その理由は分からない...が、読み人知らずの作品でも、心を打つ素晴らしい作品が多く存在する その中の一つの和歌に、雪に対する想いを反映した歌が今回の作品 今回の墨絵は今までのSHU墨絵の中でも、珍しい作品 今回は原画へ書を乗せるのではなく、竹内さんの仮名書をデジタル的に乗せた作品 春の梅の花が咲くものの、まだ雪が散らつき、雪と共に花が空に舞う... まるで雪が花のように見えるというのを短歌に合わせた作品 雪はいずれ溶けてしまい 何も残らなくなる... 切なさ、儚さを感じる 日本人とは昔から短くも命あるものに儚い感情と、侘び寂びの想いを込めて伝統を築いてきた その伝統を大切にしつつ、 日本伝統文化を今の形、今のスタイルで想い伝えていこうと思う 竹内さんの仮名書にも、時と感情があり、作品と合わせる時は それ自体を目立たさせず、全体の雰囲気を壊さず、日本的な侘び寂びを感じさせる... この度は遊び心で作った作品とはいえ、こうして合わせることができたことを心から感謝申し上げます🙇♂️ 💫筆を使わない墨絵アーティスト💫 荒川颼 / SHU Arakawa 【颼墨絵作品 常設展示場所】 ✨常設作品を増設‼️‼️✨ 栃木県栃木市河合町4-16 tel: 050-5359-7563 Eat Me Sandwich 2F ギャラリー結 (*)是非ご来場ください 【ギャラリー営業日/営業時間】 水、木、金 11:00am〜16:00pm 日 11:00am〜13:30pm 定休日 月、火、土 (*)但し、営業日・定休日は都合により変わります ✨✨✨✨✨✨✨✨ 筆を使わない墨絵アーティスト 荒川颼/SHU Arakawa www.shusumie.com Googleで『墨絵』または『ハンド墨絵』でトップ表示 #新年の挨拶 #卯年墨絵 #2023年卯年 #筆を使わない墨絵師 #墨絵師 #墨絵 #sumie #ハンドドローイング #handdrawing #日本を代表する墨絵師 #墨絵アーティスト #書道好きな人と繋がりたい #画家さんと繋がりたい #飛墨 #hisumi #唯一無二の墨絵師 #唯一無二の墨絵アーティスト #しゅう墨絵 #shusumie #生きる墨絵 #UNESCO #世界遺産 #ライブパフォーマンス #墨ノ祭 #ギャラリー結 #栃木 #tochigi (eat me sandwich) https://www.instagram.com/p/CnvKRc9yvAm/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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週末。田中一村展 奄美の光 魂の絵画@東京都美術館へ。
亜熱帯の植物や鳥などを題材とした新たな日本画の世界を切り拓いてきた田中一村の作品250展による大回顧展。
田中氏のことを全く知らなかったのだが、名が知られるまで紆余曲折あったようで、神童と呼ばれた幼��期(5歳からもう天才)、藝大に入ったが程なく退学、独学で作品を制作するも落選が続き画壇を離れる。50歳で奄美大島などで新境地を開くも、生前には個展も開かれなかったという人生だった。1984年のNHK日曜美術館が再評価のきっかけだったという。
一応、分類としては日本画なのだろうけど、その画風は多岐に渡り、侘び寂びの水墨画から生々しい花の描写の屏風絵、隠遁期の千葉の農村風景、存在感ありすぎな襖絵、デザイン画のような作品まで多様であった。人にあげる用の色紙絵も多数。いずれも常人ならざる才能が伝わってくる。これでも若い頃は認められなかったんだーという感じ。
やはり目を引くのは晩年の南国図の数々。それまでの墨絵や風景画、デザインと色彩が見事に融合していて完全に個性が立脚していることが分かる存在感であった。
新しい発見だったし見応えあったのだが、開幕直後だったからかまあまあ混んでいてのんびりじっくり鑑賞とは行かなかったのがちと残念。老齢の方の来訪がとても目立った。知る人ぞ知る人気なのかも知れない。
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ゆめだった、
ゆめだったし、
学びも何も、堅気じゃなかったら好きなもの良いものも堂々とこれ見て!って人にシェアできない辛さ、 はやく社会復帰したいよ!切実
図らずも少しは、禅、や雅、や侘び寂び、に近づこうとした5日間だったから
この神秘的な数日だけはファニチウム近づけたかな〜?みたいな なんでそんなに綺麗な絵を切り取るのが上手なの、、
うーん、
あと芸術とは異なる実利的な知性、 それも
疲れるというか、体力絞られるけど、
必要です、
あと、
そりゃあ一流企業、主とする領野においての思想ありますよねみたいな、 誰のことも何のことも舐めてかかれないねーんみたいな
嬉しかったそれが、しっかり遥か高みにいて、
水が綺麗すぎて反射する光の純度が高いこと、
街の作りや自然が生活を邪魔しない範囲で根付いていることが要因なのか、時間の流れがゆっくりで、
川の近くの公園で琴(三味線?)を練習している人がいること、川に本当に鷺がいること、しかも複数羽 目の前の景色に現実味がなさすぎて、
そういう何気ない路地での景色が夢の世界に迷い込んだみたいだった 新風館裏の路地での時間もそう
ニュアンスとかテイストとか、そういうのを存分に感じ取れる期間だった 感受性の毛穴全開
からだ
感覚
なんか古いのが良いんだよな多分東京では味わえない風情
やーでも立地も相まって丸福楼まじで物語の中の孤島というか、迷宮感あった 1人で比較的遅い時間だったからよかった
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カランコロン
It’s show time! さぁ門(ゲート)を潜らば此方の芸当 金輪際 眼に出来ない 古今東西 格子戸の向こう 知らざあ言って聞かせやしょ 灯し続けし 侘び寂び道[破] さぁさぁ 寄ってらっしゃい見てらっしゃい 世界最古の息吹を 竜の型した列島の 秘めたる魂を腕前を (揺蕩う) 時の静寂も もういいかい もういいよ 苔生す歩道 カ カ カ カランコロン 風を読み 闇を聞き その知恵と勇気 寄せ寄せ寄せ合い [ヨッセーヨッセーヨッセーアイ] 日の本�� 受けた生を いま 寄せ寄せ寄せ合い Aye aye oh oh aye aye oh oh Aye yo Aye aye oh oh aye どちら様も Aye aye oh oh aye aye oh oh Aye yo Aye ya aye…
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【NHKBS】
「Cycle Around Japan淡路島・家島編」
放送日時
4月29日(月・祝) 午前6:25~7:14
冬の淡路島・家島を巡る
旅の舞台は淡路島と家島。淡路島では冬の強い風が育んだそうめん���線香づくり、家島では漁業で地域の活性化に取り組む人など、島の風土をうまく生かす人々を訪ねる。
【予告編】
https://www.nhk.jp/p/ts/JPGNMR9ZZM/episode/te/M3GMJ798RP/
神仏お好み甘茶香製造元
淡路梅薫堂
兵庫県淡路市江井2845-1
0799-86-0065
http://www.awaji-baikundo.com/
淡路梅薫堂江井工場
チソウギャラリー
兵庫県淡路市江井2738-2
http://www.awaji-baikundo.com/koujou.htm
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屋敷探索表
ロールorチョイスです。 ダイスを振る場合は、ロケーションを[[1d8]]で、詳細を[[1d6]]で決定できます。
表に描かれていることはフレーバーなので、一部のみ採用や、従わないことも可能です。 RP補助として��利にお使いください。
1)屋敷の中
1:福助人形がお茶を出してくれる。まさかこの人形、元は……? 一瞬ひやりとしたが、【任意の方法】で調べた結果、ちゃんと人形だ。ほっ。 2:芸者人形が丁重に布団を引いて部屋を整えてくれる。まさかこの人形、元は……? 一瞬ひやりとしたが、【任意の方法】で調べた結果、ちゃんと人形だ。ほっ。 3:玩具が沢山入った無地のつづらを見つけた。核らしきものは無いが、どれも状態が良い。大切にされてきたのだろう。 4:万が一の事態がある。【任意の帰還方法】はあるが、屋敷内で現世との境界が薄い場所は無いか探っておこう。 5:厨房では包丁を動かし竈へ竹を吹いて、人形たちが忙しく食事の準備をしている。……えっ? 自分が味見を? 6:厨房の裏口から道が続いている。万一のための脱出路として、頭に入れておく。
2)石畳の道
1:道に沿うよう、真っ赤なヒガンバナが咲いている。 2:外に出れば空がよく見える。満月も星も、いくら時間が経っても定位置から動かない。……そういえば、つづらの蓋の裏にも満月と星が描かれていた。ここは本当にあのつづらの中なのだろう。 3:屋敷の内外を隔てる竹垣の向こうへ目を凝らす。夜闇の向こうに見えるものはない。 4:気配を感じて振り向く!! なんだ、ススキが揺れているだけか……しかし前を向くと、やはり後ろで気配が……? 5:道沿いの東屋を覗いてみると、露天風呂が見えた。この屋敷の作りだけを見ると、本当に高級旅館に来たかのような錯覚を覚える。 6:屋敷の縁側が見える。屋敷の中からは気付かなかった。どこから入るんだろう……?
3)茶室
1:日本家屋特有の急な階段だ。一歩ずつ、確実に登っていく。ギシ……ギシ……といった音が恐怖をかき立てる。 2:二階部分から大きな池が見える。明るい時に見ればさぞ壮観な景色だったに違いない。 3:侘び寂びを感じさせる茶室だ。お湯が沸いている。まるで我々をもてなす準備が出来ているとでも言うように。 4:カタカタカタ……茶運び人形が抹茶と茶菓子を運んできた。主人からの”おもてなし”は、受けねばなるまい。 5:裏口から屋敷の厨房に通ずる道がある。なるほど、ここからお茶菓子を運ぶ作りになっているのだな。しかし今はもう少し茶室を探索しよう。 6:床の間だ。陶器の一輪挿しにススキとヒガンバナが活けられている。石畳の道で見かけたもの��同じようだ。
4)庭園
1:大きな池に近づいても、水音のひとつもしない。覗き込んでみても、生き物の姿はないようだ。 2:目の前を、不意に真っ赤な色が���切る。……地面に落ちたものを確かめれば、何のことはない。色づいた紅葉だ。 3:池を横切る橋の上から屋敷を眺めれば、その大きさが改めてよくわかる。この中から、怪異の核を探し出さなくては……ゲームが終わる前に見つかるか、定かではないが。 4:庭園に造られた道を歩いていくと、道々の石灯篭にひとりでに灯がともる。……呪力は感じるが、核ではないようだ。 5:――カコンッ! 硬い音にはっと振り向く。なんだ、ししおどしか……。 6:池の向こう側に、簡素な作りの茶室が見えた。風景を邪魔しない大きさになっている。計算された侘び寂びだ。
5)調査
1:もてなし人形は呪力を帯びているが、核は感じられない。これらはただの人形のようだ。 2:異界内に入ってから、核と思しき大きな呪力の反応は常にある。しかし、いまいち場所が掴めない。 3:現世との通信は断たれている。きっちりと蓋の閉められた、箱の中のように。 4:空を見上げる。蒼褪めた不動の月が、不気味だ。 5:生きたものの気配がしない。それなのに時折視線を感じるのはもてなし人形か、それとも……。 6:一夜明けて屋敷を確認してみるが、変わりはない。ひとまず、間取りが変わることはなさそうだ。
6)露天風呂
1:掃除をしている人形たちに「申し訳ございません、もう少しでお湯の準備が出来ますので……」と追い出されてしまった。 2:露天風呂の横に釜がある。どうやらここでお湯を沸か��ているようだ。煤まみれで一心不乱に薪を投入する人形がいる。邪魔するのも悪いかな…… 3:見事な岩肌、そして満月を眺めるのに丁度良い角度の温泉だ。満月が動かないからこそのベストポジション。 4:脱衣所がある。何の変哲もない脱衣所だ。体重計と扇風機が置かれている。 5:薪棚に大量の薪が積まれている。この閉ざされた世界のどこから持ってきたのだろう。 6:準備をしていた人形に話を聞く。「事前にご注文頂ければ牛乳やお酒もお持ちできますよ」そういう情報が欲しかった訳ではないのだけれど、とりあえずお礼は言っておこう。
7)屋敷の中Ⅱ
1:福助人形がお茶を運んでいる。この光景も、何だか見慣れてきたな……刺激しないように会釈をしてすれ違う。 2:芸者人形が丁重に布団を引いて部屋を整えてくれる。通じているかどうかは分からないが、お礼を言う。お疲れ様です。 3:玩具が沢山入った無地のつづらを見つけた。……こっそりと、【任意の罠】を仕掛けてみようか。これだけあるのだ、気づかれまい。 4:一度調べたはずの通路……のはずが、新しい部屋を見つける。遊戯場のようだ。ビリヤード台が置かれている。ハイカラというか違和感というかは微妙なところ。 5:厨房の人形たちに味見をお願いされる。一口頂いて、無難な感想を述べる。厨房を離れたあとでヨモツヘグ��対策のお団子を食べることを忘れずに。 6:厨房の裏口から道が続いている。なるほど、これが茶室に続いているんだな。
8)石畳の道Ⅱ
1:道に沿うよう、真っ赤なヒガンバナが咲いている。数日前に蕾だった花は、今も咲いていない。日数が経っているはずなのに。 2:外に出れば空がよく見える。満月も星も、いくら時間が経っても定位置から動かない。空を見上げて、現世のことを思い浮かべる。あちらではどれだけの時間が過ぎただろうか。 3:屋敷の内外を隔てる竹垣の外に、小さな石を投げてみる。不思議な力でカツリと跳ね返った。やはり脱出は無理なのだろうか。 4:気配を感じる。どうせまたススキでしょ? ……と油断を見せておいて急に背後を振り向く!! ススキでした。 5:露店風呂がある。これに入って月を見上げるのも風流というものなのかもしれない。全く動く気配のない月を風流と呼ぶかはさておき。 6:屋敷の縁側が見える。探索の途中だけど、少し休んでいこうかな、と思ったが、あまりにも今の状況に慣れ過ぎている自分に気付く。
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富士山
Sportsterのアクセルを吹かすとKerKerのマフラーが解き放たれたように響く。 やっぱりこの瞬間は最高だ。 KOOLとZIPPOを確かめてゆっくり走りだす。 これを忘れるとショートツーロングは台無しになる。 曇り空から光の筋が届き、青空が覗く。 スロットルを徐々に開けてキャブレターから混合器 スロットルを徐々に開けてキャブレターから混合気をEvolutionに送り込む。 インジェクションでは味わえない世界。硬質かつ無機質だ。最新マシンにはない侘びと寂び。 精進湖線は台風の影響からかアスファルトは痛み、工事で一車線のところがあったり、濡れていたりする。 バランスをとりながら慎重に走る。 トンネルを2つ抜けると精進湖が見えてきて前の直進するLEXUSに別れを告げ、右折車線にはいる。 更にスピードを落として湖畔を半時計周りに周ると左に富士山が現れる。 駐車場にバ…
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online shop "処暑" update 〜 夏の果てに思うこと
こんばんは。
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さて、先日まで阪急百貨店でのポップアップを開催させて頂きましたが、ご来店頂いた皆様、誠にありがとうございました。
久しぶりの百貨店でのイベント、そして搬入日には台風直撃と、なかなかとハードな環境から初日を迎えたのだけど、無事終わって、今は多少ゆったりとした気持ちに。
とはいえ、早速続々と新作アイテムの納品やその連絡が届き始めている。
そんな訳で、9月以降を楽しみにしていて欲しい。
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さて、そんな百貨店催事が終わると暦はまた一つ進んで、昨日秋の2番目の節気となる「処暑」に入った。
百貨店催事に出ていると、朝、阪急に向かうまでの数十分しか太陽を見ないような生活となる。
そのため、この1週間を終えると、不思議と陽の傾きであったり、風であったり、影であったり、空の色だったり。
様々な風景が結構新鮮に映る。
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そして、この盆から盆明け、そして「処暑」への以降の時期というのは、結構季節の移り変わりがはっきりとする頃なんじゃないかと思ったりもしている。
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日々、過ごしていると、その変化は些細なものなのかもしれないけど、1週間も閉じこもっていると、その1週間の変化を確かに感じられるのだ。
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これは何も今回に限ったことではない。
これまで阪急百貨店での催事に参加するタイミングは、決まって盆から盆明けの時期だ。
そして、この1週間を終えるたびに、いつもそのように感じるのだ。
「処暑」の「処」という文字には「止まる」といったような意味を持っているそうだ。
「暑さが止まる」。
まだまだ日中の残暑は厳しいものがある。
それでも、夜、窓を開けて部屋にたまに吹き込んでくる風が気持ちよかったり。
いつもより早く家を出る日は、朝の気温が7月や8月上旬と比べると過ごしやすかったり。
季節が少しづつ移り変わっていくのを感じられる。
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この「処暑」を迎えるといよいよ夏の終わりを意識し始めてしまうのだ。
俳句の世界では、夏の季語の一つに「夏の果て」という言葉がある。
まさに、そんな「夏の果て」を感じられる頃になるのだろう。
・
「道の果て」
「最果て」
どこか「果て」という文字には、物寂しげな侘しさのような感情だったり、儚さだったり、そんなイメージが付きまとう。
「夏の果て」
僕は夏が苦手だ。
特に猛暑であったり、日中に照りつけるような日差しだったり、やかましい蝉の鳴き声だったり。
でも、「夏の果て」を意識し始める頃になると、どこかそんな苦手な夏が終わることに、ちょっと寂しさを抱いてしまったりする。
今年の夏はどんな夏だったのだろうか。
5月に「立夏」を迎え、そんな「立夏」からが夏だとすると、新しい体験をしたり、行ったことの無い土地に赴いてみて、色んなものを見たり、自分の街の良さに改めて気がついたり。
今回、「処暑」のアイテムをイメージするにあたり、色んなことが思い出された。
・
「夏の果て」
いよいよ夏の終わりが間近に迫ってきた。
今日、18時過ぎ。
一服するために外に出てみた。
7月はまだまだ明るかったのに、すっかり夕暮れだ。
・
今年の夏は皆にとってどんな夏だったのだろうか。
コロナの制限が全て解除されて、自由な往来が可能となった夏。
誰かに会ったり、どこかに行ったり。
楽しい夏は過ごせたのだろうか。
・
いいことも悪いことも。
振り返りながらが、夏の思い出をこの「処暑」の期間に整理して、置いてきて、来たる秋に備える期間にしてみてはどうだろうか。
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今回はそんなことを思いながらアイテムをピックしてみた。
なお、オンラインショップは下記からご覧いただける。
それでは次回もお楽しみに。
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ご覧頂きありがとうございます。
当店は、
主に「#鉄瓶 #銀瓶」をECサイトにて
販売しております。
現在、日本の伝統工芸品は世界からも
注目されており、繊細で華美な細工が
施された美術工芸品は、伝統と高度な
技術を、誇っております。
良質で侘び寂びの感じられる「和」の
伝統と文化を守り、後世に伝え、
世界に広げていきたい!!
その思いで日々勤めております。
その他、
#茶器 #花器 #香炉 #仏具など、
#日本伝統工芸品 の製造販売にも携わって
おります。
ご質問などございましたら
いつでもお気軽にお問い合わせください。
https://www.kiryudo.jp/
--------◆お問い合わせ等ご連絡について★--------
基本的に24時間以内の返信を心がけております。
(土・日・祝日)は休業日の為、
ご返信が出来ず、遅れる場合がございます。
予めご了承ください。
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「月に吠えよ、萩原朔太郎展」「世田谷文学館コレクション展 下北沢猫町散歩」
世田谷文学館「月に吠えよ、萩原朔太郎展」(萩原朔太郎展プレスリリースPDF)。自分にとってこの詩人は、代表作はいちおうひととおり読み、それなりに感化されはしたものの、その後また読み返したり別の詩集や文章を読んだりはしなかった、いわば通りいっぺんの履修だけで通り過ぎてしまった人である。
この企画展では、詩人の生涯と作品をたどりつつ、さまざまなアーティストによる関連作品も多数展示されている。朔太郎その人のみが目当てだと少し面食らうかもしれないが、個人的にはメリハリや変化があって悪くなかったのではないかと思う。たとえば展示室の最初のコーナー(プロローグ)では、『猫町』を画にした金井田英津子の作品を見ることができる。モノクロームが美しく、朔太郎の詩の世界観によく似合っていた。TOLTA のインタラクティブな作品群——簡単な質問に答えるとそれに応じて朔太郎の詩をおすすめしてくれる詩のコンシェルジュ、詩のフレーズを書いた直方体を積み木のように組み合わせてアレンジできる作品など——もおもしろかった。
自筆原稿や手紙なども少なからず展示されている。その中でいちばん印象深かったのは、与謝蕪村評の冒頭部分である。蕪村は好きなので興味がわいて展示部分を全部読んだ。記憶を頼りに雑にまとめると——朔太郎は俳句にありがちな枯淡とか侘び寂びとか風流といった性質にまったく馴染めず、もっぱら和歌を好んで万葉集や古今集などに親しんでいた。和歌の叙情ならば西洋の抒情詩にも通じる。だが俳句が嫌いといっても与謝蕪村は例外である——というような内容だったと思う。自分は朔太郎とは異なり、和歌の情合とか抒情は鬱陶しく感じがちで、俳句のほうがしっくりくることのほうが多い。こういう逆の好みを持つにもかかわらず、蕪村という一点において朔太郎と共通項を持てたことがなんとなくうれしく感じられ、この詩人と新たに出合い直せたような気がした。
「世田谷文学館コレクション展 下北沢猫町散歩」は朔太郎展の関連企画で、下北沢周辺の地域にゆかりのある作家や作品を紹介している。住宅地として発展した世田谷だけあって、なかなかの豪華メンバーが揃っている。チラシの表面が(自分の数え間違いでなければ)4種類もあるところに文学館の本気を感じた。
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a stranger and pals
充実って草臥に勝るのかな?考えてみただけでどうとでもいい物 興味はないくせに迫られた境界だろうか。持ち込む領域を見たり届けたい人とに.. そうね静かなものなんだよ充足は侘しさ
びっくりするくらい心の中で膝からがくっといきなり来ては 子供の頃は多くそれでも平気なふりできたのだものねきっと 全てを灰色にする景色なんてまだ無かった 今もきっと守った分しかないさ だけど!絶望よりはマシだからそうして無くせないものが他の形を全然取れなくて 切なる願いだった そしてハッとすると地獄の燃え方を どうにも出来ないひとつずつ 全然見つからないし見つけない 自分の中にだけある時にきっと頑張らなくちゃって 言葉になるまでも 何もかも悔しい気がしてそこにいけることは嬉しいことだ バランスが全然取りかたになっていけないが 見えないままでもなんとかなら生きれるだろうし 過剰につくろう一歩をそんな遠すぎるものたちを見ないわけにいけないよな... 心の生き返るのを信じないわけには、生き返り方の描き方には 異を唱える事だけが目前の命の繋ぎ方ならばそれでしかなくてきっといいの 乏しくなってはいけないのは自分自身の所為だもの このやり方で自分を許せるわけじゃないだろうが 追従のステップを描きたい気持ちが跳ねるのでしょう🪜今が続いていいの だからもうこれ以上窮屈や寂しいほうは出来ないから話すしかなかったものと��しみと無くさないものと 全てを青く青く 変わらない熱さで翻し続いてやる 予測なんか出来ないのならでは何一つしなければ良いのか?何を出納のようになって許される?何がいつ...人の目だという?カメラだという?ひたすらの道具と思えば良いと言える?なおさら未来のとてもベンディングには選べない時間だったな、やりきれないからもう少し呆然としてみよう その中に充溢がこぼれていくのをきっと 何か明るいものが 何か明るいものが見えたような忘れるような ゼロが何かを冷静に知れる繰り返しのような 夢の先の欲望、欲望の中の夢、波打ち際に悩もう、寝ぼけている世界に笑えそうなら眠れそうなら
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