#人形町のお姉さん
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単巻作品
『風花雪月』
喫煙の補導で停学になった高校生の知幌。両親が激怒する家に帰りづらく、従兄の束の部屋に転がりこむ。その町で佳鈴という女性に出逢い、ひと目で惹かれるが、彼女には夫も娘もいて……男子高生×人妻のラブストーリー。
『IN BLOSSOM』
愛してるのは二次元の彼!重度の夢女子・季羽は進級したクラスで早瀬という女子生徒に目が留まる。近づきたい、でも触れたくない。そんな季羽は、“ノンセクシュアル”という恋はしてもセックスは求めない性を知る。
『月の堤』
精神安定剤を飲み、工場で働く毎日をやりすごす心を病んだ青年。ある日、職場で古株のおばさんになじられる新人の女性に目が留まる。何となく気になるものの、彼女には娘がいて──哀しいほどの純愛を綴る恋愛小説。
『ミメシスの夜』
昼は「普通」に紛れて過ごす彼らは、夜、いつものバーでありのままのすがたになる──ビアンの未桜、トランスセクシュアルの透羽、ゲイの七音とバイの伊緒。いつも四人で過ごす夜に、柳という中年男性が現れ……?
『僕の爪痕』
クラスメイトの女子である里菜に、暴力的なイジメを行なう少年・早原。スクールカースト上位の彼が、底辺の里菜を容赦なくいびる背景には、幼い頃からトラウマが関係していた。彼は里菜に「恐怖」を覚えていた──。
『PASTEL ZONE』
死後に待っていたのは異世界転生──じゃなく、現世に遺した人々に対して“無力”になったことを思い知らされる、気のふれそうな時間��った!家族、友人、恋人の中で過去になる自分に、あなたなら耐えられますか?
『砂糖づけの人形』
容姿のことでイジメられて以来、髪をほどくこともなくなった結菜。そんな結菜の前に現れたのは、家の都合で引き取られてきた佳月というはとこの美少年。次第に結菜に心を開いた佳月が語った、彼の過去とは──?
『Baby,RAG BABY』
僕は好きになった人と幸せになれない。同性を好きになった日から、そう思ってきた希雪。そんな悩みを知ってか知らずか、ふたごの妹の希咲は希雪の書いた詞をたどってギターを弾く。そんなふたりが出逢ったのは──
『ミチカケループ』
DV彼氏の束縛を愛だと言い張る彼女、そんな彼女に片想いする彼、ふたりの力になろうとする彼女、そして彼女が片想いする彼は……さまざまな男女の負の感情が絡みあい、吐き気がするような連作短編集。
『360°』
「僕、女の子が好きなんだよね」ある日、親友の雪月がそう打ち明けてきた。男ならそうだろうと思った千晶に、雪月は自分の心は女の子なのだと訴えてくる。さて、軆は男、心は女、それなら恋する相手は──?
『Blue hour』
クリスマスの朝、闘病していた僕の恋人が死んだ。彼女がいなくなったこの世で、それでも生きていかないといけない。それは気の遠くなる長い夜を過ごすようで──愛する存在を喪っても、前を向いて生きるための物語。
『死花』
僕には命など邪魔物でしかない──誰も自分など愛さない、そんな想いに囚われ、“心”や“意思”のない物体を愛し、やがて死体性愛に目覚めていく少年。殺さないと人を愛せない彼は、ついに一線を超えてしまうが……?
『まちばり』
幼い頃に捨てられた少年は、残飯の中から赤ん坊を拾い、その子を妹として守り育てることを心の支えに成長する。ずっと盗みで生きてきたふたりは、ある日、男娼宿のオーナーである男に目をつけられて──?
『ロリポップ』
遊びほうける高三の夏休み。大して本気でもない彼女、校則違反だらけの親友、俺も将来を考えることから逃げている。そんな現実逃避の毎日の中、自傷癖を持った女の子と出逢い、次第に惹かれていくけれど──?
『中2ヒーロー』
知名度と話題性で作家になる芸能人。俺のクラスメイトの神凪瑠斗みたいな奴。音楽、モデル、文学、何をしても認められて、何だよもう!俺の取り柄は書くことだけど、そのたったひとつにも光は当たらないのに。
『男の娘でした。』
駄菓子屋で店番をする癒は、子供たちに「姫」と揶揄われている。青春は華やかな男の娘として暮らした癒。しかし今はイケメン女子の恋人・伊鞠に首ったけ。彼女のためなら何も厭わぬ、ハイテンションラブコメ!
『僕らの恋はうまくいかない』
書くしか取り柄がない青年・希音の周りの人々は、みんな恋をこじらせている。女装男子に恋するゲイ、塀の中の初恋の人を想う少女、実の弟との関係に溺れる女性、好きな人のペットに過ぎない少年──
『彼女の恋は凪いでいる』
恋をする。私にはその感覚が分からない──自分はどこかおかしいのかと悩む舞凪が知ったのは、自分が無性愛者(アセクシュアル)だということ。そんな彼女と、高校で知り合った三人組の男女は……?
『それでも君に恋をする』
この気持ちは報われな��かもしれない。どんなに想っても届かないかもしれない。距離を取る親友、兄の婚約者、勘違いする彼女、振られた相手、長年の友達、失恋を引きずる男女。それでも、君が好き。
『雪の十字架』
彼女は俺を怨みながら死んだ。高校時代の同級生の死に取り憑かれ、精神を病んだ瑞栞。しかし恋人である陽葵に寄り添われ、やっと未来に光が芽生えたはじめて──そのとき、少女の怨念としか思えない惨劇が始まった。
『恋にならない』
三十歳。焦って婚活もしない私は、誰とも結婚なんてしない気がしてきた。そのほうが気楽でいいとさえ思っていた。なのに、あるきっかけで夫のいる女性と親しくなって──ねえ、私たち、友達のままならよかったの?
『白濁の血』
俺のなめらかで蒼白い肌は、まるで白濁を浴びたときのままのようで。幼い頃���さらわれて犯人と倒錯的な時間を過ごした美しい少年。忌まわしい記憶をなぞりながら、カミソリで自分を傷つける。彼の傷ついた魂の在処は?
『深紅の盃』
血を飲みたい。僕はその異様な欲求をこらえきれない。でも、君が僕のそんな欲望を理解してくれた。だから、ただ君のそばにいられたらよかったのに──ある日突然現れた美しい彼が、僕から理性を掠奪する。
『雪薬』
枕営業も厭わないホステスの凪子。そんな彼女を支えるのは処方される大量の薬。今日も口説き落とそうとしてくる客である作家が飲みに来る。薬さえ飲めば、まともでいられるんだから、それでいいじゃない──
『MIDNIGHT』
お互いを犯すように、一線を超えて禁忌に耽る姉弟。そこに愛はなく、ただいらだちを吐き出して夜の行為を重ねていたが、ある日、姉弟の幼なじみが隣の家に帰ってくる。そこから、姉弟の関係は揺らぎはじめて……
『START OVER』
夢の中でくらい、幸せな恋ができたらいいのに。そんなことを思うアラサー女子・真幸は、今日も職場後輩の恋バナマウントをかわす。このままひとりなのかな。そんな不安も一抹感じる日々、彼女の前に現れたのは──?
『アイオライトの夜』
あの残暑の夜を、私はきっとずっと忘れない。祖母を亡くし、乾燥したような退屈な日々を送っていた少女。ある日、彼女はクラスメイトの少年の飼い猫探しにつきあうことになり、さらに「帰らずの森」に踏み込むことになるが……?
『アスタリスク』
ずっと死ねばいいのにと思いながら生きてきた。機能不全の家庭、登校拒否の教室、そんな環境に身を置き、繰り返すのは自殺にも至らない自傷行為。それでも、こんな僕でもまだ──。言ってはいけない願いをこめて。
『指先に触れる君が』
周りにはゲイであることを隠し、ひっそりだけど、穏やかにつきあう映乃と真冬。しかし思いがけない運命に引き裂かれ、かけはなれたふたりに起きる、切なすぎる奇跡──ファンタジー風味のボーイズラブ。
『万華鏡の雫』
秘かに想いを寄せていた恵波とつきあうことになった水澪。幸せな交際が始まったが、恵波をつけ狙う不気味な影と、謎めいた水澪のルームメイト・早凪によって、徐々に歯車が狂いはじめる──血塗られたグロテスクBL。
『揺籃に花』
俺の家族はみんな狂っている。そんな俺も家族を避けて引きこもって暮らし、夜にだけ街を出歩く。いつものバーで引っかける男娼のキキのことは気に入ってる。ただし恋愛感情ではない、そう思っていたけれど──
『さいれんと・さいれん』
「ほかに好きな子ができた」いつもそう言われて彼氏に振られる桃寧。俺なら心変わりなんかしないのに。そう思っていた水雫は、ついに桃寧とつきあうことに!そして現れた桃寧の弟は男の娘!?NTR系BL。
『ローズケージ』
雪理と���瑠、そして颯乃。幼い頃はいつも三人一緒だった。しかし雪瑠が失踪したことで、三人はばらばらになってしまう。数年が経ち、中学生になった颯乃の前に現れた雪瑠が語った、雪理と共に受けていた虐待は──
『Noise From Knife』
担任教師の水波と秘かにつきあい、心も軆も愛されている優織。このままずっと先生のそばにいたい。そんな甘い願いは、優織がナイフを持った何者かに襲われたことで壊れはじめる──恋心と友情が錯綜するBL。
『樹海の影』
静かに暮らす姉弟の藍と燐。ふたりは夜ごと軆を重ねる、ゆがんだ男女でもあった。このままではいけない──分かっていても、呪われた記憶を共有するふたりは、互いに狂おしく執着する。これは愛情か、あるいは呪縛か。
『黒血の枷』
幼い頃、おぞましい出来事に見舞われたこまゆ。しかしその記憶も薄れた頃、その出来事が起きた町へと帰ってくる。懐かしい友達、幼なじみとの甘やかな再会──しかしこまゆを襲った悪夢は、まだ終わっていなかった。
『茜さす月』
幼い頃の忌まわしい記憶を共有し、互いを求めあってきた姉弟、萌香と有栖。ある日を境にふたりは離れることを選ぶが、それでも秘めた心では相手への狂気じみた執着が絶えることはなくて──禁断の愛の果ては?
『紅染めの糸で』
幼い頃から片想いしていた年上の幼なじみに大失恋した香凪。友達には早く次を見つけろと言われるが、簡単に心は切り替えられない。そんなとき遭遇したのは「男なら誰でもやれる女」こと深月毬実の情事現場だった。
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★Feeble Little Horse-2nd album “Girl with Fish” interview ★
2021年にペンシルベニアのピッツバーグで結成されたばかりのノイズロックバンド『Feeble Little Horse 』 1st Albumである『Hayday』を初めて聴いた時に衝撃を受けたのを覚えている。鋭さと柔らかさがギリギリをひしめき合う心地よさ。重たくノイジーなサウンドにボーカルの柔らかい歌声とポップなソングライティングのアプローチが彼らの音楽。
ピッツバーグで結成された彼らのルーツはこのシーンとは離れたところにある。
それはアメリカンシューゲイザーの新たな波の中心の場所ととなっているフィラデルフィアだ。They are gutting of water 、Full Body 2、などの枠に囚われない独自のスタイル、(形態、奏法)で新たなを切り開く音楽に感化されたFeeble Little Horse。
結成まもないにも関わらず、Big thiefの魅力を世界に広めたレーベル、Saddle Creek 契約し、前作以上に、仲間と共に音楽を作る喜びが反映されたこのアルバム、スリリングで予測不可能な楽曲が詰まっている。今回のインタビューでは音楽的なところ以外のメンバーのパーソナルな部分についても興味があり、質問したところ快く答えてくれた。
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★まず最初に、バンドFeeble Little Horseの始まりについて教えてください。
Lydia - バンドはコロナ禍の中で始まりました。私とセバスチャンがお互いのSoundCloudの曲のファンで、一緒に音楽を作りたい!となったところから始まりました。 最初のバージョンの「Dog Song」をiMessageで送り合い作成した後、私は中央ペンシルベニアの学校から戻り 、現実でミーティングをすることになりました。
ライアンとジェイクのアパートに行って、「Hayday」のほとんどを録音しました。ライアンがベースを私に売ってくれて、その夏の最初のショーのために私は曲を全て覚えました。
★音楽に目覚めたきっかけは?
Lydia - 9歳のときに、とてもクールな父が998曲入りのiPodを作ってくれて、幼い頃からインディーやパンクの音楽に夢中になりました。
Jake - 5歳の時に父が持っていたKISSのアルバムを見つけてからロックミュージックが好きになり、その頃からドラムを始めたんだ。
Ryan- 子供の頃の古い記憶は音楽と結びついている。
Seb- 父がトムペティのFree fallingをギターで弾くことを教えてくれたんだ。それが最初に弾いた曲で、8歳か9歳の頃だったと思う。
★ニューアルバムのコンセプト、制作、レコーディングについて教えてください。
Lydia- お互いに意見を出し合いながら、すべてのクリエイティブなプロセスを自分たちで行っています。それぞれのアイデアは、かなり広範囲にわたって洗練されたプロセスを経ていきます。
Seb- ほとんどが私の古いアパート(3228 parkview avenue Pittsburgh PA 15213)で、私のベッドルームかリビングルームで録音しました。曲を書きながらレコーディングするので、レコードで聴ける部分はたいてい初めて演奏されたものだ。
★あなたのバンドのビジュアルやアートワーク、コラージュが大好きです。
Lydia - 私はアートを作るのが大好きで、プロとしてやっていくつもりなので、私たちのためにアートを作るのはいつも理にかなっていることだと思います。
★あなた方のパーソナルなヒストリーについて教えてください。
Lydia - 私には姉が一人いて、母方の家族はイギリス出身、父はニューヨークの田舎出身です。祖父は英国国教会の主教で、父は英国国教会の司祭です。父はBMXやマウンテンバイクもやっていて、私の地下室で自転車店を経営しています。私は小さなキリスト教学校で育ち、バンド活動はそのような泡の外に出た最初の経験の一つです。
Ryan:ペンシルベニア州の炭鉱労働者の家系に生まれた。
Jake - ペンシルベニア州北東部の田舎町で育った。
★創作活動はどのようなものですか?
Lydia - 手元にあるものを使って、いろいろなものを楽しく混ぜ合わせるのが好きなの。言葉にするのは難しいけど、表現することでそれを明確にできる、私が作るものはそうでありたい。
Seb- ギター、ミディ、歌詞、ドラムの順。そして仕上げのタッチ
Ryan - すべての曲は、異なる創造的なプロセスを持っています。ある曲は、個人によって作られた曲のラフスケッチから始まり、他のものはより共同作業である。
★あなたの音楽的な影響を受けた人は誰ですか?
ryan - Women, Mary Lattimore, Four Tet, Alex G
jake- KISS, cherry glazerr, digable planets, green day, frankie and the witch fingers
lydia — brittle brian, diane cluck, horse jumper of love, babyxsosa
Seb- A Country Western,They are Gutting a Body of Water , pink panthress, sotb, helvetia
★周りのシーンについてどう感じていますか?他のバンドとの繋がりはあるのでしょうか?
ライアン - 私たちが住んでいるアメリカの地域の音楽シーンはとても活発で、良い音楽がたくさんあります。私たちは幸運にも、A Country Western、HotlineTNT、They are Gutting a Body of Waterなどの同業者から受け入れられ、励まされました。
Lydia - julia's warのあるフィラデルフィアのシーンは、私にとって常にホームのように感じられる。彼らは私たちの足元を固めてくれて、スタートするときにとても勇気づけられた。
Jake-ピッツバーグのシーンは僕にとって最も特別な場所だ。とても多くの種類のバンドがいて、この辺りのバンドはみんな他のバンドをとてもよくサポートしてくれる。
★日本のアーティストで聴いている人はいますか
jake- kikagaku moyo
lydia — 800 Cherries, CARTHIEFSCHOOL, Melt-Banana, Cornelius, Lily Chou-Chou
ryan - 青葉市子, toe, hiroshi yoshimura, les rallizes denudes
seb- hirono nishiyama & Kazumasa Hashimoto. あとDeerhoof も好きだけどこれもカウントしていいのかな
★今後の目標や夢は何ですか?
Jake- 国外でライブをすること、そしてもっと素晴らしい人たちに会うこと。
Lydia - 自分たちのベストを尽くすために、自分たちをプッシュし続けることです。
Ryan - メルトダウンを起こさないようにする。
Seb - 日本に行くこと
★日本ではあなたの音楽の魅力が話題となり、熱狂的なファンがたくさんいます。
jake- サポートに感謝しています。そして、皆さんのために何度かライブができることを望んでい���す。
Lydia - あなたは誰よりもクールです。私の音楽を聴いてくれて、私もクールな気分にさせてくれてありがとう。
Ryan-私たちの音楽を聴いてくれてありがとう。私たちがアパートで作ったものが、世界中の皆さんの耳に届くなんて、信じられないことです。
Seb-日本のファンが大好きです!あなたは他の誰よりも素晴らしいです。
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ヘッダ・ガーブレル Hedda Gabler
じゃ、私にできることは、何もないのね。
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彼女はなぜ原稿を燃やし、銃の引き金に指をかけたのか——。
自分の生と自己についての実感を求めて、空虚の中で心を圧された女性「ヘッダ」。生きている価値、妻であることやパートナーの意味や意義、ひとりの人間として必要な承認をめぐる、生が自己を求める切実さを描く物語。
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開演日時: 2024年8月31日(土) 14:00・18:00 / 9月1日(日)14:00 ※各回終演後に演出家によるトークセッションを実施予定 ※受付開始は開演の45分前、開場は30分前 ※上演時間は100分を予定
託児サービスあり(先着順・有料) 9月1日の回が対象。公演2週間前までに要申込。 (三重県文化会館 TEL059-233-1122)
英字プログラムあり
会場: 三重県文化会館 小ホール(三重県津市一身田上津部田1234) ※三重県文化会館へのアクセス
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原作:ヘンリック・イプセン 構成・演出・美術:鳴海康平
出演: 木母千尋、三浦真樹 諏訪七海、桑折 現 山形龍平、梨香
舞台監督:北方こだち 照明デザイン:島田雄峰(LST) 音響:平岡希樹(有限会社 現場サイド) 照明操作:前田遥音 衣装:小野花弥 肖像画製作:永村清華 フライヤービジュアル撮影:松原��� フライヤーレイアウト:橋本デザイン室 アダプテーション:鳴海康平
フライヤー撮影協力:Bon Vivant(三重県伊勢市本町20-24)
※原千代海訳、毛利三彌訳、福田恆存訳、 Deborah Dawkin and Erik Skuggevik 英訳、 Terje Sinding 仏訳を参考にさせていただき、上演台本を作成しています。
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料金:(全席指定) 一般前売 2,500円(当日 3,000円) 22歳以下 1,000円(前売・当日とも)
チケット取り扱い(チケット発売日:6月29日10:00)
▋三重県文化会館 チケットカウンター(窓口・電話) tel. 059-233-1122(10:00~17:00/月曜または月祝翌平日休館) WEBチケットサービス「エムズネット」 https://p-ticket.jp/center-mie/
▋第七劇場(予約のみ) https://www.quartet-online.net/ticket/hedda24
※未就学児の入場不可 ※22歳以下チケットでご入場の際は、年齢の確認できる証明書のご提示をお願いいたします。
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三重県文化会館 公演情報ページ https://www.center-mie.or.jp/bunka/event/detail/48724
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関連企画
「ヘッダ・ガーブレル」を読んでみよう
演出家・鳴海のナビゲートで、実際の上演台本を使った読み会を開催します。みなさんで声に出して読みすすめながら、作品を紐解いてみましょう。
日時:8月12日(月・祝)14:00〜16:00 会場:三重県総合文化センター 生涯学習センター棟 2階 まなびラボ 参加料:1,000円
事前申込制(先着)
参加料は当日精算
定員 15名
申し込み受付は6/29(土)〜8/3(土)※必着
お申し込み・お問い合わせ
tel: 059-233-1122 窓口:三重県文化会館 チケットカウンター 10:00〜17:00/月曜休館(祝日の場合は翌平日休館) 申込URL: https://www.center-mie.or.jp/bunka/
※未就学児のご参加はご遠慮ください。 ※筆記用具をご持参ください。 ※定員に達し次第、受付終了となります。
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ヘッダ・ガーブレル
1891年、ミュンヘンで初演。研究者の夫テスマンとの関係に息苦しさを感じている妻ヘッダは、退屈な日々と、身近な生気に溢れた人たちに苛立ちを覚える。テスマンの研究者としてのライバルでありヘッダの元恋人レェーヴボルクの死、ヘッダの古い友人テアとテスマンの研究上の意気投合、レェーヴボルクの死に関する判事の思惑が交錯し、嫉妬と羨望と絶望が高まる中でヘッダは、自身の行動で自らを追い込み自殺してしまう。
ヘンリック・イプセン(1828〜1906)
ノルウェー出身の劇作家・詩人。「近代演劇の父」と呼ばれる演劇史上の巨人。シェイクスピア、チェーホフと並び、現在でも世界中で盛んに上演される。19世紀当時一般的だった勧善懲悪の物語や歴史上の偉人が登場する大作から離れ、個人の生活や現実の社会の���題などを題材に���曲を執筆。
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第七劇場
1999年、演出家・鳴海康平を中心に設立。主に既成戯曲を上演し、言葉の物語のみに頼らず舞台美術や俳優の身体とともに多層的に作用する空間的なドラマが評価される。国内外のフェスティバルなどに招待され、これまで国内25都市、海外5ヶ国11都市(フランス・ドイツ・ポーランド・韓国・台湾)で作品を上演。代表・鳴海がポーラ美術振興財団在外研修員(フランス・2012年)として1年間滞仏後、2013年に日仏協働作品『三人姉妹』を新国立劇場にて上演。2014年、東京から三重県津市美里町に拠点を移設し、倉庫を改装した新劇場 Théâtre de Bellevilleのレジデントカンパニーとなる。 https://dainanagekijo.org
写真「三人姉妹」2023・三重県文化会館 ©松原豊
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鳴海康平
第七劇場、代表・演出家。Théâtre de Belleville、芸術監督。1979年北海道紋別市生まれ。三重県津市在住。早稲田大学在籍中の1999年に劇団を設立。「風景」によるドラマを舞台作品として構成。国境を越えることができるプロダクションをポリシーに製作し、ストーリーや言語だけに頼らないドラマ性が海外で高く評価される。ポーラ美術振興財団在外研修員(フランス・2012年)として1年間渡仏し活動。帰国後2013年に日仏協働作品『三人姉妹』を新国立劇場にて上演。AAF戯曲賞審査員(愛知県芸術劇場主催 2015〜)。名古屋芸術大学芸術学部舞台芸術領域准教授(2021〜)。
写真 ©松原豊
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主催:三重県文化会館[指定管理者:公益財団法人三重県文化振興事業団] 共催:レディオキューブFM三重 助成:公益財団法人岡田文化財団 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)) 独立行政法人日本芸術文化振興会 特別協力:名古屋芸術大学
製作:合同会社 第七劇場
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お問い合わせ: 三重県文化会館 tel. 059-233-1122(10:00~17:00/月曜または月祝翌平日休館) 第七劇場 [email protected]
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棕櫚の姫
そのコンクリートの塀を城壁と呼んでいた。広い広い敷地を囲って、高さもあり、壁の上には有刺鉄線が張り巡らされいかめしい。書道教室の行き帰りにいつも通る道で、城壁の作る影は湿っていた。苔が生え、蟻や蜘蛛が這っていた。蟻を目で追い、歩いていると、足元がぼこんぼこん鳴った。壁とはちがう色のコンクリートで蓋がされており暗渠だった。かつて川だったところにかけられた蓋で、ところどころ揺れる。城壁だなんて巨大に感じていたのはわたしが小さかったためだろう。
城壁の内側は二階建ての細長い建物で、庭が広いのでぽつんとして見える。クリーム色の壁がくすんでいた。そんな��豪華な建物ではないのでかえって城だった。余計な華美は避け、質素に屹立している。ほんとうの城はこうでなくっちゃと納得し、庭の芝生がかなり禿げていてそういう滅びの気配も城だと思った。どうやらどこか大学か会社の寮であるらしく、何々寮という文字が見えた。といっても、城門はめだたないつくりで奥まったところにありそっちへ行くのはこわかった。どんな寮だか、どんな人が住んでいるのか、ちゃんと見たことはなかった。
わたしが見ていたのは壁と棕梠シュロだった。お城の庭には一本だけ、背の高い棕梠の木があった。灰色の壁の向こうですっくと伸びている。壁よりも建物よりも高く、ぼさぼさの幹が風にしなっている。棕梠という名を知ったのはもっとあとで、わたしはあれはヤシの木だと思っていた。あの揺れ方は南国だなあと、南国のことを知らないのに感心していた。雪の降りそうな寒い低い雲の日でも、冷たい風に手の甲が痒くても、壁の向こうのヤシの木だけ南の島で、お城の中だから当然だと思った。壁の外から見上げる葉はいつも影になり、動物の毛みたいにぎゅっと密集して見えた。
この木の下にどんな人が住んでいるのだろう。なんとなく、人魚姫の姉たちを想像した。絵本の話、もっとわたしが小さかったころの話。母が、人魚姫の姉たちが泳ぎ回るページを開いて、「この中だったら誰が好き?」とわたしに選ばせた。深い意味はなかったと思うが——人魚の姉たちは色とりどりで、きっとわたしに色の名前を言わせたかった——、わたしは青い髪のお姉さんを指した。彼女の髪の毛はそんなに長くないがAライン���ふわふわ広がっていて、ひたいに垂らしたアクセサリーが大人っぽく、いちばん素敵だと思った。そうして青い髪の人魚はその一ページだけの登場で、人魚姫に短刀を渡すシーンにはいなかった。それもよかった。きっと海の底で静かに悲しんだ。悲しみはするが彼女にはその後の人生があり、死なない。青い髪の姉についてわたしは幾度も想像した。棕梠のお城にいる誰かを想像すると、彼女になった。
やがて暗渠の町からは引越して、わたしは川に挟まれた町に住むことになった。両親が離婚し、母と二人の家になり、近くに祖母と伯母が住んでいてちょくちょく行き来した。蓋のない、どころか、おおきなおおきな川で河川敷もだだっ広い。二つの川はカーブし、町はレモンの形をしている。アーケードの商店街があり暗渠の町よりだいぶ騒がしい町だったが、学校は小さかった。わたしの学年はそれまで三十九人で、わたしが引っ越してきたことにより四十人になり、あなたのおかげで一クラスだったのが二クラスになったのだと春休み明けの転校初日に先生に言われ、自分が福音なのか災��なのかわからなかった。
新学期早々ずっと休んでいる子がいて、盲腸で入院しているとのことだった。クラスみんなでお見舞いの手紙を書きましょうと先生が言った。色画用紙が配られ、一人一通、工夫してメッセージカードを作るよう言われ、まだ一度も会ったことがないのにわたしも書くんですかと先生に尋ねたら、「みんなクラスの仲間でしょう」とたしなめられた。でも知らないんだよな、となりのクラスの子たちは書かないのかな、わたしが来なければひとつのクラスだったのにな……と思った。
どうせ知らない人に書くのなら棕梠のお城にいるはずの彼女、青い髪の人魚に宛てて書きたかった。棕梠のお城の人魚たちには足があり、城壁の外では完璧に人間のふりができる。王子に恋をせず生き続け、芝生の上を駆けたり寝そべったり、真夜中、お城の中でだけ人魚に戻る。庭に水をまいて海にするかもしれない。そうか、だから芝が禿げていた。棕梠の葉ずれの音を聞きながら足の使い方を練習し、人魚の下半身がいらなくなったらお城——寮から出て行く。でも彼女たちは人間のふりも人魚でいることも好きだから、のらりくらりお城に住みつづけ、出て行かない。棕梠はどんどん伸びてゆき、葉の重さで腰が曲がる。青い髪の彼女はぼさぼさの幹をやさしく撫でてくれる。それなら手紙を書けるのだ。書けるか? わたしはなにを書くだろう?
たとえばいつも棕梠を見上げていたこと。黒い葉。風。書道教室は畳の部屋で薄暗かったこと。流しの水がいつも細く、冷たくて、お湯は出ず、わたしは手についた墨汁をきれいに落とせなかった。黒く染まった指先をきつく握って、すれちがう人たちから隠した。なぜ隠さなければと思ったのか、わたしがあらゆる視線をおそれていたためだが、そそりたつ棕梠にはぜんぶばれている気がした。人魚を見守る南の島の木は、わたしのことだって知っていたはずだ。墨汁はいつも風呂で落とした。浴槽で足を伸ばし、そのころにはもう一人で風呂に入るようになっていた。墨の溶けた湯だからほんとうは透明ではない、目に見えない黒色の混じった湯なのだと思った。そういうことを書く。書いた。学校から帰ってきて便箋につづり、糊をなめて封をした。でもこれでは、わたしが思っていることを書いただけで、受け取る相手、青い髪の彼女に向けてなにか発信しているわけではないなとも思った。
盲腸のクラスメイトには、画用紙を切ったり貼ったりして「飛び出すカード」を作り、おだいじにとか当たり障りのないことを書いた。
レモンの町では書道教室に通わなかった。伯母はフラダンス教室の先生をやっており、招かれたので何度か見学したが、自分にはできる気がしなかったので(踊るのは恥ずかしい)、見学しただけだった。伯母はフラをやるからこまかいウェーブの髪がすごく長くて、想像の人魚よりも長かった。教室はおばあ��んが多く、ハイビスカスの造花がたくさん飾ってあり、でもヤシの木はなかった。
盲腸のクラスメイトとは友だちになれた。退院してすぐ話しかけられ、飛び出すカードすごくかわいかった、どんな子が転校してきたのだろうと楽しみだったと言われ、わたしはちょっと申し訳なく思った。
だからというわけではないがかなり仲良くなった。すみれちゃんという名前で、しばしば自分の名前をSMILEと書いた。たとえば授業中に回ってくる手紙、ノートの切れ端にぎっしり書かれたいろいろの最後にSMILEとあり、それは署名だけども、受け取ったわたしには「笑って!」というメッセージにも見え、わたしはすみれちゃんの手紙がけっこう好きだった。
きのうみた夢とか、好きな音楽とか、誰々が雑誌のインタビューでこう言っていた、ラジオでこんな話をしていた、いますごく眠い、親とケンカしてすげえムカついてる、そういう日記みたいな手紙で、いや日記でもないようないろいろで、思っていることを書くだけでもちゃんと手紙になることを知った。わたしが手紙を読むときすみれちゃんはもう眠くないし、すげえムカついた気持ちもいくらかおさまっている。その時差こそが手紙の肝だと思った。
手紙ではたまにシリアスな悩みも吐露され、そういうときはSMILEの下に「読んだら燃やして」と強い筆跡で書かれていた。わたしはすみれちゃんの手紙を一度も燃やしたことはなかった。うちにはマッチもライターもなく燃やし方がわからなかったためで、ガスコンロで火をつけるのもこわかった。父親がいたらライターがあったろうか。ないな。たばこは吸わなかった。うちに小さな火がないのは父とは関係ない。父にはときどき会った。父も暗渠の町から引っ越したので暗渠の町に行くことはなくなった。
中学に入り、すみれちゃんの家が建て替えすることになった。古い家をぜんぶ取り壊すからラクガキしていいよということになり、友だち何人かで誘われた。すでに家具はぜんぶ運び出されからっぽになった家の壁や床だ。油性マジックとか書道の墨汁とかカラースプレーとか、みんなでいろいろ持ってきて、こんなことは初めてだったから最初わたしたちはおそるおそるペンを握ったが、だんだんマンガの絵を描いたり好きな歌詞を書いたり、家じゅう思い思いにラクガキした。腕をぜんぶ伸ばし、肩がもげるくらい大きなマルを描いてみた。マルの中に顔も描いた。すみれちゃんの妹が壁いっぱいの巨大な相合傘を描いた。片側に自分の名前、もう片側はいろんな人の名前で、芸能人もマンガのキャラクターもあったがやがて尽きたのか、後半は「優しい人」「うそをつかない人」「趣味が合う人」と理想を並べていた。すみれちゃんは最後、床に大きく「ありがとう」「SMILE」と書き、このラクガキは家への手紙だったのかと思った。
あとになってGoogleマップで暗渠の町を見たら棕梠のお城はなくなっていた。見つけられなかっただけかもしれないが、区画整理にひっかかったのか、暗渠の道もな���ように見えた。お城を取り壊すさい誰か壁にラクガキしたろうか。しなかったろう。だからすみれちゃんの家��とても幸運だったろう。そうして道の形が変わっても、地面の下にかつて川だった跡は残っているとも思った。
あのとき人魚に宛てて書いた手紙が、このあいだ本棚のすきまから出てきて、なにを書いたかだいたいおぼえていた。恥ずかしいなと思いつつ封を開けたら、しかし便箋は白紙だった。文字はどこかに消えてしまったのか、書いたというのはわたしの思い込みだったのか、ぜったい後者なんだけど、後者なんだけど……と思う。すみれちゃんはマスカラを塗るとき、ビューラーをライターの火であたためる。小さな火を持っている。
ペーパーウェルというネットプリントの企画に参加します。
セブンイレブン【24438044】 10/8 23:59まで
ファミマ・ローソン【DA5W82BGB9】 10/9 16時ごろまで
これは4年くらい前に書いたやつ。読んだことある人もいるかもしれない(覚えていてくださる方がいたらうれしい)。
今回のペーパーウェルのテーマが「時間」だったので、時間のことを考えながら書いた小説にしました。いやどこらへんが?って感じなんだけど、自分の中では…。過去のことを語るときの距離感、時間の長さとか流れを探りたかったというか。
つい最近読んだ川上弘美のインタビュー記事ですが、「年をとって記憶がいっぱい自分の中に貯まっているせいか、ある時期から、一瞬にフォーカスして書くよりも時間の流れを書くこ��が多くなってきた」とあって、なるほどなあと思いました。そして「でもコロナのもとで生活しながら小説を書いていると、なぜだか自然に、今この瞬間にフォーカスした書き方に回帰していくことになりました」と続き、とても興味深かった。
『群像』のweb記事で、「物語るために遠ざかり、小説全体であらわしていく」という題の鴻巣友希子との対談です。
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2024年6月5日(水)
契約農家から臨時便、梅が届いた。完全無農薬・放置栽培の甲斐あって、それぞれに元気があって個性的だ。まずは晩酌を早めに切り上げてヘタを取り、水洗いして笊にあげた。明日は終日風に当て、その後はどうしようか? 我が家では誰も梅酒は飲まないのでやはりゴールは梅干しかな、とりあえず乾燥させてからまずは塩に漬けるとしよう。奥川さん、いつもありがとうございます。
5時30分起床。
夜中にたま��たココの食器を洗う。
洗濯機回す。
朝食。
珈琲。
弁当*2。
空き瓶、45L*1。
ツレアイの職場経由で出勤する。
順調に到着する。
昨日の<スタディスキルズ(看護学科)>の反省から、木・金の授業運営を少し変更し、O姉にメールで連絡。
8月9日の<木馬亭演芸サマーフェスティバル>の予約が本日開始、10時になるのを待って<ぴあ>でチケット2枚を確保する。
水曜日2限・3限<情報機器の操作Ⅰ(栄養学科)>、月曜日同様にWordの基礎機能の復習と練習問題に取り組む。言いたいことは色々あるが、とにかく2クラスとも欠席なしに取り組んでくれることを持って良しとしよう。
3限終わりで即退出。
帰路の燃費が良くない、もう少し大人しく走ろうかな。
セントラルスクエア花屋町��から買い物、豚ロースが2割引なのは有り難い、早速今夜に頂こう。
夕飯、豚ロースの塩焼き/タコのぶつ切り/薄揚げと小松菜の炊いたん、トマトとレタス。我々は、朝の残りのコロッケ、夕方のぞいた店じまいの屋台でもらったお好み焼き。これを重ねると・・・、美味しいねん!
今夜も枝雀、昨晩は「高津の富」でダウンしてしまったので、今夜はその続き、「不動坊」を楽しむ。
片付け、入浴、体重は450g減、よし!
パジャマに着替えて日誌書く。
なんにしても良い形じゃない、来月には暑さも少し弱まって、学生諸君の見栄え・��見も良くなってっくれルカな。
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午後4時。渋谷に向かう京王井の頭線。夕暮れ時の柔らかな日差しのなかでまどろみかけた僕は、ある駅から乗り込んできた“ざわめき” に頭を上げた。ルーズ・ソックスを直すどこかそわそわした顔もあれば、世界史の教科書にアンダーラインを引く難しい顔もあるかと思えば、こっちではプリクラを一面に貼った鏡で口紅をひく顔もある。それぞれの夕方。となりに座った女子高生はヘッドフォンをカバンから取り出した。僕は自分のカセットのプレイボタン を再び押した。ラベルには「Shake/DOUBLE」と書いてある。
「東京はやっぱり、外に出ると人がいっぱいで疲れちゃうかな」 (TAKAKO)
「休みの日?何もやってない。ほんと何もやってないよね、私(笑)」 (SACHIKO)
新潟出身の美人姉妹はとびきりクールだ。そんな噂を聞いていた。
「崩さないようにしてるんだよね。写真もたくさんあるなかからよりすぐって」 (SACHIKO)
「いいのを選んでね (笑)」 (TAKAKO)
「ふたりで撮ってるじゃないですか。別々に撮れないでしょ。で、写真チェックがあるんですけど、自分たちに見せてもらうときにお互い自分の顔しか見てないの(笑)。それで気に入ったやつをふたりでガーッと言い合うんですけど。この「BED」のは・・・・・・」 (SACHIKO)
テーブルの上にあったのは彼女たちが去年リリースしたマキシ・シングル 「BED」。
「これはふたりの意見がかぶったのが1枚しかなかったんです」 (SACHIKO)
「そうなのよね」 (TAKAKO)
「すっごいいっぱい撮るなかで、“わたしはこれオッケー”っていう写真がいつもけっこうあ るんだけど、このときはふたりともオッケー出 したのが1枚だけだった」 (SACHIKO)
「ほんとにこれだけ(笑)」 (TAKAKO)
これまでのダブルの写真、すべて見たわけではないが、このジャケットはもっともハッピーな空気に包まれた一枚と言っていいだろう。
「そう。このときのジャケット写真のコンセプトとか全部わたしが決めたんですね。で、これのテーマは一応、“愛”だったんです。やっぱり“幸せになりたい”ってね、みんなの願いじゃないですか。そういうのをちゃんと形にしたくって。ハードなところを出してくっていうのももちろんあるけど、ただハードにしてクールにしてるのはちょっと大人げないというか。ただスネてる子供っぽいなっていう。だから、まず最初に自分がもっと広い愛を持ってることをやってから、ハードな面とかクールな面を見せたかったんですよね」 (TAKAKO)
「これ、ハートの形になってるんですよ。偶然なんだけど」 (SACHIKO)
「BED」のジャケット。よく見れば、ふたりの髪がハートの形を描いている。
「一瞬聴くと、暗い曲っていうか、失恋したみたいな曲なんですけど。ちゃんとブリッジで “この部屋のすみでも、ずっと黙ったままでも、 そばにいればわかりあえる”って展開してるんですよ。だから、結局はわかりあえるってことを言いたいんだけど、ま、その前につらい時期もあるよねっていう。ジョブンですよ、ジョブ ン」 (SACHIKO)
大学で言語学を学んだ姉は“ジョブン”と言った。まるでどこか違う国の言葉みたいに。
「本当のストーリーはハッピーで。わたしたちはすごい信用しあってるから絶対にわかりあえるのよっていう歌なんです。で、1番2番は、 その“序文”(笑)」(SACHIKO)
笑う顔もすごくいいのに。もっと笑顔の写真 を出せばいいのに。
「そうですね。やっぱり自意識過剰なんで、すごい緊張しちゃうんですね」 (SACHIKO)
「東京はやっぱり、外に出ると人がいっぱいで疲れちゃうかな」 (TAKAKO)
「休みの日?何もやってない。ほんと何もやってないよね、私(笑)」 (SACHIKO)
新潟出身の美人姉妹はとびきりクールだ。そんな噂を聞いていた。
「崩さないようにしてるんだよね。写真もたくさんあ���なかからよりすぐって」 (SACHIKO)
「いいのを選んでね (笑)」 (TAKAKO)
「ふたりで撮ってるじゃないですか。別々に撮れないでしょ。で、写真チェックがあるんですけど、自分たちに見せてもらうときにお互い自分の顔しか見てないの(笑)。それで気に入ったやつをふたりでガーッと言い合うんですけど。この「BED」のは・・・・・・」 (SACHIKO)
テーブルの上にあったのは彼女たちが去年リリースしたマキシ・シングル 「BED」。
「これはふたりの意見がかぶったのが1枚しかなかったんです」 (SACHIKO)
「そうなのよね」 (TAKAKO)
「すっごいいっぱい撮るなかで、“わたしはこれオッケー”っていう写真がいつもけっこうあ るんだけど、このときはふたりともオッケー出 したのが1枚だけだった」 (SACHIKO)
「ほんとにこれだけ(笑)」 (TAKAKO)
これまでのダブルの写真、すべて見たわけではないが、このジャケットはもっともハッピーな空気に包まれた一枚と言っていいだろう。
「そう。このときのジャケット写真のコンセプトとか全部わたしが決めたんですね。で、これのテーマは一応、“愛”だったんです。やっぱり“幸せになりたい”ってね、みんなの願いじゃないですか。そういうのをちゃんと形にしたくって。ハードなところを出してくっていうのももちろんあるけど、ただハードにしてクールにしてるのはちょっと大人げないというか。ただスネてる子供っぽいなっていう。だから、まず最初に自分がもっと広い愛を持ってることをやってから、ハードな面とかクールな面を見せたかったんですよね」 (TAKAKO)
「これ、ハートの形になってるんですよ。偶然なんだけど」 (SACHIKO)
「BED」のジャケット。よく見れば、ふたりの髪がハートの形を描いている。
「一瞬聴くと、暗い曲っていうか、失恋したみたいな曲なんですけど。ちゃんとブリッジで “この部屋のすみでも、ずっと黙ったままでも、 そばにいればわかりあえる”って展開してるんですよ。だから、結局はわかりあえるってことを言いたいんだけど、ま、その前につらい時期もあるよねっていう。ジョブンですよ、ジョブ ン」 (SACHIKO)
大学で言語学を学んだ姉は“ジョブン”と言った。まるでどこか違う国の言葉みたいに。
「本当のストーリーはハッピーで。わたしたちはすごい信用しあってるから絶対にわかりあえるのよっていう歌なんです。で、1番2番は、 その“序文”(笑)」(SACHIKO)
笑う顔もすごくいいのに。もっと笑顔の写真 を出せばいいのに。
「そうですね。やっぱり自意識過剰なんで、すごい緊張しちゃうんですね」 (SACHIKO)
東京に来て3年と少し。ふたりは地方都市のイケてる���妹から日本で一番イケてる姉妹へと進路をとったのだが・・・・・・。さて、その物語の “序文”とはどんなものだったのだろう?
「最初の音楽活動? 18か19のころ、新潟でイベントで歌をうたうっていうアルバイトがあったんですね。で、友達の紹介でサチコがまずそれをやって。そのあと、もうひとり紹介してくれってことで、わたしもいっしょに歌うことになって」 (TAKAKO)
「わかります?(笑)」(SACHIKO)
思い浮かべていただきたい。舞台は新潟、イベントの名前は、どんどん祭り。
「新潟市内に古町っていう繁華街があってですね・・・・・・」 (SACHIKO)
「若者が集まる・・・・・・」 (TAKAKO)
「その特設ステージで歌ったのが初めてかな」 (SACHIKO)
「そのときは全部洋楽のカバーで。マドンナとか、TLCとか、マライア・キャリーとか。あ と、ロックンロールもやりました。ほんと洋楽ならなんでも」 (TAKAKO)
「“キャント・テイク・マイ・ア〜イズ・オフ・ユ~”とか(と歌い出す)」 (SACHIKO)
「マドンナは・・・・・・、“ユー・ベタ・ライク・ハンキ〜パンキ~”とか、TLCは、“ベイビベイビ・ベイビィ〜”・・・・・・」 (TAKAKO)
「それを突然歌うんです」 (SACHIKO)
「わたしたちがやる直前までは、屋台みたいのでビンゴ・ゲームとかやってて、子供がバーッといるわけですよ」 (TAKAKO)
「そんなところで急に歌い出しても誰もいないんですけどね(笑)」 (SACHIKO)
「そうこうしてるうちに、知り合いの人がオーディションにテープを送ってくれたんですね。それがデビューのきっかけで・・・・・・」 (TAKAKO)
クール・ビューティは誕生した。2枚のシングル「For me」「Desire」に続いて、実はラブな美曲「BED」。そして、「Shake」と、姉妹のテンションは上がっていく。
「「Shake」はアップめな曲なんですけど、もともとはミディアム・テンポが好きなんです ね。でも、今までの曲――「 今までの曲―― 「For me」はミディアム、「Desire」は速くて、また「BED」 でミディアム。で、気づいたんですけど、「Desire」ってライブで映えるんですよね」(TAKAKO)
「だから、ここはもうひとつ速い曲が必要だ
ねって話で」 (SACHIKO)
「メロディが先にあって歌詞・・・・・・っていう曲 が多いと思うんですね。でも言葉自体が持って るサウンドもあるでしょ。今回の「Shake」 は・・・・・・、というかこれから先もずっとなんですけど、言葉が持つ響きを大事にしていきたいですね」 (TAKAKO)
妹は大いなるビジョンを抱き、姉は妹に「サッチャン!」と怒られながらもステップを踏む。 姉は休みは家にいると言うが、ダンスフロアが、 ナイトライフがこれほど似合う姉妹もそうはいない。たとえば、RHYMESTERのMummy-D、 MELLOW YELLOWのKOHEIの兄弟と絡み合った「BED (DOUBLES)」。たとえば、 ZEEBRAをフィーチャーした 「Shake」のリミックス。また、マキシ・シングル「Shake」には m-floのtakuがトラックを手がける 「Make Me Happy」というロマンティックな曲も入っ ている。
「最初はこの「Make Me Happy」もリードの候補にあがってい��んです。でもやっぱりトラックが洋もので、日本語をAメロにのせるのが難しいなって。それで英語の割合が多いんですけど、この曲」 (TAKAKO)
「ここの英語のところは全部、文句なんです。 彼氏に対する。でもちょっと言えないかもってことなんですね。だから英語なの(笑)。だけども、本当の心のなかのことは日本人だから日本語なんです(笑)」(SACHIKO)
本当の心のなか、それは・・・・・・・・・ “一番近い世界に星が降って欲しい。一番近いあなたをそう信じ続けたい”。そう、ふたりの恋愛。これを語らずにインタビューは終われない。
「たぶん、サッチャンは女王だと思う。表面的には非常に人を立てるような感じなんですけど(笑)」 (TAKAKO)
「ん~。たしかにそんな気がする(笑)」 (SACHIKO)
「私は女王様ぶってるけど、実は違うっていう」(TAKAKO)
「実は、犬(笑)」(SACHIKO)
初夏に予定されているアルバムには、そんなふたりの恋愛がにじんでいるのだろうか?
「今、アルバムでは、超ラブラブなのを書くようにしてます」 (SACHIKO)
「なんか強い感情っていうと、悲しみとか辛さだったりするじゃないですか。痛みや辛さがどうしても勝っちゃうんで、難しいんですけど …」(TAKAKO)
地方都市で育ち、鍛えられ、美しくなった姉妹の歌。ときに躍り、ときに濡れ、甘く切なくふたつの声は奏でられる。今、日本に生き、 R&Bやヒップホップを愛する少年少女。特に少女―シスターが“こうなりたい”と願う存在としてのDOUBLE。いきなりそんなポジションに立ちかねない。そんな勢いがふたりにはある。井の頭線の電車のなか、女子高生は口紅をひきながら、ルーズ・ソックスを直しながら、 「Shake」を聴くはずだ。
「もうひとりお姉ちゃんがいて、厳しいですよ、私たちの曲には」 (SACHIKO)
「でも、そのうち踊ってる。いいときは、超いいじゃん!とか言って(笑)」 (ΤΑΚΑΚΟ)
#JAMSiS#19990415#DOUBLE#ダブル#Double_Japan#DoubleSACHIKO#SACHIKO#サチコ#DoubleTAKAKO#TAKAKO#タカコ#SuperSister#J_RandB#JRnB#RandB#QUEENofRandB#Y2K#1999#90s#1990s#雑誌
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新宿 テルマー湯
一般 ¥2,700 深夜料金+¥2,000
サウナ 88度 水風呂 18~15度
新宿歌舞伎町近辺にあるサウナ。
館内着、タオル、��キンケア全て揃っているので本当に手ぶらで行ける。
仮眠室、漫画ルーム、食事処も完備。
いつものサウナーおじさん2人に連れられ新宿街ブラ後サウナへ。
21時着水。
街柄なのかフィリピン、中国人が多い。日本人は水商売の整形顔かコンカフェ嬢しかいない。圧倒的敗北感。アラサーの怠惰な体にはきつい環境。
夜だからなのか清掃、備品の補填が間に合ってない所が目立つ。値段考えたらちゃんとしてもらいたい。
リファのシャワーで体を流しお風呂ルーティン開始
(お風呂ルーティンとは炭酸泉→サウナ3セット→マッサージ系風呂→好きな風呂の順で入り最後に念入りに全身洗うことを言う)
お風呂各種は悪くない。温度も種類も豊富で老若男女だれでも入りやすい。
浴槽も広いので友達連れや家族連れでも入れる。
だがサウナ。テメーはダメだ。
某サイトには90度超えとあったのに常に85~88ぐらいしかない。広々しててゆったり入れるが温度が低すぎる。
1滴の汗が出るまでに10分かかる。乾燥肌の私には拷問だ。
サウナマットもなくケツに跡がつきそうな硬いバスマットしかひいてないのも減点。
しかも水風呂が18~15度ぐらいなのにキンキンに冷えてやがる。絶対普通の水道水入れただけだろ。サウナ舐めんな。
休憩場所は内湯、外共にあるが普通のイス。
なぜか一つだけ奥の方にリクライニングチェアがあるが奥の方すぎてなんか怖い。
結局3セットやっても整わず綺麗なちゃんねーの乳だけ見て出るはめに。
飯は食ってないが美味そうなオーラは感じた。
漫画も豊富にあるし仮眠室も個室ではないがリクライニングチェアでブランケットもついてるし微妙に暗くもなっている。しっかり喫煙所も完備。
新宿で安く泊まってゆったりお風呂入りたい、時間をそこまで気にせずゆっくりしたいという人にはいいのではないだろうか。
まあ、私は某漫喫入って姉妹店のお風呂入った方が安いしいいかなって思ってしまうが…。
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深夜にすまん。先日ついに警察を呼んで問題客に対応してもらった。だが困ったことになってしまい、どうしようもない。私がやっているSNSでは相談できないし、かといってツテもない。増田はSNSではないけど、過去に相談して解決したことがあるので今回もお願いしたい。私の立場としては、関東地方の田舎でコンビニをやっている。先祖代々コンビニを経営している。経営者としては若輩だ。精神が参ってる状態なので文の調子はよくない。変な箇所があれば容赦なく指摘がほしい。半年ほど前だった。ある大学生の女子アルバイトが店を辞めた。その後も一人辞めた。不自然なタイミングだと思った。学生の場合、普通は年度替わりか資格研修に参加する直前に辞めたり休止したりするものだ。今年に入って事情がわかった。私の代になってすぐに働いてくれている姉妹がいるのだが、妹の方が辞めたいと言ってきた。事情を聴くと、「男の人がカウンターで話しかけてくる」らしい。どうやら姉の方も同じ事情のようだった。こんな感じのことを言われたようだ。・「こんにちは」「こんばんは」などの挨拶・髪の感じが変わったね、など外見をほめる・今日は暑かったね、寒かったね・こないだ、そこのイオンに居なかった?これはアウトの案件だった。妹の方には、正式に辞めるんじゃなくて休止という形を取ってもらうことにした。姉の方も言われているようだが、この子とはオーナーの代替わりの時から二人三脚でやってきたつもりだ。経営状況が悪化を続けている時でも相談に乗ってもらったし、アルバイトの人間関係もいろいろ取りもってくれたし、一緒に何度もご飯に行ったことがある。その子(姉)には、「苦しいかもしれないが、まだ続けてほしい」と強く説得した。聞いたところ、私も接客したことのある男だという。まずは、そいつが来る可能性がある夕方から夜にかけてシフトに入り、様子を探ることにした。一月経った頃に見ることができた。ツナギ~作業服の男で、土木か建築の仕事のようだった。記憶にある人間だった。ここ以外でも見たことがある気がした。同じ組内(※近所ぐらいの意味で取ってほしい)かもしれない。服に汚れはなくて、身綺麗だった。見た目は私のいくつか下に思えた。35くらいと推察したが、マスクを付けているから確証はない。レジを受けた印象だと、①体格はそれなり、②自信がありそうな雰囲気・悪くいうとイキッている、③言葉遣いは丁寧、といったところだった。そこまで問題がありそうには見えない。まだ普通の範疇だ。印象はすぐに覆った。ほかの女性店員にも聞いていったところ、けっこうみんな話しかけられていた。高校生も、大学生も、社会人も、旦那さんがいるパートさんも。年齢は関係なかった。中には「いい人だと思います」という人もいれば、「ちょっと怖いです」という人もいた。私の結論は決まっていた。夜シフトの店員に指示を出して、彼が来店したら警察に通報することにした。事前に警察には相談してあって、「事情はわかりました。罪に問えるかはわかりませんが、店に滞在しそうなら通報してください」と指導を受けていた。先月、そいつが店に来た際、漫画雑誌の立ち読みを始めたらしい。アルバイト店員からその連絡を受けて、警察を呼びつつ家を出て店に向かった。駐車場にはパトカーが停まっていた。車内を眺めると、そいつがいた。いつもと同じ、ツナギか作業服かなんともいえない格好だった。店に入ると、通報した男子アルバイトが不安そうな顔をしていて、先ほどの姉の方がレジ付近のATMのところで縮こまっていた。やがて、パトカーから降りてきたそいつと、警察官2人が店に入ってきた。憶えている限りで、やり取りをかく。私「どうなりましたか」巡「事実は認めました。ただ、今回は法令にかかるほどではないかと。様子見にしてください」私「罪に問うほどではないと」巡「はい。ですね。では店長さん。彼にどういう処置をされるか直接説明を」(そいつがこっちに来る。意外と圧があって緊張した)私「すいませんが、こういうことになってるので、今後のご利用は遠慮いただきたいということで」そ「わかりました。そうします。ただ、今回こういうことがあったんなら、事前に話をしてもらいたかった。いきなり行政ではなくて、店員に話しかけるのが迷惑なら、まずは言ってほしかった。お互い近所なんですから」私「はい……では、今後はご利用はなしでお願いします」そ「わかりました」巡「また来るようでしたら通報してください」話が終わって、そいつと警察官が外に出てちょっと話していて、そのまま解散した。姉の方は、店の奥にある休憩室に引いていた。涙目になっていた。「もう大丈夫だぞ」と言ったけど、怖かったのか反応はなかった。「もうあの人来ないんですか」と言っていた。ハンカチで涙を拭いてやろうとすると、手をぶつけてきて振り払った。こんなことは滅多にないから、気が動転してるんだろうと思い、それで姉のシフトは終わりにした。それから、地獄は言い過ぎとしても苦しい状況になった。2つある。ひとつめに、グーグルマップのクチコミに悪い評価が付いたことだ。元々2~3の評価だったが、それのせいでさらに下がった。内容は、どう見ても先の事情を知ってるとしか思えない人間が、部外者のふりをして書いたものだと思われる。たぶん、あいつが書いたのだ。許せない。それでまた警察に行った。刑法230条に名誉棄損罪があるのを調べていた。それで裁いてもらおうと考えていた。だが、担当した警察官は、「告訴はできないですね」と言う。なぜかと問うと、「慣例上、この程度では表現の自由の範囲内とみなされます。刑法には、憲法とのバランスというのがありますから」という答えだった。ほかにもいろいろ言われたが覚えていない。それでも告訴したいと言ったが、断られてしまった。帰ってネットで調べたところ、刑法上の名誉棄損罪や侮辱罪は一定のレベルでないと成立しないらしい。刑法にも相場があるということか。飯塚幸三とか、木村花さんとか、春風ちゃんとか、ああいうレベルでないと受け付けてもらえないようだ。弁護士に頼んだら何とかなるのかもしれないが、我が家にそんなお金はない。ふたつめが、町内での評判だ。特に組内の中での評判が悪くなったようで、秋に神社である豊作祭の実行委員会とか、組の寄り合いとか、こども会とか、そういう会合に出す弁当の注文がほぼなくなった。これも、おそらくあいつがやったのだ。あいつが店の悪い噂を流して私の店の営業を妨害している。そうで��いと、あまりに説明がつかない。あれから約二ヵ月。店の売り上げも徐々に落ちてる気がする。あと数か月も経てばわかるだろうが、それまで待てない。私の代で潰したくない。せっかくアルバイトやパートの子たちも育ってきたのに。手を尽くしたが、道が開ける気がしない。お願いだから知恵を貸してくれないか。このまま経営の危機を迎えたくない。頼むよ。お願いします。
コンビニをやってるんだが助けてほしい
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230901 記憶喪失の夏
どういうことなんだ。もう八月も終わりだというのに、それにしても暑すぎる。今朝「一年で唯一好きだった9月も、ここ数年の暑さのせいでついに嫌いになってしまう。今年はもう終わりだ」とだけ LINE が飛んできた。どちらかと言えば私は幼少の頃から九月はあまり好きな月ではなかったし、夏が好きだった。ガキは案外、夏好きだからね。市営プールからの帰り、夕方になってもまだ明るい日に照らされた、緑の木の葉一枚一枚が静かに風に吹かれている。公園の日陰にあった錆びた青いブランコが揺れている。投げ出していた両手両足を蚊に刺されすぎた。夏休みが終わってしまい学校に行くことが(子どもの頃から根っからの怠け者ゆえ)本当に嫌だと思いながらも、ただ流れていく時間を無意識に感じ取っているみたいに、日々のそれら風景のなかでぼけっと過ごしていた。それでいて前日の記憶はいつも曖昧だった。いまではそんな風に時間を感じることができないだろう。当たり前のように年をとったから、いや、あの頃と比べて毎日こうも暑いからじゃないの。
(230830)
*
盆休みに姉が東京から帰省してきた。転職するとかで長期有休を取ったらしく、珍らしく一週間も「こんな何もないところ(これぞ地方の常套句)」で過ごしていた。全国で比較的には名の知れたところなのかもしれないが、私が戻ってきてからも人口はますます減少する一途をたどり続けていて、文化的にも色んな意味で不毛地帯(最寄りの映画館まで片道1時間半以上かかる。oh~)と化している。そんなところなのだから、休日に帰ってきても動画配信を流しながら酒を飲むかものを食うかくらいしかやることがない。それが極まってきたからなのか、日が燃えている午後の炎天下にもかかわらず、仕方ないから散歩でもしに行こうとなる(正気ではない)。後から聞くと全く意味が分からないのだが(私も酔っていて記憶なし)、誰かが急にミスドを食べたいと言い出し、おつかいがてらということだったらしい。人の出入りがまだわりと多い駅前まで向かってから、古い町並みが保存されたまま改築された建物が並ぶ観光客向けの通りを歩き、二人とも子どもの頃から馴染のある商店街に入っていく。どの時期でもこの商店街はもうすっかり閑散としていて、空きテナントが目立っている。
歩きながらぼんやり話していると、地元で過ごした高校を卒業するまでのことを、お互い大して覚えていないことに気づく。私が地元に戻ってから生活しているなかで不意に思い出す印象的な出来事(良きにつけ悪しきにつけ)のほとんどは、東京で暮らしていた頃のことばかりだ。姉の場合は、私と正反対の性格だし、地元にそこまで嫌な思い出があるわけでもないはずで、その頃の記憶を積極的に忘れようとはしていないと勝手に思うけれど、どうなのだろう。思春期の記憶は大部分が碌なものではないと決まっているが(?)、子どもの頃のことをほとんどよく思い出せないのは、何だか虚しい気がする。しかし、過去の記憶のほとんどが意識できる心的なものだけに限ったものではないとするならば、記憶は意識されることのないままに身体そのものに存続しているのではないか、と根拠もなく考えてみたくなる。「無意識」という言葉からは身体的な意味合いが強く感じられる。そもそも身体による/への作用が伴わない限り、心的なものは働きえないし、その両者の絡み合いや拮抗、浸透や離反が、生を形作っていく……なんて当たり前のことをここで繰り返し書く必要はないか。いまだに「記憶」という言葉を心的なものとして捉えてしまうことが多いけれど、あくまでも潜在的なものは身体の領分にあるのだ。
(230831、最高気温37.5℃)
*
その帰り道、通っていた小学校の手前にある横断歩道で信号待ちしていると、校門の近くに植えられた木の前に女の子が一人立っていた。木のすぐそばにある花壇の囲いのブロックには男の子と女の子が座っていたが、三人とも何も話さずに黙っている。すると、木をじっと見ていた女の子(背が高くて、長い髪に楽天イーグルスのキャップを被っている)がさっと手を伸ばして、太い幹から何か掴み取った。座っている二人の前に来てまた素早く地面にそれを置く。クワガタだった。見ていた私は「すごっ」と声を上げてしまったが、そのとき三人の子どもたちと目が合った。こちらを一瞥するとすぐに視線を地べたに落として、何も言わずにじっとクワガタの様子を見ている。日に焼けた男の子は暑さで少し疲れているようで、隣に座っているハンディ扇風機を首から下げた女の子はガリガリ君を食べていた。三人とも小学3、4年生くらいの子たちだろうか。姉どころか私も、何かの間違いで(!)親にでもなっていたら、今頃はそんな年齢の子がいたとしても別におかしくないんだよな、とか働かない頭で適当に話していた。結局、駅前のミスドに寄っていくことなんてもちろん忘れていたが、コンビニで氷結と煙草だけ買って帰って来たことは覚えている。
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クィアたちのZINE交換【後編】
前回の記事に書いたが、ZINE交換会で、私は7冊のZINEをいただいた。 今回の後編では、それぞれを読んだ感想をまとめてみる。
※作者がセクシュアリティをどの程度オープンにしているか分からないため、ZINEの作者名は伏せています。 ※オンラインで公開・販売されているものについては、末尾にリンクを貼っています。
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■「ノンバイナリーがわからない」というテーマ詩またはエッセイ シンプルな紙面から、生きているだけで「男/女」と申告させる社会への失望が伝わってくる。これまで深く知る機会のなかった生きづらさに気付かされる。 「お兄さん」「お姉さん」という呼びかけも、時として相手のメンタルを削ることを学んだ。会話の端々で、知らず知らずのうちに相手を「男/女」のカテゴリーに当てはめていたかもしれない……と怖くなる。
「男/女」のあわいにいる人と同じ社会に生きているのだと、もっと意識して生活しなければと思う。 そして、無意味な性別の振り分けをなくす方向に社会を変えることも必要だ。当事者を死に追いやるレベルの苛烈なトランスヘイトが実際に起きている今、一層強く感じる。 シスジェンダーの自分には、まだまだ見えていないことがあると気付かせてもらえた一冊。
■YOGA HAMSTER STAMP ヨガのポーズを、素朴なハムスターのイラストと共に解説するZINE。 モフモフしたハ���スターが、1ページごとに「チャイルドポーズ」「猫のポーズ」などを決めている。手足が短いなりに頑張っていて可愛い。
様々な研究で、クィアが精神を病む率は、そうでない人よりも高いことが分かっている。 体をほぐし、リラックスする時間を意識的に取ることも、クィアとして豊かに生きる上では大事だなと認識した。いや……いっそハムスター飼う?
■LIFE LIFE LIFE vol.3 そうだ、京都行こう 写真が趣味の6人(Gender Identityは男性寄りと思われる)が、京都で撮った作品をまとめたZINE。 作品と共に、撮影エピソードも載っている。歴史ある町並みや自然の佇まい、旅の興奮が伝わってくる。
ZINE作りに参加した6人のうち、3人は一緒に撮影旅行をしたそう。 1人では挑戦しづらい着付け体験に連れ立って行き、着物姿で街を散策しながらお互いを撮り合う。スーパーで食材を買い、airbnbの宿で一緒に料理をする。朝は古い喫茶店でモーニングを楽しみ、香り高いコーヒーを優雅に味わう。 エッセイパートで若者たちの予測不能な旅の面白さを追体験しながら、友達が家庭を持ってしまった今はこんな旅行もしづらくなった……と少し切なさもよぎる。
なお、この3人のうちの1人が、旅先で気分が落ち込んでしまったときに2人がそっとしておいてくれて嬉しかったと書いており、印象に残った。 自分が相手より優位に立っていることをアピールしたり、キャバクラなどの空間で女性にケアしてもらいながら親睦を深めたりする「ホモソーシャル」なノリではなく、お互いに褒め合ったりケアし合ったりする友情の育み方が、読んでいて気持ちよかった。 作者のクィアネスについては特に触れられていなかったが、シスへテロ男性らしさを要求されないコミュニティが、作者の精神を支えているのかもしれない。
■Q&Q スモールトークが苦手なわたしのための質問カンペZINE A6版の手に収まるサイズ感と、ポップなイラスト、ドミノピザの箱のような色使いが可愛い。 イベントで初対面の人と実のある対話ができるようにという心遣いから、各ページに「今日はどうしてこちらへ?」「今の社会に足りないものはなんだと思いますか?」などの質問が並び、読者(ユーザー?)はページを指差したりめくったりして会話を進めるという仕組み。便利!
趣味や好きなカルチャーに関する比較的軽い質問もあれば、「どんなジェンダーの相手とでも、友情は成り立つと思いますか?」「自分の力で社会は変えられると思いますか?これまでに何か変えられた経験はありますか?」など、ぱっと答えられないような深い質問もある。
後ろの方には、作者が推している海外ドラマや本などの紹介も付いていて、世界が広がる。 最近はセクシュアリティの問題を扱った作品の数が増えて嬉しい反面、作り手側に深い理解や考察のない作品は観ても傷つくだけなのでうかつに手を出せないという現実もある。 セクシュアリティについて日々真剣に考えている人から、口コミで良作を教えてもらえるのは有難い。
読んだのがイベントから帰った後だったので、作者の方と会場でこれを使って喋れたら更によかったかも。次回に期待。
★おまけ★ 「どんなジェンダーの相手とでも友情は成り立つか」について: 友達になれないと感じるジェンダーの人は思い浮かばないが、テレビに出ているゲイやトランスジェンダー(ドラァグクイーン)に時折見受けられる「自由=性的に奔放」という考え方は苦手だなと思う。 タレントの恋愛相談に「積極的にどんどん行っちゃいなさいよ!そうやって経験を積んで人は大人になるんだから~」と答えるオネエ言葉の人たちは、恋愛やセックスをしない自由という発想がなさそうなので、友達になれる気がしない。知り合い止まりにしたい。 でも、あの人たちも、テレビが作り上げたステレオタイプを演じさせられているのかもしれない……どうなんだろう。 ドラァグクイーンでも文化人寄りのヴィヴィアン佐藤さんあたりは、恋愛相談に対してもっと深みのある言葉を返すのではないかと思う。
■アセクシュアルである私がどのようにしてサトシに救われ、今回の件でどのようなことを考えたか 2022年の冬、25年もの期間にわたって放送されてきたアニメ版ポケットモンスター(以下「アニポケ」)の主人公が、次のシーズンからサトシではなくなることが発表された。 このニュースは、アニポケのオタクであり、アセクシュアルでアロマンティック傾向のある作者にとって、人生を揺るがす出来事だった。
作者は、小学校時代から自身のセクシュアリティを自覚し、友人の恋バナについてゆけず疎外感を味わってきたという。 恋愛に無頓着でありつつポケモンバトルに魂を燃やし、そのまっすぐな生き方で人々に愛されるサトシの姿は、作者にとって救いだった。 脚本を書いた人は意図していなかったかもしれないが、テレビの前でアニポケを観ていた一人の小学生は、恋愛がなくても充実した人生を送ることができるというメッセージを受け取ったのだ。
主人公の少年が戦いを通じて成長するストーリーの少年向けアニメでは、多くの場合、サイドストーリーとして恋愛が描かれる。 「るろうに剣心」「NARUTO」「鬼滅の刃」など、主人公と女性キャラクターのカップルをぱっと思い浮かべられる作品は多い。 これらの恋愛は基本的に異性愛であり、同性カップルは登場しない。ほとんどの少年向けアニメの世界観は、シスへテロ恋愛規範に基づいていると言えるだろう。 こういった状況にあって、物語に恋愛を持ち込まないアニポケは、作者にとって抵抗なく楽しめる希有な作品だった。 サトシに好意を持つ女性キャラクターが登場しても、サトシにはぴんと来ず、「そんなことよりバトルしようぜ!」という態度を取る。そして、周囲はそんなサトシを責めたり馬鹿にしたりせず、「まあサトシだからね」と受け入れる。 こういった物語に触れることで、恋愛感情の湧かない作者は、自分自身も肯定されたと感じていた。
しかし、サトシが主人公のアニポケは、もう制作されない。作者の心の支えが、一つ失われてしまうのだ。
そして作者が危惧しているのは、「NARUTO」→「BORUTO」のような続編への移行だ。 「NARUTO」の続編である「BORUTO」は、「NARUTO」の主人公うずまきナルトとヒナタの息子が主人公。 この展開によって、主人公が異性と結婚して家庭を持つ=ハッピーエンド、という原作者と制作者の世界観が鮮明になった。 もし、同じように次期アニポケの主人公がサトシの子供になってしまったら――それはつまり、制作者の中に、「バトルに熱中していた少年も、大きくなれば異性を好きになって恋愛→結婚・セックスするのが当たり前」という考え方があることを意味する。 これまでアロマンティックやアセクシュアルを肯定する存在だったサトシが、シスへテロ恋愛の模範として再定義されてしまうことを想像し、作者は何度も泣いたという。 やり場���ない不安を整理すべく、このZINEが作られた。
このZINEが突きつけてくるのは、恋愛や性愛のない人生を肯定してくれる物語の少なさだ。 純文学などの中には探せばあると思うが(谷崎潤一郎「細雪」とか)、沢山の人が楽しむアニメや漫画などのポップカルチャーの中に、主人公が恋愛なしで満たされている作品を見つけるのは難しい。 2022年、主人公がアロマンティック・アセクシュアルのドラマ「恋せぬふたり」がNHKで放送され、話題を呼んだ。 このような、恋愛に縛られない幸せの形を提示できる物語が、もっと作られてほしい。 そして、私も何か書けるかな……。
https://note.com/ichijosayaka_59/n/n93046e8a589f
■2306 最悪のプライド月間を、なんとかやり過ごすZINE 1968年にアメリカで起こったクィアによる反差別運動(通称「ストーンウォールの蜂起」「ストーンウォール事件」)にちなみ、6月は「プライド月間」とされている。 今年の6月も、世界各地でセクシュアルマイノリティへの理解を深めるキャンペーンやイベントが行われた。 日本でもこうした取り組みは盛り上がりを見せたが、一方でLGBT理解増進法案が保守勢力によって骨抜きにされるなど、国や社会によるクィアへの抑圧が鮮明になるような出来事もあり、国内のクィアにとっては希望を感じづらい1ヶ月となってしまった。
このZINEには、ゲイであり鬱療養中の作者がこの6月をどう過ごし、何を考えたかが記録されている。文章の合間にゆるい漫画や犬の写真が配置されているので、深刻な内容があってもそこまで肩肘張らずに読めて有難い。
鬱によって思い通りに動かない身体。過去に受けた性被害のトラウマ。 反差別というメッセージが限りなく薄められたLGBT理解増進法案や、SNSでのトランスバッシング。 彼氏が両親の留守中に犬の世話をするため実家に帰ることになり、こっそり同行させてもらうという楽しいイベント。 彼氏が両親にカミングアウトしていないため、表向きは友人を装わなければならない現実。 彼氏と犬のユズちゃんと共に過ごした穏やかな時間。 無職である後ろめたさ。梅雨時の湿気。 その時々の作者の感情が、グラデーションになって迫ってくる。
二人と一匹の間に流れる温かい空気を感じながら、二人が堂々と一緒に暮らせないことを悔しく思う。 また、病気などの理由で一日八時間労働が難しい人が社会から零れ落ちてゆくような現状も、もっと改善できないものかと感じた。 (「Marriage for All」に署名し、選挙の時も人権意識のありそうな人に投票するようにはしているが、まだ足りないんだろうな……。) 一応、作者が欲しいものリストを公開した時に、応援を込めて1品ポチッとした。まだ足りないだろうけど。
※「はじめに」のみ公開 https://nigenige2020108.hatenadiary.jp/entry/2023/06/30/090000
■恋愛も結婚もセックスもしたくない人がいるんです アロマンティック・アセクシュアルである作者が、自身のこれまでの人生と現状、将来のビジョンをエッセイ漫画にしたZINE。
作者は30代で、性自認は女性。アロマンティック・アセクシュアルでありつつ、BLが好きで百合も読む「腐女子」。 自分が恋愛や性愛の当事者になりたくはないが、フィクションの恋愛や性愛は読者として楽しめる、ということになる。
恋愛を経ての結婚をする気はないが、何かあったときに助け合える人がいてほしい気持ちもあり、いわゆる「友情結婚」にも興味がある。 助け合うことと恋愛・血縁が分かちがたく結びついている現代社会では、恋愛感情や性欲がなかったり少なかったりすると孤立しがちだな……と改めて認識する。 「恋愛経験がない/少ない=人間的に未熟」というバイアスに苦しめられるくだりは、共感しかなかった。
平日は金融機関で働き、週末にオタ活を楽しむ作者の人生は、ちゃんと充実している。 変わるべきは、「人生には恋愛と性愛があるべき」という価値観を振りかざし、無駄なコンプレックスを味わわせる世間の側だろう。 恋愛・性愛のない豊かな人生はあり得るという希望を見せてくれる、爽やかな読後感のZINEだった。
※8/11時点でこのZINEは完売、続編は購入可能 https://hinotoya-akari.booth.pm/
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こうして感想を並べてみると、作者7人のセクシュアリティと抱えている事情が千差万別であることに、改めて驚く。 本やウェブで「LGBTQ+とは?」みたいな解説を読んだだけでは絶対に見えてこない現実と実感が、それぞれのZINEから生々しく伝わってくる。
社会がカテゴライズした性別や恋愛・性愛規範に自分を無理矢理当てはめて解釈しようとすると、どこかで無理が生じる。 クィアはそうでない人より無理をしなければならないが、自分がクィアだと明確に認識していない人も、実は無理をしていることがあるのではないかと思う。 (「性自認が男なのにメイクしたいと思うのは変かな?」「恋人との時間より友達との時間が楽しいと思う私は間違ってるのかな?」といったように。)
既存の枠組みに囚われずに自分のセクシュアリティを語ることは、社会や権力の都合によって奪われた自分の一部を取り戻し、自分の生を自分に合う形にカスタマイズする第一歩なのかもしれない。
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小説版🌟マイキャラ②
※途中加入メンバーズ3人と商人メルシャ、 (自称)賢者エルフリードは助っ人として���入する人達。 前半キャラが出征して1年後ぐらいの年齢を記載しています。 尚、エルフリードは神竜戦の助っ人の為、 加入時はもっと経っています。※
ーーーーー
遊び人→賢者:エルーセラ(エリー) おんな
途中加入時:27歳頃~
170cm AB型
『セクシーギャル』
ノアニール出身。魔法使い→賢者エルマーの年子の実姉。 エルマーを女体化した見目で双子並にそっくり。
父が人間の凄い魔法使い、母は魔族の血を引く賢者のような女性で 魔術に長けた家系であるにもかかわらず、エリーは全く興味がなく 若い頃から遊び呆けていた。
当時エリーが17歳で弟エルマーが16歳で魔法使い修行の旅へ 発ってから数年後、両親を事故で亡くしたのを切欠に 「このままではいけない」と悟り、単身ダーマに旅立ち 賢者となった。
彼女も魔法使いと魔族の血を引きやはり魔法の才能が あったようで、瞬く間に魔術のエキスパートに成長した。
噂の女勇者ロゼアにアリアハンに会いに来た際、 実弟にも実に約10年振りに再会した。
海賊の息子→盗賊:バルダー おとこ
途中加入時:20歳頃~
170cm B型
『ぬけめがない』
ノアニール出身。一人っ子。 だがバルダーの父が海賊で世界を跨いでおり、生まれてすぐに 海外へ旅立った為、エリー&エルマーの賢者姉弟と 同じ出身地ではあるが、勇者ロゼアの魔王討伐の旅で出会うまで 会ったことはなかった。 海賊の父により世界を転々としていた生活だった為、 色々な街や村で育つ。
そんな生活からかつてアリアハンにも一時住んだことがあり、 ロゼアとはその時一緒に遊んだ幼なじみ。 元気いっぱいで気が強いロゼアが大好きだったが、 またしても父の航海によりアリアハンを去る事になり 10年程音信不通になる。
しかしこのロゼアの魔王討伐の旅が始まり、ロゼア一行の来訪先で 母と2人暮らしだったバルダーと再会を機に、 何かロゼアの役に立ちたいと今は亡き海賊の父仕込みの トリッキーな能力を活かした盗賊として途中で加入する。
武闘家→僧侶:リアンダ おんな
途中加入時:16歳頃~
155cm B型
『おとこまさり』
テドン出身。村の神父の長��。6人きょうだい。 (妹、双子、また双子) 多産遺伝子な子沢山の家庭で生まれ育つが、ある日たまたま リアンダが居なかった時に両親や妹、まだ幼かった弟妹達や 村民の殆どがバラモスや手下の魔族により殺されてしまっていた。
己を奮い立たせ鍛える為、生きる為に先ずは武闘家として 修行を積み、己の傷を治したいと村の神父だった父を見習い、 僧侶に転職。それからは戦える僧侶とし、モンク僧のような 生活をしていた。元々気が強かった性格に輪を掛けて 『おとこまさり』になり、荒い男口調が固定してしまう。
勇者ロゼア、賢者エルマー、魔物にやられ気絶中の盗賊バルダーPTが テドンに来訪した際にロゼア、エルマー共にMP切れで 疲れ切っていた為、リアンダのザオリクでバルダーを復活させたのを 機にバルダーに一目惚れし、ロゼアの魔王討伐の旅に加入する。
当時のバルダーは幼なじみのロゼアに片思いだったが、 メゲずにじわじわアタックした努力が実り、 リアンダに絆され恋仲となる。
商人:メルシャ おんな
助っ人時:20歳頃~
155cm A型
『きれもの』
アッサラーム出身。一人っ子。
「おお!わたしのともだち!」などとぼったくる 商人の娘で母親似。地毛は金髪だが、グラデでピンクに染めた髪。 ぼったくりで商品を売る父親の反面教師で、自身は正攻法で 交渉術を学ぶ。
商人がどうしても必要になる時に彗星の如くアリアハンに 助っ人として登場。関西弁のような口調でチャキチャキ娘。 再び勇者ロゼア達の仲間に戻った後はルイーダの酒場で 鑑定士として活躍。
(自称)賢者:エルフリード(フリード) おとこ
助っ人時:74、5歳頃~(!?)
180cm AB型(半魔族が故、血液が青い)
『おちょうしもの』
ノアニール出身。一人っ子。 母は人間でテドン出身の美しい村娘。父は魔族だが母がこの魔族に 無理やり抱かれて生まれた半魔族。母は恐怖からテドンを後にし、 遠い北のノアニールへ移住。移住後にフリードを宿している事に 気付き、単身で産み育てる。
その後、母は人間の大らかな男性と結婚し、継父に可愛がられ 大らかに育てられた。母の死後に自身の出生の経緯を母の日記から 知ってしまい、大人になって人間の町娘ロゼリアと結婚し 娘を儲けた際、酷な状況下で自分を産み育ててくれた母に 尊敬と感謝の気持ちを込め、娘に母の名のエルヴィーラと 命名している。
神竜戦で勇者ロゼア=ロト達が賢者エリー、エルマー姉弟の他にも 更に賢者を募集したいと思った矢先に彗星の如く(2回目)現れた 自称賢者。半魔族故、魔力が膨大で勇者特有の電撃呪文以外 全てこなせるとの事。
エリーとエルマーの『祖父』で両者にそっくりな長い青銀髪の美形で 右目ヘーゼル、左目すみれ色の珍しいオッドアイの持ち主。 半魔族らしく耳も尖っており、悪魔のような羽根を持つ。 見目が若いのは魔族の血によるもので、フリード曰く 魔族の血を引く者は何かしらの特殊能力を受け継ぎ、 成人以降はゆっくり加齢するらしい。
勇者ロゼア=ロトに会った際、亡妻ロゼリアにそっくりかつ 自身の好みでどストライクだったようで一目惚れし、 猛プッシュする肉食男性。
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「おけいこニスト」第一世代として
ちょっと書いておこうと思ったのですがね。
93年生まれのわたくし、ちょうど学校教育にパソコンが導入されるのをこの目で見ていた世代でして、小学校低学年のときにわたしの学校にパソコン室ができて、ときおりパソコン室で授業をするコマが設けられました。2年生のときにはふたりで1台、3年生になるとひとり1台のデスクトップを使っておりました。
家庭用パソコンというのが一般家庭に普及し始めたのも同時期かと思いまして、98年に初代iMacを迎え入れた我が家というのは、「おうちのパソコン」の導入が早いほうだったと思うのですが、何が世にパソコンを広めたって、 Windows 95, 98 あたりですよね。
それで、今日書きたいのは、90年代生まれの音楽家にとっての、「ネットの書き込み」についてなんですけれど。このあたりの感覚は、先輩方の感覚とは少しギャップがあるような気がして、わたしたちの世代特有のものがある��もしれないと思い、ブログに書いてみました。
そのためには少し、子ども時代のインターネットの関わりから振り返る必要があります。
インターネットがどんどん普及する中で育ったわたしたちは、小学校の中学年高学年あたりから、「掲示板」というものに注意するように、と全校集会や学級通信で言われるようになりました。インターネットで知らない人と話すのは良くないことです、なんて言葉と共にね。早い人だと4年生あたりでケータイを持っていました。時代ですから、折りたたみのアレです。
その頃になると「学校裏サイト」というものが現れて、どんな町の小さな学校でも、学校名で検索すれば見つかると言われておりました。全国的にそれは問題となっていて、裏サイトで悪口を言われていじめがエスカレートするなんていう事例も珍しくありませんでした。確か、わたしがちょうど6年生のときに放送された、小学6年生の教室が舞台になっていた連続ドラマ『女王の教室』でも、そんなシーンなかったっけ。
中学生になったのは2006年ですが、携帯を持つことが禁止されていたうちの中学のようなところですら、主に卒業生と、一部の隠れて携帯を持つ在校生が、匿名で人の悪口を書いている掲示板があるから、闇雲に触れるんじゃないと言われたものでした。当時はBBSや掲示板がいくつもあったけれども、2ちゃんねるが普及したのはこの頃ですか? 調べたら、『電車男』が2005年、なるほど全盛期だ。
ここからが本題、これらの「ネットの書き込み」が音楽家にいかなる影響を及ぼしたのか、という話です。
00年代後半、わたしは東京藝術大学という学校の附属音楽高等学校を志してヴァイオリン練習に励む一介の中学生でしたが、練習をときおりサボっては、パソコンでネットサーフィンをするようなことがありました。ヴァイオリンのおけいこ勢がまず出会うのは「ビバ!おけいこヴァイオリン」以下「ビバおけ」というサイト。いろいろなコンクール情報やら、コンクールを聞いた感想やら、おけいこを指南する内容など、個人のブログながらものすごい情報量でした。そこでは我々のような存在が「おけいこニスト」と呼ばれていました。あのブログはいつ開設されたのだろう、でもブログという形態自体がゼロ年代にブームを迎えたことを考えると、言うなればわたしたちは「おけいこニスト」第一世代なのでしょうか。
また当時の2ちゃんねるには、「全日本学生音楽コンクール」について語るスレッドなんかがありましてね。そのコンクールは世の「おけいこニスト」がこぞって出場するもので、ここで優勝すれば日本一うまいと言われたりします。そしてスレッドには予選通過者の名前が書き込まれたりするわけです。いつかは出場して、入賞などしてみたいコンクール。そうしたら自ずと、本選進出したら、先人たちのようにここに名前が載るんだなって思うじゃないですか、中学生は。
わたしは中3でかのコンクールに初出場を果たし、ビギナーズラックで最初の予選を通過したのですが、自分の名前が「ビバおけ」やスレッドに載って、ちょっと嬉しくなっちゃう。スレッド上では、入賞実績が多い人の、これまでの成績とかが語られたりしていてました。わたしはポッと出だから、通過者の速報以降は話題に上らない。ここでもし来場者の人が「あの子の演奏が良かった」なんて書き込んでくれたりしないかな、なんて夢見るわけですよ。そんなことを思えば、定期的にスレッド覗きにいくじゃんね。
めでたく晴れて志望高校に入学して「藝高生」と呼ばれる存在になったら、入学式のしおりに載っていた新入生全員の名前を翌日までに全部ググっているような親御さんが何人もいましたけれど、入賞歴とかのリソースって、そういう個人ブログや2ちゃんねるじゃんっていう。しかも今度は、2ちゃんねるに「藝高」を語るスレッドを見つけちゃうんですよ。同級生の名前が伏せ字で書き込まれたりしていました。書き手は今で言う「音大おじさん」だったんじゃないかなあ、要は在校生よりは部外者のほうが多そうな感触でしたが、結局匿名だったからよくわかりません。
そして先述の「ビバおけ」は、藝高に入ってみたら、ヴァイオリンの子はみんな知っていました。ブログ主の「イグラーユ」さんって一体何者なんだろうね、と言いつつも、みんな見てたし、在校生が言及されていたらなんかもう笑うしかないというか。笑って「載ってたね」と言えるときと、まあわざわざ言及せんでもええなってときとあったけど(というのはコンクールに落選しても名前を出されることがあるので)、あそこに書かれたことは、自分らもだけど、自分ら以上に親たちが知っていました。とにかくみんな見てた。
突然の昔語りをしたのは、わたしたちの世代では、10代の頃から、ネットで名前を晒されて、落とされたり貶されたりは当たり前の経験としてそこにあったということを書きたかったから。当たり前だったけれどそれは、どこか自分から切り離されたもののようでもありました。だって現実味がないから。なんか言われてら、的な。決して良い気分のするものではない、でも見てしまう、恐ろしいもの。だってそこで良いこと言われてることなんてほとんどなかったから。でももし自分の名前があったら、自分で確認したい、あるいは知っている人の名前も、やっぱり確認したい。そう思って見てしまうのです。
だから、ちょっとコンクールで賞を取ろうもんならネットで言及されることは当たり前だったけれど、でも「当たり前に」貶されて良いわけなんかなかった。立場変われば、それは落選した傷を抉ってくるものでもあったし、何より相手が誰だかわからないのが恐ろしかった。
それを体感で知っているから、結果や実績を乗せた自分の名前がネットで知れ渡っていくことを、ただ愉快なことだとは思えないのです。
ところでこのブログを書くためにふと、そういえば今も「ビバおけ」ってあるのかしらと思って検索してみました。すると、やはりわたしが高校生のときに目にしたことがあった、おけいこ関連情報をいち早く載せる別のブログ「文化的な日々」に、2020年11月の日付で、「ビバおけ」がリンク切れになっていると書いてありました。もう少し検索したら、別サイトの匿名のスレッドに「本心を言うと」というタイトルで「情報源としては良い面もありましたが、親をあおる感じがあったので、なくなってよかったと思います」という書き込みを見ました。ごめんわかる、わたしも思わず口角が上がってしまった。もう解放されたんだって思っちゃった。
「ビバおけ」や「文化的日々」の影響が薫る、現役「おけいこニスト」の保護者が主と思しきブログには、2016年の日付で、こんな言及がありました。学生音楽コンクール側が、コンクール会場で有料販売したパンフレットの情報を、インターネット上で公開してくれるなと「ビバおけ」に対して注意喚起したらしいこと、それはFacebook���カウントの投稿上で何かしらのやりとりが発生していたこと。そのブログにリンクされていたFacebookのポストはリンク切れで確認できませんでしたが、恐らく「ビバおけ」のポストだったのではないかと推測されます。「ビバおけ」はサイト消失と共にFacebookもTwitterも姉妹サイトも消えたので。やっぱり度が過ぎていたよ、あのブログ。
��こに書かれた情報の影響力があまりにでかいから、あそこで悪く書かれたら厄介だ、という思いが強くて、表で声を上げる人はなかなかいませんでした。相手にしないのが良いとか、何にも賞歴がなければ名前すら挙がらないから言及してもらえるのは名誉じゃんとか、まあいろいろな言葉のおかげで、ブログたちや2ちゃんねるは存在を許されてきたのです。
でもわたし、言うね。
ああいうの全部全部、ずっと、最初から、大っ嫌いだったよ。
よくも我々をコンテンツにしてくれたな。知らないだろうね、あなたたちに振り回された側の気持ちなんて。親たちが目を血眼にして「同級生の誰さんはコンクールで優勝したんだってよ、で、あなたは?」と自分の子どもたちにプレッシャーをかけていたけれど、その燃料はおたくらの書き込みだよ。コンクール公式から淡々と結果が告げられるだけなら、親御さんたちもあんなに目を血走らせることはなかったと思うよ。
自分は姿も名前も見せない��、こちらの名前や所属や結果を晒して、場合によってはもっとパーソナルな情報も流していた。日本のしがらみから逃れて海外コンクールに行っても、アルファベットの中からちゃーんと名前を見つけてきては晒し上げてさ。教育虐待への加担とも言えるのかもしれない。人のこと煽って、おもしろかったか?
もう目に入れたくないから調べないけれど、もし5ちゃんねるとかに、今もそういうスレッドがあるのだとしたら、みんな書き込んじゃダメだ。よそさまのことをネタにしてないで、ちゃんと自分を生きろ。あんなもの、平成に置いてきてくれ。
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第8回福島県障がい者芸術作品展 「きになる⇆ひょうげん 2024」審査結果
第8回福島県障がい者芸術作品展 「きになる⇆ひょうげん 2024」の審査結果を発表いたします。 343人(共同制作含む)の方から、435点の作品をご応募いただきました。
★福島県知事賞★
《ぼくの365日》 藁谷 虎太郎(わらがや こたろう) 10歳(郡山市)
【審査員コメント】
バスケットにピンク色のくるくる丸まったものがいっぱい詰まっています。これは、虎太郎さんが市販されているストローを口の中でモグモグモグモグして、それがだんだん丸まってできたものです。虎太郎さんはこの行為を365日やっていて、それをお母さんが集めたものが今回の作品です。
きになる⇆ひょうげん展の一番の特徴は、けっして作者の意図的な、作為的な、具体的なイメージを持ってスタートするものばかりではなく、なにか日常のなかの行為で、意図的ではなく、それでも結果的に生まれてくるもの、というものがあります。その人がいなかったら生まれてこないというものが生まれてきて、そしてそれを「鑑賞する」人が必ずいます。それでもっとその面白さを人に伝えたいというときに、この「きになる⇆ひょうげん」展に応募する。そこに、この展覧会の大事なところがあります。本作は、この展覧会ならではの作品で、行為の集積がここにあります。また、丸まったストローを引き立てているこのバスケットは虎太郎さんのお祖母さんが作ったものだそうです。虎太郎さんのきになること、虎太郎さんのお母さんのきになることと、お祖母さんがつくったバスケット。そんなこともあいまって、今年の県知事賞は藁谷虎太郎さんの《ぼくの365日》を選ばせていただきました。
★きになる⇆ひょうげん賞★
《やつはし》 本田 正(ほんだ ただし) 45歳(須賀川市)
【審査員コメント】
本田さんはこれまで何度もこの公募展に応募していて、作品には毎回本当に独特な造形のバランスと、ビビッドな色の対比があります。それが立体的であったり、配置にとてもこだわっていたりという世界観があります。もう一つの特徴はタイトル。食品に関するタイトルが多いですが、本田さんのなかではきっと、大根の味や形態などからくるイメージというものが「ピタッ」と繋がる、彼独特の回路があるのだと思います。
今回の作品は本田さんのこれまでの作品のなかでも、その世界観のなかに行き着くとこまで行き着いてきたのかなと感じます。本作には、八ツ橋のように折りたたんであるように見えるところもあったり、和な雰囲気が軸のようにも見えたり、そして山水画のようにも見えてきます。部屋に飾ると、なにかその部屋を本田さんの世界観で支配しそうな、そんな力のある作品。毎回��展いただくとなんとなく見慣れてしまうこともありますが、本田さんの作品には、毎回新鮮に驚かされます。そこがまた、本田さんのすごいところだなと思います。
★審査員賞・日比野克彦賞★
《ちょっと噛みたい時もある》 舘 篤(たて あつし) 23歳(石川町)
【審査員コメント】
これは遠目で見るとただの洋服ですが、《ちょっと噛みたい時もある》というタイトルの意味が、洋服の穴にあります。この穴が空いた位置がちょうど舘さんが洋服をぐっと持ったときの噛む位置。これがまさに「きになる⇆ひょうげん」ならでは、です。ご本人は、ちょっと噛んだときに落ち着くんでしょうね。これはパジャマらしいですが、パジャマに着替える、ちょっと眠たくなってくる、そして寝しなに噛みたくなってくるのでしょう。それで噛んだまま寝ちゃったりするのでしょうか。それを毎日続けていると、こんな素敵な表現になってくる。
最近いろんな洋服のなかで、わざとダメージをつけたり、破れたジーンズとかもありますが、まさに最近流行りの「ダメージ表現」と言ってよいのではないでしょうか。それを、舘さんの周りの人が、しっかりこの公募展に出してきた。今年のパリコレの一番最先端オシャレ。ファッションデザイナーはこの舘篤さん。そのコレクションを今年の日比野賞に選びました。
★審査員賞・川延安直賞★
《かもん(家紋)》 《かめのえま・おふだ・おまもり・おかまさま・おそなえのお花(まつぼっくり)》 赤羽 好三郎(あかはね こうざぶろう) 7歳(南会津町)
【審査員コメント】
家紋帳には、「その1」と「その2」があります。応募者である好三郎さんのお父さんのコメントを見ると、どうやら近所の家紋のついている立派な蔵とかお宅とか、そういったものがあるのかなと思います。しかしこの作品は、古典的な、普通に使われている家紋をそのまま写しているのではなくて、全部この好三郎さんが独自に作ったもののようです。そして描いている紙もあえてグレーなマットな感じの裏面を使って、そこにお兄さんが使っていたという筆ペンを使って描いています。そのことによってとても温かみのある、やさしい家紋ができているように思います。
そしてもうひとつ作品として、なにか祭壇のような、インスタレーションの作品も応募してくれました。まだまだ7歳という小さいお子さんが、どうしてこういった世界観に興味を惹かれたんだろうか。私も学芸員という仕事をしていて古いものを見る機会が多いので、とてもきになりました。そして、いろんな方が家紋とか日本の古い信仰に、これから関心をもってもらうための何か糸口になりそうな、とても豊かな可能性を秘めた作品だなと思いました。
★審査員賞・川内有緒賞★
《漢字練習》 尾形 朋宏(おがた ともひろ) 29歳(福島市)
【審査員コメント】
この作品は展示室の端っこのほうにあって、最初は「漢字練習帳かぁ」という感じでパッと開いたら、いろんな漢字が書いてありました。だんだん読み進めていくと「こんな漢字が世の中にあるのかなぁ」という漢字がいっぱい出てきました。たとえば「難読苗字」という項目があって、「ぺんぎん」さんとか「くろず」さんなど、こういう名前の方もいらっしゃるのかなと思いました。見れば見るほど不思議な魅力を感じはじめてしまって、見ているうちに「もっとページをめくりたいな」という気持ちになって、かなりじっくり見てしまいました。
私がこの作品を見ていていいなと思ったところは、一生のうちに一回も見なかったり、覚える必要のない漢字がいっぱいありますが、きっと何かのために覚えているというよりは、本当に覚えたいんだな、集めたいのだなとか、この漢字を「本当に知りたいんだ」というのが伝わってくるところです。また、この字がのびのびしているのがいいんです。それを見ていると、これを書くのも楽しいし、知るのも楽しんでいるしという。自分のためにやっているのがいいなと思いました。
★審査員賞・岡部兼芳賞★
《ズーボルテルテ君》 姉さん(あねさん) 67歳(三春町)
【審査員コメント】
ズーボルテルテ? どんな作品でしょうか。黒い、なにかお人形に、白���糸で文字が刺繍されています。「ズーボルテルテ」。気づいた方いらっしゃるでしょうか?逆から読むと「テルテルボーズ」です。てるてる坊主の反対だったということに気づくまでは、本当に「なんなんだろうこれは?」と思っていました。気づいてからもますます謎が深まる感じもあります。本当にきになってしまいました。
この作品は、いろんな立体作品が飾ってあるなかに、ポツンと展示してありました。そして応募用紙のコメントも、なにか意味深な感じがありました。てるてる坊主自体が晴れを祈る、ある意味、呪術的な人形ですが、この作品もまさにそうですね。表情もわかりにくく、後ろに下がった手は隠されているようでもあり、まさになにかお祈りをするような、念が込められた呪物のような。そういうイメージも湧いてくる、見れば見るほど、本当にきになる作品でした。
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特選
特選の作品は以下になります。 ※順不同・敬称略
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入選
入選の作品は以下になります。 ※順不同・敬称略
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※第8回福島県障がい者芸術作品展「きになる⇆ひょうげん2024」は、2024年11月23日〜2025年1月19日の期間、はじまりの美術館で開催します。(火曜休館、12/30(月)〜1/3(金)年末年始休館)
※ この他、開催期間中、来場者のみなさんに「きになる」作品に1票ずつご投票いただきます。1番得票の多かった作品を 「オーディエンス賞」として会期最終日に表彰する予定です。
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「 グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声 」
皆さん こんにちは。
近くの結婚相談所 ハッピータイム桐生相生
婚活アドバイザーの金子です。
古代ローマ帝国を舞台に、最強のグラディエーター【剣闘士】マキシマス(ラッセル・クロウ)とローマ帝国の暴君コンモドゥス(ホアキン・フェニックス)の闘いを描いた2000年公開の「グラディエーター」のダイジェスト版をアニメで描いたオープニングでスタートする「グラディエーターⅡ英雄を呼ぶ声」
第73回アカデミー賞で作品賞を受賞した「グラディエーター」の続編にあたる「グラディエーターⅡ英雄を呼ぶ声」は「ゴッドファーザー」以来のアカデミー賞で作品賞を受賞した作品の続編とのことです。
前作から数十年後、アカシウス将��率いるローマ軍によるアフリカ大陸 ヌミディア侵攻により捕虜(奴隷)となりローマに連れてこられたルシアス(ポール・メスカル)は、奴隷商人マクリヌス(デンゼル・ワシントン)にグラディエーター【剣闘士】としての才能があることを見出されます。
やがてコロッセオ(円形闘技場)でグラディエーターとして闘うルシアスの姿を見たルッシラ(コニー・ニールセン)<現在はアカシウス将軍の妻となっているかつての皇帝アウレリウスの娘であり暴君コンモドゥスの姉>は、暗殺される恐れがあったことから辺境の地へ逃亡させた今は亡き最強のグラディエーター マキシマス との間に生まれた我が子であることをその仕草から確信します。
賄賂が蔓延るカラカラ帝とゲタ帝兄弟が共同統治をおこなっていたローマ。二人の皇帝による圧政に苦しむローマ市民。伝説のグラディエーター マキシマスの息子であり王位継承者でもあるルシアスはローマ市民の自由獲得のために戦うことを決意するのです。
主人公ルシアスと母ルッシラそして回想シーンで登場する父マキシマスとの親子愛、名優デンゼル・ワシントンが安定の演技で見事に演じた暗躍する奴隷商人マクリヌスを中心とした権力争いといった人間ドラマが綿密に描かれており、そこに壮大なスケールのR15指定のバイオレンス感あふれる数々のアクションシーンが加わります。コロッセオを海水で満たし人食いザメを放った、海戦を模した二隻の船による戦いのシーンには特に圧巻されました。
前作「グラディエーター」に引き続き、今作「グラディエーターⅡ英雄を呼ぶ声」でも監督を手掛けた今年87歳になる巨匠リドリー・スコットは、父から子へと継承された物語を見事なスペクタクル超大作として完成させました。
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近くの結婚相談所
ハッピータイム群馬桐生相生
婚活アドバイザー 金子 薫
群馬県桐生市相生町5-536-1
ネプチューン2-A
電 話:0277-32-5314
連絡時間:午前10時から午後9時
定休日:年中無休
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婚活 結婚相談はお近くの結婚相談所ハッピータイム (http://www.happytime-en.com/)、 群馬前橋・群馬沼田・群馬渋川・群馬高崎・群馬安中・群馬藤岡・群馬伊勢崎・群馬桐生・群馬みどり・群馬太田・群馬邑楽・群馬館林・栃木足利・栃木佐野・栃木小山・栃木栃木・栃木真岡・埼玉熊谷・埼玉深谷・埼玉本庄・埼玉行田・埼玉羽生・埼玉加須・埼玉児玉・茨城牛久・茨城下館・茨城筑西・茨城結城・茨城古河・新潟長岡・新潟小千谷・新潟見附・新潟柏崎・新潟魚沼・新潟十日町・新潟南魚沼・新潟西蒲原・神奈川川崎・山梨甲府昭和までお問い合わせ下さい。
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各地句会報
花鳥誌 令和6年11月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年8月1日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
又一人友を連れ去る秋の雲 喜代子 三鍬を秋に備へる農婦なり 由季子 友と居てそれぞれに聞く秋の風 都 終戦日正午の刻の静けさよ 同 送り火ややむなく戻る仏たち 同 落雷や天の怒りが頂点に 同 人影の動かぬ窓や盆の月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
青い嘘と黄色い嘘とソーダ水 和子 仏具屋は北向日盛を知らず 季凜 アメ横てふアジア横丁灼ける路地 風頭 西郷どんの足の太さや雲の峰 六甲 唖蟬のすがるかに寄る仏壇屋 毬子 冷し珈琲魔女めく指で渡されて 小鳥 寺町に銭湯を待つあつぱつぱ はるか 昭和より黴はぐくめる喫茶店 光子
岡田順子選 特選句
仏具屋は北向日盛を知らず 季凜 スカジャンが食ふアメ横の氷菓子 俊樹 片陰の禿びて上野の仏具店 光子 掛香の名残りの車両上野へと 昌文 日盛や適時打に沸く子規球場 六甲 蟬しぐれ靴音だけを許しをり 和子 改札口帰省子らしき待ち合はせ 六甲
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月3日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
山笠果てて博多ごりよんさん胡瓜買ふ 修二 夏の朝水平線をひと��に かおり サイダーと言へば三ツ矢と摺り込まれ 久美子 片陰をたましひ細くなりて歩す 美穂 ガザといふ活字の上に西瓜置く 朝子 金文字の磁針狂へり熱帯夜 かおり 逃避行西瓜を食べてからのこと 美穂 分けやうもなきぐしやぐしやの西瓜割り 久美子 どうしても俳人と名乗りたき西瓜 たかし 死を見つめ明日を見つめて遠花火 朝子 向日葵や画家自画像の暗き顔 たかし 海底に眠る坑道夕焼くる 睦子 涼新たガレのランプに灯の入らば 美穂 陸橋を行く夕焼を渡るため 愛 夏の蝶太郎冠者の手ひいらひら 修二 潮焼の腕を差し出し献血す かおり 夕端居ふと唄ひ出す反戦歌 美穂 蛇を轢く目撃者なき里の道 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月5日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
団扇手に店守る婆の話好き かづを 白扇をパチリと閉じて打つ一手 同 大の里勝つて団扇の一斉に 清女 巫女居ない小さき社秋の蟬 啓子 眠る迄母の団扇の風やさし 同 出番待つ横綱あおぐ大団扇 笑子 ひたすらに団扇あおぎてふと黙す 同 横綱の背ナにゆつたり大団扇 千加江 母の髪斯く長きとは髪洗ふ 匠 此の路地に今も水打つ暮しあり 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月7日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
笑ひつつ花火上手に三姉妹 令子 掃苔やあの石段を坂道を 裕子 鳳仙花濃いも薄いも好きになり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
視線無き会釈してゆくサングラス 宇太郎 庭の穴にしみ入る声や秋の蟬 史子 星流る森に小さないのち生れ 都 東雲のあかり力に蟬の羽化 美智子 カンナの緋一番若い日を生きる 悦子 木型よりできたて掬ふ新豆腐 美紀 手術終へ生涯初のサングラス 悦子 兵帽をまぶたに呼びしぎすの声 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
潺潺と里の川音や夏の果 時江 平常心狂ひさうなる猛暑かな みす枝 星月夜夫と仰ぎし夜の事 英美子 裾さばき手捌き揃ひ踊来る みす枝 五十年一つの趣味に生きて盆 清女 湯上がりの裸子を追ふバスタオル みす枝 一球の逸れて球児の夏終わる 昭子 西瓜切る十の眼の集中す みす枝 真昼時迷へる夏の蝶一つ 英美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
千年の大樹の影や額の花 廸子 足を止めしばし聞き入る初法師 史空 夏休み博物館に一人入る ことこ 大迦藍寂と光に初法師 史空 多摩川は晩夏静かに水の行く 和魚 節の無き芋殻を選び母憶ふ 貴薫 赤松の肌焼き尽くす残暑かな 三無 団扇風どの国にしよ子守歌 あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
手花火の彩をこぼして後は闇 雪 亡き僧の手猫きの団扇借り申す 同 死んだ振りしてゐるつもりこがね蟲 同 男下駄揃へ帰省子なりしかな ただし 麻暖かつて機屋の広き土間 同 夏痩せの吾が骨摩る目覚めかな 同 風よりも雲が知らせてをりし秋 かずを 襟首の君の白さや揚花火 嘉和 掃苔や無言の墓に詫を言ひ 英美子 螢火の点めつ吾の鼓動めく 真喜栄 羅や女将の心見え隠れ みす枝 口紅を濃くぬり花火見る人ぞ 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
枡形の黒門渡る送り南風 幸風 白雲の刷毛遣ひよく秋に入る 軽象 弁慶の骨組みあがる倭武多小屋 経彦 山寺の奥の奥なる桐一葉 秋尚 的れきの花天に向け烏瓜 幸風 隠沼の微かに饐えて秋に入る 軽象 圭魚選 人気なくただ秋蟬の鳴ける寺 貴薫 萩の枝大きく撓り年尾句碑 文英 隧道をよき風抜けて赤のまま 久子 暗がりの守れる句碑や秋の声 千種 寄せ墓の一基盆花枯れずあり 久子 墨の香の濃くやはらかく施餓鬼寺 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月20日 萩花鳥会
いい奴よ晩も定番冷奴 健雄 炎天下石塔の影涼潜む 俊文 窓越しに咲いて消えゆく遠花火 恒雄 在りし日の村歌熱唱盆の月 吉之 病床へスマホで送る滝しぶき 美恵子
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令和6年8月21日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
生身魂昔々を憚らず 雪 火取蟲まみれと云へる灯が一つ 同 団扇風もて看取りたる日ももう遠く 清女 空蟬の小枝にすがり艶めきぬ 笑子 語り部を継ぐ幼子の原爆忌 同 百年史たどる球場雲の峰 同 生身魂団扇で人を指図する 和子 贅沢な時を引寄す揚花火 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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2024年4月18日(木)
既視感のある画像でごめんなさい。春用のシャツ、月・火と首回りのボタンが留まらなかったのだが、水・木の動物シリーズはちゃんとはめることができた。一気に減量成功・・・と言うわけではもちろんなく、商品には個体差があることを再認識させられた。それにしても、猫と梟の形・大きさが似ているのは同一デザイナーの仕事なのだろうか。何であれ、減量は粛々と進めなくてはならないのだ。
5時45分起床。
洗濯。
朝食。
珈琲。
木曜日はツレアイの弁当のみ。
プラゴミ、30L*1&45L*1。
彼女の職場経由で出勤する。
朝の燃費が大分よくなってきた。
来週の<スタディスキルズ(第3回)>の資料を作成する。
自宅から研究室への図書の移動はあらかた済んだので、次は処分の順番を検討する。とりあえず、場所を取っている「柳田國男全集」を最初のターゲットに決定。
木曜日3限は<スタディスキルズ(教育学科)>、先週欠席した学生が今日も来ていない、どうやら他の授業も来ていないようだ。O姉のクラスでも問題のある学生がいるそうで、明日は情報を集約してA兄に報告しよう。
授業内容は教科書に沿って進めるが、火曜日クラスで実施したノートの取り方は省略、このクラスは進行に時間がかかるので。
名神第1出口が混雑していたので第2出口で下りる、やはり距離は少し伸びる。
西大路七条の<笹寿し 伍十>で、還幸祭(おいで、4/21)用に弁当を注文、鯖寿司は欠かせない。
コレモでレタス・トマト・アジフライを買って帰宅。
昨晩茹でたタケノコの処理、明日は可燃ゴミなので助かる。
食事の準備を終えた頃、左人差し指の爪が剥がれたことに気づく。1月の中之島でのイベント時に鉄製扉で思い切りはさんだ箇所、外で剥がれるといやなのでバンドエイドで保護していたのだが、恐らくタケノコの処理の途中で剥がれたのだろう。いやぁ、楽になった。
タケノコとソーセージのバター醤油、ベーコンとキャベツとシメジの酸っぱい蒸し、レタスとトマト、キュウリのぬか漬け。
録画番組視聴、刑事コロンボ。
第11話「悪の温室」/ The Greenhouse Jungleシーズン 1, エピソード 11 深夜、キャシーのもとに夫トニーを誘拐したという電話がかかってくる。キャシーは、トニーの秘書グロリアに電話をかけた後、叔父ジャービスに電話をかける。ジャービスは、1時間経ってトニーが帰ってこなければ、警察に連絡するようアドバイスするが、実は、誘拐はジャービスとトニーの狂言だった。
終わる頃には瞼が重く、そのまま布団の中へ。
夕飯後に町内ウォーキングするつもりだったが、寝てしまったのでリング完成ならず。
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