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#両国モーニング
hegotthesun · 1 month
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『ドギーアンドバニー:中篇』
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新原生代('90年代)
小学生低学年の頃、父が会社の事務室から不要なワープロやPC(ブラウン管のWindows 95)を持ち帰りました。
当初はネット環境がなく『Klik & Play』でゲームを作り、富士通主催のコンテスト入賞作を収録した『Klik & Play Game Collection』をプレイ。この頃に三歳年上の兄が作ったタイピングゲームでタッチタイピングを会得しました。
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新古生代('00年代)
新カンブリア紀:西暦2000年問題
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『FF10』をクリアした13歳の頃、ようやく実家のインターネットが開通しました。
ストーリーの考察&攻略サイト(『ゼルダの伝説 時のオカリナ』『アーマードコア2』など)や、イラストサイトの常連になり、お絵描きBBSやチャットの利用を開始。今のDiscordの先駆けとなるMSNメッセンジャーやYahooメッセンジャーで同世代のフレンドと交流。
当時使用したノートPC(OSはWindows 2000)のメモリは256MB。 メモリを倍に増設したら起動が爆速になって驚いた思い出があります。
その頃に記念紙幣の二千円札が発行され、報道番組で「IT革命」「文部科学省が愛国心教育を開始」「ゆとり教育」などが報じられていました。
そうして実家のネット開通と同時に「新カンブリア爆発」が引き起きたのでした。
新オルドビス紀:OVAの視聴
ケーブルTVでキッズステーションやアニマックスを視聴。
まだ深夜アニメという言葉ができる以前のOVA作品(『南海奇皇(ネオランガ)』『円盤皇女ワるきゅーレ』『HAND MAID メイ』『ヴァンドレッド』『BLUE GENDER』『サクラ大戦』等など古生物学者垂涎ものの一群)を拝見。
当時は女性ユーザー層も少なく、ロボットものやご都合主義のハーレムものが数多とありツンデレという概念も希薄でした。
イラストサイトのBBS経由で、ゲーム制作サークルに広報として参加。連日チャットに入りびたり、絵師のお姉さんに可愛がられました。
なぜかYahooメッセンジャーで見知らぬアニメーターの女性から個別チャットがあり、その流れで「口パクを描くのはそんなに難しくないよ」と教わるなど日夜勉強をかさねたのでした。
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新カンブリア爆発から新オルドビス紀までに「ドジっ子メイド」や「おさげの眼鏡っ子」さらに「褐色肌キャラ」及び「前髪目隠しキャラ」、そして「ふくよかなキャラ」と「ボーイッシュキャラ」などの多種多様な属性が次々と出現し、環境の変化から次第に自然淘汰が始まった。
これが後の新ペルム紀末に起きた大量絶滅に次ぐ大きな絶滅事変とされる。
一方の「ツンデレ」「ロリキャラ」及び、どの作風にも馴染む「黒髪ロングキャラ」は地球上における繁栄の粋を極め、今もなおその数は計り知れない。
新シルル紀:HTMLによるHP作成
攻略サイトやお絵描きBBS関係のフレンド間でHP制作が流行し始め、ご多分に漏れずHTMLとtextファイルによるHP作成を開始。
こうして新シルル紀より生物の陸上進出が始まりました。
BBSの人脈から相互リンクを着実に増やすも、軒並みHPがフェードアウトして閉鎖。当時のWeb上のメインコンテンツは読み物とイラスト、あとはFLASHアニメーションくらいしかありませんでした。
その頃に、人類にはまだ早過ぎたエロゲ声優ネットラジオ番組「アケミとマリカのがっちゅみりみり放送局」を愛聴。
00年代前半の著名なテキストサイトに「侍魂」「ちゆ12歳」等があります。しかし、個人的によく読んでいたのは『FF11』のSS投稿スレをまとめた「涙たちの物語」のような某大型匿名掲示板に投稿された読み物でした。
今にして思えば、この同人小説と検索機能のお陰で読みにくい漢字を虱潰しにある程度は削減できたように思います。
その頃はまだYouTubeは疎か、pixivや小説家になろう等の各分野ごとの専用SNSがなかったので、創作物を公開するためには自分でHPを作成する必要がありました。
しかし今では個人サイトのBBSや絵チャット、及び某大型匿名掲示板は淘汰されてX(旧Twitter)に替わり、Yahooメッセンジャーの類はDiscordに推移。手作り感のある連絡媒体は不要になりました。
新デボン紀:和声理論
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個人サイトの馴れ合いから離脱した後、RPGツクール界隈のmidi素材配布サイトや、FFシリーズの耳コピmidiから、midiシーケンサーの存在を知りました。楽典などで楽譜の読み方を覚え、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の楽譜をmidiシーケンサーに打ち込み始めました。
次にRPGツクール向けのBGMを作るために音楽理論について学び、同時に耳コピや作曲をひそかに開始。
この「魚類の時代」とも呼ばれる新デボン紀後期に両生類、つまりオタマジャクシの祖先が誕生したのであります。
新石炭紀:薬指と小指の動作的分離
「楽器が弾けると作曲が捗る」という某大型掲示板の情報をもとに、14歳の頃より���し入れに保管されていたエレキギターの練習を開始。その影響もあり指版に依存するコードヴォイシングに傾倒。この長く続いた氷河時代から開放弦を利用したテンションコードの和声を構築し始めました。
丁度この頃に、今は学習院大4年生になり卒業論文『中世の和歌』を提出した愛子さまがご生誕されました。愛子さまは大学で平安時代から明治時代の古典や文学、和歌などをお学びになられました。また、幼い頃から情操教育として絵本を読み聞かされておられました。3歳は絵本のゴールデンエイジと呼ばれ、絵本の世界に入り内容を楽しむことができる時期です。絵本で感じたことを、自分が実際に経験した出来事や、感情と結びつけることができるようになります。
2001年の同時多発テロを契機に「イラク戦争」勃発。アメリカ合衆国が主体となり2003年からイギリス、オーストラリア、ポーランドなどの有志連合が結束。戦後初めて日本が戦争に参加し、自衛隊派遣を行い、イラク南部でインフラ整備や治安維持任務を実施。
米軍とイラクの正規軍同士の戦闘は2003年内に終了。"ジョージ・W・ブッシュ"米大統領により大規模戦闘終結宣言が出された。しかし、アメリカ側の目的だった大量破壊兵器の発見に至らず、さらにイラク国内の治安悪化が問題となり戦闘は続行。
2010年8月31日に"オバマ"米大統領により戦闘終了が宣言され、米軍撤退後のイラク単独での治安維持に向けた作戦が開始。2011年12月14日の米軍完全撤収によってオバマ大統領が「イラク戦争の終結」を正式に宣言した。
アメリカでは2003年のイラク侵攻と実戦を「2003年イラク侵攻」と呼び、それから2011年の米軍完全撤退までをまとめて「イラク戦争」と呼ぶケースが多い。
落語家"立川志らく"氏は「去年はビンラディン、金正日、立川談志が亡くなりました。いわば世界的独裁者が相次いで亡くなった年でした」と寄席で哀悼の意を表しました。
ロックロックこんにちは
『FF10』クリア後の翌年にラスボス戦の曲がヘヴィメタルというジャンルだとネットの検索でようやく知りました。また、音楽専門チャンネルのMTVやSSTVで00年代前半の邦楽インディー系ロック(この時代のクランチでテンションコードを鳴らすギター演奏やドラムのタム回しは"ブルートレイン"や"ロケットサイダー"など今の邦ロックに継承)や00年代の洋楽ロックのMVを視聴。しかし、その頃の世間はモーニング娘。(代表曲「LOVEマシーン」のMVで繰り広げられる熟女の腹踊りに圧巻)など芸能人の歌唱が人気を博していました。
某大型匿名掲示板でメタリカやメガデスなどの所謂80年代スラッシュメタル四天王を知り、お年玉貯金でCDを購入。ちなみに14歳の頃に初めて試聴目的(それ以前は『モンスターファーム』用に購入)で買ったCDは、ギターソロが巧いと評判の80年代正統派メタルを継承したインペリテリと、奇才ギタリストスティーヴ・ヴァイ。00年代前半を牽引したリンキンパークが結成前にライブを観て影響を受けたというアンスラックスも愛聴。
まだ深夜アニメの主題歌も普及していなかった時代は、芸能界やJ-POPを忌避する者の間でメタルやテクノ、ゲーム音楽などがもてはやされていました。ようするに他に聴く音楽がなかったのでしょう。ちなみにSMAPのキムタク氏はイングランド出身のヘヴィメタルバンドアイアン・メイデンのファン。
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音楽専門チャンネルSSTVで邦ロックを堪能。その中にはフジファブリックやナンバーガール、レキシやスネオヘアー、後に代表曲「粉雪」をリリースすることになるレミオロメンなども。
NANANINEのリードギター大野氏の講義でグランジを認知。大野氏のギターはカート・コバーンに敬意を表してドロップDチューニングにセッティングし、スタジオレコーディングでもライブ感を出すためにオーバーダビング禁止縛り。日本の商業音楽はギターにピアノにストリングスにと出来る限り楽器を重ねるので、それが不利になったのかも知れませんね。ギターボーカルはJ-POPファンで二人は雀荘で出会いNANANINEを結成したとのこと。
ところでピアノの調律もできるキーボード演奏家であり、レキシのボーカルの池田氏曰く「思春期の頃に口下手な友人がトーク術を鍛えるために、毎日テーマを決めて5分間喋って録音するという鍛錬をおこなっていた」とのこと。これはあくまでも友人の話。
00年代前半に初めてプレイしたオンラインゲームは、SEGAの発売したゲームキューブ版『PSOエピソード1&2』。まだネットが普及してない時代でしたが、BBSやチャットと同じく運良く同世代の中高生フレンドに恵まれました。人脈の広い中心核の男子や、改造PKの多い外国人プレイヤーが苦手な女子中学生など個性派ぞろいでした。
しばらく連日のように遊びましたが、任天堂ゲーム機として初のディスクシステムが仇となり、読み込みに耐えかねてゲーム機本体が壊れたのを契機に引退。やはり任天堂ゲーム機はカセットROMが理想的でしょう。
その数年後『PSOエピソード1&2』のボス戦部分を抽出したようなカプコン社の人気作『モンスターハンター』が発売されました。
新石炭紀の末期には「『ハッピー☆マテリアル』をオリコンチャート入りさせよう」とする未曾有の購買運動《ハピマテ祭り》が勃発。
その数年後には、各地の学園祭で「ハレ晴レユカイ」が踊られるなど、少し前までアンダーグラウンドの文化だったとは思えない広がりを見せ始めました。
原作まで購入した『ローゼンメイデン』や『涼宮ハルヒの憂鬱』以降から新作はあまり追わなくなったけども。
映画『時をかける少女』『君の名は。』などでさらに市民権を獲得し、ゲームも海外シェアを増やし続け、PS5やニンテンドースイッチ以降の人気作は数百万本~数千万本の売上げを記録するようになりました。
一方の媒体としてCDは衰退をたどり、2020年頃には二千枚ほど売れるだけでもオリコン上位に入り、ジャニーズでも一枚30万枚ほどしか売れなくなってしまいました。
90年代~00年代前半の売上げと比較すると10分の1以下にまで落ちましたが、それが正常とも解釈できるでしょう。
しかしながら、全盛期に宇多田ヒカルが海外進出しようとして頓挫してからのJ-POPはアニメの主題歌として需要が生まれました。
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アジアのポップスの中でK-POPは、2018年にアジア圏出身者として初めてビルボード200で1位を獲得。K-POPは欧米でも正式な音楽ジャンルとして認知され、ビルボードには専用ページも作成されました。オリコンチャートの原案は、この米国のビルボードチャートに他なりません。
宇多田ヒカル海外進出時から識者の間では「欧米の音楽ファンに宇多田ヒカルのような曲を聴かせても『まあ、こういう曲、よくあるよね……』というしらけた反応が返ってくる」と言われ、他にも「海外のライブハウスでは、よくある売れ線の曲を演奏するよりも、個性的で変な曲を演奏する方が反応がいい」などの意見がありました。近年の日本もイン���ィーロックやニコ動音楽などの自主制作音楽が普及してからは、独創的な音楽も受け入れられるようになったと思います。
一方でJ-RPGは古典的なRPGの代名詞としてSteamにカテゴライズされました。理由は一概には言えませんが、そっとしておくことにしましょう。
僭越ながら筆者は敢然と考えます。自由気儘に回遊する姿こそ、本来の同人作品だと。
新ペルム紀:大量絶滅
ネット開通当初の2000年代前半は、ゲーム音楽の耳コピmidiや楽譜などがウェブ上に沢山ありましたが、それもJASRACの規制により一斉に淘汰されました。
今も使用料を支払えば二次創作も配布できますが、収益が支出に満たない場合は続ける道理が見出せないでしょう。
また、手作り感のある個人サイトや、RPGツクール関連サイトも管理人の就職などに伴い次々と閉鎖されました。
これが新ペルム紀末に起きた観測史上最大規模の大量絶滅です。
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◇No. 0 愚者《The Fool》
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▼正位置 ・自由、楽天的、天真爛漫、旅の始まり、我が道を行く
▼逆位置 ・無知、悲観的、軽率、無計画、無配慮、鈍感、空回り
愚者のタロットカードに描かれるのは旅人らしき少年と犬。22枚の大アルカナの中で唯一移動している人物が描かれており特別視されるカード。彼は、ほんの少しの荷物しか持っていない。荷物はこれまでに蓄えてきた知識や経験の象徴。身軽な方が新たな旅を始めやすくなるのだ。過去のしがらみから解放された旅は、自由で自分らしく生きることが出来るだろう。
しかし、旅は決して楽しいことばかりではない。きっと多くの困難が待ち受けているだろう。足元の断崖絶壁は乗り越えなければならない壁を暗示する。少年の足元には犬がいる。犬は誠実で忠実な動物。カードに描かれた犬は、崖へ向かう愚者に危険を知らせている。直感に従えば危険を回避できるという暗示だ。そのまま進むことも、引き返すことも、自分自身で決めることが出来るだろう。
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▼新中生代:ポピュラー音楽の成り立ち
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2006年:新生代
17歳の頃に4日間ほど絶食したところ意外と空腹間を感じず、このまま何も食べなければ簡単に命を断てることを覚った。
逡巡の中で「あと10年間だけ生きて『生きる理由』を何も見出せなかったら命を断とう」と決意を新たにしたのだった。
タイムリミットは――27歳の誕生日。
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18歳より幼馴染の祖父が経営する会社で勤続開始。
音楽制作に必要な機材を買い集め始めた。
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▲2007年(19歳)に作曲したオーケストラ曲
midi素材ブログの運営
2007年3月4日。13歳~19歳までに作ったmidiの供養のためにRPGツクール用midi素材ブログ『レオナル堂』を開設。
翌月に素材提供したRPGツクール製ゲームが『週刊ファミ通』でお馴染みのエンターブレイン主催デジタル作品コンテストで入賞。二ヶ月ほどで2万アクセスを突破。
そうこうして作曲を始めた13歳頃の目標だった「兄の作るゲームのBGMを作りたい」という念願を間接的に達成できました。
さらに秋の就職を以てブログの更新を停止しました。
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レオナルド・ダ・ヴィンチにおけるウィトルウィウス的人体図における黄金比とは、r = (1 + 51/2) / 2 = 1.6180...または(1 / r) = (51/2 − 1) / 2 = 0.6180...という数値で表される比率。
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江戸時代後期
江戸時代の幕末維新は1853(嘉永6)年の黒船来航から始まりました。幕末の日本に影響を与えた欧米列強は、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、オランダの5ヶ国です。
《産業革命》~第二次産業の幕開け~
産業革命は18世紀のイギリスから始まり、その後は西ヨーロッパ諸国、アメリカ、ロシアなどに拡大し、欧米諸国は農業文明(第一次産業)から工業文明(第二次産業)社会に移行しました。産業革命は綿工業から始まり、その発展は鉄工業、石炭業、機械工業などの諸産業の発展を促し、石炭と鉄の時代を到来させました。
1830年以降になると、機械による大量生産体制が確立。産業革命の技術革新の総仕上げとして鉄道が出現。さらに帆船から蒸気船に転換し、それが自国内だけでなく、世界に進出する足掛かりとなりました。産業革命によって大量生産された製品は、まずは自国内で消費されましたが、すぐに飽和状態となりました。産業革命の進展は原材料の高騰や枯渇をもたらし、労働力の確保も課題となりました。その補給先も、自国外で確保しなければならない循環に陥ってしまったのです。
初めに産業革命を果たした英国は、ヨーロッパ大陸に市場を求め、さらには米国、そしてその矛先はアフリカやアジア諸国に向かいました。原材料の確保も同時に企図されるが、これも欧米以外に依存しました。英国以外でもフランス、ドイツ、アメリカ、ロシアなどが順次に産業革命を進展させ、資本主義国家群を形成し、欧米全体がアジア市場を求めて進出しました。その際には製品だけでなく軍隊も派遣し、武力を伴った支配化、つまり発展途上国の植民地支配を実行しました。これが帝国主義の時代の幕開けです。
当初の英国は東インド会社を国策会社として設立し、アジアに対する貿易と植民地経営を積極化させました。英国の植民地化を阻止すべく1857年にインドの反乱が起こりましたが、軍事力の差により鎮圧されました。翌1858年にムガル帝国が滅亡し、英国がインド全土の支配を開始しました。
19世紀に入ると英国の自由商人活動は活性化し、清にインド産のアヘンを密輸し始めました。アヘンの流入を阻止したい清国と、密輸を継続しようとする英国との間にアヘン戦争が1840年に勃発。清は英国の近代兵器に圧倒され、その後は欧米の侵略拠点となりました。そして中国の先にある日本に対し、いよいよ欧米列強が開国を求めることになりました。
江戸時代後半の日本は長崎などの例外はありながらも鎖国体制でしたが、18世紀後半からロシアが北方から南下を始めたので、それに対する危機意識が高まっていました。江戸幕府は鎖国を貫こうとしましたが、アヘン戦争による清の大敗は衝撃を伴い、戦争回避を前提に外交が展開されました。
幕府は外国船打払令(外国船とみれば躊躇なく追い払う令)とした政策から対外的な展開を図りました。それを契機にロシア、イギリス、フランス、アメリカが日本に接近して和親と通商を求め始めました。しかしながら、幕府は依然として鎖国を盾にその要求を拒否し続けました。そこに中国の政策に専念する英国を出し抜いて、嘉永6年にアメリカからペリー提督が開国要求の使者として来航したのです。
日露戦争
1905(明治38)年、日露戦争後半の大規模な陸上戦「奉天会戦」の戦力はロシア軍36万、日本軍24万。兵士の数ではロシアが優勢。しかし、機関銃の数は日本が上回っており、兵力的には互角と見込まれました。
戦場で日本は西側から回り込み、ロシア軍の退路を経つ包囲作戦に出ましたが、ロシアがそれを察知して全軍撤退を始めました。本来ならロシア軍を追撃すべきだったものの、兵士の数と弾薬が足りず掃討作戦を断念。拠点になる奉天の制圧に成功しましたが、新たな作戦を立てる余力もなく、もはや陸上戦は継続不能の状態でした。ロシア陸軍は撤退したと言っても、残りの兵力は約200万人。その数は日本陸軍の約10倍で、ロシア側も戦争続行の意向でした。
そうして対馬海域にロシア海軍のバルチック艦隊が到着。陸上戦に続き、次は日露海軍による日本海海戦が開幕しました。天候は『天気晴朗なれど波高し』で日本に有利な状況。ロシア艦隊は、前方で突然大きく旋回した日本艦隊に総砲撃しましたが、日本海の高波や長い航海による疲弊もあり砲撃の精度は低く、砲撃を免れた日本艦隊が横に並び、一斉砲撃を加えて壊滅的なダメージを与えました。ロシア戦艦6隻、巡洋艦4隻など計15隻を撃沈。これによりロシア艦隊をほぼ全滅に追い込みました。
こうして長期にわたる摩耗戦が続き満身創痍だったものの、海戦史上かつてない勝利を治め、アメリカの仲介のもとで講和条約を結ぶ運びになりました。
しかしながら、日本政府が日露戦争に費やした経費は15億2,000万円。これは当時の国家予算5年分にあたる金額。���露戦争の出征者は130万人。10年前の戦争は13万人だったので、その数の多さが分かります。さらに9万人(陸軍兵士の戦没率は8.7%)が死亡し、44万人が負傷。日本の目的はロシアの南下を防ぐことにありました。ロシアも日本に戦争の持続力がないことを知りながら戦略的撤退を行いました。ところがマスコミの誇大報道により国民は日本の大勝だと信じました。
この時期は、国民の識字率の上昇に加え、新聞は各紙とも急激に部数を伸ばしており、大きな影響力を持つようになっていました。
しかも戦勝の誇大ニュースを乗せると部数が増えるので、毎回ロシア軍に大勝しているように書き立てられていたのです。
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『ワルツ』 終局特異点 A.D.2007
※本稿は虚構《フィクション》であり、実在する人物・団体とは一切関係ありません。
――2007年10月17日。今日はケミカルシューズ関連業の面接日。
これまで18歳から2年間ほど務めた印刷製本の仕事を、会社側の事情で唐突に解雇され、転職を余儀なくされたのだった。
そうこうして、会社2階の事務室に入室した。事務室の扉をノックし、「失礼します」と幾分か緊張しつつも開いた。
狭い事務室には、茶髪の長い髪をアップに結んだ女性が着席しており、ずいぶんと驚いた様子でこちらを凝視していた。
席を外すように促され、女性は事務室から退室し、すぐに僕の面接が始まった。
そうして数日後、採用の連絡があった。
どうやら茶髪の女性は事務員として入社し、僕は作業員として同期入社する運びになったようだ。
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2007年10月19日。小雨の降る緊張の初出勤の日。
延々と続く変わり映えのしない道を猪突猛進に歩き続け、勢いあまって会社の目前を通り過ぎ、咄嗟に踵を返したところ、今度は足を滑らせて転倒しかけてしまった。
この先、無事にやって行けるのか不安になりながら気を取り直して社内に入ったが、まだ誰も来ていないようだった。
不意に後ろから声を掛けられたので振り向くと、一人の女性が立っていた。
軽く挨拶と自己紹介を終えると、いきなり好きな音楽は何かと訊ねられた。
どうやら彼女が好む音楽はThee Michelle Gun Elephant、Number Girl、Syrup16g、Bump Of Chicken等の下北系のロックバンドらしくすぐに意気投合した。
そうして同じ持ち場の彼女から直々に仕事を教わることになった。
ちなみに会社の前で足を滑らせた情けない後ろ姿はしっかりと見られていたらしい。
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翌日、彼女に何かお勧めのCDを持って来るように頼まれたので、彼女の気に入りそうなCDを何枚か持ち出して聴かせたところ、フジファブリックの『茜色の夕日』を甚く気に入ったようで何度も繰り返し聴いていた。
後日そのCDは彼女に渡すことになった。
それから彼女に手取り足取り作業を教わる日々が続き、「繊細そうな手」「東京の人みたいで面白い」と辛辣なことを言われて困惑した。
さらには「彼女はいるの?」「どうして彼女を作らないの?」「女の子が嫌いなの?」と受け答えに困る冷酷な質問をされ、「音楽に専念したいから」と意味不明な言い訳をしてしまった。
同時に「貯金が貯まったら宅録環境を整えて曲を収録したい」と密かな夢まで語ってしまった。
まるで馬鹿みたいだ。
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──ある日の昼休みのこと。東京に引越して結婚すと彼女に告げられた。
要約すると、月末に寿退社する彼女と入れ替わりに、僕は補填として会社に採用されたのだった。
その後は、なぜか人生相談に乗ることになったが、どこか上の空で曖昧な答えしか返せなかった。
相談は人間関係や子供時分の思い出話にまで及んだ。
どうやら彼女は長い間、自分は変人なのだと思い込んでいたが、最近になって普通なのだと潔く覚ったらしい。
東京では友人を作った方がいいのか聞かれたが、「子供ができたらママ友ができる」とは流石にその時は言えなかった。
「どんな人が来るのかと思ってたけど、いい子でよかった」
なんだか褒めるにしても頼りないことを言われながら、意外と子供の頃の共通点が多くて驚いたが、横から割って入ってきた事務員に「結婚は結局のところお金」と断言されてしまった。
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翌週に執り行われた「歓迎会兼送別会」と銘打たれて催された飲み会は、僕にとって歓迎会だったが、彼女にとっては送別会だった。
僕は地元の神戸で働き、彼女は東京に行き嫁ぐ道を選んだ。
彼女は結婚を修行のようなものだと思って頑張ると言ったが、僕にとっては就職して働くことが修行のようなものだった。
「もし私が三ヶ月後に離婚して神戸に帰って来たら、また一緒に働こうね」と冗談を言ってくれたが、たとえお互い違う道を歩んでも彼女が元気に過ごして居てくれたらそれだけで僕は一向に構わない。
「定年退職まで頑張ってね」
そんな約束を彼女と交わしたのだった。
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「この飲み屋にいる中で誰が一番好みや?」
ふいに上司から不躾な質問をされたので、真剣に周囲を見渡しながら悩んだ。
「このお姉さんが眩し過ぎて他の人は見えないよね?」
お座敷で僕と向かい合わせに座っていた彼女が、隣に座る"ふくよかなおばちゃん"を指さしながらとその場を上手く誤魔化してくれたのだった。
「お前は返事が遅いから指示を理解したのか分からへんのや」
「適当に『はい、はい』と答えてればいいと思う」
上司の小言に対して、彼女が貴重な助言をくれた。
話の流れで上司には11歳年下の妻が居ると発覚して、社員一同に「犯罪や!」と褒め称えらていた。
また、その上司の息子は毎週ポケモンを観ているらしく、その場でポッチャマの絵を描き上げたが、年甲斐もなく中々上手だったので少々驚いた次第だ。
当時はまだ飲酒をしたことがなかったので飲みやすい酒は何かと彼女に聞いたら「カクテルは飲みやすい」と薦められたので、とりあえず"カシスオレンジ"を注文することにした。
カクテルを持ってきた店員に戸惑いながら年齢確認された後、初めて飲んだカクテルの味はジュースと大差ないとしか言えなかった。
「私も飲んでいい?」
物思いに耽っている内に飲みかけのカシスオレンジは彼女に横取りされてしまった。
ブルーベリーソースの添えられたサイコロ状のチーズを黙々と食べる僕の様子を、彼女は母のごとく微笑ましそうに見つめていたが、事務員が執拗に乾杯を要求してくるので仕方なく注文した生ビールで乾杯に応じた。
「へえ、乾杯するんだ?」
彼女に軽蔑の目で一瞥されたが、めげずにビールを口に含んだ。
そうして思わず渋い顔をしてしまった。
「ビールは舌で転がすもんやなくて、のどごしを堪能するもんや!」
「彼はソムリエですから」
上司の助言に、すかさず彼女が合いの手を入れてくれたのだった。
それから酔いが回り、事務員と横になって休んでいたら、いきなり足裏マッサージで彼女に叩き起こされた。
「痛い?」
そう言いながら、彼女は少しご立腹の様子だった。
✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
事務員がお座敷に連れて来た二人の子供を見て、彼女は「かわいい!」と率直に嬉しそうな反応を示していた。
たぶん彼女の幸せは温かな家庭の中にあるのだとその時に直感した。
円満な家庭を築いたら、彼女はきっと幸せになれるだろう。
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「俺は外国人には優しいからな」
唐突に上司が語り始めた。
「俺は在日韓国人やけど見た目は日本人やから、韓国で韓国語を話すと周囲とびっくりされるんや!」
そんなどうでもいい話を語り出し、ついにはパキスタン人も雇ったことがあるという話題まで飛び出したので、なんだか己の所在地が判らなくなりながら話に聞き入っていたら、突然その上司に胸を揉みしだかれて身じろぎをした。
「嫌がってる……」
目前の彼女はぽつりとと呟き、微笑ましそうにそのあるまじき光景を観察していた。
「なんでうちの会社の女はみんな胸がないんやろうか?」
それに乗じて無駄口の多い初老の同僚が本心からの愚痴をこぼし、女性達から顰蹙《ひんしゅく》を買っていたのだった。
✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
上司の武勇伝が続くお座敷のテーブルの下で、彼女に無理やり靴下を脱がされたかと思うと、今度は僕の太ももの上に足を乗せてきた。
たぶん黒いストッキングを脱がしてほしいという意思表示だったのだろうけど、流石にそんな勇気は当時の僕にはなかった。
案の定アルコールを摂取し過ぎてトイレで盛大に吐いてしまった直後、彼女が扉を開けて入って来た。
「大丈夫?」
心配そうに声を掛けてくれたが、もし僕が用を足していたら大変な事態になっていたような気がしないでもない。
とにかく、自分は夢でも見ているのではないのだろうかと思うほど幸せなひと時だった。
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帰り道、彼女の方から手を繋いできた。
「今日は手が冷たいね。手が冷たい人は心が温かい」
恋人繋ぎのまま手を引っ張られたので腕が少し痛んだが、彼女の左腕にあるリストカットの痕を思うとたいした痛みじゃなかった。
しばらく歩いているとタクシーの前で別れ際に抱擁する〝中年の男女〟が居て、それを真似るような形で彼女に抱きつかれた。
「私の部屋に来ますか?」
そう聞かれたので躊躇わずに一度だけ頷くと、彼女は満面の笑みを浮かべた。
生まれて初めて自分という忌み嫌われた存在のすべてを胸に抱きとめられて全肯定されたような心持ちになった。
どこか諦めて迷いながら選んだ道だったが、彼女と出逢ったことにより、死なずに生きる道を選んだことが間違いではなかったと素直に思えたし、生きる価値や意味を見出すことが出来た。
少なくとも僕にも人を愛する権利と心が僅かでもあることを知れたのだった。
そうして、これまでに起きたすべての出来事は彼女と出逢い、意思疎通し、そこから人生の意義を学ぶためにあったのだと覚り、果てには自分はこの日のために生まれたのだと直感した。
同時に人と心を深く通わせるのはこれが最初で最後になるのだろうと予感した。
だから僕にとって彼女は最初で最後の最愛の人になるだろう。
喩え世界中に忌み嫌われ、その存在を無視して否定されようとも、彼女が僕という存在を抱きしめて全肯定してくれた出来事は、僕の人生において最も大切な記憶に他ならない。
この先どんな困難が待ち受けていようと、僕の記憶には彼女と過ごした僅かで確かな日々が今も息吹いている。
それが一過性に過ぎない勘違いだろうが何だろうが、もう二度と困難を前に絶対屈しないと心の底から誓う次第だ。
繋いだ手はいつか必ず放さなければならない。
それでも彼女と伴に同じ道を歩いた記憶と温もりは決して失われはしない。
⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ✽.。.:*·゚MADE IN JAPAN.。.:*·゚ ✽
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当時製作に携わった商品は神戸ハーバーランド「モザイク」の婦人靴屋にて販売されました。
✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
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▼Pokémon Special MV「GOTCHA!」
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ポケモン & BUMP OF CHICKEN 公式スペシャルMV「GOTCHA!」〈2020年〉 === 音楽:BUMP OF CHICKEN「アカシア」(TOY’S FACTORY) 監督:松本理恵 キャラクターデザイン:林祐己 アニメーション制作:株式会社ボンズ 企画・プロデュース:川村元気、畑中雅美 ===
<前篇|中篇:新古生代/新中生代|後篇>
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kentackeyyy · 9 months
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2023.12.30
2023下半期みたライブ。
7/22 内田万里 @両国門天ホール
7/31 CAT ATE HOTDOGS/とうめい天国/あるくとーーふ @下北沢club que
8/6 ONE PARK FESTIVAL @福井市中央公園
8/21 アスノポラリス @下北沢daisy bar
10/21 YEN TOWN BAND/Lily Chou-Chou/Kyrie @KURKKU FIELDS
10/23 Hammer Head Shark @新宿LOFT
10/28 内田万里 @SHIBAURA HOUSE
11/3 モーニング娘。'23 @パシフィコ横浜
11/25 内田万里 @新宿Marble
11/28 モーニング娘。'23&OG @横浜アリーナ
12/2 チリヌルヲワカ @東京キネマ倶楽部
12/9 内田万里 @錦鱗館
12/10 内田万里 @旧グッゲンハイム邸
12/18 amanojac/エゾシカグルメクラブ @下北沢daisy bar
12/24 内田万里 @curry草枕
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harinezutaka · 1 year
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ニ年前日記40(2021年10/1〜10/7)
10月1日 今日から全国的に緊急事態宣言が解除された。今までとはガラッと違う明るい雰囲気がする。これでいよいよ、普通の生活に少しずつ戻っていくのかな。夕方、コミセンに本を返しに行く。ばったり久しぶりの人に会ったので、妊娠したことを言うとすごく喜んでもらえた。晩ご飯は、ウインナーと鯵のつみれと小松菜のスープ、柿とマッシュルームのサラダ、金針菜の煮物。
10月2日 夫は仕事。私は昼から病院の母親学級。母乳育児のコースだった。2時間ぐらいで、参加者は2名。少なめだったのでサクサク進む。母乳育児の母子のメリットや今からできるマッサージなどを教わる。多い少ないはあるが、母乳は誰でも出るらしい。不思議だなぁ。赤ちゃんの抱っこの仕方やおむつ交換の練習なんかもした。抱っこもいろいろ方法があるみたい。いろんなところでいろんなことを聞いてごっちゃになりそうだけど、自分に合う方法を見つけられたらと思う。スターバックスで、カボチャのスコーンとデカフェのコーヒーを飲みながら、俳句を考える。月曜日に赤ちゃん用品を友だちが譲ってくれるそうなので、お茶屋さんでそのお礼を買った。買い物も少しして帰宅。晩ご飯は、ジャーマンポテト、焼きなす、焼き鮭、味噌汁(小松菜、玉ねぎ、揚げ)、柿。キングオブコントを見る。今年もとても面白かった。優勝は空気階段。
10月3日 午後から出かける。尼崎に行く用事があったので、その辺りでお昼ご飯をと思って、通りがかった中華のお店が大当たりだった。地元の人でいっぱい。揚げそば、餃子、肉肝炒め。またこの辺りに行くことがあったら寄りたい。用事を済ませて、帰りに宝塚市立文化芸術センターでやっていた中辻悦子展へ。パワフルな活動の様子がよくわかる元気をもらえる内容だった。初めて来たけどこの施設とてもいい。アイスクリームを食べてお土産にクッキーも買って帰る。晩ご飯は、鮭茶漬け、切り干し大根と金針菜の煮物、茄子浅漬け。
10月4日 朝、両親と待ち合わせをして新しくできた近くの喫茶店にモーニングに行った。雰囲気がよくて落ち着く。食事もモーニングぐらいの量が安心できる。そのあと、地元の友達とランチ。まずは友達の家に行って、ベビー用品を譲ってもらう。出産自体が10年ほど前の話なのにたくさん置いてあったんだなぁ。全然気にしないタイプの子なので、割と使用感があるものもあり、正直どうしようかなというものも。「いらなかったら捨てて」とのことだったので、とりあえずいただくことにした。捨てるのも大変なんだよなとも思いつつ。ランチは、私も二度ほど行ったことのあるお店。私はボロネーゼ、彼女はカルボナーラを頼む。前よりも断然美味しくなっている気がした。そのあと、もう一人の友人と会う約束になっていたのだけど、ここでスマホがないことに気づき、私は探しに行くことに。やっぱりなくて、友人の家に戻るもオートロ��クで部屋番号がわからなかったので、あきらめて一旦帰ることにした。落とした可能性はほとんどなかったので、車のなかにあるだろうと思っていたのだけど、家で夫の携帯を鳴らしてみたものの反応がない。困ったことに、iPhoneを探すもオフになっていて。これは終わったかも。友人もお店に再度行ってくれたみたい。申し訳ない。とりあえず、一日様子をみることに。晩ご飯は、オムライス、豚汁。
10月5日 妊婦検診。前回、エコーでは少し小さめということだったので今回もエコーがあった。1600グラムぐらいで、週数相当に大きくなっているみたいでよかった。ここまで何のトラブルもなくよくきたものだな。あと少し、一緒に頑張ろうね。名前もほぼ決まった。いつだったか、夫が「名前、考えたよ」と突然。私が考えることになるんだろうなと思っていたので、嬉しかった。しっくりくる名前だったし。夫の考えていた漢字は、どうかなと思ったので、私の案を取り入れてもらうことにした。帰り、コメダに寄って朝ごはんを食べる。助産師さんから「体重管理頑張ってますね」と言われた。毎日測ってるだけで、特に何もしていないのだけど、もともと筋肉質なので動かないと痩せてしまうのかもしれない。お昼は持ち帰りでカツサンドを夫に。私は朝作った雑炊を食べた。友人からメールが。なんとスマホが見つかったらしい。昨日行ったお店の駐車場に落ちてたそうで、お店の人が連絡をくれた。ありがたい。よかったー。すぐに取りに行くことにする。帰り、実家に寄る。譲ってもらったたくさんのベビー用品をとりあえず実家に置かせてもらう。様子を見ながら気に入りそうなやつを使うことにしよう。晩ご飯は、茄子と鶏肉の煮物、味噌汁。
10月6日 朝、鍼に行く。先生から「最初はおとなしかったのに、すっかり妊婦さんの脈になりましたね」と言われた。施術後は綺麗にお腹がまるくなった。あと何回通えるかな。最後は泣いてしまいそう。お庭には蝶がたくさん飛んでいた。帰宅後、読書、昼寝、片付け。晩ご飯は、炊き込みご飯、茄子とささみの柚子胡椒和え、ぜんまいの煮物、じゃがいもとソーセージのスープ。
10月7日 できていなかったことを少しずつ片付ける日。職場にも来週ぐらいに一度挨拶に行こうと思っていたので連絡をした。ちょっと心が弱ってる感じがする。いろいろバタバタで疲れたのかもしれない。晩ご飯は、厚揚げグラタン(ツナトマトソース味)、茄子とささみの柚子胡椒和え、ベーコンとナスの味噌汁。今日は歩いてなかったので、出勤の夫と一緒に家を出て散歩した。早めにお風呂にも入って、蔦屋書店で行われていたオープンダイアローグのロールプレイを見る。内容がとても今の自分に合っているものだったので、見ることができてすごく良かったと思う。
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tominohouzan · 1 year
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RISA OGATA CONCERT 2023『Coeur à coeur』 :★★★★(4.0) 
出演:小片リサ / Bitter & Sweet Support Dancer:工藤由愛 / 石山咲良(Juice=Juice) 2023年8月15日(火)20:45 第一ホテル両国「清澄」 (東京)
関東直撃かと思われていた台風7号は、進路を大きく西にずらして紀伊半島へ上陸し、大阪に直撃するコースをとった。もしかすると初日は関東直撃で中止になるかもと慌てて2日目のチケットもぴあで取ったのだが、中止になる可能性もほぼなくなったので2日目のチケットを初めてリセールに出したところ前々日に取引成立した。手数料は1100円程度。ぴあはリスクゼロで稼げるし、売り手も手間なく売れるので良いサービスだと思う。アップフロントにも公式リセールを実装してほしいが、保守的なアップフロントにはまず無理な相談だろう。なお、今回は当日券は発売されたが数時間で全公演完売となった。
大江戸線の車内に早見あかりのドラマとももクロの大田漢方胃腸薬の広告が、ドアを挟んで左右に貼られている。ドラマのコピーは「人間関係は、見かけと違う」色々と含蓄深い。 地下鉄両国駅A1出口から地上へ出ると雨風吹き荒ぶ天候ではないか!JRで来なくて本当によかった。
3月ぶりのクーラクー公演。前回、例の衣装でヲタクの度肝を抜いたまるちゃんだが、今回も間違いなく例の衣装は着用されるだろう。私の席は最上手4列目だが、横からのアングルが予期せぬ眼福をもたらすことに期待して着席した。今日は遠近両用メガネではなく単焦点ツヨツヨメガネを着用してきているのだ。準備に抜かりはない。
場内はかなり濃い目にスモークが焚かれている。目ヤニで視野がボヤけるほどもうろくはしていないし、白内障にもまだ早いが一瞬おやっと思ってしまった。私ももうそんな年頃だ。ちなみにマクス着用率はざっと見で7割程度だった。
今日のゲストはタコちゃんと石山咲良ちゃん。 最初の衣装は白を基調としたもの。タコちゃんはスリムなパンツスタイルで初めて見たかも。石山咲良ちゃんはショートパンツ。ふたりともお腹は見せている。2着目は黒を基調としたヒラヒラが沢山ついているもの。レトロセクシーなもの。石山咲良ちゃんの見目麗しさからは想像できない太く迫力のある歌声には驚いた。
降臨は下手からだった。上手ブロックの通路席に1席空きがありそこに座るお得意のパフォーマンスを披露する。左側のお兄さんとはガッツリ見つめ合うのに右側のお兄さんとは一切目を合わせず、さすがに右のお兄さんに同情してしまった。着席パフォーマンスで時間をロスしてしまったせいか、それ以降の下手ブロックは割りとあっさり通過。私は通路席なのにまったく目が合わず超絶メンブレ。
アンコールで例の衣装で登場。真っ白な薄いお腹と真っ白な長い足。普通にすげぇと感嘆のため息がでる。
まるちゃんのブログによると1年近くにわたってやってきたクーラクーシリーズはどうやら今回で終了らしい。今後はどんな活動を見れせくれるのか予想はつかないが期待して待つ。
〈今日のパンチライン〉 タコちゃん「の↑り↓の↑り↓で↑ねぇ↷」
タコちゃん「小片さんに『あれ?ここの毛一本だけ長くない?』っていわれて、それが凄く面白くて、よく見てらっしゃるんだなぁと思って、私はこの毛一本に凄く愛着が湧いてきていて、衣装さんにカットされないようにお願いしたいと思います」
長谷川さん「ゴダールの映画を、、、」 まるちゃん「ごだーる?」
<セットリスト> 01.じらして愛して/小片 02.ムーンナイト・シークレット/小片 03.夏をあきらめて[サザンオールスターズ]/小片 MC 04.コイセヨ![Berryz工房]/小片・ビタスイ・工藤・石山 05.KEEP ON 上昇志向!![Juice=Juice]/工藤・石山 06.雨音はショパンの調べ/小片(BD:工藤・石山) 07.私が飛行機を嫌いな理由/ビタスイ 08.SEXY/小片 MC(小片・ビタスイ) 09,夢の中[モーニング娘。]/小片・ビタスイ 10.雪と花火/ビタスイ Dance Performance/小片・工藤・石山 11.恋のヌケガラ[美勇伝]/小片・工藤・石山 12.色っぽい女~SEXY BABY~[カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)]/小片・ビタスイ・工藤・石山 13.真夏の光線[モーニング娘。]/小片・ ビタスイ 14.Woman “Wの悲劇”より[薬師丸ひろ子]/小片 15.Kitty/小片 16.Happyを止めないで/小片 17.どっち/小片 MC(小片・ビタスイ・工藤・石山) 18.Oh, Sunny Days![小片リサ]/小片・ビタスイ・工藤・石山 ENCORE MC(小片) 19.虹を超える/小片
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a2cg · 1 year
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1ドルいくらと私
その昔、父親がヨーロッパに出張した際には北極圏に近いアメリカのアンカレッジを経由して行ったという話を聞いたことがあります。
その当時は円とドルの為替レートが固定相場で1ドル360円ということですから相当な円安ですね。
自分が子供の頃に米軍基地でプレイしたゲームが25セントだったのを当てはめると90円なので現在の日本で1プレイ100円と比較すると50年前のレートとしては割高ですよね。
そんな中、広東麺(970円)と半炒飯(500円)を頼んだアメリカ人が20ドル札で払おうとしていたのは妥当な感じなんでしょうかね?
というわけで本日のモーニングはクレジットカードと米ドルしか持ち合わせてない観光客を見かねて代わりに会計を支払う粋な市場関係者の常連が通うお店の #やじ満 です。
羽田空港からそのまま来たという米国人女性に現金しかNGで近くの銀行で両替して来てと答える女将は正しいのですが、そこに英語でヘルプするオッチャンがかっこ良かった。
そんなやり取りを横目に頼んだのは #ニラ玉麺 です。朝早くバイクに乗って来たので少し肌寒かったので暖かい #らーめん が食べたいと思って頼みました。
待つこと10分でやって来ました。半熟の卵のトロトロ具合が美しい #ラーメン です。まずは中細の #麺 をすすって頂けば、醤油ベースの旨味ビンビンの #スープ とよく合う。
続いての #ニラたま はとろみが強めで具も多め、ニラの味わいに干し椎茸の旨味や玉ねぎ、木ぐらげの食感がたまりません。
食べ進めると筍や海鮮の具材として海老やイカも入っていて豪華な味わいです。
ここでは季節のメニューとしての牡蠣ラーメン、冷やし中華を頼むことが多いですが、他のメニューも想像通り行けていますね。
自分もここの常連となって困っている観光客をサッとさりげなく助けられるくらいの粋な大人になりたいなと思うのでした。
#豊洲市場モーニング #豊洲市場朝食 #豊洲市場グルメ #豊洲市場らーめん #豊洲市場ラーメン #豊洲市場町中華 #豊洲市場中華料理 #麺スタグラム #豊洲モーニング #豊洲朝食 #豊洲グルメ #豊洲らーめん #豊洲ラーメン #豊洲町中華 #豊洲中華料理 #とa2cg
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I like a basic breakfast - miso soup and rice.
『春の食養生』の朝ごはん。
春はデトックスに良いと言われる芽吹きの季節。
春に良い効能での軽い朝食をいただきました。
『日本の朝食〜目玉焼き納豆玄米定食』
本日の朝メイン
◉目玉焼き両目
本日のごはんもの
◉自家製雑穀玄米ごはん〜しっとり菜っぱおかかふりかけ〜
サイドメニュー
◉旬のミックスサラダ&ミニトマト
◉国産納豆ダブル
◉春大根おろしのレモン酢和え
本日の汁物
◉海苔豆腐のお味噌汁
本日の香の物
◉春大根の塩もみ
◉春キャベツときゅうり
◉無添加国産梅肉
本日のお飲み物
◉知覧茶(温)
◉アイスコーヒー
本日の旬の果物
◉新鮮いちご
胃にストンと優しい朝食で体が整う。
だから次のお食事も美味しい。
長い冬眠のような寒い冬を越して次なる季節を迎えていきましょう。
自炊上手は暮らし上手。自炊上手は暮らしが楽しい。
そんな素敵な日々を手に入れていただけたらなと思います。
料理研究家 指宿さゆり
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#料理研究家指宿さゆり
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superkirarabbit · 2 years
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Ryogoku stay せっかくだから旅行支援も活用しようと、以前、ザ・ゲートホテル東京の印象が非常に良かったので系列の両国の方へ。ベタなちゃんこ鍋に始まり、隅田川をお散歩したり、テラスで夜景を鑑賞したり。平日の気分転換はいいものだ🤗 やはりモーニングは美味しかった❤︎ #墨田区 #横網 #december #holiday #tokyo #takeawalk #japan #gate #bridge #river #両国 #ザゲートホテル両国 #lounge #terrace #スカイツリー #下町 #modern #stay #restaurant #delicious #relax #holiday #night #morning #brilliant #hotel #happy #mood #light #quiet #ちゃんこ鍋 (ザ・ゲートホテル両国 by HULIC) https://www.instagram.com/p/CmHJLkAPzWb/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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d-memory · 2 years
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Hello! Project 2015 SUMMER〜CHALLENGER〜
2015/08/23夜公演@中野サンプラザ
01.ミックスメドレー(大器晩成/Love take it all/大器晩成)
【VTR】
02.おへその国からこんにちは[ハロプロ研修生/こぶしファクトリー/つばきファクトリー]
03.青春まんまんなか![つばきファクトリー]
04.ラーメン大好き小泉さんの唄[こぶしファクトリー]
05.わかっているのにごめんね[カントリー・ガールズ]
【MC(飯窪宮本)】
06.今すぐ飛び込む勇気[モーニング娘。'15]
07.GIRLS BE AMBITIOUS[Juice=Juice]
08.魔法使いサリー[アンジュルム]
09.次の角を曲がれ[℃-ute]
【アクロバットパフォーマンス】
【MC】
10.ヒロインになろうか![つばきファクトリー]
11.ROCKエロティック[こぶしファクトリー/つばきファクトリー]
[こぶしファクトリー]
 12.ドスコイ!ケンキョにダイタン!
 13.念には念(念入り Ver.)
[カントリー・ガールズ]
 14.初めてのハッピーバースディ!
 15.浮気なハニーパイ
 16.ためらいサマータイム
【まことMC】
17.ハロ!ステダンス部パフォーマンス[矢島中島鞘師石田工藤竹内佐々木宮本稲場浜浦山岸]
[Juice=Juice]
 18.イジワルしないで 抱きしめてよ
 19.私が言う前に抱きしめなきゃね
 20.選ばれし私達
[アンジュルム]
 21.ミステリーナイト!
 22.好きよ、純情反抗期。
 23.臥薪嘗胆
[モーニング娘。'15]
 24.Help me!!
 25.One・Two・Three
 26.Password is 0
[℃-ute]
 27.都会っ子 純情(2012神聖なるVer.)
 28.Crazy 完全な大人
 29.いざ、進め!Steady go!
【まことMC】
30.そうだ! We're ALIVE(updated)
2ヶ月ぶりのでぃーちゃん!推し始めて2年以上経つけどこんなに現場なかった期間あったっけレベルに空いてしまった気がします。それは盛りすぎか。
ハロコンに対するモチベが落ちてたので(もちろん生タマゴは別)適当に2階席を安く手配して入りました。上手サブセンの通路から2席目で偶然通路側が空席だったし立ち2列目で意外と良かった(笑)
・オープニング〜ミックスメドレー
大器晩成は途中から下手段上に登場。堀江ちゃんと並んで踊る。髪型は特にアレンジみたいなのはなし。初ボブでぃー♡
構成上すぐ捌けて別のとこから出て、みたいなのを繰り返すからラブテキ踊るでぃーちゃんをずっと見ていられないことになかなかイライラしてしまった。なんでここにいないんや!って。
希空とペアでアクロみた��のもやる。倒立前転みたいな?よくわからん。姿勢がとても綺麗。
最後は下手端の最前でいっちゃんと並ぶ。
まことの立ち位置が下手だからMCでもモニターに抜かれる位置で◎
・おへその国からこんにちは
念願のでぃーちゃんの「なぁみんな!」が聴けたヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノ
せりふを任せられた子は出世するというジンクスありますしね!でぃーちゃん出世しようね!
立ち位置は常にセンターだしソロも最初のサビと最後のサビ両方任せられてるしこれはもう完全にエースなのでは?デビューまだ?アッ逆にエースだからデビューさせてくれないの?(号泣)
とにかく誰よりも輝きを放っていたので、彼女をこのまま埋もれさせておくのは本当に本当にもったいないなと改めて感じました…。
・青春まんまんなか!
楽曲は可もなく不可もなくといった印象。悪くはないけどこぶしほどのインパクトはない。
理子の歌が上手くなってたなあ。
・ラーメン大好き小泉さんの唄
盛り上がり尋常じゃない。結成半年ちょいでこの一体感はなかなか脅威。
麺上げて!湯を切って!でモニターに抜かれたひな壇のあやかのんがかわいかった。
・わかっているのにごめんね
上手ひな壇下にでぃーちゃん。一人で座ってちゃんと完璧にフリコピしてる。
・次の角を曲がれ
でぃーちゃんがいない…と思ってしまった(そればっかり)
℃-uteの春ツアーを思い出してひたすら切なくて泣きそうになってしまった。曲聴くだけでもこの曲を踊るでぃーちゃんの姿が浮かぶな〜。
・アクロバットパフォーマンス
メインに見慣れない子がいると思ったらなぎなぎ!研修生からまさかの抜擢!
桜子の背中に浜浦さんが手付いてでぃーちゃんが浜浦さんの両足持ち上げる組体操みたいなのしてた。それから扇。
りおりおからリボン受け取ってくるくる回す。新体操みたいな?斬新なことやりすぎててなかなか面白かった(笑)
バレエっぽい振付けもすごく綺麗にキマってるしダンスパートでは相変わらずキレッキレだし立ち位置はセンターだし踊るでぃーちゃんを見ているのが本当に楽しい。
・こぶつばメドレー
理子が良いパートもらえてると嬉しい。
ロッケロは浜浦さんがとんでもなかった。怖い。喰われそう。浜浦さんに刺されて死にたいと思った。
「地球には〜」パートが1番が理子で2番がみなみなでりこみな!ってなった!16期も大好き(p_q)
桜子も歌上手くなった。こぶしの盛り上がり尋常じゃない(二度目)
・ハロ!ステダンス部パフォーマンス
はまりこ最高か〜〜!!その2人ばっかり見てた!カッコイイ!!でぃーちゃんも入れて!ってとこまで書いて可憐な合唱団気球組はでぃーちゃん以外みんなダンス部入ってるんだと気付いて病んだ(重い)
最後らへんまでnkskが誰だか分からなかったのと、なんで工藤がいるのか分からなかった。
・モーニング娘。'15メドレー
娘って箱自体にはあんまり興味がなくなってしまったけど佐藤まーはいつ見てもワクワクできる。すごい。
自分が歌ってないときでも客席に向かってマイク掲げたりするのがめちゃくちゃ自然にできてるなーと感じた。まーちゃんかっこいい。
・いざ、進め!Steady go!
下手の段上にでぃーちゃん。それからセンター。センターポジ与えられすぎでしょデビューはよ(号泣)
・そうだ!We're ALIVE(updated)
でぃーいっちゃん理子の並びだったりでぃー理子並びだったり仲良しさんたちが並んでるのを見て切なさMAX(p_q)でぃーもいっちゃんも早く同じ衣装でステージ立とうね!!
「幸せになりたい 愛情で包んであげたい」って歌詞がこれほどまでに心臓にグサグサ突き刺さる瞬間なかったと思う。でぃーちゃんを愛情で包んであげたいよ。
やっぱりわたしには加賀楓ちゃんが一番なんだなといろいろ拗らせまくった公演でした。
でぃーちゃんはいつもこんなにかわいくてかっこよくてわたしはこんなに大好きなのにどうしてメインと同じ衣装で同じ立ち位置で踊らせてもらえないんだろう?って疑問がぐるぐるしたまま公演見てた。辛い。
ハロー全体への興味は薄れていく一方ですがこの子の夢が叶う瞬間を見届けるまではやっぱりハロヲタ辞められないなとも。もちろんその先も見ていきたいですけど!
こぶしは結成当初のグダグダ感が嘘みたいに良いグループになりつつあったな。羨ましい。でぃーちゃんにも早くそんなグループができますように!
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ari0921 · 3 years
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)10月29日(金曜日)参
通巻第7099号 
 中国の超音速ミサイル実験を米統幕議長が追認
  地球の何処へでも攻撃できるスーパー兵器は核兵器搭載が可能
*************************
 10月27日に米国のミリー統幕議長の談話が公開された。これはブルームバーグのインタビューに答えたもので、中国が八月に実験した超音速ミサイルの事実を認め「甚だしい懸念」とした。
 ミリー統幕議長は、1957年にソ連が米国に先駈けたスプートニク打ち上げ成功の衝撃に近いとも述べた。
 また国防総省のカービー報道官は「地域のデタントに協力しない中国の戦略向上は憂慮にたえないが、それらをもって中国の国益に従えと周辺国を威圧したりする外交と防衛政策を中国は組み合わせている」と指摘した。
 これまでの経緯を振り返ると、音速の5倍以上の速度でミサイルが飛翔するため、迎撃が難しいとされる「極超音速ミサイル」の発射実験を中国軍が2021年8月に行ったとイギリスのフィナンシャル・タイムズが報道した(10月17日)。
 中国は核弾頭搭載可能な極超音速ミサイルを、まず打ち上げロケットに搭載、地球を旋回したあと、地上の標的に滑空した。ただし中国当局は翌日、この報道を否定して、「通常の宇宙船実験だった」とした。
 真偽のほどはともかくとして音速の5倍以上のスピードで飛ぶ極超音速ミサイルは、軍事革命とも言える衝撃である。にもかかわらず日本のメディアは意味が分からないらしく、マジな報道はなかった。
 極超音速兵器はマッハ5を超える速度で飛翔する。このミサイル開発に米国、中国、ロシアが開発を競っている。
とくに中国はDF-17ミサイルの発射実験に成功したと伝えられ、軍事評論家の多くが「もし、そうならソ連が先にスプートニク打ち上げに成功したほどの衝撃だ」とした。
中国科学院(CAS)が2008年に「極超音速飛行条件を再現する衝撃トンネル」プログラムを開始し、2012年に稼働を始めたことは判明している。
サウスチャイナ・モーニング・ポストは「星空2弾」は核弾頭を搭載し、音速の6倍とした(同紙、2018年8月6日)。超音速実験は秘密のトンネルで行われ、燃焼保持安定性および回復温度などの熱特性を分析する。JF-12トンネルは、四川省の三川に位置し、人民解放軍が管理していると米国情報筋は睨んでいる。
 
 これらの技術は中国スパイが米国から取得した。米国ASAのグレン研究センターなどが開発した革新的な計算流体力学(CFD)、アルゴリズムは公表されており、中国はこのような機関から必要な知識を得た可能性が高い。
強度な風圧、気圧に堪える風洞実験、極超音速車両の設計にはCFDコンピュータシミュレーションが必要であり、米国は技術を公開していたため、結果的に中国の極超音速研究開発の取り組みに寄与したことになる。
 しかも、極超音速車は弾道ミサイルに関する既存の軍備管理条約の対象ではない。
 米国は2021年2月にロシアとの二国間新戦略兵器削減条約(START)を延長し、今後も中国に将来の戦略的軍備管理交渉に参加するよう説得を続けているが、中国が参加を拒んでいるのだ。
 中国は性能がダメなら数で勝負だという考え方に立脚しているので、西太平洋では優位に立てる短・中距離弾道ミサイルを大量に備蓄している。だから軍備管理条約に入らないのだ。
 あまつさえ中国は多国間輸出管理体制であるミサイル技術統制体制(MTCR)の署名国ではない。それゆえに中国政府はミサイル不拡散義務に拘束されず、パキスタン、イラン、サウジアラビア、シリアにミサイル技術を売り飛ばし、物騒な繁殖に力を貸しているのである。
トランプ前政権は、この不利なバランスを回復させるため2019年8月に「中距離核戦力条約(INF条約)」から撤退した。
 ニュースが飛びこんできた。
蔡英文・台湾総統は米CNNテレビのインタビューで、中国の脅威が増大している。このため「訓練目的」で米軍部隊の派遣を受けている事実を初めて認めた。
米軍の特殊作戦部隊と海兵隊が台湾に派遣されている。事実上の米大使館に多数駐在していることは、既知の事実だった。軍事訓練は秘密にされてきた。
このタイミングで蔡総統が米軍の存在を認めたのは前日のブ��ンケン米国財務省官が「台湾の国際機関への参加を促進する」とした発言に勇気づけられたからとする華字紙の解説もあった。
インドも呼応した。
10月27日、5000キロ射程の長距離ミサイル「アグニ5」を、正確にベンガル湾の目標まで飛翔させたと発表した。
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xf-2 · 3 years
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「ここまで来るのにとても長い間の時間がかかったが、いよいよ正義の時間が来た」 1950年代に北朝鮮が行っていた北送事業(北朝鮮帰還事業)の被害者川崎栄子さん(79)が7日、東京で開かれた記者会見で明らかにした所感だ。在日同胞2世だった川崎さんは1960年に北朝鮮に渡って43年間生活した後、2003年に脱北して日本に戻った。現在は日本国籍者で他の4人の被害者とともに北朝鮮政権を相手取って損害賠償訴訟を進めている。
 AP通信やガーディアンなどによると、東京地裁は10月14日に開かれる「北朝鮮帰国事業損害賠償請求」の初公判に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を召喚した。
 福田健治弁護士は「海外指導者に対する免責特権を適用しなかった非常に珍しい事例」と述べた。金委員長が出廷しなくても、裁判部が彼の召喚を決めたことは北朝鮮に責任を問うという意味があると説明した。福田弁護士は「これは(北朝鮮が)賠償金を支払うように法的拘束力のある決定を下す唯一の方法」としながら「判決文が被害者の苦痛に対する公式記録になり、北朝鮮に残っている被害者が自由に北朝鮮を離れることができるように助ける政治的圧力になることを願う」と付け加えた。
 川崎さんら5人の原告は北朝鮮政府に対して1人あたり1億円の損害賠償を要求している。
 ◆「彼らが約束したどんなものもなかった」
 8日、香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は川崎さんの生涯を光を当てた。報道によると、在日朝鮮人2世だった川崎さんは日本を離れる前は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が運営する学校に通っていた。当時、朝鮮総連は学生に「地上の楽園である故国に戻ろう」と説得した。川崎さんは「多くの朝鮮人がこの宣伝を心から信じ、私たち家族も例外ではなかった」と話した。
 川崎さんの両親は1年内に日本での生活を整理して北朝鮮に行く計画を立てたが、川崎さんは自分が先に「地上の楽園」に行っていると両親を説得した。17歳だった川崎さんは京都駅で長田行きの特別列車に乗った。川崎さんは「北朝鮮政府がすべての自由と生計を保障してくれると信じていたので、高校生の時も一人で行くことは心配ではなかった」と話した。
 川崎さんは北朝鮮清津(チョンジン)港に到着すると同時にこれまで聞いていた話がすべて偽りだったことに気づいたという。北朝鮮が約束した自由と豊かさはなく、自分たちには数多くの疑いの眼差しが向けられた。川崎さんは平壌(ピョンヤン)から500キロ離れた地域のある高等学校の寮に入れられ、ジャガイモとトウモロコシで口に糊をした。大学で化学工学を専攻した後は工場で働いた。栄養失調とホームシックが帰還事業で北朝鮮に連れて来られた彼らを苦しめた。川崎さんはかろうじて現地の様子を日本に伝え、彼の両親は北朝鮮行きの汽車には乗らなかったという。川崎さんは「北朝鮮がいろいろな恩恵を約束したが、どんなものもなく、私たちのほとんどは鉱山や森林、農場で肉体労働をしなければならなかった」と話した。
 日本から来たという理由で受けなければならなかった差別も終わりがなかった。川崎さんは北朝鮮で家庭を築いたが、北朝鮮人の夫まで自分のせいで望む職業を就けなくなると舅姑から離婚をそそのかされたこともあった。1990年代苦難の行軍のときには道端に乱雑に捨てられた死体や蔓延した殺人、詐欺、強盗犯罪を目撃したという。1998年に夫が事故死した後、川崎さんは脱北計画を立てて2003年に実行に移した。
 川崎さんは「北朝鮮が9万7000人の在日朝鮮人をだまして人生を不幸に陥れた事実を世の中に知らせるために訴訟に参加した」とし「私たちはまだ北側にいる家族を救いたいと思っている。北朝鮮の独裁者を倒して愛する家族と再会したい」と話した。 川崎さんは今年7月に韓国で翻訳出版された実話小説『日本から北朝鮮に行った人々の物語』(邦題『暗闇のトンネル』)の著者でもある。
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mori-mori-chan · 3 years
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続・『少年ハリウッド』を観ました
cf. 『少年ハリウッド』を観ました
いやぁ……とうとう完走しました『少年ハリウッド』(以下少ハリ)。今回も記憶を基に感想を綴っていきます(ので台詞や時系列など多少間違いもあるかと思いますが許してニャン)!
※以下、ネタバレを含みます
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今回もwikiのスクショ失礼します。ストーリーに関しては公式サイトでざっくり紹介されていますので私の駄文よりそちらをご覧ください
第21話『神は自分の言葉で語��のか』……経典回です。このタイトルでいう神はシャチョウ、そして1期で出てきたやまびこフレンド(トミーの生活している施設の名称、フレンズだったかも)の子供が言っていた、世間一般で言うところの超越した存在にして万能の神(「���しい感情と嬉しい感情が~」とか何か言ってましたよね)の両方を指しているように感じました。
センターに抜擢されたことで取材を受けるカケル。インタビュアーに勝手に言葉を捻じ曲げられ、発言してもいない言葉を書かれて戸惑うカケルの姿が見ていて痛々しかったです。カケルはセンターになったことを別に喜んではいないんですよね。センターになる=アイドルにとって嬉しいこと・ファンにとってはめでたいことと思い込みがちの我々ですが、マッキーのファンからしたらそれまでのポジションを、トミー、キラ、シュンシュンのファンからしたら彼らがセンターになるチャンスを奪った者としてカケルは恨むべき対象に一転しますし、実際に客席から睨まれもします。これがアイドルグループの難しいところというか、複数名で活動する以上誰かに光が当たれば誰かが影になる為必ずしも目立つことが良しとされないというか……光と影はいつだって表裏一体なのですから。 
休憩室(楽屋?)にマネージャー・勅使河原がファンレターを持ってくるのですがセンターになった影響かカケルのファンレターが増えています。それを見てカケルはメンバーに睨まれたことを打ち明けるのですが、その時にシュンシュンは言います。
「俺は超人気があるわけでもないし、アンチがいるわけでもない。アンチでもいいから注目してほしいって思うよ」
アッ……ここで大森靖子の『ミッドナイト清純異性交遊』を思い出し悶絶する私!嘘でもいい、嫌いでもいい、私を見つけて……。自分語りで申し訳ないのですが、私はハロオタでもあるのでかつてバラエティで体を張って頑張っていた嗣永桃子さんや道重さゆみさんを思い出し情緒が狂わざるを得なくなりました。それはさておき作られた、偽りの人格=アイドルとしての自分と現実の自分の乖離に悩むカケルに、シャチョウはアイドルとは神であり生贄でもある、と語り掛けます。この回のシャチョウの発言は全てが経典です(LINEスタンプも販売中!)。
「アイドルってね、ファンの見ようによっては神にも生贄にもなれるんですよ」
「ファンはアイドルにあるものもないものも求めます。恋人になってほしい、家族になってほしい……素を見たい、素を見たくない。近くにいてほしい、遠い存在であってほしい。自分だけのアイドルでいてほしい、皆のアイドルでいてほしい……」
アイドルは偶像ですが、その中身は生身の人間です。私達が日常で目にしているアイドルだって自宅だったり家族や友人、或いは恋人といる時は全く別の人かもしれませんからね……この回はアイドルの数だけその中身がいるという単純にして絶対的な事実を再認識させてくれます。アイドルが好きな人は勿論、アイドルを志している人にも見てほしいですね。
第22話『ファンシーメルシーブラックコーヒー』
まさかの恋愛回~~!!!!
前回視聴時(2021/9/11)は少ハリで恋愛について触れる回はあるのか少し気になってはいたのですが、恋愛回担当はまさかのキラですよ!メンバー中最もプロ意識が高く遅刻もしたことがないキラです!!マッキーが言っていましたが、恋愛は人を狂わせます。熱愛発覚により解雇されたアイドル、過去に何人いたことでしょうか。
キラの家の冷蔵庫が故障→キラ母「今日はお弁当が用意出来ないから何か買って食べてね」→キラ、恐らく人生初であろう学校での昼食の購入を行うため通学路にあるサンドイッチ屋さん『ファンシーメルシー』へ……恋はしようと思ってするものではなく、突然落ちるものですから仕方ないですよね。キラは初恋をします。はっきりと明言されてはいないのですが、まぁ初恋でしょう。店員の女性に一目惚れしたキラは、苦手な大葉(シソ)が入っているにもかかわらず彼女のおすすめのサンドイッチを購入します。冒頭で社長が苦手だった食べ物を克服する描写があったので友人が
「これ絶対キラシソ気に入る流れでしょ!」
と言っていたのですがまさにその通りに。キラは大葉を克服し、ファンシーメルシーに通い詰めになった結果、連日大量のサンドイッチを公演の差し入れとして持ち込むように。キラが持ち込むのは癖のあるメニューばかりで、とある理由から敢えてそういう「売れ残りそうなもの」を選んでいます。キラいわく人気のあるメニュー、ベタなメニューは自分が選ばなくとも売れるだろうからなんですが、きっと売れ残りそうな商品を大量に買うことで店員さんにインパクト&いい印象を与え自分を覚えてもらいたいんでしょうね。あと、これは勝手な見解ですが売れるものって売れているから売れるみたいな部分があるので、まだ大スターではない少年ハリウッドと売れていないサンドイッチを重ねたのかな、などと思いました。
店員の女性はキラと話している時よく笑い、楽しそうに口元を右手で隠します。キラがいつものようにお店に行くと、丁度店員さんが早く上がるところに鉢合わせます。用事があって早く帰るんです、という彼女にキラは積極的に話しかけます。彼女にコーラ、自分にブラックコーヒーの缶を買い二人で公園へ行くのですが、連日のサンドイッチ責めに何かを感づいたマッキーと彼に誘われたカケルが彼らを尾行しています。恋愛経験のないキラには段取りが理解できず、初っ端からびっくりするぐらいグイグイいくので友人とキラ怖い!やばい!と震えっぱなしでした。
結論から言うと彼女には婚約者がいて、左手の薬指には婚約指輪が輝いており早上がりは婚約者に誕生日を祝ってもらう為だったのです。……いつも口元を隠すのが右手なので、左手は見えないんですよね。図らずも失恋してしまったキラですが彼は彼女に元気いっぱい言います。
「僕は、キラ……佐伯希星です。少年ハリウッドってアイドルしてます。いつか、もっともっと売れるんで、今日という日のことを絶対に忘れないでください!!」(うろ覚え)
これは……伝説の1期16話『本物の握手』のアンサーや!!!
正直恋愛沙汰でやらかすならシュンシュンだと思っていたので(ごめん)、よりによってもっとも"そういうこと"をしそうにないキラに恋愛回が来たのが少ハリだな、と……先のことなんてわからないのはファンもアイドルも同じです。
キラが名を名乗ったことで女性も自らの名を名乗ろうとするのですがキラはそれを遮り、一緒に遊んでいたシーソーから女性を王子様のようにエスコートし立ち上がらせます。失恋したキラを慰めるマッキーとカケルがお兄ちゃん感あって……すごくよかったです……。結局かっこつける為だけに買ったブラックコーヒーは作中では飲まれなかったのですが、キラはこう、16話の握手会でマッキーと街中を歩いていた時のポップコーンみたいに"相手に良く思われたい、こう見られたいというイメージ通りに見せたい"が為に好きでもないものでも躊躇なく手を出しますよね。少ハリくんキャラの掘り下げ方うますぎんか???
恋愛回とは書きましたがよくある「恋に悩むアイドル」的な恋愛描写ではなく「アイドルがそのアイドル人生の中で一瞬でも心通わせた相手に対する憧憬」みたいな、もっとこう……深い話なんですよね……自分の文才の無さが悔しい!!これがまた主役がキラなのがいいんですよ。芸能界には慣れていてパフォーマンスもトークもばっちりなかわりに日常生活を芸能界に捧げ続けてきたせいで平凡な恋の仕方を知らない彼に、純粋培養された子役出身アイドルの哀しみを感じました。キラのいた星の国は、多くのものを犠牲にして出来た国でもあったのです……。
EDのキラソロ曲(『青いきゅんきゅんマフラー』)も良かったです!!!
第23話『正しさと正しさの狭間で』
この辺から毎OPで泣くようになります(Ding!Dong!Dang!の辺りから)
私へ シーマさん出ました
残り5話もないこの状況で敵役/悪役を出してくる少ハリ、流石だネ!!なんと今回は初代少年ハリウッドの7人中未出演2人のうちの1人、海馬と書いてシーマのシーマさんが敵というか壁となり立ちはだかります。シーマさんと言えば初代が人気絶頂の最中初代シャチョウが事故死し、今後の少ハリをどうするかの話になった際に(最終的には納得したものの)解散を強く拒んでいましたよね。つまり彼もまた初代少年ハリウッドを愛していた人物なのですが……?
ところで皆さん、ハロプロはお好きですか?私は好きです。今の推しは川名凜ちゃん(凛ではないのでご注意ください)です。ハロプロには多くのユニットが存在し、モーニング娘。やアンジュルムのようにメンバーの卒業・加入を繰り返しその形を変えながら活動を続けているユニットもあればBerryz工房や℃uteのようにオリメンのみで活動、卒業はあれど加入はなく、メンバーこそがユニット、みたいなユニットもあります。卒業や加入によってユニットを構成するメンバーが大幅に入れ替わったとしても、それは元のユニットと同じと言えるのか?と思ったことないですか?私はないです(ないんかい)。例えば前出のアンジュルムはもうオリメンはいないのですが、かつてのメンバーと同じように厳正をオーディションを突破、或いは研修を経て加入したのであれば追加のメンバーの見た目もダンスも歌も既存メンバーと全然違えどアンジュルムなわけですよ(なお川名凜ちゃんもアンジュルムですよろしく)。つまり、構成するものが変わっても実質的な機能が変わらないのであれば、それは同じと捉えてよいのか?と(まんまギリシャ神話のテセウスの船なんですが……)。
今回突如現れたシーマは、少年ハリウッドや彼らの活動の場を壊そうとする、今作における明確な"倒すべき存在"です。初代少ハリメンバー現少ハリに好意的で助力を惜しまない人ばかりだったためここに来て初代少ハリから敵が出てきたことに驚きました。経営難・人気頭打ちの少年ハリウッド&ハリウッド東京の経営は立て直して上手くやってあげるから、代わりに自分がシャチョウになるし好きなようにやらせてね☆(意訳)とのたまうシーマに現少ハリ一同は衝撃を受け、絶望的な空気になります。少年ハリウッドであること、永遠にアイドルであろうとすることに強いこだわりのあるトミーは特に。これまでに関わった初代メン達が優しい人ばかりだったので、憧れの存在だった初代少ハリの1人に自分の夢をぶち壊されることとなったのはなおさらきついでしょう。
……とこれだけ書くとシーマが超嫌な奴っぽいのですがシーマはシーマで初代少年ハリウッドが大好きで守りたいだけなんです。
友人「こじらせてんな」
私「こじらせてんな」
またハロプロの話になるんですが(すいません)かつてカントリー・ガールズというユニットが存在しました。元々は1999~2007年に活動していたカントリー娘。だったのですが名を改めメンバーも総入れ替えし2014年から再始動していました。名前が多少変わってはいますが一応ユニットとしては同じものではああるのです。……アッ自分から振っといて申し訳ないのですがカンガの話は辛いからやめます!!私が泣いてしまうので!情緒が狂ってしまうので!!『書いては消しての “I Love You”』は名曲です!!!
シャチョウは概念としての少年ハリウッドを、シーマは実態としての少年ハリウッド(オリジナル)を愛し、続けようとしているのでしょう。うまく表現できませんがシャチョウがしようとしていることは花瓶みたいな感じでしょうか。シャチョウの残し続けたい少年ハリウッドが人を楽しませる美しい花(枯れたら入れ替える)とそれを飾る為の花瓶のセットで、シーマの残し続けたい少年ハリウッドは彼にとってどうでもよい今の少ハリを無視した、初代少ハリが���いていられる花屋さんみたいなものかなと私は思いました。満開になった花をガスなどで長持ちさせたりドライフラワーにしたり……”初代メンを活かす装置としての少年ハリウッド”を作りたいのかな、と。シンプルに日本語が下手だな私
シャチョウはどこかへ去るわクリスマスライブ後に劇場が壊されることが決まってしまったわ実質解散が迫っているわで、皆もかつての1期のクリスマスライブ前のような統率の取れていない状態になってしまいます。何も知らないファン達に新規の仕事を祝う声援を受け、トミーは劇場袖で号泣します。少年ハリウッドでいたいトミーがいずれ少年ハリウッドでいられなくなる事実、声援に笑顔で答えた=ファンに嘘を吐いた、その苦しさを受け止めきれないのでしょう。また、トミーは自分が怖い!と感情を爆発させます。自分は結局変わることを拒み今のままでありたいと願っている、つまりシーマと同じではないか、変化を受け入れられないこんな自分が怖い、と。苦い回でした。
第24話『まわりっぱなしの、この世界で』
本当に申し訳ないのですが23話辺りから「あ~少ハリ終わっちゃうんだ……やだ終わらんといて……」と脳がまともに機能していなかった為23・24話の内容がかなりごっちゃになっています。申し訳ございません!
23話で決まったTDL的な施設のイメージキャラクターを務める仕事をしているのですがまぁギスギスです。それまで仲裁や鼓舞など皆のメンタルサポート的な役割を果たすことが多かったトミーが、内に秘めた自我を爆発させしキラとバチバチになったのが意外でした。トミーも本気でキラと衝突しているわけではないのですがやはり彼には少ハリとハリウッド東京がなくなる(厳密に言うと形が変わる、ですかね)、が認められないんですよね……一方でキラはこの絶望的な状況でもスタッフへの配慮を忘れておらず、流石の一言に尽きます。コーヒーカップでの撮影でスタッフから音声は拾われないから楽しそうに振る舞ってくださいね、と言われたのをいいことに、マッキーと同乗している施設のマスコットキャラ・シロートくんの暴言がきっかけとなり皆が皆を和気藹々と罵倒し始めます(和気藹々の罵倒とは)。
私へ リュウ出ました
シロートくんの中の人は初代少ハリの解散と共にどこかへ旅に行ってしまった初代メンバーのリュウです。とにかく口が悪い!正直リュウはもっと掘り下げてほしいのですが、彼は原作の小説等ではもっと出ているのかもしれませんね。リュウは罵倒はしてくるもののものの特に現少ハリは勿論初代についても言及することはありませんでした。リュウは現少ハリのことどう思ってんだ~???でも彼は嫌いだったら構ったりしなさそうなのでなんだかんだで気に入っている、或いは気にかけてはいるのかな……?
ラストの次回予告はリュウがやりたい放題やっていて「声優ってすごい!」と思わざるを得ませんでした。岸尾だいすけすごい。
題25話『瞳を閉じる日が来ても』
キラの演技力でシーマと勅使河原を劇場外へ連れ出す→キラ猛ダッシュでUターンからの少ハリによる劇場立てこもりが発生します。個人的に雨の夜に手ぶらでほっぽり出されたシーマ&勅使河原は一体何をどうして過ごしていたのかが気になります。別にそこまで仲が良さそうでもないですし……。誰もいなくなったバリケードだらけの劇場、その舞台の上で彼らはクリスマスライブに向けての目標を紙に書きだしては貼っていきます。最後は全力で頑張ろう、という声に頑張っているのはいつもだから、いつも通りやろう、最高のいつも通りを目指そうとマッキーやカケルは言います。
メンバーによるメンバーやシャチョウ等の物真似大会等を経て皆の気持ちがまとまりかけた時、劇場が雷雨により停電し真っ暗になります。メンバーが暗闇に右往左往する中トミーが鮮やかな光を灯します。その光は、もしかしたらもう使われることがなくなるかもしれない少年ハリウッドのペンライト。観客と劇場への感謝の気持ちを込めて客席の一つ一つに彼らはペンラを置いていき、その光の中でアカペラで「永遠never ever」を歌います。ここのアカペラがもう圧巻でしてねェ~!!!!!!!!!!1期7話で音痴を指摘され悩んでいたカケルの歌がすごくよくなっているんですね……もう何か自分のことのように嬉しかったです。何でしょうこの感情は。因みに物真似大会の最中トミー(確か)から匿名掲示板上にシュンシュンが整形でないか疑う&それを擁護する書き込み→シュンシュン自演乙書き込みがあったと告げられます。シュンシュン!アンチだけど注目してくれている人増えたよ(cf.21話)!!
客席のペンラも一つ残らず消え夜が明けた頃、シャチョウが忘れ物を取りに来たと客席にひょっこり現れます。そこへシーマも。勅使河原の「シャチョウ!」の呼び声に両者が反応するところに笑ってしまいました。バリケードを作ってまで少ハリを守ろうとしたこと、”最高のいつも通り”を披露できるよう努力したこと、シャチョウとシーマ含む初代少ハリ全員に認められたことを理由に少ハリはクリスマスライブ後もこれまで通り活動を続けていい、本当に自分はハリウッド東京を乗っ取るつもりだった、とシーマの口から明かされます。なんかもう良かったね!!良かったね!!と狂うことしかできず……シーマさんはちょっとアプローチが違っただけで彼なりに少ハリとハリウッド東京を本当に守りたかったんです。娘。みたいにメンバー構成を変え新鮮さを保ちながら活動するか、℃みたいに慣れや老いを受け止めながら熟成しながら続けるか……的な(???)???アイドルにとっての永遠、を改めて考えさせる内容でした。
リュウがいつ少ハリを認めたんだ?と気になりましたがもしかしたら前回でメンバー同士でボロクソに言い合いながらも結局は楽しくやっていた様を彼なりに「こいつらなら託してもいい」とジャッジしていたのかもしれませんね。勝手な憶測ですが。なお舞台上で目覚めるシーン、私は勝手にスラムダンクのオマージュかなと思いました。EDの『世界が終わるまでは』の最後の方に皆で雑魚寝してるシーンありませんでした?いやまぁスラダンと何の関係もないんですけど(何で書いた)実質この回が最終回で、1期2話でシャチョウが皆にプレゼントしてくれたスニーカーのアップが何回かありました。良すぎて泣いていた気がします。情緒が狂ってしまっていてもう記憶がやばいんよ
第26話『HOLLY STAGE FOR YOU』
ありがとう少年ハリウッドありがとう
え~もう何も言えん……DVD買うわ……。かつては自己紹介を放棄さえしたシュンシュンがバッチリ最後のあの曲げた肘を上にガッ!と上げる決めポーズを見てウォウウォウ泣きました。
何の因果か2021年秋に2014年夏・冬のアニメを観たわけですが当時ではなく今の自分だからこそ楽しめたのかな、という気もします。会うべくして会った作品ですね。あと視聴させてくれた友人に感謝。そしてクラウドファンディングに参加し素晴らしい作品を起こしてくださったオレンジの皆様にも感謝です。この作品は一生語り継いでいきたい……認知症になってもこれだけは忘れたくない……。
色々と書きたいことが無限にありますが、自分から見たキャラクターが��んな印象かをちょっとだけ綴ります。読まなくていいです。
☆風見颯(カケル):逢坂良太
「君の宇宙は、僕の宇宙。僕の宇宙は、君の宇宙。つまり僕は君に夢中!夢をカケルよ、風見颯。高校二年生の十七歳です!」
良くも悪くも自己主張のない、空っぽな男の子で、言い換えれば無限の可能性を秘めた何物にもなれる存在でもあります。これといって夢も野心もなくただ何となく流されるようにシャチョウのスカウトに乗り、戸惑いながらも精一杯彼なりにアイドルであろうとしていますが、センターに選ばれたのは彼のその性格によるものでしょう。
シャチョウから見て最も神様にも生贄にも近いメンバーが彼だったのでしょう。だって、「自分からなろうなろうとしてなった神様って、何か嫌じゃないですか?」
☆甘木生馬(マッキー):柿原徹也
「座右の銘は、仏恥義理魂。ハンパなことは嫌いです。マッキーこと、甘木生馬、十八歳。夜露死苦。」
高校は同級生に馴染めず中退、家族とは特に関わりなしでハリウッド東京及び少年ハリウッドに自分の居場所を見出します。若干配慮に欠ける部分も見受けられますがその豪勢さが皆の救いにも待っています。センター交代回で見せた熱い涙はかっこよかったです……。
風邪を引いて3日活動をお休みしていた時、台所がぐっちゃぐちゃになっていたので特にお見舞いに来てくれる友人もいないのかな、と感じました。でも24話?でもし少ハリがなくなったらハリウッド東京に残るかと問われた際にバイトでもするかな、と答えていたのは意外でした。特にそこは拘りないんだな……もしかしたらセンター交代を経てシャチョウが言っていたようにセンターだけが自分の居場所ではないと目覚めたのかもしれません。
☆佐伯希星(キラ): 山下大輝
「少し前まで、星の国にいたんだよ。このキラキラが見えますか?君の希望の星になりたい、佐伯希星、最年少、中学三年生の十四歳です!」
キラおめぇ何だかんだでマッキーと息ぴったりよな
☆富井大樹(トミー):蒼井翔太
「世界一のラッキーボーイ。君の運気上昇担当になりたい、富井大樹十五歳、高校一年生です。お守りにしてね!」
確かシャチョウから「誰も傷つかないようにその努力は素晴らしいですがあなたは本当は鋭い棘を持っている、その棘で誰かを傷つけないよう気を付けてください」みたいなこと言われてませんでしたっけ?ど、どの辺りが!?優しくて純粋で、強い意志と思いやりのある素敵な少年です。
トミーは初代少ハリへの思い入れが強く、一部の初代メンバーの「ずっと少ハリでいたい、一生アイドルでいたい」という夢が叶っていないことにショックを受けその分自分達が永遠になろう、ずっとアイドルでいたいと強く願います。彼は施設で育った子なんですがレッスンが忙しくなってきた頃に施設内の幼児から「明日は帰ってくる?明後日は?その次の日は?」と問われます。幼児は施設のルールに則りいつかトミーもどこかへ行って戻ってこなくなるのでは、と不安に思っているのです。しばらく先だよ、とはぐらかすのですがずっと同じところにはいられない──少ハリで散々語られる残酷な現実を一番感じているのも案外トミーかもしれませんね。
☆舞山春(シュンシュン):小野賢章
「笑顔でキュン!怒りんぼにシュン。この八重歯にかけて、君の最後の彼氏になることを誓います。十五歳の高校一年生、シュンシュンこと、舞山春です!」
MPを削る攻撃をしてくるタイプか?
シュンシュンは結構視聴者への与ダメが大きいですよね。やりたくない仕事の毎日にうんざりして他の事務所のオーディションに行くも顔以外評価されなかったり、芸能界から離れた初代メンをかっこ悪いと思ってしまったりイキり散らかして自己紹介を放棄→会場内の空気を凍らせたり自ら出待ちにファンサしに行ったり(書いているだけで胃が痛いです)。……生々しいんですよね、行動のひとつひとつが。元々シンガー希望なのでアイドルにそこまで思い入れがないのかもしれませんが、プロ意識がないというかある意味等身大の男の子だなと感じます。
シュンシュンといえば"夢"が切っても切れないワードですよね。母親からも言われたようにアイドル活動が忙しくなっていくに伴い大事にしていたギターを弾くことはほぼなくなります(2期ではほぼ映っていなかったような……)。元々抱いていた"世界的なアーティストになる"夢はなくなりましたが、夢は形を変えてもいい、可能性は無限にあると気づいてからは吹っ切れたような印象があります。
本当に素晴らしい作品でした。出会えてよかったです。
なお21~26話を完走したのちdアニで『IDOLiSH7』1期も完走したんですが少ハリを経験した後だと解像度が恐ろしいほど上がりますね。全てのア���ドルものに手を出すならばその前に少ハリをキメてくれ、と思います。環がファンに騙されるところは『少年ハリウッド』1期16話通過後の私はもうア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛お前お前お前~~~!!お前は本物のファンじゃねェ~認めねぇぞォォォォォ!!!!!!と心で暴れましたからねハイ
ありがとう少年ハリウッド、本当にありがとう。死ぬまで布教し続けます。
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trinityt2j · 4 years
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ダ-ティ・松本 不健全マンガ家歴30年[-α]史 ●はじめに  この文章は同人誌「FUCK OFF!7」において書かれたものをベースにして逐次増補改定を加えていき、いずれ歴史の証言として、[というほど大袈裟なものでは無いが…]一冊の本にまとめたいという意図のもと、近年どんどん脳が劣化していくダ-松の覚え書きとしても使用の予定。事実関係は間違いに気付き次第 訂正。同人誌発表時のものも今回自粛配慮して、実名、エピソード等を削除した箇所有り。有り難い事に某出版社よりすでに出版打診があったがまだまだその時期ではない、マンガを描く事が苦痛になったら活字の方も気分転換にいいかも…。 /*マークは今後書き加える予定のメモと心得たし。 ●前史/修行時代・1970 さいとうプロの短くて濃い日々……  1968年に上京。数カ月後東京は戦場に。熱い季節の始まりだった。 2年後親元を飛び出し友人のアパートに転がり込む。場所は渋谷から井の頭線で駒場東大駅下車、徒歩5分。地図で見ると現在の駒場公園あたり。昼間でも裸電球を付けなければ真っ暗という馬小屋のような部屋。数メートル先には当時の建設大臣の豪邸が…。前を通りかかるだびに警備のおまわりがじろり。  いつまでも友人に迷惑もかけられないのでとりあえずアシスタントでも…と手元にあったマンガ誌をひっくり返し募集を探す。幸いさいとうプロと横山まさみち氏のところでアシ募集があり両方応募。どっちか一つ通れば…と思っていたら何と両方受かってしまい、双方に条件を聞く。当時高円寺 のアパート、風呂無し4畳半の部屋で相場12000円の時代。前者一ケ月の給料10000円、後者20000円との事。給料の方がボロアパートの家賃より安いとは…!どう考えても前者は食う方法がないと判断し、後者さいとうプロへ入社。  ここに居たのはたったの半年に過ぎないけれど今思えばこれだけで本が一冊描ける位の濃い半年だった。しかしこのあと2X年分も書かねばならないことを思えば今回はいくつかのエピソードを書くだけに留めよう。  ダー松が入った時は小池一夫氏[クビ?]、神田たけ志氏や神江里見氏、きしもとのり氏[現・松文館社長]等と入れ替わりの時で、きし氏の女遊びの凄さと神江氏の絵のうまさは伝説になっていた。現在「亀有」「ゴルゴ」が歴代単行本の巻数の多いベスト1、2位だが[ともに100巻を越えた]、3位は神江氏の「弐十手物語」[70巻以上]だという事は知ってる人は少ないだろう。  当時の制作部は、さいとうたかを[以下ゴリ]をトップに石川班[ゴルゴ13、影狩り]、甲良班[バロム1]、竹本班[シュガー、どぶ等]の3つに分かれ、それぞれのキャップにサブ・チーフが一人づついて、ヒラが2~6人いるというシステムで総16名。独立し現在も活躍中の叶精作、小山ゆう、やまさき拓味の3名がそれぞれの班のサブ・チーフ。ダー松は石川班で左右1メートル以内に叶氏とゴリにはさまれ、のんびり出来ない状態で、はなはだ窮屈。叶氏はほとんどマンガ家になりたいとも思った事のなかった人で、設計事務所みたいなところで図面を引いていた人がなぜマンガプロダクションに来たのか不思議だった。格別マンガ好きというわけでもなかったせいか現在まで全ての作品が原作もので、オリジナルは一本もないのはそのせい?祭りなどの人がうじゃうじゃ出てくる群集場面が得意。 やまさき氏は大の競馬好き、現在競馬マンガを多く描くのは当時からの趣味が生きたというべきか。もう一つの趣味である風俗についてはここでは書くのは差し控えよう。小山氏は後日ここの事務の女性と結婚するが、当時はつき合っているとは誰も知らず、スタッフの一人がやめる時その女性に交際を申し込んだら、茶店に呼び出されて小山氏からと凄まれたと聞いたが嘘か本当かは不明。  ここでの生活は新入り[ダー松を含めて3名]は朝の9時前に会社に行き、タイムカードを押し、前日のごみをひとまとめして外に出し、トイレ掃除をして、16人分のお茶を2Fで入れて制作部のある3Fへの狭い階段をふらふら昇り、机ごとに置いて歩き、終れば、一息ついて買っておいたパンと牛乳を3分で食べて、やっとそれから仕事。しかし新入りの3名の内1人折茂は常に遅刻なのでいつも佐藤と2人でやっていた。佐藤も遅れる時はダー松1人で。辞めてから10年位、16人分のお茶を持って階段をふらふら歩きお盆をひっくり返す夢をよく見たものだが、実際ひっくり返したのは折茂と佐藤の2人で、よく茶碗を割っていた。 たまには夕方6時には帰れるが、普通は夜10時までで、アパートに帰って銭湯に行けばもう明日にそなえて寝る時刻、このくり返しの日々。週1日は徹夜で明け方に帰り、その時は当日の昼12時出勤。休日は日曜日のみで忙しい時はそれも取り消し。つまり休みは月3日。[これで給料2万円!]そんな日々の繰り返し。  夕方までは皆和気あいあいと仕事していたが、ゴリが夕方6時頃に「おはようさん」と現れると、全員無駄口がたたけなくなり、仕事場はシーンと静まり返り、以下その日が終わるまでは疲れる時間がただひたすら流れるのみ。 当時石川班は「ゴルゴ13」と「影狩り」を描いていたがゴリは主人公の顔と擬音のみ。マジックで最後に入れる擬音はさすがに入れる位置がうまいと感心。ゴルゴの顔はアルバムに大小取り混ぜてコピーがとってあり、忙しい時は叶氏がピンセットで身体に合わせて「これが合うかな~」といった感じで貼り付けていた。  その頃すでに「ゴルゴ」は近々終わると噂されていたが、現在もまだ続いているとは感嘆ものだ。 ゴリと石川氏が「ゴルゴ」の最終回の終わり方を話しているのを聞いたら、何ともつまらない終わり方。しかしあれから20年以上も経つ事だし、きっともっといい終わり方を考えてあるだろうなと思っていたら、先日TVで本人が最初から考えてある終わり方だと言うのを聞き、がっくり。企���秘密だろうから書かないが、作品の最初の方に伏線が数度出ているのでわかる人にはすぐわかる筈。  辞めた小池一夫氏とさいとうプロに何があったかは知らないが、漏れ聞く話では結構もめ事があったみたいだ。 「子連れ狼」で「ゴルゴ13」と同じ設定の回があった時、「小池のガキャー訴えたるー!」とゴリが吠えていたものだが、結局たち消え。さいとうプロ作品で脚本を書いた本人が辞めた後、他の作品で同趣向の作品を書いても著作権は脚本を書いた原作者のものだと思うがどんなものだろう。その回のタイトルは忘れたが、ある場所に居合わせた人々が武器を持った集団の人質となり、その中に素人だと思われていた主人公、実は殺しのプロフェッショナルがいて、次々とその集団を殺していく、といったプロットで、ミッキー・スピレーンの短編に同じような作品があり、本当に訴えていたら恥をかいたと思うが・・・。  そういえば事務の方には山本又一郎という男がいたが、後年映画プロデューサーとして 「ベル薔薇」や「太陽を盗んだ男」等を創る事になるが、この野郎が生意気な男で当時皆に対して10歳は年上、といった感じの振る舞いだったが後日俺と一つしか年が離れてなかった事を知り、そんな若造だったとは、と皆怒ったものだ。以来奴の事を「マタさん」から「クソマタ」と呼ぶようになる。  さて半年後に先輩たちが積もり積もった不満を爆発させる反乱事件が勃発し、2年は居るつもりでいたここでの生活も、辞めるか残るかの選択を迫られる。残ればさいとうプロの現体制を認める事となるので、ダー松も退社。 しかし反乱グループとは別行動をとって一人だけの肉体労働のアルバイター生活へ突入。超ヘビーな労働の製氷工場、人使いの荒い印刷所、命綱もない高所の足場で働く建設現場等々。トラックの助手をしていた時は運ちゃんが「本宮ひろしって知ってるか?うちの息子の友達でさぁ、昔、おっちゃんメシ食わしてくれーなんて言ってきたもんだが、今は偉くなっちゃってさー、自分のビル建てたらしいよ。赤木圭一郎みたいにいい男なんだ。」とうれしそうに話してくれたが、運ちゃんには悪いがそいつは今も昔も一番嫌いなマンガ家なんだ。あの権力志向はどうにかならんか。天下を取る話ばかりだもんなぁ。  ところで後日、単行本の解説で高取英が「さいとうたかをのヤローぶっ殺してやる!」とダー松が言ったなどと書いているが、小生はそんな危ない事言った覚えはないのでここできっちり訂正しておきます。 「会社に火ィつけてやる!」位は言ったかも・・・[嘘] 。 悪口は言っても別に怨みなど無い。ところでアシスタントとしてのダー松は無遅刻、無欠勤以外は無能なアシだったと反省しきり。理想的なアシスタントとはどんなものか、それはまた別の機会に。 *入社試験はどんな事を? *さいとうプロには当時ほとんどろくな資料は無かった? *ハイジャックの回の飛行機内部の絵は、映画「大空港」を社内カメラマンが映画館で写してきたものをもとに描く。 *当時のトーンは印刷が裏面にしてあり上からカッターでけずったり出来ない。 *トーンの種類は網トーンが数種、それ以外はほんの3、4種類位しかなかった。 *仕事中のB.G.M.はアシの一人が加山雄三ばかりかけるので大ひんしゅく。好評だったのは広沢虎造の浪曲「次郎長三国志」、初代���春団次の落語。眠気もふっとぶ位笑えた。 ダ-松が岡林信康の「見る前に跳べ」をかけてるとゴリは「何じゃー!この歌は!」と怒る。名曲「私たちの望むものは」はこの男には理解不能。 ●1 9 7 1 ~ 1 9 7 4  持 ち 込 み & 実 話 雑 誌 時 代    当時は青年劇画誌全盛時代で、もともと望月三起也氏や園田光慶氏のファンで活劇志向が強く、 主にアクションもののマンガを描いて持ち込みに行っていた。今のようにマンガ雑誌が溢れかえって、山のようにマンガ出版社がある時代ではなく、数社廻るともう行くところがない、という状態で大手では「ビッグコミック」があっただけで 「モーニング」も「スピリッツ」も「ヤン・ジャン」も当然まだない。テーマを盛り込んだ作品を持って行くと編集から「君ィ、うちは商売でやっているんだからねぇ」と言われ、アクションに徹した作品を持って行くと「君ぃ、ただおもしろいだけじゃあねぇ」と言われ 「おい、おっさん!どっちなんだ?」とむかつく事多し。この辺の事は山のように書く事があるが、有りすぎるのでパス。 *そのうち書く事にする。  ただ金属バットで頭をカチ割って脳みそをぶちまけてやりたいような奴が何人もいたのは事実。今年[’97]「モーニング」に持ち込みに行って、断られた奴が何万回もいやがらせの電話をかけて逮捕された事件があったが、そのうちトカレフを持って殴り込みに行く奴が出てくるとおもしろい。出版社も武装して大銃撃戦だぁ!などと馬鹿な事書いてどうする!とにかく持ち込みにはいい思い出が何もない。そんな中、数本だけ載った作品は渡哲也の映画「無頼」シリーズの人斬り五郎みたいな主人公がドスで斬り合う現代やくざもの[この頃の渡哲也は最高!]、ドン・シーゲルの「殺人者たち」みたいな二人組の殺し屋を主人公にした『汚れたジャングル』、陽水の「傘がない」が好きだという編集さんの出したテーマで車泥棒とブラックパンサーの闘士とのロード・ムービー風『グッバイ・ブラザー』、拳銃セールスマンを主人公にした『ザ・セールスマン』、等々10本ちょい位。  さてその頃並行してまだエロマンガ専門誌といえるようなものがなかったような時代で、実話雑誌という写真と記事ページからなる雑誌に4~10ページ位を雑誌の味付けとして描かせてもらう。当時、お手本になるようなエロマンガなど皆無で、エロ写真雑誌を古本屋で買ってきてからみのポーズを模写。マンガで裸を描く事はほとんど初めてで、これがなかなか難しいのだがエロシーンを描くのは結構楽しい。当時出版社に原稿持って行き帰りにグラフ誌をどっともらって帰るのが楽しみだった。SM雑誌の写真ページも参考になる。なお当時のペンネームは編集部が適当につけた池田達彦、上高地源太[この名前はいけてます。また使いたい]等。その数年後、逆にマンガが主で記事が味付けというエロマンガ誌が続々と創刊される。 *さいとうプロをやめたあと編集や知人に頼まれて数人のマンガ家の所へ手伝いに行く。秋田書店「漫画ホット」で『ジェノサイド』を連載中の峰岸とおる氏の所へ行き、仕事が終わったあとまだ売れてない頃の榊まさる氏も交え酒を飲む/川崎のぼる大先生のところへ数日だけ/3000円たこ部屋/小山ゆうオリオンププロ *当時のアルバイトは記憶によると時給150~200円位/大日本印刷市ヶ谷駐屯地/坂/ *一食100円/どんなに貧しい漫画家もみかん箱の上で書くやつはいない/TV萩原サムデイ *ろくでなし編集者 ●1 9 7 5 ~ エ ロ マ ン  ガ 誌 時 代 に 突 入   実話誌は意外とエロは抑え目で描くように口すっぱく言われていたのだが、以前活劇っぽい作品を描かせてもらってたが潰れてしまった出版社にいた児島さんが編集する「漫画ダイナマイト」で打合せも何にもなしに好きに描かせてもらい、ここでエロマンガ家としての才能[?]が開花する。描いてて実に楽しく眠る時間がもったいない位で、人に睡眠時間が必要な事を恨んだ程。出来る事なら一日中休まず描いていたい気分で完全にはまってしまう。  初の連載作品「屠殺人シリーズ」はこの頃から/『漫画ポポ』。中島史雄氏は大学時代にこの作品を見ていたとの事で、トレンチコートにドクター・ペッパー模様のサイレンサーつきマグナム銃で遊戯人・竜崎一也が犯しまくり殺しまくり、サディスト、マゾヒスト、殺人狂、まともな奴が一人も出てこない性と暴力の祭典。ちなみにタイトルページは描かないでいい、との事でどうするのかと思っていたら編集部が中のワンカットを拡大してタイトルページを創り、1ページぶんの原稿料をけちるというせこいやり方だった。けちるといえば、原稿の1/3にCMを入れる際、原稿料を1/3削った会社もあり。 ●1 9 7 6 ~   後に発禁仲間となる高取英と出逢い、『長編コミック劇場』で「ウルフガイ」みたいのをやろうと、怒りに震えると黒豹に変身してしまう異常体質の主人公を設定し、獣姦のイメージで「性猟鬼」なるエロマンガをスタート!しかしその号で雑誌が潰れる。この路線は今でもいけそうな気がするがどんなものだろう。  この頃の珍品に「快楽痴態公園」がある。タイガースに11-0とワンサイドで打ちまくられ、怒ったジャイアンツファンのおっさんが公園でデート中の女をずこずこに犯りまくり、その間にジャイアンツは9回裏に12-11とゲームをひっくり返してしまうのである!その時のジャイアンツの監督はもちろんミスター長嶋、先発堀内、打者は柴田、土井、高田、王、張本等々がいる。タイガース監督は吉田、ピッチャー江本、キャッチャーフライを落球する田淵、そしてあの川藤もいる。解説は牧野…… ●1 9 7 7 ~   上記2作品を含む初の単行本「肉の奴隷人形」が久保書店より発行。後にリングスの会場で逢った佐竹雅昭氏はこの本が一番好きとの事だった。  「闇の淫虐師」もこの年スタート。一話完結でバレリーナ、バトンガール等々、毎回いろんな女たちをダッチワイフのごとくいたぶりまくるフェチマンガとして1979年まで続け、単行本は「堕天使女王」「裂かれた花嫁」「エロスの狂宴」「陶酔への誘い」「終りなき闇の宴」の全5巻。ちなみに今年「闇の淫虐師’97」を『コミック・ピクシィ』にて発表。いつか『闇の淫虐師・ベスト選集』でも出したいところ。 [’98に実現、’99には続刊が出る] ●1 9 7 8 ~   久保書店より第2弾の単行本「狂った微惑人形」。収録作品の「犯された白鳥」は持ち込み時代に描いた初のバレリーナもの。結構気に入っていた作品なのに、後年再録の際、印刷所の掃除のおばさんが捨ててしまい、この世にもはや存在しない不幸な子となる。[’99に宝島スピード・ブックに本より直接スキャンして収録]  エロ、グロ、ナンセンスの会心作「恍惚下着専科」を発表。サン出版より同名の単行本発行。また同出版より「コミック・ペット/堕天使画集」として今までの作品を続々単行本化。全10巻位。これは今でも古本屋で流通しているとの事で、まだまだ世間様のお役にたっているらしい。  この年、「堕天使たちの狂宴」を描いていた『漫画エロジェニカ』が発禁処分、来年でもう20年目となる事だし、当時の人たちと集まってその大放談を収録し「発禁20周年特集号」でも創ってみようかと計画中。さて当時の秘話としてもう時効だろうから書いてみるけど、前述の『堕天使画集』に「堕天使たちの狂宴」は収録される事となり、当然修正をガンガン入れて出版されるものと覚悟していたら、米国から帰国後出来上がった本を見ると発禁になった状態のまま再録されている!以下桜木編集長との会話 ダ/いや~、いい度胸してますね。 編/だって修正してあるじゃない。 ダ/その修正状態で発禁になったんですよ 編/・・・・・ ダ/・・・・ 以下どんな会話が続いたのか失念…… それにしてもサドの「悪徳の栄え」の翻訳本は発禁後20年以上して復刻されたけれど、「堕天使たちの狂宴」は半年もしない内に単行本になっていたとはエロ本業界とは何といいかげんな世界!しかし作品そのものは、今見るとリメイクする気にもならないどうという事もない可愛い作品で、結局あれもあの時代の姑息な政治のひとかけらに過ぎなかったのだろう。いい点があるとしたら一つだけ、それまでのエロマンガになかった瞳パッチリの少女マンガ的ヒロインを登場させた事位か。今の美少女エロマンガは本家の少女マンガもかくや!という位眼が大きいが当時としては画期的だったかも。 ●1 9 7 9 ~   この年の「淫花蝶の舞踏」は「堕天使たちの狂宴」よりずっといい/『漫画ソフト』。今年出た「別冊宝島/日本一のマンガを探せ!」でベスト2000のマンガがセレクトされているが、ダー松の作品の中ではこの作品が選ばれている。教師と生徒、二人の女たちが様々な男たちの手によってに次々ともてあそばれ、闇の世界を転々として再び巡り会う時、女たちは蝶と化し水平線の彼方に飛び去り、男たちは殺し合い血の海の中で屍と化す。ダー松作品にはこのように男根が女陰の海に飲み込まれてに負けるパターンが多い。[性狩人、遊戯の森の妖精、美少女たちの宴、人魚のたわむれ・・等々]  この年からスタートの「性狩人たち」シリーズ[劇画悦楽号]はバレエ、バイオレンス、SEXの三要素がうまくからみあい、それぞれが頂点まで達する幸福な神話的作品だ。ここから派生した路線も多く、美少年路線は’83の「聖少女黙示録」へ。身体障害者路線は’80の「遊戯の森の妖精」、’84からの「美姉妹肉煉獄」へと繋がる。’81の最終話「ハルマゲドンの戦い」ではせりふなしで24ページ全てが大殺戮シーンという回もあり、中でも一度やりたかった見開きで銃撃戦の擬音のみという事も実現。こんな事がエロマンガ誌で許される時代だった。ちなみにこの回は[OKコラルの決闘・100周年記念]だが、何の意味もない。単行本は最初サン出版より、その後久保書店より「白鳥の飛翔」「少女飼育篇」「ヘラクレスを撃て!」「眼球愛」「海の女神」の全5刊。現在入手出来るのは後の3刊のみ。[「海の女神」も最近在庫切れ]  この年出た「人魚のたわむれ」の表題作は性器に{たこ}を挿入するカットを見た編集長が「・・・[沈黙]・・・頭おかしいんじゃ・・ブツブツ・・気違い・・・ブツブツ・・・」と呆れてつぶやいていたのを記憶している。たこソーニューは今年出た「夜顔武闘伝」で久しぶりに再現。なおこの作品は’83にマンガと実写を噛み合せたビデオの珍品となる。水中スローモーションファックがなかなかよい。 ●1 9 8 0 ~   なぜか「JUNE」の増刊として作品集「美少女たちの宴」がサン出版より出版され、その短編集をもとに脚本化し日活で映画が創られる事となる。[「花の応援団」を当てたこの映画の企画者・成田氏は日活退社後「桜の園」等を創る。]その際、初めて映画撮影所を見学し、せこいセットがスクリーン上ではきちんとした絵になってるのを見て映画のマジックに感心。タイトルはなぜか「性狩人」で、’96にビデオ化された。監督・池田敏春のデビュー第2作となり現在までコンスタントに作品を発表しているが、出来のいい作品も多いのになぜか代表作がない。初期の「人魚伝説」が一番いいか。  この映画に合わせて「美少女たちの宴」を2~3回のつもりで「漫画ラブラブ」で描き出すがどんどん話がふくらみ、おまけに描いてる出版社が潰れたり、雑誌が潰れたりで雑誌を転々とし条例による警告の嵐がきた「漫画大飯店」を経て、「漫画ハンター」誌上で完結したのは’83になる。この作品でクリトリスを手術してペニスのように巨大化させるという人体改造ものを初めて描く。  この年の「遊戯の森の妖精」は身体障害者いじめ鬼畜路線の第2弾!森の中の別荘に乱入したろくでなしの二人組が精薄の少女の両親達を虐殺し、暴行の限りをつくすむちゃくちゃな作品で、雷鳴の中、少女の性器に男達のペニスが2本同時に挿入されるシーンは圧巻!しかしこのとんでもない男達も少女の性のエネルギーに飲み込まれ、朽ち果てていく・・・。 ●1 9 8 1 ~   美少女マンガ誌のはしり「レモン・ピープル」誌創刊。そこで描いたのが「白鳥の湖」。虚構の世界のヒロインを犯すというコンセプトは、アニメやゲームのヒロインをずこずこにするという今の同人誌のコンセプトと同じかも。バレエ「白鳥の湖」において悪魔に捕われたオデット姫が白鳥の姿に変えられる前に何にもされてない筈がないというモチーフにより生まれたこの作品は、悪魔に男根を植えつけられたヒロインが命じられるままに次々と妖精を犯して歩き悪魔の娘となるまでを描くが、あまり成功したとは言えない。ただ人形サイズの妖精をしゃぶりまくり淫核で犯すアイデアは他に「少女破壊幻想」で一回やっただけなのでそろそろもう一度やってみたいところ。「ダーティ松本の白雪姫」はその逆をいき、犯す方を小さくした作品で7人の小人が白雪姫の性器の中にはいり、しゃぶったり、処女膜を食べたり、と乱暴狼藉![ちなみに両者をでかくしたのが同人誌「FUCK YOU!3」の「ゴジラVSジュピタ��」]��の童話シリーズは意外と好評で続いて「ダーティ松本の赤い靴」を上記の単行本に描き下ろして収録。童話は結構残酷なものが多く、この作品も切られた足だけが荒野を踊りながら去って行くラストは原作通り。 *近年童話ブームだがこの頃もっと描いておけば「こんなに危ない童話」として刊行出来たのにとくやまれる。 「2001年快楽の旅」もこの本に収録。快楽マシーンを逆にレイプしてしまう、珍しく映画「2001年宇宙の旅」風のSF作品。  掲載誌を決めずに出来る限り多くのマンガ誌で描こうというコンセプトで始めたのがこの年スタートした「怪人サドラン博士」シリーズ。「不死蝶」シリーズや「美少女たちの宴」シリーズの中にも乱入し、「漫画ハンター」最終号では地球をぶっ壊して[その際地球は絶頂の喘ぎ声をあげ昇天する!]他の惑星へ行ってしまう。今のところ10誌位に登場。いつかこのサドラン・シリーズだけ集めて単行本化したいところ。ちなみに「サド」と「乱歩」を足して「サドラン博士」と命名。作者の分身と言っていい。 [後年、「魔界の怪人」として全作品を収録して刊行、04年現在品切れ中]  この年描いて’82の単行本『妖精たちの宴』に収録の「とけていく・・」はレズの女たちが愛戯の果てに、肉体が溶けて一匹の軟体動物と化す、タイトルも内容も奇妙な作品。作者の頭もとけていた? ●1 9 8 2 ~ 1 9 8 3   ’83年に「美少女たちの宴」が完結。全てが無に帰すラストのページは真っ白のままで、このページの原稿料はいりません、と言ったにもかかわらず払ってくれた久保書店、偉い![明文社やCM頁の稿料を削った出版社=某少年画報社なら払わなかっただろうな……と思われる……]この作品以外は短編が多く、加速度をつけてのっていく描き方が得意のダー松としてはのりの悪い時期に突入。また10年近く走ってきてだれてきた頃でもあり第一次落ち込み期と言っていい。マンガがスタンプを押すように描けないものか、などとふとどきな考えまで湧いてくる。思えば一本の作品には、いったい何本の線を引いて出来上がっているものなのか。数えた馬鹿はいないだろうが数千本は引いている筈。一ヵ月に何万本とペンで線を引く日々・・うんざりする筈です。  この頃のめぼしい短編をいくつか書くと、少女マンガ家の家に税務調査にきた税務署員が過小申告をネタにねちねちいたぶるが、アシスタントに発見された署員は撲殺される。そして板橋税務署は焼き討ちにあう、といった作品「[タイトル失念]xx税務調査」。[後日読者よりこのタイトルを「色欲ダニ野郎」と教えていただく。ひどいタイトル *編集者のつけるタイトルはその人のセンスが実によくわかる。しかしサイテ-の題だなこりゃ…。 果てるまで「おまんこして!」と言わせながら処女をやりまくる「美処女/犯す!」はラスト、狂った少女が歩行者天国の通行人を撃ちまくり血の海にする。「嬲る!」はパンチドランカーとなった矢吹ジョーが白木葉子をサンドバッグに縛りつけ、殴って、殴って、殴りまくる。段平おっちゃんの最後のセリフ「・・ブスブスくすぶっちゃいるが・・・」「打てッ!打つんだ!ジョー!」「お前はまだ燃えつきちゃいねえ!」とはエロ・ドランカーの自分自身に向けて発した言葉だったのかも。トビー・フーパーばりの「淫魔のはらわた」は電気ドリルでアナルを広げてのファック!とどめにチェーンソーで尻を切断!いまだに単行本に収録出来ず。[’98の「絶頂伝説」にやっと収録]「からみあい」は夫の愛人の性器を噛みちぎる。「危険な関係」はアルコール浣腸をして火をつけ尻から火を吹かせる。この手は『FUCK YOU!2』の「セーラー・ハルマゲドン」で復元。そういえばこの作品の序章と終章だけ描いて、間の100章位をとばすやりかたはこの頃の「禁断の性獣」より。女性器にとりつき、男性器に変身するエイリアンの侵略により地球は女性器を失い滅亡する、といったストーリーで当時聞いた話では谷山浩子のD.J.でこの作品がリスナーの投書でとりあげられ、ダー松の名はダーティ・杉本と読まれたそうな。ヒロインの少女がひろ子という名前なのでこのハガキが選ばれたのかもしれないが、作者は薬師丸ひろ子からとったつもりだったのだが・・。[別にファンではない。] 「女教師狩り」は映画館で観客に犯される女教師とスクリーン上の同名のエロ映画の二本が同時進行し、一本で二本分楽しめるお得な作品。 ’83は’80に「漫画エロス」にて描いた「エロスの乱反射」の最終回の原稿が紛失したため単行本が出せないでいたのを、またまた「仏の久保さん」に頼んでラスト近くをふくらませて「漫画ハンター」に3回程描かせてもらい、やっと’85に出版。見られる事に快感を覚えるファッション・モデルが調教される内に、次第に露出狂となっていき、街中で突然裸になって交通事故を起こさせたり、最後はビルの屋上でストリップショー。そしてカメラのフラッシュの中に飛び降りていき、ラスト1ページはその性器のアップでエンド!  本格美少年・ゲイ・マンガ「聖少女黙示録」も’83。レズの姉たちの手によって女装に目覚めた少年がホモのダンサーたちに縛られなぶられ初のポコチンこすり合いの射精シーン。そして性転換して女となった主いるが、その中の’84の「白い肌の湖」はタイトルで解る通りのバレリーナものだがポコチンを焼かれた男が、一緒に暮ら人公が手術で男になった少女と暮らすハッピーエンド。この作品は単行本「美少女ハンター」に収録されてす二人の女と一人の男に復讐するエンディングがすごい!まず男の性器を切り取り、片方の女の性器にねじ込んだあと、その女の性器ごとえぐり取る。そしてその二つの性器をつかんだまま、もう一人の女の性器にフィストファック!のあげく、その二つの性器を入れたままの女性器をナイフでまた切って、ほとんどビックマック状態でまだヒクヒクうごめく血まみれの三つの性器を握りしめるとんでもない終り方!全くダー松はこんな事ばかりやっていたのかとあきれかえる。もう鬼畜としか言い様がない!しかし「ウィンナー」を二枚の「ハム」で包むなんて・・GOODなアイデアだ、又やってみよう。 ●1 9 8 4 ~   「漫画ハンター」で「闇の宴」前後篇を描き、後日これをビデオ化。雪に包まれた六本木のスタジオで痔に苦しみながらの撮影。特別出演として中島史雄氏が絶妙の指使い、東デの学生時代の萩原一至が二役、取材に来たJITAN氏もスタジオに入ってきた瞬間、即出演で生玉子1000個の海で大乱交。カメラマンが凝り性で照明が気に入るまでカメラを廻さず、たった二日の撮影はやりたい事の半分も出来ず。撮影が終ると痔はすぐに完治。どうもプレッシャーからくる神経性だったみたいでこれに懲りてビデオは一本のみ。 この年の「肉の漂流」は親子丼もので、近所の書店のオヤジからこの本はよく売れたと聞いたが、一時よく描いたこのパターンは最近では「FUCK YOU!3」の「母娘シャワー」のみ。熟女と少女の両方が描けるところが利点。「血の舞踏」は久しぶりの吸血鬼もの。股間を針で刺し、噛んで血を吸うシーン等々いい場面はあるが、うまくストーリーが転がらず3回で止める。短編「果てるまで・・」は核戦争後のシェルターの中で、父が娘とタイトル通り果てるまでやりまくる話。被爆していた父が死んだ後、娘はSEXの相手を捜して黒い雨の中をさまよう。  またリサ・ライオンの写真集を見て筋肉美に目覚め、マッチョ女ものをこの頃から描き出す。しかしなかなか筋肉をエロティックに描くのは難しい。 ●1 9 8 5 ~   くたびれ果ててすっかりダレてきたこの頃、8年間働いてくれたアシスタント女史に代わってパワーのかたまり萩原一至、鶴田洋久等が東京デザイナー学院卒業後加わってダーティ・マーケットも第2期に突入!新旧取り混ぜておもしろいマンガをいろいろ教えて貰って読みまくる。「バリバリ伝説」「ビーバップハイスクール」「ペリカンロード」「めぞん一刻」「わたしは真悟」「Be Free!」「緑山高校」「日出処の天子」「吉祥天女」「純情クレイジー・フルーツ」「アクター」「北斗の拳」「炎の転校生」「アイドルをさがせ」「綿の国星」「いつもポケットにショパン」「バツ&テリー」「六三四の剣」永井豪の絶頂期の作品「バイオレンス・ジャック」「凄之王」「デビルマン」等々100冊以上とても書ききれない位で、う~ん・・マンガってこんなにおもしろかったのか、と感動! そこで眠狂四郎を学園にほうり込んで、今まであまり描かなかった学園マンガをエロマンガに、というコンセプトで始めたのが「斬姦狂死郎」。「六三四の剣」ばりに単行本20巻を目指すものの、少年マンガのノリは今では当たり前だが、当時はまだエロマンガとして評価されず、ほんの少し時代が早すぎたかも。’86に中断、今年’97に「ホリディ・コミック」にて復活!果たしていつまで続けられるか? →後に「斬姦狂死郎・制服狩り」、「斬姦狂死郎・美教師狩り」として刊行完結  前年末から始めた「美姉妹肉煉獄」は身障者いじめの鬼畜路線。盲目の姉とその妹を調教して性風俗店等で働かせ、娼婦に堕していく不健全・不道徳な作品で、肉の快楽にひたっていく盲目の姉に対し妹も「春琴抄」の如く己の眼を突き、自らも暗黒の快楽の世界にはいり、快楽の光に目覚めるラスト。 また、これからは女王様物だ!となぜか突然ひらめき「筋肉女」シリーズの延長としてフィットネス・スタジオを舞台に「メタル・クイーン」シリーズも開始。これは単行本2冊分描いたが、連載途中でヒロインの髪型を歌手ステファニーのヘア・スタイルにチェンジしたり、レオタードもたっぷり描けてわりと気に入っている。  10年近く描いた「美蝶」先生シリーズもこの年スタート!こうしてみるとマンガを描く喜びに満ちた大充実の年だったかも。 ●1 9 8 6 ~   この年は前年からの連載ものがほとんどだが、「エレクト・ボーイ」は空中でファックするシーンが描いてみたくて始めた初の超能力エロマンガ。コメディ的要素がうまくいかず2回で止める。この路線は翌年の「堕天使輪舞」で開花。  「夜の彷徨人」は自分の育てた新体操選手が怪我で選手生命を失ったため、その女を馬肉のごとく娼婦として夜の世界に売り渡した主人公という設定。しかし腕を折られ、女にも逆に捨てられ、そして事故によってその女を失ったあげく不能となってしまう。失った快楽を取り戻すため無くした片腕にバイブレーターを取りつけ、夜の街をさすらい次々と女たちをレイプしていくというストーリー。がっちり設定したキャラだったのにまったく話がはずまず、男のポコチンは勃起しないままに作品も不発のまま終る。  「斬姦狂死郎」が不本意のまま終わったため学園エロス・シリーズは「放課後の媚娼女」へと引き継がれる。当時見ていた南野陽子のTV「スケバン刑事・」とS・レオーネの「ウエスタン」風に料理。ラストの「男といっしょじゃ歩けないんだ」のセリフは一番好きな映画、鈴木清順の「東京流れ者」からのもじり。単行本は最初司書房から出て、数年後ミリオン出版から再販、そして’97久保書店より再々販ながら結構売れて今年また再版。この作品は親を助けてくれる有難い孝行息子といったところ。 ●1 9 8 7 ~   さいとうプロOBで那珂川尚という名のマンガ家だった友人の津田が「漫画ダイナマイト」の編集者になっていて、実に久しぶりに同誌で「堕天使輪舞」を描く。超能力エロマンガの第2弾。今回はエロと超能力合戦とがうまくミックスされ一応成功といっていい。この路線は「エレクト・ボーイ」とこの作品、そして’96の「夜顔武闘伝」も含めてもいいかも。一時、この手の作品は数多くあったが最近はめったに見かけない。しかし、まだまだこの路線には鉱脈が眠っているとにらんでいるがどんなものだろう。 ●1 9 8 8 ~   「放課後の媚娼女」に続いて抜かずの凶一無頼控え「放課後の熱い祭り」を2年がかりで描く。’89に完結し司書房より単行本化。そして今年’97に改定してめでたく完全版として復刊!この頃が一番劇画っぽい絵で、たった2~3人のスタッフでよくこれだけ描き込めたなと改めて感心!エロシーンがちょっと少なめながら中島史雄氏がダー松作品でこの作品が一番好き、とお褒めの言葉を頂戴する。  TVで三流アマゾネス映画を見ている内、むくむくとイメージがふくらみ、昔から描きたかった西部劇と時代劇がこれで描けると、この年スタートさせたのが「不死蝶伝説」なるアマゾネス路線。昔々青年誌の創世期にあのケン月影氏がマカロニ・ウエスタンを描いていたことを知る人は少ないだろう。俺もあの頃デビューしていたらウエスタンが描けたのに、と思う事もあったが、このシリーズでほんの少しだけその願望がかなう。  この頃、アシスタントやってくれてた格闘技マニアの鶴田洋久に誘われ、近所の空手道場通いの日々。若い頃修行のため新宿でやくざに喧嘩を売って歩いたという寺内師範は、もう鬼のような人で、行けば地獄が待っていると判っててなぜ行く?と不思議な位休まず通う。体育会系はマゾの世界と知る。組手は寸止めで���なく顔面以外は当てて可だったので身体中打撲のあざだらけ、ビデオで研究したという鶴田の体重をかけたムエタイ式の蹴りをくらい、右手が饅頭のように腫れ上がる。先輩たちの組手の試合も蹴りがもろにはいってあばら骨が折れたりで、なぜこんなヘビーな事をする?と思うが、闘う事によって身体の奥から何か沸き上がってくるものがある。スリランカの元コマンドと組手をやった時、格闘家の気持ちが少しだけ判るようになった。 ●1 9 8 9 ~   ’94まで続く「美蝶」シリーズでこの年は『ノスフェラトウ篇』を描き、シリーズ中これが一番のお気に入り。同人誌の「王夢」はこれが原点。  短編では「悪夢の中へ」はスプラッタ・エロマンガで久しぶりにチェーンソゥでお尻のぶった切り!はらわた引きずり出し、人肉食いちぎり!顔面叩き割り等々でラストに「ホラービデオの規制をするバカは俺が許さん!」などと書いているので、この年が宮崎事件の年か?世間は彼が日野日出志・作のホラービデオ「ギニーピッグ」を見てあの犯罪をおかした、としてさんざんホラービデオの規制をやっといて、結局見てもいなかったとわかったあとは誰一人日野日出志氏にもホラービデオさんにも謝らす゛知らんぷり。残ったのは規制だけで、馬鹿のやる事には全く困ったもんである。先日の「酒鬼薔薇・14才」の時も犯罪おたくの心理学者が、「これはマンガやビデオの影響です。」などと相も変わらずたわけた寝言をぬかしていたが、馬鹿はいつまでたっても馬鹿のまま。少しは進歩しろよ!お前だよ、お前!短絡的で幼稚な坊や、小田晋!よぅく首を洗っとけ!コラ!  「獣人たちの儀式」は退学者や少年院送りになつた生徒、暴走族、ヤクザ達が集まって酒盛りしながら女教師たちをずこずこにしてOB会をひらく不健全作品。編集長が「また危ない作品を・・・」とこぼしたものだが、岡野さん、田舎で元気にお過しでしょうか。この頃の「漫画エロス」には「ケンペーくん」だとか「アリスのお茶会」だとかおもしろい作品が載っていたものです。「爆走遊戯」は伝説のストーカー・ろくでなしマンガ家の早見純が一番好きな作品と言ってくれたが、なぜだかわからない。人の好みはいろいろです。以上3本は単行本「熱き唇の女神」に収録。 「ふしだらな女獣たち」はフェミニストの女二人が美少年をいじめる話。これは「氷の部屋の女」に収録。 ●1 9 9 0 ~   この年の「美蝶」シリーズは『ダンシング・クイーン篇』。マネキン工場跡でJ・ブラウンの「セックス・マシーン」にのせて5人プレイをするシーンや文化祭でのダンスシーン等々結構好きな場面多し。暗くて硬い作品が多いので、この「美蝶」シリーズは肩肘張らずに、かなり軽いノリでキャラクターの動きに任せて、ストーリーも、そして次のコマさえも先の事は何にも考えず、ほとんどアドリブで描いた時もある。  「不死蝶伝説」に続いてシリーズ第2弾「不死蝶」は2誌にまたがって2年位続ける。これも結構お気に入りの一遍。 ●1 9 9 1 ~ 1 9 9 3   「性狩人たち」の近未来版、といった感じの「夜戦士」は学園物が多くなったので、マグナム銃で脳天をぶっとばすようなものが又描きたくなって始めたミニシリーズ。全5話位。松文館より単行本「黒い夜と夢魔の闇」に収録。  この年から知り合いの編集者がレディス・コミックを始める人が多く、依頼されてどうしたものかと思ったが、エロなら何でもやってみよう精神と何か新しい世界が開けるかも、という事から’94位までやってみたものの結果的に不毛の時代に終わる。与えられた素材が体験告白物という事で、非現実的なものは描けないという事は得意技を封印して戦うようなもので苦戦を強いられ、これって内山亜紀氏がやまさき十三原作の人情話を描いたようなミス・マッチングで不発だったかな。今後、もしやることがあれば美少年SMの���ディス・コミックのみ。そんな雑誌が出来れば、の話だが。  いくつかやったレディ��ミの編集の一人「アイリス」の鈴木さんは同じさいとうプロOBで、マンガ・アシスタント、マンガ家、マンガ誌の編集、そして今はマンガ学校の講師、とこれだけ多くのマンガに関わる仕事をしてきた人はあまりいないだろう。これでマンガ評論でもやれば全て制覇だが・・・。  この頃はいつもと同じ位の30~40本の作品を毎年描いていたが、レディコミは一本30~40枚とページが多く結構身体にガタがきた頃で、右手のひじが腱傷炎になり1年以上苦痛が続く。医者通いではさっぱり痛みがひかず、電気針で針灸治療を半年位続けてやっと完治。その後、住んでいたマンションの理事長を押しつけられ、マンション戦争の渦中に巻き込まれひどい目にあう。攻撃するのは楽だが、話をまとめるなどというのは社会生活不適格のダー松には大の苦手で「お前等!わがままばかり言うのはいいかげんにしろー!」と頭をカチ割りたくなるような事ばかりで、ひたすら我慢の日々で血圧がガンガン上がり、病院通いの日々。確実に寿命が5年は縮まる。あの時はマジで人に殺意を抱いたものだが、今でも金属バット持って押しかけて奴等の脳みそをクラッシュしたい気分になる時もある。いつかこの時の事をマンガにしようと思っていて、まだ誰も描いてない「マンション・マンガ」というジャンル、タイトルは「我が闘争」。え?誰も読みたくない?  この間に出た単行本は「血を吸う夜」、「赤い月の化身」「熱き唇の女神」[以上・久保書店] /「牝猫の花園」「真夜中の人魚たち」[以上久保書店]、「美蝶/放課後篇」「美蝶/ダンシング・クイーン篇」「不死蝶/鋼鉄の女王篇・上巻」[以上ミリオン出版]。 ●1 9 9 4 ~ 1 9 9 5   ろくでもない事が続くのは厄払いをしなかったせいか、このままここにいたら頭がおかしくなる、と15年以上いたマンションから引っ越し。板橋から巣鴨へ移動し気分一新!以前からうちもやりましょうよ、と言われていた同人誌創りをそのうち、そのうちと伸ばしてきたものの遂に申し込んでしまい、創らざるをえなくなる。しかもそれが引っ越しの時期と重なってしまい大いに後悔する。しかしいろんな人にお願いして何とか一冊でっちあげ、ムシ風呂のような夏コミに初参加。これが運命の分岐点。レディコミもこの年で切り上げ、以下同人街道をまっしぐら。現在まで「FUCK OFF!」が9まで、「FUCK YOU!」が4まで計10+&冊創る。  ’95からダーティ松本の名前にも飽きてきたしJr,Sam名でも描き始める。 レディコミ時代は松本美蝶。あと2つ位違うペンネームも考案中。  この間の単行本「氷の部屋の女」「双子座の戯れ」[久保書店]、「黒い夜と夢魔の闇」[松文館]、「危険な女教師/美蝶」[ミリオン] ●1 9 9 6 ~   美少女路線の絵柄もこの年の「夜顔武闘伝」あたりでほぼ完成、今後また少し変化させる予定。しかしこの作品は超能力、アマゾネス、忍法エロマンガとでも呼ぶべきか。「グラップラー刃牙」みたいに闘技場での勝ち抜き性武道合戦までいきたかったけれど、残念ながらたどり着けず。  「冬の堕天使」は久しぶりの吸血鬼もの。都営住宅で生活保護をうけている吸血鬼母子のイメージが浮かび、そこから漫画家協会・加藤芳郎を撃つ有害図書騒動のマンガへ。吸血鬼少年が光の世界との戦いに旅立つまでを描き、「闇に潜みし者」は時空を越えて近未来での戦い。その間を描く作品を今後創らなければ。  「FUCK CITY 2006」はクソ溜めと化した近未来のTOKYOを舞台に久しぶりにダーティ・バイオレンスが炸裂!ハード・エロ劇画と同人誌風・美少女路線の合体は果たしてうまくいったかどうか?30ページほど描き足して、’97、9月にフランス書院のコミック文庫にて発売。[「少女水中花」]  「放課後の媚娼女」と「人形愛」刊行。[いずれも久保書店刊]前者は以前、上下巻だったのを一冊にまとめて。後者は近作を集めた同人時代を経ての初単行本で、同人誌を知らなかった読者はショックを受ける。メタルフアンから以下のようなお手紙を受け取る。「これはジューダス・プリーストの『ターボ』だ。ラストの『眠れる森の少女』は『レックレス』にあたる。しかしジューダスもその後『ラム・イット・ダウン』や『ペイン・キラー』という傑作を世に出した事だし、今後を期待したい」という意のダー松のようなメタルファン以外は意味不明の激励をうける。 ●1 9 9 7   同人誌「エロス大百科シリーズ」スタート!いろんな項目別に年2刊づつ計100ページ位を別刊シリーズとして出し続ければ10年で1000ページになり、以前「谷岡ヤスジ1000ページ」という枕に最適の本があったが、これも一冊にまとめて枕にして寝れば、目覚める頃は3回夢精しているなんて事に・・・などとまだたった40ページの段階で言っても何の説得力もないか。飽きたら2~3号でSTOPするだろうし・・。[推測通り「毛剃り」「美少年SM」「女装」3号でストップ中]冬にはやおい系にも進出の予定。  今年出した単行本は厚くて濃いエロマンガを集めた久保書店MAXシリーズ第2弾!「放課後の熱い祭り/完全版」と「夜顔武闘伝」オークラ出版。ともに大幅描き足して25周年記念出版として刊行。ティーツー出版よりJr,Sam名で「昼下がりの少女」、9月にはフランス書院より「少女水中花」の文庫本が出る予定で現在、この同人誌と並行して描き足し中。「斬姦狂死郎」第2部も「ホリディ・COMIC」誌にて6月よりスタート!年内創刊予定の『腐肉クラブ』なる死体姦専門のマンガ誌にも執筆予定。  さてさて25年間、旅行の時を除いて、現在まで2日続けてマンガを描かなかった事はほとんどない。これはその昔、伊東元気氏というマンガ家とお会いしたとき「今月何ページ描いた?」との問いに、「今月仕事ないんでぜんぜん描いてません」と答えたら、「そんな事じゃ駄目だ。仕事があろうがなかろうが、毎月100頁は描かなきゃ。」と言われ、以後その教えを守り[描けるページ数は減ったが]、マンガは仕事ではなくなり、朝起きたら顔を洗うのと同じで生活そのものとなり現在に至る。  今は何でも描けそうなハイな状態で、以前はたまには外出しないと煮詰まってしまうので週いち位ガス抜きをしていたものだが、最近はせいぜい月いち休めば十分の「純エロマンガ体」。[純粋にエロマンガを描くためだけの肉体、の意。ダー松の造語]  こうしてふり返ると、この路線はまだえぐり足りない、これはあと数回描くべし、なぜこれを一度しか描かない!等々、残り時間にやるべき事、やりたい事の何と多い事! 爆裂昇天のその日まで・・・      燃 え よ ペ ン !  なお続きは 1997年後期 1998年 INDEX
http://www.rx.sakura.ne.jp/~dirty/gurafty.html
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tominohouzan · 1 year
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Hello! Project ひなフェス 2023『つばきファクトリープレミアム 〜浅倉樹々卒業スペシャル〜』 2023年4月2日(日)@幕張メッセ 国際展示場4ホール (千葉)
自枠では落選したが、チケ流で10Kで購入。コロナの収束傾向に伴ってか本人確認チェックがほぼ行われなくなったようだ。いわゆる転売チケットで入るのは本当に久しぶりだったが、まったく緊張感もなく入ることができた。ことしのひなフェスは横長のステージをABブロックの客席でサンドするような形状。メンバーが近くまで来てくれるのはありがたいが、どうしても立ち位置が分散してしまうので、どこを見ていいのか分かりづらいという側面もある。 つばきの前に各グループごとに2曲づつパフォーマンス。16期の櫻井梨央ちゃんを生で見るのは実はこれが初めてだった。つばきは計18曲を披露。2曲めの17 才で6つば時代の映像が映し出されると会場が沸く。もちろんまるちゃんも映っている。卒業セレモニーでは樹々ちゃんの卒業挨拶で「リサ」とまるちゃんの名前に触れた。まるちゃんもブログでハッピークラッカーの歌詞を1行引用し祝意を表す。 わたしの左の席に小柄な女性がひとりで座っていた。歳はメンバーと同年齢ぐらいだろうか。両手に数本のキンブレを持ち、すべてライトピンクにして、それを静かに小さくそれでいて懸命に揺らしていた。その子のすすり泣きに私ももらい泣きしつつ、晴れやかな笑顔の樹々ちゃんを見送った。 <セトリ> 1. 青春 Beat は 16 / ハロプロ研修生 2. 女で地球は回ってる / ハロプロ研修生ユニット’23 3. ヨリドリ ME DREAM / OCHA NORMA 4. ウチらの地元は地球じゃん! / OCHA NORMA 5. 求めよ…運命の旅人算 / BEYOOOOONDS 6. 夢さえ描けない夜空には / BEYOOOOONDS 7. この世界は捨てたもんじゃない / Juice=Juice 8. GIRLS BE AMBITIOUS!(10 人 Ver.) / Juice=Juice 9. ぶっ壊したい / アンジュルム 10. 愛すべきべき Human Life / アンジュルム 11. Happy birthday to Me! / モーニング娘。’23 12. What is LOVE? / モーニング娘。’23 13. 初恋サンライズ / つばきファクトリー 14. 17 才 / つばきファクトリー 15. 青春まんまんなか! / つばきファクトリー 16. 笑って / つばきファクトリー 17. 春恋歌 / つばきファクトリー 18. 私がオバさんになっても / つばきファクトリー 19. 愛は今、愛を求めてる / つばきファクトリー 20. イマナンジ? / つばきファクトリー 21. 意識高い乙女のジレンマ / つばきファクトリー 22. 弱さじゃないよ、恋は / つばきファクトリー 23. 低温火傷 / つばきファクトリー 24. ガラクタ DIAMOND / つばきファクトリー 25. 間違いじゃない 泣いたりしない / つばきファクトリー 26. アドレナリン・ダメ / つばきファクトリー 27. 今夜だけ浮かれたかった / つばきファクトリー 28. 君と僕の絆 feat.KIKI / つばきファクトリー 29. You're My Friend feat.KIKI / 浅倉ソロ(卒業曲) 30. ハッピークラッカー / つばきファクトリー
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a2cg · 2 years
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政治家と私 ・ 新幹線の駅で明らかに主要都市でないのに停車する駅があったりするのは地元の政治家が駅の設置を要望して出来たりすると聞いた事があります。 ・ 岐阜羽島駅前には大野伴睦さんという岐阜県出身の政治家の像が飾られているのは、そういうことなんでしょうかね? ・ 海外に目を向けると政治家の名前を冠したものが見られますね。フランスのパリにはシャルル・ド・ゴール空港がありますが日本だと高知龍馬空港くらいでしょうか? ・ アメリカだとジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港がありますが、元々1969年に開業した時にはこちらの空港がある都市名を冠していましたね。 ・ と言うわけで本日のモーニングは #ニューストン です。両国方面に散歩をしていたら9時開店のため今まで諦めていたお店が8時から開いているのを見つけ初めて入店です。 ・ モーニングは3種類あり一番豪華なAセットを注文しました。自分の後にもう一人入店しましたが、こちらの方は出勤前の一服のためコーヒーのみ注文のようです。 ・ 10分程でやって来ました。ワンプレートに溢れるほどに盛り付けられていて、なかなかのボリュームです。まずは #目玉焼き #トースト を頂きます。 ・ 程よい塩味でパンと一緒に食べると美味しいですね。サラダは玉ねぎがたっぷりと入った、しっかり目の味付けでシャキシャキと美味しくいただけます。 ・ ウィンナーもケチャップをつけてプチンと弾けさせたら、あら美味しい。よく見たらブルーベリージャムもあるので、甘い味わえるのもいい感じです。 ・ 小さくカットされたプロセスチーズも昭和な味わいで給食を思い出しました。普段はセットで珈琲を頼みがちですが #オレンジジュース が珍しくあったのでこちらを注文。 ・ 爽やかな甘味があって、1日が始まる演出としてよいアイテムだなと認識しました。次回はランチタイムに訪れてみたいなと思います。 ・ #両国モーニング #両国朝食 #両国グルメ #両国カフェ #両国喫茶店 #両国純喫茶 #とa2cg (喫茶ニュー・ストン) https://www.instagram.com/p/Ch5h-vIhlqD/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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I like a basic breakfast - miso soup and rice.
『春の食養生』の朝ごはん。
春はデトックスに良いと言われる芽吹きの季節。
春に良い効能での軽い朝食をいただきました。
『日本の朝食〜目玉焼き納豆玄米定食』
本日の朝メイン
◉目玉焼き両目
本日のごはんもの
◉自家製雑穀玄米ごはん〜しっとり菜っぱおかかふりかけ〜
サイドメニュー
◉旬のミックスサラダ&ミニトマト
◉国産納豆ダブル
◉春大根おろしのレモン酢和え
本日の汁物
◉海苔豆腐のお味噌汁
本日の香の物
◉春大根の塩もみ
◉春キャベツときゅうり
◉無添加国産梅肉
本日のお飲み物
◉知覧茶(温)
◉アイスコーヒー
本日の旬の果物
◉新鮮いちご
胃にストンと優しい朝食で体が整う。
だから次のお食事も美味しい。
長い冬眠のような寒い冬を越して次なる季節を迎えていきましょう。
自炊上手は暮らし上手。自炊上手は暮らしが楽しい。
そんな素敵な日々を手に入れていただけたらなと思います。
料理研究家 指宿さゆり
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emily-et-tommy · 4 years
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夢と希望である 「アンジュルム」と 「和田彩花」という  存在について
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wezzyで『アイドル保健体育』についての記事が掲載されたので、私が2020年にZINE『towards the light』を出した時にはじめて好きなアイドルについて書いた文章でもあり、フェミニズムとアイドルは両立できるんだ…!と、その存在と出会いに感嘆した、アンジュルムと和田彩花さんについてのエッセイを公開することにしました。
(当時想いと熱量がほとばしるままに書いたものなので、少し読みづらい部分もあるかもしれませんが、あしからず……)
2022.06.24
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 去年の夏前ごろから、私はハロー!プロジェクトの「アンジュルム」というアイドルグループに、そして「和田彩花」という一人のアイドルに、まさに光のごとき速さと底なし沼のごとき深さで心を奪われ続けている。まさか28歳にもなって、再びアイドルをこんなにも好きになる日が来るだなんて、夢にも思っていなかったのに。  ちょっと長くなりそうですが、(少なくとも私にとっては)とても大事なことなので思う存分書かせてもらいます。
 今から15-20年前の小学生の頃、私は他の多くの女の子たちと同じように、モーニング娘。とあややの大ファンだった。元々歌と踊りが大好きだったこともあって、心から楽しそうでかっこよくてかわいいくてキラキラ輝いている彼女たちの姿は、幼い私の憧れだった。ファンクラブに入って母と一緒にコンサートにも何度も足を運んだり、録画した歌番組のビデオテープを何度も何度も巻き戻して振りを完コピするのはもちろん、好きと憧れが高じてジャズダンスを習い始めたり、実はハロプロキッズオーディションまで受けていたくらいに(一次審査であっさり落ちてしまったのだけれど)。
 それくらい、子供の頃からどっぷりハマりやすいオタク体質な私だったけれど、歳を重ねて他に好きなアーティストや女優、モデルさんが現れていくうちに、いつしかアイドルからはすっかり心が離れてしまっていた。  特に、AKB以降の日本のアイドル独特の「男性のまなざしを意識した」「かわいらしい」曲調やパフォーマンス、ルックスに共感出来なかったから、という理由も大きかった。
 前ページに載せた「美少女が好き」をテーマにした文章にも書いた通り、子供の頃から28歳になった現在まで、私は女性の芸能人ばかりをずっと眩しく見つめて生きてきたような人間だ。けれども25歳を過ぎてフェミニズムについて学ぶようになってから、世の中の「女の子」を消費するまなざしや態度に気がついてしまい、それまでのようにただ純粋な気持ちで10代や20代の女の子たちを好きでいることが出来なくなってしまった。
 そんな中で、アンジュルムを知り好きになるきっかけを作ってくれたのは、女優の蒼井優さんと菊池亜希子さんがW編集長を務めたアイドル本『アンジュルムック』だった。私は10代の頃から蒼井優さんの大ファンだったし、菊池亜希子さんの『マッシュ』(彼女が編集長を務めるファッション・カルチャーマガジン)も愛読していたので、2人の感性やセンスには大きな信頼を置いていた。だから「あの2人がそれだけ好きで愛情を注いで作った本なのだから素晴らしいに違いない!」と、どちらかといえばアンジュルムというグループそのものよリも、2人が編集するアイドル本の内容に興味を惹かれて手に取った、という感覚に近かった。
 読み始めてまず一番に感嘆したのは、「あの子のチャームポイント」という企画だ。12人のメンバー一人一人のルックスの自然な魅力を最大限引き出すような写真に対して、本人も含む12人全員がそれぞれのメンバーのチャームポイントを挙げていく、という内容のあまりの素晴らしさに、私は衝撃を受けた。こんなふうに一人一人、全員のルックスについてそれぞれが思うチャームポイントを目に見える形で言葉にして挙げていくだなんていうことは、未だかつてどこでも見たことがなかったから。  よくよく考えてみればとても当たり前のことであるはずなのに、12人それぞれが持つ個性溢れる容姿の魅力を、こうやって一つ一つ言葉にして表すことによって改めて際立たせられる「女の子は一人一人みんな違った魅力やかわいさを持っているんだ」という事実に、私は心の底から感動してしまった。
 そして、もう一つ完全に心を掴まれてしまったのは「あやちょの部屋」というリーダーの和田彩花さんがメンバー全員と一対一で対談したものを文章化したページだ。5万字近いというその対談の中には、私がそれまで抱いてきたアイドル像や「女の子が消費されること」を心配する思いを軽やかに力強くはねのけてくれるような、強い意志や自覚、誇りを持ってアイドルを全力で楽しみながら生きている彼女たちの想いと言葉で溢れていた。
それからすぐにYouTubeでMVやライブ映像を漁り始めたら、元来オタク体質な私が深いアンジュルム沼にはまっていくのは、あまりにも容易いことだった。  彼女たちのライブでのパフォーマンスはまるで閃光のように強く眩しくて、目が醒めるような衝撃だった。写真の中で見る彼女たちも十分美しくてかわいらしかったけれど、ステージに立っている時の神々しいまでの美しさや強さ、溢れ出す魅力は、明らかに桁違いだった。
 激しくしなやかなダンスに、鳥肌が立つような信じられない声量と耳を疑う美しく力強い歌声、曲や歌詞の世界観とリンクした魅惑的な表情、異性に対する媚びや守ってあげたくなるようなか弱さを微塵も感じさせない、圧倒的強さや美しさと戦闘力の高さ。踊ることや歌うことを心と身体の底から全身で楽しんでいるという、どこまでもまっすぐで明るいエネルギー。一人一人がみんな違って、それぞれの個性と魅力を最大限に発揮するような魅せ方。かっこよくてスタイリッシュでメッセージ性の強い、楽曲や歌詞の内容。お洒落かつ最高に戦闘力の高そうな衣装やヘアメイク。ステージ上での美しさや格好良さからは想像もつかないような、全力で笑いに振り切る潔さや一点の曇りもないような天真爛漫さとのギャップ。どのグループよりも強いグループ愛とメンバー愛。年齢の若さを感じさせないほど圧倒的なパフォーマンスの完成度とプロ意識の高さ。ブログの文章やライブのMCから伝わってくる「魂が美しいな」と思わされてしまうような人柄や性格。
 どこを切り取っても、アンジュルムには私が好きになる要素しか見当たらなくて、年甲斐もなく堕ちるように彼女たちの存在にのめり込んでいく自分に、思わず頭を抱えてしまうほどだ。平均年齢が10歳近くも離れている、自分よりもずっと歳下の女の子たちだけれど、彼女たちには溢れんばかりの愛おしさと眩しさ、純粋な尊敬の念しか抱けない。
 何よりも、彼女たちの強さや美しさやかっこよさやかわいさは、並外れた努力と練習と経験に裏打ちされたものだという事実に、とてつもなく胸を打たれる。一般的に、女性アイドルは「かわいさ」というルックスやイメージで評価されがちなところがあるし、応援している中で、私たちファンが勝手に理想を押し付けてはいけないな、とか、そんなに無理しないでほしいな、なんて思わず心配してしまうこともある。でも彼女たちの輝きは、彼女たちを築き上げているものは、そんな簡単に壊れるわけがないのだと、ライブでの姿や練習風景を観るたびに、頭をガツンと殴られるようにして思い知らされる。 「情熱なめんじゃねえ!」と歌っている彼女たちの言葉やパフォーマンスには、積み重ねられた努力や経験の厚みや重みと、魂がこもっている。
 以前蒼井優さんがテレビのインタビューで「全国民がアンジュルムを好きになればいいのに」とこぼした言葉に、今なら首がもげそうなほど全力で頷いてしまう。 もはやどうして全国民が好きにならないのか、もっと世間の目に広く触れられ正当に評価されていないのか、全く意味がわからない!と思うほどに。
 こんなふうに、彼女たちは何も知らなくてもそのステージでのパフォーマンスを一目見るだけで見る人の心を強く惹きつけてしまうし、「アイドルってなんだっけ…?」と思わず疑問を抱かずにはいられないほど、「アイドル」の既成概念を壊してくれるような唯一無二の強さや魅力を持っている。
 けれども私がこんなにもアンジュルムのことを好きになることが出来た一番大きな理由の一つは、初期メンバーで元リーダーの和田彩花さんの存在だった。 私は彼女のことを「アイドル界と全女の子の希望」だと勝手に思っている。
 実は、私がアンジュルム、そして和田さんのことを知ったのは、奇しくも彼女がグループを卒業する2日前、去年の6月16日のことだった。その日、私は前々から気になっていたアンジュルムックを手に入れ、その時初めてメンバーの顔と名前を知り、そして対談の中で触れた和田さんの言葉や思想に、強く惹きつけられた。直接的な言葉は何一つ使われていなかったけれど、フェミニズムを知り日々あれこれ考えていた私には、彼女がフェミニズム的な思想を持っている女性だということは、すぐにわかった。「こんな考え方を持った女性が、日本のアイドル界にいただなんて…!」となんだか信じられないような気持ちで感嘆した。
 そんな、ある意味運命的なタイミングだったものの、私は2日後の和田さんの卒業コンサートの日からちょうど仕事で長期の海外出張に行かなければならず、どう頑張っても卒業ライブを観に行くことは物理的に不可能だった。後に発売された卒業コンサートの映像で観た彼女の姿は、一瞬一瞬、一挙手一投足、言葉や歌声の一つ一つがあまりにも神々しくて美しく、そしてどこまでも愛と思慮深さに溢れた女神のようで、これはきっと、アイドル界(と言わずにもはや人類)の歴史に残るような伝説のライブだったのではないかと、呆然とテレビの画面を見つめながら思った。  仕方がないことではあるけれど、アイドルグループ・アンジュルムのメンバーとしてステージ上で輝く和田彩花さんの姿を一度も自分の目で直接見ることが叶わなかったことを、たまらなく悔しく、残念に思った。
 もっと早く出会えていれば、と思う気持ちは今でももちろんある。それでも幸か不幸か、彼女がグループを卒業するタイミングで出会ったからこそ、私は彼女が「アンジュルムのリーダー」ではなく「和田彩花」として心からやりたい、表現したいと思っている想いや言葉に次々に触れることが出来た。そして、彼女が考え言葉にしてくれることの素晴らしさや大切さを、これ以上ないほどにひしひしと実感し理解することの出来る(10代や20代前半の頃ではない)今の私だからこそ、こんなにも彼女の存在や表現に惹かれ、希望に感じることが出来ているのだろうな、とも思っている。
彼女の誕生日である去年の8月1日に「和田彩花」としての個人での活動をスタートさせた際に公式HPに載せられた言葉(*1)に、私は強く胸を打たれた。「女性アイドル」という、この国での「女の子はこうあるべき」という姿やイメージが一番凝縮され、象徴化されたような存在でありながら、このようなメッセージを世の中に発信してくれることの素晴らしさとその勇気に、少し信じられないような気持ちですらあった。
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*1: 和田彩花オフィシャルウェブサイトより
http://wadaayaka.com/
 和田さんは、趣味でもある美術(主に西洋絵画)に出会い、大学や大学院で美術史を学ぶことを通してより広い世界を知ると共に、それまでのアイドル活動の中で感じてきた様々な違和感の正体を理解し言葉で表現出来るようになったと、雑誌『クイック・ジャパン』でのエッセイの連載や、様々な媒体のインタビューなどで語っている。「アイドルだから」という理由で、メイクの色や衣装、表現の内容を制限されてしまったり、もっとこうした方が楽曲のテイストやメンバーの個性に合うはずと意見を言っても「そうしない方がアイドルらしい(男性に違和感を与えない)から」と自分の意思を持ち表現することすら許されなかったりすること。彼女は約10年に渡るアイドル活動の中で、そういったことに「自分がなぜ違和感を感じるのか、どうして誰もその違和感の答えを知らないのか」が次第にわかるようになり、「それを理解していくたびに、アイドルの世界に自分の意思を持つことの必要性を感じ」るようになった。だから「アイドルと女の在り方の接点を探り、アイドルの解釈の幅を広げていきたい」と、グループを卒業しソロでアイドルとして活動することを選んだのだという。(*2)
*2 和田彩花 「連載 未来を始める 第1回 軽い心持ちと足取りで」『クイック・ジャパン』vol.146 2019年10月29日発行 太田出版 p.110
 和田さんの言葉や思想は一見メッセージ性が強いけれど、それを決して誰かに押し付けたりすることはなく、彼女の中で長い間丁寧に考え抜かれた想いを、軽やかな言葉と気持ちで穏やかに、真っ直ぐに伝えてくれているという印象が常にあって、いつも読むたび彼女の想いに共感するとともに、心が優しく解かれていくような感覚になる。「人はみんな違う」ということをアンジュルムを通して深く知った(『アンジュルムック』p.86参照)、今あるものを否定するのではなく、誰かの解釈の幅を拡げるきっかけを作っていきたいと考える彼女だからこその表現の仕方であり、伝わり方なのだろうな、と思う。
 特にこの半年ほどは、なるべく今の彼女が表現するものを見逃したくないという想いが強くあって、公式YouTubeにUPされる彼女が作詞を手掛けた楽曲や、WEBで公開されるインタビュー、雑誌での連載などを極力追いかけてきた。そして今年に入って、ついにfaniconという、月会費制のコアなファンたちが集まる公式のファンコミュニティーにも入会したのだけれど、そこで私は、また新たに驚くことになる。
 そのコミュニティーには男性ファンも女性ファンもいるのだが、メジャーアイドル界の第一線で長年活躍してきた彼女だから、当然男性のファンが多い。そんな中でも、和田さんは音楽や美術や花についての話と同じように、コロナや働き方などについての社会的な話、さらにはフェミニズムの話や生理の話、低容量ピルの話など、普通ならなかなか男性がいる場では話しにくいと思ってしまうような話題を当たり前のように私たちに投げかける。そして、それを受け取るファンの方たちも、男女問わず、とても誠実に彼女の言葉やその内容について考え、丁寧にコメントを返し、彼女と一緒に議論や思考を深めていく。  アイドルとファンという関係性の間にこんな空間が成り立ってしまうことに、私は感動するとともに心底驚いた。純粋に、なんてすごいことなのだろう、と思っている。
 これまで、私はSNS上やそこで出会った友人たちと一緒にフェミニズムのことについてあれこれ考え話してきたけれど、そこにはほとんどと言っていいほど男性の存在はなかったし、集まる人たちも、元々フェミニズムや社会的なことに少なからず興味がある人たちに限られていた。だから、どんなにその中で女性を取り巻く問題について話しても、それが届く場所はどうしても限定的になりがちだった。ましてや「女性アイドルの男性ファン」なんて、本来ならば一番そこから遠い場所にいる人々のはずだ。でも和田さんは、普通のフェミニストがどんなに頑張ってもなかなか届かせることが難しい、本来なら完全に分断されがちな異なるコミュニティーに属する人々のもとへ軽やかにその思想を届ける架け橋になることが出来る、とても稀有な存在なのだ。
 アンジュルムのファンの方がこの文章を読んでいたら薄々気づいているかもしれないが、私はステージに立っている時のあまりの神々しさと、彼女の活動や表現に対する尊敬の念の強さから、彼女のことを「あやちょ(アンジュルム時代の愛称)」と呼ぶことが出来ずに「和田さん」と呼んでしまう。でも彼女はいつも「神格化しないでほしい」「同じ人間だから」と私たちファンと同じ場所、同じ目線に立っているのだということを、歌詞の中でも、ファンコミュニティー内での会話でも、繰り返し言葉にして伝えてくれている。ラジオや配信などで話している姿を見たり聴いたりする機会が増えてからは、とても軽やかで天真爛漫でチャーミングな彼女の話し方や振る舞いを、良い意味で「かわいいな」と感じて親近感を抱いたり、眩しい存在でありながらもどこか心の距離の近い友人のように思える瞬間がたくさんあって、そのことにもとても救われている。
 最後に話をまたアンジュルムに戻すと、私にとってはやはり自分に年齢が近いこともあって、和田さんや勝田里奈さん(2期メンバー・2019年9月にグループを卒業)がいた頃のアンジュルムが体現していたアイドル像が、自分の中での一つの理想になっている。特に卒業前の1年間ほどの彼女たちは、パフォーマンスもルックスもとことん大人っぽくて美しくてかっこよく、そして彼女たちらしい魅力や個性に溢れていた。若い時のフレッシュでかわいらしい良さももちろんあるけれど、それ以上に年齢や経験を重ねた先に一番大成する、完成された魅力があることを体現し確信させてくれることが、とても素晴らしいと感じていたし、28歳の女性として純粋にうれしくもあった。
 元々は曲調や歌詞の内容、メンバーの個性に関係なく「アイドルらしい」ヘアメイクや衣装に身を包んでいたかつてのアンジュルムを、和田さんや勝田さんのような自分の意思をしっかり持ったお姉さんたちが少しずつ働きかけて(勝田さんはアイドル活動のかたわら文化学園短大に通ってファッションを学び、ファッション誌で連載を持ったり、メンバー一人一人のライブの衣装をスタイリングしたり、アイドルらしからぬモードなヘアメイクでステージに立ったりしていた。卒業後もファッションの道で活躍中。)、今の一人一人のメンバーの魅力を最大限に生かすような、より多くの同性のファンからも憧れられるような姿へと導いたことは、きっと他の女性アイドルたちにとっても大きな希望だ。
 和田さんの卒業以降、アンジュルムはメンバーの卒業や加入が立て続けに発表され、今も現在進行形で変わり続けている。さっき、私の中での一つの理想形は和田さんや勝田さんがいた頃だったと言ったけれど、その時はその時として、いつでもアンジュルムは常に進化しながら、別の在り方で最高を更新し続けている。だから不思議と、いつでも今が一番好きでいられるのだ。 それはきっと、絶対的なセンターが存在しない、メンバー全員が主役であり、代わりのきかない唯一無二の魅力と実力を持った女の子たちの集団であるアンジュルムだからこそ、可能であること。 この先も、アンジュルムは体制もアイドル像も含め、まだまだ間違いなく変化し続けるはずだけれど、過去の姿やこちらの描く理想像に囚われるのではなく、彼女たちが「今はこれが一番」と信じて体現している姿を、これからもずっと一番最高だと思って応援していけたらとても幸せだし、素晴らしいなと思っている。
 子供の頃アイドルに憧れていた私が、15年以上の時を経て再びアイドルに出会い、そして大人になった今でも、純粋に彼女たちのことを最高に魅力的でかっこよくて尊敬出来ると、アイドルになりたかったのは私が子供だったからではないのだと、そんなふうに思わせてくれる存在に出会えたことは、なんてとびきりに素晴らしいことだろう。
 日本のアイドルを取り巻く環境は、働き方や世間からのまなざし、アイドル特有のルールなども含めて、まだまだとても手放しで賞賛出来るものではないし、知れば知るほど違和感を感じたり、苦しくなるような部分もたくさんある。だからこそ、彼女たちの素晴らしさや、彼女たちから受け取っている光の計り知れない大きさを知ってしまった私は、これからも常に考えることをやめずに、出来るだけ真摯に誠実に、彼女たちを少しでも消費しない在り方で応援していきたい。
 私はきっと、稀に見る重すぎるオタクなのかもしれない。それでも彼女たちの努力の重みや存在の眩しさにふさわしくあるために、私はこれからも、正々堂々重すぎるオタクの道を貫いていくつもりだ。 彼女たちが表舞台に立ち、私たちファンの前でアイドルとしての姿を見せてくれていることの奇跡に、常に感謝し続けながら。
ZINE『towards the light』 issue 1
every kind of thoughts about “girls” より
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