#ブラック天板
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仕事をする上で作業環境って大事ですよね。 最近そこに気付いた私は部屋の模様替えに取り掛かり 押し入れをデスクスペースとして使うのをやめ新たに デスクを買う事にしました。 選んだのはブラック天板の中庸なデザインのテーブル。 このままでも悪くないけど折角だから何か一手間加え てみたい...と思っていたところ、セリアで焼き目付きの 木板が売っているのを見つけ勢いで購入。(セリアって 何でも置いてある。)並べ合わせて釘で打ち付ける事に しました。ワイヤー部材も買い、ついでにラックも自作 します。(本当に何でもある) 図工の時間ばりにドライバーをねじねじ回して…自分で 手間暇掛けてDIYするとより愛着が沸いてきますね。 仕上がりも満足で毎日の作業が捗りそうです! それではまた。 #作業環境 #模様替え #デスク #ブラック天板 #DIYする #バンドです #リモートバンド #pluck. #活動中です https://www.instagram.com/p/CnwGhcaPi7M/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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もう就職氷河期時代、2ch就職板で「ITブラック四天王」(しばらくしてひとつは潰れたが)って言葉があったのを思い出すなど。|しかしTOBしてまで求めるって、本当にどこに企業価値見出したのかは気になる。
[B! 企業] KKRが富士ソフトを買収へ、総額6000億円規模で非公開化-関係者
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じゃれ本 1卓目の作品
「じゃれ本 オンライン試用版」を使ったセッションで紡がれた物語たちです。前の文の前後関係がわからずに何かを書こうとするとこうなります。参加した本人たちはめちゃくちゃ楽しかったです。
お題:ホラー ページ数:8P
『忘れられた木』
幻視を見た。夕日を背中に浴び、吊るされた死体。枝という枝に麻紐で吊るされていた……これは幻。 私は小さい頃から良くこういったモノを見た。
そして、私がそういう幻視をすると決まって何か似たことが起こる。建設現場の作業員が、足を踏み外して死んでいた。首には命綱が絡まっていたそうだ。幻視が正しかったことを確かめるためにSNSを漁った。
スクロールしながらふと、特定の話題に連なるコメントをまとめて「木」と呼んだなと思う。ああいう掲示板やwikiには、時折得体のしれない信憑性があったものだ。 ふと検索欄に指が向く。ある単語が「浮かんだ」
「菩提樹」 小さな検索窓に、たった三文字の言葉を打ち込んだ。 すると、ひとつのスレッドか過去ログ倉庫から発掘された。 無数の話題「木」の中に埋もれた、1本の「忘れられた木」。
昔々の事であった。その村は絹を生業としていた。土地には良質な桑の木々があり、蚕を育てるにはうってつけだったのだ。そんな桑の原の真ん中にポツンとある「菩提樹」それがその木である。
その「菩提樹」のために、囲いを作ったのが悪かった。人間の余計な世話で水が溜まって流れていかなくなった。根が腐り、どうしようもなくなってしまった。だから先祖は、「菩提樹」を失ってしまった。
菩提を失う。――悟れない。涅槃に至ることはない。そうして行き場を失っ��亡者どもが、今も私が見続けているものたちなのだろうか? だとしたら私の務めは、囲いを崩すこと。 それで蘇るのは、本当に木だろうか?
ふと、私は背後を見やった。 暗い部屋の中、ディスプレイのみの明かりで照らされた私の影。それに無数の「別の影」が纏わりつき、まるで菩提樹のような影を落としていた。 ああ―― 私も、忘れられた木になるのだ
『仄暗い水死体』
じいさん曰く、死体の色には明るいのと暗いのがある。明るいのは悪くて、暗いのはいいんだと。明るいのはまだ魂が引っ付いてるんだ。明るいのを見っけたらわざとしばらく見ないふりをして”干し”とくんだと。
すると目の前にあるずぶ濡れのこれは"干す"必要がある。人ん家の屋上でなんという仕打ちだ、と舌打ちした。頭にあるのはこれで値打ちがどれほど下がるかということばかり。一番怖いのは人間の欲だと我ながら思う。
だが"干す"となると、ここ以上に適任の場所はあるまい。止むを得ず、僕はそれを屋上に放置することにした。 もちろん、そのまま置いておいては騒ぎになるだろう。 そこで一計を案じた。
「工事中・立ち入り禁止」 安直だが準備無く出来るのはこれが最善だろう。もちろんここの管理者が見れば不信がるのは避けられない。エレベーターの無い屋上の管理を真面目にこなさないことを祈った。
あれは明るい死体だった。現代日本で死体が見つからないわけがない。時間を稼げたらいい……。 僕の頭はあの死体でいっぱいだった。白熱電球のような明るい死体だった。時間だけがほしい。
どうすれば? ――翳を作ればいいんだろう。暗くすればいい。夜を、もっと早く夜を。夜を呼ぼう。太陽も星も沈めてしまえ。ストロボライトもカメラのフラッシュも、みんな空に向いちまえ。死体が干上がるまで。
そうだ。――視界に、あるものが止まった。 浄水槽。百均の網を使えば、あの暗闇の中でこれを干せる。
網を取る。広げる。置く――死体を。ツンとした腐敗臭に目をしかめ、手早く、手早く行う。 そして暗い円筒へ。
水死体は仄暗い闇の中。
『包帯はまだありません』
残念ながら私の右腕には呪いが掛かっている、と言われた。中学生の妄想ではない。浮き出た痣のような模様はどことなく死んだ祖父に似ている。 一応は隠すかと包帯を探していたら、声が聞こえた。「まだだ」と。
ぎょっとして右腕に目をやった。浮き出た痣が心なしか濃くなり、祖父が死んだ時の――棺の小窓から覗いた時のあの顔を思い出させるような模様��なっていたが、他に異変は無い。
僕はその腕を用心深く長袖に隠した。消えるわけではないができる限り目には入れたくない。もちろん見られるのも困る。挙動不審にならないよう辺りを見回し皆のところに戻った。
「あのね」 ほとんど話したことのないクラスメイトに話しかけられた。僕が腕を隠しているのは、リストカットの類ではない。僕はそういう苦労を背負っているわけではない……。 「わかるよ」と言われ申し訳な思う。
解られたところで仕方がないのだ。適当に会話から離脱するため、教科書など開いたところで耳に届く。 「お祖父ちゃんだった? それともお祖母ちゃん?」 手から滑り落ちた本は、机上で「雨月物語」の項を開く。
雨と月の物語。 それがこの痣と関係あるとしたら。 脳裏にあるビジョンが浮かぶ。祖父が亡くなる前、裏山のお社に連れて行かれた事があるのだ。天気雨の降る真夜中。辺りをぼんやり照らすおぼろ月。
周りは不思議に明るかった。 僕は空気に飲み込まれそうになって祖父の手を握り込んだ。 ――次の瞬間だ。影が動いた。明るい、恐ろしい月明かりの中影が動いたのだ。
祖父の影は僕の影を林檎の皮をむくようにくるくると剝ぎ取る。そして毛糸玉を丸めるように身にまとっていった。僕はまだ影だ。身体の内側にも影があることを悟った。影と陰が。
『邪神の霊安室』
僕がその存在を知ったのは、古本屋で買ったオカルト誌の記事がきっかけだった。 神というだけでもいかにも胡散臭いのに、それが霊安室に眠っているというのだから。それも、神田駅から徒歩15分圏内に。
時はもうすぐGW。ブラックだった弊社もとうとう有給を使って長期休暇を取らせてくれるようになった――有給を強制という点は目をつぶった――つまり丁度僕には時間があるわけだ。
「病院?」恋人がさりげなく言った。カウンセリング?いやだ。せっかくもぎとったGWを埋めるものは娯楽ではなくてブラック労働でぶっ壊れた心身のマイナスをゼロに戻すことだなんて。それよりディズニーとかさ……
「ほら、一種のアトラクションには違いないでしょ。体験型アクティビティ、ってやつ」 癒やし系ってやつか。私は頭を振り、心を温めたいわけじゃないんだと示す。どうせなら底の底まで行きたいんだ。
息を止めると、思い切って温水プールに飛び込んだ。 底へ。底へ。底へ。 違和感があった。 このプール、こんなに深かっただろうか…?
喉に手を当てる。不思議に肺も苦しくなかった。……死んだ? 背筋に汗が、いや、今はプールの水の中なのだから水圧か? とにかく深く進んだ。
肺に水が溜まりきってからというもの、不思議と苦しくはなくなった。大理石に埋もれた魚の化石が欠けた目玉でこちらを見つめている。
帰れない。 僕は悟った。 生きてはいられる。 でも僕は水の生き物だ。
水を得た魚とはいうけれど、この水はきっと良い交わりなど運んではこない。鱗のような空から降る雨のように、やがて僕の血を烏賊のそれと同じ色に変えるだろう。
お題:特になし ページ数:4P
『大げさな本』
この本を読んでいるあなたはとっても幸運だ。この本を読めば人生が変わること間違いなし。成功まったなしだ。何々をするとかそういう面倒なことは一切なし。『読むだけ』だ! つまりこの文が読めていさえすれば、
あなたはすぐさまハッピー!人生の勝ち組というわけなのです!ああ、本はまだ閉じないで。始まったばかりですからね。ここまで見ている賢明なあなたならこの本を読破するのにそう時間がかからないであろうことが、
全知全能の神が地を見そなわすごとく一目瞭然です。 改めて書きましょう。今後読み進めるにあたって、たった一つの手順を守るだけで、あなたはまさに時代の寵児、人類の救世主。守らなければ? あなたは死ぬ。
私は恐ろしくなって本を落とした。だが何ともない。 このような書き方はビジネス書や自己啓発書にはよくあることじゃないか。ただの大げさな本だ。 それを廃品回収に出しに行こうとした私に、トラックが迫っていた
『口紅と串刺し』
それを買ったのはデパートのとある化粧品売り場だった。 買うつもりなんて微塵もなかったはずなのに、鋭利なそれにひと目で心を奪われてしまったのだ。 「これはどうやって使うんですか?」 アドバイザーに尋ねる
「つまり」アドバイザーは答えを溜めた。「なすがままにです」 気が付けば包装紙に包まれた口紅を持っていた。 形状からいって、これを唇に塗りつけるとは思えない。鋭利にとがりすぎている……。
「……これはペンですか?」 拙い中学生の英文のような質問をしてしまう。 鋭利に尖った口紅。身を飾るものではなく筆記用具なのではないか?そうであってくれ。
「いいえ、口紅です。…教科書どおりじゃなくてごめんなさいね」 薔薇色の先端に鋼のハイライト。次の瞬間、僕の口から同じ色の液体が溢れ出す。いま唇は真っ赤に濡れている。
『最高のドーナツについて論じよ』
最高のドーナ��ツを語るにはまず「ドーナッツ」の定義を定める必要がある。もちろん料理の歴史の本を確認すればある程度先行研究の結果が分かるのだが、ここはあえて改めて定義し直したい。
さもないとX(旧twitter)でどこからともなく、「ドーナッツではなくドーナツです」、なんてbotに絡まれ…ることはなくなったが、同様の事態を引き起こしかねない。 一つ譲れないのは、そう、穴だ。
なんとしても、ダース買いしてしまったこのカスタード&エンゼルクリームの山に穴を開けなくては。全てはそれからだ。 私は手始めに、オールドファッションを最高にインスタ映えしそうな角度で撮った。
ここのドーナツはやたらと写真写りが良い。普通のドーナツの写真なのに、またたくまに恐ろしいほどのリアクションが付いた。 やれやれ。『絵に描いた餅』……こと映えるドーナツである。さて、あと11。
『髪の間から覗くピアス』
それまで誰かの耳を特別だと思ったことはなかった。パーマを当てすぎた髪の間に、赤くぷっくりとした粒が見えたときまで。 思わず「耳んとこ、血が」なんて言いかけて、それが彼女の意志表示だと気付く。
それは、赤い石だった。 如何せん、宝石には詳しくないもので、何という石かはわからない。彼女の耳元で艶やかに存在感を放つ、ささやかな意思表示。 思わず声をかけずにはいられなかった。
「どなたの石ですか?」 え? ――え? どうしてそういう言葉が出たのだろう? 女性の様子も変だ。さっと顔を青くして、ピアスをもぎ取ると逃げるように去っていった。残されたそれをなぜか手に取っている。
――ま、そういうこともあるか。 なんとか自分をなだめ、残ったそれをポケットの奥に突っ込んでおく……あのピアスが女性の耳を輝かす姿でも想像しながら。
お題:特になし ページ数:8P
『背びれアラビックヤマト』
子供の頃から魚になりたいと思っていた。最初は「人魚になりたい」だったのが、自分はそんなメルヘンに相応しい存在ではないという自覚だけはあったせいだ。私には鰭がないから、厚紙で作って背中に貼る。
だから、なるべきは「魚」だ。人魚はずうずうしいかもしれないが、鮮魚売り場に並んでいる魚には別に文句もあるまい。あら珍しい魚だわ、なんて思われるくらいだろう。どうやって煮つけにするか調べられるだけで。
来てくれないだろうか。麗しきマダム。あるいは朗らかな料理番。もしくは小さなお使いさん。「魚」扱いしてくれる魅力的な来客よ。
だけどそれは叶わない。なぜならこの身には背びれがあると同時に――「液状のり」の刻印が刻まれているからだ。 案の定、その来客は私など眼中に無いようだ。 私は心の底で叫んだ。
くそったれ。お前のそのふざけた帽子の下にはでんぷん糊でも詰まってるのか。今日び人の肌色を論うのは道義的問題が生じるから、その目に痛い黄色のことは勘弁してやるが、帽子のセンスは許しがたいぞ。
編集長の後ろ向きな承認の言葉で締めくくられた手紙を、私は勝利宣言とらえた。やった! これで、私の人魚を修正しなくてすむ。私の理想を資本主義に売り渡さずにすんだ! 人間性だ。これぞヒューマニティだ。
今晩は最高のパーティを開こう! 使用人も全員参加だ! 隣のケチババアもこの際呼びつけよう。なにせ資本主義に勝ったのだから! 私の持つ資産をなげうって盛大な祝いをするのだ!
私は自らの手で招待状を送ることにした。何せこんなに目出度いことは無いのだから! そしてその招待状の糊付けに使うのはもちろん、消えいろPITなのだった。
『サラサラシンギュラリティ』
私は自慢じゃないがこのキューティクルが自慢だ。 陽光の元燦然と輝く天使の輪。 歩けば誰もが振り返る、そんな美しいキューティクル。 だけどある日私は、出会ってしまった。いつもの薬王堂で、それに…
「シンギュラリティ」。 普通AIとかで用いられるやつだろう? 知ってる知ってる。でも、目の前にある玩具みたいな瓶には、さも当然とばかりそのバズワードが踊っているのだ。ここはシャンプー売り場だぞ?
たかだかシャンプーで人間を超えようというのだから大きく出たものである(消費者庁案件か?)。 つくりもののラベルにAmazonの詐欺レビュー画面みたいな大げさな演出。なるではなくなりますと書いてある。
(特許庁案件かもしれない)良く見たら自分の会社が持っているハズの技術名が書かれている。いやなんでだ。こんなシャンプーに? もしかしてGoogle検索でなんとなく技術名を���グったのか。
恐る恐る、私はその場でスマホを取り出し我が社のその技術名をぐぐってみた。すると、なんということだ!検索結果はゆうに5万件を超えたのだ。技術漏洩?まさか、そんなはすはない。
我が社のシステムは最新鋭の技術で保守されている。「excelがある程度使える方」とか「タッチタイピングができる方」とか、そんな感じの募集要項で採った平成初期の人材ではない。だが、今や令和。 …よもや。
今やアシスタントAIはなんでも、「できない層」を優しくあやし、母親のようになんでもかんでもやってやるようになった。��から時代が一周してそういう層が出てくるのもおかしくはない。若社長でなければな。
問題は私がその若社長だって事なんだ。甘やかされたい。母親のように……いや、姉のようならどうだろう。マザコンの時代は終わりシスコンの時代がやってくるのだ。 私は姉AIの開発へと歩を進めた……
『紅い茶の密室』
しくじった。 停電により電子錠が動かなくなってしまったせいで、ここから出られない。出ることができない。 ……。 誰かが来てくれれば……。
「パンパカパーーーン★ 王子様登場だゾ★ ゾ★」 そんな声の後ドカンと一発破壊音が響く。何らかの力でとじられていた木の扉が粉々になった。 ……ウソだろ? 鼻先スレスレを破片が飛んだ。
(VFX:Car on Fire) なんてことだ!粉々になって吹き飛んだ木の扉が、表に止めてあったプリウスのエンジンを貫いた! 王子様と名乗るその男は、炎を背に歯を光らせている。
遍くこの世の乗り物はナマの力で動くべきだと信じているんだろう。勝手に犯行動機を想像でもしないとやっていられない。確かにそれは高貴でもクールでもない乗り物かもしれない。だが、私にとっては「愛馬」なんだ。
私は呼んだ。口笛で彼女を呼んだ。密室から外に向かって馬を呼んだ。駆けてきてくれるように祈りながら。絶対に成功しないように見える? 『ばかげていて、全く実用性がない』。それがトリックだ。
ピーー! ヒヒーーン! ピーーーーーー! ヒヒヒヒヒーーーーーン! リズミカルに繰り返される呼びかけ合い。私と彼女の華麗なるハーモニー。 トリックなんてクソ喰らえ。
ここはリオだ!リオのカーニバルだ!! ピーピーピピー!ドンシャカドンシャカ!! 私の彼女のハーモニーがクライマックスを迎えたその時、不思議な事が起こった! 木の扉が元通り塞がってしまったのだ!
どうしたってこれは密室だ。せっかく今の今まで、開放そのものの空気に満ち溢れていたのに。風通しが良いなんてもんじゃなかったのに。私は諦め、床に散らばった紙吹雪を片付ける。冷めた紅茶のような気分だった。
『正方形は溶けてなくなる』
「はい、どうぞ」 男は私に未完成のそれを渡した。 白と青の幾何学図形が……って高尚なこと言おうとしたけれど要は折りかけのオリガミ。 「キミなら分かってくれるよね」
「ううん、わからない。」 私は折りかけのそれの続きを折り始めた。 山折りで膨らみを作り、そっと隙間に差し込む。 「でも、貴方が求めてる答えは、きっとこれじゃないわよね」 私はそれを、手裏剣に折り直した
ただの紙切れごときが人の手にかかれば真心の証にもニ��ジャの武器にもなる。それは折り紙に限ったことじゃあない。人の手にかかれば… 「《彼》の手に掛かった者の行方を。谷折りの線みたいに辿れれば」
「アイヤアアーーー!」 その時。書架の隙間から、雄たけびを上げてニンジャが飛び出してきた。これが《彼》の追っ手か。私はページをちぎり取ると指示に従ってスリケンをつくった。キーは谷折りだ。つまり……。
私はすごい速度で谷折りを行った!爪の先を使い背中に隠し持っていた30cmの定規を使い折り曲げる。1mmのズレもない。完璧な仕事だ!これはオリガミ界のシンギュラリティだ!
すると、私の肩を叩く人がいた。 何気なく振り向くと、そこには驚愕の人物が立っていた。 「あなたは……SEIKOの社長さん!!」 「君、素晴らしい技術を持っているね」
どうしよう。気まずい。私は悟られないように、何気ない素振りで袖に手首を引っ込める。つい先日スマートウォッチに変えたばかりだ。まさに正方形の液晶画面を持つ… いや、待てよ。正方形じゃない。盲点だった。
このスマートウォッチには緊急通報をする機能がある。外部と通信しているのだ。私は通気口になんとかねじ込ませると、棒の先につけたスマートウォッチをさらに奥に突っ込んだ。思い切り投げる。鍵が開く音がした。
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工事不要で作れる「移動式ワークスペース」がテレワークの救世主 | ギズモード・ジャパン
・工事不要で完成!移動式マイルーム 通販 - ディノス
以下引用
ゲーム専用とか趣��に全振りするのもアリ。 テレワークに限らず、読書や趣味のDIY、子供の勉強スペースなど、ホンの少しで良いから専用のスペースが欲しいなぁ…なんてこと考えたことはありませんか? ディノスの「工事不要で完成!移動式マイルーム」なら、家の中をどこでもゴロゴロ押して移動させ、扉を開いて天板を展開させると作業スペースにトランスフォームします。
閉じると奥行きたったの31.5cm
どっしりデスクを構えないので、季節に合わせて暖かい/涼しい場所に移動できたり、資料を隠して部屋をスッキリ見せる利点もありますよね。棚の中は配線しやすいよう隙間があるので、プリンターや照明器具なども置いておけ、しかも全部一緒に移動できるのです。 パーテーション代わりになるので集中できますし、何より自分の空間を持った気になれそうです。
有孔ボードも有効に使おう
価格は8万9900円となかなかですが、移動式で机と棚とパーテーションが一体になっていること、それに模様替えや増改築をせずに済むことを考えると、良コスパかと思います。 カラバリはホワイト×ナチュラルか、ブラック×ウォールナットが選べ、右か左どちらに開きたいかの選択もできます。これがあれば、家の中でテレワーク難民になっても開いて3秒で作業部屋が完成ですね。
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Acer Aspire 5 A514-54-A58Y/K
エイサーは、スタンダードノートパソコン Aspire シリーズから 14 型 ノート Aspire 5 A514-54-A58Y/K を 2021 年 10 月に発売。ボディーカラーは、チャコールブラック。ブラックの天板とシルバーのヒンジ、キーボード面を採用した、2 つの異なる色を組み合わせバイカラーデザイン。
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Custom order furniture
プレイマウンテンのオリジナル家具について改めてお話ししたいと思います。
私たち〈Landscape Products〉の家具の多くは受注生産です。 つまりストックの用意はなく、1点1点をオーダー毎に製作します。 そのため、ご購入後すぐにお渡しということは難しく、製作期間として約6~10週間程度のお時間をいただきます。
��待ちいただくことについては心苦しいのですが、この方法は特注オーダーに対応しやすい という利点があります。 家具を購入する上で最も大事なことはサイズです。いくらデザインが好みでも、サイズが大きすぎたり小さすぎたりすると不便さを感じるケースがあると思います。
そういった問題を出来るだけ解消できるように、プレイマウンテンではお客様の希望に沿った家具の提案・制作をおこないます。
サイズはもちろんのこと、素材や色、形状などを用途に合わせて制作いたします。
例えばこのダイニングテーブル。
無垢の天板とスチールの脚が直線のみで構成されているシンプルなデザインが特徴のロングセラーな定番家具です。 基本のサイズはw1500xd800xh700(mm)。 大人4人がゆったりと使えるサイズに設定しています。 いくつか選べる天板の中で最も人気の種類はナラの節あり無垢材。 北海道の工場で材料を加工しています。
ここ数年のコロナ禍において、自宅で作業をしたりパーソナルなスペースを設ける方が増えたように感じています。 これまでダイニングテーブルとしての用途がほとんどだったこの家具を、デスクとして扱いやすい形状にアレンジして欲しい。 という声も多くいただきます。 そこで、プレイマウンテンの店内でご覧いただけるよう、ディスプレイ家具としてデスクタイプのテーブルを制作しました!
Photo: Reiko Toyama Styling: Fumiko Sakuhara
サイズはw1200xd600xh720(mm)にリサイズし、天面には*マーモリウム材を起用。 脚色は天板の色味にあわせてブラックからオフホワイトに変更しました。 その結果、プライベートなスペースにフィットする収まりのいい印象のテーブルになりました。
*マーモリウム材 床材として使用されることが多い建材。私たちは家具にはもちろん、プロダクトの素材としても活用しています。 デザイナーのAlvar Aaltoが好んで使った素材としても有名です。テーブルやスツールのトップにリノリウムが使用されている家具をご存じの方は多いかもしれません。 マーモリウムもその1種です。 マーモリウム材についてはこちらの投稿もご覧ください。
現在、店頭では上記にあるデスクタイプのTights Tableを実際にご覧いただけます。 もちろん、このデザイン以外にも多くの選択肢がありますので、お客さまとお話しながら希望に沿った家具の提案をいたします。
店内には素材や仕様の選択肢をよりわかりやすくお伝えするためのサンプルも豊富に取り揃えています。 お気軽にご相談ください。
ご自身の選択を形にしてゆくプロセスは特別感があって、楽しい時間です。 オーダーしたあとの家具が届くまでのワクワク感も含めてインテリアをたのしんでもらえれば嬉しく思います。
今中義貴
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暖かくなってきて、キャンプ、アウトドアのテンションが高まってきますね。 今年のGWはキャンプに出かける方も多いのではないでしょうか。 POST GENERALから新作 RUBBER BAR MATが入荷しました。 プレースマットとしても使える水切りマット。 アウトドアギアと相性の良いアースカラー。 別売りの「モザイクリッド&トレー」と組み合わせてお使いいただけます。 トレーと合わせて使うことでヘビーデューティーバスケットシリーズ全サイズに天板として載せてご使用いただけます。 水滴で濡れたグラスやボトルなど滑りやすい物を置いたり、キャンプシーンで洗い物の水切り台としても活躍します。 キャンプはもちろん、キッチンでも水切りマットとして。 落ち着いたアースカラーなので、インテリアに合わせて小物を揃えたい方におすすめです。 キッチンの他観葉植物など水滴が気になる場所のプレースマットとしても活躍。 ゴム製なので汚れても水洗いが出来、清潔に保てます。 カラーはブラックとオリーブの2種類。 サイズは、2サイズございます。 @postgeneral_official ラバーマット POST GENERAL ポストジェネラル RUBBER BAR MAT ラバー バーマット(2色/2サイズ) https://www.luglowrs.com/shopdetail/000000004071/ POST GENERAL 全商品 https://www.luglowrs.com/shopbrand/pos SHOP:https://www.luglowrs.com/ LINEの友達登録はこちら 初回300円OFFクーポンプレゼント https://line.me/R/ti/p/%40gle3450x #surf #skate #surftrip #fashion #mensfashion #luglowrs #led #POST GENERAL #goout #icebrick #camp #サーフィン #サーフトリップ #ポストジェネラル #キャンプ #アウトドア #ゴーアウト #マット #ラバーマット #小物 #フェス #新商品 #新入荷 https://www.instagram.com/p/Cq9gL4HvYDn/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#surf#skate#surftrip#fashion#mensfashion#luglowrs#led#post#goout#icebrick#camp#サーフィン#サーフトリップ#ポストジェネラル#キャンプ#アウトドア#ゴーアウト#マット#ラバーマット#小物#フェス#新商品#新入荷
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今日から4月、新年度ですね。 今月もよろしくお願いします。 KANAME DESIGNSよりYama Tableが入荷しました。 今回より使用木材がウエスタンレッドシダーになり、これまでよりさらに軽量化となっています。 当店に入荷した固体はどれも130g前後の重量でした。プラダンのテーブルを除けばベルモントのヤマタクと並び、最軽量なんじゃないでしょうか。 もちろん軽さだけでなく、仕上がりもとても綺麗で職人の仕事の丁寧さが伺えます。 天板のサイズは25×18cm。ソロで使うには必要十分な大きさです。 収納袋は当店別注カラーのパープル。 バックパックのメッシュポケットって大体がブラックなので、入れた時の黒とパープルの組み合わせがかっこいいです。 ソロ登山での山メシやバックパックキャンプ、ツーリングキャンプに。木の温もりを感じるテーブル。 オススメですのでぜひ店頭でご覧ください。 また、4/3まで福岡の六本松蔦屋書店でのイベントでカナメデザインさんも出店中との事ですのでお近くの方はぜひ足を運んでみてください! #kanamedesign #カナメデザイン #yamatable #yamaテーブル #山テーブル ・ ・ ▼オンラインストアはこちら Instagram topから👉 @yamatokurashi http://ourthing.stores.jp ・ ・ ・ #ourthing #アワーシング #宮城県 #栗原市 (Ourthing アワーシング) https://www.instagram.com/p/CqewjQwPR1e/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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【Kenshi】ビープスタート-Part1【チートMOD有】
YouTubeでKenshi動画を眺めてたらビープソロで遊んでる人が居たから自分も遊んでみる事にした。
ビープソロスタートMODの配布元はコチラ→Beep's Journey: A Pure Beep Start
で、早速MODの説明通り、ビープでモングレルスタート。ただの孤独なハイブじゃなくて、中身もちゃんとビープらしく行動の合間に「ビープ」って呟いててワロタ。
あと、分かってたけど体もスキルも貧弱で手足がいつ千切れるか不安しかないww
でも、初期状態で↑の派閥と同盟状態なのはありがたいな。モングレルの入り口にシノビ盗賊団の拠点もあるしフォグマンにやられてもワンチャン手当してもらえるかも。(一応、同盟が無い状態のスタートも用意されてるっぽい。難易度上げたい人向けのスタートって感じかね?)
で、初手はおなじみのKoufu。持ち物はボロボロのズボンと包帯一個しかないから金策と筋力上げ。(今回も鉱脈堀りで筋力上がるMODを導入中)
モングレルの周りにも離れた場所に銅鉱脈もあるにはあるんだが、スキルオール1のビープには危険すぎると判断して門の目の前にある鉄を掘る事に。 モングレル門番がじっとビープ見ながら警備しててワロタ。
でも、そのかいあってフォグプリンスの頭と刀をGET。最序盤から6000Catはおいしい。
しかし、その後に門に逃げる前にやられてダウン。昏睡状態から復帰できずに死亡ってのが3回くらいあったわ。
セーブロードは縛らず気ままにやろうと思ってたから、こまめにセーブ取ってて良かったZOY。
で、ゲーム内日時40日目の様子がこちら↑。
頭装備以外は高級のサムライ鎧を揃える事が出来た。刀はフォグプリンスの物をそのまま装備。ハイブ用のシャツがまだ手に入ってないから心もとないが、モングレルから出ないとその辺はどうしようもないからなぁ。
でも、鉄を売りまくったお陰で、全てのロケーションをアンロ��クできるマップとチートバックパックも購入できたから順調と言えば順調���
しかも筋力は85まで成長。ちょいちょい鉱夫中にフォグマンにちょっかい出されて打たれ強さも33まで上がった。そろそろ別の場所で別な事がしたい。
って、事でモングレル脱出! 案の定、見つかって追いかけられるビープ。
割と長距離を付いてくるフォグマンにワロタ。こっちもハイブで足はそこそこ速いが、向こうもハイブの亜種だもんなぁ。足速ぇぇ!
後ろを見てはいけない! ひたすら走り続けろ、ビープ!
もう鎧をバックパックに詰め込んで裸で爆走。何とかシェク王国のスクインに到着。流石、ビープ。やればできる子だよ!(やっぱこうやって見ると筋力80超えると腕も足も太くなるんだな。腹部の貧弱さはなかなかに辛い種族だけどもww)
で、その後は医療品と寝袋、サムライの兜を買い足してヴェイン峡谷へ移動。ビークシング相手にスパーリング開始。
一対一に持ち込めるように調整するのがなかなか難しいが、まぁ死んだらロードするんでビープには臆せず刀を振ってもらうZOY!
戦えそうな相手を探してフラフラしてたらダスト盗賊のキ��ンプに遭遇。
あー、さすがに20人相手はまだ無理だよなぁ、とか思いつつギリギリまで頑張らせてたらハリネズミみたいになちまったYO……。ひぇぇ、よくそれで生きていられるなww こんなん笑うしかないやんww
いい加減、真面目に戦闘スキル上げて行くか、って事でホワイトゴリロを確保。Kenshi世界で有名なベッド殴りを決行!
寝袋での回復速度を100倍にするチートMODが入ってるから結構な時間、殴り続ける事が出来るZOY!
で、武器なしの素手で殴ってるからビープを死んだふり状態までもっていってから強制立ち上がりで打たれ強さもビシバシ鍛えていく。
……が! ここでビープ、左脚を失う。ビークシング3匹から横槍入れられて一気にダメージ入ったっぽい。
うわー、まだアグヌに会う前だし、モングレルの義肢屋で買っておくの忘れてたわ……。
こうなったらブラック・デザート・シティまで匍匐前進だ!!
モングレルに戻るってのも考えたが、足が無いと易々とフォグマンに担がれて食べられそうな気がしたからブラック・デザート・シティまで行くことにしたわ。こっち側の敵は攻撃してくるけど、連れ去ろうとするやつは奴隷商くらいだし、何とかなるだろって感じ。
実際、飢えた野盗相手なら問題なく戦えてビックリしたww 片足無くても何とかなるもんな���だな。
で、ゲーム内日時で10日かけてブラック・デザート・シティに到着!
長かった……。10倍速とか20倍速に出来るMOD入れてるとは言え、ずっと地面を這いずり移動するビープを眺めながら敵に見つからずに移動できるルート探すのは大変だったww
そんで、KLRシリーズの傑作を購入。鉄やらビークシングの皮とか売りまくってたからお金はあるし……って事で右の義足と義手も両方傑作を購入。マジでハイブは手足が千切れていくなぁ。
あと、義足付けたビープがブラック・デザート・シティのスケルトン��話しかけててワロタ。長年生きてきたスケルトン達を困惑させるとは……さすがのビープ!
で、ブラック・デザート・シティまで来たし、そろそろ仲間が欲しいって事で虐待の塔へ単身突撃! アグヌ―! 迎えに来たぞー!
まぁ、でもあっさり倒されて塔の外に放り出されたんだけどさ。ただ、塔の外に放り出される時に自動でタイマンに持って行けるから、ここからある意味勝負開始って感じ。
虐待の塔に住んでるNPC全員倒すまで気絶とタイマンを繰り返すぞ!
が、虐待の塔の攻略2日目に右脚も千切れたわ。アホみたいに右脚だけに連続でダメージ入って禿散らかしそうにったZOY!
急いで買っておいた義足を付けて復活できたから良いけど、アグヌGETする為に片足を失うとは思ってなかったわ……。
で、ゲーム内時間で3日かけて虐待の塔のリーダー2人を倒したぞ!
近接防御が高いしメイトウで切りかかってくるし、結構苦戦したな。結局最後は武器捨てて武術で勝負したわ。室内のバフで何とかなったって感じ。
これにてアグヌをGET。もう塔の天辺で救出待ってるとか、Kenshi界のお姫様やん。まぁ、このお姫様は初期筋力50だけど。
でも、ビープが時々アグヌに「ビープが塔の皆倒したよ!安心���て良いよ!」みたいな事いうけど、このスタートMODだとマジでその通りだ(笑)
アグヌの装備をちょい整えて、塔内部の戦利品をバックパックに詰め込んでいざ出発! ある意味ハネムーンやぞ。お姫様と救出に来た騎士の門出で祝してブリンクへ移動。
しかし、アグヌは筋力以外はステータスオール1……10人以上の野盗に囲まれて担いでた賞金首も落としちゃったYO! 都市連合の奴隷商に持って行かれるのはマズイな、って事でビープにも担いでた賞金首降ろさせて戦闘と治療させたわ。
その後、なんとか襲ってきた奴ら全員床ペロさせた後に賞金首探したら2人とも死んだふりしてて残ってたからまた担いでブリンクへ移動。無事、懸賞金もGETできたZOY。
もうちょい安全な所へ移動するか、って事でシェク王国方面へ移動する事に。道中の2人の会話なんだが、喋れないアグヌと2人だけでもちゃんと専用会話ってするんだな。
で、シェク王国からヴェイン峡谷に移動してアグヌも筋力やら器用さスキルの訓練開始。
またホワイトゴリロを捕まえて寝袋に寝かせて殴る作業をしたんだが、やっぱ2人だと心強いわww アグヌはステータス低くてもスケルトンだから復帰余裕だし、ある程度殴られれば打たれ強さも上がって行くし。
そしてこれが10日後のアグヌのステータス↑。
ホワイトゴリロ相手にベッド殴りで器用さ、武術98はさすがに草。これ、もう武器いらねぇかな、とか思ったが、一応後でフォーリング・サンを買う予定。ビープには板剣あたりで無双させたい所。
そんな感じで次回へ続く。
次回へ
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キッチンの写真載せ忘れました。 #amane #築古マンションリノベ #築古マンション再生 #toobox #パーケットフローリングオーク大柄 #パーケットフローリング #オーク床 #イナックスタイル100角 #inax #はじめての大家 #オーダーキッチン天板 #コンロスクエア520シンク #フラットレンジフード #壁付け型600ホワイト #東リ #ダイナミックストーン #アイアン塗料ブラック #シュペンパンザー @r_toolbox https://www.instagram.com/p/CXBIIDlPQLe/?utm_medium=tumblr
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2021年まとめ
アニメの良さはわかるが人生の残り時間を考えるとそれをアニメ鑑賞には充てない、というようなことを言っていた村上春樹にならい乃木坂46以外の坂道46は追っていなかったが、3月に『ひらがな推し』と『日向坂で会いましょう』を全部観てから結局日曜日深夜の坂道三番組を全部観る人間になってしまった。
12月中旬に椎間板ヘルニアを発症。立ち作業ができなくなり、部屋が荒れ、気持ちも沈む。
応募した講談社ゲームクリエイターズラボ第2期は予備選考は通過。せめて書類審査を通って面接で話ができたら。
年間目標達成率: 40.32% (前年比+10.83ポイント)
今年観た映画
SCOOP!
新感染半島 ファイナル・ステージ
エジソンズ・ゲーム
ユ・ヨルの音楽アルバム
スペース・スウィーパーズ
福岡
シン・エヴァンゲリオン劇場版
ベテラン
デッドプール2
ガール・コップス
LUCK-KEY ラッキー
私をくいとめて
マッドマックス 怒りのデス・ロード
その怪物
お嬢さん
Arc アーク
モータルコンバット(2021)
3年目のデビュー
サマーフィルムにのって
初恋
KT
ドライブ・マイ・カー
ブラック・ウィドウ
シャン・チー/テン・リングスの伝説
ケイト
君は永遠にそいつらより若い
DUNE/デューン 砂の惑星
チョ・ピロ 怒りの逆襲
エターナルズ
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
General Magic
ラストナイト・イン・ソーホー
感染家族
偶然と想像
マトリックス レザレクションズ
今年観たドラマ
(全話観たもの)
カノジョは嘘を愛しすぎてる(韓国版)
スター・トレック: ディスカバリー(シーズン3)
スター・トレック: ピカード(シーズン1)
元カレは天才詐欺師~38師機動隊~
サイコだけど大丈夫
ワンダヴィジョン
悪霊狩猟団: カウンターズ
シーシュポス: The Myth
大豆田とわ子と三人の元夫
ファルコン&ウィンター・ソルジャー
賢い医師生活(シーズン2)
お耳に合いましたら。
カウボーイビバップ
ロキ(シーズン1)
イカゲーム
Dr. ブレイン
ホークアイ
今年読んだ本
令和元年のテロリズム / 磯部涼
甘木唯子のツノと愛 / 久野遥子
ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 / 千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太
三体II 黒暗森林(下) / 劉慈欣
三体III 死神永生(上) / 劉慈欣
三体III 死神永生(下) / 劉慈欣
今年やったゲーム
Among Us
Bouncing Hero (Switch)
Baba is You
Horizon Zero Dawn
ピクミン3 デラ��クス
ABZU
Hades
Biomutant
ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング
Sludge Life
Diablo II Resurrected
SkateBIRD
JETT: The Far Shore
ユウゴウパズル
Shadow of Mordor
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📛 1419 「仮面ライダー」 #86。
いつかの今週も 「仮面ライダー」 のお時間がやって参りました。今回は 「怪人ワシカマギリの人間狩り (第86話)」 という ピーターもびっくりなタイトルのお話です。ツーリング中のふたりのライダーとワゴンに乗ったおやっさんとガールらは 派手派手な格好の少年仮面ライダー隊を連れて山登りを楽しんでいます。「パパ!あの山なんて言うの?」 と 山に遊びに来ていたパパとこども。こどもは お金を入れると見ることが出来るのだけれど 短い時間でバチっと見えなくなる ケチンボな望遠鏡で頂上?からの景色を楽しんでいます。と、そこで見つけた 黄色い大きな板と派手派手な格好のどこかの戦闘員ふうな人。「ん?」 といったところで バチっと見えなくなる望遠鏡。「パパっ 10円玉早くっ」 と こども。10円をあげない いけずなパパ。「君たち!あっちで変なのを見かけなかった?」 と側にいた、山登りの格好とはどう見ても思えない少年仮面ライダー隊の少年らに声を掛けるこども。そんなこどもの声かけに、デビルイヤーは地獄耳な感じの この番組の主役 本郷猛は ジロリとそのこどもを見つめます。場面は変わり、マイクロバスが山道を走っていると 目の前の道路が煙で真っ白だったりします。安全運転を心がけっと、キキッと停まるバス。と そこへ 「ゲルショッカーの改造人間ワシガマキリだ!人間は皆オレの獲物だっ!」 なんて自己紹介を済ませたワシとガマキリをごっちゃにした改造人間は、部下 (ど派手な戦闘員) を使ってバスの乗客を取り押さえます。「ワシガマキリ!この作戦を感づかれないやう」 と 上司のブラック将軍が、ヘマばかりな部下に念を押します。そんなころ、たまの休みなレギュラーメンバーは、ベゴニアの花を探しに行ったり風呂に行こうと言ったりと呑気を通り越しています。そんなころ、命からがらマイクロバスから逃げ出した 先ほどの こどもとパパは 「助けてくれえ」 と 偶然か必然か、イノシシか何かを捕らえるギザ歯がガッチリとしたワナに足を挟まれた男性に出会います。足がちぎれていないかとても心配ですけれど、そんなころ 「服着たまま風呂に入る気か?」 と 呑気を更に通り越した滝和也の姿が。そんな和也はさておき、宿泊先のホテルでは (先ほどゲルダムの一味に襲われていた) バスが着かないと大騒ぎしています。急いでバスを探すレギュラー陣。道路の途中で停車していた “天城高原” と書かれたバスには誰も乗っておらず、路上には バッグやら何やらが散乱しています。「こりゃあどうなってるんだ」 とおやっさん。そんなころ、普通に歩いているやうに見えるものの、足がちぎられてしまってもおかしくないやうなワナに足を挟まれた男性を抱えながら山小屋に入る3人の姿がっ。何者かによって、ドアを閉められ閉じ込められた3人は 慌てていますけれど、そんなところに “ギーラー ギーラー” と新怪人が山小屋の前で突っ立っています。小屋の中、ピッケルで壁を壊して脱出を図ろうとしたパパは、その穴から霧泡状の白い液体を吹きかけられ、固められてどこかに連れて行かれます。「パパが化け物に連れて行かれちゃったんだ!」 とパパのこども。その頃、まだ山をうろちょろとしていた和也は、足をワナにぐっさりと挟まれてしまいます。痛さうな和也隊長。そのころ、白い繭状の何かに固められてしまったパパは、そんなふうに固められた人々が ドバッと集められていたりする保管場所に連れて行かれます。「直ちに改造できる。戦闘員用と怪人用」 とブラック将軍は 「忘れるな!もう一つの使命をな!」 とワシガマさんに喝を入れます。「仮面ライダーの首を この鎌で刈り取ってやります」 とワシガマさん。「その時が楽しみだ」 と、ブラック将軍。悪の組織のほうも何となく呑気な感が漂っています。お知らせに入ります。外はだいぶ暗くなり、そんな中で ひとりワナに嵌って身動きが出来ない 滝和也隊長は、お知らせが明けても ワナが外れなくて困っています。と、そこへ どういうわけでせうか 偶然通りかかった 少年仮面ライダー隊ガール。そんなガールに大声で助けを求める 我らがアクション隊長。ふたりがかりでも どうにも外れないワナ。と そこへ!「ギーラー!ゲルショッカーのワシガマキリだ!お前が滝だな!」 と自己紹介をするワシガマさん。ワナは外れないし、足も痛いし、兄は千葉真一だけど助けには来てくれないしと、万事休すな滝和也とガールの前に 「待て!俺が相手だ ワシガマキリ!」 と、時間の都合からか 変身をササっと済ませた仮面ライダー第1号が 颯爽と登場し、足場の悪い山道でワシガマさんと揉み合います。戦いの中で 和也のワナをスッと外す第1号。と そこに 「ハネミサイルを受けてみろっ!」 と ミサイルを放つワシガマさん。それをバッチリ喰らう第1号。ダメージが大きいのかどうなのか、戦いが不利になりさうな 吊り橋の上で ワシガマの泡をも喰らってダメージ倍増の第1号。「ワシとカマキリの力を持っているのだあ!」 と、ワシとカマキリの力を持っていると どうなのですか?という説明はしてくれないワシガマさん。でも、そんなワシガマさんに慄いたのか、吊り橋から落ちさうになる第1号。「ライダー しねっ!」 とワシガマさん。海に落ちる第1号。「ライダーを倒したぞっ!」 と 喜びのあまり、第1号の亡骸をロクに確認したりもせずに アジトにサッと戻るワシガマキリ。その頃、岩場で変身が解除された本郷猛は、岩に付着した緑色の液体を見つけ、それを素手で触ります。「ワシガマキリの血か、どこ行ったんだ?」 と、たぶんそれは ワシガマさんが流した血液のやうですけれど、バッチイかもしれないのに そんなことはお構いなしにヌルッと触っちゃう、流石は改造人間な猛は 血液を辿りに辿って 「ヤツの羽だ」 と羽を見つけ、洞窟の入り口のやうな入り口を偶然に見つけます。恐る恐る奥に進んで行きますと、いきなり現れた戦闘員にヒィィっと襲われる猛。でも あっさり躱してぶちのめすします。さすがは主役。その頃、固めた人間を元に戻す実験が行われています。「許せん!人間を都合よく改造する奴らめ!俺も同じ目に遭ったんだ」 と 熱く語りながら 「何とかしてあの手術を妨害しなければっ!」 と、手術の途中で妨害しても大丈夫なのかな?ってことは深く考えずに 手術を妨害する猛。「ライダー 生きていたのか!」 と アッと驚くタメゴローならぬ ワシガマー。「ワシガマキリ、失敗したな!」 と残念な部下を叱るブラック将軍は 「ライダーを倒すまで 生きて戻るなっ!」 と、ワシガマさんの帰る場所を無くします。とりあえずアジトが狭狭ですので外で戦いはじめる正義と悪。えっと、足は大丈夫なのでせうか?アクション和也も参戦してダイナミックなアクションをキメこみます。「ワシガマキリ!ライダーの首をはねてしまえ!」 と 戦いの外から応援をするブラック将軍。"カマブーメラン" なるミドレンジャーの武器のやうな物を 仮面ライダー目掛けて投げつけるワシガマキリ。そんな “カーマは気まぐれ” なウェポンを、ライダーキックで跳ね返す技の第1号。「ライダーを倒せ!」 と それしか言えないブラック将軍。倒せ!と命じられたからには 夢見る少女じゃいられないワシガマキリは 第1号に ウガーッて向かって行こうとするのですけれど、自ら投げつけた武器が自らを縦に真っ二つにするとは思っていなかったらしくって、でもエレキングもびっくりなくらいに真っ二つに切り裂けられてしまって、大爆発を起こしていなくなりました。「じゃあ さよなら」 と滝和也。彼の足の怪我がとても心配です。
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📛 083 「仮面ライダー」 #86。
今週も 「仮面ライダー」 のお時間がやって参りました。今回は 「怪人ワシカマギリの人間狩り (第86話)」 という ピーターもびっくりなタイトルのお話です。ツーリング中のふたりのライダーとワゴンに乗ったおやっさんとガールらは 派手派手な格好の少年仮面ライダー隊を連れて山登りを楽しんでいます。「パパ!あの山なんて言うの?」 と 山に遊びに来ていたパパとこども。こどもは お金を入れると見ることが出来るのだけれど 短い時間でバチっと見えなくなる ケチンボな望遠鏡で頂上?からの景色を楽しんでいます。と、そこで見つけた 黄色い大きな板と派手派手な格好のどこかの戦闘員ふうな人。「ん?」 といったところで バチっと見えなくなる望遠鏡。「パパっ 10円玉早くっ」 と こども。10円をあげない いけずなパパ。「君たち!あっちで変なのを見かけなかった?」 と側にいた、山登りの格好とはどう見ても思えない少年仮面ライダー隊の少年らに声を掛けるこども。そんなこどもの声かけに、デビルイヤーは地獄耳な感じの この番組の主役 本郷猛は ジロリとそのこどもを見つめます。場面は変わり、マイクロバスが山道を走っていると 目の前の道路が煙で真っ白だったりします。安全運転を心がけっと、キキッと停まるバス。と そこへ 「ゲルショッカーの改造人間ワシガマキリだ!人間は皆オレの獲物だっ!」 なんて自己紹介を済ませたワシとガマキリをごっちゃにした改造人間は、部下 (ど派手な戦闘員) を使ってバスの乗客を取り押さえます。「ワシガマキリ!この作戦を感づかれないやう」 と 上司のブラック将軍が、ヘマばかりな部下に念を押します。そんなころ、たまの休みなレギュラーメンバーは、ベゴニアの花を探しに行ったり風呂に行こうと言ったりと呑気を通り越しています。そんなころ、命からがらマイクロバスから逃げ出した 先ほどの こどもとパパは 「助けてくれえ」 と 偶然か必然か、イノシシか何かを捕らえるギザ歯がガッチリとしたワナに足を挟まれた男性に出会います。足がちぎれていないかとても心配ですけれど、そんなころ 「服着たまま風呂に入る気か?」 と 呑気を更に通り越した滝和也の姿が。そんな和也はさておき、宿泊先のホテルでは (先ほどゲルダムの一味に襲われていた) バスが着かないと大騒ぎしています。急いでバスを探すレギュラー陣。道路の途中で停車していた "天城高原" と書かれたバスには誰も乗っておらず、路上には バッグやら何やらが散乱しています。「こりゃあどうなってるんだ」 とおやっさん。そんなころ、普通に歩いているやうに見えるものの、足がちぎられてしまってもおかしくないやうなワナに足を挟まれた男性を抱えながら山小屋に入る3人の姿がっ。何者かによって、ドアを閉められ閉じ込められた3人は 慌てていますけれど、そんなところに "ギーラー ギーラー" と新怪人が山小屋の前で突っ立っています。小屋の中、ピッケルで壁を壊して脱出を図ろうとしたパパは、その穴から霧泡状の白い液体を吹きかけられ、固められてどこかに連れて行かれます。「パパが化け物に連れて行かれちゃったんだ!」 とパパのこども。その頃、まだ山をうろちょろとしていた和也は、足をワナにぐっさりと挟まれてしまいます。痛さうな和也隊長。そのころ、白い繭状の何かに固められてしまったパパは、そんなふうに固められた人々が ドバッと集められていたりする保管場所に連れて行かれます。「直ちに改造できる。戦闘員用と怪人用」 とブラック将軍は 「忘れるな!もう一つの使命をな!」 とワシガマさんに喝を入れます。「仮面ライダーの首を この鎌で刈り取ってやります」 とワシガマさん。「その時が楽しみだ」 と、ブラック将軍。悪の組織のほうも何となく呑気な感が漂っています。お知らせに入ります。外はだいぶ暗くなり、そんな中で ひとりワナに嵌って身動きが出来ない 滝和也隊長は、お知らせが明けても ワナが外れなくて困っています。そんな隊長を どういうわけか 偶然通りかかった 少年仮面ライダー隊ガールに 大声で助けを求める 我らがアクション隊長。ふたりがかりでも どうにも外れないワナ。と そこへ!「ギーラー!ゲルショッカーのワシガマキリだ!お前が滝だな!」 と自己紹介をするワシガマさん。ワナは外れないし、足も痛いし、兄は千葉真一だけど助けには来てくれないしと、万事休すな滝和也とガールの前に 「待て!俺が相手だ ワシガマキリ!」 と、時間の都合からか 変身をササっと済ませた仮面ライダー第1号が 颯爽と登場し、足場の悪い山道でワシガマさんと揉み合います。戦いの中で 和也のワナをスッと外す第1号。と そこに 「ハネミサイルを受けてみろっ!」 と ミサイルを放つワシガマさん。それをバッチリ喰らう第1号。ダメージが大きいのかどうなのか、戦いが不利になりさうな 吊り橋の上で ワシガマの泡をも喰らってダメージ倍増の第1号。「ワシとカマキリの力を持っているのだあ!」 と、ワシとカマキリの力を持っていると どうなのか?という説明はしてくれないワシガマさん。でも、そんなワシガマさんに慄いたのか、吊り橋から落ちさうになる第1号。「ライダー しねっ!」 とワシガマさん。海に落ちる第1号。「ライダーを倒したぞっ!」 と 喜びのあまり、第1号の亡骸を確認したりせずに アジトにサッと戻るワシガマキリ。その頃、岩場で変身が解除された本郷猛は、岩に付着した緑色の液体を見つけ、それを素手で触ります。「ワシガマキリの血か、どこ行ったんだ?」 と、たぶんそれは ワシガマさんが流した血液のやうですけれど、そんなことはお構いなしに触っちゃう、流石は改造人間な猛は 血液を辿りに辿って 「ヤツの羽だ」 と羽を見つけ、洞窟の入り口のやうな入り口を偶然に見つけます。恐る恐る奥に進んで行きます。と、いきなり現れた戦闘員に襲われる猛。でも あっさり躱してぶちのめす、さすがは主役。その頃、固めた人間を元に戻す実験が行われています。「許せん!人間を都合よく改造する奴らめ!俺も同じ目に遭ったんだ」 と 熱く語りながら 「何とかしてあの手術を妨害しなければっ!」 と、手術の途中で妨害しても大丈夫なのかな?ってことは深く考えずに 手術を妨害する猛。「ライダー 生きていたのか!」 と アッと驚くタメゴローならぬ ワシガマー。「ワシガマキリ、失敗したな!」 と残念な部下を叱るブラック将軍は 「ライダーを倒すまで 生きて戻るなっ!」 と、ワシガマさんの帰る場所を無くします。とりあえずアジトが狭狭なので外で戦いはじめる正義と悪。えっと、足は大丈夫なのでせうか?アクション和也も参戦してダイナミックなアクションをキメこみます。「ワシガマキリ!ライダーの首をはねてしまえ!」 と 戦いの外から応援をするブラック将軍。"カマブーメラン" なるミドレンジャーの武器のやうな物を 仮面ライダー目掛けて投げつけるワシガマキリ。そんな "カーマは気まぐれ" なウェポンを、ライダーキックで跳ね返す技の第1号。「ライダーを倒せ!」 と それしか言えないブラック将軍。倒せ!と命じられたからには 夢見る少女じゃいられないワシガマキリは 第1号に ウガーッて向かって行こうとするのですけれど、自ら投げつけた武器が自らを縦に真っ二つにするとは思っていなかったらしくって、でも真っ二つに切り裂けてしまって、大爆発を起こしていなくなりました。「じゃあ さよなら」 と滝和也。彼の足の怪我がとても心配です。
・仮面ライダー (第85話) 其の二。
・仮面ライダー (第85話) 其の一。
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青と金色
■サイレンス
この部屋のインターフォンも灰色のボタンも、だいぶ見慣れてきた。指で押し込めて戻すと、ピーンポーンと内側に引っ込んだような軽い電子音が鳴る。まだこの地に来た頃はこうやって部屋主を呼び出して待つのが不思議な気分だった。鍵は開かれていたし、裏口だって知っていたから。 「…さむっ」 ひゅうう、と冷たい風が横から吹き込んで、思わずそう呟いて肩を縮めた。今週十二月に入ったばかりなのに、日が落ちると驚くほど冷え込む。今日に限って天気予報を観ていなかったけれど、今夜はいつもと比べても一段と寒いらしい。 近いし、どうせすぐだからと、ろくに防寒のことを考えずに部屋を出てきたのは失敗だった。目についた適当なトレーナーとパンツに着替え、いつものモッズコートを羽織った。おかげで厚みは足りないし、むき出しの両手は指先が赤くなるほど冷えてしまっている。こんなに寒いのならもっとしっかりと重ね着してこれば良かった。口元が埋まるくらいマフラーをぐるぐるに巻いてきたのは正解だったけれど。 いつもどおりインターフォンが繋がる気配はないけれど、その代わりに扉の奥からかすかに足音が近付く。カシャリ、と内側から錠の回る音がして目の前の扉が開かれた。 「おつかれ、ハル」 部屋の主は片手で押すように扉を開いたまま、咎めることも大仰に出迎えることもなく、あたたかい灯りを背にして、ただ静かにそこに佇んでいた。 「やっと来たか」 「はは、レポートなかなか終わらなくって…。遅くなっちゃってごめんね」 マフラー越しに笑いかけると、遙は小さく息をついたみたいだった。一歩進んで内側に入り、重たく閉じかける扉を押さえてゆっくりと閉める。 「あ、ここで渡しちゃうからいいよ」 そのまま部屋の奥に進もうとする遙を呼び止めて、玄関のたたきでリュックサックを開けようと背から下ろした。 遙に借りていたのはスポーツ心理学に関する本とテキストだった。レポート課題を進めるのに内容がちょうど良かったものの自分の大学の図書館では既に貸し出し中で、書店で買うにも版元から取り寄せるのに時間がかかるとのことだった。週明けの午後の講義で遙が使うからそれまでには返す、お互いの都合がつく日曜日の夕方頃に部屋に渡しに行く、と約束していたのだ。行きつけのラーメン屋で並んで麺を啜っていた、週の頭のことだった。 「いいから上がれよ」遙は小さく振り返りながら促した。奥からほわんとあたたかい空気が流れてくる。そこには食べ物やひとの生活の匂いが確かに混じっていて、色に例えるなら、まろやかなクリーム色とか、ちょうど先日食べたラーメンのスープみたいなあたたかい黄金色をしている。それにひとたび触れてしまうと、またすぐに冷えた屋外を出て歩くために膨らませていた気力が、しるしるとしぼんでしまうのだ。 雪のたくさん降る場所に生まれ育ったくせに、寒いのは昔から得意じゃない。遙だってそのことはよく知っている。もちろん、帰ってやるべきことはまだ残っている。けれどここは少しだけ優しさに甘えようと決めた。 「…うん、そうだね。ありがと、ハル」 お邪魔しまーす。そう小さく呟いて、脱いだ靴を揃える。脇には見慣れたスニーカーと、濃い色の革のショートブーツが並んでいた。首に巻いたマフラーを緩めながら短い廊下を歩き進むうちに、程よくあたためられた空気に撫ぜられ、冷えきった指先や頬がぴりぴりと痺れて少しだけ痒くなる。 キッチンの前を通るときに、流しに置かれた洗いかけの食器や小鍋が目に入った。どうやら夕食はもう食べ終えたらしい。家を出てくる前までは課題に夢中だったけれど、意識すると、空っぽの胃袋が悲しげにきゅうと鳴った。昼は簡単な麺類で済ませてしまったから、帰りにがっつり肉の入ったお弁当でも買って帰ろう。しぼんだ胃袋をなぐさめるようにそう心に決めた。 「外、風出てきたから結構寒くってさ。ちょっと歩いてきただけなのに冷えちゃった」 「下旬並だってテレビで言ってた。わざわざ来させて悪かったな」 「ううん、これ貸してもらって助かったよ。レポートもあと少しで終わるから、今日はちゃんと寝られそう……」 遙に続いてリビングに足を踏み入れ、そこまで口にしたところで言葉が詰まってしまった。ぱちり、ぱちりと大きく瞬きをして眼下の光景を捉え直す。 部屋の真ん中に陣取って置かれているのは、彼の実家のものより一回り以上小さいサイズの炬燵だ。遙らしい大人しい色合いの炬燵布団と毛布が二重にして掛けられていて、丸みがかった正方形の天板が上に乗っている。その上にはカバーに入ったティッシュ箱だけがちょんとひとつ置かれていた。前回部屋に訪れたときにはなかったものだ。去年は持っていなくて、今年は買いたいと言っていたことを思い出す。けれど、それはさして驚くようなことでもない。 目を奪われたのは、その場所に半分身を埋めて横になり、座布団を枕にして寝息を立てている人物のことだった。 「…えっ、ええっ? 凛!?」 目の前で眠っているのは、紛れもなく、あの松岡凛だった。普段はオーストラリアにいるはずの、同郷の大切な仲間。凛とはこの夏、日本国内の大会に出ていた時期に会って以来、メールやメディア越しにしか会えていなかった。 「でかい声出すな、凛が起きる」 しいっと遙が小声で咎めてくる。あっ、と慌てたけれど、当の凛は起きるどころか身じろぐこともなく、ぐっすりと深く眠ってしまっているようだった。ほっと胸を撫で下ろす。 「ああ、ご、ごめんね…」 口をついて出たものの、誰に、何に対してのごめんなのか自分でもよく分からない。凛がここにいるとは予想だにしていなかったから、ひどく驚いてしまった。 凛は今までも、自分を含め東京に住んでいる友達の部屋に泊まっていくことがあった。凛は東京に住まいを持たない。合宿や招待されたものならば宿が用意されるらしいけれど、そうでない用事で東京に訪れることもしばしばあるのだそうだ。その際には、自費で安いビジネスホテルを使うことになる。一泊や二泊なら��もかく、それ以上連泊になると財布への負担も大きいことは想像に難くない。 東京には少なくとも同級生だけで遙と貴澄と自分が住んでいる。貴澄は一人暮らしでないからきっと勝手も違うのだろうが、遙と自分はその点都合が良い。特に遙は同じ道を歩む選手同士だ。凛自身はよく遠慮もするけれど、彼の夢のために、できるだけの協力はしてやりたい。それはきっと、隣に並ぶ遙も同じ気持ちなのだと思う。 とはいえ、凛が来ているのだと知っていれば、もう少し訪問の日時も考えたのに。休日の夜の、一番くつろげる時間帯。遙ひとりだと思っていたから、あまり気も遣わず来てしまったのに。 「ハル、一言くらい言ってくれればいいのに」 強く非難する気はなかったけれど、つい口をついて本音が出てしまった。あえて黙っていた遙にじとりと視線を向ける。遙はぱちり、ぱちりと目を瞬かせると、きゅっと小さく眉根を寄せ、唇を引き結んだ。 「別に…それが断わる理由にはならないだろ」 そう答えて視線を外す遙の表情には少し苦い色が含まれていて、それでまた一歩、確信に近付いたような気がした。近くで、このごろはちょっと離れて、ずっと見てきたふたりのこと。けれど今はそっと閉じて黙っておく。決してふたりを責めたてたいわけではないのだ。 「…ん、そうだね」 漂う空気を曖昧にぼかして脇にやり、「でも、びっくりしたなぁ」と声のトーンを上げた。遙は少しばつが悪そうにしていたけれど、ちらりと視線を戻してくる。困らせたかな、ごめんね、と心の中で語りかけた。 「凛がこの時期に帰ってくるなんて珍しいよね。前に連絡取り合ったときには言ってなかったのに」 「ああ…俺も、数日前に聞いた。こっちで雑誌だかテレビだかの取材を受けるとかで呼ばれたらしい」 なんでも、その取材自体は週明けに予定されていて、主催側で宿も用意してくれているらしい。凛はその予定の数日前、週の終わり際に東京にやって来て、この週末は遙の部屋に泊まっているのだそうだ。今は確かオフシーズンだけれど、かといってあちこち遊びに行けるほど暇な立場ではないのだろうし、凛自身の性格からしても、基本的に空いた時間は練習に費やそうとするはずだ。メインは公的な用事とはいえ、今回の東京訪問は彼にとってちょっとした息抜きも兼ねているのだろう。 「次に帰ってくるとしたら年末だもんね。早めの休みでハルにも会えて、ちょうど良かったんじゃない」 「それは、そうだろうけど…」 遙は炬燵の傍にしゃがみこんで、凛に視線を向けた。 「ろくに連絡せずに急に押しかけてきて…本当に勝手なやつ」 すうすうと寝息を立てる凛を見やって、遙は小さく溜め息をついた。それでも、見つめるその眼差しはやわらかい。そっと細められた瞳が何もかもを物語っている気がする。凛は、見ている限り相変わらずみたいだけれど。ふたりのそんな姿を見ていると自然と笑みがこぼれた。 ハル、あのね。心の中でこっそり語りかけながら、胸の内側にほこほことあたたかい感情が沸き上がり広がっていくのが分かった。 凛って、どんなに急でもかならず前もって連絡を取って、ちゃんと予定を確認してくるんだよ。押しかけてくるなんて、きっとそんなのハルにだけじゃないかなぁ。 なんて考えながら、それを遙に伝えるのはやめておく。凛の名誉のためだった。 視線に気付いた遙が顔を上げて、お返しとばかりにじとりとした視線を向けた。 「真琴、なんかニヤニヤしてないか」 「そんなことないよ」 つい嬉しくなって口元がほころんでいたらしい。 凛と、遙。そっと順番に視線を移して、少しだけ目を伏せる。 「ふたりとも相変わらずで本当、良かったなぁと思って」 「…なんだそれ」 遙は怪訝そうに言って、また浅く息をついた。
しばらくしておもむろに立ち上がった遙はキッチンに移動して、何か飲むか、と視線を寄こした。 「ついでに夕飯も食っていくか? さっきの余りなら出せる」 夕飯、と聞いて胃が声を上げそうになる。けれど、ここは早めにお暇しなければ。軽く手を振って遠慮のポーズをとった。 「あ、いいよいいよ。まだレポート途中だし、すぐに帰るからさ。飲み物だけもらっていい?」 遙は少し不満そうに唇をへの字に曲げてみせたけれど、「分かった、ちょっと待ってろ」と冷蔵庫を開け始めた。 逆に気を遣わせただろうか。なんだか申し訳ない気持ちを抱きながら、炬燵のほうを見やる。凛はいまだによく眠ったままだった。半分に折り畳んだ座布団を枕にして横向きに背を縮めていて、呼吸に合わせて規則正しく肩が上下している。力の抜けた唇は薄く開いていて、その無防備な寝顔はいつもよりずっと幼く、あどけないとさえ感じられた。いつもあんなにしゃんとしていて、周りを惹きつけて格好いいのに。��の前にいるのはまるで小さな子供みたいで、眺めていると思わず顔がほころんでしまう。 「凛、よく寝てるね」 「一日連れ回したから疲れたんだろ。あんまりじっと見てやるな」 あ、また。遙は何げなく言ったつもりなのだろう。けれど、やっぱり見つけてしまった。「そうだね」と笑って、また触れずに黙っておくけれど。 仕切り直すように、努めて明るく、遙に投げかけた。 「でも、取材を受けに来日するなんて、なんか凛、すっかり芸能人みたいだね」 凄いなぁ。大仰にそう言って視線を送ると、遙は、うん、と喉だけで小さく返事をした。視線は手元に落とされていながら、その瞳はどこか遠くを見つめていた。コンロのツマミを捻り、カチチ、ボッと青い火のつく音がする。静かなその横顔は、きっと凛のことを考えている。岩鳶の家で居間からよく見つめた、少し懐かしい顔だった。 こんなとき、いまここに、目の前にいるのに、とそんな野暮なことはとても言えない。近くにいるのにずっと遠くに沈んでいた頃の遙は、まだ完全には色褪せない。簡単に遠い過去に押しやって忘れることはできなかった。 しばらく黙って待っていると遙はリビングに戻って来て、手に持ったマグカップをひとつ差し出した。淹れたてのコーヒーに牛乳を混ぜたもので、あたたかく優しい色合いをしていた。 「ありがとう」 「あとこれも、良かったら食え」 貰いものだ、と小さく個包装されたバウムクーヘンを二切れ分、炬燵の上に置いた。背の部分にホワイトチョコがコーティングしてあって、コーヒーによく合いそうだった。 「ハルは優しいね」 そう言って微笑むと、遙は「余らせてただけだ」と視線を逸らした。 冷えきった両の手のひらをあたためながらマグカップを傾ける。冷たい牛乳を入れたおかげで飲みやすい温度になっていて、すぐに口をつけることができた。遙は座布団を移動させて、眠っている凛の横に座った。そうして湯気を立てるブラックのコーヒーを少しずつ傾けていた。 「この休みはふたりでどこか行ってきたの?」 遙はこくんと頷いて、手元の黒い水面を見つめながらぽつぽつと語り始めた。 「公園に連れて行って…買い物と、あと、昨日は凛が何か観たいって言うから、映画に」 タイトルを訊いたけれど、遙の記憶が曖昧で何だかよく分からなかったから半券を見せてもらった。CM予告だけ見かけたことのある洋画で、話を聞くに、実在した人物の波乱万丈な人生を追ったサクセスストーリーのようだった。 「終盤ずっと隣で泣かれたから、どうしようかと思った」 遙はそう言って溜め息をついていたけれど、きっとそのときは気が気ではなかったはずだ。声を押し殺して感動の涙を流す凛と、その隣で映画の内容どころではなくハラハラと様子を見守る遙。その光景がありありと眼前に浮かんで思わず吹き出してしまった。 「散々泣いてたくせに、終わった後は強がっているし」 「あはは、凛らしいね」 俺が泣かせたみたいで困った、と呆れた顔をしてコーヒーを口に運ぶ遙に、あらためて笑みを向けた。 「よかったね、ハル」 「…何がだ」 ふいっと背けられた顔は、やっぱり少し赤らんでいた。
そうやってしばらく話しているうちにコーヒーは底をつき、バウムクーヘンもあっという間に胃袋に消えてしまった。空になったマグカップを遙に預け、さて、と膝を立てる。 「おれ、そろそろ帰るね。コーヒーごちそうさま」 「ああ」 遙は玄関まで見送ってくれた。振り返って最後にもう一度奥を見やる。やはり、凛はまだ起きていないようだった。 「凛、ほんとにぐっすりだね。なんか珍しい」 「ああ。でも風呂がまだだから、そろそろ起こさないと」 遙はそう言って小さく息をついたけれど、あんまり困っているふうには見えなかった。 「あ、凛には来てたこと内緒にしておいてね」 念のため、そう言い添えておいた。隠すようなことではないけれど、きっと多分、凛は困るだろうから。遙は小さく首を傾げたけれど、「分かった」と一言だけ答えた。 「真琴、ちょっと待て」 錠を開けようとすると、思い出したみたいに遙はそう言って踵を返し、そうしてすぐに赤いパッケージを手にリビングから戻ってきた。 「貼るカイロ」 大きく書かれた商品名をそのまま口にする。その場で袋を開けて中身を取り出したので、貼っていけ、ということらしい。貼らずにポケットに入れるものよりも少し大きめのサイズだった。 「寒がりなんだから、もっと厚着しろよ」 確かに、今日のことに関しては反論のしようがない。完全に油断だったのだから。 「でも、ハルも結構薄着だし、人のこと言えないだろ」 着ぶくれするのが煩わしいのか、遙は昔からあまり着こまない。大して寒がる様子も見せないけれど、かつては年に一度くらい、盛大に風邪を引いていたのも知っている。 「年末に向けて風邪引かないように気を付けなよ」 「俺は大丈夫だ、こっちでもちゃんと鯖を食べてるから」 「どういう理屈だよ…って、わあっ」 「いいから。何枚着てるんだ」 言い合っているうちに遙が手荒く背中をめくってくる。「ここに貼っとくぞ」とインナーの上から腰の上あたりに、平手でぐっと押すように貼り付けられた。気が置けないといえばそうだし、扱いに変な遠慮がないというか何というか。すぐ傍で、それこそ兄弟みたいに一緒に育ってきたのだから。きっと凛には、こんな風にはしないんだろうなぁ。ふとそんな考えが頭をもたげた。 遙はなんだか満足げな顔をしていた。まぁ、きっとお互い様なんだな。そう考えながら、また少し笑ってしまった。 「じゃあまたね、おやすみ」 「ああ。気を付けて」
急にひとりになると、より強く冷たく風が吹きつける気がする。けれど、次々沸き上がるように笑みが浮かんで、足取りは来る前よりずっと軽かった。 空を仰ぐと、小さく星が見えた。深く吐いた息は霧のように白く広がった。 ほくほく、ほろほろ、それがじわじわと身体中に広がっていくみたいに。先ほど貼ってもらったカイロのせいだろうか。それもあるけれど、胸の内側、全体があたたかい。やわらかくて、ちょっと苦さもあるけれど、うんとあたたかい。ハルが、ハルちゃんが嬉しそうで、良かった。こちらまで笑みがこぼれてしまうくらいに。東京の冬の夜を、そうやってひとり歩き渡っていた。
■ハレーション
キンとどこかで音がするくらいに空気は冷えきっていた。昨日より一段と寒い、冬の早い朝のこと。 日陰になった裏道を通ると、浅く吐く息さえも白いことに気が付く。凛は相変わらず少し先を歩いて、ときどき振り返っては「はやく来いよ」と軽く急かすように先を促した。別に急ぐような用事ではないのに。ためらいのない足取りでぐんぐんと歩き進んで、凛はいつもそう言う。こちらに来いと。心のどこかでは、勝手なやつだと溜め息をついているのに、それでも身体はするすると引き寄せられていく。自然と足が前へと歩を進めていく。 たとえばブラックホールや磁石みたいな、抗いようのないものなのだと思うのは容易いことだった。手繰り寄せられるのを振りほどかない、そもそもほどけないものなのだと。そんな風に考えていたこともあった気がする。けれど、あの頃から見える世界がぐんと広がって、凛とこうやって過ごすうちに、それだけではないのかもしれないと感じ始めた。 あの場所で、凛は行こうと言った。数年も前の夏のことだ。 深い色をした長いコートの裾を揺らして、小さく靴音を鳴らして、凛は眩い光の中を歩いていく。 格好が良いな、と思う。手放しに褒めるのはなんだか恥ずかしいし、悔しいから言わないけれど。それにあまり面と向かって言葉にするのも得意ではない。 それでもどうしても、たとえばこういうとき、波のように胸に押し寄せる。海辺みたいだ。ざっと寄せて引くと濡れた跡が残って、繰り返し繰り返し、どうしようもなくそこにあるものに気付かされる。そうやって確かに、この生きものに惚れているのだと気付かされる。
目的地の公園は、住んでいるアパートから歩いて十分ほどのところにある。出入りのできる開けた場所には等間隔で二本、石造りの太い車止めが植わるように並んでいて、それを凛はするりと避けて入っていった。しなやかな動きはまるで猫のようで、見えない尻尾や耳がそこにあるみたいだった。「なんか面白いもんでもあったか?」「いや、別に」口元がゆるみかけたのをごまかすためにとっさに顔ごと、視線を脇に逸らす。「なんだよ」凛は怪訝そうな、何か言いたげな表情をしたけれど、それ以上追及することはなくふたたび前を向いた。 道を歩き進むと広場に出た。ここは小さな公園やグラウンドのような一面砂色をした地面ではなく、芝生の広場になっている。遊具がない代わりにこの辺りでは一番広い敷地なので、思う存分ボール投げをしたり走り回ったりすることができる。子供たちやペットを連れた人たちが多く訪れる場所だった。 芝生といっても人工芝のように一面青々としたものではなく、薄い色をした芝生と土がまだらになっているつくりだった。見渡すと、地面がところどころ波打ったようにでこぼこしている。区によって管理され定期的に整備されているけれど、ここはずいぶん古くからある場所なのだそうだ。どこもかしこもよく使い込まれていて、人工物でさえも経年のせいでくすんで景観に馴染んでいる。 まだらで色褪せた地面も、長い時間をかけて踏み固められていると考えれば、落ち着いてもの静かな印象を受ける。手つかずの新品のものよりかは、自分にとって居心地が良くて好ましいと思えた。 広場を囲んで手前から奥に向かい、大きく輪になるようにイチョウの木々が連なって並んでいる。凛は傍近くの木の前に足を止め、見上げるなり、すげぇなと感嘆の声を漏らした。 「一面、金色だ」 立ち止まった凛の隣に並び、倣って顔を上げる。そこには確かに、すっかり金に色付いたイチョウの葉が広がっていた。冬の薄い青空の真下に、まだ真南に昇りきらない眩い光をたっぷりと受けてきらきらと、存在を主張している。 きんいろ、と凛の言葉を小さく繰り返した。心の中でもう一度唱えてみる。なんだか自分よりも凛が口にするほうが似つかわしいように思えた。 周囲に視線を巡らせると、少し離れた木々の元で、幼い子供ふたりが高い声を上げて追いかけっこをしていた。まだ幼稚園児くらいの年の頃だろうか、頭一個分くらい身の丈の異なる男の子ふたりだった。少し離れて、その父親と母親と思しき大人が並んでその様子を見守っている。だとすると、あのふたりは兄弟だろうか。大人たちの向ける眼差しはあたたかく優しげで、眩しいものを見るみたいに細められていた。 「な、あっち歩こうぜ」 凛が視線で合図して、広場を囲む遊歩道へと促した。舗装されて整備されているそこは木々に囲まれて日陰になっているところが多い。ここはいつも湿った匂いがして、鳥の鳴き声もすぐ近くから降りそそぐように聞こえてくる。よく晴れた今日はところどころ木漏れ日が差し込み、コンクリートの地面を点々と照らしていた。 休日の朝ということもあって、犬の散歩やジャージ姿でランニングに励む人も少なくなかった。向かいから来てすれ違ったり後ろから追い越されたり。そしてその度に凛に一瞥をくれる人が少なくないことにも気付かされる。 決して目立つ服を着ているわけでもなく、髪型や風貌が特に奇抜なわけでもないのに、凛はよく人目を惹く。それは地元にいたときにも薄っすらと浮かんでいた考えだけれど、一緒に人通りの多い街を歩いたときに確信した。凛はいつだって際立っていて、埋没しない。それは自分以外の誰にとってもきっとそうなのだろう。 いい場所だなぁ。凛は何でもないみたいにそう口にして、ゆったりとした足取りで隣を歩いている。木々の向こう側、走り回る子供たちを遠く見つめていたかと思えば、すぐ脇に設けられている木のベンチに視線を巡らせ、散歩中の犬を見て顔をほころばせては楽しそうに視線で追っている。公園までの道中は「はやく」と振り返って急かしたくせに、今の凛はのんびりとしていて、景色を眺めているうちに気が付けば足を止めている。こっそり振り返りながらも小さく先を歩いていると、ぽつぽつとついてきて、すうと寄せるようにしてまた隣に並ぶ。 その横顔をちらりと伺い見る。まるで何かを確かめるかのように視線をあちらこちらに向けてはいるものの、特にこれといって変わったところもなく、そこにいるのはいつも通りの凛そのものだった。 見られるという行為は、意識してしまえば、少なくとも自分にとってはあまり居心地が良いものではない。時にそれは煩わしさが伴う。凛にとってはどうなのだろう。改まって尋ねたことはないけれど、良くも悪くも凛はそれに慣れているような気がする。誰にとっても、誰に対しても。凛はいつだって中心にいるから。そう考えると苦い水を飲み下したような気持ちになって、なんだか少し面白くなかった。
遊歩道の脇につくられた水飲み場は、衛生のためだろう、周りのものよりずっと真新しかった。そこだけ浮き上がったみたいに、綺麗に背を伸ばしてそこに佇んでいた。 凛はそれを一瞥するなり近付いて、側面の蛇口を捻った。ゆるくふき出した水を見て、「お、出た」と呟いたけれど��すぐに絞って口にはしなかった。 「もっと寒くなったら、凍っちまうのかな」 「どうだろうな」 東京も、うんと冷えた朝には水溜まりが凍るし、年によっては積もるほど雪が降ることだってある。水道管だって凍る日もあるかもしれない。さすがに冬ごとに凍って壊れるようなつくりにはしていないと思うけれど。そう答えると凛は、「なるほどなぁ」と頷いて小さく笑った。 それからしばらくの間、言葉を交わすことなく歩いた。凛がまた少し先を歩いて、付かず離れずその後ろを追った。ときどき距離がひらいたことに気付くと、凛はコートの裾を揺らして振り返り、静かにそこに佇んで待っていた。 秋の頃までは天を覆うほど生い茂っていた木々の葉は、しなびた色をしてはらはらと散り始めていた。きっとあの金色のイチョウの葉も、程なくして散り落ちて枝木ばかりになってしまうのだろう。 「だいぶ日が高くなってきたな」 木々の間から大きく陽が差し込んで、少し離れたその横顔を明るく照らしている。 「あっちのほうまできらきらしてる」 中央の広場の方を指し示しながら、凛が楽しげに声を上げた。示す先に、冷えた空気が陽を受け、乱反射して光っている。 「すげぇ、綺麗」 そう言って目を細めた。 綺麗だった。息を呑んで見惚れてしまうほどに。いっぱいに注がれて満ちる光の中で、すらりと伸びる立ち姿が綺麗だった。 時折見せる熱っぽい顔とは縁遠い、冴えた空気の中で照らされた頬が白く光っていた。横顔を見ていると、なめらかで美しい線なのだとあらためて気付かされる。額から眉頭への曲線、薄く開いた唇のかたち。その鼻筋をなぞってみたい。光に溶け込むと輪郭が白くぼやけて曖昧になる。眩しそうに細めた目を瞬かせて、長い睫毛がしぱしぱ、と上下した。粒が散って、これも金色なのだと思った。 そうしているうちに、やがて凛のほうからおもむろに振り返って、近付いた。 「なぁ、ハル」少し咎めるような口調だった。「さっきからなんだよ」 ぴん、と少しだけ背筋が伸びる。身構えながらも努めて平静を装い、「なにって、何だ」と問い返した。心当たりは半分あるけれど、半分ない。 そんな態度に呆れたのか凛は小さく息をついて、言った。じっと瞳の奥を見つめながら、唇で軽く転がすみたいな声色で。 「おれのこと、ずっと見てんじゃん」 どきっと心臓が跳ねた。思わず息を呑んでしまう。目を盗んでこっそり伺い見ていたのに、気付かれていないと思っていたのに、気付かれていた。ずっと、という一言にすべてを暴かれてしまったみたいで、ひどく心を乱される。崩れかけた表情を必死で繕いながら、顔ごと大きく視線を逸らした。 「み、見てない」 「見てる」 「見てない」 「おい逃げんな。見てんだろ」 「見てないって、言ってる」 押し問答に焦れたらしく凛は、「ホントかぁ?」と疑り深く呟いて眉根を寄せてみせる。探るような眼差しが心地悪い。ずい、と覗き込むようにいっそう顔を近付けられて、身体の温度が上がったのを感じた。あからさまに視線を泳がせてしまったのが自分でも分かって、舌打ちしたくなる。 「別に何でもない。普段ここへは一人で来るから、今日は凛がいるって、思って」 だから気になって、それだけだ。言い訳にもならなかったけれど、無理矢理にそう結んでこれ以上の追及を免れようとした。 ふうん、と唇を尖らせて、凛はじとりとした視線を向け続ける。 しかしやがて諦めたのか、「ま、いいけどさ」と浅くため息をついて身を翻した。 顔が熱い。心臓がはやい。上がってしまった熱を冷まそうと、マフラーを緩めて首筋に冷気を送り込んだ。
それからしばらく歩いていくうちに遊歩道を一周して、最初の出入り口に戻ってきた。凛は足を止めると振り返り、ゆっくりと、ふたたび口を開いた。 「なぁ、ハル」今度は歩きながら歌を紡ぐみたいな、そんな調子で。 「さっきは良いっつったけどさ、おれ」 そう前置きするなり、凛はくすぐったそうに笑った。小さく喉を鳴らして、凛にしては珍しく、照れてはにかんだみたいに。 「ハルにじっと見つめられると、やっぱちょっと恥ずかしいんだよな」 なんかさ、ドキドキしちまう。 なんだよ、それ。心の中で悪態をつきながらも、瞬間、胸の内側が鷲摑みされたみたいにきゅうとしぼられた。そして少しだけ、ちくちくした。それは時にくるしいとさえ感じられるのに、その笑顔はずっと見ていたかった。目が離せずに、そのひとときだけ、時が止まったみたいだった。この生きものに、どうしようもなく惚れてしまっているのだった。 「あー…えっと、腹減ったなぁ。一旦家帰ろうぜ」 凛はわざとらしく声のトーンを上げ、くるりと背を向けた。 「…ああ」 少し早められた足取り、その後ろ姿に続いて歩いていく。 コンクリートの上でコートの裾が揺れている。陽がかかった部分の髪の色が明るい。視界の端にはイチョウの木々が並んできらめいていた。 「朝飯、やっぱ鯖?」 隣に並ぶなり凛がそっと訊ねてきた。 「ロースハム、ベーコン、粗挽きソーセージ」 冷蔵庫の中身を次々と列挙すると、凛はこぼれるように声を立てて笑ってみせた。整った顔をくしゃりとくずして、とても楽しそうに。つられて口元がほころんだ。 笑うと金色が弾けて眩しい。くすみのない、透明で、綺麗な色。まばたきの度に眼前に散って、瞼の裏にまで届いた。 やっぱり凛によく似ている。きっとそれは、凛そのものに似つかわしいのだった。
(2017/12/30)
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[終息宣言]の波紋とその考察:その6/ノー・ウォーへの反論
ノー・ウォー美術家の集い横浜 御中
オリンピック終息宣言展の主催者の一人、アーティストの戸山灰(こやまかい)と申します。 このほど貴団体のweb掲示板に、私たちの展覧会の「宣言文」と、 それに対する反論が掲載されていたのを目にし、このメールを差し上げた次第です。 まず、宣言文の掲載についてですが、私たちの展覧会が、このような形で社会に記憶され、新たな議論につながるきっかけを作ってくださったことに感謝します。 私はまた、戦争に反対し、憲法第9条を擁護する、貴団体の方針に賛同します。 さて、宣言文掲載の数日後になる2020年7月29日、同じサイト上に「五輪終結宣言について」と題する批判が掲載されました。 これは、宣言文に対する数人からの電話での反論を、事務局がまとめたものであるということです。 残念ながらそれらの意見の責任者は明示されていませんが、「終息宣言展」の一人として看過できない議論でしたので、以下に反論します。 当該の方々に転送してくださるよう、お願いします。 なお、最終的に当展覧会に参加したアーティストは20名、1週間の観客数は約400人にのぼりました。 「五輪終結宣言について」の論点を要約すると、おおむね次のとおりです。 ・現在のオリンピックは腐敗しているが、永久に終息すべきであるという宣言文はいきすぎである。 ・オリンピックの害悪はアスリートではなく、利権者たちにある。 ・人間の闘争心を戦争からスポーツに転化させるのは当然で、オリンピックは喜ばしい。 ・芸術は自由なのだから、スポーツも自由でありたい。 ・オリンピックが「思想上のウイルス」であるという表現は適切でない。 これらについて、ひとつずつ反論します。 ・『現在のオリンピックは腐敗しているが、永久に終息すべきであるという宣言文はいきすぎである』 まず、現在のオリンピックの腐敗を指摘するだけでは、歴史的な視野に欠けると思います。 というのは、近代オリンピックを創始したフランスのクーベルタン男爵は、「女がオリンピックに参加するのは下品である」とか、「スポーツは植民地人を支配するのに役立つ」などと公言した差別主義者であり、オリンピックは最初から差別にまみれたものでした。そのクーベルタンとナチスが結託し、1936年ベルリン大会が開かれました。この大会によって「平和を愛好する国家」としてのナチス・ドイツの大宣伝が行われ、世界はヒトラーによる戦争の準備や、ユダヤ人虐殺につながる差別的な人間観から目をそらされたのです。 この他にも、1968年メキシコ大会の開かれる10日前に、政府に対して抗議の声を上げていた300人もの学生、活動家たちが虐殺された「トラテロルコの夜」事件がありました。このような大虐殺を実行してからでなければオリンピックが開けなかったという事実を、貴団体の方々はご存知でしょうか。 現在の腐敗、過去の惨事、そして根本的に差別的なオリンピックの本来の姿からして、私たちはこれを終息させるほかないと考えています。つまりオリンピックは人類を苦しめているのです。 ・『オリンピックの害悪はアスリートではなく、利権者たちにある』 もとより、私たちはスポーツそのものや、アスリートの存在を否定するつもりはありません。しかし、腐敗したオリンピックの体制におもねり、過去に学ぶことをやめ、ただひたすら上位の成績を望む人々がいるのなら、やはり批判はまぬがれないでしょう。 たとえば、外苑の新国立競技場を作るために多くの人が不当にも犠牲になりました。都営住宅「霞ヶ丘アパート」に住んでいた住民200世帯(ほとんどは高齢者)は、建設のために立ち退かされました。明治公園は競技場建設のためとつぜん廃園され、長年暮らしてきた野宿者たちは2016年4月、強制執行によって排除されてしまいました。「ストップ有事法制」「さよなら原発」などの平和集会に全国から何万人(最大6万人)もの人々が集まっていた、あの明治公園はもうないのです。こういった場や人々を排除して作られる「平和」とは、いったい誰のための平和なのでしょうか? 新国立競技場をめざすアスリートたちは、自分たちの目標達成が、こういう犠牲の上にあることをどう考え、語るのでしょうか。彼らの意見表明を寡聞にして聞きません。ですから、私たちは宣言文の中でアスリートに特別に配慮する必要を感じないのです。 ・『人間の闘争心を戦争からスポーツに転化させるのは当然で、オリンピックは喜ばしい』 そのようなことがあればよいかもしれないとは思います。しかし、この主張を論証するためには、反対に、オリンピックによって戦争が終わった、あるいは少なくなったという事実が必要ですが、そのようなことは起こっていません。むしろ、オリンピックはスポーツによって人々を選別し、国別の代表によって競わせるものです。これは、優秀と劣等、健康と不健康、障害者と健常者、そして国民と他国民というふうに、本来つながっていくべき人々を幾重にも分断することにほかなりません。このような人々の意識への介入が、結果としてナショナリズムを強化するばかりか、差別を再生産しています。オリンピックは少しも喜ばしくありません。 また、パラリンピックにより、あたかもオリンピックが障害者を包摂するものであるかのような誤解が広がっていますが、パラリンピックの起源は第二次世界大戦の際に戦争傷病者をリハビリさせるプログラムから始まっており、後天的障害者を対象とする軍事色の強い起源があるのは意外に知られていません。また、大会出場のための義肢や機器はかなり高価であるため、裕福であったり、多額の助成を受けられる障害者と、そうでない障害者を差別しなければ成立しないものでもあります。大会を通じて「がんばっている障害者像」が宣伝されますが、選手のほとんどは後天的な障害者で、実質ここにも、先天的な障害者との分断・差別が存在します。 もしパラリンピックがなかったとしたら、オリンピックは「健常者による、健常者のための祭典」でしかなくなります。パラリンピックはオリンピックを成立させるための欺瞞的な装置だと、私たちは考えます。 ・『芸術は自由なのだから、スポーツも自由でありたい』 ・・・どういう意味でしょう。たしかに私たちはアーティストの立場からオリンピックや、時としてスポーツを批判しているわけですが、その自由はないのでしょうか。芸術に批判の自由がなく、スポーツには大きな自由がある世界は、明らかにディストピアではないかと・・・おっと、オリンピックを控えたこの社会は、すでにある意味そうなってますね! そもそも、私たちは本当に自由に表現できているのでしょうか? 美術大学の高額な学費にはじまり、芸術活動への公私の助成金はわずかばかり。美術館は現代美術をほとんど評価せず、ひたすら海外からの借り出し展や、古典芸術の紹介に終始してきました。カネがなければ発表もできず、ほとんどのアーティストは、こんな美術システムのどこにも居場所が見いだせなかったか、あるいは大学や美術団体内部にすら蔓延するセクハラやパワハラに絶望して、去っていったではありませんか。(それもたいてい、「自分には才能がなかった」と思い込まされてです)
その上に、安倍政権下で起きた「あいちトリエンナーレ2019」での「表現の不自由展」に対する不当な弾圧を見るとき、今後はさまざまな美術展において、政治的な主張を持った作家や作品が締め出され、あるいはキュレーターや参加作家の自発的な「忖度」によって、作品から政治的主張があらかじめ取り除かれることは容易に予想できます。少なくともこの流れを変えなくては、芸術の自由など、ありえなくないですか。 また、「表現の不自由展」をめぐる言説の中には、「芸術は美しく、心地よいものでなければならない」とか、公金を使う以上「みんなにわかりやすいもの、アクセスしやすいものであるべき」といった大衆志向の発言がたびたび現れました。これこそが日本の美術の置かれている場所です。さらにまずいことは、この価値観がアーティストと名乗る人びとの中にもかなり蔓延していることです。 その一方、国を挙げてスポーツ選手の強化に税金が使われ、3000億円もかけて競技場が作られ、オリンピック全体では3兆円もの巨費が投入されています。これらはすべて私たちの税金です。私たちは最初から否も応もなくこの体制に組み込まれているのに、まだ芸術は自由だと言えるのでしょうか。
スポーツにおける自由にも問題があります。たとえば、アスリートの思想信条の自由が尊重されていないのは、テニスの大坂なおみの件でも明らかです。大坂選手がブラック・ライブス・マター運動に共感するメッセージを発信して世界的に話題になっても、日本ではほとんど報道されないばかりか、「スポーツに政治を持ち込むな」といった批判がわき起こり、あるスポンサー企業にいたっては大坂の顔写真を掲げた広告に「原宿にいきたい(なおみ)」などとコピーを付けて、政治的主張を無視しました。人を馬鹿にするのもいいかげんにしてほしいと思いました。 思想信条への抑圧の最たるものが、オリンピックにおける政治的パフォーマンス禁止です。メキシコ大会の表彰式でトミー・スミスら黒人の選手が「ブラックサリュート」(握りこぶしを掲げるポーズ)によって差別に抗議しましたが、そのあと彼らはスポーツ界から追放されてしまいました。彼らにも表現の自由が必要なのに、スポーツのシステムがそれを潰しています。
こんな現状があるのに、漠然としたオリンピック礼賛を、同じアーティストから聞くとは残念でなりません。ナチスがベルリンオリンピックの翌1937年に開催して前衛芸術家たちを吊し上げた「退廃芸術展※」によって、芸術の自由はすでに一度殺されました。こうした歴史的文脈を思い起こした上で、自由について考え、議論をすることを求めます。 ・『オリンピックが「思想上のウイルス」であるという表現は適切でない』 すでに述べたように、オリンピックは人々を選別し、競わせ、分断します。誤解を恐れず言えば、日本人は日本を応援し、アメリカ人はアメリカを応援し、ロシア人はロシアを応援するものです。たまに外国の選手を応援する人がいたとしても、税金を払えば選手強化やドーピング合戦に充てられてしまい、数多くのアスリートの心身を痛めつける醜悪な国家スポーツ体制に最初から組み込まれていることに変わりはありません。
オリンピックはまるで疫病のように周期的にやってきて、平和や自由の象徴という美しい外見のもと人々の意識に入り込み、実際には多くの人々の命や財産、労働を搾取するものであり、今も次の宿主(都市)を探し求めています。
その症状には、「忘却」も含まれます。それは社会が抱える重大問題から、人々の目をそらさせることです。ベルリンで世界がナチスの犯罪性から目をそらされたように、安倍政権が招致したオリンピックは、「復興五輪」などと銘打つかたわら、東電福島原発事故の被災者・避��者を切り捨て、復興を妨害し、原発事故現場に溜まった汚染水は、あまりメディアの報道もされないままに、ついに海洋放出されようとしています。 そうした政治への抗議の場であった明治公園が新国立競技場に置き換えられてしまったのは、官製スポーツが原発反対運動を踏み潰したことの、あまりにも鮮やかな象徴と言えます。『オリンピックは喜ばしい』と言われた方は、何か大切なことを忘れてしまってはいませんか? かかる多大な犠牲の上に、たった2週間の商業イベントが華やかに行われようとしています。その後遺症はナショナリズムと差別の強化、そして開催都市の財政破綻です。これをどのように表現しようとも個人の自由ですが、私たちが提案した「思想上のウイルス」という表現はなかなかにぴったりではないでしょうか? 私たちはこのような問題意識から、「オリンピック終息宣言展」を開催しました。ご参考に、また今後の議論の糧としてくだされば幸いです。 ※【退廃芸術展とは】 1937年、ドイツ、ミュンヘンの考古学研究所で開催された展覧会。1933年ゲッベルスが宣伝大臣になると、ナチスの文化統制は厳しさを増した。ドイツ国内の公立美術館から徴発した約600点の作品に「退廃芸術」の烙印を押し、さらしものとして公開したこの展覧会には、表現主義、抽象絵画、新即物主義、ダダイズム、シュルレアリスムなど、20世紀美術の主要な動向にかかわる作品が出品された。シャガール、カンディンスキー、ベックマン、ディックス、グロッスなどである。 「アーリア民族」の優位性を説くヒトラーとナチスにとって、ギリシア、ローマ以来のヨーロッパの伝統に基づく古典主義に反する近代美術は、すべて「退廃美術」として排斥されるべきものとみなされたのである。 「退廃美術展」は、3か月の開催期間に200万人を超える入場者を記録した。会場を訪れた一般の人々は、自分たちが生活にあえいでいるときに、かくも愚劣な絵や彫刻に公金が浪費されていたことに憤激を禁じえなかったとされる。 また、美術館から押収された4000点以上がみせしめのために焼却された。(日本大百科全書(ニッポニカ)[村田宏]の解説より抄) ----------
本文にあるような経緯で、ノー・ウォー展から「宣言文」への「反論」が掲載されたため、私たち[オリンピック終息宣言]展メンバー各々により、そこでの指摘に対する検討・考察がなされました。それを踏まえて戸山灰がまとめ、ノー・ウォー展に送付したのが、上記の文章です。
残念ながら、返事はありません。
ノー・ウォー展の「反論」が掲載されている「伝言板」は以下。 http://www1.cts.ne.jp/~no-war-tsudoi/16dengon.htm
これまで「波紋と考察」を掲載してきましたが、Sさん、ノー・ウォー展からの批判を受けたことは、オリンピックを容認ともいえるアーティストの見解を知ることができ、個別の指摘についてさらに考察をする絶好の機会となりました。
今後とも終息宣言が波紋を広げるチャンスを設けていきたいと思います。
反論お待ちしています。
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