#ノーラン先生
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お久しぶりだtumbler〜!
SNSに割く時間がもったいないほど趣味やら生活に没頭してたから、気づいたら結構経ってた
最近のこと
◇小さいことなのにムカっとくることがあって、アンガーマネジメントについて調べることにした。怒るってことは悪いことじゃないみたいで少し救われた。
◇春はなかなか来ないのに花粉症だけはいつも通り発症してて悔しい。
◇彼が送ってくれた写真の中の彼が超かっこよくて、こっそり何十回も見てる。
◇高校生の頃のバイト先がなくなるからってことで当時の人たちと集まった。大好きな数年ぶりに会う上司が「私に会うために来たようなもん」って言ってくれて嬉しかった。後日2人でお出かけした。また次も会えそう!
◇大好きなノーラン監督がオスカー取った!観れる日が待ち遠しい〜
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24年5月3週目
やりたいことややるべきことが多すぎて、諦める日が続く。プライベートも仕事も。仕事は後者だけだけど。
最近観て良かったアジア映画『無名』と『青春18×2』の2回目を観に行く。無名は前回前半はバラバラなピースが分からず観ていたので、今回ははい、これねと確認しながら観る。しかし相変わらず、日本語の会話が聞き取れない。字幕をつけてくれーと思った。そして時間軸のいじり方ややたら大きな音は絶対ノーラン好きだろと思ったけど、解説等を読む限りは、タランティーノに影響を受けているよう。『青春18×2』は改めて良かった…なんていうか今更日本の限りなくティーンに近い恋愛映画が好きなんて恥ずかしくて言えないと思ったけど、私が強く惹かれているのはひとり旅を通して再生する物語なんだと気づいた。これは私にとって、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』と同ジャンルの物語なんだ。そして、その旅が物語の中で言われているようにそれまでの人生を確かめる旅として見られるようにうまく練られているなと思った。昔や最近父からかけられた言葉が旅先で出会う人から引き出され、その出会った人からまた別のエピソードに繋がり、好きだった人との思い出をなぞる。ランタンをあげるイベントは日本では20年前にはやってない(と思われる)から、現在ならではのリンクだし、自分がちょうどジミーと同い年であることも含めてなんか本当に全部奇跡的にに感じてしまう映画だった。より長い旅のため、一休みしたいと思ったし、ゴールのない旅に出てみたい。良い意味ですごく日台折衷な映画だった。すごく久しぶりに映画パンフレットを買ってしまった。ロケ地が載ってたので、久しぶりに観光目的の旅がしたいなと思った。今年は雪冬の只見流行るんじゃない?と密かに思っているがどうだろうか。夏に鈍行で行こうかと思って調べたら8時間かかり、そもそも1日3本くらいしか電車が走ってないのでちょっとハードル高い。まぁ、それもまた良いかもしれない。高崎でパスタを食べたりして。話が逸れたけど、台湾の人とこの映画の感想を話してみたい。
ずっと読んでた『春の雪』も読み終わった。安易に心中か?と思っていたので、ちょっと違ってよかった。輪廻転生の物語とのことで、残りの3作もいつか読めるかな。解説をちらっと観る限り友人の本田がずっと出てくるのかな。
来週初めての読書会なのに読み終えていないし、何も考えていない。
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スマホを持たない、持つことをやめた日本、世界の有名人たち
トムクルーズ、羽生結弦、オードリー・タン、本木雅弘、山瀬まみ、
新井貴浩、エルトンジョン、エド・シーラン、ジャスティン・ビーバー …
(関連記事)
・60代、70代、高齢者の『スマホ認知症』(デジタル、インターネット認知症) 60代以上がスマホを利用することによって認知症が引き起こされる恐ろしいスマホ認知症(デジタル認知症)とは?
『スマホを手にせず心の幸せを手に入れた人たち』
現代人が縛られる薬物中毒より深刻な「スマホ中毒」の「拘束」から逃れることのできた有名人たち。
トム・クルーズ、羽生結弦、オードリー・タン、エド・シーラン、ジャスティン・ビーバー…
あらゆる世代の憧れでもある彼らが、なぜその若者たちと違いスマホを持っていないのでしょう?
彼らの「デジタル・デトックス」はいかにして成ったかを探っていきましょう。
トム・クルーズ
世界で最も有名なハリウッド���優の1人。ミッションインポッシブル、トップガン、オブリビオン、コラテラル、ナイト&デイ、アウトロー、もはやこれ以上説明はいりません。
私はずっとスマートフォンも携帯電話もメールアドレスも持っていません。時計や宝石もね(笑)
テクノロジーと連絡のし合いに振り回されたくないのです。 最新の60fpsテレビも映画を正しく映すのに余計なことを増やしているだけです。
台湾のIT大臣 オードリー・タン
世界でも目を見張る成果を出し続ける台湾のIT担当大臣の天才オードリー・タン。 台湾が新型コロナの感染者を抑え込んだこと、適格でユニークな改革、自身がトランスジェンダーであることなど異色のデジタル担当大臣として世界にその名が知られるようになりました。
14歳で中学校を退学し、プログラマーやハッカーとして活躍しながら、 16歳でインターネットの企業の立ち上げに参画するなど、天才的な人生を歩んできました。
そんな最先端のテクノロジーに携わっているオードリー・タン氏は、まさかのスマホ嫌い。
私は二つ折りの電話を愛しています。“ガラケー”です
著書『オードリー・タン 自由への手紙』 (講談社刊)の中で、 「私は二つ折りの電話を使っています。“ガラケー”ですが、何も困ることはないし、スマホのように余計なものもない。プログラミングだって可能」 「できないのは指でスクロールすることだけ(笑)」と語っています。
「スマホはメッセージ連絡を強要され、常に気にしていないといけません。
また、気軽にSNSを見れることで病的に依存し、 目を覆うような数の誹謗中傷が並ぶSNSや動画やコメント欄で心を病んでも、みんな離れられないのです。
テクノロジーに自由はなく、日常生活も時間も心も支配されてしまう」と、あえて絶対に持たないそうです。
本木雅弘:用事があれば固定電話かFAX
ジャニーズ出身で、シブがき隊メンバーの俳優の本木雅弘は、携帯電話すら持っていません。 布川によると、本木は携帯電話を持っていないので、LINEをしないし、用事があるときは固定電話やFAXでやりとりしているそうです。
エド・シーラン
すでにグラミー賞4度受賞のイギリス、全世界で超人気の若手シンガーソングライターのエド・シーラン
1月24日に公開された動画で、携帯電話との「関係悪化」により、7年前から使うのをやめたと打ち明けた。
「私は携帯電話を持ち歩いていないんだ。2016年から電話を持っていないんだよ」
と動画シリーズ『The Collector’s Edition』のホストに話し、
「携帯電話にとてもストレスを感じて、悲しくなったんだ」と説明した。
「人との接触を遮断するというより、制限しただけ」と語るシーラン。
常にテキストメッセージに返信し、すぐに応答する必要性を感じるストレス
親しい人の投稿や写真を逐一毎日いいねし、動画を何十本も再生し、感想をリアルタイムで送り合うストレス
で、2015年に行われたx(マルティプライ)ツアーの後、スマホを使うのを止めたと話した。
最近のシーランは、Emailでのコミュニケーションを好むようだ。
「数日おきに座ってノートパソコンを開いて、一度にメールだけ返信する。送信したら、パソコンを閉じる。そうすると、デジタルに圧迫されずに本来の普段の生活に戻ることができるんだ」
携帯電話のない生活の最高な点は、自分の時間を自分のペースで邪魔されずに過ごせることだという。また、その変化によって、メンタルヘルスが改善し、全体的に「全てにおいてより良い気持ちでいられる」と話した。
2016年にシーランは、「自分の目でなく、画面を通じて世界を見ているようだ」と話し、携帯電話やメールから離れ、全てのソーシャルメディアを止めるとファンに伝えていた。
「インターネットは、それが好きな家族や友人に調べて見てもらい、良いところだけ教えてもらえばいい。
好きでもないネットを見て精神を病む必要はないんだよ。」
山瀬まみ
新婚さんいらっしゃい!でおなじみ桂文枝と山瀬まみさん。 桂文枝師匠曰く、山瀬まみさんはガラケーだと明かしていました。 実際、以前通販番組内で自身がガラケーなのを語っておられます。
古田新太:FAXとテレカを愛用
名脇役で数々の作品に出演する古田新太もスマホを持たず、それどころかテレカを今でも愛用しています。
古田新太さんは、その理由について 「あれほどデリカシーとプライバシーのないものはない」
「縛られるのが嫌だ」 と話されています。
以前は所属事務所にスマホを持たされていた古田新太さんでしたが、時間通りに仕事の現場に着いたのに メッセージで「大丈夫?」と確認のチェック連絡が毎回何度も来るため、 「ちゃんと時間通り来てるのになんで毎回聞いてきてやりとりしなきゃならないんだ!」 とキレて、携帯電話をゴミ袋に投げつけてしまいました。
それ以来、携帯電話は持っていないそうです。
2022年2月に『人生最高レストラン』(TBS系)に出演した際、 スマホを持ってないことを共演者から聞かれると、「連絡するときは家の電話かFAXだろ」と回答。 「家には必ず帰るし、FAXだったら見る」と主張していました。
そんな古田が誰かに連絡したいときは、大半は公衆電話を使うか、飲み屋にある店の電話を使うのだそう。 テレカはたくさん持ってます。
羽生結弦
説明不要のフィギュアスケートオリンピック2連覇の偉業をを成し遂げたアスリート。 輝かしい成績と実力だけでなく、その王子様のようなルックスで世界中のあらゆる女性を虜にしています。
そんな彼はなんとスマホを持っておらず、自身でSNSも一切やっていません。
以前TBS「NEWS 23」の生放送で「スマホ持ってないんで…」と明かした羽生選手。 確かにSNSなどは一切やっていませんでした。 ファンのメッセージを読むとき等はPCでスタッフを経由し、音楽等はipodで聴くので問題は無いそう。 競技引退後の現在、わずかながら動画を投稿しているチャンネルを持っていますがご自身では運営していません。
親族もTVに出演せず、本人もほぼフィギュア以外のことを語らず、結婚相手の事も不明です。 とにかくご家族のことを含め、特定されそうな個人情報を明かさない姿勢で彼のプライベートは謎に包まれています。
広島カープ現監督 新井貴浩
インスタグラマーって何ですか?
以前からガラケーしか持たないことで有名な新井さんこと、広島カープ監督 新井監督は現役時代(1999-2018)から一貫して今もガラケーを使い続けています。
今年放送されたNHK番組『サンデースポーツ』内でも改めてガラケーしか持っていないことに言及されました。
番組が盛り上がる中、6監督の相関図についてのトーク中に飛び出た発言。 DeNA・三浦大輔監督と共に人気のインスタグラムを紹介された新井監督。
しかし「インスタグラマーって何ですか?」とピンとこない表情。 「私ガラケーしか持ってないので」、「事務所の方がやりとりを何か勝手に発信してくれています」
新井監督の話を受け進行役の中川安奈アナが「珍しいですね」と驚くも、「?珍しいんですか?」とまたもピンときていない様子。
さらに「LINE生まれてから1回もやったことないです」。
1年前の雑誌のインタビューでも「ガラケーが世の中にある限りガラケーでいきたいです。」とさりげなく語っていました。
座談会終了後に行われた写真撮影の最中にも、ヤクルト・高津臣吾監督らが「本当にガラケー?」と新井監督に聞きますが、「本当にガラケーだけしか持ってないです」と返され驚きの表情。
他の監督達からもガラケーで選手やスタッフとコミュニケーション取れる?監督できる?と驚きと笑いに包まれていましたが、新人1年目にして広島を堂々リーグ2位とプレーオフ・クライマックスシリーズに導きました。
クリストファー・ノーラン
レオナルド・ディカプリオ主演の映画『インセプション』や『バットマン』シリーズ、『オッペンハイマー』など
現代を代表するメガヒット作を生み出す映画監督クリストファー・ノーランは、2023年の今もスマートフォンを持ち歩いていません。
スマホを持たないのは、テクノロジーを嫌っているからではないという。
ノーラン氏は「テクノロジーやそれによって可能になるものは素晴らしいと思っています。 問題はスマホ中毒になってしまう。つまりどれだけそちらに気が散ってしまうかです」とリポーターのインタビューで述べた。
「何かを生み出したり、脚本を書いたりすることに対して、一日中スマートフォンを使うことは役に立ちません」
ノーラン氏は2012年の映画の『ダークナイトライジング』の公開時にも、スマートフォンには興味がないとバックステージのインタビューで述べている。
「技術革新反対者、テクノロジー嫌いというわけではなく、ただ単に興味を持ったことがないんです」
「1997年にロサンゼルスに引っ越してきた時には、誰もが携帯電話を持っているわけではありませんでした。私自身はその後、持つ選択をしなかったのです」
2020年のヴァニティ・フェアのインタビューでは、時折ガラケー、つまり折り畳み式携帯を使用することはあるものの、スマートフォンは持たないと宣言しています。
「私は気が散りやすいので、暇な時間があるごとにインターネットにアクセスしたくありません」
ノーラン氏が避けているのはスマホだけではない。
ハリウッド・リポーターによると、ノーラン氏はほぼEメールも使わない。『オッペンハイマー』の出演者には脚本をアナログに手渡ししたという。
その理由について、 「秘密主義ではなく、プライバシー。ネットには本当の秘密性はなく、人間が見て運営しているからほぼ必ず流出する」と説明している。
「色々なことに挑戦し、失敗し、���能な限り冒険好きでいるためです。自分が書いたものを読んでくれる人とその場で一緒に座って彼らの意見を聞く。
顔と顔を突き合わせる人間らしい方法によって、彼らがどう感じるのか見られるのです」
森山未來:10年以上携帯電話を持っていない
独特のオーラがある人気俳優の森山未來は、スマホはおろかガラケーも持っていません。 20代の頃は携帯でゲームをしていた経験があるそうですが、時間があっという間に過ぎることを「もったいない」と感じたことから、 携帯電話を持たないアナログな生活だそう。2022年11月放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で、 10年以上スマホも携帯電話も持っていない生活を明かしました。
昔はスマホを持っていたそうですが、 「めっちゃ使っていて、1日中麻雀のゲームをしていた。気がついたら日が暮れてて、あ、これあかんわと思って止めたんですよ」 と、のめり込んでしまう自身の性格が原因で、携帯を使わなくなったと、以前、トーク番組に出演された時に話されていました。
もともと電話に出たくない、LINEなどのSNSでたとえ親しい友人や身内でも四六時中見たかどうかなど 向こうに自動でチェックされることや時間を他人に縛られるのが嫌な性格だということも、スマホを持たない理由のひとつなのだとか。
そのため、誰かに連絡するときは、固定電話や公衆電話を使っているそうです。
ジャスティン・ビーバー
世界一といっても過言ではない若者のアイコンでスーパーアイドル、ジャスティンビーバー。 子供のころから活躍する彼は、大人気である一方、めちゃくちゃな行動や発言もありネットのSNSに振り回されめちゃくちゃでした。
それによりメンタルヘルスに悩んだ経験もあるジャスティン。現在もスマホは持たず、代わりにネットは人に頼んで仕事の連絡を取っているそう。
さらに夜6時から昼まで自分で決してネットを使用せず、デジタルデトックスをする生活を送っていると、2022年3月『Billboard』で明かした。
「間違いなく、友人や知人や親族と境界線を持つことを学びました。もう誰かのためにこうしなきゃ、とは思わなくなった。 『NO』と言えるようになって安定しているし、人を助けたい気持ちはもちろんあるけど、それと同時に全部はできないと学んだのさ」
セレナ・ゴメス
インスタグラムで「いいね!」がついた写真のTOP10に8枚もランクインし、名実共にインスタの女王となったセレーナ。
しかしその結果、SNS疲れで不安症とうつ病に。
治療のためスマホ��ころかインターネットを一切しないデジタル・デトックスを9ヶ月間以上続けている。スマホを持たないことでSNS断ちを行った効果についてセレーナは「とてもリフレッシュできたし、きちんとした感情を再び持つことができるようになった」とコメント。ファンとつながる大事なルーツだけど、SNSに振り回されて本当の自分を見失うことの怖さを身をもって知ったみたい。
エルトン・ジョン
有名な曲を上げるとキリがない長年活躍する超世界的有名シンガー、エルトン・ジョン。 『Jimmy Kimmel Live!』で、スマホを持っていないことについてこうコメントしたエルトン。
「私の人生は素晴らしいです。1分に2回も連絡してくる人を避けられるから」 「スマートフォンを持つことにもう耐えられませんでした。」
シェイリーン・ウッドリー
映画『ファミリー・ツリー』や『ダイバージェント』シリーズで知られる若手女優のシェイリーン。 雑誌『The Daily Beast』で、
「自分はアナログなタイプで、折りたたみ携帯電話を愛用しています」
と話していた。 ��仕事でネットは最低限使うけど、普段は折りたたみ携帯電話でやり取りしてるんです。」
サイモン・コーウェル
世界有数の音楽プロデューサーであり、世界一の有名オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』『The X Factor』の司会で有名なサイモン。日本の芸人も出演して勝ち上がり話題になりました。
4年以上携帯をもっていない理由について 「もうiphoneに人生を振り回されたくないんです」 「ミーティングをしたり、会話したり、夕食を取ったりしているときに、みんなスマホを見ていますが、 そちらに気持ちを支配されきちんと人と向き合えていない証拠なんだと気づいたんです」
ヴィンス・ヴォーン
映画ジュラシックパーク・ロストワールドやウェディング・クラッシャーズで知られる著名俳優は「Digital Spy」で告白。
「携帯電話にはイライラします。みんなSNSをいじったり、メールをしている。私の周りは持つことを脅迫してきます。 彼らによって公衆電話が恐竜のように絶滅しかけています。パークのように災害時にどうするつもりなのですか? 蔓延する「スマホ強迫性障害」にはなりたくないし、私は最後まで生き残ります。必要な状況にならない限り絶対に持たないと思います」
スマホがなくても「全然困らない」
スマホを持っていない人たちの言い分をみると、「全然困らない」「スマホに心のゆとりや人生の時間を奪われたくない」という答えと、確固たる信念が共通しています。
スマホがあることが当たり前になっているネット依存の人にとっては、想像すらできない生活かもしれませんが、ほんの10数年ほど前にはスマホはまだなかったもの。
スマホを持たない暮らしを送っている彼らほど、心にゆとりと安定のある幸せな生活を送っています。
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ノーラン・ライアンは27年間の選手生活で、2500万ドルと引き換えに約25万球を投げ、各チームのオーナーに1球当たり100ドルの負担を強いた。ロサンゼルス・ドジャースがショウヘイ・オオタニを投手として先発させた場合、1球当たり2万3000ドルを支払うことになる。
The Financial Frontier. When Dr. Doug Ross (George Clooney)… | by Scott Galloway | Jul, 2024 | Medium
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ダンケルク
ダンケルクを観た。
クリストファー・ノーラン監督の実話に基づく作品。
前情報を入れずに見たので、初めは掴みにくかったが、陸・海・空の3視点から描かれている。
時間軸が3つで違い、それぞれ1週間、1日、1時間での出来事が描かれているのが、面白かった。
セリフが少なく、画が語る作品。
フランス、ダンケルクからイギリスへの兵士の帰還の話。
帰還船に乗り込む為に長蛇の列に並ぶ兵士。
負傷兵は優先的に乗れることに漬け込み、先に乗り込もうとしたトミーとギブソン。しかし、負傷兵の担架を積み込むと「お前らは降りろ」と言われてしまう。また、乗り込もうとしたフランス軍も断られてしまう。
頑なに「English!」と言われてる場面が切なかった。
そんな中、桟橋に隠れどさくさに紛れ、乗り込もうとするトミーとギブソン。
しかし乗り込む前に船がドイツ戦闘機に攻撃され、沈没。
海に投げ出されたアレックスを救出し、これまたどさくさに紛れ、次の船に乗船。無事にイギリスに戻れるかと思ったのも束の間、またもや攻撃に遭い、船が沈没してしまう。
一方で、イギリスでは兵士救出のために民間船が手配される。
ドーソン親子と友人のジョージは、遊覧船でダンケルクに向かう。
途中難波船で、1人の兵士をピックアップする。
ダンケルクに向かおうとするドーソンを恫喝し、イギリスに戻るよう迫る。その小競り合いに巻き込まれたジョージは、頭を負傷する。息子のピーターは、戻ろうと進言するが、そのまま進行し続ける。
空では、3機でダンケルトに向かっていたのに、あっという間に隊長機が居なくなってしまう。
帰りの燃料を残して、飛行せよとの事だったが、応戦するうちにどんどん燃料がつきていく。
途中不時着したコリンズは、先のドーソン親子に助けられる。
海に不時着した時、風防が開かず、鉄屑と共に海の藻屑になりかけたが、諦めることなく叩き割ろうとしていたシーンに「生きる」執念を感じた。
場面が代わり、浜に戻ってしまった陸側のトミーとギブソンとアレックスは、座礁船に向かう一行に同行し、潮が満ちて船が浮くのを待つ。潮が満ちてきたが重すぎるので、誰かが降りるべきだ。と言うことになった折、実はギブソンがイギリス兵ではなく、フランス兵ということが分かる。
命の選択。
フランス兵は降りろと言われてしまう。
トミーは、「間違ってる」と抗議するが、「次に降りるのはお前だ。何故なら、お前は俺たちの隊じゃないから」と言われる。
本当に切ない。
その頃、空では初め3機で飛んでいたのに、1人になってしまったファリアが眼下に見える多くの兵士を母国に帰すとため、燃料がなくなりグライダー状態の戦闘機で戦い、自身は敵前のダンケルクに難着。
飛行機に火を放ち、捕虜となる。
ダンケルク沖合にたどり着いたドーソンさん達、民間人の船は、海に投げ出されている多くの兵士を救った。
対照的に、頭の打ちどころが悪かったジョージが船内で冷たくなっていた。
座礁船で戻ろうとしたトミー達一行は、結局、その船も沈み。
また漂流。その際、逃げ遅れたギブソンが船と共に沈んだ。
これでもかと海に投げ出され、本当に命からがらイギリスに戻ったトミーとアレックス。電車の中で対照的な2人が印象的だった。
走行途中で、少年から新聞をもらい途中まで読んだアレックスは、これから後ろ指差されることになると思い読むのを辞める。ところが続きをトミーに音読させ、どうやら自分たちは英雄視されそうだと知ると差し入れられたビールを飲みながら浮かれた様子。
一方、読み進める程に顔が曇っていくトミー。
戦争から命がけで戻るということにだけ焦点を当てた作品だが、とてもいろんな事を考えさせられた良作だった。
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いろいろ予定がくるった3月(2024年3月の日記)
■2024/3/1 金曜日。3月がはじまってしまった。今月もまたInstagramのPost数をチェックしてみましょう。2525ですね。てことは2月に見た映画鑑賞数のトータルは79。なんと1月より多い。2月短いのに。短編映画もしっかり見ていくというのをやってることもあり大変順調です2024年。毎月1日は釜揚げうどんの日!釜揚げが半額、ということで丸亀製麺にて釜揚げ大と鮭おむすび。WOWOWオンデマンド『ハルモニア』を見る。U-NEXT『ポーカー・フェイス』E1を見る。ライアン・ジョンソンによる���ステリー・ドラマ。『ナイブズ・アウト』の嘘をつくと吐いてしまうキャラクターのような、ひとつの特殊な設定をつくった上でミステリを作るのが好きなのかもしれない。ミステリ作りのひとつの手法ですね。MOVIX昭島にて『ARGYLLE アーガイル』鑑賞。
■2024/3/2 土曜日。朝からWOWOWオンデマンド『撮影/鏑木真一』を見る。渋谷へ向かう。『ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版』鑑賞@イメフォ。観終わってすぐに帰る。移動中にWOWOWオンデマンド『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』S2E7を見る。これすごい。なかなかのコラボレーションなエピソードなんですが、事前にまったく知らなかったのでびっくり。本当はMCUとかもこういうレベルのものをやりたいんだろうなぁ。BS録画『特攻野郎Aチーム』S2E9を見る。Amazon Prime Video『アメリカン・フィクション』を見る。U-NEXT『アダプテーション』を見る。音源を1本編集。もう1本映画を見たかったけど力尽きて寝る。
■2024/3/3 日曜日。本日は娘と歩いて昭島へ。MOVIX昭島にて『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)』鑑賞。娘と観る『映画ドラえもん』も今回か来年が最後だろうか。そう思うとちょっと切ない。昭島のミスドでお昼を食べて帰る。帰宅してすぐに自転車で昭島図書館へ。本を借りたり返したり。WOWOWオンデマンド『イツキトミワ』を見る。Apple TV+『マスターズ・オブ・ザ・エアー』E7を見る。ラジオを聴いたり、映画の感想を考えたり、雑誌を読んだりで時間がすぎていく。夜はイシヤマさんとDiggin' U-NEXTを収録。2月の収録とインターバルが短いのでぜんぜん久しぶり感がない。
■2024/3/4 月曜日。午前中はミーティングで終わる。お昼にWOWOWオンデマンド『せん』を見る。中尾ちひろさんのカラオケをツイキャスを見る。資料作成をせっせとやる。仕事終わりで立川へ。WOWOWオンデマンド『メイヤー・オブ・キングスタウン』S2E3を見る。WOWOWオンデマンド『極道黒社会 RAINY DOG』を見る。シネマシティで『ネクスト・ゴール・ウィンズ』鑑賞。2週目でかなり上映回が減っていたけどたしかに集客悪い。けっこう楽しかったけど。BS録画『特攻野郎Aチーム』S2E10を見る。ラジオなど聴きながら僕モテメルマガの情報コーナーを書く。
■2024/3/5 火曜日。昨日から覚悟はしていたがとても急ぎの仕事の対応で午前中が終わる。ぜんぜんやったことない仕事を代打でやるもんだから手探り感ハンパない。たぶん本来それをやってる人が対応したら一瞬で終わるやつ。まぁしょうがない。お昼にNetflix『彼方に』を見る。ファミマおにぎりの新作、明太マヨクリームチーズを食べ���。そりゃうまいでしょうよ。仕事終わりで立川へ。松屋にて、チキンマサラカレー。Disney+『SHOGUN 将軍』E3を見る。『コヴェナント 約束の救出』鑑賞@kino cinéma 立川高島屋S.C.館。映画館を出たら雪が舞っていた。BS録画『特攻野郎Aチーム』S2E11を見る。WOWOWオンデマンド『かぞくのくに』を見る。音源編集1本やりたかったけどもう元気が残っていなかった。
■2024/3/6 水曜日。雪は雨になってましたね。ちょっと今日の朝ウォーキングは断念。BSSTO『インディアナとアーシバルド』を見る。朝ウォーキングをしないと朝、家を出るのに30分ほど余裕が生まれる。この30分がとても大きくていろいろできる。じゃあいつもあと30分早く起きればいいのではないか?それができれば苦労などしないのである。お昼はマクドナルドにて、のり塩じゃがバターベーコンてりたま。Apple TV+『コンステレーション』E5を見る。会社のPCのパスワード変更。しばらくは慣れないんだよなぁ。帰宅してからBS録画『特攻野郎Aチーム』S2E12を見る。エンジェルがぜんぜん知らないおじさんをハンニバルの変相だと間違える場面が面白い。U-NEXT『フォルス・ポジティブ』を見る。音源を1本編集。ラロッカさんとDiggin' Netflixを収録。なんとか録画した『相棒』を見てから寝ようとしたが眠すぎて途中で寝落ち。
■2024/3/7 木曜日。今日はお昼に外に出る余裕がなさそうなのでランチ用のサンドイッチを朝からつくる。ランチ代節約にもなります。通勤しながらApple tv+『ミッドナイト』を見る。お昼休みにWOWOWオンデマンド『メイヤー・オブ・キングスタウン』S2E4を見る。仕事忙しかったけど先行『関心領域』のチケットは忘れずに取る。まぁ余裕だろうとは思っていたけど余裕だった。帰宅してからNetflix『ジェントルメン』E1を見る。監督、ガイ・リッチーだ。U-NEXT『テッド ザ・シリーズ』E1を見る。今年は映画鑑賞を優先するために海外ドラマは基本的に1日1エピソードだけ見ようとしてるのですが、さすがに見たいドラマ作品が渋滞してしまっている。というわけで今日は3エピソードも見てしまった。で寝る前に映画を1本見ようとしたら眠くなってしまい途中まで見て断念。バランス、難しいな。
■2024/3/8 金曜日。夜中に雪が降ったようで寒い。小雨が残っていて朝ウォーキングは断念。通勤途中でNetflix『ハート・ショット』を見る。お昼はCoCo壱にて、五香粉香る魯肉スパイスカレー。WOWOWオンデマンド『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』S2E8を見る。鳥山明死去の報。僕が影響を受けた漫画作品はゆでたまご先生の『キン肉マン』と鳥山明先生の『ドラゴンボール』の2つが抜け出てるぐらい大きい。こういう大きな喪失を感じることがこれから増えていくのだろうと思います。それだけ自分も年をとってきたってことですよね。帰宅してからAmazon Prime Video『ウーマン・キング 無敵の女戦士たち』を見る。Netflix『パレード』を見る。寝る前にYouTubeのばっけんのレトロゲームチャンネル「ドラゴンボール 神龍の謎」回��見る。子供のころ、クリアできなかったなぁこのゲーム。
■2024/3/9 土曜日。Netflix『ビフォア・マイ・アイズ』を見る。開館のタイミングにあわせて自転車で昭島図書館へ。本を借りたり返したり。Apple TV+『マスターズ・オブ・ザ・エアー』E8を見る。Amazon Prime Video『DUNE デューン 砂の惑星』を見る。吹替で見直してみましたよ。U-NEXT『トーク・トゥ・ハー』を見る。音源を1本編集。夜、娘が寝てからサントラ当てClubhouseに参加。だらだらした週末だ。
■2024/3/10 日曜日。娘は午前中から試験があるとのこと。頑張ってくれ。BSSTO『おべんとう』を見る。U-NEXT『それだけが、僕の世界』を見る。昼から立川へ。kino cinéma 立川高島屋S.C.館にて『エル・スール』鑑賞。ちょっと観るのをあきらめかけていたけど観れました。嬉しい。伊勢丹でホワイトデー催事的なのを見ようと思ったら信じられないぐらいどこも並んでいてあきらめ。タカノで娘もよろこびそうなゼリーを買う。高い。WOWOWオンデマンド『メイヤー・オブ・キングスタウン』S2E5を見る。R-1の録画も見る。『関心領域』先行上映@新宿ピカデリー。帰りの電車でU-NEXT『ロー・タイド』を見る。連続A24。帰宅してからU-NEXT『手紙と線路と小さな奇跡』を見る。
■2024/3/11 月曜日。うーむ、朝起きられず寝坊である。朝ウォーキングはあきらめ。オスカーの結果をTLで追いながら会社に向かう。お昼休みにBSSTO『マックス』を見る。なんかMeetingに出ては担当する仕事が増えていく感じで月曜から憂鬱です。帰宅してからWOWOWオンデマンド『メイヤー・オブ・キングスタウン』S2E6を見る。Disney+『ラスト・リペア・ショップ』を見る。ラジオを聴きながら僕モテメルガマを書く。アカデミー賞授賞式(字幕版)も見たかったけどまだオンデマンドにきてなかったのであきらめ。
■2024/3/12 火曜日。お昼は丸亀製麺にて、焼きたて牛すきごぼ天ぶっかけうどん(温)並。WOWOWオンデマンド『Beyond Teruel/テルエルの彼方へ』を見る。ドラマの『SHOGUN 将軍』の配信時間がよくわかってなかったんですけど13時なんですね。お昼休みには見れないこの中途半端な感じ。仕事を切り上げ急いで帰宅。ノーランが出演するNHK「クローズアップ現代」をリアタイで見る。普段テレビ画面でテレビの番組を見ることがほとんどないので新鮮。Disney+『SHOGUN 将軍』E4を見る。U-NEXT『三度目の、正直』を見る。WOWOWオンデマンド『日本黒社会 LEY LINES』を見る。アカデミー賞のアーカイブ配信も部分的に見る。
■2024/3/13 水曜日。朝、家を出たらすさまじい強風。しかも追い風。なんか速足の朝ウォーキングとなる。通勤しながらWOWOWオンデマンド『The Bridge/希望のかけ橋』を見る。久々に社員証を忘れてしまった。昨日着てたコートのポケットにある入ってるはず。たぶん。お昼にWREPで「LUNCHTIME BREAKS」のMummy-Dゲスト回を聴く。WREPのツイートすると毎回読んでくれるジブさん。嬉しい。帰宅して社員証を確認。ちゃんとありました。良かった良かった。WOWOWオンデマンド『ハンサン 龍の出現』を観る。見応えある海戦韓国映画だったけどぜんぜん人物が覚えられないやつ。ラフランスさんとDiggin' Disney+を緊急収録��ていうほど大げさなものではないですがなる早で配信します。Apple TV+『コンステレーション』E6を見る。
■2024/3/14 木曜日。いやー困った。家の事情で今週末の予定がぶっとびそう。『デューン2』を観るのが遅くなるのはまぁいいとして、TBSドキュメンタリー映画祭に行けなそうだ。たぶん貴重な上映だったんだけどな。お昼休みにWOWOWオンデマンド『Heart of an Astronaut/宇宙飛行士の心』を見る。WOWOWオンデマンド『メイヤー・オブ・キングスタウン』S2E7を見る。ノーランの『フォロウィング』も劇場公開とのこと。Twitterで「日本劇場初公開」とツイートしている人がいたけど、『フォロウィング』は『メメント』公開時に日本でも劇場でかかっていたはず。もちろんHDレストア版は初でしょうけど。で、先日気づいたのですが、ノーランも10作以上長編監督作があり、僕はその全作を劇場鑑賞しているんですよ。なので『オッペンハイマー』も絶対に観逃がしてはならないのした。まぁ普通に考えて観ますけど。帰宅してから音源を1本編集。U-NEXT『幸せなひとりぼっち』を見る。
■2024/3/15 金曜日。通勤しながらBSSTO『ナルヴィックのヘアパーラー/ Frydenlund Hair Parlour』を見る。お昼にファミマおにぎりの新作「だし香る たけのこごはん」を食べる。中心に濃いめ味付けのたけのこが入っている感じ。WOWOWオンデマンド『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』S2E9を見る。これも素晴らしいエピソードでした。仕事終わってまっすぐ帰宅。『デューン2』の公開日なんですけどね。今日も観れないし、土日も観れなそう。WOWOWオンデマンド『コンペティション』を見る。音源を1本編集。
■2024/3/16 土曜日。基本家にいなきゃな土曜ですが午前中に昭島図書館に行く。最近、ちょっと昔のキネマ旬報を借りてパラパラ読んでいます。WOWOWにて『OFF SIDE/カミーユとコンティさん』を見る。Apple TV+『マスターズ・オブ・ザ・エアー』E9を見る。これで完走。爆撃機の描写はなかなか凄かったです。BSで福岡×FC東京戦を見る。DAZNやめたのでBSでの放送ありがたいです。そしてFC東京の今季初勝利。1点目の長友、熱かった。DVD『記憶の棘』を見る。たまーに見るDVDって画質悪いですよね。冒頭の「新作紹介」とかムダに見ちゃいますが。U-NEXT『スライス』を見る。DVD『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』を見る。
■2024/3/17 日曜日。娘が新宿まで塾の試験を受けに行くってことで早朝からたたき起こす。本当は僕が新宿の会場までの送迎もする予定であったが塾友達のお父さんが行ってくれるってことで免除に。本当に助かります。これで近所の映画館であれば1本映画が観に行ける。てことでMOVIX昭島で『デューン 砂の惑星PART2』鑑賞。もちろん池袋のIMAXとかで観た方が良いのは云われなくてもわかっていますが、そういうのは時間的にも金銭的にも余裕がある人の言い分ですよ。僕なんてSMTの60P無料鑑賞クーポンで、スクリーンで観れるだけで感謝ですよ(週末の予定が狂いまくっ��感情がネガティブになっています)。帰宅してWOWOWオンデマンド『El Carrito/タマレス』を見る。NHK-BS特別番組「渥美清にあいたい 山田洋次×黒柳徹子」を見る。あー今月分の寅さんを見るのもの楽しみだな。U-NEXT『テッド ザ・シリーズ』E2を見る。夕飯は家族で外食。娘のリクエストによりがってん寿司。がってん寿司はけっこう高いので大人は遠慮しながら食べる。娘は(金額的には)僕の倍ぐらい食べてたでしょう。WOWOWオンデマンド『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』を見る。本当は渋谷でやってるTBSドキュメンタリー映画祭2024『オキュパイド・シティ(原題)』を観に行きたかったんですけどね。ただTwitterで流れていくる感想がどれも不評でややホッとしている自分もいます。まったく良くないマインドですね。DVD『ロードハウス 孤独の街』を見る。
■2024/3/18 月曜日。朝ウォーキング時の風がすごい。砂埃が目に入ったのでしょう。左目だけ真っ赤になってしまいホラー映画みたいな状態に。劇場鑑賞映画の記録をしていたら昨日観た『デューン2』が今年の50本目でした。2023年の50本目を調べてみると日付がまったく同じ。同じペースで映画を観れているってことですかね。お昼はマクドナルドにてハッピーセット食べてゾロリの本をGET。YouTubeにて短編映画『此処だけの話』を見る。仕事終わりで立川へ。かなり余裕をもっての予定を立てていたのに電車が遅れまくり、オンタイムでkino cinéma 立川高島屋S.C.館へ。『12日の殺人』鑑賞。映画観終わってから松屋のチキングリル定食を食べる。夜、WOWOWオンデマンドでドラマを見ようと思ったらメンテ中。しょうがないからU-NEXTで映画を見ようとしたけど途中で撃沈。なんかすぐ眠くなっちゃうな。
■2024/3/19 火曜日。どうも家でテレビ番組を録画しているトルネ(ナスネ)とスマホアプリの接続がうまくいかない。トルネに録画されている番組をスマホアプリで見ることはできるのですが、スマホアプリへデータを移動することができない。家のWi-Fi環境が変わったタイミングなのでそれが原因なのは間違いないのですが、じゃあどうやったらこの接続を戻せるのかがさっぱりわからない。ネットで調べても似たような理由で困っている人がたくさんいて解決方法がわからない。僕はテレビ番組をほぼこのこの方法で見ているのでとても困る。まいったな。お昼は 丸亀製麺にて、山盛りあさりうどんを食べる。ランチの予算オーバーなんですけど食べる価値あり。WOWOWオンデマンド『メイヤー・オブ・キングスタウン』S2E8。WOWOWアプリ、なんかUpdateされたのだろうか。帰宅してから『Portrait of a Disappearing Woman/消えゆく彼女の肖像』を見る。U-NEXT『ゴーストバスターズ』を見る。WOWOWオンデマンド『メイヤー・オブ・キングスタウン』S2E9を見る。昨日見れなかった分、今日は海外ドラマを2エピソード見てしまった。U-NEXT『はい、泳げません』を見る。
■2024/3/20 祝日の水曜日。春分の日。朝から娘と昭島へ。MOVIX昭島にて『恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!』観賞。ダーウィンとイルミネーションとおしりたんていの三択だったのですが、娘のチョイスはダーウィンだった。ドキュメンタリー好きなんだよなぁ。お父さんは『FLY!』が観たかったんですけどね。モリタウンのフードコートの丸亀製麺でランチ。カルボナーラうどんを食べる。一度帰宅してから自転車で昭島図書館へ。Disney+『SHOGUN 将軍』E5を見る。WOWOWオンデマンド『No Ghost in the Morgue/安置所に幽霊は出ない』を見る。Disney+『X-Men '97』E1を見る。Disney+ 『SAND LAND: THE SERIES』E1を見る。U-NEXT『ゴーストバスターズ2』を見る。Netflix『妻消えて』を見る。日付変更と同時に土曜のル・シネマのチケ取り。中央席の埋まり方がエグいスピード。
■2024/3/21 木曜日。本日は仕事を休んで早い時間から通院。朝ウォーキングはなし。八王子の病院で検査と診察。超音波の検査はとくに問題なしってことで。想定内で時間で病院終わって横浜方面へ向かう。WOWOWオンデマンド『禁書のイロハ』を見る。さらにドラマを1本見ようと思ったけど眠くて眠くてムリ。仮眠をとりつつ桜木町に到着。馬車道うどん 頑陣本店にて、海老鶏餅うどん(温)特盛。夕飯食べる時間すらなさそうなのでお昼にたくさん食べておく作戦。時間があるのでみなとみらいエリアを散策。絶賛遅れまくりのradikoを聴きつつ水際を散歩。カモがいるかなぁと期待したけどほとんどいなくて残念。卒業式シーズンってことで大学の卒業式っぽ服装の子たちがたくさんいた。Apple TV+『コンステレーション』E7を見る。Disney+『X-Men '97』E2を見る。大変面白いのですが、日本語吹替がないのが本当に残念。Disney+ 『SAND LAND: THE SERIES』E2を見る。横浜フランス映画祭 2024『バティモン5 望まれざる者』観賞@横浜ブルク13。前代未聞のチケット販売後スクリーン変更があった回で、予想どーり多少うまくいっていない部分があったようですね。ラジ・リ監督のQ&A、客席にいたクレール・ドゥニが回答の補足をするというやりとりあり。インターバルでサッカー日本代表の試合をチェック。横浜フランス映画祭 2024『けもの』観賞@横浜ブルク13。僕は電車の関係でQ&Aはパス。エンドロールがはじまったら退席しようと思っていたぐらいなのですが、これが噂のQRコードエンドロール映画だった。つまり映画本編が終わるとQRコードがスクリーンに表示され、そのアドレスにアクセスするとエンドロールの動画が見れるという作品。こういう作品があることはたしか矢田部さんのブログで知っていたんだけどこの映画だったのか。慌ててスキャンしてダッシュで駅へ向かう。なんとか乗りたい電車に乗れました。帰りの電車でNetflix『三体』E1を見る。さすが中国版が30エピソードでやった内容を8エピソードにまとめているだけあってすごいスピード。明滅ってそういうことでいいのか。それにしても吹替版がないのが残念。多言語作品なので難しいところはあるかと思いますが。
■2024/3/22 金曜日。通勤途中にBSSTO『ある村で』を見る。昨日休んでしまったのでメールがためっていますよね。午前中ではとても対応しきれず。お昼、OKの弁当を食べながらWOWOWオンデマンド『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』S2E10を見る。これでシーズン2完走。文句なしに面白かったんですけど。今回のエピソードはいい!という回が3つぐらいありましたよ。午後も仕事に集中。ミーティングが多かったのもあるけど気づけばけっこう仕事してしまった。サッカーU23の試合を見ながら帰る。帰宅してからNetflix『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を見る。WOWOWオンデマンド『零落』を見る。国内ドラマをいけるとこまで見ようと思ったけど座ったままの姿勢で寝落ち。身体がいたい。
■2024/3/23 土曜日。なんか早起きできました。WOWOWオンデマンド『The Wake/覚醒の時』を見る。WOWOWオンデマンド『FALL フォール』を見る。ちょっと早めのお昼を家で食べてから渋谷へ。移動中にWOWOWオンデマンド『メイヤー・オブ・キングスタウン』S2E10を見る。これでシーズン2完走。みんな勝手なことをするから大変なんですよ、ジェレミー・レナーが。『海がきこえる』鑑賞@Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下。たぶん満席だったんですけど客層がとても良い。今年、ジブリ映画を劇場で観るの4作品目ですよ。素晴らしいです。帰宅してからU-NEXT『ワンダフルライフ』を見る。U-NEXT『ヴァル・キルマー/映画に人生を捧げた男』を見る。僕も病気の状況によっては手術後にもっと発声できない可能性はあったので、ちょっとその部分はシンパシーを感じながら見てしまった。
■2024/3/24 日曜日。娘は美容室に行くとのことです。WOWOWオンデマンド『WILD SUMMON/ワイルドサモン』を見る。ランチというには早すぎる時間にチキンラーメンを食べてから横浜方面に向かう。移動しながらNetflix『三体』E2を見る。横浜フランス映画祭 2024『美しき仕事 4Kレストア版』観賞@横浜ブルク13。グッチーズのいい仕事。観終わって同回を観にきていたイシヤマさんとお茶する。けっこう久々に対面で会ったけど久々感はぜんぜんない。そのあと僕はもう1本、横浜フランス映画祭 2024『Vermines (原題)』観賞@横浜ブルク13。やっと今回のフランス映画祭のQ&Aで質問できました。本作、年内には日本公開あるみたいですね。帰りの電車でDisney+ 『SAND LAND: THE SERIES』E3を見る。帰宅してから音源を1本編集。U-NEXT『男はつらいよ 噂の寅次郎』を見る。
■2024/3/25 月曜日。娘は春休みに突入中。塾の春期講習も明日からってことで今朝はぜんぜん起きてこない。まぁいつも大変そうだからたまにゆっくりできるのもいいよね。僕ひとりで起きて朝食食べて仕事へ。微妙な小雨だったけど朝ウォーキングを決行。お昼はコンビニごはん。ファミマのおにぎり新作、もっちりしたもち麦入り鮭わかめ。WOWOWオンデマンド『Borekas /ボレカス』を見る。これでWOWOWにあった短編映画傑作選みたいのを見終わってしまった。またやってくださいこれ。中尾ちひろさんのカラオケツイキャスを見る。帰宅してからサッカーU23×ウクライナの試合を見る。FC東京の若手選手たちも頑張っております。Netflix『三体』E3を見る。子供が寝てからコヨイチのリモート収録に参加。収録終わったあとも夜中まで映画駄話。古い映画の話ほど盛り上がる。
■2024/3/26 火曜日。娘は今日から春期講習。がんばってくれ。そしてがっつり雨。さすがに朝ウォーキングは断念。時間があったので家でNetflix『ディスコ・インフェルノ』を見てから出勤。お昼はOKのTHE鮭弁当。全角。Netflix『三体』E4を見る。しかしずっと雨だな。帰宅してからDisney+ 『SAND LAND: THE SERIES』E4を見る。WOWOWオンデマンド『オットーという男』を見る。僕モテメルマガの原稿をやる。座った姿勢のままけっこうな時間寝落ちしてしまって腰が痛い。
■2024/3/27 水曜日。ちょっと寝坊してしまった。急いで準備。でも天気がいいので朝ウォーキングが気持ちいい。一応寝る前の薬は飲み続けているけど、僕の中での今年の花粉症は終わったな。良かった良かった。Netflix『愛してるって言っておくね』を見る。昼休みにDisney+『SHOGUN 将軍』E6を見る。帰宅してからDisney+『X-Men '97』E3を見る。面白いけどやっぱ吹替ほしい。Netflix『ゴーストバスターズ(2016)』を吹替で見る。友近の吹替はけっこううまい。昔、ビバヒルの吹替ネタとかやってたぐらいですから��。けんす君、なんすけ君とDiggin' Amazon Prime Video収録。収録終わってからも、結婚するといろいろ大変だよね、って雑談をする(実は子供が生まれるとさらにスーパーハードモードが待っている)
■2024/3/28 木曜日。なんか今日も天気が悪そうです。午前中からアジア圏の人たちとオンラインミーティング。とにかく日本に出張に行きたい、桜の季節はまだか、と云ってくる。お昼は丸亀製麺でかけ並とジャンボカニカマ天。フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―『隅田川』を見る。国立映画アーカイブがオンラインで映画を提供してるというのは知ってたけどラインナップがすごい増えてた。これは1931年の記録映画。監督のクレジットもない。当時の隅田川周辺を描いたドキュメンタリーみたいなものだろう、と思っていたらちょっと違う。運搬船で寝泊まりして暮らしているある父息子の暮らし、1日半ぐらいを描いていて脚本もあるっぽい。この作品の尺は21分。毎日1本短編映画を見る生活を続けている僕には掘りがいがありますね、このサービスは。午後、強烈な片頭痛。カロナール飲んでみたけど歯がたたない。帰宅してからApple TV+『コンステレーション』E8を見る。これで完走。何が起きているかわからなかった序盤が一番面白かった印象です。MCTOSに参加したかったけどあいにくの雨で断念。空いた時間で音源を1本編集。ラロッカさんとペップさんがやってたMCTOSアフタートーク(スペース)だけ聴く。U-NEXT『劇場版 からかい上手の高木さん』を見る。アニメのやつ。日付変更と同時の来週月曜の『とりつくしま』のチケ取り。オンタイムで座席選択画面までいけたときの席の埋まりぐあいに戦慄したがなんとかチケット取れた。嬉しい。
■2024/3/29 金曜日。雨、というか風が強い。さすがに朝ウォーキングはムリ。電車で出勤しながら、フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―『馬の馴致』を見る。ビヨンセが日本にいるという情報と、サイン会をするという情報に驚愕。まぁ行けませんけど。でもなんでこの重要なタイミングで日本にいるんだろうな。不思議すぎる。お昼に来週の『リトル・エッラ』のチケット無事確保。イタリア映画祭の情報がやっと出たけどマッテオ・ガッローネ以外はよくわからないので詳しい人の調査結果を待ちます。てゆーかスケジュール出てないし。Netflix『三体』E5を見る。今日でけっこう退職する人がいて、お世話になりましたメールがとんでくる。お疲れ様でした。仕事終わりで立川へ。『RHEINGOLD ラインゴールド』鑑賞@kino cinéma 立川高島屋S.C.館。帰宅してからU-NEXT『シチズンフォー スノーデンの暴露』を見る。
■2024/3/30 土曜日。朝からBSSTO『月/ Moon』を見る。自転車でMOVIX昭島へ。『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』鑑賞。帰宅してお昼ごはん食べな���らNetflix『三体』E6を見る。また自転車で出かけて昭島図書館。娘の本を借りたり返したり。帰宅してBSにてJリーグ川崎×FC東京戦を見る。完敗。がっくり。Netflix『ビューティフル・ゲーム』を見る。U-NEXT『ザ・ヒューマンズ』を見る。Disney+ 『SAND LAND: THE SERIES』E5を見る。日付変更と同時にやっと『オッペンハイマー』のチケットを購入。火曜の。
■2024/3/31 日曜日。朝からフィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―『アテナ・ライブラリー 第六十四篇 軍用犬』を見る。Netflix『三体』E7を見る。自転車でMOVIX昭島へ。『美と殺戮のすべて』鑑賞。帰りにセブンイレブンで、あさりだしが効いた塩ラーメンを買ってきて食べる。たしかにこれは美味しい。たらこのおにぎりと一緒に食べたら最高でした。Netflix『恐怖の報酬』を見る。Amazon Prime Video『ロードハウス/孤独の街』を見る。Disney+『SAND LAND: THE SERIES』E6を見る。WOWOWオンデマンド『放課後アングラーライフ』を見る。娘が長い時間春期講習に行っているので自宅の映画鑑賞ががっつり進んでしまう。そんな感じで3月も終わり。
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「オッペンハイマー」
皆さん こんにちは。
近くの結婚相談所 ハッピータイム桐生相生
婚活アドバイザーの金子です。
96回アカデミー賞(2024年)において作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞など7部門で受賞を果たしたクリストファー・ノーラン監督の注目作「オッペンハイマー」
原子爆弾の開発者であるオッペンハイマーを描いた作品である事から、配給元は日本公開にあたっては、慎重な議論の末に公開に踏み切ったようです。
第二次世界大戦下のアメリカは、ナチス・ドイツよりも先に原子爆弾の開発を進める事を目的とした極秘プロジェクト「マンハッタン計画」を推進。このプロジェクトには数多くの優秀な科学者達が参加し、そのリーダーとなったのはユダヤ系天才物理学者オッペンハイマー。
やがて原子爆弾は開発され広島・長崎に投下。アメリカでは、戦争を早く終わらせ何百万人もの命を救った?人物としてたたえられるも、被爆地の想像を絶する悲惨な状況を知り苦悩するオッペンハイマーは、戦後、核軍縮を訴え原子爆弾よりも強力な水素爆弾の開発に反対します。
当時ソ連との冷戦下にあったアメリカ政府は、オッペンハイマーを国家安全保障上の危険人物とみなし、共産主義者として赤狩りの対象となり、ソ連のスパイ疑惑までかけられFBIの監視下に置かれてしまうのです。
原子爆弾の開発に携わった科学者たちは、その使用方法に関して口出しできず政府や軍にうまく利用されてしまったように感じる描写、マンハッタン計画で原子爆弾が開発される前にヒトラーの自殺によりナチス・ドイツが敗北したのにも関わらず計画を進め、日本に投下してしまうアメリカ政府の思惑、オッペンハイマーを貶めるアメリカ原子力委員会委員長の陰謀なども描かれており、決してアメリカ万歳、核兵器の肯定といった内容の映画ではないように感じましたが、クリストファー・ノーラン監督作品の特徴である複雑な時系列による編集と、科学者を中心にかなりの数の人物が登場し、物理学の専門用語が飛び交うので、一回の鑑賞ではすべてを理解するのが困難なので、この解釈が正しいのかわかりません。
オッペンハイマーを演じたのは、今作でアカデミー主演男優賞を獲得したキリアン・マーフィー。クリストファー・ノーラン監督作品の常連です。
アメリカ原子力委員会委員長を演じたのは、今作でアカデミー助演男優賞に輝いたアイアンマンのロバート・ダウニー・Jr.。
その他、エミリー・ブラント、フローレンス・ピュー、マット・デイモン、ケネス・ブラナー、そしてクリストファー・ノーラン監督のバットマンに参加していたあの俳優も出演していました。
マンハッタン計画における、人類初となる核実験「トリニティ実験」に成功直後、ニューメキシコ州ロスアラモス研究所から二つの原子爆弾を荷台に積み込んだトラックが出て行くシーン。その原子爆弾は、やがて広島と長崎に投下されることが容易に想像でき、直接的な原子爆弾を投下する描写よりも恐ろしく感じました。
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近くの結婚相談所
ハッピータイム群馬桐生相生
婚活アドバイザー 金子 薫
群馬県桐生市相生町5-536-1
ネプチューン2-A
電 話:0277-32-5314
連絡時間��午前10時から午後9時
定休日:年中無休
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婚活 結婚相談はお近くの結婚相談所ハッピータイム (http://www.happytime-en.com/)、 群馬前橋・群馬沼田・群馬渋川・群馬高崎・群馬安中・群馬藤岡・群馬伊勢崎・群馬桐生・群馬みどり・群馬太田・群馬邑楽・群馬館林・栃木足利・栃木佐野・栃木小山・栃木栃木・栃木真岡・埼玉熊谷・埼玉深谷・埼玉本庄・埼玉行田・埼玉羽生・埼玉加須・埼玉児玉・茨城牛久・茨城下館・茨城筑西・茨城結城・茨城古河・新潟長岡・新潟小千谷・新潟見附・新潟柏崎・新潟魚沼・新潟十日町・新潟南魚沼・新潟西蒲原・神奈川川崎・山梨甲府昭和までお問い合わせ下さい。
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TEDにて
アーサー・ブルックス:政治家の保守派もリベラル派も一致団結して問題解決に取り組もう!
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
保守派もリベラル派もどちらもが、自分たちだけが慈愛で動き、相手方は憎しみで動いていると信じています。二極化があちこちで進む現代において、どうすれば、社会システムの問題を解決できるのでしょう?
社会科学者アーサー・ブルックスが、進退窮まる現状の打開のため、私たち一人一人が個人として実行できるアイデアを共有し「我々が苦闘している、この恐ろしいイデオロギーの聖戦をアイデアの競争に変えられるかもしれない」と語ります。
その答えを言いましょう。成功要因は5つです。
世界の我らが兄弟姉妹。20億人を今日までに貧困から救い出したのは、1つ目がグローバリゼーション。2つ目が自由貿易。3つ目が財産権。4つ目が法治主義。5つ目が起業です。
70年代以降、世界中が自由企業体制化して可能になったことです。
ただ、私も単純じゃありません。自由企業が完璧ではないとわかっていますし、より良い世界を築くには、自由企業以外にも必要なものがあるともわかってます。
でも、すごいことですよ。政治を超えた問題です。私が学んだこと。悟ったこととは、資本主義の意義は富の蓄積にとどまりません。資本主義の一番良い面は、志があることです。
たくさんの人がこの壇上で志について語りますね。つまり、願望、欲望から生まれる志です。自由企業体制と深く結びついています。この志をもっと広めなければなりません。
さて、ここで2つ目の悟りについてお話しましょう。1つ目の悟りと関連しており、世界中だけでなく、今いるこの街にも進歩をもたらすものです。
今までで聞いた人の言葉の中でも、ついさっき、お話した貧困救済についての考え方が一番うまくまとまってるものがこれです。
「自由市場ほど人類史上で富を作り出した制度はない。何十億人もを貧困から救い出したのだから!!」
誰の言葉でしょう?バラク・オバマ大統領です。皆さんは、言わなくたってアメリカや世界中あちこちで危機が起こっているのは政治の二極化のせいだとご存知のはず。今やギリギリの危機的状況に達しています。
不愉快な状況です。今日のアメリカでは、共和党も民主党も大多数の人々が「政治的動機の非対称性」的な考えに陥っています。
今日、アメリカで政治に熱心な人々の大多数が自分たちは愛で動き、相手方は憎しみで動いていると信じています。考えてみてくださいね。ほとんどの人々の考えはこうです。
「私のイデオロギーは、ごく基本的な寛容性に基づいている人助けがしたいんだ。でも、他の奴らは、私を陥れようとしている悪者だ」こういった種の非対称性がある限り、社会システムとして前に進めません。不可能です。
では、解決法は?
まず、正直になりましょう。違いはあって当たり前です。相違点を過小評価しないように。そんな単純じゃありません。これについての優れた研究はたくさんあります。
ベテランTED講演者で友達のジョナサン・ハイトは、ニューヨーク大学で心理学の教授をしており、様々な人々のイデオロギー、価値観や道徳観の違いを研究しています。
彼によれば、例えば、保守派とリベラルの人々は、何を重要視するかが、かなり異なるそうです。
例えば、ハイトによれば、リベラルの中で貧困問題を心にかける人は、経済的自由を重要視する人より59%多く、保守派の中で経済的自由を重要視する人は、貧困問題を心にかける人より28%多いそうです。
でも、本当に必要なものは?
柔軟なイデオロギーのある新しい世界です。もっと意外性が必要です。でしょう?自分のイデオロギーが型にはまってきたな。と感じたことは?何だかありきたりだなとか?
自分と同じ意見の人の話ばかり、聴いているなと思ったり?これがなぜ危険なのでしょう?
なぜなら、この国で経済の話をすると右側には保守派がいて、税金とか規制とか大きな政府についてばかり話しています。左側にはリベラルがいて、経済の話をするときは、いつも所得の不平等についてでしょう。
両方とも大事なことです。
私にも、あなたにも本当に大事なことですが、今、この瞬間、飢えに苦しみ、助けを必要とする人々の貧困からの救出という話になるとこれが邪魔になります。
我々が自由に使える中で最高水準のツールを駆使し、貧困を緩和する最良の方法の下に協力しあうべきです。
それは、保守派にとっては、リベラルの人々とその貧困問題への執着がリベラルにとっては、保守派の人々とその自由市場への執着が必要だとお互い認識して初めて可能になります。
この多様性は、受け入れさえすれば、この先アメリカの強みの1つになります。
はじめに、大統領制や二大政党制での前提です。
2017年のノーベル経済学賞のセイラー教授が提唱する「ナッジ」このような行動科学の視点を公共政策に組み込もうというアイデアはもともと2003年に経済学者のセイラーと
法学者のサンスティーンによって書かれた論文「リバタリアン・パターナリズム」からの一部です。
法規制による強制でもなく、経済的インセンティブによる誘導でもなく、選択の自由を維持したまま、人間の持つ心理的バイアスをうまく利用することで、人々の行動を「良い方向へ」導くということ。
高度な透明性が前提です。
高度な透明性が前提です。
高度な透明性が前提です。
リバタリアン(=極端な自由主義)とパターナリズム(=家父長主義)という一見矛盾する態度を結びつけるというアイデアは、アメリカの民主党と共和党の対立により合意形成が行き詰っていた
議会の膠着を打破しようとする意図もあった可能性もあります。安全・環境・健康分野にも応用範囲は広がっています。
リバタリアニズムとは、荒野からではなく、行政府のある社会システム内で成功したにも関わらず、極端な経済的自由と極端な社会的自由(極端な個人的自由、極端な政治的自由)を共に求める極端に強欲な思想であり
リバタリアン自身によるノーラン・チャートによれば、社会主義などの左翼思想は、極端な個人的自由は高いが極端な経済的自由は低く、保守主義などの右翼思想は、極端な経済的自由は高いが極端な個人的自由は低く
ポピュリズム(ここでは権威主義や全体主義などを指す)では、極端な個人的自由も極端な経済的自由も低い。という位置付け。
リベラリズムは自由の前提となるものを重視して社会的公正を掲げるため、リバタリアニズムと相反する。日本では、リベラリズムの意味は世界標準ではなくガラパゴス化してるため定義が異なります。
パターナリズムとは、個人の利益を保護するためであるとして、国家が個人の生活に干渉し、その自由・権利に制限を加えることを正当化する原理。
強いパターナリズムと弱いパターナリズム、直接的パターナリズムと間接的パターナリズムがある。と言葉が定義されている。
個人的なアイデアとして、議論を整理できるだけで、このような一般生活者にはくだらない権力争いのためにどうにでもなる言葉ではなく、政策開発のため一定の期間で議論を尽くしたら
具体的なマクロ経済学前提の政策できっちり誤差を含めた数値に変換できればより良い社会システムを創造できるかもしれません。
情報技術の発展とインターネットで大企業の何十万、何百万単位から、facebook、Apple、Amazom、Google、Microsoftなどで数億単位で共同作業ができるようになりました。
現在、プラットフォーマー企業と呼ばれる法人は先進国の国家単位レベルに近づき欧米、日本、アジア、インドが協調すれば、中国の人口をも超越するかもしれません。
法人は潰れることを前提にした有限責任! 慈愛や基本的人権を根本とした社会システムの中の保護されなければならない小企業や個人レベルでは、違いますが・・・
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のように見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個人同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて国家や権力者は透明性を究極にして個人のプライバシーも考慮)
最後に、政治にはまったく興味はありません。テクノロジーに興味が有ります。
(個人的なアイデア)
金融の概念で分けられてはいる名称だが、既存通貨に色は付かないので行政府が勝手に決めてる概念という前提で以下に展開します。
1、贈与。2、寄付。3、金融の貸付。
違いは、言葉の定義。 1、親族内。 2、他人同士で金利ゼロ返済不要。行政府経由なら「給付」という言葉の定義になる。サンデルの言う強者から低収入者にマネーが100%流れれば善悪ない。 3、他人同士で金利ゼロか有りの返済付きで場合によりマイナス金利もある。
この場合、既存通貨は、追跡できないことが問��点。低収入者をしつこく追跡することは法律違反で独占禁止法の優越的地位の濫用になります。通貨や人間が悪いわけではない場合が多い。
なら、政治資��規正法改正して、既存通貨の他に追跡できるデジタル通貨の形式で政治家限定で歳費支給したらどうなるだろうか?現状の歳費支給にプラスしてデジタル通貨分もプラスするから給与アップになる。追跡できるから不正もできない。
政治家への既存通貨での寄付は厳格に条件を決めた範囲内で政治資金規正法で透明化するのはいいこと。現実的に現状このルートは、デジタル通貨にせず、日本の場合は検察当局の存在理由も維持するためもあります。将来的にはデジタル通貨に完全移行が望ましいけど。
政治家からの既存通貨での低収入者個人(選挙区内)への寄付は、自らの裁量で年収の低い低収入者(選挙区内)だけに行うなら善性に沿うかもしれない。この場合のみ政治資金規正法を改正しても問題ない。こちらも将来的には、デジタル通貨なら自動で透明化、効率化できます。
なお、国内の格差縮小にも貢献できるだろうし、万が一、強欲大中法人が賃金を下げてしまっても政治家が下支えできるという政治家本能やお互いの幸福も社会システムに組み込めます。
政治家から弱者低収入個人への寄付は概念では分配だと思うが、現行法では汚職?
法律が低収入庶民を苦しめる不思議?憲法違反?
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
セザー・ヒダルゴ:政治家をあるものに置き換える大胆な構想
ロブ・ウィラー:政治的な問題をうまく議論するには!
人工知能時代の行政府システムのアイデア
マイケル・サンデル:失われた民主的議論の技術
マーク・フォーサイス: 政治における言葉について
エピソード4Episode4 - 政治の善性について(パワーか、フォースか―人間のレベルを測る科学 - Amazon)
<提供>
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映画『ブロンソン』
Amazon Primeで映画『ブロンソン』を見ました。
監督はニコラス・ウィンディング・レフン。『ドライブ』(2011)や『オンリー・ゴッド』(2013)や『ネオン・デーモン』(2016)の監督ですね。
『ブロンソン』は2008年の映画ですから、レフン監督の初期の作品というわけです。
チャールス・ブロンソン(といって今の若い人にわかるのでしょうか。私の世代だと「うーん、マンダム」で知らない人はいないと思います)を名乗る囚人の話と聞いて、現実と幻想の境目がわからなくなってしまった人間の物語かと思いましたが、さにあらずーーチャールス・ブロンソンは主人公が使っていたリングネームに過ぎません。
いきなりスキンヘッドでカイザー髭(というのかな、先がピンと尖った口髭です)の男がカメラに向かって、「俺の名前はチャールス・ブロンソン。俺は有名になりたかった。でも歌も演技もできない。だから……わかるだろ?」と語りかけます。この「わかるだろ?」の部分を描いたのがこの映画だというわけです。
ブロンソンはイギリスの中流家庭の一人息子として生まれましたが、学校時代から暴力的で、若くして結婚しますが、郵便局に強盗に入って捕まり、懲役七年の刑に処せられます。
彼は刑務所でも暴れまくり、さまざまな刑務所をたらい回しにされた挙句、ダートムーアの精神病院に入れられます。そこでも彼は入院患者に暴行を働き、困り果てた病院はブロンソンを退院させます(え? それでいいのか?)。
26年ぶり(!?)に娑婆に出たブロンソンは地下格闘技のファイターとなります。ちょっとびっ��りする展開ですが、ニコラス・ウィンディング・レフン監督は地下格闘技が好きなんですかね。『オンリーゴッド』でも似たような界隈を描いていました。
ブロンソンはすぐに叔父の家にいた女と同棲するようになります。ブロンソンはこの女を本気で好きになったらしく「愛してる」と言いますが、女は「あら? でも私ボーイフレンドがいるの」と言います。
うーん、彼女はブロンソンのことをどう思っていたんですかね。でも、ブロンソンは諦めません。宝石店に入って指輪を強奪し、女にプレゼントしますが、女は「でも私ボー���フレンドと結婚するの」と言います。
ありゃ、まあ。
ブロンソンはすぐに捕まり、再び刑務所に入れられます。彼は再び刑務所の中で暴れまくり、独房に本を持ってきた司書を人質にとります。刑務所長は彼に「要求はなんだ?」と言いますが、ブロンソンは答えられません。彼に要求などはなく、ただ暴れるために暴れている、あるいは有名になりたいという承認欲求を満たすために暴れているだけなのです。
刑務所内で問題を起こしてばかりのブロンソンに美術の指導員が目をつけます。ブロンソンは絵が性に合ったのか、独創的な絵を描き世間的にも認められ始めます。
ようやく彼の承認欲求が満たされる……かと思いきや、ブロンソンは美術の指導員を人質にとり美術室に立て篭もります。
何をしとるんじゃ、ブロンソンーーと言いたくなりますが、まあそういう男のお話。
この映画は実話に基づいたものということで、最後に「世界で一番有名な囚人ブロンソンは今も刑務所にいる」というテロップが出て終わります。
こう書くと暗い話のようですが、決してそうではありません。ブロンソンは無茶苦茶なことをしますが、ある意味非常に楽しげだし、時折ブロンソンが舞台に立ち、満員の客席に向かって語りかける場面が挿入されます。
舞台に立つブロンソンは非常に陽気で、あるときは顔を白塗りにしているし、またあるときは白塗りの上にピエロのように模様を描いています。さらには顔半分を白塗り、もう半分を女性の顔にして、右を向いたり左を向いたりしながら病院にいる自分と看護婦の会話を再現したりもします。
音楽もーー対位法という言い方が適切かどうかわかりませんがーー暴力的な場面に合わない美しい音楽や荘厳な音楽をつけています。
面白いかと言われると「?」ですが、嫌いになれない映画とでもいうのかなあ……監督も役者もスタッフも本当に楽しみながら撮ったんだなということがわかる映画でした。
それにブロンソンを演じたトム・ハーディーの演技がすごい。
役者としてそれでいいのかと言われそうですが、私は普段映画を見て役者の演技に感銘を受けることは滅多にありません。でも、あるときは陽気に、またあるときは暴力的に、あるときは全裸になり、またあるときはよだれを垂らしてブロンソンの狂躁を演じ切ったトム・ハーディーの演技は、「怪演」と呼ぶにふさわしいものがあったと思います。あんなん誰にもでけへんわ。
他にどんな映画に出ているのかと調べてみると、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(2010)や『ダンケルク』(2017)に出ているのもさることながら、『オン・ザ・ハイウェイ、その夜、86分』(2013)に出ていることに驚きました。
『オン・ザ・ハイウェイ、その夜、86分』は主演男優が86分間ずっと運転しているだけの映画で、途中他の登場人物は電話で登場するだけで、最初から最後まで出演者は一人だけの映画です。
そうかあれに出てたんだ……(他に『ダークナイト・ライジング』(2012)や『マッドマックス、怒りのデスロード』(2015)や『ヴェノム』(2021)にも出ているようですが、私はその種の映画には興味はありません。)
とにかく他に類を見ないフシギな映画であることは確かです。そういう映画がお好きな方(数的には少ないかもしれませんが)は是非ご覧ください。
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【#Dunkirk】
#ChristopherNolan . #FionnWhitehead #TomGlynnCarney #JackLowden #CillianMurphy #TomHardy #MichaelCaine . #england #netherlands #france #america #movie #cinema #ダンケルク . #シネマおっさん #おっさんシネマ その78 . クリストファー・ノーラン監督が、実話をもとに描いた戦争映画。史上最大の救出作戦と言われる「ダイナモ作戦」、第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く。ノーラン組のトム・ハーディ、キリアン・マーフィ(無線通信の声マイケル・ケイン)も出演。 . 陸・海・空それぞれの視点で描く、CGなしの説得力、そして爆音。これこそリアリティー。 . #ノーラン先生 https://www.instagram.com/p/CGM96kNp6lD/?igshid=rgvcf833vuy
#dunkirk#christophernolan#fionnwhitehead#tomglynncarney#jacklowden#cillianmurphy#tomhardy#michaelcaine#england#netherlands#france#america#movie#cinema#ダンケルク#シネマおっさん#おっさんシネマ#ノーラン先生
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2020年に劇場に行った作品
たぶん48回映画館に行きました
2020年に見た映画(映画館には48回)
◆ロング・ショット
新春に見て本当によかった、超楽しかった、ボコボコになっていないシャーリーズセロン様を久しぶりに見て各ドレスアップもセス・ローゲンのギャグも最高。この時の私に「トランプ落ちるぜ」と知らせたい。
◆フォードvsフェラーリ
車が走り出すと泣き止む赤子が劇場内にいて少し面白かった。
◆さよならテレビ(1月22日)
伊集院のラジオに出てて見に行った。あのロマンチストの記者さんは今
◆ジョジョ・ラビット
主人公の男の子がかくまった女の子につく嘘が全然許せず、ピンとこなかった。あまりにも権力差がある状態の2人、同性同士でよかったのでは。
◆花と雨
見れない地方の友だちにmsgを貰い見たのだけど、死ぬほど陳腐なセリフがあり萎えた。
◆ナイブズ・アウト
超面白かった!!!!!!今の映画!!
◆ハスラーズ
最高!!!!!!
◆ふたりのJ・Tリロイ
もうひとこえだった。作家本人がクリステンになりたかっただけでは。
◆ロニートとエスティ
ホクロがハラリと見える瞬間があるんですが、興奮しました。レイチェル・ワイズ様のために全てを捨てたい。
◆Bombshell(スキャンダル)
広報で映画のテーマがMeTooであることを隠しているものだから上映中にブツブツ言うクソジジイが発生しており、エンドロールでもブツブツ言うので出て行って喋って~~と言ったら静かになった。あいつらが絶滅するのを見届ける。
◆チャーリーズエンジェル
最高!!!!!!!!!号泣!!!!!!!!!!!タトゥーシールを売ってくれよ!!!!
◆FLEABAG(ナショナルシアターライブ)
今見るとひっかかる部分があるものの、劇場がドカンドカンうけており大変楽しかった。
自撮りシーンのあの顔、歴史に刻まれた。最高。
◆ミッドサマー ディレクターズカット版
プレミアムボックスでエンジョイした。ディレクターズカットでぐらぐらしながら見た方が楽しいのではという気がする長さと心地よさだった。
◆ハーレイ・クインの華麗なる覚醒(3月21日)
公開してくれてありがとう!!!!!!!!!!!!
◆デッド・ドント・ダイ(6月6日)
本当は3月27日に見る予定だったけれど、疫病により映画館が閉じる前日になってしまい、キャンセルした。やっとみれたら不思議映画でしたが、なんでもいい!!おかえりアダムドライバー!
◆ストーリー・オブ・マイ・ライフ 若草物語(6月13日)
かなり前のめりに見に行ったものの、そこまで。孤独なの!らへんがそこまでピンとこず。
◆はちどり(6月20日)
映画館が私のもとに帰ってきた!!!!先生!!先生!!!!!
◆はちどり(6月25日)
映画館がまた閉まったらたまらないと思ってまた見てチヂミを食べた。
◆ペイン・アンド・グローリー
アルモドバル、大変キュートでよかった。とても素直な良さがあった。
◆ワイルド・ローズ
あのサポートした側の女性の気持ちがいまいちわからず、そこまで。
◆WAVES
シネクイントWHITEの音響と座席が素晴らしく、「渋谷で爆音を聞いている」点で感激する。父親が娘に甘えているのでムカついた。
◆透明人間
最高!!!!!!
◆パブリック 図書館の奇跡
面白かったのだけど、良き人側の人間が図書館の本を机から叩き落とすので心が離れてしまう。本を大切にしてほしい。あの市長候補?の人の演説などがあれば締まった気がする。
◆SKIN
娘を危険人物から離してほしかった。ハラハラした、いい映画だった。
◆ハニーボーイ
こんなに自省ができる本人でも行動や感情のコントロールができないままということが年末にわかり、プロのサポートのもと謝罪や自己の治療などが進むといいなと思う。
映画はとても良かった。
◆アルプススタンドのはしの方
おもしろかったです!
◆ブックスマート
ガールズ映画の地平が開いた。ヴァージン・スーサイズなんか女の子全員死んでたので、20年弱で世界が変わったことを実感した。
◆mid90s
母親業の過酷さを知る。ルーカス・ヘッジズ加点がすごい。あの慟哭。
◆幸せへのまわり道
「自己のことを話せない男性」というものが父親を含めて身近におらず、私はその点についていつもぼんやりとしてしまい、トムハンクスの笑顔がずっと怖かった。
◆行き止まりの世界に生まれて
たどり着くテーマ、男性性の問題。スケボーに乗ってどこまでもいける世界。
◆TENET
ノーラン音頭を踊りながら初日に劇場に転げこむ。祭りをありがとう。デビッキ様周辺については考え直してほしい。
◆マーティン・エデン
恵比寿ガーデンシネマのスクリーンが歪んでおり、右上がずっと欠けていた。
◆マティアス&マキシマム
とてもよかった。(日本の広報以外)恋、恋と迷い。気持ちの移り変わり。
◆鵞鳥湖の夜
牛肉麺が食べたいと思いながらまだ食べられていない。
◆Farewell(フェアウェル)
私は実家のあたりのことを全然好きじゃないのに、実家のそばが映画のロケ地になっていると嬉しくなってしまう。元地元のあたりを車で通り過ぎたオークワフィナの視線を見ながらそういうことを考えていた。
◆プレゼント・ラフター(ナショナルシアターライブ)
めちゃくちゃ面白かった。舞台に出ている全員が異様にうまい。アンドリュー・スコットが素晴らしすぎる。ものすごく笑った。見てよかった。
◆スパイの妻
隣の席の年配の方の感想が喉から絞り出されるように数回聞こえ、大変共感できるポイントで「そうだ!」(善きことを言う人に対し)等と言うので胸熱だった。「自分はコスモポリタンだ、僕が忠誠を誓うのは世界共通の正義だ」という優作さんのセリフが頭によぎる2020年だった。日本の政治家の思考から正義が消えている、とても気持ち悪い。銀獅子を取ったこの映画を見てほしい。
◆本気のしるし
超面白かった。見に行ってよかった。(感想は過去ログに https://tamanine.tumblr.com/post/632961310032904192/ )
◆ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ
切なく、面白かった。映像がよかった。
◆ストレイ・ドッグ
すごいおもしろかった!!!ニコールキッドマン大好き!!! https://fusetter.com/tw/gy3Qttut
◆ウルフ・ウォーカー
素晴らしかった
◆羅小黒戦記(吹替)
とてもよかった、超可愛いし
◆THE CROSSING 香港と大陸をまたぐ少女
年若い女性が主人公だとあらゆる異性と大人が5秒後に加害者になる可能性があるのでハラハラした。香港、香港、この映画が撮られていた香港と、2020年末の香港は違うのだ。胸が痛い。
◆燃ゆる女の肖像
これは個人的な問題で、産婦人科系(現実ではかかりつけがあるといいと思います、ピルも最高)のモチーフがあり女性のつらそう表現にとてもセンシティブになってしまう。優しくしてくれ、痛そうだったり出血していそうな女性には優しくしてくれ。近��時期に見ていたウォシャウスキーのバウンズが良すぎたせいか、そこまで。
◆シラノ・ド・ベルジュラック(ナショナルシアターライブ)
見た目の美しい人がいい!というのと、文才がない人は嫌い!の違いがわからない。プレゼント・ラフターが面白すぎた気がする。
◆ハッピー・オールド・イヤー
サノス!!!あのネックレス使いが可愛くて真似したい。最善の選択、の残酷さ。
◆ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
最高!!ちゃんと前作を見たい、GYAOにあるらしい。エクセレントな人間であろうと思いました。人に「あなたのいいところのここだけ欲しい」みたいな卑しいことを言われたことを思い出して気が滅入っていた時に見たらマジで救われた。
◆半島 Peninsula(先行)
カンドンウォンは最高。エンターテインメントを盛りに盛られて最高。
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24年5月1週目
やる気の出ない仕事。休日の仕事は良いけれど、とにかく早く帰りたくなる。そうして休み前に映画館へ駆け込んで、トニー・レオンが出ている『無名』を観た。開始して、そうだこれは中国の検閲を通った戦争映画だと身構えたけれど、そんなことが気にならなくなるくらい面白かった。前半は時系列をいじっているのと、日本軍・国民党・共産党に誰がどのように所属しているのか分からず、なんか面白い雰囲気だけど、よく分からないと思っていたが、だんだん分かってきて、後半は丁寧に伏線回収してくれるので、めちゃめちゃ面白いという感覚が残った。クリストファー・ノーランのTENETに近い満足感。科学の代わりに歴史の話があり、映像の特異さの代わりにとにかく美しい美術セットに惹きつけられた。私はトニー・レオン目当てで行ったし全然知らなかったけど、ダブル主演のもう1人のワン・イーボーが女性に?人気らしいですね。誰かが書いていたけれどラップバトル上がりなので、ステージ上からの煽り方が秀逸というようなことを言っていて、確かにそのシーンはすごかった。基本的にはスパイなので、表情の動きが乏しいんだけど、後半の表情で見せる演技がすごいなと思わせる俳優さんだった。それにしても、トニー・レオンはオールバックとスーツとレトロがお似合いになる。一瞬、オールバックにしていないシーンもあったけど、髪をおろしているとちょっと普通のおじさんになる。60歳すぎているのに、かなりハードなアクションしていてすごかった。あとどれくらい彼の作品を観られるんだろう。
『悪は存在しない』も観に行ったわ。彼の映像の特徴だと思っている劇中劇的なものは今回は田舎の村民とそこにグランピング施設を作ろうとしている企業担当者の集会みたいなものだった。もはや最近は今回はなんだろうと思うし、これを見るのが楽しみになっている気がする。開始前から眠くて、気がついたらこの集会のシーンだった。この監督の作品を観ると、いつも人と話をすることが、いかに私たちを救ってくれるかということを考える。ラストシーンはちょっとよく分からなかったけど。この監督の作品を初めて観るのには向いていないと思う。ハッピーアワーに出ていた俳優さん、何人か出ていたよね?
本は先週に引き続き『火を熾す』『春の雪』に加えて、『あやうく一生懸命生きるところだった』という韓国の珍しく男性のエッセイを読んでいる。もっと本を読みたい。
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清水ハン栄治監督×映画評論家森直人さん登壇のトークイベントを実施しました
5月27日(木)に渋谷・ユーロライブにて一般試写会を開催し、上映後に清水ハン栄治監督と映画評論家の森直人さん登壇のトークイベントを実施! 本作上映後の余韻が冷めやらぬ中、始まったトークは、森さんが開口一番「超重量級の傑作だと思いますが、作品の内容と監督のお人柄にギャップというか、本日初めてお会いした清水監督は明るくて気さくな方でびっくりしました」と感想を述べつつ、本作制作の経緯やアニメーションにした理由、そして清水監督の熱き思いに迫る、深堀りトークを繰り広げました。
森:『トゥルーノース』、本当に凄まじい映画ですが、色々な感情が一本の映画の中に入っていてクオリティも高いと思いました。監督がプロデュースした『happy-幸せを探すあなたへ』は世界の幸福度を調査する映画ですが、それから8年たち、今度は北朝鮮の強制収容所をテーマにした作品を作りに至った経緯を教えてください。
清水:『happy-幸せを探すあなたへ』公開からずいぶん経ちましたが、いまだに感謝のメールや「この映画のおかげで自殺を考えていたんだけどやめました」というメッセージなど、色々な声をいただきます。映画で観た人の人生を変えられたという気持ちがすごくて、また作りたい、と思っていました。またダライ・ラマ、マザー・テレサなど人権にかかわる偉人たちの人生を描いた伝記マンガプロジェクトを手掛けたのですが、色々な国に訴求していったんです。それらの経験を経て、世界の中で現在進行形で起きている北朝鮮の人権問題にたどり着きました。
森:監督は本作のために、綿密な取材をされたとお聞きしていますが、それならばドキュメンタリーという選択肢もあったと思いますが、なぜアニメーションという形をとったのですか?
清水:脱北者や実際に収容所を体験した方の証言をカメラで撮影しているので、もちろんそれをドキュメンタリーとして出すことや実写でもできたと思うのですが、あまりにも聞いた話がむごすぎてしまって・・・。拷問の話など実写やドキュメンタリーで描いてしまうと一般の皆さんにはあまりにもショッキングでホラー映画やグロテスクな話になってしまう。観客の皆さんが最後まできちんとみてくれて、かつ、この話が火星や金星などで起こっている話とは思われないリアリティがありつつ、トラウマにならない表現方法を探した結果、 我々が小さい頃からみているアニメーションという方法にたどりつきました。
森:なるほど。アニメにすることで抽象の回路が入るといいましょうか、リアルな話なのだけど、自然に寓話性に昇華することができるのでしょうね。清水監督は、東南アジアのアニメーターのネットワーク「すみません」を主宰されているとききました。
清水:インドネシアのアニメーターが中心なのですが、スタジオという企業体をもつと一つのプロジェクトが終わっても、雇用を確保するために作品づくりを続けなくてはならない。ですので僕はフリーランスのネットワークのような形でプロジェクトごとに集めるようにしました。そして先ほどいわれた「すみません」という名前についてですが、この作品自体のテーマが物議を醸しだすかもしれない、だから会社名で最初に謝っておこうと思って(笑)。いや、本来の思いとしては物議を醸しだす作品をどんどんやっていこうと思っているんです。最近日本は、きっと皆さんも感じていらっしゃると思うのですが、変な同調圧力とか、あれやってはいけない、これやってはいけない、というのがあって。僕のようにちょっと無茶する人が出てくると、迷惑をかけてしまうけれど、そのことによって今までなかった扉が開き、そこでの揺らぎの中で社会が発展していくと思うんです。特に若い人たちと話していても元気がないように思うので、僕の場合は最初から(会社名で)謝ってしまえ、と。
森:とてもよいお話ですね。「すみません」をエクスキューズにしてどんどん無茶をやってしまおうということなんですね。すばらしい!そこをユーモアでふんわり包み込むというのが、清水監督の持ち味なのかなと思います。 本作の作画のトーンも絶妙ですよね。ゴリゴリのリアリズムではなく、かといってコミカライズされたマンガっぽい画ではなく、その中間のほどよいトーンで、内容の情念もきちんと伝わる作画を用いているなぁと思いました。それにアニメーション監督としては初めてで、これだけのものを作るのってすごいと思います。作画はどう決めていったのですか?
清水:映画をご覧になるとわかるのですが、キャラクターがカクカクと折り紙みたいな形で、これは試行錯誤した結果です。ディズニーやピクサーのようなリアリティにどんどん近づけていく形も作れたのですが、本作の場合、内容がきつすぎてリアリティに近づけてしまうと観客がついてこれないのでは、という懸念がありました。なにかバッファを入れて、見ていて心理的に、リアルではないんだ、というブレーキがかかり、トラウマにならないように気をつけました。あと、丸くてふっくらしているものを人間は可愛いと思うんですね。本来、証言してくれた人たちの話をリアルに描くとみんな骸骨みたいな描写になってしまう。ですので飢えているということをみせるために、やせて影をつけるのではなくて、ポリゴンが低いカクカクにすると、丸いんだけど影がでる、そのあたりのバランスを考えました。
森:そうなんですね。こういう考え方は、アニメ専門にやっている方々からは出てきづらいかもしれないですね。
清水:僕はあまりにも無知すぎたから作れたところはあるのではと思っているんです。業界の慣習の中でしっかりステップを踏んで作ってくると、おそらくポリゴン下げるなんて逆の発想だと思うのですね。僕の場合はアニメも短編も映画も作ったこともない、脚本も書いたこともない、そんな人が長編映画を、しかも英語で作るなんて、何考えてんの?(笑)だと思うのですが、だけど知らなかったから飛び込めることもあると思うんです。飛び込んだら、溺れちゃうので自分でなんとか泳ごうとするし、助けてくれる人がいて、形になってくる。あまりにもこうあるべきとか強すぎてしまうと、面白いものが生まれてこないのでは、と思っています。
森:今の監督のお話をきくと、『トゥルーノース』の中で描かれる精神と重なっているように思いますね。本作は社会派映画として見られると思うのですが、もうすこし原理的にみると、ある過酷な環境の中で、いかにサバイバルしていくか、という構造のドラマでもある。何やっても生き抜いていくのが大事なんだ、というメッセージ性を感じました。 話しは変��りますが、本作の音楽監督をディズニーアニメ映画『ムーラン』の挿入曲を担当していたことでも有名なマシュー・ワイルダーさんが担当されています、どういった経緯で依頼されたのですか?
清水:マシューは、僕の友達の友達なのですが、偶然出会いました。本作は制作のお金が本当になかったので、アメリカで俳優学校の生徒さんに声優をやってもらったのですが、大きなスタジオを借りる予算もなく、友達の紹介でマシューの自宅スタジオを借りることになりました。そこで3日間くらいかけて作業をやっていくうちに、ハリウッドでアカデミー賞やグラミー賞にノミネートされている大御所なんですが、作品のテーマ性に惹かれて参加してくれることになりました。かなり大風呂敷な話ではあるのですが、これは12万人の収容者たちをもしかしたら救うことに貢献できるかもしれない、という僕の思いに、彼も心震わせてくれ、通常ではありえない金額で引き受けてくれることになりました。
森:日本映画というしばりが窮屈に思えてきた今日この頃なので、国を超えたネットワークで映画がまた幅広く作れるのではないか、と僕自身思い始めています。そういう意味で、この映画には色々なヒントがつまっていると思いますね。監督はアメリカの大学に行かれていますが、聞くところによるとクリストファー・ノーランと若い頃からのご友人とか。 清水:18、19歳のころですかね、そのころにボランティア団体をつくって募金活動をしてモザンビークの難民キャンプに届けるなどアフリカにも一緒にいきました。僕も映画を作っている一人として、例えば友人がこれぐらいだから、僕もこのぐらいを目指して、というベンチマークを置いたりしますが、彼をベンチマークにするにはあまりにも映画界の頂点に行ってしまいましたね(笑)
森:冒頭でTEDのシーンが出てきます。監督ご自身もTEDに出られたことがあるとお聞きしていますが、その関連はありますか? 清水:映画の中で、これは現代で起こっていることなんだ、ということを明確に���いたかったので、例えば国連でスピーチしてもよかったのですが、より現代性をもたせるために、世界でいま一番人気のある講演の場であるTEDの場でのスピーチから始めました。 僕はこの映画を作った目的のうち、一つは今でも実際に強制収容所に12万人の人たちがいるといわれている。アクティビズムの一環として、この映画を色々な人々にみてもらいたいという思いがあります。ただ世界中のアクティビズムは行き詰っていると思うんです。熱くて知識もある人たちがまた大きな声をあげてがんばっているというようにみえてしまい、端からみると、大変そうだとわかっても距離を置かれてしまう。 僕は、以前偉人マンガのプロジェクトに携わったときの経験から、マンガやアニメといったソフトメディアに固い話をのせると広がるのではないか、という確信があります。それと同時に大事なのは、絶対にエンターテイメント性がないと伝わらないということ。この内容で告発系のプロバガンダ映画をつくったら見てくれる人もいない。その意味ではストーリーの中にアクションやロマンスをいれたりすることによって、メッセージも広がると思うのです。
森:社会的有効性を突き詰めていくと、エンターテインメントの、広い層に届ける力というのは有効ですよね。清水監督が映画監督として、人権問題をどう伝えるかということに向き合い、それをソフトメディアでわかりやすく届けることによって社会変革が起きるのではないかとお考えなのではと感じました。
清水:インテレクチュアルだけでは、人は動かないと思っていて、そこをエモーショナルなものにしないといけない。例えば、ホロコースト、アウシュビッツで起こっていたこと、何万人がなくなったということを知識として知るだけでなく、それと同時にたとえば「アンネの日記」のように、彼女が外の世界にあこがれ、恋をして、将来何になりたいかを語ったりすることによって、我々が自身を彼女に投影することができる。そのときに初めて事実が合致して心に残ると思うのです。本作でも収容所の中で、人々はロボットや家畜のように生きているのではなく、それぞれが夢を持ち、冗談を言い、助け合う、ヒューマニティをみたときに心に響くと。もちろん事実なので残酷なことも描かなければいけないのですが、そんな地獄の中のヒューマニティの部分をきちんと探らなればならないと考えました。 本作のために韓国でインタビューに答えてくれた方の何人かはすでに映画みていただき、コロナ禍なのでマスクをしながらの鑑賞でしたが、マスクが涙でぐしょぐしょになるほどだったと、そして映画で描かれていることは正確だったと話してくれました。 僕は、この映画を通して、本気で12万人の人たちを何かしら救いたいと思っています。映画の最後のシーンにも思いを込めましたが、ぜひ観た方一人一人がSNSなどで広げていただければ、その積み重ねが彼らの希望へとつながってくれると信じています。
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パチンコが好きな友だちがいる。彼とは中学からの付き合いで、ゲーム的な刺激をみんなに共有し続けるような奴だった。「クラスに流行りを持ち込むタイプ」だ。去年の秋、高校の卒業式ぶりにそいつと会った。新宿の居酒屋でニ、三杯飲んだあとに、折角の機会だから勢いに任せてパチンコに連れて行ってもらった。僕はギャンブルに縁が無いから、「まあ初心者はジャグラーやな」との彼の言に任せて指定の台に座る。
千円分のコインを回転させるための自動機械の如く、無心でボタンを押し続ける。ビギナーズラックの言葉がよぎる僕の下心は見透かされているのか、一向にそれらしいアタリは出ない。次第に酔いも抜けて、自然と喫煙室に足が向く程度には飽きてきた。一服してから今日は家に帰るか、と考えていると、耳を裂くような電子音とともに台のランプが赤く光った。「赤ペカやん」と隣の席に座っている彼が叫ぶ。ボーナスタイムを知らせる演出らしく、それから暫くはアタリが止まらなかった。一丁前に引き際を心得ている僕は、危なげなく二千円の臨時収入を得た。
帰り道、「あたらしい世界へようこそ」と彼がからかう。「売人かお前は」とかなんとか、適当に受け流した。それ以来、一度もパチンコに行っていない。きっとこれからも台に腰掛けることは無いだろう。運の如何や趣向以前に、最初からそこに僕の居場所は用意されていなかったのだと思う。喧々しい轟音の空間でただ機械的に台を回転させるということ、「赤ペカ」を待つことが総じてよく理解できなかった。社会見学としては面白かったけれど。────────────────────────テッド・チャン著『息吹』(2008)。2019年に翻訳された本作を手にしたのは2020年6月だった。率直な感想として、軽妙な文体とは裏腹なハードSFだなと思った。根底でクラスに馴染めず、カニエウエストを聴きながら伊藤計劃と円城塔に唸っていた中二病患者の模範だった14歳のおれよ、ありがとうな。お前の日々のおかげでなんとか読めたよ。『息吹』はおそらくSF初心者向けの作品ではないかもしれないから安易に人に勧めることは難しいが、とにかく読み応えがあって最高の一言だった。どの短編も良かったんだけど、とりわけ『予期される未来』について、読了後半年以上経った今でもほとんど強迫観念のように考え続けている。自由意志の不在と決定論の支配について、「��言機」なるデバイスを中心に僅か4ページで描いている一編。2005年に執筆されたとは思えない、今も尚有効な予見性に充ちている。敢えてジャンルとして分類するならSFホラーと言えるだろうか──到来する(した)であろう未来についての想像。少し飛躍するならニック・ランド的「外部」と言い換えてもいい。
ボタンを押そうとする1秒前に必ず緑のランプが点灯する、「予言機」というデバイス。誰もが予言機を出し抜くこうと遊び続けるが、やがてそれは不可能だとわかる。自由意志の不在を知った人々は、無動無言症に陥ってしまう。
緑のランプが点灯した瞬間、「ボタンを押す」未来が確定されるということ。"出し抜く"とはつまり、「点灯しても押さない」か「点灯していない予言機のボタンを押す」の概ね2パターンということになるはずだけど、どうやらそれは不可能らしい。明らかになった決定論の前に完膚なきまでに打ち砕かれた人々は、廃人と化す。「点灯すると必ずボタンを押してしまう」とは、あまりにも巨大な決定論の細やかな発露に過ぎず、きっとこれまでとこれからの全ては予め決定されていたという絶望。数年後の未来からの警告という形式を取る「予期される未来」は、そのメッセージさえも決定論の範疇であるという、there's no alternativeを示す。
『予期される未来』のどことなく前向きな結末、「しかしそれでも、自由意志を装うんだ」という締め括りにただ溜飲を下げるのは、たぶん浅い。テッド・チャンのミスリードだと個人的には思っている。ではその真意は?全くわからない。ほとんど強迫観念のように、考え続けている。
────────────────────────僕が観測した2020年の文化圏は、決定論の一年だった。カルロ・ロヴェッリ『時間は存在しない』や『息吹』の日本語訳が出版された2019年と地続きに、HBO版『ウォッチメン』の配信が2020年初頭。真打としてクリストファー・ノーラン映画『TENET』。また、10月末の『ラップスタア誕生』FINALステージでのItaqのライブMCは(おそらく彼の彼の信仰に由来する)希望に満ちた決定論とラッパーである自身の自由意志を語っていた。どれもが本当に興味深いものだった。
そんな中でも特に印象的だった作品──あるいはここで挙げた諸作で最もポピュラリティがある作品かもしれない──『TENET』の主題歌、Travis Scottの楽曲"the plan"が決定論に向き合う上での有効なアイデアになり得る気がしている。
youtube
You don’t know where we stand
俺たちの居場所をお前は知らない
It’s true
これが真実だ
Know the plan
計画を理解してくれ
もしかすれば、失意と絶望のきっかけである「予言機」や、決定論を内包する『TENET』の例の時間逆行システムは、歓迎すべきイベントなのかもしれない、という見方をすることできないだろうか。それに伴う混沌より、まず何よりも決定論そのものを認識することが重要なのだということ。決定論を認めることによる目先の失意と絶望の果てには、希望が待ち構えているのではないか。その点においては決定論に善性を期待することも可能なのではないかということだ。そういう意味で、加速主義と決定論の親和性を汲み取ることも可能だ。もちろんそこには、ある種のディストピアや裏返しの虚無が設定されていることも否めないが。赤い錠剤を飲み込んだ救世主のように、決して恐れることなく緑の点灯を認識しなければならない。「計画」を知ることは自身の場所を知ることなのだから。Travis Scottの次のプロジェクト(計画)のタイトルに冠された"UTOPIA"とは、何と象徴的なことだろう?
────────────────────────結局のところ、僕は決定論への回答を得ていない。SF批判の最も醜悪で明快な決まり文句、「でも結局作り話だよね」で済ませたい気も無いとはいえない。だけど事実として、緑の点灯がボタンを押すことを決定付けるように、「赤ペカ」はボーナスステージを決定付ける。パチンコ台に僕の場所は無かったことも、計画に記されていたのかもしれない。『予期される未来』とは結局フィクションで、現実世界の我々が予言機をいまだ手にしていないことも。あるいは誰にでも、どこかで決定論を感じるような出来事はあるはずだ。寧ろ、100パーセントの自由意志のもとに何かを選択できる機会が果たしていくつあるのだろう?本当に決定論が支配していたとして、何を言えばいいのか。無動無言症とはその象徴なのかもしれない。ただひとつ、これだけは確かだ。来るべき楽園を告げる「赤ペカ」の点灯を目の前にして台を離れる馬鹿はいない。
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思いをかたちにするスタイリスト、北村道子インタビュー portraits jan 14, 2019 7:10 pm
michiko kitamura
photographer & interviewer: chikashi suzuki writer: tomoko ogawa
portraits/
北村道子さんが手がける衣裳や彼女の言葉に触れると見えてくるのは、北村道子という生きる哲学のかっこよさだ。その哲学が、服になり、仕事になり、彼女そのものを形づくっている。唯一無二の個性を持ちながら、約40年、一切の妥協をすること��く、今目の前にある人物とその人が着る服と対峙してきた。そんな彼女が、前著『衣裳術』から10年ぶりに、俳優34人、写真家6人との10年にわたるコラボレーションを記録した『衣裳術2』をリリースした。2000年代初頭に角田純氏がアートディレクションを手がけていた雑誌『X-Knowledge HOME』にて、北村さんを撮影したことをきっかけに出会い、以降、コラボレーションを続けるフォトグラファーの鈴木親氏を聞き手に迎え、型破りで刺激的な北村道子さんの仕事術について語ってもらった。
portraits
jan 14, 2019 7:10 pm
北村道子さんが手がける衣裳や彼女の言葉に触れると見えてくるのは、北村道子という生きる哲学のかっこよさだ。その哲学が、服になり、仕事になり、彼女そのものを形づくっている。唯一無二の個性を持ちながら、約40年、一切の妥協をすることなく、今目の前にある人物とその人が着る服と対峙してきた。そんな彼女が、前著『衣裳術』から10年ぶりに、俳優34人、写真家6人との10年にわたるコラボレーションを記録した『衣裳術2』をリリースした。2000年代初頭に角田純氏がアートディレクションを手がけていた雑誌『X-Knowledge HOME』にて、北村さんを撮影したことをきっかけに出会い、以降、コラボレーションを続けるフォトグラファーの鈴木親氏を聞き手に迎え、型破りで刺激的な北村道子さんの仕事術について語ってもらった。
Photo by Chikashi Suzuki
鈴木親(以下、鈴木):僕が、北村道子さんという存在を初めて意識したのは、大学のときに観た映画、『幻の光』(95)なんですよね。北村さんの衣裳って、何という印象もなく普通に映画としてスーっと入ってくる。でも、もう1回観るときって、ディテールをよく見るじゃないですか。そうすると、衣裳がすごく綺麗だなと思う。変なリアルさもないんだけど、ファンタジーが入っていて。何%の嘘と何%の真実みたいなものの割合を、映画ごとに全部変えているというか。
北村道子(以下、北村):それは、いつも私が思ってる思いだよね。さすが親くん、大学で先生してるだけあるなぁ!
鈴木:映画の雰囲気に合うようにスタイリングしているから、絶対作品の邪魔はしないんです。『バットマン』(05-12)シリーズの衣裳と同じ方向性ですよね。Christopher Nolan (クリストファー・ノーラン)作品と一緒で、現実だと嘘っぽいけど完全に嘘にはならない。でも、映画の中ではちゃんと映えている。逆に、ガチガチにリアルにスタイリングをしちゃうと、たぶん映画としては全く面白くない。ノーランとかがやって「エポックメイキングだ!」と言われていたようなことを、偉ぶることもなく、普通にスッとやっていたというのが、北村さんなんですよ。
北村:でも、日本では叩かれているんですよ。
鈴木:『幻の光』が?
北村:そう。まず、私の関わった映画はみんな、日本の映画監督にも叩かれているんですよ。『幻の光』に関しては、誰が送ってくれたのかはわからないけど、フランスの『Figaro』をはじめ、ドイツ、イタリアのみんながメディアで取り上げてくれたんです。あまりに取り上げてくれるから評価されるようになってきて、ヴェネチア国際映画祭で賞を取って、逆輸入的に話題になったんです。当時、主役の江角マキコさんは、基本的にモデルだったじゃないですか。モデルが「自分のために何かやりたい」という雰囲気を出してくると、私、拒否感が出てくるの。だって、江角のためにやる映画というのは、おかしいじゃないですか。それまでに、10回くらい断ったんですよ。それで、引き受ける条件として、葛西薫と藤井保を突っ込んだんです。
鈴木:それで、あの本、『ESUMI』(リトルモア )ができた?
北村:そう。その二人を入れるならと、映画を受けたんですよ。衣裳合わせも自分で5トン車借りて、是枝さんと私でやったんですよ。
鈴木:是枝さんの中でも、『幻の光』は良かったですけどね。リアルさがあるんだけど、何となく違う。現実にいないけどいそうな人物という感じがすごくして。だから、正直に言うと、ストーリーというよりは、映像が綺麗だったという印象が残ってる。
北村:どの映画でも、私は孤独で独りぼっちなんです。黒澤明監督もドローイングや着色をやっていたのと同じように、洋服を作っている。それが当然だと思うのよね。自分の中でそういうものが映画だと思うじゃない。映画というものを私はミケランジェロ・アントニオーニから出発していて、女優で一番好きなのは、モニカ・ヴィッティなんです。だから、映画を観ていて、彼女は裸足で道を歩いているという表現から、シナリオがわかるじゃないですか。全部通して観たあとは、たとえば、あそこであの椅子がどうして出てくるのか、そこをもう1回観ることを何度もしていく。そういうふうに、自分で映画の洋服の表現力というものをマスターしていったんですよ。
鈴木:それが正しい見方ですよね。
北村:それから自分で衣裳をやるようになって、「監督が描いたドローイングはないの?」と聞くと、「え?」と返ってくる。しょうがないから、それを私がやっていく。役者には絵コンテがあったほうが、わかりやすいじゃないですか。それを元にみんなやっていくようになってきたの。『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(08)もそうだった。それはもう、孤独になっていくよね。
鈴木:北村さんが人物像をほとんど作っているんだと思ったのは、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)の裏話を聞いたとき。採用されなかった設定なんだけど、主演の柴咲コウはゲイのための老人ホームにいて、白いシャツに薄く赤い下着が透けている。それが、「女性の性の部分をグッと抑えているけど、残っているという表現だ」と言われたとき、もう台詞は要らないなと思った。その服だけで人物像が成り立つじゃないですか。ビジュアルで表現することって、ビジュアルだけで一気に全てが入ってくることがあるから、言葉も超えてしまうことってあって。
北村:それ、正解です。小津安二郎監督がやっていた、原節子の二の腕から見えるブラジャーに私は辿り着いたんですよ。あの時代にそういうふうにやっていたなぁって。そうやって脚本を読み込んでで、ドローイングしていくタイプなんですよ。だから、プロデューサー側から「こういう普通の長袖で綿のシャツでこういうのにしてくれ」と言われるようになったときに、「じゃあ、どっち側をあなたたちは取るんですか?」という話になった。私は、そこから衣裳合わせに行かなくなったの。
鈴木:(笑)。
北村:アクセサリーも同じで、全く合わないアクセサリーや時計をみんな持ってくるのよ。美術の小道具さんがダンボール箱で持ってくる。そういう儀式なんですよ。「ここから選んで」と言われるんだけど、私は「え、なぜこれを使わなきゃいけないの?」って。長年ダンボールに入ってて、カビ臭いもん。それで喧嘩になって、「私は降ります」ということになる。思いをかたちにして表現するときに、役者側の意見が強いんだったら、監督は要らないんじゃないのと思っちゃうのよ。
鈴木:それじゃ、映画にならないですもんね。
北村:そう。『幻の光』も、その衣裳に対する思いみたいなものがあるわけ。石川県・能登で育った自分の子どもの時代の冬というのは、やっぱりモノトーンで世界が見えてた。私がアイスランドに行ったときに、能登と同じだなと思った。それを作品の中にフィードバックしたの。私、監督って、もし日本の作品だったら、あらかじめ役者を想定しながらシナリオを書いていると私は思っていたんです。ところが、私が衣裳をやるというとき、役者は誰も決まっていないんですよ。だから、想定してやってなきゃいけない。
鈴木:だいたいの当て書き、みたいな感じで進めますよね。
北村:うん。「例えばどういう人ですか? その人、私が交渉しますよ。あなたたちがしないんだったら」という話になってくるわけですよ。
鈴木:でも、以前は衣裳部の人がやるのが衣裳だったけど、北村さん以降、衣裳という考え方で映画にスタッフとして入る人たちが出てきた。伊賀(大介)くんとか三田(真一)くんとかは、北村さんのメソッドみたいなものがあったから、その後にスッと入れたんだと思う。
Photo by Chikashi Suzuki
北村:はじまりの話をすると、私は若い頃に、ものすごい広告業界に入って、300人を前にして恥をかいたんですよ。それは、メンズウェアが何たるかを知らなかったからです。イギリス���大物の撮影で恥をかいたから、そのギャランティをいただいて、「私、1年間この国に残ります」と言って、サビルロウのリージェントストリートとボンドストリートをくまなく調べたんです。洋服について全くわかってないお姉ちゃんがイギリスに行って、ボンドストリートを歩いていくと、ここでは全部揃うんだということがまずわかったの。
鈴木:シャツ屋も靴屋も帽子屋も時計屋も全部ありますもんね。
北村:そう。とにかく、メンズをマスターすればTPOがわかる。なぜって、メンズの人たちが、女の人たちをエスコートしていくわけじゃない。
鈴木:本当にそうなんですよね。CHANELの服も、基本的にニットは男性の下着だったり、ツイードは男性のスポーツウェアだったり、男性の生活に合わせて女性はどうするかということを考えて作られていたし。
北村:そうなんですよ。勉強してから日本に帰ると、飛行機でみんなロングホースの靴下を誰も履いていないんです。みんなカジュアルな靴下を履いて、モチャモチャしてて。こんなにひどい国なんだってわかって、そういうことを良しとしている自分がいたんだと。それが日本がアマチュアリズムなんじゃないかと私が言っているところなんですよ。普通は、何も知らないことを恥ずかしいと思わなきゃいけないじゃない。私がそれだったんです。そこからですね。
鈴木:コートもチェスターやステンカラーとチェスターの間みたいなローデンコートってのがあるんだけど、そういうタイプを着ているとあの人は貴族系なんだなとわかる。日本は、そういう習慣が一切ないですもんね。
北村:そうだよね。海軍にしても、デッキシューズを履いてないじゃないですか。そういう意味で、やっぱり、衣服にステートメントがないんですよ。
鈴木:日本人だと、良くも悪くもTPOにとらわれ過ぎて、コスプレ化しちゃう人はいますよね。生活の中で着ることは普通のことなのに、儀式になっちゃってる。それに関して、北村さんの上手さが際立っていたのが、『バベル』(06)のときにカンヌのレッドカーペットで菊地凛子ちゃんに CHANEL を着せたことです。ハリウッドに行って、ハリウッド俳優に囲まれているアジア人は目立たないことが多いけど、どんだけ目立ったかっていう(笑)。でも、悪目立ちだとブーイングものじゃないですか。賛否両論がちゃんとあるように、上手く北村さんはやってるんですよ。それは、どういうふうに着せるべきかをわかっているからですよね。あの後すぐですからね、Karl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)が凛子ちゃんをピックアップしたの。
北村:身も心も凛子ちゃんに尽くしました。カンヌに行くときに、まず1個だけココ・シャネルのバッグを持って行ったほうがいいと。それから、Karl LagerfeldのFENDIのバッグにドレスを詰めて、2カ月分のサングラスから靴までも全部トランクに入れて渡したんですよ。そうじゃないと、ランチやディナーのときに困るから。それで、カンヌを歩くときはこの中から着なさいって。全部、返してもらってないな(笑)。
鈴木:イブニングと昼間のドレスって全然違うけれど、日本ってそういう生活習慣はないじゃない。そのTPOは守られているのにアバンギャルドっていうのが格好いいんだけど、北村さんはそれを全部やってて。例えば、カンヌで浅野(忠信)さんが着ていたスーツ、どれだけサイズが合ってるのっていうくらい合ってた。でも、それだけじゃなくて、男性は目立ち過ぎちゃいけないんだけど、ちゃんと目につく。絶対に俳優さんに恥をかかせないんだけれど、映画と一緒で、ちょっとした違和感を出す。ネクタイだったりチーフだったりで一部だけ異物感を出してるんですよね。本当に上手い。俺が言うのも何だけど(笑)。たぶん、その人の個性をきちんと見抜いてるからできる。
北村:もう、その通り!
鈴木:それって、本当にわかってる人じゃないと絶対にスタイリングできないから。単純にTPOがわかればいいってことでもなくて、本人が着ている感じにプラスアルファで違和感を出していて。普通に見たらスッとはしてるんだけど、「なんか気になる」みたいな要素を探って、ズラしているというか。でも、他が完璧だから何も言えない。凛子ちゃんも未だにずっと CHANEL のファミリーだけど、アジア人でヨーロッパのいわゆる上流階級にいきなり入れるわけがないから、最初のインパクトがたぶんあったんだと思う。
北村:私、1回彼女を映画で降板させたことがあるんです。まだ菊地百合子でやっていたとき。そしたら、当時所属していた事務所の社長が凛子ちゃんを連れて、その理由を問いただしに来たんです、渋谷の私の事務所に。ちょうどそのときに、別の用事でカメラマンの小林響が偶然いたのよ。響は関係ないんだけど、あえて第三者がいたほうがいいやって思っていてもらったの。第三者によって今まで思ってなかった言葉が出てくることがあるのよ。それで、私は凛子ちゃんに、「今に絶対違う映画がやってくるから、そのオーディションを受けたほうがいい。そのために、名前はRで発音ができたほうがいい。外国では発音しやすいから」と言ったの。ハッタリだけど(笑)。「じゃあ、凛とした凛子にしよう」って。そうしたら、彼女が「私、変えます」っ���言ったのよ。それで社長が、「お前いい加減すぎる。この人、嘘ばっかり言ってる女なんだから」って。
鈴木:それで、菊地凛子が誕生したと。
北村:そう。彼女、その後、本当に『バベル』(06)が決まったのよ。オーディションに行くとき、「私が女優だったら、裸で行くよ!」って言ったら、「わかった! コートの下は裸にする」って言って、本当にそうしたかどうかはわからないけど、監督が「わかった、君の役を作るから」となったらしいのよね。意味あったよね、ちょっとした嘘も博打も。響がいなかったら、凛子という名前は出てこないのよ。あいつクソみたいな男だけど、よくいてくれたよ。
鈴木:写真家としてはワールドワイドなのに(笑)。
北村:凛子ちゃんって、どんな取材でも応じるよね。飛行機に乗って自分で行くんですよ。本当に少しのスペースしか露出がなくても、「大丈夫、行く!」って行くんだって。あれは見習うべき姿勢だと思うよ、女優たち。
鈴木:それは、北村さんが教育したからですよ。
北村:私はさ、親くんから洋服を学んでるよね。
鈴木:いやいや。
『衣装術2』(リトルモア)
北村:私の中で、渋谷の雑踏とか公園の隅っこで撮るというアイディアは全くないもん! もともと、『衣裳術2』(リトルモア )でまとめた雑誌『T.』の連載企画を持ってきたのは、親くんと門間雄介くんだったし。
鈴木:『T.』��もこの連載だけ、テンションが違いましたよね。でも、今なら特にそうだけど、雑誌を買ってもらうのに特別なコンテンツが絶対ほしいじゃない。昔から日本の雑誌で多いのは、だいたいプロモーション取材のタイミングで同じ顔の表紙がバーっと並んでて、独自のチョイスがない。アートディレクターの大橋 修さんはすごく抵抗して、独自のチョイスを作らないと意味がないって、北村さんという異物をページの中に放り込んだという(笑)。
北村:でも、二人とも先に辞めちゃって。そうしたら、大橋くんが「北村さん、俺は続けたいから、毎回カメラマンを変えていくというのはどう?」っていう話になって。
鈴木:北村さんは、「こういうふうにしよう」と強引には、自分から言わないタイプだからね。
北村:そう、言わないです。大橋くんから、「続けてほしい」と言われたときに、「ほかの記事もファッションにはならないの?」って聞いたの。映画雑誌だから、そこは変えられないということで、「じゃあこれが最終的に書籍になるんだったら、目的がある」ということで続けて、それでリトルモアに頼み込んだのよ。
鈴木:北村さんが撮影しているシリーズも面白かったです。『衣裳術2』の表紙になった写真とか。
北村:そのときは、カメラマンが誰もいなかったんですよ。タカムラダイスケと言われても、その人の写真知らないじゃない。そしたらタカムラくんが、「北村さん俺のこと知らないから、俺がアシスタントやります」って言って。それで、凛子ちゃんの旦那の染谷将太くんを最初に撮ったんですよ。この連載で、私は親くんとのゲリラ撮影を、ものすごく覚えてるんですよ。親くんとやった新井浩文くんの撮影が、私、相当ショックだったのよ。後ろに警察官が写ってるの知ってる? あれ5分後だったら、「君、何してるんだ!」って来るやつでしょう? もう笑っちゃうよね。あれは計算して撮ってるんでしょう?
鈴木:一般の人は基本的に肖像権があるじゃないですか。警官は、公務員だからないんですよ。
北村:すごいよね、実際に来るんだから。
鈴木:そういうのが好きなんですよ。
北村:やっぱりね。だから目立ったところで撮影するんだ。
鈴木:そう。
『衣装術2』(リトルモア)
鈴木:撮影時間をコンパクトにやるということは、考えてはいて。撮影って、下手に長時間やることが多いでしょう? でも、テンションってそんなに持たないじゃないですか。北村さんは瞬発力が半端ないから。持続力よりは瞬発力に北村さんのすごさがあるから、それは狭い範囲でぎゅっと終わるほうが、逆に良く出るというか。新井くんの撮影は、目黒の駅の線路を挟んで前後だけだから、実質半径300mとかの移動で終わったし。
北村:ああいう撮影をするのは、親くんだけですよ。まず皇居で撮るでしょ。渋谷は交差点で撮るじゃない。あとは御苑とかね。「こんなの平気で撮ってるの?」って思って。でも、ついていくと面白いんだよね。隅っこにいて、オロオロしてるのは私だけでさ。安藤政信くんの撮影なんて、ホームレスのいる隣に連れていくのよ。
鈴木:中央公園ですかね(笑)。
北村:あれカシミアのスーツよ?本当に場所を見つけるのが、上手いのよ。「こんなところあるの?」って感じで。
『衣装術2』(リトルモア)
鈴木:でも真面目な話、違和感を北村さんが入れてくれるから、街中でも成立するんですよ。ただ、普通に街で撮ったら、ただのストリート・フォトになっちゃう。北村さんとの撮影だから、普通のロケーションがちょうどいいんです。一瞬普通に見えるけど、よく見ると違和感があるのは、たぶん普通の服じゃないというのが一番大きい理由だから。北村さんと『Purple』を初めてやったときに、凛子ちゃんがモデルだったんだけど、普通のスタイリストなら100%絶対ダメって言うくらいの台風が来て。だって、80万円くらいするコートだし、濡れるに決まってるし。でも、北村さんが言ったことで忘れられないのは、「全部濡れちゃえばわからない」っていう(笑)。
北村:だから、親くんの手口で嵐の中の池松壮亮くんの撮影もやったのよ。
鈴木:俺、すげぇなと思って。ラッキーと。北村さんは、乱暴に扱うけど、最高に丁寧にも扱うというか。普通だったら濡らして買取だけど、ちゃんとカシミアの質をわかっているから。
北村:あれが日本の洋服ならびちゃびちゃですよ。池松くんの撮影のときも台風が来て、じゃあTOM FORDを借りてこようかって。そしたら、大森克己さんはiPhoneで撮ってたらしいの。
鈴木:iPhoneは雨でも大丈夫なんですよ。フィルムのカメラはダメだけど。
北村:親くんは、フィルムで撮ってたじゃない!
鈴木:そう。正直に言うと、カメラは別に壊れても買い換えられるじゃない。でもこの台風は過ぎ去ったらもう撮れないから。
北村:でもね、Balenciaga、濡らし��写真を『Purple』で使ってくれたんだよね。決められたルック通りじゃなかったのに。
鈴木:しかもそのときってNicolas Ghesquiere (ニコラ・ジェスキエール)がデザインを始めたばかりだったから、崩すのはダメだった。洋服の着方も全部指定で、「確実にやってくれ」と言われていて。しかも、広告は『Vogue』と『Purple』にしか打っていない時期で。
北村:そういや、『Purple』で押井守もやったじゃない。日本テレビまで行ってさ。
鈴木:押井守さんがまだアニメ好きだけの支持を受けていた頃、今みたいな存在じゃなくて。ちょうど、日本のモデルで誰か面白いのがいないかと話していて、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0』(08)を観てたから、北村さんに話したら、北村さんも押井さんが大好きで。『ブレードランナー』(82)の影響を受けてはいるけど、逆にハリウッドにも影響を与えたような人だから、立場上、凛子ちゃんと同じようなものだって。海外の評価が異常に高いから、これは北村さんがやるしかないでしょうと思って。
北村:会話が止まらなかったよね、二人で。『ブレードランナー』の話になって。Ridley Scott(リドリー・スコット)のことをようやく会話できる奴がいたって感じで。
鈴木:映画のプロデューサーからは、一切ファッションの要素はない人だと聞いていて、「着るかどうかはわからないですよ」と言われていて。事前に、スタッフの書かれたシートを渡しておいたら、たぶん北村さんの名前を見て押井さんはすぐわかったんだと思う。ボサボサの髪を期待してたら、髪の毛をきれいに切って待っててくれて(笑)。北村さんの用意したライダースを「これどこの?」とか言って、着る気満々で嬉しそうにしてましたよね。
北村:その後、同じのを買いに行ったんだよね。懐かしい。
鈴木:Maison MargielaのニットにMarc Jacobsのジャケットを着せたんだけど、本人が着てる感じを残すために、今だったらおしゃれなダッドスニーカーだけど、そのときは全然だった本人のスニーカーを履かせてた。
北村:私物みたいだったよね。
鈴木:北村さんって、本当にその場に生きている人だから。例えば、通常の撮影だと、俳優さんや女優さんが初めて仕事する人だったりすると、服をいっぱい持ってくるんです。逆に、僕が「これを外して」と言っても、外させなかったりする。それだけあったら、被写体本人が選びたいとなっちゃうじゃない。親切にしたら、その後の仕事に繋がる可能性があるじゃないですか。たぶん、そこまで考えてやっている。
北村:頭いいね。
鈴木:このシューティングというよりは、次の指名とかコマーシャルとかも考えてる。ビジネスとしてやってたらそれは正論なんだけど、カメラマンからすると、目の前の撮影が上手くいけばいいだけで、もしその後に被写体に嫌われようがかまわないと僕は考えてるタイプ。北村さんは俺よりもっとハードコアで、撮影で4コーディネートを使うと言ったら、4半くらいしか持ってこない。サイズが合わなかったときとか、場所によってちょっと変えるとかくらいですよね。
北村:だって重いし。
鈴木:それは、目の前のシューティングが上手くいくことをすごく考えてるから。カメラマンからすると本当に、正直に言うと超やりやすいんです。俳優さんに服について説明するのも、カメラマンがするよりも、北村さんがこれはこうだからいいって言ってくれたら、それで通っちゃう。
北村:上げるもんね。親くんはヘアメイクのAMANOくんをいびっているだけでさ。ロケバスの中、人の悪口ばっかりだからね、私たち。
鈴木:(笑)。人って、その場に生きることっていうのが、大人になればなるほどできない。子どもは単純に言うと、その一瞬を生きてるじゃない。だから、若い頃ってすごく瑞々しさもあって、大人になればなるほどその瑞々しさに憧れる。北村さんは、みんなよりも先輩なのに誰よりもその場に生きてて、その一瞬が良ければいいという考えですよね。
北村:そう思わない?
鈴木:本来、人生ってそういうものというか、その一瞬が積み重なっていくと良くなるし、すごく先のことを心配しても本当はしょうがないんだけど、それができる人っていうのは、立場ができればできるほど少なくなってくる。でも北村さんは、映画でも全部それをやってるから。
北村:ライブなんです。
鈴木:そう、その場を生きてる。好奇心と共に。
北村:好奇心がなくなったら、やることないんじゃないの? と思ってる。
鈴木:哲学もそうだし、最近の量子力学や物理学もそうなんだけど、結局人の思いみたいなものが全部の形を変えるとなってる。人の意思が介在したときに、実際の物が動くというのが最新の物理学の考えらしいの。北村さんって、たぶん、そういう意思が明確だから。
北村:私はけっこう若いときから三木成夫を読んでるじゃない。だから、生命って、水と油という相反するものが、実は心と体、脳と体として、そこにあるってことを最初から読んでるから、何というか、波動がどうやっても上手くいかないなというときは、「水と油だからしょうがないんじゃない?」という感じだし、素数を大事にしてるから。3とか5を。4になったら、どっかで乱したくなってくるんだよね。
鈴木:哲学と物理学が、今はほぼ一緒みたいになっている。北村さんの時代は哲学を学んで、その哲学が服になってる。実際、北村さんの思いみたいなものが衣裳に入るということは物理学が証明している。その場に強い意思がちゃんと介在している、観察者という人だからね、やっぱり。
北村:本当に先生だねぇ、親くん。
鈴木:「気持ちは伝わらない」ってよく言うけど、物理学上、今の量子学では本当に伝わっているとされていて、北村さんの撮影を見ていると、たとえ他の人と同じものを持ってきたとしても、何かが違く見える。その何かっていうのは、もしかしたら強い思いなのかもというのはすごくある。
北村:親くんと『GQ』の15年周年でTOM FORDのルックを撮影して、TOM FORDから絶賛のメールが来たんですよ。
鈴木:ヒップホップの男の子で、IOくんって子なんだけど、まぁ、きっとTOM FORDは着ないでしょ。それをポコっと着せて。普通の人が来たら、演歌歌手みたいになるのを。
北村:北島三郎だよね。TOM FORD側としては、ものすごくいいカシミアの服を用意していたんですよ。でも、私は行ったときに、「これしかないの?」って言って、ヘビメタみたいなのを使っちゃったのよ。
鈴木:やっぱり、着丈とか、スラックスの裾をブーツに入れるとか、そのバランスみたいなのが絶妙に上手い。もちろんサビルロウとかの着方がわかってるからなんだけど。本人が履いてきたブーツにそのまま入れちゃって、バッと出てきたみたいな格好良さがあって。
北村:またさ、ウィンドウにベースが並んでる、みたいな楽器屋にロケに行くんだもんね。あれは、トムちゃんが「Nice!」って言ったのわかる。
鈴木:さっき話した、同じ服でも北村さんが持ってくると違く見えるというその差って、もちろん北村さんって細かく見てるところもあるんだけど、コンセプトを全部を通して綺麗に見た後に、現場はライブにする。そこがすごく上手くて。たぶん、撮影の前までは全部緻密に考えてる。その準備がハード。写真や映像って、その場の偶然性みたいなものが入らなければ、広告になっていっちゃう。その偶然性が入ることで、エディトリアルとして一番美味しいところが撮れる。コマーシャルだったら絶対決めていくけど、北村さんはそこでも無茶苦茶するっていうのはよく聞いてるから(笑)。撮ってる側からすると、そこの要素っていうのが一番強いところ。ハプニングだけを入れるのはできるし、緻密にやれと言われたらできる人はいるけど、その両方は矛盾するじゃないですか。さっきの水と油じゃないけど、矛盾するものを両方入れられる。しかも自然に。そこが、北村さんにしかできないところですよね。
北村:ありがとうございます。
鈴木:例えばファッションって、1年か2年過ぎるとすごく古く見えちゃうところがある。30年とか過ぎるとまた新しく見えるけど、10年だとしょぼく見えやすい。でも北村さんのスタイリングって、わかりやすい表現をすると、強度があるんだよね。本人に合ってるとか、写真に合ってるとか、映画に合ってるスタイリングだから、もちろん時代性はちゃんと入ってるんだけど、いつの時代に見てもよく見えるというか。だから、10年前のものを今見ても、一切古く見えない。それがすごいなあと。
北村:それ、けっこう褒めてるよね?
鈴木:褒めてますよ。例えば、Joe McKenna(ジョー・マッケナ)というスタイリストも、北村さんと同じようなメソッドでやっている。海外でもそういう人って少ない。彼は、分厚いハードカバーの本とか出すような人だから。北村さんはヨーロッパで生まれていたら、ハードカバーの本をもう5冊くらい出してると思う。
北村:一応、2冊は出してるんだけどね(笑)。
Photo by Chikashi Suzuki
<プロフィール> 北村道子(きたむら・みちこ) 1949年、石川県生まれ。サハラ砂漠やアメリカ大陸、フランスなどを放浪ののち、30歳頃から、映画、 広告、雑誌等さまざまな媒体で衣裳を務める。映画衣裳のデビューは85年、『それから』(森田芳光監督)。07年に『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(三池崇史監督)で第62回毎日映画コンクール技術賞を受賞した。著書に『Tribe』(朝日出版社)、『COCUE』(コキュ)、『衣裳術 2』『衣裳術《新装版》』(リトルモア)がある。2019年1月21日(月) 、東京・文化学園にて、「北村道子さんトークショウ」(17:30入場/18:00開始)を開催予定。1月10日(木)より出版社・リトルモアHPで観覧予約開始。
<書籍情報> タイトル 衣裳術2 著者 北村道子 装幀 大橋修 価格 ¥2,000 判型 A5判 /192ページ 発行日 2018年12月 出版社 リトルモア HP: www.littlemore.co.jp
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michiko kitamura
思いをかたちにするスタイリスト、北村道子インタビュー
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20201003
雑記(雑多な日記)
庭の金木犀が咲いている。香気を吸い込むたびに胸がざわざわする。
もう10月だ。
蛙のどんちゃんはまだ変態する素振りはない。初うんちをして以来餌を食べまくっている。出たら入る、動的に平衡だ。光が当たると青物の魚みたいに体がキラキラ光って個体としても種としても本当に魚から進化している途中なんだなと感動する。
先月末にクリストファー・ノーランの「TENET」をレイトショーで鑑賞し深夜に帰宅して3時間程寝て登山へ出発。三峯神社から雲取山に登った。ブルガリアンスクワットの効果が出てる気がする。八ヶ岳でYさんにおすすめ頂いた丹沢の山にもさみくなる前に登りたい。
去年から春秋に刺子の半纏を洋服の上から羽織ったりしてたのだが、映画のついでに久し振りに無印良品によったら、同じ感じの羽織が売ってた。ファッションの流行にあんま興味もないし流行側の方がよっぽど興味ないとは思うけど、集合無意識というかなんと言うかそんな世の中の空気なのだろうか。
TENETの感想を書いたら3千文字ぐらいになってしまい一旦寝かせた。
そんで携帯をiPhoneに変えた。店員に勧められるがままのSEとかいう廉価版の機種。
偏屈で有名だったじいさんが台風の直撃する最中、田んぼを見に行くと言って聞かず出かけたはいいがその後すぐに繋がらなくなるホン、略してらくらくホン(のガラケー)を齢三十余歳にして使っていたのだが3G回線の停波?だかなんかにより使用出来なくなったためである。今までPCとiPod touch7で大体事が足りていたため取り立てて感動はないが、登山の時に地図アプリが使えるのが何かあった時のためには良かったのかも。冗談抜きで災害も多いし。
そんでついでにDAZNに入会。DocomoユーザーのDAZN半額特典が9月末までらしく滑り込みで契約。今年になって10年振りにテリビを買い、本当は南野選手のリバポ移籍のタイミングでDAZNに入会するつもりだったのだが何だか面倒かったり気が進まなかったりして先伸ばしていたら、あれよという間にコロナで欧州リーグが中断した。女の勘だったのかしら。
登山しながら最近あった悲しい事件を一般ピーポロなりにもぼんやり考える。生前のきらきらした姿を見て、本当は笑いたくない時に笑う必要なんかねえのにな、と彼らの苦悩について何ひとつ知らない癖にそんなことを思う。世の中の仕組みや彼らの職業がそれを許さないことくらいわからない歳ではないけど、なんかそんな風に思ったのだ。
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