#すっぴん美人グラム
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P3 Club Book Fuuka Yamagishi short story scan and transcription.
風花☆すたんぴーど!
証言1: 「山岸?ああ、あの地味で大人しい子だろ?前はちょっと暗かったけど、最近少し明るくなったよな。趣味······とかないんじゃねえの?たまに何か難しそうな本読んでるくらいで。あ、でも確か文化部入ってんだよな?あとはぁ、ゴメン、よくわかんねえや」
証言2: 「風花ちゃんは最高っす!あの儚げな姿、聞く者を夢に誘うようなほわほわした声、成績だって常に上位に入る明晰な頭脳、すべてが理想のままの美少女っす!そういや噂では、医学部目指して猛勉強中らしいっすよ。ああ、白衣姿の風花ちゃんに癒されたいっす~!」
証言3: 「山岸風花ぁ?なんかさぁ、あいつって妙にイライラすんだよね。 いつもオドオドラじうじしててさ。まぁ、確かに最近雰囲気変わったけどさ。いつも夏紀と一緒にいたじゃん?こーいうの何て言うの?虎のいを······かる羊だっけ?あはは、アタシってなんか普通に頭良くなーい?」
---人は、さまざまな仮面を持っている。友達と一緒にいる自分、家族と一緒にいる自分、恋人と一緒にいる自分、それぞれ違った顔を持つ。それは山岸風花にしても同様で、さまざまな証言からは得られない一面を、隠し持っていたりする。そしてそれは、同じ巌戸台分寮に住む仲間たちの前では、ごくまれに明らかにされることがある。例えば、こんな風に。
「ふぁ~あ······ん?風花、何やってんだ?」
とある休日の午後、惰眠を貪った順平が自室からラウンジに降りてきたとき、風花はソファに座って目の前の何かに集中していた。テーブルの上には、小さな人形が20数個ほど整然と並べられており、その横にはそれら人形が入れられていたと思しき袋の残骸が山となっている。
「あ、 順平くんおはよ······あはは、ちょっとね」
「ん?これってもしかしてボトルキャップってヤツか?そういやオレも昔集めてたぜ、大リーグシリーズのヤツ。懐かしいなぁ」
順平が言うとおり、それはボトルキャップに小さなフィギュアがついた、ソフトドリンクのおまけとして知られる物だった。
「実は······私けっこうこういうの好きで、たくさん集めてるんだ。ヘン······かな?」
確かにコレクターには男性が多いといわれ、収集癖がある女性は珍しいほうに入るだろう。しかも、いま目の前に並ぶそれは、多少、いやかなりマニアックな部類に入るものだった。
「つか、何だこれ?怪獣?」
「ち、違うよぉ!これはね、“懐かしのモンスターシリーズ・シーズン3 B級ホラー映画の怪物たち” だよ。 怪獣なんかじゃないんだから」
そちら方面にあまり興味がない順平にとっては、幼いころに見た特撮怪獣と見分けがつかないのだが、風花にとっては大きな違いがあるらしい。意外といえば意外な風花の趣味に、順平はちょっと新鮮味を覚える。
「あのね、こっちが『トレマーズ』に出てた地底生物でしょ、そしてこっちが『バスケットケース』に出てたお兄さんのほうね」
お兄さんのほう、とか言われても、弟が誰かすら知らない順平は「そ、そうか」としか返事ができない。そんな順平に構わず、徐々に興奮をあらわにしつつ風花は説明を続ける。
「で、これは有名な物体X。 もちろんジョン・カーペンターじゃなくて旧作のほう。あ、こっちは取るのに苦労したんだよ、『死霊のはらわた』のアッシュの手首!ちょっとかわいいよね」
勢いが止まらない風花に、暑くもないのに順平は汗だくになる。軽く朝の (もう昼だが) 挨拶をしただけのはずが、妙なスイッチを押して風花の中の何かをはじけさせてしまったらしい。
だが、なぜかそこで風花はふっと表情を曇らせ、はぁと大きく溜め息をついた。
「でも······」
「ど、どうした?」
その憂いを刻んだ横顔に、少しだけ順平はどきりとする。何のかんの言って、風花はかなりの美少女なのだ。だが、その小さい唇から紡がれた言葉は、順平の不埒な馬っ気などしおしおに萎えさせるものだった。
「見つからないの、レア物が」
「へ?レア物?」
「そう。『バタリアン』に出てた、ゾンビ化ガスで生きっちゃった犬の標本。すごいんだよ、身体の真ん中で真っ二つに割れちゃってるのに、わんわん吠えるんだよ。おかしいよね」
屈託なく笑う風花。順平がふとテレビのほうを見ると、横でコロマルがだらりと寝そべって眠っている。風花って、確か犬好きだったよな?それでどうして、真っ二つになった犬でころころ笑えるのか、順平には不思議でならない。
「でね、それが超レアらしくって、いくら買っても出てこないの。シークレットだから個数とかの情報もないし······。いままで全部コンプリートしてたから、このシリーズも揃えたいんだけどな······ちょっと疲れて来ちゃった」
目の前に並ぶ20体以上のボトルキャップは、横に積まれた開封済みの袋からわかるとおり、おそらく今日買ってきたものだろう。いつ頃からコレクションしているか知らないが、これまでに買ったのは相当数に上るのではなかろうか。そして、ややへコみ気味の風花の顔を見ていた順平は、やがてある結論にたどり着いた。
「よっし、 風花!何かオレにできることあるか?そのレア物とやら手に入れるの、オレが手伝ってやるよ。あ、でも金貸してくれってのはナシな。オレってビンボーだからさ」
「え?順平くん······ホントに?······あ、ありがとう······嬉しい」
はにかむような笑顔を見せる風花。ああ、これだ、と順平は思う。以前、チドリを喪って生きる気力すらなくしかけた順平を、さりげなく気遣い癒してくれたのはこの風花の笑顔。それは決して恋愛感情ではなかったが、この子に悲しい顔をさせてはいけないという、ただそれだけの純粋で暖かな想いだった。
「いや~、しかし風花がホラー好きだなんて、ぜんぜん知らなかったぜ」
「え?別に私ホラー好きじゃないよ?」
「は?」
「純粋にコレクションが好きなの。ホラー映画のことは、集めてるうちに詳しくなっちゃった」
「そ、そう、なの······?」
一般人には理解不能なコレクター根性に触れ、先ほどの温かい想いはどこへやら、順平の背筋にちょっとだけ寒気が走る。だが、一度決めたことを反故にするわけにはいかないと、普段は見せない男気を精一杯奮って、順平は風花に対して力強く宣言した。
「おしっ!それじ��明日から、幻のレア物探しをさっそく始めるぜっ!」
「うん!」
それが、順平受難の日々の始まりだった。
そして、レア物探しの協力宣言から1週間。 早くも順平は根をあげつつあった。
「ぜぇ······はぁ······ぜぇ······。ふ、風花······ちょ、 ちょっと休まない······か?」
「ダメだよ順平くん、さっき休憩したばかりじゃない。ほら、もう少しで寮も見えてくるよ」
レア物探しの協力、それは放課後に風花の買い物に付き合い、荷物持ちを引き受ける��いうものだった。だが、ひと口に荷物持ちといっても、その量が尋常ではなかったのだ。学校を出て寮までの道中にある、ありとあらゆるデパート、スーパー、駄菓子屋に立ち寄り、連日3~4ダースのドリンクを買い込むのである。単純計算で通常サイズのペットボトル1本500グラムだとして、4ダースでじつに25キロ!子供の頃からのマメな貯蓄で、風花の財力はそれだけの買い物に耐えられるものだった。不幸にも。
しかも、苦行はそれだけではない。ドリンクを買ったら、そのあとに飲むという作業が残っている。無駄を嫌う風花は、今まですべてをひとりで飲み干していたらしい。そのため1回に買える本数は限られていたが、順平の手伝いのおかげでそれが大幅に増えたと、めっきりご機嫌な様子である。だが、しかし······。
「出ねえな······レア物······げふっ」
「そうだね······くっ」
いったい確率的にどれほどのものかは知らないが、レア物ボトルキャップはいっこうにその姿を現わさなかった。
「さすがに······これ以上貯金使っちゃうのもマズイよねえ······くっぷ」
「つか······げぷつ······その前に······うぷっ······オレ の胃袋が······げーっぷ」
「でも······後には引けないよ、順平くん。最後まで、手伝って······くれるよね?」
思い詰めた表情で、順平を見つめる風花。そうか。こいつって、こんな負けず嫌いのところもあったんだ······。再度、自分が知らない風花の一面を見て、 順平はまた新鮮な気持ちになる。そして、そんな風花の知られざる顔は、次々と順平の前にさらされることとなった。
それが、風花の暴走の始まりであった。
「お願いしますっ!もしこのボトルキャップが出たら、譲っていただけませんかっ?あ、これ連絡先ですっ!」
「ふ、風花······さすがに恥ずかしいから······」
あるときは、たまたま同じドリンクを買った客を捕まえ、レア物が出た場合の譲渡契約を取り付けようとする強引な風花の一面を見た。
「レア物ボトルキャップを感じる······ユノの指先」
「って、ここでペルソナ召喚はマズイって!」
またあるときは、ユノのサーチ能力を使って開封せずに中身のボトルキャップを当てようとする、なりふり構わない風花の一面を見た。
「順平くん !これでもう大丈夫!あのね、アイギスのメン���用に開発された、非破壊検査スキャナを桐条のラボから借りてきたの。これでボトルキャップなんか簡単に見つかるよ!ただ重量が2トン近くあるんだけど······スーパーまでどうやって運ぼう?」
「運べるかあーっ!」
そしてまたあるときは、万事そつがないようでいて意外と後先考えない風花の一面を見た。
······どちらかというと、できれば見せてもらわないほうがいい一面が多かった。
だが、それでもレア物ボトルキャップは見つからず······ついにキャンペーン最終日という日を、ふたりは失意のうちに迎えたのだった。
「結局······ダメだったね」
「ま、そういうこともあるさ。オレの人生なんか、ダメダメのダメばっかりだぜ?」
ポロニアンモールのベンチに並んで座り、おどけて言う順平に、彼が実際どのような気持ちで逆境を乗り越えてきたかを知る風花は、ただ優しく微笑みをもって答える。
「でも、ちょっと悔しいな」
「コレクター魂ってヤツか?」
「ううん、そうじゃなくて······順平くんとか、色々な人に力を貸してもらって、それに応えることができなかったのが、少し悔しいの」
「ま、オレは風花の意外なとこが一杯見れて、面白 かったからオールオッケーだけどな」
冗談めいて、でもかなり本音を覗かせて、順平は風花の無念を慰める。と、そこで。
「そういや、オレとか色々な人にって、ほかにも誰かレア物探し手伝ってくれてたのか?」
「あ、それはね······」
そう、風花が言いかけたときだった。
「風花ぁ!」
「え······え?な、夏紀ちゃん!?」
そこに突然現われたのは、先日家庭の事情で転校したはずの、風花の親友、夏紀の姿だった。
「う、ウソっ!どうしたの!?」
「いや、今日明日って連休じゃん?ちょっとヒマだから足伸ばしてみただけ。急に決めたから都合悪いかもと思って、何も知らせてなかったのにさ、会えるなんて運命っぽくない?」
「うん、うん!ホント運命的だよ!」
子供のようにはしゃぎながら、「何アイツ、 風花のカレシ?」、「ち、違うよぉ、お、同じ寮の人で······」と楽しげに会話する風花。これもまた、順平があまり見たことがない彼女の一面。
「あ、そうそう順平くん」
と、そのとき風花が順平のほうに向かい、夏紀の肩を軽く押し出した。
「さっき言ってた、もうひとりの協力者。 夏紀ちゃんもボトルキャップなんか興味ないのに、いろいろ情 報とか調べてくれたんだよ」
「あ、なんだ風花。まだ飽きずに集めてんの?マジ変なシュミだよね。そう思わない?」
おお、なるほどと順平が思ったそのとき、 夏紀が衝撃的なことを口走った。
「あ、そういやさ風花。前に教えてやった、えっと······バタリアン、だっけ?シークレットのやつ。いよいよ明日からキャンペーン開始だよね。しっかりゲットしなよ」
「··················え?」
「············は?」
「ん?アタシなんか変なコト言った?」
「明日······から?」
「そうそう。忘れたの?シーズン “4” のシークレット情報。アタシのケータイネットワークでゲットした、超貴重な情報なんだからね」
しーん。
不自然な沈黙が3人の間を支配する。
やがて。
「······ふーか?」
「······は、はい······」
「今までの、オレの、苦労は······?」
「············えーと············ごめん」
がっくりと、順平の全身から力が抜け、ボロニアンモールの冷たい大理石の床に突っ伏して動けなくなる。そういや、夏期講習騒ぎのときにもコイツ、うっかり連絡忘れてたっけ、と順平は思い出した。真面目でしっかりしているようで、じつはかなり間抜けでうっかり者。それもまた、風花の愛すべき一面なのであった。
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二年前日記30(2021年7/23日〜7/29)
7月23日 結婚式のプロデュースをしてもらったプランナーさんのウエディングフェアーにお邪魔しに大阪へ。お昼は大正駅の近くの沖縄料理屋さんで食べた。沖縄そば、タコライス、ジーマミー豆腐。美味しかった。南港へ移動。CASOというギャラリー。ホワイトキューブで、天井が高くて。こういうところがないかなぁと会場を探すときに自分も思っていたなと思う。パーティーのスペースは、春、夏、秋、冬のそれぞれのテーブルコーディネートが。結婚指輪を作ってもらったアトリエエルさんのスペースもあって、懐かしいお話が色々とできた。カメラマンのコーナーもあり、20分3000円で撮ってもらえるということで、撮ってもらうことに。二人の写真なんてなかなかないから、良い記念になった。夫もなんだか乗って来て、結構激しくはしゃいでしまったけど大丈夫だったかな。1時間ぐらい撮ってもらったんじゃないかな。よかったのだろうか。Sさんともいろいろお話できて来てよかったなと思った。帰り夫がせっかくなので建築が見たいと言い出し、国際展示場へ。ワクチンの接種会場になっていたので、物々しい雰囲気だったが、カフェはとても落ち着けた。晩ご飯は、ロイヤルホスト。誕生日月なので20%オフなのです。私は、ブランチメニューのビーフシチューとサラダのやつを、夫は五穀米のカレーを、パフェも食べた。疲れたけど、楽しい楽しい一日だった。
7月24日 朝から洗濯。Mさんと電話する。Mさんにオリンピックの見どころを聞くと全部と言われる。夫は義実家へ。火曜日からお義父さんが入院するそうで、書類を書かなきゃいけないみたい。大したことはないようなので良かった。私は昨日の疲れもあったのでごろごろしていた。お昼前に来客あり。あわてて少し片付ける。昼はそうめんチャンプルー。がっつり昼寝をするともう夕方。夫も帰ってきた。少し散歩に行って、晩ご飯を作る。麻婆豆腐、海藻サラダ、冷やしピーマン、トマト、きゅうり。
7月25日 ふたりしてごろごろする。朝、パンもなかったのでクレープを焼いた。昼は納豆ご飯。野菜を料理しなきゃななんだけど、なかなかやる気にならなかった。夕方、実家に野菜を持っていく。母と会うのは、夫は久しぶり。直接、妊娠の報告ができてよかった。今はそれだけを祈っていると言っていた。帰りにスーパーに寄って買い物。晩ご飯は、モランボンの参鶏湯など。土曜日から、結婚式の���となんかをぼーっと考えがちだ。仕事への熱量にぼーっとさせられてしまう。そうだったそうだったと思い返す。
7月26日 検診の日。今日は夫も休みだったので2人で行く。元気なのかどうか心配で仕方なかったが、順調に大きくなってくれているようでほっとした。350グラムらしい。実習生もいて初々しかった。性別は8割がた女の子らしい。なんとなくそうだろうなと思った。ここまで母娘問題について考えてきた意味みたいなものを何となく感じているので。隣町の住宅建築を見に行って、焼肉屋さんのランチを食べた。私は赤身で、夫はホルモン。慢性的な貧血なので夫こそ赤身だろと思うのだけど。久々に、お風呂に行きたいと思い三木の温泉へ。帰りに産直スーパーとワイン城に行き、ちょこちょこと買い物をした。4時過ぎに帰宅。横になる。晩ご飯は、ツナとオクラのコーングラタン、ゴーヤとクリームチーズのおかか和え、きんぴらごぼう。
7月27日 仕事の日。上司はちょっとややこしい人の対応が大変そうだった。私もミスをしないように気をつける。最近、数字の見間違いなどが増えてびっくりする。やっぱり潮時なのかもしれないなとあらためて思う。Rちゃんと会ってお茶。2時間ぐらいいろいろ話して、パン屋さんに寄って解散した。7時ごろ帰宅。オリンピックはソフトボールを見た。ダブルプレーがあったり、ホームランキャッチがあったりとても面白い試合で日本は金メダル。わからないルールは夫に教えてもらう。野球ぐらいはわかってるつもりだったけど、全然わかってなかったな。スポーツ観戦、ちょっと面白くなってきたかも。いろいろ忘れてボーッとできるのがいいね。晩ご飯は、餃子、トマトの紫蘇サラダ、キューちゃん漬け、ゴーヤとクリームチーズのおかか和え、きんぴら。
7月28日 県がやっているマネープランのセミナーに行く。期待以上に充実した内容でよかった。とりあえず一生働かないといけないのだなということはよくわかった。お昼を食べて、無印でワンピースを買い、西松屋を少しのぞき、ドトールでお茶をする。帰りに食材を買って帰ろうと思い、トーホーに寄ると声をかけられたので誰だろうと思ったら母だった。びっくり。「どうやって来たの?」と聞くとこの暑い中、自転車だとか。えー。ユザワヤに行くそうなので、ついて行く。ファスナーを買っていた。しっかりしていたので帰れるだろうと思うけど、心配。一時間後ぐらいに、家に電話したらちゃんと帰れていた。まだそんな体力があるんだなぁ。よくばったり出会えたものだ。晩ご飯は、唐揚げと夏野菜のケチャップ炒め、きんぴらの残り。
7月29日 朝、野菜を持って近所の人に持っていく。今日も暑い。帰りに買い物をしてから、午後からは料理。4時から歯医者の妊婦検診。特に虫歯はないけど、掃除してもらうことにして来月に予定を入れた。その後、鍼に行く。先生は最初に赤ちゃんに挨拶をしていた。調子は良い感じ。夫が迎えに来てくれた。明日は休みだそうなので、行ってみたかった中華料理屋さんへ。ポテサラ、水餃子、ハラミクレソン、春巻き、杏仁豆腐。夫はハイボールを、私はウーロン茶を飲んだ。一回一回の外食が貴重。しっかりと噛みしめよう。
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オランダの絹さやエンドウに、広州のシイタケ、フランスの厚揚げが手に入ったので、炒めものを作る。絹さやなんて日本では高級野菜で茶碗蒸しの上とかお澄ましにとかしか見ないざます。移民達に育てさせた絹さやは輸入食材にも関わらず、250グラムでおよそ300円足らず位(1.95ユーロ位
)。他の野菜を思うと格安なのです。
こちらでは、GMO食品に反対しているフランスが隣国なので、GMO大豆アレルギーのワシでも、気をつけて品を選ぶと豆腐や厚揚げを食べる事ができる。日本も早く、GMO大豆アレルギーが問題にならないかしら。医者の伯父伯母でさえ、GMOによるタンパク質組成が異なるためのアレルギーだと思う、と説明しても、なぜ味噌や醤油を食べられるのかと詰問してきよった。あー。日本の大学教育はマジで終わっている。発酵過程において大豆タンパクが分解されるからじゃん。。。と答えて始めて納得しよった。うーむ。まぁ、醤油も味噌も発酵食品であることを知っている事が大卒の証なら、もう話しにもならんわい。
日本では、大学に行く奴ほど頭悪くなるのが恒らしい。頭悪くなるだけなら良いけど、たいがい性格も悪なるから、日本の大学なんて行く必要性をワシは余り感じない。恵泉女学園も学生募集中止したらしいが、これからは経営破綻しとる癖に破綻したと正直に言えないゾンビ大学と、それに群がる、バカセ様達の目くそ鼻くそ試合が、ますます展開されゆくんやろうなぁ。可哀想なのは、構築された社会システムから抜け出せないと、自分自身を縛り、親に縛られる、中間所得層の凡人の子供達ですな。お気の毒この上ない。
ワシは最近、分かってきた。ワシが二十代後半の頃、気候変動ビジネスが心底、嫌になったのは、兎に角、あれは文句いう事で成立してしまうビジネスだからだ。つまり、自分の事は棚に上げて、社会のエネルギー消費量の多さや非効率性を、社会悪のように言いながらも、自らは、文句ぶーたれているだけで、その恩恵にどっぷり預かって、ぬくぬくと、寒けりゃ暖房、暑けりゃ冷房つけて、やれ国連会議だのなんだのと、世界中を飛行機で飛び回って、おマハン一人がいなくなる方が、よっぽどアレよ、二酸化炭素排出量減るわよ、という事実に気付かないで、他人の文句ばかり言っているオメデタイ馬さん鹿さんグループなのだ。グレタさんの顔付きを見ていると、良く分かるが、自分だけが偉くて、他人は、みんな馬鹿と心底信じて文句言える強さと無知が成立させるビジネスなのだ。
っで、最近分かってきたのは、この事ではありません事よ。だって、ワシは二十代の後半で、気候変動ビジネスの闇とパラドクスに気付いてたから。しかしヤクザと同じで、足を洗うのにもタイムラグっちゅーもんが生じるんすなぁ。話を元に戻すと、最近分かってきたのは、他人を批判的に見る人の多くは、その批判内容の殆どが、その人自身の潜在的意識において問題だ、と無意識に認識している事を、他人にいとも簡単に投影する事で、他人を批判できた気になっているという事だ。つまりだ、天にツバしているようなもので、気候変動ビジネスと全く同じ構造なのだ。まぁ仰る事はドエライ事ですけんども、まずは、御自分をよう見なはれっちゅーこっちゃ。人は誰でも、良い人でいたいのだ。
つまり、あれよ。批判する対象は自己の外部にあるようで、実は自己の内部の問題点を、他人様を道具にして、批判する事で、自分があたかも上位にいるような錯覚を感じつつ、自己優位の感覚に浸りながら、他人様を道具に自己批判を展開しているのだ。まぁ毛沢東時代の中華人民共和国の自己批判と同じで、自己批判なんだけど、今は平和なので、自己批判を自らが自らに隠蔽し、他人様を批判する事で無意識の自己批判を公に展開されておられる方が多いってこったね。具体的には、例えば、怠惰が問題の場合、自己の内部の怠惰性を、他人様の怠惰を批判する事で、自己の隠蔽された怠惰性を、自らが追認しているのと同じ事だ。今の論客達の話を聞いていると、批判内容に応じて、その人の人と成りが分かってしまう。実に口は災いなのだ。ガハハ。
ドイツ人は、一般的に、メチャクチャ権威主義で、権力志向が強い。貧しい国なので致し方ないだろう。日本も同じだ。魚の目鷹の目で、常に他者より優位である点を探りあっとる。実に下らん。ワシは平和主義者なので、批判とか止めれば良いのにと思う。批判は自己と他者を比べて判断を下す。それが嫌じゃ。ワシは批判ではなく、批評をしたい。比べて評価する。批判じゃなくて批評、其れくらいでえーんちゃうん?と思う。評価するなんて、何様のつもり?!?とツッコミが聞こえてくるが、評価は、別に必要だろう。ワシにとって価値あるか、無いか。それができん奴はアホやろ。誰しも価値基準にのっとった価値判断をしよるやろ。
ベムでさえ、ウンチ匂わないクッキーよりも、ぴよっちサブレの方が美味しいと評価しとったわい。不味いもんも美味いもんも、同じやったら、アカンやろ、とワシは思う。そう思うワシの価値判断が、そこにあるだけの事で、それを偉そうに、他人様に押し付けるつもりは毛頭無い。つまり、あれだ。白トリュフと黒トリュフを並べて、どっちがどうとか言って、まぁかまへんけどな、ワシにしたら、同じキノコなら王様はシイタケやと思うてるって言ったって良いのだ。
マキちゃんはすぐ他人に価値観を押し付けてくるよね!とワシを批判するそこのチミ。チミが一番、他人様に自分を押し付けとるだけかもしれんという、パラドクスに、自らが陥っとるだけっちゅーこっちゃ。ワシは〇〇が美味いと思う。そやから食べてみ、という感想と、食べてみ、という小さなお節介でさえ、価値観の押し付けだとキレる奴は、了見が狭すぎだと、今までのワシは思っておったのだが。ちゃうねん。了見が狭いんじゃなくて、自分が一番、他人にそうしているから、ワシにそうされると思い込んだ途端に、キレたくなる衝動を感じるのだ。マキちゃんに、偉そうに言えるんわ、ボクの方だ!というヒガミというか、負け犬根性というか。。。メンドクセ。
ドイツ人の場合、白色人種優位論、white supremacistを公に否定している奴ほど、優位性を信じている。LGBTQ rightを声高に言う当事者じゃない人間ほど、LGBTQを心の底で差別しているという構造と同じですね。みんな、ネジレているんですねぇ。LGBTQなんて、どーでもえーわって心底思ってる奴は、お前がベッドの中でどうなろうと、ワシの知ったこっ���ゃね~と思っているから、その人の性別だけで話をしない。性に囚われている隠れエッチ度200%位の奴が、LGBTQ権利がどーたらこーたら言って騒ぐ。白色人種であろうが黒人であろうが、バナナであろうが、お前は人間としてどーなん?と思うてる奴は、白いからとか、黒いからとかでは判断せんわなぁ。アーリア人種だとか、ボヘミアンだとか、だから何? 人非人は人非人だし、アホはアホ。性別も人種も学歴も、関係ありまへんねん。
司馬遼󠄁太郎が、日本人はすぐ裸になりたがるらしく、古代から韓国や中国では、野蛮だとされていたが、日本人の美しさとは、逆に、スッポンポンになっても、仁王立ちできる純粋さというか、素朴さにあるのでは無いかと、分析していた。ワシは、純粋ジャパニーズなので、ドイツの北部で、寒風吹きすさむ中、スッポンポンで思考する。だから、気楽にできる。失うものなんて何一つ無いし、常に気持ちは裸一貫。身ぐるみ剥いでやったぜと、エウロッパ人が思うてるもんがあるんやとしたら、ワシのチンゲをくれてやったもん程度やろうと思うてる。
残念なんは、日本、否、代表的日本の人心こそ、ワシを裏切り続けるという事だろうか。そんな、スッポンポンでドイツ人の前で仁王立ちなんて、日本人として、恥ずかしいわー、という苦情が聞こえてきそうだ。内村鑑三の描いた代表的日本人は、もはや幻想である時代、ワシはもう、浦島太郎で絶滅した日本なのじゃ、多分。時代は、多分、スマートな、先祖は侍でも無かった、何なら小作人程度だった、軽やかなサムライジャパンを求めちょる。ワシは開き直ろう。ワシは、倭寇じゃけん。瀬戸内を荒らしまくった水軍じゃけ。エウロッパ人どもに、チンゲ見せびらかしながら、スッポンポンで仁王立ちして、野蛮に生かせてもらいまっさ。あの、上、飽くまでも比喩ですので、御心配無用。
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ミツバチのオスは一回交尾すると生殖器が爆発する。
アンコウのオスは、身体の半分が睾丸である。
世界で生産される塩の一割は、アメリカのハイウェイにまかれている。
猫は一度に四匹ほどの子供を産むが、オス親はみな違っている。
ゴキブリは、電子レンジでチンしても死なない。
1グラムの金を伸ばしてやると、3キロメートルの長さになる。
アルマジロは、たかっている蚤がすべて駆除されると死んでしまう。 ゴキブリは頭をとっても死なない。えさが食べれずに二週間後に餓死する。
シベリアのバイカル湖には深海魚が住んでいる。
魚を船に乗せると船酔いする。
多くの植物は、酸性雨の中でよく育つ。NOX窒素が肥料となるため。
胃酸は金属も溶かすことができる。
カシミール地方のフンザ族は、誰一人としてガンを患ったことがない。 肉食性のタランチュラは、テーブルから落ちるとベチャっとつぶれてしまう。
輸血用の血液が足らないとき、ヤシの実の汁で代用できる。
ドイツの化学者ペッテンコーファーは、病原菌説に反対し、培養したコレラ菌を飲み干したがぴんぴんしていた。
兵隊アリは一匹にすると迷子になってしまい、餓死するまで同じところをぐるぐる回り続ける。 ダニのメスは無性生殖で産卵し、そこから生まれたオス(つまり息子)と交尾する。
19世紀のイギリスでは、入院患者の半分が院内感染が原因で死亡している。
アラスカでは、食品を凍らせないように冷蔵庫にしまっておく。
「悪貨は良貨を駆逐する」のグレシャムの��則を考えついたのは、天文学者のコペルニクスである。
目と耳が不自由だったヘレン・ケラーは、臭いで人を識別できた。
コロンブスの航海のために支出された予算は、イザベラ女王が主催する宴会の三回分だった。
ウラジオストックは、ウラジオ・ストックではなく、ウラジ・オストック。
プエルトリコは、プエル・トリコではなく、プエルト・リコ。
マックワールドエキスポは、マック・ワールドエキスポではなく、マックワールド・エキスポ。
アラビア数字は、アラビアではなくインドで生まれた。
ウルトラの兄弟は、血縁関係ではなく義兄弟。ウルトラの父はその上司だった。 アインシュタインの相対性理論の解説書は、戦前ワイセツ書だと思われて発禁処分になっていた。
イルカは、泳ぎ疲れると溺れる。
コペンハーゲンにある人魚像のモデルは、岡田真澄の親戚。
西武ライオンズのマークとして使われているのは、レオではなく、お父さんのパンジャ。 スイフトは「ガリバー旅行記」の中で、未発見の火星の衛星フォボスとダイモスの質量、軌道半径、公転周期などを正確に予言していた。
エスカルゴはぶどう畑にたかる害虫で、駆除するついでに食べていたのが始まり。
日本でいちばん早く初日の出が見れるのは、北海道ではなく千葉県の犬吠崎。
美空ひばりは、デビュー前にNHKの素人のど自慢に出演して、鐘ひとつで落選したことがある。
ほとんどの森林は、酸素よりも二酸化炭素を多く生み出している。
多くの原子力発電所は、建造、運営、撤去に必要な電力以下しか発電することができない。
野口英世は梅毒菌を発見したときに、嬉しさのあまり甘茶でかっぽれを踊ってしまった。
セガの元々の社名は日本娯楽物産。その英語名がService Games Japan。そこからSeGaとなった。
エプソンは、Electoronic Printerの息子たち(Son)を作っているので、EPSON。
マッキントッシュは和品種名「旭」リンゴ。明治23年に札幌農学校に輸入されて以来、北海道で栽培されている。
マックのコマンドキーのマークは、元々バイキングの装飾模様だった。
ニュートンはプリズムで分離した日光の色を5色しか見分けることができず、目のいい助手を雇って見てもらったら7色になった。
かなキーボードの配列は、大正12年に作られた。
大量の放射能は人体に有害だが、ちょっとだけ浴びると肩凝りが治る。
ドンキホーテは、ドンキ・ホーテではなく、ドン・キホーテ。
ゼロ戦は、離陸するとき、左の車輪が右よりもちょっとだけ早く格納される。
金毘羅さまに祭られているのは、ガンジス川に住んでいるワニ。
伊豆半島は元々、熱帯にあった小島で、南から流れてきて本州とくっついた。
色を再現するのに三原色は不要。ポラロイドの創立者ランドは、二原色システムのカメラを発明している。
雁の中にはメス同士で卵をかえすレスビアン夫婦がいる。
シャコは光の受容細胞を10種類もっている。つまり、10原色で世界を眺めている。
ハエがなぜ飛べるのかは、最新の科学でもわかっていない。
土星の衛星タイタンには、春夏秋冬の四季がある。
チャレンジャー号の乗組員の死因は爆発ではない。爆発後もコクピットは保護されていて、意識はあった。その2分後、海面に激突したショックにより死亡したと見られている。
コブラはコブラにかまれると死ぬ。
キスをすると、1秒間に2億個の細菌がやりとりされる。
虫歯は、口を介してうつる伝染病。
オリンピックの金メダルは、実はめっきである。
クマムシという虫は、高温、低温、放射線、真空などのあらゆる悪環境に耐えるが、指でつぶすとつぶれる。
原子力研究所にある実験炉が自動停止したときに、叩いてみたら再び動き出した。
東名高速が開通したばかりのころ、路肩に車をとめて、レジャーシートをしいて富士山を眺めながらおにぎりを食べることが流行った。
初期の打診法は、大きな木製のへらで患者の横腹をひっぱたくというもので、しばしば患者の肋骨を骨折させることがあった。 幼児は紫外線の領域まで見える。
第二次世界大戦中にレーダーを発明したイギリスは、カムフラージュのために「パイロットににんじんを食べさせているので、夜目がきくようになった」という噂を流した。それ以来、夜目にはにんじんがいいと信じられている。
光の速度をはじめて測定しようとしたのはガリレオ。遠く離れた丘の上にランプをもって立ち、一方が覆いを外したのを見た他方が覆いを外し、光が見えるまでの時間を振り子で測るというものだった。練習不足だったのか、測定するたびに結果が異なりうまくいかなかった。
スズメバチは、飲み残しの缶ジュースを餌とするが、その中でも乳酸菌入りグレープジュースが特に気に入っている。
「サイボーグ」は、タカラの登録商標である。
サメやマグロは、浮き袋を持っていないので、泳ぐのやめると溺れてしまう。
カタツムリは葉緑素をもっているので、光���成をしている。
ホタルは川の流れがきれいになると死滅してしまう。
お腹に回虫を飼っている人は花粉症にならない。
切り株の年輪の幅は南の方が広がっているというのは真っ赤なウソ。実際はばらばら。
市販されている備長炭の多くは、中国やアジア産である。
野生動物が畑を荒らしたり、登山者の食べ残しをほしがるのは、自然の餌が不足しているからではなく、人間の食べ物の方がおいしいから。
最新のコンピュータシミュレーションによると、月が誕生するのにかかった時間は3日。
細胞に含まれる核、ミトコンドリア、葉緑体は、もともと別の独立した生物が寄生したもの。
無重量状態でも、野球のボールをぶつけられると、やっぱり痛い。
月は常に一方の面だけを地球に向けて公転している。これは月だけでなく、太陽系の衛星のほとんどがそうなっている。
体重比で睾丸が最も大きいのはチンパンジー。人間は残念ながら第二位。ちなみにタヌキはトップテンに入っていないことだけは確か。
音楽CDのラベル部分やエッジを緑色に塗ると音質がよくなるという迷信はほんとう。ただし、自分で塗ってむらがある状態では効果はほとんどない。
欧米人は肩凝りにならないというのは真っ赤な嘘。同じ症状を英語圏ではstiff-necked(首が凝った)というだけ。
フンコロガシは、糞団子ひとつを12時間かかって食べ、3メートル以上もの長さの糞をする。
スプーン一杯の食用油を池の上に落とすと、半径20メートルにまで広がり、その下にいる魚は酸素不足になる。
地球温暖化の影響を最初に受けたのは、エロマンガ島。海水面の上昇によって、沈んでしまった。最新の地図のどこを探しても「エロマンガ島」の文字を見つけることはできなくなってしまった。失ったものは大きい。
古生代ペルム紀(2億5000万年前)の塩の結晶の中から発見されたバチルス細菌を水につけたら、生き返ってしまった。
ロシアの宇宙ステーションミールは、大量の放射線を浴びているにもかかわらず、細菌が繁殖して困っていた。
アポロ12号のクルーたちは、月面に生物を発見していた。2年半前に着陸していた無人探査機サーベイヤーに付着していた連鎖球菌が月面で繁殖していたのだ。
運動をすると、筋肉は破壊される。破壊された筋肉繊維が修復するときに、以前よりも強い筋肉となる。
コンタクトレンズの原理を発見したのは、レオナルド・ダ・ビンチ。 50億年前の地球の球表面面積は現在の1/4。つまり、当時できた薄皮が、地球の膨張にとも��ってひび割れたのが陸地だと考えられている。
花粉症とアトピー性皮膚炎は、日本人と旧西ドイツ人の間で急増している。しかし、不思議なことに旧東ドイツ人の間では増えていない。
蚊が刺すときは、道路工事のドリルのように、一秒間に8回のスピードで針を打ち込んで皮膚を貫通させる。
蚊は刺す直前に麻酔薬を注入する。この麻酔薬が欠損している蚊に刺されるともうれつに痛い。
” - 一行サイエンス (via hisaruki, etecoo) 2008-07-24 (via gkojay) (via takaakik) (via mnak) (via oho777) (via storadio) (via mktx) (via yasayasa83) (via idoyesido) (via appbank) (via ipodstyle) (via yaruo) (via tanakamp) (via krbysh) (via reservoir) (via overdope) (via peckori) (via uessai-text) (via cellbuu)
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・・自己満足バンザイ🙌 #すっぴん#素肌#すっぴん美人になりたい #すっぴん美人グラム#すっぴん美人グラムへの憧れ #suppin_bijin#nomakeupface #スキンケア#スキンケア好きさんと繋がりたい #日々努力あるのみ#少しずつ前進 #ぽっちゃりでもキレイになりたい
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偏屈な恋人
トマト、ピーマン、オニオン、コーン。それから一番高級なポークのミンチを百グラム。
もうすっかり通い慣れたスーパーで、ルーティンワークのように食材を手につかみカゴに放り投げる。鮮肉売り場に立つふくよかな女性はノートンの姿を見るとニッコリと人の良い笑みを浮かべて、百グラムきっちりを紙に包んで渡してくれた。
「ありがとうジゼッラさん」
「今日もミートパスタ?」
「うん。いつもより少しだけピーマン多め」
「昨日はコーンが多め、一昨日はオニオンが多めってそればかりじゃない。色んなものを満遍なく食べなきゃダメよ」
彼女は眉を寄せて怖い顔をしたけれど、そんな表情でさえどこかチャーミングになってしまう可愛い人だった。ノートンがこのスーパーに通い出してから今日まで、この奇妙なルーティンワークに気がついたのは彼女一人だけ。どうしていつもカゴの中身が同じなの、と聞かれて返事をした時の彼女の表情も、やはりとびきりチャーミングだった。
「お昼は学食だから、魚も食べるよ」
「当たり前でしょ。朝ごはんはちゃんと食べてるの?」
「もちろんコーヒーは飲むよ」
「ノートン!」
「ふふ、恋人が朝に弱いんだ。どんなに豪華なご飯をつくっても、コーヒーしか飲んでくれないんだよ」
「でたわね、夕飯は十九時ぴったりに必ずミートパスタとグラスの白の偏屈女!あなた、良い男なんだからちゃんと恋人選びしなきゃダメよ」
肉の包みを受け取りながらノートンは苦笑いをした。偏屈、は確かにそうかもしれないが恋人選びに関してはちょっと頷けない。あの偏屈な恋人は、今まで何一つ自分の意思で撰び取ることがなかったノートンの人生を、あっさりと塗り替えてしまった唯一の人なのだ。つるりとした包み紙の感触に、あの人のなだらかで冷たい肩のさわり心地をふいに思い出して、ノートンは途端に今すぐに恋人が待つアパートに走り出したくなった。
財布からコインを三つ取り出して彼女へ渡す。ジゼッラの熱くて少しカサついた手のひらに触れても、やっぱり思い出すのは恋人のことだ。あの人は手が冷たいけれど、薬品を長い間扱ってるから指先があちこちカサついているのだ。ひどい時なんか割れて血が滲んでいるのにあの人は全然おかまいなしに振る舞うものだから、ノートンがいつも丹念にクリームを指に塗り込んでやるのだ。
「分かってるよ。それじゃあまた明日」
「ええ、また明日」
アパートに帰るといつもの定位置のソファに恋人がいないから、おやっと首を傾げた。
サイドテーブルには仕事のお供のコーヒーとチョコレートが転がっているからさっきまでここにいたことは間違いない。キッチンに買ってきた食材を並べながら部屋を見渡すと、ベランダに黒い影が見えた。見間違えようもない、あの人のほっそりとした柳のような背中だった。
よく見ると影からは白い煙がふわふわと漂っている。ついこの前、「君が真似を初めて困るから」という理由で一切合切燃えるゴミの日に出したと言っていたくせに、大人はこれだからずるい。静かに窓に近づいて片手でコツンと鳴らすと、細い背中は面白いくらいにビクリと揺れた。ゆっくりと振り向いた男は目を細めて気まずそうな表情をしていた。
「全部捨てたって言ってたのに」
ノートンがベランダへ出るのに合わせて、男はそろりと右に体をずらした。ふう、と長い煙を一つ吐き出して、タバコを石の手すりに擦り付ける。
「帰りの姿が見えなかったが」
「スーパーは反対の通���だから、帰りはいつも裏口ですよ」
「フゥン、覚えておこう」
「子供じみたことはやめてくださいよ、風邪でも引いたらたまらない。部屋で吸えば良いでしょう」
「私のせいで君の肺が真っ黒になったら後味が悪いだろう」
「心配しなくても十二の頃から真っ黒ですよ。ほら、早く中に入って」
男の手をとると、氷のように冷たくなっているから驚いた。まだ秋の半ばだというのに、異常なほど低体温の男はこうして無防備に外に出ると、すぐに身体中を冷やしてしまう。それでしょっちゅう熱を出して寝込んでいるというのに、本人はまるで気にかける様子がないのだ。男は大人しくノートンに手を引かれて部屋へと戻った。他人の肌に触れると自分が冷たくなっているの実感するのか、今更になって渋い表情をし始める。
彼をソファに座らせて、寝室から毛布を引っ張り出してぽいと投げつける。男はのそのそと毛布にくるまったが、やがて渋い表情のまま、キッチンに戻ったノートンをちょいと手招きした。
「コーヒーを淹れ直しますか」
男は頭を振りながら、
「この部屋では君が一番暖かい。五分ほどここにいなさい」
近づいたノートンの腕を遠慮なく引っ張って、毛布ごと抱き寄せた。こうなってしまえばお手上げだった。この人が五分と言ったら、この腕は必ず五分きっちりノートンを離さないし、ノートンだってそれを無理やり解こうという気持ちにはならない。早々にミートパスタの下ごしらえを諦めて、彼の冷たい両手に自分の指を重ねて温めてやることに徹した。
「論文は順調ですか」
「ああ、このまま問題がなければ年明けの学会で発表できる。君はどうだ、無事に来年も奨学生をキープできそうかね」
「どうだろう。出席は問題無いから期末次第かな」
「どうせまた応用物理で躓くんだ。私が教えてやろうか」
「嫌だよ。先生、教え方が雑だもの」
「そりゃあ、物理なんて興味が無いからな」
「それ、直した方がいいよ。自分の体だって興味が無いからこんな冷たくできるんでしょう。良くないよ」
「私が気にかけられる対象には限界がある。君と爬虫類とで精一杯なのだから、それくらいは許してくれ」
男が頰を歪めて笑うのを見て、大人ってやっぱりずるいなと思う。サイドテーブルに落としていた視線を上げると、男のオレンジ色の両目がどこか優しい様子でノートンを見下ろしていたのが分かった。ああ、なんだかとってもキスがしたいと思って、ノートンは彼の頭にそろりと腕を伸して、
「止めなさい」
男は首を振って雑にそれを振り払った。いつだって上品で優雅な振る舞いを崩さない男は、だけども時々、動物のような荒っぽい仕草をしてみせる。ネコみたいで可愛いなあと思っているが、そんな��とを言えば恋人が機嫌を悪くするのが目に見えるので、心の内でほく��笑むだけだ。
「どうして先生」
「タバコを吸ったばかりだから」
「マルボロの味は好きだよ」
「そういうことじゃない。私のせいで悪い遊びを覚えられたら困るんだ」
「何度も言ってるけど、ずっと先生に隠してただけで十二の頃から肺は真っ黒なんだってば」
「だったら尚更駄目だ。聞き分けなさい」
怖い顔をした恋人を見上げて、ノートンは小さくため息をついた。
「ジゼッラさんがあなたのことを偏屈女だって」
「偏屈女?......そもそもジゼッラさんとは」
「スーパーの店員さん。僕が毎日ミートパスタの食材しか買わないのを不思議に思って話しかけてくれたんだ。先生のこと彼女だと思ってるよ」
「君、私のことを勝手にペラペラと他人に話すんじゃない」
「キスしてくれたらもう話さないけど」
男は目まあるくさせて、それから心底呆れたように瞼を伏せた。彼の細くてカサついた指がノートンの頰を慣れた手つきで捕まえる。マルボロの味がしたのは一瞬だけだった。羽虫を払うかのような適当さで彼はノートンにキスを落とすともう一度念入りに、「他人にペラペラ話さないように」と鼻先で言いつけた。ノートンは喉奥で力の限り、「頑固!生真面目!偏屈!」と男に文句を叫んで、口元ではうっすらと笑みを浮かべてみせた。
絡み合ったままの指先はほどほどに温かくなっていた。そろそろ夕飯の支度をしなければ19時に食卓に着けなくなるので、ノートンはそれを一本ずつ丁寧にはがして、ソファから立ち上がった。ルーティンを崩すと色々な調子が悪くなって、仕事に大きな支障が出るという面倒な恋人のために、今日もせっせとミートパスタをこしらえなくては。
「僕はキッチンに戻りますね。もうベランダに出たら駄目ですよ」
「また二人分か?いい加減飽きただろうに、私に合わせなくても良いんだぞ」
「だってその方が楽なんです。学会が終わって落ち着いたら、どこか外に食べに行きましょうね」
「その時はどこでもなんでもご馳走しよう」
男はひらりと手を振って、サイドテーブルのノートを手に取ると、まるでさっきまでの戯れが嘘だったみたいにむっつりと黙り込んでペンを走らせた。こんな様子の彼のことを、色んな人が好き勝手言うけれど、ノートンはその度におかしくて笑ってしまいそうになる。この人はそれでいいのだ。ふつうの人間らしさの何もかもをほっぽり出して、ただひたすらにものを考える静かな横顔が、だってこんなにも美しい。
しばらくその横顔を眺めてから、ノートンは腕まくりをして、キッチンに転がしたままだった真っ赤なトマトに手を伸ばした。
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Repost @se_ra1031 - ᗦ↞ᐊ ᗦ↞ᐊ . . 《#献立 𖠅》 . 𖧷太っちょエビフライ 𖧷ごろっと豚バラ豚汁 𖧷そら豆ごはん 𖧷パプリカの塩きんぴら 𖧷プチヴェールとベーコンのソテー 𖧷甘夏 . . こんばんは☃︎ . 今日の#晩ごはん 投稿は レシピが間に合わないので 週末のごはんで失礼します。 . マッシュポテトでカサ増しした #太っちょエビフライ 𓇼 ちょっと揚げ色失敗したけど いつも通りやっぱり美味しい!! @tabechoku の プチヴェールは初体験。 クセもなく食べやすいので これで栄養価が高いなら 進んで食べたい野菜ですね𖤐 今回はベーコンと炒めてみました〜 . . 《✎太っちょエビフライ》 ①じゃがいも2個の皮をむいて一口大に切り、耐熱皿に入れてラップをして加熱する。柔らかくなったらマッシュし、牛乳と顆粒コンソメ、胡椒で味をつける(我が家はサラダエレガンスという旦那さんが買ったスパイスを入れました。フライドポテトにふると、ファミマのポテトになるだとか…笑)。 ②海老6尾の殻をむき、背ワタを取り、曲がらないように腹面に包丁で切れ目を入れておく。塩胡椒し、薄力粉をまぶす。 ③海老にマッシュポテトをつけて成形する。 ④薄力粉→卵液→パン粉の順につける。時間があれば30分ほど冷蔵庫に入れて休ませる。 ⑤170度くらいの油で揚げる。 ⚠️適当な部分もあってすみません🙇♀️カサ増しははんぺんで作る方もいらっしゃいます。うちは上記の方法で作りました〜👩🏻🍳 . . . . ꗯ𓃟ꗯ𓃟ꗯ𓃟ꗯ𓃟ꗯ𓃟ꗯ𓃟ꗯ𓃟ꗯ𓃟ꗯ #エビフライ #食べチョク #我が家の定番 #男の胃袋わしづかみ #笑顔になる素敵ごはん #おうちごはん #おうちごはんlover #うちごはん #家ごはん #夜ごはん #夕飯 #常備菜 #料理写真 #手料理グラム #食卓 #クッキングラム #器 #子供のいる暮らし #赤ちゃんのいる生活 #料理好きな人と繋がりたい #ママリクッキング #マカロニメイト #ロカリ #lin_stagrammer #japanesefood #foodpic https://www.instagram.com/p/BvPF1kfAWSC/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=2p0olkrsz8lo
#献立#晩ごはん#太っちょエビフライ#エビフライ#食べチョク#我が家の定番#男の胃袋わしづかみ#笑顔になる素敵ごはん#おうちごはん#おうちごはんlover#うちごはん#家ごはん#夜ごはん#夕飯#常備菜#料理写真#手料理グラム#食卓#クッキングラム#器#子供のいる暮らし#赤ちゃんのいる生活#料理好きな人と繋がりたい#ママリクッキング#マカロニメイト#ロカリ#lin_stagrammer#japanesefood#foodpic
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阿弥陀籤
もらい事故で骨折して一か月間病院に固定され、そのあと様子見で一か月自宅で勤務していたから、出社するのはまる二か月以上ぶりになる。とはいえ、休職にまつわる手続きの書類を書きに来ただけだった。
全社員がすでに在宅勤務に切り替わっているから、提出する書類をもらうにしても、担当者にそのためだけに出社させるのも……、と困った声で話す上司が、そういえばサーバの物理移動が予定されている日があるから、その日に出社してくれ、と今日を指定した、たまたまそれが日曜日だった。もうみんな、曜日感覚も失せたのかもしれない。
オフィスに顔を出すと各部署から数名ずつ割り当てられた人員が、システム管理者の指示に従って黙々とサーバの移動を行っていた。案の定、手伝わされる。背中の骨が折れた後なので……、と渋ったが、結局ケーブルを捌く役割を言いつけられた。そこでKくんという人に会った。
彼は、まだ下に落ちた物を拾うのも怖い僕のぎくしゃくとした動きを見て、線を踏んで転んだら危ないですよ、と作業を中断させ、この方は担当者リストに入っていなかったですよね? と責��者に確認してくれた。ケーブルをまとめるくらいならできるだろ、みんな早く帰りたいんだから協力して……、と二人は静かに言い合いになった。しかしKくんが責任者に何かを耳打ちした途端、やっぱりきみは外れていいよ、無理を言ってすまなかった、と僕はあっさり解放された。
Kくんは背が高くて細身の、清潔感のある青年だった。キャメルのぴったりしたスーツに薄いブルーのシャツ、タイは濃紺のチェック柄を合わせていて派手だが都会的なスタイルにまとめていた。今まで知らなかった人だけど、皆からKくん、Kくんと呼ばれて忙しそうにくるくる動き回っているところをみると、社内SEなのかな、と僕はあたりをつけた。
ありがとうございます、と伝えると、彼は涼しげな一重の、ややまなじりが吊り上がった目を細めて頷いた。白い不織布のマスクの下の表情はよく読み取れないが、大変満足そうに微笑んでいたように思う。
僕はもう書類を書き終わっていたからすぐに確認してもらって帰りたかったけれど、事務担当者は別の人に捕まっていたのでしばらく待っているうち、昼休みに入ってしまった。なので、なんとなくKくんを昼食に誘った。
二人でオフィスの外に出る。虎ノ門の街には誰も居ない。タクシーの一台すらも通り過ぎることはなかった。元々、平日の昼しか賑わわないようなオフィス街ではあったが、ここまでしんとしているとは。今日、来るときは気がつかなかった。
「静かですね」
僕は思わずそう言った。
「そうですね。新橋方面へ向かうと人間がやや増えますよ」
大きな銀行のある交差点の横断歩道を渡って一本、道を裏手に入ると僕がよく行くカレー屋がある。1グラム1円で食べられる、別に本格的でもないただのここらで働く会社員向けの安いカレー屋だ。この店は今日も営業していた。
セルフサービスなのでそれぞれ好きなご飯の種類を選び、カレーを選び、トッピングを選んで会計をして席に着く。Kくんは初めて来たという。普通のご飯にシーフードカレーをかけて炒り卵をのせていた。マスクを外した彼の顔は、薄い唇の口角が常に上がって微笑みをたたえていた。
Kくんはカレーを口に含むと、口元の笑みは崩さずに眉を寄せてすこし困った顔になり、んん、と唸った。
「苦手な味でしたか?」
「……。これはこれは。刺激的、ですね」
シーフードカレーはこの店でいちばん辛く、CoCo壱でたとえるならば五辛に相当する。店選びを誤ったかな、と一瞬思ったが、彼は食べ続けたのでその後は言葉も交わさずに食事をした。
全て食べ終わると、彼はスーツのジャケットの内ポケットから折りたたんだ白い紙を取り出して口を拭っていた。先に食べ切っていた僕は、彼のひとつひとつの所作が美しいことや、ずっと姿勢が良いところなどをぼんやり見ながら、どちらかといえば営業向きの人だよな、��どと思っていた。
帰り道、コンビニで飲み物と、一口羊羹を買った。僕はいつも帰りに寄る場所がある。
「すこし寄りたいところがあるので、先に戻ってくださっても構いませんよ」
しかし彼は付いていきたいと言ったので、二人でまた並んで歩いた。
行き先はすぐ近く、オフィス街にポツンと存在する神社だ。鳥居をくぐる前に一礼して左端を歩いて進む。社の内側に掛けてある色褪せた千羽鶴の束がよじれていたので優しくほどいてなおし、境内の朴の木から落ちて入り込んでいた葉を拾ってコンビニの袋に入れ、小銭を2、3枚と羊羹を供えたあと、一歩下がり、手を合わせて目を閉じた。
Kくんはその様子をやや後ろからじっと見ていただけで、一緒に手を合わせることはせず、僕を待っていた。
「熱心なのですね」
「はい、……や、どちらかといえば、ただ行き過ぎるのが気になってしまうので、こうしているんです。地域の神さまというものが、僕はどうも気になって。あの……あとそうだ、最近はこの辺も人通りが少ないようだから。訪れる人も減っているかもしれないですし」
なぜか、僕はKくんに見られていたことが恥ずかしくなり、言い訳のように言葉を並べた。焦って話す僕を彼は満足そうな笑みを浮かべた眼差しで見つめながら、うんうん、と頷いていた。
「実は。頼みたいことがあります」
参道の右側を並んで歩き、入り口の鳥居から出ようというところでKくんは立ち止まった。
「これを受け取っていただきたい」
彼がさっと手を開くと、半透明のプラスチックで出来たカードケースが突然現れた。長い指先でぱちり、と前面のスナップボタンを外し、その中から一枚を取り出して僕に渡す。
透明なスリーブに収まった、上半分に緑色の魔物のイラスト、下半分に英語の説明文の書かれた紙製のカードだった。
「……これは?」
「海外のカードゲームのレアカードです。貴方に必要なものです」
「僕に必要?」
「はい。今に必要になります。ほら、直ぐです」
そう云ってKくんは隣に立つ僕の背中をとん、と押した。その勢いで鳥居の外に一歩を踏み出すと、後ろからさらにKくんの声が聞こえた。
「上だ。さあ、悪いものが来るぞ」
上? 不思議に思いながら見上げても、空には縦横に無数にまたがる電線があるだけ——いや、遠くのビルの角から黒い大きなネコのような獣が、ぬっと姿を現した。電線を揺らしながら僕がいる場所めがけてのしのしと歩いてくる。あっちの電柱にたちより、そして遠回りしてこっちの太い電線に飛び移りして近づいてきたその獣は、神社から少し離れた地面に飛び降りると、二本足で立ち上がった。そうすると、ネコのようだったかたちがじわりと溶けて崩れ、ヒトの形に早変わりした。
今はもう、黒い作業着のような汚れたツナギを来た男だ。額の真ん中から鼻の頭にかけて、太い筆で白く塗ったような不思議なペイントを——もしくは化粧をしている。
「なんだなんだなんだおまえ。邪魔者か? 退け退け、見えねえ、通れねえじゃねえか」
飛び降りてきた男は両腕をブンブン振り回しながら大きな声で怒鳴り散らしてきた。白眼が赤く充血していて、明らかに理性的でない。不快感のある濃い獣の臭いが漂う中、どけ、そこをどきやがれ、と唾を飛ばして繰り返しわめいている。
行き先を選んで向かって来たのはそっちなのに? という理不尽さと男の怒鳴る剣幕に僕が戸惑っていると、くすくす、と後ろでKくんの笑い声がした。
「カードを使え」
ああそうか、簡単なことだ。カードを使えばいい。
僕はもらったばかりのカードをスリーブから抜き、人差し指と中指で挟んで作業着の男にぴっと差し出して、そのまま手首にスナップを利かせて投げつけた。
カードは無音で高速回転して飛んで行き、黒い男の白い額のあたりに突き刺さった、ように見えた。瞬間、バチッと青白い火花が四方に飛び散り、相手はぎゃッと叫んで飛び上がり——なんと電線の上にまで飛び上がり、何度かくるくる回転してから四つ足の姿に戻るとなんとか細い線の上に着地した。
「クソ、クソッ、なんてもん持ってやがる、駄目だ駄目だ、甘い匂いがすんのによ、当たりだと思ったのによ、この道は駄目だ駄目だ使えねえじゃねえかよ」
僕は、呆然と、電線を伝って元来た方角へ戻る悪いもの? を見送った。
「やはり、やはり。上手く行ったな。実に良し」
聞いたことのない低い声に振り返ると、Kくんはとても楽しそうに笑いだすところだった。片手を腰に当ててもう片手で顎をさすりながら口を開けてははは、と境内中に響く声で笑いはじめ、その口元、上下の犬歯が四本すべてとても鋭く長く尖っているのを見た時、さっきの悪いものと対峙したときよりもぞっとした。僕は、はっきりと、見てはいけないものを見た。そう思った。
目を逸らした瞬間、Kくんはこちらに背を向けて、社のほうに戻って行こうとする。細く、すらりと長い脚を交互に出して歩いているが、肩が全く上下せず、地面をスライドして移動しているかのようだ。磨かれた黒い革靴が石畳を踏んでいるのが見えているのに、足音もしない。
「あの、Kくん」
「大儀であった」
振り返りきらずに横顔だけ向けたKくんは、ひとこと告げると鳥居のほうにいる僕から見て右側の、石でできた狐の像の後ろにすっと隠れてしまった。僕は急いで走りよって確認したけれど、彼はもう何処にも居ない。休み時間いっぱい探し回って、不安な気持ちを抱えたまま会社に戻り、Kくんが消えた、と大いに騒いで皆に��えるが、会社の人は誰もKくんのことを覚えていなかった。
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12/11/2020
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ミツバチのオスは一回交尾すると生殖器が爆発する。
アンコウのオスは、身体の半分が睾丸である。
世界で生産される塩の一割は、アメリカのハイウェイにまかれている。
猫は一度に四匹ほどの子供を産むが、オス親はみな違っている。
ゴキブリは、電子レンジでチンしても死なない。
1グラムの金を伸ばしてやると、3キロメートルの長さになる。
アルマジロは、たかっている蚤がすべて駆除されると死んでしまう。 ゴキブリは頭をとっても死なない。えさが食べれずに二週間後に餓死する。
シベリアのバイカル湖には深海魚が住んでいる。
魚を船に乗せると船酔いする。
多くの植物は、酸性雨の中でよく育つ。NOX窒素が肥料となるため。
胃酸は金属も溶かすことができる。
カシミール地方のフンザ族は、誰一人としてガンを患ったことがない。 肉食性のタランチュラは、テーブルから落ちるとベチャっとつぶれてしまう。
輸血用の血液が足らないとき、ヤシの実の汁で代用できる。
ドイツの化学者ペッテンコーファーは、病原菌説に反対し、培養したコレラ菌を飲み干したがぴんぴんしていた。
兵隊アリは一匹にすると迷子になってしまい、餓死するまで同じところをぐるぐる回り続ける。 ダニのメスは無性生殖で産卵し、そこから生まれたオス(つまり息子)と交尾する。
19世紀のイギリスでは、入院患者の半分が院内感染が原因で死亡している。
アラスカでは、食品を凍らせないように冷蔵庫にしまっておく。
「悪貨は良貨を駆逐する」のグレシャムの法則を考えついたのは、天文学者のコペルニクスである。
目と耳が不自由だったヘレン・ケラーは、臭いで人を識別できた。
コロンブスの航海のために支出された予算は、イザベラ女王が主催する宴会の三回分だった。
ウラジオストックは、ウラジオ・ストックではなく、ウラジ・オストック。
プエルトリコは、プエル・トリコではなく、プエルト・リコ。
マックワールドエキスポは、マック・ワールドエキスポではなく、マックワールド・エキスポ。
アラビア数字は、アラビアではなくインドで生まれた。
ウルトラの兄弟は、血縁関係ではなく義兄弟。ウルトラの父はその上司だった。 アインシュタインの相対性理論の解説書は、戦前ワイセツ書だと思われて発禁処分になっていた。
イルカは、泳ぎ疲れると溺れる。
コペンハーゲンにある人魚像のモデルは、岡田真澄の親戚。
西武ライオンズのマークとして使われているのは、レオではなく、お父さんのパンジャ。 スイフトは「ガリバー旅行記」の中で、未発見の火星の衛星フォボスとダイモスの質量、軌道半径、公転周期などを正確に予言していた。
エスカルゴはぶどう畑にたかる害虫で、駆除するついでに食べていたのが始まり。
日本でいちばん早く初日の出が見れるのは、北海道ではなく千葉県の犬吠崎。
美空ひばりは、デビュー前にNHKの素人のど自慢に出演して、鐘ひとつで落選したことがある。
ほとんどの森林は、酸素よりも二酸化炭素を多く生み出している。
多くの原子力発電所は、建造、運営、撤去に必要な電力以下しか発電することができない。
野口英世は梅毒菌を発見したときに、嬉しさのあまり甘茶でかっぽれを踊ってしまった。
セガの元々の社名は日本娯楽物産。その英語名がService Games Japan。そこからSeGaとなった。
エプソンは、Electoronic Printerの息子たち(Son)を作っているので、EPSON。
マッキントッシュは和品種名「旭」リンゴ。明治23年に札幌農学校に輸入されて以来、北海道で栽培されている。
マックのコマンドキーのマークは、元々バイキングの装飾模様だった。
ニュートンはプリズムで分離した日光の色を5色しか見分けることができず、目のいい助手を雇って見てもらったら7色になった。
かなキーボードの配列は、大正12年に作られた。
大量の放射能は人体に有害だが、ちょっとだけ浴びると肩凝りが治る。
ドンキホーテは、ドンキ・ホーテではなく、ドン・キホーテ。
ゼロ戦は、離陸するとき、左の車輪が右よりもちょっとだけ早く格納される。
金毘羅さまに祭られているのは、ガンジス川に住んでいるワニ。
伊豆半島は元々、熱帯にあった小島で、南から流れてきて本州とくっついた。
色を再現するのに三原色は不要。ポラロイドの創立者ランドは、二原色システムのカメラを発明している。
雁の中にはメス同士で卵をかえすレスビアン夫婦がいる。
シャコは光の受容細胞を10種類もっている。つまり、10原色で世界を眺めている。
ハエがなぜ飛べるのかは、最新の科学でもわかっていない。
土星の衛星タイタンには、春夏秋冬の四季がある。
チャレンジャー号の乗組員の死因は爆発ではない。爆発後もコクピットは保護されていて、意識はあった。その2分後、海面に激突したショックにより死亡したと見られている。
コブラはコブラにかまれると死ぬ。
キスをすると、1秒間に2億個の細菌がやりとりされる。
虫歯は、口を介してうつる伝染病。
オリンピックの金メダルは、実はめっきである。
クマムシという虫は、高温、低温、放射線、真空などのあらゆる悪環境に耐えるが、指でつぶすとつぶれる。
原子力研究所にある実験炉が自動停止したときに、叩いてみたら再び動き出した。
東名高速が開通したばかりのころ、路肩に車をとめて、レジャーシートをしいて富士山を眺めながらおにぎりを食べることが流行った。
初期の打診法は、大きな木製のへらで患者の横腹をひっぱたくというもので、しばしば患者の肋骨を骨折させることがあった。 幼児は紫外線の領域まで見える。
第二次世界大戦中にレーダーを発明したイギリスは、カムフラージュのために「パイロットににんじんを食べさせているので、夜目がきくようになった」という噂を流した。それ以来、夜目にはにんじんがいいと信じられている。
光の速度をはじめて測定しようとしたのはガリレオ。遠く離れた丘の上にランプをもって立ち、一方が覆いを外したのを見た他方が覆いを外し、光が見えるまでの時間を振り子で測るというものだった。練習不足だったのか、測定するたびに結果が異なりうまくいかなかった。
スズメバチは、飲み残しの缶ジュースを餌とするが、その中でも乳酸菌入りグレープジュースが特に気に入って���る。
「サイボーグ」は、タカラの登録商標である。
サメやマグロは、浮き袋を持っていないので、泳ぐのやめると溺れてしまう。
カタツムリは葉緑素をもっているので、光合成をしている。
ホタルは川の流れがきれいになると死滅してしまう。
お腹に回虫を飼っている人は花粉症にならない。
切り株の年輪の幅は南の方が広がっているというのは真っ赤なウソ。実際はばらばら。
市販されている備長炭の多くは、中国やアジア産である。
野生動物が畑を荒らしたり、登山者の食べ残しをほしがるのは、自然の餌が不足しているからではなく、人間の食べ物の方がおいしいから。
最新のコンピュータシミュレーションによると、月が誕生するのにかかった時間は3日。
細胞に含まれる核、ミトコンドリア、葉緑体は、もともと別の独立した生物が寄生したもの。
無重量状態でも、野球のボールをぶつけられると、やっぱり痛い。
月は常に一方の面だけを地球に向けて公転している。これは月だけでなく、太陽系の衛星のほとんどがそうなっている。
体重比で睾丸が最も大きいのはチンパンジー。人間は残念ながら第二位。ちなみにタヌキはトップテンに入っていないことだけは確か。
音楽CDのラベル部分やエッジを緑色に塗ると音質がよくなるという迷信はほんとう。ただし、自分で塗ってむらがある状態では効果はほとんどない。
欧米人は肩凝りにならないというのは真っ赤な嘘。同じ症状を英語圏ではstiff-necked(首が凝った)というだけ。
フンコロガシは、糞団子ひとつを12時間かかって食べ、3メートル以上もの長さの糞をする。
スプーン一杯の食用油を池の上に落とすと、半径20メートルにまで広がり、その下にいる魚は酸素不足になる。
地球温暖化の影響を最初に受けたのは、エロマンガ島。海水面の上昇によって、沈んでしまった。最新の地図のどこを探しても「エロマンガ島」の文字を見つけることはできなくなってしまった。失ったものは大きい。
古生代ペルム紀(2億5000万年前)の塩の結晶の中から発見されたバチルス細菌を水につけたら、生き返ってしまった。
ロシアの宇宙ステーションミールは、大量の放射線を浴びているにもかかわらず、細菌が繁殖して困っていた。
アポロ12号のクルーたちは、月面に生物を発見していた。2年半前に着陸していた無人探査機サーベイヤーに付着していた連鎖球菌が月面で繁殖していたのだ。
運動をすると、筋肉は破壊される。破壊された筋肉繊維が修復するときに、以前よりも強い筋肉となる。
コンタクトレンズの原理を発見したのは、レオナルド・ダ・ビンチ。 50億年前の地球の球表面面積は現在の1/4。つまり、当時できた薄皮が、地球の膨張にともなってひび割れたのが陸地だと考えられている。
花粉症とアトピー性皮膚炎は、日本人と旧西ドイツ人の間で急増している。しかし、不思議なことに旧東ドイツ人の間では増えていない。
蚊が刺すときは、道路工事のドリルのように、一秒間に8回のスピードで針を打ち込んで皮膚を貫通させる。
蚊は刺す直前に麻酔薬を注入する。この麻酔薬が欠損している蚊に刺されるともうれつに痛い。
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ミツバチのオスは一回交尾すると生殖器が爆発する。
アンコウのオスは、身体の半分が睾丸である。
世界で生産される塩の一割は、アメリカのハイウェイにまかれている。
猫は一度に四匹ほどの子供を産むが、オス親はみな違っている。
ゴキブリは、電子レンジでチンしても死なない。
1グラムの金を伸ばしてやると、3キロメートルの長さになる。
アルマジロは、たかっている蚤がすべて駆除されると死んでしまう。 ゴキブリは頭をとっても死なない。えさが食べれずに二週間後に餓死する。
シベリアのバイカル湖には深海魚が住んでいる。
魚を船に乗せると船酔いする。
多くの植物は、酸性雨の中でよく育つ。NOX窒素が肥料となるため。
胃酸は金属も溶かすことができる。
カシミール地方のフンザ族は、誰一人としてガンを患ったことがない。 肉食性のタランチュラは、テーブルから落ちるとベチャっとつぶれてしまう。
輸血用の血液が足らないとき、ヤシの実の汁で代用できる。
ドイツの化学者ペッテンコーファーは、病原菌説に反対し、培養したコレラ菌を飲み干したがぴんぴんしていた。
兵隊アリは一匹にすると迷子になってしまい、餓死するまで同じところをぐるぐる回り続ける。 ダニのメスは無性生殖で産卵し、そこから生まれたオス(つまり息子)と交尾する。
19世紀のイギリスでは、入院患者の半分が院内感染が原因で死亡している。
アラスカでは、食品を凍らせないように冷蔵庫にしまっておく。
「悪貨は良貨を駆逐する」のグレシャムの法則を考えついたのは、天文学者のコペルニクスである。
目と耳が不自由だったヘレン・ケラーは、臭いで人を識別できた。
コロンブスの航海のために支出された予算は、イザベラ女王が主催する宴会の三回分だった。
ウラジオストックは、ウラジオ・ストックではなく、ウラジ・オストック。
プエルトリコは、プエル・トリコではなく、プエルト・リコ。
マックワールドエキスポは、マック・ワールドエキスポではなく、マックワールド・エキスポ。
アラビア数字は、アラビアではなくインドで生まれた。
ウルトラの兄弟は、血縁関係ではなく義兄弟。ウルトラの父はその上司だった。 アインシュタインの相対性理論の解説書は、戦前ワイセツ書だと思われて発禁処分になっていた。
イルカは、泳ぎ疲れると溺れる。
コペンハーゲンにある人魚像のモデルは、岡田真澄の親戚。
西武ライオンズのマークとして使われているのは、レオではなく、お父さんのパンジャ。 スイフトは「ガリバー旅行記」の中で、未発見の火星の衛星フォボスとダイモスの質量、軌道半径、公転周期などを正確に予言していた。
エスカルゴはぶどう畑にたかる害虫で、駆除するついでに食べていたのが始まり。
日本でいちばん早く初日の出が見れるのは、北海道ではなく千葉県の犬吠崎。
美空ひばりは、デビュー前にNHKの素人のど自慢に出演して、鐘ひとつで落選したことがある。
ほとんどの森林は、酸素よりも二酸化炭素を多く生み出している。
多くの原子力発電所は、建造、運営、撤去に必要な電力以下しか発電することができない。
野口英世は梅毒菌を発見したときに、嬉しさのあまり甘茶でかっぽれを踊ってしまった。
セガの元々の社名は日本娯楽物産。その英語名がService Games Japan。そこからSeGaとなった。
エプソンは、Electoronic Printerの息子たち(Son)を作っているので、EPSON。
マッキントッシュは和品種名「旭」リンゴ。明治23年に札幌農学校に輸入されて以来、北海道で栽培されている。
マックのコマンドキーのマークは、元々バイキングの装飾模様だった。
ニュートンはプリズムで分離した日光の色を5色しか見分けることができず、目のいい助手を雇って見てもらったら7色になった。
かなキーボードの配列は、大正12年に作られた。
大量の放射能は人体に有害だが、ちょっとだけ浴びると肩凝りが治る。
ドンキホーテは、ドンキ・ホーテではなく、ドン・キホーテ。
ゼロ戦は、離陸するとき、左の車輪が右よりもちょっとだけ早く格納される。
金毘羅さまに祭られているのは、ガンジス川に住んでいるワニ。
伊豆半島は元々、熱帯にあった小島で、南から流れてきて本州とくっついた。
色を再現するのに三原色は不要。ポラロイドの創立者ランドは、二原色システムのカメラを発明している。
雁の中にはメス同士で卵をかえすレスビアン夫婦がいる。
シャコは光の受容細胞を10種類もっている。つまり、10原色で世界を眺めている。
ハエがなぜ飛べるのかは、最新の科学でもわかっていない。
土星の衛星タイタンには、春夏秋冬の四季がある。
チャレンジャー号の乗組員の死因は爆発ではない。爆発後もコクピットは保護されていて、意識はあった。その2分後、海面に激突したショックにより死亡したと見られている。
コブラはコブラにかまれると死ぬ。
キスをすると、1秒間に2億個の細菌がやりとりされる。
虫歯は、口を介してうつる伝染病。
オリンピックの金メダルは、実はめっきである。
クマムシという虫は、高温、低温、放射線、真空などのあらゆる悪環境に耐えるが、指でつぶすとつぶれる。
原子力研究所にある実験炉が自動停止したときに、叩いてみたら再び動き出した。
東名高速が開通したばかりのころ、路肩に車をとめて、レジャーシートをしいて富士山を眺めながらおにぎりを食べることが流行った。
初期の打診法は、大きな木製のへらで患者の横腹をひっぱたくというもので、しばしば患者の肋骨を骨折させることがあった。 幼児は紫外線の領域まで見える。
第二次世界大戦中にレーダーを発明したイギリスは、カムフラージュのために「パイロットににんじんを食べさせているので、夜目がきくようになった」という噂を流した。それ以来、夜目にはにんじんがいいと信じられている。
光の速度をはじめて測定しようとしたのはガリレオ。遠く離れた丘の上にランプをもって立ち、一方が覆いを外したのを見た他方が覆いを外し、光が見えるまでの時間��振り子で測るというものだった。練習不足だったのか、測定するたびに結果が異なりうまくいかなかった。
スズメバチは、飲み残しの缶ジュースを餌とするが、その中でも乳酸菌入りグレープジュースが特に気に入っている。
「サイボーグ」は、タカラの登録商標である。
サメやマグロは、浮き袋を持っていないので、泳ぐのやめると溺れてしまう。
カタツムリは葉緑素をもっているので、光合成をしている。
ホタルは川の流れがきれいになると死滅してしまう。
お腹に回虫を飼っている人は花粉症にならない。
切り株の年輪の幅は南の方が広がっているというのは真っ赤なウソ。実際はばらばら。
市販されている備長炭の多くは、中国やアジア産である。
野生動物が畑を荒らしたり、登山者の食べ残しをほしがるのは、自然の餌が不足しているからではなく、人間の食べ物の方がおいしいから。
最新のコンピュータシミュレーションによると、月が誕生するのにかかった時間は3日。
細胞に含まれる核、ミトコンドリア、葉緑体は、もともと別の独立した生物が寄生したもの。
無重量状態でも、野球のボールをぶつけられると、やっぱり痛い。
月は常に一方の面だけを地球に向けて公転している。これは月だけでなく、太陽系の衛星のほとんどがそうなっている。
体重比で睾丸が最も大きいのはチンパンジー。人間は残念ながら第二位。ちなみにタヌキはトップテンに入っていないことだけは確か。
音楽CDのラベル部分やエッジを緑色に塗ると音質がよくなるという迷信はほんとう。ただし、自分で塗ってむらがある状態では効果はほとんどない。
欧米人は肩凝りにならないというのは真っ赤な嘘。同じ症状を英語圏ではstiff-necked(首が凝った)というだけ。
フンコロガシは、糞団子ひとつを12時間かかって食べ、3メートル以上もの長さの糞をする。
スプーン一杯の食用油を池の上に落とすと、半径20メートルにまで広がり、その下にいる魚は酸素不足になる。
地球温暖化の影響を最初に受けたのは、エロマンガ島。海水面の上昇によって、沈んでしまった。最新の地図のどこを探しても「エロマンガ島」の文字を見つけることはできなくなってしまった。失ったものは大きい。
古生代ペルム紀(2億5000万年前)の塩の結晶の中から発見されたバチルス細菌を水につけたら、生き返ってしまった。
ロシアの宇宙ステーションミールは、大量の放射線を浴びているにもかかわらず、細菌が繁殖して困っていた。
アポロ12号のクルーたちは、月面に生物を発見していた。2年半前に着陸していた無人探査機サーベイヤーに付着していた連鎖球菌が月面で繁殖していたのだ。
運動をすると、筋肉は破壊される。破壊された筋肉繊維が修復するときに、以前よりも強い筋肉となる。
コンタクトレンズの原理を発見したのは、レオナルド・ダ・ビンチ。 50億年前の地球の球表面面積は現在の1/4。つまり、当時できた薄皮が、地球の膨張にともなってひび割れたのが陸地だと考えられている。
花粉症とアトピー性皮膚炎は、日本人と旧西ドイツ人の間で急増している。しかし、不思議なことに旧東ドイツ人の間では増えていない。
蚊が刺すときは、道路工事のドリルのように、一秒間に8回のスピードで針を打ち込んで皮膚を貫通させる。
蚊は刺す直前に麻酔薬を注入する。この麻酔薬が欠損している蚊に刺されるともうれつに痛い。
” - 一行サイエンス (via hisaruki, etecoo) 2008-07-24 (via gkojay) (via takaakik) (via mnak) (via oho777) (via storadio) (via mktx) (via yasayasa83) (via idoyesido) (via appbank) (via ipodstyle) (via yaruo) (via tanakamp) (via krbysh) (via reservoir) (via overdope) (via peckori) (via uessai-text) (via cellbuu)
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チーズ会 in チューリッヒ。 今回は特に見たこともないチーズのオンパレード。 美味しいし、飲めるし、楽しいし、勉強になるし、 本当に最高の集まりでございます。 これでチーズの名前が覚えらればいいんだけれどね(笑)。 で、話の流れで、最後に私の盆踊りチックな(^_^;) Zumbaの踊りも少し披露できたし?���うことなし。 みかもん先生、Cちゃん、本当にありがとうございました。 また来年も楽しみにしています! 以下、備忘録。 CURTIN /クルティン(イタリアのトリュフ入りチーズ。日本ではグラム3千円するらしい。めちゃくちゃ美味しい!牛乳に山羊乳を混ぜることでより深いコクを与え、さらに黒トリュフと地元の野菜を煮たブイヨンを加え風味付けされた、おなじみオッチェッリさんの情熱が秘められた逸品。「クルティン」とはピエモンテの方言でワインカーヴの意味があり、かつてネズミが齧らないようカーヴの天井から紐で吊るして熟成されていた名残として、今でも紐で結ばれています) L'ETIVAZ /レティヴァ(スイスのハードチーズ。産地であるレティヴァ村にはエスティヴァージュ(夏季)の意味があり、5月10日〜10月10日のアルパージュ(夏季高地放牧)期間につくられます。標高1000m以上の放牧地にてショードロン(銅鍋)を使用、加熱には薪を使うなどの伝統的製法が義務付けられ、外観や保存性、生地の状態、味、香りともに基準に達してはじめてロゴが焼印されるのです。香ばしく、力強いミルクのコクと香りが活きた濃厚な旨みをそなえています。) CASHEL BLUE/キャッシェル ブルー(アイルランド初のブルーチーズ。ダブリン郊外に暮らすグラップ夫妻がブルーチーズをつくり始めたのは1980 年代。資金がなくモールド(型)に水道管を利用していた。ほどよい塩分と甘みがあるクリーミーな生地で、青かびの風味とナッツのような香ばしさ。ミネラル感のある白ワインやフルーティな赤ワイン、甘口のワインもぴったり) SHROPSHIRE BLUE /シ��ロップシャー・ブルー。(イギリスのシュロップシャーを原産地とする、牛乳を原料としたブルーチーズ。形状は円筒状で、外観は茶色もしくはオレンジ色。若干の白カビも見られる。マーブル模様にアオカビが散っている。このオレンジ色はアナトー色素によるものである。スコッチ・ウイスキーもしくはポートワインとあわせたり、ハチミツをかけてそのまま食してもよいとされる ) STILTON POT PORT /スティルトン ポット ポルト(ポットに入った英のスティルトンチーズ。奈良漬のような味。1847年、チーズ、卵、バターに食材を販売する家族経営の小さなお店から始まったクロップウェル社。はじめは販売のみでしたが、1941年より生産に携わるようになりました。 現在ではノ��ティンガムシャーに酪農家12家族と契約をし、17世紀より伝わる昔ながらの伝統の製法で、一つ一つ丁寧に管理しながら手作りで生産しています。 契約農家から買い付けたミルクを殺菌し、スターター、青かび菌をいれ凝乳酵素を入れて、ミルクプリンの様にかため、それを切りホエイとカードに分離させます。そのカードを粉砕、反転を繰り返し水分を抜いて型詰めをします。5週間程おいてから青かびが育成しやすい様に穴をあけ、さらに最低2か月熟成させます。職人の手によって作られたクロップウェル ビショップ社のスティルトンの組織はヴェルヴェットの様な口溶け滑らか。豊かな香りに仕上がります。その味わいは高い評価を得ており、毎年数々の賞を受賞しています。そのスティルトンを粉砕し、スティルトンと相性が良いと言われているポートワインを混ぜてポットに入れ、上面を蝋で密閉させ、さらに熟成をします。) www.sushi-Yoko.ch www.kimono-club.ch #サンタクロース #ramen #cookingclass #クリスマスマーケット ##Weihnachtsmarkt #クリスマス #Weihnachts #japan #kimono #kochkurs #selfi #sushi #sushikurs #switzerland #Winterthur #zurich #スイス #チューリッヒ #海外生活 #yakitori #焼き鳥 #自撮りで左右逆 #寿司 #着物 #日本 #料理教室 #和服 (Zürich, Switzerland) https://www.instagram.com/p/B6AfIxwggv7/?igshid=1mse5fi7sxh7d
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長野市「ラ・ムー長野店」ひとり花見の心地よさ 場所 長野県長野市稲葉2445番地6 電話 026-229-5020 駐車場 あり 信州の春がよいのは、一斉に花が咲くところだ。梅といい桜といい菜の花といい、数多の花々が開いていく。日頃、華やかさとは真反対の地味な生活をしているものでも心踊らされる季節である。盛りは桜が散ってからだ。若芽がふきだし、街に色彩が戻ってくる。呼吸すると清涼感が身体に満ちてくるかのようだ。 花見をしよう。 そう思いついたのは、単なる気まぐれにすぎない。外出のおり、暖かなひざしと馥郁とした風の香りに誘われた、とでも言っておこうか。どうせひとり飯、どこで何を食べても文句はない。 「若里公園」 長野駅東口からほど近い公園は、かつて長野県の農業試験場があった場所を再開発した���のであるという。芝生の広場、大きく立ち育った樹々は猛々しくも美しい。日曜日というのでそこここで子どもたちが走り、傍らでは犬を連れた人びとが情報交換に勤しんでいる。そんな公園の片隅に設けられているテーブルをひとつ占拠して、花見弁当としゃれこもう。 「ラ・ムー長野店」 昨年、稲葉の地にできたスーパーマーケットだ。生鮮食品と弁当・惣菜類が安い。1グラム1円で量り売りされる惣菜バイキングが評判だったが、しばらくぶりに覗いたらやめてしまったようだ。ここで買い込んだのが 「ごぼうサラダ」89円 きんぴらのサラダバージョンである。すでにメジャー料理の定番と化しているが、なかなかの発明だと思う。パリパリとした歯ざわりが魅力的だ。 「高野豆腐」91円 もう何年も食べていないメニューだ。しっとり、あっさりした味つけがよろしい。豆腐の密度が高くて、けっこう固めの仕上がりだった。私はこれくらいが好きだ。 「一口山賊焼き」152円 さすが信州、ただの唐揚げでないところがよい。…ということもないだろうが、下味をしっかりつけたガッツリ系の味わいがよろしい。 とここまでが何も考えずにカゴに放り込んだものだが、花見としての色味に欠ける。もう一つ華やかなメニューが必要だ。 「エビチリ」231円 春、晴天、花見を寿いだらやはり紅色が必要だ。エビのチリソース、というよりエビのケチャップ煮といった方が妥当な表現である。辛味が少ないのはスーパーのお惣菜らしいところだが、軽く効いたガーリックと、ほりほりとした歯ごたえがとてもよかった。 「穴子巻1本」185円 花見の主食は助六と決まっている。しかし太巻の、しかも穴子巻きとなれば見過ごすわけにいかない。穴子だけでなく、かんぴょう、キュウリ、玉子焼き、でんぶなどが巻き込まれている。ここは男らしく豪快に丸かじりでいく。まぁこれしか方策はないのだが、しっとり甘さ控えめだから食べやすい。とはいえ、これ丸ごとはやはり多すぎた。 ということでひとり花見は終了。少々さみしくはあるが、1人だとビールを欲せずにすむのがよい。暑くなるまえにもう一度やろうか。 #長野 #長野市ランチ #若里公園 #花見 #春 #一人花見 #山賊焼き #ごぼうサラダ #高野豆腐 #海老のチリソース #助六 #太巻 #巻き寿司 #食べログ #食べ歩き #グルメな人と繋がりたい #グルメ好きな人と繋がりたい #食べるの好きな人と繋がりたい #食スタグラム #食べスタグラム #グルメ #フォロー #フォローバック #follow #followback #araralunchで検索 http://araralunch.work (ラ・ムー長野店) https://www.instagram.com/p/BwsQdzIlRnp/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1gx7i4xi2n1kz
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妹さんと同居13
なんとなく目が覚めた。時間は午前十一時。 即座に寝直すことを決意する。 今日は寝る。寝るのだ。なぜなら今日も休みだからだ。 経験からいえることがある。人間死ぬほど寝れば、たいていのことはどうでもよくなる。なにも解決しないが、だるすぎてどうでも��くなる。どうかすると生きてることじたいがどうでもよくなってくるが、すべてがどうでもよくなるという意味では、悩みはそのなかに埋もれてしまうともいえる。俺は疲れた。本当に疲れたんだ。惰眠くらい許してくれ。今日も休みなんだ。 というわけで、布団のなかに潜り込んだ。 ぴんぽーん。 インターホンがまぬけな音を立てる。 無視だ無視。十月のエロゲフライデー分なら、すでに昨日受け取った。ほかに配送の予定はない。 ぴんぽーん。 「……」 ぴんぽーん。 「……うるせえ!」 新聞か宗教の勧誘か。くそ、全裸で出てやろうか。なんなら勃起した状態で出てやる。「こんちわー◯◯新聞ですー」「ところが弊社、勃起中である。ズッバーン!」 驚くかな。驚くだろうな。もう二度と来ないだろうな。かわりにおまわりさん来るかな。勃起現行犯とかで逮捕されるかな。 「……くっそ」 布団を抜け出し、寝間着がわりのTシャツとトランクス一丁の姿のままどたどたと大股で居間を横断し、相手の確認もせずにドアを開ける。 「はいどなたー」 「……来ちゃった」 なんか、制服姿の美少女いる。 手に持った重そうなバッグは、通称、家出バッグとも呼ばれるでかいやつである。 「……」 すー。 俺は無言でドアを閉めた。 ぴんぽーん。ぴんぽーん。 「ちょっとお兄ちゃん、なんで閉めるの!?」 ドアの向こうから声がする。 ……待て。なんだこの状況は。 冷静になれ。状況を整理しよう。昨日、母親が汐里との同居を強制するようなことを言っていた。とうぜん俺はそれに対する明確な回答はまだしていない。そしていま、汐里がなんか大量の荷物を抱えてドアの外にいる。 「……」 まったく、つながってない。 ねえ、これなんか、俺の意志とかまったく無関係になんかが進行してない? 関係者の思惑のなかで、俺の意志だけどこにも存在してない展開っぽくない? ……まあどっちにしろ、来てしまったものを放置しておくわけにもいかない。 俺は、頭をがしがしかきつつ、ドアを開けた。 「おはよう貴大くん」 「まだ寝ていたのか、貴大」 なんか増えてる! 汐里の後ろにダンボール持った親父と母さんいる!! 俺は再びドアを閉めた。今度はかなり乱暴に。可及的速やかに。なんなら鍵もかけた。そのままドアに背中を預けて、ずるずるとしゃがみ込む。すげえ。ドキドキしてきた。俺、いま窮地に立ってる。 んで、鍵が開いて、ドアが開かれた。俺は転がった。 うんそうだよね。汐里、合鍵持ってるよね。そうなるよね。 「汐里ちゃん、荷物はどこだ」 「んーとね、右側のドアのほう。そこが私の部屋だから」 「諒解した」 玄関から外廊下に転がり出た俺を避けつつ、親父が勝手にずかずかと上がり込む。 なにこれ。なにがどうなってんだ!
呆然としているうちに、荷物の運び込みが完了した。ダンボールにして五箱分ほど。 「それじゃ貴大、詳細はこちらの資料を確認してくれ」 「貴大くん、あとはよろしくねー」 かなり分厚い紙の束と、汐里の荷物と、汐里本体を残したまま、両親は去った。つーかまた資料かよ……。この分厚さ、避妊のしかたとか解説してたりしねえだろうな……。外出しでは確実に避妊できないとか親父が真顔でタイピングしてるの想像したら、なんか泣きたくなってきた。 ……もう、止めても無駄なのはわかってた。押し問答になったら俺が負ける。もうこの場はノーガードでやり過ご��て、事後対応でどうにかするしかない。それが俺の判断だった。 んで現在、居間にはちょこんと正座した制服姿の汐里がいる。 「えーと……」 どこからなにをどう確認したら。 とりあえずスリーサイズでも聞いてみようかな。 「汐里、スリーサイズは?」 「上から、八八、五六、八三だよ」 「そんな冗談みてえな体型あるわけないだろ! グラビアアイドルのウエスト六十以下はすべて幻想だとだれかが言ってた!」 「じゃあ測ってみればいいじゃん!」 なにそのお誘い。ちょっと楽しげ。計測中にまちがっておへそに指入ったりするよね。ウエストしか計測しないの、逆に変態度高い。 いや、しかしだ。 「いまはおまえの体型の話はいいんだ」 「なぜ聞いた……なぜ聞いたお兄ちゃん……」 「答えると思ってなかった。ちなみに体重は?」 「九十五キロ」 「比重でけえなあおまえ」 「じゃあグラム四十九円」 あ、怒ってらっしゃる。しかも微妙に前のこと根に持ってる。 ふー。息など吐いてから、汐里はローテーブルの上の書類を目線で示す。 「とりあえずそれ読めって、お父さんが」 なんか見るだけでも疲れる予感のするブツである。 「……」 汐里を横目で見ながら、紙を取り上げる。 第一ページ目。 汐里の生活にかかる諸経費の試算表と、その試算に基づいた仕送り額。及び振込先の口座番号や振込日。 「うああ……」 頭抱えた。 ガチだ。これ完全にガチなやつだ。 その次のページの「本契約は、本永貴大(以下甲と称する)」の文面がちらりと見えた時点で、俺は書類を投げ捨てた。 直接聞いたほうが早い。 「つまり、どういうことだ」 「……昨日、お兄ちゃんが帰ったあと、お父さんとお母さんと話をして」 「ほう」 「引っ越すことが決まりました。てへ」 「てへじゃねえ! なんだよその異常な速度感は!」 「荷造り大変だったよー」 そりゃそうだろうな……。 「つーかさ」 俺は汐里と微妙な距離を置いて、座り込んだ。 「おまえはそれでいいのかよ」 たぶん、現実的な、たとえば金銭面だとか、学校の許可とか、そういう部分については、親父の分厚い資料のなかになんか書いてあると思う。そういう意味では異常なくらいに気が回る人間だ。で、親父が現状を許可したということは、たぶん「世間的な」問題は回避できるという判断を下したのだと思う。 「別に、いままでだって、一緒に暮らしてたようなもんじゃん」 「ばーか」 「バカとはなにかバカとは」 「ぜんぜんちげーよ」 「どこが?」 「洗濯、料理、掃除、ゴミ出し。たとえばおまえが着てるその制服だって、クリーニングは自分で出さなきゃなんねーんだぞ? 母さん専業主婦だからな、そのへん、たぶんふつうの親よりも面倒みてくれてる。そんで、俺は仕事でいっぱいいっぱいだ。母さんのかわりはできない」 幸いなことに、近所の目は気にする必要がない。場所が場所だけに、周囲のほうがわけがわからない。階下の部屋からベトナム人が十五人くらいぞろぞろ出てきたときはなにごとかと思ったよね。 「そんなの、自分でやるし……」 「生活時間帯の食い違いもでかい。俺は、汐里が寝てから帰宅するようなことはザラだ。そういうとき、夕食はおまえ一人で食うことになる。毎回外食とかコンビニ飯ってわけにもいかない。自分で作って自分で食う。おまえ、料理そんなに得意だったか?」 「それは、これから練習するもん」 「その練習ってのは、今日、この瞬間から始まる。なにしろ腹は減るからな。猶予ゼロだ」 「……」 汐里が、じとーっと俺を睨んでくる。 「……お兄ちゃんはさ、そんなに私と暮らすのがいやなわけ?」 「いやとかいいとか言ってない。もし一緒に暮らすなら、おまえがこれから直面する現実の話をしてる」 ……しまった。 少しだけ、両親が、汐里と俺の同居を許可した理由がわかってしまった。 というより、理由のごく一部、程度かもしれない。 汐里は、決して生活無能力者というわけではないが、手伝いをするというほどでもない。中高一貫の超がつく進学校に通っていることもあって、勉強さえしていれば許されていた部分はある。 対するに、俺は自分のことは自分でやるタイプだ。基本的に生活環境の乱れはあまり許せない。これは性格の問題だと思う。 その二人を、同じ生活空間に放り込むとどうなるか。 こうなるわけよ。 たぶん、実際に一緒に暮らしたら、こんなもんじゃ済まない。衝突する可能性もある。 「……あんなにぎゅーってしたくせに」 「……」 「もう汐里を手放さない、ずっと一緒にいようって言ったくせに」 「それは言ってない」 「言ったも同然でしょ! あんな、あんな……」 おいやめろ汐里。 妙なことを思い出させるな。いやまじで。 「……」 「……」 気まずい。 死ぬほど気まずい。 ここには、お兄ちゃんなら全部オッケーと断言してしまった妹さんと、そんな妹さんを抱きしめてしまったお兄ちゃんがいます。二人きりです。 えーと……。 汐里が、ちょっと熱っぽいような顔で、ささやくように聞いてくる。 「……お兄ちゃん、いまなに考えてるの」 「来月の店の経費予算」 「それ、絶対に嘘だよね……」 なんといったらよいのだろう、モードみたいなもんがあるのだ。少なくとも七年は兄妹をやってきた。だから、ふつうに接している限りは、あんがいふつうに兄妹なんである。問題は、それが崩れる一瞬があるということだ。 「……汐里? なんで近づく?」 四つん這いで近づいてくる汐里。 「お兄ちゃんに近づくのに、理由が必要?」 「理由は……別にいらないけど……」 やばい。 これは、全部オッケーな妹。 そう思ってしまったら、すべてが終わる。 たとえば、俺に汐里のあまり大きくない口に指をつっこんでもいい。うなじのにおいとかさんざんかいでもいい。背中に手つっこんで素肌をなでなでしてもいい。なんなら素早く汐里の後方に回り込み、制服のスカートをめくりあげ、ぱんつに顔突っ込んでも拒まれない。いや、たぶん拒むなそれ。 汐里がくっついてきたら、俺はその汐里になにをぶちまけてもいい。 なにをしてもいい。 どくんと、体中の動脈に一度に血液が送り込まれたような錯覚を覚えた俺は…… 「てやっ」 「あた」 汐里の額にチョップした。 「むーー」 たいそう不満げな顔で、汐里が俺を見る。 「むーじゃねえ。座れ」 「はーい」 「だれが俺の膝の上に座れと言った」 「お兄ちゃんの本能が、私の脳内に直接そう命令……」 「やめなさい」 なんとかどかそうと、汐里を押す。 「きゃーーお兄ちゃんが私のおしりさわったーー」 やかましい揉むぞ。やわらかいなあこんちくしょう! この細身な体のどこにこのみっしりとした充実感が。俺の本能が直接語りかけたら、汐里の脳、キャパオーバーでねじ切れるぞ。揉むよりむしろ座られたい。座られたいと思うのです。どうでもいいけど空から女の子が落ちてきて、尻から顔面にヒットするやつ、あれ首の骨一撃だよね。親方! 女の子が空からハプニング顔騎! なんの話だ。 なんとか汐里を押し切って、膝の上から排除した。 「いいじゃんこれくらい……。だれもいないんだし……」 それが問題なんだよ! 超絶エクセレントデリシャスアウトレイジャス大問題なんだよ!! 「いいか汐里、よく聞け」 「つーん」 「おい聞け」 「つんつーん」 ぷいっと斜め上を向く汐里。ああもうこいつあざといなあかわいいなあ。あざといことやっても許されるっていうこの自意識がかわいいなあ。俺めんどくさいなあ! 「いいから聞けよまじで」 「……なにさ」 微妙にふてくされた顔のまま、答える汐里。 「こういうの含めて、やばいんだよ。ぶっちゃけていえば、理性が持つかどうかわからない」 「理性……?」 ぽかんとした顔で呟く汐里だったが、やがて 「り、りせっ!?」 意味を理解したらしい。にわかに、わたわたしはじめた。お兄ちゃんが、理性を、まるで、野獣のように、などと矢継ぎ早に呟くが、やがて、だんだん落ち着いてきて、うつむいて、もごもごと言った。 「やばくてもいいじゃん……。それはその、しょうがないことなんだし、私は別に、その……お兄ちゃんなら……」 「汐里」 「な、なに?」 「それ、言うな」 「言っちゃ、だめなんだ……」 「……」 いま、この空間に、七歳という絶対的な年齢差が顕現している。 兄妹ならば、特に問題のない年齢差。 しかし、そうでないものになるとしたら、決して無視はできない年齢差でもある。 俺は、立ち上がりつつ、すっかりしゅんとなった汐里の頭にぽんと手を置く。 「お兄ちゃん……?」 「ちょっと待ってろ」 自分の部屋に行って、スマホを取ってくる。そのまま玄関の外に出た。
電話の相手は親父だ。寄り道せずに帰ったのなら、そろそろ自宅に着くころだろう。 『貴大か、どうした』 案の定、親父はすぐに出た。 親父が相手のときは、前置きとかそういう余計なものはいらない。いきなり本題でいい。 「やっぱ同居とか無理だ。ありえない」 『なぜだ』 「現実的じゃない。生活が成立しない。続かない」 さすがにそれ以外の本音の部分は言えない。たとえバレてるんだとしても。 『おまえ、あの書類を読んでないな?』 「さっきのいまだぞ。つーか二ページ目で挫折した」 『ならあとでちゃんと読め。第十二条三項にこうある。同居の解消については、甲または乙のいずれかの申し出により成立する。両者の合意は不要』 「つまり、やるだけやって無理だったら、やめていいってことか」 『そのとおりだ』 「それ、やる意味あんのか?」 『逆に問おう。やらない意味はあるのか?』 「意味はなくても妥当性はあるよな。つーか息子に悪魔の証明しかけんなよ……」 『……』 ��珍しいことに、親父が沈黙した。 無理筋だということは理解しているらしい。 「ひとつだけ聞きたい」 『なんだ』 「やっぱ、親父の前では、汐里は無理してるか?」 『……させている。そう、思う』 「そっか。わかった」 『頼む、貴大。……あ、早百合さんなにをする。だめだ。いまは、ああっ』 おいなにやってんだ、電話の向こう。 『やめて……早百合さん……息子が聞いてる……』 無言で電話を切った。 スマホ叩き割りたいなあ。もうすでに昨日の夜に落として液晶ばっきばきだけどなー。
電話は終わった。なにあれ。 とはいえだ。 理由はさまざまだろう。さっそく夫婦よろしくやってるようなので、それだって本当に理由の一部なのかもしれない。 結局は、だれが、なにを我慢するかということだ。 すべてがうまく行くことなんてない。 「……お兄ちゃん?」 部屋に戻ると、汐里が、俺を不安そうに見上げる。 電話をしてきたことはバレているに決まっているし、相手の想像もつきそうなものだ。となれば、内容も想像がつくというのが道理だ。汐里はこう想像しているに違いない。親父相手に、同居の解消を申し出たのだと。 まあ、あってる。 俺は汐里の前にどっかりと座り込んだ。 「あの……」 こんなときになんだが、不安げに俺の様子を窺う汐里がかわいい。 もうちょっとつついたら泣いちゃうんじゃないか。そんな汐里見てると、めっちゃ撫でくりまわしたくなる。 一事が万事、この調子なのだ。正直、自分がまったく信用できない。けれど、いやなら同居をやめていいというお墨付きまでもらっているのだ。 「とりあえず、昼飯からだな」 「……?」 「練習だよ。今日は俺休みだからな。一緒にメシつくろう」 「お兄ちゃん!」 汐里が抱きついてきた。 この、しょげてる状態からの抱きつき、かなり効きます。 汐里は、まるでにおいつけでもするように、俺の胸板あたりに顔をぐりぐりと押し付けながら、もう一度言った。 「お兄ちゃん!」 「汐里!」 「結局デレるなら最初からオッケーしとけばいいのに!」 「クソやかましい」 「いたいいたい、ぐりぐりするのやめて!」 まあ、とりあえずやってみよう。 なにがどうなるかはわからないけれど。
「ところで汐里、なんで制服なんだ、土曜なのに」 「いちばん荷物になるのが制服だったから、着てきた」 「あー、そういう……」 納得した。
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出汁(だし)をとる
2018年5月2日
今更になりますが、肝臓病用料理を作るようになって最初に覚えたのが「出汁をとる」やり方です。今はまだ基本的な昆布と���節の1番出汁と2番出汁しかとれませんが、今後はもっと違った種類の出汁を取れるようになりたいと思います。
塩分を控えようと思ったら出汁は不可欠だと思います。出汁をしっかりとれば、醤油や味噌の量が減らせます。
一般的な成人男子の1日当たりの摂取塩分量は8グラムが推奨されています。たぶんこんな食事をしている人は肝臓病では無くても何らかの病気を抱えている人だけだと思います。ってかむしろ、病気で制限されていても守れていない人も多いのでは無いでしょうか。栄養士さん曰く、平均して13グラムくらいだと言われているらしいです。
やっぱり出汁ですよ、出汁。と思います。
朝食です。野菜の煮物スープとろろ昆布入り・納豆・冷奴です。タンパク質は納豆と冷奴・炭水化物は白米・ビタミンはその他の野菜からです。この出汁だけで作っている野菜の煮物(魚粉はかけています)は本当に毎日食べてます。塩気が無くても美味しいです。
昼食です。
主菜は朝と同じで煮物に見えますが、実は昨日の夕食に作った「鶏むね肉の中国風うま煮」です。だいたい2食分づつ作るので、前日の夕食は翌日の昼食でもう1回出て来ます。後、れんこんのきんぴら。
夕食です。
主菜は新メニューの「鶏むね肉のさんしょうソースあえ」です。これもうまい。このソースはなんにでも合いそうだ。後野菜の煮物です。
タンパク質・炭水化物・ビタミン、全部入ってますね。
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