#あだしの念仏寺_竹
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各地句会報
花鳥誌 令和6年10月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年7月1日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
浜木綿を染めし落暉の日本海 かづを ナースとて香水ほのと香りたり 同 風に波打つまで育ちゐる青田 同 網戸越し松に鴉が羽繕ひ 清女 這ひ出でし苔を褥に夏の蝶 笑子 青梅雨の沖へ沖へと藍深む 同 産土の茅の輪くぐりに星が降り 希子 女達噂話や梅雨しとど 和子 虚子愛子柏翠句碑に大夕立 匠 蛍や自害に果てし一城主 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月4日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
夏の雲飛行機雲に結ばれて 喜代子 狭庭にも大株四葩二本咲き 由季子 天筆に今年も祈る星祭 都 パナマ帽モボモガの世に生きた親 同 青すだれ隣家の灯り遠くなり 同 単衣着て白き衿足なまめける 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月6日 零の会 坊城俊樹選 特選句
梅雨の蝶なれば鼓動のやうな翅 順子 阿羅漢に逢ふには��き麻を選り 同 蚊遣香きれいどころを紫に 光子 剥落の喜怒哀楽の貌涼し 風頭 金ピカの阿弥陀炎暑を撥ね返す 佑天 遅れ從く行人坂の上に夏 昌文 唇うすき五百羅漢の薄衣 同
岡田順子選 特選句
茄子植うる角を曲りて羅漢寺 和子 阿羅漢の肋へ夜々の早星 光子 女人描くやうに蚊遣の煙かな 和子 朝涼に羅漢千ほど詣でけり 軽象 羅漢へは夏の讃美歌届かざる 俊樹 水鉄砲水に沈めてゆく遊び 和子 汗の我汗無き五百羅漢像 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月6日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
いそいそと出かける母の洗ひ髪 成子 原罪を忘れしごとく髪洗ふ 朝子 髪洗ひ沛然の夜を深眠り 美穂 身体の壺深くせむ泉湧く 同 蝙蝠となりイザベラの墓を守る かおり 無限とはあの夏雲のあふれやう 朝子 遠ざかる汽笛を胸に髪洗ふ かおり 待つ事に慣らされたかなソーダ水 修二 昼寝覚また見失ふ青い鳥 かおり いいかげんな返事はできぬ滝の前 睦子 地の底に坑道のあり夏薊 朝子 水海月ニュートリノとは身の不才 久美子 青く浮く水の惑星飛ぶ蛍 光子 群るること嫌ふ子の飼ふ目高かな たかし 手の中に捨つるつもりの落し文 美穂
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月8日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
炎帝や新幹線の響動もせり 時江 汗の顔拭いても直ぐに汗の顔 みす枝 蛍の夜君と辿つた田舎道 和子 網戸より青き大空真清けし 時江 雲の峰向けて大きなホームラン みす枝 羅に齢見せたり隠したり 世詩明 万緑の中に抱かる風化仏 時江 弁解はすまじと白扇閉ぢらるる 昭子 老いたれば野盗の如く西瓜喰ぶ 世詩明 魂の抜けて極楽大昼寝 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月8日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
すこやかと母の昼寝のたのもしき 和魚 入道雲更に一段気負ひ立つ 秋尚 昼寝して疲れひと先づ剥がれゆく 貴薫 妣の忌や水やうかんの三姉妹 美貴 入道雲夢語り合ふ部活の子 同 保母泣かせ昼寝の時に元気な児 エイ子 海風に昼寝誘はれ母の膝 史空 束の間の午睡ゆらゆら旅の途中 のりこ 離れ島入道雲に呑み込まれ 史空 よく冷えて���立ちてをる水羊羹 三無 入道雲掴みきつたるクレーン車 同 今少し続きに未練昼寝覚 秋尚 定期船入道雲に溶けてゆく 史空 昼寝さめ穂高の風は空の色 ます江 幼子の昼寝絵本を抱きしまま 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
断面のやうなビル窓夕焼けて 都 アイスコーヒー別れるために会ふ人の 同 火取虫灯りともせばあらあらし 和子 狛犬の口を漱ぐや男梅雨 美智子 さらばへて汗もかかずに老いてゆく 悦子 目の前の影と思へば蚊喰鳥 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月12日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
非常なる毛虫退治も日常に あけみ きようだいが内緒の話ハンモック 裕子 今日を無事に終へて夜風と衣紋竿 同 山寺や山あぢさゐの道になり 令子 蛍飛ぶ幼き頃を誘ひ出し 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
滴りに苔むす岩の息づかひ 多美女 凌霄花掴まり処なき揺れて 亜栄子 早苗饗やのんびり浸る露天風呂 幸風 解体の決まる旧家や釣忍 百合子 葛餅を分厚く切りて客迎へ 美枝子 葛餅のギヤマン盛の重さかな 文英 涼しげに楓日傘の年尾句碑 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月16日 萩花鳥会
七月場所若手の力士続続と 祐子 雷神へ千の手拝む千年の樹 健雄 水田に波紋広げて梅雨に入る 俊文 今咲いた深夜の電話月下美人 恒雄 仙人掌の生きぬく力強きこと ゆかり 夕立の真つ只中の下枝かな 吉之 雷鳴に負けじ響くや母の声 明子 母逝きて幾年たちぬ仙人掌花 美恵子
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令和6年7月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
無雑作に立て掛てあり古葭著 雪 青葉木菟夜は淋しと鳴くならん 同 此のに金色飼はれし師の月日 同 足羽山はみだして来る蟬時雨 かづを 万緑を鎧ふ最古の天守閣 同 風鈴や此の先老をどう生きる 真喜栄 一と日毎老鶯の声啼細る 英美子 半百生鯖より蛸の足を買ふ 賢一 草を引く予定は未定なる気まま やす香 蛍の夜君と語りし田圃径 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月17日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
加賀鳶の夕顔の種翔しけり 世詩明 朝顔の晒したてなる朝の雨 同 梅雨の灯に手相見る癖ケセラセラ 清女 牽牛花の螺旋昇るや夢連れて 千加江 朝顔���父母ゐなく実家もなく 令子 夏のシャツざぶざぶ洗ふ達者に洗ふ 同 いとさびし師の忌が一つ増えた夏 淳子 雲の峰背ナに担ぎて手を振れり 和子 朝顔の咲いて嬉しきことも無く 同 荒梅雨や工事現場にヨイトマケ 数幸 光陰を渦に背負ひし蝸牛 雪 サングラス顔を隠してゐるつもり 同 光りたき所に光りゐる蛍 同 又の世も火蛾と生まれて灯を恋ふか 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月19日 さきたま花鳥句会
山百合や日に三本の村のバス 月惑 しなやかに見沼の青田穂を孕む 八草 翡翠を待つ三脚の影伸びて 裕章 はたと止む平家の里の夜の蟬 ふゆ子 梅雨明けて肌に塗るもの一つ増え としゑ 葉は枯るも生きてゐるよとミニトマト 恵美子 けだるげな猫の往診暑気中り みのり 酔芙蓉午後の日差しに色の濃く 彩香 愛想なき冷たさが好き竹婦人 良江
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令和6年7月21日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
隠沼の何処に存すか牛蛙 文英 炎帝を弾きとばして母の塔 三無 雨上り烈日をあぶ蟬と吾 久子 夏の沼水切りの輪閃閃と 三無 みんみんの遠く近くに読経めく 慶月 琅玕の風をたわわにアッパッパ 幸風 隠沼を揺さぶる響き牛蛙 亜栄子 漢行く灼けし空缶蹴りとばし 三無
栗林圭魚選 特選句
ご褒美はお花畑の大饗宴 白陶 水無月の乾き切つたる空となる 秋尚 炎天の隠れやうなき径白き 同 父母と黴の匂ひや里の閨 経彦 沼いつも古色を湛へ蜻蛉生る 千種 石仏の錆びし錫杖金絲草 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
金漿つけしお羽黒とんぼ登場す 雪 蝙蝠や国府の名残り路地路地に 同 真白なる羽根たたみたる火蛾の果て 同 夕方に雲の集まる男梅雨 たけし 宮涼し巫女の舞ふ袖ふくらめり 同 柿葺閂錆し竹落葉 同 蟬時雨一山丸ごと震へをり みす枝 夫逝きし庭より聞こゆ青葉木菟 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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世界最大石灯籠製作 世界ギネス記録認定 念佛宗佛教之王堂 The Largest Stone Lanterns in the world The Buddhist Art of Nenbutsushu
念仏宗無量寿寺(念佛宗) 総本山 佛教之王堂
三国伝来の佛教美術 石灯籠
世界ギネス記録認定 概要 高さ:12m 幅:7.4m Height:12m Width:7.4m 本堂前 左右石灯籠 Stone Lantern The Guinness World Records ギネス世界記録認定 平成二十年四月二十八日 衆生の心を不断の光明で照らし、仏道へと導く。 世界最大の本堂につりあう灯籠を計画すると、灯篭も世界最大になった。
本堂前の二基の灯籠は高さ12 メートル(4 階建の高さ)、世界最大、ギネス世界記録認定となっている。
台座部分には「龍の阿吽形」、「鳳凰の阿吽形」が彫刻されている。
本堂 阿弥陀堂
高さ51.5m(基壇、棟飾り込)、桁行(幅)67.9m、梁間(奥行)58.2m 天井までの高さ約32m(11階建ての建物が入る)、天井大彫刻は48畳 破風 一辺25m、合計50m 平瓦 幅1.7尺、奥行1.9尺(世界最大) 十二万四千枚 畳数 888枚 欄間彫刻 堂内488点 柱など堂内は拭き漆仕上げ 上段は六手先総詰組様式、下段は四手先総詰組様式。 上層部に扇垂木を用いた日本建築史上初の佛教建築であり、屋根上に12万4千枚の瓦が敷かれている。 その瓦の波の頂上に聳える鬼瓦は、鬼師・梶川亮治氏制作。 (ギネス世界記録認定・平成19年2月28日公式認証・高さ9m、幅8.8m、先端部経之巻の直径91cm) 鬼の憤怒の形相が、衆生の心中に潜む煩悩を払い、清浄無垢な心を顕現させます。 軒下最上層部の周囲には、手先詰組の間に、釈迦如来像八十体が四方へ向かって遍く衆生済度を勧められ、その下層部には八十八体の龍、蟇股には、表に龍、内に等身大の飛天それぞれ百四体、また、本堂全体で十万枚を超える金色に輝く飾り金具が、荘麗なる浄土の世界を厳飾しています。 堂内には、金箔二重貼り、六手先総詰組、屋根葺面積226.2㎡、総数16,000枚の瓦を使用した宮殿(くうでん)(高さ19m、幅19.98m、奥行12.36m)、その中に在して、大慈悲の光明にて十方世界を照らすが如く輝きわたる本尊阿弥陀三尊佛は、中華人民共和国、工芸美術大師・佘國平佛師制作の総高8.45mの木彫佛像です。 伽藍全体で一万点以上の木彫群、宮殿上に配す幅22.6m、高さ3mの双龍彫刻、宮殿の両脇に四階建てビルの高さに匹敵する全高11mの彫刻が、鳳凰、松竹梅等を刻んで納められている。 また、本堂内壁は、三阪雅彦画伯により、総面積852.9平方メートルに及ぶ金箔襖に色彩豊かに描かれた鳳凰及び瑞雲、また、下部に描かれた蓮華が相俟って、浄土の光景を彷彿させる。
本堂全体で2,987点に及ぶ木彫群、百四十四枚の桟唐戸、また、本堂前に鎮座する一塊の巨岩を彫り込んだ巨大な天水鉢(全高2.2m、幅3.5m、奥行3.5m)等々、世界に二つとない彫刻・工芸の奥深い造形の数々は、どれほどの時をかけても見尽くすことができないものであり、それぞれが調和しつつ、妙なる浄土賛歌を奏でる情景は、参詣する者全てに御佛への畏敬の念を起こさせずにはおかない。
全世界 仏教徒の聖地 「佛教之王堂」念佛宗 総本山 無量壽寺 仏教美術の宝箱 故タイ法王猊下 世界各国の仏教最高指導者 並びに カンボジア王国 故ノロドム・シアヌーク国王陛下の御聖骨がお祀りされている寺院です。 佛教之王堂は佛法に基づいて建立され 建物全ての部位に、仏縁を結ぶ教えが込められています。
伽藍工事全体、およそ7年間で10,524点の彫刻、450,173点を超える彫金が製作されました。
The Royal Grand Hall of Buddhism - Nenbutsushu Buddhist Sect of Japan The sacred place for all Buddhists in the world The Royal Grand Hall of Buddhism
仏教美術の宝箱 Buddhist Art / nenbutsushubuddhistart
念佛宗公式 Official / royalgrandhallofbuddhism https://muryojyu.com
Buddhism has its origin in IndiaBuddhist cultures of China, Korea, and Japan are represented hereat the Royal Grand Hall of Buddhism. It is the first construction of an authentic full-scale Buddhist temple since the erection of the main temple of Obakushu Buddhist Sect in 1661.A total of roughly 3.5 million people joined forces to construct the Royal Grand Hall of Buddhism and completed the entire temple in only seven years without even a single accident.The Royal Grand Hall of Buddhism, in its vast precincts of over 180 hectares, has the Front Gate, the North Gate, the South Gate, the Main Gate, the Washstand, the Ksitigarbha Hall, the Prince Shotoku Hall, the Five-story Pagoda, the North Bell Tower, the South Bell Tower, the Main Halls including the Amida Hall and the Sakyamuni Hall and the Avalokitesvara Hall, the Sutra Hall, the Merit-transference Hall, the Okunoin Hall, the International Buddhist Conference Hall, the Sangha Hall, and the Main Building. All the buildings are decorated with 10,524 sculptures and statues and more than 450,173 metal carvings.
この動画は、個人が念佛宗の資料などを元に作成しており公式なものではありません
#念仏宗#念佛宗#世界一#Guinness World Records#nenbutsushu#buddhist temple#stonecaving#stone lantern#largest#Youtube
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四篇 上 その三
そのまま、このふた川の宿場を通り過ぎ、はやくも大岩小岩を通り過ぎて、岩穴の観音をふしおがみて、一首詠む。
行がけの 駄賃におがむ 観音も 尻くらいとは 岩穴のうち
そんなことを高声に話して、歩いていたが、あくびをしながら北八が言う。 「ああ、退屈だ。しかも、くたびれた。こんな小さな風呂敷包みや紙合羽もどしてこうして、結構、荷物になるものだ。 どうだい、弥次さん。お前の荷と俺の荷を一緒にして、坊主と出会うたびに持ち換えるってのはどうだい。」 弥次郎兵衛は、ポンと手を打ち、 「そりゃいい。ちょうどいいところに、竹が捨ててある。」 と、道端の竹を拾い上げて、二人の荷物を括り付けて、 「さあ、これでいい。北八、お前から先に持っていけ。」 北八が、 「いいや、こういうもんは、年上のものからと決まっている。」 と、首をふる。 「そんなら、ジャンケンで決めよう。」 と、弥次郎兵衛と北八はジャンケンをはじめる。 「ひい、ふう、みい、おっと勝ちだ。」 「ええい、畜生め。」 北八が負けて、荷物を持って歩き出す。
二人が歩き出してまもなく、向こうから旅の僧侶が来た。 どうやら、この僧侶は、法花宗とみえて、 「だぶだぶだぶ、だだだぶだぶだぶ、ふにやふにやふにや、だぶだぶだぶ。」 と、訳のわからない念仏をとなえている。 北八は、弥次郎兵衛の方を見ると、 「そりゃ、弥次さん。お前の番だ。ほれ、受け取りな。」 と、弥次郎兵衛に荷物を渡す。 「あらよっと、どれどれ、次の坊様は、来ないか。早く来ればいいものを。」 と、弥次郎兵衛が道の向こうを見ると、馬にゆられる人が来るのが見えた。 馬につけた鈴の音が「シャンシャンシャン」と鳴っている。 馬方の歌も聞こえてきた。 「たかい~山から~、谷底~、見れば~え、おまん~かわいや~布さらす~なあ~え。」 弥次郎兵衛が、鈴の音や馬方の歌に吊られるように見ていると、 「きたきた。あの馬には、天皇の御祈願なさる寺の絵札が付いてる。 ということは、馬のうえの人物は、これから出家する者だろう。」 北八も、それに気づいて、 「ちくしょう、えらく早いな。」 と、荷物を受け取って行く。
しばらく行くと、道の側にしゃがんでいる男が居る。どうやら、脚が悪いようだ。 その男が話しかけてきた。 「ご覧の通り、足が悪くて、難儀しております。ぜひ、ご奉仕を。」 すると、北八が、 「いやこれは、坊主だ。弥次さん。一文やれや。」 と、言うと、弥次郎兵衛は、懐から一文だしてやる。 「ほれ、とりな。でも北八、前から見ると坊主の様だが、後ろから見ると、ぼんのくぼに毛が残っている。こりゃ、坊主じゃないわ。」 北八は、言い返せなくて、 「はあ。」 と、いったきり、すたすた歩いていく弥次郎兵衛を追���かける。
その後から、尼が三人連れでやってくる。 指に竹の管をつけて、ガチャガチャ鳴らしながら、歌っている。 「身をやつす~、賊が思いと~夢ほど~、あなたに知らせたや~、ああ、そりゃ~、夢ほどさめに~知らせたや~、さあさ、さんがらえ~、さんがらえ~。」 「なんとも、色っぽい声がする。」 と、北八、目をこらして、 「ひゃ、ありゃ、尼だ。尼だ。さあ、弥次さん、これを受けとりな。」 と、弥次郎兵衛に荷物を渡す。 「ええい、いまいましい。」 と、悔しがる弥次郎兵衛の横を澄ました顔で、北八が歩いていく。 「人に、荷物を持たせるのは、なんとも、いいものだ。 これは、まさしく、お供を連たってところだな。ホントにいい気持ちだ。 おっ、弥次さん、見てみろ。さっきの尼さんが、俺を見てる。たまらねえぜ、畜生め。」 弥次郎兵衛は、荷物を持ち替えながら、 「ありゃ、別に、愛嬌があるわけじゃねえ。ただ、顔にしまりがねえんだ。」 「おやおや、悪いことを言うもんだ。」 と、北八は、笑顔で尼を見ている。
さて、その後になり先になり歩いていく尼は、三人連れだ。 二十二三と十一二の尼と、あと一人は、四十過ぎの年増。 その中の二十二三の尼が、北八の側に寄って声をかけてきた。 「もし、あなた、火はおざりませぬか。」 「はいはい。今、点けましょう。」 と、北八は、すり火うちを出してカチカチとやり出す。 火がつくと、北八は、 「さあ、使いなせ。ところで、お前さんがたは、どこまで行きなさる。」 と、いいながら、さしだす。 「はい、名古屋の方に参ります。」 「そうだ、今夜、一所のところに泊ろうじゃねえか。どうだ、赤坂まで行こう。」 と、北八が言うと、尼は、顔を輝かせて、 「それは、ありがとうおざります。ところで、お煙草を一服いただけませんか。 どうやら、買うのを、忘れてしまったようなので。」
尼さんの言いように、北八は、 「さあさあ、煙草入れを出しな。みんなあげよう。」 と、さっさと、入れてしまう。 「それでは、あなたがお困りでおざりましょう。」 北八は、手を顔の前で振りながら、 「なに、いいってことよ。で、お前さんがたのようにうつくしい顔で、なぜ、髪を剃りなさった。なんとも、みるからにおしいことだ。」 と、じっと尼さんの顔を見ている。 尼さんは、 「いやいや、私どもは、例え、髪が有ったとしても、誰もかまってはくれません。」 と、言うのに北八は、 「そんなことはないだろう。俺なら、一番先にかまう。 いや、なんとしてでも、かまわしてくれ。」 と、いう。 尼さんは、妖しいほどの笑みを浮かべている。 それを見て、北八が、 「ああ、早く、一つ所に泊まりたい。弥次さん、この先の宿へ、もう、泊まろうじゃねえか。」 と、いうのに、弥次郎兵衛は、 「馬鹿言え。くそ、坊主がこなくなった。」 と、こごとを言いながら歩いて行った。
火うち坂を過ぎ、二軒茶屋というところに着くと、尼たちは、急にわき道に折れてしまう。 北八がこれに気づいて、 「これこれ、お前たちは、どこへ行く。そっちじゃ、あるめえ。」 これに、尼さんが答えて、 「はい、これで、お別れいたします。私共は、この田舎の方を回ってから参りますから。」 と、野路をさっさと行き過ぎる。
北八は、あきれて見おくると、その様子を見ていた弥次郎兵衛が、ふきだし、 「ははは、北八、お前、ついてないな。」 「ええい、だまされた。でも、残念だ。」 と、立ち止まっていると、後ろから来た人が、ぶつかってきた。 北八が振り替えりながら、 「アイタタタ。前を見て歩け。いったい誰だ。」 と、ふりかえり、みれば、旅の僧だ。 「おっと、荷物を渡そう。ほらほら。」 苦りきった顔で、荷物を受け取ると、 「こりゃ、やれん。」 と、いやいや、荷物を受け取ると、とぼとぼと歩いていく。
やがて、吉田(愛知県豊橋市付近)の宿場に着いた。 ここで、弥次郎兵衛が、一首詠む。
旅人を 招くススキの 穂くちかと ここも吉田の 宿の娼(よね)たち (吉田の宿場の遊女をススキの穂が揺れるのにかけた)
この宿場の外れから、遠国の団体を組んで神社仏閣を参詣する輩らといっしょになった。 ただ、どういうわけか、少々シャレた口の利き方をしている。
その中の一人、肩の所に、色あせたつぎあてをしている安物の木綿の縦じまを肩に引っ掛け、風呂敷包みを持て居る男が、後ろ振り返り、声高に話しかける。 「おおい、源九郎義経、やいやい、早く、来んなさいの。」 弥次郎兵衛と北八はそれを聞いて、おかしく思い、この義経と呼ばれる男を見てみれば、これも、安物の木綿の縦じまに、手に風呂敷包みを抱えていて、なんとも、不細工な顔の男。 しかも、髪の毛がうすくなっている。
「かめ井殿や、片岡殿は、たいそう、足が丈夫なようだ。私の踵はあかぎれで、石ころを踏むと、痛くて歩かれない。」 かめ井は、そんな義経をほっておいて、 「そういえば、静御前は、どうしたの。」 と言うと、義経は、チラッと後ろを振り返って、 「ああ、それか。さっきの宿場で、静御前の持病の疝気がおこって、両目を吊り上げて、死ぬの死なぬと、なんだかんだと騒ぎだした。 その上、六代御前が、牡丹餅を三十も食って、お腹が痛いとのたうち回る。 更に、弁慶は、団子のくしで、自分の咽をついたと泣き出し始末。 仕方がないので、俺の親戚の平友盛殿らで、三人を介抱してたから、ぼちぼちとくるだろうて。 まったく、何にも知らずに、突っ走るように歩いて、幸せもんだの。」
弥次郎兵衛は、この話をおかしく聞いていたが、 「お前さん方、いったいどこまで行くんだね。」 と、話しかけた。 すると、義経が、 「はい、お伊勢さまへ参ります。」 と、答える。 「さっきから聞いてると、お前さん方、義経だの、弁慶だのと言ってるが、いったいどう言う事だ。」 弥次郎兵衛は、さっきからの疑問を問いかけてみた。 「ああ、知らん人が聞きなさったら、おかしく思われるじゃろうが、実は、私らが国を出る前に祭礼があって、その時『義経千本桜』という芝居をやりまして、その中��、よしつねだの、べんけいだのと、つけた役名���忘れないようにとたびたび呼んでいたのが、今でも、そのままおどけて言っているので。」 弥次郎兵衛は、その話に納得して、 「なるほど。ということは、お前さんは、義経になったという事だね。」 と、問いかけると、義経は、胸を張るように、 「そうでおざる。 実は、その前に、私らの国に、江戸芝居が来て、『天神さま』の芝居をやったんじゃが、まあ、聞いてくれ、びっくりしたでよ。」 「・・・」 「なにがって、藤原時平(ふじわらしへい)とやら五兵衛とやらいう悪人に騙されて、天神さま(菅原道真)が島流しになるという話で、みこしに乗って出てくると、見物していた女どもが、なんともいとおしい事だと涙をこぼして、まるで、本願寺の法王を通るように米だ銭だと、舞台へ撒き散らしだして。」 「・・・」 「その上、見物の中から、馬を商っている与五左という乱暴者が、舞台に駆け上がって、 『こんな芝居はやらせな。なぜ、天神さまが、島流しになるんだ。 さっき出てきた、長楽寺の閻魔にそっくりな、お公家どのが悪人だ。 天神さまには、なんの罪もない。いかに芝居だといって、人を馬鹿にしたもんだ。』 と、時平をやっつけるといいだした。 なにしろ、御年具米の二俵くらいなら簡単に持ち上げるほどの力もちの男だから、誰もびっくりして、止めるに止められなくなって、見物も口々に、与五左の言うとおりだと言い出した。」 「・・・」 「時平を、引き出してぶちのめせと、村中の若い者たちが楽屋へ怒鳴り込んで、乱暴し出したんだ。そうなると、江戸役者の時平役は、こりゃ、たまらんと、尻に帆をかけて、逃げ出した。 それから名主のところで相談して、もう、この村へ江戸役者は入れないことになったんだ。 その後、私らが、芝居をやり出したんだが、江戸芝居より面白いというんで、何百回もやりました。」 と、勢い込んで、喋っている。
義経の自慢話を、聞くとはなしに聞いていると、いつのまにか、大雲寺に着いた。
つづく。
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2023年上半期に見た展覧会
0103 大竹伸朗展@MOMAT 0107 パリ・オペラ座 響き合う芸術の殿堂@アーティゾン美術館 0118 没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡@千葉市美術館 0121 江戸絵画の華【第一部 若冲と江戸絵画】@出光美術館 0121 特別展「毒」@国立科学博物館 0131 アンディ・ウォーホル・キョウト@京都市京セラ美術館 0131 大阪の日本画@大阪中之島美術館 0205 佐伯祐三 自画像としての風景@TSG ★0219 交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー@東京都庭園美術館 *1 0223 YUMING MUSEUM@TOKYO CITY VIEW 0226 マリー・ローランサンとモード@Bunkamuraザ・ミュージアム ☆0226 ヴォルフガング・ティルマンス「Moments of life」@エスパス ルイヴィトン東京 *2 0228 ルーヴル美術館展 愛を描く@国立新美術館 0318 鳥絶技巧 ―渡辺省亭を中心に―@加島美術 0318 DUMB TYPE 2022:remap@アーティゾン美術館 0318 アートを楽しむ−見る、感じる、学ぶ@アーティゾン美術館 0325 生誕100年 柚木沙弥郎展@日本民藝館 0329 レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才@東京都美術館 0329 特別展「東福寺」@東京国立博物館 0329 芳幾・芳年─国芳門下の2大ライバル@三菱一号館美術館 0407 建物公開2023 邸宅の記憶@東京都庭園美術館 0409 横尾龍彦 瞑想の彼方@神奈川県立近代美術館葉山 0409 美しい本-湯川書房の書物と版画@神奈川県立近代美術館鎌倉別館 0415 本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション@練馬区立美 術館 ☆0419 クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ@MOT *3 ★0419 志賀理江子×竹内公太「さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023受賞記念展」@MOT *4 0421 江口寿史イラストレーション展「東京彼女」@東京ミッドタウン日比谷 0422 今井俊介 スカートと風景@東京オペラシティ アートギャラリー 0422 エドワード・ゴーリーを巡る旅@渋谷区立松濤美術館 0423 国宝・燕子花図屏風 光琳の生きた時代1658~1716@根津美術館 0423 インターメディアテク開館十周年記念特別展示『極楽鳥』@インターメディアテク 0429 「重要文化財の秘密」 問題作が傑作になるまで@MoMAT 0503 生誕140年特別展 アトリエの朝倉文夫@朝倉彫塑館 0503 「買上展」藝大コレクション展2023@東京藝術大学大学美術館 0505 芸術家たちの南仏@DIC川村記念美術館 ★0506 江戸絵画お絵かき教室@府中市美術館 *5 ☆0507 マティス展@東京都美術館 *6 0527 ブルターニュの光と風@SOMPO美術館 ☆0527 憧憬の地ブルターニュ@国立西洋美術館 *7 0603 大阪の日本画@TSG *8 0618 ベルギーと日本@目黒区立美術館 *9 0623 愛のヴィクトリアン・ジュエリー@大倉集古館 ★0623 木島櫻谷―山水夢中@泉屋博古館東京 *10 ☆0623 伝説のファッション・イラストレーター 森本美由紀展@弥生美術館 ☆0624 ジョルジュ・ルオー ―かたち、色、ハーモニー―@パナソニック汐留美術館 0624 恐竜図鑑―失われた世界���想像/創造@上野の森美術館 0630 ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会@森美術館
*1 とても内容の濃い、咀嚼しがいのある展覧会。2時間は見た。これまで断片的には知りつつ、総体としてどのように組み合わさっていたかは正しく理解していなかった、アール・デコ前後の動きの相互関係がよくわかった。ただしそれらは単純に一本の線で示されるものではなく、行きつ戻りつしながら、ジグザグと進んでいく。なるほどそれは「ポリフォニー」であり、カタログなどの「はじめ」から「おわり」に向かうメディアでは説明がし辛く、まさしく展覧会という場で見せるにふさわしいテーマ。結局本の方が、ストーリーを語りたいだけで言えば資料集めやすいじゃんね、という問題が常につきまとう中、まさしくこれは「展覧会」である意味がある展覧会。 *2 写真の見方はいまだによくわからないのだけれど、これが自分の気持ちにぴったりくるものなのはわかる *3 聞きしに勝る資本力。MOTからすれば、ほぼ貸し館的な企画である一方で、牧村虎雄や河野通勢の油絵とのコラボレーション展示など、学芸員の矜持を感じるスポットも。 *4 ディオールも吹っ飛ぶ内容。いきなり現れる大型映像インスタレーションから目が離せない。一見無関係に見える2者の展示に通底するテーマに触れた時、鳥肌が止まらない、です。 *5 いくらなんでも面白すぎる。今回のテーマは「お絵かき」で正直ナメてた(ナメてないけど)が、要するに作品がどのようにして描かれてるかを絵師目線で紐解いて、鑑賞者に対して絵をより開いた内容にするという、いつもの金子節。いつもそうだけど、府中の展示で学んだ内容は、後々に他の展示を見るときにジワジワ効いてくる知識なのでありがたい。そんな「お絵かき」というテーマが通底しつつ、後はいつもの「こんなおもろい絵出てきたよ」というご開帳・・この辺の、「春の江戸絵画まつり」定番の出し惜しみのなさは相変わらず凄い。もうちょっとゆっくり見せて!と言いたくなるくらい次から次へ面白い絵が襲来して、頭の中が大渋滞になる至福。あー、前期も来ればよかった。 *6 僕はマティスが好きなのでありがたく拝見したけれども、展覧会としてはややボリュームに欠けたのは正直なところ。そもそも、ポンピドゥーセンターのコレクションだけでは確かにちょっと難しいよね・・・一方で、時代順のレトロスペクティブの形でマティスを見るのは初めてで、どの時代の絵も「ああマティスだな」と思う絵なんだけれども、その前後関係を復習できたのは面白かった。あとは彫刻のセクション、あそこがもう少し、マティスの画業とどこまで結びついているのか丁寧な説明があると良かったな。「形態」っていうキーワードは何回か出ていたけれども、結局は色彩の話に隠れてそのテーマが見えづらくなっていたような気がします。 *7 さる筋によると本当に偶然テーマが被ったみたいですが、これは2本まとめて見るべき展覧会だったなと。ホワイトインターナショナル企画の方が扱っている時代と流派の幅が広くて、いくつもの絵画の流派を通して、「ブルターニュ」という題材が繰り返し変奏されていくような構成が面白かった。一方で、絵画として見ごたえのある作品が多かったのは当然西美の方だったのだけれども。。リュシアン・シモンの絵画は日本人好みな感じがした(当然僕も好き)、今後その画業に光が当たることはあるのだろうか。 *8 大阪で前期見たけれど、案外後期の方が好みかも。 *9 ベルギーに学んだ日本人画家(とその師匠)の作品や、ベルギー美術の日本における受容の様相を紹介する試み。展示の中であまり総括のようなセクションがなかったので、図録の巻頭エッセイを読んだところ、「ベルギー美術の日本における受容は散発的かつ偶然のものにすぎないが、ベルギーは小国というハンデがあるし、そもそも海外の美術の流入などはもともと偶発的なものである」的なまとめ方がされていて、なんと正直な、と。確かに、わざわざテーマ設定をしている割に、さほど大きな影響関係が見られるわけではなく、そういう意味では練馬でやってた「日本の中のマネ」にちょっと似ているなとも思いました。 *10 とても良かったです。色の使い方とか、とても好みだった。日本画で素直に「あ、いいな」と思えたのが初めてだったので、それが嬉しく、思わず画集を手に取る。木島櫻谷は図版でしか見たことがない画家だったので、やはり日本画は(もちろんなんでもそうですが)実物を見ると違うな、と思った次第。
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ムー旅 平将門巡り「胴と首をつなぐ」崇敬の旅 ・その1
6月18日(日)参加して参りました。ローソントラベルと月刊ムー編集部のコラボツアー第2段です。実は昨年の第1段も気になってはいたのですが、コロナ下ということと1泊ツアーだったこともあって断念😢
今回は元々が大好きな平将門さんなのと、パンフレットに作家の加門七海女史が寄稿されているということで、読んでみたい意欲も重なりまして。6月過ぎているというのに申し込みをポチってしまいました💦
集合場所は新宿センタービル。Twitter等の情報を見てなかったんですが、何か集合時間ギリギリになって最後に現れた方が松原タニシ氏のコスプレ?すごい似てるけどまさかな~😅
……そのまさかで、ご本人様でした💦💦
※後から松原タニシ氏の参加が、公式Twitterで告知されてるのを確認して脱力しました。何だよー、ちゃんと把握しとけよ😂>自分
さて、1時過ぎに定刻通り出発した🚍が向かった先は、茨城県の國王神社でした。
将門さんが討ち死にされた跡地?に創建された神社です。ここがめっちゃ居心地がいい😊💕空気が違うと言うか、清々しいんですね。糺の森クラス。
駐車場から境内に入ったのですが、ちょうど狛犬さん辺りからになるので、改めて⛩️をくぐって入ろうと思い、⛩️は何処だと見渡したら遥か彼方!!
参道長っ😳
急いで⛩️まで行って、改めて参道を歩いてから本殿に二礼二拍一礼しましたが、端から見たら多分変な人でしかなかったと思うの😰
ここから、郷土史家の方の簡単な将門さんの生涯と神社の縁起の説明がありまして、将門さんの三女の如蔵尼-ー歌舞伎の滝夜叉姫のモデルになった方ですねーーによる建立とのこと。御神体は如蔵尼自らが将門さんの三十三回忌に彫られた坐像だそうですが、盗難にあった関係で現在は本体は蔵に安置して���り写真のみパネルで公開。
余談ではありますが、私の家の氏神様というか守護神様?が谷保天神(ウチは神道なんで、祭礼関係をお願いしています)なんですが、由来がほぼ同じ💦💦
あちらも菅原道真さんの三男にあたる道武公が、配流先で薨去の知らせを聞いて刻んだ道真さんの坐像を鎮座したのが縁起なんですよねー。3番目の子供と坐像……ちなみに、将門さんが新皇と名乗るきっかけになった神託は道真さんが下したものなので、これも深い因縁があるように思えます。
境内には数々の石碑や、建立当時から植わっていた樹木があり、歴史が感じられました。
こちらの拝殿の屋根は茅葺きなんですが、所々傷みが……💦💦本来だと茅は数十年おきに葺き替えるのが常識です。京都のみやまのかやぶきの里でも岐阜の白川郷や五箇山でも、保存会の方々が総出で葺き替えている映像を見かけたことがあります。傷みがあれば、茅を継ぎ足します。こちらもそろそろ葺き替えの時期が来てると思うのですが、資金不足だそうで😰お詣りしたご縁もあるからと、些少ではありますが授与所で寄付をさせて頂きました。もっと早くに知っていれば、💴を下ろしていったのにーー😩
参拝を済ませ境内を散策した後、再び🚍に乗り込み次の目的地の神田山延命院へ。こちらには将門さんの胴塚があります。大体15分くらいで到着。🚍の前には畑と竹林が拡がり、こちらも落ち着いた雰囲気の場所。
でもってですね。☝️を見て仰天。こちらの宗派は真言��智山派ですと!?
何を隠そう、将門さんの調伏をしたとされる成田山新勝寺が同門なんですよ!!そういうこともあって、将門さんを信仰される方は新勝寺には行かないそうなんですが、よりによって何で同じ宗派に葬った!!
朝廷は調伏を全国の仏門に命じたそうなので、新勝寺がしたということはその宗派全体に命令が下っている筈なんですね。にも拘らず、胴塚が築かれている。何じゃそれ。
ともかく、境内に入ります。
将門さんの胴は、最初このカヤの巨木の根元に埋葬されたそうです。かなり存在感がある。胴塚にはペットボトルがたくさん置かれておりまして、信仰の篤さが伺えます。
神田明神もそうですが、神田山は元々はからだ山がなまってかど山⇒かんだ山となり、現在の山号になったそうです。将門山とも称するそうなので、かど山=将門さんの「かど」から来てるのかと思ってた😅その身体は何かと言えば、当然のことながら胴塚の胴ですね。
ちなみにこちらの石碑。
右の「南無阿弥陀仏」と書かれたものは、元々大手町の将門塚(首塚)にあったもので、それが盗難に遭い将門塚の方は新しく造り直して設置した後に戻ってきたそうで。既に設置し直したものを破棄する訳にもいかず、それならこちらの胴塚に奉納しようということで、将門塚保存会から寄贈されたとのこと。それはいいとして、何で浄土宗もしくは浄土真宗なんだろう🤔(南無阿弥陀仏は“阿弥陀仏に帰依する”ということで、浄土宗&浄土真宗の所謂「念仏」なんですよ)
旗の上にある九曜紋は、毘沙門天(多聞天)=大日如来を表すそうで……そういや、境内にちゃんと毘沙門天を祀ったお堂があったじゃん😭(画像撮らんかったんです)
この左の石碑、ん?と思う方もあるんじゃないかと。「大威徳将門明王」なのに、梵字がキリークではなく不動明王を表すカーンなんですよ(その辺りの考察は、高田崇史氏がQ.E.Dシリーズの御霊将門で書かれています😊)
ちなみにこちらの金堂は1964年(東京オリンピックの年ですね)に不審火で焼失してそのままだとか。胴塚のすぐ横の↓がその跡地になります。
こちらも信仰を集めている割にちょっと荒れているというか。國王神社と延命院、どちらも常駐の神主さん&住職さんが居られない😥正直うちの近所の村社とあまり変わりがなくて驚きました。
取りあえず前半戦はこの辺までで。
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. (^o^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_-)-☆. . . 2月7日(火) #大安(丙申) 旧暦 1/17 月齢 16.3 年始から38日目に当たり、年末まであと327日(閏年では328日)です。 . . 朝は希望に起き⤴️昼は努力に生き💪 夜を感謝に眠ろう😪💤夜が来ない 朝はありませんし、朝が来ない夜 はない💦睡眠は明日を迎える為の ☀️未来へのスタートです🏃♂💦 でお馴染みのRascalでございます😅. . 朗報というか免れた感がありますが とりあえず、金沢行きは無い事にと 告げられ、ホッとしたのですが藤沢の 辻堂とか💦しかも、乗り込み時期 が未定なので暫くは内勤で越谷に 車で通う事になりました🤣😆🤣 ここも微妙に遠いのですけど外環で 1時間から1時間30分の距離です が、毎日の交通費が大変そうです よね😅💦「なんだ車買ってて」 「良かったすね✋」って私って先見 の目👀があるのかもしれない😅💦 今日の「成句」の様に、長い目で 見る。ですよね🤣😆🤣ここ数年 急かされ追いまくれ気味だったから 「のんびり行こうじゃないの」😅💦 って事で、今日から越谷タウ���✋ . 今日一日どなた様も💁お体ご自愛 なさって❤️お過ごし下さいませ🙋 モウ!頑張るしか���はない! ガンバリマショウ\(^O^)/ ワーイ! ✨本日もご安全に参りましょう✌️ . . ■今日は何の日■. #国産ブナ材の日. 兵庫県豊岡市に本社を置き、木製ハンガーなどの製造販売を手がける中田工芸株式会社が制定。 日本にはかつて薪炭林だったブナ林が広がっているが現在ではほとんど活用されていない。 同社の主力製品の木製ハンガーもブナで製作されていることから、記念日を通して国産ブナ材を 資源として持続可能な仕組みで活用し、森林保全と地方創生につなげるのが目的。 日付は2と7で「ブ(2)ナ(7)」と読む語呂合わせから。 . . #大安(ダイアン). 「大安日(にち)」の略。 陰陽(おんよう)道で、旅行・結婚など万事によい日。 一切合切(イッサイガッサイ)が良いとされる日。 「大いに安し」の意味。 六曜の中で最も吉の日とされる。 何事においても吉、成功しないことはない日とされる。 六曜は、暦注の一つで、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種の曜がある。 . #月徳日(ゲツトクビ). 家の建築やリフォーム、土を動かすことが良いとされる吉日です。 その月の徳神様が降りてきている日。 特に家の増改築や土に関することには吉日とされる。 . #神吉日(カミヨシニチ). 「かみよしび」ともいい、神社への参拝や、祭礼、先祖を祀るなどの祭事にいいとされています。 この日は神社への参拝や、お墓まいりに行くといい日です。 . . #埼玉県金子村B29墜落事故. 1952(昭和27)年2月7日(木)赤口、に爆弾を満載した米軍のB29爆撃機が、埼玉県入間郡金子村 (現在の入間市)寺竹に墜落・炎上して爆発を繰り返し、村民4名と乗員13名が死亡した事故である。 . #米軍北爆開始. . #北方領土の日. . #長野オリンピックメモリアルデー(#長野の日). . #フナの日. . #ニゴロブナの日. . #ニキビに悩まないデー. . #福井県ふるさとの日. . #興師会(#日蓮正宗). . #生パスタの日(毎月7日8日). . #グレナダ独立記念日. . . ■本日の成句■. #長い目で見る(ナガイメデミル). 【意味】 現状だけを見て判断せずに、時間をかけて見守る事を云う。 . . 1943(昭和18)年2月7日(日)先負. #小林稔侍 (#こばやしねんじ) 【俳優】 〔和歌山県〕. . . (東大泉) https://www.instagram.com/p/CoVXc4oBepYdenByDLsDxn2Yi4rv-teWkrod3A0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#大安#国産ブナ材の日#月徳日#神吉日#埼玉県金子村b29墜落事故#米軍北爆開始#北方領土の日#長野オリンピックメモリアルデー#長野の日#フナの日#ニゴロブナの日#ニキビに悩まないデー#福井県ふるさとの日#興師会#日蓮正宗#生パスタの日#グレナダ独立記念日#長い目で見る#小林稔侍#こばやしねんじ
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Part IV
黄金町x光州AIR交流プログラム レポート4(照沼敦朗)
코가네쵸x광주AIR교환프로그램 레포트4 (테루누마 아츠로)
11月1日 キッテさん、ミンジュンさんと木浦の海を見に行きました。 近くには山もあり、崖の上に寺が幾つかあり、中腹辺りの寺なら、短時間で行けるかと目指して歩きましたが、 かなりの階段数で大量消耗、さぞかし、見応えある神社があるかと思ったら、寺は小さく仏像があるはずの寺内の扉は閉まっていました。 しかし、そこから木浦市が一望出来て良かったです。
11월 1일 기태씨와 민준씨 함께 목포에 바다를 보러 갔다. 근처에는 산도 있고 절벽 위에 절이 몇 개 있는데, 중턱 근처의 절이라면 짧은 시간에 갈 수 있을까 하는 목표로 걸었다. 상당한 계단 수를 올라가는 중, 볼 만한 절이 있는가 생각했는데 절은 작고 불상이 있어야 할 사찰 안은 문이 닫혀 있었다. 하지만 거기서 목포시가 한눈에 볼 수 있어서 좋았다.
11月2日 夜、まだ早いですが、お別れ会が行われました。
11월 2일 밤, 아직 이르지만 작별회가 열렸습니다.
11月5日 昼食は、ワークショップをしていた皆さんが作った手料理を頂きました。 神に食べ物のお供物をして、後で食べると言う文化も同じと知りました。 お昼過ぎ、キッテさんと無等山に行きました。中腹にある喫茶店に行き、 店の庭がちょっとしたハイキングコースになっていました。そこを1時間ほど 歩きました。キッテさんが作ったという鉄製桟橋があったり、切り立った岩の中を潜ったり、喫茶店オーナーが趣味で集めた ミリタリーコレクション小屋、プライベート美術館があったり、見応えあるハイキングコースでした。
11월 5일 점심은 워크숍을 하던 여러분이 직접 만든 요리를 먹었다. 신에게 음식 제물을 바치고 나중에 먹는다는 문화도 일본과 비슷하다는 것을 알았다. 점심이 지나서 기태씨와 무등산에 갔다. 산 중턱에 있는 찻집에 갔는데 정원이 약간의 하이킹 코스로 되어 있었다. 그곳을 1시간 정도 걸었다. 기태씨가 만들었다는 철조 작품이 있거나 깎아지른 바위 속을 잠수하거나 찻집 주인이 취미로 모은 밀리터리 컬렉션, 개인 미술관이 있어서 볼 만한 하이킹 코스였습니다.
11月6日 お昼過ぎからサイクリング。無覚寺に行きました。 盆栽展が開催されていました。 展示が終了しました。
11월 6일 점심 이후부터 사이클링. 무각사에 갔다. 분재전시가 개최되었다. 그러나 전시가 종료되었습니다.
11月7日 搬出作業をしました。
11월 7일 반출 작업을 했습니다.
11月8日 この日は、朝、キッテさんと、作品を日本に輸送するため郵便局に行きました。 その後、光州で最後の旅行。 ミンジュンさん、チョンイさん、ナウンさんと、まずは白羊寺に向かいました。 寺内では紅葉がとても綺麗でした。僧侶?が2箇所、外でカラオケを歌っていました。 寺の雰囲気と歌が謎のハーモーにーを醸し出していました。 夕方、山の中腹にある、安藤忠雄が設計したような喫茶店に行きました。とても優雅な気分になれました。 その後、竹緑苑に行きました。竹林を歩き、潭陽川という川沿いには、ここの名物というラメーン通りがあり、 500m近くにラーメン屋がひしめいてありました。そこで晩御飯を食べました。 帰り途中には夜になり光州の近くの山に登り、その途中の喫茶店の屋上で、皆既月食をちょうど見ることができました! 皆既月食を最終日に見れるなんて感動しました。
11월 8일 이 날은 아침에 기태씨와 작품을 일본으로 수송하기 위해 우체국에 방문했다. 그 후 광주에서 마지막 여행. 민준씨, 정이씨, 나은씨는 먼저 백양사로 향했다. 절 안에서는 단풍이 너무 예뻤다. 승려 두 명이 밖에서 노래방을 부르고 있었다. 절의 분위기와 노래가 수수께끼의 하모니를 만들어내고 있었다. 저녁에 산 중턱에 있는 안도 타다오(安藤忠雄)가 설계한 것 같은 찻집에 갔다. 아주 우아한 기분이 들었다. 그 후 '죽록원'에 갔다. 대나무 숲을 거닐며 담양천이라는 강변에는 이곳의 명물이라는 라멘 거리가 있고, 500m 근처에 라면집이 많은 거리를 발견했다. 북적북적했다. 거기서 저녁을 먹었다. 돌아오는 길에 밤이 되어 광주 근처 산에 올랐고, 그 때 찻집 옥상에서 개기월식을 마침 볼 수 있었다! 개기월식을 마지막 날 볼 수 있다니 감동이었다.
11月9日 この日は朝、バスターミナルに行き、最後までお世話になったキッテさん、ユンミさんとお別れをして バスに乗りました。4時間後、仁川空港着きました。 そこからタクシーに乗ってホテルに到着。しかし、大きい札しかなくてタクシーの運転手に待ってもらい、 パン屋で小銭を崩して戻ると、さっきの金額より高い提示額。待って貰ったから渋渋払ったが、ぼったくられた気分。 ホテル一階の受付に行くも予約が取れていないと、言われてユンミさんにヘルプの電話をすると、4階に別の受付があるらしい、 とても紛らわしい。旅行代理店のような事務所で受け完了。ホテル部屋から一歩も出ず、この日は爆睡していました。
11월 9일 이날은 아침에 버스터미널에 가서 마지막까지 신세를 진 기태씨, 윤미씨와 작별을 하고 고속버스를 탔습니다. 4시간 후 인천공항 도착했습니다. 거기서 택시 타고 호텔 도착. 하지만 큰 현찰 밖에 없어서 택시기사에게 기다려달라고 함 빵집에서 큰 현찰을 깨서 잔돈을 바꾸어 왔다. 아까 택시비보다 올라간 택시요금에 바가지 쓴 기분이 들었다. 호텔 1층 접수처에 가도 예약이 되어 있지 않다고 해서 윤미씨에게 헬프 전화를 했더니 4층에 다른 접수처가 있다고 한다. 너무 헷갈렸다. 여행사 같은 사무실에서 접수 완료. 호텔 방에서 한 발짝도 나가지 않고 이날은 푹 쉬었다.
11月10日 朝、タクシーをホテルの受付に頼んでいたのに来ず‥急いで地下鉄に乗るも、切符販売機で、お釣りと領収書の取り忘れに気付くも、 戻る暇もなく断念、空港に向かう。10寺35分発の成田空港行きに乗って、無事に帰ってきました。
2ヶ月間は、あっと言う間までした。光州では様々な手法で表現するアーティスト達に出会い、語らい(語学はダメダメでしたが) 作品や街を見て、刺激を貰いました。この光州で過ごした日々を糧に、これからも制作を頑張りたいと思います。ありがとうございました。
(終)
11월 10일 아침에 택시를 호텔 접수처에 부탁했는데 오지 않았다...서둘러 지하철을 타고, 매표기에서 거스름돈과 영수증을 잊어버리는 것을 눈치챘다. 다시 돌아올 틈도 없이 단념하고 공항으로 향한다. 10시 35분 출발 나리타로 향하는 비행기를 타고 무사히 일본에 돌아왔다.
한국에서의 레지던스 프로그램 참가 두 달 동안은 눈 깜짝할 사이에 지나갔다. 광주에서는 다양한 방법으로 예술 작품을 표현하는 아티스트들을 만나고, 작품이나 거리를 보고 자극을 받았습니다. 의사소통의 어려움은 있었지만.. 이번 광주에서 보낸 날들의 에너지로 앞으로 작품 제작을 열심히 하도록 하겠습니다. 고마웠습니다。
(끝)
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[ 青竹の小径 ] . . . 青々とうつくしい竹林のなか、 境内の奥へと 小径を進む。 . . . ==================== 📸 2022.05 Adashino Nenbutsu-ji, Ukyo-ku, Kyoto . Canon EOS Kiss M2 🍃✨🍃✨🍃✨🍃✨🍃 ==================== . . . #japan #kyoto #adashinonenbutsuji #adashinonenbutsuji_bambooforest #adashinonenbutsuji_bamboo #adashinonenbutsuji_greenleaves #adashinonenbutsuji_ryokuyo #ryokuyo #京都 #東山 #あだしの念仏寺 #化野念仏寺 #あだしの念仏寺_竹林 #化野念仏寺_竹林 #竹林 #あだしの念仏寺_竹 #化野念仏寺_竹 #あだしの念仏寺_緑葉 #化野念仏寺_緑葉 #竹林の美しい場所 #beautiful_bamboo_forest #緑葉セカイ #scent_of_green_leaves #新緑かおる頃 #the_season_of_shinryoku_is_here #清浄なる美しき境内 #clean_and_beautiful_precincts #緑葉の薫るお寺 #temple_with_green_leaves #canoneoskissm2 (at 化野念仏寺) https://www.instagram.com/p/CeGN4NaP8wn/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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【福井県謡曲古跡めぐり若狭/嶺南編】14箇所目 2021/3/18
能「鵺」「頼政」
観音堂
《福井県小浜市矢代》
真言宗醍醐派。
所在 小浜市矢代10号9番地
本尊 聖観世音菩薩
境内坪数 210坪
堂の建坪 35坪
由緒。当堂ノ創立ハ大同元年丙戊二月ナリ 是ヨり先天平宝字元年丁酉春二月ノ初丿 唐船一艘風波ノ難ヲシノギ萍流浮転シテ遂ニ此海浜ニ漂着ス 土人就テ其国所ヲ訊問スレドモ言語互ニ不通 船中ヲ伺ヒ見ルニ異裝ノ婦女六人品格甚ダ貴嬌ナルヲ覚ユ 男子ト相像スル者二名共ニ咽喉ヲ撫テ食ヲ乞フノ状アリ 土人糧及薪木ヲ給ス 此ニ泊スル事数旬其ノ状土人ヲ試が如ク居ラント欲スル如シ 然シテ村民船中所載ノ貨物ヲ利セソガ為忽チ悪念ヲ起シ 其ノ三月船ニ迫リ終ニ一行ノ人ヲ刺害シテ 所載ノ貨財什器ヲ掠奪スルニ船中扇ヲ設ケテ観世音ノ像ヲ奉スルニ在り 又奪ヒ去ツテ柴ノ庵ヲ造リ之ヲ安置ス 是ヨリ大同元年ニ至ル迄五十年間災厄頻リニ至ルヲ以テ 村民前非ヲ悔悟シ亡霊ヲ招魂スルニヨリ又当堂ヲ創建シテ亡人ノ遺幸セル観世音ノ像ヲ安置ス 実ニ是レ人皇五十一代平城天皇ノ御宇大同元年丙戌春二月也当観世音臨産ノ感験明ナルヲ以テ著名ナリ(以下略)以上由緒は矢代栗駒操 「仏堂礼拝施設存続届」(昭和17年5月30日宗教団体法による届出書)による。
「観音堂 在二矢代浦一 相伝 古此地領主源頼政創建 一説大同年中創建本尊仏白二異域一来者」若狭国志。
「矢代観音堂 矢代浦にあり、頼位山福寿寺と号す、従三位頼政郷此地を領する時之を創建す、本尊は観世音の像なり。一説は大同年中の草創にして本尊は支那より来ると、今世は金谷村万徳寺の僧堂事を司どる」若狭郡県志。
古来稲富浦と称されていたが、従三位源頼政が平治2年(1160)禁庭で怪獣ヌエを射止めた賞として朝廷から稲富を賜わり、その時使用した箭羽が稲富産であったことから、以後稲富を矢代と改称したと伝える。
矢代観音
矢代浦は、もと稲富浦といって、源頼政の領地であった。そのころ高倉天皇はふしぎな病気にかかった。毎晩夜がふけてから、どこからともなく怪物か雲に乗って現われ、御所の上へ来て、天皇を悩ませした。朝廷では源頼政に怪物退治を命じた。
頼政が、どうして怪物を退治ようかと、心をくだいていると、ある夜の夢に観音様が現われ、「わたしはお前の領内の稲富浦にある観音である。お前が怪物を退治しようと思うならば、わたしに願をかけよ。」といった。さっそく領内を調べると、はたして稲富浦に観音堂があった。頼政は大いに喜び、はるばる京都からこの地に来て、観音堂に断食七日の願をかけ���。
七日七晩の満願の夜、また観音様か夢に現われ、「山鳥の羽で矢羽を作ったならば、必ず怪物を射とめることができよう。」と告げた。翌朝稲富浦の山中で山鳥を捕えて羽をとり、宮川村の竹やぶで矢竹をとって矢を作り、その矢を射て、みごとに怪物を退治した。
頼政は稲富の観音様にお礼参りをして、稲富の一部と外面(そとも)を観音様に寄進した。これから稲富を矢代と呼ぶようになった。今も宮川村に頼政を祭った堂があり、矢代には頼政の屋敷跡がある。また矢代では山鳥を食べない。
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2021年5月9日(日)
今日は<母の日>、記念日にはいつも GoogleDoodle を確認することにしている。なるほど、アジア/アフリカ地域の大半は、この日が記念日とはなっていない。<父の日>もしかり、Googleさんは文化の多様性を可視化するのに大いに貢献してくれるのだ。
ツレアイは緊急電話当番。
残りご飯を片付ける、汁は長男差し入れの<オクラ入りネバネバスープ@無印良品>。
洗濯1回。
学生からの提出課題をチェック。
地球洗い隊のバーゲン最終日、とれるNo.1のセットを注文。
<無水ミネストローネ>仕込む、今回はサバ缶投入バージョン。
ランチは4人揃って2色スパゲッティ。
録画番組視聴。
ドラマ「スパイの妻」
戦争という時代の荒波に翻弄されながらも、自らの信念と愛を貫こうとする夫婦を蒼井優さんと髙橋一生さんが演じたドラマ「スパイの妻」をBSプレミアムで放送することが決定しました。名匠・黒沢清監督が、第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した話題作です。 また、ドラマの放送にあわせて、主演の蒼井優さんの撮影舞台裏を追ったドキュメンタリー、さらに黒沢監督がキャスターの国谷裕子さん相手に自作について語り尽くした番組も放送します。
(あらすじ) 1940年、太平洋戦争前夜の神戸。 福原聡子(蒼井優)は、満州へ赴いていた夫・優作(高橋一生)の帰りを待ちわびていた。ところが帰国後、幼なじみの憲兵・津森泰治(東出昌大)から呼び出され、夫が満州から連れ帰った女の死を告げられる。嫉妬心に駆られた聡子は、夫の行動を疑うなかで、彼が持ち帰った重大な秘密を目にしてしまう。かの地で一体、何があったのか。真実を知ってしまった聡子は驚きの行動に出る。 (出演) 蒼井優(福原聡子) 高橋一生(福原優作) 坂東龍汰(竹下文雄) 東出昌大(津森泰治) ほか
いやぁ、凄い作品、見入ってしまった!
町内ウォーキング。
NURO光から、明日の工事の確認電話。
携帯キャリアを来月からUQmobileに変更するので、電気・ガスをauからJCOMに変更すべく、Webから申込。
学生からの提出課題をチェック。
早めに夕飯、昆布締めポーク・玉子焼き・フライドポテト・アボカドサラダ。三男から母の日のプレゼントにワイン、私もお相伴。
録画番組視聴。
古今亭志ん輔 落語「井戸の茶碗」
古今亭志ん輔さんの落語「井戸の茶碗」をお送りします(令和3年4月11日(日)収録)【あらすじ】正直者で知られるくず屋の清兵衛は、貧しい浪人・千代田卜斎から預かった古い仏像を、細川家に仕える高木作久左右衛門に300文で売る。ところがこの仏像を高木が磨くと、台座の紙がはがれて中から50両もの小判が出てきた。「仏像は買ったが中の小判まで買った覚えはない」と高木はこの金を返そうとするが…
細川候を落語的に描いているが、私的にはさん喬/新治バージョンが好みである。
100分de名著 金閣寺 第1回 美と劣等感のはざまで
幼い頃から吃音で言語表現に困難をもつ主人公・溝口は、父親から「金閣寺ほど美しいものは地上にはない」といわれて育つ。美しい風景を眺めては「心象の金閣」の美を膨らませ続けた溝口だったが、父の死の直前、本物の金閣寺を見せられて激しく幻滅する。やがて父の遺言通り、金閣寺の徒弟となり得度した溝口は、現実の金閣と対話を続ける中で、戦火によって「滅びゆくもの」として深い一体感を感じ、悲劇的な美しさを共有するのだった。第1回では、三島由紀夫の人となり、「金閣寺」の執筆背景などにも言及しながら、三島由紀夫が描こうとした、人間がもたざるを得ないコンプレックスという宿命と、美への憧れとの葛藤に迫っていく。
原作を読み直すべく文庫本を買ったが、この番組を観てしまうと読んだ気になってしまう(^^;)。
早めに入浴、ヴェリタスブロイをいただきながらの就寝前読書。
11,442歩、よしよし。
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第三十回ミニ講座☆朗庵とは、其の三!
詩・漢文集などから知る、朗庵の人物像📖
今まで二回、朗庵の講座をしましたが、絵画や地誌に記された朗庵は、未だ雲をつかむように判然としません。
そこで、まずは中塚竹禅著の「琴古流尺八史観」から「朗庵タイプの薦僧」の一部分を抜粋したものを読んでみましょう。
朗庵タイプの薦僧
(前略)所で此の薦僧に大体に二種類あった。其の一は、無主義無方針なる本当の乞食を目的とする薦僧で、まず無頓漢である。他の一つは、或る一つの主義主張なり信念なりを持った自覚的薦僧で、従って行雲流水は彼らの手段、其の眼目は深遠幽玄なる人生の奥の院に到達して其の神秘の扉を打ち開こうという、特殊な連中であった。だから薦僧というても実は一種の行者であり道者である。前者は純然たる社会の寄生虫であるから之は問題にならないとして後者は一宗の宗祖にも比すべき、純真なる其道の行者である。後に普化禅を信奉する事になった普化道者である、此の行者の一番最初の人が釈朗庵で最も代表的な人物も亦朗庵である、朗庵以前に朗庵はなく、朗庵以後に朗庵無しといっても過言ではない程、傑出した人物である。此の朗庵の主義主張が後世の虚無僧を指導したのである。
これか!
「朗庵以前に朗庵はなく、朗庵以後に朗庵無し」!
ともかく、朗庵なくしては虚無僧を語れないということですね。
この言葉に背中を押され(笑)また根気よく、詩・漢文集などから朗庵のことを探ってみました。
1300年代から朗庵は存在したのか?
義堂周信(ぎどうしゅうしん)の『空華集(くうげ)』漢詩文集に「朗庵主」とあります。
弔朗庵主水墳
宇治橋辺一艸堂
安禅座穴幾松床
三千刹界皆棺槨
底事将身水底蔵
宇治橋辺りの一艸堂「朗庵」の庵主が入水自殺したという解釈がされています。
義堂周信(1325―1388)は、南北朝時代から室町時代の臨済宗の僧。
別に「空華道人」とも号する。土佐(高知県)長岡の人。土佐の吸江庵(ぎゅうこうあん)出身で五山文学の重鎮。
おお、
土佐に同じ名前の吸江庵があるのですね。
というか、こっちが多分先。
土佐の吸江庵とは南北朝時代を代表する禅僧・夢窓疎石(むそうそせき)を開山とする。1318年、夢窓疎石が北条高時の権政を逃れるために四国に渡り、土佐国の五台山の山麓に結んだ草庵を起源とする。夢窓が草庵の前に広がる浦戸湾を「吸江」と命名したことで、草庵は吸江庵と称するようになった。夢窓が足利尊氏の政治顧問に就いたこともあって、室町幕府の厚い庇護の下に隆盛し、海南の名刹と呼ばれた。土佐の中世禅宗文化の中心となり、吸江庵の名は明国にまで聞こえたほど有名であった。
義堂周信は夢窓疎石の門弟で、この地で学び、京都五山(禅寺)で活躍しているので、宇治の朗庵も訪れたのでしょう。弔いの詩を書くくらいなので、朗庵主とはよほどの顔見知りであったと推測します。
その義堂周信の影響で、後世の朗庵主が彼の出身地「吸江庵」の名をつけた可能性は高い。との推察がされております。
ここで、吸江庵の名前の由来がわかりました。
お次は、
一休禅師(1394ー1481)『狂雲集』にも「宇治朗庵主」とあります。
『狂雲集』は、一休宗純による風狂破格の世界を呈する漢詩集。 ほとんどが七言絶句で、狂雲とは一休の号である。
一休禅師も尺八を嗜んだとの事。一休禅師に関しては次回に詳しく迫りたいと思います。
まずは、
「尺八」という題の漢詩です。
尺八
因憶宇治庵主會
飢腸無酒冷於水
明皇天上羽衣曲
偶落人間慰野僧
因に憶う宇治の朗庵主
飢腸(きちょう)に酒無く、氷よりも冷し。
明皇は天上羽衣(うい)の曲、
偶々(たまたま)人間(じんかん)に落ちて野僧を慰む。
宇治の庵主を憶う、空腹で酒も無く、この庵は氷よりも冷めたい。
天上の唐の玄宗皇帝ゆかりの羽衣の曲が、思いがけず地上に落ち、放浪僧を慰める
(片羽訳)
この漢詩は尺八吹きの亡霊が出てくる、狂言の『楽阿弥』の事を詠んでいるのだろうという田口和夫氏の解釈もあるようです。
一休禅師も宇治の朗庵を訪れて、尺八の音色を聞いたのでしょうか。
『體源抄(たいげんしょう)』(1512年成立)には「宇治」と記載。
『體源抄』とは室町時代の雅楽家・豊原統秋(むねあき)によって編纂された中世の楽書。
又自両頭テ切断後
三千里外絶知音 又云狂言云シ人作之
尺八節高円口連 彼尋出處宇治邊
一聲吹落兩棲月 百万軍中聞不眠
前半の「又自両頭テ切断後 三千里外絶知音」は、狂言『楽阿弥』のセリフに書かれていたり、『祥啓筆朗庵像』(1477年)の讃にも書かれています。いずれも最初に誰によって書かれたのかは判然としていません。こちらは一休禅師作といわれているがさだかではないそうです。
さて、
1800年代になりますが『糸竹古今集(しちくこきんしゅう)』には、朗庵像が描かれています。
『糸竹古今集(しちくこきんしゅう)』とは、近世の邦楽書。1805年刊。江戸の神谷潤亭(かみや-じゅんてい)とその門人伊能一雲の共著。当時衰滅していた一節切を再興し、一節切本来の楽曲の譜のほか、箏曲、長唄、俗曲に合わせて吹いた小竹(こたけ)の用法、楽譜(指孔譜)を記したもの。
(精選版 日本国語大辞典の解説)
その中に「異人」とあります。
手事(てこと)に伝住む異人ありて常に一節切をふく。宗佐老人異人によって其傳越え、次に高瀬備前守その傳を得たり。
「異人」としか書かれていませんね…。
こちらの「一節切伝来系譜」には最初に「蘆庵」です。
蘆庵→宗佐→高瀬備前守…と続いています。
こちらが蘆庵(朗庵)像。
(画像はいずれも国立国会図書館より)
持っているものは確かに一節切です。
ここで、問題点ですが、鎌倉時代の書かれた「教訓抄」(きょうくんしょう)(1233成立)に「今は目闇法師・猿楽之を吹く」と、盲法師や猿楽の徒が尺八を吹いたという事実があり、『山科教言卿日記』の1408年3月24日の条に、後小松天皇が足利義満の北山第で尺八伴奏の草歌を聞いたという記事がある。隆達小歌も一節切を伴奏に歌われることもあったとのこと。
朗庵が存在する約200年も前から一節切が存在した事になりますね🤔⁉️
ぢゃ、なんで朗庵が一節切の祖?
という疑問を考えると、1200年代の戦国時代のことは一節切の事は江戸時代には判然としていなかったという事と、誰かを創始者に持ってくるのは権威付けもあったのではないでしょうか。
では一節切が古代(雅楽)尺八(節が三つに孔が六つ)から変化したのか?という説もありますが簡単には断定できないそうです。
一節切、外来説はやっぱり謎!笑
確かに宇治に朗庵と呼ばれた草庵はあったようだし、そこに住む人もいたようです。
ま、ともかく
「朗庵以前に朗庵はなく、朗庵以後に朗庵無し」!
ということで(笑)
虚無僧研究会機関誌「一音成仏」第四十五号、相良保之著「朗庵の足跡」にはとても詳しく書かれていますので、そちらも参考にして下さいませ〜。
...
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各地句会報
花鳥誌 令和6年9月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年6月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
切り通し省線吹きし若葉風 軽象 蜘蛛の囲に閉ざす社の狐たち きみよ ことごとく夏蝶となる水飛沫 緋路 白あぢさゐ女ばかりに愛でられて 和子 黴の間の亡者に点るシャンデリア 光子 夏の子はジャングルジムに天下とる きみよ 飛鳥山生まれ育ちの蟻の列 三郎
岡田順子選 特選句
乾きたる蛇口の先は夏の雲 緋路 黒南風やおづおづ開くみくじ歌 昌文 南天の花棲み古りし街の隅 美紀 黴の間の亡者に点るシャンデリア 光子 途切れなき列車音聴く四葩かな 風頭 ががんぼ来オルガンの鳴り止みてより 緋路 葉脈の青き稲荷の額の花 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
たてがみに綺羅したゝらせ競べ馬 かおり 負馬の負けを恥ぢざる眼の涼し たかし ユーミンの曲初夏の競馬場 美穂 負馬の誰にともなく息一つ 成子 鬼瓦の鼻ふくらめる若葉風 愛 熱砂駆け鼻息荒し佐賀競馬 たかし 競べ馬シャガールの馬天を駆く 修二 薔薇園にダイヤモンドのやうに雨 愛 勝馬に寄り添ふ笑顔女騎手 久美子 楽屋口より美しき絽の裾捌き かおり バンクシー赤い風船追ふ少女 修二 萍の沈黙にある水一枚 朝子 鞍壺に託す一戦競べ馬 久美子 蟻は蛾を人は柩をかかげゆく 睦子 早苗田の水の世界を行く列車 愛 紫陽花やすこしはなれて宇宙船 睦子 ひつそりと咲くこと知らず濃紫陽花 たかし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月3日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
短夜の沖に生活の灯のともり かづを 短夜や和尚偲びて尽きぬ宿 笑子 黒南風の精舎を昏め沈めをり 希子 十薬や花明りして父祖の墓地 匠 網を引く明易き浜声合はす 同 悠久の光を溜めて滴りぬ 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月6日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
麦の秋鳥の旋回しばし見ん 喜代子 黄金を刈り取る如き麦の秋 由季子 短夜に一夜の旅の用意せる 都 麦秋の大地を分ける鉄路かな 同 逝きし人思ひ起せる虹の橋 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
体内のおほかたは水田水張る 都 湯上りの鏡を閉ぢて蛍見に 美智子 麦秋の金波を運ぶ風頰に 宇太郎 春雨にすつかり濡れて泣黒子 悦子 杜深しすだまの降らす花樗 美智子 校庭に名札を付けたミニトマト 佐代子 南天咲く早世力士悼みては すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
空晴れて植田始まる農学部 亜栄子 一村に水ゆきわたり植田かな 百合子 としあつ師偲ぶ薄暑の石仏 教子 枡形の山気を吸ひて蝸牛 三無 下闇や気づけば猫の傍に 白陶 紫陽花の青き滴を受ける句碑 三無 月光をのせて十薬母の逝く 幸子 奥信濃瀬音まじりに河鹿鳴く 美枝子 故郷は懐深く初夏の旅 教子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月10日 なかみち句会
老鶯の声高らかに姿なく 廸子 老鶯や森の静けさ澄み亘る 聰 網戸開け小さき一匹逃しけり 貴薫 書を開く網戸の風��良き加減 三無 緑陰の間の光踏み遊ぶ のりこ 緑陰や刹那休らふ盲導犬 美貴 緑陰の森歩す空気異次元へ ます江 緑陰に入れば降るもの香るもの 怜
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令和6年6月10日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
風鈴を今年は出さうかと思ふ 昭子 石庭の砂紋に僧や水を打つ 時江 麦秋や己は小作小百姓 世詩明 万緑の真つ只中で友となる 三四郎 玻璃に付く守宮の目玉大きかり ただし ぬけぬけと嘘吐く男草虱 世詩明 堰音の六月の水裏返す ただし 田植済み静かな寝息一村に みす枝 一望の青田や下校チャイム鳴る 時江 野仏の一重まぶたや著莪の花 ただし サングラス外して白き歯を見せる 昭子 音もなく崩れる雲の峰一つ ただし 僧逝きて幾年寺の木下闇 英美子 緑蔭の不開の門や鐘響む 時江 菖蒲の湯頭脳ゆつくり休ませり みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月11日 萩花鳥会
久々の娘とのドライヴ花菖蒲 祐子 夢誘う伊豆の旅寝の夕河鹿 健雄 薫風に一味添へてウイスキー 俊文 能登思ふ絆の祭始まりて ゆかり 太陽の恵み包みし枇杷すゝる 吉之 夕立の雲が覆ひし我が旅程 明子 鮎解禁河原で塩焼き白むすび 美恵子
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令和6年6月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
黒い線行つたり来たり蟻の道 紀子 内緒話浜昼顔がそつと聞き 同 初夏や日々の葛藤過ぎゆきて 光子 畳紙に包まれし物黴にほふ あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
紫陽花のしづくを朝日移ろへる 千種 木道の谷戸田の隅に余り苗 幸風 木下闇これより先は獣道 慶月 夏草や弥生時代の息遣ひ 三無 水無月の木霊に道を迷はされ 千種 里山の道標なる立葵 ます江 濃あぢさゐ彩を増す夜半の雨 幸風 半夏生白く人声遠くせり 千種 夏蝶の白の大きく森に消ゆ 慶月 木道に釣り糸垂らす夏帽子 経彦
栗林圭魚選 特選句
鳴き交はす鴉に梅雨の森深く 要 滑り台順番を待つ夏帽子 経彦 今年竹撓ひて風の行方追ひ 三無 雨上るもりの朝やねむの花 芙佐子 紫陽花や森の匂ひに深呼吸 ます江 万緑や森に命を繋ぐ雨 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
露草に一輪挿の織部かな 雪 白鳳の野々宮廃寺跡 同 僧偲ぶ僧の手描きに絵団扇に 同 夏蝶の祈るが如し辻地蔵 同 終電の汽笛編戸を通し聞く 英美子 竹落葉散る音を聞く真昼時 同 毛虫焼く南無阿弥陀仏唱へつつ みす枝 咲いてをり咲きかけてをり七変化 かづを 白寿まで闘志抱きて更衣 清女 鷺一羽思考してをり青田中 やす香 売れ残る金魚に疲れ見えにけり 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月19日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
青葉木菟夜を鳴かねばならぬかに 雪 五右衛門の煙管煙を吐ける山車 同 籠枕夫の遺せし油の香 清女 短夜を添ひ寝の犬に鼾きく 同 蜘蛛の囲の細きにかかるものは何 啓子 懐しき人に逢ふ夢明易し 笑子 風鈴の音とはならぬほどの揺れ 希子 短夜や星を眺めて聴く話 隆司 浴衣着て祭囃子の音に酔ふ 同 風鈴もそれぞれの色兄妹 和子 雨欲しきあぢさゐに色無かりけり 同 今夜だけ風鈴しづか話さうよ 令子 短夜や時の静かに広ごりて 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月21日 さきたま花鳥句会
刺身盛り紫蘇一枚の境界線 月惑 路地裏の暮色に媚びる七変化 八草 夏見舞幼き文字に磯の風 裕章 草刈りの終へて現はる地平線 紀花 麦秋の風入れカフェの読書会 康子 梅漬けの重石に亡夫の酒の瓶 恵美子 たまゆらの時をあづけて啼く河鹿 みのり 麦の秋うねる大地の広々と 彩香 地に影を一瞬黒く夏つばめ 良江
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令和6年6月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
白鬼女の渡しと伝へ草茂る 雪 欠け初めし月に崩るる白牡丹 同 尻重な返事のいまだ梅雨に入る 同 山笑ふ声に呑まれてしまひさう 同 高層のビルに飛び込む夜這星 世詩明 夏旅に背中合せの駅の椅子 同 風遊ぶままに青田の百面相 同 極楽の風吹く寺に夕端居 ただし 朝倉の水の音する青蛙 同 音もなくむくりむくりと雲の峰 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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ざこば・鶴瓶らくごのご お題一覧 1992年 1 過労死・つくし・小錦の脂肪 2 一年生・時短・ニューハーフ 3 レントゲン・混浴・アニマル 4 ゴールデンウイーク・JFK・セクハラ 5 暴走族・かさぶた・バーコード 6 タイガース・母の日・入れ墨 7 目借り時・風呂桶・よだれ 8 しびれ・歯抜け・未婚の娘 9 ヘルニア・目ばちこ・フォークボール 10 造幣局・社員割引・オリンピック 11 父の日・猥褻・丁髷 12 ピエロ・ナメクジ・深爪 13 ミスユニバース・特許・虫さされ 14 魔法使いサリー・祇園祭・円形脱毛症 15 サザエさん・ジャンケン・バーゲンセール 16 ト音記号・北方領土・干瓢 17 妊婦体操・蚊帳・ビヤガーデン 18 身代わり・車だん吉・プラネタリウム 19 床づれ・追っかけ・男の涙 20 海月・肩パット・鶏冠 21 放送禁止用語・お年寄り・ピンポンパン 22 おかま・芋掘り・大人げない 23 復活・憧れ・食い逃げ 24 蒲鉾・風は旅人・半尻 25 泉ピン子・ヘルメット・クリーニング 26 美人姉妹・河童・合格 27 スカート捲り・ケツカッチン・秋の虫 28 チンパンジー・フォークダンス・いなりずし 29 稲刈り・小麦粉・フランス人 30 日本シリーズ・鶴瓶・落葉 31 クロスカウンター・学園祭・タクシー 32 付け睫毛・褌ペアー誕生・ツアーコンダクター 33 泣きみそ・ボーナス一括払い・ぎゅうぎゅう詰め 34 静電気・孝行娘・ホノルルマラソン 35 暴れん坊将軍・モスラ・久留米餅 1993年 36 栗きんとん・鶴・朝丸 37 成人式・ヤクルトミルミル・まんまんちゃんあん 38 夫婦善哉・歯磨き粉・夜更かし 39 金の鯱・オーディション・チャリティーオークション 40 ひ孫・いかりや長介・掃除機 41 北京原人・お味噌汁・雪祭り 42 視力検査・フレアースカート・美術館めぐり 43 矢鴨・植毛・うまいもんはうまい 44 卒業式・美人・転た寝 45 らくごのご・浅蜊の酒蒸し・ハットリ君 46 コレラ・さぶいぼ・お花見 47 パンツ泥棒・オキシドール・上岡龍太郎 48 番台・ボランティア・健忘症 49 長嶋監督・割引債・厄年 50 指パッチン・葉桜・ポールマッカートニー 51 同級生・竹輪・ホモ 52 破れた靴下・海上コンテナ・日本庭園 53 シルバーシート・十二単衣・筍 54 ぶんぷく茶釜・結納・横山ノック 55 睡眠不足・紫陽花・厄介者 56 平成教育委員会・有給休暇・馬耳東風 57 生欠伸・枕・短気は損気 58 雨蛙・脱税・右肩脱臼 59 鮪・教育実習・嘘つき 60 天の川・女子短期大学・冷やし中華 61 東京特許許可局・落雷・蚊とり線香 62 真夜中の屁・プロポーズ・水戸黄門諸国漫遊 63 五条坂陶器祭・空中庭園・雷 64 目玉親父・恐竜・熱帯夜 65 深夜徘徊・パンツ・宮参り 66 美少女戦士セーラームーン・盆踊り・素麺つゆ 67 水浴び・丸坊主・早口言葉 68 桃栗三年柿八年・中耳炎・網タイツ 69 釣瓶落とし・サゲ・一卵性双生児 70 台風の目・幸・ラグビー 71 年下の男の子・宝くじ・松茸狩り 72 関西弁・肉まんあんまん・盗塁王 73 新婚初夜・サボテン・高みの見物 74 パナコランで肩こらん・秋鯖・知恵 75 禁煙・お茶どすがな・銀幕 76 ラクロス・姥捨山・就職浪人 77 掛軸・瀬戸大橋・二回目 78 海外留学・逆���・マスターズトーナメント 79 バットマン・戴帽式・フライングスポーツシューター 80 法螺貝・コロッケ・ウルグアイラウンド 81 明治大正昭和平成・武士道・チゲ鍋 1994年 82 アイルトンセナ・正月特番・蟹鋤 83 豚キムチ・過疎対策・安物買いの銭失い 84 合格祈願・パーソナルコンピューター・年女 85 一途・血便・太鼓橋 86 告白・ラーメン定食・鬼は外、福は内 87 カラー軍手・放火・卸売市場 88 パピヨン・所得税減税・幕間 89 二十四・Jリーグ・大雪 90 動物苛め・下市温泉秋津荘・ボンタンアメ 91 雪見酒・アメダス・六十歳 92 座蒲団・蛸焼・引越し 93 米寿の祝・外人さん・コチョコチョ 94 談合・太極拳・花便り 95 猫の盛り・二日酔・タイ米 96 赤切符・キューピー・入社式 97 リストラ・龍神伝説・空巣 98 人間喞筒・版画・単身赴任 99 コッペン・定年退職・ハンドボール 100 百回記念・扇子・唐辛子 101 ビクターの手拭い・カーネーション・鉄腕アトム 102 自転車泥棒・見猿言わ猿聞か猿・トマト 103 紫陽花寺・豚骨スープ・阪神優勝 104 三角定規・黒帯・泥棒根性 105 横浜銀蝿・他人のふり・安産祈願 106 月下美人・フィラデルフィア・大山椒魚 107 鯨・親知らず・ピンクの蝿叩き 108 蛍狩・玉子丼・ウィンブルドン 109 西部劇・トップレス・レバー 110 流し素麺・目高の交尾・向日葵 111 河童の皿・コロンビア・内定通知 112 防災頭巾・電気按摩・双子 113 河内音頭・跡取り息子・蛸焼パーティ 114 骨髄バンク・銀杏並木・芋名月 115 秋桜・ぁ結婚式・電動の車椅子 116 運動会・松茸御飯・石焼芋 117 サンデーズサンのカキフライ・休日出勤・ウーパールーパー 118 浮石・カクテル・彼氏募集中 119 涙の解剖実習・就職難・釣瓶落し 120 ノーベル賞・めちゃ旨・台風1号 121 大草原・食い込みパンツ・歯科技工士 122 助けてドラえもん・米沢牛・寿貧乏 123 祭・借金・パンチ佐藤引退 124 山乃芋・泥鰌掬い・吊し柿 125 不合格通知・九州場所・ピラミッドパワー 126 紅葉渋滞・再チャレンジ・日本の伝統 127 臨時収入・邪魔者・大掃除 128 アラファト議長・正月映画封切り・ピンクのモーツァルト 1995年 129 御節・達磨ストーブ・再就職 130 晴着・新春シャンソンショー・瞼の母 131 家政婦・卒業論文・酔っ払い 132 姦し娘・如月・使い捨て懐炉 133 立春・インドネシア・大正琴全国大会 134 卒業旅行・招待状・引っ手繰り 135 モンブラン・和製英語・和風吸血鬼 136 確定申告・侘助・青春時代 137 点字ブロック・新入社員・玉筋魚の新子 138 祭と女で三十年・櫻咲く・御神酒徳利 139 茶髪・緊張と緩和・来なかったお父さん 140 痔・恋女房・月の法善寺横丁 141 ひばり館・阿亀鸚哥・染み 142 初めてのチュー・豆御飯・鶴瓶の女たらし 143 アデランス・いてまえだへん(いてまえ打線)・クラス替え 144 長男の嫁・足痺れ・銅鑼焼 145 新知事・つるや食堂・南無阿弥陀仏 146 もぐりん・五月病・石楠花の花 147 音痴・赤いちゃんちゃんこ・野崎詣り 148 酒は百薬の長・お地蔵さん・可愛いベイビー 149 山菜取り・絶好調・ポラロイドカメラ 150 お父さんありがとう・舟歌・一日一善 151 出発進行・夢をかたちに・ピンセット 152 ホタテマン・深夜放送・FMラジオ 153 アトピッ子・結婚披露宴の二次会・おさげ 154 初産・紫陽花の花・川藤出さんかい 155 ビーチバレー・轆轤首・上方芸能 156 ワイキキデート・鹿煎餅・一家団欒 157 但空・高所恐怖症・合唱コンクール 158 中村監督・水着の跡・進め落語少年 159 通信教育・遠距離恋愛・ダイエット 160 華麗なる変身・遠赤ブレスレット・夏の火遊び 161 親子二代・垢擦り・筏下り 162 鮪漁船・新築祝・入れ歯 163 泣き虫、笑い虫・甚兵衛鮫・新妻参上 164 オペラ座の怪人・トルネード・ハイオクガソリン 165 小手面胴・裏のお婆ちゃん・ガングリオン 166 栗拾い・天国と地獄・芋雑炊 167 夜汽車・鳩饅頭・スシ食いねぇ! 168 長便��・大ファン・腓返り 169 美人勢揃い・雨戸・大江健三郎 170 親守・巻き舌・結婚おめでとう 171 乳首・ポン酢・ファッションショー 172 仮装パーティー・ぎっくり腰・夜更し 173 ギブス・当選発表・ちゃった祭 174 超氷河期・平等院・猪鹿蝶 175 コーラス・靴泥棒・胃拡張 176 誕生日・闘病生活・心機一転 177 毒蜘蛛・国際結婚・世間体 1996年 178 シナ婆ちゃん・有給休暇・免停 179 三姉妹・バリ・総辞職 180 家庭菜園・ピンクレディーメドレー・国家試験 181 ほっけ・欠陥商品・黒タイツ 182 内股・シャッターチャンス・金剛登山 183 嘘つき娘・再出発・神学部 184 金柑・恋の奴隷・ミッキーマウス 185 露天風呂・部員募集・ぞろ目 186 でんでん太鼓・ちゃんこ鍋・脳腫瘍 187 夢心地・旅の母・ペアウオッチ 188 (不明につき空欄) 189 福寿草・和気藹々・社交ダンス 190 奢り・貧乏・男便所 191 八十四歳・奥さんパワー・初心忘るべからず 192 お花見・無駄毛・プラチナ 193 粒揃い・高野山・十分の一 194 おぃ鬼太郎・シュークリーム・小室哲哉 195 くさい足・オリーブ・いやいや 196 ダイエットテープ・北京故宮展・細雪 197 若い季節・自動両替機・糞ころがし 198 おやじのパソコン・なみはや国体・紙婚式 199 降灰袋・ハンブルグ・乳首マッサージ 200 雪見酒・臭い足・貧乏・タイ米・コチョコチョ・雷・明治大正昭和平成・上岡龍太郎・お茶どすがな・トップレス(総集編、10題リレー落語) 201 夫婦喧嘩・川下り・取越し苦労 202 横綱・占い研究部・日本のへそ 203 マオカラー・海の日・息継ぎ 204 カモメール・モアイ・子供の事情 205 ありがとさん・文武両道・梅雨明�� 206 団扇・ボーナス定期・芸の道 207 宅配・入道雲・草叢 208 回転木馬・大文字・献血 209 寝茣蓙・メロンパン・初孫 210 方向音痴・家鴨・非売品 211 年金生活・女子高生・ロングブーツ 212 エキストラ・デカンショ祭・トイレトレーニング 213 行けず後家・オーロラ・瓜二つ 214 金婚式・月光仮面・ロックンローラー 215 孫・有頂天・狸 216 雪女・携帯電話・交代制勤務 217 赤いバスローブ・スイミング・おでこ 218 参勤交代・ケーブルカー・七人兄弟 219 秋雨前線・腹八分・シルバーシート 220 関東煮・年賀葉書・学童保育 221 バンコク・七五三・鼻血 222 ホルモン焼き・男襦袢・学園祭
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%96%E3%81%93%E3%81%B0%E3%83%BB%E9%B6%B4%E7%93%B6%E3%82%89%E3%81%8F%E3%81%94%E3%81%AE%E3%81%94
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千百余年の願い込め 真言密教の歩み追想(京都・醍醐寺展特集)
日本経済新聞
京都・山科盆地にある真言密教の一大拠点、醍醐寺には膨大な数の仏像、仏画や聖教(しょうぎょう=経典)が守り伝えられている。それら密教美術の至宝を紹介する特別展「京都・醍醐寺―真言密教の宇宙」が東京と福岡で開催される。開山から1100年あまり、人々が御影に祈った安寧への思いは、時を超えて今も拝む者を包み込む。
国宝「薬師如来坐像」(部分)平安時代 10世紀 醍醐寺蔵=画像提供 奈良国立博物館(佐々木 香輔撮影)
「密蔵深玄にして翰墨(かんぼく)に載せ難し。更に図画を仮(か)りて悟らざるに開示す」。唐から日本に密教を伝えた空海の言葉だ。唐での留学を終えて帰国した際、朝廷に提出した報告文「請来目録」に記してある。
「密教の教えは奥深く、言葉で表すことはむずかしいので図画を使って教える、という意味です。この言葉に従って真言密教はビジュアルを重視してきました」。寺宝管理に長年携わる同寺の公室室長、長瀬福男さんはこう語る。
寺宝122件紹介
桜の名所としても知られる醍醐寺は貞観16年(874年)、空海直系の弟子、聖宝(しょうぼう)が「醍醐味の水がわき出る」とされた笠取山に開いた。笠取山頂に広がる上醍醐と山裾に広がる下醍醐に分かれた広大な寺域には国宝6棟、重文10棟をはじめとする堂宇が立ち、約15万点もの寺宝が伝わる。
仏像や仏画、修法(すほう=儀式)の次第を記した文書、経典といった国宝は約7万6千、重要文化財は400を超す。今回の特別展は2会場合わせて39の国宝、58の重文を含む122件を紹介する。
「醍醐寺は真言密教の一大拠点。伝わった密教美術は圧倒的な質と量を誇ります。今回の展覧会では密教美術の濃厚な世界と、それらが生まれた背景を見てほしい」。サントリー美術館の佐々木康之学芸員(日本彫刻史)はこう解説する。
展覧会場でまず目をひくのが国宝「薬師如来坐像(ざぞう)」。台座を含めると高さ3メートルを超す威容を誇る。10世紀初め、醍醐天皇の発願で造営された上醍醐・薬師堂の本尊だ。堂々とした体つきにふくよかな顔、大きな鼻と分厚い唇。「大振りで男性的。平安初期の仏像ではなく、奈良時代と造形の方向性が同じです」と佐々木さんは指摘する。
重要文化財「如意輪観音坐像」(10世紀)は頭を傾け、右手の指を頬に添えて思惟(しゆい)する体勢。膝を立てて座り上体を傾けた何とも優美な姿は、日本の如意輪観音像の代表作と呼ばれる。聖宝の弟子で座主となり、密教の重要経典「大日経」の注釈書「大日経疏(しょ)」を研究した観賢(かんげん)の思想が右手の表現などに反映されているという。
日本風の始まり
唐の影響を強く受けた平安時代前期の仏像、国風文化をまとった平安後期の仏像はそれぞれ人気が高い。それに対し平安中期、10世紀の仏像は従来あまり注目されなかった。だが「近年、再評価が進んでいます」と佐々木さん。「日本の古典に範を求めた像あり、日本の僧による経典の解釈にのっとって造られた像あり。日本独自の文化が生まれつつある様子が造形からうかがえ興味深い」
一例が重要文化財「五大明王像」(10世紀)。観賢が建てた上醍醐・中院の本尊だったとみられる像だ。5体そろう五大明王像では東寺講堂に伝わるものに次いで古く、東寺の像を規範に造られたとみられるが「儀軌(儀式の規定)にのっとって改変��れています」と佐々木さんは指摘する。
異彩を放つのがアンバランスにも見える大胆なポーズだ。佐々木さんは「金剛夜叉明王像をはじめ四明王のアクロバティックともいえる表現は当時、実験的だったはずです」と強調する。重々しく緻��な造形が多い平安前期と、手足が細長く伸びやかな表現の平安後期とをつなぐポジションに位置付けられるという。
密教では現世利益の実現を重んじ、加持祈祷(かじきとう)など修法を実践する。本尊として仏画や仏像は欠かせず、鎮護国家や厄災の調伏、雨乞いなど目的別に様々な仏画・仏像が制作された。複数の顔と腕を持つ「多面多臂(ひ)」、憤怒の形相、青や赤の鮮烈な色彩。魔や怨敵を退散させ煩悩を焼き尽くすために、力強い独特の表現が採られた。
効験高める研究
国宝「五大尊像」は12~13世紀の作。両目を見開き下唇をかむ形相が力強い筆遣いで描かれる。平安時代の画僧、円心の作品を手本にした「円心様」とされる。醍醐寺には円心の真筆や円心様の図像が複数あり、後白河法皇が同寺に行幸した際に進上した記録も残る。
「修法の効験を高めるにはどんな図像を本尊にすればよいか、宗派や流派を超えて情報を集め研究が重ねられました。祈祷を頼むスポンサーから『これでお願いする』との要望もあったはずで、円心様の仏画は人気があって重用されたのかも」。九州国立博物館の森實久美子主任研究員(仏教絵画史)は推察する。
仏像や仏画の形を墨だけで描いた白描図像はこうした研究の成果。仏像や仏画の設計図となった。森實さんは「醍醐寺に伝わる膨大な数の白描図像から、寺の権勢と宗派を超えた広い人脈がうかがえます」と指摘する。
重要文化財「不動明王図像」(信海筆、弘安5年=1282年)は同寺の白描図像を代表する一つだ。墨の濃淡や線の太さを巧みに使い分け、荒海にそそりたつ岩に立つ不動明王を描く。あちこちに修正した跡が残り、試行錯誤した様子が見て取れる。描かれたのは2度目の蒙古襲来の翌年。元軍撃退や和平を祈願したとの説がある。
2016年、中国の上海と西安で、醍醐寺の寺宝を紹介する展覧会が開催された。長瀬さんは寺側の思いを「空海が唐で教わった密教が今も日本で守られていますよ、と中国の人々に伝えたかった」と説明する。心配もあった。「あちらが本家。きちんと評価してもらえるだろうか」。だが全くの杞憂だった。延べ80万人以上が来場し、展覧会は大成功を収めた。今回の特別展は中国展開催を記念して開かれる。
空海の「メモ」
寺側が特に思いを込めて出展するのが国宝「大日経開題」。密教を修学していた若き空海が「大日経疏」から大事なポイントを抜き書きしたメモと考えられている。さまざまな質や寸法の紙を貼り継いであり、楷書と行書、草書が混在する。「字の間隔も書体もばらばら、気取りが全く見えません。日本の真言密教はここから始まったのです」と長瀬さんは語る。
中世以降、醍醐寺は足利将軍や豊臣秀吉ら時の権力者の帰依を受けた。華麗な文化の中心となった当時のきらびやかな品々も展示会場を彩る。
寺宝を保管する収蔵・展示施設「霊宝館」には多くの参詣者に加え国内外の研究者や僧が絶え間なく訪れ、調査や研究に取り組む。千年を超える時を超えて伝えられた品々は、現代の文化を豊かに彩り、祈りを込めて次代へと受け継がれる。
(竹内義治)
「京都・醍醐寺―真言密教の宇宙」開催概要
【東京展】 会場:サントリー美術館 会期:9月19日(水)~11月11日(日) 火曜日休館
主催:総本山醍醐寺、サントリー美術館、日本経済新聞社、テレビ東京、BSジャパン
【福岡展】 会場:九州国立博物館 会期:2019年1月29日(火)~3月24日(日) 月曜日休館
主催:総本山醍醐寺、九州国立博物館・福岡県、TVQ九州放送、西日本新聞社、日本経済新聞社、BSジャパン
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📸蘆花浅水荘(記恩寺)庭園 / Rokasensuiso (Kionji Temple) Garden, Otsu, Shiga 滋賀県大津市の国指定重要文化財『蘆花浅水荘』の庭園が素敵…! 今週末6/18(土)・19(日)まで特別拝観中!近代を代表する日本画家 #山元春挙 が自らデザインした和洋折衷の近代和風建築と茶室、琵琶湖を借景とした庭園…。作庭は“植治”七代目小川治兵衛と並び称された近代京都の庭師 #本位政五郎 。 滋賀・蘆花浅水荘(記恩寺)庭園の紹介はこちら☟ https://oniwa.garden/rokasensuiso-kionji-temple/ ...... 「蘆花浅水荘」(ろかせんすいそう)は竹内栖鳳と並び明治〜昭和初期の京都画壇を牽引し、国内のみならずフランス政府🇫🇷から勲章も受賞した日本画家・山元春挙🎨が滋賀・大津の琵琶湖畔🌊に���正時代に造営した別荘。 . その近代和風建築および庭園含む土地🏡が国指定重要文化財で、琵琶湖を借景とした庭園は大津市指定名勝となっています。現在、所有は山元家により開かれた曹洞宗の禅寺『記恩寺』。 . 普段も非公開というわけではなく「拝観は3日前までに要予約」。…といっても電話すれば3日後に確実に拝観できるというわけではなく、お寺さんと都合が合えば拝観可能(なので早めのご連絡推奨)。 . …2018年頃からずうっと訪れたい場所だったのですが、2019年まではことごとく都合が合わず…(その後はコロナ禍)。 . で、現在滋賀県立美術館🏛で開催中の『生誕150年 山元春挙』展の連携企画として、蘆花浅水荘では「土日祝のみ予約無しで特別拝観」を実施!(〜6月19日まで) これを機に念願の!初拝観。 . 京都の御所南(高倉通丸太町下ル)に本邸があった山元春挙が故郷である大津・膳所の琵琶湖畔に1914年〜1921年と長い時間をかけ建築したこだわりの別荘・蘆花浅水荘。 . 春挙自身設計にも関わり、京都の大工・橋下嘉三郎⚒をはじめとする職人と作り上げた理想の数寄屋風造りの近代和風建築は表門/本屋/離れ/持仏堂/渡り廊下/土蔵の6棟が国の重要文化財。“蘆花浅水荘”の名は唐の詩人・司空曙が江村の情景を詠んだ詩が由来。 続く。 ーーーーーーーー #japanesegarden #japanesegardens #kyotogarden #zengarden #beautifulkyoto #beautifuljapan #japanesearchitecture #japanarchitecture #japandesign #jardinjaponais #japanischergarten #bonsai #建築デザイン #庭園 #日本庭園 #京都庭園 #滋賀庭園 #庭院 #庭园 #近代建築 #近代和風建築 #数寄屋建築 #特別公開 #特別拝観 #重要文化財 #文化財庭園 #瓦ヶ浜 #おにわさん (蘆花浅水荘(記恩禅寺)) https://www.instagram.com/p/Ce3hBiLLgxP/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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