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#2022年文庫化
reflections-in-t · 2 years
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. . 長田弘の本は何冊か読んでいるけれどインスタグラムのフォロワーの方が未読だったこれを紹介 . タイトルを見るやいなや居ても立ってもいられなくなり図書館に . 書店や古本屋の話、ジャズの話、B.ディラン、J.ジョプリンの話、喫茶店のはなしなどがちりばめられたエッセイ集 . あとがきには「森の生活のソロー(ヘンリー・ディヴィッド・ソロー)の後ろ姿を絶えず思い起こしながら、ただしソローとは逆に、日々の付き合い、なりわいの内にひそむ明るい孤独と静けさのなかへ自ら入ってゆく[エッセー=散歩(Walk)]として書かれた」とある . 読み進むのが楽しみでならない . . #私の好きな孤独 #長田弘 #装丁 #平野甲賀 #1999年初版 #2013年新装版 #2022年文庫化 #Kindle版 . . https://www.instagram.com/p/Co1uIT-vbaK/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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ashi-yuri · 8 months
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トマス・M・ディッシュ「SFの気恥ずかしさ」
神を信じないあなたが贈るSFへの信仰告白
昨年国書刊行会から出たSF評論集。ディッシュのSF短編集「アジアの岸辺」をむかし読んで、すごく露悪的だし悪意に満ちてるけれど、どこかさわやかなところが印象に残っていたので買って積んでた。
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同業他者の本をこう評す文章が楽しめる人は楽しめるとおもう。わりと楽しかったです。
この本は小説ではなくて治療的読書の英語で書かれた空想である。それが私にはうまく働かない。
ディズニーランドに行った疑り深い人間のように、私はつい本物でない細部に目が向かう。つまり椰子の木のコンクリートの幹だとか、すりきれた人工芝だとか、人造ライオンの生気のないうなり声だとか。しばらくすると旅行者ばかりが気にかかる。つまり、どこのどいつがこんなに手順通りのにせものを楽しめるのだろうか、楽しめるのだとしたら、本物でないから楽しいのだろうか、それとも、とても信じられないが、あえて虚構性に目をつぶっているのだろうか、と。
「SFの気恥ずかしさ」
実験・思弁小説としてではなく、いわゆる大衆小説としてのSF批判なんだと思う。現代日本に置き換えると需要層に向けてもっとピーキーになった「なろう小説」批判に近いように思える。
ただ、ここで批判される子供っぽい欲望や恨みという感情、さらにそれに対する複雑で変わりゆく眼差し自体を消費させながらすごい速度で大量の情報と欲望を集めて、メディアミックスを駆使しテキストをお金集約装置へと変えていくあまりにもファストなシステムを横目で見てると、本編は大衆小説批判としては少し古びてしまった印象
それとはまったく別にSFへの信仰告白としては100点
いまいったようなことは、どれも重要ではないと。そして、結局のところ、こういう調子で締めくくって、どこがいけないのでしょうか?たとえ完全な真実ではなくても、それは良い本をかこうとするものの信仰の祈りでなければならない。わたしはそれを信じます。みなさんもそれを信じるべきなのです。
「アイデア」「壮大なアイデアと行き止まりのスリル」
古今東西のさまざま文学と結びつけ、するどい言葉でさくさく刻んでいくのが読み物として楽しい。個別の作品がわからないので適切な批評かはよくわからない。ポーへの批判がすごい。ディックは高評価。
ポーは昔読んだきりだけど、これ聞いてなるほどと思うとともに、奇想と雰囲気いいのでポーっぽい一人称ホラー短編ゲームは楽しそうと思った。
「ポーのあきれた人生」「テーブルいっぱいのトゥインキー」
ポーとかブラッドベリとかに半分自己嫌悪に近い形で悪口言ってるときのが筆が乗ってていきいきしていて魅力的。以下、ブラッドベリの悪口から引用。
たくさんの大人たちにとってこうした短編は早すぎる埋葬をこうむった十一歳の自分に戻る戸口となり、子供たちは(ずっと昔、私がそうだったように)まるで本物であるかのようにこの魅力にとびつくのだろう。―ホステスのトゥインキーやキャンディー・コーンやストロベリーのクール・エイドが、どれもギラギラと火星のように赤色二号の怪しい光を放って並ぶビュッフェであるかのように。
「レイバーデイグループ」「聖ブラッドベリ祭」
二流作品(ディッシュ評)お焚き上げの会。文章も性格もわるくていいですね。
「ヴィレッジ・エイリアン」「最初の茶番」
ベストセラーとなったUFO連れ去り事件ノンフィクションor小説?についてのフィクション込みの論考。往年の高橋源一郎の文学探偵みたいで、嫌味と紙一重のもってまわった技巧含めて楽しかった。 ディッシュ、すごくSFを愛してるからこそSFづらして出てくるいい加減な作品のこと許せないんだろうな。
「『未知との遭遇』との遭遇」
スピルバーグの未知との遭遇の解題。宇宙戦争とかもそうだけど、結構宗教的だなあと思うスピルバーグをよく説明してくれている。最後の皮肉っぽさ、ディッシュだなという感じ。
それが本当に映画のサブテクストだとしたら、どうしてこんなにヒットしたのだろう。(中略)観客が映画の教訓に感銘を受けたからではなく、迫力ある映像、金色の仔牛としての神という、印象的な神の実像を描いてみせたからだ。我々は神の顔を見たいと渇望しても、神のために狂人になる覚悟はない。大勢の宗教者が狂気は神にいたる道だとくり返し説いてきたが、凡人にできることではない。しかし、それを映画のシミュレーションで見るなら楽しめるし、しかもその映像がSFのお約束のイメージで無菌化されていれば、なおさら考える必要はない。SFはその定義からして、重要なことを決して意味しないのだから。
「SF ゲットーへの案内」
欧米SFをくさすレムに、もっとちゃんと現代欧米SFを読んでくれ!という訴え
ディッシュは無神論者だったらしいけど、全体的にSF信仰を強く感じる。SFの価値を信じてて、SFかくあるべしというのが強固にあるからこそ、各作品をきちんと読んだうえで駄作という批判も傑作という賛辞も強く示していくそういう文章はきらいじゃない。
ディッシュの破綻してしまった人生最後の支離滅裂な小説「The Word of God」が、SFへの殉教だったのかなとSFロマンチストとしては考えてしまうところ。参照Wiki
ところで、マンハッタンについてのインタラクティブテキストであるところの「アムネジア」というテキストADVゲームの脚本書いていたのははじめて知った。
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kennak · 23 days
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<元県民局長文書問題> 元西播磨県民局長が作成した文書を巡る問題についてです。片山元副知事が、2023年11月に行われた阪神とオリックスの優勝パレードの1週間ほど前に金融機関への補助金の増額を指示していたことがサンテレビの取材で分かりました。  これは、兵庫県の公文書で、2023年12月の補正予算について県職員が作成したメモです。当時の片山安孝副知事が当初1億円の予定だった金融機関への補助金を4億円程度に増額するよう口頭で指示したこと。また、前年度の補助金額が8億円だったため、急に1億円に減らすのではなく4億円にしてソフトランディングするよう指示があったことが記されています。 <兵庫県の補助金事業とは?>  問題となっているのは、2022年度からスタートし、今年度で3年目を迎える中小企業経営改善・成長力強化支援事業です。内容は、新型コロナ対策の特例で無利子でお金を借りた事業者が返済できるように、指導や報告書の作成などを行った金融機関に県が補助するものです。1事業者あたり県が10万円、2年目以降は7万5000円を金融機関に補助します。 <2023年11月23日の優勝パレードとの関連は>  この事業について元西播磨県民局長が作成した文書には、2023年11月に神戸と大阪で行われた阪神とオリックスの優勝パレードで信用金庫への補助金を増額し、募金として金融機関にキックバックさせたとの疑惑が記されていました。文書に「司令塔」と記されていた片山元副知事は、7月12日の記者会見で、あくまでも寄付の依頼であったとキックバックを否定しました。 7月12日片山安孝(当時)副知事会見 「阪神・オリックスの優勝パレードについてですが、必要経費について企業からの寄付を募ることになり、信用金庫への依頼は私が行いましたが、県補助金をキックバックするようにと言及したことはありません。あくまでも依頼を行ったものです。信用金庫への補助金は前期比50%減少となっております」  2023年12月の補正予算についてサンテレビが入手した資料です。2023年11月9日、県の産業労働部は補助金事業の継続として約1億円の予算を要求。11月14日の財政課長の査定資料には1億円と記されていましたが、2日後の11月16日の産業労働部の事業説明書には、金額が3億7500万円に差し替わっていました。片山元副知事が指示したのは2023年11月14日から16日の間とみられ、県は支援対象の事業者が1000から3000に増えたことが理由と説明しています。  また、職員のメモには、11月21日の知事査定で全体をまるく4億円で計上するよう斎藤知事から指示があったことも記されています。3億7500万円では切りが悪いので4億円で計上するよう指示があったということです。 6月20日 斎藤元彦知事記者会見 「令和5年11月23日のパレードについて信用金庫への県補助金を増額し、キックバックさせることで補ったとありますがそのような指示をしたことはございません」  では、県内の金融機関は、阪神・オリックスの優勝パレードの協賛金としていつ兵庫県に寄付したのか?こちらは、寄付の日付が記された資料です。2023年11月17日から30日の間に、県内13の金融機関から県が協賛金を受理していて、片山元副知事が補助金の増額を指示したと見られる14日から16日よりも後だったことが分かります。7月の記者会見後、一連の疑惑について片山元副知事に取材を試みましたが、回答は得られませんでした。告発文書に書かれた疑惑に対する丁寧な説明が求められています。  この疑惑について県内のある信用金庫は、片山元副知事が依頼に来たのは事実だが、「補助金増額の話はなかった。全く知らなかった」と話しています。 <複数の関係者「元課長は補助金の増額には関与していない」>  また文書には、優勝パレードを担当し、2024年4月に亡くなった元課長が「一連の不正行為と調整で精神が持たず、病んでいた」などと記されていましたが、複数の関係者が、「元課長は警備やコスト削減、大阪府などとの調整に苦労していたが、補助金の増額には関与していなかった」と、証言しています。
【独自】兵庫県元副知事が補助金増額を指示した県職員メモ 阪神・オリックスの優勝パレードの約1週間前 - サンテレビニュース
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ari0921 · 3 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024年)7月11日(木曜日)
   通巻第8325号
 中国の就職戦線に異状あり。あの好景気はどこへ消えた?
  35歳以上はお断り、新卒内定率は四割を切った
*************************
中国の大學は卒業シーズン。じつに1158万人の新卒が社会に巣立つ。
ところが大卒ほど就職難、内定率は四割を切った。深刻な状況というより「史上かつてない悲惨な状況」である。内定の取り消しも続出しているが、たとえ就職できても、希望する給与は昔話、IT関連のビッグテックですらエンジニアの給与は60~75%カット。引く手あまたですぐに他社へ転職できた状況もなくなった。
AI、半導体など技術を持つ学生なら大丈夫と言われたのも過去の話、花形だったアリババ、テンセントも大幅なレイオフを敢行した。
或る統計では「2022年時点で文系学生の就職率は12.4%だった。理工学系でさえ、理学系が29.5%、エンジニア系が17.3%だった」という。
なぜこうなったのかは説明不要だろう。
不動産バブル破裂である。たしかにコロナ禍でサプライチェーンが途絶えた結果、不況に陥った側面もあるけれども、それは当局の言い訳に過ぎない。
過剰在庫、不動産バブル破裂はローンの不払い、クレジットカード破産に連鎖し、銀行ビジネスを襲い、経済の血脈たるカネの流れが逆流している。中国共産党の政策は庶民を救うことではなく国有銀行を救う目的が第一義だからだ。
 就職戦線、ついに「35歳以上お断り」となった。35歳を過ぎると職場がないので、ならば建設現場へ行こうにもマンション、ビル建設現場はクレーンが停まっている。屋台は競争が激しく、こうなると貧困家庭が急増し、治安が悪化する。社会学的にいえば若者の心理に悪影響が出ている。鬱病、トラウマ、精神疾患の急増。社会は活気を喪う反面、金融詐欺が横行する。
 げんに「オレオレ詐欺」「なりすまし」「儲かりますよ」の詐欺は激増し、その拠点がフィリピン、ラオス、カンボジアから昨今はミャンマーの山岳地帯にまで及んでいた。
 頭脳の海外流失も顕著な勢いである。それも従来のアメリカ移住は激減しており、昨今の中国人の海外転職はフィリピン、ロシアだという。
 標語は「GO GLOBAL」。
様変わりの中国、若者のエネルギーはいかなるかたちで爆発するか?
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jinsei-pika-pika · 1 year
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「君たちはどう生きるか」宮崎駿監督が、新作映画について語っていたこと。そして吉野源三郎のこと
 宮崎駿監督の10年ぶりとなる長編アニメーション映画「君たちはどう生きるか」が、7月14日から全国で公開される。吉野源三郎の同名の著書とはまったく違うストーリーが展開されるという以外、詳細は伏せられたままだ。とある縁で宮崎監督に面会した筆者が、新作について監督が語っていた言葉や、鑑賞して感じたことなどを振り返った。(文:吉野太一郎)
「私自身、訳が分からない」  「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました」。
 2023年2月下旬、東京都内のスタジオで上映された、「君たちはどう生きるか」の初号試写。米津玄師の歌うピアノバラードが流れ、エンドロールが終わった瞬間、灯りが点き、宮崎駿監督のコメントが読み上げられた。
 客席から軽い笑い声が漏れた。私もその一人だった。あまりの展開の速さと、盛り込むだけ盛り込まれた情報を消化しきれず、茫然と座り込んでいたが、その言葉で我に返った。
 これは「宮崎アニメ」の集大成なのか、吉野源三郎の著書『君たちはどう生きるか』の再解釈なのか。とにかく、1回見ただけではとても全容を把握できなかった。
「自分のことをやるしかない」  今回の作品は、公開前のプロモーションも、メディア関係者向けの試写も一切ないまま公開日を迎えた。異例の態勢の中、内容は無論、見たことすら口外無用のキャスト・スタッフ向け試写に、なぜ私と両親が呼ばれたのかといえば、父が『君たちはどう生きるか』の著者・吉野源三郎の長男で、私が孫にあたるからだ。
 その5年ほど前の2017年11月、父と私は東京・小金井のスタジオジブリに招かれ、宮崎監督と対面していた。さらにさかのぼること半月ほど前、とあるイベントで宮崎監督が突然、次回作のタイトルが「君たちはどう生きるか」だと明らかにし、ニュースなどで話題になっていた。親族としては寝耳に水だったのでかなり驚いたのだが、宮崎監督は「うっかり喋ってしまいました」と詫びた上で、作品について語り始めた。
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2017年11月、次回新作について父に話す宮崎駿監督。手元に、古びた吉野源三郎作『君たちはどう生きるか』が置かれ��いた=吉野太一郎撮影  小学生のとき、教科書に載っていた『君たちはどう生きるか』の冒頭部分に強い印象を受けたという宮崎監督は、年季の入った同書をスタジオに持参していた。若い制作スタッフにも読むよう勧めたところ「この本はまだ生きているね」と好評だったといい、作品のタイトルを決める段になって、一人が「『君たちはどう生きるか』がいい」と提案したのだという。制作は当時まだ始まったばかりだったが、映画の序盤とラストシーンにこの本が登場することも、宮崎監督は既に決めていた。
 宮崎監督によれば、引退宣言を撤回して臨んだ今回の作品は「ずっと自分が避けてきたこと、自分のことをやるしかない」という思いだったそうだ。「陽気で明るくて前向きな少年像(の作品)は何本か作りましたけど、本当は違うんじゃないか。自分自身が実にうじうじとしていた人間だったから、少年っていうのは、もっと生臭い、いろんなものが渦巻いているのではないかという思いがずっとあった」
 「僕らは葛藤の中で生きていくんだってこと、それをおおっぴらにしちゃおう。走るのも遅いし、人に言えない恥ずかしいことも内面にいっぱい抱えている、そういう主人公を作ってみようと思ったんです。身体を発揮して力いっぱい乗り越えていったとき、ようやくそういう問題を受け入れる自分ができあがるんじゃないか」
 時は太平洋戦争中の1944年、東京を襲った空襲で入院中の母を亡くし、父が経営する戦闘機工場とともに、一家は郊外へ疎開する。出迎えたのは父の再婚相手となった母の妹。お腹に新たな命が宿っている新しい母を、眞人は受け入れられず、転校先でも孤立する。そんなある日、疎開先の屋敷で眞人は偶然、1冊の本を見つける。
 屋敷の庭の森には、廃屋となった洋館が建っている。眞人の母の「大おじ」にあたる伝説の人物が建てたという。やがて眞人の前に「母君があなたの助けを待っている。死んでなんかいませんよ」と人間の言葉を喋る青サギが現れ、導かれるように、眞人は洋館の中へと進んでいく――。
 ここから先は「宮崎アニメの集大成」のような不思議ワールドの冒険が描かれるのだが、少年の成長というテーマが共通するからか、宮崎監督が吉野作『君たちはどう生きるか』を再解釈したのではないかと思わせる場面も登場する。
 『君たちは~』の主人公「コペル君」こと本田潤一少年は父親を亡くしており、親代わりでもある「叔父さん」との会話や交換ノートを通じて成長していく。映画の中で交わされる眞人と大おじの対話は、コペル君と叔父さんの対話を思い起こさせる。大おじが眞人に伝える「お前の手で争いのない世を作れ」という言葉は、戦中生まれの宮崎監督が次世代に託すストレートなメッセージだろう。
 そういえば中盤に登場する「ワラワラ」というキャラクターは、宮崎監督が小学校時代に読んだ『君たちは~』の冒頭部分に登場する、銀座のデパートの屋上からコペル君が眺めた群衆にも見える。ではあの場面は、この場面は……次々と出現する謎めいた仕掛けに、まったく分析が追いつかないまま、2時間4分はあっという間に過ぎる。
祖父・吉野源三郎と私  試写からの帰り道、ふと思った。眞人少年が、遥か世代の離れた大おじと対話したように、私も今、祖父と直接対話できたら、どんな言葉を交わすだろうか。
1978年5月、祖父母宅で私の誕生祝いをした時の写真らしい。右から当時5歳の私、弟、祖父・吉野源三郎、祖母  私が小学校に入る前、祖父は2軒隣に住んでいて、訪ねて行くと絵本を読んでくれたり、似顔絵を描いてくれたりと、孫の私をかわいがってくれた。既に80近い高齢で、およそ3回に1回は床に伏せっていて「今日は具合が悪いからごめんね」と追い返されたが、やがて入退院を繰り返すようになり、近づくこともできなくなった。肺や喉の疾患が悪化し、最期は話すこともできなくなった祖父は、私が小学校2年のとき、82歳で死去した。
 祖父は戦前、陸軍を除隊後に治安維持法違反に問われて投獄され、軍法会議にかけられたが九死に一生を得た。釈放後に作家・山本有三の少年少女向け書籍編集を手伝う中で執筆した1冊が『君たちはどう生きるか』だった。戦後は岩波書店の雑誌「世界」の初代編集長などを務め、父には「反骨の背筋は伸びているか」「謙虚に堂々と」など、言論人の心構えを折に触れて説いていたというが、もちろん私は祖父から壮絶な半生を聞いたり、薫陶を受けたりしたことはない。
 祖父の死後も『君たちは~』は岩波文庫に収録され、多くの人に読み継がれてきた。誇らしくもありつつ「偉大なお爺さまをお持ちで」などと言われるのがやや重荷でもあり、積極的には明かしてこなかったが、新聞記者やウェブ編集者になってから時折、祖父の残した他の著作を読み返すようになった。『職業としての編集者』(岩波新書)に収録された、戦前戦後の混乱を経て「世界」を創刊した回想録などは、親族が登場することもあって他人事とは読めず、時代が変わっても守るべき価値や教訓があることを教えてくれる。著作を読むという限定的な形ながら、これも祖父と交わす一種の対話なのかもしれない。
包装紙の裏に祖父が描いた父と私(中央)、弟。鉛筆でサラサラと似顔絵を描くのが上手だった。  『君たちは~』は2017年に漫画化され、21世紀らしい出で立ちで再び現れた。そして約6年の制作期間を経て、別作品とはいえ、宮崎駿監督の同名の映画が公開された。この間の出来事は「やさしいおじいちゃん」しか覚えていない孫に、祖父が思いがけない贈り物を届けてくれたようでもある。どこかでずっと、孫の私を見守ってくれているのではないか。そして何かを問い続けているのではないか。眞人を見守る「大おじ」のように。将来の息子に1冊の本を託した眞人の母のように。
 その問いかけにどう答えるか。つまり私は、どう生きるか。とりあえず、一度見ただけでは回収できなかった伏線を探しに、もう一度、劇場に足を運ぶことにしよう。祖父との新たな「対話」の糸口が見つかるかもしれない。
吉野太一郎(よしのたいちろう) 「好書好日」副編集長。大阪、東京の社会部、ネットメディア「ハフポスト日本版」などを経て2020年2月から「好書好日」編集部員。2022年3月から9月まで休職し、韓国・慶南大学極東問題研究所フェローとして北朝鮮問題・脱北者をテーマに研究。
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yachch · 2 years
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2022年総括
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2022年は、2021年から引きずっていた宿題をようやく完済できたかなという一年だった。とはいえ前半は体調が悪く滅入る日々が続いた。夏になるにつれて持ち直し、長く取りかかっていた原稿を完成させることができたのでホッとしている。
◎「光や風にさえ」を頒布
2020年の終わりごろから制作をはじめた長編小説「光や風にさえ」を完成させ、秋の文学フリマ東京で発行した。 花嫁移民として異国に渡った日本人女性が、人生の終末期に差しかかって、自分の半生を語りはじめる……という建付の話。
・自家通販 ・Kindle
発行して一ヶ月ほど経ち、書ききれなかったこと、不十分だったことがさまざま自分のなかで浮上してきており、無力感で胸がいっぱいになっている。それでも読んでくださる方がいるのはほんとうにありがたいことだと思う。あるいはこれでしばらく私の話はいいかな、と思われるかもしれないが、また未来にでも、気が向いたら手にとってもらえるとうれしい。私自身、この話を書いたことで多くの課題をもらったので、また次の話に取りかかる動機を得たように思う。
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◎ テネブレの電子書籍化
前段の「光や風にさえ」を発行する際に、電子書籍で同時発行したいと考えていた。いきなり新刊で試すのは抵抗があったので、以前発行して完売した小説を試験的に電子書籍化することにした。 テネブレは2017年ごろに初版を出した同人誌。 岩塩鉱床を擁する霧深い土地に蔓延する奇病と、200年前に滅んだ一族をめぐる物語。 これまで出した本の中ではかなりたくさんの方に読んでいただいた小説だと思う。今はなき創元ファンタジィ新人賞で1次選考に残った、思い出深い小説でもある。
・Kindle
テネブレ自体、長年電子書籍にしたいと思っていたが、作業が面倒そうで後回しにしていた。やってみたら呆気なくデータを作ることができ、拍子抜けした……。凝ったことはまだ難しいが、要領はわかったので、今後も積極的に同人誌の電子書籍化をやっていきたい。
◎その他
2020年に発行した「不幸な少女アンソロジー シンデレラストーリーズ」が沖縄県久米島町の図書館に所蔵された。 アンソロ参加者のご家族が寄贈※してくださったそうで、ほんとうにありがとうございます。同人誌の頒布という形ではリーチしづらい層にも届けられる可能性を思うと、何だかロマンがある話……。 ※本の寄贈を受け入れる基準は図書館によってまちまちなようです。
今年読んでよかった本は、 ショクーフェ・アーザル著「スモモの木の啓示」を挙げたい。イラン・イスラーム革命に翻弄される家族を、ひとりの少女の視点から書き切った物語。マジック・リアリズムは現実の痛みを和らげるかもしれないが、けっして現実を超克しない。その重み、手ざわりを感じることのできる小説だった。
◎2023年のこと
2023年にやりたいこと。
・文学フリマ東京36で新刊「アフター・ヘブン(仮)」を発行する 今プロット作業をしている。 女の子ふたりをメインにした中編小説の予定。 ・「聖なるもの」を電子書籍化する 在庫が残り10部を切っており、これが完売したら電子書籍に移行したいと考えている。これも来年中にやりたい。 ・短編、中編を書く しばらく長編にかかりきりだったのもあり、来年は短い話をいっぱい書きたい。長編だとどうしてもアウトプット行為自体に時間がかかってしまうので、短・中編で作劇の練習をできれば、と考えている。 機会があれば公募型のアンソロジーなどにも積極的に参加していきたい(が、現状予定はない……)
どこまで実現できるかわからないけれど、来年も無理しない程度に創作活動に励みたい。 2023年もどうぞよろしくお願いいたします。
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voilld · 1 year
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KMNR™ exhibition「紙標」カミナリ "SIRUSI" 2023.9.16 Sat - 10.8 Sun
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              この度VOILLDは、谷口弦、桜井祐、金田遼平によるアーティスト・コレクティブ、KMNR™(カミナリ)の新作個展「紙標(しるし)」を開催致します。本展は2022年に開催された個展「PAUSE」 に続く、VOILLDでは二度目の新作展となります。
谷口弦は1990年佐賀県に生まれ、江戸時代より300年以上続く和紙工房、名尾手すき和紙の七代目として家業を継ぎ伝統を守りながら、様々な技法や素材を手漉き和紙の技術と掛け合わせ、和紙を用いたプロダクトの開発や先鋭的な作品を制作しています。桜井祐は1983年兵庫県に生まれ、現在は福岡を拠点に自身が設立したクリエイティブ・フォース TISSUE Inc.にて編集者としてアートブックの出版や幅広いメディアの企画・編集・ディレクションを行い、並行して九州産業大学芸術学部ソーシャルデザイン学科の准教授を務めています。金田遼平は1986年神奈川県に生まれ、独学でデザインを学び渡英。グルーヴィジョンズへの所属を経てデザインスタジオYESを設立し、東京を拠点にグラッフィクデザイナー・アートディレクターとして活動をしており、三者三様に国内各地で多彩なプロジェクトを手掛けています。カミナリは2020年にこの3名から結成され、国内外での展覧会の開催やグループ展への出展、企業への作品提供など、精力的に作品の発表を行っています。
カミナリは伝統的な手すき和紙の技術を用いて再生された紙「還魂紙」を使って、様々な時代の「物」に宿る魂やストーリーを紙にすき込み、先人達が積み重ねてきた和紙という歴史を現代の観点で解体し、新たな価値を吹き込み再構築した平面、立体作品を制作しています。江戸時代以前、反故紙を用いて漉き直された再生紙は、原料の古紙に宿っていた魂や情報が内包されていると考えられていたことから還魂紙と呼ばれていました。カミナリは、その還魂紙を活動のコンセプトであると同時に軸となるマテリアルとして用いることで、過去と現在、変化し続ける未来、そして異なる文脈の物事を繋ぎ合わせるという役目を持たせています。素材の持つ歴史と特性を熟知し、様々な要素を重ね作品に投影することで、和紙の歴史を通観するものとしても捉えることができるのです。
「紙標(しるし)」と題された本展では、近年制作している関守石をモチーフとした立体作品「PAUSE」のシリーズに続き、石をモチーフとしたオブジェクトをさまざまに組み合わせ紐で結び上げた立体作品を発表いたします。和紙とは人間が人間のために作った「記録」や「記憶」を残すための媒体でありながら、近年のデジタルやインターネットの普及によりその在り方は形を変えてきており、紙を使うこと自体がまるで儀式のような特別な意味を持つようになってきているとカミナリは言います。そして石とは、物質が長い年月をかけ積み重なりできた「時間」や「歴史」の象徴と言えます。その二つを組み合わせることで、生きてきた証や過去の思い出といった、形にしがたいものたちを可視化し、そこに置くことで気付き、立ち返れるものとして一連の作品が制作されました。印象的な結び目は、日本古来の結びなどから着想を得て、しめ縄や結界、魔除けのような想いを込めながらひとつひとつ結び上げられています。物理的な法則と独自の感性、立体としての美しさと均衡が巧妙に作用しながら制作された作品は、それぞれが独立しながらも、有機的に結びついているのです。伝統と芸術、過去と現在、そして未来へと往来しながら、道具を使わず手作業のみで結び上げられた作品群は現代の民芸的作品とも言えるのではないでしょうか。
作品と行動を介して、歴史とはなにか、人の記憶とはなんなのかという根本的な疑問を投げかけながら、新鮮な角度から思考と実践を重ね練り上げた、およそ20点に及ぶ作品群を展示いたします。カミナリの新たな展開となる本展を是非ご高覧頂ければ幸いです。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
忘れていた。 初めて触れたと思っていた感情や感覚の多くは、実��すでに経験したことだった。
にもかかわらず僕らは、ときにその事実をも忘却のあちら側へと線引きしてしまう。 だからこそ人は石木を刻み、土に楔打ち、紙に記録してきた。
形のないものに形を与える行為はつくる者の体内に原始の感覚を、経験していないはずの記憶を呼び起こす。 その瞬間、僕らは確かに“思い出している”のだ。
ーKMNR™
     
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KMNR™ |カミナリ 2020年、佐賀県名尾地区において300年以上の歴史を持つ名尾手すき和紙の7代目・谷口弦、編集者の桜井祐、アートディレクターの金田遼平によって結成されたコレクティブ。伝統的な手すき和紙の技術を用いることで、新たな文脈を持ったメディウムとしての「還魂紙」を生み出し、作品制作を行う。 IG: @kmnrtm ー谷口弦 名尾手すき和紙7代目。1990年佐賀県生まれ。関西大学心理学科卒業後、アパレル会社勤務を経て、江戸時代より300年以上続く和紙工房の名尾手すき和紙に参画。家業として伝統的な和紙制作を行うかたわら、2020年ごろよりKMNR™主宰として作品制作を開始。 HP: naowashi.com ー桜井祐 編集者。1983年兵庫県生まれ。大阪外国語大学大学院博士前期課程修了後、出版社勤務などを経て、2017年クリエイティブディレクションを中心に行うTISSUE Inc./出版レーベルTISSUE PAPERSを設立。紙・WEB・空間など、幅広い領域において企画・編集・ディレクションを行う。九州産業大学芸術学部ソーシャルデザイン学科准教授。 HP: tissuepapers.stores.jp ー金田遼平 グラフィックデザイナー/アートディレクター。1986年神奈川県小田原市生まれ乙女座。法政大学在学時に独学でデザイン制作を始め、卒業後に渡英。帰国後、2013年よりグルーヴィジョンズ所属。2018年よりフリーランス、2019年デザインスタジオYES設立。 HP: kanedaryohei.com Exhibitions:
2023 アートフェア「EASTEAST_TOKYO 2023」at 科学技術館
2022 グループ展「LIGHT」at VOILLD グループ展「8」at VOILLD 個展「PAUSE」at VOILLD
2021 出展「祈りのインターフェイス展」at BONUS TRACK GALLERY 個展「TIMESCAPE」at Muracekai 個展「秘事」at ニューGEN GEN AN幻 / OUCHI 出展「Kyushu New ART 2021」at 博多阪急8F催事場 作品提供「紙糸靴下|Paper Fiber Socks」for Goldwin 2020 長崎アートプロジェクト「じかんのちそう」招聘作家
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KMNR™「紙標」 会期:2023年9月16日(土)~10月8日(日) オープニングレセプション: 9月15日(金)18:00 – 21:00 開廊時間:12:00 - 18:00 休廊日:月曜、火曜 ー 16th Sat Sep. 2023 - 8th Sun Oct. Open: 12-6pm Closed: Mon&Tue
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machromatic · 2 years
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大阪中之島美術館への鑑賞の自由(表現の自由)に対する制限への抗議文
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2022年11月25日に大阪中之島美術館と国立国際美術館の共同企画
「すべて未知の世界へ ー GUTAI 分化と統合」
上記の展覧会へ行ってきました。
具体、特に僕は嶋本昭三さんのアート活動や書籍に、
自分自身を救われたので、
今日、展覧会へ行ってきたのですが、
完全に私自身は現在の「美術館」というものに、
「絶望」と「諦め」を確定しました。
嶋本さんの存在やその考え方に出会ったのは、
私がアート活動を始めてすぐの、
もう20年以上前のことです。
私の中では非常に重要な存在です。
だからこそ、
「具体」が本当の意味で大切にしていたものを、
私自身も大切にして現在に至っています。
さらに国立国際美術館は、
私にとって様々な高次元の展覧会を観せてくれていました。
しかし、国立国際美術館の館長が変わってからの展覧会の、
劣化が著しく非常に残念な気持ちがあります。
今回は、
国立国際美術館の劣化の確定という意味も込めて、
また嶋本さんへの思いもあって観に行くことにしました。
国立国際美術館と、中之島美術館の共催ということで、
最初は、
国立国際美術館へ行ったのですが、
現在の状況は国立国際美術館でも異例の状態のように感じます。
まず、普段は企画展と常設展が並列して行われていますが、
僕が行った国立国際美術館の展覧会では初めて、
企画展のみであり、
またその企画展は中之島美術館との共催、
さらに言えば、
そこに展示されている具体の作家の作品は、
芦屋市立美術博物館と兵庫県立美術館の所蔵作品がほとんど、
国立国際美術館で開催する意味あるの?
と疑問を抱かざるおえず、
さらに、新たな評価軸を作るようなステートメントに対して、
新たに設定された視点や評価軸も無く、
ただ単に借りてきた作品を並べているだけの、
陳腐な展覧会です。
この人たちは逆に「具体」の評価を下げたいのか、
そのようなことさえ感じてしまいます。
次に最悪だったのは中之島美術館、
展示を見ながらパートナーと対話しながら鑑賞する。
それが私の鑑賞を最大化する方法で、
お互いの作品に対する認識の差異や、
認知するものの違いを確認し、
コミュニケーションをしながら、
作品の多面的存在や多様な在り方に気づく、
これは芸術鑑賞としては、
とても効果を大きくし、
さらに理解を深める方法です。
しかし、私は20年以上にわたり、
全国の様々な美術館や博物館に行き、
人並み以上に様々な展覧会を観てきた人間であり、
二人などで行くときは必ず対話型の鑑賞をします。
「中之島美術館で起こった事件」
監視員から会話を辞めてくれという指示。
その上で、
私は作品について会話しているのだから、
これは鑑賞行為の妨害であり、
もし会話に関してのルールがあるのなら、
教えて欲しいと申したのです。
小さな声で会話しろと命令するなら、
何デシベル以下としてルールがあるのか、
その指示はあなたの感じ方に依存しているのではないか。
さらに言えば鑑賞行為に対してルール無き強制があるのなら、
それは「表現の自由」の制限と考えることができる。
その場で監視員と監視員の責任者と口論になったが、
結果ルールもなしに要求してくることに、
私は我慢ができず。
私自身が会場から出て中之島美術館に電話して、
上席の男性と話をすることにした。
結果的に、
会話に対する明示できるルールは無い。
私の言っている事や鑑賞方法は理解できる。
マジョリティは黙って鑑賞する。
マジョリティからクレームが多い。
美術館はマジョリティに合わせる。
しかし改善は必要である。
以上のような回答を得ることができた。
美術館や博物館では黙って鑑賞するとか、
会話はしてはいけないとか、
まったく合理的でない思考である。
美術やアートとは、
エンターテイメントでは無く、
美術やアートは、
時にその多様さや価値観の違いによって、
他者を傷つけ、時に他者を殺す。
それは肉体的ではなく、
人間そのものの存在をである。
つまり、
美術館や博物館という場は、
「能動的自由」が担保されるという場であり、
それが、
構成主義教育をベースに発展してきた、
「美術館」という「自由」な「場」である。
私はその「美術館」に救われたからこそ、
誰よりも「美術館」を愛してきた。
しかし、
私が救われた「具体美術」と「嶋本昭三」の展覧会、
またその展覧会が開かれる「中之島美術館」という美術館。
そこで学んできた、
アートや美術、美術館や博物館での「自由」や「能動性」、
構成主義教育は「完全に否定」され「排除」されたのである。
もう日本は終わったのかもしれない。
あらゆるものが「劣���」している。
また「数の原理」に美術館も侵されている。
マジョリティに全体主義。
全体意思を優先し、一般意志を持つものが排除される。
そろそろ海外へ逃亡しなければならない。
以上、
これをもって中之島美術館への抗議文とする。
愛する「美術館」よサヨウナラ。
最後に実際にあった話として中之島美術館の、
男性の方が言われていたのですが、
泣いている赤ちゃんがうるさいと言って、
展覧会から排除されたのを聞いて、
最終的にこれはもうダメだと確信しました。
美学者母
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sheena-ipr · 2 years
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2022年のえらいことと2023年の抱負
2022年のえらいこと
kintone資格をとった
iPhoneを8→SEに買い替えた
au→LINEMOに乗り換えた
読書をよくした 図書館にもよく行った (年22冊4573ページ)
美術館や博物館の展示を見に行った(光の系譜、葛飾北斎、宝石展)
チームラボ体感した
話を75本投稿した 3000字ぐらいのSSとか小ネタばっかだけど
本を作った 自分名義の文庫本が手元にあるのアツい
Snow Manのファンクラブに入った 推し活始めました
2023年の抱負
基本情報とる いつでも受験できるようになるけん時期決めんとね!よし、4月!ダメだったら8月!
運動の趣味を見つけて月2回通う(はよボルダリング行きたい)
月に1つ映画観る アマプラも可
読書継続 去年は図書館の貸出期間サイクルでずっと読めてたけど今年は難しいので積読消化を2ヶ月に1冊ペースが目標
2つ展覧会行く 興味のあるやつなんでもいいよ
当たるもんならSnow Manのステージを見たい
友達と推し活する 一人行動が多いので一緒に楽しむ時間を持ちたい 優しくお付き合いしてくれるお友達に感謝しながら
こんなもんかな!今年もよろしく!
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ymkkrhr2 · 2 years
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【自作を語る⑫】腐れる
【自作を語る⑫】『腐れる』
 2022年に書いた小説です。
 執筆中のBGMは、大森靖子「少女3号」でした。
  ※動画がYoutubeにありましたので、URLを貼っておきます。大森靖子「少女3号」→(https://www.youtube.com/watch?v=zSZ8BSn7x9Y)
 この小説は、伴美砂都さんが主催するロゼット文庫「増刊号クラウン vol.1」に掲載して頂いた作品です。「クラウン」は、以前寄稿させて頂いた、「文芸同人誌ロゼット」の増刊号であり、私を含め7人の書き手が「屈託」をテーマに書いた作品を集めたアンソロジーです。
 私は伴さんがこのアンソロジーの構想を練ってらっしゃる時から、ぜひ参加させてほしいと思っており、それは当初から、「クラウン」が「エロ・グロ表現があってもOK」なアンソロジーとして、構想されていたからです。私はその構想に非常に興味を持ち、伴さんから参加のお誘いを頂いた訳でもないのに、このアンソロジーに寄稿するにはどんな小説がいいかを考え始めました。それが、『腐れる』という小説でした。
 小説を書く時にまず考えるのは、どんな話にするか、ということです。「クラウン」が「エロ・グロ表現があってもOK」であるアンソロジーならば、作品の中にエロ表現もグロ表現も入れたい。そのためには、エロくてグロい話を書くのが最適解だ。では、エロくてグロいとは、一体何か。
 その時に辿り着いた答えが、「肉体が溶解しながらするセックス」でした。私は最初に、この小説を「肉体が溶けながらセックスする話」にしようと決めたのです。
 どんな話にするか考えている時、世間は新型コロナウイルスの影響を、引き続き受けていました。生活は変わり、今まで大掃除の時くらいしか装着しなかったマスクを毎日身に着けるようになり、手指消毒用のアルコールがいたるところで見られるようになりました。友人・知人、職場の同僚が感染するということももはや珍しいことではなくなり、テレビは毎日増減を繰り返す感染者数について報じ続けていました。
 私は未だ、コロナ以後の世界を舞台にした小説を書く勇気を持てずにいました。それは、あと数年経てば事態が収束し、コロナ以前の世界に戻るのではないか、と思う気持ちと、私たちの生活様式がコロナ以後のままで、もう元に戻ることはないのではないか、という気持ち、そのどちらもあったからです。コロナ渦を描いた小説を見つけるたび、「これから先もコロナ以前の世界ばかりを書いていくのは、現実を正確に捉えられていないということの表れではないか」と思ったり、しかし、「私がこの先書く小説はすべてコロナ以後の世界を舞台にしなければならないというのも、嫌だ」と思ったり、複雑な感情になっていました。
 何も、コロナ渦を主軸に据えた小説を書くべきだと思っている訳ではありません。しかし、たとえば、学生の話を書く時にリモート授業の様子を書いたり、会社員の話を書く時に在宅勤務の描写をしたり、そういう風に小説の内容を変化させていくべきなのか、否か。当時の私は、小説を書く上で、そういったことに頭を悩ませていました。
 考えた末に、直接的にコロナの話を書くのではなく、私なりの、感染症が蔓延している世界の物語を書くことにしました。そこで書いたのが、今作に登場する「接腐病」という病気です。この病を今作における大きな要素としたことで、今作は私なりの、「ふれ合わない」世界の物語となったのです。
 私が創作した、この「接腐病」は、人間の皮膚と皮膚が触れ合うと、そこから腐敗して溶けてしまうという病気です。その病によって、セックスをすると身体が溶けて死ぬ。この小説を「肉体が溶けながらセックスする話」にすることができる、と思ったのです。
 人と人が触れ合うと溶けてしまうので、人間はお互い、触れ合わないように生活をしなければなりません。ならば、防護服を着るだろう。頭部はヘルメットで覆うだろう。そんなところから、今作の世界の設定を考えていきました。
 触れ合えない世界で生殖はどうするのか。人工授精にするしかない。胎児を子宮で育てることはできるのだろうか。「人工授精で、受精卵も胎児も培養器で育てられるのであれば、必ずしも自分自身の生殖細胞を使用することはないのではないか」と思い、「カタログベビー」という設定も生まれました。
 そしてもうひとつ、考えた設定が「生活の変化に伴う、言葉の変化」です。この小説の序盤、私は下記のような文章を書きました。
 「ふれる」という言葉が、かつては「触れる」と表記されていたと習ったのは、中学一年生の時。歴史の授業だった。
  この文章は、現代において「触れる」という言葉が使用されていないことを示しています。では、「ふれる」という言葉は、どう表記されているのでしょうか。今作の文中では、ずっと「ふれる」とひらがな表記にしていますが、実際は「腐れる」と表記されているというのが、この世界の設定です。「触れる」と、そこから「腐って」しまうので、いつしか「ふれる」ことを「触れる」ではなく、「腐(ふ)れる」と表記するようになったのです。
「接腐病」という病気の名前も、私たち読者の感覚では「せっふびょう」とでも読みそうなものですが、この世界ではこれで「せっしょくびょう」と読みます。つまりは「接触病」なのです。「触」という字が、「腐」に置き換わっている。「触れる=腐る」ためです。
 その設定から、この小説の題名を『腐れる』と付けました。「くされる」ではなく、「ふれる」と読むのは、これで「触れる」の意となるためです。
 この「言葉が��化している」という設定を思いついた頃には、今作のあらすじはほとんど決まっていました。物語の最後の場面を冒頭に置き、ラストから始まるというのも、実際に書き始める前から決めていたことです。
 しかし、それでも、物語の終盤は書きながら悩んでばかりいました。「肉体が溶けながらセックスする話」を書く、というのがこの小説の目的であり存在意義ではありましたが、「肉体が溶けながらセックスをする」ということは、はたしてどういうことなのか、そこにはどんな感情があり、どんな光景があるのか、そのことに最後まで悩まされました。
 最終盤の描写は、人が死ぬ間際に見る走馬灯を想像しながら書いたものです。自分で書いておいてこんなことを言うのもなんですが、筆者としてはこの最後の描写が一番の気に入っている箇所です。この物語は決してハッピーエンドではないと思うのですが、だからと言って、バッドエンドでもない。その塩梅をなんとか見極めることができたのではないかと思っています。
 そしてもうひとつ、これは接腐病とは関係のない設定ではありますが、この物語の世界では、女性の名前は「ミチカ」、「セリカ」、「ホノカ」と最後に「カ」が付き、男性は最後に「キ」が付く(残念なことに、作中で名前が明かされる男性が「ヒロキ」しかいないので、断言できないのですが……)ことになっています。こういった、物語の本筋と関係のない設定を考えるのも、筆者なりの小説を書く楽しみのひとつです。
 この小説を書き上げてから思ったことは、「アンソロジーに寄稿させて頂く時に、こんな小説が書けることは、もう今後はないだろう」ということです。「エロ・グロ表現があってもOK」という条件を頂けたことも大きかったですが、今回このアンソロジーを主宰された伴さんが、筆者の原稿を何度も掲載して下さった方だということ、つまりは、私の小説を数作読んで下さっている読者であるということ、その安心感と信頼が、この『腐れる』を書くことができた最も大きな理由だと思います。重ね重ね、主催の伴さんに感謝です。そして、「増刊号クラウン vol.1」を手に取って下さったすべての皆様へ、ありがとうございました。
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2022年の読書(2022年12月28日現在)
2022年の読書(2022年12月28日現在)読了206冊
特に印象深かった本(順不同) 《文芸》 『たったひとつの冴えたやりかた』(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア著/浅倉久志訳/カバーイラスト:片山若子/ハヤカワ文庫) 『リリアン卿――黒弥撒』(ジャック・ダデルスワル=フェルサン著/大野露井訳/装丁:柳川貴代/国書刊行会) 『骸骨 ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚』(ジェローム・K・ジェローム著/中野善夫訳/装丁:岡本洋平/国書刊行会) 『ハイ・ライズ』(J・G・バラード著/村上博基訳/創元SF文庫) 『旱魃世界』(J・G・バラード著/山田和子訳/牧眞司解説/カバーディレクション&デザイン:岩郷重力+R.F/創元SF文庫) 『ウィトゲンシュタインの愛人』(デイヴィッド・マークソン著/木原善彦訳/装幀:アルビレオ/装画:ケッソクヒデキ/国書刊行会) 『スキャナー・ダークリー』(フィリップ・K・ディック著/浅倉久志訳/扉デザイン:土井宏明(ポジトロン)/ハヤカワ文庫/Kindle版) 『耄碌寸前』(森於菟著/池内紀解説/みすず書房) 『時の子供たち 上下巻』(エイドリアン・チャイコフスキー著/内田昌之訳/竹書房文庫/Kindle版) 『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ著/土屋政雄訳/早川書房/Kindle版) 『純潔』(嶽本野ばら著/造本:松田行正+日向麻梨子/新潮社) 『シシリエンヌ』(嶽本野ばら著/新潮社/Kindle版) 『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上下巻』(アンディ・ウィアー著/小野田和子訳/早川書房) 『異形の愛』(キャサリン・ダン著/柳下毅一郎訳/装丁:木庭貴信+岩本萌(オクターヴ)/河出書房新社) 『葉書でドナルド・エヴァンズに』(平出隆著/三松幸雄解説著者目録/デザイン:菊地信義+水戸部功/講談社文芸文庫) 『詩歌探偵フラヌール』(高原英里著/装幀:名久井直子/装画:カワグチタクヤ/帯文:梅﨑実奈/河出書房新社) 『日々のきのこ』(高原英理著/帯文:岸本佐知子/名久井直子装丁/ヒグチユウコ装画/河出書房新社) 『幾度目かの最期』(久坂葉子著/青空文庫/Kindle版) 『ボダ子』(赤松利市著/新潮文庫/Kindle版) 『喜べ、幸いなる魂よ』(佐藤亜紀著/綿引明浩装画/國枝達也装丁/角川書店) 『どちらでもいい』(アゴタ・クリストフ著/カバーオブジェ:勝本みつる/カバーデザイン:ハヤカワ・デザイン/ハヤカワepi文庫) 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』(マーク・ハッドン著/小尾芙佐訳/装幀:服部一成/ハヤカワepi文庫) 『氷』(アンナ・カヴァン著/山田和子訳/川上弘美解説/カバーデザイン水戸部功/ちくま文庫) 『懐中時計』(小沼丹著/秋山駿解説/作家案内、著書目録:中村明/デザイン:菊地信義/講談社文芸文庫) 『後藤明生・電子書籍コレクション 行方不明』(後藤明生著/アーリーバード・ブックス/Kindle版) 『私は幽霊を見ない』(藤野可織著/朝吹真理子解説/カバー絵:Angela Deane/カバーデザイン:大原由衣/角川文庫/Kindle版) 『百鬼園戦後日記(全三巻合本)』(内田百閒著/巻末エッセイ:谷中安規、高原四郎、平山三郎、中村武志/解説:佐伯泰英/カバー画:山髙登/カバー図版:内田百閒戦後日記(岡山県郷土文化財団所蔵)/カバーデザイン:中央公論新社デザイン室/中公文庫/Kindle版) 『木になった亜沙』(今村夏子著/装画:木原未沙紀/装丁:野中深雪/文藝春秋) 『小島』(小山田浩子著/新潮社/Kindle版) 『死ぬまでに行きたい海』(岸本佐知子著/岸本佐知子写真/装幀:宮古美智代/スイッチ・パブリッシング) 『少年』(谷崎潤一郎著/青空文庫/Kindle版) 『外套』(ニコライ・ゴーゴリ著/平井肇訳/青空文庫/Kindle版) 『鳳仙花』(川崎長太郎著/講談社文芸文庫/Kindle版)
《その他》 『寄生生物の果てしなき進化』(トゥオマス・アイヴェロ著/セルボ貴子訳/倉持利明解説/草思社/Kindle版) 『「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた――「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る』(グレゴリー・J・グバー著/水谷淳訳/装丁:寄藤文平+古屋郁美(文平銀座)/Kindle版) 『みんなが手話で話した島』(ノーラ・エレン・グロース著/佐野正信訳/澁谷智子解説/はじめに:ジョン・W・M・ホワイティング/ハヤカワ文庫NF) 『スピルオーバー——ウイルスはなぜ動物からヒトへ飛び移るのか』(デビッド・クアメン著/甘糟智子訳/装丁:間村俊一/明石書店) 『新・動物記4 夜のイチジクの木の上で─フルーツ好きの食肉類シベット』(中林雅著/新・動物記シリーズ編集:黒田末壽、西江仁徳/ブックデザイン・装画:森華/京都大学学術出版会) 『共立スマートセレクション5 オーストラリアの荒野によみがえる原始生命』(杉谷健一郎著/コーディネーター:掛川武/共立出版/Kindle版) 『共立スマートセレクション10 美の起源 ─アートの行動生物学』(渡辺茂著/コーディネーター:長谷川寿一/共立出版/Kindle版) 『共立スマートセレクション16 ベクションとは何だ!?』(妹尾武治著/コーディネーター:鈴木宏昭/共立出版/Kindle版) 『世界を変えた建築構造の物語』(ロマ・アグラワル著/牧尾晴喜訳/装幀者:トサカデザイン(戸倉巌、小酒保子)/草思社/Kindle版) 『宇宙創成 上下 合本版』(サイモン・シン/青木薫/新潮文庫/Kindle版) 『岩波科学ライブラリー310 食虫植物─進化の迷宮をゆく』(福島健児著/カバーイラスト・一部図版:安斉俊/岩波書店) 『銀河の死なない子供たちへ 上下巻』(施川ユウキ著/カバー・本文デザイン:セキネシンイチ制作室/電撃コミックス NEXT/KADOKAWA)
この一年間で複数の著作物を読了(著者名/冊数) 後藤明生/25 西村賢太/8 フィリップ・K・ディック/7 川崎長太郎/6 小沼丹/6 嶽本野ばら/6 藤野可織/6 今村夏子/6 橋本治/5 J・G・バラード/4 岸本佐知子/4 内田百閒/4 小山田浩子/3
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kennak · 3 months
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市販されているペットボトルのミネラルウォーターから、水質管理のための目標値の2倍の濃度のPFASが検出されて���たことがわかった。しかも、高濃度が確認されたあとも、少なくとも1年以上販売されていた。 驚くべき事実は、兵庫県明石市の市議、辻本達也さんが情報公開請求をしたことによって明らかになった。 明石市では、水源としていた明石川から高濃度のPFASが検出され、活性炭による浄化に取り組んだものの、費用がかさむことから取水源の切り替えを進めている。このため、辻本さんは汚染源についての情報を探ろうと考えた。 隣接する神戸市に、「PFASへの対応について市の担当部局と市長が協議した内容と結果がわかる文書」などを求めたところ、想定していなかった文書が出てきたという。 <有機フッ素化合物(PFAS)が検出されたミネラルウォーターへの対応について> 文書に書かれた、発覚までの経緯は次のようなものだ。 2022年12月、厚労省から神戸市の食品衛生課に連絡が入った。 「神戸市内で製造するペットボトルを検査したところ、PFASが1リットル中、57.6ナノグラム検出されました」 神戸市の担当者がミネラルウォーターの製造業者に連絡したところ、事業所内にある井戸から汲み上げた地下水を商品化しているという。ただ、PFASについて認識しておらず、測定もしていなかった。 翌年1月、市がミネラルウォーターを調べてみると100ナノグラムが検出された。水源として使っている地下水からは100~270ナノグラム、6月には94~310ナノグラムが出た。 ミネラルウォーターの水質にはPFASについての法的な規制がない 開示された文書には目標値を上回る数値を検出したことが記されていた ミネラルウォーターは食品衛生法上の「清涼飲料水」に位置づけられるが、同法ではPFASについての基準はない。 厚労省から示された「PFOS及びPFOA対応の手引き」にも、 <PFOS・PFOAは暫定目標値等が設定されていることから、継続的に摂取する水は目標値等を下回ることが望ましい> <PFOS 及び PFOA が目標値等を超えて検出された地下水等を水源としている井戸等の設置者等に対して、PFOS 及び PFOA の特性やこれらの目標値等が設定されたことについて情報を提供する> と書かれているにすぎず、飲み水や食品に含まれるPFASについて規制はない。 飲み水について定めた水道法でも、PFOSとPFOAは、水質管理のために設けられた3分類で真ん中の「水質管理目標設定項目」に位置づけられており、遵守を義務づける「水質基準項目」ではないため、市はあくまで濃度を下げるように要請することしかできないという。 市は重ねて要請したものの、業者は「活性炭を導入するつもりだが、効果検証に時間がかかる」といい、対策がとられないまま時間がすぎた。 厚労省からの通知を受けてから1年後の昨年12月、ようやく活性炭を取り除くためのフィルターが井戸につけられた。その後、市は目標値の50ナノグラムを下回っていることを確認したという。 汚染された水が市場に出回っていたことは公表されなかった 汚染された地下水はいつから商品に使われていたのか。どれくらいの量が、どこに出荷されていたのか。そして、肝心の商品名はなにか。いまも明らかになっていない。 辻本さんの情報公開をもとに報道されるまで、目標値を超える濃度の水が市場に出回っていることも公表してこなかった。その理由について、神戸市の丸尾登・食品衛生担当部長はこう話した。 「先日、食品安全委員会が耐容一日摂取量(許容摂取量)を示したものの、食品に含まれる量についての基準はまだありません。また、ただちに健康に影響を及ぼすとは考えづらく、法令に違反しているわけでもない。時間はかかりましたが、事業者も濃度低減の対応を取っているため公表はしませんでした」 結果として、目標値を超える濃度のPFASを含んだ水が回収されないまま売り続けられていた。 発覚のきっかけとなった調査は、厚労省が2022年に行ったものだ。ただし、対象とした商品はミネラルウォーターだけなのか、ほかにも濃度を超えた商品があったのかなど、詳細は明らかになっていない。 業務は今年度から消費者庁に移管され、食品衛生基準審査課が担当している。担当者は「お答えできるかどうか時間を頂戴したい」と話し、締め切りまでに回答はなかった。 厚労省に情報公開請求をして結果が届いたら、あらためて報告したい。
ペットボトルのミネラルウォーターが汚染されていたことが発覚!1年以上販売されていたが神戸市は公表せず(SlowNews/スローニュース) - Yahoo!ニュース
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tomoshiha · 2 years
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 書店は年の利益の約3割を12月の売り上げから得るんだそうで、どうりでまあ毎日忙しいこと忙しいこと。クリスマスがそのピークだから、土日でもある今日明日はその頂点といっていい。きっと今日は泡吹くほど忙しいんやろな、ま、自分非番やけど、と思っていたら病欠の代打が回ってきて、唇を噛んだ。
 今年もあと一週間で、たぶん年内に読み終わる本もなさそうなので、今年のベストを考えてみた。
 やっぱり一番は榎本空『それで君の声はどこにあるんだ』(岩波書店、2022年)で、読んでいるときからもうこれは今年のベストになるなと思っていた。著者は沖縄に育ち、27歳のときに渡米してニューヨークのユニオン神学校でジェイムズ・H. コーン、コーネル・ウェストに師事して黒人神学を学んだ人。一昨年読んだコーン『誰にも言わないと言ったけれど』を訳したのも榎本さん。どの伝統に連なるのかという話。今年は「それってあなたの感想ですよね」の人が沖縄の抗議運動を冷やかしに行く最悪なことがあったけれども、「それってあなたの感想ですよね」という、言葉から精神を引き剥がそうとする言葉に対して、「それで君の声はどこにあるんだ」という問いをぜひともぶつけてみたいと思った。
 もう一つはタルコフスキーの『映像のポエジア』で、夏に文庫化されたので買って少しずつ読み進めていたのだけれども、本当によくて、ページの上端を折りまくってしまった。おかげで上部が少し膨らんでいる。タルコフスキーのことは心底信頼しているけれども、タルコフスキーもまた観客のことを信頼していたということがわかって嬉しかった。タルコフスキーにしても自分が連なる伝統の話をしていてよかった。
 2022年はとにかくこの2冊が圧倒的だった。
 明日泡吹いて、明後日泡吹いたら晴れて仕事納めということで、今年は一週間ほどまとまった休みがとれた。クリスマスプレゼントでもないけれども、甥に絵本をいくらか送っておいたから、おもしろがっているところを目撃できたら嬉しい。送ったのは五味太郎『もみのきそのみをかざりなさい』など。まあ叔父の寄越した本など気に食わないのが常やけど。 
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oniwastagram · 2 years
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📸兵庫津ミュージアム 初代県庁館 / Hyogo-no-tsu Museum Garden, Kobe, Hyogo 兵庫県神戸市の『兵庫津ミュージアム 初代県庁館』の庭園が素敵…! ノエスタ⚽️を訪れるアウェー遠征サポにもオススメ… #平清盛 ゆかりの史跡も多く残る日本遺産“兵庫津”に2021年11月に開館した新たな観光拠点。後の初代総理大臣・伊藤博文が初代兵庫県知事に就任した当時の県庁の復元に枯山水庭園も。 神戸・兵庫津ミュージアム 初代県庁館の紹介は☟ https://oniwa.garden/hyogonotsu-museum-kobe/ ...... 「兵庫津ミュージアム」は兵庫県発祥の地“兵庫津”に2021年に開館した兵庫県立のミュージアム。 2021年11月に幕末・明治期の初代兵庫県庁を復元した『初代県庁館』が開館、それに続き2022年11月に博物館施設「ひょうごはじまり館」がオープン予定。初代県庁館に枯山水庭園があります。 . 日本遺産『北前船寄港地・船主集落』の構成文化財でもある“兵庫津”。てくてく歩くと平清盛ゆかりのスポット(清盛塚とか墓所とか大仏とか)が点在しますが、おそらく普通に神戸観光をするとなかなか行かないエリアでもある…。 . 今後その観光拠点を担ってゆく(と思う)のが兵庫津ミュージアム。サッカー・Jリーグ、ヴィッセル神戸のホーム「ノエビアスタジアム神戸」まで徒歩15分ほど🏟ノエスタ行く人に立ち寄ってほしい…! . そんな“兵庫津”の歴史についてざっくりと。古代には「大輪田泊」と呼ばれた兵庫津。 奈良時代には行基が修築に携わり、平安時代のはじめには最澄・空海がこの地から遣唐使⛵️として出発、鎌倉時代には一遍上人が滞在するなど歴史的な高僧たちも度々訪れた重要な港でした。 . その歴史で兵庫津を一層発展させたのが平清盛。大きな港に整備すると日宋貿易の拠点となり、以後も室町時代の勘合貿易/日明貿易の拠点になるなど国際的な港として繁栄。 . 江戸時代には北前船の寄港地&西国街道🏘と交差する街として更に発展、幕末の開港5港の一つにも選定されました⚓️(実際に開かれたのは兵庫津ではなく神戸港)。 . 1868年、廃藩置県に伴い初代県知事となったのは後の初代総理大臣・伊藤博文(伊藤俊介)。 当初の県庁は兵庫城跡に建築された旧大坂町奉行所兵庫勤番所(尼崎藩兵庫陣屋)が用いられました。なお実際に兵庫城があったのもこのミュージアムのすぐ北にあるイオンモールのあたり。 . 現代にはすっかりその中心は神戸三宮〜元町あたりに移り変わりましたが、兵庫津や兵庫のルーツを知る歴史資料館として25年以上前から構想され実現したのがこのミュージアム(時期的に、震災があって、街の歴史を伝えることに価値が見出された頃だったのかも)。 . 先行して開館した「初代県庁館」は古絵図や絵画を元に、長屋門/メインの建物の県庁舎/休憩処になっている取次役所/旧同心屋敷/旧船見番小屋/仮牢といった複数の木造建築が復元されています⚒ 地元の「いるか設計集団」による設計。VR/ARを使って当時の人物(伊藤博文ら)に案内してもらう体験も。 . そして旧県庁舎の前には日本庭園が広がります。仕立てられたマツや槙の木の植栽🌲と緩やかな苔の築山、巨石はない(ように見せている)けれど多くの庭石による枯山水庭園。 続く。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 【存続のためのお願い】 庭園情報メディア「おにわさん」存続のため、新オーナー(組織)を募集しています。詳しくは「おにわさん」で検索し、ウェブサイトよりご覧ください。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● #庭園 #日本庭園 #ランドスケープ #建築デザイン #日本建築 #兵庫庭園 #枯山水 #枯山水庭園 #karesansui #japanesearchitecture #japanarchitecture #japanarchitect #japanesegarden #japanesegardens #kyotogarden #zengarden #beautifulkyoto #beautifuljapan #japandesign #jardinjaponais #jardinjapones #japanischergarten #jardimjapones #landscapedesign #japanmuseum #兵庫津 #庭院 #庭园 #おにわさん (兵庫県立兵庫津ミュージアム) https://www.instagram.com/p/Cj8UsjlPwXs/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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yachch · 2 years
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頒布物紹介
前回の記事でも案内したとおり、今週末に開催される委託イベントに同人誌を委託します。 委託する作品は以下の通りです。イベントによってお願いしている本が異なっているのでご注意ください。 ※各イベントの開催日時、概要については各リンク先からご確認ください。
■ ブックハンターセンダイvol.4 ・光や風にさえ ・不幸な少女アンソロジー シンデレラストーリーズ ・聖なるもの ■ ふらっとぺらっとpage1 ・光や風にさえ
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●光や風にさえ
B6版/256ページ/カバー仕様、スピン製本
(あらすじ) 未亡人として貧しい暮らしを送りながら、日系移民の社会に息苦しさを覚えるナオミ。あるとき船着き場に現れた二世の少女に導かれ、ナオミはより生きやすい場所、新天地をめざして開拓地からの逃亡を図る。事故の後遺症により夫に捨てられた少女、幽閉された先住民の女性、水上で生活する娼婦……。異国の旅を通じて、ナオミは自身が生まれもった困難と向き合っていく。
(試読) コチラからどうぞ。 (コメント) イチオシ。2022年11月発行の新刊です!
長編で、文庫本2冊分くらいの長さになっています。いわゆるロードムービー的な要素を含んだ、とある女性の語りの記録、という建付の物語です。 ひとりの女性が過去を振り返って、信憑性に欠けた記憶を語る――それは彼女自身の特性からくる生きづらさや、人生に対する屈託を受容するためのリフレーミングの道筋のようでもある。
ガルシア・マルケスの「生きて、語り伝える」というエッセイには、マルケスの生育環境がこと細かに記載されており、祖母が一族の過去を反芻して語るめくるめく独言が「百年の孤独」につながったともとれるのですが、雰囲気としてはそんな感じのものに近いです。 しっかりストーリーを追って起承転結を楽しむというよりは、現実と幻想の入り混じった語りの波間を漂う話です。そういうのがお好きな方に届くといいなと思っています。 『鉄の時代』『白夜を旅する人々』『侍女の物語』『グアテマラ伝説集』『エレンディラ』など、私の好きな小説のオマージュもいろいろ詰まっています。
●不幸な少女アンソロジー シンデレラストーリーズ
B6版/ 348ページ/カバー仕様、口絵、ホログラム箔
(あらすじ) 『不��な少女を主人公にした、シンデレラストーリー』をテーマにした、創作小説アンソロジー。 青春、和風伝奇、ホラー、中華・西洋風ファンタジーなど、多種多様な作品を収録。
(試読) コチラからどうぞ。
(コメント) 私が主催した文芸アンソロジーです。 参加作品のレギュレーションは以下のとおり。
① 「不幸な少女」が主人公であること。 ② シンデレラストーリーであること。 ※シンデレラストーリーの定義は「童話シンデレラのように、有名ではない一般女性が、⾒違えるほどの成⻑や幸福を⼿にし、芸能界や社交界、その他一流の場などにデビューしたり、あるいは資産家と結婚したりする成功物語」
これらの条件を満たしつつ、自由な発想で執筆された短編がたっぷり10本詰まっています。たとえばこんな感じ。
・ ゾンビになったYouTuberの女の子の話。 アンチもつくし炎上もする!?(「イタい死体、燃えたら灰」(トウフ)) ・文化大革命を背景に、3人の女性が登場するシンデレラストーリー(「本身 Benshen」(跳世ひつじ))
その他にも、男���ものや異類婚姻���、百合など、みっちりバリエーション豊かに収録されています! 冬ごもりの読書をお探しの方にぜひおすすめしたい一冊です。
●聖なるもの
文庫判/248ページ/カバー仕様、箔押し
(あらすじ) ナパタ族の娘・ナサカは、首長である父親の命令で四十歳上の男に嫁ぎ、平凡な女として一生を終えるはずだった。しかし誘拐され、失われた神聖王権の復古をめざす戦士たちの隠れ里に連行されてしまう。 ナサカはそこでひとりの女と出会い、自身の運命を決定的に変えられることになる。
(試読) コチラからどうぞ。
(コメント) 2019年発行の長編小説です。これまで出した同人誌の中では一番部数が出ていて、いろんな方との縁をつなげてくれた作品です。(感想まとめ)
物語のキーワードは呪詛なのかな……。 性規範、信仰、血縁・地縁といったさまざまなしがらみに縛られ、そこに従属するしかない女性たちの物語です。そして、ナサカというひとりの女性が生まれてから死ぬまでの数奇な人生について。
こちらは今ある在庫がはけたら終売とする予定です。いずれKindle化する予定ですが、本の形でほしい方はぜひこの機会に。
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委託イベントに参加するのははじめてなので緊張しています、、、 いずれのイベントも企画・運営のみなさまが大変丁寧に対応してくださり、心から感謝しております。今回現地に足を運ぶことはかなわないのですが、本の委託頒布以外にもいろいろと面白い企画が予定されており、いつか実際に訪れてみたいです! イベント当日も盛り上がりますように。
なお、イベントには参加できないけど本がほしいよ~、という方は、各イベントで実施する通販(詳細は各イベントページをご覧ください)や自家通販をご利用いただければさいわいです。
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sendaihiscafe · 2 years
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せんだい歴史学カフェ 第122回放送「古代ローマの日常史料を語る-パピルス、碑文、木版、呪詛板」の参考文献
第122回放送をお聴きいただき、ありがとうございました!
放送時のtogetterまとめはこちら⇒  https://togetter.com/li/1980021
今回の参考文献リストは以下になります!
・パピルス関連 ・P. パーソンズ著、髙橋亮介訳『パピルスが語る古代都市 -ローマ支配下エジプトのギリシア人-』知泉書館、2022年パピルスが語る古代都市 - 株式会社 知泉書館 ACADEMIC PUBLISHMENT (chisen.co.jp) ・岡田泰介 「古典古代史料研究(3)パピルス文書(papyri)」『高千穂論叢』40(2)、2005年、109–126頁 ・髙橋亮介 「砂漠の縁のローマ軍 ‐帝政後期の辺境軍の文書を読む-」『歴史学研究』964、 2017年、46–57、67頁 ・髙橋亮介 「ローマ期エジプトのパピルス文書 : オクシュリュンコス・パピルス瞥見」『世界史の研究』244(『歴史と地理』686)、2015年、25-32頁 ・前野弘志「『ギリシア語魔術パピルス』を読む」『西洋史学報』42、2015年、1-29頁 ・yotuubeチャンネルscidevnetよりEgyptian village revives Papyrus production https://www.youtube.com/watch?v=sO72jfUCYSg
碑文関連 ・岡田泰介 「古典古代史料研究(4)碑文」『高千穂論叢』40(5)、2006年、117–146頁 ・本村凌二編著『ラテン語碑文で楽しむ古代ローマ』研究社、2011年 ・L. ケッピー著、小林雅夫・梶田知志訳 『碑文から見た古代ローマ生活誌』 (原書房、2006年 ・A. ドナーティ著、小林雅夫監修、林洋一訳『碑文が語る古代ローマ史』 原書房、 グラフェィティ ・本村凌二『古代ポンペイの日常生活』講談社学術文庫、2010年 ・周藤芳幸『ナイル世界のヘレニズム -エジプトとギリシアの遭遇-』名古屋大学出版会、2014年 木板文書 ・南川高志『海のかなたのローマ帝国:古代ローマとブリテン島』(増補新版)岩波書店、2015年(初版2003年) ・志内一興 「ウィンドランダ木板(もくばん)文書 : その概要紹介と訳出」『古代文化』70(3)、2018年、379–387頁 ・島田誠「北の辺境に生きるローマ人」学習院大学史学科編『歴史遊学』山川出版社、2001年、219-236頁 ・島田誠「ヴィンドランダ木簡とローマ女性の書簡」『地中海学会月報』255、2002年、3頁 (Collegium Mediterranistarum (collegium-mediterr.org))
呪詛板関連 ・ジョン・G・ゲイジャー編、志内一興訳『古代世界の呪詛板と呪縛呪文』京都大学学術出版会、2015年 ・真下英信「古代ギリシアの呪い管見」『慶應義塾女子高等学校研究紀要』21号、2004年、1-22頁 ・古山正人「西洋古代におけるCurse Tablets―概観と訴訟・政争呪詛」『國學院雑誌』107-2号、2006年、1-12頁 ・古山正人「西欧のアミュレットについて―古代ギリシア・ローマを中心に」『國學院大學紀要』46、2008年 ・志内一興「『正義を求める嘆願(Prayer for justice) 呪詛板』の起源について―ローマ帝国西部の事例を中心に―」『西洋史研究』新輯44、2015年、24-50頁
以上、よろしければご参照ください!次回放送もどうぞお楽しみに!
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