#雪が降った夜
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【 #久住高原星空の巡り 】 #久住高原 #雪が降った夜 #南の夜空 Date:2023.01.25 Location:#久住高原 Camera:EOS 50DKiss X5 #大分県 #竹田市 #久住町 #久住高原 #星空 #阿蘇くじゅう国立公園 #AsoKujuNationalPark #国立公園 #kyushuambassador (久住高原) https://www.instagram.com/p/CoRGBEZLOu1/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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Kotobukicho, Yokohama, Kanagawa / May. 2014
現像が追いつかないので昔の写真
意外と降ったけど、その後深夜から朝まで雨に変わり踏み固まる前に溶かしてくれたおかげで凍結ツルツルもシャーベットビチャビチャもなかった。でも今日は一応電車にした。帰りの夜道でツルッと行く可能性もあるからね。近所の空き家の紅梅が雪を被ってしんみりとした趣に。待てど来ぬ、なき主に届けと心想ふ。
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Sean bienvenidos japonistaarqueológicos a una nueva actualidad del país del sol naciente, esto será algo nuevo que voy a comenzar espero que os guste, dicho esto pónganse cómodos que empezamos. - La nieve se intensifica, a lo largo de la costa del Mar de Japón, desde Hokkaido hasta la región occidental de Chugoku, la Agencia Meteorológica japonesa afirma que para el sábado se esperan fuertes rachas de viento, oleaje elevado y mareas tormentosas. - Se advierte de la posibilidad de un blanqueo y con visibilidad nula en algunas regiones del país del sol naciente. A causa de las fuertes nevadas se pueden interrumpir el tráfico y causar cortes de electricidad. - Se prevé que en la prefectura de Niigata caigan hasta 80 centímetros de nieve en las próximas 24 horas hasta el domingo por la mañana.En la región nororiental de Tohoku podría caer hasta 70 centímetros y la región de Kanto se espera unos 60 centímetros. - Las condiciones empeoraron durante la noche en las prefecturas de Yamagata y Niigata, así como en la región de Hokuriku. Las nevadas habían alcanzado los 1,52 metros en la localidad de Oguni, en la prefectura de Yamagata y en el pueblo de Sekikawa, localizado en la prefectura de Niigata, la nieve llegó a unos 1,17 metros. - Espero que os guste y nos vemos en próximas publicaciones de Japón, que pasen unas buenas navidades. - 日本考古学へようこそ、日出ずる国からの新しいニュースです。これは私がこれから始めようとしている新しいことです。気に入っていただければ幸いです。そうは言っても、気を楽にして始めましょう。 - 北海道から中国地方西部にかけての日本海側では雪がさらに強まり、気象庁は土曜日には強い突風、高波、高潮が予想されると発表した。 - 国内の一部の地域では白化が起こり、朝日が見えなくなる可能性があると警告。大雪が降ると交通が乱れ、停電が発生する可能性があります。 - 日曜日の朝までの24時間に、新潟県では最大80センチの雪が降り、東北地方では最大70センチ、関東地方では約60センチの雪が降る見込みです。 - 山形県や新潟県、北陸地方でも一夜にして状況が悪化した。山形県小国町では積雪1・52メートル、新潟県関川町では約1・17メートルに達した。 - 気に入っていただければ幸いです。また今後日本からの投稿でお会いしましょう。良いクリスマスをお過ごしください。 - Welcome to Japanistarchaeology to a new news from the country of the rising sun, this will be something new that I am going to start, I hope you like it, having said that, make yourself comfortable and let's get started. - Snow intensifies along the Sea of Japan coast from Hokkaido to the western Chugoku region, with the Japanese Meteorological Agency saying strong gusts of wind, high waves and storm surge are expected on Saturday. - Warning of the possibility of bleaching and zero visibility in some regions of the country of the rising sun. Heavy snowfall can disrupt traffic and cause power outages. - Up to 80 centimeters of snow is expected to fall in Niigata Prefecture in the next 24 hours until Sunday morning. Up to 70 centimeters could fall in the northeastern Tohoku region and about 60 centimeters are expected in the Kanto region. - Conditions worsened overnight in Yamagata and Niigata prefectures, as well as the Hokuriku region. Snowfall had reached 1.52 meters in the town of Oguni, Yamagata Prefecture, and in the town of Sekikawa, located in Niigata Prefecture, the snow reached about 1.17 meters. - I hope you like it and see you in future posts from Japan, have a good Christmas.
#weather#japan#snow#hokkaido#climatology#christmasjapan#kyushumountains#geography#japan photos#art#天気#日本#雪#ほっかいどう#北海道#気候学#クリスマス日本#九州山地#地理
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なんか寒いと思ったら
明後日にはもう11月になるんやね。
どおりでよ。
通勤で自転車漕ぐから未だに半袖半ズボンだけど、
出社してシャツを着替えるほどは熱くないね。
来週は米大統領選挙らしい。
投票箱が燃やされたりして相変わらずあの国はカオスだね��
そういえば娘が生まれた日がトランプ前大統領の就任の日だった。
真夜中の陣痛室で就任パレードを観てた。
その日は珍しく福岡でも雪が降ってた。
もう7年も前の話。
因みに今回どっちが選ばれるか知らんけど、
就任式はやはり来年の1月20日らしい。
調べてみたら憲法で1月20日正午って決まってるんやって。
へ~。また一つ賢くなった。
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北欧料理ってどんな料理なんだろ?
今日のランチはここー!
と、
昨夜降って積もった雪の道をサクサクと
なんなら旅先の北欧(とりあえず今日はフィンランド)でのランチに出かける気分で
他に人に会うことも日本語の看板もほとんどない道、私の妄想を妨げるものはなく。
フィンランド、フィンランド♩と、
4㎞ばかり歩いて着いたお店。
ラッキーなことに、すぐに席につくことができてランチスタート
ひと皿ずつ運ばれてくる料理はどれも美味しくて、次の料理はなんだろう?どんな味なんだろうと、わくわくして待つ、のくりかえし。
締めくくりのデザートとフレーバーティーで、
満足、満足。
今日のお休みに点数をつけるとしたら、
ランチだけで200点!
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ナナカマドが色付き始めた。それに合わせて真紅のタートルネックに袖を通す。朝晩は冷え込む。この日中との寒暖差が、木々を紅葉させるのだという。そして寒暖差があればあるほど紅葉は美しく、艶やかに色づく。
秋は短いと言うけれど、人それぞれ感度の違いだと思う。1週間前から空が高くなっているし、2週間前から夜には鈴虫が鳴いているし、3週間前から秋明菊とコスモスが咲いている。夏の暑さに隠れながらも、秋は忍び寄ってきていたのだ。それに気づくのが早いほど、秋を長く感じることができる。季節における感度は敏感でありたい。芳醇な秋の香りが街を覆ったら、またすぐ冬がやってくる。街が凍てつき、動物や生物が限りなく静かになり、太陽光は透明で真っ直ぐ地上に刺さり、その寒さは鋭利で、清く、全てを浄化してしまいそうになる冬が。
冬における決定的な因子は雪だと思う。白い息、箪笥から取り出す青色のマフラー、FFストーブの灯油の匂い、澄んだ空気。でもやっぱり、雪が冬の代名詞だろう。冬祭りではなくて、大通公園では“ゆきまつり”が開催させるくらいだ。雪の降らない本州の人はなにをもって秋から冬へと移行したと感じるのだろう。東京の寒さは、北海道とはまた違う寒さだと聞く。わたしが住んでみたら、秋が終わらぬままそのまま春を迎えてしまうかもしれない。
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降っちまったぜ
オヤジは早朝脱出
写真は娘から送られてきた、昼間の雪かき。仕事が休みとなった息子と娘がドライブウェイを雪かきしてくれた。ありがとう😭
この冬は雪が降らなくて嬉しいな〜と昨年末思っていたのですが、今回の寒波でしっかりと雪❄️が降りました。
前日の夜中から雪が降り出すと聞いていたので、私はいつもより早く起きて自分のクルマの周りと通路の雪かきをして出勤。
北国なのに温暖な土地で、更に雪慣れしてない移民も多く暮らす所ですから街は大混雑。私はその混雑の前に��事出勤でき、オフィスで1日籠ってました。取引先休業やお昼までの営業だったりと。
ウィンタータイヤ履いて下さい
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無題
平穏よりも胸のときめきをいちばんにしたら世界のぶあつい皮膚が一枚めくれたかのよう���なにもかもが歌い踊りかがやきはじめたのをいまでも覚えている。わたしは親が厳しくて外泊できないけれど、そのあいだに同級生の子たちはうつくしい島の海に反射する満月をみて、だれかと夜通しぴたりとからだをあわせて内緒話をするような、今にもぷつりと切れそうな糸のように細くて鋭い若さを世界の夢に浸らせている。感性を野放しにして、こどものころの感動をひとつずつ取り戻す時間がわたしにも必要だった。けれど思いどおりにいかないこともある、それも定めとおもって歯をぎゅっとくいしばる。わたしには必要だった。���上、白い廊下みたいに澄んだ朝霧をかんじる時間。薄いトップス。ズレた口紅。酔った勢いで入れ墨を彫ってしまう危うさ、煙ったクラブでなにもかんがえずに踊って、好きな男と寝て一限目をサボるとか、夜の街頭を走り抜け、くだらないことに時間とお金を費やすこと。「それだけじゃない、夜に遊ばなくても昼に釣りをしたりサッカーしたりそういう遊び方だってあるだろう。そっちのほうが幾分もまともだ」 おとうさんは夜遅くに帰ってきたわたしを叱りつけ、そう言った。わたしはけしてワルにあこがれているのではなくて、ただただ綺麗なものに飽きただけだった。わたしにとって祈りや信仰はさいしょから型があってそれに当て嵌めてハイ完成みたいなかわいいお菓子作りのようなものじゃなかった。自らを成り立たせるピースを集めた上でそれを食い尽くすくらいの覚悟や貪欲さがあなたにはある?わたしにはそれが足りなかった。昔も今も自分でうつくしい歌をつくれない。うつくしいものがたりをかけない。うつくしい絵を描けない。世の中にはフォロワーが万桁いる女子高生がいて、今、何千もの美術展が開催されていて、明日、いつかオリンピックに出るであろう少年がはじめてスケボーに乗るかもしれない。わたしには何もできないかもしれないけれど、彼らの生き様はわたしをわたしたらしめる微かなエッセンスとしてわたしに溶け込む。それを祈りという言葉で表象してはだめ?これからのことをかんがえると、ずっとどきどきする。目の前の光景が、訪れたことのない地の光が、風が、わたしを、わたしのからだを必要としてる気がする。世界中に張り巡らされた血管がわたしの心臓部にも繋がっているような心地。死ぬ5秒前ってどんな感覚なのかしらないけど、築き上げた塔が崩れてゆく感じなのかな、雪景色のような。
無題
朝起きたら腕に友達の噛み跡と身に覚えのない痣が3つく��いあった。耐え難い疲労がからだのあちこちにひっついて、入れ墨と化している。活字の海を、本をその背に背負えたらよかったのに、今のわたしを崖っぷちに引き止めているのはうつくしい言葉でもなくて、泥に塗れた重いカルマ。イヤホンの先から垂れ流れる音楽すらも風のように軽やかで自由なものではなくて、ねばねばした気持ちわるくてかなしいものに聴こえた。夏と、そのあつさと、その底知れぬ闇に街ゆくものすべてがこころのずっと奥の方で平伏している。昼過ぎにスクランブル交差点前の巨大スクリーンが薄青い空を泳いでいるようにみえたこと、街ゆく人の肌色が、シャボン玉のようにその熱を吸収して発光していたこと、ぜんぶなんか夢みたいにふわふわしているかんじがした。もうすぐでなつやすみなのに、大学入ってからそれまでもずーっと夏休みのような感じだったからあまりどきどきしない。みずみずしくずっと光っていたい。わたしもいつかデカい人間になりたい、いつかいつかいつかという文句ばかりが増えてゆくのを横目でみて、ぜんぶカサブタを剥がすように振り解いて拭ってくれる奇跡みたいな命、日々、音をどうしても期待してしまう。どうすればいいんだろーしにてーと思いながらまたあしたも友人と夜ご飯をたべにいく約束した。それでまた家に帰って、朝起きて虚無感に苛まされて、の繰り返しを大量の課題で中和する。薄暗い中でたべるごはんとか朝早起きして化粧をすることじゃない、今はなにもない海とか草原でなにも繕わずにその自然のデカさとか愛を仰向けになって享受するのがいちばんただしいきがする。たすけてと呼ぶには大袈裟すぎるし。わたしはわたしのことをぜったい見放さない、それだけで充分いっぱいすてきでしあわせで救いだということを今じゃなくてもいい何年もかけて真実にしていく、揺るがない愛に変えていきたい。
end
泣き出しそうに張り詰めた空気に鼻を啜る。世界の彩度が落ちて、ぶあつい服を着た街ゆく人たちが皆んなちっちゃな怪獣みたいにみえる。肌寒い。外はずっと灰色、モスグリーン、レモンみたいな匂い。大きな木が揺れて、木の葉の上に横たわっていた雨の滴が霧のように3秒間くらい降った。最近は毎日毎日やることが多くて、それをこなしているあいだに1日が終わる。3日連続で化粧を落とさずに寝てしまった。多くの人が電車にのっているときに外の景色に目をやらないのと同じ感覚で、わたしも生活の外側にひろがる微かな動きに��くなった。ずっと特別でありたかった、1番愛されたかった、そういった思春期的な熱望とどんどん疎遠になっていく自分に日々焦ったり安堵したりしている。だけど同時に、わたしの中をまだ生きている17歳のわたしがその面影をときどき覗かせる。期待させる。突拍子もなく走ったり、ゲラゲラ笑ったりする。些細なことで泣いたり、理不尽な世界に怒っている。良くも悪くも変わっていくのなら、これからの自分に期待をしたい。アルバイト先では後輩が6人くらいできて、みんなわたしよりも仕事ができる。わたしはもともと注意をされると衝動的に泣いてしまうところがあったし、シンプルに忘れっぽかった。あまりにも器用に仕事ができないので、ある日店長とそのことについて話し合ったら意識の問題と言われた。その1、人からのアドバイスに劣っている自分を見出してはだめ。その2、素直に人からの意見を受けとる。その3、自分のためでなくだれかのために働く。この3つを約束した。夜の繁華街で50歳の男性に飲みにいきませんかと声をかけられたり、あした授業にどんな服でいくかを考えながら化粧品を見に薬局に寄り道したり、腕に点々とのこる虫刺され痕をみて、それを残した蚊のことを考える。あした、図書館で借りた本の返却期限。わたしもちっちゃな怪獣になって寒さをまるごと食べてしまいたい、寒い日の、霞んだ光やクリアな淋しさ、果実のようにぎゅうぎゅうに酸っぱい気持ちを。
slow burning
大学一年生というよりも、高校四年生というような振る舞いをしているなあ、と自分のことを客観視する。新宿の横断歩道橋から行き交う人々を眺める。つい最近まで、委員会の同期の仲の良さにムラができていて、グループとかカーストとかそういう言葉が浮上してきてしまうほど揉めそうになっていた。それでも、それぞれが居心地の良い場所にしようと歩み寄っている。こういう、諦めによる愛想ではなくて心からの気持ちに胸を打たれる。明大前の飲み屋で酔っ払って「俺みんなのこと愛してるよ」と照れ笑いする先輩に、わたしたちみんな、キモいねーなんて言って茶化した。そのあと夜の大学で騒いでいたら警備員に注意された。机の下に10円玉を落としたのを拾わないで帰る。いつまでも赦されていたい、わたし、山猫のような女の子でいたかった。すぐ隣、肌すれすれにだれかの温もりを感じて弱さを誤魔化すのではなくて弱さを共鳴しあっていたい。「東京の人は生き急いでいる」なんて言葉があるけれど、わたしは美しい光景がそこに広がっていれば必ず立ち止まる人でありたい。仕事に遅���そう、とか、終電が、とかじゃない、好きな人たちのためだけに忙しくありたい。恋人は待ち合わせをするとき、「どこでおちあう?」と聞くのだけど、高2の頃、初めて会う日、それを「(恋に)落ち合う」と勝手に解釈して死ぬほどどきどきしたのを思い出した。それからわたしも「どこで落ちあう?」と聞くようにしている。ドア窓の形に切り取られた青い影が電車のフロアに映って、がたんごとんという音に沿ってフィルム映画みたいに小刻みにうごいていた。池袋で新疆料理をたべて、お腹を下す。スペイン語の中間試験。木曜日、ほんとうは1限に英語の授業があったんだけど、財布を忘れたいせいで交通費が若干足りなくて新宿駅から乗り換え先の電車に乗れなかった。その旨をインスタのストーリーに載せたら、一度しか喋った事ない同じクラスの男の子から「抜け出していくわ、」とだけ連絡が来て、本当にきてくれた。クラスで唯一金髪で、派手で、いつも高そうな服を着ている。ピーナッツをぼりぼり食べながら、ダーツをする。わたしが2回勝って、可哀想だったからあとの1回は負けてあげた。それからは何も無かったかのように授業では一言も喋らない。お互い、目を合わせないふりをしているような、ふしぎな距離感を保つ。渋谷で5分1000円の手相占いをしたら、鎖みたいにいくつもの線が絡まっていますね、と言われた。意外と気にしいなんじゃないですか?「そうですね」と答える。駄菓子屋で1000円使い切ったほうが幸せになれそうだとおもった。電車の隣の線路にカラスが一羽いた。こんなに近くでみるのははじめてだ、と思って、じーっとみつめた。黒なのに黒じゃなくて、光を受けて渋いグリーンや紫っぽくみえる羽毛に目を見張る。なんか、空はどこまでも真っ青なのに光の細部だけ色があたたかい夕方前みたい。ふわっとなにかに気付いて、じーっとそれを見つめて、そこになにかが“視える”とぜんぶ途端にスローモーションになって、焦燥感や虚しさがたちあがってくる瞬間がある。からっぽなのにぎゅうぎゅうな感じ。AirPodsをケースにしまう音が体感的に5秒間くらい耳に残ったり、自分の息遣いにどきどきしたり、すれ違う男子高校生の会話声や、鳥が羽をはためかせる様子がクリアに輪郭が保ったまま空中を転がる。ガムを買って噛みながら、心のもやもやしたなにかを同時に小さく噛み砕いてゆく。光の洪水。家に帰ってパスタをたべたあと、お風呂で下の毛をつるつるにする。夕方終わりにお風呂に入るの、とても好きだなあと思う。コンタクトレンズを外さないまま、化粧も落とさずベッドへダイブする。瞼の裏に東京タワーの赤がたましいの塊みたいにまあるく光っている、はやく何もかも諦められる年齢になりたいと思う。
無題
なんかまじでわたしが疲弊していて悲観しているのか、世界が残酷なのかわからなくなってきた。脳科学の講義を受講したあと、テキトーに混雑した休日の街をあるいていたら皆んなの脳みそが透けて浮きでてきそうで気持ち悪くなった。地球4周分の神経線維。そう、どでかい爆弾が街ゆく人々の頭蓋骨に葬られている。ニューロンが軸索を介してつながってゆく、放出と受容を繰り返してみんな手を繋ぎあってゆく。セール中でバイトの雰囲気がぴりぴりしていて、みんな資本主義の豚みたいに働いていた。うつくしくないとおもったし、私も美しくなかった。結いた髪に、ぴたっとあげられた前髪。なにを思っているのかを書くのがずっと怖かった。もしかしたら私の感じているこの欲望はとても汚らわしいもので、それゆえにだれかを傷つけてしまうかもしれない。でも、言葉にしなければすぐにわすれてしまう感情に名前をあげなくなって、水をあげなくなって、そうしたら、じぶんの脳みその溝をうめていたみずみずしい苔までもがすっかり枯れきってしまって虚構を連ねるようになった。空洞に哀しみの音だけが響き渡る。友達はいるけど、私はその友達の1番になれない。恋人みたいな人はいるけど、私はその恋人の1番にはなれない。1番っていうのはほんとうの意味での1番、2番とか3番とかがいない1番。圧倒的な2人の世界の中でのフェアで高貴な1番。有名になりたかった。文章でも外見でも写真でもなんでもいい、だれにも敵わない羽根で世界を羽ばたいてみたかった。わたしを選ばないで、そこらへんのそれっぽくかわいい女の子を選ぶかっこいい男の子たちを信じられないでいる。外国に行ったらモテるよ^_^と投げかけられた言葉について何回も考えるけど、考えるたびにかなしくなる。でもね、神様はいるとおもうの。木漏れ日の首筋に、砂丘のしずけさに、広大な空の一枚下に、その温もりと永遠が芽吹いているのをしっている。そのたびに、わたしはこの世界に愛されていて、まだ19歳で、まだ何にでもなれて、そして世界を(気持ちがあふれてしまいそうなくらい)等身大で愛しているドラゴンみたいにかわいい女の子だとまじないを唱えるようにして心を強く保つ。アスファルトに散った桜が朽ちて、吐瀉物のようにグロテスクにぬるい光を浴びている。走り抜ける!だれかの憎悪の中に、疑念の中に、見下しの中に憧憬の眼差しを覚えながら。東京で灯される光の数だけ、アフリカの広原でつややかな花が咲けばいいのに。光の重さの分だけ、銃弾が軽くなればいいのに。帰り道、ひさしぶりにパンを買って���った。
日記
弟がiPadのタッチペンを無くしたらしくて、それを聞いた母がすぐにAmazonで検索して新しいのを買った。こういうとき、ほんとうになんか小さなことだけれど、すごく心が愛にみちる。
大学の新校舎の建物のにおいが400人もの人が集まった大教室の縁をすべっていく。扉を開けた瞬間、目と目と目がわたしの顔を捉える。湿気漂うフロアにだれかがペンを落とす音、先生のマイクが吐息までもを拾って湿った熱を加速させる。「儚いって聞いて何を思い浮かべますか?蝶?蛍?蝉?トンボ?」 教授がそう聞くと、みんなのえらぶ選択肢がちょうど均等に分かれる。講義が終わるといつもすぐに帰るイケてる男の子が蛍を選んでいて、なおさらかっこよく見えた。わたし、インスタのフォロワーが490人いるんだけど、その人数って今見てるこの人たちよりももっともっと多いのかと思うとなんか心強いような息苦しいような、不思議な気持ちになるなーとぼんやり思った。君たちはぶっちゃけ勝ち組です、という先生がキモかった。海外の大学院に行きたい。わたしはもっともっと色々な人を知るべきだし、美しい景色にであうべきだし、貪欲に学ぶべきだとおもうから。聡明になって、お金を稼いで、将来だいすきなひとたちにたらふくご飯をたべさせてあげたい。お母さんとお父さんが育ててくれた、守ってくれたこの心の真ん中にそびえる愛情のかたまりを誰かに分け与えていきたい。でも、そうとも思うけど、逆にそれをこなごなにさせてくれる危険性や若さゆえの解放にも目が眩んでしまうの。「今しかできない」ってとてもずるい言葉だなあ。
19さい
19歳とかいちばん呪われていた1年だった。まだハタチじゃないけど、もうそうさせて、と思うくらいに、1年のあいだに10年分くらいの幸せと不幸せがぎゅうぎゅう詰めに、どっちがどっちかわからなくなるくらいに入り乱れててくるしくてさみしくて悲しかった。くるしかった。わたしと同じ純度で、等しく、あいしてほしい。あいされたい。
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『僕は狂っているのさ』男は淋しそう笑った。この 20 年間、ずっと一人の女性 K を想ってきた。美しく魅力的な人が現れて、男の心に入ろうとしても、固く鍵をかけて、一歩たりとも入らせようとしなかった。
心の中は寝ても醒めても K のことばかり。日記代わりのように、彼女に対する想いを毎日綴った。それは満開の桜のように語彙にあふれ、夏至の夜のように熱情に満ち、竜胆の花のように可憐で、雪の降る夕暮れのような孤独が、滲み出ている詩のようだった。
K は 15 年前に死んた。その当時恋人だった男は、それからも二人の思い出の中に生き、その中から決して出てこようとはしなかった。時折、淋しそうな笑顔は見せるものの、決して悲壮感はなく、淡々と働き、丁寧に日々を過ごしていた。
男が言う通り、狂っていると言われたら、否定はできないかもしれない。しかし、男が年老いて死んだら、きっと K のそばへ行けるだろうと誰もが思った。毎日綴った美しい言葉を携えて、彼女のもとを訪れた時に、そこからまた物語が始まるような気がして、無駄なことではないような気がした。
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240229
朝、早起きができない。 一度目覚めたけれど、空気がつめたすぎて、布団からでることなんてできなかった。
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240301
ゆでたまごを上手く作れなかった。 たまごを茹でるだけなのに。 強火で水がボコボコと湧きあがるのがこわいせい。 茹で足りなくて、殻を剥くと表面がぼろぼろになる。たまごの殻が透明だったら、そうだったら、もう少しちゃんと茹でたのに。 低気圧のせいか、ずっとだるくて上手くこなしていけなかった。
スーパーに連れ出されたとき、駐車場で、雪の静けさにうっとりとした。 降りる速度がゆっくりだから、すべてスローモーションみたい。光があたればきらきらとす��。黒のなかできらめくから、雪は夜かもしれない、と思った。 この雪をなんとも思わない日がくるのだろうか。 彼は1年経ってもまだ雪を楽しいと言っていた。
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240302
朝、頭が重い。 寝すぎなのか、また気圧のせいなのか。 誰かが雪かきをしている音がする。 まだ7時なのに。7時から雪かきができるということは6時台に起きているわけで、羨ましい。 ずるずると、気持ち悪く鳴ったり、よくなったりを繰り返していた。 ストーブの前であたたまるとよくなる。 身体が冷えすぎているらしい。 部屋がさむくなっていることに気がつけないから、温度計を買うことにした。数字にたよるし��ない。 夜、ロースの豚肉で生姜焼きを作った。 わたしがタレを作って、彼が肉を焼いた。 彼の方が肉を焼くのが上手。わたしは火の加減なんて気にしないから。 これからは気にするようにしよう。 火加減がぴったりくるだけでおいしくなるものもあるだろう。
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おはようございます。
秋田県湯沢市川連は、雪が降っております。
昨日は朝から歯医者さんへ行ったり、用事果たしやらでお昼。
お昼過ぎからは漆器や陶磁器の修理依頼のアレコレと作業を行いました。
そして昨夜のオラ家の晩ご飯は、川連漆器でカレー。
今日もアレヤコレヤと有りますが、一つ一つコツコツ頑張ります。
皆様にとって今日も、良い一日と成ります様に。
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あの木造の平屋が、取り壊された日。
近くの公園で、数年ぶりの、盆踊り。
その昭和ながらの木造の平屋には、
おじいちゃんがひとり、
ひっそりと、暮らしていた。
春、梅の花が咲き、
庭の雑草が生えはじめると、
まだ大きくならないうちに、
草抜きをして、
大きなビニール袋に詰める。
夏、台風が来そうな夕暮れは、
木の鎧戸をピチっと閉めて、
早くから嵐に備える。
秋、枯れ葉が庭の数カ所に丸く集められ、
庭に大きな茶色いパンケーキが、
いくつもできたようになる。
冬、雪が降り積もると、
平屋と庭の境がなくなり、
雪の奥にすっぽり包まれ、
巨大なカマクラみたいに冬を過ごす。
ずっとそこにあると思っていた暮らし。
でも、ある日、
雑草がボーボー生え、
木の鎧戸は、
ずっと閉���ったままになった。
どうしたんだろう。
大丈夫かな。
そう思って、しばらく。
庭に、いくつもの重機が。
鎧戸どころか、
その奥の窓まで取り払われ、
部屋の奥の奥まであらわになっていた。
控えめに見てしまったが、
平屋は思っていたずっとより広く、
まだ真っ白な障子やふすまが、
眩しかった。
家の外だけなく、内も、
整えらた暮らしだったことに、
妙な答え合わせをしてしまった気分。
おじいちゃんの暮らしぶり、
見てはいけない種明かしを、
見てしまったような気持ちにもなった。
そして、門にぽつんと残された、
ボロボロのミニーちゃんの人形。
おじいちゃんと、
きっとおじいちゃんの家族の、
暮らしを何十年守ってきた平屋。
ひとりになったおじいちゃんの、
暮らしを見守ってきた平屋。
いや、暮らしそのものだった平屋。
1日で、あっけなく、取り壊されて、
茶色く、そっけない、さら地になった。
おうちが、暮らしが、
ひとつ消えた町に、
盆踊りの音楽が、
どどんがどーんと流れる。
「花の都の真ん中で〜」と、
東京音頭。
いや、ここは、
花の都のだいぶ外れだよと、
思いながら。
花の都から遠く、
小さな町のすみずみまで、
響いておくれ。
お見送りの音色響く、
まだ暑さ拭えぬ初秋の夜。
小谷ふみ☺︎
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しおりの役者紹介
こんちゃ、あろハムです。
大丈夫。まだ間に合う。役者紹介をします。テーマは特にありません。いつも通りの独断と偏見です。ふぉっ↑
水琴冬雪
・満月の日は別に好きじゃないのにワインとか飲んでそう。
園堂香莉
・平行脈の葉であみだくじやってそう。
近未来ミイラ
・文学部なのにLINEでは「。」をうたない不完全な日本語文を使うのは、あなたとの会話に終止符を打ちたくないからとか言いそう。
たぴおか太郎
・自力で不燃ごみ燃やせそう。
錫蘭リーフ
・深夜、壊れたクマの人形を両手に抱え、大雨に打たれながら街を徘徊してそう。
帝京魂
・エアコンの風で20cmくらい飛ばされそう
森々仙入
・この世の大抵の有機物は無機物に分解したことありそう。
筝
・スマホにアプリ3個くらいしか入ってなさそう
苔丸
・1日に「苔」と呼ばれた回数分ドライヤーしながら「丸」と呟くことで苔と丸のバランスを平衡に保ってそう。
響夜
・定期的に体育館を貸し切って1人運動会してそう。
ミル���
・脳死状態でも普通に喋りそう
西峰ケイ
・DとBの発音の類似度によってQOL下がってそう
アリリ・オルタネイト
・包丁で爪切りしてそう
〆切三日前
・降りないのに毎回バスの降車ボタン押しそう
黒井白子
・耳たぶとか��ったら超新星爆発起こしそう
中森ダリア
・Big fire少佐!!Wow this is Japanese kasatate!!!って言いながら飛び起きそう
きなこ
・的外れなことを言ったら笑顔で「どしたん?射的やろか?」って言ってきそう
暁レミエル
・塩を振りかけたら照れそう
肆桜逸
・地球温暖化は迷信やと思ってそう
埖麦
・ちょうちょ結び出来なくて毎朝泣いてそう
紫苑
・あとはアルミホイルさえあれば完全体になりそう。
34期、ありがとう
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)12月27日(水曜日)参
通巻第8070号
AIは喜怒哀楽を表現できない。人間の霊的な精神の営為を超えることはない
文学の名作は豊かな情感と創造性の霊感がつくりだしたのだ
*************************
わずか五七五の十七文字で、すべてを印象的に表現できる芸術が俳句である。三十一文字に表すのが和歌である。文学の極地といってよい。
どんな新聞や雑誌にも俳句と和歌の欄があり、多くの読者を引きつけている。その魅力の源泉に、私たちはAI時代の創作のあり方を見いだせるのではないか。
「荒海や佐渡によこたう天の川」、「夏草や強者どもが夢の跡」、「無残やな甲の下の蟋蟀」、「旅に病で夢は枯野をかけ巡る」。。。。。
このような芭蕉の俳句を、AIは真似事は出来るだろうが、人の心を打つ名句をひねり出すとは考えにくい。和歌もそうだろう。
『春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天香具山』(持統天皇)
皇族から庶民に至るまで日本人は深い味わいが籠もる歌を詠んだ。歌の伝統はすでにスサノオの出雲八重垣にはじまり、ヤマトタケルの「まほろば」へとうたいつがれた。
しかし人工知能(AI)の開発を米国と凌ぎを削る中国で、ついにAIが書いたSF小説が文学賞を受賞した。衝撃に近いニュースである。
生成AIで対話を繰り返し、たったの3時間で作品が完成したと『武漢晩報』(12月26日)が報じた。この作品は『機憶(機械の記憶)の地』と題され、実験の失敗で家族の記憶を失った神経工学の専門家が、AIとともに仮想空間「メタバース」を旅して自らの記憶を取り戻そうとする短編。作者は清華大でAIを研究する沈陽教授である。生成AIと66回の対話を重ね、沈教授はこの作品を「江蘇省青年SF作品大賞」に応募した。AIが生成した作品である���とを予め知らされていたのは選考委員6人のうち1人だけで、委員3人がこの作品を推薦し
「2等賞」受賞となったとか。
きっと近年中に芥川賞、直木賞、谷崎賞、川端賞のほかに文学界新人賞、群像賞など新人が応募できる文学賞は中止することになるのでは? 考えようによっては、それは恐るべき時代ではないのか。
文学の名作は最初の一行が作家の精神の凝縮として呻吟から産まれるのである。
紫式部『源氏物語』の有名な書き出しはこうである。
「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり」
ライバルは清少納言だった。「春は曙、やうやう白く成り行く山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる」(清少納言『『枕草子』』
「かくありし時すぎて、世の中にいとものはかなく、とにもかくにもつかで、世に経るひとありけり」(道綱母『蜻蛉日記』)
額田女王の和歌の代表作とされるのは、愛媛の港で白村江へ向かおうとする船団の情景を齊明天王の心情に託して詠んだ。
「熟田津に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ今は漕こぎ出いでな」(『万葉集』)。
「昔、男初冠して、平城の京春日の郷に、しるよしして、狩りにいにけり。その里に、いとなまめいたる女はらから住みけり。」(『伊勢物語』)
▼中世の日本人はかくも情緒にみちていた
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶ泡沫(うたかた)はかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」(『方丈記』)
『平家物語』の書き出しは誰もが知っている。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛き者も遂にはほろびぬ、 偏(ひとへ)に風の前の塵におなじ」。
『太平記』の書き出しは「蒙(もう)竊(ひそ)かに古今の変化を探つて、安危の所由を察(み)るに、覆つて外(ほか)なきは天の徳なり」(『太平記』兵藤祐己校注、岩波文庫版)
「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」(『徒然��』)
古代から平安時代まで日本の文学は無常観を基盤としている。
江戸時代になると、文章が多彩に変わる。
井原西鶴の『好色一代男』の書き出しは「「本朝遊女のはじまり、江州の朝妻、播州の室津より事起こりて、いま国々になりぬ」
上田秋成の『雨月物語』の書き出しはこうだ。
「あふ坂の関守にゆるされてより、秋こし山の黄葉(もみぢ)見過しがたく、浜千鳥の跡ふみつくる鳴海がた、不尽(ふじ)の高嶺の煙、浮島がはら、清見が関、大磯小いその浦々」。
近代文学は文体がかわって合理性を帯びてくる。
「木曽路はすべて山の中である」(島崎藤村『夜明け前』)
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜ぬかした事がある」(夏目漱石『坊っちゃん』)
「石炭をば早はや積み果てつ。中等室の卓つくゑのほとりはいと静にて、熾熱燈の光の晴れがましきも徒らなり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌カルタ仲間もホテルに宿りて、舟に残れるは余一人ひとりのみなれば」(森鴎外『舞姫』)。
描写は絵画的になり実生活の情緒が溢れる。
「国境の長いトンネルをぬけると雪国だった」(川端康成『雪国』)
谷崎潤一郎『細雪』の書き出しは写実的になる。
「『こいさん、頼むわ』。鏡の中で、廊下からうしろへ這入はいって来た妙子を見ると、自分で襟えりを塗りかけていた刷毛はけを渡して、其方は見ずに、眼の前に映っている長襦袢姿の、抜き衣紋の顔を他人の顔のように見据みすえながら、『雪子ちゃん下で何してる』と、幸子はきいた」。
「或春の日暮れです。唐の都洛陽の西の門の下に、ばんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました」(芥川龍之介『杜子春』)
▼戦後文学はかなり変質を遂げたが。。。
戦後文学はそれぞれが独自の文体を発揮し始めた。
「朝、食堂でスウプをひとさじ吸って、お母様が『あ』と幽(かす)かな声をお挙げになった」(太宰治『斜陽』)
「その頃も旅をしていた。ある国を出て、別の国に入り、そこの首府の学生町の安い旅館で寝たり起きたりして私はその日その日をすごしていた」(開高健『夏の闇』)
「雪後庵は起���の多い小石川の高台にあって、幸いに戦災を免れた」(三島由紀夫『宴のあと』)
和歌もかなりの変質を遂げた。
正統派の辞世は
「益荒男が 手挟む太刀の鞘鳴りに 幾とせ耐えて今日の初霜」(三島由紀夫)
「散るをいとふ 世にも人にも さきがけて 散るこそ花と 吹く小夜嵐」(同)
サラダ記念日などのような前衛は例外としても、たとえば寺山修司の和歌は
「マッチ擦る つかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの 祖国はありや。」
わずか三十一文字のなかで総てが凝縮されている。そこから想像が拡がっていく。
こうした絶望、空虚、無常を表す人間の微細な感情は、喜怒哀楽のない機械が想像出来るとはとうてい考えられないのである。
AIは人間の霊感、霊的な精神の営みをこえることはない。
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2024/1/24
友人に借りて貰ったゲストルームから、夜中ずっと雪かきをしているブルドーザーが見えた。今年の札幌は雪が一気に降ったせいで、ブルドーザーが足りてないと聞いたなと思い出しながら見ていた。
雪かきの他にも屋根から雪を下ろしたり、つららを壊したりと大変らしく、そのせいで友人は一軒家に住みたくないと言っていた。
昼は店舗を回って写真を撮りまわったが、どの店舗も優しく邪険にされる雰囲気がない。実はこれは嬉しくて、写真を撮るときはプライスカードを外したり、荷物を片付けてもらったり、商品を整えてもらったりと何かと邪魔くさい作業を頼まなきゃならない。
それも、結局はお店のためなのだけど、まぁよくわかっていない人がいると嫌がられるわけで。
夜は札幌に住む方のおすすめのお店へ。
お店の雰囲気もスタッフの対応も料理も、もちろんおすすめされるお酒も最高すぎた。
一緒に行った友人は勤め先が近いこともあり「これは通うわ」と常連客になる宣言をしていた。羨ましい。
北海道の人は豆まきに落花生を使う。という微笑ましくもありどこで使えばいいかわからないトリビアを頂いた。滞在時間は残念ながら1時間だった。
次は海鮮居酒屋へ。ここでもう一人友人が加わり、子供の熱が下がらんと1軒で帰った。最近、家を買ったとか。そして、いそつーというラーメンが美味しい深夜営業の町中華へ。さらに友人の馴染みのWINEBARへと続き、良く食べて良く飲んだ。
町中華では友人の知り合いが女の子と飲んでいて気軽に手を上げて挨拶をしていたしWINEBARでは会社のお客さんがいた。地元コミュニティすごい。
すすき野は歩いている人の半分と言っても良いくらい外国の方がいた。円安だしね。タクシー運転手さんも、乗せるのはUberTAXIで外国の方ばかりとのことだった。
正直、札幌は住みたいくらい好きになっている。
家を買った友人は札幌駅まで25分44坪で4000万円と言ってたし。でも、住むことはないだろうな。仕事の都合もあるし、寒いのが嫌いな奥さんもいる。
すべてを捨ててでもと思える日を迎えるには歳を取りすぎてしまった気がする。
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