#鉢置台
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interior1interior2 · 2 years ago
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モダンな佇まいで鉢置台として使えるキャスター付き台車: 玄関インテリア ::Michelle:: 画像カタログ
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ari0921 · 3 months ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024年)8月13日(火曜日)
    通巻第8365号
 バングラ政変の黒幕に米国が関与? 『南アジアの春』?
  インドから見れば、周りのスリランカ、ミャンマー、モルジブに政変が起きた
*************************
 筆者の印象ではバングラデシュの人々はたいそう親日的である。国旗をみても、日本の国旗そっくりのデザインで、白地がみどり、日の丸は赤。小学生でもまっさきの覚える国旗だ。
 1971年の戦争でパキスタンから独立後、日本が最大の支援国だったこともある。
 そのバングラ人が日本にあきれかえった事件は、ダッカ空港日本赤軍ハイジャック事件で、凶悪犯人の出鱈目な要求を当時の福田政権は「命は地球より重い」と言って身代金にも応じ、ハイジャッカーの言いなりになったことだった。
日本には武士道があったのでは?
 2015年に筆者は関空からダッカへ向かった。飛行場で登場寸前に継体電話が鳴り、うっかり或る新聞コラムの原稿締め切りを忘れていたことを知った。原稿の督促、それも24時間以内。
機中で書き上げ、ダッカのホテルから、FAX送稿して間に合った。間一髪だった。原稿用紙を持っていないので、同行した家内に下書きの字数を数えてもらい、1200字にまとめた。強烈に思い出すのはダッカの三流ホテルからでもFAXが通じたからだ。
 機内で隣に座ったのは若いバングラデシュの男性。日本ではタイル工務店で働き、一年ぶりの里帰り、親方がボーナスを呉れたからと嬉しそうな笑顔だった。「おみやげも沢山買えた」。
 先般のバングラ政変はシェイク・ハシナ首相がインドへ逃亡し、欧米が保護していた銀行家のムハンマド・ユヌス(ノーベル平和賞。グラミー銀行創設)を暫定政権のトップの据えることで、混乱は一時的に収まった。超法規的措置だが、最大野党BNPと軍が納得したからで、軍は出来るだけ早い時期に民主手続きによる選挙を行うと宣言した。
 バングラデシュの軍隊はエリートで陸軍13万2000人、海軍1・7万、空軍が1・4万の陣容である。
 さてバングラ政変の「黒幕」は誰なのか?
 ハシナ前首相は亡命先のインドでメディアの取材に応じ、「明らかに黒幕はアメリカよ」と言っている。
 中国では? と切り返す暇を与えず、アメリカ黒幕説の理由を「セント・マーチン島をアメリカは軍事基地として租借し、ベンガル湾で睨みを利かそうとしていましたが、私が拒否し続けたからです」と説明した。ハシナは親中派である。
 セント・マーチン島はチッタゴンから南へ、ミャンマー沿いのリゾート島で、バングラの国内観光では人気もあるが、インフラが整っていないばかりかアクセスが悪く、外国人はほとんど行かない。
そもそもバングラは日本の四割しかない面積に一億八千万の人口を抱えて、世界一の稠密度をほこり、そのうえ国土の半分が湿地帯、海岸線はマングローブ、人��住める土地は限られている。
▼軍事要衝の確保を急いでいるのは中国である。
 米軍が、いくら地政学的要衝にあるとはいえ、この島を租借して空軍基地をつくるとは考えにくいのではないか。
とはいえ当該島の北にあるチッタゴンは中国がねらっているし、南のミャンマーのチャオピーはすでに中国の石油とガスのパイプラインの拠点化し、将来は港湾近代化を予定している。
筆者は、このチャオピーにも行ったことがあるが、ミャンマーの仏教原理主義過激派が70万人のロヒンギャをバングラに追いだした拠点でもある。中国が大工業団地を造ると言って土地の買い占めをしていた。
 一方、インドの心配事は何かと言えば、バングラ国内に19000人のヒンズー教徒、その安全である。バングラではヒンズー教徒への謀略事件が目立ち、8000人のインドからの留学生は政変前後に帰国した。カナダのトロント等では、ヒンズー京都を守れという集会とデモが行われている。
 バングラの政治はAI(アワミ連盟)とBNP(バングラ民族党)の対立構造で、最大野党BNPは過去二回の総選挙をボイコットした。
BNP総裁のジア元首相(殺害されたジア将軍未亡人)は自宅監禁を解かれたばかりで、これから政治力量を発揮できるか、どうか。
BNPには過激派JEI(ジャマート・エ・イスラミ)を抱えており、さらにこの分派の過激派が昨今のバングラ暴動を仕掛けたとされる。
 ハシナが去って、ラーマンミュージアムは破壊された。ハシナの邸宅は民衆が押し入り、手当たり次第に家具、備品を持ち去った。
エアコン、応接セットから扇風機、絨毯、植木鉢から家畜まで。陽気に歌を唱いながらの略奪だが、新聞も余裕を持って写真グラビアを特集したが、罪を咎める風情はまったくなかった。
 ▼バングラの産業は繊維だが女工哀史、ユニクロも撤退
 さきのグラミー銀行と組んでバングラに繊維工場、店舗を展開したのがユニクロだった。
そのグラミーユニクロは経営方式などで意見が合わず、撤退した。
 また日本が援助し、JICAが中心となって、ダッカ市内を縦断する地下鉄は部分開通していた。ところが、さきの暴動で駅や改札などが破壊され、メトロかいつの目途は立っていない。日本企業も���たな難題を抱え込んだ。
 日本に住む外国人は増えるばかりで、中国の82万人を筆頭に、二位ベトナムが57万人、三位韓国が41万人。犯罪件数もこの順番である。
 四位以下はフィリピン人が32万、ブラジル22万、ネパール18万、インドネシア15万、ミャンマー8・7万、台湾、アメリカ、タイ人とつづき、ミャンマー、ペルー、インドスリランカのあと、第十五位がバングラデシュ人の27962人(23年度末統計)。
そういえば日本のコンビニ店員は十数年前までは中国福建省閥が多かった。
いまではスリランカ、バングラ、ミャンマー勢にカザフスタン、ウズベキスタンなどの新顔。つまり他の国からの出稼ぎ組はコンビニや居酒屋より給与の高いところへ移動したのである。
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417-kjh · 1 month ago
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    mes possibilites aujourd'hui. 今日のわたしの可能性。   買い物に行く。   給湯器の周りの植木鉢を移動する。   ケーキを焼く。     本日、電気給湯器が壊れたらしい。 どのみち今後、工事が必要になるので 給湯器の周りに置いていた鉢を移動。 ようやく庭の鉢植えの配置が決まって よかったと思っていた矢先に、やり直しとはね。 お湯については 台所のことはまあまだいいとして、 お風呂が困る。 銭湯に通うか…。     遅い朝食に、紅玉のパンケーキ。 醗酵生地なので、紅玉入りと プレーンのものを2種類焼いて、プレーンは冷凍。   ツマグロ荘のみなさんは、 1匹が前蛹に。 だいたい同じくらいの大きさなので、 おそらく順次蛹になっていくんだろう。 食草の調達のペースが ちょっとだけゆっくりになるのが ありがたい。
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patsatshit · 1 year ago
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世の中は空前のサウナブームらしい。各種情報メディアを駆使して街の銭湯にたどり着いた全国の猛者たちが昼夜問わず約50 - 120 ℃の高温室内で肌を触れ合わせる姿を想像してゾッとしない訳がない。合言葉は「整いました」とのことで、僕はこれを珍奇サウナ偏愛者による「型に嵌ったフロー」と誤読して勝手に溜飲を下げている。チンコだけに、風呂だけに。これはなにもサウナ好きを揶揄しているのではない。むしろ彼らは街の銭湯の隆盛に大いに貢献している。そんなサウナブームを皮切りにして、いまでは銭湯での音楽ライブやDJイベン���、更にレコードや書籍を販売する催事までもが行われて、みな一様にそれなりの賑わいをみせているようだ。この数年で銭湯を舞台にしたMVや楽曲がどれだけ製作されたことだろう。これについても、関わった人たちは広義の意味でのリノベーションに一役買っている。公共性の再編とでも形容しておこうか。因みにカセットテープレーベル”Ital.”を主催するケイタくんはサウナ好きではなく、古参にして無類の(ただの)風呂好きである。とある書籍の記述により誤解を招いている可能性があったので、一応。かくいう僕も幼少期に住んでいた家の並びに銭湯があったので週の半分くらいは利用していた。お尻に石鹸を塗りたくって誰が一番速く床を滑ることができるかを競い合う「尻軽レース」に挑戦したり、友人とタッグを組んで肩車をする、もしくは自力で壁をよじ登って女湯を覗くなどの愚行三昧で、いずれも店主にこっぴどく叱られた。16-18歳の頃にはいまも豊津駅の近くにある福助温泉で深夜の清掃アルバイトもさせてもらっていた。誰もいない時間帯の業務目的とは言え、禁断の女湯に足を踏み入れるのは、性欲みなぎる多感な時期の男子として、当たり前にドギマギした記憶がある。ロッカーの片隅に置き去りにされた下着を見つけたときは興奮を抑えきれなかった。いま思い返せば老婆が使用している類の肌色のそれであったが、当時の自分としては貧相な妄想に薪をくべるものであれば、なんでも良かったのだ。バイト終わりにはトイレにこもって自身の陰茎を握り締めた。そんな日の翌朝は決まって寝坊してしまい、定刻の登校に間に合わなかった。そういう小さな欲望の積み重ねが、人を大人にするのだ。僕はいまでも家族で福助温泉に通っている。番台では当時と変わらぬ寡黙な女将さんが節目がちに帳面を捲っている。いまも昔もこの人に向かって性器をさらしているかと思うと、未熟な僕は今更ながらに不思議な感慨に浸ってしまう。女将さん、俺はちゃんとやれただろうか?やるべきこと、果たすべきことを全うできましたか?女将さんは大人になった僕を認識している筈だが、なにも言わない。もともと極端に口数の少ない方だったので、僕の方からも敢えて話題を持ち出すこともない。30年前、父親と一緒に���間を露わにしていた僕がいつしか父親になり、今度は自分の息子たちと共に股間を露わにしている。女将さんはすべてを見て、知っている。心底かなわないと思う。数十年間ずっと変わらぬ姿勢でペンを握る女将さんの手許にある帳面、あそこに世界の秘密、いや、もっと言えば「世紀の発見」がしたためられているのではないかと勘繰らせるほどの圧倒的な寡黙。安易に適温を求めてはならない。静寂の裏側で、湯は激しく沸いている。
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もう一件、自分が子どもの頃から足繁く通い、お世話になっていた近所の銭湯、新泉温泉があったのだが、昨年惜しくも閉館してしまった。電気風呂の横に鯉が泳ぐ大きな水槽があって、息子たちも一番のお気に入りだったので、残念で仕方がない。隆盛と没落。この世の均衡が保たれたことなど、かつて一度もなかった筈だ。そもそもフロー(風呂)強者が言うほど簡単に物事が整う訳がない。新泉温泉の最終営業日、もちろん親子で最後の湯に浸かりに行った。しかしそんな日に限って長男がロッカーの鍵を紛失してしまい、浴室や脱衣場を血眼になって探し回るも見つからない。僕ら家族の異変に気がついた店主やその場にいたお客さんも誰が言い出すともなく、一緒になって鍵を探してくれた。床を這いずって探しているうちに銭湯の老朽を伴う歴史が手のひらを通じて伝わってくる。今日限りでもうこの場所には通うことができないことがわかっているので、自ずと込み上げてくるものがあった。鍵は古びた体重計の裏側から発見された。その瞬間、店主以外の全員が全裸のまま快哉を叫び���イタッチした。長男もほっと胸を撫で下ろしていた。これこそが裸の付き合いというものだ。帰り際、息子たちは自分たちで描いた新泉温泉の絵と手紙を店主に手渡した。僕は「実は子どもの頃から通っていたんです」と伝えると店主は「わかってたよ、自転車屋さんのとこの」と言ってくれた。適温を求めてはならない。いつだって現実は血反吐が出るほど残酷だ。それでも僕たちは新泉温泉の湯を忘れない。店主はその日の入浴料を受け取らなかった。
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このように僕個人にとっても銭湯には様々な思い入れがあり、いまでも大好きな場所に変わりはないが、それは昨今のサウナブームとはまったく関係がないし、死んでも「整いました」とか言いたくない。そもそもが自分の性器を他者にさらすことも、他者によってさらされた性器を目の当たりにすることも得意ではない。むしろはっきりと苦手だ。世の男性の数だけ多種多様な性器が存在する。サイズ、形状、カラーバリエーション、味、ニオイ等々、どれをとってもふたつとして同じものがない。股の間にぶら下がっているという設置条件がこれまた滑稽で、あのルックスのあの人にあんな性器が、とか、あのガタイのあの人にあんな性器が……みたいな、得たくもない新規情報が視覚を通して脳内に流し込まれるので、煩わしいことこの上ない。挨拶を交わす程度だった近隣の人々とばったり銭湯で遭遇してしまったら、その日を境にして、顔を合わせるたびに性器が脳裏にチラついてしまう。実際に息子の同級生の父親数名と銭湯でチンコの鉢合わせしてしまったのだが、以降、なかなかパパたちのチンコの造形を払拭できなくなる。これはまさに不慮の追突事故、ごっチンコというやつだ。会社員時代、憧れの上司と出張先で入浴を共にする機会があったのだが、どちらかと言えば華奢に分類されるであろう��司の股間には目を覆いたくなるくらいに巨大なふたつのフグリがblah blah blah、いや垂れ下がっていたのだ。洗髪の際にバスチェアに腰掛けておられたが、信じられないことに巨大すぎるフグリはべちゃりと床に接地していた。以来、上司がどれほどの正論を振りかざそうが、客先でのプレゼン時に切れ味鋭くポインターを振り回そうが、どうしたってスラックスの内側で窒息しかけているであろう巨大なフグリを想起してしまう。程なく僕は退職した。とにかく性器というのにはそこにあるが故に素通りすることが難しく、極めて厄介なシロモノである。それが「ない」ことで逆に「有して」しまう諸問題と真摯に向き合ったOBATA LEOの最新作『目下茫洋』は、数多あるフェミニズム関連のテキストとは一線を画する。あまりにグロテスクでおぞましい、だからこそ美しいなどという常套句を粉砕する「弱さ」に貫かれた思考の遍歴。貫く我々♂ではなく、貫かれる♀の身体から滴る分泌液で書かれた紋様のようで、誌面に一定の形状で留められている訳ではない。読む者の素養に左右されるようにして、その形状は刻一刻と微細に変化するだろう。こちらは無数に排泄するが、あちらはたったひとつで対峙している。なにも戦地は彼の地だけではない。戦場は僕やあなたのすぐそばで、いまもネバっこく股を開けている。
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臍の下に埋め込まれた爆弾を抉りとるための努力を続けながら、同時にあるのかわからない最終地点に向けて爆弾を運ぶ。本当は抉り取ることはできないとわかっていても、背骨を曲��て運び続けることが、すなわち生きることになっている。『目下茫洋』
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kennak · 1 year ago
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本作のキーアイテムは、タイトルになっている「首」。 オープニングからエンディングまで、一体何体(何個)の生首がスクリーンに映し出されたことだろう。 それでいて凄惨さは薄く、あまりにも小気味良くポンポンと首が飛ぶせいで 瓶のコーラを片っ端から栓抜きで開けていっているような感覚に陥る。 戦国時代には手柄の証とされていた首について、 当時の武将達は本当にそこまでの価値を見出していたのだろうか。 敵陣の大将を獲った時点で目的は達成しているのに、首を持って帰って初めてミッション完了となることを 滑稽だとする視点が本作にはあり、首を巡って右往左往する人々をたけし演じる秀吉がせせら笑うシーンは 北野監督が秀吉の姿形を借りて笑っているようにも見えた。 家康が次々に身代わりを用意して難を逃れるシーンでは、討ち取った者はそれが家康の首だと疑わないし、 光秀の首に至っては、薄汚れているせいでそれが光秀だとすら気付かない。 「何だよ、首だ首だって騒ぐ割にはなんだっていいんじゃねーか」と毒づく声が聞こえるようだ。 記号的な性格付けがされた登場人物達は皆が竹を割ったように分かり易い性格をしていて 短気な信長はどこを切っても乱暴で横柄、食えない利休はどこまでも食えない人物でしかないのは残念。 策略や裏切りが飛び交う戦国の世にしては、腹の底が見え過ぎている。 信長を必要以上にヒステリックな人物にし、家康を必要以上に老獪な人物としたことで、 愛嬌もカリスマもほどほどに兼ね備えた秀吉が自然と浮かび上がる構図になっている。 声を出すなと叱責した直後に文字が読めんと激怒するシーンや 火鉢に手を入れてしまうシーンなど、コントっぽい演出が時折挿し込まれているおかげで たけし版の秀吉はどこか志村けんのバカ殿っぽさもあるが 残虐表現と笑いがミックスされた作風は、日本では三池崇史と北野武にしか出せない独特の味わいなのでこれで良い。 そう言えば三池監督も「十三人の刺客」で時代劇映画を撮っていたな。 ただ、この内容に制作費15億円(@KADOKAWAの社長発言)はかけ過ぎかなとも思う。 三谷幸喜監督の「清洲会議」は、戦国時代を舞台にした映画では破格なほど 制作費を安くで抑えられたと言われているが、本作も会話劇に軸足を置いて合戦シーンを本能寺に絞れば、 皮肉の効いた小作品として北野武作品の新しい一面を開拓することも出来たのではないか。 風呂敷は無駄に広げるからいいんだとする「風雲!たけし城」的な美��も理解はするが オープニング成績が興収3億9,500万円ではなかなか制作費回収は厳しい気がする。 (当初の予定通りNetflixに配信権を売って入ればまた違ったろうに) 70��を過ぎた北野武監督なりの老いに一抹の寂しさを感じつつ、そこも含めて私は楽しめた。 次回作があるなら、やはり劇場で観たい。
北野武監督:映画「首」錆びついた名刀にも捨てがたい味わい - 忍之閻魔帳
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tokyomariegold · 1 year ago
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2023/7/31〜
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7月31日 先週末から夏休みをとって沖縄へ旅行へ出掛けていた上司が、台風接近のため、予定していたフライトがキャンセルとなり、追加でお休み予定となる連絡がくる。 ちょうど仕事が立て込んでいるタイミングだったので、旅行先のホテルで持参していたノートパソコンで仕事をしてもらうことになった。上の立場になるといつでもお仕事ができるような準備をしてしまうものなんだろうか。 そういえば、金曜日に早退している中で、その上司の個人携帯から私の個人携帯へ着信が入っていたことを思い出す(折り返しはしていない)。
写真展のDMができて、HPに展示概要やプロフィールが掲載されて、なんだかいよいよという気持ちで嬉しい。 たくさん見積もりしてもらったけれど、写真集の発注もやっと完了させた。
重い重い診断書を持って、でも幸い(?)今日は上席の方々が揃って不在。お世話になっている保健師さんに相談メールをしてみてよかった! 上席の方と産業医の先生も交えた面談をしましょう、とのこと。 だんだんと私の訳のわからない病気のことに巻き込まれる人が増えていってしまうな〜と、面談の席でも、病識薄めの他人事口調で自分のことを話す自分が想像できて、でもお仕事をする人間としてだめなのがわかるので、あやのちゃん一体あなたはたくさんの大人達を巻き込んで何がしたいの?!という気持ちで泣きながら帰ってきた。
社会的に大きな組織なので、きちんと対応してくれることは確かで、でもそれが建前上のきちんと、であり、実態は裏でなかなかに言われたい放題になりかねないのも目の当たりにしているで、そうゆうところで怯んでしまっている。 (それを主治医の先生に言ったけれど、そんなの無視無視!と一喝されただけだった。)
とにかくなってみないとわからないし、今日もお外の現場に繰り出せたし、もうこの手のことを考えるのが面倒にもなってきたので、写真集を作ろうと思う。あと早く帰れない日も、飽きるまで桃を買おうと思う。
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8月1日 久しぶりに日差しが強くない日だった。
朝から、昨日ギャラリーのHPに公開された展覧会の告知ページをSNSでお知らせしたり、並行線で上司に診断書を渡さなくてはいけないことで緊張したりしていた。
出勤してから、上司へメールを送り、面談をして、とりあえず先週の診察で言われたことと診断書に書かれていることだけを伝える。 伝える中でやっぱり泣いてしまって、そんなに仕事頑張りたくなかったんじゃないの、よかったじゃん、なにいい子ぶってんの?あやのちゃん!!という気持ち。
ちょっとした仕草や動作についてを、なんかね〜かわいいんだよね〜、と褒めてもらって少し回復。
相談メールを送っていた保健師さんから“緊張したでしょう”と、労いのメールをいただき、また泣きそうになって、どこまでもいつまでも大人の人に甘えている。
写真でも撮って帰ろう、と、ロッカーに置きっぱなしだった三脚を持って帰る。バスの中で一期下の方とあったので、今日は自撮りはできず、でもお話をしながら、日中は雷雨で鳴けなかった分を取り戻すようにセミが怖いくらい鳴く道を歩いた。
今日は心も身体もへとへとで、ちょっとしたことでまた泣いてしまいながら、1日を終えることになりそうです。
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8月2日 今日は満月だけれどもう早くお部屋へ帰ってしまおうとしている。
外の現場を禁止するための文章だったのではなかったの?!と思いながら、今日もお外で立ち会いをする。診断書が出たから、それ以降すぐ外に出たら倒れてしまうのか、と言われたらそうではないけれど、なんか話が違う気がするし、それに乗って気丈に振舞ってしまう自分もいる。 昨日からの泣きぐせがついて、誰かとの少しのディスコミュニケーションで泣いてしまう。
時間があったら銀行をはしごする予定だったけれど、待ち時間が長そうで、すっかり体力がなくなっていて、中途半端にしか予定をこなせなかった。
出張先のまちは夏休みモードで、それぞれのお家のまえに小学生が夏休み期間中にお持ち帰りさせられる朝顔のプランターが置かれていた。 隣り合うお家で、一軒は枯れ果てていて、もう一軒は水色の朝顔が咲いていた。
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観察日記とかで朝顔の絵を描いたことある人多い気がするけれど、朝顔って書くの難しい。ラッパ状の奥行きのある感じとか、花びらの柔らかい感じとか、支柱につるが絡まる感じとか、平面的なお花ではない感じ。着彩も花びら一枚の中で白いところと紫とか色があるところがなだらかにあって難しかった気がする。
そしたら、その朝顔のプランターのお家から女の人が駆け足で出てきて、私と鉢合わせた時に、あ!!と自分に笑いながら忘れ物を取りに玄関へ駆け戻っていった。足元がクロックスだったので、それを履き替えにもどったのかな。
午前中いっぱいで現場の用務を終えて、もうへとへとだったので職場には戻らずに、池袋PARCOでミッフィーのグッズを少しみて(やっぱり思ったより小さい売り場展開で過度な期待は厳禁)、丸ビルのおしゃれドラッグストアで少し買い物をして帰宅。 レジをしてくれたお姉さんの名札を見たら、私と同じ苗字の漢字で(かなりかなり珍しい)、え??妹かな?とドッキリしてしまった。 丸ビルの地下はランチに出てきているオフィス街の方々でとても混んでいた。 丸ビルの地上はオープントップバスに乗り込む外国人の方々がたくさんいた。
明らかに昨日から何かがすり減っている。
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8月3日 全方向において落ち込んでいます!
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8月4日 金曜日の魔法で少し復活して、あまり記憶がないくらいバタバタと提出間際の忙しさに紛れた1日だった。 取り立てて何も日記に書きたいこともなくて、これくらいの日々を毎日送れるようになれば、程よく充実できていいのかな、と、この帰り道で死んでしまったりするのかもしれない、と思っている。
先日職場に出した診断書に基づいて、誤魔化さずに体調優先で仕事をしたい旨と、体調回復に100%を注げることができない気持ちも含めて治療中である旨を、ちゃんと伝えないと!と昨晩泣きながら思っていた。
最近、お金関係の動きが2件あり、1つは身に覚えのない引き落としが発生しており、カード会社からの注意告発で判明したこと。カードの再発行中なので、なにか何も欲しくなくなる。世の中のプレスリリースに興味を持てなくなる。そうゆうことじゃなくて、カード不正利用されること怖がってよ。 もう1つは写真展用貯金をおろした時、9円の利子がついていたこと。 なんとなく覚え書き。
死なないで帰りたい。
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catonoire · 1 year ago
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古代メキシコ展
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東京国立博物館で「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」展を見る。紀元前15世紀〜紀元後16世紀までの3000年余りの間にメキシコに存在した文明のうち、代表的な「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」を取り上げた特別展である。展示品の数々は、メキシコ国内の主要博物館から厳選されたものの由。
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最初の展示室は前述の3文明にこだわらず古代メキシコの遺物を紹介する流れ。
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下はアステカ文明の「夜空の石板」。中央にワシと兵士、両脇に金星と星が表現されているそう。
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マヤ文明のジャガーの土器。ジャガーは王や戦士の権威の象徴で、神秘的な力を持つものとして崇拝されたとのこと。(歯医者で治療中に痛いのや怖いのを我慢しているような表情に見えてしまうが…)
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アステカ文明、チコメコアトル神の火鉢(複製)。チコメコアトルは熟したトウモロコシの女神で、手に持っているのはトウモロコシモチーフの笏。
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左のゴムボールは現代のマヨ族の民族資料。右はベラクルス州出土の球技用の防具。
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ここからテオティワカン文明。
ヒスイ輝石岩の首飾りとペンダント。緑色岩の小座像、鼻飾り2点。
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シパクトリ神の頭飾り石彫、羽毛の蛇神石彫。ピラミッドの写真とともに置かれているので、実際の様子を想像できる。
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上のピラミッドから出土した土器。
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嵐の神の壁画。右手にトウモロコシ。
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鏡の裏。
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ここからはマヤ文明。
貝と緑色岩の首飾り。
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「赤の女王」の腕飾り。
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カエル形装身具。素材は金銅合金。車などに轢かれて地面でつぶれているカエルのようでかわいい。
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モザイク円盤。戦士が腰の後ろに着けた鏡の飾りとのこと。ゴージャスである。
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トゥーラのアトランティス像。バンザイしているのは、王座の支えだった(と考えられている)ため。これもどことなくトウモロコシモチーフぽいと思ったが、防具を着けた戦士だそう。
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チャクモール像。妙なポージングに見えるのは、供物台であるため。
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ここからはアステカ文明。
鷲の戦士像。脚までちゃんと鷲。
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かわいらしい笛。笛はメソアメリカを代表する管楽器の由。
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トラロク神の壺。トラロク神は雨の神で、太陽神ウィツィロポチトリと共に大神殿に祀られていたとのこと。
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ところで、この壺に限らず、この展覧会に出品されている装飾付きの壺や香炉のような器物は、表と裏がとてもはっきりしている。表側は華やかに装われ、裏側はごくあっさりしていて、落差が激しい。見えるところ必要なところだけ装飾するという合理精神なのか何なのか、個人的にとても気になった。
最後にアステカの最新発掘事情の紹介。金の出土品が注目されているとのこと。メソアメリカでは金製品はめずらしいそうである。
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tanakadntt · 2 years ago
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三輪秀次の小説(二次創作)
きみは河を渡る
 切れ���電線はうねり、パチパチと鳴っている。もうもうと立ちのぼる埃と煙は視界を狭める。降ってくる灰を吸い込んで、喉が痛い。ゴホと咳が出た。
 空を雲が厚く覆っていた。
 時折、低く戦闘機が飛ぶ。空気を震わせる爆音も、いつの間にか聞こえなくなる。
 無駄を知り還ったのだ。替わりにヘリコプターのバタバタという回転音が耳に障る。避難を促すサイレンがとうとう途絶えた。
 道路や瓦礫の上にうち捨てられた、おびただしい数の死体ももはや何も言わなかった。
 それらの胸には皆、着衣の上から同じ箇所にこぶし大ほどの穴が開いていた。彼らが開けていったのだ。心臓の脇を的確に単調にえぐり取っていく様子は、実りの季節を迎えて収穫にいそしむ農夫のようだった。
 鋭い鉄の匂いが鼻の奥を刺す。血だまりに足が取られる。地面のいたるところにできた血液の浅い湖は徐々に固まり、粘度を持ちはじ��ていた。その上に、ぽつりぽつりと何かが落ちてくる。
 ……雨。
『姉さん』
 三輪は姉を探していた。
「お断りします」
 三輪の返事に根付は下がり気味の眉をさらに下げた。
「うーん、やっぱり無理かねえ」
「去年に引き続き、申し訳ありませんが……」
 これ以上は目を合わせないように顔を伏せて押し黙る。可愛げのない態度だったが、断る選択肢しか持っていない。
 ボーダー本部メディア対策室である。
 いかにもオフィス然としたレイアウトだ。メディア対策室の名の通り、棚を並べた一角があり、派手なロゴのついたグッズたちが飾られている。
 棚の横にも小ぶりの段ボールがいくつか置かれ、中にはビニールに包装された何かが入っていた。
 さらにはミニスタジオのようなものがつくってある。
 雑然としているが、外部の人間への窓口だけあって、明るい開放的な空間であった。
 三輪がめったに訪れない部署だ。それも入り口で済ませる所用くらいで、もしかしたら、ボーダーに所属して四年近く、初めて足を踏み入れたかもしれない��
 A級隊員の嵐山をデフォルメしたぬいぐるみの飾ってあるテーブルで、茶を勧められている。早く作戦室に帰りたい。自然と眉間が寄ったが長い前髪に隠されて、根付が気づいた様子はなかった。おそらく、気にしてもいない。
「原稿はこちらで用意するし、内容はちゃんとチェックしてもらうんだけどね、ダメかね」
 根付が頼んでいるのは、来月に行われる三門市主催の追悼式典のスピーチだった。
 近界民による大規模侵攻から四年目の式典となる。
 公会堂のステージに設置した祭壇を花で埋め尽くし厳粛に行われる。市外からお偉方や著名人がたくさんやって来て、それぞれ追悼の意を表わす。最後に遺族代表数人にお鉢が回ってくる。大人枠が何名かと青少年枠が一名。
 三輪に白羽の矢がたったのはその青少年枠だった。理由はボーダー隊員で遺族である人物のうち、比較的年下で一番長く所属しているからである。
 日頃から「ボーダーの印象向上」を仕事にしている根付からの依頼は筋の通ったものだった。
 しかも、直属ではないが上役である。
「三輪くんには業務外のことを頼んでいるのはわかっているんだけどねえ」
 人を丸め込む技量の高さがなんぼの職に就いている根付だが、実はかなり弱気に出ている。
 理由はわかる。
 三輪に式典のスピーチを依頼するのは初めてではない。
 一年目のとき、三輪は流されるままに引き受けたものの、原稿に目を通した段階で押し寄せてきた感情に引きずられて過呼吸を引き起こしてぶっ倒れ、騒ぎになったのだ。当然、本番のスピーチは見送られた。彼が中二のときの話だ。
 二年目は話がやってこなかった。当時、所属していた隊の隊長である東が反対したのだと思う。頼まれたとしてもとても務まらなかっただろう。
 三年目は根付は本部長を同伴してわざわざ頼みにきた。しかし、断った。三輪にとってこの依頼は荷が重く、片手間にできるものではなかった。高校生になったばかりで何かと忙しかったし、そのころ広報部隊としてメディア展開をはじめた嵐山隊を売り出す根付の派手な手法に若干いやな予感がしたのだ。
 そして、四回目の式典である。
 遺族でボーダー所属、さらに今年は初めて自分の部隊を結成している。
 千六百人超の死者行方不明者を出した異世界からの侵略戦争によって、最愛の家族を失いながらも生き延びた子どもが立派に成長し、隊長となって隊員を率い街を守っている。
『これからもボーダーの一員として、三門市を守っていくことを誓います』
 おそらく、そんな言葉で締めくくられるであろう、未来への宣誓。
 三輪もボーダーの印象がよくなることに否やはない。
 いまのところ命令はされていないが、任務ならば遂行しなければならないというのもわかっている。
 ただ、ことこれに関してはそつなくこなせる自信はなかった。
「ちょっとしたインタビューもあるけど、一局に絞るから」
「……」
元々、要領のいいほうではない。愛想はかけらも持ち合わせていない。人前でしゃべることも苦手だ。ましてや全国に映像が配信されるなどと聞くと気が遠くなる。
 それだけではない。
 ……雨はあっという間に激しくなった。
 血のにおいに、ドブのようなそれが加わるなか、ようやく彼は探し人に出会えた。
 折り重なるように積み上がった死体の山が崩れたのか、その脇に彼女は転がっていた。
 他のそれらと全く変わることなく、彼女の胸にはぽっかりと穴が開いていた。死に神は何もこぼさずに等しく命を刈り取っていったのだ。
「姉さん」
 誰か。
 誰か姉さんを。
 当日は各メディアも入り、騒がしくなるであろう時期を避けて、そこを訪れることにしている。
 追悼の意を込めた公園は市街地に近い高台に造られていた。
 本当の追悼の場所は、いまだボーダー管理下の警戒区域だ。
 まだ真新しい石碑が幾本か建っている。
 円柱の形をした石碑には名前がただ刻んである。犠牲者の名前だ。
 三輪は一つの石碑の前でたたずんでいた。腕を上げ、石碑にそっと触れる。指を滑らせる。知っている名前もある、知らない名前もある。ゆっくりと滑らせていく。
一点で指が止まる。
 彼女の名前だった。
『誰か』
『誰か姉さんを助けて』
 目の前に広がる風景はいまも鮮やかだ。音も匂いも。足にまとわりつく重さも。降ってくる雨の粒まで。
 足下の彼らはみな目を開けているが、そのまぶたは動かない。その指は動かない。
 今の彼は知っている。死体は苦しまない。
 大丈夫だ。
 向こう岸で、穏やかに微笑んでいる。そこまでの距離はいつでも一歩だ。ひとあし、踏み出すだけで届くほどに近い。
時間は流れる。仮にマイクの前に立ち、メディア対策室のしたためた美しい文章を読み上げても、もう息がくるしくなることはないだろう。それでも、引き受ける気にはならなかった。
 三輪は立ち上がると頭を下げた。
「お役にたてず、申し訳ありません」
強引に話を終わらせる態度を根付は咎めず、一緒に席を立った。
「残念だけどねえ。来年もまたお願いすることになると思うけど」
 来年は五年という節目の年のため��大々的になるという。おおっぴらに全国規模でボーダーの存在をアピール出来る数少ない���会だ。遠征には金がかかる。そのスポンサー集めも兼ねているという。民間組織であるボーダーにとって、金の話はいつでも切実だ。
「まあ、気にしないでいい、他に方法はあるからね」
 頼りになるだろう、と彼はにやりと笑った。
 これからの物語を紡ぐことは彼にとっては今までの物語をひとまず終わらせることになる。彼にはそれはどうしてもできない。
 向こう岸はまだそこにある、いつでも行ける。死者たちは微笑んで待っている。一歩、踏み出せばすぐに会える。
黒い河の冷たい流れに脚を膝まで浸し、目の前の彼岸を見つめて彼は立っている。
この場所から立ち去りたくはないのだ。
 いまは、まだなお。
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st913 · 2 months ago
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「ま1にち1え」お題、「満ち足りた箱庭」 に沿って、スノードームと格闘しました。 うぇぶぼより「スノードーム」「うさぎ」「ダックス」も描いたぞ! ちょっと大変すぎたけど楽しかった~~~~~! おへやを描くのが楽しすぎてメチャクチャ時間がかかってしまった。楽しかったからOKです。
ALT:スノードームのドット絵。スノードームの中、白を基調としたオーロララメがキラキラと舞っていて、下に雪のように積もっている。 以下、スノードームの中に入っている飾り。 柔らかなベージュの木製本棚が置かれている。本棚の棚にはカラフルな雑貨、写真立て、ストレージボックス、そして大量の大小様々な本と書類が収納されている。 本棚の隣に、茶色い植木鉢に入った背の高い植物。青々とした葉っぱが茂っている。その下にうさぎの半透明のバルーンぬいぐるみ(ピンク)が置かれている。 本棚の前には青いソファが置かれており、黄色いブランケットが背もたれにかけられている。座席にはダックスフンドが眠っていて、肘掛けにあごをのせている。 青いソファのすぐ傍に緑色のフロアスタンドが置いてある。電気が付いている。
1枚目/背景、少しくすんだライトブルー 2枚目/スノードームの中身だけ 3枚目/スノードームのドット絵。中がスノー含めて空っぽで、ガラスの球体。背景は暗い茶色 4枚目/3枚目のスノードームのドット絵に、キラキラしたオーロラ色のスノーが舞っている。他の飾りはなく、ガラスの球体と土台とラメのみ
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helloharuo-diary-2023 · 3 months ago
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閃いたら実行
Monday 11 August 2014
真観は禅寺に行った。今朝は富士宮から若者が独り参禅して来た。富士宮からかぁ、凄いな。坐禅会終了後、ご住職とも殆ど話すこともなくただ坐って帰ってしまった。「只管打坐/しかんたざ」只坐る。釈迦の教えは坐れば分るのだ。真観は昨日から「半跏趺坐」から「結跏趺坐」に足の組み方を戻している。出来ないこともないがやはり足が痺れる。無理して坐禅が出来なくなるのは嫌なので考えものだ。茶畑庵から禅寺までは歩いて行った。傘は持参したが使うことはなかった。昨日から気になって来たことがあった。それは仕事部屋のデスクの高さだ。渋谷時代から使っているデスクで高さは約70cm。この高さにどうも違和感が出て来た。というより西洋的な仕事部屋に飽きて来たのか?それとも坐禅の影響か?何故だか分らない。デスクはそのままで足を短くすればいいと考えた。手っ取り早く簡単なのは短い足を購入して交換すればいいがデスクは3台あり各デスクに4本の足だと12本の足が必要となる。それにはお金が掛かりそうだ。では何か他のもので代用は出来ないか?ブロック?何かの台?木材?・・・と考えてみたがふとまたアイディアが閃いた。そうだ!アシスタントのTから以前貰った黄色のコンテナタイプのケースが沢山ある。Tはこのケースを集合写真の時の段差に使っていた。真観が茶畑庵に引っ越す時にTから貰ったこのケースをあちこちの整理に活用していた。(結構便利!)デスクの高さはどのくらいがいいのか?やはり渋谷時代から長年使っているちゃぶ台の高さをチェックしてみたら30cmだった。ちゃぶ台のサイズは真観の今回求めるデスク高さの理想サイズなのだ。それでこのケースの高さをチェックすると30cmだった。『これならイケる!』真観はそう思った。真観は、早速閃きを実行に移した。
結果はご覧の通り。
汗だくで頑張った甲斐があった。 仕事部屋はかなりリフレッシュされた。当然だがデスクの高さが無くなった分部屋が広く感じる。冬場は火鉢でも置きたいところだ。
夏になってほうじ茶を冷蔵庫に冷やしてガブガブ飲んでいた。アイスクリームやかき氷を食べる機会も増えた。するとどうだ、お腹を壊した。下痢っぽい軟便になった。これでは良くないと思いこの悪い習慣を止めた。止めて数日経つが軟便はなくなった。やっぱりね。
学生たちから連絡があった。一人は、取材先の会社の撮影許可が下りたこと。真観は推薦状を作成したりして尽力していた。もう一人はフィンランドから帰国したと。この学生は初めての海外旅行だった。この2人の報告は極めてノーマルな行動だと真観は思う。どの学生もこうであって欲しいと願う。MMからも連絡が来た。真観が紹介した仕事が形になって来たと。良かった。良かった。
仕事部屋の改装、おめでとうございます。 最初にかけたレコードは、ジャック・ブレル。真観10代の頃、百恵ちゃんがジャック・ブレルを聴いて涙すると知って買ったレコード。真観にとっては唯一のシャンソンのレコード。
♬「懐かしき恋人の歌」1967年 https://www.youtube.com/embed/uA0UJoNLMSo
真観は坐禅を続ける。 坐禅を続ける日々を送ることを真観は第一優先とする。 そして何かに気付き、閃きがあればそれについて考え、必要なら実行しよう。 いつ死ぬか分らないが自分がなりたい自分に成長したい。 ものの道理をしっかりと見極めたい。
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nigebanigenige · 4 months ago
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2024/07/21
深夜、実家から拝借した板を使って植物を置く棚をつくった ちゃぶ台に植物をグルッと囲んでおいたら可愛いかな、あ、デカくて重い板を持て余しているからそちらを御飯食べる机にしたらいいかな、けっきょくバランス的にちゃぶ台を真ん中に置き、ベッドを青い壁側に移動、植物を窓側に並べて落ち着いた 座らずに家の中でウロウロしていたので散歩後くらいの疲労感があった 広く感じる いい部屋になってきた もっといい部屋にしたい 
洗濯、掃除、インターネットをしていたら気づいたら1200になっていて、とりあえず外に出た あついよ〜身体の危険を感じるくらいあついよ〜 横浜ついて、スタンダードプロダクトで鉢植え買って、カンペールでサンダル見て 安くなってたけどなんとなくソールの部分がいかつすぎてやめた かわいかったけど そのまま武蔵小杉にいくか、のげにいくか、迷って まいやもはや迷っていないけども、 野毛についちゃった ぴおシティの立ち飲み屋にいます おじさんと美女のペアとおじさんに挟まれて、やきそばとビールをのむ 大瓶赤星が430円、キャッシュオン、立ち飲み、は安くて美味いの法則を友人が見出していたけどかな的を射ているわ 店の出口をじっと一点に見つめながら、頼んだとんぺい焼きに手をつけないおじさん、途中からスタイル抜群の黒髪美女がやってきて同伴かな.....と思う こういうのを好き勝手妄想するのも楽しい すずらんが満員だったので、潔く撤退 また行く!
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2ndsecond · 4 months ago
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出店のおしらせ
fuayuさんのメインストアに、商品を置かせていただくことになりました。
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コラボ商品を中心に、鉢植えなんかも販売しています。 fuayuさんの店舗のイメージを損なわないよう、ピンクの屋台で設営しました。ロゴ看板はオーナーのりりあんさんが設置してくれました。周りもデコってくれたよ! 丸信さんのヤン車がたまらんですね。(ありがとうございます!)
fuayu Mainstore http://maps.secondlife.com/secondlife/Boscombe/69/148/23
fuayuさんのかわいかっこよい服もぜひチェックを!! 最近お気に入りのドレス [ fuayu Louise ]を着て撮影してみました。ロケ地 by Asaki Yume Mishi
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aboutsleepnomore · 9 months ago
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スリープノーモアNY終演によせて
2017年1月23日の17時ごろ
土砂降りでした。そして辺りは真っ暗で寒かった。
私は、チェルシーマーケットに行った後、スリープノーモアという演劇に行くかどうか少し迷っていました。
と、いうのもニューヨーク旅行最終日。疲労困憊。大雨、寒気。
終演は21時ごろになる予想。
初めてのニューヨークで英語もまったく出来ない一人旅の最終日。
それでもチケットを1万円で購入していたので、何とか気力をふるって会場近くのマクドナルドへ行くことにしました。
その途中、ぼーっとしていたのが赤の信号を渡ろうとして、自動車に轢かれ掛け、何とかたどり着いたマックでも英語が伝わらなすぎて店員にイライラされ、やっとの思いでホットコーヒーとハンバーガーにありつけました。
英語が出来ないのに、ニューヨークへ一人旅なんて、とんでもない挑戦に見えましたが、旅行の最終日になって私は「案外大したことなかったな」とも思っていました。
映画や海外ドラマが好きならニューヨークの憧れはあります。
そんな夢のような場所へ、しかも一人で、一週間も。途方もない困難に見えましたが、最終日には「こんなものか」と思っていました。
たしかに、キャッツやアラジンのミュージカルは素晴らしかった。美術館も博物館も街並みも。
ただ、もう帰ってしまったら終わりなのだなと思いました。
私はどこかニューヨークへ行けば自分の人生が変わるとか、何か希望があると心の底で思っていた気がします。
でも、ニューヨークで見た事起こった事は私の想像内、想定内の感動ばかりでした。
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そんな思いを抱えながら、私はマックを出て会場へ。
小雨の中すでに何人か並んでいます。私はそれの列の最後尾に並びました。予約した時のバウチャーも印刷していたのでそれも用意しました。
しばらくすると、大柄な男性スタッフが前から順番に何か確認しているようです、私は印刷したバウチャーを出してスタッフに見せました。すると、「ID」と言われバウチャーではないようです。
私が困惑しているとスタッフは私を飛び越して次の客の確認へ…。
バウチャーじゃないのか??と思いつつ、印刷したものをガサガサあさっていると後ろに並んでいた男性に「パスポートだよ」と言われました。
なるほど、IDって身分証明書ってことなのか、私は戻ってきたスタッフにパスポートを見せ、スタンプを押されそのまま大きな扉が開き中へと促されました。
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中に入ると真っ暗だけど、暖かかったのを思い出します。
そのまま、進むとコートを預かるカウンターに男性二人。
私はびしゃびしゃになったコートとポシェットを濡れてて申し訳ないなと思いつつ渡し、引換券「105」をもらい、瓶に4ドルを入れました。
身軽になってそのまま進むと、今度はチェックインのカウンターがあり、名前を名乗りました。
階段を少しのぼると、そこでトランプをもらい、迷路のように狭くて赤い布で仕切られた小道を進みます。小道の曲がり角の隅の床には蝋燭のようなのが置いています。
この時から、ドーンと低い音でBGMが掛かっていてホラーっぽいのでお化け屋敷みたいだなと思いました。
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小道を抜けると応接間の様な空間が広がっていました。
全ての小物が意味深。私はそこでさきほど「パスポートだよ」と教えてくれたお兄さんがいたことに気づきました。
私はお礼を言うべきだと思っていましたが、本当にそれをいう勇気がなく何も言えませんでした。(今でも本当に後悔している)
しばらくその部屋を見て回り、赤い重厚な緞帳に手を差し込んで奥へと進みました。
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ジャズがかか��ているバーです。
入ってすぐに小さなカウンターがあり、女優のようなお姉さんがピッチャーからお水を注いでいました。お酒か水が飲めるようです。
私は財布もなくトイレに行きたくなかったので断り、バーの中へ進みます。
脇に大きめのカウンターがありそちらはお酒を売っているようでした。予約席があり、私は奥の長椅子に座ろうと思っていました。
すると、女の子二人連れに「トイレどこ?」って聞かれ「分からない」と答えました。
そのあと、やはり私もトイレ行っておこうと思ってスタッフらしき人にトイレの位置を聞いてトイレへ行きました。
たしかバーカウンターの横を通ったと思います。
バーへ戻り、席がガラガラの中奥の方の長椅子の端に座りました。
時間になると、俳優の男性がマイクを取り何かしゃべり始めました。
おそらく、この演劇についての説明だろうと思います。
そうして、トランプの数字の順番で呼ばれ、呼ばれた人はバーの脇の仕切られた空間へと入っていきます。
私は「3」でしたが、自分が呼ばれているかどうか分からないので、もう並んでおこうと並んでみたら「まだだね(笑)」と言われました。
そのまま待機して呼ばれて、中へと進みました。
白いマスクを渡され、英語の注意事項を聞きます。「ノーモアトーク」この辺りしか聞き取れずぼーっとしていたら、エレベーターをガンっと蹴られ、びくっとする私。
そのまま、順番に乗り込みました。
私はなんとなく気遅れして一番最後にのりました。
マスクをすると、英語喋れなくてももういいんだなーと思って自分が影の存在になった気がして安心していました。(笑)
薄暗いエレベーターに沈黙がおり、エレベーターを動かしていた人が何か喋っていた気がします。
そして、ある階で止まり、結果的に一番最後にのった私からエレベーターを降りる形になりました。
その時「have a good time」と言われ「いぇす」と言いそうになり慌てて頷くだけにしました。
降りたところは薄暗い廊下でした。
部屋をのぞき込むと病院の様でベッドがありました。
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ふ、と後ろをみると誰もいません。
全員この階でおりると思っていた私はあわてました。
本当は降りてはいけなかったんじゃないのか?何か間違ってしまって私だけおろされたんじゃないのか??エレベーターがあったところまで戻りますが、やはり誰もいないしエレベーターも閉まっています。
私は少し慌ててその辺りをうろつきました。
すると、別のアノニマス二人組といきなり鉢合わせし、同時に悲鳴を上げる我々。(笑)
そこで���もう一人で行動するか…と割り切ってその階を探索することに。どこをどう歩いたのか分かりませんが気が付いたら、枯れ木の森に迷い込んでいました。
羊の剥製があり、それを少し触ってみます。
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しばらく、その迷路を探索していましたが、あまりにも誰もいないため別の階へ移ることにしました。
階段から上へ登ろうとすると黒いマスクのスタッフに止められたので、下へ下へと降りることに。
年代物の家具・調度品が誂えられており、数人のアノニマスも部屋をうろついていました。
私は試しに引き出しの一つを開けてみると、中にはお皿と写真。
なかなか俳優に会えないなと思いつつうろついていると、小石や砂利が敷いている中庭の様なところへ出ました。
建物の中に中庭!と思いつつ、進んでいくと不気味なマリア像があったり砂の山があったり…。
そしてふと、見るとガラスの格子の壁の向こうで人だかりができています。
慌ててそちらへ向かうと、バスタブで女性が半裸で踊っていました。
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床には大量の手紙のようなものが巻かれており、水がびちゃびちゃ…そんなこともお構いなしに踊り狂っています。
「すごいな」と思っていると、さらにもう一人男性が走って現れて突然バスタブに入ります。血まみれです。
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え…   もしかして フルチン?
↑当時の私のガチの感想↑
いや、まさか…(凝視) いや…絶対そうやわ(凝視)
すごいなニューヨーク…。
度肝を抜かれながら、二人の狂気のダンスを見守ります。
すると、男優と女優がそれぞれ別の部屋へと移動しました。
これは、どちらかを選択しないといけないのか…私は理解して女性の方を追いました。
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半狂乱でダンスしていた女性は、ドレスを整えてゆっくりと階下へ向かいました。
ほかのアノニマスと共にぞろぞろと階段を下りる私。
ついた場所は広い体育館ぐらいの空間のある地下でした。
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気が付いたらほかのアノニマスたちも俳優も集まっていました。
ここに全員集められるように計算しているのか、と思いました。
そのままスローモーションで晩餐会が始まり、乾杯したら毒で死んだようになり、リセットされました。それが終わるとそれぞれまた別の場所へ走って移動していきます。
私は迷ってその場に残っていました。(たぶん疲れてた)
すると、植木をダンスで運ぶ男性がいたので、何のキャラか全くわからないままそれを見守ることに。
周りのアノニマスたちは殆どほかの俳優を追いかけたようで、地下にはあまり人は残っていませんでした。
その男性は植木を動かし終える(後から考えると森が動くの予言をしていた魔女の一人)と、柱の台に置いているワインボトルを飲み、服のボタンを留めました。
そのまま、ホールの端でダンスを踊ったかと思うと、今度は唐突に走りだし、階段を駆け上りました。
私は直感で(イケメンだった)、そのキャラを追いかけることに決めて、同じように階段を駆け上ります。
男性は、2段飛ばし3段飛ばしで階段を風のように駆け上がります。
置いていかれてはたまらん!と、私も全速力でついていきます。
すると、いきなりぴたっととまり、くるっとこちらを見ました。
私はどきっとして立ち止まり、同じように後ろを振り返りました。
もう一人アノニマスがおり、二人で彼を追いかけています。
「こっちが見えない設定のはずなのにな」と私は思いつつ、そのまま彼を追いかけました。
ある階のある部屋へいくと、彼は柱のフックに掛けてあったタキシードのベストを着ます。
そのあと、タキシードっぽい上着をとると、こちらを見ずに後ろ手で私に差し出しました。
……
私が何も反応しないでいると「早く着せろ!」という風に押し付けてきます。
あ、なにも見えない設定だけど、たまにこういうこともあるのか!と私はやっと気づいてタキシードを受け取り、彼に着せました。
彼はタキシードをきると、壁にかかっている鏡を見ながら髪を撫でつけます。
そのまま彼についていくと、ホテルの待ち受けの空間にでました。
丸いテーブルにウィスキーのグラスが三つ並べられており、他に二人の俳優がいます。三人が座ると、同時に何かを見るような視線の演技をしてお酒を飲みます。
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ホテルカウンターで三人でダンスをしていると、男が現れます。
そんなこんながあり(もう記憶もメモもない)
彼はホテルのチェックインカウンターでいろいろしていましたが、突然。
突然、わたしの目を見て、わたしに手を差し伸べてきたのです。
めちゃめちゃ わたしの 目を見ています。
めちゃ めちゃ わたしの 目を見て 手を差し出しているのです。
私はその瞬間目の前の魔女に呪いをかけられ、差し出された手に手をとりました。
冷たくてちょっと湿ってた⭐
手ぇおっきい⭐(急に合コンに来た女になる私
アノニマスたちをかき分けて、エスコートされた先は丸いテーブル傍の椅子。そこに腰かけると、彼はis that all there isを歌い始めました。
魔女の呪いをかけられてぼーっとしていても、座っている間は最大限お腹をへっこめる女としての正気は保つわたし。
歌い終わると急に苦しみだし、その場に倒れこみます。
その後他の俳優と合流しながらガロウグリーンの通路へ。
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そしてまた晩餐会のあったホールへと向かいました。
そこでは舞踏会が開かれています。
それぞれのキャラが踊っている中…。
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彼が…また…わたしをみつめて…手を差し伸べているではありませんか…
もう、魔法がかかったかのようにその手をとるわたし。
すると、彼はダンスフロアの外れまでわたしを引っ張っていき、舞踏会とすこしはずれたところで、わたしのてをとって…ワルツを一緒におどりはじめたのです…
いや、ダンスとかワルツとか全く踊れません。
ポジションもよくわからないので、手を組まれて体をひっつけられたとき左手の置き場がわからなくてぷらぷらしてたら、ここもって!みたいな感じで相手の背中もつように誘導され…
くるくる… くるくる… 足を踏むわたし 笑うふたり(←ありがち
もう、無理い 助けてえ …
ダンスが終わったら、彼は私の手を取って手の甲にキスしたかと思うと、一礼して舞踏会へと戻っていきました。
……
ほんま なにこれ こんなの
好きになっちゃうやろ(怒髪天)
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私の時のボーイウィッチスティーブン。
そのあと、またホテルへ戻って一人アノニマスを選んで電話ボックスへ。(この時は選ばれず)(というか衝撃でかすぎてちょっと距離おいてた)
その後ポーターの荷物部屋のようなところでダンスしてて遠巻きにみていたら、わたしを見つけて腕引っ張って耳元で「My precious」とささやいてくる始末…。
その後、ふらふらとついていき例の魔女集会も衝撃でしたけど
この時の衝撃と比べたら…
その後、シャワー室でむせび泣くBW(もちろんフルチン)…タオルとって…服着せて…して、また晩餐会へ。
この後、ちょっとこのBW追うのほんと…ちょっと…ほんまにハマりすぎてしまうかもしれない(手遅れ)と思って、別の部屋とかうろつきました。
で、マクベスの処刑を見て、ナイチンゲールの歌が流れて、誘導されるまま、お土産部屋を通りました。
プログラム売ってますよ~というお姉さんに、「ちょ、めっちゃほしいんだけど今財布なくて、これまた財布とってすぐ戻ってくるからそれでも買えますかね?!?!?」(数時間前までサンキューすら言う勇気なかった女)って英語で聞いて「もちろんよ!」と言われ、ダッシュで財布取ってきて、プログラム買って、真っ暗なチェルシーを歩いてホテルまで帰りました…。
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そして、一睡もできず帰りの飛行機が離陸する瞬間大号泣しながら、絶対またニューヨーク戻ってくる…と心に誓いました。
そして、2018年に母と、2019年にちかちゃんと、スリープノーモアに行き。
そして2019年1月11日
ちゃんまきさんと行った上海のスリープノーモアで、この時のBWスティーブンにマスクにサインをしてもらう、という奇跡を経て、現在に至るのであります。
眼の前にスティーブンいたときに、なんて話しかけたと思う??
アイムフロームジャパン、サインプリーズ アリガト‥
しか言えなかったんよ‥
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そんな私も来月から海外就職します。
スリープノーモア 完
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muchakucha01 · 9 months ago
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 【二月のご挨拶】
 新年快楽  万事如意
 二月十日は春節  旧暦のお正月です。  今年は立春の後に春節を迎える事となりましたので、  比較的暖かな春節になるようですね。
 中国の春節について、ご紹介します。  年度が変わる新暦のお正月より、春節の方が  改まる、という感じは強く、  干支は兎から龍に切り替わります。
 大晦日は除夕と言って、家族親族が集まり  賑やかに食卓を囲みます。  水餃子を手作りしてみんなで包んで食べますが、  水餃子には各家庭のこだわりがあり、  皮の厚み、餡の風味がうまく融合して、  つるつるといくつでも食べられるのが美味しい餃子。  たれをつけなくても味が整っているのが  美味しい餃子なのです。
 他にもさまざまなご馳走が並び、  縁起を担いだ立派な魚料理は(魚の発音は余に通じる)  年年余余、いよいよ運気が良くなり  余裕ができますように、と願いから。
 客間には吉に通じる金柑の鉢植えや  香り高い梅の花、水仙を飾ります。  先祖を祀る台は清めて果物や花、香を立てます。  玄関には、縁起の良い言葉を赤地に金で装飾した  細長い紙に書いた春聯を一対で貼ります。  印刷されたものもありますが、  手書きのものは、家族の達筆の人が腕を振るい  気の利いた文言を書きます。  各門戸に貼られたこれらの春聯の  様々な吉祥の言葉を眺めながら、  散歩するのも楽しいものです。
 赤い紙で作った斗方は四角い紙に  縁起の良い文字や絵を書いたもの。  菱形に窓や壁に貼ります。
 ��年には来客もあります。  子供だけでなく目下の人には、  紅包という赤い小袋に入れたお年玉を渡します。  来客には、蜜銭といわれる  甘い砂糖漬けのドライフルーツや  棗、落花生など吉祥果をたくさん出して  食事まではお茶を入れて談笑します。
 春節の期間はとにかく、ご馳走を集まって食べる、  という事が一番大切ですから、  女性も男性もかわるがわるキッチンに立ち、  それぞれが得意料理に腕を振います。  誰かが作った料理が卓に置かれたら、  間髪入れずみんなが箸を伸ばして味わい、  その料理を作った人を褒めそやします。
 春節の間は喧嘩や揉め事は御法度。  一年が台無しになるからです。  温かい和やかな春節風景。  最近は気分転換に海外や国内旅行に  行く人も増えていますが、心の奥底には、  昔ながらの春節の温かい光景は  決して消える事はありません。
 十五日間は春節期間。  十五日目は大きな満月が出ます。  この日に食べるのが元宵という白玉団子。  湯気を立てるこのお団子を食べて  お正月行事は終わりとなります。  今年は二月二十四日になります。
 二〇二四年 春節  中国茶会 無茶空茶  黄 安希 拝 http://muchakucha.net
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krkwngm · 1 year ago
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アステロイド・シティ
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 面白かった。以下台詞はうろ覚えのネタバレがある。
 1955年、「温かくも冷たくもない、しかし容赦のない」照明を当てるよう指示書きされた舞台で上演される架空のドラマ『アステロイド・シティ』とその制作裏を交互に描く構成。冒頭で読み上げられる舞台装置の指示書きと制作中の背景や効果音が、いざ本編が始まるとなるほどこうなるのか!と腑に落ちるコンパクトでカラフルで戯画的な街並みが印象的でそこからずっと楽しい映画だった。カーブの角度間違えたから途中で終わってる空中道路とかなに?って感じだし(わざわざ看板に小難しい言葉で説明書いてるのも笑う)隕石の落下跡の隣でぐるんぐるん回ってるアンテナは無駄にデカくてふざけてるし街の標識にちっさく書かれた「人口87名」の表記がエンドクレジットで制作チームの名前になってるのに気付いて笑った。ダイナーの看板が「朝食」「昼食」「温かい夕食」になってたけど温かい夕食がふるまわれるシーンはなかったので実際どうなのか気になる。あとレモンの皮をその場で削いでくれるお酒の自動販売機めっちゃよくない?あんな美味しそうなお酒から歯磨き用品と土地の権利証書まで売ってる自動販売機とか近所に欲しすぎる。
 ドラマ『アステロイド・シティ』のパートは全編がカラーで全3幕とエピローグと2回のインターバル(うち1回は任意の休憩)があり、制作裏のパートは基本モノクロで『シティ』の人物が滲み出るときだけカラーが入る演出になってた(気がする)。それぞれアスペクト比も違っていて、『シティ』本編はスクリーンの幅いっぱいに映し出された横長のスコープサイズだけど、モノクロの制作裏はテレビとおなじスタンダードサイズになってた。ちなみに場面ごとに挿入されるクレジットは色こそドラマと同じカラーだけどアスペクト比はスタンダードで、それが架空と現実をシームレスに繋いでる感じがした。  『グランド・ブタペスト・ホテル』も時代の違う3つの物語に合わせてアスペクト比を使い分けてたし、なんなら『ブタペスト』も『フレンチ・ディスパッチ』も書かれた物語と書いた人間の物語をひとつの映画で描く構成になってたから既視感を覚えて当然なのに、どれを観ても新鮮な刺激と面白さと寂しさでいっぱいになるから不思議だ。登場人物やたら多くて最後まで名前を覚えられない人もいるくらいなのに、劇中で幾重にも重なっていく小さなエピソードを観るうちに登場人物それぞれに二つとない『人生』が在ると分かるから誰ひとり忘れることができない。ウェス・アンダーソン作品を観るたび映画を観ることの喜びで満たされてしまうのはそのせいだと思う。もちろん映像も素晴らしかった。色彩だけじゃなくて画角もいちいち良いからずーっと楽しくて好きだ。
 冒頭に登場する司会者が、『アステロイド・シティ』は架空のドラマです、しかし現実を反映しているのですと語っているとおり、脚本を書き演出をつけ役柄を演じた人たちの現実が架空の町の七日間にたしかに反映されていると気付かされるのが楽しかった。  たとえば自分も子供たちもあなたを愛しているけど離婚するという演出家の妻ポリーが、「第三幕の最後。ミッジの台詞はドアを閉めてからにして」と言うシーン。「破滅だな」とつぶやく脚本家の前でドアを閉めたポリーはドアの向こうから夫に「さよなら」を告げる。でも実際の第三幕にはミッジがさよならを告げるシーンはない。第二幕で窓越しに「私たちは進展しないわ」と言うミッジにオーギーは「そうかな」と返す。「進展する?」「いや」、ミッジは頷きながら「破滅ね」と答える。でも窓は開いてるしドアは閉めないしやっぱり「さよなら」は言わない。演出家がそういう演出をしたんだと想像できて滋味深い。  エピローグでオーギーが目覚めるとすでにチェックアウトした11棟のなかにミッジたちもいて、だからミッジとはこれきり、と思いきやダイナーのおばあちゃんが「ミッジから住所を預かってるわ 家じゃなくて私書箱よ」とメモを渡してくるあたりは脚本家の脚本どおりな気がする。この作品の眠りは目覚めるためにあるので。ただそのメモを大事にポケットにしまいこむのは演出家の選択な気もする。  演出家は脚本家と役者の関係をどこまで知っていたんだろう。ドラマの終盤、オーギーを演じている役者が「芝居が分からない」と舞台を抜け出して演出家に会いに行ったのに「よくできている 君という人物がオーギーに映りつつある 分からなくていい そのままでいい (新鮮な空気を吸っても)分からないままだよ」と言われてしまうのは、役者と恋仲だった『アステロイド・シティ』の脚本家が交通事故で亡くなってしまっていることが原因なのではと思った。演出家が二人の関係を知っていたとしたら、妻を亡くしたオーギーと脚本家を失った役者は状況と心情が重なっているはずで、だから「そのままでいい」と言う。  でも役者にはオーギーがなぜこんな言動をするのか分からない。そして廊下を突っ切って外壁の階段の踊り場に出てパイプを吸おうとしたら、向かい側のビルの踊り場にいたオーギーの妻役の女優さんと鉢合わせる。  オーギーとその妻が隣り合ったビルから言葉を交わすこのシーンは、ドラマのオーギーとミッジがモーテルの窓越しに会話していたシーンと同じ構図、同じ距離感。でもここまでアステロイド・シティの色鮮やかな世界に浸り続けてきてから唐突に白黒で映し出される『現実』の光景は、違う時代の遠い出来事のように見えた。妻役だった役者(マーゴット・ロビー)が新しい作品の撮影中で中世の侍女のドレスをまとっているのも、過ぎ去った過去、終わった人生を彷彿とさせる。実は当初の『アステロイド・シティ』にはオーギーと妻の会話シーンがあったのにここでの会話でそれが全部カットされたと分かるからなおさらだ。しかも人が萎れそうなほど暑い設定のシティに対してここの『現実』では雪が降ってる。全部が対比だ。  うろ覚えなんだけど、ここで女優に「覚えてる?」て問われるままに再演したオーギーと妻の生前のやりとり、映画の冒頭で脚本家を訪ねた役者がその場で演じてみせた一人芝居とほとんど同じ内容だった気がする。この再演は役者にとってオーギーという役柄の背景を確かめるだけでなく、いまは亡き恋人と初めて出会った運命の日を振り返る行為でもあったのではなかろうか。宇宙人との交流について夫と話していた妻は、「(いまあなたが撮って泣いてくれた私の写真、)現像できるかしら?」と最後に問う。夫は「ぼくの写真だからね」と答える。きみを永遠に失うのはつらい。悲しい。耐えられない。それでもこれはぼくが愛したきみの写真だから、フィルムのまま眠らせておきはしない。
 オーギーの撮影した写真はすべてモノクロだ。亡くなる前の妻の写真も『現実』とおなじで色がない。だから彼の愛も喪失の痛みもたぶん、まぎれもない『現実』として色褪せることなく彼に留まり続ける。  娘たちがママの遺灰を埋めてお葬式してるところを見守る終盤のオーギー、息子のウッドロウと左手を繋いでるけど、火傷してるからたぶんカメラが持てないんだよね。火傷するまでは虚構の傷を負った自分を被写体にして『負傷した自画像』なんて写真を撮ってたのに、「ほんとう��やけどした」あとは自画像を撮らない、葬式の光景にカメラを向けない、レンズ越しではなく自分の目で見なければならない。火傷の痛みは心の痛みそのものでもある状況に置かれて、ようやくオーギー/役者は愛するひとの喪失を正面から受け止める機会を得た。  オーギ―は「時間が傷を癒すなんてのは嘘だ���と中盤に言っているし、痛みは残り続けるかもしれないけど、ミッジの残したメモを大事そうにたずさえて、妻の葬式を終えた家族みんなで旅立つことができたオーギーの(役者の)行く先には希望があると思った。
 以上感想。以下は印象的だったエピソードのメモ。とりとめがなく長いので注意。
🎡 オーギーのちっさい娘三人がかわいすぎる。壊れた車からみんなで荷物を運び出すとき一人だけドアの外でうろうろしてるとこ良かったね……父にドアの隙間を見てって言われたから他の二人が終わるまで待ってたのかな。ダイナーのおばあちゃんに「お姫様たち何が飲みたい?」て聞かれて「私たちお姫様じゃないわ、呪われたミイラよ」「私は妖精」て答えるのもおばあちゃんが「…………苺ミルクはどう?」て聞き直すのも良かったし、エピローグで同じこと聞かれたときは「ください(Yes,please.)」て口々に答えるところお利口さんでキュートだ。  ママが三週間前に亡くなったとオーギーに知らされたとき「いつ帰ってくる?」「私たち孤児なの?」て聞くあたりは切ないけど、モーテル街の道の真ん中にタッパーごと埋めたママの遺灰を掘り起こそうとしたおじいちゃんにくそまじめな声で「私たちを生贄にしたら呪う」て告げるとこで爆笑した。結局おじいちゃんが根負けしてママを回収できずに終わるのも笑ってしまう。でも娘たちは娘たちなりに、知らないうちにいなくなっちゃったママとちゃんとお別れしたかったんだろうな。「半分魔女 半分宇宙人」の自称はママの娘としての矜持でしょきっと。「お祈りしましょ ママは土の中で眠ってるの」て一生懸命祈る孫娘たちをおじいちゃんは泣きそうな顔で見てるし、隣に義理の息子も孫も参列してるしで良さしかなかったな…
🎡 にしてもおじいちゃんがさ、お前のことは嫌いだが娘と四人の孫たちを愛しているからお前も受け入れる、て言った次の瞬間オーギーの胸ぐら掴むふりでイーーーッ!!てやるから不意打ちで噴いてしまった。そこに来て父に「僕たちを捨てるの?」て聞いたウッドロウが、父の「(おじいちゃんの「私は家政婦か?」て台詞を受けて)ハウスキーパーを雇おうと思った ほんのちょっと考えたがすぐ止めた」て答えを聞いて「考えたのを許すよ」て返すとこ、超優秀な長男だから子どもになりきれない寂しさがあって好きだな。  ところで惑星に映像を投射する技術を発明したウッドロウが博士に「可能性を働かせて」て励まされてさ、最終的に投射した絵がダイナと自分のハートマークなの最高じゃなかった!? エピローグで奨学金の使い道を聞かれて「彼女のために使うと思う」と答えるのも可能性に満ちててかわいいよ~!  この直前におじいちゃんから「きっと″超優秀″ってやつだ」と言われてウッドロウがニコ…て嬉しそうに笑うとこすごいよかった…ほんのちょっとの微笑みなんだけどお母さんがシャツに刺繍してくれた「超優秀」と同じ言葉だったから嬉しくてついこぼれてしまった感じがしてしみじみとよかった…
🎡 超優秀の子どもたちもみんなクセ強くてよかったな。実在の人物の名前を一人ずつ増やしてたくさん覚えていくゲームでみんな学者の名前ばっかり出すし、「これ終わらないよ 僕ら超優秀だから」て言う子に他の子が「でも楽しい いつもだと出てくる名前が平凡だもの」て返すところ良かったし、第三幕では全部俳優女優の名前になってるところに時の流れを感じた。楽しいって言った女の子が後半ウッドロウとダイナの仲に言及して、友達だよって反応に「超優秀なのにバカね」て返すくらい仲良くなってる。  ところでなんでモーテルの7番棟は火事で焼けてしまったんだろ。焼けてテントになったおかげで博士から盗んできた機材を運び込んで隠れながら宇宙人と交信できたけども。このあたり、モーテルの管理人がテントになった代わりに電気周りは充実させたと説明するくだりが地味に効いてる。  登場時から唐辛子まるまる食べたり押しちゃいけないボタン押したり屋根から飛び降りたりする超優秀な子どもが「もう止めたりしない 好きに挑戦しろ なぜ挑戦する?」て父に聞かれて「わからない きっと怖いんだ 挑戦しないと誰も見ないから 僕みたいな存在を」て答えるシーンがしんどい。その後の第三幕で息子の発明品(すでに終わった挑戦)を使ってみたり没収しようとする兵士と喧嘩したりする父の姿が映ってて安心した。  表彰式の将軍の「平穏に生きたかったなら生まれる時代を間違えた」てスピーチが軍事利用する気満々で怖すぎたので子どもたちには幸せに生きていってほしい。
🎡 そしてかわいさと不気味さのあわいを攻める宇宙人の絶妙なデザインよ……!  オーギーの車の故障を点検するために謎の部品を挿入するシーンと、宇宙人が宇宙船から下ろしてきた柱から小さな脚が生えて接地するシーン、構図が似てた気がするけどわざとなのかな。二度目の宇宙人の訪問後に隔離解除の延期が告げられてみんなが大暴れしてるとき壊れた車から転がり出た未知の部品も地面でのたうち回ってたから、車が壊れたのは宇宙人のパワー的な作用でウッドロウが宇宙からの信号を解読できるのも妻が宇宙人と云々て話もその伏線だったのでは!?(たぶん考えすぎ)
🎡 第三幕の眠りの意味を考えるべくゼミのみんなに実際に演じてもらうシーン、教授を演じるウィレム・デフォーがまじで良い。みんな一斉に眠るところすごかったな(一人夢遊病がいて笑った)。眠りと死は違う。眠りから覚めれば脚本家は良い話を思いつくし俳優は新しい演技を生み出す。眠りにつく間どんな時間が流れているかをふまえて眠れって示唆に応える学生たちの眠りもそこからひらめきを得る脚本家もよかった。目覚めたいのなら眠るがいい。目覚めるために眠りがある。
🎡 映画全体の冒頭、真っ暗な画面の下あたりに均一に並んだ白い光の円が映る。なんか両端だけ変に欠けてるなと思ってるとその円は舞台の音を拾う音響室の機器の光で、欠けてるのは手前に座ってるスタッフ二人の頭で隠れてるからと分かる。この時点で映し方が変でもう好き。音響室の窓から見下ろす舞台上に立つひとりの男にカメラが寄り、男がアステロイド・シティは架空のドラマです、しかし現実を反映しているのですと説明を始める。上手下手背景大道具小道具照明の指示書きが読み上げられ、全三幕は7日間の出来事との解説がなされ、本編が始まる。貨物列車に山盛りに積まれたグレープフルーツとアボカドとピーカンに意味はあるのか?分からんけど青い空にオレンジの砂漠を突っ切っていく列車を軽快な音楽に合わせて映していくオープニング良すぎた。  エンディングも鳥がノリノリで踊ってて良かったけどあの鳥なんなんだろね?オーギーが街に着いたシーンであの鳥の標識が映るんだけどそれ以外特に説明ないのよね。アイス食べてる三人娘ちゃんの隣できょときょとしてる鳥の動きがなんか良かった。
 良かったところばかりでどこまでも書いてしまうので終わる。人生を感じさせるシーンがいっぱいで楽しい映画だった。
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catonoire · 1 year ago
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「ひかりの底」展
Terrada Art Complex II Bonded Gallery で「ひかりの底」展の前期展示を見る。「日本の美術工芸を世界へ」と銘打った特別展で、後期展示は羽田空港国際線ターミナルの出国エリアで開催される由。
作品を見始めてすぐ目に留まったのは、下の写真のような壁のしつらえ。会場はほぼ白に統一されており(例外あり)、壁に付いている白くないものはすべて白い紙で覆ってあった。もちろんこの展示のための措置であるとのこと。
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清水卯一の青磁大鉢。色といい形といい完璧に美しい。高台の部分の暗がりも魅力。
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井本真紀のガラス作品。何も知らずに見たら、いや、ガラスと知った上で見ても、紙のようにしか見えない。ガラスでこのような軽やかさを表現できるとは。
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截金の江里朋子作品。手元に置いて使いたくなるたたずまい。
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山村慎哉の漆工作品。螺鈿の強い輝きが展示台に反射しているのも美しい。
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染織の誉田屋源兵衛の作品。滝から光と闇が流れ落ちているかのようなディスプレイが映える。
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かみ添の唐紙作品。自分のスマホ写真では何が何だかよくわから��い写りになってしまって残念。
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陶芸の橋本知成作品。金属的な光沢をたたえた陶はどこか宇宙を思わせる。
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