#辻あゆみ
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376th Priconne Re:Dive - M・A・O, Miku Ito and Rika Tachibana. ~Year-end Special Broadcast~ Guest: Ayumi Tsuji 26.12.2024)
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プリコネチャンネルRe:Dive 第376回 ~年末SP放送~【ゲスト:辻あゆみ】
#m・a・o#mao ichimichi#ichimichi mao#市道真央#プリコネr#priconne#rika tachibana#プリンセスコネクト#立花理香#miku ito#Ayumi Tsuji#辻あゆみ#Youtube
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Roa Ezaki, Hanaoi Miyu, Mio Arisu, Nanako Aizawa, Tsujimon Anera, Midori Imai, Yuri Ikenaga, Ayumi Hara, Hiromi Hikichi and Yuu, Veleno & Garage Booth, Tokyo Auto Salon 2024
#roa ezaki#���崎ろあ#hanaoi miyu#花乃衣美優#mio arisu#有栖未桜#nanako aizawa#相沢菜々子#tsujimon anera#辻門アネラ#midori imai#今井みどり#yuri ikenaga#池永百合#ayumi hara#原あゆみ#hiromi hikichi#引地裕美#yuu#悠#tokyo auto salon#東京オートサロン#race queen#rq#レースクイーン
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#れいわ新選組#比例はれいわ#のむらパターソン 和孝#にとうべ とうま#大林 まさひで#佐原 若子#加川 ゆうみ#辻村 ちひろ#高井たかし#長谷川ういこ#たがや亮#ミサオ・レッドウルフ#三好りょう#伊勢崎賢治#さかぐち直人#くしぶち万里#よだかれん#冨谷こうすけ#つじ恵#梅村忠司#上村英明#安持なるみ#大石あきこ#やはた愛#やはたオカン#細井俊希#ライト光#奥田ふみよ#民田森夫#山川ひとし
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汚辱の日々 さぶ
1.無残
日夕点呼を告げるラッパが、夜のしじまを破って営庭に鳴り響いた。
「点呼! 点呼! 点呼!」
週番下士官の張りのある声が静まりかえった廊下に流れると、各内務班から次々に点呼番号を称える力に満ちた男達の声が騒然と漠き起こった。
「敬礼ッ」
私の内務班にも週番士官が週番下士官を従えて廻って来て、いつもの点呼が型通りに無事に終った。辻村班長は、これも毎夜の通り
「点呼終り。古兵以上解散。初年兵はそのまま、班付上等兵の教育をうけよ。」
きまりきった台詞を、そそくさと言い棄てて、さっさと出ていってしまった。
班付上等兵の教育とは、言い換えれば「初年兵のビンタ教育」その日の初年兵の立居振舞いのすべてが先輩達によって棚卸しされ、採点・評価されて、その総決算がまとめて行われるのである。私的制裁をやると暴行罪が成立し、禁止はされていたものの、それはあくまで表面上でのこと、古兵達は全員残って、これから始まる凄惨で、滑稽で、見るも無残なショーの開幕を、今や遅しと待ち構えているのであった。
初年兵にとつては、一日のうちで最も嫌な時間がこれから始まる。昼間の訓練・演習の方が、まだしもつかの間の息抜きが出来た。
戦闘教練で散開し、隣の戦友ともかなりの距離をへだてて、叢に身を伏せた時、その草いきれは、かつて、学び舎の裏の林で、青春を謳歌して共に逍遙歌を歌い、或る時は「愛」について、或る時は「人生」について、共に語り共に論じあったあの友、この友の面影を一瞬想い出させたし、また、土の温もりは、これで母なる大地、戎衣を通じて肌身にほのぼのと人間的な情感をしみ渡らせるのであった。
だが、夜の初年兵教育の場合は、寸刻の息を抜く間も許されなかった。皓々(こうこう)とした電灯の���、前後左右、何かに飢えた野獣の狂気を想わせる古兵達の鋭い視線が十重二十重にはりめぐらされている。それだけでも、恐怖と緊張感に身も心も硬直し、小刻みにぶるぶる震えがくるのだったが、やがて、裂帛(れっぱく)の気合
怒声、罵声がいり乱れるうちに、初年兵達は立ち竦み、動転し、真ッ赤に逆上し、正常な神経が次第々に侵され擦り切れていった。
その過程を眺めている古兵達は誰しも、婆婆のどの映画館でも劇場でも観ることの出来ない、スリルとサスペンスに満ち溢れ、怪しい雰囲気につつまれた素晴しい幻想的なドラマでも見ているような錯覚に陥るのであった。幻想ではない。ここでは現実なのだ。現実に男達の熱気が火花となって飛び交い炸裂したのである。
なんともやりきれなかった。でも耐え難い恥辱と死につながるかもしれない肉体的苦痛を覚悟しない限り抜け出せないのである。ここを、この軍隊と云う名の檻を。それがあの頃の心身共に育った若者達に課せられた共通の宿命であった。
この日は軍人勅諭の奉唱から始まった。
「我ガ国ノ軍隊ハ代々天皇ノ統率シ賜ウトコロニゾアル……」
私は勅諭の奉唱を仏教の読経、丁度そんなものだと思っていた。精神が忘れ去られ、形骸だけが空しく機械的に称えられている。又虐げられた人々の怨念がこもった暗く重く澱んだ呻き、それが地鳴りのように聞こえてくるそんな風にも感じていた。
勅諭の奉唱が一区切りついたところで、一人の古兵が教育係の上等兵に何か耳うちした。頷いた上等兵は、
「岩崎、班長殿がお呼びだ。すぐ行けッ」
全員の目が私に集中している。少くとも私は痛い程そう感じた。身上調査のあったあの日以来、私は度々辻村机長から呼び出しをうけた。あいつ、どうなってんだろ。あいつ班長殿にうまく、ゴマすってるんじゃないか。あいつ、俺達のことを、あることないこと、班長殿の気に入るように密告してるんじゃないか。同年兵も古兵達も、皆がそんな風に思っているに違いない。私は頑なにそう思い込んでいた。
つらかった。肩身が狭かった。
もともと私は、同年兵達とも古兵達とも、うまくいっていなかった。自分では余り意識しないのだが、私はいつも育ちや学歴を鼻にかけているように周囲から見られていたようである。運動神経が鈍く、腕力や持久力がからっきし駄目、することなすことがヘマばかり、ドジの連続の弱兵のくせに、その態度がデカく気障(きざ)っぽく嫌味で鼻持ちがならない。そう思われているようだった。
夏目漱石の「坊ちゃん」は親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしていたと云うが、私は生まれつき人みしりのする損なたちだった。何かの拍子にいったん好きになると、その人が善人であれ悪人であれ、とことん惚れ込んでしまうのに、イケ好かない奴と思うともう鼻も引つかけない。気軽に他人に話しかけることが出来ないし、話しかけられても、つい木で鼻をくくったような返事しかしない。こんなことではいけないと、いつも自分で自分を戒めているのだが、こうなってしまうのが常である。こんなことでは、同年兵にも古兵にも、白い眼で見られるのは至極当然内務班でも孤独の影がいつも私について廻っていた。
あいつ、これから始まる雨霰(あめあられ)のビンタを、うまく免れよって――同年兵達は羨望のまなざしを、あいつ、班長室から戻って来たら、ただではおかないぞ、あの高慢ちきで可愛いげのないツラが変形するまで、徹底的にぶちのめしてやるから――古兵達は憎々しげなまなざしを、私の背に向って浴せかけているような気がして、私は逃げるようにその場を去り辻村班長の個室に急いだ。
2.玩弄
部屋の前で私は軽くノックした。普通なら「岩崎二等兵、入りますッ」と怒鳴らねばならないところだが、この前、呼び出しをうけた時に、特にノックでいいと辻村班長から申し渡されていたのである。
「おう、入れ」
低いドスのきいた返事があった。
扉を閉めると私はいったん直立不動の姿勢をとり、脊筋をぴんとのばしたまま、上体を前に傾け、しゃちこばった敬礼をした。
辻村班長は寝台の上に、右手で頭を支えて寝そべりながら、じっと私を、上から下まで射すくめるように見据えていたが、立ち上がって、毛布の上に、どっかとあぐらをかき襦袢を脱ぎすてると、
「肩がこる、肩を揉め」
傲然と私に命じた。
私も寝台に上がり、班長の後に廻って慣れぬ手つきで揉み始めた。
程よく日焼けして艶やかで力が漲っている肩や腕の筋肉、それに黒々とした腋の下の毛のあたりから、男の匂いがむっと噴き出てくるようだ。同じ男でありながら、私の身体では、これ程官能的で強烈な匂いは生まれてこないだろう。私のは、まだまだ乳臭く、淡く、弱く、男の匂いと云うには程遠いものであろう。肩や腕を、ぎこちない手つきで揉みながら、私はふっと鼻を彼の短い頭髪やうなじや腋に��づけ、深々とこの男の乾いた体臭を吸い込むのだった。
「おい、もう大分、慣れて来たか、軍隊に」
「……」
「つらいか?」
「いエ……はァ」
「どっちだ、言ってみろ」
「……」
「つらいと言え、つらいと。はっきり、男らしく。」
「……」
「貴様みたいな、娑婆で、ぬくぬくと育った女のくさったようなやつ、俺は徹底的に鍛えてやるからな……何だ、その手つき……もっと、力を入れて……マジメにやれ、マジメに……」
辻村班長は、岩崎家のぼんぼんであり、最高学府を出た青白きインテリである私に、マッサージをやらせながら、ありったけの悪態雑言を浴びせることを心から楽しんでいる様子であった。
ごろりと横になり、私に軍袴を脱がさせ、今度は毛深い足や太股を揉みほぐし、足の裏を指圧するように命じた。
乱れた越中褌のはしから、密生した剛毛と徐々に充血し始めた雄々しい男の肉茎が覗き生臭い股間の匂いが、一段と激しく私の性感をゆさぶり高ぶらせるのであった。
コツコツ、扉を叩く音がした。
「おお、入れ」
私の時と同じように辻村班長は横柄に応えた。今時分、誰が。私は思わず揉む手を止めて、その方に目を向けた。
入って来たのは――上等兵に姿かたちは変ってはいるが――あっ、辰ちゃんではないか。まぎれもなく、それは一丁目の自転車屋の辰ちゃんなのだ。
私の家は榎町二丁目の豪邸。二丁目の南、一丁目の小さな水落自転車店、そこの息子の辰三は、私が小学校の頃、同じ学年、同じクラスだった。一丁目と二丁目の境、その四つ角に「つじむら」と云ううどん・そば・丼ぶり物の店があり、そこの息子が今の辻村班長なのである。
私は大学に進学した関係で、徴兵検査は卒業まで猶予されたのであるが、彼―― 水落辰三は法律通り満二十才で徴兵検査をうけ、その年か翌年に入隊したのだろう。既に襟章の星の数は私より多く、軍隊の垢も、すっかり身についてしまっている様子である。
辰ちゃんは幼い時から、私に言わせれば、のっぺりした顔だちで、私の好みではなかったが、人によっては或いは好男子と言う者もあるかもしれない。どちらかと言えば小柄で小太り、小学校の頃から既にませていて小賢しく、「小利口」と云う言葉が、そのままぴったりの感じであった。当時のガキ大将・辻村に巧みにとり入って、そのお気に入りとして幅をきかしていた。私が中学に入って、漢文で「巧言令色スクナシ仁」と云う言葉を教わった時に「最っ先に頭に想い浮かべたのはこの辰ちゃんのことだった。ずる賢い奴と云う辰ちゃんに対する最初の���象で、私は殆んどこの辰ちゃんと遊んだ記憶も、口をきいた記憶もなかったが、顔だけは、まだ頭の一隅に鮮明に残っていた。
辻村班長は私の方に向って、顎をしゃくり上げ、辰ちゃん、いや、水落上等兵に、「誰か分かるか。」
意味あり気に、にやっと笑いながら尋ねた
「うん」
水落上等兵は卑しい笑みを歪めた口もとに浮かべて頷いた。
「岩崎、裸になれ。裸になって、貴様のチンポ、水落に見てもらえ。」
頭に血が昇った。顔の赤らむのが自分でも分った。でも抵抗してみたところで、それが何になろう。それに恥ずかしさに対して私は入隊以来もうかなり不感症になっていた。部屋の片隅で、私は手早く身につけていた一切合切の衣類を脱いで、生まれたままの姿にかえった。
他人の眼の前に裸身を晒す、そう思うだけで、私の意志に反して、私の陰茎はもう「休メ」の姿勢から「気ヲ付ケ」の姿勢に変り始めていた。
今日は辻村班長の他に、もう一人水落上等兵が居る。最初から突っ張ったものを披露するのは、やはり如何にもきまりが悪かった。しかも水落上等兵は、私が小学校で級長をしていた時の同級生なのである。
私の心の中の切なる願いも空しく、私のその部分は既に独白の行動を開始していた。私はどうしても私の言うことを聞かないヤンチャ坊主にほとほと手を焼いた。
堅い木製の長椅子に、辻村班長は越中褌だけの姿で、水落上等兵は襦袢・軍袴の姿で、並んで腰をおろし、旨そうに煙草をくゆらしていた。班長の手招きで二人の前に行くまでは、私は両手で股間の突起を隠していたが、二人の真正面に立った時は、早速、隠し続ける訳にもいかず、両手を足の両側につけ、各個教練で教わった通りの直立不動の姿勢をとった。
「股を開け。両手を上げろ」
命ぜられるままに、無様な格好にならざるを得なかった。二人の視線を避けて、私は天井の一角を空ろに眺めていたが、私の胸の中はすっかり上気して、不安と、それとは全く正反対の甘い期待とで渦巻いていた。
二人は代る代る私の陰茎を手にとって、きつく握りしめたり、感じ易い部分を、ざらざらした掌で撫で廻したりしはじめた。
「痛ッ」
思わず腰を後にひくと、
「動くな、じっとしとれ」
低い威圧的な声が飛ぶ。私はその部分を前につき出し気味にして、二人の玩弄に任せると同時に、高まる快感に次第に酔いしれていった。
「廻れ右して、四つん這いになれ。ケツを高くするんだ。」
私の双丘は水落上等兵の手で押し拡げられた。二人のぎらぎらした眼が、あの谷間に注がれていることだろう。板張りの床についた私の両手両足は、時々けいれんをおこしたように、ぴくッぴくッと引き吊った。
「顔に似合わず、案外、毛深いなアこいつ」
水落上等兵の声だった。突然、睾丸と肛門の間や、肛門の周囲に鈍い熱気を感じた。と同時に、じりッじりッと毛が焼けて縮れるかすかな音が。そして毛の焦げる匂いが。二人は煙草の火で、私の菊花を覆っている黒い茂みを焼き払い出したに違いないのである。
「熱ッ!」
「動くな、動くとやけどするぞ」
辻村班長の威嚇するような声であった。ああ、目に見えないあのところ、今、どうなってるんだろう。どうなってしまうのだろう。冷汗が、脂汗が、いっぱいだらだら――私の神経はくたくたになってしまった。
3.烈情
「おい岩崎、今日はな、貴様にほんとの男ってものを見せてやっからな。よーく見とれ」
四つん這いから起きあがった私に、辻村班長は、ぶっきらぼうにそう言った。辻村班長が水落上等兵に目くばせすると、以心伝心、水落上等兵はさっさと着ているものを脱ぎ棄てた。裸で寝台の上に横になった水落上等兵は、恥ずかしげもなく足を上げてから、腹の上にあぐらを組むように折り曲げ、辻村班長のものを受入れ易い体位になって、じっと眼を閉じた。
彼白身のものは、指や口舌で何の刺戟も与えていないのに、既に驚くまでに凝固し若さと精力と漲る力をまぶしく輝かせていた。
「いくぞ」
今は褌もはずし、男一匹、裸一貫となった辻村班長は、猛りに猛り、水落上等兵を押し分けていった。
「ううッ」
顔をしかめ、引き吊らせて、水落上等兵は呻き、
「痛ッ……痛ッ……」と二言三言、小さな悲鳴をあげたが、大きく口をあけて息を吐き、全身の力を抜いた。彼の表情が平静になるのを待って、辻村班長はおもむろに動いた。大洋の巨大な波のうねりのように、大きく盛り上がっては沈み、沈んでは又大きく盛り上がる。永落上等兵の額には粒の汗が浮かんでいた。
凄まじい光景であった。凝視する私の視線を避けるように、流石の永落上等兵も眼を閉じて、烈しい苦痛と屈辱感から逃れようとしていた。
「岩崎、ここへ来て、ここをよーく見ろ」
言われるがままに、私はしゃがみこんで、局部に目を近づけた。
一心同体の男達がかもし出す熱気と、激しい息づかいの迫力に圧倒されて、私はただ茫然と、その場に崩れるようにすわりこんでしまった。
戦いは終った。戦いが烈しければ烈しい程それが終った後の空間と時間は、虚しく静かで空ろであった。
三人の肉体も心も燃え尽き、今は荒涼として、生臭い空気だけが、生きとし生ける男達の存在を証明していた。
男のいのちの噴火による恍惚感と、その陶酔から醒めると、私を除く二人は、急速にもとの辻村班長と水落上等兵に戻っていった。先程までのあの逞しい情欲と激動が、まるで嘘のようだった。汲(く)めども尽きぬ男のエネルギーの泉、そこでは早くも新しい精力が滾々(こんこん)と湧き出しているに達いなかった。
「見たか、岩崎。貴様も出来るように鍛えてやる。寝台に寝ろ。」
有無を言わせぬ強引さであった。
あの身上調査のあった日以来、私はちょくちょく、今夜のように、辻村班長の呼び出しをうけていたが、その度に、今日、彼が水落上等兵に対して行ったような交合を私に迫ったのである。しかし、これだけは、私は何としても耐えきれなかった。頭脳に響く激痛もさることながら、襲いくる排便感に我慢出来ず私は場所柄も、初年兵と云う階級上の立場も忘れて、暴れ、喚き、絶叫してしまうので、辻村班長は、ついぞ目的を遂げ得ないままであった。
その時のいまいましげな辻村班長の表情。何かのはずみでそれを想い出すと、それだけで、私は恐怖にわなないたのであるが、辻村班長は一向に諦めようとはせず、執念の劫火を燃やしては、その都度、無残な挫折を繰り返していたのである。
その夜、水落上等兵の肛門を責める様を私に見せたのは、所詮、責められる者の一つの手本を私に示す為であったかもしれない。
「ぐずぐずするな。早くしろ、早く」
ああ、今夜も。私は観念して寝台に上がり、あおむけに寝た。敷布や毛布には、先程のあの激突の余儘(よじん)が生温かく、水落上等兵の身体から滴り落ちた汗でじっとりと湿っていた。
私の腰の下に、枕が差し込まれ、両足を高々とあげさせられた。
「水落。こいつが暴れんように、しっかり押さえつけろ。」
合点と云わんばかりに、水落上等兵は私の顔の上に、肉づきのいい尻をおろし、足をV字形に私の胴体を挟むようにして伸ばした。股の割れ目は、まだ、水落上等兵の体内から分泌された粘液でぬめり、私の鼻の先や口許を、ねばつかせると同時に、異様に生臭い匂いが、強烈に私の嗅覚を刺戟した。
「むむッ」
息苦しさに顔をそむけようとしたが、水落上等兵の体重で思うにまかせない。彼は更に私の両足首を手荒く掴んで、私の奥まった洞窟がはっきり姿を見せるよう、折り曲げ、組み合わせ、私の臍の上で堅く握りしめた。
奥深く秘められている私の窪みが、突然、眩しい裸電球の下に露呈され、その差恥感と予期される虐待に対する恐怖感で、時々びくっびくっと、その部分だけが別の生き物であるかのように動いていた。
堅い棒状の異物が、その部分に近づいた。
思わず息をのんだ。
徐々に、深く、そして静かに、漠然とした不安を感じさせながら、それは潜行してくる。ああッ〃‥ああッ〃‥‥痛みはなかった。次第に力が加えられた。どうしよう……痛いような、それかと云って痛くも何ともないような、排泄を促しているような、そうでもないような、不思議な感覚が、そのあたりにいっぱい。それが、私の性感を妖しくぐすぐり、燃えたたせ、私を夢幻の境地にさそうのであった。
突然、激痛が火となって私の背筋を突っ走った。それは、ほんのちょっとした何かのはずみであった。
「ぎゃあッ!!」
断末魔の叫びにも似た悲鳴も、水落、上等兵の尻に押さえつけられた口からでは、単なる呻きとしか聞きとれなかったかもしれない。
心をとろけさせるような快感を与えていた、洞窟内の異物が、突如、憤怒の形相に変わり、強烈な排便感を伴って、私を苦しめ出したのである。
「お許し下さいッ――班長殿――お許しッ ――お許しッ――ハ、ハ、班長殿ッ」 言葉にはならなくても、私は喚き叫び続けた。必死に、満身の力を振り絞って。
「あッ、汚しますッ――止めて、止めて下さいッ――班長殿ッ――ああ――お願いッ――お許しッ――おおッ――おおッ―― 」
「何だ、これくらいで。それでも、貴様、男か。馬鹿野郎ッ」
「ああッ、……痛ッ……毛布……毛布……痛ッ――汚れ――汚れますッ――班長殿ッ」
毛布を両手でしっかりと握りしめ、焼け爛れるような痛さと、排便感の猛威と、半狂乱の状態で戦う私をしげしげと眺めて、流石の辻村班長も、呆れ果てで諦めたのか、
「よしッ……大人しくしろ。いいか、動くなッ」
「うおおおー!!!」
最後の一瞬が、とりわけ私の骨身に壊滅的な打撃を与えた。
「馬鹿野郎。ただで抜いてくれるなんて、甘い考えおこすな。糞ったれ」
毒づく辻村班長の声が、どこか遠��でしているようだった。
終った、と云う安堵感も手伝って、私は、へたへたとうつ伏せになり、股間の疼きの収まるのを待った。身体じゅうの関節はばらばら全身の力が抜けてしまったように、私はいつまでも、いつまでも、起き上がろうとはしなかった。
班長の最後の一撃で俺も漏らしてしまったのだ。腑抜けさながら。私はここまで堕ちに堕ちてしまったのである。 瞼から涙が溢れ、男のすえた体臭がこびりついた敷布を自分の汁と血で汚していた。
どれだけの時間が、そこで停止していたことか。
気怠(けだる)く重い身体を、もぞもぞ動かし始めた私。
「なんだ、良かったんじゃねぇか、手間取らせやがって」
おれの漏らした汁を舐めながら辻村班長が言った。
そして汚れたモノを口に突っ込んできた。
水落上等兵は、おいうちをかけるように、俺に覆い被さり、聞こえよがしに口ずさむのであった。
新兵サンハ可哀ソウダネ――マタ寝テカクノカヨ――
(了)
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辻 りりさは、日本のタレント、グラビアアイドル。千葉県出身。2023年現在はマグニファイエンタテインメント所属。 ウィキペディア
生年月日: 1997年11月19日 (年齢 26歳)
身長: 157 cm
カップサイズ: G
スリーサイズ: 87 - 57 - 87 cm
デビュー: 2020年
事務所: マグニファイエンタテインメント; ILY(2022年3月までマグニファイエンタテインメントと業務提携・所属); kawaii nippon(2022年3月まで); ステキコンテンツ(2022年初頭まで);
出身地: 日本 千葉県
特技はクラシックバレエ、掃除。
クラシックバレエの経験はグラビアに活かされているが、没頭していた当時の体重は動いて細くなって筋肉質だったことからも30キログラム台で維持されており、最も痩せていた当時は現在と変わらない身長で33キログラムだった。それゆえ、当たり前にダイエット中の状態であり、小学校や中学校の給食は怖くてほとんど食べていなかったが、バレエを辞めて友達と外食するようになると一気に10キログラム近く太った。自分でも太ると初めて気付き、ダイエットを始めると今度は痩せ過ぎて体力も落ちたため、元の生活に戻すと激太りして体重に悩んだ時期以降、栄養やボディメイクの勉強を始めたという。
趣味はアニメ、映画鑑賞、サウナ、銭湯、音楽、ポーカー、都市伝説、家事代行。
サウナや銭湯については好きなのでよく通っているほか、ストレスを発散したい際にはゴルフ練習場に行く。また、アニメについては大好きであり、毎クール10本近くは観ているという。
秘書検定2級・英検3級の資格を持つ。
注目して欲しいポイントとして「バストとウエストの高低差」を挙げており、クラシックバレエによる身体作りが生きているほか、ポージングについても身体を美しく見せるためのバレエの型を応用しているという。そういった努力の賜物でもある「くびれ」は、2022年2月に写真週刊誌『FLASH』(光文社)のグラビアに初登場した際、「砂時計のような完璧すぎるスタイル」と絶賛されている。
「ステキコンテンツ」への所属のきっかけは、他社への入社を思い直した後、声優アイドルオーディションにて1位で通過したにもかかわらず、「10代���けでグループを組みたい」と言われ、すでに20歳を超えていたために合格を白紙にされたことを、審査員の1人だった中村が気の毒に思ったためである。高校生当時には授業で書いた短い小説が県のコンクールで入賞したこともあり、2020年には何本かエッセイを書いていると中村から小説の執筆を薦められた。なお、同社での業務とグラビアアイドルを兼業していた理由については、「大学までずっと一人で育ててくれた母を安心させたいから」と述べている。
長澤茉里奈や菜乃花のことは「グラビア界のレジェンド」と称しており、2022年6月19日によみうりランドにて開催された「よみうりランドプール撮影会」に参加した際には、現場での姿勢などを多く学ばせてもらったという。
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みんなが好きな「『百年の孤独』みたいな大河小説」ベスト10|秋永真琴
『楡家の人びと』北杜夫
『チボー家の人々』ロジェ・マルタン・デュ・ガール
『ブッデンブローク家の人びと』トーマス・マン
『大地』パール・バック
『千年の愉楽』中上健次
『べっぴんぢごく』岩井志麻子
『笛吹川』深沢七郎
『ルーツ』アレックス・ヘイリー
『アブサロム、アブサロム!』ウィリアム・フォークナー
『永遠の都』加賀乙彦
『警官の血』佐々木譲
『天冥の標』小川一水
『紀ノ川』有吉佐和子
- - - - - - - - - - - - - - - - 「響け!ユーフォニアム」も部活の年代記なのかも。
(順不同)
『ときめきトゥナイト』池野恋
『精霊たちの家』イザベル・アシェンデ
『嵐が丘』エミリー・ブロンテ
『炸裂志』エン・レンカ
『大聖堂』ケン・フォレット
『警察署長』スチュアート・ウッズ
『枯木灘』中上健次
『奇蹟』中上健次
『ワイルド・スワン』ユン・チアン
『邯鄲の島遥かなり』貫井徳郎
『平家物語』古川日出男/訳
『血脈』佐藤愛子
『源氏物語』紫式部
『奏で手のヌフレツン』酉島伝法
『俺の屍を越えてゆけ』桝田省治(ゲームデザイン)
『助左衛門四代記』有吉佐和子
『指輪物語』J・R・R・トールキン
『チグリスとユーフラテス』新井素子
『星へ行く船(他、コバルト文庫のシリーズ)』新井素子
『彼方なる歌に耳を澄ませよ』アリステア・マクラウド
『火星夜想曲』イアン・マクドナルド
『黎明の王 白昼の女王』イアン・マクドナルド
『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ
『ジョイ・ラック・クラブ』エィミ・タン
『ウォーリアーズ』エリン・ハンター
『異形の愛』キャサリン・ダン
『王朝四代記』ククリット・プラモート
『ベルリン三部作(1919・1933・1945)』クラウス・コルドン
『六道ヶ辻シリーズ』栗本薫
『鳥の歌いまは絶え』ケイト・ウィルヘルム
『地下鉄道』コルソン・ホワイトヘッド
『征途』佐藤大輔
『あすなろ坂』里中満智子
『ケインとアベル』ジェフリー・アーチャー
『ゲームの達人』シドニィ・シェルダン
『氷と炎の歌』ジョージ・R・R・マーティン
『エデンの東』ジョン・スタインベック
『グリークス』ジョン・バートン/ケネス・カヴァンダー(編)
『リーマン・トリロジー』ステファノ・マッシーニ
『雪の練習生』多和田葉子
『鯨』チョン・ミョングァン
『火の山-山猿記』津島佑子
『レオポルトシュタット』トム・ストッパード
『地の果て至上の時』中上健次
『岬』中上健次
『彼女はマリウポリからやってきた』ナターシャ・ヴォーディン
『九時半の玉突き』ハインリヒ・ベル
『土地』パク・キョンニ
『レ・ミゼラブル』ビクトル・ユゴー
『棺のない埋葬』 ファン・ファン
『楊家将演義』作者不明
『デューン砂の惑星』フランク・ハーバート
『ゴッドファーザー』フランシス・フォード・コッポラ監督
『北京から来た男』ヘニング・マンケル
『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』堀井雄二(ゲームデザイン)
『舟を編む』三浦しをん
『櫂』宮尾登美子
『孟夏の太陽』宮城谷昌光
『血族』山口瞳
『華麗なる一族』山崎豊子
『大奥』よしながふみ
『血脈 西武王国・堤兄弟の真実』レズリー・ダウナー
『シンセミア』阿部和重
『流離譚』安岡章太郎
『雲の都』加賀乙彦
『ロマンシングサ・ガ2』河津秋敏(ゲームデザイン)
『サガフロンティア2』河津秋敏(プロデューサー)
『颶風の王』河﨑秋子
『リア家の人々』橋本治
『アラビアの夜の種族』古川日出男
『聖家族』古川日出男
『白夜を旅する人々』三浦哲郎
『導きの星』小川一水
『地図と拳』小川哲
『機動戦士ガンダムAGE(小説版)』小太刀右京
『われ逝くもののごとく』森敦
『本格小説』水村美苗
『始まりの魔法使い』石之宮カント
『夜明け前』島崎藤村
『カムカム・エヴリバディ』藤本有紀(脚本)
『男樹』本宮ひろ志
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utopia
こんなに抱きしめられたこと、なかったとおもう。金曜日の朝、ひとんちでだらだらすごす。犬飼いたい。犬飼って、かなしいときにはそっと指先舐めてほしい。このあいだ初めてレコード屋さん行ったときに、流れてくる音がぶあつくて、透き通っていて感動したけどお金なかったから買わなかった。そのあと公園に行って、思ったより暑かったからツイッターで知り合った一つ上の男の子にねだってジュース買わせた。ふと見上げたら緑が不規則に揺れてて、みんなしてわらっているみたいだった。下覗き込んだらこんどは鼠の死骸をみつけた、それも時間が経っててほとんど溶けているような死骸。太陽がずっとギラギラしてた。昼食に食べた天丼が胃の中で暴れてて、わたしはどうしようもなく、なんとなく、しあわせかもしれないとおもった。なにもこわくなかった。悪いことをしてもいいの、した日には靴をいつもより丁寧に揃えて仕舞って辻褄を合わせる。髪をばっさり切ってもいい、また生えるし。自分が積み重ねてきたものを自分で壊しても、その欠片を拾ってくれる人だけが今のわたしに関係あって、唯一たくさん愛でてゆるしてくれる。傷つけてくる人はみんなしねばいい、そうおもってもわたしにはなんの不幸も訪れなかった。こういう感じ、ひさびさで、大学生になってから毎日すごくのびのび過ごせているなと思う。ずっと挑戦してみたかったダンスの習い事も、無料体験レッスン申し込んで、書店員も、塾講師のアルバイト面接も受かった。いつかふたつともやめたら今度は派手髪してヴィレバンと喫茶店で働きたい。今年の夏には免許合宿にもいくし、大学の文化祭実行委員の応募にも通って、これからたぶん忙しくなる。ともだちはあんまりいない。サークルの飲み会で、初めてレモンサワー飲んだ。あったかいお吸い物を飲んだあとだったし、人の活気もあって頭が大分ふわふわしてたけど、隣にいた同じクラスの19歳の女の子が内緒話をするみたいに話しかけるからどきどきした。乾杯ってガラスのぶつかる小さな音と同時に言った、グラス、片手で持つにはすごく重かった。みんな秘密たくさんあるんだろうなあ、そうおもった。同じような服着てて、同じような音楽聴いてて、同じようなことしか喋らないけど、みんなそれぞれ異なる人に愛されてきた大切な人なんだよね、自分ってほんとうは大人のフリしているだけでまだまだガキなのかもしれないなあ、素面じゃこんなこと書けねえってことまでふつふつ溢れ出てあの瞬間だけちょっと無敵だった。無敵にちょっとってあるの?わかんない。まぶたの皮膚ってすごく薄いから、扇風機の風がそこだけより冷たい温度でひっついてる。時折どうしても天国とか地獄のことを考えてしまう。大学で教授が「死後の世界(天国地獄)は臨死体験をした人たちの発想からうまれた考え方」って言ってたけど、それでも地獄に落ちたらどうしようって、こわくてこわくて、悲しくて、結局ひとりぼっちで、それが憎かった。お母さんとお父さんはお酒も飲まないしタバコも吸わないし、雷の音が響き渡る夜には熱心にお祈りをして、ご飯を食べる前にも手を合わせる。神様のことを思って泣くし、わたしのことだって神様からの賜物と思って大事に大事にしてくれる。わたしだけ異色で、ぼろぼろで、傷な感じ。それでもわたしだけ発光してて、痛々しくまぶしい。なんともおもわないんじゃなくて、今はとりあえずそういうふうに考えないようにしてるだけ。私は家族と繋がっているけど、それは血だけ。そうやって言い聞かせてまた人肌に埋もれる。色んなものでごった返した部屋、布団の温度。重いからだ。白い、しろい、ぜんぶまっしろ。優しくてふわふわしさらさらしててあったかくてきもちよくて、これが天国なら、と思ってしまう金曜日だった。今書いてて思った、金なのに白なの。
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憧れのフェルトレタースウェット
記憶に新しいパリオリンピック。いまから101年前の1924年にも、同じパリでオリンピックが開催されました。

その際にアメリカ代表ははじめてコットンのスウエットを着用したといわれています。オリンピックでアスリートが着用するユニフォームは、その国を代表するスポーツウェアメーカーが威信をかけて手掛けるもの。それは2024年のパリはもちろん、100年前のオリンピックでも同じでした。当時、コットン素材は肌着となるTシャツは着用されていたものの、他国がまだウールセーターを着用するなかで、アメリカ代表は誇らしげにコットンのスウエットスーツで登場したといわれています。


実在するオリジナルスウエットは、1920年代に作られたと思われるものでした。その理由は裏側の素材です。裏起毛部分がウール素材になっていました。1930年代頃まで、コットンとウールの裏地は共存していました。やがて伸縮性や速乾性が考慮され、カラーを染める必要性も生まれてウールバックといわれる仕様は無くなっていきました。
今回製作したスウェットベースはビームスプラスの専用��です。
ウールバックではなくオールコットンですが、「フリースのような裏地」と当時評された裏起毛がしっかりとかけられています。
さらには前後差のないネックラインや、フラ��スとボディの縫合も最初期の1920年代のもののため、時代の整合性も損ないません。
そして、特筆すべきはやはりその圧倒的存在感のシニールパッチです。

厚みのあるフェルトに打ち込まれたアップリケは、後にレターマンセーターやジャケットに付けられるもの以上の迫力があります。1924年は、まだオリンピックアメリカ代表のロゴにも五輪は描かれていませんでした。五輪の部分には13州をあらわす星が描かれたのです。下記は1932年ロサンゼルスオリンピックのもので、そのスウェットシャツを着た代表選手の画像です。


五輪が描かれているのが分かります。
この度製作したこちらのパッチには星の代わりにクロス(十字)が描かれていますが、これは1920年代のフェルトレタリング技術では、★型をステッチすることは困難であったからと考えられます。奇しくもこの代用がビームス+のアイコンであることも、不思議な縁を感じるのは私だけではないはずです。

当時のアメリカ代表チームをオマージュしたデザインか、もしくは輝かしい代表のフェルトパッチを目指した、アスリートのユニフォームの可能性もあります。

スウエット(トレーナー)がその後に世界中でスタンダードとなる、その最初の舞台を目指した者達によって着用された、シンボリックなスウエットをお届けします。

ビームスプラスの「ユニフォーム」ともいえるネイビーブレザーにもこのように驚くほどマッチするのは、やはり1920年代のクラシックゆえか・・・
1月11日(土)リリース
お取扱い店
ビームスプラス原宿
ビームスプラス丸の内
ビームス辻堂
ビームス神戸
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Script for Demon Slayer – Season 3 Swordsmith Village Arc, Episode 1 : Someone's Dream (1/2) / 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編(きめつのやいば かたなかじのさとへん/Kimetsuno Yaiba Katana-kajino Sato Hen) 第一話『誰かの夢(だれかのゆめ/Darekano Yume)』 (1/2)
*Green colored words are only in anime, not in original manga, and we usually call them “アニオリ/ani-ori(アニメオリジナル/anime-original)".
隠「こりゃひどい。どんな戦いをやったら、こんなことになるんだ…」
Kakushi “Korya hidoi. Donna tatakai’o yattara, konna kotoni narunda…”
Kakushi “This is awful. What kind of battle do you have to wage to end up like this?”
隠「あっ!いたぞ!みんなー!来てくれー!ここだー!」
Kakushi “A! Itazo! Minnaaa! Kite-kureee! Kokodaaa!
Kakushi “Found them! Everyone! I need you to come! They’re here!”
―――――――――――――――――――――――――――――――
産屋敷耀哉「そうか!倒したか、上弦を… ゴホッ、ゲホッ、ゲホッ」
Ubuyashiki Kagaya “Soka! Taoshitaka, Jogen’o… Goho, geho, geho.”
Kagaya Ubuyashiki “Is that right? They defeated it? An Upper Rank?”
産屋敷あまね「耀哉様」
Ubuyashiki Amane “Kagaya-sama.”
Amane Ubuyashiki “Master Kagaya…”
耀哉「百年!! 百年もの間、変わらなかった状況が、今変わった!わかるか?これは“兆し”だ。運命が大きく変わり始める。この波紋は広がってゆくだろう。周囲を巻き込んで大きく揺らし、やがてはあの男の元へ届く。鬼舞辻無惨。お前は必ず私たちが私たちの代で倒す。我が一族唯一の汚点であるお前は…!!」
Kagaya “Hyaku-nen!! Hyaku-nen-mono aida, kawara-nakatta jokyoga, ima kawatta! Wakaruka? Korewa ‘kizashi’ da. Unmeiga ookiku kawari-hajimeru. Kono hamonwa hirogatte-yuku-daro. Shui’o maki-konde ookiku yurashi, yagatewa ano otokono moto’e todoku. Kibutsuji Muzan. Omaewa kanarazu watashi-tachiga watashi-tachino daide taosu. Waga ichi-zoku yuiitsuno otende-aru omaewa…!!
Kagaya “For a hundred years… For a hundred years, nothing had changed! But now it has! Do you see? This is an omen! Fate is about to take a dramatic turn! The consequences will be widespread! Sweeping up everything around them, shaking them to their core! And eventually, they will reach that man! Muzan Kibutsuji! We will defeat you without fail during our generation! You, the sole blemish on my family!”
―――――――――――――――――――――――――――――――
猗窩座(異空間、無限城。ここに呼ばれたということは… 上弦が鬼狩りに殺られた)
Akaza (Ikukan, Mugen-Jo. Kokoni yobareta-to iu-kotowa… Jogenga oni-garini yarareta.)
Akaza (The alternate dimension. The Infinity Castle. The fact that I was summoned here means… that an Upper Rank was killed by the Demon Slayers!)
―――――――――――――――――――――――――――――――
玉壺「ヒョッ!これはこれは、猗窩座様!」
Gyokko “Hyo! Korewa korewa Akaza-sama!”
Gyokko “Well, well, if it isn’t you, Lord Akaza!”
玉壺「いやはや、お元気そうで何より。九十年振りで御座いましょうかな?」
Gyokko “Iya-haya, ogenki-sode nani-yori. Kyuju-nen-buride gozai-masho-kana?”
Gyokko “So lovely to see you in such good health! What has it been, 90 years?”
『上弦の伍・玉壺(じょうげんのご・ぎょっこ)』/Jogenno Go, Gyokko/Gyokko, Upper Five
玉壺「私はもしや貴方がやられたのではと、心が躍った…あっ!ゴホゴホン!心配で胸が苦しゅう御座いました。ヒョヒョッ!」
Gyokko “Watakushiwa moshiya anataga yararetano-dewa-to, kokoroga odotta…A! Goho-gohon! Shinpaide munega kurushu-gozai-mashita. Hyohyo!”
Gyokko “The thought that you might’ve perished made my heart sing―It made my worried heart fill with anguish!”
半天狗「怖(おそ)ろしい、怖ろしい。暫く会わぬ内に玉壺は数も数えられなくなっておる。呼ばれたのは百十三年振りじゃ」
Hantengu “Osoroshii, osoroshii. Shibaraku awanu-uchini Gyokkowa kazumo kazoe-rare-naku natte-oru. Yobareta-nowa hyaku-sanju-nen-burija.”
Hantengu “Terrifying! Terrifying! In the time we’ve been apart, you’ve even forgotten how to count, Gyokko. It’s been 113 years since we were last summoned.”
『上弦の肆・半天狗』/Jogenno Shi, Hantengu/Hantengu, Upper Four
半天狗「割り切れぬ数字…不吉な半…奇数!! 怖ろしい、怖ろしい…」
Hantengu “Wari-kirenu suji… Fukitsuna han… Kisu!! Osoroshii, osoroshii…”
Hantengu “An indivisible number… Unlucky and uneven… An odd number! Terrifying! Terrifying!”
猗窩座「琵琶女。無惨様はいらっしゃらないのか」
Akaza “Biwa-Onna. Muzan-samawa irasshara-nai-noka.”
Akaza “Biwa Woman! Is Lord Muzan not here?”
鳴女「まだ御見えではありません」
Nakime “Mada omie-dewa ari-masen.”
Nakime “He has not yet arrived.”
猗窩座「なら上弦の壱はどこだ。まさかやられたわけじゃないだろうな」
Akaza “Nara Jogenno Ichiwa dokoda. Masaka yarareta-wakeja nai-darona.”
Akaza “Then, where’s Upper One? Don’t tell me he’s been killed.”
童磨「おっとおっと!ちょっと待っておくれよ猗窩座殿!俺の心配はしてくれないのかい?俺は皆を凄く心配したんだぜ!大切な仲間だからな。だぁれも欠けて欲しくないんだ俺は」
Doma “Otto-otto! Chotto matte-okureyo Akaza-dono! Oreno shinpaiwa shite-kure-naino-kai? Orewa minna’o sugoku shinpai shitan-daze! Taisetsuna nakama dakarana. Daaremo kakete-hoshiku-nainda orewa.”
Doma “Whoa, whoa, whoa! Hold up a second, will you, Lord Akaza? Aren’t you even a little bit worried about me? You don’t know how dreadfully worried I was, since you all are cherished comrades of mine! And I’d be heartbroken if I lost any of my comrades.”
玉壺「ヒョッ。童磨殿……」
Gyokko “Hyo. Doma-dono……”
Gyokko “Hyo! Lord Doma!”
『上弦の弐・童磨』/Jogenno Ni, Doma/Doma, Upper Two
童磨「やァやァ、久しいな玉壺。それは新しい壺かい?綺麗だねぇ。お前がくれた壺、女の生首を生けて飾ってあるよ。俺の部屋に」
Doma “Yaa-yaa, hisashiina Gyokko. Sorewa atarashii tsubo-kai? Kirei-danee. Omaega kureta tsubo, onna’no nama-kubi’o ikete kazatte-aruyo. Oreno heyani.”
Doma “Hey there! Long time no see, Gyokko! Is that a brand-new pot? It’s a beauty! You know the pot you gave me? I’m displaying a woman’s head in it! In my room.”
玉壺「あれは首を生けるものではない…だがそれもまたいい」
Gyokko “Arewa kubi’o ikeru-mono-dewa nai… Daga soremo mata ii.”
Gyokko “That wasn’t its intended use. But I do find it intriguing!”
童磨「そうだ。今度うちに遊びにおいで!」
Doma “Soda. Kondo uchini asobini oide!”
Doma “Listen! You should come over to my place sometime.”
猗窩座「どかせ」
Akaza “Dokase.”
Akaza “Get off.”
童磨「ん?」
Doma “N?”
Doma “Huh?”
猗窩座「腕をどかせ」
Akaza “Ude’o dokase.”
Akaza “Get your hand off me!”
半天狗「ヒイィィ」
Hantengu “Hiiii.”
童磨「おおっ…うーん、いい拳(こぶし)だ!前よりも少し強くなったかな?猗窩座殿」
Doma “Oo…Uuun, ii kobushida! Mae-yorimo sukoshi tsuyoku natta-kana? Akaza-dono.”
Doma “Whoa! Wow, that was some punch. A bit stronger than before, would you say, Lord Akaza?”
鳴女「上弦の壱様は、最初に御呼びしました。ずっとそこにいらっしゃいますよ」
Nakime “Jogenno Ichi-samawa, saishoni oyobi shimashita. Zutto sokoni irasshai-masuyo.”
Nakime “I summoned Upper One here first. Even now he’s listening to us.”
猗窩座「ハッ」
Akaza “Ha.”
黒死牟「私は…ここにいる……」
Kokushibo “Watashiwa…kokoni iru……”
Kokushibo “I’ve been here the entire time.”
『上弦の壱・黒死牟』/Jogenno Ichi, Kokushibo/Kokushibo, Upper One
黒死牟「無惨様が…御見えだ…」
Kokushibo “Muzan-samaga…omieda…”
Kokushibo “Lord Muzan has arrived.”
半天狗「ヒィィィィ」
Hantengu “Hiiiii.”
鬼舞辻無惨「妓夫太郎が死んだ。上弦の月が欠けた」
Kibutsuji Muzan “Gyutaroga shinda. Jogenno tsukiga kaketa.”
Muzan Kibutsuji “Gyutaro is no longer with us. Meaning the Upper Ranks are now imcomplete.”
童磨「誠に御座いますか!それは申し訳ありませぬ!妓夫太郎は俺が紹介した者故…どのように御詫び致しましょう。目玉をほじくり出しましょうか。それとも…」
Doma “Makotoni gozai-masuka! Sorewa moshi-wake ari-masenu! Gyutarowa orega Shokai-shita mono-yue… Dono-yoni owabi itashi-masho. Medama’o hojikuri-dashi-mashoka. Soretomo…”
Doma “Is that true, my lord? You have my sincerest apologies! Since I was the one who brought Gyutaro in. How can I atone for this embarrassment? Shall I… gouge out my eyeballs? Or should I―”
無惨「必要無い。貴様の目玉など。妓夫太郎は負けると思っていた。案の定。堕姫が足手纏いだった。始めから妓夫太郎が戦っていれば勝っていた。そもそも毒を喰らわせた後まで戦い続けず……いや、もう、どうでもいい」
Muzan “Hitsuyo-nai. Kisamano medama-nado. Gyutarowa makeruto omotte-ita. Anno-jo, Dakiga ashide-matoi datta. Hajime-kara Gyutaroga tatakatte-ireba katte-ita. Somo-somo doku’o kura-waseta ato-made tatakai-tsuzukezu……Iya, mo do-demo ii.”
Muzan “I have no need for your wretched eyeballs. I knew that Gyutaro would be defeated. As expected, Daki proved to be his weakness. Had Gyutaro fought alone from the start, he would’ve won. If the battle hadn’t gone on after he’d poisoned them. Oh well. It doesn’t matter anymore.”
無惨「くだらぬ。人間の部分を多く残していた者から負けていく」
Muzan “Kudaranu. Ningenno bubun’o ooku nokoshite-ita mono-kara makete-iku.”
Muzan “How worthless. Can’t you see you’re falling in order of who has the most of their humanity remaining?”
半天狗「ヒイイ…」
Hantengu “Hiii…”
無惨「だがもうそれもいい。私はお前たちに期待しない」
Muzan “Daga mo soremo ii. Watashiwa omae-tachini kitai-shinai.”
Muzan “But neither does that matter anymore. I expect nothing of you all.”
童磨「またそのように悲しいことをおっしゃいなさる。俺が貴方様の期待に応えなかった時があったでしょうか」
Doma “Mata sono-yoni kanashii koto’o osshai-nasaru. Orega anata-samano kitaini kotae-nakatta tokiga atta-deshoka.”
Doma “There you go again with the melancholic words. Has there ever been a time when I didn’t meet your expectations?”
無惨「産屋敷一族を未だに葬っていない。“青い彼岸花”はどうした?」
Muzan “Ubuyashiki ichizoku’o imadani homutte-inai. ‘Aoi higan-bana’ wa do-shita?”
Muzan “You still haven’t annihilated the Ubuyashiki Family. What about the Blue Spider Lily?”
猗窩座「うっ…」
Akaza “U…”
無惨「なぜ何百年も見つけられぬ。私は―…貴様らの存在理由がわからなくなってきた」
Muzan “Naze nan-byaku-nen’mo mitsuke-rarenu. Watashiwa―…kisamarano sonzai-riyuga wakara-naku natte-kita.”
Muzan “Why can’t you find it after so many hundreds of years? I’m… starting to question why you all even exist.”
半天狗「ヒイイッ、御許しくださいませ!どうかどうか!」
Hantengu “Hiii, oyurushi-kudasai-mase! Doka-doka!”
Hantengu “Oh! Please forgive us! I beg of you!”
黒死牟「返す…言葉も…無い… 産屋敷… 巧妙に…姿を…隠している」
Kokushibo “Kaesu…kotobamo…nai… Ubuyashiki… Komyoni…sugata’o…kakushite-iru.”
Kokushibo “I don’t know what to tell you. Ubuyashiki…is a master at concealing himself.”
童磨「俺は探知探索が不得意だからなあ。如何したものか…」
Doma “Orewa tanchi-tansakuga futokui dakara-naa. Ikaga shita-monoka…”
Doma “Search and detection isn’t my strong suit, either. I’m at my wits’ end.”
玉壺「無惨様!! 私は違います!貴方様の望みに一歩近づくための情報を私は摑みました。ほんの今しがた…」
Gyokko “Muzan-sama!! Watakushiwa chigai-masu! Anata-samano nozomini ippo chikazuku-tameno joho’o watakushiwa tsukami-mashita. Honno ima-shigata…”
Gyokko “Lord Muzan! Not me! I’ve acquired some information that will bring you a step closer to your goals! A mere moment ago―”
無惨「私が嫌いなものは“変化”だ。状況の変化、肉体の変化、感情の変化。凡(あら)ゆる変化は殆どの場合“劣化”だ。衰えなのだ。私が好きなものは“不変”。完璧な状態で永遠に変わらないこと」
Muzan “Watashiga kiraina monowa ‘henka’ da. Jokyono henka, nikutaino henka, kanjono henka. Arayuru henkawa hotondono baai ‘rekka’ da. Otoroe nanoda. Watashiga sukina-monowa ‘fuhen.’ Kanpekina jotaide eien’ni kawara-nai-koto.”
Muzan “The one thing I dislike is change. Changes in circumstances. Physical changes. Emotional changes. In most cases, change of any kind means degradation. It’s decay. I prefer the unchanging. A perfect unchanging state that lasts forever.”
玉壺(ああ…!無惨様の手が私の頭に!いい…とてもいい…)
Gyokko (Aa…! Muzan-samano tega watakushino atamani! Ii… Totemo ii…)
Gyokko (Ah! To have Lord Muzan’s hand on my head! How sublime!)
無惨「百十三年ぶりに上弦を殺されて、私は不快の絶頂だ。まだ確定していない情報を嬉々として伝えようとするな」
Muzan “Hyaku-jusan-nen-burini Jogen’o koro-sarete, watashiwa fukaino zecchoda. Mada kakutei-shite-inai joho’o kikito-shite tsutae-yoto suruna.”
Muzan “For the first time in 113 years, an Upper Rank has been killed… and my frustration has reached a boiling point! Don’t ever give me unconfirmed information! And wipe that smirk off of your face!”
無惨「これからはもっと死に物狂いでやった方がいい。私は上弦だからという理由でお前たちを甘やかしすぎたようだ。玉壺、情報が確定したら、半天狗と共に其処へ向かえ」
Muzan “Kore-karawa motto shini-mono-guruide yatta-hoga ii. Watashiwa Jogen-dakara-to-iu riyude omae-tachi’o amayakashi-sugita-yoda. Gyokko, johoga kakutei-shitara, Hantengu-to tomoni soko’e mukae.”
Muzan “I’d advise you all to apply yourselves with more desperate urgency from now on. I’ve been far too lenient considering your failures… all because of your status as Upper Ranks. Gyokko, once you’ve confirmed that information, head over there with Hantengu.”
半天狗「ヒィィ!承知致しました……!!」
Hantengu “Hii! Shochi-itashi-mashita……!!”
Hantengu “Understood, my lord!”
玉壺(かあーっ!そんな…!! 私が摑んだ情報なのに… 御無体な……でもそこがいい…ああ~…あ!)
Gyokko (Kaaaa! Sonna…!! Watakushiga tsukanda joho-nanoni… Gomutaina…… Demo sokoga ii��Aaaa…a!)
Gyokko (That’s hardly fair! I’m the one who got the information in the first place! How annoying is that! But that’s what makes it intriguing! Huh?)
童磨「玉壺殿!情報とは何のことだ?俺も一緒に行きたい!」
Doma “Gyokko-dono! Joho-towa nanno kotoda? Oremo isshoni ikitai!”
Doma “Lord Gyokko! What kind of information do you have? I’d like to tag along.”
玉壺「いや…それは…」
Gyokko “Iya…sorewa…”
Gyokko “No, that wouldn’t be…”
童磨「教えてくれないか?この通り…」
Doma “Oshiete kure-naika? Kono toori…”
Doma “Can’t you let me in on it? Please, I’m begging―”
玉壺「あ…」
Gyokko “A…”
猗窩座「無惨様がお前に何か命じたか?失せろ」
Akaza “Muzan-samaga omaeni nanika meijitaka? Usero.”
Akaza “Did Lord Muzan give you any orders? Get lost.”
半天狗「ヒィィィィィ」
Hantengu “Hiiiiii.”
黒死牟「猗窩座… お前は…度が過ぎる…」
Kokushibo “Akaza… Omaewa…doga sugiru…”
Kokushibo “Akaza… You always go too far.”
童磨「良い良い、黒死牟殿!! 俺は何も気にしない」
Doma “Yoi-yoi, Kokushibo-dono!! Orewa nanimo kini shinai.”
Doma “It’s all right, Lord Kokushibo. I don’t mind in the least.”
黒死牟「お前の為に言っているのではない… 序列の乱れ…… ひいては従属関係に皹(ひび)が入ることを憂いているのだ…」
Kokushibo “Omaeno tameni itte-iruno-dewa nai… Joretsuno midare…… Hiitewa juzoku-kankeini hibiga hairu-koto’o ureite-irunoda…”
Kokushibo “It’s not for your benefit that I speak. Disrupting the hierarchy… which, in turn, undermines subordination. That’s what dismays me.”
童磨「あー、なるほどね」
Doma “Aaa, naruhodo-ne.”
Doma “Oh, is that right? I see.”
黒死牟「猗窩座よ… 気に喰わぬのならば、入れ替わりの血戦を申し込むことだ…」
Kokushibo “Akazayo… Kini-kuwanuno-naraba, irekawarino kessen’o moshi-komu kotoda…”
Kokushibo “Akaza… If you’re disgruntled, you should battle for a replacement.”
童磨「いやぁ、しかしだよ黒死牟殿。申し込んだ所で、猗窩座殿は我らに勝てまいが――加えて、俺に至っては猗窩座殿よりも後で鬼となり、早く出世したのだから、彼も内心穏やかではあるまい!わかってやってくれ」
Doma “Iyaa, shikashi-dayo Kokushibo-dono. Moshi-konda-tokorode, Akaza-donowa warerani kate-maiga――Kuwaete, oreni itattewa Akaza-dono-yorimo atode onito nari, hayaku shusse-shitano-dakara, karemo naishin odayaka-dewa aru-mai! Wakatte-yatte-kure.”
Doma “Well, well! If I may, Lord Kokushibo, even if he were to challenge us, Lord Akaza could never defeat us. And in my case, since I became a demon after Lord Akaza… yet was promoted before him, I’d be angry, too, if I were in his shoes. Don’t be so hard on him!”
童磨「それに俺はわざと避けなかったんだよ。ちょっとした戯れさ。こういうふうにして仲良くなっていくものだよ。上に立つ者は、下の者にそう目くじら立てずゆとりを持っ…」
Doma “Soreni orewa wazato yoke-nakattan-dayo. Chotto-shita tawamure-sa. Ko-iu-funi shite naka-yoku-natte-iku mono dayo. Ueni tatsu monowa, shitano mononi so mekujira tatezu yutori’o mo…”
Doma “And besides, I didn’t dodge that blow on purpose. It’s just a little harmless horseplay! This is how you nurture friendship, you know. Those of us on top shouldn’t give our subordinates a hard time. Don’t you think―”
黒死牟「猗窩座。私の…言いたいことは…わかったか…」
Kokushibo “Akaza. Watashino…iitai-kotowa…wakattaka…”
Kokushibo “Akaza! Do you understand…what it is…I’m trying to say?”
猗窩座「わかった。俺は必ず、お前を殺す」
Akaza “Wakatta. Orewa kanarazu, omae’o korosu.”
Akaza “I understand. I’m going to kill you… if it’s the last thing I do.”
黒死牟「そうか… 励む…ことだ…」
Kokushibo “Soka… Hagemu…kotoda…”
Kokushibo “Is that right? Then do your best.”
童磨「さよなら、黒死牟殿。さよなら!」
Doma “Sayonara, Kokushibo-dono. Sayonara!”
Doma “Goodbye, Lord Kokushibo! Goodbye!”
半天狗「ヒイ…」
Hantengu “Hii…”
童磨「何だか俺は会話に入れて貰えなかったような気がするのだが、考え過ぎだよな、猗窩座殿。あ」
Doma “Nandaka orewa kaiwani irete morae-nakatta-yona kiga suruno-daga, kangae-sugi dayona, Akaza-dono. A.”
Doma “It kind of feels like I got shut out of the conversation. But that’s just me overthinking it, right, Lord Akaza? Huh?”
半天狗「ヒイイイ!」
Hantengu “Hiiii!”
童磨「猗窩座殿!話してる途中なのに」
Doma “Akaza-dono! Hanashi-teru tochu nanoni.”
Doma “Lord Akaza! Hey, I was talking to you.”
玉壺(そろり… そろり…)
Gyokko (Sorori… sorori…)
童磨「ん?」
Doma “N?”
Doma “Huh?”
玉壺「私と半天狗を同じ場所に飛ばしてくだされ!」
Gyokko “Watakushito Hantengu’o onaji bashoni tobashite-kudasare!”
Gyokko “Please send Hantengu and myself to the same location!”
半天狗「ヒイイイ!」
Hantengu “Hiiii!”
童磨「待ってくれ、じゃあ俺も……あ…」
Doma “Matte-kure. Jaa oremo……A…”
Doma “Wait! Can you send me, too?”
童磨「おーい、琵琶の君、もし良かったら、この後俺と」
Doma “Oooi, Biwano kimi, moshi yokattara, kono-ato oreto.”
Doma “Hey! Biwa Lady! If you’re interested, would you join me for…”
鳴女「お断りします」
Nakime “Okotowari-shimasu.”
Nakime “I respectfully decline.”
―――――――――――――――――――――――――――――――
童磨「むうう、誰も彼もつれないなァ」
Doma “Muuu, daremo karemo tsure-nai-naa.”
Doma “Huh. You’re all so cold to me.”
従��「教祖様、信者の方がお見えです」
Jusha “Kyoso-sama, shinjano kataga omie-desu.”
Servant “Lord Founder… Your disciples have arrived.”
童磨「ああ、本当かい。待たせてすまないね。よいしょっと。じゃあちょっとこれかぶってから。どうぞどうぞ。入って貰っておくれ」
Doma “Aa, honto-kai. Matasete sumanaine. Yoishotto. Jaa chotto kore kabutte-kara. Dozo-dozo. Haitte-moratte-okure.”
Doma “Oh, is that right? Sorry to keep everyone waiting. Here we go. All right. Let me put this on first. Ready when you are! Please send them in.”
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炭吉「お茶が入りましたよ」
Sumiyoshi “Ochaga hairi-mashitayo.”
Sumiyoshi “I’ve brought you some tea.”
剣士「ああ、ありがとう」
Kenshi “Aa, arigato.”
Swordsman “Right. Thank you.”
炭吉「いやあ、よく寝てるなあ。すみませんね。女房も寝てしまったようで…本当に申し訳ない。客人に子守をさせてしまって」
Sumiyoshi “Iyaa, yoku neteru-naa. Sumi-masenne. Nyobomo isshoni nete-shimatta-yode… Hontoni moshi-wake nai. Kyakujin’ni komori’o sasete shimatte.”
Sumiyoshi “Look how soundly he’s sleeping. Sorry about this. Looks like my wife’s fast asleep, too. I really must apologize. Making our guest babysit like this.”
剣士「気にするな。疲れているのだろう。子供を産んで育てるのは、大変なことだ。これを飲んだら、私は出て行く。ただで飯を食い続けるのも忍びない」
Kenshi “Kini suruna. Tsukarete-iruno-daro. Kodomo’o unde sodateru-nowa, taihenna kotoda. Kore’o nondara, watashiwa dete-iku. Tadade meshi’o kui-tsuzukeru-nomo shinobi-nai.”
Swordsman “No need to apologize. She must be exhausted. It’s a lot of hard work, giving birth and raising a child. I’ll be leaving after I’ve had this. It wouldn’t be right to keep eating for free here.”
炭吉「そんな!あなたは命の恩人だ。あなたがいなければ、俺たちどころか、この子も生まれていなかった。あ…」
Sumiyoshi “Sonna! Anatawa inochino onjin-da. Anataga inakereba, ore-tachi-dokoroka, kono komo umarete-inakatta. A…)
Sumiyoshi “Don’t say that! You saved our lives! If it hadn’t been for you, not only would be dead, but this child wouldn’t have been born, either.”
炭吉「…わかりました。ならばせめて、あなたのことを後世に伝えます」
Sumiyoshi “…Wakari-mashita. Naraba semete, anatano koto’o koseini tsutae-masu.”
Sumiyoshi “Very well. Then the least I can do is to pass down your name to posterity.”
剣士「必要ない」
Kenshi “Hitsuyo-nai.”
Swordsman “No need for that.”
炭吉「しかし…後���継ぐ方がいなくて困っておられるんでしょう。しがない炭焼きの俺には無理でも、いつか誰かが…」
Sumiyoshi “Shikashi…ato’o tsugu kataga inakute komatte-orarerun-desho. Shiganai sumi-yakino ore-niwa muri-demo, itsuka darekaga…”
Sumiyoshi “But didn’t you say you were at a loss because you have no heirs? Even if a humble charcoal-seller like myself can’t do it, I’m sure that one day, somebody will.”
剣士「必要ない。“炭吉”、道を極めた者が辿り着く場所は、いつも同じだ。時代が変わろうとも、そこに至るまでの道のりが違おうとも、必ず同じ場所に行きつく。お前には、私が何か特別な人間のように見えているらしいが、そんなことはない。私は大切なものを何一つ守れず、人生において為(な)すべきことを、為せなかった者だ。何の価値もない男なのだ」
Kenshi “Hitsuyo-nai. ‘Sumiyoshi,’ michi’o kiwameta monoga tadori-tsuku bashowa, itsumo onajida. Jidaiga kawaro-tomo, sokoni itaru-madeno michi-noriga chigao-tomo, kanarazu onaji bashoni iki-tsuku. Omae-niwa, watashiga nanika tokubetsuna ningen’no-yoni miete-iru-rashiiga, sonna kotowa nai. Watashiwa taisetsuna mono’o nani-hitotsu mamorezu, jinseini-oite nasu-beki koto’o nase-nakatta monoda. Nanno kachimo nai otoko nanoda.”
Swordsman “No need for that… Sumiyoshi. Those who have mastered their skill… share the same fate. Even if it’s a new era. Even if you must take a different path to get there, you’ll always find your way back to the same place. You seem to perceive me as some kind of special person, but you’re wrong about that. I failed to protect anything that was important to me, and throughout my life, I was unable to do what I was supposed to do. My name is as worthless as I am.”
炭吉(ああ、そんなふうに、そんなふうに言わないで欲しい。どうか、頼むから、自分のことをそんなふうに…)
Sumiyoshi (Aa, sonna-funi, sonna-funi iwa-naide-hoshii. Doka, tanomu-kara, jibun’no koto’o sonna-funi…)
Sumiyoshi (Please don’t. Please don’t say something like that. Please, I’m begging you! Don’t think of yourself like that!)
炭吉・炭治郎(悲しい… 悲しい…)
Sumiyoshi, Tanjiro (Kanashii… kanashii…)
Sumiyoshi & Tanjiro (So sad. So sad.)
竈門炭治郎「夢…か…?」
Kamado Tanjiro “Yume…ka…?”
Tanjiro Kamado “It… was a dream.”
炭治郎「ここは… 俺は…?」
Tanjiro “Kokowa… Orewa…?”
Tanjiro “Where… am I?”
栗花落カナヲ「あ…あ!…大丈夫?戦いの後、二か月間意識が戻らなかったのよ」
Tsuyuri Kanao “A…A! …Daijobu? Tatakaino ato, nikagetsu-kan ishikiga modora-nakatta-noyo.”
Kanao Tsuyuri “Are you okay? You’ve been in a coma for two months ever since that battle!”
炭治郎「そう…なのか…そう…か…」
Tanjiro “So…nanoka…so…ka…”
Tanjiro “Is that right? I see.”
カナヲ「目が覚めて、良かった…」
Kanao “Mega samite, yokatta…”
Kanao “I’m so glad you woke up!”
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後藤(俺は後藤という者だ。鬼殺隊・事後処理部隊“隠”をやっている者だ。柱合会議の時、竈門炭治郎に “いつまで寝てんだ、さっさと起きねぇか”と言ったのが、俺だ。アイツとは、そこそこ縁がある。二か月前、遊郭でアイツらを発見したのも俺だ。こんな状態だったので、超仲いいじゃねーか、アイツら、と思っていたら、三人共意識不明の重体だった。俺よりも年下で剣士になって、命がけで戦うアイツらを素直に尊敬する。コイツはわけわからん。ナニコレ?)
Goto (Orewa Goto to-iu monoda. Kisatsu-Tai, jigo-shori-butai ‘Kakushi’o yatte-iru monoda. Chugo-kaigino toki, Kamado Tanjiro-ni, ‘Itsu-made netenda. Sassato okineeka’ to itta-noga, oreda. Aitsu-towa, soko-soko enga aru. Nikagetsu-mae, yukakude aitsura’o hakken-shita-nomo oreda. Konna jotai datta-node, cho-naka-iija neeka, aitsura, to omotte-itara, san’nin-tomo ishiki-fumeino jutai datta. Ore-yorimo toshi-shitade senshini natte, inochi-gakede tatakau aitsura’o sunaoni sonkei-suru. Koitsuwa wake wakaran. Nani-kore?)
Goto (My name is Goto. I’m a member of the Demon Slayer Corps Cleanup Crew, a Kakushi. During the Hashira Meeting, someone said to Tanjiro Kamado, ‘Are you going to sleep all day? Wake the hell up, will you?’ That was me. It seems fate tends to draw us together. I was also the one who found him and his friends two months ago in the Entertainment District. Since I found them like this… ‘They’re pretty close!’ I thought. Or so I thought, until I saw that all three of them were critically wounded and comatose. They’re younger than me, and they became swordsmen who risked their lives in battle, so I respect them wholeheartedly. I have no clue about this one. What’s his deal?)
嘴平伊之助「ムン!」
Hashibira Inosuke “Mun!”
後藤(そして俺が手に持っているのは、高級菓子のカステラだ。正直、自分が今すぐにでも食べたいのを全力で我慢している。未だに意識が戻らないアイツへの贈り物なのだ。アイツは鼻がいいらしいので、もしかしたら…)
Goto (Soshite orega teni motte-iru-nowa, kokyu-gashino kasutera-da. Shojiki, jibunga ima suguni-demo tabetai-no’o zenryokude gaman shite-iru. Imadani ishikiga modora-nai aitsu’eno okuri-mono nanoda. Aitsuwa hanaga ii rashii-node, moshika-shitara…)
Goto (And what I have here in my hands is premium castella. To be honest, it’s taking everything I have to stop myself from bobbling it up this second. But this is a gift for him, since he’s still unconscious. They say he’s got a great sense of smell, so maybe…)
炭治郎「ハッ!」
Tanjiro “Ha!”
後藤(片付けろや…… 何でもやりっぱなしだな、この子マジで、カナヲちゃんよ。全然喋んねぇし変な子だよ。子供の頃から鬼殺なんてやらせるからだよ。はあ…まぁ階級上だから言えんけどな…俺二十三だけどな…)
Goto (Katazukero-ya…… Nandemo yarippanashi-dana, kono-ko majide. Kanao-chan-yo. Zen-zen shagen-neeshi henna ko dayo. Kodomono koro-kara kisatsu-nante yaraseru kara dayo. Haa…Maa kaikyu ue-dakara ien-kedona… Ore niju-san dakedona…)
Goto (Clean up this mess! I swear, this girl never sees anything through! Gee, Kanao. You never talk, and you’re such a weirdo! It’s all because they made you slay demons since you were a kid! Well, it’s not like I can scold her since she’s higher ranked than me. Even though I’m already 23.)
後藤「あのーこれカステラ置いとくんで、暫くしたら下げてください。傷みそうだったら食べちゃっていいので」
Goto “Anoo, kore kasutera oitokunde, shibaraku shitara sagete kudasai. Itamiso-dattara tabechatte ii-node.”
Goto “Excuse me. I’m going to set this castella down, so please clear it away after a while. If it seems like it’s about to go bad, you can have it.”
炭治郎「あ… ありがとう……ございます……」
Tanjiro “A… Arigato……gozai-masu……”
Tanjiro “Oh, thank you… very much.”
後藤「意識戻ってんじゃねーか!! もっと騒げやアアア!!! テメーは本っ当にボーッとしてんな!人を呼べっつーの!!! 意識戻りましたってよ!馬鹿野郎がああああ!! みんな心配してんだからよ!上とか下とか関係ねーからな、今だけは!!」
Goto “Ishiki modottenja-neeka!! Motto sawageyaaaa!!! Temeewa honttoni boootto shitenna! Hitoo yobettsuuno!!! Ishiki modori-mashitatteyo! Baka-yaro-gaaaaa!! Minna shinpai shiten-dakara-yo! Ue-toka shita-toka kankei-nee-karana, ima-dakewa!!”
Goto “Hey, he’s out of his coma! Make some noise about that! You really are scatterbrained, you know that? You’re supposed to call for someone! Say, ‘He’s regained consciousness!’ You little idiot! Everyone’s worried, okay? Seniority doesn’t mean jack, all right? At least, not in this case!”
後藤「きよちゃん、すみちゃん、なほちゃん、アオイちゃ~ん!! 炭治郎意識戻ったぜえええ!!」
Goto “Kiyo-chan, Sumi-chan, Naho-chan, Aoi-chaaan!! Tanjiro ishiki modottazeeee!!”
Goto “Kiyo! Sumi! Naho! Aoi! Tanjiro woke up from his coma!”
寺内きよ・中原すみ・高田なほ「わ~ん」
Terauchi Kiyo, Nakahara Sumi, Takada Naho “Waaan.”
きよ「よかったです~」
Kiyo “Yokatta desuuu.”
Kiyo “Thank goodness you’re okay!”
すみ「あんぱんあげます~」
Sumi “Anpan agemasuuu.”
Sumi “You can have my crackers!”
なほ「カステラおちてる~」
Naho “Kasutera ochiteruuu.”
Naho “There’s castella on the bed!”
後藤「あーあ…」
Goto “Aaaa…”
きよ「キャ―――!お化け―――っ!!!」
Kiyo “Kyaaaaaaa! Obakeeeeeee!!!”
Kiyo “Oh my gosh, it’s a ghost!”
神崎アオイ「ぶは~~っ!」
Kanzaki Aoi “Buhaaaaa!”
なほ「なーんだ、洗濯物が絡まったアオイさんかあ」
Naho “Naanda, sentaku-monoga karamatta Aoi-san-kaa.”
Naho “Oh, it’s just Ms. Aoi tangled up in the laundry!”
アオイ「意識が戻ってよかった~!!! あたしの代わりに行ってくれたから、みんな…ウオオオン」
Aoi “Ishikiga modotte yokattaaa!!! Atashino kawarini itte-kureta-kara, minna… Uooon…”
Aoi “Thank goodness you woke up! Since you went in my place! You guys…”
炭治郎「ありが…とう…… 他の…みんなは…大丈夫…ですか?」
Tanjiro “Ariga…to…… Hokano…minnawa…daijobu…desuka?”
Tanjiro “Thank you. What about the others? Are they all right?”
後藤「黄色い頭の奴は、一昨日だっけ?」
Goto “Kiiroi atamano yatsuwa, ototoi dakke?”
Goto “The kid with the yellow hair… Was it the day before yesterday?”
すみ「はい」
Sumi “Hai.”
Sumi “Yes!”
後藤「復帰してるぜ。もう任務に出てるらしい。嫌がりながら」
Goto “Fukki shiteruze. Mo ninmuni deteru-rashii. Iyagari-nagara.”
Goto “He’s back at work! I hear he’s already out on a mission. Against his will.”
すみ「善逸さん、翌日には目を覚ましたんですよ」
Sumi “Zen’itsu-san, yoku-jitsu-niwa me’o samashitan-desuyo.”
Sumi “Mr.Zenitsu woke up the next day.”
後藤「音柱は自分で歩いてたな。嫁さんの肩借りてたけど」
Goto “Oto-Bashirawa jibunde aruitetana. Yome-sanno kata kariteta-kedo.”
Goto “The Sound Hashira walked out with his wives’ help.”
宇髄天元「あーイテェ!イライラする!」
Uzui Tengen “Aaa itee! Ira-ira-suru!”
Tengen Uzui “Man, ow! So annoying!”
後藤「隠は全員引いてたよ。頑丈すぎて。すごい引いてた」
Goto “Kakushiwa zen’in hiitetayo. Ganjo-sugite. Sugoi hiiteta.”
Goto “The Kakushi all recoiled at the sight. Too tough to believe. I mean, they were reeling.”
天元「あー!終わった���わったー」
Tengen “Aaa! Owatta owattaaa.”
Tengen “Seriously! Come on now!”
隠1「こわい…」
Kakushi Ichi “Kowai…”
Kakushi One “I’m scared!”
天元「とっとと帰るぞーおら!」
Tengen “Tottoto kaeruzooo ora!”
Tengen “We’re heading home!”
隠1「立ってる。自分で… こわいっス」
Kakushi Ichi “Tatteru. Jibunde… Kowaissu.”
Kakushi One “He’s standing… on his own! I’m scared!”
隠2「やばくね?あのケガで」
Kakushi Ni “Yabakune? Ano kegade.”
Kakushi Two “It’s insane, huh? With those injuries?”
炭治郎「そうか…伊之助は……?」
Tanjiro “Soka… Inosukewa……?”
Tanjiro “I see. What about Inosuke?”
すみ「伊之助さんも、一時危なかったんです」
Sumi “Inosuke-sanmo, ichiji abuna-kattan-desu.”
Sumi “Mr. Inosuke was also on the brink of death at one point.”
アオイ「伊之助さん、すごく状態が悪かったの。毒が回ったせいで、呼吸による止血が遅れてしまって」
Aoi “Inosuke-san, sugoku jotaiga warukattano. Dokuga mawatta-seide, kokyuni-yoru shiketsuga okurete-shimatte.”
Aoi “Mr. Inosuke was in such terrible shape! Because of all the poison in his body, he couldn’t stop the bleeding with his breathing in time!”
炭治郎「そうか…じゃあ…天井に張り付いている伊之助は、俺の幻覚なんだな…」
Tanjiro “Soka…Jaa…tenjoni hari-tsuite-iru Inosukewa, oreno genkaku nandana…”
Tanjiro “I see. So, I must be hallucinating Inosuke stuck on the ceiling above me.”
後藤「うわ――ッ!!! どうしてんの!?」
Goto “Uwaaaaa!!! Do-shitenno!?”
Goto “How are you doing that?”
伊之助「グワハハハ!!! よくぞ気付いた、炭八郎!!」
Inosuke “Guwahahaha!!! Yokuzo kizuita, Tanpachiro!!”
Inosuke “Good on you for noticing me, Tanpachiro!”
炭治郎「俺…あお向けだから…」
Tanjiro “Ore…aomuke-dakara…”
Tanjiro “Well… I am lying face up.”
きよ・すみ・なほ「キャーッ!」
Kiyo, Sumi, Naho “Kyaaa!”
伊之助「俺はお前よりも七日前に目覚めた男!」
Inosuke “Orewa omae-yorimo nanoka-maeni mezameta otoko!”
Inosuke “I’m the guy who woke up seven days before you did!”
炭治郎「良かった… 伊之助は…すごいな…」
Tanjiro “Yokatta… Inosukewa…sugoina…”
Tanjiro “I’m so glad… Inosuke. You’re amazing.”
伊之助「ふふふふふんっ、もっと褒めろ!そしてお前は軟弱だ!! 心配させんじゃねえ!!」
Inosuke “Fufufufufun, motto homero! Soshite omaewa nanjakuda!! Shinpai sasenja nee!!”
Inosuke “Keep heaping on the praise! And you! You’re a weakling! Shame on you for making us all worry!”
なほ「伊之助さんが普通じゃないんですよ!しのぶ様も言ってたでしょ!!」
Naho “Inosuke-sanga futsuja nain-desuyo! Shinobu-samamo itteta-desho!!”
Naho “It’s you who’s not normal, Mr. Inosuke! Lady Shinobu said as much herself, remember?”
きよ「そうだ炭治郎さん。見てください、この本」
Kiyo “Soda Tanjiro-san. Mite-kudasai, kono hon.”
Kiyo “Oh, wait, Mr. Tanjiro! Please take a look at this book!”
炭治郎「ん?」
Tanjiro “N?”
きよ「『ミツアナグマ』っていう外国のイタチです!! 分厚い皮膚は鎧なんですよ。獅子に咬まれても平気なの」
Kiyo “‘Mitsuana-guma’tte-iu gaikokuno itachi desu!! Buatsui hifuwa yoroi nan-desuyo. Shishini kamare-temo heiki-nano.”
Kiyo “This is a weasel from a foreign country called a ‘honey badger’! It has a thick hide-like armor! Even getting bitten by a lion can’t hurt it!”
炭治郎「かわいい」
Tanjiro “Kawaii.”
Tanjiro “It’s so cute.”
きよ「毒が効かないから、毒蛇であっても食べちゃうし」
Kiyo “Dokuga kikanai-kara, doku-hebide attemo tabechau-shi.”
Kiyo “Since it’s poison-proof, it’ll just eat up poisonous snakes, too!”
カナヲ「ほー」
Kanao “Hoo.”
Kanao “Wow.”
きよ「伊之助さんはこれと同じだって、しのぶ様が」
Kiyo “Inosuke-sanwa koreto onaji-datte, Shinobu-samaga.”
Kiyo “Lady Shinobu said that Mr. Inosuke is just like this honey badger!”
炭治郎「ふふ…」
Tanjiro “Fufu…”
後藤「適当だな、胡蝶様も」
Goto “Tekito-dana, Kocho-samamo.”
Goto “Lady Kocho makes some irresponsible comments, huh.”
伊之助「あ?」
Inosuke “A?”
Inosuke “Huh?”
アオイ「彼について考えるのが面倒くさくなったのでは?…って、ちょっと、おりてよ!」
Aoi “Kareni-tsuite kangaeru-noga mendo-kusaku nattano-dewa? …Tte, chotto, oriteyo!”
Aoi “Maybe she just got tired of thinking about him? Hey… Come on! Get down from there!”
伊之助「つまり俺は、不死身ってことだ!! ワハハハ…」
Inosuke “Tsumari orewa, fujimitte kotoda!! Wahahaha…”
Inosuke “In other words, I’m immortal!”
後藤「いや違うだろ。馬鹿じゃねーの」
Goto “Iya chigau-daro. Bakaja neeno.”
Goto “In your dreams. Are you an idiot?”
伊之助「誰がバカだ、コノヤロー!!」
Inosuke “Darega bakada, kono-yaroo!!”
Inosuke “Who you callin’ ‘an idiot’? Fight me! Step outside with me, scumbag!”
後藤「イテテ…」
Goto “Itete…”
すみ「キャー!やめてください~」
Sumi “Kyaaa! Yamete-kudasaiii.”
Sumi “Stop it, please!”
アオイ「ちょっとやめて!あなたは毒も効きづらいけど、薬も効きづらいから気をつけなさいって、しのぶ様にも言われたでしょ!! すぐ忘れるんだから!」
Aoi “Chotto yamete! Anatawa dokumo kiki-zurai-kedo, kusurimo kiki-zurai-kara ki’o tsuke-nasaitte, Shinobu-sama-nimo iwareta-desho!! Sugu wasurerun-dakara!”
Aoi “Hey! Knock it off, will you? Poison doesn’t have much effect on you, but neither does medicine, so you need to be careful like Lady Kocho said! You forgot so easily!”
伊之助「うるせーな!引っ張んじゃねーよチビ!!」
Inosuke “Uruseena! Hippanja neeyo chibi!!”
Inosuke “Shut up! Quit yanking at me, you shrimp!
カナヲ「し、静かにして。静かに」
Kanao “Shi, shizukani shite. Shizukani.”
Kanao “B-Be quiet.”
アオイ「何ですって!! 大して変わらないじゃないのよ!!」
Aoi “Nan-desutte!! Taishite kawara-naija nainoyo!!”
Aoi “What’s that? You’re not that much taller than me!”
きよ「あわわ…」
Kiyo “Awawa…”
カナヲ「炭治郎寝たから、静かにして!」
Kanao “Tanjiro neta-kara, shizukani shite!”
Kanao “Tanjiro’s asleep, so please be quiet!”
きよ・すみ・なほ「あ…」
Kiyo, Sumi, Naho “A…”
Kiyo & Sumi & Naho “Oh…”
伊之助「あー!! またコイツ昏睡した!!」
Inosuke “Aaa!! Mata koitsu konsui-shita!!”
Inosuke “Oh man! He went back into a coma!”
アオイ「縁起の悪いこと言うんじゃないわよ!静かにしてください!」
Aoi “Engino warui-koto iunja nai-wayo! Shizukani shite-kudasai!”
Aoi “Would you mind not saying ominous stuff like that? Please just be quiet!”
きよ「カナヲさん、重湯作りに行きましょ」
Kiyo “Kanao-san, omoyu tsukurini ikimasho.”
Kiyo “Ms. Kanao? Let’s go cook some rice gruel.”
カナヲ「うん」
Kanao “Un.”
Kanao “Okay.”
きよ「早く回復して、たくさん食べれるようになるといいですね」
Kiyo “Hayaku kaifuku-shite, takusan tabereru-yoni naruto ii-desune.”
Kiyo “Let’s hope he recovers soon, so he can eat tons of food!”
―――――――――――――――――――――――――――――――
茶々丸(ヨカッタ… コノママ死ヌカト オモッタ…)
Chachamaru (Yokatta… Kono-mama shinu-kato omotta…)
Chachamaru (I’m glad… I thought he was going to die…)
きよ「はあー!」
Kiyo “Haaa!”
炭治郎「やー!!」
Tanjiro “Yaaa!!”
きよ「風になってる!!」
Kiyo “Kazeni natteru!!”
Kiyo “It’s like I’m in the wind!”
すみ「次わたし!」
Sumi “Tsugi watashi!”
Sumi “Let me go next!”
なほ「次わたし!」
Naho “Tsugi watashi!”
Naho “Let me go next!”
アオイ「それから一週間後、炭治郎さんが復活しました。そのことを遠征中の後藤さんに知らせたら、その回復の早さに驚いていました」
Aoi “Sore-kara isshukan-go, Tanjiro-sanga fukkatsu shima-shita. Sono koto’o ensei-chuno Goto-sanni shirase-tara, sono kaifukuno hayasani odoroite-imashita.”
Aoi “A week later, Mr. Tanjiro was back on his feet. When we notified Mr. Goto who was away on an expedition, he was stunned by the speed of Tanjiro’s recovery.)
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後藤「お――、マジかよ。みんな化けモンだな」
Goto “Ooooo, maji-kayo. Minna bakemon-dana.”
Goto “Are you kidding me? Beasts, all of them!”
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アオイ「伊之助さんはその後早々に任務へ復帰していきました」
Aoi “Inosuke-sanwa sono-go soso-ni ninmu’e fukki-shite-iki-mashita.”
Aoi “Soon afterward, Mr. Inosuke returned to duty.”
伊之助「俺、最強!」
Inosuke “Ore, saikyo!”
Inosuke “I’m the strongest of all!”
きよ・なほ・すみ「ん…」
Kiyo, Naho, Sumi “N…”
Kiyo & Naho & Sumi “Yeah!”
伊之助「行ってくる!」
Inosuke “Itte-kuru!”
Inosuke “Heading out now!”
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我妻善逸「イ~ヤ~!寒いよ~怖いよ~俺帰る~!寂しいよ~炭治郎~!」
Agatsuma Zen’itsu “Iiiyaaa! Samuiyooo, kowaiyooo, ore kaeruuu! Sabishiiyooo Tanjirooo!”
Zenitsu Agatsuma “Nooooo! I’m so cold! I’m so scared! I’m going home! I’m lonely! No! Let me go! Tanjiro!”
アオイ「そうそう、善逸さんは遠くの任務に出っぱなしなのですが」
Aoi “Soso, Zen’itsu-sanwa tookuno ninmuni deppanashi-nano-desuga.”
Aoi “Oh, yes. Mr. Zenitsu is still out on a mission far away,”
善逸「伊之助~!禰豆子ちゃあああああん!」
Zen’itsu “Inosukeee! Nezuko-chaaaaaan!”
Zenitsu “Inosuke! Nezuko!”
アオイ「とにかくうるさいと他の隊員から聞きます」
Aoi “Tonikaku urusaito hokano taiin-kara kiki-masu.”
Aoi “and the other Corps members say it’s like a nonstop racket.”
善逸「アオイさん、今俺のこと思い出してる?会いたい?俺に会いたい?絶対会いたいよね!」
Zen’itsu “Aoi-san, ima oreno koto omoi-dashi-teru? Aitai? Oreni aitia? Zettai aitia-yone!”
Zenitsu “Ms. Aoi! You just remembered me now! Miss me? You miss me, do you? Of course you miss me, don’t you?”
アオイ「うるさい!」
Aoi “Urusai!”
Aoi “Shut up!”
―――――――――――――――――――――――――――――――
アオイ「そして、炭治郎さんは回復の訓練を日々行っています」
Aoi “Soshite, Tanjiro-sanwa kaifukuno kunren’o hibi okonatte-imasu.”
Aoi “As for Mr. Tanjiro, he’s been doing his Rehabilitation Training every day.”
炭治郎「イテテテテ…ん――悔しい。やっぱりなかなか体力戻らないなぁ。あっ、そうだ!俺が眠ってる間に、刀届いてない?刃毀(はこぼ)れしてしまったやつなんだけど」
Tanjiro “Itetetete…Nnnnnn, kuyashii. Yappari naka-naka tairyoku modora-nai-naa. A, soda! Orega nemutteru-aidani, katana todoite-nai? Hakobore-shite-shimatta yatsu nan-dakedo.”
Tanjiro “Ouch, ouch, ouch! So frustrating! I’ve got a long way to go before I gain back my stamina! Hey, wait! Did a new sword come while I was asleep? To replace the one that I chipped!”
きよ・なほ「うっ!」
Kiyo, Naho “U!”
Kiyo & Naho “Oh!”
なほ「刀ですか?刀…」
Naho “Katana-desuka? Katana…”
Naho “A sword, you say? A sword…”
きよ「鋼鐵塚さんからお手紙は来てます。御覧になります?」
Kiyo “Haganezuka-san-kara otegamiwa kite-masu. Goranni nari-masu?”
Kiyo “You did get some letters from Mr. Haganezuka. Would you like to see them?”
鋼鉄塚「お前にやる刀は無い」
Haganezuka “Omaeni yaru katanawa nai.”
Haganezuka “I have no sword for the likes of you!”
『ゆるさない、呪う、憎い』
“Yurusa-nai, Norou, Nikui.”
“I’ll never forgive you, I’ll curse you, I hate you.”
炭治郎「これは…まずいぞ…」
Tanjiro “Korewa…mazuizo…”
Tanjiro “This is… really bad!”
きよ「ですよね…」
Kiyo “Desu-yone…”
Kiyo “It is, isn’t it?”
すみ「二か月あったんですけど刀は届いてなくて…」
Sumi “Nikagetsu attan-desu-kedo katanawa todoite-nakute…”
Sumi “Two months went by, but no sword ever arrived.”
炭治郎「う、うーん…今回は刃毀れだけだったんだけどなぁ。前に折っちゃってるからなぁ」
Tanjiro “U,Uuun… Konkaiwa hakobore dake-dattan-dakedo-naa. Maeni occhatteru-kara-naa.”
Tanjiro “And it was only chipped this time! I snapped it into two last time!”
すみ「うーん、刀が破損するのは、よくあることなんですけど…鋼鐵塚さんはちょっと気難しい方ですね…」
Sumi “Uuun, katanaga hason-suru-nowa, yoku aru-koto nan-desu-kedo… Haganezuka-sanwa chotto kimuzukashii kata desune…”
Sumi “Swords are always getting damaged, but Mr. Haganezuka just happens to be a bit difficult, doesn’t he?”
きよ「里の方に行ってみてはどうですか?」
Kiyo “Satono-honi itte-mitewa do-desuka?”
Kiyo “Why don’t you go to the village?”
なほ「直接会ってお話しした方が良いかと」
Naho “Chokusetsu atte ohanashi-shita-hoga iikato.”
Naho “Maybe it would be best to talk to him directly.”
炭治郎「里って?」
Tanjiro “Satotte?”
Tanjiro “The village?”
きよ「刀鍛冶の皆さんの里です」
Kiyo “Katana-kajino minasan’no sato desu.”
Kiyo “The village where all the swordsmiths live.”
炭治郎「えっ、行っていいの?」
Tanjiro “E, itte iino?”
Tanjiro “Huh? I can go?”
(Continue to 2/2 of Ep.1)
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202504
優しい人間にならなくていい。
早いもので、転職をしてから1年半ほどが経つ。来たばかりだと思っていた現場でも矢面に立つ動きを任されるようになり、新しく入ってきた人の面倒も見るようになってきた。そうした変化は当然僕だけに限らず、僕の上に立つ人もまた新しい人となった。
その人は真面目を絵にかいたような人で、肩の力が入っているのがオンライン越しにも伝わるような人だ。二言目にはごめんと口をつくのが癖になっていて、いつも慌ただしく、話すとき妙にへらへらすることがある。1を聞くと10の回答が返ってくるような人で、心配性なのかマネジメントがきめ細やかだと他の同僚たちの間でも評判である。
お察しの通り、僕はその人が苦手だ。打ち合わせをできるだけ端的に済ませてあとは自走したい僕にはあまり仕事のスタイルが合わないんだと思う。ただこれも仕方のない側面があり、その人は管理職一歩手前の職位だから昇進のために不慣れながらも張り切っているのだろう。何かの折に過去にもマネジメントに挑戦したが心を病んでしまいうまくいかなかった過去があると言っていた。その時の失敗を取り返そうとして、それが空回りしてしまっているのだと思う。などと聞こえのいいように書いたが、思いつきのままに全てを喋り散らかしていくのだけは聞く側の負担が大きいからやめてくれ、頼む、まじで、ほんとに。
そんな風に悪感情を持って接していると、指示に対して不服な気持ちになるなど敬意を失ってしまうことがある。単純に言えば心の中でその人のことを心底舐めている瞬間がある。振り返ってそれを自覚するとき、自身にそのような感情があることを嫌悪する。
他者を軽んじてしまうのは何故だろう。言葉を詰まらせながら機嫌を伺う姿、相手を無条件に肯定し受け入れ続ける姿、それらが当たり前になったとき、その姿は無様で見苦しいものとして目に映る。意思をはっきりと示せない惰弱で頼りない存在、周りに合わせてばかりの退屈で空っぽな存在。そういう人間を人は無意識に下に見る。過剰な謙遜が、慎み深い卑下が相手の立場を上げすぎている。そうして驕りや不遜を相手の無意識に植え付けている。人と人は自然なままでは対等にいられない。それはひどく悲しいことだ。
目の前の人間の期待に応えようと無理をしてしまう人がいる。他者の心情を思いやれるほどの慈しみと、自らを顧みないほどの献身性と、主体的に物事を捉えることの出来る責任感。それら人として尊重されるべき要素を、不運にも持ち合わせすぎてしまったばかりに許容限界を超えてしまう人。そうして壊れてしまった後、その人の元に一体何が残るというのだろうか。そういった要素を優���さと呼ぶべきではなかったか。優しい人間になりなさいと世の道徳は示しているはずなのに、どうしてそれに準じたはずの心ある人が憂き目にあわなければならないのだろうか。
上下の格付けでしか他者と関係を築けない人がいる。目に映るすべてが敵である世界に生まれてしまったが故に、他者を貶めてでも己の覇道を突き進むことを厭わない人々。勝ち負けの執着に囚われ、嫉妬に塗れているその存在は哀れで救いがない。だが同時にこうも思う。そのような厳しい精神性こそが人を高みへと導くのだと。競争の原理が支配的に働く中で、他者の利益を優先することは確かに尊ぶべきことだろう。だが勘違いをしてはいけない。施しを与えてよいのはそれに見合う強さを持った存在だけだ。身を削るだけの自己犠牲には限界がある。大事なのは何よりも結果だ。周りを優先して得られるものなどたかが知れている。そうして大事なものを取り逃した後に何を言おうがそれはすべて言い訳でしかない。そこに気持ちや思いがいくら詰め込まれていたところで何の意味もない。だから優しいだけの人間が損をするのは至極当然の事なのだ。思いを口にすることなど誰にでもできる。そもそもこれだけ文化レベルが向上した世の中では良い人など五万と巡り合える。そんな中で優しさが取り柄となってしまうような人間は現状に甘んじているだけの愚か者だ。さらに言えば本当の意味で他者に優しくある人などほんの一握りで、多くの場合は能力や自信の無さを都合良く解釈しているだけだ。責任を取りたくないから遠慮をして、嫌われたくないから相手に同調している。にも関わらず耳障りの良い綺麗事ばかりを論い、リスクを取らない自分を肯定するための免罪符としている。そのような弱さを優しさと履き違えてはいけない。優しいだけの無能よりも、厳しい有能のほうがよっぽど価値がある。ポケモンの性格で「まじめ」とか「がんばりや」といった無難な性格のグループが、何の能力値も突出しないがために対戦では役に立ちづらいということは重要なことを示唆していると思う。
昔から人の気持ちをうまく考えることができずに失敗ばかりをしてきた。その度に周りに色々と教わりながら自身を矯正してきた。これまでの僕は普遍的なものばかりを有難がっていたから、その教えに従うままに人間らしい振る舞いを模倣していた。だがどうしても、言動と心情の間には歪みがあって、後になってずれた過去の辻褄を合わせるようなことばかりだった。そうして自分自身が奇妙な形に象られていくことを気持ち悪く感じていた。
“いい人”でいなくていい。一人になったことで、そう思うようになってきている。興味のないことに興味のあるふりをしなくてもいい。共感できないことに共感したふりをしなくてもいい。そんな風にしていると誰からも好かれないとこれまでに色んな人から優しい言葉をたくさんかけてもらった。それは幸運なことだったのだろう。恵まれた環境と言えたのだろう。だが、今の僕にはその陽だまりのような優しさが身を焦がして忌々しいのだ。ありのままに生きたことで誰も寄り付かなくなってしまったとしても、それは仕方のないことだ。いっそ己が何か気味の悪い生物であれば楽だったのかもしれないとさえ思う。当然そんな現実逃避は許されるはずもないから、僕は人として気味の悪い存在になるしかない。彼も人、我も人、ならば両者は本来対等であるべきで、それはあらゆる報いの責任が己に帰属するということだ。それは持たざる者にとってあまりに厳しく残酷な事実だ。そのような機械的な正論が戒めとなって自らを突き刺す度に、その理由を繰り返し問いかけている。悪いことなんてないはずだから恨むべきは己の無力で、納得するための理由なんてものはただそれだけでいい。だから僕は自己救済のために利己を追求する。そうでなければあまりに悔しいままではないか。案外、自分の人生を生きるというのはそういうことなのかもしれない。そうして他者を貶めることになろうとも都合の良い解釈で誤魔化しはしないことをここに誓う。
いい人であろうとしたことも決して無駄ではなかったと思う。そのおかげで人間らしい穏やかな幸せはもう十分に享受させてもらった。僕の名前には優という字が入っている。優しい人間になってほしいという願いを込めたのだろう。その願いにずっと呪われていた。そんな僕の名を優秀の優だといってくれた人がいた。きっと、それはこんな僕を対等な人間として見てくれたこれ以上ないほどの優しさで、その奥ゆかしい理性にいつも救われていたんだと今になって思う。
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【11月23日(土) 24日(日) 開催決定!GREEN GROWN MARCHE!2024 秋の収穫祭】
今年もこちらのイベントに参加させていただきます!
私は11/24(日)の出演です!

~ゆたかな実りで暮らしを楽しく~
毎週火曜日にGREEN SPRINGSで開催されているGREEN GROWN MARCHE! 今年も秋の収穫祭の開催が決定しました。
11月は実り豊かで各地で収穫祭が行われる時期。 マルシェは、元気な野菜たちをはじめ、パンや焼き菓子、食にまつわる雑貨 クラフトビールやナチュールワインなども充実しています。 音楽LIVEは広々とした芝生エリアでフリーでお楽しみいただけます。 ぜひ小さなお子さまもご一緒にお楽しみください。 遊びに来ていただいたみなさんにとって、心地よい空間・時間でありますように! 野菜をつくる人、食べる人、みんなで一緒に秋の収穫を楽しみましょう。
【イベント概要】
日時:2024年11月23日(土)11:00-17:00 11月24日(日)11:00-17:00
場所:GREEN SPRINGS 2F 東京都立川市緑町3-1 雨天決行(荒天中止)
【マルシェ出店】 両日30店舗ほどのおいしいもの、雑貨などのお店が出店します!
【FREE LIVE!】
〈23日〉 ★のこぎりバンド(トクマルシューゴ、西村直晃、辻村 友晴) ★蔡忠浩+パラレルモーションズ
〈24日〉 ★Ojizo ★湯川潮音 ★佐々木健太郎(Analogfish)with the Band
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2024年エントリー受付中(8/8迄延長!)
【パフォーマンスとトートバッグ展の会場が決まりました】

---------------------------- 第13回 せんだい21アンデパンダン展2024 自由と独立を意味する[independants]を冠した無審査の美術展。 エントリー8/4まで受付中 →8月8日木曜日まで延長します。(郵送の方も必着です) 追記/郵送の方は4日投函までOKです。 せんだいアンパン2024エントリーフォーム https://forms.gle/PREymDLxaywwiJ5X9 ---------------------------- 13回目のせんだい21アンデパンダン展は、 ①ターンアナザーラウンド(フォーラス7F)会場に変わって、 新たにぶらんど〜む一番町にある「むかでや画廊」が加わりました。 ②オリジナルトートバッグにアートする 「あっ!トートバッグ展」の開催が決定しました。 ----------------------------
1884年、フランスのパリからはじまった自由と独立を意味する[independants]を冠した無審査の美術展[アンデパンダン展]。表現者にとってかけがえのないその精神は日本、そして仙台にも伝わってきました。かくして21世紀の仙台、無審査で出品される表現は観るものにどんな感動をもたらしてくれるでしょう。本展は仙台のギャラリースペースが協力、連携し、誰にでも等しく開かれた場を設け、新たな時代の表現を目撃しようとする試みです。 あなたの自由な精神に満ちた出品作品に期待します。フランスではアンリ・ルソーが、アメリカではマルセル・デュシャンが、そして仙台では糸井貫二(ダダカン)がアンデパンダン展から登場しています。本展では、ジャンル、趣向、年齢、経歴、主張、価値…あらゆる垣根を越え、誰にでも等しく開かれた表現の場であることが目指されます。 ●展覧会会期:2024年9月25日(水)-10月6日(日)月曜定休 ●パフォーマンス+トートバッグ展 9月29日(日) ●会場: 中本誠司現代美術館(青葉区東勝山) GALLERY ECHIGO(青葉区双葉ヶ丘) SARP 仙台アーティストランプレイス-A(青葉区錦町) ギャラリーチフリグリ(宮城野区五輪) むかでや画廊(青葉区一番町) Gallery TURNAROUND(青葉区大手町) のりっぱ/野外展示(青葉区大手町) 9/29㈰1day 野外パフォーマンス+トートバッグ展 仙台フォーラス駐車場(青葉区一番町) ・営業時間は会場ごとに異なります ・展示会場は実行委員会で決定します 主催:せんだい21アンデパンダン展実行委員会 令和6年度 仙台市青葉区まちづくり活動助成事業 題字協力:糸井貫二(ダダカン) 後援:tbc東北放送・仙台放送・ミヤギテレビ・khb東日本放送・河北新報社
【募集要項】 ●募集作品:平面、立体、映像、屋外展示作品、パフォーマンス ●サイズ規定: ■平面作品(壁面展示)/タテ1m×ヨコ1m以内 ※厚さの目安10cmまで、重量の目安10kg以内 ※宅配便利用の場合は各自でサイズ等を確認してください。 ■立体作品(床置き展示)/タテ1m×ヨコ1m×高さ1m以内、重さ25kgまで ※台座必要時は自身で準備/高さ1m以内 ※転倒しないよう固定するなど安全面にご配慮ください。 ※宅配便利用の場合は各自でサイズ等を確認してください。 ■映像作品(モニターで期間内繰り返し上映)/1作品3分以内 ※作家名とタイトルを作品冒頭に数秒入れてください。 ※電子データをDVDまたはメモリスティック等に収めたものを 郵送または持参(返却希望については応募用紙に記載のこと) ※データ転送サービス利用可(ダウンロード期間は7日以上で) ※動画形式MPEGまたはMP4 ※画像形式JPEGまたはPNG ※上映会場は決まり次第お知らせします ■のりっぱ野外展示作品/縦3m×横3m×高さ2m以内 ※期間中は無人野外展示になります。 雨や強風等に耐えられる作品に限ります。 ※応募時に完成予定図を提出のこと。 ※自身による搬入出であること、 および自身での展示作業が可能な方に限らせていただきます。 ■パフォーマンス/ 1作品20分以内を予定 ●搬入受付予定日:9月23日(月祝)(通知でお知らせします) 直接持込みまたは出品者手配による委託搬入。 ●搬出発送予定日:10月6日(日)15:00〜17:00 ※宅配便の方は着払い伝票を同梱してください。 ●搬入出委託代行特別協力/横山美創 tel.090-1938-2572 (ご希望に添えない場合もありますのでご了承ください) ●エントリー〆切:8月4日(日)→8/8木曜必着 作品は搬入日までに完成すればOKです! ●エントリー方法:下記のフォームまたは応募用紙を各ギャラリー(むかでやを除く)まで提出してください。 https://forms.gle/PREymDLxaywwiJ5X9 ●出品料:1点3,500円、2点6,000円(送料別途負担) ●出品料は8月4日(日)までに振込またはエントリー時に応募用紙とともに納付してください。 ※出品者都合によるキャンセルでの返金はできませんのでご了承ください。 ※振込の際は必ず本人の名前でお願いいたします。 ●振込先:七十七銀行 芭蕉の辻支店(シチジュウシチギンコウバショウノツジシテン) 普通預金 5766869 名義:仙台21アンデパンダン 代表 関本 欣哉(センダイニジュウイチアンデパンダン ダイヒョウ セキモト キンヤ) ●応募用紙郵送の場合はコチラまで:980-0805 宮城県仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F ターンアラウンド ●その他
※展示会場については実行委員会が決定し、後日「会場決定通知書」で連絡いたします。 ※搬入受付および搬出発送は会場により異なる場合がありますので詳細は「会場決定通知書」でお知らせいたします。 ※委託搬入は自身による手配で費用は作家負担。委託搬出は着払いで発送させていただきます。(梱包材は作家側でご準備ください。搬送中のトラブル等については、その責を負いません。) ※インスタレーション、ハプニング等は実行委員会と相談のうえ決定させていただきます。 ※安全面や腐敗・腐臭など著しく気分を害する物などの問題が予想される作品の判断は実行委員会に委ねられ展示不可の場合もありますのでご了承ください。 ※会場のスケジュール管理等は実行委員会に委ねられますが万一作品が破損した場合には責任を負いかねますのでご了承ください。 ※のりっぱ野外展示については危険ではないもの、雨・風等の天候を考慮した作品であることと、展示期間中および夜間が無人であることを特にご了承・ご留意ください。(第3者用保険加入) ※本展の展示スペースには限りがあるため、エントリー者数が許容範囲に達した時点で受付を打ち切らせていただく場合もありますので、ご了承ください。
●募集チラシ兼ポスター(A2サイズ両面)



チラシを置いて頂ける方はご連絡いただけますと助かります。 特別企画 「あっ!トートバッグ展」

キャンバス地製の「せんだい21アンデパンダン展オリジナルトートバッグ」をアートしてください。アンデパンダン展期間中に臨時会場で一日限定展示いたします。 ●日 時 : 2024年9月29日(日) 時間は未定です ●会 場 : 仙台フォーラス駐車場
※オリジナルトートバッグは最寄りのギャラリー(むかでやを除く)でご購入いただけます(価格2,200円) ※ご購入時にトートバッグ展エントリーシートのご記入をお願いします ※昨年購入された方も参加できます! ※数に限りがありますのでご注意ください ※作成したオリジナルトートバッグの搬入は9月1日~9月18日(月は休み)の期間内にターンアラウンドまで持参または発送してください 遠方の方で参加ご希望の場合は実行委員会までメールにてお知らせください。2200円+送料を頂戴して発送します。
●各お問合せ せんだい21アンデパンダン展実行委員会 tel.fax/022-398-6413(月休・混雑時は出られない場合もあります) mail/info※sendai21-independants.com(※を@に)
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Silent Jazz Case 5 Self Liner Notes
Twenty minutes, let me rest ちょうど1年前のre:plus中国ツアー2023年7月、蘇州にて。バス・タクシーの運転手が突然中央分離帯に横付けして「俺は4時間運転してきてるから、会社の決まりで20分休ませろ」と急に言い出して、、しょうがないからその間にiPhoneにメロを録音してできた曲。ウェザー・リポートの”Teen Town”のような、難しいパッセージでキメが多いAメロからの、サビはキャッチーみたいな曲をイメージしました。 この曲だけミックスは大津惇。以降曲のミックスの指針になり、大変感謝。
夜桜甘雨 (よざくらかんう) 桜のシーズン、わざわざ雨の日を選んで、車で出かけて桜見るのが好き。 甘雨とは草木に潤いを与える恵みの雨。 和風なフルート&バスフルート&フリューゲルによるメロディと、 フロントガラスが濡れて桜の木が印象派の絵画のようになる感じを、深いディレイのミュートトランペットで表現してみました。 ジャズミュージシャンならではのローファイヒップホップサウンドを感じていただけたら幸いです。
天神 be-bop この20年、半年ごとに福岡で何公演かするくらい縁のある街ですが、 割とbe-bopスタイルの曲を愛する人が多いなという印象。 be-bopとは1940年代後半、主にチャーリー・パーカーなどが築き上げた現代ジャズの基本スタイル、私のルーツ・ミュージックでもある。 メロディはbe-bopなオールドスクールだけど、高速ファンク16ビートなリズムをブレンドして、 古さと新しさがうまく融合された街「天神」を表現できたのではないかなと。 杉浦睦のグルーヴが美味しかったので、ミックスではかなりベースを前に出して、ほぼ全編ベースソロ状態です。
Museum in Green 私が好んでたまに行く「世田谷美術館」をイメージした曲。 砧公園の緑に囲まれた素敵な美術館。 とある日に行ったときに、ロビーで聞き覚えのある曲がかかっており、 「あれ?俺じゃん!」、なんと前作のNever Die Miles が流れておりました。 そんなサプライズも嬉しく、この曲を捧げました。 フリューゲルのワンホーンで柔らかなジャズサウンドに仕上げました。
雲仙霧中(うんぜんむちゅう) 長崎県雲仙は霧が深く、かなり視界が悪い。まさにツアー中に車で山登りのときに視界がものすごく悪く煙ったときがあり。 この曲は最初シンプルなAメロだけ作って、そのまま河野祐亮に「Bセクション」を作ってほしいと丸投げしてできた曲。突如の5拍子とトリッキーなコードワークは彼ならでは。不思議とループ感があり、なかなか刺激的かつシュールな曲になったなと。雲仙の深い霧の中を走行しているのがBセクション、その��を抜ける感じがAセクションというイメージ。 あえてのピアノなしローズのみで、ネオソウル感もあり。
Chillin' 曽根崎 大阪梅田の曽根崎新地の名店「ミスターケリーズ」閉店に際して捧げた曲。 あらゆるプロジェクトで20年来お世話になりました。 Silent Jazz Case と、関西の超絶クリエイティブなボーカリストSOA(私プロデュースアルバム「Voice of Buoy」発売中)とのコラボ2Daysライブ、その日も大いに盛り上がりまして、 深夜は信じられないくらいの酒量でして(私は激弱なので、ほどほど)、、 翌日、ベースの杉浦睦、激二日酔い。Chillin' は酩酊状態のチルと受け止めていただければ、 ベースソロがよりグッと聴こえてくるのではないかと思います。 過去作品でも1曲はやっている「島多重オーケストラ」、駆使しております。
Sunset like a persimmon にっぽん丸でシンガポールから横浜港まで9日間の演奏旅という、たまに調子の良いお仕事をいただけることには本当に感謝しております。 台湾海峡の悪天候荒波が落ち着いたあとの、「柿色」の美しい夕日はいまでも目に焼き付いています。 Silent Jazz Case のライブでは何回かゲスト出演していただいている辻本美博にはなにかで録音参加してほしいなという思いがあり、彼のクラリネットが映える曲が書けたのでオファーさせていただきました。クラリネット・フリューゲルホーンのアンサンブルが、壮大な夕日の叙情感を表現できたのではと。
Silent Dancer 長野県辰野町在住のフルート赤羽泉美(私プロデュースアルバム「羽色」発売中)の縁でたまに行くのですが、オトトという山奥の古民家リノベした面白い連中が集うハコがあり、Silent Jazz Case を気に入っていただき演奏させていただくようになりました。 Silent Jazz Case をバックに踊りまくってくれるのが嬉しく、この曲を捧げます。 ここに限らず、近年ダンサーうけが良くなっている気がする。 ドラム大津惇が4年前くらいからレギュラーでやってくれてますが、彼のダンサブルなグルーヴのおかげもあるな。
Whisper of Rain 今年の正月に書いた最新曲。 雨音が好きなんです。ミュージシャンに多いような気もします。 ツアー中にビジネスホテルや車中で、体力的にきつくどうしてもちゃんと休みたいとき、 SpotifyのRainプレイリストを爆音で聴き、心を落ち着けます。 昔、深夜のクラブに通い続けて、そこで爆音のビート聴きながら寝るのが心地よいって言ってた某女性ジャズボーカリストがいたけど、ちょっと気持ちがわかる気がする。。
Take the S line 河野祐亮が書き上げた、熱量高めの難曲。 有名な”Take the A train”はハーレム経由ですが、S lineはグランドセントラルからタイムズスクエアへの短線。NY在住時代の想い出と、前作の”Grand Central in NY”へのアンサーソングだそうです。 Bメロの高速7拍子しかもコードチェンジも容易でなく、、彼ならではのジャズに対する厳しさと熱意を感じる曲。 ちなみにこの曲は先行配信してますが、かつて配信ではウケなかった”熱い・速い・難い・長い”曲が3週間Spotifyで2万再生超えたというのは、ジャズのコアな演奏が配信でも受け入れるようになってきた、と感じられます。今後の指針となりますね。
Floating Ocean 昨年2023年秋リリースの”Wind Loop Case 1”より、セルフカバー。 ライブでやった感触がよく、バンドバージョンで再録しました。 前述のにっぽん丸で太平洋を浮遊しているイメージ。 通なら、途中「フリーダム・ジャズ・ダンス」っぽいリフにビクんと来るはず。
Sunrise on the Bell ”Silent Jazz Case 4”より、セルフカバー。 前作ではDUOテイクでしたが、今回はバンドバージョン。 あえてスタジオセッション感を出すために、ほぼノーリバーブでドライなミックスにしました。 ちょうどコロナ禍に書いた曲で、フリューゲルホーンのベルに陽が差している様子を、「コロナの夜明け」という思いも込めてタイトルにしました(お客様のアイデアよりタイトル付け、感謝)。
[後記] ”Silent Jazz Case”と名乗るようになってから、おそらく16年。 最初はライブやオリジナル作品を作る意識はまったくなく、各レーベルから請負ったジャズカヴァー・アルバムのプロデューサー名義でした(Silent Jazz Caseで検索したら謎の作品がヒットすると思いますが、私です)。 “Jazz in R&B”という2009年i-tunes限定作品がかなりヒットしたおかげもあり、当時のレーベル”Rambling Records”さんが予算を出してくれて、”Silent Jazz Case 1”を2010年にリリースさせていただきました。思えば当時大活躍中のたくさんの演者に参加していただき、豪華に作らせていただきました。 その後"2"からは”Playwright”(ディスクユニオン)さんにお世話になり、谷口氏とも長い付き合いとなりました。きっかけはImmigrant's Bossa Bandのレコーディング参加だったかなと。今としては、若手インストシーンの憧れのレーベルとなっていてなにより。私の主宰のレーベル「等々力ジャズレコーズ」もディスクユニオン流通なので、SJC以外の他作品をお世話になっており、本当に感謝。 今では名義は”島裕介”ですが、アルバム名として”Silent Jazz Case”に+番号をタイトルとしております(レッド・ツェッペリン風)。2020年初頭から現メンバー固定となり、ライブのたびに充実を重ねております。2021年7月発売”Silent Jazz Case 4”は、Spotify100万回再生超えるなど世界中で聴いていただき、自分の新たな視界が広がった感じを得ることができました、感謝です。 "4"を出した3年前の時点で「もう出し切った感」はあったのですが、メンバーの協力・進化に触発される形で、不思議とアイデアは湧いてくるもので、全12曲オリジナルの”Silent Jazz Case 5”が生まれました。もうリーダー・自分名義として18作目のリリースとなりますが、「過去最高」と思える作品をリリースできること、なんて幸せなことでしょう!
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Today I... Listened and read along
So this Japanese candidate from the Love and Peace Party did a rap.
And I decided to learn vocab from it!
Trigger warnings: Suicide, war
youtube

New Words to Me:
リスカ- Wrist cutting
誹謗中傷 (ひぼうちゅうしょう) - Lies and slander
未遂 (みすい) - A failed attempt
首吊り自殺 (くびつりじさつ) - suicide by hanging
タスキ - A ribbon used in relay races like a baton
産婦人科 (さんふじんか) - gynecology department
よちよち - wobbly or tottering
精子 (せいし) - Sperm
一等賞 (いっとうしょう) - First prize
天上天下唯我独尊 (てんじょうてんげゆいがどくそん) - throughout heaven and earth, I alone am the honored one (A Buddha quote)
言霊 (ことだま) - mysterious power of words to alter reality
違法薬物 (いほうやくぶつ) - Illegal drugs
芽を摘む (めをつむ) - Nip something in the bud
落選 (らくせん) - Failing to be elected
マウントを取る (マウントをとる) - Assert Dominance
粗 (あら) - Flaw
溝 (みぞ) - Groove, ditch
負の連鎖 (ふのれんさ) - A series of bad events
論破 (ろんぱ) - winning an argument
融合 (ゆうごう) Blending or uniting
八百万 (やおよろず) - Countless (I am aware this is also 8 million)
鬼舞辻無惨 (きぶつじむざん) - A character from Kimetsu no Yaiba
両面宿儺 (りょうめんすくな) - A character from Jujutsu Kaisen
後藤輝樹 (ごとうてるき) - This Guy, Gotou Teruki
滅私奉公 (めっしほうこう) - Selfless devotion
Here's the kanji and hiragana in an excel sheet.
#Gotou Teruki#Tokyo Governor race#japanese langblr#vocab#japanese language#langblr#today i read#japanese learning#vocab list#japan#tokyo#he literally rapped#後藤輝樹#Youtube
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KIRARI 72 歴代豊満巨乳の大人気女優39セックス、ベスト名場面愛蔵版 : 波多野結衣, 小澤マリア, 鈴木さとみ, 総勢36人 (ブルーレイ版) - 無料動画付き(サンプル動画)
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日頃から公私ともにお世話になっているmole musicの店主、中村光貴にインタビューを試みた。メディアに露出する機会のほとんどない孤高の音楽生活者の「生活」についての一問一答、お楽しみください。
【2023年10月17日12時43分インタビュー開始】
〔土井〕 かつてタラウマラで発行していた季刊ZINE『FACE TIME』の記念すべき創刊号に素晴らしいテキストを寄稿してくれた光貴くん。そのなかで「それぞれが人生を続けるように、風景は変化し続ける。そして忘れ去られる。ユートピアは存在しない。悲しくもディープハウスは状況に対して意味を持つ」という極めて辛辣な言葉で論考に幕を下ろしていたけど、mole musicは大阪〜古市、古市〜新大宮と移転を繰り返してきた訳で、その都度、心境や生活に変化はあるの?
〔光貴〕 土井さん、こんにちは。相変わらず突然ですね。今日はよろしくお願いします。変化はあります。どちらかというと心境や生活の変化に合わせて、移動している感じですね。『FACE TIME』創刊号に提出した「無題」は2019年に自身のパーティーや物質の制作に向けて、普段は公開することのないステートメントや論考のテキスト断片と影響を受けたテキストのサンプリングをミックスして展開してます。昔から変わらないんですが、僕は動く前に書いてます。動いてから書くことは稀で。「無題」はカットアップというより自身のDJの方法に近いです。テマティック批評で編集したと思います。うまくできたかはわかりませんが。「無題」をタイトルとしたのはテマティックの逆説です。逆説の逆説かよってなるかもですが。僕の性質をよくご存じの方はまたやっとるわぁぐらいで思ってもらえれば。結果、活字の世界では違法な戯言みたいなものになりました。結果、土井さんが楽しんでくれていたので良かったと思っていますよ。
(中村光貴の「無題」は『FACE TIME vol.1』に収録)

-skit-リズムを取る二人。土井返答無し。恐らく仕事。中村は定休日、湯に入る。
〔土井〕 ごめん、ごめん、パンク修理してた!なるほど。まさに「状況に対して意味を持つ」というか「はじめに言葉ありき」という感じやね。僕は古市時代からのお付き合いで、初めて家族でmole musicに合宿させてもらったとき、何か具体的なきっかけがあった訳でもなく、早朝から光貴くんとうちの息子が突然の音楽セッションをはじめたときのことがいまも鮮烈に脳裏に焼き付いてる。そもそも建物の佇まい自体が店というか、家。いや、家というか、掘っ建て小屋。街中によくある「古民家を改造して良い感じに仕上げました」という数多の量産型とは一線を画す、マジの荒屋やん。あそこを住居兼店舗として利用するのはそ��なりの覚悟が必要やと思うし、「不便」と添い寝する気概がないと成立しないよね。ガスは通ってないし、水道管に地下茎が蔓延ってどえらいことになっていたし、夏は死ぬほど暑いし、冬は寒すぎて凍え死にそうになるし、秋は猛烈な花粉の飛散でこれまた死にそうになる。僕はmole musicに宿泊するたびに死にかけてる(笑)。それでもまた行きたいと思わせてくれる魅力があそこにはあった。一転、新天地は閑静な住宅街の一角という極端な振れ幅!それこそ光貴くんに教えてもらった西井一夫の『写真編集者』という本のなかに「写真をやろうと思う人は、人から何であなたは写真を撮っているの?というか何であなたは写真家になったの?と聞かれたときに、自分が写真というものを選んだ理由を言えるようにしていなければならない」というようなことが書かれていて、ほな光貴くんがレコード屋をはじめた理由を聞き出したら何日も夜を跨ぐことになりそうやけど、簡潔に言うとどういう理由でmole musicを立ち上げたの?
〔光貴〕 今日もパンクしてますね (笑)。古市は僕にとっては「不便」じゃなかったですよ。家が無い路上のハウスDJだった時代もありますし (笑)。奈良古市は住み込みながら、友人と4カ月かけてレコード家と呼べるような場所にしました。移転前、がらんどうになった家を見ながら、良いハウスになったなぁと勝手に納得していましたね (笑)。
レコード屋をはじめた理由を簡潔にいうと、制約のある時間、あるいは一生をかけて、語るには最高の方法だからじゃないでしょうか。それを続けられるかは別として (笑) 、今もそう思っています。肩書をレコード屋とDJのハイブリッド。これは僕の造語なのですが「音楽生活者」と名乗っています。因みに最高の方法っていうのは僕にとっての最高ですね。方法なので、目的はその先にあります。目的の先があってほしいとも思っています。続けられていることはラッキーです。
〔土井〕 「音楽生活者」という肩書きはめちゃくちゃ納得。mole musicの特異点は店舗そのものが完全自立型の語り部として機能していることやな。同じレコードを買うにしても、意味合いが変わってくるというか、そのレコードを手にした人間に、歴史的な背景や文脈を突き付けてくるというか、ほんま恐ろしい店やで(笑)。
〔光貴〕 その反応は純粋に嬉しいです。答えはなくて色んな方法で楽しんで���らえていると糧になります。僕自身が駄菓子屋からレコード屋に育てられてきた世代の人間なので。現代では何か目新しいことをしているように見えちゃうかもしれませんが、実は時代遅れの混成型。過去にあった、忘れられた当たり前の風景だと思いながら続けています。
〔土井〕 みんなええかっこして「お客さんのために」とか「文化を絶やさないために」とか言うけど、何よりも自分にとっての最善を模索し、追求し続けるのが自営業やと思う。
〔光貴〕 「お金のために?」「利権を絶やさないために?」(笑) 嗚呼、幻?気のせいです。
〔土井〕 自分にとっての最高の方策でないんやったら、店なんかやらん方がええもんね、しんどいだけやし……。
〔光貴〕 あっ、土井さん、しんどいのはお互いさまですよ。だって未だに好きなこと続けさせてもろてるから、しょうがないですよね (笑)。
〔土井〕 光貴くんがある種の目的を見据えて走り続けるmole musicを端的に表明するキーワードを挙げるとすれば何やろう?
〔光貴〕 キーワードかぁ。鍵の言葉ですよね。いつもなら反対とか逆説って言うような気がするんですが……。走っているつもりは無いのですが、うまく歩めていないかもしれません。歩むこともテーマなのですが、活動で脱落者が出てくるのは事実ですよね。ここは土井さんも思い当たる節はありそう (笑)。今日は定休日なのですが、実はさっきもお客さんが来てました。今は次の制作のミックスダウン作業をしながら返信しています。土井さんはパンク修理しながら質問を投げてるでしょう?休み方だけは忘れてしまったかもしれませんね (笑)。
〔土井〕 それはほんまにそうかも。僕も昨年に片足がもげたわ (笑)。好きなことを続けるのは絶対にしんどい!そう言えば、1年の半分以上を全国津々浦々の現場でライブをして生活しているブルースシンガーの方に「しんどくないですか?」ってアホみたいな質問を投げかけたことがあって、その方は「土井くん、子どもは好きなことやってるときは何時間でも何日でも同じことを苦もなくやってるやろ?わてはあれと同じや。好きなことしかしてへんねやからしんどいことなんてあれへんで」って言うてはって、やっぱりレベルが違うなって思うたんやけど、その数日後に体調を崩されてライブの途中にまったく声が出なくなったらしく、後日タラウマラに来てくれたときには「土井くん、やっぱり好きなことでもしんどいときあるわ」って苦笑してはって、逆に「好き!」ってなってん。
〔光貴〕 土井さんの生活はシーケンスがあるから。しっかりと家族と向き合ってるのが凄いなと。この間、ブログで売り上げのサンプルを提供してたじゃないですか。売り上げをデータベースにアーカイヴする時点でえらいパフォーマンスやなぁって思ってみてたんですけど。目的が明確だなと。もう素直過ぎるやんって感心してました。土井さんは家族と過ごしている時間は絶対譲りませんもんね (笑)。比べて僕は即興の要素が多いかもしれません。今やっていることが正にそうですし。あとで辻褄あわすかもやけど (笑)。
〔土井〕 いつも僕のわがままに付き合ってくれてありがとう (笑)。僕は光貴くんの即興性に底知れぬものを感じているから、ついつい無茶振りしたくなるねん。そのくせ自分は家族との時間を断固として死守するという超わがまま (笑)。あと光貴くんが挙げてくれた「歩むこと」「駄菓子屋」は確実に鍵となる概念やね。それこそうちの店名になってるメキシコのタラウマラ族の人たちも速く走ることを得意としている訳ではなくて、ゆっくりと永くいつまでも走り続けることに長けてるみたい。それってつまり「歩むこと」やと思うねん。周りの情勢や速度を気にせずに歩みを止めないというのは意外と大変なことで、誰しもついつい周囲と歩調を合わせてしまうもんやからね。それと2000年代前半くらいまでの過剰なマニュアル至上主義の横行によって、個人経営の店でさえも当たり前にシステマチックな対応を求められるようになったやん。店は客に対してこうでなければならない、というのを無意識に植え付けられている人が多い。でも僕らが子どもの頃に通ってた駄菓子屋のおっさんらは客である僕らに平気で怒鳴ってきたし、ひどいときには殴られたやろ(笑)。せやけど結局それが自然というか、店員と客である前に人間と人間やから、双方で怒りたいときに怒れば良いし、笑いたいときに笑えばいいと思うねん。そういや光貴くんとの電話をしている最中に「工具貸してくれや」って言うてきた客のおっさんにキレたこともあったな(笑)。
〔光貴〕 幼少期、駄菓子屋がはじめて触れた「社会」や小さな「世界」だったと思いますね。決して学校では無かったです。「社会」の教科書を見ても、殺した人間の数が多い人が太文字で書かれているだけだったので。あの書物は時間軸が遠くなればなるほど、太文字が神格化され、現代に近づくほど不明瞭な二元論で語られる不思議な読み物ですね。実際、今は「社会」と呼ばれる教科書を趣味で読んでます。特に意味はありませんよ (笑) 。子どもながらに駄菓子屋で思考するか否かで大きく人生が変わったと思います。田舎育ちだったことも影響しているかもですが、僕の好きな駄菓子屋の風景は無くなりましたね。まだフィールドワークは終えてないのですが、地元の駄菓子屋が潰された時期、各地で駄菓子屋が消えていってるんですよね。その後、街のたまり場はコンビニエンスストアになって、駄菓子屋の無い町の夜は大荒れ。
〔土井〕 いや、ほんまに。教科書ってやっぱり権力側の呪具みたいなもんやから、駄菓子屋のおっさんみたいに「俺が教科書」という人間との折衝はそのまま「社会」に出会う行為と等しいやんな。一時期、うちの長男が家の近所の「ひさご」っていう駄菓子屋で万引きを繰り返すということがあって大変やってんけど、あれも息子がはじめて「社会」というものに触れた瞬間やったと思う。さっき言うたみたいにうちの子らが打楽器で光貴くんとセッションしたり、共通の知人の息子が遊びに来ていたり、mole musicは駄菓子屋の原風景をいまも確実に描き続けてるよね。原風景という言葉で思い出したんやけど、光貴くんと友人との共同制作 Zip Up Parker 「帰り道」について聞きたくて、あの印象的なバックプリントの風景は何をモチーフにしてるの?
-skit-土井:因みに自分も「帰り道」パーカーを愛用している。マジで毎日着てる。
【インタビュー開始から6時間が経過】
-skit-中村:気絶 自称巨匠からのメールで起きる。理由もなく日々えらくなっていく巨匠に恐怖。
〔光貴〕 気絶してました。そうそう駄菓子屋はそういうイメージですね。子供にとっては実は軽く超えられる境界なんです。モールは敷居が高いイメージかもしれませんが、それは現代の風景から切り取ればそう見えるように作っています。住宅地の一角の何故か開かれた場所なので。一駅隣に住んでいる、鉄道マニアの中学生がたまに友達と自転車漕いでレコード買いにきたり。「書くのはやめた」って言ってたのですが、その子は仮想国家のSFも書いていて。まぁ、おもしろいですね。彼らのクルーには昭和アニメのマニアもいるので、この場所がきちんと店に見えてるんですよ。「帰り道」については去年奈良古市に店を置いていた時代に友人と製作したかったもので、タイトルそのままですね。完成して現物が届いてからタイトルを付けたので、特に深く考えずに出てきた言葉ですね。「深く考えず」にということは、日頃からある共通認識だと言うことで「帰り道」としました。モチーフはタッチ、タイトル、カタログ番号等から察して頂ければ幸いです。
〔土井〕 鉄道マニアの中学生クルーに是非とも会いたい!自画自賛になって気持ち悪いけど、ほんまに僕らの店に来る人たちって、良くも悪くも個性的で最高に笑えるよね。光貴くんの言うようにmole musicやタラウマラが「店に見えない」人たちにとっては、一向に可視化されないのに。それでも彼らは自然と集まってくる。そこに何があって、何が見えて、何が果たされたのかというのは各自が自分の胸に手を置いて考えたら良いし、それが通過点なのか終着点なのかは誰にもわからへんもん。光貴くんの製作物には常に何かしらの意図があって、それをこちらの解釈で勝手に紐解くのが面白い。さっきは無粋な質問を投げかけたなって、いまちょっと反省してる(笑)。レコード屋としての光貴くんの考えはほんの少し掴めたような気がするので、次はDJとしての活動について聞かせてください。キャリアはどれくらい?
〔光貴〕 いえいえ、大丈夫です (笑) 。楽しんでもらえればありがたいんです。(ここはインターネットメディアの露出が無ければ話しているかも知れません。でっち上げの可能性もありますが)。DJをはじめたと感じたのはギターからターンテーブルに持ち替えた18歳、地元でDIYパーティーをはじめた頃ですね。レコードプレイヤーを買ったのは16歳、この頃からレコードコレクターだったと思います。DJのキャリアは22年ですね。
《2022.11.26 Hopkins Creek at Northcote Theatre》
〔土井〕 キャリア22年!龍ちゃん a.k.a VNZ(東淀川区出身のラッパー)がオギャーと生まれてから現在までの人生をまるごと飲み込む期間やん!その22年間のDJ活動に於いての変化や矜持みたいなものがあれば教えてほしいな。
〔光貴〕 じぶんアーカイヴが下手くそなので、仮に22年としておきます (笑) 。実際はもう少し前かもしれないです。DIYパーティーと並行してDAWN(現NOON)でレギュラーパーティーをはじめたのは恐らく19歳でした。僕は行為においては物質より現場のみに重きを置いてきたので、制作物があまりにも少ないんです。変化について簡潔に書くと、僕にとって良いとされていた時代は去っていった、ということに尽きると思います。これは時代の話なので、個と音楽との関係性はもっと複雑かつ多元的です。僕の場合、レコードのような多元的な物質でなければ、ここまでDJを続けることができなかったと思います。戦後日本の時代の変革と世界の変革はおよそ10年と20年、ふたつのタームで考えることができるのではと過程していました。音楽���おいてもこのタームというのは有効で音楽史を振り返れば自然と見えてくるように思います。未成年(当時)の頃から20年ターム、この姿勢は続けてみようと思っていました。少し欲張って40歳までこの景色を見ようと。既に40歳を迎えたので、矜持としての行為者として続けるという役目はひとつ果たしました。その過程の中で行為として他人と同じことはしないという制約も徹底できたのかな?と。しかし求道的に今尚続けているのは、レコードという物質の魅力に尽きると思います。僕の場合レコード屋とDJのハイブリッドなので、ここを肯定できないと終わりなんです。かと言ってデジタルを否定している訳ではありません。じゃないと、このインタビューも厳密には成立しないので。いま現在もCD-Rで実験しています。この歴史はなかなかおもしろいんですよね。そろそろCD-R史のフィールドワークをはじめようかなと思っていたところです。
〔土井〕 めちゃくちゃ具体的な回答かつ、これが今日のハイライトかもしれない。「現場のみに重きを置いてきた」というのはここ数年の付き合いの自分からしても納得できる話で、mole musicという思想の実体化としての店舗、DJの現場ひとつひとつが光貴くんにとっての作品なんやと思う。レコードを多元的共有物と見据えて向き合う姿勢、CD-R史の探求など深掘りしたい話題がてんこ盛りで、興味が尽きない。ほんまに稀有なまなざしでレコード屋とDJを両立させてる人やと驚くわ。これも答えにくい質問かもしれないけど、光貴くんにとって特に思い入れのある作品(レコードorパーティー)は何ですか?
〔光貴〕 アナログとしてのCD-R史ですね。僕の青年後期は友人と何か作品を交換したり、プレゼントするメディアがカセットテープからCD-Rへと転換する時期でした。僕自身もこの転換は驚くほど簡単に移行できたんですよ。今は歴史と物質自体の持つ情報(ここでの情報はデータ情報で音楽の内容では無いです)その理由に近づいていってる感覚ですね。90年代にはポスト・テクノロジーミュージックの時代は既にはじまっていて、様々な試みが成されていました。実際そういった作品に触れることはありましたし、所有していますが、物質そのものを解釈するという段階まで、青年後期 (90年代後期~ゼロ前代初頭) では思考が追いつかなかったような気がします。まだまだ趣味として楽しめることはたくさんありそうです。そういえば、特別という事を意識したことが無いかもしれません。幸いなことに僕は身近に特別に感じられる人が多いので。ラッキーなのか、どうなのか (笑) 。作品は……ヒミツですね (笑)。
-skit-中村:音楽家の先輩来店、ひたすらレゾナンスについて語る、癒やしの時間。
-skit-土井:龍ちゃん超久々の来店、新曲を持参。
【インタビュー開始からすでに40時間が経過】
もしもし 土井さん、おはようございます。今日タラウマラに何時に入りますか?光貴くん、おはよう。今日からタラウマラは臨時休業で家族でおでかけするねん。えっ、マジで?せやねん、ごめんな。いやいや、頭の中どういう切り替えしてるんですか?こっちにはインタビュー投げっぱなしで (笑)。ごめんな、旅行中は電話でえへんけど、いまはまだ大丈夫やで。いつも思うけど、仕事の向き合い方が全然ちゃいますわ。光貴くんはひとつの案件があったら48時間とか平気で手綱を離さへんもんな。そうですよ、ずっと長時間向き合ってますよ、短時間での仕事の強度が土井さんとは全然ちゃうんかな。自分は究極のメリハリやからね(笑)。僕はこのインタビューに応じながら、店の営業して、次の制作のミックスダウン作業をして、今週末にはパーティーを控えてますからね。ほんまようやるわ、悪いけど僕は家族で温泉につかって来るよ。マジでむちゃくちゃやな、この人(笑)。そうそう、それはそうと昨日タラウマラに龍ちゃん来たわ。だいぶ久々ですか?うんうん、彼はサイクルショップすずめの頃から足繁く通ってくれてたけど、この2年での来店回数は1回か2回やからね、だいぶ久々やな、しかもインタビューで名前が出てきたタイミングで本人登場っていうね(笑)。それは素晴らしいことですよ、何やかんや言うて結局は僕ら、寂しいんですよ(笑)、ずっと続けていることは精神的にも負荷がかかるんで。ほんまそうやわ、ほなそろそろ赤穂に向かう準備するわ、一旦LINEでのメッセージのやりとりに切り替えてええかな?あと週末のパーティーは光貴くん何時の出番なん?ほんまこの人……(笑)
そういや今後の展望を聞かれていた気がするな。このインタビューを土井さんにデジタルアーカイブさせないことですね。
【2023年10月19日8時46分インタビュー終了】
……ということで、いつも通りに互いに仕事をしながらLINEとメールと電話とGoogleドライブを行ったり来たりしながら2週間かけてようやく終わりを迎えたインタビュー……いや、どう考えても僕が喋りすぎてるな、ほんま、すんません(笑)。最後に光貴くんが選んでくれたPARLIAMENT - GLORYHALLASTOOPIDをどうぞ。最高にイカれた週末をお過ごし下さい。
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