#路地デリ
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bradkicchi · 23 days ago
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longgoodbye1992 · 1 year ago
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推し活、ローン、パパ活
その子と知り合ったきっかけは、マッチングアプリの中にある募集文だった。
サイトでの名はゆまだった。
「水曜日、助けてくれる人」
マッチングアプリをやってる者の大半はこの文面でパパ活目的の書き込みだと察する。
自分も例外ではなかった。
住んでる場所も近く、写真も二十代半ばの年相応な姿だったからコンタクトをとってみることにした。
当時財布の中は万札でいっぱいだったからだ。
返信が来たのは水曜日の夕方だった。
その時は地元から離れたパチンコ店でたくさんのメダルを獲得している最中だった。
遅くなってすみません。なんて言葉もなく、一方的に二十時にここの駐車場に来れますか?なんて内容だった。
ちょうど連チャンも終わりに近づいた頃で気分もよかったから了承した。
くら寿司で軽く食べて高速道路を走らせる。
その日の午前に別な女性と会っていた事なんてとうに忘れていた。
指定された駐車場に着いて車種や色をメッセージで送る。
時刻は二十時まであと十分ほど。
こういう場合返信が来るのは二十時を過ぎてからだ。
今回も例外ではなく、二十時を五分過ぎた頃に連絡が来た。
間もなく着きます。
すると車の前を若くて細身の女性が通り過ぎた。
恐らくはこの子だろうと思ったが、しばらく様子を見ることにした。
ナンバー教えてください。
そうきたのでナンバーを伝える。
やっと気づいたのか助手席側へ来る。助手席の窓を開けた。
「大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫」
車に乗り込む。
写真よりも表情がやわらかいなという印象で思ったよりも色白だった。
「暑いですね」
「ほんとだね」
何てことのない会話をしてホテルへ向かうが、そこは混んでいるのか開けてないのか空いている部屋がなかった。
「ちょ��と遠くでもいい?」
「いいですよ。そこ行ったこと無いし」
その返答からアプリでよく人と会っているのかという話になった。定期的に会う人はいたがガチ恋をされ、めんどくさくなったので新しい人を募集したらしい。
話すときの身振り手振りが大きいなと思った。
「恋愛とかいらないんで」
「彼氏ほしくないの?」
「うーん、推しがいるからそれどころじゃないかなぁ」
聞けば推しというのは女性地下アイドルらしく、月に最低でも一度は東京へ行っているらしい。他にもジャニーズのライブにも行く予定があったりと、所謂遠征というものにお金がかかっているようだ。
二軒目のホテルへ着く。空室が多く適当な部屋に決めて車を停める。
ウェルカムドリンクを選ぶと向こうが風呂を溜め始めた。
「お風呂入ってくれんの?」
「普段入らないから」
「まあ一人暮らしじゃ入らんよな」
「だからさ、お客さんが先に溜めててくれるとラッキーってなる」
「お客さん?」
「あっ、あたし、たまにデリやってて…」
「へぇ」
よくあるパターンだ。
「店での名前もゆま?」
「違う」
「なに?」 
「店バレちゃう」
「バレて何か不都合でもある?」
「確かにこんな関係だしね。こゆきだよ」
「いいね、色白だし」
「なんか古い名前だよね」
「全国のこゆきさんに謝れ」
「はははっ」
「ついでに聞くけどさ」
「うん」
「ほんとの名前は?」
「えー」 
「言いたくなきゃいいよ」
「反対にしたいいよ」
「なにを?こゆきを?」
「違うよ、アプリの方」
「まゆ?」
「それにみをつけるといいよ」
「まゆみちゃんか」
「そう」
「俺は」
「大丈夫、あたし名前で呼べないの」
「はっ?」
「彼氏のことも名前で呼んだことない」
「なんで?」
「恥ずかしいから」
「なんて呼ぶの」
「ねぇ、とか、おい、とか」
「おいはやめなよ」
そんな話をしていたらウェルカムドリンクが届く。
まゆみはりんごジュース、俺はオレンジジュース。
どちらも笑えるくらいに薄かった。
髪を撫でながら唇を重ねる。舌を絡めてきたのはまゆみからだった。うっすらとりんごジュースの甘酸っぱい風味がする。
風呂が溜まってきたようで、二人で服を脱いだ。
「あたし、胸とおしりは褒められるんだ」
「確かに綺麗だと思うよ」
湯船に浸かって後ろから抱きしめてみる。
柔らかい肌と香水の香りが官能的だ。
風呂から上がってベッドに入る。
「耳はやめて」
とだけ言った。
あとはもう自由にした。
互いに果てた後はダラダラと話した。
隣県出身で仕事の転勤で俺の地元に赴任した。今年の九月で三年��らしい。
「来週名古屋に行ってくる」
「アイドル?」
「そう」
「デリを始めたのもアイドルのため?」
「それもあるけど」
「他にもなんかあったの?」
「親に車のお金出してもらってて」
「車買ったんだ」 
「そう、三百万したのを立て替えてもらってて」
「その返済?」
「うん、親に返すために最初始めたの」
「今の仕事稼げないのか」
「全然稼げない。大手だけど」
どうもやるせない気持ちになった。
親に返すためのお金を親には言えない形で稼ぐ。
俺は親に頼りっきりだ。
まゆみの髪を撫でながら、ぼんやりと部屋の天井を見た。
スマホにメールが届く。午前会った女性から金を貸してという内容。短文を送ってスマホを置いた。
「お腹すいた」
まゆみが言う。
「今の時間やってる店ないよな」
日付が変わっていた。
「コンビニかすき家」
「すき家寄って帰るか」
「うん」
そう言って二人で浴室へ。温くなった湯船に浸かりシャワーを浴びた。
服を着た後に愛しくなって長いキスをした。
LINEを交換して部屋を出た。
すき家までの道中手を繋いだ。
「好きにならないでね」
「ならないよ」
すき家で牛丼とお新香を食べるまゆみが無邪気で可愛らしかった。
まゆみを部屋の前で降ろす。
次に会えるのは再来週頃らしい。
眠そうにあくびをしなが���手を振って別れた。
祭りが終わった街中を飛ばした。
胸の中にざわつきがあったが、二三日でなくなった。
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kininaru-text · 1 year ago
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お金
「マネー、マネー、マネー」と歌ったABBAの元メンバー、ビョルン・ウルヴァースはいま、現金を抹殺させようとしている。
対するインターポールの元総裁ビョルン・エリクソンは、紙幣や硬貨を絶滅の危機から救おうとしている。
お金をめぐる議論と混乱が続くスウェーデン。
世界一キャッシュレス化が進むこの国には、いずれ同じ道を進むことになりうるすべての国の「お金の未来」が映し出されている。(『WIRED』US版2016年5月号掲載の記事より翻訳)
月曜午前のスウェーデンの銀行ほど、退屈なものはない。誰もが北欧諸国に特有の有能さで黙々と仕事をこなしている。
外は寒くて、たぶん曇り空だ。ところが2013年4月22日、大手銀SEBのストックホルム・エステルマルムストーリ支店では様子が違った。
朝10時半、黒い帽子をかぶった男が建物に飛び込み、「強盗だ!」と叫んだのだ。
男は片手で行員たちに銃を向けながら、もう片方の手に持った布の袋を差し出した。
「現金を入れろ!」恐怖を感じていたとしても、特に誰もそれを表には出さなかった。
行員たちは侵入者に対し、要求を満たすことはできないと静かに伝えた。
支店に現金は置いていないからだ。
金庫室にも窓口にも、まったくない。混乱した様子の強盗は、壁に貼ってあるポスターを見せられた。
そこにはここが「キャッシュレス」支店だということが明示されている。「申し訳ないのですが、本当なんです」と支店長は彼に伝えた。
うなだれた男は銃を下げて支店をあとにしかけたが、外に出る前に窓口の係員の1人に向かって
「ここ以外、どこに行けっていうんだ?」と尋ねた。
未来が訪れた国
実際のところ、この銀行強盗に与えられた選択肢はかなり限られている。彼が気づかなかったのは、この国は世界的な経済変化の最前線にいるということだ。金融業界における現金は、現代のオフィスでの紙の束のようなものだ。ますます不要になり、視界からも消えつつある。
そして世界のいくつかの国は、こうした未来をより早く先取りしている。米国は、少なくとも道のりの半分に達している。連邦準備制度(FRS:Federal Reserve System)によると、米国の商取引のうち現金での決済は46パーセントにとどまり、残りはクレジットカードや小切手、モバイル決済で行われている。カードリーダーの「Square」、送金ツールの「Venmo」、あるいは「Apple Pay」や「Google Wallet」、「PayPal」といった電子金融取引のプラットフォームが増えるにつれ、お金を使うことはまるで携帯電話でテキストを送るかのように簡単で素早くでき、また楽しい行為になった。
こうした現状に不安に覚える人もいるだろう。しかし、個人情報の漏洩やなりすましなどのセキュリティー上の懸念が叫ばれる一方で、「現金のない世界」はすぐにとはいわなくとも、いずれは実現するもののように思われる。
しかしスウェーデンは「未来がすでに訪れてしまった」ような国だ。人口はわずか1,000万人(ロサンゼルスの半分だ)。ITインフラが非常に整っているため、新しいシステムや技術の進歩の試験を全国レヴェルで素早く実施することができる。
そして、スウェーデンはサンフランシスコのような“来るべき社会”となった(さらにいえば、サンフランシスコより街は美しくネットワークへの���続状況も優れている)。ストックホルムは今年1月、2018年から世界初となる5Gの提供を開始すると明らかにしたほか、2020年までには国土の大部分で超高速インターネットが利用可能になるとの見通しを示している。
驚くべきことではないかもしれない。スウェーデンは長きにわたって時代の先駆者だった。この国は、350年以上前に欧州初の紙幣を発行した。そしていま、世界で初めてそれを段階的に廃止する国になろうとしている。
もちろんこれは、現金の擁護者たちが邪魔をしなければの話だ。スウェーデンのような国でも、変化は容易ではない。この大きな変革のなか、2人の男が21世紀におけるリアル貨幣の意味をめぐる国家的な議論で対峙をしている。ここはスウェーデンだから、名前はどちらも〈ビョルン〉という。
お金は楽しくない、とそのポップスターは気づいた
マネー、マネー、マネー
楽しいに違いない
お金持ちの世界のなかは
マネー、マネー、マネー
いつだって晴れ
お金持ちの世界のなかは
ABBAの「マネー、マネー、マネー」は1976年にリリースされた。ベニー・アンダーソンとともにこの曲を書いたビョルン・ウルヴァースは、ミュージックヴィデオで長い髪とラインストーンをあしらった着物風の衣装を見せびらかしている。
40年後、ストックホルム郊外の高級エリア、ユルスホルムに居を構える億万長者となったウルヴァースは、結局のところ、お金というのはそれほど楽しいものでもないのかもしれないと思い始めていた。1人目のビョルンを紹介しよう。スウェーデンのキャッシュレス化運動を率いる人物だ。
ウルヴァースがキャッシュレスという思想に取り付かれたのは、息子クリスチャンのマンションに強盗が押し入った2008年5月に遡る。幸いにも被害はなかったがクリスチャンはひどく怯えてしまい、強盗が再びやってこないかと心配して、自宅にいても廊下の角では辺りを見回すようになった。数週間後、彼の不安は的中した。留守中にバルコニーから2人の男が侵入し、カメラとブランドもののジャケットが盗まれた。
被害は少額だったが、恐怖に駆られたクリスチャンは引っ越すことを決めた。父親にしてみれば、憤慨すべき事態だった。「強盗たちはあれこれとモノを盗んで、どこかで金を手に入れたんだろうと想像した。紙のお札だ」。ウルヴァースは自宅近くのデリで昼食を食べながらそう話す。「もし紙幣がなかったらどうだろう?」
影響力のあるポップスター(少なくともスウェーデンではそうだ)のウルヴァースは、新聞やウェブサイトで自分の考えを明らかにした。彼の議論はシンプルだ。犯罪経済は、匿名で追跡不可能な現金の特質のうえに成り立っている。
確かに、地球上の現金の多く(おそらくほんとどすべて)はその詳細が把握されていない。世界銀行は、大抵の国では現金の3分の1は地下経済かブラックマーケット、もしくは違法な労働を通じて流通していると試算する。現金がなくなれば盗品をさばくのに絶対に信頼できる手段はなくなり、麻薬の密売人たちは取引を隠蔽する術を失う。闇経済はいずれ崩壊するだろう。
考えれば考えるほどキャッシュレス社会は理に適ったものに思え、ウルヴァースの怒りは増していった。現金への執着はノスタルジックなばかりでなく、不合理で危険ですらある。彼は2011年に紙幣を使うのを完全にやめた。以来、現金に触れたことはない。
2年後にストックホルムでABBAの公式ミュージアムをオープンしたとき、施設内では現金による支払いを受け取らないと彼は主張した。開館日に入口とギフトショップに貼られた掲示には、こう書かれていた。
キャッシュレス化がもたらす利益を上回る「現金社会を維持すべき理由」を思いつく人がいたら、わたしと議論をしましょう。麻薬取引から自転車の盗難まで、世界は犯罪に苦しんでいます。犯罪には現金が必要です。スウェーデンクローナは主要通貨ではなく、流通しているのは国内だけです。スウェーデンは過去最大となる犯罪防止プログラムを始めるのに最適な場所なのです。わたしたちは世界初のキャッシュレス社会を実現することができるし、またそうすべきなのです。
──ビョルン・ウルヴァース
アタリ、ビージーズ、テスラ
ウルヴァースの活動は、すでに広まりつつあった大きく、かつ組織だった運��に、ちょうどよい分量の有名人のパワーを投入する結果になった。スウェーデンの金融機関は、数年前から犯罪の減少という名目の下、国民を紙幣や硬貨から引き離すという目標に向かって協力体制を敷いていた。消費者を路上強盗のリスクから守るため現金の代わりにカードでの買物を奨励する「公共の安全キャンペーン」が行われたほか、銀行は金庫室から現金をなくし始めた。多くのスウェーデン人は、直感的にこうした活動に魅力を感じた。スウェーデンはすでに十分に安全な国だが、国は犯罪を完全に撲滅するための新しい方法を常に模索しているのだと。
ABBA・ザ・ミュージアムのオープンと同時期に、スウェーデンの銀行は共同で「Swish」と呼ばれるアプリを開発していた。北欧諸国のなかでも現金の使用率が低くハイテク化が進むスウェーデンですら、世間の反応は完全に分かれた。なぜなら、このアプリは人と人とのお金のやりとりという、現金の最後の牙城を崩すことになったからだ。
SwishはVenmoをヴァージョンアップしたようなもので、口座間のお金の移動が瞬時にできる。処理時間はゼロ。必要なのは相手の電話番号だけだ。アプリの登場からこれまでに人口の半分近くがSwishの利用を始め、2015年12月の取引件数は1,000万回を超えた。いまでは小さな会社や路上で雑誌を売っているホームレスですら、Swishによる支払いを受け付けている(ホームレスたちは、アプリを使っていない人のために携帯用のカードリーダーまで持ち歩いている)。
ウルヴァースのサポートもあって、金融業界のアクティヴィズムはわずか数年でスウェーデン社会を変えていった。2010年には小売り分野の支払いの40パーセントは現金で行われていたが、この割合は2014年には約20パーセントに半減している。金融機関の支店の半分以上は現金を取り扱っていない。
キャッシュレス化は「過去最大の犯罪防止策」になるとウルヴァースは主張するが、これを裏付ける統計がある。スウェーデン全国犯罪防止協議会によれば、2014年の銀行強盗発生件数は23件と、10年前と比べて7割も減少した。キャッシュレス化が路上犯罪の減少にどれだけ貢献したかは明らかになっていないが、警察当局は、現金の取り扱いがなくなればバスやタクシーの運転手、および小売店を狙った現金強盗のモチヴェーションは大きく下がると指摘する。就労者もまた、以前より安全に感じるようになったと話している。
しかし、ウルヴァースはまだ満足していない。スウェーデンから現金が完全になくならないことが彼を悩ませている。「どうしてみんな、ただの紙切れを使いたがるんだろう。偽造できるし、闇経済で使われることだってある。まったく現代的じゃない」と彼は言う。「時代錯誤もいいところだ」
「現代的ではない」。これはウルヴァースが何かを痛烈に批判するときのお気に入りのフレーズだ。ある意味では、彼は人生のすべてをかけて現代性を追求してきた。小さいころはエンジニアになりたくて、アタリ社のコンピューターでプログラムの書き方を独学した。音楽界のスーパースターになったためにこの夢が適うことはなかったが、ウルヴァースは自分のこうした一面を忘れたことはなかった。
「ポップミュージックは常にテクノロジーによって変化してきた。新しいサウンドを聴くたびに、例えばビージーズの曲なら、彼らはどうやっているんだろう?といつも考えていたよ。絶対に同じことをやってやるぞ!とね」。彼は懐古主義になって昔のやり方を美化したことは一度もない。レトロなんて時代遅れだと。ウルヴァースが尊敬するのは、イーロン・マスクや進化生物学者で無神論者のリチャード・ドーキンスのように、超現代的で物事の境界線を押し広げる人物である
スウェーデンを含む北欧諸国でキャッシュレス化が進み、その結果として犯罪の撲滅や税収増が実現すれば、世界はこの流れに追随するほか選択肢はないと、ウルヴァースはほとんど狂信ともいえるほどの確信をもって信じている。
彼とかかわりの深いギリシャ(映画化もされたミュージカル『マンマ・ミーア!』の舞台だ)を例に考えてみよう。「本当にもう、キャッシュレスがあの国にどれだけの利益をもたらすことか考えてみてほしい」。汚職、脱税、闇経済。すべてが消え失せるだろう。「必ずそうなるね。わたしはせっかちなんだ。現金の消滅が実現するのを見たいんだよ!」
ランチが終わると、ウルヴァースは自分の魚料理をマスターのブラックカードで支払い、テスラ車を運転して店から去っていった。
スウェーデンの8つの異変
何百年もの歴史をもつシステムをこれほど早く転換するには、課題がつきまとう。社会のあらゆるレヴェルで奇妙なことが起こり始めている。以下に例を挙げよう。
・2014年夏、スウェーデン初となる大規模なキャッシュレスの野外音楽フェスティヴァルが開催された。会場で飲食物などを購入するための特別な機能を備えたリストバンドが配布されたが、電子決済システムは初日にクラッシュし、数千人の参加者はビールを買うことすらできなくなった。一部の報道によると、紙の借用書を使わざるを得なかった屋台もあったという。
・ゴットランド島では昨年7月、「電子強盗」の興味深い事例があった。被害者は、強盗からSwishを使って金を払うよう強要されたと警察に訴えたが、容疑者(Swishを利用するには名前と電話番号が必要なため、金の受取人は簡単に特定できた)は金銭のやり取りはビールの支払いのためのもので、合意のうえだったと主張した。立件するための十分な証拠が揃っていなかったため、容疑者は釈放されている。
・休暇でスウェーデンに来た2人のロシア人がバスに乗るために運賃を支払おうとしたところ、ドライヴァーは現金の受け取りを拒否した。「入国したときにATMでクローナを下ろしたんです」と駅まで戻らざるを得なかった旅行者の1人は話す。「結局、使う機会がなくてまだ手元に残っています」
・西部の小さな町オーヴェルリダ���は、サードパーティの運営するATMで利用実績が一定数を下回ったため、運営側が銀行に手数料を徴収する方針を伝えてきた。銀行は利用実績を上げるため社員を現場に派遣し、ATMを使ってくれる人に100クローナ(約12ドル)の謝礼を払った。
・ストックホルム北郊のスコーグハルでは、町のATMがすべて撤去されてしまったため、地元住民がスーパーマーケットに新しいATMを設置してもらうためのキャンペーンを行った。設置が決まると、おそらく世界初となるATM設置記念パーティーが開かれた。人々はバンドが演奏するモンティ・パイソンの「Always Look on the Bright Side of Life」に合わせて「新しいATMが来たぞ〜」と歌い、住民たちが歓声を上げるなか屋根からキャンディーが撒かれた。
現金での預金はいまや、疑惑を引き起こす行為となった。聖職者でも事情は同じだ。新たなマネーロンダリング防止法では銀行が預金者に現金の出所について詳細な質問をすることが義務付けられたほか、預金額に上限を設けている金融機関もある。このためクリスマスやイースターなど献金が多く集まるイヴェントのあとでは、教会は処理できないほどの量の現金を手にすることになる。
・磐石と思われていた政府のコンピューターシステムは2012年、ハッカーの侵入を受けた。ハッカーは入手した個人情報を元に、国内最大手ノルデア銀行の口座にアクセスを試みた。犯人の名はゴットフリート・スヴァルトホルム・ヴァリ。ファイル共有サイト「Pirate Bay」の創始者の1人でもあるヴァリはスウェーデンで最も有名なサイバー犯罪者となり、3年半の実刑判決を受けた。
・2014年、セキュリティー分野の研究者が、Swishであらゆるユーザーの取引記録にアクセスできてしまうというバグを発見した。研究者は金融機関に対し、ただちに不具合を修正するよう通報。幸いなことに、彼が数週間後に自身のブログで問題について触れるまでは、誰もこのバグに気づかなかった。
現金の反乱
犯罪は、世界的なキャッシュレス化の流れのなかで最も重要な検討事項だ。だからこそ、ビョルン・ウルヴァースは公共の安全を訴え続けてきた。インターポール(国際刑事警察機構)の元総裁ならウルヴァースの主張に賛成しそうなものだが、実はそんなことはない。2人目のビョルンは、キャッシュレス化への反対を訴える団体「Kontantupproret」(スウェーデン語で「現金の反乱」の意味)のリーダーだ。
ビョルン・エリクソンは大柄で、羽のように弧を描く眉とふさふさしたグレーの髪をもつ。椅子に座るときは、立ったままか早足でのウォーキングミーティングの方がよっぽどいいとでもいうかのように、しぶしぶと腰掛ける。
彼とウルヴァースの共通点はファーストネームだけではない。2人とも1945年生まれで、今年で71歳になる。ただ年月によってウルヴァースが急進的になったのに対し、エリクソンは保守的になった。
エリクソンはスウェーデンの税関で働いていた80年代初頭に、警察当局が違法な盗聴装置を国内に密かに搬入しようととしていることに気づいた。警察のトップは直後に辞任し、彼が後任に選ばれた。エリクソンはその後のキャリアを通じてずっと警察機構内に留まり、インターポールの総裁に指名されるまではスウェーデン警察のトップを務めている。いまは引退した身だが、働くのを止めることを考えたことはない。彼がこの「現金の問題」にかかわっている最大の理由は、腐敗、詐欺、セキュリティーに関連した懸念が至るところにあるためだ。
消費者は「現金のない未来」というウルヴァースの夢を共有していない、とエリクソンは言う。金融機関やクレジットカード会社はキャッシュレスのユートピアを夢見ている。結局のところ、カードの利用を推奨しているのはSwishをつくった銀行であり、テック系のスタートアップ企業ではないのだ。
銀行にとって、コスト面での利点は明らかだ。カード決済では、目に見えにくい手数料や経費などが収入になる。金庫に眠っている紙幣やコインからは利益は上がらない。それどころか、現金の保有には費用がかかる。現金は受け取って金額を確認し、安全に輸送し、また金額を数える必要がある。スウェーデン王立工科大学の経済学者ニクラス・アールヴィッソンが言うように、「銀行が現金の利用を縮小させたいのは、経済的なインセンティヴがあるため」だ。時は金なり。そして現金を扱うには時間がかかる。
ただ、スウェーデン人の大半はシニカルではない。彼らはテクノロジーが好きで、政府や公共機関を信じている。統計が示すように、ほとんどの人が現金を放棄することに反対していない。またキャッシュレスへの変化が非常に便利だったため、実際のところ、多くの人は現実にいま何が起こっているかについてまったく関心を抱いていないようにすら見える。
エリクソンが最も懸念しているのはこの点だ。銀行がご都合主義なのは不可避だし仕方がないにしても、スウェーデン人の無分別さは(「ダンシング・クイーン」の陽気なメロディーとともに)彼らを不確かな、そして恐らくは危険な未来へ導くのではないかと。
お金がなくなると困る人たち
エリクソンは2015年にKontantupproretを立ち上げた。団体の基本的なミッシ��ンは、クローナ札を絶滅させないこと。メンバーの多くは地方の住人や小規模ビジネスのオーナー、退職者たち。つまり、突然のキャッシュレス化によって不便な思いをしたため立ち止まって現状に注目し、心配し始めた人々だ。
文化審議会はキノコ狩りや炭焼きといったイヴェントを主催しているが、昨夏に行われたあるイヴェントのあとで、クリステンソンは2万クローナほどの現金を自分たちの銀行口座に預けることになった。クルマで10分ほどのところにある銀行支店に行くと、なんと預金を断られた。こんなことはいままで一度もなかった。仕方がないので、それからは毎月40分かかる町の支店までドライヴして預けられるだけの現金を預け、残りのお金は家のあちこちに隠すことにしたという。
カミラ・クリステンソンとラース=エリク・オルソンは、スウェーデン南部のガードスロフに住んでいる。家が数軒あるだけで村として認識されるには小さ過ぎるこの集落では、クリステンソンは地元の文化審議会の会計係で、オルソンはその代表だ。
彼女とオルソンは銀行が現金を受け取らなくなったという事実だけではなく、変化があまりにも急速に起こったことに憤慨している。彼らのような人々にどんな影響があるのか、まったく考慮されることがないのだと。「ほとんど一晩でルールが変わってしまった」とオルソンは言う。「物事が変わるのには時間が必要なんだ」
ガードスロフの文化審議会は、エリクソンが主催する活動家たちの連合に属している。彼らはミーティングを開いたり嘆願書を広めるほか、現金へのアクセスに関すること全般に目を光らせている。
エリクソンの考えに我慢のならないウルヴァースは、Kontantupproretのことを「エリクソンと老いぼれどもの先導者」と呼ぶ。まったくの間違いではないが、彼らは巨大な経済変革のなかで、消費者ために声を上げている数少ない団体のひとつだ。政府はエリクソンたちの活動に促され、将来的に現金をどのように規制していくかについてのヒアリングを行っている。銀行に現金でのサーヴィスを提供することを義務付けた法案が議会で審議される可能性もある(驚くべきことに、スウェーデン中央銀行の総裁はこの提案を支持する考えを明らかにしている)。
そしてエリクソンにはもうひとつ、別の役割がある。彼は民間の警備会社のロビー団体の議長を務めているのだ。最近行われたある調査は、現金のない世界では警備業界は「最大の敗者」のひとりになるだろうと結論付けている。警備員は金庫の番をして現金を守る。現金がなければ仕事はなくなるのだ。皆にそれぞれの言い分があるが、自分の関心は少なくとも消費者のそれと同じところにある、とエリクソンは言う。
新しい技術、新しい危険
エリクソンは、現金こそセキュリティーだと考えている。実際に手に持っていられて、守ることができる。現金を使うために、クレジットカード会社やアプリ開発者、銀行に個人情報を提供する必要はない。
過去���年で銀行強盗や路上強盗が減ったことは事実だ。しかし、これを裏付ける犯罪統計からは、詐欺の件数が倍増していることも明らかになっている。こうした統計は警察への被害届けに基づいている。ほとんどの場合、銀行は顧客のカード情報が盗まれたりシステムがハッキングの被害に遭った頻度を公表していないからだ。つまり、実際の被害件数は恐らく消費者が望む数字よりも大きいのだろう。スウェーデン人はSwishを使うと同時に、自らを新たな犯罪の危険にさらしているのである。
「サイバー犯罪はより攻撃的になっています」とスウェーデン警察サイバー捜査部門のウルリカ・サンドリング主席捜査官は言う。消費者は一般的にはこうした犯罪の脅威に無自覚で、自身を守るための手段を講ずることに消極的だ。彼らこそがスウェーデンの金融システム全体に不具合を引き起こす可能性のある「最弱のリンク」なのだと、彼女は指摘する。
エリクソンは、金融機関が世論の顰蹙を買うことを恐れて、キャッシュレス化によりかなりの額がサイバー攻撃によって消失しているという事実を隠蔽していると確信している。彼は長年にわたり、この問題をめぐって国内の銀行を追及してきた。株主総会に出席して質問するために、複数の銀行の株式を買ったことすらある。
「彼らはわたしのことを嫌っているよ」とエリクソンはニヤリとしながら言う。銀行側の言い分では、こうした情報を公表しないのは顧客のセキュリティーのためだ。ノルデア銀行のビジネス開発部門で働きSwishの開発にも関わったグニラ・ガルポスによれば、サイバー攻撃や詐欺被害の詳細、またこうした犯罪に対する銀行の防衛策に関する情報を明らかにすれば、「銀行と顧客を危険にさらすことになる」という。
エリクソンの疑惑の対象は銀行だけに留まらない。彼はウルヴァースが現金の廃止にこだわるのは、マスターカードがABBA・ザ・ミュージアムに出資しているからだと信じている。ウルヴァースはミュージアムがオープンするはるかに前からキャッシュレス化を支持しているが、それでもマスターカードがミュージアムに資金参加しているという事実に変わりはない。マスターカードはまた、同国で人気のあるモバイルカードリーダー「iZettle」にも出資を行っている。
2人のビョルンが望むもの
アメリカの小売業界では昨年10月、ICチップ付きのクレジットカードへの切り替えが行われた(その予定だったが、実際の実施状況にはムラがあった。一部の小売店ではまだスライド式の磁気カードの利用が可能だ)。その結果、消費者は段階的に新しいICチップカードを受け取ることになる。
切り替えは、世間の注目を浴びたハッキング事件が次々と起こったことを受けての措置だった。住宅リフォーム用品を販売するホームデポの顧客のカード情報5,600万件が流出したほか、スーパーマーケットチェーンのターゲットでは4,000万件、百貨店のニーマン・マーカスでも数百万件の顧客情報が被害にあっている。“新しいICチップ技術”(EUでは10年以上前から標準化されているが)は、電子決済をより安全なものにするはずだった。
そして今年3月、米国の複数の主要銀行が新たな電子決済サーヴィスのプラットフォームを明らかにした。名称は「clearXchange」(開発段階ではもう少しましな名前になると報じられていた)。遂に米国版Swishが登場したのだ。
こうした動きは、過去数年は大きな進展のなかった米国のキャッシュレス化運動を加速させることになるだろう。ここ数年、電子決済が全体に占める割合は50パーセント前後で変化がなかった。アメリカ人はスウェーデン人に比べ、国の制度を信用しない傾向がある。そしてそれにはきちんとした理由がある。スウェーデンでは消費者は厳格な個人情報保護法で守られているのに対し、アメリカの消費者保護システムはかなり脆弱なのだ。
アメリカ自由人権協会(ACLU)の「Speech, Privacy, and Technology Project」でシニア政策アナリストを務めるジェイ・スタンリーは、現状を「データの嵐のなかで掘っ建て小屋に住んでいるようなもの」だと形容する。さらに、アメリカ人の多くは単純に、自分たちが何にお金を使っているかについて銀行や政府が知ることを望んでいない(だからビットコインのような暗号通貨が人気になる)。
それでも、こうした近年の動きにごまかされないでほしい。経済学者たちは何十年も前からリアル貨幣の終焉を予言していたのだ。そしてスウェーデンで起こっていることは、その時が近いことを示唆している。アメリカはスウェーデンよりもう少し粘り強く、紙幣と硬貨に執着するかもしれない。そうだとしても、スウェーデンの事例を指針に、さらに注意深く変革を進めることができるだろう。
究極的にはどちらのビョルンも同じものを求めている。それは、より安全な社会だ。ウルヴァースの言うように世界的にはキャッシュレスの流れが進んでいるが、エリクソンによれば、消費者は新しい体制下でより守られる必要がある。2人はライヴァルというよりは、むしろ相互補完の関係にあるのである。
もちろん、彼らが互いをそう見ているというわけではない。どちらにも確固とした持論があり、融通がきかない。エリクソンと食事をする機会をつくって、1杯やりながら意見の相違について徹底的に議論してみてはどうかという提案に対し、ウルヴァースは少し考えてからこう答えた。「あまりいいアイデアだとは思わないな。腹を立ててしまうかもしれないからね」
たぶん、その通りなのだろう。2人がディナーの支払いをめぐって揉めているところを想像してほしい。
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55madworks · 3 years ago
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息子のバースデーディナーは、
石垣島の市役所通りから一本入った路地にあるステーキハウス「ネイティブ デリ」へ。
ネイティブとつくので石垣島ローカルの店かと思ったら、ドイツ出身のご年配が切り盛りする店でした。
20211010
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ari0921 · 4 years ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)5月11日(火曜日)弐
  通巻第6907号 
 今秋の六中全会で中国共産党の次期人事見通しはどこまで立つか
  公安系と軍需企業のトップが連続失脚、他方で、出世した人たちもいる
**************************
 習近平の人事では権力中枢を身内、自派閥でかため、江沢民派には冷や飯、あるいは失脚させてきた。ライバル共青団のライジングスターだった二人(孫政才と周強)を失脚させ、ひとり(胡春華)を閑職へ追いやった。
 政治局ならびに党高官の年齢制限は「七上八下」と言われ、67歳以下だと資格がある。政治局は25名、このうちのトップ七名が政治局常務委員で、2022年の党大会までは、人数は動かさないだろうと予測される。
 来秋の人事予測で注目されているのは子飼いの陳敏爾(重慶特別市書記)と湖北省書記から天津市党書記になった李鴻忠である。
2022年の党大会ではまず四大特別市書記が交替すると予測される(北京、上海、天津、重���)。
焦点は公安部系人事に絞り込まれてきた。周永康、孟建柱の失脚のあと、インターポールに「出向」していた孟宏偉が突如北京に呼び戻されて消息を絶った。
その後も公安系では公安副部長だった孫力軍が失脚(20年四月。孟子建柱と親しかった)。上海公安局長だった糞道安、重慶公安部長だったトウ恢林らの失脚が続いていたが、いずれも周永康人脈だったからである。「重大な規律違反があった」とされただけで、その後、消息はまったく不明である。
こうした中、公安系で「飛躍」を期待されているのが、武漢市のコロナ対策が不十分だったとして左遷された馬国強に代わって王忠林(武漢市党書記)が山東省済南市書記からの昇格となった。また上海市長の応勇は湖北省党書記に栄転した。このふたりは公安系だが、習近平に近いとされた。
 また空母「山東」の開発責任者ら軍系企業の大幹部が、「重大な党規違反」などとして、党籍剥奪、逮捕。取り調べを受けていることが分かった。
 習近平の軍拡の目���は空母である。
その開発をめぐる巨額の汚職が進んでいた上、空母の性能が期待以下だったこともあり、真面目に仕事をやって来たのかという疑惑も生まれるだろう。
 ▲汚職は中国軍の伝統的体質である
 2021年三月、中国航天科技工業のミサイル技術専門家の女性幹部が規律違反容疑で政治協商委員代表を更迭された
 同年四月、中国船舶集団が空母建造の基軸となった国有企業。そのトップだったのは胡間鳴(元董事長=会長)は党籍剥奪。この胡間鳴の摘発は大きな事件といえ、発注元が軍の装備発展部だから、捜査が及ぶのは当然の流れで、この装備発展部(もとの総装備部)こそは汚職体質の伏魔殿であり、しかも江沢民派の巣窟である。
 副参謀長だった宋学は全人代代表資格を取り消された。宋は空母開発にかかわった(それにしても「宋学」(=朱子学)とは大それた名前である)。
 中国兵器工業集団の董事長だった伊家緒が逮捕され、つづいて中国核工業集団の幹部・劉厚成を「規律違反」「法律違反」として逮捕した。
 伊は参加の長安汽車集団のCEOと務めたが、この企業は米フォードや日本のマツダと提携した軍系の自動車企業である。
 この中国兵器工業集団は、国務院国有資産監督管理委員会が管理、監督する。
 銃器、弾薬の開発と製造。装甲車、戦車、無人偵察機等の航空機、ミサイル、水陸両用車、爆弾等の軍事製品の製造。他方、民間向けにレーダー・光学製品、各種機械、化学製品、爆発物やブラスト材の製造を行い、国内では土木建設も行う。
 このグループの中にノリンコ(中国北方工業公司)がある。ノリンコは、中国最大の国有兵器メーカーで銃火器、戦車・装甲車、地対空ミサイル、地対地ミサイル・ロケット、対戦車ミサイル、偵察・監視・通信機器などの兵器に加えて、石油、鉱物ビジネスでは国際的なネットワークを誇り、国境監視システム、防空システムの契約もしている。とりわけ海外プロジェクトに深くかかわり、石油、ガス田からレアメタル鉱山開発、一帯一路プロジェクトの基軸だったパイプライン設置でも中心的な役割を担った。
 
 中国核工業集団は中国の原発を担う大企業で、従業員およそ10万人。関連会社は原発ばかりか火力発電も活発で海外に進出する。ちなみに筆者は東チモールの山奥で、「中国核工業」の工事現場をみて驚いた。東チモールにまで原発を建造しにきているのかと思ったが、デリの日本大使館で確かめると「あれは火力発電です」と指摘されたことを思い出した。
 さはさりながら、習近平が軍を掌握して磐石の態勢とすることが、いかに困難なのか。軍の内部に、どれほど習を恨む人脈が存在しているか、腐敗が伝統的な軍の体質にどこまでメスを入れられるか、来秋の党大会人事はまだまだ波瀾万丈。
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mariemot · 4 years ago
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自主隔離な日々 20
2020年4月22日 水曜日 快晴
英国出発の日の朝。引っ越しの時に世話になったBlack Cabの運転手Rに6時半に迎えに来てもらう段取りになっていたので、朝5時に起床。何度も通ったデリで買ったクロワッサンとヨーグルトで朝食をとっていると、明けゆく空に鳥の声、dawn callだ。庭へと続く扉を少し開けて耳を澄ます。最後の朝にふさわしい贈り物だ。
距離は長くなるが万が一の渋滞を避けるため、ロンドン市内を東西に横切る代わりに外環状線とでもいうべきM25号線を走るというのがRの提案で、「慣れ親しんだ街の眺め」の代わりに車窓に延々と広がる美しい「English countryside」を楽しみつつ、1時間ほどでヒースローに到着した。これほど短時間で着いたのは初めてだと驚くRは、帰りは市内を流して乗客が拾えるか試してみるという。握手のかわりにfist bumpで別れる。
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ヒースローの第4ターミナルはゴーストタウンのようだった。チェックイン後に見上げたフライト案内板には、わずか13の出発便が並ぶのみ。そのうち2便は運休となっていた。開いている店は薬局のBootsと新聞や書籍なども扱うコンビニのようなW.H. Smithのみ。ハンドサニタイザーを少し買い込む。
アムステ��ダムへと向かう便は満席に近いほどの混みようだった。何しろ普段なら1時間に1本は飛ぶ便が1日に1便まで減っているのだ。隣席に女性が座ると思いの外ナーバスになって我ながら驚いた。だが、前の列が空いていたので、彼女は乗務員と交渉して席を移っていった。小耳に挟んだ会話では、彼女はアムステルダムにある病院に医療機器を届けるのだという。乗務員と乗客の接触をミニマムにするため、機内サービスは最低限になっていた。登場時に入り口で並べられたサンドイッチを自らピックアップする。
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欧州第3位のハブ空港であるスキポール空港も、午後の出発便はわずか10便。キャンセルが4便。がらんとしている。不思議なことに免税店は開いていたが、買い物をしようという気分にはならない。昨夜の残りのトルコ料理を詰めたお弁当で昼食。テイクアウェイのカフェが開いていたので嬉しくなってラテを買う。温かい飲み物は諦めていた。それにしても、びっくりするほど不味いラテだった。
関空へと飛ぶ便は、座席各1列に平均で乗客1.5人ほどといった混み具合だった。まずは指定された席に座り、離陸後に窓際の席に移動するように云われる。乗客同士も乗務員と乗客も、できるだけ距離を取る。サンドイッチ、ビスケット、チーズ、クラッカー、ミネラルウォーター、みかんなどがぎゅっと詰まったビニール袋が座席の上に置いてあった。温かい食事は離陸後すぐに配られたパスタのみ(マカロニにトマトソース、リゾーニのサラダというパスタづくしメニュー)客席サービスはなし。免税品販売もなし。3人掛けのシートに一人で座ったからか、サービスがなかったからか、空いていたからか、よく眠った。よく休めた。至極楽なフライトだった。
着陸の2時間ほど前、それは見事な朝焼けが見えた。紺碧から黄色味がかった水色、橙色、それから真紅へと移ろう空は、帰国前に買ったブルース・チャトウィンの本の表紙を思い出させた。眼下に広がるよく晴れた大阪の眺めも素晴らしかった。神戸も淡路島も皆見えた。普段は通路側の席を選んで座るので、こんなことでもなければ見られない景色だったと思う。一体何がどう幸いするか、どこで厚く垂れ込めた雲の銀の裏地がひらりと閃くか、わからないものだなと思う。
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aiirohatoba · 6 years ago
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ずっとずっとずっと食べたかった、PARIYAのショートケーキ!
仕事で外出したところ、日本橋高島屋で食べてきました!
ふわっと溶ける生クリームは案外さっぱりしていて、このサイズでもぺろりと完食。
個人的に日本橋高島屋のデパ地下は新しいこともあり、とても居心地よく、パン屋も多くて(笑)、このあと数回行きましたが、あの空間が好きでたまらない。少し通路は狭いけれど。
大人の階段のぼったかな、日本橋で。2019年は日本橋(高島屋)に通い詰める年になりそうです。なんとかシャトル?のルートに入ってると良いな。
ちなみにデリもとてもおいしいです。ちょっと高いかな?とも思うけど、場所代と、あのボリュームなら納得。
あとは、日本橋だからか、お茶目なマダムたちが目をキラキラさせて、かわいいケーキを頬張る姿がとても素敵です。中身は乙女のまま、そんな光景がとても好きです。
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maison-malta · 2 years ago
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本日24日(SUN)12-17 @羽根木マルシェ
羽根木の街で働く、暮らす皆さんと始めたこの会も、3回目を迎えることができました。
本日も雨天予報のため、屋外出店予定でしたブランドは室内棟に集約して出店して頂きますが、 ぜひお越しの皆さまには、街を回遊しながら羽根木の街自体を楽しんで頂けたら嬉しいです。
のんびり寛げる美味しいカフェ アートを見ながら食べられるチキン 丁寧に作られたデリやデザート 路地にあるこだわりの詰まったお店 凛とした空気漂うクリエイティブな空間 普段はオープンしていないアトリエの解放もあります
魅力的なもの、人に出会える1日となりますように
羽根木の街に点在する店舗 
08book @08sircus 
DAITA STORE @daitastore 
Mame Kurogouchi Hanegi @mamekurogouchi 
RR-coffee tea beer books- @rr_knnn 
POOTLE @pootle_2020 
kakapo @kakapo_textile 
羽根木AERIEN @hanegi_aerien 
すずえ @suzue_tinwork Bakery 
コムギノホシ@komuginohoshi.setagayahanegi 
bororo @bororo_official 
Bridge COFFEE & ICECREAM @cafe.bridge 
Wasabi-Elişi @wasabielisi 
malta @maisonmalta 
kitchen and CURRY @yukinaa.m
Remedy apothecary & objects @remedy.jp 
Photo exihibition by 8 photographers @shiman_ @_chizuru.maeda @hiinstn @tokyojorkphotogram @whiten_kaede @toi.kamimura @naejay @m.nishigori 
SNOWBLINK @snowblink.jp
外部よりご参加の店舗 
ATELIER Perch. @atelier_perch 
井上玩具煙火株式会社 @inoueganguenka 
blue bloom vintagae @bluebloomvintage 
MOONSOAP @moonsoap2004 
cocomas chocolate @cocomaschocolate f
leamarket by kiki'sstock 
feg @feg_tokyo 
LTShop @ltshop_fete da Luca 
@daluca.tokyo 
一番星画廊 @g_ichibanboshi 
directorscode @directorscode 
SOMBRELO @sombrelo 
TECA LABO @tecalabo 
器Gotan @gotan_utsuwa 
BASE NOTES @basenotes.store 
坂の上ホタル @sakanouehotaru 
DASK @dask_wkb 
Imaginary Cajuen @cajuen 
HUMFIL weave&tuft @humfil_weave_tuft
and more... 
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h-episode · 3 years ago
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幸運にも風俗デビューした人妻の最初の客になれた
4、5年前の話です。 オレは支店勤務、本社で会議があり、終了と共に同期らとススキノへ飲食に行った。 会食後、同期らはススキノへ。 後ろ髪を引かれるもムラムラを抑え、支店のある地元へと帰路に就いた。 風俗の看板が誘ってくるが、次の日に支店で打ち合わせる資料を作らなければならないので、泣く泣く車を運転。 途中でコンビニに寄ると、雑誌コーナーで地域の風俗雑誌が目につき、またムラムラして・・・買ってしまった(笑) 車中で風俗雑誌を見て、素人デリをチョイスしてラブホにインした。 風俗店に部屋を伝えると、5分もしないうちにドアがノックされた。 (あら?・・・早いな) フロントに連絡をして部屋のカギを解除してもらい、デリ嬢が入場。 (まあまあかな・・・でも若くはないな・・・30ちょいか) ここでデリ嬢のスペック。 身長155cm、中肉中背、C~Dカップ。 目がクリっとしててやや派手な顔立ち。 嬢「初め…
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silkorz · 3 years ago
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【ガゼボ東京】複数のデリが盛り付けられた彩食健美なワンプレートを堪能|新大久保
【ガゼボ東京】複数のデリが盛り付けられた彩食健美なワンプレートを堪能|新大久保 #ガゼボ東京 #新大久保ランチ #新大久保ディナー #ガロアホテル
皆さん、こんにちは!ブログを書いている大峯です。 今日は、ヨーロピアンやアジアンから和食まで、世界各国の料理が堪能できるレストラン『ガゼボ東京』さんに行ってきました!ガゼボ東京さんは、前から気になっていたお店で、今回は美味しいランチを頂いてきましたので紹介したいと思います。   アクセス 場所は、JR新大久保駅を出てから、大久保通りを渡り、マツキヨの角の路地を右に曲がり歩くと右側にガロアホテルがあり、そこの一階にあるレストランがガゼボ東京さんです。(徒歩2分) グローバルキュイジーヌ GAZEBO…
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sweet-honey-s2 · 4 years ago
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* 神戸・三宮 デリ と カフェ と  ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ レストラン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ いろいろまざって あたらしい。 𝗞𝗢𝗕𝗘 𝗻𝗲𝘄 𝘄𝗼𝗿𝗹𝗱 ✩⡱ 🏷 @kobe_new_world ┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 🎀 𝟮𝟬𝟮𝟭.𝟰.𝟮𝟰 𝗦𝗮𝘁. 𝟭𝟭:𝟬𝟬- 🎉 𝐆𝐑𝐀𝐍𝐃 𝐎𝐏𝐄𝐍 !! 阪急神戸三宮駅 西口 改札出てすぐ 🐾 📍旧マクドナルド跡地 日本中、世界中に、神戸の 新しいフードカルチャーを ここから発信 💡 神戸に本社を置く ワールド・ワンが開業する 新業態店舗 神戸らしい デリ & カフェ & レストラン 📍#KOBEニューワールド 明日、4/24 オープン ♥️ パッと目を引く大きな時計 ⏰ 草花をあしらい 華やかでお洒落な外観 🌼 🌿 和洋中 色々混ざって あたらしい、面白い商品開発 お子様から大人 どなたでも 気軽に楽しめて 美味しい ラインナップ そして居心地のいい空間 𓂃◌𓈒𓐍 .・♥ 1階【4/24 オープン】 .・♥ テイクアウト専門店 🍰 まるくて ふわふわ 神戸生まれのちいさなお菓子 〝bolofofo〟ボーロフォフォ 🍖 サクサクジューシー 新鮮淡路鶏を特製漬けダレで 長時間熟成 KOBEパブチキン 🥧 食欲をそそる 彩り豊かなオープンパイ カップ���リ&キッシュ 🥪 ヘルスコンシャス カラフル生春巻き 野菜やお肉をぎゅぎゅっと 神戸米・ライスサンド 🥤 からだに嬉しい自家製 KOBEクラフトコーラ 🍋 飲みやすいまろやかな酸味 フルーティーな香り ♡ デザートビネガー イートインコーナーとして テラス 12席 5/1~ 📱モバイルオーダー運用 並ばずお持ち帰り🛍 🥤 🥗 新型コロナウィルス感染症対策 ばっちり (๑•̀∀- )و .・♥ 2階【※ 4/26 オープン】 .・♥ カフェ&レストラン 神戸洋食をベースにした レストラン・カフェメニュー 🍽 鉄板グリルやビフカツ 🍖 オーブン料理、カレーライス プリンアラモード 🍮 etc. 💕 自家製クラフトドリンク 🥤 神戸のバーテンダーさんとの コラボカクテル 🍸 提供も?! バールとして使えちゃう 🥂 レストランでの注文方法 タッチパネルシステム導入☝️🏻 ୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧ 📍 KOBEニューワールド 神戸市中央区北長狭通1-1 阪急神戸三宮駅西改札外1階 ⌚ 営業時間 11:00~ コロナ禍において 当面の間は営業時間を短縮 ୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧ オープンに先駆けて開催の 内覧会に参加させていただきました 各お料理 🍽 少しずつ写真でご紹介 ✨ テイクアウト商品は公園にて 😋 かおさんとピクニック 🎀 🌳 #KOBENEWWORLD #KOBEニューワールド #EKIZO神戸三宮 #神戸カフェ #神戸グルメ #神戸テイクアウト ﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋ まだ先の見えない厳しい社会情勢 苦しい事態は続きますが (´・︿・ `) 最大限の感染対策を怠らずに おいしいわくわく神戸で見つけてね (阪急神戸三宮駅) https://www.instagram.com/p/COAoYt7Au_Q/?igshid=f9m80o8yyu2d
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fu-sen-kazu-ra-blog · 6 years ago
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裸逅愛無
ネちゃんワールド⸜( ⌓̈ )⸝
──────────────────
「裸逅愛無」
🖤
あたしが一万円にも満たない初任給で買ったのは、どんなに焦がれてもあたしのものになってくれないロールパンナちゃんの夜だった。
上京して1年が経ったばかりの春、下町の鳥貴族で酔ったあたしはロールパンナちゃんの腕のなかで泣きじゃくっていた。
「お金より価値のあるものをあげられなくてごめんなさい、」
ロールパンナちゃんは飄々と、お金もらってるからいいよなんて言ったくせに、イく前にセックスをやめた。金とるくせにプロ失格じゃん。
二人暮らししているラーメン屋の3階、何人の女と寝たのかわかんない狭いベッドの上でこうして抱きしめられたのは何回目だったかなぁ。
ルナルナにだけはぜんぶバレている。
ロールパンナちゃんと出会ったのはあたしが以前働いていたガールズバーだ。東京の下町、平日の深夜2時。12月の寒い日だった。
暇な店で、いつものようにキャッチに出されていたのだが、正直に言うとそのときあたしは散歩と言うにはハイテンションで激しい闊歩をしていた。
誰もいないシャッター街でキャッチなんて馬鹿らしい。
銀杏BOYZは爆音じゃなきゃ。
そうやってひとりでキマっていたら、店で接客をしている先輩の女の子から早く戻ってこいと電話がきてしまった。くそーーいい気分だったのに、ってダッシュで商店街を抜けて汚いビルの階段を4階ぶん駆け上が��と、ロールパンナちゃんがいた。ロールパンナちゃんはジントニックを続けて3杯飲んだ。
🖤
死んだらそのときよねって高校を卒業してすぐに上京してきて、でもあたしはどうやらなんとか生きている。
それまでは札幌の、偏差値が71もある公立高校に通っていた。
そこだけ言うと勝ち組エリートのようだが、高校生活のうちの3~4割くらいは引きこもりをしていたから、なんとかお情けで卒業証書は貰ったもののベンキョーのほうの頭はすっからかんだ。先生には卒業するとき、お前すぐ野垂れ死ぬぞって言われた。でもまだ死んでないし死ななそうだから、先生は嘘つきだったみたい。
あたしが高校時代に頭に詰め込んだのは、受験英語や戦争の名前なんかじゃなく、キラキラの文化たちだった。ファッション、文学、音楽、そういう芸術をやる素敵なひとたち、ツイッターにいる全然有名じゃないけどめちゃくちゃおもしろいアカウント、好きなひと。漠然と、自分はぜったいすごいことができるって思い続けることがやめられなくて、そういう芸術たちに並びたくて上京したけど、ロールパンナちゃんに会うまでの1年であたしはただの女の子からなにも変わらなかったようにおもうし、実際なにも成し遂げられていない。
水商売をはじめた理由は単純にお金が欲しかったから。上京するときに借りた審査のゆるい「女性専用シェアハウス」は1年縛りで入居したものの色々あって3ヶ月で退居、それからは男友達の家に居候していた。シングルマザーの母は生活保護のキャバ嬢で連帯保証人になる能力がなく、その上貯金もない未成年のフリーターに安く家を貸してくれる業者などなかった。
でもそのときのあたしは家よりも、ただただモーレツに縷縷夢兎が欲しかったのだ。
体入ドットコムを見て歌舞伎町で面接したら、フェイクのキャバの箱で風俗に勧誘されて逃げてきた。意気地無し。その程度の覚悟のお前に縷縷夢兎を着る資格は無いよ。
歌舞伎町で働けるほど可愛くないから東京の端っこの下町で、ドレスなんか着られないほどデブだからキャバクラじゃなくてガールズバーをやっていた。
夜は好きだ。
でも夜の仕事はあまり好きにはなれなかった。周りが馬鹿に見えて仕方なかった。キャストも客もみーんな。愛し愛されることの疑似体験、つまり嘘ばっかりだから。愛のことなんてちゃんと考えたこともないみたいなひとたちばかりだった。オマエガスキダーみたいな低俗なラップやアタマカラッポクラブミュージックをきかされて辟易とする日々だった。
そういう奴らを密かに威嚇するために、LINEのBGMは銀杏BOYZの円光とか、大森靖子ちゃんの裏とかにしていたし、アイコンの自撮りは��の横で立てた中指をハートのスタンプで隠してきゅるきゅるしていた。
それに気づいたのはロールパンナちゃんがはじめてだった。だからこいつはセンスがある奴だと思った。
こちらが営業電話をしてやるつもりで快諾したモーニングコールを逆に利用して、ロールパンナちゃんはあたしを誘った。
お互いの定休日がたまたま月曜日で、予定の合う月曜日がたまたまクリスマスイブだったから、イブの夜、あたしはロールパンナちゃんの働くラーメン屋の3階でピザを食わされた。
ロールパンナちゃんはあたしの話をききたがった。後から考えてみると、奴の前職は派遣とはいえ営業マンだったし、あれは巧妙に計算された前戯だったのだと思う。
しかしあたしが話したのはあたしの人生のこと、いまのあたし自身のこと、野性爆弾のくっきーが大好きだってこと、縷縷夢兎が着たいけどとりあえずrurumu:を買ったこと、でもそれらを買い占めるほどのお金は稼げなかったこと、等、あまりにもセンスがありすぎた。
あたしがくっきーのインスタを遡りはじめたところで、ロールパンナちゃんにキスされた。
「くっきー見ながらチューされる気分はどう?」
「さいあく。」
ロールパンナちゃんは心底おかしそうに笑っていたが、挙げ句の果てにあたしがロールパンナちゃんの古いiMacで下妻物語を観はじめたので、しびれを切らして一緒に寝たがった。
「遊ばれたくないの?」
「うん」
「えらいねぇ、遊ばれたことあるの?」
「遊ばれたことしかないよ」
あたしには彼氏がいたことがないが、処女ではなかった。つまりそういうことだ。
処女は高校2年生のとき当時好きだったひとに捧げたが、それ以外はあまり真面目に自分を守れなかったせいでボロボロだ。
いいなと思ったひととすぐに寝てしまって結果遊ばれて終わるということもよくあったし、こころが大丈夫なときにはたまーに援交もしていた。
シングルマザーでバツ2で彼氏をとっかえひっかえしている母親の汚くて愛のないセックスの成れの果てが自分だと思っていたから、そんな汚いからだがそれ以上汚れることなんて構いやしなかったし、愛されることには憧れても本当に愛されることなどないと半ば諦めていた。いちばん愛されたかった幼い頃から、あたしはヒスを起こした母に叩かれたり怒鳴られたりゴミ捨て場に捨てられたりして育った。
月並みだが、あたしは愛情不足で育って自己肯定感が足りないこどもで、それに加え心の貧困、目先の甘味にすぐ屈してしまうから、痩せられないし遊ばれる。
それが悪いとか、言い訳だとか、甘えてるとか、可哀想とか、わかるとか、まもりたいとか、そういう感想には飽きたというか、それらの過去はただの事実でしかないからどうしようもない。あなたにどうこうしてほしいとかそういうのじゃなくて、ただの話。
ただその日、あたしはセックスを頑なに拒んで、ただ抱き締められて眠った。
🖤
ロールパンナちゃんとの日々はそれからはじまった。クリスマスの次に会ったのは大晦日だった。
それまで一緒に住んでいた男友達に愛想を尽かされホームレスのネ��フェ難民だったあたしは年末のガキ使を見る術がなく、つまりダウンタウンも、くっきーも、脅かされる田中も、なんならそのあとのおもしろ荘も見られないと絶望していたのだが、ロールパンナちゃんはテレビを持っていた。利用させていただく以外の選択肢がねぇ。見た。ロールパンナちゃんはその日も夕方まで仕事だったので途中寝てしまったが、夜中になって起きてきたから少しだけ一緒にテレビを見て、こんどは一緒に寝た。それで昼くらいに起きて、元旦の浅草寺で「パンケーキ食べたい♪蒲田は地獄♪」って歌っていた。ロールパンナちゃんのおみくじは凶だった。
帰りの電車で、きのうからまる1日ありがとうございました、って言って先に降りようとしたら、今から8時間耐久ボンバーマン対決するつもりだったんだけど…って言われて結局またロールパンナちゃんの家に帰ってしまった。
そのままダラダラと、ロールパンナちゃんの正月休みはぜんぶあたしがもらった。
1月2日の朝にはじめてセックスをした。
セックスの途中で、ロールパンナちゃんが
「あ、ハンバーガー食べたい」
とか言いはじめた。肉欲がすごい。
だから事後は駅の近くのモスに行った。
レジ前で並んで、もう順番が来るというときになって、今度は
「そうだ、おいしいハンバーガー食べに行こう」
って言い出した。あたしはもうおっかしくてただ付いていった。行先は新宿だ。
結果を言うと、ハンバーガーにはありつけなかった。原因はグーグルマップの経路案内の、あのトンチンカンなところに連れていかれるアレ。
マップが示した到着地点は住宅街の中のファミマだった。
「俺はここの肉まんが食べたかったんだ」
「あ、そうなんだ」
冗談ばかり言うひとだからとても楽しかった。
散々歩いた挙句に小田急の西新宿駅から新宿駅に戻って、さっき肉まん食べたばっかりなのにお好み焼きを食べた。そのお好み焼き屋にいた家族連れの席の女の子が、
「わたしとママの絆でUFOキャッチャーのぬいぐるみが取れたんだよね!!!」
って騒いでいたから、食べ終わったあとはゲーセンに入ってしょーもない当たらないコインゲームをして、歌舞伎町のTOHOシネマズで映画のラインナップを見て、ブルプルでタピオカを飲んだ。
ロールパンナちゃんの最終学歴は製菓の専門学校だ。だから派遣の営業マンの前はパン屋さんだった。駅やルミネや通りすがりにある店のポスターの『新発売!』やら『新食感!』の文字を見るたびに、ロールパンナちゃんは立ち止まって数秒眺めて、興味なんかないみたいに歩き去るのだった。
ブルプルに寄ったのは、ロールパンナちゃんがチーズドッグを食べたいと言ったからだ。あたしはウーロンミルクティーを飲んだ。
西野カナとか三代目とか、そういうのをクソ真面目に聴けちゃう層を小馬鹿にして生きるあたしたちの、それでも馬鹿にしきれない「普通」へのささやかな憧れが共鳴したような気がした。チーズドッグとウーロンミルクティー。歌舞伎町。セックスよりもグッときたんだけどな。
🖤
あたしのゆめは、世界平和。
表向きには、映画監督。
それなのに、あたしの仕事は、嘘っぱちの愛だった。
隙をふりまいて、春をころして、あなたに都合の良い憂いを演じて、お金をもらう仕事。
あたしがまつげを震わせて、ひとりひとりのあなたのことを大切にできないと思い悩んでいることなんて、だーれも知らないのでしょうね。
ほんとうは、世界平和にポップに貢献するキャッチーでキラキラで奥深い映画を撮りたいし、そもそも自分自身だって映画なんだからまず自分自身がキャッチーでキラキラで奥深いアイドルになりたい。
大好きなものにもっと近づきたいというより、どうしても負けたくない。受け取るだけじゃなくて、切磋琢磨したい、接触して、反応して、もっともっと光りだすように苛烈に生きていたい。
毎日毎日怠惰な生活をしてしまってはいるが、たまに映画を見たり新しいMVが公開されたりするとやはり、どうしようもなく負けていられない気持ちになる。
21世紀の女の子という映画が公開された。
2月20日、縷縷夢兎のエキシビションをじっくり味わったあとに、映画を観て、佳苗さんのトークショーを聴いて、花束を渡して、サインをもらって、お話をした。
随分と自虐的な話題だったと思う。
それでもあたしはもう、それはもう、キラキラで胸が満たされてしまって、ロールパンナちゃんのことなんて考えられないくらいだということを、ロールパンナちゃんに伝えたくて堪らなくなって仕事を休んで、ロールパンナちゃんの家に帰った。
映画を撮ること、あたし自身を煌めかせて売り出すことを本気でやろうと思って、デリへルをやろうと覚悟を決めた。アトリエが、機材が、つまり金が要る。時間も要る���
性消費されるブレない奴というのは、手っ取り早く目を惹くコンテンツだ。丁度よく狂っている。全てを武器にしてやろうと思った。
ロールパンナちゃんとは付き合っているわけでもないし。大好きだけど、すごく大好きだけど、きっとロールパンナちゃんは、ロールパンナちゃんのことを大好きすぎて人生を台無しにしちゃうあたしよりも、ロールパンナちゃんのことなんか見えなくなるくらい突っ走って人生台無しにしちゃうあたしのほうが好きだから。
ロールパンナちゃんと出会ってから2か月以上経っていた。
セックスをしてしまったのにこんなに長くそばに置いてもらえるとは思っていなかったし、こんなに長居するつもりもなかった。ロールパンナちゃんは強がりのあまのじゃくだからこんなことを言ったら怒るかもしれないけど、ロールパンナちゃんはあたしと似ていたし、あたしたちはお互いのそういうところを恐らく気に入っていた。好きだった。
変な人になりたいあたしたちはお互いの変なところに一目置きあっていたはずなのだ。
ロールパンナちゃんはあたしの夢や哲学をだれより正しく捉えて、肯定したり批判してくれる人だったから好きだった。あたしのせいで曲がってはくれない人だった。
だからあたしが夢のことを話したとき、健気でかわいいねとか、俺の家で借りた映画を観てもいいとか言ってくれた。
デリへルのことは、決めてすぐには話せなかった。
もう慣れっこになってしまった狭いベッドに寝そべって���ンフレットを読み漁るあたしに、ロールパンナちゃんが縋るように抱きついてきたから。
🖤
朝になるとロールパンナちゃんは仕事をはじめなければならない。だからあたしは眠い顔のままネカフェに帰っていく。
あたしも仕事をしなければならなかった。生きるためには、衣食住が必要だった。
キャリーケースに服を詰め込んで、コインランドリーとネカフェとガールズバーと松屋を行き来する生活だった。
しかしロールパンナちゃんと会うには、仕事を休まないといけない。
ロールパンナちゃんは週6日、ずーっとラーメンをつくっていたから、会えるのは夜だけだ。だから毎朝、しょーもないモーニングコールをしていた。なんならロールパンナちゃんの昼休憩のときにまで電話をすることもあった。あたしたちが日本語を楽しめる人間たちでほんとうによかった。
21世紀の女の子を観た2日後のモーニングコールで、あたしはロールパンナちゃんにデリへルの話をした。
「いいんじゃない、俺の女の子の友達もパン屋やりながら夜デリへルしてる子いるし、夢とか目的があってやるなら」
やっぱり普通に囚われないひとはいい、頭ごなしにやめろって言わない、そういうところが好きだよって思いながらあたしはその時ちょっとだけ悲しかった。
🖤
ロールパンナちゃんの働くラーメン屋さんは店舗が2つあって、それぞれの往復に電車を乗り継いで4時間くらいかかる。
その日はロールパンナちゃんが自分の店舗に出勤する前に、もうひとつの店舗までおつかいをしにいく日だった。
そういう日、あたしはよく一緒に通勤ラッシュに揉まれた。ロールパンナちゃんは目的地の改札の内側で、愛おしそうにあたしの髪を指で梳くから。
デリへルの話をした後にロールパンナちゃんに会ったのはその日がはじめてで、ロールパンナちゃんは会った瞬間に「きょうもかわいいね」って言ってくれた。
楽しい話をたくさんして、いつもよりなんだかハイに笑って、あたしはいつの間にか挑戦的な態度を取っていた。
「あたしはお金を払えば好きなときに会える女の子だよ」
「そうなの?」
「そうだよ、これからもっとそうなるんだよ」
ロールパンナちゃんは黙ってしまった。通勤ラッシュで押しつぶされて、立ったまま、ロールパンナちゃんは目にいっぱい涙を溜めて口をつぐんでいた。
何度も好きにならないよって言われたし、だから付き合いもしないって言ったくせに、ロールパンナちゃんはあたしを想って泣いていた。
帰りの電車で、ラーメン屋で一緒に働かないかと誘われた。家も昼間の健全な仕事も、貯めるのにじゅうぶんなお金もあけるから、と。
愛とはつまりこういうものではないかと、あたしははじめて理解して、びっくりするほどすんなりと、頷いてしまった。
いい返事をきいて喜んだあいつは店に着いてから、あたしをママチャリの後ろに乗せて一駅先のスーパーに買いものに行った。奴は真昼間なのに、下手くそな歌を大声で歌いながら笑っていた。交番の前を通るのだってもう怖くなかった。このあたしが、好きなひとと一緒に明るい場所で生きられるということが、ほんとうにほんとうに嬉しかった。
🖤
ロールパンナちゃんの住むラーメン屋の3階で、期限付きの二人暮らしをすることになった。
働いていたガールズバーはキッパリ辞めた。
ロールパンナちゃんはほんとうに文字通りあたしを振り回すし、あたしだって自分の意思でロールパンナちゃんに振り回されている。
ロールパンナちゃんは、所謂「社会の中の変な人」だ。しかも、自らそうなりたいと思って変な自分やそれが許される環境を作りあげているから、突拍子もないことをしてもなんだかんだ上手くやれている。
後々いまの会社の社長に聞いたことなのだが、ロールパンナちゃんはあたしの入社を掛け合う際に正直に、
「俺の部屋に通っている女の子が〜」
と話したらしいから驚きだ。
でもその話をしたときのあたしだって社長とサシでタピオカを飲んでいたし、高校時代の恋バナをしたし、そういう環境なのだ。
あたしの初任給が一万円にもならなかったのだって、ロールパンナちゃんが3月から勤務開始予定のあたしを半ば強制的に2月28日に出勤させたからだ。
末締めだもんね。そりゃそうよ。
🖤
ロールパンナちゃんは意外にも、とても真面目に仕事をしていた。
「これからは上司だからプライベートでも敬語で話して」
幸せの甘いところだけを掴みきれない日々がはじまった。
あたしの負けず嫌いな性格やガールズバーで染みついたオンナの立ち振る舞いは、すぐにロールパンナちゃんをイラつかせた。
ラーメン屋になって。ラーメン屋になって。ラーメン屋になって。ラーメン屋になって。
映画やファッションとは違う土俵で、経験値やタッパの差もあり、あたしは完全に負けだった。
負けたくない、嫌われたくない、動けない、遅い、からい、暑い、痛い、
あたしから出たのは血や汗だった。
それから完璧なラーメン。
余裕が無い。ロールパンナちゃんの前で余裕が無い。
苦手な早起き、無駄な口ごたえ、コンプレックスの隠せない薄化粧、似合わないポニーテール、制服は膨張色の白、毎日同じ長ズボン、汚いタオル、可愛さとか自我が許されない機械的な接客。
あれれーって思っているうちに、同じ毎日の中で、あたしとロールパンナちゃんは冷えていって、遂に、
ロールパンナちゃんはキャバ嬢にハマった。
🖤
こうしてそばに置いてもらい続けていること自体が幸せなのだと、わかってはいる。
ただ当たり前だが、甘くはなかった。
好きなだけでは生きていけない次元に飛び込んでしまった。その代わり、好きじゃなくても共存していられる権利を手に入れた。
歪んでいるね、あたしは自分のなかの歪みやクシャクシャな想いをまっすぐに伸ばして正しく読んでブレずにいられるように、毎日ラブレターを書くようになった。LINEのタイムラインに、ただただアップするだけのラブレター。
ロールパンナちゃんは頼んでもいないのに毎回律儀に読んでくれて、反応したりしなかったりした。
3人で回している店だから定休日の前日はいつも3人で飲みに行くのだが、たまたまひとり都合が合わない日があって、ロールパンナちゃんと2人で飲みに行った日が冒頭のあの日だ。
飲み比べは引き分けだったがどちらもお互いに負けないくらいフラフラだった。
帰って、酔った勢いで、お金を払ってセックス。
売春は、あたしとロールパンナちゃんにとっての興味深いテーマだった。
お金をもらってサービスを提供するということを、あたしはそれまで仕事にしていたから、それを金額に対するサービスだと割り切ることを知っているし、お金を払う側の感情の機微もいろんなものを見てきた。
あたしにとってあなたにはお金以上の価値があったから、ここまでついてきたよ。
あなたにとってあたしは、お金をもらわないと割に合わないほど、つまらないものだったのだろうか?
「お金より価値のあるものをあげられなくてごめんなさい、」
あたしは痛客だった。
🖤
愛のことなんかちっともわからない。
俗に言う高まった恋愛感情のことだとは全く思わないし、どうせ別れる彼女に愛してるなんてほざいている同級生はバカにしか見えないが、じゃあなんなのってきかれたところであたしだってちっともわからない。
キャバ嬢にハマったロールパンナちゃんは、最後にあたしのことを「嫌いではないよ」と曖昧に慰めて、家を出ていった。
正しくは、兼ねてからあった新店舗を任される話がきちんと動き出し、喜ばしい仕事の成功としてあたしの元を予定どおりに去っていっただけだ。
間違いなく時間は経っている。
残り時間はあとどのくらい?
あたしにも諦められない夢がある。いつかは、あたしのほうから去らなければいけない。
あたしがひとり残された店舗からロールパンナちゃんの新しい店舗まで、こちらも電車で片道2時間ほどかかるが、あたしは懲りずに通っている。自分でもびっくりするが、こんなに時間や体力に余裕がないのにも関わらず週に一度は必ず通っている。溜まった家事や仕事の関係の雑用のために。交通費だってバカにならない。
でもロールパンナちゃんもキツそうだった。
ロールパンナちゃんの赤いこころはいまあたしには見えない。余裕が無くなって青くならざるを得ないつらさが、あたしにはとても哀しく見えた。でも赤も青もどちらも、ロールパンナちゃんなのだ。あたしはその赤いところに惹かれて一緒にいることを選んで、青いところまでどうしようもなく愛おしく感じるようになってしまったよ。
これがただの執着だったらどうしよう。
ロールパンナちゃんの青につられてあたしまで青くなってしまうことがありませんように。あなたの青さを、燃えるような赤さで見守って、あなたが赤に還ってこられた日には、一緒にいっとうの真っ赤をさらけだして、青さまで全て赤にしてしまいたいね。あなただけでなく、世界のすべてをいろんな赤にしたいんだ、あたしのゆめはそういうことだよ。ずっと赤でいるから、あなたも赤に戻ってきてね。
いつかは。
♥️
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carguytimes · 6 years ago
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大人女子必見! 開運の秋!? 江ノ島〜鎌倉〜葉山、パワースポットを巡る日帰りドライブ旅へ!第二弾【PeLuLu】
■平成最後の秋に運気アップを狙って、鎌倉近辺のパワースポットを巡るドライブ旅へ〜第二弾〜 気がつけば“平成最後の秋”ももう半ば。気持ちいい秋晴れが続き、ドライブにも最高な気候になりました!『Johnbull』PR担当のマリアさんと女性でも運転しやすい機能満載の〈トコット〉で、鎌倉近辺のパワースポットを巡ってきました! ペルル編集部が今季イチオシしているのが「開運の秋」。というのも、実は秋から冬にかけての過ごし方が年末から年明けの運気UPにつながるらしいのです。ということで、PeLuLu女子にも大人気な鎌倉近辺のパワースポット巡りのドライブ旅へ行ってきました。前回は江ノ島を中心にパワースポットめぐりを楽しみました。 もちろん運気UPも大事だけど、鎌倉近辺には魅力的なお店がいっぱい。買い物だって満喫したい! ということで少し脱線して、今回のナビゲータである『Johnbull(ジョンブル)』PR担当のサリュコワマリアさんのオススメのお店に寄り道しました。 ■パワスポ巡りのお供は女性に嬉しい機能が充実した DAIHATSU〈トコット〉 自分らしさの表現:To Character 安心安全、運転のしやすや:To Comfortableness 使いやすさ:To Convenience この3つのワードの頭文字からつくられたネーミングの〈トコット〉。シンプルで飽きのこないデザインと充実の運転サポートシステムで、女性でも安心してドライブを楽しめる車です。日焼け対策も安心なUVカットガラスを使用していたり、安全運転をサポートしてくれるスマートアシスト機能搭載など、嬉しい機能が満載です。 バックドアはもちろん開け閉めラクラク。さらに後部座席を倒すと、さらにラ��ージスペースが出現!ドライブ中、ついついお買い物しすぎても、たっぷり積めるから安心ですね。 「コンパクトで小回りがきくので、本当に運転しやすい!でも室内は広々としてゆったりとした乗り心地」とマリアさん。 まるで自分のお部屋感覚でリラックスしたドライブを楽しめる〈トコット〉で秋のショートトリップに出かけてみませんか? ■鎌倉の隠れ家のようなデリカテッセン『DAILY by LONG TRACK FOODS(デイリー バイ ロングトラックフーズ)』 鎌倉の由比ヶ浜から鶴ヶ岡八幡宮に抜ける若宮大路沿い農協市場にあるデリカテッセン『DAILY by LONG TRACK FOODS(デイリー バイ ロングトラックフーズ)』。一体どこにお店があるのだろう…?と不安になってしまいますが、案ずることなかれ。市場の奥へ進んでいくと、海外の路地裏にあるようなセンスに満ちたデリカテッセンが現れます。 コンセプトは「ホームメイド」。美味しさの中にどこか懐かしさも感じられる食品がラインアップされています。季節の野菜を使ったオリジナルのピクルスやディップ、ジャムのほかに、オリジナルのTシャツやエプロン、その他雑貨なども取り扱い、乙女心と物欲に火をつけられます。 『DAILY by LONG TRACK FOODS』がある鎌倉市農協連即売所(通称レンバイ)では新鮮な鎌倉野菜も即売。見たことのないような珍しい野菜も並びます。こちらでもしっかりお買い物! デリやキッチンツールはとにかく種類豊富。特に人気の自家製のピクルス(600円+税)はリピータ続出! 素朴な味わいながらも、素材の風味と食感が活きています。この美味しさは、皆さんにも是非一度食べて確かめて欲しい逸品です。 他にも編集部が気になったのはミルクバターペースト(700円+税)。こちらはバターと練乳を混ぜ合わせたもので、パンやクラッカーに塗って食べると口の中に甘い幸せが広がります。このペーストさえあれば、お家で簡単にミルクフランスを楽しめます! 『DAILY by LONG TRACK FOODS』の鉄板商品といえば焼き菓子。甘すぎず丁寧に手作りされた「家庭的なおやつ」のような優しい味わい。ついあれもこれもと欲しくなってしまい、気がつけば両手いっぱいにお買い物。鎌倉に来たら必ずや立ち寄りたい素敵なお店です。 DAILY by LONG TRACK FOODS 神奈川県鎌倉市小町1-13-10 鎌倉市農協連即売所内 TEL 0467-24-7020(LONG TRACK FOODS) OPEN 10:00-17:00(月曜定休・祝祭日は営業) https://longtrackfoods.com ■ヨーロッパのヴィンテージアイテムが愉しめる『ART du TEMPS(アーデュ タン)』 鎌倉駅の西口を抜け、少し歩くと目に入る赤レンガの建物。その2階にある「時の芸術」という意味の『ART du TEMPS(アーデュ タン)』というお店へ。マリアさんは古くからお店のファンなのだとか。一歩店内へ足を踏み入れると、そこはヨーロッパのヴィンテージの一点物の数々が! 店主の伊藤さんは年に数回海外へ買い付けに行く、素晴らしい審美眼の持ち主です。アイテムへの知見も深くとても気さくなお人柄なので、伊藤さんとのおしゃべりを楽しみにお店へ通う常連客の方も多いそう。年齢を問わずハイセンスな女性が集います。 時を経て魅力を増したアクセサリーの他に、ここでしか手に入らないお洋服の数々も楽しめます。マリアさんと編集部も芸術品のようなアイテムを、時を忘れて物色(マリアさんの真剣な表情にも注目です!)。不定期に作家さんの展示会や蚤の市なども開催されるそうなので、皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね。 Art du Temps 鎌倉市御成町12-8 ノア鎌倉1F Tel&fax: 0467-24-0155 11:00-19:00 水曜定休 http://www.incense-kamakura.com/ https://www.instagram.com/incensekamakura/ ■マリアさんのファッションをチェック! ドライブコーデで重要なのは、お洒落さと楽ちんさの両立! お洒落上級者マリアさんのコーディネイトはお手本そのもの。今季のトレンドであるコーデュロイのコートとパンツを合わせ、その上から光沢感のあるドレスをレイヤーすることで上質なニュアンスをプラス。ラフになりがちなコーデュロイですが、上品な印象の絶妙な細畦で大人の女性にぴったりです! Johnbull Private lab コーデュロイシャツコート 2万9160円+税 コーデュロイパンツ 1万9440円 +税 リンクルイージードレス 1万9440円+税 photo:Kumagai Yoshitomo (PeLuLu編集部) 【関連リンク】 DAIHATSU〈トコット〉 https://www.daihatsu.co.jp/lineup/mira_tocot/index.htm あわせて読みたい * ダイハツから後付けのペダル踏み間違い加速抑制「つくつく防止 」が発売開始。2代目タント用は取付工賃込み約6万円 * 【新車】ダイハツ・タント/タントカスタムに装備を充実させたお買い得な特別仕様車「VS」シリーズを設定 * 8〜9割まで装着率が高まっているダイハツ・スマートアシスト装着車が累計販売台数200万台を突破 * 大人女子必見! 開運の秋!? 江ノ島~鎌倉~葉山、パワースポットを巡る日帰りドライブ旅へ。第1弾 * 【新車】ダイハツ・トールが一部改良。「スマートアシストⅢ」など安全装備を強化し、特別仕様車「リミテッド」を設定 http://dlvr.it/QtFcWW
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masaa-ma · 7 years ago
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グーグルの新しいストリートビューは、機械学習によって現実世界を「インデックス化」する
from https://wired.jp/2017/09/11/googles-new-street-view-cameras-will-help-algorithms-index-the-real-world/
NEWS 2017.09.11 MON 07:00
グーグルの新しいストリートビューは、機械学習によって現実世界を「インデックス化」する
Google ストリートビュー撮影車のカメラが、8年の歴史で初めてアップデートされた。撮影した高精細な画像を機械学習によるアルゴリズムが解析し、都市の詳細なデータを収集していくのが狙いだ。そこからは、グーグルが目指している“野望”の一端が見えてきた。
TEXT BY TOM SIMONITE WIRED(US)
IMAGE COURTESY OF GOOGLE
スティーヴ・シルヴァーマンは、火星に送り込まれた2台のNASAの探査車のカメラの開発��協力した人物である。グーグルの駐車場に停車してあるヒュンダイのハッチバック車をシルヴァーマンが見上げると、そこには彼の最新の「創造物」がボルトで装着されている。組み立てられた不格好な物体から垂直に伸びた4本の白い足は、黒い8台のカメラを支えている。これによって、クルマの高さは約2倍になっていた
「覆って隠すことも考えたのですが、わたしたちは仕事人間ですから」と、シルヴァーマンは言う。「これを自慢に思っているのです」
シルヴァーマンのチームは2007年以降、1,000マイル以上の道、建物、ときには誰かの立ち小便までオンラインで見られる「Google ストリートビュー」の画像を撮影するハードウェアを構築してきた。この8年で初めてアップグレードされた新しいカメラは、2017年8月に路上での運用が始まった。このデータによりグーグルは、いまよりもさらに「デジタル化された世界」を掌握していくだろう。
町中の「すべて」を取り込む
2009年製の携帯電話のカメラを思い返してみると予想できるように、ストリートビューの画像は格段に鮮明になってきている。自宅のカウチに座り、より高精細で色鮮やかなデジタル世界を眺めるのが楽しみになるだろう。しかしグーグルの新しいハードウェアは、人間の目だけを念頭にデザインされたわけではなかった。
この撮影セットには、クルマの両側の高画質な静止画像を捉える2台のカメラが含まれている。グーグルの画像認識アルゴリズムにデータを送り込むために、建物や道路標識にクローズアップして鮮明なショットを撮影することもできる。
このアルゴリズムにより、絶え間なく100万以上の看板や店先のデータを収集できる。世界の路地で目にする膨大な量の情報、例えば看板や企業名など、もしかしたらあなたの街角にあるデリの窓に貼って���る営業時間でさえ、データに取り込むことできる。
つまりグーグルは、デジタルマッピングのデータベースを改善しようしているのだ。アルゴリズムによってウェブに「索引」機能をつけたグーグルは、現実世界に対しても同じ戦略を立てている。
ストリートビューの基になるアイデアは、グーグルそのものと同じぐらいに古い。同社の創業から3年後の2001年、最高経営責任者(CEO)のラリー・ペイジは、ベイエリアからスタンフォードのグラフィックス研究所へと入るあたりを運転して、動画を録画した。
ペイジは同社の研究者らに、その動画を画像にまとめる方法を考え出すように頼み、そうして彼らは「物理的なウェブ(Physical Web)上の探索」という異名をもつプロジェクトを開始した。このプロジェクトのテクノロジーはストリートビューの公開に1年先立ち、その撮影車が初めて公道に出た2006年にグーグルに吸収された。
1/6Google ストリートビューの旧型カメラで撮影した街の様子。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
2/6Google ストリートビューの新しいカメラで撮影した街の様子。高精細で色鮮やかになっている。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
3/6Google ストリートビューの旧型カメラで撮影した街の様子。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
4/6Google ストリートビューの新しいカメラで撮影した街の様子。高精細で色鮮やかになっている。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
5/6Google ストリートビューの旧型カメラで撮影した街の様子。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
6/6Google ストリートビューの新しいカメラで撮影した街の様子。高精細で色鮮やかになっている。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
Google ストリートビューの旧型カメラで撮影した街の様子。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
Google ストリートビューの新しいカメラで撮影した街の様子。高精細で色鮮やかになっている。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
Google ストリートビューの旧型カメラで撮影した街の様子。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
Google ストリートビューの新しいカメラで撮影した街の様子。高精細で色鮮やかになっている。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
Google ストリートビューの旧型カメラで撮影した街の様子。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
Google ストリートビューの新しいカメラで撮影した街の様子。高精細で色鮮やかになっている。 PHOTOGRAPH COURTESY OF GOOGLE
ストリートビュー撮影用の車両は、この10年で85カ国の何千という町で800億枚以上の写真を撮影した。同社の作成した地図データは、それよりもさらに広範囲にわたる。それでもグーグルは、世界に関する優れた「索引」を渇望している。
同社の地図部門を率いる副社長のジェン・フィッツパトリックは、それはわたしたちのせいなのだという。「人びとは日々、我々にさらに難しく、さらに深い質問を投げかけてきます」と彼女は話す。
ストリートビューの画像をアルゴリズムで解析
Google マップ、またはGoogle ストリートビューを初めて検索したとき、おそらくあなたは自分の住む通りの名前を打ち込んだであろう。フィッツパトリックは現在、「わたしの住所まで宅配してくれる営業中のタイ料理の店は?」といった、よりリアルタイムで詳細な「世界のデジタルモデル」が求められるような難題を投げかけられているという。
フィッツパトリックは「あの角の教会の隣にあるピンク色の店の名前は何?」というような、世界の外観的な知識を前提とする質問にも答えたいと考えている。消費者がSiriのようなヴァーチャルアシスタントと話す機会をグーグルが増やしてきたことで、こうした質問を「会話」で解決させたいというニーズも増えていいる。「これらの質問は、われわれがより豊かで深い情報を得ることができて、初めて答えられるものです」と、フィッツパトリックは言う。
グーグルの機械学習と人工知能(AI)への莫大な投資によって、その情報は自然に手に入るようになる。ある道の写真をストリートビュー撮影車が撮影するとき、アルゴリズムによってあらゆる通りの名前と番地の位置を認識・特定し、グーグルの地図データベース上に新しい住所を自動的に登録できるまでになった。ストリートビューはグーグルで初めて、同社が独自開発したカスタムAIチップ「TPU」を使用している。
これにより、システムは「アヴェニダ」という地名が「AV」と省略されていることを、周囲にあるほかの看板や、グーグルの地図データからヒントを得ながら学習できる。ソフトウェアは企業名を認識するようにも訓練されており、タイヤ店の名前を小さく見せる可能性がある巨大なブリヂストンのロゴなど、「視覚的なつまずき」を無視できるほど賢くなっている。
ストリートビュー撮影車に装備された新しいハードウェアの高画質画像は、より高精度な情報の抽出を可能にするだろう。「機械学習の観点からいえば、すべてがよくなります」と、同社エンジニアのアンドリュー・ルッキングビルは言う。機械学習によってソフトウェアは世界をさらにうまく理解できるように進化し、建物の外観や営業時間の看板などの細密な情報を読み取ることで、店舗や企業の種別なども自動認識できるようになるという。
撮影された画像をアルゴリズムを用いて自動解析することは、道路、街、そして企業が猛スピードで変化するような場所では、特に役に立つ。つまり、グーグルやライヴァル企業たちが数十億人の潜在顧客を発掘したがっているような、発展途上国である。例えばインドでは、今年平均して毎日14マイル(約22.5km)もの新しい道がつくられているという。
ストリートビューは今夏、ナイジェリアの人口2,100万人の巨大都市ラゴスにも登場した。アルゴリズムによる撮影画像の自動解析によって、地図の品質が大幅に向上する可能性があると、フィッツパトリックは話す。グーグルは地図と関連した広告を販売するので、地図の範囲拡大や情報の精度向上は、さらなる収益へとつながる可能性を秘めている。
ストリートビューは2017年夏、ナイジェリアのラゴスにも対応した
写真をアップロードすることでもらえる「仮想トロフィー」
グーグルは一般のユーザーにも、このアルゴリズムに“餌”を与える手助けをしてほしいと思っている。鍵を握るのが、低価格化が進む360度カメラである。
17年夏、グーグルはいくつかのカメラを「ストリートビュー対応」として認可し始めている。これらのカメラは、ストリートビューのモバイルアプリを通して、撮影したパノラマ画像などをアップロードできる。これらはグーグルが自ら撮影した画像と同じよう画像認識アルゴリズムによって処理され、最新の地図データに反映されていく。
グーグルは、ストリートビューのデータを現在よりもさらに新しくするために、クラウドソーシングに頼っている。「グーグルが世界に『索引』をつけることが期待されているのです」と、ストリートビューの製品マネージャーであるチャールズ・アームストロングは話す。「しかし、期待に完全に応えることはできません」
ストリートビューのモバイルアプリは、写真の提供に貢献した人に「仮想トロフィー」の報酬を与える。そしてこのアプリは、近隣にカメラをもって行くように提案する。そして今後、企業や地域の観光協会、自治体などが、地元のデータを最新のものにアップデートするために、自らがカメラを積んだクルマを走らせることになるだろうと、アームストロングは考えている。
情報を最新のものに更新していく一連の仕組みは、グーグルがデジタル地図の世界で主要な地位を守るために役立つだろう。その点で、グーグルは頭ひとつ抜けている。ライヴァルは、ドイツの自動車メーカーが共同で保有するHere、GPSユニットやカーナビで有名なTomTom、そして共同研究プロジェクトの「オープンストリートマップ」である。
「それぞれが互いの優劣を比べています」と、オープンストリートマップの米国支部長であるアリッサ・ライトは言う(アップルの最新の地図は主にTomTomなどからデータの使用権を得ている)。多くの人々がGPSを内蔵したスマートフォンをもち歩く世界で、地図のデータは単なる“道筋”にとどまらない。ライトは「��ッピングは自律走行車からデートアプリまで、『デジタルな未来』を築くための礎となるのです」と話す。
ストリートビューへの新型カメラ導入とクラウドソーシングの活用は、グーグルを個人情報を巡る新たな論争へと導いていく可能性がある。かつてストリートビューは、その「瞬間」の様子をインターネット上の定着物にしてしまうとして炎上したこともあった。例えばドイツとオーストリアでは、大部分のストリートビューが見えなくなっている。ストリートビュー撮影車がWi-Fiデータのログをとっていたことが問題となったからだ。ようやく最近になって、ストリートビューの撮影部隊は両国に復帰した。
また12年にはスイスの最高裁が、ストリートビュー撮影車が人々の生活を“のぞき見”することを防ぐために、カメラの数を減らし、女性のシェルターのような特定の場所にぼかしを入れるよう命じた。フィッツパトリックは、高画質の画像がさらなるプライヴァシーの問題につながるという考えを否定する。「われわれが機密性のある場所を撮影するようなことはありません」と彼女は言う。
グーグルは今後も、自社で撮影したストリートビュー画像に写り込んだ人の顔とクルマのナンバープレートには、ぼかしを入れていくという。一方、クラウドソーシングによる画像には初期設定では適用されず、ユーザーはグーグルによるぼかし技術を使うかどうか選ぶことになる。
グーグルは画像処理アルゴリズムを使って、ストリートビューどれだけの情報を抽出することができるだろうか。それは膨大な量になるはずだ。
17年前半、グーグルのクラウド部門の主任科学者であるフェイフェイ・リ教授をはじめとするスタンフォード大学の研究者らは、ストリートビューの写真に写っているクルマのメーカー、モデル、そして製造年を記録するソフトウェアによって米国市民の収入、人種、そして投票パターンを予測できることを証明した。
そのようなことが実際に計画されているのかと問われれば、グーグルはストリートビューのデータを地図以上のものも含め、同社のプラットフォームを改善するためだけに使用すると答えるだろう。
グーグルのストリートビュー画像、そしてユーザーからのデータを処理することは、グーグルの親会社であるアルファベット傘下のWaymo(ウェイモ)の自律走行車が世界を理解するためにも役立つ可能性がある。フィッツパトリックは、これについて「ふたつのチームは、さまざまな面で協力しています」と語るにとどめている。だが、彼女のチームもウェイモからは見返りを得ている。
話をグーグルの駐車場に戻そう。カメラの“魔法使い”であるシルヴァーマンは、この新しいストリートビュー撮影車で高速道路を走るのはそれほど楽しくはないと告白する。「翌日には“バスの運転手”をやめて、エンジニアに戻りたくなりますから」
自律走行車の登場によって、オンデマンドのライドシェアが激変する可能性があるのと同じように、ストリートビューの撮影にも大きな恩恵があるだろう。なにしろ、運転席で退屈な時間を過ごす誰かのために、給料を支払う必要がなくなるのだから。その点では、アルゴリズムによる「現実世界のインデックス化」は、始まったばかりだといえるかもしれない。
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nui-and-me · 6 years ago
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181031 10月の終わり
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月曜日、息子再診につき朝からタクシーで病院へ。まだ咳き込むことはあれど、レントゲンの結果も良好で、出された薬を飲み切ったらおしまい、ということになる。翌日からの保育園登園許可も出た。
抱っこ紐をするのが早々にお腹的にしんどく、ベビーカーで行ったのだが、この抱っこ紐の苦しさ前回もそうだったっけ?と思ったら、妊娠は2回目でも第二子の妊娠は初めてだったわ、と当たり前のことに気づく。
おえーーーってなってても、目の前の息子が道路に飛び出そうとすれば嫌でも走って行って抱きかかえて戻らなきゃいけないし、ご飯食べたい、と泣かれれば、吐き気があってもご飯を食べさせない訳にはいかない。これが第二子妊娠…
火曜日、久々の登園。泣くだろうな、と思っていたけれど、泣かずにすんなり先生に抱かれに行って、私にバイバイしてくれた。えらい、私が泣きそう。ようやく楽しい保育園に戻ってこれたぞ!って感じなんだったら本当に良かったよ。
私も久々に仕事に向かい、面倒ながらにタスクをこなしていく感覚は育児にはないよなー、と日常生活に戻れたことを嬉しく思った。
が!!!
午後イチ保育園から電話…なんと息子、身体中に蕁麻疹が出ているというのだ。すぐさまお迎え決定。
迎えにいくと元気そうだけど、身体が地図のように赤くなっており、赤くなったところが膨れている。熱も持っていて痒そう…かわいそうに。一旦家に帰り、準備をしてかかりつけ医へ。
夕方のお医者さんは混んでいて、待ち時間がつらい。ようやく診察になったが、やはり蕁麻疹とのことで時間的にも朝食に食べたものに反応しているかも?とのことだった。初めて食べるようなものはなかったのだが、体調万全でないと反応することがあるらしい。今朝食べたものには気をつけないとな…
その後薬局でお薬を出してもらうが、子供のシロップ薬って調剤に時間かかるんだよね…もうこの頃にはお外も暗くなる時間で、母ぐったりである。
もうだめだ、今日の夕飯はお弁当買おう…と、選択肢を色々巡らせ、駅の近くにある手作りお弁当とデリの店に寄った。昔一度だけ行ったことがあっただけだったので、まだやってんのかな、と思ったけれどやってて良かった。長く同じ街に住むと、こういう良さがある。もうずっとこの街に住み続けたいわ。
と思う反面、ああ、なんで私こんなに無理して東京にいるんだろう。って。育児しながらの悪阻がつらすぎて、上京してから一度も思ったことなかったのに、なんか新潟(というか、親元、だろうか)に帰りたい。って思ってしまった。
こんなこと思うなんて、相当やられてるんだろう。都会の夕焼けに背中を押されて帰路につく自転車を漕ぎながら、ぼんやり思う。
写真、全然関係ないんだけど
今年は仮装もなけりゃハロウィンメニューもない通常の一日だったので、せめてこれくらい、と思って花屋で買って飾ったカボチャランプ(カボチャは本物!顔色々あって可愛かった)
保育園から帰宅して気づき、ものの数秒でこのあと床にどーーーーん!ですよね!!笑 そんなもんよね!!!
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mariemot · 5 years ago
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自主隔離な日々 19
2020年4月19日 日曜日 晴れ
退去時検査。鍵を返却。これが最後とのんびりとテムズを眺めてから、毎日のように通った公園を散策。
午後は、庭で仮住まいの同居人と話をしたり、本を読んだり、ソファでうたた寝などして過ごす。アメリカ出身のAが焼いたレモンドリズルケーキをご馳走になる。レモンドリズルケーキは「英国のお菓子」なのだと知る。30年目にして、初めて。ロックダウンが始まって4週間、特に誰とも会わないまま、独り住まいに篭って過ごしてきたあとで、誰かと時間と空間を共有すること、これといって意味のない軽い会話を交わすこと、誰かのためにお茶を入れること、ケーキを切り分けて味わうこと、ありがとう、どういたしましてと言い合うこと、それらのこと、他愛のないこと、そのひとつひとつが、きらきらと光って眩しいほどだ。知らぬ間に心を締め付けていた箍のようなものが、ゆっくりと解けていくようだ。
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4月20日 月曜日 快晴
午前中、歩いて15分ほどのスーパーまで買い物に行く。途中、花盛りの教会の敷地内を通る。今年は見られぬままかと半ば諦めていた桜が満開だった。わずかに残った古い墓石の上に止むことなく散り落ちる花弁を飽きず眺める。どこもかしこも花だらけで、空気は蜂蜜の匂いがする。通りがかった大学病院の入り口前には、NHSへの感謝と応援をつづった手作りのバナーが掲げられていた。
午後からは、近くに住む日本人の友人Yとその一人娘Mと、「偶然に」デリの前で出会って、「偶然に」同じ方向に散歩に向かう。くっつきすぎないように距離を保って。YとMちゃんはマスクをして手袋をはめていた。運河を渡ってHackney Marshesへ、そこから自然保護区へ。途中で同じく散歩中だったMちゃんの学校の先生に出会う。自然保護区は19世紀の浄水場を、産業遺物はそこかしこに残したまま自然に返した施設で、ここまで足を伸ばすのは初めてだと言うと、Yは驚いていた。本当に、もっと早くに、もっと何度も訪れていればと悔やんでも悔やみ切れないほど美しい場所だった。深呼吸すれば胸の隅々まで緑に染まるかのよう。あちらこちらで満開のサンザシの甘い芳香。
リー川では水浴びをする若者たちを見かけた。ロックダウンなどどこ吹く風と笑い声。やはり、やはり、Hackneyが好きだと思う。しみじみと思う。帰国するまでの数日を、かつてmy home away from home、where my heart isと呼んだこの街で過ごせてよかったと、心から思う。
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4月21日 火曜日 快晴
英国暮らし最後の日。
友人に返す本を送りに郵便局へ向かう途中で、以前何度か小銭を渡したことのある若い路上生活者の女性に声をかけられた。あいにく現金の持ち合わせがないのだと謝ると、どこかでエナジードリンクを買ってきてくれないかと頼まれた。エナジードリンク、ビスケット、ポテトチップス、りんご、チョコレートなどを買い、郵便局で口座から下ろした£10札を添えて渡した。彼女は心底驚いた様子だった。何度もお礼を言われたが、私の方こそ、この国で最後の善行をさせてもらったことに感謝したい。あなたのことは一生忘れないと、胸の内で呟いた。
そういえば、Canning Townの駅にも物乞いの青年がいた。ロンドン市長がホテルチェーンと交渉し、路上生活者が自主隔離生活に入れる場所を確保したというニュースを聞いて以来、みなが安全な場所にいるのだろうとばかり思い込んでいた自分の甘さを恥じる。ホテルのような場所が必ずしも「安全」で「安心できる」とは限らない人もいるだろう。だからホームレス問題は複雑で、単純に「住宅問題」ではないのだ。
帰国便の航空会社から機内では簡素な食事しか出せない、スナックを持ち込んでくれて構わないとの連絡が来たので、急遽「おやつ」を買いに出る。遠足みたいだなと思う。以前馴染みだった店をいくつか回る。個人商店が軒を連ねる商店街はそれなりの人出で、トルコ料理店とピザが人気のイタリア料理店は歩道にテーブルを出してテイクアウェイとして営業していた。暖かく良い天気なのもあって、南欧の田舎ののんびりとした光景を思い出したが、実際のところはどこも大変なのに違いない。
夜は、デリバリーを頼んで仮住まいの同居人たちとテーブルを囲んだ。ワインもあけて、楽しい最後の晩餐となった。
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*** ロンドンでは不要不急の外出を避けよ、公共交通機関の使用は避けよという指示が出されています。なので「私の日常」は「ロンドンの日常」ではなく「ロンドンの東の先っぽの新興開発地に住む独り身のおばちゃんが自転車で30分以内の場所で垣間見たもの」であること、お忘れなきよう。どうぞよろしくお願いします。
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