#船幸祭にて
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【ワクチンを警告してくれていた著名人】
窪塚洋介、成宮寛貴、山田孝之、GACKT、長渕剛、ワンオクTaka、ブラマヨ、高岡蒼甫、松本人志、松嶋尚美、竹田恒泰、古市憲寿、明石家さんま、オードリー若林、ほんこん、須藤元気、古舘伊知郎、小籔千豊、華原朋美、北野武、ASKA、辰巳琢郎…
参政党、チャンネル桜、中川淳一郎、HEAVENESE
ボクサーの村田諒太さんもコロナやワクチンに否定的だったと思います
泉大津市長 南出賢一さん
女優の水川あさみさんが、陰謀論者扱いを受けて、石原さとみさんとごちゃごちゃあったと記事になっていた事があります
ローラ!
漫画家の倉田真由美さん
百田尚樹氏も「ワシは反ワクチンではないし、打ちたい人は打てばいいと思うが、まだ疑わしいと思っとるので様子見」と公言、そのまま現在も打っておられないようです
格闘家の朝倉未来選手。自身のYouTubeで、未接種だということと病院で医師に心臓系の病気が増えてると聞いたことを伝えてくれてます。
北野たけし「これ、見えないオバケをみんなで怖がってるだけじゃないの?」
ASKAさん。イベルメクチンについても言及されています
ロバート・ケネディ・ジュニア米大統領候補
ボルソナノ大統領(ブラジル)
宇多田ヒカルさんもマスクにびっくりしたそうです
名古屋市 河村市長
加藤登紀子さん。特に子供のワクチンについて、異議をTweetしてました。辰巳琢郎さんもです。
井原剛さんはどうかな?
高橋ジョージさん
CBCの大石アナも仲間に入れてください
武田邦彦先生
やりすぎ都市伝説の関暁夫
元ファイザー副社長、AK-69、西川貴教、カンニング竹山、マツコ・デラックス、菜々緒、キングコング西野さん、田母神俊雄氏、馬渕睦夫さん、及川幸久さん、船瀬俊介さん、斎藤新緑さん、参政党メンバー、みちょぱ、世良公則
山本太郎さん、伊原剛、木村正治さん、近藤 誠先生、坂本美雨、ジョコビッチ、お笑いのシルク姉さん、高木沙耶さん、ボクシングの村田諒太、宮澤孝幸さん
エリック・クラプトン、内海聡氏、ロート製薬代表取締役会長の山田邦雄さん、【北海道】札幌禎心会病院、占いのゲッターズ飯田氏、所ジョージさん、高橋一生、DABOさん、格闘家の小見川道大さん、ガーシー
苫米地英人博士、小林よしのり先生、ジャニーズWESTの中間淳太くん、YouTuberアキラボーイさん、武井壮、TBS井上アナ、養老孟司さん、池田清彦さん、柄本明さん、
熊本県知事候補者 毛利秀徳さん、三宅洋平さん、田中昌之さん、千原ジュニアさん、
片岡ジョージさん、ロンブーの田村淳、松田学さん、SUGIZOさん、中野博、アーチストのsilvaさん、木村拓哉の母、まさ子さん、北村弁護士、ドゥテルテ大統領、YouTuberのミッツ
コロナワクチンが出来た直後にその怪しさを指摘した苫米地博士
苫米地英人は現在から考えてもかなり良い情報を出してたな
ミュージシャンとか表現者で異議を唱えなかったやつは作るものもニセモノってことじゃないの
特にロックとかパンクで
ラッパーも追加でw
スピリチュアルリーダーとか占い師とかそれ系も
こんな茶番すら見抜けない能力って
コロナは概念プランデミックみたいな漫画が増えなかったのも残念だな
いつも風刺漫画描いてた人もコロナはガン無視でつまんなくてファンやめた
タマホームの社長を忘れてはいけない
これはニュースになったから
個別芸能人やユーチューバーより
知ったきっかけになったよね
ジョコビッチもBBCが取り上げてたな
大阪府泉大津市長の南出賢一
麻生は会見かなんかでマスクかシールドを「いつまでやるんだこれ」ってマスコミに言ってたのは見た
ごぼうの党党首は行く先々で人に感謝されている
「あなたのおかげでワクチン打たずに済みました」
新潟大学名誉教授岡田正彦
長渕もワクチン発言してたの?
そう言えば長渕剛も女優にレイプ告発されてたな
ということはあれもワクチン絡みのネガティブキャンペーンか
西川貴教はワクチン推奨
政治家とかマスコミとか茶番ってわかってるやつらはマスクもしてなかったやろ
the pillowsの山中さわお
古舘伊知郎
初期からワク害報道してくれたのは
地方紙では中日新聞/東京新聞、河北新報
雑誌ではポストセブン、ゲンダイとかですね
心強かった
自分はバラいろダンディの苫米地氏とnoteの荒川氏でした
御二人には生涯感謝致します
お二方に救われた人は少なくないでしょう
でも彼らを知ってる時点で反ワクチンの素養が元々ありですね
苫米地のツイートで身構えたなあ
マイケルイードン博士
「打ったら2年以内に死にます」
2年以内に死んだ人たくさん居るだろうな
死ななかった人も遺伝子置き換わってる可能性があるし、スパイクたんぱく質は一年以降ものこり、そのままではなかなか消えないそうだ。
干されたり消されたりしたのがホンモノ
まだ生きてるのは台本にセリフが残ってるだけの演技者だから
記録しておかないとね
これ1番大きな機能は(他にもサツ用機能満載)遺伝子製剤だから
大半に病気出てくるのは3〜5年後なんだよね
今まで出てるのは単なる前夜祭なだけで
これマジだよ
英国の著名医の話でもそれ念押してた
数日前のインタビューだけどね
マジいい気味
これからが
死亡祭りなのに
何考えてんの?
当然猛毒との関連はアホだから無知のままで死んでゆく
ピーポーピーポー 死んでゆく♪
ピーポーピーポー 死んでゆく♪
馬鹿信者ども、
山田孝之は朝倉未来とYouTubeで人狼やってたな
そこにいたメンバーもしかしたら未接種多いのかな
毎回メンバー変わってるけどロンブーの淳や水川あさみが参加してたこともあったから
赤西仁、錦戸亮、佐藤健、城田優、オリラジ藤森とかもいたけど彼らはどうなんだろう
ワクチン派ひろゆき氏と反対の高岡蒼佑氏…コロナ禍での対立構造
2021年09月13日 フライデー
一方、元俳優の高岡蒼佑氏は「反ワクチン派」として最近有名になっている1人だ。
自身のインスタグラムのプロフィールには《#コロナは茶番 #TVは真��こそ報道しない》と書かれている。ストーリーでは“ワクチンを打ってしまった”という一般ユーザーに対し
《遅くないです 解毒していきましょう ビタミンCを摂りニンニクも有効 血栓を溶かしましょう 意識的に亜鉛も摂り入れましょう みんなで生き残るんです》
とアドバイスを送っている。
21年の9月にこう言ってるのかよ
まさに二回目ワクチン追い込み期だな
これはすごい
宮崎あおいと結婚してただけあるわ
お騒がせ奴かと思ってたけど正しいよね
奥野卓司もコロワクの危険性を訴えてたなそういや
とろサーモンはどっちも打ってないって言ってた
今は知らんけど
そういえば警告したの男性ばかり
日本の女に生まれたの恥じるわ 世間狭い頭悪い 勘も悪い 整形だけで生きてる連中
当然海外出てこんなクソ語学能力ゼロの場所捨てといて助かったわ
日本の女は卑屈
くらたまが居るじゃん
ニコニコ動画がワクチン情報フルオープンで助かった
つべは藁人形レベルの人が検閲してたからな
やばみしかない
ワクチン接種勧めてた奴らが非難され始めたね
証拠残ってるから逃げられないよ
【ワクチンを警告してくれていた著名人】窪塚洋介、成宮寛貴、山田孝之、GACKT、長渕剛、ワンオクTaka、ブラマヨ、高岡蒼甫、松本人志…
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2024-7月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「猫」です◆
今月は参加者の皆様に「猫」のお題でアンビグラムを制作していただいております。今月も逆さまな作字が集まっておりますので、ごゆるりとご鑑賞ください。今号は失礼ながら簡易的なコメントとさせていただいております。皆様のコメントがいただけますと幸いです。
「猫/ネコ」 図地反転型:ぺんぺん草氏
「猫」の隙間に「ネコ」が見える、ラングドン御大の作品でも見られる伝統的Figure-Groundタイプ。我々が現在定義している図地反転型の定義より弱いアンビグラムとはなりますが、ネコっぽいタイポグラフィも楽しい良い作品ですね。
「三毛猫」 旋回型:ヨウヘイ氏
「三毛」を回転重畳すると「猫」になる作品。文字幅がアンバランスでも読みやすくて面白いです。
「虎/猫」 旋回型: いとうさとし氏
虎のような模様のネコ。アンビグラマビリティは高くない語句だと思うのですがキレイに回っていて素晴らしいです。
「わんこ/ねこ」 交換型:kawahar氏
「わんこ」をうまく敷詰めると「ねこ」になり、さらに重ねるようにすると犬か猫かのような絵になる面白いデザインです。
「捨て猫」 回転重畳型:ラティエ氏
「捨/猫」の共存対応がキレイです。背景の絵も併せて回転重畳になっているのがすごいですね。素晴らしい。
「ネコ/液体」 敷詰振動型:Jinanbou氏
「液」の敷詰と「体」の敷詰と「ネコ」の敷詰が一致するようになっています。確かにネコは液体であるようです。
「肉球」 回転型:lszk氏
猫と言えば。図形を欠けさせつつ読ませるデザインに驚愕です。
「CAT TOWER」 図地反転鏡像型:ちくわああ氏
「TT/W」のハマり具合が気持ちいいですね。折り返しの「O」の自然さに驚きます。
「熊猫」 図地反転敷詰鏡像型:松茸氏
「熊」はパーツ反転しています。「正図」「図地反転」「逆図」「逆図地反転」を敷き詰めると、「非自明な対称軸や回転対称中心」が現れるのでアンビグラムの定義に当てはまる、という意図の驚異の作品。
「家族同然」 鏡像型:.38氏
「家/然」の対応がキレイですね。「族」の変形が楽しいです。
「ギコ猫」 旋回型 「ゴルァ」 回転型:無限氏
匿名掲示板で流行したAAの一つ「ギコ猫」とギコ猫のセリフ「ゴルァ」をAAベースのアンビグラムに仕立てるという面白い作品。
「逝ってよし!」 回転型:うら紙氏
こちらもギコ猫のセリフより。吹き出しとしんにょうの一体化が面白いです。
「猫娘」 図地反転型: いとうさとし氏
ゲゲゲの鬼太郎より。「猫」は字画がバラバラになっているのに重要なパーツ分けはしっかりしているので読めてしまいます。
「F.D.C.WILLARD/CHESTER」 回転共存型:兼吉共心堂氏
科学論文誌を執筆した物理学猫の名前より。F.D.C.ウィラードがペンネーム、チェスターが本名です。文字数の差の吸収のさせ方に注目です。
「ドラえもん」 図地反転回転型: いとうさとし氏
言わずと知れたネコ型ロボット。読みやすくていうことがありません。
「仲良くケンカしな」 回転型:繋氏
「トムとジェリー」の主題歌の歌詞より。同作のロゴ風の処理ですね。「ケ」第一画の思い切った処理が好きです。
「ねこねこ日本史」 回転型:あおやゆびぜい氏 日本の史実の人物を猫にして歴史を描く4コマ漫画シリーズでアニメ化もされました。読みやすくなるように文字組が工夫されていますね。「ね」のループは飾りとして処理しやすいのですね。
「黒船屋」 回転型:douse氏
竹久夢二の代表作の一つで、和服の女性が黒猫を抱いているさまを描いた絵画。「船」の自然さをはじめ、「黒/屋」も自然に読めすぎて脱帽です。
「吾輩は猫である」 回転型:きいろいビタ氏
夏目漱石の代表作。ひらがなをすべて袋文字風にすることで漢字との字画密度差を解消していますね。素晴らしいです。
「猫の手も借りたい!」 回転型:peanuts氏
近松門左衛門の浄瑠璃の一節が由来と言われています。文字組が面白いですね。最後の「!」が工夫できれいに対応付くようになっています。
「猫に小判」 回転型:つーさま!氏
猫の付くことわざと言えば。ひっそりと猫の横顔と猫の目のようなあしらいが楽しいですね。
「猫も杓子も」 回転型:lszk氏
何もかも。「杓子」の二つのハネがちょうど猫耳になるのが気持ちよいですね。
「猫の恩返し」 回転型:douse氏
図案が非対称のため共存型と見る方が良いかも知れません。全体的に網目のような文字が面白いです。
「宅急便」 内包型:螺旋氏
3���内包型。本家ロゴに似せているのもあり一目で読めますね。内包の関係にあることの発見が素晴らしいです。
「観測するまで猫の生死は判らない」 内包型:超階乗氏
現実に書いたものを実際に重ねて表現された3重内包。細かい調整と猫の絵が見所ですね。
「窮鼠猫を嚙む」 敷詰振動式旋回型:Σ氏
「窮鼠+を」の敷詰と「猫+噛む」の敷詰が一致します。「窮/猫」「鼠/噛」「を/む」の対応がピッタリですね。
最後に私の作品を。
「異郷で会える猫」 回転型:igatoxin
旅先で猫に出会う。
お題 猫 のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「夢」です。真夏の夜の夢、レム睡眠、無我夢中、夢の島、トロイメライ、枕、荘子、儚、夢窓国師、枯野 など 参加者が自由に 夢 というワード���ら発想 連想してアンビグラムを作ります。
締切は7/31、発行は8/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本} 7月{神話} 8月{ジャングル} 9月{日本史} 10月{ヒーロー} 11月{ゲーム} 12月{時事}
2024年 1月{フリー} 2月{レトロ} 3月{うた} 4月{アニメ} 5月{遊園地} 6月{中華} 7月{猫}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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祈りが届く夜
純粋にお祭りを楽しみ、幸せを願う人の中で
残暑の夜、この町では無数に心願成就の赤い提燈を灯し、にぎやかなお祭りが行なわれる。 子供の頃からこの町に住む私は、いつもこの日は浴衣を着てお祭りをまわる。昔は両親と、そのうち友人と、今は彼氏と。 遠方からの人も混じるお祭りはかなり混雑するので、はぐれないように必死になる。駅前から神社までの道にも警備員が入るほど、今夜の町はざわめいていた。 隣町の高校で知り合った、初めての彼氏である智行は、私と駅で合流して、「浴衣エロいな」とか言って私をむすっとさせる。笑って「かわいいよ」と言い直したシャツとジーンズの智行を私は見上げて、「智行は甚平着ないの?」と首をかたむけた。
「持ってないし」 「来年着てよ」 「それは、来年も別れてないということでいいんですかね」 「え……わ、別れてると思うの?」
私が不安をあらわにして智行の服をつかむと、智行は笑って、「俺が振られてなきゃ続いてるだろ」とアップにかんざしをさした頭を、丁重にぽんぽんしてくれる。私は智行を見て、その手を取るときゅっとつかんだ。
「智行とはずっと一緒にいたい」 「じゃ、大丈夫だろ。告ったのは俺だぞ」 「でも、私も二年になって同じクラスになってから、智行がずっと好きだったし。落とせそうだったから、告白し──」
智行がつないだ手に力をこめたから、立ち止まった。その隙に、唇にキスをされた。 びっくりしてまばたくと、「千波はその卑屈なとこを直しなさい」と言われた。私は智行の瞳を見つめて、何とも返せずに素直にうなずく。 「よし」と智行は私の手を引いて再び歩き出した。
「智行」 「んー」 「私、小学生のときに、このお祭りで両親とはぐれたことがあるの」 「マジか。大丈夫だったのか」 「知らないおにいさんとお祭りまわった」 「は⁉ 何だよそれ、警察沙汰?」 「ううん。普通におとうさんとおかあさんに保護されたけど、家でめちゃくちゃしかられた」 「おにいさんをしかれよ」 「悪かったのは、ついていった私だからって。何か、その頃から、悪いことが起きたら原因は私じゃないかって思うくせがあるの」
智行は私を見下ろして、「千波はいい子だよ」と言った。私はこくんとして、智行の肩にもたれた。夜風は涼しいけど、伝わりあう体温はまだ熱い。 前方に目をやると、あふれそうに提燈がつるされた上り階段があって、その先にもたくさん赤提燈が並んでいる。「すげえ」と智行は子供みたいな笑顔を向けてきて、でも駆け出す前に私に引っ張られて足を止める。
「ちゃんとここで神様に挨拶したら、お願いが叶うんだよ」
神社への階段、提燈の光が届かない入口のかたわらに、子供の図工の作品のような案山子が静かに何人か立っている。この案山子には、ライトアップも何もなく、たいていの人は見向きもせずに階段をのぼって、喧騒に混じっていく。
「これ、神様なのか?」 「そう。ほんとに叶うから」 「ふうん。じゃあ、千波と結婚できますように!」 「ここでそれを、大きな声で言わなくてもいいんだけど」 「もう言っちゃってから言うなよ」 「普通に、『今日はお邪魔します』って挨拶するの」
私はそう言って、その案山子を見つめた。 そう、このお祭りに来たら、この神様に「お邪魔します」と挨拶して。帰るときは、「ありがとうございました」とお辞儀する。そうして、きちんと神社で託した願いを預けると、神様はそれを叶えてくれる。 あの人もそうだった。あの人が私に教えてくれた。 私は七歳で、小学校に上がって一年も経っていなかった。右手にいちごのかき氷、左手に大きな綿飴、両手がふさがって「はぐれちゃダメだよ」と両親に何度もお祭りの人混みの中で言われていたのに、ちょっと立ち止まって顔を埋めるように綿飴を食べた隙に、おとうさんとおかあさんの背中を見失ってしまった。 焦ってきょろきょろして、駆け出そうとしたけど、慣れない浴衣と下駄でつまずきそうになった。「わっ」と声を上げて地面に崩れかけて、誰かが肩をつかんでそれを止めてくれた。 私は慌てて振り返り、そこにいた高校生ぐらいのおにいさんに、急いで頭を下げた。
「あ、えと、すみません。ありがとう」
たどたどしい口調で言うと、おにいさんはたくさんの赤提燈の明かりの中で微笑んで、首を横に振った。
「おとうさんとおかあさん��?」 「あっ、い、いなくなっちゃって。探してて」 「はぐれたの?」
私はうなずいて、転びかけてこぼれそうになっていたかき氷を少し食べる。
「ひとりで探せる?」
私は暖色に彩られたあたりを見まわして、首を横に振った。振ってから、どうしよう、と瞳が滲んできた。このまま、おとうさんとおかあさんが見つからなくてひとりになってしまったら。 おにいさんは腰をかがめて、私の手から綿飴を取ると代わりに手をつないだ。
「一緒に探してあげるよ。ひとりだと危ないからね」 「いいの?」 「うん。おとうさんとおかあさん、どっちに行ったかは分かる?」 「たぶん、まっすぐ」 「境内のほうかな。足元、気をつけて」
私はうなずいて、おにいさんの手をつかみ、たまに甘いかき氷を食べながら、人混みの中を歩きはじめた。 赤い光が高く、永遠のようにいくつもいくつも並び、それで楽しげな夜店が浮かび上がっている。金魚すくいや水風船、おいしそうな匂いがあふれてくるベビーカステラや、宝石のようないちご飴やりんご飴。笑い声や叫び声がはじけて、みんなはしゃいで、お祭りを楽しんでいる。
「今日は、何か願い事はあるの?」
ふとおにいさんが問いかけてきて、「え」と私は顔を仰がせて、まばたきをする。
「お願い」 「このお祭りは、神様に願い事を伝えるお祭りなんだよ。たくさん、提燈あるでしょ」 「うん」 「そのひとつひとつに、願いが込められてるんだ」 「そうなんだ。知らなかった」 「ふふ。神様も大変だよね。こんなにお願いされて」
おにいさんは、まばゆく灯っている提燈を見やった。その横顔がどこか哀しそうに見えて、私は口を開いた。
「おにいさんは?」 「え、僕?」 「おにいさんも、お願いがあるから来たの?」 「ああ、……うん。そうだね」 「どんなお願い?」 「うーん……いろいろあるけど、子供が欲しいかなあ」 「赤ちゃん? 結婚してるの?」
おにいさんは微笑んでそれ以上言わず、「ひと口もらっていい?」と綿飴をしめした。私がうなずくと、おにいさんは綿飴を食べる。「甘い」とおにいさんは咲ってから、不意にうつむいた。
「僕のお願いは、醜いのかもしれない」 「えっ」 「こんなに提燈があって、それだけ人の願い事があって。綺麗なお願いもあるよね。でも、醜い願いもあると思うんだ」 「……みにくい」 「純粋にお祭りを楽しんで、幸せを願ってる人たちの中で、僕はたぶんすごく汚い」 「おにいさん、優しいよ? 一緒に、私のおとうさんとおかあさん探してくれてるよ」
私がそう言って、つないだ手を引っ張ると、おにいさんは泣きそうな顔をして、それでもうなずいた。私は考えて、「かき氷も食べていいよ」とさしだした。「ありがとう」とおにいさんは涙が混じった声で言って、懸命に私に微笑した。 騒がしい混雑の中で、おとうさんとおかあさんはなかなか見つからなかった。私がつまらない想いをしないよう、おにいさんは少しお金を出してくれて、食べ物を買ってくれたり遊びに混じらせたりしてくれた。 私が下駄の鼻緒がちょっと痛いのを言うと、おにいさんは腕時計を見て、「僕も帰る時間だし、出口で座って待ってたほうがいいかな」とにぎやかな露店の通りを抜け、ゴミを捨てて階段を降りていった。 提燈が途切れた暗がりで、来るときには両親とはしゃいでいて気づかなかった案山子が、階段のかたわらに立っているのに気づいた。暗闇の中で不気味に見えて、おにいさんの手をぎゅっとつかむと、「この案山子には、神様が宿ってるんだよ」とおにいさんは私の頭を安んじてくれた。
「かみさま」 「このお祭りに来たときには、この案山子に『お邪魔します』って挨拶するんだ。そして、帰るときは『楽しかったです、ありがとうございました』ってお礼を言う。そしたら、願い事を叶えてもらえるんだ」 「私、来るとき挨拶しなかった」 「ふふ、来年からね」
おにいさんが咲ったときだった。みんなお祭りに吸いこまれて、今は人がまばらの道の中から、「橋元っ」と声を上げながらこちらに駆け寄ってくる人がいた。おにいさんははっと振り返って、「湯原」とつぶやいた。 おにいさんが私の手を離したのと同時に、その人がおにいさんにぶつかってそのまま抱きしめた。
「ごめん、家抜け出せなくて」 「ううん。来ないかと思ったけど」 「二十一時には帰るって言ってたから、焦って来た」 「そっか。来てくれて嬉しい」 「もう、一緒に見てまわれないよな」 「そう、だね。……いや、湯原が来てくれたなら」 「無理すんなって。また来年──」 「湯原と一緒に、願掛けたいから。来年にはもうこんな町出てて、一緒に暮らしてて、家族になるって」 「……橋元」 「ほんとに……ごめん。僕が、女じゃなくてごめん。もし湯原の子供とか作ってあげられるなら、こんな──」 「バカ。いいんだ、そんなもう気にしないって決めただろ」
私は、ふたりのおにいさんが抱きしめあうのを見つめた。 そのとき、「千波っ」と呼ばれてはたと階段をかえりみた。おかあさんが階段を駆け降りてきていた。おにいさんたちも私を見て、私は一緒にお祭りを見てくれたおにいさんに何か言おうとした。でも、すぐさまおかあさんに乱暴に手首をつかまれ、引きずるように階段をのぼる。 私は、なおもおにいさんを見た。好きな人の腕の中から、おにいさんも私を見上げてきた。 子供が欲しい。女じゃなくてごめん。子供を作ってあげられるなら。 ああ、と思った。だから、おにいさんは自分の願いを「醜い」なんて言ったのか。 でも、私はそう思わないよ。せめてそう言いたかった。おにいさんがその人を好きなのは、すごく分かったから。そして、好きな人と子供を持ちたいというのは、ぜんぜん普通で、とても綺麗な願い事だよ。
「ほんとに、あんたは何してるのっ」
階段をのぼって、また赤提燈がふわふわ浮かぶ中に戻されると、おかあさんは軽く私の頬をはたいた。
「よりによって、あんな気持ち悪いうわさのある子たちといるなんて」
その言い草に私は驚いて、おかあさんを見上げたけど、提燈の逆光でその顔は見えなかった。
「ほんとに嫌、うわさ通りなのね。男の子同士で抱きあってたわ」 「まったく……千波、何でおとうさんから離れたんだ。はぐれるなって言っただろう」 「もう何も買ってあげませんからね。おとうさんの手をちゃんとつかんでなさい」 「千波、その男に何もされてないよな?」 「う、うん──」
すごく優しかったよ、と続けたかったのに、それは聞かずにおとうさんは息をつく。やっぱり、提燈の逆光で顔は見えない。
「ああいう輩には、いい加減この町を出ていってほしいな。気分が悪い」 「ほんとだわ。見かけるだけで嫌になるわね」
何で。何で何で何で。 おにいさん、優しかったのに。私のこと、心配してくれたのに。あの男の人が、大好きなだけなのに。 どうして、おとうさんもおかあさんもひどいことを言うの? うわさってことは、みんなおとうさんたちみたいに、おにいさんたちをひどく言ってるの? あのふたりは、ただの恋人同士なんじゃないの? 一緒にいたいだけなのに、そんなふうに悪く言われているの? 次の春、おにいさんと男の人は、一緒に高校を卒業して一緒に町を出ていった。ふたりはお盆もお正月も里帰りなんてしなかったけど、私が中学生になった夏、一度帰ってきたとうわさになった。 孤児の子を養子として迎えた報告だったそうだ。でもふたりの家族は誰もそれを喜ばないどころか、受け入れることもしなかったらしい。ふたりとその子は、町に泊まることなく、平穏に暮らせているのだろう場所へ帰っていった。 ……よかった。子供持てたんだね、おにいさん。お願い、叶ったんだね。 それを言いたかったけど、結局伝えられなかった。
「──おっ、射的だぜ。やろうぜ、射的」 「いや、小学生しかやってないよ?」 「景品的には、さっき通った輪投げやりたいんだよ。まだこらえてるんだよ」 「輪投げ……」 「何か欲しい景品あるか? 狙ってやるぞ」
智行は財布から出した三百円をおじさんに渡して、代わりに射的銃を受け取っている。 本当に、小学生の男の子しかいないのだけど。その保護者の人に、何だか智行は生温かく見られているのだけど。 恥ずかしい、と思いつつも、私は並ぶ景品を覗きこむ。一応見渡してから、私は智行に耳打ちした。
「智行」 「おう」 「私も、結婚がいいな」 「えっ」 「今夜、ここでのお願い」
智行は私を見た。私は照れながら咲った。「よし」と智行も笑顔になる。
「じゃあ、あの指輪でも撃ち落とすか」
私たちは思わず咲いあって、「もっと上か」とか「少し右」とか一緒に照準を狙い、それが小学生より真剣なので、店番のおじさんにちょっと苦笑される。 「もっとこう持ったほうがいいよ」と小学生たちにアドバイスまでされはじめて、智行はそれで銃を持ち直したりして、授業中よりまじめなその顔に私は微笑んでしまう。 境内まで続く提燈が、暖かい光を灯して無数に並んでいる。その提燈のひとつひとつに、願いが込められている。 それはどこまでも綺麗な祈りしかないようで。 あまりにも貪るように願って醜い気もして。 幻想的に揺れるあの赤い光は、どんな願いを聞き届けているのだろう。 家族になりたい。階段の下の陰にたたずむ神様は、おにいさんのあの願いを叶えてくれた。そして今夜も、明るくにぎやかなお祭りから聴こえてくる願い事に静かに耳を澄ましている。だから私も、このお祭りで神様に祈りたい。 この人と、いつまでも一緒にいられますように。 それが私の祈り。両親に縛られ、自分の気持ちを言えない私が、初めて強く持った望み。 どうか届いて、私にその光のような未来を。好きな人と家族になれる幸せを。 提燈の光が、瞳の中に煌々と降り��きる。昔から変わらないその優しい明かりの下にいると、願い事は確かに神様に届いた気がした。
FIN
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【お知らせ】参加決定!!大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024
スイッチ総研が越後妻有に初見参!!「大地の芸術祭」の拠点施設である「越後妻有里山現代��術館 MonET」を舞台にスイッチをスペシャルミニ上演いたします。
豊かな緑に囲まれ、端正な四角い池を有する美術館MonET。美術館オリジナルの企画展『モネ船長と87日間の四角い冒険』にお招きいただき、ご機嫌な現代美術があふれる空間でMonETならではの作品を展開予定!
各地で研究開発してきた「スイッチ」のなかから選りすぐりの演目をMonETバージョンにアレンジし、回廊のあちこちへ設置。と予定していたスイッチ総研ですが、現地下見を経て新作演目も複数展開ありの予感!「現代美術」×「鑑賞者がスイッチを押すと出現する一瞬の演劇」の饗宴やいかに!?
1日限りのクレイジーかつピースフルな祝祭空間がMonETの池の周りに出現!来たれ!愉快な四角い池のほとりへ!!
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024参加 スイッチ総研 『越後妻有 MonETスイッチ』 2024年10月14日(月祝)
【作】 スイッチ総研
【脚本/演出】 光瀬指絵
【研究開発/出演】 大石将弘 光瀬指絵
<契約所員> 矢野昌幸
<遠隔契約所員> 細谷貴宏 ※研究開発のみ
<非常勤研究員> 石田菜々子 上杉智恵子 大田浩志 可知瑞季 川口雅子 喜田裕也(はちどり空港) 小嶋直子 琴松蘭児(ひょっこり船) 佐伯ウイ 佐々木優樹(トム・プロジェクト) 實近順次 関口真生 手代木花野(CI部) 遠田風馬 長井健一 渚 まな美 平嶋恵璃香 深海哲哉(グンジョーブタイ/アマヤドリ) 松井絵里(さるさるさる松井絵里) 松井里美(劇団ハンニャーズ) 松田 蓮(演劇調理集団ビストロカプリチョ) 三浦真央(Souer+(スール)) 森田 亘 容原 静(カムパネルラ)
※非常勤研究員としてご出演予定だった石橋奈那子さんは、ご体調不良のため大事をとり今回のご参画は無しとなりました。
【日時】 2024年10月14日(月祝) ①11:30~11:45 ②13:30~13:45 ※お客様が会場に点在する「スイッチ」を押すと始まる作品です。上演時間内の何時からでもお楽しみいただけます。
【会場】 越後妻有里山現代美術館 MonET 回廊 〒948-0003 新潟県十日町市本町6-1-71-2 https://www.echigo-tsumari.jp/travelinformation/monet/
【料金】 無料・予約不要
【主催】 大地の芸術祭実行委員会、NPO法人越後妻有里山協働機構、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
[大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ] 世界最大級の国際芸術祭であり、日本中で開催されている地域芸術祭のパイオニア。アートを道しるべに里山を巡る新しい旅は、アートによる地域づくりの先進事例として、国内外から注目を集めている。過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地、新潟県の越後妻有地域(=大地の芸術祭の里)が舞台。農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、1年を通して自然の中に作品を展示。(公式サイトより) https://www.echigo-tsumari.jp/
[越後妻有里山現代美術館 MonET] 2003年に竣工、地域の物産や観光を扱う拠点施設「越後妻有交流館キナーレ」として開業。2021年、大幅な内装のリニューアルを経て、「越後妻有里山現代美術館MonET」(モネ、Museum on Echigo-Tsumari)としてスタート。越後妻有の風土や文化の特質に深く向き合う作品、あるいは展示された場所の空間、時間の変容を観る者に体感させる作品を展示している。(公式サイトより) https://www.echigo-tsumari.jp/travelinformation/monet/
『モネ船長と87日間の四角い冒険』 MonETの回廊や明石の湯エントランスを使った、MonETオリジナル企画。国内外の作家が参加し、池の周りで繰り広げられるのは「モネ船長」の “冒険と遊び ”!?たとえばスリル満点の《阿弥陀渡り》や、パターゴルフ、巨大彫刻など、楽しみながら体験できる作品が盛りだくさん。夜間はライトアップされ、昼とは異なる静謐な世界観を味わうことができる。[キュレーター]原倫太郎+原游(公式サイトより) https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/monet_2024/
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自民党の谷垣禎一元総裁(78)の自宅を訪ね、岸田文雄内閣の支持率がなぜ上がらないのか、一杯やりながら率直に質問をぶつけてみた。岸田首相の外交面の成果は、知らぬ間に立ち消えになってはいませんか。
「確かにね。今回のウクライナ戦争で存在感が高まっているグローバルサウス(新興国・途上国)の取り込みなどは、日本の強みを生かしてよくやっている。彼らの一部には、西側の先進国に『あいつらは今も上から目線だ』と腹を立てている国が多い���事実上の『一強』となった米国や植民地支配の過去を抱える英仏に対し、『西側リベラリズムのおごり』と批判する国さえある。その中で、日本は独自のODA(政府開発援助)を駆使して努力を重ね、『欧州はうんざりするが、日本は違う』と評価も集めた。首相はここをうまくすくい、西側とつなぐ役割を果たしている」
ただ、今後はこの外交でも、首相にとって厳しい難局面が待つと説く。
「この戦争が終わったとき、どう新しい国際秩序を作っていくのかが焦点となる。そこでは、日本がすごく損な立場になるわけにはいかない。日本は必ず、それなりの地位を占めなければならない。国内では国民生活に目配りしながら、対外的にはこの難題に挑まなければならない。岸田さんに限らず、自分が首相になりたいと狙っている人にとっても、答えを出すのは簡単ではないはずだ」
テーブルには『野菜の揚げびたし』が登場した。パプリカとカボチャ、なすを素揚げして、甘辛いマリネ液にしっかりしみこませている。香ばしい夏野菜の香りと甘さが、冷えた久保田によく会う。
谷垣さんが「水内さんは産経新聞だからこっちが好きかな」といいながら、テーブルには白い陶器に「中華民国立法院」と書かれた蒸留酒「白酒(バイジュウ)がやってきた。テーブルには、「中華人民共和国」と書かれた「貴州芽台酒」も登場。「酒に国境はありませんよ」と酒巻俊介カメラマンが笑ったが、私はなんとなく中華民国を注ぐ。
食卓には、台湾からいただいたという白酒も��場した=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 食卓には、台湾からいただいたという白酒も登場した=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 谷垣さんに「一気に飲み干すんですよ」と言われたが、アルコール度数は50度! しかし、独特の香ばしい匂いがさわやかだ。昨年、谷垣さんのインタビュー連載を担当し、今回同席した豊田真由美記者は「食道の位置が分かる」とむせながら飲んでいる。
「この前、フランスのマクロン大統領がNATO(北大西洋条約機構)の東京事務所開設に反対したでしょ。私は心理がよくわかるんですよ」
谷垣さんが語りだした。 「海洋国家の道を選ぶか、大陸のつながりを大切にするか。各国が個別の事情を抱えていますよね。英国は海洋国家の道を選び、EU(欧州連合)から抜けた。残った独仏を中心とするEUはどうするか。陸続きの中国��経済などの利益を全部取られては大変だ。中国とうまく付��合いつつ、必然的に、カザフスタンなど中国の周辺国とも協力する。フランスがNATO日本事務所に反応した背景は、ここまで見なければならないと思うんです」
谷垣さんも白酒をなめる。
「日本もずっと、2つの選択を迫られていたでしょう。海洋国家としてアングロサクソンと組むか、大陸につながるところと組むか。日本では明治以降、右翼を中心に、中国や韓国と組んで欧州に踏みにじられない大義の旗を立てろという議論があった。しかし、当時は日英同盟を選び、今は日米同盟。アングロサクソンと組む流れを継いでいる」
「韓国も、似たような選択を迫られてきましたよね。北朝鮮との関係強化を図った文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は、日本でいえば、沖縄県の米軍普天間飛行場の辺野古移設にブレーキをかけた鳩山由紀夫元首相の言動に近いと思っているんですよ。韓国では『北と南の連携を強くしていこう』という訴えが国民の喝采を浴びる面もあるでしょう。ただ、今の時代に文政権みたいな道をとるとあまりに支離滅裂になる。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が誕生したのは、日本にとっても本当によかった‥、ああ、すっかりいい気になってペラペラしゃべっているなあ」
谷垣さんが車いすを少し動かしながら話題を変えた。
「最近は新聞を読みながら、私と同世代の方の回顧録をよく読むんですよ。私たちの世代は一体何を残したか-と考えながらね」
谷垣さんは昭和20年生まれだ。
「例えば歌手の加藤登紀子さん。読売新聞で連載していたが、彼女は私の1歳年上で、東大の五月蔡でシャンソンの『赤い風船』を歌っているのを聞いたことがあります。彼女と政治的立場は大きく異なりますが、同じ時代の空気を吸ってきた。もう1人挙げれば、ピアニストの山下洋輔さん。彼は麻布高校の先輩で、文化祭でピアノを弾いていたのを覚えている。ジャズという日本でまだ珍しかったやり方に挑んでいた」
「もう1人、倉本聰さん。彼は喫茶店でアベックのすぐ横に座り、会話をじっくりと聞きながらシナリオを練ってきた。テレビをどう活用するのか、一生懸命考えてきたんですね。戦後日本の可能性を開くためさまざま頑張ってきた」
「逆にいえば、そうそうたる大会社に行き、少し前まで『半導体は日本だ』と頑張った友人がいた。しかし、今は見る影もない-。俺たちの世代は何をやってきたんだろう。私とすべてジャンルは異なるが、この年になって、じっくり考えるんですよ」
日本酒のグラスを手に語る自民党の谷垣禎一元総裁=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 日本酒のグラスを手に語る自民党の谷垣禎一元総裁=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 少し遠い目をする谷垣さん。自らも、政治の中枢で時代を動かしてきたじゃないです��。
「自分のやってきたことはこんな副作用を生んでいたのかと考えるものばかりですよ。自分の思った通りになったことは絶対ない。ほとんど、予期しないことが起きている。例えば難民の問題。私は議員になりたての頃、自民党法務部会の副部会長としてこの問題に取り組みました。当時は無制限に外国人を入れるととんでもないという議論があり、入国には『職業訓練』という形を取り入れたが、今から思えば、物の見方が足りなかったと自省することが多い。『こんなこと考えもしなかった』という問題が次々と起きてね」
もう一例として挙げたのが、女性の社会進出の遅れだ。
「私は昭和20年生まれだから、現行憲法の『男女同権』は素晴らしいと教わった。しかしその私が何をやってきたかといえば、政治家の傍らで、家事は全部女房に押しつけた。家事はやってみると結構大変ですよ。こんなこと言ったら、あの世の女房に怒られるかもしれないが、専業主婦じゃない人が家事に取り組むのは大変だ。今は働く女性が圧倒的に増えたでしょ。亭主と女房がどっちも働いているのに、家事は女房だというんじゃね。子育てしながら政治に携わる上川陽子外相や加藤鮎子こども担当相は相当優秀ですよ」
子供2人を育てる豊田記者が「家事をしない人と結婚できませんよ」と合いの手を入れる。
「でも、少子化対策って、政府の政策でこなせるものなんですかね」
シャッターを切っていた酒巻俊介カメラマンが尋ねた。(聞き手 水内茂幸)
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公開直前!先行上映会 in 大阪 舞台挨拶レポート
4月25日(木)に『青春18×2 君へと続く道』の公開直前 先行上映会が大阪で行われ、舞台挨拶に、清原果耶さんと藤井道人監督が登場しました!
3月14日に世界最速で公開した台湾にて、公開1ヵ月で既に観客動員30万人、興行収入7,000万NTDを突破し、今年台湾で公開された台湾映画(合作含む)ではナンバー1大ヒットを記録、「今年一番泣ける」と話題を呼びリピーターも続出している本作。 3月下旬に開催された香港国際映画祭のインターナショナルプレミアでは、1300席の会場が即完で満席。香港、マカオ、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、ヴェトナムでも公開を迎え、特にヴェトナムでは、日本映画実写第1位の記録で、今後も韓国、カンボジアなど10以上のアジア各国・各地、さらには中国大陸でも劇場公開が決まっており大注目を集めています。 TOHOシネマズなんばでの上映終了後、清原さんと藤井監督が観客の皆さんの前に登場。涙を拭っている皆さんに向けて、清原さんが「いかがでしたか?」と問いかけると、盛大な拍手が沸き起こりました。続けて「出身が大阪なので、今日大阪のみなさんに作品をお届けできたことが個人的にすごく嬉しい。」と話し、監督は「清原さんとは15歳から一緒に映画を作らせてもらって今回、一番と言っても良いくらいの清原さんが撮れたと思っていて、そんな清原さんと一緒に大阪に来られて光栄です。」と挨拶をしました。 出身地でもある大阪なんばでの舞台挨拶について清原さんは「“なんば”という響きを聞くだけで大阪に帰って来たんだなぁ。控室にもたこ焼きを用意してもらっていて、帰って来たなぁと思いながら、美味しくいただきました。大阪は落ち着く半分、緊張半分、ちゃんとしなければという気持ちがあり、でもやっぱり嬉しい!」と語り、続いて監督も大阪について「僕は、去年映画のキャンペーンで道頓堀の船に乗りました。」と思い返しました。 本作の共演者、特に清原さんと同じ関西出身の道枝駿佑さんの印象を聞かれると監督は「テレビで見ていた印象と変わらない、純度100の青年。幸次の役よりは3度くらい熱は低く…もう少し大人しいんですが、(幸次の役は)グッと上げて頑張ってくれました。」とコメント。過去にドラマでも共演していた清原さんは「撮影では全く会わなくて、宣伝活動で久しぶりに会ったら身長が伸びていて、月日が経ったんだなぁ」と語りました。 最初に本編を鑑賞した際に涙が止まらなかったという清原さんは、その時の気持ちを「見る前はどういう感じで完成したのかワクワクだったけど、私が出てないシーン���ちゃんと見たら、そこでアミのまわりのひとたちの想いに初めて直面し、アミとして悲しかったし切なかったし、すごく大事にしてもらっていたんだなぁと泣いてしまいました。」と振り返りました。
清原さんが演じるアミが知ることのない、アミを想いながらのジミーの旅について聞かれ「言葉にできない感情ばかりだったかなと思うけど、アミとジミーが出会って過ごしてきた日々がまぎれもなく彼らの青春であり初恋だったんだなぁ。ということを私は知れたことが嬉しかったです。」とアミの気持ちを代弁。
清原さんと監督は今作で3回目のタッグとなり、清原さんが演じたアミにてついて監督は「彼女が少女から大人になっていく過程を見させてもらっていて親戚のおじさんみたいな気持ちでいた。今回アミを演じて僕が想像したことを超えてきてくれる、そこには映画人としての信頼が常にあって、60年後までご一緒する仲かも!?という思いで向き合わせてもらっています。」と強い思いを伝え、会場からはその未来への期待に拍手が起こりました。それに対して清原さんは「何から何まで気になることが合ったら監督にすぐ確認する。」と信頼関係の強さを伝え、監督は「清原さんとは戦友とは言え、今回はかなり過酷な状況での撮影で、それでもあれだけ素晴らしいアミを演じてくれて本当に感謝しています!」と改めて清原さんを賞賛。清原さんも「監督と一緒に丁寧にこの作品に取り組めて毎回感謝しています。」と気持ちを伝えました。 本作は、日本と台湾で撮影され、アジア圏で今最も注目を集める台湾のスター俳優シュー・グァンハンさんとの共演について清原さんは「素敵な方で周りの人を巻き込んですべてやわらかい空間にしていく力があり、グァンハンさんが演じるジミーにアミも助けられた。」と魅力を伝えました。コミュニケーションについては「通訳を交えて会話したり、お互い日本語と中国語の単語を教え合ったり・・」とまさにアミとジミーのようだったことを明かしました。 清原さんは「特に台南の街並みが好きでアミと同じ気持ちで旅することができ、アミに感情移入が出来た」と台湾の撮影を、監督は台湾での撮影の言葉の壁について「日常的に言葉を頼り過ぎている。言葉が通じ合わないから何が本当にやりたいことなのか、みんなが目を見て、我々にとって青春、初心に戻れた」と振り返りました。 台湾でのオフの過ごし方について清原さんは「散歩したり、ご飯を食べたりスタッフさんと夜市に行ったり」と楽しい時間を過ごしていたが、監督は「僕は別の作品で参加ができず、みんなで楽しんでいる写真が送られてきた」と残念だった様子。清原さんは「台南のお肉をさばいてスープとして出してくれる牛肉のスープが美味しかった!」と台湾のご飯も絶賛しました。
本作を経て、監督は映画を作ることにおいて「映画は正解がない、心に残る人もいて、明日には忘れる人もいてそれも全部正解だと思う。自分の人生にこの1本として映画を作り続けたい」と語り、清原さんは「言葉、気持ち感情をより大事にすることを思って、大人になっていくうえで我慢したり、忘れなければいけなかったり、どうしてもぶつかることもある中で、それでも自分の軸として大事に持っておかないといけないものを持ち続ける勇気は大事にしたい、アミを演じたからそう思える、役や作品との一期一会に感謝したい」とそれぞれ考え方が変わった経験を伝えました。 最後に、満席の観客に向けて藤井監督は「青春という言葉が一生続けばいいなぁとこの映画を作って感じました。この映画が皆さんの日常を豊かにする一つになれば嬉しいです。」とメッセージを送り、清原さんは「失いたくないものを見つけて宝物に出来るような映画になりました。台湾、日本のスタッフキャストのみなさんと一丸となって魂をかけて作った作品です。たくさんの方々に届けばいいな、今日���てくれた皆さんにだけでも温めてもらえたら・・・」と声を詰まらせ、「大切な作品になったのでみなさんにとっても大切なものになるように思っています。」と、ひとことひとこと噛みしめるように言葉を残し、舞台挨拶は終了しました。
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kokoro no tabi- 2024
兄が中国で結婚式を挙げるということで久しぶりの帰郷になった。上司も理解してくれて一ヶ月の有給をもらえる運びとなった。有給を実家で過ごせるなんて贅沢、私のような小市民にとってそれはひとつ小さな夢を達成した気持ちであった。円安の影響もあり、私も華族の仲間入り同然である。そんなことを考えていたらあれよあれよと帰国の日は近づいていた。
今回の帰郷を何か一言にまとめると家族である。遠くに住んでいると会うことも極端に少なくなるし、冠婚葬祭には顔を出すのは難しい。それが自分にどんな意味なのか、と言うのを改めて感じ考えた時間にもなった。家族と時々会えるのはお肌にもきっと良いのだ。
今回は甥っ子との対面もあった。甥っ子に会ったときに何か不思議な気持ちを持った。何かを感じたというか、言葉にはできないものであった。甥っ子はもちろんだが、父になった兄を見るのも祖父母になった両親を見るのもなんとなく感慨深いもので,,次の世代を担う、育てる彼らを見て何か生きる意味を見た。
昔の友だちもある種、家族みたいなものである。一緒にいたら当時の気持ちが甦る。見た目とか職業とかいわゆるその形はそれぞれ変わっているのだが、その本質的なものは当時の彼らが見え隠れをする。みんなキャラクターを持っているということだが、それぞれは経験を重ねて少なからずの変化も見られた。そんな彼等の一部もせっせと子育てをしていた。子どもも色々と面白いことを言う。そういったものを聞くのも見るのも悪くない。
細かいことはさておき、そんな日本滞在で、なんというか暖かった。
旅もした。やはり自然は美しかった。色んなところで良く晴れていた。あのフジヤマも見た。あれは流行とかではなくやはりあの形がきれいであった。東京近郊ならどこでも見える、見えるっていうくらい、結構どこでも見えた。
フジヤマー
そして今回はまた瀬戸内に足を伸ばした。尾道からずっと日本海側をゆっくりとごとごとと電車で友人達を訪ねた。最後は九州の門司から大阪へと瀬戸内海を通って船で戻る。幸せなことに電車船で通った瀬戸内海を上空から望むことができた。船で貰った地図を見ながら上空から拝見。その美しさはもちろん、その地図の正確さに驚かされた。空から見る瀬戸内の島々は雲と折り重なってなんとも不思議な景色でものであった。あっぱれ。たくさんの温泉に入れたし、おなか一杯の有給休暇になった。
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2023年 加茂野やや大きいのすべて。
みなさんい、サウナ、こんばんはー。
この1年、俺は頑張りました。本気で。そんな想いを込めて、この一年の活動を網羅的に振り返っていこうと思います。
1/14(土)@高円寺HIGH
In Case vol.9
WRENCH、MOZU、computer fight
痛郎さんからお誘いいただいた。吉祥寺NEPOでの、たしかAKUTAGAWA FUNCLUBとのライブの際に声をかけていただいてからの縁で(違ったらすいません)、それからずっと目をかけてもらっている。本当にありがたい。WRENCH、MOZUという90年代オルタナの大先輩たちの共演を前に何かできることはないかと、チャレンジな取り組みとしてライブ用イヤホンをつけて練習や本番に挑んだりしたが、全然意味がない上に変なミスを招きかねないので辞めた。間近で見る菅野さんのドラムがとにかく強烈で、シンプルなフレーズでも音量やキレが自分とは比べ物にならないほど良かった。
2/19(日) @西荻窪FLAT
「毎日何にもすることなくて啓蒙している」
computer fight、the bercedes menz、din remoter、タオル
同時に、suburban bluesのフィジカルリリースも行った。ベルセデス、ディンリモは既知だったが、タオルのライブには度肝を抜かれた。最小限で、なのに必然性に溢れた音の群れ。俺は甚く胸を打たれ、後日の浜松TEHOM参加の際の動機にもなった。
4/22(土) @吉祥寺NEPO
MYFUNERAL INC. presents【TOKYO SWING special】
PANICSMILE、トリプルファイヤー、[O.A] computer fight
今思うと、ありえんくない?というイベントにOAで出演。いまだに後悔しているのは、次の日、職場のしょーもないイベントに参加するためにPANICSMILEの演奏をほとんど拝見できなかったこと。眼前で凄まじい演奏が行われている中、機材を背負ってライブハウスを出た時、自分は何になりた��んだと混乱した。そしてそんな混乱も、船の出航時間が近づくにつれて睡眠への不安に置き換わってしまうのが嫌だった。
この頃は、島での団体活動の長になり(そうしないと団体が無くなる危機だった)、さまざまな人間の要望を聞いては日夜ペンを走らせてイベントの企画などをしていた。もちろん業務外である。本当に辛かった。
そして、ずっと一緒に暮らしていたデグーのたわしが亡くなった。今でも思い出すだけで涙が出てくる。かわいいかわいい、世界一の相棒だった。最後は家族で看取ることができたが、本当はもっと長く一緒にいられたのに、俺のせいで早くいなくなってしまったのではないかと繰り返し自問して、火葬したお骨を持って家に帰る道中は、自分の不甲斐なさに怒りと切なさでいっぱいだった。島で楽しく暮らしているすべての人間が憎かった。
この件がきっかけで、俺は島での団体活動とは一線を引くことにした。たわしが最期にどう思っていたかは定かではないが、幸せに逝けたことを願う。
5/13(土)@静岡県浜松市TEHOM
「ROOMPARTY」
computer fight、やっほー、SUPERMOURNING、タオル
初の遠征ライブ。TEHOMはすごくソリッドな音のする箱で、我々の演奏と相性が良かったと思う。諦念くんはこのライブを「至っていた」と評していて、俺も今でも聴き直しては、当時の体制での内向性や情動、演奏力を再確認している。やっほーさんのライブがめちゃめちゃ面白くて、シンバルキックを3回やって3回失敗していた。楽曲のクオリティーが高くてしっかり聞けるライブだったことも最高だった。鈍行列車で岡山から浜松まで来たらしい。世の中は広いと思った。
5/14(日)@西荻窪FLAT
ハイパーパンチ自主企画ライブ「鋼の拳」@西荻窪FLAT
ハイパーパンチ、ヘクトーよるをまもる
ハイパーパンチでも、自主企画を打った。このライブではとにかく対バン探しに苦労した。準備って大事。その中でも出演を快諾してもらったヘクトーには感謝している。我々の演奏としてはかなり荒削りではあったものの、楽曲の持つアイデアやユーモア、ポップセンスは披露できたんじゃないかと思う。
5/18(木)@恵比寿BATICA
RINGOOO A GO-GO
Haze / サトビ / Y's CAMP / ハイパーパンチ / HALLEY / PHOEBE
オーディションに出ましょう!ということで参加、特に思い入れはないけど、とにかくPHOEBEがめちゃくちゃ良かった。なんというか信念が見えるライブというか、背景が滲むライブというか。めっちゃいいねー!とダダンダンと話していたら、りんご音楽祭本戦にも出場していて、自分のように嬉しかった。
5/20(土) @調布Cross
mwmw、SleepInside、Uztama、computer fight、カルト3
5/21(日)@落合 soup
EXECUTE
Pot-pourri 、computer fight
島で所用があり、代役で田辺さんにお願いして出演してもらった。
俺はこの頃、バンド活動と、ペットの治療費にお金を注ぎ込んだ結果、貯金を使い果たして、家族に借金をするほどやばい状態だった。この日は島で用事があったというのもあるが。今現在は、借金も返済してなんとかなったが、当時はなかなかに苦しかった。
この頃、本名くんと実験くんの脱退が決まった。訳あって俺は少し遅れて報告を受けたのだが(これは、本当にちゃんとした理由があって遅れて報告を受けた)、すごく動揺した。受験に落ちたときのような、取り返しのつかない取りこぼしがあったような気持ちになった。2人が辞めて、島で働いていて活動を制限している俺が残っていいのか?と一瞬考えたが、本当に一瞬だった。やめるとか考えられないなぁとぼんやり思うほど、ドラムは、バンドはとても楽しい。みんなおすすめだよ。
そして、畠山くんと喉笛くんが加入した。畠山くんはボーカルの公募に応募してくれて、その他応募してくれた皆様と同様に、諦念くんとスタジオに入って面接(?)がてらセッションを行い、その動画を共有してもらったのだが、佇まいというか、フロントマンとしての素質をあらあらと感じたのを覚えている。おまけにトランペットも吹けるときた。楽器こそ違うが、james chanceの文字が頭によぎった。ほぼ満場一致で畠山くんをお迎えすることになったこの数週間後、彼には住む家がなくなってしまうのだが、それはまた別のお話…。
喉笛くんは、実は俺が島に行ってしまう前にも一度諦念くん喉笛くん俺の3人で歌モノをやるバンドをしましょう!ということでスタジオに入ったことがある。その計画自体は頓挫してしまったのだが。その時にもボーカルを公募して、候補者6名に対して1曲ずつ渡せるようにと、喉笛くんが諦念くんのリフをもとに1日で6曲作ってきたのが印象的だった。喉笛くんのベースは、弾くと殴ると削るのちょうど中間を、ぎゅっと束ねて一本にしたような、途切れることなく押し寄せる現象のような音がする。そして諦念くんと同じくらいピッキングが早い。実験くんの時にストロークで弾いていた楽曲の一部は、喉笛くんのダウンストロークでまた違うテイストになったと思っている。
6/23(金) @秋葉原CLUB GOODMAN
【Fantastic Attack Types. 3】
bossston cruizing mania、LOOLOWNINGEN&THE FAR EAST IDIOTS、computer fight、THE WAMEKI、デーメーテール
新生computer fightの初ライブ。ボスクルのカシマさんとMYFUNERAL.INCのハヤセさんはcomputer fightをとてもよく評価してくれていてありがたい。このライブもメンバー交代前にお声がけ頂いたのだが、ライブまでの間にメンバーが変わってしまったものの、快く参加を受け入れてくれた。結成初期なので当然ではあるのだが、かなり演奏が粗かったのを覚えている。ただ、パフォーマンスという意味では今までのcomputer fightとは打って変わって、引き寄せるものからこちらから引き摺り込むようなテイストに変わった、転換を感じさせるライブだった。
7/23(日)@下北沢SHELTER
突然少年TOUR 秘宝2023
突然少年、computer fight、DJ: theodora katz
畠山くんの前身バンド(?)、pine shop時代からの縁で実現したライブ。未来.EPの発売ツアーの初日という、記念すべき場に呼んでもらった。決まった時は奮えたなぁ、俺は突然少年の火ヲ灯スという曲が大好きで、特に離島で暮らすことになって、船や飛行機で内地に戻り、これからライブだ!という時によく聴いていた。そんなバンドと対バンできるなんて、得難い幸福だ。
話は変わって、この夏は俺の住んでいる離島にはたくさんの友達や家族が来てくれた。しかし、なぜか悉く来訪の日程と俺のライブの日程が被ること被ること!突然少年のライブも、前日から親友の夫婦が島に遊びに来てくれていて、リハギリギリに会場に着く飛行機で内地に帰ったりした。これははっきりと原因があって、俺が友人や家族の皆皆様に「おいでよ!東京の離島!」と宣伝をかけたからである。来年は程々にしようと誓った。
8/27(日)@下北沢THREE
New LP "schedars" Release Party
schedars、SPOILMAN、computer fight
DJ:daizo、ueda、chun chun
こちらはschedarsのボーカル、sioさんからお誘いいただいた。schedarsとcomputer fightは音楽のルーツやフィーリングが重なる部分もあり、諦念くんからも「このライブは絶対出よう!」とグッと来られていた。先日のライブ同様、この日は大学の頃の親友たちを島に招いていたのだが、ライブに間に合わせるために彼らを島においての帰省となってしまい、流石に申し訳なかった。
schedars、対バンしてみて改めて思ったけどすごいバンドだ。自由度をもってインダストリアルに奏でるギターベースドラムと枠内で狂うサックス、そしてフロントマンとして責任を全うするsioさんのボーカル(この表現で失礼はないか心配である)は、操り人形のように、バレリーナのように、歪んだ引力を持っていた、と思う。
9/9(日)@法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎地下1階多目的室1
FREE FOR ALL
THE GUAYS、computer fight、5kai
法政大学の企画団体、YADORANGのお誘いで実現したライブ。久しぶりの大学(というか法政大学は入るのすら初めて)はやや緊張した。そして同時に、大学でのライブは歓迎され招かれた上でアウェーで演奏するものであるということを知った。
9/15 EP「gushagushavinyl」リリース
新体制での初音源リリースをした。録音は隙を見て行った。振り返ってみると、よく録音まで行けたよな〜と思う。6月にレコーディングした当時は「新体制を世に知らしめるために絶対必要!!」と意気込んでいた。ちなみにこのEPのうち2曲は実験くんが作曲し、ベースで参加している(NGUYHC、思わない)。このほかにも実験くんの作曲曲はいくつかあるが、どれかは秘密。
10/26(木)@下北沢CLUB QUE
“In Case vol.13”
MOZU、computer fight+山崎春美、SPOILMAN
痛郎さんからのお誘いで実現したライブ。諦念くんから「山崎春美さんのバックで演奏しないかと言われている」と聞いた時、びっくりしたなぁ。バンド加入時に諦念くんから手渡されたガセネタの荒野は彼のバイブルであり、付き合いは浅いながらも彼の信念の一端に触れられたと思った。そんなわけで活動初期は「まあまあ、ビールでも飲んでエンジョイしなよ」の件にあやかって共演者がバコバコ飲酒してるのを指を咥えて眺めてみたり、バンド結成の同期を聞かれた時に「なりゆきで…」などと答えたりしていた。
俺の頭の中の山崎春美は、過激で過剰、時には全てを時にはインタビュアーを問い詰めてしまうような人だった。スタジオでリハをした時に、扉を開けて山崎春美がスッと入ってきた時は、なんと言うか、抜き身の刃物を構えられたようなピリッとした気持ちになって、勝手に身構えてしまった。実際にお会いした春美さんは、想像より何倍も柔らかい物腰の方だった。…冷静に考えたら、俺の引用する山崎春美は30-40年も前の情報なわけで、今現在も全く同じなはずがない、先述の通り冷静に考えればわかることなのだが、それほどに当時の自分は浮かれていた。もちろん浮かれていたのは俺だけではない。リハーサルでも本番でも、諦念玲奈が今まで見たことのない笑顔でギターを弾いていて、こちらまで嬉しくなってしまった。
ライブでは、��ちゃんのポーがきこえる、社会復帰(リハビリテーション)の2曲を披露した。コピー自体はガセネタの4曲全て行っていたが、ライブの尺の関係もあり全部はやらなかった。いつか披露できたらいいなーと思う。楽屋や終演後の打ち上げでは、ガセネタの荒野やTACOの話、書物でのみ見聞きした場所の話を本人の口から聞けると言う貴重な体験をした。そしてこの日、現メンバーに交代してから初めて、ライブでガッチリ演奏がハマった。よくパズルのピースがハマったなどと形容されるそれは、まだ途上の我々の中で何かが完成される感覚があったことを意味する。その完成がこの日であったことは、決して偶然ではないと思う。
10/28(土)@吉祥寺NEPO
ハイパーパンチ自主企画「PRO ACTION REPLAY」
ハイパーパンチ、カタカナ、プールと銃口、Mimi cries
ハイパーパンチ2度目の自主企画。音楽のルーツを同じくする先輩バンドであるカタカナ、ダダンダンの盟友であるジンくんのプールと銃口、大学の先輩後輩で結成されたMimi criesをお呼びして行った。今後活動するにあたって、これまでサポートメンバーに入ってもらっていた農協(chatoe)とセキユウシくん(highty-tighty)から、新たにザッキーとけーさん(ex.the super charm)を招いての活動となった。
ザッキーは大学の後輩で、ベーシストでありメタラーである。俺はメタルに疎いが彼のベースと演奏に対するメンタリティが大好きで、大学の時は快速東京やガガガSPのコピーバンドをした。今年行われた大学軽音サークルでのOBライブでLAST ALLIANCEを披露していたのだが、そこで見せたパフォーマンスが良かったと言うのも、今回お誘いする動機となった。
けーさんは、先述した諦念喉笛やーさんポップスバンド計画に応募してくれた6人のうちの1人である。俺はその歌声に甚く感銘を受けて、何かバンドでお誘いできる場面があったら絶対呼ぼう!と決めていたので、すぐに声をかけた。けーさんがギター以外にどんな楽器をできるかなどは分かっていなかったのだが、歌が500000000点なのでそれ以外は練習すればいけるっしょ!という無責任なお誘いを、快く受けてくれてありがたい。
メンバー交代や新曲の披露と、練習期間も短い中ではあったが、個人的にはめちゃめちゃいいライブができたと思っているが、それは楽曲が素晴らしいと言うことに尽きる。あとは我々のパフォーマンスが良くなればなるほど、もっといいバンドになっちゃうよなぁ!?!?
11/11(土)@桜台POOL
"TOKYO SWIPE“
computer fight 、HAIZAI AUDIO 、HYPER GAL、PICNIC YOU 、Ruins alone、ZVIZMO 、高倉健、DJ :土屋光、SHOP:光るヒナ子
高倉健の企画に出演した。桜台POOLは工場の一部を打ち抜いたようなソリッドな作りで、客席とステージの境目の少ないフロアは、我々の演奏スタイルと合っていた。そして何よりお客さんの盛り上がりが凄まじくて、1バンド目の高倉健から最後の我々まで絶叫と振動、蕩揺が止まらなかった。ギターを弾きながら持ち上げられる諦念玲奈を観れるのはこれが最後だったかもしれない。他の出演者では、吉田達也さんの意味のわからないドラムと、HAIZAI AUDIOさんのパフォーマンスが素晴らしかった。特にHAIZAI AUDIOさんは、日本中のスクラップ置き場と持ち主不在のゲーム部屋を切り貼りして作ったパッチワークをブラウン管のテレビに繋いで、音声だけを無相応にデカいアンプと接続して出しているような、バリバリと響く音楽だった。
computer fight+山崎春美「社会復帰(リハビリテーション)、父ちゃんのポーが聞こえる」ライブ音源リリース
先日のライブを録音した音源を発売した。これはそれ以上でもそれ以下でもない。自分でも良く聞き直すが、1発撮りとは思えないすごいクオリティである、と自画自賛しておく。
12/10(日)@秋葉原CLUB GOODMAN
【Fantastic Attack Types. 6】
bossston cruizing mania、Anderson、H Mountains、左右、SPOILMAN、schedars、酩酊麻痺、computer fight、ギニョルズ、NA/DA
ボスクルのカシマさん、MYFUNERAL.INCのハヤセさんにお誘いいただいた企画。今回も島での業務都合と、ちょっと体調を崩していたこともあって田辺さんにサポートをお願いした。すごくいい対バンだったのでぜひ出たかったのだが…来年はこういう、いいライブをスカしてしまうことは避けるように、なんとか仕事を頑張っていきたいと。
12/24(日)@西荻窪FLAT
computer fight自主企画 終わりなき日常を生きろ
computer fight、TACO (山崎春美+森田潤)
一年の最後を飾る自主企画。1月のライブで(厳密にはもっと前からだが)痛郎さんと共演して山崎春美さんの話を聞き、その後メンバーの変遷を経て、新旧の縁から経験を重ね、10月には憧れの存在と共演することとなった我々が、最後にはTACOとの対バンが実現した。カルト3の疎過くんは「継続することの力を実感した」と呟いていた。ありがとう。
TACOのライブの直前に、春美さんから自分をガムテープや器具で拘束するようにお願いされ、畠山くんがその役割を担っていた。特にその理由は語られなかった(し、わざわざ聞くのは野暮すぎる)が、パレスチナ問題への提起であることは間違いない。恥ずかしながら、10月の共演以降に改めてパレスチナ問題について本を読んだり、解説動画を見るなどして、改めて勉強し直して、この世の地獄があることを知った。ステージで政治について、世界情勢について、語ることの意味や価値を俺はあまり重く考えてこなかったが、春美さんと共演してからその考えは少しずつ改まっている。というか、今のこの景色は何を意味するのか?何を表したいのか?を、この一年で、手探りではあるが自分から考え調べるようになったと思う。それはバンドメンバー、特に諦念くんのおかげであり、共演者の皆様のおかげでもある。
computer fightはこの日のライブで、今年演奏した16曲、新曲2曲の計18曲を披露した。尊敬する先駆者に対して、文字通り今出せる全てを出したつもりだ。45分近くに及ぶ演奏は体の全てを消耗し、past manの直前では腹筋が殴られたかのように痛んだし、終演後は腕は指先から肩の付け根まで全部筋肉痛になった。足の親指の付け根は擦り切れて、脛は夜中の船の中で攣ってしまいうまく寝付けなかった。本当に、いいライブをしたと思う。息をする間もなく、どこ見ればいいのかわからないほど脈打ち痙攣し全てがそこに存在するような素晴らしいライブだった。
俺にとって、演奏とは誠実さが全てで、誠実は後悔しない。準備してきたものを吐き出して、すっからかんになってまた一からやり直す。初めからずっと最後の1曲のように、終わり、終わり、終わりを繰り返す。粉砕機に太い伐採木を繰り返し押し込むように、分厚くつながりのある塊が、俺の演奏を経由して粉々に砕けていく感覚。この誠実を得るために、毎日はかくも苦しく、かくも卑怯で、かくも思い通りにいかなくても、耐え忍び疲弊して摩耗して圧潰されることを受け入れているのだ。それが俺はとても誇らしい。
そして、この日も業務都合でライブが終わった瞬間に船に飛び乗って島に帰るやーさんなのであった。打ち上げで春美さんの話をもっと聞きたかった。トホホ、あたしゃもうイキそうだよ。
以上が2023年の俺の全てだ。この一年、大切な家族を失ってすごく辛かったし、諦念くんとは少なからずギスギスとなった。島と東京を行き来する生活は心身ともにかなり消耗して、体調を崩したことも1度あった(1度で収まっているのがおかしいという説もある)。俺は苦しくなるたびに、andymoriの「愛してやまない音楽を」の一節を思い出す。
「本気になるなら 喧嘩もするし たまに嫌になることもあるだろう」
今年は1年間、バンドに本気だった。来年も引き続き島から本気でドラムを叩きにきます。computer fight、およびハイパーパンチを引き続きよろしくお願いします。
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2017年ギリシャ旅行記
2017年のギリシャ旅行の写真をまとめました。上の写真はスニオンのポセイドン神殿
飛行機は関空発ドバイ���由エミレーツ。快適でした。
入国審査で引っかかり(写真の人相が違いすぎた)心が折れそうになるも、気さくなタクシーのおじちゃんやバスターミナルのおじちゃんに優しくしてもらい元気になれた初日でした。この日は遠目にアクロポリスを拝んでホテルに戻る
翌日はアクロポリスからのスタート!アテナ・ニケ神殿の裏っかわを拝んだり門?をくぐったりしながら奥にすすむと…
パルテノンだー!写真で何度も見たやつ!!!
大きい、全てが。もっといろんな建物撮ってあるんですけどたんぶらの制限でなんと1投稿30枚に収めなきゃいけない 頑張れ
"都市守護神ゼウスの聖域とアテネの街なみ" zikzwz on twitter
裏手に回ってディオニュソス神域とディオニュソス劇場、アスクレピオス神域
日が変わります。ゼウス推しのハドリアヌス帝が力技で建てたゼウス神殿。でっっっかいぞ!ここは元々昔からゼウス神域だったそうで、もしかしたら何か下に埋まってんのかな
こちらは古代アゴラ。役所が集まってます。奥がヘパイストス神殿、手前はアレス神域
"アゴラ泣きながら歩き回った…とっても広くていろんな施設が集まってる…古代の人々の声が聞こえて来そうだった…" zikzwz on twitter
"その後はアゴラ前でちょっと遅めの昼食でした!メニュー見てたらお店のお兄さんが話しかけてくれた助かった…生搾りレモンジュース(たぶん砂糖入ってない)が疲れた体に染み渡った…ムサカ食べた後に飲んだらめっちゃ酸っぱかったから相当疲れてた" zikzwz on twitter
日付が変わり、この日は高速バスでネメアに向かい、ゼウス神殿を訪れました。ギリシャの三大競技��開催神域の1つであり、ギリシャの三大ゼウス神域の1つ。
神域の近くには禊のための浴場があり、道路を挟んだ場所に競技場があります。ピストルの代わりに棒を倒して競争の合図をする装置があって、それが競技場に現存してる!
ぶどう畑に埋もれるみたいに佇んでいるゼウス神殿。行きのバスで降り場所を間違えてカフェのお兄さんにタクシー呼んでもらったり、神殿近くのワイナリーで試飲してお土産ワイン買ったり地元の人との接点が多かった。この日はネメアだけで燃え尽きました。
"あづううううう16時の日差しじゃないっての!!!" zikzwz on twitter
"あととかげいすぎ。これがお家の中入って来たら確かに鬱陶しい…" zikzwz on twitter
これはトカゲ殺しのアポロン(害虫駆除)を思い出してのツイート
"トラクター通るし…のどかだなあ…" zikzwz on twitter
日付が変わります!この日はテラモン兄弟の生まれ故郷、サラミス島を訪れました。最初ピレウスに来たらそこからは船があんま出ていないと分かり、隣の港ペラマまで移動…
松と岩に覆われた島です 発掘途中っぽそうなミケーネ時代の遺跡はフェンスがない場所もありました。それでいいんか
魚介類さんのテラモン兄弟Tと一緒にパシャリ!テラモン兄弟もこの風景を見ながら暮らしてたのかな〜
ひとしきり見終わって行きのタクシーのおっちゃんに電話するも塩対応でお迎えも来ないという恐怖体験。かける番号名刺の裏表で間違えてた
"あー浜辺で降ろした日本人ね!おっけーおっけーおっけー!!!って言われたあったけえ…そしてすまん" zikzwz on twitter
"おっけーおっけーおっけー!すらギリシャ語という英語は通じにくい島です…こんなところにバルバロイ1人乗り込んですみません…ありがとう…" zikzwz on twitter
旅行最終日、早起きしてバスに乗り、まずはアッティカ半島の突堤先スニオンに来ました。
"おはようございまーーーす!開館前に開けてくれた!貸し切り!!!スニオン岬のポセイドン神殿" zikzwz on twitter
朝日が反射する海を見ながらビスケットをかじりました。この旅行はご飯をかなり疎かにしてた反省
スニオンのかわいいイワシャコちゃんをご覧ください 枚数制限があるなか3枚貼っちゃうぞ
このあとはアテネ考古学博物館にほんのちょっとだけ寄って帰路につきました。予定が押し押しになって展示物しっかり見て回れなかったのでリベンジしたいところ。
この旅ではアクロポリス博物館、ネメアの神殿横の博物館に行きました。古代アゴラ内の博物館も見そびれてる…
"私が無事帰ってきたら相川みたいなどんくさいやつでもギリシャ行って来れたんだからわたしなんか楽勝!っていう人が増えてみんな気軽にギリシャ行くようになる。TLにギリシャの写真が増える。幸せ。" zikzwz on twitter
2017年のギリシャ旅行はこんな感じでした。みんな気軽にギリシャ行こう!やさしい人たくさんいるよ!
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2023年4月2日(日)
三重県紀北町・奥川ファームから隔週に届く定期便、畑無農薬野菜・平飼い有精卵・手打十割蕎麦+地鶏、それに近頃は手作りパンと鯖のぬか漬けが仲間入りした。目に付いたのはアイスプラント、キラキラ輝く不思議な野菜だ。奥川さんのおかげで、普段スーパーではあまり見かけない(当社比)色んな野菜に出会うことができた。今週も安全安心素材をいただいて、兼業主夫の料理の腕が鳴るぜ。奥川さん、いつもありがとうございます。
5時45分起床。
朝食には、解凍しておいた奥川パンを頂く。中身は昆布と梅、なかなか楽しい。
洗濯1回。
奥川ファームから定期便が届く。
まずはブロッコリーを蒸し、ホウレン草を茹でる。
半熟卵をつくり、ポン酢に漬ける。
ツレアイはあちこち買物に走る。
ツレアイには早めのランチ、明星チャルメラ・バリカタ麺、奈良で太鼓の練習に参加するためJR京都駅まで送る。
戻って息子たちのランチ、こちらは明星チャリメラ・しょうゆ。
私は残り物を片付ける。
新しい町会会長がご挨拶に来られ、総会の案内を頂く。
松尾祭・櫟谷社の青年会が寄付集め、今年は神幸祭・還幸祭とも実施される。
地鶏を使って、ストウブで無水鶏ジャガを仕込む。
ツレアイを京都駅まで迎えに行く。
奥川ファームの食材たっぷりの夕飯、ただしトマトだけはスーパーで購入したもの。
録画番組視聴。
汐留〜汐留は江戸東京のフロンティア?〜」 初回放送日: 2023年4月1日
今回の舞台は汐留。高層ビルが建ち並ぶ街の姿はまさに東京のフロンティア。でも実は汐留は江戸時代からずっと最前線?その変遷をタモリさんがブラブラ歩いて解き明かす。
「ブラタモリ#231」で訪れたのは東京・汐留。旅のお題「汐留は江戸東京のフロンティア?」を探る▽汐留という住所はない!?その由来は江戸の町づくりにあり▽川の痕跡を遡ってたどり着いたのは…溜池!溜池と汐留の驚きの関係とは?▽現在の汐留エリアを生んだ江戸時代の埋め立て工事は“しがらみ”だらけだった?▽京の公家も驚いた!浜離宮庭園の最先端技法とは?▽汐留から世界へ!?かつての汐留起点の線路が空港に直結!
入船亭扇遊 落語「干物箱」
初回放送日: 2023年4月2日
入船亭扇遊さんの落語「干物箱」をお送りします(令和5年2月11日(土)収録)【あらすじ】吉原での遊びが過ぎた若旦那、父親に厳しく監視されて外に出るのもままならない。湯に行くといってようやく表に出ると、若旦那の声色をまねるのがうまい、貸本屋の善公の家を訪ねて、身代わりに二階で寝ていてくれと…
「落語研究会」から、「柳田格之進」春風亭一之輔。
腹ごなしの町内ウォーキング。
片付け、入浴、体重は150g増、どうするんだ!
明日は午後に内科受診、朝食はコーヒーのみ、昼食抜いて少しでも体重落とすのだ。
辛うじて3つのリング完成、水分は1,940ml。
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この映画には猫がいる-2022-
今年の映画、なんだか猫が出ている率が高いな?
そう思ったのは、2022年も秋に差し掛かった時期でしょうか。私は2019年に猫と生活することを選びました。そうなると、日常の猫ニュース、SNSの猫写真、そして、映画に出てくる猫ちゃんが以前の1000倍気になってきました。
2022年は、2022年2月22日というスーパー猫の日もありましたし、この機会に私が鑑賞した猫の出てくる映画をまとめてみました。
見るポイントは、重要度・猫度・人間度の3つです。
重要度:その映画において、登場する猫ちゃんがどれだけ設定やストーリーに絡んだかです。
猫度:映画は人間が作りあげた虚構なので、猫も作り手の都合にあわせて登場して扱われます。それでも「猫は猫のままで尊いのだから、人間の欲望を押しつけず、手が加えられない姿や仕草を映したい」という意図が反映されている…と私が勝手に判断した度合いです。
人間度:猫度の反対ですね。虚構なんだから、人間がかわいく格好良くアレンジした役割にしちゃうぞという度合いです。もちろんその逆……残酷な使い方も可能です。どちらがいいとか悪いではないです。猫にヒト語を喋らせた写真や映像を見て、かわいいと思わなかった人間はいない!!!そういうことです。
それでは、映画の中の猫ちゃんを見ていきましょう。
――その前に、うちのミロにゃんを見てください。宇宙一かわいい!!
私が鑑賞した順に紹介しています。ネタバレはないようにしています。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
コウモリと猫、そしてペンギンと鷹とネズミの映画でしたね。それぞれの動物はメタファーだったり実際に登場したりです。野良犬が一瞬だけ出るなど、動物の演出は総じて良かったな。監督のマット・リーヴスは『猿の惑星』も二作撮っているので、動物の撮影ノウハウを持ってるんでしょう。
のちにキャットウーマンとなるセリーナ・カイルは孤児で、野良猫を自分のようだと保護していました。女性の恋人と暮らすアパートには、5、6匹の猫がいらっしゃった。ただ、セリーナは自分のケアができないキャラでしたので、猫ちゃんの数も彼女のキャパを超えていたのではと思います。
最後に、セリーナは街を去ります。一緒に連れて行く猫は1匹だけ。黒が強めのサビ猫かな?他の猫ちゃんは保護主が見つけられたんじゃないかな。
セリーナ役のゾーイ・クラヴィッツには、猫とたわむれる時間もあったそうです。大事だね!
重要度 ★★★☆☆
猫度 ★★★★☆
人間度 ★☆☆☆☆
猫ちゃんがスクリーンに映っているのは10分もないでしょう。しかし、セリーナの思い入れ先・インスパイア元としては重要です。バットマンが猫ちゃんたちに懐かれるシーン、猫の顔がどアップになるシーンが見どころです。
『モービウス』
コウモリの血清で、難病を克服して特殊能力を得たヒーローの映画です。
『ザ・バットマン』が3月公開、『モービウス』が4月公開、しかも同じアメコミ映画なので、見に来たお客さんの半分以上は「こないだもコウモリがヒーローの映画見たな……」と思っていたのでは?
そして猫も!猫も登場するんですよね。一瞬ね。
主人公マイケル・モービウスの同僚、マルティーヌ・バンクロフトが自宅で飼っているのです。ごはんを上げるシーンがあります。「お!猫じゃん」と身を乗り出す私だったが、伏線や役割には程遠かった。その後、いろいろあってこのマルティーヌは自宅から逃げ、捜査に入った刑事が猫のトイレやフードボウルをチェックしてたくらい。手がかりにもならない。たしか、黒っぽい猫でした。
重要度 ★☆☆☆☆
猫度 ★★★☆☆
人間度 ★☆☆☆☆
猫度は高かったですが、出番も一瞬でアレンジしようもなかったな。
『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』
高齢女性のレズビアンものです。南フランスのアパートで、長年の恋人2人が廊下を挟んで向かいの部屋に住んでいる。片方は独り身で、アパートを売って2人で思い出のローマで暮らしたいと考える。しかしもう片方は、娘一家へのカミングアウトもできずに、内に閉じこもろうとする。そんな2人にさらなる悲劇が訪れ……。
猫ちゃんは、途中から登場します。老齢の暮らしに彩りをとプレゼントされるので、すげー余計なお世話だなとは思った。でも部屋が舞台だと変化を与える役割はあるし、監督も最初から猫ちゃんを出す予定だったそう。お名前はバートくんなんだ。
重要度 ★★☆☆☆
猫度 ★★★☆☆
人間度 ★★★☆☆
猫ちゃんは伏線や展開には使われませんが、最後に、猫ちゃんから部屋の中へとカメラが動いて、主役2人をうつすシーンが美しかったです。
『バズ・ライトイヤー』
紹介4作目にして、メインキャラクターの猫ちゃんです。お名前はソックスくん。茶白に緑の目、青い首輪をお召しです。
しかし彼は、猫型ロボットなのでした。
『バズ・ライトイヤー』は『トイ・ストーリー』シリーズのスピンオフ映画です。『トイ・ストーリー』はおもちゃたちのCGアニメなので、バズ・ライトイヤーもおもちゃとして登場します。子供とごっこ遊びを行い、ボタンを押されたらキメ台詞を言う。ポケモンやガンダムのようにです。 つまり『トイ・ストーリー』の世界では、おもちゃの元となったアニメが存在する。そのアニメがこの映画、という設定です。
本作のバズは、生真面目な宇宙飛行士です。多くの人類が乗った星間飛行船を自分のミスで危ない惑星に不時着させてしまいます。惑星からうまく脱出できず、バズは自分の失敗に苦しみ、試行錯誤を続けます。作中では、何十年もの時間が経過します。
猫型ロボットのソックスくんは、バズの相棒です。同僚から一方的にプレゼントされて、最初はバズに見向きもされない。しかし、ソックスくんは喋れて、計算ができて、目はライトになって、攻撃できて、コンピューターと接続もできる。スターウォーズのR2-D2のような存在です。1人と1匹は次第に信頼を育みます。
重要度 ★★★★★
猫度 ★☆☆☆☆
人間度 ★★★★★
猫が大好き!でも、猫は犬とは役割が違う!人間の役に立つ猫なんて猫じゃない!でも、たとえば、ロボットだったら……?
そんな作り手の気持ちを、私は勝手に受信しました。ロボットだから、寿命はないし、危うい場所に行ってもハラハラせずに見ていられた。こんな猫ちゃんがいたらとは思わないけど、こんな猫型ロボットが実現したらうれしいですね。キャラクターグッズにもなるしね。 作中で、このソックスくんはもう一匹出てきます。その使い方も素晴らしかった。
『LOVE LIFE』
スリリングな映画でした。 一見、平凡で幸せそうな夫婦と息子、アパートの一室で行われるお祝いの席。しかし、その水面下には軋轢や大きな過去があり、想いの歯車がすれ違っている。そして決定的な悲劇が起こる。傷の回復はうまくいかず、登場人物たちは近い距離ですれ違い続けます。
そのさなかに登場する猫ちゃん!!!!
「やめろ!猫を出すな!!」
映画を見ていて、そんな気持ちになったことはありますか?私はあります。何回か。こんなにしんどい映画で登場する猫ちゃんは、ぜったいろくな目に遭わないだろう、と。
フィクションなんでね、本物の猫がひどいめに遭うわけじゃないんでね。気持ちを切り替えることは可能です。でもダメージは受ける。だから本作で猫が出てからの私は、緊張しっぱなしでした。防御力を高めるために、あらゆるひどいパターンを予想して、心拍数を上げていた。
重要度 ★★★☆☆
猫度 ★★★★☆
人間度 ★★☆☆☆
猫は、無事でした!!
本作の猫は、とある「可哀想な境遇」のキャラクターが保護します。弱いキャラクターがさらに弱いもの、動物を保護して自立心や承認欲求を高める。このパターンに近かった。「無責任の象徴」という感想も見かけたので、その意味でもわかる。
保護されてからの猫ちゃんは、自由に振る舞っていて幸せそうでした。淡い色の茶白で、たぶん子猫です。本作には犬も登場しまして、2匹ともエンディングクレジットに名前が載っていました。
『LAMB/ラム』
羊飼いの夫婦が、半獣半身の子供、アダちゃんを得る映画です。
羊と犬と猫が出てきます。アイルランドの広大で孤独な自然の中で、羊飼いの夫婦は、過去に亡くした子供のかわりに新たな生命を得たのだと信じます。
このアダちゃん、スチル等ではリアルさに及び腰でしたが、スクリーンでは不気味の谷を超えて可愛く、保護欲を誘う造形と仕草ですばらしかった。
猫は、キジトラでした。飼い主に懐いたり愛でられたりする様子はなく、おうちの中で自由に過ごしていました。監督いわく、この俳優猫ちゃんは、作り手の思惑にほとんど従わなかったようです。
重要度 ★★☆☆☆
猫度 ★★★★☆
人間度 ★★☆☆☆
出番は5分もないと思います。でも、彼が映画的役割を果たしているシーンは「それだ!」て使われ方でしたね。
カンヌ映画祭には、パルムドッグ賞という映画に出演した犬に贈られる賞があります。2021年は、本作に出演した俳優犬のパンダちゃんが受賞。ただし、映画祭よりも前に亡くなってしまったので、ブリーダーさんに授���されたそうです。黒と白のボーダーコリーでした。
『バッドガイズ』
オオカミとヘビとキツネとタランチュラとハムスターとサメとピラニアと……つまり、いっぱい動物が出てきます。しかも、擬人化された動物キャラと、動物のままの動物、そのうえ人間のキャラも出てくるというごちゃまぜでフリーダムな世界観。
けれど、それぞれの動物の種類はストーリー上でも設定でも重要でした。彼らへのイメージは、偏見という名前にも置き換えられます。『ズートピア』の次のステージの映画だね。オオカミとヘビの関係が非常に濃かったのも含めて振り切っていたな。
重要度 ★★★☆☆
猫度 ★★★☆☆
人間度 ★★★★☆
猫は擬人化されません。そのかわり、現代らしいネットメディアの寵児となった猫ちゃんでした。茶白で赤い首輪をお召しで、最後はサングラス姿を披露してらっしゃった。
『すずめの戸締まり』
この白猫ちゃんは、リアルな猫ではありません。アニメーションの魅力を活かした、キャッチーなデザインで、フォルムも伸び縮みします。私は最初、猫じゃなくて、この世界の特別な生き物かと思ったもん。
そして、喋る。不思議な力を持ち、主人公たちの旅を先導し、大きな秘密を持っている。旅の途中で、ダイジンと呼ばれるようになる。彼は人間を愛し、人間に見捨てられたら悲しみます。気ままというイメージが強い猫ですが、人間への執着は大きいよね。
重要度 ★★★★★
猫度 ★☆☆☆☆
人間度 ★★★★★
『バズ・ライトイヤー』と同じように、キャラクターグッズのための登場キャラという側面は強い。だからリアルな猫を避けたのかもしれません。私の感情としては、猫らしくないから感情移入しなくてすんだという長所もありました。
途中でもう一匹、黒猫も出てきます。そっちはトラほどもあるでっかい猫ちゃんでサダイジンと呼ばれます。 協賛のミサワホームの、この白猫ちゃん設定を活かしたCMが良かったな。
『ザリガニの鳴くところ』
舞台は1960年代のアメリカ、ノースカロライナ州の沼地です。主人公の女の子は家族に見捨てられて育ちます。過酷な環境で彼女を育んだのは、家の周りの自然だった。鳥や貝類や虫たちを、毎日観察して利用して、主人公はひとりで生計を立てていく。 動物がたくさん出てくるのは、ここまでの猫登場映画の傾向に沿っていますね。
重要度 ★★☆☆☆
猫度 ★★★☆☆
人間度 ★★★☆☆
主人公は冒頭で、殺人の疑いで逮捕されます。猫ちゃんは、逮捕された先の拘置所で飼われているキジトラでした。名前も呼ばれていたけど、忘れちゃった。
檻の中の主人公にとって、猫は自然のよすがであり、自由な世界の象徴です。猫のほうも生き物と親しんで育ってきた主人公を受け入れます。一緒に眠るシーンは安らぎに満ちていたな。他の動物との共演シーンも多く、撮影時は配慮がいっぱい���した。安全大事ね!
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
ルイス・ウェインの伝記映画です。猫のイラスト界の手塚治虫のような方で、英国のみならず、世界的有名人です。
今年一番の猫映画であり、そこそこのダメージを受けるぞと心構えをして鑑賞しました。なぜなら、ルイス・ウェインは、後年、精神疾患を発症したことでも有名だからです。
作中でもっとも重要な猫が、写真の真ん中のピーターくんです。黒白のハチワレ――英語圏ではタキシードと呼ばれる柄です。彼は、妻のエミリーが末期癌だとわかったときに登場します。夫婦は、庭で雨に濡れたピーターくんを発見して、保護して、我が子のように可愛がります。ルイスのイラストのインスピレーション元にもなり、エミリーが天国に旅立ったあとも、彼の心と彼の実家の生活を支えます。
それまではペットといえば犬で、猫の地位は低かったそうですが、ルイス・ウェインのイラストが人気になったおかげで、猫の価値が上がったそうです。人間として生きている以上、猫も人間社会というフィルターを通して存在しているもんなあ。
重要度 ★★★★★
猫度 ★★★★☆
人間度 ★★☆☆☆
イラストの人気は得られたものの、ルイス・ウェインの社会性のなさや様々な差別によって、彼らの生活は困窮し、ついにルイスは精神疾患を発症します。この転落が大変つらかった。不幸のスパイラルに出口はなく、猫は心を慰めてくれるけど問題の解決にはならず、人間の愛情だけでは猫も存在できない。お互いの不可侵性がスクリーンの上に描写されていた。できるだけ���猫が猫であるように撮られていた。
といっても、ピーターくんは群衆に見せられるための登場もありました。猫と飼い主の交流会シーンには、たくさんの猫ちゃんが登場していて、世の中には、大勢の人間や猫に囲まれても大丈夫な猫がいるんだなあと感心していた。
そうそう、ネットでは、疾患の影響で彼の描く猫イラストがおかしくなっていったという論調がありますが、本作では、新たな作風という描写でしたね。20世紀初頭だもんな。真実は断定できないよね。
エンディングでは、実際にルイス・ウェインが描いたピーターくんのイラストが登場。赤いリボンがお似合いでした。
『ファイブ・デビルズ』
タイトルからしてホラーかなと思ったら、超常系の恐怖よりも日常的な恐怖が強い映画でしたねえ。差別やクィア性など、現代社会も取り込んでいて、不思議な手触りだった。
舞台は、フランスの田舎町です。猫ちゃんは、主人公の父親のアパートを訪問するハチワレでした。ごはん目当てなのですが、父親は「人間の食べ物は贅沢だけどな」と100%善意でツナ缶をあげている。
ピピー!猫飼い警察の登場だ!猫ちゃんに人間のごはんをあげてはいけません!……フィクションだとわかりつつも、つい気になってしまう。
重要度 ★☆☆☆☆
猫度 ★★★☆☆
人間度 ★★☆☆☆
分析…難しい……出てるシーンはここと、主人公のお子さんと遊んでるところだけなんですよね。 本作には、もう1種類の動物が登場するので、並列的な役割はあった。それと、この父親がのちのち困った人物だとわかるので、猫ちゃんへの扱いも彼の視野の狭さと傲慢さの表現ではないでしょうか。
以上、2022年に鑑賞した映画のうち、11本に猫ちゃんが登場していました。
と、締めくくりかけていましたら、もう1匹登場しました。 12月31日の大晦日。京都みなみ会館の、アニメ『平家物語』全11話一挙上映イベントに行きましたら、猫ちゃんがけっこう出てたんですよ。映画じゃないけど入れちゃおう! ということで、紹介します。
テレビアニメ『平家物語』
『平家物語』って、平家没落の話、琵琶法師が語ってる、『鎌倉殿の13人』は見た、という程度の知識で鑑賞しましたが、ついていけました。
主人公は「びわ」と名乗る女の子で、アニメオリジナルの登場人物です。彼女は、平清盛の長男、平重盛の屋敷に世話になることになり、重盛や息子や娘たちと交流を育みます。平家の奢りや権力争い、没落から都落ち、滅亡をつぶさに見ていく役割です。
猫が出てくるのは、7話…だったはず。一挙上映で話数の感覚が危うい。平家は福原京という、現代の神戸に都を移そうとしており、びわは福原に滞在しているときに、この白猫ちゃんを拾います。
なんと、眉がある猫です。これもアニメならではの表現だ。びわは、右目が青で左目が茶色のオッドアイの持ち主なので、オッドアイが出やすい白猫にしたのでは…と思いますが、作中では言及がなかった。
重要度 ★★☆☆☆
猫度 ★★☆☆☆
人間度 ★★★★☆
登場シーンは多いのですが、重要な伏線や役割の担い手ではなかった。びわは、8話から平家と離れて旅に出るので、その相棒としての登場ですねえ。このように、魚籠のような籠に入って運ばれます。
名前は「ねこ」。飼い主びわも、自分の名前がわからず、父親の持っている琵琶から自分の名前を決めたので、猫ちゃんも同じ法則にしたのでしょう。
旅が終わってから、びわはねこを地元の漁師に譲ります。お別れのシーンもありませんでした。死別が多く悲しいお話なので、猫ちゃんが無事なことはすこし慰めになりましたね。
まとめてみると、作り手がどういうときに猫ちゃんを登場させたいのか、猫ちゃんにどういう役割が与えられがちなのかの傾向がわかってきましたね。猫がそういう生き物だから、というよりも、人間から猫への認識、価値観が理由でしょう。この傾向も、年月を経ると変化していくのかもしれません。ルイス・ウェインのイラストの登場や、ネットメディアの影響によって猫のイメージが変わったように。
2023年は、ドキュメンタリー『猫たちのアパートメント』やアニメ『長ぐつをはいたネコと9つの命』などが待っています。今年も、リアル猫ちゃんと映画内猫ちゃんを愛でていきます。
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
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“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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2024/11/4 8:00:04現在のニュース
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風月句会
2024年9月15日
於:多摩市民館第五会議室 写真:柴田貴薫
坊城俊樹選 栗林圭魚選
坊城俊樹選 特選句
坊城俊樹選 特選句
秋茜近寄り来てはまた高く ます江 桔梗とて気怠そうにて風に揺れ ます江 池に波紋残して行けり赤蜻蛉 貴薫 草むらに露草の青紛るなく 秋尚 赤蜻蛉捕り逃がしたる父の網 三無 隠沼に秋明菊の八頭身 文英 秋の蝶もつれて落ちてまた浮かぶ 白陶
坊城俊樹選 並選句
黄金色の御仏燦々秋暑し 軽象 残暑などと言ってはをれぬ日差しかな 秋尚 魁て色づく雅式部の実 三無 池の辺に紅溢れさせ釣船草 慶月 玲瓏の秋海棠や風さやか 幸風 ホバリングする一点の赤とんぼ 秋尚 鴨の陣うちひとたりと目の逢ひし 軽象 野阜の色なき風や墾の径 幸風 秋の蝶草低ければ低く舞ひ 三無 風に揺れおちょぼ口なる釣船草 文英 草陰に水音聴くや秋の蝶 亜栄子 山葡萄鈍き光りを森の端 慶月 数珠玉の藍を探せし今もなほ 慶月 風にのり途切れて聞こゆ秋祭 ます江 眼差しの深き埴輪にある秋思 三無 青雲やけふ鉄塔の秋高し 軽象 刻々と姿を変へし雲さやか 貴薫
栗林圭魚選 特選句
栗林圭魚選 特選句
魁て色づく雅式部の実 三無 秋茜近寄り来てはまた高く ます江 静謐の沢の流れや曼珠沙華 幸風 赤蜻蛉捕り逃がしたる父の網 三無 草陰に水音聴くや秋の蝶 亜栄子 山葡萄鈍き光りを森の端 慶月 森へ行くバス待つベンチ秋の晴 秋尚
栗林圭魚選 並選句
秋海棠父に見せたき野咲きかな 慶月 水澄みて水底耀る日向かな 亜栄子 池の辺に紅溢れさせ釣船草 慶月 黄菅咲く尾瀬の夢観るだけの齢 れい ホバリングする一点の赤とんぼ 秋尚 琅玕の白節映ゆる竹の春 幸風 堰音は漕ぎ出す合図釣船草 三無 秋の蝶草低ければ低く舞ひ 三無 木洩れ日の斑の彩や花野径 亜栄子 風に揺れおちょぼ口なる釣船草 文英 対岸に一本貴き曼珠沙華 慶月 秋海棠抜きん出て咲き色淡く ます江 草むらに露草の青紛るなく 秋尚 白樫の森の奥より秋の声 三無 立山に向かふ列車に稲穂揺れ 白陶 白樫の大樹に生るる秋の風 亜栄子 水澄める沢をいくつも越えにけり 白陶 青雲やけふ鉄塔の秋高し 軽象 不器量に蜻蛉追ふ児の赤いシャツ 亜栄子 やはらかく風の音消し竹の春 秋 黒塗のポスト見過ごす猛暑かな 文英 一面の黄菅恋ひしや尾瀬ヶ原 れい 雁金草紫碧色の花可憐なる ます江 風の盆過ぎてひっそりしたる街 白陶
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7/25
このまま余韻に浸り続けていたら2024年が終わってしまいそうなので記します。ユニゾン武道館2日目のことです。この日は“オーケストラを観にいこう”の日。武道館3daysが発表されたとき、いの一番にこの日は絶対行きたい!!!と思ったのが、この日のライブだった。
いつものライブより少しだけおめかしして九段下へ。なんて幸福な武道館通いでしょう。これだけコンセプチュアルなライブなので、おおよその見当はついていたが、その見当は大きく外れた。あ〜らま!そう、This is 見当違い!祝祭は時に静かで清らかで、時に勇壮で華々しかった。私はパスピエの成田さんのピアノがほんとうにだいすきなので、弾む美しさのある、あの旋律を武道館で、ユニゾンの音と共に聴けたのが心底誇らしく、嬉しかった。特に極上のソロから「harmonized finale」への流れは、この世の邪念があの瞬間だけすべてなくなったように思えたほど至福の時間だった。自らの成功体験やとは関係のないところで、ここまで幸福な気持ちを味わえるのはかなり奇跡に近いと思う。私はこういうときいつも、少し勿体無いなぁと思いながら、息を少し吸い込み、目を瞑って音を聴く。目を開いても夢は覚めることがなく、素晴らしい現実が待っているのでとても嬉しい。ありがとう、成田さん。あなたの旋律があなたの知らないただの女を救っていますよ。
一呼吸置いての後半戦は、そんなの聞いてねえぞ!?!?ツッコミ炸裂、怒涛のスペシャルゲスト祭り。わー!(あほの子の反応)これで終わりかと思いきや、バグかのようにゲストがたくさん登壇してくるので、終盤は恐らく何かしらのネジが外れて、爆笑していたかもしれない。貴雄さんが大太鼓をお腹に抱え、縦横無尽に暴れ回った「恋する惑星」。あれを思い出すと、大ハッピーになっちゃうよね。「恋する惑星」はいっつも楽しいけど、これからの「恋する惑星」がちょっと不安になっちゃうくらい、この日は楽しかった。楽しすぎた。うぇーん。そして最後はまさかのスカパラ兄さんたちの登場で、虹色よりもカラフルな音を浴び、私の脳内はお花畑どころか、それにプラス紙吹雪と風船とカラーテープが舞っていたし、なんなら多分ケーキとかそういうのも降ってきてた。頭上の雲はソフトクリームだったと思う。めちゃくちゃミルク感ある、おいしいやつよ。…………う〜ん、今思い出しても幸せな気持ちになるぜ。いつもよりちょっとおめかしした3人と、USGフィルと、成田さんと、ユニゾンを愛するミュージシャンたち、この公演に関わったすべての皆様へ感謝状をお送り致します。人生でこんな日を与えてくれて、ありがとう。いつも通りが君たちは一番最高。でもいつもよりちょっと特別なやつ、も本当に最高でした。
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