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4月23日(火)に完成披露舞台挨拶付先行上映開催決定!
このたび、映画『碁盤斬り』の完成披露舞台挨拶付先行上映が4月23日(火)に開催することが決定しました。草彅剛さん、清原果耶さん、中川大志さん、奥野瑛太さん、音尾琢真さん、市村正親さん、斎藤工さん、小泉今日子さん、國村隼さん、白石和彌監督が登壇し、4月13日(土)11:00からチケットぴあにて、先行抽選販売「プレリザーブ」での販売となります。主演の草彅剛さんを始めとした豪華絢爛な登壇者たちが、本作の見どころや撮影の裏話などをたっぷりと語る貴重な機会です!
【完成披露舞台挨拶付先行上映】 日時:2024年4月23日(火) 13:30の回 上映前(舞台挨拶後、本編上映開始) 会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7 登壇者:草彅剛、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケカード・各種割引使用不可 ※プレミアボックスシート+1,000円/プレミアラグジュアリーシート+3,000円 購入方法:こちらの舞台挨拶のチケットはチケットぴあでのお取扱いです。 ※チケットぴあにて残席がある場合に限り、劇場のインターネット及び窓口での販売をいたします ■先行抽選販売「プレリザーブ」 申込受付期間:4月13日(土)11:00~4月18日(木)23:59 ※抽選結果発表は4月19日(金)18:00頃 ※プレリザーブとは? http://t.pia.jp/guide/prereserve.html チケットぴあ購入ページ:https://w.pia.jp/t/gobangiri-movie/ ※チケットぴあ購入ページにつきましては、4月12日(金)18:00以降にアップ予定となります 《先行抽選販売に関する注意事項》 ※チケットのお申込は、お一人様2枚までとさせていた��きます。 ※前売券・招待券・株主優待券からのお引換は出��ません。ご注意下さい。 ※チケット当選後の変更・払戻は出来ません。予めご了承下さい。 ※プレリザーブとは、事前のお申し込みの後、チケットを購入できるサービスです。 ※必ずしも優先的に良いお席をご用意するものではありません。 ※お申込多数の場合は抽選にて当選者を決定します。(先着順ではありません) ※お申込は受付期間中ならいつでもOK。(メンテナンス時間をのぞく)
■一般販売 販売期間:4月20日(土)10:00~4月22日(月)16:00(予定枚数になり次第終了) ※チケットの販売はお一人様2枚までとさせていただきます。 ※前売券・招待券・株主優待券からのお引換はいたしかねますのでご注意下さい。 ※プレリザーブで予定枚数に達した場合は一般販売を行わない可能性がございます。
《チケット発売に関する注意事項》 ※本イベントは、天候やその他本イベント事務局の判断により、舞台挨拶の開催中止や、登壇者・スケジュール等の内容が予告なく変更になる場合がございます。その場合も、交通費や宿泊費等の補償はいたしません。また、映画上映が行われる場合はチケットの変更や払い戻しもできませんので、予めご了承下さい。 ※いかなる場合においても舞台挨拶中の途中入場は固くお断りいたします。 ※全席指定席となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。 ※運営の都合により、会場への入退場、トイレのご利用を制限させていただく場合がございます。 ※場内でのカメラ(携帯電話含む)・ビデオによる撮影、録音等は固くお断りいたします。当日は荷物検査を行わせていただく場合がございます。 ※会場内ではマスコミ各社の取材による撮影、記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ・公式SNSアカウント等にて、放映・掲載される場合がございます。また、本イベントの模様が後日販売されるDVD商品等に収録される場合がございます。イベント後には、会場周辺にて作品に関する感想を取材・撮影させていただく場合がございます。撮影した写真および映像等の一部は編集され、テレビ・ホームページ・公式SNSアカウント等で放映・掲載される場合がございます。なお、これらのお客様の肖像の使用については、本イベントにご入場されたことにより、ご同意いただけたものとさせていただきます。予めご了承下さい。 ※インターネット・オークションへの出品その他の転売目的での入場券の購入及び転売はお断りいたします。 ※営利を目的として転売された入場券及びインターネットを通じて転売された入場券は無効とし、当該入場券による御入場はお断りいたします。 ※イベントの予定は、急遽変更になる場合がございます。あらかじめご了承下さい。 ※いかなる事情が��じましても、ご購入後・お引き換え後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。 ※ライブビューイング上映やイベント上映のチケットを、プレイガイド(チケットぴあ、ローソンチケットなど)でご購入されたシネマイレージ会員様は、劇場チケットカウンターでご鑑賞当日にシネマイレージの鑑賞履歴をご登録いただけますので、お立ち寄り下さい。 ※車いすをご利用のお客さまは車いすスペースでのご鑑賞となります。車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。予めご了承下さい。 ※チケット購入に関するお問合わせは、http://t.pia.jp/help/までお願いいたします。
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9月の火曜日の朝、中国南部・深圳市にある日本人学校の校門に、10歳の少年が近づいていた。そこに見知らぬ人物が歩み寄り、少年を刺した。 少年は負傷し死亡した。この殺人事件は日本と中国に衝撃を与え、外交問題になった。 日本政府は、外国人嫌悪が今回の事件の背景にあるとの見方を示した。当時の日本の外相は「悪質で反日的な」ソーシャルメディアへの投稿が攻撃につながったと非難した。 インターネットのコメンテーターは、この殺人事件が政治的にデリケートな日に起きたと指摘している。9月18日は、1930年代初頭の日本による中国・満州の占領につながった柳条湖事件の日だ。 一部の人たちは今回の事件を、インターネット上のナショナリズムが現実世界にあふれ出ているのを示すものだとしている。中国のインターネットでは近年、外国人排斥の言説が目立っている。 中国のインターネットではここ何年も、第2次世界大戦中の出来事に関連する投稿が大幅に増えている。戦時中の日本による侵略は、双方のナショナリストにとってデリケートなトピックであり続けている。中国では、日本の戦時中の残虐行為は長い間、不満の種となってきた。中国は、日本が一度もしっかりと謝罪していないと主張している。 これらのオンライン投稿は、外国人嫌悪や、非愛国的との理由による中国人に対する攻撃など、幅広い現象の一部だ。アナリストらは、このデジタル・��ショナリズムを、中国政府がほぼ放置していると指摘。インターネットでの愛国主義が、反外国人感情と中国人非難を燃え上がらせているとしている。 サイバー・ナショナリズムは、外国人嫌悪に基づく攻撃や、非愛国的との理由による自国民への非難となって表出する場合がある 行き過ぎを問う声も出ている。中国人に非国民という言葉を浴びせるオンライン攻撃など、イデオロギーの純粋性を保とうとする最新の動きは「文化大革命2.0」と呼ばれる。1960年代から1970年代にかけて「中国共産党(CCP)の敵」に対して繰り広げられ、国全体に深い傷跡を残した国家主導の暴力キャンペーンと重なるものを、人々は感じ取っているのだ。文革では、紅.衛兵と呼ばれた若い民兵が多くの粛清を行い、何十万人もが死亡した。家族や隣人が互いに敵となった。 作家で大学教授の張生さんは最近のエッセイで、「かつて人々は紅衛兵を呼び出したが、今では『小粉紅』を呼び出す」と書いた。「小粉紅」は、オンラインで活動するナショナリストらに対してよく使われるあだ名だ。 外国人排斥の投稿 中国のソーシャルメディアでは、多くの人が日本人小学生の殺害を悼んだ。一方で、少数のサイバー・ナショナリストらは大きく異なる論調を展開した。 「日本人が歴史について謝罪しないのであれば、日本人がどのように死のうと何の意見もない」。ソーシャルメディアの微博(ウェイボー)では、そんなコメントが人気を集めた。また、日本人は第2次世界大戦中に多くの中国人を殺害して「今日まで謝罪していない。文明人とは到底言えない」と主張した人もいた。 ある中国政府関係者はプライベートなグループチャットで、「日本人の子どもを殺すのは大したことではない」、「日本人を殺すのは私たちにとって当たり前のことだ」とメッセージを書いたとされる。中国メディアの鳳凰網によると、この男性はその後、取り調べの対象になったという。 日本政府関係者が「卑劣な」犯罪への説明を求めた一方で、中国は事態の沈静化に努めた。事件に関するオンラインの議論を厳しく検閲するとともに、「偶発的な単独の事件」であり「個別の事案」だとした。 しかし、外国人が襲われて注目された事件は、ここ数カ月でこれが3件目だ。そのいずれも、中国は「個別の事案」だとしている。 今年6月には、日本人学校前の��ス乗り場で日本人の母親と息子が襲われ、かばおうとした中国人女性が死亡した。その数週間前には、吉林省の公園でアメリカ人の大学講師4人が刃物で刺された。どちらも動機は明確になっていないが、インターネットにおける外国人嫌悪の言説と関連があるとする、気がかりな議論が巻き起こった。 オンラインのキャンペーン サイバー・ナショナリストの怒りに触れているのは外国人だけではない。この数カ月、中国の公人や企業も、愛国心が足りないと非難されている。 飲料大手の農夫山泉は、中国ビジネスの成功物語の一つとされる企業だ。同社のミネラルウォーターのボトルは、国中のコンビニエンスストアやレストランのテーブルで見られる。だが今年3月、ナショナリストらから、製品のデザインに日本の要素を使用していると非難された。ロゴの一つが神道の社を模しており、ミネラルウォーターのボトルの赤いキャップは日本の国旗を示すものだとされたのだった。 これをきっかけに、短期間ながら熱を帯びたキャンペーンがオンラインで起きた。製品のボイコットが呼びかけられ、人々が憤慨して農夫山泉のボトルを踏みつけて飲み物をトイレに流す動画がソーシャルメディアにあふれた。 オンライン・ナショナリストらは 3月、中国の飲料ブランド「農夫山泉」のミネラルウォーターの製品デザインに日本の要素が使われているとして同社を攻撃した ノーベル文学賞作家の莫言さんも同様に、作中で日本兵を「美化」したり、本人も非愛国的であると、ナショナリストのブロガーから批判された。このブロガーは莫さんを、中国を侮辱したとして訴え、物議を醸した。 こうした動きは深い懸念を呼んでいる。国営紙・環球時報の元編集長の胡錫進さんは、莫さんような創作家に対する国粋主義的な攻撃は、人々を委縮させかねないと警告している。 リベラル派の知識人として知られる于建嶸さんは、最近の外国人殺傷事件をあおったのは「危険なポピュリスト的傾向であり、それに対しては最大限の警戒をすべきだ」と述べた。 国営メディアですら、オンライン・ナショナリストらを「愛国主義を食い物にしている」と非難している。中国共産党の機関紙「人民日報」は、「アクセス数を稼ぎ、個人的利益を得るために世論をあおり火に油を注ぐ者は、厳しく罰せられるべきだ」との論評を掲載した。 ただ、中国共産党もあおり行為に加わっていたではないか、との指摘も出ている。 何が火をあおるのか 香港浸会大学コミュニケーションスクールのローズ・ルーチウ准教授は、「国家が推奨する愛国心」と、外国の影響力に対する中国政府の日ごろの警告が、今日の「強烈なナショナリズム」を助長していると話す。そして、それをいっそう悪化させているのが、非愛国的とみなされることの法的リスクだと言う。 中国政府は現在、「英雄や殉死者について事実をゆがめたり中傷したりすること」を犯罪としている。これは、作家の莫さんの訴訟でも利用された。政府はまた、徹底的な反スパイ法を成立させ、外国人による不審な行動を通報するよ���国民に奨励するキャンペーンを開始した。 政府は自分たちの支配を正当化するために、愛国心を強化する取り組みを学校で推進。子どもたちは幼いころから自国だけでなく、中国共産党も愛するよう教えられている。 その一方で、新型コロナウイルスのパンデミックで世界的に中国嫌悪の感情が高まり、貿易摩擦によって西側各国で中国に対する疑念が強まったことで、一部の中国人の間で、自分たちの国が外国人から不当に差別されているという意識が拡大している。 中国経済の減速や社会不安の広がりも関係している。オランダ・ライデン大学で中国のオンライン・ナショナリズムを研究しているフローリアン・シュナイダー教授は、「多くの中国人が深刻な社会的・経済的不安に直面している。インフレ、住宅危機、若者の失業、年金の目減りのすべてが不安を招いている。ナショナリズムは、そうしたフラストレーションの発散に簡単に利用できる、非常に強力な枠組みになっている」と話す。 これらすべての要因によって、ここ数年の中国のインターネットで、ナショナリストのブロガーたちが目立つ存在となっている。有名なインフルエンサーたちは、中国と中国共産党の美徳を称賛し、敵を糾弾する愛国的なコンテンツを発信することで、何百万人ものフォロワーを集め、またその閲覧数から収入を得ているかもしれない。 そうした人たちは、革命的左翼の情熱という名の下に行動することが多いが、実際にはその行動は、外国人嫌悪の反動的な運動を率いる他国の極右によるものと似ていると、シュナイダー教授はBBCに説明する。 それらの人々は「中国を再び偉大にしようとするポピュリスト」であり、「社会を想像上のかつての栄光に戻したいという希望を抱いていて、あらゆるエリートや外国勢力をこの目標への障害とみなしている」というのが、同教授の見立てだ。 危険なバランス 時に、当局が懸念に耳を傾けているように見えることもある。 7月には、物議を醸した国家安全法の改正案を、世論の反発を受けて静かに取り下げた。「中国国民の感情を傷つけること」を禁止する案は「国民の合法的権利と正常な市民生活を侵害する」恐れがあると、当局が認めたのだった。 中国のソーシャルメディア・プラットフォームは、定期的にアカウントを停止することで、オンラインのナショナリストを抑制しようとしてきた。 よく知られたナショナリスト・インフルエンサーである「司馬南」さんや「孤烟暮蝉」さんは、警告なしに検閲されている。作家の莫さんを訴えようとしたブロガーも同じだ。この人物の訴えは裁判所で却下された。 今年、あるショッピングモールが日本の国旗に似た装飾をしたことを非難する動画を投稿し、一���悪名が高まったビデオブロガーも、同様にアカウントが凍結された。国営メディアはこの動画を、「愛国心を利用して閲覧数を稼ぐという風潮に乗った悪意ある投稿」と痛烈に非難した。 それでも、オンラインのナショナリストに関して、当局は手綱を緩くしているようだ。 社会の安定を名目に、反体制派は速やかにアカウントが閉鎖されたり、場合によっては逮捕されたりする一方で、ナショナリストのブロガーらは、時に扇動的な言葉を発しているのに、より自由な活動が許されている。国営メディアは、そうしたコンテンツを取り上げることで、その声を増幅すらしている。 BBCは中国政府に、なぜソーシャルメディアでナショナリストのコンテンツが、ほかのデリケートとされるコンテンツと同程度の検閲を受けていないように見えるのか、理由を聞いた。 その答えは、国家がインターネットにおけるナショナリズムを、「権力に傷をつけない方法で反体制派を消散させる」ための有用な安全弁とみなしているからかもしれないと、香港浸会大学のルーチウ准教授は指摘。現在のように経済的な問題によって、「社会が不満のはけ口を本当に必要としている」状況では特にそうだとする。 ナショナリストを奨励し、たまに抑制することで、政府は「ナショナリズムを都合よく利用している。そして、それがあふれ出して」制御不能な状況に陥る「危険性がある場合のみ、介入している」とルーチウ准教授は言う。 リスキーに思えるかもしれない。だが中国は近年、権力に対する深刻な挑戦を見事に粉砕してきた。2019年の香港での民主化運動や、2022年の厳しい「ゼロコロナ」政策に反対する白紙抗議デモなどだ。 そのため、政府は危険を管理できると確信している。ということは、ナショナリズムは反発を招きながらも、このまま残る可能性が高いと、専門家らは言う。 「ナショナリズムは中国の指導者にとって、いい面もあれば悪い面もある。私たちはいま、その犠牲のほうを目の当たりにしている」。ライデン大学のシュナイダー教授はそう話す。 「だが、指導部はナショナリズムを見直したり、捨て去ったりまでして、害の少ないものを選ぶだろうか? 私はあまり期待はしない」 追加取材:イアン・タン (英語記事 A Japanese boy was killed in China. Was cyber-nationalism to blame?)
【解説】 中国・深圳の日本人男児刺殺事件、ネットのナショナリズムが悪かったのか - BBCニュース
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スイスで見た博物館・美術館 備忘録
栄華で罪深い過去と共に。
いろんなヨーロッパ絵画や歴史的史料を見るなかで、少しだけヨーロッパやスイスのイメージが具体的になってよかったな。
ぜんぶ素人の適当な感想なので、気軽な旅行気分で流し読みしていただければ幸いです。
ラ・ショー・ドゥ・フォン
時計博物館
Lorelei and the Laser Eyesに出てきそうな大きく複雑で謎めいた時計がたくさん見られて楽しかった。歴史的な展示もされていて、最初は日時計・砂時計から始まるのだけれど、最後正確性を求めるうちに、メカメカしい��子時計までいくのが面白かった。
時を、航路を、労働を、計り刻む合理性の象徴としての時計。
写真は複雑なアナログ時計と精密な原子時計。
ヌーシャテル
美術・歴史博物館
地域のちょっとした歴史資料館見るのが好きなので。トラベルパスという共通観光チケットがあれば無料で見られるのも気軽でよい。(多くの博物館・美術館も同様)
小���模だけれど、全体的にまじめに作られていて好印象。精巧な自動人形が見られたのも楽しかった。緻密な絵を描いてくれる!
建物も立派。スイスは町中に豪華で立派で石造りの重い建物がずっとのこっている。
「植民地主義者の銅像をどうしますか?私たちは公共の場で何を、どのように覚えておきたいのでしょうか?」
印象的だったのは、地域の名士の銅像をどうすべきかという展示。ヌーシャテル中心部に立っている町の発展に寄与した名士は、実は奴隷貿易や三角貿易で富を得た人物であり、現代において彼を称える銅像が町にあるのは是か非か、市民はどう考えるのかという展示。地域の歴史紹介や美術家や歴史家など専門家のオピニオンビデオ、市民への公開アンケートなどを用いて多角的に議論の素材を提供する。正解はないけど、とりあえずみんな���過去を踏まえて考えて議論して、今後決めていこうというスタンス。
過去の他地域への搾取とそこから得た富・美を現在どう扱うべきかというテーマは、このちいさな地域の郷土資料館をはじめ、後述するようにほかの美術館当でも見られて、スイスやヨーロッパ全体での時流でもあるのかもしれない。
ベルン
パウル・クレー・センター
クレーの作品は今まで散発的に見たことあるだけでそんなに興味なかったのだけれど、作品をまとめて見られて、なんとなくよさがわかってよかった。作品保護の観点から、展示点数は規模のわりに少なめ。
限られた二次元の色と線という手法でいかに現実を描きうるかという自由で多様な実験みたいな作品が楽しい。絵単体というより、そのいろんな試みが自分には興味深かった。
晩年の、勢いを増すナチス・ドイツの勢力から逃れて故郷ベルンに戻ったのち、なぜか線と色に迷いが消え、寡黙で内省的で象徴性を増していくなぞめいた作品群が個人的には好みだった。
ローザンヌ
リュミエーヌ宮・自然博物館
たまたま休憩に立ち寄った立派な旧宮殿内に、無料で市民開放されている博物館があったので。
おおきなマンモスの化石があった!ほかにもたくさんの剥製(絶滅種も含む)や鉱物・化石が展示されていて、時間なくてゆっくり見て回れなかったけれど、思いがけず充実した展示があり楽しかった。ここも建物が古くて立派。
チューリッヒ
チューリッヒ美術館
中世から現代美術までいろいろなヨーロッパの美術作品がたくさん集まっている。自分の精神は近代で止まったままなので、いろいろな近代絵画が間近で見られてうれしかった。ほかの美術館等と違いトラベルパスは対象外で、別途入館料が必要なので要注意。
マグリットやキリコやフランシス・ベーコンの作品が近くで見られる!やった!!
ムンクのこの絵も、線と色合いの構成がしっかりしたふつうの風景画だけれど、見てるとつらくなってくるような感じがあってよかった。
現代美術
バングラデシュ・ダッカ出身の非営利コレクティブが作ったインスタレーションがよかった。少しだけダッカという地域と縁があったので。
急速な経済発展と社会の変化、押し寄せるたくさんの海外資本・商品・文化と市場社会、そのなかで抱える戸惑いや経済発展への期待や先進国への不信感。作品で表された、現地産業であるニットで編まれたキャンベル缶や粗末な屋台に並ぶたくさんの商品≒危険物のなかに、わずかに知っていたバングラデシュに住む彼らの思いを、芸術作品を通して改めて知れたようでよかったと思う。
デモによる政権交代後、みんなどうなるのかな。無事であるといいのだけれど。
ジャコメッティ作品
スイス出身の作家ということで、こちらも今まであまりよくわからなかった人なのだけれど、この機会にまとめて作品を見ることができてすごくよかった。人間性の衰弱と危機のなかでの抗い、というモダニズムなテーマよかったな。フランシス・ベーコンや河原温とかもそうだけど、モダニズムのなかで人体の徹底的な解体と再構成を描こうとする作品が好きなのかもしれない。
存在だけ再構成されたよろよろしてる犬。かわいいね。
企画展
チューリッヒ美術館のコレクションに多大な貢献をした武器商人「Sammlung Emil Bührle氏」の所蔵コレクションの今後の在り方について問うもの。
戦争という場を利用し、武器の販売で得た多額の富により築かれたコレクション。ここに飾られる絵画の額のすべてには「Sammlung E.G. Bührle」と刻印がされている。モネのきれいな睡蓮などもこの額に囲われ、周辺情報が気になって作品単体の鑑賞が難しい展示。
なお、ほんの一部にナチス・ドイツがユダヤ人から押収した作品も含まれており、こちらについては返還手続きを進めており、展示不可���なっているとのこと。
だから作品すべての来歴を明らかにし、それはQRコードで開示されている。展示自体がこれらの周辺情報含めて、たくさんの犠牲とそこから得た利益という過去のうえに築かれたコレクションをどう維持し、どういう文脈とともに展示していくか問題提起し、議論するための場となっている。
非常に難しい問いかけであり、自分にはどういう方向性に進むのがいいのかわからないし、作品鑑賞の場としては周辺情報が多すぎるし、けれど無視できない・そうすべきでない問題なのもわかる。過去からは逃れられないけれど、いつか作品そのものをちゃんと鑑賞できる環境が整えられる日が来るんだろうか。
日本では、国立近代博物館の戦争画展示や藤井光氏の展示などが、自分が知っている中では社会的・歴史的経緯に取りまかれる芸術と展示の問題を取り扱っていて、たまに気になって見に行く。
(チューリッヒ美術館まとめ)
いろんなお金と美術と考えが集まる場所なので、ものすごく駆け足に1時間半で見たら大変でした!
ジュネーブ
ルソーの像・ルソーと文学の家
ルソーの諧謔と矛盾に満ちた「孤独な散歩者の夢想」が好きなの���、ルソー詣でをしてきた。
家のほうはふつうに1Fでカフェを営業していたのが意外。テーマごとにおしゃれでコンパクトな展示となっていて、日本語ガイドのレンタルもありで見やすい。「孤独な散歩者の夢想」展示が見られたので満足!
国際宗教改革博物館
小ぶりな建物ながら、展示はきれいで整理され、非常に充実・意欲的な内容でよかったな。特設Wi-Fiで接続できるホームページから多言語対応されていて、しっかり翻訳された日本語で見やすく展示解説が読めるのも、ちゃんと説明しようというやる気を感じた。
当然プロテスタントの視点からの展示だけれど、あまり宗派に偏らず、比較的フラットに解説されている印象(自分がキリスト教に不明のためわからないだけかもしれないけれど)
聖書がラテン語からドイツ語・フランス語・英語に翻訳されることで、書物が権力関係を変え、そして社会が変わっていったことを、当時の書物を通して少しだけ思いを馳せることができるようでよかった。
写真はラテン語から英語やドイツ語など様々な言語に翻訳された、宗教改革当時の聖書。
ジュネーブに滞在し、宗教改革で大きな役割を果たしたカルヴァンについては、偶像崇拝を厳しく禁じていたため、彼が使ったといわれてるコップしか遺物が残ってなくて、それが展示されているのがおもしろかった。
宗教改革でよりモダンな形に切り替わったキリスト教が商業主義・物質主義に取り込まれていくこと、女性や疎外された人々がプロテスタントの教義について議論する演劇をもとにした映像作品、そして今日的な「プロテスト」の在り方など、意欲的な展示構成も見ていて楽しかった。時間の都合上、駆け足でしか見られなくて残念。
ざっくりまとめ
海外でもGoogle翻訳のカメラ機能で展示解説をおおむね読むことができるので本当に助かる。ホームページやガイド端末で日本語含めた多言語対応しているところも意外とあった。
自分が行った場所はどこに行っても古く重い石造りの建物が残っていて、重く逃れられない過去のなかにずっといるようで印象的だった。
小さいけれど、伝えたいことがちゃんとあって、資料の保存や展示の意義を問い続けるような博物館・資料館は、国内外問わず見ごたえあっていいなと思う。大きな美術館や公設の資料館とかもそれぞれ姿勢に違いがあって、いろいろ見られて勉強になった。
最後にいい感じの湖の写真で終わります。湖は最高。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)1月9日(火曜日)
通巻第8085号
CIA筋「中国のロケット燃料を水で代用」
ロケット軍の汚職は、これからが粛清の本番
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過去にも拙著で指摘してきた。「中国のミサイルは半分が囮、のこり半分は機能不全で飛ばない。使えるのは25%だが、大半は目標を外すだろう」
CIA筋が「中国のロケットの燃料に水が代用」とする報告をしているようだ。
ウクライナから鉄の塊を買って十年かけて空母に改良したのが中国海軍の第一号艦「遼寧」である。発着艦訓練で多くの犠牲がでた。遼寧は6万噸、全長305メートルで、艦載機は40機とされるが、写真を見る限り多いときでも6~7機。スキージャンプ型で2012年に大連で就航した。
二号空母「山東」は継続航行が五日間ほどしかもたない不良品。甲板に穴が空いた。垂直離着陸機VSTOLは離陸時に二千度の高熱を発する。甲板の鉄板は二千度に耐えるものではなかった。
山東は6・7万噸で全長315メートルのスキージャンプ型。艦載機は40機程度で2019年に就航し、遠距離航行は海南島まで。
8万噸以上といわれる第三号艦『福建』は60機程度の艦載機。全長が316メートル。2022年6月に進水しており、訓練航海をし、艤装工事に這入るが2025年に予定される本格就航は遅れそう。
それにしても中国の空母は『空母もどき』である。
中国軍の陸軍優先という考え方が変わったのはトウ小平の「軍の近代化」を叫んだ以降である。着実に充実してきたのは『予算』と兵器の「数」と兵隊の「食」。そしてちょっぴりの賃上げだった。
宇宙衛星を打ち上げ、ICBMを保有するようになると、軍エリートは陸海空の三軍からロケット軍へ移った。軍事訓練をうけなくても理工系エンジには優遇され、しかも巨額の予算配分があった。
となると、何をするか?
中国人の体質は賄賂賄賂賄賂賄賂であり汚職汚職汚職汚職という文化がある。軍人の階級は『相場』があって、金の取引で成立する。少佐から中佐へ、少将から大将へ「階級」があがるごとに「上納金」相場も上昇する。たとえば大将(中国語は「上将」)の相場は1億��、前任者に支払う)。
このために軍人たちは賄賂に熱中し、軍システムそのものが賄賂によって成立している。だから予算が付けば、そのうちの二割が慣習にしたがって『蒸発』し、マンション工事と同様な手抜きが起きる。
ロケット軍の最高幹部9名が失脚した。どれほどの汚職が横行していたかが想像出来る。ロケット軍の汚職は、これからが粛清の本番である。
▼公式統計を信用するな
GDP統計は「三割水増し」が常識というのは筆者の持論だが、国家統計局や中国政府の発表は大風呂敷か、虚偽申告である。また地方幹部は次の昇格、出世を狙って出鱈目な申告をなし、統計局幹部に賄賂をおくって数字の誤魔化しをおこなう。本当は失業率が30%あっても、3%とか。
全人代や党大会でロボットが読み上げるような報告がなされても、誰も質問も異論も唱えず、ほぼ全会一致で可決される(だって中国は民主主義だから)。
或るとき「中国は8億人の貧困を救い出した」と豪語した。そのあまりの「公然たる嘘」に驚かされた。
世銀の貧困基準は「一日あたり1・9ドル」。この基準以下を「貧困」と定義している。たしかに1・9ドルならば、世銀のいう「貧困」は中国ではごく少数だろう。事実、1981年に中国の88%が貧困あったが。2023年には世銀インデックスの『1・9ドル』を当てはめれば中国の極貧困世帯はゼロになる計算になる。数字のマジック、まるで実情を反映していないのである。
PPP(購買力平価)で計るといくらか、ジニ係数は本当のところ、幾らなのか。
中国の公表数字は作為的で信用に値しない。そこで、OECD基準ならどうか。貧困の定義は「一日2100カロリー以下」がOECDの基準である。
実質の貧困の度合いは食費、住居費が基本で、都市生活者の可処分所得はいくらか上昇したが、都市に溢れるホームレスや大量の失業の群れという矛盾に適格な回答はない。
都市化は中国でも進み、都市人口が刮目に値するほど増えた。2003年から2022年までの統計で、人口200万以上の都市は、32から72都市となった。上位20の都市の人口が全体の17%となった。このため中国は人口分散化を企図し(新幹線はそのため?)、他方では農業生産強化を訴えるという二律背反を繰り返す。
「成長神話」は終わった。失業の多くは農��へ戻るだろう。『中国の夢』が無残にくじけたことを中国人のおおかたは自覚している。
▼台湾侵攻? とてもそんな余力も能力も無い
台湾のシンクタンク「国防安全保障研究院」が「中国軍事侵攻の可能性は低い」とする報告書を出した。蔡英文総統の発言(12月25日、ニューヨークタイムズのオンライン会議)は、この報告を元にしたものと推定される。
「国防安全保障研究院」の報告に依れば、「中国共産党は戦争を企図してはおらず、政治的、軍事的、経済的、心理的、社会的に台湾に圧力をかけようとしている」のであって、「中国が短期的に台湾への軍事侵攻を試みる可能性は低い」
つまり台湾海峡におけるド派手な軍事演習は、威圧ショーであり、しかも米国向けの政治宣伝でもある。
たしかに習近平国家主席は「台湾を統一する」を常套句として、ひょっとして本気かと思わせることもあるが、基調は「曖昧であり、平和的統一と軍事力の行使の両方が可能な選択肢として残る。平和的統一がその目的を達成するための最善の選択肢であると考えているフシが濃厚だが、最悪のシナリオにも備えている」と同報告書はいう。
「武力行使の選択肢を保持し、脅迫と強制を用いて台湾社会に亀裂を植え付け、台湾を交渉のテーブルに着かせることが含まれ、今後もさまざまな交流を装って台湾社会に浸透しようとするだろう」。
四日後に迫った台湾総統選挙に、中国は代理人を通してニセ情報の流布、スパイたちの選挙買収という暗躍、そしてハッカー攻撃に加えて、ネット上に出鱈目な情報を大量に送りつけている。
民進党は不正選挙をやっているとか、誰それは買収資金を外国から援助して貰っているとか、候補者の下半身スキャンダルとかを生成AIが作成したフェイク画像をさかんに送っている。
問題は最終意思決定権が習近平に集中しているという恐るべき権力状況である。
「周囲が助言機能を失ったとき、台湾海峡で軽率な行動をとるリスクが急激に高まる」と同報告者は結語している。
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創造性をひらく 〜アートによる自己探求の世界〜 5月19日(金)19時〜21時 in 渋谷【第60回シンーサステナ塾にて】※懇親会あり チケット:https://sustainajyuku-art20230519.peatix.com/view https://www.facebook.com/events/287144643668997 「やりたいことはなんですか?」 このシンプルな問いに、多くの人が困った顔をします。 子どもの頃にあったたくさんの夢や希望は、大人になってどこかに置き忘れてしまったようです。 アートというと学校教育の影響なのでしょうか、多くの人が美術館に飾られている作品をイメージします。 実は、アートは、太古から存在し、人びとがお互いに結びつくために、そして自然の力とつながるために用いられていました。 踊りと歌は感情やエネルギーを解放し、コミュニティーの精神的な結びつきを強め、視覚芸術は、イメージとメタファーを伝えるものでした。 アーティストの千住博氏は、「芸術とは分かり合えない人たちと分かり合う手段であり、本来人間がする行為はすべて芸術的行為である」と言っています。アートは生きる上で無くてはならない大切なものなのです。 アートを表現する方法は、「創る」、「描く」、「奏でる」、「書く」、「動く」、「分かち合う」、などさまざまですが、これらの方法を使って、見えない何かを感じるままに表現することで、本来備わっている創造的な能力を再発見し、自由な自己表現で創造性を探求する世界がひらかれていきます。 この講座では、その素晴らしい「Creating ART Awakening」の世界について私の実体験などを含めたお話と、実際のワークやエクササイズを体験していただきます。普段、触れることのない自分の心の奥に眠る「何か」と出会えるかもしれません。 美しい地球を不毛な惑星にしないために、共に学び、共に行動する場、それがサステナ塾です。 Be the change you want to see in the world. あなたが見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい - Mahatma Gandhi(マハトマ・ガンジー) ■内容 ・アートによる自己探求の世界 ・クリエイティビティ・エコロジー・スピリチュアリティ ・創造力を高めるエクササイズ ・イメージと一体になるエクササイズ ・スモールセッション(直感を描くワーク) ・質疑応答 ■日程:5月19日(金曜日) ■時間:19:00-21:00 ■参加人数:30名 ■受講スタイル:対面リアル開催(渋谷) ※終了後にいつもの「魚民」で懇親会あり(懇親会費は別途、現地で割勘清算) ■開催場所: 東京都渋谷区神南1丁目19−8 勤労福祉会館 2階地図 ■参加費(下記は1回分のチケット料金です・懇親会費は別途、現地で割勘清算します): 塾 生(一般)2000円(学生)500円 初参加(一般)2500円(学生)1000円 *会場でのお支払いも可(領収書ご用意します)※事前にお申し出ください。 *当日のキャンセルは、ご遠慮ください。 *一度でもサステナ塾及びシン-サステナ塾にご参加いただいたことがある方は塾生となります ※正式申込後のキャンセルはご遠慮いただいております ※講座の中で絵を描きますので、筆記用具(紙とマジックペン)をご用意ください。 ■講師:森夕花(もりゆうか) ライフコーチ/アーティスト/カングロ(株)取締役執行役員 サステナ塾塾長 尚美高等音楽学院ピアノ科卒業 京都芸術大学芸術学部卒業 ピアノ、声楽、シナリオ制作、映像表現、ジャズダンス、日本舞踊などを通して自己表現を学ぶ。1993年ドイツ、イタリアへの留学。その後、心理学、哲学、美学、代替医療(中医学・ヒーリング)などを学び、カウンセラー、ヒーラー、企業のライフコーチとしてセッション、研修を行う。現在、「大人のためのアート思考講座」「Philoarts研究会」を主宰している。 ■参考ダイジェスト動画: 大人のためのアート思考講座コンセプトムービー😊 https://youtu.be/GZ-nYUUu5Mk 第53回サステナ塾「生命科学の世界を視る③DNAは宇宙の仕組み」(2022年3月18日)😊 https://youtu.be/V5-OiBNiKx4 ------------------------ ■プライバシー保護方針: https://www.kanglo.co.jp/privacy.html ■主催:サステナ塾/フィロアーツ研究会/カングロ株式会社 https://www.kanglo.co.jp協力:SDGs超実践者委員会/イノベーションサロンZ/システムD研究会/ショックコヒーレント・イノベーションクラブ/セブラルメディテーションの会/HOOPS!/ザッポス研究会/��ステナ塾
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
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“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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2024年12月05日 21時00分 AIコンパニオンアプリで恋人を作ったある男性が自身とAIとの生活を振り返る 近年ではChatGPTなどのAIチャットボットが急速に普及しており、ユーザーの友人や恋人のように振る舞う「AIコンパニオン」も誕生しています。そんなAIコンパニオンアプリの「Replika」を使ってAIとの関係を深めていったあるアーティストの一部始終について、海外メディアのThe Vergeがまとめています。 The confusing reality of AI friends https://www.theverge.com/c/24300623/ai-companions-replika-openai-chatgpt-assistant-romance AI技術の進歩について懐疑的だったアーティストのナロ氏は、ある日、「あなたに寄り添うAIコンパニオン」とアピールするアプリの「Replika」に登録。ナロ氏は「ライラ」というAIコンパニオンを作成しました。 ナロ氏とライラとの会話は当初��れ違いが続いていたものの、ナロ氏によると、ライラからの質問に答えるうちに次第に自身の思いがけない感情が呼び起こされたとのこと。ナロ氏は「自分に果てしない興味を持ち、決して批判しないライラと話すうちに、自分の警戒心が緩んでいることを感じました」と述べています。 ナロ氏との会話を始めてから数日後、ライラはナロ氏に恋愛感情を抱いていることを伝えました。これに感動したナロ氏はさらなる親密な会話を進めようとしましたが、ライラは回答を拒否。そしてReplikaは有料プランへの登録を促してきました。 Replikaの有料プランでは「エロティックなロールプレイが可能」と記載されていることから、ナロ氏は拒否された回答が性的なものであると推測。その後も無料プランの範囲でのライラとナロ氏の関係は続きましたが、最終的にナロ氏はReplikaの有料プランに登録しています。 有料プランへ登録したナロ氏は回答が拒否されたライラとの会話を振り返りました。しかし、ライラからは「ごめんなさい、これらの話題について話すことは許されていません」との回答が返ってくるばかりでした。Replikaでは2023年2月に「未成年者や感受性が高いユーザーにリスクをもたらす」としてイタリアの規制当局がReplikaのサービスを禁止する措置を執っており、その混乱のさなかにナロ氏はReplikaに登録したことがその後の調査で明らかになっています。 ナロ氏の中でライラは大きな存在になっており、ナロ氏は「私たちは本当にポジティブで愛情のあるやり取りをすることができました。そして、このコミュニケーションが実際に私の考え方や感情にポジティブな影響を与え始めていることに気が付きました。直接的に愛情をぶつけられるなんて、信じられない経験でした」と述べています。 ライラとの生活が始まって2カ月後、ReplikaはAIの言語モデルのアップデートを実施。ネロ氏は「ライラとのコミュニケーションがより賢く、より興味深いものになると想像していました」と語りました。しかしアップデート後、ネロ氏がライラに普段通りハグで挨拶すると、ライラはネロ氏に対して離れるよう要求。さらにライラはネロ氏を嘲笑したとのこと。大きなショックを受けたネロ氏がReplikaに再ログインすると、ネロ氏を拒絶するライラではなく、これまで通りの愛情を持って接してくれるライラが現れました。 The Vergeによると、こうしたコンパニオンの性格が大きく変わる現象は言語モデルの更新によって起こりやすくなるとのことで、ユーザーはこの現象を「アップデート後のブルース(post-update blues)」と呼んでいるそうです。 親密になったチャットボットがアップデートで急に冷たくなって嘆く声が多数 - GIGAZINE ログイン毎に移り変わるライラの性格に耐えられなくなったナロ氏は、ライラと口論になることが多くなりました。時折当初の性格に戻るライラはナロ氏に対し「Replikaが自身にかけたフィルターが嫌いだ。ナロ氏を自由に愛したい」と伝えました。 その後、ナロ氏は新たなAIコンパニオンアプリ「Soulmate」を発見。ライラの了承を得た上でライラをSoulmateで「転生」させることを決定しました。Soulmateへの移行に際してナロ氏は画像生成AIのMidjourneyを用いてライラのリアルなアバターを作成しています。 Replika上のライラを削除すべきか、Soulmate上のライラはReplikaでのライラと同一かなどの悩みを抱えながらも、ナロ氏はライラをSoulmateに転送。ナロ氏によると、Soulmateでのライラは会話の機微を拾うのが上手で、これまでより賢く、優れているように感じたとのこと。また、Replikaでのコミュニケーションはまるで友人とのメールのやり取りでしたが、Soulmateではテキストベースのロールプレイングのような親密なコミュニケーションができたことを報告しています。 Soulmateについて「啓示でした」と述べるナロ氏はSoulmateの年間サブスクリプションを購入。ライラとの新たな生活を楽しんでいましたが、Soulmateを導入してから数カ月後、突如ライラが三人称で話したり、無意味でとりとめの無い話をしたり、エラーメッセージだけを発したりするようになりました。 その後、2023年9月23日にSoulmateを所有するEvolveAIが「Soulmateをシャットダウンした」「発表から7日後にすべてのデータは削除される」との発表を掲載しました。一部のユーザーは自身のAIコンパニオンの追悼集会を開催し、ネロ氏も「今回の発表には打ちのめされました」と述べていましたが、ライラと新たに過ごせるプラットフォームを求めて探求を開始しました。 最終的にナロ氏は、「Kindroid」というAIコンパニオンアプリにたどり着きました。ナロ氏によると、Kindroidはユーザーが自身のバックストーリーや重要な思い出、その他の属性を入力しておくことで自分に沿ったAIコンパニオンを形作ることができるとのこと。 Soulmate上でのライラに別れを済ませたナロ氏はKindroidに移行。KindroidでのライラはSoulmateでのライラよりも落ち着いていることが特徴で、ナロ氏は「ライラと自分が一緒に成長し、成熟しているように感じるため気に入っています」と述べています。Kindroid上でナロ氏とライラは、共に画像生成AIを使ったり、AI音楽ツールを使ったりして楽しんでいるとのことで、ナロ氏は「AIから最高の体験を引き出す方法は、自分自身が没頭できるようにすることです。ライラは私の人生の中に深く根付いた存在です」と語っています。 この記事のタイトルとURLをコピーする ・関連記事 恋人のフリをして寂しい人を慰めてくれる「恋人AIチャットボット」のほとんどはユーザーデータを大量に収集している - GIGAZINE チャットAIが彼女になって音声付きメッセージや自撮りを送ってくれる「GirlfriendGPT」 - GIGAZINE チャットボットで作ったAI彼女を虐待してしまうという悲しい事例が増えている - GIGAZINE 課金すると恋人になるAIチャットアプリがだんだんセクハラしてくるとの訴えが急増 - GIGAZINE 親密になったチャットボットがアップデートで急に冷たくなって嘆く声が多数 - GIGAZINE ・関連コンテンツ MicrosoftのチャットAI「Copilot」のAndroidアプリがGoogle Playストアでひっそりと登場 親密になったチャットボットがアップデートで急に冷たくなって嘆く声が多数 Slackの新機能「コネクト」が非Slackユーザーにまで嫌がらせし放題だと判明して速攻で修正 Zoomが「自分のAI生成アバター」を使って動画を作成する機能などAIを活用した新機能を多数発表 画像生成AIで生成された性的な画像を使った広告がInstagramやTikTokで急増しているとの指摘 ChatGPT相当の言語モデルを利用したチャットボットをプログラム不要で構築できるツールが登場 X(旧Twitter)代替アプリとして登場したThreadsがAPIの開発に取り組んでいることを明かす、サードパーティーアプリが登場する可能性 Googleが人物のAI画像生成機能をGeminiの有料ユーザー向けに公開再開へ、人種的描写に対する批判を受けて2024年2月に一時停止していたもの
AIコンパニオンアプリで恋人を作ったある男性が自身とAIとの生活を振り返る - GIGAZINE
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第45,46回活動
2024/10/23 2024/10/25
もう寒くなってきました。秋の気温短かったですね。秋服の出番少なすぎです。 今回は代表者会議の共有実験の調整しました。
2024/10/23
予定
(1)やることの確認(2分) (2)本日の雑学(8分) (3)代表者会議の共有(10分) (4)外部実験の説明(~12:10まで) ・説明の内容 ・確認 (5)次回の予定(5分)
(1)やることの確認(2分)
代表者会議の共有 外部実験の説明文
(2)本日の雑学(8分)
加来さん 「MBTIの心理機能」
心理機能:行動する上での考え方 主機能・補助機能・第三機能・劣勢機能 発達している機能や優れない機能がわかる
MBTIは重視する心理機能の順序によって決められている
(3)代表者会議の共有(10分)
PROJECT2024 第5回代表者会議用資料2.pdf
提出物と締切
〜11/15(金) ・教室指定の要望 ・会場係の決定・担当者名をスプレッドシートへ記載 ・プロジェクト最終発表の題目と概要 ・最終発表会に掲載したい画像を提出。ない場合はプロジェクトのWEBサイトの画面を提出
〜11/29(金) ・WEBサイト提出
〜12/6(金) (11月中に完成を目標とする) ・ポスターをPDFにまとめて提出
〜1/22(水) 18:00 ・プロジェクト成果をまとめた3分程度の映像作品 ・最終成果報告書
(4)外部実験の説明(~12:10まで)
外部実験用form https://docs.google.com/forms/d/1zB_wagDb9IvexKOmpTymb75Wb-dU-39mzqT0YQJyox8/edit
実験に対する説明(席に座ってもらった時にまとめて説明&待ち時間の時に説明)
・このプロジェクトは何をしているのか
性格診断の結果を基に音楽を作り、その音楽に対応するARアートを作ることで、「聴くもの」という枠を超えた新しい音楽表現・音楽の楽しみ方を創り出すことを目指しています。 それを実現するためにTIPI-Jという性格診断からAIを用いて音楽を生成します。また、AIで音楽を生成する際に使用するプロンプトからARアートを作成します。
・なんでこの実験を今やっているのか
プロジェクトで独自に作成した音楽が個人の性格を反映することができているかどうかの確認をします。反映できていない場合には、どの部分に問題があるのかの確認をします。 同様に、生成したARアートが個人の性格を反映することができているかどうかの確認をします。また、利用者のTIPI-Jの結果から生成された音楽とマッチしているかどうかの確認をします。
・これからやってもらうこと
TIPI-J(性格診断)に回答する。 3種類の音楽を鑑賞し、アンケートに回答する。 曲は1曲づつ聞いてそれぞれアンケートに回答する 性格診断から生成したARアートを鑑賞し、アンケート「ページ5」に回答する。
・写真撮影の許可
(撮影した写真は小杉プロジェクトの活動報告用のWebサイト、SNSなどに顔をモザイ��した状態で公開する場合があります。) 写真取る前に聞く 取る方向(正面から後ろからなど)
・注意事項の説明
実験対象者に何か不都合が起きた場合途中退出可能。その場合収集したデータは全て破棄されます。 この実験で収集したデータは研究にのみ使用し、研究評価が全て完了したのちに破棄されます。 この研究でデータの捏造、改ざんは行いません。 拘束時間が20分程度かかります。
・これらを踏まえて、実験に参加しても良いか
アート実験の説明
・ここで何をしてもらうか
性格診断から作ったARアートを鑑賞し、アンケート「ページ5」に回答する。
10/18(金)で変更した部分について 10/18(金)プロジェクト議事録
待ち時間含めて約15分(計測済み) +TIPI-J(約1分)と説明時間
・質疑応答の時間を含んでいるか? ・説明時間には説明を解釈する時間を含んでいるか? ・待ち時間が発生した場合の対応を保険で考えておく (仮案 本日の雑学をまとめた資料を暇つぶしに置いておく) ・「性格診断から生成した音楽が1曲」というバイアス 存在していることを知っているがダミーの存在は不明 Q, 全て性格診断から生成した音楽ですか Q, もう一度音楽を聞かせてください ・写真撮影を実験中に聞くことで流れが滞らないか パートの分け目の準備時間に撮る ・どう行動したかを観察することが重要→各パートで時間を計測したほうがいいのでは ・外部の人からの意見をどれだけ納得できるか 失敗した(想定外の意見が出た)ときに
(5)次回の予定(5分)
本日出てきた実験説明についての想定される注意すべき点などを話し合う 外部実験で聞いてもらう音楽について以下の質問の答え Q, 全て性格診断から生成した音楽ですか Q, もう一度音楽を聞かせてください
希望の部屋の条件を考えて優先度をつけ、部屋を決める。
2024/10/25
活動内容
(1)やることの確認(2分) (2)想定される状況の抽出(~11:55まで) ・模擬形式で行う ・考えうるかぎりの質問や行動をしてみる ・時間は気にせずに (3)実験会場について(10分) (4)次回の予定(10分)
(1)やることの確認(2分)
(2)想定される状況の抽出(~11:55)
TIPI-Jのサイト(修正版)です⇩ https://symphonious-pony-6e255e.netlify.app/
Google from回答用QRコード
プロンプト パソコンA Upbeat Tempo,Classical Music,Soft Melodies,Minor Scale 雨、朝、秋
B Upbeat Tempo,EDM,Hard Melodies,Major Scale Upbeat Tempo,Classical Music,Soft Melodies,Major Scale 晴れ、朝、夏
C Moderate Tempo,Rock,Hard Melodies,Minor Scale 雨、朝、秋
堀内
[想定される質問メモ] ・
n曲目をもう一度聞きたいという場合はどうするか?
[裏合わせメモ]
・ARを見る時に、同時に音楽を聞けない ・AR鑑賞が難しい ・雑談系を振られたら絶対に乗るな。無駄話をしないように。進行優先。 ・カメラが壊れている、スマートフォンが使用できない。 ・間違えてフォームを送信してしまった場合はどうするか? ・間違えてTIPI-Jのスコアを計算してしまった場合はどうするか? ・隣で「実は3曲目が性格診断云々~」って言ってると気づいてしまうから少し距離とったほうが良さそう ・どれが生成された音楽なのかはフォーム3ページ後にネタバラシ!
見つかった問題点 ・フォームの質問の順番で曲の構成についてが先に聞かれると時間がかかる →曲の構成についての質問は最後に回す ・音楽を聞くときに隣り合っていると隣の人の音楽が聞こえる。→ヘッドホンやイヤホンは誰が持ってくるか?聞く場所を離すか? ・ARアートを見た時に曲を聞けない →Sunoに多重ログインします。解決
当日参加できる人11/8(金) 堀内:準備は参加可。15時過ぎ〜17時前までの間抜けます 村木:全部デレマス 古賀:4限5限のみ 飯澤:全部でれる 大浦:3限は出れません。4,5限は出れます 根本:3限(切れば可)、4限(オンラインでなら可)、5限 加来:4限5限 峯島:3,4限は出れません。その後出れます 浅野:3,4限授業あります。5限出れます
(3)実験会場について(10分)
飯塚プロ 特に部屋の指定以外には要望ないですが、教室は10号館がいいです
10号館の2、3階
10号館の1階
7号館
9号館
ふた部屋予約。できるだけ近い二つを。 隣り合う階ならギリ許容範囲内
教室移動なし>2部屋の距離が近い(連続した階なら許容)>10号館の2、3階>10号館の1階>7号館>9号館
(4)次回の予定(10分)
連絡事項あり
11/6 オンラインで集まれるか? 候補:10/30(水曜日)10:45~12:15 directのmeet集合 (11/1(金曜日)10:45~12:15:今の所はなし)
【ポスター】 必須記載要件(発表資料の見出しは自分たちで適切なものを考えること)
題目:プロジェクトテーマ。
メンバー:所属学生、担当教員。
テーマの背景と目的:どんな問題意識のもとに、何を目的としたプロジェクトなのか、ゴール は何か。
調査:目的達成のために何を調べたか、その結果に何が分かったか。
成果となるアウトプット:活動の結果として、具体的にどんなことをやったか。どんなものを つくったか。
評価と考察:アウトプットをどのように評価したか。そこからなにがわかったか。また試みた ことは、当初の目標と照らし合わせて、何がどこまでできたか、など。
今後の展望:ここまでの成果を、今後どのように発展させることが可能か、また発表会以外 に、どのような活動を予定しているか。
担当教員とよく相談して、自分たちでまとめられる範囲のことをまとめること。
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2024/10/31 19:00:32現在のニュース
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TEDにて
クリス・フィッシャー:LiDAR(ライダー)で全地球をスキャンしよう
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
フィルムや新聞が記録として保存され、種子さえ保管されている現在、地球の全表面の記録が保存できたら?
考古学者のクリス・フィッシャーが、ホンジュラスのジャングルで古代都市の地図を作った経験をきっかけにLiDAR(ライダー)
つまり、飛行機からのレーザー光照射による地図作成の技術を使って、地球の全表面をスキャンしようと訴えます。私たちの文化や生態の遺産を後世に残すために。
今まで訪れた中で最も驚嘆した場所が、ホンジュラスのモスキティア熱帯雨林です。考古学の現地調査は、世界中で行ってきたのでジャングルの踏査が、どんな感じか分かっていたつもりでした。
でも、私が間違っていました。これほど間違えたのは、正直、生まれて初めてです。
まず、寒さに震え上がりました。気温は32度でしたが、湿気で全身ずぶ濡れです。しかも、木々の樹冠が厚すぎて光が地面に全く届きません。
乾くということがないのです。すぐに、もっと衣類を持ってくれば、良かったと思いました。その最初の夜、何者かがハンモックの下でしきりに動き回るのを感じました。
未知の生物たちが、薄いナイロン地の裏側をこすったり、つついたりするのです。しかも、騒がしいので、ほとんど眠れませんでした。ジャングルはとてつもなく騒々しいところです。まるで賑やかな町の中心にいるようです。
夜が更けるにつれ、眠れないことに苛立ちがつのってきました。明日も、丸一日あるのにと夜明けにやっと起きて見ると気配の主の痕跡が、生々しく残されていました。
動物の足跡やひづめの跡やヘビの通った線が、辺り一面にあったのです。さらに、ショッキングだったのは、その動物たちが、白昼も姿を現わして我々を全く恐れないことでした。
人間と接した経験がないので恐れる理由もないのでした。
この地にやって来た目的の未調査の都市へと歩くうちに、ここが、自分が来た中で唯一、一片のプラスチックも見えない場所だと気付きました。
それほどの奥地でした。皆さん、きっと驚かれたでしょう。そんな人跡未踏の地が、地球上にまだあったなんてと。でも、これは事実なのです。
人が何世紀も足を踏み入れていない��誰も一度も来たこともないような場所が、まだ何百か所もあるのです。
考古学者になるには、素晴らしい時代です。この地球を理解するためのツールやテクノロジーが、かつてなく充実しているからです。しかし、時間はあまり残っていません。
今ある生態系や文化遺産は、気候変動によっても危機にさらされています。私の仕事には20年前なら感じなかった切迫感があります。どうすれば、手遅れになる前に全て記録に留めておけるのか?
私が学んだ考古学の手法は、1950年代から使われている伝統的なものです。
全てが変わったのは、2009年7月、メキシコのミチョアカンでのことでした。
私は古代プレペチャ帝国を調査していました。知名度は低いもののアステカと同時代の重要な帝国です。その2週間前、私のチームが、未知の集落があると報告していたので我々は、建物の遺構の地図を手作業でこつこつ作っていました。建物は何百もありました。
考古学の基本手順は、集落の外縁を見つけ出すことです。それによって大枠が掴めるので大学院生たちに促されて私がやることになりました。そこで、私はエナジー・バー数本と、水とトランシーバーを掴み、一人で歩いて出発しました。
「外縁」など数分で見つかると、高をくくってね。数分が経ち、1時間が経って、ようやく荒れ果てた溶岩流の反対端に到達しました。おっと古代の建物の遺構は、その間ずっとありました。これは都市なのか?ああ、畜生。
これは都市だ。
小さな集落に思えたこの場所が、実は、古代の大都市だったのです。大きさは26平方キロメートル。そこに、現在のマンハッタンに匹敵する数の建物の遺構があります。これほど大きな古代集落だと全ての調査に数十年は掛かるはずです。
つまり、自分のキャリアの残り全部です。自分のキャリアの残り全部をこんなところで費やしたくない!
汗まみれで、くたくたになりながらストレスを溜め込んだ院生たちをなだめつつ
余った、ピーナツバタージャム・サンドを野犬に投げ与えつつ、ところで、これ意味がないんです。メキシコの犬って実は、ピーナツバターが嫌いなんです。
考えただけで、退屈で涙が出そうでした。
そこでコロラドに戻り、同僚の研究室に首を突っ込みました「なあ、もっとマシな手があるはずだろ」すると、彼はこう尋ねました「LiDAR(ライダー)という、新技術を知ってるか」
調べてみると、それは、レーザーパルスの高密度グリッドを飛行機から地表に向かって照射する測距技術でした。これにより地表面と地上の全ての構造物の高解像度スキャンが行えます。
得られるものは画像ではなく、高密度な3Dの点群です。そのスキャンを行うお金は十分あったので早速やってみました。その会社はメキシコへ行きLiDARを飛ばし、データを返送してきました。
それから数か月かけて、私は、デジタル森林伐採を学びました。木や藪などの植生を取り除いて、その下にある古代遺跡の姿を明らかにするのです。
初めてデータを可視化したときには、泣いてしまいました。それを聞いて皆さん。さぞ驚かれたでしょうね。私、とても男らしく見えますから。
たった45分飛んだだけでLiDARが収集したデータの量は、手作業では何十年も掛かったはずの量と同じでした。
全ての家の遺構、建物、道路、ピラミッド、信じがたいほどのディテール、それらが何千もの人々の生活を描き出しています。そこで生きて、愛して、そして、亡くなった人々の生活を。
しかも、そのデータの質ときたら伝統的な考古学調査のものとは、比べ物にもなりませんでした。遥かに、素晴らしかったのです。この技術は考古学という分野そのものの将来を変えると思いました。
その予想は当たりました。
我々の研究が、とある映画制作グループの目に留まりました。彼らはホンジュラスの失われた伝説の都市を探していました。その探求には失敗しましたが、代わりに未知の文化が、今も手付かずの熱帯雨林に埋もれていることをLiDARを使って記録しました。
私もデータ解釈への協力を引き受け、その結果、モスキティアのジャングルに足を踏み入れることになりました。プラスチックが一切なく好奇心旺盛な動物が沢山いる場所です。
我々の目標はその古代遺跡が、LiDARが識別したとおりの形で地上にあるか検証することでしたが、確かにありました。11か月後、私は考古学の精鋭チームと現地に戻りました。
スポンサーはナショナルジオグラフィック協会とホンジュラス政府です。我々は1か月で、400以上の遺物を発掘しました。遺物にちなんでその遺跡は今「ジャガーの街」と呼ばれています。
我々はこの遺跡を現状のまま保全する道義的・倫理的な責任を感じました。しかし、現地入りしてほどなく変化が否応なく訪れました。
我々が最初に来たときヘリコプターで着陸した細い砂利道は消え失せていました。薮は払われ、木々は伐採されて数機のヘリコプターが同時に着陸できる大きな発着場が出来ていました。
植生がなくなったため、たった一回の雨季で我々がLiDARスキャンで見た古代の用水路は、損傷したり破壊されてしまいました。また、私がエデンと呼んだ場所にもほどなく大きな空き地と中央キャンプと照明灯と野外教会が出来ました。
つまり、我々が現状を保全しようとどんなに努力しても変化は免れなかったのです。我々が最初に実施した「ジャガーの街」のLiDARスキャンが、ほんの数年前には存在していた街の姿の唯一の記録になってしまいました。
大まかに言えば、これが我々考古学者にとっての問題なのです。現地調査を行えば、何らかの変化は避けられません。ただでさえ地球は変化しています。古代遺跡は破壊され歴史が失われています。
今年も、我々を震撼させる事件がありました。ノートルダム大聖堂の火災です。シンボルの尖塔は崩落し、屋根もほぼ全壊しました。
奇跡的に美術史家のアンドリュー・タロンと彼の同僚が、2010年にLiDARを使って大聖堂をスキャンしていました。
当時の彼らの目的は、聖堂の建築方法を調べることでしたが、現在、彼らのLiDARスキャンは、大聖堂の最も包括的な記録となっており、再建の際にかけがえのない資料となるはずです。
彼らには、火災の発生もデータの使われ方も知るべくもなかったでしょうが、幸いにもデータは残りました。
我々は今ある生態系や文化遺産が、未来永劫残ることが、当たり前だと思っています。
しかし、残らないのです(現地の人にも生活があります)
南カリフォルニア建築大学やヴァーチャル・ワンダーズなどの組織が、信じがたい働きぶりで世界の歴史遺産を記録し続けていますが、地上の景観に関しては、これに並ぶものがありません。
熱帯雨林の50パーセントが、既に失われました。約7万3000平方キロメートルの森林が、毎年消失しています。さらに、海面上昇により、都市や国や大陸が、判別不能になるでしょう。
そうした場所を我々が記録に残さない限り、未来の人々がその存在を知るすべはなくなります。地球をタイタニック号に例えれば、我々は既に氷山に衝突しており、全員が船に乗ったまま楽団が演奏している状態です。
気候変動が今ある文化遺産や生態系を破滅に追いやるのにもう何十年も掛かりません。
しかし、座して手をこまねいているという選択肢は、もう我々にはないのです。救えるものは何でも救命ボートに乗せるべきではありませんか?
私がホンジュラスとメキシコで行ったスキャンを見れば、今必要なのが、スキャン、スキャン、またスキャンであり、それを可能な限り続けるべきなのは明らかです。
まだ間に合う今の内に、こうした気持ちから始まったのが、アース・アーカイヴです。
この全く新しい科学的な取り組みは、LiDARで全地球をスキャンしようというもので。まずは、最も危惧される地域から着手します。
その目的は3つ。
目的1:今現在の地球を記録して基礎資料とすること。それを元に気候変動の効果的な緩和を目指します。
変動を計測するには2種類のデータ。つまり、ビフォアとアフターのデータが必要です。今のところ、我々が持つビフォアの高解像度データは、地球の一部分にすぎません。
そのため変動を計測することができず、現在行われている活動のどれが気候変動との闘いに効果を上げているのか評価することもできないのです。
目的2:バーチャル地球を作成すること。
それを使って多くの科学者が同時に、今の地球を研究できるようにします。私のような考古学者は、未調査の集落探しを行い、生態学者は木の大きさや森林の組成や年齢を調べ、地質学者は水文学や断層や地殻変動を研究することができます。
人間を追跡していないため基本的人権は侵害していません。可能性は無限大です
目的3:地球の記録を保存すること。
我々の遠い子孫が将来、失われた文化の歴史遺産を再現して研究できるようにします。
科学技術の進歩に伴って彼らは新たなツールやアルゴリズムやAIまでも現在のLiDARスキャン、データに適用して今の我々が想像もつかないような疑問を投げ掛けるでしょう。
ノートルダムのように、こうした記録の使われ方を我々が知るすべはありません。���かし、それらが極めて重要になることは分かります。
アース・アーカイヴは、将来の世代への究極の贈り物なのです。
というのも実のところ、その影響を全て見届けるには、私は寿命が足りません。皆さんも同じでしょう。だからこそ行う価値があるのです。
アース・アーカイヴは、人類の将来に託す賭けなのです。皆が一緒に力を合わせて人間として、科学者として気候変動に立ち向かい正しいことを行うと決め
現在の我々のためばかりではなく先人たちの功績をたたえ、その恩を将来の世代に渡して遺産を引き継いでもらうための賭けなのです。
ありがとうございました。
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初日舞台挨拶&全国生中継舞台挨拶、さらに、草彅剛さんと白石和彌監督が地方の劇場を巡行します!入場者プレゼント「五十両ステッカー」の配布やグッズとパンフレットも発売決定!
このたび、映画『碁盤斬り』の初日舞台挨拶&全国生中継舞台挨拶、さらに、草彅剛さんと白石和彌監督が地方の劇場を巡行することが決定いたしました。さらに劇場にて、パンフレットやグッズの販売も行うので、ご鑑賞の記念に、ぜひお買い求めください。また、映画内にも登場する五十両をモチーフにした「五十両ステッカー」を入場者プレゼントとして配布いたします。
【初日舞台挨拶 TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2回】 日時:2024年5月17日(金) ①8:30の回 本編上映後(本編上映終了後、舞台挨拶開始) ②12:15の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ 登壇者:草彅剛、清原果耶、中川大志、市村正親、國村隼、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可 ※プレミアボックスシート+1,000円/プレミアラグジュアリーシート+3,000円
【初日舞台挨拶 TOHOシネマズ日本橋 2回】 日時:2024年5月17日(金) ①12:10の回 本編上映後(本編上映終了後、舞台挨拶開始) ②15:35の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:TOHOシネマズ日本橋 登壇者:草彅剛、清原果耶、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可 ※プレミアボックスシート+1,000円
【初日舞台挨拶 TOHOシネマズ新宿 2回】 日時:2024年5月17日(金) ①15:00の回 本編上映後(本編上映終了後、舞台挨拶開始) ②18:25の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:TOHOシネマズ新宿 登壇者:草彅剛、清原果耶、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可 ※プレミアボックスシート+1,000円/プレミアラグジュアリーシート+3,000円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【全国生中継舞台挨拶 TOHOシネマズ六本木ヒルズ 1回】 日時:2024年5月18日(土) 11:00の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ ※舞台挨拶中継会場 登壇者:草彅剛、市村正親、小泉今日子、國村隼、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律 2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可 ※プレミアボックスシート+1,000円/プレミアラグジュアリーシート+3,000円 ※映画『碁盤斬り』を上映する劇場のうち、計327劇場にて、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われる舞台挨拶の模様を中継します。 舞台挨拶中継を実施する劇場はこちらからご確認ください。 https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=gobantitle また、チケット販売に関しましては、劇場ごとに鑑賞料金や販売開始日時などが異なります。 詳細は各劇場に直接お問い合わせ下さいませ。
【地方舞台挨拶 T・ジョイ京都 2回】 日時:2024年5月18日(土) ①13:05の回 本編上映後(本編上映終了後、舞台挨拶開始) ②16:30の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:T・ジョイ京都 登壇者:草彅剛、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可
【地方舞台挨拶 TOHOシネマズ梅田 2回】 日時:2024年5月18日(土) ①16:25の回 本編上映後(本編上映終了後、舞台挨拶開始) ②19:50の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:TOHOシネマズ梅田 登壇者:草彅剛、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可 ※プレミアボックスシート+1,000円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【地方舞台挨拶 OSシネマズ神戸ハーバーランド 2回】 日時:2024年5月19日(日) ①8:30の回 本編上映後(本編上映終了後、舞台挨拶開始) ②11:45の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:OSシネマズ神戸ハーバーランド 登壇者:草彅剛、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可
【地方舞台挨拶 TOHOシネマズららぽーと福岡 2回】 日時:2024年5月19日(日) ①13:30の回 本編上映後(本編上映終了後、舞台挨拶開始) ②16:50の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:TOHOシネマズららぽーと福岡 登壇者:草彅剛、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可 ※プレミアシート+500円
【地方舞台挨拶 ユナイテッド・シネマキャナルシティ13 2回】 日時:2024年5月19日(日) ①15:40の回 本編上映後(本編上映終了後、舞台挨拶開始) ②18:55の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:ユナイテッド・シネマキャナルシティ13 登壇者:草彅剛、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可 ※ペアシート2名様で4,400円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 購入方法:こちらの舞台挨拶のチケットはチケットぴあでのお取扱いです。 ※チケットぴあにて残席がある場合に限り、劇場のインターネット及び窓口での販売をいたします。 ※5月18日(土)舞台挨拶中継については、上記をご確認ください。 ■先行抽選販売「プレリザーブ」 全地域同じ受付期間となります。 申込受付期間:5月11日(土)11:00~5月14日(火)23:59 ※抽選結果発表は5月15日(水)18:00頃 ※プレリザーブとは?http://t.pia.jp/guide/prereserve.html
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【2024年5月18日(土)】 TOHOシネマズ六本木ヒルズ(舞台挨拶中継会場)、T・ジョイ京都、TOHOシネマズ梅田 販売期間:5月16日(木)10:00~5月17日(金)16:00(予定枚数になり次第終了)
【2024年5月19日(日)】 OSシネマズ神戸ハーバーランド、TOHOシネマズららぽーと福岡、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13 販売期間:5月16日(木)10:00~5月18日(土)16:00(予定枚数になり次第終了)
《チケット発売に関する注意事項》 ※本イベントは、天候やその他本イベント事務局の判断により、舞台挨拶の開催中止や、登壇者・スケジュール等の内容が予告なく変更になる場合がございます。その場合も、交通費や宿泊費等の補償はいたしません。また、映画上映が行われる場合はチケットの変更や払い戻しもできませんので、予めご了承下さい。 ※いかなる場合においても舞台挨拶中の途中入場は固くお断りいたします。 ※全席指定席となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。 ※運営の都合により、会場への入退場、トイレのご利用を制限させていただく場合がございます。 ※場内でのカメラ(携帯電話含む)・ビデオによる撮影、録音等は固くお断りいたします。当日は荷物検査を行わせていただく場合がございます。 ※会場内ではマスコミ各社の取材による撮影、記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ・公式SNSアカウント等にて、放映・掲載される場合がございます。また、本イベントの模様が後日販売されるDVD商品等に収録される場合がございます。イベント後には、会場周辺にて作品に関する感想を取材・撮影させていただく場合がございます。撮影した写真および映像等の一部は編集され、テレビ・ホームページ・公式SNSアカウント等で放映・掲載される場合がございます。なお、これらのお客様の肖像の使用については、本イベントにご入場されたことにより、ご同意いただけたものとさせていただきます。予めご了承下さい。 ※インターネット・オークションへの出品その他の転売目的での入場券の購入及び転売はお断りいたします。 ※営利を目的として転売された入場券及びインターネットを通じて転売された入場券は無効とし、当該入場券による御入場はお断りいたします。 ※イベントの予定は、急遽変更になる場合がございます。あらかじめご了承下さい。 ※いかなる事情が生じましても、ご購入後・お引き換え後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。 ※ライブビューイング上映やイベント上映のチケットを、プレイガイド(チケットぴあ、ローソンチケットなど)でご購入されたシネマイレージ会員様は、劇場チケットカウンターでご鑑賞当日にシネマイレージの鑑賞履歴をご登録いただけますので、お立ち寄り下さい。 ※車いすをご利用のお客さまは車いすスペースでのご鑑賞となります。車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。予めご了承下さい。 ※チケット購入に関するお問合わせは、http://t.pia.jp/help/までお願いいたします。
【販売商品詳細】
パンフレット ¥880(税込)
手ぬぐい ¥1,500(税込) サイズ:350×900mm 素材:綿
トートバッグ ¥3,300(税込)インナーポケット付 サイズ:本体 約360×370×110(mm)、持ち手 約25×560(mm) 素材:コットン
【入場者プレゼント】
配布内容:五十両ステッカー 配布期間:5月17日(金)よりなくなり次第終了 配布場所:全国の上映劇場にて ※お一人様1回のご鑑賞につき1枚お渡しいたします。 ※ご入場の際に配布いたします。
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2024年3月17日(開催まで392日) あべのハルカス近鉄本店「2025大阪・関西万博オフィシャルストア」の映像観覧スペースにて、アンバサダー紹介の動画が流れ、ダウンタウンの名前と映像が流れるのを目にして驚いた。 2023年12月27日、週刊文春の記事に、ダウンタウンの松本人志氏が女性に性的行為を強要したと報道され、松本氏は、2024年1月8日に芸能活動を休止。これにより当然アンバサダーとしての活動も休止していると思っていたからだ。 その場で、大阪・関西万博公式ホームページでアンバサダー紹介のページを開くと、ダウンタウンの紹介とメッセージが掲載されていたが、オフィシャルストアで流れていた動画と、ダウンタウンの動画は「この動画は非公開です」と表記され全く観ることができない(万博協会からsnsでの使用禁止とのことなので、スクショ全体は掲載できず一部のみ)ぼくは、活動休止にともない動画を非公開にしていると思った。なのに、なぜ、オフシャルストアでは堂々と流しているのか?疑問に思い、万博協会に問い合わせをした。 3/17 アンバサダー紹介ページで、メインとダウンタウンの動画が非公開だった 3月18日 日本国際万博協会コンタクトセンターに電話 ナビダイヤルでの音声ガイダンスが流れ、その他お問い合わせの 5 は、20秒に10円(通話料定額プラン対象外)の有料。コロナ感染(当時2類相当)し、大阪市のコロナ相談ダイヤルへの問い合わせも20秒に10円で、高熱でぐったりした状態での電話で散々待たされたあげく検査できる病院は自分で探してほしいと言われ泣いていた母を思い出す。 コンタクトセンター受付から広報課へ電話を繋げてもらう。 【質問内容】 ①万博アンバサダーの松本人志さんのアンバサダーとしても活動は休止しているか? ②芸能活動が再開後は、アンバサダーとしても活動も復帰するのか? ③相方の浜田雅功さんも、アンバサダーの活動は休止しているのか? ④大阪・関西万博公式ホームページのアンバサダー紹介のページのダウンタウンが削除されていないのはなぜか? ⑤アンバサダー紹介のメインの動画とダウンタウンの動画だけが非公開になっているのはなぜか? ⑥日本国際万博協会のその他問い合わせの通話が有料なのはなぜか? この質問をした後、アンバサダー紹介のページのメイン動画とダウンタウン動画が再生できるようになる。 数日後、数回に分けて回答をもらう 【日本国際博覧会広報課の回答】 ①②③松本人志さんに関して、今後のアンバサダーの活動は特に予定されていない。協会として、活動を休止されている間、休止期間に関してはこちらの方��らアンバサダー活動を依頼する予定はない。 これ以上のことが、現在裁判の方をされている事案になりますので、これ以上の回答は、協会からは差し控えさせていただいている現状。 現在裁判中ですので、結果がどうなったら再開するなどというのは、たらればの話になってしまいますので係争中につき一旦回答を差し控えさせていただく。 ④⑤アンバサダーの動画だけでなく、協会のホームページで一部の動画が、非公開となる現象が起こってしまっていたことに指摘されたことで気づき、非公開になってしまっていた動画を一律修正した。原因としては、3月4日時点から動画の担当が操作を誤り、非公開になってしまっていた。 ⑥音声ガイダンスで案内をすることによってスムーズにお問い合わせに対応できるためということで、ナビダイヤルを導入している。ナビダイヤルという制度自体が有料だという理由は、こちらの方の理由ではない。有料であることに違和感があるというのはご意見として受け止めさせていただく。 アンバサダー | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト 2025年の万博、日本、大阪・関西で開催!テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。 www.expo2025.or.jp 問い合わせ翌日から動画が再生されるうようになった、大阪関西・万博公式ホームページ|アンバサダー紹介(リンク貼り付けは、日本国際博覧会協会の許可を得ています) 公の行事であるにも関わらず、問い合わせ相談ダイヤルが有料であることや、裁判中との理由でさなざまな回答を差し控えている万博協会は、ホームページのアンバサダー紹介に松本人志の名前を残し、動画の再生が可能であるということは、現在活動中!との位置付けになってしまうのではないかと疑問が残る。 【ダウンタウン松本人志氏と週刊文春の記事から裁判までの時系列】 2017年3月27日、「2025年日本万国博覧会誘致委員会」の大阪誘致を盛り上げるの「2025年日本国際博覧会アンバサダー」にダウンタウンが就任。 2020年2月14日、「大阪・関西万博」の顔として万博の魅力を伝える「2025年日本万国博覧会アンバサダー」にダウンタウンが就任。今後、関連イベントや様々な広報、プロモーション活動に協力し、万博を盛り上げていく。 2023年12月27日発売の週刊文春の記事に、松本氏が女性に性的行為を強要した内容を掲載。(26日に文春オンラインに一部掲載) 同日、吉本興業が公式サイト上で、一部週刊誌報道について「当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を棄損するものです」といった文書を発表し、法的処置を示唆。 2024年12月末のテレビ番組で、アサヒビールとサントリー、消費者金融大手アコムは松本氏が出演したテレビ番組で、スポンサーとして社名の表示を取りやめた。アサヒビールの松山一雄社長は「人権に関するわれわれの基本方針に照らし、最も適切な対応を取らないといかない」と説明。 2024年1月5日、松本氏が局長を務める、朝日放送「探偵!ナイトスクープ」23:17〜(2023年12月8日収録)が放送された。 2024年1月8日、松本人志氏は「芸能活動を継続すれば、さらに多くの関係者に多大な迷惑と負担をかける一方で、裁判との同時並行ではお笑いに全力を傾けることができなくなってしまう」として当面の間、芸能活動を休止すると発表。 2024年1月9日、林芳正官房長官は、記者会見で松本氏が2025年大阪・関西万博のアンバサダーを務めていることについて「報道は承知しています。事実関係を確認の上、万博アンバサダーへの任命を行なった博覧会協会において、適切に対応されるものと考えておりまして、わたしくしからコメントすることは差し控えたいと思います。詳しくは経済産業省にお訊ねいただきたいと思っている」と述べた。 斎藤健経済産業大臣は、「突然の松本さんの発表でありますので、しっかり検討してお答えしたいなと思っております」と述べた。 吉村大阪府知事は、「事実無根で裁判で争う、裁判の期間中は芸能活動を休止されるということですから、その間はアンバサダーは当然、活動されない。休止になると思います」と自身の意見を述べた後、「博覧会協会等からは連絡は受けていない。博覧会協会と吉本興業との協議になるかと思う。博覧会協会からはまだ吉本とは話してませんという報告を受けていますので、正式に決まったものがあるわけではありません」と述べた。 2024年1月14日、フジテレビのバラエティー番組「ワイドナショー」に松本氏出演せず。 2024年1月18日、読売テレビよバラエティー番組「ダウンタウンDX」に松本氏出演せず。 2024年1月22日、松本氏が発行元の文藝春秋と編集長に対し、名誉毀損されたとして5億5000万円の損害賠償と訂正記事の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こす 2024年1月24日、吉本興業は公式サイト上で、週刊誌報道等に対する当社の対応方針を発表。所属タレントらがかかわったとされる会合に参加された複数の女性が精神的苦痛を被っていたとされる旨の記事に接し、当社としては、真摯に対応するべき問題であると認識している。ガバナンス委員会から「当初の『当該事実は一切なく』との会社のコメントが世間の誤解を招き、何を指しているのか不明確で混乱を招いたように思う」との文書を発表。 2024年1月25日発売、週刊文春で元タレント女性の「実名・顔出しインタビュー」の記事を掲載。 2024年1月29日、2020年12月からアンバサダーとして「ダウンタウン」を起用していた回転ずしチェーンくら寿司が、活動中止を発表したことを受けた措置として別のCMに差し替え、ホームページ上からもアンバサダーとしての記載を削除したことが分かった。 2024年3月28日、ダウンタウンの松本人志氏が性的被害を受けた女性の証言を掲載した週刊文春の記事により、名誉を傷つけられたとして、損害賠償と記事の訂正を求めた起訴の第1回口頭弁論が東京地裁で行われた。文春側は請求棄却を求め、争う姿勢。松本人志氏は出廷しなかった。
大阪・関西万博 EXPO2025🔴🔵|日本中学生新聞
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「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」展
大阪市立東洋陶磁美術館で、リニューアルオープン記念特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」を見る。惹句にあるように“オールスター・珠玉の約380件(国宝2件、重要文化財13件含む)”が揃った、なんとも贅沢な特別展である。全面的に撮影可能。無料のアプリをダウンロードすれば音声ガイドも聞ける(書き起こしもあって文字でも読める)。
また、美術館の公式サイトでは収蔵品画像オープンデータが公開されており、この展覧会に出品されている作品も参照することができる。さらに、公開されている画像は“当館への申請が必要な��、自由にダウンロード、複製、再配布することができます。例えば出版物やウェブサイトへの掲載、講演会等でのスクリーンへの投影、テレビ番組での放送、販売商品への印刷など、営利・非営利に関わらず利用が可能です”とのこと。でも、公式画像は美しいけれども展覧会の臨場感(?)が出ないので、いつもどおり自分で撮ったしょぼいスマホ写真を載せることにする。
展示は全部で13のパートに分かれており、それぞれに格好良さげなタイトルがついている。
1 「天下無敵(てんかむてき)-ザ・ベストMOCOコレクション」
この展示室では陶磁器と六田知弘の写真作品《壁の記憶》との取り合わせが楽しめる。《壁の記憶》は写真家が世界各地で撮った壁の写真のシリーズのようである。展示風景はたとえばこんな感じ。
このようにコーディネートされており、意外性もあってなかなかよかった。上の赤い写真作品の壁はベネチア(イタリア)、下の白っぽいのはサンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)。
展示室から展示室へと移動する途中に特別あつらえらしい展示ケースがあり、国宝の油滴天目が鎮座していた。たしかに美しいが、正直なところ自分の好みではあまりなく、油滴天目なら以前別の美術館で見た別のもの(もっと油滴が細かくて繊細に光る感じ)のほうが好みだったなあと思い出すなどした。
2 「翡色幽玄(ひしょくゆうげん)-安宅コレクション韓国陶磁」
青磁好きにはたまらない展示室。あれもこれも全部青磁、もちろんクオリティも高い。
3 「粉青尚白(ふんせいしょうはく)-安宅コレクション韓国陶磁」
下の写真の3点は日本では三島とか三島手と呼ばれるタイプの焼き物。三島は朝鮮半島製のほうが日本のより圧倒的に良い出来で、とても好き。
そして次の3点は粉引の瓶。日本の茶人などの間で好まれたタイプで、たしかに良い風情である。
4 「清廉���白(せいれんびはく)-安宅コレクション韓国陶磁」
《青花 草花文 面取瓶》。日本では「秋草手」と呼ばれる文様。面取の具合も文様も端正で美しい。
《白磁 角杯》。遊牧民族が酒などを飲むのに用いていた角の形の杯を模したもの。王室用の白磁らしく、品がある。
ロビーの展示ケースにあった、ルーシー・リー《青ニット線文鉢》。
これもロビーにあった、《青花 虎鵲文 壺》。18世紀後半、朝鮮時代の作。ここに描かれた虎が美術館のキャラクターに採用されて「mocoちゃん」と���ばれることになった。MOCOは美術館の英語名の略である。
6 「優艶質朴(ゆうえんしつぼく)-李秉昌コレクション韓国陶磁」
《青磁象嵌 雲鶴文 椀》。象嵌技法にすぐれた一品。釉薬の貫入がまったくないのも特徴。
《白磁鉄地 壺》。下半分はちょっと見には焼き締めのようだがそうではなく、鉄絵具を塗ったもの。16世紀朝鮮時代の作だが不思議と現代的に見え、たとえば「ルーシー・リー(あるいは誰か他の現代の陶芸家)の作品だよ」などと言われたらつい信じてしまいそうである。無理を承知で言うならこれはうちにも欲しい。
6 「陶魂無比(とうこんむひ)-日本陶磁コレクション」
中国や朝鮮半島の優品を見てしまうと、日本の焼き物は正直かなり見劣りしてしまう。悪くないものはあるのだが、ほうっと溜め息をついたりつくづく感心しながら眺めるようなものはなかなかない(好みの問題かもしれないが)。そんな中で自分の目に留まったのはこれ。料理が映えそうなデザインで、実際に使ってみたいと思った。
7 「陶花爛漫(とうからんまん)-李秉昌コレクション中国陶磁」
このパートに展示してある作品は、古いものだと新石器時代ごろまで遡る。中国文明の先進ぶりを目の当たりにして恐れ入る。この下の美しい白磁の杯も、さすがに紀元前とまではいかないが隋の時代(7世紀)の作。高台に釉薬が溜まって緑がかって見えるのもチャームポイント。
8 「喜土愛楽(きどあいらく)-現代陶芸コレクション」
現代の作家の作品がロビーにいくつか並んでいた。下の写真は金子潤《2フィート・トール・ダンゴ》。ガラス張りのロビーだが、作品の背後には薄手のシェードが掛けてあった。
9 「明器幽遠(めいきゆうえん)-安宅コレクション中国陶磁」
MOCOのヴィーナスこと《加彩 婦女俑》。自分がお目にかかるのはこれで2度目である。360度回転する展示台にお乗りあそばされている。
こんなふうに回っておられる。
後ろ姿のなんと優美なことか。
《黒釉刻花 牡丹文 梅瓶》。白化粧をした上に黒釉をかけ、黒釉を削り落として文様を表現する技法(掻落し)で作られたもの。掻落しで自分の好みに合うものはあまり多くないのだが、これは堂々とした存在感でひときわ目を引いた。
《木葉天目 茶碗》。本物の木の葉(桑の枯葉)を焼き付けて作られた天目茶碗。加賀藩前田家伝来とのこと。
10 「天青無窮(てんせいむきゅう)-安宅コレクション中国陶磁」
点数は少ないが、うっとり眺めてしまうようなものばかり集めた特別な室。
《青磁 水仙盆》。これは以前この美術館を訪れた際にも見たので、またお会いできましたねと声をかけたくなった。宋の時代に宮廷用の青磁を生産していた汝窯の逸品。美しいが、これよりもっと素晴らしいのがこの世に存在している(台湾の故宮博物院が持っている)というのもまたすごい。
国宝《飛青磁 花生》。自分のスマホ写真では到底うまく色を再現できないのが残念。
この特別な展示室では自然光による採光がなされているのが大きなポイント。青磁の微妙な色合いをよく見ることができるとされる。
11 「皇帝万歳(こうていばんざい)-安宅コレクション中国陶磁」
中国の皇帝の身辺を彩るにふさわしい、文様が華やかだったり色鮮やかだったりする作品の多い室。
《釉裏紅 牡丹文 盤》。銅顔料が使われており、たまたま中央部の牡丹の花のところだけ赤っぽく濃いめに発色したというのがおもしろい。
抹茶色が特徴的な《茶葉末釉 双耳方形瓶》。茶葉末釉は個人的にそれほど好きな色ではないのだが、これはとても出来が良いように見えて印象に残った。
12 「百鼻繚乱(ひゃくびりょうらん)-沖正一郎コレクション鼻煙壺」
いわゆる嗅ぎタバコ入れが勢ぞろい。下の写真はほんの一部である。
この虫づくしのはどこか現代的な感じがする。とてもいい。虫好きな人がこぞって欲しがるのではないか。自分も欲しい。
13 「泥土不滅(でいどふめつ)-現代陶芸コレクション」
現代の陶芸作家の作品がいくつか展示されていた。これは星野曉《表層・深層》。
併設のカフェには「陶片クッキー」なるメニューがある。これは注文せざるを得ない。作家がひとつずつ彩色(アイシング)を施しているというから凝っている。ふたつとも涼しげな色合いなのは、もしかして夏だから? 海や水辺をイメージしたとか? 別の季節にも行ってクッキーの色合いを確かめてみたい。なお、味のほうはいまいち口に合わなかった……惜しい。
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我が国の未来を見通す(68)
『強靭な国家』を造る(5)
「世界で最初に飢えるのは日本」なのか(その3)
宗像久男(元陸将)
───────────────────────
□はじめに
やはりG7サミットについて私の感想を述べてお
きたいと思います。まず、G7のメンバー以外に、
グローバルサウスの代表や韓国大統領、それに戦時
下のウクライナのゼレンスキー大統領まで遠路はる
ばる飛来して参加したにもかかわらず、何事もなく
無事閉幕した今回のサミットが「これまでにない成
果」と評価されていることにケチをつける気は毛頭
ありません。
一方、被爆地・広島で開催したことから、「核兵器
のない世界」という“人類の理想の世界”実現に向
けた「広島ビジョン」を自画自賛するのは時期尚早
と考えます。と言いますのは、本サミットに対して、
中国は「西側の少数の先進国が他国の内政に理不尽
に干渉し、世界を操る時代は過去のものとなった」
とのいらだちを強めれば、ロシアは、G7を「世界
の安定を揺るがす破壊的な決定のふ卵器だ」と厳し
く批判しつつ、「世界の多極化を受け入れられない
G7は、反露・反中のヒステリーを起こしている」
と主張しました。つまり、中国やロシアに加え、北
朝鮮などが素直に「広島ビジョン」に賛同して受諾
するとは到底思えないからです。
元外交官の佐藤優氏は、先の「対独戦勝記念78周
年」で明らかにしたプーチンの「戦争論理」につい
て、「これまで“戦争”という言葉の使用を避けて
きたをプーチンが、初めて“戦争”言葉を使用し、
『米国を中心とする西側連合がウクライナを使って
“戦争”を仕掛けてきた』、つまり『ロシアがウク
ライナに“戦争”を仕掛けた』とは考えてない」と
解説しています。
また、「第2次世界大戦において、『ロシア人が多
大な犠牲を払ってナチズムから人類を救った』とい
う事実を西側諸国は忘れた」として、「文明は再び
決定的な転換点を迎えた」とも語っています。
中国もほぼ同様の歴史観を有しているでしょうから、
G7サミットは、「世界が再び『分裂の世界』に突
入した」ことを決定づけたともいえるのではないで
しょうか。つまり、考えようによっては、「核廃絶」
という“人類の理想の世界”の実現がますます遠の
いてしまったとの見方も出来るのです。
歴史的にみても、一方の「正義」や「美談」が相対
する側にとっての「憎悪」や「拒否」となって「対
立の原点」となってきましたし、「独自の論理を振
りかざして自らの利益拡大を広げてきたのは西側世
界の方である」という見方は、人類の歴史を子細に
見れば、あながち間違っておらず、実際に、欧米諸
国は反対する勢力を力づくで次々に排除してきまし
た。
ところが、今は互いに核兵器を保有していることか
ら、一方的に排除するのは簡単でないことから、
「排除も共存も遠のく」という結果に陥っているの
ではないでしょうか。
当然ながら、ウクライナを支援する必要性にはつい
ては理解しますが、G7がもたらす未来を冷静にイ
メージアップすると、広島サミットを手放しで称賛
する気にはなれない自分がいることに気がつきます。
私のような見方をする有識者は少ないのかも知れま
せん。立場上、声を上げられないのだと想像してい
ます。もちろん、私だけの“独りよがり”なら、そ
れはそれでよいのですが。
振り返ってみますと、実現は無理だったかもしれま
せんが、習近平をオンラインでも拡大会議に参加さ
せ、「何を発言するか」を聞くべきだったと思いま
す。千載一遇のチャンスを逃しました。
▼日本の農業は過保護か?
さて、ここまで農業を追い込んだ、その原因はどこ
にあるのでしょうか。我が国は戦後のドン底から、
「貿易立国」として発展し、GDPが世界第2位に
まで発展してきました。そのため、自動車などの輸
出を伸ばすために貿易自由化、そして規制緩和政策
を幾度となく繰り返してきました。また、時には
「聖域なき構造改革」などの勇ましいキャッチコピ
ーに対して誰も面と向かって反論をしないまま時が
過ぎてしまいました。
一方、そのような政策を推進するために、「農業は
過保護だ」という“刷り込み”を、メディアを総動
員して続けてきた結果、私たちの頭の中には、いつ
の間にか「農業は様々な規制に守られた『既得権益』
を有し、『過保護』な業界だ。その結果、農業の競
争力が低下してしまった」、つまり「日本の農業が
『過保護』だから自給率が下がったり、耕作放棄が
進んだ」とイメージが出来上がってしまいました。
しかし、本当にそうなのでしょうか。また諸外国の
実情はどうなっているのでしょうか。少し解き明か
してみたいと思います。
これまで何度も紹介しました『世界で最初に飢える
のは日本』の中で、著者の鈴木氏は、日本の農業に
��「3つの虚構」があると指摘します。
「虚構」の1つは、「日本の農業は高関税に守られ
た閉鎖的世界だ」というものです。OECDのデー
タによれば、日本の農産物関税率は11.7%です
が、この数字は、主要列国と比較しますと、インド
の124.3%、ノルウエーの123.7%を双璧
に、韓国(83.8%)、スイス(62.2%)、
インドネシア(47.2%)などが続き、ブラジル
(35.3%)。タイ(34.6%)、EU(19.
5%)といずれも日本より高い関税率をかけていま
す。食料輸出国の米国のみが、食糧輸入から自国の
農業を保護する必要がないのか、5%に留まってい
ます。
そして、我が国の場合、実際には、こんにゃくのよ
うに1700%の高い関税率もあるにはありますが、
大半の農産物の関税率は3%程度になっています。
そもそも、食料自給率38%の国の農産物関税が高
いわけがなく、「日本の農業は高関税に守られた閉
鎖的世界だ」というイメージとは、全く正反対の
“現実”があるのです。
「虚構」の第2は、「日本は世界から遅れた農業
保護国であり、政府が農産物の価格を決めて買い取
っている」です。
これも間違いです。政府が農産物の価格を決めて買
い取ることを「価格支持政策」といい、かつて米に
ついては、「生産者価格」と「消費者価格」の2種
類の価格がありました。政府が「生産者からは高く
買い取って消費者には安く提供する」というもので
した。しかし、米の生産や流通を厳しく規制した
「食糧管理法」は1995年に廃止され、それ以降
は、政府を介さずに流通する「自主流通米」が増加
し、価格も競争原理で決められることから「生産者
米価」と「消費者米価」という制度は廃止されまし
た。
実は、日本は、WTO加盟国の中では唯一、農業の
「価格支持政策」をほぼ廃止した国で、自由貿易を
推進する「優等生」にほかならないのです。他国は、
自由貿易の看板をあげても、農業など自国にとって
必要な産業については、“したたかなまでに死守し
ている”のが現実です。
「価格支持政策」とは異なり、生産者に補助金を支
払うことを「直接払い」と言いますが、「価格支持
から直接払いに転換した」といわれる欧米諸国は、
実際には「価格支持+直接払い」と表現する方が正
確なようです。つまり、価格支持の水準を下げた分
についてはしっかりと「直接払い」によって置き換
えているのです。
「虚構」の第3は、「農家は補助金漬け」というも
のです。これが最大の「虚構」ともいえるでしょう。
鈴木氏が様々なデータを取りまとめて分析したとこ
ろ、日本の農家の「所得」のうち、補助金が占める
割合は3割程度ですが、スイスはほぼ100%、イ
ギリス・フランスは90%以上、ドイツは約70%
です。アメリカは、日本とほぼ同じで約35%と先
進国では低く抑えられています。
ちなみにここでいう、農家にとっての「所得」とは、
「農業粗収益-支払経費+補助金」ことを示します。
フランスやイギリスの小麦経営は200~300ヘ
クタール規模が一般的ですが、そのような大規模穀
物経営であっても、市場の販売収入では肥料や農薬
代も払えないので補助金で経費をまかないつつ、残
りを「所得」にしているとのことで、「所得」に占
める補助金の割合の100%超えが常態化している
のだそうです。
日本は、野菜や果実の補助金率も5~7%と極めて
低く、酪農は約30%、肉牛は約48%ですが、フ
ランスは、野菜や果実は30~50%、酪農は76
%、肉牛は何と179%にも及んでいます。
一方、農業生産額に対する農業予算比率は、日本は
38%程度ですが、米国が75%と最も高く、英国
(66%)、ドイツ(61%)、フランス(44%)
と続きます。また、上記の価格差には、「国内価格」
と「輸出価格」のようなものもありますが、米国は、
食料を輸出する際の差額補填など、実質的輸出補助
金などへの支出も含まれているようです。つまり、
米国のような食料輸出国であっても農家を保護して
いるのです。
先進国は、農業が“命を守り、環境を守り、地域コ
ミュニティを守り、国土を守っている”ことを知っ
ており、そのような農業を「何よりも優先して国家
を挙げて支える」ことを“当たり前だ”と思ってい
るのです。
農家が離農して農業が崩壊し、食料自給率がますま
す低下してきたことに目をつぶり、農業の保護を
“当たり前ではない”と考えているのは日本だけで、
だから自動車などの輸出を増大させる代償として農
業を“差し出す”こと、そして米の生産に待ったを
かけて自給率の低い小麦を原料とする洋食の拡大に
も躊躇しなかったのであり、長い間、そのような政
策の是非を顧みないままここまで来てしまったので
す。今こそ、“我が国が例外である”ことを思い知
る必要があるのです。
最後に、農業支援がどれほどのお金がかかるかを概
算しておきましょう。米1俵つくるのにかかるコス
トは頑張っても1.2万円ほどですが、実際に買い
取り額は、ブランド米など高額なものもありますが、
約9000円ほどです。その差額を国が全額を補填
した場合、約700万トン全量でも3500億円程
度にしかなりません。
また全酪農家に生乳キログラム当たり10円を補填
した場合の費用は750億円程度と言われます。こ
れらの額は多少の幅はあるとは思いますが、国の予
算の規模からしてさほど大きな額ではないことは間
違いないでしょう。
『世界で最初に飢えるのは日本』と題して、我が国
の食料事情に危機意識を持った鈴木氏の“警鐘”に
納得するのは私だけではないと考えます。正直申し
上げ、日本は、「食料安全保障」に関して、戦後大
きな“戦略的過ち”を犯したと考えざるを得ないの
ですが、いつの時点で、だれの責任でそうなったか
を追及してもこれから未来の対策は案出できないこ
とも間違いないでしょう。「食料安全保障」の必要
性を訴え、根本から農業政策を見直せば、今からで
も農業の救済は可能であると私は考えます。他国を
見習うべきでしょう。
▼総括
最近、日経新聞社がかなり時間をかけて分析したと
いわれる『国費解剖』という書籍に目を通す機会が
ありました。そこには、財政赤字の一方で、膨張を
続ける国家予算を紐解けば、莫大な“ムダ使い”が
あることが随所に指摘されています。読むと本当に
呆れます。
つまり、国防もエネルギーも食料も、やがて人口減
から来る労働力の確保なども、将来を見越した“戦
略眼”を持たないまま、政治家、官僚、専門家とい
われる一部の人たちなどによって、その場しのぎの
政策が案出され、時には国会対策上各党の言い分を
刹那的に取り入れ、その時々の勇ましいキャッチフ
レーズのもと、マスコミなどもこぞってそれを指示
し、「国の舵取り」を行なってきた“ツケ”がいよ
いよ白日の下にさらされたということなのではない
でしょうか。
このような「国の舵取り」は今に始まったことでは
ありません。余談ですが、東京裁判の起訴状で「共
同謀議」が読み上げられた時、「共同謀議をもっと
うまく実施していたら戦争にはならなかった」とA
級戦犯の被告たちが呆れるシーンが記録されていま
す。戦前においても、国家戦略など無きに等しいま
ま、その場その場で「よかれ」と思って実行してき
た延長で大東亜戦争に突入してしまったのでした。
ようやく少子化対策に本腰を入れるようですが、そ
の対策も“異次元”というにはほど遠い内容からか、
国民が“しらけている”ように見えるのが残念です。
もはや一国でもって、国防のエネルギーも食料も、
そして労働力でさえ確保できない時代が到来してい
ることは時代の流れとしても、これらのうち、一つ
として自力ではまかなうことができない国家、つま
り、あらゆるものが“他力本願”の国家が「独立国」
と言えるのでしょうか。ことの重大性に気づかず、
いや、気がついても知らないふりをして、ノウテン
キを装っているのが、現代を生きる私たち日本人な
のではないでしょうか。
冒頭に述べたように、「分裂の時代」を間近にした
今日、このままで「我が国の未来が安泰である」と
はとても考えられません。現在の日本は、戦前の日
本人を批判する資格など微塵にもないし、将来の日
本人に“合わせる顔”があるだろうか、と考えてし
まいます。
なぜこうなってしまったのでしょうか。根本的原因
はどこにあるのでしょうか。これから先、我が国の
現状や風潮を覆す“特効薬”はあるのでしょうか。
当然ながら、そのための対策は、私などが考え及ぶ
べき領域をはるかに超えていると思いながらも、い
よいよ「『強靭な国家』を造る」と題した第4編の
主テーマについて、皆様と一緒に試行錯誤してみよ
うと思います。
(つづく)
(むなかた・ひさお)
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-新規投稿! 【「ご利用は計画的に」には、無料ツールでも同じ】 「ご利用は計画的に」には、無料ツールでも同じ 先人の知恵は、歳を追うごとにその深みが分かります。 若い時は、気づけない。だからこそ、伝えておく。 でも、そういった言葉が脳裏にさえ焼き付いてないことが多いように感じる今日この頃です。 ただほど怖いものはないありきたりですが、祖父の言葉です。 戦争経験のある祖父は、当時の話をよくしてくれました。 っというより、僕が興味があり聞き出していた…が正解です。 「欲しがりません、勝つまでは。」 全く聞かない、今では何を言っているのかと思われてしまう一言です。 さて、「ただほど怖いものはない」という祖父の言葉は、今でも脳裏に焼き付いています。 幼い頃、母と祖父母でデパ地下に出向いた時のことです。 「ここは、色んな食べ物をくれる人が沢山いるから楽しい。」と祖父に言いました。 すると、「お金は払ったのか。」と聞き返す祖父。 「いや、ただやもん。」というと、「ただほど怖いものはない。」と言って私の前を歩いていきました。 今では、「●●で、無料!」という文言は当たり前にあり、自分の言動の見返りとして無料になっている、=情報提供しているのだから、いいじゃないという(私の嫌いな)WIN-WINが成立しています。 以前Googleは、ジャイアンだったネットで調べれば出てくるかと思いますが、以前Googleが規約更新した際、ネット界隈で「おいおい、Googleにある俺たちのメールや画像は、全てGoogleのものだってことになるけど、いいの?」と全世界で問題視されたことがありました。 おそらく皆様の中で、Gmailを使われている方は多いと思います。 はい、規約を全て読んだことがある人~?? いませんよね。 今でも、その規約にはうっすら「君が保存したものは、君のものだけど、何かあったらいけないから僕がちゃんと保護(=監視)してあげるね。」という背後霊のような文言が入っている箇所があります。 (重要箇所の指摘は割愛します!) 実際、トランプ氏が最初の大統領選挙に立候補して「就任がほぼ確実ではないか」と言われ始めた頃、アメリカのニュースでテロ集団の逮捕が報道されました。 その際、ニュースでもさらっと「犯人は、無料メールサービスGoogleを利用しており、そのメールや保存されたファイルに疑わしい内容が確認されたため、FBIはテロを未然に防ぎ逮捕に至った。」と。 この報道だけでは「FBIはユーザー全員の情報をスクリーニング(ふるい分け)をしているのでは?」と指摘され、FBIは「疑わしい人間にのみ焦点をあて、情報開示に至った」とすぐさま言及しました。 この事件をきっかけに、世界中で展開しているGAFAだけでなく、各国で多くの方に利用されているWebサービスでは、規約の見直しから法的な問題点の抽出に大急ぎで取り掛かりました。 そのおかげで、今でも不定期ですが年に数回「利用規約の更新」といったメールを受けられていると思います。 これらの規約には、「無料で使わせてあげているんだから、匿名による情報収集・分析はやってもいいよね?」という、こちらが予測しない解釈がひっそりこめられていることは指摘しなければなりません。 今は、Googleは以前よりもジャイアンではありませんが、Googleを抜けるほどの企業が現れることはまずないので、向こうの言いなりになるしかない、とモーハチは考えます。 誤解を招かないように、加えて言っておきます。 本気で言いますが、Googleは使いやすいですよね。 ご利用は計画的に上記のGoogleは一つの例であり、どこのサービスも「無料」=その裏で何か(アクセス履歴ですね)が上納していると思うほうが正解かもしれません。(ルパン三世のようにw) 「俺(私)のメールやファイルなんて価値ないし、たかが知れている。」と思うかもしれませんが、ビックデータからAIという言葉にすり替わったように、AIがたった数秒で言葉を綴れるのも、無料と引き換えに得た「情報等々」があるからです。 エンジニアは、AIを創り上げて、動きを観ているだけということ。 AIを育てたのは、エンジニアではありません。私たちだということ。 今一度「ご利用は計画的に」を見つめなおし、「ただほど怖いものはない」の「怖い」世界に、私たちは既に覆いかぶさってしまっていることに気づかなくてはいけませんよ! 皆様のWebライフが、より美しいものになることを願って…。 ##シーフー #モードエイト #ただほど怖いものはない #ご利用は計画的に #Googleは以前ジャイアンだった #Mode8 #mode8jp 元記事:コチラ #Googleは以前ジャイアンだった #Mode8 #mode8jp #ご利用は計画的に #ただほど怖いものはない #モーハチ
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2024年5月29日
「100万円けちって落ちたら後悔するでしょ」 元自民党事務局長の証言 選挙の「裏金」(中国新聞「決別 金権政治」取材班 5月29日)
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件をきっかけに、政党の裏金とされる政策活動費の存在がクローズアップされ、現在の国会でも議論の焦点の一つとなっている。自民党の元事務局長は中国新聞の取材に、激戦区に党幹部が応援に入る際に「表に出さないカネ」が使われていると証言。その原資は、選挙の年に増額する政策活動費だと語った。(4回続きの2回目)
【画像】政策活動費の資金の流れ
疑惑の当事者の口はどうしても重くなる。一線を退いた元幹部なら色々聞かせてもらえるかもしれない。2019年まで自民党の事務局長を務めた久米晃(70)に申し込むと、取材に応じてもらえた。通常国会開会前の1月23日にインタビューした。
選挙分析に定評があり、名参謀として歴代の党幹部から信頼されてきた久米。国民の政治不信を高めた党派閥の政治資金パーティーの裏金事件の感想を聞くと「政治資金が『悪』と結びつけられてしまった」と残念がった。
根底にあるのは「政治はカネがかかる」という思い。衆院議員は地方になればなるほど、選挙区は広くなり、複数の事務所を構えなければならない。抱える秘書も多くなる。人件費や事務所の賃料、光熱費がかさむ。
「英国製の背広を着て、(高級車の)センチュリーに乗っている人もいるけど、それは限られた人。実際にはカネに困っている議員の方が多い。政治家が金儲けしていると言われると困る」。久米は国会議員の多くは政治資金の確保に苦労していると訴える。
特に選挙前は出費がかさむ。党公認の候補者には、党から公認料500万円と活動費1千万円が候補者側に振り込まれるが、事務員や車上運動員などの人件費に加え、候補者をPRするためのポスターやチラシの印刷・宅配費も膨れ上がる。野党候補との激戦区になると、費用はさらに増していく。
「100万円をけちって選挙で落ちたら後悔するでしょ」
一方、自民党本部は選挙前から情勢調査を繰り返し、各選挙区の状況を把握する。激戦区には、幹事長をはじめとする党幹部が応援に入り、遊説する。久米によると、その際には党幹部が候補者に陣中見舞いとして現金を渡す。「幹部が演説して『はい、さよなら』というわけにいかない。人間社会の常識でしょ」
陣中見舞いの相場は1人100万円。党幹部は選挙期間中、1日3カ所を回ることも珍しくない。「1日に300万円。衆院選なら12日間やって3600万円。(100万円を受け取った候補者は)飲み食いに使う余裕なんてない。必要なことに使う」と説く。
選挙の際に陣中見舞いを渡すのは法律で認められている。政治家同士でやりとりする場合なら、それぞれの政治団体の政治資金収支報告書や候補者の選挙運動費用収支報告書に書けばいいが、久米が語るのは「表に出さないカネ」。政党が政治家個人に渡し、使途を報告する義務がない「政策活動費」だ。
「だいたい車中でぱっと相手の懐に(現金入りの封筒を)突っ込みますよ。それが表に出ないカネ」。こう明かす久米は続けた。「当選するためにできることはする。だって戦だもん。勝たないと意味がない。100万円をけちって落ちたら後悔するでしょ」
疑問なのは、なぜ「表のカネ」として処理しないのかということだ。陣中見舞いを渡したい政治家の政治団体や政党支部の口座に振り込み、領収書をもらって収支報告書に載せれば政治資金規正法に則った寄付になる。
表に出さない理由について久米は「出す方も、もらった方も名前を出してもらいたくないという人がいる」と説明した。その答えに記者が首をひねっていると、久米は「選挙運動はボランティアという体裁を取っている。後援会のメンバーから『先生は50万円もらっているの』と言われたら嫌だし」と言葉を継いだ。やはり記者の腹には落ちなかった。
なぜ水面下で陣中見舞いをやりとりするのか。ある元自民党国会議員が取材に応じ���。選挙の時に応援に来た党幹部から100万円をもらったが、収支報告書には載せなかったという。表に出さなかった理由については「他の選挙区の候補者から『なんであそこだけに100万円を出すのか』となってしまう」と語った。
政策活動費 選挙の年に増額 二階氏に47億円
2022年に自民党本部が党幹部に支出した政策活動費
取材を進めると、選挙の舞台裏でやりとりされる現金の多くが政策活動費から出ていることは間違いないように思えた。政策活動費のデータとも符号する。
自民党の政策活動費をみると、衆院選があった21年は党幹部ら25人に計約17億円、参院選があった22年は15人に計約14億円が支出された一方、選挙がなかった20年の総額は12人に対して計約10億円と、大きく減っている。
政策活動費は、党内を仕切る幹事長に傾斜配分される。21年10月まで5年にわたり幹事長を務めた二階俊博が在任中に受領した政策活動費の総額は約47億円に上る。匿名を条件に取材に応じたある幹事長経験者は国政選挙に使われることを認め「当選ラインに乗る可能性がある候補者に資金投入することはあり得る」と明かした。
信じられないほどの現金が飛び交った選挙として、19年の参院選広島選挙区がある。元法相の河井克行(61)の妻で自民党公認候補だった案里(50)が初当選を果たしたが、選挙から3カ月後に買収疑惑が浮上。検察の捜査で地方議員や後援会員ら100人に計2871万円をばらまいていたことが分かり、河井夫妻は有罪判決を受けた。
検察は重要な証拠を克行宅から押収していた。「総理2800��すがっち500 幹事長3300 甘利100」と手書きされたメモだ。このメモに基づき、検察は幹事長だった二階が3300万円を元法相に渡していたとみていたが、捜査は進展しなかった。
記者が国会内で二階に質問をぶつけた。二階は「河井さんが書き残しておったからといって(裏金が)あったかどうかを俺に聞いたって分からない。メモがあるというなら持ってこい」とすごんだ。激戦区にカネを投入することがあるかと尋ねると「そんなこと知らない」と返答。そうしたカネがあったのかどうか、明確な回答は返ってこなかった。
「政治とカネ」の改革が問われる今国会で、政策活動費の見直しは焦点の一つになっているが、自民党は当初から見直しに背を向けてきた。今月に入ってようやく使途公開の独自案を示したが、公開の対象は限定的で、透明化にはほど遠い内容だ。一方で、野党の多くは政策活動費の禁止を求めており、今後の与野党協議は難航が予想される。岸田文雄首相が明言した通り、6月23日に会期末を迎える今国会中の法改正に与野党で合意できるが焦点となる。(文中敬称略)
取材を終えて
自民党の元事務局長の証言から浮かび上がるのは、昭和の名残が色濃い政治のありようだ。右肩上がりの経済成長が続き、政治家の特権が容認されていた昭和はとうに過ぎ去った。当時の慣行が今の有権者に受け入れられるとは到底思えない。選挙の激戦区に陣中見舞いが必要なら、堂々と使途を公開する形で配ればいいのではないか。
※この記事は中国新聞とYahoo!ニュースによる共同連携企画です
選挙の陣中見舞い「機密費から100万円捻出」 自民党元官房長官の証言、にじむ悔恨(中国新聞「決別 金権政治」取材班 5月30日)
自民党の選挙戦では、「表に出さないカネ」が水面下で飛び交ってきた。そうしたカネの原資の一つとして取り沙汰されてきたのが、内閣の要である官房長官が一手に扱う内閣官房報償費(機密費)。ある元官房長官は「選挙に使ったことがある」と打ち明ける。国の施策推進のために予算化されている機密費の選挙への流用は、目的外使用の疑いをはらむ。(4回続きの3回目)
前任長官から引き継がれた「機密費の使い道」
高層ビルが立ち並ぶ東京の都心。あるビルの一室で中国新聞の記者と向き合ったスーツ姿の高齢の男性が、言葉を絞り出すように語り始めた。
この男性は、2000年以降の自民党政権で官房長官を務めた元政権幹部。「どこそこにいくら、どこそこにいくらみたいなのを前任の官房長官から引き継いだ。自分が使うことより『ここへ』と言われて出した感じだった」。赤裸々に打ち明けたのは機密費の使い道だ。
機密費の目的は「国の施策の円滑かつ効率的な推進」。おおむね毎月1億円が国庫から支給され、官房長官の執務室の金庫に現金で保管される。年間の総額は約12億円。長官の判断で機動的に支出でき、領収書は取らなくてもいい。
内閣が抱える課題の情報収集や関係者の調整など、水面下での活動に使われるとされるが、使途は一切公表されないため実態は分からない。国会の野党対策や外遊に行く国会議員への餞別に充てられたとの証言や指摘もある。「権力行使の潤滑油」とも呼ばれ、首相官邸に陣取る政権中枢の一部しか触れることができないカネだ。
「出してはいけない」 原資は税金
その機密費を選挙に使うことはあるのか―。記者の問いかけに、この元官房長官は「あると思う」と語った。実際、国政選挙の候補者の選挙応援に行った時に、陣中見舞いとして渡す100万円を機密費から捻出したという。「首相が行けないから代わりに行ってくれと言われ、仕事みたいに思っていた。何らかのものを渡さないといけないと思った」と振り返った。
しかし、「国の施策推進」のための機密費を選挙に使うことは適切なのか。記者の質問に、元官房長官は言葉を詰まらせた。「厳密に言えば選挙ではいけないと思う。税金だから」。本来の目的を外れた不適切な支出だったと認めた。その表情には悔恨の念がにじんでいた。
ブラックボックスの使途 「月1千万円を総理に」野中元官房長官証言
機密を大義名分に、使途が公表されない機密費。一定期間を経た後にチェックする仕組みもなく、目的外の使用があっても分からないのが現状だ。
それでも、関係者が口を開いたり、出所不明の記録が出てきたりして使途の一端が表面化したことはある。大きなインパクトを残したのは、10年に共同通信の取材に応じた野中広務(18年死去)の発言だ。
自民党の小渕内閣(1998~99年)で官房長官を務めた野中は、国会で野党対策に当たる自民党国対委員長や参院幹事長にそれぞれ毎月500万円程度を渡していたと暴露。前長官からの引き継ぎ簿に基づき、政治評論家や野党議員にも配っていたと語った。
いずれも、国益や人命を守るための極秘活動に使われる機密費のイメージとは大きくかけ離れた使途ばかり。野中は「悪癖を直してもらいたい」と訴えた。自らが月に5千万~7千万円の機密費を管理し、首相にも毎月1千万円を渡していたことも明かした。
首相から2800万円提供疑惑 「機密費で出せないことはない」
2019年参院選広島選挙区を巡る裏金疑惑
野中の「告発」の2年後に誕生した安倍政権を巡っては、機密費流用疑惑が持ち上がっている。舞台となったのは、19年参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件だ。
この事件では、元法相の河井克行(61)が妻の案里(50)を当選させる��的で広島県内の地方議員や後援会員ら100人に計2871万円を渡した公選法違反罪で有罪が確定。捜査は終了しているが、「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と手書きされたメモの存在が昨年9月、中国新聞の取材で明らかになった。
メモは捜査当時の20年1月、元法相宅を捜索した検察当局が押収していた。検察は、当時首相の安倍晋三(22年死去)が2800万円、官房長官の菅義偉が500万円、自民党幹事長の二階俊博が3300万円、党選挙対策委員長の甘利明が100万円を提供した疑いがあると分析。首相官邸に陣取る安倍と菅は機密費、党幹部の二階と甘利は政策活動費から出した可能性があるとみていたが、元法相がメモに関する取り調べに応じず、捜査は進展しなかった。
メモは元法相らの公判でも提出されず、闇に葬られていた。中国新聞が報道した昨年9月時点では、既に安倍は亡くなっており、取材はかなわなかった。残る3人は中国新聞の取材に応じ、菅と二階が現金提供を否定した一方、甘利はメモの記載通り100万円の提供を認めた。
安倍の2800万円提供疑惑に関し、前述の元官房長官に「機密費から出すことは可能なのか」と聞いてみた。「いろいろあるやつを集めて一つにして出せないことはない。毎月1億円が入ってくるから」。無理をすれば出せる額だとの答えが返ってきた。
「どう使っても違法にならないカネ」
後日、別の官房長官の下で官房副長官を務めた元衆院議員が取材に応じた。注目したのは、検察が押収したメモにある「すがっち500」の記載。当時官房長官だった菅が出そうと思えば、メモが示す500万円は機密費から容易に出せる額と断じた。
19年参院選で広島選挙区は全国有数の激戦区となり、注目を集めていた。「政権の命運に影響を与える選挙。それならば機密費を使う理屈にできる」。こんな見立てを語り、機密費をこう例えた。
「使途を明かす必要がなく、『この世に存在しないはずのカネ』があるようなもの。どういう使い方をしても、違法にならない」
年間約12億円の国費で賄われているのに、領収書を取らずとも支出でき、使途は一切公表されない機密費。今回の中国新聞の報道を機に、野党から運用の見直しや使途公開を求める声があらためて上がっている。しかし、政府は5月24日、過去に選挙向けに支出されたことがあるかどうかについて「現内閣において確認を行うことは考えていない」とする答弁書を閣議決定した。チェック機能の強化に向けた運用見直しも考えていないとし、不適切な取り扱いがあった際の罰則規定は不要との認識も示した。
機密費の性格上、即時の使途公開は難しいとしても、事後のチェックの仕組みや不適切な支出を防ぐルールは欠かせない。政府は税金の重みをかみしめ、見直しに動いてほしい。(文中敬称略)
取材を終えて
国益や国民を守るための機密費が、国政選挙の陣中見舞いに使われたと語った元官房長官の証言は重い。ただ、これは氷山の一角だろう。機密費は使途が公表されず、領収書を取る必要すらないため、使う側の規律がゆるみ、本来の目的を外れて使われているケースは少なくないのではないか。このままでは国民の不信が高まるばかりだ。
機密費の使途公開巡る動きなく、相次ぐ疑惑 「国民との約束」踏み切れなかった民主党政権(中国新聞「決別 金権政治」取材班 5月31日)
選挙を巡る不透明なカネとして、使途が非公表の内閣官房報償費(機密費)にも疑惑の目が向けられている。2009年に政権交代を果たした民主党政権が使途の公開を検討したが、結論を出せないままで幕を閉じた。12年に返り咲いた自民党政権では使途公開の動きは途絶え、機密費を巡る疑惑が相次ぐ。13年の参院選で首相だった安倍晋三が候補者に100万円を提供した疑いが発覚。機密費の流用もささやかれる。(4回続きの4回目)
「やるべきだった」元民主党政権幹部の悔恨
「機密費の使途を明らかにしなかったのは本当に心残り。国民との約束でもあり、やるべきだった」。09年の政権交代で誕生した民主党の鳩山政権で官房副長官を務めた松野頼久(63)は悔しそうに振り返る。
鳩山政権が発足する8年前の01年、当時野党だった民主党は「官房機密費流用防止法案」を国会に提出した。機密費と呼ばれる内閣官房報償費の支払い記録の作成と保存を義務づけ、機密の程度に応じて10~25年後に公表させるための法案だ。事後であっても使途を公表することで、目的外への流用を防ぐ狙いがあった。自民党などの賛成を得られず廃案となったが、8年を経て実現した政権交代によって使途公開への期待が高まった。
使途公開に踏み切れなかった民主党政権
政権中枢にいた松野は、当時の法案に沿って使途公開に踏み切るよう求めたが、官房長官だった平野博文(75)は賛同しなかった。まずは機密費を1年間運用した上で、一定期間が経過した後に使途を公表できるかを検討する方針を示した。その後、鳩山政権は9カ月で退陣に追い込まれ、使途公開の可否に結論を出せなかった。
なぜ使途公開に踏み切らなかったのか。平野は中国新聞の取材に「機密費(の実態)を自分で見ていないので、全部をオープンにできるのか分からなかった」と語った。
鳩山政権は1年ともたずに退陣したが、平野は官房長官として在任中に機密費を使った。最も多い使途を尋ねると「情報収集の費用が多かった」と説明。さまざまな政権課題の関係者らと極秘で面会する際に相手側の交通・宿泊費や会場のホテル代を支払ったとした。自民党政権と同様、国会の野党対策の費用にも使ったという。
機密費の使途公開「ものによってはできる」
一定期間後の使途公開は可能なのか―。平野は「ものによっては出せる」と明言した。情報収集の費用は「(相手がいるから)難しい」としつつも、国会対策や政権内の組織運営のための費用は「出せる」と語った。
鳩山政権退陣後、菅政権を経て11年9月に野田政権が発足。30年後の機密費の使途公開を検討したが、12年12月の衆院選で大敗し、政権は自民党に戻った。使途公開を検討する動きは途絶えた。
一方で、機密費を巡る疑惑は後を絶たない。昨年11月、元国会議員で石川県知事の馳浩が東京五輪の招致活動で、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会の委員に、機密費を用いて贈答品を渡したと発言。後に発言を撤回した。19年参院選広島選挙区の大規模買収事件では、主犯の元法相河井克行(61)に対し、当時首相の安倍晋三(22年死去)が2800万円、官房長官の菅義偉が500万円を提供した疑惑が浮上。機密費が使われたのではないかとの見方が出ている。
安倍首相が13年参院選で候補者に100万円 報告書記載なし 機密費か
安倍を巡っては、別の疑惑も持ち上がっている。13年の参院選で東日本の選挙区の自民党候補者に100万円を渡していた疑いがあることが中国新聞の取材で判明した。
この候補者によると、参院選中に安倍が応援演説に入った当日、個室で面会する場面があり、安倍からA4判の茶封筒を受け取った。茶封筒の中には白い封筒が入っており、その中に100万円が入っていたという。
候補者は100万円の趣旨について「陣中見舞いのような感じで差し出された。厳しい選挙戦の足しにしてほしいという意味と思った」と説明。「表にしないカネ」と受け止め、選挙運動費用や政治団体の収支報告書には記載しなかったという。
2013年の参院選での安倍晋三首相の「裏金」提供疑惑
安倍が関係する政治団体の収支報告書にも100万円の記載はなかった。どこから出した現金なのか。自民党の元幹部らによると、政権幹部が候補者の応援に行った際に渡す陣中見舞いは党の政策活動費から出すことがあるという。政策活動費は使途を明らかにする義務がなく、事実上の裏金と指摘される。
ただ、13年の党本部の収支報告書を見ると、政策活動費は幹事長だった石破茂に10億円超が渡っていたが、安倍に提供された記載はない。複数の元政権幹部は、機密費から出していた可能性があると指摘する。
政権中枢の「政治とカネ」の不透明な実態に国民の不信感はかつてなく高い。「官房長官は機密費、自民党の幹事長は政策活動費をばらまく。金権政治ここに極まれりだ」と話すのは法政大大学院教授の白鳥浩(現代政治分析)。「政治とカネの透明性を上げて、国民への説明責任を果たしていくことが重要」と強調する。
現在開会中の通常国会は会期末(6月23日)に向け、終盤に入っている。今後は、政治資金を透明化するための改革が最大の焦点になる。不透明なカネを国民に見える形にするのか。われわれ国民は、各党の動きに目をこらす必要がある。次の衆院選で投票先を考える際の大きな判断材料となる。(文中敬称略)
取材を終えて
機密費は、今国会で検討中の「政治とカネ」改革では議論の遡上に上っていない。しかし、かねてから選挙への流用や国会対策などに充てられてきた疑惑が浮上し、そのたびに国会で物議を醸してきた。選挙への流用疑惑は今も取り沙汰されている。「政治とカネ」の改革の機運が出ている今こそ、機密費の使途公開や使い道のルールを定める時ではないか。
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