#庭のレシピ2019
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【東京】表参道「中華風家庭料理 ふーみん」
【一流料理人さん!休日食べる激うまメシ教えてください】#平野レミ #和田明日香 ネギワンタンの名店『中華風家庭料理 ふーみん』2024/6/16放送 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1F #特番 #チョコレートプラネット #あの #神田愛花 #日曜ビッグバラエティ 詳しく見る↓
表参道駅「中華風家庭料理 ふーみん」 食べログでcheck! 1971年創業の中華風家庭料理のお店 平野レミさんの旦那様である和田誠さんが考案した「ねぎワンタン」が名物となっている 【石橋貴明のたいむとんねる 南青山 ふーみん】通ぶれる美味しい炒飯の流儀 納豆チャーハンのお店は?2019/8/12放送 【嵐にしやがれ ふーみん】デヴィ夫人&出川哲朗と絶品町中華デスマッチ 嵐・相葉が食べた納豆ごはんのお店は?2019/11/2放送 【なりゆき街道旅 中華風家庭料理 ふーみん】#寺島進 #秋元真夏 青山なりゆき旅『ねぎワンタン 』『フカヒレ』など中華料理のお店は?2021/7/4放送 【1億3000万人のSHOWチャンネル】絶品納豆チャーハン『中華風家庭料理 ふーみん』お店は?#満島ひかり 行きつけ 名店レシピ 2022/8/6放送 【人生最高レストラン】#平野レミ…
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クリームに対するものすごい考え方
ロザンナ・マクラフリンによるエッセイとタルト・ディジョネーズのレシピ
コベントリーのど真ん中に住んでいたにもかかわらず、祖父母の家の玄関は日中いつも開いていた。画家であった祖父は、人と会い、スケッチすることに貪欲で、それでさまざまな人物が予告なしに家にやってきた。全身緑の異教の衣装を身にまとい、バグパイプを担いで玄関で大音量で演奏していた「グリー��マン」のバリーだったり。祖父が電動車椅子で外出中に仲良くなったパンクスだったり。近所に住む問題児のオペラ歌手は、パーティでわざとワインをカーペットにこぼしたところを祖母に見つかって以来10年間も出入り禁止だったが、やがて再び仲間に迎え入れられた。
コーラスガールと工場労働者の娘だった祖母は、1954年に祖父と結婚した。祖母は生涯、文学愛好家であり、家族で初めて大学に進学した。祖父は、ロンドン周囲の保守的なホームカウンティーズの家庭には思いがけない子孫であり、素晴らしく風変わりだった。慢性的に不衛生な男で、バスタブは汚れた皿を入れるところ、手は絵筆を持つために存在し、プディングは天からの贈り物だと信じていた。二人とも、家庭的な世間話など大嫌いだった。お客が美とか詩のような高尚なことを議論していないことに苦々しく思った祖父が、「学位を持っているのにゴミ箱の話をしているのか」と言ったことがある。でも、そんなふうに表向きは下世話な話を嫌っていたにもかかわらず、祖母はものすごく料理が上手く、キッチンは祖父母の社会生活の心臓部だった。
そのため、来客はいつ来るのがベストなのか、すぐに察しをつけるようになった。午前11時ならコーヒーとビスケット、正午ならラムシチューやクレソンスープ、プレイス[***カレイの一種]のパン粉焼き、洋ナシと赤ワインゼリー、チョコレートプディングなど、祖母が日常的に作っていた素晴らしい昼食を食べるチャンスがあった。ある夏の朝には、祖父母の生活で転倒が頻発するようになり、定期的に呼ばれるようになった救急隊員が、あまりの楽しさに無線を切って数時間、庭にいたのを覚えている。私は祖母に頼まれてフランス産のバタービスケットとコーヒー(いつもクリーム入り)を皿に載せて持って行き、救急隊員はそれを蔦の陰でくつろぎながら楽しんでいた。
祖父の死から数年が経った昨年11月、祖母が亡くなった。今、二人のことを思い出すと、最後まで親しい人々で賑わっていた家のことが思い出される。祖父は救い難い甘党で、糖尿病で片足を失った後も道路を隔てたリドル・スーパーマーケットからルール違反のヌガーを入手していたことを思い出す。祖母の台所に座り、食事の準備を手��いながら、文化や政治に関するあらゆる事柄について祖母の強い意見に耳を傾けたことも。あるとき、エンドウ豆の鞘とったり、ジャガイモの皮を剥いたりしながら、肥満に対処するためのおせっかいな戦略に関する記事について話し合ったことがある。「たとえ顎をワイヤーで固定されていたとしても、ストローでダブルクリームを吸うわ」と彼女は宣言した。また、80代後半になって、サリー・ルーニーの小説を読んだ後に、「英語は完全にあきらめた、これからはフランス語の小説しか読まない」と宣言したこともあった。
でも私がいちばんに思い浮かべるのは、タルト・ディジョネーズだ。チーズ、マスタード、卵、クリームを混ぜた濃厚なソースをシュー生地に塗り、玉ねぎとパプリカを重ねたもの。妻のメリッサと私が訪れると、祖母はよくこのレシピを選んだ。私たち夫婦はベジタリアンという恐ろしいものの手中に落ちており(祖母はあるときそれを選ぶことは「反社会的な行為」だと表現していた)、それはオムレツと並んで、彼女が作る数少ない肉や魚を使わない主食のひとつだったのだ。昼になり、私たちが祖母の料理と文化的見解と無尽蔵の赤ワインを求めて集まった客人たちに混じると、そのタルトが台所のテーブルに頻繁に並んでいた。
晩年、祖母の足が不自由になると、台所が心許ない場所になることがあった。パントリーの棚に腐ったクリームケーキが置かれ、その横のジャガイモはあまりに青く芽吹いていてまるでウニのようだった。その頃には、祖母は口述でほとんどの料理をするようになっており、リビングルームの肘掛け椅子から家族に指示を出した。祖母は年をとるにつれてほとんど家から出なくなったが、気前のいい食卓が、世界を彼女の方へと連れてくるのだった。祖母は、料理が友情とコミュニティを維持するために果たす役割を知っていた。料理は、人々を結びつける善意と優しさの行為だった。
数年前、メリッサに頼まれ、祖母はタルト・ディジョネーズのレシピを書き出した。パントリーにあったデリア・スミスの料理本の表紙の裏に挟んであった黄ばんだ新聞の切り抜きを写し、括弧書きで自分のコメントを加えた。メリッサと私は自宅で何度もこのタルトを作ったが、祖母の死後数か月間は、このタルトを作るとほろ苦い気持ちになった。タルトの生地は、クリームとマスタードとチーズを乗せる土台であると共に、悲しみの受け皿でもある。それでも料理は、コヴェントリーから数百マイル離れたサセックス海岸の私たちの台所へ、祖母を呼び寄せる���段なのだ。
タルトを包丁で切るときのカリカリという音は、祖父母の台所の小さな食卓を囲むグラスの音や、チラシやバスの時刻表や古い果物の種が山積みになった本棚に囲まれたダイニングルームでの食事を思い起こさせる。炎のように赤いパプリカは、祖母のもてなしと同じように鮮やかで、マスタードの刺激には祖母との会話と同じような満足感がある。タルトはいつもおいしくできるが、クリームに対するものすごい考え方を持った祖母が手順を見守っていた時のおいしさとは、比べようがない。
***
タルト・ディジョネーズ (「メゾン・ベルトー」のタルトをベースにしたマーク・ヒックスのレシピ)
シュー生地 250g(20×30cmの大きさに伸ばしたもの。わたしは既製品を使う)
玉ねぎ 大1個(みじん切り)
赤パプリカ 2個(種を取り除き、細かく刻む)
オリーブオイル 大さじ2
ミディアムまたはストロングチェダー 150g(細かくすりおろす)
卵 2個(軽く溶きほぐす)
ダブルクリーム 大さじ2
ディジョンマスタード 小さじ2(好みでもっと加えてもいい)
塩 適量
挽きたての黒胡椒 適量
オーブンを200℃に予熱しておく。20×30cmくらいのベーキングトレイを用意する。深さ1~2cmの浅いものが理想的。ベーキングシートを敷いておく。
中くらいのフライパンに、みじん切りにした玉ねぎとピーマンとオリーブオイルを加える。蓋をして中火にかけ、よく混ぜながら約15分、野菜が柔らかくなり、焼き色がつくて前まで炒める。火からおろし、そのまま冷ます。
野菜が冷めている間に、ベーキングトレイにペイストリーを敷き、10分焼く。ペストリーは少し盛り上がって淡い黄金色になり、冷めるとまた沈む。
玉ねぎとピーマンを炒めたものに、チーズ、卵、クリーム、ディジョンマスタード、塩、コショウを加える。混ぜ合わせ、味を整える。
トレイの中のペイストリーシートを裏返し、その上にトッピングを厚く、均等に広げる。オーブンに戻して18~20分、縁に軽く焼き色がつくまで焼く。
できれば温かいうちに、サラダと一緒にで���召し上がってください。
Vittlesに掲載 2023.5.31
ロザンナ・マクラフリンは、イースト・サセックスを拠点とするライター兼編集者。著書に『Double-Tracking:Studies in Duplicity』(Carcanet、2019年)、『Sinkhole:Three Crimes』(Montez、2022年)がある。『The White Review』[***アートと文学の雑誌]共同編集者。
Vittlesは、レベッカ・メイ・ジョンソン、シャランヤ・ディーパック、ジョナサン・ナンが編集し、ソフィー・ホワイトヘッドが校正と副編集を担当している。『Cooking from Life』のレシピは、ルビー・タンドウによって試作されている。
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6月の1週目頃、良いお日柄の午前中に「にんにくと紫陽花の御守り」をつくる会をしようと思っています。 紫陽花を蜂の巣に見立てて子孫繁栄、にんにくの実りと根っこで家内安泰、魔除けと金運隆盛。部屋の出入り口や玄関に一年間飾る御守りです。 紫陽花だけの御手洗の御守りも別の日につくってもいいかもしれませんね。 新にんにくの美しさ。 お楽しみに〜。 #庭のレシピ #庭のレシピ2019 https://www.instagram.com/p/BwCpM0KHZi-/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1ma84yl4nfxxr
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10月29日
「北京の台所 東京の台所」ウー・ウェン (ちくま文庫 2021年)
料理家ウー・ウェンのエッセイ。単行本が出たのは、北京オリンピックの前くらいで、彼女が過ごしてきた中国の家庭料理とか、文革がおきてからの少女時代について書かれているようだ。端々に挟まれるレシピも美味しそう。
「対話をデザインする」細川英雄 (ちくま新書 2019年) 主義や立場が違う人がそれぞれに完全にではなくともわかりあうためには、対話が必要だよなと思って、でも自分は対話ができているか、といえば全く自信がないと思い、行き当たった一冊。
「欲望する『ことば』 『社会記号』とマーケティング」嶋浩一郎 松井剛(ちくま新書 2017年)
スメハラ、女子力、美魔女などなど、新しい造語(社会記号)が社会に定着することによって、新たな商品や市場が開かれることにつながることを解き明かす一冊。逆にいえば、こういうエッセンスがわかっていると、新たなムーブメントを起こしたりマーケティングに役立つ的な。社会的記号が、人々の潜在的な欲望を代弁すること、そこにフィットする言葉をあてていくのが編集者なんだな。
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大麦栽培と大麦とえんどう豆のパン
ライ麦とオーツ麦の栽培ができたので、2019年に大麦の栽培に挑戦しました。
大麦もヴァイキング時代の主要な穀物で、粥やパンにしたり麦芽にしてビールの原料になったりと多くの用途があります。
大麦はおおまかに二条大麦と六条大麦の二種に分かれており、今回は二条大麦を育てました。
(後からヴァイキング時代は六条大麦が主流だと知ったときは衝撃でした。)
こちらでは2019年10月20日から2020年6月10日までの大麦栽培の様子を振り返ります。
前回の教訓から種まきの時期を変えました。
春���種を播くと登熟期に梅雨が被ってカビが生えたりするので秋播きに変更し、またバーク堆肥と苦土石灰を土に混ぜて土壌改良を試みています。
その結果土壌酸度が4.5から5.5程度になり、大麦の適正土壌酸度の7よりもだいぶ酸性よりですが、すこしはマシになったかと思います。バーク堆肥は混ぜる事により土が固まるのを防ぎ、通気性と排水性を高め根が伸びるのを助けます。
9月末ごろに苦土石灰を混ぜ、10月20日に三列に分けて大麦を播種しました。
10/26 発芽。その後育って写真は11/21のもの。
この時期になると気温が低いので成長がスロー。何度か麦踏みもしている。
冬を越して2020/4/27。雪の下で耐え縮こまっていた葉も4月に入って暖かくなると成長が再開する。
左側で咲いているのはホソバタイセイの花。
5/2 穂が顔を出す。草丈があまり伸びず心配していたのですこし安心。
5月上旬に花が咲き、写真は5/22 穂が膨らんできた。
6/8 穂が黄金色に。収穫ももうそろそろ。梅雨に入るギリギリまで待とう。
6/10 梅雨が近づいていたので急いで収穫。まだ青い穂もあったが全て収穫し、その後穂を切り取って乾燥させた。
6/20 ハサミでちまちま芒を切り取り、家庭用精米機で脱穀する。
この大麦は皮麦と呼ばれる種子に皮がつく品種なので、できるだけ皮も取れるように長めに精米機にかけ精麦した。
脱穀と精麦が完了し、計量。370gなら少ないもののいろいろ使えるかな。
ちなみに皮はしつこくへばりついてなかなか剥がれなかった。
8/2 大麦とえんどう豆の平焼きパンをつくるためコーヒーミルを使い製粉する。この製粉のやり方はやはりだいぶ無理があり、とても疲れた。
赤えんどう豆もゆでて潰したりと力作業が多かった。
パン作り。今回は出土品を参考に考古学の観点からヴァイキング時代の料理を再現したレシピブック「An Early Meal」から、ビルカ出土の大麦とえんどう豆の平焼きパンを作ってみます。
https://www.medieval.eu/viking-bread-and-food/
このレシピでは乾燥えんどう豆を使うのですが、ふさわしいものが身近になかったので赤えんどう豆で代用しています。
大麦粉と茹でて潰した赤えんどう豆を混ぜて生地にし、めん棒で薄く円状に成形したものを今回はスキレットで焼いてみました。
大麦はやはり小麦に比べて大味に感じましたが、えんどう豆の風味と香ばしさも相まって美味しかったです。
これ以外にも粥にしてみたりと大麦料理に挑戦してみましたがこのパンが一番美味しかったと思います。
今回の大麦栽培は試行したことと結果にわりと手応えがあり、収量も前回よりも増えたので調子に乗ってまた品を変え麦栽培を続けています。
2021年10月10日
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【2460日目②】2019-10-12 【2461日目】2019-10-13 台風19号上陸の日。前日からトゥールダールを水で戻して立てこもり作戦に。※妻調理 @自宅 _______________________________________________________ . ◎紫唐辛子とヘチマのサンバル(ナイル善己さんレシピ) ◎プルシェーリー(ナイル善己さんレシピ) ◎チキンピックル(エリックサウスtake out) ◎茄子のアチャール ◎バスマティライス . 多摩川付近在住の我が家は●●●2丁目ですが、多摩川が決壊すると4丁目まで冠水どころか2〜5mの浸水エリアに想定されていて携帯電話の警報がブィブィ鳴り続けました。 不安だったけど嵐のなかでは避難できないし、覚悟を決めて夕方から作り始めました。 . うんうん、おいしいサンバール。ナイルさんのレシピは作り方が簡単だったそうです。サンバルは本当にいろんな作り方がありますね。 プルシェーリーは、pulisseryプリセリのことかな?ココナッツの風味とテンパリングした香りがうまいうまい。 . 食事が終わって気がついたら、台風通過。 翌日は台風一過。庭仕事も楽しくて、今度は気持ち良い気分で同じメニューをいただきました。 . _______________________________________________________ 🇮🇳 #india #indianfood #asia #asianfood #foodpic #foodstagram #tasty #spice #curry #インド #スパイス #カレー #フクドローン #ふくすたぐらむ https://www.instagram.com/p/B4tF1_BgZ9g/?igshid=1r50t7vwrix3e
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30: 風吹けば名無し 2019/10/03(木) 18:59:33.40 ID:ltDE4xlya 自作のフレンチドレッシングもうまい なおレシピは消防の頃の家庭科の教科書の模様 36: 風���けば名無し 2019/10/03(木) 19:00:49.76 ID:3WeooAfDp >>30 懐かしい あれ美味しいよな何故か野菜好きになる
"こういうのでいいんだよ"ドレッシング、満場一致で決まる!
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2019年上半期にはまった海外の料理動画まとめ
ベトナム生活8年目です。2012年の3月にホーチミンに来た当初はYouTubeがまだそれほど一般的ではなかったような?気がするのと、ベトナムのインターネットもえらい遅く、不安定だったので、地元の衛星チャンネルで欧州サッカーと毎日夕方のChannel News Asiaの英語ニュースを頑張ってみていました。毎週土曜17時の日本の旅番組で「そういえばいたな〜」くらいの芸能人が温泉つかったり旅館で晩飯食べたりするやつがめちゃくちゃ楽しみだったのを覚えています。
時は過ぎて、2019年、今や日本の番組も月に5000円ほど払えばインターネットで自由に見ることができるようになりました。しかし、うちはその契約してません。なぜならYouTubeがあるからです。子供はヒカキンとかセイキンとか大好きですが、親世代は料理動画ですよね。
「美味しい肉料理のレシピをマスターする」という今年の目標からスタートして、ぜんぜん違う方向に行ってしまった2019年前半にはまった世界の料理動画を発表します。
1. インドのサッポロ一番塩らーめんの作り方 / Sapporo Ichiban Sio Ramen
youtube
定番から始めてしまいました。「今日ヤバイやつにあった」楽しいですよね。インドらしさから始まって、ゆるく楽しめる感じが好きです。
「サッポロ一番の作り方」は驚きがあって好きなんですが、大量のカレーやチャーハンを作ったりするやつもインドロマンを感じます。
「カンカン」とか「緑色のやつ」みたいな字幕?が特徴だと思いますが、フォントに哀愁があってなぜかインドっぽさを感じるという。
2. A bowl of rice and a cup of corn liquor have accompanied grandpa for half of his lifetime
youtube
「Dianxi Xiaoge」なんて読むのかわかりませんが、中国雲南省の田舎暮らしの料理です。すごく時間をかけて料理をしています。まず、食材の収集から入ります。池に行って魚釣ったり、山に行って山菜採ってきたり。あと、料理も丁寧で湯葉みたいなやつを1枚づつ乾かしてたりとか、豚モツを何回も洗浄してうす〜くなるまで繰り返したり、「こんなことしてたら1日日晩飯作るだけで終わっちゃうんじゃないか?」と思いながら見ているんですが、実際、「3日後」みたいな字幕がちょいちょい出てきます。
こないだ、スペシャルバージョンで「おばあちゃんにハンバーガーを食べさせてあげる」という回があったんですが、ケチャップを作るところから始まりました。
ただ、この生活になんとなく憧れる自分もいて、いいな〜と思いながら見ています。 とにかくあの大鍋のある生活をやってみたい。みたいな。
あの大鍋、最後鍋底に溜まった食材とか油とかどうすんのかな〜と思ってたら、スコップみたいなやつで地味にすくうんですよね。そういうところ���最高です。
動画のクオリティの高さがすごいなと思っていて、田舎の家の風景や料理中のシーンとかもすごく臨場感が会って見やすいんですが、野菜を切るときや炒めるときの音とかもキレがあって美味しさを増します。
できあがる料理は毎回相当辛そうなので、実際食べることができるかは微妙です。
3. MEAT BAKED IN THE GROUND. LAMB in an overheated PIT.
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「GEORGY KAVKAZ」は多分ロシア動画です。でかい庭のある家で豪快な料理を毎回やってくれます。この回は「ヤギを解体して地面に埋めてで焼く」という豪快すぎる一品です。途中、「次はお前だよ。」みたいなヤギも出演します。おじさんにちょっとした富豪感があって、それが素敵すぎます。
ちょこちょこお手伝いしてくれる娘たちがやけに可愛かったりするのがロシア感を強めます。ただ、奥さんは一切動画に出演しないので、「これだけのビューがあるYouTuberおじさんの豪快、かつ、世間で人気の趣味なのに、ぜんぜん奥さんに認められてないんだろうな〜」みたいな印象で、富豪感の中の哀愁となり、好感を持てます。
他の動画もそうなんですが、料理中にワイン(多分自家製)を飲むんですが、そのときに絶対、「あまーーーい」みたいなことを言います。そしてドヤ顔します。
よく考えたら撮っている人がいて実はけっこう動きながら撮っているんですが、ぜんぜんそれを感じさせないんですよね。このロシア人のおじさんが自分の目の前にいるような引き込まれる感じが上手だな〜とか思います。
4. Chicken & Lamb Mixed Biryani | Royal Mixed Biryani | Traditional Biryani Recipe | Grandpa Kitchen
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「Grandpa Kitchen」は毎回、歯の抜けたインドのおじいちゃんがタイトルコールやってくれるんですが、料理のときはそれほど戦力になりません。逆に、アシスタント?実行部隊?の若い人たちは有能です。着々と料理を進めていってくれます。とにかく大量にご飯を作るっていうところが良いんですよね。裏山みたいな人気のない野外で料理するんですが、毎回、火をおこしてブロックなどでコンロ?を作ります。鍋のサイズがたりなくて、コンロを2つ作って並行で料理するのも定番の流れです。
最後は子供たちに振るまうんですね。ちっちゃい子も手で食べてたりしてて、そこは純粋に可愛いです。
カレーとかインド料理はとにかく美味しそうで、ぜんぜんいけそうなんですが、パスタ、ピザやヌードル系がたまにあって、それはそれほど美味しそうではなかったりしますが、作り方が面白くて、2つの楽しみ方があるチャンネルです。パスタ、ピザ系も子どもたちは美味しそうに食べます。かわいい。
食材の量がとにかく多いのと、野外で料理しているせいか、「びちゃびちゃ」「ねちょねちょ」みたいな音が聞こえてきて、なぜか料理中の音はあまり気持ちよくなかったりするんですが、結局最後の子どもたちに癒やされることになります。
5. ULTIMATE EGGS BENEDICT! - Made in the Forest
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とにかく設定が謎です。「The Kitchen」から始まりますが、『なぜ???』となっても答えてくれません。何本動画を見ても答えはありません。それが。「Almazan Kitchen」です。食器もできるだけ使いません。なぜかはわかりません。炭の上に直接フライパンを乗せます。火加減はそうとう大変そうです。そういうもんです。男たちはパーカーをきています。そういうものです。でも出来上がりはめちゃくちゃ美味しそうです。
このチャンネルに関しては「何をつくるか?」はまったく関係ないと思っていて、ただただ設定の謎さと、再現不能な調理法に翻弄される日々になります。でも最終的にパーカーのお兄さんが手で食べます。うまそうなのでよいんでしょうね。お兄さんは一切話しません。顔もほとんど映ることはありません。でも料理は上手なんですね。なぜか。どういう人なのか、まったく謎です。
6. Deep Fried Ham Bomb by the BBQ Pit Boys
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「BBQ Pit Boys」、大好きです。とにかくアメリカです。謎の無声動画+多分本人のナレーションっていうのもなんか楽しいんですが、料理がアメリカです。これはハムを塊のまま、油に入れて黒焦げにするという料理です。揚げ時間は20分とかです。煮物ぐらいに長いので、一回ビール飲みに行ってます。切ったら中はジューシーだとかナレーションで言うんですが、そこそこ乾いているようにも見えます。それ以前に表面を丁寧にカットしないと焦げが相当苦いような気がします。表面は焦げというより、炭になっています。料理の道具として注射器がでてきます。最終的にサムズアップなので、たぶんうまい���でしょう
他にも、「牛100%ミンチを丸めてベーコンで巻く料理」とか、「チーズバーガーを作って、潰して、衣つけて揚げる料理」とかワイルドさだけを追求したんじゃないかという感じの料理が続きます。ナイフとか包丁ではなくて、『剣』で料理します。「この剣どっかで見たかもな〜」と思っていたら、トルコの塩ふる料理人のやつでした。でもそれよりさらに刃渡りがでかいかも。肉はとにかく牛100%で、オリジナルスパイスが毎回のようにでてくるんですが、さり気なくパッケージにBBQ Pit Boysのロゴが入っています。ワイルドなので肉は素手で触りますが、問題ありません。
料理人以外にも食べる人がでてきますが、全員同じ格好です。全員、最終的にサムズアップなので、確実に楽しそうです。毎週末楽しみでしょうがないんだろうなぁ。と言う感じです。あと、BBQの器具をいろいろ使いこなしているところはさすがだな。昨日今日のにわかではないな。と感心してしまいます。
あんまりカメラワークみたいなのはなくて、ただ正面から撮ってる感じなんですが、やっぱりこの、ナレーション形式が逆に、「異世界のおっちゃんたちのクールさ」みたいなのを増してる気がします。「ボブの絵画教室」を見てるみたいな。「コワモテだけどいい人たち」という確信があります。
まとめ
最近は中国雲南省のあの家で一緒にご飯食べるか、BBQ Pit Boys の集会に参加するか、どちらかなんとかしてできなかな〜なんてことを知恵を振り絞って考えています。 海外在住って楽しいですよ。
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APP ARTS STUDIO「藤井達吉の家庭手芸のすすめ」
5月1日より一ヶ月間、ノムラテーラー四条店店頭ディスプレイにてAPPが手がける「藤井達吉の家庭手芸のススメ」と題したディスプレイ展示を開催しています。 APP内で長年あたためてきたテーマである手芸。今回、手芸家の藤井達吉が刊行した手芸本のレシピをもとに、ノムラテーラーで販売されている布を使ってメンバーそれぞれに手芸品を制作し、初夏の子供部屋を仕立てました。
四条通りの通り沿いからご覧いただけます、お近くにおいでに際は是非覗いて見てください! --- APP ARTS STUDIO「藤井達吉の家庭手芸のすすめ」 2019年5月1日(水祝)ー 5月31日(金)10時〜19時半 ノムラテーラー四条店 店頭ディスプレイ内
大正12年に手芸家の藤井達吉が刊行した「新しき手藝の教科書」。芋判更紗を応用した夏の窓掛、布片を貼りこんだ優美な小箱、雅趣高き紙雛、通学用の鞄、仏蘭西刺繍應用のテーブル掛、サイダーの空き箱で作った優雅な小箱。100年ほど前のレシピをもとに、APP ARTS STUDIOが初夏の子供部屋を仕立てました。
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「食べられる森」「公共の果実」を北上市にも作りたい!
自宅から歩いて行ける距離に食べられる果実のなる公園を作りたい
アメリカ発、好きにもぎ取っていって! タダで新鮮な野菜や果実を収穫し放題の「食べられる森」。ピーカンナッツやブラックベリーをはじめ2,500もの無農薬で育てられた野菜や果物、薬草などが育っており、近所に住む人なら誰でも無料で収穫することができます。 詳しくはこちら 好きにもぎ取っていって! タダで新鮮な野菜や果実を収穫し放題の「食べられる森」がアメリカの貧困地域を救う。
こんな公園を北上市にも作りたい! 果物ってとっても栄養素として大切なのですがスーパーの果物。高くて買えないなあ。そんな風に思いませんか? アメリカの話、貧困の地域の話だから自分たちには関係ない? いやそんなことはありません。 どんどん、体に良い果物が手に入らなくなってきています。 高いお金を払って遠くから果物を取り寄せますか? それとも作りますか? アパートが立ち並び、外資系の企業の工場や、ビルが立ち並び、すっかり公園や、森や、果樹や、野草がとれるところがなくなってしまった・・・・そうなる前に。 だから作ろう! 北上市にも公共の果実! まずはどんな果実を作ろうかしら。ベリー系は寒い東北でも育てやすいですよね! 先日、友人の店、奥州市のミズサキノートに行くと、パイオニア牧場さんが来れれていて、野生種の梨、イワテヤマナシを守り増やしていこうとされていると聞きました。そういう野生種の栽培も魅力的ですよね!http://www2.kobe-u.ac.jp/~hkata/kenkyunaiyoNashi.htm デンマークでは市全体を都市農園にする計画までも! デンマークの首都であるコペンハーゲン市は2019年、誰もが無料で果物を取って食べることができる「公共の果樹」を市内に植えることを決めたそう。公園や教会の中庭などに木を植えて街全体を都市果樹園にすることで、人々が果物の味を楽しみつつ地域とのつながりを強めることを目指す。 地域コミュニティーの再生までも、包括しているんですね。また「Vild Mad(デンマーク語:自然食品)」と名付けられたアプリも同時にリリース。このアプリを使えば、街に溢れる果物や野草を調べることが可能で、それらを使ったレシピまで案内してくれる。「自然を守ることが、最終的には私たちのためになる」と同計画の担当者は語っているそうです。素晴らしい。 詳しくはこちら https://www.google.com/search?q=%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF+%E5%85%AC%E5%85%B1+%E6%9E%9C%E5%AE%9F&rlz=1C5CHFA_enJP827JP827&oq=%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%80%80%E5%85%AC%E5%85%B1%E3%80%80%E6%9E%9C%E5%AE%9F&aqs=chrome..69i57j0i333l2.6081j1j7&sourceid=chrome&ie=UTF-8
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僕は最初空耳ならぬ空目してしまい「ビーフと牛肉のピラフとは一体どのようなものなのだろうか(・_・?)」と,しばし考えてしまいました(^^;) 子供の頃から今に至るまで,塩味のついたご飯は僕の大好物です。その中でも特に炒飯が好きで,母がよく僕のために作ってくれたものです(◍•ᴗ•◍) 母の作る炒飯はいつも,ラードの代わりにバターを使う洋風のものでした。ベーコンが入ったりハムが入ったり炒り卵が入ったりミックスベジタブルが入ったりと具は色々でしたが,そのどれもがとても美味しかったのをよく覚えています(ლ˘╰╯˘).。.:*♡ そんな僕の小学生時代のお話です。ある日母に連れられてデパートに。当時のデパートには和洋中何でも提供する「お好み食堂」というものがあり,またそうした食堂の入口には必ずと言って良いほど食品サンプルが置かれていました。何を食べようかとサンプルをしげしげと眺めていたところ,炒飯とよく似た「ピラフ」というものがあり「炒飯と同じようなお料理なのかな」と思ってそれを注文してみました。 初めて頂いたピラフは母が作ってくれる炒飯とは少し違い,でもコンソメスープのようなお味がしてそれもまた非常に美味でした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ バター炒飯で洋風のお米料理に親しみを持っていたせいもあるでしょう。大いに満足してふと疑問に思ったのが「これは炒飯と何が違うのか」と。母に訪ねると「確かに似ているね」と認めた後に「炒飯は炊いたご飯を炒めたもの。ピラフは生米を炒めてから炊いたもの」と���の違いを教えてくれました。「つまりピラフというのは,炊き込みご飯の一種なのか」と問うと「そのとおり」と。炊き込みご飯にも目の無い僕は「たまには家でもピラフを食べてみたい」と頼んだのですが,それは難しかったようです。当時僕の父は非常に多忙で,夕方になるまで家で食事をするか外食するかはっきりしないことがよくあり,結果として炊いたご飯が余ってしまうことも稀ではありませんでした。炒飯であればその余ったご飯を炒めれば良いし,また普通の炊き込みご飯であればジャーで保温しておくことも可能ですが,油を多用するピラフは炊き立てを頂かないと美味しくありません。そんなわけで我が家ではピラフが食卓に並ぶことはあまり無く,代わってバターの香りの炒飯がよく登場していました。それ故にか僕は今も「炒飯は家庭の味,対してピラフはレストランの味」という印象を強く抱いていて,ピラフは外食時に頂くことが殆どです。 でも,このピラフは面白いですね。ビーツやトマトを加えるということで赤い色のご飯になるのは納得ですが,ビーツには砂糖を加えることで褪色を抑制することが出来るというのも勉強になります。因みに「塩小さじ1で塩気が足りるのかな?(。・о・。)?」とも思ったのですが,レシピをよく読むと肉や野菜に火を入れる際にも分量外の塩を加えていますから,味が薄すぎるということは無さそうですね。美味しいボルシチを作るにはビーツを入れるのがとても重要ですが,このピラフもやはりビーツを入れることで味も向上するのでしょうか。 こんなピラフをレストランで見掛けたことはありませんから,これは自宅で作れということでしょうか(⋈・◡・) とはいえ4人前も作ってしまっては持て余すでしょうから,これはコロナが治まって帰省する際までお預けですね。 そんな日が1日も早く来るよう,願うばかりです😊
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なぜペルー料理はおいしいのか:クリオージャ料理の味覚の構造
(修正しました。詳細はコメントにて)
はじめに
ペルーは美食の国だ。例えば2019年現在、World Travel Awardsという観光についての世界的なランキングにおいて、8年連続で「World’s Leading Culinary Destination(世界最優秀グルメ観光地賞)」を受賞している。世界ベストレストラン50というレストランランキングの2019年版で、上位10店にペルーのレストランが2軒もランクインしていることからも、ペルー料理の評価は伺われよう。すなわち、ペルー料理はおいしい。そこに異論を挟む余地はない。
他方で、和食もまたおいしい。では、ペルー料理と和食は同じ意味でおいしいと言えるだろうか? ペルー醤油で香ばしく炒めた玉ねぎやトマトのおいしさ、牛ロースのジ���ーシーさが特徴的な炒めもの、ロモ・サルタードと、繊細に切られた魚の食感と生魚の穏やかな風味、米のほのかな甘さなどを楽しむ寿司は、同じひとつの「おいしい」という言葉でくくってしまえるものなのだろうか。そうではない。ペルー料理にはペルー料理のおいしさが、和食には和食のおいしさがあるはずだ。
文化人類学者である筆者は、これまで合計1年半以上、リマとクスコを中心に、ペルーで過ごしてきた。ホームステイした家の家庭料理、ガストロノミーレストランの料理、ガストロノミーレストランのまかないの料理、ペルー料理レストランの料理、ペルー料理レストランのまかない、街場の食堂のペルー料理といった様々な場所でペルー料理を食べてきた。 本記事では、その経験に基づ��、「ペルー料理」という言葉で広くイメージされる「クリオージャ料理」がなぜおいしいのかを明らかにする(注)。ここで特に注目するのは、クリオージャ料理に共通する料理の構造である。すなわちクリオージャ料理を代表するような料理、牛肉のコリアンダー煮込み「セコ・デ・カルネ」(以下にレシピを載せます)、鶏肉の黄色唐辛子クリーム煮込み「アヒ・デ・ガジーナ」、豆が入った焼きおにぎり「タクタク」は、どのような点で類似した仕組みになっているのか検討することを通して、クリオージャ料理がおいしい理由を明らかにする。
以下ではペルー料理は四層に構造化されていることを示し、それぞれの層の特徴を見る。そして、層状に構造化されることの帰結を追っていく。また、ペルー料理の特色を示す事例として、ニッケイ料理も簡単に分析する。
セコ・デ・カルネSeco de Carneのレシピの一例 (Peru.com "Seco de Carne: Un plato contundente que debes saber preparar"より) <材料> 牛肉塊 3/4 玉ねぎのみじん切り 1個分 トマト 小1個 (あまり典型的な材料ではない) こしょう 小さじ1 クミン 小さじ1 にんにく 小さじ1のみじん切り ウコン 小さじ1 (あまり典型的な材料ではない) コリアンダー 刻んだものを1/2カップ グリーンピース 茹でたものを1/4カップ アヒ・ミラソルのペースト 大さじ3 (アヒ・ミラソルとは、アヒ・アマリージョという黄色唐辛子を乾燥させたもの。水で戻した後よく茹でてある程度辛味を取り、ミキサーにかけてペーストにして使う。) チチャ・デ・ホラ 1/8カップ (発芽させたとうもろこしから作られる微発泡酒。時にビールで代用される。) じゃがいも 切ったものを4つ <調理> 鍋に油を入れて温める。玉ねぎとにんにく、こしょう、クミン、ウコン、アヒ・ミラソル、コリアンダーを入れて炒める。 十分��火が通ったら、このアデレソ(本文にて説明する)に肉を加えて混ぜる。混ぜたら���チャ・デ・ホラを加え、チチャ・デ・ホラが肉に染み込むように混ぜる。 その後、肉とじゃがいもがかぶるくらいの水を加える。塩を加える。肉とじゃがいもに火が通るまで待つ。その後、白米とともにお皿に盛り、最後にグリーンピースを添える。(レシピには記載されていないが、写真のように、たいてい豆のクリーム煮込みも一緒に盛られる。)
ペルー料理の四層構造とその制約
ペルー料理は四層に構造化されている。 まず第一層、ペルー料理の基層となるのは、たっぷりの油で炒めた玉ねぎとにんにくである。すなわち、玉ねぎの甘み、玉ねぎとにんにくの元々のうま味と、メイラード反応が起こるまでじっくり炒めたことによるうま味、玉ねぎのとにんにくの硫黄化合物、その調理に使われるたっぷり油がペルー料理の基礎となっている。 第二層をなすのは、料理の主な味つけを担う、うま味の豊富な食材である。第二層の食材はさらに、主要な味付けと補助的な味付けに分けられる。主要な味付けは、必ずそのうちの一つまたは二つが料理に含まれることになる。主要な味付けの役割を果たすのは、最も典型的には、アヒ・アマリージョ(黄色唐辛子の一種)またはアヒ・パンカ(乾燥させた赤唐辛子の一種)である。それらよりやや頻度は下がるが、アヒミラソル(乾燥させた黄色唐辛子の一種)またはトマトも主要な味付けとなる。これら主要な味付けにさらに風味を付け加えるのが、バターナッツかぼちゃ、チチャ・デ・ホラ、ペルー風中国醤油、煮込んだコリアンダー、無糖練乳などである。これらはアデレソとともに時間をかけて煮込まれ、煮汁の味の方向性を決める。 第三層をなすのは料理の主役をなすタンパク質である。豚肉や魚や豆もタンパク質であるが、ペルーの人々に好まれるのは何よりもまず牛肉や鶏肉である。 第四層をなすのは料理に清涼感を加える食材であり、料理の上や横に添えられている。それは例えば、酢、レモン、���のクルアントロ、生の玉ねぎ、生のトマト、パセリ、アヒ・リモ(赤唐辛子の一種)である。
この中でも何より重要なのは、第一層の炒めた玉ねぎとにんにく、狭義のアデレソAderezoである。(ときに唐辛子などを含めてAderezoと呼ぶことがあるが、本記事ではこれをアデレソと呼ぶことにする。) 「玉ねぎがない料理はペルー料理ではない」と言われることも多い。ある友人は何を作るか考える前に、玉ねぎとにんにくを炒め始めるという。ペルー料理は、うま味の爆弾のようなアデレソをベースに、同様にうま味に豊富な味付けを担う食材を重ね、さらに肉や魚、豆のうま味を重ねることで成立している それを支えるのは、アデレソを作るときや、特に好まれる調理法としての揚げ物や炒め物において大量に加えられる油だ。アデレソを作るときの油の量の多さは日本のレストラン・家庭の経験から際立っている。また、料理にはコメ、パスタ、じゃがいも、パンなどの炭水化物が(少なくとも現代の日本人にとっては)大量に添えられる。 人間であればおいしいと思わざるを得ないような、絶対的なおいしさを実現する組み合わせだ。
ペルー料理の確実なおいしさを生み出す層状の想像力は、層の重なりとして美味しいことを優先しているように思われる。 まず総体のおいしさが重要であり、ペルー料理において、それぞれの食材の味を引き出すことは相対的に重要ではない。例えば、アデレソの強い風味や、肉に与えられる強い焼き目、食材の水分を奪ってもかりかりになるまで揚げることは、一般に素材の味を隠してしまうものであるが、全体のおいしさに貢献するものとして、むしろ追求されているように思われる。 また野菜は、細かく刻むこと、ペーストにすること、強く煮込むことによって、一皿全体の渾然一体感が追求されていることが多い。 かたや、ペルー料理に見られにくい特徴も、ペルー料理を以上のようなものとして捉えることで理解されるようにも思われる。炒めた玉ねぎとにんにくのくすんだ風味、強烈な甘味とうま味、多くの油脂をほぼ不可避な要素として含むことによって、澄んだ味は現れにくくなる。 また料理の中心は常にタンパク質であり、豆以外の野菜が主役となることは稀である。先にレシピを紹介した「セコ」の牛肉をたとえばカリフラワーに置き換えた「セコ・デ・コリフロール」は存在し得ない。第四層の、清涼感を与えるハーブとしても苦い野菜は好かれていないようで、野菜のレパートリーを見ても苦味を持った野菜が少ない。そして、ハーブ類やほうれん草類はペーストにされる際はかなりしっかり煮込まれて苦味が取られてから加えられる。 また肉と魚以外の食材を大きな欠片として切り、ヘテロ感を出す、ということは見られにくく、主役となるタンパク質とチップスを除けば食感の振れ幅は小さい。
他の料理の構造を取り込むペルー料理
(代表的なマキ、セビーチェ風)
本記事はペルー料理の構造について議論している。すなわち、これは料理の料理の普遍的な構造と考えることはできない。少なくとも、会席料理の系譜を汲み、伝統的とされるような和食はアデレソを含まれない。和食で玉ねぎが使われることがあったとしても、それは肉やほうれん草と同じような意味で、一つの具材としてである。玉ねぎが料理の基盤として重要視されているヨーロッパの料理においても、上に述べたような意味で層状の関係になっているとは限らないはずだ。
しかし、料理の構造の多様性に相対する中でこそ、ペルー料理の構造はその真価を発揮する。ペルー料理はその論理に沿って変換することで、異なる構造を持つ他の料理を簡単にペルー料理化することができるのである。 その一例はニッケイ料理に見ることができる。ニッケイ料理とはペルーに移民した日本人が持ち込んだ食文化の影響を受けて、ペルーで発展した料理のことである。その代表例はMakiだ。例えば揚げたエビとアボカドを一緒に海苔と米で巻き、その上にサーモンまたはマグロを乗せ、玉ねぎや唐辛子を含んだマヨネーズをかけたものが典型例である。米と魚だけからなる、日本で流通する単純な寿司と比べた場合、まず、油、清涼感を与える酸、そして玉ねぎや唐辛子などうま味のある食材からなるエミュルジョンが付け加えられる。魚の選択にも特徴があり、白身魚ではなく、サーモン、マグロ、エビフライといった肉に近い脂を持つような魚介が選ばれる。そこにさらに、アボカドが付加される。 マキにはアデレソこそ見られない場合もあるものの(見られない場合にもソースに生の玉ねぎ・にんにくが入っていることは多い)、日本料理にペルー料理的を代表する要素を加えると、ニッケイ料理になる、と考えられる。ペルー料理はあらゆる料理をペルー料理の意味においておいしくすることができるのである。そしてペルー料理の美味しさは人間の生理的な欲求に訴えかけるような絶対的なものであり、変形された料理は他国の料理は間違いなくおいしいものとなる。
まとめ(にならない) 本稿はペルー料理の四層構造と、その味における帰結、他の料理との関係について分析することを通して、ペルー料理のおいしさについて考えてきた。 とはいえ、この議論の確かさはおぼつかない。 例えば、「ペルーに一年半いただけ��日本人に何がわかる」というのが一番簡単な批判である。また、本稿のように文化のモデルを作ろうとする試みは、大抵は、多くのモデルが当てはまらない例の指摘によって批判されてきた。セビーチェはペルー料理の代表的なものであるが、セビーチェはアデレソを持たない。 だが、ペルー料理の代表であるセビーチェがアデレソを持たないからと言って、アデレソがないペルー料理はないという主張は単なる間違いなのであろうか?単純な間違いでないのであれば、この主張はどのような意味や効果を持つのだろうか?あるいは、セビーチェは炒めた玉ねぎとにんにくという意味でのアデレソを持たないにせよ、大抵は生の玉ねぎとにんにくを含んでいるのであれば、バリエーションと見るべきなのではないか? このように突っ込み始めてもきりがないし、突っ込みの正当性に対する突っ込みにもきりがない。
では、本当はペルー料理をどのように理解すればいいのだろうか?私にはここで書いた以上のことはわからない。何かわかったことがあったらぜひ教えてください。
注)ペルーには、少なくとも、首都リマを含む海岸部の「クリオージャ料理」、インカ帝国の首都クスコを含む山岳部の「アンデス料理」、ペルー西部に広がる広大な熱帯雨林の「アマゾン料理」と言った異なる料理の体系が存在する。そしてそれぞれの料理にはさらに地方差があるとされ、特にクリオージャ料理について語られる際は、トゥルヒージョとチクラヨを中心とする北部の料理、リマの料理の差異が言及されることも多い。 しかし世界的に「ペルー料理」という言葉で理解される料理は、そしてペルー人自身が時にその語によって示す料理は(おそらくはリマの)クリオージャ料理が主である。ここにはリマを中心とした植民地支配の歴史と、現在も続く首都一極集中の社会構造が反映されている。その所作を反復し、そのあり方に加担するようで心苦しいが、と言い訳した上で、本記事はクリオージャ料理について主に述べる。
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この世の最も美しい白い花のひとつ、八重の十薬。どくだみ。 #庭のレシピ #庭のレシピ2019 #十薬 #薬草 #どくだみ #毒矯み https://www.instagram.com/p/ByOdXAFFsYc/?igshid=1cit1khutqfis
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・じょんじょろ汁(ノロゲンゲ) ・芹のおひたし ・コゴミと金柑の白和え ・吉乃川 厳選辛口原酒 ブラックボトル 芹とコゴミは土手で採取。多分合法。 コゴミの和え衣は、木綿豆腐 西京味噌 出汁醤油 すりごま。あと和山椒と庭の浅葱。 ※金柑は3月末に買ったものを4月中ちびちび使っていた じょんじょろは以下レシピを参照。 https://www.toyama-sakana.jp/recipe/genge1/ じょんじょろ、片手鍋に6匹使用したけど昆布出汁だけでは物足りなかったので白だし追加。吸い口に庭の三つ葉。 2日目に長葱と水を足して味噌汁にリメイク。 とぅるとぅる食感は面白いけど旨味はそれほどでも…って気がする。安い。 吉乃川 厳選辛口原酒 ブラックボトル https://yosinogawa.co.jp/2019/11/%e3%80%90%e6%9c%9f%e9%96%93%e9%99%90%e5%ae%9a%e3%80%91%e3%80%8c%e5%90%89%e4%b9%83%e5%b7%9d%e3%80%80%e5%8e%b3%e9%81%b8%e8%be%9b%e5%8f%a3%e5%8e%9f%e9%85%92%e3%80%80%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%83%e3%82%af/ 結局ロックで薄めたけどw 元々酒に弱いのもあるけど、公式でも薦めているので。 > 冷酒やロックでお召し上がりください。 しかし温度というか飲み方でずいぶん印象が変わるねえ。 検索するまでブラックボトルがお馴染みのラベルの原酒だとは、まるで気付かなかった😓 先入観?馬鹿舌?経験不足? しかし、山菜の季節は酒量が増えるなあ。 だってご飯のおかずじゃないんだもん。 日本酒の消費量増やす為に山菜増産したらどうだろう🤔 ゆーて一食で100cc前後だけど😅 (インスタの投稿は遅れがちだけどTwitterの方では最近山菜ばっかりです) ・ ・ ・ #ノロゲンゲ#Eelpouts#deepseafish #せり#Japaneseparsley#こごみ#ostrichfern#山菜#ediblewildplants #金柑#kumquat #和食#japanesefood #吉乃川#日本酒#sake#japanesesake #新潟県#にいがた酒一揆#家飲み部#snapdish #おうち居酒屋#宅飲み #家ごはん#おうちご飯#おうちごはん #手作りごはん#手料理 #foodphotography#foodstagram あ、インスタの文字化け?今日は大丈夫だねえ。 あれ、でもコピーライトが欠け��…😥 https://www.instagram.com/p/B_915uPpbWs/?igshid=c7eh9l2ccsrk
#ノロゲンゲ#eelpouts#deepseafish#せり#japaneseparsley#こごみ#ostrichfern#山菜#ediblewildplants#金柑#kumquat#和食#japanesefood#吉乃川#日本酒#sake#japanesesake#新潟県#にいがた酒一揆#家飲み部#snapdish#おうち居酒屋#宅飲み#家ごはん#おうちご飯#おうちごはん#手作りごはん#手料理#foodphotography#foodstagram
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24 APRIL , 2019 【私の好きな料理本リレー】 主婦と生活社 @ryourinohon ではじまった #料理本リレー 。 毎月美味しいスコーンを届けてくださる @tohe__ の奈穂子さんからバトンを受け取りました。 昨年、長野に拠点を移された奈穂子さん。 雪景色や遭遇した動物自慢、スーパーまでの距離や除雪機とすっかり私たちの話の内容は変わりました。 『基本の和食』(&そのシリーズ) 大庭英子:オレンジぺージブックス 20年前に、終電帰りのコンビニで買った一冊のような記憶すらある。 移住にあたり、自分のノートだけを残して多くの本を整理して来たので、このシリーズのパート2や乾物もあったけれど、表紙もなくなったこの本だけがまだ手元にある。 アジやイワシのおろし方、イカの捌き方、蕗の下処理、小豆の炊き方。その手順の必要性、食材の保存方法やちょっとしたアレンジ。 奇をてらわず、どこででも買える食材と調味料。 わかさぎの南蛮漬けやひじき煮、切り干し大根の煮物や油揚げの福袋煮、我が家の常備菜(頻繁に枯渇するが)の基本は、あの頃のこの本だったのかなと思う。 そして今この本が、「みんな気づいていると思うけど、朝ごはん作りに凝ってるから」 と宣う10歳の休校中のムスメの役に立っている。 ぐうぐう寝ていたら、たまご焼き定食が待っているという至福。肉じゃがとか、筑前煮とか、如何にしれっと夕ごはんレシピに移行させるかが目下の企み。 今この時期ということを考慮して、これを一番にあげてみました。 『KIBIYAベーカリーの天然酵母パンと焼き菓子』 KIBIYAベーカリー:マイナビ KIBIYAベーカリーは鎌倉にある天然酵母のパン屋さん。 ずっと食べていたあの味が恋しくて、洞爺に来てから真っ先に買った一冊。 パン作りは長年自己流だったから、パンも勿論だけれど、 アーモンドクッキーとスコーンのレシピが知りたかった。 黒蜜パンもクロワッサンも美味しいけれど、アーモンドクッキーが一番だったのでは?と気づいた時の喜びたるや。 去年、ようやく床が入った改装中の倉庫���上の山で ほんの一握りの山葡萄を見つけた。 なんとか酵母を起こしてみたけれど、パンを十分膨らますほどにはならず、酵母を育てられなかったこともそうだけれど、山葡萄がちゃんと実っている時に、すぐそこなのに気づかなかったことが悔しかった。 今年の密かな目標の一つは、山葡萄で酵母を起こし、それでパンを起こすことと、その種をちゃんと維持すること。 『土を喰う日々』 水上勉:新潮文庫 もうだいぶ若い頃からやり取りを続けている人から、メールを読んでいたら『土を喰う日々』を思い出した、とあって、それがわたし的に だいぶうれしいことだった。 久しぶりに本棚から引っ張り出したところへ、ちょうどこのバトンを頂きました。 こちらに来てから、季節の移ろいとはこういうことだったのかと強く思う。 別に自給自足しようとか、そんな大きなことではなくって、ただただ周りの自然の恩恵を丁寧に掬い上げる生活は、一つの指針。 夏(こっちではもう終わり)に来て、秋、冬、そしてようやくヨ��ギの季節。 この冬は、人生で一番楽しい冬だった。 どの季節も、それを更新していきたい。 一応、洋物を扱う古道具屋ってことでカッコつけの洋書も二冊。 THE DEAN & DELUCA COOKBOOK イラストも写真もなく、ただ文字の並びだけのレシピ集。 文字だけなのに、フォントやサイズ、文字組みのバランスだけでこのデザインかー、と見ていて飽きない。 何よりもこの本が台所にポンとあると、なんだか料理上手な人的錯覚に陥ることができるのも好き。 Le Pain Quotidien Le Pain Quotidien はベルギーのパン屋さん。 パンに加えて、タルティーヌやスープなどパンを使ったり、パンに合うレシピが美味しそうな写真と一緒に載っています。 このパン屋さんは、どんなに狭い入り口とか、ちょっと辺鄙な立地にあっても、中に入ると、やっぱりそう来たかー、って絶対裏切らない内装なのも大好き。 仕事を全て終えて、早起きして食べに行くモーニングは、本当に幸せで このために仕事をしてるなぁって毎回思います。 私からは、 移住の前から、いろんなお話を聞かせて下さり、その姿勢で魅力を語ってくれる 北海道、長沼のカレー屋 @shandi_nivas の圭司さんへ。 カレーはもちろん、付け合せも、奥さんの笑子さんの作るお菓子もお店の雰囲気も、何もかもが美味しく、お店の前で霧氷が見えるという長沼にもいつも心動かされます。 それから、 毎年 TRAVEL FIVE でお世話になっている京都@wifeandhusband_ikumi のいくみさん。 去年は移住後のバタバタで準備が整わず、残念ながら伺えなかったけれど、いつでも待ってますと仰って下さったのが、うれしかった。 すごくお忙しいはずなのに、いつも朗らかに軽やかに母業も、お店業もこなしている姿に、いくみファンもとても多いと思います。 わたしたちは、WIFEの入れてくれるコーヒーも好きです。 お二人、快諾して下さり、ありがとうございます。どうぞ、宜しくお願いします! (Lake Tōya) https://www.instagram.com/p/B_XhEcEFoPa/?igshid=1wm64n3649p6i
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料理
の・ようなもの、を作る常習犯であるので、ことあるごとに、の・ようなものを作っている。まず初めにこれは、の・ようなものであると自覚したのは、カルボナーラであって、人様に作れと言われただかなんだか、忘れたがそもそも作らないものを適当に作ったところが始まりであった。
カルボナーラ。きっと食事をしたことがある、現代日本に住んでいる人間であればどこかで出会ったことがあるだろう。白いパスタだ(そもこの時点で認識がこの程度である)。それまでそれが私に馴染みがなかったのは、外食をする時、カルボナーラを好んで選んでこなかったためにすぎない。好き嫌いが多かったので、牛乳が暖かく食べものと同居しているのが嫌いであると思っていた。たぶんそれを初めて作った件の際には一度くらいは食べてみた頃であったろう。食べられるものだなとだけ思ったそれを、レシピを探したとはいえ作るのは至難の業だ。
の・ようなものは言い換えれば「正解のわからない料理」である。カルボナーラを皆様はお作りになったことがあるでしょうが、あのソースを作る時の最たる問題点は何か。それは温める程度だ。私はいつ作ってもカルボナーラを炒り卵パスタにする才能があり、未だにそれをなめらかなソースにできない。牛乳と生卵が入っているものにどうしても完全に火を通さなければ気が済まないのだ(そういうものではないということを理解はしています)。結局それを作って出した人間には「これはもはや炒り卵のパスタだけど美味しい」という評価をいただいた。ちなみに生クリームを使うレシピ等々あるがそのようなものを常備していることなどあるはずがないので、我が家のカルボナーラはいつでも牛乳と卵である。そのふたつが冷蔵庫に揃っていることもそもそも稀だ。
の・ようなもの、そのほかにはたとえばお粥。季節の慣習に乗るのが好きであるので、毎年七草粥を作るのであるけれど、粥、皆さま馴染みのある食べ物ですか? 私は、親が数回七草粥(の・ようなもの、なぜなら母はとりあえず葉物であれ根菜であれ野菜(草という認識)が七種入っていればそれで正解だとしたからである)を作ったことしか記憶にないので、粥もまた正解がわからない。しかし最近は便利なもので、その時期になると七草の入った野菜のパックが売られていて、それのパッケージには丁寧に粥の作り方が載っているので、それに則って作ればきっとそれは正解の粥だ。そして食べれば美味しい粥を私は作ることができるが、果たしてあの粥が正解か、そこはやはり私にはわからない。粥・の・ようなものを私は毎年懲りずに作っている。
「家で料理をしますか?」と稀に聞かれて、「自分で食べるものくらいは、まあ」と答えると、「えらい」とよくわからない返答が返ってくる会話を幾度か取り交わしたことがあるけれど、日々、何かしらを食わなければ面倒なことに生きていけないのだから、自分の食うものについては大抵作っている。外食も買い食いもするにはするが、飽きるし、金はないし。仕様がないのでひとつつくってはひとつ胃に入れる生活をしているからそのままを会話するのだけれど、その相手にはその意図は伝わっていないらしい。実際、私の作るものはほとんど料理名を持たない。冷蔵庫に入っているもので作った丼のような何か、何か炒めたやつ、何か煮たやつ、何かしらの和えたパスタ、米……全てが、とりあえず食えるだろう形態に調理されただけの「何か」だ。これらは、の・ようなもの、とすら呼べない。この有様で私を家庭的な人間のように考えるのは甚だ無謀である���
私の作って食べるものが、の・ようなもの、ですらないと考えると、の・ようなもの、はつまり私が大半作っている食べ物よりもまだ、輪郭がしっかりしいているものだということだ。料理名があるもの、つまりどこかに正解がある料理が、の・ようなものを名乗っている。カルボナーラ・の・ようなもの、お粥・の・ようなもの……。しかしそもそも料理の正解とは何か? と考えて、私には結局どれの正解もわからないのではないかという疑惑が上がった。母の作る料理と同じ味のものを私は作れないし、よく外食で食べるもの、たとえばオムライスも自分で作れば、オムライス・の・ようなものにしかならない。むしろ正解がわかる料理を考えれば、ようやっと二種思いつくという有様だ。その二種は、卵焼きと、冷や汁。実家で父のいない日の、私と母の昼食の常連。卵と同数の杯数の砂糖と塩をとりあえずつっこんんで、適当に焼く卵焼きと、胡麻と鰹節を摺鉢で摺って、豆腐と胡瓜を入れて湯と味噌を溶かした冷や汁。これだけは母と似たような味を作れるので、私が作ったそれらも正解(だと思われるもの)に近しい。これらは、の・ようなもの、ではない貴重な料理だ。
の・ようなもの、を作る常連ではあるが、その量産は、思ったより簡単ではなかったのかもしれない。カルボナーラとお粥の他にも、クッキーだとか鯵の南蛮漬けだとか、私の作ったの・ようなもの、は数知れずあるが、それらの共通項はレシピであった。同じ人間の書いた、「の・ようなものレシピ」がある、という話ではない。ただこの無精者の私がレシピを探して、自分としてはその通りに作ったものばかりであった、ということだ。卵焼きと冷や汁については最早レシピなど探すまでもないし、「何か」は料理と含めるのに疑問が残る程度のものであるのでそもそもレシピなど存在しない。の・ようなもの、にはレシピを、正解を求めているのだ。だからこその、の・ようなもの。それを食べた時に美味しいと思った正解を思い出すこともできず、構成する味の何が違うのかもわからず、つまり再現もしえない。それが、の・ようなもの、の正体だ。
これで私の作るものは二品目の「料理名」と、多数の「料理名・の・ようなもの」、それから無数の「何か」に分類された。とはいえ、の・ようなもの、を「料理名」にアップデートする必要性も感じず、また技量もやる気もなく、日々「料理名」を作る気にもなれないのが性分であるので、私はこれからも懲りずに、の・ようなものと無数の「何か」を作り続けて、それらに身体を構成させ続けるのだろう。
の・ようなもの、は案外奥深い。……作っている本人は気楽に、興味が散逸して、何も考えていないから生み出されるものなのだけれど。
盛岡デミタスさんのアドベントカレンダー(2019)寄稿です https://adventar.org/calendars/4017
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