#島原の白糸
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今回の報告書で「消滅可能性自治体」とされた自治体は、以下の通り。 【北海道】 函館市、小樽市、釧路市、夕張市、岩見沢市、網走市、留萌市、稚内市、美唄市、芦別市、赤平市、紋別市、士別市、三笠市、根室市、砂川市、歌志内市、深川市、富良野市、登別市、伊達市、北斗市、当別町、新篠津村、松前町、福島町、知内町、木古内町、鹿部町、森町、八雲町、長万部町、江差町、上ノ国町、厚沢部町、乙部町、奥尻町、今金町、せたな町、島牧村、寿都町、黒松内町、京極町、共和町、岩内町、泊村、神恵内村、、積丹町、古平町、余市町、赤井川村、南幌町、奈井江町、上砂川町、由仁町、長沼町、栗山町、月形町、妹背牛町、雨竜町、北竜町、沼田町、当麻町、比布町、愛別町、上川町、上富良野町、和寒町、剣淵町、美深町、音威子府村、幌加内町、増毛町、小平町、苫前町、羽幌町、遠別町、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、利尻町、美幌町、津別町、清里町、小清水町、訓子府町、佐呂間町、遠軽町、湧別町、滝上町、西興部村、雄武町、大空町、豊浦町、白老町、洞爺湖町、むかわ町、日高町、平取町、浦河町、様似町、えりも町、新ひだか町、士幌町、広尾町、池田町、豊頃町、本別町、浦幌町、釧路町、厚岸町、浜中町、標茶町、弟子屈町、白糠町、羅臼町 【青森県】 青森市、弘前市、八戸市、黒石市、五所川原市、十和田市、むつ市、つがる市、平川市、平内町、今別町、蓬田村、外ヶ浜町、鰺ヶ沢町、深浦町、藤崎町、大鰐町、板柳町、鶴田町、中泊町、野辺地町、七戸町、横浜町、東北町、六ヶ所村、大間町、東通村、風間浦村、佐井村、三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村 【岩手県】 宮古市、大船渡市、久慈市、遠野市、一関市、陸前高田市、釜石市、二戸市、八幡平市、奥州市、雫石町、葛巻町、岩手町、西和賀町、平泉町、住田町、大槌町、山田町、岩泉町、田野畑村、普代村、軽米町、野田村、九戸村、洋野町、一戸町 【宮城県】 石巻市、気仙沼市、白石市、角田市、登米市、栗原市、蔵王町、七ヶ宿町、村田町、川崎町、丸森町、松島町、七ヶ浜町、大郷町、色麻町、加美町、涌谷町、女川町、南三陸町 【秋田県】 能代市、横手市、大館市、男鹿市、湯沢市、鹿角市、由利本荘市、潟上市、大仙市、北秋田市、にかほ市、仙北市、小坂町、上小阿仁村、藤里町、三種町、八峰町、五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村、美郷町、羽後町、東成瀬村 【山形県】 鶴岡市、酒田市、新庄市、上山市、村山市、長井市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町、金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町、庄内町、遊佐町 【福島県】 会津若松市、白河市、喜多方市、二本松市、田村市、伊達市、桑折町、国見町、川俣町、天栄村、下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町、北塩原村、西会津町、猪苗代町、会津坂下町、三島町、金山町、会津美里町、泉崎村、棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町、三春町、小野町 【茨城県】 日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、潮来市、常陸大宮市、稲敷市、桜川市、行方市、鉾田市、城里町、大子町、美浦村、河内町、八千代町、五霞町、利根町 【栃木県】 日光市、矢板市、那須烏山市、益子町、茂木町、市貝町、塩谷町、那珂川町、 【群馬県】 桐生市、沼田市、渋川市、藤岡市、富岡市、安中市、上野村、神流町、下仁田町、南牧村、甘楽町、中之条町、長野原町、嬬恋村、草津町、東吾妻町、片品村、みなかみ町、玉村町、板倉町 【埼玉県】 行田市、秩父市、越生町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、神川町、寄居町、松伏町 【千葉県】 銚子市、勝浦市、富津市、八街市、南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、いすみ市、栄町、神崎町、多古町、東庄町、九十九里町、芝山町、横芝光町、白子町、長柄町、長南町、大多喜町、御宿町、鋸南町 【東京都】 檜原村、奥多摩町 【神奈川県】 三浦市、中井町、山北町、箱根町、真鶴町、湯河原町 【新潟県】 小千谷市、加茂市、十日町市、村上市、糸魚川市、妙高市、五泉市、阿賀野市、佐渡市、魚沼市、胎内市、田上町、阿賀町、出雲崎町、湯沢町、津南町、関川村、粟島浦村 【富山県】 氷見市、南砺市、上市町、入善町、朝日町 【石川県】 七尾市、輪島市、珠洲市、加賀市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、穴水町、能登町、 【福井県】 大野市、勝山市、あわら市、池田町、南越前町、越前町、高浜町、若狭町 【山梨県】 都留市、大月市、韮崎市、上野原市、甲州市、早川町、身延町、南部町、富士川町、道志村、西桂町 【長野県】 大町市、飯山市、小海町、佐久穂町、立科町、長和町、阿南町、阿智村、平谷村、天龍村、上松町、南木曽町、王���村、大桑村、木曽町、生坂村、筑北村、小谷村、坂城町、高山村、山ノ内町、木島平村、信濃町、小川村、飯綱町、栄村 【岐阜県】 美濃市、瑞浪市、恵那市、山県市、飛騨市、郡上市、下呂市、海津市、養老町、関ケ原町、揖斐川町、池田町、七宗町、八百津町、白川町、東白川村 【静岡県】 熱海市、下田市、伊豆市、御前崎市、牧之原市、東伊豆町、松崎町、西伊豆町、川根本町 【愛知県】 津島市、新城市、南知多町、美浜町、設楽町、東栄町、豊根村 【三重県】 尾鷲市、鳥羽市、熊野市、志摩市、木曽岬町、大台町、度会町、大紀町、南伊勢町、紀北町、御浜町、紀宝町 【滋賀県】 高島市、甲良町 【京都府】 宮津市、京丹後市、井手町、宇治田原町、笠置町、和束町、南山城村、京丹波町、与謝野町 【大阪府】 富田林市、河内長野市、柏原市、門真市、泉南市、阪南市、豊能町、能勢町、岬町、太子町、河南町、千早赤阪村 【兵庫県】 洲本市、西脇市、加西市、養父市、朝来市、宍粟市、多可町、市川町、神河町、上郡町、佐用町、香美町、新温泉町 【奈良県】 大和高田市、五條市、御所市、宇陀市、山添村、安堵町、三宅町、曽爾村、御杖村、高取町、上牧町、河合町、吉野町、大淀町、下市町、黒滝村、野迫川村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村 【和歌山県】 海南市、橋本市、有田市、御坊市、田辺市、新宮市、紀の川市、紀美野町、かつらぎ町、九度山町、高野町、湯浅町、広川町、美浜町、由良町、みなべ町、日高川町、白浜町、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町 【鳥取県】 岩美町、若桜町、智頭町、八頭町、大山町、日南町、日野町、江府町 【島根県】 雲南市、奥出雲町、津和野町、隠岐の島町 【岡山県】 玉野市、笠岡市、井原市、高梁市、新見市、備前市、真庭市、美作市、久米南町、吉備中央町 【広島県】 竹原市、府中市、安芸高田市、江田島市、安芸太田町、神石高原町 【山口県】 萩市、長門市、美祢市、周防大島町、上関町、田布施町、平生町、阿武町 【徳島県】 鳴門市、小松島市、吉野川市、阿波市、美馬市、三好市、勝浦町、佐那河内村、神山町、那賀町、牟岐町、美波町、海陽町、上板町、つるぎ町、東みよし町 【香川県】 さぬき市、東かがわ市、土庄町、琴平町 【愛媛県】 宇和島市、八幡浜市、大洲市、四国中央市、西予市、上島町、久万高原町、内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町 【高知県】 室戸市、安芸市、須崎市、宿毛市、土佐清水市、四万十市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、本山町、大豊町、いの町、仁��川町、中土佐町、佐川町、越知町、檮原町、日高村、津野町、四万十町、大月町、三原村、黒潮町 【福岡県】 嘉麻市、小竹町、鞍手町、東峰村、添田町、川崎町、みやこ町、築上町 【佐賀県】 多久市、玄海町、大町町、白石町、太良町 【長崎県】 平戸市、松浦市、対馬市、壱岐市、五島市、西海市、雲仙市、南島原市、東彼杵町、小値賀町、新上五島町 【熊本県】 水俣市、上天草市、天草市、美里町、和水町、小国町、産山村、高森町、山都町、氷川町、芦北町、津奈木町、多良木町、湯前町、相良村、山江村、球磨村、苓北町 【大分県】 佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、杵築市、豊後大野市、国東市、姫島村、九重町、玖珠町 【宮崎県】 串間市、えびの市、高原町、国富町、諸塚村、椎葉村、美郷町、高千穂町、日之影町 【鹿児島県】 枕崎市、阿久根市、西之表市、垂水市、曽於市、南九州市、三島村、さつま町、湧水町、錦江町、南大隅町、肝付町、大和村、喜界町、天城町
【全744自治体リスト】「消滅可能性自治体」を一挙公開…北海道から鹿児島まで 出産年代の女性人口が半数以下に 日光市や草津町も |FNNプライムオンライン
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無題
平穏よりも胸のときめきをいちばんにしたら世界のぶあつい皮膚が一枚めくれたかのようになにもかもが歌い踊りかがやきはじめたのをいまでも覚えている。わたしは親が厳しくて外泊できないけれど、そのあいだに同級生の子たちはうつくしい島の海に反射する満月をみて、だれかと夜通しぴたりとからだをあわせて内緒話をするような、今にもぷつりと切れそうな糸のように細くて鋭い若さを世界の夢に浸らせている。感性を野放しにして、こどものころの感動をひとつずつ取り戻す時間がわたしにも必要だった。けれど思いどおりにいかないこともある、それも定めとおもって歯をぎゅっとくいしばる。わたしには必要だった。路上、白い廊下みたいに澄んだ朝霧をかんじる時間。薄いトップス。ズレた口紅。酔った勢いで入れ墨を彫ってしまう危うさ、煙ったクラブでなにもかんがえずに踊って、好きな男と寝て一限目をサボるとか、夜の街頭を走り抜け、くだらないことに時間とお金を費やすこと。「それだけじゃない、夜に遊ばなくても昼に釣りをしたりサッカーしたりそういう遊び方だってあるだろう。そっちのほうが幾分もまともだ」 おとうさんは夜遅くに帰ってきたわたしを叱りつけ、そう言った。わたしはけしてワルにあこがれているのではなくて、ただた���綺麗なものに飽きただけだった。わたしにとって祈りや信仰はさいしょから型があってそれに当て嵌めてハイ完成みたいなかわいいお菓子作りのようなものじゃなかった。自らを成り立たせるピースを集めた上でそれを食い尽くすくらいの覚悟や貪欲さがあなたにはある?わたしにはそれが足りなかった。昔も今も自分でうつくしい歌をつくれない。うつくしいものがたりをかけない。うつくしい絵を描けない。世の中にはフォロワーが万桁いる女子高生がいて、今、何千もの美術展が開催されていて、明日、いつかオリンピックに出るであろう少年がはじめてスケボーに乗るかもしれない。わたしには何もできないかもしれないけれど、彼らの生き様はわたしをわたしたらしめる微かなエッセンスとしてわたしに溶け込む。それを祈りという言葉で表象してはだめ?これからのことをかんがえると、ずっとどきどきする。目の前の光景が、訪れたことのない地の光が、風が、わたしを、わたしのからだを必要としてる気がする。世界中に張り巡らされた血管がわたしの心臓部にも繋がっているような心地。死ぬ5秒前ってどんな感覚なのかしらないけど、築き上げた塔が崩れてゆく感じなのかな、雪景色のような。
無題
朝起きたら腕に友達の噛み跡と身に覚えのない痣が3つくらいあった。耐え難い疲労がからだのあちこちにひっついて、入れ墨と化している。活字の海を、本をその背に背負えたらよかったのに、今のわたしを崖っぷちに引き止めているのはうつくしい言葉でもなくて、泥に塗れた重いカルマ。イヤホンの先から垂れ流れる音楽すらも風のように軽やかで自由なものではなくて、ねばねばした気持ちわるくてかなしいものに聴こえた。夏と、そのあつさと、その底知れぬ闇に街ゆくものすべてがこころのずっと奥の方で平伏している。昼過ぎにスクランブル交差点前の巨大スクリーンが薄青い空を泳いでいるようにみえたこと、街ゆく人の肌色が、シャボン玉のようにその熱を吸収して発光していたこと、ぜんぶなんか夢みたいにふわふわしているかんじがした。もうすぐでなつやすみなのに、大学入ってからそれまでもずーっと夏休みのような感じだったからあまりどきどきしない。みずみずしくずっと光っていた��。わたしもいつかデカい人間にな��たい、いつかいつかいつかという文句ばかりが増えてゆくのを横目でみて、ぜんぶカサブタを剥がすように振り解いて拭ってくれる奇跡みたいな命、日々、音をどうしても期待してしまう。どうすればいいんだろーしにてーと思いながらまたあしたも友人と夜ご飯をたべにいく約束した。それでまた家に帰って、朝起きて虚無感に苛まされて、の繰り返しを大量の課題で中和する。薄暗い中でたべるごはんとか朝早起きして化粧をすることじゃない、今はなにもない海とか草原でなにも繕わずにその自然のデカさとか愛を仰向けになって享受するのがいちばんただしいきがする。たすけてと呼ぶには大袈裟すぎるし。わたしはわたしのことをぜったい見放さない、それだけで充分いっぱいすてきでしあわせで救いだということを今じゃなくてもいい何年もかけて真実にしていく、揺るがない愛に変えていきたい。
end
泣き出しそうに張り詰めた空気に鼻を啜る。世界の彩度が落ちて、ぶあつい服を着た街ゆく人たちが皆んなちっちゃな怪獣みたいにみえる。肌寒い。外はずっと灰色、モスグリーン、レモンみたいな匂い。大きな木が揺れて、木の葉の上に横たわっていた雨の滴が霧のように3秒間くらい降った。最近は毎日毎日やることが多くて、それをこなしているあいだに1日が終わる。3日連続で化粧を落とさずに寝てしまった。多くの人が電車にのっているときに外の景色に目をやらないのと同じ感覚で、わたしも生活の外側にひろがる微かな動きに鈍くなった。ずっと特別でありたかった、1番愛されたかった、そういった思春期的な熱望とどんどん疎遠になっていく自分に日々焦ったり安堵したりしている。だけど同時に、わたしの中をまだ生きている17歳のわたしがその面影をときどき覗かせる。期待させる。突拍子もなく走ったり、ゲラゲラ笑ったりする。些細なことで泣いたり、理不尽な世界に怒っている。良くも悪くも変わっていくのなら、これからの自分に期待をしたい。アルバイト先では後輩が6人くらいできて、みんなわたしよりも仕事ができる。わたしはもともと注意をされると衝動的に泣いてしまうところがあったし、シンプルに忘れっぽかった。あまりにも器用に仕事ができないので、ある日店長とそのことについて話し合ったら意識の問題と言われた。その1、人からのアドバイスに劣っている自分を見出してはだめ。その2、素直に人からの意見を受けとる。その3、自分のためでなくだれかのために働く。この3つ��約束した。夜の繁華街で50歳の男性に飲みにいきませんかと声をかけられたり、あした授業にどんな服でいくかを考えながら化粧品を見に薬局に寄り道したり、腕に点々とのこる虫刺され痕をみて、それを残した蚊のことを考える。あした、図書館で借りた本の返却期限。わたしもちっちゃな怪獣になって寒さをまるごと食べてしまいたい、寒い日の、霞んだ光やクリアな淋しさ、果実のようにぎゅうぎゅうに酸っぱい気持ちを。
slow burning
大学一年生というよりも、高校四年生というような振る舞いをしているなあ、と自分のことを客観視する。新宿の横断歩道橋から行き交う人々を眺める。つい最近まで、委員会の同期の仲の良さにムラができていて、グループとかカーストとかそういう言葉が浮上してきてしまうほど揉めそうになっていた。それでも、それぞれが居心地の良い場所にしようと歩み寄っている。こういう、諦めによる愛想ではなくて心からの気持ちに胸を打たれる。明大前の飲み屋で酔っ払って「俺みんなのこと愛してるよ」と照れ笑いする先輩に、わたしたちみんな、キモいねーなんて言って茶化した。そのあと夜の大学で騒いでいたら警備員に注意された。机の下に10円玉を落としたのを拾わないで帰る。いつまでも赦されていたい、わたし、山猫のような女の子でいたかった。すぐ隣、肌すれすれにだれかの温もりを感じて弱さを誤魔化すのではなくて弱さを共鳴しあっていたい。「東京の人は生き急いでいる」なんて言葉があるけれど、わたしは美しい光景がそこに広がっていれば必ず立ち止まる人でありたい。仕事に遅れそう、とか、終電が、とかじゃない、好きな人たちのためだけに忙しくありたい。恋人は待ち合わせをするとき、「どこでおちあう?」と聞くのだけど、高2の頃、初めて会う日、それを「(恋に)落ち合う」と勝手に解釈して死ぬほどどきどきしたのを思い出した。それからわたしも「どこで落ちあう?」と聞くようにしている。ドア窓の形に切り取られた青い影が電車のフロアに映って、がたんごとんという音に沿ってフィルム映画みたいに小刻みにうごいていた。池袋で新疆料理をたべて、お腹を下す。スペイン語の中間試験。木曜日、ほんとうは1限に英語の授業があったんだけど、財布を忘れたいせいで交通費が若干足りなくて新宿駅から乗り換え先の電車に乗れなかった。その旨をインスタのストーリーに載せたら、一度しか喋った事ない同じクラスの男の子から「抜け出していくわ、」とだけ連絡が来て、本当にきて��れた。クラスで唯一金髪で、派手で、いつも高そうな服を着ている。ピーナッツをぼりぼり食べながら、ダーツをする。わたしが2回勝って、可哀想だったからあとの1回は負けてあげた。それからは何も無かったかのように授業では一言も喋らない。お互い、目を合わせないふりをしているような、ふしぎな距離感を保つ。渋谷で5分1000円の手相占いをしたら、鎖みたいにいくつもの線が絡まっていますね、と言われた。意外と気にしいなんじゃないですか?「そうですね」と答える。駄菓子屋で1000円使い切ったほうが幸せになれそうだとおもった。電車の隣の線路にカラスが一羽いた。こんなに近くでみるのははじめてだ、と思って、じーっとみつめた。黒なのに黒じゃなくて、光を受けて渋いグリーンや紫っぽくみえる羽毛に目を見張る。なんか、空はどこまでも真っ青なのに光の細部だけ色があたたかい夕方前みたい。ふわっとなにかに気付いて、じーっとそれを見つめて、そこになにかが“視える”とぜんぶ途端にスローモーションになって、焦燥感や虚しさがたちあがってくる瞬間がある。からっぽなのにぎゅうぎゅうな感じ。AirPodsをケースにしまう音が体感的に5秒間くらい耳に残ったり、自分の息遣いにどきどきしたり、すれ違う男子高校生の会話声や、鳥が羽をはためかせる様子がクリアに輪郭が保ったまま空中を転がる。ガムを買って噛みながら、心のもやもやしたなにかを同時に小さく噛み砕いてゆく。光の洪水。家に帰ってパスタをたべたあと、お風呂で下の毛をつるつるにする。夕方終わりにお風呂に入るの、とても好きだなあと思う。コンタクトレンズを外さないまま、化粧も落とさずベッドへダイブする。瞼の裏に東京タワーの赤がたましいの塊みたいにまあるく光っている、はやく何もかも諦められる年齢になりたいと思う。
無題
なんかまじでわたしが疲弊していて悲観しているのか、世界が残酷なのかわからなくなってきた。脳科学の講義を受講したあと、テキトーに混雑した休日の街をあるいていたら皆んなの脳みそが透けて浮きでてきそうで気持ち悪くなった。地球4周分の神経線維。そう、どでかい爆弾が街ゆく人々の頭蓋骨に葬られている。ニューロンが軸索を介してつながってゆく、放出と受容を繰り返してみんな手を繋ぎあってゆく。セール中でバイトの雰囲気がぴりぴりしていて、みんな資本主義の豚みたいに働いていた。うつくしくないとおもったし、私も美しくなかった。結いた髪に、ぴたっとあげられた前髪。なにを思っているのかを書くのがずっと怖かった。もしかしたら私の感じているこの欲望はとても汚らわしいもので、��れゆえにだれかを傷つけてしまうかもしれない。でも、言葉にしなければすぐにわすれてしまう感情に名前をあげなくなって、水をあげなくなって、そうしたら、じぶんの脳みその溝をうめていたみずみずしい苔までもがすっかり枯れきってしまって虚構を連ねるようになった。空洞に哀しみの音だけが響き渡る。友達はいるけど、私はその友達の1番になれない。恋人みたいな人はいるけど、私はその恋人の1番にはなれない。1番っていうのはほんとうの意味での1番、2番とか3番とかがいない1番。圧倒的な2人の世界の中でのフェアで高貴な1番。有名になりたかった。文章でも外見でも写真でもなんでもいい、だれにも敵わない羽根で世界を羽ばたいてみたかった。わたしを選ばないで、そこらへんのそれっぽくかわいい女の子を選ぶかっこいい男の子たちを信じられないでいる。外国に行ったらモテるよ^_^と投げかけられた言葉について何回も考えるけど、考えるたびにかなしくなる。でもね、神様はいるとおもうの。木漏れ日の首筋に、砂丘のしずけさに、広大な空の一枚下に、その温もりと永遠が芽吹いているのをしっている。そのたびに、わたしはこの世界に愛されていて、まだ19歳で、まだ何にでもなれて、そして世界を(気持ちがあふれてしまいそうなくらい)等身大で愛しているドラゴンみたいにかわいい女の子だとまじないを唱えるようにして心を強く保つ。アスファルトに散った桜が朽ちて、吐瀉物のようにグロテスクにぬるい光を浴びている。走り抜ける!だれかの憎悪の中に、疑念の中に、見下しの中に憧憬の眼差しを覚えながら。東京で灯される光の数だけ、アフリカの広原でつややかな花が咲けばいいのに。光の重さの分だけ、銃弾が軽くなればいいのに。帰り道、ひさしぶりにパンを買って帰った。
日記
弟がiPadのタッチペンを無くしたらしくて、それを聞いた母がすぐにAmazonで検索して新しいのを買った。こういうとき、ほんとうになんか小さなことだけれど、すごく心が愛にみちる。
大学の新校舎の建物のにおいが400人もの人が集まった大教室の縁をすべっていく。扉を開けた瞬間、目と目と目がわたしの顔を捉える。湿気漂うフロアにだれかがペンを落とす音、先生のマイクが吐息までもを拾って湿った熱を加速させる。「儚いって聞いて何を思い浮かべますか?蝶?蛍?蝉?トンボ?」 教授がそう聞くと、みんなのえらぶ選択肢がちょうど均等に分かれる。講義が終わるといつもすぐに帰るイケてる男の子が蛍を選んでいて、なおさらかっこよく見���た。わたし、インスタのフォロワーが490人いるんだけど、その人数って今見てるこの人たちよりももっともっと多いのかと思うとなんか心強いような息苦しいような、不思議な気持ちになるなーとぼんやり思った。君たちはぶっちゃけ勝ち組です、という先生がキモかった。海外の大学院に行きたい。わたしはもっともっと色々な人を知るべきだし、美しい景色にであうべきだし、貪欲に学ぶべきだとおもうから。聡明になって、お金を稼いで、将来だいすきなひとたちにたらふくご飯をたべさせてあげたい。お母さんとお父さんが育ててくれた、守ってくれたこの心の真ん中にそびえる愛情のかたまりを誰かに分け与えていきたい。でも、そうとも思うけど、逆にそれをこなごなにさせてくれる危険性や若さゆえの解放にも目が眩んでしまうの。「今しかできない」ってとてもずるい言葉だなあ。
19さい
19歳とかいちばん呪われていた1年だった。まだハタチじゃないけど、もうそうさせて、と思うくらいに、1年のあいだに10年分くらいの幸せと不幸せがぎゅうぎゅう詰めに、どっちがどっちかわからなくなるくらいに入り乱れててくるしくてさみしくて悲しかった。くるしかった。わたしと同じ純度で、等しく、あいしてほしい。あいされたい。
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いのち、ばんざい。
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いのち、ばんざい。
作家名:和田聡文 会期:2023年7月27日(木)~8月20日(日) 時間:16:00-22:00 休廊日:7月31日(月)、8月7日(月)、12日(土)~16日(水) 料金:入場無料 場所:IAF SHOP* 福岡市中央区薬院3-7-19 2F TEL:090-5475-5326(佐藤) http://iafshop.tumblr.com/
=================== 本展に関する4つの動画がyoutubeにて公開されています。
いのち、ばんざい。 https://www.youtube.com/watch?v=A6Nv8syTENs
プランクトンダンス https://www.youtube.com/watch?v=ZyDdtBkHNnk
よるのかんだた うっすらと排除される「おっさん」という属性について https://www.youtube.com/watch?v=V5GnpN0LLtU
louper digger looper https://www.youtube.com/watch?v=lFFif7LwFtw ===================
色々、五月蠅いね。
だけど、あたしは、
ポリネシアの血族。海に浮かぶ島々の者。
8人産んでも2子しか生きて残せなかった祖霊の末の子。
だけど、あたしは、
一度は魔法使いになり、
高校卒業13年目にして、
やっとこさ同級生の妻と再会し、
今は青年の一人の息子の親になった、
「うっすら嫌われる中高年のおっさん」。
だからこそ、あたしはブリジット・バルドーの側に立つよ。
あたしは、どうせ「色々分かっていないおっさん」だから、
おっさん臭いことしか思い付かないし。
ならば、いっそ、「おっさん臭さ」を引き受けて、
すごくベタに「天」と「人」と「地」のお話しをする。
「いのち、ばんざい。」
■ 天(伴天連さんの話):
「挑戦」って言葉を知ってるかい?
この島国と伴天連(バテレン)の話だよ。
最初の「挑戦」は戦国時代。「第一次挑戦」ってやつさ。
大海原を渡ってやって来たんだ。揉み手、摺り足、赤ら顔で。
でも、銃器の販売やら、人身売買やら、
伴天連同士のもめ事やら、色々あって、
お前ら、帰れって、叩き返しちゃった。
次の「挑戦」は幕末から維新。「第二次挑戦」ってやつさ。
真っ���い船に乗って、煙モクモク、やって来たんだ。
漢字やめれ、アップデートしろ、神社、仏像打ち壊せとか、
色々やり過ぎて、嫌われて。案外、不人気。
パァとはしなかったね。
「俺らも案外とすげえ」とか逆に調子に乗られちゃうし。
近々の「挑戦」は大戦直後。「第三次挑戦」ってやつさ。
美しい、大きな銀色の飛行機でやって来た彼は、
コーンパイプをぷかぷか。
欧米様にはかなわねぇ。マッカーサー格好良いとか。
伴天連さん達、大チャンス。
天皇さんに聖書の講義したり、農業国に変えちゃうぞ、とか、
亜米利加さん、大盛り上がり。
でも、まあ、隣の半島やら、東の側やら、
ゴタゴタ、ピカピカ、どかんどかんで、
余裕無くなって、締め付け中途半端。
で、この島国のアップデート人口は1%程度。
しょぼいかぎり。
で、今。
「次にファシズムがやってくるとき、
彼らは、「反ファシズム」を掲げてやってくるだろう。」
と、「ディミトロフなんとか」が言ったとか何とか言うけど、
四回目の「挑戦」は、どんな顔をして来るのかな?
もう来てるのかしらん?
「ソドムの街を火と硫黄で焼き払う」の、逆で来るのかな?
「産めよ、増えよ、地に満ちよ。」の、逆で来るのかな?
「天父神」、「長兄たる救世主」の、逆で来るのかな?
虹の橋を渡って来るのかな?「第四次挑戦」ってやつが。
ブロガー納言と、レディコミ式部と、
元祖バ美肉おじさん紀貫之と、古典BL信玄公と、
カルーセルと、明宏と、ピーターと、
おすぎとピーコと、デラックスと、マングローブと、
天宇受賣命と、阿国と、弥次喜多と、
全裸監督、村西とおると、
エロ屋/小説家/ニュースアンカー、紗倉まなと、
オスカルと、ジルベールと、
バンコランとひばりくんのこの島に。
また、来るのかな?
生まれて、まぐわって、子らにつなげる
我らの原罪を問うために。
でも、また来ても言い返すよ。あたしは。
あたしは、人間だし、生きてるし、おっさんだから。
「いのち、ばんざい。」
■ 人(カンダタさんの話):
「カンダタ」のお話って、知ってる?
お馬ぱかぱか、愛馬の「カンタカ」君じゃないよ。
芥川龍之介くん初めての児童文学
「蜘蛛の糸」のあいつだよ。
地獄と極楽の間で宙ぶらりんのお友達。
でもさあ、この話、なんか変。
違和感マシマシ。
この話の「釈迦さん」、なんか上から目線。
切羽詰まって、焦って、失敗しちゃったカンダタさんに対し、
「浅ましい」とか「ヤレヤレ愚民は。。。」感、丸出し。
しょうがないじゃん。カンダタさんは。
生まれからして元々余裕なんかないんだし。
「糸切れちゃう!登ってこないでー!」とか、
そりゃー、言いたくなるよ。安全問題だし。
なのに、何、その、ちょっと一本釣りうまく行かなかったら、
飽きちゃって、テキトーに放り出しちゃう、投げやり感。
お腹空かせた虎さんに、我が身ぽーんと投げ出す、
釈迦牟尼本来のキャラじゃないよね。。。
大体、自分は涼しい顔して、快適な場所に居て、
面白そうな奴だけ、一本釣りとか、
衆生を救おうって気概が無いよね。
福祉事業をなめてんの?
現場に飛び込んで行って、問題解��せんのかーい!
我が身ポーンと行かんかーい!!
大体、カンダタ以外の奴らはみんな、
亡者、すなわち、アウトオブ眼中。
目覚めて、アップデートした奴にだけ、
極楽から「救済」の手を差しのべるとか、
キリスト教終末論の「携挙(けいきょ)」かよ。
救ってやるのは伴天連だけで、
ハルマゲドンで亡者/異教徒は一掃かよ。
「選民思想」臭え。
手に似合わない「水掻き」なんかを付けてでも、
なんとかして、なんとかして、漏らさず衆生を救おうってな、
大乗レスキュー「阿弥陀如来」の気概はどこ行った?
で、さあ。
このへんちくりんな違和感の話を妻にしたら、
理系にして日本文学オタクの我が妻も、
「あたしもヘンだと思ってた」とのこと。
でね。。。調べてみたの。ちょっとググって、wikiにて。
そしたらさぁー。パクリだって。
ドイツ生まれアメリカ籍���作家ポール・ケーラスの著作
『カルマ』収録の「The Spider-Web」が元ネタだって。
タイトルまんまじゃん。。。。しかも、この『カルマ』、
「本場モンの仏教説話を紹介」ってな本なんだけど、
「The Spider-Web」については「創作」だって。
本物に創作混ぜ混ぜ、仏教説話の捏造じゃん。
パクリとか知らんかったわー。龍之介やらかすなー。
バチモンの仏教説話とか知らんかったわー。
ポール、やらかしおったなー。
そりゃー。「ヘン」だわな。釈迦のキャラじゃないわなー。
仏じゃないじゃん。偽仏じゃん。仏罰モンだわー。
「自分ばかり地獄からぬけ出そうとするとか、
無慈悲だわー。浅間しいわー。」とか、
「蓮の華の何とも云えない好い匂い」の
爽やかな極楽の風に吹かれて、のほほんしてる
偽仏のてめぇこそ、文句言える立場??
「どうでも良いわー。平等に地獄に落ちればー。」
とか、なにその「タワマン文学」。
「瞑想」じゃなくて、「マインドフルネス」、
「ヨガ」じゃなくて、「ピラティス」とか、
言い出すんじゃないの?
あらまー!「カッコイイ消費者」ですことっ!!
「丁寧な暮らし」ねっっ!!!
美しい、大きな銀色の摩天楼から見下ろしてる
虚業の小金持ちみたい。
カンダタ君もさあ、
タワマン野郎に「いいね!」とか声かけられて、
「一歩抜け出すチャンス!!」とか
調子に乗るの止めようよ。。
良いことないって。。
あいつらさあ、ペットか番犬探しているだけだから。
カワイソウな順か、カワイイ順に声掛けてるだけだから。
カワイソウな奴に餌やると「徳」を積めるし。
「徳」=「信用」=「クレジット」=「通貨」だから、
儲かんのよ。「カワイソウなペット」を飼うと。
大体、地獄って、年季を勤め上げると、
生前よりちょっとは良いステージに行けるし、
学校みたいなもんじゃん。
周りにいる奴らもカンダタ君と似たようなもんで、
みんな生前、色々苦労してるし、
タワマン野郎よりずっと共感できるじゃん。
鬼だって学校の先生みたいなもんで、
死なないように注意して、君を鍛えてくれてるだけで、
ちゃんと良く見てくれてんじゃん、君のこと。
ウエメセのタワマン野郎よりずっと。
ヘンな上昇志向に捕らわれて、痛い目見るより、
実直に自分の手で、地に足付いたコトをしようよ。
そうだ。友達を作りなよ。愛する人を作りな。
出来たら家族になって、子供を育てなよ。
老いて子供がもう無理なら、若い者を応援しなよ。
虚業で浮いてるタワマンの偽仏よりずっと良いよ。
地に足を付けて生きるってことだよ。
だから、「ぢごく」で結構。大「地」の「極」み。
だから、おっちゃんは叫ぶよ。
「いのち、ばんざい。」
■ 地(生き物の話):
やあ、こんにちわ。僕らの名前は「オピストコンタ」。
「尻尾が後ろ」って意味だよ。
人間の精子みたいな形なんだ。
キノコとか、ツボカビとかの菌類と、
人間とか、魚やミミズ、トンボなんかの多細胞の動物を
ザックリ含んだフレンズさ。
襟鞭毛虫なんかのちっこい奴らも僕らの仲間さ。
世の中、僕ら「オピストコンタ」だけじゃなくって、
色んなフレンズがいるよ。
土の中にも、蓮のお池の中にも、地べたの上にも。
「真核生物」に限っても色々いるよ。
「オピストコンタ」の兄弟分「アメーバ動物」
草花や樹木とかを含むフレンズの「アーケプラスチダ」
昆布とか珪藻とかのフレンズの「ストラメノパイル」
ゾウリムシとかのお友達「アルベオラータ」
有孔虫、放散虫のフレンズ「リザリア」
ミドリムシとか光合成する奴もいる「エクスカバータ」
「クリプト植物」とか「ハプト植物」とか「太陽虫」
「真核」じゃなくて、「原核」だけど、細菌も色々。
シアノバクテリア(藍藻)とかを含むフレンズ。
美しい、大きな銀色の鏡胴を持つ顕微鏡で、
小さな水滴に閉じ込められた彼らを、上から覗き込むと、
色んなフレンズが、わちゃわちゃ、わちゃわちゃ、してて、
本当に、本当に、面白いよ。例えば、
放置しちゃった植木鉢の雑草の中。
劣化したプランターの壁面。
ジメジメ湿った苔の上。
蓮のお池の水の中。
只の水溜まり。
蟻の行列。
蝸牛。
藻。
蝶や蛾。
ダンゴ虫。
マルトビムシ。
苔の子実体の森の中。
くるくる回るミズヒラタムシ。
慌てて席取りをするクラミドモナス。
巨大なミジンコの屍骸を喰らう原生動物。
ほとんどが単細胞��、小さくて、単純なはずの生き物が、
くるくる踊ったり、パクパク食べたり、
ぶつかってビックリしたり、キョロキョロあちこち覗き込んだり、
居場所を見つけたり、喧嘩したり、慌てて逃げまどったり。
多細胞生物ではなく、ただの「群体」に過ぎないのに、
喧嘩せずにお互いしっかり体をつないで、
くるくるくるくる泳ぐ、ヒゲマワリ(ボルボックス)やシヌラ。
動物じゃないと思っていたら、
意外とクネクネ、クルクル、活発に動く、シアノバクテリア。
小舟みたいに、スイスイ走り回る、小さな小さな珪藻たち。
独立した多細胞生物のはずなのに、
まるで一個の生き物のように合体してしまうイトヒメウズムシ。
それに、なにより面白いのは、
ご先祖の「古細菌」から、ずっと昔に枝分かれして、
お互い全然違う見た目や、違う生き方をしている
遠く離れたフレンズたちのはずなのに、
みんな、みんな、わちゃわちゃ、わちゃわちゃ、わちゃわちゃ、
ぶつかり合ったり、喧嘩したり、身を寄せ合ったり、協力したり、
まぐわり、接合して、次世代を作ったりすること。
知ってる?生物の世界において、
「成体(アダルト)」とは、「生殖可能となった個体」という意味。
子供を作るのが「おとな」なのさ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちょっと違う話をするよ。「シン・ウルトラマン」って映画の話。
その映画の中で、ウルトラマンは、頭の先からつま先まで、
均質な物体で出来た、微細構造を持たない完全体とされる。
「一にして全、全にして一」な完全な個体。ほぼ神。
当然、マンガ「はたらく細胞」みたいに
わちゃわちゃ、わちゃわちゃ、協力し合う、
たくさんの細胞を持つ「多細胞生物」ではない。
理念、思想の固まり、孤高で単一の「思念体」。
外宇宙から来た、美しい、大きな銀色の飛行体。
よって、本質的に「個と個の(細胞)間の協力」は、
その身体自身に内在せず、
「バディー(仲間)」の意味がまったく分からない。
(映画では、故郷は「光の星」。国家は無い。)
(彼は人類と同種のものから進化した存在。)
彼は弥勒菩薩の様に完全な美(統一感)の化身だが、
無関係の子供を助けて死んだ男のことが分からない。
進化の最果てに居る彼には、「仲間」の意味が思い出せない。
遠い未来に来迎する弥勒菩薩の様なポーズをとって、
死んだ男の姿を掌に、森の中で悩み続ける。
覚え��いたが、今は忘却した何かを思い出そうとして。
強くて、全知で、大きくて、けれど孤高のウルトラマンには、
起動してしまったゼットンを止める術が分からない。
なのに、弱くて、無知で、小さくて、愚かな人間たちは、
ぶつかり合ったり、協力したり、怒ったり、信じあったり、
ドキドキしたり、お尻パンパン気合を入れたり、
わちゃわちゃ、わちゃわちゃ、わちゃわちゃ、
ゼットンを止める解決策を見つけ出す。
上から目線の外星人たちには出来なかったことを、
小さな「はたらく細胞」みたいな人間たちが成し遂げる。
VRゴーグルを付けての独り言、虚空に手をブンブン、
滑稽で、とっても格好悪いけれど。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ずっとずっと昔に進化の枝分かれをする前から、その後も、
地べたに這いつくばって生きる「いのち」の本質は、
わちゃわちゃ、わちゃわちゃ、わちゃわちゃ、
ぶつかり合ったり、喧嘩したり、食べ合ったり、
身を寄せ合ったり、協力したり、
まぐわって、子供を作ったり、育てたりしながら、
「なんとか必死に次につなげ続けること」なんだろう。
人間も明確に動物だし、生き物だし、「いのち」。
だから、おっさんは、勇気を出して、ベタなこと言うよ。
わたしは、一人の息子の父親だから。
ショーペンハウアーとか、シオランとか、ベネターとか、
そんな馬鹿どもの言うこと知るか。五月蠅い。
「いのち、ばんざい。」
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✿ クルタレ | 꿀타래 (Kkultarae) ・「蜂蜜の綛(かせ)」の意)は、韓国・朝鮮半島の伝統的な飴菓子として販売されている 中国菓子 龍のひげ飴(龍鬚糖)の変形です。蜂蜜と麦芽糖を混ぜた硬い生地をこね、ねじり伸ばし、絹糸のような綛(かせ)を作り、その中にナッツ類やチョコレートなどの具を包んで食す。ヨンスヨム(龍の髭/용수염)とも呼ばれる。 ・練り飴の一種である。蜂蜜、麦芽、トウモロコシの粉を原料にした白い糸状のものを1万本以上束ねそれにゴマ、クルミ、松の実、落花生、アーモンド、きな粉などをくるんで繭のような形にする。サクサクとした食感が特徴的である。 ・特に塊に穴をあけて��ら16,384本の糸状にするまでの過程はソウル市内の仁寺洞や明洞などの屋台で実演されていることが多く、1-2分ほどで完結するその様は職人芸とも呼べるものである。中には外国人観光客を相手に英語や中国語、日本語などでこのパフォーマンスを行っている店もある。
#龍鬚糖#クルタレ#龙须糖#꿀타래#kkultarae#龍のひげ#龍のひげ飴#龍の髭#龍の髭飴#あめ#飴#sweets#sweets:韓国#韓国#fusion#fusion:中国×韓国#fusion:中国+#fusion:韓国+#world:食べた
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糸島市本の妙休寺
糸島市本(ほん・地区名)にある白糸酒造横の裏です。
県道12号(前原富士線・佐賀県に抜ける)から白糸酒造の横を入ります。
巨石が立ってます。
まだ新築っぽさが残るように感じましたが詳細は分かりません。
鐘楼も立派
左手にも巨石 ~ 「人」の文字
右手に水盤
屋根の先っちょ、左右に「桃」(?)の瓦 ~ 何というのでしょうか?
本堂を背に ~ 右手に白糸酒造、その先が県道12号線。
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230311 青白い山の輪郭、ひかりだす空、前方には欠けゆく白い月、ミラーに映る大きな太陽。佐賀県の東脊振で高速を降りる。濃霧が立ちこめる田園の真ん中の道抜けて、山へ入ってゆく。長崎市へ。路面電車に乗る。美的感覚に欠けるよくない老舗に入ってしまって落ち込む。よりよりを喰らい街を歩く。兵庫と2拠点生活をするカトリック信者のおばさまと五島の教会の話。信号ですれ違った少年が抱えた大きな苺のパック。彼が通ったであろう道を辿って見つけた八百屋で同じものを買う。小さな苺がたくさん詰まったそれを持って、急坂に立ち並ぶ墓地街を抜けて高台の公園へ出る。苺を食べながら、空を舞う鳥と、夕陽で光満ちた海と街を眺める。街へ再び降りで夕食を探すが良い店が見つからず諦めたところに現れたネオン感の光る古い中華屋、常連1人と居間にいるように���らかく居座るおばあさんとその子供らしい夫婦。皿うどんを頼むと甘くて驚く。酢をかけてちょうどよい。すっかり暗くなった道を一時間走って雲仙へ向かう。キレの良い温泉に入ってゲストハウスでそれぞれに眠る。久しぶりに1人で布団に入る夜。
/12 朝早くから普賢岳に登る。仁田峠から妙見山を通って普賢岳へ。足腰よりも呼吸器が追いつかずゆっくり進む。代謝が悪いのか、身体の熱が放出されずに中にこもって顔が熱くなる。Kは自分のペースで進んで、途中に腰掛けて本を読んでいた。昼前に下山して、海辺で定食屋が開くのを待つがなかなか開かない。移動して別な店で天ぷらをを食べる。天ぷらがあるとつい頼んでしまうが、決まっておいしく食べられるのは最初の6口ほどで、焼き魚にすればよかったと後悔する。タネトや地元の店で食材を買い込む。今日の宿は蒸し場が付いている。小浜温泉を散歩していて見つけた綿を育て、糸を紡ぎ、布を織っている人のお店で、Kがふんどしを買った。いつか店を始められたらお知らせしますと言って別れる。酒屋で五島の白ワインを買い、湧き水を汲んで宿に帰ろうとしていたら、さっきの店で何かの打ち合わせをしていた男の人とまた会って、話しながら歩く。30歳半ばになって削ぎ落とされてやりたいことがわかってきた、と言う。坂口恭平の話をする。宿に帰って魚や野菜を蒸して夕飯にする。
/13 朝ごはんに近所の魚屋で刺身を買う。野菜や餅を蒸す。宿にインターンに来ている人から味噌汁を分けてもらう。熊本でもそうだったけれど、このあたりは白味噌らしく、馴染みのない甘い味噌汁に少し戸惑う。車で南下して島原半島を一周する。南島原の原城跡、本丸から望む有明海の向こうに天草の街。数週間前には向こうからこちらを見ていた。島原で雲仙岳災害記念館を見学した。からくり装置紙芝居のような見せ物などよく出来ていて楽しめた。昨日登ったときに見た景色との実感を併せて、改めて山並みを眺める。夕暮れに諫早湾を渡って帰路に着く。
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0103 あさ新幹線で東京帰る。ずっと欲しかったコーヒーサーバーとコーヒー豆手に持って遅れ馳せながらうちにもサンタ?きた。夕方から萩の湯に行き、帰ってふたりで飲酒など。
0102 三木さんと昼に高柳神社に初詣。のんびりしてから京都。キキとたつカフェへ。夜は三木家に帰宅し、録画してもらってたさんまのまんまを観るなどし年始気分に浸る。
1231 コノミヤでビールとかアイスとか買い込むのがやけに年末。年越しは三木家で紅白。事実上実家が消滅した昨年も、引き払って以降本格的に消滅を遂げた今年も、三木家で食卓を囲みながら0時にみんなで年越しを蕎麦食べた。年が明けた瞬間おめでとうございますと言い合う。私の今年の抱負は特になくて、三木家のみんなに今年の抱負は?と三木家に聞いたら誰もなくてそれもよかった。家族みたいな安心感があるこの家があってくれて今年もなんとか。愛する人たちよ、どうか健康でいてねと思う。それだけ。
1230 中田寝すぎね?早朝から『最愛』一気観した。夜は三木家に帰って蟹鍋に参加させてもらう。
1229 納骨。退職の手続きで精一杯になってて納骨式の準備を全然できてないまま行き道のバスで納骨式について調べたら足りないものばかりで最悪でした、悪い夢か。行き先も違ってて、途中骨壷持って走る。祖母の納骨を済ませておかなかったために私がやることになった怒りを母へぶつけながら、ひたすら川沿いを走る。寒い。骨壷が重い。骨がカラカラと音を立てるのを聞きながらマジでばあちゃんごめんという気持ち。着いたら骨壷、ちょっと割れてたし。この年齢で家の膨大な用事を済ませないといけない生活が心底嫌になる。なんとか無事納骨式を済ませ、セイゴが大正まで迎えに来てくれるらしいのでとりあえず梅田。大正で拾ってもらってみおつくし会へ。まーくんとの飲酒が捗る。夜中は、中田の家でオールザッツ観ながら寝落ち。
1228 寝てたっていうかストレスで3時間歯を食いしばってただけ、みたいな睡眠。疲れが全く取れず。朝起きて奥歯が取れそうなくらい痛む。原さんとランチして、夜三木家に帰る。夜、お父さんと飲むジンを買って帰ったら、お父さんが私と飲むジンを用意してくれてたのでジン祭りを開催。
1227 今日が最後の出勤になるわけですが不思議とそこまで不安がない。何が起きてもたぶんここにいるよりはマシじゃないかな。現状維持を選び続ける自分よりよっぽど。23時なかもず着で、はらさん家着。原家の弟が買ったブルーノマーズのラム酒が美味しすぎて水のように飲む。夜中まで話して、朝は早く起きる。歯食いしばってただけであんま寝てねえ
1216 AM休みたいな日々。編集部に上がるのがキツくて一階に荷物置いて作業。大掃除と見本誌の整理しながら、こういう仕事で一日が終わることに鬱々とする反面、これさえしてれば一日が終わるのだと安堵もす���。あと少し。今は耐えるしかない。夜、なみとどん底行く。メンタルがどん底。七千円も使ったのに全く酔えなくて最悪!店員のお兄さんがやってるバンドの話とかその曲とか聞きながら、ほんとはなみともっとゆっくり話したいことがあったから会ったのにねと後悔の念を滲ませる帰り道。
1215 派遣さんに引き継ぎ。することがなさすぎてデスクの断捨離。自分が最初に出した本のラフとかが出てきて懐かしむ。実務してたのが遠い過去のように思える。実務がしたくて気が狂う。ラフ描きたい誌面が作りたい企画進行したい、馬鹿みたいだなー
1214 適当に会社へ行き適当に帰宅。焦りを生む心さえ消失しそうな実りのない日々。夜、あいちゃんと電話して飲酒後寝落ちる。
1211 永田珈琲店で朝。帰りに青いカバBOOKSに寄って往来堂へ行く。帰って少しゆっくりしてたらROUTEでカレー出店してるのを知り、チャリで馳せ参ず。買った夏葉社の新刊をルートで読む。夜、ゆうちゃんと飲んでから月吠えで飲む。久々1時半とかまで飲んでて眠い。
1210 4時に起きて気になってたレギュレーションの復習をする。この頃誌面の表記を指摘されまくり、会社勤めの4年間が怖くなる。自分の文章、これでいいのかわからんすぎたけどなんとか形になった原稿見て安心。周りの同世代が仕事に打ち込むのを見て焦りもするが、今回の仕事は自信になった。積み上がって行けたらと思う。仕事がないと日々楽しくない。確実に、私も下積みとして毎日やることを進めていきたい。茨木のり子読んで、ギリまで飲酒後、寝る。
1209 元気なさすぎてねぎしで蘇生を試みるも、欲求って満たすと罪悪感に苛まれる。御茶ノ水のスターバックスで真空ジェシカのイベントレポート仕上げる。やっぱりめっちゃ楽しいな。この仕事がなかったら、私にはいま何もないや。
1108 大阪疲れ?で体調が悪い。早々に多忙宣言を受けた12月の生活が心配。大きな仕事は幸い抱えてないし、体調崩すとしたら今でよかったのかもしれん。
1105 夜、千駄木駅で待ち合わせてふくの湯へ。お腹空いたけどなかなかどこも開いてなくて、根津まで戻って谷中バール。近場だとお互い終電を気にする必要がなくてそれもいい。
1104 親の手続きで台東区役所。書類が多すぎてかなり時間がかかる。結局課税証明書を大阪で取らないといけなかったみたいで、夕方までかかったのに全部終わらなかった。まーでも八割方終わったと思えば気が楽だし、実家がなくなったから、手続きは���う大阪でする必要がないと思うと気はさらに楽。これは感謝な話なのですがみゆきが私の代わりに課税証明書取りに行ってくれるらしー
1031 初動が緩やかであればあるほど保たれるものがある?激しさを伴わない静かな熱よ
1029-30 車屋で飲んだ。すきな人同士を会わせてわたしは終始ニコニコ。そういやノーズショップで見つけたBdk Parfumsの香水、パスソワール「また今度ね(今夜じゃないわ)」の香りが(名前含め)とても良かったので書き留める。アンバーウッドとジャスミン、ブラックペッパーとマンダリンにパチュリ。サボンのボディクリームにも、いつもつけてるバイレードの香水Accord Oudにもパチュリが入ってるし、感覚でいいと思うものにもこうして一貫性が垣間見えるときがある。
1028 夜、飲みに行く。珍しく4軒くらいハシゴして、ことごとく変な人に絡まれる、地獄。「お前らみたいに顔がかわいいからって全部許されて調子に乗ってるような女が一番嫌いなんだよ!」って、横にいる人に叫ばれて最悪じゃない?朝方、また月吠えで変な人に絡まれてるところを山下さんに助けてもらった。何よりボトル奢っただけでいけると思われたことが超腹立つ。朝まで飲んで、皆川くんと始発で帰る。記憶が断片的ですけど酒鬱入ってないだけで偉くて良。
1027 朝、新幹線で東京へ。かぎりなく落ち着く街上野よ。帰ってくるたびこのままここに骨を埋めたいと思うね。昼は出社して、夜、萩の湯にはじめて行く。緊張の糸が切れたのか、わたしは鶯谷の、毛糸編んでるテレビ番組が流れる激渋中華料理屋を出たらまっすぐ歩けないくらいに酔ってしまい、西日暮里まで歩いてタクシーで帰される。けど全部覚えてる、多分。
1026 せっかく大阪いるし美舟で焼きそばを、と思い東通りへ。太麺のソース焼きそばを、すき焼きみたいに生卵をつけて食べるのです嗚呼!ことごとく潰れた思い出の地を上書きしてくれるかのような場所たち。あした東京へ戻る。恒例、三木家の父との晩酌もラストナイトで、また日本酒をようけ飲む。実家、なくなってしまった。
1025 無事引き払えるかと思ったのに若干の不備がありまた実家に赴く、最悪。夜、なかたと福島の花くじらでおでん。親の日記の話から結婚論、子育て論までだらだらと話は流れ、わたしは日本酒飲んで怒る。聞く中田、つられて怒る中田。家の下のローソンで携帯落としてめちゃくちゃ割れたが昨日実家引き払うのに35万払ったばっかなのにもう画面変える金���なくて終わった。
1023-4 きてくれたみんなが帰って、夜通しアルバムと手紙の整理。親がつけてた日記を読んだり、幼少期に描いてた絵本とかzineみたいなものを見つけてしまってさすがにそれは持って帰る。中田がリタイア、夜中3時。布団もないし、二日連続で風呂も入れないというのに。中田よ、ここまでの仕事してくれる友人はお前しかいないね。
アルバム整理してるうちに朝になったから『ボクらの時代』観ようと思うもチャンネルがない。ないないと言いながら探してたらまさか、テレビもなかった。昨日、売ってた。ご飯温めようと思ったら電子レンジもなかった。昨日、売ってた。さすがの二徹、記憶がないわ。業者が朝8時すぎには来て、三木さんも昼前に来てくれる。もう限界くらいに疲れてたから業者の人に借りた段ボールを部屋の隅に敷いてその上で少し寝る。完全に何にもなくなるまで8〜9時間くらい。中田はそのままユニバへ行った。すげえ体力やなとか言ってたら夜、熱出たらしい。三日間埃を被り続けたほぼ埃みたいな人間は実家を消失し、三木家に帰る。隣の人が「夜通しお疲れさま。もう会うこともないんやね」と言って食事券をくれたので、帰りに三木さんと京橋でビール飲んでお好み焼きを食べた。三木家に帰って、実家はもうガス止めてたので三日ぶり?に風呂に入った。腰がいてー。携帯開いたら、連日お疲れさま、原稿は明日でいいよみたいな連絡が来てて、明日でいいって言われても明日って明日かー明日ってもう明日じゃんって思いながら気付いたら寝てた。
1022 作業してたら朝7時くらいになって、中田と中学の頃よく行ったパン屋に朝食を買いに行く。中学の通学路通りながら色々と二人で懐かしむなどまだ情緒のある時間を過ごす。昼から友人が5人来てくれることになったので、来てくれる特に面識ない人々を雑に入れた「シフト」とかいうグループラインをつくる。みんなが気を利かせて買ってきてくれたお茶やらパンとか551の豚まんなんかをテーブルに並べてったら、撮影みたいになる。現場、仕切らせていただく。中田がまーくんの車で電子レンジとかテレビとか、売りに行ってくれた。大量に売った服の買取価格がまさかの30円だったから、「今日のギャラです」と言って中田とまーくんと10円ずつ分けた。私ももらってるし。こんなに物があってもほとんどお金にならないし、持って帰れる場所はない。アルバムも腐るほどあるけど簡単に見返せる量ではないし。二日目、物への思い入れが皆無になって怒りが湧いたり、幼稚園の時の手形?とかを「こんなの捨てにくいわ!!!」とか怒鳴りながら泣き出したりして私のメンタルもいよいよ。夜には引き上げて三木家に帰る予定だったのに、作業が思いのほか何にも終わってなければ逆に散らかしただけみたいな結果になり、今日も泊まり込みでやるかと言ったら、中田は明日のバイトを休んで今日もうちに残って付き合ってくれた。親…友……
1020-21 荷造りする気力がなさすぎてみきに来てもらう。仕事しながら『Silent』観て、朝は上野までタクシーで東京駅へ向かう。引っ越して二年くらい経ってから気付いたけど、家から新幹線に乗るルートの解はこれだわ。帰阪して早々に面会、病院、区役所こなしたけど思いの外元気だしで西大橋の、親が常連だった居酒屋に飲み行く。みゆきといわしちゃんを会わせる。結構飲んだら普通に今から片付け作業取り掛かるとか考えられん眠さになったが仕方なしに僻地の実家まで帰る。久々の実家は人が住んでたまんまだし、真っ暗で寒い。手始めに、懐かしみながら生徒手帳とか読んでたら寝落ちてて、1時半くらいに中田訪問チャイムで起こされる。一緒に夜通し作業するけど、思ってたより膨大でぞっとする。学生時代のいるもの/いらないものは途中からほぼ中田の判断に任せることに。何より物量がありすぎて全部自分で見てる時間がない。一回うちに来たことのある初音が、「物量は相当だろうよ」と言ってたのを思い出す。「美術としては相当リッチだけど」とも。
1019 御徒町の珈琲館で作業。山家でとんかつ食べる。上野から千駄木まで歩いて朝日湯へ。風呂上がりに珈琲牛乳を飲んでる私の隣で美味しそうにビールを飲む人よ。帰り、夜風がめちゃくちゃ秋だったな。
1016 休み。あてもなく吉祥寺に行ったのでとりあえずチャイブレイクで本とか読む。栗と迷って金木犀のチャイ。こういう飲み物で季節を感じないともうね。そういえば親の夢を見た。身体が動くようになった母親の車椅子を、亡くなった祖母が押していて、3人で実家にいた。起きてから、本当に実家がなくなんのかーとかぼんやり考える。けど、もう誰もおらんし、元からないようなもん。夕方、家に帰ろうと思うも充電がなさすぎて、充電しに月吠えへ。武蔵野館で『よだかの片想い』観ようと月吠えを出て、映画が終わってから携帯開いたら、不在着信の後に「今飲んでないの」とあやなから連絡。「映画観ててこれから月吠え戻るよ」と返事してすぐ戻ったらあやながいた。さっき私に電話したけど出ないって月吠えで話したら「あの子今映画観てるよ」ってユースケが言ってくれたらしくて、なんか月吠えは放課後感あってよかった。
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褐色属性を嫌わないでくれ
※注意※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 1. 気持ちが悪い話をするので、オタクがニチャニチャしてるのが嫌いな方はブラウザバックしてね
2. この記事には"褐色"というワードが頻繁に出てくるよ 途中で「クソ記事つまらん、読む価値ねえ」と思ったら"褐色"が記事中に何回登場するか数えながら最後まで読んでみよう!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
無論こんなブログを書いている身なのでアニメに出てくる女の子が好きなんですよ 中でも特に好きな属性として褐色というのがあるのでちょっとキモ語りをば
褐色⊃黒ギャル 、褐色≠黒ギャル
淡麗な色白美少女に比べ褐色はそこまで人気の属性ではないのはわかってる...
ただひとつだけおっさんの小言を言わせてもらうと、黒ギャルだけが褐色じゃない
黒ギャルのイメージで褐色キャラといえばちょっと下品という誤解が若干ある気がする
むしろ褐色が性癖な人にも黒ギャル属性は苦手という人もいるくらい
褐色属性ってのは単に肌が少し浅黒いキャラを指すだけで、キャラの性格は作品でバラバラ
もちろんその中で黒ギャル属性が好きな人もいるけど、「褐色属性が好き」というのは一般に「このキャラが好き、更に褐色だからいいよね」という風な加点要素のことだと思ってる
そんなもんで、もし身近に「褐色が好きなんですよぉ~」という人がいたら安易に黒ギャルキャラを勧めないでやってほしい (というかむしろそんなキャラへの性癖を常日頃からオープンに話すのもどうかとは思うけど)
褐色属性、頭に浮かびますか?
褐色キャラの魅力を伝えるには皆さんがかつて見たアニメの褐色キャラを想像してもらうのが早いと思うんだけど
そもそも印象が強い黒ギャル以外で褐色キャラが思い浮かびますか...?
...
......
はい、そんなに出てこないよね それもそうで褐色キャラはわりと希少で「どんなキャラいたっけ」ってのがあると思うので...
イチオシ褐色キャラを並べさせてくれ!頼みます!! これをやりたいがために記事を書いてるんだよ!!
はい
じゃあ思いついた順にじゃんじゃん並べていきます
チョイ(たまこまーけっと)
たまこまーけっとに登場する南国から来た女の子。かわいい
けいおんのあずにゃんのそれと同系統の魅力がある、加えて褐色なので健康的で見ていて健康になる
阿波根うみこ(NEW GAME!)
プログラマ班の班長、主人公の青葉より年上のお姉さん。かわいい
2期から登場回数が増えてより魅力的なキャラになる。基本厳しいけどいい上司役という古き良きお姉さんスタイルのキャラクター
褐色!!!!丸眉!!!ほら、これが好きなんだろ!これが!!って感じが最高
ひびき(ダンベル何キロ持てる?)
この作品の主人公、筋トレを始めた無邪気な女の子。かわいい
この作品は全体的に露出が多くて、見ていて元気をもらえる。
ジャヒー(ジャヒー様はくじけない!)
タイトルの通り主人公、だいたいかわいそうな目にあっいる。かわいい
大人バージョンと子供バージョンの2形態あり、1作品で2度美味しいを味わえる。どちらもその肌が映えるような服装をしていてこの原作者から感じる並々ならぬ褐色愛が感じられる、いい
武本うるか(ぼくたちは勉強ができない)
シンプルなスポーティ元気っ子。かわいい
ハーレムものなのでひとりひとりはそこまで凝った属性をしていないからこそ、こういうスタンダードな褐色元気っ子いいよね
黒部夏美(先輩がうざい後輩の話)
大人な褐色お姉さん、おねショタのおね、かわいい
古き良き褐色金眼お姉さんなのに出たのは割りと最近、まさに温故知新
青沼ねいる(ワンダーエッグ・プライオリティ)
エリートでクーデレな女の子、かわいい
登場人物の中で一番女の子らしい格好してるくせに本人がクールぶろうとしているのがいい
ラルク(トップをねらえ2!)
トップをねらえ2の方に出てくるヒロイン、かわいい
だいたいノノとこの子がゴタゴタしてるせいであんまり明るい表情してる気がしないが、それはそれとしておでこがいい
長瀞(イジらないで、長瀞さん)
褐色でドSな後輩、かわいい
作品自体は主人公があまりに情けなさ過ぎて見てられなくなるが、それを補う長瀞さんの魅力でギリギリ見れたというものだった
でもどちらかというと黒ギャルに近い部類な気もする
遠井成美(はるかなレシーブ)
主人公ペアのライバルとなるクール系少女、かわいい
ビーチバレーを扱う作品上、必然的に露出が毎回多くなり健康的な褐色肌がたくさん見られる。同作品のかなたちゃんも褐色系でたいへん良い
ナディア(ふしぎの海のナディア)
海が似合う儚げかつわがままな女の子、かわいい
褐色の子と言ったらこの子だろうってくらい有名だが実際可愛い
ただ無人島編以降から以上にナディアのわがままが強くなってもはや暴君と化すので、ナディアというキャラを楽しみたいなら個人的にはノーチラス号編まででいいと思っている
夜一(BLEACH)
性癖破壊お姉さん、かわいい
褐色、紫髪、金眼、お姉さん...こんなキャラが夕方のアニメで流れたら少年たちの性癖はぐちゃぐちゃになっちまうよ...
黒猫からこのお姉さんに変身したときの衝撃はやっぱりスゴかった
夜一さんとソイフォンとのバトル好き
スレッタ(機動戦士ガンダム 水星の魔女)
褐色丸眉のニュービー、かわいい
つねにおどおどしているところとその容姿からネットでタヌキ扱いされている、めちゃカワ
ガンダムシリーズは全く見たことなかったが、スレッタに惹かれて見始めて無事ハマり今季の楽しみになっている
ネメシス(ToLoveるダークネス)
エッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ
ネメシスのせいで全部壊された。狂わされた。助けてくれ。
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我が国の未来を見通す(51)
「気候変動・エネルギー問題」(16)
人為的CO2削減の費用対効果
宗像久男(元陸将)
───────────────────────
□はじめに
我が国の将来の防衛態勢を決定づける、いわゆる
「戦略3文書」がこれまでの名称を変えて、12月
16日に閣議決定されました。その細部については
次回以降に触れてみたいと思いますが、現役時代、
何度も防衛力整備に関わった経験から、正直、「我
が国もようやくここまで来たか」と感無量の一言で
す。
ただ、「脅威が顕在化しないと対策を講じない」、
言葉を代えれば、「脅威の顕在化のための『未然防
止』ができない」という我が国の歴史的な“国柄”
を思えば、それだけ“脅威が眼前に迫っている”と
いう証拠ですから、手放しで喜ぶことはできません
。
しかし、我が国はよくよく不思議な国です。その第
1は、この憲法下で“敵地反撃能力”を認めようと
していることです。戦後70年あまり、「『専守防
衛』に拘(こだわ)ったのは何だったのだろうか」
と、改めて、手足を縛られたような防衛政策の下で
、その必要性を訴えつつも実現しないまま悪戦苦闘
したことを思い出し、少し複雑な思いに駆られてい
ます。
一方、その副作用として、「これでまた憲法改正
は遠のいた」とも思ってしまいます。「現憲法のも
とで、敵地に対する反撃までできるのであれば、(
安倍元総理が主張されたような)『自衛隊を明記』
するために憲法改正は必要ない」との意見が出ると
推測するからです。
個人的には、「反撃能力を保持できるのであれば、
あるいは宇宙軍などとの名称を用いるのであれば、
この際、『自衛隊』という名称そのものを、『軍隊
』は無理でも『防衛軍』とか『防衛隊』に変更して
ほしい」という願望がありますが、それを期待する
のは無理でしょう。
気になりますのは、この「反撃能力」に、またして
も苦しまぎれに「最小限」などとの言葉が使われて
いると報道されていることです。警察力行使におい
ては、「警察比例の原則」がありますので「最小限
」は妥当でしょうが、軍事力行使は、敵に勝る圧倒
的な戦力を集中して敵を撃破するのが原則です。特
に、相手が核兵器の使用をチラつかせるような状況
下では、この「最小限」とは何を意味するのか、理
解不能です。
しかも、実際問題として、「核保有国に対してい
かなる反撃能力を行使するのか」という悩ましい問
題があります。これについては、このたびのウクラ
イナ(?)によるロシア国内の軍事目標に対するピ
ンポイント攻撃が参考になるだろうと思います。
この攻撃は、状況によってはウクライナ戦争の性格
をがらりと変えてしまう危険な一面を有しています
。これまでの「ロシアによるウクライナ侵略」から
文字通りの「ウクライナ戦争」にフェーズアップし
、ややもすると、ロシアによる核攻撃のトリガーに
なる可能性もあるからです。よって、ウクライナは
、正式には「攻撃した」とは発表せず、「ロシアが
ウクライナであらゆることができるのに、ウクライ
ナに同様の権利がないのは道義的に軍事的にも誤り
だ」(8日)との外相談話にとどめたものと考えま
す。
真意は不明ですが、ウクライナが米国などから供給
されたミサイルではなく、ロシア製の無人飛行機を
使ったこともある種に政治判断だったことでしょう
。これについても、米国製ミサイルなどを使えば、
本戦争がロシアとウクライナの2国間戦争に留まら
ないことを知っているからであり、アメリカをはじ
めNATO諸国もそれは望んでいないと考えます。
他方、ロシア国内からクリミア半島をつなぐ橋の
攻撃に続き、国内の軍事目標が攻撃されたにもかか
わらず、今もって明らかなリアクションがないロシ
ア側にも、「何かある」と睨みながら日々の報道を
注視しています。
さて将来、万が一、わが国も(核を保有している
)周辺国との間で同様の紛争が勃発した時、同じよ
うな状況を迎える可能性は少なくないと言えるでし
ょう。話題になっている長射程とか超音速の地対地
ミサイルなどで実際に敵の軍事目標に対して有効な
反撃することができるのか、技術的、軍事的、さら
には政治的な意味においてその可能性などについて
よくよく詰めてほしいと願っています。
核兵器は保有するだけで抑止力になりますが、通
常兵器は実際の運用まで考察した上で保有しないと
抑止力にはならないのは明らかです。相手に見透か
されないよう“本気度”を表明し、しかもその可能
性に裏付けされてはじめて抑止力になると考えます
。
不思議な国と考えるもう1つは、具体的な防衛力増
強の議論の前に財源論で物議を醸し、自民党内でさ
えも考えが分かれました。「増税論」で結着したよ
うな報道ですが、先の有識者懇談会といい、だれが
糸を引いているかは明らかです。しかし、この段階
の財源論の目的はどこにあるのか、よく理解できま
せん。
経験から言えることは、戦後、必ずといっていいほ
ど、この手のやり方、つまり政府や政治家が重い腰
を上げてようやく方向転換しようとする時、一部の
官僚たちが省益最優先とは言わないまでも既得権を
守るため、いかにも説得力がありげな「大義名分」
を上乗せしたような形で抵抗することを繰り返され
てきました。今回の「国民(?)の負担」発言にも
そのような匂いがします。高市大臣の主張ではあり
ませんが、その構図からそろそろ脱却しないと“我
が国も未来は危うい”と考える時が来たのではない
でしょうか。
今回、取りあげます「地球温暖化対策費」などは、
これまで全く議論されることもないまま、多��の税
金がすでに使われ、今後も使われようとしています
。その費用対効果を考えると、「防衛費にまわせ!
」と叫びたくなるのは私だけでしょうか。読者の皆
さんもどうぞ一緒に考えて頂きたいと思います。
▼我が国の「温暖化対策費」
さて日本の温暖化対策です。あまり明らかにされて
いませんが、我が国が「温暖化対策費」としてこれ
まで投入してきた国家予算を眺めてみましょう。そ
の実態を知ると笑ってしまいます。まず、政府は毎
年「温暖化対策費」は計上していますが、地方自治
体も予算を計上しています。自治体の細部まで調べ
る時間的余裕がないので、2017年までの細部を
調査した資料を引用していることをご理解いただき
たいと思います。
環境省は、2005年以降毎月2月、温暖化対策用
の予算を「地球温暖化対策関係予算」として公表し
ています。それによると、2017年までの13年
間に総額およそ12兆円(年平均約9000億円)
の予算が税金から投入されています。
環境省はまた、低炭素社会の実現に向け、再生可能
エネルギーの導入や省エネ対策をはじめとする地球
温暖化対策(エネルギー起源のCO2排出抑制対策
)を強化するため、2012(平成24)年10月
1日から「地球温暖化対策のための税」を段階的に
施行し、2016年4月1日、導入当初に予定され
ていた最終税率への引上げが完了しました。本税制
は、石油・天然ガス・石炭といったすべての化石燃
料の利用に対し、環境負荷(CO2排出量)に応じ
て国民に広く公平に負担を求めたものでした。
つまり、私たちの日々の暮らしの中で、すでに地球
温暖化対策のための負担を強いられているのです。
防衛予算についてはこれほど議論しているのにもか
かわらず、「いつの間にか」です。これらを知って
いる国民はほんの少数と思うのですが、国家予算だ
けではありません。また地方自治体も、追い切れて
いないもの���ありますが、個々の経費を積み上げる
と、同期間に総額約17兆円を投入しているのだそ
うです��これらも私たちの税金で賄っていることは
明白です。
すなわち、国と地方自治体を加えると、2005年
から2017年まで「温暖化対策費」はすでに30
兆円を超しています。これは東日本大震災の復興予
算額にほぼ近い額といわれ、4人家族なら実に10
0万円以上も“気づかないまま”温暖化対策に使わ
れたことになります。このあたりの素朴な質問に対
する環境省の回答を読むと笑ってしまいます。正直
申せば、(想像はしていましたが)「環境省よ、お
前もか」という心境になります。興味がある読者は
ぜひ環境省のホームページなどをチェックしてみて
ください。
当然ながら、2017年以降も「温暖化対策費」は
継続して投入されています(国家予算だけでもさら
に3兆7千億円弱)。それでも、環境団体から例年
のように「化石賞」を受賞し続けている我が国です
が、問題は、この巨額な対策費が本当に「地球の温
暖化を抑える」ことに役立ってきたのかどうかにあ
ります。
▼「温暖化対策費」の費用対効果
すでに紹介しましたように、「パリ協定」(201
5年採択)において、日本は2013年の水準から
26%削減することを約束しました。それから5年
後の2020年10月、当時の菅首相が「日本は2
050年までにカーボンニュートラルを目指す」と
宣言し、「温室効果ガスの排出量を2030年度に
2013年度比46%削減、更に50%削減の高み
を目指すこと」を発表しました。
一方、IPCCは「2030年までに世界の気温が
産業革命前の水準より1.5℃高くなると試算する
」と発表していますが、根拠になっている気温上昇
グラフを子細にみると(この際、「加工」されてい
ることは目をつぶりましょう)、すでに温度上昇し
ている2013年を基準にすれば2030年まで、
平均気温がもう0.27℃上昇することを意味して
います。これまで紹介しましたように(諸説ありま
すが)、地球の気温上昇に対する寄与度は、水蒸気
が48%、CO2が21%、雲9%と続きます。
よって、0.27℃の21%、つまり0.057℃
がCO2の寄与度になります。世界のCO2排出の
内訳は、これについても前回紹介しましたように、
中国29.4%、アメリカ14.1%、EU28カ
国8.9%、インド6.9%、ロシア4.9%、日
本3.1%となります(日本はいつも3%前後です
)。
細かいですが、全体の3.1%しか排出していない
日本が2013年から2030年までCO2を46
%減らすとすると、日本が地球全体の気温を減らす
効果は、「0.057×0.031×0.46」、
つまり、0.00081℃にすぎないことがわかり
ます。
さてこの間に、我が国が「地球温暖化対策」として
、現時点までの予算を2030年までこのまま使い
続けるとすれば、総額ほぼ50兆円になると見積ら
れています。これ以外にも「温暖化対策のため」と
称して、2012年に「再エネ発電賦課金」が導入
され、電気の使用量に応じて、電気料金の一部を使
用者が負担することになっています(私はこれも知
りませんでした)。この期間中の総額はおおむね3
0兆円といわれます。
この賦課金はたぶん太陽光発電に転換される際の補
助金などに使われるのでしょうが、これまでの実績
から温室効果ガスを1%下げるのに毎年1兆円かか
るといわれています。つまり、菅内閣が約束した2
6%から46%削減を実現しようしたら、単純計算
では毎年20兆円かかることになります。すでに触
れましたように、太陽光発電に使われる結晶シリコ
ンの80%は中国製(その半分以上は新彊ウイグル
生産といわれます)ですし、太陽光発電は太陽が照
った時だけ発電する間欠性を有していますので、火
力発電設備などを保持し続ける必要があるとの二重
投資を強いられます。また太陽光発電のためには広
大な面積を必要とするので、森林の伐採など環境破
壊にもつながります。
これらをまとめますと、我が国は、合わせて80兆
円を巨額な経費を消費し、その上に新たな様々な問
題をかかえることを覚悟しつつ、地球の平均気温を
0.00081℃冷やすそうとしているのです。
「0」の数を数えると驚愕しますが、どのような手
法を用いてもその効果を検証することは不可能でし
ょう。よって、いかなる結果になってもだれも責任
を問われませんし、これだけの巨額を投入しても、
「地球温暖化防止にはほとんど寄与しない」とした
見方もあります。
当時、政府がこのあたりの具体的な数字を発表すれ
ば、マスコミが取り上げただろうと考えられますが
、なぜか「地球温暖化論」に異論をはさまず、逆に
煽っているマスコミは、知っていても報道しなかっ
たのかも知れません。
さてその間に、全体のCO2排出の30%(我が国
の約10倍に相当)に及ぼうとしている中国は、日
本などが巨額を投入してCO2削減努力をしている
ことなど眼中にないまま、2030年まではがんが
んCO2を排出し続けます。
実際に、中国の現行の計画では、今後5年でCO2
排出量は1割ほど増えると算定されています。その
増加量12.4億トンは、2020年の我が国の年
間CO2排出量11.9億トンとほぼ同じです。ま
た、我が国の石炭火力発電は約5000万キロワッ
トですが、中国では、毎年、これに匹敵する発電所
を建設しています。やがて、インドをはじめ、アジ
ア・アフリカ諸国もそれに続くことでしょう。
このような状況下にあるのは日本だけではなく、投
入経費に多少の差異はあるものの、「付属国I国」
、つまり先進国は皆、同じです。それが、私が前回
、「墓穴を掘った」と言い放った意味です。何度も
言いますが、トランプ前大統領が怒って、“意味の
ない”CO2削減公約の「パリ協定」から離脱する
わけです。
少なくとも現時点でCO2排出量の80%を占める
G20諸国が足並みをそろえて削減努力をすれば、
何らかの効果が出てくる可能性があるでしょうが、
G7に加え、中国、インド、ロシア、インドネシア
、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ、トルコ、
サウジアラビアなどの”顔ぶれ”をみると、その合
意は不可能と考えるのが現実的です。
▼実際の効果はもっと低い!
最後にとどめを刺しておきましょう。我が国の「温
暖化対策関係予算は、A」2030年までに温室効
果ガスの削減に効果があるもの、B」2030年以
降に温室効果ガスの削減に効果があるもの、C」そ
の他結果として温室効果ガスの削減に資するもの、
D」基盤的施策に分類して計上しています。その細
部の内訳は不明ですが、たぶん、「電気を使う」、
つまりエネルギー起源のCO2排出の削減が主な経
費であると推測できます。しかし、これも何度も繰
り返しましたように、「電気を使う」は全体のCO
2排出のわずかに27%にしか過ぎません。
CO2は「ものをつくる」「ものを育てる」「移動
する」など5つの「人間の活動」によって排出され
ます。つまり、これらの活動にも効果的な抑制施策
を講じないまま巨額の経費を投入しても、実際の温
暖化抑制効果はもっと下がることは明白なのです。
冒頭に紹介しましたように、防衛関係費の財源が議
論されていますが、防衛力の内訳はもっと具体的で
すし、その効果も明白です。「温暖化対策予算」ほ
とんど議論されないまま、すでに巨額を投じて、今
後も巨額を投じようとしていますが、まさに“焼け
石に水”のようなこの経費を少し減らすだけで、防
衛関係費の増加分は賄えると私は考えますが、皆様
はどう考えるでしょうか。
結論から申せば、気候変動対策は、一部のヒステリ
ックな環境主義者、この機会を国益に最大限に活用
している国々、これを利用して先進国からお金をむ
しり取ろうとして発展途上国、そしてこれによって
潤っている企業などを喜ばす以外の効果がほとんど
なく、人類史上最悪の「合意事項」なのかも知れま
せん。国連を中心とする国際社会はどこで間違えて
しまったのか、そう簡単には戻れない所まで来てし
まいましたが、本音を言えば、早急に「軌道修正」
をする必要があると考えます。
戦後、他国の顔色をうかがうのが“国是”のような
我が国としては、トランプ元大統領のように「離脱
する」とは宣言できないまでも、“したたかに、ほ
どほど付き合う”くらいの範囲にとどめ、その経費
はほかに充当すべきと考えます。
すでに「気候変動対策や『脱炭素』政策は無意味。
日本を破壊する!」と警鐘を鳴らしている人たちが
沢山おりますが、賢く、勇気がある政治家、学者そ
して官僚の出現を待望したいと思います。
次回以降、気候変動問題に直接かかわるか否かは別
にして、資源小国の我が国のエネルギー問題につい
て取り上げ、読者の皆様と一緒に解決策を考えて行
きたいと思います。その後に、「気候変動・エネル
ギー問題」の最終的な総括を行ないます。
(つづく)
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✴︎ むろかなまげんしゅ しらいと 2月4日の立春の日に黒田藩創建の桜井神社宮司様に、家内安全・商売繁盛・無病息災のご祈祷を受け発売される季節限定酒 今年は中村屋 @hirotonakamura1070 で予約をお願いして購入しました🌟 すぐ飲まずにしばらく冷蔵庫で寝かせようと思っていたら何と母からバレンタインで贈り物として2本目が手元に!! こりゃ飲むしかないですわ🤣🤣🤣 少し酸があって若々しいフレッシュな味とでも言いますか、良い意味でアルコールを感じさせず口当たりが良く飲みやすいお酒で妻と2人でパッと空けてしまいました✨ 個人的な好みはしっかり冷やしたものをクイっと流し込みたい美味しいお酒でした🍶😚👍 春を迎えるありがたい限定酒🍶今ならもう一本だけ冷蔵庫に眠ってますので飲みたい方は美味しいツマミ持参で我が家に遊びに来てくださいね🤣 もちろんお代わり用のお酒もお忘れなく😚 #白糸立春無濾過生原酒 #むろかなまげんしゅりっしゅん #糸島 #地酒 #日本酒好きな人と繋がりたい #美味しいお酒 #糸島市 #糸島どんたく農園 #中村屋 (Itoshima-shi, Fukuoka, Japan) https://www.instagram.com/p/Cos9NvgB8oA/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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<北海道> 函館市、小樽市、釧路市、夕張市、岩見沢市、網走市、留萌市、稚内市、美唄市、芦別市、赤平市、紋別市、士別市、三笠市、根室市、砂川市、歌志内市、深川市、富良野市、登別市、伊達市、北斗市、当別町、新篠津村、松前町、福島町、知内町、木古内町、鹿部町、森町、八雲町、長万部町、江差町、上ノ国町、厚沢部町、乙部町、奥尻町、今金町、せたな町、島牧村、寿都町、黒松内町、京極町、共和町、岩内町、泊村、神恵内村、積丹町、古平町、余市町、赤井川村、南幌町、奈井江町、上砂川町、由仁町、長沼町、栗山町、月形町、妹背牛町、雨竜町、北竜町、沼田町、当麻町、比布町、愛別町、上川町、上富良野町、和寒町、剣淵町、美深町、音威子府村、幌加内町、増毛町、小平町、苫前町、羽幌町、遠別町、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、利尻町、美幌町、津別町、清里町、小清水町、訓子府町、佐呂間町、遠軽町、湧別町、滝上町、西興部村、雄武町、大空町、豊浦町、白老町、洞爺湖町、むかわ町、日高町、平取町、浦河町、様似町、えりも町、新ひだか町、士幌町、広尾町、池田町、豊頃町、本別町、浦幌町、釧路町、厚岸町、浜中町、標茶町、弟子屈町、白糠町、羅臼町 <青森県> 青森市、弘前市、八戸市、黒石市、五所川原市、十和田市、むつ市、つがる市、平川市、平内町、今別町、蓬田村、外ヶ浜町、鰺ヶ沢町、深浦町、藤崎町、大鰐町、板柳町、鶴田町、中泊町、野辺地町、七戸町、横浜町、東北町、六ヶ所村、大間町、東通村、風間浦村、佐井村、三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村 <岩手県> 宮古市、大船渡市、久慈市、遠野市、一関市、陸前高田市、釜石市、二戸市、八幡平市、奥州市、雫石町、葛巻町、岩手町、西和賀町、平泉町、住田町、大槌町、山田町、岩泉町、田野畑村、普代村、軽米町、野田村、九戸村、洋野町、一戸町 <宮城県> 石巻市、気仙沼市、白石市、角田市、登米市、栗原市、蔵王町、七ヶ宿町、村田町、川崎町、丸森町、松島町、七ヶ浜町、大郷町、色麻町、加美町、涌谷町、女川町、南三陸町 <秋田県> 能代市、横手市、大館市、男鹿市、湯沢市、鹿角市、由利本荘市、潟上市、大仙市、北秋田市、にかほ市、仙北市、小坂町、上小阿仁村、藤里町、三種町、八峰町、五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村、美郷町、羽後町、東成瀬村 <山形県> 鶴岡市、酒田市、新庄市、上山市、村山市、長井市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町、金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町、庄内町、遊佐町 <福島県> 会津若松市、白河市、喜多方市、二本松市、田村市、伊達市、桑折町、国見町、川俣町、天栄村、下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町、北塩原村、西会津町、猪苗代町、会津坂下町、三島町、金山町、会津美里町、泉崎村、棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町、三春町、小野町 <茨城県> 日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、潮来市、常陸大宮市、稲敷市、桜川市、行方市、鉾田市、城里町、大子町、美浦村、河内町、八千代町、五霞町、利根町 <栃木県> 日光市、矢板市、那須烏山市、益子町、茂木町、市貝町、塩谷町、那珂川町 <群馬県> 桐生市、沼田市、渋川市、藤岡市、富岡市、安中市、上野村、神流町、下仁田町、南牧村、甘楽町、中之条町、長野原町、嬬恋村、草津町、東吾妻町、片品村、みなかみ町、玉村町、板倉町 <埼玉県> 行田市、秩父市、越生町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、神川町、寄居町、松伏町 <千葉県> 銚子市、勝浦市、富津市、八街市、南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、いすみ市、栄町、神崎町、多古町、東庄町、九十九里町、芝山町、横芝光町、白子町、長柄町、長南町、大多喜町、御宿町、鋸南町 <東京都> 檜原村、奥多摩町 <神奈川県> 三浦市、中井町、山北町、箱根町、真鶴町、湯河原町 <新潟県> 小千谷市、加茂市、十日町市、村上市、糸魚川市、妙高市、五泉市、阿賀野市、佐渡市、魚沼市、胎内市、田上町、阿賀町、出雲崎町、湯沢町、津南町、関川村、粟島浦村 <山梨県> 都留市、大月市、韮崎市、上野原市、甲州市、早川町、身延町、南部町、富士川町、道志村、西桂町 <長野県> 大町市、飯山市、小海町、佐久穂町、立科町、長和町、阿南町、阿智村、平谷村、天龍村、上松町、南木曽町、王滝村、大桑村、木曽町、生坂村、筑北村、小谷村、坂城町、高山村、山ノ内町、木島平村、信濃町、小川村、飯綱町、栄村 <静岡県> 熱海市、下田市、伊豆市、御前崎市、牧之原市、東伊豆町、松崎町、西伊豆町、川根本町 <愛知県> 津島市、新城市、南知多町、美浜町、設楽町、東栄町、豊根村 <三重県> 尾鷲市、鳥羽市、熊野市、志摩市、木曽岬町、大台町、度会町、大紀町、南伊勢町、紀北町、御浜町、紀宝町 <富山県> 氷見市、南砺市、上市町、入善町、朝日町 <石川県> 七尾市、輪島市、珠洲市、加賀市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、穴水���、能登町 <福井県> 大野市、勝山市、あわら市、池田町、南越前町、越前町、高浜町、若狭町 <岐阜県> 美濃市、瑞浪市、恵那市、山県市、飛騨市、郡上市、下呂市、海津市、養老町、関ケ原町、揖斐川町、池田町、七宗町、八百津町、白川町、東白川村 <滋賀県> 高島市、甲良町 <京都府> 宮津市、京丹後市、井手町、宇治田原町、笠置町、和束町、南山城村、京丹波町、与謝野町 <大阪府> 富田林市、河内長野市、柏原市、門真市、泉南市、阪南市、豊能町、能勢町、岬町、太子町、河南町、千早赤阪村 <兵庫県> 洲本市、西脇市、加西市、養父市、朝来市、宍粟市、多可町、市川町、神河町、上郡町、佐用町、香美町、新温泉町 <奈良県> 大和高田市、五條市、御所市、宇陀市、山添村、安堵町、三宅町、曽爾村、御杖村、高取町、上牧町、河合町、吉野町、大淀町、下市町、黒滝村、野迫川村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村 <和歌山県> 海南市、橋本市、有田市、御坊市、田辺市、新宮市、紀の川市、紀美野町、かつらぎ町、九度山町、高野町、湯浅町、広川町、美浜町、由良町、みなべ町、日高川町、白浜町、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町 <鳥取県> 岩美町、若桜町、智頭町、八頭町、大山町、日南町、日野町、江府町 <島根県> 雲南市、奥出雲町、津和野町、隠岐の島町 <岡山県> 玉野市、笠岡市、井原市、高梁市、新見市、備前市、真庭市、美作市、久米南町、吉備中央町 <広島県> 竹原市、府中市、安芸高田市、江田島市、安芸太田町、神石高原町 <山口県> 萩市、長門市、美祢市、周防大島町、上関町、田布施町、平生町、阿武町 <徳島県> 鳴門市、小松島市、吉野川市、阿波市、美馬市、三好市、勝浦町、佐那河内村、神山町、那賀町、牟岐町、美波町、海陽町、上板町、つるぎ町、東みよし町 <香川県> さぬき市、東かがわ市、土庄町、琴平町 <愛媛県> 宇和島市、八幡浜市、大洲市、四国中央市、西予市、上島町、久万高原町、内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町 <高知県> 室戸市、安芸市、須崎市、宿毛市、土佐清水市、四万十市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、本山町、大豊町、いの町、仁淀川町、中土佐町、佐川町、越知町、檮原町、日高村、津野町、四万十町、大月町、三原村、黒潮町 <福岡県> 嘉麻市、小竹町、鞍手町、東峰村、添田町、川崎町、みやこ町、築上町 <佐賀県> 多久市、玄海町、大町町、白石町、太良町 <長崎県> 平戸市、松浦市、対馬市、壱岐市、五島市、西海市、雲仙市、南島原市、東彼杵町、小値賀町、新上五島町 <熊本県> 水俣市、上天草市、天草市、美里町、和水町、小国町、産山村、高森町、山都町、氷川町、芦北町、津奈木町、多良木町、湯前町、相良村、山江村、球磨村、苓北町 <大分県> 佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、杵築市、豊後大野市、国東市、姫島村、九重町、玖珠町 <宮崎県> 串間市、えびの市、高原町、国富町、諸塚村、椎葉村、美郷町、高千穂町、日之影町 <鹿児島県> 枕崎市、阿久根市、西之表市、垂水市、曽於市、南九州市、三島村、さつま町、湧水町、錦江町、南大隅町、肝付町、大和村、喜界町、天城町
「消滅可能性」744自治体 人口戦略会議 239自治体が脱却 / 日本農業新聞
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原文に忠実に受容すべきだとは思う。」
今はほとんど英米で?読まれていないというお話。手当てのしにくさの話。。今では差別的に思えるシーンがあるという理由で、しっかりと引っ込められた、のかも。例として挙げられた『アフリカ行き』では、黒人の王国でドリトル先生が捕まり、この薬を塗れば肌が白くなりますよという文言を吐きその隙に逃げ出すということがあったと。'窮地のチャンス'としての(交換)条件に、肌の色が持ち出されていた。そうか。その場しのぎだったかもしれないが、その場だけ見ても仕方なくはあるが。だからこそ古いものにはなっていくんだな。。子供が読むんだぞもあるか.. '物語としてじっくり読むと、フェアネスは一貫している'との意味 それこそコレクトネスではなく、切望してひとりごとではない方へ
作品が作られたものとして作者から切り離されうる面のその良さ、離して打てないチェス、両方なんだよな。そこが曖昧だと喧嘩なだけではありそうで。自分を出なければ外の価値が分からず、しかし島国の中だけではガラパゴスの意味も、ないまま生きていけたのか?とか思う。日本ガラパゴスの露呈もたしかに自己嫌悪がある、自己オリエンタリズム的なことはこんな気持ちのせいでもありそうで...踏みとどまり方が両サイドに対して欲しい。苦しい。薬渡されても嫌すぎて。ねぇ。すべてが無傷の必要もないが、すべてが守れる安心でもない。だからこそ続編というガラパゴス救いはこののちの事なのだろうなと。最近特に、分かりたいものも分からなくなって自分じゃないみたいな時間の自覚いや認識も、ある日々、でも"そっちじゃないほうなのだのに''という批判をしないことには息を吹き返さないものたちがあり、と信じ、
どこにいっても多分なんとかはなっていないが、1.5倍速ファスト読みに対しての0.5倍速は良ーい言葉だ、掛け算に思える密度。切り取り方も批評もディスカスが目的みたいになりたくない。落ち込むほどに、誰も彼も、目的も結果も、自分に帰る前に途切れている気がする。批判がしたくても、怒られたく無くても、どっちも。それにしたって加えて、たとえば 不快な思いをするとは何?の問われ方やコードが変わっていく。立ち止まってから個人も共同もある。または、針に糸を通すような精緻な仕事なのか否かは分からないけれど、イメージの周辺がある。今ここのためのどんな過去未来ですかもある。話をし合うの事実とも。普遍も不変もある、しかし立場というものが否応なく残される。自分に帰還する前に見なきゃの試練か。むしろ'作家は時代に縛られる'である事実からもある。 繰り返し考えていく。散らかしていく。繰り返し整理したがっていく。全然好きじゃない、息は息なだけだ。愛するの意味を独善に仕切るより眩しくてマシなんだ。ついえても何か考えられなくなってももし形変えて続くとするならば、だからこそなんだよ。
②道のりを楽しむ
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2024年9月12日に発売予定の翻訳書
9月12日(木)には26点の翻訳書が発売予定です。
全スケートボード史
イアン・ボーデン/著 ��井吉興/翻訳 塩見俊一/翻訳 住田翔子/翻訳 豊島誠也/翻訳
晶文社
タゴール 10の物語
ラビンドラナート・タゴール/著 大西正幸/訳・解説
めこん
ジェンダー・クィア 私として生きてきた日々
マイア・コベイブ/著 小林美香/翻訳
サウザンブックス社
英雄伝
コルネリウス・ネポス/著 山下太郎/翻訳 上村健二/翻訳
講談社
君をさがして
パク・サノ/著 柳美佐/翻訳
マガジンハウス
止まった時計
ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ/著 夏来健次/翻訳
国書刊行会
[完訳版]第二次世界大戦 2 : 彼らの最良のとき
ウィンストン・チャーチル/著 伏見威蕃/翻訳
みすず書房
リスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまち
イム・キョンソン/著 熊木勉/翻訳
マガジンハウス
ホテル物語 : グラフホテルと5つの出来事
イム・キョンソン/著 すんみ/翻訳
マガジンハウス
チャレンジミッケ!12 おばけだよ
ウォルター・ウィック/著 糸井重里/翻訳
小学館
ひとつだけ守りたいもの
リンダ・スー・パーク/著 ロバート・セーヘン/イラスト 佐藤淑子/翻訳
玉川大学出版部
パンプキン・ムーンシャイン
ターシャ・テューダー/著 食野雅子/翻訳
河出書房新社
がちょうのアレキサンダー
ターシャ・テューダー/著 食野雅子/翻訳
河出書房新社
数学大図鑑 : 世界を知る新しい教科書
カール・ワルシ/著 竹内薫/監修 日暮雅通/翻訳
河出書房新社
シルビーアンのむらまつり
ターシャ・テューダー/著 食野雅子/翻訳
河出書房新社
砂糖と人類 : 2000年全史
ウルベ・ボスマ/著 吉嶺英美/翻訳
河出書房新社
おばあちゃんの白い鳥 ~ガザのものがたり~
マラク・マタール/著 さくまゆみこ/翻訳
講談社
天才デイビッドの大実験! : ぼくたちが宿題をサボる理由
ダン・アリエリー/著 金原瑞人/翻訳 オマー・ホフマン/イラスト
静山社
テメレア戦記 8 暴君の血
ナオミ・ノヴィク/著 那波かおり/翻訳
静山社
世界 お金の大図鑑 謎と秘密
ヴィタリ・コンスタンティノフ/著・イラスト 青柳正規/監修 若松宣子/翻訳
西村書店
ひみつの王冠
ミーガン・ヘス/著 鈴木沙織/翻訳
化学同人
アビゲイル・フィグのスパイ大作戦
ミーガン・ヘス/著 鈴木沙織/翻訳
化学同人
モラル・エコノミー
サミュエル・ボウルズ/本文 植村博恭/翻訳 磯谷明徳/翻訳 遠山弘徳/2
筑摩書房
Simple 「簡潔さ」は最強の戦略である
ジム・バンデハイ/著 マイク・アレン/著 ロイ・シュウォーツ/著 須川綾子/翻訳
ダイヤモンド社
X-Men Vol. 2 徒花
ジェリー・ダガン/著 ペペ・ララス/イラスト ハビエル・ピナ/イラスト 高木亮/翻訳
小学館集英社プロダクション
バットマン:フェイルセーフ
チップ・ズダースキー/著 ホルヘ・ヒメネス/イラスト 中沢俊介/翻訳
小学館集英社プロダクション
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crackの踵、鎮座するうららかな痺れ
たとえば手摺と鍵、或いは爪を噛む白い手が、古雑誌の栞の意味を摘む、この誰かの肉声は(あわくって。)ならそれで適当な木目地を愛で謎るだけで、高い空を遠い道程を走りまわる短い風だ 赫ヰアルバム(Sonosheet)に熨せた旅愁のひとつだ 聴いたか? 手がかりひとつなく途方もなくナマイキな口を叩く脆そうな開花に。いまを染上げる落陽は秒のひとつもパッと膨らんだとして、またぽっかりとあいた水辺として、ぱしゃんとほとばしり、ひそやかに手放すまえにある ――ああ、いまにして瞳は観覧車を 足取りは終列車よぅ 切り揃えられた静謐に絡みついた夜に、苹果は体を丸め自虐の砂礫にごぅと削ぎ落とす、燃え上がって。慎ましく多すぎる修辞に、一点の設問の夏日にくちびるがぽつりぽつりと尋ね回る、おぼろげな引き潮は歪んでみえるけれども、温厚な弦と痛烈な弓をつきあわせるばかりの、浅ましく疼く誰かと激しい動機を平穏にカケハギ、無音のなか古いオンナのおむつをかえる仕種よ まったく(あちらからお��よせるチェンバロの この手の洪水だぁ)脅しているのではないか、といくつかのあなたもこの眩暈のなかで、すり混ぜたように己自身と心中する けれどもね。折り曲げられた仏頂面は貪欲に北風に逆らって、このラブラドライトの杜として 分解する月や太陽の もうすこし、もうすこし (睫毛が濡れている、)側面はもっと、最も「奇っ怪なこと、といったら重ねるように。」おかしいったら ありゃしないのよ たとえば臍に沿う。露わ。座礁した無類の息吹が桟橋を亘れば、ていだらぽっちの立て爪も陶の花のブローチも、「もうこえもとどかないだろうがねえ。」降って湧いた血がごうごうと唸りながら、どっと握拳に雑り 求めていたもんは、札を欲しがる白虎の子の、経過なり ひかりだったのかなと。うすぼんやりと上まぶたに貼り付ける髭と頬と、それから、緩んだ…… 〈かれはでも――燦々と泣いてしまえば〉 過去のワタシも、未来のキミ も16の娘も土壌も父も大海原も桜の樹の下で、 (その狸かい、鸚鵡かい?) まあ すげて、〝でも こたえもない けれどもね〟 わしゃわしゃしているだろう この空っぽなアタマで、骨が溶けてしまいそな 乾季のお天道様だってよ。翠雨の平行線を波々と蹴散らしていく 酸味ばかりの。痛みを賭した、やわらかなよみがえりの通信記録を 焚き点けている、この生きた証よ 糸を引く斜光が若葉と戦いでいる気がする。ふらついた肩口だけ煙霧に逃げ延びていった。白樺の根に蔦が絡まり小言を窘めるような暮らしぶりを便りに認めては、はめ込まれた生活からはなにも生まれやしないものだから、彫り進んではなにもかも、餓えて死ぬまでが逢瀬みたいなものだと靴を揃えて、老いた者だ 名も知らぬ花が咲き実を結び、とおくながく眺めていた 水銀の陽炎が塗り替えた真空に、退けられた潮騒と ほんのりとした墨絵の、苦々しい微熱の行方、融け合った結果論だよ 『自然とは やけに腥く美しく、落葉と 共に。 (著:この駄馬の黄ばんだ歯は)』 ~隅々まで汚染された殻を。 ランプの火を、花緑青にて締め付けられる~ ドタバタとした調声輝音をいただく。 口元のそこは人懐こく くぐもった熱に浮かされるよう、 愛想尽かした どぎつい花を。 時間停止の余波に繋いでみせる /朧な細月とばったり(一息、) むきだしの鉛の氾濫で、 あれは孤島へのトビラ(と馴染み。) 帯という琴の場だ。綺羅びやかなやまひだの甘い悔恨に乾いたほつれみを いっぱい 氾濫させた、あさかぜの 気晴らしの時代。ともふかく毒々しい万華鏡を覗く かのように。虚像の天変で、(ポケットから色褪せた写真が朽ちる。)あんたがたの後日なんぞ 知りゃしないがね/わたしたちはまだまだ まばらな剥製に蓋をするのさ 2024-03-23
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6月西表ジャングル体験記
アメリカで濃密な一年を終え、帰国してからすぐの6月末。家族との再開もほどほどに、沖縄の西表島に飛び、一週間西表ジャングルクラブなるものに参加した。電気が通っていない西表島の奥地にある開けた土地でキャンプをしながら自給自足をして暮らしたのだけど、今思い出してもこの夏一番だと思えるくらい、すごくいい経験だった。出会う人、する会話は居心地がよくて、穏やかで、面白くて、こんなおとなになっていきたいと思える人ばかりだった。
そもそもジャングルクラブの存在を知ったのは、4月だった。遡ること春学期に、大学でとったデジタル人類学の授業でノーバートウィーナーという人物について勉強した。20世紀半ばに活躍した数学者で、サイバネティクスという概念を深めた人物。サイバネティクスに関してはウィキやこれが詳しいと思う。https://1000ya.isis.ne.jp/0867.html
ここにざっくり記すと、サイバネティクスとは、生物、機械、社会システムなど、さまざまなシステムにおける情報の伝達や制御の仕組みを研究する学問分野。フィードバックループを用いて、システムがどのように自己調整や制御を行うかを理解しようとする。例えば、温度調整をするサーモスタットや、生物の神経系による反応などがサイバネティクスの研究対象だ。(ChatGPT)
デジタル人類学の授業では、そんなコンピューターのはじまりである20世紀初頭から、現代まで発展してきたデジタルの世界についてのエスノグラフィーを読んでいた。授業準備も兼ねて興味を持ち関連事項を調べているうちに、たまたま雑誌WIREDの技術哲学講義のという連載の、テクノロジーをデザインする人のための技術哲学入門【第7回】:野生のサイバネティクスという記事に辿り着いた。
https://wired.jp/article/series-philosophy-of-technology-7/
ここで筆者の七沢さんは、サイバネティクスを”一言でいえば、自然や生命のような予測不可能な対象を、できるだけ予測可能にし、さらには制御可能にするための科学”と書いている。そして我々の生きる世界から不安定なものを減らしてきたサイバネティクスは、現在のAIのような精度にまで発展し、とうとう予測不可能なはずだった現実世界の出来事が完全に予測できてしまうような世界(デジタルツイン)がみえてきた。とのべる。
そこで再野生化の概念が出てくる。さいきんWIREDは再野生化について熱心に記事を出していたので、私にも親しみがあった。再野生化は、人間が管理していたものを自然のサイクルに任せる(戻す)という近年注目されている取り組みだ。森は自然のサイクルで再生するし、動物の食物連鎖がそこでは生まれる。連載筆者の七沢さんが唱える野生のサイバネティクスは、それを人間で行うという試みだ。
サイバネティクスが技術で自然を制御していくのに対し、Iriomote JUNGLE CLUBは、技術を持った状態で(=ナイフやテントや火を付けるマグネシウム棒を持って行って)再野生化する。つまりたんに人間が再野生化するのではなく、技術を持ったサイボーグの野生化を実験する。
大学の授業で技術と哲学の面白さに気がついたのでがぜん興味が湧いたが、これまで技術哲学というものを学んだことはなかったので自分がここに行ってついていけるのか不安があった。自分は気候変動畑の人間なので、西洋的キリスト教的な自然をコントロールするという価値観や、現在気候変動のおもな解決策とされるテクノロジーでさらに気候をコントロールしていくことについて、人類の歴史を振り返りながらその行き着く先について批判的に考えている。野生化や技術に関して興味はあるが、少し畑が違うように感じた。しかし、課題図書候補の中にLo-TEKと多元世界に向けたデザイン、現地の生物図鑑などがあり、これらの本を扱っているならばこのコミュニティと自分との親和性はきっと高いと確信できた。
その後もウェブサイトや詳細を熟読しますます参加したくなったが、学生には厳しい値段だった。あきらめきれず参加するかは別にして勇気を出して連載筆者の七沢さんに興味がある旨をメールした。ら、時差にも関わらず日本の朝早くに返信をくださった。さらにトントン拍子に値段やアクセスなどの詳しい連絡が来て、私は暖かくウェルカムな姿勢に圧倒されてしまった。そしてああやっぱり行ってみたいと思い、参加させていただくことにした。結果的に、人生の進路も還るような素晴らしい体験や出会いができたので、ぜひ体験記を書いてみなさんに紹介したい。毎晩テントの中でランプを吊るして暑さと戦いながらその日おきた出来事を書いていたので、日記のような文章を、ところどころ直しながらそのままここに写す。
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月曜日の朝、石垣島からフェリーに乗って西表島に着いた。七沢さんは私のことを大学院生だと思っていたらしく、まだ専門分野も定まっていない者が来たことでがっかりさせてしまったかもしれないとおもい、申し訳ない気持ちになった。他の参加者に学部生はいない。自分が参加してよかったのか少々心配になった。
キャンプ場は広く開けたところで、海に抜けるジャングル道もあって、Starlink(今回私は使用しなかった)と充電ステーションがあり、ブックシェルフには読みたかったけどこれまで手が出せなかった本がたくさんあった。嬉しくて時間があればむさぼり読ませていただいた。
ジャングルクラブは開催期間の2週間の間、自分が参加したい期間だけ参加するシステムになっている。朝の薪割りワークを終えたところで、お昼をいただきながらすでに参加している方にまずは自己紹介をした。高校時代に環境運動に携わっていたこと、西洋的な価値観が自然を制御しはじめ、その結果として気候変動を引き起こしたのだとしたら、気候変動の解決の糸口は、西洋以外の思想にヒントがあるのでは?という関心から現在はアメリカで脱植民地主義や哲学、マルチスピーシーズ人類学、土着建築などを学んでいる話をしたら、原島さんという方が関心が近いよ!と教えていただいた。夜にでもゆっくりお話しましょうという話になった。
午後のワークのあと、ブックシェルフにあった「思想」という雑誌で、原島さんの寄稿「感性と創造性についての基礎情報学的一考察」を見つけて読んだ。非常に感動した。哲学、情報理論、AIなどさまざまな分野がつながっており、春学期に人類学と哲学の授業を通して私が抱いた疑問の多くについて論じられていた。寄稿は気候危機と人道危機に関してから始まり、人間の美しい感性がどこに存在するのか、AIと人間の感性の違い、さらにウィーナーや西垣通などサイバネティクスの歴史についてなどかなり幅広く触れていた。勉強したばかりのカントの知性、理性、悟性についても論じられており、音読しながら反芻した。その論考は、愛とかなしみという概念についてで締めくくられていた。とても面白く衝撃的なものだったが、自分には難しい部分も多かった。その日の夜は結局疲れて、ご飯を食べて暑さにもがきながらなんとか寝た。たった5日間の宿泊で、夜しか使わなかったうちわがぼろぼろになるほど仰いだので、夏のギャザリングにいかれる方は命のために扇風機を持って行ったらいいかもしれない。
二日目、朝の9時半頃から、アキラさんのワークが始まった。アキラさんは、淡路島在住で、野菜の育て方や体の使い方や島での暮らし方についてのとにかくプロだ。
ワークはまず草を抜き、根っこを観察することから始まった。よく見ると、地上に生えているものと上下対称になっており、草がどのようにバランスを取っているかを確認できる。次に、猿が気を渡るように木に体重を乗せる練習を行った。力を入れずに、ふっと体重をかける。そして、柔道に似た方法で、4種類ほどのペアの相手の腕や体に力を入れるワークをした。古武術をやっているアキラさんに体の裁きを教わり、重心の変化に本当に驚いた。これまで柔道を5年間ほど(学校の部活で軽く)やってきたが、その当時には理解できなかったことだった。
自然のバランスを模倣する。身体には常に空気やエネルギーがかかっており、誰かが入れた力はその一部、ほんの微細な部分に過ぎない。正座してうつ伏せになり、ペアに肩を押してもらう。腰をそらさず、首に力を入れずに、種が目を出すように起き上がる。腰から骨盤を一つひとつ立てるように。中高の柔道部の先生が言っていたこと、練習したことが、こういうことだったのかと初めて理解できた。ピラティスで背骨を一つ一つ立てるレクチャーを受けたり、中学時代、自分には到底到達できないと感じた柔道部顧問の手の捌きが、力を入れずに行われていたことを知った。力を入れない方が強い。相手の力を利用する。選手時代に気がつけたらなぁ、と思った。
さらに、これは体の使い方だけではなく、サイバネティクスといったシステムにも応用できる気付きだと思った。
夕方は、歩いて海に行った。私は長いもりを持つ。砂浜をずっと歩く。自分はフィンを使えばある程度深くても泳げるのだが、近くのサンゴはどれも死んでいて、あの西表島でも私が生きているサンゴを見れることはなかった。疲れて、浜沿いの森のなかにある小さな滝で寝っ転がって上空を見た。青空と、体を這う水の冷たさと、木の隙間からみえる発光してるような緑の光は、この夏一番の思い出になるだろうとおもった。
翌日は朝5時半過ぎに起きて、ゆ��ほー!時間ー!と呼ばれて車に乗る。朝ごはんは食べていない。地元の甘いバナナを食べ、スーパーで2リットルの水を買う。これからマヤグスクという秘境にむかう。全部で7時間で、歩きで、山道で、夏で、過酷だ。フェリーでマングローブの上流までいき、着いてからすごいスピードで歩き出す。はじめ30分ほどして息切れして、やばいついていけないかもと思ったが体が温まるとぜんぜん大丈夫だった。滝に出るたび水分補給をする。さらに歩き、滝に出る。滝を浴びて汗を流す。ここからが本番です!と言われ、山道に入る。ここからはヒルが出るといわれ、しばらく歩いてから靴を見るとほんとについてる。てか、土の上で立ってる。なんじゃこいつら。途中から泥道があったりして、そこは植生も完全にイメージするような熱帯だった。そんな苦労をしてたどり着いたマヤグスクは、壁一面、岩が何千年間もの水が流れる力によって削れて城(=グスク)のようにカスケードになっていた。更にそこを登ると(まず登れるのに驚き。修学旅行だったら絶対に駄目って先生に言われそう)、崖に囲まれた開けた場所にでた。さらに上があり、そこにはまた背の高い滝があった。これ以上は登れないが、こんなに奥地でネットも繋がらなくて何十にも仕掛けがある滝は初めてだった。
写真はあえて掲載しない。歩いてみてぜひマヤグスクに圧倒されてほしい。上級者コースで夏だと暑くて普段はしないそうなので、秋推奨、だそうだ。
原島さんが帰る前日の夜、ようやくかなしみについて質問できた。私の日記での理解なので間違っている部分もあるということを十分承知していただきたいが、かなしみは、端的に、他者をも自己と捉えること、なのだという。となると、地球は自己である。自己が地球を構成し、自己もその中にいる。自己も、眼の前にいるあなたも、地球という大きなシステムの中にいる。そんなかなしみの気持ちを、めのまえにあるものに持つことができたら、人類がこの環境破壊を見直せるヒントになるのではないか---ということだった。
のちの夕食では、海に打ち上げられたプラスチックごみの解決策の話をした。余分なエネルギーを使わないような解決策をひらめいたのだが、たとえ自分たちが見えるところだけきれいにしても、自分たちには決して見えない、感じられないところにまで、すでに環境汚染は進んでいるのだ。そこの砂浜のプラスチックをすべて回収しても、この(入れない)山にはもっと大きな人間の影響がすでに起きていて、さらに自分たちが感知できないゆえに、手の施しようがない。そんな、人間の域を超えた不可知な存在、ティモシーモートンのいうハイパーオブジェクトとどう向き合っていけばいいのだろう。眼の前のことをやっていくだけでは、塵が積もって解決!にもならず、そもそも不可能な領域がある。絶望はある。でも、人類の与えた悪い影響を、例えばこの西表島からなくすことが、唯一の解決ではない、ということに気がつけた。
また、ジャングルクラブを通して、それぞれの地域には、それぞれの環世界がある。という自分の認識を改める話もできた。地域ごとの自然環境に合った思想や技術のあり方について話をしたときだ。イスラムなど一神教が生まれた背景は、厳しい自然の中で奪われることが多かったからだという。だから神にお願いする。逆に西表島のような風土は与えられることが多く、そのような自然環境の地域では多神教がうまれていく。おのずからとみずからという本に詳しく書かれているというので、読まないと。ということは、ユク・ホイが中国の技術哲学を語るように、一概に西洋文化を批判するのではなく、その地域にあった思想だっただけではないか?と考えたい。テクノロジーによる気候変動の解決を否定するのではなく、それが合っている地域もあるのかもしれない、と考えたい。
多元世界に向けたデザインの翻訳者の方がいたので、それに関しても多く質問させていただいた。その話と、古武術のワークでは通じる部分が多くあると思った。システムだ。古武術ワークをしたとき、だらーんとした後に背骨から一つ一つ立てていった体は極めて安定し、前からの力にも後ろからの力にも動じなかった。同様に、ピンと張った糸は外側から力を加えると壊れる。しかし、逆に力を入れていない糸の絡まりは、変形して全体として安定性を保つ。外から加わった力を流し、あわよくば利用する。システムやネットワークも、どれか一つが切れてたり崩れたりしても周りから支え会える関係性だと、全体としては安定し続ける。南米を深める理由が、またできた。
帰りの車の中で、私がいつか現代思想に寄稿することが夢だと言ったら、原島さんは、きっとすぐにできるよ、という返事だった。これまでのなによりも、よし人生生きてやるぞという気になった。この夏の経験を通じて、少なくともいまのわたしは、自分は人類学と哲学を基盤にやっていきたいという気持ちが定まったように思う。どうなるかはわからないが、とりあえずこのままいってみよう。さて、ここに書かれていること以外にも、Comorisだったり、プラごみ回収のはなしだったり、アートの話だったり、建築の話をしたのだが、長くなりすぎるので心に留めておく。気が向いたら書き足すかもしれない。ともかく、またいきたい!
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