#安野澄
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長野県松本市へ引っ越してきてからの最初のTRIP『諏訪TRIP 22-11』の土産品。 しばし、これを堪能♪ あ、そうです、自分用です(笑) #諏訪市 #土産 #安曇野林檎だより #野沢菜漬け #諏訪浪漫 #真澄 #mythrobbing #myeos_m100 #mononofu #mononofu_daily https://www.instagram.com/p/CmWPmr2P2Kz/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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20240810 痛いくらいに晴れ
空とか雲とか虹とか虫とか何でも地震に結びつけるのっておもしろいなと思う。こんな風になると人の心情的にそうなるんだろう。普段そんなこと気��もせず生活してるだろうに。
もちろんそれは自分にも言えることで、自身や周囲や生活や仕事、家族のことも慣れと忙しさとルーチンで、目には映っているのに見てないことや、見えないこともきっとたくさんあって。
ふとした時、何かのきっかけで気づいて、あれ、いつもこんなだった?と思う。それは何も特別なことではないのに。でも、そうやっていつも感覚を研ぎ澄ませてばかりいたら疲れてしまうから、バランスが大切なんだろう。
我を振り返る、周りを見渡す。風の強さや温度、湿度、雲の流れや色や形、鳥や虫の声。植物たちの表情。季節の移り変わり。少し立ち止まって自分の五感で受け止める。大切なものは何か。そんな時間を作るきっかけにもなっているんじゃないかと思う。
それにしても。世の中には色んな考えを持った人がたくさんいて、自分以外の人が考えてることって、見えている部分だけじゃ到底分からないんだなと実感する。
水やお米、缶詰類がスーパーやドラッグストアから忽然と姿を消した。そういう光景を見ると、焦りや不安が心を支配するんだろうね。備えがあれば憂いが無いのかというと、そんなことは、恐らく無い。
小さな頃から大きな地震がいつか来ると、教え育てられてきた。いつのどんな情報を見ても真っ赤な地域。この土地で命を終えるのならそれでも仕方がないとさえ思える。
刺すように熱い太陽。パンパスグラスの畑を通りかかるとなんだか日本じゃないみたい。木に絡みついた野葡萄はうちの庭よりも色つきが遅いようだ。
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みんなが好きな「『百年の孤独』みたいな大河小説」ベスト10|秋永真琴
『楡家の人びと』北杜夫
『チボー家の人々』ロジェ・マルタン・デュ・ガール
『ブッデンブローク家の人びと』トーマス・マン
『大地』パール・バック
『千年の愉楽』中上健次
『べっぴんぢごく』岩井志麻子
『笛吹川』深沢七郎
『ルーツ』アレックス・ヘイリー
『アブサロム、アブサロム!』ウィリアム・フォークナー
『永遠の都』加賀乙彦
『警官の血』佐々木譲
『天冥の標』小川一水
『紀ノ川』有吉佐和子
- - - - - - - - - - - - - - - - 「響け!ユーフォニアム」も部活の年代記なのかも。
(順不同)
『ときめきトゥナイト』池野恋
『精霊たちの家』イザベル・アシェンデ
『嵐が丘』エミリー・ブロンテ
『炸裂志』エン・レンカ
『大聖堂』ケン・フォレット
『警察署長』スチュアート・ウッズ
『枯木灘』中上健次
『奇蹟』中上健次
『ワイルド・スワン』ユン・チアン
『邯鄲の島遥かなり』貫井徳郎
『平家物語』古川日出男/訳
『血脈』佐藤愛子
『源氏物語』紫式部
『奏で手のヌフレツン』酉島伝法
『俺の屍を越えてゆけ』桝田省治(ゲームデザイン)
『助左衛門四代記』有吉佐和子
『指輪物語』J・R・R・トールキン
『チグリスとユーフラテス』新井素子
『星へ行く船(他、コバルト文庫のシリーズ)』新井素子
『彼方なる歌に耳を澄ませよ』アリステア・マクラウド
『火星夜想曲』イアン・マクドナルド
『黎明の王 白昼の女王』イアン・マクドナルド
『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ
『ジョイ・ラック・クラブ』エィミ・タン
『ウォーリアーズ』エリン・ハンター
『異形の愛』キャサリン・ダン
『王朝四代記』ククリット・プラモート
『ベルリン三部作(1919・1933・1945)』クラウス・コルドン
『六道ヶ辻シリーズ』栗本薫
『鳥の歌いまは絶え』ケイト・ウィルヘルム
『地下鉄道』コルソン��ホワイトヘッド
『征途』佐藤大輔
『あすなろ坂』里中満智子
『ケインとアベル』ジェフリー・アーチャー
『ゲームの達人』シドニィ・シェルダン
『氷と炎の歌』ジョージ・R・R・マーティン
『エデンの東』ジョン・スタインベック
『グリークス』ジョン・バートン/ケネス・カヴァンダー(編)
『リーマン・トリロジー』ステファノ・マッシーニ
『雪の練習生』多和田葉子
『鯨』チョン・ミョングァン
『火の山-山猿記』津島佑子
『レオポルトシュタット』トム・ストッパード
『地の果て至上の時��中上健次
『岬』中上健次
『彼女はマリウポリからやってきた』ナターシャ・ヴォーディン
『九時半の玉突き』ハインリヒ・ベル
『土地』パク・キョンニ
『レ・ミゼラブル』ビクトル・ユゴー
『棺のない埋葬』 ファン・ファン
『楊家将演義』作者不明
『デューン砂の惑星』フランク・ハーバート
『ゴッドファーザー』フランシス・フォード・コッポラ監督
『北京から来た男』ヘニング・マンケル
『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』堀井雄二(ゲームデザイン)
『舟を編む』三浦しをん
『櫂』宮尾登美子
『孟夏の太陽』宮城谷昌光
『血族』山口瞳
『華麗なる一族』山崎豊子
『大奥』よしながふみ
『血脈 西武王国・堤兄弟の真実』レズリー・ダウナー
『シンセミア』阿部和重
『流離譚』安岡章太郎
『雲の都』加賀乙彦
『ロマンシングサ・ガ2』河津秋敏(ゲームデザイン)
『サガフロンティア2』河津秋敏(プロデューサー)
『颶風の王』河﨑秋子
『リア家の人々』橋本治
『アラビアの夜の種族』古川日出男
『聖家族』古川日出男
『白夜を旅する人々』三浦哲郎
『導きの星』小川一水
『地図と拳』小川哲
『機動戦士ガンダムAGE(小説版)』小太刀右京
『われ逝くもののごとく』森敦
『本格小説』水村美苗
『始まりの魔法使い』石之宮カント
『夜明け前』島崎藤村
『カムカム・エヴリバディ』藤本有紀(脚本)
『男樹』本宮ひろ志
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無題
平穏よりも胸のときめきをいちばんにしたら世界のぶあつい皮膚が一枚めくれたかのようになにもかもが歌い踊りかがやきはじめたのをいまでも覚えている。わたしは親が厳しくて外泊できないけれど、そのあいだに同級生の子たちはうつくしい島の海に反射する満月をみて、だれかと夜通しぴたりとからだをあわせて内緒話をするような、今にもぷつりと切れそうな糸のように細くて鋭い若さを世界の夢に浸らせている。感性を野放しにして、こどものころの感動をひとつずつ取り戻す時間がわたしにも必要だった。けれど思いどおりにいかないこともある、それも定めとおもって歯をぎゅっとくいしばる。わたしには必要だった。路上、白い廊下みたいに澄んだ朝霧をかんじる時間。薄いトップス。ズレた口紅。酔った勢いで入れ墨を彫ってしまう危うさ、煙ったクラブでなにもかんがえずに踊って、好きな男と寝て一限目をサボるとか、夜の街頭を走り抜け、くだらないことに時間とお金を費やすこと。「それだけじゃない、夜に遊ばなくても昼に釣りをしたりサッカーしたりそういう遊び方だってあるだろう。そっちのほうが幾分もまともだ」 おとうさんは夜遅くに帰ってきたわたしを叱りつけ、そう言った。わたしはけしてワルにあこがれているのではなくて、ただただ綺麗なものに飽きただけだった。わたしにとって祈りや信仰はさいしょから型があってそれに当て嵌めてハイ完成みたいなかわいいお菓子作りのようなものじゃなかった。自らを成り立たせるピースを集めた上でそれを食い尽くすくらいの覚悟や貪欲さがあなたにはある?わたしにはそれが足りなかった。昔も今も自分でうつくしい歌をつくれない。うつくしいものがたりをかけない。うつくしい絵を描けない。世の中にはフォロワーが万桁いる女子高生がいて、今、何千もの美術展が開催されていて、明日、いつかオリンピックに出るであろう少年がはじめてスケボーに乗るかもしれない。わたしには何もできないかもしれないけれど、彼らの生き様はわたしをわたしたらしめる微かなエッセンスとしてわたしに溶け込む。それを祈りという言葉で表象してはだめ?これからのことをかんがえると、ずっとどきどきする。目の前の光景が、訪れたことのない地の光が、風が、わたしを、わたしのからだを必要としてる気がする。世界中に張り巡らされた血管がわたしの心臓部にも繋がっているような心地。死ぬ5秒前ってどんな感覚なのかしらないけど、築き上げた塔が崩れてゆく感じなのかな、雪景色のような。
無題
朝起きたら腕に友達の噛み跡と身に覚えのない痣が3つくらいあった。耐え難い疲労がからだのあちこちにひっついて、入れ墨と化している。活字の海を、本をその背に背負えたらよかったのに、今のわたしを崖っぷちに引き止めているのはうつくしい言葉でもなくて、泥に塗れた重いカルマ。イヤホンの先から垂れ流れる音楽すらも風のように軽やかで自由なものではなくて、ねばねばした���持ちわるくてかなしいものに聴こえた。夏と、そのあつさと、その底知れぬ闇に街ゆくものすべてがこころのずっと奥の方で平伏している。昼過ぎにスクランブル交差点前の巨大スクリーンが薄青い空を泳いでいるようにみえたこと、街ゆく人の肌色が、シャボン玉のようにその熱を吸収して発光していたこと、ぜんぶなんか夢みたいにふわふわしているかんじがした。もうすぐでなつやすみなのに、大学入ってからそれまでもずーっと夏休みのような感じだったからあまりどきどきしない。みずみずしくずっと光っていたい。わたしもいつかデカい人間になりたい、いつかいつかいつかという文句ばかりが増えてゆくのを横目でみて、ぜんぶカサブタを剥がすように振り解いて拭ってくれる奇跡みたいな命、日々、音をどうしても期待してしまう。どうすればいいんだろーしにてーと思いながらまたあしたも友人と夜ご飯をたべにいく約束した。それでまた家に帰って、朝起きて虚無感に苛まされて、の繰り返しを大量の課題で中和する。薄暗い中でたべるごはんとか朝早起きして化粧をすることじゃない、今はなにもない海とか草原でなにも繕わずにその自然のデカさとか愛を仰向けになって享受するのがいちばんただしいきがする。たすけてと呼ぶには大袈裟すぎるし。わたしはわたしのことをぜったい見放さない、それだけで充分いっぱいすてきでしあわせで救いだということを今じゃなくてもいい何年もかけて真実にしていく、揺るがない愛に変えていきたい。
end
泣き出しそうに張り詰めた空気に鼻を啜る。世界の彩度が落ちて、ぶあつい服を着た街ゆく人たちが皆んなちっちゃな怪獣みたいにみえる。肌寒い。外はずっと灰色、モスグリーン、レモンみたいな匂い。大きな木が揺れて、木の葉の上に横たわっていた雨の滴が霧のように3秒間くらい降った。最近は毎日毎日やることが多くて、それをこなしているあいだに1日が終わる。3日連続で化粧を落とさずに寝てしまった。多くの人が電車にのっているときに外の景色に目をやらないのと同じ感覚で、わたしも生活の外側にひろがる微かな動きに鈍くなった。ずっと特別でありたかった、1番愛され���かった、そういった思春期的な熱望とどんどん疎遠になっていく自分に日々焦ったり安堵したりしている。だけど同時に、わたしの中をまだ生きている17歳のわたしがその面影をときどき覗かせる。期待させる。突拍子もなく走ったり、ゲラゲラ笑ったりする。些細��ことで泣いたり、理不尽な世界に怒っている。良くも悪くも変わっていくのなら、これからの自分に期待をしたい。アルバイト先では後輩が6人くらいできて、みんなわたしよりも仕事ができる。わたしはもともと注意をされると衝動的に泣いてしまうところがあったし、シンプルに忘れっぽかった。あまりにも器用に仕事ができないので、ある日店長とそのことについて話し合ったら意識の問題と言われた。その1、人からのアドバイスに劣っている自分を見出してはだめ。その2、素直に人からの意見を受けとる。その3、自分のためでなくだれかのために働く。この3つを約束した。夜の繁華街で50歳の男性に飲みにいきませんかと声をかけられたり、あした授業にどんな服でいくかを考えながら化粧品を見に薬局に寄り道したり、腕に点々とのこる虫刺され痕をみて、それを残した蚊のことを考える。あした、図書館で借りた本の返却期限。わたしもちっちゃな怪獣になって寒さをまるごと食べてしまいたい、寒い日の、霞んだ光やクリアな淋しさ、果実のようにぎゅうぎゅうに酸っぱい気持ちを。
slow burning
大学一年生というよりも、高校四年生というような振る舞いをしているなあ、と自分のことを客観視する。新宿の横断歩道橋から行き交う人々を眺める。つい最近まで、委員会の同期の仲の良さにムラができていて、グループとかカーストとかそういう言葉が浮上してきてしまうほど揉めそうになっていた。それでも、それぞれが居心地の良い場所にしようと歩み寄っている。こういう、諦めによる愛想ではなくて心からの気持ちに胸を打たれる。明大前の飲み屋で酔っ払って「俺みんなのこと愛してるよ」と照れ笑いする先輩に、わたしたちみんな、キモいねーなんて言って茶化した。そのあと夜の大学で騒いでいたら警備員に注意された。机の下に10円玉を落としたのを拾わないで帰る。いつまでも赦されていたい、わたし、山猫のような女の子でいたかった。すぐ隣、肌すれすれにだれかの温もりを感じて弱さを誤魔化すのではなくて弱さを共鳴しあっていたい。「東京の人は生き急いでいる」なんて言葉があるけれど、わたしは美しい光景がそこに広がっていれば必ず立ち止まる人でありたい。仕事に遅れそう、とか、終電が、とかじゃない、好きな人たちのためだけに忙しくありたい。恋人は待ち合わせをするとき、「どこでおちあう?」と聞くのだけど、高2の頃、初めて会う日、それを「(恋に)落ち合う」と勝手に解釈して死ぬほどどきどきしたのを思い出し��。それからわたしも「どこで落ちあう?」と聞くようにしている。ドア窓の形に切り取られた青い影が電車のフロアに映って、がたんごとんという音に沿ってフィルム映画みたいに小刻みにうごいていた。池袋で新疆料理をたべて、お腹を下す。スペイン語の中間試験。木曜日、ほんとうは1限に英語の授業があったんだけど、財布を忘れたいせいで交通費が若干足りなくて新宿駅から乗り換え先の電車に乗れなかった。その旨をインスタのストーリーに載せたら、一度しか喋った事ない同じクラスの男の子から「抜け出していくわ、」とだけ連絡が来て、本当にきてくれた。クラスで唯一金髪で、派手で、いつも高そうな服を着ている。ピーナッツをぼりぼり食べながら、ダーツをする。わたしが2回勝って、可哀想だったからあとの1回は負けてあげた。それからは何も無かったかのように授業では一言も喋らない。お互い、目を合わせないふりをしているような、ふしぎな距離感を保つ。渋谷で5分1000円の手相占いをしたら、鎖みたいにいくつもの線が絡まっていますね、と言われた。意外と気にしいなんじゃないですか?「そうですね」と答える。駄菓子屋で1000円使い切ったほうが幸せになれそうだとおもった。電車の隣の線路にカラスが一羽いた。こんなに近くでみるのははじめてだ、と思って、じーっとみつめた。黒なのに黒じゃなくて、光を受けて渋いグリーンや紫っぽくみえる羽毛に目を見張る。なんか、空はどこまでも真っ青なのに光の細部だけ色があたたかい夕方前みたい。ふわっとなにかに気付いて、じーっとそれを見つめて、そこになにかが“視える”とぜんぶ途端にスローモーションになって、焦燥感や虚しさがたちあがってくる瞬間がある。からっぽなのにぎゅうぎゅうな感じ。AirPodsをケースにしまう音が体感的に5秒間くらい耳に残ったり、自分の息遣いにどきどきしたり、すれ違う男子高校生の会話声や、鳥が羽をはためかせる様子がクリアに輪郭が保ったまま空中を転がる。ガムを買って噛みながら、心のもやもやしたなにかを同時に小さく噛み砕いてゆく。光の洪水。家に帰ってパスタをたべたあと、お風呂で下の毛をつるつるにする。夕方終わりにお風呂に入るの、とても好きだなあと思う。コンタクトレンズを外さないまま、化粧も落とさずベッドへダイブする。瞼の裏に東京タワーの赤がたましいの塊みたいにまあるく光っている、はやく何もかも諦められる年齢になりたいと思う。
無題
なんかまじでわたしが疲弊していて悲観しているのか、世界が残酷なのかわからなくなってきた。��科学の講義を受講したあと、テキトーに混雑した休日の街をあるいていたら皆んなの脳みそが透けて浮きでてきそうで気持ち悪くなった。地球4周分の神経線維。そう、どでかい爆弾が街ゆく人々の頭蓋骨に葬られている。ニューロンが軸索を介してつながってゆく、放出と受容を繰り返してみんな手を繋ぎあってゆく。セール中でバイトの雰囲気がぴりぴりしていて、みんな資本主義の豚みたいに働いていた。うつくしくないとおもったし、私も美しくなかった。結いた髪に、ぴたっとあげられた前髪。なにを思っているのかを書くのがずっと怖かった。もしかしたら私の感じているこの欲望はとても汚らわしいもので、それゆえにだれかを傷つけてしまうかもしれない。でも、言葉にしなければすぐにわすれてしまう感情に名前をあげなくなって、水をあげなくなって、そうしたら、じぶんの脳みその溝をうめていたみずみずしい苔までもがすっかり枯れきってしまって虚構を連ねるようになった。空洞に哀しみの音だけが響き渡る。友達はいるけど、私はその友達の1番になれない。恋人みたいな人はいるけど、私はその恋人の1番にはなれない。1番っていうのはほんとうの意味での1番、2番とか3番とかがいない1番。圧倒的な2人の世界の中でのフェアで高貴な1番。有名になりたかった。文章でも外見でも写真でもなんでもいい、だれにも敵わない羽根で世界を羽ばたいてみたかった。わたしを選ばないで、そこらへんのそれっぽくかわいい女の子を選ぶかっこいい男の子たちを信じられないでいる。外国に行ったらモテるよ^_^と投げかけられた言葉について何回も考えるけど、考えるたびにかなしくなる。でもね、神様はいるとおもうの。木漏れ日の首筋に、砂丘のしずけさに、広大な空の一枚下に、その温もりと永遠が芽吹いているのをしっている。そのたびに、わたしはこの世界に愛されていて、まだ19歳で、まだ何にでもなれて、そして世界を(気持ちがあふれてしまいそうなくらい)等身大で愛しているドラゴンみたいにかわいい女の子だとまじないを唱えるようにして心を強く保つ。アスファルトに散った桜が朽ちて、吐瀉物のようにグロテスクにぬるい光を浴びている。走り抜ける!だれかの憎悪の中に、疑念の中に、見下しの中に憧憬の眼差しを覚えながら。東京で灯される光の数だけ、アフリカの広原でつややかな花が咲けばいいのに。光の重さの分だけ、銃弾が軽くなればいいのに。帰り道、ひさしぶりにパンを買って帰った。
日記
弟がiPadのタッチペンを無くしたらしくて、それを聞いた母がすぐにAmazonで検索して新しいのを買った。こういうとき、ほんとうになんか小さなことだけれど、すごく心が愛にみちる。
大学の新校舎の建物のにおいが400人もの人が集まった大教室の縁をすべっていく。扉を開けた瞬間、目と目と目がわたしの顔を捉える。湿気漂うフロアにだれかがペンを落とす音、先生のマイクが吐息までもを拾って湿った熱を加速させる。「儚いって聞いて何を思い浮かべますか?蝶?蛍?蝉?トンボ?」 教授がそう聞くと、みんなのえらぶ選択肢がちょうど均等に分かれる。講義が終わるといつもすぐに帰るイケてる男の子が蛍を選んでいて、なおさらかっこよく見えた。わたし、インスタのフォロワーが490人いるんだけど、その人数って今見てるこの人たちよりももっともっと多いのかと思うとなんか心強いような息苦しいような、不思議な気持ちになるなーとぼんやり思った。君たちはぶっちゃけ勝ち組です、という先生がキモかった。海外の大学院に行きたい。わたしはもっともっと色々な人を知るべきだし、美しい景色にであうべきだし、貪欲に学ぶべきだとおもうから。聡明になって、お金を稼いで、将来だいすきなひとたちにたらふくご飯をたべさせてあげたい。お母さんとお父さんが育ててくれた、守ってくれたこの心の真ん中にそびえる愛情のかたまりを誰かに分け与えていきたい。でも、そうとも思うけど、逆にそれをこなごなにさせてくれる危険性や若さゆえの解放にも目が眩んでしまうの。「今しかできない」ってとてもずるい言葉だなあ。
19さい
19歳とかいちばん呪われていた1年だった。まだハタチじゃないけど、もうそうさせて、と思うくらいに、1年のあいだに10年分くらいの幸せと不幸せがぎゅうぎゅう詰めに、どっちがどっちかわからなくなるくらいに入り乱れててくるしくてさみしくて悲しかった。くるしかった。わたしと同じ純度で、等しく、あいしてほしい。あいされたい。
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死に近づくほど研ぎ澄まされる
痛みと緩和
強さは痛みへ
弱さは緩和へと逆転し
痛みは強さを刺激して叩き
緩和は弱さを赦して安らぐ
私は私を抱きしめている誰かを抱きしめにいく
生きていれば必ず風向きが変わる
逆風は私の力を磨き愛を試す
凪いだ時、私はもうずいぶん進んでいる
追い風は私の背を押し恋から愛へと飛躍させる
人類は退化している
野生を見失い、野蛮になって、野暮に暮らす
血潮の赤に染まる
兵器で死を突きつけずに、平気で詩を尽くす
誰にも遠慮することない
神様は何にも禁止してない
あなたを愛している
あなたが幸せを手にしますように
私の祈りは貧乏神や死神以上、恋人未満
きっと叶いますように
信じてみてね、自分の力を
信じてみてね、弱い自分の見通せない先の笑顔を
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1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」は、戦後最大の冤罪の一つと言われ、死刑判決が確定していた袴田巌さん(87)のやり直し裁判が近く静岡地裁で始まる。死刑確定事件の再審では戦後5例目だが、この事件の前にはいくつもの冤罪事件が同じ静岡県で起きていることをご存じだろうか。その一つ、「二俣事件」では、拷問によって無実の少年に一家4人惨殺を“自白”させたばかりか、拷問の事実を告発した刑事を偽証罪で逮捕した揚げ句、精神疾患に仕立て上げるという警察・検察の報復があった。家族もろとも偏見の目にさらされた刑事の妻・山崎まさは今も存命だ。今月27日、106歳になるまさは「当時の苦しみは言葉にできない」と涙ながらに振り返った。(文・写真:秦融/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部/文中敬称略) まさが住む愛知県みよし市は、名古屋市と豊田市に挟まれた位置にある。市街地から少し離れた一軒家で呼び鈴を押すと、次女の天野功子(のりこ、76)が出迎えてくれた。 まさの夫であり、功子の父である山崎兵八(ひょうはち)は静岡県の警察官だった。 昭和の冤罪・二俣事件は1950年1月、同県二俣町(現・浜松市天竜区)で発生した。就寝中の夫妻���刃物で刺されて死亡、2歳の長女が首を絞められ、11カ月の次女が母親の下敷きになり窒息死した。事件後、近所に住む18歳の少年が強盗殺人罪などで起訴され、一審、二審で死刑判決。その後に逆転無罪となった。 兵八は、現職の警察官ながら警察組織を敵に回し、拷問による取り調べがあったと告発、少年の刑事裁判で証言台に立った人物だ。告発は審理の終盤。巡査だった兵八は読売新聞社と弁護人に宛てて手紙を書き、「(少年は)犯人ではない。新憲法下今なお人権を無視した拷問により罪をなすりつけられたものだ」「江口捜査課長と紅林主任は少年に会った時の第一印象で“彼は犯人だ”と判定、証拠集めの指令を発した」などと記した。 告発前、妻のまさは「そこまでしなくても」と夫の行動に反対だった。夫は「(少年が)自分の子どもだったらどうする?」と妻に問い、固い決意を伝えた。 当時を振り返るまさの受け答えは、とても100歳過ぎとは思えないほど明瞭だ。 「はい、そう言われました。『もしか、この子が私らの子どもだったらどうするかね?』と。間違いないです」 兵八は、弱い人や苦しんでいる人を放っておけない性格だったらしい。夫について、まさはこう語った。 「お父さんにはものすごく、そういうところがあった。きっと、生まれるときからそういう性格を授かってきたんだよね。私も、人を陥れるようなことは絶対にしたくないと思ってね。困っている人には、ねんごろ(親切)にしてね。人が難儀してると『ああ、かわいそうだなあ』って、すぐ思っちゃうんだよね」 しかし、告発は一直線には実を結ばなかった。 二俣警察署の捜査本部で捜査に関わっていた兵八は法廷で「拷問による自白」と証言したにもかかわらず、一審の静岡地裁浜松支部は死刑判決を下す。それどころか、判決の日、兵八は偽証罪で逮捕された。 「正義」の代償は、それにとどまらず、家族もろとも路頭に迷わせる“仕打ち”へと進んでいく。 逮捕後、兵八は名古屋大学医学部の教授による精神鑑定で「妄想性痴呆症」と診断された。裁判では、証人出廷した警察署長が「変人」などと兵八の人格を否定。一審で少年に死刑判決が下ったことから「警察の捜査は正しかった」ということになり、判決に異を唱える兵八は異常者とされたのだ。 辞表を出すと、兵八は精神疾患という診断を理由に、運転免許証をはく奪された。警察を辞めた後は、家族を養うため、トラックの運転手になるつもりだったが、免許なしではそれもできず、他の仕事も��単に見つからない。逮捕・投獄された兵八は世間の偏見の目にさらされた。 当時10代だった長女・児玉澄子(故人)の手記によると、家族は耐え難い苦しみを味わうことになった。 「父は職も地位も奪われて、仕事を探し、失敗し、書を読み、そして苦しみの多い日は母や私達に当たり散らした」「父母を助けなくては。新聞配達を始めた(のは)五年生の冬でした。学校を休んで早引きをして手伝った畑仕事」「冷たい近所の人たちの目、 幼い弟はいつもいじめられ泣いて帰ってきた。『ボクのおとうちゃんどうしてブタ箱にいるの?』 と…」「母の土方の荒れた手とあかぎれの足のひびわれ」(手記から) 苦難はさらに続く。 1961年3月には自宅が全焼した。報道では「火の不始末が原因」などと伝えられたが、当時中学生だった次女の功子は、火災の数日前、自宅の前で見知らぬ男から「山崎さんのお宅はここか」と尋ねられたことを覚えている。また、功子の弟は「火が出る前に半長靴の男が家から出ていくのを見た」と家族に話し、警察にも伝えた。ところが、警察では「半長靴の男」の目撃証言が、弟自身の火遊びをごまかすためだったのではないかと疑われてしまう。 当時を思い起こし、功子は言った。 「最後は、母の火の不始末にされてしまいました。弟に傷がつくよりはまし、ということで母が全てをかぶったんです……父は名誉を回復するため裁判に訴えることも考え、二俣事件の資料を集めていました。“放火”はその資料を灰にすることが目的だったとしか思えません」 火災の真相は今や確かめようもないが、兵八が裁判を起こせば、警察側は捜査の正当性を主張しただろう。兵八を「変人扱い」した者たちの「偽証」も問われかねない。そのようなタイミングで火災が起きたことは事実だった。 「ようやく、ほっかむりが取れた」 山崎まささん(右)、天野功子さん 二俣事件の上告審で最高裁は、死刑を言い渡した静岡地裁の原判決を破棄し、1958年1月に少年の無罪が確定した。 無罪への転機は、東京高裁が控訴を棄却(1951年9月)した後、らつ腕の弁護士、清瀬一郎(1884‐1967年)が弁護人に就いたことだった。清瀬は衆議院議長などを歴任した大物政治家。戦勝国による極東軍事裁判(東京裁判)では東条英機の弁護人を務めた。 清瀬の無罪主張を受け、最高裁は2年余に及ぶ審理を経て「事実誤認の疑いがある」と原判決を破棄。その後の差し戻し審では、拷問によって警察の筋書き通りに自白させた供述の信用性が否定され���地裁、高裁とも無罪判決となった。筋書きと事実との矛盾が次々に明らかになり、検察は上告を断念、少年(逮捕当時)の冤罪は事件から8年を経てようやく晴れた。少年を犯人と決めつけ、筋書きに合う捜査しかしていない警察が再捜査に動くことはなかった。 傍らに座る母・まさを見やりながら、天野功子が言う。 「少年の無罪判決が出たときに、母は『これでようやく“ほっかむり”が取れた』と言ったんです。ね、そうだよね? お父さんの疑いが晴れた時に言ったよね? それまでお母さんはずっとほっかむりして生きとったんだよね」 顔を隠す頬かむりをせず、堂々と外を歩けるようになったという意味��。当時を思い出したように、まさが涙ぐむ。 「お父さん(兵八)が逮捕され、自分一人で子どもたちを守らなくてはいけなくなったときの不安や苦しさは、言うに言えません。本当につらい思いをしました」 兵八は2001年、87歳で他界した。 その4年前には『現場刑事の告発 二俣事件の真相』を自費出版している。告発に至る経緯については、次のように記されている。 「心の片隅で『お前は正義の味方ではないのか。警察は国民の生命財産を守るのが使命ではないか。立ち上がるのだ』と叫ぶ声が聞こえてくるのだった。片一方の隅では、『黙っていて見過ごすのだ。あと五年経てばお前には恩給もつくのだ。恩給だけで暮らしてゆけるのだ。何も正義ぶりをする事はない。寄らば大樹の陰。大きな(長い)物には巻かれろ、ではないか』と叫ぶ声が五体に響いてくるのだった」 島田事件対策協議会で、無実の男性救済を話し合う兵八(正面左から2人目)ら(鈴木昂さん提供) 兵八によると、二俣事件の取り調べで少年に拷問していることを薄々知っていた警察官は他にもおり、「少年は無実」と思っていた署員もいた。しかし、誰もが「見ざる聞かざる言わざる」となり、法廷では「捜査は正しかった」と偽証を繰り返した。 この“拷問”に関わった刑事の一人が、捜査チーム主任の紅林麻雄警部補だったとされる。紅林は二俣事件だけでなく、同じ静岡県で起きた1948年の幸浦事件(被告は死刑判決、後に無罪)、1950年の小島事件(無期懲役判決、後に無罪)の捜査に関わり、多くの冤罪を生んだ。1966年の袴田事件では、拷問まがいの取り調べで自白を引き出し、警察が犯行の手口を考え出し、それに合う証拠や証言をつくって自白を裏付ける、という同じ手法が使われた。 二俣事件など同時期に続発した冤罪事件が「袴田事件の源流」と呼ばれる理由はそこにある。 同じ時期に起きた島田事件(1954年、死刑確定後の89年に再審無罪)の支援活動に奔走した元高校教師、鈴木昂は「山崎兵八さんには支援集会で講演をお願いし、熱意にあふれる話に引き込まれた。袴田事件の支援要請にも応じておられ、尽力を惜しまない人だった」と話す。 兵八・まさの夫婦は3男2女をもうけ、それとは別に2人の子どもを養っていた。そのうちの1人は勤務先の警察署で補導された、身寄りのない男児だった。まさによると、兵八が「面倒をみてやってほしい」と連れてきたという。 「放っておくのがつらかったらしくてね。(警察官という)職業柄もそうしてやらないかんと思ってだろうね」 まさの話によると、兵八の人柄をしのぶエピソードは他にもある。 「お百姓さんが、あるとき『これを食べてくれ』と駐在所に麦を2袋持ってきてね。お父さんは『絶対に手をつけるな』と言って。腐るかどうかという寸前で、やっと村の人と分けて食べた。それくらいの人でした」 弱い人、苦しんでいる人を助け、不正には手を染めない。まさが語る「警察官・山崎兵八」からは、組織内での孤立を恐れて自己保身に走るのではなく、人の心を大切にし、正しいと信じる道を貫くという人物像が浮かび上がる。 兵八の「正義」を押しつぶした警察・検察、さらには捜査側に寄った裁判所の不当な判決は、昭和から平成へと続き、真実や人権よりもメンツを重んじて自己検証を拒絶する姿勢は、令和の時代にも地続きのように受け継がれている。 96歳の原口アヤ子さんが無実を訴え続ける大崎事件の弁護人で、日本弁護士連合会の再審法改正実現本部・本部長代行を務める鴨志田祐美弁護士は「一刻も早く再審法を改正しなければ悲劇が繰り返される」と危機感をにじませ、改正の要点を次のように指摘する。 「一つは証拠開示の問題です。大崎事件の第2次再審では高裁の裁判長の積極的な訴訟指揮で、それまで検察官が『ない、ない』と言い続けてきた証拠が213点出てきました。さらに第3次再審になると新たに18点出た。なぜ、こんなことが起きるのか。証拠開示を定めたルールがないからです。大崎事件だけでなく、布川事件、東電女性社員事件、松橋事件などは、再審を求める中で重要な証拠が開示され、再審開始決定の決め手になった。規定がないために、検察は隠し通そうとし、開示が個々の裁判官の“やる気”に左右されるのです」 二つ目は検察官の抗告(不服申し立て)の問題だという。 「再審開始決定が出ても、検察官が抗告し、いつまでも再審公判が開かれない。再審は本来、無実の人を救済する制度で、検察官といえども立場は同じはず。ドイツでは検察官の抗告は禁止されている。袴田事件では最初の開始決定から9年、大崎事件は21年、名張毒ぶどう酒事件では奥西勝・元死刑囚の命が尽きてしまった。抗告の弊害による悲劇をなくさなければいけない」 二俣事件の関係者がほとんど他界した中で、まさは穏やかな日々を生きている。 「天寿をいただいているんだよね。まだこれだけ元気でね、みんなのエネルギーをもらっている。人を見放しておくよりも助けてやりたい、という気持ちで生きてきて本当に良かった、と。そう思ってね。やっぱり人に意地悪はするもんじゃないな、ってね。人を助ければ助けてもらえるな、って思うよね。毎日そう思いながらこうしていますよ」 秦融(はた・とおる)1961年、愛知県生まれ。ジャーナリスト。フロントラインプレス所属。元中日新聞編集委員。滋賀・呼吸器事件の調査報道を描いた著書『冤罪をほどく……“供述弱者”とは誰か』(風媒社)で、2022年の講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。至学館大学コミュニケーション研究所客員研究員。 「#昭和98年」は、Yahoo!ニュースがユーザーと考えたい社会課題「ホットイシュー」の一つです。仮に昭和が続いていれば、今年で昭和98年。令和になり5年が経ちますが、文化や価値観など現在にも「昭和」「平成」の面影は残っているのではないでしょうか。3つの元号を通して見える違いや残していきたい伝統を振り返り、「今」に活かしたい教訓や、楽しめる情報を発信します。
「拷問」を告発した警察官の夫は逮捕され、異常者扱い――105歳が語る「冤罪」の長い苦しみ #昭和98年(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)
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肴を盗られた大工
長野県北安曇郡社村宮本区の大工の体験談。 ある年の暮れのことである。 当時、彼は隣の大町の現場に通っていた。 暮れの忙しい時期なので、朝まだ暗いうちに家を出て、夜も暗くなってから帰宅するという調子だったそうだ。 あるとき、大町の店で肴を買って帰途についた。 社村曾根原の松井の坂の下にある水車小屋のあたりに火が見えた。 あのあたりに燈なんかないはずだが…… 不思議に思った大工はしばらく立ち止まって火を見つめた。 すると最初は二つだった火がだんだんと増えてきた。 おやっ、と思うと火はすべてふっと消えた。かと思うと、再び灯った。 火は灯ったり消えたりをしばらく繰り返した。 これは狐の嫁入りだろうか。 大工はそう考えたが、耳を澄ますと人の声が聞こえるような気もする。 ならば人なのだろうか、でも狐のような気もする、いったい何の火だ。 思考が堂々巡りをしているうちに、ハッと気づくとしっかり持っていたはずの肴がなくなっていたという。
(信濃教育会北安曇部会・編『北安曇郡郷土誌稿(一)』九、動物、變怪民譚附獵の話 「1 狐の話」)
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快递员和宅男
翟南,一如他的名字,是个宅男。
算一算,距离他上次出门,己经是七个月前的事了。那次出门,是因为小姑姑嫁人,双亲和弟弟带着绳子,强行帮他换上西装,把他绑去宴会。
那次出门,给他带来很大的影响。
宴会上,双亲特别安排他和一桌年轻男女坐在一起,让他们「好好交流」,翟南坐地一群衣着光鲜的俊男美女间,浑身不自在,整个人痛苦不已,坐在他对面的一个男人,更是散发出刺目的光芒,几乎把要他的眼睛照瞎,最后紧张过度,呼吸困难而暂时性休克。
那次之后,翟爸翟妈还有翟弟就再也不敢强迫他出门了,翟南得以过上幸福的宅男生活。
翟南的家人都移居澳大利亚,翟南一个人住在远郊的一幢别墅里,平时主要靠网购来解决生活所需物资,像是衣服鞋子沐浴露洗头水润肤霜锅碗瓢盆酱油等等东西,全是网上购买,由快递送上门,至于生鲜蔬果则从本市的一个小农场一周一次宅配上门,放在冰箱里保存。
总之,翟南是过着与世隔绝的生活,平时里除了两个星期来一次的清洁阿姨以及偶尔因为突发事故出现的水电修理人员外,他就再也见不到其他活人了。
哦,还有一个,网购绝对不能缺少的,快递员。
因为翟南的家在远郊,一般快递是不会送上门的��除去慢到让人发指的EXS外,就只有在快递界以高价高质闻名的HXH快递。
负责任这一区的快递员,原本是一个四十多岁的大叔,但六个月前,大概就是翟南从婚宴回来之后,就换成了一个二十五岁左右的帅气小伙子,翟南没仔细看过过他,不过光声音他就知道,这小伙子是帅气爽朗受人欢迎的类型。
嗯,这样的人,他最讨厌了。闪闪发光,让人睁不开眼睛。
因为这样,翟南还特地抑制了自己的网购慾,或者算好时间,让包裹在同一天到达,这样就不用见到太多次闪闪发光的快递员了。
前两天刚收完快递,但因为不见了一个U盘,翟南只好再次网购,顺便把其他有些不灵光的硬件也一起换掉。
算一算,估计今天能到的。HXH以贵闻名,相对的,他的速度也是很给力的。
翟南正想着,门铃响了,隔着门板传来爽朗的男声:「翟先生,有你的快件哦。」
啊……好讨厌,还是他吗?为什麽不换掉他呢?
心里无声的抱怨着,翟南还是从椅子上起来,光着脚跑去开门了。
「翟先生,午安。」帅气的快递员绽出一个大大的笑容,露出两排雪白的牙齿,晃得人眼睛发疼。
啊~~好讨厌啊,可请你不要笑吗?快睁不开眼睛了。
翟南把头垂着更低了,接笔的时候不小心碰到快递员的手,对方的体温几乎把触到的部份灼伤,翟南赶紧缩回手。
签名的时候,翟南突然想起上次被不良卖家坑骗寄来一堆废弃U盘的经历,赶紧停下动作,问道:「我想先验货再签收,可以吗?」
「当然可以。」不愧是业内最高水准的HXH,快递员很爽快的答应了。
翟南正要拆快件,突然又想起了什麽,脸色不自在的变了变,说道:「还是算了……不验了。」
「为什麽呢?」快递员略带惊讶的说道:「还是验一下好吧,我们公司一向支持先验货后签收的哦!」
「没什麽……反正就是不验了……」翟南有些慌张的抓住笔要签名。
快递抓住他签名的右手手腕,沉着嗓音说道:「是里面有什麽不方便被看到的东西麽?」
炙心的体温几乎让翟南以为自己的皮肤会被烫焦,慌张的要挣开,「什、什麽不方便被看到……」
「既然没有,那为什麽不打开呢?」
「不为什麽,我不想打开就不打开……我是客人,我喜欢怎麽样就怎麽样……」翟南慌乱的挣扎着,但长期宅在家里的他又怎麽挣得过一比他高一个头并且浑身是肌肉的男人?「你、你快放开我……放开!」
「啊,对不起,抓疼你了吗?」男人终于放开翟南的手腕,但拿着快件的手却没有要松开的意思,「说起来,我们公司最近出了一个政策,快件如果没有声明是保密件的话,要先验货才能签收。因为最近发生了多起诈骗事故,有人联合起来,谋陷我们快递公司偷偷换了里面的货物,要求我们公司赔偿。因为我知道翟先生你不是那样的人,所以一直都没跟你说,不过,这是公司的规定,我还是执行会好一点。」
「什麽诈骗,你觉得我有必要做这种事麽?」翟南有些激动的说道。「我不会诈骗你们的,你放心好了。」
「我当然相信翟先生你的,可是,这是公司的规定,我只是小小快递员,还是听命执行好一点。」
翟南坚持不肯打开,男人坚持要当面打开,两人坚持不下。
「翟先生坚持不验货,是为什麽呢?」男人问道。
「不为什麽,不想验就不想验。」男人的气势越来越厉害,翟南觉得有点喘不过气来了,说话有点底气不足。
「真的吗?」男人一脸狐疑的看着翟南,「翟先生这样坚持,真让我有点怀疑呢。难不成,里面放了什麽违法的东西,例如~~枪支?」
「才不是!」翟南退后一步,「这件快件,我拒绝签收,我要退件,你拿走!」
「看来,里面真的有什麽。」男人语气严��,「身为一个天朝国公民,我有义务维护公共安全,举报不法行径。根据我国刑法第128条第1款,禁止任何个人非法持有、私藏枪支、弹药。」
男人的话太骇人,翟南吓到了,连忙澄清:「什麽私藏枪支!我连门都不出,没有朋友没有仇人,我要枪干什麽!」
「这可难说了,」在低沉的嗓音里,似乎有着微微的戏谑和笑意,但正紧张的翟南什麽也没发现,「最近发生多起未成年少女失踪的案件,据最后目击者说,那些女孩都是往这边来的……」
翟南吓坏了,整个人靠在门上,声音有些发抖:「不关我的事……我没有私藏枪支……也没有诱拐未成年少女……你要验就验吧,我没有私藏枪支。」
「那麽,慎重起见,我怕会伤到里面的东西,我可以进去你家再拆麽?」
翟南是万分不情愿的,但也只好侧开身子,让男人进屋。男人说了一句打扰了,在玄关处脱鞋,穿上翟南从鞋柜拿出来的室内鞋,走进大厅里在沙发上坐下。
可怜的翟南,真是没见过那麽大场面的,那麽一个错漏百出的笑话,他居然一点没发现。
总之,男人一脸正义的表情,拿出一把军刀,小心翼翼的划开封箱胶,打开纸箱,防震泡泡纸,等里面的内容物终于露出来时,脸上的表情变得万分惊讶。
翟南看到他这样的表情,心里一惊:难道里面真的是枪?近几个月收到很多恶作剧包裹,难道这次「他」寄来的是枪支?
「是、是什麽?」翟南起身,胡乱的拨开箱子,看到里面的东西时,脸色变得很难看。
「真想不到,居然是这种东西呢。」男人慢悠悠的说道,语气里的笑意非常明显,一向爽朗的声音变得有些……色情、猥亵,「看起来是个乖乖男的翟先生,原来是这麽飢渴的人吗?」
翟南整个人僵在那里。箱子里面的,不是枪支,也不是弹药,而是和他之前收到的恶作剧包裹一样~~透明的包装盒里面,是一根粗大的,狰狞的彷真Y具。
「这……不、不是是我买的,是别人恶作剧……」翟南觉得自己无地自容,难为情的连脑子都想不清楚事情了。急欲证明自己的清白的翟南焦急的拖着男人的手,带他上二楼,边走边说:「我还收到很多恶作剧包裹,里面全是那些东西……你要相信我,不是我买的……」
翟南带男人进了他在二楼的卧室??,拉开床底的抽屉,因为里面的东西太满,抽屉卡住了,翟南粗鲁的把抽屉??整个拖出,里面的东西顿时洒了一地~~各种尺寸的彷真Y具、情趣束具、跳蛋……你能在情趣用品店找到的,这里都有。
「看吧,这些都是别人恶作剧寄给我的……我并没有买过这些东西……」翟南紧张的看着男人,希望自己的清白得到证明。
在翟南充满焦急与希翼的眼光的注视下,男人绽出一抹邪肆的笑容,缓缓道:「真想不到……翟先生藏了那麽多呢……你把它们展示??给我看,是暗示我陪你玩??」
「你说什麽!」翟南深呼吸一口气,他不敢相信,他从这个男人口中听到什麽了?「你在开玩笑吗?我不是Gay!我不是homo!」
「翟先生对这些名词倒是很熟悉。」男人一步一步逼近翟南,直到翟南抵在床边,不能再后退,两人的身边全是情趣玩具,气氛变得诡异不已,「是不是的话……用你的身体来证明就好啦……」
男人说着,把身体贴近翟南,一隻圈着他的腰,一隻手放在他的胯间,隔着裤子很有技巧的揉弄几下,翟南的那里马上起立了。
翟南不像其他人宅男,喜欢虚拟动漫人物,也不看AV,所以,他的私生活是单纯乾淨得不得了,Z慰的次数寥寥可数,相对的,那里也敏感多了。这样被一个男人压着,用手指揉弄撩拨,翟南简直无法反抗,没多久,就释放了出来,白色的浓液打湿了裤子,整个人很是狼狈。
「这样就射出来了?」男人一脸惊讶的神色,随后谑笑道:「这样可不行哦……男人没有持久力,是不行的呢!」
任何男人被这样讥笑,都是无法忍受的,翟南气急败坏的要推他:「你、你……」
「你什麽?只是被摸了几下就兴奋起来,还S精了,你这样子,怎麽看也不是对男人没有感觉呢!」男人哼哼低笑,「讨厌男人的话,是怎麽摸也硬不起来的呢!」
男人的话让翟南愣住了,他在想:难道我真的是Gay?
一脸呆怔的表情让男人忍不住笑了出来,他拨开翟南厚重的刘海,露出藏在底下那张精緻的脸蛋,傻傻呆呆的表情一点也没有影响到他的美感,「你还是那麽可爱啊……真让人忍不住……」
翟南发愣的期间,男人乾脆利落的除去了翟南身上宽松的家居服,把他的手反剪在身后,用现有的情趣手铐铐住~~手铐是用柔软的软胶包边的,不会刮伤皮肤。如果不是这样,男人是绝对不会用的。
这是什麽状况?
翟南反应不过来,他被一个男人脱光衣服,双手铐在背后,接下来,会发生什麽事?
男人在地上那堆玩具里翻了翻,问道:「翟先生平时喜欢从哪个开始呢?」
「我又没用过!我怎麽知道!」翟南反应很大,几乎是吼出来的。
被这样吼了,男人脸色一点也没变,始终一脸平静~~如果忽略他那双就像飢饿不已的野兽抓住猎物准备进食一样兴奋的眼神的话。
「既然你不肯说,那我就一个一个试好了。」男人淡淡的陈述着,最后挑出一个鸽子蛋大小的粉红跳蛋。
看着男人翻出一瓶润滑液,挤了一大坨在左手手心,就像是过年听懂汤圆一样,把粉红色的跳蛋沾满透明的润滑剂,多馀的则聚成水滴状,拉出一条长丝,滴在地上。
「嘀嗒~~」
润滑剂滴在地上发出的细微声音在翟南的脑袋里却像炸弹炸开,发出巨大的响声,两耳一阵轰鸣。
翟南咬紧牙关,强忍着不让自己的眼泪流出来,用力的夹紧双腿,抵制男人的侵犯。
然而,翟南这样的弱鸡,挣扎无异于蜉蝣撼树,男人右手扶着他的膝盖,稍微一用力,就把他的腿分开了,再把自己的两条长腿嵌进去,形成两人对坐的姿势,就像两个好朋友在亲密的讨论什麽一样。
不过,深身赤裸,双腿被架开的翟南看起来明显是处于下风的,男人穿着连身的深蓝快递制服,上身的拉鍊不知什麽时候被拉下来了,露出宽厚的胸膛,微微隆起的胸肌宣示着男人的力量,和翟南那薄薄的小身板……不是一个档次呀汗,翟南看了一眼就在心里飙泪了:凭什麽他的身材那麽好!十个他也不是这个男人的对手呀!
力量的悬殊让翟南决定放弃挣扎,甚至很二的想着:让他去吧,又不是女人,贞操神马的……浮云,都是浮云。只要他不起反应,那就是姦尸!倒你胃口倒你胃口!
想当然耳,这一切,都不会像翟南想的那样。
刚才翟南就领教过男人的手有多灵活,第一次签收快递时翟南就发现,这个男人是左撇子,左手更为灵巧。当然,大多数左撇子,虽然善用左手,却不代表右手就会拙笨,更多时候。左撇子的右手跟常人一样灵巧无异,而他们的左手,却比常人的两隻手都要灵活更多。
男人涂满了润滑剂的左手,抵在翟南的下面,,指尖在秘穴周围、会阴的地方轻轻的挠弄,翟南马上受不了的软下身子,全身都使不上力,原本故意紧缩的括约肌一下??了放松下来,就在这个时候,男人轻易的把指尖挤了进去。
「唔~~不要~~」���物的入侵让翟南发出一声悲鸣,不是因为疼痛,而是基于一种微妙的初体验情��~~MB的劳资前后的第一次就让这个男人强行夺走了!
就算是翟南,偶尔也是会做做春梦的呀!他的性幻想对像,不是一个高大威猛下面和他一样有根棍子的男人!而是白白嫩嫩香香软软的温柔大姐姐!
后庭的失守让翟南悲催不已,细细的呜声却没有唤起男人的丝毫同情心,很快送进了第二根手指。
「好紧……看起来不像是常玩的样子……」
男人的话刺中了翟南最后的底线,瘦弱的身体突然用力的挣扎起来,大骂:「MB的你才常玩!劳资不是说了我不是同性恋吗?」
MB劳资这些BBS上流行的词语翟南一向只在心里想,从嘴里骂出来还是第一次,一来翟南好歹是大家公子,虽然不是什麽百年望族,但也算书香世家了,他的教养让他无法吐出这些粗鄙的言语;二来呢,平时没什麽条件让他骂~~鬼影都不见一个,没对像骂谁呀,自言自语是神经病的行为。
哎哟,翟南不仅下面的第一次被男人夺了去,连上面的第一次也被男人逼着自我贡献了。
「谁教你说这些粗口的?」男人似乎对翟南口出汙言很不满意,压低声音责问,就像长辈教训小孩一样的语气:「再让我听到,我就打你P股!」
翟南一声,也怒了:「MBMBMBMB劳资就说劳资就说怎麽着!你又不是劳资爹娘!赶紧放开劳资,要不然劳资要你好看!」
这威风是需了。翟南同誌第一次这麽大声骂人,心里那叫一个爽,他突然觉得自己就是个纯爷们……
不过,这边种感觉没持久太长,大概一秒后吧,也就是他冷静下来,看着男人的脸的时候,马上蔫了下去~~男人的表情,太恐怖了。
以往翟南看到的,都是一脸灿烂笑容的帅小伙,热情,爽朗,然而现在,男人却是一脸的阴森,又黑又冷,翟南害怕的缩了缩,刚才的气势全没了。
「怎麽不吼了?」男人冷着脸,「刚才挺得瑟的呀。」
翟南���服,小声嘀咕:「你又不是我爹娘……凭什麽教训我!」
男人冷哼一声:「我就让你看看我能不能教训你!」
翟南活了二十四年,从未有过这样绝望的感觉。
浑身赤裸,双手被铐住,还被迫向一个不认识的男人张开大腿,对方除了连身製服的拉鍊稍微拉下来一点外,可以说是衣冠整齐,上衣的拉鍊在刚刚的挣扎中完全拉至裤腰的位置,露中有着六块腹肌的小腹,好身材展露无遗。再往下一点点……就是髋部的两条沟壑,伸延到胯间,低腰的内裤边缘隐约露出一浓黑蜷曲的毛发,让���南不禁脸红了下~~身材真的很好。这个男人不仅脸长得好看,身材也很好,就是很受女人欢迎的,总是被围在中间闪闪发亮的人物吧。
不得不承认,翟南是在羡慕嫉妒恨了。
翟南偷偷看自己男人当然感觉到了,看到他眼里带着酸味的赞赏时心里很是自豪,要不是时机不对他几乎要扒光自己的衣服对翟南说宝贝我的身材很好吧你喜不喜欢快来摸摸然后把人扑倒吃个乾淨。
可惜,现在不行。
男人深呼吸一口,重新把两根手指挤了进去,刚才扩松过的穴口很轻松的就接纳了外物的入侵,翟南也没有发出疼痛的声音,仅仅是有些不适异物的哼了哼。
大概是男人的脸色太可怕,翟南也不敢多做挣扎,反正这就叫人为刀俎,我为鱼肉,就他这小身板,要挣扎也没这个能耐呀。
扩张得差不多了,男人抽出手指,转而把涂好润滑油的粉红跳蛋,小心的推了进去,推进大半后,粉色的穴口倒是很主动的把其馀的都吞了进去,紧紧的包裹着。
「啊……」冰凉的塑料製品刺激的翟南一阵轻颤,大腿内侧的肌肉一阵抽动,想要合上双腿却因为男人卡在他两腿间而无法做到,「你、你想干什麽……」
真正被「侵犯」了,翟南才真的感觉到害怕,同时还有一种羞耻心涌上心头,让他强忍住的泪有些不受控制,随时要流泪的样子。
男人挑了挑眉,一副「你的问题很蠢」表情,邪笑道:「你说我想干什麽。」
眼前这个男人,真的是那个爽朗的快递员吗?这副表情这股气势,实在和平时判若两人呢,是不是把他的外皮扒下,就会露出真面目来?也许是腹黑的大变态把快递员杀了,然后披上他的皮?
翟南同学,居然在这种时候还有心情胡思乱想。
很显然,翟南同学的走神惹到男人了。跳蛋的尾端连着一个小小的摇控器,男人看了看,直接把滑键推到「HIGH」的那档。
「啊啊啊~~动、动了……呜啊啊……停下……快停下……」体内的异物突然激烈的跳动起来,从各个角度疯狂的震动,酥麻的电流感一下子袭向腰际,翟南觉得自己的身体都不受控制了,眼泪一下子掉了下来。「呜呜……停下……不要动……停下……」
在地球上活了二十四年的翟南,从来没有体会这种激烈的感觉,那里像是充血麻痺了一样,微微刺痛着,又像有蚂蚁在上面爬行,有些痒,还夹杂着一些微妙的酸软,让他连顺利呼吸也做不到。因为双手被限制了行动,翟南只好蠕动自己的肠肉,试图把里面的东西挤出来。
在不知名的男人���前作出这种类似于排泄的动作,让翟南羞耻不已。每当他喜起勇气用力时,就会突然发现男人正邪笑着看着他~~其实男人一直看着他来着,再加上嗡嗡震动的跳蛋刺激着敏感的肠道,总是好不容易排到穴口,马上又被吞了回去。
这时,男人就会笑着说:「翟先生好像很喜欢这个玩具,看起来你很善长玩这个的样子,吞去进又吐出去,很舒服吗?」
「才、才不是!」翟南带着哭腔,流着泪的模样很是可怜,「呜呜……对不起……我不敢了……」
翟南是为刚才骂粗口道歉,虽然刚才骂得爽,但嚐到苦头的他认错也很爽,这孩子就是没什麽骨气呀。
男人轻笑:「刚才训你还那麽拽,怎麽那麽快认错了?我还想了好多法子来教育教你呢!不用说像你这种娇生惯养的小公子,这头认错那头马上又忘了,必须好好教训一下,让你记住才知道以后要不要犯!」
翟南咯!一下,看来这男人,是轻易不会放过他了。
男人下床,在那堆玩具里翻来翻去,带着珍珠一样突起的巨形彷真Y具,弯成U形的前列腺按摩棒,连成一串的拉珠……翟男看得但战心惊。
最后,男人挑了一个中等尺寸的的电动按摩棒。为了检查它能不能用,男人特地在翟男面前按下开关,16CM左右的橡胶製物,就这样在翟南面前疯转起来,马达的嗡嗡声听得发蒙。
「干嘛那麽害怕的表情?这个会让你很爽哦。」男人笑着说道。
「开什麽玩笑……把这个放进去……会死的!一定会死的!」翟南吓坏了,两眼含泪的看着男人,希望激起男人的同情心。
「别这样看着我。」男人温柔的对他说道:「你这样,我会忍不住的。」
不管翟南怎麽抗拒,那根按摩棒还是在男人的控制下,一点一点的送进了翟南的秘穴内,还在里面震动的跳蛋则被推进更深的地方,肠道被强行撑开的疼痛让翟男发出惨叫。
大概是翟南的叫声太惨烈,男人也有点不忍心了,停下动作,翟南抽了鼻子,哭着求饶:「我不敢了……我不敢了……拿出来……我什麽都听你的……」
即使有轻微的快感,在未曾尝试过的恐惧下,也完全掩盖了,刚才微微充血的茎身早就软了下去,看起来很是可怜。
「乖……忍一忍……很快就好了。」男人爱怜的亲了亲他的眼角,吻去他的泪水,双手在翟南身上色情的爱抚着,带着硬茧,有些粗糙的麽指捏住胸膛上两点红豆,轻轻的揉捏,摩擦,再用舌头舔弄,吮吸,渐渐的,翟南痛苦的叫声转变成急切的粗喘,最后完全就是兴奋的,带着情慾的呻吟。
「嗯……啊啊……啊……」后穴深处的跳蛋依然在磨人的折腾着,跳蛋越往里面感觉越明??显,「唔……滑到里面去了……好可怕……唔啊……」
男人一边添着翟南的身体,一边把按摩棒一点一点的推进去,直到穴口的手柄一点空隙都没有,才停下来,把按摩棒也打开,粗大的按摩棒便开始疯狂的转换着角度肆虐,这下子翟南连求饶的时间都没有了。
「很爽吧?这里变得好硬……」男人滑下身子,伏在他的腿间,因为很少使用颜色比一般人更为粉嫩的性器己经完全勃Q,顶端泌着透明的粘液,就像晨曦花瓣上的露珠,男人凑上前,伸出舌尖,把那滴液体舔掉。
粗糙的舌面擦过铃口带来的刺激让翟南大叫出声,腰部的肌肉完全麻掉了,双腿不停的打颤,因为长年没晒过太阳苍白得有些过份的皮肤绯红艳丽,再配上那张表情迷茫的漂亮脸蛋~~真的妖惑诱人呢!
看到翟南在自己的手里变成这样子,男人心里升起强烈的成就感,嘴角勾起一个愉悦的弧度,「看在你那麽乖的份上,给你一点奖励吧!」
翟南迷迷糊糊的感觉到自己的那里被温暖柔软的东西包住,然后有什麽缠了上来,低头一看,一直欺负自己的男人在伏在自己的腿里。
这这这这这是传说中的K交?看清楚状况的翟南觉得脑袋里炸响了一个巨雷,轰得他激动的一扭,这一激动,可不得了了~~
「啊啊~~好痛~~」
他那里还被人家含着呀,正巧确上男人用牙齿小小的刺激他,这一扭,咳,刺激大了……
男人赶紧吐出来,捧着翟南软下去的器官小心查看,确定没出血没断掉之后松了口气,随即一头黑线的看着翟南:「真没见过你那麽笨的啊……」
「呜哇……好痛……痛死我了……你干嘛咬我!」要不是手被铐着,翟南绝对要冲上去距这个男人拼了!他还是处男啊!被男人这样对待就算了,居然、居然还差点被咬断了……耻辱啊!
「谁咬你啦……明明是你自己乱动……噗……」男人还是忍不住笑出声来了,「对不起啦……是我想得不周到了,明知道你是处男,居然这样刺激你……」
「你、你……我就是处男啊怎麽样你不爽吗?」这是在嘲笑他吗?翟南双脚乱踹,却始终喘不到人,反倒是扯到后穴的按摩棒和跳蛋,嗯嗯啊啊的呻吟起来。
男人半跪在他的面前,去吻他脸上的泪水,柔声道:「好啦对不起啦……你是处男我很爽很高兴啊,高兴到不得了呢……」
「你干嘛咬我……」一想到刚才差点变太监,翟南就忍不住害怕。
「我在帮你K交啊……因为我喜欢你,才会帮你做这种事……」男人舔舔他的眼角,充满爱怜的一路吻到他的唇,趁着翟南失神发愣的时候用舌头撬开他的牙关,毫不客气的开始攻城掠地。
翟南这下子完全呆住了,他听到什麽了?这个变态男人,说喜欢他?
那刚才是在做什麽?恐吓他,还把他铐起来侵犯他~~有这麽喜欢人的麽?
似乎是看出翟南的疑惑,男人呵呵笑了笑,却又不解释。
「我是真的喜欢你,你不要生气好不好?」
翟南还在想男人的话是真是假,不过他还是很聪明的说:「你先把我放开……把、把里面的东西拿出来……」长时间的激烈摩擦让翟南觉得粘膜快被磨坏了,里面有点麻还有点疼。
「放开你没问题啦,但是你要答应我不许反抗我哦……」男人缓下语气,「不然……我会更加厉害的欺负你……」
这摆明了就是威胁嘛!翟南在心里恨恨的相道,虽然不满,却也只能点头答应~~谁让他打不过人家啊!早知道就多锻炼多运动,否则也不会落得这个下场……
现在说什麽都晚了,虽然心里有一大堆疑问,但翟南只能忍着装出一副乖顺的样子。
男人在他额上亲了亲,双手绕到他身后帮他解开手铐,然后对翟南说:「趴着,把P股翘起来。」
「为、为什麽在趴着!」那种姿势……也太羞人了!
「那你就面对着我张开腿吧,不过你要挺起腰来哦,不然我看不出。」男人笑着说道。
因为是自己提出的,翟南不好反悔,只能张大双腿,形成M成形,「快……快帮我拿出来……」
眼前的美景让男人的眼神变得非常危险,鼻息越来越重,眼光火辣辣的盯着含着还在扭动的按摩棒的小穴。
「快拿出来……嗯……啊啊……快……」自己?起腰来的姿势太费劲,翟南很快忍不住腰软发抖了,不停的催促道:「快帮我拿出来……」
男人不作声,握住按摩棒的手柄,一点一点的抽出,然后,再拉住那条细绳,把跳蛋往外扯。
「啊啊……嗯……快、快点……啊……」震动的跳蛋以缓慢的速度被一点一点的往外扯,碾磨着每一寸敏感的粘膜,酥麻的电流感一下一下的攻击腰际,刚才还了无精神的粉嫩器官一点点的?起头来,上面的牙印看起来很有喜感。
拉到一半时,男人突然发狠,快速的用力一扯,翟南受不了的大叫,眼角飙出眼泪来,正想破口骂男人时,却发现他不知什麽时候把裤头的扭扣解开,拉下拉鍊,一根黑紫的东西弹了出来,待翟南看清它的尺寸的时候,男人己经把他的腿架在自己的手上,黑紫的利器对准穴口,狠狠一顶~~
「啊~~好痛!」比刚才的按摩棒还要大上两个尺寸的巨大就这样突然闯进来,疼得翟南两眼发黑,「呜呜……好痛~~快出去……呜……」
男人像是着了魔似的,扛起他的腿就猛撞,完全的抽出,再狠狠一顶,里面的嫩肉被带出来又挤回去,艳红的嫩肉裹着黑紫的事物看起来很是骇人。
幸好刚才有用按摩棒好好扩张,要不然,以男人这样惊人的尺寸,翟南不出点血是不行的。
「不要……不要……啊啊、停啊……」后穴被这样猛顶着让翟南���惊又怕,原先还一脸温柔的男人现在却像野兽一样,在他体内横冲直撞,翟南觉得自己的肠子都快要被顶穿了。
「哦……小南……小南……好热……」男人闭着眼睛沉迷在被紧紧的包裹的快感中,愈加激动的扳开翟南的双腿,最大限度的把自己挤进去。
可怜的翟南平时运动不多,幸好筋骨天生柔软,要不要,被这样扳法,腿还不脱臼啊。不过即便如此,两隻腿的筋还是被拉得生疼。
稍微冷静下来的男人看到翟南一脸痛苦,慢下动作,开始有技巧的抽插,很快,翟南的渐渐得到快感,脸上的表情不再只有痛苦,呻吟也开始夹杂着甜美的快感。
「啊、轻点……那里……唔用力啊啊……」到后到,还指示男人的动作来着。
男人笑:「你倒是懂得享受,还下起指示来了……这里用力点?还是这轻点?嗯?」
「啊啊……轻点……嗯啊……」突然有一处被撞到,翟南身体跳了跳,绷紧了肌肉。
「是这里啊……」男人轻笑着低语一句,然后停下来,把翟南的腿放到肩上,双手扶着他,猛力的对着刚才发现的那点狠顶!
「不是、轻点……不要顶那里……不要……呜呜……不要、会坏的……啊啊……」比之前强烈上数倍的快感让翟南一时吃不消,扭着身子拼命的想要躲开,无耐腰身被男人扶着,那种甜美到快要人命的酥麻感不断的袭击全身,脚尖绷成直线,双手抓着床单,用力得骨头都要刺出来似的。
「啊……好紧……小南……小南……」
「呜呜……轻点啊……啊嗯嗯……」
翟南觉得自己简直疯了,居然被一个连名字都不知道的男人压在身下,让他羞耻的是……他居然还叫得那麽大声……一开始被突然进入真的很痛,但慢慢习惯后似乎也不是那麽难受了,渐渐的,开始有一种奇异的酸麻感升上来,尾椎腰腹的地方感觉最强烈,那种複杂而强烈的快感己经超出他二十四年人生所感受到的认知。
「小南……小南……」男人不停的唤着翟南的名字,亲暱的语气彷彿他们己经是相认己久的情人。
到后面,翟南的脑袋己经有点昏昏沉沉了,连求饶都没力气了,只能用力的喘息着补充肺部稀缺的空气,翟南觉得自己好像随时会窒息。
男人托着翟南的腰坐起来,翟南还来不急反应,双手条件反射的攀在男人脖子上,连吃惊的时间都没有,就发现自己好像微微腾空,然后整个人失去重心,狠狠的掉下去,火热的巨物就像一根木桩,到达前所未有的深度。
「啊啊啊~~~~」
突如其来的刺激让翟南全身的肌肉瞬间绷紧,高亢的呻吟都说不清是因为快感还是因为恐惧,又或者两者皆有~~那样痛苦却又媚人的表情,一定是因为陷入情慾,才会这样诱惑。
男人紧紧的攥紧他的腰,用力的往上顶了几下,小腹上一阵微热,翟南���经射了出来,肠膜瞬间紧紧的吸住里面的热物,男人沉醉的叹息着,也释放出了也来,滚烫的精Y如数注入翟南的体内,于是这场开始的颇有喜感的X爱结束了第一回合。
高潮过后两,男人往后一躺,而翟南则压在他身上,两人都不停的粗喘着,贪婪的回味着高潮的馀韵。
「好累……」翟南轻声说道,眼睛睁了睁,看了一下男人帅气的脸蛋,然后又闭上。对于一个长期不出门的宅男来说,这样激烈的运动实在是太激烈啦!
男人摸摸他的头,呵呵笑道:「餵,在用力动的都是我啊,你有什麽好累的。」
翟南想了下,然后点点头,几秒后,突然觉得不对劲,随后又羞又恼的坐起来,「餵!你这是得了便宜还卖乖吧!我又不认识你!居然……居然……」
后面的话翟南实在是说不出来,只是他的眼神很明显就是「居然敢侵犯我!」
「嗯……别乱动啊……」男人痛苦的皱起眉头,「你这样挑逗我我会兴奋起来的,你受得了吗?」
话音刚落,翟南就感觉到体内的那根东西开始慢慢涨大了,不容忽视的异物感不断的提醒着这个男人无耻的东西在自己的身体里面射了而且又硬了啊啊啊!
「我、我、我……」一连我了好几声,翟南吸吸鼻子,?起腰想要爬走。然而还没等他把腰?起来呢,男人就拉住他,把腰向上一挺~~
「啊~~~」
「小南喜欢骑乘式的话,我也会好好奉陪的!」
翟南流着泪,毫无反抗力的让男人再做了一次……然后又一次。直到他受不了了晕过去。
一个月后。
听到门铃声的翟南扔下手里的鼠标,鞋也不穿就冲了出去玄关开门。
快速打开的门吓了快递员一跳,然后微笑着说道:「您好,HXH快递,这是您的包裹。」
不是他……看清楚快递员的样貌,翟南心里一阵失落。
「您好?」快递员叫道。「翟先生,你的包裹…??…」
翟南闷闷的应了声,然后接过笔在签名。
「翟先生您最近买了好多东西呢,光是这个星期我都送了五次了。」因为常送快递过来,他都和这个客人有点熟了,「如果算一个月的,好像有二十次了。」
「是啊,都那麽多次了。」翟南勉强勾了勾唇角,把签好的单子递回给快递员,拿着包裹失魂一样关上门。
「唉……」翟南把包裹随手一丢,「砰」的一声,垒得半人高的包裹堆倒了下来。
看着这堆没拆开的包裹,翟南挠挠头,「我在干什麽啊……」
上个月,被那个HXH的快递员压倒做了好几次后,第二天醒来就发现自己洗过澡上好药躺在床上,床头柜上放了一杯水和两颗消炎药,水杯下还有一张嘱咐他要吃药的小字条。
然后,人没了。
那个把他做到哭出来,���床都下不了的男人,就这样走了。
果然,是恶作剧吧。说不定,之前那些情趣用品的恶作剧包裹,都是他寄来的。
可恶啊!
一想到自己被那个男人做到又哭又喊,还大声的呻吟,翟南就忍不住又气又羞,恨不得把男人挖出来痛打一顿~~不过,他也打不赢人家啦,再说,人都不见了,连影子都没有,突然间就销声匿迹了。
不停的在网上买东西,送快递的人从那次之后就换了,问那个快递员之前的快递员哪去了,后者也摇头说不知道,只说他是新来的,公司最近人事调动,很多区都换了人。
总之,就是不知道哪去了。
看着那一堆快递,翟南就觉得头痛,最后,只好回房间继续工作,没日没夜的编写程序,好让自己不去想其他事。
第二天,翟南被一个电话吵醒,打电话的人锲而不捨的打呀打,直到翟南受不了了赶紧接听。
「餵……」
「南南……还在睡呀……」
翟南听到电话那一端的声音,马上苦了脸,「妈咪……」
「亲爱的南南我和你爹地小弟都回来了哦……想不想我们?我们下午就可以见面啦……」翟妈的语气很是兴奋。
「你们回来有事吗?」翟南在床上滚了滚,问道。
「你这是什麽话,没事就不可以回来了吗?」翟妈不满意的斥责,「有个不肖子一个月都不晓得给亲妈打电话,怕你是不是宅死空中,赶紧回来查看啦!」
「……」
「没事的话……我继续睡觉了。」
「唉等下呀哀家回来当然是有事的,」翟妈哼哼几声,「你小姑姑结婚在XX酒店摆喜宴,就下午啊你小子赶紧冼冼过来。」
「小姑姑结婚?」翟南缓不过来了,心想他是在做梦吧这个场景和对话都好像发生过呀。
「唉你别想了这个场景就是发生过八个月前哀家就给你打过这样的电话你姑姑八个月前结婚啦后来又离了认识一个新男人现在又闪婚了我也是昨天才知道的啊这丫头真是够折腾的二婚还敢大摆宴席真不晓得低调两字怎麽写你赶紧洗洗过来别让哀家亲自去押你啊。」
一连串没有逗号顿点的话听得翟南晕乎乎,好几分钟后他终于懂得翟妈说的话。
「小姑姑二婚……」翟南长长的呼了口气,不情不愿的起床洗漱。
好不容易赶到酒店,佈置的粉嫩嫩的婚宴会场把他眼闪得几乎睁不开,一个身着拖地纱裙的女人看到了大叫着冲了过来。
「哦哦南南你来啦让小姑姑好好亲亲最近乖不乖啊还是在家宅吗?」
「小、小姑姑……」翟南无奈的稳住身子不让自己摔下去,「恭喜你结婚啦……」
「客气啦……」翟小姑姑哼哼笑道:「老娘梅开二度……」
汗……翟小姑姑挽着翟南的手,鬼鬼祟祟的在他耳边说道:「南南呀你还没女朋友吧?你新小姑丈特意给你物色了不少好女孩哦就在那桌你快去挑挑有没有合适的……」
什麽叫挑挑有没有合适的你当是挑大白菜吗?
翟南无奈,被翟小姑姑拖进去了。
进到去之后,翟小姑姑发现女孩子都不知道哪去了,周围看了看才发现~~都在那呀!都围成一圈,跟中间的男人聊天呢。
「唉?又是这小子!」翟小姑姑跺了跺脚,「南南,来,小姑姑带你过去。」
翟南本来就不喜欢去人多的地方,更加害怕遇上众人拱月的人~~这样的人,光是散发出来的光芒就足以把他射死了……
「我、我去找爹地妈咪和小弟……」
「唉南南你回来呀……」看着逃走的小侄子翟小姑姑气得两手叉腰,却又无可耐何。
被一堆女孩子围在中间的男人向这边看看了,如果翟南有认真看看他的话,就会发现~~这人长得那麽眼熟呢!
翟南躲躲闪闪的四处张望,最后看到一个穿着优雅礼服却很大动作的挥着小手绢的女人,嘴里还喊着:「南南……南南……我亲爱的南南……这边哦……」
幸好人多声杂,要不然翟南真想转身逃走算了。
「妈咪爹地小弟。」翟南乖乖的走过去喊人。
「乖哟南南。」翟爸毫爽的拍拍他,「八个月没见你还是这副小弱身板呀哈哈……」
你这是在嘲笑你儿子?
翟妈把儿子从上到下审视一番,最后叹了口气,「咱南南太低调了。」
翟南今天穿的是翟妈给他寄的黑色西装,剪裁良好的衣服把他的身子骨衬得很好,唯一不足的是脸上那副宅男标誌性的黑框大眼镜和厚重的刘海,把三份之二的脸都挡住了,身上的气息阴沉消极,看起来就跟游魂一样。
「哥哥你身上的阴气越来越重了。」翟弟淡定的说道:「看来你己经将近乾涸,让我这个当弟弟的帮你加血吧。」
说着,崔弟朝翟南勾勾手指,后者傻呼呼的凑过去,「弟弟要送我什麽东西吗?」
翟弟淡定一笑,从桌子下扛出一个黑袋子,故作神秘的打开,「宅男恩物。」
翟南低头一看,脸马上黑了~~里面是一大堆游戏光蝶,封面上是日文标题,翟南看不太懂,但偶尔看到几个萌、萝莉、人妻、禁忌之类的汉字,他就知道这些是什麽了。
「怎麽样?哥哥很喜欢吧,这些都是日本大卖的HGAME哦,我特意花了大力气让人找回来的。很多都是要排队才能抢到的限量版呀。不用感谢我。」
以翟南对弟弟的了解,这些东西绝对不是他「特意花大力气让人找回来的」,而是「特地让人花大力气找回来的」吧……不知道哪个倒霉鬼被他强迫去找这些东西呢?
翟南满头黑线的拒绝了弟弟的好意,但弟弟却执意要他带回家,翟南知道这个弟弟腹黑无比,要是他不肯收绝对会用更种办法让他收下了的,权衡了一下利弊,只好��着头皮答应了。不过,到底是什麽原因让弟弟认为他喜欢这些东西呢?
天朝的喜宴是要经历长时间的等待的,通常七点入席八点能开餐就己经很快了。好不容易等到上前菜,翟南激动不已~~他从昨晚三点睡的时候到现在一点东西都没吃呀。
翟小姑姑拖着新郎一桌一桌的敬,豪爽无比的喝了一杯又一杯,旁边的伴娘完全派不上用场,难得的是喝了那麽多翟小姑姑是一点醉意都没有啊。
翟南专心的吃东西,突然听到一阵笑声,?头看了下,正是刚才那群人~~翟小姑姑说小姑丈特地找来介绍给翟南的女孩子们,刚才那个众星拱月的男人也在其中。
不知道她们说了什麽,一群人笑得很大声,翟小姑姑嗔的捶了捶男人,然后男人又在他耳边说了什麽,翟小姑姑似呼被惊到了,嘲翟南这桌看了看。
因为翟南刚好低下头,也就没看到,翟小姑姑脸上邪恶无比的笑容了。
翟小姑姑敬到来这桌时,在翟爸翟妈翟弟的帮助下灌了翟南好几杯,翟南苍白的脸马上红得要滴血似的,一桌人笑得那叫一个欢~~餵你们真的是翟南的家人吗?
几杯白酒下肚,翟南有点受不住了,没过多久他就一副快晕倒的样子,翟家人见了马上又笑他~~餵你们真的是翟南的家人吗?
翟小姑姑笑够了,便说:「唉不玩你了,看你这样子也撑不到结束啦小姑姑恩准你提前退场……来人呀,给哀家把小南南扶去开房,等候哀家临幸……」
这话说得挺大声的,全场人都大笑起来,翟南虽然醉得厉害但也隐约听到了,以他那薄脸皮,真恨不得就地埋了自己。
最后有人过来扶着翟南出了会场。
翟南醉得一塌糊涂,跟煮热的麵条似的,软绵绵,站都站不住,扶着他的人累得满额汗,最后乾脆把人横抱起来,引得路上的女侍掩嘴轻呼~~干干干干嘛这是!
「不好意思,可以请你开一下门吗?」男人略带歉意的朝女侍应微笑,后者被那个笑容晃得头晕眼花,赶紧把门打开。
好不容易把人弄上床,男人抹了抹额上的汗,松了口气,翟南突然翻身要下床,嘴里含糊不清的说着什麽,男人听不清,凑上去问他:「你在说什麽?」
翟南抓着他的前襟,「我说……我想吐……」
男人一听,脸色变了变,赶紧要扶翟南去洗手间,然而,在到达洗手间,翟南就哇的一声,吐了男人满身。
男人无奈的看着衣襟上的呕吐物,最后还是把翟南扶去马桶边上,让他自己扶着马桶吐上乾淨,看到翟南连肠子都要吐出来一样的阵势,那叫一个心疼呀,连帮他拍背边问:「没事吧……怎麽吐得那麽厉害……」
吐得差不多了,翟南转开头,男人便冲了水,然后用洗手间内准备的杯子给他接了水漱口。
肚子里的酒吐出来了,翟南也酒醒了,他捂着鼻子推开男人,男人以为他干什麽呢,然后听到他说:「臭……」
男人哭笑不得,好嘛,伺候你这个小祖宗,到头还被嫌弃了。
「还嫌我臭……你吐我身上我还没跟你算帐呢。」男人边笑着骂他边把身上的外套脱下来扔在一边,要扶翟南去床上休息,翟南却推开他。
翟南扶着牆站起来,开始脱衣服:「臭……我要洗澡……」
不得已,男人只得继续伺候翟南,放水,脱衣服,边动作边唸道:「你这宅男倒是爱乾淨呀……」
浴缸还在放水,男人开了莲篷头,帮翟南大略冲冲,才把他抱进放满热水浴缸里。
身体一触到热水,翟南就舒爽的���了口气,那小模样,别提多气人了。
翟南半梦半醒间感觉到原本安静的水突然急剧晃动,轻轻的惊呼一声:「暴风雨?」
你还以为自己在船上了?男人好笑,在浴缸里坐稳,然后把人抱坐在自己的腿上,用沐浴棉帮翟南擦身子。
喝醉了最幸福的事,就是有个人温柔的照顾,这话不是假的啊。
翟南被伺候得舒服了,发出感叹的声音。还不时下命令:「背用力点……对……就是那里。」
男人叹气,他这是丫鬟命嘛……
不过,洗着洗着,擦身的动作就有点变味了。
翟南迷迷糊糊的感觉到一双大手顺着腰两侧一路滑到臀部,再顺着臀部的弧度,一路摸到两片翘臀间的细缝里,色情的来回滑动。
「呜……不舒服……」
「乖……我在帮你洗澡……你不是说臭吗?要擦乾淨呀……」男人搭在他颈侧,说话时的热气呵到耳朵里,翟南怕痒的哼了哼,小模样像极了猫咪。
男人的右手在翟南的下身游移滑动,右手则绕到身前,捏着胸口上的小豆子,夹弄捻拉。
「嗯嗯……啊……」男人的动作让翟南忍不住呻吟出来,敏感的身体很快开始骚动,两颗红动渐渐充血挺立,就像两朵绽放的花蕾,在白!的身体上晕染出动人的粉红,胯间的性器慢慢变得坚硬,双腿开始难耐的摩擦,试图缓解那种恼人的骚动。
透过清澈的水面,男人可以看到翟南那与年纪不相符的稚嫩的性器~~翟南在一个月前,还是个雏,连自己解决的经验都比较少,别人在他这个年纪,那里就早因为摩擦而色素沉淀,就像这个技巧熟练的男人,那根尺寸惊人的东西,己经是紫黑的了,哪里像翟南,还是粉嫩粉嫩的,连包皮都没剥……
男人一手包着翟南的前端,用手指在顶部打圈,感觉到小眼里泌出了粘腻的液体,男人恶劣的剥开蘑菰头上的包皮,更加稚嫩的部分一触到热水,翟南变受不了的哼了两声,扭了扭身体挣扎着,却被男人禁锢着,恶意的刺激他。
「啊……呜啊……不要……」翟南哼哼呀哼哼,扭得越来越厉害,半睡的脑子也大概醒过来了,睁开眼,看到自己躺在浴缸里,细细一看……怎麽有四条腿?再看看,自己的两隻手在这里,那……握着他的命根的手是谁的?难不成~~遇到鬼了?
这一下够惊悚呀,翟南觉得自己全身都冰凉冰凉的,身体僵在那里,听到耳边有人在笑,便慢慢的转过头。
翟南真怕转过头来只看到一段脖子,不过幸好,有人头在……
不过,再认真看看,这脸,怎麽那麽眼熟呀……
翟南的反应让男人很想笑出声来,不过他忍着,面上依然是优雅的笑容,让翟南觉得两人是穿着得体的西装在握手而不是脱光光躺浴缸里一样。
脱光光?脱光光!
「啊!你是谁?你要干什麽?」反应过来的翟南终于尖叫出声,想跳出浴缸,却被男人的手拦着腰,动也动不了。
「我是谁?」男人眯起眼睛,「你居然问我是谁?才一个月,你就把我忘得一乾二淨了吗?」
「你你你你不是那个HXH的快递员?」翟南指着男人,脸红得厉害,不知道是羞的还是气的。
「什麽HXH的快递员,我也有名字的!」这样一说,男人才突然发现,自己好像一直没向他自我介绍过昂。
男人鄙夷的冷哼,此文己快完结,小攻的名字才要出来……看来作者起名起得很困难呀,说不定还想着乾脆别起算了呢!
「真是失礼,我居然忘了自我介绍,因为在忙正经事,都忘了呵呵。」男人朝他笑笑,然后道:「我叫万凡。」
「万凡?」翟南重複了一下这名字,嘀咕道:「听着有点耳熟呀……」
万凡笑了笑,「我是你小姑姑的前夫的弟弟。」
「可是……万家有两兄弟,都是在万氏工作的啊……那你怎麽成快递员了?」
「为了接近你,我直接把你最常用的HXH快递收购,甚至接下你的快递业务。」万凡说这话时有点咬牙切齿,足足六个月,送了四十多次快递,翟南居然从来没有发现,他就是上次婚宴上坐他对面,深情的盯了他一晚的男人?
「你你你接近我有什麽目的?我我我告诉你,我们翟家的生意都是我弟弟在管,我什麽都不知道。」翟南强迫自己挺起胸膛,「我弟弟很厉害的,绝对不会让你动我们翟家的。」
翟南挺着胸,两颗挺立的小豆子更加显眼了,万凡看了翟南一眼,后者强忍着不敢退缩,送到嘴边的东西,他没理由拒绝,于是,万凡搂着他的腰,直接含住他的R头,用力一吸~~
「嗯嗯……你干什麽?」胸前一阵电流闪过,翟南腰都软了,双手扶着万凡的肩,不停的扭着身子,发出呜呜的呻吟。
翟南带着哭腔的呻吟刺激得万凡热血沸腾,含着翟南的R头一时咬一时吸,有时还稍微放开用舌面舔,或者只咬着乳尖的一点用力轻轻拉扯,把翟南弄得呻吟不断,另一隻手摸到臀逢里,找到穴口,有些急切的捅进一根手指。
「啊……你要干什麽?」后穴的不适让翟南激烈的挣扎,「你又想欺负我吗?我什麽都不会说的,你休想动我们翟家!」
万凡嘴角抽了抽,这孩子,还真以为他就想侵吞他们翟氏呀,他有这个想法,也得有这个胆呀~~他的那个翟弟弟,可是商界奇葩,折磨人的法子吓人,幸好是合作��伴,要是对手就太可怕了。
要不是翟弟默许万凡的动作,万凡哪有那麽容易接近翟南呀,刚才宴会上也不会让他扶翟南走,当然啦,就算翟弟不首肯,万凡也不会放弃,最多路程艰辛点罢了。
「餵,如果你是说上个月的话……那不是欺负吧,你自己也不是爽得一直喊要吗?还指挥我哪里用力点……我那是伺候你!不是欺负你!」万凡边说着边放进了第二根手指。
听到万凡这样说,翟南迴想到当时自己的姿态,不禁有些不好意思,随即又恶声道:「你你你设计骗我!还吓唬我说我私藏枪支犯罪!」
「那是骗你的,谁让你那麽笨,那麽容易就上当。」万凡哼哼笑道,插入第三根手指。
「什麽?你这个骗子!那些恶作剧的包裹也是你寄来的吧!」翟南指控道:「你这个变态!」
「是我寄的,没想到你居然一次也没打过电话来,我还特意在寄件信息那里留了电话的。」想起每次寄了包裹出去后他都会满怀期待着翟南打电话来质问然后趁机调戏他恐吓他威胁他,可是希望总是落空,弄得他最后不得不用一个非常唐突的方式吃了翟南,真是太没情趣了!
「……」翟南沉默了,他每次收到那种包裹,居然没一次想到要去看寄件信息,于是也没有发现上面的电话号码。
万凡看着兀自发呆的翟南,邪笑了下,抽出手指,扶着翟南的腰,对准自己的直直挺立的兄弟狠狠一按!
「啊啊啊~~」出奇不意的刺激让翟南尖叫着出声,然后一阵天旋地转,万凡就开始动作起来,激动的抽插着,浴缸的水溢出大半,翟南躺在下面刚好淹到胸口,水压给他带来一种奇妙的感觉,像是漂在水面上,随时要遇溺似的,翟南只能抱紧万凡,任他在自己身上冲刺。
「嗯嗯……啊嗯嗯……轻点……水……」在浴缸里做,不可避免的带了些水进去,恆浊浴缸里的水还维持着那个温度,对于皮肤来说刚好的温度,对敏感的黏膜来说就有点刺激了,再加那那根火热的巨物不停的撞击摩擦,翟南觉得自己整个人都要烧起来了,一阵又一阵的快感涌上来几乎要把他淹没,就像吸食大麻的人一样,面上的神情也越来越迷幻,妖媚的表情很是惑人。
万凡用力的抽插着,赤红的双眼像野兽一样,恨不得把人拆吃入腹。再百来下后,万凡觉得差不多了,才没有刻意去控制,滚烫的精Y射在翟南的内壁上,把他烫得一个激灵,大声呻吟着也射了出来。
万凡抱着脱力的翟南,扯过毛巾稍微包住他,然后就这样保持着身体相连的姿势一路走回床上,继续猛做。可怜的翟南被压在柔软的大床上,嗯嗯啊啊的又哭又叫。万凡又做了三个回合后,终于觉得稍微解饿了,看到哭得两眼发红的翟南,不捨的停了下来。
「今晚就到这里,下次再好好跟你算帐!」万凡抱着他,嘴里说着狠话,脸上的神情却是充满爱意的。
看着满脸泪痕睡动的翟南,万凡是又喜又气,这麽一个宝贝,总算被他过关斩将弄到手了,岳父岳母小舅子都被他拿下了,哥哥和前嫂子也点头了,这下子,只要好好调教一下这个迟钝又没记性的小宅男,让他赶紧承认他爱上他了,一切都完美啦!
这个小情人,总是那麽可爱,连寻找他的方式都那麽可爱~~不停的网购,然后不停的收包裹。
亲爱的小宅男呀,我当你的专属快递可不是因为其他,而是因为我爱你呀!
万凡紧紧的抱着翟南,嘴角带笑的睡去,希望在梦中,两人也会在同一个梦境吧。
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2024.10.13
映画『HAPPYEND』を見る。父の時代の学生運動のような雰囲気と、街の風景のクールな切り取り、存在感があり重厚な音楽の使い方から愛しいものとしてのテクノの使い方まで大変気に入り、今度会う人に渡そうと映画のパンフレットを2冊買う。その人と行った歌舞伎町時代のLIQUIDROOM、どんどん登らされた階段。小中学生の時に自分がした差別、あの分かっていなさ、別れた友人、まだ近くにいる人たち。
2024.10.14
銀座エルメスで内藤礼『生まれておいで 生きておいで』、ガラスの建築に細いテグスや色のついた毛糸が映える。日が落ちて小さなビーズが空間に溶けていくような時間に見るのも素敵だと思う。檜の「座」で鏡の前にいる小さな人を眺める。「世界に秘密を送り返す」を見つけるのは楽しい。黒目と同じだけの鏡、私の秘密と世界の秘密。今年の展示は上野・銀座ともに少し賑やかな雰囲気、外にいる小さい人たちや色とりどりの光の色を網膜に写してきたような展示。でも相変わらず目が慣れるまで何も見えてこない。銀座にはBillie Eilishもあったので嬉しくなる。
GINZA SIXのヤノベケンジ・スペースキャットと、ポーラアネックスでマティスを見てから歩行者天国で夜になっていく空を眺めた。小さい頃は銀座の初売りに家族で来ていたので、郷愁がある。地元に帰るよりも少しあたたかい気持ち、昔の銀座は磯部焼きのお餅を売っていたりしました。東京の楽しいところ。
2024.10.18
荷造り、指のネイル塗り。足は昨日塗り済み。年始の青森旅行時、2泊3日の持ち物リストを作成し、機内持ち込み可サイズのキャリーに入れ参照可能にしたところ、旅行のめんどくさい気持ちが軽減された。コンタクトや基礎化粧品・メイク用品のリスト、常備薬、安心できる着替えの量。持ち物が少ない人間にはなれそうにない。日常から多い。部屋に「読んでいない本」が多いと落ち着くような人間は持ち物��ない人になれない。
2024.10.19
早起きして羽田空港。8:30くらいに着いたらまだ眺めのいいカフェが開いておらず、とりあえず飛行機が見える屋上に行く。このあと雨が���るはずの曇り空からいきなり太陽が照り出して暑くなり、自販機でマカダミアのセブンティーンアイスを買い、食べる。突然の早朝外アイス。飛行機が整列し、飛び立つところをぼんやりと眺める。飛行機は綺麗。昨夜寝る前にKindleで『マイ・シスター、シリアルキラー』を買って「空港ではミステリー小説だろう」と浮かれて眠ったのに、100分de名著のサルトルを読み進める。実存主義を何も分かっていないことをこっそりとカバーしたい。すみませんでした。
10:15飛行機離陸。サンドイッチをぱくぱく食べたあとKindleを手に持ったまま眠ってしまい、11:55宇部空港着。
宇部空港、国内線のロビーは小さく、友人にすぐ会う。トンネルを抜ける時、窓が曇り、薄緑色の空間に虹色の天井のライトと車のライトがたくさん向かって来て流れる。動画を撮影しながら「綺麗くない?」と言うと「綺麗だけど本当は危ない」と言われる。かけるべきワイパーをしないで待っていてくれたんだと思う。
友人のソウルフードであるうどんの「どんどん」で天ぷら肉うどん、わかめのおにぎりを食べる。うどんは柔らかく、つゆが甘い。ネギが盛り放題。東京でパッと食べるうどんははなまる系になるので四国的であり、うどんのコシにもつゆにも違いがある。美味しい。
私は山口市のYCAMのことしか調べずに行ったので連れて行ってもらう。三宅唱監督の『ワイルドツアー』で見た場所だ。『ワイルドツアー』のポスターで見た正面玄関を見に芝生を横切ったが、芝生は雨でぐずぐずだった。でも全部楽しい。
広くて静かで素敵な図書館があり、心の底から羨ましい。小さな映画館もあり、途中入場できるか聞いたおじいちゃんが、「途中からだからタダにならない?」と言っていたがタダにはなっていなかった。一応言ってみた感が可愛らしい範囲。
YCAM内にあるのかと思っていたら違う倉庫にスペースのあった大友良英さんらの「without records」を見に行く。レコードの外された古いポータブルレコードプレーヤーのスピーカーから何がしかのノイズ音が鳴る。可愛い音のもの、大きく響く音のもの。木製や黄ばんだプラスチックの、もう存在しない電機メーカーの、それぞれのプレーヤーの回転を眺めて耳を澄ませてしばらくいると、たくさんのプレーヤーが大きな音で共鳴を始める。ずっと大きい音だと聞いていられないけれど、じっと待ってから大きな音が始まると嬉しくなる。プログラムの偶然でも、「盛り上がりだ」と思う。
山口県の道路はとても綺麗で(政治力)、道路の横は森がずっと続く。もとは農地だっただろう場所にも緑がどんどん増えている。私が映画で見るロードムービーはアメリカのものが多く、あちらで人の手が入っていない土地は平らな荒野で、日本の(少なくとも山口県の)土は放っておくとすぐに「森」になるのだ、ということを初めて実感する。本当の森の中にひらけた視界は無く、車でどんどん行けるような場所には絶対にならない。私がよく散歩をする所ですら、有料のグラウンドやイベント用の芝生でない場所には細い道を覆い隠す雑草がモコモコと飛び出して道がなくなってゆく。そして唐突に刈られて草の匂いだけを残す。私が「刈られたな」と思っているところも、誰かが何らかのスケジュールで刈ってくれているのだ。
山口県の日本海側の街では中原昌也と金子みすゞがそこかしこにドンとある。
災害から直っていないために路線が短くなっているローカルの汽車(電車じゃない、電車じゃないのか!)に乗って夜ご飯へ。終電が18:04。霧雨、暴風。一瞬傘をさすも無意味。
焼き鳥に挟まっているネギはタマネギで、つきだしは「けんちょう」という煮物だった。美味しい。砂肝、普段全然好きじゃないのに美味しかった。少し街の端っこへ行くとたまに道に鹿がいるらしく、夜見ると突然道路に木が生えているのかと思ったら鹿の角、ということになり怖いらしい。『悪は存在しない』のことを思う。
2024.10.20
雨は止んでいてよかった。海と山。暴風。人が入れるように少しだけ整えられた森に入り、キノコを眺める。
元乃隅神社、123基の鳥居をくぐり階段を降りて海の近くへ。暴風でiPhoneを構えてもぶれて、波は岩場を越え海の水を浴びる。鳥居の上にある賽銭箱に小銭を投げたけれど届くわけもない。車に戻ると唇がしょっぱかった。
山と海を眺めてとても素敵なギャラリー&カフェに。古い建物の改装で残された立派な梁、屋根の上部から太陽光が取り込まれるようになっていて素晴らしい建築。葉っぱに乗せられたおにぎりと金木犀のゼリーを食べる。美味しい。
更に山と海を眺めて角島へ。長い長い橋を通って島。古い灯台、暴風の神社。曇天の荒れた海も美しいと思う、恐ろしい風や崖を体感としてしっかりと知らない。構えたカメラも風でぶれるし、油断すると足元もふらつく風、窓につく塩の結晶。
山と海を眺めて香月泰男美術館へ。友人が見て良い展示だったからもう一度来て見せてくれたのだ。
全然知らなかったけれど、本当に素晴らしい絵だった。油彩なのだけど、質感が岩絵具のようで、フレームの内側に茶色のあやふやな四角が残っているのがとても良い。
フレーミングする、バチッと切り取ってしまう乱暴さから離れて、両手の人差し指と親指で四角を作って取り出したようなまなざしになる。
山口県の日本海側の山と畑と空の景色、荒い波、夜の静けさや月と雲、霧の色を見てから美術館へ連れて来てもらえたから色と色の境目の奥行きを知る。柿はずっしりと重く、花は鮮やかだ。香月泰男やシベリア抑留から帰ってきた画家で、この前読んだ『夜と霧』の暗さと冷たさを思い返した。絵の具箱を枕にして日本へ帰る画家が抱えていた希望、そのあとの色彩。
夕飯は友人の知り合いのハンバーガー屋さんへ。衝撃のうまさ。高校生の時に初めて食べたバーガーキングの玉ねぎの旨さ以来の衝撃、20年ぶりだ。そんなことがあるのか。
2024.10.21
晴天。海は穏やかで、深い青、テート美術館展で見たあの大きな横長の絵みたい。初めて見た海の光。
海と山を眺めて秋吉台へ。洞窟は時間がかかるので丘を散策、最高。
風光明媚な場所にしっかりとした情熱が無かったけれど、「好きな場所だから」と連れていってもらえる美しい場所は、友人が何度も見るたびに「好きだなぁ」と思っただろう何かが分かり、それは私が毎日毎日夕陽を眺めて「まだ飽きない」と思っている気持ちととても近く、感激する。
今までの観光旅行で一番素敵だった。
道々で「このあと窓を見て」と教えてもらい、味わう。
ススキが風に揺れて、黄色い花がずっとある。山が光で色を変え、岩に質感がある。
山口市、常栄寺、坂本龍一さんのインスタレーション。お寺の庭園が見られる場所の天井にスピーカーが吊るされ、シンセサイザーの音を演奏しているのは色々な都市の木の生体信号だ。鳥の声や風の音と展示の音は区別されない。砂利を踏む音、遠くから聞こえる今日の予定。豊かなグラデーションの苔に赤い葉っぱが落ちる。
宇部空港はエヴァの激推しだった。庵野さん、私も劇場で見届けましたよ。
行きの飛行機は揺れたけれど、帰りは穏やかに到着、家までの交通路がギリギリだったため爆走、滑り込む。
東京の車の1時間と山口の1時間は違う。
何人かの山口出身の友人が通った空と道と海と山の色を知ることができてとても嬉しい。
「好きな場所」「好きな風景」ってどういうものなんだろう。
私が通う場所、好きな建築、好きな季節と夕陽。あの人が大切にしている場所に吹く風、日が落ちる時刻が少し違う、友人のいる場所。
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「あんたは、とるにたりんようなちっぽけな事をどっさり抱え込んでは、そいつらを雪だるま式に膨れあがらせて、しまいには、そいつらがあんたの心の中でどえらくだいじなことになって、そうして、あんたは全く不向きになるんだ」
「前にいるやつらがどういう連中かわかるか。悩みごとが大好きなやつらよ。マイルを計算して、今夜はどこに泊まろうかと心配して、ガソリン代や天気や目的地にどうやって着くかをせっせと考える――そんなことしなくたって、どっちみち着くっていうのによ。」
前者はサリンジャーのナインストーリーズ、後者はケルアックのオンザロードの一節。どちらも自分みたいだな~と学生の頃からぼんやり思っている一節。キリコ展で“瞑想する人”をみた時、特にナインストーリーズの雪だるま~が浮かんだ。本当は何を瞑想しているのか核を失っていそうなところがいい、核がわからないのに全部が必要そうでいい、ただ立ち上がりさえすれば全部落っこちて簡単に身軽になれることを理解していそうなとこがいい。とか、勝手なことを考えてポストカードを買って帰った。キリコの、パースよりも光源にこだわっていそうな感じがよかった。光から啓示をうけた人だなあ、と思う。キリコ展のあと、ギャラリーフェイクのキリコ回どんなやつだったかな~と思って久しぶりに読んだ。逆井麗一の回だった。教授じゃん。
教授じゃん、から関連して…ってわけじゃないけど、水曜日に映画トノバンをやっと観てきた。フォークル、ミカバンド、加藤和彦の音楽が大好きで、「一流のものを作るには一流のものにふれなければいけない」っていう安井かずみとの夫妻関係も憧れだったし、高橋幸宏の「今なら加藤和彦について少し話せる」という声があって制作に至ったという映画に、正直正気な判断はできないんだけど、本当に良かった。どう頑張っても後追いしかできない世代だから、北山修と松山猛の京都時代のまなざし、新田和長ザリガニーズってことは猫、ガロ、高中正義に髪を染めてブーツを履いてニューウェイブをしよう、アンプの個人輸入と会社設立とか、YMO、矢野顕子が楽譜を買いに走る、吉田拓郎と松任谷正隆、竹内まりやとの邂逅、上澄みの部分だけだとしても順を追って知ることができてよかった。イムジン河騒動はネット以外の情報をやっと知れたし。ロールスロイスが欲しいって福井ミカの一言でほんとに買っちゃうとか、「おまえはポップなんだから」って泉谷しげるにレゲエ歌わせるとか、すごい人だ。
「音楽で世界��救えないなんて言ったけど、本心じゃないと思いますよ、だって救おうとしてやってたわけじゃない、楽しんでやっていた人だから」
加藤和彦の遺書はどうしてもやるせないんだけど、幸宏さんのこの言葉とか、インタビューに答える面々の言葉を聞いて、人はそれぞれ自分の哲学をもって、人の生死を受け止めるしかないんだなあと思う。トノバン見てからはずっと関連音楽を聴き漁っていた。吉田拓郎ひらがな時代めちゃくちゃいいじゃん、とか思いながら。
なんて打ちながら、今はMUNAのライブ盤を流してるし、台所でアイドルの曲聴いて踊るし、本当に自分ってやつはアイデンティティみたいなもんを確立せずにここまできたね。
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だけど、僕は君と
頑張っても、いくら頑張っても……
単に人より頭が悪くて、授業に追いつけないのが邪魔なだけだから、保健室登校にはならなかった。もっと深刻な理由で教室に行けない子がいるから、僕の面倒は見られないと保健の先生は言った。 生徒たちが帰宅していく放課後、クーラーのかかる職員室に戻り、担任の先生はうつむく僕を心底厄介そうな目で見下ろした。
「学校に来るの、やめるか?」
匙を投げる言葉を、ついに先生のほうから言われた。僕もそうしたかった。けれど、そんなことをしたら、両親がきっと黙っていない。 首を横に振ると、先生は息をついて、「じゃあ、勉強をもう少し頑張ってくれないと」と腰に手を当てた。 頑張ります。そう言うしかなかった。頑張っても、いくら頑張っても、僕は目障りに劣っているだろうけど。 口を開こうとしたとき、「無理に頑張っても、分からんもんは分からんよなあ」と笑い声がした。思いがけない台詞に僕は顔を上げ、ついでびくんと震えそうに緊張してしまった。
「坂口先生も、言い方がきついんじゃないかな」
担任の先生にそう言ったのは、僕は口をきいたこともない、でも毎週月曜日の朝礼でそのすがたは見ている、この中学の校長先生だった。担任の先生もすぐ畏まったものの、「しかし、校長」と僕を一瞥する。
「この生徒は、本当に努力が足りなくてですね。やる気が感じられるなら、サポートもできるんですが」 「それは先生も同じに見えるがね」 「は……い?」 「坂口先生のほうも、彼に誠意が足りないようだ。見てくれると思うなら、彼も先生を自然と頼ってくれるはずだよ」
僕はまばたきをして、校長先生を改めて見た。 校長先生の話は長いなあ。地面を見て、そんなことしか思ったことがなかった。 けれど、ぽっちゃりした軆に背広を着た校長先生には、大らかそうな親しみやすさがあった。
「名前は──小橋くんか。よし、小橋くんのことは私が見ようじゃないか」 「い、いやっ、とんでもないです。すみません、校長。小橋のことは、僕がもっと厳しく見るので」
校長先生は首を横に振り、「そうやって、生徒を追いつめるのはやめなさい」と言った。担任の先生は、そう言われる理由が本当に分からないようだった。 僕は、分かる。だから校長先生の目を見ると、校長先生はにっこりしてうなずいた。
「小橋くん、明日から校長室の隣の会議室に来なさい。何、校長先生なんてヒマなもんでね、だからよく花壇の世話をしたりしてるんだ。学校で一番仲がいいのは、用務員のおじさんなんだよ」
校長先生の哄笑に、僕も思わず笑ってしまった。ついで、驚いた。まだ僕は、学校で笑えたのか。息苦しくて、こんな場所ではみんなみたいに笑えないと思っていた。
「うん、そんなふうに笑えるのが一番大事だ。毎日相手はできないかもしれないが、学校に来たら、これからは会議室でゆっくりするといい。勉強は余裕ができたときでいいんだよ」
担任の先生は何か言いたそうだったけど、校長先生が僕を理解している手前で、なおも責める勇気はないみたいだった。 中学二年生の二学期、夏休みが明けたばかりの蒸し暑い九月。そうして僕は、教室をドロップアウトし、校長先生認定の会議室登校を始めた。 朝、登校すると、職員室で会議室の鍵を借り、校長室の隣のドアを開ける。カーテンのない窓からの日射しがまばゆい、広い教室だった。長いつくえに椅子がみっつ並び、そのセットが黒板の前から後方まで整列している。 その中のひとつの椅子に腰を下ろし、僕は図書室で借りた本を読んだり、自分��りに教科書に目を通したりする。 静かだった。つっかえる朗読がうざったそうな視線も、先生をいらつかせる不正解への舌打ちもない。僕以外は誰もいなくて、時計の秒針だけが響く。 言ってくれた通り、時間が空くと校長先生が話相手になってくれた。こんな中学時代で高校に進学できるか不安を打ち明けると、親身になって、通信制高校の資料を持ってきてくれたりもした。鈍くて、勉強ができなくて、いつも大人に恐縮していた僕も、校長先生には自然と懐いていった。
「小橋くんは、人と交流するのは苦手かな」
十月に入って太陽が緩やかになり、気候が涼しくなってきた頃だった。その日も会議室で本を読んでいると、校長先生が顔を出して、僕の隣の椅子に座ると、そんなことを訊いてきた。 僕は首をかたむけ、「みんな僕といるといらつくみたいで」と自嘲気味に笑った。
「友達ができたことはないです」 「そうか。小橋くんがよかったらだがね、ここにもうひとり受け入れたい子がいるんだ」 「え」 「その子は、保健室は病室みたいで嫌だと言っていてね。親御さんも、保健室のほうが安心だとその子を説得はしてるんだが」 「何か、事情がある人なんですか?」 「ほとんど、学校に来たことのない子なんだ。生まれつきの病気で、ずっと病院で過ごしてきた子でね」 「はあ……。じゃあ、治って学校に来れるようになったんですか?」 「いや、心臓を移植するしか確実な治療はないそうでね」
校長先生は少し口ごもり、「小橋くんを信用して話すがね」と前置きした。
「もう、長くないそうだ」 「えっ」 「だから、その前に学校に通ってみたいと言ってるそうなんだよ」
何度かまばたきをしてから、止まってしまった。 心臓。長くない。その前。
「小橋くんならがさつなこともしないし、言わないだろうしね。よければ、ここで一緒に過ごしてみてほしいんだ」 「僕、……そんな、ちゃんとできるか分からないです」 「『ちゃんと』?」 「嫌なこと言ったり、したり、しないかもしれないけど。その……何か、意識するというか。し……死ぬ、んですよね。もしかしたら」 「……そうだね。だから、もし小橋くんのプレッシャーになりそうなら、無理は言わないよ。別の教室を考えればいいから」
このあいだクローゼットから引っ張り出した、防虫剤が名残る学ランを見下ろした。 迷惑だ、とかえらそうなことは感じなかった。ただ、僕はいつも周りを不愉快にさせる。その人の最後になるかもしれない時間が、僕のせいでいらいらしたものになったら。 たどたどしくその心配を素直に話すと、校長先生は優しい顔つきになって、「小橋くんじゃなかったら、きっと何も相談もせずに、その子にはほかの教室を用意していたよ」と言った。
「小橋くんは、その子のいい友達になれるように感じるんだ。じゃなければ、長くないなんて話も、本来は勝手にしてはいけないしね」
そのプライバシーは、本当だと思った。 校長先生は、今までのどんな大人より僕を見てくれる。僕だって、欲を言えば友達が欲しい。「ほんとに友達になれそうな人ですか」と確認すると、「私はそう思うよ」と校長先生は言ってくれた。「じゃあ」と僕は顔を上げた。
「その人と、一緒にここで過ごしてみたいです」
校長先生は微笑み、「ありがとう」と何度かうなずいてくれた。言ってから、まだそわそわしたけど、校長先生のことを信じたい。 大丈夫だ。合わない人を無理にここにつめこむなんて、校長先生ならしない。 友達になれる。友達ができる。出来損ないの僕に、友達ができる。 校長先生からその人の親御さんに連絡が行き、その人も僕が会議室にいることは承知し、「そこに行きたい」と言ってくれたらしい。それを校長先生に聞いた翌日の朝、職員室に寄ると会議室の鍵がなかった。 ちょっと首をかしげてから、例の人が先に来ているのかもしれない、とどきどきしてきた。かばんの持ち手を握り直し、職員室を出ると会議室に向かう。 校長室のドアをちらりとしてから、会議室の前に立つ。耳を澄ますと、中から話し声がして、緊張がせりあげたものの、ひかえめにドアをノックして扉を滑らせた。
「お、おはようございます」
どもりながら言って、ぎこちなくならないように目線を上げた。そして、突っ立ってしまった。 何で、だろう。僕はその生徒は、何の根拠もなく男だと思っていた。けれど、そこにいたのは紺のセーラー服を着た、白皙の長い髪の女の子だった。 校長先生が椅子に座る彼女のかたわらにいて、「おはよう」と僕に応えてくれる。僕は慌てて頭を下げてから、後ろ手にドアを閉める。
「小橋くん、この子が話していた緑野さんだよ。三年生だから、彼女がひとつ年上だね」 「あ、はい……えっと、初めまして。小橋優司です」
緑野さんはこちらを見て、人懐っこく微笑むと「初めまして」と意外なほど快活な口調で言った。
「緑野亜由子です。しばらくお邪魔しますね」 「しばらく──あ、そうか。三年生なら、卒業……」 「はは、卒業までいれたらいいんだけど、残念ながら十月のあいだだけなんです。あーあ、どうせなら卒業式にも出たかったなあ」 「卒業式だけには来るのも、学校側はもちろん歓迎するよ」 「ほんとですか? やったあ! それ、おとうさんとおかあさんに言っておいてくださいねっ」
緑野さんは、校長先生に無邪気に咲う。 女の子だとは、思わなかった。それに、そんなにあっけらかんとした子だとも思わなかった。ほんとに仲良くできるかな、と不安も感じつつふたりに歩み寄り、やや躊躇ってから、緑野さんの隣の席に座る。 すると校長先生は、「私はそろそろ朝礼があるから、ふたりで話してみてごらん」と僕の肩を励ますようにとんとんとして、会議室を出ていった。それを見送っていると、「あの校長先生、何かいいね」と緑野さんが言ったので、僕はそちらを向く。
「校長って、学校で一番堅そうなのに」 「僕も、初めて話したときはびっくりしました」 「敬語じゃなくていいよ。私も、優司くんでいい?」 「あ、はい──いや、うん」 「私も亜由子でいいから」 「亜由子、さん」 「そう。ふふ、嬉しいなあ。ここではクラスメイトだよね、私たち」 「そう、なのかな。学年は違うんだよね」 「いいじゃん、会議室の生徒で。あー、嬉しいっ。クラスメイトとか、ほんと初めてだー」 「あ、あの、……亜由子さん」 「うん?」 「僕、そんな、いいクラスメイトじゃないかもしれないけど。その……」
亜由���さんが僕をじっと見つめる。僕はちょっと頬に微熱を感じつつ、「よろしく」と改めて言った。すると亜由子さんは嬉しそうににっこりして、「よろしくっ」と僕の肩を軽くたたいた。 それから、僕の会議室の時間は、亜由子さんとの雑談が主になった。亜由子さんは、生まれてから今まで病院の個室にいて、ほとんどひとりで過ごしてきたらしい。でも僕なんかより気さくで、ほがらかに明るかった。 亜由子さんなら、普通の教室でもなじめるのではないかと思った。僕なんかと過ごすより、そちらのほうがたくさん友達ができるだろうし、卒業式で再会できる人も作れる。 それをそのまま言うのは卑屈だからひかえたけど、「ここにいたのが、僕なんかでごめんなさい」とつい言ってしまうと、亜由子さんはきょとんとしてから、「優司くんだから、毎日登校してるんだよ」と咲った。
「ほんとは休み休み登校しなさいって言われてるんだけどね。優司くんと話したいから、『大丈夫だよ』ってここに来てるの」
目をしばたいて亜由子さんを見つめた。亜由子さんはにこっとして、ほっそりした手で僕の肩をぽんとした。 僕はどんな顔をしたらいいのか分からず、でもすごく嬉しくて、照れながら咲った。亜由子さんと過ごしていると、自然と僕も笑顔が増えていた。 けれど、僕たちがどんなに打ち解けても、亜由子さんは今月いっぱいで病院に戻らなくてはならない。お見舞いに行ったりしてもいいのだろうか。してもいいなら、僕はまだ亜由子さんと過ごしたい。 亜由子さんはどうなのだろう。学校に来るのが終わっても、僕に会ってくれるだろうか。訊きたくても、踏みこむことだからなかなか言えなかった。 もどかしい想いを抱えているうちに、陽光が弱りはじめて気候が肌寒くなり、来週には十一月になる頃になっていた。亜由子さんは今週を区切りに会議室に来なくなる。 夜のあいだ、音を立てて雨が降っていて、僕は自分の部屋で亜由子さんのことを考えていた。僕は亜由子さんに恋をしてしまったのかもしれない。そう思い当たり、妙に恥ずかしくて、まくらに顔に伏せた。 亜由子さんが、僕を友達としか見ていないのは確実だ。でも、それでも、亜由子さんの屈託ない笑顔を思い出すと、胸が痛みでほてる。その熱を冷ますように秋雨は降り続け、朝になってようやく晴れ上がった。 その日、登校すると、亜由子さんと校長先生が窓際に立って話していた。「おはようございます」と僕が言うと、ふたりはこちらを見て、笑顔で挨拶を返してくれる。僕はつくえにかばんを置いて、ふたりのいる窓際に歩み寄った。 この窓の向こうは、通学路に面した裏庭への細道なのだけど、街路樹からこぼれ落ちた赤や黄色の紅葉がその道を美しく染めていた。「すごい」と思わずつぶやくと「あとで、校長先生が掃除しちゃうんだって」と亜由子さんは言う。
「え、もったいなくないですか」 「ほらっ、先生。優司くんならそう言ってくれると思ったー」 「仕方ないなあ。じゃあ、もうしばらくあのまま飾っておこうか」 「わあい! 優司くん、あとで一緒に、あの道歩いてみようよ」
そう言った亜由子さんに、僕は笑んでうなずいた。そんな僕たちを校長先生は微笑ましそうに見てくれていたけど、一瞬、哀しそうにしたのに僕は気づいた。 その陰りで僕も思い出した。亜由子さんがこんなふうにここに来てくれるのも、もう終わってしまうのだ。初めて好きになった女の子なのに、僕は彼女に会えなくなってしまう。 中休みが終わった三時間目の最中、僕と亜由子さんは会議室に鍵をかけて靴を履き替え、紅葉に染まった細道に向かった。 校長先生は、ちゃんとそのままにしておいてくれていた。「夕べ雨だったから、濡れちゃってるね」と亜由子さんは水溜まりをまわってから言う。
「乾いた綺麗なのがあれば、拾っていきたかったなー」
亜由子さんはその場にしゃがみ、水溜まりの水面を覗きこんだ。僕もしゃがんでそうした。 赤い落ち葉がゆっくり揺蕩っている。
「もったいないね」 「えっ」 「濡れちゃったから、この葉っぱはこの水たまりから出ることはできないでしょ? 乾いた葉っぱみたいに、風でどこかに行けるわけでもない。ここで終わっちゃう、というか。こんなに綺麗なのに」 「……うん」 「うーん、でも、こんなに紅葉して落ちて、葉っぱとしての一生はまっとうしたのかな。また来年、新しい葉が芽生えるには、こうして散っていくのも仕方ないことなんだよね」
僕は亜由子さんを見た。亜由子さんも僕を見て、その瞳がとても澄んで、穏やかで、凪いでいることに気づいた。
「私も、生まれてきて楽しかった」 「え」 「何にも楽しいことなかったみたいな人生に見えるかもしれないけど、私は幸せだったよ。死ぬことも怖くない」 「亜由子さん……」 「分かってるの。そうとうやばいんだよね、絶対許してくれなかった学校に行かせてくれるんだもん。最期の自由だよ。きっと私、卒業式にも出られない」 「そんな……の、分からな──」 「それでも私は、生まれてきてよかった」
亜由子さんの瞳を見つめた。茫然と、その瞳の静けさを見つめた。残酷な、恐ろしい瞳だった。死を安らかに受け入れている瞳。 嫌だ。そんな目は嫌だ。いつもみたいに、いつまでもそうであるように、やんちゃに咲っていてほしい。 どこにも行けないなんて。ここで終わるなんて。まっとうしたなんて、散っていくなんて、仕方ないなんて。 そんなことは言わないで。亜由子さんの命が終わってしまうなんて、僕は嫌だ。僕は君ともっと一緒にいたい。 僕の瞳が必死にそう訴えていたのだろう。亜由子さんは困ったように咲ってから、僕の肩に手を置いた。
「学校に来れなくなるのは、正解かも」 「……え」 「好きな人ができたら、心決めたのにつらくなる」
僕は目を開く。亜由子さんは、視線が重なる前にすっと立ち上がる。雨の名残も過ぎ去った、青い秋晴れの中にいる亜由子さんを見上げる。 来週には会えなくなってしまう。もしかしたら、次の春にはいなくなってしまう。だから、僕も好きになったらつらいのに。逆光からそそがれてくるまばゆい笑顔は、僕の心をしっとり染めている。 初めての恋が、落ち葉のようにはらはらと散っていく。 だけど、僕は君と、これからも咲っていたい。君を失いたくない。生まれてきてよかった、なんてもう終わるような言葉は、まだ言わないで。僕は君と生きていきたい。今、その命を鮮やかに生きている、君のそばにいたい。 君はすでに、命が巡った先を見ているのかもしれない。だけど、僕はまだその前に、君の未来が終わってしまうなんて信じたくないんだ。
FIN
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今日は店は休みです。久しぶりに奈良に来ています。本籍を奈良に置く身としては、故郷へ戻る嬉しさです。仕事があるとはいえ、合間に興福寺で八部衆の御顔でも拝めるとなおなお嬉しいところですが。
そういえば、本日2023年12月12日はちょうど小津生誕120年、没後60年。小津で奈良、といえば『麦秋』の最後、ふっと差し込まれる麦畑の中をゆく嫁入り風景のシーンですが、あれ、どこなんでしょうか。後ろに耳成山のような山が見えるので、橿原のどこかかな。
ついでの話。このごろ書きものの仕事が多くて、頼まれもの以外の文章なぞつらつら書いている場合ではないのですが、小津についてふと気になってしまったことがあり、書いておかないと本来の仕事ができなさそうなので、合間合間に記していた雑文をここに置いておきます。長いですし、結論はないし、ほとんどの方が興味のない内容かと思いますが…。
ちょっとした調べものがあって雑誌『みすず』2001年12月号を読んでいたら、木村伊兵衛が小津安二郎を撮影した写真と文章「上海で小津安二郎氏をうつす」が掲載されていた。時期は1938年1月なので第二次上海事変の翌年。小津は1937年9月に出征して中国に渡り、事変の直後12月から上海にいたようで、その時に偶然木村と出会っている(その後小津は南京・漢口と転戦する)。写っている小津が携えているカメラは、木村の稿に続いて掲載されている田中眞澄氏の文章「ライカという”近代”」によればライカA型。小津関係の文章を読むと、小津は「ご愛用のライカ」をいつも手にしていたと多くの人が書いているので(同文によると山中貞雄はコンタックスだったらしい)さもありなんと思うのだけれど、田中氏の文章を読んでいくなかで、ちょっとしたことが気になるようになった。
小津は1942年から軍の依頼で記録映画撮影のためにシンガポールに滞在し、ただまあ映画製作などできる状況でもないため、自国内では上映が禁止されていたアメリカ映画をひたすら見続け、敗戦を当地で迎えている。そしてそのまま捕虜となり、抑留生活を終え1946年1月に帰国する際に小津はライカを手放しており、「彼が再びライカを所有するのは一九五四年のことである」とある。買った件の典拠はどこにあるんだっけ、と思いつつ近所の図書館に置いてある『全日記 小津安二郎』を紐解くと、なるほど1954年3月22日の項に、
> 「出京 サンにてライカを買ふ 135.000 アメリカン フアマシー 明治屋(燻製)によつて帰る」
とある。と、ここで急に話は脇道に逸れるのだが、ちなみに隣のページ、同年4月8日の項には、
> 「駒場の東大教養学部 民芸館 青山の花屋 それから 車にて銀座に出て なごやかに夕餐を喫す 野田夫妻と江原氏同道」
と日本民藝館に行った旨の記載がある。他にも、1951年11月10日に
> 「宿酔 森昌子さん達と 陶哉 たくみに寄って大船に帰る」
や、1955年5月17日には
> 「駅にて野田氏と待合せ 上野松坂屋の民芸展にゆく」
とも。ほか、パッと目を通しただけでも1952年4月8日、同年6月15日、1953年2月9日、1961年2月2日に銀座たくみに行った記載があるし、志賀直哉や里見弴についての言及は多すぎるので略す。こういうものを読むとつくづく民藝誌において特集「小津と工藝」を組みたいなと思う。白樺派との関係や小津の映画における「巧藝品考撰」について取り上げる特集。『秋日和』で原節子の後ろにかかっている暖簾は芹沢銈介だろうか、『秋刀魚の味』で中村伸郎の後ろに置かれたやちむん?はたくみで求めたものなのだろうか、やちむんであれば誰の仕事だろうか。佐田啓二と吉田輝雄がとんかつ屋で食事をするシーンには確かに芹沢カレンダーが掛かってるな、などといつも気になるので。松竹から写真借りるといくらぐらいかかるかな…。
それはさておき。この時購入したライカが、前掲日記の1961年3月23日の項に「夕方会社帰りの秀行くる ライカ借(貸)してやる」とある通り、のちに小津の甥が譲り受け、現在は茅野駅前「小津安二郎・野田高梧コーナー」に寄贈展示されているライカIIIfとズマリット5cmF1.5なのだろう。と、ここまで長々と記して、まだ前提です。
そこでふと思い出したのが厚田雄春・蓮實重彦著『小津安二郎物語』(筑摩書房・リュミエール叢書)の冒頭。ここには小津が『東京物語』と『早春』のロケハンをしている写真が2葉掲載されているのだけれど、どちらにおいても小津はバルナック型のカメラを携え、光学ファインダーをのぞいたりしている。沈胴レンズにフードをつけている様子から、あれはライカなんだろう、レンズは厚田雄春が『父ありき』において75mmを一場面で使った以外はすべて50mmだったと言っているぐらいだから同径のエルマーやズマール、ズミタールとかかな、などとうっかり思い過ごしていた。むろん『早春』については、製作年やロケハンの写真に記載されている「1955.7.20」という日付からするとまったく問題はない。しかし『東京物語』は1953年製作公開だから「再びライカを所有した」1954年では間に合わない。そう気がついて見直すと、小津が構えているカメラは、ライカIII型に似ているがファインダーの位置が違うし、そもそも1954年にあわせて手に入れたと思しきズマリットは沈胴レンズではない。
妙なことに気がついてしまったと思いつつも、ひとまずは日記記載の「サン」を手始めに調べてみようとしたが、何の会社かわからない。名取洋之助が企画編集した「週刊サンニュース」と関係はあるのだろうか。対外宣伝誌の専門家であり、銀座に店を構える森岡さんに聞いたらわかるだろうか。いずれにせよ1949年以降の小津の日記に「サン」が登場するのは、「1951年1月17日・3月21日・4月24日・11月10日、1952年4月17日、1953年6月16日、1954年3月22日(前述のライカを買った日)・10月14日、1955年4月6日、1960年7月14日、1961年2月2日(”たくみ サンに寄って三越”)」。1953年6月16日は、ちょうど『東京物語』ロケの最中だったことが気に掛かる。ほか、関係しそうな記載としては1953年3月30日に「アサヒカメラ座談会」、1954年11月5日の「シュミットに寄ってから」(当時ライカの総代理店だったシュミット商会か)、1955年2月15日「昼寝をしてゐると小尾がくる ニッコールの85m(ママ)のレンズを頼む 四万五千円を預ける」、同年3月11日「小尾に会ひ105mmのレンズを見る」、同年6月27日「小尾から電話ライカピッド(ママ。入手したライカがIIIfであれば、ライカビット SYOOMか)を頼む」ぐらいか。この「小尾」という人は何者なんだろう。
次に小津が構えているカメラの形状から何かわからないかと思い、あらためて細部を見れば、写っているカメラは戦後キヤノンが作っていたコピーライカであることがわかる。決め手はファインダーの位置。同時期の国産コピーライカであるニッカやレオタックスはライカそっくりに作っているのだが、キヤノンは誠実と言っていいのか「打倒ライカとコンタックス」の心意気の現れか、多少スタイルが違う。なお、小津が用いている機種については、この時期のレンジファインダー機は輸出用に作っていたせいか勢いがあり、すぐ新型が出るうえに、外観がどれも似すぎていて小さな写真では区別がつかない。時期を考えれば、1946年発売のSIIから1952年のIVSbの間のいずれかで、III型以降のように見受けられる。レンズもやはり形状から判断するとズマールに似ているので、1949年発売開始のキヤノン Serenar 50mmF1.9か。そう気づいて改めて調べると、「カメラ毎日」1954年6月号に掲載されている座談会「カラーは天どん 白黒はお茶漬の味」ではカメラの話がもっぱらで、その時に手にしているのはキヤノンである。このキヤノンのカメラとレンズ、そして外付けのファインダー、この時期どういう経緯で小津は使っていたのだろう。いずれにせよ、1953年の『早春』はともかく、なぜ1955年に「ご愛用のライカ」ではなく、キヤノンを用いているのか。
ついでに言うと、小津が鏡の前でカメラを向けて撮っているセルフポートレートに用いているカメラはコンタックス。日記をざっと読んだ限りではわからないけれど、これもいつ手に入れたのだろう。レンズはゾナーの5cmF1.5。明るいレンズがお好みと見える。こちらは姪が譲り受けたとのことで、今は先のライカと同じく茅野駅前にある。
長々と書いてきましたが、つまりはこれらが今回生じた疑問です。小津に詳しい人、どうか教えてください。
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展示会の期間は、京都の南山城村にて茶樹を育むところから、製茶・パッケージまで全て「自園自製」でお茶づくりをされている、茶屋 綴さん @chaya.tsuzuri___ のお茶も並びます。
写真のお茶は釜炒り茶。 茶葉を蒸さずに直火で熱した釜で炒って作る緑茶製法でお茶のルーツともいえるそうです。
お茶の色は金色に澄んでいて、爽やかな飲み口です。
他、綴さんでも人気の和紅茶とほうじ茶も並びますよ。 茶屋 綴さんのお茶は農薬・化学肥料不使用。安心してお飲みいただけます。 また、いづれも水出しでもお召し上がりいただけますので、気温などに合わせてお好みで飲んでくださいね。
素敵なお茶のうつわとともに、こちらもお愉しみくださいませ。
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【お茶で広がる愉しみ】 - 市野吉記・木下和美・スズキヨウコ-
6月7日(金) - 6月15日(土) 10:30-16:00
◆期間中営業日 6/7金) 6/8(土) 6/9(日) 6/12(水) 6/13(木) 6/14(金) 6/15(土)
◆初日の14時までは事前予約制(受付終了しました)それ以降はご予約不要です。
どうぞお気軽にご来店くださいませ。
(初日の14時以降はフリー入店ですが、場合によってはお待ちいただくなどするかもしれません。どうぞご了承くださいませ。)
◆京都の南山城村にて茶園を営む茶屋 綴さんの無農薬茶も並びます。
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TIERS
表参道裏通りに面したショールーム機能を有する店舗の計画である。以前、この計画の両隣をあわせた敷地にクリニックがあり、その一部をショールームとして使用していた。そのクリニックの建物が老朽化したため、クリニックの建て替えに伴い、荒川技研工業の店舗として独立した建築を建てることとなった。この計画では、建築やデザインの専門の人だけが訪れるショールームとしてだけではなく、表参道を通る人々が自由に訪れることができる街に開いた建築をつくる、というのがテーマであった。同時に機能的な面で1層目を一番広いフラットな空間にしたいという要望があった。まず、道路に面するボリュームを両隣の壁面線とあわせるように斜めの形状とし、道とつながるオープンスペースをつくり出した。
そして、道路から最上階まで連続するウッドデッキの大階段を挿入し、途中階にカルバート状のテラスを配置することで、内部と外部、階段上と階段下の空間をつないでいる。南側のバルコニーにはワイヤーの幾何学的なパターンを用いたファサードを設置することで半外部的な場所をつくり、緩やかに街と連続する空間を生み出している。このような空間を内包するために、RC造の壁床ラーメン構造として3層のカルバート状の構造形式を採用している。壁の部分には壁柱との段差を利用してニッチをつくり、カウンターやショールームの製品を展示する棚としている。
オープニングイベントで行われた様々なアーティスト、デザイナーによる展示がきっかけとなり、街に開けた、新たな試みを発信する場所となることを願っている。
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場所 / Site : 東京都渋谷区神宮前 / Jingumae, Shibuya-ku,Tokyo
竣工年 / Year : 2017
用途 / Program : 物販店舗 / Shop
構造 / Structure : RC造 / RC
延床面積 / Floor Area : 298㎡
設計・監理 / Architect : 田邊曜建築設計事務所 / hkl studio
設計協力 / Design collaboration : 四方 謙一/ Kenichi Shikata、木下道郎 / ワークショップ / Michio Kinoshita / Workshop
構造 / Structural engineer : 構造設計プラス・ワン/ Structural Design Office PLUS ONE Co.,Ltd.
設備 / M&E engineer : ZO設計室 / ZO CONSULTING ENGINEER'S
照明計画 / Lighting design : 岡安泉照明設計事務所 / Izumi Okayasu Lighting Design Office
サインデザイン・ファサードデザイン協力 / Sign design・Facade design collaboration : 野老朝雄 / Asao Tokolo
VI ・グラフィックデザイン / VI・Graphic design : 三星安澄 / Azumi Mitsuboshi
施工 / Construction : 辰 / SHIN CORPORATION
写真 / Photo : 平賀 哲 / Tetsu Hiraga
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2024/2/3
2月3日 昨晩はいちごを9個食べながら「あの子は貴族」を観た。久しぶりに映画を観た。女優さんや俳優さんって美しくて、役所はどうあれ、絵になる姿ばかりだった。門脇麦ちゃんが美しくて、ずっと、誰?と思って、検索するのは野暮な気がして観終えてから検索した。
朝、何度も起きられなくても絶望せずにその後を取り戻せたので、コントロールラブな私。 会期末のホンマタカシを観に六本木へ行きたかった。その前に丸の内のおしゃれトモズに寄ったり、チョコレートの催事やグッドデザイン賞の展示やお花屋さんに吸い込まれたりした。 チューリップを2本買って色々満たされてしまい、洋服の取置きはまた今度受け取りに行くことにした。 交通会館の三省堂は1階しか営業しておらず、最果タヒの新刊を見つけられなかった。
TARONASUでホンマタカシのtokyo suburbiaを鑑賞。私がずっと観たい!と勝手に思っていたホンマタカシだった。中目黒のモッコウバラの写真もあった。 文喫に寄ってみても最果タヒの新刊はなく、でも面白そうな本や雑誌を見つけることができて、久しぶりに本屋さんでわくわくした気持ちになった。 調子に乗って文庫本を1冊買って、待ち合わせの蔵前までの移動中に読んだ。面白かったけれど、今、今読みたいだけの本な気がして、もう読み進めることはないかも?と思ってもいる。
ちーちゃんと14時に蔵前で会う予定が、2人とも30分遅刻。蔵前に着くと“なぜか清澄白河へ向かってました…”と、ちーちゃんからメッセージが入っていた。改札で待っていたけれど不安になり電話をしてみる。“��浅草につきました!”とのことで、歩いてもすぐの距離なので地上で会うことにして、浅草方向へ向かう。エポック社やバンダイがあった。 もう一度電話をしたところ“今…目の前にタワー…日本橋タワーと髙島屋があります…”と言われ、“それは浅草ではなくて日本橋だと思う”と告げる。
ちーちゃんが蔵前に着くまでの間、また少し散歩して先週気になった蔵前神社の豆まきをのぞいてみた。小さい神社なので30人くらいの人が集まっていっぱいになっている。みんな松坂屋やマークスアンドウェブの紙袋を持って待っていた。近くの消防署の人と警察犬も来ていた。 豆まきが始まった時、何かとっても楽しい気持ちになって少しはしゃいで手で豆をキャッチしようとしてしまった(全然とれない)。 一通り豆まきが終わった時にちーちゃんと合流。境内では落ちた大豆が踏み潰されてきな粉になり香ばしい香り。 ちーちゃんの地元では落花生を投げていたとのこと。昔、新潟の旅館で豆まきをした時も落花生を殻ごと投げていて、室内で豆まきをするときはこっちの方が掃除が楽でいいね、と母が言っていた。
2人で蔵前から浅草方面を1時間くらいお散歩して、本当それだけのために会って、大変な道のりを乗り越えて空いに来てくれてありがたかった。 ちーちゃんの優しさを悪用する様な私みたいな人が彼女の周りに少ないといいな、と思っている。
いろいろ話したけれど、わかる様でわからないことが多くて、私は半分くらいは浅草の街の様子に気を取られていた。 ちーちゃんもミスドが好き、ということはわかった。ちーちゃんはダブルチョコレートが好き。
お誕生日に、とチューリップをいただいた! 自分で買ったのはオレンジと黄色。ちーちゃんからはピンクと赤。帰りながら自分で買った分をちーちゃん��あげれば良かったかな、と思った。 昔は、待ち合わせに遅刻してきた彼女がお詫びに…と、お花を渡してくれたときは「なんで遅刻して人を待たしておきながら花なんて買えるんだ?!」と思っていたのに、今日はとっても嬉しく受け取れた。
また会えるといいな、と、それくらいの感じでちーちゃんと別れた。帰りの電車で向かいの人が551とりくろーおじさんと風月堂の紙袋を持っていて、大阪へ行く予定を立てたくなる。
スーパーのお客様の声の掲示板が更新されていたけれど私の声はなかった。 あと道のうさぎちゃんもいなくなっていた。
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