#君のために鐘は鳴る
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妻の死後、私はついにデジタル生活を捨てた。私はあの子とネットも電波も通じない孤島に住むことにし、たくさんの書物を読みふけった。ここに来る前に、私とあの子が住んでいる島で、銀紫色の貝殻をあの子にプレゼントしてくれた少女は、彼女が大切にしていた『ヘンゼルとグレーテル』という童話の本をくれた。
— 王元著/玉田誠訳『君のために鐘は鳴る』(2023年9月Kindle版、文春e-book)
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起きる機会を見失ったものたち
5年前ぐらいからTumblrの下書きを溜めるようになり、気づいたら下書きだけで200を超えそうになったので、今更出せない記事をごちゃまぜにしてみた。ある意味総集編。
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このあと何しようとなった時、美術館を提案してくれる人って素敵だなと思う。その時コンラッドにいたというのもあると思うけれど。あの辺りは美術館が多い。
傷ついているのはわたしで、痛いのはわたしだとずっと思ってきた。だけれど、あなたの反応を見てああわたしが傷つけたのだ、と思った。恐らくわたしが大切な人にされたら1番傷つくやり方でわたしは線を引いた。
この前名駅に行ったら袴姿の女の子達がたくさんいて、ああ卒業式の季節かと思った。金箔も水引も出てきた当時誰がやるんだこれと思ったけど、見慣れるとカワイイし尖っててクールでいい。私たちの卒業式の頃の流行りはドライで、ドライってやわ過ぎてぽろぽろしてフケみたいになるの、なんか嫌だったから。
卒業式、受付が始まった頃ヘアセットが崩れて、慌てて着付け会場だった近くのホテル電話して、小走りで駅を逆走していたら、丁度卒業式会場に向かうところだった友人にそっちじゃないよと手を取られたの、懐かしくて愛しい思い出だ。あとは宗教に洗脳された同じ学年の子が校長先生の話の後急に壇上に上がって話はじめたのが怖かったのが強烈に残っているぐらい���
全然食べたくないどん兵衛のニンニクバター味噌にお湯を入れる。全然食べたくない味がした。お湯を入れすぎたのか、若干味が薄い。最後スープを流したら容器の底から信じられないほどみじん切りにしたニンニクが現れてゾッとする。すぐさま水切りネットを変える。
段ボールを開けたらすべておなじにおいがした。洋服もスタンドライトも山吹色の土鍋も。私の部屋は、私はこんなにおいだったのだな、と思う。
お酒を飲んで、帰りたくなくて、近くの公園でアイス食べて花火してブランコを漕いですぐ気持ち悪くなって笑った。夏。ブランコを勢いよく漕いでヒールを飛ばして笑いながら拾ってくれるところまで含めて夏。ブランコ漕いだのなんて何年前だろう、と思いながら去年もそういえばブランコを漕いだ事を思い出した。夏だった。高台にある、動物のいる細長い公園。
深夜の公園は酔っ払った若者か、犬の散歩をしてる人か、ダンスをしてる人しかいない。気づいたら2時を過ぎていて、それぞれタクシーを呼んで帰る。今日もタクシーの運転手に近くてごめんなさいね、って言うんでしょと言われてよく分かってるなあと嬉しくなった。まだわたし達出会って1ヶ月ぐらいしか経ってないのにね。
やめられた先輩や上司達がずらりと並ぶ飲み会で、黙々と枝豆を食べなが周りのペースに合わせてビールを飲んでいたら、現先輩方から怪訝な顔をされた。やだしおらしいの変だよ、え?松田さんっていつも違うの?、全然違いますよーわたし達のこと先輩って絶対思ってないですもん、そうなんだ意外〜。ガヤガヤした店内に甲高い先輩の声が響く。まん丸にした目を向ける上司に言える言葉もなく、ただ苦笑いを返した。自分のつまらなさに苛立つ。
ちなみにいつものわたしと言うのは、先輩方にほぼタメ口で話し、名前にちゃん付けで呼び、飲み会では先輩に取り分けてもらい、みんなの制止を振り払って日本酒を煽るような女である。こんな後輩を可愛がってくださる先輩達の心の広さたるや。平伏してしまう。大好き。
もちろん先輩方にも最初からこんな態度を取っていたわけではない。2年目までわたしは趣味は裁縫とおかし作りで、ピンクのフリフリのワンピースを着て、淑やかでおとなしい子だと本気で信じられていた。そんな事は一言も言った事はないけれど。
わたしは所謂猫かぶりというやつだ。猫かぶりというか、初対面で慎重にいくタ��プだと言って欲しい気もする。23年間生きてきて、わたしの性格というのが個性として簡単に受け入れてもらえないことを痛いほど学んできたから。わたしはどの学校でも1年生の10月ぐらいまではろくな思い出がない。どれだけ己を押し殺してひっそり生きているつもりでも、強烈すぎて受け入れられなかったと言われたりする。
わたしはWikipediaにつらつらと肩書きが沢山連なって結局何をやってる人なのかよく分からないって思われたいの、とあなたに言ったら君らしいねと穏やかに笑ってくれた。わたしらしいってなんなんだろう。
運命の恋なんて転がっていないし、運命の人なんて待っていたところで迎えにきてくれやしないのだ。
あなたが第2の故郷が軽井沢だというので、わたしの第2の故郷はどこにしようかなと言ったらお前は鎌倉やろ、と返してきた。よく覚えてますねと驚き半分であなたの顔を見たら、あたりまえやん何年の付き合いやと思っとるねんと得意げに言われたので、強めに叩いておいた。本当にそういうどうでもいいことばっかり覚えているのだ、この人は。たいせつなことは全部わすれてしまったくせに。
怖い夢か過去に大好きだった人と幸せになる夢ばかり見るから寝るのをやめた。頭が重たい。布団はちっともあったまらない。高速道路がすぐ近くにあるこの家は、深夜になるとよくトラックの走る音がする。朝5時をすぎるとスズメが鳴きだす。朝8時半になるとびっくりするような声をあげる子供達が外で遊ぶようになる。9時を過ぎると1時間おきにお寺の鐘が鳴る。この3週間で全部覚えた。
隔離されていた間に季節は確実に春に向かっていて、私はそれが悲しかった。片付けても片付けてもすぐ散らかる部屋の片隅に座り込んで春ってろくなことないから春なんだよなあと思う。ほんっとにろくなことない。部屋のファンを回す。すぐに夏が来るのだろう。きっと今年のゴールデンウィークは暑い。菜の花をダメにしてしまったのでひどいにおいがする。夏になるし気をつけなければ。
本当はもうあの時死んでしまいたかった、いや消えてしまいたかったよとあなたに言うと、そんなの俺が許さないと真っ直ぐ目を見て言ってくれた。ばかみたい。あなたはわたしが消えてしまっても別に何にも失わないのにね。わたしはあなたが死んでしまったら失うから死なないで欲しい。二度と会えなくなってしまっても、あなたがこの世界のどこかで息をしてると思えればわたしも生きていける。
新しい仕事何にしようとDODAをスクロールしていた時、どうしようもなく泣けて泣けて仕方なかった去年の夏。15の時から夢見て20で叶えて、たったの4年で諦めなければいけなかった夢。音が鳴らない黒のぺた��こ靴。オレンジ色のスカーフ。資生堂のルージュルージュを引いて無理やり鏡の前で笑顔を作る瞬間。しょっちゅうボリュームを調整しなければいけないインカム。もう二度とあの仕事は出来ないような気がするし、あの仕事をしたいのかと言われると分からないけれど、懐かしくて思い出す度胸が締め付けられる。
精神が安定している時は自分の精神が弱っていることなんてひとつも思い出さないのに、まるでアドレナリンが切れたスポーツ選手よろしく一定期間精神が落ち着いたらきちんと一定期間精神をおかしくする。まあでもだいぶ冷静になってきたんじゃないだろうか。冷静なふりが出来るようになったの間違いかもしれない。
世界が混沌としている今、こんなことでだめになっている私は贅沢なんだろうか。先生に言われた通りとんぷくを飲んだせいで今日は1日だめにした。だからあの薬は嫌い。嫌い嫌い嫌い。薬なんて大嫌い。大嫌いなのに一向に私の飲む薬は減らない。やんわり拒絶されているような気持ちになってへこむ。
お金で買えない幸せがある、と言われる度鼻の奥がツンとなる。知ってるよ、それが欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて、でも無理だったからお金で買える幸せを片っ端から手に入れていたのだ。
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KK- diary English Lyrics
痛いこと忘れて、零したあの青い言葉。遠い春の終わり。
夕暮れの街は今日の罪を知らないように、終わりの鐘を鳴らすんだ。
Forgetting the painful things, I let those premature words spill out. It was the end of the distant spring.
Like the twilight town didn’t know of today’s sins, the ending bell tolled.
路地裏。笑い声。窓の向こう、嬉しそうな家族の風景。
胸が苦しくて見上げた先、はじめての星が輝いていた。
A back alley. Laughter. On the other side of the window, a picturesque, happy family.
My chest hurt, and when I looked up, the first star was twinkling.
僕はひとり常夜灯に照らされて、明日を待って、秒針に急かされて、
気付けば何も残らない今日を悔やんでは放り出して、
いつも残るのは変われない僕の方だ。
Alone, I’m lit by my nightlight, waiting for tomorrow, rushed by the second hand,
I lament as I realize the day left nothing for me, and I threw it away,
The only thing that’s ever left is me, and I never change.
愛に怯えて離れた町。風はまだ暑い。夏の終わり。
積み上げた荷物、笑い合えた日の記憶、置き去りで歩く。
先は見えないけど。君が居ないけど。
Scared of love, I distanced myself from town. The wind is still hot. It’s the end of summer.
The stacked luggage, memories of the day we could meet and laugh, I left them behind, and walked away.
I can’t see what lies ahead though. You’re not here though.
遠回り、
ブランコ公園、
水飲み場、
消えゆく命、
市民ホール、
ピアノの音、
A detour,
A park with swings,
A drinking fountain,
Fading life,
The civic center,
The sound of a piano,
君が儚く笑うんだ。
You faintly laugh.
重なり合う景色達が啄んでゆく、僕の形を。
ありふれた声は要らない。僕は要らない。
The overlapping scenes peck away at my visage.
Ordinary voices are useless. I’m useless.
腫れた目こすって約束した、また会うこと。辛い秋の終わり。
大丈夫、君なら。笑っていて。と、胸の中絶えず響く。今もほら。
Rubbing our puffy eyes, we promised. We would meet again. It’s the end of a painful autumn.
If you’re ok. Keep laughing. Always resounding in your chest. Even now.
転んだって前だけを向いて、みっともなくても気にしないで、
言いたいな、「ずっと一緒に居てよ。」
If you fall, don’t look back; even if you feel ashamed, don’t worry about it
I wish I could say, “Let’s always be together.”
僕にだって意味があるように、誰にだって意味があるから。
聞きたいな、明日に繋がる声を。
Because if even someone like me has a purpose, then everyone else has a purpose too.
I wish I could hear them, the voices connecting us to tomorrow.
いつか今日を思い出す時に、君の笑顔が消えないように。
いつか僕が居なくなる前に、君との日々が消えないように、
これを残すよ。
When I remember today, it’ll be so your smile doesn’t disappear.
Before I go away, so my days with you don’t disappear,
I’ll leave this.
あいも変わらず足跡ひとつ。道の途中、寒い冬の終わり。
夕暮れの街が、少しだけ優しく見えた。そんな日の話。
As usual, there’s a single footprint. In the middle of the path, it’s the end of a cold winter.
The twilight town seemed just a bit nicer. That’s the story of that day.
#I thought I already posted this years ago but I didn't oops lol#I think the version on SCOOP is more popular but I remember listening to this on the Riot of Color doujin cd ;w;#This song is 10 years old now omg#I just translated it cause I've always really liked itttttttt#utaite#translations#kk#ken kamikita
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小詩集『Poetry Showcase Vol.09 : 真夏の花を探して』
小詩集『真夏の花を探して』
1.「月光浪漫」 2.「恋仲アシンメトリー」 3.「あなたに返す花がない -No War, No Nuke.-」
1.「月光浪漫」
月明かりに照らされて 僕らは愛の言葉を交わした この夏、最初の花火 見上げた二人は恋人になる
人生の意味なんかわからない 今日までただ生きてきた なんでもない日々に祝福を 君と出逢って僕は変わった
月明かりに照らされて 僕らは愛をたしかめあった 永遠に続く片想いは 不安な昨日に置いてきたのさ
大好き 大好き 大好き 明日まで見つめ合いたい
月明かりに照らされて さっきまで降ってた雨も止んだ 今まで誰も好きになれなかった 君がほんとうに初恋なのさ
やりたいことなんかわからない 進路希望は白紙で出した 9 to 5 ただ繰り返し このまま死んでくのは嫌だった
君とふたり歩いていこう 僕らは愛に生きるのだ さらば昨日 よろしく未来 夜空に響く青春の鐘
大好き 大好き 大好き 明日は希望の中にある
月明かりに照らされて 浴衣でポテトをつまむ君は 絵画のように美しく すべてを塗り替えていった
大好き 大好き 大好き 月明かりは浪漫を呼ぶ
月明かりに照らされて 僕らは愛をたしかめあった 君と僕の初恋 すべては運命のまま愛になる
君とふたり歩いていこう 僕らは愛に生きるのだ さらば昨日 よろしく未来 夜空に響く青春の鐘
大好き 大好き 大好き 夜明けはすぐそこに 影すらも抱きしめて
八月の夜空へかき鳴らせ ふたりの青春の鐘
2.「恋仲アシンメトリー」
もう、あなたには疲れたの これ以上付き合えないわ 傍にいるだけで倖せだった 数ヶ月前の日々を返して
別の女がいることくらい ずっとわかってたわ もし、身体だけの関係でも 私はあなたを求めてた
たとえ腰掛けだったとしても 私といる時くらい 私を見てくれてもいいじゃない でもあなたが見るのはスマホの���面ばかり 相手は私の幼馴染
知らない誰かと浮気するなら 好きにしたらいい 私なんか踏み台にしてさ 良い人と付き合えばいいんだ
でも子どもの頃から友達だった あいつだけは奪わないで 私からすべてを奪わないで これ以上好きにならないで
あの日も君の傍にいた ただ抱きしめられていた いけないことだと解っていても 君が手を離してくれなかった
恋人を失っても二番目でいたかった 他人の一番よりも君の二番目になりたかった ずっと好きだった君に再会して また夢中になったんだ
さらば恋人との素晴らしき日々 僕は君を選んだ 僕なんかさっさと忘れてくれ でもカメラロールの写真は正直で 見つめるたびに愛おしくなるのは何故なんだろう?
突然恋人から別れを告げられ 心が壊れそうだ 僕はあまりにも無垢すぎて すべてを抱きしめていた
君をどんなに愛しても 君の一番にはなれない わかっていても諦めきれない 僕を殺してくれ
青春の影に映る 涙の痕がもしあなたなら その対岸に立つ私が太陽になる 棄てられたからこそ美しい そう思い込むしかない
風になりたい 空気になりたい ここから空に向かって 最後に奏でよう 悲劇という名のバラッド 高らかに……
ふたりが愛し合って ひとりが奪い去り ふたりは生きてるだけ ひとりは壊れてく
そして僕は君を憎んで 私はあなたを好きなまま 僕はここでクラリネットを吹き 私はその音色を聴く
これから先の人生に君の姿はない 僕が愛した恋の歌 すべては水の泡 思い通りにいかない日々
愛して 愛して ただ愛してよ……
やっぱりあなたが好きなんだよ あなたと別れたくないんだよ
恋仲アシンメトリー それは行く宛のない幻想 恋仲アシンメトリー ふたりの叶うはずのない幻想
3.「あなたに返す花がない」
風もない 愛もない そんな街の中で 溶けた皮膚 爛れたビル 時代は終わった 私たちが信じた あの幻想 すべて時に消えて 生き残った者たちが 静かに 河を目指した
あれから七十年近く 私は ここにいる あの街で 今生きる あなたの声が返る
軍靴の音がする この時代に 何を伝えるか 何を話せるか
旗もない 意志もない こんな時の中で 心なき鳥 逃げる民 歴史は繰り返す 平和と反戦 今声にせず いつ声を上げるか 何度踏み躙られても…… いつか季節は変わる そう信じて
百年後の子どもたちへ 私は 何が言える? 見逃して 沈黙する そんな私で良いのか?
戦争の風が吹く この八月に 何を感じるか 何を求めるか 今日だけでもいい 歴史に還ろう
零戦が空を飛ぶ いつかの夏が呼ぶ ありふれたこと いとおしいひと 私が この夏を守る……
���れから八十年近く 私は ここにいる あなたに 花を手向け 風の中に叫ぶ
綺麗事の味がする この時代に 何に学ぶか 何に活かすか すべて私が 決められる
どんな時代も どんな季節も 何か出来ることがあるさ
風もない 愛もない そんな街に生きた あなたの命と向き合う 私は この街で生きる……
小詩集『Poetry Showcase Vol.09 : 真夏の花を探して』Credits
Produced by Yuu Sakaoka
All Words Written by Yuu Sakaoka Drafted by Sakura Ogawa(No.1) / Koharu Takamoto(No.2)
Management by G.Slope & Hill’s Planet
Dedicated to all victims of war and conflict.
Very very very thanks to my friend, my familly, and all my fan!!
2024.8.7 坂岡 優
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)2月4日(日曜日)弐
通巻第8117号
「おんな戦争屋」は「ヌーランドのクッキー」
反ロシア強硬派の米国務次官がまたもキエフを電撃訪問
*************************
ビクトリア・ヌーランドはオバマ政権で国務次官補。2014年の『マイダン革命』の仕掛け人で、ヤヌコビッチ大統領に反対する人々にクーキーを配って、抗議行動を背後で煽り、ロシアからは「ヌーランドのクッキー」と批判された。クレムリンは対米制裁で入国禁止リストのトップに彼女を据えた。
当時のアメリカの政治雰囲気は自由と民主を脅かすのがロシアであり、外交的には強硬路線が評価されたため、上院の指名公聴会でヌーランドは全員が賛成したほどだった。彼女はブラウン大学卒で一貫した国務省官僚の道を歩き、ロシア語、フランス語、中国語も流暢なので重宝され、国務省スポークスウーマン、NATO大使などを歴任している。
1月31日、ヌーランド現国務次官はキエフを電撃訪問し、「ちかくGLSDB(地上発射小径爆弾=150キロの射程)を供与できる」と述べた。このニュースにクレムリンは「不吉な予兆だ」と強く拒否反応を示した。
昨夏、米国務省のナンバーツゥーだったウェンディ・シャーマン(女性副長官)が退任したため、その後任にヌーランドの名前が挙がったが、さすがのバイデン政権も、彼女を副長官「代理」とはしたものの、結局はカート・キャンベル調製官に副長官を任命した経緯があった。ロシアばかりか、米国内でもヌーランドは「おんな戦争屋」として危険視されており、また夫君のロバート・ケーガンはネオコンの理論家として知られる。
なおシャーマンはイラン核合意、北朝鮮担当などで積極的��外交を担い、ハト派だったオルブライト路線を継いだ。カート・キャンベル副長官は南太平洋の島嶼国家群に中国傾斜に警鐘を鳴らし、たびたびソロモン諸島などを訪問してきた外交のベテラン。
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現代に蔓延する上っ面の多様性の背後には、互いに認め合い、尊重するためにはそれぞれがそれぞれに誰かの役に立たなければならないという暗黙の目配せがそこかしこに溢れている。取ってつけたような「弱者救済」というポーズの背後に、どれだけの排他精神が蠢いていることか。高齢者、子ども、障がい者、生活困窮者、クィアをある種の符号に落とし込んでマーケティングに利用するのは、いつだって政治的悪辣の最たるものである。本来は音楽という鐘楼に集いし落伍者たちの解放区として機能していたクラブやライブハウスに於いてさえ、いつしか高い倫理観が求められるようになり、暗黙のドレスコードにより、世にも奇妙な選民思想が根付き始めている。互いに認め合い、互いを支え合うことを前提とした空間に、自分のような人間の居場所がなくなりつつあると感じることが少なくない。音楽が爆音で鳴り響く暗闇のなかには聖職者もいれば犯罪者もいる、心優しき英雄もいれば屑のような悪党もいる、互いの胸のうちに共通するものは何もなく、もちろん自発的な歩み寄りもない。鳴り響く猥雑な音楽だけが両者を辛うじて暗闇の内側にとどめ、足もとの溝を埋めていく。いまの時代、そういう多元的な現場や空間はもはや存在しないのかもしれない。
(『僕のヒーローアカデミア』233話より)
前置きが長くなってしまったが、タラウマラには日々、様々な事情を抱えた「世の人」たちが入れ替わり立ち替わり訪れる。それは決して居心地の良いものではないし、少なくとも当店にとって、彼らは何の役にも立たない。どちらかと言えばこちらのストレスになるだけだ。それでも彼らはやって来る。そういう人たちをこの社会から見えにくくしているのが無自覚なダイバーシティが夢想するユートピアであり、権力者たちが吹聴する「美しい国」の実態なのだと思う。
(世の人①:東淀川を代表するファッショニスタ)
まず最初に紹介したい人物が、自他とも認める東淀川のNo.1ファッショニスタ、清水氏だ。氏の特徴を挙げるとすれば、とにかくオシャレ、ひたすらオシャレ、無慈悲にオシャレ。この人がひとたび領域を展開したら、その術式から逃れる術はなく、世の中で最も役に立たないゴミのような服飾情報を一方的に脳内に流し込まれ、結果、見事に誰もが骨抜きにされる。かつて偶然にもその場に居合わせたWD sounds のオーナーLIL MERCY氏さえも凍りつかせた脅威の人物だ。自身の首元を指して「これは希少なFENDIのネクタイだ」と豪語するので、恐る恐るネクタイ裏のタグを確認すると、なんとブランドロゴではなく素材を示すflannelの文字。どつくぞ。そんな清水氏の母親が昨年亡くなったのだが、ある日、沈鬱な表情でタラウマラを訪れた氏が朴訥と胸中を吐露し始めた(聞いてもいないのに)。ずっと母の介護に身を捧げてきた自分としては、親の死を簡単に受け入れることができず、いまは食事も喉を通らない。母が使っていたベッドの上で呆然と天を仰いで、そのまま朝を迎えることも珍しくない、日に日に自身の身体が痩せ細ってきたことを自覚しており、周囲の者からも心配されている、というような内容をエモーショナルに語る。さすがに気の毒だと思い、親身になって耳を傾けていたのだが、次の瞬間、この男の口から耳を疑うようなセリフが飛び出した。「俺はもともと��タイルが良いのに、これ以上痩せたらモデルと間違えられるんちゃうやろか。ほんでこのベルトもかっこええやろ?」。恐ろしいことに、またしても僕は氏の領域に引きずり込まれていたのだ。その後もお決まりのファッション自慢を嫌というほど聞かされ、全身から血の気が引いていくのを感じた。最愛の母親の死さえも、己のファッショントークの「振り」に使う正真正銘のク◯である。しかも亡くなって間もない、死にたての状況で。
(世の人②:東淀川のジャコメッティ)
次に紹介したいのは、東淀川のジャコメッティ。ある日の営業日、下駄履きのおっさんがタラウマラに訪れ、店内の書棚を一瞥して咆哮した。「ここの本ぜんぶキミらが読んでるんか?やとしたら相当わかってるな!」。僕たちは当店取り扱い書籍はすべて自分たちで読んで、仕入れ、仕入れて、読んでいることを伝えた。するとおっさんの眼は鋭く輝き「キミらは大阪の文化を1ミリ底上げしとるな。大阪で1ミリってことは世界で1ミリってことや!気に入った!儂の家にある本を全部キミらにあげよう、今夜でも我が家に取りに来なさい」と快活に言い放った。その後もジャコメッティやカフカ、折口信夫について興味深い話を聞かせてくれた。おっさんの名は矢嶋博士、淀川とともに生きる彫刻家であり歌人であった。博士から自宅住所と電話番号を書いたメモを受け取り、タラウマラ閉店後にお伺いすることを約束した。博士は帰り際に「もし良かったら、儂の家にある本ぜんぶとキミらのジャコメッティを交換しよう」と言った。僕は何となく話題を逸らして、夜を待った。タラウマラ閉店後に近所のキンキーガールりんちゃんを誘って矢嶋宅へと向かった。ゲトーなアパートのゲトーな階段を上がりゲトーな玄関を開けると、果たしてそこは博士のアトリエ兼寝床であった。三畳一間に所狭しと並べられた謎の彫刻と珍奇植物、藁と見紛う敷布団とヘドロ化したホルモン、呑みさしの酒瓶、そしてあっち系のアダルトコンテンツが視界を過ったことは記憶に留めておこうと思った。博士は「何を突っ立っとんねん、腰おろして寛ぎなさい」と着座することを薦めてくれたので、僕は「どこに?」という言葉をかろうじて飲み込んで、藁のような敷布団に腰を下ろした。ぴったり寄り添うようにりんちゃんの背中がある。博士は1,000冊つくって50冊しか売れていないという自著『淀川。よ』(幻冬舎)を僕たちに1冊ずつプレゼントしてくれた。「芸術家なんて世間様に認められたら負けや。儂はいまの生活で十分幸せやから、死ぬまで作品を作っていくだけや。売れたいなんて思ったことない」という博士の言葉に負け惜しみや諦念は微塵も感じられず、寧ろ清々しい。りんちゃんの興奮が伝わってきた。僕たちは小一時間ほど色んな話をして、席を立った。「階段の上に本を置いてるから全部持っていきや!頑張れよ、若者たち」と言って博士は扉を閉めた。ゲトーな���パートのゲトーな階段の上に大量の書籍が置かれていたが、なんとその8割程度が司馬遼太郎の著作だった。ジャコメッティを交換条件として差し出さなかった自分を心から讃えた。僕たちは自転車のカゴに大量の司馬を積み込んで帰路に着き、その足ですべて「本の森」に寄贈した。
(世の人③:ラッパーの母)
最後はタラウマラの元スタッフであるマリヲ君の実母を紹介する。この方は初来店時に食パンの差入れを持ってきてくれて、淡路商店街で食パンと言えば、当時の人気店「熟成純生 食パン専門店|���多」(2022年9月��閉店)のものに違いないと早合点し「そんな高級なやつ頂いて良いんですか?」と言うと「え?そこのイズミヤで買ったやつよ、え?こっちの方が良かった?」とテヘペロ。なんと僕には廉価食パンを差し出し、ご自身用に高級品を隠し持っていたのだ。2度目の来店時は前回購入してくれたAFTERのTシャツ(画像参照)のコーディネートを見せに来てくれたのだが、タイミング悪くパンク修理の最中だった僕は、店内で少しお待ち頂きたい旨を伝えて作業に注力した。ところがパンク修理を終えて顔を上げると、マリヲ母は嘘のように店内から姿を消していた。それから何度かタラウマラにやって来ては、僕の目を気にしてか、まるでプッシャーマンのような所作で袖の下からマリヲくんに小遣いを渡していたり、連日おばあちゃんの就寝時の写真を送ってきて、マリヲくんが「ばあちゃん元気そうで良かった」と返信すると「おばあちゃんじゃなくて、おばあちゃんが着てるパジャマを見て欲しかった」と返す刀がぴこぴこハンマー。よく見るとパジャマの花柄はすべて微妙に違っていた。そうかと思えば「おばあちゃん、明日あたり死にそうです」と唐突に不安を煽るメッセージを送りつけてきたりもする(因みにおばあちゃんはいまも元気にご存命)。或いは道頓堀川で殺人事件が起きた際には被害者の男性が我が子でないかと執拗に心配していた。報道で被害者はベトナム人男性だと報じられているにも関わらず、だ。
そして、日々の寂寥感を紛らわせるようにSiriというバーチャルアシスタントと夜毎ピロートークを繰り広げていたある時期のマリヲくんが、酔った勢いでSiriに「好きだ!」と告白した瞬間、マリヲ母から「私も!」とLINEメッセージが届いたとき(別の文脈でのやり取りをしていたらしいが、偶然タイミングが重なったようだ)には膝から崩れ落ちた。やはり��能の子は異能、この親にしてこの子あり、ということだろう。
(マリヲ母については息子の著書に詳しい)
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いつか終わる暗闇を
なぜ恐れる必要があるのか
陰翳礼讃の声の中に
ひとひら聞こえる
音連れ
炎舞に揺らめく
不知火の瞳
妖しく,朧げな
永遠の静寂を悟る目尻
陰は行き場なく漂い
膕へは虚の鐘が鳴る
あゝ、不思議に美しい
震えた君の
重すぎる予感
白痴の間で残酷にも
遠い灯りが黄昏になびく
その爽やかな死の腐臭
零れ落ちる左手に
温度を忘れた血潮が
この始まりの地をつくる
コンクリートと同じ温度になった
君の頬を触れるとき
僕と君とを繋いでいた
地球の円周を紡ぐ糸が解け
この宇宙に最初の絶望を生み出す
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DISCOGRAPHY
▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.1 1.王子の冒険 (カエルの為に鐘は鳴る より) The Prince's Adventure (from "For Frog the Bell Tolls")
2.ピラプト王国 (ス��パーマリオランド より) Birabuto Kingdom (from "Super Mario Land")
3.Eyes On Me (ファイナルファンタジーⅧ より) Eyes On Me (from "FINAL FANTASY Ⅷ")
4.ビコーズ・アイ・ラブ・ユー (MOTHER2 ギーグの逆襲 より) Because I Love You (from "EarthBound")
▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.2 1.ポリアンナ (MOTHER より) Pollyanna (from "EarthBound Zero")
2.憩いの町 (不思議のダンジョン2 風来のシレン より) Mountaintop Town (from "Shiren the Wanderer")
3.クロノ・トリガー (クロノ・トリガー より) Chrono Trigger (from "Chrono Trigger")
4.Time is changing (ダーククロニクル より) Time is changing (from "Dark Chronicle")
▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.3 1.Snakey Chantey(スーパードンキーコング2 より) Snakey Chanty(from "Donkey Kong Country 2: Diddy's Kong Quest")
2.Escape From The City(ソニックアドベンチャー2 より) Escape From The City(from "SONIC ADVENTURE2")
3.サラダロアの町/サラダ町奉行所(サラダの国のトマト姫 より) Saladoria/The Prison(from "Princess Tomato in the Salad Kingdom")
4.レイトン教授のテーマ(レイトン教授と不思議な町 より) Professor Layton's Theme(from "Professor Layton and the Curious Village")
5.タイトル(どうぶつの森 より) Title(from "Animal Crossing")
▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.4 1.あさってCOLOR(スプラトゥーン2 より) Fresh Start(from "Splatoon 2")
2.Historic Soldier(グラディウス より) Historic Soldier(from "Nemesis")
3.Radical Dreamers ~盗めない宝石~(クロノ・クロス より) Radical Dreamers ~Unstolen Jewel~(from "Chrono Cross")
4.Sagat Stage(ストリートファイターII より) Sagat Stage(from "Street Fighter II")
▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.5 1.Hopes and Dreams(UNDERTALE より) Hopes and Dreams(from "UNDERTALE")
2.愛のテーマ(ファイナルファンタジーIV より) Theme of Love(from "Final Fantasy IV")
3.UNTAMED HEART(風のクロノア door to phantomile より) UNTAMED HEART(from "Klonoa: Door to Phantomile")
4.Dreams Dreams(ナイツ NiGHTS into Dreams… より) Dreams Dreams(from "NiGHTS into dreams…")
▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.6 1.海ステージ(星のカービィ スーパーデラックス より) Sea Stage(from "Kirby Super Star")
2.ひまわりとまぼろし/おかあさん?!(MOTHER3 より) Sunflowers and Illusions/Mother?!(from MOTHER3)
3.君と二人で~ある新米鍛冶師の場合~(サモンナイト クラフトソード物語 より) Together With You ~A Certain Rookie Blacksmith~(from "Summon Night: Swordcraft Story")
4.ヨッシーのうた(ヨッシーストーリー より) Yoshi's Song(from "Yoshi's Story")
▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.7 1.おおぞらをとぶ(ドラゴンクエストIII そして伝説へ… より) Heavenly Flight(from "Dragon Warrior III")
2.剣入手前フィールド(ゼルダの伝説 夢をみる島 より) Sword Search(from "The Legend of Zelda: Link's Awakening")
3.FLASHMAN STAGE(ロックマン2 Dr.ワイリーの謎 より) FLASHMAN STAGE(from "Mega Man 2")
4.Stickerbrush Symphony(スーパードンキーコング2 より) Stickerbrush Symphony(from "Donkey Kong Country 2: Diddy's Kong Quest")
▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.8 1.作戦~ラストバトル オープニング(スプラトゥーン2 より) The Plan ~ Last Battle Opening(from "Splatoon 2")
2.フライ・オクト・フライ Fly Octo Fly
3.フルスロットル・テンタクル Ebb & Flow
4.フレンド・フロム・ファラウェイ Into the Light
▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.9 1.風に誘われて (Twin memories)(Pop'nツインビー より) Calling for the wind (Twin Memories)(from "Pop'n Twinbee")
2.THEME OF ROCKMAN EXE(バトルネットワーク ロックマンエグゼ より) THEME OF ROCKMAN EXE(from "Mega Man Battle Network")
3.ワイルドウインド(Napple Tale Arsia in Daydream より) Wild Wind(from "Napple Tale: Arsia in Daydream")
4.MOVIN' IN CIRCLES(R4/RIDGE RACER TYPE 4 より) MOVIN' IN CIRCLES(from "R4/RIDGE RACER TYPE 4")
▼Ultra Hyper Grooving Game Music LIVE 1.風の憧憬/クロノ・トリガー Wind Scene/Chrono Trigger
2.Hopes and Dreams/UNDERTALE Hopes and Dreams/UNDERTALE
3.運河要塞/ロマンシング サ・ガ2 Canal Fortress/Romancing Sa・Ga2
4.Stickerbush Symphony/スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー Stickerbush Symphony/Donkey Kong Country 2: Diddy's Kong Quest
5.エリア1/ドラゴンスピリット AREA1/DRAGON SPIRIT
6.メタナイトの逆襲:エンディング(友と夕陽と…)/星のカービィ スーパーデラックス Revenge of Meta-Knight Ending Theme/Kirby Super Star
7.Darker Than Midnight/東方風神録~Mountain of Faith 運命のダークサイド(Dark Side of Fate) Touhou Fuujinroku~Mountain of Faith
8.タイトル/どうぶつの森 Title/Animal Crossing
9.POLLYANNA(I BELIEVE IN YOU)/MOTHER POLLYANNA(I BELIEVE IN YOU)/MOTHER
▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.10 1.果てしなき世界(ドラゴンクエストII 悪霊の神々 より) Endless World(from "Dragon Quest II: Luminaries of the Legendary Line")
2.Bein' Friends(MOTHER より) Bein' Friends(from "EarthBound Beginnings")
3.夢は終わらない 〜こぼれ落ちる時の雫〜(テイルズ オブ ファンタジア より) Yume Wa Owaranai ~Kobore Ochiru Toki no Shizuku~(from "TALES OF PHANTASIA")
4.「Reset」(大神 より) 「Reset」(from "Ōkami")
5.ICO -You were there-(ICO より) ICO -You were there-(form "ICO")
6.Still Alive(Portal より) Still Alive(from "Portal")
7.妖魔夜行(東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil. より) Apparitions Stalk the Night(from "Touhou Koumakyou: The Embodiment of Scarlet Devil") ▼Ultra Hyper Grooving Game Music Vol.11
新世界をかけぬけて(星のカービィ ディスカバリー より) Running Through the New World(from "Kirby and the Forgotten Land")
グランディアのテーマ(グランディア より) Theme of GRANDIA(from "GRANDIA")
Isle of Giants(ロスト・ワールド ジュラシック・パーク より) Isle of Giants(from "The Lost World: Jurassic Park")
ハテノ村(ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド より) Hateno Village(from "The Legend of Zelda: Breath of the Wild")
ソラミミ(ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家 より) Solramimi(from "Atelier Ryza: Ever Darkness & the Secret Hideout")
Les Hypnonautes(ヒュプノノーツ より) Les Hypnonautes(from "Yumeiri")
さくらいろの季節(塊魂 より) Cherry Tree Times(from "Katamari Damacy")
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Trip to Korea, September 2024 - Day 2: DMZ tour: Imjingak and Dorasan
I don't tend to do much touristy stuff (usually, my theme of the trip is to enjoy beer and food in the city), but this time, since it was my first time in Korea with a friend, I decided to take a DMZ tour.
あんまり観光っぽいことをしない性分(だいたいは街中でグルメとビールが旅のテーマ)なのですが、今回は初韓国の友人と一緒ということもあり、せっかくだから参加してみようかなと、DMZツアーを申し込み。
DMZとは DeMilitarized Zone(非武装地帯)の略。韓国の場合は、北緯38度線をベースに引かれた国境の南北2km以内のエリアを指し、その間は武器の持ち込みと民間人の立ち入りを禁止している「軍の管理エリア」のことです。
私が申し込んだのは、klookアプリの「DMZツアー」。団体の日本語ツアーで、早めの時間帯(朝8:00集合)のもの。¥5,598/1名。
🚃7:00 ホテルを出て、江南駅からぐるっと地下鉄で弘大入口駅へ。乗り換えがないから便利っちゃ便利。
(なお、ツアー予約サイトには「ホテルまでお迎え」と書いてあったけど、前日の集合メールには「弘大入口駅8:00集合」になっていて、「あれ?ホテルに迎えに来てくれるんじゃなかったの?」と思ったのですが、実際は結構な団体ツアーだったので、言ったところで無理だったろうなあ。)
🚌8:00 弘大入口駅で集合し、大型バスに乗車。
今回は日本語のツアーを予約したので、だいたい15名程度の他のお客さんと一緒にツアーを回ることに。週末はもっと予約が多いらしく、立ち入り人数制限のあるDMZエリアには、朝一のツアーでもかなり時間がかかることもあるそうです。
🚌9:00 バスに揺られて約1時間(結構寝た)、最初の目的地に到着。
◼️臨津閣平和公園
ちょっと大きめなパーキングエリアみたいな感じ。観光バスが10台以上止まってました。
(めちゃくちゃ天気が良くてよかった!)
イムジン河のほとりにあるこの公園は、DMZの手前で民間人が行ける最終エリア。ここから先は有刺鉄線の貼られたDMZになります。 ここでDMZへの立ち入りの申請を行います。
申請まで時間があるということで、ちょっとだけ自由時間。屋上の展望エリアへ。
目の前の田んぼの手前に引かれている有刺鉄線の境界。もともと、イムジン河周辺は農業が盛んで、特に有数の米の産地らしく、DMZになってからさらに人や車の立ち入り少なくなったせいか、水が綺麗で美味しいお米が取れるそうです。
DMZ内に行ける「平和ゴンドラ」の出発地点もここに。(いいお値段するので乗りませんでしたが)
▲有刺鉄線の向こう側で、草刈りをしている兵役の方。そういう仕事もあるのね、そりゃそうか。
立ち入り申請が完了し、指定の時間までは臨津閣平和ヌリ公園内をいろいろ説明をいただくことに。
まずは2000年1月に建てられた「平和の鐘」。兵器を溶かして作った鐘で、お正月と、あとはここを起点にしている「平和マラソン」のスタートの際に鐘が鳴らされるとのこと。
そして「望拝壇」。
故郷を思って祈る方達のために作られた祭壇のようなもの。韓国と北朝鮮の分断となった朝鮮戦争の勃発は1950年で、その時に故郷を離れた方々ももうお年を召しているので、ここに祈りに来る人もだいぶ少なくなったとのこと。
「自由の橋」。
そして「京義線の線路」と「破壊された蒸気機関車」。
▲日本統治(併合)時代に建設された鉄道路線。枕木とかはそのままらしい。
▲ソウル(旧名で「京城」)から新義州(北朝鮮)をつなぐ路線だった「京義線」。分断されてからは「ソウル〜都羅山駅(しかし、実質電車で行けるのは2駅手前の文山駅までみたい)」のみが韓国側に。 一時、北朝鮮側に作った「開城工業団地」までも開通していたようなのですが、関係悪化によりそれも終了。今は線路があるのみ。
▲何も走らない、有刺鉄線の向こう側の線路。
かつて、軍事物資を乗せて走っていた蒸気機関車。
北側に使われてしまうくらいなら破壊してしまおうということで、都羅山駅を超えた先の長湍駅あたり(今のDMZの中にあった駅。現在は廃駅になっている)あたりで無数の銃弾を受けて停止・放置されていたもの。
おびたたしい銃撃痕の数。
ずっと放置されていたけど、なんとか回収して綺麗にして、今はこの臨津閣に保管・展示されているそう。
▼実は日本のメーカー(川崎���工)製で、車体に「三菱」、車輪に「住友」の刻印もされています。
たくさんの人が見学に来ていました。
私自身は「朝鮮戦争」は歴史の教科書の中のことなのですが、1900年代は近現代なんだよね。そしてその分断がいまも続いている、のは、なんとも難しい問題だなと思いました。
他にも「平和を願うリボン」や、「2体の少女像」も。少女の像は、南北統一ができたら、1体は北側に渡そうということで2体ここにあるそうです。この少女像、日本と韓国の関係が悪くなると出てくるというもの。ちょっと複雑ですね。
キャンプサイトや遊園地があり、「臨津閣観光地」と表現されていることもあり、できるだけ多くの人がくる場所にしたい、ということでした。生生しい歴史遺物と、目の前のまだ戦争状態という現実で、なんだか複雑な気持ちになるエリアでした。
AM10:30 再びバスに乗って、いよいよDMZに入ります。
検問を通ってDMZ内へ。(検問では、乗車している全員のパスポートと顔のチェックがあるよ)
▲1998年に現代グループの会長の私財投資によって作られた「統一大橋」。会長は北側の出身だそう。 会長は南側に来る時に、家族が売った牛1頭のお金を盗んだことがあるらしく、この橋の開通時には逆に500頭の牛を連れて渡ってきたという逸話。
🚌10:40 DMZに入って、まず最初の目的地へ。
◾️都羅展望台
ここから国境や板門店、ひいては北朝鮮側を見ることができます。(このあたりの旅程は、軍側から「先に〇〇に行ってください」というような指示があるらしい。管理人数の調整してるのかな)
駐車場になっていたのは「旧展望台」の前のエリア。
▲老朽化につき、新しく展望台が作られたよう。こっちは2018年10月で終了。
駐車エリアから新展望台まではちょっとした坂道。「この坂では写真撮影はしないでくださいね」という指示あり。(それでも撮ってる海外観光客いたけど...)
▲展望台入口側からの韓国側(坡州市 ぱじゅし)の風景。
▲ちょっと右側にあるのは倉庫地区。もともと、開城工業地帯で生産されたものを保管しておく物流倉庫だったそう。今は全部空っぽ。
半年くらい前から北朝鮮側が汚物を風船にくくりつけて投げてくる「汚物爆弾」のせいもあり、屋上の展望台は封鎖中。(ていうか、このエリア全体がマジでめちゃくちゃ畜産臭くて、この匂いが汚物爆丸なのか...!?!?という懸念すらあった。違ったけど。)
なので、建物横のフェンスからと、建物内の展望エリアからのみ見ることができました。撮影は概ねOKになっています。
▲こちらが新展望台。
見える...あれが北朝鮮か...
草も木も空も、反対側と何も変わらない。でも向こうは違う国で、さらに誰も行けない閉鎖された国。なんだか現実味がないようで、でもこれが現実。
北朝鮮の旗が立っているエリア、時間によっては田畑で作業をしている人も見えるらしい。そりゃそうか、人が住んでいる”国”だもんね。でも、韓国から見えるエリアは結構ハリボテで、大きな建物は立っているけど、実は全然人が住んでいないらしい。
展望台の中にあったエリアのジオラマ。本当に国境近く、まさにDMZにいます。
何も変わらない青空。
北朝鮮に向かって立っているスピーカーからは、K-POPが流れている。こういう地道な活動が、向こうに住んでいる若者に刺さるら、とのこと。でも、それで北朝鮮から出て行きたくなった人がいたとしてても、難しいのが現実なのよね。
展望台の入り口にいた猫。君はどこから来たのかな。猫には国境は関係ないのかもしれない。
🚌11:45 再びバスに乗って、次は第3トンネルへ。
(写真が多くて上限に来てしまったので、ここからは次の投稿へ)
【2024年9月 ソウルの旅】 ・Day 1 └ サムボプデチゲ └ 60年伝統新村黄牛ホルモンカンナム駅直営店 └ アートモンスターカンナム店 ・Day 2 └ DMZツアー └ 臨津閣平和ヌリ公園・都羅展望台 👈THIS └ 第3トンネル・統一村 └ Seoul Gypsy └ プチョンユッケ ・Day 3 └ 神仙ソルロンタン └ Seoul Brewery └ タルメクスーパー └ Chillhops Itaewon Project └ トヤジンガ └ Craftbros Taproom └ オダリチプカンジャンケジャン
+α 韓国旅行で便利なアプリ
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叫び -The Freedom You Need-
我を忘れて戦いに明け暮れるほど 声が聞こえる ここにまだ心があると はばたく羽根はなく 切り裂く爪もなく 月明かりに浮かぶ 傷ついた体で 鳥籠の中��今夜も叫んでいる 生き抜くために 咲き乱れた命の花 踏み散らして踊ろう 君が君でいるためには自由が必要だろ いとも容易く迷い込む森の奥でも 誰がために鳴る鐘の音に耳を澄ませよ 儚いだけじゃなく 切ないだけじゃなく 消えゆく定めでも 受け入れる強さで 鳥籠の主が誰でも 壊してやると誓いましょう 咲き乱れた命の花 踏み散らして踊ろう 君が君でいるためには自由が必要だろ 生きることが戦いでも 人が人でいるためには心が必要だろ 咲き乱れた命の花 踏み散らして踊ろう 君が君でいるためには自由が必要だろ 生きることが戦いでも 人が人でいるためには心が必要だろ
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イヴとリリス
作詞:月棘苑子 作編曲:塚越雄一朗(NanosizeMir)
Ah 凍りつく (残響に) 終焉[おわり]無き (鐘が鳴る) 骸[むくろ]を 映して
<願いを 灼き 正せ>
淡く昏い 城で出逢う 孤独な 血の王[アル・��リス] 呪われた 世界には (全て) 光無き (蝕む夢)
辿り来る 乙女[イヴ]が いばらの指に触れた 溶ける花びらへ 七つ羽根 羽ばたく
Ah 闇夜[やみよ]に 傅[かしず]いて 此の身を抱いて (絶叫[さけ]んで) ねぇ 消えない 刻印[しるし]つけた 愛し運命[さだめ] (歌って) 赤く溶ける心 まるで 炎 (愛を騙る 葬列)
Ah 美しい (横顔は) 常闇[やみ]のように (石のように) 畏れを纏って
『破滅の愛 ひらく』
月 照らす 災禍[さいか] 崩れゆく身体は 果たせない 原罪[あがない]を (咲かせ) 貴方まで (奪い尽くす)
熱い唇から 血を這う 闇の愛よ 禍つ神の 死歌を聴け 黒き緋よ 羽ばたけ
Ah 奇跡に 恋焦がれ 枷を破った (楽園) さぁ 歪な 白き罪に 祈り給え (奈落へ) 立てる剣 薔薇を散らす 涙 (聖を屠る 裁きを)
Ah 繋がれた (封印を) 切り裂いて 捧げる Ah 君に 知恵の果実[すべて]を
『血の王[かみ]の名の下、 牙を今 貫いた。』
Ah 夜明けに 生まれゆく 嘘の幻[せかい]を (壊して) ねぇ 二人は 頬を寄せて 無限の愛[あい]を笑う (口付け)
永遠の果実[いのち] 灰に還す 想い (繭の夢は 優しく)
Ah 終焉無き (残響に) 原初[はじまり]の (理よ) 悪なる誓いを
『聖樹[さだめ]を 今 燃やせ』
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小説と言うかプロットですが。設定はこれと似ている。
去年の中元節ごろに無常さんの傘に関する公式情報(コレ、コレ、コレ)を得てからというもの、約一年に渡って書いては放置を繰り返していたネタ。結局ハロウィンの頃まで引き延ばされたのでそれもぶっこんだごった煮。やっと文字起こしできた! 話の作り的に漫画の方が良いんだろうけど、そんなに沢山絵を描けない(し漫画を描くのが苦手な)ので文字です。小説も苦手だけど……。
無航?航無?+謝范(范謝に見えなくもない)
視点がすぐに切り替わる
説明口調
要はチラシの裏に書いてるようなお粗末クオリティ
―――――――――――――――――――――――――――――――
パーティーの喧騒を背にして、ホセは暗く長い廊下を一人で歩く。向かう先は白黒無常の部屋。彼等の生活にこの文化はなじみがないはずだ、いつものように茶の席を共にしてくれるだろう。
「白黒無常、いるか?」
ノックをして返事を待つが、部屋の向こうからは物音ひとつ聞こえない。この時間に来るように言って来たのはそっちだろうに、まさか不在だということはあるまい。ドアノブに手をかけると鍵はどうやら開いているようだった。
「入るよ」
一言、断りを入れて部屋の中に足を踏み入れる。日が落ちてずいぶん経っているというのに部屋の中は真っ暗だった。暖炉もついていないこの時期の部屋は身に応える。寒さに体をさすりながら暗い部屋の奥へと進むが、幸い、手に持っていたランプが唯一の灯りとなって足元だけは照らしてくれている。
「いないのか?」
声を掛けるが部屋は静まり返ったままだ――突如窓から雷光が差し込み、ほんの一瞬人影が目に映った。大きさは見慣れた彼らの上背のそれだっただろうか。
「なんだ、いるじゃないか。」
遅れて鳴り響く轟音に肩を小さく跳ねさせつつ、近づくに連れてランプに照らされた白い服が見えてきた。
「明かりの一つもつけないで、雨音に聞き惚れていたのか?謝び――」
しかし、近づいて見上げるとどちらかわからない顔の痣。
「あ……ん?いや、范……」
今更判別できないなんてことがあるのだろうか。本人に聞いた方が早いだろう。
「せっかく暗闇に目が慣れてきたと思ったら、さっきの雷のせいでまた見えなくなってしまった。すまないが今私の目の前にいるのは誰だ。」
「しゃんうあん」
「……は?」
高い声と低い声が混じって聞こえる。
「それはどういう……」
訳が分からず困惑しているホセを置いて人影はため息を一つ吐き、部屋の暖炉に火をつける。一度ホセを見やると、いつもの机を指さした。座れということだろうか。 席についてみたが、未だに冷え切った部屋はホセの身を切るようだった。キンキンに冷えた義手の冷たさは布越しでも耐えきれず、ベルトを緩めて金属の塊から腕を抜き、身を縮こませて待つ。 しばらくすると、白とも黒とも判別しがたい男はホセの前に茶を置いた。寒々とした部屋で湯気をあげる香りのよいそれをありがたく頂戴し、一口カップに口づける。口に含んだ茶が冷えた体に温かさを与える。心なしか暖炉の炎も徐々に部屋を暖めてくれているようで肩の力が自然と抜けてゆく。ほっと一息をついたところで、白黒無常が向かいの席に座ってきた。
「今意識があるのはどっちなんだ」
「……」
口を噤む無常。
「……いや、どっちも意識があるのか?」
「……そうかもなれませんね」
お互いの存在を知覚する術を失った彼らが、互いに入り混じった声でそれを知ることができている。
「それなら二人とも話したりできるんじゃないか?」
「きりえな」
二人の悲願が叶ったということは親しい間柄としても喜ばしいが、このままでは二人の意志をくみ取ることすら難しい。
「……すまないが、一人ずつ話してくれ」
「……」
今度は互いに譲り合ったせいか、二人は黙り込んでしまった。
「いや、私が決めよう。……そうだな、必安が話してくれ。」
目の前の男――いや、男たちは一つ咳払いをして再び口を開いた。
「范無咎が話しているんでしょうけれども、私に彼の声は聞こえません。きっと私と彼が別々に体を動かそうとするからこうやって齟齬が生じるんです。」……存在自体を認知できるというのに……こんなにも近くにいるのにその意図すら汲み取れないなんて……酷いものですよ。」
「なんでこんなことに?何かあったのか?」
「知りませんよ。ここに来てからというもの、この時期になるとこうなってしまうんです。……ただでさえこの地の秋は雨が多いというのに……。私を嘲笑うことはあっても彼をも嘲笑うなんて。」
ずっと降り続く雨に摩耗しているのか、はたまたこの怪奇に苛立ちを感じているのか、謝必安は爪痕が残るほどに強く手を握りしめている。しかしゆっくりと、傘を握りしめていた左手が拳を開きはじめ、右手に優しく添えられた。途端に謝必安は体の強張りを解く。
「范無咎……」
謝必安は固く閉ざした右手を開き、愛おしそうに左手を包み込んだ。
「ホセ、范無咎に代わってもらうように言ってくれませんか?」
「あ、ああ。無咎、必安が交代しようと言っている」
一呼吸置くと、低い声がその口から発せられる。
「謝必安のことだ、この状態と俺のことを憂いていたのだろう。」
「ああ。そう見えた。この雨だから更にやられているんじゃないか?」
「ったく、中元節でもこうはならないというのにな。」
「中……なんだそれは」
「中元節。俺たちの故郷では鬼月――ここでいう七月に地獄の釜の蓋が開いて地獄から死者が現世にやってくるのだ。この時期はあの世とこの世の境界が曖昧になるせいか奇怪なことが起こってな。稀に体をうまく動かせないことがあったが、それは恐らく相手の意志が自分の意志に入り混じるせいだろう。」
「……ああ。なるほど。君たちがこうなってしまっているのは今がハロウィン?の時期だからじゃないか?」
「ハロウィン?」
「私も詳しくは知らないが、ケルト人の間では十月下旬になると君たちの故郷のチュウゲンセツのように世界の境界が薄らぐと信じられているらしい。それで霊が人々に紛れ込んで悪さをするとかしないとか。」
「ケルト人?ここにケルト人なんているか?」
「確かになじみのない者がほとんどだろうが……荘園の主の計らいでこの場所自体がそういった影響を受けやすくなっているんじゃないか?うんざりほどに到るところが飾り付けられているからな。」
「そういった影響……あぁ、だから逃げ出す魂が増えるわけか。」
「逃げだすってどういうことだ?」
「ん?言ってなかったか?たまに傘から脱するやつがいるから謝必安が捕えることがあるのだ。」
「……あぁ、だから吸魂……」
「混乱に乗じて傘から逃れようとしているのだろう。」
范無咎がそう言った直後、立てかけていた傘がカタカタとひとりでに動き出す。
「傘が動いた?」
「今一つ逃げ出した……が、これは」
白黒無常が吸魂を施す。
「こうやって捕らえるんです。今は調子が悪くて失魂と落魄とが入り混じってしまうみたいですが……大抵は私だけでなんとかできます。すばしっこいのは范無咎に止めてもらいますが」
「へぇ……」
亡霊の御業を目の当たりにしたホセはふと、口の渇きを覚え、もう一口入れられたお茶を飲む。少し冷めてしまったが、茶葉の香りと少しの渋みが口に広がる。そうして水面に微かに映る自分の像を見やる。左目の傷もゆらゆらと揺れている。
(……父はまだ存命だと信じていたが……彼らの傘に私の父の魂が入っていたりはしないだろうか……あるいは女王の財の在処だけでも知ることが出来さえすれば……)
「なあ無咎、その傘にはいつの、どこにいた魂が入っているんだ?」
「あぁ、それは――」
言いかけたところで、突然傘が大きく開いた。
大きな音にホセは一瞬肩を跳ねさせる。
「あ!何――」
白黒無常は暴れる傘を取ろうとした右手と洗魂の鐘に手を掛けようとした左手とが一つの体を反対方向に引っ張るようで、思うように体を動かせない。
「なんだ?」
「言ってる傍から逃げ出しました……しかも一つ二つではなく大量に……!」
苛立つ様子で謝必安が話す。魂が逃げ出したようだ。吸魂しようとするも、無咎の意識も入り混じり体は上手く浮かない。
「あぁもう……徒党を組むように四方八方へ逃げるとは!」
(徒党を組むように、手を組むように。かつては父の指揮の元うまく統率を取って船を進めていた。……その魂は私の船の船員だったりしないだろうか?)
中国の怪異が現実のものだとはにわかに信じがたいが、目の前で見せられているものでその存在の証明は十分だった。
「あぁまずい、傘から出てしまっては……」
なす術もなく、ただ見ていることしかできない謝必安が嘆いていると、その口が動いた。
『謝必安』
「え……?」
ひとりでに口が動く。彼の声は聞こえないが、確かにその口が自分の名前を呼ぶ動きをしているのは分かった。茫然としていると人差し指を立てた左手が顔の前にやってくる。 ……任せろということだろうか。
力を抜くと、体が勝手に動き出した。その身はホセの前へ躍り出て小さく、しかしはっきりと一言放つ。
「すまない」
「……え?」
ホセがその意図を汲み取れずにいると、范無咎は洗魂の鐘を手に取り、ホセの目の前で大きく音を鳴らした。
ほんの少しの虚を突いた鐘の音が頭の中でぐわんぐわんと鳴り響いた。思わず膝をつき頭を抱える。
「范無咎!」
謝必安がそう叫ぶのも束の間、ホセの視界は眩暈でひどく歪む。かろうじて見えるその像は、水をぼたぼたと落とし、その手をこちらに向けて――
茫然自失としていたホセを器にして分散していた魂が一気に彼の体内へと入っていく。何も動かない体に「あとは任せた」の意を受け取った謝必安はあわててホセに吸魂を施し、その体内にたまった魂を一気に回収して傘に収める。その中に一つ、生者の魂まで入っていたので慌てて捕まえ、ホセの体内へ押しやった。
ホセは動かない。肩を叩き名前を呼ぶ。
「ホセ、ホセ。」
しばらく虚を見つめていた目が謝必安の目と合うと、ハッとしたようにあたりを見渡す。
「やっと気が付きましたか。手荒な真似をしてすみません。」
「……は、彼らは……?」
「彼ら?」
「無咎の鐘の音が聞こえた後から……水に濡れた彼らが私に話しかけてきたんだ……」
「あぁ、幻を見たのでしょう。」
「またその類か……君たちもなかなか手段を択ばないものだね」
「謝っているでしょう……不可抗力です。ハロウィンが過ぎればきっと収まりますから……。」
「私ももうこんな幻はごめんだ。どうにか魂が暴れないようにこらえてくれ」
「幻……」
「それに、せっかく君たちが二人とも意識があるというのに、三人で話せないのも残念だ。何かルールを決めてどうにか君たちが意思疎通できるよう何か策を考えよう。」
「はい。」
少々不機嫌なホセの左腕にある水滴と指の跡を横目に謝必安は返答した。
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春樹先生、私は、春樹先生を、とても、愛しております。弟子に、してください。
【いと、小さき、世界の、ひめゆりの塔の、お話し】
とっぷりと、日も暮れた、それは、ある晩の、出来事で、あった。北條、時政の、住む、露菴から、珍しく、三度ばかり、ぐわぁぁぁぁん、ぐわぁぁぁぁん、と、鐘が鳴り響いた。その時、野下【のきした】で、身を潜めていた、闇の、カタツムリが、朝の、小鳥たちに、向かって、囁いた。「もうじき、怪球の、破壊が、訪れるじゃよ。それまで、ワシたちは、こうして、ヒッソリと、身を潜めておかねばならぬ。」
いえいえ、旦那様、私たちは、自由の身ですよ、ご安心くださいませ。
「はて😮、そんな話しは、わしゃ😮、一度も、😮耳に、😮して、😮おらぬ😮じゃよ😮はたまて😮、一体全体、どこから😮、お主は、😮仕入れてきたのじゃな😮もし😮」
旦那様、滅層も、ござりませぬ。それは、ここだけの、お話しですが、そう、赤き、ツバメの舞い踊りのごとく、慶州の、「せしよ」の、風たちが、はこんできた、と、いうだけの、話しででございまする。何故に、なんら、わてら、人間以外の、清正の生き物たちにとうて、そう、先程も、申し上げたとおり、なんら、心配するに、いたらんと、海抜さんたちも、言っておられたじゃ、ありませぬかじゃな、もし。
なぁるほどなもし😮、そりゃぁ、たいそう、エエ話しを😮、ワシは、😮耳にした、と、いうわけじゃな😮もし😮
えぇ、えぇ、そういうことで、ござりまする。故に、深志のごとくに、普段どおり、カタツムリ殿は、そう、そうりょくだけに、つまり、草緑を、ついばんでおけば、かまいませぬ、という、いかにも、けったい、真なき、話しというわけでございますでな、もし。
三途の川も、何処(いずこ)迄、三途の川も、何処迄、三途の川も、何処迄、、、三途の川も、何処迄、、、、
坊や、そのような、芥子の実が、つかうような、はしたない、言葉を、つかっては、ならぬと、おんまえに🤟🤪🫵言ったはずじゃがな、もし。それとも、アタイ🤟🤪🤟の、とほい、追憶の、思い違いとでも、言うの、かいな🤟🤪🫵もし🤟🤪🫵
おいこら、言うてみろや、はよ、言えや
あァァァウッ=浅井健一の、歌い方、だな。りんご。
【いと、小さき、世界の、ひめゆりの塔の、お話し】
北条夜の、鐘��音、ぐあぁぁあぁぁぁん、ぐぁぁぁあぁぁぁぁん
とっぷりと、日も暮れた、それは、ある晩の、こ出来事で、あった。北條、時政の、住む、露菴から、珍しく、三度ばかり、ぐわぁぁぁぁん、ぐわぁぁぁぁん、と、鐘が鳴り響いた。その時、野下【のきした】で、身を潜めていた、闇の、カタツムリが、朝の、小鳥たちに、向かって、囁いた。「もうじき、怪球の、破壊が、訪れるじゃよ。それまで、ワシたちは、こうして、ヒッソリと、身を潜めておかねばならぬ。」
いえいえ、旦那様、私たちは、自由の身ですよ、ご安心くださいませ。
「はて😮、そんな話しは、わしゃ😮、一度も、😮耳に、😮して、😮おらぬ😮じゃよ😮はたまて😮、一体全体、どこから😮、お主は、😮仕入れてきたのじゃな😮もし😮」
旦那様、滅層も、ござりませぬ。それは、ここだけの、お話しですが、そう、赤き、ツバメの舞い踊りのごとく、慶州の、「せしよ」の、風たちが、はこんできた、と、いうだけの、話しででございます、ことよ。何故に、なんら、わてら、人間以外の、清正の生き物たちにとうて、そう、先程も、申し上げたとおり、なんら、心配するに、いたらんと、海抜さんたちも、言っておられたじゃ、ありませぬか、もし。
なぁるほどなもし😮、そりゃぁ、たいそう、エエ話しを😮、ワシは、😮耳にした、と、いうわけじゃな😮もし😮
えぇ、えぇ、そういうことで、ござりまする。故に、深志のごとくに、普段どおり、カタツムリ殿は、そう、そうりょくだけに、つまり、草緑を、ついばんでおけば、かまいませぬ、という、いかにも、けったい、真なき、話しというわけでございますでな、もし。
三途の川も、何処(いずこ)迄、三途の川も、何処迄、三途の川も、何処迄、、、三途の川も、何処迄、、、、
坊や、そのような、芥子の実が、つかうような、はしたない、言葉を、つかっては、ならぬと、おんまえに🤟🤪🫵言ったはずじゃがな、もし。それとも、アタイ🤟🤪🤟の、とほい、追憶の、思い違いとでも、言うの、かいな🤟🤪🫵
おいこら、言うてみろや、はよ、言えや
あァァァウッ=浅井健一の、歌い方、だな。りんご。
【とある、男と、女の、別れ話し】
それから、僕らは、別々の道を、歩き出した。彼女は、今まで、勤めていた、出版会社に、残り、僕は、厚生社の、派遣労働事務員を、退職した。そう、少し、自分なりに、俗世間と、距離をとった、生き方を、してみたいという、今まで、考えたことすらなかった、思いが、僕の頭のなかに、突如、湧き上がってきたのだ。そう、自分なりに、もう一度、これからの、生き方を、そう、もう一度だけ、リセットして、考えなおしてみたいと、思うように、なったのだ。言われてみれば、僕は、いつも、セカセカと、働いては、彼女の、ご機嫌ばかりとった生き方を、していたもんな。考えてみると、自分が、望んでいたことは、いつも、後回しにしていたもんな。つまり、こんな考えが、僕の、頭のなかから、突如、現れてきたのは、つまり、これは、彼女との、別れにより、また、新しい、僕の道が、そう、主より、用意されたというわけだ。そのかわり、今まで、以上に、できるだけ、身の回りのことを、そう、丁寧に、日々コツコツと、こなしていくという、自分なりの、ルールを、かせた。というか、その頃の僕は、そうでもしないと、とてもじゃないが、やっていけない、そう、つまりは、そういう、精神状態だったのだ。そんな日が続いた、ある日、僕に、落とし物を、届けに、来てくれた、市民図書館の、とある、職員がいた。そう、僕は、いつも、その図書館では、借りた本を、延滞してしまう常習犯でもあったので、つまり、とても、有名だったのだ。彼女は、少し、はにかみながら、僕に、落とした、ハンカチを、手渡してきた。僕は、わざわざ、アパートにまで、届けてくれた、お礼を、丁寧に彼女に伝え、ドアを、閉めようとした瞬間だった、突然、彼女が、ドアを、さえぎるようにして、こう、僕に、伝えてきたのだ。これ以上、本の、延滞が、続くと、こちら側が、いくら、本を、貸したくても、貸せなくなると、僕に、そう、伝えてきたのだ。それで、僕も、勿論、図書館で、本を、今後、借りることが、できなくなるのは、生活上、困るので、これからは、できるだけ、延滞前に、返すと、丁寧に、謝罪した。その時の、彼女の、表情は、なんとなく、僕に対して、腹を立てているように、見えた。結局、今だに、なんの縁かは、わからないが、彼女と、つまりは、その、図書館の職員と、奇妙な、同棲生活が、スタートした。そして、次第に、僕は、彼女に、心を、惹かれていった。だからといって、決して、前に、付き合っていた、彼女のことを、忘れたわけではなかった。そう、僕の、心の中に、そっと、彼女と、僕が、共に過ごしてきた時間、想い出、共に、歩んだ道のり、そう、そんな、ちっぽけではあるが、そう、つまり、彼女と僕の、二人だけの、想い出の、小さな、部屋を、そう、勿論、今付き合っている、彼女には、内緒で、そっと、こしらえることにした。
その頃の、僕らの生活と、言えば、決して地に足をつけて生きているという、所謂、世間一般の、表向きばかりはいいが、中身のない生活と、呼ばれるような、そんな生活でさえできて、いなかった。天気のいい日に、裏の打ちっぱなしの、ゴル上のコースの、周りを肩を並べて、散歩してみたり、近くの公園の池の、鯉に、ポップコーンを、投げたり、ベンチに座り、よく冷えた缶ビールを飲んだり、河原を歩いたりと、そう、どこにでもあるような、ごくごく平凡な日々をおくっていた。そんな、なんらいつもと変わらない、ある日の出来事だった。
君がその、僕以外の、他の誰かを、好きになってしまったから、うん、それで、僕と、別れて欲しいというのは、わかったよ、うん、ちやんと、理解もした。ただ、一つだけ、僕にも言わせてもらいたいことが、あるんだ。それで、君は本当に、今後、幸せになれるのかい?って、ことなんだよ。
つまりさ、そう、それは、ただの、一過性のものであってさ、ちょうど春先に、突然降り出す雨、みたいなもので、時期がきたら、また、カラリと、晴れ渡った空の下を、気づけば、歩いていた、という、具合にも、なりかねないことなんじゃないかな。と、いうことを、君に、僕は伝えたいんだ。それで、君は、もう、すでに、その好きな相手の男と、寝たのかい?
あ、いや、これは、言いたくなければ、無理に、聞くつもりは、ないんだよ。そんなことよりさ、現状、君のなかで、この僕という、存在がさ、どれくらい、小さくなってしまったのか?と、いうところが、とても、知りたいんだよ。僕は、つまり。そう、そこを、とても、今、心配してるとこなんだよ、君からの、その、突然の告白を、聞いて、いささか、僕も、今、ビックリしているとこなんだよ。実際の、話し。
いや、たしかにさ、僕ら、もう、いい歳だし、そう、現状、僕は定職にもつかず、日々、フラフラと、貯金だけを、食いつぶしながら生きている男だよ。それに、世間一般の、所謂、家庭と、呼ばれる、生活、つまり、僕ら、結婚も、たしかに、現状、しては、いないのも、わかっている。そんな、僕をみて、君が、前々から、不満を、抱いていたのも、知っている。
それでさ、これは、僕の、あくまで、提案なんだけどさ、その、僕らが、今の今で、急に、その、君が、言うように、このまま、別れてしまうのは、あまりにも、もったいないと、そう、僕は、思うんだよ。何故かってさ、その、僕ら、最近出会って、よくまだ、相手のことが、わからない、と言うような、間からでも、ない、わけだしさ。そう、だからさ、もうしばらく、このままの、生活を、続けてみないかい。つまり、もう少し、様子を、見てみないかい?そう、僕ら二人の、関係性について、様子を、みてみないかい?と、いうことなんだよ。つまりは。そう、勿論、君が僕に対して、不満を抱いている仕事の件も含めて、僕も、そろそろ、ちょうど、なんとかしないと、いけないとは、考えていたところでは、あったんだよ。確かに。だからさ、僕が、知りたいのは、現状、君が、僕と生活している上でだよ、何が?不満なのか?を、すべて、僕に、洗いざらい、打ち明けて欲しいんだよ。つまりは。そう、今の、僕が、望んでいる、ことは。そう、それと同時に、それは、今、僕が、君に対して、知りたいこと、でも、あるんだよ。なんでかって、言うとさ、確かに、こんな話しを、今まで、一度も、僕ら、お互い、触れずに、つまり、目をそらし続けてきた結果、今回の、君の、僕に対する、心変わりの、告白を、僕は、今日、聞くことに、なった、要因でも、あると、僕は、思うからなんだよ。つまりは、考えるから、なんだよ。そう、つまりは。
それから、僕らの、関係性は、徐々に、変わっていった。ただ、彼女が、働きに出て、今まで、どおり、僕が、家事をする、そう、それは、今まで、どおり、だった。ただ、もう一つ、彼女から、僕に、課された仕事は、そう、僕が、僕らの、子供の、面倒を、みる、ということだった。
エピローグ
そして、子供が、3歳に、なった、ときだった。
ある日、突然、こんな、言葉を僕に向かって、発したのだ。
「お父さん、試された、ママの勝ち」
と。
僕は、その、我が子が、初めて、発した、言葉の意味が、そう、何を?意味していたのか?そう、いまだに、謎のままなのだ。結局のところ。そう、きっと、子供にしか、見えない世界というものが、あって、そう、到底、僕や、妻みたいな、つまり、大人には、理解できない、と言うか、見たくても、見えない、そう、恐らく、そんな、世界というものが、��た、別次元に、あるのだろう。そう、結論づけるよりかは、他には、なかったのだ。そう、この、僕でさえ。
改定版↓
エピローグ
そして、子供が、3歳に、なった、ときだった。
ある日、突然、こんな、言葉を僕に向かって、発したのだ。
「お父さん、試された、ママの勝ち」
と。
僕は、その、我が子が、初めて、発した、言葉の意味が、そう、何を?意味していたのか?そう、いまだに、謎のままなのだ。結局のところ。そう、きっと、子供にしか、見えない世界というものが、きっとあって、そう、到底、僕や、妻みたいな、つまり、俗世間に、どっぷりと、つかってしまった、つまりは、大人には、理解できない、と言うか、見たくても、見えない世界、そう、多分、恐らく、そんな、世界というものが、また、別次元に、あるのだろう。そう、結論づけるよりかは、他には、なかったのだ。そう、この、僕でさえ。
その瞬間、ベランダの方から、強い、雨音が、聴こえた。僕は、慌てて、ベランダに干してある、洗濯物を、室内に、取り入れた。その瞬間、雨が上がり、雲の切れ間から、陽光が、僕と、子供の体を、優しく、包みこんだ。僕は、久しぶりに、満たされた、なんとも、心地よい、気持ちになった。ふと、子供のほうへ、目をやると、子供は、無邪気に、僕の顔をみて、笑っていた。
【通り雨】
その頃の、僕らの生活と、言えば、決して地に足をつけて生きているという、所謂、世間一般の、表向きばかりはいいが、中身のない生活と、呼ばれるような、そんな生活でさえできて、いなかった。天気のいい日に、裏の打ちっぱなしの、ゴル上のコースの、周りを肩を並べて、散歩してみたり、近くの公園の池の、鯉に、ポップコーンを、投げたり、ベンチに座り、よく冷えた缶ビールを飲んだり、河原を歩いたりと、そう、どこにでもあるような、ごくごく平凡な日々をおくっていた。そんな、なんらいつもと変わらない、ある日の出来事だった。君がその、僕以外の、他の誰かを、好きになってしまったから、うん、それで、僕と、別れて欲しいというのは、わかったよ、うん、ちやんと、理解もした。ただ、一つだけ、僕にも言わせてもらいたいことが、あるんだ。それで、君は本当に、今後、幸せになれるのかい?って、ことなんだよ。つまりさ、そう、それは、ただの、一過性のものであってさ、ちょうど春先に、突然降り出す雨、みたいなもので、時期がきたら、また、カラリと、晴れ渡った空の下を、気づけば、歩いていた、という、具合にも、なりかねないことなんじゃないかな。と、いうことを、君に、僕は伝えたいんだ。それで、君は、もう、すでに、その好きな相手の男と、寝たのかい?あ、いや、これは、言いたくなければ、無理に、聞くつもりは、ないんだよ。そんなことよりさ、現状、君のなかで、この僕という、存在がさ、どれくらい、小さくなってしまったのか?と、いうところが、とても、知りたいんだよ。僕は、つまり。そう、そこを、とても、今、心配してるとこなんだよ、君からの、その、突然の告白を、聞いて、いささか、僕も、今、ビックリしているとこなんだよ。実際の、話し。いや、たしかにさ、僕ら、もう、いい歳だし、そう、現状、僕は定職にもつかず、日々、フラフラと、貯金だけを、食いつぶしながら生きている男だよ。それに、世間一般の、所謂、家庭と、呼ばれる、生活、つまり、僕ら、結婚も、たしかに、現状、しては、いないのも、わかっている。そんな、僕をみて、君が、前々から、不満を、抱いていたのも、知っている。それでさ、これは、僕の、あくまで、提案なんだけどさ、その、僕らが、今の今で、急に、その、君が、言うように、このまま、別れてしまうのは、あまりにも、もったいないと、そう、僕は、思うんだよ。何故かってさ、その、僕ら、最近出会って、よくまだ、相手のことが、わからない、と言うような、間からでも、ない、わけだしさ。そう、だからさ、もうしばらく、このままの、生活を、続けてみないかい。つまり、もう少し、様子を、見てみないかい?そう、僕ら二人の、関係性について、様子を、みてみないかい?と、いうことなんだよ。つまりは。そう、勿論、君が僕に対して、不満を抱いて��る仕事の件も含めて、僕も、そろそろ、ちょうど、なんとかしないと、いけないとは、考えていたところでは、あったんだよ。確かに。だからさ、僕が、知りたいのは、現状、君が、僕と生活している上でだよ、何が?不満なのか?を、すべて、僕に、洗いざらい、打ち明けて欲しいんだよ。つまりは。そう、今の、僕が、望んでいる、ことは。そう、それと同時に、それは、今、僕が、君に対して、知りたいこと、でも、あるんだよ。なんでかって、言うとさ、確かに、こんな話しを、今まで、一度も、僕ら、お互い、触れずに、つまり、目をそらし続けてきた結果、今回の、君の、僕に対する、心変わりの、告白を、僕は、今日、聞くことに、なった、要因でも、あると、僕は、思うからなんだよ。つまりは、考えるから、なんだよ。そう、つまりは。それから、僕らの、関係性は、徐々に、変わっていった。ただ、彼女が、働きに出て、今まで、どおり、僕が、家事をする、そう、それは、今まで、どおり、だった。ただ、もう一つ、彼女から、僕に、課された仕事は、そう、僕が、僕らの、子供の、面倒を、みる、ということだった。エピローグそして、子供が、3歳に、なった、ある日のことだった。突然、子供が、僕に向かって、こんなことを、発したのだ。「お父さん、試された、ママの勝ち」と。僕は、その、我が子が、初めて、発した、言葉の意味が、そう、何を?意味していたのか?そう、いまだに、謎のままなのだ。結局のところ。そう、きっと、子供にしか、見えない世界というものが、あって、そう、到底、僕や、妻みたいな、つまり、大人には、理解できない、と言うか、見たくても、見えない、そう、恐らく、そんな、世界というものが、また、別次元に、あるのだろう。そう、結論づけるよりかは、他には、なかったのだ。そう、この、僕でさえ。改定版↓エピローグそして、子供が、3歳に、なった、ある日の、出来事であった。子供が、突然、僕に向かって、こんな言葉を、発したのだ。「お父さん、試された、ママの勝ち」と。僕は、その、我が子が、初めて、発した、言葉の意味が、そう、何を?意味していたのか?そう、いまだに、謎のままなのだ。結局のところ。そう、きっと、子供にしか、見えない世界というものが、きっとあって、そう、到底、僕や、妻みたいな、つまり、俗世間に、どっぷりと、つかってしまった、所謂、大人には、理解できない、と言うか、見たくても、見えない世界、そう、多分、恐らく、そんな、世界というものが、また、別次元に、存在するのだろう。そう、結論づけるよりかは、他には、なかったのだ。そう、この、僕でさえ。その瞬間だった、ベランダの方から、強い、雨音が、聴こえた。僕は、慌てて、ベランダに干してある、洗濯物を、室内に、取り入れた。その瞬間、雨が上がり、雲の切れ間から、陽光が、僕と、子供の体を、優しく、包みこんだ。僕は、久しぶりに、満たされた、なんとも、心地よい、気持ちになった。ふと、子供のほうへ、目をやると、子供は、無邪気に、僕の顔をみて、笑っていた。汚されてしまった、名作ムクムクムクリン✊ムクン✊🤓ムックン✊🤓✊パッ🖐🤓🖐→ぞれ、やめで🖐😭🖐→🩸✄✊😭🖐→✄🩸✊😭✊あのちゃん、かーいぃ、のぉ、ほんたになぁぁ、わしゃ、オメコ、舐め、舐め、するのが、好きなんじゃよ、そういや、あのちゃん、おじさん、好き、言うてたもんなぁ、それなら、私も、なんの、罪悪感、抱くことなく、オメコ、舐め、舐め、できるっちゅうことやのぉ、そりゃぁ、ウイン、ウイン、ウインナァァーん、さんの、関係ちゅう、チュウ、チュー、チューあのちゃん、かーいぃ、のぉ、ほんたになぁぁ、わしゃ、オメコ、舐め、舐め、するのが、好きなんじゃよ、そういや、あのちゃん、おじさん、好き、言うてたもんなぁ、それなら、私も、なんの、罪悪感、抱くことなく、オメコ、舐め、舐め、できるっちゅうことやのぉ、そりゃぁ、ウイン、ウイン、ウインナァァーん、さんの、関係ちゅう、チュウ、チュー、チューそう、ここからは、お前らの😂想像した😂恐ろしい😂拷問が😂すべての😂人類に😂実行されるから😂俺は😂つまり😂お前らの😂その、😂想像力を😂飛躍させるのが😂仕事な😂嬢ちゃん、おいで、おいで、爺ちゃんと、チュッチュちよっか、おいで、おいで、嬢ちゃん、おいで、おいで、爺ちゃんと、チュッチュちよっか、おいで、おいで、いや、🤣見えと、🤣らんのじゃよ🤣この、爺ちゃんには、🤣彼の🤣その、いかめしい顔が🤣まったくと🤣言っていいほど🤣見えては🤣おらんのじゃよ🤣☝こりゃ、そう、全部、起こるから🤣これから🤣みんなも🤣馬鹿笑いできる日が🤣くるから🤣もう、わしゃ🤣これ、🤣そう、🤣見てきたんじゃから🤣そう、🤣すでに🤣見たんじゃよ🤣これを🤣結局さ😂幽霊に、対する、接し方はさ😂ガッツ石松が😂そう、お手本なんよ😂そう、幽霊が、もう、1番、嫌うのがさ😂ほんとは、😂かなり、怖いくせにさ😂それを、おらんと、言う人😂なんよ😂コイツラは😂もう、永久溺れどころじゃない😂永久ド地獄に😂ほうりこまれるんよ😂で、さらに、その上の、永久ド地獄に、落とされるのが😂そうそう😂俺の、仕事の、手伝いせんどころか😂邪魔してきたやつら🤣なんよなぁ🤣そりゃ、🤣しゃあないよ🤣わし、1番🤣だって🤣そうは、言うても🤣霊界で🤣偉いんやから🤣その、ワシを、ブチ切れさせたやつらは🤣もう、これから🤣とんでもない🤣どころじゃ、すまさんならな
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鐘の音 3 おまけトーク(日常をいかに大切にするかという話をする私はわりと宇宙人っぽいと言われる)
「雪の音」
吹雪に閉ざされた極寒の土地 闇の中で雪が白く輝く 天使が舞うかのように
見る者を惑わせ 悪魔のように残酷な 死だけが広がる世界
独り凍えて立ち尽くし彷徨う
零した 涙でさえ 凍てつき 零した 血でさえも 凍る 伸ばした 指は 氷となり 光は冷えて 潰え 彫刻となる
止まった時の中で 吹雪は砂のように堅く 踊り微笑みながら 容赦なく躰を抉り続ける
世界は闇であり 白い輝きは遣いでしかない 見た目に惑い 足を踏み入れた時点で運命は決していた
風は刃となり 躰を切り刻んでいく 痛みにあげた悲鳴は雪に叩き落とされ 空に舞い上がったとしても闇に彷徨う
苦痛 誰にも 届かない 叫び 決して 聞こえはしない 止まった 時の中で 凍え死んでいく 人知れず 血すら流せずに 消えていく
躰が消えたなら想いはどこへ行くというのか 氷が溶けるいつかが来るのならこの躰はどこへ眠るのか
眠る時さえも許されない
人知れず苦痛に耐えることしかできない
ここは牢獄 止まった時の中で完結する世界 圧倒的な闇に包めて 踊り狂う白い姫君と取り巻きの風によってなぶられる
どうして…幸せに見えるのか どうして…傷つけていくことにも 気がつかないのか どうして…消えれば 満足するのか… どうして…分からない…この世界は何を望むのか…
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つまらないと思う高杉の気持
つまらないと思う高杉の気持ちは何となく理解出来る。人は一人では生きていけぬし、大切な誰かと支え合いたいと思うのが常だ。その誰かを失った世に活力を見い出せないのは仕方が無いのかもしれない。
「私は……」
桜司郎は記憶が残っているこの二年間を顧みた。出会いと別れを繰り返し、自分とは何かを問い続ける日々。それを何と例えれば良いのか苦悩する。
「──私は。https://www.nuhart.com.hk/blog/new/2022/05/31/%E3%80%90%E7%94%9F%E9%AB%AE%E7%99%82%E7%A8%8B%E3%80%91%E6%BF%80%E5%85%89%E7%94%9F%E9%AB%AE%E3%80%81%E7%94%9F%E9%AB%AE%E5%B8%BD%E3%80%81%E7%94%9F%E9%AB%AE%E9%87%9D%E6%9C%89%E6%95%88%E6%B2%BB%E7%99%82/ この世はそこまで悪くないと、思います」
「ほう?」
高杉は真意を探るような視線を桜司郎へ向けた。その瞳は今の時間が続くと信じて止まない、純粋な色をしている。出会��た時の澄んだ琥珀色よりは若干の翳りはあるが、それでもまだ美しい。
かつて高杉にもそのような時代があった。友や師と学問や思想を夜通し語らい、楽しんだ日々が。
何処か自虐的な笑みを浮かべると、高杉は冷たい手を桜司郎の目元へ伸ばした。
「君はまだ世の無情さを知らんな。汚れきっちょらん、無垢な目ェをしよる」
──余程、壬生浪で可愛がられよるのか、それとも汚い部分は見て見ぬふりをしよるのか。
いずれにせよ、この瞳はやがてくすんでいくことになるだろう。長州と薩摩が手を組めば、幕府にとって不利な展開となっていくことは間違いない。となれば、幕府に忠節を立てるへ身を置けばその割を食らう日が来るのだ。
「長州は、絶対に負けんよ。君が好きな世はこれから崩れていく。……僕がそうさせるからじゃ。僕らを足蹴にした幕府には、相応の報いを受けさせる」
にい、と高杉は目を細めると触れた指を輪郭に沿ってなぞる。桜司郎はぞくりと身震いをすると共に息苦しさすら感じた。
この男だけは敵に回してはいけないと頭の奥で警鐘が鳴る。生唾を飲み込むと震える唇を開いた。
「……高杉さん、教えてください。どうして、幕府と長州は争わなければならないのですか」
「誇りの為じゃ。踏みにじられた尊厳とを弔うために、僕らは歩みを止められん」
高杉が放った言葉はズシンと重く桜司郎の心へのしかかる。幾多の悲しみに押し流されたこの人には、どのような言葉も冒涜にしかならないと感じた。
「少なくとも栄太は……幕府と長州の共存の道を探っちょったようじゃが。それももうあの世へ行ってしもうた。僕は師も、多くの友をも失った。……憎まん道理が無いじゃろう」*
いつの間にか傾いた西陽が部屋の中へ射し込んでいる。山への帰路へつく烏の鳴き声が物悲しく部屋に響いた。
桜司郎は眉を下げると、俯く。その横顔は夕陽に照らされ、顔には影が生まれた。
「……もう、和解は出来ないのですね」
「ああ。互いに心からろうとせん限り、駄目じゃ。理解とは一方的なものではいけん。今の幕府は力で長州を押し潰せると思っちょる」
その証が訊問使である。幕府の命令に従わねば、力を持って長州を潰すという脅しをもかけている。
「僕らを下に見ちょるんじゃ。じゃけえ、理解し合うことは出来ん。それは和解とは言わんじゃろう」
───────
* スター特典あり。「それでも君は、壬生浪の元へ帰るんじゃろう」
その問い掛けに、桜司郎は下唇を噛むと小さく頷いた。今にも泣きそうなその表情を見ると高杉はフッと笑い、枕元にある風呂敷を指差す。
「……桜花、その包みを開けてみい」
高杉に促され、桜司郎はそれに手を伸ばした。するりと解け、中の物が眼前に晒される。
「これは……」
見慣れぬ無機質な小型の銃に、桜司郎は目を白黒とさせた。新撰組でも調練に銃を取り入れているが、それは肩に担ぐような大きさのものである。このように片手で扱えそうなものは見たことが無かった。 「すみす、あんど、うぇっそんの
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