#九段下焼肉
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【千鳥ヶ淵🌸お花見デートの後は、私を水道橋の牛しゃさんに、連れてって❗️】と、心底願う、名店に出逢いました❗️ 昨年オープンしたばかりの【焼肉牛しゃ】さん🐮ピカピカ綺麗で、解放的な店内は、夜は女子会で満席でした❗️使用するお肉はA5ランクあか毛和牛🐃 @gyusha0819 お花見デートの後に間に合うそうですよ🌸 千鳥ヶ淵や北の丸公園デート後に、激ウマ焼肉を是非❗️コスパ最高のおすすめ焼肉店です🐃 大きな看板は掲げてなくて隠れ家風で、焼肉通の間で、話題のお店が、九段下にあり❣️ 隠れ家的なので、常連さんがリピートしている雰囲気でした❗️ ーーいただきましたメニューー 🐃 名物🌟厚切り 上たん塩 1980円 今回いただいた中でも、名物の上タン厚切りに、衝撃をうけました❗️仙台出身 牛たんには厳しい私のイチオシです😋✨ 火入れしやすいように計算された切れ目が技❗️ビックリするくらい柔らかく、ショキショキやわやわで、びっくりしました❣️🐃 どのお肉を選んでも、贅沢すぎる上質揃い🤤 🐃 極上フィレ 2300円 A5ランクあか毛和牛、霜降りの織りなすとろける口溶け💖柔らか〜で程よい上品な脂の旨さ❣️ 🐃 希少部位 かめのこ 1450円 上質な繊細な赤身が、噛むほどに、お肉の甘みを感じます❗️お腹いっぱいでも、するする食べてしまう旨さ❣️ 🐃レバー 900円 🐃和牛レバーたたき 900円 レバーマニア必食の、極上A5ランク和牛のレバーたたき❗️極めて甘く、ほんの少し炙っただけの、ほとんどレバ刺し❣️一瞬でとろけますよ❗️付け合わせの野菜の組み合わせも、神業的に、レバーを美味しくさせる組み合わせ❗️上レバーも同じく、激甘でど新鮮❣️和牛レバーは飲み物でしたよ❣️ 🐃和牛すじ煮込み 680円 普通、牛すじ煮込みというと、二、三切れのお肉に、大根や牛蒡、お豆腐がいっぱいですが、こちらは普通の牛すじ煮込みとは、一線を画してます❗️ 牛すじの山と思ったら、中までたっぷりトロトロ〜〜蕩ける牛すじだらけ❗️普段でしたら、この煮込みだけでお腹いっぱいになりそうな一品❗️これだけでも大満足❣️ 🐃カブキムチ 450円 🐃カクテキ 450円 🐃茨城県産ほうれん草ナムル 450円 ネーミングも良いですが、カブのキムチ❗️新鮮ですよね❗️食感も味もセンス抜群❣️必ず牛しゃさんに行ったら頼みたいです。 キムチやナムルも、調味料からこだわりの手作りで、���自のアレンジスタイルが和テイストを感じます❗️ 🐃チョレギサラダ 680円 🐃薬味ネギ山 300円 🐃薬味大根おろしポン酢 300円 サラダも、お肉同様、すごいボリュームで、自家製ドレッシングが食欲をそそり、ネギ混ざりなところが好きです。 薬味のネギや、大根おろしポン酢は、独自の味付けがされ、お肉を益々美味しくさせるので、頼んだ方が良いです❣️ 🐃締め飯①冷麺 850円 たけのこや、おぼろ昆布、キムチに、水菜シャキシャキの 和風盛岡冷麺❗️お出汁が効いて、焼肉後に、これ以上ないほどツルツルと、喉をひんやり滑っていきました❗️こちらも、締めに絶対おすすめ💖 🐃締め飯② クッパ 800円 冷麺で締めたつもリリーなのに❗️牛しゃさんは、何をいただきましても、味付けが抜群なので、スープも頼んでしまいました❗️期待通りの、野菜の旨みたっぷりのクッパに大満足💖 🐃柚シャーベット 350円 しっかり柚果実が入った手作りシャーベット❗️爽やかで、一気にスタート気分❗️ 山盛りでコンポート皿に可愛く盛られていて、映えます❗️ 上質なお肉が惜しみなく出され、最高に美味しくいただく切り方、厚み、味付け、調味料、付け合わせまで、深く研究し、計算され尽くされた名店です❗️ ⭐️お店情報⭐️ @gyusha0819 【店名】焼肉牛しゃ 【住所】東京都千代田区神田三崎町3-10-22 WHARF神田三崎町ビル 1F 水道橋西口5分、九段下駅5分ほど 【定休日】月曜 #東京ディナー#グルメ好きな人と繋がりたい#焼肉#焼肉デート #焼肉グルメ #焼肉女子 #japanesefood #japanfood #WoomyPR#水道橋グルメ #水道橋ディナー #水道橋焼肉#九段下焼肉#神保町焼肉#九段下グルメ#九段下ディナー#飯田橋焼肉#神田三崎町#水道橋グルメ#千代田区焼肉#焼肉牛しゃ#牛しゃ#厚切り牛たん#荒川リリー#lilystudio https://www.instagram.com/p/CqKjtREvieW/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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2023年5月30日(火)
夜来の雨、鬱陶しいなと思いつつ玄関を出ると紫陽花が咲いている。近畿地方は梅雨入りとのこと、やっと自分の出番が来たと誇っているようだ。貧相な空間で申し訳ないが、それでも一生懸命存在を主張している健気な姿、梅雨を前向きに受けとめることができる。ありがとう、元気に行ってきまーす!
5時30分起床。
ツレアイは、普段よりゆっくり出るとのこと。
朝食、洗濯、ご飯��余っているので弁当4つ。その間に、ツレアイが洗濯物を干してくれる。
可燃ゴミ、30L*2。
午前8時、ヤクルトさんから野菜ジュース購入。
私はO姉と一緒に出勤、ツレアイはすぐ後に自転車で出勤。
順調に到着する。
昨日の<情報機器の操作Ⅰ(看護学科)>の入力課題をチェック、練習の成果がそれなりに出ているのが嬉しい。
月初めの連休に作業するつもりが遅れてしまった<熊野本>の原稿、漸く手を付け始め、何とか今週中に終えたいものだ。
火曜日3限・4限はは<スタディスキルズ(看護学科)>、今週は先週作成したメモをもとにレポートの執筆作業。私が用意した資料が意を尽くせず、3限のクラスでの質問を踏まえ、4限のクラスには大分風通しが良くなった。ともあれ、来週の授業までにレポートを完成させることを宿題とした。
いつも通り九条大宮でO姉を下ろし、自宅に戻ったのが17時30分過ぎのこと。ツレアイは昼前に帰宅、午後はあれこれ片付けを頑張ってくれた。
環境社会学会から年会費の請求、私が現在唯一加入している学会、9000円をカードで支払う。
夕飯は、豚バラ肉のすき焼き風/新ジャガのフライドポテト/レタスとトマト。
録画番組視聴。日本の話芸から、
神田松鯉 講談「男の花道」
初回放送日: 2022年11月27日
人間国宝・神田松鯉さんの講談「男の花道」をお送りします(令和4年9月18日(日)収録)【あらすじ】文化文政時代、長崎で修業をして江戸へ向かう眼科医、半井源太郎(なからいげんたろう)。途中の宿で人気俳優の中村歌右衛門と泊まり合わせる。その夜、歌右衛門が重い眼病で苦しみだしたのを三日三晩治療して見事に回復させた。歌右衛門は「半井先生になにかありました時は、水火も辞せずはせ参じます」と厚く礼を述べる…
露の新治さんの口演で聴いたことはあるが、講談としては初めて。
片付け、入浴、体重は450g減。
それなりに動いて3つのリング完成、水分は1,540ml。
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失��差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免��薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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責任と私
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年齢を重ねて来たからか経営者と会話する機会が増えて来ました。人によっては哲学的な問いを投げかけられたりして「責任ってなんだろうね」と言うのが印象的でした。
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「事業で失敗し会社に金額的に大きな損害を与えた時の責任を取るってどう言うことかね?」と問われ「何が良くて何が駄目だったのかを説明すること」と答えました。
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ただ、その経営者が求める答えの構成要素の一つでしか無かったようでした。「雄弁は銀、沈黙は金」という言葉があるように、黙っているのが正解だったのでしょうか?
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自分は無駄話が多い方なので、本当は余り多くを語らない方が良いのかなと思います。多くを語らないけど存在感がある人はこのように呼ばれますね。
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と言うわけで本日は火木だけランチをやっている #ラベイユ #レストランラベイユ #LAbeille です。以前通った時に気になったフランス料理の店に初訪問です。
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前菜とメイン料理、デザート、飲み物を好きに選んで楽しめるコース料理のようです。前菜は鶏白レバーのパテハチミツがけを選びました。
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メインはクリスマスも近いのでチキンにしようと鶏もも肉のコンフィーきのこ添え、デザートはチーズケーキフランボワーズソース、飲み物はホットコーヒーにしました。
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まずは寒い日にピッタリなポタージュスープがやって来ました。濃厚なコーンの味わいは甘味が強くていいですね。一緒に添えられているフランスパンを浸すのもまたいい感じ。
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食べ始めてすぐに #鶏白レバー がやって来ました。 #鶏レバー はスムースな食感と同時に感じられる濃厚な味わい。カリカリのバゲットと食べると、あら旨い。
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ハチミツとの相性も良くって甘いのとしょっぱいのと掛け合わせって不思議とクセになります。たっぷりの葉野菜に人参も美味しくって、ソースの旨さを感じます。
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前菜とスープを食べ終わった丁度良い頃合いにメインが提供されました。中央に存在感のあるチキンはサンタでなくってもホーホーホーっと笑顔で言葉を発してしまいます。
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表面の焼き具合が絶妙なチキンはジューシーでワインベースのソースで美味しさが引き立っています。そして何より感動するのがキノコの数々。
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旨みそして香りが良くって、鶏肉単体でいただくよりも一緒にいただくことで旨さが何百倍にも加速しているのがわかります。
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メインディッシュを頂く際に幸せな瞬間だなと思いつつこのまま終わるのは名残惜しいと思った矢先にデザートのケーキがやって来ました。
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濃厚なチーズの甘さとタルト生地のサクッとした食感。かけられたベリーソースの酸味との調和がパーフェクト。これと一緒に味わうコーヒーがまた美味い。
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一流フレンチのコースをランチでリーズナブルに頂ける店がこの店以外、他にあるのでしょうか(いや、無い)と思える最高なランチ体験でした。
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自分以外は殆ど女子だったので、ちょっと贅沢な女子会なんかに利用するのもいい店なのかなと思いました。次回は魚か豚をメインに据えて、他のメニューを選びたいです。
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#市ヶ谷ランチ #市ヶ谷グルメ #市ヶ谷フレンチ #市ヶ谷ビスト��� #市ヶ谷洋食 #市ヶ谷フランス料理 #九段下ランチ #九段下グルメ #九段下フレンチ #九段下ビストロ #九段下洋食 #九段下フランス料理 #とa2cg
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2022の日記
2022.1.23
祖父が亡くなって、(場所)にある祖父の家まで来ている。かれが認知症を患っていたことを、今日知った。時折わたしのことは話に出ていたらしい。母が祖父の訃報を聞いたときすぐに父親が電話をかわり、わたしは隣の部屋で壁の向こう側の父が警察や祖母、伯母とかわるがわる話しているのを盗み聞いた。���自分も、経験ないので」という父の言葉もそのとき聞いた。祖父は以前から足が悪かったけれど、最近はそれに加えて認知症のせいで言葉がわからなかったり、石が人間や猫に見えていたり、尿を漏らしながら歩いたり、どのボタンが何に対応しているのかわからなくなっていたらしい。テレビのボタンを理解できず、砂嵐なってしまった画面をわざわざテレビ業者になおしてもらったり、自分の尿を尿と認識できず水道局に連絡していたらしい。生前はよく怒る人だったと祖母は話すけれど、わたしはその一面を知らない。
死ぬ直前まで歩いたり飲み食いができていたらしい祖父の、そのほかはすべて祖母が介護していたらしい。そういった生活がここ数年続いていたことを知らなかった。祖母はそういうことを知らせることが父と似て苦手らしい。それでも、「(祖父が亡くなった日は)朝起きてから、一日中トイレ(の床)が(尿で汚れていなくて)綺麗だった。それがすこしほっとした」と言っていた。祖父は、尿を垂れ流すことが恥ずかしくて大量のおむつをネットで買い込んで、自分ではつけられなかったらしい。大きな車が運転できず祖母の軽自動車に乗り、傷をつけ、乗るなと言われて自分の軽自動車を買い、それも傷をつけ運転をやめたらしい。風呂に入り、出られず、水を抜いて一段一段椅子を増やし浴槽から出た日から、風呂に入らなくなったらしい。一つ一つ生活をもがれた祖父のことを、いまは自分のことのように考えている。ひとりになった祖母が、「広い家に越してきたら何かできると思ったけど結局何もできなかった」と言っていた。
2022.1.24
寒気で朝8時に起きてまどろみ、歯磨きをするため九時頃に起き、朝食を食べた。厚めの食パンとハム2枚、干し柿を2つ。祖母が祖父の服を畳んでいたのでそっと手伝ったら、畳まなくて良い服だった。汚いから触らないよう言われ、ピアノを弾いたり、ストーブの前で本を読み、昼寝をしていたら13時になっていた。昼食は肉まんをすすめられ、食べていたらあんまんもでてきた。結局その2つ(あんまんは二分の一のあんこだけを抜いた、そういう食べ方が許された)を食べ、風呂に入った。昨日の夜の浴室はかなり冷えていて、シャワーを浴びただけでかなり呼吸が苦しくなり、頭痛までしたから怖くなって入浴を諦めたのだけど、今日はしっかり浴室をあたためたので体調も悪くならなかった。15時半ごろ父が警察署から祖父の遺体を引き取り、家につく。白く、ていねいな刺繍のついた長方形の棺が三人がかりで縁側に持ち上げられ、台車を使って家の中まで押し上げられた。葬儀屋と父が棺が玄関を通る、通らない、持ち上げて、という話をしているとき、祖母が「人のことをモノみたいに言わないでほしいわね」と言った。祖母は口を開けば、祖父が色盲で貧乏性で身勝手で金遣いが荒く怒りっぽくて頭が悪かったというようなひどいことばかりいうけれど、時折喉をつまらせたり、手のひらで口元を覆ったりするので、簡単に相槌を打てず苦労する。間近で見る祖父の顔は気味が悪く、死体というだけで近寄りがたかった。死んだ人間がどれほど冷たいのか、触って知りたいけれど、抵抗があって触ることができない。唇を綿棒で湿らせる行為も、なるべく肉の感触を感じたくなくて、結局ほんとうにそっと触れるだけにしてしまった。
夕食はお腹が空いておらず、何を食べたらよいかもわからなかったけれど、結果的に1300円もする寿司を買ってもらった。こっちに来てから炭水化物ばかり食べている。お守りとはいえ、ビタミンBを忘れたことが悔やまれる。そもそも、何を手伝うために来ているのかわからずずっと困っている。父にも母にも祖母にも、いるだけでよいといわれたけれど、ただ祖母の負担を増やしているだけのように感じる。実際そう。
祖父の遺品にレザーコートがあり、父のものになるはずだったが、父はおしゃれな服を全く着ない。私が着てみるよう言われ、試しに着たら、父に「いいじゃん、袖とか折ってみて、そう。似合うじゃん」といわれた。父に服装のことを似合うと言われたのはおそらく人生で初めてだったので、なんだかどうしようもない気持ちがした。もちろん嬉しかったけれど、どことなく悲しいような気もしたし、そもそも気恥ずかしかった。どうしてもっと早く、なんとかして、今とは違う関係になれなかったんだろう、のような後悔に似た気持ちもあった。
2022.1.25
母と(妹)が山梨についた。(伯母)さんと初めて会う。(伯母)さんは白髪のなか、赤いメッシュが両側に入っていて、着ているものも随分柄が大きかったけれど、自分の持っている限りで地味な方のものを着てきたらしい。幼稚で情けなく恥ずかしい性質をその場の人々の前で暴かれてしまい、事実だけれど開き直ることもできずただ虚しかった。いっそ帰ったほうが良かった。
(叔母)さんはハキハキと喋るキレの良い人で、しっかり喋る(妹)とは話が弾んでいた。朝11時に葬儀屋が来て、棺の中に入れる花などを渡された。勝手のわからない私達は死体の顔周りだけを花でぎっちりと覆い、祖父の顔がライオンのようになりまるでふざけているみたいだった。(伯母)さんが「顔が大きいから隠すくらいが丁度いい」と言っていた。(妹)だけが泣いていた。一番可愛がられていたからなにか思うところがあったのか��しれない、それか、あまりにも祖母や父、伯母が祖父の死に淡々としているものだから、しかもすごく悪口を言うし、それが悔しかったのかもしれない。母がしきりに「じいじのほっぺ触ってお礼を言って」と言ってきたが、私は最後まで死体に触らなかった。棺桶に自分の写真を入れてあげたい、と(妹)が言い、みんなで写真を探し、二階に飾っていた母手作りのアルバムを入れようと祖母が言い出し、それもそれでどうなのと思ったが、私自身に思い入れは無いのでそれを外した。けれど後に思い出すと棺には入っていなかった。さすがに入れなかったのかもしれない。母が、祖父があの世でなにか買えるようにとお札を入れた。
タクシーに乗って葬儀場につく。棺の大きさと、それを運ぶ機械の大きさがぴったりなので、棺やその機械には規定の大きさや形があって、全国で共通しているのかもしれない。燃やされている間、奥のはしのテーブルに固まって時計の針が動く瞬間を何度も見た。それから祖母と伯母が喋っているのを聞いていた。伯母が父を「コイツ」と呼ぶのをみんなで笑った。母の相槌はあいまいで話についていけていないのがわかりやすい。政治とカネの話になるとすぐ曖昧な相槌をするが、害虫の話になるとよく喋る。たしかに私たちはそういう家族だった。棺ごと焼き、台上が骨のみになる。それらはまだ人の形をしており、すべて骨壷に納める。下顎、喉仏、頭蓋を最後に乗せるらしい。タクシーで家に帰り、みんなで残った食材を平らげ、お腹いっぱいになった。骨格ウェーブが着るような、くびれたダウンを着た(伯母)に「つみたてNISAをやれ、FXはやるな」と言われる。6時頃妹、母、(伯母)さんが帰る。夕飯は脂の多い肉だった。
2022.1.29
九時頃に起床。すき焼きを温めて卵をかける。野菜を食べて、残った卵をオートミールにかける。ピスタチオのチョコレートを2つ食べた。本を読むかと思って猫を抱いて象と泳ぐ・マウスの2冊をリビングへ持っていくがいつも通り読めない。今度こそと思ったけれど、今日も読めなかった。もう諦めたほうがいい。部屋のヒーターをつけて、ホットカーペットを椅子に引いて、ikeaのくまの人形を膝に乗せると体勢がちょうどよい。10時半頃コンビニのATMで振り込めるか確認しにセブンイレブンへ。砂ずりとねぎをポン酢で和える惣菜を買う。ついでにメルカリで「あそびあそばせ」1〜8巻の支払いを済ませる。1200円かと思っていたら、1300円だった。
夕食の代わりに(妹)の誕生日ケーキを二切れと、チョコレートを4切れ食べた。最近は甘いものを食べすぎている。祖父が糖尿病だったらしいから、私も今から甘いものは気をやって管理をしないといけない。(友人)から連絡があったが、コロナ禍で遊ぶのは難しいと思��。なによりもまずコロナにかかりたくない。
岩浪れんじ先生がよく使っている「🥳」という顔文字がすきで、LINEでよく真似をしている。楽しい気持ちになる。
2022.3.23
本免試験に向かう。(場所)まで母に送ってもらい、五千円チャージした後(場所)へ向かう。(場所)は思ったより栄えていて、ドン・キホーテやスーパー、お土産屋があり、驚いた。(交通)は椅子にくぼみがなく、座席間隔は任意のため人があまり詰めて座らない。それはあの一帯が人の少ない地域で、電車も古ぼけているし、栄えていないのだと勝手に思っていたけれどそんなことはなかったみたい。
バス停に向かうと運転免許センター行きの年齢の偏りが極端な列に並ぶ。隣りの若い人はかりかりと脇目も振らず勉強していて、試験前の空気を思い出し、影響されて緊張し始め、つかれた。免許センターはかなり広く、おおきい。顔写真をが必要だと会場で知り、無いので試験を諦めて帰ろうと一度センターを出て、けれどもったいないので帰るのをやめ、係の人に聞くと写真機があるとのことだったのでそこで撮った。写真を切り抜く器具の使い方がわからず一度その場から逃げ、どうしょうもなくて戻り、知らない人に聞くと困りながら教えてくれた。切り抜き、写真を書類に貼ったが一度ミスで書き直し、また別の書類は本籍を書き間違え情けない思いをした。試験会場につくとボールペンを禁止されており、ボールペンだけを持ってきたつもりがそもそも筆記用具を忘れていることに気づく。鉛筆の貸出はありませんという張り紙に怯え、知らない人にシャーペンを借りたあと「鉛筆を忘れた方は購買で買ってきてください」というアナウンスをされる。同時に「あと少しで始まりますので席について……」というアナウンスをされ、迷った挙げ句、気まずい思いをしながら借りたシャーペンを使った。
無事合格し、指示に従って素早く写真をとり、帰った。朝食に玄米とおひたしを食べたのだけど、そのとき塩気と混ぜて噛み締めるご飯の甘みをとても美味しく感じたので、それをもう一度したくてコンビニで漬物を買った。それから夕食にご飯は良くないと思い直し、オートミールと漬物の組み合わせで食べた。本免試験の合格祝いに母がスーパーで刺し身を買ってきてくれていたけれど、なぜだか必ず美味しくない刺し身で、いつもどおりなぜだかシャキシャキしており、美味しくなかった。
2022.1.30
8時半に寒さで起きる。背中の肌着を伸ばしてじっくり温まりながらメギド72を始めたら部屋の外で(猫)に呼ばれたので、部屋に入れてあげる。9時45分頃、昨日の残りの肉を目当てにリビングへ降りたら、ちょうど父がすべてをラーメンに入れていた。自分が作ったわけでもないので食べたかったとも言えずオートミール���温めた。ついでに目玉焼きを作ろうとしたけれどぶよぶよ太っていくばかりなのに、食事を足すのもげんなりしてやめた。11時頃生麺のカップラーメンを食べる。スープは液体と粉末があったけれど、粉末だけで十分おいしかった。
このまま一生働けないのではないか、という不安がよぎる。希死念慮に就活を阻害されたひとのブログを読む。3月に就活をして、ブログを書いた当時では働く日々を過ごしているらしい。わたしもそうなれたらいい。16時頃目玉焼きを2つ作り夕食のつもりで食べる。本当は昼ごはんに食べるつもりだったけどラーメンを見た瞬間忘れてしまった。祖父が食べ物しか娯楽がないひとで、足を悪くしてから食べ物に依存してしまった話を思い出すと、自分もそんなふうに食で理性を失っていてはよくないと思う。メルカリで取引していた「あそびあそばせ」が届く。送料が購入者負担になっていたことに気づかなくて、結果的に2300円ほどかかってしまった。素直に最安の5巻までのもの買っておけばよかった。
自分が異性愛者だという自認が昨日に比べてすっかり薄れ、消え失せている。
2022.3.21
11時頃に起きる。糖質と脂質のバランスに悩みつつ、さつまいもとハンバーグを食べた。昨日洗顔を忘れたら顔がざらついていたので、仕方なく泡洗顔をした。それから朝洗顔に適したジェルを買おうと、外出の支度を始めた。15:31(交通)に乗って(場所)へ。(場所)で降り、少し歩く。(店)側のテラスのようなところで様々な服装の人たちや鳩がくつろいでいるのを避けながら店内に入る。ワゴンに3900円のジーパンが敷き詰まっていて、1700円で売っている神戸レタスのジーパンを思い出す。レディース階でSPINNSや古着ショップの瑞々しさに圧倒されつつ、鏡に映った自分を見て、縮毛矯正の決意を弄びながら店を出る。5月頃、たぶんする。ブックオフで眩暈・いちばんここに似合う人 ・すべての、白いものたちの・小川洋子の陶酔短編箱・悲しみよ こんにちはを購入。6千円強。157ポイントになる。PLAZAで洗顔ジェルを見ようとし、見つからず、蛍光灯と鏡の輝きに圧倒され店を出る。マツキヨでも希望に近い洗顔ジェルが見つからず、仕方なくネットで検索すると、混合肌はTゾーンのみ泡で洗うと良いと書いてあるので、自分が混合肌かはわからないけれどとりあえずそうしてみようと、店を出る。
(交通)が来るまでの15分間で本屋を一周する。ハリーポッターの文庫本が並んでいた。最近、哲学の棚の隣に、ヒカルランドの棚ができた。世界史のコーナーで立ち止まると向こうから来た男性も同じタイミングで立ち止まり、買うつもり���ないため移動した。岩波文庫の棚でシュトルム『みずうみ』を見つけ、手に取り、戻す。歩き、ゾラ『ナナ』も、同様にして戻す。心理特集フェアで平積みされていた本を開き「親は子供にリスペクトされることを望みますが、子供のことをリスペクトすることはあまりありません」という趣旨の文を読む。従兄弟の生活を侵害している母方の祖母を思い出し、いやな気持ちになる。時計を見ると残り3分だったので、海外の棚で『回復する人間』を手に取り、いつか読みたいなーと思い戻し、(交通)へ向かう。(交通)につくと、待っている人が四人しか居なかったので、なにかを間違えたかと思ったけれど、間違えていなかった。予定通り来た(交通)の中で、本免試験の問題を解く。同じところを間違え、うんざりしてやめる。試験は23日なので、それまでにどうにかする。
父方の祖母���送ってきた肉を焼き、胸焼けした。最近はなんでも食べていたせいで体に肉がついて、細身に見えない。反省してプロテインを飲んで、ひなちゃんねると検索して気分にあったものをやるようにしている。
2022.3.24
下着の違和感で起きる。祈りながら起きるとシーツと敷布団が汚れていてはっとし、しかたなくいそいですべてを剥いで水洗いし、干した。天気が良く、ベランダは入学式の匂いがした。昨日したかった玄米と漬物の組み合わせを食べ、スープを飲む。昨日の朝ほどお腹いっぱいにならず、苦い緑茶を飲んでいたらカフェインで気持ち悪くなって、フローリングに寝っ転がって体調不良をやり過ごすためぼうっとした。 調子が戻り、『供述によるとペレイラは…』を少しずつ読み進めながらヒーターの前で温まったり、プロテインを飲んだりする。今日はほとんど本を読んでいたから、特に書き連ねるようなこともない。
新しく買ったソイプロテインはほうじ茶風味で、少し豆の味が残るからきなこのような味にも感じる。同じメーカーの、ホエイプロテインに杏仁豆腐味があったので次はそれにしたい。ソイプロテインは温めて飲むことができるけど(苦味がましてあまり美味しくない。どうしても体調が悪く温かいものしか食べられず、どうしてもタンパク質を取りたいときしかやらないほうがいい)、ホエイプロテインは温めると分離する(乳糖が原因?)。今日もリビングに本を持っていくが、いつもどおり読めなかった。
敷布団を干しているのでベッドに寝転ぶことができず、くまのぬいぐるみを背もたれにしながら本を読む。たまに声を出して録音してみて、聞き、消す。『供述によるとペレイラは…』は、の、ペレイラが日々摂取する異常な量のレモネードを指摘されるシーンで、医師がひとの食生活を「きちがい沙汰」と言ったのに笑う。徐々に忍び寄るファシズムに、というより、時代が変わりつつある匂いに、中立の立場をえらんだはずのペレイラがとき���き始めている。そのことに罪悪感を覚えつつ、春風を嗅ぐのをやめられない。9時だけどもうねむい。昨日はナイトキャップをつけて寝たら、一日髪の収まりが良かったので、今日もそうする。
2022.3.25
10時53分起床。ご飯に麻婆豆腐をのせて食べる。そのあと、昨日買ったバジルのパンが残っていて、本当は食べないほうがよいが、食べたかったので食べて反省した。やるべきことが漠然と積もってゆく感覚があったので、せめてタスクを可視化したほうがよいとリストを作ったら、多くはあったがそのうちいくつかを消化することができた。運転免許証のコピー、療養費申請、口座開設、眼鏡の新調。よかった。適当な時間に(店)へゆき、視力を測り直し、度を入れ替える。度が弱いと思っていたら、視力と合わせて0.6に調節されていたらしい。たしかに弱めに作ったけれど、不便なので1.0にしてもらう。かけると、こまごまと際立つ輪郭に吐き気がして、一生かけることはないだろうと思いながら受け取る。けれどしばらくかけていると、慣れた。よかった。ZARAの激しい色合いの服を眺めながら、明るいピンクのワンピースに、カジュアルな編みサンダル、前髪をなくし、鮮やかに赤い口紅をつけ、大きく笑う自分を想像し、それが本来の自分であるように錯覚する。今となっては、やりたければやればいいと思う。 寿司7貫で980円の高い盛り合わせを食べる。その後、百円の皿を3枚食べる。また行ったときに食べるものに目星をつけておいた。白いエビ、びんとろ、かつお。 帰ると、チョコレートをいくつか食べ、風呂でアジトtvとその実況を聞く。久しぶりにメギドがやりたくなって、少しやって飽きる。今育成をするには大幻獣を倒し続けなければならず面倒。寿司を食べたので、生理中だがひなちゃんねるを一生懸命やった。今日中に『供述によるとペレイラは…』を読み終えそう。 Twitterで卒業式の写真を見て、自分は卒業式も成人式もやっていないことを思い出し、せめて着物が着たくなって(いまさら)調べたけれど、着付けそのものよりアルバム代が高額で、成人式としてやるのは難しそうだった。家族に相談すればなんとかなりそうだけれど、だからあのとき言ったのにと言われるのがどうしても嫌だから、たぶん撮らない。 大学生のときはめったに写真を取らなかったけれど、過去の自分を他者としてまなざすことのできるいまは、もうすこし撮っておけばよかったと思う。
2022.5.28
6時半頃起床。仕事を始めてから生活が規則的になった。やや薄暗い早朝の食卓でひとりしずかに冷えたさつまいもを食べる。糖質56g。
古い服をまとめて捨て、8時頃風呂に入る。付けすぎたオイルが残らないようにていねいに洗う。コームでリンスをまんべんなく髪につける。昨日の���方に打ったワクチンの副反応はこのときまだなく、きまぐれに美容院に行く準備をした。けれど万が一を考えてやめ、自室で『魂の不滅なる白い砂漠』を読む。12時頃とつぜん眠気が増し、13時には目も開けられないほどになったので寝る。外出しなくてよかった。15時に起きる。38℃。ブロッコリーをふたつ食べて昨日買っておいたルルアタックを飲み寝る。薬は2日分買ってある。 19時に再び起きる。体温計をなくしていた。発熱らしいだるさは変わらず卵焼きを少し食べルルアタックを飲む。少し楽になる。
一日を通してほとんど何もしなかった。朝方掃除をしたから部屋はやや綺麗。本を読む(ちいさな文字に焦点を合わせる)とぐるぐるして体調が悪くなる。目をつむったまま自分について振り返る長い一日だった。かろうじてソシャゲの周回ができた。無課金プレイしかしないけれど、一部ユーザーの課金によって成立するソーシャルゲームの運営システムは歪とおもう。ゲームといえば、電車に乗ってるスーツのひとがトゥーンブラストをプレイしているのをよく見る。思考を追いやった働きかけによるうすい反応、それがもたらす僅かな刺激にひとは依存しやすいらしい。 朝と夜に詩を読み、頭の中で音楽を流しながら働くことができ、時間を売るだけでお金がもらえる今の生活はかなり好きだけれど、この生活を続けるには不安が大きい。
ここで了承されるべきは、時間がもたらしたり取り去ったりしないつつましくも奥深く変わらずあるようなあらゆる事物のことであり、人間として存在することが自身にとって必要不可欠であるのと同じ程度で人間にとって本質的な事物のことだ
ピエール・ルヴェルディ 『魂の不滅なる白い砂漠 詩と詩論』
小川洋子が『密やかな結晶』のあとがきで人間のあらゆるすべてをそぎ落としたとき微かに残るなにかがあるはずというようなことを書いていたはず。立ち読みだったからよく覚えていないけれど。あとがきのみのために既に持っている本を買い直すか迷う。氷枕がひんやりして気持ちいい。
2022.5.29
6時30分起床。体温37.1。頭痛がひどく目を閉じる。 7時30分起床。37.1。ふらふらしながら食卓へ。やきとり二本食べる。本が読めた。『すべての、白いものたちの』読み終える。6/14に同作者、同翻訳で『引き出しに夕方をしまっておいた』が出るらしい。未読本が多いからすぐには買わない。 『魂の不滅なる白い砂漠: 詩と詩論』を読み終える。終盤の訳者解題と訳者あとがきはだれてさらっとしか読んでない。
「詩とは、人の心の中で、空虚を埋めることのできる代替物を創るためにある」(『全集ⅱ一二五二頁』)(中略)苦しみの根源にある欠如は詩作によって充当されるべきものだったのだ。
魂の不滅なる白い砂漠 詩と詩論 ピエール・ルヴェルディ 訳者解題
私が特に色々な本を読み漁っていたのは10代の頃です。学校の先生やクラスメイトと一緒に得るものを、どうにか読書を通じて吸い取れないかと必死になっていた記憶があるので、その時間がなかったらもっともっと人として欠けていたのだろうと思います。
World meets KODANSHA interview 齋藤飛鳥
思えば自分の魂やこころ、精神の欠損をあまり実感したことがなかった。まるごとの質の低さを漠然と感じていたけれど、欠損とすればなにかで埋まることもあるかもしれない。なんにしろ出会いは遅くても早くても意味がないので気長に運を待つ。
藤本:(略)僕は読み切りを描く時は大体怒りで…。例えば、今ネット上で怒っている人が多いじゃないですか。そういう人たちって、Twitterとかで発散できていると思うんですけど、僕は自分の怒りなどをTwitterとかに書く気が知れなくて。漫画にぶつけているんですね。
藤本タツキ×沙村広明奇跡の対談
17歳の時に僕は山形の美術大学に入学しました。東日本大震災が起こったすぐ後だったので、このまま絵を描いていていいのだろうかと皆思っていたはずです。絵を描いていても意味がない気がして。何か少しでも役に立ちたいと石巻に復興支援のボランティアに行きました。行くバスの中で僕と同じように考えている美大生や、体育大学の学生達がたくさんいました。(中略)30人くらいで一日中やったのに全然できなかった事に無力感を感じ、帰りのバスの中でも皆沈んでいました。作業中一緒に作業していた体育大学の学生が「俺達が来た意味なかったですね」と言っていました。 (中略) また、悲しい事件がある度に、自分のやっていることが何の役にも立たない感覚が大きくなっていきました。 最近そろそろこの気持ちを吐き出してしまいたいと『ルックバック』という漫画を描きました。描いてみると不思議なものでちょっとだけ気持ちの整理ができた気がします。
藤本タツキ短編集 17-21
藤本タツキ作品は全体を彼固有の言語と感じるからたびたび愛しく思う。音楽があれば、小説があれば、絵画があれば語ることのできるひと、逆に言えばそれがなければ言葉を喉で詰まらせるひとがいる。創作という状態でのみ息を吹き返すような切実さにふれることで、吹き込まれる呼吸がある。
中学生の私は「死ぬ日」を自分が中学校を卒業した後のある日に決めてカレンダーに印を付け、あと140日、あと139日、と毎日自分の生命の残りの日数を書きこんで数えながら生き延びつづけていました。そのとき、私は小説に対する執着を、生きるために利用しました。自分の頭を自分��手術し、小説という「教会」を自分の生命と繋げました。
新潮 村田沙耶香『平凡な殺意』
学生時代のレポートが出てきたので読み直す。 宗教は精神的苦痛を身体的苦痛へ置き換えてくれる。精神に苦痛を引き受けることを決めたひとにとって、神はあまり役には立たないだろう。
18時頃37.0。発熱にも飽きてきた。
2022.5.30
5時起床。浮遊感と倦怠感で動けない。なんとかカーペットの上まで這いずり昨日の日記を整え投稿する。ビジネスチャンスを狙ったいいねの通知が煩わしいためまたどこかへ移植したい。wordpress使いこなせたらいいけど、生半可な気持ちでやるのはむずかしそう。7時に会社に連絡。おやすみを貰う。動けないからしかたないのに罪悪感。この程度で注意を受けたら辞める。7時半やきとり二本食べる。冷凍のやきとりあるだけで一回の食事を頑張れる。毎日食べても美味しい。14時まで動けない。熱の気配は完全に消え怠さがずっと残る。 東野圭吾『毒笑小説』が傍にあったので眺めていたら、なんだか知っている話で、よく読むと小学生の時に借りたことのある本だった。気づいたきっかけは『エンジェル』。流し読みしながら不調の原因は脱水症状かもしれないと思い始め、いそいで経口補水液を作って飲んだ。改善せず。
9月に大学を卒業してから卒業証書を貰っていないのでその連絡をしようとしたけれど、すっかり忘れてつみたてNISAの解説動画をみてた。死にたくないと言うより苦しい思いをしたくない。苦しい思いをしないために必要なときに必要なお金や環境があって欲しい。いつなにが起こるかわからないから怖い、というのが最近の不安。志賀直哉『城の崎にて』の鼠のような、生死の境に横たわる狂気からは逃れられないだろう。今日もたかがだるさで手を震わせて経口補水液をつくったし。祖父が亡くなる当日の朝、普段は使うことのない関西弁で「俺は(名前)やぞ!わかっとんのか!」と叫んだと祖母が話していたのを思い出す。
死は、頑丈な足場を築いた気になる者の、足元を崩れさす。そのとき、感覚器は断線し、呼吸程度の身体の実感も失い、鼓動で計る最も原始的な時間感覚すら途絶え、意識は自らを振り返すこともできずただ灰色である。ことばを思い出すきっかけなどない。ただ幸運にも生還できた者だけが、ことばも何もない、動物になった自分の絶叫のみが反響��る灰色に溺れていたと知るのだ。
長谷川敏司 『あなたのための物語』5-6頁
そして、サマンサ・ウォーカーは、動物のように尊厳なく死んだ。
長谷川敏司 『あなたのための物語』428頁
とはいえ、死についてあれこれ書いている��とも、じっさい死を体験したことのないひとばかりなのだからあまり真に受けてもいられない。今週末ひとと会う予定があるから無理に美容院に行こうとしたり、ネットで可愛い服を探していたのに、あろうことか瞼の上!を虫に刺されて、どうぶつの森で蜂に刺されたむらびとの顔になった。からっと落胆しながら瞼に軟膏を塗る。よくない人相がさらに悪くて漫画みたくへこむ。
18時になんとかシャワーを浴びれて、日記をかけている。普段の生活は無理そうだけれど、在宅勤務のときくらいは記録を残せそう。明日みたらし団子が食卓に残ってたら食べる。
2022.5.31
いいねが煩わしいと書いたらいいねこなかった。意外にちゃんと読んでるのかしら。6時半アラームが鳴る。なんとか2度目のアラームまでねばる。44分起床。みたらし団子とさつまいもと卵たべる。ひじょうに満腹で通勤中かなり後悔。朝ごはんが一番豪華な生活が理想なのに。そろそろひと通りは読んでおきたい現代思想かばんにいれて家を出る。満員電車でなんとか読む。瞼が腫れているから目を開くと疲れる。仕事が終わった頃目の奥が痛くてくるしい。ふらふらしながら帰宅。22時半布団の中。
意識的になれば、こういう生活の中でもあるていどの記録はできそう。ただ聞くだけでよいと言われても、意識がある私に話しているという事実が(友人)を癒やすのだろうし、そのとおりにわたしにも意識があるからそれがつらいときもある。なるべく他者として、癒着されないよう振る舞う。永続的な関係のひけつは運と他者性とおもう。幼い女性の軽やかな他者操作を絶賛する社会きもちわるい。
2022.6.6
ショッピング楽しすぎて16時に帰宅してつかれてすぐ寝た。3時に起きてだらだらしてねて7時におきる。リモートワークで良かった。こういうよくわからない睡眠をまばらにとって満員電車に乗ると体調を崩す。仕事。なんとなくだけど指示を仰がず一人のうちに完結できるようになってきた。教えて下さいと言ってすぐわかる(資料)を案内されるととても申し訳ないからこれからも頑張りたい。でも思い入れはないのですばやく(駅)近くに転職したい。実家ぬくぬく生活できるのありがたい。
湿気で髪が広がるのがいやだから切るなりなにかしたいけどどれも迷って決められない。経営者のYouTuberが悩むことは自分にとって価値が低いということ(切羽詰まってない)、だから選択は10秒でする、そういうルールを作って無駄な時間を省くべきと言っていた。けっこう悩む時間も好きだから無駄に感じてはいない。でも早めに決めなきゃと思う。(人)ちゃんを通勤経路が同じためよく見かける。恐ろしくおしゃれ。大学生のとき(店)でバイトしてるのを見かけたし、ファッション雑誌の編集とかになっていたりするのかな。おしゃれなひとを見るとみずみずしい気持ちになる。みずみずしくなりながら『道しるべ』読む。
2022.6.7
帰りの電車座れたから日記書いてみる。つかれて頭ぼうっとする。早く帰りたい。寒くて4時起床。布団を被ってもなかなか寝付けず。昨日の夜寝る間際まで考えてたひとの夢をくっきりみてうれしい。
6:45再び起床。適当な化粧する。Qoo10で化粧用スポンジ買ったから届くの楽しみ。次はメイクブラシセットを考えてるけど収納スペースが狭くて困る。ほしいけど買わないかもしれない。もともと欲しい物を忘れたり我慢するのはかなり得意だからあまり浪費せずにすんでいる。何度も確認してどうしても必要でほしいものに惜しみなくお金を使うのがすき。買い物は買う前に悩み尽くすから失敗してもあまり後悔したことはない。プロテインいつもの3分の2、ポテトサラダ、マリトッツォ食べる。ポテトサラダはからしをいれると美味しい。マリトッツォは世間で人気になってからずいぶん気安い存在になった。今日食べたのも一袋4ついりの量産型マリトッツォ。ファッションで言うところのつけ襟やセーラー襟のような大衆的な気安さを感じて文化だなあと思う。
昨日在宅だったからPC持って満員電車。つらかった。すでに筋肉痛。上司が一日を通してをあからさまに気分が悪そうだった。そうまでしてなぜ働くことを選んだり強いられたりしているのかわからない、心配で気が散るから帰ってほしかったけれどそうもいかないところが社会だから厳しいなと思った。この間小声で死ぬかもと言いながら早退したひとは今日出勤してた。わたしは健康なうちに仕事辞めたい。
2022.6.8
優先席座った。ひやひやしながら日記書く。ここを必要とするひとがきたらすぐ譲る。疲れたから座ったけどもう後悔してる。 脱げない靴が脱げる。気が向いたら中敷き買う。起床6時半。すっきり目覚めて二度寝なし。昨日と同じ人の夢をみる。人間が短毛で皮膚がでろでろの大型犬に石を投げ、大型犬はそれを両手で受け止め投げ返す、渋谷に似た治安の悪い街で迷子になる。「だから言ったのに、この街をなめるとそうなる」と言われる。どぶの上にかかる都会的な白い石の橋。
innisfreeのファンデーションは白すぎるから使いにくかったけどかなり薄めに付けたら肌に馴染んだ。ずいぶん残りがあるし永遠に使えそう。化粧品はときめくけど必要ではないから新しく買う予定もなく無くなるまで買わない。メルカリにも出さない。メルカリで買ったポルジョの下地はかなりいいけど高くてリピートできない。普段はキャンメイクの下地でやり過ごし人と会う日にだけポルジョの下地使ってるけれど、なくなったらいろいろ調べた結果マジョマジョにしそう。ファンデーションと下地はどちらかを妥協したい。餃子7個も食べる。豚肉は塩漬けすると加熱しても赤みが消えないらしい。さらさら雨が降ってるので傘持ってく。折りたたみ傘買うべきだけどとりあえず貰い物の長傘でやり過ごしている。思い入れのないものほどなくさないから不思議。(交通機関)がかなり遅れていたけど間に合いそうでのんびり歩く。いつもの時間よりやや空いていて、この時間でも良いかなと思うけど、朝は本屋もやってないしホームに椅子もなく時間のつぶしようがない。
上司は意識的に結論から指示を出してくれるのでありがたい。昨日、なにか書こうと思って眠すぎてねたの思い返すとやや傷つく。 『道しるべ』ピンとこないから読むべき本がわからず呆然としてたけどすこしだけ本屋歩いたら元気出た。早く次の本見つけて布団入りたい。
2022.7.2
七時半起床。昨日ののこりのつけ麺を食べる。一食分サイズはだいたい半分でよい。たまに食べたくなる重い炭水化物をめいっぱい咀嚼しているときはそこそこ幸せ。一番はなすの煮浸しを食べてるとき。ワールドトリガー2期一挙放送を途中から観る。スポーツ観戦をしてるみたいで面白い。判断が遅いな、と思ったところで実況キャラクターが遅いと解説するのでよくできている。漫画が無料公開されていたときにさらっと読んだけれど、もともと漫画を読むのが得意でないせいで何が面白いのかわからなかった。アニメになっていると色と音があるのでわかりやすい。アニメ『宝石の国』も色が綺麗だった。最近アニメを観ること減っていたけれど、在宅勤務が増えたのでまた何か観たい。
『戦艦武蔵』と『悲しみよこんにちは』を毎日持ち歩いている。文庫本軽くてありがたい。17時から(人1)と(人2)と会う予定だったけれど(人1)が一時間遅らせてほしいというのでそうなった。聞くと昨日会社の飲み会で、朝帰りだったらしい。自分とは無縁の世界で生きているひとたちの話を聞くのはたのしい。会社固有のコールがある、社員の大半が二日酔いで機能していないので二日酔いが二日酔いの味噌汁を昼休憩で買いに行くなど。飲み会。みんな明るくて元気。広告会社と営業に就職したひとたちだからかすごく気がまわり、何度もお冷をもらってありがたかった。こういう外向きのひとたちの飲み会の手際の良さには巻き込まれるたび感動する。飲み慣れた人たちはぐびぐび飲んでテキパキ話すけれど、いっぽうの私はハイボール一杯で酔うコスパのいい体になったらしく、ずっと笑っていながらよく覚えていない。年々お酒弱くなってるし酔うことも好きでもなくなってる。しばらくお酒いらない。セクハラはどこにでもあるねという話をした。前のアルバイト先の店長にされた頬を揉むという独特で不気味な可愛がり方を思い出した。
カラオケに行ったら息を吐きすぎてぐったり。歌うことは好きなのにできず、ポルノグラフィティに合わせて必死にマラカス係。久しぶりに色彩の鋭い光と音楽が自分を素通りしていく感覚を味わう。高校の同級生と会うことは余程のこと��ない限りない。同窓会を企画するようなひとが友人の中にいないし、連絡の途絶えたほとんどがそれきり。今日会ったひとたちももう一生関わらないだろうと思っていたので、実際に会って軽く話せているのが不思議だった。カラオケでは眠くてしんどくて子どもみたいに無口になってしまいすごく反省していたけれど、帰り際8月にまた同じ三人で会うことになり、少し戸惑っている。
au通信障害があったけれど運良く被害を受けずに済んだ。よかった。
2022.7.19
昨日の微熱が下がらない。不安になる。祖母に会いに行ってしまったのは馬鹿だった。東京ではとてもコロナが増えているのに。いつ罹ってもおかしくないのに。 病院へ行ったがとても混んでいた。9時に行って帰ってきたのが10時30分。発熱患者は待合室も隔離されていて、話を盗み聞くに私と同じように微熱が上がりきらない症状を訴えているひとが多かった。みんな不安なのだろう。それと同じようにわたしもとても不安。子どもがひたすらしんどいとため息のように呟いていたのが素直でうっとうしかった。体調がわるいと自分が助かることばかり考えてしまう。 検査は込み合っていて結果は明日届かない可能性があるとのこと。 一年前の検査は容器に一定量の唾液を溜めて提出したけれど、今は脱脂綿に3ー5分唾液を含ませるだけで良く、医療システムはこの短期間でぐんぐん効率化されている。それでも一時間半かかるのだから、最近の感染者急増はすさまじいのだろう。わたしもそのひとりかもしれないけれど。不安。 症状として、熱は37度から上がる気配はない。昨日は体に熱が覆っている感覚があったけれど、今日は汗を掻いたせいか昨日ほど籠った熱ではない。昨日と体温は変わらないけれどからっとした発熱になった。どうかコロナでありませんように。
仕事の話。通常三人体制のところを今週は一人が5日間有給休暇をとっていて、今日明日わたしが休んでしまうので一人体制となっている。一人で出来る仕事量ではないから大変だろうけれど、会社員ひとりが休んだごときで仕事が回らなくなってしまうのは経営に問題があると思うのではやく辞めようと思う。というのが強気な建前。 いっぽうで、私の代わりに在宅の人が出社になってしまった、わたしの業務を押し付けてしまった、そういうことを考えると猛烈に人間臭い弱気な悩みが噴き上がる。申し訳ない。申し訳ない。申し訳ないからもう二度と会いたくない。仕事辞めたい。
やっぱりコロナだったらどうしよう、祖母に会いに行ったのは間違いだった。たくさん本を貰ってきて、また会いに行くねという話をしたばかりなのに。最悪のことばかり考えて消耗する。 考えても仕方ない、今わかっていることはなにもない。今できることは全部正しくやったから、大丈夫のはず、(場所)は病床逼迫率も低いし、万が一のことがあっても病院をたらい回しにされるようなことはないだろう、とは思うものの…。 やっぱりコロナは早く収まってほしい、あらゆるリスクが高くて生活しづらい。あと3人以上の飲み会は今後も断り続けよう。
山椒魚戦争読み始めたらやっぱり面白い。グレムリンみたい。
追記 8.28 新型コロナではなく、ただの風邪だった。
2022.8.25
ポワントを家で履いてはいけなかった。家のフローリングについている成分をバレエ教室へもちこむと、教室の床がなぜかつるつるになってしまうらしいから。 木の板便利なところ1:広い 90*90はけっこう広い。広い木の上にすっきりPCが置いてあると導線が複雑にならないからこういう日記もすんなり書きはじめることができる。電子ピアノも置ける。立って電子ピアノを弾くこともできる。 木の板便利なところ2:左側にスペースが出来た 今まで使っていた勉強机の右側にスペースを増設したから、木の板��正面にすると左側にスペースが生まれた。左利きなので左側にスペースが生まれると作業効率があがるし、L字にスペースがあると体をぶつけない。 木の板便利なところ3:天井が見える わたしの勉強机に限ったことだけれど上部に棚が付属しているから暗い圧迫感があり地味にストレスになっていた。作業中真上に天井があるのはいがいと安らぐ。天井が高い家はよくCMになっているけれどわたしもそういう家に住みたい。 木の板こまるところ1:痛い ちょっとかさかさする。腕が擦れるとやや危険。 木の板こまるところ2:書ける 書けるし書いたら消えなそう。試していない。でもこれは将来的に長所にもなりそう。絵とか、感情の為におしゃれにするつもりはない。 木の板こまるところ3:猫を部屋に入れられない 木の板がひっくり返って猫がけがをしてしまったら怖いので部屋に猫はいれないことになった。おおきな犠牲だけれど快適な生活をとった。
2022.8.30
去年の夏原因不明の眩暈で救急車を使った際保険証をもっていなくて13000円支払った。申請すれば立て替えた保険代分の費用を返してくれるとのことで、返金申請の書類のための書類を手に入れる連絡などを毎日仕事の合間にこつこつやっている。巡り巡ってなかなか書類に届かないのは月とか地球ががぐるぐる回っているようでもう一生立て替え金なんて手に入らない気がする。積み立てnisaの申し込みとマイナンバーカードの申請もやったりして書類があちこちに散らばっているけれど木の板を設置していたので床に広げずに済んでいる。
本屋に行って練り歩いていたら坊主で短パンの男性が哲学とか社会学の棚から一歩も動かずなんとなく似合っていないかんじが似合っていた。 みすず書房のフェアだとかで『徴候・記憶・外傷』があったら買っちゃうなあと思っていたけれど『いじめの政治学』しかなかったから特に何も買うことはなかった。
2022.10.3
7時起床。朝食に茶碗蒸しと月餅。 1日に(人)と(場所)へ遊びに行った。(人)は携帯を持たないので前日までに待ち合わせ場所をメールでやり取りし、11:30、(駅)の(交通)線最後尾で会うことになる。10分前につくと(人)はもう居た。どこか行きたいところはあるかと聞かれ、行ったらなんでも面白いかなと思ってと答えるとそういうの調べないんだと言われる。恥ずかしかった。 昼食を食べお茶を買い高い月餅を二つかった。そういう経緯で家に月餅がある。毎日食べている。 BMIが18.5以下は皆痩せ型だからあなたは欠食児童と言われ、児童という歳でもないけれど面白かった。今日からひさびさにあすけんの記録を付けてみたら食事バランスでばかみたいにお菓子が突き抜けていた。月餅のせいだから気にしてない。カロリー計算上だと食べる量はそれほど多くないけれど、カロリーがすべてではないし、脂質と糖質の組み合わせによっては簡単に太るだろう。でも健康が一番なので多少の体形の崩れにはもう目を瞑っている。運動すれば良いけれどしたくない。
今週はずっと在宅勤務。勤務中にプライベートな息抜きだとか娯楽ができるのはいいことなんだろうか。
夕飯時、母親がクッキー食べてるの見てつられて食べたら母親の二倍食べた。
猫の一匹が心臓肥大で最短の余命が半年との宣告を受ける。目が見えなくなって、血圧を下げる薬を飲んでから視力が回復したので勝手によくなったのだとぬか喜びしてしまった。これから死ぬ生き物と一緒に暮らすのは弱い地震が起こったあとの破壊的な揺れを想像する時間がうっすら引き延ばされているようで不気味。どの生き物もこれから死ぬのは死ぬけれど。 一度失明したとき、瞳が光に対応できず黒黒と開ききった瞳孔が全面に光を反射していて、その選びようのなさが虚しかった。ずっと一緒に暮らしてきたのに、瞳が機能していないだけで同じ生き物ではないように、人形のように思えた。私は私の知る生の基準をそのままに、失明した猫を生きているとみなしているのか、自分で分からなかった。体験するとは多分そういうことだけれど、これは酷い話で、不特定多数の読みうるウェブ上の日記に、本当は書くべきではない。 昨日口呼吸をしていたので夜間救急へ連れて行くと心臓肥大が判明した。これからもっと悪くなることは確実で、そのスピードには個体差があるらしい。今日は一日ぐったりと廊下の暗がりに横たわっていて、この調子じゃ早そうだねと母が言った。今日一日の経過しかみていないのだから何とも言えないけれど、母は最近妹を亡くしていて、死が急速に迫ることへ慣れたがっているふうだった。 昨日はわたしも昂っていて、どうしても猫の死から逃れたく、この家を出ることでしか猫の死から逃れる方法はないと絶望していた。心臓肥大が進行し、肺に水が溜まり呼吸が苦しくなり、安楽死であれ病死であれ、溺れるように窒息しかける/する様子が続くことに耐えられず、死ぬなら私が家を出た後勝手に死んでほしいとさえ思っていた。いまは一日経ったのですこし落ち着いた。なんとなくこのまま猫の病状に慣れ、時間をかけて死んでるかもしれない/死んでいるようだ/死に慣れ、不在に慣れるのだろう。猫の死を拒む思いは全く消えないけれど一方で、生まれた以上死ぬことは決まっているのだし、せめてよりよい命のためにすべきは願いでなく行為とも思う。 猫が初めて失明した日、もう二度と視力は戻らないだろうと言われた。目の見えていない猫が妹の部屋を目指して鼻を壁に押し付けながら階段を上っていた。引用はそのとき書いたものの一部。
いつの日か温かい寝床に縫い付けられる日が訪れたとき、あなたのみる夢が最後にのぼった階段のさき、あなたを受け入れる扉の奥のにおいを蘇らせますように。
今日は階段を上る元気もないようで、撫でると喉を鳴らすのみだった。生きていた。 できれば、生きていることあまり大袈裟に捉えないようにしたい。生きていることの過度な祝福は死の否定で、死と生は地続きだから結局生の否定に反転する。もうたぶん、人生で動物は飼わないと思う。
2022.10.4
起床8時。月餅とヨーグルト、茶わん蒸しを食べる。月餅残り一切れ。最近は夜更かししてしまうので起きる時間も遅くなっている。そろそろ早く寝る習慣を付けないといけない。とはいえ今は10時だけれど、もう眠い。
『月の三相』読みながら労働。
猫は一日廊下の隅から動かなかった。一昨日病院に行く前は階段を上ってトイレで息を切らせていたけれど、それさえ元気に思えるほどぐったりとして、糞尿を垂れ流している。あの晩に病院に行き、嘔吐や下痢をしたことがなにか張り詰めた生気のようなものをぷつんと途絶えさせてしまったのかもしれない。胸を引き上げるみたいに息を引き込んで、重力に任せて呼気を追い出すような呼吸を繰り返している。動かないから分からないけれど、動けないほどつらいのだろう。本当に別れは早いのかもしれない。でもこの様子を見ていると、がんばれとはとても言えない。
昼は昨日からそうめんを食べようと予定していたのでそうめんを食べた。100gで330カロリー。四分ほど茹でるうちにお湯に入りきらなかった面が焦げてしまった。4倍濃縮のめんつゆを薄めて食べた。 昼休憩後留守番のためリビングで仕事をしていると動物病院から電話がかかってくる。仕事をして良かったことは二点、電話に出やすくなったことと、Ctrl+Aを知ったこと。土曜に予約を取り付け終話。
どこかの知らない、けれど存在する町のルポルタージュのように小説を読む。段落の機能に感動する。ものを割り開くことより事象をなぞることができるようになりたいけれどそれは時間の経過���並走することだから今までやってこなかったことで大変だ。25ぐらいまではまだ分解を楽しんでいそうだけど30までには並走もできるようにしたい、40あたりで並走に重心が置ければまあ成功だろう。その辺で人生もすこし楽しくなってくる予定。また生きていかなくては。
ひとと話していて口癖が「でも」だと気付き反省。わたしの「でも」は一旦相手に納得して、思考を相手に傾けてからの揺り戻しで意見を発する「でも」なので、相手に完全に納得しているのだけどそんなこと言っても無いのだから伝わるはずがない。さらにこの会話だとすべて意見は逆張りになってしまうのだからなにも上手く行かないだろう。”でも”、「でも」を使わずに会話を展開させるやりかた分からない。会話って展開しないものなのかな。
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awai #208
11月17日日曜日に日本語教員試験が終わった。試験会場から出たら、夕焼けが綺麗で、空気が美味しくて、その日は秋とは思えない暖かさだったのだが、空気の柔らかさを肌に感じた。 1週間経って、今日は11月24日日曜日である。滞っていたことをようやく回転させ始めている。
体組成計の結果は相変わらずよくない。去年の10月もそうだったのだが、昨年の10月より筋肉量の減り、体脂肪量の増加がともにビビッドな結果が出ている。ちょっと食事内容を見直そうと思い、今日100均で3個セットのタッパを買ってきた。これにブロッコリーを入れて持っていくことにする。生卵を持っていくのは一旦やめようと思う。平日の昼に野菜を足してみようと思う。 他の筋トレをしている人はどうなのかな。秋になるとどうにも筋肉量が増えにくかったりしているのかな。 筋トレ自体は楽しく続けられていると思う。肘を消耗させないためにバーベルスクワットをやめたのだが、肘の痛みが消えたように思う。重量がそれほど下がったりしているわけでもない。 睡眠時間が足りていないと言うのはあると思う。平日は7時間、睡眠時間が保てていない日がままある。
今日は、やや体が重いなと思いつつ、朝ごはんを食べて少し仕事をしてから動き始めて、親友のCちゃんが働いている九品仏のパティスリーに行ってきた。パティスリーだが、昼間はお惣菜+弁当の販売もしている。昼飯どきに行って、お弁当を買った。1280円と中々のいい値段ではあったのだが、味はもう一級品だった。鳥の竜田揚げとトマトのサラダとローストビーフのサラダに、雑穀米のセットだ。 Cちゃんに会い、少し北の方へ行くと座れる寺があると聞き、そこで座って弁当を食べた。10分ほどしたらCちゃんも店の賄いを持ってやってきたので、久しぶりに2人で食事をした。Cちゃんは相変わらず聡明な人だった。話している日本語のこなれ感も去ることながら、文法的な正確性も高かった。
今日は1月にリリースする予定のビデオの素材を集めるべく、九品仏から都立大学、都立大学から駒沢公園の方まで目を輝かせながら歩いた。目を輝かせながらと言うのは、もう自分にはこんなに優雅な時間が訪れるなんてことが起こると思っておらず、この明確な目的を持たずにきれいなイメージを探して歩く時間のあまりの豊かさに感動していたからそうなったのだ。 九品仏にある大きな寺・・・九品仏という仏像はなかったが、お寺も中々見応えのあるいいお寺だった。 また、駒沢公園は今年初めて訪れた東京の・・・なんだろう、エアダクトのような場所だった。初めてではないのだが、G監督ときちんとお話しして、一緒に散歩をしたこの駒沢公園を色々な角度から撮影してきた。 美術館のことを歩きながら考えた。やっぱり美術館やギャラリーが多い街に住みたいよなと思った。町にあるのは大きな総合美術館が1つだけじゃ、自分は満足できないと思う。恐らく。
ビデオの素材を今しがた編集して、1月に出す分のビデオは完成させられた。毎回、そんなに自信があるわけではないのだけどね、今回の曲もそんなには自信がない。ボコーダーに頼った歌唱をしばらくカバー曲ではお聞かせし続けているのだが、そろそろ地声でカバー曲を歌ってお届けしたい気持ちはある。来年のカバー曲の候補にはなるが、Everything But The Girlの"Before Today"なんかは次に地声でカバーできる曲になるかなと思っている。Drum'n'Bassで繋いでみてはどうか。
新しい曲を作るにせよ、もうPCの容量が限界だということで、新しいiMacを買った。結局、教職員割引は今回使えなかったので、プロパーの価格で買った。USB 4.0の端子がまだあるモデルにした。それが一番安かったからということでもあるのだが。HDの容量は512GBとした。+30000円だ。こういう買い物をしているから私は旅に出られないのだよね。それはまあわかっているのだけど。 GGの月会費も年会費にして一括で支払うことにし、11000円は節約できた。・・・とか、そういう細かい気づきで節約を進めるしかなかろうなぁ。給料が上がる当てがあるでもなしだ。
まだ登録日本語教員の講習に関しては着手していない。今日はガッツリお出かけすることに時間を割いてしまったな。次週の週末ぐらいから少しずつ見始めようと思う。 年末年始にこの日本語教員研修のビデオを消化しきってしまうことを考えると、アルバムの制作が滞りそうだ。だとしたら、先ほど書いたカバー曲を1曲先に出すことで、少しアルバムリリースまでの間を埋めることもできるかもしれない。
少しずつ整えよう。環境を。1つ1つやれば、きっとできるはずだ。
瞑想をして寝よう。親友のCちゃんも瞑想を始めたそうだ。家で3ヶ月の子猫も飼い始めたらしい。地に足をつけて生きている人だな。
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気持ちの切り替え
Sunday 2 February 2014
以前撮影をしていた劇団の役者Mさんが先週亡くなり今日が告別式だった。その役者さんとは特に親しい間柄でもなかったが年賀状のやり取りを毎年していた。今年の年賀状は、相手が年賀状を送ってくれたら送り返すことにしたハルオだったが彼からの年賀状はなかった。6時20分東名御殿場発のバスに乗り東京へ向かう。新宿に着いたハルオは、時間の余裕があったのでオフィスへと移動した。オフィスで叔母の作品集のデータをネットで送信したかったのだがオフィスのiMacOSのバージョンをアップグレードする必要があることが判明。アップグレードには、Uさんの承認が必要で電話やメッセージを彼に送ったが日曜日の早朝なのか返事が無くハルオは諦めた。コーヒーを淹れて飲みしばらく寛いだ後ハルオは、新高円寺駅に向かった。告別式は⚪︎⚪︎⚪︎斎場だった。斎場に着くとMさんが所属していた劇団の団長さんが忙しなく参列者��対応されていた。顔見知りの役者さん、仕事関係者の方々と会釈するハルオ。参列者は次々と増えて行き300人近くになっていた。いやもっとかも知れない。告別式は1時間の予定で進んでいた。斎場の関係者は参列者の整理に追われ参列者もそれに粛粛と従った。お焼香を上げた後出棺を待っている間に「お久しぶりです」と声を掛けられた。G・デザイナーのYさんだった。本当に久しぶりだった。その後彼女と小声でMさんの事を偲びながら話をした。Mさんは、7月に胃ガンが発覚してからそのガンは他の臓器にも転移していて末期に入っていたと聞く。この半年間で急激に体調が悪化して亡くなったのだ。54歳だと聞く。最後のお別れでお棺の中のMさんの亡くなった顔を見た時ハルオは唖然とした。あまりの変わり様だった。出棺を見送った後ハルオは、そのYさんと一緒に新宿駅まで移動した。Yさんとこうして再会出来たのは、Mさんのお引き合せだろう。
新宿に着いた後ヨドバシカメラに寄りカードリーダーを購入。データ送信をするにそのデータが入ったカードを読み込むカードリーダーを忘れたハルオ。以前から携行用にカードリーダーは必要だと感じていてその時がやって来た。読み込むスピードが早いカードリーダーは、3.000円前後したがハルオは、倹約を優先し1.000円以下のものにした。Uさんからやっと連絡が入りUさんもオフィスに行く予定があるというのでオフィスに向かった。オフィスにてiMacのOSのアップグレード→インストールには約1時間を要した。その間ハルオは、喪服代わりに着た黒系のスーツから普段着に着替えUさんとおしゃべりをした。普段着は、あえて明るい色を選んで持って来ていた。先ほどの告別式から気持ちの切り替えをしたのはこの時だった。今日のタイミングで叔母の作品集のデータ送信をしないと諸々の進行に支障をきたす。カードリーダーの忘れ、OSのアップグレード、Uさんの連絡滞り・・・またしても様々な問題が生じたが流れに逆らわず流れに任せる様に心がけるハルオ。データ送信も無事に終わりハルオは、また新宿へと向かった。
九段下駅から新宿三丁目駅まで移動しその後は、歩いてNさん宅に向かった。今日は、Nさん主催の「牡蠣を食べる会」だった。会の開始から既に2時間が過ぎていた。ハルオは、Nさんに自分が遅れる状況説明を何度かメールで中間報告した。ハルオは、そういうケアを重んじていた。Nさん宅に着くと「牡蠣を食べる会」は宴たけなわで15人位の人が集まってワイワイやっていた。Nさんは、岡山出身で普通牡蠣というと広島を思い浮かべるが岡山も有名らしい。ベランダには、昨日獲れて送られて来た新鮮な牡蠣が一斗缶に詰まっていた。「牡蠣はいっぱいあります。沢山食べて下さい」Nさんは、そうハルオに言った。その昔ハルオは、生牡蠣をニューヨークで食べてあたって酷く辛い経験がある。今回の「牡蠣を食べる会」では生で食さず焼き牡蠣を中心に牡蠣フライ、牡蠣のバター焼き、牡蠣ご飯といったメニューだった。集まっていた方々で知っている人は、Nさんと映像会社に勤めるAさんくらいで後の人は殆ど初対面だった。この間の禅寺での摂心会でも同じ様なシチュエーションだったがハルオは、人の話を聞き頷き会話に加わった。ハルオは、お酒を飲んでいなかった。それは後から車の運転をするからだった。お酒を飲んでない分この人は、酔っぱらっているのか?元々こういう性格なのか?人見知りなのか?・・・と妙に冷静だった。パソコンを大型液晶テレビに繋げ誰のリクエストかYouTubeで80sの洋楽を流し始めその曲やバンドについての話題になって行く。肝心の牡蠣は立派な肉厚の牡蠣で美味しく頂く。Nさんの奥様はキッチンで牡蠣料理をせっせと作ってくれた。Nさんの奥様とは初対面ではなかったが話をするのは初めてに近く明るいその性格は好感が持てた。明るい女性はいい!
窓の外が夕暮れになり、時間はあっという間に夜の8時になっていた。昼の1時から開催された「牡蠣を食べる会」は大成功でハルオが参加してからも5時間が過ぎようとしていたが帰る人は誰もいなかった。遅れて参加して早く退散するのは気が引けたがそうしないと明日の坐禅会に影響が出る。ハルオは8時半少し前にNさん宅を後にした。新宿駅まで歩ける距離だった。途中TSUTAYAで例の映画「アリスの恋」を借りようかとも思ったが諦めた。9時05分発のバスに乗る。ほぼ満席だった。日曜日ということもある。茶畑庵に着いたのは11時すこし過ぎ。ハルオは、即効服を着替えて布団に入った。毎朝の坐禅会のことを考えると東京での滞在は、9時、出来れば8時半までとしたいなと思うハルオだった。
Mさんのご冥福をお祈りします。 お世話になりました。どうもありがとうございました。
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2024.1.30tue_osaka
7時起床 アラームが無くても起きたい時間に起きれるのは特技かもしれない(二日酔いの日は除く) 朝から用事があったので、手早く身支度を済ませ車に乗り込み梅田方面へ。
ここ数日は曇天が続いてたけど、この日はとても心地よい冬の空。朝焼けのあたたかい光に包まれた朝。
先日PERFECTDAYSを観たばかりだったので、劇中の主人公平山の視点に重なる。 通勤をする人達、渋滞する車、キラキラと朝日に照らされて映し出される影・・・何気なく流れてる日常の風景に意識を向けると、なんともいえない満たされた感覚にトリップすることができる。日々はこんなにも美しく豊かなんだと気づく。こんな感覚を常に持てたら最高なんだけどな。
用事を済ませ昼前に戻ってきた。 サボりがちだった家事を済ませ、染めのアトリエへ。 今は南大阪で身内で小さな会社を運営してて、草木染め事業を展開している。アトリエ兼事務所の様な形なので、普段はそこで仕事をしている。 アトリエに着くと、メンバーの染色担当の歩美(マイ従兄弟)が染め作業中。 草木の染料の匂いが漂う作業場は、とても居心地がいいのだが冬は極寒、特に底冷えが激しいので靴下は必ず複数履きしてる。 染め作業もキンキンの冷水だ、染まりはいいんだけども。
会社のメンバーはこの歩美とその旦那の章吾。3人で運営している。 本格的に関西に来て2年。 今まで、色んなコミュニティと関わってきたけれどこの2年はこの2人と公私ともにかなりの時間を一緒に過ごしている。同志というか家族。タイミングや縁が重なり今こうやってこんな関係性になった、というより、個人的にはここに落ち着いたという感じ。不思議と違和感がない。 この日何染めてどんな話したんだっけな、忘れた笑 それくらいあたりまえに一緒にいて、時間や対話を重ねされる仲間がいて本当に恵まれてるなと度々思う
仕事終わりに、急遽彼女と待ち合わせ夕食に。 大体こういう時はカレーか焼肉にいく この日は悩んだあげく、行ってみたかった九条にある焼肉屋かど屋へ。
旧遊郭があった大阪のディープスポット九条の商店街にある焼肉屋は、独特の店構えと雰囲気(こういうところが好み) 店主もひたすら明日、明後日に久々に参加する葬式の話を客に連呼するというクセ強ぶりを発揮。肉は文句なく美味かった。
こんな一日だったかな。ざっくりすぎるな。 毎日どんな状況でも自分なりにゆるりと楽しめる状態でいたいと最近よく思う。
-プロフィール- シンジ 大阪 1.3h/WUY https://www.instagram.com/shinj1030
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ある画家の手記if.116 行屋虚彦視点 告白
今日も雨。 降ってる間は静かでいい。 やむと下から上に登る気配に肌の上を虫が這う。 ガリガリ服の下の肌を引っかきながら口にくわえてたゼリー飲料を飲み込む。 なんか今日やけに…窓の外が青いな
最初にここに来たとき、俺はスマホの充電器と行き道で買ったスポドとゼリー飲料しか荷物持ってなかった。 光熱費払ってればなんも物がなくても近くにコンビニあるだけで暮らせないこともないだろうし、俺はあいつのいない空間があればそれで、だだっ広いフローリングだけの部屋にいるのもいいかと思ってた。 母さんが死んで、あの人のおかげで自分が人間っぽい生活できてたことを知った。 掃除洗濯とかいちいち着替えたり風呂入ったり料理作ったり。俺は一人じゃ自分になんにもしてやる気がない。自分が嫌いとかなんとかじゃなくてだるい。身支度も、俺がきちんとしてないと迷惑かける人間とかもいないし、てんでいまだに服は全身500円の古着からなんもレベルアップしてない。 俺って今中学生だっけ…高校生だっけ…てか何歳だっけ…この前違うインタビューで二連続で聞かれてテキトーにどっちにも違うこと言った気がすんな…。 フローリングだけの床の真ん中に仰向けになって毎日過ごしてた。高い空間、薄めの色…?
そうして色々疎かにしてたら、連絡きたと思ったらそのまますごい早さで香澄さんが訪ねてきて、引っ越してすぐだしなんか用事か忘れ物かなと思って上がってもらったら香澄さんは歯ブラシとかラップとかトイレットペーパーとかタオルとか生活必需品ぽいやつをどっさり携えてて、誰のだ?って思ったら全部俺んだった。 そのまま香澄さんが買ってきた食材使ってキッチンで料理はじまって、なんもしないのもあれだから俺も隣で料理すんの手伝って、その日は久々になんかうまいもの食べた。そういえば焼肉とかまた食いたい。 消耗品が揃ったのは助かったなって思ってまたフローリングの中央にいるだけの元の生活に戻ってたら香澄さんに布団買いに行こうって言われて…誘われて?一緒にホームセンターに布団一式買いに行って、リビングの真ん中にふわふわの布団だけ敷いてある状態になった。 他にもいくつも部屋はあるし風呂場は俺が何人入るんだって広さだしで、部屋をどれも活用して暮らした方がいいかもな…と思う反面、…俺は基本怠惰でだるだるしてっからな…イラついてるときはだるっとはしてないのかもだけど…布団の周りに生活に必要なもの全部揃えてそっからあんま動きたくねぇー…
極力物は少なくしたい。全部黒とか白とかで統一したってそれぞれ違う音も色も光も出す、なくていい物はなくていい。 …と、思ってたんだけど、香澄さんが来るたびどんどん家具増えてって。とりあえずリビングの隣の部屋に配置しといた。どれも実家にある家具の地獄のセンスに比べれば全然色もデザインも穏やかだから黙ってもらっといた。その中にでかい謎のクッションみたいなソファみたいなのがあって座ると凹んで面白いからしばらくそれに乗っかってた。 あとで俺も一人で出かけてって同じソファ見つけ出して買ってリビングに二つ並べた。香澄さんが来たとき用。 それで香澄さんはここに来たときにはオフホワイトのそのソファに定位置みたいに座るようになった。香澄さんが俺に買ってくれたやつは濃紺。香澄さんのをオフホワイトにしたのは、多分香澄さんの生来持つ色をよく引き立たせるから。…ほんとはちゃんと見えてないけど、それでもまあまあの確率で当たるといえば当たる。 もらってるものにはその場でレシート見せてもらってきっかり現金で返した。俺の財布ん中見て香澄さんはちょっと引いてた。 ここくる前に個展やって全部売れたしな。しばらくはなんもする気ない。 これも母さんが死んでから気づいたけど、俺は金がなくなって電気ガスが止まろうが路頭に迷おうが飢えようがその気にならないと描かないっぽい。まだそこまで金がなくなったことも描かない日が続いたこともないけど。以前はいざって時の母さんの治療費��とか思って絶え間なく描いてた。 …あとは、描く以外にどう肯定すればいいのか分からなかったから、音と、色と、触覚、痛み、…絵にしないと美しくはない世界を。それをそうとしか感じられない、そう感じる俺を疑わない、俺を。 ここに絵を描く道具はなにも持ってこなかった。荒療治みたいなもんだ。他の方法を模索するための。描くために補助的に使える緩和策とか。いつまで続くかわかんねーけど。
違う日に、たまに会話に自然に紛れるみたいに出てきてたアヤって人を、香澄さんが連れてきた。 香澄さん曰くキラキラしてて王子様みたいな人。聞くからに俺が苦手なタイプだな…と思ってたら実物はなんか違った。 「こないだ話した王子様だよ」ってなぜか得意げに紹介されて、玄関先でしばらくその人をじっと見たせいで少し場の空気変になった気がする。 咄嗟に補完する色を脳内検索してみたんだけど無理だった。黒と白の墨っぽいマチエールに薄紅色に金粉みたいなのが細かく舞ってる、完成されすぎてて加える色も補完する色もない。別の色を加えようとしたら今の美しさを損なう、隣に全然違う色を置いてもほとんどの色が優雅さで負けて圧殺される…いや、香澄さんなら隣にいて遜色ないか、赤っていうか朱に白筋だし、雅な色だしお互い引き立てあうし相性いいな、香澄さんにもよく見たら金箔乗ってるし、葬式場に咲き零れた桜に朱塗りの盃をあげてる感じか とかなんとか思ってたせいですぐに反応できなかった。 その人もその人で俺のことしばらくじっと見てた。目の白濁が不気味だったかなと思って、なんとなく初めて眼帯で隠したほうがいいかとか思ったときに訊かれた。 「その目、どうしたの」 ここまでストレートに俺本人に訊いてくる人も珍しいなと思った。影で色々言われてんのは知ってるけど。 答えようか迷ってたらさらに続けられた。「直にぃから聞いて知ってるよ。行屋虚彦くん。9歳で初個展を開いて以来ずっと現役活動中の画家。でしょ」 空気の流れに沿って薄紅色がはらはら舞いながら俺の顔の横を通り抜ける …オルゴール音みたいなのが これはたぶん実際の音じゃないな 音が鳴る人…だ いや、誰でもそうだけど。普段は無視してる音を俺が拾ったのか… そこで初めて、視覚情報に意識が戻った、その人に微笑みかけられたんだってことに気づいた
香澄さんに買ってもらった爪切りで爪を切る。 少々深爪になるくらいまで切っとかないと、今日みたいな日は肌引っかきすぎてこのままだと怪我する。 床から灰色が緑に混ざって登ってきてた。足を一度床に強く叩きつけたら緑だけ少し落ちた。下の階に迷惑か。 爪をゴミ箱に捨ててパーカーをかぶる。 いつもの黒い長袖とデニム。この時期これで外出歩くのは暑いけど、室内では年中クーラーつけて過ごすからこれでいい。設定温度は十九度。 インターホンが鳴ったから出たら香澄さんだった。 鍵を開けて部屋に通して、香澄さんがお土産に買ってきてくれたコーヒーをお互いに一個ずつ持って、クローゼットからブランケットひっぱってきて香澄さんに渡す。俺はずっとここにいて気温感覚麻痺してるけどこの部屋だけたぶん極寒だから。香澄さんが買ってくれたブランケット、柄がなんか控えめにかわいい感じだけど、俺がガキだから…?それとも香澄さんがこういうの好きなのか。 いつものオフホワイトのソファに沈み込むみたいにして香澄さんが座って、濃紺のソファに俺が座る。このソファ、人を堕落させるとかなんとかいう触れ込みがあるらしい。どういうことだよ。 「こんなしょっち��う俺のとこ来てて直人さんなんか言わないんですか」 コーヒーの蓋をとって冷ましながら隣の香澄さんに訊く。今日のは水銀みたいなの立ち上ってんな。 「直人?うつひこくんによろしくって」 よろしく、って…俺によろしくって… なんなんだよ… 俺あんま…機嫌とられんの好きじゃねーんだけど…厚意が苦手って俺ひねくれてんのかな…なにが気にいらねーんだ… 直人さんが養子とったのも、養子ってのも、よくわかってない。何がどうなったらそうなるんだ…。 推測…というか見たままなら…なくもないけど…でもそういう素振りなかったしな… 二人してリビングで並んでいつも陽の差し込む全面強化ガラスの窓のほうを向いてぼんやりする。 ときどき話したり沈黙が続いたり。 俺はそれで居心地悪くないし、過剰なもてなしみたいのされるのが俺が好きじゃないから香澄さんにも特にしてないんだけど、俺の感覚だしな。それでいいのかはわかんねえ。 パーティで初対面だったときも俺は無理して愛想笑いとか親しみやすい喋りとか一切しなかった。いつもそうだ。無理してて続くわけねえし身の丈に合わねえことして無様になるのも嫌だ。それで生意気だの社会のマナーが身についてないのガキだのって言われても俺は実際生意気でマナーのなってないガキだしな… 香澄さんも居心地悪いなら来なきゃいいんだろうし。…それとも俺そんなに放置すると大人としての責任問題に繋がるほど危なげに見えてんのかな… 湿気で肌に虫が這うのをガリガリ引っかきながらぼんやりソファの上で窓の外を見てたら、 ーーーーーー急に きた 下から青? … やばい、 これは 空気中を埋めつくすみたいに ここ十七階だろ これもう 手遅れじゃねえのか 「香澄さん!!」 ソファから反射的に立ち上がって香澄さんの体をガラスから遠い位置に突き飛ばしてリビングに敷いてた一番分厚い布団を香澄さんの体にばさっと被せた 少々乱暴な動作になったけど死ぬよりましだろ しばらく窓の外の色を見て急激すぎる変化がないのを確認してから俺も一緒に布団の中に潜った 「うつひこく…「ちょっとすいません、スマホで情報確認します、香澄さんは布団から体出さないでください」 言葉に被せるみたいにして言って黙らせて手元のスマホの画面を弾いて確認する。 直後にきた。 一度重低音が鳴ってガラス窓や床や部屋全体が揺れた。ぶつかったり割れるような固い家具がないからよくわかんねえな、この高さの新しい建物なら免震構造か制震構造でできてるはず。 スマホで情報見てたら警報が出た。震度5。震源地が。ここは震度3だったらしい。もっとでかくてやばいのがくる気がしたけど、違ってたならいいか… まだ少し余震が続く中で、混み合いすぎてて繋がらねーかもと思いながらも直人さんに電話をかける。繋がった。 「あ、もしもし。ここに香澄さん居るんですけど、そっち大丈夫ですか。こっちは二人とも無事です。……はい。…そうですね。俺がそう言ってもあれなんで、本人に代わります」 香澄さんに電話が繋がったままの俺のスマホを渡す。 正直こういうのよくわかってねーけど、災害時には家族で連絡とって合流したり、なんか…そういうのあるらしい。母さんは電話出られねーしあいつは日本にいたことほぼないしケータイの一つも持たねえしで結局よく分かんねえけど。 …パーティ会場で、この人のことを「息子」って言って俺に話す直人さんが…その関係を大事そうにしてるのを、見たから 俺にあの人の大事なものを守る筋合いとか別にねえんだけど…香澄さん単体となら付き合いはあるけど… 二人で布団かぶったまま、香澄さんは隣で直人さんと電話越しに安否確認とって、今日は電車とか車道も全部混み合うだろうからってことで、香澄さんはここに泊まってくことになった。 余震が来ても倒れてくるようなものはこのリビングにはないけど、ガラス窓が全壊するとかに備えて一応二人で窓から離れた位置でふかふかの布団をかぶって寝る。一人分しかないから一緒に寝ることになった。 もともと一人で使うにはデカすぎるくらいだったし、俺がペラいし小さいから二人で寝ても余裕でスペースは余った。 布に巻いた靴を二人分、布団のそばに置いとく。 布団かぶってスマホで情報流し見しながら、ここまで大袈裟に騒いだり備える必要全然なかったっぽいのを知って安心と一緒に微妙に恥ずかしくなってくる。 「あの」 背中向けてるから見えないけど香澄さんに声かける。 「大袈裟に騒いですみませんでした…」 目視で見えた感じじゃやばいように見えた、でもそれは単に俺の目がおかしかっただけだ ほとんど見えなくなった方の白濁した目は今も何かを拾い続けてる、それも以前より鮮明に鋭く拾うこともあるくらいで 俺の見てる世界は、前よりさらに俺の見てる世界以外の何でもなくなった 誰だってそうだ、…そう言えないくらい隔たってる 実害のあるレベルだ 今もこうして香澄さんを巻き込んでるし 耳の奥でガリガリ音がするのをパーカーかぶって両手で頭おさえてやり過ごす 絵を描いてれば空腹か体力の限界がくれば疲れて倒れるみたいに眠れてた 今は描いてないからなかなか眠れない 暗い空間に青い光が床を走っていくのをじっと見ていた
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1167 新婚生活
ひかるの新婚生活、女房の実家に猛反対され、それこそ三畳一間、電化製品ひとつない、貧乏どん底からのスタート。 木造で、廊下は歩くとミシミシ音がし、トイレはポットン便所の安アパート、夫婦で共働き、やっと家賃が払えるという生活。 東京で家賃が一番安いアパート。当時アパートには沖縄出身者の入居お断り看板が出ていた。 沖縄名字のひかるは当然パスポート保持者。 ひかるはテレビの世界で仕事をしていたが、当時は白黒放送で、給料など一般の企業の社員に比べられない、どん底生活であった。 ボーナスが入ったら洗濯機を買おう、その次は冷蔵庫、テレビと夫婦で夢を描き、必死で働いていた折、学が自由が丘に五階建ての賃貸しマンションを建てたので、管理人をしてくれないか、との話。家賃は無しとの話だったので、これ幸い飛びついた。 ただほど高くつくものは無い。この管理人の仕事、とんでもない結果を生む事になる。 当時マンションという言葉は、聞き慣れない言葉で、走りだったのである。 家賃も高かったので、入居者はハイクラスの人ばかり。有名な銀座の老舗ビルの息子夫婦だとか、新宿の高級クラブのママさんだとか、自他共に金持ちと認じる人ばかりである。 そういう人達から見ると、明らかに若くて、家賃の出ないマンションの管理人をやってる人間なんぞ、見下げた貧乏人に見えたのだろう。 隣人同士のいざこざ、��下階のいざこざ、トイレが詰まっても管理人の責任だとか、やたらめったら無理難題を押し付けて来る。 下の階からの焼き肉の匂いを、あれは我が家に対するあてつけだ。なんとかしろ、と言ってくる。 とうとう女房が、初めての子を流産してしまった。住人は流産した事を知っているが、優しい言葉をかける訳でもない。 貧乏人など子供を作る資格がない、と言わんばかりに輪をかけて自分たちの争い事を管理人に押し付けてくる。 金持ちなら、心豊かに周りに温かい目、優しい言葉がかけられるものだと思ったが全く逆だ。 金持ちは、人間としての情が金に奪われてしまうものだ、としみじみ感じた。 その後、妊娠をしたので出る決心をし安アパート生活に戻った。 数年後、学が35歳になった頃、母親から嫁探し、お見合いの相手を見つけて欲しいと頼まれた。 友人の為と思い、あちこちに声をかけ、二度も見合いをさせたが成立しなかった。 相手はなんの非の打ちどころもない。素晴らしい女性で、成立しないという事はおかしい。 本人を捕まえ、とことん本音を聞いてみるとびっくりした。 女は自分の背負っている金、財産が目当てだ。 そんな女に子供が出来、子供にまで財産を持っていかれるかと思うと、どうしても決断が出来ないという。 お金の亡者、呪縛に縛られた人間の頭の中というのは、そういうものか、と呆れ果ててしまった。 以後、ひかるは二度とお見合いの段取りはしかかった。 周りの友人も、同じ経験をしているから、誰一人として学に結婚を進める人はもういなくなった。 学はゴルフが好きで、金に任せゴルフ場の会員権を北海道から九州迄くまなく買いあさっていた。 先行投資で、いずれ倍、倍になると自慢していた。 事実、ある程度倍くらいにまでなったようだが、しかしバブルがはじけてしまった。
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レバーマニア必食の、極上A5ランク和牛のレバーたたき❗️極めて甘く、ほんの少し炙っただけの、ほとんどレバ刺し❣️一瞬でとろけますよ❗️上レバーも同じく❗️ レバー好きならぜひ、味わって欲しい一皿でした❗️ 【千鳥ヶ淵🌸お花見デートの後は、私を水道橋の牛しゃさんに、連れてって❗️】と、心底願う、名店に出逢いました❗️ 昨年オープンしたばかりの【焼肉牛しゃ】さん🐮ピカピカ綺麗で、解放的な店内は、夜は女子会で満席でした❗️使用するお肉はA5ランクあか毛和牛🐃 @gyusha0819 お花見デートの後に、今予約なら間に合うそうですよ🌸 千鳥ヶ淵や北の丸公園デート後に足を伸ばしてみては、いかがでしょうか❗️ コスパ最高のおすすめ焼肉店🐃 リポート続きます👉 ストーリーに牛しゃさんのリンクをはりました❗️ #東京ディナー#グルメ好きな人と繋がりたい#焼肉#焼肉デート #焼肉グルメ #焼肉女子 #japanesefood #japanfood #WoomyPR#水道橋グルメ #水道橋ディナー #水道橋焼肉#九段下焼肉#神保町焼肉#九段下グルメ#九段下ディナー#飯田橋焼肉#神田三崎町#水道橋グルメ#千代田区焼肉#焼肉牛しゃ#牛しゃ#厚切り牛たん#レバ刺し#レバーマニア https://www.instagram.com/p/CqKZvQavuIY/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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南九州市の「釜ふたや、」さんのメニュー、お好み焼きバーガーの販売ポップ用撮影を致しました。和のイメージで、個人的に、縁側で木漏れ日の中食べているイメージで撮影しました。 上下お好み焼きの生地に、お肉・卵・ハムがマヨネーズとソースで挟まれておりなんともボリューミーなバーガーです。 「釜ふたや、」さんは、普段キッチンカーで販売をされておりますが、こちらの写真のお好み焼きバーガーが、道の駅川辺やすらぎの郷にある冷凍自動販売機で、8/1から販売されております。 釜ふたや、
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毒を食らわば皿まで
うちよそ。フェドート←ノルバ(パパ従兄弟) ※モブの死/暴力・性暴力行為の示唆
揺れる焚火を前にマグを両手で包み込む。時折枯れ木が弾ける音を拾いながら、岩場に座すノルバはじっと揺れる炎を見据えていた。泥水より幾分かましなコーヒーはすっかり湯気が消え去り、食事の準備をしていたはずの炊き出し班がいつの間にやら準備を終えて、星夜にけたたましく轟く空襲に負けぬ大声で飯だと叫んでいた。バニシュを応用した魔法結界と防音結界が張られているとはいえ、人の気配までは消すことが出来ないがゆえに常に奇襲が警戒されるこの前哨地において、食事は貴重な愉楽のひとつである。仲間たちが我先にと配膳の前に列を成していくその様子を、ノルバはついと視線だけを向けて捉えた。 サーシャ、ディアミド、キーラ、コノル、ディミトリ、マクシム、ラディスラフ、ヴィタリー。 炊き出しの列に並ぶ仲間の名を、かさついた口元だけを動かし声は出さずに祈るように唱える。土埃にまみれた彼らが疲弊しきった顔を綻ばせて皿を受け取っていく様に、ノルバは深く息を吐いた。
「おい、食わないと持たないぞ」 「っで」
コン、と後頭部を何かで軽く叩かれ、前のめりになった姿勢に応じてマグの水面が揺れる。後ろを仰ぎ見れば、見慣れた顔が深皿を両手に立っていた。
「フェドート……」 「ほら、お前の分だ」 「ああ……悪ィな」
ぬるくなったマグを腰かけている岩場に乗せ、フェドートから差し出された皿を受け取る。合金の皿に盛られたありあわせの材料を混ぜ込んだスープは、適温と言うものを知らないのか皿越しでも熱が伝わるほど酷く熱い。そういえば今日の炊事係にはシネイドがいたな、と彼女の顔を思い浮かべ苦笑いを零した。 皿を渡すと早々に隣を陣取ったフェドートは、厳つい顔に似合わず猫舌のために息を吹きかけて冷ましており、その姿に思わず小さく笑い声がもれる。すかさずノルバの腕を肘で突いてきたフェドートに「面白れェんだから仕方ねえだろ」と毎度の言い訳を口にすれば、彼は不服そうな顔を全面に出しながら「それで、」と話を切り上げた。
「さっきは何を考えていたんだ。お前がぼうっとしているなんて、珍しい」 「…………ま、ちょっとな」
ようやく冷まし終えた一口目を口に含んだフェドートに、ノルバは煮え切らない声で返した。彼の態度にフェドートはただ咀嚼しながら無言でノルバを射抜く。それに弱いの分かってやっているだろ、とは言えず、ノルバは手の中でほこほこと煮えているスープに視線を落として一口分を匙で掬った。 豆を中心に大ぶりに切られたポポトやカロットを香辛料と共に煮込んだスープは、補給路断たれる可能性が常にあり、戦況の泥沼化で食糧不足に陥りやすい前線において比較的良い食事であった。フェドートが別途で袋に詰めて持ってきたブレッドや干し肉のことも考えれば、豪華と言えるほどである。まるで、最期の晩餐のようなものだ。 ───実際、そうなるのかもしれないが。 ため息を吐くように匙に息を吹きかけ、口内を火傷させる勢いのスープを口に放り込んだ。ブレッドと食べることを前提に作ったのだろう。濃い味付けのそれは鳴りを潜めていた空きっ腹を呼び覚ますのには十分だった。 フェドートとの間に置かれたブレッド入りの袋に手を伸ばす。だが彼はそれを予測していたらしく、袋をさっと取り上げた。話すまで渡さないという無言の圧を送られたノルバは観念して充分に噛んだ具材を飲み下す。表面上を冷ましただけではどうにもならなかった根菜の熱さが喉を通り抜けた。
「次の作戦を考えてた。今日までの作戦で死者が予想以上に出るわ、癒し手が不足してるわで頭が重いのはもちろんだが、副官が俺の部下九人を道連れにしたモンだからどうにもいい案が浮かばなくてな」
言って、ノルバはフェドートの手から袋を奪取すると中から堅焼きのブレッドを取り出し、やるせなさをぶつけるように噛み千切った。何があったのか尋ねてきた彼に、ノルバはくい、と顎で前哨地に設営された天幕を指す。中にはヒューラン族の男が一人とロスガル族の男が二人。ノルバと同じく、部隊指揮官の者達だった。折り畳み式の簡易テーブルの上に置かれた詳細地図を取り囲み話をしているが、平行線をたどっているのか時折首を振る様子や頭を掻く様子が見える。 お前は参加しなくていいのか、とノルバに問おうとして、ふと人数が足りないことに気付いた。ここにはノルバ率いる第四遊撃隊と己が所属し副官を務める第二先鋒隊、その他��第八術士隊と第十五歩兵隊に第七索敵隊がいたはずだ。そう、もう一人部隊長が────確かヒューラン族の女がいたと思ったが。 フェドートが違和感を覚えたことを察したのか、ノルバはスープに浸したブレッドを飲み下すとぬるいコーヒーを手に取り、その味ゆえか、はたまたこの状況ゆえか、眉間に皺を寄せつつ少量啜った。
「セッカ……索敵隊の隊長な、昨日遅くに死んだんだわ。今回の作戦は早朝の索敵と妨害がねェ限り成り立たなかったろ? 俺はその代打で一時的に遊撃隊を離れて第七索敵隊の指揮を預かってた。…………そうしたら、このザマだ」 「……副隊長はどうしたんだ、彼女が死んだのならそいつが立つべきじゃあないのか?」 「普通はな。ただ、まあ、お前と同じだよ。副官としては優秀だが、全体を指揮する人間とは畑が違う。本人の自覚に加えて次の任務は少しの失敗もできないとあって、俺にお鉢が回ってきたってェわけだ」
揺れる焚火の薪が音を立てて弾けた。フェドートはノルバの言葉に思い当たる節があるのか、「ああ……」と声を零すと干し肉を裂いてスープの中に落としていく。ノルバはその様子に僅かに口角を上げると、ブレッドをまたスープに浸して食みながら状況を語った。 曰く、昨日遅くに死んだセッカは直前まで普段と至って変わらない様子だったという。しかし、日付が変わる直前、天幕で早朝からの作戦に向けての確認作業中にセッカは突如嘔吐をして倒れ、そのままあっけなく死んだ。彼女のあまりにも急すぎる死に検死が行われた結果、前回の斥候で腕に負った傷から遅効性の毒が検出され、毒死という結論に至った。 本人に毒を受けた自覚がなかったこと、術士隊がその日は夜の任であり癒し手の人数が不足していたため軽症者は各自で応急処置をしていたこと、その後帰還した術士隊も多数の死傷者を抱えて帰ってきたこと等、様々な不幸が折り重なって生まれた取り返しのつかない出来事だった。 問題は死んだ時間である。早朝からの任務を控えていたセッカが夜分に死亡し、且つ翌朝の作戦は必要不可欠であったため代理の指揮官を早々に選出しなければならなかった。だが、セッカの副官である男は「己にその器たる資格なし」と固辞し、索敵隊の者も皆今回の作戦の重大さを理解しているからこそ望んで進み出るものはいなかった。 その最中、索敵隊のひとりが「ノルバ殿はどうか」と声を上げたのだと言う。基本的にノルバは作戦に応じて所属が変わる立場だ。レジスタンス発足後間もない頃、何もかもを少数でこなさなければならない時期からの者という事もあって手にしている技術は多岐にわたる。索敵隊が推した所以である諜報技術もその一つだった。結局、せめて今回作戦だけでもと頼まれたノルバは一日遊撃隊を離れ、索敵隊を率いたという。
「別に悪いとは言わねェよ。あの状況で、索敵隊の精神状況と動かせるヤツを考えれば俺がつくのが妥当だ。俺はセッカがドマから客将として入ってから忍術の手ほどきも受けていたから、死んだと聞いた時から予想はしてた」 「………………」 「ああ、遊撃隊は生還率が高く、指揮官が一時離脱しても一戦はどうにかなると言われたな。実際、俺もどうにかなる……どうにかさせると思ってたさ。そうなるよう事前に俺がいない間の指示も伝えてから行った。だけどよ、前線を甘く見る馬鹿が俺がいないからって浮足立って独断行動をしたら、どうにもなんねェんだわ、そんなの」
ブレッドの最後の一口を呑む。焚火の煙を追って、ノルバは天を仰いだ。帝国軍からの空襲は相変わらず止む気配がない。威嚇を兼ねたそれごときで壊れる青龍壁ではないが、星の瞬く夜空を汚すには十分だった。
「技術はあって損はないけどよ、その技術で転々とする道を進んだ結果、一度酒飲んで笑った仲間が、命を預かった部下が、てめェの知らねえとこで、クソ野郎の所為でくたばっていく度に、なんで俺は獲物一つの野郎でいられなかったんだと思う」
目を瞑る。第四遊撃隊は今朝まで十六人だった。その、馬鹿な副官を合わせて十人。全体の約三分の二を喪った。良かったことと言えば、生き残った者たちが皆比較的軽症だったことだ。戦場で果てた者たちが、彼らの退路を守ってくれたという。死んだ部下たちの遺体は回収できなかった。帝国が回収し四肢切断やら臓器の取り分けやらをされて実験道具としているか、はたまた荒野に打ち捨てられたままか、どちらかだろう。明日戦場に出た時に目につくだろうか。もう既に腐敗は始まっているだろう。その頃には虫や鳥が集っているかもしれない。 とん、とノルバの背に手が触れた。戦場において味方を鼓舞するそれを半分隠せるほど大きな手。その手は子供をあやす父親のようにゆっくりと数回ノルバの背を叩くと、くせの強い彼の髪に触れた。届かない空を見上げていたノルバの視線をぐっと地に向かせるように、荒っぽいが情愛のある手つきでがしがしとかき回す。「零れるからやめろ馬鹿!」と騒ぐノルバに手を止めると、最後に彼の頭を二度軽く叩いて手を離した。 無理をするな、とも、泣いていい、とも言わない��それらがノルバにはできないことであり、また見せてはならない顔であることを元々軍属であったフェドートは理解していた。ノルバは片手で椀を抱えたままもう片方で眉間を抑え、深く息を吸って、吐いた。
「……今回の大規模な作戦目標は、この東地区の中間地点までの制圧だ。目標達成まであと僅か、作戦期間は残り一日。全部隊の半数以上が戦死し、出来る作戦にも限りがある……が、ここでは引けない。分かっているよな」 「ああ。この前哨地の後ろは湿地帯だ。今は雲一つない空だが、一昨日から今日の昼間までにかけての雨で沼がぬかるみを増している。下手に後退すれば沼を渡っている最中に敵に囲まれるのがオチだ。運よく抜け出せたとしても、晴れだしてきた天気の中ではすぐに追跡される。補給路どころか後衛基地の居場所を教えてしまうだろうな。襲撃されたら単なる任務失敗では済まない」 「そうだなァ、他にはあるか?」 「……第七索敵隊の隊長はドマからの客将だったな。彼女が死んだとあれば、仲間の命を優先して中途半端に任務を終えて帰るべきではない────いや、帰れないな。"彼女は勇敢に戦い、不幸にも命を落としました。また、甚大な被害が出たため作戦目標も達成することが出来ず帰還しました。"ではドマへの示しがつかない。せめて、目標は達成しなければどうにもならん」 「わかってるじゃねェの」
くつくつと喉を鳴らして笑うノルバを横目に、フェドートは適温になってきたなと思いながらスープを食む。豆と根菜に内包された熱さは随分とましになっていた。馴染み深い香草と塩っ気の濃い味で口内を満たしながら、フェドートはこちらに向けられている視線へと眼光を光らせた。 鋭い獣の瞳の先にあるのは、ノルバが指した天幕。射抜かれたロスガルの男は肩をわずかに揺らすと、すぐに視線を地図へと戻した。フェドートは男の態度にすっと目線を椀へと戻すと、匙いっぱいにスープを掬う。具に押しのけられて溢れたスープが、ぼとぼとと椀に戻っていった。 万が一にでもこのまま撤退という話になれば────もしくは目標を達成できず退却戦となれば、後方基地に帰った後、まず間違いなくノルバは責任を問われる者のひとりになるだろう。ともすれば、全体の責任を負いかねない。ノルバ自身は最良を尽くし、明らかに自身の行いではないことで部下を大量に失っている身だが、皮肉なことに彼はボズヤ人でないことや帝国軍に身内を殺された経験を特に持たないことから周囲の反感を買っている。責任の押し付け合いの的にするには格好の獲物だ。 貴重な戦力であり、十二年ひたすらに積み重ねてきた武勲もある。まず死ぬことはないだろうが相応の折檻はあるだろう。フェドートは息子同然の子の師であり、共にボズヤ解放を目指す戦友であるノルバにその扱いが待ち受けているのが分かっているからこそ、引けないとも思っていた。ノルバ本人にそのことを言っても「いつものことだ」と笑うから決して口にはしてやらないが。 汁がほとんど匙から零れ、具だけが残ったそれを口に運ぶ。いつの間にかノルバは顔から手を離していた。血糊の瞳と、濁った白銀の瞳はただ前を見つめている。ノルバは肩から力を抜くように大きく息を吐き出すと、フェドートに続くように匙いっぱいにスープを掬い大口を開けて食べ、袋から干し肉を取り出して頬張った。
「ま、何にしろ全体の損失を考えりゃここでは引けねェが、簡単に言えばあと一日持たせてもう目と鼻の先にある目的を達成さえすればどうとでもなるんだ。なら、大人しく仰々しいメシを食いながら全滅を待つこたァねえ。やっこさんを出し抜いて、一泡吹かせて��ろうじゃねェの」 「本当に簡単に言うなぁ……」 「そんぐらいの気持ちでいかなきゃやってけねェんだよ、ここじゃあな。ダニラ達もあっちで相当頭捻ってるし、案外メシ食ってたら何か、し、ら…………」
饒舌に動いていた口が止まる。急に黙り込んだノルバにフェドートは怪訝そうな顔でどうしたと彼を見やる。眼に映った顔は、笑っていた。 ノルバの手の中で、空の匙が一度踊る。そのしぐさに目を奪われていると、匙はこちらを指してきた。
「なあ、フェドート。アンタ、俺の副官になる気はないか?」
悪戯を思いついたこどものような表情だった。しかし、彼の声色が、瞳が、冗談なのではないのだと語る。「は、」とフェドートは吐息のごとく短い声を上げた。ノルバは手を引いて袋の中からまたブレッドを手に取る。「ようはこういうことだ」ノルバは堅く��いたそれを一口大に引きちぎり、ぼとり、と残り半分もないスープの中に落とした。
「遊撃隊と」
ぼとり。
「先鋒隊と」
ぼとり。
「索敵隊。この三部隊を統合して俺の指揮下に置き、一部隊にしたい」
三つのかけらを入れたスープをノルバは匙でくるりと回す。突飛な発想だった。確かに遊撃隊はノルバを含め僅か六人の生存者しかいない。どこかの部隊に吸収されるか、歩兵隊あたりから誰かを引き抜いてくる必要はあるだろうが、わざわざ先鋒隊と索敵隊をまとめる必要があるかと言われれば否である。 帝国との兵力差は依然としてある状況でいかにして勝ち進めることができているのかと問われれば、それは部隊を細かく分けて配置し、ゲリラ戦で挑んでいるからに他ならない。それをノルバはよく知っているだろうに、何故。 答えあぐねているフェドートにノルバは真面目だなと笑うと、策があるのだと語った。
「承諾が得られるまで細けェことは話せねェが、成功率は高いはずだ。交戦時間が短く済むだろうからな。それが生存率に繋がるかと言われれば弱いが、生き残ってる奴らの肉体と精神両方の疲労を考えれば、戦えば戦うほど不利になるだろうし、どうせ負けりゃほとんどが死体だ。だったら勝率を優先した方がいい。ダニラのヤツは反対するかもしれねェが……俺が作戦の立案者で歩兵隊と変わらない規模の再編隊を率いるとなれば、失敗したら責任を負いたくない野郎共は頷くだろ」 「おいノルバ、」 「で、これの問題点と言やァ、デケェリスクと責任を全部しょい込んで無茶苦茶を通そうとする馬鹿の補佐につける奴なんて限られてるし、そもそも誰もつきたかねェってとこなんだが」
ノルバ自身への扱いを聞きかねて小言を呈そうとした口を遮って続けられた言葉に、フェドートは息を詰まらせた。目の前の濁った白銀と血溜まりの瞳が炎を映して淡く輝く。
「その上で、だ。もう一度言うぞ、第二先鋒隊副隊長さんよ。生き残って勝つ以外は全部クソな俺の隣席だが、そこに全てを賭けて腰を据える気はないか?」
吐き出された地獄へ導く言葉は弾んでいた。そのアンバランスさは他人が見れば奇怪に映るだろうが、フェドートにとってはパズルピースの最後の一枚がはめられ、平らになった絵画を目にした時のような思いだった。ああ、お前はこんなに暴力的で、強引で、けれども理性的な男だったのか。 「おっと、ギャンブルは嫌いだったっけか」とノルバが煽るように言う。彼の手の中でまた匙がくるりと弧を描いた。茨の海のど真ん中で踊ろうと誘っておきながら、退路をちらつかせるのは彼なりの優しさかそれとも意地の悪さか──おそらくは両方だろう。けれども、フェドートはここでその手を取らぬほど、野暮な男になったつもりはなかった。 フェドートが口角を上げて応える。ノルバは悪戯の成功したこどもの顔で「決まりだな」と言うと、浸したブレッドを頬張る。熱くもなく、かと言ってぬるくもない。シネイドが作ったであろう火だるまのようなスープはただ美味いだけのスープになっていた。 この機を逃すまいと食べ進めることに集中した彼に合わせてフェドートも小気味よく食事を進ませ、ノルバが最後の一口を口に入れるのに合わせてスープを飲み干す。は、と僅かに声を立てて息づくと、ノルバは空の皿を脇に置き腰のポーチを漁ると小箱を取り出した。フェドートはそれに嫌そうな顔を湛え腰を浮かせたが、「まあ待てよ」とノルバがにやにやと笑って彼の腕を掴んだ。その細い腕からは想像できないほどの力で腕をがっちりと掴んできた所為で逃げ道を塞がれる。もう片方の手でノルバは器用に小箱を開けた。中に鎮座していたのは煙草だった。
「俺が苦手なのは知っているだろう!」 「わーってるわーってる。そう逃げんなよ。願掛けぐらい付き合えって」
スカテイ山脈の麓を生息地域とする特有の葉を使ったそれは、ボズヤでは広く市民に親しまれてきた銘柄だった。帝国の支配が根深くなり量産がしやすく比較的安価なシガレットが普及してからというもの、目にしなくなって久しかったが、レジスタンスのひとりが偶然クガネで発見し仲間内に再び流行らせたという。ノルバも同輩から教えられたらしく、好んで吸う側の一人だった。 ノルバは小箱から葉巻を取って口に咥えると、ポーチの中に小箱をしまい、代わりに無骨なライターを取り出して、フェドートに向かってひょいと投げた。フェドートが器用に受け取ったのを見るや否や彼は咥えた煙草を指差して、「ん」と喉の奥から言葉とも言えない声を上げた。フォエドートが嫌がる顔をものともせず、むしろそんなものは見ていないとばかりに長く白いまつげを伏せて火を待つノルバに、フェドートは観念してライターの蓋を開けると、押し付けるように彼の口元の上巻き葉を焦がした。
「今回だけだぞ。いいか、吐くときはこっちには、ぶっ、げほッ!」 「ダハハハハ!」
フェドートが注意を言い終わるよりも先に、ノルバは彼に向かって盛大に煙を吐き出した。全身の毛を逆立ててむせる彼に、ノルバは腹を抱えてげらげらと笑う。
「お前なあ!」 「逃げねえのが悪ィんだよ、逃げねえのが」 「お前が離さなかったんだろうが!!」
威嚇する猫のように叫ぶフェドートなどどこ吹く風で笑い続けるノルバに、「ったく……」と彼はがしがしと頭を掻く。ノルバの側に置かれた椀をしかめっ面のまま手に取り、もう片手で自身が使った皿と空になった麻袋を持ってフェドートは岩場から立ち上がった。
「こいつは片付けてくるから、吸い終わってから作戦会議に呼び出せよ、ノルバ」
しかめっ面の合間から僅かに呆れた笑みを見せたフェドートは、ノルバに背を向けると配膳の天幕から手を振るシネイドの方へと足を進めた。その彼の後ろ祖型を目で追いながらノルバは膝に肘を立て頬杖をつくと、いまだくつくつと喉からもれだす笑い声は殺さないまま焚火の煙を追うように薄く狼煙を上げる葉巻を弄ぶ。
「他のヤツならこれでイッパツなのになァ。わっかんねェな、アイツ。おもしれえの」
フェドートの背中にふうっと息を吐く。煙で歪んだ彼の背は掴みどころが見つからない。ノルバはもう一度吸ってその煙幕をさらに深くするように吐きだすと、すっかり冷めたコーヒーを飲み干して立ち上がった。
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不寛容社会と私
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大学時代の同級生が700年続く狂言の流派の家柄でお誘い頂き観に行って来ました。冒頭にストーリーを伝えてくれる構成であったので、内容がスッと入って来ました。
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その中でも「二九十八」という演目は独り身の男性が妻を乞う話で、歌が詠めて計算もできる教養がある女性に惚れるが、いざ顔を見たら・・・という話でした。
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現代社会においては、「ルッキズムだ!」とイライラする人が出て来そうですが、シンプルな笑い話として面白いなと自分は思ってしまったものです。
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「イライラする」と言えば、いとうあさこさんが昔のネタでレオタードを来てリボンを振りながら年齢とともに言っていた名前は浅倉さんで下の名前はこちらでした。
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というわけで本日のディナーは #みなみ #みなみのはなれ です。前職で取引先であった会社の方と久しぶりの再会も兼ねてやって来ました。
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まずはビールで乾杯です。お互いの近況報告がメインでしたので、撮り忘れはご愛嬌。
#タン盛 は炭火で焼く香ばしさと肉自体の柔らかさと塩加減に悶絶です。
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#みなみ特製ホルモン10種盛 は二人で食べ切れるのか?という位にたっぷりとやって来ました。
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#ホルモン は普段見かけないような部位もいろいろあって、味噌仕立てで色々な食感とともに楽しめます。
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そう言えば元々 #ホッピー で乾杯しようと言っていたのを忘れていたので注文。中身を足して飲むのが出来るのがいいですよね。
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人気店で予約でいっぱいなこともあり約束の時間きっかりにお店を出ることになりましたが、店員さんの接客もよくって楽しい時間になり、イライラしませんでした。
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四人くらいで言ったら、もっと色々なお肉を楽しめるのかも知れませんね。
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#浅草橋ディナー #浅草橋グルメ #浅草橋居酒屋 #浅草橋焼肉 #浅草橋ホルモン #浅草橋韓国料理 #とa2cg
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今日は、#九段食堂 で、#鶏もも肉の塩麹焼き #お昼ごはん #lunch #lunchtime #九段下 #九段下グルメ #九段下ランチ #九段会館 #九段会館テラス (九段会館) https://www.instagram.com/p/ClFoCdPya0B/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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祭りのあと
この街を去る前にエリに会いたいと思っていた。
最後に話したのは七月の終わり。
その後互いに忙しかったのに加えて、その時の会話でエリの恋愛対象に離婚歴がある男は入らないということを知って、なんだか心が折れていた。
それでも会いたいと思ったのは、エリの声と姿を耳と目に焼き付けておきたかったからだ。
声かけたのは日曜日。
相変わらずメッセージの文面は簡潔でさっぱりしていて、すんなりと九月の初日に会うことになった。
休日も仕事で忙しいんだろうが、俺が街を去ることを知って気を遣ってくれてるんだろう。
八月半ばのエリの誕生日にメッセージとちょっとしたギフトを贈った。その頃エリは実家で病の床に伏していた。流行病をもらったらしく、地元の友人達と会う予定が全て潰れたと嘆いていた。
つくづく今の流行病というのは万事を狂わす天災だ。
当日の昼にエリから時間に遅れるとメッセージがくる。予定時間よりだいぶ前だから、やはり家での仕事が捗っていないのだろう。
時間を調節しながらエリを待つことした。
ふと思う、何を話せばいいのだろう。
闘病記や最近の仕事の他に話題は何かあるのだろうか。
会いたいと思う事は何かを話したいではなくて、同じ時間を過ごしたいからな訳で、酒を飲んで軽く食べながらどんなことを話したらいいのかわからなくなる。
沈黙なんてSkype時代に嫌というほど他者と経験して、きられることに慣れていたのに、今はこんなにも怖く思える。
行きつけのバーが明るいうちから開いていることに感謝だった。
だけど相談しても答えなんて出やしない。
それが普通で、まっとうなんだと思った。
待ち合わせは、新たに設定した時間より三十分早まった。嬉しいのかどうか自問自答しながらバーを出る。
待ち合わせは中央改札。その前にある総合案内の真横でエリを待った。
着いたというメッセージとともに緊張が走る。
何に対しての緊張なのか。
エリに会うことなのか、沈黙に対するものかわからないでいた。
耳元で桑田佳祐の祭りのあとが流れる。
粋で優しい馬鹿でいろ。
そんなフレーズがやけに耳に残る。
じっと見つめていた改札の反対側からエリは現れた。
呆気にとられて「えっ、こっち?」なんて間抜けたことを口走った。
エリは誰が見ても元気がない。そんな様子だった。
案の定、仕事に追われた休日だったらしい。
ただ、髪が短くなったような気がした。
前よりも可愛らしく、魅力的になったと今は言わないでおいた。
繁華街に歩きながら店の話をした。
前の店でいいよ。なんてつまらない事を言う。
でもそれは俺にとって気楽になる一言でもあった。
前と同じ煙草が吸える店に入る。
デジャヴのようにおんなじ席に通されて軽く笑えた。
そして前とおんなじように生ビールを二つ頼んだ。
食べ物は任されてしまった。そんなに食べないエリらしかった。
嫌いなものを聞いたらトマトとキュウリだった。
俺と全く同じでつい一緒だなと口が動いた。
乾杯する。エリと会うのは二回目で、二十六歳になって始めて会ったから誕生日祝だった。
その後の会話は結論から言えばなんてことなく、心配をよそに話は進んだ。
「髪切ったよね」
「そう昼に切った」
「今日だったんか短くなったな」
「結構ね、短いの似合うんだよね」
「すごい可愛いと思うよ」
「ありがと」
エリは照れた。わかりやすいくらいに。
Instagramを教えてもらって、過去のギャルだった頃やら、若さほとばしる時期の写真を見てこれまた可愛らしいなとにやける。
アイコンが前に俺が撮った写真だった。
「俺撮ったやつやん」
「一番盛れてるから!」
前に篠山紀信が宮崎美子を撮ったときに、オーディションに送った写真を超えられないと話したエピソードがある。
恋人が撮ったその写真の表情を自分は超えられないと言ったらしい。
俺が撮った無防備なエリを、今は誰も超えられないんだなと悦に浸った。
一瞬付き合った女性の話も思わずしてしまった。
エリは俺の気持ちに共感してくれた。そうするしかなかったのかもしれないけれど嬉しかった。
「財布出すのは礼儀だとおもってた」
「えらいよエリは」
「そんな女いるんだね」
「今日は俺が払うから財布見せんなよ」
「それフリ?」
「違うよ。誕生日祝だから」
「じゃあ甘えるわ」
これがエリが歳上に愛される理由なんだろう。
エリの最近のロマンスは前の職場で知り合った人が隣のマンションで、しばしば会っているということだった。
七つ上の営業マンで気が利くいい人らしい。
エリは六割くらい気があるみたいで、その話をするときの顔は乙女の顔でちょっと妬けた。
「七つ違うのってどうなん?」
「関係ないだろう。俺の三つ上だし」
「なんかそこがきになるんよねー」
「気にすんなよ。誤差だって」
「気になるよー」
ウーロンハイを口に運びながらそんな話をした。
それを気にするなら離婚歴も気にするよなと思った。
「一度人のものになったっていうのがお下がりみたいで嫌」
そう言われたのは正直ショックだった。
だけど今はネタで話せるくらいになった、
「もしエリちゃんがバツイチでも良くなったら俺がいるよ」
「ははは。それ気にしてんだね」
「そりゃ好きだからさ」
「気にならんくなるんかな」
「五年後はわからんよ」
「そうかもね」
煙草に火を点ける横顔がなんだか恨めしく思えたけれどエリらしかった。
「でもさ、今は幸せになるなら誰でもいいと思ってるよ」
なんて口にした。
「親目線かよ」
「兄目線的な?」
「大丈夫だよ」
「俺みたいなクズはさ同族嫌悪でクズのものにな���てほしくないわけよ」
「大丈夫だよ。あたしだって綺麗な生き方してきたわけじゃないし」
「そうなん?」
「バレなきゃいいって思ってた時期あったよ」
エリは学生時代、数年間遠距離の彼氏がいた。
「まあ、バレなきゃな」
「それなりに遊んでたよ」
かなり酒が効いてるらしく普段言わないことも話している。
聞きたくないような、でもリアルでエリらしかって。
「だからさ、自分みたいな男はわかるつもりだよ」
「ならちょっとは安心だけどな」
「誰目線だよ」
「わかんねぇけどなんか安心した」
「心配してくれてありがと」
「まあ、ロマンスがあってよかったよ」
「ちょっとはあるよそりゃあ」
「ロマンスは有り余るくらいがいいからな」
「それなんだっけ」
「ゲスだ」
二人でハモった。
その後は音楽の話になり、一生で一つのバンドしか聞けないとなったらどのバンドがいいか(俺はスピッツで、エリは横山健のバンド)とか、ELLEGARDENの曲で何が一番好きか(エリはlonesomeで、俺はmiddle of nowhere)なんて話で盛り上がり、カラオケに行くことになった。
初回とまったく同じコースだった。
カラオケボックスに入って歌いたい曲を入れ始める。
エリはELLEGARDENのジターバグ、俺はエリの母親が好きな矢沢永吉のsomebodytonight。
矢沢の真似をしてる間に入れたエリの曲は「若者のすべて」で思わず崩れ落ちた。
「ちょっと、それはヤバいって」
「夏の終わりだからさ」
「最高だよエリは」
「夏終わったわ。なんもしてねぇ」
「夏が終われば赤黄色の金木犀の時期だ」
「それな」
エリのセンスは本当に最高だ。
キーを三つ上げて歌う若者のすべてはなんだか別な曲みたいだったけどよかった。エリの声で聞けるのが嬉しかった。
大塚愛の歌声に似てるからと言って、今回は「クラゲ、流れ星」を選曲した。
「桃ノ花ビラ歌ってくれよ」
「これと焼肉の歌しか歌えないんよ」
「練習してくれ。俺落ちるから」
「ははっ、落ちるんだ」
もうすでに落ちてたなんてわかりきってるだろう。
二時間半はあっという間に過ぎた。
今回は俺も最後まで声が続いた。
「煙草吸って帰ろか」
「うん」
エリは喫煙所で燃え尽きたようにうなだれる。
「酔ったな」
「久々に酔って歌った。いきそうだよ」
「最高の夜、ありがとな」
エリを抱き締めて頭を撫でた。
力の入っていない身体を支えながら。
「行こっか」
エリは急に我に返ったように歩き出す。
会計でエリは数千円をポッケに突っ込もうとしてきたが突き返した。
「だからさ、今日は祝なんだから」
「じゃあ出さない!」
「それでいい!」
「あたしそう言われたらほんと出さないかんね」
「いいってば」
「ありがとう」
どうして俺はこの子の目に映らないんだろう。
カラオケ出て、ふらつくエリの手を握った。
ギタリストの手にしては小さくて柔らかかった。
エリは楽しそうに手を振りながらトトロの歌を歌った。
タクシー乗り場までの間はどんな事があってもこの手を離さないと思った。
「もう電車乗りたくない」
「だからタクシーなのね」
「ラーメン食べたい」
「食べて帰るか」
「ダメ、ジムに通ってるから抑えなきゃ」
変に意志が堅い。
タクシーに崩れ込むように乗り込んで別れた。
エリを乗せたタクシーは夜の車道へ紛れていった。
帰り道。学生時代にたまに行ってたつけ麺屋に入った。大盛りを食べても満足いかなくて、別なラーメン屋でもう一杯食べた。
これはエリの分だと訳のわからない理由をつけて。
エリにメッセージを送った。
ありがとう。また会おう。なんて。
相変わらず簡潔に、ありがとう!ご馳走様!と返ってきた。
ふらふらのエリの精一杯なのかもしれないと思いながらこれを書いて眠りにつこうとする。
この日を真空パックして忘れたくなかった。
花火は燃え尽きた。
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