#レイフ・スポール
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続編ものやリブートものって、高確率で1作目の方がよかった、と思ってしまうんですよね。 続きものになることで、深掘りされたストーリーや世界観が複雑化したり、自分の解釈とずれることでついていけなくなってしまうのが、原因なんじゃないかと私は思っています。
しかもシリーズもので、綺麗にまとまっている作品ってなかなか少ないじゃないですか。 3部作のように最初から続編ありきのものだと、ストーリーも整っている作品がほとんどですが、1作目の評判が良かったので続編やります!ってやつは、大抵2作目か3作目くらいから崩れてくるんですよね。
しかし、そんなシリーズものでもすべてがおもしろく、かつ綺麗にまとまっている作品がある! それが、『MIBシリーズ』!
1作目で強烈な世界観や印象的なキャラクターで人気を獲得した『メン・イン・ブラック』は、その後の続編も、世界観やストーリーを逸脱することなく、より大衆が楽しめる娯楽作品にまとめ上げています。
そして、10年ぶりの続編となった『メン・イン・ブラック3』。 私が最も評価しているのは、10年ぶりの続編となったにもかかわらず、しっかり世界観やキャラクターを踏襲し、かつ、完結編にふさわしいストーリーにまとめあげている点です。 こんなに綺麗にシリーズものを完結させた作品は、あまりないのではないでしょうか。
リサ
『MIBシリーズ』は、作品自体もコミカルなB級感が好きですが、シリーズものを時が経ってしっかり完結させた、というのも評価ポイント。
そんなパーフェクトな『MIBシリーズ』に、スピンオフが登場!
その名も、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』! 実は感想を書くまでずっと『MIBシリーズ』の続編だと思っていたので、タイトルの時点ですでにモヤモヤしていたのですが(笑)、どうやら本作はスピンオフなんですね。
リサ
そう思うと、いろいろ書こうと思っていた感想の中身が変わってきますね・・・
メン・イン・ブラック:インターナショナル
監督 F・ゲイリー・グレイ 脚本 アート・マーカム マット・ホロウェイ 出演者 クリス・ヘムズワース テッサ・トンプソン リーアム・ニーソン エマ・トンプソン レベッカ・ファーガソン レイフ・スポール 公開 2019年 製作国 アメリカ合衆国
あらすじ
NYに本部を置く最高機密機関「メン・イン・ブラック」(MIB)。 所属するエージェンチたちはブラック・スーツとサングラスに身を包み、地球に生息するエイリアンが犯罪や侵略行為を行わないように監視し取り締まっている。
エリート新人女性エージェントM(テッサ・トンプソン)は、エージェントO(エマ・トンプソン)に命じられロンドンへ。 ロンドン支部での初ミッションはMIB内部に潜伏するスパ��を摘発することだ。 上官のハイT(リーアム・ニーソン)の指示に従い、イケメンチャラ男だが敏腕のエージェントH(クリス・ヘムズワース)とチームを組み捜査を開始。 何にでも擬態しエージェントの姿にも化けることができるエイリアンを探すため、イギリス、フランス、モロッコと世界各国で捜査を進める2人に危機が迫る。
すでにスパイ側が先手をうち、2人を抹消する裏工作を始めていたのだ。 逆にMIBを追われる身となり、全てのエージェントが信用できない状況の下、追い詰められて行く2人だがーー。(公式サイトより)
1990年代〜2000年代に人気を博したSF映画『メン・イン・ブラック』のスピンオフ作品。
制作総指揮はスティーブン・スピルバーグが務めているものの、スタッフ、キャストは一新。 監督は『ワイルド・スピード ICE BREAK』のF・ゲイリー・グレイ、キャストはテッサ・トンプソンとクリス・ヘムズワースが主演を務めています。
こんなにありきたりな作品を観たのは久しぶりだ・・・
私は『MIBシリーズ』の綺麗なまとまり方が好きだったので、正直新作が制作されることに抵抗があったんですね。 しかし、感想を書くために作品情報を調べていたら、本作はスピンオフだということが判明!えー!続編じゃなくてスピンオフだったんだ!(笑)
ということで、映画への印象ががらっと変わりそうなのですが・・・ まあ続編だったとしてもスピンオフだったとしても、これだけは言えます。
なんだそのありきたりなストーリー展開は! びっくりするくらいありきたりで、序盤の時点で話の展開が読めてしまった! 今時あんなコテコテのストーリーをみせられるとは思いませんでした(笑)
ストーリーはなんじゃそりゃだったのですが、今までの『MIBシリーズ』に比べると、映像のクオリティは段違いであがっていますし、ワイスピの監督がメガホンをとっているだけあって、アクションシーンの迫力はさすが。 武器商人リザの登場に、かわいいなこの人、みたことあるな〜と思ってたら、ムッキムキの腕とキレッキレのアクションでレベッカ・ファーガソンと気づきました。 やっぱレベッカのアクションいいよな〜!
リサ
レベッカのチョイスは心から監督に賛成。ありがとう監督。
MIBに潜む「ねずみ」探し!
地球に住むエイリアンたちを監視��る組織、「メン・イン・ブラック(MIB)」。 MIBきっての凄腕エージェント、JとKがいなくなったMIBを舞台に、あらたな若手エージェントたちが活躍する物語。
主人公の女性新人エージェントMが、「メン・イン・ブラック」という組織名に疑問を抱いているのが、時代を考慮したジョークでおもしろかったです。
Mは、新人研修としてロンドンに派遣され、そこで出会ったHとともに、とあるエイリアンの護衛任務につきます。 そこで事件が発生し、MとHはさらに大きな事件に巻き込まれていくのです。
序盤の序盤はおもしろかった。 MIBに入るには、基本スカウト式なのに、Mは自らMIBの本拠地に殴り込みに行くのも、今までのシリーズとは差別化されていましたし。 知恵と話術で研修エージェントながら英雄と称されるエージェントHの任務に同行する展開も、ワクワクしました。
ところが!ところがですよ、MIBにスパイがいるって話になった瞬間、がっかり。 なんじゃそりゃ、そんな話山ほど転がってんじゃん・・・ スパイがいると判明した時点で、大体の展開は読めてしまったし、こいつが黒幕だろ、ってのもわかっちゃったし、もうね、その手の話はスパイ映画だけでいいよ!
リサ
作品を鑑賞していたときはまだ本作が続編だと思っていたので、内心かなりがっかりしていたのですが、まあスピンオフと思えば許せなくも・・・ううん〜
自分がスパイ映画見過ぎなのかな〜、起承転結全てがコテコテで、なんというか、スピルバーグ本当に制作関わってた!?と言いたいレベル。 スピルバーグそのものが我々の思う「王道」なので、多少の王道、ご都合主義展開はまあいいとしますよ。過去のシリーズもそういうシーンありますし。ただ、MIBらしいご都合主義だったので、きちんとおもしろかったし、なんなら感動したわけですよ。
ところが本作は、MIBらしいのではなく、王道ストーリー展開のご都合主義なシーンが多かったため、なんだかつまらなく感じてしまったのかもしれませんね。
キャラの扱いが雑じゃない?
キャラクターの描き方に関してもやや不満、というか物足りなさがありました。 登場人物自体は少ないのですが、それぞれのキャラクターの掘り下げ方が中途半端かつご都合主義で、雑なんですよね。
例えば青くて毛むくじゃらのエイリアン、ルカ。 本編の冒頭で、幼い頃のMの家に隠れていたところ、MIBに囚われそうになったルカ。ところが、Mがルカのことをこっそり逃がしてあげます。 こんなの、どう考えてもクライマックスへの伏線じゃないですか。これ絶対最後の最後でMがピンチになった時に助けてくれるやつでしょ!
そして大方の予想通り、ルカとMは再会するのですが、物語の中盤にすっと登場し、あっさり再会。なんだか盛り上がりにかけるんですよ・・・ 冒頭で尺をとった割には、ドラマチックさがない。Mはルカとの出会いによって人生を変えられているんですよ?だというのに、大きくなったわね、くらいの会話で終わり。 しかも、ルカはMと別れた後はいっさい本編に登場しません。 これずっこけたくなるでしょ。
ルカの扱いの雑さが一番疑問だったのですが、もう1人の主人公、Hの雑さも目立ちましたね。 危険なエイリアンを倒し、英雄扱いされてきたH。Hは手柄を立てたことや、MIBの有能な上司ハイTの後ろ盾により、実力のわりには傲慢で自信家な人間になってしまっていました。
Hは、いわゆる「調子に乗っているヤツ」という感じのキャラクターで、Mと行動を共にし、彼女に自分の性格を指摘されてもなんのその。しかし、今回の事件を通して「真実」を知ることで、ようやくHは本来の自分を取り戻すのです。 ストーリー展開上はHも成長するのですが、それも、事件の勢いで成長しましたという感じでもやもや。自分で自分の行動を理解し、反省し、成長した感じがないんですよね。
Mが理論的で冷静な考えを持っている人間だから、余計Hの成長力のなさが目立ったのかも(笑) 結果的にHは騙されていて、危険なエイリアンを倒したという事実は嘘だったのですが、その辺の展開も駆け足で雑なんだよな〜
ついでに今思い出しましたが、恋愛の話も中途半端にやっていたな。 恋したことある?というHの質問に、Mは、恋愛は論理的なものではないから、思考を邪魔するのでしない、とかシャーロック・ホームズみたいな回答をしていたM。これは、もしやフラグか?と思っていましたが、お互いに気になる存在かも?くらいで終わってましたね。今の時代の映画って感じ。
リサ
Mのことは、ていねいに描写されていたと思いますが、Hの視点ももっとあったらおもしろかったかもしれませんね。
お久しぶりのレベッカのアクションに歓喜!
キャラの掘り下げは物足りませんでしたが、主役のコンビは最高。 まさかのソーとヴァルキリーで、MCUファンにはたまらなかったです(笑)
クリヘムは、ソー(エンド・ゲーム以外)の時のような重量感とパワーを感じるムッキムキさがなくて、スマートなムキムキになっていました。 少し体重落としたのかな?きちんと体型も役作りしていて、さすがですね。
リサ
私は今回の体型、どストライクでした。
予告にもありましたが、ハンマーを投げるシーンが完全にソーのオマージュで笑いました。結構客席でもあち��ちからクスクス笑い声があがってましたね。
個人的にはレベッカ・ファーガソンの出演に歓喜。レベッカ様! フォルムは人間ですが、髪型やメイクが完全にエイリアンだったので、最初はリザがレベッカってわからなかったんですよね。 どこで気づいたかというと、アクションシーン(笑)
この顔好きだな、かわいいな、ん?見たことあるんじゃないか?と思っているうちに、Mとのキャットファイトになって、その時のキレッキレの動きとムキムキの腕、今にも誰かを殺しそうな顔つきで、レベッカにつながりました(笑)
リサ
絶対監督は『M:Iシリーズ』みて一目惚れしたんでしょ。わかるわ〜
総評
評価
ストーリー
(2.0)
キャラクター
(2.0)
キャスト
(4.0)
演出
(2.0)
映像・音響
(3.5)
総合評価
(2.5)
良かった点
レベッカのアクション
迫力ある映像、アクションシーン
監督がアクション映画を多く作っているだけあって、アクションやバトルシーンはスピード感と迫力があってテンション上がりました。
悪かった点
ありきたりなストーリー
ひねりのないご都合主義
キャラクターの掘り下げが物足りない
たとえスピンオフだったとしても、作り込みが雑かなあと。
まとめ
続編だと思って観ていたから、最初はもっとボッコボコに書くつもりでしたが(笑)、スピンオフと知って急に気が抜けました。
とはいえ、ストーリー展開のひねりのなさや、キャラクター描写の雑さは、ちょっと作り込みが足りないのでは?100万回観た感が強すぎやしないかい? アクションシーンはよかったけど、MIBはどちらかというとアクションが売りじゃないからなあ。
そういえば、今回出演はありませんでしたが、JとKの活躍が描かれた肖像画がありましたね。 やっぱりMIBといったらJとKなので、2人が出ないのなら、シリーズはもう完結ってことで新作はなくていいと思ってしまうな〜
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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』迫力満点の特別映像を解禁!!
全世界待望のシリーズ最新作にして、2018年最大の超大作!! 「ジュラシック・ワールド」好きにはたまらない?!あの乗り物の撮影の裏側を大公開! ▼△▼△▼△▼△▼△▼ “恐竜”に 巨匠・スティーヴン・スピルバーグが命をふきこみ、かつて誰も観た事がなかったリアルでスリリングな映像体験に世界中の人々が心を躍らせ、映画史に偉大な足跡を残した『ジュラシック・パーク』シリーズ。2015年に公開した『ジュラシック・ワールド』。そして今年、シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が、7月13日(金)にいよいよ日本上陸を果たします! すでに各国で堂々の初登場No.1を獲得し、遂に6月21日から北米での公開を迎えた本作が、オープニング興収約1億4800万ドル(約162億円)を記録し、初登場No.1の大ヒットスタート!!!さらに、公開された68の国と地域でNo.1を獲得している本作は、インターナショナルの公開からたった3週間で、すでに全世界累計興収約7億1150万ドル(約780億円)を突破しています。 前作に引き続き主要キャストは、恐竜と心を通わせる主人公オーウェン役にクリス・プラット、<ジュラシック・ワールド>の運営責任者であったクレア役にブライス・ダラス・ハワードが続投!監督は『怪物はささやく』でゴヤ賞9部門を受賞したJ・A・バヨナが大抜擢。前作の監督であり本作では製作総指揮・脚本を務めるコリン・トレボロウ、そしてトレボロウと共に製作総指揮を務める『ジュラシック』シリーズの生みの親スティーヴン・スピルバーグが作品を更に<進化>させています。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼ <ジュラシック・ワールド>ファン必見の乗り物・ジャイロスフィアが登場するシーンの撮影の裏側を大公開!迫力満点の特別映像を解禁! ====================== 映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』特別映像はこちらから。 https://www.youtube.com/embed/hGxx0RscZLU ※YouTubeへ遷移します。 ※ガラケーでは視聴できません。 ====================== ブライス・ダラス・ハワードが「丘を駆け下りてくる絶体絶命の場��よ」と解説するように、この混乱の中登場するのが、ファンは大好き!前作ではテーマパークを移動する為の手段として使われていたジャイロスフィアです。 本シーンについて「苦労したシーンだ。ハワイとロンドンで撮影し、それぞれの映像を組み合わせたんだ」と明かすJ・A・バヨナ監督ですが、キャストを乗せたままジャイロスフィアを台車に乗せてハワイの大地を爆走する様子や、真に迫った表情を撮る為に、ロンドンのコンテナが点在する場所にレールを敷き、実際にキャスト達を乗せたジャイロスフィアを、ジェットコースター並みの速度で走らせるなどした撮影を実施。さらに、崖から海へと飛び出した後のシーンで、キャストは巨大な水槽でスキューバダイビングをしたといいますが、すべてを撮りきるのに5日間かかったのだとか。コリン・トレボロウが「乗り物が浸水する場面は、恐竜がいなくても十分にスリルがある」と太鼓判を押す出来栄えとなったのは、身体をはったキャストの努力もあってこそだということが映像からもわかるはず。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼ 撮影中のお気に入りのシーンとして、この海中シーンを挙げるプラットは、その理由について「僕は海中のシーンはどれも大好きだよ。クレアたちはもう少しで溺れそうだし、オーウェンは急いで水の中に入り、ジャイロスフィアを破壊してでも彼女たちを脱出させないといけない。でも、それはうまくいかない。オーウェンはいったん水面まで戻り、それからもう一度海中に入っていく、という流れだった。そのすべてが要素として成立するように行われなければならず、それは何千ものピースのパズルを組み立てるようなものだ。ピースごとに撮影する過程は僕は嫌いじゃない。そういったピースがつなぎ合わされていくのを見るのが大好きなんだ」と明かしています。 「史上最高の映画を見せてやるぜ」とドヤ顔で公言するプラットの言葉は嘘か誠か?!その答えは是非劇場でお確かめください!! ▼△▼△▼△▼△▼△▼ 【作品情報】 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 ■製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレボロウ ■製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ベレン・アティエンサ ■キャラクター原案:マイケル・クライトン ■脚本:デレク・コノリー、コリン・トレボロウ ■監督:J・A・バヨナ ■キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォン、ジェームズ・クロムウェル、テッド・レヴィン、ジャスティス・スミス、ジェラルディン・チャップリン、ダニエラ・ピネダ、トビー・ジョーンズ、レイフ・スポール、ジェフ・ゴールドブラム 7月13日(金)全国超拡大ロードショー! 情報提供:ガイエ (C) Universal Pictures
#ジュラシック・ワールド/炎の王国#スティーヴン・スピルバーグ#J・A・バヨナ#クリス・プラット#ブライス・ダラス・ハワード#B・D・ウォン#ジェームズ・クロムウェル#テッド・レヴィン#ジャスティス・スミス#ジェラ��ディン・チャップリン#ダ��エラ・ピネダ#トビー・ジョーンズ#レイフ・スポール#ジェフ・ゴールドブラム
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『僕と世界の方程式』
『僕と世界の方程式』(2014年/イギリス)
原題:X+Y
監督:モーガン・マシューズ
キャスト:エイサー・バターフィールド/レイフ・スポール/サリー・ホーキンス/エディ・マーサン/ジョー・ヤン/マーティン・マッキャン/エドワード・ベイカー=クローズ
イギリス・イングランドのシェフィールドに住む少年ネイサンは自閉症スペクトラムではあったが、数字や図形に深い興味を持っていた。そのネイサンの唯一の理解者は父親のマイケルだったが、交通事故で他界してしまう。ネイサンは成長し9歳になり、その数学の能力は同年代の子供と同じ教育では対応できず、母親のジュリーは高校の数学教師で数学オリンピックにも挑戦したことのある多発性硬化症を患うマーティンにネイサンの数学の教師を依頼する���数年後、マーティンの指導もあり、ネイサンは国際数学オリンピッ��のイギリス代表に選ばれる。そして、台北での合同合宿に向かったネイサンはそこで、中国代表チームの一員、チャン・メイトと出会うのだった。
主人公のネイサンが、その数学に関するずば抜けた能力で国際数学オリンピックで勝ち進み、自閉症の子供でもこれだけの力があるんだという感動物語かと勝手に想像していたがさにあらず。幼い頃に最愛の父親を亡くし、母親の愛も理解できなかった主人公が、国際数学オリンピックに参加することで一人の中国人少女と出会い、人を好きになり人から愛され人を愛することがどういうことかを感じることができるようになって行く。この世では論理的に説明がつかないものも多くあり、そこには人が生きて行く上で必要なものがたくさんあるのだということを少しだけでも悟った少年の清々しさが伝わってくる。
2017年2月23日 劇場鑑賞
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こんなにカワイイのに・・・せっかく日記のモノローグ的なものもあるのに・・・ミーナとラブラブなジョナサンなのに・・・。
コッポラの「ドラキュラ」でのキアヌのジョナサンも可愛らしかったのだが、ウィノナ・ライダーのミーナの間には、なんというか、熱量が乏しかった(奥手な男子と積極的な女子との間のぎこちなく滑稽な感じはうっすら出ていたので、それがコッポラの思うヴィクトリア朝英国人のロマンスだったのかもしれない)。
このドラマの二人はおおっぴらにラブラブである。原作では、ミーナは結婚後に人前で腕を組むのにも躊躇しているので、ちょっとイメージ違いかもしれないけど、だがそれがいい。ミーナのことを好きでたまらない感が、このレイフ・スポールのジョナサンから感じられる。
ジョナサンとミーナが、結婚したら二人であちこち旅行したいと夢見ているらしい設定も好印象だった。原作でジョナサンはトランシ��ヴァニアに行く前に(たぶん張り切って)大英博物館にいって現地に関する調べ物をしたり、日記に旅先での食事や風俗のことを書いたりしてるし、ミーナは列車の時刻表をやたらしっかり暗記してたりするわけなんだけど、そのあたりを意識したシナリオじゃないかと思って。
ほんと、30分で退場なんてもったいない!なんでだよ!(我ながらどうかしてるな)
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ジュラシック・ワールド/炎の王国 (字幕版) (379) IMDb 6.2 128分 2018 G あの大惨事から3年―大人気テーマパークのジュラシック・ワールドは放棄され、恐竜たちは大自然の中で自由に生活を始めていた。しかし、島で火山噴火の予兆がとらえられていた。迫り来る危機的状況の中、恐竜たちの生死を自然にゆだねるか、命を懸けて救い出すか。人間を救うためではなく、恐竜のための選択を迫られる。 ジャンル アクション, SF, アドベンチャー 監督 J・A・バヨナ 主演 クリス・プラット, ブライス・ダラス・ハワード, レイフ・スポール
(Amazon.co.jp: ジュラシック・ワールド/炎の王国 (字幕版)を観る | Prime Videoから)
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Just Pinned to New Movie: 映画 僕と世界の方程式 X+Y (2014) 数学に秀でた才能を持ちながら自閉症である少年の苦層と成長を描く、監督モーガン・マシューズ、主演エイサ・バターフィールド、レイフ・スポール、サリー・ホーキンス、エディ・マーサン他共演のドラマ。 https://ift.tt/2EhPFtt
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4DX
先日のリハ後、スタジオギビンの面々で『ジュラシックワールド/炎の王国』を観てきました。
初の4DX体験です。
じつは、行く前はかなり懐疑的だったのです。 大好きなクリストファー・ノーラン作品はIMAXがいいよ!と言われてましたが、結局インターステラーもインセプションも普通に観ました。
それもこれも初の3D体験がティム・バートンの『アリス・イン・ワンダーランド』だったせいです。
ジョニー=デップはかっこいいし、アン=ハサウェイは白くて細くてキレイでしたが、3Dで覚えてるのはビミョーに飛び出したきのこくらいでワクワクするような視覚効果は感じられませんでした。
視覚を遮断してバイノーラルによる立体音響を駆使したホラーアトラクション(ダイバーシティでしたっけ?)のほうが感覚として密度が高いと思っていたので、いくら水や風が実際に出てイスが動いたからって...。
が!! そんなボクの浅はかな思い込みなんてどこぞに吹っ飛びました。 いまの4DXってほんとにすごいんデス!
雨が降るシーンで実際に頭が濡れてあぁもう!ってなるとこなど日常で感じるそれだし、恐竜が真横を通り抜けるときの風圧やドロドロ溶岩が迫ってくるときの熱さ、雷鳴とリンクしたフラッシュなどまぎれもなくボクらもイスラ・ヌブラル島におりました!
もっともアクションシーン以外(イスが動かない時)にずっと何かを食べてるのはウチの席だけで、食べ物を求めて暗闇のなかニュッと突き出したあいなの腕がスクリーンの光に照らされてアヤシク光っておりました。
また画面に向かってヤジを飛ばしてるのもやはりウチの席だけで、レイフ・スポールが本性を現したときに「やっぱり悪いヤツだった!喰われろ!」とインドラプトルを応援するあいかを横から見て、やはり1人で来るべきだったのかと思ったりしましたが、今作も巨大モササウルスが観られたので良かったと思います。
恐竜でいえば「ブルー」は相変わらず賢いし可愛いかったですが、儲け役でいえばアンキロサウルスでしょう。 真っ先に買われていったけど大丈夫なのかな。
今作もレジェンダリー・ピクチャーズが関わっておりまして、音楽のマイケル・ジアッキーノはハンス・ジマーのチームではないようですが、「LOST」「MI:3」「クローバーフィールド」などエイブラムス作品を多く手がけているそうです。 わーぎゃーといった歓声であんまり聴けてないケド。
話は変わりますが、先週の花織aikaはGIZAさん主宰のオーディション「MUSIC BOOSTAR2018」の最終ライブ審査に出演すべく大阪に行ってまいりました。
結果は無冠に終わりましたが、同年代のハイレベルな方々を目の当たりにして多くの刺激をいただきました。
ボクが個人的に盛り上がったのはザ・パンクドーナツさん!
あいかとほぼ同い年の4人組バンドですが、なんと大���府立枚岡樟風高校の軽音楽部で結成されたバンドとのこと。
そして引率されているのは運営さんではなく、軽音楽部の顧問の先生。 餃子大王さんという実績・キャリア抜群の現役バンドのボーカルで、ライブハウスへのブッキングも部活として行っているそうです!
学校の部活!? どうせ吹奏楽くずれのお利口なカンジでしょ? って思われた方、ご覧になったらド肝を抜かれると思います。
このバンドの傑作曲「数学がわからない」という曲は、 パンク・コア・ロック・ポップ・スクリーモ・エモ・デスコア・メタルなどがうまく混ざったハイブリッドミクスチャーです。
ふつう学校や行政が絡むと教育的かつ善良であることに恥じないものになることが多く、アシッドジャズや90年代クラブカルチャーを過ごした身にはとてもツライものになることがほとんどですが、どういうわけか全出演者の中でいちばんブッ飛んでハジけていたのが軽音楽部から飛び出した彼らでした! すごいバンドとすごい先生!!
ぜひ、また彼らと一緒に出られることを楽しみにしています。
ラストは最近のあいあいコンビのデザート。 「ミニトマトの砂糖がけ」
お祭りは皆勤賞。 海にもいったけど、ちょっとしか焼けてないよ。
だそうです。
MM
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2017年 下半期の収穫
1. 月と雷
2017/スールキートス/120分 監:安藤尋 演:初音映莉子 高良健吾 草刈民代
2. パーティで女の子に話しかけるには/How to Talk to Girls at Parties
2017/イギリス・アメリカ/103分 監:ジョン・キャメロン��ミッチェル 演:エル・ファニング アレックス・シャープ ニコール・キッドマン
3. ル・アーブルの靴みがき(35mm上映)/Le Havre
2011/フィンランド・フランス・ドイツ/93分 監:アキ・カウリスマキ 演:アンドレ・ウィルム カティ・オウティネン
4. ヘッダ・ガーブレル(ナショナル・シアター・ライヴ)
154分/初演劇場:ナショナル・シアター/作: ヘンリック・イプセン/脚色:パトリック・マーバー/演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ/出演:ルース・ウィルソン レイフ・スポール
5. ダンケルク(IMAX 4Kレーザー上映)/DUNKIRK
2017/イギリス・アメリカ・フランス/106分 監:クリストファー・ノーラン 演:フィオン・ホワイトヘッド ケネス・ブラナー マーク・ライランス
6. スクランブル/Overdrive
2017/フランス/94分 監:アントニオ・ネグレ 演:スコット・イーストウッド フレディ・ソープ アナ・デ・アルマス
7. 不都合な真実2 放置された地球/An Inconvenient Sequel: Truth to Power
2017/アメリカ/98分 監:ボニー・コーエン ジョン・シェンク 出:アル・ゴア
8. 希望のかなた(35mm上映)/Toivon tuolla puolen
2017/フィンランド/98分 監:アキ・カウリスマキ 演:シェルワン・ハジ サカリ・クオスマネン
9. ローガン・ラッキー/Logan Lucky
2017/アメリカ/119分 監:スティーブン・ソダーバーグ 演:チャニング・テイタム アダム・ドライバー ライリー・キーオ
10. ビジランテ
2017/東京テアトル/125分 監:入江悠 演:大森南朋 鈴木浩介 桐谷健太
次点. ・gifted ギフテッド
2017/アメリカ/101分 監:マーク・ウェブ 演:クリス・エバンス マッケンナ・グレイス リンゼイ・ダンカン
ワースト ・ブレードランナー2049/Blade Runner 2049 2017/アメリカ/163分 監:ドゥニ・ビルヌーブ 演:ライアン・ゴズリング ハリソン・フォード シルビア・フークス
オフ・シアター ・ロマノフ王朝の崩壊/ПадениединастииРомановых
1927/ソ連/81分 監:エスフィリ・シューブ
選外 ・ヴィセント・ムーン作品上映 @京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA,2017.12.20
旧作 ・GAMA 月桃の花
1996/映画GAMA―月桃の花を成功させる会/110分 監:大澤豊 製:海勢頭豊 演:朝霧舞 川平慈英 玉木初枝
展示 ・生誕100年ジャン=ピエール・メルヴィル 暗黒映画の美
安藤尋監督の『月と雷』は月齢が新月の方へとゆるやかに傾いた映画とみた そこにはほぼ15年間という時の経過がある 傑作『blue』の中で市川実日子が見上げた空は フィルムに定着されたスカイ・ブルーだった それからその空の青は スクリーン上でデジ���ルとなって 空気に触れると青の成分が化学変化を起こす結果として雷雲となった 『blue』をさらに落ち着かせて深まりを与えたのが『月と雷』と言えばいいか だから『月と雷』は『blue』と対になっていて 必ずしも『海を感じる時』や『花芯』と同列には語りたくはないが その連作があってこそ生まれた本作は 安藤監督が映画でやってきたあらゆる殆どのことがもう一度繰り返される この主人公・泰子が住む家の幽霊屋敷のような室内の雰囲気は『pierce LOVE&HATE』と瓜二つに私の目には映るし 智がこの一軒家に戻ってきたとき 仏壇の写真を眺める智の背後に台所でなにかを洗う音がする 同じように 墓石をつくる男の家に居候する直子が泰子と智のまえに現れるとき庭の水音に誘われて縁側でホースを使い足を洗う直子が映る 水音に呼び出された死者の如く 水に誘われそこに居る直子は テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』のヒロイン(ブランチ)の生き様とどこか似ている…これらはおそらく本調有香の脚本の世界だろうが 安藤は映画『blue』でも夏休みにホースから溢れる水に親和性をもたせる演出を市川実日子にさせていた また 主人公たちが田舎道を自転車で漕ぐ路面も 雨上がりの後のような反映を帯び 赤い一点照明を灯しながら鈴木一博のキャメラは幽かに二人乗りを映し出してゆく こうした細部の描写もさることながら 少しずつ登場人物たちが寄り集まる一軒家の描写は この映画が幽霊屋敷に様変わりしていくかのような印象を与える 直子が思い出したようにこの一軒家での過去を語る場面で 泰子が暴れだし「みんな出てけ!」という台詞は 「ゲット・アウト」と今年話題になったホラー風のアメリカ南部映画にも訳せるが この場面の少し前に泰子の父親が声となり幽霊となり出てくるとき 泰子があの世の父親と話すことができても「行(逝)かないで」とは言わない 確か映画では父親の目線は直子を見て 語りは泰子になっていたように記憶する 幽霊のように断続的なリズムで 記憶と無意識的な欲望の亡霊を放出するこの場面で映画は ひとつの頂点に達する 更にここから後半の泰子の描写は 安藤演出の真骨頂であり 隙も無駄もない 雨戸越しに智と泰子が話す場面の切り返しは 『戦場のメリークリスマス』を越えて『塀の中の懲りない面々』の壁越しの会話に肉迫する静けさが降りてくる そこに大友良英のギターが被さり 深さと低さを獲得する名場面となった つづく直子と泰子の別れの場面での安藤演出は すでに落ちついた家族の輪郭よりも 周縁へ逃れゆき 他者や環境からも離れゆく 曖昧な渡世をも慈しむ スカートの直子とズボン姿の泰子の対比から 二者の間に不在のもう一人がそこに居るかのようなこの対話は 一連の場面と同じく 過去と未来を往復する記憶の中に複合し そして今の直子にも泰子にも極めて誠実でありつづける 青い月(泰子)は新月(直子)に と喩えるならば まるで違う色なのに2人は同じ月の満ち欠けの関係にある ここでも泰子は直子に「行かないで」とは言わなかった筈だ 当のものを口にする感傷ではなく その当のものを眼差しているところだという暗示を見せてくれる安藤尋の到達点は 無為こそが日常の繰り返しであり そのなかで月は満ち そして欠ける 幽霊屋敷には男性であることに回帰した智はもういない 永遠には続かない無為の共同体を眼差すこの映画のラストショットこそが 安藤監督の窮極の熟達以外にはあり得ないものであり 現在としてよりも予感としての泰子の存在証明とも言えるショットだろう 彼女をとり囲む無数の不条理な思いを必死でもちこたえてきたのと同じだけキャメラは彼女に寄りそう 命を宿すという意味ではエル・ファニングの母性を見抜くジョン・キャメロン・ミッチェル監督にも同じ眼が感じられる 自分を「集団(コロニー)」のなかに組み入れ「集団」として何か(誰か)を「美化」或いは「醜化」するということを決してしないという点では ジョン・キャメロン・ミッチェルの『パーティで女の子に話しかけるには』はある点で『月と雷』と似ている キャメロンのまなざしの前でのエル・ファニングは母になる 安藤の映画の初音映莉子(泰子)は母になる直前で終わるが 男の子たちは無責任なパンクを貫くしかないだろうとの視点も偏差はない ブレイディみかこが言うように 「この世界の先にあるものが、バラ色の世界ではなくて、陰気なブルーの複数形、ブルースでもいいではないか。ブルースの先にはパンクがある」とは尽言だろう この世界観がこの二作にはそっくり当てはまる 異星人を恋することで(まさにD・ボウイの名曲「ラヴィング・ジ・エイリアン」が暴いた皮肉だ) すでに疎外されたセクシャシティや郊外のひどい場所のなかへと入り込むのがキャメロンだとしたら 同じく 月の住人と地上の人間に俳優を配し 特権化するのではなく ��やかな配置で登場人物を浮き上がらせ あらゆる存在を等しい輪郭のもとにフレームアップしているという点では 安藤演出は遥かにおとなしいが 「親はみんなおかしい。人間は家庭を持つとあんなふうに道理が通らなくなるものなのだろうか。家というものは、まともではいられなくなるほどのものなのだろうか」���村記久子『まともな家の子供はいない』とは 日英大差はないのだろう ノーラン監督の描く『ダンケルク』の兵士たちはフランチェスコ会修道僧と同じように「まともな人」に所属することを見せてくれた 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAでヴィンセント・ムーンがブラジルの奥地で撮影し続けている宗教儀礼に残存している闇夜の音と焔の気配をライヴで編集して見せた60分間は 創造は即得権益ではできない その外側で生きるものだと確認させてくれ 同じようにライヴ・ヴューイングのロイヤル・ナショナル・シアターの演劇『ヘッダ・ガーブレル』は 贔屓のルース・ウィルソンの生の演技を切らずに見れて またイヴォ・ヴァン・ホーヴェの演出は 一字一句イプセンの戯曲を変えることなく 160分間飽きさせず張り詰めた一本の線が見える ジョニ・ミッチェルやニーナ・シモンがまるで光と影のようにヘッダとよく似た女だと知った 『ビジランテ』は中上健次 『スクランブル』は父・クリントの影響か 『サッド ヴァケイション』や『ベイビー・ドライバー』よりワンランク上を行っている カウリスマキとゴアは「傾向映画」だが 世界に働きかける力を持つ映画としての傾向ではなく 人間らしい彼らを見ることができるという点で 無視されてはなるまい 前作『ル・アーブルの靴みがき』をDCP上映で京都シネマで見てガッカリした記憶があるが 春に閉館する京都みなみ会館で 大晦日の映画納めに見た35ミリ上映でのそれは 映画の力に護られた傑作として見違えた 明るく解像度があがったデジタルだと見えなくなったものがあるのだと知った 同じ作品の筈が全く別物に感じられて ふとこんな詩を重ねてみたくなった
にんげんには 種別はござるが 差別はござらん 時計の振子がひとゆれゆれて きょねんが終って ことしが来ござるそのように 時計の振子がひとゆれゆれる そのせつなのように 世界人のことごとくが 心をひとつに 声をそろえて さけぶがようござる 中川信夫「一九四七年一月一日」『業』所収
ジャームッシュではなくカウリスマキの映画に出てくる犬は確かに「種別はござるが 差別はござらん」という愛を生きている ソダーバーグ久々の新作はアメリカ版「鼠小僧���郎吉」で マーク・ウェブは起死回生の一本にしてハリウッド���エンディングは『500(日)のサマー』よりもこなれた気がした 下半期もっとも興奮した上映会は京大人文研が行った「映像に刻まれたロシア革命」だった とりわけエスフィリ・シューブ監督の『ロマノフ王朝の崩壊』は 1920年代こそ「非アリストテレス的なドラマトゥルギーがようやく思考可能になった」といったブレヒトの格言が まさに「組織化された無秩序」(モホリ=ナジ)として実現していた歴史記録映画だった 編集自体に制作者の意図が入ることはドキュメンタリーの常だが 事実それ自体よりもロシア革命とはこのように起こり 事実の組み合わせ方にこそ「現実性」を作り出す過程があることも示す 1905年の二月革命から十月革命へという意味では エイゼンシュタインの『十月』と同じ視野であるが ものごとはすべて暗示に富み 逆に字幕は多くを語らず 一つのものの深みだけが他のものの深みを等価に指しえるシューブの唯物史観には震えた ちなみにこの上映会を立ち上げた小川佐和子の著書『映画の胎動』は 近年読んだ映画本でもっとも水準が高いものの一つだろう 映画創草期とアバンギャルドないし傾向映画の狭間の1910年代の映画を私はほとんど見逃していることにも気がついた 『GAMA 月桃の花』の岡崎宏三のキャメラの捉えた沖縄戦の終戦は たぶんこうやって局地戦は終わったんだと思わせる簡素なショットが焼きつく自主映画の高い精神世界に打たれた ジャン=ピエール・メルヴィル展は 彼が「兵法家」であることを見せてくれた ダンケルク作戦に兵士として参戦したメルヴィルは 自分が生きた時代を絶え間ない戦争として見ていたとしたら 彼の映画渡世は一つの戦略でもあっただろう 映画をこのように比べてはいけないが 自分と映画の関係という風に考えていくうちに 評価は少しずつであれ 所定の位置に収まってゆく 2017年下半期の「この一本」を確定しないことには 自分もまた不確かなままだという現実を相手にしなくてはならない押し迫った思いが ベストテンという師走を呼び込む 自由とは自分の好みだから仕方ないのだけれど 特に大事な一本は『月と雷』に違いない
(二〇一七年十二月三十一日)
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2017.12.1 TOHO CINEMAS ヘッダ・ガーブレル (Hedda Gabler) NTL 🖤★
素敵すぎて溜息…。 学生時代に読んだけど、全く違う作品に感じたなぁ。 イヴォってこんなにフェミニンな舞台も作るんだね。観るたびに扉が開かれる感じで嬉しくなってしまう。窓はあるんだけどドアのない部屋、他の出演者は客席から出入りするわけだけどヘッダは部屋から出られない。何かに閉じ込められてる感じが凄く伝わって来る。ガンタッカーで壁に打ち付けられていく花々が象徴的だし、それを打ち付けているヘッダの苛立ちが手に取るように伝わって来て…。台本にはない、演出で見せる大好きなシーンだった。
判事ブラックが年配のおじさんではなく、少しだけ年上の危険な香りがする男性で、ヘッダの内面を揺さぶっていく感じも原作とは大きくイメージが違うところだけど、ヘッダの肉体と精神のギャップをとても上手く、セクシーに描写していて色々な意味でのドキドキ感があって素敵だったな。レイフ・スポールのいやらしさがいいわぁ。(笑)
ひとつ気になったのが「子供」の存在。始まってすぐテスマンとヘッダとおばとの会話の中で一瞬「ん?もしかしてヘッダが妊娠してる?」と感じるヘッダの素ぶりがあって、正直、本を読んだ時の記憶があまりないので、そうだったけ?なんて思いながら見過ごしたんだけど、その後もエイレルトが自分の書いた原稿を「子供」と呼んだ時の反応や、ブラックがトマトジュースでヘッダの下腹部あたりを赤く染めるなどあって、妊娠ではなくて流産か?ヘッダがエイレルトの原稿を燃やしてしまうという行為から、流産ではなく中絶か?なんて色々想像して観てた。 当然、ものすごく気になって、その後すぐ本を読んだんだけど、そんなことはどこにも書かれていなくて、これもイヴォの解釈なんだなって分かった。妊娠(子供)によって完全に家庭に縛られてしまうことへのヘッダの恐怖だったのか…。
それにしても本を読み���して思ったのは、この作品がこんな風に生まれ変わってしまうのかという感動。(NTLのシェイクスピアなどを観て慣れていたつもりだったけどより一層感じた。)だって今読み直しても当時読んだ時と印象はさほど変わらなかったからだ。翻訳する際の日本語の弊害を痛いほど感じて、またしても「英語は狡い」と嫉妬してしまった。(言語はノルウェー語らしいが)上演時に脚色すればいいのかもしれないが、若者たちが最初にこの作品(本)に触れる時のために新訳を出すべきだと強く思った。
英語で楽しめたらどんなに幸せだろう…と、ないものねだり。 とにかく今は、もう一度観たいという思いがいっぱいで、リバイバル上映を心から待ち望んでいる。
National Theatre Live http://ntlive.nationaltheatre.org.uk/productions/59687-hedda-gabler
allcinema http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=360379
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今作も、人間たちは恐竜に恐怖する!新キャラも登場の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
夏休みのビッグタイトルの一つ、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が公開されました〜! 前作の『ジュラシック・ワールド』は4DXで観てすごく楽しかったので、続編も楽しみにしてましたよ!
[say name=”にも” img=”https://spotnote.jp/wp-content/uploads/2015/08/S__77193222-6.jpg”%5Dタイミングが合わなくて今回は4DXを諦めて、3DIMAXで鑑賞しました!%5B/say%5D
ジュラシック・ワールド/炎の王国(Jurassic World:Fallen Kingdom)
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#2010年代#B・D・ウォン#J・A・バヨナ#クリス・プラット#ジェフ・ゴールドブラム#ジェームズ・クロムウェル#ジャスティス・スミス#ジュラシック・ワールド/炎の王国#ダニエラ・ピネダ#トビー・ジョーンズ#ブライス・ダラス・ハワード#レイフ・スポール#洋画
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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公開された48の国と地域全てでオープニング興収No.1!
15の国と地域で『ジュラシック・ワールド』シリーズ史上 最高のオープニング興収を記録!!! ━━………‥‥‥・・・ “恐竜”に巨匠・スティーヴン・スピルバーグが命をふきこみ、映画史に偉大な足跡を残した『ジュラシック・パーク』シリーズ。2015年に『ジュラシック・ワールド』として新たにスクリーンに登場すると、全世界のトータル興行収入は16億7000万ドルを突破、日本でも2015年度公開映画の“年間興行収入No.1”となるメガ・ヒットを記録しました!そして『ジュラシック』シリーズ誕生25周年という節目を迎える2018年、三部作にわたるシリーズの最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が、7月13日(金)にいよいよ日本上陸を果たします! 前作に引き続き主要キャストは、恐竜と心を通わせる主人公オーウェン役にクリス・プラット、<ジュラシック・ワールド>の運営責任者であったクレア役にブライス・ダラス・ハワードが続投!監督は『怪物はささやく』で素晴らしい手腕を発揮し、ゴヤ賞9部門を受賞したハリウッド注目の鬼才J・A・バヨナが大抜擢。前作の監督であり本作では製作総指揮・脚本を務めるコリン・トレボロウ、そしてトレボロウと共に製作総指揮を務める『ジュラシック』シリーズの生みの親スティーヴン・スピルバーグが作品を更に<進化>させています! この度、日本公開に先駆け6月6日より48ヵ国/地域で公開を迎えた本作が、インターナショナルオープニング興収約1億5110万ドル(約166億円※6月12日時点レート換算)を売上げ、公開された48の国と地域全てで、初登場No.1を獲得!さらに、うち15の国と地域では、『ジュラシック・ワールド』シリーズ史上最高のオープニング興収を記録する大ヒットスタートを切りました! 6月22日の北米公開を前に、映画史に革命を起こした“ジュラシック”シリーズ25周年に相応しいに盛大な大ヒットスタートを切り始めた本作。SNSでは「これぞジュラシックだ!!」「ブルーとオーウェンの絆が泣けるね」「始まりから終わりまで色んなハラハラ��キドキが待っていた!」といった感想が続々とアップされております!!シリーズ史上最高クオリティの<圧倒的ジュラシック体験>で世界中の夏を席巻すること間違いなしの本作に是非ご注目ください!!! ====================== 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 インターナショナル興行成績 インターナショナルオープニング興行収入(48の国と地域)6/6~6/10:約151,100,000ドル ※BOX OFFICE ANALYST調べ 6月12日現在 ====================== 【作品情報】 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 ■監督:J・A・バヨナ ■キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォン、ジェームズ・クロムウェル、テッド・レヴィン、ジャスティス・スミス、ジェラルディン・チャップリン、ダニエラ・ピネダ、トビー・ジョーンズ、レイフ・スポール、ジェフ・ゴールドブラム ■配給:東宝東和 7月13日(金)全国超拡大ロードショー! 情報提供:ガイエ (C)Universal Pictures
#ジュラシック・ワールド/炎の王国#J・A・バヨナ#クリス・プラット#ブライス・ダラス・ハワード#B・D・ウォン#ジェームズ・クロムウェル#テッド・レヴィン#ジャスティス・スミス#ジェラルディン・チャップリン#ダニエラ・ピネダ#トビー・ジョーンズ#レイフ・スポール#ジェフ・ゴールドブラム
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映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』スリル、ストーリー、恐竜、全てにおいてスケールアップ!特別映像解禁!
遂に、シリーズ待望の最新作が幕を開ける! ━…━…━…━…━…━ “恐竜”たちに巨匠・スティーヴン・スピルバーグが命をふきこみ、かつて誰も観た事がなかったリアルでスリリングな映像体験に世界中の人々が心を躍らせ、映画史に偉大な足跡を残した『ジュラシック・パーク』シリーズ。2015年に『ジュラシック・ワールド』として新たにスクリーンに登場すると、全世界のトータル興行収入は16億7000万ドルを突破、日本でも2015年度公開映画の“年間興行収入No.1”となる興収95億円というメガ・ヒットを記録しました! そして『ジュラシック』シリーズ誕生25周年という節目を迎える2018年、シリーズ最新作 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が7月13日(金)に日本上陸を果たします! ━…━…━…━…━…━ 前作に引き続き、恐竜と心を通わせる主人公オーウェン役にクリス・プラット、<ジュラシック・ワールド>の運営責任者であったクレア役にブライス・ダラス・ハワードが続投!監督は『怪物はささやく』で素晴らしい手腕を発揮し、ゴヤ賞9部門を受賞したJ・A・バヨナが抜擢され、前作の監督であり本作では製作総指揮・脚本を務めるコリン・トレボロウ、そしてトレボロウと共に製作総指揮を務めるスティーヴン・スピルバーグが、作品を更に<進化>させています。 この度、<究極の進化を遂げたジュラシック体験>を描く本作の魅力満載の特別映像を解禁させていただきます! ====================== 映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』特別映像“SUPER AWESOME” https://www.youtube.com/embed/d8DNFcuJ69Q ※YouTubeへ遷移します。 ※ガラケーでは視聴できません。 ====================== 『ジュラシック』シリーズのメインテーマと共に「初めて恐竜を見た時の事を覚えてる?」というメッセージが映し出され、シリーズファンに問いかけるように始まる本映像には、予告編映像ではご覧頂けなかった未公開映像がたっぷりと収められています!空想の中の“恐竜”と育ってきた子供たちの夢を実現させ、世界中に興奮と感動を与えてきた本シリーズですが、クリスが「物語は次章にうつる」と語るように、スリル、ストーリー、恐竜、全てにおいて、これまでの『ジュラシック』シリーズをはるかに超越した<究極の進化を遂げたジュラシック体験>が描かれる最新作。 前作で崩壊したテーマパーク<ジュラシック・ワールド>を有するイスラ・ヌブラル島で<火山の大噴火>の予兆がとらえられ、危機的状況にある恐竜たち。噴火すると知りつつも恐竜たちの生死を自然に委ねるか、自らの命を懸け救い出すか-。本作ではこれまでのシリーズの中で初めて、人間のためではなく恐竜のための選択を迫られる事になります。 バヨナ監督は自身が手掛けるこの最新作について「観客には登場人物たちに共感し、同じように経験を感じてもらいたい」とコメント。ブライスも「彼は人を驚かせる天才よ」と監督の手腕に太鼓判を押しており、過去の物語で数々の名シーンを残してきた恐竜との対峙がどのように描かれるのか、期待が高まります! そしてジェフ・ゴールドブラム演じるシリーズの人気キャラクター・マルコム博士がファン待望のカムバック!さらにジャスティス・スミス、ダニエラ・ピネダ、ジェームズ・クロムウェルらが演じる新キャラクターや、謎に包まれた少女の姿も映像で確認することができ、彼らがどう物語に関わってくるのか、すでに世界各国で話題沸騰中です。 シリーズ最多の恐竜が登場する本作では、最新技術のアニマトロニクスで恐竜たちに命を吹き込んでおり、メイキング映像には、まるで本当に息をしているかのような恐竜の姿に驚きを隠し切れないキャストの姿も!フルスケールアップを果たした最新作に感情が昂ってしまうこと間違いありません! シリーズ待望の最新作にぜひご期待ください! ◇◆◇◇◇◆◇◇◇◆◇ 【作品情報】 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 ■製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレボロウ ■製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ベレン・アティエンサ ■キャラクター原案:マイケル・クライトン ■脚本:デレク・コノリー、コリン・トレボロウ ■監督:J・A・バヨナ ■キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォン、ジェームズ・クロムウェル、テッド・レヴィン、ジャスティス・スミス、ジェラルディン・チャップリン、ダニエラ・ピネダ、トビー・ジョーンズ、レイフ・スポール、ジェフ・ゴールドブラム ■配給:東宝東和 7月13日(金)全国超拡大ロードショー! 情報提供:ガイエ (C)Universal Pictures
#ジュラシック・ワールド/炎の王国#スティーヴン・スピルバーグ#コリン・トレボロウ#フランク・マーシャル#パトリック・クローリー#ベレン・アティエンサ#マイケル・クライトン#デレク・コノリー#J・A・バヨナ#クリス・プラット#ブライス・ダラス・ハワード#B・D・ウォン#ジェームズ・クロムウェル#テッド・レヴィン#ジャスティス・スミス#ジェラルディン・チャップリン#ダニエラ・ピネダ#トビー・ジョーンズ#レイフ・スポール#ジェフ・ゴールドブラム
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ジョナサンとミーナの二人旅はなんだかすごく楽しそうだ。
たぶん二人で行く前にすごい調べ物をするだろう。ミーナは旅程担当で無駄ないスケジュールを組み立てる。ジョナサンは文化的側面担当で、図書館とか博物館とかに行って、見どころを調べまくる。当然ふたりで旅のしおりを作る。
あそこ行こう!ここ行こう!あれ食べよう!ってなるのはジョナサン。つたない現地の言葉で(できるつもりで)チャレンジして時には玉砕する。で、肝心なところで熱出したりお腹が痛くなったりする。無駄なお土産を買いたがる。置き場所に困りそうなでっかい木彫りの置物とか。(アーサーとかジャックとかに送りつけて困惑させればよろしい)
ミーナは頭の中にあらゆるデータ(おもに時刻表とか地図とか)が入っているので、ジョナサンが地図をグルグル回して首をひねってる横で「my dear、落ち着きなさいな」と冷静にレディ然として座ってる感じ。ジョナサンがお土産屋さんでネックレスとかブローチとか見つけて買ってくると「無駄遣いして…」って言いながらすごく嬉しがってたりする。
値段交渉が必要な場面では、言葉はジョナサンのほうが���じるのに全然うまくいかない。そこでミーナがそばに行ってジョナサンの腕に手を添えてにっこり微笑んだら、相手も帽子をとって「おきれいなマダムのためなら…」とすんなりまとまる。ジョナサン拗ねる。
二人とも鉄ヲタなので駅ではテンションが高くて他の旅客から不審な目で見られてしまう。ジョナサンはたぶん大金はたいたコダックで列車(の中と外)とミーナの写真を撮りまくる。
最後は列車のコンパートメントで二人お互いにもたれかかってぐっすり眠っていたりすればいいのである。(当然寝過ごす)
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夏休みのビッグタイトルの一つ、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が公開されました〜! 前作の『ジュラシック・ワールド』は4DXで観てすごく楽しかったので、続編も楽しみにしてましたよ!
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タイミングが合わなくて今回は4DXを諦めて、3DIMAXで鑑賞しました!
ジュラシック・ワールド/炎の王国(Jurassic World:Fallen Kingdom)
監督 J・A・バヨナ 脚本 コリン・トレヴォロウ デレク・コノリー 出演者 クリス・プラット ブライス・ダラス・ハワード B・D・ウォン ジェフ・ゴールドブラム ジェームズ・クロムウェル ジャスティス・スミス ダニエラ・ピネダ トビー・ジョーンズ レイフ・スポール 公開 2018年 製作国 アメリカ合衆国
あらすじ
あの大惨事から3年・・・ 大人気テーマパーク「ジュラシック・ワールド」は放棄され、恐竜たちは大自然で自由に生活を始めていた。 しかし、島で火山噴火の予兆がとらえられていた。 迫り来る危機的状況の中、恐竜たちの生死を自然にゆだねるか、命を懸け救い出すか。 人間を救うためではなく、恐竜のための選択を迫られる。(公式サイトより)
2015年に公開された『ジュラシック・ワールド』の続編。 監督は前作から変更され、『永遠のこどもたち』、『インポッシブル』のJ・A・バヨナ。 主演は前作に続きクリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワードが務めています。
恐竜の暴れっぷりは最高、一方ストーリーは・・・
今作も恐竜たちが画面いっぱいに大暴れ! オーウェンたちに迫り来る恐竜の群れがスリル満点でドキドキしました。 音楽とともにいきなり恐竜があらわれる演出は、くるってわかっててもビクビクしちゃいますね(笑) あ〜くるよねくるよねって思いながら目を細めてみていました(笑)
ただストーリーはちょっとコテコテな感じでお腹いっぱい。 そうくるだろうな的な演出が多くてですね・・・
あと子ども必要だったのかな?めちゃくちゃかわいかったけども。 なんかの作品を観たときも子どもが余計だったな〜とすごく感じたことがあったんですが、なんの作品だったかな・・・ 子どものキャラ位置ってすごく難しいんですよね。 女の子自体はかわいかったけど。(2回目)
崩壊していくイスラ・ヌブラル島の姿も切なかったなあ。 一作目からの時の流れを感じてしまいます。 「炎の王国」というサブタイトルもいいですが、原題のサブタイトルである「Fallen Kingdom」もよかったな〜
にも
これやっぱり4DXで観たらおもしろかっただろうな〜 4DXとパニック映画の相性って一番いいと思うんですよね。
人間によって生み出された恐竜たちの行く末は?
前作の、テーマパーク「ジュラシック・ワールド」で起きた事件から数年、事件が落ち着いたところで再びオーウェンやクレアたちの生活に変化が起きます。 「ジュラシック・ワールド」のあるイスラ・ヌブラル島は火山噴火の可能性により、危険な状況に陥ってました。 そんな状況をいち早く察知したクレアは、恐竜保護グループを創設、恐竜の保護に動き出したのです。
そんなクレアを利用しようとしているのが、今作の敵イーライ・ミルズ。 彼は表向きは恐竜保護の手助けをしようとしますが、実は恐竜を軍事用の道具やコレクションとして密売し、金儲けをしようと企んでいました。 ミルズの目論見に気づいたクレアとオーウェンは、仲間の力を借りながらミルズの悪事を暴いてやろうとしていくのです。
本作は前作から少し全体のテーマが進み、人工によって生み出された生き物の悪用、恐竜たちの自立、そして人間との共存について描かれていました。 密猟によって、島から人間の住む世界へとやってきた恐竜たち。 しかし彼らはオークションにかけられ、高値で取引されようとしてしまいます。
もちろん、島にいた恐竜たちだけでなく、前作と同じように、遺伝子操作によって生み出された新種の恐竜も人間の商売の餌食にされてしまいます。
にも
今回のラスボスは軍事用に開発されたこともあり、かなり凶暴で知性がとても高く、オーウェンたちも苦戦するんですよね。
『ジュラシック・パークシリーズ』を何度も観て思うのは、自然の流れ、歴史の流れに逆らうなってことですよ。(笑) 絶滅してしまったものを蘇らせるなんてのは、自然・歴史への冒涜だと私は思いますね。
ラストで人間たちは、自分たちが生み出してしまったものを消す、という選択肢ではなく、共に生きていくことを決めました。 イアン・マルコムの「ようこそジュラシック・ワールドへ」というセリフが印象的。
確か『ジュラシック・ワールドシリーズ』って三部作でしたよね? 次回はいよいよ人間の住処へ足を踏み入れた恐竜たちと、人間はどのようにして共存していくべきか、歴史の流れに逆らって恐竜を生み出してしまった人間はどのように責任を取るべきか、というテーマに移るのではないでしょうか。
たくましくなったオーウェンとクレア
前作の騒動から心を改めたオーウェンとクレア。 今作では恐竜たちのヒーローとして、悪事をはたらこうとするやつらと対峙します。
前作の方が三枚目キャラっぽかったオーウェンは、だいぶ大人になってましたね。 頼り甲斐のあるしっかりキャラになってました。ザ・主役。
クレアも前作はヒステリックヒロインという感じでしたが、前回の事件でたくましくなったのか、常に落ち着いて行動していましたね。 やっぱり恐竜とたたかってきた人間は肝の座り方が違いますわ。
ここの二人は安定感があってよかったんですけど、新キャラがな〜
にも
個人的には前作の兄弟を出して欲しかったんだけどな〜
新たに登場した子ども、メイジー。 こんなこと言うの��の毒ですが、正直、彼女必要だったか?? 自分が施設に入ってしまったせいでおじいさんは殺されてしまうし、キャーキャー叫んで恐竜に居場所を知らせてしまうし、恐竜たちとの決別を決めたクレアたちに逆らうし・・・ あれ・・・?こまったちゃんだな??
同じパニック映画で、子どもがことごとく主人公たちの邪魔をしていてモヤっとした作品があったんだけど、なんだったけな。 その作品の時に感じたモヤモヤを抱いてしまいました(笑) ただ演じている女の子、イザベラ・サーモンちゃんはめちゃくちゃかわいいんだけどね!
ジアとフランクリンはいいキャラしてましたね。 二人とも個性と我が強めで、いまっぽいキャラクターって感じ。
貫禄が生まれ始めたクリプラ
クリス・プラットって、前作の『ジュラシック・ワールド』とMCUの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がドカドカ当たって急激にスターダムをのし上がってきたじゃないですか。 前作の時は勢いのあるフレッシュな男って雰囲気が全身から溢れ出ていたんですが、今作はびっくりするくらい落ち着いていたというか、ずっしりとしたオーラがあって、お、クリプラなんかビッグになったなあとしみじみ。
演技も落ち着きと余裕があって、安心してみられました。 やっぱり本人のキャラや見た目のせいか、おふざけキャラが多いので(それも好きだけど!)、今作のやや落ち着いた主人公もブレることなく演じていてよかったです。
にも
またちょっとふっくらしてきた・・・?(笑)
ブライス・ダラス・ハワードも安定感ありますね! 前作はボブだったので、最初にみたとき本当に前作と同じ人なのか混乱しました(笑) クレアもオーウェン同様前作での出来事から改心し、たくましさもレベルアップしていたので、彼女を演じるブライスも落ち着いて余裕のある演技をしていました。 恐竜をみても動じないどころか、かかってこいよの姿勢がめちゃくちゃかっこよかったぞ。
モヤモヤしながらみていた、メイジー役のイザベラ・サーモンちゃんは、なんと本作がデビュー作品! はあ〜なるほどな〜 ならまあ彼女にたいして違和感を覚えたりするのも仕方ないかな。
演技は気にならなかったのですが、クライマックスで屋根の上でインドラプトルと対峙しているときに必死さが足りないというか・・・ 食われちゃうかもしれないのに、そんな高いとこにいるのに、棒立ちなの!?と思ったんですよね。 多分グリーンバックに慣れてなかったんだろうなと合点がいきました。
顔はめちゃくちゃタイプだったので(何回目?)、これからも演技を磨いていってビッグな女優になってほしいところです。
そういやシリーズ復帰のジェフ・ゴールドブラムは見事にチョイ役でちょっと肩透かし食らっちゃいました。 もっと出てきてくれていいんだよ!!
あとトビー・ジョーンズね、悪役があんなに似合う俳優なかなかいないですよ! そしてやっぱり最後は因果応報を食らう。様式美。
映画館で観るべき���力の映像
今作も恐竜が数えきれないほど登場します。 島が噴火してしまうのが序盤のシーンなので、かなり最初の方から迫力ある映像が堪能できますよ。 噴火する島に残されるアパトサウルスのシーンが辛かった。
恐竜があれだけ登場すると、男の子は楽しいだろうな〜と思う一方で、結構えげつなく人間が食われるのは教育的にどうなのかなって思っちゃいますよね(笑)
にも
私はわりと昔からグロ映画観せられてきましたが・・・
私は恐竜ってハマらなかったのですが、「どうぶつの森」で化石は集めていたので(笑)、毎回わりと楽しくみてます。 名前を聞いて、あーこれあの化石だ!みたいな。 CGの技術によって違和感がゼロなのもすごい。 恐竜がアップになるシーンの皮膚の精巧な作り。思わず感動してしまいます。
実際にみるとT-レックス、トリケラトプス、プテラノドン、アパトサウルスくらいしかわかりませんね・・・わはは。 あとはラプトルか!
ラプトルのブルー、今作大活躍でしたね〜! 前作でもかわいい〜ってなりましたが、今作でもかわいかった〜 かわいいうえに強いってもう最強じゃないですか。
前作もインドミナス・レックスとの戦いで善戦していましたが、今作はついにラスボスにタイマンはっちゃうんですよ。 小さいのにハートは強いのがブルー。いい子。
にも
確か女の子だったよね?
オーウェンから去っていくシーンがまた切ないんですよね。 人間の相棒ではなく、恐竜の仲間たちの元へいくことを選ぶブルーの方が、自分の立場を理解していて泣ける・・・ 人間よりよっぽど頭がいいんじゃないだろうか。 あ、夕日に向かって鳴いているシーンがあったのも、前作のT-レックスとの対比みたいでよかったな。
今回の遺伝子工学によって生まれた新種・ラスボスの、インドラプトルちゃんはまるで人間のようでびっくりしましたね。 死んだふりとかするんですよ。死んだと思って入ってきた人間をペロリ。 さらには、ニヤニヤしたりイライラしたりと表情も豊か。
そうそう、爪で扉を開けたりと器用な部分も。 かなり知能指数が高いことが伺えます。
これ最終的にどんな恐竜が生まれてしまうんだろう。 ついにしゃべりだしたりしてね(笑)
みんな大好きT-レックスちゃんももちろん登場。 今作でも相変わらず絶対的な存在感をアピールしてくれました。 特にね、ミルズの最期ね!最高にスカッとしましたね!
ミルズがひいひいしながら逃げようとすると、後ろにぼんやりとでかい影が。 「てめえよお・・・」みたいな感じでのっそり近づいてくるT-レックスちゃんにテンション上がりましたね〜!
そして勢いよくパクリ。 からの雄叫び。 締めはメインテーマ。
にも
さすがシリーズベテラン。他の恐竜たちとは格が違います。
恐竜のバトルは相変わらず激しいので、ぜひ劇場の大画面でみてほしいな〜! もしくは4DX。
総評
評価
ストーリー
(3.0)
キャラクター
(2.5)
キャスト
(3.0)
演出
(4.0)
映像・音響
(5.0)
総合評価
(3.5)
良かった点
恐竜たちの迫力満点の映像
恐竜たちが迫りくるシーンは圧巻。
悪かった点
キャラクターがイマイチ
演出がコテコテ
子どもが気になりすぎたのと、演出がなんというか・・・王道すぎて胡散臭いというか・・・
まとめ
思わずのけぞりそうになる程の恐竜たちの暴れっぷりは、映画館でみると楽しいですね! すっかり夢中になってしまって、あっという間に時間が過ぎていました。
ただ、ストーリーはちょっとツッコミどころあり。 恐竜がいっぱい出てりゃいいんだよ!人間食ってりゃいいんだよ!T-レックス万歳!な人はものすごくエキサイティングできる作品だと思います。 映画館の大画面がオススメ!
ジュラシック・ワールド/炎の王国 (小学館文庫)
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遂に、シリーズ最新作誕生!映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公開初日決定! 第一弾予告&主演クリス・プラットのメッセ―ジ映像到着!
遂に、シリーズ最新作誕生! 待望の予告映像が解禁!! 邦題および公開初日決定!!! 第一弾予告&主演クリス・プラットのメッセ―ジ映像到着 ! 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 “恐竜”に 巨匠・スティーヴン・スピルバーグが命をふきこみ、かつて誰も観た事がなかったリアルでスリリングな映像体験に世界中の人々が心を躍らせ、映画史に偉大な足跡を残した『ジュラシック・パーク』シリーズ。 2015年に『ジュラシック・ワールド』として新たにスクリーンに登場すると、全世界のトータル興行収入は16億7000万ドルを突破、日本でも2015年度公開映画の“年間興行収入No.1”となる興収95億円というメガ・ヒットを記録しました! そして『ジュラシック』シリーズ誕生25周年という節目を迎える2018年、シリーズ最新作『JURASSIC WORLD: FALLEN KINGDOM』(原題)が邦題『ジュラシック・ワールド/炎の王国』として2018年7月13日(金)に日本公開する事が決定! この度、満を持して本作の第一弾予告映像&主演クリス・プラットからの日本独占メッセージ映像を解禁させていただきます!! 前作でハイブリッド恐竜インドミナス・レックスとT-REXが死闘を繰り広げ崩壊したテーマパーク<ジュラシック・ワールド>を有するイスラ・ヌブラル島で<火山の大噴火>の予兆が捉えられていた。迫り来る危機的状況の中、人類は噴火すると知りつつも恐竜たちの生死を自然に委ねるか、自らの命を懸け救い出すかの究極の選択を迫られる。 そんな中、恐竜行動学のエキスパート、オーウェン(クリス・プラット)はテーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と共に、行動を起こす事を決意、島へ向かったその矢先に火山は大噴火を起こし、生き残りをかけた究極のアドベンチャーが遂に幕を開ける! ━…━…━…━…━…━ 前作に引き続き主要キャストは、恐竜と心を通わせる主人公オーウェン役にクリス・プラット、<ジュラシック・ワールド>の運営責任者であったクレア役にブライス・ダラス・ハワードが続投! 監督は『怪物はささやく』で素晴らしい手腕を発揮し、ゴア賞9部門を受賞したJ・A・バヨナが抜擢され、前作の監督であり本作では製作総指揮・脚本を務めるコリン・トレボロウ、そしてトレボロウと共に製作総指揮を務めるスティーヴン・スピルバーグが作品を更に<進化>させています。 解禁映像では、ファンから絶大な人気を誇る、ジェフ・ゴールドブラム演じるあの伝説のキャラクター“マルコム博士”が遂にカムバック!どのような重要な役割を担うのか、今から要注目! そして前作でオーウェンと心を通わせる恐竜として登場し、世界中から「萌えキャラ恐竜」として大人気を博したヴェロキラプトルの“ブルー”や、シリーズの絶対王者であるT-REXをは��め、本作に登場する恐竜たちはなんとシリーズ至上最多の数となり、前作には登場しなかった恐竜たちも多数登場するなど見どころ満載です。 さらにプラットから日本のファンに向けてのメッセージ映像も到着しており、前作を支えてくれたファンへ感謝の言葉を贈ると共に、最新作への自信をのぞかせています。 ━…━…━…━…━…━ 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』第一弾予告映像はこちらから。 https://www.youtube.com/embed/C8HKM1MUDcs クリス・プラット メッセージ映像はこちらから。 https://www.youtube.com/embed/6IcpXYJtS9Q ※YouTubeへ遷移します。 ※ガラケーでは視聴できません。 ━…━…━…━…━…━ 全てにおいて前作をはるかに超える大迫力の映像世界でフルスケールアップ!恐竜たちがかつてない程凶暴に、そして縦横無尽に暴れ回る<究極の進化を遂げたジュラシック体験>、シリーズ待望の最新作にぜひご期待ください! 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【作品情報】 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 ■製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレボロウ ■製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ベレン・アティエンサ ■キャラクター原案:マイケル・クライトン ■脚本:デレク・コノリー、コリン・トレボロウ ■監督:J・A・バヨナ ■キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォン、ジェームズ���クロムウェル、テッド・レヴィン、ジャスティス・スミス、ジェラルディン・チャップリン、 ダニエラ・ピネダ、トビー・ジョーンズ、レイフ・スポール、ジェフ・ゴールドブラム 2018年 7月13日(金)全国超拡大ロードショー! 情報提供:ガイエ (C)Universal Pictures
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『BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』
『BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(2016年/アメリカ)
原題:THE BFG
監督:スティーブン・スピルバーグ
キャスト:マーク・ライランス/ルビー・バーンヒル/ペネロープ・ウィルトン/レベッカ・ホール/レイフ・スポール/ジェマイン・クレメント/ビル・ヘイダー/オラフル・ダッリ・オラフソン/アダム・ゴドリー/マイケル・アダムスウェイト/ダニエル・ベーコン/ジョナサン・ホームズ/クリス・ギブス/ポール・モニツ・デ・サ/クリス・シールズ/マット・フルーワー/ジェフリー・ウェイド
ロンドンの児童養護施設に暮らすソフィーは皆が寝静まっても、不眠症で目が冴えてしまう。ある夜、奇妙な物音に窓の外を見ると、そこには巨人が立っていた。慌ててベッドに逃げ込んだソフィーだったが、その巨人に連れ拐われてしまう。そして、連れて行かれたのは巨人の国だった。ソフィーを拐った巨人ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(BFG)は優しい巨人だったが、巨人の国にはBFGの他にも人間を食べる9人の巨人がいた。そして、その巨人たちはソフィーの気配を感じ取り…。
「チャーリーとチョコレート工場」の作者、ロアルド・ダールの「オ・ヤサシの巨人」が原作。原作があるだけに奇抜さはあまり感じられないが、スピル・バーグらしくファンタジックで、ハートウォームな作品。
2017年7月31日 WOWOW(録画)
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